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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

2217とはずがたり:2016/04/20(水) 08:54:11

【バイオマスボイラー】
売電と自家消費で新設ラッシュ再燃
王子は富士工場含めた三カ所で新設
http://kosijnl.co.jp/backnumber/5370/
カテゴリーカテゴリー:古紙ジャーナル バックナンバー2015年7月27日 1141号

 今年四月、王子マテリア富士工場でバイオマスボイラーが稼働を始めた。各地でも製紙各社によるボイラー増設が相次ぐ。二〇〇九年頃までボイラーの新設ラッシュが続いた後、一時下火となっていたが、二〇一一年の全原発停止後から電力事情が一変。政府は二〇三〇年度までにエネルギー構成の二二〜二四%を再生可能エネルギーで担う方針を打ち出す。製紙によるバイオマスボイラー設置は、CO2削減に貢献し、より安価な電源利用で製品の競争力を高めるだけでなく、売電を前提とした電力事業を本格的に進める動きにも繋がっている。

発電量の八割強を自家消費

王子マテリア富士工場で新たに稼働したバイオマスボイラーは、発電した電気の大半を自家消費し、一部を売電する。同じく四月に稼働した日南工場や来年一月に稼働予定の江別工場の新規バイオマスボイラーでは、発電した全ての電力をFIT(固定価格買取り制度)を活用して売電するので、富士のボイラーとやや趣旨が異なる。富士の自家消費と売電の比率は八割強:一割強だという。

もともと富士工場では、古い重油ボイラーをバイオマスボイラーに付け替える構想があった。そこへ二〇一一年の3・11を受けて、再生可能エネルギーを普及促進するFITが同年七月に創設された。この制度を活用して売電を織り込み、バイオマスボイラーを新設する計画が決まった。その後、富士第二工場の中芯マシン10号機を停機させ、第一工場の洋紙マシンN1に移抄することが持ち上がる。そこで、売電量は減ってしまうが、自家発電による電源でコストを下げ、競争力の高い製品を造ることがこのボイラー設置の主眼となったのである。

なお、富士工場(旧富士第一工場)では、最盛期に八台の抄紙機が稼働していた。大型白板紙マシンのN2が稼働後、三台に集約され、二〇一一年には洋紙マシンを止めて、ついに一台体制となった。旧富士第二工場も一台まで稼働マシンが減ったことで、二〇一四年七月から二つの工場を統合し、新たに再スタートを切った。ちなみに富士工場には重油ボイラーが三基あったが、一基をバイオマスボイラーにスクラップ&ビルドし、残り二基をメンテナンス時のバックアップ用として残している。

既存ボイラーと計十基に

これまでも王子グループとしては、バイオマス燃料や石炭によるボイラー、それにガスタービンを使って、重油レスのエネルギー源を確保する流れがあった。既存のバイオマスボイラーとしては、王子製紙の苫小牧、米子、日南、春日井、富岡の五工場と、王子マテリアの日光と大分の二工場の計七工場に各一台設けている。エネルギー構成における再生可能エネルギーの使用比率は、二〇〇六年に三八%だったものが、二〇一三年には四一%まで上がっている。こうした既存ボイラーで発電した電力は、従来から一部を売電。二〇〇二年に施行されたRPS法(新エネルギー等電気利用法)に則り電力を売り渡す手法が主だったが、FITの創設によって、このRPS法が廃案となったものの、同制度が当面残ることから、経過措置を利用しRPS方式で売電している従来の工場も多い。富士工場など三工場の新ボイラーは、FIT活用により電力会社に直接、電気を販売する形だ。

巨大な循環流動層式ボイラー

富士工場のバイオマスボイラーの新設にあたって、投資額は約九十億円に上った。洋紙マシンの撤去、基礎工事からボイラー据え付け、燃料ヤードの設置費用が含まれる。ボイラーは七号機、八号機の跡地に設置した。ボイラーは住友重機械工業製で、循環流動層式。蒸気量が一時間二百三十トンで、蒸気圧力が八・八MPa、蒸気温度が四百八十五度となっている。ボイラーは煙突の高さが約百メートルで、エレベータで乗降できる高さは約四十メートル。重油ボイラーより高さがあるのは、バイオマス燃料は下部から吹き上げ燃焼する時間がかかり、そのため縦長の火炉が必要なためだ。ボイラーには、・・・


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