インテリジェントデザイナー論が自然神学を利用したように、現在解明できていないことを掘り起こして神の意思を証明しようとするのは、隙間の神( God of the gaps)論法と呼ばれる創造論者の常とう手段。「無知に訴える論証」の一種で、科学とは相いれない考え方であること、科学哲学者や科学者たち、科学リテラシーを理解する人々にとっては常識であり、裁判で争った内容そのもの。
- **宇宙生成の謎**
現代科学では、ビッグバン(約138億年前)が宇宙の始まりとされますが、なぜビッグバンが起こったのか、何がその前段階を定めたのかは未解明です([Wikipedia: Big Bang)。自然選択が生命の進化を説明しないのと同様、ランダムな物理過程が宇宙の秩序を生んだと考えるのも、確率的に無理があると感じるのは理解できます。