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翻訳機と国際語の将来
1
:
papageno
:2007/09/08(土) 21:38:06 ID:zy/dyiIs
インターネットを使っている人なら、「自動翻訳」とか「機械翻訳」とか呼ばれているものを使ったことのある人も多いでしょう。
まだまだ不完全で、全く意味不明の訳文が飛び出して来る事もありますが、時に驚くほど正しく翻訳される事もあります。
いずれは充分信頼するすることのできる翻訳機が出現する事は間違いないでしょう。音声翻訳機(通訳機)もすでに実用されていると聞きます。
国際会議における同時通訳も、人間から機械に取って代わられるでしょう。
誰も彼もが義務として外国語を勉強する事はなくなり、直接外国語を読みたい人、直接外国人と話したい人だけが、勉強するようになるかも知れません。
英語を学習する人は激減し、エスペラントを学ぶ人が増えるかもしれないし、そうならないかもしれない。
国際語の将来を考える上で、翻訳機の存在を考慮しないわけには行かないと思うのですが、そのような話題に触れたものを見た事が無いので、何もかも全くの素人ながらブログを作った訳です。
皆さんはどう思われますか?
papageno のブログ
http://ameblo.jp/esperanto2/
自然言語処理の歴史
http://nlp.nagaokaut.ac.jp/wiki/wiki.cgi?page=%BC%AB%C1%B3%B8%C0%B8%EC%BD%E8%CD%FD%A4%CE%CE%F2%BB%CB
ニュース
自動音声翻訳は20年までに実現 科技会議が行程表
http://www.asahi.com/science/update/0518/TKY200705180317.html
IBM、イラク駐留米軍に音声自動翻訳システムを納入
http://japan.internet.com/webtech/20061016/12.html
5
:
papageno
:2007/09/11(火) 22:06:39 ID:VrIuVq9c
>>3
日本語韓国語間、あるいはヨーロッパ諸語同士のように、言語的に近いもの同士の間で、すでにある程度実用になる自動翻訳が実現しているのなら、それはすばらしい事ではありませんか? 発達の順番としては当然の事で、それでもって「機械翻訳を過大評価してはいけない」というのはおかしいのではないでしょうか?
現在の翻訳機がまだまだだからと言って、20年後、50年後、100年後の翻訳機もそうだと誰が言い切れるのでしょう? それどころか「100年後には国際会議で翻訳機が同時通訳をするようになる」と言っても疑う人はいないどころか「100年もかかる訳が無い」という人の方が多いんじゃないでしょうか?
すでに翻訳機の時代に入っているというのに、それを踏まえた上での国際語の将来についての議論がほとんどなされていない事がとても不思議に思われるのです。少なくとも50年後の翻訳機を想像しながら国際語の将来について考えてみませんか?
6
:
松戸彩苑
:2007/09/11(火) 23:04:36 ID:wB9UW7EA
>>5
> 少なくとも50年後の翻訳機を想像しながら国際語の将来について考えてみませんか?
50年後の翻訳機は、ちょっと想像できないんですよね。
(専門家にも想像できないんじゃないでしょうか?)
それで、なかなか話がしにくいわけですけども。
しかし「すでに翻訳機の時代に入っている」というのは事実であって、これを無視してはな
らないって意見には賛成です。
(エスペラントの雑誌でも、たまに機械翻訳に関する記事が出たりしますけどね)
私の考えでは、人の手を借りず、機械の力だけで、ありとあらゆる文章を正確に翻訳する
ことが出来るようなものはなかなか現われないでしょうが、しかし通訳者&翻訳者の仕事
を助けるようなツールはすでに実際に使われてるわけで、こっちのほうはどんどん進歩す
るだろうと思っています。
そういや思い出しましたが、面白いことに、エスペラントを中間言語として使用した翻訳ソ
フトの研究というのも、いくつか行なわれている(あるいは、いた)んですよね。
理数系の論文のような論理的な文章だと、かなり訳せるようですけどね。
しかし、大成功だという話は聞いたことがありません。
---
私の考えでは「エスペラントはけっこう使える」とか「エスペラントが出来ると楽しい」といっ
たことを世間の人たちに示すことが出来れば、それなりに広まるんじゃないかと思うんで
すよね。
もちろん「全人類がエスペラントを学ぶ」などということは起こりえないでしょう。
しかし「手話」のように、必要だと考える少数の人が身につける一方で、世間の大部分の人
は使えないけれども、その「必要性」だけは社会的に認知されている。
エスペラントもこういうふうになれば良いと思うんですね。
とくに、くだけた会話は機械翻訳が苦手とするものらしいので、これがエスペラントで出来
れば、かなりの強みになるはずです。
で、問題は
(1) 学習を始めても、挫折してしまう人が多い。
(2) 日常生活に関する語彙・表現が不足・混乱している。
(3) エスペラント界が(1)(2)の問題にあまり真剣に対応しようとしていない。
(してるのかもしれませんが、まだまだ足りないと思います)
(4) 理念や理論を前面に出した運動に固執しているので、世間からは「宗教」か「特殊な
イデオロギー」だとしか思われていない。
といったことなんですね。
papageno さんのブログを拝見させていただきましたが、papageno さんも挫折されたみた
いですね。
これは実は papageno さんだけの問題なのではなく、エスペラント界全体の問題でもある
んですね。
正直言いまして、「主の祈り」の問題だとかは(べつに間違ってはいませんが)些細なもの
だと思ったんですが、しかし「エスペラントが身につけられなかった」というのは、これはエ
スペラント運動における根本的な大問題だと思います。
実は、挫折してしまう人というのが、きわめて多いんですね。
それで私は、ここの掲示板に「娯楽を利用すべきなんじゃないか」とか「日常生活に関する
語彙・表現の決定&普及が大事だ」などと書いてきたんですけどね。
papageno さんは、どのような勉強をなさって、どのくらい判るようになったんでしょう?
7
:
松戸彩苑
:2007/09/11(火) 23:27:28 ID:wB9UW7EA
>>5
いや、たしかに日本語と韓国語のあいだでは、かなりうまく訳すことが出来るわけですが、
しかし、それはすべての言語のあいだでそうだというわけではないし、それには理由がある
ということが言いたかったんですね。
まぁ、そのくらいのことは判っておられたのかもしれませんが。
(欧米語間の機械翻訳については、残念ながら私は知りません)
日本語と韓国語の翻訳ですけども、日本語は漢字を使って同音異義語を区別しているの
で、「日本語→韓国語」ですとかなり正確に翻訳できるみたいなんですが、韓国語はハン
グルのみで表記されますので、「韓国語→日本語」のばあい同音異義語が区別できなく
て、なかなかちゃんとした訳が出てこないんだそうです。
とは言っても、人間のほうが慣れてしまえば「これでもけっこう役に立つ」ってことになるわ
けですけどね。
実際、大ざっぱな内容は充分に判りますもんね。
余談ですが、日本のエスペランティストのなかには漢字廃止論者がいるわけですけども、
日本語を機械翻訳にかける際には「できるだけ漢字を多く使ったほうが、訳が正確になる」
というのは皮肉としか言いようがありません。
8
:
papageno
:2007/11/28(水) 19:52:23
松戸彩苑さんが「大衆迎合なエスペラント運動を考える」で紹介してくださった記事ですが、こちらにも転載させていただきます。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/7882/1163065578/220
世界初 携帯電話を使った自動翻訳サービスがスタート
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200711260063.html
携帯電話に向かって日本語を話すと、翻訳された英語が数秒後にディスプレー画面に表
れるサービスが26日、NTTドコモの最新機種D905i(三菱電機製)、SH905i(シャープ
製)で始まった。英語で話せば日本語にも翻訳してくれる。携帯電話による音声自動翻訳
サービスは世界で初めて。ドコモは、このサービスを使える機種をさらに5機種増やす。
音声自動翻訳の基礎技術は、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)=京都府精華町=
が開発し、これにフュートレック=大阪市=が開発した携帯電話での利用技術を融合させ
た。運用は、フュートレックの子会社、ATR―Trek(トレック)=川崎市=が担っている。
周囲のノイズを多く拾う携帯電話は、音声による自動翻訳ができるほど正確に声だけを認
識することが難しかった。このため、携帯電話本体にノイズを取り除く仕組みをつくった。
音声の特徴を抽出し、音声がもつ情報量を30分の1ほどに圧縮してからサーバーに送信
している。
サーバーで、音声のデータを翻訳して携帯電話に送り返す。ディスプレー画面には、元の
文と翻訳の文が表示される。旅行英会話でよく使われる約7万5千の単語を登録し、約100
万の文例をもとに翻訳ソフトをつくった。英検準1級程度の能力があるという。
翻訳サービスの利用料は月157円で、別にパケット通信料がかかる。国際ローミングを利
用すれば海外でも利用できる。北京オリンピックをにらんで近く日中翻訳のサービスも始め
る。1年以内に10万人のユーザー獲得を目指している。
9
:
papageno
:2007/12/24(月) 11:37:30
私は自然言語であれ、人工言語であれ、一つの言語がほぼ独占状態であるのは良くないと考えています。もちろん自然言語なら英語、人工言語ならエスペラントがそれに当たるのですが、英語にはまだフランス語、スペイン語などのライヴァルがいるのに対し、エスペラントにはそれが無い。イドにしてもインテルリングアにしても微々たるものです。そのためエスペラントはまったくお山の大将になってしまっていると思えます。
「エスペラントのライヴァルはいないのか?」
http://ameblo.jp/esperanto2/entry-10048747491.html
翻訳機時代の国際語はどうなって行くのでしょう? 私は、自然言語はもちろんのこと、人工言語の世界も多様化して行くような気がしています。基本的に翻訳機で通じるので、一つの言語に集中する必要がなくなるからです。根本的にヨーロッパ語であるエスペラントが相対的な価値しか持たないことは明らかで、これを全世界のすべての人が学ぶようになるなどということはあり得ません。
エスペラント自身も多様化して、方言が盛んになるかもしれません。エスペラントの方言同士を通訳機で通訳したりして???
10
:
なつ
:2007/12/24(月) 19:29:34
>>9
そうですかね?自然言語のみで言えば英語にもはやライバルはいないと思うんですけど。
おそらく全科学論文は国際的に英語しか現在認めないでしょう。
いまやフランスでもドイツでも国際的な論文は英語でしか受け付けません。
エスペラントのライバルはエスペラント界自体においては英語なのでは?
いないわけではありません。
11
:
papageno
:2007/12/25(火) 18:51:19
>>10
そうですね。全世界で通用する「国際語」としては英語のライヴァルはいないといっていいでしょう。部分的にはフランス語、アラビア語なども国際語ではあるんですけどね。
そう考えてみると英語というのは人類の歴史上初めて全世界規模の共通語になった言葉でしょうね。それだけ地球規模の交流が盛んになって共通語が必要とされているからでしょう。
英語とエスペラントがライヴァルであるとはエスペランティストが思っているだけなのでは?
12
:
なつ
:2007/12/25(火) 22:57:18
>>11
完全に同意です。
私も全くそのとおりに思っております。
13
:
papageno
:2007/12/26(水) 07:25:12
ここに来ておられる皆さんにはエスペラントを深く愛される方が多いので、気を悪くされるかもしれませんが、日本人の利益を考えるならエスペラントの普及より翻訳機の開発の方が大事だと思います。
私やはりエスペラントはヨーロッパの言葉であり、確かに英語などと比べていくらか易しいとは思いますが、日本人でこれを使いこなせるようになるのは、英語と同様、一部の人に限られると思います。
いったい日本人全体でどれくらいのお金と時間を語学学習につぎ込んでいるのでしょうか? 考えるだけめまいがしそうです。そのお金の十分の一でも翻訳機の開発に回せば、優れた翻訳機の実現が早まるでしょうに。
「外国語教育より翻訳機開発に全力を」
http://ameblo.jp/esperanto2/entry-10054635194.html
14
:
松戸彩苑
:2007/12/26(水) 07:39:12
>>13
そういうことは、英語を支持している世間の人たちに訴えたほうが良いように思いますね。
15
:
papageno
:2007/12/28(金) 09:24:03
>>14
まあ細々とですが、にほんブログ村の英語カテゴリー>通訳・翻訳サブカテゴリーに参加はしています。
http://english.blogmura.com/english_interpreter/
16
:
なつ
:2007/12/29(土) 01:46:25
>>13
じゃあ私はまず何をすればいいでしょうか?
あるいはこの掲示板をごらんの人は何をすればいいのでしょうか?
よろしくお願いします。
17
:
KamelioJapana
:2007/12/29(土) 06:48:34
>翻訳機の開発の方が大事だと思います。
この方は翻訳機の果たす役割と共通言語が果たす役割との根本的違いが分かっていない様です。
18
:
papageno
:2007/12/29(土) 07:26:03
>>17
私は国際共通語を否定しているわけではないんですよ。ただ将来において、異言語使用者間のコミュニケーションは翻訳機が中心になるだろうと言っているだけです。これはまあ間違いないことだと思いますが。
KamelioJapanaさんのように、英語もエスペラントもよくおできになるような方にはわかりにくいかもしれませんが、私のようにいくらやってもなかなか上達しないような者にとっては翻訳機があればどれほどありがたいことか。そして日本の大部分の者にとってもそれは同じなのです。
19
:
papageno
:2007/12/29(土) 08:04:17
>>13
>エスペラントの普及より翻訳機の開発の方が大事だと思います。
確かにちょっと誤解を招く言い方だったかもしれませんね。これは別にエスペランティストに向けて言ったつもりではありませんでした。エスペランティストはもちろんエスペラントの普及に努めればいいと思います。
ただ日本全体では、外国語教育もさることながら、翻訳機開発に全力を挙げたほうが得策だ、ということです。
20
:
KamelioJapana
:2007/12/29(土) 18:23:28
>>19
まあ、投資に対して、それに見合った教育効果の上がらない英語教育を全国民に押し付ける
よりは、翻訳機開発にその十分の一でも投資した方が確かにましですわな。
21
:
papageno
:2008/01/01(火) 11:43:35
>>14
適当な掲示板がないものだろうかと探してみたのですが、なかなかないですね。いいものを発見されましたら知らせてください。
22
:
松戸彩苑
:2008/01/01(火) 12:57:25
papageno さんが翻訳機械を支持するのは構わないんですが、そうなのであれば
(1) 機械翻訳・言語学・コンピューターなどに関する知識をつけて、「どうして現在の翻訳
ソフトでは100%満足のいくような翻訳ができないのだろうか」ということについて考
える。
(2) 翻訳ソフトの研究・開発に携わっている人と知り合い、連絡を取り合う。
といった事をすべきだと思うんですね。
こういった事をするのには、この掲示板は、ほとんど役に立たないような気がします。
---
それから、「エスペラントのほうは趣味としてやる」というのも別に構わないんですが、しか
し「方言を作ろう」というのには、まったく賛成できません。
だいたい、そんな事をしたら、現在ささやかながら可能となっている国際的な交流が、困難
(あるいは不可能)になってしまうじゃないですか。
ですから「そういう事をしたいのであれば、ノシロをやったほうが良いだろう」と言ったわけ
です。
---
余談になるかもしれませんが、ノシロを知る人の多くは、ノシロを笑いものにしていますが、
しかし私の考えでは、ノシロというのは、世間の人たちが「エスペラントの欠点」としてあげ
るような部分をすべて変更して作られているんですね。
すなわち
(1) エスペラントは欧米語中心である → ノシロは世界中の言語から単語を採用した。
(2) エスペラントには定冠詞がある → ノシロには定冠詞・不定冠詞は無い。
(3) エスペラントには語尾変化がある → ノシロには語尾変化が無い。
(4) エスペラントには字上符がある → ノシロには字上符が無い。
というふうになってるんですね。
ですからノシロというのは、エスペラントを批判している人に向いてるはずなんですね。
しかし、エスペラントやノシロを批判する人の大多数は、こういった事にまったく気づいてい
ません。
シロウトさんですから仕方がないんですが、しかし、この程度のことに気づかないような人
の批判というのは、ほとんど役に立たないんですね。
ということで、私はノシロの創始者である水田氏をけっこう高く評価しているんですが、しか
し残念なことに、水田氏は「ノシロで書いた文章をどんどん発表する」という事をしないんで
すね。
それをすれば、もっと支持者が増えるように思うのですが、当人にその気がないのですか
ら、どうしようもありません。
23
:
papageno
:2008/01/01(火) 19:04:39
>>22
私は
>>1
に書きましたように、「国際語の将来を考える上で、翻訳機の存在を考慮しないわけには行かないと思うのですが、そのような話題に触れたものを見た事が無いので、何もかも全くの素人ながらブログを作った訳です。」
つまりエスペラント界には「英語かエスペラントか、さもなくば人類の滅亡か」というような雰囲気があると私は思うんですけど、んなことはない、翻訳機の可能性もあるじゃない、もっと広い視点から考えようよ、と問題提起したかった訳です。
ですから今のところ(1)(2)のようなことをやるつもりはありませんし、実際のところやる時間もありません。
方言については、心配はないと思います。まず賛同者はほとんどいないでしょうから。もし賛同者がたくさんいるのなら、それはそれで需要があるということですから、作るべきだということです。それでもし方言ができたとしても、例えば私が大阪弁と標準語を使い分けるように、方言エスペラントと共通エスペラントを使い分けることは何ら困難なことではないでしょう。
ノシロは確かに発想はいいと思いますが、作者自身が文章を書かないんではね。ただ一気に世界共通語を作ろうとしないで、ザメンホフがヨーロッパ共通語(ユダヤ人共通語?)を作ろうとしたように、アジア(といってもその境界がどこにあるかはっきりしませんが)共通語を作る方がいいかもしれません。
24
:
papageno
:2008/01/01(火) 22:24:10
>>23
「英語かエスペラントか、さもなくば人類の滅亡か」というのはちょっと変ですよね。
「人類はエスペラントを選ぶのか、それとも滅亡への道を選ぶのか」という雰囲気がエスペラント界にはありますよね。これはカルト宗教そのものです(笑)。
25
:
松戸彩苑
:2008/01/02(水) 04:10:28
たしかに、完璧な翻訳ができる機械が低価格で普及すれば良いんですけど、そうなるま
では、英語ができる人間が優遇され、そうでない人間が差別されるわけじゃないですか。
そういうことや、エスペラントが顧みられないことへの不満や怒りが、エスペラント界には
あるわけですよ。
ということで、こういった点に関しては、おかしい(=カルト)とは思いません。
---
カルトっぽく見えるのは、エスペラントという、かなり使える人工語を発見して、「ひょっとし
たら、いろんな社会問題を解決することが出来るものなのではないか」と考えて、すっかり
嬉しくなってしまって、完全に舞い上がった状態で宣伝をしているからなんじゃないかと思
うんですね。
これでは、エスペラントというものが体験的に判ってるはずのない世間の人たちにはカルト
だと思われてしまいますし、いわゆる革新派の人たちだって、ついていけないわけですね。
エスペランティストというのは概ね、自分や世間を客観的にというか心理学的に分析すると
いった事がまったくできないシロウト集団だと、つくづく思いますね。
(とは言っても、私だって人間心理の専門家ではないんですが)
で、ほんとうのカルトのほうが「自分たちが他人からどう見えるか」とか「人間はどういうとき
に、どういう反応をするのか」といったことをよく勉強してるんですね。
ですから、常識的に考えればとんでもないことを言っていても、それに引っかかる人間が
たくさん出てくるわけです。
そういや、オウム真理教(現在はアーレフでしたっけ?)が1995年3月に強制捜査を受け
たとき、出家信者は約1400人、在家信者は約14000人もいたそうです。
これは有名ですからご存知のはずですが、出家信者というのは「全財産を教団に提供した
人たち」のことです。
そういう人が、JEIの会員よりもたくさんいたというんですね。
ということで、まことに不本意ながら、日本のエスペラント運動は、オウムにも負けてるとい
うのが実態なんですね。
(いちおう断わっておきますと、私は別に「全財産をエスペラント運動につぎ込め」と言って
るわけではありません。あくまでも人数の話です)
当然「これはどうしてなのか」と考えないといけないと思うんですね。
で、私はさんざん考えて、「理念や理論で説得しようとするのではなく、実際に使っていると
ころを見せて宣伝すべきだ」とか言ってるわけです。
26
:
papageno
:2008/01/02(水) 04:26:58
>>22
それに私は別に翻訳機を「支持」している訳ではないんです。ちょうど私が電気冷蔵庫や洗濯機を「支持」しているから使っている訳ではないように。便利だから使っているだけです。翻訳機も高精度のものができれば「便利だから」使うことになるでしょうし、現に今インターネットの自動翻訳は「便利だから」使っています。
そして相手がフランス語や韓国語ができるなら、簡単な会話なら私はそれらを使うでしょう。でも高度な会話となるとぜひ翻訳(通訳)機が欲しいですが。要するにその人の外国語能力や状況に応じて、直接会話したり、翻訳機を使ったりする時代がやって来る(部分的にはすでにやって来ている)と言っているのです。
そういう時代に国際語あるいはエスペラントはどうあるべきなのか、どうなって行くのか、ということを考えて行きたいと思っている訳です。
27
:
松戸彩苑
:2008/01/05(土) 09:51:02
>>8
のニュースの続報みたいなものなんですが、
>>8
のシステムでは携帯の画面に訳
文が表示されるというものだったのですが、これは、訳文が相手方に音声で伝えられる
んだそうです。
どのていどの翻訳精度なのか判りませんけど、これでエスペラント運動も終わりですか
ね?
もっとも、標準語が話せないと、ちゃんと翻訳してくれなさそうですが。
http://mainichi.jp/select/today/archive/news/2008/01/04/20080105k0000m040014000c.html
自動音声翻訳:携帯電話で今春実用化 京都の研究所開発
携帯電話を使って、日本語と英語の会話を自動音声翻訳するシステムが今春にも実用
化される。特別な端末がなくても、ケータイ一つで双方の会話を音声で伝えられるのがミ
ソで、京都府精華町の「国際電気通信基礎技術研究所」(ATR)が開発した。10年後に
は、世界約30種類の言語での会話翻訳を目指すという。外国語を勉強しなくても、気軽
に世界各地に旅行できる時代は近い。
このシステムによると、2人がそれぞれ自国語で話す時、近くにある携帯電話が会話を
聞き取って相手方の言語に自動翻訳する。その合成音声は携帯電話がスピーカーとな
って聞こえる。携帯画面には文章も表示される。
自動翻訳の基礎にあるのは、ATRが約20年かけて集積した約100万の英文(約6万
5000単語)のデータベース。英語によるコミュニケーション能力の試験(TOEIC)600
点程度の能力があり、「日常会話には不自由しない」という。また、翻訳の学習機能も備
えている。
昨年11月には、携帯電話で日本語を音声入力すると英語の文章が表示されるサービス
が始まっているが、ATRは「いちいち画面の文章をのぞかなくても済む、音声同士による
翻訳が完成型」と説明する。また、英語以外の言語についてもデータベース化を進めて
おり、中国語との翻訳については今年8月の北京五輪で実証実験を予定している。
28
:
松戸彩苑
:2008/01/05(土) 11:42:05
とにかく、時間がたてばたつほど、エスペラントに不利になっていくんですよね。
グズグズしているうちに、英語が普及したり、翻訳機械がどんどん進歩したりしますから
ね。
29
:
KamelioJapana
:2008/01/07(月) 07:33:07
そうですね。
Eの普及に全力をかためましょう。
30
:
papageno
:2008/01/08(火) 00:01:05
>>27
前回は英検準1級で、今回はTOEIC 600点ですか(笑)。600点ってどんなものかと調べてみると、
>470点〜725点
>日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。
>通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる。基本的な文法・構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている。
だそうです。
でもねえ、英語を知らなければその翻訳がどの程度信頼できるか判断できないわけだし、ましてや親睦を図るのに翻訳機はほとんど役に立たないと思いますよ。観光旅行とか、国際会議など、必要上やむをえない場合を除いて、翻訳機はあくまで補助的に使われるだけではないでしょうか?
「これでエスペラント運動も終わりですかね?」なんて大げさだと思いますよ。エスペラントだけにかかわる問題ではないんですし。将来もっと信頼できる翻訳機(英検1級以上、TOEIC 800点以上?)ができたら、外国語を学ぶ人が減る可能性はありますが。
31
:
松戸彩苑
:2008/01/08(火) 02:47:23
>>30
たしかに、その記事に書いてある程度のものであれば、まだ大したものではないんですよ。
しかし、こういった技術というのは、いったん成功すると、どんどん進歩していって、10年
もすると見違えるようになるんですね。
一方、エスペラントのほうは、日常生活に関する語彙・表現でさえ不足・混乱しているとい
うのに、そういったことにはまるで無関心なんですよね。
飛躍的に進歩する可能性のある翻訳機械と、まるで進歩する気のないエスペラント運動
とでは、まったく勝負にならないという気がしたので「これでエスペラント運動も終わりかな
?」と書いたんですね。
もちろん、完璧な翻訳のできる機械などというものがそう簡単にできるとは私も思っていま
せんが、しかし「海外旅行で不自由しなければ良い」という人は、たくさんいると思うんです
ね。
また、あるていど英語ができる人が和英辞典や文例集がわりに使えば、そうとう役に立つ
のではないかと思われますしね。
こういったことを考えますと、少しずつではありますが、しかし確実に、エスペラントが食い
込むことのできる余地が減ったなという印象を受けました。
どう考えても、進歩する気のない運動には未来は無いと思いますよ。
32
:
松戸彩苑
:2008/05/02(金) 13:15:33
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008050290110556.html
目指せ“ほん訳コンニャク” 携帯翻訳機 名工大など研究
あなたの会話を即、あなたの声で外国語に通訳します−。そんな夢の携帯型音声翻訳機
の開発に向けて名古屋工業大など世界6大学・機関が共同研究を始めた。プロジェクトに
は欧州連合(EU)から約7億円の予算が付いた。名工大は、こんにゃくを食べるだけで世
界中の言葉が話せるようになるアニメ「ドラえもん」の道具になぞらえ「目指せ『ほん(翻)
訳コンニャク』」と意欲を燃やす。
多民族多言語の共同体EUだけでなく、グローバル化の進む世界で、言語の違いは大きな
障壁。話す人の声で会話ができれば、より自然なコミュニケーションが可能となる。
翻訳機は(1)話し言葉を認識する「音声認識」(2)認識した言葉を外国語に置き換える「機
械翻訳」(3)翻訳結果を発声する「音声合成」−の3段階の処理をする。端末に「こんにちは」
と話すと、端末から話した人の声で「Hello」と流れる。あらかじめデータを入力しておけば、
どんな言語にも対応する。
プロジェクトは英国のエジンバラ大が中心となり、ケンブリッジ大、フィンランドのヘルシンキ
工科大、携帯電話で世界一のシェアを誇る同国のノキア社などが参加。名工大は、音声合
成部分で根幹の技術を担う。
名工大の徳田恵一教授らのグループが世界に先駆けて開発した音声合成技術「HTS」を
採用。HTSでは、いくつかの文章の音声データを入力するだけで、話す人と同じ声であらゆ
る文章をつくることが可能。HTSはすでにマイクロソフト社などの多国籍企業や各国の研究
機関で利用され、パソコンや携帯電話、カーナビの音声などにも実用化されている。
研究費はEUの「第7次欧州研究開発フレームワーク計画」に認められ、2008年から3年間
で総額約7億円に上る。うち名工大には約1億円。EU以外で予算が認められるケースは非
常に珍しいという。
徳田教授は「10年以内の実用化を目指す。まず日、英、中、フィンランドの4カ国語の開発を
進める」と話している。
---
どの程度のものが出来るのか判りませんけど、しかしEUが7億円ものおカネを出してくれたわ
けですね。
エスペラントも、このくらいのおカネを出してもらえるように早くなりたいものですね。
33
:
松戸彩苑
:2008/05/09(金) 00:36:33
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080508/biz0805080025000-n1.htm
総務省が自動翻訳データベースを開発へ
方言・多言語対応で外国人増える自治体・企業をサポート
総務省は、方言や専門用語にも対応できる自動翻訳ソフトウエアを開発した。小型パソコ
ンなどにダウンロードすれば、誰でも簡単に外国人と会話ができるといい、北京五輪では
約100台の試験端末を使い、実証実験を行う予定だ。
ソフトは現在、英語、中国語に対応しているが、平成24年までには十数カ国語に翻訳でき
るソフトの開発を目指す。日本を訪れる外国人観光客や労働者が増えるなか、外国語に対
応できるスタッフが少ない宿泊施設や地方自治体、中小企業にとっては、強い味方になり
そうだ。
総務省は実用化を目指し、7月をめどに情報通信研究機構(NICT)内にソフトの研究・開発
にあたる組織「音声・言語集合知プロジェクト」を設置。通信機器メーカーやNHKなどの放
送局、大学などと共同で、翻訳ソフトの開発と、語彙(ごい)データベースを構築する。データ
ベースは、ニュース番組や地方自治体のウェブサイトなどから、自動的に語彙情報を集積。
利用者はソフトを更新すれば、常に最新の時事情報や方言などに対応した翻訳が可能にな
る。企業からは技術マニュアルなどを提供してもらい、専門的な言葉も翻訳できるようにする。
従来の翻訳システムは、データベース構築が手作業で行われるため語彙が少なく、方言な
どへの対応は困難だった。総務省ではメディアや企業、地方自治体とと連携することで、語
彙数を増やすとともに、文章に発生する著作権の問題などもクリアする狙いだ。同省では将
来、ヘッドホンひとつでリアルタイムで外国人とコミュニケーションできるシステムの開発につ
なげたいとしている。
34
:
松戸彩苑
:2008/07/16(水) 20:54:48
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080716/biz0807161938007-n1.htm
JTBツアーが携帯翻訳サービス 北京五輪で実証実験
パソコンや情報機器を用いた音声自動翻訳システムを開発している情報通信研究機構
(NICT)は、北京五輪の観戦ツアー客に専用ソフトを搭載した携帯電話を貸し出し、北京と
日本を結んで翻訳サービスを提供する実証実験を行う。携帯に向かって話しかけると、翻
訳音声が返ってくる仕組みで、観光やショッピングなどさまざまな場面で役立つ。開発中の
システムを海外旅行の“実戦”に投入し、成否の事例を集めて機能向上に結びつける。
このシステムは、日本語を話せば中国語に、中国語を話せば日本語に翻訳し、電子音声
と文字で伝達。携帯電話1つで日本語と中国語に双方向コミュニケーションを可能にする。
今回はJTBの協力を得て、北京五輪ツアー客のうち希望者50人に携帯を貸し出す。
翻訳作業は携帯本体でなく日本のサーバーが行い、国際データ通信経由で提供される。
その方が翻訳用辞書の語彙(ごい)を充実させ、常に最新辞書を利用できる。
NICTは総務省所管の独立行政法人。十数カ国語や方言、専門用語などをカバーする広
範な翻訳ソフトの開発に取り組み、数年内の商用化を目指している。携帯を用いた音声翻
訳は、すでにNTTドコモが英語や中国語向けサービスを提供しているが、文字表示だけで、
辞書の語彙(ごい)も限られるなど制約が多かった。
一方、今回の実験では携帯とは別に、辞書を内蔵した専用翻訳機も50台用意し、北京在
住の日本人に試してもらう予定だ。
35
:
だにょ
:2008/07/19(土) 21:45:39
古い原理なので今は違っているかもしれませんが、ニューラルネットワーク法を使った音声翻訳だと、一番苦手なのが英語から別の言語への翻訳。英語は、話す速度によって音素の欠落状況が変わるため、機械処理が不得意とするらしいです。いんみーさんが詳しいと思うけど。
36
:
松戸彩苑
:2008/08/08(金) 21:21:17
>>34
の記事と同じものなんですが、リンク先に動画がありますので、そちらもご覧ください。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013402181000.html
#
日中自動通訳システムを実験
北京オリンピックの開催に伴って大勢の日本人旅行客が訪れている北京で、携帯電話を
使って日本語と中国語を自動的に通訳するシステムの実験が始まり、注目を集めています。
このシステムは、京都にある独立行政法人「情報通信研究機構」が、携帯電話会社などと
共同で開発を進めているもので、北京オリンピックの観戦に訪れる日本人旅行客や北京
在住の日本人などあわせて100人の協力を得て、7日から実験が始まりました。
このシステムは、インターネットを通じて携帯電話と日本国内のサーバーをつなぎ、日本語
と中国語を自動的に通訳するもので、日本人旅行客が店先で「いくらですか」と吹き込んで
電話機を中国人の店員に渡すと、数秒後に中国語に翻訳された音声が送り返される仕組
みです。
また、中国語で吹き込まれた音声は、自動的に日本語に翻訳されるということです。
情報通信研究機構によりますと、今回の実験に使われているシステムは、前のシステムに
比べて翻訳の精度が大幅に向上し、北京オリンピックの競技施設の名前や競技名なども
すべて翻訳できるということで、開発担当者は、「オリンピックを機会に、このシステムを使っ
て中国人との交流を深めてほしい」と話しています。
---
「EU議会の議員の数十%が、エスペラントを支持している」などという話もありますが、しかし
>>32
の記事を見れば判るように、EUは翻訳機械には数億円の予算をつけてくれましたが、
エスペラントにこんな予算をつけてくれたことは、これまで一度も無いんですよね。
それを考えると「EU議会の議員の数十%が、エスペラントを支持している」というのは事実
ではあっても、それはただ単に「反対する理由が無いから賛成している」というだけであっ
て、予算をつけようとか、積極的にエスペラントの普及・発展を推進しようなどとはまったく
考えていないという事なんじゃないでしょうかね。
37
:
胡人
:2008/08/10(日) 07:21:38
正直、EUにおいて以前はまったく問題にもしてされていなかったエスペラントに対して、今度日本円換算で約900〜1000万の予算が付いただけでも前進だと思います。
もちろん、この2、3年というスパンではもちろん叶わないと思いますが、継続の中にその様な形になる事もまったく無しとは言えなくなってきたと私は思っています。
38
:
松戸彩苑
:2008/08/10(日) 11:14:05
>>37
いま私はエスペラントの雑誌をまったく購読しておりませんので、その話を知らないんです
よ。
その話を、ぜひとも教えていただきたいですね。
39
:
胡人
:2008/08/10(日) 21:46:01
libera folio の記事で読みました。下記参照
http://www.liberafolio.org/2008/eeusubvencio/
私の低能力ゆえの読み違いなのでしょうか?だれもこの記事にふれる人がいません!誤解が心配になってきました。
これと別に、ロッテルダムのUEA本部はオランダ政府からやはり約1000万円補助金をいただいていると聞いた事があります。
エスペラントのロビー活動のために現在世界一在外公館の多いEU本部のあるブリュッセルにUEA本部を移した方が良いという意見に対して、その補助金のため難しいと欧州人から聞いたことがあります。
40
:
松戸彩苑
:2008/08/12(火) 05:35:11
>>39
胡人さん、ありがとうございます。
たしかにちゃんとそう書いてありますね。
私もこの記事を読んだんですが、すっかり忘れていました。
ということで、エスペラントにも結構おカネを出してくれているということが判りました。
つまり行政はエスペラントの価値をけっこう認めているのに対して、知識人や一般大衆は
エスペラントを見放しているということなんでしょうか。
41
:
松戸彩苑
:2008/08/14(木) 12:18:52
>>40
に私は
行政はエスペラントの価値をけっこう認めている
と書きましたが、よく考えてみますと、行政の側に「エスペラントに対する理解がある」ので
はなく、単に、他の「文化活動」と対等に扱わないといけないと事務的に判断した結果なの
ではないかと思ったんですね。
つまり、補助金をもらう際には所定の手続きを行なうわけですが、手続き上不備が無くて、
あらかじめ定められているような断わる理由がとくに無ければ、たとえ担当者じしんは個人
的には「エスペラントが国際語になるなんてことは絶対に無いよな」と思っていても、すべて
平等に受理しないといけないということがあるわけです。
ですから、あくまでもそういうことで認められて補助金が出ているのであって、べつに行政
の人間に、エスペラントに対する理解があるわけでは無いのではないかと思ったのです。
私がこんなことを言う理由は
(1) 世間の人たちの99%は、エスペラントが国際共通語になるとは考えていない。
(2) このような人たちのなかには、大部分の言語学者や、知識人や、革新派の人たちも
含まれている。
つまり、大部分の言語学者や、知識人や、革新派の人たちは、エスペラントの宣伝を
見聞きしても理解・支持しない。
(3) 大部分の言語学者や、知識人や、革新派の人たちをはじめとする世間の圧倒的多
数の人たちがエスペラントを理解・支持しないのに、行政の人間だけが意外と理解・
支持してくれるなどというのは、あまりにも不自然であり、とても考えられない。
(4) エスペラントに思い入れのない人たちに過度に期待をするのは、運動が失敗する元
である。
ということがあるからです。
---
遅ればせながらようやく気がついたのですが、desuprismo 型の運動を支持している人たち
というのは
現在、エスペラントに対して多少なりとも補助金が出たりしているから、行政の人間には
理解する力がある。
だから、こういうことをどんどん推し進めていけば、desuprismo 型の運動が成功するに
違いない。
というふうに考えておられるのではないでしょうか。
このように考えておられるので、私の主張するような desubismo 型の運動なんかには関心
を持たないということになってるのではないでしょうか。
しかし私は、こういう見通しは甘いと思います。
先にも述べたように、世間の圧倒的多数がエスペラントに否定的なのに、行政の人間だけ
がエスペラントを理解しているとは、とても考えられないからです。
42
:
松戸彩苑
:2008/08/14(木) 12:21:14
(
>>41
の続き)
たしかに、EUでエスペラントが公用語として役立つかどうかテストをしているなどという話も
あります。
しかし Libera Folio に最近出た記事(
http://www.liberafolio.org/2008/klerigtraduko
)の
なかに
Unu el la celoj de Ertl, kiu elektis la tekston, estis demonstri ke tradukado eĉ pri
temo relative bone konata al esperantistoj ne estas tute facila teksto, kaj ke
eventuala oficialigo de Esperanto en la Euxropa Unio multobligus tiajn malfacilaĵojn.
ということが書いてありました。
2行目の右から3番目の単語は teksto ではなく tasko じゃないかと思うんですが、要する
に
エスペランティストにとって比較的なじみのあるテーマに関する翻訳にしても簡単ではな
いし、エスペラントがEUの公用語になったら、この種の困難は飛躍的に増えるだろう。
ということですね。
私に言わせれば、日常生活に関する語彙・表現でさえも不足・混乱してるのだから、そりゃ
当然だろうなという感じなんですが、やはり一般人に広めようとせず、いきなり一足飛びに
政府や国際機関に採用してもらうというのは、ちょっと無理なんじゃないでしょうか。
---
ヘブライ語復興運動について勉強すると判りますが、あの運動においても、まず最初に、自
分の周囲にいる一般人のあいだに広めていったんですね。
また、創始者のベン・イェフダは、日常生活に必要な語をどんどん作って発表していったの
です。
一方、教養のあるユダヤ人たちは、最初のうちは、ヘブライ語を復活させることなんか不可
能だと言ってたわけですが、実際に使用する人が増えていくにつれて、だんだんと理解を示
すようになっていったわけです。
で、このような活動を数十年つづけて、ようやくイスラエルの公用語となったわけです。
やはり一つの言葉が公用語となるまでには、数十年間にわたって話し言葉として日常生活
のなかで多数の一般人によって使われる必要があるのだと私は思いますね。
エスペラントには120年もの歴史がありますが、書き言葉として使われることが多くて、話し
言葉として使われることが少なく、話し言葉としては熟していないのだと思います。
---
もちろん私も、政府や国際機関に対する働きかけというのは必要だと思っています。
しかし、一般人のあいだに広める活動をもっとやらないと、政府や国際機関も本気では動い
てくれないだろうと思うんですね。
このように考えますので、私は「娯楽を利用してでも使える人を増やそう」とか「日常生活に
必要な語彙・表現を整備しよう」と主張しているわけです。
皆さんもご存じのように、現在、世界的に原油や食料の値段が上がっており、社会のあちこ
ちから景気の悪い話が聞こえてくるようになってきました。
こういったことがエスペラント運動にも悪い影響を与えないわけがないんですね。
景気が悪くなれば、EUやオランダ政府から出ている補助金なんかも削減される可能性が高
くなるわけです。
ということで、補助金が削減されても出来るような活動をやっていくべきだろうと思いますね。
(終わり)
43
:
松戸彩苑
:2008/08/14(木) 12:48:48
大多数のエスペランティストは
言葉で説明すれば、世間の人たちもエスペラントのことを理解してくれる。
と信じているのに対して、私は
言葉で説明するだけでは、世間の人たちは理解してくれない。
と考えているんですね。
この点で決定的に違っていますから、私がいくら説明しても納得していただけないんでしょ
う。
マリナ・ヤグェーロという言語学者は、欧米各国語に堪能なくせに、エスペラントについては
まともに調べずに『言語の夢想者』という本を書いてエスペラントをくさしたわけですが、こう
いう人物がいるのを見ても、世間の知識人というものを信じる気にはまったくなれないんで
すね。
また、エスペラント界の外で、この本を批判する言語学者もまるでいなかったわけです。
大多数のエスペランティストたちは、どうして「言葉で説明すれば、世間の人たちも理解して
くれる」などと信じていられるのでしょうか?
---
世の中には、いくら言葉で説明しても理解させることが出来ないことなど、いくらでもあるん
ですね。
たとえば日本人は漢字を使っていますが、あまりにも漢字の少ない文章だと、かえって読み
にくいということがあるわけですね。
しかし、こんなことは、漢字を使ったことのない人たちにいくら説明しても、判ってはもらえな
いでしょう。
エスペラントもこれと同じように、使ったことのない人には、いくら説明しても判ってもらえない
ものだと思いますので、ですから「娯楽を使ってでも、エスペラントを本人に実際に勉強して
もらう」といったことが必要だと言ってるわけです。
こういったことを考えず、ただひたすらに「世間の人たちの理性や善意」に過度に期待をかけ
るような運動をしていたのでは、絶対に失敗すると私は思いますね。
44
:
Raku
◆yP0a9GGqWA
:2008/08/16(土) 07:14:26
松戸彩苑さん、「娯楽を使っ」ったエスペラント普及をぜひやってください。
誰も妨害しません。
45
:
松戸彩苑
:2008/08/16(土) 20:09:16
>>44
拙文を読んでくださって有難うございます。
> 松戸彩苑さん、「娯楽を使っ」ったエスペラント普及をぜひやってください。
> 誰も妨害しません。
とのことですが、私もそうしたいんですが、その前に「そういったことのために必要なエスペ
ラントの訳語を作っておきたい」という気持ちがあるんですね。
もちろん今のままでも「それなり」には表現できますし、「Monato」なんかにも趣味・娯楽に
関する記事が掲載されたりはしていますが、私の場合は、もうちょっと語彙・表現を整備し
てから始めたいという気持ちが強いわけです。
それでこれまで「娯楽を使ってエスペラントを普及させる」ということを目標として挙げながら、
「語彙・表現の整備」を呼びかけるということをしてきたんですが、やはり判りにくかったよう
ですね。
---
ということで、ひょっとすると私の主張がよく伝わっていないのかもしれませんので、これま
でよりも整理して説明してみましょうか。
私の言わんとしていることは、大別すると次の3つになります。
(1) エスペラントに対する世間の認識。
具体的には「エスペランティストの家族や知人、言語学者、知識人、革新派といった
人たちの大部分は、エスペラントを理解・支持しない」ということ。
これについては「宣伝が足りない、あるいはやり方がまずい」といったことが言われて
きたが「エスペランティストの家族や知人でさえもエスペラントを理解・支持しない」とい
うことを考えると、とてもそういったことでは説明できない。
それから、田中克彦氏のような人でさえも、現在のエスペラント運動には若干の違和
感を感じておられるようである。
また「エスペラントの普及に際しては、世間の人たちの理性や善意といったものはア
テにならない」ということも認めざるを得ないだろう。
(2) 言語としてのエスペラントに内在する問題。
具体的には、日常生活に必要な語彙・表現の不足・混乱。
(3) エスペラントを普及させるための方法論。
具体的には「言語というのは話者の数で決まると言っても良いくらいなので、娯楽を
利用してでもエスペラントを使える人を増やすしかないだろう」ということ。
このうち(1)と(2)は事実と言っても良いと思うんですが、しかし(3)については、そうでは
ないんですね。
(3)というのはあくまでも「人間というのは自分の好きなことしかやらない」という一般論で
あるとか、「日本のアニメやマンガについて知りたくて日本語を勉強する人がいる」といった
いくつかの現象から導き出されたものであって、絶対に成功するという保証は無いんです
ね。
ですから(3)については同意していただかなくても良いやと思ってるんですが、でも(1)と
(2)については事実だと思っていますので、これについては、もしも異論があるならば、ぜ
ひとも反論していただきたいと思いますね。
ということで、(1)(2)(3)の各論点について、Raku さんは、どのようにお考えなんでしょう
か?
46
:
Raku
◆yP0a9GGqWA
:2008/08/18(月) 20:04:22
>>45
では「語彙・表現の整備」に早く取り組んでください。その成果は辞書の形で
公表されたらエスペラントへのすばらしい貢献になるでしょう。心待ちに
しています。
47
:
松戸彩苑
:2008/08/24(日) 12:36:45
>>46
> では「語彙・表現の整備」に早く取り組んでください。その成果は辞書の形で
> 公表されたらエスペラントへのすばらしい貢献になるでしょう。心待ちに
> しています。
もちろん、細々とですが、日常生活に関する語彙・表現の整備はやっております。
しかし、これまでにも「エスペラント改造論」スレにおいて論じてきたように
そもそもエスペラント界においては「日常生活に関する語彙・表現が不足・混乱してい
る」という事実が認識されていない。
また「エスペラントは使われているうちに自然に発展・統一される」と信じられているの
で、「日常生活に関する語彙・表現の不足・混乱」が重大な問題であるとも思われてい
ない。
ということがあります。
ですから、私が細々と日常生活に関する語彙・表現の整備をやっても、なんでそんなことを
一生けんめいやっているのか判らないでしょうし、下手をすると「そんなつまらない語彙・表
現を増やすのはやめてくれ」などと言われかねません。
そういうことがありますので、日常生活に関する語彙・表現を整備する理由や意義について、
詳しく語っておくべきであろうと思ったわけです。
それにだいたい、私一人の能力には限りがあります。
ですから、こういったことの重要性を認めていただいて協力してもらえれば良いなと思った
わけですね。
このような作業ができるだけのエスペラント運用能力がある人というのは、世界中を探して
も、せいぜい数万人しかいないはずなのです。
---
しかし、私なんかには不思議で仕方がないんですが、皆さんは本当に「現在のエスペラント
は、ありとあらゆることを表現することが出来る」とお考えなんでしょうか?
私はいつでも文庫本サイズのノートを持ってまして、ふつうに生活をしていて、エスペラント
で何というのか判らない単語や表現に気づいたときにメモしておいて、あとで調べるように
してるんですが、こういうことをしてますと、知らないものがずいぶんあるということに気づか
されます。
たとえば「寝たきり」なんてのは、エスペラントで表現できますかね?
英語ですと bedridden なんて表現があるわけですが、エスペラントではどのように表現す
れば良いんでしょうか。
『日本語エスペラント辞典』には「寝たきり」の項がありません。
Benson の英エス辞典の bed の項に bedridden がありまして lit-malsana なんて表現が
載ってるんですが、これはあんまり良くないと思います。
これについても私は考えて、それなりの表現を考え出したんですが、ここでは発表しません。
自分で考えてみて、その困難さを判っていただきたいからです。
そして、こういった作業が困難であるということが判れば「使われているうちに自然に発展・
統一される」などということを信じる気も無くなるでしょう。
また「こういった語彙・表現について、みんなでふだんから考えていくことが大事だ」という
私の主張も理解できるようになるでしょう。
そういった一連の経験が大事だと思うんですね。
---
ところで私は
>>45
において
> (1)(2)(3)の各論点について、Raku さんは、どのようにお考えなんでしょうか?
と質問したんですが、残念ながら回答をいただけませんでした。
どうやら Raku さんにしても、それ以外の人にしても、私が「エスペラント運動をとりまく状況
の厳しさ」について語りますと、どうも直視できずに避けてしまうみたいですね。
なんせ、この厳しさというのは、ベテランのエスペランティストである Tazio Carlevaro 氏が
『Cxu Esperanto postvivos gxis 2045?』という本のなかで「エスペラントはもうダメだ」と書
いたくらいのものなのですから、直視できない人間が続出するのも無理は無いと思います。
しかしこれでは、閉塞的な現状を打破することなんか出来るわけが無いわけですね。
ですから、私があちこちに書いてきたさまざまな問題から逃げずに、冷静に考えていただき
たいものです。
48
:
松戸彩苑
:2008/08/24(日) 12:38:31
(
>>47
の続き)
かつて私は、1990年にJEIが実施した政党に対するアンケートというのを紹介しましたが、
そのときの日本共産党の回答は以下のようなものでした。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/7882/1163065578/159
5月15日付で貴学会からアンケートをいただきました。以下は、これにたいする私たち
の回答です。
諸国民の正義と友愛を目的に、みなさんがたがおこなわれているエスペラント運動に、
心から敬意を表します。私たちは、戦前のあのきびしい弾圧のもとで、エスペランチス
トのなかに、日本帝国主義の侵略戦争に反対し、また戦後はアメリカのベトナム侵略
戦争に反対するなどして、平和と民主主義のために奮闘された方々がおられることを
知っています。みなさん方の運動が、平和と民主主義をめざす運動と連帯しつつ、ひ
きつづき世界中からの核兵器の廃絶や、すべての国民の民族自決権の擁護のために、
大いに努力されることを望みます。エスペラント運動が目標としている国際共通語の問
題についていえば、だれも将来的にその必要性を否定することはできないだろうと思い
ます。ただ、率直にいってむずかしいのではないかと思えるのは、たとえば、エスペラン
トを唯一の公用語化するとしても、この言語を知らない人々が実際、圧倒的多数である
という現実から離れては、この問題について判断するわけにはいかないというようなこ
とです。そういう点も含め、さまざまな議論や研究が必要ではないかと考えております。
私たちにとっても、エスペラント語とその運動についての4つの設問には、具体的にお
答えできる準備がさしあたってできておりません。今後ともみなさん方エスペラントの運
動に関心を払いつつ、研究をしていきたいと考えます。とりあえずのご返事として、お手
紙をさしあげました。みなさん方のご健闘を期待します。
1990年6月5日
日本共産党中央委員会
(1990−06−07受付)
つまり、日本共産党中央委員会の人たちは
> 諸国民の正義と友愛を目的に、みなさんがたがおこなわれているエスペラント運動に、
> 心から敬意を表します。
と書き
> 戦前のあのきびしい弾圧のもとで、エスペランチストのなかに、日本帝国主義の侵略戦
> 争に反対し、また戦後はアメリカのベトナム侵略戦争に反対するなどして、平和と民主主
> 義のために奮闘された方々がおられる
ということも知っていて、なおかつ
> みなさん方の運動が、平和と民主主義をめざす運動と連帯しつつ、ひきつづき世界中から
> の核兵器の廃絶や、すべての国民の民族自決権の擁護のために、大いに努力されるこ
> とを望みます。エスペラント運動が目標としている国際共通語の問題についていえば、だ
> れも将来的にその必要性を否定することはできないだろうと思います。
とまで書いているのにも関わらず、具体的にエスペラントのために一肌脱ごうとは考えてい
ないわけですね。
そして
> ただ、率直にいってむずかしいのではないかと思えるのは、たとえば、エスペラントを唯一
> の公用語化するとしても、この言語を知らない人々が実際、圧倒的多数であるという現実
> から離れては、この問題について判断するわけにはいかないというようなことです。
ってなことを言うわけです。
要するに、結局は「話者の数」だってことなんですね。
エスペランティストが「思想」のために行動してきたことは知ってるけど、それだけではダメな
んだってことなんですね。
日本共産党という「思想」のために活動している団体でさえも、この程度の評価しかしてくれ
ないのですから、あとは推して知るべしでしょう。
私が、世間の人たちの「理性」や「善意」に期待しないのは、こういった事実があるからなん
ですね。
(終わり)
49
:
松戸彩苑
:2008/09/23(火) 19:06:00
「思想」を訴えることでエスペラントを広めようと考えておられる人たちに言いたいのです
が、どうして世間の革新派の人たちに
思想とエスペラントは不可分である。
という持論を積極的に宣伝なさらないのでしょうか?
私の見るところでは、思想重視派のエスペランティストの人たちは、エスペラント界のなか
ではこういうことを常に力説しているのですが、世間の革新派の人たちに対しては、そうい
うことをまったく言ってないんですね。
また、世間の革新派の人たちに
皆さんがエスペラントを支持してくださらないと、エスペラント運動は無くなってしまうの
です。
ですから、少しで良いですから協力をお願いします。
と訴えていただきたいとも思います。
思想重視派のエスペランティストの人たちは「世間の革新派の人たちはアテになる」と考え
ておられるのですから、皆さんの持論をこれらの人たちに大々的に宣伝して、現在の閉塞
状況を一刻もはやく打破していただきたいと思います。
50
:
隣の隠居
:2008/09/23(火) 23:31:36
>>49
今のエスペラント運動の状況を見ると、思想重視なのかエスの普及だけを重視なのかの理解が人によってバラバラで、「何となく居づらい」というような理由で去る人も少なくないように思います。
(私もそう)
だから、思想重視派ははっきりとそういう人たち同士で集まるべきだし、そうでない人たちもそういう人たち同士で集めるべきじゃないかと思います。
もし、思想重視派が世の中に受け入れられなくても、エスの普及だけを重視派は生き残りますからね。(逆もしかり)
よく「宗教と政治の話は社交の場でするな」というようなことがいわれますが、思想も然りでしょう。
思想重視派とそうでない派とは別々に運動した方がいいですよ。
そういう意味で、
>>49
に賛成。
54
:
素人の意見
:2013/11/13(水) 14:24:02
機械翻訳を言語学的に考えると
1:外国語の単語を自国語の単語に置き換える(一対一で対応していないと精度が落ちる)
2:語順を並び変える。曖昧さをなくす(一語に対して複数の意味があると精度が落ちる)
3:例外や変則的な文法を適用する(何千通りもある規則を解釈しなければ精度が落ちる)
結論として機械翻訳が1(直訳エンジン)と2(意訳エンジン)と3(超訳エンジン)を有すれば精度60%以下は出せると思います
精度を100%にするには残りの40%の人間的な部分を再現しなければなりません。それは人工知能(人工生命体)の創造を意味します
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