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一ノ宮桜華「パワポケ、あなたは貞操逆転世界に囚われたのですよ」

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:15:31 ID:0bygQpQs
ジリリリリリリリリリリ
ピッ

パワポケ「ふぁ〜、よく眠れたなぁ……今の時間は……げぇ、8時ぃ!!」

ドタドタドタ

パワポケ「父さん父さん父さん!やばい、遅刻だ遅刻!!」

父親「なんだ、朝から騒がしいなぁ……今日は休日だし、学校はないんじゃないか?」

パワポケ「学校はなくても野球部は朝練があるんだよ!もう、何で起こしてくれなかったんだよ!」

父親「はあ?目覚まし通りに起きたのはお前じゃないか。それに、野球部は今日は休むって言ってなかったか?」

パワポケ「お、俺が!?……な、なんでだろ?いや、行くよ!くそ〜、急いで電車乗ればまだ間に合うかっ!?」

父親「おい、せめてパンの一枚くらい食べていったらどうだ?紅茶だってよそってるんだぞ。すっかり冷めてしまったが……」

パワポケ「サンキュー父さん!これ飲んだら出る!パンは咥えてく!」グビグビ

テレビ『続いては、女子生徒から男子教師へのセクシュアルハラスメントが問題視されている件について、専門家の方の意見を……』

パワポケ(ん……?女子生徒から男子教師?普通、逆じゃないのか……まあ、どうでもいいか)

父親「まったく、休日の朝くらい落ち着けんのかお前は。もう高校生だというのに、はしたなく思われるぞ」

パワポケ「そんな事ないって。むしろ、高校生の男はみんなこれくらい元気じゃないと!」グビリグビリゴクン

父親「ま、まあ、お前がそう言うならいいが……そうそう、最近電車で痴女被害が多くなってるみたいだから、お前も気をつけるんだぞ」

パワポケ「ぶふっ!?きゅ、急に何言いだすんだよ父さん!?ち、痴女って」

父親「何って言われても、今日の新聞にもそう書いてあるぞ?」

パワポケ「はあ、新聞!?う、嘘だろ?ちょ、ちょっと見せてくれよ」ズイッ

父親「あぁ、別に構わないが……」スッ

『最近では男性の胸部を強調したポスターが環境型セクハラではないかと指摘されており──』

『会社員の女がプロ野球選手へストーカー容疑、自宅から靴下など衣類30着──』

『ホームレスの男性に性行を強制したとして、NOZAKIグローバルシステム社長が──』

パワポケ(な、な、な、なんだよこれ!?)

何だか最近、世界がおかしい──

2名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:19:22 ID:0bygQpQs
ガタンゴトン

パワポケ(……なんだか妙な事になってるぞ)

パワポケ(朝の新聞、それにニュース……電車に痴女だって?いやいや、まったく。そんなことあるわけないだろ……)

ス-ハ-ス-ハ-

パワポケ(ん?……なんだか俺の後ろに立ってる人、息が荒くないか?それに強い視線を感じるような……もしかして、全力で走ってきたから俺、汗くさかったりする!?)

サワサワ……

パワポケ(え゛っ!?)

フフフ-ン……コイツナカナカイイケツシテルデス

サワリサワリ

パワポケ(う、嘘だろ……?俺の尻が触られてる!? しかも、女の声だ。本当にいるのか……ち、痴女って奴!?)

ムニッムニッ

パワポケ(うお゛っ!? ま、前に来た!や、やばい、変に触り方上手いし、こ、こんな場所で……)

ガシッ

一ノ宮桜華「そこまでですわ。痴女犯、次の駅で私と一緒に降りなさい」

パワポケ「い、一ノ宮?」

深草若葉「パ、パワポケさま。私たちがいますから、安心してください」

パワポケ「深草さんまで!?」

3名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:20:20 ID:0bygQpQs
パワポケ「助かったよ。まさか、本当に痴女がいるとは……」

桜華「ええ、最近は不埒な輩も多いと聞いて、見張りをしていましたの」

若葉「こう言う活動をすれば、少しでも神桜分校の独立に役立つと思って……」

パワポケ「うん、ありがとう二人とも」ニコッ

若葉「……え、えへへ」

若葉(で、出た!パワポケさまの殺人スマイル!私、これだけでご飯3杯はいけます……ああ、このために張り込んでいたかいがありました……)

桜華「い、いえ、礼にはおよびませんわ。女性として、殿方を守るのは当然ですもの」

パワポケ「そ、そうなの?」

パワポケ(普通、逆だと思うけど……)

若葉「パワポケさま。た、体調は大丈夫ですか?もし優れなかったら、今日は休まれた方がよろしいと思うのですが……」

パワポケ「体調?いや、全然大丈夫だよ。ビックリはしたけど、別にあれくらいどうって事ないし」

桜華「……お強いのですね。でも、無理をしない方がよろしいですわ。こういった被害は、自分で溜め込んでしまう方も多いとお聞きしますので」

パワポケ「なんか大袈裟だなぁ。無理も何も……俺、美人な人だったらむしろ触られた方が嬉しいっていうか……」

パワポケ(……って、俺、何を言ってんだ!?)

桜華「さ、触られた方が嬉しい!?」

若葉「え、ええっ!」

パワポケ「ごめんごめん!変な事言った!気にしないで!」

桜華「気にしないでと言われましても……ねえ、若葉?」

若葉「はい、お姉さま。バッチリ聞いてしまいましたし……」

パワポケ「あの、今のは言葉の綾というかそのなんというか……」

4名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:29:40 ID:0bygQpQs
桜華「……」サワサワ

若葉「……」スリスリ

パワポケ「え!?きゅ、急に俺の身体触ってどうしたの二人とも!?」

桜華「いえ……たくましいわね、この人の胸板」

若葉「はい。お尻、お尻もガッシリしてて、でも柔らかみもあって……」

パワポケ「ちょ、ここ人通りもあるしみんなに見られちゃうから……」

桜華「聞きましたか若葉?人気のないところなら良いと、私にはそう聞こえましたが」サワサワサワサワ

若葉「大胆ですねパワポケさま。これ以上の事もして良いんでしょうか?」スリスリスリスリ

パワポケ「これ以上のこと!?いや、これさっきの痴女と同じじゃ……!?」

桜華「違いますわ!私は神聖なる神桜の理事長代理を務める者。何の意味もなくこのような事をしているとでも?」サワサワサワサワサワサワサワサワ

若葉「そうですそうです。私は適当な生徒ですけど、多分意味があってやってます」スリスリスリスリスリスリスリスリ

パワポケ「ちょ、激し……!?」

桜華「若葉。私、お花を摘みに参りたくなってきましたわ……」サワサワサワサワサワ

若葉「まあ、それは大変です。お姉さま、早急に向かわなければ……」スリスリスリスリスリ

5名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:32:10 ID:0bygQpQs
パワポケ(も、もしかしてこのままトイレに連れ込む気か?や、やばい……そ、そうはさせるか!)

パワポケ「ご、ごめん!お、俺、朝練あるんだった!ここなら走って行ける距離だから、もう行くねっ!」ピュ-

桜華「あっ、こら!待て!おい!」

若葉「パワポケさま。行ってしまわれましたね……」

桜華「ええ、つれない人。でもまさか、パワポケにそんな趣味があったなんて……」

若葉「ぐへへへへ……私、今のでご飯10杯はいけますよ」

桜華「ひかえなさい、若葉。……でも、そうね。私もだいぶ興奮しましたわ……」

6名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:34:28 ID:05yvrxj2
パワポケ(も、もしかしてこのままトイレに連れ込む気か?や、やばい……そ、そうはさせるか!)

パワポケ「ご、ごめん!お、俺、朝練あるんだった!ここなら走って行ける距離だから、もう行くねっ!」ピュ-

桜華「あっ、こら!待て!おい!」

若葉「パワポケさま。行ってしまわれましたね……」

桜華「ええ、つれない人。でもまさか、パワポケにそんな趣味があったなんて……」

若葉「ぐへへへへ……私、今のでご飯10杯はいけますよ」

桜華「ひかえなさい、若葉。それ普通に太るんじゃないかしら……でも、そうね。私もだいぶ興奮しましたわ……」

7名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:35:12 ID:05yvrxj2
パワポケ「すまーん!遅れた!みんないるかー!?」ガチャッ

木村冴花「きゃあ!?パ、パワポケくん!?ど、どうしたの!?い、いたっ……」チクッ

パワポケ「木村?うわ、ごめん!ボールの裁縫中だったのか……」

冴花「もう、いきなり驚かせないでよ。みんなは裏山でランニング中。それより、キャプテン、今日はどうしたの?昨日の帰りは、明日は休むって言ったのに……」

パワポケ「え、そんな事言ってたか俺?いや、バリバリ練習したい気分だけど」

冴花「そ、そう。良くなったならいいけど……」

パワポケ「……ていうか木村、手、大丈夫か?今救急箱を持って来ようか?」

冴花「別にこれくらい洗えばどうって事ないわ……パワポケくん、私の事なんて気にせず行ってきなさいよ」

パワポケ「いや、そんな処置じゃダメだよ。ほら、怪我した手、よく見せてくれ」グイッ

冴花「あっ!いきなり引っ張らないで……」

パワポケ「うん、そんな深くなくて良かった。これなら水で洗って、絆創膏貼るくらいでいいな」

冴花「だからそう言ってるじゃない。まったく、大袈裟なんだから……」

パワポケ「いや、木村は俺の大切なマネージャーじゃないか。これくらいでも、大事にしないと。ほら、外の水場に行くぞ」

冴花「お、俺の大切なマネージャー!?いきなりなに変な事言ってるの!?」

パワポケ「え?ご、ごめん……(“俺たち野球部の大切なマネージャー”って言い方のほうが良かったのかな?)」

8名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:36:58 ID:05yvrxj2
冴花「そ、そういうの簡単に言っちゃダメよ……私以外の人が聞いたら勘違いしちゃうから、もう。た、大切なマネージャーって……」

冴花(パワポケくん、私の事が好きなのかな?だ、だって、俺の大切なマネージャー、俺のマネージャー……冴花は俺だけのマネージャー……ってこと?あ、愛の告白みたいなもんよね、これ。ま、まさか相思相愛だったなんて……なんてこと……なんてこと……)モジモジ

パワポケ「木村?急に顔が赤くなってどうした!?もしかして熱もあるんじゃないか……!?」ピト

冴花「あ、ああああ!?ない!ないから!いいから早く洗いに連れてってっ!?」

冴花(お、おでこに手をっ!過激なボディタッチ!?これ絶対私の事好きだわ!ヤバい、もうおでこ洗えない……いや、これからはこの人に全部洗ってもらう事になるのかしら……頭のてっぺんからつま先まであんな所やこんな所まで全部洗ってもらって……当然シャワーを浴びるんだからお互い裸になるわけで……パ、パワポケくんの裸……い、いけない妄想が止まらないわ……)グルグル

パワポケ「ふぅ、手を洗って、軽く拭き取って、絆創膏をしてと……よし、これで大丈夫だな木村……木村?」

冴花「…………」ブツブツ

パワポケ(な、なんかずっと独り言を呟いてるな……さっきいきなり触ったから怒っちゃったか?……話しかけづらい雰囲気だし、仕方ないから俺も合流してくるか)

パワポケ「あのー、木村。俺、さっそくみんなのとこ行ってくるから、じゃあ!」

冴花(挙式は和風、洋風?いやここはやっぱり振袖姿でキメてもらいたいわね……ああでもでもこういうのは夫の意見を尊重するべきって風潮があるし。やっぱりパワポケくんの意見も取り入れないと……そういえば私、パワポケくんの告白に答えてないんじゃないかしら!?パ、パワポケくん、きっと勇気を出して告白してくれたのに……こういうのって案外覚えててふとした喧嘩の際に蘇ったりするのよね……あやうく夫婦関係に軋みが生まれるところだったわ……)

冴花「……ぅん。わ、私もパワポケくんの事が好きよ……ってあれ!?パ、パワポケくん……ど、どこに行ったの?」ヒュウウウ

9名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:39:02 ID:05yvrxj2
パワポケ「あー……疲れた。カントク、俺だけラストでグラウンド30周もさせやがって……」グデ-

パワポケ(……なんだか木村の態度もおかしかったな。どこかよそよそしいというか、俺にべったりしてたというか……つきっきりだったから引き剥がすのにも苦労したぞ……急になんだったんだろう?)

パワポケ「はぁ……」

七島麻美(あ、ゆらり!ほら、パワポケくんが教室にいたよ。良かった、今日は部活休むんじゃないかと思ったけど……)ヒソヒソ

川田由良里(昨日は大変はっちゃけてしまわれましたからね。主にあさみちゃんが)ヒソヒソ

麻美(私じゃないよ……いや私も悪いとこあったけど!原因はゆらりでしょ!?)

ゆらり(……冗談です。ちゃんと、私から謝りますよ)

麻美(もう、またふざけ倒したら今度こそ絶交だよ!)

ゆらり「……パ、パワポケくん。今、お手隙でしょうか?」

麻美「パワポケくん、疲れてる所悪いね」

パワポケ「ん?あ、なんだ七島と川田さんか。別にいいけど……俺に何の用?」

ゆらり「はい。あの、昨日の事を謝りたくて。本当に申し訳ありませんでした」ペコリ

麻美「わ、私もごめんなさい!」ペコッ

パワポケ「え、ええーっ!なに、なんなの!?なんで急に二人とも頭下げてんの!?いや怖いんだけど、俺なんの身に覚えも無いよ!?」

ゆらり(え……あさみちゃん、これはどういうことなのでしょうか?)

麻美(もしかして、あまりのショックで記憶が飛んじゃった?それか、『この程度お詫びとは認めん!』とか……パワポケくん、意外とSだったりするのかも?)

ゆらり「(な、なるほど)……では、私の誠心誠意を込めて……」フカブカ

パワポケ「ちょ、ちょっと待ってよ!川田さん!その姿勢、目を離した瞬間に五体投地するよね!?怖いって!むしろ俺が悪い奴みたいに見えるから!説明してよ!何かされたっけ俺!」

麻美「い、言っちゃっていいの!?パワポケくん、もう大丈夫なの?昨日みたいに震えて飛び出したりしない!?」

パワポケ「昨日の俺に何が!?いや……それが俺、朝からなぜか昨日の記憶があやふやみたいで……なにか事情があったなら教えて欲しいんだけど……」

10名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:41:01 ID:05yvrxj2
ゆらり(あ、あさみちゃん。どうやらパワポケくん、本当にショックで記憶が……どうしましょうか?)

麻美(うん。そ、そうだね……このままなんでもなかったって言うのは流石に可哀想だよ……こうなったら、あまり刺激しないように、表面だけなぞるように説明しようか)

ゆらり(はい。わかりました。では、パワポケくんには私から伝えましょう)

麻美(頼んだよ、ゆらり!)

パワポケ「おーい、二人とも、聞いてる?」

ゆらり「こ、こほん。パワポケくん、昨日何があったかと言う話ですが……」

パワポケ「おう。そうそう、教えてくれよ」

ゆらり「はい。パワポケくんは……そう、目撃してしまったのです。それはそれは恐ろしい物を……」

パワポケ「お、恐ろしい物?」

ゆらり「はい。それはもう熱烈で、しかし思慮深く……ルサンチマン的な部分も兼ね……柔らかくもあれば硬くもあり……」

麻美「ゆらり、それオブラートどころじゃないから。包みすぎて中身わかんなくなっちゃってるから」

パワポケ「ご、ごめん。川田さんの言ってる事全く理解できないんだけど……俺、なにを見てそんな驚いたの?」

ゆらり「えっと、それは……その……あさみちゃん、何を見たんですっけ?」

麻美「ちょ、肝心な所は私に振るの!?」

ゆらり(すみません。純真無垢な私の口から言ってしまわれるのはちょっと……)

麻美(んなわけないでしょ!?ガッツリスケベのくせに!)

パワポケ「七島……お願いだ。俺が何を見たのか教えてくれよ!頼む!」

麻美「ぱ、パワポケくんまで!?」

麻美(わ、私の口から言わせる気?羞恥プレイ!?で、でもお願いならしょうがないし……それに今のパワポケくんの不安そうな顔、なんかいいなぁ。これがまた昨日見たいに歪むと思うとゾクゾクしちゃうし……い、いっそキッパリ言っちゃおうかな……)

麻美「…………………えっちな本、を……」

パワポケ「……は?」

麻美「パワポケくんは、エッチな本を見てしまったのです!」

麻美(あああ〜〜〜!言っちゃった!パワポケくん、ごめん!でも、すっごい気持ちいい!わからない人にぶちまけるの!)

11名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:42:16 ID:05yvrxj2
パワポケ「えっと、七島?それがどうかしたの?」

麻美「えっ!?」

ゆらり「な……?」

パワポケ「エッチな本って……いやごめん、野球部の誰かが持ち込んだのか?それで俺が読んで七島たちが謝るって……なんだその因果関係は?というか、昨日の俺はいったい何をしてたんだ……」

ゆらり「ち、ちがいます。パワポケくん、えっちな本は私が持ち込んだ物です。それを、パワポケくんに偶然見られてしまって……」

パワポケ「え……川田さんの物?」

麻美「ゆらり、鞄の中に隠してたんだけどね。帰るとき、うっかりチャック開けたまま逆さまにしちゃったんだ。それで、ボロボローって中身が飛び出して」

ゆらり「はい。河童の川流れ……弘法も筆の誤り……ゆらりの鞄からえっちな本が落ちる。私としても、一生の不覚でした」

パワポケ「ことわざみたいに並べられても……その枠組みに入れたら怒るぞ。河童も弘法も」

ゆらり「冗談です。さすがに一生ではありません。半生くらいですね」

パワポケ「エッチな本を落としたくらいで50年も後悔するの!?そこは一日とかでいいだろ!」

ゆらり「冗談ではありません。人前でえっちな本を落としてしまうとは、このゆらり、恥ずかしさで地球上のありとあらゆる地面を掘り尽くして別の惑星に旅立ちたいくらいです」

パワポケ「穴に埋まる気あるのかそれ!?ないならわざわざ掘るなよ!」

麻美「ねぇ、続けて良い?」

パワポケ「あ……ごめん、七島」

ゆらり「続けてください、あさみちゃん」

12名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:43:06 ID:05yvrxj2
麻美「……それで一緒に鞄の中身を拾うの手伝ってたら、パワポケくんがエッチな本を手に取って覗いちゃったの」

パワポケ「俺がビビる程って……いったいどんな内容だったんだ……」

ゆらり「私のは、いたってノーマルな内容でした。しかし、その時、あさみちゃんが私をフォローするためではあったのですが、あろう事かハード系の物を自分の鞄から取り出してしてしまって……」

麻美「違うからね!尿道責めは全然ノーマルな界隈だから!それにゆらりのだって足だけ使ったプレイとかすっごいマニアックな奴だったじゃん!」

パワポケ「にょ、尿道責め……あ、足……」

ゆらり「私たちその時非常に錯乱してまして、必死にえっちな本の内容を解説していたところ、あまりのリアリティにだんだんとパワポケくんの顔が青ざめて行き……」

パワポケ「それで逃げたのか、俺……?」

パワポケ(弱ったな。そんな記憶全く無いぞ?というか、二人とも学校にエロ本持ち込んで来るとか思春期謳歌しすぎだろ!今どき俺たちでもやらないぞ)

麻美「ハッとした時にはいなくて、やっちゃった!とは思ったんだけど……ごめんね、パワポケくん」

パワポケ「う、うん。気にする事ないよ。全然覚えてないから」

麻美「そうなの?昨日はすっごく怯えてたんだよ?」

ゆらり「それはもう、雨に濡れた子犬のような様相でしたが……」

パワポケ「いやいや、俺もエッチな本はもとより、男だからエッチな事はなんだって大好きだし……怖がる理由なんかないって、あはは!」

麻美「ふーん、好きなんだ……」

ゆらり「…………」

パワポケ「あはは……(あれ、なんか空気が微妙に変わった?)」

13名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:45:11 ID:05yvrxj2
パワポケ「こ、こほん……というか、なんだ。二人もエロ本とか読むんだな……女なのに」

パワポケ(七島はまだしも、川田さんとかすっげー以外だ)

麻美「エヘヘ、ナニ言ってんだよっ!エッチな本を読まないJKなんて存在しないよっ!」

パワポケ「う、嘘だろっ!?」

麻美「嘘じゃないよ!私やゆらりはもちろん、冴花さんやチハヤちゃん、あの桜華さんや真琴さんだってたしなんでるよっ!」

パワポケ「一ノ宮や二階堂さんまで!?今どきの女子高校生って俺が思ってるより凄いんだな……」

麻美「うん、標準装備だからっ!乙女の!」

パワポケ「あの、乙女はそんなこと豪語しないと思うんですケド……」

ゆらり「……それよりも、先ほどパワポケくんはえっちな事が好きとお聞きしましたが、具体的にどのようなえっちがお好きなのでしょうか?」

麻美「あ!ゆらり、それ私も気になったよ!どうなの、パワポケくん?昨日は、エッチな事わけわからないみたい顔してたけど、今日は全然平気そうだよ?聞いても問題ないよね!」

パワポケ「え!?いや、それは色々だよ……わざわざ二人に話す必要もないだろ……」

麻美「は?なんで?」

ゆらり「……」

パワポケ「な、七島?か、川田さん?ちょっと怒っておられてます?」

麻美「ゆらり、私一回尿道責めって現実でもしてみたかったんだよ。男の人が漫画みたいに潮を吹くか試したくない?」

ゆらり「はい。奇遇ですね、あさみちゃん。私も現実で男の人が私の足に虐げられるところ、まざまざと見物してみたかったんですよ」

パワポケ「ふ、二人とも、何をおっしゃられているのですか……?」

麻美「ゆらりドアの鍵閉めて。私パワポケくん抑えるから」

ゆらり「はい。お願いします、あさみちゃん」

パワポケ(ドアの鍵!?抑える!?何をする気だいったい!ヤバイヤバイ俺の直感が逃げろと言ってる!)

麻美「えーっと、今日休日なのを考えても……まあ2時間くらい誰も来ないかな?パワポケくん、それまで私たちと遊ばない?」

パワポケ「……あ!そうだ!俺カントクから用事言われてたんだった!すまん、そっちやらないと!」ピュ-

パワポケ(今日2回目の離脱!すまんが逃げさせてもらうぞ!七島!川田さん!)

14名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:46:19 ID:05yvrxj2
麻美「あーあ、脅かしたら逃げちゃったね、パワポケくん」

ゆらり「はい。しかし、昨日と様子が全然違ってましたが……」

麻美「うーん、元気になったって事なのかな?エッチな事好きって言ってたし、なんかトントン拍子で普通に出来そうな空気だったね。ま、それはまたの機会で詰めればいいか。それより、ゆらり。今日のオカズどうしよう?エッチな本はケンちゃんに没収されたままだし……」

ゆらり「あさみちゃん。パワポケくんの席を見てください」

麻美「ん?……あっ!タ、タオルが置いてあるよ……しかも汗を拭いてホヤホヤの……パワポケくん、うっかり忘れちゃったんだ……」

ゆらり「パワポケくんですらうっかりしてしまうのですから、あさみちゃんがこれを届けようとするのを、うっかり忘れても仕方ありませんね」

麻美「そうだよね。うっかり私の家でマーキングしちゃっても、しょうがない事だよね」

ゆらり「はい。私も欲しいので、タオルはうっかり半分に分けましょうか、あさみちゃん」

麻美「うん、いいよ。まったく、私のドジに付き合わせちゃって悪いね、ゆらり」

ゆらり「いえ、あさみちゃん。私たちは、親友ですから」

15名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:48:59 ID:A0FiNNQg
最近パワポケSS多くて嬉しい

16名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 07:55:19 ID:05yvrxj2
パワポケ「はー、はー、はー、勢いで飛び出しちゃったな。ここ、どこだ……?」

二階堂真琴「パワポケ、そんなに急いでどうしたというのだ?」

パワポケ「に、二階堂さん!ど、どうしてここに?」

真琴「その言葉、そっくりそのままお前に返そう。ここは、私の稽古場だ」

パワポケ「あ……俺、走って雑木林の奥まで来てたのか……」

真琴「うむ。まったく何を急いでいたのかは知らないが、その慌てた態度は感心しないな」

パワポケ「いや……それがね……二階堂さん……」

真琴「……?どうかしたのか?」

パワポケ(……って、さっきの話、二階堂さんにしたところで通じないだろ。なんだよ『二人に襲われそうだったので逃げ出しました』って……お、男として情けなさすぎる……)

真琴「おい、パワポケ?私に用があるのか?話くらいなら聞いてやるぞ?」

パワポケ「話?ごめん、なんでもないよ……いや、待てよ……?」

パワポケ(そ、そういえば七島が一ノ宮や二階堂さんもエロ本読んでるとか言ってたな……いや、まさかな。あいつ結構思い込み激しい所もあるからな。うん。勝手にそう思ってるだけであの二階堂さんが読んでるわけないよな……)

真琴「こらっ!あるのかないのかはっきりしないか!もう知らんぞ私は!向こうに行ってしまうぞ!」

パワポケ「あの、二階堂さん。ごめん、変なこと聞くけどさ」

真琴「うん?」

パワポケ「あのさ、二階堂さんって、エッチな本とか読んだことある?」

真琴「え……?ええええっ!?え、え、え、エッチな本だとおおおお!?」

17名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 08:08:48 ID:05yvrxj2
パワポケ「わっ、ごめん!うそ嘘、冗談!竹刀で叩くのだけはやめて……て、あれ、二階堂さん?」

真琴「……そ、そんな……こと……男が女に聞くなど……ま……まったく……お前という男は……なんと破廉恥な……」プシュウウウ

パワポケ(す、すごい顔が真っ赤だ……)

真琴「……う、うむ。聞かれた以上、答えないわけにはいかないな。よ、読んでいる……こ、これで満足か……?」

パワポケ「お、おお……!あ、ありがとうって言えば良いのかな?ちなみに、どういうのかも聞いて良かったり?」

真琴「そ、それは踏み込みすぎではないか!?な、なぜパワポケはこんな事を聞くのだ?」

パワポケ「いやごめん。ほら、男ってみんなエッチな本読むんだけど、女の人もそうなのかなとふと気になったもんで……た、他意はないよ」

パワポケ(苦しい言い訳だけど……流石に、二階堂さんみたいな真面目な女の子もエロ本を読んでるのかなと思ったから、なんて名指しして言えないしな……)

真琴「おおお、男も読むのか!?こ、こういうのは女しか読まん物だとばかり思っていたのだが……」

パワポケ「え、そこ引っかかるとこ!?いやいや、むしろ普通は男しか読まないもんじゃないの?エッチな本って……」

真琴「お、お互い勘違いをしていたというわけか……そ、その、パワポケでさえも読むのか?こういう本は……?」

パワポケ「読むよ。そりゃあ、健全な男子だし」

真琴「お、おぉ……!」

パワポケ「二階堂さん、なにその反応は……」

真琴「いや、パワポケみたいに真面目そうな男がエロ本を読んでるなんてエロいな、と思ってな……」

パワポケ(俺と似たようなこと考えてたよ、二階堂さん……いや、もっとひどいか)

18名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 08:09:57 ID:05yvrxj2
真琴「た、たとえばどういうジャンルを好んでいるのだ?」

パワポケ「え……ジャンル?」

パワポケ(なんかさっきみたいに俺まで言う流れになって来たぞ……)

真琴「うむ。先に言わせてすまないが……その、私から言うのはあまりに恥ずかしくてな……女として情けないが……」

パワポケ「ええと、そうだな。とりあえずベンチ座ろうか。ちょうどそこにあるし」

真琴「う、うむ……よしっ、座ったぞ。ではさっそく続きを頼む」

パワポケ「そ、そうだなぁ。俺が好きなのは、ナースとか、女教師物とかだよ」

パワポケ(まあ無難なとこだよな……)

真琴「おぉ……!なるほど、背徳のエロスだな……うむ。わかる、わかるぞ私にも……」

パワポケ(なんか一人で納得してるし。もしかして二階堂さん、こう見えて読んでるだけじゃなくて詳しかったりする?)

真琴「ちなみにだが……巨乳派か?貧乳派か?」

パワポケ「え!ええと、俺は巨乳が好きだけど」

真琴「そうか、やはりそうなのだな……」シュン

パワポケ「うーん……あ!でも、貧乳も良いもんだと思うよ」

真琴「そうなのか!どっちもいけるというのだな!なるほど、なるほど……」パァァァ

パワポケ(二階堂さん、わかりやすいくらいテンションの上がり下がりが激しいな……)

19名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 08:11:18 ID:05yvrxj2
パワポケ「俺の話はこれくらいで良いだろ?今度は二階堂さんがどういう本読んでるか、教えてくれよ」

真琴「う、うむ。ふぅ、すー、はぁ……い、嫌に緊張するな」

パワポケ「なんで?エッチな本話すくらいで?」

真琴「わ、私はこういう話など、異性どころか同性にも話した事が無かったからな」

パワポケ「そ、そうなんだ。でも、俺だってエッチな本、それもなんのジャンルを読んでるかなんて言ったのは二階堂さんが初めてだよ」

真琴「わ、私が初めて!?そ、そうなのか、という事は、私たちは初めて同士という事なのだな!」

パワポケ「う、うん……?なんか変な言い方だけど間違ってはないかな」

真琴「ふー、ではパワポケ、言うぞ……私はな、“催眠寝取り”が好きだ」

パワポケ「さ、さいみんねとり?(なんだそれ?訳の分からないのが来たな……)」

真琴「うむ。基本は、醜く太った婆様が、カップルの男の方に催眠をかける。それで、男の方を自分の意のままに操って、最後はカップルの女の前で陵辱の限りを尽くすという内容なのだが……」

パワポケ「なんか、概要聞くだけでもすごい内容だね……」

真琴「色々パターンがあってだな、例えばギャル女が男を催眠にかける場合、これがまた、たまらないんだが……」

パワポケ(な、なんか長話になりそうだぞ……聞かなきゃよかったかも……)

20名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 08:26:12 ID:05yvrxj2
カ-ッカ-ッカ-ッ

真琴「というわけでだな。昨今におけるおねショタ派とショタおね派の溝は厚く……」

パワポケ(あれから、ずっと話し続けられた……二階堂さん、よく話題尽きなかったな)

パワポケ「あ、あのさ、二階堂さん。もう夕方だけど、時間大丈夫?」

真琴「む……?あ、すまない。こんな話をするのは初めてでな。つい話し込んでしまった……」

パワポケ「いいよ、いいよ。全然平気。俺も二階堂さんの話してる姿見るの楽しかったから」

パワポケ(ていうか二階堂さん、俺よりエロ本に詳しくてビックリしたな。まったくついていけなかった……意外とこういう純情そうな子の方がムッツリなのかな?)

真琴「う、うむ……な、なぁ、パワポケ、私と手を……手を繋いでもらってもいいか?」

パワポケ「手?もちろんいいよ」ギュッ

真琴「あ……あたたかい……異性と手を握ったのは、生まれて初めてだ……」

パワポケ「そうなの?二階堂さん可愛いのに?」

真琴「か、か、か、可愛い!わ、私が可愛い!?う、うむ……そんな面と向かって言われたら……照れるじゃないか……」

パワポケ「あはは、そういう所も可愛いよ、二階堂さん」

真琴「う、うむ、そうか。可愛いのか私……うむ……」

パワポケ(お?なんだか良い感じのムードになって来たぞ?今日は一日大変だったけど、役得って奴かな……二階堂さん、エロ本の話を熱心にしてくるのはちょっとあれだけど……それ以外は普通の女の子だしな)

21名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 08:27:31 ID:05yvrxj2
パワポケ「もう少しだけ、このままでいようか、二階堂さん」

真琴「……うむ。パワポケ、木々の隙間に日が落ちていくな……」

パワポケ「うん。赤い夕日から濃い影が伸びてきて……ほらっ、こうして手を伸ばすと、太陽も掴めちゃうんじゃないかな?」

真琴「うむ……掴む、掴むか……掴む……掴む」

パワポケ「うん。こっからだと、指と指の間でつまめちゃうね」

真琴「……掴む……つまめる……といえば、パ、パワポケはオナニーはするのか?」

パワポケ「ぶふっ!?な、なにを急に聞いてんの二階堂さん!?」

真琴「す、すまん!どうしてもさっきから気になってな……」

パワポケ「気になったからって聞くか普通!?」

真琴「すまん!すまん!だが、ほ、ほら、エロ本を読む目的というのは結局はオナニーじゃないか。そうなると、パワポケもそうなのかと思って……」

パワポケ「え、ええ?ま、まあ確かにその目的で読むけどさ……」

パワポケ(ちょっとしたムードもぶち壊しだよ!?)

真琴「おぉ……!オナニーするんだな、パワポケも……」

パワポケ「う、うん……そんなこと言ったら、二階堂さんだってするだろ?」

真琴「うむ。私は毎日してる……朝昼晩……かかさず3回……抜かないと落ち着かなくてな……」

パワポケ「そうなんだ。だからそんなエロ本に詳しいんだね……」

パワポケ(なんかカミングアウトされたぞ……)

真琴「ち、違うぞ!エロ本を見始めたのだって元々部に持ち込まれた物を没収しただけでだな!オナニーだってその日の集中力を高めるために仕方なくだ!決して性欲が強いから毎日発散しているというわけではないぞ!」グイグイグイグイ

パワポケ「わかった、わかったよ!二階堂さん!引っ張らないで!」

パワポケ(どうしてそこまで言ってエロ本読むのも性欲強いのも言い訳するんだよ!)

22名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 08:28:29 ID:05yvrxj2
真琴「それで、パワポケはどれくらいの頻度でするんだ?毎日か?三日に一回くらいか?週に何回だ?」

パワポケ「お、俺は三日に一回くらいだな……野球で忙しくて帰ってすぐ寝ちゃうこともあるし……」

真琴「おぉ……!そうか、三日に一回か……なるほど、なるほど……オナニーはどんな仕方をするんだ?」

パワポケ「え、仕方って言われても普通にとしか言えないけど……」

真琴「いや、色々あるだろ。エロ本でも、手のひらでグリグリしたり、根本から思い切りコスったりしているぞ?」

パワポケ「……お、俺は右手で包むようにして、じょ、上下にやってる感じだけど……」

パワポケ(俺はいったい何を答えさせられてるんだ……!?)

真琴「そ、そうか、右手でな……私が今握ってるこの手がそうなんだな……」スリスリスリスリスリスリ

パワポケ「うん。俺、なんでそんな事まで二階堂さんに言ってるんだろ……」

真琴「す、すまん……かわりといってはなんだが……ふぅ……わ、私は右の中指を使ってする。だいたい第二関節ぐらいまで入れて、フック状にして前後に動かすとこれがなかなか気持ち良くてな……で、親指でクリトリスを刺激したりもしてる……」

パワポケ「そ、そうなんだ……」

パワポケ(この人、なんで自分のオナニーのやり方俺に話してるの!?)

真琴「……なあパワポケ。もう少し近寄っていいか?さ、寒くてだな……」

パワポケ「うん……こんな感じ?肩と肩がぶつかるぐらいだけど……」

真琴「お、おぉ……!パワポケ、このまま胸を借りても良いか?……」

パワポケ「……いいよ。ほら手繋いだままがいい?」

真琴「う、うむ……はぁ……た、たくましいな……この胸は……お、落ち着く……」ドキドキ

パワポケ「……うん。二階堂さん、苦しかったら言ってね」ギュッ

真琴「あ……あたたかい……こ、こんな事をされたのは、は、初めてだ……」ドキドキ

パワポケ「二階堂さんの髪、さらさらしてて綺麗だ。頭撫でても良い?」

真琴「あ、あぁ……大きな手が……気持ちいいぞ……これも初めてだ……」ナデナデ

真琴(ま、まさかたった1日で異性とこんなに関係が進んでしまうとは……人生何があるかわからないな……ここまでくれば、あとひと押しだ……いける、いけるぞこの空気は!)

真琴「パ、パワポケ……さ、最後にキスしても良いか……?」

パワポケ「え!?き、キス?それはダメだよ二階堂さん!」ピタッ

真琴(なんで……?)

23名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 08:30:27 ID:05yvrxj2
真琴「だ、ダメか……?」

パワポケ「うん、だって俺たち付き合ってすらいないじゃないか。そういうのは好きな人同士がやるもんだよ」

真琴「じゃ、じゃあ私と付き合ってくれないか?」

パワポケ「え!そういう話になるの?」

真琴「パワポケが“キスは付き合ってる同士がするもの”と言ったじゃないか……!」

パワポケ「……それってキスがしたいから俺と付き合うって事?」

真琴「ち、違う!断じてそんな事はない!私はパワポケが好きだ。パワポケは私の事どう思ってるんだ?」

パワポケ「俺も二階堂さんの事は好きだよ」

真琴「じゃ、じゃあ……」

パワポケ「で、でも、なんていうか、いきなりすぎない?もっとこう、キスにも色々準備とか、そういうムードとかがあるような気がするけど……」

真琴「さっきまで散々私が話してて、パワポケは聞くばかりだっただろ!?そ、それでもダメだったのか……?」

パワポケ「エロ本の話だったじゃないか……ずっと」

真琴「わ、わたし、自分のオナニーの事だって、話したのは、パワポケが初めてなのに……凄い勇気を出して話したのに……パワポケだってオナニーを話したのは私が初めてなのだろ!?」ハァハァ

パワポケ「な、なんでここでオナニーの話を持ち出すのさ!?や、やっぱダメ!そういうのはもっとお互いが進展してからじゃないと!」

真琴「お願いだ!してくれないと帰さない!頼む!10秒、いや5秒だけでいいんだ……私とキスしてくれ!」ハァハァ

パワポケ「そ、そんな頼み込む物でもないだろキスって……!」

パワポケ(こ、怖い!なんでこんな必死なんだよ!俺、二階堂さんが急に怖くなってきた!)

真琴「初めて……私は初めてなんだ……パワポケはどうなんだ?」ハァハァ

パワポケ「お、俺だってキスした事なんか一度もないよ……」

真琴「お、おぉ……!なら初めて同士良いじゃないか……ほら、早くキスしよう……?」ハァハァ

パワポケ「に、二階堂さん!わ、わかった!今度デートしよう!」

真琴「……デート?」ピクッ

パワポケ「うん。今度の日曜日、俺、空いてるから、そこでデートしよう?映画を見に行くのも良いし、遊園地に行くのも良いし……二人で出かけよう」

真琴「デートしたら、キスしてくれるんだな?」

パワポケ「うぐっ……そんな決まった事みたいに言うもんなのかな……」

真琴「お、お願いだ……!約束してくれ……!」

パワポケ「わ、わかったよ。デートしたらキスしよう……」

真琴「や、やった!約束だからな。今日は我慢する……じゃ、ま、また日曜日という事で」

パワポケ「う、うん……」

パワポケ(い、勢いに負けて約束してしまった)

24名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 10:10:44 ID:/k08Tc5Q
かわいい

25名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 13:36:59 ID:TU6BCQlk
パワポケ「夕暮れどきだ……」ポツ-ン

パワポケ(河川敷は、何も変わらないか。山も、校舎も昨日とまったく一緒だった。そんなの、当たり前か)

パワポケ(……でも、人は変わってしまった。一ノ宮や深草さん、木村、七島、川田さん、そして二階堂さん……それだけじゃない。今日出会った人みんなの様子が、どこかおかしくて……テレビや新聞で知った事も昨日までの俺には考えられないようなものばかりで……昨日の俺も、何をしてるかわからなくて……まるで、今日の俺だけが別の場所に取り残されてしまったみたいだ)

パワポケ(はぁ……俺、どうすりゃいいんだろう……)

ガバッ

パワポケ(のわっ!急に視界が真っ黒に!?)

『だーれだ?』

パワポケ(こ、この声は……)

パワポケ「や、靖子か?」

尾木靖子「あったりー!流石ね、パワポケ!」

パワポケ「……こんな事してくる知り合いなんて、他に思いつかないからな」

靖子「なにそれ。私が子供っぽいって事?」

パワポケ「俺には大きな子供にしか見えないよ」

靖子「あはは、正確にいうと孫なのにね」

パワポケ「は?どういう意味?」

靖子「とぼけてんの?昨日説明したじゃない」

パワポケ「何を……?」

靖子「……あなた、どこかで頭でも打った?」

パワポケ「どこも打ってないよ。ただ、俺が昨日何かしてたは、今日の俺にはわからないけど」

靖子「意味不明……パワポケ、記憶喪失なの?」

パワポケ「いや、ちゃんとあるよ!ただ、俺、昨日学校行って部活して、帰ってきて寝ただけなのに、なんか知らないけど別のことしてたみたいなんだ!」

靖子「……うそ。日誌にそんなこと書いてない。もしかして過去が変わっちゃった……?私、別の場所に飛んだ?……どうしてこうなるの……」ブツブツ

パワポケ「靖子……?何独り言言ってんだ?」

26名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 13:48:10 ID:TU6BCQlk
靖子「はぁ……また1から説明すんのめんどくさ。ねえ、パワポケ?昨日はいいから、今日何したか教えてくれる?」

パワポケ「今日……?えーっと、部活して、昼から剣道部の子とあったくらいだよ」

靖子「本当にそれだけ?例えば、電車で痴女にあったりとかしてないの?木村って子が手を怪我したり、七島とか川田とかいう子と会ったりしてない?」

パワポケ「えっ!な、なんで靖子がそんな事知ってるんだ!」

靖子「良かった。完全にデタラメになったわけじゃないのね……じゃあ、今日は女の子といっぱい会った帰り道というわけだ」

パワポケ「ま、まあいっぱいってわけでも無いと思うけど……」

靖子「何言ってんのよ。日誌に女の子の名前しか書かないムッツリのくせに」

パワポケ「日誌?なんだよそれ。俺、そんなの書かないぞ?」

靖子「……え?……まいったな……あなた本当にパワポケ?どっかの誰かと入れ替わってるんじゃないでしょうね」グニニニニ

パワポケ「いふぁいいふぁい!い、いや、正真正銘俺は俺だよ!」

靖子「じゃああんた初体験いつ?」

パワポケ「いつって……俺、まだ誰ともそんな関係になった事ないよ!」

27名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 17:35:25 ID:SwXiVqbo
靖子「嘘つかないでよ。……ねえ、13回。この日誌に書いてあった今日の回数。これ、何の数字かわかる?」

パワポケ「13回……?今日、鶏小屋にも行ったから、鶏に餌をあげた回数とか?」

靖子「違う。セックスよセックス。より正確にいうと、あんたが今日射精するはずだった回数ね」

パワポケ「せっ……て、やりすぎだー!?そんなにやったら俺死んじゃうよ!そもそも相手は誰なんだ!?」

靖子「言っていいの?……時系列順に、『駅のトイレ・一ノ宮桜華2回、深草若葉1回』、『部室・木村冴花2回』、『教室・七島麻美、川田ゆらり』……」

パワポケ「わー!待って待って!ストップ!ストップ!わかったから!読み上げないで!変な目で見ちゃうから!」

靖子「いずれもこの日誌に記載されてた事だけど、それでもあなた自分が童貞だって言い張るの?」

パワポケ「童貞だよ!正真正銘の!ついこの間まで水洗トイレに“ビデ”が付いてる理由がわからなかったぐらいには童貞だよ!」

靖子「ふーん……まあ、そこまで言うなら信じてあげるけど」

パワポケ(なんで俺は自分が童貞だって信じてもらうのに必死にならなきゃならないんだ!?)

28名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 21:19:18 ID:/psKQtbM
こういう世界観好きだからもっとやりなさい

29名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 23:04:28 ID:osexqjfY
パ ワ ポ ケ 総 受 け

30名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/25(月) 23:10:15 ID:CJcGUVkE
靖子「……困ったわね。まさか日誌に致命的な矛盾が生じてたなんて……私が干渉したから?でも今日の筋書きは一緒だわ……じゃあなんで……」ブツブツ

パワポケ「さっきも言ったけど、そもそも俺はそんな日誌見たことすら無いからな。毎日日記をつけるほどマメな性格でもない。いったい誰が書いたんだよそれ!俺のストーカーか?」

靖子「うーん……ねえ。今から私が言う事、絶対に信じてくれるなら話してもいいけど。その覚悟、ある?」

パワポケ「か、覚悟が必要なの?」

靖子「そりゃそうよ。昨日のあなたは色々あったから、すんなり信じてくれたけど。今日のあなたは一転して凄い疑い深いじゃない。私、もう一回無駄に説明するのは疲れるから嫌なのよね」

パワポケ「……わかったよ。どの道、今日はわけのわからないことが立て続けに起きてるんだ。今更トンデモな話のひとつやふたつ、信じてやる」

靖子「じゃあ言うわね。まず、私、未来人なの」

パワポケ「……み、未来人!?」

靖子「顔が渋くなったけど、やめた方がいい?」

パワポケ「い、いや……続けてくれ」

靖子「この日誌はね、私のお爺ちゃんの持ち物だったの。私はタイムマシンを使って、無理矢理この時代に持ってきた。この日誌の内容が、私、興味あったから」

パワポケ「靖子のお爺ちゃんが持ってたの?その日誌……?」

靖子「うん。私のお爺ちゃんっていうのは……パワポケ、あなたの事よ。だから、この日誌はあなたが書いたものなの。そして、私はあなたの孫。私はあなたが好きだった。だから、日誌に書かれたことが気になって、この時代にまで来ちゃったの」

パワポケ「え……えーっ!?や、靖子が俺の孫……い、いくらなんでもトンデモすぎるって……」

靖子「そろそろ、信じるのやめる?」

パワポケ「ぐっ……そ、そうだ。その日誌、昨日はなんて書いてあったんだ?もし昨日の出来事まで合ってたなら、信憑性も高いけど……」

靖子「それはどうかしら……読んでみて。昨日の日誌の内容なんだけど……」

パワポケ「どれどれ……」ペラッ

『○月×日(土) 計10回 災難な一日。朝練後、誰もいない部室で木村に押し倒される。木村は労ってくれるから、少し安心する(部室・木村冴花2回)放課後、川田さんのHな本を手にするんじゃなかった……興奮した二人にトイレに連れ込まれる。ゴムはなんとかつけてもらえた。(学校のトイレ・七島麻美2回、川田ゆらり1回)家に帰ると部屋にチハヤが待ち構えていた。中3回。外2回。ベニパンに凝ってるらしい。処女も散る。チハヤが怖い……みんなが怖い……明日は家に閉じこもる。誰か助けて……(自宅・雨崎千羽矢5回)』

パワポケ(な、なんだこれ!?昨日の俺と全然やってることが違う!て、ていうか何やってんだ俺は……!?)

31名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 00:01:53 ID:TjlgFcyo
靖子「見た?見たらわかるでしょ、私の言ってる矛盾……あなた、すでに童貞じゃないのよ。ついでに、処女でも無いみたいだけど……」

パワポケ「いや、違う違う!?俺、昨日こんな事してないって!?童貞だし処女だよ!」

靖子「やりすぎのトラウマで記憶が飛んでるとかない?自己防衛が働いて脳が認識しないようになってるとか……」

パワポケ「ないないない!女の子が落としたナプキンをティッシュと間違えて拾って直接手渡ししちゃったくらいには童貞だよ俺!」

靖子「日誌の始まりは一週間前からなの。このチハヤって子に童貞を奪われて、そこから伝染するように周りの子とセックスを重ね始めたみたいね。全部、向こうから強引にみたいだけど……」

パワポケ「そ、そんな馬鹿な……チハヤとも木村達ともそんな関係じゃないのに……でもこの日誌、完全に俺の字で書かれてるぞ……」

靖子「私がこの日誌で特に興味を惹かれたのは、一週間後の日曜のページよ……」

パワポケ「一週間後の日曜……?」

パワポケ(もしかして、二階堂さんとデートの約束した日か?)

靖子「パワポケ、見せてあげるから日誌返して」

パワポケ「返せって….俺のじゃないのこれ?」

靖子「知らないとか言っておいて何よその口振り?……本当は、まだ確定してない未来がわかる物は見せちゃいけないんだけど……このページから得られる情報は全くないと言っていいから、特別に見せてあげる」ペラッペラッ

パワポケ「え……?どういうこと……?」

靖子「見ればわかるわ……はい」スッ

パワポケ「……!?」

『○月△日(日) 結論だけ書く。失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した』

パワポケ(な、何があった!?)ガガ-ン

32名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 00:20:38 ID:7umCSyEQ
ファッ!?

33名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 00:32:11 ID:MapeqaAs
何なのだ、これは!どうすればいいのだ?!

34名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 01:13:47 ID:g.1SBFlo
パワポケ「どうしたんだよこれ!俺、次の日曜にどうなっちゃうんだよ!?」

靖子「わからない。それまでの日誌は、淡々とセックスの回数と場所だけ記載されてたんだけど、これだけすごい感情がこもってて……そして、このページを最後に、日誌は終わっちゃうの」

パワポケ「え……?俺、もしかしてやりすぎで死んじゃうんじゃないの?」

靖子「言ったでしょ。私はあなたの孫よ。あなた、70歳になってもピンピンしてたから安心しなさい。下の方もビンビンだったし」

パワポケ「うるさいよ!自分の祖父に下ネタぶつけんなよ!」

靖子「私がこの時代に飛ぶ前に、ちょうど36人目の孫ができたらしいのよ。幸せそうな顔してたわ。お爺ちゃん」

パワポケ「え、なに?36人目……?俺の子供、どんだけ産ませてんの?お盛んすぎない……?」

靖子「……一番お盛んなのはあなたよ。なんてったって、8人も奥さんがいるんだから……未来のあなた」

パワポケ「は……8人!?」

靖子「この国は、もうすぐ“多妻一夫制”の法案が可決されるのよ。あなたはその“第一号”となるわけ。……私が言えるのはここまでね」

パワポケ「多妻一夫って何?第一号って何故!?俺、情報量に殺されちゃうよ!」

靖子「だから私がいる以上死なないって……」

35名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 01:59:31 ID:g.1SBFlo
パワポケ「し、信じられるかよ!靖子の言う事何もかもめちゃくちゃじゃないか!この日誌だってドッキリか何かで作ったんだろ!」

靖子「あー、そうなっちゃんだ。信じてくれるって言ったのに……」

パワポケ「ご、ごめん。でも、こんな事急に言われても、信じろって方が無理あるだろ?」

靖子「私は事実しか話してないけどね。私からしたら、パワポケの方こそどっかで頭でも打って記憶を失くしてるようにしか見えないし」

パワポケ「いや、俺は正常だよ!意識もずっとハッキリしてる!」

靖子「そうなの?今朝からここまで何をしたかちゃんと覚えてる?」

パワポケ「もちろん!朝は時間の遅い目覚ましで起きて、遅刻しないように急いで走って家を出たんだ!」

靖子「なんで目覚ましが遅かったの?」

パワポケ「それは……な、なんでだろ?」

靖子「ほら、もう記憶がハッキリしてないじゃない!どーせ今日もセックスバリバリやったんでしょ?」

パワポケ「してない!それは確信を持って言える!なんだったら木村や七島達に確認をとってもいい!」

靖子「大した自信ね……じゃあそれでいいわよ……で、急いで支度をして家を出たわけね」

パワポケ「ああ!」

靖子「……ちょっと待って、なんであなた家を出たの?」

パワポケ「え、そこ引っ掛かるとこ?」

靖子「だって、日誌には明日は閉じこもるって書いてあるじゃない……?」

パワポケ「だから、それは日誌がおかしいんだって。俺が野球部の練習を休む事なんてありえないよ!」

靖子「!!……うそ、あなたそんな野球に乗り気だったっけ?」

パワポケ「いやいや……むしろ俺から野球を取ったら何が残る?ってくらいには野球一筋のつもりだけど……」

靖子「ああああ……まさかこんな事が起こるなんて……やっぱり、うかつに干渉するべきじゃ無かったんだわ……」

パワポケ「靖子?何を青ざめてるんだよ……俺にも説明してくれよ?」

36名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 02:49:22 ID:g.1SBFlo
靖子「……ふぅ。あのさ、パワポケ、あなた女の子って好き?」

パワポケ「なんだよ、藪から棒に……」

靖子「大事な事だから。いいから答えて」

パワポケ「す、好きだよそりゃ。俺だって男だし」

靖子「どれくらい好き?」

パワポケ「どれくらいってなんだよ?」

靖子「例えばさ、道行く美人の女の子を見て『ヤリてー』とか思ったり、ちょっと好みの女の子があなたに気があったら、そっこう乗り気になったりとかする?」

パワポケ「な、なんだそれ。そんな節操なしなこと思わないよ。最低じゃないか」

靖子「そう。じゃ、質問変えるね。……ねえ、今から私がここで一発抜いてあげようかって言ったら、どうする?」

パワポケ「は!?な、何を抜くって!?」ビクッ

靖子「……それ、わざと聞き返してる?チンコから溜まった精液ピュッピュしてあげようかって言ってるんだけど?」

パワポケ「へ、変な言い方するなよ!きゅ、急になんだよ!」

靖子「淫語言われて興奮した?勃起してるか確かめてあげようか?」

パワポケ「お、お、お、お前未来の俺の孫なんだろ?こんな事していいのか?」ドキドキ

靖子「祖父と孫の前に、今は一人の女と男じゃない。私ね、ここに来たのは日誌の事もあるけど……あなた自身も気になるからだった……なんて言っちゃダメかな……」グイッ

パワポケ(か、肩に腕を回されて……!)

パワポケ「こ、ここ河川敷じゃないか!だ、誰かに見られてるかもしれないだろ!?」

靖子「じゃあ高架下行こ?あそこなら誰にも見られないよ?草っ原の上でフェラされるの興奮するよきっと……」

パワポケ「や、靖子……だ、ダメだって……!」

靖子「……だめ?私とエッチな事したくない……?」フ-ッ

パワポケ「や……やすこ……!」ドキドキ

37名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 05:42:29 ID:cogBQ5Hk
興奮してきたな

38名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 07:52:43 ID:g.1SBFlo
靖子「……ブブー!30点!」ギュウウウ

パワポケ「いたたたたた!ちょっ!耳たぶ引っ張らないで!」

靖子「ダメでしょ。もっとちゃんと断らなきゃ。あなた、童貞守る気あるの?」

パワポケ「いきなりすぎて頭真っ白だったんだよ!」

靖子「はあ。ちょっとは期待したけどね。このままだと、あなたすぐ童貞卒業するわよ」

パワポケ「お、俺としては、その、卒業するのは嬉しいことではあるけど……」

靖子「そう。でもあなた、この日誌みたいに毎日セックスする生活したい?」

パワポケ「そ、それはちょっと……」

靖子「なら、よく聞いて。……あなた、“パラレルワールド”って知ってるかしら?」

パワポケ「“パラレルワールド”……並行世界ってやつだろ?あの時、別の選択してたらどうなってたんだろう……って」

靖子「そう。早い話、あなたはそれに巻き込まれてるわ」

パワポケ「お、俺が!?」

靖子「あのね、昨日のあなたにもこの日誌を見せたのよ。明日のは見せれないけど、今日のなら良いかなって思って。だから、昨日の分を見せた」

パワポケ「や、ややこしいな……つまり、昨日の俺が、昨日の日誌を見たんだな」

靖子「うん。その時のあなたはすごい驚いてて、私が未来人だって言うのもすんなり信じてたくれた。なにせ、日誌に書いてあることと、あなたの行動が完全に一致していたからね」

パワポケ「昨日の俺……日誌には、朝から木村として、夜にチハヤと……って書いてたよな」

靖子「昨日のあなたに見せたのは、今日と同じくらいの夕方なの。だから、いけない事に、夜の分はこれから起こる事だったのよ」

パワポケ「そ、それがどうしたんだ……?」

39名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 07:56:52 ID:g.1SBFlo
靖子「これは私の憶測だけど……昨日のあなた、逃げ出したんじゃないかしら。日誌見て青い顔してたから……流石に処女を失うのはショックが大きかったのね、きっと」

パワポケ「お、俺が?でも、処女の前に俺は童貞だぞ……?そもそも昨日は靖子と会ってすらないし……」

靖子「だから、過去が改変されて、その結果別の世界のあなたが連れてこられた……どう?今まで聞いた情報を統合して、私はこう考えるわ」

パワポケ「べ、別の世界の俺!?今までで一番滅茶苦茶だぞ!?」

靖子「じゃああんたはどう考えるのよ!言っとくけど、大マジだから。まさか、歴史の修正力がここまで強いとは思わなかったけど……」

パワポケ「ぐ……わかったよ。百歩譲って俺が別の世界に来たとしよう。なら、前にここにいた俺はどうなったんだ?それに、俺のいた世界や、そこに住む人達はどうなっちゃったんだよ?」

靖子「知らないわよそんなの。消し飛んだんじゃない?」

パワポケ「おい、そんなあっさり殺すなよ!」

靖子「だってしょうがないじゃない。私はそもそもあなたの世界を知らないし、改変が起きたのだって今知ったんだもん……ねえ、あなたのいた世界ってどんなとこだったの?」

パワポケ「どんなって言われても……む、難しいな」

靖子「車が空飛んでたりする?ドラゴンとか見かけた事ある?」

パワポケ「いくら知らないからってはちゃめちゃな想像するなよ!いや、ほとんどはこの世界と変わらないよ。ただ……」

靖子「ただ?」

パワポケ「ほら、ニュースとかでさ、よく痴女が話題になってるだろ?俺は今朝に見たばっかりだけど….」

靖子「うん。この時代じゃ日常茶飯事みたいだけど?」

パワポケ「俺の認識……というか、俺の世界では、痴女なんていう言葉は使われなくて、そういう事は痴漢って言って、ほとんど男が女にするもんだったんだ」

靖子「それぐらい?なんかあんまり大した違い無いわね」

パワポケ「いや、それだけじゃないよ。あの、靖子、変な話だけど、エロ本とか読む?」

靖子「え……?まあ読むけど。あ、おすすめ知りたい?」

パワポケ「違うよ。俺の世界だとエロ本を読んで、話題にするのだって男だったんだ。しかも、昨日までの靖子に今のこと聞いてたら、多分ぶっ飛ばされてた」

靖子「わーお……つまり、男女の思想が食い違ってるって事?」

40名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 08:29:08 ID:39gE.GXE
パワポケ「そうなんだと思う。この世界は、女の子があまりに積極的すぎるよ。怖いくらいに……」

靖子「へー、いいなぁ。あなたの世界、楽しそうね。小っちゃな男の子といっぱいエッチなことしても捕まらないんでしょ?」

パワポケ「いやダメだよ!女の人でも小さい子に手を出すのは犯罪だよ!」

靖子「えー、残念。こっちだと男が女の子に手を出すのは何も言われないのに……」

パワポケ「え!?お、おい!それはもっとダメだろ!?」

靖子「そうは言われても……なんでもかんでも自由恋愛で片付けちゃうのよ、ここ。あ、そうだ。あんた男の総理大臣って知ってる?」

パワポケ「う、うん……知ってるというか普通は男の人しかいないんじゃないの……?」

靖子「うわっ!変わりすぎね。私のいた未来から歴史を振り返っても、いままでこの国で男の総理大臣なんて誕生した事ないわよ?」

パワポケ「う、嘘だろ!?」

靖子「嘘じゃない嘘じゃない。ついでに教えてあげようか?今の未来の総理大臣が誰か?」

パワポケ「名前を言われても、俺誰だかわかんないよ……」

靖子「いえ、知ってるわ。一ノ宮桜華……ほら、誰の事だかわかった?」

パワポケ「げえ!い、一ノ宮……!?あいつ、すごい奴だとは思ってたけど、そこまで上り詰めるのか……」

靖子「うん。神桜分校独立の政治手腕を認められて、どんどん出世するの。これ秘密にしといてね。誰かに言いふらして、歴史が変わったりでもしたら、あなた事私も消されちゃうかもしれないから……」

パワポケ「そんなヤバい秘密わざわざ俺に教えるなよ!」

41名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 17:33:00 ID:PaBsBWZ6
パワポケくん総受けはもっとやれ

42名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 18:23:46 ID:ZHxn/On.
もっと書いて

43名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 19:52:48 ID:DHPlzZk6
靖子「話を戻すけど……パワポケ、あなた自分のいた世界に帰りたい?」

パワポケ「そりゃできれば帰りたいよ。俺からすると、外見だけ一緒で全く違う中身の人ばかりなんて、気味が悪くてしょうがなくてさ……」

靖子「わかった。じゃあずっと童貞でいなさい」

パワポケ「え!な、なんで!?」

靖子「いーい?今のあなたはこの世界にとって致命的な矛盾を抱えてるのよ。無理矢理な歴史の修正をしたせいで、体は非童貞なのに、心が童貞のあなたが生まれてしまった」

パワポケ「う、うん。そうだね……」

パワポケ(心が童貞ってなんだ……)

靖子「あのね、ひとつ矛盾が生まれると、次々また別の矛盾が生まれていくもんなの。あなたが来て次に起こった矛盾は、この日誌の存在ね」

パワポケ「俺は書いたこと無いのに、何故か俺の字で書かれてるやつだな」

靖子「この日誌は、この世界のあなたが書いたもので、本来この世界で起こるはずの出来事だった。だけど、矛盾を抱えたあなたが行動したせいで、その枠組みを超えてしまったの」

パワポケ「さっき靖子が言っていた、13回するはずだったセックスだよな……でも、実際はそんな事行われなかった」

靖子「この日生まれた矛盾は、次の日にも持ち込まれる。まず今日あなたが関わった全てに影響が起こって、その全てに何かしらの矛盾が発生するのよ。それは大きい矛盾か小さい矛盾かはわからないけど……」

パワポケ「次の日、また次の日と、どんどん矛盾が大きくなっていくんだな?」

靖子「そうそう、そうして歴史の修正力でも補填が効かなくなるとね……弾き出されるのよ、この世界から、あなたが」

パワポケ「は、弾き出される……?」

靖子「まあ、そんな物騒なもんじゃないわよ。寝て起きたら世界が変わったんだから、同じように寝て起きたら元の世界に戻ってるでしょうね……理論上の話だけど」

パワポケ「とんでもない理論だな……」

靖子「タイムトラベルの理論に比べたら、パラレルワールドなんて、全然地に足ついたまともな話よ。これ、未来人のお墨付きね」

パワポケ「そういうもんかな……」

靖子「そういうもんなの。納得しないと次行かないわよ」

44名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/01/26(火) 20:17:12 ID:DHPlzZk6
パワポケ「それで、俺が童貞を守らなかったらどうなるんだ?」

靖子「矛盾の始まりは、あなたの認識の中で、あなたが童貞である事から始まってる。だから、仮に童貞を卒業したら、矛盾の根本がなくなって、歴史の修正力が上回っちゃうの。簡単に言うと、あなたはこの世界に初めからいた事になって、馴染んじゃうわけね」

パワポケ「そ、そんな!?……この世界の俺が童貞を失ったのは、一週間前なんだろ!そこで矛盾してるじゃないか!」

靖子「証明できる?」

パワポケ「……は?」

靖子「あなた、自分が童貞だって証明できる?」

パワポケ「それは……で、できないけど……」

靖子「そうでしょ?私が処女か非処女かもわかる?」

パワポケ「女の人は処女膜があるって聞いたぞ……そ、それでなんとか……」

靖子「童貞だから知らない?セックスしなくても膜って破けるのよ?勉強になったね……」

パワポケ「煽るなよ!知らなくて悪かったな!童貞だよ俺は!」

靖子「ごめんごめん、いじけないでよ。……ちなみに、私は非処女だから。つい先日捨てたの」

パワポケ「そ、そうなのか……まあ、俺には関係ないけど……」

靖子「今、残念に思った?ねぇ、思った?」

パワポケ「う、うるさいよ!思ってないよ!いちいち止めなくていいから!」

靖子「あはは!かわいいなぁ〜。別の世界のあなたも、中々からかいがいがあるわね」

パワポケ(くそっ!こういうとこだけ俺の知ってる靖子になるんだから……)


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