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国際政治・世界事情

1066チバQ:2009/12/31(木) 21:12:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20091231ddm007030013000c.html
光と影・東欧民主化20年:/下 決別できぬ過去
 ◇汚職、格差…苦悩やまず
 ルーマニアの首都ブカレストの大通り。89年に軍と民主化デモの市民が衝突し大勢の犠牲者が出た現場だ。事件から満20年。発砲が始まったとされる今月21日午後9時を迎えてもいてつくような寒さの大通りは静まりかえっていた。当時の映像を伝える特設画面の前で立ち止まる通行人は少なく、お祝いムードとは無縁だった。

 「(89年以前の)過去と決別できていない」。ブカレストにある社会問題研究所のアン・ジュガナル代表は暗い表情を浮かべた。チャウシェスク元大統領が処刑された政変は「ルーマニア革命」と呼ばれるが、その後、政権を掌握したのは体制側にいた人々だった。

 急激な民営化で国営企業を買い占めた少数の実業家が政治家と癒着した。ジュガナル代表は「一部の成り金が生まれ、貧富の差が拡大した。チェック機能は働かずモラルの危機を招いた」と話す。

 ルーマニアはポーランドやチェコなどに遅れ、07年1月に欧州連合(EU)に加盟した。だがEUの行政府・欧州委員会は司法改革、汚職対策が不十分として監視を続け、最新報告書で「刑法など基本法令の改正は進まず国民のための進展はない」と酷評した。「他の加盟国と対等でない」(外交筋)のが実情で、EU加盟を目指すクロアチアなどに警鐘を鳴らす際、引き合いに出されたり、「EUのお荷物」と陰口をたたかれる有り様だ。

 ルーマニアは今月、公務員10万人削減計画を公表した。金融危機の直撃を受け、国際通貨基金(IMF)やEUから総額200億ユーロ(2兆6000億円)にのぼる融資を受けるのと引き換えに財政健全化を迫られたためだ。

 ルーマニアだけでなく、危機に見舞われた東欧諸国は今年、EUへの依存を深めた。

 その一方、EUの新基本条約「リスボン条約」の発効にチェコのクラウス大統領は最後まで抵抗。強大化するEUへの嫌悪感を隠さなかった。外交筋は、ロシアに支配された記憶が残り、「『二等国扱いされたくない』との複雑な思いがある」と指摘する。

 過去の負の遺産を引きずる国内で、そしてEUの「格差」の中で。東欧の民主化はまだ終わりを迎えていない。【ブカレストで中尾卓司】


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