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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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あの後私はずっと泣き続けた。眠ることすら出来なかったほどだ。
今日こそは彼に本当のことを話そう。
私はそう決意していた。
彼に殺されても構いはしない。彼がこの研究の過程と結果を全て他の科学者に売ってもいい。
それが私の罪に対する罰なのなら喜んで受け入れよう・・・
私は朝食を乗せたトレイを持って彼の部屋の前に立った。
私は小さく深呼吸をしてドアノブを回した。
中に彼の姿は無かった。だが、洗面所から(この部屋にはトイレ、洗面所、シャワー等ここで
生活できるほどのものはある)水の流れる音が聞こえてきた。
私は洗面所のほうへ向かい、彼の名前を呼んだ。
「・・・タカシ・・・?」
私は洗面所のドアを開けた。
・・・その洗面所は真っ赤だった・・・
「タカシ!!」
彼はその場に倒れこんでいて、血の染み込んだ白衣は水に濡れてびしょびしょになっていた。
彼の手首と思われる場所にはナイフで切ったようないくつかの切り傷があって、そこから
真っ赤な血液が流れ出していた。
「タカシ!返事をして!タカシ!!」
私は彼の体を抱きかかえると、彼は生気の無い声で呟いた。
「・・・透明人間でも・・・血は赤いんですね・・・・・」
そう言うと彼はぐったりと首を倒した。
私は洗面所から彼を連れ出しできる限りの治療を施した。
この罰は私が背負うものだ。彼が背負うべきものではない・・・
あの後彼は奇跡的に回復した。(正直私でも信じられない)
私は研究などそっちのけで彼の看病をした。
彼は私に本当に感謝をしてくれた。だがそれは看病のことだけではなかった。
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