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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

2214とはずがたり:2016/04/19(火) 23:43:54
>>2213-2214

 高知県内には梼原町の周辺以外にも、風況に恵まれた地域は多くある。愛媛県や徳島県との県境にある四国山地のほぼ全域、さらに南部の沿岸地域でも洋上を含めて、平均風速が7メートル/秒を超える場所が広がっている(図4)。

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図4 高知県の年間平均風速。出典:NEDO、高知県林業振興・環境部

 四国山地の中央に位置する大豊町(おおとよちょう)では、東京電力と豊田通商の合弁会社であるユーラスエナジーホールディングスが27MWの風力発電所の開発プロジェクトを開始した。2016年の運転開始を目指して、現在は環境影響評価の初期段階にある。これから地元との調整が必要になるが、過疎と高齢化の問題に直面している地域だけに、新しい産業に対する期待は小さくない。

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図5 再生可能エネルギーの拡大目標。出典:高知県公営企業局

 高知県は風況に恵まれているだけではなく、森林、日射量、降水量といった、再生可能エネルギーの資源が豊富に存在する。これまで十分に生かし切れていなかった資源に目を向けて、県全体でも再生可能エネルギーの比率を大幅に引き上げる目標を打ち出した(図5)。

 従来型の水力発電を加えた再生可能エネルギーの発電量は、県内の電力使用量に対して2007年の時点では16.8%だった。この比率を2020年に20%、さらに2050年までに50%へ引き上げる。

 そのために風力・バイオマス・太陽光・小水力のすべてに取り組む方針だ。現在のところ導入量が最も多いのは小水力だが、今後は風力のほかにバイオマスと太陽光の伸びが期待できる(図6)。

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図6 高知県の再生可能エネルギー供給量。出典:千葉大学倉阪研究室、環境エネルギー政策研究所

 バイオマスでは森林資源を生かした木質バイオマスによる発電設備の建設計画が進んでいる。森林組合連合会が高知市で運営する木材団地の中に、発電能力が5MWの「土佐グリーンパワー発電所」を建設して、2015年4月に運転を開始する予定だ。間伐材などの未利用木材を破砕・乾燥する工程を含む一体型の発電所は日本初の試みになる。

 一方、太陽光発電では四国電力グループの四電工が県内の2カ所でメガソーラーの建設を進めている。そのうちの1つは四国山地の中央にある土佐町で計画中だ。標高612メートルの名高山(なこうやま)の頂上付近にある1万4000平方メートルの空き地に建設する(図7)。発電能力は1.2MWで、2015年2月に稼働する見込みである。

 建設予定地の近くには吉野川が流れていて、夏になると渇水が問題になる「早明浦(さめうら)ダム」がある。このダムからの水流を使って、J-POWER(電源開発)が42MWの大規模な水力発電所を運営している。ただし渇水時には発電量が減ってしまう。メガソーラーで水力発電を十分に補完することは難しいが、夏の電力需要が増加する時期に豊富な日射量を生かした太陽光発電は有効な対策になる。


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