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食品産業総合スレッド

1荷主研究者:2003/12/07(日) 23:52
製粉、飼料、製糖、製菓、製パン、乳業、ビール、清酒、飲料、製油、冷食そして食品添加物等の食品産業の総合スレッド

1653とはずがたり:2015/12/30(水) 08:34:35

2015.12.29 11:59
アサヒ、米飲料大手を買収へ 500億円規模に
http://www.sankei.com/economy/news/151229/ecn1512290016-n1.html

 アサヒグループホールディングス(HD)が米飲料大手、トーキングレイン(ワシントン州)を買収する方向で検討していることが29日、分かった。健康志向の高まりで世界的に需要が増加するノンカロリー炭酸飲料市場を取り込み、海外事業を強化する狙いがある。買収金額は500億円規模になる見通しだ。

 トーキングレインは、1987年に米シアトルで創業。米国を中心に主力のノンカロリーの炭酸水「スパークリングアイス」などを展開している。

 日本国内の飲料市場は人口減少などの影響で大きな成長が見込めない状況にある。アサヒは、平成23年にマレーシア、25年にインドネシアの飲料会社をそれぞれ買収し、海外展開を進めてきた。ただ、売上高に占める海外事業の比率は1割強にとどまり、3割台に達したキリンHDとサントリーHDに出遅れていた。

 「今後は巨大マーケットの欧米への投資を拡大する」(アサヒ首脳)方針で、欧米地域での買収戦略を加速させる見通し。今回の検討はその一環となる。

 アサヒは29日、トーキングレインの株式取得を含め、新たな資本業務提携についてさまざまな可能性を検討しているとした上で、「現時点で決まった事実はない」とのコメントを発表した。

1655とはずがたり:2016/01/07(木) 10:05:01
マヨネーズの賞味期限、2か月延長…キユーピー
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160106-OYT1T50091.html?from=yartcl_outbrain1
2016年01月06日 18時18分

 キユーピーは6日、「キユーピーマヨネーズ」の一部と、カロリーを抑えた「キユーピーハーフ」の賞味期限をこれまでより2か月延ばし、12か月にすると発表した。

 3月以降に出荷する50グラム〜450グラムの5容量の「キユーピーマヨネーズ」と、1月22日以降に出荷する「キユーピーハーフ」の全商品が対象となる。

 劣化の原因となる酸素を減らす新製法を導入するなどし、賞味期限を延ばしても風味や味が落ちないことを確認したという。賞味期限を延ばすことで、家庭での食品廃棄を減らすことにもつなげる。

1656とはずがたり:2016/01/15(金) 20:05:13
| 2016年 01月 15日 16:41 JST
キリンがSABミラー傘下買収なら協力=サンミゲル社長
http://jp.reuters.com/article/san-miguel-sabmiller-idJPKCN0UT0L8

[マロロス(フィリピン) 15日 ロイター] - フィリピンの複合企業サンミゲル(SMC.PS)のラモン・アン社長は15日、キリンホールディングス(2503.T)が英SABミラー(SAB.L)傘下のビールブランド「ペローニ」と「グロールシュ」の買収を目指すなら協力するとの意向を明らかにした。

アン社長はロイターに対し、傘下のサンミゲル・ビールを通じたペローニとグロールシュの買収に依然として関心があると述べた。既に買収を提案したかどうかは明らかにしなかった。

キリンはサンミゲル・ビールに約50%出資している。

1659とはずがたり:2016/01/23(土) 18:19:06

「クノール カップスープ」29品目を値上げへ 味の素
http://www.asahi.com/articles/ASJ1Q3S2ZJ1QULFA00M.html
2016年1月22日22時38分

 味の素は22日、「クノール カップスープ」シリーズの29品目の価格を、4月1日の納品分から約4〜8%引き上げると発表した。円安の影響で、輸入しているコーンパウダーや野菜の乾燥具材の調達コストが上昇しているため。値上げは1983年以来、33年ぶり。「クノール カップスープ 8袋入り コーンクリーム」の想定価格は税込み460円前後から490円前後になる。

1660荷主研究者:2016/01/31(日) 13:29:57

http://yamagata-np.jp/news/201601/20/kj_2016012000406.php
2016年01月20日10:11 山形新聞
でん六、新工場整備 上山の敷地南側に、来夏稼働めざす

でん六が新工場の整備を計画している蔵王の森工場(中央)の南側敷地。写真左手が国道13号=上山市蔵王の森

 豆菓子メーカーのでん六(山形市、鈴木隆一社長)が、上山市の同社「蔵王の森工場」の南側に新工場を整備することが19日までに分かった。特に加工豆菓子の売り上げを伸ばしており、現在山形市清住町3丁目の本社工場で行っている加工豆菓子の製造ラインを増強する形。新工場整備で、蔵王の森にある工場の総延べ床面積は2倍に拡大する。4月に着工し、来年8月のフル稼働を目指す。

 大規模な新工場の整備は1995年に落成した蔵王の森工場以来22年ぶり。蔵王の森工場がある同社の敷地は約8万6320平方メートルの広さがあり、この中に整備する。

 現在の蔵王の森工場は鉄骨造り2階建てで延べ床面積約9800平方メートル。このほか地下1階・地上3階の管理棟と、物流センターがある。新工場は鉄骨造り3階建てで延べ床面積約9800平方メートル。従来の工場、新工場を合わせると延べ床面積が本社工場より約800平方メートル広く、主力の製造拠点となる。従業員の更衣室などが入る管理棟も西側に増築して1.5倍程度に拡張する。

 完成は来年2月末で、機械設備の移設などを終えて同年8月の全ライン稼働を目指す。新工場稼働を機に省人化、効率化も進める。総事業費はおよそ48億円。

 同社の第62期(2014年4月1日〜15年3月31日)の売上高は前期比6.3%増の198億7930万円。第63期(15年4月1日〜16年3月31日)も、スパイス風味などの種類があるポリッピーや看板商品でん六豆といった豆菓子を中心に売り上げが好調で、決算は過去最高となる約205億円の売上高を見込む。

 鈴木社長は「新しい生産方式も導入したい。将来は現在の1.4倍程度までの生産能力拡大を目指す」と話した。

1663とはずがたり:2016/01/31(日) 20:35:10

アメリカ人どもめ,やっとばかでかさのばかばかしさに気付きよったかw

米炭酸飲料業界、容器小型化で売上減に歯止め
http://jp.wsj.com/articles/SB10116307791432393383204581505280466419442?mod=WSJ_article_EditorsPicks_7
By MIKE ESTERL
2016 年 1 月 28 日 10:55 JST

 米大手炭酸飲料会社は、損失に歯止めをかける方策を見つけた。「量を少なくして値段を高くする」戦略だ。

 データサービス会社ニールセンによれば、2015年(12月26日までの52週)の米国の炭酸飲料の店舗売り上げは量ベースで減少したが、ドル(金額)ベースでは0.1%減の265億9000万ドル(約3兆1500億円)と微減にとどまった。これは2012年以降、最も良い業績だという。

 業界オブザーバーの中には、金額ベースの売上高は昨年、微減ではなくわずかに増加したと考える向きもいる。

 業績が改善したのは、各社が炭酸飲料を「special treat(特別の楽しみ)」としてマーケティングに尽力しているためだ。米国の消費者を小型容量の7.5オンス缶と8オンスボトルに誘導し、オンス当たりの価格を引き上げたのが一因だ。

 コカコーラ社北米担当のサンディー・ダグラス社長は11月の投資家向け会議で、「お母さんたちは子どもにtreat(楽しみ。ここでは炭酸飲料)を与えたいのだが、余りに多く与えるのを好まない」と述べた。

 「量を少なくして値段を高くする」という戦略上のシフトは、2013、14両年を通じ値引きで顧客を呼び戻そうとして失敗したのを反省した動きだ。昨年、販売量は再度減少(ニールセンによれば2.2%減少)し、11年連続の減少となった。これは、顧客が肥満や人工甘味料を懸念していることが背景にある。

 調査会社ギャラップの昨年7月の世論調査によれば、炭酸飲料を避けようと努力していると答えた米国人は60%強となっている。新たな米国飲食摂取ガイドラインは、添加糖分の一日当たり摂取量の上限を約200カロリーとした。20オンスボトルのレギュラーコーク1本よりも40カロリーほど少ない量だ。

 業界リーダーのコーク(コカ・コーラ)は、消費者向けに小型サイズを売り込むのに最も熱心だ。同社は昨年1-9月の比較的小型の容器入りの売上高が15%増加したと述べている。一方、昨年の比較的大型の容器入りの売上高は米国総売上高の約85%にとどまり、2011年の90%を下回っている。店頭でコークを大型容器で買えば、コストは通常の場合少なくなる。

1664とはずがたり:2016/01/31(日) 20:35:25
>>1663-1664
 ライバルのペプシコは、12オンス缶パックと、0.5リットルおよび2リットルボトル(これらは大幅値引きされるのがしばしばだ)の業界全体の売上高は2011年以降、年率2.6%減少していると述べている。同社によれば、比較的小型のパッケージ(オンス量は通常少なめ)は同期間中に年率1.8%増加した。

 アトランタのスーパーマーケット、パブリックスでは、12オンスのコーク缶が12パックで5.29ドル。1オンス当たり3.67セントとなっている。これに対し、7.5オンス缶8パックは3.99ドルで、オンス当たり6.65セントと2倍近くだ。

 ファストフードチェーンは顧客の選好の変化に対して値引きで対応している。

 金融サービス会社エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジャック・ラッソ氏は「現在の環境下で値上げするのは注意が必要だ。顧客が節約しているからだ」と述べた。

 しかし、これまでのところ炭酸飲料業界の容器小型化戦略は、大手のコーク、ペプシ、そしてドクター・ペッパー・スナップル・グループ(3社で米炭酸飲料市場の90%を占める)には奏功している。彼らは昨年、炭酸飲料価格を各種機関の推定で2-3%引き上げることができた。通常、値上げされると、割安なプライベートラベル・ブランドが市場シェアを拡大するのだが、昨年はそうではなかった。モルガン・スタンレーによれば、プライベートラベル売上高は3%減少したという。

 ある面で、炭酸飲料業界は20世紀初頭のルーツに戻りつつあると言える。ボトルが通常6オンス前後で、ポップ(炭酸飲料)が「特別な日のための楽しみ」だった時代だ。セブンイレブンがコンビニで32オンスの「ビッグ・ガルプ(がぶ飲みサイズ)」を打ち出したのは1976年になってからだ。

 ここに来て、米国の炭酸飲料愛飲者たちは「消費量を減らしたいが、お気に入りのブランドを今なお楽しんでいる」とドクター・ペッパーのマーティ・エレン最高財務責任者(CFO)は言う。ドクター・ペッパーは今年、7.5オンス缶を全国的に売り出す。12オンス缶に代わるものとして打ち出した8オンス缶の代替だ。7.5オンス缶は1本当たり約95カロリーで、12オンス缶の150カロリーを大幅に下回っている。

 エレン氏は、消費者に「少量で多額を負担してもらう」のは持続可能という現行の考え方を代表しているという。なぜなら、割高であっても、炭酸飲料は依然として「cheap treat(安上がりに楽しめるもの)」だからだ。

1665とはずがたり:2016/02/01(月) 22:19:09

2016.1.9 10:35
アサヒ、欧州老舗ビールブランドの買収検討 総額4000億円規模か
http://www.sankei.com/economy/news/160109/ecn1601090020-n1.html

 アサヒグループホールディングスが、欧州で2つの老舗ビールブランドの買収を検討していることが9日、分かった。対象はイタリアの「ペローニ」とオランダの「グロールシュ」で、来週末にも締め切られる入札に参加するとみられる。国内ビール市場の縮小が続く中、アサヒは海外市場の開拓を急いでおり、欧州2ブランドの買収により、手薄だった欧州事業の強化につなげる狙いだ。

 アサヒのほか、スペインのビール大手マオウ・サンミゲルや、投資会社のKKRやシンベンなども買収に関心を示しており、買収総額は4千億円規模に達するとの見方も出ている。

 ペローニは1846年、グロールシュは1615年に創業した老舗で、いずれもビール世界2位の英SABミラーが保有している。

 SABミラーは昨年11月、ビール世界首位のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)に買収されることが決まり、独占禁止法に抵触する恐れがある国・地域で資産売却を進めている。

1666とはずがたり:2016/02/01(月) 22:22:56

2016.1.8 05:00
アサヒが王者サントリー抜き首位に 因縁のノンアルコールビール市場で
http://www.sankei.com/economy/news/160108/ecn1601080006-n1.html

 平成27年のノンアルコールビール市場で、アサヒビールがサントリービールを抜いて首位に立ったことが7日、分かった。「ドライゼロ」などを展開するアサヒが前年比約16%増の734万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と伸びた一方、4年連続でトップの「オールフリー」を擁するサントリーは約3%減の696万ケースにとどまった。

 ノンアルコールビール市場は健康志向を追い風に伸びているほか、メーカーにとっても利益率が高いことから競争が激しくなっている。両社の間では、ノンアルビールの製法特許をめぐる訴訟も続いている。

1667荷主研究者:2016/02/07(日) 10:59:22

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160121/bsc1601210500017-n1.htm
2016.1.21 06:36 Fuji Sankei Business i.
コカ・コーラ、世界共通の新ブランド戦略 炭酸飲料離れ阻止へ

刷新したコカ・コーラをPRするティム・ブレット社長(中央)ら=20日、東京都港区【拡大】

 日本コカ・コーラは20日、世界共通の新ブランド戦略を展開すると発表した。200以上の国・地域で「コカ・コーラ ゼロ」「ライト」などコカ・コーラブランドを一括して訴求する「ワンブランド戦略」を打ち出すのが柱で、グローバルベースでマーケティングキャンペーンを実施するのは7年ぶり。同日、東京都内で会見したティム・ブレット社長は「今回のキャンペーンを展開することで、必ず成長につなげる」と意欲を示した。

 新ブランド戦略では、世界共通のテレビコマーシャルを放映するほか、コカ・コーラボトルのパッケージも刷新する予定だ。また、販促キャンペーンの一環として、コカ・コーラグループグループマネージャーの助川公太氏は「スーパーマーケットや携帯電話販売店などで年間100万〜200万本のサンプルを配布する」との方針を明らかにした。

 コカ・コーラが新たなブランド戦略を展開する背景には、消費者の炭酸飲料離れが進んでいることがある。健康志向の高まりを背景に、世界的に甘い炭酸飲料の売れ行きが減少している。この傾向は日本国内でも顕著になっている。

 飲料総研によると、国内の炭酸飲料市場は2013年の2億8000万箱をピークに、14年が2億7850万箱、15年が2億7700万箱と減少傾向が続いている。今後についても「炭酸飲料は不健康飲料の代名詞となっており、今後も減少傾向が避けられない」(飲料総研の宮下和浩取締役)と冷ややかな声も少なくない。

 日本コカ・コーラによれば、「ブランドへの好意度は低くないが、コカ・コーラの購買から遠ざかっていたというユーザーが多い」としており、新ブランド戦略の推進でコカ・コーラのてこ入れを図る。

1668荷主研究者:2016/02/07(日) 11:03:24

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00371969?isReadConfirmed=true
2016年1月22日 日刊工業新聞
キリンHD、コスト引き下げ 飲料原料、一括調達

取手工場のビール生産ライン。原料は麦芽由来のモルトとホップだ

 キリンホールディングス(HD)は豪州や南米など海外子会社を持つ強みを生かし、グループ企業のキリンを通じて国内外の飲料原料や容器材料の一括調達を図る。2016年中にまずビール原料のモルトから試験調達、状況や効果をみて17年以降、ビール・飲料の他原料やペットボトル原料の樹脂、缶材のアルミ地金などに拡大する。コストを引き下げ、体力競争の中で生き残る狙い。

 ビール業界では世界1位のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブが2位の英SABミラーを買収しシェア3割を狙うなど、規模拡大による体力競争の動きが続いている。キリンは国内ビール大手の中では海外展開で先行しており、この利点を生かす。

 海外子会社は豪州ライオンやブラジルキリン、ミャンマー・ブルワリーなどがあり、フィリピンのサンミゲルビールにも半分弱を出資している。ホップは品種や地域ごとに香りが違うため大量調達効果は小さいが、発芽大麦を乾燥したモルトでは利点があるとみて、調達先との契約期間が切れるのを待って、一括契約に切り替える。

 海外子会社との原料価格情報交換はこれまでも行っているが「相場や取引相手に関する情報交換が主で、数量をまとめた調達はしていない」(キリンの原田昌起執行役員調達部長)。

 キリングループが買い付けるモルト数量は年間30万トンに達し、麦芽率が低い発泡酒などがある関係で国内より海外子会社の量が多いという。為替や国際相場の動向も見ながら検討を進める。

(2016年1月22日 建設・エネルギー・生活2)

1672とはずがたり:2016/02/07(日) 17:25:50
日本一の純米大吟醸「獺祭」の逆転発想
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%B8%80%E3%81%AE%E7%B4%94%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E5%90%9F%E9%86%B8%E3%80%8C%E7%8D%BA%E7%A5%AD%E3%80%8D%E3%81%AE%E9%80%86%E8%BB%A2%E7%99%BA%E6%83%B3/ar-BBp2LGn
プレジデントオンライン
4日前

日本一の純米大吟醸「獺祭」の逆転発想: 旭酒造社長 桜井博志(さくらい・ひろし) 1950年、山口県生まれ。73年松山商科大学(現・松山大学)卒業後、西宮酒造(現・日本盛)に入社。76年旭酒造に入社。79年旭酒造を退社、石材卸業を興す。84年父の急逝で旭酒造に復帰。「獺祭」を開発。2000年海外販売を開始。c PRESIDENT 旭酒造社長 桜井博志(さくらい・ひろし) 1950年、山口県生まれ。73年松山商科大学(現・松山大学)卒業後、西宮酒造(現・日本盛)に入社。76年旭酒造に入社。79年旭酒造を退社、石材卸業を興す。…
売上高はこの30年間で約40倍。山口県の山奥にある酒蔵に、愛飲家が押し寄せている。お目当ては日本酒「獺祭(だっさい)」。「純米大吟醸酒」として日本一の出荷量を誇り、世界20カ国に輸出されている。200年以上の歴史をもつ酒蔵は、なぜ生まれ変わったのか。その挑戦とは――。

【弘兼】海外でもワインの代わりに飲まれるようになっていますね。日本酒の輸出額は年々伸びていて、2013年には100億円を超えました。さらなる成長が期待されています。

【桜井】当社の純米大吟醸酒「獺祭」も、海外での売り上げが伸びています。世界に日本酒のよさを訴えたいですね。

【弘兼】旭酒造は、私の出身地でもある山口県・岩国市の酒蔵です。1770年から続く老舗ですが、長男として家業を継ぐことを考えるようになったのはいつ頃からですか。

【桜井】高校生ぐらいのときには「自分が家業を継ぐのだろうな」と意識するようになりました。

【弘兼】松山商科大学(現・松山大学)を卒業した後、大手の西宮酒造(現・日本盛)に入社されています。

【桜井】修業のつもりで、家業は隠して働きました。普通、酒蔵の息子が入社すると、製造に配属されるのですが、ぼくは一般応募で入社していますから営業に配属されました。

【弘兼】3年半の「修業」の成果は。

【桜井】とても勉強になったのですが、その分、実家に帰ってからは、父親とぶつかるようになりました。

【弘兼】大手のやり方を知り、お父さんの仕事ぶりに対して、改革すべき点が目につくようになったのですね。

【桜井】親にしてみれば、「まだ何も知らない若僧のくせに」とおもしろくない。1年半で、「明日からおまえ、会社に来んでええ」と勘当されました。

【弘兼】仕事はどうしたんですか?

【桜井】自分で「櫻井商事」という石材卸業の会社を興しました。父親は「そのうち詫びを入れてくるだろう」と思っていたのかもしれません。しかし、年商が2億円程度まで拡大するなど起業はうまくいきました。

【弘兼】それからの親子関係は。

【桜井】結局、最後まで修復できませんでした。父親が1984年に急逝し、私は旭酒造に復帰しました。

【弘兼】日本酒の「冬の時代」ですね。

【桜井】はい。当時の看板商品「旭富士」の生産量は10年で3分の1に減っていました。しかも旭酒造は岩国市内に4つある酒蔵のなかで4番手。酒屋では大幅な値引き販売が常態化していました。経営状況は惨憺たるもの。そして最大の問題は「値引き」を疑わない風土でした。

【弘兼】負け癖が社内に蔓延していた。

【桜井】最初は本当に苦労しました。「自分なら立て直せる」と考えていましたが、いくらやってもうまくいかない。死亡保険金を目当てに自殺しようかと思い詰めた時期もありました。でも、死ぬ前に、やれることをやってみよう。目の前の常識を疑い、新しい挑戦をしてみよう。そう考えて挑戦したのが「獺祭」でした。

1673とはずがたり:2016/02/07(日) 17:26:04

伝統ある名前を捨てて「負け癖」を叩き直す
純米大吟醸「獺祭」の出荷が始まったのは、1990年のことだ。旭酒造は、山口県岩国市周東町獺越(おそごえ)にある。桜井は以前から地名の「獺越」を取り入れたいと考えていた。あるとき司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』のなかで正岡子規の「獺祭書屋主人」という俳号をみつける。桜井はここから、新しい酒を「獺祭」と名付けた。純米大吟醸は小規模な仕込みでしか造ることができない。地元で4番手の小さな酒蔵という不利を、強みに変える挑戦だった。

【桜井】日本酒が売れなくなったのは、日本酒に求める機能が変わっていたにもかかわらず、酒蔵がそれに対応してこなかったからです。私はある先輩からこんなことを言われました。「昔は花見のとき、みんな酒を飲んで動けんようになって、辺りに転がっていた。最近は素面(しらふ)で帰る。日本酒が売れないのは当たり前だ」。… もう50年以上前ですが、ぼくらが小学生の頃、2級酒1升が約500円でした。それは大工や左官といった職人さんの日当とほぼ同じ。いまなら2万円ぐらいでしょうか。だから大酒飲みは、並外れた浪費家でした。いまとは感覚が違いますね。

【弘兼】日本酒はぐっと手頃な飲み物になりましたが、酒の種類は大幅に増え、飲み方も変わりました。

【桜井】日本酒に求められる機能が変わっているのだから、以前と同じように量を飲んでもらうことを前提とした経営では生き残れません。ほろ酔いでも楽しめる酒を造ろう。そう思って挑戦したのが「獺祭」です。

【弘兼】いい名前ですね。「ダッサイ」は外国人にも発音しやすい。

【桜井】最初は「変な名前だ」と冷ややかな反応が多かったんですよ。

【弘兼】「旭富士」という伝統のある名前にはこだわらない、と。

【桜井】同じ名前を使えば、負け癖のついた商習慣を引きずることになります。そうすれば、値引きをしたり、豪華な化粧箱に入れたり、中身以外での勝負になってしまう。新しい酒では中身で勝負したかった。だから箱やラベルはできるだけ素朴でシンプルなものにしました。

【弘兼】桜井さんの考え方は常に合理的ですね。醸造所を訪ねたとき、4階建てのビルだったので驚きました。日本酒の酒蔵といえば、歴史ある木造の建屋に、古めかしい木樽がある、というイメージがあったからです。ところが、獺祭の醸造所はまさに「工場」。ビルの中は空調で気温や湿度が管理されていて、製造工程はかなり機械化されています。至るところにセンサーがあり、醸造途中の酒の温度がグラフで貼り出されていました。なにより驚いたのは、酒造りの職人である「杜氏(とうじ)」がいない。

【桜井】「杜氏」の廃止は、やむをえず行ったことなんです。獺祭が少しずつ売れるようになり、会社の将来のことを考える余裕ができました。当時の課題は杜氏の高齢化でした。杜氏はいわば季節労働者。就労環境が不安定なため、若い人は杜氏を志さなくなっています。

【弘兼】一般的に日本酒は冬に仕込みますから、杜氏は冬しか仕事がない。かつては夏に農業、冬に杜氏の仕事をしていたといいますね。

(1)4階建ての本蔵の左手で、新しい本蔵の建て替えが進む。12階建て(2015年4月に完成)。(2)精米後の米の「洗米」は手作業だ。(3)蒸した米は冷まされ、「麹造り」に進む。(4)麹造りは二昼夜半、手作業で行われる。(5)仕込み。醗酵室は年間を通じて5℃に設定されている。(6)発酵期間は最大50日間。(7)瓶詰め。酒は冷たいまま瓶詰めされ、65℃まで一度温め、打栓した後に20℃まで急冷する。この「冷温瓶詰方式」では酒の香りを逃がさずに済むという。

教科書通りに造ると杜氏より美味くなった

【桜井】年間を通じて杜氏に働いてもらうにはどうすればいいか。冬は日本酒を仕込みますから、夏は地ビールを造ってもらえばいい。そう安直に考えて、99年に地ビール工場とレストランを造りました。しかし開業してみると、まったく商売にならない。レストランは3カ月で閉店。約2億円の損失だけが残りました。

【弘兼】たった3カ月で撤退を判断するとは、さすがに素早いですね。

【桜井】いえ、それぐらい厳しかった。当時の年商が約2億円でしたから。途方に暮れていると、今度は経営危機の噂を聞きつけた杜氏たちが、ほかの酒蔵に移ってしまったんです。

【弘兼】酒蔵なのに、杜氏がいない。

1674とはずがたり:2016/02/07(日) 17:26:16

【桜井】実はそれ以前から杜氏との関係はよくありませんでした。私が酒造りにいちいち口を挟むからです。

【弘兼】酒蔵の主人といえば、いわば「旦那さん」。酒造りは杜氏に任せて鷹揚に構えた人が多いですね。

【桜井】私は「こんな酒造りはおかしい」と思っていました。酒蔵こそが、酒造りのすべてに責任を持つべきです。だから、現場にも顔を出して、細かく指示していました。

【弘兼】杜氏からすれば、自分たちの仕事に口を出す嫌な奴ですね。

【桜井】ええ。経営危機のときに、自問自答を重ねました。「私はなにをやりたいのか」。答えは明らかでした。「いい酒を造りたい」。これからは杜氏に遠慮せず、思う通りにやってみよう。そこで社員と相談して酒造りに挑むことにしました。

【弘兼】杜氏がいなくても、酒は造れるんですか。

【桜井】日本酒の造り方はシンプルです。私たちは教科書に書かれている通りに純米吟醸酒を造ってみました。そうすると、おもしろいことに明らかに味がよくなった。特に製造量の多い手頃な品種で違いがでました。

【弘兼】職人の経験や勘よりも、基本に忠実なほうがいい酒になった。

【桜井】このときから、徹底した数値管理に基づく酒造りが始まりました。

(1)東京・京橋にある「獺祭バー23」では、直販も行っており、蔵元からの入荷日には行列ができる。(2)陳列されたものはすぐに売れてしまった。(3)店内の様子。(4)最高級品「磨き その先へ」は1本3万円(税別)。

「幻の酒」のままでは顧客は離れてしまう
「杜氏のいない酒造り」を支えるのは徹底した数値管理だ。酒米の外側の50%以上を磨いて造ったものを「大吟醸」と呼ぶが、獺祭の場合、最大の売れ筋である「磨き2割3分」では、77%も磨いた芯の部分だけを使う。精米には7日間、計168時間をかける。また磨いた米に水を吸わせる「洗米」では、米の質や気候に応じて、秒単位で吸水時間を変える。1袋15キログラムずつに分けて、手作業で時間を管理している。吸水が終わった米は蒸され、約1カ月の発酵を経て、酒となる。発酵場所は空調完備の「工場」だ。このため1年を通じて酒造りができる。
【弘兼】現在、獺祭は20カ国で販売されています。特にニューヨークとパリで人気だと聞きました。どのように海外に進出したのですか。

【桜井】販売業者には最初にこう伝えました。「我々は獺祭を売る覚悟がある。売れるまで引き下がらない。できるかぎり努力する。だが、それでも売れなかった場合は、取引する相手を代える。売れなくてもずるずると付き合うことはない」。

【弘兼】品質への自信があるからできる方法ですね。これでは相手は必死にやらざるをえない。桜井さんは非常に交渉力がありますね。

【桜井】これしか知らないだけなんです。安くすれば売れる、というのは嘘です。もう二度とやりません。

【弘兼】2015年には地上12階建ての「本蔵」が完成、生産能力は年間9000キロリットルと約3倍になりました。すこし意地の悪い質問になりますが、獺祭は手に入らない酒だから価値がある、という見方もあります。量が増えると、価値が下がる恐れはありませんか。

【桜井】日本酒業界は希少性にとらわれすぎだと思います。「幻の酒」という言葉がありますよね。しかし、3回に1度ぐらいは手に入らないと、本当の幻になってしまう。供給が続かなければ、ブランドは維持できません。「いい酒」は希少だから価値があるのではなく、おいしいから価値があるのだと思います。

【弘兼】寿司やラーメンだけでなく、「和食」が世界無形文化遺産になるなど、日本の食文化全体への関心が高くなっています。そのなかでも日本酒は海外で花開く可能性が高い。

1675とはずがたり:2016/02/07(日) 17:26:36
>>1672-1675
【桜井】日本酒が世界でブレークスルーを迎えようという時期に、酒蔵の社長を務められるのは、とても幸せなことです。しかし、この状況に慢心するつもりはありません。大切なことは挑戦すること。守りに入れば、お客様は離れてしまう。チャレンジを続けている間は、お客様はついてきてくださると思っています。「いい酒」を造って、世界中の人たちに日本酒のよさを訴えたいですね。

弘兼憲史の着眼点
▼「1人1本」に客が殺到、それでも品薄が続く理由
山口県岩国市出身の私にとって、獺祭は故郷の酒でもあります。とはいえ、旭酒造のある周東町獺越は、岩国市内からかなり離れています。岩国駅から1〜2時間に1本という「岩徳線」で約40分、最寄りの周防高森駅からは、さらに車で山道を走ること15分。

以前、私が酒蔵を訪れたとき、辺鄙な山道にもかかわらず、車通りがあることに気がつきました。獺祭のファンが貴重な1本を手に入れるために、酒蔵に併設されている直売所まで訪ねてくるのです。ひとりでも多くの人に飲んでもらおうと、販売は「1人1本」に制限していますが、週末になると昼過ぎにはすべての商品が売り切れてしまうそうです。

この対談が行われた東京・京橋の「獺祭バー」でも事情は同じでした。バーの入り口横にはガラス張りの冷蔵庫があります。もともとは酒瓶が並ぶことで、「壁」になることを想定していたそうですが、蔵元から入荷するたびに売り切れてしまうので、「壁」ができません。

獺祭が品薄なのは、生産能力の問題だけではありません。材料となる高級酒米「山田錦」の確保が、年々、難しくなっているという側面もあります。

桜井さんによると、山田錦の生産量は、すべての米のなかでわずか3%。その量も減少傾向にあります。山田錦の名高い生産地でもある兵庫県の場合、JAの取扱量は1993年には33万俵だったものが、現在では17万俵と、この20年で約半分に落ち込んでいるそうです。

▼食用米と酒米を混同「減反廃止」を急ぐべき
山田錦の生産量が減っている原因は、日本酒離れだけではありません。最大の原因は米の「減反」です。「減反」とは、国が農家ごとに米の生産量を割り当てて価格を維持する生産調整の仕組みです。私は『会長島耕作』で、日本の農業政策のあり方を論じてきました。本来、農家は山田錦をつくったほうが儲かります。普通の食用米よりも、酒米のほうが買取価格は高いからです。しかし減反政策の影響から、事実上、多くの農家は栽培する作物を自由に選べませんでした。

桜井さんは山田錦の自社生産を試みたこともあったそうです。そこは「餅は餅屋」でした。「我々の山田錦と、農家の『特A』の山田錦とでは、味が違う」。

2013年11月、安倍首相は、5年後を目途に減反政策を廃止する、と発表しました。私は大賛成です。今年からは、酒米の増産分はいちはやく減反の対象外になりました。次第に酒米の生産も増えることでしょう。日本酒には大きな可能性があります。「いい酒」は日本食と共に、世界へ広がるはずです。

弘兼憲史(ひろかね・けんし)
1947年、山口県生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、松下電器産業(現・パナソニック)勤務を経て、74年に『風薫る』で漫画家デビュー。85年『人間交差点』で第30回小学館漫画賞、91年『課長島耕作』で第15回講談社漫画賞、2003年『黄昏流星群』で日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年紫綬褒章受章。

1676荷主研究者:2016/02/11(木) 14:23:03

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201602/20160204_11026.html
2016年02月04日木曜日 河北新報
<水産加工団地>宮城・名取 新たに3社進出

 宮城県名取市は3日、東日本大震災で被災した閖上地区の水産加工団地(第2期)に進出する3事業者に「事業主体選定通知書」を交付した。新年度に施設建設に着手し、早ければ2017年3月の操業開始を目指す。

 新たに進出が決まったのは「ライジン」(名取市閖上)「理研食品」(本社工場・多賀城市)「海祥」(仙台市若林区)の3社。いずれも工場が被災し、閖上で再建を図る。名取市の公募に応じ、事業計画審査会で選定された。

 市役所で交付式があり、佐々木一十郎市長が各社代表に選定通知書を手渡した。ライジンの佐々木圭亮代表取締役は「閖上漁港の漁獲物を確保し、地場産業の活性化につなげることが目標」と抱負を語った。

 市は国の補助金を活用し、災害危険区域となった閖上3、4丁目に約4万平方メートルの水産加工団地を整備。事業者には施設建設費の8分の7を上限に市から補助金を交付される。第1期の公募で6事業者の進出が決まっており、3月にも一部操業が始まる予定だ。

1677とはずがたり:2016/02/12(金) 18:31:38
バーバリー(マッキントッシュは憶えてたけどバーバリーはど忘れして出てこなかったw)みたいなもんか。

「ヤマザキナビスコ」、ライセンス契約終了で社名変更へ 「オレオ」「リッツ」など製造終了
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160212-00000064-zdn_n-sci
ITmedia ニュース 2月12日(金)15時34分配信

「ヤマザキナビスコ」、ライセンス契約終了で社名変更へ 「オレオ」「リッツ」など製造終了
ヤマザキナビスコは「オレオ」「リッツ」などの製造を終了=同社サイトより
 山崎製パンは2月12日、子会社のヤマザキ・ナビスコが「ナビスコ」ブランドのライセンス契約を終了し、社名を「ヤマザキビスケット」に9月1日付で変更すると発表した。「オレオ」「リッツ」などの同社での製造は終了するが、「チップスター」など自社ブランド製品は今後も製造販売を続ける。

【「オレオ」などはモンデリーズが国内販売を継続】

 オレオとリッツ、クラッカー「プレミアム」は9月からモンデリーズ・ジャパンが国内販売を引き継ぐ。モンデリーズ・ジャパンはナビスコブランドを持つMondelez Internationalの日本法人で、「クロレッツ」や「リカルデント」などを販売する。ヤマザキ・ナビスコに対し、「ナビスコ製品の製造・販売を行ってきており、ブランド認知への多大な貢献をしてきてくださったことに大変感謝しております」とコメントしている。

 ヤマザキ・ナビスコは1970年に山崎製パンと米Nabisco、日綿実業(現・双日)の合弁会社として設立し、ナビスコブランドの製品を生産。88年にNabiscoから株式を買い取り、子会社化。現在はNabiscoを傘下に持つMondelez Internationalからライセンスを受け、赤い三角のNabiscoマークが付いたオレオとリッツ、「プレミアム」「チップスアホイ」の4ブランドを製造販売してきた。

 同社によると、ライセンス契約は8月末の契約満了をもって終了。社名を変更した上で菓子事業を継続する。ライセンス契約の終了に伴い、オレオ、リッツなど4ブランドは8月末で製造を終了、在庫販売をへて同社からは終売とする。

 2017年12月にはオレオなど4ブランドの類似製品の製造販売制限が解除されるため、今後は競合品の開発を視野に新製品を発売していくという。また、ライセンス契約で制限されていた海外事業に取り組み、東南アジアなどへの自社商品を展開していく計画だ。

 山崎製パンの2015年12月期は売上高が1兆271億円。そのうちヤマザキ・ナビスコは367億円を計上し、東ハト(247億円)とともに同社グループの製菓事業を担っている。

1678とはずがたり:2016/02/13(土) 15:51:29
キリンがウイスキー輸出へ…欧州に「富士山麓」
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20160212-567-OYT1T50185.html
09:53読売新聞

キリンがウイスキー輸出へ…欧州に「富士山麓」
「ジャパニーズウイスキー」は訪日外国人客にも人気が高い(8日、東京都千代田区のビックカメラ有楽町店で) 【読売新聞社】
(読売新聞)
 キリンビールが主力ウイスキー「富士山麓」を2016年中にも輸出することが12日、わかった。

 キリンがウイスキーを輸出するのは初めてとなる。欧米を中心に「ジャパニーズウイスキー」の人気が高まっており、海外展開で先行するニッカウヰスキーやサントリーホールディングスなどを追い上げる考えだ。

 輸出先は当面、欧州になる見通しで、16年は数百ケース(1ケース=12本入り)規模を計画している。まずは現地の飲食店などを中心に販売して知名度を上げる。

 キリンは、富士山麓を3月に刷新する。たるで熟成させた甘い香りを強調し、容量もこれまでより100ミリ・リットル増量した。海外で一般的な700ミリ・リットルとして、輸出に備える。

1679名無しさん:2016/02/14(日) 17:02:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160214-00010001-doshin-life
レシピのネット転載、料理研究家ら困惑 「モラルの問題」
北海道新聞 2月14日(日)13時3分配信

 料理の材料や調理法を書いた料理研究家らのレシピが、インターネット上のブログなどに無断で転載されるケースが増えている。料理教室などで教えたレシピが不特定多数に公開されることに、料理研究家らの間では困惑が広がる。レシピは著作権保護の対象にならないケースが多いものの、「許可なく転載するモラルの無さが問題」との指摘も出ている。

「悪気はないのでしょうが…」
 「悪気はないのでしょうが…」。函館の40代の料理講師は以前、自身の教室で教えたレシピの詳細を生徒のブログに無断で転載されたことがある。「お金をもらって教えているレシピを誰でも見られるようにされると、他の生徒にも申し訳ない」と、すぐに削除してもらった。

 ネット上に自分のレシピが公開されたことがある函館の料理研究家、後藤るみ子さん(43)は以後、料理教室の生徒に「ネットに掲載しないで」と要請。レシピを書いた紙にも「無断転載不可」と記すなどの防御策を講じている。

 知的財産に詳しい安藤誠悟弁護士(札幌)は「材料や分量、作り方を定型的な表現で記したレシピは、著作権で保護する著作物とはみなされない」と話す。

 著作権法では、著作物を「思想・感情を創作的に表現したもの」と定義する。料理のアイデア自体には適用されず、文章で表現したとしても「○分煮る」「焦がさないよう焼く」などの一般的な説明文は、創作性が認められないという。

 ブログだけではなく、最近は一般の人がレシピを投稿するサイトも多い。札幌の40代の料理研究家は「自分のものとそっくりなレシピが載っていることもあるが、材料が一つでも違うと別のレシピになるので、何も言えない」と話す。

 「『載せていいか』と聞いてもらえれば、互いに嫌な思いをしなくて済むのに」。札幌の料理アドバイザー(36)は現状を受け入れながらも、ネット社会のモラルの問題に目を向ける。

 安易な転載がトラブルに発展することもある。年間30万品以上のレシピが投稿される料理検索サイトを運営する「クックパッド」(東京)には約10年前、某有名菓子店の菓子と酷似したレシピが掲載されたとして、サイト利用者らから指摘や批判が殺到した。クックパッドはその後、投稿者向けガイドラインに「既に発表されているレシピをそのまま紹介したい時は、必ずその本人に掲載の許可をもらう」と明記した。

 一方、料理本などの編集物の内容や、レシピに添えられた料理の写真は、無断で転載すると著作権侵害になる可能性が大きい。安藤弁護士は「ネット上の画像は簡単にコピーできるので、意図せず法律を犯してしまいがちだ」と注意を呼び掛けている。(生活部 石丸厚子)

北海道新聞

1680とはずがたり:2016/02/14(日) 17:22:55
>>1677
2016年8月末 ヤマザキ・ナビスコと米モンデリーズ・インターナショナルとの間で結んでいた技術や商標に関するライセンス契約が終了。
2016年9月から ヤマザキ・ナビスコの社名をヤマザキビスケットと変更
2017年12月以降 類似商品を製造販売することが可能。オレオやリッツなどの類似商品の発売を開始か?

46年間続いた「オレオ」「リッツ」8月末返上
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160213-OYT1T50125.html?from=y10
2016年02月14日 09時36分

 山崎製パンは子会社のヤマザキ・ナビスコが米モンデリーズ・インターナショナルと結んでいた技術や商標に関するライセンス契約を8月末で終了すると発表した。


 ライセンス契約は1970年から46年間続いていた。「オレオ」や「リッツ」「プレミアム」は9月以降、モンデリーズ・ジャパンが販売する。

 山崎製パンはヤマザキ・ナビスコの社名を9月からヤマザキビスケットとし、「チップスター」や「エアリアル」などヤマザキが開発した製品の製造・販売を続ける。

 ヤマザキは2017年12月以降、類似商品を製造販売することが可能になり、モンデリーズと競合する商品の開発も検討するという。

1681とはずがたり:2016/02/21(日) 19:13:58
棒ラーメン:マルタイ生産5割増し 香港・台湾人気の理由
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E6%A3%92%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%94%9F%E7%94%A3%EF%BC%95%E5%89%B2%E5%A2%97%E3%81%97-%E9%A6%99%E6%B8%AF%E3%83%BB%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BBpL9mb#page=2
毎日新聞
4 時間前

最も売れ筋の「熊本黒マー油とんこつ」c 毎日新聞 最も売れ筋の「熊本黒マー油とんこつ」

 ◇とんこつ味の派生商品も

 香港や台湾で、即席麺製造マルタイ(福岡市)の「棒ラーメン」が売れている。風味から棒のような形状、包装まで、国内で販売している商品とほぼ同じだ。人気を受けて同社は昨年、生産態勢を1.5倍に拡大した。

 パスタのような棒状が特徴で、とんこつやしょうゆなどをベースに、地域の味を反映させた派生商品など約20種類を発売している。本格的な海外進出は2013年。価格競争で停滞していた経営を立て直すためだった。当時、香港では一風堂(いっぷうどう)や一蘭(いちらん)、一幸舎(いっこうしゃ)など、九州の人気ラーメン店によるとんこつラーメンブームが起きており、それにあやかる形だ。

 店舗でチャーシューや卵を追加して注文すれば、日本円換算で1000円を超えるが、棒ラーメンは2食分で二百数十円。自宅であまり料理をしない香港の人も、簡単かつ割安に味わえると喜んだ。日本で生産しているのも、安心感につながっているようだ。九州地方で最も売れるのはしょうゆ味だが、約10種類を展開する香港ではとんこつ味が人気だ。

 特別商品の開発にも乗り出した。第1弾は香港で14年8月に発売した「チーズ豚骨」。チーズ好きな人が多いことに着目し、スープの粉末に粉チーズを加えた。棒ラーメンを早くから扱い人気に火を付けた現地スーパーの要望だった。カレー味や海鮮味も近く発売する。現地の人の味覚と九州らしさのバランスをどう取るかが腕の見せどころ。「九州のラーメン」を強調するため、九州地図を印刷することも検討中だ。

 香港や台湾の売り上げ急増で、同社の15年度の海外売上高は10億円近くになる見通し。売上総額の1割強にもなる。棒ラーメンを製造する佐賀工場(佐賀県唐津市)の製造ラインは昨夏増設、従業員を40人から60人に増やした。原田浩社長は「海外にさらに売り込んでいく」と意気込んでいる。【遠山和宏】

 ◇過去最高4700万食販売

 マルタイの創業は1947年。59年に中華麺の即席化に成功し、棒状の乾燥麺「棒ラーメン」の製造・販売を始めた。とんこつ味のほか、しょうゆ味や辛子(からし)高菜味などもある。海外売り上げが先導して、15年3月期は過去最高の2350万袋(4700万食)を販売、16年3月期はさらに伸びる見通しだ。

 棒ラーメンのほか即席麺の「長崎皿うどん」やカップ麺も販売し、15年3月期の売上高は72億1000万円。95年に福岡証券取引所に上場、07年に西部ガスグループ入りした。

1682とはずがたり:2016/02/28(日) 09:26:46

冷凍チャーハン過熱 原料米にこだわり 各メーカー新商品投入
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160227-00010000-agrinews-ind
日本農業新聞 2月27日(土)12時30分配信

 米の消費減少に歯止めがかからない中、冷凍チャーハンに注目が集まっている。製造技術が向上し、外食店が出す“ぱらぱら”な本格的なチャーハンを、電子レンジで簡単に味わえるためだ。市場規模は推定約300億円(メーカー調べ)。各メーカーは調理の時短化や簡便化が一層進むとみて、新商品の投入や商品刷新を急ぐ。原料を供給する米産地も需要が広がる分野として期待する。

 冷凍食品メーカー・ニチレイフーズ(東京都中央区)は3月、北海道産1等米を使った「レンジでふっくらパラッと五目炒飯(チャーハン)」(500グラム)を販売する。また、定番商品の「本格炒め炒飯」(450グラム)も同月に刷新する。焼豚を20%増量。米のぱらぱら感を引き出すため、高温熱風といった独自製法を使う。

 同社は、商品刷新のため、30億円費やし、製造ラインを千葉県船橋市の工場に新設。「冷凍チャーハンは、外食店のような本格的な味を手軽に楽しめることが受けている。高齢者からの需要も高く、今後も確実に拡大する市場」と強調する。

 味の素冷凍食品(同中央区)も今月、「具だくさん五目炒飯」の具材を焼豚、卵、野菜など7種に増やした。昨年8月に従来商品の1.3倍の量目の600グラムが入った新商品「ザ・チャーハン」を投入するなど、販売攻勢をかける。

 同社によると、2014年度の国内冷凍チャーハン市場は299億円で、09年度比27%増になった。15年度はさらに拡大すると見通す。家庭での手作りチャーハンの市場は600億円とされており、各社のシェア争奪戦が続く。

 マルハニチロ(東京都江東区)やテーブルマーク(東京都中央区)なども今春、相次いで冷凍チャーハンの商品刷新に踏み切る。

 各社のこうした動きに、米産地も注目する。チャーハンなど冷凍食品に使われる米は、農家が転作で作る加工用米が多いためだ。

 15年産で約2400ヘクタールの加工用米を作付けた秋田県のJA秋田おばこは「冷凍米飯向けの米は、加工用米の中でも取引価格が高い。産地間の競争も激しい分野だが、需要が拡大すれば期待がある」(米穀課)と話す。

 ホクレンも「冷凍チャーハンなどに使う米はまず安さが求められるが、最近は素材にもこだわる傾向が高まっている。米を品質面でも評価されるようにアピールしていく」(米穀部)と原料面で冷凍チャーハン人気を後押しする。(宗和知克)

日本農業新聞

1683とはずがたり:2016/02/29(月) 21:59:22
2016.02.17
連載 連載
垣田達哉「もうダマされない」
ココイチ、なぜカツを1工場で年間30万枚も廃棄しているのか…食品業界の闇
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13831.html
文=垣田達哉/消費者問題研究所代表

1684とはずがたり:2016/03/02(水) 01:05:07
「オレオ」「リッツ」から手を引く山崎パンのプライドと勝算
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20160301/Diamond_87047.html
ダイヤモンド・オンライン 2016年3月1日 09時00分 (2016年3月1日 19時26分 更新)

 “下請け”に成り下がることは、製パン業界最大手のプライドが許さなかった。
 2月12日、山崎製パンは子会社のヤマザキ・ナビスコが締結している米モンデリーズ・インターナショナルとの製造・販売のライセンス契約を今年の8月末で解消すると発表した。
 ビスケット菓子の「オレオ」や「リッツ」など4商品との関係を打ち切り、ヤマザキ・ナビスコは9月1日からヤマザキビスケットと名を変えることになる。
 この発表に伴い、山パンの株価は急落。15日には一時、発表前比14%安の2099円の値を付けた。発表後に一斉に飛び交った、「ヤマザキ・ナビスコの営業利益34億円(2015年12月期。山パンの連結営業利益は270億円)が全て吹き飛ぶ」かのような報道を投資家が嫌気した格好だ。
 なぜ山パンはモンデリーズとの契約を終了するのか。
 背景には、モンデリーズの経営戦略の変化がある。モンデリーズは12年10月に米クラフトフーズからスピンオフ後、事業の「選択と集中」を実施した。ノンコア事業を整理し、日本では昨年4月に保有する味の素ゼネラルフーヅの株式を味の素に売却した。
 その一方で、菓子事業はコア事業と位置付けられ、「販売を自社で行う方針になった」(モンデリーズ・ジャパン)。そのため、「製造のみをやってほしいという申し出」(飯島延浩・山崎製パン社長)を山パン側に投げ掛けたのだ。
競合商品の投入も検討
 しかし、自社で物流やデイリーヤマザキなどの販売網を抱える“自前主義”の山パンにとって、事実上の下請け提案は受け入れ難いものだった。…

 さらに、山パンには4商品分の稼ぎをある程度カバーできる勝算もあった。そもそも、契約終了によってヤマザキ・ナビスコの営業利益34億円の全てが吹き飛ぶわけではない。
 というのもヤマザキ・ナビスコの稼ぎ頭は、自社製造の「チップスター」だからだ。契約を終える4商品の売上高は計150億円程度で、これはヤマザキ・ナビスコの売上高約400億円(15年12月期)の4割程度にすぎない。
 自社商品は今後も販売を継続するため、契約終了に伴う影響は「34億円もなく、工場の稼働率等の固定費を含めても最大で20億円程度」(アナリスト)だ。
 さらに、山パンは契約制限が切れる17年12月から競合商品の販売も検討。商標権の問題はあるにせよ、製造技術のある山パンは、「山崎オレオ」や「山崎リッツ」といった類似の競合商品の販売も可能なのだ。長期的に見れば、自社商品はライセンス料の支払いがない分、販売動向次第では今以上の収益を確保できるかもしれない。その暁には「本家」vs「山パン」の戦いが勃発することになるだろう。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 泉 秀一)

1685とはずがたり:2016/03/05(土) 14:33:44
最近ラムーとかでよく買うアルフォードだがエコレールマークが付いてた♪

1687とはずがたり:2016/03/11(金) 12:27:04
「ガリガリ君」など25年ぶり値上げ コスト削減が限界と赤城乳業
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/144/558cbe24f2307e3aeb12e94d3de0a6f0.html
(フジサンケイビジネスアイ) 11:01

 赤城乳業は11日、「ガリガリ君」などのアイスクリーム価格を4月1日出荷分から改訂し、10円?30円値上げすると発表した。値上げに踏み切るのは25年ぶり。

 「ガリガリ君」全品が60円から70円に、「パフェデザート」全品が300円から330円に、「ガリガリ君 ソーダ」が300円から330円に、「ガリガリ君リッチ ミルクミルク」が300円から330円に、「練乳最後まで赤城しぐれ」が300円から330円に値上げする。その他の商品も価格が改訂される。

 同社によると、世界的な食品需要の変化、物流費の高位安定、原材料やスティックなど包装資材の需給逼迫と価格高騰が影響したという。また、人手不足による人件費高騰もあり、企業努力でのコスト削減が限界を超えたとしている。

1690とはずがたり:2016/03/16(水) 19:48:21

“カツ横流し”ダイコー倒産 元々経営難に事件が…
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20160314-00000036-ann-soci
テレビ朝日系(ANN) 3月14日(月)17時25分配信

 廃棄予定だった冷凍カツの横流し事件で、産廃処理業者「ダイコー」が事実上、倒産したことが分かりました。

 民間の信用調査会社によりますと、ダイコーは2月と3月の2度にわたって、手形の不渡りを出して銀行との取引ができなくなり、事実上、倒産しました。冷凍カツの不正転売が発覚して取引上の信用を失ったことで、元々の経営難に拍車が掛かったとみられます。負債総額は約9億円とみられています。
最終更新:3月14日(月)21時39分

1691とはずがたり:2016/03/18(金) 08:21:44

【経済裏読み】どん兵衛「10分待ち」の衝撃、日清“おわび”SNSが崩した40年の常識
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%80%90%E7%B5%8C%E6%B8%88%E8%A3%8F%E8%AA%AD%E3%81%BF%E3%80%91%E3%81%A9%E3%82%93%E5%85%B5%E8%A1%9B%E3%80%8C%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%88%86%E5%BE%85%E3%81%A1%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%A1%9D%E6%92%83%E3%80%81%E6%97%A5%E6%B8%85%E2%80%9C%E3%81%8A%E3%82%8F%E3%81%B3%E2%80%9D%EF%BD%93%EF%BD%8E%EF%BD%93%E3%81%8C%E5%B4%A9%E3%81%97%E3%81%9F%EF%BC%94%EF%BC%90%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%B8%B8%E8%AD%98/ar-BBqyO8P#page=2
産経新聞
21 時間前

 カップ容器入りインスタントうどんの代表格「どん兵衛」。今年で誕生40年になる。熱湯をかけ5分待つのが食べ方の常識だったが、いま「10分待ち」の裏技が評判になっている。「10分どん兵衛」の味を愛するタレント、マキタスポーツ氏がラジオ番組でこの方法を紹介したところ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で拡散。試す人が相次ぎ、日本中に広まっているのだ。「熱湯5分」にこだわってきたメーカーの日清食品は、「世の中の多様性を見抜けなかった…」とついに「おわび」文書をホームページに掲載。「10分どん兵衛」はなぜ、ここまで盛り上がったのか。

ダシが「よー、しゅんでる」10分待ち

 「最近、10分どん兵衛にハマッている」

 こんな書き出しのリポートを3月に出したのは、流通経済研究所の鈴木雄高主任研究員。「半信半疑だったが、予想に反した美味しさに驚き、以来、この方法で食している」と大絶賛だ。

 どんな味なのか。まだ試したことのなかった「経済裏読み」は「10分どん兵衛(きつね)」に挑戦した。

 熱湯を注ぎ、待つこと10分。フタをちぎる。定番の「5分どん兵衛」に比べて、待ち時間が2倍になっているだけに、油揚げは厚くふくれあがった感じで、見た目にもジューシー。軟らかめの麺は箸でゆっくりとすくう。「ぼってり油揚げ」と「にゅるにゅる麺」にスープが十分にしみて、コクが増しているよう。ややぬるめなので、猫舌には歓迎だ。油揚げをいきなりカブリとかみ切らず、まずは「ちゅうちゅうとダシを吸い取ってから、ちょっとずつ食べる派」には画期的な発見。確かにうまい。

 ただ、かたい麺のコシにこだわる人は、物足りなさを感じるかもしれない。そもそも「時間がないから、カップ麺を食うのに10分も待てるか!」という異論もありそうだ。



世の中、見抜けず…日清食品の反省

 「10分どん兵衛」の火付け役は、お笑いや音楽などのジャンルで活躍するタレント、マキタスポーツ氏だ。自身が出演するTBSラジオの番組で紹介、ブログでも発信したことで昨年11月以降、SNSで大きな反響を呼んだ。

 この話題に食いついたのが「どん兵衛」の製造・販売元の日清食品だった。

 「10分どん兵衛」を知らなかったことについて同社は12月、「おわび」文書をホームページに掲載した。

 「5分でお客様においしさを届けるということに縛られすぎていて、世の中の多様性を見抜けていなかったことを深く反省しています」と〝懺悔〟。マキタスポーツ氏と「どん兵衛」担当者の緊急対談を企画し、どん兵衛に対する真剣な思いをぶつけ会う様子をホームページで公開した。

 ネット上では、食べ方への賛否両論だけでなく、「20分待ち」「30分待ち」とさらに時間を延ばして試す人や、どん兵衛のライバル「赤いきつね」(東洋水産)など、ほかのカップ麺に応用する人も現れ、次々と派生していった。

「どん兵衛」不惑の40歳で

 最後にデジタル・マーケティング。日清食品はホームページ上で「おわび」という〝謝罪〟ページを作ることで、ネットのアイデアを大企業が受け入れるというニュースを新たなに提供。SNSの「熱しやすいが、冷めやすい」という弱点をメーカーがカバーした形だ。

 日清食品によると「10分どん兵衛が話題になったことにより、実際に試される方が多く、特にうどんの売上は伸びた。昨年からWebプロモーションを強化しており、どん兵衛ブランドの関心が高まっている」(日清食品ホールディングスの広報担当者)という。…

1692荷主研究者:2016/04/09(土) 21:24:00
>>1642
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/03/16-23988.html
2016年03月16日 化学工業日報
日本コーンスターチ 国内で東西2工場体制 鹿島まず倉庫完成

 日本コーンスターチは、東西2拠点体制を構築し、コーンスターチなどの製品供給基盤を盤石にする。関東初の生産拠点として鹿島臨海工業地帯に建設中の新工場に先行して、物流倉庫を新設した。今月28日から稼働させる。新工場は2017年春の完成を目指し進めているが、その敷地を利用して、いち早く顧客からの注文にフレキシブルに対応できる仕組みを構築する。愛知県にある衣浦事業所と合わせ、2つの供給拠点体制となる。

1694とはずがたり:2016/04/12(火) 17:26:22
>>1658

2016.2.10 20:52
キリン独り負け ビール大手4社 1月の販売
http://www.sankei.com/economy/news/160210/ecn1602100038-n1.html

 ビール大手4社の1月のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)販売が10日、出そろった。キリンビールは前年同月比28%減と大幅に売り上げを落とした。残る3社はプラスだった。キリンは昨年1月に発売した第3のビール「のどごしオールライト」の反動減と、昨年末の積極的な営業活動による流通在庫の拡大により落ち込んだ。

 残る3社のビール類販売数量はアサヒビールが2%増、サッポロビールが0・2%増、サントリービールが約3%増だった。

 アサヒは主力のビール「スーパードライ」が2・2%減となったものの、第3のビール「クリアアサヒ」の伸びで補った。サッポロは主力のビール「黒ラベル」が前年を下回ったものの、高価格帯ビール「エビス」が41・5%増と大幅に伸びた。サントリーは第3のビール「金麦」の販売が堅調だった。

2015.12.21 22:58
キリン ブラジル経済の急減速で赤字に ビール業界の海外展開の難しさが露呈
http://www.sankei.com/economy/news/151221/ecn1512210013-n1.html

 キリンホールディングス(HD)が平成27年12月期業績を下方修正した原因は、ブラジル経済の激変によるものだ。国内ビール市場が縮小する中、国内のビール各社は海外事業を強化しているが、海外展開には思わぬ落とし穴があることを知らしめたといえる。

 キリンがブラジルのビール大手、スキンカリオール(現ブラジルキリン)を買収したのは23年だった。当時のブラジル経済は好調で、ビール市場は年率5%成長を続けていた。

 「このまま成長は続くとみていた」(溝内良輔常務執行役員)が、25年になるとブラジル経済は急減速した。通貨レアル安による原料調達コストの上昇も収益を直撃。買収当時は1レアル=50・35円だったのに対し、キリンの見込みでは今年末に1レアル=36・38円と38%も下落する。溝内氏は「全く予想していなかった」と振り返る。

 キリンは、営業体制の見直しや生産調整などのリストラを進め、30年12月期にブラジル事業の黒字化を目指す。しかし、ビール業界には「激しい競争を繰り広げるブラジルの市場でキリンが存在感を示すのは容易ではない」(大手ビール幹部)と冷ややかな声もあり、回復に向けた道のりは決して平坦(へいたん)ではない。

 ただ、アサヒグループHDはアジアやオセアニアなど、サントリーHDは中国や米国など、サッポロHDは東南アジアなどで、それぞれ事業を展開中だ。米国の利上げなどで新興国景気の先行きは不透明感が強まる中、キリンの赤字は他のビール各社にとって人ごととはいえない。(松元洋平)

1695とはずがたり:2016/04/13(水) 15:56:59
TPPに拠ってやっとまともな原産国表示の気運が高まった様だ。いいこんだ。
寧ろ民主党政権でこういうこと実現しとかなあかんかったやろー。色々やろうとして結局何も出来なかったからな。。

ハムなど加工食品に“進次郎新ルール”で競争激化は必至
http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%e3%83%8f%e3%83%a0%e3%81%aa%e3%81%a9%e5%8a%a0%e5%b7%a5%e9%a3%9f%e5%93%81%e3%81%ab%e2%80%9c%e9%80%b2%e6%ac%a1%e9%83%8e%e6%96%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%ab%e2%80%9d%e3%81%a7%e7%ab%b6%e4%ba%89%e6%bf%80%e5%8c%96%e3%81%af%e5%bf%85%e8%87%b3/ar-BBrGQ0g?ocid=spartanntp#page=2
ダイヤモンド・オンライン
週刊ダイヤモンド編集部
2016/4/13

 自民党は、全ての加工食品について原料の原産地表示を求める方針を決めた。5日のTPP(環太平洋経済連携協定)承認案の国会審議入りを前に農業対策の目玉として打ち出した。夏の参院選公約にも盛り込む。

 これまで原料原産地を表示しなければならない加工食品は全品目の2割にとどまっていた。とりわけ、TPPで輸入が増えそうな牛肉や豚肉の加工品(ハムやソーセージなど)には表示義務がほとんどなく、畜産農家らは、国産原料を使った加工食品と輸入原料による商品を消費者が判別できる表示ルールを求めていた。

 具体的な制度設計は秋までに消費者庁が行うが、自民党側は、商品に占める重量の割合で1位の原料と、商品名に入るメーンの原料には最低限、原産地を表示させる意向だ。

 今回の方針決定には農業団体も期待を寄せる。JA全農の立石幸一食品品質・表示管理コンプライアンス部長は、「(自由化の先例である)ウルグアイ・ラウンド(多角的貿易交渉)の農業対策では6兆円の予算が投入された。国費を使わずに、それ以上の効果を挙げ、農業を活性化できる施策が原産地表示の拡大だ」と話す。

機会を逃せば産地衰退も

 自民党の小泉進次郎農林部会長は原料原産地表示の大幅な拡大を「消費者も求めている」と前向きだったが、政府関係者からは「実現困難」とみられていた。「中国産」などと表示して消費者の不興を買うことを恐れる食品メーカーや小売企業が反対していたからだ。

 今後、彼らが巻き返しに出ることは否定できない。実際に、現行制度は抜け穴だらけだ。例えば、メンチカツでは、牛肉や豚肉をミンチにして塩・こしょうをした段階では原産地の表示義務があるが、それにパン粉を付けると表示しなくてもよくなる。

 だが、今回の改革を骨抜きにするのは難しそうだ。自民党の鈴木憲和農林部会長代理は「加工食品ごとに実行可能な方法を考えてもらう。抜け穴をつくろうとしたら、自民党が具体的な表示方法を議論することを小泉部会長と確認している」と話す。

 国産の原料を使った“純国産”の食品が増えれば、農林水産物の輸出拡大にも追い風になる。

 もっとも、農業業界も喜んでばかりはいられない。

 新たな表示ルールをにらみ、食品メーカーが国産原料の調達に動くとみられるが、一定量の農産物を安定供給できない産地は“負け組”のレッテルを貼られかねない。農家を束ねる農業生産法人と農協との競争が激化する見込みだ。

 そもそも、国産品が消費者の信頼を失えば、表示自体が農業への逆風になる。日本が出遅れている国際基準の農業生産工程管理(GAP)などの認証取得で安全・衛生面の信頼性を高めることが重要になる。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 千本木啓文)

1696とはずがたり:2016/04/14(木) 13:13:34
(クラフトフーズ→)モンデリーズ(←ナビスコ)→ヤマザキナビスコ←山崎製パン
味の素→AGF(味の素ゼネラルフーズ)←モンデリーズ(←ゼネラルフーズ)

バーバリーの三陽商会やサブウェイのサントリーなど時々あるけど,ヤマザキの実力ならオレオとリッツの穴ぐらい直ぐ埋められるであろうと読む。今日は株が上がってる事もあってか2357円だ。下がれば買いだ。ヤマザキは企業としてトップ企業だから応援してないから株は買わないけど。

山崎製パン、主力・リッツ&オレオを突然奪われ危機…業界王者のプライド崩壊、巨額売上消失
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E8%A3%BD%E3%83%91%E3%83%B3%E3%80%81%E4%B8%BB%E5%8A%9B%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84and%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%82%92%E7%AA%81%E7%84%B6%E5%A5%AA%E3%82%8F%E3%82%8C%E5%8D%B1%E6%A9%9F%E2%80%A6%E6%A5%AD%E7%95%8C%E7%8E%8B%E8%80%85%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%89%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%80%81%E5%B7%A8%E9%A1%8D%E5%A3%B2%E4%B8%8A%E6%B6%88%E5%A4%B1/ar-BBrly7R#page=2
ビジネスジャーナル
株式会社サイゾー
2016/04/04

 山崎製パンは米モンデリーズ・インターナショナルと結んでいるライセンス契約を8月末で終了する。

 これにより、子会社のヤマザキナビスコで販売してきた「オレオ」や「リッツ」など4つのブランドのビスケットやクラッカーを国内で製造・販売できなくなる。9月からは、モンデリーズの日本法人が売ることになる。ヤマザキナビスコは9月1日にヤマザキビスケットに社名を変更し、自社開発製品である「チップスター」などの販売を継続する。

 モンデリーズとの契約解除を発表した後、山崎製パンの株価は急落。2月15日には14%安の2099円まで売られた。値下がり率は東証1部上場で上位となり“ナビスコショック”と言われた。なお、3月25日の終値は2341円と10%強、株価は戻っている。

 山崎製パンがモンデリーズとの関係を解消する背景には、世界の食品業界の再編の動きがある。

●「下請けとして製造だけやってくれ」との要求

 モンデリーズは、かつてクラフトフーズという商号だった。2012年10月、クラフトフーズは北米の食品部門を切り離して新会社を設立、クラフトフーズ本体はモンデリーズと商号を変えた。

 また、味の素との合弁会社で、インスタントコーヒーなどを製造・販売する味の素ゼネラルフーヅ(AGF)を15年、味の素に売却した。AGFは1973年に味の素と米ゼネラルフーヅ(現モンデリーズ)が折半出資で設立した。セブン-イレブン・ジャパンのレギュラーコーヒーにも焙煎豆を供給している。14年3月期の売上高は1448億円だった。

 モンデリーズはノンコア事業の整理の一環として、関係会社で保有していたAGFの50%の株式を270億円で味の素に売却した一方で、コア事業と位置付けている菓子事業は自社に取り込む意向だ。そのため、山崎製パンに販売権の返上を要求したのだ。

 2月12日の記者会見で山崎製パンの飯島延浩社長は、「下請けとして製造だけやってくれという内容だった」と悔しさを滲ませた。この要求は製パン業界王者のプライドをいたく傷つけ、かくしてモンデリーズとの契約解消に至った。

1697とはずがたり:2016/04/14(木) 13:13:55

>>1696-1697
●ヤマザキナビスコ、売り上げ・営業利益共に過去最高

 ヤマザキナビスコは70年、山崎製パン、米ナビスコ(現モンデリーズ)、日綿実業(現双日)の合弁会社として発足した。88年、山崎製パンはナビスコが保有していた全株式を買い取り、子会社にした。現在の資本金は16億円で、出資比率は山崎製パンが80%、双日が20%。15年12月期の売上高は前期比9.7%増の402億円、営業利益は33.1%増の34億円で、共に過去最高となった。

 製造・販売を打ち切るナビスコ4ブランドの年商は150億円に上り、リッツやオレオなどのナビスコブランドはヤマザキナビスコの売り上げの4割を占める主力製品である。9月からは、この売り上げが消えることになる。その結果、16年12月期の売上高は6%減の378億円、営業利益は25%減の25億円と減収減益の見通しだ。年間を通して影響が及ぶ17年12月期は、大幅な業績の低下が避けられそうにない。「営業利益はゼロ」と予想するアナリストもいる。主力製品が抜ける痛手は大きい。

【ヤマザキナビスコ業績推移】
以下、決算期、売上高(前期比増減率)、営業利益(前期比増減率)

12年12月期、354億9800万円(2.6%)、20億2000万円(7.4%)
13年12月期、353億9700万円(-0.3%)、19億5600万円(-3.2%)
14年12月期、367億3900万円(3.8%)、25億6400万円(31.1%)
15年12月期、402億9100万円(9.7%)、34億1400万円(33.1%)
※決算説明会の資料より

●ヤマザキナビスコは山崎製パン全体の営業利益の12%

c Business Journal 提供
 山崎製パンの15年12月期連結決算の売上高は、前期比3.2%増の1兆272億円と初めて1兆円を突破した。営業利益は29.3%増の270億円、純利益は前の期に計上した厚生年金基金の代行返上益がなくなり7.9%減の110億円だった。

 菓子パンやコンビニ向けケーキなどの洋菓子も伸びたが、ヤマザキナビスコが業績を牽引した。ヤマザキナビスコは山崎製パン全体の営業利益の12%を稼ぐ。そのなかでも、チップスターの品揃えや販売を強化した成果が出た。自社製造の同製品は、いまやヤマザキナビスコの稼ぎ頭だ。

 一方、傘下のコンビニエンスストア、デイリーヤマザキは赤字から抜け出せないでいる。売上高は707億円で、営業利益は14億円の赤字だった。ヤマザキナビスコがコンビニの不振を補った格好だ。

 山崎製パンの16年12月期の売上高は前期比2.3%増の1兆510億円、営業利益は11.1%増の300億円、純利益は26.2%増の140億円を見込んでいる。ナビスコブランドの生産中止の影響が出るのは17年12月期からで、利益を押し下げる要因になると見られている。

 山崎製パンにとって、ナビスコショックの影響は決して小さくない。
(文=編集部)

1698とはずがたり:2016/04/16(土) 22:18:59
ビーム買収効果、新バーボンで=果実得ずに次のM&Aなし-新浪サントリーHD社長
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016041500786&g=eco


インタビューに答えるサントリーホールディングスの新浪剛史社長=14日、東京都港区
 サントリーホールディングス(HD)の新浪剛史社長はインタビューに応じ、米蒸留酒大手ビーム(現ビームサントリー)の買収効果を示す代表的な新商品として、バーボンウイスキーを数年内に開発する方針を明らかにした。原酒をもとに味をつくる日米のブレンダーが協力して取り組み、競合メーカーとは異なる特徴の商品を生み出す考えだ。
 サントリーHDは2014年5月にビームを完全子会社化した。新浪社長はビームの買収の成果を出すには「コラボレーションした商品を出すことが重要だ」と指摘。主力製品「ジムビーム」の派生商品などの形で新バーボンを開発する意向を示した上で、「果実を得ずして(次の)企業の合併・買収(M&A)はできない」と強調した。(2016/04/15-17:11)

1702とはずがたり:2016/05/27(金) 13:50:00
「しょうゆ」の次は?キッコーマンの海外戦略 和食ブームを追い風に食品卸でさらなる成長
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-117206.html
05月10日 06:00東洋経済オンライン

営業利益に占める海外の比率が7割超! ”内需型”の企業が多い日本の食品メーカーの中で、キッコーマンの海外展開力は異彩を放っている。伝統ある最大手のしょうゆメーカーとして、ドメスティックなイメージの濃い同社だが、実は半世紀も前から海外へ進出しているグローバル企業だ。その成果は着実に実りつつあるが、ここにきて新たな課題が浮上している。

しょうゆが合う米国人好みの料理を開発
世界100カ国以上で販売されているキッコーマンのしょうゆ。本格的な海外進出の歴史は1957年、米国で始まった。サンフランシスコに販売会社を設立し、しょうゆを用いた米国人好みの料理の開発や、スーパーなどでの試食販売を実施。しょうゆが肉料理によく合うこと、そしてスープやドレッシングの味付けに適していることを訴求し続けた。

米国のスーパーで、しょうゆを用いた料理を提案

こだわったのは、現地の料理の味付けに、しょうゆを浸透させることだ。和食レストランや日系人の間だけでなく、幅広い場面や人々にとって欠かせない調味料とすることを目指した。その後、狙いどおりに米国でしょうゆの需要が拡大。1973年には、原料処理から製品化に至るまでの現地生産を開始した。

キッコーマンにおける米国展開の貢献は大きく、同社の海外しょうゆ事業の売上高に占める北米地域の割合は70%近くとなっている。今後、海外しょうゆ事業は、成長市場の欧州やアジア、豪州で、年平均10%以上(現地通貨ベース)の売上高アップを目指す。

タイのスーパーでは、甘辛いテリヤキソースを試食販売

戦略は一貫している。米国と同様に、現地の嗜好に合わせた商品開発とマーケティングを推進するのだ。たとえば、イスラム教徒の人口が増加している欧州では、彼らが安心して口にすることのできる、イスラムの教えで許可されたハラル対応のしょうゆを販売。甘辛い味付けが好まれるタイでは、しょうゆだけでなくテリヤキソースを積極的に展開している。

食品卸子会社のJFCグループは海外43都市に拠点を持つ

しょうゆに次ぐ、海外事業のもう一つの柱が、日本を中心とするアジアの食品の卸売りだ。「日本の食文化の魅力を伝えることは、しょうゆの普及にもつながる」との考えのもと、1969年、米国のジャパン・フード(現JFCインターナショナル)に経営参加。しょうゆや米、のり、みそなど日本を中心としたアジアの多種多様な食材を扱う。

日本の大手食品卸の営業利益率が1%を切る中、キッコーマンの海外卸売事業のそれは5%近くある。和食ブームを追い風に高品質な商品を供給し、安売りを抑制していることが好採算の秘訣だ。しょうゆ事業と同様に最大市場は米国だが、イタリアとタイにも拠点を設立するなど、欧州やアジアでの販売強化に余念がない。世界中に広がるネットワークを活かし、地域ごとの特性にあった商品だけでなく、地域横断型の商品開発を展開。2015年度の海外卸売事業の売上高は当初目標の7%を上回る9%の成長(現地通貨ベース)を達成し、これからも年平均7%以上の売上高成長を目指す。

日本の食品メーカーと海外での競合が激化
米国ほどにはしょうゆが浸透していない欧州(フランス)でも、試食販売に力を入れる

ただ今後は、競合の市場参入に伴う競争の激化が予想される。たとえば、宝酒造グループは2010年にフランスのフーデックスに資本参加。欧州を中心に日本酒や調味料、冷凍食品などを販売し、日本食材の卸売業として、欧州で最大のネットワークを築いたという。キッコーマンの海外卸売業も決して安泰ではない。

4月27日に発表された2016年3月期決算は、前期に比べ売上高が10%増え、営業利益も29%増と躍進した。だが、2017年3月期の業績予想は一転、減収減益となる。円高により海外の業績が円換算で目減りすることが痛い。2017年3月期の為替は、1ドル=110円と前期比10.2円の円高ドル安を見込む(ユーロは同7.4円の円高ユーロ安想定)。為替により営業利益で約19億円の減益要因となる。現地通貨ベースで同16億円の増益となっても補いきれない。

収益性が課題となっている国内事業は、主力製品への集中投資や生産・物流効率の向上などを通じ、採算が向上しつつある。とはいえ、人口減少に伴い胃袋の数も減っていく国内市場での発展には限界があるだろう。キッコーマンの未来はやはり、海外事業にかかっている。日本の食品メーカーとの海外での競合はいちだんと激しくなるが、その中でいかに販売エリアを拡大し、現地の嗜好に合った商品の開発を加速していくかが、持続的成長のカギとなる。

1703とはずがたり:2016/05/27(金) 13:50:19

味の素が「意外な特損」後に狙う大きな果実
ターゲットはアジアの家庭内食市場
http://toyokeizai.net/articles/-/114377?utm_source=goo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related
中山 一貴 :東洋経済 記者 2016年04月20日

味の素はパキスタンやミャンマーなど海外進出を加速する(写真はパキスタンの市場の様子)
堅調な業績で知られる味の素に、今、何が起きているのか――。日本の食品最大手、味の素が業績の下方修正を発表した。2016年3月期の連結純利益を、従来予想の675億円から615億円へ9%下方修正したのだ。

修正の主因は、収益性に問題があった事業の再編だ。味の素の主力は調味料・加工食品の生産販売だが、うま味成分のアミノ酸に関する知見と技術を生かし、医薬やバイオ事業も手掛けている。

ところが、医薬事業は、薬価引き下げによる売上高の減少や、安価なジェネリック医薬品(後発医薬品)の台頭による競争激化が直撃。2015年3月期の医薬セグメント営業利益は、前期比半分近くに落ち込み、採算が悪化していた。

低採算の医薬事業でメリハリ

そこで、製薬事業を消化器関連に集約させることを決断。透析や輸液から撤退する一方、製薬子会社にエーザイから出資を仰ぎ、エーザイの消化器疾患領域事業の一部と統合した。これらに伴う医薬事業の構造改革費用で約185億円の特別損失を計上することとなった。内訳は、透析や輸液など撤退する事業に関する株式譲渡損で約50億円、契約解消金で約70億円、固定資産や知的財産権にかかわる減損損失で約50億円。統合にかかわる営業費用も約15億円かかる。

味の素がグループ内事業の再編を急ぐのは、高い収益性を誇る世界の巨人たちの背中を追いかけているからだ。飲料を除く食品メーカーの世界トップ10入りを標榜するが、営業利益ベースでの味の素の順位は2015年3月期時点で30位程度。売上高営業利益率でみても上位企業との差は歴然だ。ネスレ(スイス)の15%、クラフト・ハインツ(米国)の18%に比べ、味の素は7%と、半分にも満たない。世界のトップ10を現実のものとするためには、2020年計画の営業利益1500億円、営業利益率10%は必達目標である。

目標達成に向け、味の素は構造改革と並行して、積極的な成長投資を行っている。3月2日、20年債を含む総額700億円の社債を発行した。調達資金のうち、300億円は短期社債や借入金の返済に充てるが、残る約400億円はM&Aや提携を含む成長投資へ使う。

700億円の内訳は7年債200億円、10年債250億円、20年債250億円だ。これまでにも、7年債や10年債は発行してきたが、20年債は今回が初めて。従来よりも多額の資金を調達するため、返済金額や時期を分散させた。日銀のマイナス金利政策で市場金利が低下し、有利な条件で調達できる金融環境も追い風となった。

パキスタンやミャンマーに商機

大型社債の発行を契機に、味の素は海外進出を加速させる。4月6日、パキスタン市場への本格参入を発表した。現地の有力財閥との間で合弁会社を設立し、7月から調味料の販売を開始する。「パキスタンでは、大家族で食卓を囲む文化が根強く残り、内食比率が高い」ことに商機を見出した。調味料は当面、インドネシア子会社が生産したものを輸入する。

ミャンマーでも主力調味料「味の素」の生産・販売を2017年から始める。ミャンマーへは1996年に一度進出していたが、政情が不安定だったことや、外資系企業に対する規制の厳しさを理由に、2000年以降、事業を停止していた。だが、ミャンマーの経済開放政策の進行を背景に事業再開のメドがたち、成長市場を深耕する準備がようやく整った。

味の素は2016年3月期の純利益を下方修正したものの、営業利益は930億円へ、従来予想より70億円上方修正した。前期比では25%の増益となる。国内で冷凍チャーハンの新製品やスティックコーヒーの売上高が伸びていることに加え、米国でも冷凍食品子会社の原材料調達コストが低下し、増益を牽引する。

5月10日には、2016年3月期決算と2017年3月期の業績予想が発表される。食品メーカー世界トップ10に向け、次の一手が待たれる。

1704とはずがたり:2016/05/30(月) 18:58:50
北海道にも練乳工場作ろう♪

地震余波で練乳品薄 在庫切れ、問い合わせ殺到
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160529-00000069-san-soci
産経新聞 5月29日(日)7時55分配信

地震余波で練乳品薄 在庫切れ、問い合わせ殺到
最後の1本となった森永乳業の練乳を使ってコーヒーを作る「もとよし珈琲」の松崎元義さん =東京・大手町(写真:産経新聞)
 熊本地震により、熊本市内の森永乳業の子会社工場が一時操業停止に陥り、同社が販売する家庭向け練乳が品薄状態になっている。同社がシェアの6割を占める家庭向け練乳は、飲食業界でも使われており、影響が広がっている。

 品薄になっているのは、同社の子会社「熊本乳業」(同市東区)が製造し、「森永ミルク」の商品名で販売されているチューブや缶入りの練乳。

 工場では、原料の牛乳などを流す配管の点検に地下水を使っていたが、地震後に水が濁ったため、前震が発生した4月14日以降、操業を停止。

 建物に損傷はなく、濁りも解消されたため、今月生産を再開したが、出荷の開始は6月初旬になる見通しだ。

 東京・大手町でコーヒーをワゴン販売する「もとよし珈琲」では、クリーム入りコーヒーに森永製の練乳を使用。店主の松崎元義さん(52)は「もうすぐなくなりそうだが、スーパーを4軒回ってもなかった。16年愛用しているので早く再開してほしい」。

 東京都江東区のサンケイスーパーでも、チューブ式の練乳が店頭から姿を消した。水野竜宏社長(51)は「卸業者に注文しても回ってこない」と語る。インターネットの食料品通販サイト「問屋@ショップ」では、森永製の練乳が全て「在庫切れ」。運営する坂本食品(相模原市)の担当者は「問い合わせが殺到している」と困惑する。

 森永乳業は「できる限り早く供給したい」としている。

1705とはずがたり:2016/05/31(火) 08:27:17
>>1701
>日本のコカ・コーラの歴史は再編の歴史だ
違和感あるなぁ。コカが地域ボトラー再編し始めたの少なくともここ15〜20年ぐらいの事では?

>最大の販売チャネルだった自販機の不振も大きい。日本コカ・コーラグループは国内で最多の83万台を設置しており、他のメーカーに比べ自販機での販売比率が高い。しかし消費税率の引き上げ後は、消費者は定価販売の自販機を避け、スーパーなどで購入する傾向が強まっている。
ダイドーは大丈夫か?!確か自販機比率高かったはずだが。

1706とはずがたり:2016/06/03(金) 09:43:50
世界初のミルク入り缶コーヒーは駅のホームで着想され
http://www.news-postseven.com/archives/20160531_416502.html
2016.05.31 16:00

 さかのぼること50年弱。UCC上島珈琲の創業者・上島忠雄氏は駅のホームで瓶入りコーヒー牛乳を飲んでいた。と、発車のベルが鳴り響く。当時、瓶は売店へ返すのが当たり前。飲み残しのコーヒー牛乳を見ながら思った。

「いつでもどこでも、もっと気軽に楽しむには……缶入りだ!」

 しかし、開発には多くの壁があった。缶に含まれる鉄分とコーヒーの成分の化学反応による変色、乳成分との分離などなど。それらを新技術で克服し、1969年に世に送り出されたのが「UCCミルクコーヒー」だ。

 世界初のミルク入り缶コーヒー「UCCミルクコーヒー」の誕生から25年、業界に新たな風が吹いた。「UCC BLACK無糖」の発売だ。缶コーヒーはミルクと砂糖入りが当たり前という時代に勝負をかけ大成功。UCCが切り拓いたブラック市場には今や多くの競合製品がひしめくが、その大半は香料が使われているもの。「UCC BLACK無糖」は、レギュラーコーヒー100%で香料を使用していない。専業メーカーとしてのプライドがにじむ。

※週刊ポスト2016年6月10日号

1707とはずがたり:2016/06/03(金) 10:06:26
【最強】お茶で「どん兵衛」を作ると激ウマ! お湯で作るよりも激ウマ
http://news.merumo.ne.jp/article/genre/4557623
トリビアニュース 2016/6/1 06:00

1709荷主研究者:2016/06/19(日) 12:06:46

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00386472?isReadConfirmed=true
2016年5月25日 日刊工業新聞
ケンコーマヨネーズ、国内の工場を積極増強 売り上げ拡大へ対応

生産能力を増強する西日本工場(京都府舞鶴市)

 ケンコーマヨネーズは全国の主要工場で、ラインなどの増強を急ぐ。サラダ、卵加工品、マヨネーズ・ドレッシングの各主力事業で売り上げが拡大しており、能力増強で需要の伸びに対応する。同時に、生産効率の向上やコスト競争力を強化する。「スピード感ある設備投資をタイムリーに実行」(炭井孝志社長)し、競争に生き残る考え。

 ケンコーマヨネーズは2017年3月期の設備投資額を、16年3月期の17億円に対し3億円増の20億円に設定した。国内生産の基盤づくりに向け投資を継続する。6月にはドレッシングを生産する西日本工場(京都府舞鶴市)で第2ラインを稼働させ、風味・品質の向上に加え、容器変更などにも迅速に対応できるようにする。投資額は数億円。能力増強は他にも複数工場で計画しており、市場環境や需要の伸びを見て決定する。

 14年春の稼働で卵加工品を手がける静岡富士山工場(静岡県富士市)は、16年2月にさらに数億円をかけて冷凍設備やスクランブルエッグラインを増強しており、生産能力を約30%増やした。

 単身世帯の増加で小容量サラダも伸びが続いており、山梨工場(山梨県市川三郷町)に数億円をかけて容量100グラム前後のポテトサラダラインを増強した。また、前年比2倍強の伸びが続くロングライフサラダも、御殿場工場(静岡県御殿場市)で新ラインを稼働。多品種や多形態生産の対応を容易にした。

 ケンコーマヨネーズの16年3月期連結営業利益は、前期比14・5%増と2ケタの増益だった。これは売上高が同11・0%増だった増収効果に加え、新工場の高効率・高品質生産が原動力となった。

(2016年5月25日 建設・エネルギー・生活1)

1710荷主研究者:2016/06/25(土) 19:26:06

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160611/bsc1606110500010-n1.htm
2016.6.11 06:53 Fuji Sankei Business i.
機能性表示食品、販売1年 314件 消費者浸透で明暗

 企業の責任で健康効果を表示できる「機能性表示食品」の販売開始から1年が経過した。消費者庁に届けられたのは6月10日現在で314件に達し、飲料や加工食品など多様な商品が店頭に並ぶ。健康志向の高まりにあわせ市場は拡大する見込みだが、今後は特定保健用食品(トクホ)との違いや、機能面や信頼性などについてより丁寧な説明が各社に求められそうだ。

 機能性表示食品の第1弾として昨年6月に販売を始めたのがキユーピーの「ヒアロモイスチャー240」で、肌の水分保持や乾燥緩和の機能があると打ち出した。女性に好評で同社は「1年間で定期購入者が2.9倍に増えた」と明かす。昨年9月にリニューアルされた江崎グリコの「朝食BifiXヨーグルト」シリーズや、今年2月から販売しているアサヒグループ食品の「シュワーベギンコイチョウ葉エキス」なども好調な売れ行き。

 対照的に不振だったのがキリンビールのノンアルコールビール「パーフェクトフリー」だ。昨年6月に発売されたが、販売実績は年間目標の約5割にとどまった。ビール各社はノンアルビールで機能性表示食品の新商品を投入したがいずれも低迷。糖質ゼロのビールなどとの違いがはっきりせず、消費者に浸透しなかったとみられる。

 明暗が分かれたことで「機能性表示の商品が増えれば、これまで以上に競合との差別化が大事になる」(大手食品)と身構える声も出ている。

 調査会社の富士経済は、機能性表示食品市場は2015年の303億円から16年は699億円に拡大すると見込む。「トクホから機能性表示食品に注力する会社も増えている」とも指摘、今後は消費者に競合他社やトクホとの違いを分かりやすく打ち出す工夫も求められそうだ。

1713とはずがたり:2016/06/29(水) 22:47:35
明治め,絶対おいしい牛乳買ってやらねぇ!!ヽ(`Д´)ノ

業績好調なのになぜ? 明治が主力商品「おいしい牛乳」を“実質値上げ”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160628-00000525-san-bus_all
産経新聞 6月29日(水)10時15分配信

 食品メーカー大手の明治が“実質値上げ”に動き出している。牛乳の主力ブランド「おいしい牛乳」では、地域限定で価格据え置きながら容量が1割減となる新容器での発売を新商品として発表したほか、今年3月末で89年にわたる全国販売を終了した「サイコロキャラメル」は、容量は変えずに新たに北海道限定の土産物にリニューアルし、価格を上げた。円安が進んだことによる原材料価格の高騰などを理由にした食品メーカーの相次ぐ値上げで、消費者の節約志向も高まる中、新たな形の“実質値上げ”が受け入れられるかが注目される。

 「開けやすさや注ぎやすさ、持ちやすさが向上し、利便性アップ!」、「開封するまで空気と触れにくい満量充填と遮光性に優れたパッケージで新鮮な牛乳のおいしさが長持ち」、「人口動態や飲用実態の変化に合わせて最後までムダなくおいしく飲むことができる容量」-。9月20日から九州地区(沖縄県除く)で発売される「おいしい牛乳」の900ミリリットル入り新容器の利点を同社はこう強調する。

 注目は価格だ。店頭想定価格は270円〜292円と、現在の1000ミリリットル入りパックと同じ。容量が1割減なので、実質的には1割の値上げともとれなくもない。ただ、同社広報は「値上げという認識はありません」と否定する。

 その根拠とするのは、農林水産省や独立行政法人、農畜産業振興機構などの統計データだ。農畜産業振興機構の調査によると、1人あたりの牛乳類の1日の飲用量は平成17年度の平均が195.8ミリリットルだったが、27年度は175.1ミリリットルに減少。このように牛乳消費量が減ったため、1000ミリリットルの牛乳を飲みきる日数も伸びていると主張。「飲みきれず捨ててしまう人も増えており、900ミリリットルのほうがいいと判断した」と説明する。

 新しい容器は従来品よりも幅が約5ミリ細く、筋肉の負担が約1割軽減されるので、「手の小さい子どもや握力の弱い高齢者の方も持ちやすい」とも強調する。

 ただ、紙パックを使用する他の飲料メーカーの幹部は、「消費者にすれば、900ミリリットルの容量設定や高齢者も持ちやすいとかは、唐突感があるのではないか」と指摘する。

 明治は昨年4月に生乳の生産コスト上昇を理由に牛乳やヨーグルトなどを2〜5%程度値上げしている。今回の実質値上げともとれる対応について、消費者からは「ちょっと不可解。値上げするなら理由をストレートにいってほしい」という指摘も上がる。

 さらに、3月末に昭和2年以来89年の全国販売を終えた「サイコロキャラメル」についても。リニューアル後の価格を改定。サイコロキャラメルの販売終了前の想定小売価格は1箱2粒入りで5箱セットで132円だったが、明治子会社の道南食品が製造し、6月14日に発売した「北海道サイコロキャラメル」は1箱2粒入り5箱セットの参考価格は173円。北海道産の原材料を多くを使用するなどのこだわりを強調するが、全国販売の菓子が3カ月で北海道土産に衣替えした結果、約3割の価格アップとなった印象はぬぐえない。

 明治の親会社の明治ホールディングス(HD)の平成28年3月期決算は売上高が前期比5.4%増の1兆2237億円。本業のもうけを示す営業利益は50.9%増の777億円と過去最高を更新するなど好調だ。

 健康志向の高まりにあわせて、ヨーグルトなど主力商品の売れ行きが好調なこともあるが、値上げによる収益改善効果も大きい。営業利益ベースで見れば、コア商品の売り上げ増の押し上げ効果が116億円なのに対し、子会社を含む価格改定、いわゆる値上げによる収益改善効果は217億円に上る。食品メーカーの中には、「値上げ効果」で売上高や利益ベースで過去最高を更新した企業もみられるが、あるメーカーの幹部は「2年連続で同じ商品を続けて値上げするのは、余程の理由がないとできない」と明かす。

 過去にも価格は維持しながら、実質値上げに踏み切った商品は多くあったが、理由は原材料価格の高騰や為替レートでコスト増になっているといった理由が大半だった。

 明治の利便性向上や人口動態の変化を理由とした“実質値上げ”が成功すれば、他のメーカーが追随する可能性も出てきそうだ。ただ、過度に価格を引き上げれば節約志向がさらに高まり、個人消費の回復にも影響を与えかねない。消費者からそっぽを向かれる可能性も否定できず、食品メーカー各社には値上げに走る前のコスト削減の努力も一層求められそうだ。(永田岳彦)

1715とはずがたり:2016/07/10(日) 03:45:56

2016/7/9 06:50神戸新聞NEXT
全国で人気のハム来月食べ納め 播州ハム閉店
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201607/0009266827.shtml

 手作りハムで知られ、全国にファンも多い播州ハム工業所(姫路市久保町)が、8月20日で閉店する。創業当時から受け継ぐ味は美食家をうならせたが、コスト高騰や売り上げ不振などで店を畳むことに。元は精肉店だったが、本格的なハムの販売に乗り出したのは1995年以降。3代目の堀田周郎社長(58)は「阪神・淡路大震災が一つの転機だった」と振り返る。(末永陽子)

 同社は、堀田社長の祖父が1950年に創業した。本場ドイツで加工法を学んだ技術者を招き入れ、ハム製造を続けてきた。しかし長年、売り上げの大半を占めたのは食肉。経営の関係で、手間がかかり、高コストのハムは店頭でわずかに売る程度だった。

 堀田社長は阪神・淡路大震災の直後、神戸市長田区で約1カ月半、ボランティアとして活動。惨状を目の当たりにし「一度しかない人生に悔いが残らないよう、うちでしか作れないハムを広めたい」と思い立った。人生観が変わる経験だった。

 同社のハムは一つ一つ手作業で糸をしばり、国産の塩やハーブなどで作った調味液に約3週間漬け込む。熟成させた後、半世紀以上使ってきた燻煙(くんえん)室で数日間炭火にかけていぶす。

 こだわりの味は、他社に先駆けて始めたインターネット通販で評判が広がり、料理雑誌やグルメ番組でも話題となった。

 「他社が1日や1週間で済ます工程に3倍以上の時間や手間をかけていた」と堀田社長。高コスト体質から脱却できず、経営不振が深刻化。今年に入り、「5年先が見えない」と決断した。

 閉店を知った顧客から注文が殺到し、既に売り切れとなった商品も。堀田社長は「取引先や従業員に大きな迷惑がかからないうちにと決めた。多くの人に愛され、大変ありがたい」と語った。

1716とはずがたり:2016/07/10(日) 03:47:19

2014/6/21 20:59
倒産から生まれた味付けのり 社員12人の佐用の会社
http://www.kobe-np.co.jp/news/backnumber/201511/0008598993.shtml

 兵庫県佐用町大酒の味付けのり製造業「光海」が販売する「旨しお海苔」が、第20回全国加工海苔品評会で第2位の「水産庁長官賞」を獲得した。厳選した国内産素材にこだわった逸品は、会社倒産の苦難を乗り越え、のり本来の味を求めた夫婦の絆から生まれた。(大山伸一郎)

 「旨しお海苔」は韓国風のごま油風味。有明海産の初摘みのりに、長崎の天然塩や三重のごま油などで優しい味に仕上げている。

 同社の前身は、旧上月町出身で大阪を拠点に日本有数ののり製造会社を手掛けていた高見唯夫さんが、1968(昭和43)年に現在の地で創業。長男で現会長の国男さん(70)、現社長の淑子さん(70)夫婦が跡を継いだが、91年に会社を倒産させてしまう。

 2人は会社再建に当たり、それまで中心だった「進物」をやめることを決意。価格競争に巻き込まれまいと、大きな販路より確かな品質を求め、現在は社員12人で製造に励む。旨しお海苔は4年前、国産の安心感にこだわる顧客の声を聞き、素材探しで全国の産地を回って商品化した。

 今回の品評会には、全国から612品目が出品された。「小さな会社でも、評価してもらえたことが励みになる」と国男さん。淑子さんは「苦労もしたけれど、のりって本当にいいものだと今は心から思います」と、満面の笑顔を見せた。

 48枚入りで320円から。同社TEL0790・88・0044

1717とはずがたり:2016/07/17(日) 13:10:35
伸びる会社(1)
カット野菜で17年連続増収の不思議
読売新聞専門委員 東一眞
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160712-OYT8T50035.html?from=yhd
2016年07月13日 05時20分

 日本経済が右肩上がりの高度成長時代を知る日本人がだんだん少なくなってきた。しかし、企業単位では、売り上げや利益を継続的に伸ばしたり、新市場を開拓したりと、さまざまな意味で「伸びる会社」は当然ながら今もある。そんな会社の戦略や現状、直面している課題やその克服法などを不定期でとりあげる。

絵に描いたような右肩上がり

 野菜をカットして袋に詰めてスーパーに卸す――。ただ、これだけで、創業以来17年間、一貫して増収を続ける企業がある。その会社は、株式会社サラダクラブ。スーパーでパッケージサラダを購入したことのある人なら、名前を覚えているかもしれない。

 創業初年(1999年11月期)に6100万円だった売上高は、直近の2015年11月期では247億円に達している。右のグラフは、サラダクラブの売上高推移だが、絵に描いたような右肩上がりだ。野菜をカットして袋詰めして売るだけで、なぜこんなことが可能なのだろう?

 そんな興味から、東京都調布市仙川町にあるサラダクラブを訪ねてみた。京王線仙川駅で降りて歩く。京王線の切り通しを渡る橋から、「Kewpie」の赤いロゴと、キユーピーマヨネーズのパッケージのアミ目模様のデザインをあしらった建物が見えてきた。たどり着くと、そこは芝生と樹木に囲まれた「仙川キユーポート」というビル。キユーピーの展示施設や関連会社が入居する。

 実はサラダクラブは、キユーピーが51%、三菱商事が49%の株式を持つ。両社の戦略的な提携から生まれた会社だ。「そもそもの発端は、1980年代からアメリカでパッケージサラダがブームになったことです。これは日本でも売れるだろう、売ろうと考えたわけです」(サラダクラブ商品部次長の日置拡也さん)。

 もちろん、サラダの消費が増えれば、マヨネーズやドレッシングの使用も増える。売り場では、あわせて売っていこうという戦略もあった。

パッケージサラダの挑戦

 サラダクラブは、99年2月24日に誕生した。当時もカット野菜はあるにはあったが、スーパーの野菜売り場の片隅に、肩身が狭そうに並んでいた。鮮度や衛生面でどうかなあ、という印象が筆者にもあった。キユーピーと三菱商事が目指した「パッケージサラダ」は、旧来的なカット野菜とは「似て非なる」ものだった。

 どこが違うのか? まずパッケージサラダは、封を切ったら洗わずにそのまま食べられる。そして価格が一定。例えば、現在、千切りキャベツ(130グラム)は税抜き100円。キャベツの価格が高騰しようが暴落しようが、この値段は変動しない。そして、年間を通した旬の野菜の安定供給も特徴の一つ。つまり、生鮮食品なのに、あたかも「工業製品」のように規格化された商品だ。

 こうしたパッケージサラダを生産するために、まず全国の農協や農業法人と直接契約を結んだ。安定供給のためには、春夏秋冬で産地を切り替える「産地リレー」の体制も整えた。鮮度には最も腐心した。契約先には、収穫した野菜は保冷庫に入れて、工場まで保冷トラックで運んでもらうようにした。

 工場に運ばれた野菜は、低温に保たれた生産ラインで、(1)食用に適さない部分を除去し、(2)食べやすい大きさにカットし、(3)冷水洗浄し、(4)遠心分離機で水分を取り、(5)袋やトレーに詰める――という5段階で加工される。こうして、「コールドチェーン」と呼ばれる、収穫から加工・出荷・店頭まで低温管理体制を築いた。

様々な工夫

 「売り場作り」も工夫した。スーパーの野菜売り場は、いつも同じ棚に同じ野菜が置いてあるわけではない。入荷する野菜の種類と量によって、毎日のように変化している。サラダクラブでは、買い物客が探しやすいように、パッケージサラダをいつも同じ棚に固定的に置くことにこだわった。スーパーに依頼するだけではなく、営業担当者がスーパーに出向き、陳列状況をチェックして回った。

1718とはずがたり:2016/07/17(日) 13:11:00
>>1717-1718
 パッケージの表示も工夫した。原料となる野菜の98%は国産。最初は「国産」とだけ表示していたが、2006年6月からは産地表示を都道府県に切り替えた。輸入素材があれば、その国を記す。

 「表示義務はないのですが、産地を表示することで安心してお求めいただきたいと考えました。『10品目のサラダ』なら、10品目全部の産地を印字するのでスペースをとりますが(笑)」(サラダクラブ商品部広報・広告宣伝チーム 杉本紀子さん)

 こうした地道な工夫でパッケージサラダは少しずつ広がって行った。

 もちろん、1人で住む「単独世帯」や、夫婦共働き世帯がこの時期、右肩上がりで増加したことも幸いした。パッケージサラダを使って、夕食の準備を「時短」したい人々が増えていったのである。例えば、厚生労働省の国民生活基礎調査によると、サラダクラブ設立の99年に、単独世帯は1058万5000世帯だったが、14年には1366万2000世帯に増えた。さらに、総務省の労働力調査などによると、夫婦共働き世帯は99年の929万世帯から14年には1077万世帯に増えている。

天候不順が追い風に

 2012、13年は天候不順で野菜の価格が高騰した時期だ。当時の読売新聞をめくってみると、「野菜高騰」の記事がいくつも見つかる。例えば12年2月9日付の読売新聞中部版では、「このままだと、冷凍野菜やカット野菜に切り替えないといけない」という45歳の主婦のコメントがある。

 コメントにあるとおり、12〜13年の野菜高騰のなかで、パッケージサラダの売上が急伸する。「これまでパッケージサラダを手にとったこともなかった方が購入し始めるようになりました。一度試してみた方がその後リピーターになったと思われます」(キユーピー広報部 岸田香奈子さん)

 12年(11月期、以下同じ)のサラダクラブの売上高は11年に比べて約38億8000万円増加し、13年は12年に比べて約34億4000万円増となった。前年度比の増加幅で、この2年間が過去1、2位だ。天候不順が、パッケージサラダの普及を強力に後押しした。

 ただし、この時期、天候不順のため契約農家などからの出荷が細った。スーパー側に約束していた納入量を確保するために、サラダクラブでは、価格の高い野菜を買い付けた。それを「定価」で売らなければならず、売上高は急伸しても利益的には大変だったようだ。

日産70万〜75万個

 1999年の創業当時は、東京都府中市の中河原工場だけでパッケージサラダを作っていたが、翌2000年には茨城県五霞町と、兵庫県伊丹市に工場を設立。その後も、直営工場を建てたり、委託生産拠点を整備したりして、全国展開を図ってゆく。現在、直営工場6、委託生産拠点11があり、北海道から沖縄までカバーしている。

 最初はカットレタス、千切りキャベツ、大根サラダなど定番の5種類だけだったが、10種類の野菜を使った「10品目のサラダ」やほうれん草を使ったサラダ、あるいはシーザーサラダ、和風サラダなど徐々に品数も増やしてきた。季節ごとに旬の野菜を使ったサラダも発売した。今の時期だと、「玉ねぎサラダ」「たっぷりコーンのカラフルサラダ」などがそれだ。金額は高いものでも税抜きで300円以内にとどめている。

 パッケージサラダが普及するにしたがって、参入企業も増えた。すでにローソンやセブン-イレブンなど大手コンビニも、プライベートブランドでパッケージサラダを販売している。サラダクラブが先導してきた国内パッケージサラダの市場は、2015年には1236億円に成長した。同社の全国シェアは約25%、国内最大手だという。

 「全国17拠点で、一日に70万個から75万個のパッケージサラダを製造・出荷しています」(日置さん)

 ただし、競争も激化している。今年3月から新ラインアップとして「こだわり野菜シリーズ」を打ち出した。青汁として飲まれるケールを取り入れた「ケールサラダ」をナチュラルローソンなどにおろしている。より魅力的なサラダを開発して、競争に勝ち抜きたい考えだ。

2016年07月13日 05時20分

1719とはずがたり:2016/07/20(水) 11:42:49
サントリーとアサヒ和解=ノンアルビール特許訴訟―知財高裁
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/583/279c87724c76bb73d35013a2cfcb2e0a.html
(時事通信) 10:52

 ノンアルコールビールの特許を侵害したとして、サントリーホールディングス(HD)がアサヒビールに「ドライゼロ」の製造、販売差し止めを求めた訴訟は20日、知財高裁(高部真規子裁判長)で和解が成立した。

 サントリーHDは昨年1月、「飲み応え感が出るよう糖質などの成分を特定して特許を取得しており、ドライゼロは成分の数値が特許の範囲内にある」として提訴した。

 東京地裁は同年10月、「既存品から容易に発明できた」と判断。特許は無効とすべきだとして請求を棄却したため、サントリー側が控訴していた。

1720とはずがたり:2016/07/22(金) 01:53:34
竹田和平氏が死去…「タマゴボーロ」をヒット
(読売新聞) 07月21日 20:28
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/155/433a9853f83f7b936221e9a0162c3b7e.html

 竹田本社(旧竹田製菓)会長の竹田和平(たけだ・わへい)氏が21日、死去した。

 83歳だった。

 告別式は23日午後1時半、名古屋市千種区千種2の19の1いちやなぎ中央斎場で営まれる。喪主は長男、幸生(ゆきお)氏。

 1952年に名古屋市で竹田製菓を設立し、幼児向けの菓子「タマゴボーロ」をヒットさせた。経営の第一線から退いた2000年代には株式投資に力を入れ、一時は100社以上の株を持ち「日本一の個人投資家」とも呼ばれた。

1722とはずがたり:2016/07/27(水) 19:49:46
チリ産“薬漬け”サーモンは、人体にとってどれほど「危険」なのか
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160720-01142710-sspa-soci
週刊SPA! 7月20日(水)16時20分配信

「チリ産養殖サーモン」についてネット上で大論争が巻き起こっている。チリの養殖サーモン“薬漬”の危険な魚で、海洋汚染も招いているという。そこで識者を直撃した!!

◆「危険性は極めて低い」が、“ゼロ”とも言い切れない

 チリ産サーモンが“薬漬け”は、どれほど人体にとって「危険」なのか。

『安全安心のための養殖管理マニュアル』などの著書のある舞田正志教授(東京海洋大学)はこう話す。

「養殖期間中に抗生物質などを使用した場合は、『休薬期間』を経てから出荷されます。これは『抗生物質の投与をやめて一定の時間を置き、体内の抗生物質がほぼゼロになる』期間のことです」

 休薬期間を経て日本に出荷された輸入水産物は、検疫所で残留薬物などの抜き打ち検査を受ける。

「もし違反している事例が見つかると、『命令検査』ということで『ある国から輸入されるものについては必ず検査をしなさい』というシステムがあります。過去に、チリ産サーモンでこの命令検査になったことはまだ一度もありません。残留基準を超えたサーモンが紛れ込んでいる可能性は極めて低いと思いますが、検査のカバー率は数%程度なので“ゼロ”だとも言い切れません」(舞田教授)

◆「それでも心配」な人は国産のサーモンを

 また、チリのサーモン養殖場を視察した佐野雅昭教授(鹿児島大学)もチリ産サーモンが“薬漬け”という実態は認めながらも「安全性についてはそれほど神経質になる必要はないと思います」と語る。

 しかし、エビやウナギでは基準値を超えたケースもあり、米国の大手スーパーなど輸入をやめる企業もある。日本の検査体制や基準値が本当に安全なのか、不安に思う消費者もいるだろう。

「『それでも心配』という方は、選択肢が他にいくらでもあります。例えば、漁協や調達関係者らが監視の目を光らせている、国産の養殖モノを選ぶことです。さらに、国産の天然モノもあるので、そうしたものを選択すれば安全性や環境汚染のリスクを減らすことができます」(佐野教授)

 佐野教授は「チリ産サーモンの養殖に関して多くの問題が起きているのは、チリ現地での政策の問題が大きい」と語る。

「養殖は常に環境問題、病気問題と向き合いながら行う産業です。環境に配慮し、飼育密度を下げた養殖をすればいいのですが……。チリはノルウェーに比べて規制が緩く、規制も守られにくい社会的環境です。もともとチリの海洋環境自体は良かったので、養殖を始めた当初はあまり気にしなくても悪影響は出ませんでした。ところが、海の環境が悪化すると新しい漁場に移ってごまかす“焼き畑農業”的なやり方を繰り返してきた結果、新しい漁場も少なくなり、限界に来ているのかもしれません」

◆チリ産サーモンのASC認証に疑問の声

 こうした問題を解決するため、環境に優しく持続可能な養殖場でつくられた水産物であることを示す、国際的な“お墨付き”がある。「ASC認証」といって「ASC(水産物養殖管理協議会)」が各国の養殖場をチェック、環境に大きな負担をかけず、地域社会や人権にも配慮した「責任ある養殖水産物」と判断されると認証が与えられる。このASC認証を得たチリ産サーモンを日本の大手スーパー「イオン」が4月から売り始めた。

 ところが、チリの養殖現場を視察した佐野教授は「ASC認証を受けるには非常にお金がかかり、資金力がないと取得できません。その認証過程も不透明で、信用できない部分もある」と指摘する。

 チリの漁業検査官B氏は、ASC認証を受けた養殖場のリストを見た瞬間、「これは何かの冗談ではないか」と思ったと告白する。

「ASC認証の『原則2』には『自然環境および生物多様性への悪影響の軽減』とありますが、養殖業者は自然環境も生物多様性も保護していない。また、原則4は『飼料、廃棄物、化学薬品等の適切な管理』ですが、チリの養殖場に抗生物質の規制がないことは誰でも知っている。こんなチリの養殖業者が認証されているのであれば、ASCは良い認証システムとは言えず、明らかに機能していない」

 舞田教授も疑問を口にする。

「ASCの認証の基準の中に『もともとそこにいない魚は養殖しない』というのがあります。生態系に何らかの影響を及ぼす可能性があるということです。それなのに、チリのサーモンはどうして認証を受けられたんでしょうか」

― 現地から告発「チリ産サーモンは危ない」は本当か? ―

1723荷主研究者:2016/07/30(土) 13:07:28

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160720/bsc1607200500002-n1.htm
2016.7.20 05:00 Fuji Sankei Business i.
キリンビール、「グランドキリン」の販路広げ生産増強

 キリンビールは19日、商品ごとに味わいをきめ細かく工夫するクラフトビールの「グランドキリン」シリーズの販路を拡大し、生産拠点も増やすと発表した。販売が好調で、今後も需要が伸びると判断した。

 高級感を前面に押し出し、ホップ本来の華やかな香りが特長のグランドキリンは、2012年からコンビニエンスストア限定で販売してきた。9月13日からスーパーなどでも販売する。これまでの滋賀工場に加え、来年春をめどに茨城県の取手工場でも生産を始める。キリンビールの田山智広マスターブリュワーは「クラフトビールの市場はまだまだ伸びていく。国内シェアの半分を目指したい」という。

 クラフトビールの出荷量は、発泡酒などを含むビール類市場全体の1%程度だが、大手が次々参入している。特に20〜30代を中心に人気があるといい、同社は市場規模が15年の推計4万キロリットルから21年には15万キロリットルになると見込んでいる。

1724荷主研究者:2016/08/02(火) 21:19:50

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160725/bsc1607251924004-n1.htm
2016.7.25 19:24 Fuji Sankei Business i.
アサヒvsサントリー、和解後も「ノンアル」シェア首位争いで火花

サントリーのノンアルコールビール「オールフリー」(右)とアサヒビールの「ドライゼロ」【拡大】

 ノンアルコールビールの特許をめぐりサントリーホールディングスとアサヒビールが争った訴訟は、20日に知的財産高裁で和解が成立した。だがその後も、両社はともにシェア(市場占有率)が4割超と業界トップの座を激しく争い、販売では一歩も引かないつばぜり合いが続く。今夏は両社ともにノンアルビールの増産を計画するなど、シェア首位の座をかけ激しく火花を散らしている。

 訴訟は、サントリーがノンアルビールの特許権を侵害されたとして、アサヒの主力商品「ドライゼロ」の製造と販売差し止めを求めていた。サントリーが訴えを取り下げて和解が成立。両社はともに、「互譲の精神に基づく」とのコメントを出した。

 しかし、昨年初めてサントリーからシェア首位の座を奪ったアサヒは、7、8月は「ドライゼロ」を前年比3割増産する強気の計画を打ち出している。飲食店向けにも積極的に販売攻勢をかけシェア拡大を狙う。

 シェア2位となったサントリーも、7、8月は主力商品「オールフリー」を1割増産する。3月から専用のミニ自動販売機を温浴施設に展開するなど、販路の拡大を急ぐ。

 ノンアルビールは飲酒運転の罰則強化などを背景としてドライバーを中心に人気となり、市場規模を拡大してきた。業界の推計によると、平成27年の市場規模は1738万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と、21年に比べ3倍超に拡大した。

 メーカーにとって、酒税がかからないノンアルビールは利益率が高い。発泡酒などを含む「ビール類」の市場縮小が続くなか、ノンアルビールは収益源としての期待が大きく各社の開発競争が激化したことが、特許をめぐる両社の訴訟にまで発展した背景にある。

 ただ、「ビールの代替品として飲むドライバーの需要は一巡した」(大手ビール幹部)とされ、市場規模の拡大は鈍化している。ここ数年は1桁成長が続き、27年の需要の伸び率は5・8%にとどまった。28年も伸び率は縮小するとみられるだけに、販売競争は厳しさを増しそうだ。(大柳聡庸)

1725荷主研究者:2016/08/07(日) 16:14:50

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160727/bsc1607270500008-n1.htm
2016.7.27 06:23 Fuji Sankei Business i.
【トップは語る】キリンビール 業界内で物流分野の協業を促進

 □キリンビール社長・布施孝之さん(56)

 --個人消費が伸び悩んでいる

 「いろんな要因が複雑に絡み合っている。年明け以降円高基調になり、株価も低迷している。インバウンドの爆買いもなくなって、消費税の増税を先送りしたとはいえ、ここに来てイギリスの欧州連合(EU)離脱問題とか、先行き不安が景気や消費マインドに影響している」

 --今夏は猛暑予想で飲料の消費は伸びそうだ

 「正直1〜6月の上期は劣勢だった。さまざまな理由があるが、上期が厳しいのは織り込み済み。後半追い込みでいく。7月に入ってからの売り上げは好調で、新商品も続々出す。普通にいけば前年より市場全体で2、3%は伸びるのではないか」

 --47都道府県一番搾りの状況は

 「まだ順次出している状況だが、絶好調だ。販売目標を200万ケースまで上方修正したが、もっといく手応えを感じている。手間ひまかけて地域の農産物を使い、地域の文化や気質にあった商品をともに作るという考え方に多くの共感をいただいている」

 --ビール類の市場が縮小傾向だ。業界再編は

 「市場の縮小がずっと続けば、いずれ4社、5社で経営していくのが多いというのは出てくるだろう。今の時点でたちまち再編はないが、競争と非競争が大事になる。物流分野の協業は各社とも同じ考えでしょう。一方、各社でビールのカテゴリーを伸ばすのも大事だ」

 --ビール類の酒税一本化の議論も今後出てきそうだ

 「消費税の増税を2019年秋まで先送りするなか、どのタイミングで酒税改正の第1弾がくるのかは注視している。酒税が一本化されるにあたって、製法の定義次第ではメーカーが困る部分も出てくる。酒税が一本化されても、発泡酒や新ジャンル(第3のビール)しか飲まない方もいるので発泡酒などがなくなることはない」

                  ◇

【プロフィル】布施孝之

 ふせ・たかゆき 早大商卒。1982年キリンビール入社。同社大阪支社長、小岩井乳業社長などを経て2015年1月から現職。千葉県出身。

1726とはずがたり:2016/08/08(月) 16:38:14
味の素が「意外な特損」後に狙う大きな果実
ターゲットはアジアの家庭内食市場
http://toyokeizai.net/articles/-/114377
中山 一貴 :東洋経済 記者 2016年04月20日

堅調な業績で知られる味の素に、今、何が起きているのか――。日本の食品最大手、味の素が業績の下方修正を発表した。2016年3月期の連結純利益を、従来予想の675億円から615億円へ9%下方修正したのだ。

修正の主因は、収益性に問題があった事業の再編だ。味の素の主力は調味料・加工食品の生産販売だが、うま味成分のアミノ酸に関する知見と技術を生かし、医薬やバイオ事業も手掛けている。

ところが、医薬事業は、薬価引き下げによる売上高の減少や、安価なジェネリック医薬品(後発医薬品)の台頭による競争激化が直撃。2015年3月期の医薬セグメント営業利益は、前期比半分近くに落ち込み、採算が悪化していた。

低採算の医薬事業でメリハリ

そこで、製薬事業を消化器関連に集約させることを決断。透析や輸液から撤退する一方、製薬子会社にエーザイから出資を仰ぎ、エーザイの消化器疾患領域事業の一部と統合した。これらに伴う医薬事業の構造改革費用で約185億円の特別損失を計上することとなった。内訳は、透析や輸液など撤退する事業に関する株式譲渡損で約50億円、契約解消金で約70億円、固定資産や知的財産権にかかわる減損損失で約50億円。統合にかかわる営業費用も約15億円かかる。

味の素がグループ内事業の再編を急ぐのは、高い収益性を誇る世界の巨人たちの背中を追いかけているからだ。飲料を除く食品メーカーの世界トップ10入りを標榜するが、営業利益ベースでの味の素の順位は2015年3月期時点で30位程度。売上高営業利益率でみても上位企業との差は歴然だ。ネスレ(スイス)の15%、クラフト・ハインツ(米国)の18%に比べ、味の素は7%と、半分にも満たない。世界のトップ10を現実のものとするためには、2020年計画の営業利益1500億円、営業利益率10%は必達目標である。

パキスタン市場で販売する調味料
目標達成に向け、味の素は構造改革と並行して、積極的な成長投資を行っている。3月2日、20年債を含む総額700億円の社債を発行した。調達資金のうち、300億円は短期社債や借入金の返済に充てるが、残る約400億円はM&Aや提携を含む成長投資へ使う。

700億円の内訳は7年債200億円、10年債250億円、20年債250億円だ。これまでにも、7年債や10年債は発行してきたが、20年債は今回が初めて。従来よりも多額の資金を調達するため、返済金額や時期を分散させた。日銀のマイナス金利政策で市場金利が低下し、有利な条件で調達できる金融環境も追い風となった。

パキスタンやミャンマーに商機

大型社債の発行を契機に、味の素は海外進出を加速させる。4月6日、パキスタン市場への本格参入を発表した。現地の有力財閥との間で合弁会社を設立し、7月から調味料の販売を開始する。「パキスタンでは、大家族で食卓を囲む文化が根強く残り、内食比率が高い」ことに商機を見出した。調味料は当面、インドネシア子会社が生産したものを輸入する。

ミャンマーでも主力調味料「味の素」の生産・販売を2017年から始める。ミャンマーへは1996年に一度進出していたが、政情が不安定だったことや、外資系企業に対する規制の厳しさを理由に、2000年以降、事業を停止していた。だが、ミャンマーの経済開放政策の進行を背景に事業再開のメドがたち、成長市場を深耕する準備がようやく整った。

味の素は2016年3月期の純利益を下方修正したものの、営業利益は930億円へ、従来予想より70億円上方修正した。前期比では25%の増益となる。国内で冷凍チャーハンの新製品やスティックコーヒーの売上高が伸びていることに加え、米国でも冷凍食品子会社の原材料調達コストが低下し、増益を牽引する。

5月10日には、2016年3月期決算と2017年3月期の業績予想が発表される。食品メーカー世界トップ10に向け、次の一手が待たれる。

味の素の会社概要 は「四季報オンライン」で

1727とはずがたり:2016/08/08(月) 16:39:43
「しょうゆ」の次は?キッコーマンの海外戦略 和食ブームを追い風に食品卸でさらなる成長
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-117206.html?page=1
05月10日 06:00東洋経済オンライン

営業利益に占める海外の比率が7割超! ”内需型”の企業が多い日本の食品メーカーの中で、キッコーマンの海外展開力は異彩を放っている。伝統ある最大手のしょうゆメーカーとして、ドメスティックなイメージの濃い同社だが、実は半世紀も前から海外へ進出しているグローバル企業だ。その成果は着実に実りつつあるが、ここにきて新たな課題が浮上している。

世界100カ国以上で販売されているキッコーマンのしょうゆ。本格的な海外進出の歴史は1957年、米国で始まった。サンフランシスコに販売会社を設立し、しょうゆを用いた米国人好みの料理の開発や、スーパーなどでの試食販売を実施。しょうゆが肉料理によく合うこと、そしてスープやドレッシングの味付けに適していることを訴求し続けた。

こだわったのは、現地の料理の味付けに、しょうゆを浸透させることだ。和食レストランや日系人の間だけでなく、幅広い場面や人々にとって欠かせない調味料とすることを目指した。その後、狙いどおりに米国でしょうゆの需要が拡大。1973年には、原料処理から製品化に至るまでの現地生産を開始した。

キッコーマンにおける米国展開の貢献は大きく、同社の海外しょうゆ事業の売上高に占める北米地域の割合は70%近くとなっている。今後、海外しょうゆ事業は、成長市場の欧州やアジア、豪州で、年平均10%以上(現地通貨ベース)の売上高アップを目指す。

戦略は一貫している。米国と同様に、現地の嗜好に合わせた商品開発とマーケティングを推進するのだ。たとえば、イスラム教徒の人口が増加している欧州では、彼らが安心して口にすることのできる、イスラムの教えで許可されたハラル対応のしょうゆを販売。甘辛い味付けが好まれるタイでは、しょうゆだけでなくテリヤキソースを積極的に展開している。

しょうゆに次ぐ、海外事業のもう一つの柱が、日本を中心とするアジアの食品の卸売りだ。「日本の食文化の魅力を伝えることは、しょうゆの普及にもつながる」との考えのもと、1969年、米国のジャパン・フード(現JFCインターナショナル)に経営参加。しょうゆや米、のり、みそなど日本を中心としたアジアの多種多様な食材を扱う。

日本の大手食品卸の営業利益率が1%を切る中、キッコーマンの海外卸売事業のそれは5%近くある。和食ブームを追い風に高品質な商品を供給し、安売りを抑制していることが好採算の秘訣だ。しょうゆ事業と同様に最大市場は米国だが、イタリアとタイにも拠点を設立するなど、欧州やアジアでの販売強化に余念がない。世界中に広がるネットワークを活かし、地域ごとの特性にあった商品だけでなく、地域横断型の商品開発を展開。2015年度の海外卸売事業の売上高は当初目標の7%を上回る9%の成長(現地通貨ベース)を達成し、これからも年平均7%以上の売上高成長を目指す。

日本の食品メーカーと海外での競合が激化

ただ今後は、競合の市場参入に伴う競争の激化が予想される。たとえば、宝酒造グループは2010年にフランスのフーデックスに資本参加。欧州を中心に日本酒や調味料、冷凍食品などを販売し、日本食材の卸売業として、欧州で最大のネットワークを築いたという。キッコーマンの海外卸売業も決して安泰ではない。

4月27日に発表された2016年3月期決算は、前期に比べ売上高が10%増え、営業利益も29%増と躍進した。だが、2017年3月期の業績予想は一転、減収減益となる。円高により海外の業績が円換算で目減りすることが痛い。2017年3月期の為替は、1ドル=110円と前期比10.2円の円高ドル安を見込む(ユーロは同7.4円の円高ユーロ安想定)。為替により営業利益で約19億円の減益要因となる。現地通貨ベースで同16億円の増益となっても補いきれない。

収益性が課題となっている国内事業は、主力製品への集中投資や生産・物流効率の向上などを通じ、採算が向上しつつある。とはいえ、人口減少に伴い胃袋の数も減っていく国内市場での発展には限界があるだろう。キッコーマンの未来はやはり、海外事業にかかっている。日本の食品メーカーとの海外での競合はいちだんと激しくなるが、その中でいかに販売エリアを拡大し、現地の嗜好に合った商品の開発を加速していくかが、持続的成長のカギとなる。

1728とはずがたり:2016/08/22(月) 19:06:15
ウイダーinゼリー、「奇跡的巻き返し」の裏側
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160821-00132476-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 8月21日(日)6時0分配信

 「10秒チャージ、2時間キープ」――。
 1999年、SMAP木村拓哉のCMをきっかけに、大ヒット商品となった「ウイダーinゼリー」が今、森永製菓の好業績を牽引している。

■ 過去最高の売り上げと利益を記録

 8月10日、森永製菓は2017年3月期の第1四半期(2016年4〜6月期)決算を発表した。 売上高476億円(前年同期比7%増)、営業利益52億円(同86%増)で、第1四半期として売り上げ・利益ともに過去最高となった。この結果を受け、同社は業績予想を上方修正。 通期の売上高は1889億円(期初計画比1%増)、営業利益は143億円(同24%増)となる見通しだ。

 アイスの「チョコモナカジャンボ」やチョコレートの「ダース」など、好採算の主力品が販売好調だった。中でもinゼリーの売り上げは、前年同期比28%増と絶好調。CMや店頭での積極的な広告展開が奏功した。

 inゼリーは、エネルギーやビタミンを片手で手軽に摂取できるゼリー飲料だ。1994年の発売当時、市場に競合品は見当たらず、ゼリー飲料の草分け的存在だった。

 5年後に冒頭のキャッチコピーが話題となり、定番品の座を獲得。2007年頃に売り上げのピークを迎えてからも、市場シェア4割程度を維持し続けた。

 だが、2014年3月、発売20周年を機にリニューアルを実施すると、これが思わぬ失速につながった。

失速の理由は?
 従来の「エネルギー」「マルチビタミン」「プロテイン」という機能性を軸にした商品展開から、「エネルギー」(180キロカロリー)「カロリーハーフ」(90キロカロリー)「カロリーゼロ」(0カロリー)など、カロリー別の商品展開に切り替え、パッケージデザインも英字の多いものに一新した。

 「カロリーハーフ」は、従来の「マルチビタミン」の品質を変えずに、名称とデザインを改めただけのものだったが、既存客の支持を失い大苦戦。リニューアルからわずか4か月後の7月には、再び「マルチビタミン」など機能性重視の名称に戻し、デザインも再刷新して巻き返しを図ることとなった。が、リニューアル失敗の影響は補えず、2015年3月期のinゼリーの売り上げは、前年に比べ約1割も落ち込んだ。

■ 「失敗」が営業部隊を突き動かした

 「放っておいても売れる」(同社)とされてきたinゼリーの失速は、森永製菓の営業部隊を突き動かした。

 店頭のPOP広告で、水分補給やビタミン摂取といった健康効果を積極的に訴求。飲料売り場だけでなく、サプリメントの棚やマスクの近くなど、健康にひも付けたさまざまな売り場での販売を試みた。

 一連の取り組みの成果か、前2016年3月期の売り上げは対前年で2割近く増加した。前年の落ち込みからの反動もあるとはいえ、inゼリーは息を吹き返したと言えるだろう。今2017年3月期の出だしも、前述のとおり3割近い伸び率となっている。来期以降の製造ライン増設も、検討段階に入ったという。

 今回、森永製菓は通期の業績予想を上方修正したが、下期(2016年10月〜2017年3月期)だけでみると、期初の計画を据え置いている。第1四半期に想定以上に稼いだ利益は、販売促進費など今後へ向けた種まきに充てる考えだ。

 とはいえ、inゼリーやアイスなど、同社の主力品は夏場に最需要期を迎える。例年、売上高や利益は、第2もしくは第3四半期に最も大きくなる。“稼ぎ時”に第1四半期の好調を持続できれば、再度の上方修正も視界に入ってくる。

 森永製菓は、復活したinゼリーの余勢を駆って、さらなる高みを目指す。

中山 一貴

1729とはずがたり:2016/08/23(火) 20:23:34
日本酒は此処かな??

業歴126年、銘酒「国の寿」酒蔵の目野酒造(株)が破産へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160823-00010000-biz_shoko-bus_all
東京商工リサーチ 8月23日(火)12時29分配信

 目野酒造(株)(TSR企業コード:870446630、法人番号:8290001053259、柳川市三橋町百町766、設立昭和5年10月、資本金1900万円、目野忠治郎社長)は8月22日、事業を停止し、破産手続きを柳沢賢二弁護士(柳沢法律事務所、福岡市中央区舞鶴2-2-11、電話092-720-5366)に一任した。
 負債総額は約2億円。
 明治23年(1890年)8月創業、126年の歴史を持つ酒蔵。水郷で知られる柳川で創業し、代表銘柄の銘酒「国の寿」は100年余の実績があり、地元福岡産の山田錦を精米し、自社培養酵母で高温糖化酒母により仕込まれ、全国新酒鑑評会で金賞を受賞したこともある。このほか本格米焼酎「まゆり」なども造り、柳川唯一の酒蔵として営業していた。
 酒類卸売業者や筑後地区の酒店などを中心に販売し、平成9年9月期は約2億4000万円の売上高をあげていたが、以降は消費者の日本酒離れや消費低迷、飲酒運転の厳罰化などが需要低迷に拍車をかけ、売上高が減少した。27年9月期は売上高約1億1800万円に落ち込んだうえ、原料高などで収益が悪化し資金繰りが逼迫し、今回の措置となった。

東京商工リサーチ
最終更新:8月23日(火)12時29分

1733荷主研究者:2016/08/31(水) 22:19:10

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201608/0009370798.shtml
2016/8/9 19:55神戸新聞NEXT
東洋水産、神戸に関西工場 即席麺製造や物流担う

8月中に完成予定の東洋水産の関西工場(同社提供)

 即席麺大手の東洋水産(東京)は9日、神戸市西区の神戸複合産業団地に建設していた「関西工場」が、8月中に完成すると発表した。神戸工場(同市東灘区)が担っていた即席麺の製造機能を移し、西日本をカバーする製品物流施設も設ける。

 同社は「マルちゃん」ブランドで知られる。神戸工場では即席麺や生麺を製造していたが、生産能力増強のため、昨年8月から新工場を建設していた。

 新工場は鉄骨3階建て、延べ床面積4万2千平方メートル。敷地面積は6万2500平方メートル。カップ入りうどん「赤いきつね」や、即席焼きそば「昔ながらのソース焼きそば」などを製造する予定で、総投資額は約197億円。

 工場内に「関西物流センター」も併設。他工場の製品も集約して配送するといい、国内で最大規模の拠点となる。(黒田耕司)

1735とはずがたり:2016/09/04(日) 14:51:30
連続台風で浸水、ポテトチップス生産停止 北海道 食品加工場も打撃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160904-00010001-doshin-hok
北海道新聞 9月4日(日)8時53分配信

原料のジャガイモ、確保見通せず
 8月に道内を襲った一連の台風が、食品加工業界に大きな打撃を与えている。ジャガイモやビートをはじめとする原料が甚大な被害を受けて今後の調達が見通せなくなっている上に、各地の食品工場も河川の氾濫に伴う浸水や断水で、操業に支障をきたしている状況だ。道外の工場で代替生産する動きも出始めるなど、影響が長引きそうだ。

 8月30日に最接近した台風10号による大雨被害をまともに食らったのが、スナック菓子大手の湖池屋(東京)が、ふらの農協(富良野市)に製造を委託するポテトチップス工場(上川管内南富良野町)だ。

 「カラムーチョ」などの主力商品を生産しているが、工場が立つ南富良野町幾寅地区は、空知川の決壊で広範囲が水浸しになり、工場も同31日から操業を停止している。再開のめども立たず、湖池屋は5日にも埼玉県と京都府の3工場で代替生産を始める。「2009年の南富良野の工場稼働以来、初めてのこと。原料のジャガイモの確保も見通せず、業績に与える影響は現時点では見えない」(同社)という。

製糖も影響
 日本甜菜製糖(東京)がパン用酵母などの製造のため、十勝管内清水町に構える2工場も、台風10号の影響で近くを流れるペケレベツ川があふれ、工場内が浸水した。現在は泥の除去作業に追われており、機械の整備や点検の後、9月上旬の操業再開を目指す。

 同社によると、少なくとも過去30年間はこうした被害はなかったという。同じく大雨に見舞われた同管内芽室町の芽室製糖所に被害はなかったが、「原料となるビートの畑も心配。現地の農協と被害状況の把握を急いでいる」(同社)。

北海道新聞

1736とはずがたり:2016/09/06(火) 22:27:19

台風10号、ポテチにも打撃 新じゃが商品は発売延期に
http://www.asahi.com/articles/ASJ955VX2J95UTIL03R.html
東郷隆2016年9月5日19時56分

 台風10号などの影響で北海道産のジャガイモが不足し、菓子会社ではポテトチップスの生産に影響が出ている。

 菓子大手のカルビーは、北海道産の新じゃがを使った「ア・ラ・ポテト」(うすしお味、じゃがバター味)の発売日を5日から10月3日に延ばした。9月12日に新発売の予定だったコンビニ限定の2品も10月10日に延期した。

 同社によると、台風で北海道産ジャガイモの収穫が遅れ、原料不足になった。定番商品も含めて原料全体の7〜8割は北海道産で、例年なら9、10月ごろに収穫したものを来春まで使う。広報担当者は「収穫量は落ちるとみている。輸入を増やすことも検討したい」と話す。

 菓子メーカーの湖池屋(こいけ…

1737とはずがたり:2016/09/07(水) 00:04:10
オレオは買わないけどリッツは買うかもね。此迄は日本製だったのに中国産になってしまうなら買いたくないな。

2016.9.6 17:44
新「オレオ」「リッツ」を12日発売 モンデリーズ日本法人がヤマザキ・ナビスコから引き継ぎ
http://www.sankei.com/economy/news/160906/ecn1609060021-n1.html

 山崎製パン子会社のヤマザキ・ナビスコ(現ヤマザキビスケット)から「オレオ」や「リッツ」などの製造・販売を引き継いだモンデリーズ・ジャパンは6日、パッケージや味を改良し、中国など海外工場で生産する「オレオ」や「リッツ」などを12日から発売すると発表した。新たに俳優の大森南朋さんと長谷川博己さんをCMキャラクターに起用し、消費者への浸透を図る。

 同社の辺丙三専務は、「(米モンデリーズ社の)世界的なネットワークを商品開発にいかしたい」と話した。

 「オレオ」や「リッツ」をめぐっては、米モンデリーズ社とヤマザキ・ナビスコのライセンス契約が8月末で終了。ヤマザキ・ナビスコはヤマザキビスケットに社名を変更し、新商品「ルヴァン」を投入している。

1739チバQ:2016/09/07(水) 20:12:17

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-ecn1609060029.html
ビール類酒税55円に統一へ 10月めど メーカーと本格協議 来年度税制改正
09月06日 21:44産経新聞

 政府税制調査会が9日に総会を開くのを皮切りに、政府・与党の税制改正議論が年末の取りまとめに向け本格化する。平成29年度改正では配偶者控除の見直しと並び、麦芽比率などで異なるビール類の酒税を350ミリリットル缶当たり約55円に一本化することが最大の検討課題となる。10月をめどにビールメーカーのヒアリングなど調整作業を加速し、税制改正大綱に盛り込みたい考えだ。

 現在、ビールの税額は350ミリリットル缶で77円、麦芽比率25%未満の発泡酒が47円、麦芽を使わないものもある第3のビールが28円。一本化を目指すのは類似商品の税額格差が企業の技術革新などをゆがめているとみているためで、約55円なら全体の税収規模は現状と変わらない。税額に合わせ、ビールの定義も見直す方向だ。

 税額が統一されれば、ビールは値下げになる一方、発泡酒や第3のビールは値上げになる。安くなったビールを飲む消費者が増える可能性があるが、家計に配慮し発泡酒などを飲んでいる消費者の負担は増す。「庶民いじめ」との反発をどう見極めて政治判断するかが焦点になる。

 ビールの販売比率の低いメーカーも商品開発や販売戦略などで見直しを強いられる。このため、数年の移行期間を設ける方向で調整する。税額が第3のビールと同額で競合商品のチューハイなどが突出して安くなるため増税案も浮上する。

 ビール類の酒税見直しはここ数年の課題だったが、消費税増税や選挙に配慮し棚上げされてきた。だが、29年4月に予定された消費税増税の見送りで議論がしやすくなっており、「今年こそは結論を出したい」と自民党税制調査会の幹部は意気込む。

 背景には税額格差が公平性や技術開発をゆがめ、国内市場の縮小による税収減や日本産ビールの国際競争力低下を招いたという危機意識もある。

 日本のビールの税金はドイツの19倍、米国の9倍程度と高く、各社は税率の安い発泡酒や第3のビールの開発を進めてきた。だが、発泡酒などの売り上げにも陰りが出てビール類の国内市場は減少し、国税庁の調べではピーク時の6年度と比べ27年度には約25%縮小した。

 人口減の影響もあるが、各社が低価格商品の開発に注力した結果、味わいの良いビールを求める愛好家のビール離れを招いた側面も否めない。

 さらに、日本でビールは麦芽やホップなど原料が限られ、麦芽比率67%以上と定義される。ベルギーの「ヒューガルデンホワイト」などオレンジピールで風味をつけ、麦芽比率を50%以上としている商品は世界ではビールだが、日本では発泡酒としか名乗れない。

 日本でも香料の使用や麦芽比率を下げた商品をビールと認めれば、欧州産ビールに多い麦芽比率50〜67%の領域や爽やかに香るビールの開発が進み、世界で通用するビールの誕生につながる可能性がある。

1740荷主研究者:2016/09/11(日) 11:35:10

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160823/bsc1608231850007-n1.htm
2016.8.23 18:50 Fuji Sankei Business i.
サントリー、売れ筋のボトル缶コーヒーを強化 9月に2種追加

サントリー食品インターナショナルが新発売するボトル缶コーヒー「プレミアムボスザ・マイルド」(左)と「同ザ・ラテ」【拡大】

 サントリー食品インターナショナルは23日、ミルク入りのスタンダードなボトル缶コーヒー「プレミアムボス ザ・マイルド」(税抜価格140円)と、砂糖を使わないラテタイプのボトル缶「同 ザ・ラテ」(同150円)の2種類を9月27日に発売する、と発表した。

 これまでブラックと微糖タイプの2種類だった品ぞろえを4種類に増やし、市場の拡大が続くボトル缶コーヒーを強化する。

 缶コーヒーの国内市場は容量が比較的大きいボトル缶の需要が伸びている。同社によると2016年のボトル缶コーヒーの国内市場は、前年比24%増の9200万ケース(1ケースは24本換算)まで拡大する見通しだ。

 一方、コンビニエンスストアのカウンターコーヒーやコーヒーチェーンなどに押され、容量が190グラム前後のショート缶の需要は減少が続いている。サントリーは9月6日に期間限定のショート缶コーヒー「プレミアムボス リミテッド」を発売。今後も期間限定商品を投入し、ショート缶コーヒーのてこ入れも図る方針だ。

1741荷主研究者:2016/09/11(日) 11:50:39

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0308929.html
2016年08/26 07:00 北海道新聞
北海道そば製粉、収穫も商品化も道内で 苫東に新工場、食品加工で初来月操業

苫小牧東部地域に完成した北海道そば製粉の新工場=苫小牧市柏原

 【苫小牧】そば製粉大手の日穀製粉(長野市)などが設立した北海道そば製粉(苫小牧)の新工場が25日、苫小牧東部地域(苫東)に完成した。9月1日から操業を始める。第三セクターの苫東(苫小牧)が分譲する工業用地に立地し、同社の用地に食品加工工場が進出するのは初めて。

 道内で収穫されたソバの約8割が本州に出荷される中、同社は収穫量の7・5%にあたる年間1200トンを製粉する。

 北海道そば製粉は、日穀製粉と農業生産法人「湯内農場」(深川)が昨年1月に設立した。新工場は鉄骨4階建てで、延べ2330平方メートル。約5千平方メートルを購入し、昨年10月に着工した。総事業費は約12億円。

 日穀製粉は道産ソバを長野県内の自社工場で製粉し、全国で販売してきた。輸送コストがかさむことや、地産地消ニーズの高まりを受け、交通の便が良い苫東への進出を決めていた。

1742荷主研究者:2016/09/11(日) 11:57:21

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160829/bsc1608290500005-n1.htm
2016.8.29 06:32 Fuji Sankei Business i.
キリン、包装用段ボールの新技術実用化 紙使用量さらに16%減

キリンが開発した新カートン「スマートカットカートン」は従来より約16%軽量化しながらも、強度は維持した(同社提供)【拡大】

 国内飲料大手のキリンが缶ビールやペットボトル飲料向け包装用段ボール(カートン)の省資源化に取り組んでいる。カートンの四隅を切り落としたり、段ボールの芯の紙を薄くするといった新たな技術を導入することで、紙の使用量を減らすのが狙いだ。

 環境保全機運の高まりを受け、キリンは2002年以降、カートンの軽量化を進めてきた。同社では同じ厚みのものでも角が多いと荷重に対し、強くなる特性に着目。04年にはカートンの四隅を切り落として、側面を8面構造にして強度を確保したカートン「コーナーカットカートン」を導入。段ボールの芯の紙を薄くしても荷重に耐えられるようになり、350ミリリットル缶用カートンでは紙の使用量が約10%削減したという。

 しかし、この技術にも限界があった。段ボールの芯の紙をさらに薄くすると、倉庫などでの保管時に上から荷重がかかった際、強度不足でカートンが変形したりするトラブルが想定された。カートンのさらなる軽量化を実現するには、さらなる改良が求められていた。

 キリングループで包装容器の開発を担うキリンパッケージング技術研究所で約4年の開発期間を経て、実用化にこぎ着けたのが「スマートカットカートン」だ。新カートンは「コーナーカットカートン」の技術をベースに、段ボールシートメーカーの王子コンテナー(東京都中央区)と共同で開発し、15年9月に導入した。カートンの四隅に加え、長側面上部の角(2辺)も切り落としたのが特徴。紙の使用量はコーナーカットカートンと比べて約16%削減したにもかかわらず、強度は維持した。

 もっとも、実用化への道のりは決して平坦(へいたん)ではなかった。とくに、カートンの素材となる紙は湿度が高いと柔らかくなり、反対に低いと硬くなる特性がある。とくに梅雨時期といった多湿期になるとカートンの側面が変形しやすくなるという課題があった。スマートカットカートンを開発した同研究所の會田裕佑氏は「ミシン目の寸法や内寸法を見直すなどの改良でこうした課題を克服した」という。

 新カートン導入による、環境負荷低減効果は紙の使用量削減にとどまらない。段ボール製造時などに排出する二酸化炭素(CO2)を年間2000トン削減できるという。

 現在、新カートンを導入している商品は主力のビール「一番搾り」や第3のビール「のどごし生」、発泡酒「淡麗」などのビール類の一部商品にとどまっている。今後、缶チューハイ「氷結」や「本搾り」といった低アルコール飲料(RTD)商品などにも広げる予定で、さらなるCO2削減に期待が持てそうだ。

1747とはずがたり:2016/09/14(水) 03:28:38
食べ比べてみたい。

新「リッツ」対「ルヴァン」 どっちが日本人好み?
http://www.asahi.com/articles/ASJ9D52HKJ9DULFA01S.html
2016年9月12日22時41分

 日本でも長年親しまれてきたクラッカー「リッツ」。9月から製造販売元が変更された。山崎製パンの子会社ヤマザキナビスコ(現ヤマザキビスケット)が扱っていたが、いまはもともと商標権を持っていた米モンデリーズ・インターナショナルの日本法人の販売となった。一方のヤマザキも新ブランドで対抗している。

 モンデリーズ日本法人が12日に売り出した「リッツ」は、おなじみの赤いパッケージながら「RITZ」の書体をより見やすく変え、丸形のクラッカーも「日本人が好む味」(同社)に改良した。工場は、ヤマザキ時代の国内からインドネシアに移した。世界で培った製品開発力や営業戦略で事業拡大をめざす。

 一方、ヤマザキは9月から「ルヴァン」を展開している。青い箱入りの八角形にして見た目は変えたが、製造するのはリッツを生産していた茨城県内の工場のままだ。味も、「ほぼ以前のリッツ」(流通関係者)という。Jリーグの大会名称も「ヤマザキナビスコカップ」から「YBC ルヴァンカップ」に変わった。新社名の頭文字YBCと新商品の知名度アップに一役買う。

 モンデリーズ日本法人は、クッキー「オレオ」とクラッカー「プレミアム」についてもヤマザキから引き継ぎ、12日に発売した。オレオは中国、プレミアムはイタリアの工場で製造する。ヤマザキは、いまのところこれらの対抗商品は出していない。

1748荷主研究者:2016/09/22(木) 12:02:10

http://hanjohanjo.jp/article/2015/07/22/832.html
2015.7.22(Wed) 13:00 日刊建設工業新聞
東北再生/東北グレーンターミナル・佐藤潮社長に聞く

インタビューに答える佐藤社長

日刊建設工業新聞 特別編集

 青森・岩手・秋田の北東北地域に畜産の配合飼料を供給している八戸飼料穀物コンビナート。その中核企業である東北グレーンターミナル(青森県八戸市)は、世界中の穀物生産地域から飼料原料となるトウモロコシやマイロ、大豆かすなど年間140万トンを取り扱うサイロ会社。配合飼料生産量は11年に200万トンに達し、震災前よりも20万トン増加している。同社の佐藤潮社長は「北東北地域の畜産業はまだ伸びる余地がある。そのためにもインフラ整備と規制緩和が重要になる」と強調する。

 --配合飼料生産量が伸びた理由は。
 「さまざまな要因が考えられるが、一つは復旧作業がスピーディーだったこと。震災後4日目の3月15日に飼料コンビナートの電源が回復し、翌16日には後背飼料メーカーより製品(配合飼料)の出荷が再開できた。14日目の3月25日には公共ふ頭で豪州からの本船が荷役を開始。34日後の4月15日には米国からの本船が当社の桟橋に接岸できた。この復旧の早さが家畜への影響を最小限に抑えた。もうひとつは被災地の宮城県石巻市にあった一部の飼料メーカーが八戸に生産をシフトしたことだ」

 --畜産業の現状をどう見ているか。
 「全国の配合飼料生産量は現在2400万トンで、ここ十数年ほぼ横ばいだ。当社が創業した1980年は2300万トンで、その当時に比べると100万トンしか増えていない。稼働当初、青森県内の需要は30万トンにも満たない中、八戸では100万トンを目指してスタートした。当社の後背飼料メーカーで現在200万トン生産していることは、北東北地域の畜産業がいかに伸びたかという証しで、まだ伸びる余地はある」

 --青森県の畜産業が伸びるために必要なものは。
 「畜産業を伸ばすには畜産振興と規制緩和が必要だ。青森県には条例で家畜に対する環境アセスメントがある。家畜の頭羽数が一定以上超えると環境アセスメントが必要となり、事実上規制以上に頭羽数を増やすことは難しい。青森県とは引き続き協議を重ねていきたい」

 --産業復興は進むと思うか。
 「震災後、各種インフラを原状回復してもらったが、それを地域経済の活性化にどうつなげるかという議論がなされていない。例えば現在、八戸飼料穀物コンビナートではMA米・古米を約15万トン配合しているが、この飼料米を日本海側の新潟、山形、秋田、青森の4県で生産し八戸港に運ぶ。昔の北前船のように4県を内航船で結び、平時には飼料米、災害時には緊急物資を運搬する。そんな発想もあってもいい」
 「青森県には畜産物や海産物だけでなく、ニンジン、大根、ゴボウ、ニンニクや山芋などの農産物も豊富にある。高速道路のおかげで新鮮な海産物・農産物を原料として首都圏に運搬できるようになったが、それだけでは物足りない。これらの農畜産物を地元で加工する冷凍食品会社が増えれば、海外への輸出機会が生まれる。地域の特性に合わせた産業の活性化を考える環境・インフラが必要だ」。

 (さとう・しお)80年東北大学農学部卒、トーメン(現豊田通商)入社。食品本部に配属され、30年余り農水産物・ナッツ類・製菓原料など食品原料各種の輸入販売に携わる。海外駐在6年。トーメンの食品原料部長、豊通食料取締役を経て、13年6月から現職。青森県南畜産振興協議会の理事も務める。秋田県出身、60歳。

1749荷主研究者:2016/09/22(木) 12:04:42

http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/20160307011126.asp
2016年3月7日(月)東奥日報
「七里長浜-八戸」検討を/飼料用米の海上輸送

 国のコメ政策を受けて生産量が増えている県産飼料用米の活用方法や輸送手段をめぐり、注目すべき構想が持ち上がった。2月に五所川原市で開かれた青森地域飼料用米生産利用推進協議会で、八戸飼料穀物コンビナート(八戸市)の中核企業・東北グレーンターミナルが、津軽で生産された飼料用米を七里長浜港(鯵ケ沢町)に集め、内航船で八戸港に大量輸送する新たな事業モデルの確立を提案した。

 県産飼料用米は生産者が農協に販売したり、畜産業者と個別契約するケースが多いが、生産量の急増に需要が追いつかず、取引先の確保が課題となっている。一方、配合飼料の原材料は輸入物が大半を占めるが、国内産飼料米が価格面で競争力を高めるには、生産の大規模化などによるコスト削減に加え、輸送体制の効率化が不可欠だ。

 東北グレーンターミナルによると、津軽各地で収穫された飼料用米を比較的近い七里長浜港に集めて保管し、搬入コンベヤーなどが整備された八戸港に大量輸送する方法は、トラック運搬よりコストや効率面で優位だという。

 本県の2015年産の飼料用米生産量は4万1130トンで、栃木県に次いで全国2位だ。一大産地の津軽と、北東北の家畜配合飼料の供給基地・八戸飼料穀物コンビナートを結ぶルートが実現すれば、県内全体の耕畜連携に大きく弾みがつく。事業者、生産者、関係機関は構想の可能性を精力的に探ってもらいたい。

 ただ、克服すべき課題は少なくない。七里長浜港は貨物取扱数量が徐々に増え、12年度からは10万トン以上を維持しているが、品目は石灰石や砂など建設資材が中心だ。飼料用米の集積拠点を目指すには、専用サイロの建設など大規模なインフラ整備が欠かせない。生産者の意向集約、プロジェクト全体の採算性の検証も必要であろう。

 東北グレーンターミナル側は取材に「事業主体やスケジュールは全くの白紙。グレーンターミナル単独でできる事業でもない」と前置きした上で、「国は飼料用米増産に動いており、行政を巻き込んで関係機関が一丸となって取り組まなければならない」と述べた。

 構想が実現へ向かうためには、国の新たな「食料・農業・農村基本計画」で位置付けられた飼料用米の生産拡大と、農家への支援継続が前提となる。

1751荷主研究者:2016/09/22(木) 12:23:12

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160909/bsc1609091718008-n1.htm
2016.9.9 17:18 Fuji Sankei Business i.
日清製粉鶴見工場が第1号認証を取得 日本発の食品安全規格

 一般財団法人の食品安全マネジメント協会は9日、日清製粉の鶴見工場(川崎市)が6日付で日本発の食品安全管理規格の認証を取得したと発表した。この規格は官民が連携して国際的な承認を目指しており、認証を取得した企業は初めて。

 日本発の規格「JFS-E-C」は、既にある海外の国際規格の内容に「現場からの改善提案の活用」と「食品偽装防止対策」を追加した厳しい規格と位置付けられている。日清製粉グループ本社の広報担当者は「品質管理や食品安全の強化を図れる」と話している。

 日本の規格が国際的に通用する規格になるには10件以上の認証実績が必要で、ほかに導入する動きが広がるかが焦点だ。

1752名無しさん:2016/09/24(土) 18:31:01
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160924/k10010705061000.html?utm_int=all_side_ranking-social_005
トクホ 初の許可取り消し 届け出の成分含まれず
9月24日 6時43分
「血圧が高めの方に適している」という内容で、国の許可を得てトクホ=特定保健用食品と表示して大阪の会社が販売していた粉末飲料などの商品に、実際には届け出られた成分が含まれていないことがわかり、消費者庁はトクホの許可を取り消す処分を行いました。トクホの許可が取り消されるのはこれが初めてです。
消費者庁がトクホ=特定保健用食品としての表示の許可を取り消したのは、大阪の会社「日本サプリメント」が販売していた、「ぺプチド茶」「ペプチドストレート」「ペプチドスープEX」「ペプチドエースつぶタイプ」、「食前茶」、「豆鼓エキスつぶタイプ」の、合わせて6つの商品です。

消費者庁によりますと、これらの商品は、かつお節から作られるアミノ酸の「LKPNM」や、大豆を発酵したエキスに含まれる「トリス」が含まれると届け出て、「血圧が高めの方に適している」「糖の吸収をおだやかにする」といった効果を表示することが許可されていました。

しかし、消費者庁によりますと、いずれの商品も、こうした成分が十分に含まれていなかったり、全く含まれていなかったりすることがわかったと、今月、会社側から連絡があったということです。消費者庁の調べでは、会社側はこうした事実を2年前に認識していたということで、連絡が遅いことを重く見て、許可を取り消す処分にしました。トクホの許可が取り消されるのはこれが初めてです。

日本サプリメントはホームページ上で、「ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントを発表し、6つの商品の販売を終了するとともに、これまでに販売した商品については返品に応じるとしています。


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