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翻訳機と国際語の将来

42松戸彩苑:2008/08/14(木) 12:21:14
>>41 の続き)

たしかに、EUでエスペラントが公用語として役立つかどうかテストをしているなどという話も
あります。

しかし Libera Folio に最近出た記事( http://www.liberafolio.org/2008/klerigtraduko )の
なかに

  Unu el la celoj de Ertl, kiu elektis la tekston, estis demonstri ke tradukado eĉ pri
  temo relative bone konata al esperantistoj ne estas tute facila teksto, kaj ke
  eventuala oficialigo de Esperanto en la Euxropa Unio multobligus tiajn malfacilaĵojn.

ということが書いてありました。
2行目の右から3番目の単語は teksto ではなく tasko じゃないかと思うんですが、要する


  エスペランティストにとって比較的なじみのあるテーマに関する翻訳にしても簡単ではな
  いし、エスペラントがEUの公用語になったら、この種の困難は飛躍的に増えるだろう。

ということですね。

私に言わせれば、日常生活に関する語彙・表現でさえも不足・混乱してるのだから、そりゃ
当然だろうなという感じなんですが、やはり一般人に広めようとせず、いきなり一足飛びに
政府や国際機関に採用してもらうというのは、ちょっと無理なんじゃないでしょうか。
---

ヘブライ語復興運動について勉強すると判りますが、あの運動においても、まず最初に、自
分の周囲にいる一般人のあいだに広めていったんですね。
また、創始者のベン・イェフダは、日常生活に必要な語をどんどん作って発表していったの
です。
一方、教養のあるユダヤ人たちは、最初のうちは、ヘブライ語を復活させることなんか不可
能だと言ってたわけですが、実際に使用する人が増えていくにつれて、だんだんと理解を示
すようになっていったわけです。

で、このような活動を数十年つづけて、ようやくイスラエルの公用語となったわけです。
やはり一つの言葉が公用語となるまでには、数十年間にわたって話し言葉として日常生活
のなかで多数の一般人によって使われる必要があるのだと私は思いますね。

エスペラントには120年もの歴史がありますが、書き言葉として使われることが多くて、話し
言葉として使われることが少なく、話し言葉としては熟していないのだと思います。
---

もちろん私も、政府や国際機関に対する働きかけというのは必要だと思っています。

しかし、一般人のあいだに広める活動をもっとやらないと、政府や国際機関も本気では動い
てくれないだろうと思うんですね。

このように考えますので、私は「娯楽を利用してでも使える人を増やそう」とか「日常生活に
必要な語彙・表現を整備しよう」と主張しているわけです。

皆さんもご存じのように、現在、世界的に原油や食料の値段が上がっており、社会のあちこ
ちから景気の悪い話が聞こえてくるようになってきました。

こういったことがエスペラント運動にも悪い影響を与えないわけがないんですね。

景気が悪くなれば、EUやオランダ政府から出ている補助金なんかも削減される可能性が高
くなるわけです。

ということで、補助金が削減されても出来るような活動をやっていくべきだろうと思いますね。

(終わり)


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