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食品産業総合スレッド
1749
:
荷主研究者
:2016/09/22(木) 12:04:42
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/20160307011126.asp
2016年3月7日(月)東奥日報
「七里長浜-八戸」検討を/飼料用米の海上輸送
国のコメ政策を受けて生産量が増えている県産飼料用米の活用方法や輸送手段をめぐり、注目すべき構想が持ち上がった。2月に五所川原市で開かれた青森地域飼料用米生産利用推進協議会で、八戸飼料穀物コンビナート(八戸市)の中核企業・東北グレーンターミナルが、津軽で生産された飼料用米を七里長浜港(鯵ケ沢町)に集め、内航船で八戸港に大量輸送する新たな事業モデルの確立を提案した。
県産飼料用米は生産者が農協に販売したり、畜産業者と個別契約するケースが多いが、生産量の急増に需要が追いつかず、取引先の確保が課題となっている。一方、配合飼料の原材料は輸入物が大半を占めるが、国内産飼料米が価格面で競争力を高めるには、生産の大規模化などによるコスト削減に加え、輸送体制の効率化が不可欠だ。
東北グレーンターミナルによると、津軽各地で収穫された飼料用米を比較的近い七里長浜港に集めて保管し、搬入コンベヤーなどが整備された八戸港に大量輸送する方法は、トラック運搬よりコストや効率面で優位だという。
本県の2015年産の飼料用米生産量は4万1130トンで、栃木県に次いで全国2位だ。一大産地の津軽と、北東北の家畜配合飼料の供給基地・八戸飼料穀物コンビナートを結ぶルートが実現すれば、県内全体の耕畜連携に大きく弾みがつく。事業者、生産者、関係機関は構想の可能性を精力的に探ってもらいたい。
ただ、克服すべき課題は少なくない。七里長浜港は貨物取扱数量が徐々に増え、12年度からは10万トン以上を維持しているが、品目は石灰石や砂など建設資材が中心だ。飼料用米の集積拠点を目指すには、専用サイロの建設など大規模なインフラ整備が欠かせない。生産者の意向集約、プロジェクト全体の採算性の検証も必要であろう。
東北グレーンターミナル側は取材に「事業主体やスケジュールは全くの白紙。グレーンターミナル単独でできる事業でもない」と前置きした上で、「国は飼料用米増産に動いており、行政を巻き込んで関係機関が一丸となって取り組まなければならない」と述べた。
構想が実現へ向かうためには、国の新たな「食料・農業・農村基本計画」で位置付けられた飼料用米の生産拡大と、農家への支援継続が前提となる。
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