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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

1487チバQ:2011/02/11(金) 12:38:08
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001102110005
大原綜合病院、再建へ/再生機構が支援
2011年02月11日

 ●診療は維持


 福島市の大原綜合病院を、企業再生支援機構(東京都)が支援すると10日発表した。同病院は多額の借金に苦しんでいたが、約5年後の新病院建設に向け、機構の下で経営を刷新することにした。診療は今まで通り続き、物品の納入業者など取引先の債権も全額守られる。(村上晃一)


 ◎新病院建設に備え


 病院を運営する財団法人と主取引行の東邦銀行が、機構に支援を求めた。融資をしている銀行は東邦のみで、同行が貸出金73億円のうち、60億円を債権放棄する。必要額を既に引き当てており、同行の業績への影響はないという。


 東邦は、運転資金などとして病院に10億円の融資枠を設定。機構が半分を保証し、経営再建のための人材を派遣するなどして支える。医師や看護師ら医療スタッフの雇用は維持されるが、理事など経営陣は全員退任。県立医大の前理事が病院の新理事長に就き、医大との連携も深める。


 支援を求める要因となったのが、約5年後に控える新病院の建設だ。大原綜合病院は同市大町にある本院が老朽化し、築56年の建物もある。建て替えが長年の課題だが、90年に同市鎌田に建てた大原医療センターの建設費が重荷となっていた。2010年3月期は医業収入86億円に対し、借金が76億円もあった。


 同病院は本院で429の一般病床を持つ県北の救急医療の拠点。同病院と東邦は、医療機能存続のために借金負担の軽減など抜本的な再建策が不可欠と判断。新病院を建てられる経営状態に戻すため、機構の下での再生を選んだ。新病院は、本院と医療センターの運営一体化などに取り組んで、経営の改善を図る。


 機構が病院の支援を決めたのは、東京都と神奈川県の施設に続いて3例目。全国的に病院の経営難が地域の課題となっている。今回は機構が手がける病院再生で、最も大きな規模の案件となった。


 東邦にとっても、大原綜合病院の再建は大きな課題だった。貸出金が多額なうえ、地域の中核医療施設だけに破綻(は・たん)も許されない。医師77人、看護職員437人など約790人の雇用の場でもあった。


 同病院は元々、創業家一族が運営していたが、90年代初めに経営陣を刷新。東邦はその後も行員を派遣するなど立て直しを徐々に進め、最大97億円まで膨らんだ借入金を減らしてきた。それでも、大幅な債務超過が続いていた。


 東邦は昨年12月にも、会津バスを運営する会津乗合自動車を今回と同様に、機構の下で経営再建させることを決めた。今回の支援決定について東邦の担当者は「医療機関は再生が難しかったが、最大の懸案が解決の方向に向かう」と説明している。

1491とはずがたり:2011/02/22(火) 16:20:12

倉敷森下病院に入院制限命令 岡山県内初 診療、運営不適切
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2011022212502158/

 入院患者への診療や病院運営が不適切として、岡山県は22日、倉敷市四十瀬の精神科病院「倉敷森下病院」に対し精神保健福祉法に基づき、3月1日から6カ月間、新たな入院患者の受け入れを停止する「入院制限命令」を出した。同命令の適用は県内初で、全国でも極めて異例という。

 県によると、発令理由は、カルテに複数の入院患者の症状などに関して「食欲・睡眠良好」「被害妄想」といった同じ内容を何カ月も記載▽患者の意思に基づく任意入院の同意書に本人が自署できる状態なのに代筆されたり、代筆者が不明▽患者からの預かり金が適正に管理されていない―の3項目。預かり金を一括プールしている預金通帳には入金元不明の残高が約200万円あり、病院側は無断で患者用の書籍購入に充てたという。

 昨年7月の県の改善命令に対し、病院側は「医師不足のため十分なカルテ記載ができず、(一部は)改善困難」と報告。このため、県は昨年12月と今年1月の立ち入り検査を経て、「患者の人権擁護の観点から極めて不適切」と入院制限に踏み切った。同病院は「院長が病気のため対応できない。後日、弁護士を通じコメントを出したい」としている。

1492SeectRitgoate:2011/02/25(金) 04:13:42
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1493funfa:2011/02/25(金) 06:14:53
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1494チバQ:2011/02/25(金) 22:38:37
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20110225/CK2011022502000080.html
統合再編を検討へ 栃木市の経営形態異なる3病院
2011年2月25日

他の2病院との統合を検討することが明らかになった下都賀総合病院=栃木市で


 栃木市の下都賀総合、下都賀郡市医師会、とちの木の三病院が近く、統合へ向けた検討を始めることが二十四日、分かった。病院間の調整役を務める同市が明らかにした。限られた医療スタッフを有効活用して地域医療を安定させるのが狙いで、国の交付金獲得を念頭に置いている。 (清水祐樹)

 医療関係者らが、老朽化で建て替えが急務の下都賀総合病院の再建支援を検討していた時に、市内の病院運営の効率化が話題に上ったのがきっかけ。国が昨年末に新たな医療交付金制度を示し、病院の統合再編や病床数削減などを条件に最大百二十億円が交付されるようになったことも連携を後押しした。

 下都賀総合はJA栃木厚生連運営の公的病院、下都賀郡市医師会は日本初の医師会立病院、とちの木は医療法人陽気会による民間病院。経営形態が異なる三病院の統合は全国的にも珍しく、実現すれば今後の地域医療のモデルケースになる可能性も秘めている。

 ただ、経営主体をどうするかや、どの病院を廃院とするかなど詳細は未定。資産状況や職員の待遇も違うほか、医師を派遣してもらう大学病院との関係維持といった課題も多い。

 五月締め切りの交付金の申請は、県の地域医療再生計画に盛り込まれる必要があり、市は三月にも三病院との話し合いの場を設けて早急に細部を詰めていく方針だ。

1495チバQ:2011/02/25(金) 22:39:53
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20110219/CK2011021902000069.html
2011県議選 16選挙区の情勢<2> 足利市現4、新3が激突
2011年2月19日

 ■足利市  (定数4)
 木村好文(68)自現(5)
 斉藤具秀(75)自現(4)
 早川尚秀(38)自現(2)
 杉田勉(61)自新
 鶴貝大祐(45)み新
 野村寿彦(56)無現(5)
 加藤正一(49)無新

 四議席を現職四人、新人三人で争う激戦区。自民は県議長経験のある木村、五選を目指す斉藤、前回最多得票の早川に、過去二回の市議選でトップ当選した杉田を加え、議席独占を狙う。みんな新人の鶴貝は、市長の大豆生田実から支援を受ける。前回選挙で復活当選した無所属の野村は六選を目指す。加藤は市議からのくら替えで、無所属ながら民主の推薦を得た。

 ■栃木市・岩舟町 (定数4)
 櫛淵忠男(68)自現(2)
 平池秀光(70)自元(5)
 保母欽一郎(51)民現(1)
 角田正展(41)み新
 琴寄昌男(49)無現(1)

 合併に伴う新・栃木市の誕生で再編された選挙区。自民は県議長の野田尚吾が引退を表明し、三選を目指す櫛淵と返り咲きの六期目を狙う平池が出馬する。無所属の琴寄は自民の推薦を受ける。民主の保母は県連代表山岡賢次の支援を受け、議席維持を図る。前回無所属で出馬した角田は、みんなから公認を得て再挑戦する。

 ■佐野市  (定数3)
 青木務(66)自現(3)
 金子裕(48)自現(1)
 早川桂子(55)み新
 亀田清(63)無新

 前回は無投票で自民が三議席を独占したが、今回はみんなが候補を擁立、選挙戦に突入する。自民は青木、金子の現職二人を公認。引退する元県副議長島田文男の後継として、市議で無所属の亀田を推薦した。一月下旬に出馬表明したみんなの早川は故早川吉三・元市長の次女で、組織づくりを急いでいる。

 ■鹿沼市・西方町 (定数3)
 神谷幸伸(56)自現(3)
 小林幹夫(57)自現(2)
 松井正一(45)民現(1)
 小松英夫(55)み新

 無投票だった前回から一転、三党による椅子の奪い合いになる。自民は県副議長神谷と小林とで二議席維持が目標。二〇〇八年の補選で無投票当選した民主松井は、議席の死守を目指す。自民を離党した市議の小松はみんなから立ち、浮動票取り込みを図る。 (敬称略)

■顔ぶれの見方■ 立候補予定者の並びは、県議会での議席数の順。自=自民党、民=民主党、み=みんなの党、公=公明党、共=共産党、無=無所属で、丸数字は当選回数。

1496荷主研究者:2011/02/27(日) 11:51:50

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110209/bsc1102091517003-n1.htm
2011.2.9 15:16 Fuji Sankei Business i.
アミノ酸の一種に疲労回復効果 味の素などが発見

 味の素は9日、東京大学と仙台オープン病院との共同研究で、アミノ酸の一種であるシスチンとテアニンの摂取が、スポーツや手術の後の疲労を早期に回復させる効果があることを発見したと発表した。

 研究によると、スポーツ選手や手術後の患者に対する臨床実験でシスチンなどを投与したところ、炎症を引き起こす顆粒(かりゅう)球とよばれる白血球の増加や、免疫力を高めるリンパ球の低下を抑制できたという。17日から名古屋市で開催される、日本静脈経腸栄養学会で発表する。

 シスチンは、肉類に比較的多く含まれるアミノ酸成分で、テアニンはお茶の葉に含まれる。シスチンとテアニンを配合すると、免疫機能の調整で重要な働きをするグルタチオンというアミノ酸結合物質の合成を促す効果がある。

 一般的にマラソンなどの激しい運動をすると、体内で炎症反応が起き、体調不良になりやすくなる。研究では駅伝選手やボディービル選手に運動後、シスチンとテアニンを摂取させたところ、摂取していない選手に比べ、顆粒球の増加とリンパ球の低下が抑制された。

 また、仙台オープン病院で、胃の切除患者を対象に10日間摂取させたところ、臨床実験でも同様の成果が表れたほか、手術後の体温上昇も抑制できたという。

 手術後の免疫力の低下は感染症リスクを高めることになることから、同社では今回の成果を踏まえ、シスチンとテアニンの医療現場での活用に向けて、基礎研究や臨床研究を続けることにしている。

1497荷主研究者:2011/02/27(日) 12:23:16

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110216t15015.htm
2011年02月16日水曜日 河北新報
仙台厚生病院、東北福祉大と連携 医学部新設 全国が注視

 医学部新設をめぐっては仙台厚生病院と東北福祉大の連携のほかにも、全国の4公私立大が、これまでに名乗りを上げている。構想の実現には、文部科学省が約30年間凍結している医学部新設の認可が前提になるため、各大学は国の議論の行方を注視している。

 4大学は北海道医療大(北海道当別町)、公立はこだて未来大(函館市)、国際医療福祉大(栃木県大田原市)、聖隷クリストファー大(浜松市)。いずれも系列の病院を持ち、はこだて未来大を除く3大学は看護系学部を設置している。

 北海道医療大は2010年1月、学内に検討委員会を設立。医学生の臨床実習を行う大学病院の機能を、地元病院に置く方向で模索している。

 はこだて未来大は、大学を設置・運営する函館市の主導で10年5月、有識者による医学部設置懇話会を設置した。同懇話会は同年12月、「医学部新設は有益な計画」との報告書をまとめた。市は文科省の検討会に毎回、職員を派遣し、情報収集している。

 国際医療福祉大は10年3月、学内に「医学部設置準備委員会」を作り(1)臨床医育成に重点を置く(2)定員は125人を目安とする(3)一般家庭からも進学可能な学費水準を目指す―などの概要を固めた。

 聖隷クリストファー大は09年1月、法人理事長をトップとする「医学部新設に関する検討委員会」を設け、18年度までに設置認可を申請する方針で準備を進めている。

 新設のほか、千葉県成田市のように、地域の医師確保や活性化の観点から、大学医学部の誘致を目指す動きもある。

 国は医師数が過剰になる恐れがあるとして、1979年の琉球大を最後に医学部の新設を認めていない。しかし、全国的な医師不足を受けて昨年12月、大学付属病院長や日本医師会役員ら20人で構成する「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」を設置。新設凍結解除も視野に入れ、今夏までに中間答申を出す方針だ。

 各大学は今のところ、表立って文科省への要請を行っていないが、「医師不足の現状は厳しい。地域の声を踏まえた国の英断を期待したい」と口をそろえる。

1498チバQ:2011/02/27(日) 23:01:32
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110226-OYT8T00767.htm
セク方式で運営西都市2億2400万円出資






第3セクター方式での運営に移行する西都医師会病院  西都医師会病院(西都市妻)が西都市西児湯医師会の運営から離れ、新しい運営形態を模索していた問題で、運営母体として新たに設立される医療法人財団が、西都市から約2億2400万円分の出資を受け、第3セクター方式での運営を行うことが分かった。4月から新体制に移行する見通しで、関係者は「官民共同で地域医療を担っていく」と話している。

 医師会は、会員医師の高齢化などを理由に、昨年3月で運営から事実上、撤退。市と医師会、病院側の3者で協議を進めた結果、常勤医らが理事となって医療法人財団「西都児湯医療センター」を新たに設立し、運営を引き継ぐことになった。

 財団設立にあたり、以前から市所有となっている病院所在の土地、病棟、医療機器など約1億1000万円相当を、市が財団に譲渡する。さらに、医師会所有となっている病棟、医療機器などを市が約1億1400万円で医師会から買い取り、財団に譲渡する。これにより、財団の基本財産のほぼすべてを市出資分が占めることになった。

 市の出資に伴い、橋田和実市長が財団の理事に就任するなど、市が運営にかかわっていく。常勤医は引き続き勤務を継続し、理事長には院長職務代理者の後藤有人医師が就く。

 病院側はこうした計画を県に提出しており、県の医療審議会の医療法人等部会は財団の設立を認めることを17日に決定。答申を受けた知事が今年度内に財団設立の認可を出す見通し。

 同病院は1980年に開院。市と高鍋、新富、木城、川南、都農の各町、西米良村の計1市5町1村を対象に救急医療を提供している。

 橋田市長は「医療圏約11万人に安心と安全を提供することを最重要と考えてきただけに、新形態が決まってほっとしている。官民共同でしっかりとした地域医療を確保していきたい」と話している。


(2011年2月27日 読売新聞)

1500とはずがたり:2011/03/02(水) 10:44:10

現代人は笑うことと泣くことをもっと肯定的に捉えた方が良いよね〜。

患者を支える笑い免疫力のプロたち 500人超えた「笑い療法士」の活躍
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110227-00000001-jct-soci
J-CASTニュース 2月27日(日)15時12分配信

 「笑い療法士」と呼ばれる人たちがいる。笑いによって病気の人の自己治癒力を高めたり、病気の予防を手助けするボランティアだ。

 「笑う門には福来る」「病は気から」。古来のことわざを引くまでもなく、内外の多くの研究により、笑うことが免疫力を高め、薬以上に治療や予防に有効なことが分かっている。ところが、余裕がない日本の医療や福祉現場では、むしろ笑いはタブー視されてきた。

 こうした状況を何とか改善していこうと、「癒しの環境研究会」 (高柳和江代表世話人) が、2005年に「笑い療法士」制度を発足させた。

■日本の病院は遅れていた

 その認定者の発表会が11年2月20日東京都内で開かれ、7期生72人が新たに「笑い療法士」として認められた。05年10月に1期生49人が誕生して以来、これで総勢520人になった。

 欧米には、赤鼻を付けて病院を訪問し、患者を笑わせる道化師がいるが、「笑い療法士」は少し違う。まず、自分自身が「1日5回笑い、1日5回感動する」よう努力する。相手に「安心・安全」「一緒にいると楽しい人」と感じてもらうことから始めて、人々の自然な笑いや生きる力を引き出す。時にはジョークやユーモアも交える。そのためには、個々の患者さんやタイミングに合わせて言葉や行動を選ぶ必要があり、広い知識と同時に話術も非常に重要になる。

 高柳代表世話人 (東京医療保健大学教授) はクウェートで10年間小児外科医を勤め帰国して、日本の病院環境があまりにも貧しいことに驚いた。患者たちの病院生活を少しでも快適なものにしようと、医療に携わる人たちはもちろん、建築家、デザイナー、患者などにも呼びかけて1994年に設立したのが、癒しの環境研究会だ。当初は病室やトイレ、照明などハード面の改善研究からスタートした。「笑い療法士」はいわばソフト面からの環境改善アプローチだ。

 「笑い療法士」は、医師、看護師、介護職員から一般市民、難病患者までの多数の応募者から研究会が書類選考する。その候補者を対象に、脳外科医で落語家の中島英雄氏、高柳代表世話人らによる2日間の講習があり、フォローアップ研修を通じて、笑いの本質や効果、話し方などを学んで、評価された人が初めて認定される。

 日本の医療職は多忙だが、「笑い療法士」になると患者さんに親身になり、仕事への充実感を味わうことが多くなるという。発表会では医療や福祉現場で患者さんと交流している先輩の「笑い療法士」8人が成功談、失敗談を報告したり、熱い思いを述べた。

医療ジャーナリスト・田辺功

1501とはずがたり:2011/03/03(木) 14:14:19
貧困が原因で人が死につつあるね。。

無保険などで受診遅れ? 4人死亡  県内昨年、民医連調査
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20110303h

 国民健康保険(国保)の保険料を滞納して「無保険」状態になったり、保険証は持っていても医療費の自己負担分を払えなかったりして受診が遅れ、県内で昨年、4人が死亡していたことが全日本民主医療機関連合会(民医連)の調査で分かった。全国では24都道府県で71人に上り、前年(47人)の約1・5倍に増えた。

 県内で死亡した4人はいずれも秋田市の住民で、中通総合病院を受診。同病院医療福祉相談室によると、06年の調査開始以降、これまで県内で確認されていた死亡事例は08年の1件だけだった。同病院の草〓芳明副院長は「経済状況の悪化により、保険料が払えなかったり、受診を抑制している人が増えているのではないか」と分析した上で、「失業により、社会保険から国保に移行する人が多い。県内他病院でも同様の事例が相当数あるだろう」と話した。

 同室によると、死亡した4人のうち2人が無保険状態だった。50代女性は昨年11月、秋田拠点センター・アルヴェのトイレで倒れているのが見つかり救急搬送された。胸に乳がんと思われるくぼみがあり、翌日死亡した。搬送時に医師へ「2週間ほど食事をしていない」と話したほか、財布に現金は入っておらず、滞納のため有効期間が短い「短期保険証」を所持していたが、保険料は未納だった。

※〓は弓へんに剪
(2011/03/03 11:23 更新)

1502チバQ:2011/03/04(金) 22:45:32
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20110226-OYT8T00850.htm
《ニュース最前線》 研修医不足深刻に
マッチング42%


「県地域枠」を設定している秋田大  今春卒業予定の医学生の希望研修先と受け入れ病院を組み合わせる「マッチング」で、県内受け入れ病院の募集定員に対する希望者の割合(充足率)は今年度42%となり、全国ワースト3位、東北6県で最下位だった。充足率の低迷は本県の医師不足となってはね返る。県は対策に力を入れるが、医学生の多くは都市部などを志望しており、今後も難航が予想される。(金島弘典)

 医学生は卒業後2年間、研修医として幅広い診療科で臨床経験を積み、その後独り立ちする。医師臨床研修マッチング協議会によると、マッチング充足率は、東京都や大阪府が90%を超えているのに対し、本県は、2005年度52%、06年度54%、07年度47%、08年度56%、09年度52%と低迷している。

 県内には14の研修医受け入れ病院があるが、充足率100%は2病院のみ。10病院は50%以下にとどまり、ゼロも4病院あった。特に秋田市以外の病院は苦戦している。研修医は、研修を受けた都道府県で働き続けるケースが多いとされる。研修医の不足は、将来県内で働いてくれる医師の不足にもつながる。

 研修医が集まらない背景には、04年度に始まった新しい臨床研修制度がある。導入前は大半の医学生が出身大学病院に残り研修したが、研修先を原則自由に選べるように変わり、研修医の都市部や出身地への流出が加速した。本県のような地方部は打撃を受けた。

 このため、秋田大は06年度から、推薦入試で、県内高校卒業者に限る「県地域枠」を設定。現在15人まで拡大しているが、それでも入学者に占める県内出身者の割合は10年度で26%(31人)にとどまる。

 県は、秋田大の少ない本県出身の医学生をつなぎとめつつ、県外で学ぶ本県出身の医学生などを呼び込むことが課題となっている。県は新年度当初予算案に研修医など医師確保対策11億4800万円を計上し、取り組みを強化する方針だ。

 目玉として、県は9月、研修医や医学生向けに、手術などをコンピューター上で疑似体験できる「医療シミュレーションセンター」を秋田大に完成させる。東北地方では最大規模。専門医、研究指向が強いとされる若手医師に対し、研修医の教官役を務める優秀な指導医の確保を含め、魅力ある環境の整備が欠かせないとみている。

 06年度から始めた修学資金の貸与も継続する。医学生は借りた期間の1・5倍を県内の病院で働いてもらう。研修医は借りた期間、県内で働いてもらう。貸し付け数は10年度末で111人。医学生は6年間借りるケースが多く、研修医期間を含め最低9年間は県内で働いてもらえる見通しだ。

 県はこれらの施策について、「研修医が独り立ちしていく7〜8年後から実を結び始める」と期待を込める。ただ、「本質的に医師の不足や偏在は県単位ではどうしようもない。国による『手術』が必要で、我々は『対症療法』に終始せざるをえないのが現状」と抜本対策を求めている。

(2011年2月27日 読売新聞)

1503チバQ:2011/03/06(日) 02:43:06
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001103040001
循環器内科を休止 鳥取市立病院
2011年03月04日

 鳥取市立病院(鳥取市的場1丁目)は4月1日から循環器内科の診療を休止する。岡山大学医学部が医師の派遣を辞めるためだ。


 市立病院の循環器内科はこれまで2人態勢で運営され、入院、通院合わせて年約1万人の患者を診てきた。しかし岡山大は昨年5月、岡山県北部の医療体制強化のために派遣を打ち切ると通告。昨年8月末に1人が市立病院を離れ、残っていた1人も今月末で派遣期間を終える。


 市立病院は県立中央病院や鳥取大医学部、県外の複数大学に医師派遣を要請したが、確保出来なかった。市立病院は今後も循環器内科の再開を目指すという。(宋潤敏)

1507とはずがたり:2011/03/14(月) 20:13:46

放医研、被曝患者を受け入れ 今回の原発事故で初
http://www.asahi.com/national/update/0314/TKY201103140367.html
2011年3月14日19時33分

 放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)は14日、福島第一原子力発電所の事故で被曝(ひばく)した自衛隊員1人を受け入れると発表した。隊員は足にけがをしているが、命に別条はないという。今回の一連の事故で、放医研が患者を受け入れるのは初めて。

 文部科学省によると、隊員は30歳前後の男性。一定程度の被曝が認められ、放射性物質が傷口から入るなどの内部被曝の可能性があるため、被曝医療が専門の放医研で治療することにしたという。ヘリコプターで搬送される。

 今回の地震発生後、放医研の医師ら専門家は被災地近くで、福島県立医大病院などと連携し、治療に当たっていた。

 放医研は高度な被曝医療ができ、重篤な患者の治療を担う施設。

1508とはずがたり:2011/03/16(水) 14:53:22

「医薬品が足りない」=避難所診察の医師、悲痛な声―支援届かず・宮城県南三陸町
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000022-jij-soci
時事通信 3月16日(水)5時32分配信
 東日本大震災で、津波で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町には、食料品などが徐々に届き始める一方、医師や薬品などのサポートがなかなか行き届かない。自身も被災しつつ、避難所で治療を続ける開業医らから「とにかく薬を」と悲痛な声が聞かれた。
 同町では大きな避難所に、開業医や公立志津川病院の医師が滞在して診察。国境なき医師団から派遣された医師と保健師が、小規模な避難所を巡回して診断している。600人余が避難する志津川小学校では、体育館の一部に体育用マットを使ったベッドを設け、臨時の診療所がつくられた。診断する笹原政美さん(63)は町内で開業医をしていた。
 笹原さんは取材に「一番困るのは薬剤不足だ」と繰り返した。住民の多くは、津波から逃げるのに必死で、持病の薬を持ち出せなかった。笹原さんも診療所が津波で壊滅。持ち出せた医療品はなかった。
 避難所生活のストレスからか、高血圧を訴える高齢者が増加。夜中トイレに立って気を失う人もいた。薬を持ち出せた住民から分けてもらうなどして薬を調達してきたが、それも底を突きつつあるという。
 同町災害対策本部も置かれた総合体育館の避難所にも公立病院の医師が待機した。ヘリコプターの離着陸ができるため、周辺から患者が搬送されることもあり、臨時の救急病院に近い様子に。「胸が苦しい」という高齢女性が救急車で運ばれ、医師らが駆け付けて手早く診察すると、十分な手当てができる病院へ移すよう救急隊に指示し、足早に避難所に戻った。「高齢者が多く、持病がある人も多い」と話す遠藤健治副町長(62)は「避難生活も長期間になるだろうから、精神面のケアとともに医薬品問題は重要だ」と強調した。
 医薬品はなかなか届かない。「似た効能ならどんな薬でも良いと何度も言ってるのに」。遠藤さんはもどかしそうに言った。 

電源用燃料、病院に優先配分を=関東知事会が要請
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&amp;k=2011031600618

 関東地方知事会の松沢成文会長(神奈川県知事)は16日午後、国会内に民主党の長妻昭筆頭副幹事長を訪ね、東日本大震災を契機に品薄となっている燃料について、公的機関への優先配分を申し入れた。長妻氏は、政府に伝えることを約束した。
 松沢氏は病院で使用する非常用電源の燃料確保を要請。東京電力による計画停電についても「停電になると言って(実施)しないと、無駄に(非常用電源の)燃料が減る」として、東電と連携して迅速な情報提供に努めるよう求めた。(2011/03/16-14:25)

1509チバQ:2011/03/16(水) 22:51:18
http://mytown.asahi.com/areanews/chiba/TKY201103150435.html
計画停電、長期化に不安 難病患者、人工呼吸器が命綱
2011年3月16日


人工呼吸器で命をつなぐ長谷川喜代子さん(61)=茂原市本納


 体が動かせなくなる筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者たちは人工呼吸器が命綱。バッテリーでは一時的にしか対応できず、患者や介護する家族は、計画停電に不安を募らせている。

 茂原市本納の長谷川喜代子さん(61)は、ALSが発症して約15年。自宅で寝たきりで、通常の会話は文字盤を使い、複雑な内容はまゆ毛を上下させて操作するパソコンで伝える。

 人工呼吸器は24時間欠かせない。普段は家庭用電源で動かすが、停電の場合はメーカーから借りた外部バッテリーを使う予定だ。約5時間対応できるという。内蔵バッテリーもあるが、介護している長女歩さん(37)は「万一に備え、最後の頼りに残しておきたい」と語る。

 2時間ごとに使っているタンの吸引器も、停電したらエンジンをかけた自動車から電源を取る予定だ。

 「1日1回程度の停電なら何とか対応できるが、長引いて家族で対応できないようになれば入院を考える」と歩さんはいう。

 日本ALS協会県支部の川上純子事務局長によると、在宅で人工呼吸器をつけているALS患者は、地震による停電で大事を取って入院した人が多いという。

 県によると、在宅で人工呼吸器を付けている患者は県内に121人。うち、特定疾患患者は80人でALSがほとんどだという。慢性心疾患や慢性呼吸器疾患などの小児慢性特定疾患患者は41人いる。

 計画停電や燃料不足による鉄道、バスの減便やマイカーの燃料不足も、定期的な通院が必要な患者には不安材料だ。

 県医師会の篠宮正樹理事は、体内でインスリンのほとんど作られない1型糖尿病患者や、腎臓病などで人工透析の必要な患者も心配だと指摘する。1型糖尿病は、定期的にインスリンを接種しないと昏睡(こんすい)状態となり、死ぬ可能性もある。人工透析が必要な患者は、2日に1回程度医療施設に通わなければならない。

 篠宮理事は「毎日薬を飲まなければ命に関わる人も多い。かかりつけ医が遠い場合、近くの医療機関を受診して処方してもらうこともできる。かかりつけ医と連絡を取りながら、薬や必要な治療が途絶えないようにしてほしい」と呼びかけている。(高木和男、永井真紗子)

1510名無しさん:2011/03/16(水) 23:09:43

医学関連学会総会が次々に開催中止へ。東北関東大震災の影響で
http://iryojinzai.net/624.html

東北地方を中心とした東日本に甚大な被害をもたらし、なおも余震の続く東北関東大震災の影響で医学関連の学会総会が次々に中止に追い込まれている。(関連記事:第75回日循総会・学術集会の中止が決定。東北関東大震災で)
3月16日時点での調べで、主だった学会の対応は以下の通り。


第47回腹部救急医学会総会(3月17日〜18日。福岡国際会議場(福岡市博多区)):開催中止、延期予定

第75回日本循環器学会総会(3月18日〜20日。パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)):開催中止

第84回日本薬理学会年会(3月22日〜24日。パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)):開催中止

第36回日本脳卒中学会総会(3月24日〜26日。京王プラザホテル(東京都新宿区)):開催見合わせ

第70回医学放射線学会総会(4月7日〜10日。パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)):開催検討中

第28回日本医学会総会(4月8日〜10日(学術講演)。東京国際フォーラム(東京都千代田区)ほか):講演会・博覧会を中止。学術講演・展示については「ネット上の日本医学会総会」として発表予定

第108回日本内科学会講演会(4月15日〜17日。東京国際フォーラム(東京都千代田区)):開催について検討中

1511チバQ:2011/03/17(木) 20:52:41
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&amp;k=2011031700997&amp;j4
高齢者残し、医師ら避難か=原発圏内の病院−福島
 事故が相次ぐ福島第1原発(福島県大熊町)の10キロ圏内にあり、避難指示が出た同町の双葉病院で、患者を避難させるため自衛隊が到着した際、病院内は高齢の入院患者128人だけで、医師や病院職員らがいなかったことが17日、分かった。県災害対策本部が明らかにした。
 同病院の患者のうち14人は、避難途中や避難先の県立いわき光洋高校(いわき市)で死亡した。
 対策本部によると、官邸危機管理センターは14日未明、原発の10キロ圏内に取り残された住民について「明け方までに避難させること。避難しない場合は責任を取れない」と県に指示したという。
 県は自衛隊に救助を要請。隊員が15日、双葉病院に向かったところ、300人を超える患者のうち、寝たきりの高齢者ら128人が病院にいたが、病院関係者はいなかったという。
 自衛隊は16日までに、バス3台を使って病院から搬出。被ばく状況を調査した上で、避難所に移動させた。
 県の担当者は「病院職員がいないことはあり得ない。放棄ととられても仕方がない」と批判。同病院を運営する医療法人「博文会」関係者は取材に対し、「理事長と連絡が取れず、事実関係は分からない」としている。(2011/03/17-19:04)

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1512チバQ:2011/03/17(木) 20:53:36
http://www.asahi.com/national/update/0317/TKY201103170134.html
避難所など震災関連死27人 医療設備不足や寒さ響く2011年3月17日12時21分
 福島第一原発周辺からの避難指示を受け、避難所に運ばれた患者らのうち18人が、搬送中や搬送後に死亡していたことがわかった。避難所に医療施設がなかったり、長時間の移動と寒さによる衰弱が影響したりしたとの見方が出ている。

 岩手県陸前高田市では16日未明、同市立第一中学校に避難していた80代の女性が死亡。宮城県多賀城市の仙塩総合病院でも、17日朝までに高齢の入院患者8人が亡くなった。これら震災関連死は確認されただけで計27人になった。

 福島の場合、大熊町の双葉病院と介護老人保健施設ドーヴィル双葉の患者・入所者128人が14日夜、受け入れ先の一つ、県立いわき光洋高校にバスで運ばれたが、途中に2人が死亡。その後16日までに12人が次々と亡くなった。

 同校は体育館に畳を敷き大型暖房機6基を設置したが、毛布は不足。医療設備もなく医師は常駐していない。校長は「医療行為ができない中、職員で精いっぱいできることをしたが、寝たきりの患者も多く難しかった」と話した。

 原発周辺からの避難を巡っては、双葉病院の入院患者のうち2人が15日、自衛隊による搬送途中に死亡したことが明らかになっている。このほか、もう1人も伊達市の避難所に移動する際に死亡していたことが判明。これとは別に、12日には双葉町の県立双葉高校グラウンドから陸自のヘリコプターで搬送された患者らのうち1人が死亡した。

 気象庁によると、東北地方は16日から冬型の気圧配置で強い寒気が入り込み、17日は各地で真冬並みの気温となった。17日未明から朝にかけて、盛岡市で零下5.9度▽塩釜市で零下4.2度▽仙台市零下2.7度▽相馬市零下2.5度となった。冷え込みは18日まで続く見込み。

1513チバQ:2011/03/17(木) 20:54:03
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110317-OYT1T00509.htm
避難の15人死亡、ストレスや疲労原因か



巨大地震
 東日本巨大地震の被災者のうち、少なくとも15人が避難所へ向かう途中や、避難後に相次いで死亡していたことがわかった。


 そのうち14人は、福島第一原子力発電所(福島県)の半径20キロ圏にある医療機関や福祉施設にいた被災者だった。いずれも高齢者で寝たきりなど重い症状だったという。地震後のショックやストレス、疲労による「災害関連死」と認定される可能性がある。

 福島県災害対策本部などによると、死亡した14人は大熊町の双葉病院と、介護老人保健施設「ドーヴィル双葉」に入所していた男性6人と女性8人。14日、避難所の県立いわき光洋高校(いわき市)に向かう途中に2人が死亡し、同高に到着後、さらに12人が亡くなった。

 同高の田代公啓校長によると、体育館を避難所として開放。医療スタッフは医師1人を含め4人いたが、医薬品はほとんどなかったという。被災者らは畳の上に毛布を敷き、ヒーターなどを置いて寝ていた。

 一方、岩手県陸前高田市の避難所で容体が悪化し、搬送先の病院で16日午前0時頃に死亡が確認されたのは、80歳代女性と判明した。死因は心筋梗塞。夫とともに同市立第一中学校の体育館に設けられた避難所に身を寄せていたという。避難所の関係者が読売新聞の取材に明らかにした。

 ◆災害関連死=津波、地震による家屋倒壊など直接的な被害による死亡ではなく、被災のショックや避難生活のストレス、疲労で、心筋梗塞や持病の悪化で亡くなるケース。市町村が認定し、災害弔慰金が支給される。1995年の阪神大震災では、兵庫県内の死者6402人のうち、919人が関連死だった。

(2011年3月17日14時33分 読売新聞)

1514チバQ:2011/03/19(土) 11:01:16
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110319t63024.htm
避難指示の双葉病院 新たに7人死亡 搬送スタッフ付き添わず
 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の事故で避難指示が出ていた双葉病院(大熊町)と近くの関連介護施設から搬送された高齢者が死亡した問題で、県災害対策本部は18日までに、死者は当初の14人から7人増え、21人だったと明らかにした。

 災対本部の説明では、救助のために自衛隊が病院などを訪れた14日、院長ら数人の職員と患者合わせて約150人が残っていた。災対本部は当初、自衛隊到着時に「医師や看護師が一人もいなかった」と説明したが、訂正した。

 病院から14、15日に計3回、バスで患者を搬送した際、いずれも医療スタッフは付き添わなかった。2回目の搬送時には既に、院長らは病院にいなかった。院長は災対本部に「原発事故を知り、隣の川内村に避難した」などと説明したという。

 双葉病院のスタッフが搬送に付き添わなかったことについて、日本救急医療財団の島崎修次理事長は「にわかには信じられない。どんな事情があれ、医療スタッフの誰かが付き添っているべきだった」と指摘した。

 患者の多くが避難してきたいわき光洋高(いわき市)によると、付き添っていたのは、県相双保健福祉事務所の職員1人だけだった。周辺の病院から医師や看護師が駆け付けたが、14人が死亡する結果になった。

 新たに死亡が判明した7人は、自衛隊によって伊達市や福島市の避難所に搬送された患者に含まれていた。

 福島市で診察した医師は「脱水症状を起こして危機的な状態なのに、患者さんの名前や病状すら分からない状況だった」と話した。


2011年03月19日土曜日

1515チバQ:2011/03/19(土) 11:02:34
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38272
被災地で感染症、拡大の恐れ…専門医訴え


 「このままでは感染症が広がるのも時間の問題だ」

 地震による津波で甚大な被害を受けた岩手県大槌町に、感染症対策専門の医師が実態調査に入り、被災地の実情を語った。

 感染症に詳しい岩手医大病院の桜井滋・感染症対策室長が大槌町入りしたのは17日。同大災害医療チームが同町の赤浜、安渡地区の避難所4か所を回り、被災者を診察した。

 桜井医師によると、避難所は神社や小学校の建物で、100〜200人程度の被災者が生活している。回った避難所は支援が手薄で、住民は被災以来、温かい物を食べておらず、高血圧や糖尿病など持病のある人も薬を飲めない状態。診察には長蛇の列ができた。

 そんな中でも被災者は、サッカーゴールにブルーシートを巻き、地面に穴を掘ってトイレにしたり、魚を洗う蛇口付きの漁業用具を洗い場代わりにしたりと、自力で工夫をしていた。

 「被災者の自助努力で思ったほど感染は見られなかったが、これからが問題だ」

 断水で水が足りないため、トイレの後の手洗いも十分にできず、食器も満足に洗えない。トイレの汚物は日に日に増えており、衛生的に保つのが難しくなる。

 当面の改善策としては、簡易トイレと、手洗いや食器用の消毒液を届けることというが、物資を運ぼうにもガソリンが足りない。

 別の避難所では、インフルエンザ感染が疑われる人がいたり、川の水を飲んだ人に下痢の症状が出たりと、すでに感染症の例も出始めている。避難生活の悪条件で、持病が悪化するなどして亡くなる「災害関連死」とみられる死者は、福島、宮城、岩手の3県で、17日時点で29人に上っている。

 桜井医師は「寒さと栄養不足で体力が低下し、衛生状態も悪い被災地では、高齢者を中心に感染症の危険性が高まる。薬もないため、持病で亡くなる人が増える心配もある。一刻も早く公的な支援を手厚くしてほしい」と訴えている。

(2011年3月18日 読売新聞)

1516チバQ:2011/03/19(土) 11:03:05
http://mainichi.jp/select/science/news/20110318dde041040027000c.html
東日本大震災:透析患者410人避難 福島から東京へ、水も医薬品もなく
 「このまま被災地にいたら死んでしまう」。東日本大震災で地震、津波、原発事故の三重の災害に見舞われた福島県いわき市周辺から約410人の人工透析患者が、治療を継続するため東京都内に避難してきた。人工透析を1週間受けられないと死の危険があるが、古里は透析に必要な水も医薬品も乏しく、ガソリンが枯渇して移動もままならないためだ。

 17日、宿泊先の割り振りなどのため新宿の都庁舎に到着した患者らは、軽食をとりながらも一様に疲れた表情を見せた。

 いわき市北部は、放射能漏れ事故が続く福島第1原発から半径30キロ圏内の屋内退避エリア内。患者のうち約40人は20キロ圏内で避難指示が出ている同県富岡町から。震災の翌朝、避難指示を受けて着の身着のまま家を飛び出した人もいる。

 透析医療のネットワーク組織が動き、都内の医療機関に受け入れ先を確保し、福島県が移動用のバスを用意、医療スタッフが同行した。宿泊先は都が3施設を手配した。いわき市から1人で来た酒井カツ子さん(76)は週3回透析を受けていたが、地震後に受けられたのは1回。一緒に住む長女は「大丈夫だかんね。ばあちゃんの後を追いかけていくから」と送り出してくれたが、「残してきた家族もどうなるのかわからない」と不安そう。

 同市で妻と暮らす永山巌さん(85)。妻は親戚に身を寄せており、「薬や物資を早くいわき市に届けてほしい」。津波で行方不明になった親戚もいる。

 富岡町から付き添ってきた吉田直人医師(48)は「原発の町なので関連会社に勤めている人が多いが、こんな大事故が起きるとは……。いわき市はガソリンがなくて通院できない患者もまだいる。見殺しにできない」と涙を浮かべて話した。

 日本透析医会によると、東京以外に17日時点で千葉県内の1病院が、いわき市の患者33人を受け入れた。今後、富山、新潟、山形の各県でも受け入れを予定しているが、同会の杉崎弘章専務理事は「緊急避難として東京で受け入れたが、東日本には計画停電の問題があり、今後なるべく愛知県以西の電力がある場所へ避難させたい」と話している。【真野森作、田村彰子】

1517チバQ:2011/03/19(土) 11:03:43
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110318-OYT8T01036.htm
医療機関綱渡り
人工呼吸器が透析が…停電、断水で混乱


断水と計画停電で人工透析の継続に影響が出ている矢板市の「尾形クリニック」(17日)  東日本巨大地震に伴う停電や断水などの影響で、県内の医療にも混乱が生じている。医療機関は人工透析の時間が短縮され、在宅医療で人工呼吸器を使う難病患者も機器停止の危険にさらされている。福島県からの避難者なども本県で受診しており、受け入れ困難になっている医療機関もある。混乱を緩和するため、県医師会は18日、東京電力に対し、重症者を治療する3次救急病院を計画停電から除外するよう申し入れた。

 影響が大きいのは、人工透析を受ける腎臓病患者。県によると5300人以上おり、2、3日に一度、医療機関で1回4時間程度の治療を受ける。だが、計画停電で透析時間が制限され、夜12時以降に治療を行うケースなども出ている。

 矢板市は11日の地震発生後、停電と断水に陥った。同市末広町の尾形クリニック(尾形直三郎院長)は市内外の患者約130人の人工透析を綱渡り状態で続ける。12日は患者を宇都宮市内の診療所にバス2台で運び、時間外に治療してもらった。同クリニックでは人工透析に1日30トンの水が必要。同市などから給水車の支援を受け、14日に治療再開したが安心はできない。尾形院長は「人命に関わるので非常に困る」と訴える。

 患者団体「栃木県腎臓病患者友の会」会長を務める宇都宮市の竹原正義さん(71)も、1回4時間の人工透析が3時間に短縮された。「透析でカリウムやリンなどの毒素を十分抜かないと呼吸が苦しく、歩くのもつらい。3、4日も透析できないと命が危険な患者もいる」と改善を求める。

 人工呼吸器を使う患者も困っている。県内には筋力低下で手足が不自由な筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)などの難病患者約70人が在宅で人工呼吸器を使う。

 停電時は補助バッテリーを使い、通常はバッテリー1個で3〜6時間もつが、充電が不十分だったり、老朽化していると機器が停止する恐れがある。県健康増進課は患者に小型発電機を貸し出しているが、「万が一の事態がないよう、保健師が患者宅を回り、注意を呼び掛けている」という。これらの患者が重篤になった場合、搬送される可能性がある3次救急病院にも計画停電は行われている。18日、東電栃木支店に除外を申し入れた太田照男・県医師会長は「自家発電に切り替えても医療機器などの使用が大幅に制限される」と訴えたが、東電は「(除外は)難しい」と回答したという。

(2011年3月19日 読売新聞)

1519とはずがたり:2011/03/19(土) 17:57:59
>>1511 >>1514

双葉病院長「避難迫られた。責任ない」 患者21人死亡
http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY201103190139.html
2011年3月19日11時29分

 福島第一原発の半径20キロ圏内にあり、避難指示を受けた双葉病院(福島県大熊町)の患者21人が搬送中や搬送後に死亡した問題で、同病院の院長が18日、朝日新聞の取材に応じた。自衛隊による救出前に病院を離れて患者を置き去りにしたことを認めたうえで、「一緒にいた地元警察署幹部に避難を迫られた」などと釈明した。

 同病院には14日時点で病状が重い患者146人が残され、自衛隊などが14日と15日に3回に分けて搬送。院長は15日の搬送前に他の病院関係者数人と病院を離れたことを認めたが、21人が亡くなったことについては「搬送に長時間かけたためで、国や県の責任。自分に責任はない」と主張した。

 県によると、同病院の患者らは移動時に患者の病状が確認できない状態で、搬送中や搬送後に計21人が亡くなったという。

1520チバQ:2011/03/19(土) 18:28:49
http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY201103190240.html
患者続々、薬届かず…医療現場パンク寸前 福島・いわき(1/3ページ)
 危機が続く福島第一原発の南にある福島県いわき市で、医療現場が崩壊の瀬戸際に立たされている。被災住民や原発に近い町村から逃れてきた患者らが治療や薬を求めて押し寄せる一方、原発事故の行方を心配する医師や看護師らが次々と市を去っている。「このまま踏みとどまれるのか」。揺れる病院の医師らを記者が訪ねた。

 常磐道いわき中央インターチェンジを降りると、カーナビがメッセージを表示した。

 《福島原発付近 この先20キロ圏内! 立ち入り禁止!》

 近くの住宅地に人影はなく、コンビニ店のドアの貼り紙には「放射能のため閉店」と書かれていた。

 インターから車で15分。第一原発の南45キロ付近にある「いわき市立総合磐城(いわき)共立病院」は地域の中核病院。11日の地震では壁に数カ所ひび割れが走ったが、施設や医療機器は幸い無事だった。

 いわき市も津波の被害を受け、次々と救急搬送されるけが人への対応で院内はさながら野戦病院のような状況になった。だが、危機はそれで終わらなかった。12日には第一原発1号機が爆発。連鎖反応のように事故が拡大し、原発近くの町村から避難する人の波が市に押し寄せた。

 「地震直後より今のほうが患者が多い」。樋渡(ひわたし)信夫院長(62)はこう語った。市内の診療所の多くが休業し、同病院のロビーは連日、ソファに座りきれないほどの人たちでごったがえす。院長や大半の職員が院内に泊まり込んで診療を続けている。

 助けを求める患者は外来ばかりではない。約7千人が避難生活を送る市内の小名浜、平の両地区にある避難所を17日に巡回した山本義人医師(51)は、被災者から悲鳴のような訴えを聞いた。

 「糖尿病なのに津波でインスリンを流された」「持病の薬がなくなりそう。回数を減らしてのんでいる」……。診療した大半の人の血圧は通常より高かった。薬が足りず、低血糖の人にはチョコレートを渡してしのいだ。

 樋渡院長は当初、「被災しなかったスタッフで事態を乗り切ろう」と考えた。しかし、事態は予想を超えた。

 道路は通行できるのに、放射線の影響を心配してか、医薬品や食料が届かない。ガソリン不足で出勤できない職員が続出し、さらに原発への不安から県外へ避難するスタッフも相次いだ。「院長命令で病院に残れとは言えない」。医師は108人から約60人に、看護師は約730人から3分の2程度に減った。

 看護師は「このままだと、職員はみな過労で体を壊してしまう」と訴える。樋渡院長は「必要最小限のスタッフと物資で、最高の治療をめざそう」と医師らに呼びかける。

 入院患者のうち、軽症者ら約半数は退院や転院をしてもらった。妊産婦や新生児は原発のリスクを考え、全員を県外の病院へ移送。外来診療は4日前から急患に絞った。

 スタッフからは「入院患者と一緒に全員避難すべきだ」という声もあがった。樋渡院長はこう返した。「うちが閉まれば、重症患者はどこにも頼れない。国の避難指示が出るまでは最後まで残ろう」

 とはいえ、院長も自分の判断が正しいのかどうか、悩む毎日だという。「国には考えられる最悪のシナリオを示してほしい。そうすれば、最悪の事態を前提に患者を守る方法を考えられる」

1521チバQ:2011/03/19(土) 18:29:13
 一方、患者のために県外への退避を決めた医師もいる。

 原発から約55キロ離れた郡山市の病院。医師3人は16日、がん治療をしている患者15人と東京へ向かった。

 「気分は悪くないですか」。東北新幹線が動いているJR那須塩原駅から乗った車中で、医師らは点滴やカテーテルをつけた患者一人ひとりに声をかけた。

 同行した医師は「点滴も輸血も満足にできない環境では、患者を危険にさらすと判断した」と言う。受け入れ先を探すのに苦労した末、つてを頼って大阪の病院などに避難先をようやく確保した。

 郡山の病院には、まだ約420人の患者が残る。医師は語る。「どこでもいい。患者を受け入れてほしい」(富田祥広、川口敦子)

1522チバQ:2011/03/19(土) 19:01:10
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110318/dst11031810440031-n1.htm
「硬直する寒さ」体調崩し、インフル患者も… 仙台市の避難所ルポ
2011.3.18 10:33 (1/2ページ)
体調を崩し、体育館の一角で毛布にくるまって寝る被災者の高橋光一さんに声をかける妻の栄子さん=17日、仙台市若林区の七郷小学校(会田聡撮影)
 震災から6日目を迎えた避難所では、朝夕の冷え込みにより体調を崩す被災者が目立ってきた。インフルエンザの恐れもあり、対策が急務になっている。被災者には精神的ストレスから、避難所生活への不満も出始めている。(会田聡)

 津波の被害の大きかった仙台市若林区の七郷小学校では約1200人の被災者が暮らす。そのうち約300人がいる体育館に16日夕入ると、6個設置されたストーブで暖を取る被災者の姿が目に入ってきた。カイロや毛布は足りているが、ストーブが6個では広い体育館では心もとない。

 「朝すごく寒いでしょう。布団を何枚掛けても、身体が冷たくなって硬直するかと思った」

 ストーブに使う灯油は今は足りている。だが県庁所在地にあり、“有名な”ここの避難所に比べると三陸方面はより深刻なようだ。

 近くの県営住宅で被災した無職、高橋光一さん(67)は16日朝から発熱し、風邪薬を飲みながら話した。妻の栄子さん(57)は光一さんの頭に冷やしタオルを置き、「普段は風邪なんかひかない人なんだけど」と心配そうだった。

 仙台管区気象台によると、16日は冬型の気圧配置の影響で寒気が入り込み、午前6時には0・1度。17日朝は最低気温がマイナス2・7度と例年を3・2度下回る真冬並みの寒さ。

 実際、体育館で一夜を過ごすと、周囲では断続的に携帯電話の着信音や余震による揺れでなかなか寝つけない。学校職員から支給してもらった毛布4枚で身体をくるんでいたが、午前3時ごろには寒さで目覚めてしまった。

 17日午前6時半、「朝食の支給を始めます」というアナウンスとともに目覚めると、近くで寝ていた被災者の無職、糸賀洋子さん(70)は「足から冷え込んでくるんでかなわない。余震もあるし、よく眠れるわけがない」と疲れた顔で語った。

 同小によると、15日までにインフルエンザにかかった被災者は1人だった。しかし、16日には隣接する七郷中からの受け入れ患者を含め7人に増えたため、小規模学級をインフルエンザ患者専用の部屋に指定した。

 部屋から出てきた荒浜地区の会社員男性(44)は、「自宅は津波で流されたうえ、インフルで熱が下がらないし、つらい」と振り絞るように声をだした。

 同小の塙正浩教頭(49)は、「寒さは布団を何枚もかけてしのいでもらうしかない。インフルへの対策も分離するくらいしか手がない」と語る。

 さらに「隣の人がうるさい」「おむつを替えるとき臭い」といった不満も徐々に寄せられてきているという。

 乾パンなど朝食の支給をもらう人々とともに校庭に出ると寒さから水道は凍りついていた。この寒さは17日夜も続く見込みで、被災した男の子(5)は、「ここよりお家がいい」と母親(30)に訴えていた。

 朝食の乾パンなどを支給していた建設業、菅原忠夫さん(61)は、「家をなくし、仕事もこれからどうなるか分からないが、前を向いて進んでいくしかない」と語った。

1523チバQ:2011/03/20(日) 01:23:38
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20110317-OYT8T00069.htm
病院も深刻な物資不足

医療用酸素、生理食塩水など


在宅で酸素療法を受けていた患者を受け入れ、手術が難しい手術室(16日、塩釜市錦町の坂総合病院で)  被災地で地震による物資不足が深刻となる中、県内の医療機関が燃料や水、医療材料などの不足で危機的な状況に陥っている。患者の受け入れを制限する医療機関も出始めている。

 県によると、16日時点で特に不足しているのは、医療用酸素、生理食塩水や滅菌精製水、自家発電の燃料となる重油。県には多くの医療機関から補給要請が来ている。

 被害の大きい気仙沼市の市立病院は、病院の設備自体に大きな被害はなく、現在は停電も解消しており、約400人の入院患者の容体に問題はないという。だが、電話やインターネットも遮断され、一切の通信手段が絶たれており、緊急に必要な物資を注文することができない。医療器具は出入りの業者が必要なものを予想して届けている状況だという。

 坂総合病院(塩釜市)では自家発電用の重油が16日時点であと2日分しか残っていない状況だ。重油節約のため暖房用ボイラーも止めており、小熊信副院長は「もう一度停電すれば、医療機関としての体をなさなくなる」と苦しげに話す。在宅酸素療法を受ける患者も家や避難所が停電で使用できないため、病院に身を寄せている。手術室6室のうち2室にベッドを置くなどして受け入れており、手術が制限されている。

 県立こども病院(仙台市青葉区)でも燃料や医療材料不足から手術はできず、東北厚生年金病院(同市宮城野区)では外来と緊急患者の受け入れを休止している。

 ガソリン不足も深刻だ。県南中核病院(大河原町)では地震発生後から職員約20人がガソリンが入手できずに出勤できなくなっている。帰宅できずに院内に寝泊まりしている職員も約30人いる。仙台赤十字病院(仙台市太白区)は14日に通電。自家発電機を動かす必要はなくなったが、桃野哲院長は「ガソリン不足で出勤できなくなりそうな職員が出始めている。緊急車両と同様、病院関係者には優先的に燃料を回して欲しい」と訴える。

 大崎市民病院(大崎市)では、ガーゼやカテーテル(細い管)などの医療材料が不足気味だ。ガソリン不足で業者が搬入できないためだ。鈴木安雄総務課長は「沿岸部の重症患者を受け入れたいが、ガソリンがなくて運んで来られないのではないか」と話す。

(2011年3月17日 読売新聞)

1524荷主研究者:2011/03/20(日) 13:44:57

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201102220296.html
'11/2/22 中国新聞
細胞がん化抑える酵素発見
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 細胞の形が変化してがん化するのを抑える酵素の存在を、広島大や英国がん研究所などの研究チームが酵母を使った実験で突き止め、20日付(日本時間21日)の英科学誌電子版に発表した。新しいがん治療薬の開発に役立つ成果という。

 広島大大学院先端物質科学研究科の平田大教授(分子生物学)によると、がんは、染色体異常に伴う細胞の増殖や形の変化で起きる。これまで細胞の増殖を抑える機構は分かっていたが、形の変化を制御する仕組みは分かっていなかった。

 平田教授たちは、増殖の仕組みが人間の細胞に近く、染色体に異常がある酵母細胞を使って実験した。細胞内の酵素「カルシニューリン」の働きを止める薬剤を与えると、細胞の形に異常が現れることを確認。カルシニューリンが細胞の形の変化を抑える役割を持つ分子へ向けて命令を出していると突き止めた。

 平田教授は「カルシニューリンの働きをコントロールできれば、細胞の形の異常を抑える新薬の開発が期待できる。酵母の実験で得られた結果を、医療分野で役立ててほしい」と話している。

1525チバQ:2011/03/21(月) 16:22:35
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110321k0000e040002000c.html
東日本大震災:避難所「ストレス極限」…情報も足りない

薄暗い避難所の体育館に敷いた布団の上に座る女性=岩手県釜石市で2011年3月19日午後3時11分、小出洋平撮影 「嘔吐(おうと)する人が目立つ」「ストレスが極限に来ている」。宮城、岩手、福島の避難所運営責任者アンケートからは、被災者の心身の状態が日々悪化していることが浮かんだ。医薬品が乏しく、暖房が不十分で風邪をひく人も多い。着替えが不足し、トイレの状態も劣悪で衛生面にも課題がある。先行きが見えないこともストレスの原因となっている。

 ◇インフル、下痢、トイレの衛生も劣悪……
 岩手県大船渡市の綾里中学校(避難者120人)では、風邪をひいている人が若い世代も含め10人程いるという。同県釜石市の甲子小学校(同283人)では、十数人が感染性胃腸炎を発症し、下痢や嘔吐などの症状が出ている。ともに医薬品は「ある程度ある」状態だが、患者全てが最適の薬を使えるわけではないという。

 宮城県石巻市の湊小学校(同650人)は暖房が十分でなく、温かい食事も何日かに1度。医薬品もあまりないと回答している。胃腸を壊す人が出始め、「建物1階が泥だらけで食中毒やノロウイルスが心配」という。

 長引く避難生活で体調を崩す人が目立ち、各地の避難所では、インフルエンザ患者も出始めている。

 断水で水が流せず、トイレが不潔な状態になっている避難所も。宮城県東松島市の避難所では、足の悪いお年寄りは廊下の簡易トイレで用を足さざるを得ない状況だ。

 岩手県大槌町の安渡小学校(同約800人)でも「和式の簡易トイレが来たが、洋式便座がないとお年寄りが使えない」。温かい食事も何日かに1食しか食べられず、高齢者によりつらい状況となっている。

 プライバシーが保てず、窮屈な避難所ではストレスも大きな課題だ。岩手県宮古市の愛宕小学校(同180人)は満員で、「寝る場所が狭く、避難者同士のけんかもある」。

 物資ではガソリン不足を挙げる声が圧倒的で、移動も困難な状況だ。下着や衣類が足りず、着替えのできない避難者が多い。津波で多くの行方不明者が出た岩手県では安否情報を求める声が上がり、原発事故が起きた福島県では「放射線量の測定値などの情報が足りない」という声が聞かれた。

 福島県川俣町の南小学校(同150人)に避難した人の多くは、原発事故で避難指示が出された浪江町の住民。「着の身着のまま来ているので、お金もなく、自宅に一度帰りたいという人も出てきている」という。

 避難者たちの不安は募る。宮城県南三陸町の避難所に入る無職、菅原みちゑさん(79)は持病の緑内障の目薬が手に入らず「このまま失明するんじゃないか」と語る。同県気仙沼市の飲食店経営、佐々木美佐子さん(64)は「周りで風邪をひいている人が多いので心配。早くお風呂に入りたい」と話した。

1526チバQ:2011/03/21(月) 16:51:01
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110321-OYT1T00373.htm?from=y10
署内に怒声、医療関係者に緊急通行許可下りず

 岩手県内陸部の警察署。交通課の窓口で、「被災者の命を見捨てるんだな」という鋭い声が響いた。


 声を荒らげたのは緊急通行車両の申請に訪れた医療関係者。被災地で必要な薬を届けたいという。

 結局、許可は下りなかった。

 この警察署では、地震後、緊急通行の許可を求め、医療、行政関係者の申請が殺到、1週間余で数百枚が発行された。

 「緊急」の文字が記された「標章」があれば、通行規制区間への進入が可能だ。同時にガソリンスタンドでの給油を優先的に受けられるため、被災地への支援や連絡に往復するためのガソリン確保をと、申請する人が後を絶たない。

 一方で、岩手県内では徐々に通行規制が解除され、主な道路では東北道のみになった今、緊急通行許可は、高速道を使った長距離移動を除いて下りなくなった。

 しかし、ガソリン不足は深刻で、盛岡市や近郊では、ガソリンスタンドの行列が数キロの長さになることもある。奥州市内では、ガソリンを節約するために車内で眠るのに石油ストーブで暖を取っていた男性が一酸化炭素中毒死する事故も起きた。

 許可証へのニーズは高まるばかりだ。ある警察署幹部は「助けたい気持ちは痛いほどわかる。でも、今の制度のままでは車の給油を目的に許可は出せない」と苦しい胸の内を明かした。

(2011年3月21日14時35分 読売新聞)

1527チバQ:2011/03/21(月) 16:59:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000009-maip-soci
東日本大震災 無休で介護、職員疲弊 宮城・石巻の施設
毎日新聞 3月20日(日)9時37分配信

毛布にくるまって寒さをしのぐ要介護の高齢者。口数は少ない=宮城県石巻市の牡鹿半島で、比嘉洋撮影

 宮城県石巻市の牡鹿半島の被災地では、高齢者の介護が苦境に立たされている。震災を認識できない認知症の高齢者がストレスを募らせ精神的に不安定になっているほか、介護スタッフはほぼ無休で働き続けている。笑顔を絶やさず振る舞っているが、体力の限界が近づいている。

 牡鹿半島の先端に位置する「清優館デイサービスセンター」。日帰りの通所施設だが、17日現在で要介護3〜4の高齢者22人が避難生活を送っている。

 「いつかは見通しが明るくなるんでしょうか」。介護スタッフの安藤けえ子さん(41)は不安を打ち明ける。震災以来、物資はほとんど届かず、施設に備蓄していた食料や薬を無料で供出しながら介護を続けている。

 高齢者は、食事や服薬が制限されストレスは募る一方だ。その中でも認知症高齢者の多くは震災が起きたことを覚えておらず、停電で夜に暗闇になると「電気を消さないで」と動揺する。情緒不安から泣いたり徘徊(はいかい)する頻度も増加している。

 介護スタッフは、高齢者らと同室で寝泊まりしており、十分な休息は取れていない。介護スタッフの亀山宏子さん(27)は「笑顔だけは絶やさないようにしている」と気丈に振る舞っていた。【比嘉洋】

1528チバQ:2011/03/22(火) 23:54:34
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110322_16
家を失ったまま不眠不休 県立大船渡病院スタッフ

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 東日本大震災で大きな被害を受けた大船渡市の県立大船渡病院(八島良幸院長)で、医療スタッフの住居確保が課題になっている。津波で家を失った医師や看護師は入居先のめどが立たないまま、院内に泊まり込みで被災者の救急対応などに当たっている。市内のアパートや宿泊施設は津波で崩壊。家族の安否さえ分からない職員もいる中、先の見えない不安を抱えながら不眠不休の業務が続く。

 避難生活で体調を崩し運び込まれる被災者、薬を求める長い列。大震災から10日がたち、医師や看護師に疲労の色がにじむ。

 同病院では、医師や看護師ら約150人が津波で帰る家を失ったり、ガソリン不足で帰宅できない人も。院内の診療ベッドや処置台、椅子、床に敷いた段ボールの上で夜を過ごしている。津波で医師公舎や市内のアパート、宿泊施設の多くが損壊。被災した職員の住まいのめどは立っていない。

 村田幸治事務局長は「寝ずの勤務で疲弊はピークに達している。できるだけ休ませながら病院機能を維持したい」と話す。内陸部からは医師や看護師、薬剤師らが応援に駆け付け、業務の負担軽減を図っている。

 しかし、県立高田病院が被災したため、陸前高田市の患者も薬を求めて大船渡病院に押し寄せる。避難生活が長引くことで今後、救急患者が増えることも予想される。薬や入院患者の食料、暖房用の重油や寝具の確保、家族の安否など職員の不安は尽きない。

 八島院長は「職員はみんな頑張っているが環境が劣悪だ。衣食住の特に住を安定させたい」と解決策を模索するが、なかなか妙案は見いだせそうにない。

【写真=救急対応に追われる医師や看護師。震災で住まいを失った職員も多い=大船渡市・県立大船渡病院】




(2011/03/22)

1529チバQ:2011/03/22(火) 23:55:00
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110322_19
長引く避難、弱る高齢者 心身の不調増加

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 避難生活の長期化に伴い、小規模避難所では高齢者ら災害弱者を中心に心身の不調を訴える人が増えている。沿岸の避難所には暖房や移動に必要な燃料がほとんど届かないところもある。携帯電話も不通のままで、被災者は「万が一の事態が起きたらどうしよう」と不安は大きい。

 陸前高田市広田町の六ケ浦地区は津波で一部家屋が全半壊し、住民125人のうち集会所の六ケ浦会館には約25畳に約30人が寝泊まりする。残る約90人は破壊を免れた家々に5〜15人ずつ分宿する。

 同地区は高齢化率が高く、避難生活が長引くにつれ体調不良や不眠、精神的に不安定になる人が増加。睡眠補助薬をもらって、やっと眠りに就く人も少なくない。

 物資配給はあるが、食料はほぼ自弁だ。燃料はこれまでほとんど届いていない。各自持ち寄った灯油と練炭で暖を取り、破損した車の燃料を抜き取って何とかしのいでいる。

 自衛隊や日赤が無事を確認に訪れるが、燃料がなく電話も使えない中で急病や予期せぬ事故にどう対処するか、住民は不安を募らす。

 小松スミ子さん(77)は「寒さで血圧が気になるし、インフルエンザが広がればどうしよう」と漏らす。抵抗力が落ちた被災者を暖房や医療環境などが比較的恵まれている大規模避難所や、市外の病院に移送しては―という声も聞かれる。

 ただ、同市米崎町の仮診療所で事務に追われる千葉徳次・市健康推進課長補佐は「避難所の多くは定員いっぱいで、移送に必要なガソリンも乏しい。どの避難者を移すかの優先順位決定にはヘルパーらの支援も必要だが、みんな被災者。人員も不足している」と苦しい実情を説明する。

 六ケ浦会館で暮らす畠山のぶこさん(62)もヘルパーだが、被災し身動きが取れない。「地域で結束してしのいできたが、今後何か起きたらどうするのか。切羽詰まっている。こうした小さい集落への支援も拡大してほしい」と求める。

帰されても生きていけない

 今後の生活を誰に頼れば―。避難所生活が長引く中、高齢者に生活再建へ向けた不安が広がっている。

 宮古市の津軽石小で避難所生活を送る竹山キエさん(75)=同市津軽石、山崎イネさん(73)=同=は、津波で自宅が半壊。被災した家から日用品を持ち帰ろうとしたが、足元はがれきが広がり、弱った足腰ではかなわなかった。

 室内には土砂が流入し、この家に住むためには大幅な補修が必要とみられる。だが、年金暮らしではどのように工面していいのか、めども立たない。

 夫と2人暮らしの竹山さんは「何とか1週間は気を張っていたけれど、これからどうしようか考えると夜も眠れない」と漏らす。親戚も被災しているため、身を寄せる場も見通せない。

 自宅が全壊した他の被災者に比べ、住宅支援に格差が出ないかも不安を募らせる。一人暮らしの山崎さんも「ここ(避難所)にいる分には生き延びていられるが、突然家に帰されたら生きていけない」と話す。

 「全部流された方が安心だった」。つぶやく竹山さんに、山崎さんが力なくうなずいた。

【写真㊤=燃料もない、電話も通じない。心身の不調を訴える高齢者が増え始め、住民の不安が募る=陸前高田市広田町・六ケ浦会館】

【写真㊦=今後の生活に不安を募らせる竹山キエさん(中央)、山崎イネさん(右)ら被災者=宮古市・津軽石小】

(2011/03/22)

1530チバQ:2011/03/23(水) 21:30:57
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032301000850.html
「震災関連死」5県で37人に 避難長期化、増加の恐れ
2011年3月23日 20時36分

 雪が降る中を歩く被災者=23日午後、岩手県山田町


 東日本大震災で、避難した後に持病が悪化して亡くなったり、突然死したりした被災者が青森、岩手、宮城、福島、茨城の5県で少なくとも計37人に上ることが23日、共同通信のまとめで分かった。阪神大震災ではこうした人たちは「震災関連死」と認定された。避難所生活の長期化でさらに死者が増える恐れがあり、物資不足の解消など早急な対策が求められる。

 避難所が設置されている各県市町村の災害対策本部に対し、地震や津波の犠牲者数とは別に聞き取りで調査した。被災地の通信環境が回復しておらず、いまだに混乱が続いているため「把握できていない」と回答する自治体が多かった。実際には、より大勢の被災者が亡くなっている可能性もある。

 都道府県別の死者数では福島が28人で最多。次いで宮城6人、青森、岩手、茨城がいずれも1人。

 福島県では福島第1原発(大熊町、双葉町)の事故で、半径20キロ圏内にある「双葉病院」(大熊町)が避難指示を受け、寝たきりの患者ら約150人がいわき市や伊達市、福島市の避難所計3カ所に搬送された。このうち計21人が17日までに死亡した。

 同じく避難指示圏内の同県浪江町の特別養護老人ホームに入所していた男性(84)が、西郷村の避難所に移動した後、体調を崩し死亡した。

 青森県階上町では、自宅が流されたため集会所に移った男性(70)の容体が急変し、搬送先の病院で死亡。宮城県大河原町では13日、避難所にいた40代女性が心臓発作で亡くなった。

 茨城県大洗町の避難所では、15日に町内の介護老人保健施設から集団避難した女性(85)が体調不良を訴え、搬送先の病院で死亡が確認された。

 警察庁によると、震災から約2週間たった23日現在でも避難者数は16都県で約26万人。避難所にはガソリンや医薬品、食料などが十分に届いておらず、仮設住宅の建設も一部でしか始まっていない。

 1995年の阪神大震災では、兵庫県では死者6402人のうち919人が震災関連死と認められた。

(共同)

1531チバQ:2011/03/23(水) 23:27:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000615-san-soci
震災で家も病院も失った医師たち、避難所で治療に全力
産経新聞 3月23日(水)19時56分配信

体調不良を訴える女性を診察する植田俊郎さん=岩手県大槌町の弓道場(高久清史撮影)(写真:産経新聞)

 東日本大震災では多くの病院が津波に飲まれ、閉鎖を余儀なくされた。家と病院を失った医師たちは自らも被災者でありながら、聴診器が入った往診用カバン、縫合セットなどの器具を包んだシーツを背負い避難所に駆けつけた。体調不良で苦しむ避難者たちのために、避難所に診察スペースを作り、被災者たちの治療に力を尽くしている。

 「先生、熱っぽいです」「そりゃ大変だ。風邪かな? 体温を測ってみよう」

 約400人が避難する岩手県大槌町の高台にある弓道場。薄暗い場内で医師の植田俊郎さん(56)は山岳用のヘッドランプを点灯させながら被災者と向き合っていた。

 海岸沿いにある植田医院と自宅が入る4階建ての建物は3階までのまれ、植田さんは家族や看護師ら18人と屋上に避難。とっさに聴診器と血圧計が入った往診用カバンと自動体外式除細動器(AED)を手に取った。「これがないと患者さんを守れない」

 地震翌日にヘリコプターで救出されて以来、着の身着のままで弓道場に寝泊まりし、診療を続ける。医薬品は救援物資で届き始めたが、患者たちのデータが入ったパソコンは海水に浸り、被災者たちはお薬手帳を失った。極めて厳しい医療環境だが、「この土地で生きていく。やるしかない」と力強い。

 隣接する山田町の堤防近くにある近藤医院の医師、近藤晃弘さん(51)は地震直後、医院2階の窓ガラス越しに堤防の様子をみていた。ぶ厚い堤防が「ズン」という地響きとともに2メートルぐらい津波に押し込まれ、海水が町になだれ込んだ。看護師ら約20人と3階に逃げた。

 医院と自宅は震災で壊滅状態。近藤さんはけが人が多数出ていると考え、3階の手術室にあった添え木、縫合セット、ハサミ、ピンセットをシーツに包み、瓦(が)礫(れき)の中を持ち運んだ。

 避難所の山田南小学校で、地元の医師2人とともに診療を開始。地震直後は瓦礫で身体を負傷した患者が多かったが、「レントゲンが取れないため、触診で腫れ具合を確認しながら打撲か骨折かを見極めた」。重傷の場合は、無事だった病院へ救急搬送させた。

 近くの薬局の人たちが泥をかぶりながらも、無事だった医薬品を持って駆け付けてくれた。みんなで手分けして、かじかむ手で泥を洗い落とした。「これがあったから、救援物資が届くまでの数日間を耐えることができた」と、感謝する。

 避難所では下痢、嘔吐(おうと)をする患者が出始めた。感染症胃腸炎とみられ、感染拡大に気を揉(も)む。「一刻も早く診療所を立ち上げ、避難所の住民たちを安心させたい。みんなの身体を守りたい」(高久清史)

1532とはずがたり:2011/03/24(木) 22:47:36
>妊婦は脱水症状を起こしやすいので、特に注意して水分を取る必要がある。現状の汚染レベルでは心配はいらない。水のことで神経をとがらせることの方が母体によくない

放射性物質:「妊婦に害なし」…産婦人科学会「推定」
http://mainichi.jp/select/science/news/20110325k0000m040061000c.html

 日本産科婦人科学会は24日、「(現状の)水道水を連日飲んでも、母体や胎児に健康被害は起こらず、授乳を続けても乳幼児に健康被害は起こらないと推定される」とする見解を発表した。東京都の浄水場で採取した水道水から、乳児の飲用に関する基準(1キログラム当たり100ベクレル)を超える1キログラム当たり210ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたことを受け、学会としての考え方をまとめた。

 同学会は米産婦人科学会の推奨に基づき、おなかの中の胎児に悪影響が出る被ばく量は50ミリシーベルトと定めている。仮に1リットル当たり200ベクレル前後の水道水を妊娠期間中の280日間、毎日1リットル飲み続けた場合、合計5万6000ベクレルとなり、総被ばく量に換算すると約1.23ミリシーベルトになる。胎児の総被ばく量は、母体に比べて少ないとされており、悪影響が出る50ミリシーベルトを大きく下回る。

 また、母乳中に分泌される放射性ヨウ素は、母体が摂取した量の4分の1程度と推測されるため、授乳を続けても被害は起きないと推定した。ただ、可能であれば、水道水以外の飲み物を利用するように推奨している。

 産科医の水上尚典・北大大学院教授は「妊婦は脱水症状を起こしやすいので、特に注意して水分を取る必要がある。現状の汚染レベルでは心配はいらない。水のことで神経をとがらせることの方が母体によくない」と説明している。【山崎友記子】

毎日新聞 2011年3月24日 19時47分

1533チバQ:2011/03/26(土) 00:46:07
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110325/dst11032520510090-n1.htm
避難先の悲劇 助かった命守れ
2011.3.25 20:48 (1/2ページ)

 宮城県岩沼市の市民会館で避難生活を送っていた市内の女性(67)は22日午前8時半すぎ、配られたおにぎりを食べた後、市民会館の裏手にある病院に向かった。震災当日、押し寄せる波を避けるため、近所の物置の上で夜を明かした際、足にできた霜焼けを治療するためだった。(SANKEI EXPRESS)

 だが、病院に向かう道で倒れ、間もなく発見された。駆け付けた看護師らが心臓マッサージをして病院に運んだが、間に合わなかった。心筋梗塞だった。

 食料は1日3食配られていたが、1回におにぎりが1つか2つ。硬い床に布団を敷いて眠っていた。暖房はなかった。

 「防ぐことはできなかったのでしょうか…」。一緒に避難していた義兄(82)は、そのまま残されていた女性の布団のそばで無念さをにじませた。

 衰弱死21人も

 福島第1原発の20キロ圏内にあるとして避難指示を受けた双葉病院(福島県大熊町)の入院患者ら21人が救出後に衰弱死した。人体への放射線の影響を調べるスクリーニングと治療の優先順位を決めるトリアージに携わった福井の災害派遣医療支援チーム(DMAT)を率いた福井県立病院の林寛之さん(49)は「想像以上に悲惨だった」と当時の状況を語る。

 林さんは16日昼ごろ「大熊町の病院で自衛隊員が患者を発見。スクリーニングを受けておらず避難所に入れない」と連絡を受け、搬送先になっていた二本松城(二本松市)の駐車場に駆け付けた。

 白い防護服に身を包んでバスに乗り込むと、思わず息をのんだ。マットレスと掛け布団にくるまれた高齢の男女が座席にあふれ、衰弱しきっているのかほとんど動かない。排泄(はいせつ)物で汚れた布団。通路にも何人かが横たわり、女性が「足が、足が」と、か細い声でうめいていた。

 患者の被(ひ)曝(ばく)線量を計測しようと、座席の肘掛けの上を伝い歩きして奥へ移動。男女1人ずつが亡くなっているのが一目で分かり、調査よりも治療を急いだ。

 「先生、座席3番の人は意識不明です」「座席15番は死後硬直が始まってます」。看護師の切迫した声が車内に響く。脈を測りながら呼び掛けたが、応えたのは4人に1人。ほとんどは脱水症状を起こして意識がない。カルテがないため氏名や既往症も分からず、20人弱の心拍はみるみるうちに弱っていった…。

 「泣いていいかしら」

 宮城県名取市内の避難所。被災者の健康相談に乗る日本看護協会の看護師、斎藤カツ子さん(66)は、自営業の女性(71)から「もう泣いてもいいかしら」と言われた。夫と息子の行方が分からないこと、家も失ったことなどをおえつを漏らしながらはき出し、ひとしきり泣いた女性は「聞いてくれてありがとう」と笑顔を見せ、200あった血圧は150まで下がった。「人」と「物」が届けば命は救われる。

 地震は天災だった。だが、今起きていることはまぎれもなく人災だ。

1534チバQ:2011/03/30(水) 00:40:39

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38777
[福島・いわきルポ]独自の被災地医療態勢が機能


医師らボランティア受け入れ工夫

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その日の避難所巡回診療を報告する各地の支援チーム(26日、いわき市医師会館で) 巨大地震から半月。先週末、外科医で順天堂大医学部先任准教授の斎藤光江医師らと共に福島県いわき市に入った。地震と津波、原発事故という前代未聞の“複合災害”に陥った同市では、各地からの助っ人をフルに生かした独自の被災地医療態勢が機能している。(編集委員・前野一雄)

 医薬品、アレルギー児用ミルク、紙おむつ、生理用品、ミネラル水、生活用品などをワゴン車に詰め込んで、東京から常磐自動車道を一路北上した。太平洋沿いのいわき市は、茨城県と接する福島県南部にあり、県内最大の人口を持つ中核都市。北端は福島原発の30キロ圏内にかかる。総面積が全国第2位の広大な市内には60の避難所が点在する。津波で家屋を流されたり、原発事故で地域ごと退避を余儀なくされたりした約3700人が身を寄せる。

 「物資はほぼ満たされるようになりました」。同市医師会の木田光一会長は、持参した支援物資をやんわり断りながら、「原発が収束しない限り、行き場のない人ばかりが集まっています。今、迫られるのは避難所のケアに当たる医療従事者の確保」と訴える。

 市街地のある避難所を訪れた。暖房のない体育館に、この日やっとビニール畳が敷かれたものの、毛布にくるまって寒さに耐える劣悪な環境。とりわけ高齢者には長い避難所生活が、持病の悪化や、感染症の拡大を招く。

 「課題は、小児らの感染症、高血圧や糖尿病など高齢者の慢性疾患、そして被災者の心のケアの3点」と会長は断言する。

 しかし、地域医療を担ってきた診療所は壊滅状態。会長の診療所も浸水するなど、270の診療所は地震直後に約10に減少した。徐々に再開しているが、「午前中のみ」といった時間を区切る所を含めても半数程度。とても被災者の診察に当たる余裕はない。

 長期戦が必至な地域医療の再生。陣頭指揮に立つ木田会長は知恵を絞った取り組みをいち早く始めた。

 放射線被曝(ひばく)の風評被害で物流が途絶え、医薬品不足に陥る中、日本医師会を通じ、愛知県医師会からわずか1日で150品目800キロの医薬品がヘリで到着。19日から避難所の巡回診療を開始した。

負担かけず2、3日ごと交代

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愛知県から空輸で届いた医薬品を仕分けるボランティアの薬剤師たち(26日) 戦力は各地から集まった医療支援チームのボランティアたちだ。受け入れる方は、長期間滞在を望みがち。一方、ボランティア側が過重な負担になれば支援の志が実現できない。そこで、時間を工面して駆けつけた人材をチーム編成し、2、3日ごとに順次交代していくことにした。「支援チームが疲弊しては、長続きしない。とにかく穴を空けないことが重要」(木田会長)。愛知県のチームは6回入れ替わっている。

 医師、看護師、事務らが一組で巡回診療に当たる。日々最低6チームが編成できるよう市医師会のホームページ「医療支援カレンダー」で、募集情報を集約し、人材を分配する。個人参加の各職種の人もチームに組み込み、薬剤師が医薬品の管理にあたる。

 毎日午後5時から一日の診療内容や問題を報告し、翌日の解決策を打ち出す。私たちが訪れた日は福岡、京都、三重、愛知、富山、山梨などの約50人が集合。ぜんそく、気管支炎、感染性胃腸炎、高血圧、パーキンソン病、不眠、津波に巻き込まれたショックによるパニック症状、自主避難地域内に家族と残る90歳代の胃ろう(管で栄養摂取する)患者らが引き継がれた。

 「未曽有の危機には、新たな仕組みに変えていくことが社会の機能を復活させるカギ」と斎藤准教授は評価する。チームのだれもが充実感に満ちている。職場に戻っても、さらなる仲間を呼び込むだろう。

 求められるのは、現場に即した確かな戦略を打ち出す司令塔だと、肌で感じた。


 運んだ支援物資は翌日、約1000人が生活する福島市のあづま総合運動公園の避難所に届けた。

(2011年3月29日 読売新聞)

1535チバQ:2011/03/30(水) 00:42:58
>>1337-1338
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20110328-OYT8T01034.htm
上小阿仁 再び無医村の危機




医師が退職願 中傷で心労か


有沢医師が勤務する村立上小阿仁国保診療所  上小阿仁村唯一の医療機関である村立上小阿仁国保診療所の有沢幸子医師(66)が退職願を出し、受理されたことが28日、分かった。有沢医師は昨年、一部住民の嫌がらせが原因で辞意を示したが、住民の熱意で、その後、撤回した。今回は、健康上の理由だというが、今でも嫌がらせが続いていることが背景にあると指摘する村関係者もいる。後任探しは難航が予想され、再び無医村の危機を迎えた。(糸井裕哉)

 有沢医師は昨年9月、小林宏晨(ひろあき)村長に対し、「激務をこなせる体力がもうない」と退職願を提出した。小林村長は「土日を完全休診にする」「週2日は非常勤医に任せる」などの待遇改善策を提示して慰留に努めた。

 しかし、有沢医師は昨年末の検査入院で「現状が続けば健康維持は難しい」と診断されたことを挙げ、申し出を断った。意志は固いと判断した小林村長は2月下旬、受理した。退職にあたり、有沢医師は「後任に引き継ぐまでは頑張る」と話していた。

 有沢医師は当初、辞任の公表を望まなかったが、今月中旬に有沢医師から「いつ辞めるか分からないのに実情を知らせないのは村民に不誠実」との申し入れがあり、村は事実の公表と、ホームページ上での医師公募に踏み切った。また、退職願を受け、村は、有沢医師の負担を軽減するため、4月から秋田市立秋田総合病院長を週1回招いて、外科と泌尿器科の診療を実施する。

 有沢医師は2009年に赴任。年間約20日しか休診せず、夜間や早朝でも往診する献身的な診療で、住民から絶大な信頼を得た。その一方で、一部住民から、「平日に休むな」「患者を待たせすぎだろ」などの心無い中傷で心労が重なり、辞意を表明した。

 1週間で慰留を求める約800人の署名を集めた村民の熱意で翻意した。だが、その後も無言電話があり、年始に休診した際には「正月だからって休むのか」と嫌がらせの電話があるなど、有沢医師に対する中傷は続いたという。

 さらに、周辺自治体で医療機関が続々と縮小した影響などで、有沢医師のいる診療所では患者が急増。昨年は1日あたりで前年比約10人も増えた。

 村の担当者は「有沢先生は後任が決まるまで続けると言ってくれているが、夏までに医師を見つけないと先生が倒れる」と、後任探しに奔走している。

 だが、有沢医師のように村に移住し、急患や往診に即応できる医師の確保は困難だ。村では、常駐の医師が見つからない場合として、非常勤の医師を複数おいて、診療態勢を維持することも考えている。

 月一度、診療所に通っている山田ツル子さん(75)は「一人暮らしで移動手段が限られる私には診療所と有沢先生だけが頼り。無医村になるのは避けたい」と不安な表情を浮かべた。

(2011年3月29日 読売新聞)

1536チバQ:2011/03/30(水) 12:39:28
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201103300100.html
「計画停電で手術できない」 除外されぬ病院、不安の声(1/2ページ)
2011年3月30日10時36分

 東京電力の計画停電で、救急患者の受け入れ制限や重症患者の手術の延期を余儀なくされる病院が出るなど、医療現場が混乱している。一部の病院は停電の対象外になったが、明確な「除外基準」はない。夏にはさらに電力不足が深刻になる可能性が高く、不安の声が上がっている。

 大動脈瘤(りゅう)など心臓血管の治療実績が全国トップレベルで、救急車の受け入れが年間約6千件の川崎幸病院(川崎市)。関東全域から患者が来院し、通常3カ月先まで心臓手術の予定が入っているが、計画停電が始まってすべて延期した。

 停電の時間が日によって違い、直前までわからないことがあるので、長いと10時間以上になる手術の計画が立てられないからだ。非常用発電機で人工心肺装置を動かしている時に発電機が故障したら患者の命が危ない、という不安もあった。

 大動脈瘤は、破裂した場合の死亡率が高く、いつまでも延期できない。停電が続くなら、4月以降はリスク覚悟で手術を再開するという。

 自治医大さいたま医療センター(さいたま市)も停電時は予約患者以外の外来受け付けを中止し、手術件数を制限している。非常用発電機の燃料の重油が手に入りにくいことに頭を痛めている。

 災害拠点病院でもある上都賀総合病院(栃木県鹿沼市)は停電時でもCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴断層撮影)などの画像診断機器を動かせるようにするため、発電機の増設を検討しているが、数千万円かかりそうで簡単に決められない。廣田光一事務部長は「医療機関は計画停電から外してほしい」と訴える。

 一方、計画停電から除外された病院もある。

 救命救急センターであるさいたま赤十字病院(さいたま市)は停電時にCT(コンピューター断層撮影)、MRI(磁気共鳴断層撮影)が使えず、頭部外傷や脳卒中などの救急患者の画像診断ができなかった。交通事故に遭い昏睡(こんすい)状態で搬送されてきた患者は隣の市の大学病院に転送せざるをえなかった。その後、加藤泰一院長が東電に強く要請し、計画停電から外された。

 東電は自衛策を呼びかける一方で、社会的影響が大きいとして、鉄道と病院の一部を停電の対象から外した。明確な基準はなく、除外した病院名や数も公表していない。東電によると、変電所から離れた病院を除外すると、周辺の家庭や事業所にも電気を供給することになり、計画停電の効果が薄れるという。

 川崎幸病院を経営する医療法人の理事長で日本病院会常任理事の石井暎禧(えいき)さんは「苦情を言った病院を除外するなど、東電の対応はばらばら。救急や重症患者を多く治療している病院から優先して送電するべきだ」と話す。(編集委員・出河雅彦)

1537チバQ:2011/04/02(土) 17:07:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110402-00000005-maip-soci
東日本大震災 被災者の心身守る「無医村状態」で巡回診療
毎日新聞 4月2日(土)9時57分配信


 「調子はいかがですか?」。避難所などいつもと違う環境で暮らす被災者の健康を守ろうと、各地から医師らが駆け付け、巡回診療を続けている。岩手県山田町と大槌町で診療チームに同行した。【曽根田和久、藤田剛、村上正】

 ◇岩手・山田、大槌で診療チーム同行

 山田町の中心部から約6キロ北に離れた町立豊間根中学校の避難所。大きなゆっくりとした声が臨時診察室になった相談室に響いた。和歌山県立医科大付属病院(和歌山市)の森畠康策(もりばたこうさく)医師(36)は病院スタッフとともに3月29日から3日間、町中心部からの避難者を多く抱える豊間根地区で、避難者らの巡回診療に当たった。医師歴は10年。災害時の出動は今回が初めてだ。

 声をかけられたのは高齢の女性。「血圧が上がって目がぐるぐる回るんです」。女性は体調不良を訴えていた。中山美代子看護師長(49)が測ると、最高血圧は200近い。薬剤師に指示して薬を処方し、すぐ飲むように伝えた。「避難生活が長くなり、被災者の体調悪化を実感します」。被災者に笑顔で対応していた森畠医師の顔が一瞬厳しくなった。

 山田町では計5カ所ある医療機関のうち県立山田病院を含む4カ所が被災。カルテなど多くの医療記録も消えた。持病のある被災者も身一つで避難したため、常用している薬を失った人も多い。避難者の佐野芳高さん(60)は「4年ほど飲んでいた胃潰瘍の薬が流されてしまって。診ていただいて本当によかった」。ほっとした表情で話した。

 約1時間の診療後、森畠医師らは別の避難所や介護が必要な避難者を抱えるグループホームを巡回。合間には疲労で風邪を引いた避難所スタッフの診察もこなし、豊間根中へ戻ると既に十数人が列を作っていた。森畠医師は「地域の中核病院が被災すると、直接被災していない周辺部まで影響がでて『無医村』のような状況だ」と話す。

 森畠医師らが普段勤務する和歌山県は東海・東南海・南海地震の津波で大きな被害が想定される。「被災地で何が起こり、医師としてどう貢献できるのか考えさせられた。(東日本大震災は)私たちにとっても決して人ごとではない」と森畠医師は話す。

 ◇孤立高齢者の体調管理が課題

 国際医療救援団体「AMDA」(本部・岡山市)の医療チームを乗せた車が、がれきが積み上がる海沿いの道を抜け、坂道を上った。大槌町安渡の「古学校」地区。かつて小学校があった場所に約30世帯の民家が密集。津波の被害が少ないため、沿岸部で家を失った人が親族らを頼って身を寄せる。「在宅避難者」だ。

 そろいの青いジャンパーを着たAMDAの3人が、机と椅子を置き、即席の「青空診療所」を作ると、住民が列を作った。「先生、風邪薬だけじゃなくて眠り薬もないですか。不安で寝付けなくて」。里舘園子さん(72)が訴えると、高橋徳(とく)医師(60)は手際よく睡眠導入剤を段ボール箱から出した。「1日1回、寝る前に飲んでな」

 親類宅に身を寄せる小国健司さん(61)の血圧を、看護師の高野直弥(なおみ)さん(37)が測っていた。「前よりも良くなりましたね」。小国さんの表情が緩む。

 土沢兼次郎さん(62)の家には、長女、次女、長男の3家族が避難し、7人で暮らす。「診療所のある避難所に薬をもらいに行こうにもガソリンがなくてね。先生が来てくれて助かります」

 町内にあった県立病院と五つの診療所は壊滅。現在、県立大槌高校など大規模な避難所に医師が常駐しているが、自宅や小規模避難所で暮らす被災者をどう診療するのかが課題になっている。高橋医師は「1人暮らしの老人が孤立し、電気も水道もない中で健康を害するケースが出ている。2次被害を防ぐためにも、私たちが定期的に訪問することで安心してもらえれば」と話す。

 診療が終わると、AMDAの理学療法士で大槌町出身の元持幸子さん(36)がハンドクリームを配った。「うわあ、うれしい。寒くて手がかさかさしてたから」。被災者らの顔がパッと明るくなった。

1540チバQ:2011/04/11(月) 23:44:45
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110411-OYT1T00610.htm
難所の不衛生、寒さ…震災関連死疑い282人

 東日本大震災が発生し、11日で1か月。

 避難所の寒さや衛生状態の悪さから持病が悪化するなどして亡くなる「震災関連死」の疑い例が、岩手、宮城、福島3県で少なくとも282人に上ることが、読売新聞の災害拠点病院などのアンケート調査でわかった。被害が甚大だった岩手沿岸の病院では未回答のところも多く、人数がさらに膨らむのは必至だ。避難所の劣悪な状況はあまり改善されておらず、専門家は「関連死が拡大する速度は、阪神大震災や中越地震の時と比較にならない」と警告している。

 調査は、災害拠点病院と主な2次救急指定病院の計113病院に、3月末までに被災した影響で持病悪化や新たな発症で亡くなった患者数を聞いた。56病院から回答があり、3県24病院が該当ケースがあるとしている。282人の内訳は、宮城214人、福島63人、岩手5人。大半が高齢者とみられる。

(2011年4月11日14時33分 読売新聞)

1542名無しさん:2011/04/21(木) 23:00:14

大学病院の節電「3%が限界」- 全国医学部長病院長会議
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/33791.html

 全国医学部長病院長会議(会長=黒岩義之・横浜市立大医学部長)は4月21日の定例記者会見で、今夏の電力不足への対応について、「使用電力3%の削減が、大学病院の医療の質を落とさないための限界だ」との認識を示した。

 政府が示した今夏の電力需給対策では、契約電力500キロワット以上の大口需要家は、最大使用電力を昨夏比25%程度に抑制することを求めており、大学病院も対象となっている。

 黒岩会長は、3月に計7日間の計画停電が実施された東京女子医大八千代医療センター(千葉県八千代市)を例に、手術や内視鏡検査、救急受け入れなどの制限のほか、MRIやCTなどの電源を何度も入れ直すことで機器の不具合が生じるといった影響があったことを説明。自家発電による対応では、限界があると強調した。

 また、森山寛副会長(東京慈恵会医科大附属病院長)は、東京電力と東北電力管内の10大学で節電シミュレーションを行った結果、スタッフエリアの空調や照明の制限、電子カルテ端末の一部停止などで3%程度を削減できるとしたが、「3%以上カットすると、医療の質を落とさざるを得ない」と述べた。

( 2011年04月21日 22:46 キャリアブレイン )

1543名無しさん:2011/04/21(木) 23:15:09

被災地の医療支援一元化へ22日協議会発足
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/33790.html

 東日本大震災の被災地のニーズと医療団体による支援をマッチングする「被災地医療支援協議会」(仮称)が4月22日に発足する。被災地のニーズを吸い上げ、各団体の医療支援を一元的にコーディネートすることで、地域によって支援が集中したり、不足したりといった非効率さを改善し、継続性のある支援体制を築く考えだ。

 協議会設立にかかわった全国医学部長病院長会議の嘉山孝正相談役(国立がん研究センター理事長)が21日、同会議の定例記者会見で明らかにした。

 それによると、協議会は需要と供給を調整するコーディネーター機能を担う。岩手、宮城、福島の各県対策本部や現場の医療コーディネート担当者らと直接結び、被災地のニーズをリアルタイムで把握。大学や日本医師会、全日本病院協会、日本病院会などによる支援をマッチングさせる。また、今後の医療ニーズの動向にかかわるとして、公衆衛生や物流などのロジスティクスに関する需給調整も行う考えだ。民主党の国会議員と医療団体の幹部らが参加する非公式の「被災者健康対策チーム」が主体となって設立する。

 嘉山氏は、現在の医療チームによる支援は、5月の連休明けごろから引き上げが始まるとの見通しを示し、「今後は効率的で継続性のある支援が求められる。デマンドも変わっていく中で、サプライもきめ細かく変えていく」と強調。同会議顧問の小川彰・岩手医大学長は、「現場では、(支援者に対して)引き継ぎのオリエンテーションをする余裕がない。現場のニーズに応じて来ていただくのが一番だ」と、調整の一元化に期待感を示した。

( 2011年04月21日 22:31 キャリアブレイン )

1544チバQ:2011/04/24(日) 18:48:34
>>719
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20110424-OYT8T00073.htm
民営化1年、黒字転換医師確保、ベッド稼働率98%

民営化後に黒字に転換し、移転新築の準備も進める新武雄病院 

 医師不足と赤字経営に悩まされてきた武雄市の武雄市民病院が民営化されて1年以上が過ぎた。経営を引き継いで新たなスタートを切った新武雄病院(135床)は年中無休の救急医療を維持しながら、黒字経営に転換させ、施設の移転新築にも着手した。この病院再生の取り組みに、赤字経営に苦しむ公立病院を抱える全国の自治体関係者が関心を寄せている。 国立療養所を前身とする武雄市民病院はピーク時、12診療科計16人の医師で患者をみていた。しかし、2004年度から研修医が自由に研修先を選べる新臨床研修制度が始まると、多くの若手医師が都市部の病院での研修を希望し、そのまま勤務するケースが増えた。市民病院でも、協力関係にあった大学病院の勤務医が減ったことから医師確保が難しくなった。06年度には11人に減少。08年度には救急車の受け入れと内科の平日午後の診療が休止に追い込まれ、累積欠損金(赤字)は約10億3000万円に膨らんだ。

 このため市は民営化の方針を打ち出し、移譲先を全国公募。名乗りを上げたのが社会医療法人財団「池友(ちゆう)会」(北九州市)で、08年8月から市民病院に医師を派遣するなどの移行期間を経て、10年2月にグループの社団法人「巨樹の会」(山口県下関市)が本格的な経営に乗り出した。

 法人側は早速、▽十分な医師を確保しての診療体制の充実▽重症患者の受け入れ範囲を広げるなどして空きベッドをなくす病床の効率運用▽コスト削減など経営効率化▽患者目線によるサービスの向上――などの改善に乗り出した。

 この結果、医師はピーク時と同程度を確保でき、前年の外来・入院患者から算出される標準的な医師の配置数を示す「医師定数」に対する充足率は約150%に上がった。10年2月〜11年1月の1日平均入院患者数は132・5人、ベッド稼働率は98・1%。民営化前の07年度に比べ、平均入院患者数は34・4人、稼働率も20ポイント以上も増加。民営化直後の2か月は150人前後だった毎月の新規入院数も、半年後には各月200人前後にまで伸びている。

 市内のパート女性(26)は「地元に病院が残って安心している。しっかり診てもらえるならば、民間でも構わない」と話す。

 総務省によると、全国の自治体病院の約60%が赤字経営で、09年度の累積欠損金は約2兆2000億円に上る。このような背景もあって武雄市には、公立病院の経営改善を模索する自治体関係者の視察も目立っている。昨年度は山口県萩市や群馬県みどり市などの議員が訪れた。

 巨樹の会の鶴崎直邦理事長は「(民営化後の)1年は黒字基調で推移している。交付金など手厚い支援があっても多くの公立病院は赤字。民間にできない不採算部門の医療を除けば、公立で病院を運営する時代は終わったのではないか」と話す。民営化を進めた武雄市の樋渡啓祐市長は「医師不足、赤字の悪循環に苦しみながら、行政が公立病院を運営するよりも病院経営のノウハウに長けた民間に任せたほがいい。新武雄病院を全国のモデルにしたい」と意気込む。

 一方、公立病院の民営化は、議会、医師会など地元との調整が難航して政争に発展するケースもある。武雄市でも反対する市民が樋渡市長の解職請求(リコール)の動きを見せたため、市長は任期途中で辞職。08年12月に民間移譲の是非を問う出直し市長選が行われ、市長が再選された経緯がある。10年5月には「病院の土地・建物を約3億9000万円という不当に安い価格で譲渡した」などとして、反対派が市を相手取り、総額約21億6000万円の損害賠償を求める訴訟を佐賀地裁に起こし、係争中だ。

 公立病院を取り巻く状況について、九州大大学院の尾形裕也教授(医療経営・管理学)は「総務省から公立病院の改革ガイドライン(指針)が出され、全国の各自治体で様々な動きが出ている。地域の実情に合わせた議論が必要。民間で担える部分、公的でなければならない部分をきちんと仕分け、住民が何を望むのかを考えていくことが求められている」と指摘する。

(2011年4月24日 読売新聞)

1545チバQ:2011/04/24(日) 19:15:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110422-00000233-mailo-l29
県医師会:知事選で落選の塩見会長、処遇巡り異論 理事会で「辞任」の声 /奈良
毎日新聞 4月22日(金)14時43分配信

 ◇来月11日に臨時代議員会
 知事選(10日投開票)で落選した県医師会長、塩見俊次氏(61)の処遇を巡り、医師会が揺れている。塩見氏は会長続投の意向を示しているが、20日の理事会では辞任を求める声が出た。このため、5月11日に臨時代議員会を開き、採決して決めることになった。地域医療の再生に向けて県と医師会の連携は不可欠だが、医師会内の混乱が影響を及ぼす可能性も出ている。【阿部亮介】
 代議員会は、各地区の代議員48人で構成する議決機関。告示日の代議員会で、塩見氏が会長職のまま知事選に出馬することを承認。政治団体「県医師連盟」は塩見氏を推薦し、親しい医師らが選挙戦を支えた。
 一方、22年間会長を務めた前任の有山雄基氏は荒井正吾知事(66)の後援会長。選挙中、元医師会幹部ら約30人が荒井氏の事務所に激励に駆けつけるなど、事実上の分裂選挙になった。
 開票の結果、荒井氏が約29万票で再選され、関西広域連合への参加を訴えた塩見氏は約22万票で落選した。塩見氏の任期は来年3月までだが、20日の理事会では一部の理事から「責任を取って会長を辞めるべきだ」との意見が出た。一方、続投を支持する声も挙がった。5月11日は、塩見氏が今後の医師会運営などの所信を説明し、理解を求める。採決で過半数を獲得できれば続投する見通しだ。
 県医師会の元幹部は「選挙に負けたのだから、会長職にとどまるべきではない。県と協力関係を築けるか疑問だ」と話す。これに対し、若手の理事は「県に意見を言えるのは塩見会長しかいない」と、続投に期待を寄せる。
 ただ、塩見氏の続投いかんにかかわらず、知事選のしこりは残りそうだ。塩見氏の出馬の背景には、県と医師会の関係悪化もあったとみられる。09年2月には、塩見氏が会長の県医療審議会が認めなかった生駒市立病院への病床配分を、県が一転して認めたことに医師会が反発。県の協議会で医師会推薦の委員が辞任する事態に発展した。
 高度医療拠点病院の整備や病院・診療所の連携などを盛り込んだ県の地域医療再生計画の実現には、民間病院などの協力が必要になる。関係改善に向けた医師会の対応が問われている。

4月22日朝刊

1546名無しさん:2011/04/25(月) 23:13:32

日医会員、被災2県で11人死亡、4人不明
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/33840.html

 日本医師会の原中勝征会長は4月24日、定例代議員会であいさつし、東日本大震災で被災した岩手、宮城両県で会員11人が死亡し、4人が行方不明であることを明らかにした。また、震災への政府の対応について、「国民をどう思っているのかと心から憤りを感じている」などと批判した上で、被災地の視察後に政府に厳重な抗議をしたことも明らかにした。

 原中会長は視察を振り返り、「宮城の浜辺では、道路の端のがれきから手と足がのぞいていた。政府は一体何をしているのか」「医師会の現場の声はおろか、県の声すら政府に届いていない」などと述べた。
 また、あいさつでは、「(津波で大きな被害を受けた福島県の)浪江町はわたしが生まれた所。視察して再興はないと思った。わたしは古里を失った」と、声を詰まらせる場面もあった。

 一方、22日に自らが代表を務める「被災者健康支援連絡協議会」が設置されたことに触れ、「すべての医療関係者が国の中央機関に意見を述べるという組織ができた」と強調。被災地の医療体制の再構築に向け、政府に対して積極的に提言する考えを示した。

( 2011年04月25日 13:23 キャリアブレイン )

1547名無しさん:2011/04/26(火) 05:15:46

震災被災者向けメール医療相談「Rescue311」
http://iryojinzai.net/684.html
[ 2011/04/22 ]

東日本大震災の被災者向けに、ボランティアの医師がメールによる医療相談を受ける「Rescue311」が注目を集めている。携帯電話のメールでも気軽に相談ができるオンライン医療相談窓口だ。(参考:Q&AサイトのOKWaveに医師など500名が回答参加。震災被災者の健康相談に回答)
「Rescue311」の発起人代表は群馬県立小児医療センターの神経内科部長・椎原隆氏。椎原氏らを始めとするボランティアの医師・医療者が直接メールでの相談に回答する。技術面を支えるのは、ITエンジニアの石川良樹氏、児玉剛氏らの技術チームだ。両氏の提案に賛同したIT関連企業、サンブリッジ(東京都渋谷区)、セールスフォース・ドットコム(米国サンフランシスコ)が企業として協力している。

「Rescue311」による医療相談を受けるには、まず、info@311er.jp へ空メールを送信する。すぐに送信されてくる相談票を記入し、返信。ボランティアの医師・医療者が回答した内容がメールの返信として送られてくる、というシステムだ。「Rescue311」は、避難所に身を寄せる被災者ばかりでなく、震災の被害を受けた人々に遠慮せず幅広く利用してほしいと呼び掛けている。

1548名無しさん:2011/04/26(火) 05:19:47

広島大が「放射能対策基本情報ポータルサイト」を開設
http://iryojinzai.net/681.html

広島大学は19日、放射能に関する正確な情報を、一般に広く伝えるため、「放射能対策基本情報ポータルサイト」を開設したと発表した。広島大学原爆放射線医科学研究所および広島大学緊急被ばく医療推進センターが監修する。基本的な知識についてのQ&Aや、緊急被ばく医療に関する基本情報などを提供している。福島第一原発の事故を受け、西日本ブロックの三次被ばく医療機関である同大は、地震発生の翌日から緊急被ばく対策委員会を設置。被災地での緊急被ばく医療活動を行っている。広島大学公式ウェブサイト上では放射能に関する医療情報も発信してきた。今回のサイト設置は、より広く情報提供することを目指し、大学のウェブサイトから独立したポータルサイトとして開設したもの。日本IBMが提供する震災支援用の無償クラウドサービスを利用している。同大は「本サイトを通して、放射能や緊急被ばく医療に関する理解を深めて頂ければ幸いです。」とコメントしている。

1549名無しさん:2011/04/26(火) 05:24:41

遠隔システムによる被災地医療支援ボランティア「継続ケア・キュアネットワークプロジェクト(C3NP)」が始動
[ 2011/04/25
http://iryojinzai.net/678.html

遠隔システムを利用して東日本大震災の被災者の医療やケアの相談を受けるボランティアプロジェクト「継続ケア・キュアネットワークプロジェクト(C3NP:Continuous Care & Cure Network Project)」が12日、その趣意書を公表した。テレビ電話による無料の遠隔医療相談により、岩手県や宮城県など、甚大な被害を受けた地域の被災者、医療者をバックアップしていく。(参考:東北大、宮古島で携帯端末を使った遠隔医療システム実験)
同プロジェクトの代表は、細田瑳一氏(自治医科大学名誉教授)、代表補佐は金子郁容氏(慶應義塾大学政策・メディア研究科教授)、事務局長は、澁谷恭子氏(エンサイクロメディカ代表取締役)。

榊原記念病院などの医療機関が協力し、特別協賛のNTT 東日本がテレビ電話回線などを無償提供するという。大災害に見舞われた被災者の心と体の健康は、災害直後の直接的なショックを切り抜けた後、むしろ不安や喪失感などに襲われることもあり、中長期的な支援が必要と言われている。同プロジェクトは、遠隔システムにより首都圏のボランティア医師や保健師が、避難所などで暮らす被災者の医療関係の相談を継続的に続けていくことで、被災者に地元での生活を続けたまま安心を取り戻せること。また、それにより現地の医療機関の負担を少しでも減らすことなどを狙いとしている。

1551片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/27(水) 20:12:58
発電所事故の際の病院・学校・介護施設等からの集団避難体制については,再検討する必要がある。
電力会社と国・自治体の緊密な情報交換や,費用負担による設備充実が必要で,それも発電所設置運営のコストに含めるべきだとの考え方もありうる。

福島第1原発 苦渋の90人放置 南西4キロの双葉病院
毎日新聞 4月26日(火)2時35分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110426-00000005-maip-soci

 東京電力福島第1原発の南西約4キロにある双葉病院(福島県大熊町)の患者らが、原発事故を受けた避難中や避難後に死亡した問題で、死者は患者ら約440人中約45人に上る見通しであることが分かった。県は病院に一時90人が放置された点などを調査しているが、災害で医療機関や施設の患者ら全員の緊急避難が困難になる事態は国も想定しておらず、今後も同様の問題が起きる恐れがある。避難の経緯で何があったのか。【藤田剛、茶谷亮、蓬田正志】

【東日本大震災 図説集】各地の被災状況がわかる

 ◇バスで6時間

 県などによると、同病院には東日本大震災発生当時、約340人の入院患者がおり、近くにある系列の介護老人保健施設にも約100人の入所者がいた。津波などの被害はなかったが、電気や水道は使えなくなった。

 震災翌日の3月12日、原発の10キロ圏内に避難指示が出された。病院と施設の自力歩行できる患者ら209人と多くの職員が避難したが、寝たきりの患者らはできない。鈴木市郎院長によると同日、県へ救助を要請した。

 14日早朝。被ばくの有無を調べるスクリーニング検査の会場となっている福島県南相馬市の保健福祉事務所に官邸からファクスが届いた。「要救助者リスト」の中に双葉病院の名があった。

 ほどなく、陸上自衛隊が救出した同病院の患者ら約130人がバスで到着。大半が寝たきりや認知症の高齢者で、具合も悪そうだった。同行の病院職員はおらずカルテもない。副所長の笹原賢司医師(45)は不安を覚えつつスクリーニングをした。午後2時、患者らはバスでいわき市の避難所に向かった。

 いわき市までの直線距離は約70キロだが、バスは途中にある原発を避けて大きく迂回(うかい)。いわき光洋高校に着いたのは約6時間後で、田代公啓校長はがくぜんとした。車中で2人が死亡し、他の患者の多くも点滴を外して失禁していた。同校に医療設備はなく、患者の名も分からなかった。

 体育館にシートや畳を敷き、校内の机を担架にして2時間がかりで患者を運び込んだ。同校に応援に来ていた看護師はカーテンを裁断してオムツにした。15日未明、2人が息絶えた。「助けてください」。校長は地元FMで支援を求めた。

 ◇3日間絶食

 鈴木院長によると、そのころ病院には患者ら約90人と院長ら病院職員4人、警察官、自衛官が残っていた。原発事故は深刻化し、陸自も救出に来ない。自衛官は原発の爆発後、「戻らなければいけない」と病院を離れたという。15日午前1時ごろには警察官から「逃げるしかない」と言われ、患者を残して隣の川内村に避難。同6時にも爆発音があり、警察官から「戻るのはあきらめた方がいい」と諭されたという。県警幹部の一人は「最初の救出の後、自衛隊がまた来るという話があったので待っていたが、来なかった(から退避した)と聞いている」と話した。

 一方、原発近くのオフサイトセンターでは陸自の幹部が焦っていた。救出担当部隊から「双葉病院にはまだお年寄りがいる」と連絡があったのに、行政の職員は「県警から避難は完了したと聞いている」の一点張りだったからだ。15日午前に病院に行くと、院内各所に寝たきりの患者がおり、異臭に包まれていた。幹部は「少なくとも患者一人一人の名前が分かり、カルテがあれば、もっと救える命があったはず」と話す。

 陸自に救出された約90人は同県伊達市や福島市の避難所に向かったが、その前後に計10人が死亡。福島赤十字病院によると、患者は3日間何も食べられずに脱水症状を起こしていた。

1552片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/27(水) 20:13:28
>>1551-1552
 ◇冷え切る体

 いわき光洋高校の患者らはその後、会津地方の病院などを目指した。うち21人が乗ったバスは15日に県立会津総合病院に到着。多くの人の体は冷え切っており、看護師の一人は「危ない人がいる」と叫んだ。同日夜以降、死亡する人が相次ぎ、4月11日までに計6人が亡くなった。

 4人を受け入れた会津若松市内の老健施設でも、当初は看護師が「ばっちゃん、生きてっか」と呼びかけても反応がないほど衰弱していた。1カ月ほどして双葉病院の職員が訪れ、「見捨てたわけではない。連れて行けなかったんです」と原発事故の混乱を口にした。患者の一人は「では、なぜ今まで迎えに来なかった」と怒った。

 ◇みとられず

 4月6日、県警は双葉病院で患者4人の遺体を発見した。遺族の佐藤和彦さん(47)=富岡町=は福島署川俣分庁舎の駐車場で父久吾さん(87)の遺体と対面し、「誰にもみとられずに死んでいったのか」と涙が出た。

 父の行方を捜して避難先の東京から連日、避難所などを訪ねていた。署で会った鈴木院長が差し出した死亡診断書は「3月14日午前5時12分死亡、死因は肺がん」。「本当にがんだけが理由か。なぜ、院内に放置したのか」と尋ねたが、「すいません」と言うだけで詳しい説明はなかった。大半の職員が避難した後、父はどんな状況で死んだのか。佐藤さんは「真実が知りたい」と訴える。関係者によると、死者はこのほかにも相次ぎ、計約45人に上るという。

 ◇対策の想定外

 国は新潟県中越地震などで高齢者らの逃げ遅れが相次いだことを受け05年、自力で避難できない高齢者ら「災害時要援護者」の避難支援ガイドラインを策定、市町村に要援護者のリストアップや避難支援計画の作成を求めた。大熊町は09年4月に同計画を作った。

 だが、想定しているのは在宅の高齢者や障害者。病院や福祉施設の患者・入所者が一斉に施設外への避難を強いられたケースは異例で、「入院患者や入所者は施設で対応してもらうのが基本」(内閣府)だった。大熊町の担当者も「病院側と連絡が取れず、県や自衛隊とも情報共有できなかった。入院患者は想定外だった」と話す。

 双葉病院の鈴木市郎院長は3月17、21日の取材に「原発の爆発があり、病院に戻れなかった。患者を放置したわけではない」と話した。その後は病院関係者を通じ「内部で調査が終わってから話したい」としている。

1553片言丸:2011/04/28(木) 14:09:22
国、作業員の被ばく上限撤廃へ
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201104280087.html

 厚生労働省は27日、通常時は年間50ミリシーベルトと定めている原発作業員の被ばく線量の上限を当面の間、撤廃する方針を固めた。5年間で100ミリシーベルトの基準は維持する。原発作業に従事できるのは全国で7万人余りしかいない。各地から福島第1原発への派遣が相次ぐ中、規定の被ばく線量を超えると、ほかの原発の保守や定期点検に支障が出かねないとして、経済産業省が厚労省に特例的な措置を要請していた。

 しかし、この措置は、過酷な環境下で働く作業員の安全を軽視しているとの批判も出そうだ。

 厚労省は3月15日に省令で、福島の事故の応急対策に限定して緊急時の被ばく線量を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げていたが、通常時の基準は変えていなかった。

 米国も、緊急時の線量上限を民間人で100ミリシーベルト、通常時は年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトとしている。

 東電によると、福島で作業した30人が100ミリシーベルトを超えた。50ミリシーベルトを超えると、ほかの原発で働くことができなくなるため、多くは東電の協力企業側が線量を管理しているという。

 こうした事態に、経産省は電離放射線障害防止規則で定められた「通常年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルト」の基準を緩和するよう厚労省に要請。しかし、厚労省は「100ミリシーベルトを超えると白血病やがんの発生リスクが高まるという医学的な知見もある」として、5年間で100ミリシーベルトの基準は維持することにした。

1555名無しさん:2011/04/29(金) 04:50:09

和田寿郎氏死去 日本初の心臓移植実施
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021501000339.html

 和田 寿郎氏(わだ・じゅろう=日本初の心臓移植手術を実施した札幌医大名誉教授)14日午後1時30分、肺炎のため東京都豊島区の自宅で死去、88歳。札幌市出身。葬儀・告別式は17日正午から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻周子(しゅうこ)さん。

 北海道大医学部を44年に卒業。北大講師、米国留学、札幌医大教授などを経て、77年からは東京女子医大教授も務めた。

 札幌医大第2外科(胸部外科)教授だった68年8月8日未明、北海道小樽市の海岸でおぼれた21歳の大学生の男性の心臓を、心臓弁膜症で入院していた18歳の男性に移植する国内初の心臓移植手術を実施。移植手術を受けた男性は同年10月29日に死亡した。世界では30例目だった。

 この移植に対し、大阪の漢方医らが殺人容疑で告発。嫌疑不十分で不起訴となったが、当時は特殊な医療だった臓器移植の是非を、技術面や倫理面で問う議論をもたらし、日本の臓器移植に大きな影響を与えた。

 東京女子医大退官後の87年に和田寿郎記念心臓肺研究所を開設し所長になった。

2011/02/15 12:55 【共同通信】

1556名無しさん:2011/04/29(金) 05:59:51

和田寿郎氏が死去=国内初の心臓移植実施
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201102/2011021500384

 わが国心臓外科のパイオニアで、国内初(世界で30例目)の心臓移植手術を行った札幌医科大名誉教授の和田寿郎(わだ・じゅろう)氏が14日午後1時30分、肺炎のため東京都豊島区の自宅で死去した。88歳だった。札幌市出身。葬儀は17日正午から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻周子(しゅうこ)さん。
 1944年北大医学部卒。米ミネソタ、オハイオ、ハーバードの各大学で胸部外科を学び、札幌医大に54年、国内初の胸部外科講座を創設、58年に同大胸部外科教授に就いた。77年から87年まで東京女子医大教授を務め、同年、和田寿郎記念心臓肺研究所所長に就任。その後も世界心臓胸部外科学会を創立するなどした。
 札幌医大教授だった68年、日本初の心臓移植手術を心臓異常肥大の18歳の患者に実施したが、83日後に死亡。臓器提供者の「死の判定時期」や手術を受けた患者が移植適応症だったかなどをめぐり、殺人罪などで札幌地検に告発された。
 70年、同地検は嫌疑不十分で不起訴としたが、以来、国内では心臓移植がタブー視され、脳死の定義なども含め、法律が整備されるまでの約30年間、第2例目は行われなかった。
 心臓人工弁の開発でも知られ、小型の「和田・カッター弁」は世界初の人工心臓にも使われた。(2011/02/15-13:38)

1557名無しさん:2011/04/29(金) 06:03:52
>>1555-1556

大きな訃報なのに、なぜか誰も貼っていないので2月の訃報を今日(4月末)補完した次第。

1558名無しさん:2011/04/29(金) 06:12:00
ついでに朝日の記事も貼り付け。


日本初の心臓移植執刀 和田寿郎元札幌医科大教授が死去
2011年2月15日12時30分
http://www.asahi.com/obituaries/update/0215/TKY201102150243.html

 札幌医科大病院で1968年に日本で初めての心臓移植を行い、その是非を巡って強い批判も浴びた元札幌医科大教授の和田寿郎(わだ・じゅろう)さんが、14日午後1時30分、肺炎のため東京都内の自宅で死去した。88歳だった。葬儀は17日正午から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻周子(しゅうこ)さん。

 44年、北海道大医学部を卒業。米ハーバード大などで心臓外科を学び、58年に札幌医科大胸部外科の教授に。68年8月8日、海でおぼれた大学生の山口義政さん(当時21)の心臓を、心臓弁膜症と診断された宮崎信夫さん(当時18)に移植した。心臓移植は、世界でも30例目だった。

 しかし、移植から83日目に宮崎さんが死去。その後、宮崎さんの心臓病は本当に移植をしなければならないほど重症だったのか、山口さんは本当に脳死だったのか、といった疑問が大学内部からも噴出した。68年、殺人の疑いで告発された。マスコミ報道は、称賛から批判に転じた。

 札幌地検は70年、「証拠不十分」として不起訴処分にしたが、数々の疑惑は学会などでも解明されなかった。その後、97年に臓器移植法が施行され、2010年には改正臓器移植法が施行された。これまでに脳死下での臓器提供は122例あった。「和田心臓移植」から心臓移植が再開されるまでに30年余が経過した。

 日本胸部外科学会は89年、「国民各層に移植についての不信感を植え付けることになった」として、「和田移植」が国内での移植医療の定着を阻むきっかけになったとの報告書をまとめた。

 77年に札幌医科大教授から東京女子医大教授に。87年に同大を退任後は和田寿郎記念心臓肺研究所長などを務めた。92年には「脳死と心臓移植 あれから25年」(かんき出版)という手記を出版した。

1559荷主研究者:2011/05/03(火) 00:47:27

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720110419eabb.html
2011年04月19日 日刊工業新聞
東北大など、胃腸薬で視細胞の死抑制−網膜剥離の治療に道

 東北大学の中澤徹准教授や米ハーバード大学などの研究チームは、光を感知する「視細胞」の死を抑える薬の候補分子を発見した。

 網膜剥離が原因で起こる視細胞の死を防ぐため、胃炎や胃潰瘍の治療薬として使われているゲラニルゲラニルアセトン(GGA)に着目。変性したたんぱく質を修復する「ヒートショックたんぱく質(HSP)」を、GGAが眼球中に生成し、視細胞の死を抑えることを示した。既に臨床で利用している薬の中で、網膜剥離が原因で起こる視細胞死を抑える薬剤の発見は初めて。網膜剥離の治療薬の開発が期待できる。

 眼の網膜中には光を感知する視細胞があり、受けた光を視覚情報として脳に伝える。

 マウスにGGAを飲ませると、眼球内にHSPが作られることに着目。網膜剥離を起こしたマウスにGGAを与えると、GGAを投与しない場合に比べ、死ぬ視細胞の数を減らせることがわかった。

1560名無しさん:2011/05/03(火) 01:42:13
塩分摂取による高血圧発症にエピジェネティクスが関与することを解明
  ― 日本人に適した新規降圧薬の開発に期待 ―

塩分の過剰摂取が高血圧をきたすことは良く知られていますが、その機序については多くの不明な点がありました。 このたび、東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 教授 藤田敏郎らの研究チームは、塩分感受性高血圧では塩分摂取過剰による 交感神経活性異常が塩分排泄に関わる遺伝子(WNK4遺伝子)の転写活性を抑制していることを世界に先駆けて明らかにしました。

本研究は血圧に関係するホルモンであるカテコールアミンのナトリウム貯留作用の新たな分子メカニズムを明らかにするとともに、 塩分摂取による高血圧発症の機序解明にもつながる画期的な発見です。 肥満やメタボリックシンドロームでは血圧の塩分感受性が高いことが知られていますが、今回の研究の成果は食塩や肥満などの 環境因子が塩分排泄性遺伝子の転写活性を抑制して、疾病(高血圧)が生じる“エピジェネティクス”の関与を解明したものであり、 新たな視点による高血圧治療薬の開発が期待されます。

本研究成果は、米国の科学雑誌「Nature Medicine」に掲載されるに先立ち、米国東部標準時間4月17日午後1時(日本時間4月18日午前2時)に、 オンライン版に掲載されました。

1562名無しさん:2011/05/07(土) 06:03:59
ネフローゼ症候群の新規リスク遺伝子の発見

東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科/血液浄化療法部 准教授 野入英世らのグループは東京大学医科学研究所、独立行政法人理化学研究所、 福島県立医科大学との共同研究において、ネフローゼ症候群に共通する疾患関連遺伝子を発見しました。研究グループはさらに詳しい機能解析を行い、 この遺伝子が、血液の不要な成分のみを尿として排出する腎臓のフィルター構造の維持に関与していることを明らかにしました。 この遺伝子が高発現だと有害な刺激にさらされた場合、フィルター構造が破綻しやすくなり、ネフローゼ症候群の主な症状である蛋白尿(体に必要な蛋白が尿に漏れ出てしまう)を 発症するリスクを上昇させますが、遺伝子の発現を阻害すると有害な刺激によるフィルター構造の脆弱性は消失し蛋白尿の発症が予防されました。 また、蛋白尿発症後であっても、遺伝子の発現を阻害する物質を投与すると蛋白尿が減少しました。

糖尿病を原疾患とする場合を含めた成人発症ネフローゼ症候群において、これまでに蛋白尿発症の病態に共通するメカニズムは解明されていません。 今回の研究成果が、ネフローゼ症候群に対する新たな治療法や予防法、診断法の開発につながることが期待されます。

本研究成果は、米国の科学雑誌『Nature Genetics』に掲載されるに先立ち、オンライン版(米国東部標準時間3月27日午後1時付:日本時間3月28日午前2時)に掲載されました。

※詳細はリリース文書をご覧下さい。
  リリース文書[PDF: 112KB]

(2011/3/28掲載)

1564名無しさん:2011/05/09(月) 05:15:28
記憶想起は大脳皮質微小神経回路における情報の流れの逆転によっておこる

記憶の記銘・想起は大脳側頭葉の働きです。今回、東京大学大学院医学系研究科 統合生理学の宮下保司教授と竹内大吾特任研究員のグループは、側頭葉皮質内の情報の流れの方向が、刺激を受ける時と思いだす時で逆転することを発見しました。これは大脳皮質神経回路が、皮質内部の信号の流れの方向を目的に応じて自在に操る柔軟性を有する、という精神機能の基礎を明らかにしたものです。
本研究成果は2011年3月18日号のSCIENCE誌に発表されました。

※詳細はリリース文書をご覧下さい。
  リリース文書 [PDF]

(2011/3/18掲載)

1565チバQ:2011/05/10(火) 00:59:28
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110509t13026.htm
エタノール消毒が効かない菌 陸前高田の避難所で確認
 東日本大震災の影響で断水した岩手県陸前高田市内の避難所で、消毒用のエタノールが効かない芽胞(がほう)形成菌が多数確認されたことが8日、静岡県立大の内藤博敬助教(微生物学)の調査で分かった。
 人体への影響が少ない菌がほとんどだったが、感染すれば、体力が落ちた人や高齢者には影響が出る可能性もある。
 被災地では、芽胞形成菌が増殖しやすい断水状態の地域が依然として多く、内藤助教は「断水中のほかの避難所でも同じ状況と考えられる。毒性の強い芽胞形成菌が出てもおかしくない衛生状態にあり、(除菌に有効な)次亜塩素系の消毒も必要だ」としている。
 内藤助教によると、被災地ではエタノールが主原料の手指消毒薬が多く使われているが、芽胞形成菌には無効。水道水で洗い流すか、取り扱いに注意が必要だが学校のプールなどに用いる次亜塩素系の消毒薬を使えば除菌できる。
 芽胞形成菌には傷口に感染する破傷風菌、食中毒を起こすセレウス菌などのほか、無害な菌もある。球状の殻を細胞内に作るため、消毒のほか乾燥や高温などの悪環境下でも生存できる。
 内藤助教らは4月上旬、陸前高田市にある二つの避難所の出入り口14カ所、調理場5カ所、トイレ23カ所で、ドアの取っ手や壁などの表面を拭き取って細菌を採取。調理場とトイレ計28カ所のうち25カ所で、ほかの菌を圧倒して多数の芽胞形成菌を確認した。多くは枯草菌や卒倒病菌などで、病原性が低かった。


2011年05月09日月曜日

1566名無しさん:2011/05/11(水) 04:38:05
ヒト神経細胞のDNA メチル化状態に個人差があることを解明
  ― 精神疾患におけるエピジェネティクスの役割解明へ第一歩 ―

神経細胞におけるDNA メチル化状態は、脳機能に関わる遺伝子の働きと密接に関連しています。 また、ストレスなどの環境要因の作用を受けることから、統合失調症や気分障害といった、 遺伝子と環境要因の相互作用により発症する精神疾患の病態に深く関係していると考えられています。 しかし、脳は、神経細胞の他に多種多様な細胞が混在しており、神経細胞のDNA メチル化状態のみを解析するのは非常に困難でした。

東京大学大学院医学系研究科分子精神医学講座(特任准教授 岩本和也、特任助教 文東美紀)と 理化学研究所脳科学総合研究センター(チームリーダー 加藤忠史)の研究グループは、札幌医科大学、カリフォルニア大学との共同研究により、 微量のヒト脳試料から神経細胞だけを分離し、DNA メチル化状態の詳細な解析を行うことに成功しました。

その結果、神経細胞では非神経系細胞と比べてDNA メチル化状態が大きく異なり、また、より大きな個人差が認められることを明らかにしました。 神経細胞におけるDNA メチル化の個人差の意義は明らかではありませんが、環境要因が作用した結果である可能性が考えられます。 本研究により、DNA メチル化が精神疾患の原因に関与するかどうかについて、精神疾患患者脳試料を用いた研究の道が初めて開かれたことから、 今後精神疾患解明につながると期待されます。

なお、本成果は米科学GenomeResearch 誌5月号に掲載されます。

※詳細はリリース文書をご覧下さい。
  リリース文書[PDF: 234KB]

(2011/5/1掲載)

1567名無しさん:2011/05/11(水) 04:39:11
経口糖尿病薬の副作用による浮腫発症のメカニズムを同定

経口糖尿病薬として知られるチアゾリジン誘導体は、細胞核内の受容体であるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ(PPARγ)に結合し、 代謝に関連する遺伝子の転写を調節してインスリン作用を増強させます。この働きによってインスリン抵抗性が改善し血糖値も下がるため、 糖尿病の治療に広く使用されています。しかし副作用として体液貯留を伴う浮腫を生じることがあり、また心不全が悪化することもあるため、 心機能が著しく低下している場合には使用できません。チアゾリジン誘導体による浮腫発症のメカニズムとして、 腎臓の遠位尿細管ナトリウム輸送体遺伝子の発現が増加することが原因の一つと考えられてきましたが詳細は不明でした。

この度、東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 講師 関常司と 教授 藤田敏郎らのグループは、近位尿細管では遠位尿細管と異なり、 PPARγ に結合したチアゾリジン誘導体が遺伝子転写の調節を介さずに速やかに腎臓のナトリウム再吸収を亢進させることを発見しました (米国雑誌Cell Metabolism オンライン版にて日本時間5 月4 日午前1 時に発表)。 この発見は、これまで主に遺伝子転写調節を介して働くと考えられてきた PPARγ の新たな生理機能を明らかにしたもので、 チアゾリジン誘導体による浮腫発症の予防や、浮腫を起こさない新しい糖尿病薬の開発につながることが期待されます。

※詳細はリリース文書をご覧下さい。
  リリース文書[PDF: 431KB]

(2011/5/4掲載)

1569荷主研究者:2011/05/15(日) 14:12:07

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20110507/CK2011050702000084.html
2011年5月7日 中日新聞
長寿の遺伝子、肥満にも影響 名大大学院グループが米誌に発表へ

 寿命を延ばす働きのある遺伝子(長寿遺伝子)が特定の型をしている場合、肥満になりやすい傾向があることを、名古屋大大学院医学系研究科の丹羽利充教授、●嶋信之教授らのグループが突き止めた。米医学雑誌「トランスレーショナル・リサーチ」に近く発表する。

 肥満形の遺伝子は白人に多く、日本人には少ない。丹羽教授は「白人に比べ日本人が肥満になりにくい体質であることを示唆する研究結果」と話している。

 グループは健康診断の受診者1279人に長寿遺伝子「SIRT1」の遺伝子の型を調査。体脂肪率と遺伝子型の関係を比較した。

 その結果、長寿遺伝子の特定の場所にGアレルと呼ばれる因子を二つ持つ型の人の場合、因子を持たない人に比べ体脂肪率が平均で3・3%高かった。

 遺伝子の別の場所にAアレルという因子を二つ持つ型だと、持たない人より1・5%多かった。これら2種類のパターンは、白人に頻繁に表れる。

 長寿遺伝子はサルやラットの実験で寿命を延ばすことが確認されている。食事のカロリーを制限すると活発に働きだすことが知られている。

    ◇

 丹羽教授が会長を務める第7回国際尿毒症学会が12日から3日間、名古屋市の名古屋国際会議場で開かれる。国内外の研究者ら20人が尿毒症の治療や予防をテーマに英語で議論を交わす。

(中村禎一郎)

 (注)●はサンズイにウカンムリにマユ毛のマユの目が貝

1573チバQ:2011/05/24(火) 22:27:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110524-00000643-yom-soci
学会に「懸念」声明働きかけた厚労省局長ら処分
読売新聞 5月24日(火)15時0分配信

 肺がん治療薬「イレッサ」を巡る訴訟で、厚生労働省幹部らが東京、大阪両地裁の和解勧告に懸念を示す声明を出すよう関係学会に要請し、文案を提供していた問題で、厚労省は24日、「文案提供は行き過ぎだった」として、医薬食品局の間杉(ますぎ)純局長や実際に文案を提供した平山佳伸審議官ら計4人を訓告処分としたと発表した。

 次官や担当課長ら4人については、監督責任を理由に厳重注意とした。

 同省の検証チームの報告書によると、東京、大阪両地裁の和解勧告に対し、医薬食品局は今年1月、勧告拒否の方針を固め、局内の会議でメディア対策として関係学会に声明を出すよう要請することを決定。計6学会に働きかけ、うち3学会には文案も提供した。厚労省は「声明の要請自体は、多様な意見があることを示すためで、問題はなかった」としている。

 同24日に文案の提供を受けた日本医学会などが勧告内容を懸念する声明を公表し、国は同28日、勧告を正式に拒否。訴訟は、大阪地裁で国が勝訴、東京地裁では国が敗訴した。

1576とはずがたり:2011/06/10(金) 12:45:39

被曝による発がんリスクは? 「喫煙や飲酒のほうが心配」
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110609/cpd1106090955007-n1.htm
2011.6.9 09:51

 「ただちに健康への影響はない」と言われても、目に見えないだけに、健康被害が心配になる放射性物質。東大医学部付属病院で放射線治療を担当し、茨城県東海村のJCO臨界事故で被曝(ひばく)した作業員の治療にも携わった中川恵一准教授は、被曝による発がんリスクについて、「日本人は、2人に1人が、がんになる世界一のがん大国。喫煙や飲酒の方がよほど危険だ」と語り、過度の心配をする必要はないという。

 中川准教授によると、被曝が人体に与える影響は「100ミリシーベルトがひとつの目安」。100ミリシーベルトの放射線を浴びた場合、がんが原因で死亡するリスクは最大約0・5%上昇。野菜嫌いの人や受動喫煙と同程度だ。運動不足や塩分の取りすぎは200〜500ミリシーベルト、喫煙や毎日3合以上飲酒した場合は2千ミリシーベルト以上の被曝に相当。「たばこや飲酒による発がんリスクは、被曝と比べものにならないほど高い。この機会にがん対策全体を見直すべきだ」という。

 もともと自然界から年間数ミリシーベルトを被曝している人間の細胞には、放射線で傷つけられたDNAを回復させる機能が備わっている。

 長期間にわたって受ける放射線量が100ミリシーベルト以下ならば、ほとんどが修復される。実際、広島・長崎のデータでも、100ミリシーベルト以下で発がんが増えたというデータはない。ただ、一部の原発作業員のように、短期間に200ミリシーベルト以上を被曝するようなケースについては、「年間20ミリシーベルトを10年浴びたのに比べ、2〜10倍高いリスクとなる可能性がある」と警鐘を鳴らす。

 依然、風評被害が広がる農水産物については「国の食品衛生法に基づく基準値はICRPなどの国際基準を踏まえ、食品ごとに放射性物質の摂取上限が厳しく設定されている。原発周辺に自生する山菜などを食べるのは危険だが、流通しているものについては基準値を下回っており、問題ない」と強調。「汚染を気にして野菜や魚の摂取が減ったり、被曝を恐れてがん検診を受けなかったり、ストレスや運動不足の方ががんのリスクを高める」とする。

 「半減期が短い放射性ヨウ素はほぼ消えた。今、大気中に放射性物質はほとんどない。それ以降は、3月15日までに放出され、雨に溶けて土の表面に蓄積したセシウムからのガンマ線が被曝の原因。公共事業による土壌改良などが必要だ」と話している。

1578荷主研究者:2011/06/11(土) 20:54:15

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/06/20110604t15005.htm
2011年06月04日土曜日 河北新報
宮城沿岸近郊に分院構想 東北大病院有志が提案

 東北大病院(仙台市青葉区)で、東日本大震災で被災した宮城県の三陸沿岸の近郊に「分院」を設ける構想が浮上している。津波で病院や診療所が壊滅的な被害を受けた沿岸部の医療を支えることに加え、大学病院が地震などで被災した際の補完拠点として位置付けたい考えだ。

 震災による地域医療の崩壊や医師の流出を食い止める対策の一つとして、病院内の有志らが提案した。災害時の拠点病院となるよう、海岸線から10キロ以上内陸に設置。太陽光発電や地下水利用でライフラインを確保するなどのアイデアが出ている。

 東北大病院関係者によると、災害医療の研究、教育拠点としての機能も持たせる。救急医療や災害時の感染症、精神医療など、被災地にある東北大ならではの研修プログラムを整備し、若手医師の確保にもつなげたいという。

 東日本大震災では、宮城県南三陸町の公立志津川病院など、県内の7病院が壊滅的な被害を受けた。東北大病院関係者は「被災地は仙台から遠く医療支援が届きにくかった。医師を派遣できる拠点病院を置くことで、安定した人的支援を行えるのではないか」と説明する。

 被災地域の今後の復興計画や街づくりの方向性との兼ね合い、財源の問題など具体的な検討には入っておらず、実現性は未知数という。関係者は「あくまでアイデアの段階だが、有効な考え方の一つではないか」と提案している。

1579荷主研究者:2011/06/11(土) 22:19:06

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1520110531eaas.html
2011年05月31日 日刊工業新聞
東北大・京大、iPS細胞のもと発見

 東北大学の出澤真理教授と京都大学の藤吉好則教授らの研究チームは、さまざまな細胞に分化できるiPS細胞(万能細胞)の元になる細胞を、ヒトの皮膚にある線維芽細胞から発見した。皮膚や骨髄などにあり、神経や脂肪などのいくつかの細胞に分化できる多能性幹細胞「Muse(ミューズ)細胞」から、iPS細胞が作られることを突き止めた。iPS細胞の種細胞と言えるもので、iPS細胞の作製に必要とされていた「再プログラム化」という主流の考え方に一石を投じる成果と言える。

 出澤教授は「体内のMuse細胞を活性化させ、体が本来持つ修復能力を生かせば、心臓や脳などの疾患治療に役立つのでは」と語り、新しい治療法の開発を期待する。成果は米科学アカデミー紀要電子版に31日掲載される。

 Muse細胞はさまざまな細胞に分化できる多能性と、一定の増殖能力を持つ。

1584とはずがたり:2011/06/19(日) 22:36:05

O157中毒:今も元児童30人検診 堺・96年発生
http://mainichi.jp/life/food/news/20110511k0000e040066000c.html

 96年に堺市の学校給食を食べた児童ら約9500人が病原性大腸菌「O157」に感染した集団食中毒で、発生から15年を経た現在も、溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発するなどした約30人の元被害児童が市の検診を受け続けている。先月起きた焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」での食中毒でも20人を超える重症者が出ており、関係者は「長期的な視点でのケアが重要になる」と警告する。

 HUSはO157や、今回の原因菌のO111が出す「ベロ毒素」が赤血球の破壊や血小板の減少を引き起こし、急性腎不全などにつながる症状。人工透析や交換輸血が必要になる場合もある。

 堺市では約790人が入院し、約150人がHUSを発症した。同市は97年度から被害児童らへの検診を開始。市から諮問を受けた診察医らで作る「堺市医師会O157感染症フォローアップ委員会」は追跡を続けてきたが、一度収まったHUSの症状が10年以上たって再発したとする論文があることなどから、07年、市に検診の継続を答申。市は現在も、異常があったり、希望する人を対象に検診を続けている。

 市によると昨年度もHUS発症者19人を含む31人が対象となり、今年3月までに検診を受けた16人のうち7人が治療や経過観察が必要と診断された。

 フォローアップ委員会の委員を務める樋上忍・堺市医師会会長は、HUSは食中毒の発症から約1週間程度たってから併発するケースが多いと指摘。現在進行中の生肉中毒に関し「早急に他の感染者がいないか掘り起こし、重症者は透析などの治療ができる医療機関に収容してHUSの発症に備えるべきだ」と話す。またHUS症状の再発に備え、「被害が広範囲にわたる今回の食中毒は、どこかが責任を持って長期的なフォローアップをしていくべきだ」と指摘している。【内田幸一】

毎日新聞 2011年5月11日 13時38分(最終更新 5月11日 14時24分)

1585とはずがたり:2011/06/19(日) 22:36:20

O157:三重・伊賀で3歳女児が感染死
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110620k0000m040077000c.html

 三重県は19日、同県伊賀市の保育園児の女児(3)が病原性大腸菌O157に感染し死亡したと発表した。感染原因・経路を調べている。同県内でのO157感染症による死亡は統計のある99年以降、初めてという。

 県健康危機管理室によると、女児は14日に腹痛や血便の症状が出たため、同市内の病院などで受診し、16日から入院した。容体が悪化したため17日に津市内の病院に転院したが、19日に毒素が腎臓の毛細血管内の細胞などを壊す溶血性尿毒症症候群を併発し、同日午前5時20分ごろ死亡した。死亡後、17日に採取した便検査でO157感染症と診断された。O157感染症は生肉などを食べて発症することが多いが、女児は10日に少量のすしを食べた以外、生物は食べていないという。【谷口拓未】

毎日新聞 2011年6月19日 21時16分(最終更新 6月19日 21時23分)


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