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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

2254とはずがたり:2016/04/25(月) 18:28:10
>>2253-2254

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図4 五島市の風況(地上70メートルの年間平均風速)。m/s:メートル/秒。出典:五島市(NEDOの資料をもとに作成)

 設備利用率をもとに年間の発電量を計算すると、613万kWh(キロワット時)になる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して1700世帯分に相当する。福江島の総世帯数(1万7000世帯)のちょうど1割にあたる電力を供給できる見込みだ。発電した電力は九州電力に売電するが、「売電価格は公表できない」(運転管理者の五島フローティングウィンドパワーを所有する戸田建設の広報CSR部)。

浮体式の洋上風力の可能性は100万世帯分

 五島市と五島フローティングウィンドパワーは共同で発電所の運転を続けながら、今後も発電データの収集や浮体式に特有な運転維持管理の知見を蓄積していく方針だ。五島市では2014年に策定した「再生可能エネルギー基本構想」の中で、洋上風力発電を中心に2030年度の再生可能エネルギーの導入量を2012年度の約30倍に拡大する目標を掲げた(図5)。電力の自給率を100%以上に高めて「エネルギーのしま」を目指している。

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図5 五島市の再生可能エネルギー導入目標。GJ:ギガジュール(1GJ=3.6MWh)、MWh:メガワット時(=1000キロワット時)。出典:五島市

 五島列島は九州の本土から西へ100キロメートルの位置にあって、大小152の島で成り立っている(図6)。列島の南西部を占める五島市は11の有人島と52の無人島で構成して人口は4万人弱だ。夏は涼しくて冬は暖かい海洋性の気候を生かし、葉タバコをはじめとする農業と観光が産業の中心である。

 五島市の再生可能エネルギーによる発電量は2012年度で2700万kWhだった。そのうち9割近くが陸上風力で、残りが太陽光と水力である(図7)。福江島の洋上風力(613万kWh)を加えると全体の2割近くになる。

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図7 五島市の再生可能エネルギー発電量と導入期待量。MWh:メガワット時(=1000キロワット時)。出典:五島市

 さらに市全体で導入を期待できる再生可能エネルギーのうち洋上風力が7割を占める。特に浮体式の洋上風力の発電量が大きく、年間に37億kWhにのぼる電力を供給できる可能性がある。一般家庭で100万世帯分に相当して、長崎県の総世帯数(57万世帯)の2倍に匹敵する。

 現在のところ五島市と五島フローティングウィンドパワーは洋上風力発電の拡大計画を明らかにしていないが、すでに2年半にわたって運転を続けている実績をもとに、周辺の海域に同様の発電設備を展開することは十分に可能だ(図8)。漁業や観光に対する影響にも配慮しながら、日本で最先端を行く洋上風力発電に取り組んでいく。


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