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死刑制度についてひと言お願いします

618プロジェクトX:2004/12/10(金) 16:46
ついでに浅薄非才からもう一つ。忘れ去られた歴史について。
10月革命ではボルシェビキ政権によって、前に述べた死刑廃止とともに常備軍の廃止が宣言されました。つまり軍隊を持たない平和な国家にするというこれまた高貴な理想、どっかの国の憲法に謳われていることが実施されました。
帝政ロシアの残党を片付けて、「真の人民政権」が安定したら、ロシアの広大な国土から常設の軍隊が消えてなくなるはずだったのです。もし防衛の必要があれば、スイスのような民兵制度で対応できると思っていたのです。ところが、帝政ロシアの残党は当時の列強を味方につけて派兵させ(日本が最大規模の軍隊を派遣したことは日本史の教科書にも載ってます)、内戦はますます激化しました。
革命側の常備軍設置が動き出したときその任にあたったのがレオン・トロツキー、旧・ロシア軍の将校たちを徴集してその家族を人質に取り、戦闘の指揮に当たらせました。それでも指揮官たちを信頼できなかったので、かれらに政治委員というおっかない人を常時貼り付けて監視に当たらせました。政治委員は軍事作戦には口を出しませんが、将校さんが革命に少しでも逆らう動きを見せるとすぐに射殺する権限が与えられました。
やがて内戦が終結すると、高貴な理想の持ち主たちは常備軍を解体するつもりでしたが、やはり列強の介入が怖くて、むしろ軍事力を強化しました。その結果、世界最強の常備軍の一つが出来上がりました。
そして、旧・軍隊の将校であった人々が引退したり、粛清されたりしていなくなるころになると、政治委員は必要がなくなり、廃止されました。
偉大な理想を掲げた人々が破壊してまた作り上げた常備軍は核兵器やハイテクを備え、今日に至っています。


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