したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際関係・安全保障論

1■とはずがたり:2003/01/22(水) 12:15
経済畑出身の私の鬼門,外交・安全保障を考える。
適宜,憲法談義・世界経済等もこちらで。

358とはずがたり:2003/11/18(火) 10:54
ほんと場当たり的なんだからぁ

http://www.asahi.com/politics/update/1118/003.html
イラク派遣基本計画、閣議決定は来月初旬以降 政府方針

 政府は17日、イラク復興支援特措法に基づく自衛隊派遣の大枠を定める基本計画について、治安情勢を見極めるためイラクに派遣中の自衛隊員による専門調査団の帰国を待って閣議決定する方針を固めた。帰国は早くても12月になる見通しで、閣議決定は同月初旬以降になる。政府・与党は基本計画決定後、野党の審議要求に応じ、国会の閉会中審査に応じる構え。さらに派遣の詳細を定める実施要項を決める必要がある。政府は「年内派遣」の断念を固めたが、年内派遣は日程上も極めて困難になっている。

 福田官房長官は17日の記者会見で、派遣時期に関して「状況の変化に応じて計画を作っていく。いまその作業をしている最中だ」と語った。防衛庁の守屋武昌事務次官は記者会見で「イラクの情勢は流動的だ。法律上の要件をクリアできるか、隊員の安全が確保されるかを十分考慮した上で、最後は政府全体で決定される事柄だ」と語った。

 政府は総選挙後の14日に基本計画を閣議決定する予定だったが、12日に自衛隊派遣予定地のサマワに近いナーシリヤで起きたイタリア警察軍へのテロを受けて専門調査団を15日に現地に派遣。「調査団が命がけで調査している最中に、基本計画決定はできない」(政府関係者)として、基本計画決定は調査団の帰国以降に先送りする方針を固めた。

 また、フセイン政権の残党などによる反撃で米軍の被害が拡大したため、米軍は今月に入ってイラクで武装勢力の掃討作戦「アイアンハンマー」に乗り出した。日本政府は同作戦について米側から事前に連絡を受けており、「米軍の犠牲は一時的にせよ増える」(外務省関係者)とみて、当面は自衛隊派遣を決断する環境は整わないとの見方が強まっている。

(11/18 03:00)

359ホントは社民支持@奄美大島:2003/11/20(木) 13:32
ブッシュ大統領も体験、ってのがミソですかねぇ。

小泉首相 「ラマダン」体験へ  11/20 11:03更新
http://www.nnn24.com/9750.html
 小泉首相が20日夕方、イスラム教の断食月「ラマダン」を体験することが明らかになった。
 これは、イラクへの自衛隊派遣を前に「少しでもイスラム文化を理解できる材料となれば」と
企画されたもので、イスラム諸国の駐日大使約30人と、1日の断食の終了時の食事イフタール
を共にする。
 アメリカのブッシュ大統領も、アフガニスタン攻撃の時にこのイフタールを体験した。

360とはずがたり:2003/11/20(木) 14:00
>>359
ほほう。断食終了時のイフタールと言う事は「断食はしないけど断食成功を祝ってみんなで大いに飲み食いする」だけに参加すると言う事でしょうかな?
イスラム教徒はイフタールを体験した指導者の居る国に共感を持ってくれるのでしょうかねえ。

361とはずがたり:2003/11/20(木) 16:31
日本も無条件降伏してなかったらこうなったのであろうか?
国の統治機構を一旦ゼロにするというのは非常にリスキィですなあ。

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/iraq.html?cat=2&d=20mainichiF1120e022
<イラク>米兵重傷者2200人近く 米政権に焦り 仏紙報道 (毎日新聞)

 【パリ福島良典】イラクにおける米兵重傷者は2200人近くに達し、大統領選挙を1年後に控えたブッシュ米政権は世論の反応を気にしている――。仏週刊紙カナール・アンシェネは19日、米高官らの情報を伝えた仏政府の内部メモを引用する形でそう報じた。

 シラク仏大統領らに伝達されたとされる内部メモによると、「(米兵)重傷者は2200人近くに達し、顔面をけがしたり、手足を失った兵士は毎日のように出ている」という。また、予備役を中心に精神面のトラブルや病気が多発していると、戦場の過酷さを伝えている。

 同紙によると、帰国した負傷兵や棺などの「激しい動揺を与えるような映像」はご法度のため、報道陣は近づけない。メモは「アーリントン墓地はホワイトハウスから数分にもかかわらず、(ブッシュ)大統領は兵士の埋葬に一度たりとも参列していない」と指摘。

 同紙によると、フランスのレビット駐米大使は「選挙運動が近づく中、ブッシュ大統領にとって米兵犠牲の扱いが頭痛の種になっているのはもはや疑いない。時間は彼に不利に働いている」と分析しているという。

[毎日新聞11月20日] ( 2003-11-20-10:37 )

362とはずがたり:2003/11/20(木) 16:32

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/iraq.html?cat=17&d=20reutersJAPAN130852
イラク駐留米軍、ゲリラ拠点への攻撃を継続 (ロイター)

 [バグダッド 19日 ロイター] 米軍は19日、ペルシャ湾岸に展開する海軍の空母から戦闘機を出撃させ、イラク北部で抵抗を続けるゲリラ勢力の拠点とみられる建物に対し、重火器による攻撃を行った。
 軍の報道官はこの攻撃について「アイアン・ハンマー」と「アイビー・サイクロン2」作戦の一部であると説明している。
 原子力空母エンタープライズから飛び立った戦闘機は、北部キルクーク近郊で爆弾を投下。米軍はさらに、バグダッド北方約65キロのバクバ周辺でも空爆を行った。
 フセイン元大統領の故郷であるティクリートでは、第四歩兵師団が迫撃砲、戦車、ヘルファイア・ミサイルを使って攻撃を実施。
 首都バグダッドでは夕方、第一装甲師団が、武装勢力が身を隠しているとみられる地域で掃討作戦を継続し、日没後は複数の砲撃音が鳴り響いた。

[ 2003年11月20日(木)9時1分 ]

363とはずがたり:2003/11/20(木) 18:47
なんか教科書ちっくな帝国主義の匂いがしますねえ>占領終結後も6基地で駐留 米英、イラク密約
駐留したければ正々堂々英米イラク安全保障条約でも結べばよい。
イラクには戦争の放棄を謳った平和憲法を押しつけて民主化しよう。
個人的には英米軍は即刻撤退してイラクの治安恢復にはアラブ諸邦から構成される多国籍軍こそが当たるべきだと思うけど。

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/iraq.html?cat=38&d=20kyodo2003112001000010
占領終結後も6基地で駐留 米英、イラク密約と報道 (共同通信)

 【カイロ19日共同】19日付のレバノン紙アンナハルは、イラク統治評議会に近い筋の話として、米英両国による占領統治が終結し、イラクが主権を回復した後も、米英軍がイラクの6カ所に恒久的な基地を置き、駐留を続けるという「密約」をイラク側と結んでいると報じた。

 同紙によると、米英軍が駐留するのは中部のハバニヤ、南部のバスラ、ナシリヤ郊外、北部のモスルなど。駐留継続の理由について、同筋は、イラクの治安と安定を維持し、米英両国が中東全体ににらみを利かせるためとしている。

 ラムズフェルド米国防長官は16日「統治と治安は別の問題」として、来年6月にイラクが主権を回復した後も、米軍がイラク駐留を続ける意向を表明している。

[ 2003年11月20日7時14分 ]

365おりーぶの木:2003/11/22(土) 01:06
>>364
形は整える必要があるのはその通りなのですが強硬路線一本槍はいかがなものなのかな?
拉致問題は6カ国協議の議題からはずされる可能性が濃厚なのだから国際社会の圧力はあまり当てに出来ない。
本当に解決する気があるのならば強硬路線一本槍で行く限りまず進展はないでしょうね。
面子を重んじる国なのですから圧力に屈したという形はなんとしても避けたいだろうし・・・・・
はっきり行って米国や中国などの大国にとっては核問題さえ解決がつけば拉致問題などどうでも良いと言う認識でいることは頭に入れておく必要はあるでしょうね。

367とはずがたり:2003/11/24(月) 14:47
あっさりと無血クーデター成功ですな。

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/georgia.html?d=24reutersJAPAN131161&cat=17&typ=t
グルジアのシュワルナゼ大統領が辞任、暫定政権始動 (ロイター)

 [トビリシ 23日 ロイター] 野党勢力からの退陣圧力が高まっていたグルジアのシュワルナゼ大統領が、23日に辞任した。野党勢力は、旧政権を無血で倒した「ビロード革命」であるとしている。
 首都トビリシ市内の街頭は、シュワルナゼ氏の辞任を歓迎する大勢の市民であふれた。同氏をめぐってはここ3週間余り、今月行われた議会選挙で不正を行ったとの非難が、野党勢力の間で高まっていた。
 テレビ取材に応じたシュワルナゼ氏は、憔悴した様子で「わたしが明日権限を発動せぜるを得なくなった場合、流血の事態が起きていただろう。わたしは自国を裏切ったことは一度もない。したがって、大統領職を辞任した方が良い」と語った。
 大統領代行を務めるブルジャナゼ前議会議長は、シュワルナゼ氏が既にグルジアを出国したとの見方を示した。これに対し、シュワルナゼ氏のスポークスマンはロイター通信に対し、同氏が現在家族とともに自宅におり、少なくとも今夜は出国しないだろう、と述べた。
 野党勢力の指導者である「国民運動」のサアカシビリ党首は、記者団に対し、法と秩序を回復して大統領選と議会選挙を実施することを最優先する考えを表明。
 別の野党勢力指導者も、金融など各種支援について各国政府と協議を始める意向を示した。
 米政府は、ブジャルナゼ大統領代行への支持を明らかにしたうえで、選挙の早期実施を促す姿勢を表明。
 バウチャー米国務省報道官は「米国および国際社会は、(グルジア)新政府が今後、自由で公正な議会選挙を実施することを支持する用意がある」と述べるとともに、パウエル国務長官が同代行に電話で支援を申し入れたことを明らかにした。

[ 2003年11月24日(月)13時5分 ]

368日帝極右保守反動分子:2003/11/29(土) 20:12
アメリカの全てがいいとは思いませんが
アメリカ、中共&ロシアどちらか選べと
言われればそれはアメリカでしょう。
「アメリカの方がまだまし」と、思うこの頃です。

369日帝極右保守反動分子:2003/11/29(土) 20:18
俗に「国連」と呼ばれるものに対しては
あまりいい思いがしません。
中共とロシアが拒否権を握っている限り
日本の国益にとってマイナスに働くとしか考えられません。
敵国条項に見られるような
第二次大戦戦勝国を中心とした国際体制秩序を意図している点も
日本にとって不利ですし。

370おりーぶの木:2003/11/29(土) 20:18
>>368
誰もそんな事言って無いと思うが。

371日帝極右保守反動分子:2003/11/29(土) 20:24
>>370
誰かがそう言っているから書いたのではありません。
私は
反米、反米とよく言われる方がいますが
その代わりに誰についていくかと言われて
中共&ロシアの側についていきたくはないと言いたかったのです。

372おりーぶの木:2003/11/29(土) 20:26
>>369
国連に幻想を持つのは危険だと思うが今回のイラク戦争を見てもアメリカ一国主義が行き詰まってるのは誰の目にも明らか。
国際社会の協力を得なければやってけない状況においこまれてる。別に今回、イラクに派兵しなかったところで日米関係に決定的な亀裂が走る事はありえない。
中国や北朝鮮を牽制する意味でも日米同盟の維持は彼らの国益にかなうのだから。

373おりーぶの木:2003/11/29(土) 20:28
>>371
なるほど。でも日米同盟破棄を謳ってる勢力は国会内ではほとんどいないからその点は安心して言いと思いますよ。

374おりーぶの木:2003/11/29(土) 20:32
>>371
一寸言い方が不穏当だったかもしれない。スマソ。

375日帝極右保守反動分子:2003/11/29(土) 20:49
>>372
国連主導と訴えている側にロシアがいるのが私は気に入りませんね。
ロシアとの協調姿勢が一体どういう結果になるのかというのは
先の大戦で嫌というほど思い知らされましたからね。
>中国や北朝鮮を牽制する意味でも日米同盟の維持を彼らの国益にかなう
それはそうでしょう。
中曽根爺さんが言うようにアメリカにとって日本は浮沈空母です。
アメリカが極東におけるプレザンスを維持するためには日本は欠かせません。
日本を潰したことによって極東で
共産圏を膨張させてしまった苦い経験がありますからね。
ただ強くなりすぎないように生かさず殺さずというところでセーブしたいところ
だとは思いますが。
>>373
そうですね。
それは今回、共産、社民が落ちぶれたことを考えれば
明らかなことでしょう。

376おりーぶの木:2003/11/29(土) 20:56
>ただ強くなりすぎないように生かさず殺さずというところでセーブしたいところ
>だとは思いますが。
そこが肝要なんでしょうな(笑)アメリカの公共事業である産軍複合体に取っても彼らに存在してもらわないことにはおまんまの食い上げなのだから(笑)

377日帝極右保守反動分子:2003/11/29(土) 22:30
そもそも、南樺太自体が現在も国際法的にはロシア領ではありません。
日本は確かにサンフランシスコ講和条約において南樺太を放棄しましたが
その後の帰属先は明記されてません。
しかもソ連はサンフランシスコ講和条約に調印していません。
ソ連はヤルタ協定をたてに領有権を主張しましたが、
ヤルタ協定は当事者である日本との直接交渉ではなく
秘密協定によるものなので国際法的に無効です。
もっとも日本政府自体は南千島のみの返還を期すために
南樺太の領有権公使を放棄し、豊原(ユジノサハリンスク)に
日本領事館を立てましたが。

378とはずがたり:2003/11/29(土) 22:39
だから日本製の地図には北千島と南樺太が白く塗られているのですよね。
今でもそうなのかな?

379おりーぶの木:2003/11/29(土) 23:03
>>377-378
樺太ハァハァ

380日帝極右保守反動分子:2003/11/29(土) 23:06
>戦争で負けた国が領土を取られるのは普通のこと
ソ連の対日戦争参加行為自体がそもそも国際法違反行為です。
当時、日本はソ連と日ソ中立条約を結んでいます。
日ソ中立条約は昭和十六年四月に締結され、
期限は最短で五年で四年後に更新するかどうか通知する内容でした。
ソ連は昭和二十年四月に更新拒否を通知しましたが
期限が昭和二十一年四月まであることに変わりありませんでした。
しかしソ連は昭和二十年八月に一方的に破棄して
満洲、南樺太、千島に侵攻しました。
しかも略奪、強姦を繰り返し日本の資産を根こそぎ持っていきました。
さらに兵士を一方的にシベリアに抑留して強制労働をさせました。
南樺太、千島にいた日本人を一方的に退去させました。
これらの行為は全て国際法違反です。
以上のようにソ連の対日参戦はあらゆる国際法に違反したものです。

381日帝極右保守反動分子:2003/11/29(土) 23:12
尖閣諸島は今でも尚、日本が実効支配しています。
一方的に中共と台湾が領有権を主張しているだけです。
日本政府が両国に対して毅然として「日本領」だと
主張しないがために現在の様に問題化しているだけのことなのです。

382とはずがたり:2003/11/29(土) 23:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031129-00000313-yom-int
消費者代表や法学者…北京の地方選に「独自候補」続々

 【北京=佐伯聡士】北京市で12月10日に行われる区・県の人民代表大会(地方議会)選挙に、共産党や社会団体の推薦という“お墨付き”を得ず、個人の意思で出馬を目指す市民が相次いでいる。市民の政治参加意識の高まりを示す動きとして注目され、当局側の対応は、末端レベルの民主化をどこまで認めるかを測る物差しとなりそうだ。

 北京紙によると、組織に頼らず出馬準備をしている立候補希望者では、これまで、ニセモノ商品摘発の消費者代表として1990年代半ばマスコミにもてはやされた王海氏(30)や法学者ら12人が確認されているという。

 不動産トラブルで住民のために奔走してきた元実業家、舒可心さん(44)もその1人だ。「中国人は民主主義がどんなものか十分分かっていない。出馬の目的は当選ではなく、選挙の重要性をPRし、民衆の参加意識を高めることだ」と語り、有権者2万人を抱える住宅街の選挙区からの出馬を準備している。

 舒さんは「代表がどんな仕事をしているのかだれも知らない」と、従来の代表のあり方そのものを批判。当選したら個人事務所を開き、市民の声を民生向上に反映させる考えだ。

 中国政法大学で国際法を学ぶ姚遥さん(20)は、大学の組織推薦なしに出馬する決意を固めた。姚さんは、組織を通さない出馬表明が増えていることについて、「庶民の生活水準が向上し、社会問題に関心を持つ人が増えた」と語り、中産階級の増大が背景にあると指摘する。

 もっとも、彼らにとって大きな関門は、まず正式な立候補者になることだ。選挙法では、政党、団体、あるいは有権者10人以上が候補者を推薦できる。だが、人民代表大会選挙委員会の「有権者グループ」が候補者を事前にふるいにかける。共産党にとって好ましくない人物らを選挙から排除する仕組みがある。

 選挙委員会が受理した候補希望者数は、すでに定数の9倍以上に当たる4万1000人余り。12月5日までに、5000人―6000人程度の「正式候補者」を決定する見通しだ。個人立候補希望者をどこまで正式候補者と認めるかは、当局のさじ加減次第だ。

 舒さんらは、構成メンバーなどについて法律上明確な規定がない「有権者グループ」による事前選別の不透明さを批判。「候補者になれなかった場合、投票用紙から正式候補者名を削除して自分の名前を記入してほしい」と有権者に呼びかけている。(読売新聞)
[11月29日22時31分更新]

383とはずがたり:2003/11/29(土) 23:18
これも何のためかよくわからん?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031129-00000512-yom-int
「主権と安全守るため」3月に住民投票…陳総統が表明

 [(台北=若山樹一郎)]台湾の陳水扁総統は29日、西部の台中市で行われた後援会の会合で「(総統選挙が行われる)来年3月20日に、台湾の主権と安全を守るため、台湾史上初の住民投票を行う」と述べた。

 27日に立法院(国会)で住民投票法が可決されたのを受けての発言で、陳総統が住民投票の目的として「台湾主権の擁護」を挙げたのは初めて。具体的な設問内容などは明らかにしなかったが、住民投票を「『台湾独立』につながる動き」と警戒する中国の猛反発を呼ぶのは必至だ。

 中央通信によると、陳総統は、同法17条に「国家が外からの脅威に遭遇し、主権改変の恐れがある時、総統は行政院会(閣議)の決議を経て、国家の安全に関する住民投票を行える」との規定が盛り込まれたと強調。続けて「台湾への脅威は現在進行している」と暗に中国を批判しながら、「総統の使命として住民投票を行う」と述べた。(読売新聞)
[11月29日21時29分更新]

384とはずがたり:2003/11/29(土) 23:27
>>380
原理原則論を云ってもロシアが納得して撤退する事はないでしょう。
アメリカの空襲にも当時の日本政府は非戦闘員への無差別攻撃は国際法に違反していると抗議してますよね。
憤激する理由にはなるでしょうが余り拘りすぎるのも生産的ではないように思えます。

385とはずがたり:2003/11/29(土) 23:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031129-00000104-jij-int
キリバスとの断交決定=中国、台湾に一層反発

 [(北京29日時事)]中国外務省は29日、太平洋の島国キリバスと外交関係を断絶することを発表した。同国は今月7日、台湾との外交関係樹立を発表しており、中国は台湾の住民投票の動きとともに陳水扁政権への反発をより強めることは必至だ。
 中国の馬書学駐キリバス大使が29日、首都タラワで「キリバス政府は中国との友好関係を顧みず、独断専行で『2つの中国』を作り出した」として抗議し、断交の決定を通告した。キリバスには中国の人工衛星の追跡基地があり、中国政府も一定の影響を受けるとみられる。 (時事通信)
[11月29日21時2分更新]

386とはずがたり:2003/11/29(土) 23:30
ほんま何のためにタリバーン倒したんだか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031130-00000026-mai-int
<アフガン>ケシの栽培面積、昨年の2倍 テロリストの資金源に

 [(ワシントン中島哲夫)]今年のアフガニスタンでのケシ栽培面積は昨年の2倍に増え、旧タリバン政権末期の36倍に達したという見積もりを、米ホワイトハウスの国家麻薬管理政策局がまとめた。ロイター通信が28日、伝えた。

 同局のデータによると、タリバン政権崩壊前に作付けされた01年のケシ栽培面積は1703ヘクタール(大半は同政権支配地域の外)だったが、02年の栽培面積は18倍以上の3万1119ヘクタールに急増、03年はさらに倍増して6万1511ヘクタールとなった。今年のアヘン生産量は2865トンと推定している。

 タリバン政権下でほぼ根絶されていたケシ栽培の復活は、同政権を打倒しカルザイ暫定政権を支援する米国にとって不都合な汚点となる。

 同局は「アフガンでのケシ栽培増加は深刻化している。ケシ栽培と麻薬取引は法秩序を崩すと同時にテロリストに資金を与えている」と警鐘を鳴らす一方、治安悪化により麻薬対策事業に大きな支障が出る状況が早急には変わらないだろうと予測している。

 同局の見積もりは、10月末に国連が発表した「03年のケシ栽培面積は前年から8%増の8万936ヘクタール、アヘン生産量見込みは3600トン」という数字とかなり開きがある。国連が現地調査と商業衛星の情報を根拠にしているのに対し、同局は米政府の衛星情報分析システムを用いた抽出調査に依拠しているという。(毎日新聞)
[11月29日19時34分更新]

387日帝極右保守反動分子:2003/11/30(日) 00:11
>>384
ロシア人が自発的に撤退などするわけがないことは
対日参戦だけではなくて、現在の南千島とチェチェンでの状況、
それまでの樺太、千島の歴史、等過去の歴史を見ましても
明白なことで充分承知しています。
しかし北方領土問題(私は南樺太、全千島と思っていますが)
は我が国の国民の生命と財産が犯された
いわば拉致問題と同じく主権に関わる問題ですので
断固として譲るわけにはいきません。
未だに南樺太、千島を追われた方々もご存命ですし。

アメリカも空襲や原爆など非人道的な国際法違反、
違法な占領統治をしていますが、
ロシア人の様に一方的な収奪ばかりせず、食料を分け与え、
講和条約においては請求権は放棄しています。
この点はアメリカはロシアに比べてマシです。

388日帝極右保守反動分子:2003/11/30(日) 00:24
>>383
アメリカが北朝鮮問題で影響力を握る中国に対して
台湾問題で譲歩することのないようにシグナルを送ったのだと思います。
産経新聞にもこのように書いてありました。

389日帝極右保守反動分子:2003/11/30(日) 00:52
>>378
そうです。
ただ世界的には認知度が低く、樺太、千島は全てロシア領となっているものが
ほとんどのようです。
私がホームステイしたことのあるオーストラリアもそうでしたし。

390とはずがたり:2003/11/30(日) 13:11
>>389
それは詰まり貴君の正論(>>387)も世界的に見れば詭弁だと思われていると云う事なんではないでしょうか?
同盟国のアメリカの地図とかどうなんでしょうかね。
日本の地図でインド,中国,パキスタンの国境地帯は係争地の扱いになっているけど,イスラエルなんかは国連決議よりは広い地域がイスラエル領になっているけどヨルダン川西域とかはイスラエル領にはなっていなかった。
この辺の扱いとかどうなんでしょう。

391とはずがたり:2003/11/30(日) 13:42
アメリカがあの時,ヒロヒト体制の除去を強行に主張していたらこのような戦後状況になったのでしょうかねえ。

http://www.asahi.com/international/update/1130/002.html
イラクで日本人外交官2人殺害 ティクリート付近移動中

 イラク北部のティクリート付近で29日午後5時ごろ(日本時間午後11時ごろ)、バグダッドの日本大使館所有の乗用車が襲撃され、乗っていた奥克彦・在英大使館参事官(45)と、井ノ上正盛・在イラク大使館3等書記官(30)の2人が殺害された。レバノン人の運転手も意識不明の重体。外務省は30日未明、小泉首相の指示を受けて緊急対策本部を設置し、情報収集を急いでいる。川口外相は田中和徳大臣政務官を30日午後、現地に向けて出発させる。3月のイラク戦争開始以降、イラク国内で日本人の死者が出たのは初めて。日本政府が目指している自衛隊や文民要員の派遣に大きな影響を与えるのは確実とみられる。

 川口外相は30日午前9時過ぎ、外務省で記者会見し、米英の暫定占領当局(CPA)から、殺害された2人の身元を確認したという連絡があったと発表した。

 これに先立ち、外務省の北島信一官房長と堂道秀明中東アフリカ局長が午前6時過ぎから緊急に記者会見して、事件の状況を説明した。日本時間の30日午前0時40分ごろ、CPAからバグダッドの日本大使館に通報があったという。

 亡くなった奥参事官と井ノ上3等書記官は、レバノンに車両登録されている黒色の四輪駆動の軽防弾車に乗っていて襲われた。非政府組織(NGO)などが出席して29日にティクリートで開かれることになっていた北部イラク支援会議に出席するため、出張中だった。

 バグダッドの日本大使館がCPAとともに、襲撃の背景など事実関係の確認を急いでいる。日本の外交官と認識したうえでの襲撃だったかどうかについては分かっておらず、外相は会見で「テロかどうかは分からない」と語った。

 外務省は「使用された武器は、対戦車砲などで狙われたのではなく、小火器である可能性が強い」と説明している。武装した警備員は同行していなかった。事件に気づいた地域の住民が3人をティクリート市内の病院に搬送したという。

 外務省によると、バグダッドの日本大使館の日本人職員は、出張中の職員も含めて11人の態勢。

 ティクリートは、サダム・フセイン元大統領の出身地で、イラク戦争後もテロなどが頻発している地域。襲撃事件が起きたのは、その南方10〜15キロの地点という。

(11/30 10:33)

392おりーぶの木:2003/11/30(日) 14:40
>>391
まず犠牲者のお二方には心より御冥福をお祈り申し上げます。
しかしこれで自衛隊派遣は難しくなりましたね。行けばまず狙い撃ちされるのは火を見るより明らかなんだもの。
これで派兵した挙句、多大な犠牲者を出し、なおかつ来年秋の大統領選でブッシュが再選されなかったとなればどう責任を取るおつもりなのかな?
米民主党の総意はブッシュ政権の失策を批判した上で、国連主導に切りかえるというスタンスですからね。結局はブッシュ政権の御機嫌とりだけに過ぎない話という笑えない国辱的なオチになりそうですね。

393とはずがたり:2003/12/02(火) 23:57
尊い犠牲を自衛隊の海外公館警護という海外派兵の口実に使うのは如何か。
そもそも外交官を警護無しで活動させていた事はどうなのか?
アメリカ軍は護ってくれないのか?護ってくれないなら自衛隊が護らないと駄目だと思うが。

http://www.asahi.com/politics/update/1202/006.html
「在外公館、自衛隊で警備を」外相、法改正検討表明

 川口外相は2日の記者会見で、在イラク大使館を含むすべての在外公館の警備態勢について、武装した自衛隊による警備も選択肢として検討すべきだとの考えを示した。イラク国内で日本人外交官2人が殺害された事件を受け、在外公館の警備強化が必要との問題意識が背景にある。ただ、自衛隊による警備には自衛隊法改正など他省庁にまたがる広範な法的措置が必要なうえ、在外公館の警護を所在国に任せる「相互主義」の問題が絡む可能性がある。政府内では慎重な意見が多く、実現は容易ではなさそうだ。

 外相は会見で、「バグダッドではほとんどの大使館が自国の軍なり特殊警察に警備してもらっている。国によっては大使館員をはるかに上回る警護の人を置いている」と指摘。そのうえで自衛隊法の改正について「検討が必要という問題意識は持っている」と述べた。

 これに関連し、逢沢一郎外務副大臣も2日午前開かれた自民党の外交部会などの合同会議で、「自ら守れる態勢をいかにつくっていくか党のご協力もお願いしたい」と発言。会議終了後、記者団に「国家として自らの在外公館の安全を確保する。十分議論し、できるだけ速やかにこういった態勢が整うべきではないかと考える。国民の理解も得られるのではないか」と語った。

 在外公館の警備は現在、防衛庁や警察庁から職員が外務省に出向して警備対策官として勤務しているが、実際の警備は公館が所在する国にゆだねている。

 一方、石破防衛庁長官は2日の記者会見で、この問題について「実力組織を派遣することをどう評価するのか。もちろん在外公館の安全を確保するのは国家的な課題だが、(所在国に警護を任せる)相互主義をどう考えるか。きちんと整理したうえでなければ、自衛隊の活動を規定できない」と慎重姿勢を示した。

 外務省としても、省内での本格的な検討作業はこれからで、首相官邸や防衛庁などとの協議もまだ行われていない。川口外相や逢沢外務副大臣の発言には、日本人外交官殺害事件を機に、在外公館の安全対策の強化に向けて世論を喚起する狙いがありそうだ。

(12/02 13:38)

394とはずがたり:2003/12/11(木) 18:21
折角現地で活動している日本のNGOが自衛隊が来るせいで邪魔されるとこが解っているのかね?小泉には。ありがた迷惑甚だしい。

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/iraq_bill.html?d=11fuji31895&cat=7&typ=t
サマワ緊迫!治安悪化加速で自衛隊“戦々恐々” (夕刊フジ)

[(バグダッド11日=夕刊フジ特電)] サマワ緊迫-。自衛隊派遣予定地のイラク南部サマワ。親日派が多く穏健な土地柄だが、最近は高失業率やインフラ未整備で住民感情もすさみ、デモが相次いでいる。8日から9日にかけてのデモには、駐留オランダ軍が出動する異例の事態も。10日にバグダッドから帰国した非政府組織(NGO)メンバーも「必ずテロの標的になる」と断言するなど、復興支援の先行きに暗雲が立ち込めている。

 サマワは人口35-40万人。穏健なイスラム教シーア派が多く、治安は比較的安定している。自衛隊調査団の報告でも「夜間に歩いても安全」と記載されるほどだ。

 スンニ派の宗教指導者を重用した元大統領のフセイン(65)による長い圧政のため、水道や道路建設などのインフラ整備が極端に遅れている。

 自衛隊派遣の情報について、現地では「日本企業の進出で、経済浮揚の絶好の機会」(地元ジャーナリスト)と曲解され、大歓迎されているという。

 背景にあるのが極端な経済破綻(はたん)。住民の間では「実質失業率は60-80%」(同)とも言われており、市内では雇用拡大を求めるデモが頻発している。

 8日のデモは失業者約200人が連合軍暫定当局(CPA)に押しかけ、一部が暴徒化。出動要請を受けたオランダ軍がデモ隊を解散させた。

 陸上自衛隊の浄水場支援が期待されるルメイサ(サマワの北方50キロ)でも9日、「フセイン政権崩壊後で初めて」(警察幹部)のデモが起きている。

 防衛庁は11日までに、空自の先遣隊を年内にクウェートとカタールに派遣する方針を固めた。派遣任務の詳細を定める実施要綱策定後、防衛庁長官の派遣命令を受け、出発は20日以降になる。

 1月中旬までにクウェートでの受け入れ態勢を整え、本隊のC130輸送機を派遣する方針。

 小泉暴走の余波で派遣のカウントダウンが進むなか、サマワは日々緊迫の度を深めている。

 バグダッドで小学校の修復に当たり、急遽(きゅうきょ)帰国したNGOのメンバー、赤堀久美子さん(28)が10日、現地の様子や自衛隊派遣の危険性を語った。

 赤堀さんらの修復作業は、来週中にも完了するはずだったが、急速な治安の悪化で帰国を余儀なくされたという。

 自衛隊のイラク派遣には「混同されてNGOがテロ攻撃の対象となる危険がある。自衛隊は間違いなくテロのターゲットとなるので、行かない方がよい」と指摘。

 「日本ができることはたくさんあるが、派遣は米英軍への協力と受け取られる」とも話した。

[ 2003年12月11日13時0分 ]

396デモクラット:2003/12/15(月) 00:18
ひとまずはめでたい。あくまでひとまずだが。

「フセイン元大統領を拘束」CPA代表が発表
http://www.asahi.com/international/update/1214/009.html
--------------------------------------------------------------------------------
イラクの米英占領当局(CPA)のブレマー代表は14日午後3時(日本時間午後9時)過ぎから会見し、サダム・フセイン元大統領(66)を、故郷のティクリート南方で米軍が13日夜、拘束作戦の結果、拘束したと発表した。イラク戦争の開戦から約9カ月の時点での元大統領拘束は、フセイン旧体制復活の可能性がなくなったことをイラク国民に納得させる上で、米英占領体制にとっては大きな突破口だが、元大統領を今後どう裁くのか、また、旧体制に忠誠を誓う勢力による米軍への攻撃が今後どのように推移するかなど、今後の課題はなお多い。
複数の情報を総合すると、米軍は元大統領の故郷、ティクリートの隠れ家を急襲、拘束したという。元大統領には多数の影武者の存在が指摘されており、血液鑑定などで本人であることを確認した。
米軍は、イラク人からもたらされた情報により、現場を急襲した模様だ。情報提供者には、2500万ドル(約28億円)の懸賞金が用意されていた。

397とはずがたり:2003/12/15(月) 00:50
おおお!!!キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

398おりーぶの木:2003/12/29(月) 10:32
いくら自民党機関紙に過ぎないとはいえ、これじゃ幼稚園児すら説得できないぜ(笑)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20031226ig15.htm
12月27日付・編集手帳


 女神テティスはわが子アキレウスを不死身にするため、冥界(めいかい)の川に浸す。彼女がつかんでいた踵(かかと)だけが水につからず、不死身とならなかった◆英雄の故事に名称の由来するアキレス腱(けん)は、「唯一の弱点」のたとえでもある。人の弱みを見抜き、つけこむことを「足もとを見る」というが、足もとが大事であることに洋の東西はないらしい◆イラクの復興を支援する三十数か国の協調体制がアキレウスならば、それを崩したいテロリストはどの部位を狙うだろう。テロに屈しないことで結束する国を狙っても張り合いがない。すぐに撤収騒ぎが持ち上がり、政局も乱れそうなアキレス腱はどこだ…◆野党は自衛隊のイラク派遣に反対し、不測の事態が生じた場合の首相の責任問題にも言及している。テロリストの耳には、「国際協調の最も弱い部位は私たちです」とアキレス腱が自ら名乗りを上げているように聞こえることだろう◆第一陣の空自先遣隊がきのう、中東に向けて旅立ち、自衛隊による復興支援が動き出した。反対してきた手前、野党もここで賛成とは言えまいが、派遣隊員のもとに危険を招き寄せることのないよう、言動に配慮が働いていい時期である◆ギリシャ神話のアキレウスは弱点の踵を射られ、倒れた。国際協調というアキレウスを卑劣な矢で死なせてはならない。

(2003/12/27/01:56 読売新聞 無断転載禁止)

399とはずがたり:2004/01/07(水) 10:40
ロシア帝国も大清帝国もまあ国家として何とか統一体を維持してきたのだが,イスラーム帝国だけはバラバラにされちまって石油という戦略物資を握るものの経済発展というには程遠く周辺地域に貶められて居る。
イスラム教徒は鬱積した思いを原理主義などに走らず経済統合・政治統合へむかへ。

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/iran.html?d=07kyodo2004010601003933&cat=38&typ=t
イラン、エジプトが復交 中東の勢力地図塗り替える (共同通信)

 【テヘラン6日共同】イランのアブタヒ副大統領は6日、共同通信に対し、イスラム革命が達成された1979年に断交したエジプトと同日、25年ぶりに国交を全面回復することで合意したと明らかにした。

 イランとアラブの盟主エジプトとの国交回復は、イランとアラブ諸国の一層の関係強化につながるほか、イスラエルに対する圧力にもなり、中東の勢力図を塗り替える動きといえる。また、米国寄りのエジプトとの関係改善は、イランの対米関係にも影響を与えるとみられる。

 カタールの衛星テレビ、アルジャジーラによると、イランとエジプトは2日以内に国交回復を正式発表し、近く相互に大使館を開設する。

 アブタヒ副大統領はロイター通信に対し「両国は関係回復を決めた。これは決定的な動きで、両国は現在(外交関係復活に向け)準備を進めている」と述べた。

[ 2004年1月7日0時27分 ]

400とはずがたり:2004/01/07(水) 19:16


http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/northkorea.html?d=07reutersJAPAN134664&cat=17&typ=t
北朝鮮、経済改革により政変のリスクも=研究報告 (ロイター)

 [ワシントン 6日 ロイター] 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に関する研究報告によると、2002年以来行われている北朝鮮の経済改革がかつてないほど民衆の間に浸透しており、政権から強い政治力が奪われ、政変につながる可能性が出てきたという。
 この報告書の名前は「金正日後の朝鮮」で、英国際経済研究所のエコノミスト、マーカス・ノーランド氏がまとめた。
 ただ、同氏は、反政府運動を形成する組織が存在しないことなど、一定の要因が引き続き政府の存続を可能にする見通しとして、革命は予想しない、と述べている。
 しかし、同氏は、ロイター通信との電話インタビューで、「現在は政治的に力のある勢力が集まりつつあり、市民レベルの社会的、経済的つながりが根本的に変化しつつある」と指摘。そのため、「政変」が起こる可能性が高まっている、と語った。
 北朝鮮における政変の可能性を分析するため、経済データをもとに正式なモデルを構築した研究結果を発表したのは同氏が初めて。
 同氏は、金正日政権の存続は、とくに韓国を中心とした外国の支援に大きく依存するだろう、としている。

[ 2004年1月7日(水)15時50分 ]

401とはずがたり:2004/01/07(水) 20:26
首長選も公認が普通なんでしょうかね?

http://www.asahi.com/international/update/0107/002.html
ロンドン市長が労働党に復党

 00年の選挙で労働党から除名されながら当選したロンドンのケン・リビングストン市長が6日、党幹部の聴取を経て復党を認められた。前回市長選では、「彼が市長に選ばれればロンドンにとって大災害だ」とまで批判したブレア英首相だったが、この日は「4年前の予言は間違っていた。この間の市長の業績は素晴らしい」と持ち上げた。

 同市長は、かつて労働党内の急進左派だった。市長選では無所属で出馬して除名されたが、「反中央政府」を唱えて支持を集め、党公認候補を破った。昨年2月には公約通り、都心部に入る車両に5ポンドの通行料を課す「渋滞課金制度」を導入。「技術的に無理だ」などという党の批判にもかかわらず、軌道に乗せた。

 世論調査でも高支持を得ているため、党内では今年6月の市長選では復党を認めて公認にするのが有利との判断が働いた。

 同市長は、イラク戦争でブッシュ政権を激しく批判し、物議を醸してきた。この点を問われたブレア首相は、BBCテレビで「私は外交、彼はロンドン市政に責任を持っており、問題はない」とかわした。 (01/07 11:20)

402とはずがたり:2004/01/07(水) 20:28
http://www.asahi.com/international/update/0106/002.html
ビザ入国者に顔写真と指紋採取 米国で新入管制度

 米国土安全保障省は5日、米国に査証(ビザ)を持って入国する外国人に、指紋の採取と顔写真の撮影を義務づける新たな出入国管理制度を導入し実施を始めた。9・11同時多発テロを契機としたテロ対策の一環。日本人の場合、90日以内の訪問で観光、商用の場合はビザを免除されているため対象にならないが、長期滞在のビジネスマンや留学生、ジャーナリストなどは適用を受ける。

 ワシントン郊外のダレス国際空港で会見した同省当局者によると、この制度は「US−VISITプログラム」と呼ばれ、当面は全米115カ所の主要空港と14カ所の港で始められた。陸路など、他の入国地点も今後、順次対象に含めていく方針だという。

 新たな手続きでは、旅券審査の後、まず顔写真を撮影、続いて親指と人さし指の指紋を電子スキャナーで採取する。1人当たり平均15秒かかる。採取された指紋などの情報は、国際指名手配者や連邦捜査局(FBI)の手配リスト、ビザ申請時の情報と照合され、不審者は瞬時に分かるという。

 昨年11月からアトランタ空港で試験的に先行実施されており、同当局者によると、この試験実施中に手配者21人を識別したという。

 当面は、入国時だけだが今後、出国の際にも同様の手続きを実施し、入国時の情報と照合することも検討されているという。 (01/06 11:18)


http://www.asahi.com/international/update/0106/009.html
ブラジルが意趣返し 米国人だけに指紋採取と顔写真撮影

 テロ対策として5日から、国際空港などで外国人の顔写真撮影と指紋採取を始めた米政府に反発し、ブラジルは米国人だけを対象に同様の措置をとっている。リオデジャネイロ国際空港などで最高9時間近くも待たされる米国人が続出し、在ブラジル米大使館は抗議声明を出した。

 地元の報道によると、ブラジルの入管当局が動いたのは、同国連邦裁判所が先月29日、米政府の方針を「人権も人間の尊厳も無視し、野蛮。ナチスが行った外国人排斥にも匹敵する」と非難し、対抗措置をとるよう政府に命じたためだ。

 急な決定だったため準備が間に合わず、米国人旅行者の指にインクをつけて、紙に指紋を写し取っている。さらに、番号札を胸のあたりに持たせて顔写真を撮るが、順番待ちの長い列ができている。

 「まるで容疑者扱いだ」と苦情を受けた米大使館は5日夜、「米国人だけを狙い撃ちにした措置が突然、実施され、遺憾だ」とする声明を発表。「米国の新システムは、最新の機器を使って迅速に入国者の人定を行うもので、ブラジル人だけを対象にしたものではない」と抗議した。

 リオデジャネイロ市の当局者は「観光への打撃は必至。指紋採取などの措置をやめるか、作業を早くする方法を考えるべきだ」と懸念している。

(01/06 20:15)

403とはずがたり:2004/01/10(土) 03:36
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/seiji/20040110k0000m010148003c.html
自衛隊派遣命令:
「戦地」での活動に踏み出す

 石破茂防衛庁長官が9日、イラクへの陸上自衛隊先遣隊と航空自衛隊本隊の派遣命令を一括して出したことから、自衛隊の活動は、戦闘状態がなお続き危険度が高い「戦地」での活動に大きく踏み出すことになった。イラクでは米軍への攻撃が続発し、陸自先遣隊、空自本隊とも安全確保への不安をぬぐいきれないままだ。政府が派遣時期などの情報漏れに神経質になるのもこうした厳しい事情を反映したものだが、野党は「説明責任を果たしていない」と一斉に反発している。【及川正也、宮下正己、古本陽荘】

◇安全確保は不透明

 「オランダ軍の警護態勢と自衛隊との連携、自衛隊の装備や隊員の練度を勘案し、先遣隊派遣に十分だと判断した」

 石破長官は9日の記者会見で、陸自先遣隊への派遣命令を決断した理由をこう説明した。しかし、この時期の派遣命令は、陸自本隊が活動するイラク南部サマワに展開するオランダ軍の交代時期に合わせるための「既定路線」でもあった。

 陸自はオランダ軍との調整の結果、3月下旬までに陸自派遣を完了させることで合意。宿営地設営を担う施設部隊を今月下旬に派遣する必要があり、「10日までに先遣隊を出さなければ、派遣計画に支障をきたす」(同庁筋)ためだ。

 しかし、「スケジュール消化」とは裏腹に、イラクでは反米武装勢力によるテロは、フセイン元大統領拘束後も沈静化する気配はない。石破長官も「安全対策に100%確実はない」と繰り返し、「戦地」派遣への不安はぬぐえない。

 石破長官はこの日、陸自先遣隊と併せて空自本隊に派遣命令を出したが、空自のC130輸送機の活動拠点ともなるバグダッド空港では、米軍の大型輸送機C5が8日、離陸直後に地対空ミサイルとみられる攻撃で被害を受けたばかり。

 陸自先遣隊は、武器使用の手順を定めた部隊行動基準(ROE)に沿った訓練を重ね、防衛庁は機関銃の銃撃にも耐えられる軽装甲機動車8台も輸送、現地での移動に使う。隊員の携行武器には機関銃も用意することにしている。

 空自では、地対空ミサイル攻撃に対し(1)離着陸時にらせん状に飛行して射程圏外を飛ぶ(2)誤誘導装置「フレア」の設置――などの安全対策を講じ、石破長官は9日、「ミサイル回避にかなり確度の高い知見を得ている」と自信を見せた。

 だが、失業者のデモが多発するサマワでは、陸自が来ることに対して雇用創出につながるとの期待感が強まっており、「現地の期待値と自衛隊の復興支援にかい離があれば、危険な状況を招きかねない」(防衛庁幹部)との不安材料がある。一方、米軍輸送機への被害原因は「軍事機密」をタテに明らかにされておらず、空自のC130の安全対策に疑問は残ったままだ。

 イラク復興特措法は防衛庁長官に派遣隊員の安全確保を義務付けているが、不透明さは否めない。

◇長官訪欧前「駆け込み」発令か

 9日の派遣命令では、陸自先遣隊に併せて、空自本隊にも発令された。「セット命令」になったことについて、石破長官は同日の会見で「飛行場は自衛隊が主体的に選定でき、給食、施設など厚生の支援状況も問題なく、通信基盤も確立している」と、受け入れ準備状況などが整ったためと説明した。

 石破長官が11日から16日まで英国、オランダ、フランス3カ国を訪問する。このため、帰国後では米軍との調整で今月下旬で決定している本隊派遣が間に合わなくなるという事情があり、「余裕を持って発令した」(同庁筋)との側面が強い。

 防衛庁幹部は「陸自がまったく動いていない状況で長官がオランダを訪問すれば何しに行ったのか、ということになる」と指摘。派遣に向けた「意思表示」となる派遣命令を、長官訪欧前に発令した、という印象は否めない。

 本隊派遣については「首相の承認」が必要とされていたが、9日は石破長官が小泉純一郎首相に承認を得るような“セレモニー”は、文書で決裁した。「首相承認」は、自衛隊派遣に慎重な公明党への配慮からだっただけに、あえて騒ぎ立てなかったともみられる。

 これに対し、野党内には「派遣命令をまとめて出すことで、国民の批判を瞬間風速的に抑えたいのではないか」(民主党幹部)との批判も出ている。

404とはずがたり:2004/01/10(土) 03:36
>>403続き

◇日程混乱 官邸が過敏反応

 イラクへの陸自先遣隊と空自本隊への派遣命令が9日石破長官から出されたが、日程決定をめぐる過程で、官邸と防衛庁間の調整に混乱が目立った。日程の事前報道に福田康夫官房長官が同庁の「情報漏れ」として立腹し、報道のたびに予定された日程の変更を防衛庁側に迫ったためだ。

 防衛庁が同日、自衛隊派遣について異例の「報道自粛」要請をしたことも官邸側の意向が反映したとみられており、報道への神経質な対応ぶりがここにきて目立っている。

 陸自先遣隊について防衛庁は当初から9日の派遣命令を予定、出発日は16日の予定だった。しかし、この日程が事前に報道されたことに福田長官は激怒。いったんは「派遣命令10日、出発15日」にずらすように同庁に再検討を要請した。しかし、今度は「10日」が報道されると、さらに再検討――と転々とした。石破長官が福田氏の意向に敏感になって対応することに、防衛庁内には「福田長官の過敏さが伝染してしまったようだ」(幹部)との不満も出ている。

 福田長官は9日の会見で、派遣命令については防衛庁長官の所管としながらも「(石破長官に対して)指示はしていないが、相談はした」と関与を認める発言をした。

◇野党、一斉に反発

 イラクへの陸自先遣隊に派遣命令が出たことを受け、野党各党は一斉に強く反発。派遣命令の撤回を国会内外で求めていく考えだ。

 民主党の菅直人代表は9日、「戦争状態が続くイラクへの自衛隊派遣は(非戦闘地域への派遣をうたった)イラク特措法の趣旨と矛盾している」と改めて批判。「公明党対策かもしれないが、『調査のために』と言い訳を作りながら、じわじわ本隊派遣との間を埋めていくやり方自体姑息(こそく)だ」と指摘した。

 共産党の市田忠義書記局長と社民党の福島瑞穂党首はそれぞれ「派遣は憲法違反」との立場から批判した。

◇予想される派遣スケジュール◇

1月9日  陸自先遣隊に派遣命令

      空自本隊に派遣命令

 16日ごろ 陸自先遣隊を派遣

 19日〜  通常国会で派遣承認の審議

 下旬   陸自先遣隊の一部が帰国

      陸自本隊派遣について政府・与党協議

      首相が陸自の施設部隊・本隊派遣を承認

      空自本隊を派遣

1月末ごろ 陸自施設部隊を派遣

2月下旬〜 陸自本隊を3段階で派遣

[毎日新聞1月10日] ( 2004-01-10-01:25 )

405憲政擁護者:2004/01/10(土) 11:18
>>401
米国では、首長公選制を採用しているところは、公認を立てていますね。
フランスでは、1970年代の左右二極化に伴い、首長が急速に政党色を帯びました。
政党が国民に根付こうと思えば、首長選に自治体支部長を公認で立てるくらいのことが必要でしょう。
ただ、言うまでもなく、政党自体の質も無縁ではありませんが。

406とはずがたり:2004/01/10(土) 11:25
>>405
>左右二極化に伴い、首長が急速に政党色を帯びました
なるほど。
相乗り横行の日本も争点をはっきりさせれば急速に政党色を帯びさせる事は可能ですかな。

407憲政擁護者:2004/01/10(土) 12:02
>>406
本来は政党公認であれ、無党派であれ、当選すれば住民本位の地方政治を行うのが当然なのですがね。
日本では今、政党が党利党略の手段としか思われていません。
それが、住民生活が争点となる地方自治にはそぐわない、とされる最大の原因ではないでしょうか。
その点、外国の事例を調べてみる必要がありますね。

与野党対決にするには、地域支部が独自色を強め、地域密着型の争点を掲げることで、地域ごとに対立軸を創るしかないでしょう。
それと、既に与野党対決型となっている選挙では、推薦ではなく公認にするとか。

408憲政擁護者:2004/01/13(火) 12:02
北岡伸一はあたかも国粋主義者であるかのように言われますが、実際の話を聞くと、そんなことはありません。
確かに、自衛隊イラク派兵に関しては行き過ぎていると思いますが、
それ以外は、国家・国民の安全を考えれば、しごく真っ当な意見だと思っています。

国連次席大使に東大・北岡教授を起用へ 民間人を初起用
http://www.asahi.com/politics/update/0113/001.html

 政府は、国連代表部次席大使に民間人として初めて北岡伸一東大教授(日本政治外交史)を起用する方針を固めた。北岡氏は今春にも着任する。日本は来年から国連安全保障理事会の非常任理事国を務める見通しで、外交・安全保障問題の論客として知られる北岡氏の起用で態勢を強化する方針だ。

 国連代表部には通常、特命全権大使が2人置かれている。現在はいずれも外務省内から起用の原口幸市氏が首席大使、本村芳行氏が次席大使を務めている。北岡氏は本村氏の後任となる。

 政府は、外務省改革の一環として民間人の大使や省幹部への起用を進めている。学者出身ではこれまで、上智大教授からジュネーブ軍縮会議代表部大使に起用された猪口邦子氏、慶大教授から米国公使となった阿川尚之氏などの例はあるが、国連代表部の大使は初めてだ。

 北岡氏は、小泉首相の外交政策を補佐する「対外関係タスクフォース」のメンバー。川口外相の要請に基づいて日本の対外政策の検討を進めた専門家グループ「外交政策評価パネル」では座長を務めた。

     ◇

 北岡 伸一氏(きたおか・しんいち)東大院修了、米プリンストン大国際問題研究所客員研究員、立教大教授などを経て、97年10月から東大法学部教授。55歳。 (01/13 06:06)

409とはずがたり:2004/01/14(水) 18:22
12 名前: カマヤン@コピペ推奨 投稿日: 2004/01/08(木) 22:11

http://www.emaga.com/info/7777.html
http://www.emaga.com/bn/bn.cgi?7777
http://www.emaga.com/bn/?2004010014372750010058.7777
〔以下、引用。引用の際は、http://www.emaga.com/info/7777.html を添付のこと〕
==================================
▼北海道大学の山口二郎氏から、以下の文章をいただいた。ひでぇ話である。
一つの出来事が、非常に重大な問題をいくつか孕んでいる。この文章を読めば、
ぼく〔竹山〕が山口氏の文章を「端正だ」と感じる感覚を、多くの読者にも共有していただけるだろうと思う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 軍優先の社会への移行・・・ 第11師団長によるクーデターの予告
 竹山さん、いつもご苦労様です。大変勇気づけられながらよんでいます。
自衛隊派兵に関連して、北海道でとんでもないことが起こっているのをご報告します。
みなさんにも伝えてください。
 1月6日、札幌雪祭りの雪像づくりの作業開始式で、雪像づくりを行う自衛隊第11師団
(札幌市真駒内駐屯)の師団長は、雪祭り会場の大通公園周辺で、イラク派兵に反対する市民のデモ、
行動が起こった場合、自衛隊が雪像づくりから撤収する可能性があると述べた。
 これに対して、札幌市は自衛隊の雪像づくりを円滑に進めるため、大通公園付近における市民の集会、
デモ等に対して、公園の管理者として退去するよう指導するという方針を決めた。(以上の事実経過は、
北海道新聞1月6日夕刊および7日朝刊による)
 私はこの記事を読んで、クーデターの予告だと思いました。雪祭りを人質にとって、イラク派兵に
反対する市民の活動をするなと、自衛隊の責任者が堂々と恫喝したのです。
 政府の行動、方針に対して意見を表明する自由は、民主主義の大前提であり、基本的人権の根幹です。
これに対して自衛隊の責任者が正面から挑戦するとは、一体どういうことか。
 自衛隊員が、国民の支持のもとにイラクに行きたい気持ちは分かりますが、国民に対して派兵に
反対するなと要求することとは全く別です。
 自衛隊員にはそのような要求を行う権利はないわけで、この師団長の発言は明らかな越権行為です。
 雪祭りの手伝いをしてほしければ、市民として当然の権利行使を控えろと要求するその態度は、
クーデターを起こす軍人のそれにつながるものだと思います。

410とはずがたり:2004/01/14(水) 18:22

13 名前: カマヤン@コピペ推奨 投稿日: 2004/01/08(木) 22:12

 自衛隊のイラク派遣という憲法違反が、師団長によるデモ自制要求という新たな憲法違反を
生み出しているわけです。
 さらに大きな問題は、札幌市役所が自衛隊のご機嫌を取るあまり、大通公園付近における市民の
行動についてあらかじめ抑制する方針を決めたということです。
 法に基づいて市民の権利を擁護すべき市役所が、自衛隊のご機嫌を取るために市民の権利を
制約するなどというのは、言語道断です。
 上田札幌市長は、市議会で派兵に反対する意志を明確にしていたので、市役所のお偉方は自衛隊
との関係について神経過敏になっているのでしょう。
 それにしても、このような市役所の対応は、これまた法の支配の否定であり、軍への従属です。
 この出来事は、日本の社会が軍優先に移行しつつあることを如実に物語っています。
 もう1つの問題は、メディアです。
 こんな重大な発言をきちんと取り上げないメディアとは一体なんでしょうか。
 北海道新聞は6日の夕刊の1面トップでこれを報道し、7日の社説でも自衛隊を批判していました。
 しかし、大新聞では、私の見た限り、日経が短く報道しただけで、他は全く触れていませんでした。
 朝日、毎日は何をやっているのだ。
 またNHKも、6日夜のニュースで、自衛隊の活躍を紹介する記事(イラン地震救援隊、
松島航空基地のジェット機訓練、雪祭り雪像製作開始)を流していました。
 その中で、当の問題発言をした師団長の式辞も流していたのですが、厳しい環境の中で雪像を
作るという部分を紹介しただけで、市民社会に対する挑戦的な言辞の部分はカットしており、
そうした問題発言をしたという報道は全くありませんでした。
 昨今のNHKの姿勢からすれば驚くに値しませんが、それにしてもこれほどまでに権力を翼賛する
報道をしていて彼らは恥ずかしくないのでしょうか。
 最後に、自衛隊にただ乗りして、一部の業者の利権と化した雪祭りなんぞ、この機会にやめちまえ。
 1月11日12時半からの、日比谷公会堂における派兵反対集会に、一人でも多くの方のご参加を
お願いします。
  山口二郎 060-0809 札幌市北区北9条西7丁目 北海道大学法学部
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

411とはずがたり:2004/01/14(水) 18:27
>>409-410
昭和初期の軍部の台頭を生で見せられてるみたいでちょっと興奮するねえ。
我々は現代史から昭和初期の衆愚のように軍部への翼賛ではなく戦争への嫌悪を学んだ筈なんだが,大丈夫かね日本国民。

412とはずがたり:2004/01/15(木) 16:06
凄いねえ。3姉妹

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/indonesia.html?d=14yomiuri20040114id22&cat=35&typ=t
メガワティ3姉妹が“骨肉の争い”、3政党で総選挙へ (読売新聞)

 【ジャカルタ=黒瀬悦成】インドネシア総選挙で、現職のメガワティ大統領(56)とその妹2人がそれぞれ政党を率いて参加することになった。3人はスカルノ初代大統領の第1夫人ファトマワティ氏の実娘だが、いずれも「父が掲げた建国の理想の正統継承者」を自称して反目し合っており、選挙戦では“骨肉の争い”を展開する事態も予想される。

 総選挙に名乗りを上げたメガワティ氏の妹2人は、「先駆者党」党首の二女ラフマワティ氏(53)と、「マルハエニズム・インドネシア国民党」党首の三女スクマワティ氏(52)。2人とも「メガワティ氏は大統領の器ではない。彼女は父の理念は何も受け継いでいない」(ラフマワティ氏)などと事あるごとに現大統領を罵倒(ばとう)し、一部有権者の支持を集めている。

[ 2004年1月14日21時18分 ]

413しょむ研水泡:2004/01/16(金) 08:40
 領土問題について。
 サハリン(樺太)は「千島樺太交換条約」で日本は領有権を放棄してるので
”返還”という表現は馴染まないかと。アメリカがアラスカ州をソ連から買った
みたいに買い戻すならともかく。
 自民が北千島(ウルップ島など)返還を要求できないのはサンフランシスコ
条約に「千島列島放棄」が明記されてるため。サンフランシスコ条約と日米安保
はセットなのでこれに異議を唱えると日米安保体制が揺らぐという懸念がある訳
でんな。
 尖閣諸島、竹島は国際法上は日本領になっとるみたいです。実態はともかく。

414とはずがたり:2004/01/16(金) 12:23
国後・択捉両島が千島列島に含まれて無いというのはなんだか詭弁な感じがします。
歯舞・色丹が千島に含まれてないのはよくわかるけど。

415とはずがたり:2004/01/18(日) 00:16
ソウルを在韓米軍が守っているという安心感を反米感情故に切った?
平沢や烏山は京畿道と云う事は南部と云ってもソウルの郊外に移転するだけ?

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040118k0000m030078000c.html
韓国駐留米軍:
ソウル市内から南部に完全移転 07年にも

 韓国の通信社、聯合ニュースなどが米ホノルル発で報じたところによると、米韓両国は17日までに、米韓連合軍司令部と国連軍司令部を含め、ソウル市内の竜山基地を早ければ07年に南部へ完全移転することで合意した。

 15、16日に米ホノルルで開かれた両国の同盟関係見直しに向けた協議で決まった。

 韓国側は米韓連合軍司令部と国連軍司令部をソウルへ残すことを希望したが、結局は米国側が求める完全移転を受け入れた。ソウルには連絡要員として約50人が残るが、竜山基地は京畿道の平沢や烏山へ移転する見通しだ。

 韓国マスコミによると、米国のラムズフェルド国防長官は昨年11月に訪韓した際、ヘリコプターで竜山基地上空を視察し「ニューヨークのセントラルパークに外国軍が駐屯するとすれば、米国民は受け入れるだろうか」と述べ、韓国の反米感情などを考慮し、移転の方針を固めたという。

 協議は韓国の車栄九国防省政策室長とリチャード・ローレス米国防副次官補がそれぞれ首席代表を務めた。車室長は「同盟関係を未来志向的に強固にするため、米国側提案を受け入れた」と述べた。

 双方は移転費用負担問題などでは合意に達せず、今後協議を続ける。(ソウル共同)

[毎日新聞1月17日] ( 2004-01-17-23:07 )

416とはずがたり:2004/01/18(日) 00:48
まあ野蛮なフランス人にいわれたかないわな。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040117-00001040-mai-int
<仏内相>「相撲は知的スポーツでない」 大統領意識し日本批判

[(パリ福島良典)]「相撲は知的スポーツではない」――。仏誌パリ・マッチによると、野心家で知られるフランスのサルコジ内相が今月上旬の中国訪問で日本通の相撲愛好家、シラク大統領をあてこすり、相撲や日本をけなす暴言を吐いた。

 最新号のパリ・マッチによると、サルコジ氏は今月9日、香港での食事会の席上、「率直に言って、日本よりも中国の方が好きだ」と発言。「香港は魅惑的な都市だが、東京は違う。東京は息が詰まる。京都も何が人々の感嘆を呼ぶのか理解できない。御所もうらぶれているように映る」と日本の都市をこきおろした。

 さらに「ちょうど相撲のようなものだ。ポマードでまげを結った太っちょの格闘技なぞにどうして魅了されることができるのだろう。相撲は知的なスポーツではない」と日本批判をエスカレートさせたという。大の相撲ファンのシラク氏を意識した発言なのは明らかだ。

 サルコジ氏は現右派・中道政権で「最も人気のある閣僚」と呼ばれる。07年の大統領選への出馬に意欲を燃やす同氏は「大統領任期は2期に限るべきだ」と3選目となるシラク氏をけん制、新旧世代のライバル関係にある両者間にはぎくしゃくした空気が広がっている。仏メディアは相撲批判を「新たな不和の種」と一斉に報じた。(毎日新聞)
[1月17日13時17分更新]

417とはずがたり:2004/01/19(月) 22:47
漢文の専門家は何処かにいませんかね?御裁定を。

http://news.www.infoseek.co.jp/politics/story.html?q=19yomiuri20040119ia25&cat=35
首相が引いた墨子の言葉、菅代表「引用間違い」と指摘 (読売新聞)

 小泉首相が19日の施政方針演説の中で中国古代の思想家・墨子の言葉を引用したことについて、野党首脳が反発する一幕があった。

 墨子は紀元前5世紀後半から同4世紀前半に活躍したとされる人物。中国の「諸子百家」のひとりで、「非攻」を唱えた墨家の開祖とされる。首相は施政方針演説の中で墨子の言葉を引き、「我々が世のためになることを行うのは、人間として当然のことをなすという意味だ」として自衛隊などによるイラク支援の意義を強調した。

 これに対し、民主党の菅代表と社民党の福島党首は演説終了後、首相の引用の仕方は間違いだとかみついた。菅氏は「墨子は攻撃をしないように説いて回ったといわれる思想家で、どうしても攻められる場合には、共に守るという専守防衛の思想の持ち主といわれている」と指摘。さらに「言葉じりだけを引用するのはいかにも小泉さん的な言葉で国民をごまかそうとしている」と反発した。福島氏も「社民党と非常に近い平和主義者である墨子を引用しているのは支離滅裂でご都合主義だ」と批判した。「非攻」を説く墨子は、自衛隊のイラク派遣に反対する野党の主張にこそ近いというのが理由だが、どちらに軍配をあげる?

[ 2004年1月19日21時57分 ]

418とはずがたり:2004/01/20(火) 11:46
ナントにて。
>イスラム教徒移民初の知事として今月14日に指名されたばかり
中央集権国家フランスは知事も指名でしたねぇ。

http://news.www.infoseek.co.jp/world/story.html?q=19mainichiF0120m077&cat=2
<フランス>イスラム教徒の知事の車が爆破される (毎日新聞)

 【パリ福島良典】仏西部ナントで18日早朝、同国東部ジュラ県のアイサ・デルムーシュ新知事(57)の駐車中の車が爆破され、大破した。デルムーシュ氏は当時、自宅におり無事だった。

 アルジェリア出身のデルムーシュ氏はイスラム教徒移民初の知事として今月14日に指名されたばかりで、2月初旬に就任予定。車のボンネット内のエンジン部に爆発物が仕掛けられていたため、捜査当局はイスラム系新知事を狙った爆弾事件とみている。犯行声明などは出てない。

 シラク大統領は「この重大事件に憤りを覚え、犯人の早期逮捕と厳罰適用を望む」と表明、人権団体は「初の移民出身知事を標的とした人種差別的な動機による犯行」と非難している。

 フランスではイスラム教徒などの移民問題をめぐり緊張が高まっており、3月の地域圏議会選挙では社会不安に乗じた極右政党「国民戦線」の善戦や躍進が予想されている。


[毎日新聞1月19日] ( 2004-01-19-20:42 )

419とはずがたり:2004/01/20(火) 11:58
イスラエルの芸術に対するテロ攻撃だ!

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/israel.html?d=19kyodo2004011901000040&cat=38&typ=t
イスラエル大使が作品破壊 自爆テロ犯の肖像に激怒 (共同通信)

[(ロンドン18日共同)]ストックホルムの歴史博物館で16日に開幕した美術展で、自爆テロ犯の肖像を飾った展示品に激怒したイスラエルの駐スウェーデン大使が作品を破壊し、騒動になっている。スウェーデン放送などが伝えた。

 シャロン・イスラエル首相は18日、大使の行為を「拡大する反ユダヤ主義に立ち向かった」と高く称賛。スウェーデン外務省は、19日にも大使を同省に呼んで事情を聴くことにしている。

 問題の作品はイスラエル出身の芸術家ドロール・ファイラーさんの「白雪姫と真実の狂気」。真っ赤な液体を入れた長方形の“池”に浮かべた小舟に、同国ハイファで昨年10月、20人以上の死者を出した自爆テロ犯のパレスチナ女性の写真を帆のように掲げた。

 開幕式に出席したツヴィ・マゼール大使はスポットライトのコードを引きちぎるなどして同作品を破壊。「虐殺を呼び掛けるもの」と批判した。

[ 2004年1月19日5時47分 ]

420とはずがたり:2004/01/23(金) 22:43
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20040123/K0023201910039.html
2004年01月23日(金)
対北朝鮮制裁法案は2月上旬成立へ 入港禁止法案も加速

 日本独自の判断で北朝鮮への送金停止を可能にする外国為替法改正案について、自民、民主、公明の各党が大筋合意し、2月上旬の法案成立が確実となった。各党の狙いは拉致問題の進展にあり、この問題に絡んで北朝鮮に対する経済制裁法が成立するのは初めて。

 外為法改正案は、山本一太参院議員ら自民党若手でつくる「対北朝鮮外交カードを考える会」がまとめた。23日に3党が初めて協議し、民主党が事後に国会承認を求めることや理由を開示する義務などを盛り込んだ対案を提示。自民党側も国会承認については受け入れる姿勢で、29日の衆院財務金融委員会で委員長提案、30日にも衆院本会議で可決の方向だ。

 日本から北朝鮮への送金額は「把握している限りで、02年度で40億円」(財務省)とされる。第三国を経由するルートもあるが、送金停止になれば北朝鮮への打撃は大きいとみられる。 ただ、北朝鮮側は「経済制裁は宣戦布告とみなす」と反発しており、福田官房長官は23日の記者会見で「そういう法律を発動しなければならない時が来るのかどうか、予見できない。一つの政策手段として持つことだ」と述べ、法案が成立しても実施には慎重な姿勢を示した。

 万景峰(マンギョンボン)号など北朝鮮船舶を想定した「特定外国船舶入港禁止法案」(仮称)も今国会に提出される見通しだ。同法案は、来週から自民党部会で議論が始まる。入港に関する不平等な取り扱いを禁じている港湾法や国際慣例に抵触するとの指摘があるほか、民主党は態度を決めていない。

 安全保障上の理由で、永住外国人の再入国を禁じることができるようにする「再入国禁止法案」は、21日の拉致議連総会で民主党の西村真悟衆院議員が提案し、了承された。同法案については、拉致議連の中にも「在日朝鮮人を日本から閉め出すことは制裁の趣旨とは違う」と行き過ぎを懸念する声も出ており、各党が正式検討する段階に至っていない。

421とはずがたり:2004/01/30(金) 14:25
宗主国が勝手に作った人為的な国家が内戦に陥るのはむしろ当然。
国際社会は内政不干渉などせずに,スーダンの自治権と資源の配分権の保証さらには分離独立にも踏み込んで良いと思う。ちうかそうすべきだ。

http://www.asahi.com/international/update/0130/005.html
スーダン西部で内戦激化 隣国に難民10万人流出

 スーダン西部で反政府勢力と政府軍との内戦が激化し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、10万人を超える難民が西隣のチャドに流れ込んでいる。その多くが国境付近の砂漠で飢えと渇き、夜間の酷寒に苦しむ。29日にはスーダン政府軍がチャド領内の国境地帯を初めて空爆、UNHCR報道官は難民の男性1人とその2歳の娘が死亡したと明らかにした。

 AFP通信がチャド政府軍筋の情報として伝えた29日の空爆による被害は、市民の死者10人、負傷者16人。スーダン政府軍機はチャド領内の反政府勢力をねらって爆撃をした模様だ。

 スーダン西部ではダルフール地方を中心に昨年、スーダン解放軍(SLA)、正義と平等運動(JEM)と称する二つの反政府勢力が、自治権の拡大や資源の配分などを求めて武装蜂起した。同国では83年から南北間で内戦が続き、その和平協議が進展している。「第2の内戦」に対し、政府は対話を拒否して軍事力による制圧を目指し、すでに3000人以上の市民が死亡したとされる。

 AP通信によると、空爆は1月下旬から西部のSLAの拠点に対して本格化し、SLAは180の村が破壊され、非戦闘員に多数の死者が出ていると主張している。

 UNHCRによると、過去10日間で1万8000人の越境が確認されたが、スーダン国内では60万人を超える人が内戦で家を失ったと推定され、今後チャドへの難民はさらに増える見通しという。

 UNHCRは1月下旬から国境付近に次々と難民キャンプを開設している。国境から23キロ入ったオゴナにはすでに千人以上の難民が収容された。難民の4割は5歳未満で、4分の3は女性と伝えられている。テントの不足で飲み水のない砂漠の砂の上に眠り、少ない毛布や衣類だけで夜間の酷寒に耐え、体調を崩す人が後を絶たないという。 (01/30 12:41)

422とはずがたり:2004/01/30(金) 17:46
http://www.asahi.com/international/update/0129/001.html
「フセイン政権、90年代半ばに極秘廃棄」前団長が証言

 イラクの大量破壊兵器問題に関する米調査団の団長を辞任したデビッド・ケイ氏は、28日付の米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、フセイン政権が生物・化学兵器の備蓄を90年代半ばに極秘に廃棄したことを示す証拠を発見した、と語った。

 同紙などによると、イラクが大量破壊兵器を「武装解除」したのは、国連査察チームを追放した98年よりも前とみられる。しかし、兵器の廃棄記録を査察官に渡さなかったという。

 その理由についてケイ氏は、フセイン元大統領が権力を維持するため「こうした兵器を持つことで得られる利点を、兵器の維持コストなしに得ようとした」と指摘。米国などを欺く目的だったと見ている。

 大量破壊兵器の捜索について「パズルの大きなピースは発見し終わった」と話し、今後続けても新しい発見は難しいとの見方を改めて示した。

 ケイ氏は28日午前(日本時間29日未明)、米上院軍事委員会で調査活動について証言を始めた。 (01/29 01:36)

423とはずがたり:2004/02/06(金) 23:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040206-00000216-yom-int
シュレーダー独首相、社民党首を辞任へ

 【ベルリン=宮明敬】ドイツのシュレーダー首相は6日、自らが率いる社会民主党(SPD)の党首を辞任する意向を表明した。シュレーダー政権が進める社会制度改革に対し、党内左派の反発が強まり、人事刷新に踏み切らざるを得なくなったとみられる。

 新党首には、フランツ・ミュンテフェリング社民党院内総務(連邦議会議員団長)が来月末の臨時党大会で就任する。同氏は首相の腹心で、党指導部の方向性が変わるわけではないが、左派の巻き返しで改革が頓挫する恐れが出てきた。

 シュレーダー首相は昨秋以来、雇用、健康保険、年金、税制の各分野で、高福祉にメスを入れて効率と競争原理を導入する改革に着手したが、党内左派や旧来の支持層は「これでは保守政党と変わらない」と反発している。(読売新聞)
[2月6日22時56分更新]

424とはずがたり:2004/02/10(火) 00:39
>>420
さて,立法措置は実現しました。この道具をどう使って国益を確保していくかですな。

http://www.asahi.com/politics/update/0209/007.html
改正外為法が成立、日本独自の対北朝鮮経済制裁が可能に

 日本独自の判断で北朝鮮に対する経済制裁を可能にする改正外国為替及び外国貿易法(外為法)が9日の参院本会議で、自民、民主、公明などの賛成多数で可決、成立した。政府が「我が国の平和及び安全の維持のため特に必要がある」と判断した場合、閣議決定で送金を許可制にしたり、輸出入を承認制にしたりできるようになる。日本人拉致事件にからんで、対北朝鮮制裁法が成立したのは初めて。

 経済制裁は従来、国連安保理や主要8カ国(G8)首脳会議など国際的な枠組みでの一致が必要とされてきた。昨年5月、政府は「日米2国間の合意で可能」とする新解釈を打ち出し、さらに今回の改正で、日本単独の判断で経済制裁が可能になった。実際に制裁を発動した場合、20日以内に国会の承認が必要となる。

 ただ、政府は「立法と発動は別問題」と制裁発動に慎重な姿勢を崩しておらず、第三国経由の送金などには実効性に疑問があるとの見方もある。政府は、拉致問題の解決を求めるうえでの北朝鮮に対する「圧力」の手段として活用していく方針だ。

 自民党の若手議員が中心になり、議員立法での法制化を進めてきた。共産党は「平和的解決のプロセスの中で、状況を悪化させる行動をとらない」という昨年8月の6者協議での合意に反するとして反対した。社民党は衆院では賛成したが、9日の参院本会議では「慎重に考える必要がある」として棄権した。

(02/09 19:37)

425とはずがたり:2004/02/12(木) 18:50
オウム信者が通常はあり得ないような罪で逮捕されたりしたのとかぶるかな?
落書きの内容がわからないので何ともいえんけぇが,そこら中に落書きするヤンキーども全員捕まえて罰金刑課した方がよっぽど社会のためだと思うだけーが。

http://www.asahi.com/national/update/0212/020.html
「反戦落書き」に有罪判決 被告、法廷にスプレーまく

 公園のトイレの壁に「戦争反対」などと落書きした行為が建造物損壊罪にあたるかどうかが争われていた裁判で、東京地裁(木口信之裁判長)は12日、「外観が著しく汚され、安らぎを求める公園の施設としての効用が損われた」として同罪にあたると判断。被告の男性(25)に懲役1年2カ月執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)の有罪判決を言い渡した。被告は判決理由の朗読の途中で水色の水性スプレーを法廷にまき散らすなどして退廷させられ、被告不在のまま朗読が続いた。

 トイレの落書きに、懲役5年以下の刑が定められている建造物損壊罪を適用するのは異例。軽犯罪法には、他人の家屋を汚したりすると、拘留か科料に処せられる規定があり、適用罪名の妥当性が焦点になっていた。

 判決などによると、元書店店員の男性は昨年4月17日、東京都杉並区西荻北の区立公園のトイレの外壁に赤と黒のスプレー式ペンキを吹き付けて「反戦」「戦争反対」などと落書きした。

 判決理由で木口裁判長は「見る者に一種異様の感を抱かせて、利用について抵抗感や不快感を与えかねない結果をもたらした」と述べた。

 男性側は落書きの事実を認めたうえで、「内容が反戦のメッセージだったために、通常あり得ない起訴がされた。政治的理由による起訴であり、無効」として、公訴棄却を求めた。 (02/12 11:21)

426とはずがたり:2004/02/15(日) 12:15
あからさまな弾圧だけど,まあ戦争状態だと脅しているのは北朝鮮だしねぇ。

総連施設を公売手続きへ 税滞納で東京都方針
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040214-00000042-kyodo-soci

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関連施設が東京都から課税された固定資産税などを滞納している問題で、都が差し押さえている朝鮮出版会館(文京区、地上13階、地下1階)の土地・建物の公売手続きに入る方針を固めたことが14日、分かった。滞納額は約5600万円で、都は週明けにも公売予告を送付する。
 朝鮮総連側が滞納分を納付するなどした場合は手続きを中断。また課税処分の取り消しを求めて提訴し、裁判所が手続き停止を認めた場合には、判決確定まで手続きは凍結される。公売手続きに踏み切れば全国で初めてになるとみられる。
 会館が滞納しているのは昨年まで2年間の固定資産税と都市計画税計約2700万円と、2001年に所有権を移転した際の不動産取得税約2900万円の計約5600万円。(共同通信)
[2月14日12時26分更新]

427とはずがたり:2004/02/16(月) 01:17
大量破壊兵器を持っていなかったイラクが叩きのめされて,持っていることを公に認めた北朝鮮がこの鄭重な扱いとくれば独裁国家の戦略は一つですな。

http://www.asahi.com/special/nuclear/TKY200402140331.html
北朝鮮、ウラン濃縮計画放棄の対価要求 02年米朝協議

 ケリー米国務次官補は13日、ワシントンで講演し、02年10月の米朝高官協議で北朝鮮がウラン濃縮計画の存在を認めたうえ、放棄した場合の「対価」を要求していたことを明らかにした。同計画が稼働すれば「年間2個以上の核爆弾を製造できる兵器級ウランの生産が可能になる」とも指摘した。また、パキスタンの核技術流出問題をめぐるカーン博士の供述から、同計画が予想以上に進んでいたことも判明したと述べた。

 北朝鮮の核問題をめぐる6者協議が迫る中で、北朝鮮が存在を否定しているウラン濃縮計画をめぐって、一度は北朝鮮が認めたという米国の主張を裏づける新事実を6者協議で首席代表を務める米高官が提示した形だ。同計画の存在に懐疑的な見方を示してきた中国などの協議に臨む姿勢にも影響を与えそうだ。

 ケリー次官補によると、米朝高官協議で北朝鮮の姜錫柱(カン・ソクジュ)第1外務次官はウラン濃縮計画に着手していることを認めるよう迫られると、「米国の懸念を解消するため交渉してもいい。米国は何を提供できるのか」と対価を求めてきた。

 ケリー次官補は、北朝鮮が米朝高官協議から2カ月近く、対外的には同計画を否定も肯定もしなかったと指摘。米国に認めたことが戦略ミスだったと気づいてから、同計画の存在を否定し始めたと強調した。

 北朝鮮は25日から北京で始まる6者協議で、寧辺の核開発施設の凍結を表明する方針だが、ウラン濃縮計画については、存在を否定している。これに対し、米国は同計画の存在を認めたうえで、核を全面的に放棄するよう要求している。

(02/15 08:38)

428とはずがたり:2004/02/19(木) 16:13
http://news.msn.co.jp/newsarticle.armx?id=687199&gcs=1
[民主党] 北朝鮮船の入港禁止法案、賛成へ
2004 年 2 月 19 日

 民主党は18日、北朝鮮籍の船舶の日本入港を制限する「特定船舶入港禁止法案」について、自民党が今国会で法案を提出すれば賛成する方針を固めた。25日からの北朝鮮の核開発問題を巡る6カ国協議が不調に終わり、自民党と慎重論がある公明党との与党内調整が進めば今国会での成立の可能性が高い。

 民主党は19日の外務・防衛部門合同会議で北朝鮮問題に関する基本方針案を示す。同法案については、党内合意を踏まえ「速やかに国会での成立を期すべきだ」との方針を打ち出す。実際の発動は北朝鮮への送金停止を可能にする改正外為法と併せ「準軍事的行動にもつながりうる点で特に注意を要する」と慎重対応の方針を示す。

 基本方針案では「核問題解決を前面に打ち出す」とする一方、拉致問題は被害者5人の家族8人全員の帰国だけでなく、未認定の拉致被害者の全容解明を含めた全面解決の必要性を強調。6カ国協議で仮に核の問題が進展したとしても「拉致問題が進展しない限りあらゆる支援を北朝鮮に対して行うべきではない」としている

429とはずがたり:2004/02/21(土) 12:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040221-00000070-mai-soci
<黄色いハンカチ>「兵士の無事願うことと違う」 山田洋次監督

 山田洋次監督の映画「幸福の黄色いハンカチ」をヒントに、イラクに赴く自衛隊員の安全を願って全国に広がっている「黄色いハンカチ運動」について、山田監督は20日、「映画のハンカチは夫婦愛の証し。戦争に行く兵士の無事を願うこととは本質的に違う」と強い違和感を示した。運動を展開している北海道・旭川商工会議所(高丸修会頭)は「善意の運動なのに」と困惑している。

 毎日新聞の質問に山田監督は文書で回答し、「自衛隊員を派兵する町で、黄色いハンカチが見送りに使われるのはとても気になる。イラク派兵が憲法違反ではないかという重要な論点が消えてしまうのが不安だ」と訴えた。

 山田監督のコメントに同会議所の串橋佐吉事務局長は「善意で始めたことで商売にしているわけではない。理解してほしい」と話している。

 運動は自衛隊OBの提案で始まり、50センチ四方のテトロン製の生地を同会議所が1枚100円で仕入れ、希望者に同額で配っている。旭川駐屯地など旭川市内各所に黄色いハンカチが掲げられ、東京、大阪、名古屋などからも約1万2000件の申し込みがあった。

 自衛隊員の妻の反応は賛否さまざま。留萌駐屯地(留萌市)の派遣隊員の妻は「精神的に参っていたが、ハンカチに心が癒やされた」と語る。派遣要員になっていない隊員の妻(36)=旭川市=は「国の命令で背中を押されてイラクに行く夫の同僚たちの心を思うと、ハンカチは無言の圧力になる。安易にハンカチを掲げるのは許せない」と批判する。【渡部宏人】

 ◆毎日新聞が山田洋次監督に出した質問と、山田監督が寄せた回答(全文)は次の通り。

 質問

 黄色いハンカチ運動についてどのように思われますか。反発の声がある一方で「あのハンカチがあるからこそ、心の支えになった。映画に救われた」との隊員家族の声もあります。

 回答

 ○自衛隊員を派兵する町で「黄色いハンカチ」が見送りに使われていることは、とても気になります。

 ○映画「幸福の黄色いハンカチ」の原作では、ハンカチでなく黄色いリボンで、戦地に赴く兵士を見送ったり、帰還兵を迎えるために黄色いリボンを振るのはアメリカの古くからの習慣のようです。

 ○日本の自衛隊は、イラクに戦争に行くわけではないから、なぜアメリカの習慣のまねをするのか。その昔、「日の丸」の旗を振って兵隊を見送ったのと同じことになってしまうのではないか。

 ○映画「幸福の黄色いハンカチ」は、愛する事の許しを得るという物語です。いわば夫婦の愛の証として、ハンカチを使ったわけで、戦争に行く兵士が無事帰ってきてほしいということと本質的に違うということです。

 ○黄色いリボンやハンカチを並べると派手なのですが、それがイベントみたいになる中で、イラク派兵が憲法違反ではないかという重要な論点が消えてしまうのが不安です。今はじっくりと議論することが大事だと思います。

 以上、よろしくお願いします。

 ■「幸福の黄色いハンカチ」(77年、松竹)刑期を終え刑務所を出た主人公(高倉健)が「おれを待っていてくれたなら、庭に黄色いハンカチを結んでくれ」と妻に手紙を出す。主人公が帰ると、自宅の庭の鯉(こい)のぼりのさおに何枚もの黄色いハンカチがなびいていた。第1回日本アカデミー賞の作品、監督、主演男優賞などに輝いた。(毎日新聞)
[2月21日0時56分更新]

430とはずがたり:2004/02/23(月) 11:04
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040223k0000e030016001c.html
2004年02月23日
ハイチ:反政府勢力、第2の都市制圧か 警察署など襲撃

カリブ海のハイチからの報道によると、アリスティド大統領の辞任を求めている反政府勢力は22日、同国第2の都市、カパイシアンの警察署などを襲撃し、人口約50万人の同市を制圧した模様だ。

 カパイシアンの陥落は、同国の北半分が、反政府勢力の支配下に入ることを意味する。アリスティド大統領は21日、首相の解任や選挙実施を柱とする国際調停団の調停案に合意したが、反政府勢力は受け入れを拒んでおり、事態は収拾の兆しを見せていない。

 AP通信などによると、カパイシアン市内各所で略奪や放火が発生。警察署も炎上した。空港では反政府勢力と大統領派が衝突し、8人が死亡。大統領派の議員や警官が飛行機で退避したという。米CNNテレビによると、空港も反政府勢力に制圧された。

 現地のホテル経営者などがロイター通信に電話で語ったところによると、刑務所からは服役囚が脱走し、軍服姿で銃を持った反政府勢力を乗せたトラックが市内を走り回っているという。反政府勢力はすでに首都ポルトープランスに潜入し、攻撃の指示を待っているとの情報もある。

[毎日新聞2月23日] ( 2004-02-23-10:56 )

431とはずがたり:2004/02/23(月) 14:51
核関連2題

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/northkorea.html?d=23reutersJAPAN138663&cat=17&typ=t
イラン、闇市場から核関連部品購入した事実認める (ロイター)

 [テヘラン 22日 ロイター] イランは、核関連部品を闇市場から購入したことを認めた。
 パキスタンで核の父と呼ばれているカーン博士が、イランとリビア、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に核技術を流出させたことを認めたことから、ここ数週間、核の闇市場の存在が注目されてきた。ただイランは、核プログラムは完全な平和目的、と主張している。
 イラン外務省報道官は記者団に、「我々は、一部ディーラーから一定の物品を購入したが、それらの出所やどの国から出たかは把握していない。その(ディーラーの)一部は、偶然亜大陸出身者だった」と述べたが、購入については国連関連機関に通知してある、と強調した。
 マレーシア警察は20日、カーン博士が1990年代半ば、イランに遠心分離機の部品300万ドル相当を売却した、と発表した。

[ 2004年2月23日(月)12時58分 ]


http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/northkorea.html?d=23kyodo2004022301001448&cat=38&typ=t
核全廃の用意伝達 北朝鮮、一切の活動凍結も (共同通信)

[北京23日共同]中国の王毅外務次官は23日、中国訪問中の逢沢一郎外務副大臣と北京で会談し、北朝鮮が核全面廃棄の用意があり、「その前提として一切の核活動を凍結する」との考えを伝えてきていることを明らかにした。会談後、逢沢副大臣が会見し明らかにした。

 中国側は「一切の核活動の凍結」という表現にウラン濃縮計画も含めたい意向。次官はこうした考えで関係国が一致できれば、北朝鮮に対する査察も可能となるとの見方を示した。

 北朝鮮の核問題をめぐる2回目の6カ国協議は25日から始まるが、中国は核全面廃棄に向けた努力を強調することで協議の継続を図りたい方針とみられる。半面、王次官はウラン濃縮計画を具体的に取り上げることは建設的でないとの考えを示したという。

 協議は再び難航することも予想されるが、次官は記者団に「皆が1つの方向に向かってともに歩むことができれば、今回の協議は希望が持てる」と期待を語った。

[ 2004年2月23日13時31分 ]

432とはずがたり:2004/02/25(水) 13:46
http://www.asahi.com/politics/update/0225/001.html
民主、国連待機部隊構想の議論始める 小沢氏が持論を披露

 民主党は24日の外務・防衛合同部門会議に小沢一郎代表代行を招き、菅代表が1月の党大会で提唱した「国連待機部隊」構想をめぐって本格的な議論を開始した。執行部は5月の連休前までに最終的な結論を出し、参院選のマニフェスト(政権公約)に盛り込みたい考え。ただ、党内でも「9条改正を前提とするのかしないのかあいまいだ」「別組織論は非効率」など批判的意見も根強い。どのような形で具体化されるかは不透明だ。

 国連待機部隊構想は、国連の指揮下、自衛隊とは別組織が平和維持活動にあたるという考え方。小沢氏と横路孝弘副代表が昨年11月、この考え方で合意。同様の構想を持論とする菅氏が呼応し、党内論議を提案した。

 この日の会議で小沢氏は、国連待機部隊構想について「国連の強制力を使って紛争を鎮圧する行為に日本が参加するうえで、内外の理解を得やすい」と説明。そのうえで「(国際貢献をめぐる議論の)本質は、こうした行為に日本が参加することが憲法上許されるのかどうかについて結論を出すこと」と指摘した。

 国連待機部隊構想をめぐっては、党内に「日本の軍隊を海外に出すのではない、という姿勢を明確にするうえで必要だ」(幹部)と支持する意見がある一方、中堅・若手議員からは「別組織にこだわるのは安保世代のノスタルジーにすぎない」「自衛隊以外の組織を作るのは非効率で、非現実的だ」と冷ややかな声も出ている。

(02/25 00:59)

433とはずがたり:2004/02/26(木) 13:12
東チモールが独立できたんだ,アチェも独立させてやろうよ。

http://www.asahi.com/international/update/0226/001.html
自衛隊派遣継続を要請 来日の東ティモール大統領が会見

 東ティモールから来日中のグスマオ大統領は25日、都内のホテルで朝日新聞記者と会見し、5月に駐留期限が切れる自衛隊について「派遣の継続を望んでいることを(日本政府に)伝えた」と述べ、小泉首相らに支援の継続を要請したことを明らかにした。

 大統領は、国際社会の関心がイラクやアフガニスタンなどに向かい、比較的順調に国造りが進む東ティモールに対する支援の熱が冷めていることに懸念を表明。「まだ(一昨年5月の)独立後の過渡期にあり、政府機関の強化など、解決しなければならない問題がたくさんある」と、援助離れへの危機感を訴えた。

 国連は、国造りを支える平和維持活動(PKO)の東ティモール支援団(UNMISET)について、期限の5月以降は規模を大幅縮小したうえで、1年間の延長を安保理に提案している。大統領は延長提案を歓迎したうえで、「要員が大幅に減るが、治安は比較的安定しており、支障はない」と楽観的な見通しを示した。

 また大統領は、教育を受けた若者の失業率が8割近くにのぼるなど、若年層の深刻な失業が社会不安を招いていることを認めたうえで、雇用創出に結びつく外資を呼び込むために、法律などの環境整備を早急に進めたいとの考えを示した。

(02/26 00:14)

435とはずがたり:2004/02/29(日) 18:25
>>434続き
そもそもの対立の原因はなんだったのかね?

ハイチ大統領に事実上の退陣勧告 米が声明
http://www.asahi.com/international/update/0229/006.html

 米ホワイトハウスは28日、争乱が続くハイチ情勢について声明を発表した。アリスティド大統領に対し、「自らの立場を慎重に吟味し、ハイチの人々にとって最善の結果になるよう行動するべきだ」と述べ、事実上の退陣勧告をした。

 ブッシュ大統領はこの日、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題)らと対応を協議。争乱への中立的な姿勢を改め、反政府派が首都ポルトープランスに進攻する前に、アリスティド氏の退陣による事態収拾を求める結論に達した模様だ。

 声明でマクレラン報道官は、過去数日間に首都で起きた略奪や殺害の責任者として大統領を名指しで非難。「今回の危機は大部分、アリスティド氏が作り出したものだ」と述べた。さらに「彼の行動は、ハイチを統治し続けることがふさわしいか疑問を抱かせるものだ」と述べ、統治能力に強い疑問を提起した。

 同声明は、首都攻撃をうかがう反政府武装勢力に対しても「暴力行為を停止し、政治的な解決を容認すべきだ」と呼びかけた。

(02/29 17:38)

436とはずがたり:2004/03/13(土) 17:50

一切の妥協をしない理想主義ではそもそもの改革も動かないだろうが,総選挙でウリ党が勝利できる公算でもあるのかね?

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/korea.html?d=13yomiuri20040312id22&cat=35&typ=t
大統領弾劾訴追、「国論分裂」さらに深まる (読売新聞)

盧武鉉(ノ・ムヒョン)韓国大統領が12日、大統領権限の一時停止という前代未聞の事態に追い込まれた大きな要因に、「改革」の旗印の下、保守層と一切妥協しない独特の政治手法がある。

 大統領は少数与党にかかわらず、巨大野党ハンナラ党、第2野党・民主党を「守旧派」と決め付けて追い落とし、革新勢力を糾合して「新しい韓国」作りを目指したが、巨大野党に弾劾訴追で逆襲された。この意味で、今回の弾劾劇は深刻化する保守・革新の「国論分裂」を背景に、起きるべくして起きた悲劇的な政治現象である。

 大統領が目指してきた「改革」とは、韓国を30年動かしてきた「三金政治」(金大中(キム・デジュン)、金泳三(キム・ヨンサム)、金鍾泌(キム・ジョンピル)氏)の負の側面であるボス体制、金権政治、地域対立の清算だった。この理想は正しく、政界の一匹狼にすぎなかった大統領が当選できたのも、国民がそこに期待したからだ。

 ところが大統領の当選母体・民主党は少数与党で国会で法律1つ通せない。だが、大統領は国会を握るハンナラ党と妥協せず、対立だけが深まった。昨年秋には大統領派が民主党主流派を非改革勢力と規定して離党しウリ党を作り、民主党まで敵に回した。今回の弾劾訴追案を、民主党がハンナラ党も巻き込んで可決したのは、あまりに象徴的だ。

 大統領にとっては保守との対立に加え、昨年10月に側近の不正資金事件が明るみに出たのが決定的な打撃となった。金権政治の打破を掲げながら自陣営も同じ旧弊に染まっていた事実に、中間層はどんどん離れた。大統領が国民投票による再信任など「奇妙な提案」を連発し始めたのは、この打撃のためだった。

 結局、大統領は4月総選挙を最大の勝負所に設定、ウリ党が定数の3分の1以上を獲得することで弾劾を阻止する体制を作り、主導権を握ることを目指した。このため大統領はウリ党を支援する発言を繰り返した。不正事件で窮地に陥っていた野党2党がまさにこの点を突き、「弾劾の刃」で切りつけたのだ。

 この1年にわたる大統領と野党との戦いがもたらしたのが、国論分裂の深刻化だった。これは対北朝鮮融和政策を展開した金大中前政権時代から目立ち始めたが、盧政権に入って内政問題でも保守と革新を区分する手法を使ったため、社会全体に広がった。これは対米関係の在り方にまで広がり、国家安保の在り方さえ不透明にしている。

 今回、保守が大統領と革新勢力に一矢を報いたとはいえ、これが総選挙の保守勝利につながるわけではない。革新勢力は今回の怨念(おんねん)を背景に総力を挙げるため、戦いはし烈になるだろう。今回の弾劾劇は保革の亀裂をさらに深めた。どちらが勝つにしても国論分裂の深い溝が埋まる兆しは、いまのところ見えない。

[ 2004年3月13日0時50分 ]

437とはずがたり:2004/03/22(月) 18:00
マレーシア総選挙、与党が歴史的大勝 議席の9割獲得
http://www.asahi.com/international/update/0322/008.html

 21日に投開票されたマレーシア連邦下院(219議席)選挙では、アブドラ首相率いる与党連合が議席のおよそ9割を獲得する歴史的な大勝を収めた。野党連合はほぼ壊滅状態。アブドラ首相は昨年10月の就任以来、自らの信任を初めて問う選挙で国民の広範な支持を受け、「マハティール後」の政権基盤を確固たるものとした。

 アブドラ首相は22日未明、クアラルンプールの最大与党、統一マレー国民組織(UMNO)本部で勝利宣言した。

 選挙委員会によると、22日朝の段階で95%の下院議席が確定し、与党連合は189議席を確保。獲得率は約90%に達している。事前の観測では与党連合が現状の3分の2を確保するかが焦点と見られたが、接戦とされた選挙区の大半で与党候補が野党候補に競り勝った。

 同時に行われた州議会選挙でも与党連合は、最大野党のイスラム政党、全マレーシア・イスラム党(PAS)の主要な足場だったトレンガヌ州政権を奪還した。

 下院で、野党連合の中心勢力であるPASはアブドル・ハディ総裁が落選するなど議席を改選前の27議席から半数以下に減少させることが確実。アンワル元副首相支持派による国民正義党も5議席中4議席を失い、政党の存続が困難な事態に陥った。

 アブドラ氏は発足時からマハティール政権時の閣僚を引き継いだが、22日に首相に再任された後、大幅に顔ぶれを入れ替える組閣に着手すると見られ、「マハティール後」を担う本格的なアブドラ政権が誕生する。

 与党圧勝の原因については様々な見方が出ているが、就任後に汚職を次々と摘発した実績、親しみやすい人柄など、「アブドラ氏への国民の高い好感度が選挙結果を導いた」(英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズ)ことは間違いない。

 また、ジェマー・イスラミア(JI)やアルカイダが東南アジアや欧州、中東で繰り返す大規模なテロ事件が、イスラム国の建設など過激なイスラム主義を唱えた野党PASのイメージを悪化させた点も大きい。

(03/22 13:02)

440とはずがたり:2004/03/22(月) 18:23
イスラエルは中東から撤退しろ。ユダヤ人をいじめたヨーロッパ人が全て悪いのに何故パレスチナ人が苦しい思いをしなければならないのか?!

http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040322k0000e030055002c.html
2004年03月22日
イスラエル軍:ハマス精神的指導者ヤシン師を暗殺

パレスチナ筋の情報によると、イスラム原理主義組織「ハマス」の精神的指導者ヤシン師が22日、ガザ地区で行われたイスラエル軍の空爆で暗殺された。ガザ地区からのユダヤ人入植地の撤去などを表明したシャロン・イスラエル政権が、撤退後のハマスの勢力拡大を阻むため、トップの暗殺に踏み切ったものとみられる。過激派勢力の反発は必至で、停滞中のパレスチナ情勢は一気に混迷を深めそうだ。

 目撃者などの話によると、ヤシン師はガザ地区のサブラ付近で、モスク(イスラム教礼拝所)からの帰りにイスラエル軍武装ヘリのミサイル攻撃に遭った。ヤシン師や一緒にいた護衛ら5人が殺害された模様だ。

 ヤシン師は、昨年9月6日にも同様の攻撃を受けたが、この時は手に軽いけがを負っただけだった。

 = ◇ =

 ヤシン師はパレスチナのイスラム原理主義組織「ハマス」の創設者。38年、現イスラエルのアシュケロン近郊で生まれ、ガザのムスリム同胞団を指導し、87年にハマスを設立した。89年にはイスラエル兵の誘拐・殺人を指示した疑いでイスラエル軍事法廷で終身刑を受けたが、その後、釈放された。同師は車いす生活のため活動は限られているが、イスラエル当局は同師を精神的指導者として非難してきた。

[毎日新聞3月22日] ( 2004-03-22-16:04 )

441杉山真大 </b><font color=#FF0000>(sB4AwhxU)</font><b>:2004/03/23(火) 06:25
>>436
もともと、野党が大統領選の不正資金を追及したら、自分達の方が不正資金を沢山貰っていることが判ってしまい、追い込まれた挙句の
弾劾決議だった訳です。ですから、有権者には「党利党略」と見られているらしくて、今回の弾劾決議案が与党に追い風になってしまって
いるのです。盧政権に批判的で保守的とさえ言われている「朝鮮日報」の世論調査でさえこう↓なんですから。

【世論調査】ウリ党46.8% ハンナラ党15.8% 民主党6.8%
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/03/18/20040318000000.html

 国会が盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に対する弾劾訴追案を可決した後、ヨルリン・ウリ党の指示率が急上昇し、ハンナラ党と新千年民主
党(民主党)を30%ポイント以上リードした。慶尚(キョンサン)道を含めすべての地域の1位をマークしていることが分かった。

 弾劾が発議された9日、弾劾が可決された12日、そして17日に実施したギャラップの調査で、ヨルリン・ウリ党の支持率は26.7%、
32.4%、46.8%と、急上昇した。
 反面、ハンナラ党の支持率は18.3%、16.3%、15.8%と下落し、民主党も9.3%、8.3%、6.8%と下落した。
                                                          ホン・ヨンリム記者 ylhong@chosun.com

もっとも、与党の側も突然吹いた追い風に右往左往しているらしいですけど、今回の選挙では合法左派の民主労働党が初の国政進出
(!)と言う観測もあるらしくて日本の保守化を裏目に韓国は革新が優勢になりつつあるそうです。

与党、「議員総辞職」を10日ぶり撤回
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/03/22/20040322000057.html

 ヨルリン・ウリ党(開かれたわが党の意)が今月12日の大統領弾劾案の可決直後に決めた議員総辞職の決議を10日で撤回した。野
党は即時、「こうなると分かっていた。口先だけで政治をするヨルリン・ウリ党の国民に対する詐欺」と批判した。

 ヨルリン・ウリ党議員らは22日、声明を出し「悩みに悩んだ末、議員総辞職の決議を撤回することにした」とし、「正直に告白し、許しを
請う」とした。
 同日のヨルリン・ウリ党の議員総会では「総選挙補助金と国会議員の歳費を返上しよう」という意見もあったが、「丸腰で選挙戦に出る
わけにはいかない」との意見があり決定が見送られたと、金富謙(キム・ブギョム)議員が伝えた。
 鄭東泳(チョン・ドンヨン)議長は「(議員職を辞任する場合、全国統一の記号が与えられないだけに)認知度の低い新人がウリ党候補
の大半であることを考えると、辞退はできない」とし、「また、大統領弾劾案が可決された状態で国会を空けるわけにはいかない」とした。

 ハンナラ党のペ・ヨンス首席副スポークスマンは、「窮屈な言い訳を並べ立てているが、『(議席数に応じて支給される)54億ウォンの総
選挙補助金と(議席数で決まる)記号3番を受けられなくなるのが心配だ』と正直に言うべき」と批判した。
 また、新千年民主党(民主党)の李承姫(イ・スンヒ)スポークスマンは、「顔色ひとつ変えずによく二枚舌を使う(ヨルリン・ウリ党の)国民
に対する詐欺をみると、嘆かわしい限り」とした。                        方聖秀(パン・ソンス)記者 ssbang@chosun.com

[My HP] http://www.bekkoame.ne.jp/~mtcedar/
      http://www3.to/mtcedar/
      http://mtcedar.txt-nifty.com/

442とはずがたり:2004/04/05(月) 20:52
ベルギー介入前まではフツ族もツチ族も仲良く暮らしていたのだそうな。
言葉も習慣も同じとか聞いたが,じゃあ一体何が違うのだ?
また国連軍は何故撤退したのだ?何のためにいたのん?

<ルワンダ>国際社会の関心の低さ非難 カガメ大統領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040405-00001013-mai-int

94年の大虐殺から10年を迎えた東アフリカのルワンダで4日、カガメ大統領は政府職員を前に「虐殺は国際社会の失策の象徴」と演説し、当時、平和維持活動のため駐留していた国連軍2500人が虐殺を止めなかったことへの怒りをあらわにした。ルワンダ政府は7日の追悼式典の招待状を各国に発送したが、西側首脳で出席するのは旧宗主国ベルギーのフェルホフスタット首相だけ。10年たっても変わらぬ国際社会の関心の低さに大統領が不満を爆発させたようだ。

 大統領は演説で「国益や戦略的観点から物事を考える人々によって、なぜ無数のルワンダ人の命が粗末に扱われるのか」と述べ、資源のない小国ルワンダへの国際社会の関心の低さを非難した。

 ルワンダでは94年4月から7月にかけて、政府軍やフツ系民兵がツチ系住民ら約80万人を虐殺したが、駐留中の国連軍は介入せず撤退した。このため同国では国際社会への不信感が根強く、虐殺発生時に国連の平和維持活動担当事務次長だったアナン現事務総長が98年に同国を訪問した際には、大統領が歓迎晩さん会を欠席する外交儀礼としては異例の対応を取ったこともある。(毎日新聞)
[4月5日10時36分更新]

443とはずがたり:2004/04/05(月) 21:00
http://www.kobe-c.ac.jp/~a-kawamu/pages/seminar/seminar2001/houkoku8.html
なぜ、フツとツチは争うのか
ドイツとベルギーの植民地時代に築かれた<ツチがフツを支配する>という社会構造
・ すべての人をツチ・フツ・トワのいずれかに区分し、それを身分証明書に記載した
・ 少数のヨーロッパ人植民地官僚をトップとする集権的な行政機構を全土に張り込ませ、
 その主要なポストをツチに独占させた。
・ ツチは庶民(この中にはトワやフツのみならずツチもいた)と直接対峙して徴税、強制
 労働、強制栽培などの植民地政策を実行した。    庶民から憎まれる立場
・ フツと定義された者たちは、権力からの疎外という共通の経験を通じて対自己集団へと
 自己形成を遂げる。

http://www.wakachiai.com/kibondo/2000/rekishi.htm
ブルンジは、ルワンダと同じく、一時期ドイツの支配を受けた後は1962年に独立するまでベルギーの植民地であった。ベルギーによる植民地支配と、カトリックは、ブルンジの文化に様々な影響を残している。

ブルンジでは母国語たるキルンディ語が話されるが、教育・政治はフランス語で行なわれ、ブルンジはアフリカの中の、フランス語圏に属する国のひとつといえる。英語については
高校卒業以上の教育を受けたものは解することができる。他、東アフリカで広く話されているスワヒリ語を解する者も英語より多くの割合で存する。


ブルンジはルワンダと双子のような国家であり、同じベルギーの植民地であっただけでなく、民族構成もほとんど同じである。すなわち、人口の圧倒的多数はフツ族(約85%)であり、少数派のツチ族がおり(14%)、さらにごく少数派のトゥワ族(1%)からなる。これらの民族は、昔から同じ地域に入り交じって居住し、平和に暮らしていたとされる。

歴史的には少数派のツチ族がブルンジ・ルワンダの政治や軍事などを担当してきた。これはツチ族が支配者として権勢をふるっていたというよりは、もともとブルンジの伝統的な社会そのものが兵士や軍人に重きをおく「武断政治」のような形態をとっていたからにすぎない。

これに対し、ドイツとベルギーは、この少数派のツチ族による支配を利用・強化し、近代以降ツチ族とフツ族とを、支配者層・被支配者層に分化・固定してしまった。ツチ族はエリートであり、留学をするなどしていわゆる知識人が多かったのに対し、フツ族の知識人は少なく、多くが農民であった。
■独立後の小史■

独立後、多数派のフツ族が支配権を握ったルワンダと異なり、ブルンジでは30年間にわたる抗争の末、少数のツチ族エリートが政治と軍の実権を握った。1960年代と70年代には、ツチ族とフツ族との衝突が何度か起こり、フツ族住民が何10万人も殺されている。
やがてフツ族の不満の高まりと、国際的な圧力により、選挙によって大統領を選ぶことが認められ、1993年、初のフツ族の大統領としてンダダイエ大統領が民主的選挙によって選出された。これに対し、権力を手放すまいとするツチ族の強硬派は8月20日に大統領を暗殺。この暗殺をきっかけに、60年代、70年代の虐殺の再来を恐れるフツ族がツチ族に対し大規模に反乱すると、ツチ族主体の軍隊はこれに反撃した。フツ族はFDDやFNLといったゲリラを組織して対抗し、何10万もの人々がブルンジ国内外のキャンプに逃れ難民となり、30万人から50万人が虐殺されたといわれる内戦が始まった。

さらに1996年には軍部がクーデターを起こし、ツチ族のピエール=ブヨヤ将軍が大統領となった。ブヨヤ大統領は軍隊を増強し、経済制裁を受けているにもかかわらず軍事費を増やしたため国家は疲弊。フツ族のゲリラはウガンダやコンゴ民主共和国(旧ザイール)に拠点をおいてこれらの国の支援を受けているといわれ、ブルンジにたびたび侵攻し、ツチ族主体の軍とフツ族主体のゲリラによる内戦が現在でも続いている。特に近時は、ゲリラがタンザニア国内の難民キャンプを拠点にしているとブルンジ政府は非難している。

また、ゲリラがフツ族住民が多く住み、首都に近いブジュンブラ=ルーラル地区を中心に活動するようになったため、ブヨヤ大統領は、ゲリラと、これを支援するフツ族住民とを分離させるべく、80万人もの人々を強制的にregroupment camp に移住させた。このキャンプは1998年には閉鎖されたとブルンジ政府は主張している。

444とはずがたり:2004/04/05(月) 21:01

http://c-cross.cside2.com/html/bp0ri001.htm

 94年4月6日、フツ族のルワンダ大統領ハビャリマナを乗せた飛行機が何者かに撃墜され、フツ族によるツチ族の大量虐殺が始まった。海外のメディアはそれを長年に渡る民族対立の結果と報じた。 本書の著者は、アフリカでは大量の死者が出ると世界のメディアが集まり、報道が加熱するが、新鮮味が薄れるとすぐに下火になり、 強烈なイメージだけが人々の記憶に残るだけで、その意味が理解されることがないという。

  実はこの大量虐殺は何年も前から計画されていた。フツ族の支配層は新聞やラジオ、街頭演説などを通して反ツチ族の洗脳キャンペーンを繰り返し、フツ族の"十戒"を作って、 ツチ族と結婚したり、ツチ族を雇う者に裏切り者のレッテルを貼り、フツ族過激派を集めて組織的な訓練を行っていた。

 しかしこの計画的な大量虐殺には歴史的な背景がある。ツチ族とフツ族はもともと言語も同じで、遊牧民族である前者と農耕民族である後者の違いが、貧富の差を生み、階層を作っていたにすぎなかった。 ツチ族の所有する牛は豊かな階層のシンボルとなっていたが、フツ族でも豊かになって牛を手に入れればツチ族とみなされたということだ。

 ところがそこに植民地支配者がやってきて神話を広めた。その神話では、ツチ族は北のエチオピアからやって来た黒いアーリア人であり、よりヨーロッパ人に近い高貴な民族であるのに対し、 フツ族は下等な野蛮人とみなされた。ルワンダは独立に至るまでにドイツ、ベルギーの統治下にあったが、そのあいだにこの神話が強化されていく。 民族を証明するカードの所持が義務づけられ、高貴とされたツチ族は権力をほしいままにし、フツ族は永遠にフツ族として生きていくしかなくなったのだ。

 このツチ族とフツ族の立場は独立をめぐって逆転する。ツチ族の支配者たちはベルギーと距離を置いて権力を維持しようとしたのに対し、ベルギーはフツ族支援にまわり、 フツ族によるツチ族の大量虐殺が行われ、ツチ族は周辺諸国に流出していった。一方、隣国ブルンディではベルギーからの独立に際して逆にツチ族が権力の掌握に成功し、 92年に行われたフツ族の弾圧で生まれた難民がルワンダに流れ込み、このフツ族難民たちが94年の大量虐殺のときに大きな役割を果たしたという。

 さらにルワンダ国内のフツ族も決して一枚岩ではなかった。大統領を取り巻く北部のフツ族エリートたちが利権を独占したために、もう一方にたくさんの貧しいフツ族農民が存在していた。 政府は彼らが貧しい原因をツチ族のせいにし、彼らの不満がツチ族に向かうように仕向けた。また、アフリカにおけるフランス語圏を守ろうとするフランスがこのフツ族政権を支援しているという背景もあった。

 しかし93年、ハビャリマナ大統領は、亡命ツチ族からなるルワンダ愛国戦線の軍事的な圧力と民主化を求める国際的な世論に抵抗できなくなり、一党支配に終止符を打つ和平協定に調印する。 しかしこれまで一党支配で利権を独占してきたフツ族支配層が簡単にそれを放棄することはできない。そんな状況のなかで大統領が何者かに暗殺され、ツチ族の大量虐殺が始まる。 それを単に民族紛争の結果というわけにはいなかいだろう。

445とはずがたり(1/2):2004/04/05(月) 21:04

http://www.w-digest.com/mm/mm0002/bk/000025.html
□大虐殺事件の概要

  ルワンダは、1960年に独立し、1973年の無血クーデター以降、フツ族のハビャリマナ政権が長期にわたって独裁体制を敷いてきた。1990年9月、独立後のフツ族によるツチ族の迫害でルワンダの北側にあるウガンダに移動していたツチ族らによる組織・ルワンダ愛国戦線がルワンダに侵攻して北部を制圧した。政府軍と愛国戦線が衝突を繰り返す中、1992年7月に停戦に調印されたが、翌2月には戦闘が再開され、同年8月には和平協定が調印された。

  この包括的和平協定により、新政府に全権を委譲することになっていたハビャリマナ大統領は、94年1月に大統領再選を勝手に宣言した。そして、4月6日、ハビャリマナ大統領とブルンジのヌタリャミラ大統領が乗った飛行機が、ルワンダの首都キガリ空港近くで撃墜され、両大統領とも死亡、この事件をきっかけとして政府軍と愛国戦線による対立が再燃した。フツ族系住民によるツチ族系の大虐殺は、これをツチ族の責任だとして発生した。

  国連安保理の介入などもあり、事態は収拾し、7月19日、愛国戦線主導の新政権が誕生した。こうした動きに対して、報復を恐れるフツ族系住民が大量に難民化して周辺各国へ流出した。新政権は、難民を食い止めるためにフツ族も多数含まれ、少数派民族による支配は行わない姿勢を見せた。

□ツチ族とフツ族の対立の背景

  前述したように、ルワンダ独立後、フツ族によるツチ族の弾圧があったとされているが、その背景には、植民地時代のヨーロッパによる間接統治がある。ヨーロッパのアフリカ進出以前には、ツチ族とフツ族は、ツチ族を主とするゆるやかな主従関係が築かれていた。これに対して、ヨーロッパ諸国は、アフリカを統治するために、民族の対立を和えて人工的に作り出し、例えばルワンダのような場合は、ツチ族にフツ族を支配させて統治したわけである。ヨーロッパの奴隷に対する扱いは、ツチ族とフツ族の主従関係とは異なり、いわば飼い主と家畜の関係であった。

  ヨーロッパとアフリカの関係については、当初は対等な貿易相手であったが、奴隷貿易、そして武力によるアフリカの分割に至り、アフリカ人は非人間的な扱いを受けた。そうしてつくられた歪みが、ルワンダのみならず、アフリカでの紛争の一因となっている。

446とはずがたり(2/2):2004/04/05(月) 21:04

□ハビャリマナ政権

  ハビャリマナ政権は、1973年に当時国防相だったハビャリマナ氏が無血クーデターで軍事独裁政権を敷いたところからスタートし、1978年の国民投票で新憲法を採択し、同氏が大統領に就任した。同政権は、フツ族ばかりでなく、ツチ族からも少なからず支持を受け、ルワンダの繁栄に務めてきた。しかし、1980年代半ば以降、経済情勢が悪化し、同時に一党独裁への批判が高まっていった。

  経済危機に陥った原因はいくつかあるが、スズの国際価格の下落、主要な輸出商品であるコーヒーの国際価格の下落、そして、1980年代後半から1990年代初めの干ばつ、これに人口の増加による土地の不足などの要因も絡み経済は大きく後退した。こうした中、ルワンダ愛国戦線による北部の制圧があり、また、独裁の結果として横行した汚職への非難が高まり、こうした諸々の点でハビャリマナ政権は大きく揺らいだ。

  1991年6月、国内外からの圧力によりついに一党制が廃止され、翌1992年4月、主要野党を含む政権が誕生したが、大統領はハビャリマナであり、愛国戦線は含まれていなかった。首相に就任したンセンギヤレムエは、愛国戦線側との平和交渉に望もうとしたが、大統領らによる妨害にあった。
 同年7月には、愛国戦線の軍事的優位のもとで政府軍との停戦が調印されたが、1993年2月には戦闘が再開され、同年8月にはハビャリマナ大統領が政府に全権を委譲することを取り決めた包括的和平協定が結ばれた。しかし、翌年1月にハビャリマナは大統領再任を宣言した。

  こうした流れの中で、1994年4月6日、ハビャリマナ大統領とブルンジのヌタリャミラ大統領を乗せたルワンダ大統領機がキガリ空港付近で撃墜され、両大統領とも死亡した。

□大虐殺と愛国戦線による報復

  フツ族によるツチ族の虐殺は、こうした閉塞状態の中で発生した。愛国戦線による力が拡大していくと、フツ族過激派によるツチ族は危険だというプロパガンダが、メディア等を通して広がり始めた。そして、ツチ族の虐殺を呼びかけるラジオ放送をきっかけに、大虐殺が始まり、 100万人とも言われる犠牲者を出して世界を震撼させた。

  単一民族によるルワンダの支配を目論んだフツ族系過激派は、一度は首都キガリを制圧したが、ウガンダで体勢を立て直した愛国戦線が再びルワンダに戻り、逆に首都キガリを制圧した。この衝突により、多くの国民が難民となり、隣国に流出した。

  1994年7月、愛国戦線主導の新政権が発足し、フツ族系のビジムング氏が大統領に就任した。また、暫定首相となったトワギラムング氏もフツ族出身であった。一方、軍部はツチ族が中心となっているが、全体としては民族色を排除した政権となった。

  しかし、今まで共存してきたとは言え、一度殺し合った民族同士が再び共存しようとすることには大きな障害があるだろう。多くの難民はルワンダに戻ったと言われるが、隣国ブルンジやコンゴ民主共和国も含めて、ツチ族とフツ族の衝突は続いている。

447とはずがたり:2004/04/05(月) 21:08
>>442-447
【ルワンダ・ブルンジのフツ族・ツチ族の対立まとめ】
・フツ族とツチ族は「(固有の習慣や身体的特徴などを共有)民族」ではなく貧富の格差に過ぎなかった。
・フツ族とツチ族を対立を激化させた原因には植民地政策があるが,独立後の経済不振を民族対立で誤魔化そうとした為政者側にも大いに問題がある。

結局,経済問題に帰着されるのでは。

448とはずがたり:2004/04/05(月) 21:13
NewsTopic●
コンゴ民主共和国内戦

 1998年8月に勃発したDRコンゴ紛争は、周辺諸国7ヶ国を巻き込み、アフリカの歴史上初めての世界戦争とも言われています。
紛争の背景には、水といった資源や、高級鉱物などの天然資源を巡る、政治的なせめぎ合いがあり複雑です。
資源利権の行方に関心のある国々や多国籍企業などが、武器の手配や軍隊の訓練などをして、内戦をあおり支援しているため、紛争は激化・長期化してしまいました。
被害は大きく市民を苦しめ、2002年5月時点で、死者250万人、200万人以上が難民となっています。

植民地の歴史/紛争の概略
http://homepage3.nifty.com/1000-sun/Zambia/People/CivilWar/Congo.html
利権争い・民族紛争-周辺諸国の軍事介入
http://homepage3.nifty.com/1000-sun/Zambia/People/CivilWar/Congo2.html
停戦に向けて
http://homepage3.nifty.com/1000-sun/Zambia/People/CivilWar/Congo3.html

449とはずがたり:2004/04/16(金) 02:16
韓国は変革を選択したようだ。日本も参院選で後に続け!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040415-00000513-yom-int
韓国総選挙でウリ党が躍進、第1党…盧政権に信任

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に対する弾劾の是非が最大の焦点となった韓国総選挙(1院制国会、定数299)は15日午後6時、投票を締め切り、即日開票に入った。

 盧大統領の弾劾訴追に反対した実質与党「開かれたウリ党(ウリ党)」は、大きく躍進、第1党の座を確実にし、過半数をうかがう勢い。最大野党ハンナラ党は地盤の南東部、慶尚道地域を中心に議席を得たものの、大票田の首都圏で苦戦した。任期を4年近く残す盧政権は事実上、信任された形で、憲法裁判所が5月以降出す弾劾審判の結論にも微妙な影響を与えそうだ。

 KBSテレビの16日午前1時現在の開票集計によると、比例代表を除く各党の当選・当確・優勢議席数はウリ党129、ハンナラ党100。労働組合を母体とする左派系の民主労働党は2で、初の議席を獲得した。金大中(キム・デジュン)前大統領系で南西部の全羅道地域を地盤としてきた民主党は5、中西部の忠清道地域が地盤で金鍾泌(キム・ジョンピル)総裁率いる自民連は4で、いずれも惨敗した。

 投票率は59・9%(中央選管暫定集計)で、史上最低を記録した前回2000年の57・2%を上回った。

 盧大統領は弾劾訴追可決前、「総選挙の結果に従って進退を判断する」と、総選挙を自身の信任投票と見なす立場を表明していた。ウリ党躍進で自身への信任が成立、政権基盤を確保したものと判断し、近くウリ党に入党して正式な与党とし、混迷政局の収拾を図ると見られる。

 ウリ党が躍進したことで、憲法裁は、「弾劾成立」の判断を出しにくくなったとの観測もある。

 ウリ党の支持層は「反米、親北朝鮮」の傾向が強く、今後、北朝鮮核問題などで、韓国が日米と密接な協力を行うのが難しくなり摩擦が強まる、との懸念も指摘される。

 今回の総選挙で、ウリ党は、国会で3月12日に盧大統領の弾劾訴追案が可決された後、弾劾への世論の強い反発を背景に支持が急伸。「古い政治、地域主義との決別」を掲げ、若年層を中心とした浮動票を得て首都圏(ソウル、仁川、京畿道)の多くの激戦区を制した。(読売新聞)
[4月16日1時30分更新

450とはずがたり:2004/04/16(金) 02:17
インドネシアはゴルカルが復活か〜。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00000130-mai-int
<インドネシア>ゴルカル党首が大統領候補に

 インドネシア総選挙(5日投票)で第1党への返り咲きが確実となっているゴルカル党の中央執行部は15日未明、アクバル・タンジュン党首を大統領候補に推すことを決めた。同党の大統領候補には、同党首やウィラント元国軍司令官ら6人が立候補しており、19、20日に大統領候補選出会議を開いて最終決定する。中央執行部がタンジュン党首支持で一致したことで、同党首が選ばれる可能性が高まった。

 選出会議では中央執行部が18票、32州の州支部が計96票、440の県・市支部が計440票、関連団体が計10票の投票権(合計564票)を持つ。同党首は前回99年総選挙後毎月数回、地方支部を訪ねて党再建に取り組んでおり、執行部の決定で地方支部への圧力が強まり、同党首選出の可能性がさらに高まった。

 総選挙は15日午後6時半現在、有権者約1億4700万人のうち約8820万票を開票し、得票率が(1)ゴルカル党20.96%(2)闘争民主党19.73%(3)国民覚せい党12.10%――などの順。最終的にはゴルカル党が130議席前後を獲得し、メガワティ大統領が党首の闘争民主党に20議席超の差をつけそうだ。

 正副大統領候補のペアで立候補する大統領選(7月)では政党間の連立が勝敗のかぎとなる。連立への政党間交渉は既に活発化しており、最大の集票組織を持つゴルカル党や国民人気の高いユドヨノ氏(元筆頭閣僚)の動向に注目が集まっている。(毎日新聞)
[4月16日0時49分更新]

451とはずがたり:2004/04/16(金) 02:21
自民党は政権から引きづり降ろせば解体する,それからガラガラポンが有って政界再編という意見が多く聞くし,自分もそう思っていたが,ゴルカルと言いハンナラ党といい,しぶとく残っている所を見ると自民党も解体はしないかもと云う気にはなってくる。
まぁ改革保守と社民リベラル勢力の結集という今の民主党の姿は自分の好みの形だから,それでいいけど。自民党下野になったら泥船から逃げ出してこっちへ擦り寄って来る連中が出てくるだろうけど厳密な選別が必要でしょうなぁ。

452名無しさん:2004/04/17(土) 02:37
>>449-451
 韓国は、大統領選で中道右派が2連勝でしたが、議会で過半数を取ったことで、名実共に保守対中道右派という2大政党制になりましたね。自民連や民主党もいずれそれらに収斂されるでしょう。また、比例代表もありますから、中道左派の民主労働党は、カナダの新民主党のような第3極として定着するでしょう。
 インドネシアは、旧宗主国・オランダのような多党制の道を歩んでいくでしょう。
 各国の保守政党や、1993-94年頃の自民党を見ると、確かに下野したとしても、しぶとく復活する可能性は高いですね。自民党が再生のために「新保守主義」という方向性を打ち出し、中道右派が離反して民主党に流れるという形でしょう。どこの国でも保守政党は政党制の一つの軸を築いているわけで、それ自体に問題はないですね。
 問題は民主党です。新保守主義と社会民主主義の結集で均衡点の「第三の道」に至る、とお考えのようですが、そんなにうまく行くでしょうかね。むしろ、少し間違えば遠心力が働いて分裂しかねないと思います。政権という求心力がないだけに。
 では、民主党がどういう姿を目指すとよいかと言えば、社民主義の伝統の弱い日本ですから、ウリ党みたいな中道右派政党となるのが、長い目で見て生き延びる道でしょうね。中道左派は、第3党として細々とやってもらうことにして。

453とはずがたり:2004/04/17(土) 16:59

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20040417k0000e070057000c.html
近事片々:最近の政界は……

 最近の政界は各党の政策が似たり寄ったりだとよく言われる。が、みんなが知っている直近の出来事、イラク日本人人質解放をめぐる考え方では大きな違いが目立つ。裏にある自衛隊イラク派遣問題よりも〃深い政策〃の違いかもしれない。

   ◇

 自民党は「退避勧告が何度も出ており、自己責任での解決は当然。救出費用を請求すべきだ」、公明党は「渡航禁止を公共の福祉の観点から検討しよう。救出費用を国民の前に明示すべきだ」。

 民主党は「今すぐイラクに戻りたいというなら論外。厳しい状況にも志を曲げぬことに敬意。志への批判は筋違い」、社民党は「被害者に対する金銭負担請求は弱者への自己責任の押しつけ」。
毎日新聞 2004年4月17日 13時24分

454とはずがたり:2004/04/17(土) 16:59
「日本にも新世代育つ」 仏紙が3邦人の行動を弁護
http://www.asahi.com/international/update/0417/011.html

 17日付の仏紙ルモンドは評論欄の1ページを割き、イラクで3人の日本人が人質になった事件に関するフィリップ・ポンス東京支局長の論評を掲載した。「事件は、外国まで人助けに行こうという世代が日本に育っていることを世界に示した」として、「無謀で無責任」と批判されている元人質を弁護している。

 「日本、人道主義の勢い」と題した長文記事は「軽率で無邪気すぎるかもしれないが、ネクタイ・スーツ姿と夜遊びギャルの間に、激変する社会に積極的にかかわろうとする者がいることだけは分かった。彼らは自分なりに世界を変えたいと考えている」と、元人質の行動に理解を示す。

 また「親の世代のように企業社会に服従することを拒み、新たな感受性を見つけた若者たち」を束ねる「10万の非政府組織(NGO)」の活動にも注目。「阪神大震災以降、人道・奉仕活動に身を投じる子供たちが増えている。日本人の人質たちは一つの象徴だ」と結論づけている。 (04/17 11:09)

455とはずがたり:2004/04/17(土) 17:04
スペインは独裁者フランコ総統への反省の名残か左翼が強いようですな。

スペイン社労党書記長、イラク撤兵を表明 米政権も批判
http://www.asahi.com/special/spainbombing/TKY200403150220.html

 スペイン総選挙で勝利し、首相への就任が確実視されている社会労働党のサパテロ書記長は15日、マドリードの党本部で記者会見し、イラクに派遣しているスペイン軍を選挙の公約通り撤退させる方針を表明した。同氏は「スペインの軍事介入参加は誤りだった」と述べたうえで、イラク戦争をめぐる米ブッシュ政権の対応を批判した。

 イラク戦争で米英とともに「主戦論」を唱え、イラク派兵も続けたアスナール政権が退場し、代わりに米国批判を公言する政権が生まれることは、米国主導の「有志連合」によるイラク復興体制に影響を与えそうだ。

 サパテロ氏は選挙前の2月、「イラクで国連が中心的な役割を果たさない場合、軍を撤退させる」と表明し、公約としていた。同氏は15日の記者会見で公約を実行する方針を確認し、「日時は言うべきでないが、6月30日が期限になると思う」と強調した。

 6月30日はイラクへの主権移譲の期限であると同時に、現在派遣されているスペイン軍部隊の駐留期限にもあたる。

 同氏はさらに会見で、米英とともにイラク戦争開戦を主導したアスナール政権を批判。「我が国が加わったのは明らかに過ちだった。武力介入は国際社会の秩序を維持するうえでも、協力態勢を築くうえでも、米国を守るうえでも政治的なミスだった」と述べた。

 会見に先立つラジオ番組では「市民を爆撃するようなことを二度と繰り返さないために、ブッシュ米大統領もブレア英首相も自己批判した方がいい」「イラク戦争も占領も破滅的だ」と、米英両首脳を批判した。

 サパテロ氏は今後、共産党系の「統一左翼」などとの連立協議を進め、4月2日に新たな上下両院が招集された後、国王から新首相に任命される見通しだ。

 同氏は00年、社労党の総選挙敗北を受けて若手ながら書記長に就任したが、党内基盤はまだ強くないといわれる。イラク撤兵については米国の反発が予想されるほか、今後党内で意見が割れる可能性も残っている。

 サパテロ氏は15日、ブッシュ米大統領と電話で協議した。AFP通信によると、対テロ戦で協力することを確認し合ったとしている。

(03/16 01:30)

456とはずがたり:2004/04/17(土) 17:08
http://www.spain-japan.com/xx/xx.html
現代のスペイン 20世紀の歴史
Politica, Economia, Administracion
Historia del Siglo XX


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板