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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●

972/3:2008/07/11(金) 00:33:55 ID:???
「どっちにしろ、炭酸飲めないじゃん、お前」
「う……お、大人になったら飲めるもん! ボクが大人になる頃には、しゅわしゅわするのなくなってるかもしんないし!」
 それはもう炭酸ではない。
「まあなんでもいいや、コーラ頂戴」
「ん、分かったよ……じゃないや、しょうがないからやったげる」
 ムカつくタイプの口調なので、こめかみを拳でぐりぐりする。
「あぅぅぅぅーっ! し、仕事だもん、マニュアルだもん! 怒られてもしょうがないもん!」
「マニュアルだかなんだか知らないが、俺様相手にそんな口を利くとは……今日の罰は凄そうだな」
「あ、あぅぅ……」
 すっかりしょげかえった梓を見送り、しばし待つ。ほどなく、梓がコーラを持ってやってきた。
「はい、コーラです。……さっさと飲んで早く帰ってよね!」
「…………」
「あ、あの、ま、まにゅある、マニュアルだから……あ、あぅぅ」
 とても怖い顔をしたら、とてもとても怯えられた。
 とにかく、ここはダメだ。俺の肌に合わない。とっとと帰ろう。コーラを5秒で飲み干し、席を立つ。
「んじゃ、俺帰るな。バイト頑張れよ」
「あっ……うんっ!」
 頭を軽くなでると、梓は顔を輝かせた。犬属性め。素敵だぞ。
 レジで金を払い、店から出ようとしたら、店員さんが呼び止めた。
「いっぱい酷いこと言っちゃったけど、また来てくれるよね?」
 死んだ魚のような目でそんなことを言う店員さんに、俺は会釈だけしてそこから逃げ出した。

「おじゃまします! あー疲れた! もー嫌だよあの店!」
 喫茶店から帰った後、部屋でぼやーっと漫画読んでたら、バイトを終えた梓が入ってきた。
「お疲れ」
「まったくだよ。来るお客さんみんなボクがなんか言う度にニヤニヤして、なんか……あーっ、もーっ!」
 ベッドに倒れこみ、その場で泳ぐように梓は手をばたつかせた。
「まぁ、無理するこたないさな。合わないなら別のバイトすれ」
「そもそもタカシが紹介したんだろ、あそこ!」
「だって、ノーパンしゃぶしゃぶの店を紹介したら嫌がるだろ?」




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