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福島原発事故が語るものとは何か?

291凡人:2011/08/04(木) 13:07:07
南相馬市が交付金辞退へ 東北電計画に「脱原発」掲げ
2011年8月4日 12時01分(共同)

 東北電力の新規の原発建設計画がある福島県南相馬市が、立地自治体などに配分される電源3法交付金の受け取りを今後辞退する方針であることが4日、分かった。昨年度は年間約5200万円を受け取っていた。同市は「脱原発の姿勢を明確にするため」としている。

 東京電力福島第1原発事故後に、自治体の原発関連の交付金辞退が表面化するのは初めて。

 同交付金は発電所の立地などを円滑に進めるために導入。立地計画のある自治体には、このうちの「電源立地等初期対策交付金」が渡る。

 東北電力は南相馬市と浪江町にまたがる地域に浪江・小高原発の建設を計画している。

292凡人:2011/08/05(金) 05:33:26
福島第1原発:風評被害 賠償対象は福島のみ…紛争審方針 毎日新聞 2011年8月5日

 東京電力福島第1原発事故に伴う損害賠償で、文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会(会長、能見善久・学習院大教授)は4日、風評被害によって製品が売れなくなったり、取引業者の来訪拒否などで損害が生じた製造・サービス業は、福島県内に限って賠償対象に含める方針を固めた。賠償範囲の全体像を示す中間指針案に盛り込み、5日の審査会で決定する見通し。

 風評被害について審査会は、農林漁業・食品産業▽観光業▽製造・サービス業▽輸出−−の4分野で賠償範囲を検討している。

 製造・サービス業では、福島県内で生産した工業製品の売り上げが風評被害で減ったり、同県内で計画した展示会や興行などが中止に追い込まれ、損害が生じた場合などを想定している。

 また、観光業での風評被害の範囲を広げ、既に決めている福島、茨城、栃木の3県に群馬県を追加する。外国人観光客の減少に伴う減収などは、日本全国を対象とする方針(5月末までの損害)が示されている。

 食品産業では、主な工場が福島県にあったり、原材料を仕入れていた県で出荷制限が出されるなど加工品が風評被害で売れなくなった場合、減収分などを補償する。出荷制限や出荷自粛が広がった茶葉については、東京を除く関東6県と福島、静岡の計8県を対象とする。【西川拓、藤野基文】

293凡人:2011/08/05(金) 06:46:22
企業説明会に高校生482人/福島
2011年08月02日朝日

 ●「就職できればどこでも」の声も 


 福島市主催の高校生合同企業説明会が、同市内のコラッセふくしまであり、昨年を大きく上回る482人の生徒が参加した。人数の割に参加企業は少なく、会場はごった返した。生徒や教師からは、震災と原発事故の影響による求人の減少を不安視する声が多く聞かれた。


 参加者数は一昨年が242人、昨年は342人だった。一方、市内を中心とする参加企業の数は昨年と同じ21社で、製造、観光、福祉産業などが多かった。


 参加した南相馬市の私立松栄高3年の嶋祐成さん(17)は、原発事故の影響で学校ごと福島市に避難している。「地元の製造業が希望でしたが原発事故で職場はなく、福島も就職口は少ない。いまは地域も職種も問わず、ともかく就職できればいいという気持ちです」。参加した生徒の多くは、夏休み中も学校の求人掲示を見たり、企業を見学したりするという。


 生徒の付き添いで訪れた浪江高津島校(二本松市にサテライト校)の石田由紀子教諭は「今年の就職希望の15人は現時点で全く見通しが立たない。県外も希望するよう指導し、企業探しを支えていく」と苦境を語った。(渡辺康人)

294凡人:2011/08/10(水) 04:06:12
「フクシマの情報公開怠り住民被曝」 NYタイムズ報道
2011年8月10日1時45分朝日新聞

 東京電力福島第一原発の事故をめぐり、米ニューヨーク・タイムズ紙は9日付紙面で、日本政府が緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)のデータを事故直後に公表することを怠ったために、福島県浪江町など原発周辺自治体の住民らが被曝(ひばく)している可能性が高いと伝えた。

 長文の記事は、菅政権との対立で4月に内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘・東大大学院教授が、事故直後にSPEEDIのデータ公表を政府に進言したが、避難コストがかさむことを恐れた政府が公表を避けたと指摘。「原発事故の規模や健康被害のリスクを過小評価しようとする政府に対し、社会の怒りが増大している」と論評した。

 そのほか、原子炉のメルトダウンを裏付けるデータ公表の遅れや、校庭での放射性物質の基準値をめぐるぶれなども問題視した。(ニューヨーク=田中光)

295凡人:2011/08/13(土) 02:18:12
原発事故で値崩れの日本産サバ 韓国産と偽装し日本に輸出
2011.8.12 20:09

 韓国南部釜山市の特別司法警察課は12日までに、福島第1原発事故による放射性物質の影響で価格が低迷した日本産のサバを輸入し、「韓国産」と偽装して日本に輸出していたとして、農水産物原産地表示法違反などの疑いで釜山市内の業者らを書類送検したと発表した。

 同市によると、業者らは5〜7月にかけ、日本から価格の下がったサバ61トンを輸入。うち12トンを韓国産と偽って日本に輸出した疑いが持たれている。残りも韓国産として、同国内で流通したとみられている。

 このほか、同原発事故で日本産サバの売り上げが減少したことから、約120キロを韓国産と表示し、販売していた業者もあったという。(共同)

296凡人:2011/08/13(土) 21:13:05
海越えた風評被害、深刻 日本産リンゴ、輸出8割減
2011年8月13日15時7分朝日新聞

 安全、高級、高品質を売りにしてきた日本の農作物の輸出が、東京電力福島第一原発の事故で激減している。主に台湾へ輸出され、額で4割近くを占めるリンゴは、震災後の4〜6月の輸出額が前年同期比で8割減にまで落ち込んだ。日本産品の放射能汚染への不安は、国内で思う以上に大きく、信頼回復は簡単ではない。

 7月下旬、台北市近郊のスーパー松青。陳列棚に従来あった1玉約100円の日本産リンゴは、1玉約40円のチリ産やニュージーランド産に替わっていた。同店ではリンゴの売り上げの3割を日本産が占めていたが、原発事故後は5〜7割引きでないと売れなくなり、仕入れもやめた。

 買い物中の女性会社員、李シン瑜(リー・シンユイ、シンは日ヘンに斤)さん(47)は「日本産が一番おいしいけど、安全な他国産があるからわざわざ買わない」。日本産食品に親しみがある分、「台湾ではチェルノブイリ以上に身近で深刻な問題」と語気を強めた。子連れの主婦、蔡雅萍(ツァイ・ヤーピン)さん(37)も「日本の果物は危ないというテレビを見て、買えなくなった」と話した。

 リンゴの輸出先の9割を占める台湾での苦戦に、日本のリンゴ輸出の約9割を占める青森県が動いた。7月下旬、三村申吾知事が台湾の衛生署(衛生省)や現地テレビ局、青果業者を訪問し、「青森で放射線検査をしていますから安全です」とPRした。

 だが、台湾のスーパー松青幹部は、「青森が福島から300キロ以上離れていることを知らない人は多いが、同じ東北地方であることは知っている。消費者が警戒している」と話す。

 青森県では、1玉1千円以上する贈答用の「世界一」を売り込むなど、高級路線で輸出を伸ばしてきた。だが、土台の安全イメージが消え、値崩れも起きている。今年5月の輸出額は前年同月比86%減の1131万円。県内の業者は「利益が出なければ輸出できない。大量の輸出分が国内でだぶつくと国内でも値崩れが起きる」と危ぶむ。

 農林水産省によると、2010年の野菜と果物を合わせた農作物の輸出額173億円のうち64億円(2万1074トン)をリンゴが占める。

贈り物用や価格帯が高めの果物のコーナー。売り場面積の多くをリンゴが占めているが、日本産に代わり、チリ産とアメリカ産のふじが並んでいた=7月19日、台湾・新北市、鈴木写す

297凡人:2011/08/14(日) 19:17:28
子どもの被ばく検査結果 削除
8月11日 5時10分NHKWeb

東京電力・福島第一原子力発電所の事故で、インターネット上で公開されていた福島県の子どもの甲状腺検査の結果について、個人を特定できる可能性があるとして、国の原子力安全委員会が、すべて削除していたことが分かりました。専門家は、「正確な情報提供に逆行する」と指摘しています。

福島第一原発の事故で、国の対策本部は、3月に福島県いわき市などに住む15歳以下の千人余りを対象に、放射性物質が甲状腺に蓄積していないか検査を行い、原子力安全委員会がインターネット上で結果を公開してきました。この中には、いわき市の4歳の子どもが健康への影響は無いとされる、甲状腺に受けた放射線量にして35ミリシーベルトの被ばくをした、とする記述もありました。ところが、詳しい住所が含まれていたことから、原子力安全委員会は、「個人を特定できる可能性がある」として、今月初め、記述をすべて削除しました。しかし、子どもの甲状腺の検査結果は、ほかには一切公表されていないうえ、個人の特定とは関係のない、被ばく線量などの情報まで削除されたことから批判の声があがっています。災害時の情報伝達に詳しい東京女子大学の広瀬弘忠名誉教授は、「子どもの被ばくに過敏に反応されることを恐れて削除したと言われてもしかたがない。正確な情報提供で対応できるようにしてもらわなければならないのに、逆行するあり方だ」と指摘しています。

298凡人:2011/08/15(月) 19:14:39
安愚楽牧場の倒産は今年最大 負債総額は4300億円超
2011.8.15 17:34

 和牛オーナー制度で知られた黒毛和牛の全国展開畜産会社で、今月9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した安愚楽牧場(栃木県那須町)の負債総額が4330億8300万円に膨らみ、今年最大の倒産となったことが15日、分かった。東京商工リサーチによると、3月末時点の負債総額は約619億8700万円だったが、約7万5千人いるオーナーに対する契約解除にかかる費用がかさみ、それまで最大だった林原(岡山市)の負債1322億円を大きく上回った。

 17日に神戸市、19日に東京都内で債権者への説明会を開く。

 同社幹部は、経営悪化の要因として、東京電力福島第1原発事故による契約解除の増加や和牛の価格下落を挙げ、「われわれの過失もあるが、東電の過失割合は大きい」として、損害賠償を請求する考えだ。

 商工リサーチによると、安愚楽牧場は1979年に牧場経営を開始。繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた子牛を同牧場が買い取り、支払う独自のビジネス「和牛オーナー制度」で知られる。超低金利のなか、「高利回り金融商品」として注目された。

 同社は、全国40カ所に自社牧場を運営するほか、預託先牧場を338カ所を抱え、黒毛和種牛牧場として国内最大規模。2011年3月期の売上高は約1027億円、約5億円の利益を計上していた。

 3月11日、東日本大震災が発生し、福島第1原発の爆発で放射性物質が拡散。肉牛からセシウムが検出され、汚染された稲わらや汚染牛肉が流通。市場価格が暴落し、出荷を見合わせざるをえず、資金繰りが悪化していた。

299凡人:2011/08/17(水) 02:42:03
原発100キロで18万ベクレル 福島地裁支部の側溝汚泥
2011.8.16 23:15

 福島地裁会津若松支部(福島県会津若松市)の敷地内にある側溝の一部で採取された汚泥から、1キログラム当たり約18万6千ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが16日、分かった。福島地裁(福島市)が明らかにした。支部は東京電力福島第1原発から西に約100キロ。今後、県や会津若松市の指導を受け除去する方針。

 地裁によると、セシウムが含まれる汚泥が見つかったのは側溝から水が流れ込む数十センチ四方の「雨水升」。清掃を依頼された業者が雨水升にたまった汚泥が除去できる放射線量か調べるため、検査機関に持ち込み、今月11日に判明した。

 同支部は汚染された汚泥が見つかった升と、敷地内にあり空間線量が高かった別の升の計2カ所について、周囲約1メートル四方を立ち入り禁止にしている。裁判所の業務には支障はないという。

300凡人:2011/08/31(水) 13:04:45
作業員が急性白血病で死亡=収束工事「因果関係なし」−東電・福島原発
(2011/08/30-12:38)

 東京電力は30日、福島第1原発事故の収束作業に従事した40代の男性が、急性白血病で死亡したと発表した。同原発での被ばく放射線量は累計で0.5ミリシーベルトで、東電は「収束作業との因果関係はない」としている。

 東電によると、男性は8月上旬から7日間、同原発で休憩所の出入りや放射線量を管理する業務に従事。勤務を終えた後に体調を崩して入院し、東電は16日に死亡の報告を受けた。

 勤務前の健康診断で異常はなかったという。被ばく量のうち、内部被ばくはゼロだった。

301凡人:2011/08/31(水) 13:43:34
こういう重大事が起こってはじめて問題が提起されている。驚くことは、それでも政府に盲目に追従する国民がいることである。政府と国民との関係や、国策をめぐっての官僚や政治家と大企業の癒着。とくに高校の予備校化にみられる、日本人の若者への洗脳管理教育現場は日本の将来を暗いものにしている。
*****
YouTube - ドイツZDF-Frontal21 福島原発事故、その後
http://www.youtube.com/watch?v=VpdrvozDJJo
日付不詳

この美しい風景が悪夢の舞台です
日本屈指の豊かな農地福島県
都会の人の観光地としても人気だ
原発事故でその広域が汚染されてしまったのだ

大沢さん(61歳)は本宮の農家
原発からは80キロ離れている
畑で採れたジャガイモ・ナス・ネギを
隣町の市民放射能測定所に持ち込んだ
原発事故以来自分で栽培した野菜は食べていない
放射能汚染を恐れたからだ

(大沢さん)
「政府の発表はもはや信用できない」
「最初から事態を小さく見せようとばかりしている」
「直ちに健康に害がないの繰り返し」
「正確な数値も出さない、まともな測定もしない」
「汚染問題の中にみんなを放置した」

事故後大沢さんはすぐ作物の検査を行政に依頼したが
「畑は20・30キロ圏から遠くはなれている」
「検査の必要はない」と断られた
市民放射能測定所の意見は正反対である
汚染のない作物はない
特にセシウム137がひどいからだ
「こんな汚染数値の場所は本当は絶対避難するべきです」
大沢さんのジャガイモも例外ではなかった
原発から60キロ離れた伊達市のシイタケからは
1キロあたり7000ベクレルの汚染が測定された
基準値は500ベクレルだ

(市民放射能測定所の人)
「もはや食べ物ではなく放射性廃棄物です」

汚染調査は本来、県の食品衛生検査所の管轄だが
ほとんどパンク状態である
コンセプトもない、人手も測定器の数も追いつかない

(食品衛生検査所の人)
「一般の方の検査はお断りさぜるをえません」
「我々が選んだサンプルを検査し、判断を出しておりますが」
「それだけで手一杯の状態です」
「市民の検査も引き受けたら、役所の仕事に手が回りません」

我慢強い日本人もだんだん食品の汚染問題に気付きはじめている
野菜・緑茶に続いて牛肉
原発を所有する東電の反応は?
今までと同様、ノーコメント、管轄外の一点張りだ

(東電の人)
「私達の仕事は原発の中です」
「測定は国と地方行政の管轄で、私達はお手伝いするだけ」
「ですからコメントできません」

大沢さんの農作物検査結果について、我々が質問すると
原発担当大臣はうろたえるばかりだった
危機管理担当の役人達は、長々と書類をチェックしたあげく
大臣はついに不備を認めた

(細野豪志)
「万全の監視体制のつもりでしたが」
「牛肉問題で検査の強化の必要が認められました」
「今後汚染食品が出まわることを防止しなければなりません」
1-2

302凡人:2011/08/31(水) 13:44:38
一方グリーンピースは独自の調査結果を発表

(グリーンピースの人)
「魚も汚染されていた」
「魚は相変わらず高濃度のセシウムに汚染されています」
「原発から55キロ離れたところまで調査した魚の半分が」
「基準の500ベクレル/キロを大きく上回っていました」
「魚は相変わらず高濃度のセシウムに汚染されています」
「原発から55キロ離れた所まで調査した魚の半分が」
「基準の500ベクレル/キロを大きく上回っていました」
「汚染が広範囲であることを物語っています」

日本人の主食、米も同じ運命のようだ
小沢さんの田んぼの土は二度、検査所に提出された
最初の検査は合格したが、二度目の結果は公表されない

(大沢さん)
「今年も作付けを出来るか、知りたかったので」
「自費で独立の研究所に検査をしてもらった」
「5万3千ベクレル/キロのセシウム137が検出された」
「基準値の7倍だ」
「米作りはあきらめた」

福島市のほとんどの住民は、こうした汚染数値を知らされていない
おりしも夏祭り、売られている物は何でも食べる
空中線量が下がって以来、人々は日常生活に戻った
子供の被曝許容量が20ミリシーベルト/時に引き上げられたことへの怒りも
忘れ去られたようだ
英国クリストファー・バスビーのような専門家は
まさにそのことに警鐘を鳴らす

(クリストファー・バスビー)
「日本政府の無責任ぶりは犯罪的だと思う」
「子供に平気で高い被曝をさせている」
「都合がいいというだけで短期間でこれほど基準を変えてしまうとは」
「この判断は間違いなく、多くの子供を死に至らせるだろう」
「文明国のやることとは思えない」

だがここはまさに原子カムラの国なのだ
権力を握る電力会社、政治家、官僚が、原発のあらゆるスキャンダルを隠蔽し
大したことがないように見せてきた
何兆円ものビジネスを守るために、今回も同じ手段を使おうとしている
小沢さんはまさに文字通りそれを「身」をもって体験した

(大沢さん)
「自分の体がどれくらい放射能被曝しているか検査したかった」
「だが福島大学には拒否された」
「市民の検査はしないと」
「友人は隣の県の病院に問い合わせた」
「ところが福島県知事から福島県民の診察を受け入れないように指示されているそうだ」

そのような指示の出された事実は無いと当局は言う
しかし大沢さんは農家を捨てなければならない
自宅で毎時90マイクロシーベルトを測定したのだ
9日間でドイツ原発作業員の年間許容量に達する数値だ
原発から80キロも離れた場所なのに

(クリストファー・バスビー)
「これは人間の想像力を越える惨事です」
「制御不能の状況であることは当初から明らかだった」
「どうしたらいいのか誰にもわからないし、簡単な答えもない」
「これは人類史上最悪の惨事だと思う」

福島の至る所に人々はひまわりを植えた
土の中の放射能を吸収すると言われている
2-2

303凡人:2011/09/02(金) 03:17:12
福島原発事故による死者は、今後100万人以上と英紙が報道―韓国
サーチナ 9月1日(木)9時36分配信

 3月に発生した東北大震災時に起こった福島原子力発電所の爆発事故による死亡者数が、今後100万人に達すると英紙インディペンデント電子版が29日(現地時間)、報道した。複数の韓国メディアがこの報道に注目し、詳細を伝えている。

 韓国メディアは、今後、福島原発事故による死亡者が100万人に達すると英国のメディアが衝撃的な分析を行ったと報じた。

 英インディペンデント紙は「なぜ福島災害はチェルノブイリよりも深刻なのか」と題し、複数の専門家の意見を紹介。オーストラリアの内科医で、反核運動家のヘレン・カルディコット博士は、「福島に災いが近づいている」と警告。チェルノブイリ事故による死者は25年間で20万人に達したが、福島の事故は、これより深刻だと指摘した。

 また、英アルスター大学のクリストファー・バズビー教授は、「チェルノブイリ原子力発電所は、一度に爆発したが、福島原発では現在も放射性物質が出ており、チェルノブイリよりも状況が良くない。これから100万人以上が亡くなるだろう」と予想した。

 金銭的被害も福島原発事故は、はるかに多く、チェルノブイリ事故は、1440億ポンド(約17.9兆円)と推算されるのに対し、日本は再建費用として1880億ポンド(約23.3兆円)を予想している。

 一方、日本政府は、福島原発での漏えい放射性物質の量が1945年に広島に投下された原子爆弾の168倍に達したと明らかにした。専門家たちは、福島原発事故の被害は、まだ始まったばかりだと口をそろえているとして、事態の深刻さに言及した。

 チェルノブイリ周辺で放射能が及ぼす遺伝的影響を研究してきた生物学者ティム・ムソー教授は、放射線被ばくが持続されると、健康に深刻な問題が発生すると述べている。実際にチェルノブイリの近くでは、昆虫やクモの個体数が減り、鳥の脳の大きさが小さくなったことが明らかとなっていると語った。 (編集担当:李信恵・山口幸治)

304凡人:2011/09/02(金) 06:02:45
県内の放射線量 毎時0.5マイクロシーベルト以下 文科省が地図公表
2011年9月1日

 文部科学省は、本県の地上一メートルの放射線量と地表面に沈着した放射性セシウム濃度を示す地図を公表した。福島第一原発事故による放射性物質の広がりを把握するため、文科省と県が合同で実施した航空機モニタリングの測定結果を基に作成した。 (北爪三記)

 県原子力安全対策課によると、県内の放射線量はほとんどが一時間当たり〇・五マイクロシーベルト以下。一部、北茨城市と高萩市にまたがって同〇・五〜一・〇マイクロシーベルトの区域があったが、山中でほとんど民家はない。

 同〇・二〜〇・五マイクロシーベルトの地点が含まれたのは県北・鹿行の北茨城市や高萩市、大子町、鉾田市など。県南では阿見町、土浦市、牛久市、取手市、守谷市などだった。

 文科省は八月二十六日、福島県内の学校の放射線量について、これまで一時間当たり三・八マイクロシーベルトとしていた基準値を廃止し、新たな目安を同一マイクロシーベルト未満と発表している。

 地表面の放射性セシウム濃度も放射線量と連動した結果となった。県内はいずれも一平方メートル当たり三十万ベクレル以下で、北茨城市や阿見町などで同十万〜三十万ベクレルが検出された。

 調査は、七月二十六日から八月二日にかけて県の防災ヘリを使い高度百五十〜三百メートルで、地上に蓄積した放射性物質からのガンマ線を測定した。結果は県と文科省のホームページで見ることができる。

 放射線量については、文科省が、さらに詳細な地図を公表する予定。また今回の航空機測定とは別に、県は全市町村ごとに採取した土壌のセシウム濃度の実測値を今月中旬に公表するという。

305凡人:2011/09/05(月) 06:14:07
原発被害補償の変な基準「外国人客多いホテル・旅館OK。日本人客だけNO」
2011/8/31 14:44

「夫婦に子ども2人の標準家族でこれまでの仮払いを含め約450万円」

東京電力が原発事故に伴い避難を強いられた被災者の損害賠償の基準を発表した。番組コメンテーターからは「払う側の東電が決めるのはおかしい」と批判が噴出した。

対象は福島、栃木、茨城、群馬

損害賠償の請求には、個人の場合は事故以前の収入を証明する書類、医療費は診断書、領収書が必要という。法人は風評被害も対象にしているが、あくまで放射能の被害があったと認められるケースに限定されている。

風評被害の基準については、外国人宿泊客の多い旅館やホテルは風評被害を認めているが、日本人客が主に泊まるホテル、旅館は、福島、栃木、茨城、群馬の4県は放射能が検出されているので被害を認めるものの、その他の県の風評被害は原則認めない方針だ。

払う側の東電に決めさせてはダメだ!

テレビ朝日の玉川徹ディレクターはこう批判する。

「どうしても損害賠償は巨額になる。だから基準を厳しくして払わないんじゃなくて、原発事故はそのくらい甚大な被害を生むんだと認識する必要がある。だから払う側の東電が決めてはダメ。第3者機関をつくって決めねばいけない。賠償の資金を確保するためにどうしても東電の法的処理をやらざるを得ない。今の政府が作った(東電存続の)スキームではダメで、新しい政府が第3者機関をつくるべきです」

司会の羽鳥慎一「これお金もらいたいのですがと言っても、それは払えませんではおかしいですよね!」

どじょうだ、金魚だの話はどうでもいい。要は、曖昧で遅れている対策をきちっと実施するかどうか。

306凡人:2011/09/05(月) 06:31:21
「福島は広島原爆の30個分」国会で声絞って訴えた東大・放射能専門教授
2011/8/ 1 14:39

「7万人の人が自宅を離れてさまよっている時に国会は何をやっているんですか。私は満身の怒りを表明します」

東大教授が国会で声を張り上げ義憤を爆発させた。東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授(58)で、先月27日(2011年7月)の衆院厚生労働委員会で参考人として発言した。

現地で除去活動「自分の法律違反承知してます」

「放射能汚染地で測定ができるように保証しなくてはいけません。なぜ政府はそれをやるためにお金を使わないのか。3か月たってまったく行われていないことに、私は満身の怒りを表明します」

児玉教授の本来の研究テーマは、「がん細胞を殺す放射性物質を含む治療薬」だが、放射線施設の病院などで汚染除去の仕事にも携わってきた。そうした実績から、「内部被ばく問題に関しては私が一番必死で研究している」と自負する。

児玉は福島第1原発事故が起きてから毎週末、福島県南相馬市を訪れ、自費で放射能汚染を取り除く活動を行ってきた。放射線量が高い場所を見つけては、土壌や刈り取った雑草をドラム缶に詰めて東京に持ち帰っているが、これについても次のように訴えている。

「私が現在やっているのはすべて法律違反です。しかしながら、被災地のお母さん方や先生方に高線量の物を渡してくるわけにはいきません。除染ではすべての物をドラム缶に詰めて東京に持って帰ってきております。すべて法律違反です。このような状態を放置しているのはすべて国会の責任であります」

ネットで支持拡大、動画再生20万回

この訴えに多くの人が共鳴し、インターネットなどで支持を表明しており、国会の委員会を映した動画サイトの再生回数は3日間で20万回を超えたという。なかにはこんな書き込みもある。

「『私は法律を犯して居ます』という訴えを涙なくして見られませんでした。原発対策のリーダーに(児玉教授が)いれば福島の子供は助かるのに」

元共同通信記者の青木理「私も存じ上げなかったんですが、東大の先生というとテレビで『大丈夫です』『安全です』みたいなことばかり。本当の意味の知識人が出てきたなと感動した」

青木によると、「児玉教授はすごく大事なことをいっぱい言っている」という。その一つが広島原爆との比較で、驚愕の実態を明らかにした。

「放射線量を見るときは総量を見るのだけれど、政府も東電も出していない。独自に計算してみると、熱量の計算では広島原爆の29・6個分、ウラン換算では20個分が露出している」

児玉の訴えを政府は速やかに実行すべきなのだが、その責任者である海江田経産相は、国会で野党から「なぜ辞めないのか」と追及され、顔を手で覆い涙を流すあり様だ。

307凡人:2011/09/05(月) 07:28:15
放射性物質の過剰投与、基準の40倍の子供も 甲府市立病院
2011/9/5 1:05

 甲府市立甲府病院が放射性物質テクネチウムの入った検査薬を子供に過剰投与していた問題で、日本核医学会の推奨基準の約40倍の量を投与された例のあったことが4日、病院などへの取材で分かった。

 また、成人の基準は最大185メガベクレルなのに、独断で投与量を決めていた放射線部の男性技師長補佐(54)が作成した病院内の検査マニュアルには、500メガベクレルと記載されていたことも判明した。

 病院側は1日の記者会見で「15歳以下の145人のうち84人に基準の2倍を超える量を投与し、うち41人が10倍以上だった」と内訳を説明していた。市のホームページに3日掲載した小沢克良院長名のおわび文書によると、最も多かった子供が基準の40倍で1人、30倍〜40倍未満が2人、20倍〜30倍未満が10人、10倍〜20倍未満が28人、5倍〜10倍未満が19人、5倍未満が85人だった。

 技師長補佐の行為について、小沢院長は「診療放射線技師法に抵触する可能性がある」との見解を示している。病院側は、外部の専門家らによる第三者委員会を設置し、病院全体の安全管理体制を再点検する方針。〔共同〕

308凡人:2011/09/08(木) 05:26:19
福島大:被災有無に関わらず12年度入試無料
毎日新聞 2011年9月7日 20時42分

 福島大(福島市)は7日、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の被災の有無にかかわらず、12年度入試の受験料を大学院も含めて全額免除すると発表した。一般入試だけでなく、推薦やAO(アドミッション・オフィス)入試、編入学なども全て無料とし、既に出願を受け付けている大学院については、納付済みの受験料を返還する。同大の11年度の学類の受験料は1万7000円で、受験料収入は全体で約7200万円。被災者向けには、入学料や授業料の軽減措置も検討するという。

 福島大によると、原発事故による健康への影響の不安から、子供を福島県内へ進学させるのをためらう保護者もいるという。8月に開いたオープンキャンパスの参加者は約3200人で、前年より約1100人減った。

 福島大は震災後、新たな組織を設置し、放射線対策や地域復興に向けた研究に力を入れている。会見した入戸野(にっとの)修学長は「被災した大学ならではの教育体系を備え、災害に立ち向かう研究を発展させたい。チャレンジ精神あふれる学生に集ってほしい」と語った。

 問い合わせは福島大入試課(024・548・8064)。【関雄輔】

309凡人:2011/09/08(木) 05:32:51
「2カ月後もセシウム微増」=子ども尿調査の市民団体
(2011/09/07-18:03)

 市民団体「福島老朽原発を考える会」などは7日、尿検査で放射性セシウムが検出された福島市などの子ども10人を2カ月後に再調査したところ、他県に避難しなかった1人で数値が減少せず、微増したと発表した。

 同会などは5月、フランスの放射線計測機関に依頼して6〜16歳の男女10人の尿を検査し、全員からセシウムを検出。7月末に再調査した結果、県外に避難した9人は数値が下がったり、検出されなくなったりしたが、福島市に残った16歳の少年はセシウム137が1リットル当たり0.78ベクレルから同0.87ベクレルに増えたという。

310凡人:2011/09/08(木) 11:13:29
大震災半年:県外避難者アンケ「移住を検討」54%
毎日新聞 2011年9月8日 0時55分

 東日本大震災から半年を前に、毎日新聞は被災地から県外に避難している全国の被災者を対象に、避難生活の現状を尋ねるアンケートを行った。帰郷の見通しは87%が「立っていない」とし、このうち故郷を離れての定住を「考えている」とした人は62%、全体でも54%だった。また、半数以上の家庭で家族が別居を余儀なくされるなど、県外被災者の置かれている深刻な状況が浮き彫りになった。

 アンケートは8月下旬から9月上旬に実施。岩手▽宮城▽福島3県を除く全国44都道府県に避難する計245人から回答を得た。避難前の居住県は、福島172人▽宮城62人▽岩手5人−−など。福島県からの避難者は、65%が自主避難。

 故郷を離れて被災地外で定住することを考えている理由は「原発がどうなるか、わからない」「子供への放射能の影響が心配」と福島第1原発事故の影響をあげた人が多く、「津波で家が流された」との回答もあった。

 家族と震災後に別居したと答えた人は52%。稼ぎ手が地元に残ったケースが多く、「高齢の両親が避難に疲れて戻った」などの理由も。二重生活などで、生活が「大変苦しい」「どちらかと言えば苦しい」は計69%。

 震災後の転居回数は平均3・2回で、最多は11回だった。

 心身への影響も深刻だ。避難生活で66%の人がストレスを「感じる」と答え、61%が不眠・頭痛など体調の変化を訴えた。「飲酒習慣ができた」(40歳男性、滋賀県に避難)、「夫と離れ、先も見えない。動悸(どうき)が止まらない」(33歳女性、神奈川県)という声もあった。

 一方、故郷とのつながりは86%が「ある」と回答。「携帯電話やメールなどを活用している」という声もあり、絆を辛うじて保つ様子がうかがえる。

 原発政策については、福島からの避難者の94%が「即時廃止」「時間をかけて廃止」と回答した。理由は「一瞬にして生活が変わった」(36歳女性、秋田県)▽「つらい思いをする人をこれ以上増やさないで」(37歳女性、和歌山県)−−など切実な声が相次いだ。

 政府によると8月25日現在、全国の避難者(被災3県を除く)は6万5991人。【まとめ・野上哲】

<主なアンケート項目と回答>

 アンケートの対象は岩手、宮城、福島県以外に避難している被災者。245人から回答を得た。%は小数点以下を四捨五入。

◇Q 震災時に同居していた家族は、いま一緒に住んでいますか?

  1 一緒に住んでいる 39%

  2 一緒には住んでいない 52%

  3 もともと独居 8%

  4 無回答など 1%

◇Q 避難先を選んだ理由は何ですか?

  1 親せきや知人がいる 54%

  2 ネットなどで支援策を見て 6%

  3 特にあてもなく避難した 5%

  4 その他 35%

◇Q 故郷(震災時の居住地)の人々とのつながりは今もありますか?

  1 ある 86%

  2 ない 13%

  3 無回答など 1%
1=2

311凡人:2011/09/08(木) 11:13:59
◇Q 避難者同士のつながりはありますか?

  1 ある 63%

  2 ない 36%

  3 無回答など 1%

◇Q 故郷(震災時の居住地)に戻る見通しは立っていますか?

  1 戻る見通しが立っている 12%

  2 戻る見通しは立っていない 87%

  3 無回答など 1%

◇Q 見通しが立っていないと答えた方にお尋ねします。故郷を離れて被災地外で定住することを考えていますか?

  1 故郷を離れることを考えている 62%

  2 故郷を離れることは考えていない 27%

  3 無回答など 11%

◇Q 生活資金の状況は?

  1 大変苦しい 24%

  2 どちらかと言えば苦しい 46%

  3 苦しくない 28%

  4 無回答など 2%

※「大変苦しい」「どちらかと言えば苦しい」は四捨五入すると上記の通りで計70%になりますが、回答数を合算して全回答数で割ると記事の通り計69%になります。

◇Q 避難生活にストレスを感じていますか?

  1 感じている 66%

  2 感じていない 31%

  3 無回答など 3%

◇Q 避難後に体調の変化はありましたか?

  1 あった 61%

  2 なかった 38%

  3 無回答など 1%

◇Q 福島から避難している方にお尋ねします。原子力発電は今後どうすべきだとお考えですか?

  1 即時廃止すべきだ 35%

  2 時間をかけて廃止すべきだ 58%

  3 存続させるべきだ  3%

  4 無回答など 4%
2-2

312凡人:2011/09/09(金) 09:32:20
福島第1原発:自治体外避難10万人 帰郷めどなく
毎日新聞 2011年9月8日 21時04分

原発事故で避難している住民の数 東京電力福島第1原発事故で避難措置がとられている福島県の12市町村で、自治体外での生活を強いられている住民が8月末時点で計10万1931人に上ることが毎日新聞のまとめで分かった。原発周辺では年間の積算放射線量が500ミリシーベルト超と推計される地点もあり、帰郷の見通しは今も立たない。原発から離れた地域でも、風評被害による観光客激減や経済の低迷などが続き、事故から半年たっても福島は全域が影響に苦しんでいる。

 警戒区域、計画的避難区域、緊急時避難準備区域がある12市町村に、原則8月31日現在で、自治体外で生活する住民数を聞いた。南相馬市の2万5184人が最多で、浪江町の2万115人が続く。

 文部科学省の推計では、警戒区域内では35地点で年間放射線量が20ミリシーベルトを超えた。緊急時避難準備区域でも、除染は帰郷への大きな課題となっている。これらの地域では8日現在で小中学校計16校が休校し、子供たちも大きな影響を受けている。

 7月1日現在の県の推計人口は199万7400人で33年ぶりに200万人を割った。もともと減少傾向にあったが、今年3〜6月の県外転出者は3万2471人で前年同期の1.7倍になった。住民票を移していない人も含め、県外への避難者は8月25日現在で5万5793人に上る。

 経済や雇用への影響も深刻だ。05年を100とした鉱工業生産指数は6月が86.1で、5月の79.9より回復したものの、事故前の2月の95.8には及ばない。職を失うなどした雇用保険受給者は7月時点で2万3862人で、前年同月の1.9倍。被災により離職し求職活動している人は、8月21日現在で8881人に達する。

 また、4〜8月に会津若松市を教育旅行で訪れた学校は31校(2506人)で、前年同期の545校(4万3785人)から激減している。【北村和巳、蓬田正志】

313凡人:2011/09/10(土) 03:24:51
放射性物質:7都県で焼却灰から暫定基準超えセシウム
毎日新聞 2011年8月27日 20時58分

 環境省は27日、東北、関東地方など16都県を対象に廃棄物焼却施設で出た焼却灰を調べた結果、7都県42施設で、埋め立て可能な暫定基準(1キロ当たり8000ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。東京電力福島第1原発事故による汚染が広範囲に広がっていることが改めて示された。

 同省は福島県に限り、同10万ベクレルまでは埋め立てを許容する方針を既に提示しており、福島県以外にもこの方針を拡大する考えだ。

 調査は、東京都内の焼却施設で6月、暫定基準を超える放射性セシウムが検出されたことから、青森県を除く東北5県、関東・甲信越地方と静岡県の計16都県に対して同省が要請していた。

 その結果、焼却灰のうち、焼却炉内に残った「主灰」からは、福島県内の7施設で放射性セシウムが暫定基準を超えた。フィルターなど集じん設備から回収した「飛灰」からは、岩手2▽福島16▽茨城10▽栃木3▽群馬2▽千葉8▽東京1−−の各施設で暫定基準を超えた。最も高い数値は、福島市内の焼却場で検出された9万5300ベクレルだった。

 同省は、各地の焼却場で処分できない汚染灰の一時保管所が満杯に近づいている事態を重視。27日開かれた、がれき処理に関する安全性検討会では「廃棄物処理を進め、身近な環境から放射性物質を取り除くことが重要」として、8000ベクレル以下の焼却灰は従来通り埋め立て処分を急ぐ一方、8000ベクレル超〜10万ベクレルの焼却灰についても福島県同様、適切に処分することが必要との意見で一致した。

 試算では、焼却灰中の放射性セシウムが1キロ当たり10万ベクレルまでの場合、埋め立て場所の周辺住民の被ばく量は、作業中でも一般人の年間線量限度(1ミリシーベルト)を下回り、埋め立て後は100分の1以下になるという。

 ただし、雨水に溶け出して地下水を汚染しないよう、焼却灰をセメントで固めるなどの処理が必要。また、埋め立て後の放射線量モニタリングや跡地利用の制限などの対策も欠かせないとしている。【江口一】

314凡人:2011/09/10(土) 03:25:34
放射性物質:ストロンチウム検出 福島県沖合のマダラから
毎日新聞 2011年8月30日 23時32分

 水産庁は30日、福島県沖合で4月21日に採取したマダラから放射性ストロンチウム90が1キロ当たり0.03ベクレル検出したと発表した。水産庁の調査で、福島第1原発事故以後、水産物からストロンチウムが検出されたのは初めてだが「微量で、原発事故の影響かは不明」という。

 ストロンチウム90は半減期が30年近くで、体内に入ると骨に取り込まれやすく、骨のがんや白血病の原因になる恐れがあるとされる。海水からストロンチウムが検出されたことを受けて、水産庁が水産総合研究センターに調査を依頼していた。

 ストロンチウム自体の基準値は設定されていないが、セシウムの基準値(500ベクレル)を下回れば、食べても問題ないとされている。福島県ではカツオを除いて海洋での漁業を自粛している。

315凡人:2011/09/10(土) 03:26:08
放射性物質:野生キノコの一部出荷停止へ 福島県の2町
毎日新聞 2011年9月5日 21時07分

 福島県棚倉町と古殿町のチチタケから高濃度の放射性セシウムが検出されたことを受け、政府は5日、原子力災害対策特別措置法に基づき、2町の野生キノコの一部を出荷停止とする方針を固めた。近く原子力災害対策本部で決定する。

 出荷停止対象は両町の菌根性キノコと呼ばれる品目で、チチタケのほかマツタケやホンシメジも含まれる見込み。福島県産チチタケでは8月12日、古殿町で国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を上回る3200ベクレル、棚倉町でも9月3日に2万8000ベクレルを検出している。

 両町には既に県が出荷自粛などを要請しているが、野生キノコは正規ルート以外で流通し直売所などで出回る可能性がある。今後マツタケやキノコ狩りの本格シーズンを迎えることから、林野庁は県を通じて直売所などに注意喚起を求めるとともに、キノコ狩りをする人にホームページなどで「国や各都道府県のモニタリング結果や出荷制限の情報を確認してほしい」と呼び掛けている。【曽田拓】

316凡人:2011/09/10(土) 03:26:55
震災ファイル:野生獣肉から放射性セシウム /群馬
毎日新聞 2011年9月9日 地方版

 県は8日、野生獣肉の放射性物質検査結果を発表した。放射性セシウムが片品村のニホンジカから1キロ当たり223ベクレル、沼田市のイノシシから同195ベクレル、同市のツキノワグマから同74ベクレル検出されたが、いずれも暫定規制値(同500ベクレル)は下回った。捕獲日はイノシシが5月8日、ツキノワグマは9月1日、ニホンジカは同5日。県によると、ニホンジカとイノシシは放射性物質を含む植物などを食べていた可能性があるという。県内では、飲食店や旅館などで獣肉を提供しているため検査を行った。

317凡人:2011/09/10(土) 05:51:03
ファンの野次にチームが罰金。そんな馬鹿な!
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サッカー:ゲルミナルに罰金 「フクシマ」やじで
毎日新聞 2011年9月9日 23時29分

 ベルギー・サッカー協会は9日、同国1部リーグ、ゲルミナルのファンが8月19日のリーグ戦でリールスのGK川島永嗣を「フクシマ」と、福島第1原発事故に関するやじを連呼して挑発した問題で、ゲルミナルに3万スイスフラン(約264万円)の罰金を命じたと発表した。

 協会はゲルミナルに、ベルギーの日本大使館に対して公式に謝罪することも求めた。(共同)

318凡人:2011/09/10(土) 06:01:03
福島県民「移住したい」34% 被災3県世論調査
2011年9月10日

 東日本大震災の発生から半年を迎えるのに合わせ、朝日新聞社は岩手、宮城、福島の3県で各県のテレビ朝日系放送局と共同世論調査(電話)を行い、震災に対する見方や放射性物質への不安などを探った。このうち福島の調査では、放射性物質への不安から、3人に1人が「できれば移り住みたい」と答えた。

 原発事故による放射性物質への不安では「あなたや家族に与える影響について、どの程度不安を感じているか」と4択で尋ねた。「大いに感じている」は岩手32%、宮城34%に対して福島は54%に上る。

 福島県民だけに「放射性物質による被害を避けるため、県外や放射線量の少ない地域へ、できれば移り住みたいか」と聞くと、34%が「移り住みたい」と回答。中学生以下の子供がいる家庭では51%に及ぶ。

319凡人:2011/09/11(日) 08:11:58
福島第1原発:東電が仮払い拒否 幼稚園など「対象外」
毎日新聞 2011年7月16日 2時35分

東京電力本店=東京都千代田区内幸町で、内田剛樹撮影
 
東京電力福島第1原発事故で被害を受けている事業者に対する損害賠償を巡り、東電が幼稚園や老人ホーム、診療所への仮払金の支払いを拒否していることが、毎日新聞の入手した文書などで分かった。支払い対象の事業者を中小企業に限定し「学校法人や社会福祉法人、医療法人は法律上、中小企業に該当しないため」と説明。将来の賠償も「分からない」としており、全被害者への賠償責任を定めた原子力損害賠償法に反した姿勢に厳しい批判が出ている。【清水憲司、松谷譲二】

 東電広報部は毎日新聞の取材に対し「学校法人などにも仮払いする必要性が高いことは十分認識しており、対象範囲の見直しを進めている」と回答した。

 原発から約9キロの福島県浪江町で私立浪江幼稚園を経営する学校法人「大谷(おおや)学園」が、中小企業に1社当たり最高250万円の仮払いが始まったことを知り、6月14日、仮払いを請求した。

 その後、東電・福島補償相談センター(福島市)が同22日付でこの文書を出した。文書には「学校法人は(法律上)財団法人で、中小企業ではないので対象外。(今後の補償も)分からない」と記載されている。

 原賠法は文部科学省の「原子力損害賠償紛争審査会」が損害の範囲を判定する指針を策定すると規定。審査会は4月の1次指針で、救済対象の事業者を「営業被害などを受けた多数の事業者ら」と幅広く定めており、中小企業に限る法的根拠はない。

 毎日新聞の取材では、他に南相馬市の幼稚園を経営する学校法人▽同市で特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人▽富岡町で診療所を経営する医療法人−−が仮払いを拒否された。福島県によると、福島第1原発から半径30キロ以内には▽6学校法人▽22医療法人▽15社会福祉法人−−がある。

 浪江幼稚園の大谷清子(せいこ)園長は「園児約160人が皆いなくなり収入はゼロなのに人件費などで月100万円の支出がある。仮払金がもらえず、将来も賠償されないのではと思うと不安で眠れない」と訴えている。

320凡人:2011/09/11(日) 11:18:25
九州・山口・沖縄への避難、3千人超 福島からが半数
2011年9月11日9時30分

 東日本大震災から11日で半年となる。九州・沖縄・山口への避難者数は約3100人と3カ月前(約2千人)からさらに増えた。福島県からが約半数を占める一方、原発事故の影響を恐れて首都圏を離れた人たちも目立つ。避難者は慣れない暮らしに不安を抱えながらも、少しずつ前を向き始めている。

     ◇

 宮崎県に避難してきた母親たちのネットワーク「うみがめのたまご」は7月の発足以降、会員が50家族を超えた。福島、宮城、岩手、茨城、埼玉、東京、神奈川など出身地は様々だ。

 会を立ち上げた古田ひろみさん(43)は長男(6)と一緒に千葉市から宮崎県綾町に移り住んだ。東京電力福島第一原発の事故後、子どもへの放射能の影響が心配で千葉を離れて各地を巡った。鹿児島・与論島にも渡った。「少なくとも、この子が小学校を出るまでは」。そんな思いで、見ず知らずの綾町に身を寄せ、町営住宅で暮らす。

321凡人:2011/09/11(日) 14:25:12
福島・富岡町民装った男逮捕 義援金40万円詐取容疑 
2011.9.9 22:51

 東京電力福島第1原発から20キロ圏の警戒区域にある福島県富岡町の避難住民を装って、義援金40万円をだまし取ったとして、会津若松署は9日までに、詐欺容疑などで郡山市田村町東山、会社役員、佐藤武裕容疑者(41)を逮捕した。

 県警によると、富岡町は速やかに義援金を交付するため、住民票などによる本人確認はしていなかった。別の自治体から「偽名での申請者がいる」として佐藤容疑者とみられる情報が寄せられ、県警に届け出ていた。

 逮捕容疑は7月ごろ、架空の氏名と住所を「義援金配分申請書」に記入して、郡山市にある富岡町の臨時役場に郵送。職員をだまし、同月28日に義援金を金融機関の口座に振り込ませた疑い。

 同様の虚偽申請は大熊町など複数の町村で相次いでいるといい、県警は関連を捜査する。

322凡人:2011/09/13(火) 02:26:15
放射性物質:ICRP副委員長「福島で長期健康調査を」
毎日新聞 2011年9月12日 21時51分

ICRP主委員会副委員長のアベル・ゴンザレス氏=福島市の福島県立医科大で2011年9月12日、久野華代撮影 福島市で開かれたシンポジウム「放射線と健康リスク」に参加したICRP(国際放射線防護委員会)のアベル・ゴンザレス副委員長が毎日新聞の単独取材に応じた。

 −−福島第1原発事故で飛散した放射線による健康影響をどう見ていますか。

 ◆私の予想では福島県は放射性物質による健康影響は心配はないレベルです。しかし人々が安心感を得るために長期間にわたる健康調査が必要です。

 −−事故後、約2万人が放射線への不安などから福島県外へ去りました。

 ◆これは放射性物質がもたらす最も深刻な問題です。簡単な解決法はありません。恐怖心や知識不足によって放射線の影響を誇張し、人間同士が傷つけ合うようになるのは非常に危険な状態です。福島でも同じことが起ころうとしています。こうした問題は福島だけでなくチェルノブイリでもありました。

 −−日本政府の対応をどう見ますか。

 ◆被害防止の観点からは、よくやっています。今の時点でやるべきことは、被害を最小限にすることです。

 −−ICRPは今後、福島第1原発事故にどう対応しますか。

 ◆来年末には今回の事故から学んだ放射線防護や提言などについて報告書をまとめたいと思っています。【聞き手・久野華代】

323凡人:2011/09/13(火) 13:25:37
飯舘村で大量のプルトニウムを検出
2011.09.12

取材・文/おしどり(♀マコリーヌ) 取材/おしどり(♂ケン)

放射線量が年間積算20mmシーベルトに達する怖れがある「計画的避難区域」に指定されている飯舘村

福島第一原発敷地内で「ごく微量のプルトニウムを検出した」と東京電力が発表した3月28日以来、「プルトニウム放出」の疑惑をメディアはほとんど報じてこなかった。だが、ここにきて驚くべき情報が飛び込んできた。半減期2万4065年と言われるプルトニウムが、現在計画的避難区域に指定されている福島県の飯舘村に大量に見つかったというのだ。

今回、“3・11”以降、政府・東電の統合記者会見などでプロのジャーナリスト顔負けの鋭い質問を繰り出し、「芸人廃業」覚悟で取材・執筆活動をこなす夫婦漫才コンビ・おしどり(♀マコリーヌ&♂ケン)が渾身ルポで迫る――。

※  ※  ※  ※  ※  ※

「飯舘村のことで至急連絡を取りたい」

ツイッターを通じてそんなリプライが舞い込んできたのは、8月初めのことだった。すぐにこちらからもコンタクトを取り、その日のうちに詳細を送ってもらった。それを読んだ瞬間、「やはり……」と思いながらもあまりの衝撃で身体が凍りついた。

メールはこう始まっていた。

「放射線測定を専門とする大学研究者に直接聞いたのですが、プルトニウムが核変する前のネプツニウムという核種が、少なくとも飯舘村や伊達市まで大量に飛んでいたそうです。今のγ線メインの測定方法ではどんなに頑張ってもセシウムしか検出できないため、本来の危険性が見逃されてしまう。α線核種を無視した今のやり方を続けていたら、飯舘村はまた“見殺し”にされかねない……」

なぜ、私たちのところにこのようなメールがきたか。それは私たちが飯舘村の青年たちとほぼ毎日連絡を取り合うほどの仲で、彼らの行っている「負げねど飯舘!!」の活動を通じて、連携して動いていたからだろう。

私たちに最初のメールを送ってくれた人物は、環境解析化学を専攻する、仮にここでは「A先生」とするが、このA先生の講義を受けて、「飯舘村にネプツニウム239という核種が大量にある」という、まだ世に出ていない論文の存在を知ったとのこと。

ネプツニウム239とは、2〜3日でプルトニウム239にβ崩壊(核変)する核種のことで、つまり、これが大量に見つかったということは、かなりの確率で飯舘村において取り返しのつかないほど深刻な汚染が進んでいるという意味にほかならない。しかも、このネプツニウムは飯舘村に何千ベクレル/Kgという量で存在するという……。

ここで、そのデータをはっきり公表できない理由も書いておかなければならない。素直に白状すると、この論文は今海外の学会に提出されている。そのため、学会での査読が終わりオーサライズされるまでの間は、おおっぴらに公表できない代物なのだ。

論文が公になるのは早くて9月末という話だが、そもそも、なぜわざわざ海外の学会で発表するのかという疑問もあるだろう。それは、日本でこのデータを発表した場合、握りつぶされる可能性が高く、それを恐れてのこと……とメールの告発者は書いている。ただ、飯舘村の人たちにとっては一刻を争う事態のため、この告発者が意を決して私たちに情報が託したというのだ――。

※『週刊SPA!』9/13発売号「飯館村で大量のプルトニウムを検出」より

324凡人:2011/09/13(火) 20:16:06
昔から日本はジャンク・サイエンスの国とアメリカに侮られていたが、今もそれは変わっていないのか?
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「ミスター大丈夫」山下俊一教授がまたしでかしたトンデモ発言
2011年09月13日(火) 週刊現代

「200万人の福島県民すべてが被験者です。科学界に記録を打ち立てる大事業になるでしょう」

 原発事故後「放射線の影響は、ニコニコ笑っている人には来ません。クヨクヨしている人に来ます」と発言し大顰蹙を買った、「ミスター大丈夫」こと山下俊一・長崎大教授。現在、福島県立医科大学の副学長を兼務し、全県民の健康調査を取りまとめる彼が、発行部数100万部を誇るドイツの週刊誌『デア・シュピーゲル』8月15日号で、冒頭のような仰天発言をまたしても連発している。

「逃げるか残るか、決めるのはその人自身です」

「福島の子供たち36万人の甲状腺を調べる。チェルノブイリの調査では、被曝から発がんまで5年かかることがわかった」(同誌)

 これまで「福島の放射線量は全く心配ない」「子供たちも外でどんどん遊んでいい」と安心・安全を主張してきたのが一転、「福島はチェルノブイリのようになる」と言わんばかりだ。

 過去の講演会では「年間100ミリシーベルトまで安全」という持論を展開してきたが、最近は「100ミリシーベルト以下は何とも言えない」に変わっている。本誌が真意を尋ねても「調査は低線量被曝の被害を調べるためではなく、県民の健康管理のため」と、教授の答えは当を得ない。

 その山下教授が1日、がん征圧の功労者に贈られる「朝日がん大賞」を受賞したから驚きだ。賞を運営する日本対がん協会は「放射線医療の中心として、成果を世界に発信することが期待された」と称賛するが、「本当に山下教授でいいのか」と訝る声も多い。

 科学界に記録を打ち立てるために、福島県民は被曝したのではない。

325凡人:2011/09/13(火) 20:21:28
50行中48行黒塗り 東電、国会に原発事故手順書提出
2011年9月12日20時54分朝日新聞

 福島第一原発の事故で、東京電力は12日、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会(川内博史委員長)の求めに応じて、過酷事故に対処する手順書の一部を開示した。ただ、「機密」などを理由に、開示したのは黒塗りにした表紙と目次だけ。委員会側は事故の解明に支障をきたすと反発し、同日、東電を所管する経済産業相に対して、法に基づき東電に資料提出を命じるよう要請した。

 東電が開示した資料は、「1号機運転操作手順書(シビアアクシデント)」の表紙と目次で、A4判計3枚。12日、保安院を通じて、非公開の同委員会理事会で委員に配られた。

 川内委員長によると、手順書は2003年7月1日に作成され、今年2月1日に改定されたと記されていた。目次の序文など50行のうち48行が黒塗りにされ、その場で回収された。読めた単語は「消火系」「不活性ガス」だけ。委員からは、「資料開示に応じないのははなはだ遺憾」などと批判が出たという。

 東電の松本純一・原子力・立地本部長代理は12日の会見で、大半を非開示とした理由について「手順書は社内の文書なので一般公開するものではない。知的財産、核物質防護上の面もある」と説明した。

 同委員会は8月26日、過酷事故の手順書を提出するよう保安院を通じて要請。東電は9月2日に「事故時運転操作手順書」などを提出したが、「知的財産が含まれる」「安全確保・核物質防護上の問題が生じるおそれがある」として大半は黒塗りだった。

 しかも過酷事故の手順書は開示せず、同委員会が再び提出を要請。東電が開示を拒否したことから、「不十分・不誠実」として提出を再要請していた。

326凡人:2011/09/13(火) 23:33:51
計画倒れになるだろう。その理由は簡単。まだ原発事故収拾への見通しが立っていないからだ。10年先20年先と長期化が予想される。目に見えない放射能。いともすると危害がないかのように考えがちだが、確実に人体のDNAに取り返しのつかない影響を及ぼす。それが何年か先になって結果として症状として現れる。なのでもし仮に安全の証拠もなしに無理やり帰還宣言したとしたら、住民の将来の健康を考えると、その措置は間違いだと言い切れる。
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年度内に全村民帰還…川内村長、年内にも宣言
(2011年9月13日21時41分 読売新聞)

 福島県川内村の遠藤雄幸(ゆうこう)村長は13日、緊急時避難準備区域の解除に向けた復旧計画案を明らかにした。

 来年2月から村民の帰還を始め、年度内に全村民の帰還を目指すとする「帰還宣言」を年内にも行う。準備区域に指定された5市町村で、復旧計画の具体的内容が示されるのは初めて。

 復旧計画案は、〈1〉警戒区域を除き、小中学校など村内を除染し、全800世帯の放射線量を測定〈2〉村内の被ばく線量を年間1ミリ・シーベルト以内とし、安全が確認されたら村長が帰還宣言をする――などが柱。また、立ち入りが禁止されている警戒区域内の約160世帯のため、準備区域内に新たに仮設住宅などを設ける。

 政府は、除染やインフラ復旧などの計画を全5市町村が策定した段階で、避難準備区域を解除する方針。

327凡人:2011/09/14(水) 12:41:39
ドイツの脱原発 実態知らずの礼賛は禁物
2011.6.8 03:16

 ドイツの脱原発が決定的になった。6日の政府閣議で正式合意に達したためである。同国内にある17基の原発は2022年までに全廃される。

 福島第1原子力発電所事故を契機に、世界で急速に高まった反原発世論に押された結果のエネルギー政策の大転換だ。

 日本国内にもこの方向転換を評価する声がある。だが、手放しの脱原発礼賛は禁物だ。ドイツ経済や国民生活などへの影響を慎重に見極めたい。

 環境先進国を自負するドイツの国内でさえ、産業界から憂慮と懸念の声が上がっている。産業用の電気料金は既に高くなっており、脱原発でさらなる高騰が避けられないからである。同国の産業競争力の低下は欧州連合(EU)全体の景気低迷を招きかねない。

 原子力発電の特長は、安い電気を安定的に生産・供給する力があることだ。福島事故とそのあおりで、日本国内の原発は3分の2が停止している。各電力会社は火力発電の量を増やして代替しているため、燃料代がかさんでいる。

 原発の停止状態が継続すると国内9電力の負担増は、年間2兆円の規模となる。この巨費が料金増に転嫁され得ることを、国民は見落としてはなるまい。消費税率アップに換算すれば、約1%増に匹敵する規模である。

 ドイツの脱原発は一国の選択としては尊重すべきだが、同時にドイツのエネルギー事情の実態を知っておくことが必要だ。ドイツは電力の約半分を石炭火力でまかなっている。太陽光発電に熱心な一面のみが伝えられがちだが、現実は違う。


 これだけで驚いてはいけない。ドイツは原発停止で不足する電力を隣のフランスから輸入するが、フランス産電力の8割は原発で作られたものである。ドイツの脱原発は「自国内では生産しない」という名ばかりの「脱」である。

 全原発の停止に踏み切ることができるのは、欧州全域をカバーする電力網が存在するからだ。島国であり、エネルギー資源小国の日本では、こうはいかない。

 福島事故を受けて日本政府はエネルギー戦略の見直しに着手しているが、安全性と安定供給を両立させての原発堅持が不可欠だ。

 ドイツの決断は、エネルギーと経済の両分野にまたがる遠大な実験だ。その足取りを、これからしっかりと見届けたい。

328凡人:2011/09/15(木) 09:34:58
希望の象徴「ヒマワリ」除染効果低かった 被災農家「ショック」
2011.9.15 00:23

実証実験で植えられたヒマワリが満開になった=11年8月9日、福島県飯舘村(荻窪佳撮影)

 復興への希望の象徴だったヒマワリによる放射性物質の除去効果に疑問符がついた。東日本大震災の東京電力福島第1原発事故で汚染された農地で、ヒマワリによる除染の実証実験を行っている農林水産省などは14日、「放射性セシウムの除染効果は小さい」とする実験結果をまとめた。ヒマワリの種を被災地へ送る運動が全国で広がるなど、いちるの望みを託していた被災地の農家やNPOでは「信じられない」とショックを隠せない。

 農水省は5月27日、福島県飯舘村の農地にヒマワリの種をまいて、実験を始めた。ヒマワリは土壌中のセシウムを吸収する性質があるとされるためだ。

 しかし、8月5日に開花したヒマワリの茎葉と根を刈り取って調べたところ、1平方メートル当たりの土壌に含まれるセシウムの2千分の1に当たる520ベクレルしか吸収しなかった。

 最も効果的だったのは表土を削り取る方法で、最大で97%低減できた。

 農水省は「ヒマワリはセシウムの吸収率が低く、除染に極めて長い時間がかかるため実用的ではない」としている。

「本命」はナタネ

 ただ、最終結論が出たわけではない。

 筑波大学の生井兵治元教授(植物遺伝育種学)は「茎葉より花や種の部分が最も吸収するため結論を出すのは早い。また、今回の実験はヒマワリだったが、チェルノブイリ原発事故以前から吸収効果が高い植物として『菜の花』と俗称される西洋菜種とカラシナが知られている」と指摘する。

 農水省によると、種まきの季節の関係でヒマワリの実験を先行させたという。今後、農水省が職員を現地へ派遣するなどしてデータを集めている菜の花や、ヒエなど他の植物の除染効果を調べる。ヒマワリの種も収穫期に効果を確かめる。

 また、ヒマワリの種から取れる油にどの程度セシウムが移るかを調べ、汚染土壌でも育てられる農作物としての可能性を探る。

 仮に植物除染できたとしても、吸収後の植物をどう処理するかという問題も指摘されている。放射性廃棄物として管理する必要があるためだ。

 東京大学の中西友子教授(放射線植物生理学)は「吸収量にもよるが、セシウムの吸収が目的なのにヒマワリが大きく育ってしまうことで、汚染土壌より大きな放射性廃棄物になる恐れもある」と話す。

復興のメッセージ

 表土を削り取る方法でも、福島県内の土壌1キロ当たり5千ベクレル以上の農地で表土を削り取ると東京ドーム約3杯分の約350万トンにもなるといい、表土の置き場など課題もある。農水省は今後、土からセシウムを分離後に土を再利用する技術の実用化に向け、研究を続ける。

 南相馬市で仲間と農地60ヘクタールにヒマワリを植えた農業、渡部有三さん(72)は「チェルノブイリ事故の際に効果があったというのは常識なので、今回の結果は信じられない」と驚きを隠せない様子。

 その上で「ヒマワリをまくことには除染の他にも農地が痩せることを防いだり、風評被害を減らしたりする効果があると思っている。国はより効果的な除染方法を探してほしい」。

 福島県の土地約50アールにヒマワリで「絆」などの文字を描いてきたNPO法人「日の出会」(東京都)の福島県リーダー、広野晶生さん(38)は「結果は残念だが、ヒマワリを植えるのは除染だけでなく、復興に向け頑張っていくメッセージを福島から打ち出す意味もある。今後も続けたい」と話した。

329凡人:2011/09/15(木) 10:34:48
英で再処理、高レベル廃棄物到着 青森、原発事故後初めて
2011年9月15日 10時10分(共同)

 高レベル放射性廃棄物のガラス固化体76本を積み、日本に到着した輸送船=15日午前7時、青森県六カ所村のむつ小川原港

 日本の原発の使用済み核燃料を英国で再処理した際に発生した、高レベル放射性廃棄物のガラス固化体76本を積んだ輸送船が15日朝、青森県六ケ所村のむつ小川原港に到着した。固化体の返還は福島第1原発事故後初めて。

 日本の電力9社と日本原電は英仏両国に再処理を依頼。今回の固化体は関西、四国、九州の3電力の使用済み核燃料を再処理した際に出たもので、英国から返還されるのは昨年に続き2回目。フランス分の返還は終了しており、英国からは約10年かけて約900本が返還される。

330凡人:2011/09/17(土) 01:04:07
原発事故後に苦しむ 子どもの現状知って ドキュメンタリー映画 「チェルノブイリ・ハート」来月上映 【群馬】
2011年9月16日

 一九八六年に旧ソ連で発生したチェルノブイリ原発事故の影響を受け、今も苦悩する子どもたちをとらえたドキュメンタリー映画「チェルノブイリ・ハート」(二〇〇三年、米国)が十月、県内では高崎、伊勢崎両市の映画館で上映される。米アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞受賞作。完成当時は国内に配給されなかったが、福島第一原発事故を受けて緊急公開される。

 タイトルは事故の影響で先天的に心臓に重い障害がある子どもが多いことから付けた。

 舞台は深刻な汚染が広がるベラルーシ一帯。脳性まひ、水頭症、がん…。新生児の八割以上が何らかの障害とともに生まれる。新生児死亡率は欧州平均の約三倍。事故後、先天性異常児は約二・五倍、甲状腺がんの発生率は約一万倍増加したという。

 親が治療費を払えず、見捨てられた子どもたちを収容する施設がいくつも存在する。ある男児は手足に重度の障害がありながらも、「自分のような子どもを助けるために医者になりたい」とけなげに語った。

 この作品をめぐっては、八月末に都内の映画館に足を運んだ菅直人前首相が「なかなか重い映画だった」と漏らし話題となった。

 上映は高崎市あら町の「シネマテークたかさき」が十月十五日から、伊勢崎市西小保方町の「プレビ劇場伊勢崎」が同二十二日からの見通し。期限はまだ決まっていない。

 事故はウクライナで原発が爆発。半径三十キロ圏内の住民が強制的に避難させられ、死者数は数千人説から数十万人説まである。 (菅原洋)

331凡人:2011/09/20(火) 00:55:09
福島第1原発:原子力学会で専門家「過信があった」
毎日新聞 2011年9月19日 22時48分

 東京電力福島第1原発事故後、初めてとなる日本原子力学会の大会が19日、北九州市小倉北区の北九州国際会議場で始まった。原発安全神話の一翼を担ってきた専門家の責任が問われる中、初日のシンポジウムには一般市民約60人も含む約500人が参加。会員の研究者からは「想像力が乏しかった」などと事故を防げなかった反省の弁が相次ぐ一方、原発推進の基本姿勢を問う発言は出なかった。22日まで開かれる。

 冒頭、会長の田中知・東京大教授は「国民に多大な影響と心配をかけ、学会として大変遺憾に思う」とあいさつ。二ノ方寿・東京工業大教授は「安全神話が独り歩きして結果的に改善が遅れた。専門家もあれほどの事故は起きないと過信があった」と批判の矛先を自らに向けた。

 この後、研究者11人が壇上に並んで討論。参加者から事前に集めた質問に答える場面では、「事故が起こらないと問題が意識できないのか?」との問いに、宮野廣・法政大客員教授が「想像力の乏しさを反省しなければ」。山口彰・大阪大教授も「想像力を働かせなくていい環境があったのでは」などと安全神話に立って原子力を推進してきた自らの姿勢を戒める発言もあった。

 ◇原発の是非 議論されず
 しかし、原発の是非そのものについては意見が出ず、原発の必要性を前提にした議論に終始。田中会長は「原子力エネルギーは必要不可欠」。杉山憲一郎・北海道大教授も「放射能のリスクにばかり関心が向いている。(原発がないと)エネルギー資源が制約されるリスクを若者に教育すべきだ」と主張した。

 シンポ後、一般参加した北九州市の女性(62)は「反省の弁が出たことは評価するが、本当に見直すべきは原発推進の姿勢では。事故で不安を募らせている市民感覚とずれていた」と不満を口にした。【阿部周一、内田久光】

332凡人:2011/09/21(水) 12:29:00
伊達市の線量最高値は6.15マイクロシーベルト
(2011年9月21日 福島民友ニュース)

 一部地域が特定避難勧奨地点に指定された伊達市は20日、独自に調査した市内734地点の環境放射線量をまとめた放射線量マップを発表した。

 最高値は飯舘村との境で6.15マイクロシーベルト、最低は梁川町白根の0.26マイクロシーベルト。月舘町や霊山町方面の南西、南東部の中山間地は線量が高く、梁川町周辺の北東部で低い傾向にあるとしている。マップはA2版。市内を1キロ、住宅街や密集地は500メートル四方の区画に分け、3.5マイクロシーベルトを上限に線量ごとに8色に分けた。マップは22日に市内全戸に配布するという。

333凡人:2011/09/21(水) 12:29:31
「地価10分の1。買い手もなく…」 資産価値“暴落”の福島
2011.9.20 23:59

 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故による影響が色濃く表れた20日発表の基準地価。特に原発を抱え、土地の資産価値が大きく下落した福島県では、少しでも早い補償や、風評被害の回復などを求める声が相次いだ。

 「人が住める土地じゃないということだ」

 東京電力福島第1原発から約15キロ離れた福島県富岡町夜の森に自宅を残し、郡山市の仮設住宅に避難を強いられている山本隆さん(83)はため息をつく。

 原発周辺の警戒区域に指定される同町は、地価を判断できないことや立ち入り調査ができないことで今回の地価調査は実施されなかった。しかし、山本さんは8月、「今後を考え、資産を換算する」ため、知り合いの不動産業者に、30年前に購入した220坪の土地の見積もりを依頼した。

 震災前は3千万円は下らなかった貴重な資産。結果はさんざんだった。「一坪15万円ほどだった地価は10分の1以下。加えて買い手がいないため取引は難しいといわれた」

 警戒区域内の土地に対する国の買い上げも具体的な進展はなく、町による代替地の準備などの対応策はまるで聞こえてこないという。先日、仮設住宅に届いた分厚い東電への賠償請求書を横に山本さんはつぶやく。「土地の賠償は今回の請求書に説明がない。失ったものに対する補償に早急に取り組んでほしい」

 原発事故の影響は広範囲に及んでいる。「磐梯熱海温泉」として知られる同県郡山市熱海町。同町熱海5の基準地価格は前年より15・0%下落の3万1200円となり、全国の商業地で最も高い下落率を記録した。原発事故後の風評被害で、主要な客層である首都圏からの日帰り客が激減。避難者の受け入れや復旧作業のための警察官などで持ちこたえていた宿泊客も、夏以降は前年を大きく割り込む見通しだ。

 「かき入れ時である秋の行楽シーズンは非常に厳しい。地価下落で資産評価が落ち込むことで、今後の融資に影響することが一番の問題」と、磐梯熱海温泉観光協会の皆川良吉事務局長。現在のホテル・旅館の稼働率は2〜5割ほどだといい、「安心・安全を訴えて、お客さまを取り戻すしかない」と話している。

(是永桂一)

334凡人:2011/09/21(水) 12:39:29
風評被害で基準地価が最大15%下落 福島第1原発周辺 賠償が焦点に 
2011.9.20 20:53

 基準地価では、東京電力福島第1原子力発電所周辺の不動産価格の下落が顕著に出た。福島県郡山市熱海町の「磐梯熱海温泉」は風評被害で、商業地で最大の15%の下落率になった。今後、警戒区域で立ち入り禁止になっている調査休止地点や、風評被害による下落地点の賠償が焦点になる。

 東電は20日、地価の下落が被災者に与える影響について、「確認が難しいうえ、被害状況もさまざまで一概に基準を示すことができない」としている。

 政府の原子力損害賠償紛争審査会が8月にとりまとめた中間指針では、不動産などの「価値が全部または一部が失われたと認められる場合」は損害賠償の対象とした。

 だが、立ち入り禁止区域は「指定が解除されないと被災者の財産状況の確認や想定が困難」(東電)で、調査の見通しさえ立っていない。

335凡人:2011/09/22(木) 01:32:04
原発収束、順調さ強調…放射性物質が大幅減
(2011年9月20日22時24分 読売新聞)

 細野原発相が19日、国際原子力機関の年次総会で、東京電力福島第一原発の事故収束に向けた工程表のステップ2の達成時期を来年1月中旬から年内に前倒しすることを明言したのは、原子炉の「冷温停止状態」に導く作業が順調に進んでいることを、国際社会にアピールする狙いがある。

 工程表のステップ2の目標は、避難した住民帰還の目安となる「原子炉を冷温停止状態に持ち込むこと」。原子炉底部の温度を100度以下にするだけでなく、放射性物質の放出量の大幅な抑制が二つの柱だ。

 東電によると、原子炉底部の温度(19日午前11時現在)が100度以下になったのは1号機と3号機。温度が高めの2号機は、今月から注水系統を、3号機同様2系統にし、原子炉への注水量も増やしている。

 その背景には、汚染水循環処理システムの稼働率向上がある。従来の米仏2社の装置に、8月中旬から東芝製の「サリー」が加わった。今月上旬、建屋地下の水位が、大雨でも海などに流出しないという目標の水位(海面から約3メートルの高さ)を下回った。

 放射性物質の放出量も激減した。東電によると、8月上旬の原発からの放射性物質の放出量は、3月の事故直後の1000万分の1以下に減少。敷地境界の被曝(ひばく)推定量は年間0・4ミリ・シーベルトと、工程表の目標値を達成した。

336凡人:2011/09/22(木) 05:16:19
3号機、炉心の検出器全滅 損傷状況推定できず
2011.9.21 13:40

 東京電力は21日、福島第1原発3号機の原子炉圧力容器の下に位置し、制御棒137本の挿入状態を知るための検出器を調べた結果、すべてが損傷などで正常に作動しなかったと発表した。東電は、炉心溶融(メルトダウン)の高熱で電線が断線したりショートしたとみている。

 3号機の圧力容器の底には溶けた燃料がたまっているとみられる。東電は、炉心の状況を推定するため、制御棒にそれぞれ設置された検出器が正常に作動するかを調査。電気を流したが、健全な反応を示した検出器はなかった。

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「圧力容器下部の損傷の程度は、はっきり分からない」と説明した。

 東電は当初、検出器の作動状況から、燃料損傷の度合いや原子炉下部の温度を推定できるとみていたが、検出器の損傷が予想以上に大きく、手掛かりは得られなかった。東電は燃料の損傷状態を調べる別の手法を検討する。

 1号機でも検出器を確認しているが、ほとんどの検出器が作動せず、損傷の程度は分からなかった。

337凡人:2011/09/23(金) 11:43:33
原子力学会:「脱原発依存」 専攻の学生にも広がる

日本原子力学会で、原発事故後の原子力の未来について議論する原子力専攻の学生ら=北九州市で2011年9月21日、比嘉洋撮影 将来の日本の原子力産業や研究をリードすることが期待される原子力専攻の学生にも、「脱原発依存」が広がっていることが分かった。北九州市で19〜22日に開かれた日本原子力学会に参加した学生に毎日新聞がアンケートしたところ、原子力政策について「原発への依存度を下げていくべきだ」と考えている割合が半数近くで、原発推進を望む学生を上回った。

 アンケートは、同学会に参加した230人の学生から無作為に選んだ50人に聞き取りなどで実施。「東京電力福島第1原発事故を受け、今後の原発をどうすべきか」の問いに対しては「時間かけ原発への依存度を下げるべきだ」との答えが24人で最多。「現状維持か増設」は21人、「その他」は5人だった。「なるべく早く全廃」はいなかった。

 「依存度の低減」を選んだ理由としては「再生可能エネルギーの割合を増やしていくべきだ」との意見が多かった。大阪大の男子学生(修士2年)は「原発新設は住民の理解を得るのが難しい」と指摘する。

 これに対し、東京大の女子学生(修士1年)は「古い原発は減らすべきだが、より安全な新しい炉に代えるべきだ」と現状維持を支持。京都大の男子学生(修士2年)は「原子力関係の企業に内定したので維持の方がありがたい」と語った。維持もしくは増設を望む学生は、経済水準の維持や資源の乏しさを重視した。

 進路についても質問。1割強の学生が原子力業界(産業界・学界)への就職や進学を見直すなど、事故の影響がうかがえた。澤田隆・同学会副会長(三菱重工業)は、「一時的に原発に逆風が吹いている状況を反映していると思う」と述べた。【比嘉洋、阿部周一、西嶋正法】

 ◇学会、人材確保に危機感
 日本原子力学会に参加した学生の多くは、地球温暖化対策の一環として原発の評価が高まった「原子力ルネサンス」と呼ばれる00年代後半に原子力を専攻した世代だ。しかし、原発事故は学生たちの考え方を少なからず変え、学会側も人材確保の面で危機感を募らせている。今後、原発の数が減っていくことになっても、放射性廃棄物の処理や除染、廃炉などの専門家の需要はむしろ高まるからだ。

 学生50人を対象にしたアンケートでは、6人が「進路を変更する」と答えた。九州大の男子学生(修士2年)は「授業では『安全』と繰り返し教えられてきたので失望した」と異業種への就職を決めた。学会では学生同士が原子力の将来を話し合うセッションもあり、「原子力に携わるモチベーションが保てない」といった不安の声が相次いだ。

 一方で31人は「原子力業界に進む気持ちは変わらない」と回答した。学会の教育担当理事を務める百々(どど)隆・日本原子力技術協会専務理事は「既に専攻している学生より、これから専攻する学生をどう確保するかが問題になるだろう」と指摘する。学会には、学生たちの信頼を得るためにも、安全性を強調する従来の姿勢を改め、リスクに関する正確な情報を発信する努力が求められる。【比嘉洋】

毎日新聞 2011年9月23日 10時35分(最終更新 9月23日 10時46分)

338凡人:2011/09/23(金) 11:59:34
0.94マイクロシーベルト放射線量を検出【神奈川】
2011年9月23日

 横浜市は二十二日、同市港北区の大綱小学校体育館脇の雨どいで、最大毎時〇・九四マイクロシーベルトの放射線量を検出したと発表した。地上五センチで計測した。市立学校で、市が目安にしている毎時〇・五九マイクロシーベルトを超えた放射線量が検出されたのは初。

 市が二十日から二十二日の三日間、この雨どいを調べたところ、高さ五十センチで毎時〇・四九〜〇・二五マイクロシーベルト、同五センチで毎時〇・九四〜〇・七〇マイクロシーベルトだった。

 雨どいに堆積していた泥や落ち葉などは同日に取り除かれた。その後は、地上五センチで毎時〇・二二マイクロシーベルトに下がった。

 除去した堆積物は校内の倉庫で保管し、児童が近づかないようにしている。市は保護者にも経緯を連絡した。同校では、この雨どい以外の場所の放射線量は最大毎時〇・四五マイクロシーベルトで市の目安の数値より低かった。

 市の担当者は「堆積物がたまる場所で(放射線量が)出てきている。堆積物の清掃後の数値は、危険ではないと考えている」と説明した。 (荒井六貴)

339凡人:2011/09/23(金) 12:06:48
福島の団体、NYで反原発訴える 国連本部前でデモ集会
2011年9月23日 11時00分

 「原子力安全首脳会合」が開かれた国連本部前で、デモ集会を開く日米の市民団体メンバーら=22日、ニューヨーク(共同)

 【ニューヨーク共同】原子力安全首脳会合が開かれたニューヨークの国連本部前で22日、福島県の市民団体メンバーらがデモ集会を開き「国連よ、原子力利用を推進するのはやめろ」「原子力による惨事はもう見たくない」と訴えた。

 「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」や米市民団体の呼び掛けで、約30人が参加した。

 首脳会合で原発維持を強調する発言が目立ったことに、参加者の一人は「安全と言い続けてきた結果が今回の福島の惨事。電力のために労働者や住民を犠牲にしていいのか」と反発した。

 佐藤幸子さん(53)は「野田首相、原発を止めて世界の手本になってください」と訴えた。

340凡人:2011/09/23(金) 12:07:19
国連、福島住民の健康影響調査へ 原子力安全会合閉幕
2011年9月23日 10時52分

 22日、国連本部での「原子力安全首脳会合」で議論を進める潘基文事務総長(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】国連本部で開かれていた「原子力安全首脳会合」は22日午後(日本時間23日未明)、閉幕した。潘基文事務総長は、放射線が東京電力福島第1原発周辺住民の健康に与えた影響を国連機関が調査するとした総括を発表した。

 総括で潘事務総長は「まず第一に、われわれは市民の信頼を得なければならない」と強調。原子力に関するあらゆる分野の透明性を確保する姿勢を示した。

 8月に福島を訪れた際、住民が放射線の影響におびえていたことを紹介し、こうした問題に取り組むため国連放射線影響科学委員会で、福島第1原発事故に関する放射線被ばくの影響評価を進めるべきだとした。

341凡人:2011/09/24(土) 01:42:26
>>338
横浜の小学校で基準値超の放射線 学校調査で初
2011.9.22 22:44

 横浜市は22日、港北区の大綱小学校の敷地内で局所的に高い放射線量が検出される「ホットスポット」が見つかり、市の基準値の毎時0・59マイクロシーベルトを超える同0・94マイクロシーベルトの放射線量を計測したと発表した。市が市立学校で行っている調査で、基準値を超える放射線量が検出されたのは初めて。

 同小学校体育館の雨どい下の側溝で市が20日、土砂などの堆積物を計測し、基準値超えの数値が計測された。市は21、22日に再検査し、数値に大きな変化がないため、22日に堆積物を除去。清掃後の放射線量は基準値内の最大0・22マイクロシーベルトになった。

 市は「大きな建物の雨どい下は、放射線量が高くなる傾向がある」と分析。市は1日8〜10校のペースで調査を進めており、「迅速に調査と対策を行いたい」としている。

342凡人:2011/09/25(日) 01:57:11
風評被害 原発からの距離より地名に左右 - 東電・損害賠償
[ 2011年9月5日 06:00 スポーツニッポン新聞社]

 観光業の賠償対象を4県と規定したことについて同対策室は「この4県は全県の範囲で風評被害が認められるため」と説明した。千葉は都心部などで被害がないため、対象から外された。

 県単位としたことにも異論が相次いでいるが、これは同審査会の調査に基づいて出した結論という。同対策室は「風評被害は消費者の心理から発生するもの。例えば“これは原発から○○キロ離れた商品”と説明されてもピンと来ないが、“これは△△県産”と説明されれば敏感になる」と説明。消費者の心理が、原発からの距離より、地名に左右されやすいとみている。

 7000人を対象に行った「避けたい旅行先」(複数回回答可)の意識調査では、福島県(96・7%)に次いで、茨城県(57・1%)が2位、宮城県(46・4%)が3位、栃木県(34・6%)が4位と続く。群馬県は25・7%で7位、千葉県は19・9%で9位だった。

343凡人:2011/09/25(日) 07:56:08
予備検査で初の基準超え 福島県二本松市で採取のコメ
2011年9月23日22時50分

 福島県は23日、収穫前に行う一般米の放射性物質の予備検査で、二本松市の旧小浜町地区で採取したコメから1キロあたり500ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。予備検査の基準の同200ベクレルを初めて超えた。

 これにより、二本松市は、収穫後に行う本検査の重点調査区域となり、調査地点を38から約300に増やして本検査を行う。本検査で同500ベクレルを超えると、出荷停止になる。

 県によると、基準を超えたのは9月12日に採取したひとめぼれの玄米。この水田の土壌の放射性セシウムは同3千ベクレルで、県は、土がコメに混入した可能性もあるとして再検査したが、ほぼ同じ値が出たという。周辺の水田から採取した玄米を調べた結果、最大で同212ベクレルだった。県の菅野和彦・水田畑作課長は「高い濃度が検出された理由は分からない」としている。

 一般米の検査は、収穫前に汚染の傾向を調べるための予備検査と、収穫後に出荷の可否を判断するための本検査の2段階で行う。福島県の場合、今回のように予備検査で基準を超えると、おおむね15ヘクタールごとに2カ所の割合に調査地点を増やす。本検査で同500ベクレルを超えた場合、旧市町村単位で出荷ができなくなる。

 福島県では8月下旬から早場米の検査が行われ、すべてで国の基準値を下回っている。9月初旬からは一般米の検査が始まり、作付けした48市町村のうち、予備検査と本検査を終えて問題がなかった13市町村で出荷が可能となっている。これまでの検査で最も高い値は福島市の旧小国村の同136ベクレルだった。(木村俊介)

344凡人:2011/09/25(日) 07:57:02
「コメ、東電が買い上げてほしい」嘆く基準超え農家関連トピックス原子力発電所 東京電力
2011年9月24日21時40分

 収穫前の予備検査で基準を超す放射性セシウムが検出されたコメを生産した福島県二本松市の農家の男性(56)が24日、取材に応じ「なぜこんな高い数値が出たのか分からない」と話し「東京電力にすべて買い上げてほしい」と訴えた。

 同市の旧小浜町地区にある男性の田で採取したひとめぼれから、県による予備検査で基準(1キロあたり200ベクレル)を上回る500ベクレルが検出された。

 男性によると、コメは山あいの棚田で作り、山のわき水を使っていた。棚田は祖父の代から耕作してきた。男性は「放射能が消えるまで何十年もかかる」と嘆いた。専門家からは、土でなく砂が多い田んぼのため高い値が出た可能性がある、と説明されたという。本検査で500ベクレル以下なら出荷ができるが、男性は「消費者は買ってくれるだろうか」と心配する。

 今回の結果を受け、県と二本松市は24日、地元の集荷業者らを集め、緊急会議を開いた。三保恵一市長は「原発事故が原因で大きな憤りを感じる。(本検査で基準値を超えれば)国、県にすべての買い上げを求めていく」と述べた。

345凡人:2011/09/26(月) 23:39:04
福島第1原発:「民間準じた役員報酬は矛盾」 経産相批判
毎日新聞 2011年9月26日 21時35分

 枝野幸男経済産業相は26日、東京電力福島第1原発事故の賠償を支援する原子力損害賠償支援機構開所式で、電力会社の役員報酬について「公務員や独立行政法人と横並びで当たり前だ」と述べ、機構に対し電力会社のコスト構造を厳しく点検するよう求めた。これに対し経団連の米倉弘昌会長は「あまりに一方的だ」と批判した。

 枝野経産相は大手電力会社の地域独占経営が認められている現状を念頭に「競争がまったくない状況で、役員報酬が、競争にさらされている民間企業に準じて決められているのは論理矛盾だ」と指摘した。

 また、26日の衆院予算委員会で、損害賠償申請が煩雑との指摘について「中身を抜本的に変えるか、戸別訪問して説明しないと被害者はとても納得できない」と強調。同日夕、山崎雅男副社長らを呼び、改善を求めた。

 これに対し、東電の西沢俊夫社長は26日の会見で「(事故後は)代表取締役は無報酬で、あとは大幅にカットしている」と述べた。この後、東電は申請手続きについて高齢者対象の戸別訪問実施など改善策を発表した。

 一方、経団連の米倉会長は26日の定例会見で、損害賠償申請書が煩雑との指摘について「賠償問題は国が率先して前面に立ってやるべきで、対応が非常に遅れている」と政府や枝野経産相に苦言を呈した。【和田憲二、柳原美砂子】

346凡人:2011/09/26(月) 23:41:39
横浜の小中学校で新たにホットスポット3カ所
2011.9.26 21:38

 横浜市は26日、港北区の日吉台小学校と日吉台中学校の敷地内で、局所的に高い放射線量が検出されるホットスポットが3カ所見つかったと発表した。

 同小学校では、屋上を清掃して出た土砂から、市の基準値の毎時0・59マイクロシーベルトを超える同0・67マイクロシーベルトの放射線量を計測。同中学校では格技場の雨どい下から同0・97マイクロシーベルト、校舎屋上の側溝で同0・67マイクロシーベルトをそれぞれ計測した。土砂などの堆積物を除去し、全ての場所で基準値以下の数値になった。

 市は港北区内の市立学校35校の調査を24日に終え、両校と22日にホットスポットが検出された大綱小学校の3校以外では、基準値を超える場所はなかった。

 市は全ての市立学校で測定を行う方針で、27日から港北区に隣接する鶴見、神奈川の両区で調査を開始する。

347凡人:2011/09/27(火) 04:13:33
東電に天下り役人51人 経産相が調査指示
2011年9月26日 21時02分

 東京電力は26日、同社に在籍する天下り役人が8月末現在で、51人に上ることを明らかにした。これに対し枝野幸男経済産業相は同日の衆院予算委員会で「調べられる範囲で最大限調べたい」と述べた。

 東電によると、電力業界を所管する経済産業省からの天下り役人はいないが、政府側との「密接な関係」が批判されそうだ。

 公務員OBの内訳は、経営に対するアドバイスをする「顧問」が計3人で、国交省出身が2人、警察庁1人だった。実務を担う「嘱託」は計48人で、地方警察官出身が31人、海上保安庁7人、地方自治体5人、林野庁2人、気象庁2人、消防庁1人だった。

(共同)

348凡人:2011/09/27(火) 04:16:35
飯舘村自警団が不審者発見 福島、窃盗未遂容疑で逮捕
2011年9月26日 20時04分

 東京電力福島第1原発事故で計画的避難区域になっている福島県飯舘村で、村の自警団「いいたて全村見守り隊」が、民家に侵入した不審な男を発見し110番した。県警南相馬署は26日、窃盗未遂容疑で福島市松川町、会社員斎藤清晴容疑者(47)を逮捕した。

 逮捕容疑は25日午後11時半ごろ、飯舘村飯樋の民家に侵入し、物色していた疑い。

 見守り隊は6月、村外に避難している住民らが留守宅をパトロールするために結成。これまでに12件の不審者情報を同署に報告したが、容疑者逮捕につながったのは初めて。

(共同)

349凡人:2011/09/27(火) 04:28:30
イノシシ、シカ肉で基準超 栃木、食用自粛呼び掛け
2011年9月26日 20時35分

 栃木県は26日、同県の3市町で捕獲された野生のイノシシ2頭、シカ2頭の肉から、食肉の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える同1185〜545ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。食用の自粛を呼び掛ける。

 県によると、矢板市のシカ、イノシシがそれぞれ1頭と、那須町のイノシシ、塩谷町のシカ。猟友会員などが7月3日〜9月14日に有害鳥獣駆除のため捕獲し、保管していた肉の提供を受けた県が検査した。

 市場に流通はしていないが、県は消費状況を把握しておらず、今後調査する方針。県内では、日光市の野生のシカ3頭から基準値を超えるセシウムが検出されている。

(共同)

350凡人:2011/09/29(木) 02:43:34
エルミタージュ美術館:「原発近い」と所蔵品貸し出し拒否
毎日新聞 2011年9月28日 19時45分

 群馬県立近代美術館(同県高崎市)で12月開幕予定だったガラス工芸品展「皇帝の愛したガラス」を巡り、所蔵品を貸し出すロシア国立エルミタージュ美術館が「東京電力福島第1原発から近く、展示品が放射能で汚染される可能性がある」として中止を通知してきたことが近代美術館への取材で分かった。

 近代美術館によると、5月12日にエルミタージュ側から中止の申し入れがあった。ロシア大使館などを通じ「群馬県は東京都と同様に空間線量が低い」などと説明したが、8月4日に正式に中止の通知が届いたという。

 同展は12月23日〜来年3月25日の予定だった。6月から北海道と東京都を既に巡回、10月には岡山市で予定通り開かれる。近代美術館は「楽しみにしていた人がたくさんいたので残念」と話し、代替の企画展を開く。【喜屋武真之介】

351凡人:2011/09/29(木) 22:28:56
福島から人口流出続く 総務省、6〜8月人口移動
2011年9月29日 20時49分(共同)

 総務省が29日公表した6〜8月期の住民基本台帳に基づく人口移動報告によると、東日本大震災で大きな被害を受けた3県のうち岩手、宮城が震災直後の転出超過から転入超過に転じたのに対し、福島は7828人の転出超過だった。3〜5月期の1万7524人より減少したものの、東京電力福島第1原発事故の影響で人口流出が続く実態が浮き彫りになった。

 震災後、東京圏から西日本各地への転出傾向も続いており、3〜5月期の転入超過から4656人の転出超過に転じた。一方、大阪圏、名古屋圏は引き続き転入超過だった。

352凡人:2011/09/30(金) 23:49:47
福島・飯舘村でプルトニウム検出 原発から45キロ飛散も
2011年9月30日 21時22分

 文部科学省は30日、東京電力福島第1原発から北西に約45キロ離れた福島県飯舘村など同県内の6地点で、今回の事故で放出されたとみられるプルトニウムを土壌から検出したことを明らかにした。国の調査で、飯舘村まで飛散していたことが判明したのは初めて。

 プルトニウムは半減期が極めて長く、呼吸などで体内に入ると強い発がん性を帯びる。文科省は「ごく微量で、人体に影響を及ぼすような値ではない」としている。

 別の放射性物質ストロンチウムについても調査。調査対象の100地点のうち数十地点で検出。原発から約80キロの地点も含まれ、広域に拡散したことが裏付けられた。

(共同)

353凡人:2011/10/01(土) 06:58:03
5電力へのやらせ認定 経産省第三者委
2011年10月1日 01時52分

 枝野経産相(右)に最終報告書を手渡す第三者委員会の大泉隆史委員長=30日午後、経産省

 原発に関するシンポジウムなどで国が電力会社に「やらせ」を要請したとされる問題で、経済産業省が設置した第三者委員会(委員長・大泉隆史弁護士)は30日、東北電力女川原発、北海道電力泊原発でも、原子力安全・保安院や資源エネルギー庁の職員が動員などを働きかけていたとする最終報告書を枝野幸男経産相に提出した。

 中間報告と同様に九州電力玄海原発、四国電力伊方原発、中部電力浜岡原発をめぐるシンポも国のやらせ関与を認定。不適切な働きかけが常態化していたことを浮き彫りにした。エネ庁職員の関与認定は初。枝野経産相は「大変遺憾だ。おわび申し上げる」と謝罪し、関係者を処分することを明らかにした。

(共同)

354凡人:2011/10/01(土) 07:43:13
「緊急時避難準備区域」を解除 福島の5市町村に政府
2011年9月30日 19時42分

 原子力災害対策本部の会合後、記者会見する枝野経産相。左は細野原発相=30日午後、首相官邸


 東京電力福島第1原発事故をめぐり、政府は30日、原子力災害対策特別措置法に基づき指定した三つの避難区域のうち、福島県の5市町村が対象となった「緊急時避難準備区域」の指定を一斉に解除した。避難区域は4月22日の指定から5カ月以上にして縮小した。

 指定が解除されたのは広野町全域、南相馬市、田村市、楢葉町、川内村の一部で、対象住民は計約5万9千人。国や県、各自治体が放射性物質を取り除く除染を進め、安全が確保され次第、ふるさと帰還が実現するとみられる。

(共同)

355凡人:2011/10/02(日) 01:22:14
福島第1原発から45キロの飯舘でプルトニウム検出
(2011年10月1日 福島民友ニュース)

 文部科学省は30日、双葉町と浪江町、飯舘村の6カ所の土壌から、東京電力福島第1原発事故による放射能漏れが由来とみられるプルトニウムが検出されたと発表した。同原発の敷地外で、検出されたのは初めて。

 毒性が強く半減期が約88年のプルトニウム238が検出されたのは、3町村とも各2地点。このうち最大値は、浪江町で1平方メートル当たり4.0ベクレルだった。このほかの検出値は、双葉町が0.55ベクレル、0.57ベクレル、浪江町のもう一方が2.3ベクレル、飯舘村が0.77ベクレル、0.82ベクレル。

 双葉、浪江両町は警戒区域内で、第1原発から最も遠い飯舘村は約45キロ離れている。

356凡人:2011/10/02(日) 01:45:32
原発事故避難勧告めぐる日米の舞台裏判明 官邸、米の「退避勧告」に難色
2011.10.2 00:53

 【ワシントン=佐々木類】東日本大震災で米政府が、放射能漏れ事故を起こした東京電力福島第1原子力発電所から半径50マイル(約80キロ)にいる米国民に退避勧告を出す際、日本政府が日米同盟への悪影響を理由に勧告を出さないよう要請していたことが分かった。複数の日米関係筋が明らかにした。退避勧告をめぐる日米交渉の具体的な舞台裏が判明したのは初めて。米軍による“トモダチ作戦”が遂行される一方、日米双方がぎりぎりのやりとりを行っていたことが浮き彫りになった。

 日米関係筋によると、米政府は原発が水素爆発や火災を起こしていた3月16日、米国民の保護が急務との判断から、在ワシントン日本大使館の藤崎一郎大使を国務省に呼び、キャンベル国務次官補が福島第1原発から半径50マイルにいる米国民に退避勧告を出す方針を伝えた。

 この際、日本側は、「放射能汚染に関する確たる情報がなく、米政府の事前通告を聞き入れるしかなかった」(関係筋)という。

 だが、別の関係者によると、藤崎大使の打電内容を伝え聞いた首相官邸側が在京米大使館側に接触、「米政府が退避勧告を出せば米国への不信感が増大して同盟関係に悪影響が出る」などとして、退避勧告の見送りを要請したという。

 これに対し、米側は「政治的影響を議論している悠長な場合ではない。自国民保護は最重要だ。日本国民の理解を得られると確信している」と伝えたという。

 米政府は16日午後(日本時間17日未明)、福島第1原発の半径50マイルにいる米国民に退避勧告を出すとともに、日本に滞在中の米政府職員と家族に日本国外への自主的な退避を呼びかける勧告を出した。

 日本政府は表向き「自国民保護の観点だろう」(当時の枝野幸男官房長官)と理解を示していたが、日本政府として半径20キロ圏内の退避、20〜30キロの屋内退避指示を出しており、米政府の退避勧告が同盟関係に悪影響を与えることを強く懸念していたという。

 米政府は退避勧告を出す直前、原子力規制委員会(NRC)など関係省庁の担当者60人による電話会議を行い、「東京在住の米国民9万人全員の避難」も検討したが、このときは逆に「東京からの退避勧告は時期尚早。(刺激が強く)日米関係が揺らぐ」として、見送った経緯がある。

357凡人:2011/10/02(日) 03:02:03
さようなら原発5万人集会
 2011年9月19日

東京電力福島第1原発事故を受け、原発依存からの脱却を訴える「さようなら原発5万人集会」が19日、東京都新宿区の明治公園で開かれた。集会やパレードには主催者発表で約6万人が参加。原発事故後では、最大規模とみられる。

 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)や有識者らで構成する「さようなら原発1000万人アクション」主催。呼びかけ人の一人で作家の大江健三郎さん(76)は「原子力のエネルギーは必ず荒廃と犠牲を伴う」と語った。

 参加した俳優の山本太郎さん(36)は「今の日本の政治は一人の命や安全を無視している」と脱原発を訴え、参加者とともに「原発反対、子供を守れ」とシュプレヒコールを上げた。その後、参加者はプラカードや旗を掲げながら、明治公園から新宿や原宿など3コースに分かれて約2〜4キロをパレードした。

 警視庁によると、集会やパレードには約3万人が参加した。【長野宏美、山田奈緒】

「さようなら原発5万人集会」に集まった大勢の人たち=東京都新宿区で2011年9月19日午後2時29分、本社ヘリから梅田麻衣子撮影

358凡人:2011/10/02(日) 06:51:11
「エネルギー消費を減らして経済のスピードを落とし」。この部分はどうしても同意できない。経済スピードを落とすことは日本の死活問題にかかわることで、妨げてはいけない。経済のスピードを落とさないで、エネルギー政策をしなければならない。この場合脱原発も選択にいれてのことだが、現実的な対策が望まれる。妥協案も当然考えなければならないと考える。
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原発を考えるインタビュー 村上東海村長 極めて内省に欠ける国
2011年10月1日(土)

-2度の原子力事故を目の当たりにして思うことは。その教訓とは何か。

JCO臨界事故も慢心が招いたもので、この国はいつまでも反省しないという印象だ。利益を追求するあまり、原発推進を「国策だ」と言い続け、安全神話を作るなど、極めて内省に欠ける国だということ。JCO臨界事故の時も思ったが、今回も案の定だ。何にも学んでいない。福島第1原発事故の初期対応を見ても、何という国だと思った。

-国の原子力政策、エネルギー政策をどう見るか。震災と福島第1原発事故で見えてきた日本の電力供給の問題点とは。

日本は地震多発地帯で、1900年からの100年間でM8以上の地震回数は世界一という報告がある。そんな国に54基も原発を置いていいのか。正気の沙汰とは思えない。しかし、日本は原子力推進そのものがエネルギー政策で、自然・再生可能エネルギーの発展を封じていた面がある。原発は炭酸ガスを出さないから環境にいいと言い、放射能・放射線の問題にはふたをして、原発の後処理も後世に先送りしてきた。それはまさに、哲学なきエネルギー政策だという気がする。

-「脱原発」は可能か。日本における再生可能エネルギーの可能性は。普及を進める鍵は。

福島第1原発事故を起こした以上、日本は脱原発について真剣に考える義務がある。脱原発を追求しなければならず、できるできないはその次でいい。自然エネルギーについても、ドイツやデンマークなどは既に取り組んでおり、技術開発も進んでいる。日本でも可能性はある。日本人の勤勉さやこれまで蓄積した技術からみても可能だろう。世界最高水準になれると思う。あとは政府のやる気次第だ。

-東海第2原発の再稼働をどのように判断するか。

私は、福島のように全村避難して戻れないとか、東海村が地図上から消えていく、そういう事態にはしたくない。福島の事故で、国は避難した人たちをどう救済するのか。つまり、国がわれわれの安全を保障できるのか。そこが担保されない以上、判断はできない。

津波対策や非常用電源対策の強化だけでは十分ではない。福島第1原発事故の問題も明らかにしてもらわなければならない。ストレステストは、再稼働のための政治的方便ではないか。

それと安全規制体制をどうつくるのか。原子力安全庁の話は出ているが、さっぱり見えない。これも判断の鍵となる。(東海第2原発の再稼働は)今の時点ではまったくの白紙だ。

-最後に、今後の日本のエネルギー政策への提言を。

エネルギー消費を減らして経済のスピードを落とし、思い切って自然エネルギーの導入に向けて政策誘導すればいい。自然エネルギーはこれまで、政府が後押しした電力会社が壁となり入り込めなかった。自然エネルギーに対する助成を、新しい技術開発に向けた投資だと思ってやったらいい。ドイツがやると言っているのに日本でできないわけがない。あとは政治家の決断だ。

359凡人:2011/10/03(月) 01:25:14
脱原発映画の上映認めず 鹿児島県出水市の施設
(2011/10/02 22:13)

 脱原発を訴えるドキュメンタリー映画の上映会を開こうと、鹿児島県出水市に市民交流センターの使用を申請した女性(49)に対し、市が「施設の使用目的にそぐわない」として断っていたことが2日、市などへの取材で分かった。

 女性は「脱原発の内容だから断られた」と反発。これに対し市は「映画の上映に必要な設備が整っていないから断っただけだ」と釈明している。

 映画は、九州の脱原発の住民運動などを記録した西山正啓監督の「脱原発 いのちの闘争」。女性によると、9月28日に施設使用の仮予約したが、30日になり市の担当者から「タイトルが問題。闘争という言葉が政治色が強い」と断られたという。

360凡人:2011/10/04(火) 02:03:57
自己破産:狭山茶業者が申請…東日本大震災後初
毎日新聞 2011年10月3日 21時55分

 帝国データバンク大宮支店は3日、狭山茶を製造・販売する「橋本園」(埼玉県入間市宮寺)が9月30日にさいたま地裁川越支部に自己破産申請したと発表した。負債総額は約5億円。埼玉県によると東日本大震災後、狭山茶業者の経営破綻は初めて。

 同支店によると、橋本園は1950年創業、栽培から加工まで一括して行い、今年2月期の年間売上高は約7億円で県内製茶業者では最大規模だった。

 狭山茶では9月に国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出され、同県茶業協会は同月14日から検査を終えていない銘柄の出荷・販売を自粛。今回の経営破綻について上田清司・埼玉県知事は「原発事故から起こっており、それに尽きる」と述べた。【西田真季子】

361凡人:2011/10/05(水) 06:36:15
福島第一原発事故は、「想定外」の津波によって引き起こされたのではなく、対策を怠った東京電力による過失、つまり防げた可能性のある人災であった。
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1677年 M8の房総沖地震 13メートル津波 浸水想定
2011年10月4日 朝刊 東京中日

 福島第一原発が想定を超える津波に襲われる可能性があると東京電力が予測していた問題で、房総沖地震(一六七七年)と同規模のマグニチュード(M)8クラスの地震が福島県沖で発生した場合にも、同原発が最大一三メートルの津波で浸水するとの予測を東電がまとめていたことが三日、本紙の情報公開請求に対して経済産業省原子力安全・保安院が開示した資料で分かった。

 原発への津波予測を再検討している土木学会は昨年十二月、福島第一原発への津波は、この地震などをもとに想定する方針を固めていたが、東電は予測結果を公表せず、対策を先送りしていた。

 開示されたのは、東電が福島第一原発直前の三月七日に保安院に提出し、「取扱注意 お打ち合わせ用」と題された三枚の資料。

 それによると、東電は二〇〇二年に国の地震調査研究推進本部がまとめた「東北から房総にかけての日本海溝沿いなら、どこでもM8級の地震が起きる」という報告を基に、福島第一、第二両原発への津波の高さを試算した。

 その結果、福島県沖で房総沖津波が発生したと仮定した場合、福島第一原発は最大一三・六メートル、福島第二は一四・〇メートルの津波に襲われると試算。いずれも想定波高の倍以上で、敷地の一部が浸水すると予測していた。

 同じくM8クラスの明治三陸地震(一八九六年)と同等の地震が起きた場合は最大一五・七メートルの津波で浸水し、貞観地震(八六九年)の場合は、最大九・二メートルで浸水しないと結論付けていた。

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「房総沖津波の試算は土木学会の方針に基づいて行ったが、まだ研究段階で、対策を取るには議論が不十分だった」と話している。

362凡人:2011/10/05(水) 06:38:52
小中生の屋外活動 1日に2時間まで 南相馬市、マスク着用促す
2011年10月4日 夕刊東京中日

 東京電力福島第一原発事故に伴う緊急時避難準備区域指定の解除を受け、十七日に小中学校五校を再開する福島県南相馬市の教育委員会は四日までに、児童、生徒の屋外活動を一日二時間に制限する方針を決めた。校庭で行う体育の授業では、長袖や長ズボン、マスクの着用を促す。

 子どもたちが受ける放射線量を抑える目的。四月二十二日の準備区域指定を受け、市教委は区域内の小中学校を閉鎖し、区域外の学校の空き教室などを利用して対応。指定解除の九月まで屋外活動は全面的に自粛していた。

 市内の小中学校などでは除染活動が進められ、再開する五校では現在、校庭で地上一メートルの空間放射線量が平均毎時約〇・〇〇〇一ミリシーベルト。

 子どもたちが学校で受ける年間の放射線量について、政府はできるだけ早く一ミリシーベルト以下にすると掲げており、南相馬市の場合、二時間の屋外活動なら年間約〇・三ミリシーベルトになるという。市教委は「今までは全く屋外活動ができなかった。段階的に活動を増やしていきたい」としている。

363凡人:2011/10/06(木) 08:27:07
被ばく線量、緩和認める 放射線審議会が提言へ(2011/10/6 02:02)

 東京電力福島第1原発事故を受け、今後の被ばく線量基準の在り方を検討している国の放射線審議会の基本部会が、平常時の一般住民の被ばく線量限度とされる年1ミリシーベルトを達成することは当面困難と判断、緩和を認める方針であることが5日分かった。年1ミリシーベルトを超え20ミリシーベルト未満の「中間目標」の設定が可能とする提言を近くまとめる。事故後の混乱の中、相次いで決まった食品や土壌などの暫定基準値は、整合性を取る見直し作業が早急に必要とされており、基本部会の提言を参考に作業が進められる。ただ緩和水準によっては批判を浴び、作業に時間がかかることも予想される。

364凡人:2011/10/07(金) 03:23:58
50代の人間がぽっくり病? 病名を明かさないところが乙。たたただ事実隠蔽の疑いが深まるばかり。
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福島第1原発:収束に従事の50代作業員死亡
毎日新聞 2011年10月6日 20時47分

 東京電力は6日、福島第1原発事故の収束作業にあたっていた50代の男性作業員が同日朝に死亡したと発表した。作業員の死亡は3人目。5日の朝礼時に体調不良を訴えた。自力では歩けない状態で、治療を受けていた。

 東電によると、男性は協力企業の作業員で、8月8日から水処理タンクの設置作業をしていた。1日平均3時間、計46日間作業して被ばく線量は計2.02ミリシーベルトだった。東電は「被ばく線量は小さく、死亡との因果関係はない。過重労働にもあたらない」としている。

 また、福島原発事故による放射性物質の影響や避難に伴う損害賠償請求訴訟が6日までに約10件に上ったと発表した。【関東晋慈】

365凡人:2011/10/07(金) 16:53:08
根津小学校の堆肥から国の暫定許容値超えるセシウム 東京都
2011.10.6 17:41

 東京都文京区は6日、同区根津の区立根津小学校の落ち葉堆(たい)肥(ひ)から、国の定める堆肥の暫定許容値の3倍以上のセシウムを検出したと発表した。

 区によると、落ち葉堆肥は9月27日に校庭から採取。翌28日に検査したところ、1キロ当たり1488ベクレルのセシウムが検出された。国の暫定許容値は1キロ当たり400ベクレル。

 区によると、区内には区立の10幼稚園、20小学校、10中学校があり、このうち5幼稚園と20小中学校で、校庭の樹木の落ち葉を使って堆肥をつくっている。

 根津小学校はすでに落ち葉を集めていた場所をブルーシートで覆い、児童が近づかないように注意喚起するなどの措置を取った。区は他の学校などにも、同様の措置を取るように通知している。

366凡人:2011/10/08(土) 02:30:42
伝えたい福島の「今」 福大生がルーマニアに招待
(2011年10月7日 福島民友トピックス)

駐ルーマニア日本大使館では公式晩さん会も開かれ、学生らが出席した

 福島大の学生15人が今秋、ルーマニア政府の招待を受け同国を訪問、日本と福島の今を伝えた。

 9月13〜27日に行われた。参加した行政政策学類2年の鹿又美穂さんは「とても活発で積極的な国だと感じた。その歴史も魅力的だった」と振り返る。

 交流で鹿又さんは「励ましや応援の言葉をもらった。(ルーマニアの人たちは)原発事故の被害者というより、日本人として興味を持ってくれた」という。

 人間発達文化学類3年の遠藤悠さんは「いまだに被災地がガレキに覆われていると勘違いしているメディアもあった」と言い、正しい情報が伝わっていない現実も実感したという。

 しかし、学生たちは国際交流の中で直接、被災地の現状を伝えることができたとも感じている。鹿又さんは「原発事故で福島は有名になった。良くも悪くも世界に広まったことは、福島を発信するチャンスでもあると思う。原発事故を収束させ、福島の復興と豊かな自然を広めたい」と語った。

367凡人:2011/10/08(土) 02:41:35
サンマ 福島原発100キロ圏を禁漁
 [2011年10月7日20時5分]

 サンマの漁業者でつくる全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京)は7日、都内で理事会を開き、福島第1原発から半径100キロ圏内の海域での操業を禁止することを決めた。

 理由について、全さんまは「消費者に安全安心とはっきりさせるため」と説明した。これまでは同海域での操業を自粛するとしていた。

 また、100キロ圏外でも宮城と福島の県境以南は、現時点では自粛とすると決めた。10月中旬〜11月上旬にかけて検査を行い、操業が可能かどうか判断する。

 9月中旬以降、北海道東部沖で豊漁が続いており、全さんまは1日5千トンを超す水揚げがあった場合、漁に出た船は休むなどと決めていた。今後、三陸沖への南下が予想され、全さんまは「早めに安全な措置を取った」としている。(共同)

368凡人:2011/10/09(日) 04:43:35
<セシウム汚染>2009年の58倍検出 福島原発沖の海水
毎日新聞 10月5日(水)21時13分配信

 文部科学省は5日、宮城県から千葉県にかけた東京電力福島第1原発沖の11地点の海水に含まれる放射性物質について、精度を向上させた調査の結果を発表した。セシウム137は原発から東へ約180キロ地点の1リットル当たり0.11ベクレルが最高で、09年に原発の約25キロ沖で検出された最高値の約58倍だった。

 従来はセシウムの検出限界値が同6〜9ベクレルと高く、大半の海域で「不検出」の結果しか出なくなり、原子力安全委員会が精度を向上するよう指摘していた。8月下旬に採取した今回は、セシウム137が同0.0012〜0.11ベクレル。セシウム134も原発から東へ約180キロ地点の同0.079ベクレルが最も高く、千葉県沖の2地点は「不検出」だった。【木村健二】

369凡人:2011/10/09(日) 04:44:58
このタイトルは誤解を招く。記事を注意深く読むと、いまだに安全ではないことは明確。
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米、原発避難勧告を半径20キロ圏内に縮小 国務省発表
2011年10月8日12時18分 朝日新聞

 米国務省は7日、東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故を受けて、同原発の半径80キロ圏内としてきた米国民向け避難勧告の対象地域を、原則20キロ圏内に縮小した。

 米政府は事故発生直後から、20キロ圏内を対象とした日本政府よりはるかに広い80キロ圏内からの避難を求め、議論を呼んでいた。

 7日発表された渡航勧告は、20キロ圏外でも放射線量が高いとして日本政府が指定した「計画的避難区域」と、住居単位で指定された「特定避難勧奨地点」からは避難するよう求めている。20〜80キロ圏内では、短期滞在なら健康への影響は小さいとする一方、滞在が1年以上になる場合は、被曝(ひばく)対策をとるよう奨励。妊婦と子供、高齢者に対しては、30キロ圏内に住むのは避けるよう勧告した。(ワシントン=村山祐介)

370凡人:2011/10/09(日) 04:45:31
乾燥シイタケ、再検査も基準超す 静岡産、セシウム検出
2011年10月9日0時49分 朝日新聞

 静岡県伊豆市内で収穫、加工された乾燥シイタケから、業者の自主検査で国の基準を超える放射性セシウムが検出された問題で、静岡県は8日、登録機関による再検査を行い、基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。230キログラムが同県東部、横浜市などの神奈川県、東京都の小売店などに出荷され、一部が消費されたという。

 基準値は1キロ当たり500ベクレルで、検出されたのは599ベクレル。静岡県によると、乾燥シイタケから基準を超える放射性セシウムが検出されたのは全国で初めて。県は伊豆市内で3月11日以降に収穫、加工された乾燥シイタケの出荷自粛、自主回収を関係者に要請した。

371凡人:2011/10/09(日) 04:46:05
電力9社、政界工作で連携 担当議員決め資金協力や接待
2011年10月9日3時0分 朝日新聞

 全国の9電力会社役員が業界団体主催の朝食会で、所管官庁の経済産業省と関係がある議員を中心とした自民党議員数十人と顔合わせしたうえ、担当議員を分担、選挙時の資金協力や飲食接待などを行っていたことが分かった。参加した議員秘書らが明らかにした。

 東京電力で組織的なパーティー券購入や、会社側が役員の個人献金を差配していたことが判明したが、新たに電力各社が連携して政界工作にあたってきた構図が浮上した。こうした工作は1990年代に盛んに行われ、顔合わせの朝食会は近年も続いていたという。

 議員秘書や電力会社元幹部によると、全国の電力会社でつくる業界団体「電気事業連合会(電事連)」主催の朝食会は、東京都内のホテルを会場に2〜3カ月に1回のペースで実施。また、不定期で電力数社と議員らのランチ会もあった。

372凡人:2011/10/09(日) 13:10:54
原発事故:9日から福島県民の甲状腺検査スタート
毎日新聞 2011年10月8日 21時04分

 福島県が18歳以下の県民約36万人を対象に行う甲状腺検査が9日から始まる。同県立医大では8日、リハーサルを実施。機器の使い方や留意点を確認した。

 全県民約200万人を対象とした健康調査の一環。92年4月2日から今年4月1日生まれの子供の甲状腺に異常がないか、超音波による画像検診を行う。無料で、県外避難者も対象。検査は計画的避難区域に住んでいた約5000人から始まり、11月下旬からは他地域に拡大。14年3月までに終え、その後は5年ごとに受けてもらう。結果は本人に郵送する。【種市房子】

373凡人:2011/10/09(日) 13:47:30
チェルノブイリ 25年後も森のキノコ食べて年間60人が被曝中
2011/10/08 13:20 SANKEI DIGITAL

 ベストセラー『がんばらない』著者の鎌田實氏は、長野県の諏訪中央病院の名誉院長でもある。チェルノブイリの子供たちへの医療支援に取り組んだ経験から、食物によって起きる内部被曝の危険性を語る。

 * * *

 福島県産のマツタケが出回る時期である。今年はどうやら豊作のようだが、今年のキノコ類は、かなり厳しい。多くの地域のマツタケが出荷停止になるのではないか。

 政府や東電、原発を推進する学者たちが「大したことはない」「大丈夫だ」と言っている間に、想像を超える汚染が進んでいた。20年以上にわたり、14億円の医療支援を続けて、旧ソ連のチェルノブイリを見てきた僕としては、チェルノブイリほどではないが、思いのほかチェルノブイリに近い汚染だと思っている。

 半減期が8日である放射性ヨウ素はほとんどなくなったのに対し、これから気をつけなければいけないのは、セシウムである。いまでは土壌を除染しよう、家の内外でミニホットスポットを見つけて対処しよう、といった外部被ばくへの意識は高まりつつあるが、内部被ばくは口から入る食物によって起きることを忘れてはならない。

 チェルノブイリ事故で大打撃を受けたベラルーシ共和国のベトカ地区に行ったことがある。人口約4万人の町で、2万5000人が強制避難で退去した。その町の病院には、ホールボディカウンターがあって、それで体内の被ばく線量を測りながら、住民の健康を管理していた。ところが25年経ったいまでも、森の中のキノコ等を食べてお年寄りが新しい体内被ばく者になってしまうのである。

374凡人:2011/10/10(月) 07:36:13
財政赤字とはいえ、金はあるところにはあるんだね。ただ使い方がまったく理に合わないところが面白い。原発の安全にはそれほどかまわずに、国民の思想教育にお金をタップリ使うところがなんとも日本的。
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原子力教育に過剰計上 交付金42億円、半分使わず
2011年10月10日 朝刊

 文部科学省が原子力教育を主な目的として進めてきた自治体への交付金事業で、同省が二〇〇二年度の制度創設から昨年度までの九年間に、教育現場のニーズを大きく上回る計四十二億円の予算を計上し、ほぼ半分が使われていなかったことが分かった。予算が余っても、毎年度ほぼ同額の予算を計上していた。 

 事業は「原子力・エネルギー教育支援事業交付金」。全国の小中学校や高校を対象に、文科省が都道府県を通じて支給してきた。一県当たり一千万円が上限だが、福井、静岡県など原発立地自治体は増額が認められる。文科省は簡易型の放射線測定器や原発副読本の購入費などへの活用を期待してきた。

 本紙の調べでは、交付金予算は毎年度、四億円台を計上。昨年度までの総額は四十二億円に上ったが、実際に支出されたのは二十三億円で、予算の執行率は55%だった。

 昨年度は、都道府県の三割近くが「学校のニーズがない」などとして申請すらしなかった。事業仕分けの影響もあり、ようやく文科省は本年度分について、昨年度より三割少ない三億五千万円を計上し、来年度の概算要求では三億二千万円に減らした。

 実際の交付金の使われ方をみると、原子力以外のエネルギー教材に活用するケースが目立った。全国最多の原発十四基が立地する福井県ですら、昨年度まで多くは風力発電機や燃料電池実験器などの教材購入に利用。原子力関連では、敦賀市の原発PR施設「あっとほうむ」を訪れる児童・生徒の見学費用などだった。

 文科省原子力課の担当者は「制度創設時は自治体の認知度も低く申請件数が少なかったが、近年は増加している。自治体の判断により、原子力も含めバランスよく(エネルギー教育に)取り組んでもらっている」と強調している。

 交付金の原資は、電力会社の販売電力に応じて課税される電源開発促進税で、最終的には電気料金として消費者が負担している。エネルギー対策特別会計(エネ特会)から支出しており、文科省は余った予算をエネ特会に戻してきた。

 原子力教育をめぐっては、同省などが〇九〜一〇年度に一般競争入札で教材作成などを委託した事業のうち、六割以上が一者応札だったことが本紙の取材で判明。落札したのはすべて官僚OBや電力会社の現役または元役員が理事などを務める公益法人だった。

<原子力教育> 2010年6月に閣議決定したエネルギー基本計画では、「小・中学生などの次世代層について、将来、原子力を含むエネルギーについて自ら考え、判断するための基礎をはぐくむため」に原子力教育支援事業などを進めるとしている。09年3月に改定された高校の学習指導要領では、12年4月の入学者から、物理基礎で放射線や原子力の利用と安全性などを教える。

375凡人:2011/10/10(月) 08:17:37
契約社員
応募期間2011年09月17日〜2011年09月23日
勤務地 福島原発20km圏内

*復興支援事業*元気で一生懸命働く意欲のある方
専門職系(専門職系その他)

仕事内容 瓦礫の仕分けと撤去(期間2ヶ月/第一次10/1〜)
資格 国保加入者、入墨不可、外国人不可
    高齢者(65歳以上)活躍中
給与 日給/26,000円
勤務時間 一日4時間
休日 なし
待遇 労災完備、寮完備(無料)、ヘルメット・安全靴、
    作業着支給
勤務地 福島原発20km圏内
備考 受付期間/9月19日(月)〜9月26日(月)の9:00〜18:00
応募先 株式会社カインズサービス


会社名 株式会社カインズサービス
http://kinds-service.com
設立日 1995年4月1日
代表者 青柳 昌代
所在地 〒370-2306 群馬県富岡市相野田760-3  
連絡先 TEL:0274-64-5834  FAX:0274-64-5835
資本金 1200万円
取引銀行 群馬銀行
事業内容 業務請負・人材派遣・マネージメント
厚生労働大臣
許可番号 般10−300168
10−ユー300132

376凡人:2011/10/10(月) 09:53:41
地熱発電原発1基分 東北の総出力、候補地含め試算
2011年10月10日月曜日

多くの参拝者が訪れる地熱発電の候補地「恐山」。国立公園で信仰の場でもあり、開発は困難が予想される=写真

 福島第1原発事故で再生可能エネルギーが注目される中、地熱発電関連の事業者が東北で原発1基分の出力を得られるとの試算をまとめた。経済産業省なども来年度予算の概算要求で地熱発電に多額の資金補助を計上し、後押しを始めた。クリーンで天候に影響されない電源に期待は大きい。一方で有望視される地域は自然公園内で、開発には難しさが伴う。公園外でも温泉への影響が懸念され、一筋縄ではいきそうにない。

 「日本地熱開発企業協議会」(東京)によると、東北で新規開発が可能な地区は19カ所(表)。出力は、既存データから推計すると計74万キロワットに上ると見込まれ、稼働中の松川(八幡平市)など6発電所も加えると94万6800キロワットとなる。データのない栗駒南部や蔵王も火山帯のため期待でき、100万キロワット級の原発1基に匹敵する計算だ。

 地下の熱エネルギーでできた蒸気や熱水をくみ上げ、タービンを回して電気を起こす地熱発電。発電時に二酸化炭素を出さず、風力や太陽光のように天候に左右されない利点がある。

 半面で蒸気などをくみ上げる井戸は深さ2000メートル前後になる。3万キロワット級で264億円という建設コストが足かせの一つとなり、近年は新規開発がなかった。

 原発の代替エネルギー確保を急ぐ経産省は「地熱は東日本大震災の被災地の東北で期待できる」(赤石浩一会計課長)と、掘削などの補助事業102億5000万円を概算要求。文部科学省も東北でより深部の熱源を利用する研究開発などを行おうと706億2000万円を盛り込み、機運が盛り上がりつつある。

 ただ、地熱発電は資金面以外にも課題がある。地熱エネルギーは火山帯に集中し、大半が自然公園に指定されている。最も規制が厳しい場所は石をたたく程度の調査もできない。自然公園外でも温泉に近い場合が多く、温泉関係者などから「掘削で温泉が枯れる」と反対されることが想定されるという。

 協議会の安達正畝会長は本年度当初の地熱関連予算が6億3000万円程度だったことから「脱原発によるパラダイムシフト(時代の大転換)だ」と経産、文科両省の動きを評価。一方で「政府が自然公園内の掘削を認め、温泉に影響しない地点を探す技術があると広報しないと、本格的な代替エネルギーにはなり得ない」と話す。
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377凡人:2011/10/10(月) 09:54:23
◎開発に高いハードル/「理解得られぬ」自治体困惑

 地熱発電の推進を打ち出す国に対し、東北の開発候補地の自治体は「地熱は開発へのハードルが高い」と受け止めている。候補地の多くが自然公園内であることに加え、地熱発電の認知度の低さを指摘する声も。地熱開発の先行自治体は「地域の理解をどう得るかが鍵」と強調する。

 青森県下北半島、むつ市の霊場「恐山」。煙たなびく硫黄泉と奇岩が織りなす景観を目当てに多くの参拝者が訪れる。日本地熱開発企業協議会はここも候補地に挙げた。

 一帯は自然公園法で施設建設などが規制される国立公園の上、宗教法人が管理する霊場。宮下順一郎市長は「地熱発電を進めるには規制緩和が必要。緩和されたとしても信仰の場に開発許可をもらうことはできないだろう」とみる。

 福島第1原発事故の影響で同市周辺で進んでいた原子力関連施設の建設工事も休止し、地域雇用は厳しさを増している。自ら火山学などの専門家の講義を受けるほど再生エネルギー産業の研究に前向きな宮下市長だが「地熱はハードルが高すぎる」とため息をつく。
 浅虫温泉が隣接する「八甲田西部」が候補地となった青森市は「地熱は考えていない」と言う。発電所建設で温泉量の減少を心配する事業者は多く、市環境政策課は「地元の理解を得るのが難しい」と問題点を挙げる。

 候補地「栗駒南部」がある栗原市は、地熱発電の認知度の低さに悩む。市議会で地熱が取り上げられたこともなく、唐突な候補地指名に市環境課は「どんな発電なのかから始めなければいけない」と戸惑い気味だ。

 地熱発電を進めてきた自治体は対照的。「松尾八幡平」などが候補地に挙がった八幡平市では1966年、日本初の松川地熱発電所が建設された。ことし7月には市と民間事業者による2カ所目の発電所建設も決まった。市総合政策課は「さらなる事業拡大のための高額な調査費用を、国が補助してくれるのは助かる」と歓迎する。

 長い時間をかけ地熱発電の意義が住民に浸透しているという八幡平市。同課は「厳しい条件も多いが、開発には地域の理解を得ることが大切だ」とアドバイスする。
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378凡人:2011/10/11(火) 03:07:31
小学校の堆肥が基準値超え 東京・文京区
2011.10.6 16:24

 東京都文京区は6日、区立根津小学校の落ち葉でつくった堆肥から、国の暫定基準値(1キログラム当たり400ベクレル)を超える1488ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。

 文京区はすべての区立小中学校と幼稚園に対し、堆肥を肥料として使用せず、児童らが直接触れることがないよう注意喚起した。

 文京区によると、9月下旬に根津小の堆積場から採取した堆肥を測定。校内の花壇で使用するためにつくったもので、流通はしていない。

379凡人:2011/10/11(火) 05:14:42
米ぬかで基準超すセシウム 群馬・安中の一部地域
2011.10.7 19:14

 群馬県は7日、同県安中市の一部地域で収穫された玄米の米ぬかから、家畜飼料としての暫定基準値(1キログラム当たり300ベクレル)を超える340ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。県は地元農協などに飼料としての使用自粛を要請した。

 同時に検査した同県渋川市の米ぬかは260ベクレルで基準を下回った。

 今回の検査は、過去の検査で放射性セシウムが検出された玄米の米ぬかが対象。

380凡人:2011/10/12(水) 02:30:10
セシウム汚染:茨城・鉾田の原木シイタケから検出
毎日新聞 2011年10月5日 19時48分

 茨城県は5日、鉾田市で採取したハウス栽培の原木シイタケから、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る990ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。県は市内にあるハウス栽培のシイタケ農家に出荷を自粛するよう要請した。

 県林政課によると、シイタケは4日に採取した。4月以降、鉾田市を含む県内7市で原木シイタケを4度検査してきたが、規制値を超えたケースは初めてだという。【大久保陽一】

381凡人:2011/10/12(水) 02:31:01
セシウム汚染:福島の野生キノコ 43市町村で出荷停止に
毎日新聞 2011年9月15日 20時30分

 福島県内の野生キノコから国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが相次いで検出されていることを受け、政府は15日、同県浜通り(東部)、中通り(中部)の全域と会津地域(西部)の猪苗代町の43市町村で採れる全ての野生キノコの出荷停止を同県に指示した。栽培キノコは規制の対象外。

 同県は、出荷停止対象になっていない会津地域の16市町村についてもモニタリング検査で十分な安全が確認されるまで採取の自粛を呼び掛ける方針で、これから最盛期を迎える同県のキノコ狩りは事実上できなくなる。最大で6200〜2万8000ベクレルのセシウムがチチタケから検出された、いわき市と棚倉町については摂取制限も付けた。

 野生キノコは、土から生える菌根性(マツタケ、チチタケなど)と、枯れ木や落ち葉から発生する腐生性(マイタケなど)に分類され、これまでの検査では菌根性キノコから高濃度のセシウムが検出されている。政府は6日、棚倉、古殿の2町の菌根性キノコについて出荷停止を指示したが、一般の人には区別が難しいことから、今回は腐生性も含めた全ての野生キノコを出荷停止とした。【佐々木洋】

382凡人:2011/10/12(水) 02:31:34
野生キノコ:秋の味覚に風評被害も…福島でセシウム検出
毎日新聞 2011年9月16日 11時41分

キノコが自生する山の入山口に張り出された、野生キノコの摂取と出荷をやめるように求める張り紙=福島県棚倉町で2011年9月16日午前6時37分、石井諭撮影 福島県内の野生キノコから国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムの検出が相次ぎ、県内43市町村で野生キノコが出荷停止となった。茨城県高萩市でも規制値を超えたチチタケが見つかっている。秋の味覚の代表格マツタケをはじめ、これからキノコ狩りのシーズンを迎えるが、各地で客足が遠のき、風評被害も出始めている。【曽田拓、佐々木洋】

 9月に採取されたチチタケから規制値の56倍となる2万8000ベクレルのセシウムが検出された福島県棚倉町。例年9月末から10月下旬、入山料を払って楽しむマツタケ狩りが人気だ。10月には「きのこまつり」も開催、日本酒にマツタケを入れた松茸(まつたけ)酒や地場産マツタケが当たるビンゴ大会に観光客が詰めかける。しかし今年はいずれも中止に。町観光協会職員は「来年は開けるのか」と心配する。

 棚倉町は東京電力福島第1原発から約70キロ離れ、大気中の放射線量は毎時0.2〜0.3マイクロシーベルト程度。日本土壌肥料学会によると、野生キノコは他の食品より放射性物質を取り込みやすく、特に土から生える菌根性キノコ(マツタケ、チチタケなど)は、枯れ木や落ち葉から発生する腐生性キノコ(マイタケ、ナメコなど)より数値が高いとの調査結果もあるという。

 影響は規制値超えが確認されていない地域にも及ぶ。群馬県でキノコ狩りを行っている「陣平農園」(中之条町)には東京や埼玉からも行楽客が訪れるが、今年は半減。同農園を営む男性(76)は「これからがキノコの時期なのに、さらに影響が大きくならないか心配だ」。新潟県阿賀町の「三川観光きのこ園」にも「放射能は大丈夫か」と問い合わせがあり、そのたびに「屋内で育て、大きくなってから屋外へ出しているので問題ない」と説明しているという。

 大手業者も自衛策に乗り出し始めた。パック詰めのキノコを多く扱う「雪国まいたけ」(新潟県南魚沼市)は1台約1500万円の検査機器を購入し、自社食品への検査を15日から開始。商品に付いている製造番号を同社ホームページ上に入力すれば、検査結果を確認できる。広報担当者は「放射性物質が検出されたことはないが、お客様に直接確認していただくことで安心を提供したい」と話す。

 野生キノコは一般の農産物と違い、山で採取した人が小売店や直売所、道の駅などに持ち込み販売することもある。林野庁は「キノコ狩りなどに行く人は、事前に各自治体のホームページで検査結果をチェックし、情報収集を」と呼びかける。

383凡人:2011/10/12(水) 02:32:29
放射性物質:規制値超乾燥シイタケ 業者に出荷自粛要請  静岡・伊豆
毎日新聞 2011年10月8日 20時21分

 静岡県伊豆市内で生産・加工された乾燥シイタケから、食品衛生法に基づく暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)の2倍超の1033ベクレルの放射性セシウムが業者の自主検査で検出された問題で、静岡県は8日、改めて検査した結果、599ベクレルが検出されたと発表した。県は同日、伊豆市内で3月11日以降に生産・加工した乾燥シイタケの出荷自粛や自主回収を伊豆市長や生産者団体に要請した。

 静岡県によると乾燥シイタケで暫定規制値を超えたのは全国初で、同県内で生産された農作物では茶に続き2品目。【仲田力行】

384凡人:2011/10/12(水) 02:33:06
放射性セシウム:我孫子と君津産原木シイタケ出荷停止指示
毎日新聞 2011年10月11日 22時00分

 政府は11日、国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムを検出した千葉県我孫子市と君津市の露地栽培の原木シイタケの出荷停止を同県に指示した。原木シイタケの出荷停止は福島県に次いで2例目。

 厚生労働省によると、9月26日に採取した我孫子市産の原木シイタケから規制値の約4倍の1955ベクレル、10月5日に採取した君津市産からは734ベクレルのセシウムを検出した。千葉県産の食品については6〜7月、野田市や勝浦市など6市の茶が出荷停止となり、現在も続いている。【佐々木洋】

385凡人:2011/10/12(水) 04:46:05
横浜の小中学校で新たにホットスポット3カ所
2011.9.26 21:38

 横浜市は26日、港北区の日吉台小学校と日吉台中学校の敷地内で、局所的に高い放射線量が検出されるホットスポットが3カ所見つかったと発表した。

 同小学校では、屋上を清掃して出た土砂から、市の基準値の毎時0・59マイクロシーベルトを超える同0・67マイクロシーベルトの放射線量を計測。同中学校では格技場の雨どい下から同0・97マイクロシーベルト、校舎屋上の側溝で同0・67マイクロシーベルトをそれぞれ計測した。土砂などの堆積物を除去し、全ての場所で基準値以下の数値になった。

 市は港北区内の市立学校35校の調査を24日に終え、両校と22日にホットスポットが検出された大綱小学校の3校以外では、基準値を超える場所はなかった。

 市は全ての市立学校で測定を行う方針で、27日から港北区に隣接する鶴見、神奈川の両区で調査を開始する。

386凡人:2011/10/12(水) 04:47:21
横浜市港南区の中学ベランダから基準値超放射線量
2011.10.3 21:10
 横浜市は3日、同市港南区の市立丸山台中学校の3階ベランダの側溝にたまった土砂から、市が再測定の基準とする毎時0・59マイクロシーベルトを超える同0・70マイクロシーベルトの放射線量を検出したと発表した。市は今後も全ての市立小中高、特別支援学校や公園などについて、側溝などの放射線量調査を実施し、「今月中には調査を完了させたい」と話している。

 市教委によると、今月1日に市内10校70カ所で測定した結果、判明した。検出後に堆積物を撤去し、清掃を行った後、放射線量は0・20マイクロシーベルトまで下がったという。市教委は「ベランダのフェンスの外側部分で、生徒が直接触ったり近づいたりする危険性はほとんどない場所」としている。

 市は鶴見区や港北区、神奈川区、港南区、保土ケ谷区で実施中も含め調査を行っており、これまでに港北区の3校4カ所と鶴見区の1校1カ所で、再測定の目安を超える放射線量を計測、清掃を実施している。


横浜市緑区の中学校屋上で基準値超え放射線量
2011.10.7 21:50
 横浜市は7日、緑区の市立鴨居中学校の4階屋上の側溝部分に堆積(たいせき)した土砂から、市が再測定の基準とする毎時0・59マイクロシーベルトを超える同0・86マイクロシーベルトの放射線量を検出したと発表した。

 市教育委員会によると、6日に市内20校146カ所で測定し判明。土砂の撤去・清掃を行った後、放射線量は同0・07マイクロシーベルトまで低下した。市教委は「屋上の入り口には鍵がかけられており、授業にも使っていない場所」としている。

 市は先月20日以降、今月6日までに14区191校の1369カ所で測定を行い、鴨居中学校を含め4区7校の8カ所で再測定基準値を超える放射線量を検出したという。


横浜・保土ケ谷の小学校で基準値超え
2011.10.11 22:12
 横浜市は11日、保土ケ谷区の市立笹山小学校の1階雨どいの下の側溝と、4階屋上の側溝にたまった土砂から、市が再測定の基準とする毎時0・59マイクロシーベルトを超える放射線量を検出したと発表した。

 市教育委員会によると、雨どい下の側溝からは0・82マイクロシーベルト、屋上の側溝からは0・69マイクロシーベルトの放射線量が検出された。土砂の撤去・清掃を行った後、放射線量は雨どい下で0・40マイクロシーベルト、屋上で0・08マイクロシーベルトまで低下した。

 市教委は雨どい下で、清掃後の放射線量の減少量が少なかったことについて「ひびの入った部分に放射性物質を含んだ雨水が染みこんでいた可能性がある」としている。市教委は雨どい下の側溝について、児童らが手で触ったりしないよう、ふたなどをすることも検討している。

387凡人:2011/10/13(木) 01:02:37
埼玉産茶葉10銘柄、規制値超えセシウム検出
(2011年10月12日20時29分 読売新聞)

 埼玉県は12日、5市町9業者の県産茶葉10銘柄から国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超す放射性セシウムが検出されたと発表した。

 最大は狭山市産の2150ベクレル。うち8銘柄512・4キロ・グラムが販売済みで、県は製造業者に製品回収と在庫の廃棄を要請した。

 国が9月に結果を発表した抜き打ち検査で、県産の一部製茶から規制値を上回るセシウムが検出されたため、県は出荷自粛を要請し、独自に全銘柄の検査を実施。これまでの国と県の検査で、19銘柄から規制値を超すセシウムが検出されていた。

 県は、セシウムがたまりやすいとされる、若芽を早摘みした新茶から検査を進めており、今回、新たに検査結果を発表したのは347銘柄。規制値を超えた10銘柄の生産地は川越市、所沢市、狭山市、入間市、皆野町だった。規制値以下の銘柄は販売自粛が解除される。

388凡人:2011/10/13(木) 01:03:14
ストロンチウム検出 市が採取物検査開始【神奈川】
2011年10月12日

 横浜市港北区のマンション屋上の堆積物から放射性物質のストロンチウム90が民間の調査機関によって検出されたことを受け、横浜市は今月に入り、区内の三カ所から採取した堆積物の検査を開始したことが分かった。これまで、ストロンチウムは検査方法が難しいことなどから、検査を実施してこなかった。結果は、週内にも出る見込みとしている。

 市健康福祉局によると、検査を実施しているのは、九月に公表した同区内の比較的高い放射線量を検出した二地点と、情報提供した男性の自宅マンション屋上の計三地点。民間検査機関に、委託している。

 二地点は、港北土木事務所近くの側溝一カ所(同区大倉山五)と、横浜アリーナ近くの噴水底部(同区新横浜三)で、それぞれ一キログラム当たり四万二〇〇ベクレルと、三万五〇〇〇ベクレルの高濃度の放射性セシウムを検出している。

 男性は自宅マンション屋上から、ストロンチウム90を同一九五ベクレル検出したことも、市に連絡したという。

 市の担当者は「徹底的に調べることにした。高い濃度の放射性セシウムが検出されたので、ストロンチウムが検出されるのは、織り込み済み。(除染などの)対応はセシウムの場合と同じになる」と説明した。 (荒井六貴)

389凡人:2011/10/13(木) 01:03:48
「原子力」の東海村、村長が原発廃炉を国に要請
(2011年10月12日11時23分 読売新聞)

細野原発相(右)に文書を手渡す村上村長(11日、東京・霞が関で) 日本原子力発電・東海第二発電所を抱える茨城県東海村の村上達也村長が福島第一原発事故後、「脱原発」の姿勢を鮮明にしている。

 11日には都内で細野原発相、中川文科相と相次いで会談し、「東海第二原発は廃炉にすべき」などと直談判に出た。一方、村内には廃炉に伴う地域経済への影響を懸念する声が根強く、定期検査後の東海第二発電所の運転再開を巡って議論の長期化も予想される。

 「東海第二は原発の立地条件として不適切。また老朽原発である。廃炉にすべきでないか」。村上村長は都内で、両大臣に「半径30キロ圏内に100万人が住み、避難計画策定は不能」などと訴え、東海第二発電所の廃炉を求める文書を手渡した。原子力安全・保安院に代わる規制体制の早期確立や減原発政策の具体化も求め、会談後、記者団に「今日は私の考えを示しただけ。国がどう対応するかを見させてもらいたい」と、今後の取り組みを注視する考えを示した。

 村上村長は原発事故後、公の場で「人に冷たく無能な国で原発を持つ資格はない」などと国の姿勢を批判する発言を繰り返している。立地自治体の首長が脱原発発言を繰り返すのは全国でも異例だ。村の2009年度の歳入約199億円のうち、原子力施設に関連する歳入は約60億円と3分の1近くを占める。東海第二発電所だけに限れば「全体の6〜7%」(村幹部)にとどまるが、原発推進派の村議らは「下請け企業が納める法人税や雇用効果など目に見えない影響もある」と脱原発への懸念を隠さない。

 また、村上村長は9月定例村議会などで「東海第二原発が事故を起こせば村全域の避難は避けられず、全村民の意見を問うべき問題」と、運転再開の是非を問う住民投票の実施にも言及。しかし、議会内には「廃炉にした場合の村民生活への影響など十分な情報が示されていない。隣県で原発事故が収束していない中、二者択一で冷静な判断を求めることはできない」と反対意見も多く、実現に至るかは不透明だ。

 東海第二発電所は東日本大震災で原子炉が自動停止し、現在は定期検査中。11月を予定していた終了時期は延期され、運転再開の見通しはたっていない。

390凡人:2011/10/13(木) 01:04:21
東京・世田谷で高い放射線量、雨で運ばれ蓄積か
(2011年10月12日21時33分 読売新聞)

 東京都世田谷区は12日、同区弦巻地区の住宅街の歩道で毎時2・71マイクロ・シーベルトの放射線量を検出したと発表した。

 計画的避難区域に指定されている福島県飯舘村で12日に計測された2・05マイクロ・シーベルトより高く、区では、東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質が雨水で運ばれ蓄積された可能性があるとしている。

 同区によると、今月6日に民家の木製の柵に隣接する歩道上の9か所で毎時0・09〜2・71マイクロ・シーベルトを計測した。水で洗浄したが数値は下がらなかったという。

 区内の定点観測地点での放射線量は毎時0・05〜0・08マイクロ・シーベルト。区は「なるべく近寄らないでほしい」と呼びかけている。

391凡人:2011/10/13(木) 01:08:55
日本の食品基準は甘すぎ ベラルーシ専門家が批判
2011.10.12 20:28

 記者会見するベルラド放射能安全研究所のバベンコ副所長=12日午後、東京都千代田区

 チェルノブイリ原発事故後の住民対策に取り組んできたベラルーシの民間の研究機関、ベルラド放射能安全研究所のウラジーミル・バベンコ副所長が12日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。東京電力福島第1原発事故を受け、日本政府が設定した食品や飲料水の放射性物質の基準値が甘すぎ、「まったく理解できない」と批判、早急に「現実的」な値に見直すべきだと述べた。

 例えば、日本では飲料水1キログラム当たりの放射性セシウムの暫定基準値は200ベクレル。一方、ベラルーシの基準値は10ベクレルで、20倍の差があるという。

 ベラルーシでは内部被ばくの影響を受けやすい子どもが摂取する食品は37ベクレルと厳しい基準値が定められているが、日本では乳製品を除く食品の暫定基準値は500ベクレルで、子どもに対する特別措置がないことも問題視。「37ベクレルでも子どもに与えるには高すぎる。ゼロに近づけるべきだ」と指摘した。(共同)

392凡人:2011/10/14(金) 05:19:54
世田谷の高線量:原発事故と無関係 床下の瓶にラジウムか
毎日新聞 2011年10月13日 21時27分

会見で記者の質問に答える保坂展人世田谷区長=東京都世田谷区で2011年10月13日午後6時45分、三浦博之撮影

民家の床下から見つかった、ラジウム入りとみられる瓶が多数入った箱=文部科学省提供

高い放射線量が計測された「火の広場」を除染する公園の関係者=千葉県船橋市のアンデルセン公園で2011年10月13日午後3時54分、梅村直承撮影 東京都世田谷区弦巻の区道から毎時3.35マイクロシーベルトの高い放射線量が検出された問題で、文部科学省は14日未明、東京電力福島第1原発の事故とは無関係と断定した。同区は13日、区道に面した住宅の床下から見つかったガラス瓶が発生源と発表。通報を受けて調べた文科省が、ガラス瓶は数十本で、表面は最大で毎時600マイクロシーベルト、中身は粉状で大半は放射性物質のラジウム226と推定されると明らかにした。一方、東京都北区の小学校と千葉県船橋市の公園で毎時1マイクロシーベルトを超える放射線量を測定した。【黒田阿紗子、川崎桂吾、吉住遊、橋本利昭、野田武】

 ◇船橋の公園では1.55マイクロシーベルト
 世田谷区は13日、測量会社の放射線専門家に調査を依頼。区道南側に面した木造住宅から高い放射線が検出され、所有者の承諾を得て屋内を調べると、床下から木箱が見つかった。中には紙箱に入ったガラス瓶(長さ約7センチ、直径約5センチ)1本と棒状のガラス瓶3〜4本があり、毎時30マイクロシーベルトまで測れる測定器を近づけると針が振り切れたという。

 文科省が調べるとガラス瓶は数十本あり、鉛容器に密閉すると敷地境界線の放射線量は0.1〜0.35マイクロシーベルトに下がった。同省によると、この家には90歳くらいの女性が2月まで住んでいたが今は転居。女性の夫は10年前に亡くなるまで一緒に住み、いずれも放射性物質を取り扱う仕事とは関係なく、女性や親族も「あることすら知らない」と話しているという。女性は箱から約2メートルのところで寝起きしていたことがあるとみられ、概算すると1年間に30ミリシーベルトほど被ばくしていた計算になるという。警視庁世田谷署は、放射性物質の取り扱いを定めた放射線障害防止法に違反する事実があるかどうか確認するため、ガラス瓶の保管状況などについて調べる方針。

 一方、東京都北区の区立滝野川第三小学校の体育倉庫裏で13日、除染などの対応をするため北区が独自に設定した空間放射線量の基準値(毎時0.25マイクロシーベルト)の約4倍に当たる同1.01マイクロシーベルトを確認していたことが分かった。

 区によると、区教委職員が9月28日、区の測定器を使い体育倉庫裏の雨水排水管下の地上から約5センチの地点で測定した。雨水を排水する溝はなく、水がたまりやすい構造だったという。区は今後、小中学校や保育園、幼稚園など子供が通うすべての施設で遊具、雨どい、植木付近の放射線量を測定する。

 また、千葉県船橋市は13日、同市金堀町の「ふなばしアンデルセン公園」で、地上1センチの大気中の放射線量が最大毎時1・55マイクロシーベルトを測定したと発表した。

 同市によると、市民グループが12日に計測したところ最大同5.82マイクロシーベルトを測定。同市が13日に同種の測定機器を用いて同じ場所を測定したところ、5.82マイクロシーベルトの場所は0.91マイクロシーベルトだったが、園内の切り株の下で同1.55マイクロシーベルトだった。同市は周辺を立ち入り禁止とし、砂利や表土を取り除いた。測定に誤差が生じた点について同市は「同じ機器による1日違いでの誤差としては考えられない大きさ。徹底して清掃などをしたい」と話している。

 ◇ことば「ラジウム」
 1898年にキュリー夫妻が発見した放射性元素。時計の文字盤などの夜光塗料や医療用放射線源などに利用されていたが、発がん性が指摘されたため、現在はほとんど使われていない。ラジウム226の半減期は1600年。放射線を出してラドンに変化する。08年には千葉県野田市の塗装会社がラジウム226を含む夜光塗料など50リットル缶43本を放置し、文科省から撤去命令を出された。

393凡人:2011/10/14(金) 05:22:49
住宅の床下にラジウムの瓶 東京・世田谷の高線量問題
2011年10月14日 01時28分

 東京都世田谷区の民家の床下から見つかった瓶=13日(文科省提供)

 東京都世田谷区弦巻の区道で局地的に高い放射線量が検出された問題で、保坂展人区長は13日夜、区役所で記者会見し、区道沿いの住宅の床下にあった瓶の付近から毎時30マイクロシーベルト以上の高い線量が検出されたと発表した。

 区から通報を受けた文部科学省は瓶の中の物質を調査し、ラジウムとほぼ特定。原発から放出される放射性セシウムなどとは異なるため、同省は東京電力福島第1原発事故とは関係ないと断定した。

 区や文科省によると、瓶はガラス製とみられ、高さ約7センチ、直径5〜6センチ程度のものなど数十本が木箱に入っており、中身は粉状。

(共同)

394凡人:2011/10/14(金) 05:45:31
米ぬかから基準値超の放射性物質
2011.10.13 21:14

 宮城県は同県白石市と気仙沼市で採取した米ぬかから基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。これらの米ぬかは飼料などに利用しないよう指導している。

 玄米の放射性物質の本調査で、宮城県白石市の旧越河村が1キロ当たり101・6ベクレル、宮城県気仙沼市の旧津谷町が同45・2ベクレルと、比較的高い数値だったことから、農林水産省の指導でこの2地点のサンプルについて米ぬかの検査を実施した。

 その結果、白石市は同668ベクレル、気仙沼市は同370ベクレルの放射性セシウムが検出された。放射性物質は玄米のうち米ぬかになる部分に多く含まれる傾向があるという。

 放射性セシウムの暫定基準値は食品が1キロ当たり500ベクレル、肥料が同400ベクレル、飼料が同300ベクレルとされていることから、白石市の分についてはこれらすべてを利用しないように、また気仙沼市の分については飼料として利用しないよう指導している。

395凡人:2011/10/15(土) 01:02:09
東日本大震災:転校、2万5751人 9月時点、7割が福島−−文科省調査
毎日新聞 2011年10月14日 東京朝刊

 東日本大震災で被災して転校した児童生徒が、9月1日時点で2万5751人に上ることが13日、文部科学省の調査で分かった。5月1日時点の前回調査よりも3982人(18・3%)の増加となった。被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県は計2万4092人で全体の93・6%、中でも原発事故の影響を受ける福島県が1万8368人と全体の7割を占めた。震災から半年近く経た夏休み明けでも、被災3県はいずれも転校生が増えており、同省は「放射線の不安や仮設住宅への引っ越しが影響したのではないか」とみている。【木村健二】

 転校した児童生徒らの内訳は、幼稚園4466人▽小学校1万4071人▽中学校4760人▽高校2307人など。

 3県から他の都道府県に移ったのは2204人増の1万3933人で、内訳は福島1万1918人(前回比1920人増)▽宮城1702人(同208人増)▽岩手313人(同76人増)。

 受け入れ先は、山形県が1362人と最も多く、次いで東京都1295人▽埼玉県1278人▽新潟県1270人▽宮城県1094人−−の順で、この5都県で1000人を超えた。

 被災3県でそれぞれの県内の他校に移ったのは1468人増の1万159人で、内訳は福島県6450人(前回比977人増)▽宮城県2896人(同410人増)▽岩手県813人(同81人増)。福島県は約3分の2に相当する4282人が、住民票を移さずに避難先の学校で学ぶ「区域外就学」の形だった。

 震災で児童生徒が増えた学校などを支援するため、同省は教員1080人を加配したほか、1学期には子供たちの心のケアに携わるスクールカウンセラー延べ718人を派遣した。

 来年度予算の概算要求にも被災地の学習支援として教員1000人分、スクールカウンセラー2300人分の経費を計上し、避難の長期化に備えている。

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 ◇東日本大震災で転校した児童生徒数
       岩手県  宮城県  福島県    3県合計

5月1日現在  969 3980 1万5471 2万 420

うち県外    237 1494   9998 1万1729

9月1日現在 1126 4598 1万8368 2万4092

うち県外    313 1702 1万1918 1万3933

 (文部科学省まとめ、単位・人)

396凡人:2011/10/15(土) 01:05:55
福島第一と第二、国が求めた耐震確認行わず
(2011年10月14日12時08分 読売新聞)

 国が原子力発電所の耐震指針を2006年に改定し、より大きな地震への備えを求めていたにもかかわらず、東京電力は福島第一原発と福島第二原発でその作業をほとんど進めていなかったことがわかった。

 13日夜、経済産業省原子力安全・保安院の専門家会議で報告された。東電は「柏崎刈羽原発での作業に手間取り、福島の対応が遅れた」と話している。

 指針改定により想定地震の規模が引き上げられたため、制御棒周辺の注水配管など1基あたり約100か所の主要設備について強度を再評価し、必要に応じて補強工事をしなければならなかった。東電は、100か所のうち原子炉圧力容器など最も重要な7か所の耐震性は、福島第一と第二の計10基とも09年までに確認を終えた。しかし、残る大半の設備については、福島第二原発4号機を除く9基で未着手だった。

397凡人:2011/10/15(土) 01:06:36
新たにストロンチウム検出 横浜の2カ所、広く拡散か
2011年10月14日 23時09分

 横浜市港北区のマンション屋上の堆積物から放射性ストロンチウムが検出された問題で、横浜市は14日、周辺の道路側溝などの堆積物を検査した結果、新たに2カ所で最高で1キログラム当たり129ベクレルのストロンチウムを検出したと発表した。

 国は事故のあった東京電力福島第1原発の半径約80キロ圏内でストロンチウムの検査をしているが、約250キロ離れた横浜市の複数の場所で検出され、広く拡散している可能性がある。横浜市は「空間放射線量は低い値なので住民の人体に影響はない」としているが、国に調査範囲の拡大を要望する方針。

(共同)

398凡人:2011/10/15(土) 02:54:14
あんぽ柿加工自粛要請、検体から規制超セシウム
(2011年10月14日22時57分 読売新聞)

 福島県は14日、同県伊達地方特産の干し柿「あんぽ柿」に使われる柿の乾燥後の検体から、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたとして、加工自粛を伊達市など3市町とJA全農福島、同福島中央会に要請した。

 あんぽ柿は出荷シーズン前で、市場には流通していない。

 同県は10月初旬、伊達市と桑折、国見の両町から原料の柿21検体を採取。県衛生研究所で乾燥させて調べた結果、3検体が国の暫定規制値を超えた。

 最大は、伊達市産1検体の1キロ当たり713・7ベクレル。21検体のセシウムは、同じ木から採取した乾燥前の柿と比較して約2〜11倍に濃縮されていたという。

399凡人:2011/10/15(土) 08:27:31
軽井沢毎時1・7マイクロ・シーベルト 検出小学校など14か所中1か所
(2011年10月14日 読売新聞)

雨どいの下の表面の土砂を取り除く軽井沢町職員(13日午前、町立軽井沢南保育園で)

 長野県軽井沢町が小学校の雨どいの下などで放射線量を測定した結果、最大で毎時1・7マイクロ・シーベルトの放射線量が検出されたことが13日、わかった。

 町は同日、教育施設の雨どい付近の表土を再度測定し、入れ替える作業を始めた。町教育委員会は「検出された場所は子供たちが常時活動する場所ではなく、健康に影響が出る値ではない」としている。

 町教委によると、校庭などの定期測定とは別に今月上旬、小中学校や保育園、児童館など14か所で雨どい付近の地表面の放射線量を測定。最大で1・7マイクロ・シーベルトを1か所で計測し、ほかに数か所で1マイクロ・シーベルトを超したという。保護者には「0・05マイクロ・シーベルトから1・7マイクロ・シーベルト」との結果を通知した。

 文部科学省は、学校での被曝(ひばく)量を年間で1ミリ・シーベルト以下に抑えるため、校庭の放射線量を毎時1マイクロ・シーベルトとする目安を示している。

 同町の学校などでは、子供たちに比較的高い線量が検出された場所に近づかないよう指導しているという。

 町立軽井沢南保育園ではこの日、町職員が雨どいの下の土砂の放射線量を計測。直径約1メートルの範囲を深さ15〜20センチほどスコップで掘り、新たな土を盛る作業などを行った。線量は高いところで毎時0・75マイクロ・シーベルトを計測したが、土を入れ替えた後は同0・10マイクロ・シーベルトに下がった。掘り起こした土砂は土のうに詰め、当面は町役場に保管するという。

400凡人:2011/10/15(土) 08:31:31
10人の甲状腺機能に変化 福島の子130人健康調査
2011年10月04日(火)信濃毎日新聞社

 認定NPO法人日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と信大病院(ともに松本市)が、福島県内の子ども130人を対象に今夏行った健康調査で、10人(7・7%)の甲状腺機能に変化がみられ、経過観察が必要と診断されたことが3日、分かった。福島第1原発事故との関連性は明確ではない。旧ソ連チェルノブイリ原発事故(1986年)の被災地では事故から数年後に小児甲状腺がんが急増しており、JCFは今後も継続的に検査が受けられるよう支援していく方針だ。

 調査は原発事故から逃れて茅野市に短期滞在していた子どものうち希望者を対象に7月28日、8月4、18、25日に実施。130人は73家族で生後6カ月〜16歳(平均年齢7・2歳)。医師の問診と血液検査、尿検査を受けた。

 甲状腺は成長に関するホルモンをつくる。今回の調査で1人が甲状腺ホルモンが基準値を下回り、7人が甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った。甲状腺機能低下症と診断された例はなかった。信大病院の中山佳子小児科外来医長は「現時点では病気とは言えないが、経過観察の必要があるので、再検査を受けるように伝えた」としている。

 ほかに、2人の男児(3歳と8歳)が、甲状腺がんを発症した人の腫瘍マーカーにも使われる「サイログロブリン」の血中濃度が基準値をやや上回った。サイログロブリンは甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質。甲状腺の腫瘍が産生したり、甲状腺の炎症で甲状腺組織が破壊されたりすることで血中濃度が高くなるが、健康な人の血液中にも微量存在する。

 原発事故で放出された放射性物質のうち、放射性ヨウ素は、甲状腺が甲状腺ホルモンを合成する際にヨウ素を使うため、人体に取り込まれると甲状腺に蓄積、甲状腺がんや機能低下症を引き起こす。

 JCFの鎌田実理事長(諏訪中央病院名誉院長)は「いろいろ意見はあるが、被ばくの可能性は捨てきれないと思う。継続してフォローしていくのはもちろん、福島の新たな希望者がいれば、健康調査の枠を広げるつもりだ」と話している。

401凡人:2011/10/15(土) 08:37:35
モンゴル政府:核処分場建設計画を断念 日本に伝達
毎日新聞 2011年10月15日 2時30分

 【パリ会川晴之】モンゴル政府は、日米両国とともに進めてきたモンゴルに原子力発電所の使用済み核燃料の一時保管・処分場を建設する計画を断念することを決め、9月下旬に日本政府など関係者に伝えたことが14日、わかった。モンゴル国内で反対運動が高まり、計画継続は不可能と判断したとみられる。同様の計画は、02年にオーストラリアでも世論の反発で失敗に終わっており、改めて国際的な処分場建設の難しさが浮き彫りになった。

 計画は昨年9月、米エネルギー省のポネマン副長官がモンゴルを訪問したのを機に交渉がスタート。日本の経済産業省も参加し今年2月、ワシントンで初の3カ国協議を実施した。また、モンゴルからの核燃料調達を目指すアラブ首長国連邦(UAE)も加わり、7月初旬には、ポネマン副長官が、海江田万里経産相(当時)宛てに、政府間覚書(MOU)案を送付し年内締結を目指していた。

 3カ国の秘密交渉は、毎日新聞が5月に報道したが、モンゴル政府は公式には交渉の存在自体を否定してきた。報道後、モンゴル国内で市民が反発を強め、計画撤回と情報公開を求めてきた。

 これらの状況を受け、モンゴルのエルベグドルジ大統領は9月21日の国連総会演説で「モンゴルに核廃棄物処分場を建設することは絶対に受け入れられない」と表明、ウィーン国連代表部のエンクサイハン大使も国際原子力機関(IAEA)総会で「他国の核廃棄物を受け入れる考えも、処分場を建設する考えもない」と演説した。

 エルベグドルジ大統領は9月13日、モンゴルに核廃棄物を貯蔵する問題で、外国政府やIAEAなどの国際機関と交渉することを禁じる大統領令を発令。2月3〜4日に、ワシントンで日米両国との協議にモンゴル代表として出席した外務省のオンダラー大使などを更迭した。

 一方、日本政府は、福島第1原発事故を受け、事故処理に忙殺されたほか世論の反発もあり、交渉継続は難しいとの考えを米エネルギー省に伝えていた。

 IAEAの調査によると、モンゴルは推定140万トンの豊富なウラン資源がある。モンゴル政府は、ウラン資源を有効に活用するため、ウランを核燃料に加工し、海外に輸出する案を検討、その際に、使用済み核燃料を供給先から引き取る「核燃料リース契約」を導入する考えを模索していた。米エネルギー省は、その構想をさらに発展させ、各国の使用済み核燃料をモンゴルに集めて一時貯蔵・最終処分する案を提示、日本政府とともに交渉を進めていた。

402凡人:2011/10/15(土) 09:11:18
セシウム検出:漢方原料の9生薬から 市場には流通せず
毎日新聞 2011年10月14日 23時44分

 東京電力福島第1原発の事故後に、東北、関東を中心とする17都県で生産された漢方薬の原料のうち、9生薬23検体から1キロ当たり最大1910ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが14日、日本漢方生薬製剤協会の調査で分かった。厚生労働省によると、この23検体はいずれも製品化はされておらず、市場には流通していない。

403凡人:2011/10/15(土) 09:11:58
首都圏3000万人避難も想定…元内閣官房参与
(2011年10月14日19時30分 読売新聞)

 菅政権で内閣官房参与を務めた田坂広志多摩大教授は14日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、政府が東京電力福島第一原子力発電所事故発生直後、首都圏の住民3000万人が避難する事態を想定していたことを明らかにした。

 田坂氏によると、参与に就任した3月末時点で、複数の研究機関が首都圏の住民3000万人の避難が必要な事態が起こりうるとの試算を政府に提出していたという。ただ、同氏は「あくまで最悪の事態が連鎖した時にどこまで最悪の事態があり得たかということだ。明日にもそれが起こりそうだったということではない」とも強調した。

404凡人:2011/10/15(土) 18:46:22
葛飾の市民団体 231カ所線量調査 56地点で高濃度 東京
2011年10月14日

葛飾青空の会が作成した放射能汚染マップの一部。円が大きいほど高い数値が測定された

 葛飾区の市民団体「葛飾青空の会」が区内の民間施設など二百三十一カ所で、独自に放射線量を調査した結果、五十六カ所で毎時一マイクロシーベルト(マイクロはミリの千分の一)以上が測定された。このうち八カ所は同三マイクロシーベルト以上だった。区は学校の砂場などで測定や除染を進めているが、同会は「民間建物の除染も必要」とし、調査対象の拡大と、その調査結果を踏まえた除染を区に要請する。 (伊東浩一)

 同区は福島第一原発事故後、子どもが出入りする学校のプールや砂場などを調査、放射線量が高い砂場の除染を進めている。

 同会は区の調査対象に含まれていない場所で、雨どいの排水口付近の空間放射線量を調査。都が市区町村に貸与しているのと同機種の簡易測定器を使って、道路や民家、アパート、工場敷地など、区東部を中心に二百三十一カ所を測定した。調査期間は七月三十日〜八月二十日。

 その結果、最も高かったのは区東部の農業施設で測定された毎時五・四七マイクロシーベルト。放射線汚染区域は北東部を中心に区内全域に分布しており、特に工場やアパートなど規模の大きい建物の排水口付近で高い傾向が出た。

 同会は十八日、青木克徳区長に調査結果を説明する予定。吉川方章代表は「放射性物質が付着する屋根が広い建物ほど測定結果が高く、屋根の除染が必要。われわれのは簡易測定なので、区に合同で再調査してもらいたい」と話す。

 同区の鈴木雄祐危機管理担当課長は「事実とすれば、高いという印象だ。民地も含めてくまなく測定するのは現実的に困難だが、道路など、多くの方が利用する公共施設から優先的に測定していきたい」とコメントした。

405凡人:2011/10/15(土) 18:47:00
ストロンチウム 1カ月前、市民が情報 神奈川
2011年10月15日

 横浜市が十四日、福島第一原発事故が原因の放射性ストロンチウムを確認したことをめぐり、港北区の男性(38)が「ストロンチウムを検出した」と情報提供したのは一カ月前の先月十五日だったことが、分かった。同日の市議会決算特別委員会で、加納重雄市議(公明)が「男性が情報提供していたのに、一蹴された」と、市の対応が後手になったことを批判した。

 大場茂美副市長は「ストロンチウムについては、試行錯誤していた。(今後)スピード感をもって対応していく」と釈明した。

 市などによると、男性は先月十四日に情報提供した際、自宅マンション屋上の堆積物を民間検査機関に持ち込んで調べ、一キログラム当たり約六万ベクレルの放射性セシウムを検出したことと、放射性ストロンチウムを検出したことも市に伝えていた。しかし、市が検査を始めたのは今月四日だった。

 また、市は十四日に発表したストロンチウムの検出結果で、男性が最初に情報提供したマンション屋上の数値を「住民全員の総意を確認できなかった」との理由で公表しなかった。男性によると、同二三六ベクレルという。 (荒井六貴)

406凡人:2011/10/15(土) 18:47:36
横浜市内3校 高い放射線量 鶴見の公園も 神奈川
2011年10月15日

 横浜市は十四日、同市旭区と緑区の小中学校三校の屋上側溝などと、鶴見区の公園の雨水升で、目安の毎時〇・五九マイクロシーベルトを超える比較的高い放射線量を検出したと発表した。

 市によると、旭区の都岡中学校校舎脇の雨水升で同〇・七六マイクロシーベルト(高さ一センチ)、上白根中学校屋上の側溝では同〇・九八マイクロシーベルト(同)を検出。汚泥などを除去し、同〇・二五マイクロシーベルトと、同〇・〇七マイクロシーベルトに低下した。

 緑区の緑小学校では、側溝などを清掃した際に出た汚泥などを積んだ体育館脇の盛り土から、同〇・九八マイクロシーベルト(同)を検出。一部の堆積物を除去したが、同〇・四七マイクロシーベルトまでにしか下がらなかったため、あらためて対応する。児童が近づかないよう、周囲にロープを張っている。

 また、鶴見区の入船公園管理棟付近の雨水升で同〇・六二マイクロシーベルト(同)を検出。汚泥を除去後、同〇・二二マイクロシーベルトに低下した。 (荒井六貴)

407凡人:2011/10/15(土) 18:48:13
放射線量 周辺並みに 除染後の船橋の公園 14団体1400人が遠足中止 千葉
2011年10月15日

 船橋市金堀町の「ふなばしアンデルセン公園」で局地的に高い放射線量が検出された問題で、同市は十四日、土壌の入れ替えなど除染の結果、園内の他の場所と同程度まで数値が下がったと発表した。園内の一部区域で行っていた立ち入り禁止もすべて解除した。

 除染は公園を管理する市公園協会が十三〜十四日に実施した。園内では広場のかまどで十三日、地上一センチの高さで毎時一・四〇マイクロシーベルト(その後、市が同一・五五マイクロシーベルトに訂正)と最大値を示していたが、同〇・一二マイクロシーベルトまで下がった。除染後の最大値は雨水の排水溝の同〇・三〇マイクロシーベルトだった。市は「周辺並みまで放射線量が下がった」としている。

 同市の中村章都市整備部長は「市の内部目標は達成できたが、安全に利用してもらうため、今後も定期的に放射線量を測定、清掃していく」と話した。

 十四日は、同園に幼稚園や小学校の遠足で二十一団体約二千人が訪れる予定だったが、「保護者が心配している」などの理由で、十四団体約千四百人が予約をキャンセルしたという。

  (林容史)

408凡人:2011/10/16(日) 03:57:34
高濃度セシウム:いわき沿岸でプランクトンから検出
毎日新聞 2011年10月15日 21時56分

 東京海洋大のチームは15日、福島県いわき市の沿岸で今年7月に採取したプランクトンから高濃度の放射性セシウムを検出したとする調査結果を発表した。東京電力福島第1原発事故の放射性物質が取り込まれたとみられ、プランクトンを餌とする魚類への影響が懸念される。石丸隆教授は「食物連鎖で魚にどのように濃縮されるか分からないので継続的な調査が必要だ」と話す。

 チームは7月上旬、いわき市の沿岸から60キロ沖までを航海し、プランクトンや小型の底生生物を採取。検出したセシウムは、沿岸近くのプランクトンが最高で1キロ当たり669ベクレルと高く、沖合10キロでは同6ベクレルと低くなった。また底生生物のクモヒトデからは同137ベクレルを検出。底生生物は海底にたまった放射性物質を取り込むため、今後濃度が高くなる恐れがあるという。

 単純比較はできないが、食品としての魚介類の暫定規制値は1キロ当たり500ベクレルと定められている。

409凡人:2011/10/16(日) 10:10:07
全原発停止で電力12%不足 関電、冬の需給見通し
2011年10月15日

 停止中の関西電力大飯原発3号機=福井県おおい町

 関西電力が、停止中の原発の再稼働が認められなければ、保有する原発11基が定期検査などで全て停止する来年2月後半に電力が約12%不足するという予測を作成したことが15日、分かった。

 関電は、昨冬の実績や、発電所の故障などに備えて3%の予備率を確保することなどを考慮し、この冬の需給見通しを作成した。

 ことし12月上旬までは需給が比較的安定した状態が続く見通しだが、中旬には1基を除き全ての原発が停止。電力不足に陥る見込みだ。

 関電は、停止中の原発が冬までに再稼働するのは困難と判断、節電を要請する方針を固めている。

410凡人:2011/10/16(日) 10:11:47
避難区域も募集継続 県立高全日制、定員120人減
(2011年10月15日 福島民友ニュース)

 県教委は14日、来春の県立高募集定員を発表した。東京電力福島第1原発事故に伴い、県内各地の避難先で授業を行う相双地区のサテライト実施10校はすべて募集を継続するが、入学希望者が少ない見通しのため6校で計8学級(1学級40人)を削減、県北や会津、いわき各地区の8校で計8学級を増やす。全日制88校(分校を含む)の定員は今春より120人少ない1万6210人。

 県教委は、サテライト校の集約や緊急時避難準備区域が解除されたことにより、県内外に避難している相双地区の生徒が地元に帰還することを想定、同地区の全ての学校で一定の募集定員を確保、生徒の受け入れ体制を整える。

411凡人:2011/10/16(日) 15:02:06
風評被害を起こさないために!群馬だけではなく、福島、山形、宮城、栃木、茨城をカバーした大きな地図が見物。
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●群馬県内の放射性物質調査の結果と分布図

報道発表 文部科学省

文部科学省及び群馬県による航空機モニタリングの測定結果について
平成23年9月27日

文部科学省及び群馬県による航空機モニタリング(本年8 月22 日発表)について本日、測定結果がまとまったので、お知らせします。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/09/1910_092714.pdf

412凡人:2011/10/17(月) 08:57:55
子どもの集団疎開求め郡山で500人デモ行進
(2011年10月16日 福島民友ニュース)

 郡山市の子どもたちが、市を相手に起こしている集団疎開裁判の正当性を訴えようと、「安全な場所で教育を!ふくしまの子どもを守れ!郡山デモ」は15日、同市で行われ、山本太郎さんら参加者が市街地を練り歩いた。

 主催者発表によると500人が参加。デモ行進に先立ち、同裁判原告側代理人の柳原敏夫弁護士が裁判の進捗(しんちょく)状況を説明。県や国に原発災害からの救済などを求める「郡山宣言」を披露した。

413凡人:2011/10/17(月) 11:21:42
放射線量高めの新潟県山間部…地質が影響?
(2011年10月17日08時03分 読売新聞)

 東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、文部科学省が新潟県の上空で行った放射線量調査で、村上市や魚沼市などの山間部でやや高めの線量が測定された。

 放射性物質を含む花こう岩が多くある地域と重なるため、県は「福島第一原発の事故の影響とは言い切れない」としているが、念のため独自に追加調査を行っている。

 文科省の調査は8月30日〜9月23日に実施。ヘリコプターで高度150〜300メートルを飛び、上空の空間放射線量を測った。その実測値を基に、地表1メートルの空間放射線量などを推測した結果、大半の地域は毎時0・1マイクロ・シーベルト以下で、事故前の通常の測定範囲(毎時0・016〜0・16マイクロ・シーベルト)に収まった。

 ただ、村上、新発田、魚沼、南魚沼の各市、阿賀、湯沢両町などでは、山間部で0・1〜0・2マイクロ・シーベルトの地域が多かった。五泉市と阿賀町の境界、魚沼市の群馬県境などには、0・2〜0・5マイクロ・シーベルトの地域もまだら状に存在していた。局所的だが、南魚沼市で0・63マイクロ・シーベルト、関川村で0・62マイクロ・シーベルトとなった地点もあった。

 毎時0・2マイクロ・シーベルトを超える地域は、計算上、被曝(ひばく)量が年間1ミリ・シーベルトを超え、環境省が定めた除染対象となる。

 しかし、これらの地域は花こう岩の分布域と重なっている。県が調査結果の評価を依頼した工藤久昭・新潟大教授は、「空間線量は、花こう岩などの天然放射性物質を含む地質による影響で高くなることもあり、すべてが福島第一原発事故による影響ではない」と指摘する。

 実際、新発田市山間部の線量が高い地域で、県と市が13、14の両日に行った調査では、内の倉川の脇の山腹で花こう岩がむき出しになった場所で、カリウム40など天然の放射性物質が見つかった。線量を測ったところ、ごく一部で比較的高い毎時1・5マイクロ・シーベルトを測定した。

 また、文科省が出した地表1メートルの線量は推測値のため、かなりの誤差が生じている可能性もあるという。このため、県は独自の追加調査を実施し、その結果を公表する。具体的には、村上、魚沼、南魚沼の各市と湯沢町などで、線量の測定ができる車を使って地表1メートルの線量を実測するほか、農地などに含まれる放射性セシウムの量も調べる予定。

414凡人:2011/10/18(火) 11:49:06
東北の大学、志望者減 福島大29%・東北大13% 大手予備校「河合塾」の模擬試験
2011年10月18日3時1分

 東日本大震災の被害が大きかった3県の大学を中心に、東北地方の国公立大学の志望者が減っている。大手予備校「河合塾」の模擬試験で、顕著な傾向が出た。受験者が多い前期日程の志望者は、福島大(福島市)が前年比29%減、東北大(仙台市)13%減、岩手県立大(岩手県滝沢村)が12%減だった。

 模試は8月上旬にあり、全国の約35万人が参加。「受験生の2人に1人が参加する」と言われ、国内最大規模だ。

 河合塾によると、福島大は、例年9割を占める東北からの志望者が、昨年の1032人から740人に大幅減。東北から新潟大や北海道大などを志望する傾向が出ているという。東北大は、東北以外からの志望が約4割に上るのが特徴だが、今年はその数が17%減った。

 河合塾の担当者は「福島大への進学を望む地元の受験生が減った。また、東北以外の受験生は東北志向が弱まっている」と分析。東京電力福島第一原発事故を含めた震災の影響とみる。

415凡人:2011/10/18(火) 11:52:19
小学校で毎時3.99マイクロシーベルト 東京・足立
2011年10月17日23時0分

 東京都足立区は17日、区立東渕江小学校(足立区東和3丁目)の機械室の雨どいの下で、地上5センチの空間放射線量を調べたところ、毎時3.99マイクロシーベルトを測定したと発表した。区は周辺を立ち入り禁止にした。土を入れ替えたいとしている。

 機械室は学校敷地の外れにあり、隣の屋外プールの水の濾過(ろか)機などが置いてある。約3メートル離れたところに通学路があるが、コンクリート塀などで仕切られている。区は「ふだん児童が立ち入ることのない場所。児童に影響はないと思う」としている。

 地上5センチ以外の放射線量は、同50センチで毎時0.41マイクロシーベルト、同1メートルで同0.24マイクロシーベルトだった。

 区民から「区東部で放射線量が高いところがある。区で測定してほしい」と連絡があり、区が線量が高いとみられる5カ所を測定した。

416凡人:2011/10/19(水) 17:46:20
小学校の給食室近くで高線量、雨水溝の汚泥 東京・東村山
2011.10.19 14:23

 東京都東村山市は19日、同市立東萩山小学校の給食室近くの雨水溝にたまった汚泥から高さ数センチの地点で、毎時2・153マイクロシーベルトと、周辺より高い放射線量を検出したと発表した。市は同日午前、汚泥を除去した。

 市によると、市内の通常時の空間線量は毎時0・08マイクロシーベルト程度。市の担当者は「雨水がたまったのが原因ではないか」としている。

 首都圏の小学校などで高い放射線量が検出されたケースを受け、東村山市が18日に市立小、中学校全22校を測定して判明した。敷地内の雨水溝付近で0・5マイクロシーベルトが検出された小学校もあったという。

417凡人:2011/10/19(水) 17:47:22
横浜市金沢区の小学校から基準値超え放射線量
2011.10.18 20:59

 横浜市は18日、金沢区の市立釜利谷西小学校(3階建て)の屋上の側溝部分にたまった土砂から1センチの高さの放射線量が、市の再測定基準の毎時0・59マイクロシーベルトを超える同0・86マイクロシーベルトを記録したと発表した。土砂を撤去後、放射線量は0・06マイクロシーベルトまで下がった。

 市教育委員会によると、17日に29校205カ所で測定を行い検出された。屋上は通常施錠されており、児童が立ち入らない。

 市教委によると先月20日以降、17日までに8区14校16カ所で、再測定基準値を超える放射線量を検出した。測定は7割弱の学校で終わり、今月中にも完了する見込み。

418凡人:2011/10/20(木) 22:30:30
東日本大震災:クマとイノシシ、規制超セシウム 県「消費控えて」 /福島
毎日新聞 2011年10月18日 地方版

 県は17日、福島、二本松の両市で捕獲したツキノワグマから国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムを検出したと発表した。福島640ベクレル、二本松676ベクレルだった。県内のクマが規制値を超えるのは初めて。

 このほか、イノシシで、南相馬市2340ベクレル▽西郷村981ベクレル▽棚倉町772ベクレルを検出。県は狩猟の制限はしていないが規制値を超えた地区周辺で捕獲した野生動物の肉は、消費を控えるよう呼びかけている。【関雄輔】

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震災ファイル:桐生のイノシシから放射性セシウム /群馬
毎日新聞 2011年10月20日 地方版

 県は19日、桐生市で11日に捕獲したイノシシの肉を検査した結果、1キロ当たり49・8ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。暫定規制値(同500ベクレル)は下回った。

419凡人:2011/10/21(金) 09:05:31
さいたま市で0.6マイクロシーベルト超の線量 中学校と公園から検出
2011年10月21日

 さいたま市は二十日、市立宮原中学校(北区宮原町)敷地内の雨どい下と鐘塚公園(大宮区桜木町)の植え込みから、それぞれ毎時〇・六八マイクロシーベルト、同〇・六マイクロシーベルトの空間放射線量(いずれも地表五センチ)を検出したと発表した。市はいずれの場所についても「長時間生活する場所ではなく、健康に影響はない」としている。

 市によると、いずれも市が貸し出した測定器で検出され、市があらためて測定して確認された。宮原中ではロープを張って立ち入り禁止とし、一両日中に表土を除去する。さいたま市立の学校での除去作業は初めて。

 鐘塚公園については入りづらい場所のため、立ち入り禁止や表土除去などの措置を取る予定はないという。

  (前田朋子)

420凡人:2011/10/21(金) 15:35:40
内部被ばく検査で男児2人が2.5ミリシーベルト以上
(2011年10月21日 福島民友ニュース)

 県は20日、東京電力福島第1原発事故を受けて実施している県民の内部被ばく調査で、新たに9月1〜30日の検査結果を発表、最大値は、双葉町の4〜7歳の男児2人が70歳までに受ける線量の2.5ミリシーベルト以上〜3.5ミリシーベルト未満だった。県は国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告で、平常時の被ばく線量の基準が年間で1ミリシーベルトと示されていることなどから、「健康に影響の及ぶ数値ではない」としている。

 県は、6月下旬から計画的避難区域や警戒区域などに指定されている市町村で内部被ばくの検査をスタート。検査では、成人が50年間、子どもは70歳までに人体に受ける累積の内部被ばく線量を推計している。

421凡人:2011/10/23(日) 10:43:56
柏・高放射線量地:土壌から27万ベクレルのセシウム検出
毎日新聞 2011年10月22日 21時44分

毎時57.5マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されたため立ち入り禁止となった現場付近の道路=柏市根戸高野台で2011年10月21日午後7時25分、橋口正撮影

 千葉県柏市根戸高野台の市有地で毎時57.5マイクロシーベルトの異常に高い空間放射線量を検出した問題で、市は22日、現場の土壌から1キロ当たり最大27万6000ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。土砂や防水シートで覆うなどの対策を行い、空間放射線量は同0.3マイクロシーベルトに下がったという。週明けの24日、文部科学省と現場を掘り返して原因を調べる。

 市によると、土壌検査の結果、地表面で1キロ当たり15万5300ベクレル、地表下30センチで27万6000ベクレルを検出。半減期が2年とされるセシウム134が7万200〜12万4000ベクレル含まれ、残りは半減期が約30年とされるセシウム137だった。

 高線量が確認された21日の時点で市は、福島第1原発事故との関連は薄いとみていたが、セシウム134が大量に確認されたこともあり、同省の担当者は「現地の地形などの詳細調査が必要だが、原発事故との関連は否定できない」とした。

 福島第1原発事故後、福島県内では、市民団体が福島市渡利地区の土壌調査で1キロ当たり30万ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたと発表した例などがある。国は10万ベクレルを超える汚泥についてはコンクリートなどで遮蔽(しゃへい)して保管することを求めている。

 現場は、市営住宅跡地で地元町会が広場として利用していた。市は現場の道路を通行止めとし、半径3メートルを立ち入り禁止にしている。【森有正、清水憲司】

 ◇さらに調査が必要
 福島県南相馬市で住宅や農地の除染活動に取り組む日本原子力研究開発機構の天野治工学博士の話 セシウム134は半減期が約2年だが、過去2年間で大量に放射性物質が飛散した例はないほか、セシウム134とセシウム137の検出比率から、今回の原発事故が原因である可能性が高い。表層よりも地中の線量が高いのは、放射性物質を含んだ大量の土砂が埋まっているためではないか。放射線量の高い地域の学校や住宅で削った表土の処理に困って捨てたことも考えられる。サンプルを増やしてさらに調べるべきだ。

422凡人:2011/10/23(日) 18:14:32
千葉・柏の高線量、文科省「原発の影響の可能性強い」
2011年10月23日17時29分

 千葉県柏市の空き地から毎時57.5マイクロシーベルトの高い空間放射線量が測定された問題で、近くの側溝が破損し、そこから漏れ出た雨水が地中に浸透しているとみられることが文部科学省の23日の現地調査で分かった。雨水に含まれた放射性物質が地中に蓄積された可能性があり、同省の担当者は「東京電力福島第一原発事故の影響の可能性が強い」との見方を示した。

 柏市は22日、地中30センチの土壌から1キロあたり27万6千ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。文科省によると、側溝はコンクリート製で、破損部分の周辺の土壌から高い線量が測定された。採取された土壌の中のセシウム134と137の比率が福島第一原発事故で汚染された土壌のものと似ているという。

423凡人:2011/10/23(日) 18:15:06
【東京】葛飾で最大0・67、場所は非公表
(2011年10月21日 読売新聞)

 東京都葛飾区は20日、区内の公道31か所で放射線量を測定した結果、最大で毎時0・67マイクロ・シーベルト(地上5センチ)を記録したと発表した。

 測定地点については非公表とし、近隣住民にも知らせない方針。青木克徳区長は「日常生活に影響を及ぼすレベルではなく、場所を公表することで区民の権利利益を害するおそれがある」と説明しているが、放射線量が高い地点を指摘し、区に測定を求めた市民団体は「区民の安全をないがしろにしている」と批判している。

 測定は、市民団体「葛飾青空の会」が18日、独自測定に基づき、「区内に毎時5マイクロ・シーベルトを超える汚染地域がある」として区に調査を求めたのを受けて区が19、20日に実施した。同会が指摘した場所は民有地のため、毎時2マイクロ・シーベルト以上と指摘された地点に近い公道上を測定した。その結果、1地点で地上5センチが毎時0・67マイクロ・シーベルト、同1メートルで0・30マイクロ・シーベルトだったのをはじめ、18か所で区が砂場の砂入れ替えの基準としている毎時0・25マイクロ・シーベルト以上だった。

 区の対応について同会代表の吉川方章(のりあき)さん(71)は「汚染度の高い地点を特定し住民に知らせるのが責務なのに、危険を見て見ぬふりをしているのと同じ」と怒りをあらわにしている。

424凡人:2011/10/23(日) 18:15:41
【埼玉】さいたま市、2地点で高放射線量
(2011年10月21日 読売新聞)

 さいたま市と同市教委は20日、市立宮原中(北区)と鐘塚公園(大宮区)で、局地的に放射線量が高い地点があったと発表した。

 除染方法などの一律的な対策が決まっておらず、市は基本指針を早急に定める方針を示した。市教委も市立164学校と幼稚園で、放射線量が高い可能性のある排水溝などの調査に乗り出す考えを明らかにした。

 宮原中の木工室にある雨水の排水管付近で19日、地上5センチ地点で最大毎時0・68マイクロ・シーベルトを計測。「識者によれば健康への影響は問題なく、生徒が立ち入る場所ではない」(市教委)としているが、ここで1年間生活するとすれば年間被曝(ひばく)予測線量は3・58ミリ・シーベルトで、国際放射線防護委員会(ICRP)の年間被曝許容量の上限(1ミリ・シーベルト)を超える可能性もある。市教委は「念のため安全策を講じたい」としてロープで立ち入りを制限し、周辺の土の入れ替えなどを実施する。

 鐘塚公園では14日、ケヤキの根元付近の地上5センチ地点で最大毎時0・60マイクロ・シーベルト(年間被曝予測線量3・17ミリ・シーベルト)を計測したが、市は健康に影響はないとして具体策は講じていない。

 宮原中と鐘塚公園への対応が異なる点について、市は「状況に応じて判断している。11月上旬までに一律的な基本指針やマニュアルをまとめたい」としている。

425凡人:2011/10/23(日) 18:16:19
【福島】内部被曝量「健康に影響なし」
(2011年10月21日 読売新聞)

 福島県は20日、福島第一原発事故で計画的避難区域や警戒区域などに設定された地域の住民4463人を対象に行った内部被曝(ひばく)調査の結果を発表した。

 被曝後50年間に体内から受ける放射線量の推定値は最大で4ミリ・シーベルト未満だった。県は「健康に影響が及ぶ数値ではない」としている。

 調査は、全県民対象の健康調査の一環として、6月27日〜9月30日、浪江町や飯舘村、川俣町などの子どもや妊婦を中心に行った。

 ホールボディーカウンター(WBC)での測定値を基に、今後50年間(子どもは70歳まで)に体内から受ける累積の放射線量を推定する「預託実効線量」は、4〜3ミリ・シーベルトが双葉町の2人、3〜2ミリ・シーベルトが楢葉町などの8人、2〜1ミリ・シーベルトが浪江町と楢葉町の6人。いずれも、4〜7歳の子どもだった。ほかの4447人は1ミリ・シーベルト未満だった。

 県は今後、WBCを新たに導入し、内部被曝調査の対象を拡大していく。

426凡人:2011/10/24(月) 14:00:32
柏の市有地 土壌セシウム27万6000ベクレル
2011年10月23日 朝刊

 千葉県柏市根戸の市有地から最大で毎時五七・五マイクロシーベルト(一マイクロは一ミリの千分の一)の放射線量が検出された問題で、柏市は二十二日、現場の土壌を検査した結果、最大で一キログラム当たり二七万六〇〇〇ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。 

 柏市は当初、高線量地点が局所的で土を削っても線量が下がらないため、「福島第一原発事故が原因とは考えにくい」としていたが、半減期が短いセシウム134が土壌に多く含まれていたことから、事故に関連している可能性も含めて調べる。

 柏市の依頼を受けた県環境財団が二十一日に現場の土壌で採取した三検体を調査。

 地表から三十センチの深さの二検体で、それぞれ同二七万六〇〇〇ベクレルと一九万二〇〇〇ベクレルのセシウムを検出。地表の検体は一五万五三〇〇ベクレルだった。

 三検体とも、半減期が約三十年のセシウム137と約二年のセシウム134を含んでいた。放射性ヨウ素など他の放射性物質は検出されなかった。

 国は一キログラム当たり一〇万ベクレルを超える汚泥や焼却灰については、コンクリートなどで閉じこめて保管するよう求めており、今回の土壌の数値はこれを上回る。

427凡人:2011/10/24(月) 14:02:14
Embassy of the United States Tokyo/Japan
http://japan.usembassy.gov/e/acs/tacs-alert20111008.html

American Citizen Services
Travel Alert - Japan (Oct. 7)
This Travel Alert updates the Travel Alert for Japan dated July 19, 2011, to note modifications to U.S. government recommendations for U.S. citizens traveling to or residing in the area around the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant. This Travel Alert expires on Jan. 13, 2012.

Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant

Agencies of the U.S. government continue to review the conditions at and around the Fukushima Daiichi Nuclear Plant and the measures taken by the Government of Japan. Additional data are now available from Japanese authorities, allowing for a fuller assessment by U.S. government scientists.

Areas We Recommend U.S. Citizens Avoid

Based on current data from Japan, we recommend that U.S. citizens avoid all areas within 20 km of the Fukushima Daiichi Nuclear Plant. In addition, U.S. citizens should avoid the area northwest of the plant that the Government of Japan has designated as the "Deliberate Evacuation Area." This oblong area in a northwestern direction from the power plant covers Iitate-mura, the Yamagiya district of Kawamata-machi, Katsurao-mura, Namie-machi and parts of Minamisoma.

U.S. citizens should also avoid all "Specific Spots Recommended for Evacuation" by the Government of Japan. U.S. citizens who are still within any of these areas should evacuate. Government of Japan maps and information on evacuation areas may be found at online here.

Other Areas Within 80km of Fukushima Daiichi Plant

Temporary Visitors: Government of Japan data measurements show varying levels of radiation in land areas outside of the area described above, but within 80 km of the Fukushima Daiichi Nuclear Plant. The U.S. government believes the health and safety risks to temporary visitors to these areas are low and exposure does not pose significant risks to U.S. citizens making visits of less than one year. We recommend U.S. citizens contemplating travel to these areas consult with Japanese authorities regarding local conditions at the proposed destination.

Long-term Residents: The risks may be higher for U.S. citizens who reside for more than one year within 80 km of the Fukushima Daiichi Nuclear Plant. Out of an abundance of caution, we recommend that U.S. citizens who choose to reside for more than one year within 80 km of the Fukushima Daiichi Nuclear Plant consult with local authorities to receive current guidance on expected levels of radiation and recommendations for reducing exposure to radiation. In addition, pregnant women, children, and the elderly should avoid residing within 30 km of the Fukushima Daiichi Nuclear Plant.

428凡人:2011/10/24(月) 14:05:35
4月の10歳放射線吸入 日立12.4、水戸は9.1マイクロシーベルト 【茨城】
2011年10月24日

 福島第一原発事故翌月の四月の一カ月間に、水戸市や日立市の市民が吸い込んだ放射線量の累計は最大一二・四〜五・二マイクロシーベルトとする推計を、茨城大理学部の北和之教授らの研究グループがまとめた。ただちに健康に影響しないとみられるレベルだが、北教授は「どれだけ体内に蓄積されるか、さらに研究したい」と話している。 (井上靖史)

 北教授らは、四月に茨城大キャンパスのある日立市と水戸市の校舎屋上にそれぞれ繊維フィルター装置を設置。放射性物質を丸一〜三日間、定期的に九月まで採取し続け、濃度を測った。

 その結果、四月には日立や水戸では一日平均一立方メートルあたり一ベクレルほどのヨウ素やセシウム134、同137が採取され続け、五月から数値が下がった。だが、炉心が一通り冷却される八月まで横ばいが続き、放射性物質が出続けていたと裏付けた。

 さらに、観測データを基に放射線医学総合研究所が公開している方法で吸い込んだ放射線量を推計。二十四時間、外にいたり窓を開けたりして外気を吸ったと想定し、年齢による影響力や肺活量の違いを考慮した係数などを掛けて示した。

 その結果、四月の吸入量の累計は日立で五歳が七・一マイクロシーベルト、十歳が一二・四、大人が八・九、同じく水戸では同五・二、九・一、六・五を吸い込んだと推計された。五月は水戸の十歳が一・一マイクロシーベルトで、ほかの年代や日立は一マイクロシーベルト以下に低下し、その後は、いずれもさらに漸減している。

 四月から九月までの累計で見ると、最大が日立市の十歳の一二・八九マイクロシーベルト(〇・〇一二ミリシーベルト)だった。水戸については、六月以降は分析中という。

 福島県では県民全員に内部被ばくの検査を行っているが、最も内部被ばくしていたのは七歳の男児と五歳の女児だった。それでも「生涯二〜三ミリシーベルトの幅に収まっており、健康に影響が及ぶ数値ではない」と説明しており、福島県の子どもと比較しても大きい数値ではないとみられる。

 ただ、吸入した線量がどれだけ肺などに蓄積されるかも含めて累計目安は明確ではない。北教授は「(放射性物質の)粒の大きさで排出されるかどうかが決まるとみられるが、さらに分析を進めて健康への影響を調べたい」と話す。

 これらの調査結果は、北教授や福島大副学長の渡辺明教授らの研究チームが十八日に京都であった大気化学討論会で発表した。

429凡人:2011/10/25(火) 04:19:53
放射能、2ルートで関東に セシウム汚染図12都県分
2011年10月24日6時44分

 東京電力福島第一原発事故で飛散した放射性物質について、文部科学省による12都県分の汚染マップが公表された。関東地方では、栃木、群馬の北部、茨城南部などで比較的、汚染度が高い地域がある一方で、東京、神奈川の首都汚染はごく一部にとどまった。この違いには天候や風向きが深くかかわっていた。

 朝日新聞の集計では、被曝(ひばく)線量が年1ミリシーベルト以上の地域は約1万3千平方キロ(日本の面積の約3%)に及ぶ。福島県が約8千平方キロと大半で、群馬、栃木両県で計約3800平方キロになる。群馬と栃木の汚染地域を土壌の放射性セシウム蓄積量で見ると、北部の山間部が多い。宇都宮市、前橋市、高崎市など、人口の多い南部は比較的少なめだ。

 山沢弘実・名古屋大教授(環境放射能)は、放射性物質が集まる放射性プルーム(放射性雲)によって主に二つの経路で汚染が広がったという。

 第一の経路は、2号機の炉心露出などで放射性物質の放出が深刻だった3月14日深夜〜15日午後。プルームは関東平野にかけて広域に時計回りに流れる状況が15日未明まで続き、午後には北西へ向きを変えた。

 気象庁によると、15日夜〜16日未明、福島、栃木、群馬で雨が降った。山沢教授は「プルームが雨や雪で地表に落ち、汚染された可能性が高い」と指摘する。埼玉西部や東京西部の一部も汚染された可能性があるという。

 第二の経路は21日夜〜22日未明。プルームは茨城沿岸から千葉を通り南下した。関東地方は広い範囲で雨が降り、茨城では沿岸や南部周辺に、千葉では柏市周辺に「ホットスポット」をもたらした疑いがある。

 だがプルームは都心の手前で南下し海へ流れた。

 山沢教授は「低気圧が房総半島の南にあり、そこに向かって風が流れたため」と推測。このため2200万人が住む東京と神奈川の汚染は、東京東部(葛飾区周辺)など一部だった。

 三上岳彦・帝京大教授(気候学)は「発達していない低気圧だったため、弱い雨だった。より内陸に接近していたら都心の汚染状況はもう少し深刻だったのかもしれない」と話す。

 首都圏では、汚染マップでは見えない局所的なホットスポットが市民らにより見つかっている。文科省は千葉、東京などで地上の測定を拡大、西日本の汚染マップもつくる方針だ。(石塚広志、佐藤久恵)

430凡人:2011/10/25(火) 06:08:45
小中学生の体内から少量のセシウム 福島・南相馬で検出
2011年10月25日5時33分

 福島県南相馬市の市立総合病院は、9月下旬から検査した市内の小中学生の半数から少量の放射性セシウム137が検出されたことを明らかにした。事故直後に呼吸で取り込んだものか、事故後に飲食物を通じて取り続けたものか不明のため、病院の責任者は「定期的に調べて健康管理につなげたい」と話している。

 小中学生527人を最新の内部被曝(ひばく)測定装置で調べたところ、199人から体重1キロあたり10ベクレル未満、65人から同10〜20ベクレル未満、3人から同20〜30ベクレル未満、1人から同30〜35ベクレル未満のセシウム137を検出した。

 セシウム137が半分になるまでは約30年かかるが、体からは便などとともに排出されるため、大人で100日程度、新陳代謝が高い小学校低学年生で30日程度で半分が出ていく。

431凡人:2011/10/26(水) 15:40:27
青年海外協力隊:福島で被災の元中学教諭、来年パプアへ
毎日新聞 2011年10月26日 12時41分

訓練所で講義を受ける泉田裕章さん=長野県駒ケ根市のJICA駒ケ根青年海外協力隊訓練所で=2011年10月13日午後4時57分、石川宏撮影

 福島県郡山市で中学校教諭をしていた泉田裕章さん(28)が、長野県駒ケ根市の国際協力機構(JICA)の訓練所で青年海外協力隊の派遣前訓練に励んでいる。福島県大熊町の実家は福島第1原発から約5キロ。避難生活を送る両親を心配し、協力隊参加を迷っていた泉田さんを後押ししたのは、当初反対していた父陽一さん(67)の「自分たちは思いもしなかった支援を受けた。その分、お前も頑張ってこい」という激励だった。

 泉田さんは私立郡山ザベリオ学園中の数学教諭だったが、海外ボランティアをしたいという強い思いがあった。「両親が元気で自分も20代の独身のうちに」と昨秋協力隊に応募。今年2月、南太平洋のパプアニューギニアに派遣される理数科教師に合格した。JICAによる派遣は2年間の予定で、7月末に学校は辞めた。

 「なぜ教師を辞めてまで行くのか」。一人息子から突然決意を告げられた陽一さんは理解できなかった。そんな中で起きた3月11日の東日本大震災。陽一さんと母恵美子さん(60)は翌12日、隣の田村市の避難所に入った。陽一さんは「風邪をひき肺炎になりかかったこともあったが、避難所近くの住民から衣服や毛布をもらった」と振り返る。

 泉田さんは悩み続けた。「両親が大変な時に、海外へ行っていいのか」。だが夏のある日、陽一さんに電話すると、こんな言葉が返ってきた。

 「自分たちはみんなの力を借りて生きることができた。海外にお前を待つ人がいるなら引き留められない」

 泉田さんは今月5日に訓練所に入所。12月8日まで語学研修などを受け、来年1月10日に出発する。「パプアニューギニアの子供たちには、両親を含め被災者みんなが支援してくれた世界中の人に感謝していると伝えたい。そして、その援助に応えられる仕事をしたい」と抱負を語る。

 陽一さんは8月から暮らす福島県会津若松市の借り上げ住宅で、息子がよりたくましく成長して帰国するのを楽しみに待つつもりだ。【石川宏】

432凡人:2011/10/26(水) 23:05:16
エプソン子会社、福島事業所を閉鎖 原発事故の影響で
2011/10/26 20:58 日経

 セイコーエプソンは26日、子会社エプソントヨコム(東京都日野市)の福島事業所(福島県南相馬市)を同日付で閉鎖することを決めたと発表した。東京電力福島第1原子力発電所から半径20キロメートル以内の警戒区域に位置しており、東日本大震災が発生した3月11日以降は操業を停止していた。

 同拠点では主に携帯電話の基地局向け水晶部品を生産する。5月から伊那事業所(長野県箕輪町)で代替生産を始めており、事業所閉鎖に伴う業績への影響は軽微という。

 従業員約320人のうち20人は退職、そのほかの従業員は東北地方のセイコーエプソン子会社の拠点を中心に配置転換する。代替生産する伊那事業所はエプソントヨコムの水晶部品の大半を生産する国内主力拠点。

433凡人:2011/10/27(木) 03:15:13
福島第1原発:1〜4号機の廃炉まで30年以上
毎日新聞 2011年10月27日 2時30分

 東京電力福島第1原発1〜4号機の廃炉措置について、内閣府原子力委員会がまとめた報告書案が26日、分かった。使用済み核燃料プール内の燃料は2015年以降、原子炉内の溶融燃料は22年以降、取り出し作業を始め、廃炉終了には「30年以上を要する」との長期見通しを初めて盛り込んだ。報告書案は、28日に開かれる原子力委の中長期措置検討専門部会で了承される見通し。

 第1原発では、炉心溶融した1〜3号機の原子炉内に計1496本、1〜4号機の使用済み核燃料プール内には3108本の燃料集合体が残っている。廃炉実現のためにはこれらを回収し、長期間にわたって安定的に冷却・保管する必要がある。

 報告書案によると、廃炉措置は原子炉の「冷温停止状態」を年内に達成したうえで、早ければ来年からスタートする。原子炉内の溶融燃料回収のため、原子炉建屋内をロボットなどで除染したうえで、格納容器の損傷部分を修復。さらに、放射線を遮蔽(しゃへい)するために格納容器全体を水で満たす「冠水(水棺)」作業を実施し、22年以降から燃料回収を始める。

 一方、プール内の燃料は比較的損傷が少ないが、2号機を除いて水素爆発で原子炉建屋が大きく壊れ、取り出すための既設のクレーンが使用できない。このため、新たにクレーンを設置し、4号機近くにある一時貯蔵施設「共用プール」を整備したうえで、15年以降の回収を目指している。

 報告書案では、すべての燃料回収までに約20年かかった米国のスリーマイル島原発事故(79年)の経緯を踏まえたうえで、「廃炉措置が終了するまでには少なくとも30年以上の期間を要する」と推定。早期の廃炉実現のためには、(1)海外専門家の助言を積極的に得る(2)計画が不調な場合は臨機応変に対応する(3)実際の現場作業に必要な研究や開発を優先する(4)国内の技術者の育成につなげる−−の四つの基本方針を示した。福島原発では4基の廃炉措置を同時並列で進める必要があり、スリーマイル事故や旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(86年)と比較しても、きわめて困難な作業となることが予想される。このため、報告書案は「官民挙げたオールジャパン体制で進める必要がある」と強調。そのうえで、来春に発足する「原子力安全庁」とともに、廃炉の進捗(しんちょく)状況をチェックする第三者機関の設置の必要性も初めて盛り込んだ。

434凡人:2011/10/27(木) 20:14:37
求人 » 【急募】4時間労働:日当26000円 被災地復興作業員 New
福島県 , 正社員 , その他 , 50万〜 掲載日時:2011/10/26 19:15
求人企業:有限会社INOUT企画
採用担当者:西田
PR:総合人材コンサルティング
年齢: 35歳〜70歳(女性、外国人不可)
資格: 日本国籍の男性
賃金: 26,000円/1日(源泉徴収あり)
募集期間: 2011年10月〜
勤務日/時間: 労働時間:4時間/1日(休日なし)
勤務地: その他

◆作業区域:福島県被災地
◆作業内容:瓦礫の仕分けと撤去
◆募集人員:200名
※定員に達し次第、受付締切となります
◆募集概要:
・対象年齢:35歳〜70歳(女性、外国人不可)
・労働期間:2011年12月より2ヶ月
・労働時間:4時間/1日(休日なし)
・労働賃金:26,000円/1日(源泉徴収あり)
・住 環 境:無料宿泊所(個室)
・旅  費:東京および名古屋から現地までの往時無料
・労災保険:あり
◆申込方法:下記サイトにてエントリーしてください。追って詳細情報と申請書をお送りいたします。

PC用エントリーフォーム
http://4510m.in/11782/

435凡人:2011/10/27(木) 23:10:20
佐久の野生キノコから基準値超すセシウム
2011.10.27 19:04

 長野県は26日夜、群馬県境にある佐久市志賀の山林で採取された野生キノコのチャナメツムタケから、1キロ当たり1320ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県内産農産物から国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性物質が検出されたのは初めて。

 県林務部よると、チャナメツムタケを採取して民間の検査機関に持ち込んだ同市内の男性からの通報を受け、同部で改めて採取し直し基準値を超えるセシウムを確認した。約7・5キロ離れた市街地近くで採取した野生キノコからはセシウムは検出されなかったが、同部は同市で採取された野生キノコの出荷や摂取の自粛を要請するとともに、隣接の小諸市や軽井沢町、御代田(みよた)町、佐久穂町でも野生キノコの出荷や摂取を控えるよう呼びかけている。

436凡人:2011/10/28(金) 07:14:05
郡山・池ノ台で最大3.0マイクロシーベルト
(2011年10月27日 福島民友ニュース)

 政府の原子力災害現地対策本部と県は26日、郡山市池ノ台地区の一部の民家85地点で行った環境放射線量の詳細調査結果を公表、地上から高さ1メートル地点の最大値は1地点の庭で測定した毎時3.0マイクロシーベルトだった。

 特定避難勧奨地点指定の検討について政府は、高さ1メートル地点の年間積算放射線量が20ミリシーベルトを超える可能性がある毎時3.0マイクロシーベルト以上を目安としている。

 調査は18日に実施した。民家の玄関先と庭のそれぞれ地面から高さ50センチ、1メートル地点を測定。測定値は1メートルが毎時0.53〜3.0マイクロシーベルト、50センチが同0.46〜3.3マイクロシーベルトだった。

 郡山市の原正夫市長は26日、今回の調査結果について「芝生を除去すれば毎時3マイクロシーベルトは下がると考えている」として、特定避難勧奨地点指定の考えがないことを明らかにした。

437凡人:2011/10/28(金) 21:51:40
世田谷の食料品店で110マイクロ・シーベルト
(2011年10月28日21時39分 読売新聞)

 東京都世田谷区は28日、同区八幡山1の食料品店敷地内で、最高で毎時110マイクロ・シーベルトの放射線量を検出したことを明らかにした。

 同区によると、同日午後、区民から情報提供があり、店の敷地内などを測定した結果、2地点で高い放射線量が検出されたという。

438凡人:2011/10/29(土) 00:56:24
セシウム、東電公表の30倍 福島第1原発事故で仏研究所推定
2011.10.28 23:38

 フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は28日までに、東京電力福島第1原発事故で海洋に流出した放射性物質セシウム137の総量を約2.7京ベクレル(2万7000テラベクレル、京は兆の1万倍)と推計する調査報告書を発表した。東京電力は5月に、海に流れ込んだセシウム137の推計値を発表しているが、その30倍近くに相当する計算になる。

 報告書によると、これほどの量の放射性物質が海洋に流れ出たのは、過去に例がないという。

 調査は3月21日から7月中旬までの流出量を2.71京ベクレル(2万7100テラベクレル)と推計。そのうち82%は4月8日までに流れ出たとしている。

 報告書はまた、福島第1原発の立地が強い海流の流れる沿岸部だったため、太平洋の海洋汚染が「例外的なスピードで広まった」と指摘している。(共同)

439凡人:2011/10/29(土) 00:57:59
原発で日本公演拒否 独歌劇場のメンバー80人
2011.9.17 18:47

 ドイツのバイエルン国立歌劇場が今月下旬から行う日本公演で、団員約400人のうち約80人が東京電力福島第1原発事故の影響を懸念して参加を拒否したことが17日、分かった。関係者が明らかにした。

 同歌劇場はドイツを代表するオペラ場の一つ。日本公演は9月23日から10月10日まで東京と横浜で行われる。日本行きを拒否した団員は無給の休暇を取り、補助団員らが代わりを務める。

 関係者によると、ドイツから日本に飲料水を輸送。放射線の専門家が同行して、食事の放射線量を測定するという。

 日本公演は、日本とドイツの交流が始まってから今年で150年になるのを記念する行事の一環。(共同)

440凡人:2011/10/29(土) 01:20:29
給食の牛乳、提供を中止 武蔵野市の8小学校 微量の放射性物質検出で
2011年10月28日

 武蔵野市の小学校全十二校のうち八校で、給食に出される予定だった低温殺菌牛乳から微量の放射性物質が検出されたため、献立から外していたことが二十七日分かった。同市教育委員会は「食品の暫定規制値を大きく下回っているが、保護者の不安を勘案して提供をやめた」としている。

 同市教委によると、提供を取りやめたのは、都指定の牛乳とは別に、市が独自に仕入れて月一回給食に出している群馬県産の低温殺菌牛乳。二十六日の献立に含まれていたが、二十日の検査で一キログラム当たり七・〇ベクレルの放射性セシウムが検出されたという結果が二十六日午前に判明した。当日プリントを配り、保護者に周知したという。

 同市教委は牛乳本来の味わいを児童に知ってほしいとの狙いで、低温殺菌牛乳を出している。八月に同じ牛乳を検査したが、不検出だった。

 同市教委は給食の食材の放射性物質検査を月二回行っているが、牛乳から検出されたのは初めて。これまでに、肉や野菜から微量の放射性セシウムが検出され、食材を切り替えたことがあったという。

441凡人:2011/10/29(土) 05:13:55
流出セシウム、発表の30倍 福島事故、仏研究所推定
2011年10月28日(金)23:09

 【パリ共同】フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は28日までに、東京電力福島第1原発事故で海洋に流出した放射性物質セシウム137の総量を約2・7京ベクレル(京は兆の1万倍)と推計する調査報告書を発表した。東京電力は5月に、海に流れ込んだセシウム137の推計値を発表しているが、その30倍近くに相当する計算になる。

 報告書によると、これほどの量の放射性物質が海洋に流れ出たのは、過去に例がないという。

 調査は3月21日から7月中旬までの流出量を2・71京ベクレルと推計。そのうち82%は4月8日までに流れ出たとしている。

442凡人:2011/10/29(土) 05:15:41
東北電、過去最悪1千億円超の赤字 火力発電で燃料費増
2011年10月28日20時29分

 東北電力が28日発表した2011年9月中間連結決算の純損益は、過去最悪の1082億円の赤字だった。前年同期は349億円の黒字。中間配当を見送る一方、執行役員以上は当面、年収の10〜20%を自主的に返上する。

 原発停止で火力発電所の燃料費が急増。原町火力発電所(福島県)が東日本大震災で被害を受け、多くの水力発電所も7月の新潟・福島豪雨で被災。復旧などのために計上した特別損失904億円が響いた。売上高は前年同期比9・9%減の7538億円。震災による電力需要の減少や節電が影響した。

 海輪誠社長は記者会見で「聖域なく、すべてのコストを見直し、経営の効率化を図りたい」と説明。採用の抑制や給与制度の見直しを進める方針だ。業績悪化に伴う料金値上げについては「当面は考えていない」と述べた。

443凡人:2011/10/29(土) 05:17:48
九電、初の最終赤字に 火力燃料かさむ 9月中間予想
2011年9月28日19時11分

 九州電力は28日、2011年9月中間連結決算の業績予想を発表した。原発の代わりに動かした火力発電などの燃料費が前年より770億円増え、最終損失は160億円となる見通し。連結決算の公表を始めた00年9月中間以来、初めての赤字となる。売上高は7400億円とした。

 九電では、保有する6基の原発のうち4基が定期検査で停止しており、年内にはすべてが止まる。原発を再稼働する見通しが立たず、燃料費がさらに膨らむ可能性があるため、12年3月期の業績予想の公表は見送った。

444凡人:2011/10/29(土) 05:23:59
久慈川の観光客半減 原発問題、天然アユの名所も直撃【茨城】
2011年10月22日

来場者数が半減した久慈川の奥久慈大子観光やな=大子町で

 日本有数のアユ生息地で渓流釣りや観光やなが楽しめる久慈川で、釣り客や観光客が昨シーズンと比べ半減している。東日本大震災や福島第一原発事故が大きく影響しているとみられる。県の検査でアユの安全性は確認されており、地元漁協や観光やな経営者は「明らかに風評被害だ」と訴える。 (小沢慧一)

 久慈川は天然アユが多く生息し、「天然アユがのぼる百名川」に選ばれる。中流の大子町周辺では解禁の六月から十二月にかけアユの渓流釣りに毎年約三千人が訪れている。

 漁協関係者によると、原発事故後の今年五月、福島県いわき市でアユから規制値を超える放射性セシウムが検出されたことが大きく影響したという。

 茨城県が解禁前の五月末に久慈川のアユの放射性物質を調べ、セシウムが一キログラムあたり八三ベクレルと暫定規制値(同五〇〇ベクレル)を大きく下回ったにもかかわらず、今シーズンはこれまで来場者が例年の半数にとどまっている。

 大子町企画観光課は減少の理由を「風評被害でアユを直接触ったり食べたりするのに抵抗を感じているのでは」と話す。

 有料で渓流釣りを開放している久慈川漁業協同組合事務局の須賀川昭二さんは「今年は放射性物質のことを気にする客からの問い合わせが数百件あった。地元の観光資源なので今後どうなるかが心配」と話す。

 久慈川唯一の観光やな「奥久慈大子観光やな」(大子町)は毎年アユのつかみ捕りの観光客でにぎわう。今年七月から九月の来場者数は一万四千人と昨年の二万九千人から半数以上減少した。特にスポーツクラブの合宿や子ども会での利用がなくなったという。

 支配人の樫村広美さん(72)は「原発の問題が収束しないことにはどうにも客は戻ってこない。当面先が見えない」と不安な表情を見せた。

445凡人:2011/10/29(土) 05:31:19
放射性物質:南相馬の小中学生 累積最高は0.41mSV
毎日新聞 2011年10月28日 21時57分

 福島県南相馬市は28日、東京電力福島第1原発事故を受けて市内の小中学生2884人に実施した内部被ばく検査で、9人から体重1キロ当たり20ベクレル以上の放射性セシウム137を検出したと発表した。最高は8歳女児の45〜50ベクレルで、70歳までに受ける累積線量に換算すると0.41ミリシーベルトになるという。同市立総合病院の金澤幸夫院長は「健康に影響を与えるレベルではないが継続的に調査していく」と語った。【高橋秀郎】

446凡人:2011/10/29(土) 23:50:50
274人から微量セシウム 南相馬市が小中学生検査
(2011年10月29日 福島民友ニュース)

 南相馬市の桜井勝延市長は28日記者会見し、東京電力福島第1原発事故を受け、ホールボディーカウンターによる市独自の小中学生の内部被ばく検査結果を発表した。検査を受けた2884人中、274人から放射性セシウム137が検出された。いずれもごく少量で、比較的高いとされる体重1キロ当たり20ベクレル以上は9人。緊急に治療が必要な内部被ばくをしている子どもはいなかった。半減期の短いヨウ素は、検査した全員から検出されなかった。

 検査は8月1日から10月11日まで行われた。今回の検査で、市内在住の小中学生の大半は検査を終えたという。

 最高値は1キロ当たり45〜50ベクレルだった8歳女児で、セシウム134が1192ベクレル、同137が1723ベクレル。70歳までに被ばくすると予想される放射線量をシーベルトで換算すると0.41ミリシーベルトという。

447凡人:2011/10/31(月) 23:14:05
原発事故の放出セシウム、原爆の168倍 保安院公表
2011年8月27日0時28分

 経済産業省原子力安全・保安院は26日、東京電力福島第一原子力発電所事故と、広島に投下された原子爆弾で大気中に放出された放射性物質の種類別の量をまとめた資料を公表した。単純計算すると、原発事故の放出量はセシウム137が原爆の168.5倍、ヨウ素131が2.5倍にあたる。

 資料は、衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会の求めに応じ作成。今年6月に保安院が公表した福島第一原発事故の炉心解析による試算値と、2000年に国連科学委員会がまとめた広島原爆の試算値を放射性物質ごとに一覧にした。半減期が約30年と長いセシウム137で比べると、原発事故が1万5千テラベクレル(テラは1兆)、原爆が89テラベクレル。放射能汚染がそれだけ長期化する可能性を示している。

 保安院は「原爆は熱線、爆風、中性子線による影響があり、原発事故とは性質が大きく違う。影響を放出量で単純に比較するのは合理的でない」としている。

448凡人:2011/10/31(月) 23:16:03
日本VS世界。日本政府が発表するたびに、訂正する欧米各国チーム。その発表数値は、国際間ではまったく信憑性がないことを物語っているということだろう。
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セシウム放出量「政府推計の3倍」 欧米の研究者ら
2011年10月30日6時58分

 東京電力福島第一原発の事故で大気中に放出された放射性セシウムは、内閣府の原子力安全委員会が公表した推定値の3倍になるとの試算を、ノルウェーなど欧米の研究チームが発表した。チェルノブイリ原発事故の放出量の4割にあたるという。大気物理化学の専門誌に掲載された。

 研究チームは国内の測定データのほか、核実験探知のために設置された北米や欧州などの測定器のデータを使い、事故が起きた3月11日から4月20日までのセシウムやキセノンの放出量を分析した。

 セシウムの放出量は約3万5800テラベクレル(テラは1兆)で、原子力安全委の試算値1万1千テラベクレルの約3倍。降下物は大部分が海に落ちたが、19%は日本列島に、2%は日本以外の土地に落ちた。

449凡人:2011/11/01(火) 01:50:56
福島県の教員募集 都代行に335人応募
2011.10.31 22:00

 東京電力福島第1原発事故の影響で、小学校教員採用を見送った福島県を支援するため、同県内の公立小での勤務希望者を募集していた東京都教委は31日、最大50人の枠に335人の応募者があったと発表した。

 合格者はまず都内の学校で5年間をめどに勤務。改めて意思を確認後、福島県で採用される。来年1月、都内での勤務希望の通常応募者840人と合わせて合格者計150人を選ぶ。

 福島県では原発事故の影響で、9月時点で県外に6834人の児童が避難し学級数も激減。同県は募集教員数のめどが立たず来春採用者の選考を見送った。一方で将来の児童数回復に備え教員育成を一時“代行”してもらうため、他県との共同選考の経験がある都に支援を要請していた。

 福島県教委の担当者は「厳しい時なのに熱意ある若者が集まってくれて大変うれしい」と話している。

450凡人:2011/11/01(火) 01:52:13
事故の4〜5年後にがん、心臓病、脳梗塞、糖尿病、免疫不全の患者が激増すると予告した記事。そしてその事故はまだ未収拾で周辺への汚染はいまだ続いている。日本政府はとうぜん原発との因果関係を認めたがらないだろう。被爆者にとって踏んだり蹴ったり。彼らの将来を考えると恐ろしい。
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チェルノブイリ 健康被害、事故の4〜5年後
2011年10月31日 夕刊

 チェルノブイリ原発事故(一九八六年)から二十五年。周辺の汚染度は今も高く、放射性物質による健康被害も続く。事故現場に近いウクライナ・ジトミール州ナロジチ地区を三十回以上訪れ、支援するNPO法人「チェルノブイリ救援・中部」(名古屋市)の河田昌東(まさはる)理事(71)に、福島第一原発事故との共通点や今後起こり得る事態を聞いた。 (蜘手美鶴)

 −現地の状況を。

 放射線量は事故直後の三十分の一程度に下がったが、被ばくが原因とみられる病気はいまだ多い。日本では、放射線を浴びると、がんになる確率が高くなるといわれる。現地では、がんよりも、心臓病や脳梗塞、糖尿病、免疫不全になる人が大多数。子どもの糖尿病も目立つ。

 −福島の事故で、日本でも放射能の影響が懸念される。

 チェルノブイリで周辺住民に健康被害が出始めたのは事故から四、五年後。福島でも今は目立った影響はみられなくても、結果はほとんど一緒になると危惧する。チェルノブイリの経験を生かし、今から対策をとる必要がある。

 −健康被害を抑えるためには。

 事故後一年目の対応が、後の被害の大きさを左右する。内部被ばくで健康被害を生じた人の半数は、初期に放射性物質を含んだ空気を吸い込んだことが原因。マスクはとても大事だ。残りは汚染された食べ物を数年間にわたり食べ続けたことによる。結局、汚染された空気や食べ物をいかに体内に取り込まないかに尽きる。

 −日本で今、必要な政策は何か。

 国は除染作業の具体的な方法や方針を示していない。個人宅の除染に手が回っていないのが現状で、国や自治体がやらない限り、除染は広がらない。

 建物の除染は、素材に合わせないと効果がない。たとえばアスファルトは高圧洗浄だけでなく、表面をたわしでこすったり、削りとったりした方がいい。ウクライナでもよくやった。屋根も瓦とトタンではとるべき手法が違う。

 森林の除染も非常に重要だ。乾燥した落ち葉は、放射性物質が凝縮され、濃度が高い。街中を除染しても、森から放射性物質を含んだ落ち葉や粉じんが飛んできたら、除染とのいたちごっこになるだけだ。チェルノブイリでは周辺に森はなかった。森林汚染は福島固有の問題でもある。

451凡人:2011/11/01(火) 06:23:11
スイス、「フクシマの教訓」公表 危機管理、企業体質を批判
(2011/11/01 05:02)

 【ジュネーブ共同】スイスの原子力保安当局は10月31日、東京電力の福島第1原発事故を受け「フクシマの教訓」と題する報告書を公表、事故は日本政府や東電の「危機管理の欠如」が引き起こしたと指摘、東電の隠蔽体質を批判した。

 スイス政府は国内にある原発5基の2034年までの段階的稼働停止を決定。脱原発の完了まで教訓を生かす目的とみられるが、「日本は国内外の原発事故から学ぶべきだった」と断言するなど、福島での事故に厳しい目を向けている。

452凡人:2011/11/02(水) 15:03:54
放射性セシウム 規制値超え続く 【群馬】
2011年11月2日

 県は一日、赤城大沼(前橋市)のワカサギとウグイから暫定規制値(一キログラムあたり五〇〇ベクレル)を超える放射性セシウムを検出したと発表した。八月末の検査で規制値を超えてから続けられている赤城大沼の食用魚の漁の自粛は継続される。今回の検査は十月二十八日に採ったワカサギから同五八九ベクレル、同月二十七、二十八日に採ったウグイから同六八五ベクレルが検出された。放射性ヨウ素はいずれからも検出されなかった。

453凡人:2011/11/02(水) 22:19:04
福島第一原発2号機、臨界か…ホウ酸水注入
(2011年11月2日11時22分 読売新聞)

放射性物質キセノンが検出された福島第一原子力発電所2号機(9月29日)=東京電力提供

 東京電力は2日、福島第一原子力発電所2号機の格納容器内で核分裂した際に生じるキセノンと見られる放射性物質を極微量検出したと発表した。

 キセノン133は半減期約5日、同135は半減期約9時間と非常に短いため、原子炉内で一時的に小規模な臨界が起きた可能性もあるとしている。東電の松本純一・原子力立地本部長代理は2日の記者会見で、「原子炉の冷却は進んでおり、大きな影響はない」と述べた。東電と政府は、原子炉を安定的に冷却する「冷温停止状態」の年内実現を目指しているが、今後慎重な判断を迫られそうだ。

 東電は2日未明、中性子を吸収して核分裂を止めるホウ酸水を注入した。2号機の原子炉の温度や周辺の放射線量に大きな変化は認められていない。松本本部長代理は「核分裂反応が連鎖的に起きる再臨界が継続している状態ではない」としている。

 原子炉に存在する中性子による核分裂が起きたか、あるいは2号機で注水を増やしたことで炉内の水温が低下し水の密度が増えたことによって、局所的な臨界が起きた可能性があるとしている。

 2号機では、先月末から格納容器内のガスに含まれる放射性物質をフィルターで除去するシステムを稼働させており、キセノンは1日、このガスから検出された。検出濃度はキセノン133、キセノン135ともに1立方センチ当たり約10万分の1ベクレル。極微量のため、東電は再検査を日本原子力研究開発機構に依頼する。

 1〜3号機のなかで原子炉の冷却が遅れていた2号機は、9月14日から注水増を実施。同28日に冷温停止状態の条件である原子炉圧力容器の底部温度が100度を下回り、今月2日午前5時現在で76度と安定して低下傾向になっている。

 ◆臨界=核物質の反応が連続的に起こること。核燃料中のウランなどの原子核は、一定の割合で分裂を起こし、熱や中性子を出す。出てきた中性子が他のウラン原子核にあたると、そこで再び核分裂が起きる。原子力発電では中性子の発生の頻度や速度を制御して臨界状態を持続しているが、条件が整えば自然な状態でも臨界は起こる。

454凡人:2011/11/03(木) 00:07:33
地中から試薬瓶、茶褐色の固形物質 世田谷の高放射線量
2011.11.2 18:26

高い放射線量が検出されたスーパーマーケット脇の歩道=31日午前、東京都世田谷区八幡山

 東京都世田谷区八幡山のスーパーマーケット周辺で最大毎時170マイクロシーベルトの放射線量が測定された問題で、文部科学省などは2日、現場周辺の掘り起こし作業を続け、深さ40センチの地中から放射線源とみられる試薬瓶を回収、撤去した。

 同省によると、瓶には茶褐色の固形物質が入っており、ラジウム226とみられる。瓶にふたはなく、周辺の放射線量は毎時40ミリシーベルト(4万マイクロシーベルト)に及んだため、防護服姿の専門業者が円柱状の鉛のケースに密閉し、慎重に運び出した。

 瓶の撤去後の線量は同2ミリシーベルトで、瓶のガラス片が飛び散るなど土壌が汚染されている恐れがある。3日以降も撤去作業を続ける。

 この日の調査で新たにスーパーの売り場からも毎時8マイクロシーベルトの放射線量を測定。地中の放射線源は複数に及ぶとみられる。今回、掘り出したのは地表面で同110マイクロシーベルトが計測された店舗の入り口付近。同170マイクロシーベルトが出たブロック塀付近はまだ手つかずで順次、撤去作業を進めるという。

455凡人:2011/11/04(金) 04:53:10
国立市が「脱東電」 学校などの電力切り替え
2011.11.3 22:39

 国立市は、市役所庁舎や公民館、市立小中学校など20カ所の電力供給元を東京電力から電力小売り事業者「エアネット」(本社・港区)に切り替えた。

 東電福島第一原発事故を受け、市は9月、入札による電力供給業者の選定を決定。温室効果ガスの排出など環境負荷が一定の基準を下回る業者のみを対象とした一般競争入札を10月に実施し、東京ガスなどが出資するエアネットが落札した。入札には4社が参加し、エアネットの単価が最も安かった。

 エアネットへの切り替えで、20施設の年間の電気料金は約150万円安くなる見込みだという。契約期間は11月から来年10月末まで。

456凡人:2011/11/06(日) 02:32:39
人気アイドルグループ「嵐」が本県に1億50万円寄付 福島
(2011年11月5日 福島民友トピックス)

 人気アイドルグループ「嵐」は4日までに、本県の教育と観光に役立ててほしいと、メンバーが企画・取材した書籍の印税など1億50万円を出版元と共同で県に寄付した。書籍は「ニッポンの嵐 ポケット版」で、メンバーによる日本を再発見する旅の記録。寄付金は販売収益の全額とメンバーの印税。

 寄付を受け、佐藤雄平知事は「笑顔と活力に満ちた嵐の皆さんの姿はまさに『ニッポンの元気』の象徴。今回の温かい気持ちと行動に応えられるよう今後も復興に取り組んでいく」とのコメントを発表した。

458凡人:2011/11/09(水) 07:22:17
「戻る気ない」住民の4分の1 福島原発の周辺8町村
(2011/11/08 22:52)

 東京電力福島第1原発事故をめぐり、福島県双葉郡8町村の全世帯を対象に福島大が行った調査に約1万3460世帯が応じ、約4分の1が「(元の居住地に)戻る気はない」と回答したことが分かった。福島大が8日、調査結果(速報値)を発表した。

 戻る気はない理由を複数挙げてもらったところ、最も多かったのは「除染が困難」の83%。「国の安全宣言レベルが信用できない」(66%)「原発事故収束に期待できない」(61%)と続き、国の対策への不信感が浮き彫りになった。

459凡人:2011/11/10(木) 06:12:24
彼女の存在は日本ではまったく異質に映るかもしれないが、アグネスのようなタイプで、しかも政府に強い意見を持った女性が多いため、アメリカのマスコミのなかで埋れてしまうほど。
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アグネスさんが町民激励、絵本朗読
2011年11月9日

 日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんが八日、福島第一原発事故で、福島県双葉町の町民が集団避難している加須市の旧騎西高校を訪れた。

 アグネスさんは、体育館に設けられた交流スペース「ふたばひろば」で親子たちと触れ合い、絵本を朗読。自らのヒット曲「ひなげしの花」を町民たちと一緒に歌い、盛り上がる場面もあった。

 井戸川克隆町長とも面会し、靴下と腹巻きを百五十人分ずつ寄付。「何でも相談してください。無理をしないで」と目を潤ませながら、エールを送った。 (増田紗苗)

460凡人:2011/11/10(木) 09:18:11
双葉郡住民 古里戻りたい73% 戻らないは26%
(2011/11/09 09:28)
 
 福島大災害復興研究所は8日、東京電力福島第一原発事故で警戒区域などに設定され、避難生活を送る双葉郡8町村の約2万8千世帯を対象にした住民実態調査の速報結果を発表した。9月末時点での回収率は47・8%。町村別の帰還の意思は【グラフ】の通りで、73・2%が古里へ戻りたいとした。帰還まで待てる年数は5割が2年以内と回答し、早急な古里の再生を強く望んでいる。

 調査は8町村の広報紙に同封する形で2万8184世帯に郵送し、9月末までに1万3463世帯から回答を得た。若い世代の意識も確認しようと各世帯の中の13〜39歳を対象とした調査も実施し、5千1人が回答した。

 帰還の意思では、安全宣言後が4・9%、インフラ整備後が17・8%、除染後が22・7%、他の住民の帰還後が27・8%。戻らないは26・9%で、34歳以下では52・3%と多かった。葛尾村と川内村は4割が除染後の帰還を望む一方、原発を抱える富岡、大熊、双葉の3町は3割以上が戻らないとした。

 戻らない理由は、除染が困難が83・1%、国の安全レベルが不安が65・7%、原発収束に期待できないが61・3%で、年代別で大きな差はなかった。帰還まで待てる年数では、いつまでも待てるとした住民は50歳以上で1割程度だったのに対し、34歳以下は24・5%だった。

 今後の生活上の困難で最も多かったのは、避難の期間が分からないの57・8%、復興に向けた課題は双葉地方全体の復興計画づくりが48・5%だった。
 調査を担当した福島大行政政策学類の丹波史紀准教授は「住民の帰還意識を支えるためにも国や県は明確な帰還のビジョンを示すべき」と提言している。

461凡人:2011/11/11(金) 15:49:20
シイタケから基準超セシウム 茨城
2011年11月10日

 県林政課は9日、茨城町(ハウス栽培)と阿見町(露地栽培)の原木シイタケから、国の基準(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。茨城町の原木シイタケが1キロあたり1130ベクレル、阿見町が610ベクレルだった。検査をしたのは7〜8日。県は茨城町の露地とハウス、阿見町の露地について、出荷と販売を自粛するよう要請した。

462凡人:2011/11/12(土) 09:19:24
原発コスト、事故への備えで1.6円上乗せ 原子力委
2011年11月8日19時33分

 国の原子力委員会は8日、原発事故や核燃料サイクルに関するコスト試算の中間報告をまとめた。原発1基の事故による損害費用を約5兆円と想定した場合、事故に備えるために上乗せしなければならないコストは発電量1キロワット時あたり最大1.6円になった。除染などにかかる損害額が1兆円増えるごとに0.32円ずつ増えるという。

 東京電力福島第一原発の事故を踏まえ、原子炉が壊れて放射性物質が漏れ出す過酷事故が起きると想定すると、どれくらいの費用がかかるか「事故リスク」を試算した。原発の発電コストはこれまでの1キロワット時あたり約5.2円が、全量再処理の場合で7.2円程度まで上がる計算で、液化天然ガス(LNG)火力発電などより高い。試算は政府の「エネルギー・環境会議」に提出する。

 10月に公表した最初の試算では有識者から想定が甘いなどと異論が相次いだため、風評被害や検査費用を含め1基あたり3兆9千億円としていた損害額の想定を、約5兆円に増額し試算した。

463凡人:2011/11/13(日) 06:05:52
セシウムの広がり、群馬県境まで 汚染マップ公表
2011年11月11日22時10分

 東京電力福島第一原発事故による放射能汚染の実態について、文部科学省は11日、航空機で測定した放射性セシウムの蓄積量を新たに6県分追加し、計18都県の汚染マップを公表した。これで東日本各地がほぼ出そろった。文科省は西側は群馬・長野県境、北側は岩手県南部で汚染の広がりはとどまったとみている。

 追加されたのは岩手、富山、山梨、長野、岐阜、静岡の各県。セシウム134と137の蓄積量でみると、1平方メートルあたり3万ベクレルを超えた地域は岩手県南部(奥州市、平泉町、一関市、藤沢町)、長野県東部(軽井沢町、御代田町、佐久市、佐久穂町)の一部。奥州市と一関市の境、佐久市と佐久穂町の境では6万ベクレルを超える地域があった。

 岩手県南部については、事故後に放射性プルーム(放射性雲)が流れ、そのとき宮城県北部にかけての範囲で雨が降っていたため、飛び地状に汚染地域ができた。長野県東部は群馬県から南下したプルームで汚染された可能性がある。

464凡人:2011/11/13(日) 07:01:58
原発周辺住民への交付金事業、天下り法人が独占 枝野氏が見直し表明
2011.9.20 13:53

 枝野幸男経済産業相は20日、原発立地周辺地域への電気料金割引事業をめぐり、経産省OBが天下りをしている公益法人が事業主体になっているとし、交付金の交付規則を見直すと表明した。枝野経産相は「できるだけ広く競争があった方がいい。特段の理由がなければ、(公益法人に)限定しないのが当たり前」と述べた。

 現行規則では、利用者などに交付金の給付を行う事業の主体について「公益法人」と明記しているが、この部分を削除する。民間企業を含め、希望する主体が複数あれば入札などを経て受注先を決める。27日付で改正する。

 天下りが問題となっているのは、電源地域振興センター(東京都)。4代続けて経産省OBが理事長を務め、原発立地周辺地域の住民に給付金を支払う業務を、センター設立直後の平成2年から連続して受注してきた。

465凡人:2011/11/13(日) 09:34:21
福島第1原発:報道陣に公開 吉田所長「作業なお危険」
毎日新聞 2011年11月12日 21時31分

福島第1原発3号機の原子炉建屋=福島県大熊町で2011年11月12日午前10時48分(代表撮影) 東京電力福島第1原発事故から8カ月が過ぎ、原発敷地内の様子が12日、初めて報道陣に公開された。現地の事故対応を指揮してきた同原発の吉田昌郎所長(56)は「3月11日(の事故発生)から1週間は、極端なことを言うと『もう死ぬだろう』と思ったことが数度あった」と当時の危機的な状況を振り返った。原発の現状については「原子炉は安定しているが、作業する面では(放射)線量も非常に高く危険な状態だ」と説明した。

 報道陣はバスで1〜6号機の周辺を回った後、緊急時対策本部のある免震重要棟に到着。そこで吉田所長が初めて取材に応じた。吉田所長は冒頭、福島県をはじめとする事故の被害者に対し「発電所で事故を起こし、いろんなご迷惑、ご不便をおかけしたことを心よりおわび申し上げたい」と謝罪。「日本全国、世界から支援いただいたことが本当に励みになっている」と感謝の気持ちも強調した。

 同原発では東日本大震災の発生直後、すべての電源を喪失し、原子炉が冷却できない状況になった。吉田所長は「想定が甘かった部分がある。これからほかの発電所もそこを踏まえて訓練、設備を充実させていく必要がある」と事前の想定の不備を認めた。

 3月12日の1号機の水素爆発時は免震重要棟にいたが、「まずボンという音を聞き、1号機が爆発しているみたいだという情報が入ってきた」だけで原子炉の状況は分からず、14、15日には3、4号機でも爆発が発生。原子炉格納容器の損傷した2号機への注水も進まず「一寸先が見えない。最悪、メルトダウン(炉心溶融)も進んでコントロール不能になる、これで終わりかなと感じた」という。

 その後も高濃度の汚染水漏れなどがあり、危機的な状況を脱したと感じたのは「7、8月」。今後は「(年内に原子炉を冷温停止状態にする)ステップ2を確実に終了させるのが一つの目標。中長期のステップを考え、いろいろな提言をし、作業をこなしていくことが福島県民のニーズに応えることになる」と中長期の取り組みになる覚悟を語った。

 同時に「作業員の被ばくの問題は頭の痛い課題」と指摘し、作業・生活環境の改善を政府などに要望。自身の被ばく線量を問われると「個人情報なので差し控えるが、それなり(の数値)には、いっている」と述べた。

 吉田所長は東京工業大大学院で原子核工学を専攻し、79年に東電入社。本店原子力設備管理部長など一貫して原子力畑を歩き、10年6月から福島第1原発所長(執行役員)。事故後、当時の菅直人首相は東電への不信感を強め、現地の吉田所長に信頼を置いて事故対応に当たった。

 この日は細野豪志原発事故担当相も原発を視察。記者団に「着実に職場環境がよくなっている。年内の冷温停止状態の達成に向かえるという話なので(ステップ2の)最終作業に入りたい」と語った。【笈田直樹】

466凡人:2011/11/18(金) 16:37:54
伊達の集会施設で最大値2.2マイクロシーベルト
(2011年11月18日 福島民友ニュース)

 県と政府の原子力災害現地対策本部は17日、集会所やコミュニティーセンターなど集会施設83カ所の放射線量調査結果を公表、施設入り口(屋外)の最大値は伊達市の久前地集会所の地面から高さ50センチ地点で毎時2.2マイクロシーベルトだった。部屋・ホール(室内)の最大値は、同集会所窓際の床から高さ50センチの毎時2.0マイクロシーベルト。

 最大値は、部屋・ホールが室内中央部と窓際の床から高さ50センチと1メートル、1センチ(和室)、施設入り口が地面から高さ50センチと1メートルの各測定地点の結果のうち、それぞれ最も高い値。

467凡人:2011/11/18(金) 16:38:34
福島市大波産米を出荷停止 基準値超セシウム検出
(2011年11月18日 福島民友ニュース)

 福島市大波地区(旧小国村)の農家1戸が今秋収穫したコシヒカリの玄米から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、政府は17日、原子力災害対策特別措置法に基づき同地区で収穫されたコメの出荷停止を佐藤雄平知事に指示した。県は週明けから同地区の水田の土壌や周辺環境を調査、原因を特定し出荷停止解除を急ぐ。JA新ふくしまは、管轄する福島市と川俣町の全稲作農家約3000戸を対象にコメの放射性物質検査を行う。東京電力福島第1原発事故後、コメの出荷停止措置は初めて。

 県によると、大波地区の稲作農家154戸の作付面積は42ヘクタール、コメ生産量は約192トン。県は、暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超えるセシウムが検出された農家のコメ840キロをはじめ、同地区産のコメは全て市場には流通していないとしている。

468凡人:2011/11/26(土) 03:06:56
荒川区で6マイクロシーベルト 50カ所 除染基準超す 【東京】
2011年11月25日

高い放射線量を検出した、2つの建物のすき間。学童保育施設(右)の屋根の雨水が、すべてここに集まる構造だった=荒川区で

 荒川区立汐入小(南千住)敷地内で毎時六・四六マイクロシーベルトの放射線量を検出した問題で、区内すべての小中学校と幼稚園、保育園で区が測定した結果、同小を含む五十カ所で、区の除染基準である地表で毎時〇・二三マイクロシーベルト以上だったことが分かった。保護者からは「高い数値に驚いた」と不安の声が出ている。

 区が測定したのは八十二カ所。除染基準を上回ったのは幼稚園十、保育園十三、小学校十六、中学校十、朝鮮初中級学校一。一・〇マイクロシーベルトを上回った小中学校も六校あった。

 最高値を検出した汐入小の長谷川かほる校長は「もともと子どもが立ち入らない場所だが、専門家に測定してもらい、かえって安心した。保護者からの問い合わせには丁寧に答え、学校便りでも詳しく書く」と話す。

 同小女子児童の四十代の母親は二十三日、区ホームページで知った。二十四日は娘が登校したが、学校から説明はなかったという。「保育園では測定結果がすぐ周知されたと聞く。数値の意味、対策など知りたいことだらけ。説明会を開いてほしい」と求める。

 区は、基準を上回った五十カ所を立ち入り禁止とし、舗装部分は高圧洗浄、土は入れ替えるなどした。それでも一・〇マイクロシーベルトを下回らない場所は、土を取り除きコンクリートで固めるなどの対応を検討中。数値などは今後、小中学校などの掲示板にも張り出すという。 (井上圭子)

469凡人:2011/11/27(日) 18:46:28
『日本列島放棄』(単行本)

[内容] 伊澤一哉は、巨大地震発生直後から連絡がとれなくなった親友の木原を捜すため、彼の勤務する原発に潜入し、被曝してしまう。遠いバングラデシュから一哉の身を案じつづける婚約者サーラ。被曝の事実をサーラに告げられない一哉。各地で損壊した原発から放射性物質が全土に拡散し、人々が続々と海外に脱出していく。徐々に躯を蝕む放射能症の恐怖と闘いながら、サーラを愛するがゆえに一哉が下した決断とは―。

[著者略歴]
新井 克昌 1936年生まれ。57年、日本シナリオ作家協会・第1期研究生修了。62年、高崎経済大学経済学部卒業。商業ビデオの制作、脚本等を手がけたのち著作活動に入る。日本文藝家協会会員

[登録情報]
単行本: 426ページ  出版社: 文藝春秋企画出版部 (2007/12)  ISBN-10: 9784160080447  ISBN-13: 978-4160080447  ASIN: 4160080448 発売日: 2007/12 商品の寸法: 19.2 x 14 x 3.6 cm  おすすめ度: 5つ星のうち 4.8

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小説「日本列島放棄」と現実
http://blog.goo.ne.jp/cqdekh/e/9f3e20e8e6113ec00fb65fea8000f522

2011-10-14 23:01:23
日記新井克昌という人の書いた「日本列島放棄」を読んだ。
4年前に書かれた小説なのに、まるで3・11以降に書かれたのではないかと思うほどの現実との相似に驚いた。…(略)

470凡人:2011/11/28(月) 23:44:16
福島県伊達市の玄米からも規制値超セシウム
(2011年11月28日23時21分 読売新聞)

 福島県は28日、同県伊達市小国地区の農家2戸と月舘地区の農家1戸の水田でとれた玄米から、国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。

 また、県は、福島市大波地区で、新たに4農家の玄米から規制値を超えるセシウムが検出されたことを明らかにした。

 県によると、伊達市の2地区で検出されたのは580〜1050ベクレル。同市小国地区の2農家の生産量は1920キロで、直売所に出荷された18キロ以外は自宅やJAなどに保管されており、流通はしていないとみられる。直売所に出荷された18キロのうち9キロは所在が確認されたが、残り9キロの流通状況は確認中。月舘地区の農家については、全1500キロ分がJAなどに保管されていることが確認されたという。

471凡人:2011/11/28(月) 23:44:56
千葉・柏の市有地、地層で45万ベクレル検出
(2011年11月28日22時02分 読売新聞)

 千葉県柏市の市有地で局所的に高い放射線量が検出された問題で、環境省は28日、地表から深さ5〜10センチの地層で1キロ・グラムあたり最高約45万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。

 調査は今月1、2日に実施された。同省は「東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質が蓄積している可能性が高い」と指摘。セシウムを含む雨水が側溝側面の破損した部分から浸透し、放射性物質の濃度が増したとみている。同省は追加調査を行い、汚染範囲などを推定する。

 柏市が10月に発表したこの地層近くの調査結果では、最高で同約27万ベクレルの放射性セシウムが検出されている。

472凡人:2011/11/29(火) 10:09:16
福島第一原発 吉田所長病気で交代
11月28日 21時56分 NHK

東京電力福島第一原子力発電所で、3月の事故発生以来、収束作業の陣頭指揮を執ってきた吉田昌郎所長が、病気療養のため交代することになりました。

吉田昌郎所長(56)は、去年6月、福島第一原発の所長に就任し、3月11日の事故発生以来、事故の対応や収束作業の陣頭指揮を執ってきました。東京電力によりますと、吉田所長は、病気療養のために入院し、来月1日付けで交代することになりました。病名やこれまでに浴びた放射線量は、個人情報のため公表できないとしています。吉田所長は、原発で作業にあたる人たちに対し、「検診で病気が見つかり、残念ながら重要な時期に免震棟を去らざるを得ません。皆さんとこのような形で別れることは断腸の思いで、迷惑をかけることになり、心よりお詫びします」というメッセージを出しました。吉田所長は、今月12日に福島第一原発の事故現場が報道関係者に初めて公開された際にインタビューに応じ、「事故直後の1週間は死ぬだろうと思ったことが数度あった。1号機や3号機が水素爆発したときや、2号機に注水ができないときは終わりかなと思った」と当時の思いを語っていました。後任には本店の原子力・立地本部の高橋毅原子力運営管理部長が就任するということです。高橋部長は、福島第一原発での勤務経験もあり、3月以降本店で事故対応にあたってきたということで、東京電力は、所長の交代で収束作業に影響がないようにしたいとしています。吉田所長が、交代することになったことについて、細野原発事故担当大臣は、記者団に対し、「吉田所長は事故発生以降、現場の作業員を励まし、事故収束に大変貢献していただいた。しっかりと体を治して、またできるだけ現場に戻っていただきたいと吉田所長に伝えた。体調は、放射線の影響ではないことは確認できている。新しい所長も信頼できる人なので、相談をしながら、しっかりとやっていきたい」と述べました。

473凡人:2011/11/30(水) 02:27:49
伊達市のコメも基準超 福島市大波でも新たに4戸
  (2011/11/29 10:25)

 県は28日、伊達市の霊山町小国地区(旧小国村)の2戸、月舘町の一部(旧月舘町)の1戸のコメから国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。検出値は1キロ当たり580ベクレルから1050ベクレル。同市での基準値超えは初めて。旧小国村の農家のコメの一部は既に流通した見通し。県は両旧町村の出荷自粛を要請した。政府は同地域を対象に、29日にもコメの出荷停止を指示する方針を固めた。また、福島市大波地区でも新たに4戸の40袋で基準値を超えた。

 両旧町村は特定避難勧奨地点を含む地域。県は旧小国村の101戸119点、旧月舘町の6戸8点を調べた。旧小国村の2戸からは580、780ベクレルを検出。2戸のコメはJAの保管米や自家保有米がほとんどだが、直売所に出荷された18キロのうち、9キロは販売済みとみられる。

 旧月舘町の1戸からは1050ベクレルを検出。全て自家保有米かJAに保管されていた。

474凡人:2011/11/30(水) 08:36:44
ECO JAPANリポート
実は誰も分かっていない原発のコスト
2011年6月9日

聞き手/文 中西清隆(日経エコロジ−)

事故をきっかけに安いと思われてきた原発のコストに対する疑問が膨らんでいる。大島堅一立命館大学教授は、事故発生前から公開データを駆使した独自の手法で原発の実態的な発電コストを算出し、世に問うてきた。試算結果はこれまでの政府試算とは大きく異なる。浮かび上がったコスト構造は原発が抱える未解決の問題を突きつけるものだった。

エネルギー政策の核心だった原発
――これまで原発を推進してきた大きな理由は「発電コストが安い」からでした。資源調達の安定性と併せて国民や産業界がそう信じていたから、「原発に頼らざるを得ない」という合意があったのだと思います。

大島堅一氏(以下、大島) 私は環境経済学の観点からエネルギー政策の研究を続けてきましたが、自分で研究を始めるまでは私も「原発は安い」のだろうと思っていました。


 実際、原発に対する財政支出は研究開発費や立地対策を合わせて年間約4000億円とかなりの額に上ります。そこで、こうした費用まで加えた原発の本当のコストはいくらになるのだろうかと関心が次に湧いてきました。電気料金には含まれない、税金として国民が負担している部分があるわけです。

有価証券報告書に見る実態
――発電コストについては、2004年に政府が公表したが試算値が1つの根拠になっています。ここでは発電量当たり、液化天然ガスが5.7円/kWh、石炭火力が6.2円/kWh、石油火力が10.7円/kWh、一般水力が11.9円/kWh。これに対して原発は5.3円/kWhと一番安い。しかし、研究開発や立地対策に投入している財政はこの数字に反映されていないわけですね。

大島 ええ。それに政府試算値自体がいわゆるモデルケースに基づくもので、実態とは異なります。自分も同様の方法でやってみましたが、燃料費や建設費、稼働率などの前提の置き方で、安くも高くもいかようにもなります。

 例えば、政府試算では水力を除いて原発や火力の場合、設備稼働率を80%と仮定していますが、01年以降、電力9社全体でみて、原発の稼働率が80%以上になったことはありません。08年度は60%にまで下がりました。07年の新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発の停止が大きいと言われますが、それ以前から点検記録改ざん事件などをきっかけに定期検査が長期化し、80%確保は難しい状態が続いていました。一方の火力も原発事故前は全国平均で30%程度なのが実態です。発表されている政府試算はあくまでモデルなのです。

 そこで現実に近いコストを知りたいと考えて取り組んだのが、年度ごとに『有価証券報告書総覧』で公表されるデータを元に算出した電源別発電単価です。原発を持つ電力9社について発電原価を電源別に可能な限り抽出して総発電量で割り算します。

 1970年から2007年の平均で見ると原子力は8.64円/kWhで、火力の9.80円/kWhよりは少し安いという程度になります。いずれも設備の稼働率や減価償却などを含めた実態を反映した数字です。最も安いのは一般水力の3.88円/kWhです。

 ここで私が注目したのは原発と揚水発電の関係です。原発は出力調整が難しいため、夜間など余剰発電分で水を汲み上げてエネルギーを貯める揚水発電を付帯させます。実際、揚水発電の容量は1970年以降、原発の発電容量に比例する形で増えています。つまり揚水発電を原発の必需品と考えれば、発電コストも原発と揚水発電を合わせて考えるのが適切ではないか。揚水発電には事実上、原発で発電した電力が含まれるわけですから。両者を平均すると10.13円/kWh(表1の「原子力+揚水」)と、火力よりも高くなります。

●表1 電源別の発電単価(実績)
1-3

475凡人:2011/11/30(水) 08:40:40
大島 10年9月に原子力委員会でこの試算を発表したとき、「揚水発電はすべてが原発の電力貯蔵ではない」という反論がありました。もちろん、それに対しては、(電源別の)比率を教えてくれれば計算し直したいと思いますが、実態から考えて傾向として大きな違いはないのではないかと推測しています。

大きな財政支出
――以上は電力会社の原価、つまり消費者が電気料金として負担している部分です。これに財政支出を足し合わせないと本当のコストは見えないと先生は考えておられるわけですね。

大島 そういうことです。電力への財政支出には一般会計のエネルギー対策費とエネルギー対策特別会計があります。

 エネルギー対策特別会計は、田中角栄内閣時代につくられた電源開発促進対策特別会計がベースになっており、日本の原発開発推進の財政的な裏付けになってきました。電気料金に課される電源開発促進税が同特別会計に直入する仕組みでした。金額は年度により異なりますが、ざっくり4000億円程度です。

 特別会計は原発だけを対象としたものではありませんが、中身を見ると実態として大部分が原発関連の技術開発と立地対策に充てられてきたことがわかります。立地対策は国から立地自治体に配賦する電源三法交付金がよく知られています。

 毎年度の『國の予算』を基礎に一般会計のエネルギー対策費とエネルギー対策特別会計(旧電源開発促進対策特別会計)の費用項目を可能な限り電源別に再集計して、当該年度の電力9社の総発電量(送電端)で割ります。こうして算出した電源ごとの発電量当たり財政支出単価(技術開発と立地対策の合計、1970〜2007年平均)をみると、火力と一般水力がともに0.1円/kWhなのに対して原子力は2.05円/kWhにもなります。財政支出が原発にいかに手厚いかがわかります。

 というわけで、財政支出を加えた総合の発電コスト(1970〜2007年平均)は一般水力が3.98円/kWh、火力が9.9円/kWhで原子力は10.68円/kWh。揚水発電とのセットで考える「原子力+揚水」は12.23円/kWhになります。財政まで加味したコストは、原発が一番高いわけです。

――コストだけを見ると一般水力が一番安いわけですが、立地や自然環境への負担などから、もう大型のダム式水力をつくるのは難しいと言われます。過去のコストだけで将来の電力を選ぶこともできません。

大島 その通りですが、原発コストの問題はむしろ今後さらに膨らむ恐れがあることです。

●表2 財政支出を含めた電源別総合単価
2-4

476凡人:2011/11/30(水) 08:41:35
再処理と廃棄物

大島 今回の事故で安全対策や補償費用(保険)などの面から原発のコストは上昇するとの見方が出ていますが、事故が起こる前からコスト上昇要因は隠れていました。いわゆるバックエンドといわれる部分のコストです。

 バックエンドとは使用済み燃料の取り扱いを指します。これには2つの選択肢があります。ひとつはそのまま放射性廃棄物として埋設処分する方法(直接処分)。もう1つは、再処理によって使用済み燃料に含まれているプルトニウムとウランを抽出して再び燃料として活用する核燃料サイクルと呼ばれるものです。

 日本の原子力政策ではこれまで、使用済み燃料を全量再処理する方針を掲げてきました。国内では09年から、再処理して取り出したプルトニウムを混合したMOX燃料(混合酸化物燃料)を軽水炉で使うプルサーマルが始まりました。福島第1の3号機もその1つです(10年10月からプルサーマルの営業運転)。今は再処理を英国やフランスに委託していますが、最終的には国内で全量再処理する計画で、国策会社の日本原燃が青森県六ヶ所村に再処理工場を建設中です。

 プルサーマルを前提にしたバックエンド費用の試算を、04年に政府の総合資源エネルギー調査会で報告しています。六ヶ所再処理工場を40年動かすとして、建設・操業・廃止を含めた再処理費用が11兆円。放射性廃棄物の処理・貯蔵・処分やMOX燃料加工など、関連するほかの費用を合わせると18兆8800億円という数字でした。

 試算はプルサーマル計画が進むなか、2000年代前半の電力自由化論議などを背景に、宙に浮いていたバックエンド費用の負担制度をどうするかの議論から出てきました。そして、この試算をベースに06年からバックエンド費用を電気料金に上乗せする形で徴収が始まっています。『有価証券報告書総覧』の記載から計算した1世帯1カ月当たりの負担額は06年で275円、07年で240円でした。消費者はあまり気づいていないかも知れませんが、この時点で原発に関する追加負担があったわけです。

 問題は今後も追加的に負担が増えていく可能性があることです。というのは、試算に盛り込んだバックエンド費用は、今後想定される事態の一部しか反映されておらず、見積額自体も不確実性が非常に大きいためです。

●表3 電気事業連合会によるバックエンドの費用推計

12兆円のリターンは9000億円
大島 例えば、再処理費用の試算11兆円には建設中の六ヶ所再処理工場で処理する分しか反映していません。ですが、年間に発生する使用済み燃料はウラン換算で1000t以上あると言われるのに対して、六ヶ所の再処理能力は年間800tしかありません。これまでの原発操業で発生し、保管されている大量の使用済み燃料まで含めて再処理しようとしたら、建設中の工場1基で足りないのは明らかです。しかし、第2再処理工場による再処理は試算に入っていません。建設のメドが立っていないからというのが理由です。全量再処理の方針と整合性がとれていません。

 しかも、「11兆円」に限っても再処理工場の稼働率を100%と想定したもので現実的なものとは言えません。フランスのラアーグ再処理工場の場合、07年の実績は56%程度でした。第一、六ヶ所は計画ではとっくに営業運転しているはずでした。トラブルなどによる度重なる延長で、操業開始予定は今のところ2012年。当初7600億円のはずだった建設費用はこれまでに2兆円以上に膨らんでいます。

 仮に方針通りに全量再処理を推進することになれば、追加コストが電気料金などに跳ね返ってくるのは避けられないと思います。


――核燃料サイクルの確立は、再処理による「国産燃料」の確保が目的のはずです。

大島 しかし、経済合理性ははなはだ疑問です。六ヶ所再処理工場で40年間に使用済み燃料3万2000tを再処理するのに11兆円かかるというのが試算です。さらにMOX燃料加工に1兆1900億円かかります。こうして12兆円以上かけて獲得できるMOX燃料にどれだけ価値があるのかというと、ウラン資源換算で9000億円程度という数字が政府の審議会で報告されています。本当にそうなのかと今でも疑問に思っていますが、その資料を見たとき我が目を疑いました。エネルギー安全保障上重要だという理屈が本当に成り立つのでしょうか。

 使用済み燃料から燃料を取り出す核燃料サイクルでは、プルサーマルよりずっと燃料転換率が高いとされる高速増殖炉の実用化を目指して、日本は莫大な研究開発費をつぎ込んできました。しかし、国内では原型炉「もんじゅ」が事故を起こし、世界的にも実用化のメドは立っていません。原発関連の財政支出ではこうした研究開発費が大きいわけですが、今後これらをどう位置づけていくのか、どうするのかも大きな論点だと思います。
3-4

477凡人:2011/11/30(水) 08:42:16
誰も知らない最終処分費用

――放射性廃棄物の処分費用はどうでしょう。今回の福島第1原発の事故で、使用済み燃料が原発建屋内のプールで保管されている事実が世間的に明らかになりました。それらを再処理したとしてもその過程で高レベル放射性廃棄物は出てきます。計画では、ガラス固化体に封じ込め、何十年か冷却後(中間貯蔵)、地中深くに埋設する地層処分することになっています。

大島 電気事業連合会によるバックエンド試算では、高レベル放射性廃棄物処分に2兆5500億円を見積もっており、そのほか再処理工場で発生するTRU(超ウラン元素)廃棄物の処分などが現在の電気料金に含まれています。

 しかし、高レベル放射性廃棄物やTRU廃棄物の地層処分は、世界的に未だにほとんど実績がありません。国内では02年から地層処分地候補を交付金付きで公募していますが、正式に名乗りを上げた自治体はありません。

 フィンランドで始まった地層処分場建設をテーマにしたドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』が話題になりましたが、高レベル廃棄物の放射能が天然鉱物並みにまで下がるには何万年も要するという話もあります。だとしたら、誰がどうやって管理できるのでしょう。

 いずれにせよ処分地が決まらず、具体的な計画のない現状での試算には大きな疑問があります。地層処分には技術的、社会的に解決しなければならない課題が山ほどあり、いくらかかるかわからないというのが本当のところでしょう。

 政府の説明でもバックエンド事業は数十〜数百年の事業としていました。しかし、それならなおのこと早期に費用負担制度を設計しなければ、後世に負担だけを押しつけることになりかねない。それができない原発のコスト構造が本当の問題だと思います。仮に今すぐ原発をすべて廃止しても、大量に蓄積された廃棄物の問題から逃げることはできません。

 再処理費用もそうですが、廃棄物の最終処分を含めたバックエンド費用はまだ確定していません。見えてきた段階で順次、追加的に消費者の負担が増えていく仕組みだったわけです。

 そして今回の事故です。発生した大量の汚染水の処理など収束までにかかる費用さえ見えていません。被害補償や廃炉はどうなるのか。将来起こりうる事態を想定した対策や補償のためのコストをどう考えるかもいずれ大きなテーマになるはずです。

 これから日本のエネルギー政策を再検討する際、重要な論点として原発のコストをもう一度、洗い直す作業は欠かせません。「原発は安い」は破綻しています。

大島 堅一(おおしま けんいち) 立命館大学国際関係学部教授。1967年福井県生まれ。92年一橋大学社会学部卒業、97年同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。専門は環境経済学、環境・エネルギー政策論。高崎経済大学助教授、立命館大学准教授などを経て、2008年より現職。 きっかけは、日本のエネルギー政策の特徴をつかみたいと考えて関連の財政支出について調べ始めたことです。お金の使い方に政策の重点が現れます。そういう意味で財政から見える国家戦略としてのエネルギー政策は原発と石油備蓄の2つだといっていい。規模は小さいものの、あえて言えば新エネルギー開発と省エネも政策の柱に数えられるといったバランスです。

http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20110608/106639/?ST=print
http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ReneN_G(3).html
4-4

478凡人:2011/12/01(木) 00:55:36
東日本大震災:千葉県の人口減少 液状化被害などで
毎日新聞 2011年11月30日 20時44分

地震による液状化で電柱が傾き、道路が波打った千葉県浦安市内=2011年3月26日、小林努撮影

 東日本大震災の影響による人口流出で、千葉県の今年末の人口が統計を取り始めた1920年以来、初めて減少に転じる見通しであることが30日、分かった。震災前に策定された県の長期計画は17年まで人口が増加すると予想していた。

 同日発表された県の毎月常住人口調査によると、10月末の県人口は、昨年末に比べ、7150人少ない621万707人。県統計課によると、震災の翌月の4月は約2000人増えたが、5月以降は毎月減少が続いており、12月末までの挽回は難しい情勢という。

 市町村別では、液状化被害に見舞われた東京湾岸の市川市が9月末より385人減で最も多く、浦安市も同96人減。東京電力福島第1原発事故後、比較的高い放射線量が計測されている県北西部では松戸市同145人減、柏市同62人減で、落ち込みが目立っている。【森有正】

479凡人:2011/12/01(木) 19:23:05
45万ベクレル、柏市危機感 【千葉】
(2011年11月29日 読売新聞)

 千葉県柏市根戸の市有地で局所的に高い放射線量を測定した問題で、1キロ・グラムあたり最高約45万ベクレルという高濃度の放射性セシウムが確認されたことが、環境省の調査で28日わかった。

 市総務部は「これだけ数値が高いと、除染を請け負う業者も見つからない。汚染した土を持っていく場所もない」と危機感を募らせている。

 調査は、市有地の中でも特に放射線量の高い地点(4平方メートル)で行われた。45万ベクレルが確認された場所から1・5メートル離れた地点でも、地中10〜15センチで同約34万ベクレルと高い数値が検出されており、同省は「広い範囲に放射性物質が広がっている可能性が示唆された」としている。今後、追加調査を行い、汚染範囲を推定する。

 同市が10月に発表した調査結果によると、この近くでは最高で同約27万ベクレルの放射性セシウムが検出されており、住民からは早期除染の要望が多数寄せられている。同市と国は、どちらが除染作業を行うかなどについて協議を進めている。

480凡人:2011/12/01(木) 19:26:54
規制値超セシウム、乾燥シイタケ廃棄へ 【静岡】
(2011年11月30日 読売新聞)

 静岡県伊豆市の旧中伊豆町地区で収穫、加工された乾燥シイタケから、国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える572ベクレルの放射性セシウムが検出され、同地区と以前に規制値超のセシウムが検出された旧修善寺町地区の乾燥シイタケ計617箱(1箱約20キロ・グラム)は廃棄される見通しとなった。

 一方、規制値以下だった旧土肥町、旧天城湯ヶ島町の2地区の乾燥シイタケについて、県は29日、出荷自粛と自主回収の要請を解除した。

 県は先月8日、同市内の旧修善寺町地区で収穫された乾燥シイタケから599ベクレルのセシウムを検出したと発表、市内全域で3月11日以降に生産された乾燥シイタケについて、出荷自粛と自主回収の要請を行った。その後、県は旧修善寺町地区を除く市内3地区の計9検体を調査し、このうち1検体から規制値超のセシウムが検出された。

 同市産の春物乾燥シイタケについては、市も自主調査を行い、今月21日、「すべて規制値以下だった」と発表していた。今回、規制値超のセシウムが検出された乾燥シイタケを生産した農家は、伊豆市の自主調査でも検査を受けたが、この時は規制値を下回る278ベクレルだったという。

 県は旧土肥町、旧天城湯ヶ島町の2地区について、出荷自粛要請を取り消したため、JAなどに保管されている1246箱のうち629箱が出荷できることになった。47農家分にあたるという。

481凡人:2011/12/01(木) 19:29:00
福島・大波産米またセシウム、5農家で規制値超
(2011年11月26日01時31分 読売新聞)

 福島市大波地区で収穫された玄米から国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県は25日、同地区の他の5農家の水田でとれた玄米からも規制値を超える玄米が見つかり、最大で1キロ・グラムあたり1270ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

 いずれの玄米もJAや自宅の倉庫に保管されているか、親戚に配られたりしており、市場には流通していないという。

 県は同地区の稲作農家全154戸(4752袋)の分析を進めており、これまで34戸分(864袋)を終了。うち、最初に見つかった農家を除く5戸(103袋)の玄米が新たに規制値を超えた。1270ベクレルが検出された農家は、24袋全てで規制値を超え、最小でも970ベクレルと高かった。別の農家の玄米も540〜1110ベクレルだった。

482凡人:2011/12/01(木) 23:50:50
ゼビオ本社 福島県外検討 郡山から移転 原発事故で支障
2011年10月20日河北新報社

震災の補修工事が行われているゼビオの本社ビル=郡山市朝日3丁目

 スポーツ用品販売大手で東京証券取引所第1部上場のゼビオ(福島県郡山市)は、本社機能を福島県外に移す方向で検討を始めた。仙台から東京にかけた地域で移転先を探すという。 福島第1原発事故の影響で、海外企業との商談や人材確保などの面で支障が出かねないと判断した。 本社機能の一部は郡山市に残し、地元のパート従業員らの雇用も継続する。

 同社によると、複数の自治体から誘致の申し出が来ている。 予定地を選定して移転費用を算出し、2年以内に結論を出す考え。 移転の検討は、原発事故直後から海外の取引先が商談を避ける傾向があったことが引き金になったという。今後の人材確保への懸念も一因としている。

 災害に備えてリスク分散を図る狙いもある。同社は原発事故後、買い付け部門を会津若松市の旧店舗に一時移転し、5月に宇都宮市に再移転するなど本社機能の分散化を進めている。同社は一時、郡山市富田町の大規模県有地に本社と総合運動施設を建設する計画を立てたが、市の協力を得られずに行き詰まったことも移転検討の背景に挙げられている。

 諸橋友良社長は「企業の成長を考える上で、郡山市には再投資できる環境が整っていない。移転先は条件が良ければ県内の他市町村も検討したい」と話している。本社には現在、商品部や店舗営業、人事、総務、財務部門などがある。 本社社員は約250人。東京都千代田区にも本社機能の一部がある。

 ゼビオは1962年創業で、資本金159億3500万円。 全国でスポーツ用品店など582店舗(フランチャイズを含む)を展開し、2011年3月期の売上高は1701億8300万円。従業員は5863人でうち4346人がパート従業員。

483凡人:2011/12/02(金) 09:21:50
大量の柿、出荷できず 福島・伊達市の農家「生活していけるか不安」
2011.12.2 08:02

 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県伊達市などの特産の干し柿「あんぽ柿」が加工自粛となり、市内の畑では出荷できない原料の柿が、山積みとなったままだ。

 あんぽ柿の出荷量は例年、約1800トンに上る。県は10月中旬、出荷前のあんぽ柿を試験的に検査、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出され、伊達市などに加工自粛を要請した。

 この影響で周辺では、収穫時期を過ぎた柿が放置され、木にぶら下がったまま。木を傷めないよう収穫した柿も野積みされている。

 伊達市の農家、菅野策さん(59)は「もったいないけど、自分たちで食べるわけにもいかない。来年も作れるか分からず、生活していけるか不安だ」と話した。

484凡人:2011/12/07(水) 11:03:23
放射性物質 県産白菜で検出も非公表 桐生市教委 【群馬】
2011年12月6日

 桐生市教育委員会が、給食食材の放射性物質の測定で、県内産の白菜から一キロ当たり一八ベクレルの放射性セシウムが検出されたことを非公表にしていた。国の暫定規制値(同五〇〇ベクレル)を下回るが、市教委は「給食に使わず、風評被害を考慮して公表しなかった」と説明。五日の市議会教育民生委員会で報告し、今後は全ての結果を公表する方針だ。 (中山岳)

 市教委によると、放射性物質が検出された白菜は、十月五日にサンプルを取って横浜市の検査機関へ送った。測定結果はセシウム134が一キロ当たり八ベクレル、セシウム137が同一〇ベクレルだった。結果は市のホームページなどで公表することにしているが、十月五日分は「不検出」だった他の二品目のみを公表し、白菜は公表しなかった。

 市の学校給食中央共同調理場は子どもへの影響を考え、白菜は給食に使わず代わりにキャベツを使った。

 同市が依頼している測定の下限値は一キロ当たり一ベクレル。県が公表している県産農産物の測定の下限値は同二〇ベクレルで、同市の検査のほうが細かく測れる。市教委教育部の担当者は「県の下限値を下回っており、風評被害を考慮して非公表にした」と説明。

 一方で「検出結果をどこまで公表するか迷うところもあり、内部でも議論した。今後は全ての結果を公表する方向」と話している。

485凡人:2011/12/07(水) 13:44:23
福島の23市町村に賠償 妊婦、子どもに40万円
(2011/12/06 19:29)

 文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会は6日、東京電力福島第1原発事故に伴う自主避難をめぐり、賠償の目安となる指針を決定した。政府が指定した警戒区域、計画的避難区域を除く福島県内の23市町村の住民を対象に、妊婦と子ども(18歳以下)は1人当たり40万円、それ以外は同8万円の賠償を求めた。

 被災住民の声を反映し、避難せずにとどまった住民も対象とする。賠償対象は約150万人に上り、総額2千億円規模となる見通しだ。

 対象地域は、人口に占める自主避難者の割合や、甲状腺被ばくを抑えるために服用する安定ヨウ素剤の配備状況などを総合的に考慮。県北、県中地域の全域と相双地域の一部とした。

【写真】  原子力損害賠償紛争審査会で、資料に目を通しながら説明を聞く傍聴者=6日午後、文科省

486凡人:2011/12/08(木) 00:09:35
米紙、除染への悲観論紹介 「最大の浪費事業になるかも」
(2011/12/07 19:34)

 【ニューヨーク共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は6日、東京電力福島第1原発事故後取り組まれている除染とそれに対する日本での論議を紹介し、「日本再生を示す」との積極論の一方で「最大の浪費事業になるかもしれない」との悲観論もあることを指摘した。

 同紙は除染を「巨大な規模」とし、専門家は「数千の建物を洗浄し、コネティカット州並みの広さの地域で多くの表土を交換して初めて住民は戻れる」とみていると説明した。

 さらに児玉龍彦東大教授の見方を紹介。除染自体は支持するものの、避難している人は除染が生きているうちには終わらないということを受け入れなければならないとしている。

487凡人:2011/12/08(木) 03:12:42
東電:実質国有化へ 政府、公的資本1兆円注入
毎日新聞 2011年12月8日 2時30分

東京電力本社ビル(中央)=2011年8月24日、根岸基弘撮影

 政府は、東京電力に少なくとも総額1兆円規模の公的資本を注入する方向で調整に入った。福島第1原発の事故対応費用の増加などで、13年3月期に東電が債務超過に陥る可能性が高まっているため。来年6月の定時株主総会で新株を発行する枠である株式授権枠の大幅拡大について承認を得た上で、原子力損害賠償支援機構が東電の新株(優先株)を引き受ける形で来夏の実施を目指す。勝俣恒久会長ら東電の現経営陣の大半を退陣させ、東電の一時、実質国有化に踏み切る構えだ。

 野田政権は藤村修官房長官が座長を務める「電力改革及び東京電力に関する閣僚会合」などで東電の経営形態について議論しており、年明けにも公的資本注入の方針を示す考え。東電側は原発の早期再稼働と電気料金の大幅値上げを強く求めているが、政府は「消費税率引き上げの議論もあり、国民の理解を得るのは容易ではない」と判断。電力の安定供給確保の観点から、東電を法的整理には追い込まず、資本注入をてこに経営改革を主導したい考え。

 東電は12年3月期で約5763億円の最終赤字を見込み、純資産は7088億円と1年前の2分の1以下に減少する見通し。自己資本比率も6%台に低下し資本増強が喫緊の課題だが、格付けの低下で市場からの資金調達は困難と見られる。

 東電は既に、損害賠償の費用として支援機構経由で国から計8900億円の支援を受けているが、使途は賠償費用に限られている。今後膨らむ除染費用や事故炉の廃炉費用の規模が判明していく過程で債務超過に陥るのは確実と見られている。

 廃炉を巡っては、内閣府原子力委員会の部会が7日に工程を盛り込んだ報告書を策定。具体額は未確定だが、政府の第三者委員会の試算では1〜4号機で1兆1510億円が必要とされ、5〜6号機を加えればさらに経費がかさむ。政府が今春に作成した財務試算資料によると資本注入の額は最大で2兆円。政府関係者は「現在の財務状況では最低で1兆円は必要」と話す。

 資本注入は、東電が発行する優先株を支援機構が引き受ける形で実施する。東電の発行可能な株式の総数が18億株なのに対し、現在の発行済み株式は約16億株。このため、優先株発行には株主総会で株式授権枠を拡大するための定款変更が必要になる。

 発行する優先株には議決権を有する普通株への転換権を付与する方向で、全体の株式数が増える分、既存株主が保有する株式の価値は低下する可能性が高い。

 ◇優先株
 株主総会での議決権が制限される代わりに、普通株に比べて配当利回りや解散時の財産配分などで優先される株式。発行する企業にはコストがかかるが、高配当のため投資家に買ってもらいやすく、自己資本充実のための有効な手段となる。普通株への転換権を付与するケースが多い。バブル経済崩壊後に大手銀行が公的資本注入を受けた際にも用いられた。

 ◇「東電解体」にらむ
 政府が東京電力に公的資本を注入する狙いは、同社の経営改革を国が主導し、発送電分離や原発の国有化などエネルギー政策の抜本的な見直し作業を強力に推進するためだ。資本注入に加え、勝俣恒久会長ら現経営陣に代わる新しい経営者を外部から登用する方向で人選する意向で、東電の経営権を国が掌握することを狙う。

 東電は3月の福島第1原発事故以降、極めて厳しい経営状態が続く。電力の安定供給や確実な賠償の履行、市場の混乱回避などを優先するため、政府の原子力損害賠償支援機構が「実質的に経営を維持」(経済産業省幹部)してきたのが実情だ。

 それでも東電経営陣はあくまで自力再建を目指すが、今後は数兆円に達するとされる廃炉や除染の費用が重くのしかかってくる。東電は資産売却や人件費カットなどのリストラ策に加えて、電気料金の大幅な値上げと新潟・柏崎刈羽原発の再稼働で利益を捻出したい考えだが、枝野幸男経産相は料金値上げや再稼働に慎重姿勢を崩していない。

 値上げや原発再稼働がなければ営業損失を解消することはできず、東電内にも「資本注入は避けられない」との声がある。金融機関にも資本注入による経営の下支えに期待する動きがある。

 東電の経営形態を巡っては「電力改革及び東京電力に関する閣僚会合」などで、原子力部門を切り離して賠償支払いの主体となる清算会社として別会社化する案や、東電を持ち株会社に「原子力」「発電」「送電」の子会社を配置する分割案などが取りざたされている。東電はこうした事実上の「解体案」に強く抵抗しており、年明け以降は経営形態の見直しを巡って政府側との激しい綱引きが予想される。【斉藤信宏、三沢耕平、永井大介】

488凡人:2011/12/09(金) 03:54:18
社会 粉ミルクからセシウム検出
毎日小学生新聞 2011年12月8日

 食品会社(しょくひんがいしゃ)の明治(めいじ)は6日(むいか)、粉(こな)ミルク「明治(めいじ)ステップ」850グラム缶(かん)の一部(いちぶ)から1キログラムあたり最大(さいだい)30・8ベクレルの放射性(ほうしゃせい)セシウムを検出(けんしゅつ)したと発表(はっぴょう)しました。粉(こな)ミルクからのセシウム検出(けんしゅつ)は初(はじ)めて。乳製品(にゅうせいひん)の規制値(きせいち)(1キログラムあたり200ベクレル)より低(ひく)く、毎日飲(まいにちの)んでも健康(けんこう)に影響(えいきょう)がないレベルですが、明治(めいじ)は「安心(あんしん)して使(つか)っていただく事(こと)を最優先(さいゆうせん)する」として、検出(けんしゅつ)された製品(せいひん)と近(ちか)い時期(じき)に製造(せいぞう)した同銘柄(どうめいがら)の約(やく)40万缶(まんかん)を無料(むりょう)で交換(こうかん)します。

489凡人:2011/12/10(土) 04:49:05
外部被ばく、4カ月最高37ミリ 福島3町村の住民調査
2011/12/09 11:49 【共同通信】

 東京電力福島第1原発事故で、福島県浪江、川俣、飯舘の3町村の住民約1730人が4カ月間で受けた外部被ばく線量は、推計で平均1ミリシーベルト強、最高37ミリシーベルトだったことが9日、県への取材で分かった。住民の外部被ばくの実態が判明するのは初めて。

 この推計値は、県民健康管理調査で住民が自ら記入した行動記録を基に、文部科学省の測定や緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による各地の空間放射線量を参照し算出された。

 県によると、約半数が4カ月間で平常時の年間限度1ミリシーベルトを超える被ばくをしていたという。

490凡人:2011/12/15(木) 08:52:00
立命館大大島教授「原発は割に合わない」 詳細な費用を挙げ講演 【群馬】
2011年12月15日

原発をめぐるさまざまなコストを論じる大島堅一教授=高崎経済大で

 原発の合理性に疑問を呈している立命館大国際関係学部の大島堅一教授(環境経済学)が十四日、「原発のコスト〜エネルギー転換への視点」と題して高崎市の高崎経済大で講演した。

 大島教授は、原発にかかるコストには電力業者にとってのコストだけでなく、環境や安全面で社会が負担するコストも含まれる、と主張。福島第一原発事故の被害総額について「生命や健康などのコストは疑似的にしか金銭評価できないが」と断った上で、除染費用を除き、これまで判明しただけでも八兆五千四十億円に上ると紹介した=表参照。

 一方、東京電力が一九七〇〜二〇一〇年度に原発から得た事業報酬を四兆一千八百二十五億円と推計し「事業として割に合わない」と指摘。事故がなくても放射性廃棄物の再処理に膨大な費用がかかるとして「原発は合理性に見合わない」と強調した。

 大島教授は二十年前から原発のコストを研究し、事故以前から原発の経済性に異を唱えてきたが「相手にされなかった」。事故後は一転して内閣官房や経済産業省の委員会の委員を務めるようになった。現在、原発に替わる再生可能エネルギーを普及させるための制度づくりをめぐって政府や経産省、産業界の間で「すごい綱引きが行われている」と話した。 (伊藤弘喜)

491凡人:2011/12/16(金) 07:28:18
原発批判を削除要請、発行直前に出版中止 西日本新聞社
2011年12月16日3時4分

 九州でブロック紙を発行する西日本新聞社(福岡市)が、環境活動家に執筆を頼んだ地域づくりに関する本を、九州電力玄海原発でのプルサーマル発電を批判した記述について削るよう求めたうえ、著者が応じたにもかかわらず、昨年12月に出版中止にしていたことがわかった。担当編集者は著者に中止の理由を「上層部の意向」と伝えていた。

 編集の最終段階だった本の出版が中止になるのは異例。西日本新聞社は朝日新聞の取材に応じていない。

 この本の著者は環境活動家の田中優氏(54)。田中氏や関係者の話を総合すると、田中氏は2009年7月、地産地消や環境問題などについて福岡市で講演した際、西日本新聞社の事業局出版部の編集者から「話を本にしたい」と出版を持ちかけられたという。

 昨年2月に本格的に編集作業に入り、10月末の発売が決まった。印税の割合も合意し、各地の書店からの予約注文も始まった。

 ところが、10月上旬に編集者が「社長決裁を受ける」と連絡した後から、話が進まなくなった。西日本新聞社は発売を11月末に延ばした上、原稿を印刷にまわす直前になって、玄海原発に言及した「再処理工場は必要なのか?」と題した部分など計12ページ分の全文削除を求めてきた。削除に応じるか他社から出版するかを選ぶよう迫った。

 20冊以上の著作のある田中氏は「全文削除を求められたのは初めて」と驚いたが、「書く機会はほかにもある」と、いったんは削除を受け入れたという。

 しかし、12月に入っても最終決裁は下りなかった。昨年12月16日、編集者はメールで「新聞社としては少し荷が重すぎる」というのが「会社の結論」だとして、出版の中止を伝えた。田中氏に謝罪し、別の出版社からの発行を持ちかけたという。

 西日本新聞社にとって九電は、2番目の大株主で22万2千株(3.08%)を持つ。西日本新聞社も九電株を3800株持つ(3月末現在)。川崎隆生社長は九電子会社の西日本空輸の取締役も兼ねる。

 使用済み核燃料を再利用するプルサーマル発電をめぐっては、安全性への批判が根強くある。田中氏は今年6月、削除した部分を元に戻し、子どもの未来社(東京)から「地宝論」として発行し、あとがきに出版中止の経緯を記した。

 朝日新聞は、西日本新聞社に文書で、川崎社長には面会して、それぞれ取材を申し入れた。だが、ともに「お答えしません」としている。(古城博隆)

492凡人:2011/12/16(金) 07:29:14
教科書、原発の負の側面を強調 各社が訂正申請
2011年12月16日5時1分

 東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故を受け、来年度の小中高校の教科書の多くが書き換えられる。文部科学省によると、中学の教科書では全体の3割で訂正申請が出された。原発については安全性の記述が弱まり、負の側面を教える記述が増えた。「シーベルト」などニュースでよく耳にする言葉も盛り込まれた。

 文科省によると、来年度発行予定の教科書は小中高で計約1300点。今月8日までにこのうち106点について震災・原発事故関連の訂正申請があり、認められた。

 とくに中学校用は全131点の3割近い37点に及んだ。検定作業が終了したのは3月末で、直前に起きた震災と原発事故は盛り込めなかったため、検定段階の内容から改めた。高校用の大半と小学校用は現行の教科書を書き直した。

 原発関連はこれまで効率の良さや温暖化への影響の小ささの記述が目立ったが、負の側面の記述を大幅に増やした教科書が多い。

 東京書籍は高校現代社会で「原子力発電の『安全神話』は根底から覆された。世界では『Fukushima』の事故を契機に、原子力発電所の全廃を決めるなど『原発推進』を見直す国が出てきている」とした。開隆堂出版は中学技術・家庭(技術分野)で「原子炉は、コンクリートなどでできた何重もの厚い壁で守られ」との記述を削除した。

 清水書院の中学社会(公民)も「(事故が起きれば)大きな被害が生じる危険性がある」を「とり返しのつかない大きな被害が生じる」と強めた。一方、太陽光などのクリーンエネルギーの記述は「石油や石炭をおぎなえるようにはなっていない」から「大きな期待がかけられている」へと前向きに書き直した。

 放射線への関心の高まりを受け、放射線の強さと体への影響の関係を示した図や「暫定規制値」といった言葉、「シーベルト」の説明などを書き加えた教科書もある。数研出版の高校物理基礎は、放射線の影響を「将来のがんの発症の原因となったり、被曝(ひばく)量が大きい場合には急性の障害を引き起こすこともある」と説明した。(花野雄太)

493凡人:2011/12/18(日) 18:30:16
作業員「政府ウソばかり」
2011年12月17日 朝刊 東京中日

 「冷温停止状態」を通り越し「事故収束」にまで踏み込んだ首相発言に、福島第一原発の現場で働く作業員たちからは、「言っている意味が理解できない」「ろくに建屋にも入れず、どう核燃料を取り出すかも分からないのに」などと、あきれと憤りの入り交じった声が上がった。

 作業を終え、首相会見をテレビで見た男性作業員は「俺は日本語の意味がわからなくなったのか。言っていることがわからない。毎日見ている原発の状態からみてあり得ない。これから何十年もかかるのに、何を焦って年内にこだわったのか」とあきれ返った。

 汚染水の浄化システムを担当してきた作業員は「本当かよ、と思った。収束のわけがない。今は大量の汚染水を生みだしながら、核燃料を冷やしているから温度が保たれているだけ。安定状態とは程遠い」と話した。

 ベテラン作業員も「どう理解していいのか分からない。収束作業はこれから。今も被ばくと闘いながら作業をしている」。

 原子炉が冷えたとはいえ、そのシステムは応急処置的なもの。このベテランは「また地震が起きたり、冷やせなくなったら終わり。核燃料が取り出せる状況でもない。大量のゴミはどうするのか。状況を軽く見ているとしか思えない」と憤った。

 別の作業員も「政府はウソばっかりだ。誰が核燃料を取り出しに行くのか。被害は甚大なのに、たいしたことないように言って。本当の状況をなぜ言わないのか」と話した。

494凡人:2011/12/20(火) 12:04:25
「客足止まった」の声も 県鑑定士協会調査 
2011.12.19 21:49

 千葉県内の不動産業者の約6割が「放射能問題」が市場の低迷を招いているとみていることが、県不動産鑑定士協会の調査で分かった。周辺よりも放射線量が高い「ホットスポット」が見つかった柏市や松戸市など東葛地域では「売却物件が増加」し、買い手となる「客足が止まった」との声が上がっている。

 調査結果によると、10月1日時点での住宅地価格DI(「上昇した」と答えた業者の比率から「下降した」と答えた業者の比率を差し引いた指数)は、マイナス30・7ポイントと、大幅な下降超だった。不振の要因として、業者の48・0%が「震災後の景気低迷」を挙げた。

 また、放射能問題が不動産市場に「大きな影響」を与えたとするのは20・8%。「多少の影響」は38・1%で、影響があるとする業者は計58・9%に上った。具体的な現象として、「ホットスポットは当然客が少ない」「柏、松戸、流山あたりは敬遠されている」との声が寄せられた。

 鉄道沿線別にみると、JR常磐線沿線地域では市場低迷の要因として放射能問題を挙げる業者は55・1%に上った。東武野田線沿線も40・5%だった。一方、JR成田線沿線や東京メトロ東西線沿線は0%だったが半面、「地盤の液状化」がそれぞれ75・0%、57・1%と圧倒的に多かった。

 先行き(来年1月1日)の住宅価格DIはマイナス22・8とやや回復するが、「住宅購入と景気動向は直結している。ましてや精神的または子供に与える影響が落ち着かない限り不動産売買は上向きに転じない」と悲観する声もあった。調査は、4677業者を対象に行い616業者から回答があった。

495凡人:2011/12/21(水) 23:44:28
福島の農家、東電提訴へ 原発事故で損害 
(2011/12/21 19:49)

 東京電力福島第1原発事故によって拡散した放射性物質で水田の土壌が汚染され、収穫したコメも売れなくなったとして、福島県大玉村の鈴木博之さん(61)ら同県内のコメ農家数人が、東電に損害賠償を求める訴訟を起こす意向であることが21日、分かった。

 鈴木さんの代理人を務める弁護士によると、来春ごろ東京地裁に提訴する方針という。請求は総額数億円に上る見通し。原発事故をめぐり、これまで農家が東電を提訴した例はないとみられる。

 鈴木さんは「除染して新しい土を持ってくればいいというものではない。先祖から受け継いだ肥沃できれいな土を返してほしい」と話している。

【写真】  倉庫に山積みになっている売れ残ったコメの袋。左は鈴木博之さん=10日、福島県大玉村

496凡人:2011/12/23(金) 00:03:50
福島の観光施設、4〜11月の客足半減 県外団体客が激減
2011/12/22 6:02

 東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で、福島県内の主要観光施設の4〜11月の客足が前年同期を5割弱下回ったことが日本経済新聞社の調べで分かった。修学旅行など県外からの団体客が激減。秋以降は回復傾向にあるが、なお前年を下回る施設が多い。各施設や県などは県産品のプレゼントや割引など集客策を本格化させている。

 「鶴ケ城」(会津若松市)や「四季の里」(福島市)など計9施設に聞き取り調査した。国内有数の鍾乳洞「あぶくま洞」(田村市)の4〜11月の客足は85%減の約4万3500人。4月下旬に営業を再開したが「首都圏の小学校などのキャンセルが相次いだ」。通常大人1200円の入洞料金を来年3月末まで800円に値下げし、集客増を図っている。

 7月15日に営業を再開した水族館「アクアマリンふくしま」(いわき市)は長期休館の影響で客足が8割減。8〜11月も計約12万4000人と前年同期の3割の水準にとどまる。今後は熱帯魚の水槽などを備えた「移動水族館車」を活用し、県外で宣伝する。

 一方、「鶴ケ城」は1.2%減だった。改修工事で外観が見えづらく、客足が鈍かった前年と比べると減少率は小幅だが、09年4〜11月比では約35%減。年間3万人前後いた外国人観光客は11月までの累計で1000人に届かないという。

 県などは客足回復に向けた対策に乗り出した。東邦銀行は約100の宿泊施設と連携し、来年2月末まで割引や酒などのプレゼントを実施。県は1〜3月の宿泊者約1万人に県産品を贈る。

497凡人:2011/12/23(金) 08:03:45
県内大学、志願者減 原発風評じわり 福島
(2011/12/18 20:52)
 
 推薦入試などが始まった県内の大学のほとんどで志願者が減り、来春の学生確保に頭を悩ませている。福島大は被災者の入学料、授業料の免除を決め、構内の除染も進めているが、一部の学類の推薦入試で志願者が定員割れとなった。県内公立大や私立大の推薦入試も志願者が減っている。各大学とも東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の風評被害を理由に挙げ、受験生の本県離れを食い止めようと知恵を絞る。

 11月に始まった福島大の推薦入試の志願者数は337人と前年度比で67人減少した。とりわけ経済経営学類は募集人員60人に対し志願者は58人と定員を割り込んだ。入試を担当する清水修二理事・副学長は「志願者が募集人員に届かなかったことは聞いたことがない。優秀な学生を集める上で厳しい数字だ」と危機感を募らせる。同大は原発事故により受験生が出願を見合わせることを防ごうと、来年度入試の全受験生の受験料を免除するほか、構内除染を進めている。

 福島大以外の県内大学も悩みが深い。会津大は県外の受験生の減少を危惧する。12月の推薦入試の県外受験生は前年度の25人から18人に減った。担当者は「例年の入学者は県外生が約6割を占めるだけに不安材料だ。放射線量が低いことを知らせなければ」と新たに配置した専任教員を中心に県外の高校への広報を強化する。

 受験料や入学料、授業料などが収入の大きな比重を占める私立大は危機感を持つ。推薦入試の状況は、福島学院大などで受験生が約3割減るなど、ほとんどの県内私立大でダウンしている。

 郡山市の郡山女子大、同短期大学部の安斎彰夫入学事務部長は「原発事故の影響で、県外の受験生確保が厳しい」と嘆く。被災地域の受験生に対しても入学金や授業料の減額、免除などの優遇措置を講じるが、関東圏でも同様の措置を設ける大学が増えたため、差別化が難しいという。

 いわき市の東日本国際大は、受験生が減っている原因を「放射線に対する保護者の不安が大きいため」と分析。放射線量などを記した保護者向けの冊子約5千部を配布している。いわき明星大も薬学部限定の授業料免除制度を拡大した。

 県内の高校関係者や受験生は大学側の厳しさを感じながらも冷静に受け止めている。

 ある県立高の進路指導担当教諭は「福島大などは他県からの受験生が減る」と分析。保護者の放射性物質への懸念を推し量りつつ「競争率が下がることを考慮に入れて生徒には指導したい」と語る。

 福島市の福島成蹊高3年の男子生徒(18)は両親の勧めで福島大を志望していたが、関東の大学を受験しようと考えている。「弟のいる小学校で転学が増えていることを知った両親が県外を望むようになった。自分も放射線への不安はある」と本音をのぞかせる。福島高3年の男子生徒(18)は「福島で過ごすことで就職活動に影響が出ないか」と風評被害の拡大を心配している。

 一方で、本県に貢献したいと県内大学を希望する生徒もいる。いわき市のいわき秀英高3年の男子生徒(18)は福島医大合格を目指す。「放射線量が高いことは不安だが、福島の医療に貢献するためにも県内で学びたい」と気合を入れた。

【写真】福島大のサッカー・ラグビー場で行われた表土除去作業。志願者確保などのため放射性物質を低減させる取り組みが進められている=8日

498凡人:2011/12/23(金) 08:07:42
浪江・小高原発の建設困難 浪江町議会、誘致を撤回 
(2011/12/22 09:42)

 浪江町議会は22日、東北電力が計画している浪江・小高原子力発電所の誘致決議を白紙撤回する決議を全会一致で可決した。今月5日に小高地区を含む南相馬市の議会が建設中止を決議しており、立地市町の議会がそろって脱原発を打ち出したことで、建設は事実上、困難になった。

 誘致決議は昭和42年5月に可決された。その後、地域振興の柱として計画を推進してきたが、東京電力福島第一原発事故を受け「町民の暮らしと原発は共生できない」と判断し、転換した。

 決議の後、馬場有町長は報道陣の取材に対し「町は地権者と東北電力との3者協定を結び、計画を推進してきたが、今後、脱原発の方向で協議を進めることになる」と述べた。

 また、浪江町議会は東電の県内の全ての原発の廃炉を国や東電に求める決議も賛成多数で可決した。

■町議会の決定歓迎 桜井南相馬市長

 浪江町議会の白紙撤回について桜井勝延南相馬市長は「もともと隣接する土地柄。町議会の決定を歓迎したい。今後、浪江町と足並みをそろえて取り組んでいく」と話した。

■新規立地厳しい 東北電力

 立地予定の浪江町と南相馬市の議会がそろって脱原発の姿勢を示したことに対して東北電力は「原子力発電所の新規立地は、非常に厳しい状況であると認識しているが、現時点で新規開発の見通しを申し上げられる段階にない」としている。

■建設あり得ない 県企画調整部

 県企画調整部は「県は脱原発の方針を打ち出し、県内の原発全10基の廃炉を国と東京電力に求めている。県の最上位計画である県総合計画にも脱原発の理念を盛り込むことにしている。その中で、新たな原発建設というのはあり得ない」としている。

499凡人:2011/12/23(金) 21:39:32
食事からセシウム、福島は東京の8倍 厚労省調査
2011年12月22日15時0分

 平均的な1日の食生活から摂取される放射性セシウムの量が、福島県では東京都の約8倍とする調査結果を厚生労働省の研究班がまとめた。ただ福島県で1年間食べ続けた場合の人体への被曝(ひばく)線量は0.0193ミリシーベルトと推計され、食品の新基準をつくる際に設定している年間の許容線量1ミリシーベルトを大幅に下回っている。

 調査は国立医薬品食品衛生研究所が行った。2007年度の国民健康・栄養調査の食品ごとの平均摂取量をふまえて今年9月と11月に福島県、宮城県、東京都で流通している食品を購入して調理。原発事故の影響とみられる放射性ヨウ素と放射性セシウム、そして自然から取り込まれる放射性カリウムの1日の摂取量を調べた。1年間食べ続けた場合の被曝線量も出した。

 その結果、1日の食生活から摂取される放射性セシウムは東京都では0.45ベクレル、福島県で3.39ベクレル、宮城県は3.11ベクレルだった。

 1年間の被曝線量は東京都で0.0026ミリシーベルト、福島県0.0193ミリシーベルト、宮城県は0.0178ミリシーベルトとなった。

 自然から取り込まれる放射性カリウムは東京都78.92ベクレル、福島県83.77ベクレル、宮城県92.04ベクレル。放射性ヨウ素は3都県とも約0.1ベクレルでほぼ同じだった。(沢伸也)

500凡人:2011/12/25(日) 22:04:29
再移転「早期目指す」 福島・双葉町 町議会で町長 【埼玉】
2011年12月20日

 福島第一原発事故で加須市の旧騎西高校に役場機能ごと避難している福島県双葉町の町議会十二月定例会が十九日、同市騎西総合支所で開会し、井戸川克隆町長は、地元への早期帰還は困難との認識から「(町民が一つにまとまれる場所へ再移転する)ステップ2の早期実現を目指す」とあらためて述べた。

 議会後、井戸川町長は報道陣に対し「(政府は)事故の収束と言われたが、私はまだ進行中だと思っている」と話し、再移転先についてはアンケートなどで町民の意向を取りまとめる考えを示した。

 町は、総額約一億五千万円の一般会計補正予算案など十一議案を提出。定例会は二十一日まで。 (増田紗苗)

501凡人:2011/12/25(日) 22:13:42
広野でさい銭窃盗容疑 双葉署が男を逮捕 福島
(2011/12/25 08:36)
 
 広野町の寺からさい銭を盗んだとして、双葉署は24日午前11時15分ごろ、窃盗の疑いで本籍東京都、住所不定、無職寺島克己容疑者(62)を逮捕した。

 同署の調べでは、寺島容疑者は23日午後11時半ごろ、広野町の寺からさい銭5千数百円を盗んだ疑い。応援派遣の島根県警の警察官が職務質問した。

 同町は東京電力福島第一原発から30キロ圏内で9月30日まで緊急時避難準備区域だった。現在は解除されているが、住民の多くは戻っていない。

502凡人:2011/12/26(月) 21:38:02
食事からセシウム、福島は東京の8倍 厚労省調査
2011年12月22日15時0分

 平均的な1日の食生活から摂取される放射性セシウムの量が、福島県では東京都の約8倍とする調査結果を厚生労働省の研究班がまとめた。ただ福島県で1年間食べ続けた場合の人体への被曝(ひばく)線量は0.0193ミリシーベルトと推計され、食品の新基準をつくる際に設定している年間の許容線量1ミリシーベルトを大幅に下回っている。

 調査は国立医薬品食品衛生研究所が行った。2007年度の国民健康・栄養調査の食品ごとの平均摂取量をふまえて今年9月と11月に福島県、宮城県、東京都で流通している食品を購入して調理。原発事故の影響とみられる放射性ヨウ素と放射性セシウム、そして自然から取り込まれる放射性カリウムの1日の摂取量を調べた。1年間食べ続けた場合の被曝線量も出した。

 その結果、1日の食生活から摂取される放射性セシウムは東京都では0.45ベクレル、福島県で3.39ベクレル、宮城県は3.11ベクレルだった。

 1年間の被曝線量は東京都で0.0026ミリシーベルト、福島県0.0193ミリシーベルト、宮城県は0.0178ミリシーベルトとなった。

 自然から取り込まれる放射性カリウムは東京都78.92ベクレル、福島県83.77ベクレル、宮城県92.04ベクレル。放射性ヨウ素は3都県とも約0.1ベクレルでほぼ同じだった。(沢伸也)

503凡人:2011/12/27(火) 01:20:29
福島3市町、干し柿作り自粛へ 試験乾燥でセシウム検出
2011年10月15日1時14分

 福島県は14日、伊達市と桑折町、国見町の柿を試験的に乾燥させ、検査した結果、一部から国の基準(1キロあたり500ベクレル)を超す放射性セシウムを検出したと発表した。県は、柿を特産の「あんぽ柿」などの干し柿に加工しないよう、3市町と農協に要請した。

 県によると、21本の木からとった柿を、あんぽ柿と同様に皮をむいて乾燥させて検査。三つのサンプルでセシウムが基準値を上回り、最大で714ベクレルを検出した。乾燥の前後で値が最大11倍になっており、乾燥で濃縮されたとみている。

 あんぽ柿は主に伊達市周辺で作られる福島県の特産品。昨年の売上高は、農協を通したものだけで22億円にのぼるという。

504凡人:2011/12/28(水) 02:24:50
不安・疑念解消されず 原発・やらせ問題
2011年12月26日

九州電力玄海原子力発電所=玄海町、本社ヘリから、恒成利幸撮影

 25日、九州電力玄海原発(玄海町)4号機が定期検査の作業に入った。九電の原発が6基になった1997年以降、すべてが止まるのは初めての事態となる。

 3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原発事故で原発の安全神話が崩壊すると、県内でも玄海原発への不安が高まった。

 3月24日、九電は定期検査中の玄海2、3号機の運転再開の延期を発表。真部利応社長は「福島の事故が想定より長引き、支店に不安の声が届けられていた」と、地元の意向を尊重する考えを示した。

 古川康知事は4月の知事選で、「県内では同じような原発事故は絶対起こさせない」と約束し、3選を果たした。改選された県議会も特別委を設けた。

 だが、福島の事故が収束せず、大惨事の原因の検証が進まないなか、古川知事は6月29日に海江田万里経済産業相(当時)と会い、「安全性は確認できた」と再開容認姿勢を表明。運転再開は目前と思われた。
   ◇
 「なんちゅうことをいうんや、この人は」。7月6日、玄海町の岸本英雄町長は町長室で声を上げた。国会のテレビ中継で菅直人首相(当時)が、定期検査で停止中の原発の再開にはストレステスト(耐性評価)が前提と答弁していた。

 岸本町長は海江田経産相との会談を受け、九電の真部社長を7月4日に呼んで再開容認の意向を伝えていた。だが、突然のストレステスト表明で、7日に緊急会見を開き、再開容認の全面撤回を発表した。

 岸本町長の怒りの矛先は菅首相に向けられた。「経産大臣が『運転していい』と言ったものを、総理が簡単にひっくり返す。政府はおかしいと強く感じた」

 町の一般会計予算の約75%は電源立地地域対策交付金などの原発財源だ。前々年度の発電量が算定基礎になるため、影響が出るのは2013年度以降。岸本町長は「最悪の場合、2〜3年で地方交付税の交付団体になる」と予測する。
   ◇
 同じ7月6日、玄海原発の再開はさらに遠のいた。6月26日にあった国の説明番組で、九電による「やらせメール」問題が発覚。7月30日には古川知事の「関与」まで表面化した。番組放送の5日前、知事公舎で面会した九電幹部に「再開容認の声を出すべきだ」と促していた。

 県議会は、やらせメール問題の真相解明と古川知事を追及する場に変わった。県政の混乱は、1号機の老朽化や安全性を検証する専門家会議の中止も招いた。

 1号機は原子炉圧力容器の鋼のもろさを示す脆性(ぜい・せい)遷移温度が急上昇し、専門家は「急激に冷やすと原子炉が割れる危険性がある」と指摘。市民団体は圧力容器内の試験片を取り出し、測定するよう要望しているが、九電は「予定していない」と否定し続けている。

 プルサーマル導入前の2005年の県主催公開討論会では、九電が動員や仕込み質問を行っていたことも判明。県の内部調査では当時の県職員が黙認していたことも分かり、「討論会後のプルサーマルの了解を撤回すべきだ」との声が上がったが、古川知事は「(討論会は)論点整理が目的」と意に介さない。
   ◇
 今月21日の県議会では、知事を「4カ月間無給」とする減給処分が可決され、「やらせ」は幕引きムードが漂う。だが、一部の県議が「真相解明はほど遠い」と反発し、九電第三者委の委員長を務めた郷原信郎弁護士に独自調査の要請を検討。安全性の議論、真相解明ともに越年となった。(岩田正洋、上山崎雅泰、田中良和)

505凡人:2011/12/28(水) 03:43:37
福島の観光施設、4〜11月の客足半減 県外団体客が激減
2011/12/22 6:02

 東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で、福島県内の主要観光施設の4〜11月の客足が前年同期を5割弱下回ったことが日本経済新聞社の調べで分かった。修学旅行など県外からの団体客が激減。秋以降は回復傾向にあるが、なお前年を下回る施設が多い。各施設や県などは県産品のプレゼントや割引など集客策を本格化させている。

 「鶴ケ城」(会津若松市)や「四季の里」(福島市)など計9施設に聞き取り調査した。国内有数の鍾乳洞「あぶくま洞」(田村市)の4〜11月の客足は85%減の約4万3500人。4月下旬に営業を再開したが「首都圏の小学校などのキャンセルが相次いだ」。通常大人1200円の入洞料金を来年3月末まで800円に値下げし、集客増を図っている。

 7月15日に営業を再開した水族館「アクアマリンふくしま」(いわき市)は長期休館の影響で客足が8割減。8〜11月も計約12万4000人と前年同期の3割の水準にとどまる。今後は熱帯魚の水槽などを備えた「移動水族館車」を活用し、県外で宣伝する。

 一方、「鶴ケ城」は1.2%減だった。改修工事で外観が見えづらく、客足が鈍かった前年と比べると減少率は小幅だが、09年4〜11月比では約35%減。年間3万人前後いた外国人観光客は11月までの累計で1000人に届かないという。

 県などは客足回復に向けた対策に乗り出した。東邦銀行は約100の宿泊施設と連携し、来年2月末まで割引や酒などのプレゼントを実施。県は1〜3月の宿泊者約1万人に県産品を贈る。

506凡人:2011/12/28(水) 04:30:03
平田のイノシシから基準値超え1万3300ベクレル
(2011年12月27日 福島民友ニュース)

 県は26日、野生鳥獣のイノシシやキジ、ニホンジカの肉の検査結果を発表、平田村で捕獲されたイノシシから国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える1万3300ベクレルの放射性セシウムが検出された。

507凡人:2011/12/28(水) 04:30:34
政府に事故収束宣言の撤回要求 福島県議会が意見書
(2011/12/27 19:22)

 福島県議会は27日の本会議で、政府による東京電力福島第1原発事故の収束宣言について「県の実態を理解しているとは言い難い。宣言を撤回し、真の収束へ全力を挙げ、避難住民が帰還できる環境の実現を強く要望する」との意見書を全会一致で可決した。

 意見書は、野田佳彦首相や衆参議長ら宛てに提出する予定。

 県議会は意見書で「溶け落ちた核燃料の正確な位置も分からず、原子炉の冷却システムでは処理水の漏えいが相次いでいる」などとして、現段階での収束宣言は避難住民の不安を増幅させていると批判している。

 佐藤雄平知事も18日、細野豪志原発事故担当相ら3閣僚と会談した際に不快感を表明していた。

508凡人:2011/12/28(水) 04:31:09
原発安全軽視 国と東電のもたれ合いに県民怒り
(2011年12月27日 福島民友ニュース)

 「原発事故の原因は、国と東京電力のもたれ合いにあったのではないのか」。政府の東京電力福島第1原発事故調査・検証委員会が26日発表した中間報告には、国と東電がともに津波による過酷事故を想定せず、原発事故への必要な対策を講じなかったとの内容が盛り込まれたほか、事故後も政権中枢と東電間などに情報共有の不備があったと指摘した。十分な対策や、事故後の対応がなされていれば、事故がここまで拡大していなかった可能性もある。原発立地地域の住民や首長は、国と東電への不信感をさらに募らせている。

 双葉郡町村会長を務める双葉町の井戸川克隆町長は、中間報告で明らかになった東京電力と原子力安全・保安院のもたれ合いの構図について「とんでもないことで、許せない」と憤慨。国が双葉郡内への設置を模索している放射性廃棄物の中間貯蔵施設について「このような国の体質では、地元の理解はない」と話し、「国に対し『今後、双葉郡では何も進まない』ことを伝えたい」と設置の受け入れを拒否する考えを明らかにした。

509凡人:2011/12/28(水) 04:31:43
福島県知事:第1、第2原発10基廃炉求める 東電に
毎日新聞 2011年12月27日 19時18分

東京電力福島第2原発(手前)と福島第1原発=本社ヘリから撮影 福島県の佐藤雄平知事は27日、県庁で東京電力の西沢俊夫社長と会談し、県内にある福島第1、第2両原発全10基の廃炉を求めた。西沢社長は廃炉に言及せず、会談後も報道陣の取材を拒否して県庁を離れた。

 西沢社長は、福島第1原発事故収束に向けた工程表のステップ2完了報告のため県を訪問。佐藤知事は「原子力に頼らない社会を福島県はつくる。県内全基の廃炉を求めていく」と強調した。西沢社長は「安全確保や損害賠償、除染にきちっと対応していきたい」と述べるにとどまった。

 県は28日、東日本大震災と同原発事故を受けての県復興計画を正式決定する方針で、県内全基の廃炉を明記した上で、基本理念に「原子力に依存しない社会」を掲げる。【関雄輔】

510凡人:2011/12/29(木) 01:32:12
除染目安超す放射線量 東京・多摩市の小学校敷地内で検出(東京多摩)
(2011年10月31日 読売新聞)

 東京都多摩市は28日、市立多摩第一小の敷地内で、原発事故で除染の目安と国が決めた毎時0・23マイクロ・シーベルトを超える放射線量を検出したと発表した。校舎北側の雨どいの下の地上5センチで27日、機種の違う2台の測定器で行ったところ、毎時0・62マイクロ・シーベルトと、同0・44マイクロ・シーベルトだった。

 市は29日、表土を10〜20センチ削って土のう袋に収め、敷地内に深さ1メートルの穴を掘って埋める作業をし、その後、再測定を行うという。

 校舎北側は、搬送されてくる給食を運び込む配膳口で、児童は、ほとんど近づかない場所だが、立ち入り禁止の柵を設置した。同校の父母には、測定結果と対策などを説明した文書を配布した。

 同小では、ほかに8地点でも測定したが、地上5センチで毎時0・08〜0・10マイクロ・シーベルトと、国の目安を下回っていた。市は9月から、市民の要望もあり、学校、公園など市内78施設の雨どいや排水溝などで測定をしていた。

511凡人:2011/12/29(木) 01:33:34
前橋市立35校線量基準超え
(2011年12月28日 読売新聞)

 前橋市教委は27日、市内の全小中学校と市立前橋高校、特別支援学校の計72校1740か所で空間放射線量を地表5センチ以内で測定した結果、35校94か所で毎時0・23マイクロ・シーベルトを超えたと発表した。各校は除染に取り組んだが、なお5小学校、1中学校の計25か所で上回っている。市教委は冬休み中に、より細かな測定と除染を実施するとしている。

 市教委は、国の除染目安と同じ毎時0・23マイクロ・シーベルト超としながら、測定ポイントを「地上1メートル」から「地表5センチ以内」と厳しくした独自基準を設定。11月17日以降、配備された測定器を使って、各校が雨どいや樹木周辺など線量が高いと思われる場所を測定してきた。

 独自基準を超えた箇所について、市教委は、測定器の誤差を加味したり、専門家の見解を交えたりしていないため「高めに数値が出ている可能性はある」と説明している。

512凡人:2011/12/29(木) 01:35:54
放射線量 県立学校地表1センチ測定…埼玉
(2011年11月17日 読売新聞)

公園なども独自基準で268施設
 東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質拡散問題で、上田知事は16日の記者会見で、局所的に放射線量が高い「ホットスポット」対策として、埼玉県所管の施設での放射線量低減化(除染)に関する独自方針を発表した。

 国の基準では、放射線量測定は地表から高さ1メートルと定められているが、県は、学校などでは原則、これよりも厳しく、高さ1センチに設定する。


 子どもの健康面への配慮に加え、安心感を確保する狙いがある。県と県教委は来年2月まで、県立学校や公園など268施設を対象にホットスポットの有無について、全面調査を実施する方針だ。


 国の「放射線測定に関するガイドライン」は原則、地表から高さ1メートルで測定し、放射線量が周辺より毎時1マイクロ・シーベルト以上高い値を検出した場合、ホットスポットとして除染するよう、自治体に求めている。


 これに対し、県の独自基準は、子どもが過ごす可能性が高い場所について、原則として高さ1センチで測定するようにする。地表に近いほど、放射線測定の精度が上がるためだ。144の県立高校と、34の特別支援学校は、国の基準ではそれぞれ高さ1メートルと、50センチだが、いずれも1センチに統一する。


 30の県営公園、60の博物館、児童相談所などの県施設については、小学生が利用する場合の国基準は高さ50センチなのに対し、県は今回、高さ1センチとする。県は、芝生や砂場、滑り台などの遊具周辺などで、子どもが寝ころんだり、じかに触れたりすることを想定している。ただし、子どもが立ち入らないような場所では、国の基準を維持する。


 これまで県は除染の方針について、「県に国以上の科学的知見はない」として、県独自の基準作りに慎重な立場だった。しかし、10月以降、三郷市などで複数のホットスポットが見つかったことで、不安を訴える住民の声が相次ぎ、2週間前から方針転換が検討されてきた。


 「周辺より毎時1マイクロ・シーベルト以上高い」という国の基準には従い続ける一方で、国から自治体に運用が委ねられている測定方法で、独自色を出すことにした。「高さ1センチ」という最大限の県の努力を示すことで、測定作業への信頼感を築くのも狙いだ。


 また、県は市町村の支援策として、放射線量の測定機器を貸し出す。これに伴い、7月から県内116か所で2週間に1回行っている定期測定を23市町村・24か所に集中させる。

513凡人:2011/12/29(木) 01:37:35
県立4校、除染基準超す…埼玉
(2011年10月25日 読売新聞)

最大3・659マイクロ・シーベルト雨水升、側溝に集中

 埼玉県教育局は24日、空間放射線量が比較的高い三郷、八潮、吉川の3市内の県立学校7校と県営公園2か所を対象にした測定で、県立高校4校の雨水升や雨どい下、側溝から、文部科学省が放射線量の低減化(除染)を行う基準として定めた毎時1マイクロ・シーベルトを超える数値を検出したと発表した。

 学校内で比較的高い放射線量が測定される箇所は、校庭よりも、雨水と共に放射性物質が流れ込む雨水升や側溝などに集中する傾向が裏付けられた。県教育局は24日、4高校で汚泥除去などの除染作業を行った。

 三郷、八潮、吉川の3市は、県が7月から県内116か所で継続実施している空間放射線量測定で比較的高い数値を測定している地域。県教育局は今月19〜21日、3市内の県立高校6校と特別支援学校のほか、県営みさと、吉川両公園を対象に測定した。

 最も高かったのは、県立八潮高校の雨水升で、地上から1センチの高さで毎時3・659マイクロ・シーベルト。県教育局によると、年換算で18ミリ・シーベルト以上の放射線を浴びる恐れがある。

 また、三郷、三郷北、吉川の県立高校3校で、地表1センチで毎時2・017〜1・042マイクロ・シーベルトを計測するなど、県立高校4校の計8地点が毎時1マイクロ・シーベルトを超えたため、県教育局は文科省の基準に基づき除染の対象とした。

 除染作業では、各校の職員らが、雨どい下などにたまっている土や汚泥をスコップなどではぎ取り、ビニール袋に入れて敷地内に埋めた。除染後は、各地点とも毎時0・269〜0・6マイクロ・シーベルトと、毎時1マイクロ・シーベルト未満に下がった。

 不安視する住民の要望を踏まえ、地元自治体は除染活動に乗り出しているが、対応の基準はまちまちだ。八潮市は空間放射線量が毎時0・2マイクロ・シーベルトを超えた市立保育所などを除染する独自の方針で対応しているほか、三郷市は放射線量が高い順に保育所の除染を行っている。

 県危機管理課は「県に詳しい知見がない中で、県内で統一した除染の基準を作ることは難しい。国の除染の進め方が決まるのを待って、今後の対処方法を決めたい」としている。

514凡人:2011/12/29(木) 01:43:06
福島の児童・生徒が即時抗告…疎開求めた仮処分
(2011年12月28日 読売新聞)

 東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、福島県郡山市の児童・生徒が同市に対し、放射線量の高い地域では教育を行わないよう求めた仮処分申し立てについて、児童・生徒は27日、申し立てを却下した福島地裁郡山支部の決定を不服として仙台高裁に即時抗告した。

 児童・生徒の主任弁護人を務める柳原敏夫弁護士は即時抗告の申立書の提出後、「極めて危険なのは明らかで、疎開が認められるのは当然。直ちに是正しないと子供たちの健康は守れない」と述べた。

 仮処分申し立ての際は抗告人は児童・生徒14人だったが、即時抗告では「裁判にかかわっていることが周囲に伝わり、続けることが困難になった」(柳原弁護士)として抗告人は児童・生徒10人となった。

515凡人:2011/12/30(金) 03:10:22
三郷の子ども5人 尿からセシウム検出 【埼玉】
2011年12月29日

 三郷市の市民らでつくる「放射能から子ども達(たち)を守ろう みさと」は二十八日、同市内の三〜十歳の子ども五人の尿から一リットル中一・〇四〜〇・一九ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

 同団体は十月、同市内の母親三人の母乳と、子ども十五人(男七人、女八人)の尿の検査を専門機関に依頼。十歳女児の尿からは一・〇四ベクレルのセシウムが検出された。母乳からは検出されなかった。

 同団体によると、セシウムが検出された五人のうち四人の家庭では福島第一原発事故後から外遊びを制限するなど内部被ばくを抑制する対策をしていないか、十分ではなかったという。田中慶大代表は「家庭で早い段階から内部被ばくの対策をしていたかどうかが影響した可能性がある」と指摘する。 (大沢令)

516凡人:2011/12/30(金) 16:14:01
独占にすると政治家と監督官庁の官僚と業者が儲けをを独り占めにするが、市場を開放し自由競争にすれば消費者が恩恵を受けるという良い例だろう。
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相次ぐ“東電離れ” 多摩の各市 PPS導入 【東京】
2011年12月30日

 電気の購入先を東京電力から、電力自由化で生まれた特定規模電気事業者(PPS)に切り替える動きが、多摩地域の自治体で相次いでいる。福島第一原発事故後、市営競輪場などでPPSから電気を購入している立川市の取り組みが全国的に注目されたが、厳しい財政事情の下での経費削減策として、導入が進んでいる。 (加藤益丈)

 小平市は十三日、市の五十八施設を小中学校二十七施設、市役所庁舎など五施設、健康福祉事務センターなど二十六施設の三つに分け、電気の購入先について、それぞれ条件付き一般競争入札を実施。いずれも四業者が参加し、三件とも日立製作所や東芝などが出資するイーレックスが落札、契約した。

 期間は二〇一二年三月一日から一三年三月末まで。東電から購入する場合と比べ、年間で約千三百六十万円の電気代削減になると見込んでいる。

 同市契約管財課は導入について「他市の状況をみて、問題ないことを確認した」と話す。

 多摩市も今月、市役所庁舎や小中学校二十五校など四十六施設について、NTTファシリティーズや東京ガスなどが出資するエネットから電力を購入する契約を結んだ。期間は小平市と同じ。年間で約八百万円の電気代削減になるという。

 羽村市は一日から、小中学校など十三施設でエネットから電気を購入している。一三年三月末までの期間中に、総額約七百六十万円の削減を見込む。同市総務契約課は「効果を検証し、ほかの施設への拡大も検討する」と意欲的だ。

 多摩地域では他にも、町田市が〇八年度から導入を始め、本年度は年間約六千四百万円の削減を見込む。あきる野市や国立市も本年度から導入している。

517凡人:2011/12/30(金) 16:14:56
クマ肉からセシウム 日光市放射性物質自主検査 栃木
2011年12月30日

日光市では、市民から持ち込まれた野菜などの放射性物質を自主検査している=同市で

 学校給食や自家消費用の野菜などの放射性物質を自主検査している日光市は、検査したクマ肉の一部から、国の暫定規制値(一キログラム当たり五〇〇ベクレル)を大きく超える九三四ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。

 二十二日までに、延べ百十九人が、二百四十二件を日光ブランド情報発信センター(同市瀬川)内の放射線量測定室に持ち込んで検査を受けた。うち二百二十件が測定され、獣肉やキノコ類など十三件から、県が示した一定水準(一キログラム当たり二〇〇ベクレル)を超える値が検出され、市が県に報告した。

 中でも、同市小百地区で四日に捕獲されたクマ肉からは九三四ベクレルを検出。市農林課は、クマ肉を食べるのを控えるように持ち主に指導した。

 そのほか、シカ肉七件から最大三五一ベクレル、川魚(ニジマスとヤマメの混合)から二三四ベクレル、栽培のシイタケとナメコからも四〇〇ベクレルを超える値を検出した。

 学校給食三十一件は一〇〇ベクレル以下だった。 (石川徹也)

518凡人:2011/12/31(土) 05:05:33
元の学校に戻った子、わずか7% 福島県、転校1万9千人
(2011/12/30 18:42)

 福島第1原発事故の発生から12月までに、福島県内外に転校・転園(休退園も含む)を経験した小中学生と幼稚園児は1万9386人で、うち地元の学校や園に戻ったのはわずか7%にすぎない1424人だったことが30日、共同通信の調査で判明。

 第1原発周辺の自治体では、避難先での学校再開や9月末の緊急時避難準備区域の解除で徐々に戻ってきている一方で、県中央を貫く交通動脈沿いの自治体では2学期以降も転校・転園に歯止めが利かず、戻ってきた子どもも少なかった。

 こうした自治体では校庭などの表土除去を進めているが、放射線への保護者の不安が収まっていない実態を浮き彫りに。

519凡人:2012/01/01(日) 05:35:05
都合のよい情報は公開し、都合の悪い情報は隠蔽する。ヤラセ社会の中では真実は簡単に曲げられる。
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核燃サイクル:直接処分コスト隠蔽 エネ庁課長04年指示
毎日新聞 2012年1月1日 2時30分

 経済産業省の安井正也官房審議官が経産省資源エネルギー庁の原子力政策課長を務めていた04年4月、使用済み核燃料を再処理せずそのまま捨てる「直接処分」のコスト試算の隠蔽(いんぺい)を部下に指示していたことが、関係者の証言やメモで分かった。全量再処理が国策だが、明らかになれば、直接処分が再処理より安価であることが判明し、政策変更を求める動きが加速したとみられる。

 2カ月後、青森県六ケ所村の再処理工場稼働で生じる費用約19兆円を国民が負担する制度がとりまとめられており、データ隠しが重要な決定につながった疑いが浮上した。

 再処理を巡っては02年以降、東京電力と経産省の首脳らが再処理事業からの撤退を模索していたことが判明している。安井氏は京大工学部原子核工学科卒の技官で長年原子力推進政策に関わってきた。いわゆる「原子力ムラ」が撤退への動きを封じた形だ。

 試算は通産省(当時)の委託事業で、財団法人「原子力環境整備センター」(現原子力環境整備促進・資金管理センター)が98年、直接処分のコストを4兆2000億〜6兆1000億円と算定した。直接処分なら再処理(約19兆円)の4分の1〜3分の1以下ですむことを意味する。

 毎日新聞が入手したメモは、経産省関係者が04年4月20日付で作成した。「部下(メモは実名)が昨日、安井課長に(試算の存在を)伝えたところ『世の中の目に触れさせないように』との厳命が下った」と記載されている。

 部下は取材に対し、安井氏から「試算を見えないところに置いておいてくれ」と指示されたことを認め「目立たないよう他の資料も山積みにしていた、いすの後ろの床の上に置いた」と証言した。

 経産相の諮問機関「総合資源エネルギー調査会・電気事業分科会」では同5月、複数の委員から直接処分のコスト計算を求める意見が出ていた。原子力政策課は分科会の担当課だったが委員らに試算の存在を伝えず、分科会は同6月、約19兆円を産業用、家庭用の電気料金に上乗せする新制度の導入案をまとめた。これが「国内全量再処理」を堅持する現行の原子力政策大綱につながっている。

 安井氏は取材に対し「(部下が試算を持ってきたことは)あったかもしれないが(隠蔽指示は)記憶にない」と話した。【核燃サイクル取材班】

 ★直接処分と再処理 原発で使った使用済み核燃料から再利用可能なウランやプルトニウムを取り出すのが再処理。直接処分は再処理せず地中に埋めるなどして処分する。エネルギーの安定供給などを名目に1960年代から再処理路線を推進してきたが、ウラン節約効果は1〜2割にとどまりコストも高い。再処理して作った燃料(MOX燃料)を使うプルサーマルは計画の4分の1程度しか進んでおらず、青森県六ケ所村の再処理工場は着工後18年を経ても稼働していない。

520凡人:2012/01/02(月) 06:31:48
尾瀬入山者、過去最低に 今年19%減、原発事故響く
2011/12/30 6:00

 群馬、栃木、福島、新潟の4県にまたがる尾瀬国立公園の2011年の入山者数は前年比19%減の28万1300人だった。関東地方環境事務所が統計を取り始めた1989年以降で過去最低となった。東京電力の福島第1原子力発電所事故を受け、福島県側の入山口を中心に大幅に減った。

 ハイキング客の多い5月から10月の6カ月間を集計した。登山口ごとにみると、福島側の沼山口が39%減、滝沢口が33%減と大幅に落ち込んだ。群馬側も鳩待口(13%減)、至仏山口(6%減)などすべての入山口で前年を下回った。同事務所は「放射能の風評被害に加えて、7月の集中豪雨による木道の流出、9月の天候不順なども響いた」とみている。

521凡人:2012/01/10(火) 06:32:38
東日本大震災:失業手当切れ 生活再建見通し立たず
毎日新聞 2012年1月10日 2時30分

 東日本大震災から11日で10カ月。給付期間が延長されていた雇用保険の失業手当が、今月から切れ始める。岩手、宮城では水産加工など基幹産業は回復せず、失業者の生活再建の見通しは立っていない。一方、福島第1原発事故の避難者は帰還のめどもない中での職探しを強いられ、「仮住まいのままでは安定した仕事は見つけられない」との声が出ている。

 「1月末で(失業手当が)切れるのだが、求人は重機の資格や経験が要る仕事がほとんどで、自分に合ったものが出てこない」。妻と4歳の娘を抱える岩手県大船渡市の元水産加工会社従業員、佐藤敬人さん(35)は漏らす。

 ハローワーク釜石(釜石市)によると、釜石市と大槌町の有効求人倍率は震災直後(昨年4月)は0.20倍だったが、9月0.50倍、11月0.56倍と、震災前(2010年11月)の0.48倍を上回る水準まで回復した。

 一方で有効求職者数は、昨年4月の3067人が同9月には2155人まで減少、それ以降は動きが止まっている。背景には、求人が本人の希望職種と合わないミスマッチがあるとみられる。

 職種別有効求人倍率は、震災で需要が大幅に増した警備・保安関係の22.17倍、建設・土木技術の1.75倍に対し、一般事務員や販売業、食品加工業は0.2〜0.3倍台と大きな開きがある。

【市川明代、神足俊輔】

 ◇ハローワーク通いに募る焦り
 日本製紙の石巻工場の関連会社に勤める宮城県石巻市の男性(35)は、所属していた職場が津波で流されたことに伴い、現在は会社敷地内のがれき処理を担当している。1カ月の勤務日数は12〜13日に減り、手取りの収入も震災前の3分の1の約7万円になった。家族5人を養わなければならないが「将来が見えない」。14年間勤めた会社を辞めて、求人の多い建設業界への転職も考えているが「重機の免許など資格がないと選択肢は少ない」と肩を落とす。

 石巻市の女性(58)は、32年間勤務した自動車部品販売会社が被災したため、退職した。ハローワーク通いを続けているが職は見つからない。失業手当が切れるのは5月で焦りが募る。「この年齢では難しいだろうなあ」【熊谷豪】

 ◇避難先、経験生かせる職がなく
 元原発関連企業の社員で、沿岸部の福島県浪江町から内陸部にある福島市内の仮設住宅に妻子と避難中の男性(41)は失業手当が今月中に切れる。今後は貯蓄を取り崩すしかない。震災後、沿岸部にある復興関連の会社から採用通知を得た。だが、小学2年の長女は震災後2回学校を変え、ようやく慣れたばかり。通える範囲で仕事を探すことにしたが、「放射線量が下がって町に帰る時、すぐに辞められるのか」という悩みもある。「手当は国から与えられるものじゃない。働いて納めた(雇用)保険なんだから、もっと延長してほしい」と訴える。

 原発から約5キロの双葉町長塚に住んでいた元原発作業員、蜂須賀勝さん(52)は郡山市の借り上げ住宅で妻(50)と暮らす。失業手当は4月末で切れるが、経験を生かせる求人は見つからない。「自治体の緊急雇用対策は短期の『つなぎ』ばかり」。15万円かけて自動車学校に通い、建設現場で使う特殊免許を取得した。

 「帰れないなら、はっきり言ってほしい。借り上げに住める期限が過ぎたらどうなるのか。夫が50歳過ぎから現場で車を操作するのも心配」と案じる妻に蜂須賀さんが言った。「やるしかないよ」【野倉恵、馬場直子】

522凡人:2012/01/12(木) 22:06:00
「やがて」とは具体的に40年50年先? それさえも分からないのが今の状況。
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「やがていい日が来る」東日本大震災から10カ月 双葉町民、故郷に黙とう【埼玉】
2012年1月12日

地震が発生した午後2時46分に黙とうする井戸川町長(中)ら=埼玉県加須市で

 東日本大震災から十カ月を迎えた十一日、福島第一原発事故で加須市の旧騎西高校に役場機能ごと避難している福島県双葉町の町民ら約五十人が校舎の外に集まり、故郷のある北の方角に向かって約一分間、黙とうをささげた。

 井戸川克隆町長は「私たちはつらい思いをしているが、『放射能を出したのだから』『今までカネをいっぱいもらっていたのだから』という見方をされる。実際、双葉町が放射能をまき散らしたわけではありません。やがていい日が来るので、とにかく生き永らえてください」と町民に呼び掛けた。

 ただ、同校に避難する無職女性(70)は「双葉にはもう帰れないんだろうね。十カ月たって現実になってきた。そうしたら私たちは一体、どこに住めばいいんだろう」とため息を漏らした。 (増田紗苗)

523凡人:2012/01/13(金) 00:37:18
東電、わたらせ渓谷鉄道に600万円支払いへ 群馬
2012.1.12 02:05

 東京電力福島第1原発事故による風評被害で団体予約のキャンセルなどの損害が出たとして、わたらせ渓谷鉄道(本社・みどり市)が昨年末に行った賠償請求に対し、東電側が約600万円を支払うことが11日、分かった。

 わたらせ渓谷鉄道によると、支払われるのは震災後から8月末までの同社の減収の一部。

 同鉄道は観光客など定期外利用者による収入が8割以上を占める観光鉄道。トロッコ列車などの「乗車ツアー」も人気だ。

 しかし、原発事故による風評で、平成23年度上半期(4〜9月)の定期外利用者は前年同期よりも23・5%も減り、10万8401人に落ち込んだ。これを受けて、定期も含む上半期の運輸収入も、同約1546万円減(19・5%減)の6388万円となった。

 原発事故直後の3月、団体予約がすべてキャンセルとなったほか、その後も特に、関西や中部地方からの観光客が大きく減ったという。

 わたらせ渓谷鉄道によると、賠償の算定基準が複雑なため、同鉄道は請求時に具体的な金額を示さず、輸送実績やキャンセル状況などのデータを提供。これをもとに、東電側が算出した。同鉄道の樺沢豊社長は賠償金の支払い決定について「金額は妥当だと思う。支払ってもらえるだけありがたい」と話している。

524凡人:2012/01/16(月) 07:25:44
福島、警戒区域に定住11人 「故郷捨てられず」
(2012/01/16 02:02)

 東京電力福島第1原発事故で福島県9市町村にかかる警戒区域(対象約7万8千人)に、少なくとも6戸に男女11人の住民がとどまっていることが15日、市町村などへの取材で分かった。田村市4人、富岡町1人、楢葉町4人、川内村2人で、年齢層は50〜90代。南相馬市、双葉町、大熊町、浪江町、葛尾村の5市町村はゼロだった。

 立ち入りが原則禁じられた警戒区域での居住状況が明らかになるのは初めて。11人は自治体や知人に「故郷を捨てられない」「健康状態の悪い人がおり、移動すると危険」「ペットを世話したい」などと説明、動画投稿サイトでメッセージを発信している男性もいる。

525凡人:2012/01/16(月) 15:45:42
住民困惑「安全な室内でなぜ」 新築マンション高線量
(2012年1月16日 福島民友ニュース)

 安全なはずの室内でなぜ−。二本松市の新築マンションで基礎部分から高い放射線量が検出された問題は、住民らに大きな衝撃を与えた。コンクリートの建造物は放射線の遮蔽(しゃへい)効果が高いことから安心していた住民も多く、「家の中にいるだけで余計に放射線を浴びていたなんて」と憤りを隠さない。原因とみられる浪江町から出荷された砕石の大部分は行方が分かっておらず、今後は影響が多方面に拡大することが懸念される。

 マンションの住民からは、口々に不安の声が上がった。住民によると、同マンション全12世帯のうち10世帯は、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の影響で避難生活を送る住民という。中学1年生と小学5年生の孫を持つ浪江町の女性(63)は原発事故後、避難先を転々とし、昨年8月末に同マンション2階に入居した。「ようやく落ち着いたと思ったのに、まさか。何よりも子どもたちが心配」と話した。2人の孫は、配布されたガラスバッジ(小型線量計)を身につけ、毎日、積算線量を記録していたが、特に高い数値が出たことはなかったという。「なるべくなら、これ以上移動したくない」と困惑する。

526凡人:2012/01/21(土) 01:58:59
東電、一時国有化に抵抗 値上げ・原発再稼働に大きな壁
2012.1.21 01:30

 東京電力と原子力損害賠償支援機構は、公的資金による資本増強と追加融資による総額2兆円規模の資金支援の確保に向け、政府や取引先金融機関との交渉を本格化させる。ただ、収支改善の前提として検討している家庭向け電気料金の値上げには、政府が慎重な姿勢を崩していないほか、柏崎刈羽原発の再稼働も地元の新潟県の反対で実現は不透明だ。公的資金の投入による一時国有化をめぐっても、政府は東電の経営権を握る方針なのに対し、東電は抵抗しており、調整の難航は必至だ。

 東電は当初、家庭向けの10%値上げを模索していたが、5%前後に圧縮することで理解を得たい考えだ。これに対し、枝野幸男経済産業相は20日の閣議後会見で、「抜本的な生まれ変わりを利用者が感じる改革が前提」と述べ、慎重に判断する姿勢を示した。

 東電には今後実施する公的資金の投入とは別に、原発事故の賠償金の支払いのためにも、機構から資金支援が実施されている。いずれも東電が利益の中から返済していくことになっており、赤字が続けば、返済が滞り、国民負担となる。このため、最終的に経産相も家庭向けの値上げを認めるとみられるが、上げ幅や追加リストラをめぐり曲折が予想される。

 柏崎刈羽原発の再稼働には、新潟県の泉田裕彦知事が、福島第1原発事故の原因究明に基づく新たな安全基準の策定と対策の実施を要求しており、平成25年度からの再稼働に間に合わない可能性がある。

 一時国有化は10年間を想定しており、政府は普通株を取得し、議決権ベースで3分の2以上を出資。経営権を握り、トップの外部招(しょう)聘(へい)も含めた現経営陣の刷新を視野に入れている。

 東電の抵抗感に配慮し、経営陣の一部を残留させ、社外取締役が過半を占める委員会が経営を監視する「委員会設置会社」への移行も検討しているが、東電内にはなお一時国有化に反発する声がある。

527凡人:2012/01/21(土) 03:43:26
福島県の推計人口3万人減 原発事故・震災が影響
2012年1月20日20時47分

 福島県は20日、東京電力福島第一原発事故や大震災の影響によって昨年1年間に減少した人口を約3万人とする推計結果を発表した。

 住民票異動をもとに推計した人口は今年1月1日現在198万2991人で、昨年1年間で4万4147人減少した。一昨年の減少数を上回った分の約3万900人が原発事故と大震災の影響によるものと判断している。

 約3万900人の内訳は、死亡増や出生減による自然減少が約4400人、転出増と転入減による社会的減少が2万6500人。社会的減少は0〜14歳、20〜34歳などが目立ち、県は「原発事故が子どもと子育て世代の県外流出につながった」とみる。昨年10月以降も1カ月2千人前後の人口減が続いており、流出に歯止めがかかっていない。

528凡人:2012/01/22(日) 21:38:30
どんど焼き:涙の中止「放射性物質付着の恐れ」 福島
毎日新聞 2012年1月7日 1時42分

「どんど焼き」に向けて持ち寄られた縁起物や神棚などの山。奥は宮司の吉田義さん=福島県川俣町の春日神社で2012年1月6日、山本晋撮影

 門松など正月の飾り物や縁起物を燃やす伝統行事「どんど焼き」を巡り、福島県内で原発事故による放射性物質の拡散などを懸念して自粛する動きがでている。町の一部が計画的避難区域になっている同県川俣町の春日神社には、例年通り氏子らが持ち込んだ飾り物が山積みにされたまま。吉田義(ただし)宮司(80)は断腸の思いで自粛を決めたといい、「焼いて神様の元へ返せないのは残念だ」と嘆いている。

 どんど焼きは「左義長(さぎちょう)」「どんと」などとも呼ばれ、全国各地で1月中旬前後に行われてきた神事。平安時代初期に創建されたとされる同神社でも、約50年前に後を継いだ吉田宮司が氏子の1年の幸せを願い、毎年1月6〜15日ごろ実施。今年も境内の一角には、しめ縄や門松、お札などが入れられた段ボールや紙袋が高さ1メートルほどに積み上がった。

 同町は原発事故後、南東部の山木屋地区が計画的避難区域に指定された。春日神社があるのは区域外の町北西部だが、近くに小中学校もあり、放射性物質の拡散や凝縮の恐れを考慮せざるを得ない。町役場にも相談の上、「地元の松を使った門松や、わらに放射性物質が付着している恐れは否定できない」として自粛を決めた。

 近く氏子を集めて飾り物を分別し、祈りをささげた上で屋外にあった物はゴミ回収に出すつもりだ。吉田宮司は「神々が宿った品々」を前に「なぜ原発事故を最小限に食い止められなかったのか」と涙をこぼした。

 同県郡山市の開成山(かいせいざん)大神宮でも例年6日午後から7日夜にかけて一昼夜以上行ってきた「どんど焼き」を7日の日中のみに規模縮小するなど、同様の動きは他の神社でも出ている。県神社庁の担当者は「一律な対応は指示していない。個々に各神社が地元の市町村と相談して決めている」と話している。

 原発事故後、東北の木材などを供養のため燃やすことを巡っては、岩手県陸前高田市の松から作ったまきを京都市の「五山送り火」で燃やす計画が放射性物質への懸念で中止されるなどの動きがあった。【山本太一】

529凡人:2012/01/24(火) 01:04:45
福島原発で放射性物質の放出増加 内視鏡調査などが影響か
2012年1月23日 21時23分

 東京電力は23日、福島第1原発1〜3号機からの放射性物質の放出量が毎時0・7億ベクレルとなり、昨年12月の同0・6億ベクレルから増加したと発表した。2号機の内視鏡調査の準備や3号機周辺の解体作業で放射性物質が舞い上がったのが原因と東電はみている。

 東電によると、1号機の放出量は昨年12月の5分の1程度に下がったが、2、3号機でそれぞれ0・1億ベクレル増えた。

 東電はまた、汚染水に含まれるセシウムだけでなく、コバルトやストロンチウムなど約千種類の放射性物質を除去できる新たな「多核種除去設備」を設置すると発表した。

(共同)

530凡人:2012/01/25(水) 23:58:18
年間被ばく10ミリSv超33人 伊達市の住民測定結果
(2012/01/25 17:42)

 原発事故を受け、福島県伊達市は25日、中学生以下の子どもや妊産婦、放射線量の高い特定避難勧奨地点がある地域の住民ら9443人に配布している小型線量計(ガラスバッジ)による被ばく線量の測定結果をまとめ、年間の推定値が10ミリシーベルトを超える人が33人に上ることを明らかにした。このうち2人は国が避難の目安としている年間20ミリシーベルトを超えた。

 市によると、2人は勧奨地点がある霊山町の住民で、市の聞き取り調査に「屋外で農作業をした」などと説明している。33人に妊産婦や子どもは含まれていない。

531凡人:2012/01/28(土) 12:13:01
被ばく研究の団体設立へ 政府批判の研究者ら
(2012/01/27 20:59)

 東京電力福島第1原発事故に関連し、政府の被ばく防護策に批判的な研究者や医師ら6人が27日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、内部被ばくによる影響の研究や市民向けの勉強会に取り組む団体を設立することを明らかにした。

 団体は「市民と科学者の内部被曝問題研究会」。ホームページを開設するなど準備を進めており、4月から本格的な活動を始めたいとしている。

 会見には、太平洋ビキニ環礁での水爆実験で被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」の元乗組員大石又七さんも出席。「被ばくの研究は常に政治の圧力を受けてきた。中立の立場で研究することが重要だ」と話した。

532凡人:2012/01/31(火) 10:34:08
今回の原発事故は政府の原発行政や東京電力の安全性に対する甘さが引き起こした人災。取りかえしのない事故が起こってから、それを予防するはずだった安全性への処置を無視や見落としことが数々指摘されている。皆でやれば怖くない。連帯で安全性を長い間ほったらかしてきたのだから、高給は取るが、誰といって責任を取る必要もない。頭を下げて謝れば、国民は同じ穴のむじなとして、納得してくれる。日本の過去がそう教えてくれる。
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Special Report: Japan engineers knew tsunami could overrun plant
By Kevin Krolicki, Scott DiSavino and Taro Fuse
Tue Mar 29, 2011 11:45pm EDT

TOKYO (Reuters) - Over the past two weeks, Japanese government officials and Tokyo Electric Power executives have repeatedly described the deadly combination of the most powerful quake in Japan's history and the massive tsunami that followed as "soteigai," or beyond expectations.

When Tokyo Electric President Masataka Shimizu apologized to the people of Japan for the continuing crisis at the Fukushima Daiichi nuclear plant he called the double disaster "marvels of nature that we have never experienced before".

But a review of company and regulatory records shows that Japan and its largest utility repeatedly downplayed dangers and ignored warnings -- including a 2007 tsunami study from Tokyo Electric Power Co's senior safety engineer.

"We still have the possibilities that the tsunami height exceeds the determined design height due to the uncertainties regarding the tsunami phenomenon," Tokyo Electric researchers said in a report reviewed by Reuters.

The research paper concluded that there was a roughly 10 percent chance that a tsunami could test or overrun the defenses of the Fukushima Daiichi nuclear power plant within a 50-year span based on the most conservative assumptions.

But Tokyo Electric did nothing to change its safety planning based on that study, which was presented at a nuclear engineering conference in Miami in July 2007.

Meanwhile, Japanese nuclear regulators clung to a model that left crucial safety decisions in the hands of the utility that ran the plant, according to regulatory records, officials and outside experts.

Among examples of the failed opportunities to prepare for disaster, Japanese nuclear regulators never demanded that Tokyo Electric reassess its fundamental assumptions about earthquake and tsunami risk for a nuclear plant built more than four decades ago. In the 1990s, officials urged but did not require that Tokyo Electric and other utilities shore up their system of plant monitoring in the event of a crisis, the record shows.

Even though Japan's Nuclear and Industrial Safety Agency, (NISA) one of the three government bodies charged with nuclear safety, cataloged the damage to nuclear plant vent systems from an earlier earthquake, it did not require those to be protected against future disasters or hardened against explosions.

That marked a sharp break with safety practices put in place in the United States in the 1980s after Three Mile Island, even though Japan modeled its regulation on U.S. precedents and even allowed utilities to use American disaster manuals in some cases.

Ultimately, when the wave was crashing in, everything came down to the ability of Tokyo Electric's front-line workers to carry out disaster plans under intense pressure.

But even in normal operations, the regulatory record shows Tokyo Electric had been cited for more dangerous operator errors over the past five years than any other utility. In a separate 2008 case, it admitted that a 17-year-old worker had been hired illegally as part of a safety inspection at Fukushima Daiichi.

"It's a bit strange for me that we have officials saying this was outside expectations," said Hideaki Shiroyama, a professor at the University of Tokyo who has studied nuclear safety policy. "Unexpected things can happen. That's the world we live in."

He added: "Both the regulators and TEPCO are trying to avoid responsibility."
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533凡人:2012/01/31(火) 10:34:52
Najmedin Meshkati, a professor of civil and environmental engineering at the University of Southern California, said the government's approach of relying heavily on Tokyo Electric to do the right thing largely on its own had clearly failed.

"The Japanese government is receiving some advice, but they are relying on the already badly stretched resources of TEPCO to handle this," said Meshkati, a researcher of the Chernobyl disaster who has been critical of the company's safety record before. "Time is not on our side."

The revelation that Tokyo Electric had put a number to the possibility of a tsunami beyond the designed strength of its Fukushima nuclear plant comes at a time when investor confidence in the utility is in fast retreat.

Shares in the world's largest private utility have lost almost three-fourth of their value -- $30 billion -- since the March 11 earthquake pushed the Fukushima Daiichi nuclear plant into crisis. Analysts see a chance the utility will be nationalized by the Japanese government in the face of mounting liability claims and growing public frustration.

AN 'EXTREMELY LOW' RISK

The tsunami research presented by a Tokyo Electric team led by Toshiaki Sakai came on the first day of a three-day conference in July 2007 organized by the International Conference on Nuclear Engineering.

It represented the product of several years of work at Japan's top utility, prompted by the 2004 earthquake off the coast of Sumatra that had shaken the industry's accepted wisdom. In that disaster, the tsunami that hit Indonesia and a dozen other countries around the Indian Ocean also flooded a nuclear power plant in southern India. That raised concerns in Tokyo about the risk to Japan's 55 nuclear plants, many exposed to the dangerous coast in order to have quick access to water for cooling.

Tokyo Electric's Fukushima Daiichi plant, some 240 km (150 miles) northeast of Tokyo, was a particular concern.

The 40-year-old nuclear complex was built near a quake zone in the Pacific that had produced earthquakes of magnitude 8 or higher four times in the past 400 years -- in 1896, 1793, 1677 and then in 1611, Tokyo Electric researchers had come to understand.

Based on that history, Sakai, a senior safety manager at Tokyo Electric, and his research team applied new science to a simple question: What was the chance that an earthquake-generated wave would hit Fukushima? More pressing, what were the odds that it would be larger than the roughly 6-meter (20 feet) wall of water the plant had been designed to handle?

The tsunami that crashed through the Fukushima plant on March 11 was 14 meters high.

Sakai's team determined the Fukushima plant was dead certain to be hit by a tsunami of one or two meters in a 50-year period. They put the risk of a wave of 6 meters or more at around 10 percent over the same time span.

In other words, Tokyo Electric scientists realized as early as 2007 that it was quite possible a giant wave would overwhelm the sea walls and other defenses at Fukushima by surpassing engineering assumptions behind the plant's design that date back to the 1960s.

Company Vice President Sakae Muto said the utility had built its Fukushima nuclear power plant "with a margin for error" based on its assessment of the largest waves to hit the site in the past.

That would have included the magnitude 9.5 Chile earthquake in 1960 that killed 140 in Japan and generated a wave estimated at near 6 meters, roughly in line with the plans for Fukushima Daiichi a decade later.

"It's been pointed out by some that there could be a bigger tsunami than we had planned for, but my understanding of the situation is that there was no consensus among the experts," Muto said in response to a question from Reuters.
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534凡人:2012/01/31(火) 10:38:42
Despite the projection by its own safety engineers that the older assumptions might be mistaken, Tokyo Electric was not breaking any Japanese nuclear safety regulation by its failure to use its new research to fortify Fukushima Daiichi, which was built on the rural Pacific coast to give it quick access to sea water and keep it away from population centers.

"There are no legal requirements to re-evaluate site related (safety) features periodically," the Japanese government said in a response to questions from the United Nations nuclear watchdog, the International Atomic Energy Agency, in 2008.

In fact, in safety guidelines issued over the past 20 years, Japanese nuclear safety regulators had all but written off the risk of a severe accident that would test the vaunted safety standards of one of their 55 nuclear reactors, a key pillar of the nation's energy and export policies.

That has left planning for a strategy to head off runaway meltdown in the worst case scenarios to Tokyo Electric in the belief that the utility was best placed to handle any such crisis, according to published regulations.

In December 2010, for example, Japan's Nuclear Safety Commission said the risk for a severe accident was "extremely low" at reactors like those in operation at Fukushima. The question of how to prepare for those scenarios would be left to utilities, the commission said.

A 1992 policy guideline by the NSC also concluded core damage at one of Japan's reactors severe enough to release radiation would be an event with a probability of once in 185 years. So with such a limited risk of happening, the best policy, the guidelines say, is to leave emergency response planning to Tokyo electric and other plant operators.

PREVENTION NOT CURE

Over the past 20 years, nuclear operators and regulators in Europe and the United States have taken a new approach to managing risk. Rather than simple defenses against failures, researchers have examined worst-case outcomes to test their assumptions, and then required plants to make changes.

They have looked especially at the chance that a single calamity could wipe out an operator's main defense and its backup, just as the earthquake and tsunami did when the double disaster took out the main power and backup electricity to Fukushima Daiichi.

Japanese nuclear safety regulators have been slow to embrace those changes.

Japan's Nuclear and Industrial Safety Agency (NISA), one of three government bodies with responsibility for safety policy and inspections, had published guidelines in 2005 and 2006 based on the advances in regulation elsewhere but did not insist on their application.

"Since, in Japanese safety regulation, the application of risk information is scarce in experience (the) guidelines are in trial use," the NISA said.

Japanese regulators and Tokyo Electric instead put more emphasis on regular maintenance and programs designed to catch flaws in the components of their aging plants.

That was the thinking behind extending the life of the No. 1 reactor at Fukushima Daiichi, which had been scheduled to go out of commission in February after a 40-year run.

But shutting down the reactor would have made it much more difficult for Japan to reach its target of deriving half of its total generation of electricity from nuclear power by 2030 -- or almost double its share in 2007.

The Ministry of Economy, Trade and Industry (METI) figured it could reach the target by building at least 14 new nuclear plants, and running existing plants harder and longer. Fukushima's No. 1 reactor was given a 10-year extension after Tokyo Electric submitted a maintenance plan.
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535凡人:2012/01/31(火) 10:39:38
Safety regulators, who also belong to METI, did not require Tokyo Electric to rethink the fundamental safety assumptions behind the plant. The utility only had to insure the reactor's component parts were not being worn down dangerously, according to a 2009 presentation by the utility's senior maintenance engineer.

That kind of thinking -- looking at potential problems with components without seeing the risk to the overall plant -- was evident in the way that Japanese officials responded to trouble with backup generators at a nuclear reactor even before the tsunami.

On four occasions over the past four years, safety inspectors from Japan and the International Atomic Energy Agency (IAEA) were called in to review failures with backup diesel generators at nuclear plants.

In June 2007, an inspector was dispatched to Fukushima's No. 4 reactor, where the backup generator had caught fire after a circuit breaker was installed improperly, according to the inspector's report.

"There is no need of providing feedback to other plants for the reason that no similar event could occur," the June 2007 inspection concluded.

The installation had met its safety target. Nothing in that report or any other shows safety inspectors questioned the placement of the generators on low ground near the shore where they proved to be at highest risk for tsunami damage at Fukushima Daiichi.

"GET OUT, GET OUT"

Japanese nuclear regulators have handed primary responsibility for dealing with nuclear plant emergencies to the utilities themselves. But that hinges on their ability to carry them out in an actual crisis, and the record shows that working in a nuclear reactor has been a dangerous and stressful job in Japan even under routine conditions.

Inspectors with Japan's Nuclear Energy Safety Organization have recorded 18 safety lapses at Tokyo Electric's 17 nuclear plants since 2005. Ten of them were attributed to mistakes by staff and repairmen.

They included failures to follow established maintenance procedures and failures to perform prescribed safety checks. Even so, Toyko Electric was left on its own to set standards for nuclear plant staff certification, a position some IAEA officials had questioned in 2008.

In March 2004, two workers in Tokyo Electric's Fukushima Daini plant passed out when the oxygen masks they were using - originally designed for use on an airplane - began leaking and allowed nitrogen to seep into their air supply.

The risks also appear to have made it hard to hire for key positions. In 2008, Toshiba admitted it had illegally used six employees under the age of 18 as part of a series of inspections of nuclear power plants at Tokyo Electric and Tohoku Electric. One of those minors, then aged 17, had participated in an inspection of the Fukushima Daiichi No. 5 reactor, Tokyo Electric said then.

The magnitude 9.0 quake struck on Friday afternoon of March 11 -- the most powerful in Japan's long history of them -- pushed workers at the Fukushima plant to the breaking point as injuries mounted and panic took hold.

Hiroyuki Nishi, a subcontractor who had been moving scaffolding inside Reactor No. 3 when the quake hit, described a scene of chaos as a massive hook came crashing down next to him. "People were shouting 'Get out, get out!'" Nishi said. "Everyone was screaming."

In the pandemonium, workers pleaded to be let out, knowing a tsunami was soon to come. But Tokyo Electric supervisors appealed for calm, saying each worker had to be tested first for radiation exposure. Eventually, the supervisors relented, threw open the doors to the plant and the contractors scrambled for high ground just ahead of the tsunami.
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536凡人:2012/01/31(火) 10:42:57
After the wave receded, two employee were missing, apparently washed away while working on unit No. 4. Two contractors were treated for leg fractures and two others were treated for slight injuries. A ninth worker was being treated for a stroke.

In the chaos of the early response, workers did not notice when the diesel pumps at No. 2 ran out of fuel, allowing water levels to fall and fuel to become exposed and overheat. When the Fukushima plant suffered its second hydrogen blast in three days the following Monday, Tokyo electric executives only notified the prime minister's office an hour later. Seven workers had been injured in the explosion along with four soldiers.

An enraged Prime Minister Naoto Kan pulled up to Tokyo Electric's headquarters the next morning before dawn. "What the hell is going on?" reporters outside the closed-door discussion reported hearing Kan demand angrily of senior executives.

Errors of judgment by workers in the hot zone and errors of calculation by plant managers hampered the emergency response a full week later as some 600 soldiers and workers struggled to contain the spread of radiation.

On Thursday, two workers at Fukushima were shuttled to the hospital to be treated for potential radiation burns after wading in water in the turbine building of reactor No. 3. The workers had ignored their radiation alarms thinking they were broken.

Then Tokyo electric officials pulled workers back from an effort to pump water out of the No. 2 reactor and reported that radiation readings were 10 million times normal. They later apologized, saying that reading was wrong. The actual reading was still 100,000 times normal, Tokyo Electric said.

The government's chief spokesman was withering in his assessment. "The radiation readings are an important part of a number of important steps we're taking to protect safety," Chief Cabinet Secretary Yukio Edano told reporters. "There is no excuse for getting them wrong."

VENTS AND GAUGES

Although U.S. nuclear plant operators were required to install "hardened" vent systems in the 1980s after the Three Mile Island incident, Japan's Nuclear Safety Commission rejected the need to require such systems in 1992, saying that should be left to the plant operators to decide.

A nuclear power plant's vent represents one of the last resorts for operators struggling to keep a reactor from pressure that could to blow the building that houses it apart and spread radiation, which is what happened at Chernobyl 25 years ago. A hardened vent in a U.S. plant is designed to behave like the barrel on a rifle, strong enough to withstand an explosive force from within.

The U.S. Nuclear Regulatory Commission concluded in the late 1980s that the General Electric designed Mark I reactors, like those used at Fukushima, required safety modifications.

The risks they flagged, and that Tokyo did not heed, would come back to haunt Japan in the Fukushima crisis.

First, U.S. researchers concluded that a loss of power at one of the nuclear plants would be one of the "dominant contributors" to the most severe accidents. Flooding of the reactor building would worsen the risks. The NRC also required U.S. plants to install "hard pipe" after concluding the sheet-metal ducts used in Japan could make things much worse.

"Venting via a sheet metal duct system could result in a reactor building hydrogen burn," researchers said in a report published in November 1988.

In the current crisis, the failure of the more vulnerable duct vents in Fukushima's No. 1 and No. 3 reactors may have contributed to the hydrogen explosions that blew the roof off the first and left the second a tangled hulk of steel beams in the first three days of the crisis.

The plant vents, which connect to the big smokestack-like towers, appear to have been damaged in the quake or the tsunami, one NISA official said.
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537凡人:2012/01/31(火) 10:43:47
Even without damage, opening the vulnerable vents in the presence of a build-up of hydrogen gas was a known danger. In the case of Fukushima, opening the vents to relieve pressure was like turning on an acetylene torch and then watching the flame "shoot back into the fuel tank," said one expert with knowledge of Fukushima who asked not to be identified because of his commercial ties in Japan.

Tokyo Electric began venting the No. 1 reactor on March 12 just after 10 a.m. An hour earlier the pressure in the reactor was twice its designed limit. Six hours later the reactor exploded.

The same pattern held with reactor No. 3. Venting to relieve a dangerous build-up of pressure in the reactor began on March 13. A day later, the outer building - a concrete and steel shell known as the "secondary containment" -- exploded.

Toshiaki Sakai, the Tokyo Electric researcher who worked on tsunami risk, also sat on a panel in 2008 that reviewed the damage to the Kashiwazaki-Kariwa nuclear plant. In that case, Tokyo Electric safely shut down the plant, which survived a quake 2.5 times stronger than it had been designed to handle.

Sakai and the other panelists agreed that despite the successful outcome the way the ground sank and broke underground pipes needed for firefighting equipment had to be considered "a failure to fulfill expected performance".

Japanese regulators also knew a major earthquake could damage exhaust ducts. A September 2007 review of damage at the same Tokyo Electric nuclear plant by NISA Deputy Director Akira Fukushima showed two spots where the exhaust ducts had broken.

No new standard was put in place requiring vents to be shored up against potential damage, records show.

Masashi Goto, a former nuclear engineer who has turned critical of the industry, said he believed Tokyo Electric and regulators wrongly focused on the parts of the plant that performed well in the 2007 quake, rather than the weaknesses it exposed. "I think they drew the wrong lesson," Goto said.

The March 11 quake not only damaged the vents but also the gauges in the Fukushima Daiichi complex, which meant that Tokyo Electric was without much of the instrumentation it needed to assess the situation on the ground during the crisis.

"The data we're getting is very sketchy and makes it impossible for us to do the analysis," said David Lochbaum, a nuclear expert and analyst with the Union of Concerned Scientists. "It's hard to connect the dots when there are so few dots."

In fact, Japan's NSC had concluded in 1992 that it was important for nuclear plant operators to have access to key gauges and instruments even in the kind of crisis that had not happened then. But it left plans on how to implement that policy entirely to the plant operators.

In the Fukushima accident, most meters and gauges were taken out by the loss of power in the early days of the crisis.

That left a pair of workers in a white Prius to race into the plant to get radiation readings with a handheld device in the early days of the crisis, according to Tokyo Electric.

They could have used robots to go in.

Immediately after the tsunami, a French firm with nuclear expertise shipped robots for use in Fukushima, a European nuclear expert said. The robots are built to withstand high radiation.

But Japan, arguably the country with the most advanced robotics industry, stopped them from arriving in Fukishima, saying such help could only come through government channels, said the expert who asked not to be identified so as not to appear critical of Japan in a moment of crisis.

(Scott DiSavino was reporting from New York; Additional reporting by Kentaro Sugiayama in Tokyo, Bernie Woodall in Detroit, Eileen O'Grady in New York, Roberta Rampton in Washington; Editing by Bill Tarrant)
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538凡人:2012/02/01(水) 10:11:44
福島第1原発:川内村が「帰村宣言」 避難自治体で初めて
毎日新聞 2012年1月31日 19時53分

小学校の体育館で教室のカーテンなどを除染する福島県川内村の女性たち=同村の川内小で2012年1月31日午後3時11分、西本勝撮影

 福島第1原発事故で警戒区域と緊急時避難準備区域(昨年9月解除)に指定された福島県川内村が31日、「帰村宣言」を行い、村民に帰還を呼び掛けた。避難自治体では初の試みで、村内の除染を進め、4月1日に役場、学校、保育園、村営診療所を再開する。

 記者会見した遠藤雄幸村長は、1月中旬の村民との懇談会で「一定の理解を得られた」としたが、早期帰還に慎重意見もあるため、「戻れる人は戻る。心配な人はもう少し様子を見てから戻る」と、自主判断を尊重する方針も示した。

 村民約3000人は事故直後に全員避難し、緊急時避難準備区域の解除後も村に戻ったのは約200人。残る村民は郡山市など県内や全国26都道府県で避難生活を続けている。

 民家の除染は年末までかかる見込みだが、大部分が空間線量毎時1マイクロシーベルト未満で居住に問題はないという。子どものいる世帯は優先し3月末までに終える。警戒区域内は4月以降に国が除染するが、その住民も仮設住宅を設けて村内で生活できるようにする。

 除染作業で1000人規模の就労を見込むほか、金型工場や野菜栽培施設を誘致し50〜100人の雇用を確保する。小売店の再開を財政支援し、隣接市町とのバス路線も確保するなど生活基盤の再構築も図る。

 遠藤村長は「不安はあるが、踏み出さないといけない。2年後、3年後にそれぞれ我が家に戻ってもらえればいいが、子どもはもっと先になるかもしれない」と述べ、徐々に村民の帰還を促す考えを示した。【乾達】

539凡人:2012/02/06(月) 16:06:38
この国と原発:第4部・抜け出せない構図 政官業学結ぶ原子力マネー(その1)
毎日新聞 2012年1月22日 東京朝刊

 日本の原子力開発は、政・官・業・学が密接に連携して進められてきた。源泉となっているのは、世界的にも突出した巨額の原子力関係予算だ。長年にわたって、原発立地対策や核燃料サイクルをはじめとする研究開発に潤沢な資金を提供し、電力会社や原子力関連企業、大学の活動を支えてきた。一方、「政」には電力会社や労働組合側からの献金が流れ込む。「原発推進体制」を構成する4者の間の「原子力マネー」の流れをまとめた。

 ◆12年度予算案

 ◇事故前と変わらず

 政府は12年度予算案に、原子力関係分として4188億円を盛り込んでいる。原子力政策見直しの結果が出ていないという事情はあるものの、11年度(4236億円)に比べ1・1%減と、東京電力福島第1原発事故を経てもほとんど変わっていない=図<上>。従来の研究開発費は圧縮されたが、原発の安全や事故対策名目で研究費が増額されたためだ。

 研究開発費は前年度比13・5%の減。中でも、昨年11月に行われた提言型政策仕分けで「存続の是非を含め抜本的に見直すべきだ」とされた「もんじゅ」を中心とする高速増殖炉サイクル研究関連予算は25・4%減となった。だが、それでも300億円が計上された。

 一方、安全・事故対策予算は前年度比2・6倍と大幅増の783億円。重大事故を防ぐ研究や、最長40年かかるとされる廃炉のための技術開発費用などが盛り込まれた。4月に環境省の外局として新設される原子力安全庁(仮称)の予算は504億円だ。

 12年度の原子力関係予算について、NPO法人「原子力資料情報室」の西尾漠・共同代表は「高速増殖炉の予算減で『今までいかに無駄遣いしてきたか』は浮き上がった。しかし、野田政権が原子力政策を変えていこうという姿勢は見えてこない」と話す。

 原子力関係予算は最終的にどこに流れるのか。例の一つが、経済産業省資源エネルギー庁の「使用済燃料再処理事業高度化補助金」だ。

多額の予算がつぎ込まれてきた高速増殖原型炉「もんじゅ」=福井県敦賀市で昨年11月17日、本社ヘリから望月亮一撮影

 使用済み核燃料の再処理時に出る高レベル放射性廃液をガラスに固める「ガラス溶融炉」の新型を開発するため、日本原燃(青森県六ケ所村)に事業費の半額を補助するもので、09〜11年度で約70億円が交付された。

 日本原燃によると、既存のガラス溶融炉は設計寿命が5年。二つある炉のうち、既に試験を始めている炉はあと2年で寿命を迎える。再処理工場は2兆1930億円をかけて建設中だが、廃液に含まれる金属の影響で溶けたガラスがうまく流れずに詰まるトラブルが相次いでおり、新型炉に置き換えるべく技術開発を進めているという。

 この補助金は10年度を例に取ると、まず経産省が日本原燃に15億4700万円を交付する。

 日本原燃はさらに、プラントメーカーのIHI、日揮、独立行政法人・日本原子力研究開発機構に計14億1200万円で開発を外注。また、東京工業大や、電力業界が設立した電力中央研究所など五つの大学・団体には計1億100万円で基礎データの収集などを委託している。いずれも随意契約で、原子力予算が政府系研究機関、大学、プラントメーカーなど、関係者にまんべんなく配分されている形だ。

 意外だが、原子力関係予算が太陽光発電関連に使われるケースもある。

 エネ庁が09〜11年度に計68億6000万円を計上した「分散型新エネルギー大量導入促進系統安定対策事業費補助金」は、沖縄電力を含む10電力会社が対象。電力各社が全国300カ所に太陽光パネルや日射量計を設置して、出力の変動などのデータを収集する。

各国のエネルギー開発費の内訳※国際エネルギー機関の統計データから作成。国によってはデータのない年度がある。フランスは09年が最新データ。
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540凡人:2012/02/06(月) 16:07:42
 なぜ原子力関係予算で太陽光発電なのか。同庁は「再生可能エネルギーが大量に電力系統に接続されると、余剰電力発生などで系統安定上の問題が生じる可能性がある」と懸念する。この施策は「原子力の推進・電力基盤の高度化」という項目に分類されており、施策目的は「原子力は供給安定性と経済性に優れた準国産エネルギー。中長期的な基幹エネルギーとして原発を推進する」。あくまでも原発を基幹とする政策の中に太陽光を位置づけようとしている。

 ◆主要国のエネルギー開発費

 ◇日本の「偏重」突出
 原発を持つ主要国のエネルギー研究開発予算を比較すると、日本の突出した「原子力偏重」が鮮明になる。

 国際エネルギー機関(IEA、28カ国加盟)の統計によると、日本は10年度、エネルギー研究開発に総額3550億円(10年平均レートで米ドルから円に換算、以下同)を計上した。うち69%にあたる2481億円は原子力関連が占める。大半は文部科学省所管の高速増殖原型炉「もんじゅ」や核燃料サイクル関連に投じられ、残りは経済産業省が新型原子炉開発の補助金などに支出している。

 一方、総額4200億円で日本とほぼ同規模の米国では10年度、原子力は18%(782億円)に過ぎない。最も多いのは省エネルギーの1226億円(29%)で、再生可能エネルギーが1153億円(27%)と続く。電力の75%を原発でまかなうフランスは09年度、534億円を原子力開発に投じたが、それでも全体の44%だ。

 予算額全体に占める原子力の割合の推移をみても、多くの国では70〜80年代に比べ大幅に減少している。一方、日本は75年度56%、85年度77%、95年度75%、05年度65%と、ほぼ横ばい。米国が10年度に再生可能エネルギーへの支出を大幅に増やすなど、年によって予算配分を変える国が多い中、日本は予算の硬直性も際立っている。

 日本の原子力研究開発予算の原資のほとんどは、電気料金に上乗せして徴収する電源開発促進税だ。原子力に偏重した予算配分が長年続いてきた原因について、昨年11月に衆院で行われた「国会版事業仕分け」で、参考人の元経産官僚、古賀茂明氏は「原子力を何が何でも造るというのが自民党の政策だった。その政策に公益法人や関連企業、役所と族議員による利権構造がくっつき、一度できると壊せない」と述べている。

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 この特集は、青島顕、日下部聡、袴田貴行、池田知広が担当しました。(グラフィック 勝又雄三、編集・レイアウト 野村房代)
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541凡人:2012/02/21(火) 05:00:20
新たに3カ所で毎時1マイクロシーベルト超え 県立柏の葉公園 【千葉】
2012年2月17日

 県は十六日、柏市の県立柏の葉公園で、毎時一マイクロシーベルト(地上一メートル)を超える空間放射線量が三カ所で新たに計測されたと発表した。周辺を立ち入り禁止にした上で、除染の準備を進めている。

 県公園緑地課によると、一マイクロシーベルトを超えたのはいずれも駐車場内の集水口付近で、毎時一・七九〜一・〇三マイクロシーベルトだった。同園では十日に地上五十センチで、九カ所から一マイクロシーベルト超を計測していた。 (堀場達)

542凡人:2012/02/23(木) 03:27:43
米、初動から危機感 NRC、原発事故後の記録公表
2012.2.23 01:10

 【ワシントン=柿内公輔】米原子力規制委員会(NRC)が公開した東京電力福島第1原発事故の会議記録からは、情報発信や状況分析で後手に回った日本政府と対照的に、初動から危機感をもち、優先順位を明確化した米政府の緊迫感が伝わってくる。

 「日本政府からの情報提供が限られている。協力要請もないままだ」「東電の発表文は古すぎる」

 発生当日の11日の会議では、日本政府や東電の情報発信の不手際にいらだつNRCメンバーの様子が浮き彫りになった。日本の関係当局に直接支援を申し出たが、「必要ない」と断られたと憤るメンバーの声も取り上げられている。ヤツコ委員長は電話会見で、「事故直後、(状況判断が)難しい状況に置かれていた」と振り返った。

 米政府は事故対応での優先順位やプロセスも明確にした。16日の会議では、(1)ルース駐日米大使と米国民の安全確保を最優先(2)次に日本政府の原子炉復旧を支援(3)(今後の)参考となる教訓の収集−といったコンセンサスができたという。

 会議では、米国民への退避勧告でも論議が白熱。自主避難を主張する声もあったが、NRCが事故後に日本に派遣した専門家チームの責任者だったチャールズ・カストー氏はその場で、「外部電源が喪失すると格納容器の封じ込め機能が失われる」と懸念を表明。NRCは「もはや日本の避難勧告に同調せず、80キロ圏以内の米国民に退避を促す。プレスリリースも迅速に流す」との断を下した。

 東電との会議内容も明らかにされ、4号機に砂を投下する話を持ち掛けられたことには「明らかに(必要なのは)水、水、水」との記述がある。

 NRCの会議記録は、事故を検証する一級資料の価値を持つ。当事者の日本政府が原子力災害対策本部会合の議事録を作成していないのに比べ、情報公開や国民の知る権利に対する意識の格差までが鮮明になった。

 NRCのスポークスマンは米CNNに、「歴史の決定的瞬間でNRCがどう動いたかを伝える貴重な内部資料だ」と胸を張った。

543凡人:2012/02/27(月) 17:40:30
東日本大震災:原発警戒区域の部品会社「福島に残る」 「従業員裏切れぬ」不安抱え苦闘
毎日新聞 2012年2月27日 東京朝刊

福島第1原発事故後も福島県内にとどまり、操業を続けるフジモールド工業の工場=福島県相馬市で2012年2月22日、小林努撮影 東日本大震災で被災した多くの企業は「事業の継続か断念か」の厳しい判断を迫られた。1年近くを経てもなお苦闘する現状を報告する。

 工場では、1000分の1ミリ単位のずれも見逃さないように顕微鏡をのぞきながら針のような工具で部品の位置を細かく調整する従業員らが黙々と働いていた。その光景は1年前と変わらない。だが、見慣れていた同僚の姿は消えた。線量計で放射線量を測ることも日課になった。

 福島第1原発から30キロ以上離れた福島県新地町と相馬市で、デジタルカメラのレンズ筒やその型枠の金型などを製造しているフジモールド工業。福島出身の岡田利一(としかつ)社長(61)が1974年に創業し、金属製が主流だったレンズ筒のプラスチック化に成功。デジカメの軽量・低価格化に貢献し、ペンタックスなど著名ブランドにこぞって使われてきた。

 1年前は福島第1原発から約7キロの富岡町にある本社が主力工場だった。だが、原発事故で状況は一変した。

 震災で富岡町の工場も激しい揺れに見舞われた。大きな被害はなかったが、原発事故を知り、従業員は町外に避難した。原発から20キロ圏の警戒区域内にあり、操業はできない。岡田社長は「せめて金型を持ち出せば生産はできる」と、子会社のある新地町までトラックで金型を運び、新地町の小さな工場で何とか操業を続けた。

 金型は県の放射線検査をクリアしたが、風評被害で取引停止や返品が相次いだ。事故前の売上高は年20億円以上あったが、事故後は4割近くも減り、創業以来の赤字に転落した。中国など海外に5工場があり、「生産をすべて海外工場に移すか、それとも事業そのものをやめるか」。事故の収束が見えない中、岡田社長は悩んだ。

 富岡町で働いていた約100人の従業員に「福島に残る」と告げたのは昨年6月。事業をやめても海外に移っても従業員は全員解雇せざるをえない。「事故で苦しい時についてきてくれた従業員を裏切れない」と福島に踏みとどまることを決意した。「経営が厳しかった創業直後に地元の取引先などが支えてくれた」ことも決断を後押しした。従業員には「残れる人は残ってほしい」と呼びかけた。

 ただ、「家族と相談する時間がほしい」と態度を決めかねた従業員も少なくなく、4カ月後の昨年10月にようやく全員の意思が固まった。約30人は「放射線の子供への影響が心配」などと職場を去った。約70人が残り、その一人の男性従業員(38)は「取引先が『風評被害に負けるな』と励ましてくれた」と語る。福島第1原発が立地する双葉町に自宅があるが、今は相馬市の仮設住宅から通う。

 新地町の工場は手狭なため、相馬市が探してくれた空き工場に1月から生産を移し始めた。だが、生産量は回復せず、政府が「収束」を宣言した原発事故への不安も消えない。岡田社長は、福島に残った決断について「今も迷路にいるようなもの」と複雑な胸中を打ち明けた。ただ、「弱音を吐いたら迷路から抜け出せない。自分の力ではい上がりたい」と自らに言い聞かせるように語った。【種市房子】

544凡人:2012/02/29(水) 17:26:41
"The idea of upgrading a plant was taboo,"  至るところにタブーが存在する日本。こんなところに福島原発事故は起こるべきして起こった。
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福島原発はまだ予断を許さない状況
Fukushima Nuke Plant Still Vulnerable
By AP / MARI YAMAGUCHI Tuesday, Feb. 28, 2012

(OKUMA, Japan) — Japan's tsunami-hit Fukushima power plant remains fragile nearly a year after it suffered multiple meltdowns, its chief said Tuesday, with makeshift equipment — some mended with tape — keeping crucial systems running.

An independent report, meanwhile, revealed that the government downplayed the full danger in the days after the March 11 disaster and secretly considered evacuating Tokyo.

Journalists given a tour of the Fukushima Dai-ichi plant on Tuesday, including a reporter from The Associated Press, saw crumpled trucks and equipment still lying on the ground. A power pylon that collapsed in the tsunami, cutting electricity to the plant's vital cooling system and setting off the crisis, remained a mangled mess.

Officials said the worst is over but the plant remains vulnerable.

"I have to admit that it's still rather fragile," said plant chief Takeshi Takahashi, who took the job in December after his predecessor resigned due to health reasons. "Even though the plant has achieved what we call 'cold shutdown conditions,' it still causes problems that must be improved."

The government announced in December that three melted reactors at the plant had basically stabilized and that radiation releases had dropped. It still will take decades to fully decommission the plant, and it must be kept stable until then.

The operators have installed multiple backup power supplies, a cooling system and equipment to process massive amounts of contaminated water that leaked from the damaged reactors.

But the equipment that serves as the lifeline of the cooling system is shockingly feeble-looking. Plastic hoses cracked by freezing temperatures have been mended with tape. A set of three pumps sits on the back of a pickup truck.

Along with the pumps, the plant now has 1,000 tanks to store more than 160,000 tons of contaminated water.

Radiation levels in the Unit 1 reactor have fallen, allowing workers to repair some damage to the reactor building. But the Unit 3 reactor, whose roof was blown off by a hydrogen explosion, resembles an ashtray filled with a heap of cigarette butts.

A dosimeter recorded the highest radiation reading outside Unit 3 during Tuesday's tour — 1.5 millisieverts per hour. That is a major improvement from last year, when up to 10 sieverts per hour were registered near Units 1 and 2.

Exposure to more than 1,000 millisieverts, or 1 sievert, can cause radiation sickness including nausea and an elevated risk of cancer.

Officials say radiation hot spots remain inside the plant and minimizing exposure to them is a challenge. Employees usually work for two to three hours at a time, but in some areas, including highly contaminated Unit 3, they can stay only a few minutes.

Since the March 11 crisis, no one has died from radiation exposure.
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545凡人:2012/02/29(水) 17:27:45
Tuesday's tour, organized by plant operator Tokyo Electric Power Co., or TEPCO, came as an independent group released a report saying the government withheld information about the full danger of the disaster from its own people and from the United States.

The report by the private Rebuild Japan Initiative Foundation delivers a scathing view of how leaders played down the risks of the reactor meltdowns while holding secret discussions of a worst-case scenario in which massive radiation releases would require the evacuation of a much wider region, including Tokyo. The discussions were reported last month by the AP.

The report, compiled from interviews with more than 300 people, paints a picture of confusion during the days immediately after the accident. It says U.S.-Japan relations were put at risk because of U.S. frustration and skepticism over the scattered information provided by Japan.

The misunderstandings were gradually cleared up after a bilateral committee was set up on March 22 and began regular meetings, according to the report.

It credits then-Prime Minister Naoto Kan for ordering TEPCO not to withdraw its staff from the plant and to keep fighting to bring it under control.

TEPCO's president at the time, Masataka Shimizu, called Kan on March 15 and said he wanted to abandon the plant and have all 600 TEPCO staff flee, the report said. That would have allowed the situation to spiral out of control, resulting in a much larger release of radiation.

A group of about 50 workers was eventually able to bring the plant under control.

TEPCO, which declined to take part in the investigation, has denied it planned to abandon Fukushima Dai-ichi. The report notes the denial, but says Kan and other officials had the clear understanding that TEPCO had asked to leave.

But the report criticizes Kan for attempting to micromanage the disaster and for not releasing critical information on radiation leaks, thereby creating widespread distrust of the government.

Kan said he was grateful the report gave a favorable assessment of his decision to prevent TEPCO workers from abandoning the plant.

"I give my heartfelt respects to the efforts of the commission," he said in a statement. "I want to do my utmost to prevent a recurrence."

Kan has acknowledged in a recent interview with AP that the release of information was sometimes slow and at times wrong. He blamed a lack of reliable data at the time and denied the government hid such information from the public.

The report also concludes that government oversight of nuclear plant safety had been inadequate, ignoring the risk of tsunami and the need for plant design renovations, and instead clinging to a "myth of safety."

"The idea of upgrading a plant was taboo," said Koichi Kitazawa, a scholar who heads the commission that prepared the report. "We were just lucky that Japan was able to avoid the worst-case scenario. But there is no guarantee this kind of luck will prevail next time."
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546凡人:2012/03/02(金) 17:36:50
週刊文春、「甲状腺がん疑い」記事は「誤報ではない」
2012/2/26 16:42

「週刊文春」(2012年2月23日発売号)に掲載された「衝撃スクープ 郡山4歳児と7歳児に『甲状腺がん』の疑い」という記事について、児童にエコー検査をした「さっぽろ厚別通内科」の杉澤憲医師が「事実誤認」と主張していることに関して、2月25日、取材をした自由報道協会のおしどりマコ氏と文春編集部が会見を開いた。

会見で、マコ氏は「記事は事実です。誤報ではありません」と主張した。編集部の担当デスクは、杉澤医師が指摘した記事にあるとされる6点の誤りについて説明。記事の中では、子ども139人、大人170人が甲状腺のエコー検査を受けたとされていたが、実際は子ども170人、大人139人の誤りだった。それ以外は誤りでないとし「我々の方としては誤報と言われるものはなかったと考えている」と話した。

547凡人:2012/03/03(土) 05:01:24
仏カメラマンら警戒区域入り罰金 福島地検が初の刑事処分
(2012/03/02 21:46)

 東京電力福島第1原発から半径20キロの警戒区域内に許可なく立ち入ったとして、福島地検は2日、災害対策基本法違反の罪でフランス国籍のフリーカメラマン(31)ら男性4人を略式起訴したと発表した。福島簡裁は同日までに、罰金10万円の略式命令をそれぞれ出した。

 原発事故の警戒区域立ち入りをめぐる刑事処分は初めて。地検は「緊急性や必要性が認められず、警戒区域の治安維持などを考慮した」と説明した。

 フリーカメラマンは偽造の通行証を使った偽造有印私文書行使の疑いでも送検されていたが、2日付で起訴猶予。残る3人は米国籍の自営業者、大津市の会社員、浜松市の運転手。

548凡人:2012/03/09(金) 10:25:02
福島の人口減、戦後最大 震災、原発事故が原因
(2012/03/08 22:16)

 福島県は8日、県の1月1日時点の推計人口が、前年から4万4147人減り198万2991人となったと発表した。県は「戦後最大の下げ幅」としており、津波による死者や、東京電力福島第1原発事故後に県外への転出が相次いだことが影響したとみている。

 これまで下げ幅が最大だったのは、高度経済成長で人口が首都圏に流出した1959〜60年で、約3万6千人の減少だった。

 昨年1年間の県外転出者は5万7822人、転入者は2万4662人で、3万3160人の転出超過。転出先としては、東京都が最も多く8777人、次いで宮城県が7229人、神奈川県の4947人と続いた。

549凡人:2012/03/15(木) 03:58:03
国民の意見と政府政策の違い。国民主権のドイツと天皇(闇将軍)主権の日本とすればまったく驚かない。
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ドイツ:日本の「原発ムラ」降伏せず…メディアの関心高く
毎日新聞 2012年3月14日 21時24分

 【ベルリン篠田航一】福島第1原発事故から1年になったのに合わせ、事故後に主要国でいち早く「脱原発」を決めたドイツでは、日本政府のその後の原発政策にメディアの関心が集まっている。

 シュピーゲル誌は「潤沢な補助金で住民を説得し、原発を再稼働させることはもはやできない」としながらも、「日本はまだ脱原発を公式に宣言していない。産業界とメディアで構成されるGenpatsu Mura(原発村)は降伏していない」と指摘し、「原子力ロビー」の抵抗が強いと伝えた。同誌は事故後、天下りシステムなどの説明も交え、日本で原発支持派が力を持つ理由を継続的に報じている。

 南ドイツ新聞は東京特派員電で「70%の日本人は脱原発を望んでいるが、街に出てデモに参加する人は少ない。むしろ人々はShoganai(しょうがない)と話す」と報じている。

 一方、この1年で結局はドイツの脱原発路線に追随する国が少ない現実にも触れ、ウェルト紙は「ポーランド、ロシア、リトアニアなど近隣国はむしろ原発を新設する方向にある」と指摘。先進工業国としてのドイツの脱原発政策を「現実逃避主義」と批判した。今月の世論調査ではドイツ国民の約8割が「脱原発は正しかった」と回答している。

550凡人:2012/03/15(木) 15:25:01
この国と原発:第4部・抜け出せない構図 政官業学結ぶ原子力マネー(その1)
毎日新聞 2012年1月22日 東京朝刊

 日本の原子力開発は、政・官・業・学が密接に連携して進められてきた。源泉となっているのは、世界的にも突出した巨額の原子力関係予算だ。長年にわたって、原発立地対策や核燃料サイクルをはじめとする研究開発に潤沢な資金を提供し、電力会社や原子力関連企業、大学の活動を支えてきた。一方、「政」には電力会社や労働組合側からの献金が流れ込む。「原発推進体制」を構成する4者の間の「原子力マネー」の流れをまとめた。

 ◆12年度予算案

 ◇事故前と変わらず

 政府は12年度予算案に、原子力関係分として4188億円を盛り込んでいる。原子力政策見直しの結果が出ていないという事情はあるものの、11年度(4236億円)に比べ1・1%減と、東京電力福島第1原発事故を経てもほとんど変わっていない=図<上>。従来の研究開発費は圧縮されたが、原発の安全や事故対策名目で研究費が増額されたためだ。

 研究開発費は前年度比13・5%の減。中でも、昨年11月に行われた提言型政策仕分けで「存続の是非を含め抜本的に見直すべきだ」とされた「もんじゅ」を中心とする高速増殖炉サイクル研究関連予算は25・4%減となった。だが、それでも300億円が計上された。

 一方、安全・事故対策予算は前年度比2・6倍と大幅増の783億円。重大事故を防ぐ研究や、最長40年かかるとされる廃炉のための技術開発費用などが盛り込まれた。4月に環境省の外局として新設される原子力安全庁(仮称)の予算は504億円だ。

 12年度の原子力関係予算について、NPO法人「原子力資料情報室」の西尾漠・共同代表は「高速増殖炉の予算減で『今までいかに無駄遣いしてきたか』は浮き上がった。しかし、野田政権が原子力政策を変えていこうという姿勢は見えてこない」と話す。

 原子力関係予算は最終的にどこに流れるのか。例の一つが、経済産業省資源エネルギー庁の「使用済燃料再処理事業高度化補助金」だ。

多額の予算がつぎ込まれてきた高速増殖原型炉「もんじゅ」=福井県敦賀市で昨年11月17日、本社ヘリから望月亮一撮影

 使用済み核燃料の再処理時に出る高レベル放射性廃液をガラスに固める「ガラス溶融炉」の新型を開発するため、日本原燃(青森県六ケ所村)に事業費の半額を補助するもので、09〜11年度で約70億円が交付された。

 日本原燃によると、既存のガラス溶融炉は設計寿命が5年。二つある炉のうち、既に試験を始めている炉はあと2年で寿命を迎える。再処理工場は2兆1930億円をかけて建設中だが、廃液に含まれる金属の影響で溶けたガラスがうまく流れずに詰まるトラブルが相次いでおり、新型炉に置き換えるべく技術開発を進めているという。

 この補助金は10年度を例に取ると、まず経産省が日本原燃に15億4700万円を交付する。

 日本原燃はさらに、プラントメーカーのIHI、日揮、独立行政法人・日本原子力研究開発機構に計14億1200万円で開発を外注。また、東京工業大や、電力業界が設立した電力中央研究所など五つの大学・団体には計1億100万円で基礎データの収集などを委託している。いずれも随意契約で、原子力予算が政府系研究機関、大学、プラントメーカーなど、関係者にまんべんなく配分されている形だ。
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551凡人:2012/03/15(木) 15:25:39
 意外だが、原子力関係予算が太陽光発電関連に使われるケースもある。

 エネ庁が09〜11年度に計68億6000万円を計上した「分散型新エネルギー大量導入促進系統安定対策事業費補助金」は、沖縄電力を含む10電力会社が対象。電力各社が全国300カ所に太陽光パネルや日射量計を設置して、出力の変動などのデータを収集する。

各国のエネルギー開発費の内訳※国際エネルギー機関の統計データから作成。国によってはデータのない年度がある。フランスは09年が最新データ。

 なぜ原子力関係予算で太陽光発電なのか。同庁は「再生可能エネルギーが大量に電力系統に接続されると、余剰電力発生などで系統安定上の問題が生じる可能性がある」と懸念する。この施策は「原子力の推進・電力基盤の高度化」という項目に分類されており、施策目的は「原子力は供給安定性と経済性に優れた準国産エネルギー。中長期的な基幹エネルギーとして原発を推進する」。あくまでも原発を基幹とする政策の中に太陽光を位置づけようとしている。

 ◆主要国のエネルギー開発費

 ◇日本の「偏重」突出
 原発を持つ主要国のエネルギー研究開発予算を比較すると、日本の突出した「原子力偏重」が鮮明になる。

 国際エネルギー機関(IEA、28カ国加盟)の統計によると、日本は10年度、エネルギー研究開発に総額3550億円(10年平均レートで米ドルから円に換算、以下同)を計上した。うち69%にあたる2481億円は原子力関連が占める。大半は文部科学省所管の高速増殖原型炉「もんじゅ」や核燃料サイクル関連に投じられ、残りは経済産業省が新型原子炉開発の補助金などに支出している。

 一方、総額4200億円で日本とほぼ同規模の米国では10年度、原子力は18%(782億円)に過ぎない。最も多いのは省エネルギーの1226億円(29%)で、再生可能エネルギーが1153億円(27%)と続く。電力の75%を原発でまかなうフランスは09年度、534億円を原子力開発に投じたが、それでも全体の44%だ。

 予算額全体に占める原子力の割合の推移をみても、多くの国では70〜80年代に比べ大幅に減少している。一方、日本は75年度56%、85年度77%、95年度75%、05年度65%と、ほぼ横ばい。米国が10年度に再生可能エネルギーへの支出を大幅に増やすなど、年によって予算配分を変える国が多い中、日本は予算の硬直性も際立っている。

 日本の原子力研究開発予算の原資のほとんどは、電気料金に上乗せして徴収する電源開発促進税だ。原子力に偏重した予算配分が長年続いてきた原因について、昨年11月に衆院で行われた「国会版事業仕分け」で、参考人の元経産官僚、古賀茂明氏は「原子力を何が何でも造るというのが自民党の政策だった。その政策に公益法人や関連企業、役所と族議員による利権構造がくっつき、一度できると壊せない」と述べている。

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 この特集は、青島顕、日下部聡、袴田貴行、池田知広が担当しました。(グラフィック 勝又雄三、編集・レイアウト 野村房代)
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552凡人:2012/03/30(金) 10:59:34
甲状腺被曝、最高87ミリシーベルト 50ミリ超も5人
2012年3月9日8時59分

 東京電力福島第一原発事故で、放射性ヨウ素によって甲状腺に90ミリシーベルト近い被曝(ひばく)をしていた人がいることが分かった。弘前大学被ばく医療総合研究所の床次眞司(とこなみ・しんじ)教授らが、事故の約1カ月後に行った住民65人の測定結果を分析した。被曝した人の約半数が10ミリシーベルト以下だったが、5人が50ミリシーベルトを超えていた。

 甲状腺被曝はがんのリスクがあるが、ヨウ素は半減期が短く、事故直後の混乱などで、きちんとした計測はされておらず、詳しい実態は分かっていなかった。

 床次さんらは昨年4月11〜16日、原発のある福島県浜通り地区から福島市に避難してきた48人と、原発から30キロ圏周辺の浪江町津島地区に残っていた住民17人を対象に、甲状腺内の放射性ヨウ素の濃度を調べた。この結果、8割近い50人からヨウ素が検出された。

 この実測値から、甲状腺の内部被曝線量を計算した。事故直後の3月12日にヨウ素を吸い込み、被曝したという条件で計算すると、34人は20ミリシーベルト以下で、5人が、健康影響の予防策をとる国際的な目安の50ミリシーベルトを超えていた。

 最高は87ミリシーベルトで、事故後、浪江町に残っていた成人だった。2番目に高かったのは77ミリシーベルトの成人で、福島市への避難前に同町津島地区に2週間以上滞在していた。子どもの最高は47ミリシーベルト。詳しい行動は不明だ。

 国が昨年3月下旬、いわき市、川俣町、飯舘村の子ども1080人に行った測定では、35ミリシーベルトが最高値と公表されていた。

553凡人:2012/03/30(金) 11:00:17
18歳の米少年、被災地を歩き映画制作
(2012年03月25日15:52)TBS

 東日本大震災以降、福島についてのドキュメンタリー映画を制作しているアメリカ人の少年がいます。被災地と向き合う18歳の取り組みを追いました。

 今月9日、1人の少年が来日しました。リチャード・ゼイジャックさん。アメリカ・ミズーリ州の高校に通う18歳です。 来日は去年9月に続いて2回目。まず向かったのは福島県郡山市。地元の高校生に会うためです。

 もともと日本の車やマンガが大好きだったというリチャードさんは、震災以降、いてもたってもいられなくなり、ある行動にでました。 それはドキュメンタリー映画を作ることでした。

 被災者だけでなく、海洋学者、放射線の専門家など20人以上に話を聞いたリチャードさん。 中でも1人の女性の話が頭から離れませんでした。

 「(高校の)女子生徒さんたちはおしゃべりの中で、“私たちは結婚できるのだろうか”“子どもは将来産めるのかな”」(放射線測定協会 渡辺久仁子さん)

 自分と同世代の若者が将来に抱く不安。それはある言葉と関係していると知りました。

 「“ヒバクシャ”という言葉を知りました。そしてそれは福島の人々についてまわるような言葉だということも」(リチャード・ゼイジャックさん)

 ヒロシマ・ナガサキの原爆被害者に対して使われてきた“ヒバクシャ”という言葉。リチャードさんは、福島の人たちが、その言葉とともに自分たちに差別や偏見の目が向けられるのを恐れていることを知りました。

 「(差別や偏見といった)ヒロシマ・ナガサキのヒバクシャに起きたことと同じようなことが福島でも起きているのでしょうか」(リチャード・ゼイジャックさん)

 「残念なことだが福島でそれが今、繰り返されようとしていると思う」(原爆被爆者救援に取り組む 明通寺 中嶌哲演 住職)

 “ニュー・ヒバクシャ”、映画のタイトルをそう決めました。

 「観客には震災から1年たった今も福島の人々が経験している苦しみを感じ、立ち直るにはまだまだ時間がかかることを感じてほしい」(リチャード・ゼイジャックさん)

 リチャードさんは、今年の夏までに映画を完成させたいとしています。 (25日15:52)

http://news.tbs.co.jp/20120325/newseye/tbs_newseye4986595.html

554凡人:2012/04/17(火) 14:44:25
元財務次官も東電顧問 中央省庁の天下り29人
(2012/04/17 13:58)

 政府が17日決定した答弁書で、東京電力で東日本大震災以降、今年3月末までの間に元財務事務次官ら中央省庁出身者を含む顧問が、延べ29人在籍していたことが分かった。

 中央省庁出身者では、これまでに判明していた経済産業、国土交通両省などのOB以外に津田広喜・元財務事務次官、谷内正太郎・元外務事務次官も含まれていた。個別の在籍期間などは明らかにしていない。

 有給の顧問への報酬総額は約1億5600万円、1人当たりでは月約90万円だった。顧問は段階的に退任し、今年3月末でゼロになっている。

555凡人:2012/04/17(火) 14:44:26
元財務次官も東電顧問 中央省庁の天下り29人
(2012/04/17 13:58)

 政府が17日決定した答弁書で、東京電力で東日本大震災以降、今年3月末までの間に元財務事務次官ら中央省庁出身者を含む顧問が、延べ29人在籍していたことが分かった。

 中央省庁出身者では、これまでに判明していた経済産業、国土交通両省などのOB以外に津田広喜・元財務事務次官、谷内正太郎・元外務事務次官も含まれていた。個別の在籍期間などは明らかにしていない。

 有給の顧問への報酬総額は約1億5600万円、1人当たりでは月約90万円だった。顧問は段階的に退任し、今年3月末でゼロになっている。

556凡人:2012/04/26(木) 04:14:47
放射性物質拡散データ消去、福島県職員を処分
(2012年4月25日21時41分 読売新聞)

 東京電力福島第一原発事故の直後、福島県が国から送られた放射性物質の拡散予測「SPEEDI(スピーディ)」のデータを消去していた問題で、同県は25日、災害対策本部の当時の事務局次長と、データを消去した職員の上司を「書面訓告」の処分にした。

 職員2人は口頭で厳重注意した。

 県によると、データは原子力安全技術センター(東京)から電子メールで昨年3月11日深夜に県原子力センターに1回、同12〜16日に県災害対策本部に86回送られていた。このうち確認できたデータは22回分しかなく、県の調査でメールの受信容量を確保するため、職員がデータを削除していたことが判明した。

 佐藤雄平知事は25日の記者会見で、「県民の皆さんに大変ご心配をおかけして申し訳ない」と陳謝した。

557凡人:2012/04/26(木) 04:19:35
体裁よくことが運ぶ日本の役所の不思議
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原発事故直後の放射線予測、福島県は消していた
(2012年3月21日 読売新聞)

 東京電力福島第一原発事故で、福島県が国からメールで送られた放射性物質の拡散予測「SPEEDI(スピーディ)」のデータのうち、事故当日の昨年3月11日から同15日までの分を消去していたことが21日、わかった。

 県は「当時は次々とメールを受信しており、容量を確保するため消してしまったのではないか」としている。

 SPEEDIは、文部科学省の委託を受け、原子力安全技術センター(東京)が運用。同センターは昨年3月11日夕から試算を開始し、1時間ごとの拡散予測のデータを文科省や経済産業省原子力安全・保安院に送った。県にも依頼を受け、送ろうとしたが震災で専用回線が使えず、同日深夜に県原子力センターに、12日深夜からは県災害対策本部の指定されたメールアドレスに送信したという。

 県によると、5月になって文科省から連絡があり、メールを確認。3月11日午後11時から同15日午前7時までに送られたデータを削除していたことが分かった。県災害対策本部は、「当時は情報が錯綜(さくそう)しており、誰が削除したかも確認できない」としている。

558凡人:2012/05/24(木) 11:01:29
またイワシからセシウム 市内小学校の給食 使用を中止【神奈川】
2012年5月24日

 横浜市教育委員会は二十三日、市内の小学校九十校の給食で、二十四日に提供予定だった千葉県産の冷凍イワシから一キログラム当たり九・九ベクレルの放射性セシウムを検出し、使用を取りやめたと発表した。

 市教委は、イワシを納入した市内の業者は、東京電力福島第一原発事故の前に漁獲したと届けていたが、「事故後」のイワシが混入していたと判断した。

 市教委の調べに、業者は「どうして混入したのか分からない」と話しているという。三月にイワシ調達を決める際、業者は「一昨年七月に千葉県・銚子沖で漁獲された」と届けていた。イワシは、煮魚として提供する予定だった。

 十七日にも、別の業者が「(原発事故前の)一昨年八月に漁獲した」と納入したイワシから同二四ベクレルを検出。こうしたことを重視し、市教委は「放射性セシウムが検出されていない産地のものを調達するなど、対応を検討する」と説明した。

559凡人:2012/07/06(金) 17:48:47
今なお終りが見えない福島原発事故が人災であることは、すでに語られて時が経つ。チェック・アンド・バランスを骨子とした現行の日本国憲法の精神が浸透し、もっと尊重されていれば、民官(学)の癒着に反対する精神的拠り所になり、それを担った個人の育成・成長と民主主義の確かな足場を作り、日本社会が国民の幸せの向上と富の享受のために、後退ではなくて前進するとは言えないだろうか。
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Japan leaders, utility slammed for 'man-made' nuclear disaster
July 5, 2012 | 11:45 am

An independent parliamentary commission accused the Japanese government and the nation's leading utility of "collusion" in avoiding vital nuclear safety improvements that would have prevented the reactor meltdowns last year at the tsunami-damaged Fukushima complex.

In its report based on 900 hours of testimony, the Japanese Diet's 10-member investigative panel accused government and industry leaders of having “betrayed the nation's right to be safe from nuclear accidents.”

The report, seven months in the making and at odds with government and industry accounts of culpability, coincided with the first nuclear power plant going back on line since all 50 of Japan's working reactors were shut down for inspection and safety upgrades. The first electrical energy from the No. 3 reactor at Ohi, in central Fukui prefecture, flowed into the national power grid Thursday, the Kansai Electric Power Co. reported Thursday.

Politicians called it "outrageous" that the government decided to restart two reactors at Ohi before the commission's report was issued and without completing all recommended safety improvements, including building a seawall around the reactor complex to protect it from the kind of tsunami that devastated the Fukushima plant.

The earthquake-triggered inundation of March 11, 2011, that led to meltdowns at three of Fukushima's four reactors "cannot be regarded as a natural disaster," Tokyo University professor Kiyoshi Kurokawa wrote in the commission's 600-page report. "It is an obviously man-made disaster ... that could and should have been foreseen and prevented."

Japanese nuclear regulators with the Nuclear Industrial and Safety Agency colluded with Fukushima operator Tokyo Electric Power Co. in willfully ignoring necessary safety upgrades, the report stated.

“Across the board, the commission found ignorance and arrogance unforgivable for anyone or any organization that deals with nuclear power,” the report said.

The commission recommended that the Diet establish a permanent oversight panel to ensure that the government and utilities carry out the necessary measures to prevent any recurrence of the Fukushima disaster, the world's worst nuclear crisis since the 1986 Chernobyl accident in Ukraine.

The Diet commission report was likely to fuel already strong anti-nuclear sentiments in Japan, where 20,000 besieged the offices of Prime Minister Yoshihiko Noda last week to protest the planned resumption of nuclear power generation. All 50 operable nuclear reactors in the country had been shut down in a phased inspection program after the Fukushima disaster that saw the final plant go off-line in May, leaving Japan without nuclear energy-generating capacity for the first time in 42 years.

Recent opinion polls in Japan have shown at least 70% of the population want nuclear energy reduced or eliminated. Japan relied on nuclear power for about a third of its energy needs before last year's disasters.

In announcing the first flow of nuclear energy on Thursday, Kansai Electric said it expected the power from the two Ohi plants to avert as much as a 15% power shortfall in the populous Osaka and Kyodo areas this summer.

--Carol J. Williams in Los Angeles

560凡人:2012/07/20(金) 06:30:02
無口な日本人科学者たちとは対照的。イデオロギーの前には学問や科学は無力と言うべきか。現行憲法の精神を説かず、むしろ押し付けられた憲法と蔑視し、歴史教科書ばかりに目を向ける憲法学者とはいったい何ぞや。人権や発言の自由を保障する憲法が生きているアメリカだからこそ、世界から科学者が集まり、自由に考え、研究し発表できる。日本は先進国の仲間入りしたとはいえ、アメリカとの科学力の差は戦前とあまり変わらない。
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がん死者130人と試算 福島原発事故で米研究者
更新日時:2012年7月19日(木) PM 09:01

 東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質により、今後50年以内に世界で130人ががんで死亡する可能性があるとする試算を米スタンフォード大のチームがまとめ、19日までに発表した。被害のほとんどが日本人という。

 チームは、大気の動きのシミュレーションと地表の汚染データなどからセシウムやヨウ素による被ばく線量を算出。米環境保護局(EPA)の計算式を基に、発がんの危険性を求めた。「事故の放射性物質による健康への悪影響はないとする意見もあるが、そうではないことが分かった。ただしチェルノブイリ事故より少ないだろう」としている。

561凡人:2012/07/31(火) 16:48:54
東電の実質国有化完了 公的資金1兆円を注入
2012年7月31日(火) PM 12:05

 政府は31日、東京電力に公的資金1兆円を資本注入し、実質国有化の手続きを完了した。国の管理下で東電が経営破綻するのを回避し、一段の経営合理化も進め、福島第1原発事故の賠償対応や廃炉作業、電力の安定供給に支障が出ないようにする。

 政府の原子力損害賠償支援機構が31日、東電が発行した新株を引き受けて1兆円を払い込み、筆頭株主として議決権の過半を取得した。8月1日には取引銀行も計3700億円を融資し、国主導の東電再建が本格的に動きだす。

 政府は経営改革にめどが付くなどすれば、機構の保有株を東電に買い取ってもらうなどの形で公的資金の回収を始める。

562凡人:2012/08/01(水) 11:58:47
モンゴル 日本大使館にデモ 「核廃棄物 持ち込むな」
2012年8月1日

 国の垣根を越えて脱原発に取り組むモンゴル、韓国の政治家、研究者らと昨年十一月に「脱原発アジア」を宣言した川崎市幸区、崔勝久(チェスング)さん(66)が先月、両国を訪問した。十六日には、東京で開かれた「さようなら原発十万人集会」に呼応したデモを、ウランバートルの日本大使館前で展開した。帰国した崔さんに現地の事情を聞いた。 (山本哲正)

 デモにはラグバジャブ・セレンゲ元緑の党党首(51)ら現地の人を中心に二十人が集まった。崔さんは、モンゴルのウラン採掘に関与しない▽核廃棄物をモンゴルに持ち込まない−などを大使館に申し入れた。

 モンゴル産のウラン燃料を原発導入国に輸出し、使用済み核燃料はモンゴルが引き取る「包括的燃料サービス(CFS)」構想を意識したという。日本の経済産業省や米エネルギー省、東芝などが水面下で進めてきた構想だが、昨春明るみに出て、モンゴルでも議論が沸騰。昨年九月にエルベクドルジ大統領が国連総会で「モンゴルに核廃棄物を搬入させてはならない」と演説するに至った。

 しかし今春以降、モンゴル政府の投資計画(二〇一二〜一七年)に一時期、放射性廃棄物の保管、埋蔵施設の記述があったことが分かり、現地の反核運動団体などは反発したという。

 崔さんは「CFS構想通りに進むと、モンゴルに原発の廃棄物処理の問題を押しつける形で、日本や韓国の原発輸出が進みかねない。モンゴルこそ、アジアの脱原発のカギを握る」と訴える。

 この問題に詳しい現代モンゴル研究の今岡良子大阪大学准教授は「モンゴルのウラン埋蔵量は世界一とされる。ウランで利益を得たい人たちがいる限り、また廃棄物処理に困る国がある限り、モンゴルの処分場問題はいつでも再燃する問題。国を越えた協力が必要だ」と話している。

 在モンゴル大使館への申し入れで、崔さんは川崎市臨港部で取り組みが進む火力発電施設をモンゴルに推奨するよう求めたという。従来型の蒸気タービンに、ガスタービンを組み合わせて発電する「コンバインドサイクル方式」で、燃料には液化天然ガス(LNG)を使う。熱効率の高い環境配慮型だ。「原発ではなく、日本にある優れた技術で貢献してほしい」と崔さんは訴える。

563凡人:2012/09/08(土) 18:50:31
福島原発事故はまだ収拾していない。それどころか今だ大きな危険を孕んでいる。見守っている世界の原子力エキスパートたちと日本政府・東京電力の対処対策との隔たりと、その苛立ちがわかる記事。
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Global help urged to avert reactor 4 pool fire
U.S. expert appalled by Tepco's attitude over 'sleeping dragon' risk
By ERIC JOHNSTON Japan Times Staff writer
Saturday, Sep. 8, 2012

KYOTO — The risk of a fire starting in reactor 4's spent-fuel pool at the Fukushima No. 1 plant continues to alarm scientists and government officials around the world, prompting a leading U.S. nuclear expert to urge Japan to tap global expertise to avert a catastrophe.

Go global: U.S. nuclear expert and opponent Arnie Gundersen addresses an audience Monday in Kyoto, after traveling to Japan to meet with Diet members and citizens' groups over conditions at the Fukushima No. 1 power plant. MICAH GAMPEL

Arnie Gundersen, a nuclear engineer and former executive in the nuclear power industry who is now one of its foremost critics in the United States, has been monitoring the No. 1 plant since the March 2011 triple meltdowns through his Vermont-based Fairewinds Energy Education nonprofit organization.

During a trip to Japan in late August and early September, Gundersen met with Diet members, lawyers and citizens' groups to discuss conditions at the wrecked power station and told an audience in Kyoto on Monday that fears over the spent-fuel pool in reactor 4 remain high.

"The spent-nuclear-fuel pool at Fukushima No. 1's unit 4 remains a sleeping dragon. The situation and possibility of a fuel pool fire in reactor 4 in the days (immediately) after the (March 2011) quake was the reason the U.S. government recommended that the evacuation zone be (set at) 80 km," said Gundersen, who served as an expert witness during the federal investigation into the 1979 Three Mile Island disaster in Pennsylvania.

This evacuation recommendation was based on studies the U.S. conducted more than a decade earlier at New York's Brookhaven National Laboratory, which is owned by the U.S. Department of Energy and researches atomic energy.

"In 1997, the laboratory did a study showing that if a nuclear-fuel pool were to boil dry, it would release enough radiation to cause the permanent evacuation of those living within an 80 km radius (of the complex).

"The Fukushima plant's reactor 4 (pool) has 1,500 fuel bundles. That's more cesium than was released into the atmosphere from all of the nuclear bombs ever exploded, (which total) more than 700 over a period of 30 years. That's also why the U.S. recommended an evacuation with an 80 km radius," Gundersen explained.

But even today, concerns persist among experts worldwide that reactor 4's pool is still at risk of boiling dry. If this were to occur, it would necessitate a massive and immediate evacuation of the surrounding area.

Nuclear fuel rods are extremely thin and clad with zircaloy, a zirconium alloy that contains a tiny amount of tin and other metals. But zircaloy burns if it is exposed to air, as shown in a test conducted at the Sandia National Laboratory in New Mexico just two weeks before the Great East Japan Earthquake devastated the Tohoku region.
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564凡人:2012/09/08(土) 18:51:01
The facility is wholly owned by Sandia Corp., a subsidiary of Lockheed Martin Corp., and undertakes research for the Department of Energy's National Nuclear Security Administration.

"Last week, I showed slides of the Sandia lab experiments to some Diet members. Afterward, Tokyo Electric Power Co. officials presented their plan to empty the nuclear fuel from the reactor pool," Gundersen said.

"I told Tepco that while I realized they hoped and believed that there will always be water in the nuclear fuel pool, I had to ask whether or not they had (already prepared and stationed) any chemicals to put out a nuclear fuel pool fire in the event they were wrong.

"Tepco's response was that there was nothing in the fuel pool that could burn, a statement I find appalling."

In July, Tepco announced it had removed two unused nuclear fuel assemblies from reactor 4's pool, the first of more than 1,500 that will have to be retrieved. If everything goes according to plan, the utility will begin extracting the remaining assemblies, used to store spent fuel rods, from December 2013 and complete the task within three years.

But the state of the fuel pool and the lack of preparations to deal with a possible fire has drawn intense criticism not just from experts like Gundersen but also from some senior officials in the U.S.

Sen. Ron Wyden, a member of the Senate Committee on Energy and Natural Resources who visited Fukushima Prefecture in April, sent a letter to Japan's ambassador in Washington upon his return urging Tokyo to tap the expertise and knowhow of the United States and other countries to complete the cleanup work more quickly.

"Tepco's Dec. 21 remediation road map proposes to take up to 10 years to complete spent-fuel removal from all of the pools on the (Fukushima No. 1) site," Wyden wrote.

"Given the compromised nature of these structures due to the events of March 11, this schedule carries extraordinary and continuing risk if further severe seismic events were to occur.

"Many nations possess expertise in nuclear energy technology and its full breadth should be made available to Japan in dealing with" the Fukushima disaster, the letter said.

Later that month, 72 domestic antinuclear groups, along with former Ambassador to Switzerland Mitsuhei Murata and ex-U.N. diplomat Akio Matsumura, called on the United Nations to establish a nuclear security summit to specifically focus on the spent-fuel pool at reactor 4 and to also establish an independent assessment team to investigate the matter.

However, Gundersen said he is still awaiting signs from the Japanese government or Tepco officials indicating they're ready to canvass a broad range of experts around the world over how best to deal with not only the unit 4 situation, but the larger question of what to do with the Fukushima No. 1 plant.

"Japan's Nuclear and Industrial Safety Agency and Tepco claim they are getting outside expertise from the International Atomic Energy Agency, but Article II of the IAEA's charter states its mission is to promote nuclear power. There is a real need for experts who think outside the box," Gundersen said.
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565凡人:2012/11/03(土) 19:16:01
福島原発事故は人災。原子力規制委員会の委員たちと東電との金をめぐる癒着により、厳しいはずの安全規制が弛められた結果発生。予防できたはずの災害であった。
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Japan nuclear safety team took utility money
Nov 3, 5:50 AM EDT
By YURI KAGEYAMA  AP Business Writer

TOKYO (AP) -- Members of a Japanese government team assigned to set reactor safety measures received funding from utility companies or atomic industry manufacturers, raising questions about the experts' neutrality in the wake of last year's tsunami-triggered nuclear disaster.

The Nuclear Regulation Authority said Friday that Nagoya University Professor Akio Yamamoto received 27.14 million yen ($339,000) over the past three years for research on reactors. That includes 6.28 million yen ($79,000) from a subsidiary of Tokyo Electric Power Co., the utility that runs the Fukushima Dai-ichi plant sent into meltdowns last year.

The authority said Friday that three others on the six-member standards team received industry funding. Getting such money is not illegal, but it could call the neutrality of the team into question, since the industry would benefit from laxer standards.

The commission had asked the team members to voluntarily disclose such funding, including grants and donations, in an effort to boost transparency.

Akira Yamaguchi, a professor at Osaka University, got 10 million yen ($125,000) in such money, including 3 million yen from Mitsubishi Heavy Industries, which makes nuclear plants.

Before, regulators were in the same ministry that promotes the industry. The Nuclear Regulation Authority was set up this year after calls for a more independent watchdog, and large and frequent public protests against nuclear power.

The Tokyo Shimbun newspaper reported Friday that such funding highlights the "danger the measures may turn spineless to reflect the utilities' wishes."

Even the Nuclear Regulation Authority's chief, Shunichi Tanaka, has been under fire as possibly being too pro-nuclear. He was a key member of a government panel promoting nuclear energy and headed government research on the technology before being tapped for the job.

Separately, another team of experts working under the commission has been examining earthquake faults at Ohi nuclear power plant, which houses the only two reactors running in Japan.

A decision is expected Sunday on whether Ohi will be shut down.

Japan's 50 nuclear reactors, besides the four ruined at Fukushima Dai-ichi, have not been turned back on after getting turned off for routine inspections.

The two at Ohi went back on in July, barely two months after this nation went without nuclear power. Before the Fukushima disaster, nuclear power had furnished about 30 percent of Japan's electricity.

Ruling party legislator Goshi Hosono, the former minister overseeing the disaster, said Saturday more tests may be needed to check on the faults, but even "a gray zone" of uncertainty would likely mean Ohi reactors would go offline.

566凡人:2012/11/26(月) 07:33:53 ID:knm3c0WU0
カナダ:いまも残る放射能汚染…除染計画、地元に政府不信
毎日新聞 2012年11月26日 02時32分

カメコのウラン転換工場(左奥)に近い自宅の売却を決めたポーラ・エバンズグールドさん=カナダ・オンタリオ州ポートホープで2012年10月18日、吉富裕倫撮影

 第二次世界大戦中、米英カナダのマンハッタン計画で広島・長崎に投下する原爆を製造するため、ウラン精製が行われたカナダ・オンタリオ湖に面した工場。汚染された周辺の土地や浜辺にはいまも低レベルの放射性廃棄物が埋まる。カナダ史上最大規模とされる除染計画。事業本格化を控える地元では市民の一部に政府への不満が渦巻いていた。【カナダ・ポートホープで吉富裕倫】

 「高校の裏手の土地を掘り返したら、生徒たちが放射性物質を吸い込んで内部被ばくしかねない」。ポートホープの住民らで作る「放射線被ばくに反対する家族の会」のデリック・ケリー会長(50)は政府の除染計画に反発する。廃棄物が埋められた高校近くの高台には放射線を抑えるため土砂がかぶせられ、草地が広がる。記者が持参した線量計は毎時0.10マイクロシーベルト前後を示した。カナダ政府の規制値の年間1ミリシーベルトを時間換算した数値を下回っている。

 埋まっているのは「ピッチブレンド」と呼ばれたウラン鉱石の精製後の廃棄物。政府は水を散布して粉じんが舞い上がらないように土砂を掘り市内の新しい処分場に運搬すると主張する。だが、ケリー会長は強いアルファ線を出すウラン粒子が土中から粉じんとなって体内に取り込まれればさまざまな病気を引き起こすと懸念する。

 周辺住民の中には放射性廃棄物に長年苦しめられてきたと訴える人たちがいる。廃棄物は湖岸や湖底など市民の憩いの場にも残る。同市で生物学などを教える高校教師だったモリー・ムロイさん(54)は99年に悪性の脳腫瘍と診断された。自宅は政府の直営企業だったウラン精製工場(現「カメコ」ウラン転換工場)から約1・5キロ。「低レベル放射線に長期間被ばくすると流産や出生異常を招くと聞く。高校の友達も多くが子どもを持てないでいる」と話した。政府は「疫学調査などの結果から、健康への悪影響は起きていない」と主張、健康被害を訴える住民団体とは平行線のままだ。

 戦前から核物質を扱い続けてきたウラン転換工場は、煙突から日々もうもうと白煙を上げる。鉄道を挟んで目と鼻の先に住むポーラ・エバンズグールドさん(60)の自宅の窓には、黄色い粉じんがたまるときがある。

 自宅を売り転居することにしたが、希望の値段では買い手が見つからず、値を下げた。一帯は全戸が除染のための放射線調査の対象地区。ポートホープ地域イニシアチブ事務所から、ラドン検出器を取り付けるよう協力を求められたが断った。除染事業に伴い不動産価格が下落したとして政府の補償プログラムの適用を求めている。

 湖に面した公園で線量を測ると突然、毎時0.31マイクロシーベルトに上昇した。年間規制値の約2.7倍にあたる。近くのふ頭に目を向けるとシートをかぶせて保管されている背後の廃棄物を気にもせず釣り人たちが糸を垂れていた。

 同事務所は、住民の84%が「ある程度」または「とても」計画に満足しているとのアンケート調査を示し、事業の推進に自信を示す。だが、カメコの「企業城下町」と呼ばれるポートホープでは、「共存」してきた核廃棄物への不安が染みついている。

567凡人:2012/11/30(金) 14:26:40 ID:tmo.3oSQ0
原発事故:大熊町96%「帰還困難」 警戒区域から再編
毎日新聞 2012年11月30日 12時56分

 政府の原子力災害対策本部は30日、原発事故で全域が警戒区域となり、全ての町民が避難している福島県大熊町の警戒区域を解除し、「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」の3区域に再編することを決めた。実施は12月10日。

 原則立ち入りができない帰還困難区域内の住民は約3890世帯、約1万560人で、人口全体の96%。

 居住制限区域と避難指示解除準備区域は立ち入りが可能になるが、第1原発が立地する大熊町は復興計画で、区域の種別にかかわらず「5年間は帰らない」と宣言している。(共同)

568凡人:2012/12/01(土) 08:27:49 ID:A95G/aMA0
修学旅行先を福島県に戻したのは1校のみ 埼玉の小学校
2012.11.30 21:37

 前島富雄・埼玉県教育長は30日の定例記者会見で、昨年度中に修学旅行先を福島県の会津方面から変更した県内小学校66校のうち、今年度に元に戻したのは1校しかなかったことを明らかにした。小学校の修学旅行先については上田清司知事が昨年、変更した学校に元に戻すよう求めていた。

 県教育委員会の調査では昨年度の修学旅行の行き先を福島県会津地方としていた小学校67校のうち66校が福島県以外に変更し、1校が予定通り実施。さらに今年度、会津で実施したのは2校だけで会津以外から元に戻したのは1校にとどまった。

 前島教育長は「最終的には各校の判断だが、風評被害に左右されずに行き先を選定するよう通達していたので残念」と述べた。

 小学校の修学旅行先については昨年、東京電力福島第1原発事故後に会津地方からの変更が相次ぎ問題化。福島県の佐藤雄平知事から「行き先を変更しないでほしい」と要望を受け、上田知事は、すでに変更を決めた学校には元に戻すよう求めていた。

569凡人:2013/03/02(土) 18:53:18 ID:YLPTW84E0
Cancer risk from Fukushima disaster small, report says
People living near the site of Japan's 2011 nuclear disaster face only a slightly greater risk of cancer in their lifetimes as a result, a World Health Organization report concludes.

By Monte Morin, Los Angeles Times
March 1, 2013

Three-year-old Wakana Nemoto is screened for radiation exposure in Fukushima, Japan, in April 2011, a month after the nuclear plant disaster. Infants who lived in the vicinity at the time face the greatest additional cancer risk during their lifetimes, a World Health Organization report said. (Hiro Komae / Associated Press / April 16, 2011)

The 9.0-magnitude Tohoku-Oki earthquake and resulting tsunami that triggered a meltdown at Japan's Fukushima Daiichi Nuclear Power Station has resulted in only a small increase in lifetime cancer risks for people living nearby, and an even smaller risk for populations outside of Japan, according to a new report from the World Health Organization.

The uptick in disease resulting from radiation released by the crippled plant is "likely to remain below detectable levels," the study authors concluded in their 166-page report released Thursday. That added risk will probably be drowned out by the choices people make throughout their lives, such as whether to smoke and how much to exercise, they said.

Based on the estimated levels of radiation released into the environment during the Fukushima crisis two years ago, scientists determined that the greatest threat people would probably face would be an increased risk of cancer. The most vulnerable people were infants who lived in close proximity to the plant on Japan's eastern coast.

For instance, baby boys who lived in the area at the time now have a 7% increased risk of developing leukemia during their lifetimes compared with what they would have faced if the meltdown hadn't happened. Baby girls who lived near the plant and were exposed to radiation now have a 6% increased risk of developing breast cancer and a 4% increased risk of developing any type of cancer that forms solid tumors.
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570凡人:2013/03/02(土) 18:54:15 ID:YLPTW84E0
The study authors also calculated that these girls are now 70% more likely to develop thyroid cancer, but they emphasized that the absolute risk was still very small, rising from 0.75% to 1.25%.

Although emergency workers had some of the highest levels of radiation exposure, they had yet to demonstrate acute radiation effects, the scientists found. The only effects that are expected in this group are "possible thyroid disorders in those few workers who inhaled significant quantities of radioactive iodine," the authors wrote.

Six Fukushima plant workers died during or soon after the March 2011 disaster. A United Nations report last year determined that none of them perished due to the effects of radiation and attributed their deaths and injuries to physical trauma, cardiovascular stress and heat stress. One reported leukemia death could not be attributed to the meltdown because of the short time between radiation exposure and death, the U.N. said.

The report said exposure levels were insufficient to cause an increase in miscarriages, stillbirths or birth defects. The report did not assess potential psychosocial or mental health impacts from the disaster.

No discernible increase in health risks was expected outside of Japan, the scientists concluded.

Much of the data that were used to develop the risk forecast model were taken from survivors of the Hiroshima and Nagasaki atomic bomb blasts and from the Chernobyl nuclear plant disaster.

The study authors said they took pains not to underestimate potential health risks from the Fukushima disaster. As such, they assumed that people living nearby the power plant took longer to evacuate than they actually did, and that they ate only food produced in the area.

Edwin Lyman, a nuclear physicist with the Union of Concerned Scientists, a watchdog group, said the WHO report's focus on the increased risk to each person "tends to dilute the impact" of the disaster.

Lyman pointed to another study done last year by Stanford University scientists who estimated that the meltdown would cause about 310 cases of cancer, including about 130 deaths. That study was published in the journal Energy & Environmental Science.

Times staff writer Emily Alpert contributed to this report.

Copyright © 2013, Los Angeles Times
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571凡人:2013/03/09(土) 16:27:49 ID:T9A7fZl.0
44カ国・地域が輸入規制継続 原発汚染懸念で日本の農水産物
2013年3月9日(土) AM 10:57

 東電福島第1原発事故から11日で2年を迎える今も、中国、韓国など44カ国・地域が日本の農水産物の放射性物質による汚染を懸念して、輸入停止や検査証明書を求めるなどの輸入規制を続けている。規制はさらに長期化する恐れがあり、海外への日本の食品輸出にとって大きな足かせとなっている。

 農水省によると、カナダやメキシコなど10カ国がこれまでに規制を解除したが、「全体的な状況はそれほど改善していない」(輸出促進グループ)のが現状。中国は10都県産の食品全ての輸入を停止しており、韓国もホウレンソウやキノコ、魚を含む多くの品目を輸入停止の対象にしている。(共同)

572凡人:2013/03/12(火) 03:44:23 ID:Oi4sM0cw0
原発事故で国と東電を一斉提訴 請求総額53億円余
2013年3月11日(月) PM 07:05

 東京電力福島第1原発事故で健康や地域の環境を損なったとして、被災者が11日、国と東電に「原状回復」や慰謝料などを求め、福島、千葉、東京の各地裁と福島地裁いわき支部に提訴した。原告数は4地裁・支部で計約1700人。

 各弁護団によると、避難実費、休業損害や慰謝料など請求総額は約53億6千万円に上る。また地域の環境などを元に戻す原状回復や、被災者の要求に応える制度の確立も求めている。

 東京電力は「訴状が届いていないため、正式に承知していない」とのコメントを出した。

 原告は事故当時、福島のほか宮城、山形、栃木、茨城の各県に住んでいた被災者。

573凡人:2013/03/14(木) 08:43:13 ID:SobVSOdg0
福島の石川家畜市場、120年の歴史に幕
2013/3/13 11:50

 1894年から約120年続く福島県の石川家畜市場(同県石川町)が3月いっぱいで閉鎖されることになり13日、最後となる子牛の競りが行われた。東京電力福島第1原子力発電所事故による風評被害で売り上げは震災前に比べ3割近く減少、繁殖農家の廃業も進み、市場の維持が困難になった。

 競りの冒頭、石川郡畜産農業協同組合長で繁殖農家の渡辺一雄さん(74)が「断腸の思い。原発事故で苦労の2年間でした。長い間ありがとうございました」とあいさつした。

 綱に引かれた黒毛の子牛が競りにかけられると、九州や東海など全国から集まった購入者が次々に入札した。競りにかけられたのは319頭。最終日とあって農家が若い牛も出荷し、震災後初めて300頭を超えた。競りは福島県中部の本宮市の市場に一本化される。

574凡人:2013/03/21(木) 18:58:10 ID:cRVfS8fE0
Robots have failed Fukushima Daiichi and Japan
March 20, 2013: 8:29 AM ET
By Michael Fitzpatrick, contributor

One of the most highly innovative countries in the world did not have the technology it should have had.

FORTUNE -- Two years since a shudder in the Earth's crust devastated Japan, the country's scientists and engineers are still attempting to develop technologies to make Fukushima safe from radiation. But progress has been slow and—because of institutional failings—more advanced technologies have not been available to workers at the sire.

A country known as a technological superpower ultimately had to rely on low-tech methods during the disaster, including dumping water from the air to cool the raging reactors. High radiation levels prevented engineers from approaching critically damaged areas at the plant two years ago—and still does so today. Robots that some expected to be on call were conspicuously absent. The country faces a bill of between $1 billion and $2.5 billion dollars to dismantle the Fukushima plant, and 40 years until it is safely decommissioned.

Only now are robots being developed that might be able to access the most contaminated areas within the shattered reactors' cores. So how did Japan, with the worlds' most "advanced" robots (not to mention the biggest population of them), fail to deploy the machines that might have spared dangerous human toil?

"For a start," says Dr. Masashi Goto who worked on designing containment vessels of Mark-1 reactors like those at Fukushima Daiichi, "neither Japan's nuclear power industry nor the government concede that an accident like this could ever happen. They have long held that all of Japan reactors are 'absolutely safe.'" In other words, why prepare emergency backups or robots for the event of a quake-induced meltdown when the authorities denied such a thing could ever happen? Doing so would acknowledge a danger perpetually denied.

"They said that �accidents owing to earthquakes would be minimal," adds Goto. "As a consequence the companies involved in designed these reactors were told only to make '�voluntary� efforts to make the reactors' containment vessel quake proof."

Although TEPCO the firm that built and ran the reactors, and the authorities knew disaster response technology on hand was old, little was done to provide backups, such as robots, in the event of a meltdown. Cheap nuclear power was—and still is—too important to Japan's economic competitiveness.

Luckily, so far radiation released from Fukushima is only one tenth of Chernobyl's. The Ukrainian plant blew its top, literally, and spewed, chimney like, nuclear fallout far and wide. Daiichi shutdown, Chernobyl did not. Enough safety protocols functioned to avert an even larger disaster, but the reactors remain unstable. Still, the fact is that no machine exists that can safely obtain proper readings from near the radioactive cores. "It will be difficult to explain where the fuel is. We can't get close enough for proper measurements," admits Yoshinori Moriyama, of Japan's nuclear watchdog NISA.
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575凡人:2013/03/21(木) 18:59:01 ID:cRVfS8fE0
At the centre of all this are the Daiichi workers—those unlucky enough to have the task, limited to a few moments at a time, of labouring inside the debris-strewn reactor buildings. With radiation high enough to sabotage electronics, American robots donated to the Daiichi plant have been missing in action, along with a Japanese robot dubbed Quince. Human labor for some of the most dangerous tasks has had to substitute.

"Untrained casual laborers used dustpans to scoop up highly radioactive water into buckets; dashing in and out of doors to reduce their exposure times," says local Fukushima councillor Hiroyuki Watanabe who is studying Daiichi workers and acts as an unofficial spokesman for them. Says one anonymous worker "for all of Japan's high-tech prowess, none of those lauded humanoid helpers were any good at all," referring to Japan's robot programs.

TEPCO and the Japanese government are scrambling now to get some stronger mechanical help into the stricken reactors, calling on the expertise of disaster robot specialists at Technology's Future Robotics Technology Center (fuRo) at the University of Chiba.

But it seems too little, too late. For years much of Japan's robot research and development—billions of dollars worth—was aimed at developing humanoid helpers for the home derided by some as toys, not practical robots like those from fuRO. With authorities prioritising factory and helper humanoids to do the work immigrants do elsewhere in the world, more useful robotics were marginalised.

"The Japanese like to put a face on things, to make them look like a humans or animals. It's more done for entertainment value than real practicality," says Joseph Engelberger the "father of the robotics industry" on Japan's robots. "They should be able to do more."
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576凡人:2013/04/03(水) 13:49:08 ID:FZ8iSPHA0
脱原発でも電力輸出超過 ドイツ、前年の4倍
2013/4/3 11:25

 【ベルリン=共同】ドイツ連邦統計庁が2日発表した2012年の同国の電力輸出は666億キロワット時で、輸入を228億キロワット時上回った。輸出超過は11年の約4倍に当たり、太陽光や風力発電をはじめとした再生可能エネルギーの急速な普及が大きな要因となった。

 ドイツは東京電力福島第1原発事故を受け、22年末までに全17基の原子炉の稼働を停止することを決定。現在は9基が稼働している。

 12年の輸入は438億キロワット時。DPA通信によると、輸出超過は金額に換算すると14億ユーロ(約1680億円)に相当する。11年は60億キロワット時の輸出超過だった。福島の事故前の10年は176億キロワット時で、12年はこれも上回った。

 欧州では国境を越えて送電網が張り巡らされている。再生エネルギーは発電量が不安定で、ドイツで余剰電力が生じると、ポーランドやチェコなど隣国に流れ込むこともあり、輸出超過になっているとの指摘もある。

 ドイツで全電源のうち再生エネルギーが占める割合は21.9%(12年)で、既に原発を抜いている。

577凡人:2013/11/04(月) 12:38:07 ID:bwiS95oU0
脱原発主張の小泉元首相「人間の考えは変わる」
2013/11/3 20:38

 小泉純一郎元首相は3日、横浜市で講演し、自身の「脱原発」発言が無責任だと批判を受けていることに対し「大事なのは政治が方針を出すことだ。原発に代わる再生可能エネルギーをどのように導入するか、議論すれば必ずいい案が出る」と反論し、安倍政権に重ねて政策転換を促した。「原発ゼロに向け自分なりに頑張っていく」と主張を続ける決意も示した。

 同時に「私は首相の時は原発推進論者だった。それを批判されているが、人間の考えは変わるものだ」と指摘。明治維新の際に鎖国論者が開国論に転じたケースや、第2次世界大戦後に日本が米国を同盟国としたことを引き合いに出した。

 原発から出る使用済み核燃料などの最終処分場建設は「住民の反対」で不可能だと強調。「東京電力福島第1原発事故の前から処分場は造れなかった。強い指導者が現れても住民の反対を無視して10万年使う処分場ができるのか。造れると考えている方が楽観的で無責任だ」と訴えた。〔共同〕

578凡人:2014/01/06(月) 06:44:19 ID:bwiS95oU0
なぜ日本は福島原発で作業するロボットを創れないのか…技術「お家芸」なのに原発事故では「米国製」の“屈辱” 【ビジネスの裏側】
2014.1.5 18:00Sankei

旭光電機が開発した遠隔操作式の人型ロボット(上・同社提供)日本原電が導入した米国製ロボット(下・電気事業連合会提供)

 東京電力福島第1原子力発電所事故を機に、原発施設で作業するロボット開発が加速している。日本でも世界に先駆けた技術も登場しているが、市場は実績のある大手企業や有名大学が独占し、ベンチャー企業は画期的な技術を開発しても参入は困難なのが実情。福島の事故では原子炉建屋に初投入されたロボットが米国製という屈辱を味わい、米IT大手がロボット関連企業の買収を進めているのも脅威だ。日本のお家芸といえるロボット分野の発展には、優れた技術ならベンチャーや中小企業にも門戸を閉ざさない度量が必要だ。(板東和正)

 ■SF顔負けの技術さえ…難しい■

 「世界に誇る技術を生み出しても、原発の作業用ロボットへの活用は難しい」

 ロボットやセンサー技術を開発するベンチャー「旭光電機」(神戸市)の技術部社員は、冷めた表情を浮かべる。同社は平成24年12月、被災地など危険な場所で障害物撤去や、機材の搬送を手がける電動ドリル搭載の「人型ロボット」を開発したばかりだ。

 操縦者が体を動かすことで遠隔操作できるロボットで、何百キロ離れた場所でも自在に動かせる驚異的な操作性を実現。とくに、ロボットの頭部や指先にはカメラや各種センサーなどが設置されており、ロボットの作業状況や周辺環境を視覚や聴覚だけでなく、触感までもが操縦者が装着するゴーグル内のディスプレーやヘッドホン、さらにグローブで再現できる。まさに世界的な技術者も目を丸くするSF映画顔負けの技術なのだ。

 作業員が入ることのできない危険地域の情報を離れた場所から知ることができるうえ、触ることもできる技術は、原子炉建屋に投入するロボットにはのどから手がでるほどほしい技術のはずだが、同社は原発での作業用ロボットへの転用はほぼあきらめており、医療向けでの実用化を目指している。

 原発で作業するには高い放射線量など過酷な環境での作業にも耐えられる設計にしなければならないが、それには度重なる実証試験のために多額の資金や国の支援が不可欠だ。しかしベンチャー企業は資金的余裕も国の支援を受けるチャンスも少なく、「宝の持ち腐れ」になっているのが現状だ。

 「国の支援を実際に受けられるのは大手企業や有名大学に限られている。災害用ロボットの市場は実に閉鎖的だ」。前述の社員は残念そうに打ち明ける。
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579凡人:2014/01/06(月) 06:47:18 ID:bwiS95oU0
 ■競争力弱める閉鎖性■

 昨年2月。原発施設内での作業を想定したロボットの開発で日本一の実績を誇る千葉工業大学のキャンパスで、新型ロボットの発表会が盛大に開かれた。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで、千葉工業大をはじめ、三菱重工業や日立製作所など大手企業が原発構内で作業できるロボット関連技術を紹介した。しかし、あるベンチャー企業関係者は「日の丸技術のお披露目会のようだったが、大手など限られた企業や大学だけの発表会で、オールジャパンではない」とこぼす。

 世界の産業用ロボットで世界の5割超のシェアを持つ日本メーカーだが、福島第1原発事故では原子炉建屋に初めて投入されたロボットが米国製だったことにショックを受けた。その後、冷却設備の機能を確認するのに千葉工業大の和製ロボットが使われたことで面目を施したが、実績値が高い米国製ロボットに頼っているのが現状だ。

 日本原子力発電が導入した原発施設内で放射線量の測定や撮影を担うロボット3台も米国製だ。今後、ロボットを10台程度に増強する方針で、日本製の採用も考えられるが、ベンチャー企業への門戸はほぼ開かれていない。

 この閉鎖的な状態に、米国のロボット技術者がこう指摘する。

 「日本は失敗を過度に恐れるあまり、実績のある米国製や一部の企業、大学に一本化している。このことが競争力を弱め技術の開発を遅らせている」

 ■再稼働に向けて■

 経済産業省は昨年12月の総合資源エネルギー調査会の基本政策分科会で、政府の中長期的なエネルギー政策の指針となる「エネルギー基本計画」の素案を提示し、「原子力規制委員会が安全性を確認した原発は再稼働を進める」と明記している。今後、原発の再稼働が進めば、こうした原発施設で作業するロボットの活躍の場は広がっていくとみられる。

 ただ、こうしたロボットを開発・製造する日本の業界は、技術そのものの優劣ではなく、開発した大学や企業の過去の実績が採用基準で優先される傾向が強いといわれる。

 過酷な現場で作業する災害用ロボットの先進国でもある米国では、ベンチャー企業が開発した技術が多く採用されているのとは対照的だ。先月の米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が主催する災害救援ロボットの競技会にはグーグルが参加し、買収した日本企業などの技術を駆使して活躍した。

 ロボット技術を研究する千葉大学大学院工学研究科の並木明夫准教授は「ベンチャー企業に対する長期的な支援がなくては最先端の技術は育たない」と訴えている。「ロボット大国」の立場を守り、さらに過酷な環境で作業するロボット技術で世界をリードするためにはまず閉鎖性の打破とチャレンジスピリットが求められるのだ。
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580TYxOIvdA:2014/05/05(月) 10:46:14 ID:xyVahGXg0
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581凡人:2015/03/25(水) 13:07:24 ID:da95RwFo0
The $6.8 Billion Great Wall of Japan: Fukushima Cleanup Takes on Epic Proportion
NIck Cunningham / Oilprice.com @oilandenergy 5:18 PM ET Time

写真=Tanks of radiation-contaminated water are seen at Tokyo Electric Power Co. (TEPCO)'s Fukushima Daiichi nuclear power plant in Fukushima, Japan on March 11, 2015.

'The Great Wall of Japan' may be able to prevent future disasters, but the cleanup could take another forty years before it's complete

More than four years after the catastrophic tsunami that crippled several nuclear reactors in Fukushima, the Japanese utility that owns the site is struggling to deal with a continuous flood of radioactive water.

The tsunami knocked off power at the nuclear plant, which led to the meltdown of three of the six reactors, with a fourth severely damaged. The ongoing release of radioactive material has prevented anyone from entering parts of the complex.

But getting a handle on the mess, let alone permanently cleaning up the site, has been extraordinarily difficult. The problem is the daily flood of rainwater that flows downhill towards the sea, rushing into the mangled radioactive site. An estimated 300 tons of water reaches the building each day, and then becomes contaminated. TEPCO, the utility that owns the site, has been furiously building above ground storage tanks for radioactive water. Storing the water prevents it from being discharged into the sea, but this Sisyphean task does nothing to ultimately solve the problem as the torrent of water never ends. TEPCO has already put more than 500,000 tons of radioactive water in storage tanks.

To reduce the 300 tons of newly created radioactive water each day, TEPCO must cut off the flow of groundwater into the nuclear complex. To do that, it plans on building an ice wall that will surround the four reactors. TEPCO plans on building an intricate array of coolant pipes underneath the reactors, freezing the soil into a hardened ice wall that will block the flow of water. The ice wall will stretch one and a half kilometers around the reactors.

Great plan, except that it has never been done before. TEPCO may be able to freeze the soil, but there is no telling if it can build an ice wall without any holes that could allow water to seep into the reactor building. Questions surrounding the viability of the ice wall, and with it the prospects for halting the flow of radioactive water, heightened after TEPCO announced in mid-March that it was postponing the project.

In fact, much of what TEPCO has to do to clean up the disaster area is daunting. TEPCO actually has to dig up radioactive soil and remove it, putting it in an interim storage facility. The idea is to make Fukushima inhabitable again, rather than indefinitely leave it as a radioactive and toxic no-go zone like the immediate surroundings of Chernobyl. When or if that can happen is anybody’s guess. The removal of radioactive soil began recently.

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582凡人:2015/03/25(水) 13:23:19 ID:ve6M5DlE0
Another unnerving challenge is TEPCO’s plan to remove radioactive elements from contaminated water and then discharge the water into the Pacific Ocean, a plan that is facing enormous pushback. That’s because TEPCO has lost the trust of the public. Not only has the utility responded poorly to the cleanup, but it also recently admitted to not having publicly disclosed that a leak was resulting in radioactive water flowing into the ocean. TEPCO knew about the leak for more than ten months, one of a long line of acts of obfuscation that has enraged the Japanese public. The Japanese Nuclear Regulatory Authority gave its stamp of approval for dumping cleansed water into the ocean, but the fishing industry is hoping to block the plan, as many fishermen do not trust that the water TEPCO plans on dumping is in fact clean of radioactivity.

The Japanese government hopes to prevent future nuclear meltdowns by constructing “The Great Wall of Japan,” a controversial $6.8 billion campaign to build around 440 sea walls along the coast to fend off tsunamis.

That may be able to prevent future disasters, but in the meantime the cleanup and decommissioning of the Fukushima nuclear power plant continues. It could take another forty years before the work is complete.

This article originally appeared on Oilprice.com.
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583凡人:2015/05/02(土) 19:43:18 ID:da95RwFo0
「事故さえなかったら…」 原発避難訴訟の原告ら【群馬】
2015年5月2日東京中日

閉廷後の集会で、この日行われた内容を振り返る原告弁護団=前橋市で

 東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県から群馬県内などに避難している四十五世帯百三十七人が、国や東電に慰謝料など計約十五億円の損害賠償を求めている訴訟の本人尋問が一日、前橋地裁で初めて開かれた。避難先でのストレスなどが重なり、最愛の家族を失った人もおり、「あの事故がなかったら、こんなつらい思いをしていなかった」と訴えた。 (川田篤志)

 尋問では、原告七人それぞれが避難生活の苦しさや将来への不安を証言した。

 「原発事故の影響で大切な主人を失った」。震災時は福島県いわき市に住んでいた五十代の女性=県内在住=は昨年十月、悪性脳腫瘍で夫が他界したことを告白した。五十二歳だった。

 震災から二カ月後、夫が勤める運送会社の支店があった群馬県内への異動が決まり、家族寮のあった栃木県佐野市に転居した。仕事場の二階にあった寮は、昼夜問わず人や車の出入りがあり、夫は不眠に悩まされた。実家の家族と離れ離れになったこともあり、ある日、妻に「頼れる人がおまえしかいなくなった」と泣きじゃくった。温厚で優しかった夫が見せる初めての姿だった。

 「いわき市に戻りたいが、放射能の不安を考えると戻りたくても戻れない」。生前訴えた夫の言葉を女性は忘れられない。「大切な主人を失い、これから一人でどう生きていけば良いか不安。国や東電には起きてしまった事故の償いをしてほしい」と求めた。

 五十代の原告男性は、事故から半年後、中学生だった三女が「被ばくして自分や家族が死んでしまう夢を見た」と泣きながら訴えたため、福島県郡山市から群馬への避難を決意したと証言。事故後も婚約者と地元に残った二十代の長女が、放射線による影響を恐れて妊娠中絶したことも明かし、「事故が起きていなかったら普通の生活が送れていたのに」と訴えた。

 この日、米原子炉メーカー、ゼネラル・エレクトリック(GE)社に長年勤めた原子力コンサルタントの佐藤暁氏(57)が証人尋問に立ち、福島第一原発の耐震設計の目安となる揺れ「基準地震動」の想定が、米国と比べて甘く「国際的な慣行から逸脱している」と指摘。「津波の脅威の解析で過小評価があった」などと指弾した。佐藤氏への被告側の反対尋問は後日開かれる。

584凡人:2015/05/06(水) 01:38:11 ID:da95RwFo0
周辺地域で線量が1000倍に急上昇! “フクイチ”で何かが起きている!?
[2015年04月27日]週プレNEWS

4月6日から8日に突如として高い線量を検出した南相馬市のモニタリングポスト。特に常磐自動車道の鹿島SAでは55μSvという通常の1000倍もの数値を記録、福島県は計器故障と発表し線量測定を即中止した…

このところ福島第一原発の様子が、どうもおかしい。特に気になるのが2号機で、4月3日に格納容器の温度が約20℃から70℃へ急上昇した。

さらに2日後には88℃に達し、4月第3週現在も70℃前後から下がっていない。もちろん熱源は4年前に圧力容器からメルトダウンした最大重量100tとも推定される核燃料である。

その温度は、事故当初は太陽の表面に近い4000℃前後で、不純物が混じって核燃デブリ(ゴミ)と化した今でも塊の内部は1000℃以上を保っているとみられる。つまり、2号機内ではデブリがなんらかの原因で活発化して放熱量が高まっているようなのだ。

この点について琉球大学理学部の古川雅英教授(環境放射線学)は次のように説明する。

「1〜3号機ともに核燃デブリを冷やすために放水作業を続けていますが、その水量調整が実は大変に難しい。少ないと文字通り焼け石に水です。

また、極めて稀(まれ)なケースですが、環境条件が整えば、水によって減速された核分裂中性子が連鎖的な核分裂を誘発する可能性もあります」

だから東電の事故処理対策では、今のところ1〜3号機ひとつにつき、一般の水道蛇口ふたつを全開にしたほどの注水を続けている。これは巨大な原子炉格納容器と比べれば意外にわずかな水量といえる。

にもかかわらず、なぜ2号機の温度は急上昇したのか?

585凡人:2015/05/06(水) 01:39:10 ID:ve6M5DlE0
フクイチで新たな恐怖! 海外の研究者や政府関係者が不安視、苛立つ最悪の「地底臨界」危機進行中?
2015年04月28日 06時00分 週プレNEWS

フクイチで新たな恐怖! 海外の研究者や政府関係者が不安視、苛立つ最悪の「地底臨界」危機進行中?
写真を拡大写真を拡大福島第一原発は透水性の高い「中粒砂岩」の岩盤の上に立つ。そのため核燃デブリがメルトアウトした場合、すぐに陸側から流れる地下水流と接触し、水蒸気爆発や臨界反応を起こしやすいと推定できる。デブリは今、格納容器内のコンクリート上にとどまっているのか、それともコンクリートを突き破り地盤に到達しているのか……

4月3日から福島第一原発2号機の格納容器の温度が約20℃から70℃へ急上昇し、2日後には88℃に達した。

それと連動するように、原発周辺の「放射線モニタリングポスト」が軒並み高い線量を記録。復旧したての常磐自動車道・南相馬鹿島SA(サービスエリア)で通常の1000倍にあたる毎時55μSv(マイクロシーベルト)を最大に市街地各所で数十倍の上昇が見られた。(前編記事→http://wpb.shueisha.co.jp/2015/04/27/46919/

これは一体、何を意味するのか? 考えられるのは、原発内の核燃デブリ(ゴミ)が従来の注水冷却工程に対して異なった反応を示す状態に変化した可能性。例えば、デブリが格納容器下のコンクリートを突き抜けて地盤まで到達(メルトアウト)し、地下水と接触するなどだ。

福島第一原発1〜3号機では、巨大地震直後に圧力容器内の核燃料がメルトダウンし格納容器の下部へたまった。

それは昨年4月から7月にかけて名古屋大学が2号機で実施した、宇宙線から生じる物質貫通力が強い「ミュー粒子」を利用した透視撮影で明らかになった。

さらに、同じく1号機格納容器内の底から約2m上の作業スペースで行なったロボット調査でも、数千℃の超高温デブリが圧力容器を溶かして落下した痕跡が撮影された。だが、デブリの正確な位置は特定されていないし、ミュー粒子画像に映った格納容器の底は平坦に見えた。

となると、100t超といわれる大量のデブリ塊はどこへ行ったのか? 半球状の格納容器底部の内側は厚さ約3mのコンクリートを敷いて平らになっているが、そのうち深さ70㎝ほどが事故の初期段階で高熱デブリによって溶解した可能性があると、東電はこれまで発表してきた。

この推測について、元・東芝の研究員で原子炉格納容器の強度設計を手がけた後藤政志氏(工学博士)に意見を聞くと、「今回のミュー粒子による撮影でわかったのは、格納容器が間違いなく壊されたことで、これは2、3号機にも当てはまると思います。

しかし、ほぼ地面と同じ高さに感光板を置いた撮影なので、核燃料が実際今どこにあるのかの判断材料にはなりません。東電の言う70㎝という数字の根拠はよくわからない。コンクリートや建材の金属と核燃料が混ざり合った状態のデブリは、もっと下まで潜り込んでいるとも考えられます。

ただし、ほかの物質が混じって時間がたっているのでデブリの放熱量は減り、容器の底の鋼板(厚さ20㎝厚)までは達していないはずです。仮に鋼板が溶けても、下には5、6mのコンクリート層があるため、その内部で冷却バランスを保って止まっていると思います」

もしも核燃デブリが格納容器を突き破れば、メルトダウンから先の「メルトアウト」に進んでいくわけだが、実は先日、調査途中で止まったロボット装置について記者会見に臨んだ東電の広報担当者は、意味深長な感想を述べた。

格納容器内では10Sv(1000万μSv)のすさまじい高線量が計測されたが、それでも予想していた10分の1ほどだったと言ったのだ。その意味するところは、デブリが金属格子の作業用足場から見えるような位置ではなく、ずっと深くまで沈んでいるということではないのか。
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586凡人:2015/05/06(水) 01:39:48 ID:da95RwFo0
また最近、東電の廃炉部門責任者がNHK海外向け番組で「2020年までに核燃デブリの取り出しに着手する」という作業目標について「困難」とコメントしたが、これも状況が非常に悪いことを示唆しているのかもしれない。

「メルトアウト」または「チャイナ・シンドローム」とは、核燃デブリが原発施設最下層のコンクリートすら蒸発させ、地中へ抜け落ちていく状態で、それが現実化するかどうかは後藤政志博士が語ったデブリの温度次第だ。1〜3号機内では4年後の今も各100tのデブリが4000〜5000℃の高温を発し、メルトアウトの危険性が高いと説く海外研究者もいる。

例えば、「IAEA(国際原子力機関)」の“不測事態の管理技術会議”は、2012年時点でデブリが格納容器と下層コンクリートを溶かし、自然地層へ抜け出た可能性を指摘している。具体的にはデブリが施設地下6、7mまで沈み、直径10〜15mの大穴の底にたまっているというのだ。

この仮説でも地殻を突き抜けるようなメルトアウト現象は否定しているが、代わりにひとつ厄介な事態を予測している。それはデブリの核分裂反応が再び爆発的に加速化する可能性だ。

通常ならば、原子炉や実験施設内でコントロールされる「再臨界」は自然状態でも一定の条件が整えば起き得る。その条件とは中性子と水、地質。IAEA技術会議のシミュレーションでは、まず原発地下の水流と岩盤層が中性子の反射装置となり、デブリ内のウランやプルトニウムが連鎖的に核分裂していく。

そして膨大な崩壊熱で水蒸気爆発が繰り返され、新たに生まれた放射性物質が地上へまき散らされる…。

琉球大学理学部の古川雅英教授(環境放射線学)は、こう分析する。

「そうした自然界の臨界現象は、アフリカ中西部のウラン鉱山(ガボン共和国オクロ)で20億年前に起きており、当時の地層が海底にあったことが中性子による核分裂反応を少なくとも60万年間にわたり持続させたようです。その点では、大量の地下水が流れる福島第一原発の地質構造も共通した条件を備えているかもしれません」

飛距離パワーが強く、人体を含めて通過した物質の原子を「放射化」させる中性子線そのものの威力はとてつもない。1999年に東海村の核燃加工場で起きた「JCO臨界事故」では、ウラン化合物約3㎏の連鎖分裂で半径10㎞圏の住民約30万人が屋内退避した。

それに対して、質量がケタ外れに多い福島第一原発のデブリが「地底臨界」すれば、東日本どころか地球規模の超巨大原子力災害に突き進む! だからこそ海外の研究者や政府関係者たちも福島第一原発事故処理の不透明な現状に対して不安と苛立ちを募らせているのだ。

事実、この悪夢のような破局シナリオが決して絵空事でないことは、他の科学的事実からも裏づけられる。

そのひとつ、CTBT(包括的核実験禁止条約)に基づき「日本原子力開発機構」が群馬県高崎市に設置した高感度の放射性核種監視観測システムには、昨年12月から福島第一原発の再臨界を疑わせる放射性原子、ヨウ素131とテルル132が検出され続けている。

また福島第一原発2号機横の観測井戸では、今年に入って新たな核分裂反応の再発を示すセシウム134とトリチウムの濃度が高まるばかりだ。昨年秋に開通した国道6号線の第一原発から第二原発までの12㎞区間でも高線量が続いている。

果たして、福島第一原発はメルトアウトで地底臨界という最悪の事態を迎えつつあるのか?

今回の格納容器温度の急上昇、一部地域での急激な線量アップは、原発事故が日本政府の大ウソ「アンダーコントロール」とは正反対の新たな危険領域へ入ったことを示しているのかもしれない。

(取材・文/有賀 訓)
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587凡人:2015/09/13(日) 09:09:50 ID:da95RwFo0
豪雨による除染袋流出240個に 一部は破損、中身空に
2015年9月12日(土) PM 11:25

 東京電力福島第1原発事故の除染で出た汚染廃棄物を入れた大型の袋が豪雨で福島県飯舘村の河川に流出した問題で、環境省は12日、流出が計240袋になったと発表した。このうち113袋を回収したが、一部の袋は破れて中身が空になっていたという。

 環境省は残りの袋の回収を急ぐとともに、回収した袋の状態や周辺環境への影響がないか確認を急ぐ。道路の通行止めなどで調査ができていない場所もあり、今後流出数が増える可能性がある。

 12日午後9時半現在の調査結果を集計した。240袋のうち238袋は飯舘村で、2袋は保管場所から約20キロ下流の南相馬市原町区で見つかった。

588凡人:2015/10/12(月) 08:15:03 ID:da95RwFo0
16品目出荷制限 今なお… 県産原木生シイタケ 影響長引く【栃木】
2015年10月11日 東京中日

 東京電力福島第一原発事故後、放射性物質の影響で県内でもさまざまな食品が出荷できなくなり、四年七カ月たった今も出荷制限の対象は十六品目に上る。原木生シイタケは農家単位での制限解除が始まって今月で丸二年となったが、まだ多くの農家が出荷できずにいる。全ての制限が解かれるまでの道のりは遠い。 (藤原哲也)

 県内で特に影響が長引いている原木生シイタケは十日現在、露地栽培で二十一市町、施設栽培で九市町が国による出荷制限の対象となっている。出荷制限とは別に、乾シイタケも、二十二市町で県独自の出荷自粛が続いている。

 ただ、対象地域の全ての農家が出荷できないわけではなく、原木の入れ替えなど県の定めた厳しい工程を導入した農家から、個別に解除が進んでいる。露地、施設栽培の原木生シイタケは十三市町の五十六農家が解除にこぎ着けた。

 全国有数のシイタケ産地の復活へ少しずつ歩みを進めているが、現実はそれほど甘くない。

 県によると、原発事故前、県内には六百人を超えるシイタケ農家がいたとされるが、出荷制限が解除されたのは、再開を望む農家の50%程度にすぎない。県林業振興課の担当者は「農家の経済的負担に配慮しながら、生産再開の後押しを続けたい」と強調する。

 シイタケ以外にも、コシアブラ、タラノメ、ゼンマイなど野生の山菜や野生鳥獣が、県のモニタリング検査で一キログラム当たり一〇〇ベクレルの基準値を超える放射性セシウムを検出し、一部市町で制限が解除されていない。山中の除染が手付かずなのが主な要因という。

 野生鳥獣のモニタリング検査を行う県自然環境課の担当者は「放射性物質が雨などで土壌に染み込み、木の実を食べるイノシシなどは土と一緒に放射性物質を取り込んでしまう。(セシウムは)三十年が半減期といわれるが、解除までは相当長い時間がかかるのでは」とみる。

 このほか、奥日光の中禅寺湖では、マス類の一部持ち帰りができない。牛肉は実質的に出荷が元通りになっているが、全頭検査で安全が確認できた肉だけを出荷している。

 一度起きた風評被害を払拭(ふっしょく)するための努力も、長い時間を要する。モニタリング検査の結果は、県のホームページで公表されている。今後も動向を注視したい。

◆宇都宮など7農家解除
 東電福島第一原発事故の影響で出荷制限が続く原木生シイタケについて、県は、露地栽培に取り組む宇都宮市と大田原市の計二農家、施設栽培に取り組むさくら市の一農家の出荷制限がそれぞれ解除されたと発表した。

 また、施設栽培の乾シイタケについて、那須塩原市の二農家、さくら市の一農家、鹿沼市の一農家の出荷自粛を解除した。この四農家は、原木生シイタケの出荷制限が既に解除されている。

589凡人:2016/11/29(火) 10:43:05 ID:/9hL6NYE0
福島原発廃炉、賠償に20兆円超 想定の2倍、消費者負担が拡大
2016年11月28日(月) PM 12:36 jomo

 東京電力福島第1原発の事故処理費用について、経済産業省が従来想定の11兆円の2倍程度となる20兆円超に上ると試算していたことが28日、分かった。廃炉や賠償、除染費用が拡大した。経産省は費用の一部について電気料金へ転嫁して回収する考えで、消費者の負担が拡大しそうだ。

 経産省は有識者らからなる「東電改革・1F(福島第1原発)問題委員会」などで東電の再建計画を検討している。試算を踏まえ、年内に東電支援策を取りまとめる方針。

 新たな試算では、賠償が従来想定の5兆4千億円から8兆円に増える。除染は、当初見込みの2兆5千億円から5兆円程度に増大する見通し。

590凡人:2016/12/11(日) 09:52:00 ID:/9hL6NYE0
事故処理費増え「原発は高い」 立命館大教授・大島堅一氏に聞く【経済】
2016年12月11日 朝刊 東京中日

 原発の発電費用を研究してきた立命館大学国際関係学部の大島堅一教授が、原発で一キロワット時(エアコン一時間分)の電力量をつくるために必要な費用を、実際にかかってきた費用を基に「一三・一円」と試算した。政府が九日にまとめた福島第一原発の処理費用二一・五兆円を反映した。本紙のインタビューで、政府の「最大でも一〇・四円で、さまざまな発電方法の中で最も安い」とする試算を「架空の前提に基づくため実態を反映していない」と否定した。

 大島氏は「原発は高い」と説明する。現実に東京電力は必要な費用を払えない状態のため、「資本主義のルールに従って破綻処理したうえ、株主にも責任をとらせて財産を処分、それでもお金が足りない場合は国が責任を持って税金などを充てるべきだ」と提言。ほかの大手電力会社の原発への支援策もやめるべきだと指摘した。

 立命館大国際関係学部の大島堅一教授が試算した方法は明快だ。原発の建設費や投じられてきた税金、福島第一原発の賠償に充てられたお金など、実際にかかった費用を積み上げ、原発が過去につくった発電量で割った。すると、一キロワット時当たりの発電費用は一二・三円だった。

 さらに、経済産業省が九日、原発の事故処理費が二一・五兆円へと倍増する試算を示したため、これを反映させると一三・一円になったという。
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 一方、経産省はこの二一・五兆円を考慮しても、原発の発電費用は一〇・二〜一〇・四円にとどまると計算した。二〇一五年に試算した一〇・一円とほぼ変わらず、水力発電(一一・〇円)などほかの発電方法を下回って最も安いとの説明を続ける。

 経産省と財界人らでつくる「東京電力改革・1F(福島第一原発)問題委員会」の伊藤邦雄委員長(一橋大大学院特任教授)も「原発は最も効率的な発電方法だ」と語る。委員会の議論では「事故があっても安いということをもっと広報するべきだ」という意見があったという。

 この食い違いについて、大島氏は「政府の試算は『モデルプラント方式』といって、建設費の安い原発が事故もなく順調に稼働し続けるという理想的なシナリオを描いた計算。だから実際にかかった費用をそのまま反映するのではなく、仮定を置いて数字を変えるので安く見せるよう操作できる」と指摘する。

 例えば、日本の原発は稼働年数が平均三十年の時点で三基の炉心が溶融する「過酷事故」が起きた。十年に一基で事故が起きる確率だ。しかし政府試算は事故はほとんど起きない前提。このため福島第一原発にかかる費用がいくら膨らんでも、政府の試算にはほぼ影響しない。国民負担が増えているのに、政府が「原発は安い」と主張し続けるからくりはここにある。

 また、震災後は原発に厳しい安全対策が求められるようになり、建設費は世界的に高騰している。しかし、政府試算の前提は従来の建設費と同じ。大島氏は「政府試算の建設費の前提を、英国で新設されるヒンクリーポイント原発の建設費に置き換えただけでも、発電費用は一七・四円に跳ね上がる」と分析する。石炭火力(一二・三円)はもちろん、液化天然ガス(LNG)火力(一三・七円)より高くなる。

 ほかにも、政府が着手しようとしている次世代の原子炉「高速炉」の開発に投じられる税金は規模すらつかめない状態で、政府試算に反映されている金額を大幅に超えることは確実だ。

 大島氏は「原発は高い」と断言。「原発を続けるという選択肢があってもいいが、そのためには『原発は安い』という架空のシナリオではなく、客観的なデータを国民に示して判断を仰ぐべきだ」と語った。 (吉田通夫)

<おおしま・けんいち> 一橋大大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学、高崎経済大経済学部助教授などを経て現職。専門は環境経済学。著書に「原発のコスト」(岩波書店)など。

591凡人:2016/12/15(木) 03:30:48 ID:/9hL6NYE0
除染に数千億円の税金投入 来年度から復興予算使う方針
編集委員・大月規義 2016年12月15日03時01分 Asahi

 政府は、東京電力福島第一原発の事故費のうち、帰還困難区域の除染に国費を使う方針を固めた。帰還希望者のため「復興を加速させる」狙いだ。東電が負担すべき事故関連費に税金を直接使うのは初めて。この費用は東電に求めない。

 来年度予算に計上し始め、総額は数千億円になる見通しだ。当面、所得増税などで集めた復興予算(計32兆円)を使う。これまで除染は国が立て替え、最終的に国が持つ東電株の売却益で充てる前提だった。方針は14日、自民党内でおおむね了承され、20日にも閣議決定される。

■東電救済色濃く

 東京電力が負担すべき汚染地域の除染に、国費が投入される。そんな政府の指針が20日にも閣議決定される。福島第一原発の廃炉などに21・5兆円もかかるため、経済産業省が「計画外」の費用としてひねり出した。東電救済色が濃く、賛否は分かれそうだ。

 国費を入れる対象は、帰還困難…

592凡人:2017/04/23(日) 04:20:11 ID:KNihEVjE0
【千葉】
柏市の放射線量点検 163地点で目標値超え
2017年4月20日 東京中日

 柏市は十九日、市有施設を対象にした「放射線量緊急点検」の結果を発表した。空間放射線量は計百六十三地点で、国の基準値(地上一メートル、小学校などの場合は同五十センチで、毎時〇・二三マイクロシーベルト)よりも厳格に定めている市の独自の基準「除染実施計画目標値」を超えた。

 今年一月に市中央体育館で、国基準値を大幅に上回る高線量が測定されたことを受け、二月八日〜三月三十一日、三百三十二施設の六千五百八十五地点を調べた。目標値は施設の種類によって、測定する高さを三段階に分け、いずれも毎時〇・二三マイクロシーベルト未満と定めている。

 市によると、目標値を上回っていたのは、地上五センチで測定した「保育園・小学校・こどもルーム等」三千百五十六地点のうち百三十九カ所。この他、地上五十センチで測定した「中学校・公園・スポーツ施設等」二千九十三地点のうち十八カ所で、同一メートルで測定していた「市役所・近隣センター等」は千三百三十六地点のうち六カ所で、それぞれ目標値を上回っていた。

 目標値超えの地点は、雨どい下や側溝など、人があまり寄り付かない所だったという。市は人の行き来が多い「生活空間」を優先的に除染を進めている。 (堀場達)

593凡人:2019/04/11(木) 09:01:39 ID:/8TRzhd60
原発事故後、先天性心疾患の手術件数14%増 世界的権威が認めた衝撃の事実 日本のメディアが報じない怪
飯塚真紀子 | 在米ジャーナリスト 4/9(火) 8:38
https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20190409-00121301/

大熊町の道沿いにあるモニタリング・ポスト。(2018年10月、筆者撮影)

 平成が間もなく終わりを迎えるが、平成最大の事件というと、日本においては、東日本大震災と福島第一原発事故をおいて他にないだろう。その福島第一原発事故に関係した重要な事実について、平成から「令和」に変わる前に伝えておきたい。

 福島第一原発事故から8年目を迎えた数日後、アメリカ3大ネットワークTV局の一つであるCBSテレビが衝撃的なニュースを伝えた。

 「新たな研究が、福島第一原発事故と乳児の心臓手術数急増の関連を示唆。先天性心疾患の手術を受けた1歳未満の乳児の数が、14%以上急増」

 これは、3月13日、心臓病研究の世界的権威「アメリカ心臓協会」が発行している国際科学誌「ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ハート・アソシエーション」が「福島原発事故後の複雑心奇形の全国的増加」と題した研究論文を掲載したことを受けて、報道されたニュースだった。 

 タイトルからわかる通り、論文は「福島第一原発事故後に、複雑心奇形という先天性心疾患を持って生まれた乳児が、日本で全国的に増加した」という“衝撃的な事実”を伝えている。論文の中心的な著者は、名古屋市立大学で生態情報測定学を研究する村瀬香准教授である。

報じない日本の主要メディア
 アメリカの大テレビ局が報じた重大なニュース。しかし、見たところ、日本の主要メディアでは報じられていない。不思議に思い、筆者は村瀬氏にコンタクトし、話をきいた。

 村瀬氏が残念そうにこう話す。

「実は、メディアに大きく取り上げられるだろうと思い、研究チームはスタンバイしていたんです。しかし、結局、報じてくれたのはアメリカのロイター通信やCBSニュース。日本の大手通信社や大手新聞社の記者は取材には来たものの、なぜか報じていません。唯一、大学の地元という縁からか、中日新聞だけは取り上げてくれました」

 こういった科学研究論文は、同じ研究者から審査を受け、承認されると、科学誌に掲載されるが、村瀬氏の論文も同じ過程を経て掲載された、研究者お墨付きの論文だ。しかも「アメリカ心臓協会」は心臓病の研究ではアメリカ最大で、世界的にも信頼性の高い機関である。

 研究論文の結果は衝撃的だが、世界的権威が認めた重要な研究論文を、原発事故が起きた当事国・日本の主要メディアが報じていないのは、ある意味、もっと衝撃的だ。日本のメディアは何を考えているのだろう? オリンピックや選挙を控えて神経質になっているお上の顔色をうかがっているのだろうか?

複雑心奇形の手術件数が急増
 村瀬氏チームの研究結果について説明したい。

 研究の大本になったのは、日本胸部外科学会が日本全国の病院から集めている先天性心疾患に関する全ての手術データ。このデータには46種類の先天性心疾患に関する手術件数がほぼ全て含まれている。その中でも、村瀬氏は、「複雑心奇形」という先天性心疾患に着目し、福島原発事故前(2007〜2010年)と事故後(2011年〜2014年)の手術件数の変化を解析した。

 複雑心奇形とは、胎児の心臓が形成される段階で生じる障害のこと。いわば、“先天的奇形の心臓”が生じる障害と言ってもいいかもしれない。複雑心奇形には29種類あるが、この障害を持って生まれた乳児は、治療のために、高度な手術を受けなければならない。

 村瀬氏は、複雑心奇形という先天性の障害を持って生まれた乳児(1歳未満児)の治療のために日本全国で施された手術のデータを、原発事故前と原発事故後で解析した。その結果、原発事故のあった2011年以降、手術数が有意に増加(偶然に起きた増加ではなく、統計的に意義のある増加のこと)していることがわかったのだ。

 しかも、以下のグラフから分かる通り、その数は急増している。

 乳児(1歳未満児)に対する複雑心奇形の手術件数は、原発事故後に、約14.2%の有意な増加が認められ、調査終了時の2014年まで増加したままの状態が続いていたのである。

 また、解析は、複雑心奇形の中でも、心臓が形成される早期の段階で重篤な複雑心奇形を持つ乳児の手術が急増したことを示している。

 加えて、29種類の複雑心奇形のうち、有意に減少したものは一つもなかった。つまり、ある一つの複雑心奇形だけが大きく増加したわけではなく、たくさんの複雑心奇形で増加が見られたのだ。
1-2

594凡人:2019/04/11(木) 09:02:46 ID:/8TRzhd60
 チェルノブイリの原発事故後、旧ソ連や近隣諸国では先天性心疾患の発生率の増加が報告されたが、同じ状況が今、日本でも起きているということなのか?

 この結果について、村瀬氏はこう解説する。

「原発事故との関連は不明です。また、原発事故との関連の有無を証明することは不可能です。しかし、原発事故以外に、複雑心奇形の手術件数の急増に結びつく要因が考えられないのです。例えば、新たな手術法が開発された場合、その手術による手術数の増加は起きるかもしれませんが、新手術というのは通常徐々に浸透していくものなので、このように急増することはありえません。

 また、グラフからわかるように、2010年は前年よりも手術数が増加しています。同年は、妊産婦に対して行われたアンケートの回答率が99%とこれまでで一番高かったことから、増加しても不思議ではありません。しかし、2011年の場合、震災の影響か、その回答率が96.4%とこれまででは最も低かったんです。それにもかかわらず、手術数は急増しました。原発事故の影響以外に説明がつきません」

 確かに、村瀬氏チームの論文によると、調査した2007年〜2014年では、子供の出生数はゆるやかに減少しているにもかかわらず、複雑心奇形の手術数は増加している。

 手術件数は全国的に増加したということだが、福島県でも増加したのか? それについて村瀬氏はこう説明する。

「各県別のデータがないため、それは不明なのです。また、福島県の場合、心奇形の内訳が出されていないので、どれだけが重篤で複雑な種類の心奇形であるか不明で、手術数が増加しているのかどうかも非公開です。また、事故後、福島県外に移住し、県外で母子手帳をもらって出産した妊産婦もいますが、そのデータは福島県のデータには含まれていません」

 しかし、全国の複雑心奇形の手術数には、福島県から県外に移住し、県外で母子手帳をもらった妊産婦が出産した複雑心奇形を持つ乳児の手術数も含まれている。

睾丸の位置異常も増加
 増えているのは複雑心奇形の手術だけではない。

 村瀬氏が、35都道府県の94の病院で、「停留精巣」と呼ばれる、睾丸の位置に異常がある精巣を持って生まれた乳児に対して行われた手術退院件数を調べると、その数は、原発事故後は事故前と比べて平均13.4%も増加していた。村瀬氏がこの結果について書いた研究論文は、昨年5月、国際科学誌「Urology(ウロロジー)」に掲載された。

 そもそも、村瀬氏はなぜこのような研究をするに至ったのか? それについて、村瀬氏はこう話す。

「もともと、原発事故前からオオタカという野鳥の生態を研究していたのです。そのオオタカの7、8割あった繁殖成功率が原発事故後は5割に下がったことがわかり、それについて論文を書きました。この時もある大手新聞の記者が取材に来たのですが、なぜか掲載されませんでした。

 また、イノシシの研究も行った結果、原発事故後、オスなのに精巣がないイノシシが数多く見つかったのです。先天性奇形という疾患かもしれない。そう思い、調べようと思ったのですが、イノシシではサンプル採取が難しいため、入手可能な人のデータで調べてみようと考えたのが、停留精巣や複雑心奇形の研究に着手したきっかけです」

 原発事故と疾患の因果関係を立証することは非常に困難かもしれない。国は、大学や企業の研究者から研究テーマを提案してもらい、優れた研究テーマに研究費補助金(科研費)を出しているが、福島原発事故による被曝の影響を研究する研究費枠がなくなり、今では、一般的な放射線影響という研究費枠しかなくなったという問題もある。しかし、政府や関係機関はこの結果を真摯に受け止めて、さらなる研究や調査をする必要があるのではないか。
2-2

595凡人:2019/06/11(火) 08:39:58 ID:/8TRzhd60
福島への帰還、国連が見合わせを要請 日本政府は反論
2018年10月26日 23:06 発信地:東京

船から見た福島第1原子力発電所(2016年2月22日撮影、資料写真)。(c)TOSHIFUMI KITAMURA / AFP

【10月26日 AFP】国連(UN)の人権専門家が25日、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所事故の汚染地域に女性や子どもが帰還することについて、被ばくの懸念から見合わせを求めたのに対し、日本政府は翌26日、この要請に反論した。

 国連のバスクト・トゥンジャク(Baskut Tuncak)特別報告者は、人々は「政府が以前安全としていた放射線量の基準を超える場所など、危険を伴う地域に帰還を強いられていると感じている」と話した。

 福島第1原発事故の直後、日本政府は被ばく線量の許容限度を年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトへ引き上げた。

 この許容限度を再び引き下げるよう要請が出ているにもかかわらず政府がこれに応じていないことについて、トゥンジャク氏は「憂慮している」と述べ、「日本政府には、幼少期の被ばくを予防し、最小限に抑える義務がある」と指摘した。

 これについて、AFPの取材に応じた外務省関係者は、トゥンジャク氏の指摘は一方的な情報に基づくもので、「福島に関して不必要な不安をあおる恐れがある」と反論した。

 日本政府は、被災地域の大部分で避難指示を段階的に解除してきたが、指示は放射線量が引き続き高い場所では依然出されたままとなっている。

 政府は被災地の復興と再生を強く推し進めているが、政府がいう放射線量の「安全」基準が国際基準に一致していないとの批判にさらされている。(c)AFP


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