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石炭・亜炭・炭砿スレ

1とはずがたり:2012/12/17(月) 23:11:36
日本では既に斜陽産業からほぼ過去の産業へとなった石炭関係のスレ。
新技術の可能性や廃炭砿の懐古迄。

4とはずがたり:2013/01/01(火) 20:30:56

天然ガスが自噴しているとわ。。
豊富町
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E5%AF%8C%E7%94%BA
鉱業
かつては良質の石炭や石油、天然ガスを産出するなど、鉱業が盛んであった。しかし、現在ではコストの面で採算が合わないことから炭鉱は閉山している。石油の埋蔵量は多くなく事業化にはいたっていない。天然ガスが自噴しており、かつては豊富町、稚内市で消費する電力の発電に用いられていたが、機材の老朽化と採算性の問題から1975年に閉鎖された。現在でも豊富温泉では、天然ガスを利用してお湯を沸かしている。


忘れられた町8 日曹炭鉱
http://jm-hokkaido.sakura.ne.jp/nissotanko.html

日曹炭鉱天塩砿業所専用鉄道
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9B%B9%E7%82%AD%E9%89%B1%E5%A4%A9%E5%A1%A9%E7%A0%BF%E6%A5%AD%E6%89%80%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%89%84%E9%81%93

1940年(昭和15年)2月13日 : 豊富 - 一坑間16.7km専用鉄道開通
1945年(昭和20年) : 一坑 - 三坑間3.3km延長
1972年(昭和47年)7月29日 : 同炭鉱の閉山に伴い全線廃止

豊富(0.0)─(社)豊富─温泉─駅逓─本町─一坑(16.7)─三坑(18.1)

◆日曹
http://www.aikis.or.jp/~kage-kan/01-1.Dohoku/Toyotomi_Nisso.html
 「角川」によると、日曹天塩炭礦は明治40年頃、幌延の本願寺農場管理人が鉱区を得て試掘、同44年には京都東本願寺の大谷氏が鉱区を所有。昭和11年日曹鉱業が鉱区の譲渡を受け、翌年第1坑を開坑。昭和22年日本曹達に合併。同24年石炭部門を継承し日曹炭鉱が設立され天塩鉱業所となった。同47年閉山。閉山時937人。当地に敷設されていた日曹専用鉄道は、日曹鉱業が経営し、石炭を主に貨客の輸送を行った。昭和15年開業、同47年日曹炭鉱の閉山に伴い廃止。

日曹炭鉱
2002.07.17
http://yaeijin.fc2web.com/page150.html

日曹炭鉱は昭和11年5月に始まり白煙炭と呼ばれ黒煙が出ない良炭として
人気があったが。時代とともにエネルギー源が石油に取って代わり
需要が減っていき、ついに昭和47年に閉山しました。

日曹専用鉄道
http://homepage2.nifty.com/61degc/rail/hokkai/nisso/index.html

5とはずがたり:2013/01/02(水) 21:22:02
『北越製紙百年史』より

戦時下で必要な原材料の確保が次第に難しくなった。

石炭について見ると日中戦争開戦の翌年1938(昭和13)年に配給統制,消費規制が実施され続いて切符制が採用された。
戦争の進展で消費統制は急激に厳しくなりS19年の工場の操業率は50〜30%に低下した。

北越製紙は石炭自給を目指して樺太に関連会社小田洲炭砿を開設するも輸送難から入手困難に。代わりに赤谷鉱業所を開設。しかしこの炭砿も配給統制機関に売り渡しそれを買い戻す等複雑な手続きが必要であった。そこで当時統制外の亜炭を入手するために大横山,山都鉱業所を開設し,石炭・亜炭の混合燃焼への切り替え,各工場相互間での石炭の融通などで操業を維持した。

北蒲原郡赤谷村の赤谷炭砿を買収,昭和17年3月に当社赤谷鉱業所を開設した。同炭砿は炭化が進んでいて選炭の必要がなく,切込炭として平均8,500kcal以上の良質炭を産出した。詳しくはこちらttp://butsuryu.web.fc2.com/hokuetsu.html#3_coal-oil参照。
 当初は石炭を簡易索道によって中間貯炭場へ送り、更にそこから馬によって駅(赤谷線東赤谷駅か?)まで搬出したので、1日当たりの最大搬出能力は40トン未満であった。从って,石炭を増産しても輸送面で制約されるため1943(昭和18)年2月に架空索道の建設許可を受け、また鉄道側線の増設許可も得て戦争末期の1945(昭和20)年2月に完成、同炭鉱からの出炭に役立てた。その後、炭層が枯渇したため、1951(昭和 26)年5月20日に閉鎖した。同炭鉱での操業中の9年間に採掘した石炭の総量は13万9,000トンに達した。(p130)

6とはずがたり:2013/01/03(木) 00:00:17
>>5-6
同炭砿は戦後も操業したが採掘すべき炭層が枯渇したため26年5月20日に閉鎖した。
同炭砿の操業中の9年間に採掘した石炭の総量は13万9,000tに達した。

またS18年末,石炭事情の深刻化に伴い北越製紙は当時は統制外にあった亜炭に注目し,山形県北村山郡大横山村地内の亜炭砿を買収し,次いで隣接の鉱区を買い増し,翌年1月に北越製紙大横山鉱業所を開設,事務所を大石田町に置いた。
 同炭砿は良質な亜炭を埋蔵し,ここで採掘した亜炭は新潟,パルプ両工場へ供給した。
 坑道には断層があって採掘は困難を極め,漸次採炭量も減少,25年7月を以て閉鎖した。この鉱業所での出炭量は2万3,000tで石炭不足時代の補助燃料として北越製紙の各工場の操業を支えた。

 北越製紙の亜炭に関しては,S20.3に福島県耶麻郡山都村地内にある亜炭砿を買収し,山都鉱業所を開設。同炭砿は品質が悪い上,貯水池に妨げられて可採面積に制約があるなど非常に条件が悪かった。結局S23.5に閉鎖した。同鉱業所の出炭総量は4,000tであった。

 同社技術陣はS22.10に亜炭乾留によるコーライトの製造に成功し,当時不足していた家庭用燃料に供した。

10荷主研究者:2013/01/20(日) 13:01:11
>>9 続き

 国内炭は燃焼時のエネルギーが輸入炭より低いなど課題がある。輸送コストなどを割り引いても豪州炭のほうがまだ割安だ。だが、世界5位の石炭輸出国だった中国が資源確保のために段階的に輸出量を削減、09年には純輸入国に転じる見通しとなっている。

 中国の需要拡大は安価で品質の高い豪州炭の石炭市場にも波及。8月には中国企業が豪州の石炭採掘会社を約2650億円で買収すると発表。出光興産も豪州での石炭生産量を13年度に現在の3倍に引き上げることを決めた。石炭争奪戦が激しくなる中、将来も安定調達できるとは限らないとの懸念は共通する。

 事実、悪条件が重なった昨年8月には輸入炭の平均価格が1トン当たり1万5820円と前年の3倍近くに上昇。「瞬間風速だが海外炭を国内炭の価格が下回った」(三菱マテの崎山善平・原燃料資源統括部長)。

 リーマンショック後に輸入炭価格は急落したが、足元で再び上昇に転じるなど神経質な値動きを続けており、現在は現地の本船渡し価格で6500円前後、運賃・保険料込みで8100円程度の水準となっている。

 国内炭は1トン1万トン程度の水準で取引されているとみられるだけに、国内炭にとって内外価格差は縮まりつつある。

 こうした状況を受けて三菱マテ以外の炭鉱会社も動き始めた。日本コークス工業(旧三井鉱山)は子会社の三美炭鉱(北海道美唄市)を通じて11月下旬に新たな鉱区で採掘を始める。間もなく採掘が終了する鉱区の近接地で、今後も火力発電所向けに国内炭の需要が底堅いと判断した。建設会社なども新たな鉱区の採掘に意欲を示すなど、国内炭見直しのさざ波は徐々に広がっている。

「自前」を武器に

 三菱マテにとっても自前の炭鉱を持つことでセメント原料の調達先を広げておけば、輸入炭の価格交渉力を高めることができる。同社は1871年に旧紀州新宮藩の炭鉱を借りて石炭事業に進出した、岩崎弥太郎創立の旧九十九商会の流れを汲む。石炭事業は創業時からの事業だけに、国内炭復権の思いは強い。セメント原料としての利用に加えて、火力発電の燃料用としての需要開拓も視野に入っている。

 ただ、想定通りに輸入炭価格が上昇しなければ、今後の炭鉱開発も絵に描いた餅に終わる可能性もある。埋もれた資源を掘り起こし、原燃料としての用途開発につなげられるかどうかが、今後の炭鉱戦略の行方を左右しそうだ。

(後藤健)

11とはずがたり:2013/01/22(火) 10:20:18
>>9-10
おお,古い記事だけえがその後も大丈夫だらねぇ。
留萌から筑別炭坑鉄道復活させて筑別炭坑を再開発しよう♪

> 事実、悪条件が重なった昨年8月には輸入炭の平均価格が1トン当たり1万5820円と前年の3倍近くに上昇。「瞬間風速だが海外炭を国内炭の価格が下回った」(三菱マテの崎山善平・原燃料資源統括部長)。
>(09年10月?)現在は現地の本船渡し価格で6500円前後、運賃・保険料込みで8100円程度の水準となっている。
>国内炭は1トン1万トン程度の水準で取引されているとみられるだけに、国内炭にとって内外価格差は縮まりつつある。

国内炭が当時1万円/トンで,輸入炭が8100円/トンなら円安の今ならもっと接近しているのでわ?!ただ通常時は6000円/トン程度なんかな?この差だと為替ではなかなか埋まらないかなぁ。

12荷主研究者:2013/03/17(日) 11:59:39

http://kumanichi.com/news/local/main/20130213004.shtml
2013年02月13日 熊本日日新聞
大牟田市、三川坑跡を保存へ 旧三井三池炭鉱

昨年11月、閉山後初めて一般公開された三川坑跡。斜坑人車のレールや第二斜坑の入口(右奥)などが残っている=大牟田市(小野宏明)

 大牟田市は13日、1960年の三池争議の舞台となり、63年には死者458人を出す炭じん爆発事故が起きた同市の旧三井三池炭鉱・三川坑跡を取得し、保存すると発表した。近く所有する日本コークス工業(旧三井鉱山)と「無償譲渡を基本に協議に入る」としている。

 古賀道雄市長は定例記者会見で「三池炭鉱の歴史を語る上で、欠くことのできない施設。昨年11月の一般公開時のアンケートや市民、経済団体などからも、保存を求める声が多く寄せられた」と説明。「三川坑跡を次世代に継承し、まちづくりに活用したい」と話した。

 三川坑は40年開坑。有明海海底に通じる2050メートルの大斜坑二つを有する同炭鉱の主力坑として、戦後復興に貢献した。現存する跡地は約3万5千平方メートルで、封鎖された坑口や、坑員に仕事を割り振った「繰り込み場」などが残っている。

 施設が老朽化しているため、市は早急に取得交渉を進める意向で、「土地取得後、協議会を立ち上げて保存活用の方法を考えたい」としている。(小野由起子)

17荷主研究者:2013/11/17(日) 14:06:48

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/503092.html
2013年11/09 10:15 北海道新聞
北海道・夕張のズリ山「宝の山」 採取権を有償で民間へ、収入6千万円見込む

夕張市高松のズリ山。旧産炭地の「ごみの山」が、市の歳入につながりそうだ

 【夕張】夕張市は、市が所有する市内2カ所のズリ山のズリの採取権を有償で民間に与える取り組みに乗り出した。ズリに含まれている石炭が比較的多く、火力発電で熱量が高い輸入炭の燃焼温度を適切に下げる調整材として利用価値が見込めるため。旧産炭地の「ごみの山」にすぎなかったズリ山を有効活用し、全国唯一の財政再生団体である市の歳入にも寄与することになる。15〜20年の期間で計6千万円の収入を見込む。

 ズリ山は、炭鉱採掘時に原炭と一緒に掘り出された利用価値のない土砂や石(ズリ)が堆積している場所。道内や九州の産炭地に残され、夕張市内には小さいものも含め66カ所ある。階段や遊歩道を整備して観光に活用している例もあるが、石炭が混ざっているため、自然発火したり、土砂崩れが起きやすいズリ山もあり、多くは処理法や有効利用が見つからず放置されている。

 ただ、古い炭鉱ほど石炭と不純物を手作業で選別していたため、ズリに本来は活用できたはずの石炭が含まれる割合が高い。採取権を与えるのは明治〜大正期にできた社光ズリ山(ズリ量80万立方メートル)と、昭和20〜50年代にできた高松ズリ山(2200万立方メートル)で、それぞれ、含まれる石炭の割合が10%前後、数%と推測される。市の所有が確認されているズリ山は、ほかに6カ所あるが形成時期が新しく、石炭の含有率が低い。

 採取権を得た民間業者がズリを採取して商社などに売却し、採取量に応じて市が業者から「利用料」を得る仕組み。夕張の石炭は熱量が低い。このため東京電力福島第1原発事故で石炭火力が見直される中で、輸入炭の燃焼温度を下げて燃焼炉が傷むのを防止するなどの目的で、夕張炭に再び活用の場が与えられることになった。<北海道新聞11月9日朝刊掲載>

18荷主研究者:2014/01/05(日) 15:17:49

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/511050.html
2013年12/19 13:40 北海道新聞
石炭で石油作る「人造石油」工場、写真で振り返る 滝川で企画展

企画展「滝川人造石油物語〜滝川の空にかかった蜃気楼〜」の会場

 【滝川】市所有の「北海道人造石油滝川工場」関連資料の化学遺産認定と市指定文化財指定を記念した企画展「滝川人造石油物語〜滝川の空にかかった蜃気楼(しんきろう)〜」(市教委主催)が、市内の市美術自然史館で行われている。

 人造石油は石炭が原料で、現在の陸上自衛隊滝川駐屯地などがある117ヘクタールの土地に国策企業として同工場が建設され、1938年(昭和13年)に製造が始まった。一時は「東洋一の化学工場」と呼ばれたが、敗戦とともに軍需用の役目を終えた。戦後、民間企業の滝川化学工業として再出発したものの、52年に倒産した。

 今回は、過去最多の100点を超える写真を展示。元工員のインタビューや、工場や工員住宅の場所を分かりやすく示した地図も初めて展示する。市教委の河野敏昭学芸員は「石炭から石油を作り出す最先端の技術に取り組んだ人たちの思いを感じてもらえたら」と話す。

 21日午後2時からは、化学史学会長で日大教授の古川安氏が「石炭から石油をつくる〜北海道人造石油滝川工場の軌跡〜」と題して講演する。

 無料。来年1月26日まで。午前10時〜午後5時。月曜、12月31日〜1月5日休館。月曜が祝日の場合は開館し翌日休館。問い合わせは同館(電)0125・23・0502へ。(高田かすみ)

19とはずがたり:2014/02/16(日) 20:28:14

神華能源と発電数社、第1四半期の石炭供給価格568.8元で合意―中国
新華経済 2014年2月16日 17時56分 (2014年2月16日 19時27分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20140216/Xinhua_73506.html

エネルギーコンサルティング会社の汾渭能源諮詢はこのほど、石炭生産大手の中国神華能源と大手発電所数社が協議を行った結果、第1四半期の石炭供給価格を1トン当たり568.8元(約9,600円)とすることで合意したと明らかにした。神華は当初、1トン当たり590元という価格を提示していたが、50日間にわたる一進一退の話し合いの末、ほぼ発電所側の希望価格だった570元に近い価格で妥協した。毎日経済新聞網が伝えた。
石炭価格は昨年10月末から急激に反発。価格指標となる環渤海動力炭価格指数(BSPI)は、10月9日につけた昨年の最低価格である1トン当たり530元から、わずか2カ月で631元に跳ね上がった。これに伴い、神華も提供価格を9月26日から12月末までの間、13週連続で引き上げ、最終的に1キログラム当たり発熱量5,500キロカロリーの石炭価格は1トン当たり657元としていた。
汾渭能源諮詢によると、568元という価格は最終決定ではなく、公式発表日の価格に従って供給されることになり、さらに発電所の需要量などに合わせて異なる優遇措置などが取られる見込み。中煤能源集団なども神華に追随するとみられる。
国内の石炭市場では、昨年12月から今年1月にかけて大量の輸入石炭が流入しており、神華にとって今回の価格協議は、損失に損失を重ねる結果となった。
(編集翻訳 小石)

21とはずがたり:2014/05/13(火) 13:38:55
色々見てゆく内にどうも発電には石炭の有効活用をせざる得ないという結論に達しつつあるとは総研であるが,石炭発電に反対するサイト。

国内で石炭火力発電所建設ラッシュの恐れが鮮明に 〜電力各社、電力供給計画を発表
2014/05/07
http://sekitan.jp/info/article20140507/

2014年3月末に、各電力会社から2014年度の「供給計画の概要」が発表されました。そこから、東電に続き、入札を通じた新たな火力発電建設として、石炭火力発電建設が国内で加速する恐れが鮮明になっています。
東京電力が火力電源入札の仕組みを通じて最初に行った260万kWの入札については、
2013年7月には中部電力と東京電力、J-POWERと新日鐵住金の2グループが各1基の石炭火力発電所の建設を落札し、2020年からの計68万kW分の売電に向けて既に新会社が動き出しています(関連記事参照)。
この東電による入札の動きが引き金になったかのように、ここにきて他の電力会社が堰を切ったように、火力電源入札に乗り出しています。
まず関西電力。1970年代までは大阪府や兵庫県の沿岸にあった石炭火力発電所を廃止してからは、長らく火力発電は石油とガスのみでしたが、2004年に舞鶴1号機(90万kW)を、2010年度に2号機(90万kW)を稼動させ、近年、同社の電力供給量における石炭火力の占める割合は近年高まっています。そこに加え今回、3月末に、2021〜23年度から原則15年間需給する電力150万kW相当の入札募集を行うと発表しました。
募集要綱案では購入電力の価格は明示されず、燃料種は「受給期間を通じて安定して調達できることが条件」という表現にとどまりますが、東電の場合と同様に石炭になる可能性が高いと考えられます。一部の報道では、関西電力がJ-POWERと共同して兵庫県高砂市の発電所跡地に、大型火力発電所を建設するとされています。既に事前説明会が開催され、要綱案の確定を経て7月から10月にかけて入札を行い、2015年2月頃には落札者を決める予定です。
それだけではありません。中部電力、東北電力、九州電力もそれぞれ、100万kW、計120万kW、100万kWの火力発電所の火力電源入札を発表しました。さらに、東京電力も、2014年4月11日には、前回の不足分約200万kWと今後のリプレース分を合わせて新たに600万kW相当分の入札をすると発表しました。
これらの火力建設ラッシュに関心を示す企業は少なくなく、東京電力の事前説明会には78社、関西電力には41社、東北電力と九州電力にはそれぞれ30社以上(東北電力と九州電力は自社応札を含む)が参加したと伝えられます。これらの計画が、価格面から石炭火力発電として進められれば、日本はおそるべき石炭ラッシュを2020年以降迎えることになります。
まるで、今こそ石炭建設を!と言わんばかりの、異様な前のめりです。これらが現実化すれば、将来にわたる膨大なCO2排出を決定づけ、さらに、化石燃料に依存した旧来型エネルギーシステムを固定化させてしまいます。リスク認識を持たずに官民挙げて突き進む現状は、時代錯誤的であり、何より、取り返しのつかない過ちではないでしょうか?

22とはずがたり:2014/05/14(水) 12:29:35
なにが含まれているんだろ?原子燃料としては使えないレベルなんだろうけど。。

中国殺人大気の正体は「年間1・8億トン放射性石炭」だった!
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1053827266/752-754n
2014-04-16 [週刊大衆04月21日号]

ご存じのように黄砂は、中国内陸部の砂漠地帯から季節風に乗って日本にも飛来する。

近年、その黄砂の中に発がん性物質を含む粒子状物質PM2・5が含まれていることが広く知られるようになり、日本でも社会問題となっている。

ところが、この黄砂に、PM2・5をはるかに凌ぐ恐ろしい毒が含まれていたというのだ。
「…黄砂の"放射能汚染"が指摘され始めたんです」(環境ジャーナリスト)
報じたのは、中国内部情報に詳しい新聞・ネットメディアの『大紀元』。
同紙(2月27日付)は、〈中国大気汚染の元凶は「ウラン混合石炭」だった〉と衝撃の記事を掲載。

〈「ウラン混合石炭」とは、数年前に内モンゴルなど北方地域で、火力発電所の周辺で異常に高い放射線が検出されたことに始まる。線量は規制値の数百倍にもあたり、専門家が石炭から放射線が出ていることを突き止めた。(中略)ここで生産された"石炭"は全土に流通しているから、使用地域から「放射線被害」が出てもおかしくない…〉と、警告する。

黄砂に放射性物質が含まれていることは、かねてより指摘されていた。
しかしそれは、黄砂が生まれるのが、新疆(しんきょう)ウイグル自治区など、かつて中国政府が核実験を行っていた地域だからだと解釈されてきた。

「核実験は1964年から96年まで50回程度行われましたが、後半期は地表から地下実験に移行しています。ですから、地表部分への汚染は限定的なはずです。しかしながら、黄砂に放射性物質が付着しているのは、工業地帯や都市部を通過する際に、燃焼した石炭の粉塵をまとうから。やはり、石炭自体が放射能汚染されているのではないでしょうか」(中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏)

ちなみに、放射性石炭の産地とされる内モンゴルからは、昨年1年間で約1・8億トンの石炭が産出された(中国全土では約37億トン=一般財団法人「石炭エネルギーセンター」調べ)。

「一部調査では、内モンゴル産放射性石炭のウランの含有量は、最大で1%程度。これまでに50万トン以上が石炭と一緒に消費され、大気中にバラまかれた計算です」(前出・ジャーナリスト)

中国では火力発電所、各種工場に加え、一般家庭でも暖を取るために石炭を使用する。
この"放射性石炭"が、中国国内で使用され始めたのは2005年頃から。

「中国では現在、年間120万人が大気汚染が原因で死亡していると予測されており、(中国の)環境問題識者たちは、水面下で"内モンゴルの石炭使用を止めるべき"と政府に警告しているようです」(前同)

先日、WHO(世界保健機関)が発表した『世界がん報告』によれば、「12年中に世界中で新たに肺がんに罹患した患者のうち、36%が中国人」という結果が出ている。

「恐ろしいのは、その元凶である可能性が高い放射性石炭が、この時期、季節風に乗って日本を"越境汚染"していることです。毎年、黄砂の季節には福岡県など、中国に近い地域で放射線量が大きく上昇するのは、そのせいですよ」(同)(以下略)

23とはずがたり:2014/05/14(水) 22:30:42
生存者救出は絶望的=坑内になお数百人か―トルコ炭鉱事故
時事通信社 2014年5月14日 21時54分 (2014年5月14日 22時03分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20140514/Jiji_20140514X401.html

 【エルサレム時事】トルコ西部マニサ県ソマで起きた炭鉱事故で、爆発から一夜明けた14日、現場では内部に残されたとみられる数百人の救出作業が続けられた。ユルドゥズ・エネルギー天然資源相は「新たな生存者救出への望みは失われつつある」と述べ、トルコ史上最悪の鉱山事故となる恐れがあるとの見方を示した。
 エルドアン首相は14日、予定していたアルバニア行きを中止して事故現場入り。地元テレビに対し、死者が232人に増えたと明らかにした。ユルドゥズ氏によると、13日の事故発生当時に787人が坑内にいたとみられ、なお数百人が取り残されている可能性がある。

24とはずがたり:2014/06/03(火) 14:46:59
ギリシャは産炭地だったのか。

2013年04月15日 13時00分 更新
電力供給サービス:石炭に生きるギリシャ、高性能発電システムを日立が供給
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/15/news019.html

国の電力政策を見直し、改善していくには再生可能エネルギーや原子力だけに着目していてはだめだ。伝統的な火力発電の改善も進めなければならない。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 ギリシャは金融危機の文脈で語られることが多い。一方、同国のエネルギー危機が話題になることは少ない。なぜか。石炭大国だからだ。

 2010年時点のギリシャの石炭産出量は6489万トン。これは世界最大の石炭輸入国日本の輸入量の2分の1近い。ギリシャの発電量は2009年時点で614億kWhであり、このうち86.6%を火力が占めている。火力のほとんどが石炭だ。

 このように発電用の燃料を自給できるギリシャにも悩みがある。産出する石炭の品位が低いことだ。水分が多く、燃焼時の発熱量が比較的少ない亜炭と褐炭が生産量の大半を占めている。つまり、火力発電の効率が低くなりがちなうえ、CO2排出量が多くなってしまう。

 ギリシャはEU加盟国だ。従って、EUの「20-20-20」政策、つまり、2020年に温室効果ガスの排出量を1990年比で20%減とし、再生可能エネルギーの割合を20%に高め、エネルギー効率向上によりエネルギー消費量を20%削減する取り組みに協力しなければならない。幸い、ギリシャは風力発電と太陽光発電の潜在能力が共に高い。2020年時点の風力発電能力は7500MW、太陽光は2200MWだと予想されている。

 しかし、現在発電の9割近くを担っている石炭火力発電の改善も必要だ。実際に、新型石炭火力発電所の導入が進み始めている。

 同国の消費電力の70%以上を発電するPublic Powerは、褐炭生産から発電、送電までを手掛ける国営電力会社だ。発電設備の総容量は13000MWに達する。2013年4月、日立製作所と日立パワー・ヨーロッパは、Ptolemis(プトレマイス)*1)火力発電所に新設する5号機向けの石炭火力発電設備一式を、Public Powerの主契約者であるギリシャTERNAから受注した。

*1) Ptolemisは、ギリシャの首都アテネから北西に500km程度離れた石炭採掘と石炭産業を中心とした小都市。紀元前6000年の考古学遺物が出土する都市でもある。

 5号機の出力は660MW。ギリシャで最大規模かつ最新鋭の火力発電設備になるという。石炭火力発電設備のうち、蒸気タービン発電機と周辺装置を日立製作所が納入する。ボイラー設備と周辺機器、環境装置は日立パワー・ヨーロッパが担当する。

 ボイラーでは、褐炭焚超臨界圧石炭火力技術を採用。亜臨界圧技術と比較して5%程度CO2排出量を削減できる。

 5号機は2015年に着工、2019年に運転開始の予定だ。20-20-20政策のタイムリミットには間に合う。

25とはずがたり:2014/06/05(木) 17:05:31
まあ要するに中米印を何とかしないとダメってことだ。
南アメリカは南アフリカの間違いか?

石炭依存から脱却なるか、米の新構想
http://news.goo.ne.jp/article/nationalgeographic/world/ecoscience/20140605001-ng.html
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト2014年6月5日(木)16:52

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/kankyo/m20140605001-ng_80370_990x742-cb1401739376_600x450.jpg
2011 石炭消費上位10ヶ国

 近代から現代にかけてエネルギー革命をもたらした石炭は、今も世界の明かりを灯し続けている。しかし、この力強い古代の燃料との蜜月関係も転機を迎えているようだ。

 中国とアメリカを筆頭に、世界はかつてないほど石炭を消費し、発電における依存度は大きくなる一方だ。しかし石炭は、石油や天然ガス以上に環境を汚染する。気候変動の影響緩和には石炭消費の抑制が不可欠という点で、専門家の意見はまとまっている。

 アメリカのオバマ政権は、自国の石炭消費を減らそうと動き出した。問題は、中国やインドをはじめとする新興国が電力需要の急増に合わせて石炭消費を拡大させている現在、二酸化炭素(CO2)の排出削減を目指す自国の取り組みがどれだけ環境に好影響を与えられるかだ。

◆燃える黒い岩

 石炭は世界の発電量の40%を担い、その総消費量は2000〜2011年の間に54%増加している。

 米国エネルギー省エネルギー情報局(EIA)によれば、世界一の石炭埋蔵量を誇るアメリカは毎年、世界の生産量の約11%を消費し、37%の電力を石炭で賄っているという。一方、埋蔵量がアメリカの半分に満たない中国は、1国で49%も消費している。

 世界全体を見ると、少なくとも石炭からほかのエネルギー源に切り替える国が増えない限り、石炭消費の拡大傾向は数十年間変わらないと予測されている。

◆“われわれの生活”がリスクにさらされる

 化石燃料の消費によって放出されるCO2のうち、約39%が石炭の燃焼による。専門家は数十年前から、気候の不安定化を食い止めるには、CO2排出の削減がカギを握ると指摘してきた。

 シカゴ大学の地球物理学者デイビッド・アーチャー(David Archer)氏は著書『Long Thaw(長い雪解け)』の中で、「地球にはまだ大量の石炭が眠っている。未来の気候は、石炭をどう扱うかによって決まるだろう」と予言している。

 化石燃料の消費が焦点になる中、アメリカ政府は2日、2030年までの目標として、国内の発電所が排出するCO2を2005年の水準から30%削減すると発表。アメリカ環境保護庁(EPA)の長官ジーナ・マッカーシー(Gina McCarthy)氏はプレス発表において、「CO2排出によって気候変動が進行すれば、われわれの健康や経済、生活が多大なリスクにさらされる」と述べた。

◆記念すべき瞬間に?

 あらゆる条件を勘案すると、オバマ政権の構想は総排出量にごくわずかなインパクトをもたらすだろう。30%削減という目標をアメリカが達成すれば、世界の排出量は3%あまり減少する。

 問題は、中国やインドなどの新興国が同調するかどうかだ。オバマ政権の取り組みは数字だけを見ると取るに足りないものだが、アメリカは少しずつCO2排出の多い燃料から離れ、風力や太陽エネルギー、原子力といった代替エネルギー源による発電へと向かっている。

 近年、アメリカのCO2排出は減少を続けていたが、再び増加に転じている。しかも、総排出量は増え続けているため、中国やインドが石炭からの脱却に動かない限り、発電所の排出を削減するというアメリカの努力は水の泡になるだろう。 しかし、ちりも積もれば山となる。

 もしオバマ政権に他国が追随し、世界の排出量が有意に減少すれば、石炭に代わる方法で地球の電力を賄い始めた瞬間として記憶されるだろう。評価を下すのは、海抜の低い沿岸都市に暮らす人々や、作物を食料にするわれわれ全員、そして未来の子どもたちだ。

Dennis Dimick, National Geographic News

26荷主研究者:2014/06/29(日) 19:40:21

http://www.city.kushiro.lg.jp/sangyou/b_shien/sangyou/tankou/page00006.html
旧太平洋炭礦 炭鉱展示館(公式webサイトは無い模様)

たまたま釧路コールマインの周辺を走っている時にカーナビで「炭鉱展示館」という文字を発見!
助手席の婚約者も行きたいっ!て即答し、突入。

広大な駐車場にクルマは0で、解体中の建物が残る茫漠とした丘陵にポツンと建つ展示館。
その佇まいだけで、心を鷲掴みされてしまったわけだが、中に入ってみると案の定、見学者の姿は無い。それどころか展示館の職員も居なくて全くの無人。

受付らしき場所に賽銭箱のようなものが置かれ、入館料300円とある。静かな感動を覚えつつ、小銭を入れてみる。
説明希望の方は内線電話を的なことが書かれていたが、とりあえず彼女と二人で太平洋炭鉱のジオラマをじっくり眺めていると、間もなく職員らしきおじさん登場!

どうやら隣の体育館に常駐していて、我々が中に入るのを見て解説のため来てくれたようだ。
まずは釧路コールマインをテーマにしたNHKの爆問のビデオを30分程視聴。炭鉱展示館の重厚な展示とはかけ離れた軽薄なビデオだが、釧路コールマインの採掘の現状を知るには手頃な内容であった。
その辺はNHKの番組だけに手堅い。

ビデオ視聴後におじさんの解説が始まる。旧太平洋炭礦は海底炭田は半径8㎞の範囲に拡がっており、出炭量は年間200万トン以上。釧路コールマインとなった現在は半径3kmに狭め、年間50万トンレベル。それ以上の坑道はコンクリートで塞がれているとのこと。
現在、釧路コールマインは中国やベトナム、インドネシアからの研修生を積極的に受け入れており、その補助金により経営が成り立っているとのこと。しかし中国とベトナムの国際問題もあり、かなり気を使っているとのこと。両者の交流は全く無いと言っていた(笑)。

太平洋炭礦時代は坑道の延長が長く、入坑してから先端の採掘現場まで行くのに片道2時間かかったとのこと。そのため1日の労働時間9時間のうち移動だけで往復4時間、休憩時間が1時間で実働は5時間だった。
しかし給料は入坑してからの移動時間から発生し、コスト的には相当割高になっていたとのこと。

地下には模擬坑道があり、本物の機械が置いてある。一部の機械は実際に動くし、迫力満点。ヒンヤリした空気と薄暗い感じが本物の坑道を彷彿とさせる。おじさんは機械も詳しく解説してくれたが、そっち方面はあまり興味が無いのが申し訳なかった。
坑道内で使われた電気機関車は東芝製で、最盛期には14台ほど稼働していたとのことだが、ベルトコンベア方式に切り替わり廃止。現在、残っているのは展示館の1台のみとのこと。

全体として展示内容は充実しているし、展示物もきちんと手入れされており綺麗だ。資料類もたくさん置かれている。

彼女も炭鉱展示館はとっても面白かったと大満足していた。炭鉱展示館を一緒に楽しめるなんて、何て素敵な婚約者なんだろうと改めて深く実感。
そして、おじさん懇切丁寧な説明ありがとう!
釧路観光の際は、フィッシャーマンズワーフMOOとか行く暇があったら是非「炭鉱展示館」へ!!

27荷主研究者:2014/06/29(日) 19:48:25
>>26
館内で配布していた資料として「石炭統計資料」がある。

一般財団法人石炭エネルギーセンター(JCOAL)発行で、右上に[内部資料]って書いてあるのが萌える(笑)。一般向けの配布資料では無いのだろう!そういう資料を普通に提供しちゃう「炭鉱展示館」、凄い!

薄い統計資料集だが、内容はなかなか充実。日本の主な石炭火力発電所や主要コールセンター所在地が載っていたりして、面白い。単位換算表や略語集なんかは普通に実用的だ。

ありがとう炭鉱展示館!

28とはずがたり:2014/06/30(月) 20:46:38
おつ♪
次の北海道は羽幌線と築別炭砿跡のレポたのむわ(゚∀゚)b

29とはずがたり:2014/06/30(月) 20:54:25
>>2
羽幌坑と築別坑と上羽幌坑で羽幌炭砿か。
で,羽幌炭砿鉄道と名羽線か。
http://blogs.yahoo.co.jp/ruinsrider/40339327.html
http://www.ab.auone-net.jp/~haikyo/haisen/tikubetsu/tikubesu.html
http://jm-hokkaido.sakura.ne.jp/is-haborokou.html

閉山の噂で最高産出量後僅か2年で閉山してしまったとある。

断層の向こう側から掘り直すとか無理だったんかな??
あと3000万t残ってる様だから本当のエネルギー危機になったら日本の円高・エネ革で見捨てられた炭砿の出番やね〜♪

30とはずがたり:2014/07/10(木) 17:41:40


>通常の石炭火力発電では、質の低い亜瀝青炭(あれきせいたん)を用いると、灰がボイラー表面に吸着してしまい発電効率が落ち込んでしまう。
>ところが、IGCCはむしろ、溶融温度の低い亜瀝青炭の方がガス化が容易で適している。亜瀝青炭は、質の高い瀝青炭より1割ほど安い。かつ採掘可能な石炭埋蔵量の3割を占め、大量採掘が見込める。つまりよいことずくめなのだ。

素晴らしい♪

「黒いダイヤ」輝き再び 石炭火力、環境にも優しく
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140330/trd14033023290006-n1.htm
2014.3.30 23:20

 横浜の高級住宅街・山手の丘から東京湾を臨むと、200メートルの白亜の煙突とパステルカラーの巨大な建屋群。電源開発(Jパワー)の石炭火力発電所「磯子火力発電所」だ。2基で計120万キロワットの出力を誇るが、煙突の先からは何も出ていないように見える。

 Jパワーは、旧型石炭火力発電所(計53万キロワット)を取り壊し、平成14年と21年に新型2基を順次導入した。年間発電量は81億キロワット時で横浜市(人口370万人)の消費電力量の3分の1をまかなっている。

 この発電所には国内外の要人が絶えず視察・見学に訪れる。24年度の見学者数は5千人を超えた。昨年4月3日には茂木敏充経済産業相も視察に訪れ、「日本の技術は本当にすごい。エネルギーコストを低減し、安定供給を保つためにも高効率の石炭火力は極めて有望だ」と舌を巻いた。

 見学者が引きも切らないのは、この発電所に、従来の石炭火力の「有害物質をまき散らす」というイメージを覆す最先端技術が導入されているからだ。

 発電用の蒸気タービンは、蒸気が高温・高圧であればあるほど発電効率も上がる。そこで磯子では、ボイラーには蒸気圧力25メガパスカル、温度600度という超々臨界(USC)型を採用した。このボイラーで石炭を粉末にして燃やすことにより、発電効率は42%と飛躍的に向上した。

 石炭の3大消費国とされる中国、米国の発電効率の平均値は36%、インドは27%にすぎない。磯子レベルの発電効率を3カ国の石炭火力発電所に適用すると年14・6億トンのCO2が削減され、世界のCO2の年間排出量の5%を削減できるという。これは日本の年間排出量に匹敵する。

 磯子では、有害物質対策も徹底している。まず煤塵(ばいじん)の99%以上を電気集塵装置で除去する。酸性雨や健康被害の原因となる硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)は、乾式脱硫・脱硝システムで吸着・分解し、1キロワット時あたりの排出量はSOxで0・01グラム、NOxも0・05グラムにすぎない。環境保護に熱心なフランスの火力発電所でさえ1・6グラムもあることを考えると、まさに世界最高レベルの環境対策だといえる。

   × × ×

 石炭火力の「日の丸技術」はさらなる進化を続けている。その中で次世代技術として、もっとも注目されているのが石炭ガス化複合発電(IGCC)だ。

 石炭を1500度以上の炉内で蒸し焼きにしてガス化し、まずガスタービンを回す。さらにその排熱を利用してボイラーで蒸気を発生させ、蒸気タービンも回す。この2段階の発電により発電効率は46〜48%まで引き上げられるという。

 IGCCには、適用炭種を拡大できるというメリットもある。

 通常の石炭火力発電では、質の低い亜瀝青炭(あれきせいたん)を用いると、灰がボイラー表面に吸着してしまい発電効率が落ち込んでしまう。

 ところが、IGCCはむしろ、溶融温度の低い亜瀝青炭の方がガス化が容易で適している。亜瀝青炭は、質の高い瀝青炭より1割ほど安い。かつ採掘可能な石炭埋蔵量の3割を占め、大量採掘が見込める。つまりよいことずくめなのだ。

 欧米は1990年代からIGCCの開発に取り組んできた。日本はやや出遅れていたが、平成14年にJパワー若松研究所(北九州市若松区)が、ガス化実証実験「EAGLEプロジェクト」に乗り出した。

 EAGLEでは、ガス化の過程で、空気中から分離した酸素をボイラーに吹き込み、石炭を熱分解して一酸化炭素や水素ガスを発生させる。この水素ガスを酸素と反応させ、電流を発生させる燃料電池を組み込めば、トリプルコンバインド発電(IGFC)も可能となる。これならば発電効率は55%を超えるという。

 また、石炭の発熱量が生成ガスの発熱量に転換した割合を冷ガス効率というが、EAGLEの冷ガス効率は、欧米勢の70%台後半を上回る82%を達した。

31とはずがたり:2014/07/10(木) 17:42:00
>>30-31
 EAGLEは26年度初めに実験を終え、29年3月から広島県大崎上島町で中国電力と共同で行う「大崎クールジェンプロジェクト」(出力16・6万キロワット)の実証試験に移る。EAGLEで培ったガス化のノウハウを元に蒸気タービンも併設し、32年のIGCC実用化を視野に入れる。

 同時にCO2の分離回収、貯蔵技術の実証研究も進んでいる。Jパワー技術開発部長の大塚哲夫はこう胸を張った。

 「石炭は大きな可能性を秘めているんです。将来的には環境への負荷がまったくないゼロ・エミッションを目指します」

   × × ×

 日本で石炭は過去の遺物と思われてきたが、世界ではなおエネルギーの主流の地位を占めている。

 国際エネルギー機関(IEA)によると、石炭火力は世界総発電量の41%(2013年)を占め、中国は79%を、インドも68%を石炭火力に依存している。米国も43%、環境先進国という印象があるドイツさえも実は45%も占める。

 理由は、石炭は価格が低位で安定している上、産出地が石油や天然ガスほど偏在せず、世界中に広く分布しているからだ。BP社の統計(2013年)によると、石炭の可採年数は109年とされ、石油(52・9年)の2倍、天然ガス(55・7年)の1・9倍もある。

 このような背景から、IEAでは、新興国の需要拡大を見込んだ上で、2030年も総発電量に占める石炭火力の割合は現在と同じ41%と予測している。

   × × ×

 とはいえ、石炭火力には欠点もある。

 石炭は炭素の含有量が多いため、地球温暖化の原因とされるCO2排出量が多いのだ。一般的な石炭火力のCO2排出量は、石油火力に比べて3割増、天然ガス火力の6割増とされる。

 現在、石炭火力のCO2排出量が世界全体の3割を占めていることもあり、石炭火力は環境保護団体から“天敵扱い”されてきた。

 米国では昨年9月、環境保護局(EPA)が石炭火力発電所を新設する際、CO2排出量の4割削減を求める規制案を発表した。これによりCO2を回収・貯留する施設を併設しなければ新設はできなくなった。

 中国では、石炭火力がPM2・5(微小粒子状物質)の元凶となっている。大気汚染や健康被害も深刻化しており、さすがの中国政府も今後、規制強化に乗り出す公算が大きい。その代わりに原発建設を急ピッチで進めているが、日本の規制基準よりずっと甘い中国製原発が乱立することも好ましくない。

   × × ×

 平成23年の福島第1原発事故を受け、すべての原発が停止し、なお再稼働の見通しがつかない日本では、新型石炭火力は一筋の光明となりつつある。

 石炭火力は、最先端技術により環境負荷が小さくなっただけでなく、発電コストも大きな強みとなる。

 政府のコスト等検証委員会の資料によると、22年の石炭火力の発電量1キロワット時当たりの燃料費は4・3〜4・5円。液化天然ガス(LNG)火力の8・2〜8・6円、石油火力の16・6〜18・2円と比べると圧倒的に安い。CO2対策費などを加味した全体コストも石炭火力は9・5〜9・7円で、LNG火力の10・7〜11・1円よりも安く、石油火力の22・1〜23・7円とは比較にならない。

 ただ、石炭火力の新増設には、9年に施行された環境影響評価法により法制化された環境アセスメントが大きな壁となってきた。

 とはいえ、原発停止により日本の電力事情は逼迫している上、原油価格高騰で旧来の石油火力はコストがまるで合わなくなった。太陽光や風力などの再生エネルギーも不安定かつ高コストで原発の代替電源とはなりえない。

 そこで環境省は昨年4月、新規の石炭火力発電所の新設基準を緩めると発表した。磯子レベルの先端技術を有し、CO2排出規制計画を策定するなどの条件を満たす事業計画については基本的にゴーサインを出す方針だという。

 これを受け、九州電力は27日、石炭火力の松浦発電所(長崎県松浦市)の2号機にUSC型新鋭機(100万キロワット)を建設すると発表した。瓜生道明社長は「石炭は高効率なベースロード電源。安定した国から調達できることも魅力だ」と語った。東京電力や関西電力なども石炭火力の新増設を検討している。

 半世紀前のエネルギー革命で過去の遺物となった「黒いダイヤ」は再び輝きを取り戻しつつある−。(敬称略)

32荷主研究者:2014/10/05(日) 18:55:56

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/559175.html
2014年08/27 07:15 北海道新聞
釧路コールマインの炭鉱技術研修継続へ 経産省が最終調整

 釧路コールマイン(KCM、釧路)の炭鉱技術を海外に伝える国の研修事業を、経済産業省が2015年度も継続する方向で最終調整に入ったことが26日、分かった。15年度概算要求に盛り込む見通し。研修事業は同社の収益源にもなっているが、本年度で期限切れとなるため、存廃が注目されていた。

 「産炭国石炭採掘・保安技術高度化事業」で、同社はベトナム、中国から研修生を年間約150人受け入れているほか、現地で指導に当たる技術者を派遣。国から石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)を通じて、約16億5千万円で受託している。

 研修事業は02年度に「炭鉱技術海外移転事業」としてスタート。その後、経産省は14年度限りで終了する意向を示していた。<どうしん電子版に全文掲載>

33荷主研究者:2014/11/16(日) 18:00:10

「埼玉県立川の博物館」で特別展として、「荒川流域の鉱山と産業 〜地下資源の利用と人々のくらし〜」が開催されている。(11/24まで)
http://www.river-museum.jp/exhibition/plan/post-44.html

同館は東武東上線・鉢形駅下車徒歩20分というかなり辺鄙な場所にあるのだが、なかなかグッとくる企画だったのでクルマで訪問した。

特別展の会場はかなりこじんまりとしていて、今年訪れた物流博物館での渡辺一策氏の展示よりも狭いくらいだが、結構見学者は多かった。
まぁ、秩父鉄道の石灰石搬出のビデオ映像に人だかりができていたという感じなのだが…(笑)

内容的には石灰石以外にも鉄、マンガン、ニッケル、クロム、銅、金、滑石、粘土、石材と幅広く興味深かったのだが、特に亜炭の存在が面白い。
何と現在でも亜炭鉱山が現役で、飯能市に日豊鉱業?武蔵野鉱山が稼働中なのである。「現在国内でほぼ唯一稼行している亜炭鉱山」ということで驚いた。

日豊鉱業?webサイト
http://www.nippou-kogyo.com/

現在は亜炭を燃料用ではなくて、農業用有機肥料として出荷しているとのこと。

展示解説書は500円と安かったので購入したが、コンパクトに纏められていて良い。鉄道による石灰石輸送の記述も充実している。

35とはずがたり:2014/11/22(土) 12:48:49
インドネシア 2014/07/25(金曜日)
石炭輸出を規制、9月から登録義務化[資源]
http://news.nna.jp/free/news/20140725idr003A.html

政府は石炭の輸出管理を強化する。9月から新たな規制を発効。石炭生産会社に輸出業者としての登録と、輸出量の定期報告を義務付ける。

新たな規制は、貿易省が24日に発表した。石炭の生産と輸出通則に関する同相令『2014年第39号』を15日付で発布し、9月1日から施行する。

同省は声明で、石炭資源に限りがある現状で、過剰な生産を抑制し、国内需要に向けた安定供給を図ることが狙いと説明。石炭事業の監督と石炭のトレーサビリティー(追跡可能性)を容易にし、ロイヤルティーの支払い義務を徹底する方針も付け加えた。

規制の対象になるのは、石炭、亜炭、泥炭、コークス、石炭ガス、鉱物性タールなど、HS番号に基づいて24種を指定。石炭の輸出を手掛ける事業者に対し、貿易省国際貿易局から石炭輸出業者としての認証取得を義務付けた。

輸出する際に、当局が指定した検査会社による確認を受け、ロイヤルティーの納付済み証書を添付することも義務付けた。輸出実績の有無を問わず、毎月15日までに輸出量を報告することも定めた。

インドネシアの石炭輸出量は、2009年に2億2,000万トンだったが、13年には4億1,300万トンへと2倍近くに拡大した。

石炭輸出業者として認められるのは、石炭鉱業契約(PKP2B)や、鉱業許可証(IUP)の保有企業で、認証手続きにはエネルギー・鉱物省の推薦状が必要だ。

インドネシア、新たな石炭生産・輸出規制を検討=政府筋
2014年 06月 7日 03:50 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0EH26520140606

[ジャカルタ 6日 ロイター] - 世界最大の一般炭輸出国インドネシアが生産抑制と輸出管理強化に向けた新たな規制を検討していることが6日、政府関係者の話で分かった。来月初旬までに導入される可能性があるという。

インドネシアは現在、生産量の約70%を中国やインドなどに輸出している。だが政府は、国内の一般炭需要が今年、来年ともに13%増える見通しで、生産量を制限する必要があるとの考えを示している。

3月にロイターが実施した調査によると、インドネシアの石炭生産大手はいずれも、長引く低価格の影響を増産で補うことを目指すと回答した。

ブミ・リソーシズ(BUMI.JK: 株価, 企業情報, レポート)などインドネシア石炭大手の経営者は政治家との関係が強く、7月の大統領選挙が迫る中で、新規制の導入は難航する可能性がある。

また政府は輸出についても新規則を導入する意向で、石炭生産会社に輸出業者としての登録を義務付け、指定港湾からの輸出のみを認めることを検討している。

36とはずがたり:2014/12/28(日) 20:48:37

さる大学生のグループ研究に石炭は豪州からの供給に偏っている地政学的リスクがあると云う指摘があって,どっかで誰かが書いていたのを引用したのかも知れないけど,准同盟国の日豪関係はクジラとかあっても政治的にはそれ程リスクとは思えないのでやや衝撃であったけど,けど天候などは確かに豪州単独依存のリスクか。。

関電
石炭を絶やさないための入念な準備と柔軟な対応
http://www.kepco.co.jp/corporate/energy/supply/sp_antei/nenryo_05.html

「決して発電所の石炭を絶やすわけにはいかない」
そんな想いで、現場の作業員や燃料調達担当者は懸命に使命を遂行しています。
舞鶴発電所は、24時間連続で運転するベース電源の石炭火力であるため、月に平均4回から5回のペースで、絶えず石炭が運ばれてきます。
オーストラリアやインドネシア、中国などから、長い航海(※一般的に約2〜3週間)を経て運ばれてくるため、予期せぬ事象が起こる場合が多々あります。
例えば過去に、石炭の7〜8割を輸入するオーストラリアが大雨に見舞われ、石炭供給が大幅に遅れるという事象が発生しました。燃料調達の遅れは安定供給に大きな影響を与えかねないため、調達担当者は「絶対に石炭を絶やしてはいけない」との想いで、インドネシアや他の国の石炭を探し、急遽調達先を変更して事なきを得ました。このように緊急時に備えて、常に海外の情報を把握し、きちんと石炭を運び届けるための入念な準備と柔軟な対応が求められるのです。

石炭船と発電所をつなぐ現場作業員の汗
長い航海を経て、無事発電所に入港した石炭船(8万トンクラス)は、大勢の現場作業員に迎え入れられます。
船が着桟すると早速発電所への石炭の受入れ作業が始まります。
高さ44mにもなる巨大な揚炭機で、石炭船にあるハッチ(船内にある石炭を貯めている保管場所)から発電所に繋がるベルトコンベアを通じて石炭サイロへ陸揚げされていきます。陸揚げ作業は、朝の8時から夕方の18時まで約3日間をかけて、作業員がハッチに入り作業を続けていきます。真夏などは、炎天下で作業員の額は石炭の炭と汗で真っ黒になります。
このように発電所の石炭を安定的に調達するために、各持ち場で使命感を持って懸命に作業にあたっています。

38荷主研究者:2015/02/01(日) 14:25:17
>>37
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/588490.html
2015年01/27 06:25 北海道新聞
北海道内37年ぶり採炭参入 栗山で札幌の企業、原発停止で需要増

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/energy/150127hokkaido01.JPG

 燃料販売の札幌第一興産(札幌)は26日、4月にも空知管内栗山町に露天掘り炭鉱を開いて石炭採掘事業に参入することを明らかにした。原発停止を受け、発電燃料として全国的に石炭の需要が高まっていることに着目した。採掘した石炭は北海道電力や製紙会社など向けに出荷する。道内で新規に採炭が始まるのは、記録が残っている現存炭鉱に限れば37年ぶり。

 札幌第一興産が開くのは「阿野呂(あのろ)第一炭鉱」。北海道経済産業局に事業計画を申請し、14日に認可を受けた。鉱区は夕張市に近い民有地16ヘクタールで、石炭の埋蔵量は3万8100トンを見込む。年に1万〜2万トン程度を掘り、3、4年ですべてを掘り出す計画。同炭鉱を足がかりとして空知管内を中心に第2、第3の炭鉱を開発し、採炭事業を軌道に乗せたい考えだ。

 実際の採炭は札幌第一興産の全額出資子会社が行う。将来はこの子会社の本社機能を栗山町内へ移し、地元から従業員を採用することも検討している。

 道内には現在、本格的に採炭できる坑内掘り炭鉱が1カ所、比較的簡易な設備で石炭を掘れる露天掘り炭鉱が7カ所ある。<どうしん電子版に全文掲載>

39荷主研究者:2015/03/08(日) 12:39:58

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150227caah.html
2015年02月27日 日刊工業新聞
出光興産、貯炭場で石炭の最適な置き方算出する貯炭管理システム開発

 出光興産は石炭火力発電所向けに貯炭場で石炭の最適な置き方を自動的に算出する貯炭管理システムを開発した。輸送船の入着日時と炭種ごとの消費・在庫計画、発電所の稼働計画などのデータを基に、貯炭場でどの石炭をどの場所に置くのが最も効率的になるかを自動計算する。

 石炭火力発電所構内には石炭を一時的に貯蔵しておく貯炭場があり、そこからアンローダーなどでボイラに移送する。貯炭場に荷揚げする石炭は産地や炭種が複数あるため、その組み合わせや消費形態に合わせ、一定の順番で並べる必要がある。

 しかし、トラブルなどで消費計画が狂うと「石炭の置き場所をすべて変えなくてはいけなくなる。場合によっては、1カ月から3カ月先の計画まで作り替える」(山下亨石炭・環境研究所副所長)ため、その配置換えの作業に非常に手間がかかっている。

 現在は配置の仕方も熟練者の経験に頼る側面が大きく、顧客である電力会社から「これを棚卸しして、ノウハウを洗い出したいとう要望があった」(同)ため、顧客と共同でシステム化することにした。貯炭場の配置図の指示のほか、在庫推移なども出力される。

 将来的には、石炭の性状とボイラの運転条件などから最適な石炭使用量を算出する自社の「石炭評価システム」と連動させることも構想中。

40とはずがたり:2015/04/06(月) 10:52:14
156 名前:片言丸 ◆MACDJ2.EXE[] 投稿日:2006/09/03(日) 06:40:45
新日鉄・新日石が豪州探鉱の新鉱区を開発へ、年産1000万トンを維持
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060831-00000735-reu-bus_all

 [東京 31日 ロイター] 新日本製鉄<5401.T>と新日本石油<5001.T>は31日、資源大手のスイス・エクストラータ<XTA.L>と共同で権益を保有しているオーストラリアのバルガ炭鉱で、新鉱区の開発を行うと発表した。現行の年間1000万トン規模の生産量を維持するのがねらい。
 バルガ炭鉱は、新日鉄、新日石、エクストラータのほか2社の出資による共同事業体で運営されている。新鉱区の開発は、共同事業体としての意思決定で、開発投資総額は約300億円。2007年に開発工事を開始し、2009年の生産開始を予定している。
現在、同炭鉱では年間1000万トンの石炭を産出しているが、この生産の約50%を占めるベルタナ鉱区が2009年末に採掘を終えるため、その後継として新鉱区であるブレイクフィールド鉱区の開発を進める。これによって、2010年以降も現在の規模の生産を維持することができる。 
 新日石によると、バルガ炭鉱は、日本の電力会社や鉄鋼会社に向けて発電・製鉄用の石炭を供給しており、国内の全電力会社に納入実績がある。
(ロイター) - 8月31日19時1分更新

42とはずがたり:2015/04/15(水) 16:22:19
>>41-42
 このガスからSNG、メタノール、アンモニアなどを化学合成し、実証炉では地元に供給、商業炉ではSNGを液化してLNGや、水素、メタノールなどの形で日本に船で運び、発電燃料や化学原料として使う構想だ。

 地元に石炭ガス化複合発電(IGCC)プラントをつくり発電することも可能だ。エコプロは合成ガスの製造効率が従来の石炭ガス化炉より5%程度高いことなどから、CO2排出量を約10%抑制できる。CO2は豪州で分離・回収し、現地のCO2貯留プロジェクトに回す。日本に石炭を輸入して発電するのではなく、LNGや水素の燃料電池に変えるので、日本でのCO2の発生を大幅に減らせる。


 発熱量の小さい褐炭と亜歴青炭は低品位炭と呼ばれる。これらが世界の石炭埋蔵量の約半分を占めている。中でも褐炭は石炭化度が低く発熱量が1キログラムあたり2500〜4000キロカロリーと小さい。水分が30〜60%と高いため輸送に適さず、乾燥すると自然発火しやすいので扱いが厄介だ。

 このため褐炭の用途は、ドイツやオーストラリア、インドネシアなどの炭鉱近くの発電用にほぼ限定されてきた。世界市場ではほとんど流通せず、未利用資源とされる。

 しかし、原子力発電が使えず、LNGの利用を日本が増やせば、発電コストが高くなるだけでなく、LNG価格の高騰につながる。一方、輸入に頼る石炭は可採年数が石油や天然ガスより長いメリットはあるが、中国などが輸入量を急増している。輸入国の日本は権益確保に失敗すれば、大きなエネルギー源を失う。

 褐炭は欠点が多いが、長所もある。発電に使われる歴青炭などより揮発分が多くガス化に向くのだ。特に生成ガスにメタンを多く含み、SNG製造に適しているという。水野部長は「褐炭からSNG、そして液化して日本に持ってくれば、天然ガスの輸入ソースを拡大できる。そのためにも褐炭の権益を押さえることが大事」という。

 利用が進んでいない褐炭の新たな活用技術を産炭地に提供し、現地でガス化して合成。石炭の直接的な輸入から、一歩進んだ形でエネルギー源を確保する。

 石炭エネルギーセンターの技術開発委員長を務める持田勲九州大特任教授は、「技術や設備を売ったり、発電計画に参加したりすることも重要だが、今後は日本主導で褐炭などの資源を加工して日本に持ってくる形がより重要になる」と指摘する。仮に褐炭の価格が上がっても、ガス化して化学合成する形なら、利益を地元と分け合う体制を取りやすい。

 褐炭の利用・研究はIHIや神戸製鋼所、三菱重工業なども、アジアやオーストラリアで様々なアプローチで取り組んでいる。褐炭資源国のドイツでも利用の歴史は古い。

 東京電力福島第1原子力発電所の事故に端を発した、世界的な脱原発の流れで、LNGに続き、石炭、さらに褐炭資源の争奪戦が今後起こる可能性は高い。「すでにインドネシアの褐炭確保に動き出した国がある」との声もある。

 どの企業、どの国が未利用資源・褐炭をより効率的に利用するビジネスモデルをいち早くつくり上げるか。あと数年で結果が出るだろう。その結果次第で世界の原料市場も大きく変わってくる。

(産業部 三浦義和)

43とはずがたり:2015/04/15(水) 16:23:33
IHI、褐炭ガス化炉を商用化-低品位炭から合成ガス製造、年内に受注開始
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120150227bcad.html
掲載日 2015年02月27日
 【ジャカルタ=鈴木真央】IHIは2015年内に褐炭から合成ガスを製造する二塔式ガス化炉の受注に乗り出す。褐炭処理量は1日当たり500―1000トンを想定する。褐炭は埋蔵量が豊富で安価な半面、取り扱いが難しく未利用資源と言われる。IHIが約10年かけて開発した褐炭ガス化炉の受注動向が注目されている。

 IHIは26日、インドネシア最大の国営肥料統括会社ププックインドネシアのクジャン工場団地に建設した褐炭ガス化炉の実証プラント(褐炭処理量1日当たり50トン)を稼働、竣工式式典を開いた。褐炭からアンモニア肥料の原料となる合成ガスを製造する。
 経産省の支援のもと完成した二塔式ガス化炉は、褐炭やバイオマス、廃棄物などを高付加価値の燃料・原料に変換。「課題解決の一つの手段として多用途に有効利用できるガス化技術の普及が期待されてきた」(石戸利典IHI副社長)。
 褐炭をガス化炉に投入し、熱による分解とそこに吹き込まれた水蒸気との反応でガス化する仕組み。褐炭などの低品位炭は東南アジアや欧州、豪州など幅広く点在、世界の石炭埋蔵量の約半分を占める。ただ、水分を多く含むために発熱量が低く、自然発火性が弱み。
 IHIは、褐炭を効率利用する乾燥技術の開発を進め、14年には独シーメンスから褐炭焚(だ)きボイラの知見を持つシュタインミュラー・エンジニアリングを買収するなど取り組みを積極化。褐炭ガス化炉の商用化にこぎ着けたことで、戦略が大きく前進する。

44とはずがたり:2015/04/15(水) 16:27:22
うわ,ひょっとして石播は正式名称IHIとかにしちゃってないか?!折角の石川島播磨重工業って格好いい名前だったのに,きしょいなぁ。萎え萎えである(´・ω・`)

〜未利用エネルギーである褐炭を有効活用〜 ドイツSteinmuller Engineering GmbH社を買収 〜褐炭焚きボイラの開発を加速 早期市場参入へ〜
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2014/press/2014-7-01/index.html
-2014年7月1日-

 株式会社IHI(本社:東京都江東区/社長:斎藤 保)は,2014年6月,ドイツのエンジニアリング会社Steinmuller Engineering GmbH社(本社:Gummersbach, GERMANY,以下「SE社」)の全持分を,ドイツのSiemensAG社から取得しました。IHIは,褐炭(※1)を燃料とする火力発電用ボイラの知見を数多く有するSE社の買収により,今後の市場拡大が期待される,褐炭焚きボイラの開発を加速させ,早期に市場参入することを目指します。

 化石燃料の中でも可採埋蔵量が多い石炭は,安定したエネルギー源として,今後も引き続き主要な一次エネルギーとしての役割を担っていくことが見込まれています。石炭の中でも,水分含有量が多い低品位炭の一つである褐炭は,その豊富な埋蔵量と価格の安さから,有効活用が世界的に期待されています。SE社は,褐炭が多く埋蔵している欧州の褐炭焚きボイラ市場において重要な位置を占めており,褐炭焚きボイラの知見を数多く有している企業です。

 IHIではこれまで,瀝青炭などの高品位炭を燃料とする石炭火力発電用ボイラの高効率化を進める一方で,褐炭から発電用燃料や化学肥料を製造する二塔式ガス化炉や,水分を多く含み,かつ,自然発火性の高い褐炭を,効率よく利用するための予乾燥褐炭設備など,褐炭の有効活用に向けた研究開発を進めてきました。SE社を買収することにより,褐炭の有効活用に向けた技術開発を一層加速させることが可能になるとともに,より広い石炭の性状に合わせた石炭火力発電用設備を提供することが可能となります。

 IHIは,未利用エネルギーである褐炭の有効活用技術の開発に対する取組みや,石炭火力発電設備の更なる高効率化,CO2回収技術の開発などを含む,資源・エネルギー・環境領域における積極的な事業展開を通じて,地球の環境およびエネルギー問題に取り組んでまいります。

(※1) 褐炭
世界の石炭可採埋蔵量の約半分を占める低品位炭の一つ。東南アジア,欧州,オーストラリアなどに多く存在しており,安価。一方で,水分を多く含むために発熱量が低く,また,自然発火性が高いことから,これまでは利用が限られており,未利用エネルギーと言われている。


【参考資料】

<Steinmuller Engineering GmbH社の概要>
社 名 : Steinmuller Engineering GmbH
所 在 地 : Fabrikstrasse 5, Gummersbach, GERMANY
資 本 金 : 100千ユーロ
設 立 : 2003年
従 業 員 : 約90名
事業内容 : ボイラ,燃焼設備および環境装置に関する ①コンサルタント事業 ②エンジニアリング事業 ③定期点検・改造事業

<石炭種別埋蔵量>

石炭種別埋蔵量
http://tohazugatali.w eb.fc2.com/energy/_1.jpg

45とはずがたり:2015/04/15(水) 16:29:19
ポーランド向け褐炭焚き超々臨界圧火力発電所建設プロジェクト契約締結
ボイラーの低品位炭燃焼技術を適用
http://www.mhps.com/news/20140717.html
2014年7月17日発行 第18号

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、欧州の土建、エンジニアリング会社2社と共同で、ポーランド国営電力会社(Polska Grupa Energetyczna S.A.:PGE)傘下の発電会社向けにトゥルフ(Turow)褐炭焚き超々臨界圧火力発電設備建設契約を締結しました。出力は45万キロワットで、コンソーシアムへの発注総額は約1,100億円。当社独自のボイラーの低品位炭燃焼技術を駆使して、燃焼が困難な褐炭の効率的な活用をはかるプロジェクトで、運転開始は2019年半ばの予定です。

 今回のプロジェクトは、当社の欧州拠点であるMitsubishi Hitachi Power Systems Europe GmbH(MHPS-EDE、本社:ドイツ・デュイスブルグ)を契約者としたものです。ポーランドの土建会社(Budimex SA)およびスペインのエンジニアリング会社(Tecnicas Reunidas SA)とコンソーシアムを組み、同国南西部のトゥルフに褐炭焚き火力発電所を新設するもので、運転開始後は、ポーランドの堅調な経済成長に伴う旺盛な電力需要に対応します。

 今回の褐炭焚き火力発電設備は、ボイラー、蒸気タービン、復水器、発電機、計装・制御設備、脱硫装置などで構成します。当社およびMHPS-EDEは、これら主要機器の製作・供給から試運転までを担当し、コンソーシアム2社は土建・据付、電気設備などを手掛けます。

 ポーランドは世界有数の石炭資源大国で、総発電量の約9割を石炭火力に頼っています。石炭埋蔵量のうち大きな割合を占める低品位炭のなかで水分含有量の多い褐炭は、燃焼が非常に困難ですが、当社は優れた褐炭焚き燃焼技術を保有し、豊富な納入実績があります。
 褐炭焚き高効率ボイラーに脱硫などの環境装置を組み合わせた発電システムで、利用が限定されているこの褐炭を燃料として、環境にやさしく効率的な発電を実現します。

 当社は同国向け石炭火力発電設備において大きな実績を有しており、2012年には、電力会社エネア・ヴィトバルザニエ社向け出力100万キロワットの超々臨界圧石炭火力発電設備一式を受注(現在建設中)しているほか、脱硫装置も多数納入しています。今回の受注はこれらの実績と技術が高く評価されたことによるものです。

 PGEは、ワルシャワに本社を置くポーランド最大の国営電力会社です。所有発電設備容量は1,286万キロワット、国内電力供給シェアは約38パーセント、従業員数約4万1,000人で、創業は2007年です。

 当社は今後も、高効率超々臨界圧ボイラーの低品位炭燃焼技術を活用し、石炭火力発電設備の需要増加が期待される東欧、ロシア、トルコ、インドネシアなど広範な国・地域で積極的な営業を展開していきます。

46とはずがたり:2015/05/11(月) 16:43:07
>>37-38

北海道で新規石炭採掘へ 需要高まり、37年ぶり
http://www.excite.co.jp/News/sports_g/20150511/Mainichi_20150511k0000m050109000c.html
札幌市の燃料販売会社「札幌第一興産」は2015年1月27日、北海道栗山町で今春から、露天掘りによる石炭の採掘を始めると発表しました。北海道の採炭拡大しています。

更新日: 2015年03月04日
北海道で新規石炭採掘へ 需要高まり、37年ぶり

札幌市の燃料販売会社「札幌第一興産」は27日、北海道栗山町で今春から、露天掘りによる石炭の採掘を始めると発表した。石炭は火力発電の燃料として需要が高まっており、収益を見込めると判断した。
 北海道経済産業局によると、国内で石炭の生産が続いているのは現在、北海道のみ。炭鉱は8カ所あり、坑内掘りの釧路コールマイン(釧路市)を除く7カ所は、いずれも採掘が比較的容易な露天掘りという。道内の新規参入は1977年12月以来、37年ぶりという。
 札幌第一興産によると、採掘するのは栗山町の「阿野呂第一炭鉱」で、北海道経産局から今月14日に事業計画の認可を得た。

北海道で新規石炭採掘へ 需要高まり、37年ぶり
出典www.tokyo-np.co.jp

札幌市の燃料販売会社「札幌第一興産」は27日、北海道栗山町で今春から、露天掘りによる石炭の採掘を始めると発表した。石炭は火力発電の燃料として需要が高まっており、収益を見込めると判断した。
 北海道経済産業局によると、国内で石炭の生産が続いているのは現在、北海道のみ。炭鉱は8カ所あり、坑内掘りの釧路コールマイン(釧路市)を除く7カ所は、いずれも採掘が比較的容易な露天掘りという。道内の新規参入は1977年12月以来、37年ぶりという。
 札幌第一興産によると、採掘するのは栗山町の「阿野呂第一炭鉱」で、北海道経産局から今月14日に事業計画の認可を得た。

"埋蔵量3万8100トン全てを約4年で掘り出す計画"
出典露天掘りで炭鉱開始=札幌第一興産、国内で37年ぶり参入?北海道(時事通信) - goo ニュース

"鉱区は夕張市に近い16ヘクタールの民有地で、石炭の埋蔵量は3万8100トンを見込む。年間1万〜2万トン程度を採掘。3〜4年ですべてを掘り出す計画で、すでに北海道経済産業局に事業計画を申請し、2015年1月14日に認可を受けた。採炭には、同社の全額出資子会社があたる。"

出典石炭採掘、北海道の燃料販売会社が37年ぶりに新規参入 原発停止で発電向けの需要見込む : J-CASTニュース

"札幌第一興産は、「炭鉱は現在除雪中で、終わりしだい採掘に着工。早ければ4月には出炭できると思います」と話す。
同社の石炭事業は1949年の創業時から。官公庁から一般家庭に至るまで幅広く販売してきた。現在はロシアやインドネシアなどの海外炭の販売も手がけている。"

出典石炭採掘、北海道の燃料販売会社が37年ぶりに新規参入 原発停止で発電向けの需要見込む : J-CASTニュース

"同社は「(石炭事業は)一般向けは斜陽化していますが、発電向けはまだまだ成長の余地があります」と話し、火力発電燃料としての石炭需要の高まりが、「今後も期待できる」とにらんでいる。
石炭火力発電は温室効果ガス(CO2)の排出量が多いのが難点だが、石油よりもコストが数段安いことや、最近は高効率石炭火力の導入が進められている。また、北海道内では国産炭専用の火力発電所があるという事情もある。"

出典石炭採掘、北海道の燃料販売会社が37年ぶりに新規参入 原発停止で発電向けの需要見込む : J-CASTニュース

47とはずがたり:2015/05/11(月) 19:57:50

夕張の地域再生計画にも。炭層ガス(CBM)・石炭地下ガス化(UCG)で地産地消できる国産エネルギーを
http://matome.naver.jp/odai/2139762497001782501

■炭層メタン(CBM : Coal Bed Methane)

"炭層メタン(CBM : Coal Bed Methane)は石炭層内に石炭が生成される際に発生したガス"

出典 炭層メタンと石炭地下ガス化

"CBMは、地中に埋まった樹木が石炭になる際に発生したガスが炭層に残ったものです"

出典 悲しい記憶を乗り越え 夕張再生の芽生え  :日本経済新聞

"炭層メタンは天然ガスと同じメタンガスが主成分で、化石燃料の中では最もクリーンなエネルギーです。"

出典 炭層メタンと石炭地下ガス化

"北海道内には多くの石炭資源と共にCBMが未利用エネルギーとして残されており、特に石狩炭田のCBM資源量は、我が国の天然ガス埋蔵量に匹敵するともいわれています。"

出典 炭層メタンと石炭地下ガス化

"夕張を含む石狩炭田には、日本で最も多くのCBMが埋蔵されており、そのなかでも夕張には約77億立方メートルものCBMがあるといわれています。"

出典悲しい記憶を乗り越え 夕張再生の芽生え  :日本経済新聞

夕張にある約77億立方メートルのCBMをわかりやすく言い換えると、夕張の全世帯(約5600世帯)が1年間に使用する電気や灯油などのエネルギー量で約1500年分になるといわれます。

"だが問題もある。BMの採掘には、数百メートルくらいの井戸を多数掘る。シェールガスや一般の天然ガス田(数千メートル)に比べて浅い。そこから大量の水をくみ出すから、地下水に影響が出ることが予想される。"

出典 東京新聞:炭層メタン 石炭の中にあるガス 井戸を掘り、くみ上げ

"オーストラリアでは、出てきた水を蒸発させるのではなく、農業用水などへの再利用を図る。またくみ上げた水には塩類が含まれる。塩による土壌破壊を防ぐため、塩分を分離して工業用に使う計画だ。"

出典 東京新聞:炭層メタン 石炭の中にあるガス 井戸を掘り、くみ上げ

■炭層メタンはボーリングして採る

"CBMの開発は地表からのボーリング(数百〜千メートル)により行われ、条件によっては1本の孔井から1日数千m3のCBM回収が可能です。"

出典炭層メタンと石炭地下ガス化

この量は数百世帯が1日に消費するエネルギー量に相当

"CBMは通常、その90〜95%以上がメタンであり、ガス発電の燃料、重油に代わるボイラ燃料、ガソリンや経由に代わる自動車燃料としての利用のほか、水素やDME(ジメチルエーテル)など次世代エネルギーの原材料としても利用可能です。"

出典炭層メタンと石炭地下ガス化

燃焼時に発生する二酸化炭素を分離・回収して石炭層に圧入・固定することで、CBMを増産する効果も期待できる

48とはずがたり:2015/05/11(月) 19:58:09
>>47-48
未利用エネルギーであるCBMをローカルエネルギーとして有効活用することで、エネルギー多様化によるエネルギー供給の安定化、低炭素社会の構築、地域社会の活性化に貢献することを目標に、NPO法人地下資源イノベーションネットワークは関係大学、研究機関、北海道、夕張市、民間企業などと連携し、CBM有効活用の実現にむけて活動を展開しています。また、室蘭工業大学、北海道大学と共同で、石炭ブロックを用いた石炭ガス化基礎実験や露天炭鉱での小規模石炭地下ガス化実験を実施し、基礎データの蓄積を勧めています。"

■石炭地下ガス化(UCG : Underground CoalGasification)

"生成ガスは、直接燃焼させて発電等に利用できるほか、液体燃料や化学製品の原材料としても利用可能です。"

出典炭層メタンと石炭地下ガス化

UCGは、硫黄や窒素酸化物、水銀の排出などの公害抑制に関しては効果的であり、石炭灰処理の必要もないそうです。

"石炭の地下ガス化は、地下の炭層に坑井を掘削して原位置で石炭をガス化させ、一酸化炭素、水素、メタン等の生成ガスを回収する技術です。"

従来の採掘方法では、技術的あるいは経済的に採掘できない石炭を地下でガス化することで、利用可能な石炭資源を大幅に増やすことができます。既にオーストラリアでは商業ベースのUCGプラント操業を見据えた大規模な実証試験が始まっており、着々と成果を上げています。

出典炭層メタンと石炭地下ガス化

出典注目の資源「CBM」は夕張市を甦らせる!? | 日刊SPA!

CBMを取り出すポンプ。二酸化炭素を送り込むことで効率がアップする

「もともとこの技術は、炭鉱での爆発事故を防ぐための『ガス抜き』から始まったものです。かつての日本は、このガス抜き利用で世界のトップを走っていたのです。私の調査では、夕張炭鉱を含む石狩炭田だけで、約400億〜800億m3ものCBMがあると推定されます。しかも、1t当たりのガス包蔵量が、オーストラリアなどCBM先進国の炭層の1.3〜2.5倍。非常に有望な炭田なんです。米国やオーストらリアでは、すでに採掘・利用技術が確立しています。CBMはシェールガスよりも浅い層で採掘でき、環境破壊も少ない資源です。外国のCBM研究者からは『日本ではなぜ国を挙げて採掘しないのか』と不思議がられています」

"現在、日本国内には275億t、北海道だけでも140億t以上の石炭が存在するという。これは日本の年間石炭輸入量の100倍以上だ。この石炭層を目がけて縦に坑井を掘削し、鋼鉄パイプを通してガスを噴出させる。経済的な面で石炭採掘が難しくなった鉱床でも、この方法で天然ガスが採取できるというのだ。"

出典注目の資源「CBM」は夕張市を甦らせる!? | 日刊SPA!

特定非営利活動法人 地下資源イノベーションネットワーク
http://www.uri-net.com/Pages/outline.aspx

特定非営利活動法人地下資源イノベーションネットワークは、北海道の地下に眠る様々な資源を対象に、関係する大学、研究機関、企業等の専門家からなるネットワークを構築し、未利用地下資源の現状、問題点、将来についての情報収集・分析を行い、未利用地下資源を活用することの優位性を広く社会に向け提言して行きます。

"一番の課題は試掘。CBMの埋蔵量などについて事業化する前に、より正確なデータを取ることが必要だからです。ただ、試掘する費用が日本は海外と比べ高く、1000メートル程度を1本掘るのに約1億円のコストがかかるとされています。お金をどのように工面するかが現在の課題です。"

2015年地域再生計画に夕張市の石炭層に含まれるメタンガスの活用も

"政府は22日、人口減対策と地域活性化に向け、自治体が地域の特色を生かした施策を進める「地域再生計画」21件を新たに認定した。政府は昨秋の臨時国会で成立した改正地域再生法に基づき、申請手続きを簡素化。今回の計画は4県16市4町村が単独や合同で申請した。政府は計画を地方創生のモデル事業と位置付け、交付金支給などで支援する。"

49とはずがたり:2015/06/21(日) 18:38:37
2011年の記事

平成23年度 海外炭開発高度化等調査
「アジアの主要石炭消費国における石炭消費
動向と石炭供給ソース確保に向けた動き」
http://coal.jogmec.go.jp/result/docs/012.pdf

近年、アジア地域において石炭消費量は急速に拡大し、2009 年には中国、インド、日本、韓国、台湾で世界の hard coal 消費量の約 7 割を占めた。今後も中国やインドなどのアジアの新興国を中心として石炭消費量は増加し、需給バランスは益々タイトになると予想され、炭鉱権益獲得の動きが活発化している。

我が国の石炭資源確保の参考にするため、中国、インド、韓国、台湾等の海外炭調達方法について調査するとともに、これらの調査結果を踏まえ、アジアの主要石炭消費国との共同調達等の協力可能性等について検討することとし、以下の調査を実施した。

(1) 中国、インド、韓国、台湾のエネルギー政策、石炭政策、エネルギー需給動向
(2) アジアの石炭消費国の石炭消費実績と将来見込み及び世界に占める割合
(3) アジア石炭輸入国の石炭輸入実績と将来見込み及び世界に占める割合
(4) 中国、インド、韓国、台湾、タイの炭鉱権益獲得動向
(5) 中国、インド、韓国、台湾の石炭調達方法
(6) 中国、インド、韓国、台湾の各国における政府のバックアップを含めた政府系企業の炭鉱権益獲得に向けた取り組み
(7) 中国、インド、韓国、台湾と我が国との調達方法等の比較
(8) 我が国と中国、インド、韓国、台湾の主要石炭消費国との間で、共同調達等に当たっての協力可能性等についての検討

要 約
世界の石炭市場は、1980年代末から2000年代初めにかけての、需要の伸びが小さく、価格も低迷した時期から、2000 年代初めからは、需要の伸びが大きく、価格も大きく上昇する(しかも、価格の変動は頻繁で大きい)時期に移行した。このような動向を背景にして、多くの炭鉱権益獲得が行なわれるようになり、石炭調達方法の変化が生じてきた。

<世界における石炭の需給と貿易>
世界における石炭消費量は中国を中心としたアジア諸国で増加しており、特に2002年以降、その拡大は著しい。アジアにおけるその拡大は一般炭消費量の増加によるところが大きく、また、世界の石炭貿易量も一般炭需要の増加に伴い拡大している。
世界の石炭貿易における最大の輸入国は日本であり、2010年には1億 8,700万トンの石炭を輸入している。以下、中国1億7,700万トン、韓国1億1,900万トン、インド9,000万トン、台湾7,000万トンと続く。これら4ヵ国の輸入量は計5億5,200 万トンで、世界の石炭輸入量全体の5割以上を占めるに至っている。特に、一般炭については、中国の石炭輸入量の増加が著しく、また、インドの一般炭輸入量も大きく増加している。
世界の石炭貿易量は、2009 年の8億5,600万トンから2035年には14億500万トンにまで増加すると予測されている。2035 年までの増加量 5 億 4,900 万トンのうち、一般炭が 3億 9,900 万トンで、全体の 73%を占めるであろう。中国およびインドでは、今後も他国を上回る石炭輸入の増加が見込まれている。

<炭鉱権益獲得の動向と 4 ヵ国の政策>
最近における炭鉱権益獲得の動きを辿ってみると、次の3つの事実が注目される。第1に、石炭の大口需要者である鉄鋼企業および電力企業に焦点を合わせると、彼らによる本格的な炭鉱権益獲得の動きは 2004 年頃から始まっている。第2に、主にそれら企業による炭鉱権益獲得の中には、企業間の提携、「同盟」などの繋がりの下に行なわれているものがかなり見られる。第 3 に、鉄鋼、電力などの石炭消費企業、商社、金融・投資関連企業など、石炭生産企業以外の企業(「戦略的投資家」とも呼ばれている)による権益獲得の動きが多く見られる。

4ヵ国の中で、外国における炭鉱権益獲得に対する直接的な支援策が存在するのは中国と韓国であり、インドと台湾では、少なくとも明示的には、そのような政策は見られない。

50とはずがたり:2015/06/21(日) 18:38:55
>>49-50
中国では、政府が企業の海外進出に対して、金融、保険、外貨管理、法律、税務、人材、情報提供、出入国管理などの多方面に亘って、支援を行なっており、それらが外国における炭鉱権益獲得に対しても直接的な支援策になっている。

インドでは、外国への投資(石炭権益の取得を含む)に対する政府の支援策は税制上の優遇措置、投資許可の迅速化などに過ぎず、低金利融資や補助金などの直接的な支援は行なわれていない。反面、政府による規制(許認可)、それら手続きの煩雑さなどが企業の外国への進出の障害になっている、という事例も指摘されている。

韓国では、政府は外国の石炭権益獲得への投資に関して、自主開発率の設定、資金面における措置(融資、貿易保険、税の減免など)、外交上の活動、技術力の向上などの支援政策を採っている。資金面では、他にも、二重課税の防止、配当金への課税減免などの措置もある。ただし、特に融資については、大手企業からの評価は必ずしも高くはないようである。

台湾でも、エネルギー政策の中には、外国への投資について明確な方針は示されておらず、外国炭鉱への投資に対して、具体的な企業への支援策は実施されていない。ただし、関係当局は、企業が外国の炭鉱権益へ投資することには賛同しており、それを推進する必要があると考えている。

<4ヵ国における石炭調達方法の動向>
上述のような世界石炭市場における需給および価格の大きな変化を受けて、価格について、一定の価格指標に基づく決定方法が拡大し、価格設定の短期化および価格設定期間の多様化が生じている。

第1に、交渉の方式については、韓国、台湾、インドなどでかなり入札方式が取り入れられている。特に韓国では、電力会社によって、入札が頻繁に行なわれている。

第2に、契約の期間については、日本では、電力力用一般炭では 70%以上、鉄鋼用原料炭では 95%以上が長期契約である。インド、台湾および韓国でも長期契約が主流である。
ただし、韓国の鉄鋼業では、契約形態は長期、一年、四半期などであり、スポット、短期も多く、他国の鉄鋼企業とはやや異なっている。一方、中国では、電力用一般炭については、スポット契約が主流であり、鉄鋼業においても同様である、と推察される。

第3に、価格の決め方については、まず、近年、一定の価格指標に基づく決定方法の採用が広まっており、価格指標としては、豪州の Newcastle Index や南アフリカの Richards Bay Index などが用いられている。
次に、価格決定の期間について見ると、原料炭では、日本、中国、インドおよび台湾においては 4半期毎に決める方式が採用されている。しかし、韓国では、価格方式は他の国とはやや異なっている。鉄鋼用原料炭については、価格の決め方には2つの軸があり、1つは、1年間および9ヵ月間について固定する方式、もう1つは、四半期毎に決める方式である(POSCO による)。一般炭については、日本と台湾では、価格は年間について交渉されているのに対して、韓国では、4半期毎、1ヵ月毎、シップメント毎に決定されており、さらに、中国では、基本的に3ヵ月毎に交渉で決められる。

<石炭供給確保に向けての今後の検討課題>
最後に、本調査における各種情報の収集と整理を踏まえるとともに、国内外の関係機関および関係者の意見を参考にしつつ、今後、掘り下げた検討に値すると考えられる課題が提示される。

第1に、炭鉱権益獲得については、すでに鉄鋼業界によって提案されている「オールジャパン」方式、「国境をまたぐ投資協力」方式ならび「官民一体」方式が今後も検討に値する、と考えられる。日本の石炭需要者が外国炭鉱の権益獲得の動きを強化する場合、これら3つの方式(必ずしも相互排除的ではない)のどれを採用するか、また、特に「国境をまたぐ投資協力」方式を採用する場合には、どの国のどのような企業を相手として選ぶか、などについて、今後、当事者を含め、広い範囲での掘り下げた検討が必要である、と考えられる。

第2に、石炭調達方法については、炭鉱権益獲得とは異なり、検討の対象として、具体的なものを提示することは、必ずしも容易ではない。それは、多くの関係者の間に、石炭の共同購入は独占禁止法、その他の規制に触れる可能性がある、という懸念があるからである。しかし、従来から、特に日本、韓国および台湾の電力会社の間では、発電用燃料についての情報交換が行なわれてきていることは、1つの示唆を与えてくれる。すなわち、そこにおける検討の主題として、中国およびインドにおける今後の石炭輸入の増大見込みを含む、世界市場における石炭の需給および価格に関する現状分析と将来予測――難しい作業であることが予想されているとは言え――を加えることである。

51荷主研究者:2015/07/04(土) 23:38:57

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0144106.html
2015年06/11 07:00 北海道新聞
釧路コールマイン参画、石炭火発19年から運転 11万キロワット、市内中心に販売

石炭火力発電所の建設計画について説明する釧路コールマイン幹部=10日、釧路市

 【釧路】投資ファンドのIDIインフラストラクチャーズ(東京)、新電力大手のF―Power(エフパワー、東京)、釧路コールマイン(KCM、釧路)、不動産などの太平洋興発(東京)は10日、釧路市に建設する石炭火力発電所の事業計画を正式発表した。KCMの石炭に木質バイオマスを混ぜて燃やす混焼型とし、2019年中の運転開始を目指す。

 KCMに隣接する同市興津(おこつ)地区で太平洋興発が所有する土地に建設し、出力は11万2千キロワット。発電した電気は全量、エフパワーが買い取り、釧路市内を中心に道内で販売する予定。IDIは近く発電所の事業主体となる特定目的会社(SPC)を設立、事業着手する。

 木質バイオマスを使うのは、石炭の二酸化炭素(CO2)排出量を削減したとみなされ、環境にやさしいためだ。使用する石炭は年20万〜25万トンで、全量KCM産を使うよう調整している。木質バイオマスの種類や使用量は未定とした。

 KCMは市内に安定的な供給先ができれば、道外への輸送費など経費削減につながり、大幅な経営改善が見込まれる。

54荷主研究者:2015/09/13(日) 12:42:57

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150831caan.html
2015年08月31日 日刊工業新聞
出光興産など3社、豪州「ボガブライ石炭鉱山」の拡張工事終了-2割増産、高品位化も

 出光興産、中国電力、新日鉄住金の3社が共同で権益を保有する豪州の「ボガブライ石炭鉱山」(ニューサウスウェールズ州)の、拡張工事が終わった。製鉄用原料炭の生産量が年間およそ700万トンと、14年の生産実績558万トンに比べて約2割増えるほか、高品位化も図れるという。同鉱山は、2006年の操業開始以来、高発熱量で、低硫黄・低灰分の高品位炭を生産。

 3社は長期にまたがる安定供給に向け、それぞれの現地法人を通じて12年に拡張工事に着手し、鉄道積み込み設備や貯炭場の建設などに取り組んできた。これらの整備で生産拡大への足かせが解消されるという。また一層の高品位化を狙い、選炭機も導入した。設備投資額は明らかにしない。

55とはずがたり:2015/09/23(水) 07:36:07

石炭都市「緑の未来」目指し投資移行 オーストラリア
http://www.afpbb.com/articles/-/3059655
2015年09月09日 12:00 発信地:シドニー/オーストラリア

【9月9日 AFP】世界最大規模の石炭輸出港を持つオーストラリア南東部ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の都市、ニューカッスル(Newcastle)が8月下旬、化石燃料産業への資金を引き揚げ、持続可能な事業への投資に重点を置くことに転換する方針を発表した。

?2億6800万豪ドル(約220億円)の投資資金を運用するニューカッスル市議会は8月25日、「環境的・社会的責任のある投資」へ積極的に移行していくことを投票で決定した。デクラン・クローゼン(Declan Clausen)市議は「わが市の地元経済において、石炭が非常に大きな部分を成していることに疑いの余地はない」「石炭輸出はこれからも続いていくだろう。しかし我々はまたもっと広範な社会の変化していく期待に応えて、環境を破壊する新たな巨大資源プロジェクトから、より持続可能なプロジェクトへと投資の重点を以降させていくだろう」と述べた。

?シドニーの北約170キロに位置するオーストラリア7番目の都市ニューカッスルは、石炭中心の重工業からの投資引き揚げを決議した同国の都市の中で最大規模。同市は現在、低排出と再生エネルギーを研究するオーストラリア連邦科学産業研究機構(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation、CSIRO)が拠点としており、クローゼン市議は「ニューカッスルは変化しつつある」と語っている。

?同市のマイケル・オズボーン(Michael Osborne)副市長はAFPの取材に対し、投資引き揚げは「すぐにも行われる」だろうと述べ、再生エネルギーへの投資の移行に今後約5年が見込まれると語った。(c)AFP/Glenda KWEK

57とはずがたり:2015/11/23(月) 20:46:23
もう過去の遺物かなぁ。。

OECD 石炭火力発電所の輸出規制で合意
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151118/k10010310521000.html
11月18日 7時00分

OECD=経済協力開発機構の作業部会は、二酸化炭素の排出量が多い石炭火力発電所の輸出を規制することで合意し、石炭火力の環境技術を得意としてきた日本にとっては、インフラ輸出戦略の見直しを迫られそうです。
二酸化炭素の排出量が多い石炭火力発電所の輸出を巡っては、アメリカが、地球温暖化を防ぐため、政府系金融機関による融資など公的支援をやめるよう主張していたのに対し、日本は、発電効率が高い日本の技術は排出量が少ないなどととして、対立してきました。
しかし、両政府はその後の協議で、公的支援の規制を巡り、「超々臨界」と呼ばれる最新型の環境技術を使った石炭火力を対象から除くことで合意し、17日、フランスのパリで開かれたOECDの作業部会で合意案を示しました。
その結果、作業部会で、「超々臨界」の石炭火力とともに、途上国向けに従来の技術の石炭火力を輸出するケースを除いて公的支援を原則認めないという規制を設けることで合意に達しました。
今回の合意について、石炭火力をインフラ輸出戦略の柱の1つとしてきた日本政府は、一定の範囲で主張が認められたうえ、COP21が始まるのを前に温暖化対策で前進したと受け止めていますが、今後は投資コストがかさむ最新型の技術を中心に輸出を目指さなければならず、戦略の見直しを迫られそうです。

58とはずがたり:2015/11/23(月) 20:46:43
英政府、2025年までに石炭火力発電全廃へ
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2639460.html

 地球温暖化にとって“カギ”となる温室効果ガスの削減に向け、イギリス政府は2025年までに石炭火力発電をすべて廃止する方針を打ち出しました。

 石炭火力発電によるCO2の排出は、最も効率のいいものでも天然ガスを使った発電のおよそ2倍と言われ、温暖化を食い止めるため欧米を中心とした各国は新たな石炭火力発電所の建設や海外投資に制限をつけています。

 イギリスは中国などの投資によって原子力発電所の建設が決まったことや、再生可能エネルギーの発展などからエネルギー需要が賄えると判断し、18日、2025年に全廃を目指す方針を打ち出しました。

 日本はこれまで成長戦略のひとつとして、得意分野の石炭火力発電所の海外への売り込みを図ってきましたが、今回のイギリスの決断は、こうした日本の戦略にも影響を与えることになります。(19日10:47)

59とはずがたり:2015/11/23(月) 20:47:31
エコロジー
イギリス政府、2025年までに石炭による火力発電所の完全撤廃
http://www.gizmodo.jp/2015/11/2025.html
2015.11.20 19:00

イギリス政府はすべての石炭火力発電所を2025年までに撤廃すると発表しました。早くとも2023年からは石炭火力発電所の使用に制限を設けるとしています。

イギリスには15の石炭火力発電所が残っており、それらが国の電力の28%をカバーしています。しかしエネルギー・気候変動省のAmber Rudd大臣は今回の発表に関し「イギリスのような先進経済国が、二酸化炭素を多く排出し、大気汚染原因となる50年前の石炭火力発電所に頼っているままでは十分ではありません」と説明しています。

なのでイギリスでは2025年までに石炭火力発電所を使うのをやめ、その代わりに「21世紀にふさわしい新たなエネルギー・インフラを作る」のだそう。それがどのようなものになるのかは明確にされていませんが、すでにある計画では、現存の原子力発電所は段階的に撤廃され、より安全な新世代の核エネルギー発電所が作られる予定のほか、これまで通り風、波、水力、太陽光などを利用した持続可能エネルギーにも力を入れていくということです。

今回の発表はパリで開催予定の気候変動に関する会議、COP21に向けたものだと思われます。これによりイギリスは石炭火力発電の撤廃を約束した最初の先進国のうちとの一つとなり、炭素排出量の削減に向けたイギリスの姿勢を明確に表すものといえるでしょう。とは言ってもすべての国が同じ姿勢でいるわけではありませんし、来月フランスでどんな意見がまとまるか興味深く見守りましょう。

60とはずがたり:2015/11/23(月) 21:10:34
環境負荷を抑えて石炭火力発電を-次世代クリーン技術への賭け
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NXDGLS6JIJVH01.html
2015/11/10 09:09 JST

 (ブルームバーグ):日本国内では太陽光発電の導入が大きく進展したが、その一方で石炭を使う火力発電も十分生きながらえそうだ。
政府と企業は従来のものより環境負荷の低い次世代石炭火力の技術開発を進めている。二酸化炭素の排出量が多い石炭火力の活用を官民一体で推進する一方で、11月末からパリで始まる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で政府は温室効果ガスの排出削減にも積極的に取り組むことが期待されている。
天然資源保護協議会などが6月に発表したリポートによると、日本は石炭資源の開発と利用に対する公的支援で世界最大となっている。また、国際NPO団体のE3Gによると、脱石炭火力利用の取り組みでは主要7ヵ国(G7)中で最下位にランキングされている。
高効率で排出量の少ない次世代の石炭火力の推進は、化石燃料を消費する企業を支援する投資家を減らそうとする世界的な声の高まりとは逆行することになる。政府の支援により、東芝や三菱日立パワーシステムなど主要な国内の火力発電機器メーカーは、現在幅広く石炭が使われている国々に対してさらに自社の製品を売り込む機会を与えられることになる。
経済産業省傘下の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)環境部の在間信之統括研究員は、石炭が安く手に入る国では「安価で低効率な石炭火力の導入が懸念される」という。これを防ぐために「高効率石炭火力に対する先進国からの支援は必要だ」と述べた。同氏は「日本の優れた石炭技術をそこにうまく適用していけば、CO2の削減に確実に貢献できる」と指摘した。
日本の石炭利用技術で最先端に位置するのが中国電力とJパワーが共同で出資する大崎クールジェンプロジェクトだ。政府の補助金の対象となっているこの石炭ガス化複合発電(IGCC)事業では、第1段階として2016年度に試験運転が始まる予定。さらに第2段階ではガスからの二酸化炭素の分離・回収の実証試験を行い、第3段階ではガスから得られる水素を使って燃料電池も活用する石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)の実証を行う計画だ。
IGCCではガスを燃やすガスタービンと、その排気の熱を使う蒸気タービンの2つで発電するために効率が高いシステム。これに燃料電池を組み合わせたIGFCでは、現在国内で利用されている一般的な石炭火力発電の設備と比較して発電効率を15%改善し、二酸化炭素の排出量を30%削減することができる。
次世代石炭火力のコストを指摘する声もある。経産省の資料によると、大崎クールジェンの第1段階の事業費は895億円と試算されており、この約3分の1(298億円)を補助金で賄う。Jパワーによると、第3段階まで含めた事業の総事業費については未定だという。
原題:Want to Burn Coal and Save the Planet? Japan Touts a Solution(抜粋)

61荷主研究者:2015/12/19(土) 20:27:36

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00365931?isReadConfirmed=true
2015年11月26日 日刊工業新聞
日本コークス工業、低品位炭の設備を稼働

 日本コークス工業は安価な低品位炭の使用量を増やせる成型炭製造・配合設備を稼働した。「非微粘結炭」と呼ぶ結合しにくい低品位炭に粘結材を添加し、塊状に成型する設備。品位の高い強粘結炭よりも安いため、成型炭の使用量を増やすことで原料費を節減できる。

 北九州事業所(北九州市若松区)に約22億円を投資し、完成させた。年産能力は31万トン。これにより、成型炭の配合比率を現在の約10%から20%程度まで高められる。

 「下期(10月―2016年3月)で数億円のプラス効果を出せる」(清水昭彦常務)としており、年間では低品位炭の使用比率を前期比5%引き上げる計画だ。

 同社ではこれ以外にも、脱硫設備の更新や廃プラスチックを原料に使うための造粒設備など、積極的な設備投資を断行中。

 例年、30億―40億円だった設備投資額は14年度で116億円となり、15年度も78億円と高水準が続いている。

(2015年11月26日 素材・ヘルスケア・環境)

63荷主研究者:2016/02/11(木) 14:37:30

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20160206_10
2016/02/06 岩手日報
県産白炭、生産ピンチ 南部鉄器製造に不可欠
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://tohazugatali.web.fc2.com/energy/nm_kensanhakutan_suii160206.jpg

 近年、世界的に評価が高まっている南部鉄器の製造に欠かせない白炭の生産が県内で減少している。白炭は黒炭に比べて火持ちが良く、古くから南部鉄器製造に使われてきたが、高齢化などで生産者は減少の一途。2014年度の生産量は37・1トンで01年度から半減した。南部鉄器の製造業者からは伝統を守るため県産白炭の生産拡大を求める声が上がっており、若手の育成など次世代を見据えた生産体制構築が急務だ。

 盛岡市南大通の鈴木盛久工房の職人村井秀行さん(40)は、白炭を型焼きや鉄を溶かす作業、鉄瓶の表面のさび止めなど多くの工程で使用。黒炭だとすぐに燃え尽き調整が難しく、失敗して製造し直すこともある。村井さんは「昔から南部鉄器は白炭で作っている。地域の伝統工芸品は本物の材料にこだわってこそだ」と白炭の安定供給を願う。

 白炭は約1200度の石窯で、赤々と炎を上げてじっくりと焼かれる。県木炭協会などによると黒炭とは製造工程が大きく異なり、生産者の負担は大きい。14年度の県内の木炭生産量は3756トンだが、白炭はわずか37・1トン。最盛期は雫石町を中心に県内に数百人以上の生産者がいたが、現在は同町の60〜80代の生産者5人ほどが体調を崩したりしながらも、何とか生産しているのが現状だ。

 そんな中、雫石町西根で昨年12月に白炭製造を始めた大宮惇幸さん(68)は、石窯で2日間ほど焼いた炭を窯の外へかき出し「やってみれば楽しい。白炭製造は雫石町の伝統産業だ」と汗を流す。

 南部鉄器協同組合(盛岡市)の佐々木和夫理事は「ナラの白炭もあるが、雑木の白炭が炎の長さや温度など全てにおいて南部鉄器の製造に適す。関係機関が連携して何とか生産体制を整えていくしかない」と強調する。

【写真=石窯の中でじっくりと焼かれた白炭。本県の南部鉄器製造などに需要が多く、安定した生産体制の構築が急務だ=雫石町西根】

64とはずがたり:2016/02/24(水) 10:35:01
1年以上前の記事

出光興産(5019)、インドネシア石炭会社の株式追加取得
http://ma-times.jp/10153.html
2014/11/11M&Aニュース, 資源エネルギー

出光興産(株)【5019】は、インドネシアの石炭生産会社バラムルチグループの1社であるミトラバラ・アディプルダナ社(以下「MA 社」)の株式を18%追加取得したと発表した。

従来からバラムルチグループとは主に石炭購入で取引関係にあり、2012 年11 月に同グループのAGM 鉱山保有会社の株式を3%取得、2014 年7 月にはMA 社の上場に際し12%の株式を取得。さらに今回、同社株式の18%を追加取得し、出資比率を30%とした。

今回の追加取得は、出光興産がMA 社の保有・操業するマリナウ鉱山の操業支援などを行い、同グループとの関係をさらに強固にするとともに、環境特性に優れ、かつローコストな一般炭の日本およびアジアへの供給体制を強化することを目的としている。
マリナウ鉱山は、低硫黄、低灰分の亜瀝青炭を生産し、2014 年の生産量は250 万トンの見通しで、2015 年以降も増産が予想されるという。
今後は、競争力強化および算出する石炭の日本やアジアへの販売の強化につなげたいとしている。

65とはずがたり:2016/02/29(月) 19:13:03

2016年 02月 29日 18:01 JST
中国、石炭・鉄鋼部門で180万人レイオフへ 
http://jp.reuters.com/article/china-economy-employment-idJPKCN0W208N

[北京 29日 ロイター] - 中国の尹蔚民・人事社会保障相は29日、過剰生産能力の削減の一環として、石炭・鉄鋼セクターで180万人をレイオフすると表明した。

同相は、生産能力削減に伴って一定のレイオフが今年実施されるが、雇用の安定推移を確信していると述べた。180万人のレイオフがいつ実行されるのかなど、時期的な詳細には触れなかった。

同相によると、内訳は、石炭セクターが130万人、鉄鋼セクターが50万人。政府高官がレイオフの具体的な数字に言及したのは今回が初めて。

同相は「経済は比較的大きな下振れ圧力に直面しており、一部の企業は、生産や操業が困難な状況になっている。これは不適当な雇用につながる」と指摘。さらに、今年学校を卒業する人が増えていることも雇用市場を圧迫する、との認識を示した。

68とはずがたり:2016/03/14(月) 11:38:28
>>67-68
 上の炉にも褐炭を入れ、下の炉で発生する高温のガスで熱分解し、メタンなど様々なガスを取り出す。下のガス化炉で発生する熱エネルギーを上の炉で利用するのが高効率の秘訣だ。

 このガスからSNG、メタノール、アンモニアなどを化学合成し、実証炉では地元に供給、商業炉ではSNGを液化してLNGや、水素、メタノールなどの形で日本に船で運び、発電燃料や化学原料として使う構想だ。

 地元に石炭ガス化複合発電(IGCC)プラントをつくり発電することも可能だ。エコプロは合成ガスの製造効率が従来の石炭ガス化炉より5%程度高いことなどから、CO2排出量を約10%抑制できる。CO2は豪州で分離・回収し、現地のCO2貯留プロジェクトに回す。日本に石炭を輸入して発電するのではなく、LNGや水素の燃料電池に変えるので、日本でのCO2の発生を大幅に減らせる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/3389500011082011000001-PB1-27.jpg

 発熱量の小さい褐炭と亜歴青炭は低品位炭と呼ばれる。これらが世界の石炭埋蔵量の約半分を占めている。中でも褐炭は石炭化度が低く発熱量が1キログラムあたり2500〜4000キロカロリーと小さい。水分が30〜60%と高いため輸送に適さず、乾燥すると自然発火しやすいので扱いが厄介だ。

 このため褐炭の用途は、ドイツやオーストラリア、インドネシアなどの炭鉱近くの発電用にほぼ限定されてきた。世界市場ではほとんど流通せず、未利用資源とされる。

 しかし、原子力発電が使えず、LNGの利用を日本が増やせば、発電コストが高くなるだけでなく、LNG価格の高騰につながる。一方、輸入に頼る石炭は可採年数が石油や天然ガスより長いメリットはあるが、中国などが輸入量を急増している。輸入国の日本は権益確保に失敗すれば、大きなエネルギー源を失う。

 褐炭は欠点が多いが、長所もある。発電に使われる歴青炭などより揮発分が多くガス化に向くのだ。特に生成ガスにメタンを多く含み、SNG製造に適しているという。水野部長は「褐炭からSNG、そして液化して日本に持ってくれば、天然ガスの輸入ソースを拡大できる。そのためにも褐炭の権益を押さえることが大事」という。

 利用が進んでいない褐炭の新たな活用技術を産炭地に提供し、現地でガス化して合成。石炭の直接的な輸入から、一歩進んだ形でエネルギー源を確保する。

 石炭エネルギーセンターの技術開発委員長を務める持田勲九州大特任教授は、「技術や設備を売ったり、発電計画に参加したりすることも重要だが、今後は日本主導で褐炭などの資源を加工して日本に持ってくる形がより重要になる」と指摘する。仮に褐炭の価格が上がっても、ガス化して化学合成する形なら、利益を地元と分け合う体制を取りやすい。

 褐炭の利用・研究はIHIや神戸製鋼所、三菱重工業なども、アジアやオーストラリアで様々なアプローチで取り組んでいる。褐炭資源国のドイツでも利用の歴史は古い。

 東京電力福島第1原子力発電所の事故に端を発した、世界的な脱原発の流れで、LNGに続き、石炭、さらに褐炭資源の争奪戦が今後起こる可能性は高い。「すでにインドネシアの褐炭確保に動き出した国がある」との声もある。

 どの企業、どの国が未利用資源・褐炭をより効率的に利用するビジネスモデルをいち早くつくり上げるか。あと数年で結果が出るだろう。その結果次第で世界の原料市場も大きく変わってくる。

(産業部 三浦義和)

70とはずがたり:2016/03/14(月) 12:01:54

それが褐炭ですか。

西村:そうです。褐炭というのは生成してから1億年程度の、若い石炭です。水分量が60%程度も含まれるため輸送に適しません。半分以上が水分ですから、苦労して運んでもペイしないわけです。

 水分を飛ばして乾燥させてから運べば良さそうですが、今度は自然発火しやすいため輸送が難しい。結局、褐炭は使いにくいからこそ「未利用資源」と呼ばれてきました。

出典:WEC「Survey of Energy Resources 2010」、総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 鉱業小委員会(第1回)。円グラフのうち黄色の部分が褐炭の割合
http://tohazugatali.dousetsu.com/img_02.jpg

日本の総発電量の240年分の資源が眠る

 世界中には広く褐炭が分布していますが、我々が注目したのはオーストラリアです。同国は世界有数の石炭資源国でありますが、その石炭資源の半分が褐炭なのです。国内の消費量が少なく、周囲を海に覆われたオーストラリアとしては、褐炭は売るに売れない困った資源だったのです。

その未利用資源をなぜ注目するのですか。

西村:安価だからです。褐炭はこれまで海外とほとんど取り引きされてこなかったため、権益の取得も容易です。そして未利用だった故に、膨大な量が残っています。

 例えば、オーストラリアのビクトリア州にラトロブバレーという地区があります。ここは地下に5メートルも掘れば褐炭が出てきます。地平線まで褐炭の炭田が広がり、深さ250メートルまで褐炭が眠っていることが確認されています。その埋蔵量は、日本の総発電量の240年分に相当する膨大なものです。

 水素を製造する手法は様々ありますが、褐炭から水素を取り出す方法は経済的にも優れています。

 もう1つ、我々がラトロブバレーに注目している理由があります。それは褐炭から水素を取り出す際に発生する二酸化炭素を貯留し易い場所にあるのです。

CCS(二酸化炭素の分離・回収・貯留)に適していると?

西村:実は、ラトロブバレーから80km先にある海岸沿いには枯れかけている海底ガス田があります。ガス田というのは天然のガス貯留施設となり得るところです。なぜなら長い時間が経ってもガスが抜けないほど地盤がしっかりしているからこそ、ガス田になり得たわけです。だから人間がガスを取り出すために空けた穴に、今度は二酸化炭素を入れれば良いのです。

 このCCSプロジェクトに対してはオーストラリア政府とビクトリア州も実現に向けて強い意欲を示しています。この「CarbonNet」というプロジェクトの実施は2020年以降になる見込みですが、既に約200億円という資金を投じて、二酸化炭素の貯留に適した場所であるかどうか地質調査を行っています。

 オーストラリアとしてはこれまで使い道が限られていた褐炭の有効利用につながる。それに褐炭から水素を製造し、輸出できるとなれば新しい産業が起きるので、雇用創出も期待できます。

71とはずがたり:2016/03/14(月) 12:02:11
>>69-71
オーストラリアから日本まではどうやって水素を運ぶのですか。

西村:水素を気体として運ぶのは効率が悪いので、マイナス253度という極低温まで冷やして液化します。そうすると体積は800分の1になります。

 天然ガスも体積を小さくするためにマイナス162度にまで冷やして液化します。当社は液化天然ガス(LNG)の運搬や貯蔵などの技術やノウハウもあるので、それらを液化水素にも存分に生かせます。

液化水素の「冷たさ」にも使い道がある

ただ、水素を液化するのに手間とコストがかかってしまうのではないですか。

西村:たしかに水素を液化する工程には電気が必要です。ただ、供給地が海外である場合、日本より電気代が安い場合がほとんどです。その安い電気を使って水素を液化すれば、トータルのコストはそれほど大きくならないと試算しています。実際、ラトロブバレーのすぐ近くでは安価な褐炭を使った発電が行われています(とは註:IGCCに適応可能な新日鐵住金と千代田化工の技術>>67-68を使えば良いのかも知れない)。

川崎重工業の播磨工場(兵庫県加古郡)には水素実証センターが設置されており、1日当たり約5トンの水素を液化する能力を備える。写真右側の青く見える筒状の構造物が液化装置

西村:水素を液化しておくと、後工程が非常に使いやすいというメリットもあります。需要地に持ってくれば、常温で蒸発するのでそのまま使えます。水素を有機溶媒に溶かして運搬する手法も検討されていますが、この方法では水素を分離するのに再度エネルギーと手間がかかってしまいます。その点、液化水素ならば99.999%という極めて純度の高い水素を提供できます。だから燃料電池車(FCV)の燃料としてすぐに使えます。

 更に言えば、液化水素の「冷たさ」にも使い道があるんですよ。液化水素をマイナス253度の冷媒と捉えれば、需要地で冷熱として利用できます。例えば、工場などで熱交換のため物体を冷やさなければならない場合、液化水素を冷熱源として使う。出てきた水素は工場内で燃料として使うこともできるし、FCVなどに供給することもできるでしょう。

液化水素をどうやって日本に運ぶのですか。

西村:当社は液化水素運搬船の開発を進めており、実現すれば世界初となります。

 1981年に日本で初めてLNG運搬船を建造したのは川崎重工です。LNGより更に100度近く低い液化水素を輸送するため、特殊なドーム構造を持ったカーゴタンクを開発しています。巨大なマホービンを想像して貰えれば良いのですが、真空断熱二重殻を持っています。2013年12月には、液化水素運搬専用貨物格納設備について日本海事協会から基本認証を取得しています。

 まずは小型液化水素運搬船(貨物槽容積1250立方メートル×2基)を2020年までに就航させ、その次はタンカー規模の商用船の建造を目指します。

将来的に水素の活用はどう広がっていくと考えていますか?

西村:将来的には水素発電が普及して、より多くの人がクリーンな電気を使用できるようになるでしょう。

 その前に化学プラントなどでは水素を含む副生ガスが大量に発生することから、その有効利用に対するニーズが拡大するでしょう。既に当社は、天然ガスに60%まで水素を混ぜて混焼できるガスタービンを開発しました。追い炊き燃焼方式を活用することで、低いNOx値を実現しています。

西村:当社は、水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」というサプライチェーンに必要なインフラ技術を積極的に開発することで、水素社会の到来に貢献したいと考えています。

72とはずがたり:2016/04/28(木) 18:30:51
平成27年8月5日
株式会社トクヤマ・出光興産株式会社・中国電力株式会社
海外炭の共同輸送の実施に向けた3社合意について
http://www.energia.co.jp/press/15/p150805-1.html

株式会社トクヤマ(山口県周南市,代表取締役 社長執行役員:横田 浩),出光興産株式会社(東京都千代田区,代表取締役社長:月岡 隆)および中国電力株式会社(広島県広島市,取締役社長:苅田 知英)の3社は,本日,海外炭の共同輸送の実施について合意し,確認書を締結しましたので,お知らせします。

<経緯>
平成23年5月に「徳山下松港・宇部港」が国土交通省の「国際バルク戦略港湾※」に選定された後,3社を含む港湾利用企業が設立した「山口県国際バルク戦略港湾連携協議会(以下「協議会」)」において,企業間連携による効率的な海外炭物流体制について検討を進めるなかで,このたび3社の認識が一致し,合意に至ったものです。

※ 国際バルク戦略港湾
産業の国際競争力強化を目的として,バルク貨物(石炭,穀物など包装せずばら積みされる貨物)の大量輸送の実現とそれによる物流コストの低減に向け,国内の港を選定し集中的に整備するもの。

<合意概要>
(1)実施目的
3社が利用する石炭を共同輸送することにより物流コストの低減を図るとともに,大型船による共同輸送の本格運用を視野に,3社間での共同輸送量の調整や輸送船の選定といった運用上の手続きを確認することを目的として行うものです。
(2)実施概要
積地 オーストラリア・ニューキャッスル港(予定)
揚地 徳山下松港(徳山地区)周南バルクターミナル(予定)
時期 平成27年中(予定)
輸送量 約7〜8万トン(予定)

<今後の取り組み>
今後,徳山下松港および宇部港が国際バルク戦略港湾として整備され,大型船を利用した大量輸送が可能となることにより,物流コストの低減とともに共同輸送の本格運用の実現性も高まるものと考えています。3社においては,今回の取り組み以外にも,引き続き,協議会のメンバーと協調して,両港を活用した企業間連携を検討して参ります。

73とはずがたり:2016/04/28(木) 18:45:38
>注2 四国電力株式会社西条発電所および中国電力株式会社水島発電所は外航船が直接入港できない港であることから、中継基地として福山港を活用している。

平成27年4月6日
四国電力株式会社 中国電力株式会社
海外炭の共同輸送の実施について
http://www.energia.co.jp/press/15/p150406-1.html

四国電力株式会社(香川県高松市、取締役社長:千葉昭)と中国電力株式会社(広島県広島市、取締役社長:苅田知英)は、このたび、輸送コスト低減を目的とした海外炭の共同輸送を実施することとしましたので、お知らせいたします。

両社では、これまでも様々な分野で、コスト削減や業務効率の改善にそれぞれ取り組んでいますが、特に、増大する火力燃料費の低減が共通する大きな課題となっています。

このような中、至近の大型外航輸送船(ケープ船 注1 )のスポット市況が大幅に下落していることを受け、同じ荷揚港(福山港 注2 )を利用する両社間で、積出港、輸送時期および必要量等の調整を行った結果、このたび、豪州炭の共同輸送について合意に至ったものです。

両社による海外炭の共同輸送は、今回が初めてであり、今後とも低廉かつ安定的な燃料調達に向け、両社ともに様々な施策に取り組んでまいります。

また、今回の取り組みが、物流コストの低減を図る瀬戸内エリアでの「国際バルク戦略港湾 注3 」の整備・推進に資することも期待しています。

<今回の共同輸送の概要>
積出港 ニューキャッスル港(豪州)
出発時期 平成27年4月5日
荷揚港 福山港
到着時期 平成27年4月20日(予定)
輸送量 約14万トン(四国電力:約8万トン、中国電力:約6万トン)
輸送船 18万トン級ケープ船
注1 一般的に石炭輸送に利用されるパナマックス船(7万トン級)よりも大型の船。現在の主流のケープ船は18万トン級。
注2 四国電力株式会社西条発電所および中国電力株式会社水島発電所は外航船が直接入港できない港であることから、中継基地として福山港を活用している。
注3 貨物の大量輸送による産業の国際競争力強化を目的に,国内の港を選定し集中的に整備するとともに,共同輸送などの企業間連携を促進する取り組み。石炭では徳山下松港,宇部港などが選定。

74とはずがたり:2016/04/28(木) 18:48:20
>>73から判断するに>>72は一回限りか?

75とはずがたり:2016/05/23(月) 19:30:02
北炭主力鉱 全山水没
http://blogs.yahoo.co.jp/godhand_072/9625584.html
2010/11/27(土) 午後 4:32

35年前の(1975年)11月27日は、三笠市にある北炭幌内炭鉱でガス爆発事故が発生した日です。

幌内炭鉱は北炭にとって「虎の子」「ドル箱」ともいえる炭鉱で、交通機関の接続性や一大消費地である札幌まで50km前後という立地条件の良さと相まって、創業当時からずっと会社の基礎を支えてきた優良鉱でした。1889(明治22)年に官営から払い下げられて以降、長年掘られてきたこともあり、この頃になると坑道や切羽は地下1000mを超えた場所に設置され、北海道で一番深い炭鉱となっていました。

北炭も幌内に関しては特別可愛がっていた節もあり、機会があれば自走枠やドラムカッター、ホーベル、海外から輸入したロードヘッダーや坑内冷房機など持てる機材を他よりも重点的に投入する姿勢を見せていました。
ちなみにここで採掘される石炭は非粘結性の一般炭で「冴え物」と呼ばれ、主な用途は暖房や火力発電、ボイラーとなっていました。

そして幌内炭鉱は夕張にある北炭経営の諸炭鉱と比較すると事故もそれほど多くなく、1975年4月18日には、死亡事故無し延べ1500万時間達成という日本記録を樹立しています。同年6月には北炭の切り札であるビルド鉱夕張新炭鉱が1年8ヶ月近く遅れたもののなんとか開鉱し、このまま何事も無く師走を迎えると誰もが思っていた11月27日に、日本中を揺るがす大事故が幌内で発生します。

(中略)

注水完了後、当然ですが世間では「北炭倒産の危機」「幌内炭鉱は閉山するのではないか?」という話が持ち上がります。
通常、坑道が全部水没した炭鉱は、再操業は不可能と判断されて放棄されるのが一般的です。しかし北炭はあえて再建という茨の道を選択しました。世界の炭鉱史上前例のない「水没炭鉱の復旧」ですが、この辺の理由については諸説あるみたいです。「残された13人の遺体を何としても収容する」「石炭の国内2000万トン体制を維持するために責任をとった」「萩原吉太郎と政府要人が暗躍した」etc。
たしかに、萩原吉太郎が政府から幌内再建のために多額の融資を引き出した、というのは一部で有名な話ですけれど……。

事故発生後から4ヶ月近くかかった注水消火計画は3月末でようやっと完了しました……が、まだこれで終わりではありません。
これからは注水した水を全て坑外へ排出(揚水)しなくてはなりません。坑内へ注水された累計は4,080,000立方mですが、地山への浸透や空気中への蒸発などによる減少を考慮して、揚水量は全注水量の9割である3,658,000立方mと試算されました。

(中略)

この北炭幌内炭鉱の大事故を契機として、北炭の三社分割、そして夕張新鉱への出炭負担増なども関係しますが、それはまた別の機会にでも……。

76とはずがたり:2016/06/05(日) 20:08:59
こういうの大好き♪

【紹介】雄別炭礦の残存埋蔵量と仮想雄別炭礦再開発計画(雄別の夢)
http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/handle/2324/1515774/p021.pdf

77とはずがたり:2016/06/05(日) 22:29:28
>>76

残存石炭埋蔵量は図3のように、
総残存石炭埋蔵量一億二,九四一万六,〇〇〇トン
採取率を五〇%とすると、 採掘可能埋蔵量は六, 四七一万トンである。
雄別炭礦が開礦以来の総出炭量一,八九三万七,二九五トンに対して残存「採掘可能」埋蔵量はその三、四倍である。

 本計画は炭礦開発起業費用や損益、人的労働力を考慮しない純技術のみの「仮想雄別炭礦再開発計画」である。技術面での資料は炭礦が監督官庁に提出する技術資料のレベルとした。単なる夢物語ととらえず、炭礦技術者(特に採炭屋と呼ばれる技術者)に評価される水準のものが作できたと自負している

本論説のような閉山した炭礦の仮想ではあるが「再開発計画」は存在しない。雄別炭礦の場合当時の坑内状況を把握しているのに加え炭層柱状図が残っていたことが残存埋蔵量計算を可能とした。全国の閉山炭礦でも仮想雄別炭礦再開発 (雄別の夢) と同じ仮想○○炭礦再開発計画 (○○の夢)が研究されることを期待する。

78とはずがたり:2016/06/05(日) 22:29:44
sageてもうた。

79とはずがたり:2016/06/17(金) 20:42:01
『鉄道廃線跡を歩くV』をぱらぱら見ていたところ好間(よしま)炭鉱専用鉄道成るものが引っ掛かった。

古河鉱業好間鉱業所から内郷経由で京浜地区へ石炭が出荷され,昭和30年代には一日最大10往復の石炭列車が行き来したようだ。結局昭和44年に閉山,末期は途中にある火力発電所に燃料の石炭を運ぶだけの鉄道だったが昭和47年に内郷駅の貨物取扱の廃止に伴って専用鉄道も廃止されたそうな。

で,石炭火力発電となると放っておけずに調べてみたがこんなpdfも見つかった。
古河鉱業の石炭火力があったようだ。
http://tankouisan.jp/activity/guide/pdf/guide_01-1.pdf
廃止になった石炭専用線どもがハッキリ書かれていてなかなかである♪

『V』では燃料の石炭を移入するのに使われたとあるが,ネットの記述だと閉山後は石炭焚きから重油焚きに変更されたとある。
最後は重油輸送だったのかも知れない。
また廃止の年代はまだ不明(今は聞かないし流石に廃止されてると思われる)だけど昭和36年に12MWが竣工しているから流石に規模が小さいとは云え昭和47年の内郷の貨物取扱及び専用鉄道廃止は火力発電所の廃止による貨物需要の喪失ではなさそう(詰まり一寸惜しい廃止)だけど,12MWでは規模小さすぎるよな。。

古河好間炭鉱火力発電所(昭和19年頃)
http://www.yoshima.jp/modules/webphoto/i.php?id=26
 大正6年頃から使用していた、汽機及び汽罐などが老朽化したため昭和19年に更新される。その後、更に昭和36年には最大出力12,000キロワットの発電所が竣工した。炭鉱閉山後は、燃料を石炭から重油に転換 ...

wikiだと閉山後鉄道は休止状態になると書いてあって,此も『V』の火発燃料輸送したとの記述と矛盾している。古河鉱業の社史にでも当たるしかないのかもしれない。
社史と云えば社史は一般に発売されてないので国立国会図書館への納入義務がないのだそうな。販売して無くても社史は国立国会図書館に寄贈する慣習を確立させないとダメであろう。

好間炭鉱専用鉄道好間線
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%BD%E9%96%93%E7%82%AD%E9%89%B1%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%89%84%E9%81%93%E5%A5%BD%E9%96%93%E7%B7%9A

路線データ
路線距離(営業キロ):内郷 - 北好間 5.68Km

歴史
1904年(明治37年) 好間炭鉱、採炭開始。
1905年(明治38年) 平駅(現・いわき駅)まで馬車軌道を敷設。軌間762mm。全長6.84km。
1908年(明治41年) 平駅までの馬車軌道を廃し、綴駅(現・内郷駅)まで鉄道を敷設。軌間1067mm。全長5.68km。蒸気動力。国鉄が運転管理。
1915年(大正4年) 古河鉱業が買収。
1917年(大正6年) 鉱山専用発電所を建設。
1927年(昭和2年) 北好間坑から撤退。上好間坑が主坑となる。
1969年(昭和44年) 上好間坑も閉山。鉄道は休止状態になる。
1972年(昭和47年) 内郷駅の貨物取り扱い廃止に伴い正式に廃線。

80荷主研究者:2016/09/11(日) 11:54:50

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201608/20160827_13050.html
2016年08月27日土曜日 河北新報
<杜の都のチャレン人>足元の地域資源発掘

穴に入り、亜炭層に目を凝らす薄井さん。時を忘れそうになる=仙台市青葉区

◎亜炭の魅力伝える活動に力注ぐ 薄井真矢さん(41)

 軽やかな身のこなし。よく動く瞳。全身から好奇心があふれそうだ。

 仙台市市民文化事業団のアートプロジェクト「亜炭香古学(こうこがく)」に学芸員として今春まで4年間携わった。亜炭は500万〜300万年前の樹木が土中に堆積し、炭化した、石炭の一種だ。

 仙台市では青葉山(青葉区)などで採掘され、風呂やストーブの燃料、仙台特産の工芸品「埋もれ木細工」の原料になった。安価だったが、火力が弱く暖まりにくい。高度経済成長期を迎えると石油やガスに押され、燃料としての役目を終えた。

 プロジェクトは2012年度、大阪府の美術家伊達伸明さん(51)の提唱で始まった。「亜炭は世間に忘れられた存在でしたが、そんなに昔の話ではありません。アンケートや聞き取りを進めると、年配の方を中心に生活の記憶がよみがえり、今につながる痕跡があらわになりました」

 新聞「亜炭香報(こうほう)」を発刊したり、亜炭探しピクニックを催したり。亜炭を知らない市民の関心を呼び覚まし、できる範囲で加わってもらう仕掛けを練った。

 子どもの頃から、絵を見たり描いたりするのが好きだった。学芸員を志したのは高校時代。アートを切り口に社会と関わる仕事は実際、性に合っていた。

 古里仙台は歴史ある建物がたやすく姿を消してしまう。「つるんとして引っ掛かりのない街。でも穴や地下は引っ掛かりだらけです。町中からこんな近くに面白い場所があると自慢できます」

 プロジェクトは今春で終了したが、これからも伊達さんや亜炭が縁で出会った人たちと、地域資源を発掘し背景を探る楽しさを伝えていく。「自然でも人工でも、穴にワクワクします。外から想像できない世界が広がっていますから」

 旅先に産業遺産や廃虚があると足を運ぶ。「まずは穴を探します。旅の必需品が懐中電灯」。いたずらっぽく笑った。(志)

<うすい・まや>74年仙台市生まれ。宮城教育大小学校教員養成課程卒。せんだいメディアテーク、市市民文化事業団を経て、今年4月、せんだいメディアテークに戻り、企画・活動支援室で学芸員を務める。青葉区在住。

81とはずがたり:2016/09/20(火) 16:55:49
>インドネシアは世界最大の一般炭輸出国だが、同国の炭鉱会社は債務の制約などで増産できない状況だ。
誰か出資出来ない制約でもあるのかな?

2016年 08月 19日 15:17 JST
アングル:「末期的衰退」から盛り返す石炭業界、勝者は豪炭鉱大手
http://jp.reuters.com/article/coal-hottest-commodities-idJPKCN10U0H7?rpc=188&amp;sp=true

[シンガポール 17日 ロイター] - 石炭業界は昨年に「末期的な衰退状態」にあるとされたが、石炭価格は過去5年以上で最大の上昇率を記録しており、予想外の盛り返しを見せている。

アジア向け一般炭価格の指標となるオーストラリア・ニューカッスル港積み出しの一般炭価格GCLNWCPFBMc1は、6月半ば以降35%超上昇。1トン=70ドル近辺と約1年ぶりの高値をつけている。中国の輸入が予想外に増加していることが背景にある。

ゴールドマン・サックス(GS.N)は16日付の顧客向けノートで「供給過剰なコモディティーのバランスを回復させるという従来市場が担う役割を、中国の規制当局が引き受けている」と指摘。

「今年に入って導入された国内生産に関する規制が国際価格を押し上げ、石炭は最も良好なパフォーマンスを示すコモディティーの1つになった」とし、昨年9月に示した悲観的な見通しを転換させた。

ゴールドマンと国際エネルギー機関(IEA)は昨年、石炭業界は末期的な衰退状態にあるとの見方を示していた。

スイスのグレンコア(GLEN.L)、英アングロ・アメリカン(AAL.L)といった国際的な資源大手だけでなく、タイの石炭大手バンプー(BANPU.BK)などアジア地域のプレーヤーも価格上昇の恩恵を受けている。

3社の株価はいずれも年初来上昇。特に中国が鉱山の操業日数を16%削減した4月以降大きく値上がりしている。

バンプ―は今週、2016年の石炭平均販売価格が1トン=50ドル超になるとの見通しを示し、これまでの目標(47─48ドル)を引き上げた。

ゴールドマンはこうした状況を受け、「予測可能な将来において国際価格は支援されている」と指摘。ニューカッスル港積み出し一般炭価格の3カ月、6カ月、12カ月見通しを1トン当たり、それぞれ65ドル、62ドル、60ドルに引き上げた。従来予想から最大で38%の引き上げとなった。

<勝者と敗者>

石炭業界はインド、ベトナム、フィリピンからの安定的な需要に加え、アジアの工業国である日本、韓国の需要増にも支援されている。

中国の電力消費も7月に前年比プラス8.2%と予想外に増加した。

豪マッコーリーは今週、「(中国の)工業セクターで最も大きな改善を示しているのは電力生産だ。過去1カ月間に石炭需要を支援した」と指摘した。

過去の価格急落時にはほとんどの炭鉱会社が打撃を受け、鉱山の閉鎖や資産の売却を余儀なくされたが、良好な資産を維持する企業は今回の上昇局面で恩恵を受ける状況にある。

最大の勝者は、石炭の質が平均的に高いオーストラリアの炭鉱を有する企業だ。

オーストラリアでの主要プレーヤーであるアングロ・アメリカンの株価は年初来安値の約2.2ポンドから約9ポンドに回復。

同国で大規模な事業展開を行っているグレンコアの株価も年初来安値の70ペンス近辺から約2ポンドに上昇している。

一方、恩恵を受けていない向きもある。

インドネシアは世界最大の一般炭輸出国だが、同国の炭鉱会社は債務の制約などで増産できない状況だ。

(Henning Gloystein記者 翻訳:佐藤久仁子 編集:加藤京子)

82とはずがたり:2016/09/26(月) 22:52:08
低品位炭を苅田港に運んで火発に使うと云ふ全体構想だったそうな。
漆生─下鴨生が8往復あるのに,60.3.14改正で漆生─下山田は3往復,上山田─豊前川崎は4往復で柚須原線は国鉄が難色を示し遂に完成しなかったけど変に延伸せず,寧ろ筑豊本線の支線的に新飯塚─漆生(8往復)や飯塚─上山田(11往復)を残せなかったものかと思わなくもない。寧ろ桂川─原田は廃止になってもいいからさー。

駅のこっくす症候群
油須原線2
http://echinococcussyndrome.we b.fc2.com/i/03_haieki/018yusubaru/018yusubaru.html

産業セメント鉄道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A3%E6%A5%AD%E3%82%BB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E9%89%84%E9%81%93

更新日時 2013年03月05日
廃線探索 漆生線(うるしおせん)
http://www.hotetu.net/haisen/Kyushu/130226urushiosen.html

84荷主研究者:2016/09/29(木) 21:59:54

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2016/09/10091004048962.shtml
2016年9月10日更新 長崎新聞
池島アーバンマイン破産へ

 三井松島産業(福岡市)は9日、金属リサイクル事業などを手掛けていた子会社「池島アーバンマイン」(長崎市池島町)について、長崎地裁に破産手続きの開始を申し立てたと発表した。負債総額は40億円。帝国データバンク長崎支店によると、県内で今年最大、九州・沖縄地区でも4番目の大型倒産となった。

 池島アーバンマインは2001年の池島炭鉱閉山後の地域活性化に向け、07年に設立した。工場から出る金属や廃自動車のリサイクル事業を手掛けていたが、設備トラブルや売り上げ不振に伴い14年12月までにすべての事業を停止。社員78人も全員退職した。その後も事業再開を模索していたが断念した。

 三井松島産業は債権39億円が回収不能となる見込みだが、これまでに引き当て処理をしており、17年3月期連結決算への影響は「軽微」としている。

 一方、長崎市が観光活用している池島炭鉱関連施設の管理・運営を担う別の子会社「三井松島リソーシス」は事業を継続している。

86とはずがたり:2016/10/03(月) 10:25:43
良くも悪くも中国を中心に世界経済が回って行くなぁ。。
早くインドを高度成長させて世界を米欧中印の4極化させないと地政学上のバランスが。。
日本としては環太平洋として日韓台比越濠(+米)の統合経済圏が含まれると大見得切りたい所だけどTPPもアメリカの抵抗で頓挫しそうだし難しいね。。

2016.10.2 19:11
鉄鋼業界に「第2の中国リスク」 石炭価格上昇がコスト圧迫…新日鉄住金「製品価格に転嫁させていかないと…」
http://www.sankei.com/economy/news/161002/ecn1610020008-n1.html

 中国の過剰生産による市況悪化に続く「第2の中国リスク」が日本の鉄鋼業界を揺るがしている。中国が、鉄の原料となる石炭の生産を減らしたことで、価格が急騰。これが鉄鋼各社の製造コストを押し上げ、収益を圧迫しつつある。円高に苦しむ自動車業界など大口需要家への価格転嫁も難しく、各社は苦悩の色を深めている。

 「新日鉄住金としては、製品価格に転嫁させていかないと事業が継続できなくなる」

 日本鉄鋼連盟会長として9月28日の定例会見に臨んだ進藤孝生・新日鉄住金社長は、石炭価格の上昇に危機感をあらわにした。

 鉄は、鉄鉱石を蒸し焼きにした石炭(コークス)で還元して造る。1トンの鉄を作るのに、0・5トン以上の石炭を使うとされる。指標となる豪州炭のスポット(随時契約)価格は、7月下旬まで1トン100ドル(約1万円)を切る水準で推移していたが、直近では210ドル(約2万1千円)前後と、2倍以上に跳ね上がっている。200ドル超えは平成24年7月以来だ。

 異常ともいえる高騰に、神戸製鋼所の梅原尚人副社長も「まったく予想していなかった」と戸惑いをみせる。

 価格が高騰しているのは、中国政府が過剰な生産能力を抱える石炭産業の生産調整を進め、炭鉱の稼働を制限しているためだ。しかし、石炭と同じく過剰設備を抱える鉄鋼の減産は思うように進まず、市場にだぶついている。このため、日本の鉄鋼各社が販売価格を引き上げれば、中国製の格安品に顧客を奪われかねず、石炭高騰分を転嫁しにくくなっている。

 鉄鋼各社は、四半期ごとに原料炭の価格交渉に臨んでいる。新日鉄住金の場合、7〜9月期の購入価格は92ドル。現在、10〜12月期の交渉を豪州の石炭メーカーなどと進めている最中だが、7〜9月期を大幅に上回るのは避けられない見通しだ。

 石炭価格の上昇分を鉄鋼価格に上乗せできれば収益悪化は避けられる。しかし、鉄鋼各社が今春打ち出した値上げ方針は、自動車メーカーなどの反発で十分に実現していないのが実情だ。

 新日鉄住金の進藤社長は「一時的要因が落ち着いてくればパニックは収まる」と期待するが、過剰生産能力問題と合わせ、中国の動向に振り回される局面が今後も続きそうだ。

87荷主研究者:2016/10/24(月) 22:52:15

http://www.santankushiro.com/pdf/santanshi2011.pdf
釧路炭田産炭史
釧路炭田での炭鉱のはじまりとその変遷

釧路産炭地域の主要な産業として地域経済を支えてきた各炭鉱の歴史、ヤマのしごとやヤマのくらしなどを当時の写真とともに紹介する小冊子です。

釧路炭田での炭鉱のはじまりから、現在日本唯一の坑内掘り稼行炭鉱となった釧路コールマインまでの主な出来事を記録した年表や1市6町(平成17年以前の旧市・町)の年度別出炭量、人口推移なども掲載しています。

発行日 平成23(2011)年11月11日
発 行 社団法人北海道産炭地域振興センター 釧路産炭地域総合発展機構

釧路炭田での炭鉱のはじまり
日本の主な炭田
石炭生産量の変遷
釧路炭田の主な炭鉱
石炭の歴史などを学べる施設
産炭史
・浦幌町
・釧路市音別町
・白糠町
・釧路市阿寒町
・釧路市
・釧路町
・厚岸町
釧路コールマイン
ヤマのしごと・ヤマのくらし
釧路炭田年表
釧路炭田の出炭量と釧路機構(旧1市6町)の人口推移

88とはずがたり:2016/11/08(火) 13:14:35
>実際、中国の石炭需要は2013年をピークとして、2014年には前年に比べて1億4000万トンの減少(マイナス3.3%)、2015年はさらに2億トン減少(マイナス4.8%)し、かなり急速に減っています。

>なぜか2013年以降も石炭産業への投資が続いて生産能力が増加し、2015年末には生産能力は57億トンに達しました。石炭の実際の生産量は37億4700万トンにとどまったため、20億トン近い生産能力が過剰という異常な事態になりました。

丸川知雄
中国経済事情
ゾンビたちを墓場から呼び戻す愚策――石炭増産指令の怪
http://www.newsweekjapan.jp/marukawa/2016/11/post-20.php
2016年11月01日(火)17時10分

<中国では鉄鋼と同じく石炭も過剰生産能力を抱えているのに、中国政府は先週、石炭大手に増産を命じた。これは、効率が悪く経営が傾いていた石炭大手救済の総仕上げだ>

 10月26日の朝、いつものように日本経済新聞を開いたら、「中国政府が石炭大手22社に早急な増産を命令した」という記事が目に飛び込んできました。前日に都内某所で講演をした際に、私は「中国にとっての今の重要課題は鉄鋼業と石炭産業の過剰生産能力を減らすことです」と話したばかりでした。石炭の生産能力を削減しているはずなのに増産を指令するとはいったいどういうことなのか? 私は間違った情勢判断を話してしまったのでしょうか?

 いろいろ調べてみると、やっぱり石炭産業の過剰能力問題は依然として深刻であるものの、足元では石炭の供給不足になっていて生産を拡大する必要があることがわかりました。ただ、供給不足に陥った背景には、産業の効率向上には逆行し、本来石炭産業から退出すべきゾンビ企業を蘇らせようとするかのような中国政府の愚策があることが見えてきました。

 そのことを説明するために、少し過去にさかのぼりたいと思います。石炭は中国のエネルギー消費の7割前後を担う重要なエネルギー資源であり、電力の8割も石炭を中心とする火力発電によって担われていますから、中国政府は長く石炭の価格を低く抑える政策をとってきました。国有炭鉱は赤字経営であったにもかかわらず生産を継続した結果、安い石炭や電力が潤沢に供給されて、中国の経済発展を下支えしてきました(堀井伸浩「エネルギー:低価格誘導政策の見直し」渡邉真理子編『中国の産業はどのように発展してきたか』勁草書房、2013年)。

需要減少でもますます投資
 ただ、電力産業などに低価格で石炭を提供する役割は主に大手の国有炭鉱によって担われましたから、石炭の低価格の代償として国有炭鉱の慢性的な赤字問題が起きました。そこで、中国政府は次第に石炭価格への介入を減らし、2013年にはついに発電所に供給する石炭についても炭鉱企業と発電企業が自由に価格を決められるようにしました。

 政府はこの時に炭鉱企業と発電企業との間で石炭の供給を中長期的に契約することを期待していたのですが、どうやらそのような中長期的な契約関係が構築されなかったことがいま起きている石炭不足問題の伏線になったようです。当時、石炭価格は下落傾向にありましたから発電企業としては炭鉱と中長期契約を結ぶよりスポットで買った方が有利だと考えたのでしょう。

 実際、中国の石炭需要は2013年をピークとして、2014年には前年に比べて1億4000万トンの減少(マイナス3.3%)、2015年はさらに2億トン減少(マイナス4.8%)し、かなり急速に減っています。2015年のCOP21で中国政府が温室効果ガスの排出削減について踏み込んだ約束をしましたから、二酸化炭素を天然ガスよりも多く排出する石炭に対する需要は今後ますます減少していくと見込まれます。こうした需要の減少、および今後の見通しを反映して石炭の価格も2013年以降低迷しました。

 ところが、なぜか2013年以降も石炭産業への投資が続いて生産能力が増加し、2015年末には生産能力は57億トンに達しました。石炭の実際の生産量は37億4700万トンにとどまったため、20億トン近い生産能力が過剰という異常な事態になりました。もっとも57億トンの石炭生産能力のなかにはすでに採掘を停止した炭鉱や、政府の許可を得ずに開発された炭鉱まで含まれているので、それらを除けば47億トンの生産能力ということになります。それでも10億トン前後の生産能力が過剰です。

89とはずがたり:2016/11/08(火) 13:14:45
>>88-89
 2016年から、鉄鋼業と石炭産業の生産能力過剰を段階的に解消していくことが重要な政策課題になり、過剰解消のショックを和らげるための補助金も提供されることになりました。ところが、中国政府は何を血迷ったか、2016年3月になって石炭の生産そのものを制限する政策を打ち出しました。2015年までは炭鉱の生産能力は年間330日稼働することを前提に計算されていたのを、土日と祝日はすべて稼働を停止するという計算に基づき、年間276日のみ稼働を認めることとしました。そのため、各炭鉱の生産が一律に前年の84%(=276/330)に削減されることになったのです。

 この政策が徹底された結果、2016年3月から実際に大幅な減産が行われ、2016年1〜9月の石炭の生産量が前年比で10.5%減少しました。石炭の供給が減った結果、石炭価格が6月頃から急激に上昇しはじめ、石炭火力発電所での石炭のストックが20日分以下に落ち込んで、電力供給も危ぶまれるような事態に陥りました。そこで政府は10月下旬に発電や市民の暖房用の石炭の供給拡大を指令するとともに、電力企業と石炭企業とが中長期の売買契約を結ぶよう促し、今後価格の上下動があっても電力企業が石炭を確保できる態勢を作らせようとしています。

減産で生き返った大手企業
 このように10月下旬の石炭増産指令は3月の減産指令の行き過ぎを是正するためのものですが、この3月の減産指令は、一見して過剰生産能力の解消にプラスであるように見えて、実はむしろ過剰生産能力を温存し、産業から退出すべきゾンビ企業を蘇らせる愚策でした。

 中国政府が行った生産削減指令と、生産能力の削減とは字面は似ていてもその中身は正反対といっていいぐらい対照的です。そのことは、自由競争のもとで生産能力の過剰があった場合に何が起きるかを考えればわかります。こうした状況のもとでは石炭価格は下落するはずですから、生産コストが高い石炭企業は苦境に陥って倒産したり、炭鉱を閉める一方、コスト競争力のある石炭企業はむしろ市場シェアを拡大するでしょう。実際、3月の減産指令が出る前まで石炭価格は低迷し、一部の石炭企業がシェア拡大のために石炭を低価格で投げ売りをしていました。そのままの趨勢に任せれば、競争力の低い企業が退出して過剰な生産能力が減少していったはずです。著しい過剰生産能力がある局面では、まさにそうした弱肉強食の残酷な競争を通じて需給関係が調整されるのが市場メカニズムというものです。

 ところがここで中国政府が減産指令を出した結果、市場メカニズムの作用は途中で止められてしまいました。減産指令は実質的にはカルテルとして機能し、過剰生産能力があるのに石炭価格が高騰する結果を招きました。

 日本経済新聞によれば中国政府は大手石炭企業22社に増産を指令したとのこと。このことから3月の減産指令は、実は大手石炭企業を救済するための政策であったことが透けて見えてきます。

 前回このコラムhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1070723570/1591-1593で、中国の鉄鋼業に関して、大手鉄鋼メーカーのほうが実は中小鉄鋼メーカーよりも経営効率が劣るのだと指摘しましたが、石炭産業においてもまったく同様の構造があります。2014年の場合、大手石炭企業90社が生産量では中国全体の69%を占めていましたが、利益では石炭産業全体のわずか5%を占めるのみでした。つまり、石炭生産量あたりの利潤を計算すると、大手石炭企業90社の利潤率はその他の中小石炭企業の利潤率の42分の1でしかなかったということになります。

 石炭産業の場合、大手石炭企業は発電所など重点分野に低価格で石炭を供給する任務を負わされてきたから利潤率が低かったり、赤字だったりするのだ、という言い訳がかつては成り立ちましたが、2013年に価格も取引も自由化されたはずなので、もはやこの言い訳も通用しません。

 2014年以降の石炭需要の減少と価格低迷のなかで、大手石炭企業の多くが苦境に陥り、市場からの退出を迫られていたところ、2016年3月の政府の減産指令によって大手も中小も一律に生産削減を命じられたことで石炭価格が急騰したので、大手石炭企業は苦境を逃れることができました。さらに10月下旬に大手石炭企業22社にのみ増産を認めたことは、3月以前には死にかけていた大手石炭企業の蘇生をより確実にする措置と言えましょう。せっかく市場メカニズムがゾンビたちを墓場で眠らせようとしていたのに政府の介入によってゾンビたちを蘇らせようとしているのです。結局、石炭産業の過剰生産能力問題の解決が遠のいてしまいました。

90とはずがたり:2016/12/01(木) 10:51:06

6割カットで750万トンって事は現在の同国の石炭輸出は1,250万トンってとこか。いや違う,6割にするんじゃなくて6割カットだから1,875万トンだ。中国の取引も7億ドル減らして4億ドルにするから此迄11億ドルレベルだったと云ふこんか。
事実上中国狙い撃ちの制裁と云って良いけど中国も手を焼いてるけど自分で減らしたんじゃ無くて世界の合意で減らされたと云ふ形を選択したかったのだらう。

早く解体して大韓民国によって統一されるといいですねぇ。。鉱物資源も人的資源も増えれば北の悲惨な生活も南のどうにも生きにくい社会も刷新される筈だ。

北朝鮮は中国の占領下で楽浪郡にすれば良いってのが持論の俺だったけど,統一のメリットでかければ韓国が併合して中国に対してフィンランド化(韓中友好協力相互援助条約の締結w)でもいいかもね。トランプのアメリカなら黙認するであらう。

2016年 12月 1日 08:28 JST
国連安保理が北朝鮮制裁強化を決議、石炭輸出に上限
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/4185

[国連 30日 ロイター] - 北朝鮮…の重要な外貨収入源である石炭輸出に上限を設け、年間約4億ドル(もしくは750万トン)に制限する。これに伴い北朝鮮の石炭輸出は約6割カットされる見通しだ。

決議ではさらに、銅やニッケル、銀、亜鉛の輸出禁止に加え、主要な資金源となっている彫像などの販売禁止も盛り込まれた。

外交筋によると、北朝鮮産石炭の唯一の輸入国とみられる中国は、同輸入を前年比で約7億ドル減らす見通し。

91とはずがたり:2016/12/01(木) 11:09:56
北朝鮮の輸出規模は10位以下か。12位の生産量は4210万トン未満。越南以上輸出してる国はあるかもしれないけど国内消費率が高いそうだからカナダ以上輸出してる国はなさそうかな。
それにしても中国は石炭でも大国だなぁ。。
北朝鮮の石炭輸入減っても輸出減らせば簡単に調整出来そうな規模。

http://www.enecho.meti.go.jp/about/faq/006/
Q.石炭における主要産出国の生産量及び輸出量について教えて下さい。

A.世界の石炭生産量は、約78.3億トン(2012年見込み)。世界第一位の石炭生産国は中国で、全体の45%を生産。
石炭は、生産国における自国内での消費が多く、輸出される量は生産量の約16.0%程度。
世界の石炭輸出量(貿易量)は約12.6億トン(2012年見込み)。世界第一位の輸出国はインドネシアで、全体の約30%を輸出。

輸出量(丸数字は生産量順位)/日本の石炭輸入先(1億9154万トン)

[1]④印嶼:3億8260万トン/19.1%
[2]⑤濠洲:3億150万トン/63.6%
[3]⑦南ア:1億8500万トン
[4]②米国:1億1410万トン/3.5%
[5]⑧ポー:1億3700万トン
[6]⑥露聯:1億3420万トン/6.4%
[7]⑨コロ:8270万トン
[8]⑩カナ:3480万トン/5.2%
[9]⑪越南:1910万トン
[10]①中国:1050万トン/1.1%
[11]③印度:150万トン
─その他:8億60万/1.1%
出所:IEA Coal Information 2013/出所:財務省貿易統計

92とはずがたり:2016/12/17(土) 22:47:13
中国、北朝鮮産石炭の輸入停止…北の主要資金源
http://www.yomiuri.co.jp/world/20161211-OYT1T50000.html
2016年12月11日 14時32分

 【北京=鎌田秀男】中国商務省と税関当局は9日付で、北朝鮮産の石炭輸入を停止するとの公告を発表した。

 期間は11日から31日まで。

 国連安全保障理事会が11月30日に採択した、北朝鮮への新たな制裁決議を受けた措置だ。決議では、北朝鮮の主要な資金源となっている石炭の輸出に上限を設けるとしている。

 北朝鮮の石炭は全て中国向けに輸出されており、制裁決議が実際に効果を発揮するには、中国が石炭取引の制限を厳格に履行する必要がある。

93とはずがたり:2017/01/08(日) 07:40:59
>>88-89

1622 名前:荷主研究者[] 投稿日:2017/01/03(火) 22:45:55

http://www.sankeibiz.jp/business/news/161228/bsc1612280500003-n1.htm
2016.12.28 06:16 Fuji Sankei Business i.
石炭高騰、鉄鋼メーカー悲鳴 1年で3倍以上 他業種に影響も

 鉄鋼の原料となる石炭(原料炭)の価格が1年で3倍以上に跳ね上がり、新日鉄住金など鉄鋼メーカーは悲鳴を上げている。鉄鋼各社は自動車や電機、造船など取引先に鋼材価格の値上げを強く求めており、さまざまな業種に影響を及ぼす可能性がある。

 中国が過剰な生産能力を削減するため、石炭産業の操業日数を制限していることが主因。オーストラリアの鉱山事故や、価格の変動を受けて投機的な資金が入ったことも影響した。石炭価格の低迷期に米国の炭鉱が相次ぎ閉鎖され、世界的に供給余力が小さくなっていることも響いた。

 新日鉄住金が海外の資源大手と今月合意した2017年1〜3月の原料炭価格は1トン当たり285ドル。16年1〜3月は81ドルだった。

 四半期ごとの契約の参考にされる随意契約(スポット)の価格も夏ごろから上昇して一時は300ドルを突破。四半期の契約も7〜9月に92.5ドル、10〜12月は200ドルに値上がりしていた。

 日本鉄鋼連盟の進藤孝生会長(新日鉄住金社長)は「先高観は薄らいでいるが、高止まりは当分続くとみないといけない」と指摘。原料炭価格は過去数年、100ドル前後で推移していたが、別の鉄鋼大手幹部も「しばらく高値が続き、100ドル水準には戻らないだろう」と見通す。

 新日鉄住金やJFEスチール、神戸製鋼所は自動車メーカーなど取引先に対して鋼材価格の値上げを求める方針だ。鉄鋼大手首脳は「不退転の覚悟で価格転嫁を目指す」と強調する。

 中国鉄鋼メーカーの過剰生産のあおりで、鉄鋼各社の業績は厳しい状況が続いていたが、国内の粗鋼生産量は底打ちして回復基調にある。年明けには20年の東京五輪関連需要の本格化を見込む声も多いが、原料炭の高騰は重い足かせになりそうだ。

94とはずがたり:2017/02/19(日) 23:22:15
>>90-92
未だ停止してな褐炭かYO!ヽ(`Д´)ノ
11/30で一旦停止期間が終わって12/1〜2/18迄輸出し放題だったんか!?

2017年 02月 18日 22:24 JST
中国、北朝鮮の石炭輸入停止
http://jp.reuters.com/article/idJP2017021801001611

 【北京共同】中国商務省と税関総署は18日、北朝鮮からの石炭輸入を19日から今年いっぱい停止するとの公告を出した。商務省がウェブサイト上で発表した。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に伴う措置としている。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射や米国など国際社会からの圧力強化の要請を受け、制裁決議の厳格な履行を示す狙いがあるとみられる。北朝鮮にとって石炭輸出は主要な外貨獲得源。「民生目的の場合は取引できる」との規定を抜け穴としてきた中国が長期の輸入停止に踏み切ったことで、経済的な打撃を受けるのは必至だ。

96とはずがたり:2017/05/07(日) 08:05:11

北朝鮮の石炭輸出激減=3月、金額で180分の1に-中国の輸入停止で・国連安保理
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017050600202&amp;g=prk

 【ニューヨーク時事】北朝鮮による3月の石炭輸出量が6342トン(約58万ドル)と、月100万トンを超えた1、2月に比べて激減したことが5日、分かった。国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会がホームページで公表した。最大の輸出先である中国が2月に輸入を停止したことが反映された形。3月分として報告があったのは1国で、関係筋によるとマレーシアとみられる。
 安保理決議は、北朝鮮による年間の石炭輸出上限を金額ベースで約4億ドル(約450億円)、総量ベースで750万トンに設定。加盟国からの報告を集計している制裁委によると、1月は約144万トン(約1億2600万ドル)、2月は約123万トン(約1億460万ドル)の輸出があった。1、2月とも報告国は1カ国のみで、中国とみられる。1〜3月の輸出は決議の年間上限に対し、金額で約58%、総量で約36%に達した。(2017/05/06-11:28)

99とはずがたり:2017/08/22(火) 00:23:08
自然発火しやすい資源どう運ぶ? 川崎重工、豪州の褐炭を日本へ輸送 水素社会を下支え
https://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/bsc170821002
08月21日 05:07フジサンケイビジネスアイ

 川崎重工業が、オーストラリアに埋蔵された褐炭と呼ばれる低品位の石炭から製造した水素を日本へ運ぶ技術の開発を進めている。液化した水素を貯蔵するタンクと、それを運ぶタンカーの開発が柱で、2020年にも実証実験に乗り出す。液化水素を燃料に使う種子島のロケット基地などで培ったノウハウを生かし、水素社会の下支え役を担おうとしている。

 低品位で安い資源に着目

 「埋蔵量が豊富なうえ、現地で少量が利用されているだけなので安い。これを元に水素を作り、輸送できれば日本にとって大きなプラスになる」

 川崎重工の西村元彦・水素チェーン開発センター副センター長は、褐炭の魅力をそう力説する。

 褐炭は、低品位なうえに水分量が50?60%と多く、乾燥させると自然発火しやすいので輸送にも適さない。オーストラリアは世界有数の石炭埋蔵国で、そのうち半分を褐炭が占めるにもかかわらず、現地の発電にしか利用されていないという。この褐炭から製造した水素を、需要のある日本まで安全に運べれば、資源確保の問題解決につながる。オーストラリアにとっても、資源輸出の拡大や産業・雇用の創出が期待できる。

 しかも、褐炭が存在する南東部のビクトリア州ラトロブバレーから80キロ東方には枯れかけの海底ガス田があり、水素製造時に発生した二酸化炭素(CO2)の貯留地として活用できる。このため、化石燃料から水素を作る場合に問題となるCO2排出も避けられる。

 常温で気体の水素は、そのままだとかさばりすぎて日本に運べない。そこで川崎重工は、セ氏マイナス253度に冷やして液化し、体積を約800分の1に抑えて運ぶことを想定。特殊ステンレス製で二重構造をした専用タンクと、それを搭載するタンカーの開発を進めている。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助を受け、20年に1250立方メートルのタンク1基を搭載した運搬船を使って実証を開始。30年には4万立方メートル×4基に規模を拡大して商用化したい考え。既に1250立方メートルのタンクを播磨工場(兵庫県播磨町)で試作済みだ。プロジェクトの推進にあたっては、Jパワー(電源開発)や岩谷産業、シェルジャパンも協力している。

 再生エネ下回るコストに

 運んだ水素の用途として想定しているのは水素発電だ。経済産業省によると、水素発電は20年代に本格導入が始まる見通し。日本では現在、化石燃料を改質して燃料電池車(FCV)などに使っているが、それだけだと追いつかなくなるのは確実だ。

 これに対し、川崎重工のプロジェクトが実用化すれば、2隻が1年間、オーストラリアとの間を行き来しただけでFCV300万台分のエネルギーを賄える計算。運搬船が日本の港に接岸するまでのコストは1立方メートル当たり29.8円と、液化天然ガス(LNG)よりは高いものの、太陽光や風力といった再生可能エネルギーを下回るとみられる。

 同社はこれまで、安全性向上を中心とした諸課題に取り組む一方、水素を海上輸送するためのルール作りでも積極的な役割を果たしてきた。既に国土交通省が国際海事機関(IMO)にルールを提案して承認されており、実証を進めながら世界標準にしていきたいという。

 川崎重工はロケット打ち上げ基地以外にも水素の製造を伴う肥料プラント、水素を運搬できるトレーラー用コンテナなどを手がけた実績がある。運搬船と並行して、発電に使う「水素ガスタービン」の開発も進めている。「液化水素に関してだけで約30年の実績や知見がある」。西村副センター長は商用化に自信をみせる。(井田通人)

100とはずがたり:2017/09/01(金) 21:22:47
>ちなみに、米国、中国、インドの既存の石炭火力発電を全てIGCCに置き換えた場合のCO2排出削減効果は約21億トンで、IGFCに置き換えた場合は約28億トンの削減効果があると試算されている。これは日本の年間総排出量(約14億トン)の実に2倍に相当する。
期待してるぅ〜♪

2017.8.28 11:00
革新的な“低炭素”石炭火力発電の開発に向けて「大崎クールジェン」実証試験はじまる!
http://www.sankei.com/life/news/170828/lif1708280003-n1.html

 Jパワー(電源開発)と中国電力が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として広島県大崎上島町で行っている大崎クールジェンプロジェクトで、実証試験が始まった。最終目標は、石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC※)と二酸化炭素(CO2)の分離・回収技術を組み合わせた革新的な“低炭素”石炭火力発電を実現すること。資源をほとんど持たない日本にとって、エネルギー問題と環境問題の解決に貢献する“夢の技術”だ。

 瀬戸内海のほぼ中央に位置し、山田洋次監督のヒット映画「東京家族」(2013年公開)のロケ地として知られる大崎上島町。中国電力大崎発電所の敷地の一角(約10万平方メートル)で実証試験は行われている。実施主体はJパワーと中国電力が共同出資する大崎クールジェン(広島県豊田郡大崎上島町、相曽健司社長)。

 実証設備は、石炭ガス化炉、熱回収ボイラー、排熱回収ボイラー、ガスタービン、蒸気タービン、発電機などからなる。石炭ガス化炉、熱回収ボイラーなどからなる石炭ガス化設備は高さ約80メートルで、ビルの20階ほどに相当する巨大な設備だ。

 実証試験は3段階に分けて実施される。第1段階では、酸素吹石炭ガス化複合発電(IGCC※)の実証試験(16〜18年度)を行う。炉内に酸素を吹き込みながら粉末状の石炭を蒸し焼きにし、一酸化炭素と水素を主成分とする可燃性ガスを生成。それを精製した燃料ガスを燃やしてガスタービンを回し発電するとともに、ガスの排熱を回収して蒸気を発生させ、蒸気タービンでも発電する。酸素吹ガス化炉は、従来の石炭火力発電所で利用されてきた瀝青炭と呼ばれる品位の高い石炭に加え、これまで十分利用されてきていない亜瀝青炭というより品位の低い石炭まで広く使用可能である。

※IGCC:Integrated Coal Gasification Combined Cycle

 第1段階の酸素吹IGCCの実証試験は今年3月28日から始まっており、1300℃級のガスタービンを用いた実証試験発電所の出力は16万6000キロワット、目標とする発電効率(送電端)は40.5%で、現在5000時間運転の長期耐久試験を実施中である。この目標を達成することで、将来の商用化に際して、液化天然ガス(LNG)火力発電で既に実用化されている1500℃級ガスタービンをIGCCに適用した際には、発電効率(同)が46〜48%に達すると想定される。これはガスの温度が上がればガスタービンの燃焼効率が上がり発電効率も上昇するからで、現在開発中の1700℃級のガスタービンを適用することができれば、更なる発電効率の向上も見込めるという。

 第2段階では、石炭ガス化炉で生成したガスから効率的にCO2を分離・回収する実証試験(19〜20年度)を行う計画だ。CO2分離・回収設備は、IGCC実証設備の西隣に追設。ガスに水蒸気を加えて一酸化炭素をCO2と水素に転換したうえで、CO2だけを分離・回収する。

究極の石炭火力「石炭ガス化燃料電池複合発電」

 第3段階では、第2段階までのIGCC、CO2分離・回収設備に燃料電池を組み合わせたIGFCの実証試験(21年度)を行う計画。おおまかな仕組みはこうだ。

 石炭から生成したガスでガスタービンを回し発電するとともに、ガス排熱などを回収して蒸気を発生させ蒸気タービンでも発電する。ここまではIGCCと同じだが、さらに、CO2分離・回収設備で生成した水素を使って燃料電池でも発電する。ガスタービン、蒸気タービン、燃料電池による高効率なトリプル複合発電を行うのがIGFCだ。商用段階の発電効率は55%以上(送電端)となり、微粉炭を燃やして発電する現在の一般的な石炭火力(超々臨界圧=USC)を14ポイント以上も上回る。

 発電効率に優れたIGFCは環境性能にも優れており、CO2排出量は一般的な石炭火力と比べて約30%減る見込みだ(燃料電池を付加しないIGCCでも同約15%の削減が期待できるという)。

101とはずがたり:2017/09/01(金) 21:23:00
>>100-101
JパワーとIGCC開発の歴史

 実は、Jパワーは、IGCCとCO2分離・回収の技術開発に10年以上前から取り組んでいる。同社の若松研究所(北九州市)で2002年度から14年6月まで実施された「EAGLEプロジェクト」がそれで、NEDOとの共同開発事業として行われた。

 このプロジェクトの実証試験は3段階に分けて実施。最初のステップ1(02〜06年度)では、IGCCの心臓部である石炭ガス化炉の開発に取り組んだ。石炭を高効率でガス化し、かつガス化の過程で発生するスラグ(溶融した石炭灰)が炉内でつまることなく安定的に排出されることが目標で、世界最高レベルの石炭ガス化率82%を実現した「EAGLE石炭ガス化炉」を開発した。

 EAGLE炉は、炉内に噴出された微粉炭が、旋回流によって長く炉内にとどまるよう工夫されており、これにより高い石炭ガス化率を実現した。さらに、炉には上下2段のバーナ(粉末状の石炭と酸素をガス化炉に送り込むための吹き出し口)があり、上下の酸素供給量を適切に制御することで、高いガス化効率とスラグ安定排出の双方を実現している。

 ステップ2(07〜09年度)とステップ3(10〜13年度)では、CO2分離・回収技術の確立に向けたパイロット試験が行われた。ステップ2では、化学反応を利用してCO2を分離・回収する「化学吸収法」の試験を石炭ガス化プラントとして世界で初めて実施し、従来の化学吸収法に比べて約30%のエネルギー削減に成功した。ステップ3では、高圧ガスからCO2を回収するのに適した「物理吸収法」の試験を行った。これは、高温高圧の1500℃級ガスタービンを採用した次世代CO2分離・回収型IGCCへの適用をにらんでのことだ。

 EAGLEプロジェクトでのこうした成果が、大崎クールジェンプロジェクトに引き継がれている。

石炭火力のイノベーション

 世界の総発電量の4割強は石炭火力で、日本でも約3割が石炭火力となっている。国際エネルギー機関(IEA)の推計では、2035年の世界の総発電量は人口増加などにより11年と比べて1.7倍に膨らむ。このうち、石炭火力は発電電力量シェアで33%を占め、引き続き世界最大の電源であり続ける見通しだ。

 石炭は可採埋蔵量が豊富で、価格も低く安定していることがその背景にあるが、一方で石油や天然ガスと比べて燃焼時のCO2排出量が多く、環境負荷が大きいという欠点も抱えている。世界の電力需要が増大し、その多くを石炭に頼らざるを得ない状況を考えれば、環境負荷が大幅に低減するIGCC、IGFCといった究極の石炭火力発電技術の開発は待ったなしといえる。

 ちなみに、米国、中国、インドの既存の石炭火力発電を全てIGCCに置き換えた場合のCO2排出削減効果は約21億トンで、IGFCに置き換えた場合は約28億トンの削減効果があると試算されている。これは日本の年間総排出量(約14億トン)の実に2倍に相当する。

 Jパワー火力計画室の飯田浩道室長は「IGCC、IGFCは日本のみならず海外のCO2排出削減にも資する技術」と指摘。「酸素吹IGCC実証機はさまざまな分野の方々の英知を結集して完成しました。日本の多くの技術を集約し、安全で信頼性のある高効率発電システムを実現することが私たちの役割。実証試験でプロジェクトの成果が試されることになりますが、プロジェクトに携わる多くの人々のつながりが成功に導くと考えています」と意気込む。

 東京都江東区とほぼ同じ広さの風光明媚な町、大崎上島町(約43平方キロメートル)から石炭火力発電のイノベーションが始まる。

102とはずがたり:2017/09/27(水) 10:15:12
中国、北から石炭164万トン輸入…制裁で禁輸
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20170927-567-OYT1T50018.html
09:01読売新聞

 【北京=中川孝之】中国税関当局は26日、8月の貿易統計を発表し、国連安全保障理事会の制裁決議で北朝鮮からの禁輸措置が取られている石炭を約164万トン、金額ベースで約1億3800万ドル輸入したことを明らかにした。

 中国は2月中旬、年末まで北朝鮮産石炭を輸入しない措置を取っていた。中国外務省の 陸慷 ルーカン報道局長は26日の定例記者会見で「中国は安保理決議を厳格に履行する」と述べたが、具体的な説明はなく、中朝貿易の不透明さが浮き彫りになった。中朝関係筋によれば、2月の禁輸措置前に中国側に搬入された石炭が、8月の実績として計上された可能性があるという。

 国連安保理は昨年11月の制裁決議で、北朝鮮の石炭輸出に上限を設け、今年8月の追加制裁では全面禁輸措置を取っている。


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