レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
-
私は薄暗い地下室にある廊下を進み、その奥にあるドアの前で足を止め、
ドアを二回ノックした。
「どうぞ」
中から若い男の声が聞こえる。その声に私は答えず部屋に入った。
「昼食を持ってきた・・・・勝手に食べろ」
私は手作りのサンドウィッチとコーヒーをトレイの上に乗せたまま机の上に置いた。
「有難うございます」
私の目の前の男はそう答えた。
男は白衣を着た男で、パソコンのキーボードから手を離してサンドウィッチに手をつけた。
ただ、その手は私には見えなかった。何故?簡単な話だ。
彼は透明人間なのだから・・・
「でも、申し訳ありません」
「・・・何が?」
「あんな事故にあった僕の面倒まで見てくれて・・・」
彼の言葉で私の心を罪悪感という名のナイフが抉ったような感じがした。
「・・・別に・・・助手の面倒を見るのは科学者の役目・・・・」
私はそう言うと部屋を出てドアの鍵を閉めた。
そして私は地上にある研究室へと戻っていった・・・・
私の名は椎水千奈美。科学者だ。
私はこの研究所で世紀の大発明とも呼べる物の研究をしていた。
物体を目視不可能にする光線の開発・・・解りやすく言うなら物体を透明にできるというものだ。
『この研究は完成したなら私の名前を高める大きなチャンスになる』私はそう思っていた。
けど・・・・誰もこの研究に参加しようとはしなかった。
当たり前だ、そんな映画やマンガでしか見たことのないような技術をまだ名前も知れていない
私が開発できるなど考えてもいないだろう。
ただ一人を除いて・・・・
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板