[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
戦場スレpart2
152
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/09/12(水) 17:35:23 ID:YSproER6
イサム達が話をしている奥、ファイターモードのビルトラプターから、赤いパイロットスーツの女性がコクピットハッチを開けて出てきた。
そこへ、低重力エリア特有のふわふわとしたステップを踏みながら、先ほど医療施設を後にしていたリリーが近づく。
「クレマチ伍長、ビルトラプターの調子はどうですか?」
「スノウフェイル少尉?」
機体の上から降りたパイロットスーツの女性は、急いでヘルメットを脱ぎ、リリーに向かって敬礼する。
ヘルメットをかぶるために髪をアップにまとめているその女性……アカリ・クレマチの敬礼を見たリリーは無表情に「待った」のジェスチャーをし、
「いや、私のようなやくざな尉官に、そんなに畏まらないでください、クレマチ伍長。
あと、ファミリーネームでは長いので名前で結構です」
「あ、はあ……了解です、リリー少尉」
ふわふわと飛んできたリリーの手を掴み、リリーをその場に停止させたアカリは、若干面食らったような顔をしながらもリリーの要求に応える。
それに満足したように――やっぱり無表情ではあったが――頷いたリリーは、隣にあるビルトラプターを見上げ、
「ビルトラプター制式仕様。可変型PTビルトラプターの制式採用を目指した改修機。
今までのゲシュペンストとはひと味もふた味も違うと思いますが、操縦には慣れましたか?」
「ええ、戦闘時における緊急変形離脱に慣れきってませんけど、すごい機体ですよ、これ。
PTがこんなに私の思ったとおりに動くとは思いませんでしたから、まだ少し興奮してます」
今まで旧式機である量産型ゲシュペンストMk−Ⅱにしか乗ってこなかったアカリにとって、ラプターの追従性はまさに感動モノであった。
その興奮を表すかのように、アカリの頬は上気して桃色に染まっている。
しかしその後、「でも」と目線を落として、
「未だにシュナイダー中尉には一回も有効打を与えられていないんですよね……。ちょっと機体に振り回されてるような気もします」
「それは仕方のないことですよ。あの人とあなたとでは、年季が違いますから」
超速度反射能力があるとはいえ、やはり経験の差はいかんともしがたいものだ。
リリーの指摘を受けて、アカリは改めてそれを噛みしめたようであった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板