米風力エネルギー協会(AWEA:American Wind Energy Association)のCEOを務めるTom Kiernan氏は発表資料の中で「アイオワ州の風力資源は世界的にも恵まれている」というコメントを残している。ただし、同州は冬期にブリザードと呼ばれる暴風雪(局地風)に襲われるため、これに耐える風力発電システムが必要だ*2)。
*1) 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA:Energy Information Administration)が調査した統計(Electric Power Monthly with Data for December 2015)を根拠としている。同調査では50州に含まれないプエルトリコなどの数値も公開している。
*2) 同州には山岳地帯はなく、州内の高低差は最大360m。従って建設コストを抑えることができる。
27日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落。山火事で操業を停止したカナダのエネルギー会社が生産再開の準備を進めていることから、売りが続いた。今週は米原油在庫の減少で世界的な供給超過が解消に向かうとの期待で、一時はバレル当たり50ドル台に乗せるなど、週間ベースでは堅調。
USバンクのプライベート・クライアント・グループで地区投資マネジャーを務めるマーク・ワトキンス氏(ユタ州パークシティー在勤)は、「ようやく需給が均衡を取り戻しそうだ」と話す。「50ー60ドルのレンジに近づけば向かい風を受ける。在庫はなお高い水準にあり、これを片付ける必要があるからだ」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比15セント(0.30%)安い1バレル=49.33ドルで終了。週間では3.3%の値上がり。26日には昨年10月9日以来の高値となる50.21ドルに上昇する場面もあった。ロンドンICEのブレント7月限は27セント(0.5%)下げて49.32ドル。
原題:Oil Trims Third Weekly Gain Amid Return of Canadian Crude Supply(抜粋)