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戦場スレpart2
117
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/09/06(木) 13:47:54 ID:72krXpCk
>>115
アカリの次に甲斐からの通信に応えたのは、ライトとレイナであった。
「確認しました、明智大尉、カーマインさん。今スキャンします」
この二人の機体は他の機体と比べて損傷は軽微にとどまっているが、ユウセイのゲシュペンストと人体標本のそれぞれに接触してしまっていた。
ストライクストームという前例がある以上、走査は念入りに行わなくてはならない。
幸いなことに、ユウセイとアカリのゲシュペンストから送られてきていたデータで、侵食する個体が発する信号のパターンはある程度解析できていた。
それが機体内部に認められれば、その機体が次の主砲の犠牲者となるのだが……。
「……どうですか?」
「ガブリエル、及びアイゼルネに信号は認められません。ガブリエルはそんなに長く接触していなかったのが幸いしたのでしょう。
アイゼルネは侵食を少し受けたようではありますが、クレマチ機と違い、こちらはマシンセルを構造材に使っているのが良かったようです」
「わかりました。明智大尉、カーマインさん、確認したところ、お二人の機体に侵食は見られません。
……ですから、仲の良い口喧嘩は後にして、ガブリエルから順に、左舷カタパルトから帰還して下さい」
スキャンしている間に口喧嘩を始めてしまった両機に、リリーは帰還するように言う。
ちなみに、左舷カタパルトに限定したのは、右舷カタパルトにはまだ固定されたままのラウディ機が居り、接触事故が起きかねないという理由からである。
>>116
アイゼルネ、もとい、レイナから入った賞賛と励ましの通信を、アカリはハンガー内のエアロック前で受けた。
「ええ、びっくりしましたよ。私のゲシュペンストではそんなことにはならないだろう、って思ってましたからね」
レイナの予知能力に関しては、アカリの理解はまだあまり深くない。
ヒツギなどはその予知に信頼を置いているようだったが、その力を目の当たりにしていないアカリにとっては、やはりどこか眉唾物に感じていた。
しかし、認める認めないの結論は出せなくても、今回のことはその認識に少しの見直しを否応なくさせるものであったのは間違いない。
そんな彼女の予知であるが、アカリが愛機を失うことはわかっていたのだろうか?
わかっていたら……と思うものの、わかっていたとしてもあの状況では他にどうしようもない、という現実的な考えがその思考を塗りつぶす。
「ええ……自分の中に何が眠っているのか。よくわかった戦いでした。
わかりました、レイナさん。あなたの申し出、ありがたく受けさせていただきたく思います」
ともあれ、レイナの言うように、今回の戦いでアカリは自分の内に眠っている超速度反射能力という獣の力を再認識させられた。
それを踏まえた上で、アカリはレイナの忠告と申し出を素直に受けることにした。
どのみち、この部隊でやっていくならば、旧式の量産機であるゲシュペンストのままではいられなかった。いずれもう少し性能の高い機体が求められたのだ。
アカリの能力を鑑みてそれを用意してくれるというのだから、まったく、レイナには頭が上がらない。
この人には敵わないな……と、アカリは微かな笑みを口元に浮かべた。
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