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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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先程地下室にいた彼、別府タカシ。彼だけが私の研究に参加してくれた。
彼は日本人とアメリカ人のハーフで、有名な大学を首席で卒業したという将来を期待される
科学者兼技術者の一人だった。
彼は私の計画に喜んで賛同してくれた。
無論、彼は噂に聞いたとおり素晴らしい存在だった。本当に将来を期待される存在だった。
けれど・・・・・私がその芽を摘み取ってしまった・・・・・
「・・・・・・・・ハァ・・・・」
私は研究室の机に突っ伏しこれからのことを考えていた。
研究がうまい具合に進まないのだ。
ただこうなったのも全て私のせいなのだ・・・・
彼はこのプロジェクトで大きな貢献をしていた。
物体を透明にするという大本の技術は私が考え出したものだが、実際に使えるように改良したのは
彼自身だった。
それによって一枚の布からコンクリートの塊、植物、実験用のラットまでも透明にしていった。
そのサンプルを提示するたびにクライアントは喜んで多額の資金を出してくれた。
ただ、あの日がくるまでは・・・
私はある時こういう考えに至った。『実際この技術は本当に私が作ったものなのか?』というものだ。
彼が次々と改良を加えていく度に、このプロジェクトは私のものでなくなるような気がしたのだ。
それに内向的な私と違い彼は外交的で、誰とでも仲良くなれた。
つまり私は彼に嫉妬をしていたのだ。
そしてある日私は機械の整備をする彼に光線を浴びせた・・・・
その光線を浴びた彼は見事に目視不可能な存在、透明人間になった。
無論、それは整備中の事故として片付けた。彼を地下室に拘留し、人の目の届かないところに
彼を居座らせたのだ。
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