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死刑制度についてひと言お願いします

1boro:2003/03/16(日) 14:16
死刑制度については他のサイトとかで
さんざんやってきたテーマだと思いますが
そのときの犯罪事情によっても意見が
違ってくると思います。そういう意味で
いま現在、どのように思っているかを
簡単でかまわないので意見をきかせてください。
場合によってはテキストを書く上で参考にさせて
いただくかもしれません。よろしくお願いします。

524qwerty:2004/08/27(金) 12:36
>>523
説明が理解できないのに、なぜ否定できるのでしょうか?
人の話など聞かずに自分の主張をくりかえしているだけですね。

>すべての殺人がどっかで線引きをできると考えているあなたの考えに
>矛盾があるのですよ。
>それを私が指摘しているだけです。

すべての殺人を一律にとらえるわけにはいかない、
一律でなければどこかに線を引かなければならない、
引いた線の位置が正しいとか正しくないとか言う話は問題の本質ではない、
と言ってるだけなんですけど。
そもそも私の主張を誤読しているわけなんだけど、矛盾の指摘というのはどれですか?

>前の書き込みで殺人=死刑だと余計に殺人に走る加害者がでるかもとの
>指摘に対して私はその可能性も考えられると確かに書き込みました。
>しかしそのような行動をとるのは圧倒的少数のはずです。
>これは現状が証明しているでしょう。

現実、殺人=死刑ではないのだから、現状は何の証明にもなりません。

私の主張の基本は

殺人=死刑はかえって惨事を引き起こす恐れがある。
だから、必ずしも殺人=死刑とは限らない現状は間違っていない。

なんですけど、理解してます?

さらに、何度も言ってますが衝動的に起こってしまう殺人については
死刑が抑止力にならないという点についてはどうですか?

525とおりすがり:2004/08/27(金) 12:56
>>言葉を弄んでいるだけのようにも感じます。
>失礼な。私は真面目に考えていますよ。(別に怒っているわけではありませんが)

気分を害すような言い回しになった事はお詫びします。
ただ、1人殺しても、自暴自棄にさせない為に、極刑でないのはしかたないという
論理は、私にしてみれば、1人目の被害者の命を軽んじた机上の空論のように
感じてしまいますという事です。
515でも述べたとおり、それが、”さらなる被害者を出さない為”という
素晴らしい考え方を根拠にしていても、どこか既にボタンをかけちがえているように
思えてなりません。


>しかし、それは「一人でも死刑」を肯定する理由にはならないでしょう。

死刑を肯定する理由は、「一方的に命を奪った代償は、命で贖うのがスジ」と思うからです。


>その論理を根拠にしているのであれば、>>519に対してはどうですか?
罪状が分かれていようが関係なく「命の代償は命」ということになるんじゃないですか?

過去の記事を読んで頂ければ、その論理というのを、誤解されているのがわかると思います。
私の主張は、490にあるとおりです。
しかし、490、501でも言っているとおり、
あらゆるケースにそれのみで対応できるとは思いませんし、すべてを杓子定規で図れるとは
考えてもいません。
過失致死が一方的な虐殺とは思ってませんし、殺人にしても、情状酌量されるべきものも
存在はすると思っています。
全てが死刑。など、あろうはずもありません。
その線引きは、司法がするものでいいと思っていますが、
一方的に虐殺されたものも、1人だからという理由で、15年ほどで出られるような
現状には、甚だ疑問を感じますし、たとえ終身刑があっても、平等になっているとは
思えないという事です。

基本に置くべきは、一方的に虐殺されてしまった被害者であり、その家族です。
加害者の人権や抑止力といった事を考えるのは、その次であるべきではないでしょうか?
殺された被害者が、もういいよ。と言ってくれたなら、死刑でなくてもいいです。
ですが、それを故意に言えない状態にした加害者は、唯一助けてもらえる口を
自らが、ふさいでしまったのだと、私は思います。

526504:2004/08/27(金) 13:00
分かり易くなりました。

>現実、殺人=死刑ではないのだから、現状は何の証明にもなりません。

現状でも死刑は存在していますよ。
殺人=死刑との形ではありませんが、あなたの意見だと死刑に限らずとも
いいのでは?つまり捕まりたくないから次々と人を殺しつつ逃げるとかでも
いいと思いますよ。この方があなたに対してハードルは低いと思いますが、
現実に捕まりたくないから次々と殺人を犯しつつ逃げている例はありますか?
稀だとおもいますが?

次に
殺人=死刑はかえって惨事を引き起こす恐れがある。
だから、必ずしも殺人=死刑とは限らない現状は間違っていない。

との事ですが、刑法が世論や被害者感情からかけ離れつつあるのを
問題視しているわけです。
>殺人=死刑はかえって惨事を引き起こす恐れがある。
という前提は上記の私の意見で否定します。
圧倒的に少ない例よりも頻発する事例を主に検討すべきです。

次に
>衝動的に起こってしまう殺人については
死刑が抑止力にならないという点についてはどうですか?

すでに抑止力になっていますよ。
多くの人が証明する意見を書き込んでいますよ。
つまり人を殺すと死刑になるかもしれない...
人を殺すととんでも無いことになると認識しているではないですか?

527qwerty:2004/08/27(金) 14:35
>>526
>衝動的に殺してしまうのは死刑うんぬんとかでなくて単に箍が外れる状態
>というか結局死刑うんぬんとかはすべてが終わった後に思うことだと思いますよ

理性がはたらいている状態ならばともかく、キレてしまえば刑罰のことなど考えないということは
あなた自身で言ってるじゃありませんか。

>すでに抑止力になっていますよ。
>多くの人が証明する意見を書き込んでいますよ。

「衝動的な殺人」についての効果はだれも証明する意見など書き込んでいませんね。
というか、死刑制度そのものの議論の中で抑止力としての効果について意見が分かれていて
はっきりとした結論が出ていないのをご存知ないのですか。
「証明する意見」というのも変ですねえ。
意見で証明するのではなく、事実で証明しなければおかしいですよ。

528qwerty:2004/08/27(金) 15:07
「証明」の件はちょっと揚げ足とりでしたね。失礼
仮定の話をしているときに、むやみと証明なんて使わないほうがいいですよ。

>現状でも死刑は存在していますよ。
>殺人=死刑との形ではありませんが、あなたの意見だと死刑に限らずとも
>いいのでは?つまり捕まりたくないから次々と人を殺しつつ逃げるとかでも
>いいと思いますよ。この方があなたに対してハードルは低いと思いますが、
>現実に捕まりたくないから次々と殺人を犯しつつ逃げている例はありますか?
>稀だとおもいますが?

私は「殺人=死刑だったら」という話をしているということを理解していますか?
現実は殺人=死刑ではないのだから、現状は何の証明にもなりませんと何回言えばわかるのですか?

529504:2004/08/27(金) 15:17
>衝動的に殺してしまうのは死刑うんぬんとかでなくて単に箍が外れる状態
>というか結局死刑うんぬんとかはすべてが終わった後に思うことだと思いますよ

理性がはたらいている状態ならばともかく、キレてしまえば刑罰のことなど考えないということは
あなた自身で言ってるじゃありませんか。

確かに書き込みました。
だから、これらの人にも抑止力としての意味をもたせるために死刑という罰を
より現実のものより身近なものにする必要があると説いているわけです。
それが殺人=死刑です。

ひとつづつ噛み砕かないとお解かりいただけないようなので、もう少し補足しましょう。

現実として死刑が抑止力として働いています。
多くの人が死刑に限らず刑罰を知っていますよね。
悪いことをすれば結果どうなるかです。

一方で殺人を犯す人は後を絶たないのも事実です。
ではこの人たちは死刑や刑罰の存在を知らなかったのか?
そんな事はありません。
知ってても行動が優先してしまったのです。
知識として知っていても行動や欲望がまさり殺人を犯すわけですが

行動が優先することを止めないといけないのです。
つまりより身近に死刑という罰が身近にちらついていたら?
もっと殺人を犯す人は減るでしょう。

ゼロは無理かもしれません。でもそれはまた違う話題ですよ。

530504:2004/08/27(金) 16:03
>私は「殺人=死刑だったら」という話をしているということを理解していますか?
>現実は殺人=死刑ではないのだから、現状は何の証明にもなりませんと何回言えばわかるのですか?

上記についてお答えしましょう。
現状は殺人=死刑ではありません。だからより現実味のある提示をしているだけです。
殺人を犯した人が捕まるのを回避する為に次々に殺人を犯す例が頻繁にありますか?
過去にも稀でしょ?

分かりやすい現実の実例で示しただけですが...

次に
>「衝動的な殺人」についての効果はだれも証明する意見など書き込んでいませんね。
というか、死刑制度そのものの議論の中で抑止力としての効果について意見が分かれていて
はっきりとした結論が出ていないのをご存知ないのですか。
「証明する意見」というのも変ですねえ。
意見で証明するのではなく、事実で証明しなければおかしいですよ。

という事ですが、衝動的殺人の定義をハッキリさせましょう。
衝動的殺人は怨恨が多いです。
一度の恨みなとで一瞬にして殺人を犯すケースは稀です。
多くが少しづつトラブルを蓄積し事に至る訳です。

十分に考えて思いとどまる事もできますよ。
実際に思いとどまる人が多いはずです。殺人という極端な例でなく
会社の同僚なとどトラブルになってもいきなり殴ったりする人は稀でしょ?
自己で解決するなり付き合い方など工夫して皆生活しているのです。

まったく突然に人を殺す輩がいるのなら、衝動的殺人に対する抑止力の
是非が問われるのは当然ですが、はたしてそんな事例がありますか?
薬物中毒者やキチガイの類はこれに含まないでくださいよ。

多くが殺人に至る理由があり犯人なりの葛藤があるのですよ。

531:2004/08/27(金) 23:35
ちょっと横道にそれますがお許しください。

くだらない質問かもしれませんがお聞きいたします>
この死刑という刑は基準になる規定みたいなものが存在するのでしょうか?
過去の判例を基準に照らし合わせて裁くのでしょうか?
私はこの刑を基準とか線引きとかで裁いて欲しくないと思ってます。
様々なケースに司法が付いていってない現在では特にそう感じます。

それと、
加害者には相応の苦しみを以って償ってもらいたい。
死刑であっさり死んではいおしまい、で被害者の遺族は納得するだろうか?
確かに死を以って償うことで区切りをつける、という意味ではこの刑の存在は正しいかもしれませんが。

あと執行する刑務官にとってはいくら凶悪な死刑囚でも人の命を絶つ行為ですから少なからず心にダメージを負うわけで。
それを考えるとちょっと・・・公開処刑は言語道断です。新たな問題を生むだけです。

あと、キチガイという表現はよろしくないかと思われます。

失礼しました。

532504:2004/08/28(土) 02:15
>この死刑という刑は基準になる規定みたいなものが存在するのでしょうか?
ご指摘のとおり過去の判例なども検討した上にでしようね。
刑法では死刑が適応される罪を定義していますが、運用の方法は世論や被害者感情から
離れつつあると思われるのは同感です。
線引きという表現が適当かどうかは置いといて、あえて線引きするのなら、
被害者や世論の意見に沿ったものが好ましいのは誰もが恩恵を受ける法律である以上
当然であると思います。

>加害者には相応の苦しみを以って償ってもらいたい。
死刑であっさり死んではいおしまい、で被害者の遺族は納得するだろうか?
確かに死を以って償うことで区切りをつける、という意味ではこの刑の存在は正しいかもしれませんが

これはボクは意見が少し違います。
ちょっと誤解を持たれるかもしれませんが死刑は究極の刑です。
よく死刑だとすぐケリがつくので、もっと苦しむ刑がいいとか終身刑のほうが
苦しむのでは?との意見を言われる方もいますがこれは違うと思います。

ボクは以前ここで長期の収監は罰になりえないとの書き込みをした事がありますが、
繰り返しになりますが人間はすぐに環境に適応してしまいます。
たとえ何十年と収監されようとも適応し楽しみさえ見つけて生きていくでしょう。

では死刑はどうか?死刑が確定し日々生活するわけですが、死への恐怖は克服しようがないと
思います。唯一あるとすれば人間性を取り戻すことでしょう。それは被告が自分と向き合い
被害者の方と向き合い何故罪を犯してしまったのか、またどうすれば人間としてけじめをつけられるか、
この様な問いかけを続けることだと思います。そうすれば被告はおのずと刑に対する心構えができるでしよう。
また加害者のかたもひとかけらでも被告に人間性をみたならば、悲しみも少しでしょうが癒されるのではないかと思います。

死刑囚のなかにも感動的な絵や詩を残したもの、たしか新宿バス放火犯なんかは
大やけどを負われた被害者の方となんども手紙や面会でやりとりをしてました。
すへての死刑囚が安らかな気持ちで覚悟しつつ刑の執行をうけるとはおもいません、
なかには恨み言を残していくものもいるでしょう。被害者の方すべてが納得できる刑を
見つけるのも無理なことなのかもしれませんけどね。

533504:2004/08/28(土) 02:19
補足です。
社会の制度や法律の助けをできるだけ早期に整えて被害者の方たちの
気持ちのやり場を作ることが必要でしょうね。

534はれい:2004/08/28(土) 11:54
 死刑になりたくて、大量殺人した人がいますね。
人を殺すことに快楽を覚える人も、殺人の衝動を生まれつき持っている人も、
興味本位で人を殺す人もいますね。

 そして、そんな人が一番タチの悪い、残虐な、倫理などなんにも通用しない
事件を犯す。
そういう人達は、もちろん死刑を知っている。
死刑は、抑止力として働いているのでしょうか。
死刑は、こういう人達に対して、妥当な刑罰でしょうか。
私はそうは思いません。

535504:2004/08/28(土) 13:25
>死刑になりたくて、大量殺人した人がいますね。
人を殺すことに快楽を覚える人も、殺人の衝動を生まれつき持っている人も、
興味本位で人を殺す人もいますね。

確かにいますね。
宅間やオウムの連中、その他と最近ではそんな事例もありますね。
彼らは我々とは違う頑な身勝手な考えのうえで犯罪を犯してしまいました。
では彼らには死刑は死刑でも別のもっと惨い刑を適応しますか?

裁かれる人間はもう人間の姿をした悪魔なのかもしれません、
でも裁く側は我々人間なのですよ。

あなたは大量殺人者などにはどんな刑がふさわしいと考えているのですか?

536はれい:2004/08/28(土) 15:10
酷い刑、というのなら、彼ら殺人者の大切にしている物や人を奪う、殺してしまう
ということが、”目には目を”的な罰でしょうか。
この場合の”目には目を”は殺された被害者=死刑、ではなて、残された遺族が
基準です。   もちろん↑こんなことはできません。例えばです。

①良心の呵責、罪の意識に慄いて一生を送らせる。でも、自殺させない。
これが成功すれば、ものすごい罰になりますね。
自分を責める、死んだはずの被害者が夢に出る。呪われる。発狂する。
でも、そんな殺人犯に、ここまで罪の意識を感じさせるほどに、
倫理的な教育を施せる人間は、今、この国にはいないでしょう。

②一生、危険な単純労働に従事させる。
奴隷みたいに。何らかの収益があがれば、遺族に寄付。

537504:2004/08/28(土) 15:27
>536
論外なので他の方の書き込みを待ちます。

538:2004/08/28(土) 20:43
504さん>
なるほどです。
加害者が「自分がどんなことをしたか?自分のしたことがどれだけ他人を苦しめたか?」
という考えを持ちはじめたならば多少なりともこの刑を持つ意味がわかるような気がします。
そういう意味では究極の刑というのは語弊がありますが納得できます。

536はれいさんみたいに極端ではないのですが強制重労働的な刑を終身刑に加えて補償にまわす形も考えたことがあります。
反省を促す意味ではカウンセラー的な人間から加害者の人間性を引き出す時間を設けることが必要かもしれません。
手厚い保護になってしまう感がありますが、「終身刑=一生出れない」と言う心情が加害者への足枷になるような気がします。
但し504さんがおっしゃる「環境への適応」が引っかかってしまいますが。
そして重労働を監視する刑務官の負担がクローズアップされそうですね。

刑の執行に携わる刑務官に対するケアについてはどうお考えしょうか?

539はれい:2004/08/28(土) 22:27
>sさん 刑の執行に携わる刑務官の対するケア
それは、刑務官という職務上、覚悟しなければいけないことだと思います。
それを割り切ったり、覚悟できない人でなければ、そもそも刑務官にはなれない
と思います。
人の生死に関わる精神的な負担というのなら、お医者さんや、看護士などの方が
遥かに多いのではないでしょうか。
でもその心の負担を含めた仕事なのだと思います。

罪を犯して
「警察や弁護士に反省しているように見せればすぐ出てこられる」
なんて小賢しく生きて行こうとする人間には、死刑を適用すればいいと思います。
「殺すなら殺せ、死刑なんて怖くない」
という、死刑や刑務所を逃げ場にしている人間は、生き長らえさせれば
いいと思います。
>重労働を監視する刑務官の負担が
そうですね。だから、現実には無理だと思います。
管理する側のコストとエネルギーがかかり過ぎる。
だから、重罪の、倫理の概念が通用しない人間は、コストの面からいうと
さっさと死刑にしたほうがいいような気もします。
刑務所を運営するのにも、国家予算、私たちの税金も使われているでしょう。

加害者への「罰」を考えたときには、苦しみながら一生生かしていくのが
最大の罰ではないかと思いました。
とても個人的な価値観、意見です。失礼いたしました。

540504:2004/08/28(土) 23:07
536の書き込みに対して論外として意見しませんでしたが、
>>538の問いもあるので僕の意見を述べさせていただきますね。

昨今の殺人事件の中には本当にやりきれない事件を多く見られるように
なりましたね。宅間の事件、山口の主婦と子供が被害に遭われた事件、
またつい最近の長崎での小学生の事件。本当に理解を超えた事件が頻発しています。

これら事件に遭われた被害者の家族の方の意見や様子が報道等で僕たちも
知ることができます。みなさん淡々と質問等に答えている様子は大変痛ましく
本当のお気の毒というしか言葉はありません。
犯人に対する怒りをTV等で発言している姿を見ることもあります。
でもその場合でも淡々とご自分の意見を述べられています。
その様な心境になるまでには葛藤があるのでしょう、でもそれを僕たち
第三者が想像することは出来ません。

死刑を敵討ちととらえている人がいます。
>536>538のお二人もそうではありませんか?
加害者により苦痛を与えるのが望ましいとお考えですか?

被害者の方のなかには現状の制度に対して不満をもたれて発言されている方が
おられますが、不満とは刑の種類とかではなく現状の閉鎖的な裁判制度や基準が
わかりにく判決、異常に時間のかかる裁判に対してがほとんどです。

単純にある加害者が死刑相当の罪を犯したとします。でも裁判で死刑ではなく
無期懲役の判決が出たとしましょう。では判決が不満といって遺族の方が犯人を
殺そうとした例などがありますか?出所後の犯人を殺したりした例がありますか?
やろうと思えば可能なのにそのような例を私は知りません。
また逆に予想通り死刑判決が出たとします。被害者の方にとってひとつの区切りに
なるでしょう。でも拍手をして喜ぶもの、当然だとざまぁみろと罵声を浴びせる人もいません。

宅間など言動、行動が本当に憎憎しい男もいます。
でもこれはまた別のですよ。

遺族の方たちが第一に求めているのは真相の究明や裁判での
加害者の人間としての反省の言葉ではないでしょうか?

もちろん刑として最高刑の死刑を望むことはあるでしょう。
でもこれはあなたたちの言うことと同じ意味ではありませんよ。

強制労働の件ですが、多くの懲役刑の人たちは働いてますよね、出所後の援助を
目的とか彼らに掛かるお金の一部としてですが、これには賛成ですよ。
死刑囚も例外なく働かせるべきでしょうね。
でもお二人の意見は罰の一環として労働を位置づけられるわけですよね。
ではお聞きしますが、重労働をかせられた死刑囚が作業中の事故で死んだとします。
あなたはどう考えますか?「ざまぁみろ」ですか「死んでも当然なんだ」ですか?
この様な作業である建築物や道路、ダム等が完成したとします。
だれがその完成を祝うのですか?利用する我々はどんな気持ちで利用すればいいのですか?
また過酷な強制労働で得たお金を被害者の方はどんな気持ちで受け取ればいいのですか?
そのお金を作る途中で被告が事故や過酷な労働が原因で死んだ場合はどんな気持ちでしょう?
とても現代とはおもえない光景が浮かびます。

被害者の方への支援や保護の目的で刑務所内での作業で得たお金を基金化して
役立てる発想自体は賛成ですけどね。

>刑の執行に携わる刑務官に対するケアについてはどうお考えしょうか?

これはケアする必要があるのでしょうか?
偏った刑務官たちが死刑を行うのではないですからね。
あまり刑務官がどういった心構えなのか想像というか知識が無いので
このへんは刑務官の方の意見等も聞きたいですね。

541:2004/08/29(日) 01:28
>死刑を敵討ちととらえている人がいます。

被害者の側からしたら許されるなら殺してやりたいという気持ちはどこかにあるはずだと思います。

>では判決が不満といって遺族の方が犯人を
殺そうとした例などがありますか?出所後の犯人を殺したりした例がありますか?

それができないためにせめて被害者の無念や痛みを味わってもらわないと気がすまない人がいると思います。
全ての人がそうとは限りません。様々なケースがあるのでしょう。
ただ我々が想像する以上の苦しみを味わっているのは間違いありません。
もし私の家族や恋人が殺されたとしたら・・・単純にそういう考えが出てしまうと思います。
確かに裁判制度の閉鎖性、基準や時間等の不満も当然あります。
なぜ当事者なのに真実を知ることができないのか?
なぜ判決がこんなにも遅いのか?
・・・ただそれはまた違う問題のような気がしてなりません。
いち早く制度の抜本的な見直しはしてもらわないと困りますが。

そして死刑が確定した。諸手をあげて喜ぶ人なんて当然いないです。
ただ被害者の遺族にとって無念を晴らすと言う意味では負担の軽減になるでしょう。
被害者の家族にとっては被害者の無念を晴らすことを第一に考えるのではないでしょうか?
それが死刑と言う形になり損害賠償という形になると思います。
勿論それで全て解決したわけではありませんが。

労働刑について>
私は労働刑に過酷な単純労働を求めてはいません。
死と隣り合わせの労働で何の利益がありましょう?加害者に何の効果がありましょう?
反省の意味での労働刑の提案でしたが言葉足らずのようでした。

>人の生死に関わる精神的な負担というのなら、お医者さんや、看護士などの方が
遥かに多いのではないでしょうか。
でもその心の負担を含めた仕事なのだと思います。

私はそれは違うと考えます。
刑務官に対するケアは必要になっているはずです。
覚悟の上とかそういうことで片付けられる問題ではないと思いますが・・・。
いくら職務とは言え人間が行うことです。
死刑を執行するということはどこかで「人間の命を自らの手で絶つ」気持ちがあるはずです。
それに悩む刑務官はいるはずです。
医師や看護婦の職務とは違います。
504さんがおっしゃるように実際お話を伺ってみたい気持ちはありますが・・・無理でしょうね。

最初は単純に死刑に反対の立場でしたが、皆さんの意見を見て改めてこの制度について考え直そうかと思います。
どこまで言葉が追いつくかはわかりませんがよろしくお願いいたします。

542質問を1つ:2004/08/29(日) 08:37

再審請求中の袴田死刑囚が精神に異常を来したが
終身刑は結果的にはこういう事態を招きますか?

543504:2004/08/29(日) 09:27
>被害者の側からしたら許されるなら殺してやりたいという気持ちはどこかにあるはずだと思います。

これは違いますよ。確かに加害者に対してての怒りを考えるとそのような気持ちが
沸くのは当然です。でもこれを第一とすると実際に行動に出た人を我々は裁けなくなりますよ。
実際に遺族が加害者を手にかけた時にどのような対処をするのですか。

なんども言うように死刑はあだ討ちの代行行為ではありません。

被害者の方の悲しみと憤りはもっと別のところにあるのだと思いますよ。
第三者の私が全部それを理解できているとは思いませんが、多くの遺族の方たちの
お話等を見聞きしてそんな印象をもっています。

刑務官のことについてですが、ボクは基本的にはケア等必要ないと思います。
先にも触れましたが刑務官になる時点でその様な役目を課せられる可能性を
受け入れていますよね。また回避する事も単純ですが退職等で出来るはずですし。

刑務官の方の苦悩等を扱った資料等の存在をしらないので、あなたが懸念されている事は
さほど問題にはなっていないのでは...?

>>542
袴田死刑囚のことは少しだけ知ってますが、精神に異常をきたしたという
ソースを見つけられませんでした。
どこかにありますか?

544542:2004/08/29(日) 17:26
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/08/28/20040828ddm005070179000c.html

TVニュースでは「袴田巌は体から去り、神になった」と言っているとあった。
上の毎日新聞社説では死刑への怯えが原因ではないかと書いているが
拘禁ノイローゼは終身刑の場合どうなのかを知りたい。

545542:2004/08/29(日) 17:36
>刑務官のことについてですが、ボクは基本的にはケア等必要ないと思います。
>先にも触れましたが刑務官になる時点でその様な役目を課せられる可能性を
>受け入れていますよね。また回避する事も単純ですが退職等で出来るはずですし。

ついでだが、日本の刑務官は団結権がないから組合がない。それに関しては
どう思う? 504氏の言い分だとあらゆる職業に労働組合は必要なくなりそうだが。

546504:2004/08/29(日) 17:55
>544の件については初めて知ったのでまだなんとも意見がまとまりませんが、
冤罪か?ともいわれる中での話しなので、仮に本当に冤罪なら...これは数十年にも
わたり冤罪で収監されているのなら気がおかしくなっても当然でしょうね。
でもどうなんでしょう?冤罪かどうか不明なので。

袴田氏の件は置いといて冤罪ではない被告が収監中に精神を病んだとします。
刑を科す過程、刑自体の苦しみから精神に異常をきたしたとしましょう。
これは問題ではないとおもいますよ。
意図的に彼らを苦しめる目的で刑以外の苦痛を与えた結果なら問題ですが。

>545
組合はありませんが、公務員としての取り決めはあります。
職務についても当然ですが待遇についてもです。
刑務官が現時点で死刑執行を負担に感じ回避したいと考えているのなら
もう少し表面化してもいいとおもいますが?
そのような動きはありますか?
このあたりは私自身調べた経験がありませんが、現時点で私の知ってる限りでは
そのような動きはないのでは?

547504:2004/08/29(日) 17:56
>504氏の言い分だとあらゆる職業に労働組合は必要なくなりそうだが。

これはこじ付けでしょう。
なんの関係もないですよ。

548???:2004/08/29(日) 21:31
>袴田氏の件は置いといて冤罪ではない被告が収監中に精神を病んだとします。
>刑を科す過程、刑自体の苦しみから精神に異常をきたしたとしましょう。
>これは問題ではないとおもいますよ。

なんで? 死刑が執行できなくなるよ。



>545

549504:2004/08/29(日) 23:12
>548
死刑になる前に被告が精神に異常をきたした場合は無理に刑を
執行する必要はないと思いますよ。
治療を受けさせて結果次第でいいと思います。
ただあなたの意見だと被告が狂った理由はなんなのか、ハッキリさせることが
できますか?と問われそうですね。
では被告が一芝居打った場合は?
そんなに簡単には騙せとうせないとおもいますよ。
なんせ塀の中ですから。
一般の精神病院とは違う取り扱いになるでしょうからね。

前記しましたが稀ケースをひとつずつ潰す必要はないのでは?
たとえば今までにその様なケースが問題となっていれば別ですか。

例をあげてみましょう。
ある被告が死刑への恐怖のために精神を病みました。
でも単純に実際では刑を執行しないとは考えられません。
死刑とは恐怖をともないますからね。
前記したように恐怖を克服するためには何故死刑になることをしたのか
自身と向き合わないと駄目でしょうね。そして本当の反省が生まれるのです。
理想的という表現はおかしいですが、それが一応理想的な死刑だとおもいます。

往生際の悪い人もいて当然でしょうね。
いままでもいたでしょうね。半狂乱で執行されたり、拘置所内で狂った人も。
でもそれが直接の原因となって刑の執行を逃れた人はいないのでは?

そして繰り返しですが自身の刑をみつめ、反省し死刑執行される被告もいるわけです。

550loveless:2004/08/31(火) 01:41
>>497
油断していたら、いつの間にやらレスが伸びていて、すっかり浦島状態ですが、、、

私が495などで話題にしたように、殺人の被害者一人では死刑の適用がない
ことへの危惧は、抑止力云々というよりも、司法の立法に対する越権行為
に対する危惧です。

qwertyさんの意見のように、死刑の適用には、どこかで線引きして、
例えば2人以上一時に殺害したときのみ適用とするということにしても
実は構わないと思っています。
ただし、その条件として、必ずそれらの変更に関する刑法の改正を
国会にかけて、キチンと立法を通す必要があるとは思っています。
(死刑のような最高刑に関しては、その適用の条件を厳密に定義
してもよいかも)。


現状、刑法では、殺人に関する死刑の適用に被害者数を条件に
入れてはいません。また、最高裁の判例でも「例え被害者が一人で
あっても死刑の適用はありうる」という判断がされています。
にも関わらず地裁レベルでは「被害者が一人では死刑の適用が難しい」
というような判断が多く、これが続けば、立法を通さずとも事実上
被害者一人のときは死刑停止のような法体系になってしまうのでは
ないかと心配です。

つまるところ、司法の判断は個々の裁判官の思想・信条に影響
されることなく、また過度に判例に縛られることもなく、あくまで
法律の条文に照らし合わせて判断されることを望んでいます。

551特命希望:2004/08/31(火) 02:46
>死刑のような最高刑に関しては、その適用の条件を厳密に定義
してもよいかも

まったく同感です。

私的な意見では、現時点で死刑適用者(変な言葉ですが)は殺害人数によって左右されている処に不満が残ります。
もっと細かくマニュアル化して、加害者の過去の性質や行動形態、殺害理由、殺害方法、精神鑑定、被害者の心情なども含め何%以上当て嵌まったら死刑を求刑するような形だと納得できるんですが。
現状では、<個々の裁判官の思想・信条に影響され、また過度に判例に縛られ>ていますよね。
どうも様々な判決を見ても、裁判官自身のバックグランドに左右されているようで、そういった意味では裁判官もサラリーマン化しているのでしょうか。

552504:2004/08/31(火) 09:26
>>550
>例えば2人以上一時に殺害したときのみ適用とするということにしても
実は構わないと思っています。

ボクはやはり殺人=死刑だな。
線引きをするのは仕方ない事ですが、複数=死刑という基本は今我々が
感じている死刑適応の矛盾を継続するだけだと思います。

>司法の立法に対する越権行為に対する危惧です。

現状はこの逆だとボクは感じています。

553504:2004/08/31(火) 13:55
今回は色々と勉強になりました。
ちょっと前に国会議員さん達の死刑についての公演に出かけてきましたが
なかなか有意義でした。

554はな:2004/09/01(水) 06:10
504さんと同じく私も、
殺人=死刑を望みます。(正当防衛のための殺人を除いてですが)
やはり、「たとえ一人、人間を殺しても死刑にはならない」という今の現状には
どうしても違和感を感じてしまいます。
ニュースなどで殺人犯に課せられた刑の軽さを聞くたびに、
「何年か刑に服せば、人を殺してもそれでチャラ??いったい
何人、人を殺せば死刑に値するの?」と、思ってしまいます。
 またこれは反論が多いと思いますが、事故や正当防衛の場合を除いて、
少年少女による殺人であっても、年齢に関わらず、私は死刑にすべきだと思います。
特に、「快楽殺人」を犯した少年・少女は。
「まだ善悪の判断がつかず、心や理性がまだ未熟で発達段階にあるから、罪を追求すべきでない」
というような、加害者保護、『加害者の立場に立った』現在の少年法は、いかがなものか?
少年少女が「快楽殺人」を犯した場合、果たして本当に『真の更生ができるのだろうか?』
・・・甚だ疑問です。
確かに、加害者にも同情すべき背景等があるかもしれない。
でも、被害者のこれからあるはずだった未来は?
死んだ被害者の人権は軽んじられ、加害者の人権・未来の方を心配し、慮る
今の現状って、いったい・・・。
 まあ、今の日本で殺人を犯した少年少女を、死刑にするというのは、
現実的には、有り得ないとは思います。
それなら少なくとも、加害児童達の、事件をおこした背景・家庭等の養育環境
・殺人に至るまでの心の過程を、もっと社会に公開すべき。
もちろん、少年少女以外の重篤な殺人を行なった、殺人犯も同様に。
 個人的には、殺人=死刑ですが、殺人者を死刑にする前に、その殺人に至った動機、
そのような人格を形成した背景や因果関係を明らかにして、その内容を社会に開示すべき。
それって、殺人という取り返しの付かない罪を犯した、加害者が償うべき当然の責務だと思います。
 そして、ただ殺した人数だけではなく、その殺人犯がいかに「残虐性」を持っていたか、
というのが問題だと思います。なぜ、そのような人間になったか?
というのを検証して、社会に知らして欲しいです。
 加害者のプライバシーの保護に気を使うより、こういった犯罪を減らし未然に防ぐ為に、
情報をもっと社会に還元する方に、力を入れて欲しいと思います。

555はな:2004/09/01(水) 06:23
>>551
匿名希望さん。本当におっしゃる通りですね。

556特命希望:2004/09/01(水) 15:01
>>554
まったく同感です。
私は筆下手なので、いつも考えていることが上手く表現できずにもどかしいのですが、はなさんがわかりやすく書いてくださいました。
おかげでスッキリしましたよ(笑)

557とおりすがり:2004/09/01(水) 17:39
>554
同感です。
被害者の遺族の方が強く望まれる、情報開示も
そうあって当たり前の事だと思います。

558はな:2004/09/01(水) 18:15
 いえいえ、こちらこそ、特命希望さんの書き込みに、
「なるほどなぁ〜」とうなずいてしまいました。
 このスレッド、新しい書き込みしか私は、目を通してなく(スミマセン)、
途中から参加さして頂いたのですが、
それでも、特命希望さんや504さんの文章は、簡潔に、でも鋭く
死刑制度の問題点・矛盾点を指摘してらっしゃってる感じがして、
ふむふむ、と感心してしまいました***

559はな:2004/09/01(水) 19:09
 とおりすがりさん、本当にそうですよね。
現在は、被害者の遺族へのケアや、情報開示ってまだ全然充分でない気がします。
単に動機だけでなく、
「なぜ自分の家族が殺されざるを得なかったのか?」
という、本当の「根っこの部分」が分からないと、遺族は、報われない。
例え、犯人が死刑になったとしても、心情的には救われない気がします。
 死んだ大切な人はもう帰ってこないし、悲しみは決して癒える事はないでしょう。
でも、「いったい、何が(自分の家族)を殺したのか?何が犯人をそうさせたのか?」
ということが分からなければ、残された家族は、気持ちの持って行き場がない。
そこ(事件)から先に進めないように思えます。
今後もずっとそこに留まり、悶々としたぬかるみにはまって、苦しむように思います。
そういう意味で、本当に、被害者である遺族は、ある意味生き地獄だと思います。
 その理由(何故犯人が殺人をするまでに至ったのか。そんな犯人を作ったものは何か)
が分かったとて、家族の死を納得できるはずはないでしょうが、でも、そのことこそが
気持ちの整理をする為に、残された遺族にはとても必要な事だと思うのです。
 今の現状は、加害者の更生ばかりに力を入れてるように見えますが、
もっと遺族の心の更生、ケアに配慮するべきだと思います。

5602児の父:2004/09/02(木) 17:39
>>353
皆様が議論を続けておられる死刑に関する反対と支持のそれぞれ主張はtomokunさんの纏められたことに尽きるようです。
死刑を反対する理由
1.死刑が犯罪抑止につながらない
2.悪質な犯罪者にも更生の可能性がある
3.冤罪を生む可能性がある
4.死刑を死刑執行人に押しつけてよいのか
5.死刑は国家のよる殺人であり、到底許されるものではない
死刑制度支持者の意見として、
A.死刑制度が犯罪の抑制につながる
B.凶悪な犯罪は自らの命をもって償うべき
C.被害者の苦しみや遺族の感情を考慮すれば存続すべき
D.再犯の防止につながる
ここで、いったん論理の問題だけで見ると、支持論のBとCは感情論です。そして、支持論のAとDは反対論の1と真っ向から対立していますが、数字で示されるデータを見る限りでは1のほうが強いようです。さらに5の「国家による殺人」ということに対して、支持派には論理的に有効な反論が見られません。
このように論理だけの問題でみると反対論のほうが優勢です。しかしながら、人間社会には論理と同様に感情も大切です。
私自身、自分の妻や子供を殺されたとしたら、死刑を望むでしょうし、法なぞ無視してこの手で殺したくなることは間違いありません。国家による殺人である死刑制度はこうした感情によって支えられているのでしょう。
私は、「それでも死刑反対」といえる人が羨ましいです。そういう人になりたいとは思いますが、今の自分には無理です。

561loveless:2004/09/03(金) 01:10
>>560
私の過去の投稿にもありますが、
3の冤罪については存置派も冤罪を無くすという方向性は同じです。
存置派の意見としては、死刑が存在しても冤罪を無くす努力は可能
ということです。

4に関しては、日本は職業選択の自由があるので押し付けている
というのはちょっと違うと思います。

5の国家による殺人が許されないという論理は実はよくわから
ないのですが、これはどのような理由からなんでしょうか?
戦争なんかは国家による殺人と言えますが、戦争自体は合法であり、
戦争行為による殺人に対して罪に問われることはありません。
日本は戦争を否定している稀有な国家ですが、人権先進国といわれる
ヨーロッパ諸国でも戦争行為は否定されていません。
国際的に批難を集めるような国家による殺人は、その行為の正当性
(例えば少数民族への弾圧など)が問題となるのであって、一般
犯罪に対する死刑行為に対し、国家の殺人だからやめるべしという
理由はあまり正当性を感じません。

また、B,Cについては、その地域の宗教・社会・文化が
大きく影響していると考えています。私が存置の一番の理由
としているのは、B,Cに関係して、日本では死刑がないときの
ほうが宗教・文化面から受け入れられないのでは?と思っている
からです(もし、死刑存廃アンケートなどで廃止が過半数を上回って
いれば考えを改めたいと思います)。

欧州が死刑廃止できるのも、復讐を禁じたキリスト教が
根付いているからと思っています(だから、イスラムのトルコが
死刑を廃止してEUに加盟したのは驚きました)。

また、日本の場合は、日本単独でなく東アジア全体の情勢も考慮
に入れる必要があると思います。首都圏に在住している人は実感
できるかと思いますが、最近は中国人を中心とする外国人犯罪が
増加しています。で、中国の刑罰はどうかというと、、日本以上
に苛烈です。日本は欧州と違い、周りが死刑廃止国だらけという
事情ではありません。
個人的には、もう少し中国が落ち着いて、死刑執行が少なく
なるまでは日本だけ先行して死刑廃止すべきではないと思っています。

562NAG:2004/09/05(日) 21:14
 はじめまして、最近このページを知ったばかりの者です。

 素人の思いつきですが、執行猶予つきの死刑というのは考えられないでしょうか。
10年なり15年なりの懲役期間中、反省や謝罪の気持ちや行動に問題がなければ
死刑は免除するのです。
 要は、犯人に強制的に反省させようということです。
犯人にとってはこの先の言動全てが自分の運命に関わることになり、
単純な死刑よりよほど厳しいと思います。10数年もたてば遺族も死刑減免を
認めやすいのではないでしょうか。

 判決が問題の先送り玉虫色的判決ではないのかとか、
免除か執行かの判定を誰がするのかといった問題もありますが…

563504:2004/09/06(月) 00:25
>>562
こんばんは。
ぼくもその案はとても良いと思います。
実は同じような事を考えたことがありますが、
どんな表現をしたらいいか悩んでいました。
「執行猶予つきの死刑」という表現はいいですね。

問題点もNAG氏が懸念されている通りだと思いますが、
遺族の意見を尊重しつつ例えば話題の陪審員にも参加してもらい
運営するのか方法はあると思います。

564特命希望:2004/09/06(月) 00:52
「執行猶予つきの死刑」
ありそうなことなのに、今まで思いもつきませんでした。
とても良い方法だと思います。

565A・K:2004/09/06(月) 03:57
未成年であれ、人の命を故意に殺めたのであれば更生云々の余地もなく
死刑にすべきだと思います。
それが人の命の重さを知りうる唯一のすべだと思っています。

566はな:2004/09/06(月) 05:00
 >反省や謝罪の気持ちや行動に問題が無かったら・・・う〜ん、難しいとこですね。
死刑囚といっても、中には同情すべき、情状酌量すべき事例も、中にはあるかもしれませんね。
そういった場合、時には、考えてもいいかもしれません。(基本的にはあまり賛同しかねますが・・・)
だけど、これが凶悪犯罪者の場合は、果たして本当に改悛したかどうか、判断するのは、
極めて難しいと思うし、疑問もあります。
 自分の罪の重さに気付き、被害者の受けた恐怖や苦しみ、遺族の悲しみや痛みに、
本当に共感できたなら、ある意味真に、罪を償うことになるのかもしれませんね。
また、逮捕され服役する中で、自分の罪を本当にに悔い改める人も、中にはいることでしょう。
 ですが、「反省しなければ、死刑にする」ということで、
凶悪犯の場合、「真」に改悛するものでしょうか?
「あんなことをしなければ、死刑になるかどうか、怯えることなくすんだのに」とか
自分の行為によって、自分の人生を台無しにし、周囲の人間にも非常な迷惑を
かけた事とか、後悔するかもしれません。でも本当に「被害者の痛みや苦しみ」が分かり
「共感」し、自らを顧み、心の底から懺悔する気持ちになるものだろうか?
 ちょっと話が変わりますが、あの凶悪なコンクリート事件の犯人の一人が、
出所後再犯して捕まりましたね。
彼は、弁護士の前で、いかにも反省し、悔やんでいるように泣いたそうです。
彼は「自分は、検察官や裁判官が望むような、罪を悔やみ反省しているかのような
答え方や、振舞い方は熟知してる。自分の処遇を守るための、上手い切り抜け方、
立ち回り方を良くわきまえてるから、大人を欺くのはチョロイ。」というようなことを
出所後、周囲の人間に吹聴していたそうです。
また、被害者の少女をどのようにしてリンチしたかを、詳細に得意げに話し、
自分が事件の加害者であることを、まるで手柄であるかのように自慢していたのです。
そして「一人人間を殺してるんだから、一人殺すも二人殺すも同じだ」というような
ことも、周囲に脅しのように言っていたそうです。
 自分の命に執着のない死刑囚や、死刑を自ら望む死刑囚以外は、
もし、そうすることで死なずにすむのならば、例え反省などしてなくても、
自分の犯した罪を反省し、悔やんでいるように、全力で振舞うと思います。

 それに、被害者の遺族の心情を考えると、やはり、
「反省さえすれば、それでいいのか?何をしてもいいのか?それで済まされるのか?」と
思わずにはいられません。
死刑囚は、自らの「死」を目の前にした時、本当に被害者の恐怖や苦しみ絶望が分かり
反省し、後悔するかもしれません。
でもそれでも、やはり、自分の犯したことの報いと責任は、
自分で払うべきだし、そしてその覚悟を当人が持つのは当然の事だと思います。
 私は、法律とは「加害者の人権」より「被害者の人権」に重きを置いて欲しいと思います。

567504:2004/09/06(月) 15:21
数人の被害者の方が死刑判決を受けた被告し手紙や面会によって
互いの気持ちを共有し理解し合えた例もあるので、悪い方法では無いと僕はおもいます。

コンクリート事件の容疑者は少年ということもあったのでまた別の側面があったと
おもいますが、彼らが泣いて嘘の反省をしたので刑がかるくなったとは思いませんよ。
ただ単に適応できる刑があのようなものしかなかっただけでしょう。
彼ら自身は上手く言ったと思ってるみたいですけどね。
(少年法の問題点なのでここまでにして)

「執行猶予つきの死刑」を運用するにあたっては被害者の方や加害者の家族等
複雑にからみあうので、双方とも負担の多い作業になると思います。
ある程度一定の時間を置いて、互いに交流を望むのであればここから始めていけばいいと思います。
まったくそういった事を望まれない被害者の方もいると思いますが、被害者の心情を汲む司法を
望むのであれば一方で加害者との接触を望み、その結果の心情を汲み取る制度もあっていいと思います。

かなり負担の大きな作業だと思いますが、そういった制度をサポートする第三者機関などなんらかの
サポートで運営可能だとおもいますよ。

長い月日のうえで被害者、加害者にて作り上げる関係ですからここで打算的な
反省は通じないでしょう(単に出所または死刑を避けたい者にとっては掛かる時間が長すぎる)

問題点は多々ありますが、制度としてまた慈悲の心を持つ人間社会としては1つの選択肢でしょうね。

568ユウヒマサゴ:2004/09/06(月) 23:10
悪い要素を上辺から剥ぎ取っていっても何にもならないことを
国家権力が気づけばいいね

569NAG:2004/09/07(火) 22:26
 打算的な反省を誰にもバレないように長期間続けるのはむずかしいと
思います。現にコンクリート事件の犯人の真意もこうして知られてますし。

 遺族の心情ですが、それが理不尽でつらい選択であるのは承知の上で
犯人を許すことが必要だと思います。犯人のためというより、自分たちのために。
きれいごとに聞こえますが憎しみは何も生みません。負の連鎖以外には。
 ただ、それが簡単にできる事とは思いません。が、少なくとも時間はそれに
何らかの助けになると思います。そのための執行猶予期間なのです。
 ですからこのシステムに限りませんが、遺族へのリハビリといったものが
大前提にならなくてはなりません。

 私は、遺族が救われるには、なんらかの形で「許す」ことが必要なのでは
ないかと考えています。犯人のためでなく本人たちのために。
いつまでも憎しみを抱えていても苦しいばかりです。犯人自体は許せなくても
運命や現実といったものと折り合いをつけ、受け入れることが大切だと思うのです。
…経験のない者のとなえる理想論だと言われればそれまでですが。

570自分がわからない:2004/09/14(火) 14:32
死刑反対団体の身内が被害にあっても
死刑反対運動をやるのだろうか?

他人事だから反対運動や廃止議論が
できるのではないのだろうか?

571570:2004/09/16(木) 14:55
人命を奪うこと以上の人権侵害はない。
最高の人権侵害をした殺人者の人権を、
何故擁護するのかわからない。

572すみません:2004/09/16(木) 14:57
訂正。すみません。
571ですが、名前が570となっていますが、
570の方とは関係ありません。まぎらわしくてごめんなさい。

573ろった:2004/09/16(木) 20:46
死刑制度の賛否は非常に難しい問題です。
死刑制度に反対する考えとして
人の命を奪う行為が犯罪ならば、まず国家がそういう行為を
やめて模範を示すべきっていうのがあります。
これは罪を犯した人と犯していない人を同じように
考えている感じがして納得がいきません。
また冤罪の予防策として死刑制度をなくすという理由も
おかしいです。それは裁判制度を改善していくべきです。
(取り調べの方法とかいろいろ)
それに確実に死刑になるような犯罪をしていたら執行されてもいいのか?
ということになります。
いずれにしろ池田小の事件は最近の事件で有名でもあり、死刑制度などに
興味がない方でも考えさせられる執行だったと思います。
まだまだ我々は考えていかなければならないでしょう。

574:2004/09/16(木) 21:14
死刑については、犯罪抑止力が認められない以上
いずれは廃止すべきものだと思います。
けれど、現行では死刑と無期懲役との間にあまりにも
差がありすぎる気がします。
終身刑の導入があって初めて廃止されるのが望ましいかと…。

575ジェイ:2004/09/16(木) 22:15
初めて投稿します。初めから読ませていただいていましたが、574番まではさすがに全部読むことが
出来ませんでした。死刑制度についてひとこと・・・・
これまでの経緯と外れるかもしれませんが、ご容赦ください。
以前、法学部の学生さんに聞いたことあるのですが、日本で一番重い刑として死刑があるのですが、
金銭目的の強盗誘拐殺人が1級殺人罪として、重い=最高刑=死刑になると聞きました。
と言う事は、司法の観点から見ると、死刑になるには否犯した罪の種類があるような事を聞いたことがあります。
裁判官の決定事項として、決められているのかなあと思いました。

昨日死刑執行された、詫間守はお金が目的ではなくて、ただ困らせたい、世間を「あっと言わせたい」愉快犯である
ような気がしています。犯罪史上もはやお金目的であろうが、薬物使用であろうが、精神的に判断力が欠如していようが、
殺人にも考慮すべきことがあるのか、司法からみた死刑制度と、被害者からみた死刑制度には、まだまだ壁があると思います。
すみません、よく把握できずに書き込みしました。何人殺害しても、怨恨であったり、本人の異常性猟奇的殺人よりも、はるかに
重い犯罪のことを、皆さんはご存知でしたか?廃止論が出ていますが、私は、金銭目的、保険金目的、計画性の殺人に対しては、
廃止してもいいのかなあと、ふと思いました。

576ジェイ:2004/09/16(木) 22:16
初めて投稿します。初めから読ませていただいていましたが、574番まではさすがに全部読むことが
出来ませんでした。死刑制度についてひとこと・・・・
これまでの経緯と外れるかもしれませんが、ご容赦ください。
以前、法学部の学生さんに聞いたことあるのですが、日本で一番重い刑として死刑があるのですが、
金銭目的の強盗誘拐殺人が1級殺人罪として、重い=最高刑=死刑になると聞きました。
と言う事は、司法の観点から見ると、死刑になるには否犯した罪の種類があるような事を聞いたことがあります。
裁判官の決定事項として、決められているのかなあと思いました。

昨日死刑執行された、詫間守はお金が目的ではなくて、ただ困らせたい、世間を「あっと言わせたい」愉快犯である
ような気がしています。犯罪史上もはやお金目的であろうが、薬物使用であろうが、精神的に判断力が欠如していようが、
殺人にも考慮すべきことがあるのか、司法からみた死刑制度と、被害者からみた死刑制度には、まだまだ壁があると思います。
すみません、よく把握できずに書き込みしました。何人殺害しても、怨恨であったり、本人の異常性猟奇的殺人よりも、はるかに
重い犯罪のことを、皆さんはご存知でしたか?廃止論が出ていますが、私は、金銭目的、保険金目的、計画性の殺人に対しては、
廃止してもいいのかなあと、ふと思いました。

577ろった:2004/09/16(木) 22:20
>>Mさん
確かに差が大きいような気がします。
中にはさっさと殺してくれたほうが楽だと言われる方がおられて
控訴を取り下げられる場合もありますが、ほとんどの場合は
死刑からは逃れたいと思います。(犯行時ではなく)
アメリカなど死刑制度のない州では、終身刑の受刑者が
どんどんたまっていっているんでしょうかね?
死刑制度を考える場合に、さっさと殺して経費がかからないように
しようとか、(反対に死刑のほうが金がかかるとも聞きますが)
人の命を扱う場合に金の問題もないだろとも思ってしまいます。
しかし現実、お金はいろんなことにかかってくるのも事実です。
しかし議論の焦点は金の問題ではないような気がします。

578ジェイ:2004/09/16(木) 22:21
>二重投稿になりました。管理人様ひとつ削除願います

579人権:2004/09/17(金) 02:30
ジェイさん:

>金銭目的の強盗誘拐殺人が1級殺人罪として、重い=最高刑=死刑になると聞きました。
と言う事は、司法の観点から見ると、死刑になるには否犯した罪の種類があるような事を聞いたことがあります。
裁判官の決定事項として、決められているのかなあと思いました

このサイト内の「死刑の現状」に死刑になる犯罪にはどういうものが
あるのか詳細に記載されています。<1級殺人罪>というのは日本には
ないと思いますが。<量刑>に関しては裁判官の裁量に委ねられている
部分が大きいようですね。

580:2004/09/17(金) 20:53
>>ろったさん
はじめまして。
死刑制度については、まずか存続か廃止かという一番大きな問題を
きちんと話し合う場を設けることが先決かと思います。
今現在死刑については一部の、死刑について関心のある
人たちの間でしか議論されていない状況にあると思うんですよ。
ろったさんのおっしゃる資金の問題も、廃止した場合のデメリットとして
議論の対象にしてもおかしくないと思います。
いずれにしても、現状の完全に外部への情報をシャットアウトした
法務省のやり方では議論の場が生まれないですよね?
もちろん、プライバシーの問題はあるのですが、
今のままだと「悪いヤツだから死刑にしました。」という
メッセージしか伝わらないと思うんです。

581NAG:2004/09/18(土) 01:16
 色々な所で「死刑を廃止しても犯罪率は上昇しない」との発言が、
なされていますが、はたしてそうでしょうか?

 これらの発言は現実に死刑が廃止されたアメリカのいくつかの州での話などを
根拠にしていますが、それは単に、そこではそうだったいうことでしょう。
 終身刑の有無はもちろん、住人の意識、宗教観の違いなどによって
大きく違うと思います。私には少なくとも日本に当てはまるとは思えません。

 「未成年だから刑が軽い」と思って犯罪を犯す人間が現実にいるのですから、
刑が軽くなれば犯罪を犯すものが増える可能性は十分あると思います。

582loveless:2004/10/14(木) 23:02
>>496
持田被告の死刑が確定しました。

常識的な判断と思いますが、とりあえず、被害者一人は無期
という機械的な判例が一つ減ったことは評価できる
と思います。

583人権:2004/10/16(土) 18:22
私はひょっとしたら無期になるのではと思っていました。
恐らく過去にも殺人を犯したということが考慮されたように思います。

逆に言えば最初の殺人がなければ無期の可能性もあったのでは
ないでしょうか。個人的には今回の事件だけでも充分極刑に
値すると考えていますが。

584おいちゃん:2004/10/17(日) 22:22
おいちゃんは犯罪を減らす為にも死刑はあるべきと考える
人間は死の覚悟は出来ていても死の恐怖は誰しもあるはずであるとのおいちゃんの
見解である

585紫煙狼:2004/10/27(水) 14:58
ROMっておりましたが…。

教育の世界では、こんな話があります。
「満点や0点が出るテストは出題が良くない」

満点を取った受験者や0点を取った受験者の実力が測れないからです。
つまり、満点を取った人間が5人居た場合、この5人にも実力差が存在するはずだし、
逆に0点を取った人間が10人居たら、この10人にも実力差が有るはずなのです。
教師が気に食わないから白紙答案を出して0点の人と、本当に分からなくて0点の人は
全然次元が違うし、小学生レベルの問題を中学生・高校生・大学生に出して、
全員が満点を取ったとしても、明らかなレベルの差がそこには存在します。

死刑ってのは、この満点、若しくは0点だと私は感じます。
あまりに悪質なヤミ金業者の取立てに苦しみあぐねて、借金取りを2人殺してしまった人と、
保険金目当て、もしくは遊ぶ金欲しさに10人殺した人が、同じ刑罰で良いのかな?
情状酌量という話はさておき、殺人=死刑という構図は非常に短絡的だと思います。
(他に方法を思いつかなかったという重大なミスを犯している点では両者同じですが…)

個人的には、死を以って償ってもらう刑は不要だと思っています。
「死んでしまうかもしれないけれど、それはそれで仕方ないよね刑」が良いなと。

例えば、禁固200年とか、とにかく尋常には二度と社会に出られない環境に隔離し、
外界との接触を一切認めないようにします。当然、医療関係者との接触も認めません。
(「生きる権利」を犯した犯罪者に「積極的に生きのびる権利」は必要ですか?)
ただし、一般に公開されない世界で受刑者が不当な扱いを受けてはいけないので、
24時間ビデオによる監視は必要と思います。監視モニタは刑務所(拘置所)の外壁に
設置して、一般市民にもオープンにすればよいでしょう。また、このような犯罪者を我々の
血税で生かしておく必要は感じませんので、彼らの生活費(食料を初め水道光熱費や独房の家賃、
ビデオ監視にかかる人件費に至るまで)を犯罪者の家族に負担していただきましょう。
ただし、これは義務ではありません。したがって、家族からも見放された受刑者は
飢え死にするかもしれませんが、「それはそれで仕方ないよね刑」。
(外壁に設置したモニタの下に、世間から見放された旨を表示しましょう。)
家族もこういうのを一人かかえると非常に負担が大きいので、受刑者の生活費を稼ぐために
募金活動などを繰り広げるのは、ご勝手にどうぞ。
助命運動というのも昨今では盛んですから署名20万人(ただし全て別人)につき1年減刑しましょうか。

身内から犯罪者が出たからといって、家族がその点で苦しむ必要はありません。
犯罪者の家族を苦しめるのが目的ではなく、あくまで、家族や世間様の善意によって
生き延びている自分と言う物を実感させて、有意義な贖罪の日々を送ってもらうのが目的です。
また、死刑が確定している囚人が我々の血税で生活しているのも、
あまり気持ちの良いものでは有りません。
極端で過激な意見(一種の危険思想)だと思うので言い張るツモリはありませんし、
ふざけているようにお感じになるかもしれませんが、私の本音です。

586hemo:2004/10/27(水) 23:19
>>585 【賛成】
紫煙狼さん、実に冷静で理屈の通った意見だと思います。
たしかに極端で過激ですがね。

俺の意見は死刑は◎です。
犯罪抑止力とか更生とかはどうでもいいです。てか必要ない。
被害者が、その関係者、行きつくところ野次馬でもいいから
とりあえず”すっきり”できる区切りはこれしかないかな?と

あさ〜い 考えですがね

587loveless:2004/10/28(木) 01:09
>>583
前科はもちろん考慮されたとは思いますが、このような、訴え出た人を
害する行為というのは、それ自体が司法システムへの挑戦であり
社会的影響が大きいものです。

むしろ、控訴審がおかし過ぎたということでしょう。


>>585
満点・0点の議論は、最高刑にはついてまわるものなので、
死刑に特化したものではないように思われます。

また、仮釈放なしの終身刑や寿命を超えるような量刑を
これから新設するのは、人道的な理由で難しいのではないかと
思います。
医療行為を行わないというのも、虐待行為にあたるので
日本が導入するのは不可能です。


>また、このような犯罪者を我々の血税で生かしておく必要は
>感じませんので...
この発想にやや近い制度として、刑務所の民営化があります。
アメリカではすでにいくつかの刑務所が民営化されています。
日本でも民営化の議論は少しあるようです。
私は、やや懐疑的です。

588紫煙狼:2004/10/28(木) 14:22
>>587
>また、仮釈放なしの終身刑や寿命を超えるような量刑をこれから新設するのは、人道的な理由で難しいのではないかと思います。
この点に関しては私も若干、懐疑的な面があります。しかし、最近の極刑の傾向にも「国民感情」という話しが出てくるところを見ると、国民感情が釈放に向かっていることを証明出来る手続きがあれば、つまり、助命運動によって集められた署名の数に応じて、刑期を短縮することで筋道が通ると思うのですがいかがでしょうか?(20万人につき1年というのは、それほど深く考えて出した数ではないので、ここは調整の必要もあるでしょう。)とにかく、国民の大勢が「釈放するべき」と署名すれば、禁固200年も数十年で出所できる可能性は残されているのです。

>医療行為を行わないというのも、虐待行為にあたるので日本が導入するのは不可能です。
しかしながら、医療行為を受ける隙を狙って脱走を試みる受刑者は後を絶ちません。また、注射器ひとつにしても、使い道によっては大変な凶器になります。したがって、医療行為を受ける権利を与えるとするなら、独房に麻酔ガスまたは麻酔銃で体の自由を完全に奪って、意識不明(もしくは朦朧とした状態)で受診させることで、脱走のリスクもまた、医療関係者の危険性も抑えることができるかもしれませんね。

>アメリカではすでにいくつかの刑務所が民営化されています。
>日本でも民営化の議論は少しあるようです。私は、やや懐疑的です。
禁固刑は使役労務も基本的に参加できない刑です。懲役刑のように使役労働によって生産性のある産業に従事している受刑者の生産物による収益金により民営刑務所の経営が成り立つのであれば、良さそうにも感じますが、基本的に、使役労働の賃金は釈放時に受刑者に返還されますよね(微々たる物だけれど。)もし、完璧に民営化した場合、経営費はどこから捻出されるものでしょう?なんだか、強制労働によって囚人に物を作らせ、民営刑務所が暴利をむさぼるような、奴隷制度を髣髴とさせるのし、禁固刑受刑者は「ただの金食い虫」になりますので、私も民営化には懐疑的です。

ただ…。冤罪が発生しえる現在、殺人の現行犯で逮捕され、本人がその罪を認めているような場合を除けば「死刑に処してしまいましたが、間違いでした」は通用しません。命を奪ってしまったら取り返しがつかない以上、国が国民の代表として積極的に殺人を行う「死刑」は廃止するべきだと感じます。そういう意味では「最高刑(極刑)」なるものを用意することに問題があるようにも思います。
禁固200年は決して最高刑ではありません禁固1000年とかその犯罪の残虐性に合わせて年数を調節できるからです。
懲役15年と死刑の間があまりにかけ離れているという部分、死刑はとりかえしがつかないという部分、この溝を埋めるのが寿命を越えた刑期の禁固刑だと思うのです。(社会に復帰できる可能性がある以上、死刑よりは人道的と思いますが…。)

ある日、死刑を廃止しました。オウム麻原が刑期を終えて釈放されます。オウム麻原は、貴方の隣りに引っ越してくるかもしれません。そして、また、同様に宗教家として信者を集めます。同じ事をもう一度繰り返すチャンスを与えること…。これって「人道的」なのでしょうか?


まぁ、何にしても、多くの賛同を得られるような優等生的意見ではありませんね<私

589loveless:2004/11/01(月) 01:43
>>588
>署名の数に応じて、刑期を短縮することで...
ユニークなアイデアと思いますが、現状では一人の人間が一回だけ署名
するという方法が確立していないという技術的な問題と、裁判に市民が
どれだけ関わってよいか?という問題があるかと思います。
現在、世論との乖離を防ぐ目的で、裁判員制度が設けられましたが、
署名による減刑は、より直接的に市民が裁判に関わることになります。
その場合、自分も含めて我々は衆愚な存在であるということを認識
しなければならないと思います。
すなわち、マスコミに注目されるような事件や有名人が関わる事件で
一般市民がどれだけ確かな判断ができるでしょうか?
例えは悪いですが、SMAPのような人気有名人が罪を犯し、
実刑が下った場合、あっという間に署名が集まって刑期0
という可能性も否定できません。
このような制度では、マスコミの権力が増大することになるだけなので
私は賛成しかねます。
(市民と裁判の関係では、裁判員制度がぎりぎりの線かと)

冤罪に関しては、このスレでも何度も出てきていますが、
存置派も冤罪をなくすという方向性は一致しています。

590紫煙狼:2004/11/01(月) 10:47
>>589
>例えは悪いですが、SMAPのような人気有名人が罪を犯し、
>実刑が下った場合、あっという間に署名が集まって刑期0
>という可能性も否定できません。
すばらしい!ご指摘ありがとうございます!
いや、そこまでは考え付きませんでした。お説ご尤もです。
なるほど、知名度や人気が影響する恐れ、ありますね。
もう少し、考えてみます。

591loveless:2004/11/25(木) 00:08
ちょっと遅れましたが、ここでも話題となった
群馬の女子高生誘拐殺人の被告の死刑が確定しました。

一審では、「国が死刑を執行するのは大変なこと」という
迷言(?)とともに無期となりましたが、二審で一転
死刑判決となり、そのまま確定しました。

今年は2件も、被害者が一人でありながら死刑判決が出たことになり、
これまでの司法の流れが変わったように感じます。
これも、今年は刑法の見直しが行われ、厳罰主義に変わったという
ことなのでしょうか?

個人的には納得できる判断ですが、逆に気になるのは、これまで、
おもに被害者一人という理由により、死刑を見送られた件は、
今後どうなるのか?ということです。
(ここでも話題となった三島の焼殺事件など。。。)

こういう過渡期(?)には、個々の事件で量刑判断がバラついても
やむを得ないのか。。。

592ポーロック:2004/11/25(木) 02:02
>>590
その逆の場合もありうる。社会的な知名度が高いという理由でもって厳罰
を科すということもありうると思います。

593紫煙狼:2004/11/25(木) 10:49
ポーロック様
>>588を読んで頂きたいのですが、私のアイデアは、
・死刑を廃止する
・寿命より長期の懲役刑、禁固刑を科することが出来るようにする。
・署名の数によって減刑することが出来るようにする。
というものです。従って、どんなに長期刑を科しても場合によって…という話になっています。
確かに、社会的な知名度が高いという理由でもって厳罰を科す事(例えば懲役2000年とか)も無いとは言いませんが…。

まぁ、人気者ほど署名を集めやすいのは間違いないので、そういう点では良い案とも言えないね、って話でございまさぁ。

594死神:2004/11/25(木) 17:14
私のアイデアは、
・死刑賛成!
・有期刑の場合は長期にする
(例・懲役150年とか・・・)
・公職関係者の犯罪は重くする
・金銭関係に絡む犯罪は重くする
(特に詐欺・横領系は死刑)
・米のストライクスリー法を日本でも導入する
・懲役服役者は重労働&強制労働で社会に貢献させる
・少年犯罪等の区別も関係無しで、平等に罰する
・裁判の期間を短縮化する
・イカレタ奴は社会に出さず抹殺する
とまあ、冗談は置いといて・・・・
どうだろう・・・・もし、明日から『公金横領行為を行った者は死刑です』
という法律ができたら、お上の犯罪は減るだろうか?

595ポーロック:2004/11/26(金) 00:41

・死刑制度を廃止した場合、被害者および遺族を慰撫することは不可能に
なるし、統計学上「死刑制度の存在が犯罪抑止に結びつくという考えには
根拠がない」と判断されても、やはり「抑止力としての死刑」は必要である
と考えます。行刑施設での矯正には限界があり、犯罪者を「真人間」に戻す
ことが不可能な事例が少なくないからというのも死刑存続派としての私の考え
の一つです。

596ポーロック:2004/11/26(金) 00:45
>>594
公金横領や贈収賄や薬物関係にまで死刑を適用するのはいかがなものかと考えますが?

刑法第39条の部分を変えるのはいかがか? つまり、刑の減軽は現状どおり残して
おくが、刑の免除は行わないということです。

なんだか論旨が一貫しない。すみません。

597紫煙狼:2004/11/26(金) 08:15
>>595
死刑存続派の方も、冤罪を無くさなければならないという点に関しては同意していただけると思います。
死刑を執行してから、冤罪だったでは許されませんからね。
私は「冤罪を無くす決定打がない」ので死刑は危険であると考えます。
従って「冤罪を絶対に発生させない決定打」さえ頂ければ気持ちよく死刑を支持できます。
それから、死刑は「被害者および遺族を慰撫すること」が出来るのですか?

598まめぞう:2004/11/26(金) 08:37
死刑が無いと、凶悪な犯罪は増えると思います・・・

599まめこ:2004/11/26(金) 16:59
あたいもそう思うわ。

600ポーロック:2004/11/26(金) 18:38
「冤罪」で死刑を執行される可能性はあるが、何も死刑に限った話ではなく、
仮に有期の懲役刑であっても問題の本質は同じですよ。
また、法務省は「怪しい」と感じた死刑囚には執行しない方向で動くようで
すよ。

601KM:2004/11/26(金) 18:54
刑罰が犯罪抑止力を持つのは、罪を犯す者にとって”割に合わねぇ”量刑になっていることが前提です。

>>594の、
>どうだろう・・・・もし、明日から『公金横領行為を行った者は死刑です』
>という法律ができたら、お上の犯罪は減るだろうか?
こういう法律が実現したら、死刑は公金横領行為に対しては犯罪抑止力を持つかもしれないですね。
でも、いわゆる凶悪犯罪に対しては、死刑には社会が期待するだけの犯罪抑止力があるというのは難しいですね。

私も>>597の紫煙狼さんと似た立場で、
『冤罪の可能性を完全に排除できない限り、現行の死刑制度には反対せざるを得ない』という考えです。
なので、現行犯などで犯人が明らかである場合の死刑適用には現行でも反対しないですし、
また今後、冤罪が絶対的に起こり得ないと言える状況を作れるならば死刑はありだと思っています。
ただ、冤罪を完全に無くすことは実際、不可能に近いでしょうから、結局考える度にいつも『死刑には反対せざるを得ない』という結論になってしまいますが。

既に出ている話題ですが、被害者や遺族の感情にしても、犯罪の抑止力の有無の問題にしても、
やっぱり現行での死刑と無期懲役のバランスの悪さが一番問題なような気がします。

602紫煙狼:2004/11/27(土) 22:59
<ごあいさつ>

私も死刑存続論者の皆さんのご意見を伺い、若干、スタンスが変わってきました。
まぁ、死刑廃止論者である点に変わりはないのですがね。。。

<以下、本文。>

死刑に犯罪抑止効果があるなら、自爆テロは発生しないと思いますが…。
(日本では、確かに自爆テロなんてほぼ皆無ですね。でも、宅間元死刑囚のように死を覚悟しての犯行には死刑は抑止効果なんてありませんね、って話ですよ。)

刑罰に犯罪抑止効果があるのは善良な人に対してだけで、悪人には通用しないでしょう。凶悪犯罪者なんてのは、
・バレるワケない。(これだけ計画を練ったのだから)
・捕まるワケない。(目撃者も何もかも消すのだから)
・万が一捕まって死刑になるなら、ナニやっても一緒。(どうせならでっかい花火打ち上げようや!)

そうじゃなくても、スリルを求め万引きを繰り返す主婦。彼女らにとって「家庭を失い」「懲役刑を喰らい」「世間から後ろ指指され」「子供が学校でいじめられる」という見返りは「ワリに合う」のだろうか?
いや、確かに「僕はまだ少年だから殺人を犯しても死刑にはならない」なんて外道なクソ少年もいますがね。
それじゃぁ、凶悪犯罪は死刑にならない少年に多いのか?というとそうでもない。凶悪殺人犯の大半は成人ですよね。

ポーロック氏の言う「冤罪は有期懲役刑でも本質は一緒」。確かに、時間は帰ってこない。でも、本当に冤罪だった場合に社会復帰できるか出来ないかの差は大きい。まして「怪しい場合は死刑を執行しない」なら死刑なんてただの「絵に描いたモチ」でしかない。

<閑話休題>
ちなみに、最近の「自白剤」ってどこまで進んでいるのでしょうね?
死刑も視野に入れなければならないほどの凶悪事件の容疑者には「自白剤」を投与して真実を聞き出すのが良いと思うのですよ。黙秘権?認めません(笑)問題は、自白剤を投与されている状態が、非常に暗示を受けやすい状態なら、犯罪者に仕立て上げられる可能性もあるので…(笑)

<以下、本文に戻る>

それから、みだりに死刑判決を出し、執行するのも考え物。
公金横領を死刑にしたら…まぁ、手口が巧妙になるでしょうね。公金横領より重罪を犯す役人が増えるかも。
どうせ死刑だもの。たかだか死刑だもの。そりゃ、もっとすごい事したくなりません?例えば「ひき逃げ犯は死刑」にしたら、もう、その場を逃げているんだもの、あとは自分だとバレないように偽装することに苦心するか、どうせ死刑ならついでにもう2〜3人好きにしちゃおうか。

それに、死刑ってそんなに有効な最高刑だろうか???苦しむのなんてほんの数分ですよ?
ですから、現行犯逮捕の凶悪犯罪者に関しても、「犯罪者には死を」よりは「犯罪者には永遠に続く苦痛を」の方が良くありません?「いっそ、殺してくれ!」って苦痛を永遠に与え続ける。危篤に陥ったら助け、また苦痛を与え続ける。死にそうになったら、延命措置をしてでも苦痛を与え続ける。精神に異常をきたしたら治して、また苦痛を与え続ける。

と、まぁ、死刑を存続させることを考えるより、死刑より抑止効果も高く、なおかつ被害者感情を少しでも救済できる刑罰を考えたほうがよいのかな、と、最近は考えております。

603ひがし。:2004/11/27(土) 22:59
>>600

本質というのを「冤罪によって被害をこうむる」ことにを置いてしまえば、その通りだと思います。
しかし、生きているうちに冤罪と分かり、名誉が回復するのと(少なくとも、そのチャンスがあるのと)
死刑執行をしてしまった後で冤罪が判明するのでは、大きな違いがあるように思います。
本質というのは、こちらに置かれるべきでは。

それと、「法務省が「怪しい」と感じた〜」のくだりは、どうでしょう。
乱暴な言い方になりますが、法務省は裁判所の下した刑を執行すればよいのであって
法務省が「怪しい」かどうか、勝手に判断して、判決を骨抜きにするのは間違っていませんか。

「怪しいとは思うけど、裁判所が下した判断だから口だせないし、このまま死ぬまで牢屋にいれとこう」
なんて、こんな馬鹿げた話はあってはならないと思います。

604紫煙狼:2004/11/27(土) 23:00
>>602
省略されて好都合(笑)

605ポーロック:2004/11/27(土) 23:33
>>602
いわゆる「自白剤」についてですが、ジアゼパムなどを使った面接は、
臨床では行われています。
安全に経過観察ができる場所で行うことが原則で、例えば解離性健忘
が長期化しているような場合に適応となります。

司法精神鑑定の現場では、薬物面接を行うDr.もいます。

606ポーロック:2004/11/28(日) 00:40
>>603
それも一理あるが・・・ しかしながら現行の死刑制度の下において
法務省の「怪しき者には執行せず」という姿勢は、現実なのであれば
安全装置の一つであるとも考えられる。

日本の死刑制度は国民に支持されている。無理に廃止する必要はない。

無期懲役と死刑の間のギャップが大きすぎるというのは早急
に是正する必要がある。

まずは後者から着手するのが先決ですかね。死刑判決が確定する確率
を計算してみればわかりますが、極めて低い数値が出ますよ。

607紫煙狼:2004/11/28(日) 04:14
自分の無知をさらけ出すようでお恥ずかしいのですが、おそらく一般常識の問題。

問1 法務大臣が「執行命令書」に署名する。これは「行政」「司法」どちらの行為?
問2 刑務官が死刑を執行する。これは「行政」「司法」どちらの行為?

司法というのは法律的判断を下す所で、その法律的判断に基づいて行動するのは行政だと思うので、私は問1、問2ともに答えは「行政」ではないかな?と思っているのですが、実際のところはどうなんでしょう??
少なくとも、司法府の最高峰は最高裁判所だから、最高裁判所で死刑が確定した極刑囚を執行するしないの判断が法務大臣に委ねられているなら、司法府の最高峰は法務大臣になってしまう。だから問1は行政で良いですよね??
まぁ、そういう考えに基づいて続けますね。

三権は分立しつつ、互いに他を監視する必要がある、そういう意味で、
>法務省の「怪しき者には執行せず」という姿勢は、
>現実なのであれば安全装置の一つであるとも考えられる。
には納得。ただ、どうも変だなと思うのは、「懲役15年」が確定したら即日執行なのに、
どうして「死刑」は確定しても即日執行されないの?それって行政の怠慢ではございませんか?
それとも、司法判断と行政判断が真っ向から対立している状態ですか?

例えば、極刑囚がいますが、法務大臣的には怪しいものを感じます。従って執行は様子を見ます。
やがて、新事実発覚、もう間違いなしにコイツは犯人です。従って安心して執行しましょう。とか、逆に、新事実発覚、犯人ではありませんでした。いやぁ、執行しなくて正解でしたね。なら判りますよ。
でも、何の進展もなく、ただただ執行されずに年を重ねて、ある日突然、執行される。これが判らない。
これだけ長年待っていても、何の新事実も出てこないから、やっぱりコイツが犯人でしょう、ってことでしょうか?
極刑囚にタダ飯を食わせるのは税金の無駄遣い。私は死刑反対ですが、現行法下で死刑制度がある以上、極刑囚は即刻処刑すべきです。それができないのは死刑制度に何らかの落ち度があると思うわけです。

その「落ち度」が「冤罪」かどうかは判りませんが、「即日執行されない=うまく機能していない」と考えれば、やはり、現状の死刑制度には疑問を感じます。

ときに…。刑務官の「死刑執行業務」による心理的ダメージですが、ケアの体制って必要だと思いますよ。一種の職業病と捕らえるべきで「それが嫌なら刑務官になるな」なんて話にはなりません。(過去にはそういう発言もあったように記憶していますが…)ただ、刑務官の心理的ダメージを軽減するために「死刑を廃止せよ」というのは本末転倒ですね。

608仙道:2004/11/28(日) 10:28
確かに死刑執行までの猶予(?)は気になりますね。
ある日突然執行される、その「ある日」は何がきっかけで
決まるのでしょうか?

609ポーロック:2004/11/29(月) 06:21
>>607
一番上の兄が弁護士ですから彼に聞けばわかると思うけど。。。

教育刑としての死刑を廃止する必要性は現時点では薄いと思います。

610紫煙狼:2004/11/29(月) 17:05
<今回も長いよ>

すごく大雑把に執行命令書への法務大臣による署名までを挙げます。

01.死刑囚の判決が確定
02.検察庁にて上申書作成
03.法務大臣(法務省)に提出
04.刑事局総務課で裁判資料をチェック
05.刑事局付き検事が記録の審査
06.死刑執行起案書を作成
07.刑事局担当検事決裁
08.刑事局参事官決裁
09.刑事局総務課長決裁
10.刑事局刑事局長決裁
11.矯正局参事官決裁
12.矯正局保安課長決裁
13.矯正局総務課長決裁
14.矯正局矯正局長決裁
15.保護局参事官決裁
16.保護局恩赦課長決裁
17.保護局総務課長決裁
18.保護局保護局長決裁
19.刑事局長が上記の決裁を確認し起案書を「死刑執行命令書」と改名
20.法務大臣官房に提出
21.秘書課付検事決裁
22.秘書課長決裁
23.官房長決裁
24.法務事務次官決裁
25.法務大臣は執行命令書に署名

さて、現在の極刑囚の執行命令書は、どこで滞っているのかな?
日本には「早馬・遅馬」の原則もあるし、合法殺人の命令書だから慎重なのは判ります。実際は04〜06あたりのチェックだけでも半年以上かかっているのではないかな?(確定から半年以内に執行なんて条文を遵守するのは、正直、無理なんだろうな)
法務事務次官決裁は法務省当局の最終決定という位置づけであり、法務省当局と大臣の方針が一致しないと事務次官の責任問題になる…から23と24の間では書名の意思の確認があるのだそうだ。実際は殆どの決裁に関して、上役に事前確認するのだろうと思うよ。

そこで>>607に立ち返って、司法判断と行政判断が真っ向から対立するのはどの時点?

どうも私の目には行政の怠慢に写るなぁ。害獣駆除にしては経費をかけすぎ。死刑の是非とは別に現行死刑制度の見直しが必要ですね。

>>609
>教育刑としての死刑
ナニを誰に教育するものぞ、という部分が良くわからないです。
とことん反省させてから処刑したいという気持ちは理解できます。宅間元死刑囚の件でも「もう少し生かしておいて反省させるべきであった」旨のコメントを残している被害者遺族の方もいらっしゃいます。ただ、逆に確定から時間がたつにつれて「反省しても、どうせ死ぬなら、せめて自分は正しかったと思いたい」くらいに開き直る極刑囚も少なくないようなので、タイミングは非常に難しいですね。そういう意味では執行命令書の署名は「法務大臣」ではなく「被害者家族」に変更したほうが良いですかね。ただ、中には実際に引き金を引くことになる「署名」を避けたい「被害者家族」の方もいらっしゃるでしょう。そういう場合は「法務大臣に署名を一任することが出来る」ようにしておけば、そこそこスジは通りそうです。(これを私刑と断じるなら、確かに別の問題が発生しますが。)

611ushishi:2004/12/01(水) 21:41
>>607

ともに行政で間違いないと思います.
そもそも検察官,裁判官ともに形式上は一人一人がひとつの省庁に相当すると法律上は解釈されるわけで.
形式上は何人たりとも干渉することはできません.

法務大臣以下法務省はその司法の判断を受けて行政行為として死刑なり懲役なりを執行していくということになると思います.



「行刑」ともいいますしね.

612ポーロック:2004/12/03(金) 01:31
>>607
刑務官の心理的負担というものは確かにあるとは思うが、それでもって
死刑を廃止すべきなんだという考え方には賛同できない。
刑務官が死刑執行に関与するのは、これは一種の「業務命令」であり、刑務官
の社会的責務の一つだと考えている。

ただ、あなたが主張されるように何らかの形でのフォローは必要だと思います。

613紫煙狼:2004/12/03(金) 15:53
>>612
>刑務官の社会的責務の一つだと考えている。
同様に、法務大臣が死刑執行命令書に署名するのも法務大臣のの社会的責務の一つであり、確たる証拠もないのに司法判断に背く行動を取るのは(署名をしないのは)無責任と思われます。
死刑判決は「確たる証拠」を基に下されているのですから「怪しいから処刑しない」というのは安全装置というよりは責任逃れ(若しくは逃避)と考えます。
自らの信条により、署名をしないのであれば、法務大臣自らが死刑制度廃止への行動を行うべきであり、また、怪しいから処刑しないのであれば、怪しいと思われる点を国民に示すべきです。
署名することにより、心理的外傷となるのであれば、そのケアにかかる費用(医療費等)は税金から捻出してもかまわないと考えます。

しつこいようですが、私は死刑反対です(笑)

614紫煙狼:2004/12/07(火) 19:06
どうも、最近の私の書き込みからは「やるんだったら、ちゃんとしなさい」という、死刑賛成とも取れる記述が多いようなので、スタンスを明確にするためにも、もうひとつ切り口を提示します。

憲法とは国民が国に対して要求したものであり、憲法13条には生命の権利が明記されています。つまり、国民は生きる権利を国に要求し、国はこれを守る義務があるわけです。
ここで、殺人事件が発生した場合、本来なら憲法13条の生命の権利を侵す行動を許した責任が国にはあるのです。従って、国は「国が義務を履行するのを妨害した」犯人に対し、訴訟を起こすのです。
(検察官は国家の代理人であり、被害者の代理人ではありません。)そして、憲法99条の通り、国民の要求を尊重するために、憲法13条の「公共の福祉に反しない」範囲内で死刑を執行し、生命の権利を危険から擁護するわけです。
つまり、国は被害者のためにではなく、国家のために死刑を行っており、裁判の判決などでは「被害者感情」という言葉も折々目にしますが、実際は被害者の感情は重要視されません。(現に、被害者家族が犯人の助命嘆願をしても、確定した死刑は覆されません)
そういう意味で、永山事件は死刑制度を存続させるために被告を死刑に処した側面も見逃せません。(4人殺しても死刑にできないなら、死刑制度の意味がない)つまり、国は死刑制度を存続させたい(それが国民の過半数の総意、ともなっている)わけです。

しかし、冤罪は後を絶ちません。これは事実誤認を防ぐのがいかに難しいかということを示しているだけではなく、その気になれば国家はいくらでも邪魔者を殺害することができることを示します。
凶悪犯罪に関してのみ、死刑論議がなされる傾向がありますが、国家はその気になればいくらでも憲法に定める思想の自由を犯すことができるのです。
平和な民主主義が、そこそこ徹底されている現在の日本では現実味がないかもしれませんが、(政府の思う)思想的危険人物に対して無実の罪を着せ、死刑にすることも可能であるということです。
従って、いかなる理由があろうとも、殺人を合法的に行うことを許すような法律の存在(死刑は正当防衛と切り離して論議するべきです。)は、社会背景が変われば悪用される危険もあり、場合によっては自分が冤罪のまま死刑になる可能性も考えなければならないのです。

こと、(自衛のためでも)戦争に日本が巻き込まれるような事態になり、軍国主義的思想が日本人に浸透した場合、国家権力は法律に引っかかることなく、力ない少数の国民だけが歯牙にかかるようになります。
ですから、国家権力から「合法殺人の権利」を取り上げなければならない。これは、我々善良な市民の将来を少しでも安全なものにするために必要なことでもあるのです。
(「少しでも安全」の記述に関して、死刑廃止によって凶悪犯罪が増加するかどうかに関しては、意見が真っ二つに分かれており、どちらも立証できないことなので、今回は取り上げません)

最後に、先日「死刑廃止条約に署名しなかった26カ国の過半数が、近代に入ってから思想統制を行った過去を持っている」という話を聞きました。事実かどうかは知りませんが、本当ならば死刑存続の目的が別のところにありそうな気もしませんか?

615プロジェクトX:2004/12/09(木) 18:51
歴史上初めて死刑廃止を宣言した政府はたしか1917年の10月革命で権力を握ったボルシェビキの政府だったと思うけど、違っていたら誰か教えてください。
高貴な理想の持ち主も、社会不安で増え続ける刑法犯や内戦で増え続ける政治犯の囚人たちを管理できなくなって、しばらくすると死刑を復活させたのは事実です。
その後のソビエト・ロシアは死刑なしには維持できないような社会になってしまったようです。

616まめこ:2004/12/10(金) 14:30
へぇ〜×7
なるほどザワールド。

617紫煙狼:2004/12/10(金) 15:29
>>615
>社会不安で増え続ける刑法犯や内戦で増え続ける政治犯
つまり国にとって邪魔者が増えたら消すしかないって理屈ですね。
うーん、国に殺人の権利を持たせておいて良いのだろうか?

618プロジェクトX:2004/12/10(金) 16:46
ついでに浅薄非才からもう一つ。忘れ去られた歴史について。
10月革命ではボルシェビキ政権によって、前に述べた死刑廃止とともに常備軍の廃止が宣言されました。つまり軍隊を持たない平和な国家にするというこれまた高貴な理想、どっかの国の憲法に謳われていることが実施されました。
帝政ロシアの残党を片付けて、「真の人民政権」が安定したら、ロシアの広大な国土から常設の軍隊が消えてなくなるはずだったのです。もし防衛の必要があれば、スイスのような民兵制度で対応できると思っていたのです。ところが、帝政ロシアの残党は当時の列強を味方につけて派兵させ(日本が最大規模の軍隊を派遣したことは日本史の教科書にも載ってます)、内戦はますます激化しました。
革命側の常備軍設置が動き出したときその任にあたったのがレオン・トロツキー、旧・ロシア軍の将校たちを徴集してその家族を人質に取り、戦闘の指揮に当たらせました。それでも指揮官たちを信頼できなかったので、かれらに政治委員というおっかない人を常時貼り付けて監視に当たらせました。政治委員は軍事作戦には口を出しませんが、将校さんが革命に少しでも逆らう動きを見せるとすぐに射殺する権限が与えられました。
やがて内戦が終結すると、高貴な理想の持ち主たちは常備軍を解体するつもりでしたが、やはり列強の介入が怖くて、むしろ軍事力を強化しました。その結果、世界最強の常備軍の一つが出来上がりました。
そして、旧・軍隊の将校であった人々が引退したり、粛清されたりしていなくなるころになると、政治委員は必要がなくなり、廃止されました。
偉大な理想を掲げた人々が破壊してまた作り上げた常備軍は核兵器やハイテクを備え、今日に至っています。

619ポーロック:2004/12/29(水) 06:36
>>618
ボルシェビキ政権が常備軍の廃止および死刑廃止を「宣言」したということは
はっきりいえばどうでもいいことだ。

620fkjgf:2004/12/31(金) 09:39
悪人は死んでも死んだ後も悪人のまま何もかわりゃしない。
だから、悪人に存在を許してはならない。従って命を無駄にしたものは
死刑にすべきだ。我らの税金は刑務所にいる人たちの三度の飯代に
使われているのだ。おかしいとは思わないか?彼らに自給自足をさせるべきだ。

621仙道:2005/01/01(土) 12:41
fkjgfさんと同じ事を書いた人達が何人いた事か。
レスが620にまでなってくるとログを読む余裕は
無くなってしまいますよね、、、。

622紫煙狼:2005/01/02(日) 18:06
>>620
ログを読んで、結論がそれなら、少々考察が足りないと思われますね。

623紫煙狼:2005/01/03(月) 02:59
例えば「殺人の現行犯で情状酌量の余地が無い場合にのみ、被害者家族の陳情により国権が私刑を代理して絞首する。」
ならば、相当、死刑に反対する理由も減ると思います。

死刑を反対する理由は「被疑者・被告」の人権を擁護するためだけではありません。そういう意味では、死刑に値する犯罪を犯した者に人権を主張するほど私も博愛精神に富んでいるわけではありません。
国家権力から「国家権力にとって都合の悪い人間に無実の罪を着せて死刑に処す」ような軍国主義的思想統制の使い道を剥奪するためにも必要なのです。

司法・立法・行政は分立している…。けれども、それぞれに利権や利害関係があり、結託していると言われても仕方の無い面は皆さんご存知だと思います。(例としてあげるなら、国家賠償裁判の最高裁判決は10中8〜9は国に有利な判決になっています。)
従って、国民投票による国会議員選挙の後で武力・経済力の秀でた一部の勢力が力を伸ばした場合、次回選挙まで国民の意思が反映されるとはいえません。
冤罪以外にも万が一を想定すると、国家権力から生命刑を奪うのは国民の自由な生活、自由な精神活動を守るために必要不可欠であり、生命刑廃止による凶悪犯罪の増加に関して懸念するのであれば、それは別の方法で抑止するべく考えなければならないと思います。

とにかく、非常にボリュームがありますが、過去ログをよく読んで、思い付きではなく、良く考えて発言しましょう。
各人の信念はそれはそれで尊重されるべきですが、根拠のある、反対意見に論理的に対抗できる用意をしてから発言してください。
このスレが伸びてきたのは、それだけ重要な問題を皆さんで知恵を出し合って真剣に話し合ってきた結果ですから、用意・準備・下調べのない発言は、同じ経過を堂々巡りさせるだけです。


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