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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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けれど、出てくれなかった事に何故か安堵感も感じた。
7回・・・8回・・・9回・・・やっぱり出ない。きっとお風呂に入ってるとか、トイレに行ってるの
かもしれない。ここは一度電話を切って、気持ちを落ち着けてからかけなおそう。
そう思った瞬間、電話が繋がる音がした。
『はい、どなた?』
予想外の事態。出たのは女の人の声・・・しかも、若い感じ。慌てて電話を切ってしまった。
間違いなくアイツの携帯にかけたはず・・・よね?なのに、なんで女性が・・・?
もしかして、実は私の知らない間に彼女ができて・・・それでそれ・・・!?
嫌な考えが瞬時に頭の中を支配していく。嘘・・・そんなの嫌・・・。
『誰?誰!!?誰!!!!?』
ベットに倒れこむように寝転がり、嫌な考えを吹き飛ばすためにジタバタしてみても消えそうに無い。
しばらくして、電話が掛かってきた。この着信音は・・・アイツだ。
電話を手にとって、ため息をつく。電話に出て、アイツに何て言えばいいんだろう?
さっきの女性の事が気になって、もう予定通り宿題やろうなんて言う気持ちになんてなれない。
でも今の私とアイツは単なる幼馴染。アイツが誰と付き合おうとアイツの勝手。
そんな事をイチイチ私に言う必要もない。でも・・・でも・・・そんなの酷いよ。
『も、もしもし・・・』
電話に向かう私の声は、自分でもわかる涙声。
「あ、俺だけど・・・どうした?」
『うるさい・・・うるさい・・・ばかぁ!』
「お前、泣いてるのか?」
『ぐすっ・・・だ、誰なのよ・・・さっきの・・・電話・・・ぐすっ・・・出たの』
もう気持ちが抑えきれず、恥も外聞もなく問いただす。ダメならダメで・・・せめてアイツの口から
言って欲しかった。そうすれば、スッパリと諦められるかもしれない。
しばらくの沈黙。そして、小さなため息が聞こえた。
「誰って・・・姉ちゃんだけど?お前だって合った事何度もあるだろ?」
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