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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●

1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/01/17(木) 22:11:54 ID:Fi7UeqgM
プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。
ごあー。

20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/01/22(火) 22:43:13 ID:???
>>17
もういっそずっと規制されててくれwそしてここを盛り上げ続けてくれw

211/3:2008/01/24(木) 19:13:53 ID:m/TuqYU2
【胸を大きくする薬を飲んだらネコミミが生えてきました】

 さる事件に巻き込まれ、結果とある薬を手に入れてしまった。なんでもこれを飲むと胸がでかくなるらしいが、そんな恐ろしい薬早急に処分せねばなるまい。
「特にちなみ辺りのえぐれ乳軍団に見つかったら、恐ろしいことになるに違いない」
「……えぐれ乳と申したか」
 なんでちなみがすぐ後ろにいますか。
「申してません」
 振り向くと同時に薬を背中に隠す。
「……その後ろに隠している薬を見せろ」
「何も隠してないよ?」
「……ううっ、急に胸が苦しくなった。……誰か、小さなおっぱい好きな紳士にさすってもらわないと」
「丁度俺がそんな感じです! さ、早く胸をまろび出して!」
 乳をさすろうと出した手には、例の巨乳薬が。
「あ」
 取られた。
「……ごくり」
 飲まれた。
「……ぷはー。……ふふ、これで私もきょにゅーの仲間入り」
「がむでぶ! なんという地獄絵図! もはやこの世に神なぞいないのか!」
 しかし、案外この世界は祝福に満ちていたようで。
「……ぬ?」
 見る間にちなみの頭からネコミミっぽい物体がニョキニョキと! 奇跡とはこのことを言うのか!
「……どういうことなのかにゃ。……私を騙したのかにゃ。……ぬ、語尾ににゃがつくにゃ」
「しかも“語尾にゃ機能”つきと! 世界が俺に味方しているのを感じるぞ!」
「……少しは私の話を聞いてはどうかにゃ」
 ちなみは俺のほおをぺちぺち叩いた。
「ネコミミ娘がぺちぺちと! ははっ、もういつ死んでも本望だ!」
「勝手に死ぬがいいにゃ。……むぅ、こうもにゃーにゃー言っては、安っぽい萌えキャラみたいで嫌にゃ」
「しかし、俺は大喜びですよ?」
「……それが嫌にゃ。……なんでもいいから戻すにゃ」

222/3:2008/01/24(木) 19:14:15 ID:m/TuqYU2
「んー、一応解毒剤もあることはあるんだが、巨乳の解毒剤なので、貧乳になる薬ですよ?」
 ちなみは自分の胸を見下ろした。これ以上貧乳になる=本当に乳がえぐれることになってしまう。
「……これは胸が大きくなる薬じゃなかったのかにゃ?」
「俺もそう思ってたんだが……」
 薬の注意書きを一度読んでみる。
「あっ! 体質により、ネコミミが生える可能性がありますって書いてある! その場合は乳がでかくならないとも!」
「……なんという孔明の罠にゃ。……こんなミミでは、タカシのような頭の悪い連中にモテモテになり、困ってしまうにゃ」
 窺うようにちなみは俺を見た。
「あー、うん。可愛い可愛い」(なでなで)
「にゃー♪ ……いや、違うにゃ。そんなの頼んでないにゃ」
 一瞬嬉しそうに笑ったちなみだったが、すぐにいつもの無愛想な顔になってしまった。
「分かってるよ。戻る方法だろ? ちょっと調べるから待ってろ」
「……まぁ、それもそうなんだけど、にゃ」
 なんか言ってるちなみを置いて、もう一度薬を調べる。
「んー……と。ネコミミが生えた場合、一日放っておくと戻るらしい。なんだ、つまらん」
「……つまらなくないにゃ。……とにかく、戻るならいいにゃ」
 ちなみはミミを手でこすった。本当の猫っぽくて、とても素敵。
「ところでさ、その生えた耳って感覚あるの?」
「……あるにゃ。……だから、触るの禁止にゃ」
「分かった。えい」
 おもむろにネコミミを掴む。
「にゅあっ! ……さ、触るの禁止って言ったにゃ!」
「おー、すべすべふにふに。本当の猫の耳みたい」
 ちなみのネコミミをいじくる。くにくにしたり、折りたたんだりする。
「にゃう……はぁはぁ、た、タカシ、……触らないで欲しいにゃ」
 気がつけば、ちなみの息は荒くなっていた。
「エロスを感じる」
「うるさい……にゃっ! ……うー、痛いにゃ」
「あ、ごめんごめん」
 慌てて手を離す。強くいじりすぎたのか、ちなみは涙目になっていた。

233/3:2008/01/24(木) 19:14:49 ID:m/TuqYU2
「……痛いにゃあ」
「だから、ごめんって。すまん。許せ」
「うー……タカシは乱暴にゃ。……レディーはもっと優しく扱わないとダメにゃ。……女の子は砂糖でできてるにゃよ?」
「ほう」
 ぺろりとちなみの頬をひと舐め。別段甘くもない。
「そそそそういうことではないにゃ! 分かっててやってにゃいかにゃ!?」
「この味はウソをついてる『味』だぜ……」
「なんのことにゃ!」
 ちなみは真っ赤になってぺしぺし叩いた。
「……女の子のほっぺを勝手に舐めてはいけにゃい。……復唱するにゃ」
「女の子のほっぺを勝手に舐めてはいけない。ただしちなみは例外とす」
「……例外とか、ないにゃ」
 ちなみは俺のほおをぐいぐい引っ張った。
「……なんでこんなことをイチイチ言わなくてはにゃならないのか。……まったく、タカシはダメにゃ。バカなうえオタク、しかも貧乳フェチとか、終わってるにゃ。お先真っ暗にゃ」
「猫に説教されてもなぁ」
「……猫じゃにゃい。……人にゃ」
 ちなみの喉元をなでる。
「にゃ、にゃにゃ……ごろごろごろ」
「ノドをならして人と言うか、この猫は! いや愉悦愉悦!」
「な、ならしてなんてないにゃ。気持ちよくなんてないにゃ」
 再びちなみの喉元をなでる。空いてる手で頭もなでる。
「にゃにゃにゃ……ごろごろごろ♪」
「機嫌よさげに鳴いてるような気がしますが」
「な、鳴いてないにゃ。そもそも、ネコミミが生えただけで、猫になったわけではにゃい。だから、なでても仕方ないので、なでないほうがいいにゃ」
「はぁ、なるほど」(なでなで)
「にゃあ♪ ……だ、だから、なでるにゃと言ってるにゃ!」
「猫語は難しいなあ……日本語で頼む」
「日本語にゃーっ!」
 結局一日中猫と遊んでました。

24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/01/24(木) 19:47:50 ID:???
こwwれwwは

25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/01/24(木) 20:16:51 ID:Jm5/Nsr2
顔が緩みっぱなしww

26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/01/24(木) 20:24:12 ID:???
ちょっくら猫つかまえてくる

27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/01/25(金) 08:35:03 ID:???
バラモスwwwwwwwwwww

28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/08(金) 02:12:17 ID:CG1avsWs
SSじゃないが
前にも誰かがやってたけど、実機でやってみた
ドラクエでリナ


正統派お嬢様ver
ttp://www.vipper.org/vip733535.jpg


女王様
ttp://www.vipper.org/vip733539.jpg

29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/08(金) 02:32:45 ID:CG1avsWs
女王様はシンプルにこっちの方がいいか
ttp://www.vipper.org/vip733537.jpg


うさみみが着けれれば何でもよかった
ttp://www.vipper.org/vip733541.jpg

30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/08(金) 03:10:44 ID:???
>>28-29
ドラクエやらないから姿さえ想像できないんだぜ、もどかしいいいいいいいいいいいいいいい

31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/08(金) 14:43:36 ID:???
二週間以上描かないでいるといろいろおかしくなるなぁ
主に頭が

>>30のために撮影しに行ったら、何とまだ着替え終わっていませんでsターン
http://kjm.kir.jp/?p=168658

32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/08(金) 15:34:24 ID:???
>>31
テメーは俺を萌えさせた! 



ほーらバニーさん、お兄さんのニンジンを上げようwwww(性的な意味で)

33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/08(金) 17:44:43 ID:???
>>31
これはwwwwwwwwwwwwww

34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/08(金) 21:04:14 ID:CG1avsWs
>>31
貴様俺のお嬢に何をする!





もっとやってください

35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/11(月) 05:17:28 ID:N92f6Q3k
本スレ>>113 黒猫の話の訂正版です。
妄想に訂正もなにもないもんだが、どうしても気になる点があったので、ちょいと加筆修正しました。
本当にちょっぴりなので、一回読んだ人はもういいかと。
完全に自己満足の代物なので、こっちに投下します。
失礼しました。

『くろねこまたつんでれ』
http://www4.pf-x.net/~nadesoft/up/?f=tun204.txt

36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/12(火) 19:51:32 ID:???
ツンデレスレ366.5のお題を書いてみたけど
本スレの空気とは違うのでこっちに投下します
7レスほどもらいます

・科学者ツンデレと助手男の世紀の大発明

37(1/7):2008/02/12(火) 19:52:29 ID:???
私は薄暗い地下室にある廊下を進み、その奥にあるドアの前で足を止め、
ドアを二回ノックした。
「どうぞ」
中から若い男の声が聞こえる。その声に私は答えず部屋に入った。
「昼食を持ってきた・・・・勝手に食べろ」
私は手作りのサンドウィッチとコーヒーをトレイの上に乗せたまま机の上に置いた。
「有難うございます」
私の目の前の男はそう答えた。
男は白衣を着た男で、パソコンのキーボードから手を離してサンドウィッチに手をつけた。
ただ、その手は私には見えなかった。何故?簡単な話だ。
彼は透明人間なのだから・・・
「でも、申し訳ありません」
「・・・何が?」
「あんな事故にあった僕の面倒まで見てくれて・・・」
彼の言葉で私の心を罪悪感という名のナイフが抉ったような感じがした。
「・・・別に・・・助手の面倒を見るのは科学者の役目・・・・」
私はそう言うと部屋を出てドアの鍵を閉めた。
そして私は地上にある研究室へと戻っていった・・・・

私の名は椎水千奈美。科学者だ。
私はこの研究所で世紀の大発明とも呼べる物の研究をしていた。
物体を目視不可能にする光線の開発・・・解りやすく言うなら物体を透明にできるというものだ。
『この研究は完成したなら私の名前を高める大きなチャンスになる』私はそう思っていた。
けど・・・・誰もこの研究に参加しようとはしなかった。
当たり前だ、そんな映画やマンガでしか見たことのないような技術をまだ名前も知れていない
私が開発できるなど考えてもいないだろう。
ただ一人を除いて・・・・

38(2/7):2008/02/12(火) 19:53:01 ID:???
先程地下室にいた彼、別府タカシ。彼だけが私の研究に参加してくれた。
彼は日本人とアメリカ人のハーフで、有名な大学を首席で卒業したという将来を期待される
科学者兼技術者の一人だった。
彼は私の計画に喜んで賛同してくれた。
無論、彼は噂に聞いたとおり素晴らしい存在だった。本当に将来を期待される存在だった。
けれど・・・・・私がその芽を摘み取ってしまった・・・・・

「・・・・・・・・ハァ・・・・」
私は研究室の机に突っ伏しこれからのことを考えていた。
研究がうまい具合に進まないのだ。
ただこうなったのも全て私のせいなのだ・・・・
彼はこのプロジェクトで大きな貢献をしていた。
物体を透明にするという大本の技術は私が考え出したものだが、実際に使えるように改良したのは
彼自身だった。
それによって一枚の布からコンクリートの塊、植物、実験用のラットまでも透明にしていった。
そのサンプルを提示するたびにクライアントは喜んで多額の資金を出してくれた。
ただ、あの日がくるまでは・・・
私はある時こういう考えに至った。『実際この技術は本当に私が作ったものなのか?』というものだ。
彼が次々と改良を加えていく度に、このプロジェクトは私のものでなくなるような気がしたのだ。
それに内向的な私と違い彼は外交的で、誰とでも仲良くなれた。
つまり私は彼に嫉妬をしていたのだ。
そしてある日私は機械の整備をする彼に光線を浴びせた・・・・
その光線を浴びた彼は見事に目視不可能な存在、透明人間になった。
無論、それは整備中の事故として片付けた。彼を地下室に拘留し、人の目の届かないところに
彼を居座らせたのだ。

39(3/7):2008/02/12(火) 19:53:26 ID:???
最初はそれでよかった。だが予測できなかったことが三つ起きた。
彼が研究に殆ど参加しなくなってから全くといっていいほど研究が進まなくなった。
彼の纏めたレポートを見ても私はこれ以上に技術を改良できなかったのだ。
だから研究は行き詰まり、無意味な時間だけが過ぎていった。
そのせいでクライアントは私たちへの資金を少しずつ減らしていった。
もう一つは彼が私を全く疑っていない、それどころか尚も面倒を見てくれる存在と私を
慕う心を強めていったのもある。
もしも彼が事故ではなく、私の嫉妬で起こった行為なのだと知ったら私は間違いなく彼に
殺されてしまうだろう。
最後の一つは・・・私は彼に恋をしてしまったのだ。
彼の私に対する従順な性格、実験に失敗した時も慰めてくれた彼の優しさに私は惹かれていたのだ。
無論私に彼を愛する資格などある筈がない。彼の才能を封じ込めてしまった私になんて・・・

ある日私はコンピュータの画面に映し出された実験の結果にあまり芳しくない表情を浮かべた。
「・・・・やっぱりこのままじゃだめ・・・」
この物体を透明にする装置の最大の難点は一度使用する度に大量のエネルギーを消費することだ。
何度やってもうまい具合にことが進まない。
ここに彼がいたならば・・・
私がそう思い始めたとき、時間はすでに午後の7時になっていた。
「・・・タカシの夕食の時間・・・作らないと・・・」
私は研究所にある小さなキッチンで簡単な食事を作った。
それを持って地下の彼の部屋前に行き、ドアをノックした。
「・・・・・・・・・・・」
なにも聞こえなかった。普通なら彼の返事が聞こえる筈だ。寝ているのだろうか・・・
「・・・入るよ」
私がそう言ってドアノブに手をかけた時だった。なんの抵抗もなくドアノブが回った。
鍵をかけ忘れた・・・・!

40(4/7):2008/02/12(火) 19:54:11 ID:???
私はドアを開けて部屋の中をぐるりと見回した。彼のいる気配はなかった。
私は頭の中が真っ白になった。
もしも彼がこの研究所から脱走したりしたら・・・・
私は階段を駆け上がって地上の研究室に上がった。
すると、研究室の一角、先程まで私の使っていたコンピュータの方からキーボードを
叩く音が聞こえてきた。
「・・・タカシ?」
私は彼の背後まで近づいて話しかけた。
彼はよほど驚いたのか、声をひっくり返らせて言った。
「きょ、教授!?すいません・・・」
彼は深々と頭を下げた。本当だったら彼はここにいて一緒に研究をする身のはずだ。
彼は謝る必要なんてない。本当に謝らなければいけないのは私の方だ。
だが、口から出てくるのは謝罪とは全く違う言葉・・・
「・・・どうしてタカシがここにいるの?」
「ドアの鍵が開いていたのでつい・・・・本当に申し訳ありません」
やめて・・・貴方は謝らないで・・・・本当は私のほうが悪い・・・貴方は本当は悪くない。
「・・・少しは自分の立場を理解して。本当だったら私だって貴方をここに置きたくはないんだから」
・・・え?ちょっと待って、私は何でこんなことを言ってるの?
違う。私が言いたいのはこんなことじゃない!でも・・・なんで?
「・・・・すみません」
彼はそう一言言うと研究室を出て、地下への階段を下りていった。
彼の通った後には小さな水滴の落ちた後が点々と残っていた。
「・・・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・」
私はこれ以上無いくらいの自責の念で押しつぶされそうになった。
彼が私を裏切ったことなど無かった。だが、私は彼を何度も裏切った・・・・
気づくと私は泣いていた。涙が研究所の床に落ちて散った・・・

翌日、私はタカシの朝食を作るためにキッチンに立っていた。

41(5/7):2008/02/12(火) 19:54:50 ID:???
あの後私はずっと泣き続けた。眠ることすら出来なかったほどだ。
今日こそは彼に本当のことを話そう。
私はそう決意していた。
彼に殺されても構いはしない。彼がこの研究の過程と結果を全て他の科学者に売ってもいい。
それが私の罪に対する罰なのなら喜んで受け入れよう・・・
私は朝食を乗せたトレイを持って彼の部屋の前に立った。
私は小さく深呼吸をしてドアノブを回した。
中に彼の姿は無かった。だが、洗面所から(この部屋にはトイレ、洗面所、シャワー等ここで
生活できるほどのものはある)水の流れる音が聞こえてきた。
私は洗面所のほうへ向かい、彼の名前を呼んだ。
「・・・タカシ・・・?」
私は洗面所のドアを開けた。
・・・その洗面所は真っ赤だった・・・
「タカシ!!」
彼はその場に倒れこんでいて、血の染み込んだ白衣は水に濡れてびしょびしょになっていた。
彼の手首と思われる場所にはナイフで切ったようないくつかの切り傷があって、そこから
真っ赤な血液が流れ出していた。
「タカシ!返事をして!タカシ!!」
私は彼の体を抱きかかえると、彼は生気の無い声で呟いた。
「・・・透明人間でも・・・血は赤いんですね・・・・・」
そう言うと彼はぐったりと首を倒した。
私は洗面所から彼を連れ出しできる限りの治療を施した。
この罰は私が背負うものだ。彼が背負うべきものではない・・・

あの後彼は奇跡的に回復した。(正直私でも信じられない)
私は研究などそっちのけで彼の看病をした。
彼は私に本当に感謝をしてくれた。だがそれは看病のことだけではなかった。

42(6/7):2008/02/12(火) 19:55:17 ID:???
私が本当のことを話したからだ。
聞いた話によると、彼は最初から事故ではなく私が故意的に行ったことだと気づいていたらしい。
けれど、何故気づいていたのにずっと黙っていたのか私にはまだ教えていない。
そのうち解る時が来るのだろうか・・・?
「教授」
彼がににこやかな声で話しかけてきた。
彼の表情は無論見ることは出来ない。けれど、彼が笑っているのは確かなのだ。
「・・・・何か用?」
「実はお見せしたいものが。ちょっと左手を出してください」
彼の言われるままに私は左手を差し出すと、薬指に何かが付けられた。
何も見えないけど確かに左手の薬指に何かが付けられている。これは・・・指輪?
「僕の気持ちです。教授」
「・・・・まさか・・・これって・・・!?」
「そうです。教授・・・僕と結婚してください」
私は頭の中が真っ白になった。今何が起こったのか全く解らなかった。
「・・・え?・・・ちょっとまって・・・でも・・・」
「僕、あの日透明人間になった時内心嬉しかったんです。この研究が終われば教授と離れ離れ
になってしまうかもしれない。でもこれならずっと一緒にいられるって」
「じゃあ・・・この指輪は?」
「実はそれいつか渡そうと思ってずっと白衣のポケットの中に入れてたんです。その時
光線を浴びたんで指輪も透明になっちゃったんですけど」
私は嬉しかった。正直嬉しくて飛び跳ねてしまいそうだ。
だが申し訳ないという気持ちも溢れた。
私は嫉妬の為に彼をこんな目に合わせた。なのに彼は私を好いているのだ。無論私も彼のことが
好きだ。でも私は罪を犯した分罰を受けなければいけない。
「・・・・残念だけど・・・無理。私には貴方を愛する資格なんて無いから・・・・」
「何故です?」
「私は多くの罪を犯した。だから私は罰を受けなきゃならない・・・・」

43(7/7):2008/02/12(火) 19:56:30 ID:???
私がそう言うと彼は微笑んだ。
「僕だって多くの罪を犯してますよ。自殺をしようとして迷惑をかけたり、地下室から脱走
したり。色々ですよ」
「でも・・・」
「教授。だったら貴女にぴったりの罰を思いつきましたよ」
「・・・・?」
彼は私に顔を近づけ小さくキスをすると微笑みながら言った。
「透明人間と結婚することです」
気づくと私は赤面しながら微笑んでいた。
そうね、それは私にとって最高の罰かも知れない・・・

fin

44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/19(火) 11:34:26 ID:6ub2saBA
GGGGJJJJJ

45以下、名無しに代わりましてVIPがお送りします:2008/02/19(火) 21:00:10 ID:???
透明人間オソロシw

46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/02/19(火) 21:10:50 ID:kUMesBK2
このテの話は俺の大好物ですwwww

47以下、名無しに代わりましてVIPがお送りします:2008/02/23(土) 02:04:52 ID:???
いやはや、ここがこんな状態でも投下してくれる人がいるとは

48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/18(火) 21:00:38 ID:???
前スレでちょっと投下してました。
よろしければお暇潰しに・・・
http://www4.pf-x.net/~nadesoft/up/?f=tun245.txt

49GJ:2008/03/18(火) 21:51:47 ID:???
暇つぶしなんてとんでもない
本スレの過去ログを探そうとしてたんだ
ナイスタイミング

50以下、名無しに代わりましてVIPがお送りします:2008/03/18(火) 22:54:44 ID:???
>>48

懐かしいなあ。見てましたこれ。
何回見ても微笑ましい作品ですねw

51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/20(木) 22:46:41 ID:???
>>48
まだ続く予定?

52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/21(金) 00:21:47 ID:???
一応続きっぽいのを書いてたりします。


42

朝、目覚めたら手足が縛られていた。

「な、なんだこれ・・・」

意味がわからない!?
手足に力をいれてみたが全く解ける気配がない。
しかも後ろ手で縛られている為、体勢がきつい…
周りを見渡してみると、確かに自分の部屋のようだ。

「新歓コンパの後・・・何があったんだ・・・??」

「先輩、おはようッス」

後方から聞こえた声の主を見定めようと体勢を変えるとそこには風花ちゃんの姿があった。

「よかった!風花ちゃん助けてくれ!!目が覚めたらこんな状態だったんだ・・・」
「先輩そんな趣味が・・・」
「いやいやいや!」
「タカシが望むなら私どんなプレイでも受け入れるッス」
「お願いだから俺の話を聞いてください!!」
「でも私どっちかっていうとMなので縛って欲しい側ッスよ?」
「俺はそんな趣味ないよ!!だいたい、自分でこんな縛り方できないでしょ!?」
「冗談ッスよ、先輩。知ってます」

どうやら俺の性癖が変な方向に認識されることは避けられたようだ…

「だって縛ったの・・・私ッス!!」
「おまえかーっ!!」
「痛くしないから安心して体を任せて欲しいッス!・・・ぐふふふ」
「何その笑い方!?」
「痛いのは最初だけらしいッスよ?そのうち先輩のほうから入れて欲しいって懇願するはずッス」
「入れるって何をだっ!?」

「ゴホンッ」

咳払いと共に姿を現したかなみが軽蔑の目をこちらに向けている。

「かなみさん!助けて!!お兄ちゃんの貞操が・・・」
「馬鹿言ってないでさっさと起きなさいよ!」
「何言ってるんスか、かなみちゃん・・・先輩のこの姿を写真に撮るッス!」
「なんでそーなるんだっ!?」

「かなみちゃんは撮らなくていいんスカ?」

―ゴクリ

「え・・・ちょっと、かなみさんっ!!!らめぇええええっ」

―ぴろりろりーん

53以下、名無しに代わりましてVIPがお送りします:2008/03/21(金) 21:33:09 ID:???
>>52
続き…なのか?

54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/21(金) 21:57:08 ID:???
自分的には続いてるつもりでした。
ごめんなさい…
http://www4.pf-x.net/~nadesoft/up/?f=tun250.txt

55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/22(土) 00:00:59 ID:Q/CsZLDM
謝るくらいなら投下するなと

56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/22(土) 00:28:43 ID:???
>>55
そうツンツンするなよ

57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/22(土) 12:18:55 ID:3buG0Bnc
>>54
俺は期待してるぜ
だからもっと自信持ちな

58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/22(土) 16:36:19 ID:???
つか、難癖付けられたから謝っただけの>>54が叩かれるのが理解出来ない。

それはそうと、ここも本スレ準拠で自虐禁止?

59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/22(土) 18:58:15 ID:???
いや、別にいいんじゃね?>自虐

60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/22(土) 21:26:25 ID:???
これすら自虐扱いなん?

61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/22(土) 21:44:00 ID:???
自虐というか関係無い事書くと叩かれる

62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/22(土) 21:49:52 ID:???
じゃ、会話の流れであって関係無い事書いた訳じゃないんだから、叩かれる必要は無いという事で

631/2:2008/03/23(日) 21:57:24 ID:h8tcObMg
【ナンパされているツンデレを助けたら】
 とある休日。まつりは一人買い物に出かけた。普段は家の者に任せているのだが、今日は天気がよかったので、散歩がてら街に出たのだった。
 だが、それが悪かった。買い物帰り、軽薄そうな男に声をかけられた。
「ね、キミキミ、ちょっと俺と遊ばない?」
 まつりは男を一瞥すると、何も言わずその場から去ろうとした。だが、男が行く手を遮る。
「無視するなんてヒドイなー。ドイヒーだね」
 金色に染められているが、毛の根元付近は黒い髪、浅黒い肌、だらしなく開けられた胸元、チャラチャラと目にうるさい金色のネックレス、極限まで下げられたズボン。まつりの嫌悪感を引き出すには充分すぎる格好の男に、まつりは顔をしかめた。
「二度は言わん。そこを退け」
「へ? なになに、俺? 俺に言ってんの?」
「二度は言わんと言ったはずじゃ」
「え? え? なに、俺舐められてマスか? この街しきってんの、俺の友達だよ? あんま俺怒らせない方がいんじゃね?」
 まつりは一つ息を吐くと、面倒くさそうに男を見た。さて、どうしたものか。家の者を呼ぶか。いや、この程度の小物、一人で充分か。そう思案していると、見慣れた顔が視界に映った。
「ん? あ、猫だ」
「誰が猫かッ!」
「冗談だよ、まつり」
 見慣れた顔──別府タカシはまつりに軽く手を上げて挨拶した。次いで、彼女の行く手を遮るように立っている男を見る。
「あァ? なに見てんだよ」
 恫喝する男を無視し、タカシはまつりに向き直った。
「ふむ……にゃるほど。ナンパ?」
「見て分からぬか。ほれ、とっとと助けぬか、阿呆」
「えー」
「えーじゃないわいっ! ほれ、頑張らぬか!」
「はぁ、しゃーねえ……つーわけでそこの人、これは俺のなんで、ナンパは別のピーマン頭の女性にしてください」
「あァ? なめてんの? あ?」
「まつり、ダメだ。なんかニワトリみたいに頭が上下してる。この人は実はニワトリではないだろうか。ニワトリは言葉が通じないぞ」
「それはニワトリに失礼じゃぞ。それと、わらわはおぬしの物ではない。決してない」
「あー……あーあー、もーダメ、許せねー。超ぶっ殺しけってー」
 男はポケットからナイフを取り出し、二人に見せ付けるようにちらつかせた。
「つまらぬ男は凶器までつまらぬのう。ナイフなぞ、珍しくともなんともないのじゃ。のう、タカシ?」
「ひぃ、怖い! 逃げろ!」

642/2:2008/03/23(日) 21:57:44 ID:h8tcObMg
「あっ、こら! 何をするか!」
 タカシはまつりを抱きかかえると、一目散に逃げ出した。
「あっ、テメェ待ちやがれ!」
 しばらく男の追ってくる音が聞こえていたが、それもやがて聞こえなくなった頃、タカシはまつりを降ろした。
「何故戦わぬ! あの程度の輩、ちょちょいのちょいじゃろう! スキだらけじゃったろうが!」
 降ろした瞬間、まつりは噛み付かんばかりの勢いでタカシに詰め寄った。
「ぜーぜー……いやほら、刃物怖いし」
「情けない……なんと情けないことか。はぁ、おぬしもつまらぬ男じゃのう」
 まつりは呆れたように首を振った。
「それに、まつりが巻き込まれて怪我しても嫌だし」
「ぬ……」
「という言い訳を今思いついた」
「そういうことは言わなくていいんじゃ、たわけっ!」
 叱りながらも、まつりは自分の身を案じてくれたタカシに感謝した。この人は不器用なのでこんな言い方しか出来ないが、実際はこれが本音なのだろう。
「ま、誰も怪我なくてよかったじゃん。な?」
 タカシはまつりの頭に手を置き、にんまり笑った。
「ぬ……ふ、ふん。別にタカシの助けなぞなくとも、わらわ一人で切り抜けられたのじゃ。まったく、いらぬ世話を」
「助けろって言ったの誰だっけ」
「うっ、うるさいのじゃ! ほれ、帰るぞタカシ! お供せい!」
「あ、いや、俺買い物の途中なんだけど……まいっか。お供しますよ、お姫様」
「うむ、苦しゅうない」
 まるで本物のお姫様のように鷹揚に頷くまつりを見て、タカシは苦笑した。
「そだ、おてて繋いで帰りましょう。なーんて」
「……ま、まぁ今日はおぬしもわらわが怪我せぬよう頑張ったからの。と、特別に許可してやるのじゃ」
 まつりは頬を赤く染め、タカシの手を握った。冗談のつもりで言ったことが成功してしまい、少し驚いたタカシは、思わずまつりの顔をまじまじと見つめてしまう。
「……な、なんじゃ、その目は。……い、嫌なのかえ?」
「や、ちょっと驚いただけ。嫌なわけないじゃん」
 まつりの不安げな顔に、冗談なんだけど、という言葉を飲み込む。
「そ、それもそうじゃな! わらわに手を握ってもらえるなぞ、特別の特別なんじゃぞ? 感謝せい!」
 嬉しそうににっこり笑うまつりと一緒に、タカシは帰途に着いた。

65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/23(日) 22:27:12 ID:???
うっひょう!

66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/23(日) 22:34:14 ID:???
おひょひょっ

67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/23(日) 22:39:58 ID:???
3人称は新しいな

でもやっぱりタカシはバカだwwwwwwww

68以下、名無しに代わりましてVIPがお送りします:2008/03/24(月) 21:02:36 ID:???
ツンデレ可愛いよりもナンパ怖いに気が逝ってしまった田舎もんの俺

69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/03/31(月) 22:04:28 ID:MFw6XGoI
>>54
>>65
GJ!!

701/2:2008/04/21(月) 22:22:30 ID:???
【いくらなんでも胸が無さすぎるツンデレ】
 ちなみと一緒に登校してる最中、ふと視線が彼女の胸に行く。
「……すけべ」
 視線を感じたのか、ちなみは胸を隠し、目を三角にして俺を睨んだ。
「いや、そういう意味の視線ではない。膨らみが全くないにゃーと思っただけにすぎないのだ」
「……失礼千万」
 機嫌を損ねたようで、ほっぺを引っ張られた。
「いや、そうは言うがな、ちなみ。女性でここまで乳なし芳一だと問題があると思うぞ」
 自分でもそう思っていたのか、ちなみは俺から手を離し、悲しそうに目を伏せた。
「……私にだけ、第二次性徴が来ない。……あと、耳なし芳一みたいに言うな」
「じゃ、全身に般若心経書こうか?」
「……別に、耳なし芳一になりたいわけじゃない」
「年頃の娘さんは難しいなあ」
 やりきれない感じのため息を吐かれた。
「……とはいえ、直に成長する。……超ナイスボディ確定。……上から90・59・88」
「バスト90cm、ウエスト59cm、足のサイズ88cmか。随分といびつな生き物になりたいんだな。将来の夢はビッグフット?」
「……どう考えてもヒップに決まってる。……どうして足のサイズと思うのか」
「バストウエストと来て、次が首の長さだと変だろ?」
「……足のサイズでも変。……まったく、どうして普通に会話できないのか」
「会話してる相手が普通の胸囲じゃないからな」
 再びほっぺを引っ張られ痛い痛い。
「まあそう怒るな。大丈夫、きっと成長するさな」
「タカシ……」
「…………」
「……どうして目頭を押さえているのか」
「いや、成長すると信じきるお前があまりに不憫で」
「……自分で言っておいて、まるで信じてない。……許せぬ」
 三度目のほっぺ引っ張り。痛いよ?
「まあ、アレだ。あんま気にするな。そーゆーのが好きなのも近頃はたんといる。問題ない」
「……ロリコンに好かれても、まるで嬉しくない」

712/2:2008/04/21(月) 22:22:58 ID:???
「ロリコンを子供好きと変換すると、心温まるラブストーリーが始まりそうだと思いませんか?」
「……いかに言葉を飾ろうと、変態野郎は変態野郎のまま」
「いや、変態野郎が編隊野郎に変身する」
「……変態が増えた」
 変態が編隊でやってくる様は、さながら地獄絵図です。
「うう……嫌だ、変態が編隊してやってくる」
「変態野郎Aチーム。ロリの天才だ。リア充でもぶん殴ってみせらあ。でも、熟女だけは勘弁な!」
「熟女に……早く熟女にならないと」
 ちなみがおかしくなってきた。
「大丈夫。何が襲ってきたって、俺がちなみを守るから」
「……タカシ」
 よし、好感度うなぎ上り!
「……でも、よく考えたら襲ってくるのはロリコンのタカシぐらいだ」
「しまった、冷静になられた! あと、俺はロリコンではないよ? ちっちゃくてつるぺたな女性が好きなだけですよ?」
「……それを人はロリコンと呼ぶ。……寄るな、変態」
「非常に残念」
 適当な会話に満足したのでそのまま学校に行こうとしたら、制服の裾をきゅっと掴まれた。
「うん?」
「……た、タカシを放っておくと近所の小学生が非常に危険なので、私が捕まえておかねば」
「人を性犯罪者扱いするねい。分別くらいついてるよ」
「……騙されない。……はい、逮捕」
 人を何だと思ってんだ、とか思ってたら、きゅっと手を握られた。
「逮捕ですか」
「……逮捕、連行、処刑」
「死ぬのか、俺」
「……それが嫌なら、このまま学校に行くこと」
「えーと。手、握りたかったの?」
 その一言で、耳まで赤くなった。
「か、勘違いも甚だしい。連行しているだけ。やれやれ、タカシは何を言っているのか」
 早口に言いながらも手を離そうとしないちなみと一緒に、学校に向かいました。

72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/21(月) 22:30:38 ID:???
連行されたいです

73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/21(月) 22:45:13 ID:???
本スレが無いからってこんなところでコソコソと…

許せな…いや許すからどんどん垂れ流してくれ



つまりはGJ

74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/21(月) 23:17:46 ID:???
>>71
つるぺたい女の子に声掛けたら、婦警さんに連行されますた……

751/3:2008/04/24(木) 01:24:58 ID:???
【ボクっ娘と恋人ごっこ】

 賭けをして勝ったので、ボクっ娘と恋人ごっこに興ずることにした。
「え……そんなの嫌だよ、気持ち悪いよ」
「確かに恋人ごっこをしたがために、お前が本当は男だとばれてしまうかもしれない。だが、それでも俺はお前を気持ち悪がったりしない。いや、むしろ新たなステージに立てたことに感謝の気持ちを」
「超女の子だよ、ちょー! 何言ってんだよ、ばかっ! 気持ち悪いのはこっちだよ! なんでタカシなんかと恋人ごっこなんてしなくちゃならないんだよ!」
「夫婦ごっこでもいいぞ?」
「一緒だよ、ばかっ!」
「どっちにしろ、賭けに負けたお前に拒否権はないけどな」
「うー……わ、分かったよ。で、でもえっちなことはダメだからね! したら絶交だからね!」
 かなり不満そうだが、不精不精うなずいてくれた。
「よし。じゃ、とりあえず抱っこだ。カモン」
「……うー」
 くいくい手招きすると、梓は嫌そうに俺の膝の上に腰を下ろした。
「逆だ、逆」
「う?」
 梓の体をくりんと回転させ、お互いに向き合うように座らせる。
「ち、近い近いよ! 鼻息が届きそうな距離だよ! タカシの毒ガス臭がするよ!」
「口臭はないと思ったが……ちょっと嗅いでみて。はー」
「げふうっ! うう……もうダメだよ。死因はタカシの臭い息。もるぼるぐれーとだよ」
「失敬な。モルボル程度だぞ」
「あまり変わらないよ! ……まあ、ホントは臭くないけど。くんくんくん」
 俺の口元に顔を寄せ、梓は鼻をひくつかせた。
「なんか、タカシって石鹸の匂いがするね」
「主食だからな」
「……タカシ、悪食は程々にしたほうがいいよ」
 なぜ信じる。

762/3:2008/04/24(木) 01:25:22 ID:???
「まあ臭くないのであればいいや。はい、ぎゅー」
 梓の背中に手を回し、ぎゅーと抱きしめる。
「は、はう……」
 そのままほっぺをすりすり。ほにょほにょでやーらかい。
「ん、ふ……は、はう、ふう……」
「梓……」
「ん、なに?」
「実は、お前に言っておかなくてはならないことがあるんだ」
「え、な、な、なに?」
「ドアの影から母さんがじーっと俺たちの痴態を眺めてる」
「「ふえええええっ!?」」
 母さんの声と梓の声が重なった。
「いや違うんです、梓ちゃんに飲み物を持ってきたらうちの息子が大ハッスルしてまして! そのまま覗いてたんですが、ばっち気づかれてましたか! 気づいてた上での痴態だとすれば、うちの息子露出癖が目覚めてます!」
 母さんが混乱しながら嫌なことを言う。
「うわうわ、うわうわうわ!」
 そしてうわうわ言いながら俺から逃れようとするボクっ娘。無論、逃すはずもなく背中に回した手は緩まさない。
「ど、どうしましょう、母さんここで見てましょうか? それとも混ざりますか?」
「いや……息子の初体験が3Pで、さらに近親相姦ってのは色々ダメだろ」
「しょたいけんーっ!?」
 俺の膝の上の物体がやかましい。
「大丈夫です。こう見えても母さんは経験済みです。大人の女性です。ずっこんばっこんです」
 そりゃそうだろ。そうじゃなかったら俺生まれてないし。あと、ずっこんばっこん言うな。
「……それとも、こんなおばさんじゃ嫌ですか?」
「自ら禁忌を勧めるな。それでなくても母さん見た目は女学生で通じるんだから、間違いがあっても知らんぞ」
 梓と並べても、まるで違和感のない恐怖。ほんとに人類か、この人。
「口説かれました! どっきんばぐばぐです! 久しく感じなかった感情に、母さん身も心も委ねたいです!」
「委ねんなっ! 父さんが見たらなんて言うか……」

773/3:2008/04/24(木) 01:25:45 ID:???
「…………」
 母さんのいる場所からさらに奥に、口をぱくぱくさせた父さんがいた。
「超見てたーっ! い、いや、違うんだ父さん、これはただの誤解で」
「……あ、あの、私、ちょっと近所の喫茶店で時間潰してきますから」
「気を使うなッ!」
「……タカシの家族、どうかしてるね」
 梓の言葉に、頷かざるを得ない俺だった。

 もう恋人ごっこという空気でもなかったので、両親を交えて事情を説明する。
「はぁ……そういうことだったんですか。ダメですよタカシさん、そういうことはちゃんと両思いになってからでないと」
 母さんが正論を言う。
「はあ、すいません」
「我慢できなくなったら、いつもみたいに母さんに言いなさい。ぎゅーってして、ちゅーってしてあげますから」
「さも普段からしてるみたいに言うなっ! 梓もそんな目で見んな! 嘘だよ、嘘!」
「……嫌じゃないくせに」
 コメントは差し控えさせていただきます。
「スキンシップが足りないからこんなことになるんです。そうだ、今日はお父さんと一緒にお風呂に入ってスキンシップを取りなさい。ね、お父さん?」
 母さんの言葉に、父さんは半泣きで母さんを見た。……父さんは母さんと同じく、とても人の親とは思えない骨格をしており、簡潔に言うと可愛い小学生。
「だっ、ダメですダメですよ! そ、そんな、恥ずかしすぎます!」
 父さんは俺を見て、まるで少女のように頬を赤らめた。その様子に、なんだか俺まで照れてしまう。
「……サイテー」
 そんな俺を冷ややかな目で見る梓たん。
「えへんえへん! と、とにかくだ。今後はこんなことがないよう鋭意努力する所存です」
「そうですよ、タカシさん。まず手始めに、今日は家族三人でお風呂に入りましょう!」
「入らねーよっ!」
 再び半泣きの父さんと、呆れた様子の梓だった。

78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/24(木) 01:54:29 ID:???
カオティックwwwwww

79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/24(木) 07:19:38 ID:???
誰かこのカオスを止めてくれwww

80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/24(木) 21:08:02 ID:lKGwW9bI
あんたがホントに栗ゲー信者なのはよく分かった

81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/25(金) 18:02:55 ID:LJnhN9AM
こんなカオスならいつまでも続いてほしいwwwwwww

821/2:2008/04/27(日) 02:36:09 ID:???
【ボクっ娘が希少価値な存在だったら】

「という体で」
「……はい?」
 意味が分からない、という顔をしている梓に事細かに説明する。
「ふんふん……つまり、ボクが希少な存在っていう設定で今日は遊ぶんだね」
「設定とか言うない。じゃ、今からお前はレア的存在な。よーい始めー」
 ぱしんと手を叩き、ゲーム開始。ゲーム?
「え、えっと……ボクは珍しい存在だから、もっと崇め奉らないとダメだよ、いっぱい尊敬するべきだよ、ボクを教祖としてあがめるべきだよ」
「ははー」
「ははーって言いながらボクを踏んだ!? ちっとも尊敬されてない感じだよ!」
「言葉の上では尊敬してるからいいじゃん」
「ちっともよくないよ! もっと全身全霊で尊敬しろよ!」
 俺を押しのけ、梓は床をぺしぺし叩いて抗議した。
「しかしだな、お前のどこに尊敬する要素があると言うのだ、ファクターが存在すると言うのだ、小腹が空いたと言うのだ」
「ボクを馬鹿にしつつ胃の状態を言われた!? けなすか空腹を訴えるかどっちかにしろっ!」
「むぐむぐ」
「ボクのお菓子を勝手にむぐむぐと!? こらっ、それボクんだぞ、取るな!」
「これ以上ぷくぷくにならないよう、無駄なカロリーを俺が代わりに摂取しているのです、姫」
「ボクはちっともぷくぷくじゃないっ! 痩せてるもん! ガリガリだもん! 栄養失調で餓死寸前だもん!」
 それはそれで問題があると思います。
「いーから寄こせっ! ボクのおこづかいで買ったお菓子だぞ!」
「まあ待て。レアキャラにこんなコモンアイテムを与えるなんてとてもできない。やはりレアキャラにはレアアイテムこそが似合ってる」
「レアアイテムって……なに?」
「はい、進呈」
「……梅じゃん! 梅干しじゃん! ちっともレアじゃないよ、どこのスーパーでも売ってるよ!」
「ばか、うちは家族全員が梅干し嫌いだから、この家にそれが存在すること自体レアなんだぞ」
「む、む〜……確かにレアだけど……」
「そんなわけで、希少な梓には希少な梅干しをあげるから、俺はベタでどこにでもある菓子をいただく。ああベタだつまらないなあむしゃむしゃ」

832/2:2008/04/27(日) 02:36:32 ID:???
「……すっぱい」(梅干しを食べながらも釈然としない様子)
「げふー。さて、腹も膨れたし、寝るか」
「寝るなっ! まだ遊び途中だろっ! ほら、もっと色々あるじゃん? ボクが珍しい存在だから、世界中の人から狙われて、それをタカシがびしばし撃退して、こう……らぶらぶになるとか? いっ、いや、別にボクがそれを望んでるとかそんなのじゃなくて!」
「ぐごー」
「まさかの睡眠!? こら、ボクをほって寝るな!」
「うーんむにゃむにゃ。もう食べられない」
「そんなベタな寝言あるかっ! 明らかに起きてるだろっ!」
 顔面をぺしぺし叩かれたので、しぶしぶ目を開ける。
「分かった、分かったよ。らぶらぶな展開がお望みですか」
「べっ、別にお望みじゃないもん。……まあ、タカシがどうしてもって言うならやぶさかでもないケド」
「いや、全然」
 期待されているようなので、当然断る。
「…………」
 想像通り、超不満そう。大変愉快。
「……タカシって、基本的にいじわるだよね」
 機嫌を損ねまくったのか、梓は口を尖らせた。
「いやいや、バファリンも尿漏れを起こすほど優しいぞ? 犬猫とかに」
「なんでわんわんや猫限定なんだよっ! ボクに優しくしろっ! ボクは希少なんだぞ!」
「確かに、ここまでへっぽこな輩は希少だが……」
「へっぽこってゆーなっ! そーゆー希少はのーさんきゅーだよ!」
「じゃ、どんな希少がお望みですか?」
「え? えっと……お、お姫さま?」
「…………」
「な、なんだよ。……いいじゃん、別に! ボクがお姫さまに憧れても!」
「……や、まあいいケド。じゃ、お姫さま(笑)扱いしようか?」
「(笑)をつけんなッ! 明らかに馬鹿にしてるだろっ!」
「一生お守りいたします、お姫さま(笑)」
「超嬉しくないッ!」
 お姫さま(笑)扱いしたのに嫌がられた。

84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/27(日) 04:14:48 ID:9ppSxTgw
>>83
お姫様(笑)に声出して笑ったwwwwwwwwwwww

85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/27(日) 09:37:14 ID:???
お姫さま(笑)wwwwwwwwww

86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/04/27(日) 22:49:47 ID:cspWo/C6
そしてここからお姫様(笑)だっこ(笑)に移行するわけですね。わかります

871/2:2008/05/18(日) 15:08:21 ID:???
【風邪をひいて弱っているツンデレ】
「体温が高いようにお見受けしますが」
「……そのような感じ」
 ちなみが風邪をひいてダウンしたという情報をちなみ母→俺の母経由で聞いたので見舞いにきたら、赤ら顔でベッドに寝てるぐんにゃり娘がそこにいました。
「で、どう? 元気? 俺は超元気! Yeah!」
「……うう、お見舞いに来たと思ったのに、嫌がらせだったとは……流石はタカシ、いつも私の想像の上を行く。……今すぐ回れ右して帰ってほしい」
 ベッドの脇に腰を下ろして励ますと、ちなみは大層嫌そうな顔をした。
「そう言うな。ほれ、土産のアイス。これくらいだったら食えるだろ?」
「……普通、こういう時には高級スイーツを買ってくるものかと」
「スイーツとか真顔で言う奴見ると殴りたくなるよな」
 ムカつくことを言うちなみにアイスの入った袋を渡す。ちなみは体を起こし、袋からアイスを取り出した。
「……あ、雪見だいふく」
「おいしいよな、これ」
「…………」(コクコク、もぐもぐ)
「もう食ってる! なんたる早技……あ、両方ともお前のじゃなくて、一つは俺のだから、ちゃんと残しとけよ」
「……ごっくん。ケチケチしない。病人には優しくするもの。……これ、常識」
「俺は病人にはやらしい性質なんだ」
「……惜しい、一字違い。……それでは私の幼い蕾が大変なことになる」
「自分で幼いとか蕾とか言うな」
「……すじ?」
「がーっ!」
「……まったく、自分ではえろいことをぽんぽん言うくせに、私が言うと照れる。困ったものだ。……もぐもぐ」
「だから俺の分まで食うなと言っとろーが!」
「……おいしいよ?」
「感想なんて聞いてないしそれは知ってる! ……あーなんかもーいいや。俺の分まで堪能してくれ」
「……はぐはぐ♪」
「嬉しそうで何よりです」
「……もぐもぐ、ごっくん。足りない」
「たとい病人だとしても、遠慮と言うものを覚えた方がいいかと愚考する見舞人です」
「……愚考。つまり、タカシは愚か。……ぷ」

882/2:2008/05/18(日) 15:08:46 ID:???
「こいつ犯してやろうか」
「……弱ってるおにゃのこを力づくでどうにかするだなんて、タカシはなんて鬼畜なんだろう」
「おにゃのこ言うな。……ま、思ったより元気そうで安心したよ。んじゃ、俺帰るな」
「え……あ、うん。……図々しい生き物が、やっと帰る。……よかった、よかった」
 言葉とは裏腹に、ちなみは寂しそうな顔をしてうつむいてしまった。
「…………」
 浮かしかけた腰を、再び下ろす。
「……あれ、帰らないの?」
「よく考えると帰っても暇だし、嫌がらせとして飽きるまでここにいる」
「……そ、そう。あー、本当に困った人だ。……まったく、嫌がらせの達人なのかもしれない」
 ちなみはベッドに寝転び、安堵したように顔を緩ませた。まったく、こいつは。
「そんなわけなんで、大量に時間ができた。暇ですな」
「……じゃあ、私は寝るんで」
「えええええ!? せっかくおまいのために残ったのに寝るの!?」
「……嫌がらせのために残ったのでは?」
 しまった。くそう、にやけ顔で俺を見てる病人が恨めしい。
「ふっふー。……私の勝ち?」
「好きにすれ」
「……じゃあ、勝利のご褒美として、……えっと、……私が寝るまでの間、手を握ってる事を要求する」
「…………」
「……ご褒美、だもん」
 ちなみは恥ずかしそうに布団で顔を隠し、消え入るような声で言った。
「あー、そうな。そうですな。ご褒美だったら仕方がないよな」
 ちなみの小さくて熱い手を、壊れ物を扱うように握る。
「……えへ」
「笑うな、阿呆」
「……阿呆じゃないもん。……寝るまでの間に離したら、罰ゲーム」
「大丈夫だっての。お前が嫌がろうとも絶対離さないから、安心しろ」
「……それは困ったものだ」
 ちなみは安心しきった顔で微笑むと、まぶたをつむった。

89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/05/18(日) 18:24:41 ID:???
>>88
ああもうほんとにねwwwwww
ニヤニヤが止まらんwwwwwww

90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/05/18(日) 20:23:26 ID:???
>>88
SS祭の後だというのに…



なんたるGJww

91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/05/19(月) 02:35:50 ID:Te5mAmVY
>>88
ちなみんかわいいwwwwwwwwww

92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/05/19(月) 20:26:48 ID:MFw6XGoI
>>88
GJ過ぎるぜまったく……俺を殺す気か?

93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/05/21(水) 16:32:50 ID:???
>>88
(・∀・)ニヨニヨ

94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/06(金) 07:21:35 ID:tC0qF/dM
age

95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/09(月) 22:35:01 ID:tC0qF/dM
age

961/3:2008/07/11(金) 00:33:20 ID:???
【ツンデレ喫茶で働く事になったボクっ娘】
 梓がバイトを紹介してくれと言うので、ツンデレ喫茶を紹介してやった。
「なんだってよりにもよってこんなところ紹介すんだよ……」
「職業に貴賎はないぞ? あと汽船もない」
「意味わかんないよッ!」
「いや、アレだ、こう……汽船の……蒸気が、こう、……ぽっぽー?」
「適当に言ったのを無理につなげようとするな、ばかっ!」
 そんなわけで、今日は梓の初バイトです。様子を見に行ってみよう。ドアを開けて店内に入る。
「何しに来たの?」
 入るなりいきなり出迎えてくれたウェイトレスさんが暴言を吐くので、ちょっと面食らう。
「いや、その、喫茶店だし、汁気の物をすすりに」
 店員さんは一瞬怪訝な顔をした後、いいからそこに座れと言って俺を近くのテーブルに案内した。
 ……ううむ、想像してたのと違うな。なんちうか、思いっきりマニュアルって感じだな。梓は大丈夫だろうか。
 ぼやーっと待ってると、ウエイトレスさんが注文を取りに来た。……ん、梓じゃん。いつものボーイッシュな格好とは違い、今日はメイドさん装備に身を包んでおり、ムネキュンな感じだ。
「あ、タカシだ! ……あ、えへんえへん。何にするの? 早く決めてよね」
 梓は一瞬だけ顔を綻ばせたが、すぐに顔を引き締め、嫌そうに俺に注文を促した。
「偉そうだから、帰ったら物凄い罰ゲーム」
「えええっ!? で、でも、仕事だからこーゆー対応しないと、店長さんに怒られ……」
「罰ゲーム」
「あ、あぅぅ……」
 泣きそうな顔に満足したので、とりあえず注文する。
「ええと、もんじゃ焼き」
「喫茶店なんだから、そんなのないよ! ……食べたいんだったら、帰ってから作ろっか?」
 他の人にばれないよう、梓はこそこそっと俺に耳打ちした。
「お、マジ? じゃあ頼む」
「お任せだよ♪ ……で、それはそれとして、注文なに? 早く決めてよね」
「んーと、果汁100%のコーラ」
「か、果汁!? コーラの果汁ってなんだろ……」
「そりゃ、黒い汁なんだから……黒い果実? 果実……じゃなくて、虫? 黒い虫……ゴキブリの絞り」
「すとーーーーーーっぷ! これから先コーラ飲めなくなっちゃうから、それ以上その嘘を言うの禁止!」

972/3:2008/07/11(金) 00:33:55 ID:???
「どっちにしろ、炭酸飲めないじゃん、お前」
「う……お、大人になったら飲めるもん! ボクが大人になる頃には、しゅわしゅわするのなくなってるかもしんないし!」
 それはもう炭酸ではない。
「まあなんでもいいや、コーラ頂戴」
「ん、分かったよ……じゃないや、しょうがないからやったげる」
 ムカつくタイプの口調なので、こめかみを拳でぐりぐりする。
「あぅぅぅぅーっ! し、仕事だもん、マニュアルだもん! 怒られてもしょうがないもん!」
「マニュアルだかなんだか知らないが、俺様相手にそんな口を利くとは……今日の罰は凄そうだな」
「あ、あぅぅ……」
 すっかりしょげかえった梓を見送り、しばし待つ。ほどなく、梓がコーラを持ってやってきた。
「はい、コーラです。……さっさと飲んで早く帰ってよね!」
「…………」
「あ、あの、ま、まにゅある、マニュアルだから……あ、あぅぅ」
 とても怖い顔をしたら、とてもとても怯えられた。
 とにかく、ここはダメだ。俺の肌に合わない。とっとと帰ろう。コーラを5秒で飲み干し、席を立つ。
「んじゃ、俺帰るな。バイト頑張れよ」
「あっ……うんっ!」
 頭を軽くなでると、梓は顔を輝かせた。犬属性め。素敵だぞ。
 レジで金を払い、店から出ようとしたら、店員さんが呼び止めた。
「いっぱい酷いこと言っちゃったけど、また来てくれるよね?」
 死んだ魚のような目でそんなことを言う店員さんに、俺は会釈だけしてそこから逃げ出した。

「おじゃまします! あー疲れた! もー嫌だよあの店!」
 喫茶店から帰った後、部屋でぼやーっと漫画読んでたら、バイトを終えた梓が入ってきた。
「お疲れ」
「まったくだよ。来るお客さんみんなボクがなんか言う度にニヤニヤして、なんか……あーっ、もーっ!」
 ベッドに倒れこみ、その場で泳ぐように梓は手をばたつかせた。
「まぁ、無理するこたないさな。合わないなら別のバイトすれ」
「そもそもタカシが紹介したんだろ、あそこ!」
「だって、ノーパンしゃぶしゃぶの店を紹介したら嫌がるだろ?」

983/3:2008/07/11(金) 00:34:28 ID:???
「当然だよっ! ていうか未成年がそんなところで働けないし、仮に働けても嫌に決まってるだろっ、ばかっ!」
「今度適当なバイト先紹介するから、そう怒るな」
「……真っ当なバイトなんだろうね? 変なとこだったら怒るよ?」
「俺のノーパン店リストを甘く見るな」
「なんでノーパン限定なんだよっ! あんまり変なことばっか言ってると、もんじゃ作ってあげないよ?」
「もんじゃ……?」
「あっ、もー忘れてる。作ってくれってタカシが言ったんじゃないかよ」
「んー、そだっけ? まあいいや、腹は減ってないからそれはいいや。代わりに、罰ゲームしよう、罰ゲーム」
「なっ、なんでそんなことだけ覚えてるんだよっ! こら、にやにやしながら来るなっ、手をわきわきさせんなっ!」
 怯えまくる梓にゆっくりと近寄り、一気に襲い掛かる!
「あぅぅぅぅっっっ!!! ……あぅ?」
「ふはははは! どうだ、我が指テクは?」
「あっ、あー……気持ちイー」
 梓の後ろから肩をもみもみする、というオチですよ。
「あー、お前でも慣れない事したら緊張すんだな。けっこー凝ってるじゃん」
「ボクでも、っていうのが引っかかるけど……まあいいや。珍しくタカシが優しいし」
「何を言うか。俺はいつだって優しいぞ」
「あは。そだね、タカシって本当は優しいよね」
 てっきり「何言ってんだよ、ばか」とかそういう返しがくると思っていたのだけど、梓は嬉しそうにそう言って俺に背中を預けた。
「タカシ、もー肩揉みはいいから、……その、ぎゅってして?」
 しばらくそのまま肩を揉んでると、梓は肩越しに振り向き、そう言ってちょっと恥ずかしそうにはにかんだ。綿菓子みたいな微笑みに、どうにも調子が狂う。
「恥ずかしい奴だな、お前は」
「う……た、タカシ限定だからいいんだよ! ……その、嫌だったらいいんだけど」
「そうは言ってない」
 悲しそうな瞳に、俺は慌てて後ろからぎゅっと抱きしめた。全く、梓の悲しそうな顔に弱くて困る。
「……え、えへ。で、でねでね、すりすりも、いい?」
「ものすごい甘えっぷりですね」
「う……い、いーじゃん。バイト頑張ったんだし、それくらい。ね?」
 甘えに特化した梓の視線と上目遣いに、撃沈。後ろからすりすりすりしました。その度にきゅーきゅーと嬉しそうな悲鳴があがって嬉しいやら恥ずかしいやら嬉しいなあチクショウ。

99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/11(金) 00:48:50 ID:???
かわいいなあチクショウ

100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/11(金) 11:25:41 ID:20fKw.r6
>>98
ホントにかわいいなチクショウw

101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/11(金) 21:27:10 ID:FYT.fbmI
>「罰ゲーム」
>「あ、あぅぅ……」

このセリフに正直おっきした

102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/11(金) 23:47:40 ID:???
そろそろ魔法少女がまたタカシに嘘をつけなくなる魔法かけに来そうだとふと思った

103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/21(月) 21:31:54 ID:???
初の規制。そんなときに限って・・・投下したくなった。
本スレ420の>>188から沸いた。

夏休みに入り、存分に怠惰で遊びに溢れた生活を満喫。けれど、何か満たされない。
うぅん、本当は解ってるのに考えないようにしてただけ。そう・・・大好きなアイツに逢えない事が
こんなにも苦痛だったなんて。
友達がこっそり撮って無理やり渡してきた写真を眺めてため息を一つ。
『はぁ・・・顔見たいなぁ・・・声聞きたいなぁ・・・』
ぼやいた所で叶うはずもない願い。いっそ、当てもなく外をウロウロすれば、万が一にも出会えるかも
知れないとも考えた。でも、そんな宝くじにでも当たるような確立に賭けて、外をうろつくのもバカらしい。
それに・・・出くわしたところで、いつものように憎まれ口を叩いて終わってしまいそう。
もっと計画的に・・・そう、アイツも私も嫌でも一緒に居ないといけないような状況を作らないと。
ふと机の上を見ると、先延ばしにしたままの宿題が目に入る。
『そうだ・・・これよ!これこれ』
アイツの事だ、どうせ宿題は忘れて遊び呆けてるに違いない。・・・まぁ、私もだけど。
だから、宿題を口実に会いに行って・・・あわよくばで、デートの約束なんか・・・い、いいかも。
前に読んだ本でも、夏休みの宿題をきっかけに恋人になるってのがあったし、今の私にピッタリじゃない。
ベットから跳ね起きて、電話を手に取る。電話帳からアイツの電話番号を探して、コールボタンに
指が触れたとき、ふと考えた。
電話かけてらて・・・アイツはどう思うのかな?出かける約束とかは、大抵は夏休みの前に取り付けておく
もの。夏休みも始まって1週間、こんな時期に電話をかけてきたら・・・やっぱり変に思うかな?
私から電話するなんて滅多にしないし、いっそアイツから「宿題教えてくれ〜」とか来てくれれば
どんなに楽だろう。そして、嬉しい気持ちとは裏腹に渋々という感じで承諾する私。
それからのめくるめく宿題生活に想いを馳せて、気がつけば電話を手に取ってから2時間も経っていた。
『うぅ・・・えぇい!どうにでもなっちゃえ!』
妄想を現実にするため、私は勢いに任せ、震える指でコールボタンを押す。
呼び出し音が1回・・・2回・・・3回・・・胸のドキドキがその音ごとに高鳴っていく。
宿題教えてあげるって・・・だから、一緒にやろうって・・・ちゃんと言えるかな?
4回・・・5回・・・6回・・・高鳴る鼓動が小さくなっていく。その代り、せっかく私が電話かけて
あげたんだから早くでなさいよ!という気持ちがふつふつと沸いてきた。

104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/21(月) 21:32:38 ID:???
けれど、出てくれなかった事に何故か安堵感も感じた。
7回・・・8回・・・9回・・・やっぱり出ない。きっとお風呂に入ってるとか、トイレに行ってるの
かもしれない。ここは一度電話を切って、気持ちを落ち着けてからかけなおそう。
そう思った瞬間、電話が繋がる音がした。
『はい、どなた?』
予想外の事態。出たのは女の人の声・・・しかも、若い感じ。慌てて電話を切ってしまった。
間違いなくアイツの携帯にかけたはず・・・よね?なのに、なんで女性が・・・?
もしかして、実は私の知らない間に彼女ができて・・・それでそれ・・・!?
嫌な考えが瞬時に頭の中を支配していく。嘘・・・そんなの嫌・・・。
『誰?誰!!?誰!!!!?』
ベットに倒れこむように寝転がり、嫌な考えを吹き飛ばすためにジタバタしてみても消えそうに無い。

しばらくして、電話が掛かってきた。この着信音は・・・アイツだ。
電話を手にとって、ため息をつく。電話に出て、アイツに何て言えばいいんだろう?
さっきの女性の事が気になって、もう予定通り宿題やろうなんて言う気持ちになんてなれない。
でも今の私とアイツは単なる幼馴染。アイツが誰と付き合おうとアイツの勝手。
そんな事をイチイチ私に言う必要もない。でも・・・でも・・・そんなの酷いよ。
『も、もしもし・・・』
電話に向かう私の声は、自分でもわかる涙声。
「あ、俺だけど・・・どうした?」
『うるさい・・・うるさい・・・ばかぁ!』
「お前、泣いてるのか?」
『ぐすっ・・・だ、誰なのよ・・・さっきの・・・電話・・・ぐすっ・・・出たの』
もう気持ちが抑えきれず、恥も外聞もなく問いただす。ダメならダメで・・・せめてアイツの口から
言って欲しかった。そうすれば、スッパリと諦められるかもしれない。
しばらくの沈黙。そして、小さなため息が聞こえた。
「誰って・・・姉ちゃんだけど?お前だって合った事何度もあるだろ?」

1053/3:2008/07/21(月) 21:33:03 ID:???
姉ちゃん?って・・・貴子さん?小さい頃、アイツと貴子さんと何度も遊んだっけ?
確か、今は大学に通うため、家を出てたはず・・・だったはず。
『た、貴子さんは今居ないはずじゃ・・・』
「夏休みでこっちに帰ってきたんだよ。電話がうるさいから勝手に出ちゃったみたいなんだけど」
ほっと一安心。そっか・・・彼女じゃなかったのか。
そう思った瞬間、体の奥が恥ずかしさでじわっと熱くなってくる。勝手に勘違いして泣いてバカみたい。
「それで・・・何かあったのか?珍しく電話してきてさ、泣いたりして・・・」
『え?な、泣いてなんかいないわよ!』
「そうか?何か涙声だった気がしたけど」
『き、気のせいよ!』
さとられないように、声を荒げてしまった。これじゃ、肯定してるようなものよね。
でも、今はどうだって良い。アイツに恋人がいないってわかったんだもの。
『そ、それよりアンタさ。宿題やってるの?』
「え?いや、終わり方にまとめてやろうと思ってるんだけど」
『そんな事言って、どうせ私に泣きついてくるんでしょ?見せてくれって』
「いや・・・あはは、まぁ、そう・・・かな?」
アイツの笑い声でようやくいつもの私に戻れた気がした。やっぱり・・・私はアイツが大好きなんだなって
改めて思う。
『しょうがないわね。特別に私が教えに行ってあげるわよ』
「え?いや・・・」
『何よ、文句あるの?断るって言うなら、学校始まっても何も教えてあげないわよ?』
「ま、待った!分かったよ・・・その・・・お、お願いします。これでいいか?」
『ふふん、まぁいいわ。それじゃ、明日から終わるまで続けるから覚悟しなさい?』
「はーい、分かりました。かなみ先生」
電話を切り、思わずガッツポーズ。夏休みの宿題はたっぷりある。終わるまでって言ったから・・・
1週間以上は続けられる・・・ずっとずっと会いにいける。
もう妄想だけじゃ我慢できないもん。絶対に絶対に・・・恋人になってやるんだから!
明日どの服を着ようかと開けたクローゼットについている鏡には、緩みきった私の顔が映っていた。

106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/21(月) 22:25:42 ID:???
胸キュンが止まらない
どうしてくれよう

107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/22(火) 00:45:20 ID:gTacKXzE
こんなところでこっそりと破壊力の高い妄想を投下してるなんてwwwww

GJと言わせてもらうぜ

108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/22(火) 00:49:44 ID:M21m0EWQ
俺の顔も緩みきってるんだが

109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/23(水) 00:15:41 ID:???
あっちでもこっちでも2828が止まらんw

1101/5:2008/08/30(土) 13:15:56 ID:???
・ツンデレにお前って何か犬みたいだよなって言ったら

友『ねえ。愛ちゃんってさあ』
ツン『あん?』
友『いっつも別府君と一緒にいるよねえ?』
ツン『ゲホッ!! ゴホッゴホッ!! いきなり何てこと言うのよ!! コーヒー牛乳ふい
ちゃったじゃない!!』
男「あー。でも言われてみればそうかもな。特に高校に入って同じクラスになってからは」
ツン『タカシまで同意すんなっ!! そんなのは友ちゃんの気のせいだってば。大体、一緒
にいるとすれば、それはタカシが悪いんだから』
男「そうか? 今日だって弁当持って自分からこっち来たじゃん」
ツン『へ? だ、だってそれはその……タカシのお母さんのお弁当目当てだもん。めっちゃ
くちゃ美味しいから、お裾分けに預かるのが目的で、別にタカシと一緒にいたい訳じゃな
いんだからね』
友『で、その見返りに愛ちゃんは自分の手作り弁当を別府君に分けてあげると。そしてあ
たしは便乗して別府君から貰うだけ貰うと。いやいや。青春ですなあ』
ツン『違うってば!! こ、これはただの交換条件だし、大体ボクのお弁当が手作りって内
緒にしてたのに。友ちゃんのバカアッ!!』
友『あー、ゴメンゴメン。つい口が滑って。あたしの口って滑らかだからさあ。別府君、
ちょっと触ってみる?』
男「いや。遠慮しとくわ。つーか、これって愛の手作りだったんだな。どうりで見栄え悪
いと思った」
 ガスッ!!
ツン『見栄え悪いとか言うなっ!! どうせボクは美的センスとか欠片も持ち合わせていま
せんよ。フンだっ!!』
男「あいててて…… 怒るなよ。味はちゃんと食えるレベルなんだし」
友『別府君。そこはちゃんと美味しいって言わなきゃ』
ツン『横で耳打ちすんなっ!! 大体食えるレベルって何よ。そりゃボクのお料理は、タカ
シのお母さんに比べれば全然上手くないけどさ。そんな言い方しなくたっていいじゃない。
このドバカッ!!』

1112/5:2008/08/30(土) 13:16:18 ID:???
男「ゴメンゴメン。拗ねるな拗ねるな」
 ナデナデ……
ツン『にゃっ!?(/////////////) な、何勝手に……人の頭撫でてんのよ……そんな事で機嫌直
ると思ってんの? バカ……』
友『そう言いながら、尻尾振りながら喜んでるし。そういうところがひっじょーに犬っぽ
いのよねえ』
ツン『喜んでなんかないってば!! どうして友ちゃんにはこれが喜んでるように見えるの
よ。友ちゃんの目は節穴過ぎ』
友『どう思う?』
男「喜んでなかったら、コイツの性格上絶対大人しくなんかしてないだろ。俺だって、嬉
しそうに見えなかったらわざわざ頭撫でたりしないし」
友『だ、そうですが』
ツン『違うっ!! タカシまで友ちゃんの味方するなんて信じられない。つーか、元々信じ
られないけどさ……』
友『あらら? 何気にあたしってば友達としての信用ゼロ?』
男「ならいいじゃん。つか、もっと自分に正直にならなきゃダメだぞ」
 ナデナデ……
ツン『だっ……だからぁ……頭撫でるなってばぁ…… 気分悪いんだから……』
友『アハハッ。躾けられてる躾けられてる』
ツン『そこ笑うなっ!! 大体どこが躾なのよっ!!』
友『ていうかさあ。朝だって放課後だって、別府君が来るまでキチンと待ってるしさ。休
みも暇な時は一緒なんでしょ? まさに飼い主にべったりな甘えん坊の仔犬みたい』
男「言われてみれば、顔も犬顔だしな」
ツン『誰が犬顔よっ!! 失礼なこと言わないでよ。こんな可愛い女の子捕まえて犬顔だなんて』
友『でも犬顔の娘って、結構可愛いよね?』
男「ああ。だから、別に犬顔だからって愛が可愛くないって言ってるわけじゃないんだぞ」
ツン『ぬぅ……たっ……タカシに可愛いなんて言われたって嬉しくないし……やっぱりその
……失礼なこと言われてる気がするし……(/////////////)』
友『ほらほら。別府君。愛ちゃんにエサあげないと』
男「ほーら、愛。大好物の玉子焼きだぞ。食うか?」

1123/5:2008/08/30(土) 13:16:41 ID:???
ツン『だからあっ!! ひっ、人を犬扱いしないでよね!!』
男「いらないのか。じゃあ、友ちゃんに……」
ツン『ちょっ!? たっ、食べるわよっ!! それとこれとは別なんだから』
男「ほれ。あーん」
ツン『あーんなんてしなくていい。ちゃんとお箸使って食べられるからっ!!』
男「いやあ。飼い犬にはこうして手ずからエサをあげるもんじゃね?」
ツン『誰が飼い犬になった!! 大体、仮にボクが犬だったら、ぜーったいタカシなんかに
は飼われたりしないんだから』
男「ほれ。これで食べなきゃ、友ちゃんにあげるぞ」
友『あたしは玉子焼きより唐揚げの方が好きだけど、玉子焼きも美味しいから頂こうかな?』
ツン『だ、ダメだってば!! これはボクのなんだから』
男「だったらさっさと食べろ。ほら、あーん」
ツン『あうう…… 何か屈辱だあ……』
 パクッ……
男「よーし。よく出来たぞ、愛」
 ナデナデ……
ツン『だから撫でるなって……言ってるでしょ……』
友『だんだん抵抗が弱くなってるわね。別府君。これはナデナデで躾ければ、案外忠犬に
なるかもよ』
男「そっか。じゃあ、今後は愛が何か良いことをするたびにナデナデをご褒美にすればい
いんだな?」
友『そのうち、条件反射で自分から頭差し出すようになったりなんかして』
ツン『ならないよっ!! 二人してボクをからかってばかりで…… もう知らないっ!!』

ツン『(……タカシの飼い犬かあ……そう言えば、前にタカシの部屋でこっそりと見たエッチ
な漫画でそんなのあったなあ…… 犬耳と首輪と尻尾付けて、後は裸で…… ご飯も、エ
サだぞ、とか言われて食べさせて貰ったり、おトイレまで躾けられたり…… お散歩の時
は服着て一緒に歩くんだけど、ちゃんと首輪にリード付けられて……言葉の語尾にはワン
って付けなきゃダメとか…… あれ? 何でボク、こんな妄想でドキドキしてるんだろ……?

1134/4:2008/08/30(土) 13:17:58 ID:???
もしかして、タカシに飼われてみたい……とか……(////////////) だだだ、ダメだよぉ、そ
んなの……で、でもタカシがいつも一緒にいて、可愛がってくれるなら……)』

男「おい、愛。愛ってば。何ボーっとして……」
ツン『へ? な……何だワン。ご主人様……って、あれ?』
男『( ゚д゚ )』
友『( ゚д゚ )』
ツン『しまっ……!!(/////////////////////////////) ちちち、違うのっ!!!! いいいいい、今
のはその、全然違うこと考えてたっていうか……だ、だからそのタカシとは全く関係ない
って言うか、とっ、とにかく誤解で……』
友『愛ちゃん』
 ガシッ!!
ツン『ちょちょちょ、友ちゃん。何すんのよ。離してってば』
 ジタバタジタバタ
友『別府君。午後の授業、バックれるわよ』
男「おう。これは、愛から、一体何を考えてたのか、じっくりねっぷりたっぷりと聞きだ
さないとな」
ツン『なっ!!!!(////////////////////////) は、離してよ友ちゃん!! 友達でしょ? こんな
奴の毒牙に掛かるのに協力なんてするなっ!!』
友『ダメよ、愛ちゃん。何であんな発言になったのか? 妄想を一から十まで逐一聞き出
すからね。覚悟しなさいよ。最悪、その体に訴えてでも……』
ツン『やっ、やだっ!! は、離してってばあ!! あれは違うのぉっ!! 全然大したこ
となんてないんだから、いちいち聞きだすほどの事でもないよっ!!』
友『それは、愛ちゃんの体に聞くとするわ。さあ、行くわよ別府君。つか、愛ちゃん連行
するの手伝って』
男「おう。ほら、観念して行くぞ、愛」
ツン『やだあっ!! だ、誰か助けてよお〜っ!!』


終わり
規制中なので、たまにはこっちに投下してみた。

つか、レス数間違えたスマン

114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/30(土) 19:18:20 ID:???
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!


しかし、なんだ・・・
死にたくなるな

いや、調教するところを見るまで俺は死ねん。
だから、続編書いてください、お願いします<(_ _)>

115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/31(日) 13:58:10 ID:8lDCr1Uo
>>113
GJ!!

116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/31(日) 14:29:51 ID:Kn0Pz1vs
>>113
かわいいwwwwww

117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/31(日) 15:56:23 ID:czMY2KtI
なんというwwwww

118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/31(日) 21:06:31 ID:???
宇宙人ジョーンズ 地球調査中。

この惑星のツンデレと呼ばれる少女達は、非常に不可解な行動を起こす────

『……ほら、今日のお弁当。ちゃんと感謝して食べなさいよ』

『全く…少し目を離すとすぐ昼食抜きとかするんだから。ちゃんと三食食べないと駄目よ』

『あーあ。アンタのおかげで、こっちは余計に早起きしなきゃならないんだから。…言ってみれば、そのお弁当には私の苦労が詰まってるんだからね?
 アンタあんまり喋んないけど、そこの所はちゃんとわきまえてよ?』

『……って…もう、本当に無口なんだから。男だったら、今日も美味しいよーだとか、いつもありがとーだとか、せめて普通のお礼くらい…』

「…美味い」

『………え?』

「いつも助かっている。ありがとう」

『………なっ、何よ急に!いつもはそんな事言わないくせに…お、お世辞言ったって駄目だからねっ!?』

────全くもって、不可解だ。

しかし────

「世辞ではない。本当に美味いし、感謝している」

『あ……う……そ、そんな事言ったって嬉しくなんか無いんだから!』

────その不可解も、悪くは無い。




このろくでもない、すばらしいスレッド。

119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/31(日) 21:15:15 ID:gYpqtw7w
>>118
ちょっと缶コーヒー買いあさってくるwwwwwwwwwwwwwwwwってかメインがジョーンズじゃねえかwww




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