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国際政治・世界事情

600千葉9区:2009/05/21(木) 21:21:47
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200905210004o.nwc
インド総選挙 与党が圧勝 迎える安定期、首相後継争い焦点
2009/5/21

 16日に開票されたインド総選挙で、与党の国民会議派が大勝した。最大野党のインド人民党は議席を減らし、悲願の政権奪還はならなかった。左派政党は大幅に勢力が後退し、躍進が期待された地方小政党の連合「第3戦線」も不発に終わった。経済危機の影響で、国民が安定を求めた結果とみられる。国民会議派中心の政権が成立し、政策は基本的に継承されるだろう。

 【分析】

 国民会議派が率いる与党連合「統一進歩同盟(UPA)」は、当初の予想以上に大きな勝利を収めた。出口調査では辛勝が予想されたが、結果は最も楽観的な予測さえ上回った。大統領が指名する2議席を除く、下院543議席中、国民会議派は206議席、UPAとしては261議席を獲得した。議会で過半数を確保するには272議席以上が必要だが、UPAが小政党から支持を得るのは難しくないだろう。

 有権者は、世界不況と隣国、パキスタンの混乱にみられる不確実な時代に、政治的安定を求める欲求に動かされたようにみえる。この選挙結果は、国民会議派にとって、1991年以来、最高の成績となる。2004年、UPAは過半数に満たない190議席(国民会議派は145議席)の少数与党として政権をスタートさせた。ここ数年で最も安定した政府ができそうだ。

 ◆「成熟」ラフル幹事長

 ソニア・ガンジー国民会議派総裁の息子で、ネール初代首相のひ孫にあたるラフル・ガンジー国民会議派幹事長は、登録有権者の約半数が35歳以下であることに目を付け、若い有権者に訴える戦略を立てた。ラフル幹事長はインドで最も人口が多い北部のウッタルプラデシュ州の選挙戦を率い、同州での議席を倍増させた。同州を地盤とし、低カーストを支持層に持つ大衆社会党は伸び悩んだ。

 この選挙戦は、ラフル幹事長の国政政治家としての「成熟」を示すものとして大きな意義がある。38歳のラフル幹事長は、いずれ62歳の母親ソニア総裁、76歳のシン首相の職を継承するだろう。高齢のシン首相は、最近、心臓手術を受けた。シン首相が再指名されるのは確実だが、5年の任期を全うするのは難しい。中間選挙までに、ラフル幹事長を中心に、後継争いが始まるかもしれない。

 最大野党、インド人民党(BJP)にとっては苦い結果に終わった。BJPは138議席から116議席に減らし、BJPが中心となる野党連合「国民民主同盟(NDA)」は185議席から159議席に落ち込んだ。BJPの敗因は、ヒンズー至上主義を強調しすぎたために、文化的少数派や低カースト層の反発を招き、支持者が離反したことだ。

 UPAの大勝利の主な理由として、左翼政党の失墜を挙げることができる。共産党系は諸派あわせて59議席から20議席に激減した。

 左翼政党や地方政党は、国民会議派とBJPに取って代わる「第3戦線」を作ろうと試みた。ところが、左翼政党が州政府を支配する南部ケララ州、東部の西ベンガル州では、地方政府は経済自由化と権威主義的体制からの脱却に苦闘している。 西ベンガル州では、インド共産党マルクス主義派(CPI−M)が8議席だったのに対して、草の根会議派が19議席を獲得し、歴史的な躍進を遂げた。同州では、1977年以降、CPI−Mを中心とする左翼戦線が与党だったが、いまやCPI−Mの将来は不透明だ。


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