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短詩人/Hyperion

574秋魚:2015/08/20(木) 01:40:03
(無題)
・・たしかに暑い!住んでる土地のインフラで起きてること、地震が来るかとか地下水脈の変化とかすこし気にしてます。

・・「芥川龍之介の死」という萩原朔太郎のエッセイを読みました。文学者のインフラがすこし気になります。文学する精神のインフラですが。龍之介は井月を渇仰していましたが、朔太郎との対話では俳人は芭蕉蕪村のみで語られたようです。

芥川龍之介――彼は詩を熱情してゐる小説家である。

詩と小説というモチーフで、龍之介と朔太郎はよい話し相手であったというか宿命的な転機を経験する。

このエッセイの末尾の章を読んでみます。

「・・見よ! この崇高な山頂に、一つの新しい石碑が建つてる。いくつかの坂を越えて、遠い「時代の旅人」はそこを登るであらう。そして秋の落ちかかる日の光で、人々は石碑の文字を讀むであらう。そこには何が書いてあるか?

 見る者は默し、うなづき、そして皆行き去るだらう。時は移り、風雪は空を飛んでる。ああ! だれが文字の腐食を防ぎ得るか、山頂の空氣は希薄であり、鳥は樹木にかなしく鳴いてる。だが新しき季節は來り、氷は解けそめ、再び人々はその麓を通るだらう。その時、ああだれが山頂の墓碑を見るか。多數の認識の眼を超えて、白く、雲の如く、日に輝いてゐる一つ義(ただ)しき存在を。」


・・芥川の文学も古くなってゆくのかなど時々考えます。石碑の文字はたしかに腐食して読みがたくなります。芭蕉の句碑を見て廻ることもしますが、もともとが読みがたい文字であったり風化して苔で隠れたり、それでも誰かが正確に読んでいます。

・・龍之介の死の理由をもっとも正確にいいあてているのは朔太郎ではないか、そんな気がします。


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