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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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「…………」
母さんのいる場所からさらに奥に、口をぱくぱくさせた父さんがいた。
「超見てたーっ! い、いや、違うんだ父さん、これはただの誤解で」
「……あ、あの、私、ちょっと近所の喫茶店で時間潰してきますから」
「気を使うなッ!」
「……タカシの家族、どうかしてるね」
梓の言葉に、頷かざるを得ない俺だった。
もう恋人ごっこという空気でもなかったので、両親を交えて事情を説明する。
「はぁ……そういうことだったんですか。ダメですよタカシさん、そういうことはちゃんと両思いになってからでないと」
母さんが正論を言う。
「はあ、すいません」
「我慢できなくなったら、いつもみたいに母さんに言いなさい。ぎゅーってして、ちゅーってしてあげますから」
「さも普段からしてるみたいに言うなっ! 梓もそんな目で見んな! 嘘だよ、嘘!」
「……嫌じゃないくせに」
コメントは差し控えさせていただきます。
「スキンシップが足りないからこんなことになるんです。そうだ、今日はお父さんと一緒にお風呂に入ってスキンシップを取りなさい。ね、お父さん?」
母さんの言葉に、父さんは半泣きで母さんを見た。……父さんは母さんと同じく、とても人の親とは思えない骨格をしており、簡潔に言うと可愛い小学生。
「だっ、ダメですダメですよ! そ、そんな、恥ずかしすぎます!」
父さんは俺を見て、まるで少女のように頬を赤らめた。その様子に、なんだか俺まで照れてしまう。
「……サイテー」
そんな俺を冷ややかな目で見る梓たん。
「えへんえへん! と、とにかくだ。今後はこんなことがないよう鋭意努力する所存です」
「そうですよ、タカシさん。まず手始めに、今日は家族三人でお風呂に入りましょう!」
「入らねーよっ!」
再び半泣きの父さんと、呆れた様子の梓だった。
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