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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

2218とはずがたり:2016/04/20(水) 09:26:33
4月 5th, 2013
日本製紙,総合バイオマス企業へ①-既存石炭ボイラーで混焼率アップする新木質バイオマス固形燃料を開発。ブラジル植林企業を完全子会社化へ
http://www.tpc-cs.com/news/no7280.html

 日本製紙株式会社は,トレファクション技術というコーヒーの焙煎に類似する半炭化の技術を活用し,既存石炭ボイラーでの混焼率を約10倍にアップすることでCO2発生量の低減に有効な新木質バイオマス固形燃料を開発したことを,2013年4月3日に発表しました。

 この新規木質バイオマス固形燃料は,独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下,NEDO)が,平成23年度に採択した「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業(実用化開発)」として開発されたものであるとのこと。日本製紙の八代工場(熊本県八代市)において,石炭を粉状にして噴出させて燃焼する微粉炭ボイラーで石炭との混焼試験を実施し,バイオマス固形燃料の混焼率を25%(重力比)と,従来の約10倍になることを確認し,石炭微粉砕設備(ミル)の操業性,ボイラーの燃焼性に問題がないことを確認したとしています。

 新木質バイオマス固形燃料の開発が始まった背景には,日本国内で東日本大震災の影響等による原子力発電の停止によるところが大きく,代わりの発電施設として石炭火力発電への依存率の高まったことがあるとされています。それに伴い,温室効果ガス(CO2)発生量の増加が懸念され,その削減が課題となっていたとのこと。
 近年の石炭火力ボイラーは,燃焼効率を高めた微粉炭ボイラーが主流であり,日本製紙を含めた各社は,CO2発生量低減のため,木質チップや木質ペレット等の木質バイオマス燃料の混焼を進めてきたとしています。
 しかしながら,微粉炭ボイラーは,石炭を粉状にすることで燃焼効率を高める方式のボイラーであるため,木質バイオマス燃料を混焼するには,石炭と同じように粉砕して粉状にする必要があります。ところが,木質チップ・ペレット等は効率的に粉砕できないことや,屋外保管時の耐水性などが問題となっており,微粉炭ボイラーにおける,従来の木質バイオマス燃料の混焼率は,2〜3%程度に止まっていたそうです。

 そのような状況を解決するために導入されたのが,トレファクション技術を用いることだとしており,比較的低温で木質バイオマスを半炭化(トレファクション)させることにより,通常の炭化では半分以下しか残らない熱量の大幅な増加を図ることにあったとのこと。更に,ペレット化することで木質チップ燃料に比べて容積が減少できるので,輸送効率も向上するというメリットもあるとしています。ただし,トレファクション技術を用いた燃料製造は,処理温度の厳格な管理が求められるなど,実用化の技術確立が課題となっていたのだそうです。

 今回,日本製紙がNEDOの「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業」で開発した新木質バイオマス固形燃料は,トレファクション技術を活用し半炭化することで,熱量を約9割まで残せるように改善され,加えて粉砕性,耐水性も向上ることができたとし,従来の微粉炭ボイラーのままでも,バイオマス混焼率を大幅に向上させられる可能性があるとしています。

 日本製紙は,今後も「木」の総合利用を進める総合バイオマス企業として,新規バイオマス固形燃料の製造プロセスの改良と実証を進め,さらに高効率な次世代バイオマス燃料へと開発を続けていくと述べています。


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