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戦場スレpart2

1 ◆NcltM1gQ/Q:2012/07/11(水) 20:01:52 ID:Ue7B6b.Y
ロボットの戦闘シチュや、イベントの際にお使い下さい。

112ドローン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/05(水) 23:25:43 ID:BZF.PFHk
>>109
>胸で輝いていた赤い光は球体に膨れ上がる、しかしそれは瞬時に点になるまで収束し・・・

>「オーバー・・・!スマッシャァァァ!!」

>開放された閃光は赤の激流となり、その道筋にある全てを飲み込んでゆく
シャドウストライカーも瞬時に展開されたその激流に飲み込まれるが、

ユウセイ?「まだだ!」

赤光からシャドウストライカーが飛び出す
白い筈の全身は、赤熱に依り赤く染まっていた

>>110>>111
>しかし、その動いた先には甲斐。しかもドンピシャにその射線上。

ベアリング弾の包囲網がシャドウストライカーに迫る

―――――――――
>>110>>111
アイゼルネ・ブルートをそのまま握り潰さんと更に締め上げる。
しかし、この拘束も長くは続かなかった

>「たああああああっっっ!!」

ASSSの心臓にアカリ機の蒼いイカズチの如き突進による件の銛が突き刺さっていた

ASSS「!!!」

アイゼルネを何処へともなく放り出すと頭を抱えて苦しみだす
その全身は赤白い亀裂が走り銛の刺さった心臓を中心に白く激しく光りだす

その亀裂が末端まで及び輝きがいよいよ限界に達する

ASSS「Guuuuooooooooooooo!!!」

ASSSの最期の咆哮とともに、この空間全域に轟く衝撃の波が走り出したのも束の間
瞬時にASSSに収束し全身の亀裂から光が発し戦場の全てを呑み込んでいく

―――――――――

閃光の後に見慣れた光景が全員の目に映る
先程の様な見たことのない天体とは違う
何より甲斐の背後に在るのは月そのもの。各員のディスプレイには座標も示されていた

ユウセイ?「一先ずは合格…なんだろうね」

殆ど完全な姿に近いシャドウストライカーが佇む

ユウセイ?「不思議そうだね?あの程度なら防げるし、仮に直撃でも…」

トンファーを交互に振り回し、機体をクルリと横に回して仁王立ちで止まるとキョウスケ・ナンブの声色で

ユウセイ?「致命傷には届かん!さ」

…明智ライトは詰めを誤っていた。本来の彼等は通常兵器では殺せないのだ
いや、直前のレオンの説明が不足していた為か

ユウセイ?「アレが寝てるなら、これ以上留まる理由は無いしね」

シャドウストライカーの頭上に黒い渦が見える
スラスターを吹かしながらヒツギに向けて答える

ユウセイ?「楽しめたよ。アレに伝えといてよ。今度は仲間の死にざまを特等席でみせるって」

飛び上がると同時に姿は消えた

113リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/06(木) 07:00:17 ID:72krXpCk
>>112
アカリのゲシュペンストが手にした銛が人体標本の心臓を捉え、人体標本の動きが止まる。
銛の再生破壊の力が心臓の中を暴れ回り、そこから、眩い光が漏れ始める。

「少尉! 変貌したストライクストームから、高エネルギー反応が……!」
「! いけない! 総員、対ショック姿勢! 何かに掴まって下さい!」

リリーが艦内の全クルーに衝撃に備えるよう指示した直後、人体標本を中心にして衝撃波が発生し、甲斐の右舷全体を殴りつけた。

「うわあああっ!」
「くそ、何てことだ!」
「くううっ……!」

空間全体を揺るがす衝撃波に甲斐は激しく揺さぶられ、何かに掴まった状態であっても、数人のクルーが悲鳴を上げた。
変化はそれだけに留まらず、衝撃波に次いで凄まじい閃光があたりを包み、外部カメラモニターが全てホワイトアウトする。

「…………っ? ……!」

それらが収まった後、恐る恐る目を開けたリリーの目に飛び込んで来たのは、甲斐の後部を映すモニター、
そこに静かな存在感を以て佇む、青白く光る天体。

「…………月だ」
「あ、ああ……見間違いじゃ、ないよな……?」
「地球、及び月との通信確立! 私たち、戻ったんですよ!」

通常空間に戻った。そのことが、CICの人員の間に歓喜の声を上げさせかけるが、リリーの一声がその空気を切り裂く。

「まだです! 気を緩めないで下さい! 敵影は?」
「あ……はい! 変貌ストライクストームは撃破しましたが、ストライクストームもどきの一機を撃破し損ねました。
 その一機の反応は消えています。おそらく、どこかへ転移してしまったものかと……」
「その可能性はありますが、警戒は続けて下さい。対空監視は厳に。現在位置は?」
「月、コペルニクスクレーター上空、約一万八千㎞付近です。どうしてこんな所に……?」
「理由は不明ですが、相手は常識外れの存在です。あまり考えすぎないほうが、かえって良いかも知れません。
 味方機の反応はどうですか?」
「全機、反応はあるようです」
「わかりました。全機に通信を繋いで下さい」
「了解」

甲斐が衝撃波を受けた際に乱れた服装を直しつつ、リリーは出撃している全機に呼びかける。

「こちら甲斐です。皆さん、大丈夫ですか? 私たちは月近海、通常空間へ復帰しました。
 まずは落ち着いて、通信機が動くのであれば、この通信へ応答してください。通信機が不調であれば、発光信号でも構いません。
 応答した後、速やかに本艦へと帰還してください。繰り返します。こちら甲斐です。皆さん、大丈夫ですか……」

114アカリ ◆Tg./UqnJ52:2012/09/06(木) 07:01:40 ID:72krXpCk
>>113続き
通常空間に復帰した甲斐からの通信。その声を聞き、アカリは呻きながら目を開けた。

「う……つつ、頭打った……。ったく、アイツめ、爆発するならもうちょっと時間くれたって良いじゃない……てて」

頭を押さえながら、よろよろと通信回線を開くためにコンソールを打つ。
衝撃波を一番近くで受けたゲシュペンストはボロボロだった。銛を持っていたはずの右手が肘から吹き飛び、頭がもぎ取られ、
右側のスカートアーマーと右足までもが持って行かれている。
コクピットもそんな機体の状況を表す表示が、映像の乱れているモニターに所狭しと並べられ、
脇に寄せておいたはずのヘルメットが視界の端を漂っている有様だ。
だが幸いなことに、通信機は生きていた。

「甲斐、こちらクレマチ……。無事です、生きてます」
『クレマチ伍長、よく無事でしたね。あなたはあの衝撃波の中心部に一番近かったはずですが』
「ええ……あまり機体の基幹部分にダメージを受けていなかったのが幸いしたようです。それでもこんなにボロボロですけど」
『推進器は生きていますか? 生きているのならば、こちらへ向かって欲しいのですが』

向かって欲しい?
その言い回しに違和感を覚えたアカリは、少し考えて、

「バーニアとスラスターは生きているようです。しかし少尉、「帰還」ではないのですか?」
『いいえ。戦闘ログを確認したところ、一瞬ではありますが、あなたの機体は侵食されてしまっています。
 ハヤミ曹長のゲシュペンスト同様、大事を取ってその機体は破壊処分されます』
「そ、そんなぁ」
『伍長、わかったのならば復唱を』
「了解しました……」

自分と共にいくつかの戦場を駆け回ってきたこの機体を破壊しなければならない。
その事実に打ちのめされた気分になったアカリは、そんな自分の反応を意外に思う。
ボロだポンコツだと言っていても、そのことに意気消沈している自分は、
気づかなかっただけでこの機体に愛着を持ち始めていたのだな……と、フットペダルを踏みながら思った。
機体のシステムは、衝撃波によるダメージを抜かせば、特に問題はないように見える。
だが、甲斐のハンガーにいつの間にか入り込み、ストライクストームを乗っ取るという芸当までしてみせた相手に、念を入れたくなるリリーの気持ちもわからなくもない。
みんなの命の保証と、自分一人だけの機体への愛着。どちらを優先せねばならないかは一目瞭然だが、割り切れない気持ちがあるのも事実。

「はあ……」

機体を破壊する以外にどうしようもないアカリは、せめてもの抵抗のように、深いため息をつく。
そうして自機への愛着を精算している間に、ゲシュペンストは甲斐の近くまで来てしまっていた。

『そこでストップです、クレマチ伍長。そこで機体を停止させ、あなたはコクピットから出て甲斐に戻ってください。
 機体備え付けのスラスターユニットとマグネットガンを持ち出すのと、ヘルメットを被り直すのを忘れないように』
「了解です」

シートベルトを外したアカリは、ふわふわと舞い上がる髪を少しの苦闘の後に纏め、ヘルメットを被り直す。
そして、シートの裏側に備え付けてある機外活動用のスラスターユニットとマグネットガンを取り出し、ユニットを背負う。
コンソールを叩き、コクピットハッチを開くと、その先に広がるのは宇宙である。

(まさか、こんなところで宇宙遊泳をやる羽目になるなんてね……)

ハッチの縁に足をかけ、機体の外にでたアカリは振り返り、甲斐に対して後ろ向きになってハッチを蹴り、機体から離れる。
あちこちケーブルが飛び出たり、火花を散らしている自機の状態は、コクピットで把握した状態よりも酷かった。
その様に何かこみあげるものがあったが、それをアカリはグッと飲み込み、愛機に向かって敬礼する。

(ばいばい、私のゲシュペンスト……。重い子だったけど、あなたと過ごした時間は、そう悪いものではなかったわ)

心中で別れを告げたアカリは愛機に背を向け、口を開けたままのカタパルトへ、スラスターとマグネットガンを使って入り込む。
その間、彼女は愛機の方を振り向かなかった。
甲斐の主砲が稼働し、愛機にHEAT弾が撃ち込まれる音を聞いても、一切振り向くことはなかった。

115レイナ&ライト:2012/09/06(木) 10:03:20 ID:pXq3L3QA
>>113
ようやくアカリのゲシュペンストの攻撃が人体標本の心臓を貫いたのだが、人体標本の断末魔の爆発によって皆の視界はホワイトアウト。
次に目を開いた時には、先程まで居た座標不明の謎の空間を脱出しており、現在、月の周辺へと全機は吐き出されていた。

【「こちら甲斐です。皆さん、大丈夫ですか? 私たちは月近海、通常空間へ復帰しました。
 まずは落ち着いて、通信機が動くのであれば、この通信へ応答してください。通信機が不調であれば、発光信号でも構いません。
 応答した後、速やかに本艦へと帰還してください。繰り返します。こちら甲斐です。皆さん、大丈夫ですか……」】

「……こちらガブリエル、明智。損傷は軽微ですが、念の為に機体の浸食状況を検査していただきたいのですが、可能ですか?」

通常空間へ回帰する直前まで甲斐の近くに居た為にもはやライトの生存確認は必要性を感じないかも知れない。

「ここで待機します」

このまま帰還と行きたいところだがすぐにとは行かない。ガブリエルはユウセイ曹長の乗っ取られたゲシュペンストと僅かとは言え直に接触してしまっている。その為に浸食されていないかが怪しまれる。
技術者の診断によっては最悪、機体を破棄しなければならないだろう。

「…ふふん。私を誰だと思っているのよ?レイナ・カーマイン、偉大なる闇の力により現(うつつ)へと回帰してやったわ……」

等と高飛車な事を言っていても、その息づかいは熱を帯びて荒い。
流石にあのゲテモノを相手にして無事と言う訳には行かなかった様だ。アイゼルネ・ブルートも予知をフルに活かした中身のレイナも実際はかなり消耗しているはずなのだ。

「アイゼルネは事前に予防策を張っていたから何処かの情けない腰抜け天使様と違って浸食を受けていないはずなのだがね?
どうしてもと言うなら好きなだけこの娘を調べれば良いわ」

その場で全身を見せ付ける様にくるりと一回転して見せるアイゼルネ・ブルート。
こちら側のマシンセルの作用ででASSS側からの浸食を相殺していたはず。
レイナは自信満々で大丈夫と言い張るがあの人体標本に握り潰されかけたのだ。そんな物を土足で上げさせるのは、皆としても恐ろしいだろう。
アイゼルネ・ブルートもまた艦外で待ちぼうけをくらう。

「…あ、あなたね!……そちらこそ、美味しい所は全てクレマチ伍長に持って行かれてますよね??」

「む……アカリは私の半身でしょ?イコール、つまりストライクストームを貫いたのも私だ。で間違い無いのよ」

……まぁまだレイナもライトと口喧嘩するぐらいの余裕は残っているみたいである。
戦闘の高揚感も引いて来たところ。被害状況を思い直して見る。

(我が眷属の状況。エクセリオン……レオン兄様は余裕みたいね?
……バルクレイスは修復困難。ヒツギはちゃんと生きているかしら?……ふん。どこまで主を心配させるのかね)

あれだけ血を滴らせていたのだ。ヒツギは今頃、治療室へ直行だろう。途中、何度も救助に向かわなければと思考したが結局は危険な目に遭わせてしまった。
それにストライク・ストームの暴走で傷付けられた甲斐のハンガー。死人は出ていないだろうか?

あとついでにユウセイ曹長は複数の意味で大丈夫だろうか?担架で運ばれて行ったらしいがその後どうなるのだろうか?

116レイナ・カーマイン ◆zv577ZusFQ:2012/09/06(木) 10:04:16 ID:pXq3L3QA
>>114
【(ばいばい、私のゲシュペンスト……。重い子だったけど、あなたと過ごした時間は、そう悪いものではなかったわ)】

既に軽度の浸食を受け始めていたらしいアカリ機はユウセイ曹長のゲシュペンストの引き起こした前例を恐れ、完全消滅させる事が決定されたのだそうだ。
人体標本へとどめを刺した間違いなく今回のヒーローにしてアカリの相棒だったゲシュペンストが甲斐によって原型すら残らない塵と化してしまった。

重いだの何だの不平を言っていたが、アカリにもちゃんと機体に対する愛着と言ったモノが有ったのだろう。レイナはゲシュペンストと別れ宇宙を泳ぐアカリの後ろ姿へ声をかける。先程の戦闘での称賛も言えていないし、何より彼女を励ましたかったのだ。

「アカリ、あなたとあなたのゲシュペンスト。正に私の願っていた通りの素晴らしい活躍を魅せてくれたわ。
やっぱり、とどめは私の言った通りになったでしょ♪」

大層ご機嫌なレイナ。土壇場でレイナの無茶な機転すらも拾い、期待通りの対応を取って返してくれるアカリの力を頼もしく思っていた。
しかし、アカリだけで無く彼女の持ち物ゲシュペンストへも称賛する意思を示すあたり、レイナなりの気遣いが見られる。

「そして、あんなバケモノと戦って良くわかった筈よ自分自身のポテンシャルが。
たかが量産品のゲシュペンストMk-Ⅱ風情では、アカリの反応に追従出来ない。
……そんな半端な状態で出撃すれば事故を起こすわよ、アカリ。
あなたにはもっと相応しいものが有るはずなのよ。ささやかだけれど、私にそれを用意させて頂戴?」

先程の称賛とは転じて今度は少し棘のある言い方で現実を突き付ける。
今回の戦闘、特に超反射が最高の精度で行われていた終盤時で機体の方の制限で足踏みする事態が深刻化していたはずだ。
実際にアカリの挙動を間近で見ていたレイナにはそれが良く解った。
出撃前にはアカリに遠慮されてしまったが、レイナとしてはアカリの反応に応える新たな機体を喜んで提供させてもらう所存である。

117アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/06(木) 13:47:54 ID:72krXpCk
>>115
アカリの次に甲斐からの通信に応えたのは、ライトとレイナであった。

「確認しました、明智大尉、カーマインさん。今スキャンします」

この二人の機体は他の機体と比べて損傷は軽微にとどまっているが、ユウセイのゲシュペンストと人体標本のそれぞれに接触してしまっていた。
ストライクストームという前例がある以上、走査は念入りに行わなくてはならない。
幸いなことに、ユウセイとアカリのゲシュペンストから送られてきていたデータで、侵食する個体が発する信号のパターンはある程度解析できていた。
それが機体内部に認められれば、その機体が次の主砲の犠牲者となるのだが……。

「……どうですか?」
「ガブリエル、及びアイゼルネに信号は認められません。ガブリエルはそんなに長く接触していなかったのが幸いしたのでしょう。
 アイゼルネは侵食を少し受けたようではありますが、クレマチ機と違い、こちらはマシンセルを構造材に使っているのが良かったようです」
「わかりました。明智大尉、カーマインさん、確認したところ、お二人の機体に侵食は見られません。
 ……ですから、仲の良い口喧嘩は後にして、ガブリエルから順に、左舷カタパルトから帰還して下さい」

スキャンしている間に口喧嘩を始めてしまった両機に、リリーは帰還するように言う。
ちなみに、左舷カタパルトに限定したのは、右舷カタパルトにはまだ固定されたままのラウディ機が居り、接触事故が起きかねないという理由からである。

>>116
アイゼルネ、もとい、レイナから入った賞賛と励ましの通信を、アカリはハンガー内のエアロック前で受けた。

「ええ、びっくりしましたよ。私のゲシュペンストではそんなことにはならないだろう、って思ってましたからね」

レイナの予知能力に関しては、アカリの理解はまだあまり深くない。
ヒツギなどはその予知に信頼を置いているようだったが、その力を目の当たりにしていないアカリにとっては、やはりどこか眉唾物に感じていた。
しかし、認める認めないの結論は出せなくても、今回のことはその認識に少しの見直しを否応なくさせるものであったのは間違いない。
そんな彼女の予知であるが、アカリが愛機を失うことはわかっていたのだろうか?
わかっていたら……と思うものの、わかっていたとしてもあの状況では他にどうしようもない、という現実的な考えがその思考を塗りつぶす。

「ええ……自分の中に何が眠っているのか。よくわかった戦いでした。
 わかりました、レイナさん。あなたの申し出、ありがたく受けさせていただきたく思います」

ともあれ、レイナの言うように、今回の戦いでアカリは自分の内に眠っている超速度反射能力という獣の力を再認識させられた。
それを踏まえた上で、アカリはレイナの忠告と申し出を素直に受けることにした。
どのみち、この部隊でやっていくならば、旧式の量産機であるゲシュペンストのままではいられなかった。いずれもう少し性能の高い機体が求められたのだ。
アカリの能力を鑑みてそれを用意してくれるというのだから、まったく、レイナには頭が上がらない。
この人には敵わないな……と、アカリは微かな笑みを口元に浮かべた。

118レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/09/06(木) 16:33:09 ID:pXq3L3QA
>>117
【「ガブリエル、及びアイゼルネに信号は認められません。ガブリエルはそんなに長く接触していなかったのが幸いしたのでしょう。
 アイゼルネは侵食を少し受けたようではありますが、クレマチ機と違い、こちらはマシンセルを構造材に使っているのが良かったようです」
「わかりました。明智大尉、カーマインさん、確認したところ、お二人の機体に侵食は見られません。
 ……ですから、仲の良い口喧嘩は後にして、ガブリエルから順に、左舷カタパルトから帰還して下さい」】

「/////……こほん。これは失礼しました。帰還します」

仲良くなんてしてないわ。とでも言ってやりたいが確かに後がつかえてる様だ。この場では最も階級の高い自分がこの様ではいけない。ライトは自分の大人げなさに恥ずかしくなり、赤面した。
確かに検査も無事にクリアした事なのでさっさと帰還する他無い。

しかし、どうもこのレイナと言う人間とは必要以上に衝突してしまう。
きっと相性が最悪なんだろう。

「悪かったわね。ほら天使、さっさとそこから入りなさい。てか邪魔よ、そのピカピカした翼」

第三者から指摘される程、うるさくしてしまった様だ。レイナはそんな自分を恥じ、赤くなった。
とりあえず速やかに帰還しよう。先程、リリーから注意が有ったばかりだが、カタパルトへ入って行くライトを急かす。

しかし、どうもこの明智ライトと言うニンゲンとは必要以上に衝突してしまう。
きっと相性が最悪なんだろう。


>>116
【「ええ……自分の中に何が眠っているのか。よくわかった戦いでした。
 わかりました、レイナさん。あなたの申し出、ありがたく受けさせていただきたく思います」】

「……ふっ。そうと決まれば、実は早速モノは用意出来ているのよ。月の施設の方へビルトラプターという可変式の何とも酔なPTを用意させているわ。
本当はこれから地球へ搬送する予定だったけれど、予定を切り上げて今ここで直接ピックアップするわ」

月のマオ・インダストリー社に押し掛ければすぐにその機体を受領する事が出来るだろう。
信じられない話だが、レイナ個人とマオ社の間には確かな信頼関係が築かれて有り、少々の融通は聞いてくれる様な太くて固いパイプを持ち合わせているのだ。

119ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/06(木) 17:28:38 ID:tEMXGtNc
>>110
(反動を殺しきれない!!)
バルクレイスが打ち出した赤の閃光はその当初の目的を達成した。
しかしその反動を殺しきれず、コックピットにいたヒツギはその煽りを受けて再びシートに叩きつけられる

「終わった、のか・・・?」
赤い点が漂いアラート音が響き渡るコックピットの中、かろうじてカメラから送られてくる映像に目を凝らした
砂嵐すらかき消すほどの閃光の後、移りこんだのは星
だがそれは黒ではなく白――――

(月・・・?)

>>112
>ユウセイ?「楽しめたよ。アレに伝えといてよ。今度は仲間の死にざまを特等席でみせるって」
漂うという表現が正しいバルクレイスは、動く様子を見せない
ヒツギも頭部を強打していたりと息絶え絶えの状態だ。
しかし今にも落ちそうな意識を奮い立て、その言葉に対して噛み付いてきた。

「断る」
「ここの誰も死なないし死なせない、だからそれを伝える必要も・・・ない」
緊張が解けたからか、ヒツギの視界に一気に霞がかかる

>>113
「こちらハヤセ・・・ごめん、回収頼む・・・」
胸を撫で下ろす声と共に、甲斐へとそれだけ通信を送った

120リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/06(木) 18:25:33 ID:72krXpCk
>>118-119
ライトとレイナに続いて反応があったのは、一番損傷の酷いバルクレイスのヒツギからであった。
だが彼と彼の機体はもはや帰還する余裕もないようで、回収を依頼する通信をこちらへ入れた後、通信はそれっきり切れてしまった。

「あー、あれはいけません。アイゼルネはもう入ってしまいましたか?」
「いえ、ガブリエルに続いてカタパルトへのアプローチに入っているところです」
「間に合いました。アイゼルネに通信を」
「了解」

アイゼルネに通信回線が繋がれたことを確認したCIC要員のサインに、リリーは頷いて、

「カーマインさん、アプローチに入っている途中ですがすみません。
 バルクレイスの所に戻って、機体を回収してきてはもらえませんか?
 パイロットと機体に、こちらに帰還する余力が残っていないようでして」

121 ◆zv577ZusFQ:2012/09/06(木) 18:42:42 ID:pXq3L3QA
>>120
【「カーマインさん、アプローチに入っている途中ですがすみません。
 バルクレイスの所に戻って、機体を回収してきてはもらえませんか?
 パイロットと機体に、こちらに帰還する余力が残っていないようでして」】

「いや、いいよ。しもべの不手際をカバーするのは主の務めだから。それと済まないけれど、担架を用意しておいて頂戴」

二つ返事で引き受けるレイナ。そんなことは主として当然の事だ。
アイゼルネはすぐに反転してバルクレイスを回収しに向かう。

>>119
「相変わらず魅せる戦いをしてくれたわね。だが、少しは私の心労も考えて欲しいのだけれど?いや、無理か」

『心配するんだから危険な事をしないで』とでも解釈すれば良いのだろうか。
本心は知れた事じゃないが、きちんと壊れかけのバルクレイスのボディを抱え甲斐まで持って帰るアイゼルネ。

122ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/06(木) 23:34:37 ID:tEMXGtNc
>>120>>121
体を投げ出し、頭を力なくうな垂れた体勢をとっていたヒツギには、
通信を送ることに成功したかどうか、返信がきたかどうかを確認する余裕もない。
心身共にボロボロの状態は消耗戦を終えた後の新兵のようであった、実際にヒツギは新兵ではあるのだが

ふと機械音と共に機体がほんの少し軋み、軽い衝撃が走る。
足元を見ていた顔を上げると景色が動いているのがわかった、どうやらきちんと伝えられたらしい
回収に来てくれたのはあの時付近にいたレオンか、それともライトか?

>「相変わらず魅せる戦いをしてくれたわね。だが、少しは私の心労も考えて欲しいのだけれど?いや、無理か」
スピーカーから入り込んだ声はそのどちらでもなく、反対側で戦っていた彼女のものであった
少し面食らったように目を大きく開くが、すぐにその顔は下向きへと戻ってしまう

「・・・次はもっと上手くやる」
叱咤とも嫌味とも取れる心遣いの言葉を受けてヒツギは短く返事をする。

次はもっと上手くやらなければならない、誰も死なないし死なせないと啖呵を切った
こんな辛勝ではダメだ、その為にはもっと強くならなければならない

だが今は鉄の味がする勝利を噛み締めればいいと、任せられる仲間に背中を預け体から力を抜いた

123ラウディ@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2012/09/07(金) 00:14:16 ID:wY12q56U
>>113
「……えーっ!?」
 全てが終わり、通常空間に復帰した、と思ったら……

「地上部隊に引き抜かれたせいで宇宙に上がるとか、わけが分からないよ」

 ともかく僚機は次々と帰還する。若干名失機者もいるが……

「……レオルドは反応切れてるな……また逃げたか?」
 そこはもう諦めたが……

「……って、火流羅が!」


 斯くして戦闘は終了したが、新たな問題が発覚するのである……

124レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/07(金) 00:37:53 ID:iMbCQD5o
>>113
「こちらレオン。どうやら無事だ。警戒及び直媛に移行する寄港の許可を取っておいてくれ」

バルクレイスを支えるアイゼルネを見送りつつ甲斐の向かいつつ大きく回遊する

125リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/07(金) 01:06:48 ID:7ucUa2lA
>>121
レイナはリリーの要請に応えて、バルクレイスを拾いに行ってくれたようだった。

「ありがとうございます、カーマインさん。予定通り左舷カタパルトからバルクレイスを伴ってハンガーへ進入してください。
 その間、こちらはケージと医療班の用意を済ませておきます」

バルクレイスの姿は遠目に見ても酷い有様だったが、誘爆を起こすような損傷は受けてはいないようである。
侵食による機体の変貌と同じく、甲斐の内部を破壊しかねない要因だったバルクレイスの損傷は、とりあえず問題ないと見て良いだろう。

>>123-124
「少尉、クーリマン機とシュナイダー機からも応答がありました。どちらも無事のようです」

医療班の出動を指示していたリリーの耳に、またもや嬉しいニュースが飛び込んでくる。
結果的に、あれだけの衝撃波を伴う爆発があったのに、誰一人欠けることのなかったのは、まさに幸運と言えた。

「わかりました。クーリマン軍曹、機体を固定しているワイヤーを外して、そのまま右舷カタパルトから帰還してください。
 シュナイダー中尉はクーリマン軍曹がハンガーに入るのを確認してから、同じく右舷カタパルトへアプローチを。
 医療処置が必要ならば、その旨を要請してください」

126 ◆zv577ZusFQ:2012/09/07(金) 01:29:49 ID:lF.XEdA6
>>125
【「ありがとうございます、カーマインさん。予定通り左舷カタパルトからバルクレイスを伴ってハンガーへ進入してください。
 その間、こちらはケージと医療班の用意を済ませておきます」】

「了解よ。苦労かけるわね。
……む。そう言えばずっと気になっていたがキミは一体何者だ?武田艦長を廃して途中から指揮系統を取り仕切っていたのはキミだったでしょ?」

すっかり忘れていた。
甲斐ブリッジの死闘の末の指揮系統の変更であろうか?尊大な態度でふと思い出した謎を興味本意で言ってみる。
だがしかし、この辺りの事情は何となく聞けば長くなりそうな気がしたのでレイナもとにかくまずはバルクレイスを連れてハンガーへと侵入して行った。


―――――――――――――――
ここらで次の話まで待ちますね

127極東支部 ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/08(土) 18:04:18 ID:7LkHPypk
―――――甲斐が月周辺に現れる「3日前」

謎の敵性反応の追跡調査に出た甲斐
屋久島近辺で敵勢力と接触、交戦中にて甲斐を含む全ての識別が突如喪失したという異常事態に司令部は騒然としていた

通信士「監視衛星及び哨戒機からのデータからも依然として消息が掴めません」

イサム「そうか。」

腕を組んで特に動じるというでもなく通信士の報告に返すイサム
報告から間も置かず、通信士に伝える

イサム「屋久島近辺に置けるアンノウンは排除された。と伝えろ。私は彼等の出迎えの準備を急がねばならん」

その言葉に戸惑いの色を隠せない通信士

通信士「彼ら…甲斐の行方が判るのですか?」

イサム「行方は判らんな。ただ、どこから出て来るか、迄は判る。マオ社に依頼した仕事の様子も見ておきたくてな」

通信士「月…ですか?彼らは無事でしょうか?」

イサム「彼等なら問題は無い。一週間空ける。次の指示は副指令に仰ぐと良い」

まだ何か言いたそうな通信士を後に指令室を出た所で

「…下手をすれば私次第に成りかねないが」

そう呟くと格納庫へ足を向けた

128河嶋大佐 ◆E8ckRIIdug:2012/09/08(土) 19:59:13 ID:ca.nNVIg
>>127
「……有無、可能性は幾つかあるが、一番高いのは……ああ、ちょっと待て……
……どうした……ほぅ?いや、支部長がそう言うなら私から付け加える事は無いな、副司令に任せるよ。
 それと、種子島に到着予定のヴィルヘルム・エッシェンバッハ氏に待機するよう連絡を。

……済まない、先ほどの続きだが……」

 この時河嶋大佐は自室で何者かと交信していた。
 その相手が何者かは……そのうち明かされるかもしれない。

 そして、戦闘後種子島で甲斐に補給物資を届けるはずだった約一名は出番が先送りであった。

129 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/09(日) 22:25:17 ID:Uqbr7bGM
ここは、とある戦場
此処では、ATXとDC残党が攻防を繰り広げていた。
アイゼンアイゼン&ヴァイスリッターとユウセイ機が、抗戦していた。
「あれ、なんでこんな機体に乗ってんの?それにあの機体。」
「しかも、なにも考えていないのにかってに体が動くしかも、こっちからの制御が聞かない。」
そう、ここはユウセイの精神世界いわいる夢だ。
相手が、オクスタンと、クレイモアを同時に、放つ
ユウセイは、それを回避するが、
やはり、あれだけの数、さすがに完全に回避するのは無理だ。
「ちっ、責めてこの体が自由に動けば、………!!!」
クレイモアに気をとられている間に、懐に入られた。
???「これで、抜けない装甲はない、全弾持っていけ。」
バンカーがコックピットに襲いかかる。
「終わったか?」
バンカーで、コックピットを貫かれる瞬間。


俺は目覚めた。
「はぁ、はぁ、はぁ、夢か。」
手は、しっかり動くが。
なんとなく、ダルい。重い全身に痛みが走る。
「これが、奴のウイルスの影響か。」
改めて、ドローンの驚異について思い知った。
「はぁ、二機も失うとかついてないな。」
とため息をつく。
【さっきの夢、俺はDC残党側、俺は今連邦側 俺は何者なんだ?】
【そして、俺は書類上ATXチーム なんで、俺はあの人と戦っていたんだ?】

ユウセイは、ただただ、困惑していた

130 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/09(日) 22:37:18 ID:Uqbr7bGM
>>129の続き
「あれ、もしかしてASSSとゲシュを失ったから。まさか。」
俺は、結構な処罰に…………
くぁwdgyじlp;@」
ユウセイは白目を向いてそのまま、気を失ってしまった。

131イサム ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/09(日) 22:56:20 ID:U1J/uZoo
>>130
ベッドに倒れ込むユウセイ。
すぐ横には見覚えのある男が座っていた

イサム「そのまさかだ。ハヤミ一等兵理由は解るか?」

側の卓には何やらおどろおどろしい色と黒い顆粒状の液体が入ったミキサーが置かれていた

132ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/09(日) 23:01:04 ID:DTh.OwbU
天井に埋められた照明が照らしているのは棚に並べられた薬品と、何に使うのか分からないほど縁の無い機械
奥にはベッドが複数並び、それらを区切るように布が引かれている。
全ての家具が壁紙が白で統一され、清潔感を醸し出すこの部屋は俗に言う医務室。

だが甲斐に備え付けれた医務室よりも二周り以上大きい
それもそのはずだ、ここは月面にある連邦基地内部にある医務施設なのだ
ヒツギは傷も深く無く既に体のほうは回復していた、だが敵が敵だったこともあり検査に数日を要したということだ

「ありがとうございました」
目の前に座っていた白衣の男性へと頭を下げる、彼は既に軍医によって診断を受けた後であった。
頭には一応の包帯が巻かれているが彼はやはりというべきかピンピンしている
鍛えていただけはあり、頑丈さと体力は人よりも優れていたのだろう

133リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/09(日) 23:28:44 ID:Z2cbF6lk
>>130-132
手に持った名状しがたい何某で威圧感が乗算的に増えているイサムの後ろから、
特注品の小さな連邦軍服を着た、中学生ほどの背丈の少女が顔を覗かせる。

「どうも、一等兵さん。その恐るべきBC兵器を口にするのが躊躇われるのならば、こちらに良い案がありますよ」

そう言って、少女……リリーは、胸ポケットからメモリースティックを取り出した。

「こちらに原稿用紙百万枚分の反省文を書き込んでいただき、その後、甲斐内部の清掃を二百周ほど受け持っていただきます。
 大変な作業ではありますが、最低限の生命維持処置は施させていただきますよ。
 考えようによっては、そのBC兵器よりかは、いくらかマシだと思いますが?」

小さな少女である分、イサムよりかはマシな物が提示されるかと思いきや、こちらもえげつない懲罰である。
どちらを選ぶかは、ハヤミ曹長改め一等兵の手に委ねられた。

134 ◆zv577ZusFQ:2012/09/10(月) 00:18:48 ID:JmndlBQs
>>132
「……く〜っくっく。ようやく復帰か。待ちわびたゾ、少年♪」

乙女座の武士道さんみたいな気障っぽい台詞を吐く少女の声がする。
ヒツギの診察が終わるのをずっと待ち構えてた様だ。診察室を出たすぐそこに偉そうに腕を組んで仁王立ちをしているのは、赤いツインテールの黒ドレスの少女。
ちなみに少女の傍には金髪で長身のスラッとした燕尾服が控えている。

「このレイナ・カーマインが直々に来てあげたのよ。ありがたく思うことね?」

出ました。怪我人に対していきなり高慢ちきなこの台詞。
しかし言葉とは裏腹に機嫌は良さそうである。ふふ。と笑みが漏れている。
そんな滑稽な主を他所に使用人は横で遠慮なく苦笑している。
彼女らはレイナ・カーマインとその右腕の使用人イクリプスである。

「ヒツギ様、お嬢様がど〜しても早く早くと仰るもので、直接こちらまでお迎えにあがりました。すみませんね。やかましくて」
「何を言う??そんなことあえて口に出す様な事じゃ無いだろ……むぅ。あとで覚えてろ」

フランク過ぎる気もするこの使用人、3日前の戦闘時などアンタは何処で何をしていたのだろう?と疑問は有るだろうが気にしないで欲しい。
レイナがビクッと反応したのがわかる。図星らしい。
誤魔化す様に咳払いをするレイナ。

「そういえばあいつはどうなんだ?ユウセイ曹長だったかしら?」

同じ施設に収容されているはずだ。
あの馬鹿に限って大事は無いとは思うのだが、少しはレイナも彼を案じている。
まぁレイナは、なんとなく彼がまた愉快痛快な目に遭ってる事を予見していたのだが。

135 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/10(月) 15:26:49 ID:gTzO21Rg
「イサム大将。」
驚き+唖然、あーんど呆然、
「これは、クスハ汁、ラミア少尉などを、クラッシュさせた。あのBC兵器」
自分でも試したい、という。欲望がとまらず。つい
その、BC兵器を口にした。だが
意gふぁh場儀絵wgはgぢdぎあsふぃあgfはrふぃあいあ
「不味いですね。ただただ、」
倒れは、しなかった。驚異的な生命力である。
「味音痴なんですかね?おれ?あっそうだ、イサム大将に一等兵ながら依頼したいことがあります。」
>>129のことを話す。
「俺の見た、悪夢、あまりにもリアルすぎるんです。弥生の念も夢ですけど、感じられましたし、書類上は、ATXチームのはずだったのですが、」
「人の夢は脳の情報を整理するためにあると言います。もしかして、俺はDC残党にいたのかもしれないのです」
「お願いです、イサム大将、俺の過去調べてください、それか知っているなら、教えてください。」
頭を下げ、お願いする。

136イサム ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/10(月) 16:21:18 ID:7pEucIuw
>>135
頭を下げるユウセイ

イサム「…ハヤミ一等兵。君はまだ錯乱している。体調に問題ないならリリー君からの説明を聞いておきなさい」

この件に関しては河嶋大佐抜きに話すわけにはいかない。そう判断した

すっくと立ち上がりユウセイの顔を見て

イサム「私は機体のテストの視察へ向かう。興味があるならラボの方へ顔を出すと良い。お前の予備機もそこにある」

病室の扉の前まで来たところでリリーに声をかける

イサム「ああ。リリー君。せいぜいこき使ってあげなさい」

敬礼の後に病室を後にした

137ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/10(月) 21:01:21 ID:931Wc7.Q
>>133
診察を終えて部屋から出てみると、廊下の真ん中で仁王立ちをしている女の子
その隣には長い足を細いスラックスに包んだ、いつもの燕尾服の女性がいる

>「このレイナ・カーマインが直々に来てあげたのよ。ありがたく思うことね?」
「なんだなんだ、わざわざ迎えに来てくれたのか」
まさかここにいるとは思っていなかったからか面食らった様子だが、もっと面食らっているのは周りにいた別の患者さん達だろう

>「ヒツギ様、お嬢様がど〜しても早く早くと仰るもので、直接こちらまでお迎えにあがりました。すみませんね。やかましくて」
>「何を言う??そんなことあえて口に出す様な事じゃ無いだろ……むぅ。あとで覚えてろ」
「俺も早く会えて嬉しいよ。」
「短い間だったしお見舞いに来てくれた人も居たけれど、さすがに入院は退屈だったし」
初日は全員事後処理に忙しく奔走、2日目は何人かお見舞いに来てくれた。
とはいえ形だけの入院とあって安静とは程遠い感じであったが

「お見舞いといえばあけっちが果物と造花をくれたけど、あれは甲斐に持って帰ればいいのかなぁ」

>「そういえばあいつはどうなんだ?ユウセイ曹長だったかしら?」
ふと振られた別の話題に対し、ヒツギは口を開いた

「俺もわからない、あの人は何か特別な病室に送られてたみたいだし」
「ただ昨日の時点だとまだ意識が戻らないって先生が言ってたな」
なぜだか分からないが彼はヒツギとは別の病室へと送られていた
集中治療が必要なほど重症といったような様子ではなかったが、何か理由があるのだろう

「そういや看護婦さんが筋肉ムキムキのマッチョマンが何重にも袋に包まれた物体を持ち込んでたってのは聞いたよ」
「なんでも中身を確認したナース長さんが酷い顔をしてトイレに走っていったとか・・・何故か騒ぎにはならなかったみたいだけど」
顔を青くして話していた看護婦達の顔がありありと思い出せる。
ナース長はダウンしたらしいし、いったい何が入っていたのか・・・

「っとそうだった、迎えに来てくれたってことは何か用事でもあるんだろ?」
廊下の真ん中で話していたことを思い出し、壁際に移動してから用件を聞いてみる
顔を見に来てくれた・・・と考えるのは難しい、ここまできたということは何かあるのだろう

「もしかして・・・バルクレイスのことか?」
相当ボロボロにしてしまった自機のことだ
テスト機をあそこまで破壊してしまったとなれば文句のレベルで済むとは思っていない
さすがに色々言われるだろうと覚悟しているようだ

138リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/10(月) 22:06:52 ID:7eWRb/4E
>>135-136
病室を出て行くイサムを敬礼で見送ったリリーは、「さて」と前置きしながらベッド上のユウセイに向き直って、

「まずは今の状況を話しておきましょう。ここは月面、連邦軍プリニウス基地の医療施設です。
 あなたが倒れた後、甲斐と部隊の皆さんとで何とかあの意味のわからない敵を退けましたが、どういうわけか甲斐は月近海に出てしまいました。
 そのまま地球に帰るには損耗し過ぎていたために、私達はここで補給と整備を受けることになりました。
 あの戦闘における我々の体感時間では一日も経っていないのですが、甲斐が月近海に出た時点で、私達が最初の敵、
 つまりあの水中戦用の機体で構成された部隊に接敵した日から、既に三日以上経っているようなのです。私達はさながら、新西暦の浦島太郎ですね」

浦島太郎と言うにはジャンプした時間が短いが、問題はそんなことではない。
異空間に連れて行かれた挙げ句、三日以上時間が経っていたなどということは、どう考えても普通ではない。
敵は一体何なのか? 普通の異星生命体でないことは確かだ。
宇宙の歪みか何かから出てきた異次元の存在……荒唐無稽な想像ではあるが、そんな、人類の常識を遙かに超えた存在である可能性だってあり得る。
だが次の瞬間には、リリーは盛大に肩をすくめていて、

「ま、そんなことは今はどーーーーだっていいのです。
 私達は生きていて、食堂で炒飯を頼んで美味しい美味しいと食事できるのですから、無事と言って差し支えないでしょう。
 点滴を打っていたとはいえ、あなたもお腹が空いているのではないですか?
 そのお腹を満たすためにも、まずはそのBC兵器と錯乱するような悪夢で酷使されたその身体を軽く検査してもらってきてください。
 あなたは精神的ショックで意識を失っていただけで、特に外傷を受けたわけではありませんから、すぐに退院の許可が出るでしょう」

139 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/10(月) 22:24:28 ID:jComenQQ
「あっ、了解しました。」
イサム大将を、敬礼で見送る。
>>138
「つまり、時間軸が、あの世界と元の世界では、違うって事、ですか。」
だからか、
「おそらく、奴は平行世界のものかと、もしくはアインストみたいな。」
言葉を選びながら、慎重にはなす。
「まぁ、おそらくは、中2病的ですが、屋久島の戦闘空域ごと飛ばされたと考えるのが妥当ですか。」

「まぁ、仰るとうり、とりあえず、検査受けますわ。」
スクールで、薬付けにされてかもとは、言えなかった。

140リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/10(月) 23:14:14 ID:7eWRb/4E
>>139
(「Einst」とは一体何のことを言っているのでしょうか?
 まあ、彼の「発作」だという妄想の類から出た言葉だとは思いますが……)

近くでユウセイの「発作」を目の当たりにしたリリーは、表情を動かさず、小さくため息をついて、

「平行世界だかシュタインズ・ゲートだかは知りませんが、今そんなことを考察する意味はありません。
 また混乱する前に、とっとと検査を受けに行って下さい。
 そのままラボへ直行するのでしたら、途中、PXでミントタブレットか何かを買って頭をスッキリさせるのをお勧めしますよ」

PXとは軍の施設にあるコンビニのような施設である。
イサムが言っていたラボとこの医療施設の中間当たりにあるので、道なり的には丁度良いだろう。
リリーは口を微かにへの字に曲げて腕を組み、ユウセイの行動を待つ体勢に入る。
その少し後、何かに思い至ったような顔をして、

「ああ、そうそう、さっきから私とカイオウ大将が言っていますが、
 あなたは本日付で曹長から一等兵へ降格処分になりました。
 異議があるのであれば、丁度良いので大将へ直接どうぞ。ただの尉官の私に言われてもどうしようもないので」

141 ◆zv577ZusFQ:2012/09/10(月) 23:26:49 ID:JmndlBQs
>>137
【「俺も早く会えて嬉しいよ。」】

「ふふん。そうか」

屈託の無い素直な返答を返すヒツギ少年に気を良くするレイナ。
……と、ここまでは上機嫌であった。

【「短い間だったしお見舞いに来てくれた人も居たけれど、さすがに入院は退屈だったし」
「お見舞いといえばあけっちが果物と造花をくれたけど、あれは甲斐に持って帰ればいいのかなぁ」】

「ライトが??……くっくっく。まさか我が家臣をたぶらかそうとは……うっふふふふ」
明智ライトの名を聞いた瞬間に、そこまで割かしにこやかだったレイナは目を据わらせ青筋を立て、肩を震わせていた。
くっくっく。と笑っているが、そこには笑いなんか一切入っていない。
そう。言うなれば単純な怒りの感情。

「……あの薄ペラ天使ぃ、今度遇ったらズタズタにしてカオスにくれてやるわ」

何が薄くてペラペラなのかはこの際、あえて説明は省く。
先日、空港にてなかなか良い別れ方をしたと思っていた矢先にこれだ。
レイナは自分の眷属として血の契約(大袈裟)を交わしたヒツギ少年が、憎き天使に奪われた様な妙な焦りを感じていた。

そのせいで自らが話を振ったユウセイ曹長の事など、ロクに聞いていない。
とりあえず、次に遇ったらまたケンカが始まるのだろう。今回の収賄行為はそれで手打ちとした。

【「そういや看護婦さんが筋肉ムキムキのマッチョマンが何重にも袋に包まれた物体を持ち込んでたってのは聞いたよ」
「なんでも中身を確認したナース長さんが酷い顔をしてトイレに走っていったとか・・・何故か騒ぎにはならなかったみたいだけど」】

「ああ、それイサムよ。なんでもユウセイ曹長にかなり肩入れしてるからね、そっちに行ったのじゃないか?あの漢は」

レイナもこの医療の場でかなり目を引く存在だが、イサムも大概である。
例えるなら世紀末覇者が現代の病院へノコノコやって来たかの様なアンバランスな場違い感。

【「っとそうだった、迎えに来てくれたってことは何か用事でもあるんだろ?」
「もしかして・・・バルクレイスのことか?」】
「当たりよ。イクリプス、彼に説明してあげて」

イクリプスは一礼してから、ヒツギに経過報告書を手渡しする。

「率直に言うとバルクレイスの装甲を形成するゾルオルハリコニウムが足りないので修理が出来ないのです。
マオ・インダストリー社にあたってみたものも、相当量のゾルオルハリコニウムは用意出来ないと仰っていました。
月から地球に帰還する間に敵の攻撃が無いとも限りません。
なので、地球でバルクレイスを修理するまでの代替えにと、こちらでヒツギ様の機体を用意させていただきました」

その経過報告書と一緒に新たな機体の仕様書も同梱されているのが確認出来るはずである。

「ヒツギ、君にはXゲシュペンストに極めて近いPT、ゲシュペンストMk-Ⅱ S/Bを任せる。これまで同様、私に尽くしてくれ」

胸を張ってビシッと指をさすレイナ。
ヒツギ用のゲシュペンストを納期を切り上げて強引に無理を通して用意させたのも、全てはこの年端もいかない少女の一声であった。信じられない話だが。

142ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/11(火) 00:23:06 ID:RNhJRvlY
>>141
>「ライトが??……くっくっく。まさか我が家臣をたぶらかそうとは……うっふふふふ」

ただ明智が来たということ伝えただけなのだが、何故かレイナは口元を引きつらせて笑っている。
(え、マズった?何で?)
怒っているというのは見て取れるのだけれどその理由がヒツギにはいまいち分かっていなかった
何やら物騒な独り言もつぶやいているし、この事には触れないほうがよさそうだ。
巻き込まれて後で酷い事になりそうな気がすると彼の本能が伝えていた

>「ああ、それイサムよ。なんでもユウセイ曹長にかなり肩入れしてるからね、そっちに行ったのじゃないか?あの漢は」

「じゃあその持ってきてたものって言うのは・・・うげぇ」
ちょうど話題が切り替わりホッとしたヒツギであったが
ユウセイに肩入れしているということはつまり、謎の劇物はその人に渡されるということだ
想像しただけでも同情せざるを得ない

ここまでの雑談を経て、ようやくして渡される本題。
レイナの指示を受けてイクリプスが渡してきたものは、何やらの報告書
記された文字の最初に見えるのは自分の名前と親しんだ形式番号。

>「率直に言うとバルクレイスの装甲を形成するゾルオルハリコニウムが足りないので修理が出来ないのです。
>マオ・インダストリー社にあたってみたものも、相当量のゾルオルハリコニウムは用意出来ないと仰っていました。

彼女の言葉を聴きながら書類を流し見してみる
装甲以外にも甚大な被害を受けた頭部・バックパック・右足は丸ごと交換が必要らしい。
特にバックパックと右足は、それぞれ内蔵された大量のスラスターとステークも改修しなければならないと
自分でもある程度「やべぇな」とは思っていたし、最終的には動いてるのがやっと見たいな状態だったけれど
よもやここまでのダメージだとは想像していなかった。
(となると俺はここでお役ごめんか・・・)
自分はこのテスト機のパイロットとしてここに居る身だ、相方が使用不能となれば自分が戦場に出る必要も無くなる
そう思っていたヒツギに対し、イクリプスから思いもしない言葉が投げかけられた

>月から地球に帰還する間に敵の攻撃が無いとも限りません。
>なので、地球でバルクレイスを修理するまでの代替えにと、こちらでヒツギ様の機体を用意させていただきました」

「え、代替え?」
書類をパラパラとめくって行くと、半分を過ぎたあたりで別の書類が混じっていることに気がついた
自分がよく知るゲシュペンストの見た目をそのままで、右の脛に前から見たら右足を覆い隠しそうなほど巨大なブレード
そして同じく左腕にもブレード・・・カラーリングは赤と、誂えたようにどこかで見たような機体

>「ヒツギ、君にはXゲシュペンストに極めて近いPT、ゲシュペンストMk-Ⅱ S/Bを任せる。これまで同様、私に尽くしてくれ」

「・・・」
その台詞に驚き、すぐには言葉を出せなかったヒツギ。
しかしすぐに落ち着いた様子を取り戻すと、背筋をまっすぐに伸ばして、そろえた指を頭部につけて敬礼する

「ヒツギ・ハヤセ、力戦奮闘し精進致します!!」

143レイナ&イクリプス ◆zv577ZusFQ:2012/09/11(火) 08:26:21 ID:AWazQAPI
>>142
「だが、バルクレイスと使い勝手は近いと言っても性能面では劣化気味だし、あれには切り札のSCIも無いからな。
いつもの調子で肉を切らせて骨も切らせる様な無茶をすれば……くくく。今度こそ君のちっぽけな命は永遠の地獄に落ちていくかもね?」

ただの忠告にしては彼女の台詞は物騒だし容赦が無いし配慮も無し遠慮も無い。
まぁ、これぐらいは脅しておかないと彼には忠告の効果が無いだろう。
それに……まだあやふやだが“見えてしまうのだ”彼女の眼には。

「…だからね、代替え機と言えど慣らしは必要なのよ。実はイサムにお願いして模擬戦の都合をつけてもらっているわ。
なんか良く知らないけど、模擬戦で2000回負けなしの接近戦を極めたスペシャルなパイロットが相手らしいわよ」

なんとも用意の良い事である。
しかし、そんなスペシャルで2000回なパイロットが良く素人に毛が生えた様な少年相手に時間を割いてくれたものだ。
きっとヒヨッコを徹底的に叩き潰す事で優越感に浸ろうと考えている陰険な奴なのだろう。全く相手を知らないが。

「さぁそろそろ行こうか。なんと模擬戦は君の回復を予測して今日にセッティングしてあるのよね。合理的でしょ♪」

ニコッとドキリとする様なウインクをして見せるが……全然合理的じゃねぇよ。とヒツギとイクリプスはツッコミたくなったはずだ。
もはやこんな所に長居は無用だと、せっかちさんなレイナはさっさと出口の方へと歩いて行ってしまうのだ。

「……あの〜。なんかいつもフルスロットルでスミマセン」

と、主に聞こえない様にヒツギへと一言謝っておくイクリプス。
だが、主の進む道へ追従するのが従者である。
やはり、そのまま1人でどこまでも行ってしまいそうなレイナを追いかける。

144 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/11(火) 16:13:48 ID:YqNnqtAU
「いえ、一様、問題は無いです。」
クスハ汁飲まされたついでに、あれってまぁ良いか。
「PX、行ってきますね。あと、後でで良いんですけど、代がえき教えてもらえますか?」
病室を、後にする。
適当に、フリスクを買い。
さて、戻るか。と思ったとき。
ヒツギの病室を見つけた。
「怪我したのかなぁ?まぁいいか。」
ヒツギの体の強さは、鹿嶋大佐との一戦で知っている。

145リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/11(火) 19:08:18 ID:XAObQUog
>>144
イサムに引き続いて病室を出て行くユウセイを見送ったリリーの視線は、イサムの時のそれとは違い、
明らかな疑念をはらんでいた。

(あの人……精神的な欠陥があるみたいですけど、どうして軍属になれているんでしょうか?
 そういった欠陥があれば採用の時点で蹴られるのが普通……それをすっ飛ばして、しかも高級なワンオフ機に乗せてもらっているあたりが……。
 あの大将さんが直接ここに来ることといい、あの人に一体何があるというのでしょうか? ……いや、これも考えても詮無いことですが)

そのあたりの背景がどうなっているかは怪しさMAXだが、それを暴いたところで何かが良くなるわけでもない。
気にはなるが、これはアンタッチャブルな問題だ。それこそただの尉官が触れてはいけないような何か。

(ま、何か重大な問題があるのならば、とうの昔にあの大将さんが手討ちにしているでしょうし、今のところは問題無いんでしょう、たぶん。
 単に戦力の頭数を揃えるために、どこかから引っ張ってきた人なのかも知れませんし。
 何にせよ、今は私が彼について何かを考えたりしたりすることは無い、ということだけは確かです。ふぅ、楽になりました)

問題は何もなくなった。さて、これからどうしたものか。
艦の指揮権を強奪したりした自分の諸々の蛮行は、どういうわけか二日ほどの営倉入りと口頭による厳重注意で済んでしまった。
おそらく、この部隊には普通のそれとは違う論理が存在しているのだろう。
大将が直接関わっていることといい、カーマインの令嬢が一枚噛んでいることといい、普通ではないきな臭い部隊ではあるが、
こういう特権じみた部分は素直にありがたい。
そんなことを考えながら、リリーも病室の入り口から廊下へ出た。

146ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/11(火) 20:13:21 ID:RNhJRvlY
>>143
>「だが、バルクレイスと使い勝手は近いと言っても性能面では劣化気味だし、あれには切り札のSCIも無いからな。
>いつもの調子で肉を切らせて骨も切らせる様な無茶をすれば……くくく。今度こそ君のちっぽけな命は永遠の地獄に落ちていくかもね?」

確かに、量産型を基にしているだけあって性能を向上させたとはいえ限界が見えているスペックだ
ブレードとブラスターキャノン以外は普通のゲシュペンストと言っていい。
機動力も当然落ちているし、いつものような乗り回し方をしているとすぐに引き離されて狙い撃ちだろう

>「…だからね、代替え機と言えど慣らしは必要なのよ。実はイサムにお願いして模擬戦の都合をつけてもらっているわ。
>なんか良く知らないけど、模擬戦で2000回負けなしの接近戦を極めたスペシャルなパイロットが相手らしいわよ」

「イサム大将が?それに2000回って逆に模擬戦しかしたことが無いってレベルじゃねぇかよ」
しかし2000回ともなるとかなりの強敵になるだろう、握り締めた手を平手に打ちつける仕草からやる気が伝わってくる。
模擬戦とはいえ負けず嫌いなヒツギにしてみればむざむざとやられるつもりは無かった
バルクレイスのデータで作られている以上、ここで負けるということはバルクレイスのデータが劣っているということにもなりかねない

>「さぁそろそろ行こうか。なんと模擬戦は君の回復を予測して今日にセッティングしてあるのよね。合理的でしょ♪」

「分かった・・・って今からかよ!?」
ウィンクに対して少し照れながらも笑顔で答えるが、その後で何を口走っていたか理解したらしい。
どうやらこのことを伝えにきたわけではなく、迎えに来ていたようだ
困った様子のヒツギを置いて、言葉の主はといえばさっさと歩いている

>「……あの〜。なんかいつもフルスロットルでスミマセン」

「いいや、体も鈍っていた所で丁度よかったんで気にしないでくださいよ」
ヒツギと共に残されていたイクリプスにも大丈夫だと答える。

「とりあえず置いていかれる前にいきましょか!」
従者に声をかけ、共にレイナの背中を追いかけていった

147イサム&レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/11(火) 21:00:27 ID:rLQydMgg
――――格納庫
格納庫内の各ドッグには甲斐に配属されていた機体と新型三機に大型ドッグにGタイプのカスタム機が横たわっていた
もっとも甲斐に配属されていた機体の内、二機を破棄、バルクレイスも復旧の目処が立たないとの事

残存していたのはレイナのアイゼルネ・ブルートとレオンのエクセリオンのみだ

エクセリオンの開いたハッチから声が響く

レオン「大将!模擬戦をやるにしても何故、今なんだ?」

エクセリオンの脚部まで歩み寄りながら応えるイサム

イサム「取り越し苦労であれば良いが、急を要する事態が差し迫っているとしか言えんな」

ハッチから飛び降り、半重力状態であるエリア故か、ゆっくりと地面に着地するレオン。その目はイサムの目を見据える

レオン「補給状態は全て実弾の様だが?」

詰め寄る様な気配のレオンに対し特に悪びれる様子も見せずに淡々と応えるイサム

イサム「如何にも、本命は模擬戦ではない。連邦軍の現状で急遽、対応出来る者は我々以外にない」
レオン「ジルヴィエを頼れない理由でも?」
イサム「連中は承知の上でのだんまりだ。我々を試しているのだろう。だからと言って手を打たぬ訳にはいかん」

しばらくイサムを睨んでいたが振り返りエクセリオンを見上げ

レオン「…正義の味方は泣けるぜ」

既にこの基地のみならず都市の人員のほとんどは地球及びコロニーにあるマオ社関連の施設へと移動を始めていた
またマオ社のエンジニアの何人かは甲斐への臨時徴兵扱いで動員している

但し連邦には無許可で、だ

>>142>>143
レオンがそう呟いた矢先に見覚えのある人影が近づいて来るのが見える

148レミー中尉 ◆E8ckRIIdug:2012/09/11(火) 21:10:56 ID:daPewXJg
>>136
 そんなイサムを見つけてそっと耳打ち。
「閣下、軌道防衛艦隊のエッシェンバッハ少佐が来ています。
 クーリマン軍曹の件や毛利少年の件など色々あるようで、軌道艦隊のダークマン提督の代理人として権限を一部預かっているとまで」
 ここで言葉を切り、
「……彼女も各方面にコネのある身とは言え、直属でもない少佐を寄越すあたり厳重な抗議でも無いようですが」
 そこまで伝えた後は彼の判断を待つようにそばに付き従う。

 ちなみに、

「……で、どうだったの?」
「まぁ、新たな“鋼竜戦隊”の旗艦になれるかは……あの艦長が……」

 呼び出されたラウディはマデリーンに色々口頭で報告していた。

149 ◆zv577ZusFQ:2012/09/12(水) 12:32:18 ID:v0.MyYws
>>147
「やぁ。ごきげんようイサム。
大した用も無いくせにわざわざ極東から月面まで遠路ご苦労様ね。
しかし、局長という立場のクセに若くない身体にムチ打ってあちこちでチョロチョロ。
ホントによく働くわね、あなた。日本人の鑑みたいよ」

まるで友人とでも出会ったかの様なフランクな挨拶をイサムとレオンハルトへと無事に?済ませる。
まるで鬼の様な体躯の目上の男に対して、よくもこんな恐れ多い事を口に出せたなと周囲は冷や冷やしているに違いない。
ユウセイ一等兵達がこんな口を聞いたものなら…消し飛んでいるだろうか?
いや……むしろこの漢はそんな些細な事を気にする様な小さい器などでは無いか。

「ふむふむ。ラプターの搬入の方も滞りなく行われたのか。
後は操るアカリの仕上がり次第だけれど、ジェネラルは上手くやれたかしら?」

実はアカリの決意を聞き遂げた後、レイナはすぐにジェネラルことレオンハルトにアカリの空戦教官になって欲しいと頼み込んでいた。
少々、強引過ぎるオーダーだったが、この三日間でどのぐらい成果が出て来ているものだろうか?

マオ社から基地に配備されたのは3機。
内レイナが用意したのがヒツギ用のゲシュペンストS/Bと納期を強引に切り上げさせると言う暴挙の元に突貫作業で最終調整が成されたビルト・ラプター。

3機目の銀の機体。これはエル・アインスという機体の亜種だろうか?トンファーに太剣。純粋な格闘機?
レイナにもその程度しか解らない。

「うちのヒツギとS/Bはいつでも何とでも戦闘可能よ。
ほら、そちらも早く対戦相手の例のスペシャルなパイロット殿を紹介してくれないかしら?」

万に一つもヒツギが負ける等とは考えていない揺るぎ無い自信がある。

150ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/12(水) 14:46:27 ID:pvfAscCY
>>147>>149
「あれ、レオンにイサム大将?」
レイナの後を付いてきただけで、どこに行くのか誰が待っているのか詳細を知らなかったヒツギにしてみれば当然の反応だろう。

後ろにはエクセリオンに資料で見たS/Bと、あれはビルドラプター・・・?足回りがだいぶ弄られているみたいだ
だけれどシルエットはほとんど変わらない、S/Bと同じく改修された機体なのだろうか

弄られているといえばさらにその向こう側にある機体。
頭部と特徴的なブレードトンファーからアルブレード元だと分かるが・・・それに大型の実体剣?
範囲はともかく、どちらも手持ちで武器の属性までかぶっているとなるとかなり変わった機体だと言わざるを得ない

(いくら格闘機って言ってもこんなの俺が乗るわけじゃないだろうし・・・)
(レオン・・・はさすがにこれは乗らないだろ)
ここでヒツギは何かに気づいたようにハッと顔色を変えた

「2000回負けなしの接近戦を極めた・・・まさかイサム大将相手ってわけじゃあ!?」
イサム大将だったら大型ソードを搭載するのも頷ける、トンファーよりも剣のほうが扱いやすいはずだ
アルブレードに乗るのかと言われると疑問だが、もしそうだったら謳い文句とぴったり一致している
さすがのヒツギでもイサム相手に勝てる・・・とは思っては居ないようだ

151 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/12(水) 15:49:05 ID:mzXXYC7s
「あれ、イサム大将、ヒツギ、それにレオン中尉まで。」
ユウセイは、指定されていた。ラボ、に到達していた。
「これは?」
アルブレードに、帯剣?
なんなんだ。このふざけた改造は、
あれは、ゲシュ、これも結構改造されてる。
「2000回勝つ、って何もんだ?」
少なくとも、キョウスケ中尉、ラミア少尉、リュウセイ少尉
はこの作品にはは出てこないから<<自重しろ。
「凄いじゃん、ヒツギ歴戦の猛者と戦えるなんて」
だが、ユウセイは気づいていなかった。
これが、DCの時のユウセイであることを

152アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/12(水) 17:35:23 ID:YSproER6
イサム達が話をしている奥、ファイターモードのビルトラプターから、赤いパイロットスーツの女性がコクピットハッチを開けて出てきた。
そこへ、低重力エリア特有のふわふわとしたステップを踏みながら、先ほど医療施設を後にしていたリリーが近づく。

「クレマチ伍長、ビルトラプターの調子はどうですか?」
「スノウフェイル少尉?」

機体の上から降りたパイロットスーツの女性は、急いでヘルメットを脱ぎ、リリーに向かって敬礼する。
ヘルメットをかぶるために髪をアップにまとめているその女性……アカリ・クレマチの敬礼を見たリリーは無表情に「待った」のジェスチャーをし、

「いや、私のようなやくざな尉官に、そんなに畏まらないでください、クレマチ伍長。
 あと、ファミリーネームでは長いので名前で結構です」
「あ、はあ……了解です、リリー少尉」

ふわふわと飛んできたリリーの手を掴み、リリーをその場に停止させたアカリは、若干面食らったような顔をしながらもリリーの要求に応える。
それに満足したように――やっぱり無表情ではあったが――頷いたリリーは、隣にあるビルトラプターを見上げ、

「ビルトラプター制式仕様。可変型PTビルトラプターの制式採用を目指した改修機。
 今までのゲシュペンストとはひと味もふた味も違うと思いますが、操縦には慣れましたか?」
「ええ、戦闘時における緊急変形離脱に慣れきってませんけど、すごい機体ですよ、これ。
 PTがこんなに私の思ったとおりに動くとは思いませんでしたから、まだ少し興奮してます」

今まで旧式機である量産型ゲシュペンストMk−Ⅱにしか乗ってこなかったアカリにとって、ラプターの追従性はまさに感動モノであった。
その興奮を表すかのように、アカリの頬は上気して桃色に染まっている。
しかしその後、「でも」と目線を落として、

「未だにシュナイダー中尉には一回も有効打を与えられていないんですよね……。ちょっと機体に振り回されてるような気もします」
「それは仕方のないことですよ。あの人とあなたとでは、年季が違いますから」

超速度反射能力があるとはいえ、やはり経験の差はいかんともしがたいものだ。
リリーの指摘を受けて、アカリは改めてそれを噛みしめたようであった。

153イサム&レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/12(水) 18:24:10 ID:wpdQ1RaM
>>148
>「閣下、軌道防衛艦隊のエッシェンバッハ少佐が来ています。

その報告に黙って頷くイサム

>>149
そんな折り見覚えのある人影の正体はレイナとヒツギだった
ヒツギは機体を見てぶつぶつと考察している様子
レイナからは一聞、元気そうにイサム達に話しかける

>「やぁ。ごきげんようイサム。
大した用も無いくせにわざわざ極東から月面まで遠路ご苦労様ね。
しかし、局長という立場のクセに若くない身体にムチ打ってあちこちでチョロチョロ。
ホントによく働くわね、あなた。日本人の鑑みたいよ」

そんなノリに軽く応える

イサム「ふふん。なぁに、じっとしていると体が動いてしまう病なのだよレイナ君」

しかし、そんなノリも束の間、真剣な眼差しを送る

イサム「いや、君達の役目は本来であるなら私の部下から選ぶべき事。今回の被害は聞き及んでいる。本当に申し訳無いと思う」

頭をしっかりと下げるが、レイナはただ、ただ優雅にラプターに歩み寄りながら

>ふむふむ。ラプターの搬入の方も滞りなく行われたのか。
後は操るアカリの仕上がり次第だけれど、ジェネラルは上手くやれたかしら?」

そう言われ応えるレオン

レオン「…ああ、月の重力下とは言え可変機と空戦を始めてから間もないなんて思えない程度には、ね。当然、延びしろにも期待できそうだ」

報告を聞きながらトンファーやら対機刀を帯びた機体をしげしげと見つめるレイナ
>
「うちのヒツギとS/Bはいつでも何とでも戦闘可能よ。
ほら、そちらも早く対戦相手の例のスペシャルなパイロット殿を紹介してくれないかしら?」

模擬戦相手を知りたいレイナ。彼女が発した直後
>>150
>「2000回負けなしの接近戦を極めた・・・まさかイサム大将相手ってわけじゃあ!?」

考察中だったヒツギは、やや戦慄した風な調子でこぼしてしまう

イサム「君とも近い内に闘っておきたいとは常々、思っていた所だ」

>>151
その矢先、同じくラボからの案内で誘導されたユウセイが格納庫へと立ち入る

>「あれ、イサム大将、ヒツギ、それにレオン中尉まで。」

挨拶もそこそこにアルブレードを見るユウセイ

>「凄いじゃん、ヒツギ歴戦の猛者と戦えるなんて」

その言葉を待ってましたとばかりに肩を組むレオン

レオン「そのスペシャルな奴とは…お前さ」

イサムは腕を組んで頷く>>続く

154イサム&レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/12(水) 18:24:49 ID:wpdQ1RaM
>>153の続き
頷くイサム

イサム「如何にも今回ヒツギ君と戦って貰うのはユウセイ・ハヤミ一等兵だ。市街戦及び拠点防衛における兵装ビルを用いた立ち回りを習得して貰いたい
なお、現状の本体には実弾は装備されていない
ヒツギ君のS/Bは模擬戦用識別ビームブレードを
ユウセイのアルブレードにも同様の細工を施してある
兵装ビル内には各種汎用武装が配置されている。何か質問はあるかね?」

155 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/12(水) 18:46:54 ID:TKHN6KKQ
>>154
「はい?、えっと俺?」
理解できなかった。2000勝もしてないし。
「ご冗談を、2000回も勝利してないですし、大将と、やったほうが良いと思いますが。」

「やらせてください。1対1は久しぶりですから。」

やるしかない。折角の機会だ、俺もいま自分がどれだけやれるか知りたい。


人間相手で。
「凡庸兵器、何があるんですか?」

156レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/12(水) 19:04:31 ID:wpdQ1RaM
>>155
>「ご冗談を、2000回も勝利してないですし、大将と、やったほうが良いと思いますが。」

>「やらせてください。1対1は久しぶりですから。」

相変わらず言動に脈絡のないユウセイ
耳をほじりながら余所を向くレオン

>「凡庸兵器、何があるんですか?」

その質問にかったるそうに答えるレオン

レオン「近接武装にCMナイフ、プラズマカッター
中距離でアサルトライフル、Gレールガンにガン・レイピアにぃ〜
めがび〜むらいほぉとフォトンライフルがぁ
長距離はぁレクタングルランチャーとぶーすてっどらいほぉ?みたいな?」

イサム「なお部位破壊が成立したと判断された場合、対象部位は稼働不可となる」

157レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/12(水) 19:10:35 ID:wpdQ1RaM
>>156
ハッとするレオン

レオン「忘れてたブーストハンマーとG・インパクトステークがあったな」

158ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/12(水) 21:11:37 ID:pvfAscCY
>>152
「あれは・・・?」
ラプターのコックピットを開いて中から出てきたのは
これまたどこが出見たことがある姿形、あれは間違いない

「おーい、あっかり〜ん!」
リリーと話しているその背中へと声をかける
ラプターから出てきたということはそのパイロットはアカリということなのだろう
彼女のゲシュペンストも相当酷い感じにやられていたはずだ。

この振り分けと言うことは、このゴテゴテした機体は・・・

>>153-155
>レオン「そのスペシャルな奴とは…お前さ」

ユウセイを指すレオンと指先と共にヒツギの視線もそちらに移動した
ゲシュペンストがヒツギに、ラプターがアカリに渡ったとなれば
残ってアルブレードは同じく機体を失ったユウセイに回るのは当たり前の話、だったらあの装備も説明がつくってものだ

>イサム「如何にも今回ヒツギ君と戦って貰うのはユウセイ・ハヤミ一等兵だ。市街戦及び拠点防衛における兵装ビルを用いた立ち回りを習得して貰いたい

「俺は問題ないぜ、お互い病み上がりだしそういう意味でもフェアだ」
お互いに腕が鈍っている節もあるだろう、ここでこうして場を作ってくれたのはありがたい

>なお、現状の本体には実弾は装備されていない、ヒツギ君のS/Bは模擬戦用識別ビームブレードを

「ってことはあのブレードはほとんどお飾りって事か」
腕と足備え付けられた高周波ブレードは展開こそするが、いわば木刀を取り付けているようなものということだ

ユウセイの質問に答えていくレオン、出てきたものは大体がヒツギには使えないようなものばかり。
せいぜいナイフか広範囲を打てるガン・レイピアか・・・だがその後に出てきた2つはヒツギでも何とか使えそうなものだった

>レオン「忘れてたブーストハンマーとG・インパクトステークがあったな」
脚部ステークを振り回しているヒツギにとってこれはありがたい
ブーストハンマーも他に比べたらだいぶ直球な物理で殴る装備だ

「ブーストハンマーとステークか、それだったら俺でも使えるかもな」
「特にステークだったら早めに取っておきたいところだ」

159 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/12(水) 21:19:40 ID:TKHN6KKQ
>>158
「病み上がり、まぁそうだな。」

「ところでさ、俺は精神的ショック。で入院だけど、ヒツギは、何で入院したの?」
と、適当に質問した後。
ユウセイは、頭の中で、使えるものを探していた。
【ナイフ、実弾系、連射系、これらは使える。】
【そして、ブーステッドハンマーこれは確実に取りたいな。】
まぁ、勝つように頑張んないと、な。何となく思い入れがあるし。
そしてぼそっと
「獅子王ブレードないのか。」

160アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/13(木) 21:58:06 ID:/UrWeO/.
>>158
「は〜い!」

広いハンガーによく響くヒツギの呼び声に、アカリは振り向きながら、思わずそんなやや延びた返事をした。
それを見ていたリリーが、ぼそっと、

「影が薄くなった、ような……」
「え、何か言いました?」
「あ、いえ、別に。お団子型のファンネルを飛ばす女子中学生なんて幻視してませんよ、はい」
「…………?」

不思議そうに小首を傾げるアカリをよそに、リリーはラプターの隣にあるゲシュペンストS/Bを見上げて、

「これからヒツギ・ハヤセさんとハヤミ一等兵の模擬戦をやると聞いていますから、その関係でしょう、彼らが来たのは」
「ああ……そういえば今日が退院予定の日でしたっけ。病み上がりでそんなことして大丈夫なんでしょうか?」
「ハヤミ一等兵は精神的ショックで参っていただけですし、ハヤセさんは比較的軽傷で済んでいますから、それほど問題は無いでしょう。
 アルブレードのカスタム機と、量産型ゲシュペンストのカスタム機というカードに、少し変な感じはしますが」
「機体の慣熟訓練を一気にやってしまおう、というわけでしょうか。少し急ぎすぎな気もしますね」
「その感は否めませんね。何か理由があるのかないのか……イサム大将の考えることはよくわかりません」

視線をヒツギたちの集団に戻したリリーは、相変わらずの無表情で、彼らの様子を観察するように眺めていた。

161イサム&レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/13(木) 22:04:37 ID:pXx8pYhU
説明が終わりヒツギとユウセイはそれぞれの乗機に乗り込み、持ち場に待機していた
背の高い民間施設に偽装した、武器庫とも言える兵装ビル
汎用PT用の携行武器が収納でき、一般的なPTによる攻撃を防ぐバリケードにもなる
今回彼等に利用が許可された本施設以外にも捕獲用電磁結界や自動砲撃システム内蔵式の物もある

これらのビル群を隔れた状態での模擬戦となる

通信機を片手に号令をかける

イサム「ヒツギ君。これより君はPT機動及び各種兵装を実戦形式にて確認してもらう。ユウセイ一等兵はくれぐれも熱くなり過ぎんようにな」

ヒツギ、ユウセイの機体情報をディスプレイで確認した後、両機に眼を向け、再度確認するとマイクを口元へ

イサム「それでは…状況…はじめッ!!!」

162 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/13(木) 22:16:07 ID:FBeKpOpI
>>161
「了解、心がけますよ。」
イサム大将の、号令により
試合が始まる。
「河嶋大佐は、強すぎるからな、ここでの初めての勝負 ゾクゾクするねぇ。」
まぁ、これで勝てなくてもいいかと思っていた。
「試運転ってことで、まずはT-linkコンタクト」
念の、刃拳が手に収束する。
「やっぱりな、ナックルができるなら、これも有りだと思ったよ。」
手を、突き出し、
「破を念じて刃となれT-linkソード」
ゲシュの肩に、念の刃が襲いかかる

163 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/13(木) 22:25:18 ID:FBeKpOpI
>>162
の続きというより間。
ユウセイは、T-link系の技を使ってみたかった。どうしても
「やっぱあれか。ソードが一番使えるのかな。」
そう、思ったユウセイは、ゲシュをロックオンし、
ビルの天井を飛びながら。
600m地点に接近する。
「あれは、」
ボックスを発見した。
「ソードの後は、あれを使おう。」
んで>>162に続く

164 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/13(木) 22:30:17 ID:FBeKpOpI
「あれ?出ない?」
ソードが出そうだなと思った瞬間。
固まりは出たものの、刃とはならない。
「仕方がない、コッチ使うか。」
T-linkブーメランを取り出す。
「そらよ。」
100m地点まで、一気に接近し放つ

165ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/13(木) 22:53:10 ID:E2oYcJyQ
>>160
アカリが答えたちょうどその時、ヒツギは模擬戦へと向かう為に機体に乗り込んでいた
コックピットが動くその音にかき消されかすかにしかその耳には届かない、可愛そうに・・・

(今なんか聞こえたような・・・)


>>161
基地の中に市街地があるとはその規模に恐れ入る。
とはいっても実際に人が暮らしているものとは違う無機質なものであるが。

>イサム「ヒツギ君。これより君はPT機動及び各種兵装を実戦形式にて確認してもらう。ユウセイ一等兵はくれぐれも熱くなり過ぎんようにな」

「了解しました」
イサムがいったPT機動・・・つまりヒツギが元々乗っていたバルクレイスはPTの範囲からちょっと外れた性能だということだ
彼自身もその言葉に苦笑せざるを得ない

いつもより若干視野角の狭いコックピットのモニターに武装の一覧が表示される。
ミサイルにフォトンライフル、ブラスターキャノンとブレード・・・確かにデーモンっぽくできている
この機体にはどちらかといえば実弾のほうが相性がいいのだろうが、あえてフォトンライフルなのはプロージョンガンの代用ということだろう

>>164
「いきなりかよ!」
ヒツギが悠長に武装などを確認していた最中、アラートがコックピットに響き渡る。
見ればアルブレードがご丁寧にこちらに突っ込んできていた

「!! 重い」
反射的にその動きに合わせて突っ込もうとするも機体の足が予想以上に遅い。
いつもに比べれば追従性が明らかに劣っている。
ヒツギは突っ込むのは無理だと判断したのか、すばやく機体を引き戻しビルをブーメランとの間に挟みこんだ
話だと確かバリケードにもなると言っていた、となればビルを貫通してくるなんてことはまずない。

「この距離なら届く!」
ビルを壁に使ったその時、切り返すように入ってきた側と反対側から赤い影が飛び出してきた。
それは一直線にユウセイめがけて踏み込んでくる、突破力の要である加速はこの機体でも生きているようだ

「貫け!!」
左腕のブレードがその切っ先を腕の延長線のように、腕部一体ブレードを突き刺すために前方に伸ばした姿
脇を締め腕を振りぬく動きでアルブレードへと白刃が迫った

166 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/13(木) 22:59:59 ID:FBeKpOpI
>>165
「危なっ。」
バク転でギリギリ、の所で回避。
「次は、こう行くか。」
ロシュセイバーを投げ、牽制

「念動集中。」
拳にエネルギーが貯まる
「ナックルだ。」
T-linkナックルが、げしゅの頭に向けて殴りかかる

167ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/13(木) 23:42:45 ID:E2oYcJyQ
>>166
>バク転でギリギリ、の所で回避。

「甘い!!」
真っ直ぐ飛んでくる銃弾に対して真っ直ぐ後ろに下がる奴はいない、射線から抜けるのが常だ。
刃を前に向けたままの突撃であるならば、ユウセイもそう回避すべきだっただろう

>ロシュセイバーを投げ、牽制
相手が下がった分こちらが前に出ればいい
牽制としてのロシュセイバーが装甲を掠めようが関係はない

>T-linkナックルが、げしゅの頭に向けて殴りかかる
「そんでもってそれも甘い!」
T-linkナックルの目の前からゲシュペンストの頭が消える。
正確に言えば消えたわけではない、視界から抜けただけだ

電光石火の動きで肉薄してその勢いを乗せたまま機体を低く。
地面ぎりぎりまで落とされたその動きは懐にもぐりこむ為に体を小さくする技術
これぞまさしくヒツギがもっとも得意とするゴリ押・・・ではなくダメ押し、必殺のカウンター

「貰うぞ!!」
再び襲い来るブレード、ユウセイとは違ってこちらは最初っから胴体・・・コックピット狙い
頭部は的が小さいのでく当てづらく、さらにPTはコックピットが胴体のため砕かれてもメインカメラが落ちる以外のダメージはない
だが胴体ならばそれだけで必殺を狙うこともできるし、的も大きい
頭部同様に防御されても壁になったに部位にダメージを与えられる。
同じ格闘とはいえ、武器ではなく徒手空拳を使うか否かの差が現れたといっていい瞬間だった。

168 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 15:14:49 ID:eltwB/Ww

>>再び襲い来るブレード、ユウセイとは違ってこちらは最初っから胴体・・・コックピット狙い
「中央は、ぬかさん!」
全体に念動フィールドを展開。衝撃を受け止める。
「からのぉぉぉ、ゼロ距離射撃ってね。」
一気に、腹を抜けGリボルバーをコックピットにあて乱射、
「これで、終わらないか。模擬戦でも本気なのがヒツギだしね。」
T-linkブーメランの用意をする

169ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/14(金) 16:28:21 ID:17nibDww
>>168
ヒツギが振るった刃はその装甲に触れる前に何かに阻まれる。
接触した部位が発光し、周囲に半球状に広がっているその様は

「くっ、バリアか!」
運動能力はあちらが上、防御力も念動フィールドのおかげでそう差はないだろう
となると機体性能はあちらのほうが1つ頭突き抜けているといったところか

>一気に、腹を抜けGリボルバーをコックピットにあて乱射
「チィ!」
弾かれた左腕を引き戻す間に返すようにユウセイの攻撃
胸部に向けられた銃口を瞬発的に右腕で下に払うが、攻撃を止められたわけではない
模擬弾頭が左足に命中する、衝撃は・・・思ったより軽い

「なるほど・・・デーモンより装甲は厚いのか」
模擬戦と言うのもあるだろうがPTとしてみれば大分装甲に振っているのだろう。
左足に当てられたがレオンやイサム大将が言っていたような機能停止に陥ってはいない

(とと、あんまり近距離戦を仕掛けてても兵装確認にならない)
両足を浮かせてスラスターを吹かし、機体を素早く後退させてゆく
最中、バックパックに装着されている白い塊がユウセイへと向けられた
そのまま打ち出されたこれは大型ミサイルコンテナ、それが展開すると中から弾幕のように大量のミサイルが発射される

「これならそこまで照準を絞らなくていい!」
ゲシュペンストとしてはもっともメジャーな兵装、スプリットミサイルである。
いくらヒツギが射撃が苦手だからといって、拡散ミサイルの照準が合わないなんてことはないだろう

ヒツギが後退した理由はたった一つ、間合いを取るためではなく・・・
最初に盾にした武器コンテナの中身を手に入れるためだった

HP92%

170 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 16:47:36 ID:eltwB/Ww
>>169
>>ゲシュペンストとしてはもっともメジャーな兵装、スプリットミサイル
「良いものがきたな。」
後退しながら、コンテナに接近、
コンテナ地点で、
「ブーメランじゃ、裁ききれない。ならば 迅雷」
迅雷の刃を抜き
ミサイルを、斬り払いする。
「実弾か、長距離きますように。」
コンテナの中身を確認する

171レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/14(金) 17:22:31 ID:H4OorH4A
>>169
ゲシュペンストとアルブレードが激しくぶつかり合う

レオン「『実戦形式』でやるには少し早いのでは?」

イサム「いや、調整も兼ねている。急ぐ理由は…いずれ判る」

ミサイルを放ち飛び退くヒツギのゲシュペンスト
ビルのラック内から現れる物は…【ガンレイピア】

対するユウセイは

>>170
レオン「つまらない物を業物で斬るなよな。何のためのブレードトンファーだと…ブーストハンマーか」

ヒツギ機が身を隠すのを契機にユウセイが引いた物は【ブーストハンマー】だ

172ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/14(金) 17:50:34 ID:17nibDww
>>170>>171

「ミサイルじゃまぁ無理だろうな!!」
元々目潰しくらいにしか考えていなかったものだ、当たらないことは想定内
目的の兵装ビルにたどり着き、そこから引き抜いたのは・・・

「ガンレイピアか、まあ当たりだ!」
それなりに運がいい、ヒツギが使いこなせる射撃武器の1つだ。
貫通能力の極めて高いビームの針を高速連射する、これならば念動フィールドも打ち抜けるだろう。
さらに効果範囲も広い、エネルギーニードルショットガンといったところか

(あっちもコンテナ目的だったか・・・)
ちらりとユウセイの姿を視認するが、どうやらあちらもコンテナの前だ。

「だけどこちらのほうが早い!受け取れ!」
すぐさま振り返り手に持ったレイピアの引き金を引く
青い刃が視界いっぱいに広がり、さしずめ横から殴りつける雨のようにユウセイへと襲い掛かる

173 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 18:48:05 ID:3j430cfA
「うわっと、危なっ」
レイピアの雨は、危ないがちゃんと見れば
「おらおらおら」
迅雷で、自分でに降るものをなぎ払う。
だが
「肩に少し被騨か。まぁまだましだろ。さてと回収っと」
手に入れたのは、ブーストハンマー
「OK、なかなか良いんじゃない?」
ブーストハンマーを振り回し始める。
「おらぁぁ!!!滅殺!」
まるで、人が変わったように、ブーストハンマーをげしゅの足にぶつける。
「かわせば、絡めて ほかの奴つかお」

174ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/14(金) 19:58:50 ID:17nibDww
>>173
「嘘だろっ!?」
ヒツギの反応はこれ以上ないくらい当たり前の反応だろう

「あっちはブーストハンマーかよ、そっちのがよかったぜ」
攻撃を言葉通り切り抜けたユウセイが手に持っていたのはブーストハンマー
先ほど説明に出ていた武器の中で当たり2トップの片方だ、あれをまともに食らったらどうなるか分かったもんじゃない

とはいえ攻勢に出れないのはまずい。
この模擬戦はエネルギー・弾数を気にする必要がほぼない、代わりになる武器がいくらでも転がっているからだ。
常に攻撃の手を続けているほうが有利となる

だからといってブーストハンマーをどうにかできるようなものはそうはない。
それこそグルンガストのような特機だったら良かったかもしれないが、元が量産型のこいつには荷が重過ぎる

「こうなりゃ自棄だ!」
だというのに、何を考えているのかヒツギは推進装置にすべて火をつけ突っ込んでたき。
そのまま短く跳躍し、体を思い切り反時計回りへと回転させながら

「必殺ッ!!」
自らを包む勢いを高めに高める、モニターには突如として文字が割り込んでくるではないか
そこにはアルファベットで表記された短い言葉が記されていた

【SHOUT NOW!!】

「ゲシュペンスト・・・」
S/Bにはゲシュペンストキックを基にした必殺モーションが備え付けられている
だが間合い的にアルブレードには絶対に届かない
しかしもう分かるはずだ、見ている誰もが頭を抱えるような取って置きの奇策

「イナズマシュゥゥゥト!!」
モーションを応用(悪用)し、ユウセイへと狙いを定めて脚部を狙ってきたブーストハンマーを思いっきり蹴りつける。
大型ブレードを備え付けたS/Bは重量がある、それを回転による勢いで高めた一撃だ。

蹴りつけられたブーストハンマーはヒツギの言葉通りイナズマのような勢いをその身に受け、持ち主であるユウセイの元へと迫ってきた!

175 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 20:21:05 ID:3j430cfA
「えっ?そんなバカな!」
勢いが増し、さらにスピードを高めて戻ってきた。ハンマーをもろに食らった。あとの言葉だった。


「仕方がない、居合いで勝負するか。」
ハンマーを捨て念を集中し、気迫を高める。
すると、こちらも 漢字の、表記が割り込みで出てきた。
【T-link fullcontact 奥義 迅速の型】
勝手にT-linkがコンタクトされ、迅雷に、T-link系のオーラが発生する。


「これは、行ける。ブースト」
テスラドライブを最大出力にし、ゲシュにすごい勢いで突撃する。


「迅雷、その真の切れ味見せてみろ。」
一気に、接近ゲシュペンストの、コックピットと下半身の間に向けて、
「いけぇぇぇぇ!」
その鋭い、刃が、ゲシュペンストを襲う。

残り60パーセント

176ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/14(金) 20:55:27 ID:17nibDww
>>175
「ゴール!!」
見事アルブレードに的中したブーストハンマーを見るな否や
右腕を高く掲げて喜びの声を上げる、大将が見ているというのに割とノリノリである

>「仕方がない、居合いで勝負するか。」

「思ったより硬いな・・・!」
先ほどのシュートはいい感じに当たったと思ったのだが、どうやら撃墜はできなかったらしい。
相手はどうやらブレードを使うつもりらしい、トンファーいらないんじゃないだろうか
居合いの構えを取ったアルブレードはそのままの体勢で急加速。
散らばるビルの破片などその勢いでお構いなしに吹き飛ばし迫ってきた

>「いけぇぇぇぇ!」
振りぬかれた刃に対しヒツギがとった行動は防御、右足と左腕の両方で守るそれはムエタイの構えのようでもあった。
当然この部位で防御したのには訳がある、それはブレードの存在だ。
敵の装甲を切り裂くために作られたこれらは非常に強固、他の部位とは比べ物にならない
であればそれを盾に使うのは当然の選択肢だろう。

ぶつかり合った攻めの刃と守りの刃
守りに入った赤いゲシュペンストはその一撃に押し負け、防御の体制のまま後方へと吹き飛ばされた
わざわざアスファルトで作られた路面が削れ、目の前にアルブレードはいないというのに引きずられて行く。

「ぐぅぅぅ!」
そう簡単に壊せない兵装ビルに衝突してようやく停止できた
ヒツギのブレードはユウセイの刃を防ぎきったように見えたが、モニターに映るダメージ表記は・・・防御に成功したのにこのざまだ
右足と左腕への負荷、特に関節のダメージがすさまじい、さらに背中からビルに激突したためにそのダメージもある。
見ればユウセイが振りぬいた刃によって、その左右のビルが何個か中央から両断されているではないか

「やってくれるじゃねぇか・・・!!」
起き上がるために背にしていた兵装ビルに手をかける
その時偶然ながら、中から格納されていた武装が顔をだした・・・

HP73%

177 ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/14(金) 21:27:04 ID:H4OorH4A
>>176
ヒツギの手にしたものは…G・インパクトステーク

レオン「さあ、アレを使いこなせるかな?」

178 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 21:32:56 ID:3j430cfA
「ちっ、念の力が足りないだと。」
結果に、驚き、悔しがる。
「蹴りを入れて、フィナーレと行きたいが。流石に無理か。しょうがない。 ブレードトンファーセット」
ブレードトンファーを用意しようとするが。
「奴のが、もしステークなら。危険すぎる。なら」
近くの兵器ビル、に向かい
兵器を取り出す
「頼むよ、長距離こい」

179 ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/14(金) 21:37:22 ID:H4OorH4A
>>178
ユウセイが取り出した物はG・レールガン

レオン「ダブりか…」

180 ◆zv577ZusFQ:2012/09/14(金) 21:43:51 ID:btDXUXFQ
>>176>>178
闘いは激しさを増し、ゲシュペンストS/BとアルブレードCSがお互いの全力のパワーでぶつかっている。
観戦者の誰もが息を飲んでそのファイトを見ている様なのだが、レイナの目には今現実にあるこの光景とは違う妙なヴィジョンが見えていた。

「……ぅ……っ?」

その幻惑のショックなのか、イクリプスぐらいにしか聞き取れないぐらいに本当に小さく呻くレイナ。

突然、網膜を襲ったそれは、ゲシュペンストS/Bが……ヒツギが巨大な怪鳥の様な化け物に喰らい尽くされ、貫かれるヴィジョン。
場所はどこだろうか?靄の様なものがかかってそこまでは視覚出来ない。

(……視覚情報を通り越して、この胸を刺す黒い冷たい痛みのヴィジョン。……ヒツギ。いったいこれは)

模擬戦ではまたもう一度、ゲシュペンストとアルブレードが激しくぶつかる。
盛り上がりも最高にヒートアップしているのが目に見える。
しかし、レイナにはそんな現実の光景を見る事が出来ていない。
皆が盛り上がるのを他所に一人、真っ青な顔をしている。
2機がぶつかる度、装甲が軋みを上げる度に黒い残酷なヴィジョンが代わりに映る。

10回程、そんな幻惑を繰り返した所で認めたく無いがレイナは理解する。

(……ヒツギが逝くんだ)

それは大切な家臣を失ってしまうという最悪のヴィジョン。
レイナの右目が移す未来のヴィジョン。それは現実に起きるもの。

(……そんな馬鹿なことが有ってたまるものか!……やめ……そんなこと)

しかし、否定しようともレイナの赤い呪われた右目は狂った様に死のヴィジョンを連続再生する。
何度も何度も何度も。
何回、死ねば気が済むのだろうか?
レイナは頭がおかしくなりそうだった

「……お嬢様。お嬢様?」
「……ぇ?」

レイナを現実に引き戻したのは彼女の最も信頼する使用人の一声であった。
危うく意識を持っていかれそうになっていたが、レイナも我に帰る。

「御気分が優れない様ですが」
「……ええ最悪よ。……この私の居眠りを邪魔するなんて。……ふぁ〜あ。あんまりちんけな決闘だから思わずね?」

気遣うイクリプスに対して、レイナはというと親友の眠り姫の受け売りで今あった事を何でも無いと誤魔化した。
しかし、レイナの見たヴィジョンは確かに現実になる。これは忘れてはいけない。

181タケミカヅチ ◆E8ckRIIdug:2012/09/14(金) 21:53:57 ID:sEU5Kuds
>>180
 不意に、イクリプスの懐の通信機にコール。

『娘たちよ、何者かが見ているぞ……』

 それだけ。

182 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 21:57:35 ID:3j430cfA
「レールガンか。微妙だな。」
どうしようと思い、悩んだ挙げ句。
ステークが、くる前に撃つため、
とりあえず、連射で、撃破しようと、
ゲシュペンストにレールガンを打ちまくる。
そして、後のことも考えている。

>>180
【レイナ嬢から、負の念だといやな予知夢しかもかなりの危険
おそらく、誰かが死ぬ。まさか】

レイナ嬢の近くにいる奴で一番危険な奴を考える。
【ヒツギか。変えないと未来】
こっちも、その事をしっかり記憶した。

183ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/14(金) 22:01:17 ID:17nibDww
>>177>>178
(こいつは・・・ステーク!!)
偶然にも兵装ビルから顔を出したのは、一見するとアサルトライフルのような装備
だがその先端に付けられたのは銃口ではない
鋭い銀の光を放つ鉄の杭、これこそがG・インパクトステークであった

ヒツギは保持していたフォトンライフルをパージ
左手に握ったガンレイピアを構え、さらに背負ったコンテナミサイルを放った。
青い刃が打ち出され、コンテナから現れた白いミサイルが尾を描きながら拡散する。
その2つが生み出したのは弾の幕という言葉が相応しい光景、レイピアが横殴りの雨だというのならこれはさしずめ嵐か
だがこれもヒツギにしてみればただの目くらましでしかない。

「ここしかない!!」
この瞬間を逃がすまいと、赤いゲシュペンストはステークを右手に構え懐へ踏み込んでくる!

184 ◆E8ckRIIdug:2012/09/14(金) 22:02:33 ID:sEU5Kuds
 さて、一方その頃……

「……何時まで待たせるのかしらっ」
 マデリーンはラウディを連れてイサムを探していた。

「……ドツキ合いですね」
 レミーはこの戦いを端的に表現した。

 河嶋大佐は各方面への根回しに余念が無かった。

 レディ・マーチとユズは新たな機体の調整中だった。


 そして……

185 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 22:08:49 ID:3j430cfA
>>183
「まじかよ。」
ミサイルの嵐、それをみるアルブレード。
「未来より、今だ。」
ブレードトンファーを構え、自分にくる、ミサイルを切り払う。
「突撃だと、このままじゃ。」
反射的に、赤い ステーク 突撃で、ゲシュをアルトに見間違え始める。
「いっ、イヤだ。俺は、また落とされたくない!」
突撃する、ステークをかわし、
Gレールガンをコックピットに用意する。
「落ちろ」
そのまま連射。

186ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/14(金) 22:18:03 ID:17nibDww
>>180
念能力も、特異な素質もないヒツギにはその現状は分からなかった
レイナが見ているものも、先にあることも

>>185
目の前にいる赤い亡霊は向けられたGレールガンを左手で掴んだ
それを外すわけでもなく、ただコックピットという一点からそらす為だけにだ。
現にその銃口は今だ胴体に向けられている

「こいつで抜けない装甲はないぞ!」
ユウセイが構えるのと同じく、亡霊もステークをアルブレードの胸部へと合わせる

「全弾くれてやる!!」
お互いに引き金を引いたのはまさに同時――――

それはユウセイが見た悪夢をそのままに再現したかのような光景であった

187イサム ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/14(金) 22:19:26 ID:H4OorH4A
イサム「レオンしばらくここを任せる」

レオン「了解」
>>184
マデリーン少佐を待合室に待たせてから10分が経過していた

…少々待たせすぎたかな?

しかし、急ぐ様子はなく待合室の方へと足を向ける

188マデリーン ◆E8ckRIIdug:2012/09/14(金) 22:27:16 ID:sEU5Kuds
>>187
 待合室は無人……五分ほどで戻ってきた。

「はじめまして、閣下。
 軌道防衛艦隊所属、マデリーン・ダンディ・エッシェンバッハ少佐であります。

 色々ありますが単刀直入にお訊ねします。
 閣下の狙いは鋼竜戦隊の再現、そう見てもよろしいですね?」

 なお、ラウディは一人、自分の機体の方に向かっていた。

189 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 22:28:03 ID:3j430cfA
「イヤだ、俺は、死ぬわけにはいかねぇんだよ!」
周りに、伝わる衝撃波
そのせいで、ステークも止まる。
「その隙は貰う。」
右手で迅雷を抜き、コックピットに突き刺す

190レオン ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/14(金) 22:40:17 ID:H4OorH4A
>>185>>186
アルブレードの懐深くに踏み込むゲシュペンスト

今までの傍若無人、良く言えば自由に動いけていたユウセイらしからぬ攻撃の読み違い。

ユウセイが回避行動で大袈裟にヒツギはステークを突き出していない
懐に踏み込みブーストを更に溜め、その気迫でユウセイを動かしたと言える…しかし

レオン「…どちらかと言えば…ユウセイはイップスかも知れない」

アルブレードは慌ててレールガンの銃口を向けるが既に遅し
ゲシュペンストの左掌でその銃身を掴み瞬時に引き込みアルブレードの重心を奪う

>「こいつで抜けない装甲はないぞ!」
亡霊もステークをアルブレードの胸部へと合わせる

>「全弾くれてやる!!」
お互いに引き金を引いたのはまさに同時――――

演習終了を告げるサイレンが演習場に響くと同時に

レオン「両者それまで!今回の生存者はヒツギ・ハヤセ少尉!」

191 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 22:48:34 ID:3j430cfA
>>「両者そこまで」
「死んだ………助かった。はぁ、はぁ、はぁ、あ」
息を切らし、ヘルメットを脱ぐ。
「気がついたら、アルトは、ゲシュに変わってる。」
「お疲れさま、ヒツギ やっぱ凄いよお前、そして」
「レオン中尉、俺は1等兵の初ですが。」

192 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/14(金) 22:52:10 ID:3j430cfA
「違った。聞き間違えました。」
「失礼しました。ヒツギ少尉」

193アカリ&リリー ◆Tg./UqnJ52:2012/09/14(金) 22:52:50 ID:gSn/Jm.o
装甲の軋みさえこちらに聞こえてきそうな、激しい格闘機同士の模擬戦。
共に格闘戦の専門であるヒツギとユウセイとのぶつかり合い。
アカリとリリーはその戦闘の様子を皆と同じく基地の食堂で見ている……わけではなかった。

「少尉はどう見ます、この戦い?」
「そうですね……胆力と徒手空拳における格闘技術はハヤセさんに軍配が上がると思いますが、
 ハヤミ一等兵は正規軍人という訓練を受けている人間ですし、機体の性能もそちらの方が上です。
 見たところ、一等兵はその性能を頼みにしてガンガン突撃しているようですが……こういう一対一の戦いで、
 性能が勝っているのならば、そういう単純な戦法もそう悪くはないと思うのです」
「確かに、見た感じ、ハヤセさんが押され気味ですね」
「しかし、一瞬の隙で技術の差が出ることもままあるもの。ですから、一概にどちらが優勢、とも言えないんですよね」

彼女ら二人は、なんとビルトラプターのコクピットにてその様子を見ていたのである。
パイロットシートに座るアカリの膝の上にリリーが座るという、どこか姉妹のようにも見える構図で。
どうしてこうなったかと言うと、食堂で起こるであろう喧噪を避けたかったリリーが、ラプターの全天周囲モニターによるひと味違った観戦、
という名目でのコクピット観戦をアカリに提案し、それは面白そうだとアカリがそれに乗ったからだった。

「でもそれだとあんまり面白みがないので、賭けてみますか、クレマチ伍長?
 賞品は食堂での一回オゴり、という形で」
「おや、それは気分が乗りそうですね」
「契約成立です。伍長から先にどうぞ」
「え、いいんですか? じゃあお言葉に甘えて……私はハヤセさんにベットします」
「では私はハヤミ一等兵ですね。結果が楽しみです」

そんなことを話しつつ、二人は観戦していたが、レオンハルトの号令で模擬戦が終了。
勝者はヒツギに決まったようだった。

「あらら、負けてしまいましたか。アルブレードの性能ならば、と思っていたんですが……」
「ふふー、リリー少尉、約束ですよー」
「ええ、わかりました。明日の昼に、食堂でお会いしましょう」

194イサム ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/14(金) 23:02:55 ID:H4OorH4A
>>188
待合室にたどり着くも既に空いたティーセットが置かれるのみ
来た道すがらでは、それらしき人物は見かけない

イサム「入れ違いであったか…」

頭を軽く抱えていると待合室の扉が開くと軍服姿の肩まで伸びた金髪の縁なしの眼鏡を掛けた女性が現れた

>「はじめまして、閣下。
> 軌道防衛艦隊所属、マデリーン・ダンディ・エッシェンバッハ少佐でありま>す。

> 色々ありますが単刀直入にお訊ねします。
> 閣下の狙いは鋼竜戦隊の再現、そう見てもよろしいですね?」

イサム「ふむ…その言い方では語弊があるな
 だが敢えて言わんとしている事を汲むなら、『そうだ』と言うことになる」

195ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/14(金) 23:06:23 ID:17nibDww
>>190>>191>>193

互いに胸へと銃を向け合ったままの体勢で停止している2機のPT
ゲシュペンストも数コンマの遅れでレールガンによるダメージが入っていた。
これが実弾を使わず、機械のよる計測のみの模擬戦であればこそ勝敗は決したが
実践であれば相打ちになっていた可能性もあっただろう

「・・・終わったか」
コックピット内で大きく息を吐き出すヒツギ
相打ちも覚悟して踏み込んだゲシュペンストの一歩がこの勝敗を分けたか
それともユウセイが瞬間的にパニックに陥ったことが要因なのか・・・

196ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/14(金) 23:14:13 ID:17nibDww
続き

「って少尉・・・?」
イサムが口にした少尉という言葉に対し、その頭に疑問符が浮かぶ。
ヒツギ・ハヤセは非正規軍人であったはずだ、連邦内外で階級は持っていない

だが彼が通っていたのはパイロットスクール
いわば未来に連邦のパイロットとなることが半ば確定していたようなものだ。

つまり・・・
「待ってください、少尉って・・・」

197 ◆NcltM1gQ/Q:2012/09/14(金) 23:20:14 ID:H4OorH4A
>>196
レオン「今、大将は外している。大将はバルクレイス開発の後ろ盾の一人だぞ?
試作機を預ける以上、相応の資格が要る。
まぁ、それでも定期的に行われる筆記試験はパスする必要があるけどな」

198ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/14(金) 23:24:59 ID:17nibDww
>>197
「う・・・確かに」
一般人が軍の試作機を振り回していますなんざ言える訳がない。
相応しい所属と階級、理由が必要なのだ

相応しい理由とは一般人からヘッドハンティングしてきたというパターンだ。
過去に何人もその例が存在している、ヒツギもそれに漏れずそう処理されたということだろう

この准尉という階級も諸々の事情があってのものなのだ

「げ、試験とかあんの!?」
試験やテスト、いかにもヒツギが苦手そうな話だ

199 ◆zv577ZusFQ:2012/09/14(金) 23:38:32 ID:btDXUXFQ
>>181
【『娘たちよ、何者かが見ているぞ……』】
「はてさて?何者かが、ですか。……どちら様でしょうかそれは?」

「…は…なんだ!?」

イクリプスの通信機に宿った武神の魂。
まだ取り付いていたらしい。こうなれば一種の怪奇現象だ。
しかし慌てた様子も無く、普通にかの武雷神と会話をしているイクリプス。

「はぁ?なんだ……と言われましても武雷神様ですよ?あの時の」

レイナは怪訝な表情でそのやり取りを聞いているが、当のイクリプスは何驚いてんだこの人?みたいな当然の様な表情。

「……いや、だからな。それがなんで通信機へ??」
「ああ。実はあれからもたまにお話をさせていただいております」

レイナの知らぬ内にどうやらそんな愉快な事になっていたらしい。

200 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/15(土) 11:47:17 ID:ooaVc0k2
「ヒツギちょっといい?」
話が終わったのを確認して、ヒツギに、聞く
「模擬戦、俺どうだったかな? 格闘とか、ちゃんとできたかな、最後のはともかく。」
ちゃんと、ヒツギは、空手とかを習ってるのだ。
それなりには、いい意見が聞けるかも知れない

201 ◆ehmeRCjCRw:2012/09/15(土) 11:52:52 ID:GgVhY9Mo
ヒツギとユウセイの激戦に決着が訪れた、ちょうどその頃――

プリニウスからそう遠くないプトレマイオス基地において、ある異変が観測されていた。
「この波形は何だ…?」
モニタリングルームでは、基地司令を中心に、10人ほどのオペレーターが情報の収集と解析に当たっている。
数分前から、基地周辺の磁力波と電磁波に異常な数値が見られているのである。
「このパターンは…先刻報告のあった、ヤクシマでの現象に酷似しています」
「では、件のアンノウンによる干渉だとでも……」
「待ってください! 何か……何か出てきました! 熱源反応多数!」
月上空の空間に幾つもの波紋が揺らぎ、そこから何者かがぬらりと身を乗り出してくる。
太陽光を受け、冷たい白銀色に照り返すそれは、紛れもない機動兵器の装甲。
騎士のような面頬と、長大な突撃槍を持った機体の群れが、空間のひずみから次々と産み落とされ、
瞬く間に数十もの数が基地上にひしめいた。
「き、機影60……70……! まだ増えます!」
「パーソナルトルーパーを出せ! 平行してプリニウス基地にも打診! 応援要請を……」
司令の言葉の終わりを待たず、白い機体郡の火砲が火を吹き、
プトレマイオス基地は炎に包まれた。

202ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/15(土) 18:22:22 ID:MfkUT7II
>>200
「え、俺!?」
まさかユウセイからそんな相談を受けるとは思っていなかったのか、目を丸くして驚いている

「え〜・・・そうだな、俺は武器を持った近接戦は良く分からないんだけど"受け"だな
 ダメージを貰うってわけじゃなくて、たとえば逸らしたりとか弾いたりって話だぜ?」

悩むように頭をかきながら、自分が思ったことを何とか言葉として紡いでゆく
やっぱり見た目どおり人に教えるのがあまり得意ではないんだろ。

「『避けるってのは限界がある。当たらず避けるのではなく当てて外す、これは殴るよりも重要な技術だ』って良く俺のじいちゃんが言ってたんだ
 パンチが飛んできたらパンチの射線上に腕を置いて内側から外に弾いたりとか、剣がきたら刃物をぶつけて受けたりとか」

「これで相手に隙を作れる、腕は獲物を持ってるから防御に回ってくることは少ないしさ
 そういう防御の技術が目に付いた・・・かな?」

どうやら彼自身、思ったよりもちゃんとしたアドバイスができている自分に内心驚いているようだ。

203 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/15(土) 18:29:01 ID:ooaVc0k2
「なるほどな、受け流すみたいなことか。」
意外に説得力のある、説明に驚きながら、理解していた。
「でも、それには、限界がある。腕磨かないと」
はっきり、言ってヒツギの方が上かも知れないと、思っていた。
【ヒツギそれには限界があることをレイナ嬢が証明してくれる。というか、予想か。】

204 ◆JryQG.Os1Y:2012/09/15(土) 20:29:11 ID:ooaVc0k2
「いや、受け流すよりは、ダメージを受ける覚悟で、そのダメージを如何に減らすか。が正しいのか?」
自分の考えが違うと感じたので修正した。
【どうしよう、レイナ嬢が見たのちゃんと伝えるべきなのかな。それとも】

結局、伝えないことにした。ヒツギなら、ちゃんと生きて戻ってくる。そして

レイナ嬢が動くと思ったから。

205タケミカヅチ ◆E8ckRIIdug:2012/09/15(土) 21:22:56 ID:8rMMWijg
>>199
 二人とも伝え忘れていたが、“そんな愉快な事”になっているのだ。

……伏線を張り忘れていたのはみんなの秘密と言う事で。

『……何と言うか、こないだの亜空間騒ぎの時と似たような何かを感じての……今度は鹿島と石上と岩国から測量出来たから精度が上げられたが』

 岩国、つまりは火流羅の力も借りたようである。

>>201
 だが、警告は些か遅かったようだ。

『ふぐぅっ!?
 いかん、折角ネットワークに相乗りして構築した監視網がまた寸断される……

……あ、回線使用料やレンタルサーバーの使用料、会員制サイトの会費はお嬢ちゃんにツケておいたから(ぶつっ)』

……辛うじて一番大事な事を伝えてから、通信機は沈黙した。

 後からその請求書を確認すると、海軍年鑑(ジェーン)や検索サイト、オンライン百科事典などに混じって新人アイドルのファンクラブ年会費の払い込み証書が混じっていたりするのは……後からデスヨ?

206マデリーン ◆E8ckRIIdug:2012/09/15(土) 21:44:22 ID:8rMMWijg
>>194
 言わんとする事に肯定の回答を得て、口元の笑みを隠しきれなかった。

「無論、そこに至るまでの道筋から編制まで差異はあるでしょう。
 しかし、外宇宙からの脅威などの通常の戦力戦術で対処出来ない事態に備える……ここまでは我々軌道防衛艦隊でも研究が進められていました。

 ダークマン閣下は、ここ最近極東支部を中心に発生した一連の事件に対処する部隊の編制に協力せよと私に命じました。
 更に言うなら、クーリマン軍曹の転属を正式に認可した上で私もその部隊に参加せよ、と言う事です。
 それと、今後の状況次第ですが尉官をもう一名かそれ以上」

 つまりは、人も出すが口も出す、と。
 ちなみに、タイデグリー中尉の上官の中にマデリーンの父親もいる事までは河嶋大佐から聞いている。

 勿論、身内同士のパワーゲームをしている場合ではないのだが……

>>201
 そして、事態の進行はダークマンやマデリーンらの予想よりも早かったのだ……

207つばめ&静香&マヤ ◆h9Hr5c.eFE:2012/09/15(土) 22:37:54 ID:lvJsm5oE
>>201
戦火に包まれるプトレマイオス基地。

激しい攻防は、突如として襲来した白い機体たちの優勢のようだった。
基地の常駐戦力であるゲシュペンストらは、猛攻を受けて次々に爆散し、残骸の山を築いていく。

東ブロックの一角に配置された部隊が、数分を待たずに全滅した頃、
「それ」は起こった。
ゲシュペンストの亡骸の山の上に、不意に三条の光が降り注いだのである。

雷光のように瞬いたそれが消え入ると、瓦礫の上には、三機の機動兵器が立ち尽くしていた。
いずれも女性型の美しいフォルムを持ち、それぞれ青、橙、赤のカラーリングが施されている。

「う、うう…?」
「ふ……二人とも、大丈夫?」
「ちょっと、何なのよ、今の!? いきなり眩しくて、目が潰れるかと……」

三体の機動兵器――風姫、雷姫、焔姫――のパイロット達は、一斉に絶句した。
光の弾ける寸前に彼女らがいた世界は、目の前から跡形もなく消えていた。
モニターに映る情報を信じるのならば、ここはかつて、彼女らが決戦のために訪れた、白銀の大地。

「月……!?」

208 ◆ehmeRCjCRw:2012/09/15(土) 23:05:54 ID:GgVhY9Mo
白騎士達は一気呵成の勢いで、迎撃に出たゲシュペンスト達を撃破していった。
手にした槍状の武器で向かい来る者を貫き、さらにはその先端から放たれるビームによって、遠方の機体をも次々と仕留めていく。
連邦軍の反撃によって、少なからぬ被害を受けながらも、白騎士達の進軍には一切の躊躇がない。
損傷を受けようとも、味方が倒れようとも、まるで御伽噺の不死の軍団のように、ビームと弾丸の雨の中をひたすら前進し、敵機と基地施設を蹂躙していく。

>>207
基地東区画の一角では、防衛に当たったゲシュペンストの部隊が、敢えなく全滅の憂き目を迎えた。

「……」

絶え間ない爆炎の中を、敵兵達の亡骸には目もくれず、更に前進しようとする白騎士達。

その時だった。

突如として、三体の機動兵器が彼らの前に出現した。
美しい女性型ロボット達は、いずれも呆然とした様子で立ちすくんでいる。
劇的に現れた彼女らの存在は、しかし白騎士達にとって、単なる熱源反応に過ぎなかった。

「……」

軍勢の最前列に並んだ三体の白騎士が、手にしたランスを構える。
その穂先から緑色の光線が放たれ、問答無用で彼女らに襲いかかった。

【ファルゼン×10(A~J)出現】
【ABCがそれぞれ風姫、雷姫、焔姫をフォトン・レイで攻撃】

209つばめ&静香&マヤ ◆h9Hr5c.eFE:2012/09/15(土) 23:30:53 ID:lvJsm5oE
>>208
「……はああああ!? 月って、どーゆうことよ!? あたしらさっきまで伊豆の演習場にいたじゃん!」
焔姫のパイロット、マヤはほとんど反射的に抗議の声を上げた。
地上の連邦軍基地から、突然月面に飛ばされるなどという理不尽な仕打ちを受ければ、無理もない反応である。
「落ち着いてください、マヤ。理由はわかりませんが、確かに私達は今、月面に立っています……」
二人のチームメイトを落ち着かせるべく、つとめて冷静に振舞っているのは風姫に登場する静香だ。
しかし、彼女自身も相当焦っているのは間違いなく、ひっきりなしにコンソールを叩いて情報を確認している
「あ、あの……姉さま、マヤさん?」
自信なさげに、雷姫のパイロットが声を上げる。三人の中で一番年下の妹分格、つばめである。
「これってもしかして、以前私たちがモタビアやキャンベルンに転移したときと、同じ現象なんじゃ……?」
「同じって……」
静香が息を呑む。
「それでは、また……『別の世界』へ移動した可能性があるということ……?」

愕然とする三人であったが、その会話は、突如放たれた攻撃によって遮られた。
「……!? 散開!」

静香の指示を受けて、三機が散り散りに飛び退く。
紙一重のところで、フォトン・レイの光は空を切った。

「あ、あなた達は……!」

「攻撃をやめてください! こちらに敵対の意思はありません! ……通信に応じてください!!」
懸命に呼びかけるも、攻撃を放った張本人である白い機体は、まるで感情を備えていないかのごとく何も答えない。

「無駄なんじゃないのー?」
蓮っ葉な声を上げたのは、マヤだった。
「見なさいよ。こいつら、どうやらここを火の海にしてる張本人みたいよ?」
がしゃん、と音を立てて、焔姫が大剣・ブルーティッシュブレードを構える。
その切っ先は、すでに自身を狙い撃った機体へと向けられている。
「ちょ、ちょっと、マヤさん!」
「わけがわからないことばっかりだけど、とりあえずあんた達が敵だってことはよーーくわかったわ。
 いきなり人様に発砲してくるような無礼者は……ブッ飛ばしちゃうしかないわよねっ!!」

ブーストをかけ、ファルゼンCへと突っ込んでいく焔姫。
「おりゃぁぁっ!!」
そのまま踏み込み、ブルーティッシュブレードで胴体を一閃する。

210 ◆ehmeRCjCRw:2012/09/15(土) 23:49:48 ID:GgVhY9Mo
>>209
「……!!」
突然の突進とその推力に、白騎士は追従できなかった。
巨大な刃が胴体に食い込み、然る後、真っ二つに両断した。
地球の六分の一の重力の中で、ゆっくりと崩れ落ちていく白い機体。

【ファルゼンC撃破】

その一撃を決定的な敵対行為と見なしたのか、悠然と三機のアンノウンを眺めていた後続機達が、一斉に展開する。
ローラーダッシュで各々の配置に付きながら、白騎士――9機のファルゼンは攻撃を開始した。

「……」

ファルゼンA、Bは、ビームの刃を発振した突撃槍、フォトン・ランスを繰り出し、風姫と雷姫に刺突攻撃を試みる。
C、Dは円を描くような軌道を取りつつ、焔姫を包囲。
四角から一気に踏み込み、焔姫の胴を狙ってランスを振るった。

211つばめ&静香&マヤ ◆h9Hr5c.eFE:2012/09/16(日) 00:12:42 ID:VkyaIM1k
>>210
「ふふん、どーよ!!」

緊張感の欠片もなく、仲間の方向に振り返り、左手でピースサインを作る焔姫。
この人間臭い挙動は、三機の操縦系であるLDMCシステムがなせる業である。
パイロット三名は、いずれもニューロンファイバー製の(妙に扇情的な)ハイレグスーツを着用し、
本人達の取る動作を、直接機体の動作として反映しているのである。

「マ……マヤ……あなたという人は……!」

マヤの行動に、残る二人が唖然とするのも束の間、
9体のファルゼンが、一挙に攻撃に乗り出した。

「ふふっ、そうよ! そーこなくっちゃ!」

嬉々とするマヤとは裏腹に、静香とつばめの顔には絶望の色がよぎっている。
「こ、こうなった以上、やるしかありません……いいわね、つばめ!」
「は、はい! 姉さま!!」

襲い来るファルゼンAのランスを、両者共に横に跳んで回避。
風姫は近接戦闘用の獲物、長大な薙刀を手に取る。

「はあぁっ!」

そして、攻撃後の隙を狙い、薙刀を水平に薙ぎ払う。
一方雷姫は腕部のマシンキャノンを連射し、ファルゼンBを攻撃する。

「挟み撃ちってわけ? いいわよ! まとめてこのブルーティッシュブレードの錆にしてやるわ!」

両サイドの四角からの攻撃。
その一撃目を軽やかなステップでかわし、二撃目を剣で防御する焔姫。
「でぇぇぇ……いっ!!」
そのまま、華奢な体躯に似つかわしくないほどの怪力を生かし、
ファルゼンDのランスを跳ね上げる焔姫。
返す刃を、その首元へと真一文字に打ち下ろした。


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