・・パリには長くいっていない。もう行くことはないかも。かわりにパリが舞台の映画をみている。もろPARISという題の映画と「パリは霧にぬれて」という映画。「巴里のアメリカ人」なんてのもおもしろかったが。・・「パリは霧にぬれて」はルネクレマン監督で米女優フェイダナウェイがヒロインで出演。なんとも演歌な邦題だが、DEADLY TRAPが英語の題、la maison sous les abres(木々の中の家)がフランス語の題。フェイダナウェイといえば、わが青春の頃「俺たちに明日はない」が鮮烈だった。原題は「ボニー&クライド」。過激な女優にあこがれたものだ。「タワーリングインフェルノ」「チャイナタウン」・・それほど追っかけをやった訳ではない。「チャイナタウン」はパリで観たか。・・今回の「パリは霧にぬれて」はDVDで観たが、なんとアメリカ人が夫婦子ども連れでパリに逃れてくる。だから、英語が主体ではないか。ルネクレマンがフェイダナウェイをパリに呼んで選んだということだろう。女優のそのままの性格で監督は選ぶものらしい。「チャイナタウン」はポランスキーだったと思うが、やはりしんどい環境に女優をひきずりこんでいる。ひきずりこむではなく、deplacementという配置替え、ずらしか。思い切り転移でしょう。この「パリは霧にぬれて」もそういうdeplacement、転移が読み取れる。地がフランスで図が英語圏。人物は多少神経症をわずらっている。子どもはバイリンガルを試されるゆえ余計神経過敏でしょうね。「禁じられた遊び」のさすがルネクレマン。子どもの描き方はうまい。