第24課
今回が事実上、今期の最終学習でした。
メインフレーズは
من قال ذلك؟ マン・カーラ・ザーリカ(誰がそれを言ったか?)
疑問詞マン(من)は関係代名詞にもなるので、疑問符(؟)をつけなければ
「そう言った者は」という関係節になります。
من ذلك؟ マン・ザーリカ「あれは誰?」という用い方もできます。
今シリーズの総括は後日として、最後に両講師の好きな言葉を掲げておきます。
師岡カリーマ・エルサムニー講師
.إنّ غدا لناظره قريب
インナ・ガダン・リナーズィリヒ・カリーブ「まさに明日は、それを待つ者にとって近い」
アルモーメン・アブドゥッラー講師
.من لا يشكر الناس لا يشكر الله
マン・ラー・ヤシュクル=ン=ナース・ラー・ヤシュクル=ッラーハ
「人々に感謝しない者は、神に(も)感謝しない」
カリーマ先生、モーメン先生、花緑師匠、長い間お疲れ様でした。
また、さーひぶさんの「動作主の背景化」の分かりやすい説明をどうもありがとうございます。勉強になりました。
そう言う細かいところを研究されているんですね。頭を使う場所は違うようですよね。
でも、その受け身の動作主の背景化ってどの言語にも同じなんじゃないですか。「番組が見られた」と言っても、(アラビア語は分かりませんが)the program was seenと言っても背景化の度合いは同じでは?と思いますが、細かく調べると色々異なるということでしょうか。
今回は、前回の動詞完了形において目的語を人称代名詞に置き換える学習。
アラビア語の他動詞には、
〜 ذهب إلى 「彼は〜へ行った」のように常に前置詞を伴うものと、
〜 زار 「彼は〜を訪れた」のように前置詞を伴わずに
目的語を直接とるものがあります。
人称代名詞を用いる場合、前者は意味上の目的語が常に前置詞につき、
後者は目的語が動詞に直接つきます。したがって、前者の動詞を覚えるときは、
動詞につく前置詞を一緒に覚えることが重要です。
人称代名詞の話題を振るときに、「アラブ首長国連邦」をわざと長たらしく
アル=イマーラートゥ=ル=アラビーヤトゥ=ル=ムッタヒダ
(الإمارات العربية المتحدة)
と正式名称で呼んでいました。ふつうは単に
アル=イマーラート(الإمارات)
で通じます。古い辞書には
دولة اتحاد الإمارات العربية
という表記が載っているものもあり、この方が「アラブ首長国連邦」の直訳
に近いのですが、こちらの表記は少なくとも現在はほとんど使われません。