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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1とはずがたり:2014/05/04(日) 19:49:37
東欧・ギリシャ正教・中央アジア・旧ソ連諸国・シベリアなど

新疆とかは大中華スレとは棲み分け微妙な感じで場合によってはこちらにも。

前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/?q=%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA

117とはずがたり:2014/07/24(木) 11:48:43

「プーチン来日」ついに白旗?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140720/plc14072007000002-n1.htm
2014.7.20 07:00

 今秋予定していたロシアのプーチン大統領の来日は実現性が低くなった。ウクライナ東部でマレーシア航空機が墜落し、欧米各国はロシアの軍事支援を受けた親露派によるミサイル誤射との見方を強めている。日本政府は、ロシアが3月にクリミア半島の編入を宣言した後もプーチン氏訪日の可能性を探ってきたが、ロシア側が言い訳できない事態を前に、訪日には事実上赤信号がともった形だ。

 「プーチン来日は当面凍結ですよ。2年前からコツコツ準備してきたんですけどね…」

 外務省欧州局の関係者は19日、電話口で大きなため息をついた。

 事件をめぐり、親露派による誤射説は日増しに強くなるばかりだ。米国防総省のカービー報道官は18日、同機を撃墜した地対空ミサイルがロシア製「BUK(SA11)」だったことを示す「非常に強力な証拠がある」と強調。これを受け、オバマ米大統領は「事件はロシアの支援により起きたことだ」と断じた。

 米メディアによると、米軍事衛星の解析では、ミサイルの発射場所は親露派が拠点とするウクライナ東部のドネツクとルガンスクの間。ロシアはウクライナ政府が先月、親露派との停戦を破棄したことを受け、大量のミサイルを供与していたという。

 親露派は戦闘に軍用機を使っておらず、ウクライナ政府軍が地対空ミサイルを用意する必要はないとみられる。ウクライナ政府の犯人説を唱える親露派の主張は苦しくなるばかりだ。

 欧州局氏は「国連の調査もあるだろうが、客観情勢は『ロシアが黒』。ロシアが武器供与したミサイルが犯行に使われたのはほぼ間違いなく、欧米からの制裁強化要求はこれまでの比でなくなるだろう」と分析する。犠牲者はオランダの192人を筆頭に、オーストラリア27人、英国10人などと欧米系が多いことも、制裁圧力を高める一因となっている。

 日本にとって一層の打撃となったのが、今回の撃墜でドイツ人が4人亡くなったことだ。

 これまでメルケル独首相は、ロシアからのエネルギー供給も念頭に、対露政策で圧力一辺倒より「対話」を重視。6月の先進(G7)7カ国首脳会議では、厳しい制裁を求める米英とドイツがせめぎ合う場面もあった。ロシアと領土交渉を抱え、微妙な立ち位置の安倍晋三首相にとっても、心強い援軍だったはずだ。

 しかしメルケル氏は18日今回ドイツ人の犠牲者が生まれたことを受け、「事件を相当深刻に受け止めている」と言及。「ウクライナの和平プロセスを迅速に進展させる責任はロシアにある」とも述べ、強い口調でロシアを批判するようになった。

 欧米内で温度差があった対露制裁は、厳格化の方向で足並みがそろいつつある。ここで日本政府だけがプーチン氏来日の準備を進めれば、国際的な孤立を招く可能性を否定できない。

 受話器から聞こえた欧州局氏の声色は、6月中旬に都内のビアガーデンで密会したときとはまるで違っていた。1カ月前、氏はまだプーチン来日を諦めていなかった。

118とはずがたり:2014/07/24(木) 11:49:05
>>117-118

「ウクライナ問題だけがロシアとの二国間関係じゃありません。北方領土交渉もあれば極東の経済交流もある。外交交渉は多面的であるべきで、1つが駄目といって対話の窓口をすべて閉ざす必要はない」

 当時はウクライナ政府と親露派との停戦協議がまとまりつつあり、氏は明るい表情で中ジョッキをあおっていた。「秋に大統領が訪日するためには、露払いの日露外相会談が不可欠」とも語り、岸田文雄外相が夏中に訪露に踏み切るタイミングを探っているとも打ち明けた。

 安倍首相にとって、領土交渉は外交の最重要課題。昨年4月の日露首脳会談で、プーチン氏から「(領土交渉を)ハジメ」という言質を引き出して以来、両氏はこの1年間に5回も会談してきた。今年2月にウクライナ情勢が緊迫化した後も、日本政府は米国より一段緩い対露制裁に限定。ロシアとのパイプ維持に腐心してきたといえる。

 「首相はプーチン氏と本当に馬が合う。岸田さんもこわもてのラブロフ露外相と本音で語り合える関係を築けた。他国の外相をみても、ここまで個人的関係を作ったのは珍しい。日露両政府の政権基盤が安定していることも加味すれば、領土交渉で約15年ぶりに具体的進展が期待できるとも思うのです」

 氏はビールをハイボールに切り替えまくしたてた。

 「英仏独の各首脳は6月のノルマンディー上陸作戦70年記念式典直後に、プーチン氏と会談しています。問題が起こった時には、むしろ相手と会って懸念を伝えるという道もある」

 氏は枝豆を次々と口に放り込みながら、強気の姿勢を崩さなかった。

 首相官邸も、最近まで外秋のプーチン氏来日を諦めていなかったようだ。今月の外務省幹部人事では、首相とプーチン氏との交渉を支えてきた上月豊久欧州局長が官房長に昇格。外務省内では「領土交渉への態勢を強化したシフト」という評が飛び交った。北朝鮮による日本人拉致被害者の再調査と合わせ、ロシアとの領土交渉でも成果を急ぎ、「今年を外交史に残る1年にできる」(別の外務省幹部)という思いも首相の脳裏をかすめたに違いない。

 ただし、今回の撃墜事件は首相らの淡い期待を砕いたといえそうだ。

 欧州局氏は電話口の向こうで「欧米とロシアが対峙する『新たな冷戦構造』すら見え始めているなか、日本だけが単独行動するわけにはいかない」とぽつり。今回の事件がロシアが供与した武器によって引き起こされたと断定されれば、「欧米による対露制裁に今度こそ同調せざるを得ない」とボソボソと語った。安倍首相は外遊のたびごとに、中国を念頭に「力による現状変更は認められない」と説いており、今回のロシアの行動を簡単に許すわけにはいかないのだ。

 「足かけ2年の努力が水泡に帰すのでは…。ウクライナ情勢が悪化の一途をたどるので夏休みを取る環境にないが、『日露交渉』はいつまで続くか分からない夏休みに入ったといえますよ」

 寂しそうに笑う欧州局氏。ウクライナの草原に広がる惨状を前にしたら、簡単に2学期を始める国際環境でないことは明らかだ。

119とはずがたり:2014/07/24(木) 14:04:54

佐藤氏のロシア寄りのコメントは一つの見識だと思うけど余りに肩入れしすぎると公平な見識と云うよりもただの親ロシア的言動としか思えなくなるけど。。

マレー機撃墜で米ロ衝突危機 佐藤優氏「ロシア秘密部隊投入も」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140719/frn1407191530007-n1.htm
2014.07.19

 ウクライナ東部でマレーシア航空機が撃墜された事件で、オバマ米大統領は18日(日本時間19日未明)、緊急会見を開き、同機が親ロシア派支配地域から発射された地対空ミサイルによって撃墜されたことを「確信している」と明言。ロシアが武器を供給していると批判した。米国など国際社会から責任を糾弾されているプーチン政権だが強硬路線は変わらない。オバマ、プーチン両氏の直接交渉がこじれた場合、米国の軍事顧問とロシアの秘密部隊の衝突にまで発展する危険性をはらんでいる。

 「ミサイルは反政府勢力(親ロシア派)が支配する地域から発射された」

 オバマ大統領は緊急会見でこう断言。「ロシアは親ロシア派に武器を供与し続けている」と語気を強めた。ウクライナ危機長期化の原因はロシアにあるとし、制裁強化も警告。米連邦捜査局(FBI)の専門家らはすでにウクライナに向かったとしている。

 ウクライナのポロシェンコ大統領も親ロシア派を非難したほか、国連安全保障理事会も緊急協議を開催し、関係当事者に独立調査の受け入れを求める声明を発表した。

 撃墜には、高度2万メートル以上の標的を攻撃できるロシア製地対空ミサイル「BUK(SA11)」が使用された可能性が高い。こうした高性能ミサイルの運用には高度な技術が必要とされるため、米メディアの中には、親ロシア派がウクライナ軍から奪ったミサイルをロシアの協力を得て発射したという見方まで出ている。

 国際社会から「黒幕視」されているプーチン政権だが、この期に及んでも、プーチン氏の強硬路線は変わらないとみるのが、ロシア情勢に詳しい作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏だ。

 マレーシア機撃墜について、プーチン氏は「戦闘が再開されなければ悲劇は起きなかった」と軍に作戦を命じたウクライナ政府を批判。「恐ろしい悲劇の責任は、それが起こった国にある」とも述べた。

 この発言について佐藤氏は解説する。

 「プーチン氏の発言は、主権国家は領空で起きたことに責任を負うべきであるという国際法の一般論を述べたに過ぎない。親ロシア派が撃墜したということは否定しないだろう。ただ、自分たちが関与したということは認めない。ロシア軍が関与していたら、民間機を誤射するようなへまはしない。事実として、親ロシア派に指揮命令をしているわけでない。チームの一員ではなく、応援団の立場だ。にもかかわらず『ロシアがやった』と批判されているので、反発を強めている」

 今後、米国は対ロシア本格制裁に消極的な欧州を巻き込み、さらなる圧力強化を進めるとみられる。緊張感が高まるなか、事態打開の策とみられるのがオバマ氏とプーチン氏の直接協議だが、成否のカギを握るのは、シリアの内戦やイランの核開発問題などで悪化の一途をたどる中東情勢だという。

 「国際情勢では、ウクライナよりも中東の方が危険な状態にある。中東では、米国とロシアが手を握り、歩み寄りを始めていた。中東での協力が確認されれば、ウクライナでの米ロの対立は短期間で終わる可能性がある。ただ、オバマ氏とプーチン氏の話し合いがこじれれば、ウクライナは泥沼化するだろう」(佐藤氏)

 米ロの対立が深まれば、今後の展開はどうなっていくのか。

 『イスラムのテロリスト』(講談社+α新書)などの著書がある軍事アナリストの黒井文太郎氏は、「親ロシア派は調査に協力する姿勢を見せて、撃墜を認めないようごまかして、時間稼ぎをする作戦だろう。一方で降参することなく、抵抗を強め、激しい戦闘が続く。追い込まれた親ロシア派が住民を人質に取り、立てこもる事態も予想される」と語る。

 一方、前出の佐藤氏は「プーチン氏が親ロシア派を斬り捨てることはない。親ロシア派は内戦を終わらせようとし、情勢はますます悪化するだろう。ウクライナの正規軍には親ロシア派を制圧する力はなく、米国が関与してくる。米国が直接軍隊を投入することはないと考えられるが、軍事顧問をしたり、戦争請負会社を入れて戦闘する可能性はある。そうすると、ロシア側も秘密部隊を入れるだろう」と指摘する。

 300人近い人命を奪った民間機への誤射という悲劇が、米ロ衝突という新たな悲劇の引き金となるシナリオも予想されている。

120チバQ:2014/07/24(木) 23:05:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140724/erp14072422490012-n1.htm
ウクライナ、連立与党が崩壊 早期議会選も
2014.7.24 22:49
 ウクライナ最高会議(議会)の与党を構成する5会派のうち2会派が24日、連立離脱を表明、親欧米路線の連立与党が崩壊した。早期の議会解散と総選挙実施の可能性が高まってきた。

 ロシアメディアによると、ウクライナ憲法では連立崩壊後、30日以内に新たな連立が形成できなければ大統領が議会を解散できる。前回2012年の議会選ではロシア寄りのヤヌコビッチ前大統領の与党が勝利していたため、親欧米のポロシェンコ大統領は議会で支持基盤を固めるため、早期に議会選を実施したいとの考えを示していた。

 連立を離脱したのは政変の主要指導者クリチコ氏が率いる「ウダル」と極右の「自由」。現在の議会は国民の意思を反映しておらず、前倒し選挙を早期に実施させるのが目的だと表明した。与党最大勢力の「祖国」も解散に賛成している。(共同)

121チバQ:2014/07/26(土) 10:06:39
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014072602000114.html

ウクライナ内閣総辞職へ 大統領 総選挙へ賭け














2014年7月26日 朝刊





 【キエフ=宮本隆彦】ウクライナのヤツェニュク首相は二十四日、内閣総辞職の意向を明らかにした。連立与党から二政党が離脱し、政権が崩壊したため。最高会議(議会、定数四五〇)は二十五日、前日に続いて内閣提案の法案を否決するなど混乱が続き、ヤツェニュク氏が申し出た辞職を認める採決は八月以降に先送りされた。連立内閣の崩壊に伴って議会は解散され、十月下旬にも総選挙が行われる。


 一連の動きは、親欧米派のポロシェンコ大統領が権力基盤を固めるため仕掛けたとみられる。親ロシア派過激集団との戦闘やマレーシア航空機撃墜事件への対応に悪影響が出る恐れを承知で、賭けに出た格好だ。


 現在の議会は、親ロシア派のヤヌコビッチ前大統領の与党「地域党」が勝利した二〇一二年の選挙に基づく。ヤヌコビッチ政権が打倒された二月の政変で地域党は所属議員を減らしたが、なお七十八議席で第二党の座にある。一方の親欧米派は、ヤツェニュク氏が所属する「祖国」が八十六議席を持つ以外は、中小の党が分立している。


 こうした中、無所属で大統領に当選したポロシェンコ氏には目標とする改革を実行するため権力基盤の確立が必要。抵抗勢力の親ロシア議員の退場も狙い、関係が近い政党「ウダル」など二党に対し、前倒し選挙につながる連立離脱を容認したとみられる。二党は支持が上昇傾向にあり、前倒し選挙は勢力拡大の好機となる。ポロシェンコ氏は「国民は権力のリセットを望んでいる」と歓迎した。


 しかし政局の混乱は、東部で続く親ロ派との戦闘に悪影響を及ぼしかねない。既に戦闘続行に関わる軍事予算が可決できなくなる事態が起きた。マレーシア機事件で求められる国際協力に支障が出る可能性もある。「祖国」のソボリェフ党首は、連立を離脱した二党は「ウクライナの愛国者を裏切った。ロシアを利する行為だ」と批判した。


 ヤツェニュク氏は二月の政変で暫定政権の首相に就任。ポロシェンコ氏からあらためて首相に指名された。二党の離脱で与党が過半数割れし、二十四日に辞職を表明した。

122チバQ:2014/07/26(土) 10:10:20
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140725/erp14072523370008-n1.htm

【ウクライナ情勢】
首相、辞意表明 政治的駆け引きの可能性
2014.7.25 23:37


 【ハリコフ(ウクライナ東部)=佐々木正明】ウクライナのヤツェニュク首相が24日、最高会議(議会)で辞意を表明した。ポロシェンコ大統領は同日夜、親ロシア派武装勢力との戦闘やマレーシア機撃墜事件の対応が待ったなしの状況にあることをふまえ、翻意を促す声明を発表。25日に議会は首相辞任を決議せぬまま閉会した。首相は秋に予定される議会選挙まで職務を継続するとの見方が出ている。

 首相の辞意表明は、親欧米路線の3党で組む連立与党内の内部対立をおさめ、国民に負担を強いる緊縮財政法案などを国会で成立させるための政治的駆け引きの可能性がある。首相は24日、「早期の総選挙実施」を理由に連立離脱を表明した与党会派「ウダル」と極右の「自由」を批判した。

 大統領は首相の職務ぶりを評価する一方、議会に対し、冷静に国難に対応してほしいと要請。地元有力紙は25日、「与党は結局、法案に賛同し、首相の辞意は辞意のまま終わる可能性がある」と指摘した。

 次回の議会は8月12日に開催される。

123チバQ:2014/07/27(日) 10:22:29
http://mainichi.jp/select/news/20140727k0000e030122000c.html

ウクライナ:大統領、基盤固め躍起 早期の総選挙模索

毎日新聞 2014年07月27日 08時28分(最終更新 07月27日 08時42分)




ウクライナのポロシェンコ大統領=2014年5月25日夜、坂口裕彦撮影

ウクライナのポロシェンコ大統領=2014年5月25日夜、坂口裕彦撮影


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 【キエフ坂口裕彦、ジャカルタ平野光芳】ウクライナのポロシェンコ大統領が内政、外交両面で積極的に仕掛けている。自らの権力基盤を強化するため、最高会議(国会)の早期解散・総選挙を模索。マレーシア航空機撃墜事件で親ロシア派に向けられた厳しい国際世論も追い風に、各国との連携にも余念がない。ただし、総選挙までの国内政治の混乱が、親ロシア派武装勢力の掃討作戦などに影響を及ぼす可能性がある。

 「国民は国家権力の完全なリセットを求めている」。ポロシェンコ大統領は24日、連立与党の崩壊に伴うヤツェニュク首相の辞意表明とほぼ同時に、早期の国会解散・総選挙を目指す考えを表明した。

 引き金をひいたのは、元ボクシング世界王者のクリチコ・キエフ市長が率いる政党「ウダル」の連立離脱だ。クリチコ氏は5月の大統領選で出馬を取り下げ、ポロシェンコ氏の支持拡大と勝利に貢献した。2人は政治的な盟友関係にある。

 憲法規定では、政権崩壊後、30日以内に新政権ができなければ、大統領は議会を解散できる。現在の議会は親露派のヤヌコビッチ前政権だった2012年に選ばれ、ポロシェンコ氏の影響力は限定的だ。キエフのシンクタンク「国際政策研究センター」のザカロワ取締役は「今回の動きは、是が非でも政局の主導権を握りたい大統領の強い意向の表れだ」と分析する。

 外交面でも墜落事件で犠牲者が出た国々と積極的に連携している。23日にはオーストラリアのアボット首相と電話で協議。首相は24日、現場の安全を確保し、遺体や機体の早期収集を促すため、自国の警察官を派遣する意向を表明した。オランダなどと連携した国際チームの派遣も目指し、現場を支配下に置く親露派を「多国間協力」でけん制する戦略を描いているようだ。

 総選挙は10月下旬の実施が取りざたされている。しかし、親露派との交戦は、攻勢を強めるウクライナ軍がドネツク州の州都ドネツクの間近に迫るなど山場を迎えている。政治空白が生じれば影響は避けられない。ザカロワ氏は「ポロシェンコ氏らは勢力を伸ばすだろうが、総選挙の実施方法も確定していないなど不安定要因も多い」と指摘した。

124チバQ:2014/07/28(月) 21:15:01
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140728/erp14072818060006-n1.htm
【ウクライナ情勢】
親ロシア派、内紛激化か 幹部辞任、暗殺未遂も
2014.7.28 18:06
 ウクライナ東部で政権側と戦闘を続け、マレーシア航空機を撃墜したとして内外の批判を浴びる親ロシア派の内部対立が激化しているもようだ。ウクライナ政権は親ロ派の分裂も視野に情報収集を強化。豊富な武器を保有する親ロ派が内部抗争に陥れば、住民が巻き添えとなる恐れもある。

 親ロ派は東部ドネツク、ルガンスク州で勢力を拡大し、5月には住民投票を強行して「独立」を宣言。しかし「ドネツク人民共和国」では6月以降、プシーリン最高会議議長の辞任や幹部の解任、暗殺未遂などが相次ぎ表面化した。

 マレーシア機撃墜に使われたとされる地対空ミサイルについても、親ロ派幹部は保有を否定したが、有力武装グループの司令官の一人が保有を認め、統制がとれていない状況を露呈。ウクライナ国家安全保障会議の当局者は「対立の原因は財政面の問題に加え、司令官レベルの影響力の競い合い」と話す。政権側の攻撃が続く中、資金や武器の配分をめぐって争っているとみられる。(共同)

125とはずがたり:2014/07/29(火) 15:18:54
マレーシア航空機撃墜、必死で出口を探すプーチン
ロシア人が見る事件の原因はロシアとウクライナのオルガルヒによる陣取り合戦
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41306
2014.07.24(木) 菅原 信夫

マレーシア航空機撃墜の下手人が確定せぬまま、すでに1週間が経とうとしている。7月22日、ようやくハリコフに鉄道輸送された遺体は、その数を巡り再び混乱が生じているという。

ウクライナでマレーシア航空機撃墜か、295人全員死亡の情報
ウクライナ東部のシャフチョルスク近くに墜落したマレーシア航空機の残骸(2014年7月17日)〔AFPBB News 〕

 ここにきて、「親露武装勢力」が実は多種多様な小グループから成り立っていて、本当に親露なのかも疑わしいという報道も出てきた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領といえども、隣国に散らばるロシア人武装勢力をいかに説得するか、その方法には限界がある、という記事も増えてきた。

 当初から気になっていたウクライナ紛争の疑問点がここにきて一挙に吹き出してきたと言えるのではないだろうか。この航空機撃墜事件が「ゲームチェンジャー」だと言われるゆえんである。

 筆者が当初から疑問に思っているのが、「親露武装勢力」という人々である。

 その代表がウクライナ東部を拠点に、ロシアの支援を得て独立国家をつくる動きをしている「ドネツク人民共和国」という武装集団である。時に「ドネツク人民共和国」軍、という名前で紹介されることもあるが、しょせん彼らの自称であり、ウクライナ国内で認められた共和国ではない。

 ロシアでの新聞報道などをまとめてみると、いろんな要素が見えてくる。

親露武装勢力とはどんな人たちか

 この集団でリーダー格となっているのは、ドネツク人民共和国第一首相のアレクサンドル・ボロダイ氏(42歳)とドネツク人民共和国武力相のイゴール・ストレルコフ氏(43歳)である。ともにモスクワに生まれ、ボロダイ氏はモスクワ大学、ストレルコフ氏はモスクワ国立歴史古文書大学卒。

 1990年代、ボロダイ氏はジャーナリストとして、ストレルコフ氏はロシア軍人として、北カフカスからダゲスタンにかけてのチェチェン平定作戦に従事、そこで知り合い、意気投合、その後2人はプーチン大統領の出身母体として有名なKGBの歴史を引き継ぐFSB(ロシア連邦保安庁)に勤務している。

 さらに、ストレルコフ氏はロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の工作員だったことが公にされている。

 筆者がロストフで聞いた「ウクライナにおける、ロシア人による、ロシア人のための戦争」という表現が現実味を帯びるのは、このように反ウクライナ政府勢力を形づくる人々がロシアでの軍関係者あるいは諜報機関関係者のロシア人であるからだ。

 ウクライナ軍にかなりの人数の親露勢力の兵士が拘束されているが、その中には相当数のチェチェン兵が含まれていると報道されている。ウクライナでなぜチェチェンの兵士が活動するのかと考えるとき、ストレルコフ氏とボロダイ氏のチェチェン人脈に行きつく。

 さらにストレルコフの軍歴を見ているとミサイルとの関連も見える。

 彼は1990年代の初め、ロシア軍の第190ミサイル技術基地の発射部隊に属していた。

126とはずがたり:2014/07/29(火) 15:19:47
 マレーシア航空機を撃墜するのに使われたと言われる地対空ミサイル「BUK」は旧ソ連製で、現在に至るまでロシア、ウクライナ両国で実戦配備されている。この事実とストレルコフ氏がロケット大隊で勤務していた過去がどこかでつながっている可能性は高い。

マレーシア機乗客280人の遺体、列車でハリコフに到着

 ストレルコフ氏やボロダイ氏がロシアから侵入し、現地で抵抗勢力をまとめ、それなりの軍隊を作り得たのは、もちろんロシア政府の後押しがあったからだ、という認識は西側に広く存在している。

 それゆえにプーチン大統領はこの抵抗勢力をコントロールできる立場にあるし、またその影響力を世界のために即時使わねばならない、というのがロシアへの経済制裁実施の理由ともなっている。

 しかし、一歩下がって考えたとき、本当にプーチン大統領にこの武装勢力をコントロールすることができるのだろうか。

プーチン大統領はすべてを掌握しているのか

 FSBで頭角を現す人間というのは、味方にすれば頼りになるが、敵に回すと大変ややこしい人が多い。それを地で行ったのが、最後にはロンドンで暗殺されてしまったリトビネンコであり(注: FSBによる暗殺事件と言われるものの、実証されていない)、この彼もチェチェンを含む北カフカスと関係していた。

 彼は、プーチン大統領の犠牲者と言われているが、当初チェチェンにおけるロシア側の作戦に従事していたものの、次第にロシア政府の非人道的な作戦を目のあたりにして反プーチン色を明らかにしていく。

 これには、プーチン大統領をはじめ、FSBも大変手を焼いたことだろう。その結果がロンドンでの暗殺となるが、この過程でプーチン大統領は仲間を敵に回す怖さを知ったのではないだろうか。

 ストレルコフ氏の場合、FSBとの関係だけではなく、ロシア軍情報総局であるGRUに在籍したこともあるという。趣味の戦史研究も含め、この男には戦争しかなく、それゆえに頭角を現したとも言える。

 プーチン大統領が西側から要求される通りにストレルコフ氏を指導することができていない様子からは、プーチン大統領の存在基盤と同じ場を持つ仲間と西側との間で苦しむプーチン大統領の姿を垣間見ることができる。

 ところで、ここ2〜3日、機体の散乱する現地において、遺体の扱いや遺品の管理を巡り、「ドネツク人民共和国」(略称DPR)兵士の行為にオランダを中心に強い批判が出ている。

 筆者もロシアテレビの映像を見ながら、驚くような場面に遭遇するが、その場面にいる兵士は装備もばらばらなDPRの下級兵士である。先ほど書いたチェチェンなどからの志願兵である。 

 ロストフの知人によると、各地からロストフに集まる志願兵はそこでDPRと契約をして、まとめて戦場となっているウクライナ東部に送り込まれるそうだ。その給与は1日1000ルーブル、3000円に過ぎない。

 しかし、チェチェンをはじめとする北カフカスでは、これでも良い仕事と言えるのだそうだ。危険度の非常に高い北カフカスでの従軍よりは、給与は低くても安全性を取るという部分もあるだろう。

 彼らを一言で描写すれば、お金のためだけに集まった田舎者の傭兵ということになるだろうか。もちろん、軍紀などというものは初めからない。そんな連中に西欧風のマナーを求めること自体、無理な話だ。

 ただ、「親ロシア」という大看板には、こういう規律も何もない、カネだけが目的で参加している傭兵から、ロシア第1チャンネルのインタビューで10分間も自身の大ロシア論を論ずることができるボロダイ氏まで、頭脳の出来を見ても非常に差がある人たちが含まれていて、分類の仕方としてはかなり杜撰であると言わざるを得ない。

127とはずがたり:2014/07/29(火) 15:20:44
>>125-127
 そのうえ、DPRの行動が西側諸国にロシア攻撃の絶好の理由を提供する今、彼らを「親ロシア」と呼ぶことは非常に誤解を生む。プーチン大統領が明確な言葉でDPRを擁護しないのは、このあたりの心配があるからだろうと思える。

ロシア人はウクライナ紛争をどう見ているか

ブラックボックス、マレーシア当局の手に 親露派も停戦

 大多数のロシア人はソ連崩壊後の10年間、生きるためあらゆる方法でカネというものと付き合った。

 ある人はカネのために命を失い、ある人は他人を文字通り抹殺することで自分の資産を何百倍と増やした。現在のロシアは、そういう過程の中で成長した国家であり、人々はこの世のすべてには裏があり、強権で利益を掴み取る人がいることを知っている。

 ロシアは汚職天国と言われるが、人を傷つけず、与えられた権限を最大限に利用し、秩序の中で物事を解決する、という点においては、贈収賄というのはロシア社会では多くの人々に受け入れられる物事の解決方法なのである。

 こういう社会で育ち、毎日を過ごしている人たちは今回のウクライナ紛争をどう見ているか。5月初め、筆者はロストフで多くのビジネスマンと語り合う機会があったが、そこで、今回のウクライナ紛争についてどう思うか、その本質はなにか、尋ねてみた。

 そしてその結論として、「ウクライナとロシアのオリガルヒによる陣取り合戦がことの本質だ」と見ている人が多い、ということが分かった(注: オリガルヒとはロシア資本主義が形成される過程で誕生し、政治的影響力を持つ寡頭資本家の一群)。

 そして、多くの人が一致して挙げるのは、昨年11月に始まったキエフのマイダン運動はウクライナの不動産価格を暴落させ、とりわけキエフ中心部などはそれまでの数十分の1にまで下がってしまったことだ。

 そこに大挙して現れたのがロシアのオリガルヒであり、その結果として多くの不動産はウクライナ人からロシア人の手に渡ってしまったとのことである。

 それを見ていたウクライナのオリガルヒは、手つかずの不動産を求めて東進し、国家分離を意図していたロシア人勢力と衝突、これが現在のウクライナ東部での紛争なのだ、という。 

 ロストフの人たちに言わせると、東部ウクライナはそもそもロシア人が多く住み、ロシアへの違和感が少ない、しかし、キエフに比べ旧ソ連型の政治体制のため、個人資産の集積がなく、不動産価格も低いままである。

 そこに目をつけたロシア人の一団が東ウクライナを独立させて、不動産を含め現地の富を丸ごとかっさらうことを計画、そうはさせぬとウクライナオリガルヒが政府軍という名で軍事行動を開始した、というのがこの紛争の本当のところだ、というのである。

 彼らの意見において、オリガルヒが不動産を合法的にあるいは非合法にそれを手に入れることに対しては、ほとんど議論にはならず、このあたりにクリミア半島のロシア編入に対する、意外なほど静かなウクライナの反応の理由があるのかもしれない。

 そして、ウクライナ紛争の今後については、ウクライナ政権側、DPR側ともにプロの戦争集団ではないので、すでにかなり疲れが見え、戦争経費など消耗も激しいので、そろそろ紛争も終わるだろうし、逃げてきている避難民も国に戻るだろう、という予想までしてくれた。

 そんな中でのマレーシア航空機撃墜事件であるから、このタイミングをうまく生かして双方で停戦協定が改めて結ばれることは十分に期待できるし、プーチン大統領が一番願っているのも、自らが関わらない形での、このウクライナ内部での停戦であろう。

 まずはDPRを悪役にしないで撃墜事件を幕引きにできるか、多分プーチン大統領は今、そんなことを考えながら、ウクライナ東部の編入を実は夢見ているのかもしれない。

128とはずがたり:2014/07/31(木) 23:21:10
334 名前:チバQ 投稿日: 2014/07/31(木) 21:33:24
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014073100951
首相の辞任認めず=ウクライナ議会
 【モスクワ時事】ウクライナ最高会議(議会)は31日、臨時本会議を開き、辞意を表明していたヤツェニュク首相の退任を認めなかった。これを受け、首相は続投することになった。
 最高会議では24日、親欧州連合(EU)派のウダル、自由の2党が連立与党から離脱。重要法案可決前の連立崩壊に抗議し、政党・祖国のヤツェニュク氏が辞意を示していた。
 憲法によると、連立崩壊から30日後に大統領は議会を解散でき、さらに60日後に総選挙が実施される段取り。解散総選挙は10月26日にも行われる見通しとなっている。(2014/07/31-20:44)2014/07/31-20:44

129チバQ:2014/08/04(月) 20:49:06
http://mainichi.jp/select/news/20140805k0000m030072000c.html
ウクライナ:政府軍攻勢「4分の3奪還」東部親露派分断
毎日新聞 2014年08月04日 20時20分(最終更新 08月04日 20時25分)

 【モスクワ真野森作】ウクライナ政府軍は同国東部で続く親ロシア派武装勢力との戦闘で攻勢を強め、親露派支配地域を着実に狭めている。ヘレテイ国防相は3日の英BBCテレビのインタビューで「ウクライナ軍の勝利は近い」と語った。東部ドネツク州のマレーシア航空機撃墜現場で実施されている遺体収容作業の終了後、政府軍は一帯で大規模な奪回作戦を開始する可能性がある。

 政府軍によると、3日までに「親露派支配地域の4分の3を奪還した」という。1日に発表した戦況図では、これまでつながっていたドネツク州とルガンスク州の親露派支配地域が分断されたことが示された。情報が正しければ、ドネツクの親露派は増援を受けることが困難となる。

 ヘレテイ国防相は「広大なエリアの奪回戦略はあるが、撃墜現場に専門家がいるため、まだ実行されない」と明かした。親露派戦闘員は現在も1万5000人規模に上るという。ウクライナ国家安全保障・国防会議のルイセンコ報道官は3日、地元テレビで「冬までにテロリスト(親露派勢力)は確実に国土からいなくなる」との見通しを語った。

 ウクライナ政府の対テロ作戦本部は4日、親露派が支配する両州の州都、ドネツクとルガンスクから住民が退避する場合のルートを発表。「毎日午前10時から午後2時までの間、付近で砲撃は行われない」としている。市街地での戦闘で住民が巻き添えとなるケースが増えており、住民の避難は喫緊の課題だ。

 一方、撃墜現場での捜索活動は、周辺に限った停戦が7月31日に合意されたことで、ほぼ順調に進んでいる。オランダやオーストラリアによる専門家チームの発表によると、3日は約100人が作業に参加。現場に残る約80人の遺体収容が続いている。

130とはずがたり:2014/08/06(水) 12:03:19
ひと皮向けたロシアの極東開発政策
「新工業化派」の若手たちによる獅子奮迅の働きに注目を
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41244
2014.07.18(金) 大橋 巌

ア極東開発の新政策が急速な展開を見せている。

 きっかけは昨年9月。1975年生まれでそれまで行政経験が全くなかったアレクサンドル・ガルシカ氏が連邦政府の極東開発大臣に抜擢されてからだ。

 これに先立つ同年8月にはユーリー・トルトネフ連邦大統領補佐官(1956年生)が副首相兼極東連邦管区大統領全権代表に任命されている。トルトネフ副首相が後見役を務め、ガルシカ極東開発相が政策を立案、推進する形が作られた。

新戦略を策定した極東開発省

 それ以前のロシア極東政策は、ハバロフスク地方知事を18年間務めたヴィクトル・イシャエフ氏が極東連邦管区大統領全兼代表と極東開発大臣を兼務する形で担っていた。しかし、極東では経験豊かな大政治家として知られたイシャエフ氏も、中央政界では実力を発揮して十分な結果を出すことはできなかった。

 トルトネフ副首相、ガルシカ極東開発相は、就任直後にはアムール川の大洪水でアムール州、ユダヤ自治州、ハバロフスク地方の極東3地方が大規模に被災し、その対策に追われた。また、9月には連邦財務省から政府機構改革案が出されたが、その中では極東開発省は廃止が唱われており、ガルシカ氏はまさに火中に栗を拾う形に見えた。

 しかし着任後のガルシカ極東開発相の動きは迅速かつ積極的だった。

 早くも10月にはコムソモリスク・ナ・アムーレで開催された極東経済社会発展問題政府委員会(議長:ドミトリー・メドベージェフ首相)において「極東の新たな開発モデル」が提案され承認を受けるとともに、その実現に向けた実行方針が策定されている。

 この「新たな開発モデル」によって、今後の極東開発の基本路線は「アジア太平洋とともに発展するロシア極東」と明確に位置づけられた。すなわち、ロシア経済の中心であるロシア欧州部との連携による発展路線からも、ロシア極東域内の市場拡大による発展路線からも一線を画したわけである。 …

 今年に入って半年の間に、極東開発省が整備を支援する「開発推進区」の第1弾として14か所、同省が実現を支援する優先投資プロジェクトの第1弾として18件が選定されている。

 最も重要な動きは、この開発戦略の実現の基盤となり、そのために2025年までの期間、時限的に極東開発省に包括的な権限を付与する新法「極東社会経済発展推進区法」の法案が極東開発省で作成され、連邦内閣に提案されたことだ。同法案はこの秋の会期における連邦議会での採択を目指しており、7月中に閣議で正式に審議される予定である。

 ガルシカ極東開発相としては、この法律の成立をてこに、本来構想してきた「開発公社」「開発基金」「投資誘致輸出促進庁」「人的資本開発庁」と言ったいわゆる「開発のための制度」を次々に立ち上げていく意向である。

 同時に極東開発省では、開発推進区に外資を呼び込むべく、広報・マーケティング活動を展開している。その重点対象国はもちろん、中国、韓国、日本である。 …

極東開発省は「コンサルタント集団」

 ロシア極東開発と言えば、1970年代の田中角栄政権の時代以降、日ソ間で大規模なナショナル・プロジェクトがいくつも実現し、脚光を浴びたことがあった。… しかし、そのほとんどはソ連、およびその崩壊後はロシアにおける未熟な事業環境や両国の経営意識の違いなどによって立ち行かなくなった。

131とはずがたり:2014/08/06(水) 12:03:44
>>130-131
 その後、極東開発を推進する国家プログラムがロシア政府によっていくつも作成され、その都度、日本側の関心を呼んだが、総花的に過ぎる内容や資金手当ての不足などでまともに実現されず、失望を買ってきた。

 この間、日本企業が協力するサハリンにおける2件の石油・天然ガス開発の進展とロシアでは初めてのLNG工場の稼働、また東シベリアからの太平洋パイプラインの敷設が実現し、石油・天然ガスの対露輸入が本格化して日露貿易は大きく拡大した。

 日本の中古車が大々的にロシア極東に輸出された時代もあった。しかし現状では、日本の経済界の大方の「ロシア極東」観と言えば、石油・天然ガスの供給源、その石油ガスを現地で加工するプラントの輸出先といった資源エネルギー関連ビジネスのほかには、事業環境が劣悪で人口がわずか600万人台と市場規模も極めて小さく、まともな事業を行える場所ではない、というのが率直なところだろう。

 では、ガルシカ極東開発相が始めつつある新しいロシア極東開発戦略とは、これまでとは何が違うのか。

… もう1つは、ガルシカ極東開発相を支えるチームの存在である。最も重要な役割を果たしているのが直接の上司であるトルトネフ副首相であろう。

 ガルシカ氏はチトフ氏の直系であって、トルトネフ氏から見て自分の個人的な子分ではない。それでもトルトネフ副首相はロシアでも有名な強い個性を持つ政治家でありながら、ガルシカ極東開発相には「やりたいことをさせる」姿勢に徹しているように見える。

 特に老獪な地方政府の首長からするとガルシカ氏はいわば軽量で未熟な若輩に見えるはずであり、自ら閣僚経験も知事経験もあり、重厚な政治家というイメージのトルトネフ氏が地方の首長に対する重石としてよく機能しているようだ。…

 しかし、新たに発動されつつある極東開発戦略が成功するかどうか、予断は許さない。極東開発の制約は非常に大きく、この開発戦略も我々から見れば、よくできているとは言え、まだ改善の余地がいくつもありそうだ。

 第1に、アジア太平洋市場における競争の本当の凄まじさをガルシカ極東開発相とそのチームが理解し、実感しているとは思えない。…

 第2に、ロシア極東開発の主要な問題は、開発促進区が解決すべき企業の立地環境にもあるが、それとともにソフト面を含む輸送インフラの抜本的な改善にある。…

 アジア太平洋市場は、アジア開発銀行が「シームレス・アジア」と唱うように、大量の物資、人員、資金を円滑に循環させるシステムを構築してきており、ロシア極東はその流れに完全に取り残されてきた。このシステムの一環にロシア極東の輸送システムが組み入れられない限り、極東経済とアジア太平洋経済が真に一体化して発展していくことにはならない。

 第3に、極東において地場産業を興し、雇用を増大させて定着人口の増加を目指すロシア政府の本来の目標と、極東を単に資源の供給源、物流の通過線と見がちな内外の企業の意図とのウィン・ウィンの関係をこの開発戦略を通じて本当に構築できるのか。…

 第4に、すでにその予兆が見えているが、もしこの開発戦略を通じてインフラの整備と規制緩和が進んだとして、極東の多くの地方で最も進出が進むのはおそらく中国企業になる。

 新たなインフラ投資先、労働力の移転先、資源の供給源として、中国にとってロシア極東は地理的に絶好の位置にある。地政学的にも産業連関的にも中国への依存度を抜本的に高めることが、ロシアの国益になるのか。極東開発戦略には何らかの地政学的なバランスの志向が必要になるのではないか。

 日本企業の中には、極東において停滞気味の事業案件の形成に向け、極東開発省の新たな動きを注視しつつ、連携できるところを模索する動きも見られる。



133とはずがたり:2014/08/08(金) 10:35:06
>>132

ロシア、米・EUの農産品輸入を大幅に制限
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0G629L20140806
2014年 08月 7日 05:25 JST

[モスクワ 6日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は6日、ロシアに対し制裁を科した国からの農産品の輸入を禁止、もしくは制限する大統領令に署名した。

大統領府によると、プーチン大統領は少なくとも1年間、輸入を禁止する物品の一覧表の作成を命令した。

ロシアの動植物検疫局(VPSS)はすでに米国からの鶏肉の輸入停止を決定。同局のアレクセエンコ報道官はロイターに対し、「対ロシア制裁を発動させた米国に対する(食料の禁輸措置の)決定はかなり大規模なものになる」とし、欧州連合(EU)に対しても同様の対応を取ると述べた。

同局長は輸入を禁止、もしくは制限する農産品の具体的な品目については示さなかったが、国営ロシア通信(RIA)はその後、動植物検疫局が、米国からはすべての食料、EUからは果物と野菜の輸入を禁止することを決定したと伝えた。

RIAの報道に関して、動植物検疫局のコメントは得られていない。

今回の決定についてINGのロシア・独立国家共同体(CIS)担当首席エコノミストのドミートリー・ポレボイ氏は、政治的な観点からは適切な措置のように見えるとしながらも、「ロシアに対し発動された制裁の影響を拡大させるものでしかない」と指摘。

「食料価格の上昇という形で欧米の制裁措置のコストが増大し、ロシアの家計に広範な影響が及ぶ」とし、 プーチン大統領の決定は結局は自国民に対する制裁になりかねないとの考えを示した。

ロシアの2013年の食料輸入は430億ドルだった。

134チバQ:2014/08/10(日) 21:17:51
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2014080800088
親ロシア派「首相」が辞任=指導部崩壊か−ウクライナ東部
 【モスクワ時事】ウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共和国」幹部でロシア国籍のボロダイ氏は7日、自称していた「首相」を辞任した。インタファクス通信が伝えた。
 ドネツク人民共和国では、自称「最高会議議長」のプシリン氏が6月に爆殺未遂に遭いモスクワに逃れた後、7月に辞任した。ウクライナ軍との戦闘で劣勢が伝えられ、マレーシア機撃墜事件も発生する中、指導部の崩壊が進んでいる。(2014/08/08-07:12)2014/08/08-07:12

135とはずがたり:2014/08/11(月) 15:48:42
遅れてきた列強としての中露の"横暴"は嘗ての日独の"横暴"なのである。既存の世界秩序の既得権益側に立っているから何処迄も中露が横暴でならず者に見えるけどそれは嘗ての日本が聖戦と称して世界秩序に挑んだ論理とそれ程変わらないのである。

と云う事で一方的にロシアが悪だと思いはしてもしょうが無いけど,決定的に拗れるのはそれ程得策とは思えない。クリミア含めウクライナ東部に自治権を与える形で共存出来るのが一番だろうけど,最近はちょっと旗色悪いかな?

コラム:ウクライナ侵攻、プーチン氏の「脅し」にあらず
2014年 08月 7日 18:04 JST
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0G70SI20140807

国際政治学者イアン・ブレマー

[7日 ロイター] - ウクライナ軍が同国東部で攻勢を強め、親ロシア派が支配する都市を制圧する構えを見せる。一方、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナへの侵攻の準備とばかりに国境付近に約2万人の兵士を集結させた。ロシアが侵攻する可能性が高まっているのは明らかだ。

だが、それはまだプーチン大統領にとって2番目の選択肢にすぎない。なぜそうなのか、何が大統領の考えを変え得るかについて考えてみたい。

プーチン大統領は何としてでもウクライナを「ロシア圏内」にとどめておきたいと考えている。それには、以下の2つを確実にすることが欠かせない。1)ロシアが引き続きウクライナ南東部への影響力を維持すること。2)ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)への加盟をめぐり、ロシアが事実上の拒否権を持つことだ。この2つには、ウクライナ東部に独自の対外経済政策を許し、NATO加盟に関しても拒否権を発動できるようにする同国の連邦化が必要だ。言うまでもなく、ウクライナのポロシェンコ大統領にとっては全く受け入れられない話だろう。故に、プーチン大統領には強硬な手段(介入)か、超強硬な手段(侵攻)のどちらかを取るしかない。

プーチン大統領が現在取っている政策は、持続的な介入だ。親ロ派を通して不安定な状況をつくり出し、統一国家としてのウクライナがロシアから離れることを困難にしている。「長期戦」となれば、ウクライナ政府がロシアの影響力が強まる連邦制を受け入れざるを得なくなるまで、ロシアは親ロ派への武器支援やウクライナへの経済圧力を続けることになる。

一方、侵攻に出れば、介入よりはるかに高い代償を伴うことになる。そもそもロシア国民はそれを望んではいない。国民の大半はプーチン大統領のウクライナ政策を支持しているが、ロシアの調査機関レバダ・センターによる最近の世論調査では、51%がウクライナ侵攻に反対と答えている。一方、賛成と答えた回答者はわずか29%だった。

侵攻して手に入れた領土の保持にはばく大な費用がかかるだろうし、スラブ民族同士の血で血を洗う争いがロシアで報道されれば、プーチン大統領の人気は急落するだろう。また、明白な侵略行為は、対イラン制裁のような一段と厳しい制裁を米国から受けることにつながりかねない。そうなれば、欧州も米国と足並みをそろえることになるだろう。

136とはずがたり:2014/08/11(月) 15:48:55
>>135-136
プーチン大統領が今は介入策を選んでいるとはいえ、侵攻に向けて準備していてもおかしくない。侵攻の脅しだけでも戦略的利点があるからだ。第1に、ドネツクとルガンスク両州の包囲がどんな結果を招くかを示すことで、ポロシェンコ大統領に対する抑止力となる。第2に、プーチン大統領がすでに取っている不明瞭な形での介入から気をそらし、西側諸国に「ロシアは侵攻するか否か」という点に注意を向けさせることができる。

ただ間違ってはいけない。プーチン大統領は、抑止力として、または状況を混乱させるための「はったり」だけで進攻を準備しているわけではない。これは大統領にとって「バックアップ・プラン」でもある。

もしウクライナが親ロ派の拠点の制圧をやめるなら、もしくは失敗するなら、介入という長期戦が続くことになるだろう。市街戦の難しさを考えると、その可能性が最も高いように見える。しかし、もしウクライナ軍が親ロ派を圧倒するなら、侵攻はプーチン大統領に残された唯一のカードとなるかもしれない。

そうなった場合、プーチン大統領はどのように侵攻するだろうか。すでに下準備は整っている。親ロ派の人道的支援の要請に応える形で、平和維持活動という任務を装って侵攻は進んでいくだろう。すでに平和維持活動の記章をつけたロシアの車両が国境付近に現れたとの報告もある。

プーチン大統領はウクライナからの独立の是非を問うたドネツク州とルガンスク州の住民投票に「敬意」を表した。もしかしたら侵攻したうえで、それはウクライナの本当の領土ではないという驚くべき主張をするかもしれない。

平和維持活動という口実が米国の強硬姿勢を和らげることはないだろう。だが、欧州には、すぐに腰を上げない国も恐らくあるはずだ。そして他のBRICS諸国は、傍観する姿勢を崩さないだろう。

差し当たり、プーチン大統領にとって最善の選択は侵攻ではなく、介入だ。しかし、ウクライナ軍が優位となれば、大統領の考えは変わる可能性がある。侵攻は、単なるはったりや交渉の切り札ではない。そのリスクは極めて現実的なのだ。

*筆者は国際政治リスク分析を専門とするコンサルティング会社、ユーラシア・グループの社長。スタンフォード大学で博士号(政治学)取得後、フーバー研究所の研究員に最年少で就任。その後、コロンビア大学、東西研究所、ローレンス・リバモア国立研究所などを経て、現在に至る。全米でベストセラーとなった「The End of the Free Market」(邦訳は『自由市場の終焉 国家資本主義とどう闘うか』など著書多数。

137とはずがたり:2014/08/12(火) 10:09:14
ドネツク奪還作戦を準備 ウクライナ軍 2014/8/11 19:39
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldInternational/2014/08/2014081101001835.html

 【モスクワ共同】ウクライナ国家安全保障会議のルイセンコ報道官は11日、ロイター通信に対し、東部ドネツク市を他の親ロシア派武装勢力が支配する地域から分断することに成功し、ウクライナ軍がドネツクを奪還する「最終段階」の作戦準備を進めていると語った。
 ルイセンコ氏は、ドネツク市の重要性から、作戦がルガンスク市など他の親ロ派支配地域よりも優先されると語った。
 ドネツク市内では戦闘が続いており、タス通信によると、これまで運行を続けていた鉄道も周辺でルートなどを変更。10日夜には重罪者を収容する刑務所も被弾し、受刑者100人以上が脱出した。

138チバQ:2014/08/17(日) 11:03:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140817-00000001-mai-int

<ウクライナ>市街戦状態で生活物資枯渇 東部ルガンスク

毎日新聞 8月17日(日)0時5分配信



 【モスクワ真野森作】ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州で続く政府軍と親ロシア派武装集団との戦闘で、親露派側が拠点とする両州都がほぼ包囲され、市街戦に近い状況となりつつある。こうした中、ウクライナのポロシェンコ大統領は15日、ロシア南部から14日夜に自国領内へ侵入したとされるロシア軍の装甲車23台の「大半を破壊した」と述べた。

 装甲車侵入問題では、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長も15日、車列の越境を確認した。露国防省は、軍が国境周辺を警戒していることは認めたが、侵入やウクライナ軍による「破壊」を「妄想だ」と否定している。

 ウクライナとロシアは17日にベルリンで両国と独、仏の4カ国外相会議を開く予定で、新たな緊張の高まりの緩和に結びつくかが注目される。

 ウクライナ東部の大都市で州都のドネツク、ルガンスクの両市では、中心部の住宅地までが連日、砲撃や射撃にさらされるようになった。特にルガンスクでは既に2週間も停電が続き、食料や医薬品、燃料も枯渇してきているという。

 親露派組織「ドネツク人民共和国」の「首相」ザハルチェンコ氏は16日、ロシア通信に対して「ロシアからの人道支援が必要だ」と訴えた。一方で、独立系ラジオ「モスクワのこだま」によると、ザハルチェンコ氏は最近、内部向けに行った演説で「1200人の戦闘員と戦車30台、装甲車120台の補強をロシアから受けた」と誇示した。

139とはずがたり:2014/08/18(月) 18:38:49
ウクライナ人道支援で合意=物資、近く国境通過へ―ロシア外相
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140818X186.html
時事通信2014年8月18日(月)17:36

 【モスクワ時事】ロシアのラブロフ外相は18日、ベルリンで記者会見し、政府軍と親ロシア派の戦闘が続くウクライナ東部にモスクワからの人道支援物資を届けることで、ウクライナ、ドイツ、フランスを含む4カ国外相が合意したと明らかにした。ロシア国営テレビが伝えた。

 トラック287台に上るロシアの人道支援物資は、既に対ウクライナ国境手前に到着。うち16台が国境検問所に移動しており、赤十字国際委員会(ICRC)と協力の下、東部ルガンスク州に近く入る見通しとなった。ウクライナや欧米は当初、人道支援を隠れみのにした軍事介入を懸念していた。

 ただ、通過する国境検問所のウクライナ側は親ロ派の支配地域。ウクライナ軍との戦闘が続いており、安全確保が人道支援の条件となる。ラブロフ外相は記者会見で「近く支援物資が必要な元に届けられるよう期待している」と語ったが、停戦に向けた成果は会談で得られなかったと明らかにした。 

ウクライナ国境に人道物資到着 露側の越境情報も
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140816104.html
産経新聞2014年8月16日(土)07:56

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/int_poli/m_snk20140816104.jpg
人道支援物資を運ぶ車列の動き

 【モスクワ=遠藤良介】戦闘が続くウクライナ東部への人道支援物資を積んだロシアの大規模車列は15日、露南部ロストフ州のウクライナ国境に到着し、ウクライナ側による積載物の検査が始まった。ウクライナ領内では赤十字国際委員会(ICRC)が物資搬送を監督するとされているが、安全確保など課題は多い。ロシア軍車両のウクライナへの越境情報も相次ぎ、予断を許さない情勢だ。

 飲料水や食料品など2千トンの物資を搭載したトラック約280台は12日にモスクワ郊外を出発。ウクライナが当初予定した東部ハリコフ州経由での物資搬送を認めず、車列は露南部ボロネジで足止めとなった。14日に移動を再開し、ロストフ州のウクライナ国境の検問所に着いた経緯がある。

 検問所のウクライナ側は政府軍と交戦する親露派武装勢力の支配地域で、ウクライナの国境警備隊や税関の約60人がロシア側に越境して積載物の検査を開始した。ICRCは物資の詳細な情報を受け取っていないとしており、作業には時間を要する可能性がある。

 欧米諸国やウクライナは、ロシアが人道支援を装って軍需品を送ったり、物資搬送を軍事介入の口実とする事態を警戒。ロシアの車列周辺には多数の装甲兵員輸送車が集結し、一部がウクライナ側に越境したとも報じられた。ウクライナのポロシェンコ大統領は15日、キャメロン英首相との電話協議で、越境した装甲車列のかなりの部分を砲撃で破壊したと述べた。

140チバQ:2014/08/23(土) 07:23:37
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140822/erp14082221560004-n1.htm
露の人道車列が越境、ウクライナの同意なし 反発必至

2014.8.22 21:56

22日、ウクライナの国境警備隊のそばを通り抜ける、人道支援物資を積んだロシアのトラック(AP)
22日、ウクライナの国境警備隊のそばを通り抜ける、人道支援物資を積んだロシアのトラック(AP)


 【モスクワ=遠藤良介】戦闘の続くウクライナ東部への人道支援物資を積んだロシアの車列が22日、国境を越えてウクライナに入った。ウクライナ側は、車列の越境について同意しておらず、赤十字国際委員会(ICRC)の代表者も同行していないと主張している。ロシアは人道支援に関するウクライナ政府との合意を順守せずに車列を侵入させたことになり、国際社会の反発が予想される。

 現地からの報道によると、物資を積んだ大型トラック約260台のうち90台が22日、ウクライナ側に越境し、東部ルガンスクに向かった。ICRCでなく、ウクライナ政府軍と交戦する親露派武装勢力の構成員が同行している。

 ウクライナ政府関係者はインタファクス通信に「ウクライナ側の同意もICRCの同伴もなく、車列は自主的に移動を始めた」と語った。

 この車列は飲料水や食料品など約2千トンの物資を積載しているとされ、12日にモスクワ郊外を出発。15日に国境地帯に到達したものの、ICRCの安全を確保できないといった理由で足止めされた。露外務省は22日、「物資の発送を遅らせる口実は尽きた」とウクライナ側を批判し、「行動する決定がなされた」とする声明を発表していた。

 欧米諸国やウクライナはロシアの車列をめぐり、ロシアが人道支援を装って軍需品を送ったり、物資搬送を軍事介入の口実とすることを警戒してきた。ペスコフ露大統領報道官によると、プーチン大統領も車列の移動について把握しているという。

141チバQ:2014/08/23(土) 07:31:19
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140822-OYT1T50056.html?from=ycont_latest
ウクライナ議会解散、総選挙へ…大統領が方針


2014年08月22日 19時23分

















 【キエフ=青木佐知子】ウクライナのポロシェンコ大統領は21日、最高会議(議会、定数450)を解散し、総選挙を行う方針を明らかにした。




 独立記念日にあたる24日にも、解散を表明する。総選挙は10月26日の投開票が有力視されている。

 ポロシェンコ氏は南部ミコライウで記者団に「国民は再出発と(親ロシア派の)排除を求めている。選挙が最善の対応だ」と語った。

 現議会は、ヤヌコビッチ政権下で当選した親露派議員が多数派を占めており、ポロシェンコ氏は6月の就任当初から早期解散を唱えていた。

 総選挙となれば、親露派が大幅に議席を減らすのは確実とされる。ポロシェンコ氏は親欧州派で議会を固め、政権基盤を強化する狙いがある。

 議会では7月24日、親欧州派「ウダル(一撃)」と極右「自由」が連立与党から離脱し、与党は過半数割れした。憲法の規定で、30日以内に新たな連立が成立しない場合、大統領は議会解散権を得る。連立協議の動きはなく、解散が確実視されている。

142とはずがたり:2014/08/24(日) 09:52:37

ロシア、日本人の入国を制限…関係悪化は不可避
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140822-OYT1T50134.html?from=yartcl_popin
2014年08月22日 21時30分

 【モスクワ=緒方賢一】ロシア外務省は22日、ウクライナ情勢を巡り、日本がロシアに科した制裁への対抗措置として、日本人を対象にロシアへの入国を制限すると発表した。


 モルグロフ外務次官が同日、制裁の対象者の名簿を原田親仁・駐露大使に手渡した。ロシアと日本の関係悪化は避けられない情勢となった。

 ロシアが対日制裁を実施するのは今回が初めて。ロシア側は制裁対象とした人数や人物名を公表していない。

 モスクワの日本大使館は「対抗措置は日露関係にとって否定的な影響を及ぼすものであり極めて遺憾」との立場を表明した。

 日本政府は今年4月、ロシアがウクライナ南部クリミア半島を編入したことを受け、ロシア政府関係者23人を入国禁止とする制裁を発表した。さらに、7月には、マレーシア航空機撃墜を受け、ウクライナの不安定化に関与した個人や団体の日本国内の資産を凍結し、クリミア産品の輸入を制限する追加制裁を決めた。米国や欧州連合(EU)と歩調を合わせたものだ。

2014年08月22日 21時30分

143とはずがたり:2014/08/24(日) 09:53:58

越境トラック262台、ロシア領内に戻る
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140824-OYT1T50010.html?from=yartcl_popin
2014年08月24日 08時55分

23日、ロシアに戻るためウクライナとの国境で列をなすトラック(AP)

 【キエフ=青木佐知子、モスクワ=田村雄】インターファクス通信によると、ウクライナ当局の許可なく同国東部ルガンスク州に入ったロシアのトラック262台は23日、食料や医薬品など約2000トンの物資をルガンスク市などに届け、ロシア領内に戻った。

 ただ、欧米はウクライナの主権を無視したロシアの行動に批判を強めており、ロシアとの対立が一段と激化する可能性がある。

 露外務省は23日、「我々の支援物資は届けられ、ルガンスク市民から多くの感謝を受けた」との声明を出した。物資搬入は市民の要望に応じた措置として、親ロシア派武装集団への支援や補給ではないことを強調した。

 ただ、ルガンスク州の武装集団の幹部は23日、ロシア通信に対し、「(ロシアの)人道支援が頻繁に行われることを願っている」と述べ、支援継続への期待を表明。物資の配給は23日中に始まるとした。

2014年08月24日 08時55分

144とはずがたり:2014/08/24(日) 09:56:50

ロシアのマック営業停止、拡大も…米への圧力か
2014年08月23日 12時02分
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140823-OYT1T50020.html?from=yartcl_popin

 【モスクワ=緒方賢一】ロシアの食品管理当局は21日、米国系ハンバーガー・チェーン「マクドナルド」への検査を地方に拡大した。

 衛生状態を調査するためだが、食品の衛生基準を理由に外資や輸入品を締め出すのはロシア流の制裁と指摘されており、ウクライナ情勢で対立する米国への圧力との見方が有力だ。ロシアは22日、日本への制裁を発表しており、対抗措置を強めている。

◆国内に400店以上 食品管理当局は20日の声明で、同社への検査を「継続する」と表明した。当局は今月18〜20日、モスクワの4店舗の検査を行い、衛生基準違反が判明したとして営業停止処分とした。これを受け、検査の継続を決め、21日にはウラル地方の店舗の調査にも乗り出した。

 ロシア国内には400店以上があり、検査結果によっては、さらに営業停止に追い込まれる店が増える可能性がある。

 今回の措置について、モスクワの外交筋は「ロシアは、対立する国に対し、食品の衛生基準を理由に営業や貿易を制限するなどの圧力を加えることが多い」とみる。

 クリミア情勢などを巡り対立するウクライナからは今年、食品輸入を止めた。2008年に武力衝突したグルジアからは昨年までワインを禁輸とした。反露感情が強いポーランドから果物、バルト3国から乳製品の輸入をそれぞれ止めたこともある。「食の安全と消費者の健康を守る」ため、食品の衛生管理を定めた法律などに違反する可能性に言及することが多かった。

 ロシアは8月7日、ウクライナ情勢を巡る対露制裁を理由に、米国や欧州連合(EU)などからの農水産物の輸入を禁止した。このため、一般市民の間には、マクドナルドへの対応について、対米制裁の強化との見方が広がっている。モスクワ中心部の会社で働く20歳代の男性は「マクドナルドは米国企業の代表としてウクライナ危機の余波を受けたのだろう」と話した。

2014年08月23日 12時02分

145チバQ:2014/08/25(月) 21:36:54
>>63>>75-76
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140825/erp14082520030006-n1.htm
アブハジア「大統領」にハジムバ氏 グルジア親露分離派地域
2014.8.25 20:03
 ロシアが国家承認しているグルジアの親露分離派地域、アブハジア自治共和国(人口約24万人)で24日に投票された繰り上げ大統領選について、中央選管は25日、親露派の野党指導者、ラウリ・ハジムバ氏(56)が約51%を得票して当選したと発表した。候補者4人はいずれもロシアとの関係を重視する立場だが、ロシアへの編入を訴えた者はなかった。グルジアはこの選挙を「違法」としている。アブハジアでは6月初頭、アンクワブ前大統領が腐敗や経済低迷に抗議するデモを受けて辞任していた。(モスクワ 遠藤良介)

146チバQ:2014/08/25(月) 21:38:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140824/erp14082423050004-n1.htm
【ウクライナ情勢】
政府、独立記念日に首都で軍事パレード 親露派は捕虜に行進強要
2014.8.24 23:05 [ロシア]

独立記念日の軍事パレードで国歌を斉唱するウクライナのポロシェンコ大統領(左)=24日、キエフ(ロイター=共同)
 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナの23回目の独立記念日となった24日、首都キエフ中心部でポロシェンコ大統領の観閲する軍事パレードが行われた。キエフでの軍事パレードは5年ぶり。東部2州で政府軍と親ロシア派武装勢力との戦闘が続く中、政権には国内外に領土保全への強い意思を示す狙いがあった。

 パレードには将兵ら約2千人が参加し、装甲車両や地対空ミサイルなど数十種の兵器が披露された。一方、東部のドネツク中心部では、親露派勢力がこれに対抗し、捕虜のウクライナ兵士ら約100人に公衆の面前での行進を強要した。

 ポロシェンコ氏はパレードでの演説で「ウクライナに不断の軍事的脅威があるのは明白だ。常に独立を守る用意がなくてはならない」と述べ、2015〜17年で軍備刷新に約3040億円相当を支出する考えを示した。

147チバQ:2014/08/25(月) 21:38:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140824/mds14082422590006-n1.htm
トルコ エルドアン氏、大統領就任前に党内権力固め 後継に側近指名、古参のギュル氏排除
2014.8.24 22:59 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】トルコ大統領選に勝利したエルドアン首相(60)が、28日の大統領就任前に党内権力の強化を進めている。イスラム系与党・公正発展党(AKP)の後継党首に最側近のダウトオール外相(55)を指名。かつての盟友で、党重職への復帰に意欲をみせていたギュル大統領(63)=憲法規定で党籍離脱中=を実質的に締め出し、次世代にも影響力を拡大することで、党内基盤をいっそう強めそうだ。

 ギュル大統領はエルドアン首相の勝利から一夜明けた今月11日、退任後は「(自身が)創設に深く関わったAKPに戻るのが自然だ」と述べ、再び党内で指導的役割を担うことに意欲を示していた。

 トルコ憲法は大統領が在職中、特定の党に所属することを禁じており、ギュル大統領の発言は、エルドアン首相の党首退任後を見越した発言とも受け止められた。

 ところが、エルドアン首相側は、後継党首を正式に決める臨時大会を大統領就任式の前日となる27日に開催すると決定。ギュル大統領の復党が不可能な時期に開催することで、影響力の排除を狙ったと受け止められている。

 エルドアン首相とギュル大統領は、2001年のAKP創設から結束を維持してきた。02年に政権を奪取すると、イスラム教徒を扇動した罪で被選挙権を剥奪されていたエルドアン首相に代わり、ギュル大統領が首相に就任。翌年、エルドアン首相が国会議員に当選すると、すぐにギュル大統領は首相職を譲り渡した。

 しかし、最近ではエルドアン政権が反対派による汚職追及キャンペーンを封殺するため、インターネットを規制したことにギュル大統領が公然と異議を唱えるなど、2人の対立が表面化していた。

 一方、後継党首に指名されたダウトオール外相は、エルドアン首相の最側近として知られる。指名の背景について、トルコ有力英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)は、エルドアン首相が「簡単に操れる人物を後継に求めた」ことがあると指摘する。

 エルドアン首相が権力を固めるため、AKPの世代間闘争を利用しているとの見方も強い。結党時からの「第1世代」を代表するギュル大統領を排除し、比較的若い世代のダウトオール外相らを重用することで、影響力を次世代にも拡大させたいとの思惑だ。

 来年6月には総選挙が予定されており、AKPが大勝すれば、エルドアン首相が目指す大統領権限の大幅強化に向けた憲法改正が現実味を増す。行き場を失ったギュル大統領が新党結成に動くとの観測もあり、今後の去就にも注目が集まっている。

148チバQ:2014/08/26(火) 20:32:22
http://www.asahi.com/articles/ASG8V216QG8VUHBI005.html
ウクライナ、前倒し総選挙へ 親西欧派の勢力拡大狙う
ウィーン=喜田尚
2014年8月26日11時01分
 ウクライナのポロシェンコ大統領は25日、10月26日に総選挙を行うと明らかにした。親ロシア路線の前政権下で発足した現議会の解散と前倒し選挙は、前政権崩壊を受けて当選したポロシェンコ氏の公約で、親西欧派の勢力を広げる狙いがある。ただ、東部では親ロシア派との武力衝突が続き、正常に選挙が行えるかが課題になる。

 2012年の前回選挙では、ヤヌコビッチ前大統領の与党「地域党」が圧勝。だが、今年2月の政変でヤヌコビッチ氏がロシアに逃亡後は、同党議員の大半が離反して登院しないなど不正常な状態が続いていた。

 さらに7月下旬、政変後にできた親西欧派の連立与党3党のうち2党が選挙が近いと見て離脱。ヤツェニュク首相の内閣が極めて不安定な状態に陥っており、戦闘が続いているものの、ポロシェンコ氏は前倒し選挙を決断したとみられる。

149チバQ:2014/08/26(火) 21:18:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140826/erp14082619060006-n1.htm
【日々是世界】
クリミア併合の「英雄」辞任でささやかれるロシアの“撤収” 親露派の共和国は「1ヶ月しかもたない」
2014.8.26 19:06 (1/3ページ)[ロシア]

親露派「国防相」を辞任したイーゴリ・ストレルコフ氏(中央)=7月11日、ドネツク(AP)
 ウクライナ東部の親ロシア派勢力から、ロシア人幹部が相次ぎ辞任している。そのなかで、特に注目されたのがロシア連邦保安局(FSB)出身とされるイーゴリ・ストレルコフ氏(43)だ。ストレルコフ氏は、親露派勢力「ドネツク人民共和国」の「国防相」を務め、ウクライナ政府軍との戦闘を指揮したとされる。その辞任は、ロシア政府が親露派から距離を置き始めた事実を示唆しているとの指摘もある。(SANKEI EXPRESS)


ロシア連邦保安局大佐


 現地報道によると、ストレルコフ氏はロシア国籍で、本名は「イーゴリ・ギルキン」。モスクワ郊外に在住し、地域でもあまり目立たない人物だったという。

 しかし、その素性は全く別のものだったようだ。ロイター通信によると、ストレルコフ氏は自らがFSBの大佐だったことを認めており、これまでもモルドバの沿ドニエストル地方での親露派住民運動や、第一次、第二次チェチェン紛争、コソボ紛争など、ロシアの権益が密接に絡む紛争などに関与してきた。

 「ロシア周辺で紛争が起きた際に、真っ先に駆けつける義勇兵のような存在」(日本のウクライナ情勢専門家)とされ、ロシアでは彼の写真を掲げたTシャツやマグカップが売られるなど、言わば「英雄視」されている人物だ。

 またウクライナ保安局は、ストレルコフ氏を「ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の特殊部隊将校」だとも分析している。


撃墜事件が打撃に


 ロイターによると、ストレルコフ氏がウクライナに本格的に関わったのは今年2月下旬、クリミア半島で謎の武装集団が議会を占拠したときのことだという。ストレルコフ氏は武装集団の一員として作戦を指揮し、結果としてロシアによるクリミア併合の立役者となった。その後、ウクライナ東部の作戦に関与し、ドネツク人民共和国の国防相に就任した。

 しかし、東部の戦線は徐々にウクライナ軍が優勢となる。ストレルコフ氏は親露派の重要拠点、スラビャンスクで指揮を執っていたとされるが、7月4日前後の戦闘で親露派はスラビャンスクを明け渡し、親露派内でもストレルコフ氏の評価が落ちた。

 さらに打撃となったとみられるのが、7月17日のマレーシア機撃墜事件だ。報道によると、ストレルコフ氏は、ギルキンの名前で登録したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、マレーシア機が撃墜された直後に「軍用機を撃墜した」と書き込み、すぐさま消去したとされる。これが、親露派がマレーシア機を撃墜した証拠だと、各国のメディアで報じられた。


「1カ月しかもたない」


 その後も親露派を取り巻く状況は悪化し、ついにルガンスク州とドネツク州の支配地域は分断されるに至った。そして8月14日、ストレルコフ氏と、ルガンスク州の親露派組織を率いていた人物が同時に辞任を発表した。

 ストレルコフ氏は、重傷を負ったとの情報もあるが、他の親露派幹部はそれを否定するなど、真相は闇の中だ。すでに8月中旬に、秘密裏にロシアに帰国したとの報道もある。

 ストレルコフ氏の辞任は、作戦の変更などとの指摘もあるが、ウクライナの親露派を事実上支援してきたロシアの姿勢の変化との見方が有力だ。露経済紙RBKは「短期間での人民共和国のリーダーの交代は、モスクワ(ロシア政府)がウクライナ東部で起きている事態から距離を置こうとしていることの表れ」とし、親露派への関与を減らそうとしているロシアの意向が働いているとした。

 ロイターは、親露派に参加するロシア兵とFSB司令官の会話とされる録音で、ロシア兵が地元の親露派を「何もしていない」などと罵(ののし)り、さらに「ドネツク人民共和国は最短で1カ月しかもたない」などと述べた事実を明らかにした。(国際アナリスト EX)

150チバQ:2014/08/26(火) 21:36:06
http://mainichi.jp/select/news/20140826k0000e030231000c.html
ウクライナ:国会解散 与党連立合意できず 10月総選挙
毎日新聞 2014年08月26日 11時40分(最終更新 08月26日 12時21分)

 【モスクワ田中洋之】ウクライナのポロシェンコ大統領は25日、最高会議(国会、定数450)を解散し、10月26日に総選挙を実施すると発表した。今の最高会議は親ロシアのヤヌコビッチ政権時代の2012年に選出され、任期は17年までだが、5月に当選した親欧米のポロシェンコ大統領は「民意を反映していない」と早期改選を主張していた。

 ウクライナでは先月24日、ヤヌコビッチ大統領を追放した2月の政変後にできた連立与党が崩壊した。30日以内に新たな連立与党が発足しなければ大統領は最高会議を解散できると憲法で規定されており、期限内に合意できなかったことを受けてポロシェンコ氏は解散権を行使した。

 ポロシェンコ大統領は25日に出した国民向けの声明で、次期総選挙について「和平プランの一部だ」と指摘。親ロシア派住民が多い東部ドネツク州とルガンスク州で新たに選出される議員を正式な地域代表として政治対話を行う考えを示した。一方、政府軍と親露派武装勢力の戦闘が続く両州で選挙が正常に実施できず、正当性が疑問視される事態も予想されている。このため政権側は投票までに親露派の完全制圧を狙い、軍事作戦を強化するとの観測が出ている。

 最高会議の現在の会派構成は▽ティモシェンコ元首相率いる「祖国」86▽ヤヌコビッチ前政権与党「地域党」77▽ボクシング元世界王者のクリチコ・キエフ市長率いる「ウダル」41▽極右「自由」35−−など。ポロシェンコ氏としては、5月の大統領選で支持を受けたウダルを軸に自らの政治基盤を強化したい考えとみられる。

151とはずがたり:2014/08/29(金) 10:23:41
二方面作戦か?!ドネツクからの撤退準備か?

「ロシア軍が領内侵入」 ウクライナ大統領が緊急声明
http://www.asahi.com/articles/ASG8X6FHYG8XUHBI029.html
ウィーン=喜田尚、ブリュッセル=吉田美智子、モスクワ=中川仁樹
2014年8月28日21時51分

ウクライナ東部の地図
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A+%E3%83%89%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%AF+%E3%83%8E%E3%83%9C%E3%82%A2%E3%82%BE%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AF/@47.1158878,38.081038,6z/data=!4m2!3m1!1s0x40e6b8b1453d2e51:0x6907c69ba1f8db8c

 ウクライナのポロシェンコ大統領は28日、同国東部での親ロシア派武装勢力との戦闘をめぐり、「ロシア軍がウクライナ領内に入った」との緊急声明を出した。国連安全保障理事会は28日昼、緊急会合を開く見通しだ。北大西洋条約機構(NATO)は同日、「1千人以上のロシア部隊の兵士がウクライナ国内で活動している」と指摘。ウクライナ情勢は緊迫している。

 ウクライナ東部では28日、親ロシア派が新たに戦線を拡大。激しい戦闘の末、ドネツク州南部の国境近くにある、アゾフ海沿岸の町ノボアゾフスクを占拠した。政府は従来の親ロシア派支配地から遠く離れた地域に突然戦車などが導入されたとして、「ロシア軍が直接戦闘に加わったのは間違いない」としている。駐ウクライナの米国大使も28日、ツイッターで「より多くのロシア軍兵士が直接的に介入し、ウクライナ領内で戦っている」とロシア軍の侵入を指摘した。NATOは29日、ウクライナを招き、緊急会合を開く。

 親ロシア派幹部で、「ドネツク人民共和国の首相」を名乗るザハルチェンコ氏は28日、ロシアのテレビ番組で、「3千〜4千人のロシア人が『ボランティア』としてウクライナ東部の戦闘に参加しており、休暇中の現役ロシア軍人も含まれている」と話した。

152チバQ:2014/09/02(火) 21:03:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140902/erp14090220530015-n1.htm
【ウクライナ情勢】
停戦作業グループ設置へ 「特別な地位」で応酬
2014.9.2 20:53 (1/2ページ)
 【モスクワ=佐々木正明】ウクライナ東部の和平を目指し、同国、ロシア、欧州安保協力機構(OSCE)の代表者で構成される「連絡調整グループ」の協議が1日、ベラルーシの首都ミンスクで再開された。親ロシア派武装勢力からも代表が参加し、イタル・タス通信によると、捕虜交換や重火器使用制限、停戦を話し合う作業グループを設置することで合意した。

 ラブロフ露外相は2日、事態正常化に向けた交渉が紛争当事者を交えて始まったことは評価したが、「妥協を模索することで合意が生まれる」とも述べ、親露派掃討のために軍事作戦を続けるウクライナ政府側に譲歩を求めた。

 協議で親露派側は、ロシアが主導する関税同盟への統合など、東部ドネツク、ルガンスク両州支配領域の「特別な地位」を実現するための要求を提示。独自軍部隊の設置や人道援助の継続なども求めたという。

 ウクライナ政府側は特にコメントを出していないが、ロシアの専門家は、10月26日に行われるウクライナ最高会議選挙(総選挙)までポロシェンコ政権は動かないと指摘。さらに、人道援助や捕虜交換などの問題ではすぐに合意に達しても、国家の主権に関わる「特別な地位」要求についてウクライナ政府側が認めることはないとの見方を示した。

 東部の戦況は露軍の介入により、激しさを増しているようだ。

 ウクライナ治安当局は、ルガンスク州では露軍兵士が身分証を隠さなくなったと指摘。連日のように露側から侵攻があり、「1万〜1万5千人の露軍兵士が親露派とともに戦っている」と強調した。

153チバQ:2014/09/02(火) 21:10:12
http://mainichi.jp/select/news/20140902k0000m030130000c.html
ウクライナ:親露派「特別な地位を」…政権揺さぶり狙いか
毎日新聞 2014年09月02日 00時08分

 【モスクワ真野森作】緊迫するウクライナ東部情勢を受け、ウクライナ政府とこれに対立する親ロシア派代表、ロシア政府、全欧安保協力機構(OSCE)による「連絡グループ」の協議がベラルーシの首都ミンスクで行われた。インタファクス通信によると、ロシアの支援を受け戦闘で攻勢を強める親露派は、独自の軍や外交権を含む「国内での特別な地位」を政府に要求した。ロシアと歩調を合わせ、ポロシェンコ政権に揺さぶりをかけるのが狙いとみられる。

 親露派の要求は、これまで主張してきた「ウクライナからの独立承認」からトーンダウンしたものの、ロシアと国境を接する東部地域に広範な自治権を持たせ、中央政府の統制をほとんど排除する内容だ。だが、戦闘を優位に進めた上で停戦交渉によって東部から政府軍を撤退させ、次のステップで「独立」を実現させるシナリオも否定できない。

 「特別な地位」の内容は、(1)人民武装部隊の創設と独自任命の検事・裁判官による社会秩序の保持(2)ロシア自体や露主導の経済共同体「関税同盟」との経済統合を前提とした対外経済活動体制の構築−−など。ロシア語の公用語化や、親露派関係者の無条件での釈放も要求した。

 ポロシェンコ政権は親露派武装勢力を「テロリスト」と見なし、要求には応じない姿勢を貫いてきた。

154とは:2014/09/02(火) 22:20:27
>>149の記事(サンケイだけど…)だと親露派は崩壊寸前的な印象だけど、随分巻き返して来た印象ですねぇ。勿論本格的なソ連軍ぢゃなかったロシア軍の侵掠となればこんなもんじゃ済まないでしょうから圧力としては十二分なんでしょうけど。

155とはずがたり:2014/09/04(木) 08:46:39
寧ろ親露派を追い詰め過ぎてロシアがとうとう出てきちゃった感じ?

ロシアは「本格」侵攻開始、大戦以降最大の紛争−ウクライナ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NB81UF6S972K01.html

  9月1日(ブルームバーグ):ウクライナは東部の戦闘激化を警告した。親ロシア分離派のリーダーは今週の協議で停戦への妥協点が見いだされる可能性があるとの見方を示した。
ウクライナのヘレテイ国防相はフェイスブックで、「欧州が第2次大戦以来遭遇したことのない大きな戦争が、われわれの国にやってきた」とし、「われわれはロシアに対する防御を早急に固めなければならない。ロシアはテロリストが占拠した部分の制圧を固めるだけでなく、ウクライナの他の地域まで進軍しようとしている」と訴えた。
ウクライナ政府によれば、ロシアの正規軍がウクライナ国内の武装勢力に取って代わりつつあり、約1600人の兵力がウクライナ国内に侵入している。ドイツのメルケル首相は1日、欧州はロシアのウクライナへの侵攻を座視することをしないとして、「欧州の国境を書き換えることや軍を動かして他国を攻撃することを容認するのは、経済に対する何らかの悪影響を受け入れるよりもはるかに危険だ」とベルリンで語った。
ウクライナ軍のリセンコ報道官によれば、ウクライナ軍はルガンスクの空港の制圧を目指した戦闘から退却した後、ドネツク付近で前線を維持している。国防省のマチューヒン報道官が午前にフェイスブックに掲載したビデオで述べたところによると、ウクライナ軍はそれまでの24時間に親ロシア派の戦闘員約100人を殺害した。
1日にベラルーシの首都ミンスクで行われたロシアとウクライナ、ウクライナの反政府勢力、欧州安保協力機構(OSCE)の協議は5日に再開される。
自ら独立を宣言している「ドネツク人民共和国」のプルギン副首相は、ミンスク会合の後に「戦闘と犠牲者をできるだけ少なくできるよう、共通の立場を模索している」との声明を発表。5日に再開される協議では、捕虜交換や将来の停戦の可能性などについて話し合うという。
原題:Ukraine Warns of Worsening Conflict as Truce Talks SeenPossible
更新日時: 2014/09/02 05:35 JST

156とはずがたり:2014/09/04(木) 11:59:15

米が地上部隊派遣、ウクライナで合同軍事演習へ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20140904-567-OYT1T50038.html
読売新聞2014年9月4日(木)11:25

 【ワシントン=今井隆、モスクワ=田村雄】米国防総省のウォレン報道部長は3日、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)加盟国の米英独など計15か国が今月15〜26日、ウクライナ西部で軍事演習を実施すると記者団に明らかにした。

 AP通信によると、ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派武装集団が戦闘を開始して以降、米軍が地上部隊を同国に派遣するのは初めて。ロシアとウクライナとの間では戦闘停止に向けた動きが出ているが、その実現は不透明なため、現状ではロシアをけん制する狙いがあるとみられる。

 演習に参加するポーランド国防省などによると、演習はウクライナ西部リビウ付近で行われ、ウクライナと同じ旧ソ連構成国のモルドバも参加し、1300人規模になる見通しだ。演習では、護送や偵察、爆発物への対処や捜索訓練などを実施し、相互の連携を強化する。このうち、米軍は約200人を派遣する。

 ウクライナやモルドバは、NATOが周辺国と信頼を醸成するために設けている枠組み「平和のためのパートナーシップ」(PFP)協定の締結国で、ウクライナでの合同軍事演習はこれまでも定期的に行われてきた。今年は7月に予定されたが、ウクライナ東部の情勢悪化で延期されていた。

 米国防総省によると、米国、ウクライナなど5か国の海軍が参加する演習も8〜10日、黒海で行われる。


米空軍、エストニアに拠点 首脳会談 バルト三国と連帯示す
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140904119.html
産経新聞2014年9月4日(木)07:56

 【モスクワ=遠藤良介】オバマ米大統領は3日、旧ソ連バルト三国の一角、エストニアを訪れ、同国のイルベス大統領らと会談した。オバマ氏は会談後の記者会見でウクライナ東部の戦闘に触れ、ロシア軍が現地に展開していることに「疑う余地はない」とロシアを非難。バルト三国も加盟する北大西洋条約機構(NATO)の集団的自衛権に関する責務は「揺るぎないものだ」と強調した。

 オバマ氏は、英南西部ニューポートで4〜5日に予定されるNATO首脳会議を前にエストニアを訪問。ロシアがウクライナ東部に事実上侵攻していると指摘される中、対露警戒感の強いバルト諸国との連帯を示し、ロシアを牽制(けんせい)した形だ。

 オバマ氏はバルト諸国を含む欧州での米国の軍事的存在感を高める必要があるとし、エストニア国内に米国などの空軍訓練拠点を設ける方針を明らかにした。

 オバマ氏はウクライナ情勢について「ロシアの侵略」を非難し、「NATOはウクライナ部隊の近代化と強化に向けた具体的約束をすべきだ」と発言。ウクライナと同様に親露分離派地域を抱える旧ソ連のモルドバ、グルジア両国の防衛力向上を支援することも呼びかけた。

 ロシアは「ロシア系住民やロシア語使用者の保護」を掲げてウクライナのクリミア半島を併合し、同国東部に介入してきた。バルト三国でもエストニアとラトビアではロシア系住民が4分の1以上を占めており、ロシアが侵攻の口実とすることが警戒されている。

157とはずがたり:2014/09/04(木) 11:59:26

<オバマ大統領>エストニア訪問「バルト守る」ロシアに強調
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140904k0000m030121000c.html
毎日新聞2014年9月3日(水)21:51

 【ニューポート(英ウェールズ)斎藤義彦】オバマ米大統領は4日から英国で始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に3日、バルト3国のエストニアを訪問、3国の大統領と会談した。3国はロシアと国境を接し、NATO加盟国でロシアの介入が最も危険視されている。オバマ大統領は「(集団的自衛権に基づく)共同防衛は揺るぎない」として、NATO首脳会議で合意する「速攻部隊(仮称)」を念頭に米地上軍などをさらに展開し「あらゆる脅威に備える」と述べた。

 大統領は一方で「ロシアとの対立を求めていない」と強調、「軍事的解決はない」としてロシアに対立を「外交で平和的に解決する」よう呼びかけた。

 オバマ大統領は、エストニアのイルベス、ラトビアのベルジンシ、リトアニアのグリバウスカイテ各大統領と会談。オバマ大統領は演説などで「ロシア皇帝の時代に戻り、失った土地を取り戻そうとするのは今世紀のロシアの偉大さを強めない」とプーチン大統領を痛烈に批判した。

 そのうえで「NATO加盟国1国への攻撃は全体への攻撃とみなす。防衛強化を必要な限り続ける」とバルト3国を守る決意を述べた。具体的には「追加の空軍派遣と空軍の訓練」、「地上軍の派遣」を挙げた。NATOは、空軍力が弱いバルト3国に対し、2004年から戦闘機などを派遣する「共同航空警戒行動」を行っている。ロシアがウクライナのクリミア半島を編入した後には各国が派遣機を増強。現在は10機態勢で警戒しており、これを強化する。

 また報道によると4月から展開している米軍空てい部隊に代わり、陸軍部隊が600人規模で演習する。戦車や装甲車も配備し、侵攻へ備えを示す。

 大統領は今年6月、米軍をローテーション方式で東欧・バルト3国に配置する「欧州再保証イニシアチブ」を発表しており今回、この継続を明確にした。

 一方、オバマ大統領は「NATOの防衛能力全体を見直す」と述べた。72時間以内で展開する「速攻部隊」創設をにらみ「有事の際、より速く展開する能力が必要だ」と述べた。

 さらにオバマ大統領は、エストニアの防衛予算が国内総生産(GDP)の2%を超える点を「責任を果たしている」と称賛。共同防衛強化は高額の予算がかかるが、NATOが目標にする防衛費GDP2%は、エストニアのほか米英ギリシャの計4カ国しか達成していない。予算問題は首脳会議で焦点となる。

 ◇バルト3国

 旧ソ連構成国のエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト海沿岸3カ国のこと。18世紀にロシアやドイツの支配下に入り、1917年のロシア革命後にいったんは独立を果たしたものの、40年にソ連に併合。東欧革命による民主化運動の広がりを追い風に、91年にそれぞれソ連からの独立を宣言した。ソ連は同年末に崩壊した。2004年には欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟し、西欧諸国との関係を強めている。

158とはずがたり:2014/09/04(木) 12:07:09

「チェチェン解放する」=プーチン氏宛てにイスラム国声明
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140904X563.html
時事通信2014年9月4日(木)08:49

 【モスクワ時事】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」はビデオ声明を発表し、過去2度の紛争に揺れたロシア南部チェチェン共和国を含むカフカス地方を「解放する」と主張した。ロシア通信が3日、中東の衛星テレビ局アルアラビアの報道として伝えた。

 チェチェン共和国のカディロフ首長は警戒感を示し、仮にイスラム国が流入した場合、殲滅(せんめつ)すると警告している。

 イスラム国の声明はロシアのプーチン大統領宛て。ロシアは、イスラム国が反体制派として戦うシリア内戦でアサド政権の後ろ盾となっている。一方、チェチェン人はスンニ派が主体で、チェチェン独立派武装勢力の一部がシリアでイスラム国と同じ反体制派に加わっている。

159とはずがたり:2014/09/04(木) 14:47:11
広軌と標準軌の斗いでもあるんですな〜♪

露依存脱却へバルト3カ国結束 原発や高速鉄道網推進
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140904120.html
産経新聞2014年9月4日(木)07:56

 【モスクワ=佐々木正明】オバマ米大統領が訪れたエストニアを含む旧ソ連のバルト諸国は、ウクライナ危機を受け、ロシア依存からの脱却を加速化させている。エネルギーの多角化や経済分野で欧州連合(EU)との統合を図る方向だ。3カ国は連携を深め、原発新設やバルト縦貫高速鉄道の敷設など大型プロジェクトを推進するが、ソ連時代に整備された社会インフラはなお強固。“ロシアのくびき”からなかなか抜け出せないのが現状だ。

 3月のロシアによるウクライナ南部クリミアの併合後、バルト諸国は一貫してロシアを非難してきた。旧ソ連時代の苦しい経験が、ロシアに対する危機感を募らせている。

 エストニアのロイバス首相は2日、NATOのバルトにおける存在感を強化するよう要請。EUの対露制裁を主導してきたリトアニアのグリバウスカイテ大統領は先月30日、「事実上、ロシアと欧州は戦争状態にある」とさえ発言した。

 電力のロシア依存を脱却するためのリトアニアでの原発計画は、総事業費約68億ユーロ(約9400億円)のプロジェクト。日立製作所が建設を担う。福島第1原発事故後に安全性が問われて計画が頓挫したが、ウクライナ危機に伴って今年7月、再び推進へと動き出した。

 6月には、バルト諸国首脳が、3カ国を南北に縦貫し、ポーランドのワルシャワまでつながる高速鉄道「レール・バルティカ」を敷設することで合意した。総事業費は35億ユーロ。欧州と同じ線路規格の鉄道を新設することで、EUとの物流促進が期待されている。

 ただ専門家はこうした大型プロジェクトは政治的な側面が強く、採算度外視の面が否めないと指摘。露産天然ガスの利用をめぐっても、リトアニアの100%輸入を筆頭に依存率が高く、ロシアは容易に圧力を加えることができる。

 3カ国内でもロシアとの関係性維持を訴え、大型プロジェクトに反対する住民も少なくない。今後、スムーズに計画が進むかどうかは不透明だ。

160とはずがたり:2014/09/05(金) 11:20:38
親露派を軍事的に制圧できそうになればロシア「義勇」軍が介入するから制圧は無理だとウクライナ側に認めさせた形か。
これで停戦が実現するなら停戦後にどういう東部の自治の枠組みを作るかだなぁー。

露大統領、停戦枠組みでウクライナとの合意認める
By GREGORY L. WHITE AND OLGA RAZUMOVSKAYA
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970203736504580131790348456612
2014 年 9 月 4 日 06:29 JST 更新

 【モスクワ】ロシアのプーチン大統領は3日、ウクライナ東部で激しい戦闘を続ける親ロシア派勢力とウクライナ政府軍の停戦の枠組みについて、ウクライナのポロシェンコ大統領と合意したことを認めた。ロシアの複数メディアが報じた。

 プーチン大統領が公式訪問先のモンゴルで語ったところによると、合意は7項目から成り、親ロ派勢力にドネツクやルガンスク周辺での政府軍に対する攻撃の中止を呼びかける内容。ウクライナ側は「人口集中地域で砲弾やロケット弾の使用がなくなる距離まで」政府軍を後退させる計画だという。

 親ロ派勢力に現在の支配地域の維持を認めるかどうかは不透明だ。ウクライナ政府は、プーチン大統領が説明した合意内容の詳細にコメントしていない。だがこれまでの声明で、ロシア側と「停戦の形態」に関して合意があったことを明らかにした。

 プーチン大統領は、ベラルーシの首都ミンスクで5日予定されている協議が最終的な合意の場になると語った。モンゴルに来る飛行機の中で最終合意の草案を作成したとも述べた。

 停戦の実施状況は「全面的かつ客観的な国際監視」の下に置くとしている。

 プーチン大統領によると、ウクライナとの合意項目には民間人に対してや人口密集地域での空爆の禁止、人道回廊の設定、無条件での捕虜交換などが含まれている。

 インターファクス通信の報道では、ウクライナからの独立を目指す勢力の1つであるドネツク人民共和国の関係者が、ウクライナ政府軍が兵力を撤退させれば停戦に応じる考えを示した。

 このほかにも分離主義勢力を率いる複数の主導者が、政府軍撤退なら戦闘を中止すると語った。だが停戦合意には直接関与していないと話している。

161とはずがたり:2014/09/05(金) 13:50:26
<ウクライナ>NATO一部加盟国が武器供与か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140905-00000037-mai-eurp
毎日新聞 9月5日(金)11時53分配信

 【ニューポート(英ウェールズ)斎藤義彦】ウクライナのポロシェンコ大統領は4日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれている英ウェールズで記者会見し、特定の協力国から「殺傷能力のあるものを含む軍事技術協力を受ける」と述べた。精密兵器の技術協力も対象という。国名など詳細は明らかにしなかった。これまで米国などは人道支援のほか「非殺傷」の装備に軍事支援を限定してきた。大統領発言が事実なら、欧米の一部が事実上の武器供与に踏み出す可能性が出てきた。

 NATOは4日にウクライナとの首脳級の理事会を開き、共同声明を採択。サイバー防衛や司令部管理、輸送、通信などで「能力開発」を行う後方支援策で合意した。NATOはこれまで、司令部の民間人・退役軍人の再教育など後方支援を実施しており、強化を図るために1500万ユーロ(約20億円)の基金を設置することを確認した。

 ポロシェンコ大統領はこうしたNATOの後方支援強化とは別に、各国個別の支援策として、「非殺傷、殺傷を含む軍事技術協力」があり、「高度の精密兵器を含む」と述べた。

 米NATO代表部のルート大使は4日、電話による記者会見で「武器や防弾チョッキなどが各国から供与される」と述べた。詳細は5日に説明するという。

 NATOには「軍事的解決策はありえない」(ドイツのメルケル首相)とウクライナへの武器供与を全面的に否定している国もあり、全会一致での合意は不可能な状況。このため、ロシアによる軍事介入で劣勢に立つウクライナ軍強化のため、一部加盟国が武器供与を始める可能性がある。

 一方、ポロシェンコ大統領は会見で、プーチン露大統領と合意した「停戦枠組み」の実現について「慎重ながらも楽観的だ」と述べ、5日の文書署名に期待感を示した。停戦枠組みの合意を目指した理由として東部で多数の市民や兵士が死亡している点を指摘。「平和のために戦っているのであり、停戦を目標にしている」と強調し、実現について「厳しいが重要」と述べた。

和平協議で合意なら、ウクライナ大統領「停戦命令の用意あり」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140905-00000018-jnn-int
TBS系(JNN) 9月5日(金)6時39分配信

 ウクライナのポロシェンコ大統領は親ロシア派などとの協議で合意に達すれば、5日にも和平計画に関する署名が行われる見通しを明らかにするとともに、戦闘中のウクライナ軍に対し、停戦命令を下す用意があると述べました。

 「大統領として戦闘を止めるために、最大限の努力をする用意がある」(ウクライナ ポロシェンコ大統領)

 ロシア、ウクライナ、親ロシア派などは5日、旧ソ連のベラルーシでウクライナ和平に向けた連絡グループの協議を行います。この協議について、ウクライナのポロシェンコ大統領はウクライナの和平計画を実行するための文書の署名が行われる見通しであると述べました。さらにインタファクス通信によりますと、ポロシェンコ大統領は協議が合意をみた場合は、日本時間5日午後8時にも、ウクライナ軍に対し停戦命令を下すと述べたということです。

 一方、親ロシア派が宣言したドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の首相も共同声明を出し、「協議でウクライナ政府と合意し、紛争解決に関する計画に署名すれば、我々は日本時間午後8時に停戦命令をする用意がある」としています。また親ロシア派側は、日本時間7日の午後3時に避難する市民のため、人道回廊を開くことを提案しています。しかし、今回、仮に停戦合意に達しても、実際に戦闘がおさまるかは依然不透明です。ポロシェンコ大統領の判断の背景には、8月の後半から親ロシア派がウクライナ軍の支配地域を次々と奪還している上、戦線を拡大していることが挙げられます。

 ところで、協議を前に、ドネツク州南部の戦略的要所であるマリウポリに対し、親ロシア派が攻撃を始めました。マリウポリはアゾフ海を挟んでロシア領土と繋がっており、ロシアが3月に編入したクリミア半島に近い場所にあります。そのため、マリウポリを奪還するかどうかは、今後の戦況と、その後の交渉プロセスに大きく影響するものとみられます。こうした中、インタファクス通信によりますとロシア海軍は、NATOの軍艦2隻が黒海に入ったことを明らかにしています。(05日03:40)
最終更新:9月5日(金)12時44分TBS News i

162とはずがたり:2014/09/06(土) 16:12:56
EU外相、対ロシア追加制裁承認-ウクライナ停戦持続を疑問視
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NBGPY76K50XW01.html

  9月6日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)外相理事会はこれまでで最も幅広い対ロシア制裁を承認した。ウクライナでの停戦持続を疑問視していることを浮き彫りにするものだ。
ウクライナ政府は親ロシア派と現地時間5日午後6時に停戦することで合意。その数時間後にEU外相はブリュッセルで、ウクライナ侵入をめぐる2回目の対ロシア経済制裁を決めた。欧州当局者が匿名で語ったところでは、新たな制裁には一部の防衛・エネルギー関連の国有企業によるEU内での資金調達制限が含まれる。
追加制裁はEU各国政府から正式に承認される必要がある。各国は8日に承認する計画で、制裁措置は9日のEU官報に掲載される運びとなる。
原題:EU Completes Plan to Broaden Economic Sanctions AgainstRussia(抜粋)

164とはずがたり:2014/09/09(火) 15:38:24
対ロ追加制裁、正式決定=発動は数日見合わせ―停戦合意の履行見極め・EU
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140909X188.html
時事通信2014年9月9日(火)08:34

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は8日、ロシアに対する追加制裁の内容を正式決定したと発表した。ただ、ウクライナ東部での停戦合意の履行状況とロシアの対応を見極めるため、発動は数日間、見合わせる。

 ファンロンパイEU大統領は声明で、ロシアと親ロシア派に対しウクライナへの攻撃を停止するよう改めて要求した上で、「状況次第でEUは制裁の全て、もしくは一部を見直す用意がある」と表明した。

 ウクライナ東部では散発的な戦闘が起き、なお不安定な情勢が続いている。ただウクライナのポロシェンコ大統領は8日、捕虜となっていた同国将兵1200人が解放されたと発表。ロシアのプーチン大統領との電話会談で、戦闘終結に向けた対話を続ける方針を確認するなど、平和解決への機運も高まりつつある。

 EUは当初、9日に制裁を発動する方向で準備を進めていたが、一部加盟国から「情勢を見極める必要がある」との意見が出され、態度をやや軟化させた。

 追加制裁は、既に実施している資本規制や武器取引、高度な技術供与への制限をさらに拡大する。またロシアが編入したクリミア「政府」やロシアの政策決定者、富豪らを制裁対象に加え、資産凍結などを行う。 

EUに報復警告=追加制裁に不快感―ロシア
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140906X979.html
時事通信2014年9月6日(土)20:57

 【モスクワ時事】ロシア外務省は6日声明を出し、欧州連合(EU)が5日の大使級会合でウクライナ危機をめぐる対ロシア追加制裁で基本合意したことについて「発動されれば必ず対応する」と強調し、報復制裁を警告した。

 声明は、5日にウクライナと親ロシア派が停戦合意に達したにもかかわらず、EUが追加制裁を準備していることに不快感を表明。「EUは加盟国やロシアの経済に損害を与えることに必死になるよりも、ウクライナ東部の復興支援に協力すべきだ」と主張した。 

露追加制裁、国営石油企業も EU、資金調達制限へ
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140909101.html
産経新聞2014年9月9日(火)07:56

 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)は8日までに、ウクライナ東部情勢をめぐる対ロシア追加制裁で、ロスネフチなど露国営石油関連企業による欧州金融市場での資金調達も制限する方針を固めた。欧州メディアが同日報じた。加盟28カ国は正式決定に向け、調整を急いでいる。

 ウクライナ政府と親ロシア派は5日、停戦に合意したが、EUは持続的な停戦の実現への圧力を堅持したい考え。EUの従来の経済制裁では露政府系銀行のみが資金調達を制限されたが、追加制裁では石油の販売・輸送を主要事業とする国営企業に対象を拡大。ロスネフチのほか、天然ガス企業ガスプロムの石油部門ガスプロムネフチやパイプライン企業のトランスネフチも含まれるとしている。

 さらに軍事・民生両用技術の提供禁止を強化し、個人に対する在欧資産凍結やEU域内への渡航禁止も拡大。ロイター通信は24人を追加するとしている。

 EUは5日の大使級会合で追加制裁に合意後、8日に各国政府の承認を得る考えを示していた。消極的な国もあるが、EU当局者は同日に決まれば9日には官報に掲載され、発動される見込みだともしている。

 ファンロンパイEU大統領は7日、追加制裁について、停戦が持続し和平協議が始まる場合は再検討する意向を示した。

165とはずがたり:2014/09/09(火) 15:41:02
「捕虜1200人解放できた」ウクライナ大統領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140908-00050120-yom-int
読売新聞 9月8日(月)20時29分配信

 【モスクワ=田村雄】ウクライナのポロシェンコ大統領は8日、ドネツク州南部のマリウポリを訪問し、「政府軍の捕虜1200人を解放することができた」と述べた。

 親ロシア派武装集団による政府軍兵士の解放が進んでいるとの考えを示したものだ。ウクライナ政府と武装集団は5日の停戦合意で、捕虜交換など12項目の履行を約束していた。

 インターファクス通信によると、ドネツク州の武装集団幹部は8日、「全ての捕虜の交換を10日に行うよう準備を進めている」と述べた。8日には、武装集団やウクライナ政府が、捕虜の交換や停戦についてテレビ会議を行った。ただ、ウクライナ東部では8日も各地で銃撃が確認されるなど、緊張が続いている。

 ウクライナ政府は8日、ドネツク州とルガンスク州の計5か所で、7日夜に政府軍が砲撃を受けたと発表した。インターファクス通信が伝えた。これとは別に、ドネツク市当局は8日、「昼に銃撃を行っている音が聞こえている」との住民情報が入ったと伝えた。ロイター通信によると、東部の監視にあたる全欧安保協力機構(OSCE)の高官は8日、「停戦は全般的に維持されているが、いまだ不安定な状態だ」と語った。

最終更新:9月9日(火)0時18分読売新聞

166チバQ:2014/09/16(火) 00:22:22
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014091500376
東部に3年間の自治権=11月9日に地方選−ウクライナ大統領案
 【モスクワ時事】ウクライナのポロシェンコ大統領は、東部の親ロシア派に3年間の地方自治権を認め、11月9日に前倒しの地方選を実施する法案をまとめた。ウクライナ・プラウダ紙(電子版)が15日、法案の内容を伝えた。
 法案作成は、5日のウクライナ、ロシア、親ロ派などによる停戦合意の柱の一つ。東部への「特別な地位」(地方自治権)付与や前倒し地方選実施がうたわれていたが、期限や選挙期日が明らかになったのは初めて。法案には「国家が(東部の)ロシア語使用権を保障する」と明記された。(2014/09/15-23:40)2014/09/15-23:40

167チバQ:2014/09/16(火) 00:30:20
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014091502000139.html
ロシアで統一地方選 与党系圧勝確実 クリミアの実効支配誇示
2014年9月15日 朝刊

 【モスクワ=常盤伸】ロシアで十四日、併合したウクライナ南部のクリミア半島を含めた全土で、旧ソ連崩壊後では最大規模の統一地方選が実施された。ウクライナ危機で欧米との対立が続いているが、国民の間で高まる愛国主義を背景に、政権与党系候補の圧勝は確実視される。欧米によるロシア包囲網が進む中、クリミアの実効支配を誇示するとともに、国内結束を高めるプーチン政権の狙いが見え隠れしている。

 統一地方選は三十の自治体で知事選、十四の自治体で地方議会選などが行われた。モスクワとサンクトペテルブルク両市では市議会選を実施した。

 ただ、クリミアではタタール系やウクライナ人系市民の不満が顕在化するのを回避する狙いで、首長は事実上の大統領任命制となっており、議会選とセバストポリ市議会選などが実施された。

 一方、ロシアによる併合に反対し、クリミアから追放された少数民族タタール人の指導者チュバロフ氏は選挙直前、ウクライナのラジオで「これは偽装選挙だ」と非難した。

 ウクライナ側はロシアによるクリミアでの選挙実施を「違法な選挙だ」と強く反発。ウクライナ最高検は選挙実施に関わった人物の刑事責任を問う方針を示した。

 モスクワでの投票率は午後三時段階で約13%と、有力な野党候補が出馬した昨年の市長選を大幅に下回っっており、クリミアでは午後三時段階で35%となっている。

 独立系テレビ「ドシチ」によると、民間選挙監視組織「ゴラス」は十二日、モスクワ議会選に関連し既に百二十件の選挙違反を指摘。中部バシコルトスタン共和国でも選挙違反が報告されているという。中央選挙管理会は「ゴラス」を外国の「代理人」とみなして批判を意に介さない姿勢だが、選挙の正当性をめぐり国際的批判が集まりそうだ。

168チバQ:2014/09/16(火) 00:30:40
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014091500013
ウクライナ議会選へ比例名簿=愛国訴え、兵士やクリミア先住民も
ウクライナのポロシェンコ大統領(左)と、政党「ウダル」を率いる元ボクシング世界王者のクリチコ・キエフ市長(いずれも就任前)=5月25日(AFP=時事) 【モスクワ時事】ウクライナ最高会議(議会、定数450、任期5年)選挙を10月26日に控え、主要各党は14日、それぞれ党大会を開いて比例代表名簿を公表、選挙運動が本格化した。ポロシェンコ大統領の決定に伴う解散総選挙で、大統領の政権基盤強化につながるとみられている。
 ロシアによる3月の南部クリミア半島編入や、4月の東部の親ロシア派武装蜂起に見舞われる中、有権者の愛国心に訴えた選挙となる。ヤヌコビッチ前政権を支えた親ロ派政党が参加せず、親欧州連合(EU)派の共闘による圧勝が確実だが、親EU派内の権力闘争も活発化しそうだ。
 大統領に近い親EU派議員が集まる新党「ポロシェンコ・ブロック」は、元ボクシング世界王者のクリチコ・キエフ市長率いる政党「ウダル」と共闘。比例代表名簿の1位にクリチコ氏、5位にロシア編入後の南部クリミア半島から追放された先住民族タタール系指導者ジェミレフ氏が掲載された。
 ティモシェンコ元首相の親EU政党「祖国」は、ロシア当局に拘束中の女性兵士サフチェンコ氏が1位。親ロ派の前政権下で収監生活を送った元首相ならではの「目玉」で、愛国心を頼りに衰えた党勢回復を目指す。祖国からはヤツェニュク首相ら主要閣僚が離脱し、新党「人民戦線」をつくった。
 一方、親ロ派政党では、前政権与党・地域党が選挙不参加を表明。連立を組んだ共産党は、クリミアや東部の親ロ派の分離主義に協力した疑いで捜査を受け、活動自体が危ぶまれている。9月5日の停戦合意後も攻撃を続ける親ロ派は、5月の大統領選時と同様、棄権・妨害に回る見通しだ。(2014/09/15-07:01)2014/09/15-07:01

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169チバQ:2014/09/16(火) 20:32:12
http://mainichi.jp/select/news/20140916k0000e030111000c.html
クリミア議会選:プーチン与党圧勝…ウクライナなど反発
毎日新聞 2014年09月16日 12時07分(最終更新 09月16日 12時16分)


クリミアの中心都市シンフェロポリの学校でクリミア議会選に投票する市民=2014年9月14日、田中洋之撮影
拡大写真 【シンフェロポリ(ウクライナ南部)田中洋之】ロシアが編入したウクライナ南部クリミアで14日にロシア統一地方選として実施された「クリミア共和国」の議会選は、15日までの開票でプーチン政権与党「統一ロシア」が定数75のうち70議席を獲得し、圧勝した。ロシア黒海艦隊の基地があるクリミア南西部セバストポリ市の議会選も、統一ロシアが定数24のうち22議席を得た。3月にクリミア編入を強行したプーチン政権への支持を裏付けた形だが、ウクライナ政府や欧米諸国は「ロシア占領下での非合法な選挙で認められない」と批判している。

 クリミア議会選で統一ロシアは比例区で70%を得票し、20の小選挙区でも議席を独占した。定数の残る5議席は極右・ロシア自民党が得た。ただ投票率は53%で、ロシア編入を9割以上が支持した3月の住民投票時の81%を下回り、編入時の「熱気」が冷めていることをうかがわせた。

 クリミア議会は10月上旬、プーチン大統領が指名する3候補の中から共和国トップの首長を選出するが、親ロシア派指導者で統一ロシアの比例名簿1位のアクショーノフ氏(現首長代行)の首長就任が確実視されている。

170チバQ:2014/09/17(水) 20:38:10
http://mainichi.jp/select/news/20140918k0000m030041000c.html
クリミア編入:加速するロシア化…18日で半年
毎日新聞 2014年09月17日 19時36分(最終更新 09月17日 19時40分)

シンフェロポリ市役所に掲げられているプーチン露大統領の写真。新たな「主」を象徴している=2014年9月17日、田中洋之撮影
シンフェロポリ市役所に掲げられているプーチン露大統領の写真。新たな「主」を象徴している=2014年9月17日、田中洋之撮影
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 【シンフェロポリ(ウクライナ南部)田中洋之】ウクライナ南部クリミア半島がロシアに編入されてから18日で半年。国際社会の批判をよそに、クリミアでは社会のロシア化が急速に進み、プーチン政権が取り組む実効支配強化の影でウクライナ色は消えつつある。

 「年金は月5万3000ルーブル(約14万8000円)で半年前の倍。暮らし向きは良くなった」。クリミアの中心都市シンフェロポリ市で議員を16年務めたロシア系のイワン・ジトニュクさん(63)は話した。市役所で働く妻イーラさん(46)の給料も3万ルーブル(約8万3000円)と1.5倍になり、収入増という編入時の「公約」は守られたと感じている。

 アナトリー・ロゴフ副市長は、ウクライナ本土からの供給減のため食料品などの一部で10〜20%値上がりしているが、「市民生活への影響はない」と断言する。ガソリン代はロシアからの供給で1リットルあたり34ルーブル(約95円)と25%近く下がった。

 ロシア連邦移民局によると、クリミア住民の98%にあたる197万人がロシアのパスポートを取得した。ロシア国籍を拒否したのは3500人にとどまるという。ただ、編入後にクリミアを離れる少数派のウクライナ系やクリミア・タタール系住民は多く、ウクライナ政府は1万7000人に上ると発表した。

 通貨はウクライナのフリブナが想定より早く姿を消し、ルーブルに一本化された。青と黄色のウクライナ国旗も自動車のナンバープレートに見かける程度で、年内にはロシアのナンバーへの切り替えが終わる予定だ。9月の新学期からロシアの教育制度が導入され、ウクライナの歴史は授業内容から外れた。

 「ロシア編入のプロセスは不可逆的となった」。「クリミア共和国」のアクショーノフ首長代行は14日にロシア統一地方選として実施された議会選を受け、こう語った。選挙で圧勝したプーチン政権与党「統一ロシア」に投票したアレクサンドル・エルミシンさん(61)は「クリミアがウクライナ東部のような内戦にならなかったのはロシアに編入されたおかげ」と話した。

 一方、クリミアへの観光客は制裁の影響で昨年の500万人から300万人に減る見通しで、主力の観光産業に影響が出ている。ウクライナ本土に8割を依存する電力の供給もたびたび停止し、各地で停電が頻発。「ウクライナから切り離されたクリミアは半島から島になった」。住民の間ではこんな冗談が聞かれる。

 クリミア東端のケルチ海峡では今月初めに架橋が着工され、2018年末までにロシア本土との一体化が実現する。クリミア共和国の来年度予算は支出740億ルーブル(約2000億円)に対し収入はその4分の1で、赤字分はロシア連邦の補助金で賄われる。クリミアは社会や財政の面で巨大なロシアにのみ込まれつつあるようだ。

171チバQ:2014/09/23(火) 09:17:29
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140922-00050119-yom-int
ロシア、択捉島に新空港を開港
読売新聞 9月22日(月)22時39分配信
 【モスクワ=田村雄】タス通信によると、北方領土の択捉島中心部の紗那近郊で建設が進められていた新空港が22日、開港し、ロシア国内便の受け入れが始まった。

 空港の滑走路は約2300メートルで、大型機の離着陸も可能。ロシア極東のハバロフスクやウラジオストクなどとを結ぶ定期便が就航する予定で、22日にはサハリンのユジノサハリンスクから第1便の旅客機が到着した。

 択捉島では太平洋側にある旧日本軍の飛行場が利用されてきたが、小型機しか離着陸できず、濃霧による欠航も相次いだため、天候が比較的穏やかなオホーツク海側に新たな空港を整備した。

 ロシアが北方領土を自国領として開発する姿勢を誇示した側面もあるとみられ、日露関係に影響が出る可能性もある。

172チバQ:2014/10/01(水) 21:11:15
http://mainichi.jp/select/news/20141002k0000m030093000c.html
ウクライナ:大統領新党が有利か 総選挙、事実上スタート
毎日新聞 2014年10月01日 20時29分(最終更新 10月01日 21時04分)

 【モスクワ田中洋之】ウクライナで10月26日投票の最高会議(国会、定数450)選挙に向けた事実上の選挙戦が1日、始まった。親欧米のポロシェンコ大統領が率いる新党が優位に立っており、大統領の政権基盤強化につながる可能性が高い。ただロシアが強制編入した南部クリミア半島と、親ロシア派武装勢力が支配する東部では投開票が実施できないため、選挙の正当性に疑問符がつく事態も予想される。


 5月の大統領選で圧勝したポロシェンコ大統領は、8月末に議会解散と繰り上げ総選挙を決めた直後に自らの名前を付けた新党「ポロシェンコ・ブロック」を旗揚げした。大統領選でポロシェンコ氏を支持した元ボクシング世界王者のクリチコ・キエフ市長率いる政党「ウダル」が合流し、比例名簿トップには国民的人気の高いクリチコ氏をすえた。

 最新の世論調査で支持率は約40%と他党を大きく引き離す。これまで議会内に自らの政党基盤を持たなかったポロシェンコ氏が、総選挙を通じて影響力を高めるのは確実な情勢だ。

 一方、ヤヌコビッチ前大統領を追放した2月の政変を主導した親欧米派内の対立も鮮明化している。ティモシェンコ元首相が率いる与党第1党「祖国」は、路線対立からヤツェニュク首相、トゥルチノフ最高会議議長ら有力メンバーが離脱して独自の新党「国民戦線」を発足。「祖国」の支持率は8%、「国民戦線」は6%にとどまり、分裂の影響が出ている。

 また民族主義を掲げる「急進党」は支持率10%で2位につけ、躍進する可能性がある。ヤヌコビッチ政権時代の与党「地域党」は不参加を決めており、前回2012年選挙で「地域党」が大勝した議会の構成は様変わりしそうだ。

 一方、ウクライナ中央選管は9月30日、東部ドネツク、ルガンスク州にある32小選挙区のうち、親露派武装勢力の支配地域にある17選挙区で投開票が実施できない見通しを示した。ウクライナ最高会議選は小選挙区と比例代表の並立制で行われ、任期は5年。

173とはずがたり:2014/10/05(日) 16:23:59
コーヒーみたいだ。。
wikiで調べてみると全部おんなじだそうで。。
>なおグルジアを意味する英語やフランス語のGéorgieなどは、グルジアのほかにアメリカ合衆国のジョージア州とスペルおよび発音も同一である。
>日本語名として使われる「グルジア」はロシア語名(Грузия グルーズィヤ)にもとづいており、これは英語名のGeorgiaと同じく、キリスト教国であるグルジアの守護聖人、聖ゲオルギウスの名に由来すると推定されている。

グルジア改め「ジョージア」…政府、表記変更へ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/asia/20141004-567-OYT1T50074.html
読売新聞2014年10月5日(日)14:33

 政府は、旧ソ連諸国の一つ「グルジア」の国名表記を、同国からの要請に応じて「ジョージア」に変更する方針を固めた。

 今月下旬で調整が進んでいるマルグベラシビリ大統領の来日の際、安倍首相に改めて変更の要請がある見通しで、日本政府はこれを受けて必要な法改正を検討する。

 グルジアの国名はグルジア語では「サカルトベロ」だが、関係者によると、国連加盟193か国のうち約170か国は、英語表記に基づく「ジョージア」の呼称を使っている。ロシア語の表記が起源の「グルジア」と呼んでいるのは、ロシアなど旧ソ連圏と中国、日本などだけだという。

 グルジア政府は、2008年にロシアと軍事衝突して国民の反露感情が高まったのを背景に、「ジョージア」と呼ぶよう各国に働きかけていた。

174チバQ:2014/10/05(日) 22:52:10
http://www.sankei.com/world/news/141004/wor1410040048-n1.html
2014.10.4 21:10
【ウクライナ情勢】
親露派、11月に独自選挙 分離強める可能性






3日、ウクライナ東部ドネツクで空港制圧の準備をする親ロ派武装勢力(タス=共同)
 ウクライナ東部の親ロシア派組織「ドネツク人民共和国」は、11月2日にトップを選ぶ独自選挙の実施を決め、共和国の「首相」ザハルチェンコ氏が4日、中央選管に立候補を届け出た。

 ウクライナ議会は東部2州の特定地域に3年間限定で大幅な自治権を与える「特別の地位」を認め、12月7日に全国で実施する地方選に合わせて2州でも地方選を行うよう提案していた。だが親露派はこれを無視する形で独自選挙を強行する方針で、選挙後に分離・独立の動きが強まる可能性がある。

 独自選挙では共和国議会選も同時に行われる。別の親露派組織「ルガンスク人民共和国」も11月2日に同様の独自選挙を予定している。

 ザハルチェンコ氏は公約として「ウクライナ政府軍からの完全な解放」を掲げた。(共同)

175チバQ:2014/10/05(日) 23:00:58
http://mainichi.jp/select/news/20141006k0000m030043000c.html
ウクライナ:停戦1カ月 ドネツク国際空港争奪戦が激化
毎日新聞 2014年10月05日 19時32分

 【モスクワ真野森作】ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州で親ロシア派武装勢力と政府軍が停戦に合意してから、5日で1カ月が経過した。各地に広がった戦闘は全体的に鎮静化したものの、要衝のドネツク国際空港を巡る争奪戦が激化。親露派支配地域の「地位」を巡る政治交渉は始まっていない。専門家からは、今月26日のウクライナ最高会議(国会)選挙の後、事態が進展しうるとの見方が出ている。

 9月の停戦合意には、緩衝地帯の設置や外国人戦闘部隊の撤退が盛り込まれた。幅30キロの緩衝地帯からは重火器を撤去する決まりだが、双方とも順守していない模様だ。親露派地域に最も近い政府軍拠点だったドネツク空港を巡っては、今月1日に近隣の住宅地に砲弾が落ち、住民十数人が死亡した。

 一方、親露派を後押しするため介入したロシア軍部隊については、北大西洋条約機構(NATO)の報道官が9月下旬、「兵力は大幅に削減されたが、国境付近に数千人が控えている」との分析を明らかにした。

 欧米の経済制裁を受けるロシアは、自国に有利な形での和平を模索する。プーチン露大統領は3日、「我々の基本的立場は、ウクライナの全住民が法的に完全な権利を有することだ。言語などで差別されてはならない」と強調。親露派地域に強力な自治権を与えるべきだとの考えを改めて示した。ロシアの影響圏確保が狙いだ。

 一方、ウクライナのポロシェンコ大統領は9月中旬、親露派地域に3年間限定で「特別な地位」を与えるとの法案を可決させた。自治権を拡大させつつ、中央政府のコントロール下に置く考えを変えていない。

 ウクライナの政治評論家、ポグレビンスキー氏は「(親露派地域への)広範な自治権の授与によってのみ、危機の終結は可能」と述べ、「(最高会議)選挙後、ポロシェンコ氏がどのような姿勢をとるかで事態が左右される」とみる。また、カーネギー国際平和財団モスクワセンターのトレーニン所長は「両大統領は共に政治解決を志向している様子だが、どちらも周囲に(戦闘での)『勝利』を求める人たちがいる」と警鐘を鳴らした。

176チバQ:2014/10/06(月) 00:04:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141004-00050074-yom-pol
グルジア改め「ジョージア」…政府、表記変更へ
読売新聞 10月5日(日)14時33分配信

 政府は、旧ソ連諸国の一つ「グルジア」の国名表記を、同国からの要請に応じて「ジョージア」に変更する方針を固めた。

 今月下旬で調整が進んでいるマルグベラシビリ大統領の来日の際、安倍首相に改めて変更の要請がある見通しで、日本政府はこれを受けて必要な法改正を検討する。

 グルジアの国名はグルジア語では「サカルトベロ」だが、関係者によると、国連加盟193か国のうち約170か国は、英語表記に基づく「ジョージア」の呼称を使っている。ロシア語の表記が起源の「グルジア」と呼んでいるのは、ロシアなど旧ソ連圏と中国、日本などだけだという。

 グルジア政府は、2008年にロシアと軍事衝突して国民の反露感情が高まったのを背景に、「ジョージア」と呼ぶよう各国に働きかけていた。

177とはずがたり:2014/10/08(水) 14:45:04

2月…1弗=36.00留

9月13日…1弗=37.89留

10月8日日経…一時市中レートで1弗=40留を突破

痛くも痒くも無い感じだったけどじわじわ経済制裁効果ありそうだな。

ウクライナ情勢緊迫化でロシアルーブル下げ加速、対ユーロで最安値
2014年 02月 27日 07:36 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJEA1P02820140226

[モスクワ 26日 ロイター] -26日の金融市場で、ロシアの通貨ルーブルが一段安となり、対ユーロで最安値、対ドルで約5年ぶりの安値をつけた。ウクライナ情勢をめぐる緊張が圧迫している。

1450GMT(日本時間午後23時50分)時点で、ルーブルは対ドルで0.8%安の36.00ルーブルと、2009年3月以来の安値をつけた。

対ユーロでは0.4%安の49.28ルーブル。ドルとユーロで構成する通貨バスケットに対しても最安値をつけ、0.6%安の41.99ルーブルで取引されている。

ロシアのプーチン大統領はこの日、同国西部に駐留する軍の即応性を確認するため、臨時軍事演習の実施を指示した。

ヤヌコビッチ政権が崩壊したウクライナの南部クリミア半島では、親ロシア派の市民が新政権づくりに反発しており、緊張が高まっている。

ある大手ロシア系銀行のディーラーは「クリミア半島情勢やウクライナ中銀の発表、ロシア軍の臨時演習に関する報道などに反応して、ルーブルは売られている」と指摘した。

ウクライナの通貨フリブナは同日、1ドル=10フリブナを超えて下落し(訂正)最安値をつけた。ウクライナの中銀高官が、管理為替政策をやめ変動相場制を採用したと表明し、一段の通貨安を容認するとの見方が広がった。

ウクライナのデフォルト(債務不履行)懸念も高まっており、そうばればロシアへも影響が及ぶとみられている。

ルーブル、下げ止まらず=米欧追加制裁で過去最安値
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140913-00000005-jijnb_st-nb
時事通信 2014/9/13 02:00

 【ロンドン時事】週末12日の欧州外国為替市場では、米欧の対ロシア追加経済制裁を受けて、同国通貨ルーブルが続落、対ドルで過去最安値を更新した。ロシア中央銀行が同日、通貨安にもかかわらず政策金利を現行の8.0%で据え置いたことも、ルーブル売りに拍車を掛けたもよう。
 ロンドン時間午後4時10分現在、ルーブルは1ドル=37.87ルーブル前後と、11日に付けた最安値37.6325ルーブルを下回る水準で推移した。一時37.9ルーブル台と、38ルーブルに迫った。

178チバQ:2014/10/08(水) 20:48:16
http://www.sankei.com/world/news/141005/wor1410050008-n1.html
2014.10.8 11:00
【プーチン政権考】
「プーチン支持84%」反政権派にも広がる“異様な人気” 背景に「ロシア人と外圧」の特殊な関係 





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プーチン大統領(AP)
 ロシアのプーチン政権の支持率が衰えを見せない。80%超の数字を維持しているだけでなく、かつて反政権だった都市部の中流層も相次ぎ支持に回っている。ウクライナ情勢を受けた国内の団結だけでなく、自分以外の選択肢を与えず「皇帝」のように振る舞うプーチン氏の戦略が奏功しているとの指摘もある。

 「プーチンの支持率は空に届いた」

 ロシアの大衆紙には、このような見出しが繰り返し登場している。ロシアの独立系調査機関「レバダ・センター」によれば、ウクライナ情勢の悪化とともに上昇したプーチン氏の支持率は、8月時点で84%となっている。

 さらに9月、英キングス・カレッジ・ロンドン校ロシア研究所長のサム・グリーン氏らが米紙ワシントン・ポスト(電子版)で公開した、ロシアの都市部に住む高学歴の中流層を対象にした調査では、これらの層の多くがプーチン支持に転じた実態が明らかになった。彼らは2012年の大統領選などで、プーチン不支持の傾向が強かった。

 それによると、同層におけるプーチン政権支持率は2013年10月に48%だったが、今年7月に75%に上昇した。ロシアが正しい方向に進んでいると考える人も、同27%から55%に倍増した。さらに「国の指導者らが未来に希望を持たせている」と答えた割合も、22%から44%に跳ね上がったという。

 グリーン氏らは調査結果について「経済への評価は、プーチン氏の支持率の変化に何ら関係性がない」とし、制裁による景気の悪化などは、支持率に影響を与えていないと結論した。そのうえで「高学歴の都市部住民らは、ロシア文化や国家との一体性をより強く感じるようになっている。しかし最大の理由は(ウクライナ)危機が醸し出している一時的な雰囲気だろう」と推測した。

 ウクライナ危機と支持率上昇の関係について、レバダ・センターのアレクセイ・ムーヒン政治情報センター所長は「ロシア人は外からの政治的圧力が加わると、それに対し防御しようとする傾向がある。現在、その圧力が人々を(大統領支持に)動かしており、大統領の政敵ですら、彼に共感する姿勢を見せている」と指摘する。「だから、(ロシアに制裁を加えようとする)米国の政策が改まらない限り、大統領の支持率は下落しない」と断じている。

 一方、国内で敵なしの状況を生み出すことは、次回の大統領選に向けたプーチン氏の戦略だとの指摘もある。政治学者のコンスタンチン・カラチョフ氏は露紙ベドモスチに「プーチン氏の重要な戦略は、自身が取って代わられることができない、事実上の皇帝でいるということだ。なぜなら、皇帝は選ばれるのではない(自ら皇帝になる)からだ」と指摘している。

 自国を取り巻く敵(欧米)と、国民のために一人戦う皇帝−。主要メディアを政権の支配下に置くプーチン氏は、そのようなイメージを国民に植え付けることで、制裁の影響から人々の目をそらしているのかもしれない。

179チバQ:2014/10/09(木) 21:04:46
http://mainichi.jp/select/news/20141010k0000m030052000c.html
クリミア:露編入後の共和国議会 首長にアクショーノフ氏
毎日新聞 2014年10月09日 20時16分

 【モスクワ田中洋之】ロシアが一方的に編入したウクライナ南部「クリミア共和国」の議会は9日、行政トップの首長に親露派指導者のアクショーノフ氏を全会一致で選出した。任期は5年。クリミアでは9月14日にロシア統一地方選として実施された議会選に続く首長の選出で、ロシアによる統治体制が完了したことになる。


 アクショーノフ氏はウクライナでヤヌコビッチ前大統領が追放された2月の政変直後にクリミア首相に就任し、ロシア編入の是非を問う3月の住民投票を主導した。クリミア共和国の首長は公選制でなく、プーチン大統領が指名した3候補の中から議会が間接的に選ぶ方式が取られた。

180チバQ:2014/10/10(金) 23:35:47
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014101000829
CIS首脳会議にウクライナ不参加=ユーラシア経済同盟発足へ


 【モスクワ時事】旧ソ連の独立国家共同体(CIS)首脳会議が10日、ベラルーシの首都ミンスクで開かれた。ウクライナは南部クリミア半島のロシア編入に抗議し、3月にCIS脱退を宣言。ポロシェンコ大統領は参加しなかった。
 ウクライナは、駐ベラルーシ大使を出席させるにとどめた。2014年のCIS議長国だったが、ベラルーシが代行している。
 会議では、ロシアのプーチン大統領が旧ソ連の経済再統合のため提唱した「ユーラシア経済同盟」を15年1月に発足させることを確認。必要な手続きとして、2000年につくられた「ユーラシア経済共同体」(ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン)を解散する。(2014/10/10-21:08)

181チバQ:2014/10/11(土) 12:51:35
http://www.afpbb.com/articles/-/3028670
ウクライナ大統領、ドネツク州知事を更迭 後任は強硬な軍出身者

2014年10月11日 11:10 発信地:キエフ/ウクライナ

【10月11日 AFP】 ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は10日、親ロシア派武装勢力の進出阻止に失敗した東部ドネツク(Donetsk)州のセルゲイ・タルタ(Sergiy Taruta)知事(59)を更迭し、後任に強硬な民族主義者で軍出身のオレクサンドル・キフテンコ(Oleksandr Kykhtenko)氏(58)を任命した。大統領府が発表した。

 タルタ前知事は、親露派の大統領が追放された今年2月の革命後に、ロシア系住民が暮らす反政府的な東部の諸州に任命された親欧米的な新興資本家(オリガルヒ)の1人。

 一部のアナリストは、ポロシェンコ大統領が親露派とロシアへの態度を硬化させるつもりなのではないかと推測している。

 ウクライナの政治評論家ボロディミール・フェセンコ(Volodymyr Fesenko)氏は「大統領が今必要としているのは、安定を確立できる人物だ」「オリガルヒは失敗した。独裁的な人物の出番だ」と語った。

 石油・金属業界で財を成し、昨年、米経済誌「フォーブス(Forbes)」に資産6億ドル(645億円)と評価されたタルタ氏は繰り返し紛争終結の仲介を試みたが、ポロシェンコ大統領が今年9月の停戦協定で制限付きの自治権を親露派に与えると決めたことを批判、ドネツクと隣接の反政府勢力掌握地域ルガンスク(Lugansk)に戒厳令を敷くよう要求して大統領の怒りを買ったと報じられている。戒厳令を敷けば国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)からの融資が自動的に凍結されるとみられたため、ポロシェンコ大統領はその要求を受け入れなかった。

 さらにウクライナの各種メディアは、タルタ氏がポロシェンコ大統領を差し置いて直接ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に誕生日を祝うメッセージを送り、その中でウクライナでの「人工的な戦争」を終わらせるよう要求したため、ポロシェンコ大統領は今週に入り、タルタ氏更迭の意思を固めたとの見方を伝えている。

 新知事に任命されたキフテンコ氏の当面の課題は、今月26日の総選挙の投票を安全に実施することだ。

 反政府勢力は投票を阻止し、独自の選挙を来月実施すると宣言している。ウクライナ政府と欧米諸国は、反政府勢力が計画している選挙は違法であり、9月5日に結ばれた停戦協定にも違反していると非難している。

 キフテンコ氏は、かつてはウクライナの誇りだった同国軍にはびこった汚職と闘い、これを屈服させた司令官として尊敬されており、現在は小さな民族主義政党「力と名誉」の議会選候補者名簿の筆頭に記載されている。

 政治評論家のタラス・ベレゾベツ(Taras Berezovets)氏は、「現在この地域は、行政官よりも軍司令官を必要としている」と語った。「私見では、ウクライナ政府は今後5〜10年間の同地域の統治を失った。いま(ポロシェンコ大統領が)やるべきことは、この地域を新たなチェチェン(Chechnya)にしないようにすることだ」

 ロシア南部のチェチェンは、独立を求める勢力によって20年近くも無法状態が続いている。(c)AFP/Dmitry ZAKS

182とはずがたり:2014/10/13(月) 09:08:29
ボスニア、民族派に根強い支持 総選挙を実施
共同通信 2014年10月12日 14時43分 (2014年10月12日 14時45分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20141012/Kyodo_BR_MN2014101201000239.html

 【プリシュティナ共同】ボスニア・ヘルツェゴビナで12日、下院(定数42)や輪番で国家元首を務める幹部会(3人)などの選挙が実施された。同国では1995年の民族紛争終結の後も民族が対立、セルビア系地域を中心に民族派の政党が依然として根強い支持を得ているようだ。
 紛争後、経済の復興が進まず、DPA通信によると、失業率は50%近くに上る。今年2月には失業に苦しむ市民らが各地でデモを実施、地方政府庁舎が放火されるなどしており、民族対立を乗り越え、国内の改革を進められるかどうかが注目されている。

183チバQ:2014/10/13(月) 11:04:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141013-00000003-jij_afp-int
ウクライナ大統領、国防相を解任 東部の戦闘めぐり責任か
AFP=時事 10月13日(月)8時52分配信

ウクライナ大統領、国防相を解任 東部の戦闘めぐり責任か
解任されたウクライナのバレリー・ヘレテイ国防相。同国北部ジトミルで(2014年9月23日撮影)。
【AFP=時事】ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は12日、バレリー・ヘレテイ(Valeriy Geletey)国防相を解任した。ロシアとの首脳会談を今週に控えての予想外の決定だ。

 ヘレテイ氏は、今年3人目の国防相として7月に任命されたばかり。ポロシェンコ大統領の公式ウエブサイトには、ヘレテイ国防相の「辞表を受理」し、13日に新国防相を任命すると書かれている。

 ヘレテイ国防相の解任は、親ロシア派の反政府勢力との6か月にわたる戦闘が長期化する中、かつてその能力を誇っていたウクライナ軍を取り巻くようになった敗北感を浮き彫りにした。またポロシェンコ大統領にとっては、17日に予定されているアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相の立ち会いの下でのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領との会談に先立ち、自身の立場を弱める決定となった。

 一方のプーチン大統領は、自身の立場を強化する動きに打って出たもようだ。11日、ウクライナ国境近くに展開していたロシア軍1万7600人に対し、撤退と基地への帰還を命じた。アナリストたちはこの決定について、西側諸国による厳しい制裁措置の停止あるいは縮小を希望するプーチン大統領の思惑と関連したものとみている。

■東部での政府軍の失態

 ポロシェンコ大統領は、反政府勢力に対する徹底した攻撃を組織する上でのヘレテイ国防相の能力について不満を持っていたとする臆測がある。週刊紙ゼルカロ・ティージニャ(Dzerkalo Tyzhnia)は、8月23日にロシア特殊部隊数百人と装甲車数十台がウクライナ東部の紛争地帯に侵入したとの情報を受け取った際に、ヘレテイ国防相の命運は決まったと報じている。

 同紙は軍司令官の話として、ヘレテイ国防相がこの情報を無視し、翌日に首都キエフ(Kiev)中心部で行われた独立記念パレードに出席したと伝えている。親露派はこの後、大規模な反撃を開始し、先の数週間で失っていた広範な領土を瞬く間に奪還した。【翻訳編集】 AFPBB News

184チバQ:2014/10/13(月) 15:18:05
http://mainichi.jp/select/news/20141012k0000m030076000c.html
ユーラシア経済同盟:アルメニア参加 露大統領効果に自信
毎日新聞 2014年10月11日 21時58分(最終更新 10月11日 23時16分)

 【モスクワ田中洋之】ロシア、カザフスタン、ベラルーシが経済統合深化のため来年1月に発足させる「ユーラシア経済同盟」にアルメニアの参加が決まった。旧ソ連諸国でつくる独立国家共同体(CIS)首脳会議が開かれたベラルーシの首都ミンスクで10日、4カ国の大統領が条約に署名した。


 ロシアのプーチン大統領は同日、「アルメニアの参加で最初の1〜2年に肯定的なマクロ経済効果がみられるだろう」と期待を示した。ユーラシア経済同盟にはキルギスも参加意向を示しており、プーチン大統領が掲げる旧ソ連圏の再統合に向けた動きが加速しそうだ。

 一方、今回の会議にウクライナのポロシェンコ大統領は欠席した。ポロシェンコ政権はウクライナの欧州連合(EU)加盟を打ち出しており、ロシア主導の経済ブロックから距離を置きつつある。

185チバQ:2014/10/13(月) 15:33:09
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014101200111
愛国一色、民族派躍進も=ウクライナ総選挙まで2週間


 【モスクワ時事】ウクライナ最高会議(議会、定数450、任期5年)選挙は、26日の投開票まで2週間を切った。東部の親ロシア派武装蜂起やロシアの軍事介入を受けた「戦時選挙」で、親欧州連合(EU)派政党が乱立しスローガンは愛国一色。民族主義政党の躍進も予想され、政界再編が加速しそうだ。
 選挙は、ポロシェンコ大統領の8月の解散決定に伴う。2012年10月の前回選挙で過半数を占めた親ロ派のヤヌコビッチ前政権与党「地域党」「共産党」を一掃し、大統領の政権基盤を強化するのが狙いとみられている。(2014/10/12-17:25)

186チバQ:2014/10/14(火) 21:15:24
>>182
http://www.asahi.com/articles/ASGBG2F5HGBGUHBI00D.html
ボスニア総選挙、民族間の分離傾向鮮明に
サラエボ=喜田尚2014年10月14日20時00分

 旧ユーゴスラビアの多民族国家ボスニア・ヘルツェゴビナで12日、国、構成体、地方の大統領、議員などを一斉に選ぶ総選挙が行われた。憲法で定められた主要3民族から各1人選ばれ、輪番で国家元首を務める幹部会員の選挙でクロアチア人の「準国家」設立を求めるチョビッチ氏が当選を確実にするなど、分裂傾向が鮮明になりつつある。

 1992〜95年の内戦後、和平協定で国を二つの構成体に分け、3民族間の権力均衡を図る現行憲法ができた。構成体はボシュニャク人とクロアチア人中心の「ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦」と「セルビア人共和国」だが、このうちセルビア人共和国は中央の権限強化を嫌い、「準国家」的な色彩を強めている。

187チバQ:2014/10/14(火) 21:21:00
http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014101401000987.html
ボスニア選挙で民族派躍進 融和、改革で困難続く

 【ウィーン共同】ボスニア・ヘルツェゴビナの3民族の各代表で構成し、国家元首を輪番で務める幹部会(3人)の選挙で13日、民族の利益を重視する「民族派」の候補2人が当選を確実にした。残る1人は民族間の協調を重くみる「穏健派」が当選する見通し。

 同時実施の下院(定数42)選でも民族派が躍進した。民族派の勢力拡大で、国内融和や改革が困難になる可能性もある。

 選挙は12日に行われ、中央選挙管理委員会が13日、投票所の85%以上で開票を終えた段階の集計を発表した。

2014/10/14 06:13 【共同通信】

188チバQ:2014/10/15(水) 21:23:12
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20141015/frn1410151203004-n1.htm
オシムか日本の大使を元首にしろ! ボスニア選挙 政治に嫌気? 無効票10%
2014.10.15


「HIDEO YAMAZAKI」と手書きされたボスニア・ヘルツェゴビナ幹部会選挙の投票用紙(同国選挙管理委員会提供・共同)【拡大】

 12日に実施されたボスニア・ヘルツェゴビナ幹部会(3人)の選挙で、有権者の一部が投票用紙に日本の山崎日出男大使やサッカー日本代表のオシム元監督ら候補者以外の名前を記入し、無効票が7〜10%にも上った。

 幹部会メンバーは国家元首に当たる議長を輪番で務める。ボスニアでは1992〜95年に民族紛争が起き、現在も民族の対立から国家レベルの重要な政策を決定できないなど問題が山積。改革を進められない政治家に嫌気が差し、有権者が無効票で抗議の意思を示したようだ。

 山崎大使は今年7月、ボスニアの洪水後の復興支援に際し、同国政府に具体的な計画の提出を求める声明を発表。政府高官の車が警護車両をつけ、暴走しているとも指摘し「もっと良い税金の使い方はないのか」と苦言を呈した。

 日本は紛争終結時のデートン合意の履行を監視する国際組織のメンバーで、欧米諸国とともに強い発言力を持っている。声明は国民の共感を集め、地元メディアには「大使を首相に」との発言も出ていた。 (共同)

189チバQ:2014/10/15(水) 21:28:18
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141015/k10015405991000.html
ウクライナ 議会選挙前に衝突
10月15日 10時39分

ウクライナ 議会選挙前に衝突
ウクライナでは、26日の議会選挙を前に民族主義を掲げる政党の支持者などが各地で集会を行い、首都キエフでは暴徒化した一部の参加者が警官隊と衝突するなど、選挙に向けて混乱が広がることが懸念されています。

ウクライナでは今月26日に議会選挙が行われる予定で、事前の世論調査で欧米寄りのポロシェンコ大統領の与党や、民族主義を掲げる政党などが支持を伸ばしています。
こうしたなか、民族主義の政党や団体の支持者などが14日、第2次世界大戦中にソビエト軍と戦ったウクライナ独自の軍事組織が創設された日を記念して、その指導者を国の英雄とするよう求める集会を各地で開きました。
このうち、キエフにある議会の建物周辺では一部の参加者が暴徒化し、石を投げるなどして警官隊と衝突し、地元の警察によりますと、40人以上が拘束されたということです。
キエフでは、13日にも大統領府の建物周辺で、軍の基地を抜け出した親衛部隊の兵士数百人が抗議行動を行っており、議会選挙に向けてさまざまな要求が高まり、混乱が広がることが懸念されています。

190チバQ:2014/10/16(木) 22:16:44
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014101602000253.html
サッカーに民族主義旗 セルビア「挑発」と非難

2014年10月16日 夕刊


 【ベルリン=宮本隆彦】セルビアの首都ベオグラードで十四日夜に行われたサッカー欧州選手権予選のセルビア−アルバニア戦で、大アルバニア主義の旗が持ち込まれ、双方の選手にセルビア人観客も加わって乱闘となった問題で、セルビアのダチッチ外相はアルバニア首相の兄弟が実行したとみられることを重大視し「政治的挑発だ」と非難した。独紙ウェルト(電子版)などが伝えた。
 旗には、現在のセルビアの一部や、内戦をへて二〇〇八年にセルビアから独立を宣言したコソボなどを含む大アルバニアの地図が描かれていた。旗は無線操縦機につり下げられ、スタジアムの上空を飛んだ。セルビア警察は、貴賓席で観戦していたアルバニアのエディ・ラマ首相(50)の兄弟で米国籍のオルシ・ラマ氏が無線機を飛ばしたとみて調べている。ラマ氏は無線機のリモコンを持っていた。
 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は十五日、ツイッターで「サッカーを政治的なメッセージに利用することは許されない。ベオグラードで起きたことを強く非難する」と述べた。
 無人機が飛んだのは前半四十一分ごろ。セルビア選手が旗を取り、旗を守ろうとするアルバニア選手に観客も加わった乱闘になった。試合は0−0のまま中止となった。

191チバQ:2014/10/21(火) 21:26:42
http://www.sankei.com/world/news/141021/wor1410210007-n1.html
【日々是世界 国際情勢分析】
苦境のプーチン政権 ルーブル安ショック 直撃するロシアの冬





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モスクワで16日、通貨レートの表示板の前を通り過ぎる女性。ルーブル安が止まらない状況が続く(ロイター)
 ロシアの通貨ルーブルの下落が止まらない。10月6日に対ドルレートで40ルーブル台を記録。その後も1998年のデノミネーション以来の最安値を断続的に更新している。ウクライナ情勢をめぐって欧米との制裁合戦を繰り広げる中で、通貨安ショックがプーチン政権の苦境に拍車をかけている。

 ロシア中央銀行が豊富な外貨準備高を元手に数十億ドル規模で為替市場に介入し、ルーブルを買い支えているが、市場の圧力が弱まる兆候は見られない。露紙ベドモスチは9日付で、1ドル=40ルーブル台はロシア人の不安を呼び起こす心理的な水準と考えられるとする金融アナリストの声を紹介。一線を越えたことで、「住民の外貨買いを刺激する可能性がある」と指摘する。

 10日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、「蓄えを持っている人々はルーブルに対する幻想を捨て、自分たちのお金を守ろうとしている」とする匿名の露大手銀行幹部の話を取り上げている。実際、この銀行では、訪れた顧客が数万から数十万の単位でドルを購入しているという。ルーブル下落で資産が目減りしないよう防御策を打っているのだ。

 一方で、貯蓄の慣習がない一般のロシア人が恐れているのは、ルーブル安よりもインフレだ。もともと高品質の生活物資は欧州などからの輸入品に頼っている。8月、プーチン政権は対露制裁の報復措置として欧州産の食料品を輸入禁止にした。品薄状態となったところにルーブル安が直撃し、平均物価は10%ほど上がった。

 9日付の露紙独立新聞は、インフレは冬に深刻さを増し、「住民の買い控えを引き起こす」と指摘。日本の自動車メーカーのロシア駐在員も、ルーブル安の影響を販売する車の価格に転嫁せざるを得ず、「もう商売にならない」と嘆いている。

 急激なルーブル安は、ロシアの収入源である原油の価格が下落したことによる先行きへの不安という側面も大きい。中国などでの景気減速による世界的な需要の伸び悩みが原因で、原油価格の国際指標である北海ブレント原油の先物価格は1バレル=80ドル台前半まで落ち込んだ。

 ロシア政府は1バレル=105ドル前後を1つの軸として国の予算を組んでおり、原油価格の落ち込みで、政権が地方活性化と求心力維持のために組んだ“ばらまき”大型プロジェクトは修正を余儀なくされている。

 財政支出をめぐる内部対立も激しさを増してきた。リベラル派のウリュカエフ経済発展相は「ロシア経済の状態は『悪い』と『最も悪い』の中間にある」と指摘。プーチン氏に近いクドリン前財務相も、経済停滞と物価上昇が同時に進行するスタグフレーションが「少なくとも3年、4年続く」と予想し、欧米への対抗意識から軍事予算を確保したい保守強硬派を牽制(けんせい)する。

 露英字紙モスクワ・タイムズは、クリミア併合を主導した「拡張主義者の政策は経済的な現実から乖離(かいり)している」と指摘する。

192チバQ:2014/10/22(水) 21:11:51
http://www.afpbb.com/articles/-/3029419
受刑者1万人に恩赦、タジキスタン
2014年10月20日 20:22 発信地:ドゥシャンベ/タジキスタン
【10月20日 AFP】タジキスタンのエムマリ・S・ラフモン(Emomali S. Rakhmon)大統領は20日、新憲法発効から来月6日で20周年を迎えるにあたり、受刑者1万人に恩赦を与えると発表した。

 ラフモン大統領は議会に、女性や未成年、外国人さらにこれまでに刑期の4分の3を終えている受刑者に恩赦を与えるとする法案を提出した。

 しかし殺人や国家反逆罪、テロなどの重大な犯罪で有罪判決を受けた受刑者は恩赦の対象にはならない。同国の人口は約800万人。(c)AFP

193チバQ:2014/10/23(木) 21:05:22
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014102300074
東部の半数で投票できず=ウクライナ議会選


 【モスクワ時事】26日投開票のウクライナ最高会議(議会、任期5年)選挙は、ウクライナ軍と親ロシア派の戦闘が続いた東部2州の小選挙区の約半数で実施できない状態であることが分かった。インタファクス通信が22日伝えた。
 本来の定数は比例代表を含めて450議席。しかし、ロシアが編入した南部クリミア半島の全12小選挙区に加え、東部ドネツク、ルガンスク両州の計32小選挙区中、親ロ派が完全支配する少なくとも15選挙区で投開票できない。このため実際に選出されるのは最大でも423議席程度の見通しだ。(2014/10/23-07:37)

194チバQ:2014/10/26(日) 19:59:45
http://mainichi.jp/select/news/20141026k0000e030092000c.html
ウクライナ:総選挙 親欧米派に勢い、東部一部で中止
毎日新聞 2014年10月26日 08時44分

 【キエフ真野森作】ウクライナで26日、最高会議(国会、定数450)の総選挙が実施される。親ロシア路線をとったヤヌコビッチ前政権時代の旧与党勢力が一掃され、親欧米路線や民族主義を掲げる勢力が議席の大半を占める勢いだ。ポロシェンコ大統領は自身が率いる新党を中心に連立政権を組む考え。


 選挙は比例代表と小選挙区を併用し、各225議席を決める。複数の世論調査によると、大統領新党「ポロシェンコ・ブロック」が3割の支持率で首位を維持。民族主義政党「急進党」と、ヤツェニュク首相の新党「国民戦線」がそれぞれ1割前後の支持率で追う展開だ。ポロシェンコ氏を「弱腰」と批判するティモシェンコ元首相率いる「祖国」は7%程度と低迷している。

 中央選管は、ロシアに編入された南部クリミア半島の全12選挙区と、東部ドネツク、ルガンスク両州の親露派支配地域にある15選挙区で「投票は実施できない」と発表した。有権者の1割強が投票できない事態となる。

195チバQ:2014/10/26(日) 20:41:23
http://www.sankei.com/world/news/141025/wor1410250028-n1.html
2014.10.25 08:56
【ウクライナ情勢】
あす議会選 親欧米派、連立波乱含み 大統領新党、過半数は困難




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選挙戦最終日の24日、ウクライナの首都キエフで候補者の看板を撤去する作業員(AP)
 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナで26日、最高会議(議会、定数450)の総選挙が行われる。国内では東部の紛争を受けて反ロシア感情が強まっており、ポロシェンコ大統領率いる新党「ポロシェンコ・ブロック」など親欧米派が躍進する見通し。ただ、同党も過半数の議席は獲得できないとみられ、連立与党の構成などをめぐり波乱も予想される。

 選挙は比例代表と小選挙区で半数ずつを選出する仕組み。ロシアが併合した南部クリミア半島や、東部2州の親露派武装勢力が実効支配する地域では投票が実施できず、小選挙区の26議席が空席となる。比例代表では5%以上を得票した政党に議席が分配される。

 複数の世論調査では、「ポロシェンコ・ブロック」が支持率24〜30%で首位。民族主義的な主張の「急進党」や、親欧米派のヤツェニュク首相率いる「人民戦線」、ティモシェンコ元首相の「祖国」などが続いている。ヤヌコビッチ前政権に近かった「野党ブロック」や共産党は議席を得られるか微妙な情勢で、親露勢力は大幅に後退することが確実視される。

 5月の大統領選で選出されたポロシェンコ氏は議会での足場が弱く、今回の選挙で政治基盤の強化を図る。紛争に関する和平合意で民意の後ろ盾を得て、欧州統合路線に沿った改革を加速させたい考えだ。

 ただ、「急進党」や「祖国」は、紛争や対露関係をめぐって強硬な立場を打ち出しており、内政の行方には不透明な部分も多い。キエフのシンクタンク「ラズムコフ・センター」のザミャチン氏は、「選挙後の議会多数派は全般的に大統領の路線を支持するだろうが、大統領は各政党との困難な妥協も余儀なくされる」とみる。

 東部では9月の停戦合意後も戦闘が散発的に起きており、親露派武装勢力は11月2日に独自の選挙を行う方針。今年の国内総生産(GDP)が前年比8%超のマイナスと予測されるなど、経済情勢も悪化の一途をたどっている。

 キエフのシンクタンク「ゴルシェニン研究所」のソコロフ副所長は「ポロシェンコ政権に対する信任も徐々に失われている」と指摘。「政権が、汚職対策をはじめとする重要な改革を実行できるかが問題だ。できなければカオス(混乱)が訪れ、ロシアはウクライナをコントロールするためにその状況を利用するだろう」と警告している。

196チバQ:2014/10/27(月) 23:49:39
http://www.sankei.com/world/news/141027/wor1410270038-n1.html
2014.10.27 23:08
【ウクライナ情勢】
議会選で親欧米派が圧勝 ヤツェニュク首相の続投有力 対露影響力は不透明

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26日、ウクライナ最高会議選挙の投票終了後にキエフで記者会見するポロシェンコ大統領(ロイター=共同)
 【キエフ=遠藤良介】26日投票のウクライナ最高会議(議会、定数450)選挙が即日開票され、中央選管の中間集計結果によると、ポロシェンコ大統領の率いる「ポロシェンコ・ブロック」やヤツェニュク首相の「人民戦線」など、親欧米派勢力の圧勝が確実になった。ポロシェンコ氏は「欧州への道」が支持されたとの声明を発表して勝利を宣言。連立与党の形成に向けた各党との協議を急ぎ、東部での紛争終結や抜本的な政治・経済改革に向けた基盤を整える。

 今回の選挙は比例代表と小選挙区で定数の半分ずつを選出する仕組み。開票率56%時点の比例区では、人民戦線が得票率22%、ポロシェンコ・ブロックが21%で、親欧米派の「自助」が11%と続いている。同派の「急進党」とティモシェンコ元首相の「祖国」も5%の得票率制限を超えて議席を得る見通しだ。

 また、ポロシェンコ・ブロックは64選挙区で、人民連合は17選挙区で首位に立っており、比例代表と合わせた両党の議席数は少なくとも200を超える見通しだ。親ロシア派では「野党ブロック」が比例区で10%を得票したが、共産党がソ連崩壊後、初めて比例の議席を失うなど親露勢力の退潮は鮮明だ。

 ロシアが併合した南部クリミア半島と、親露派武装勢力が支配する東部ドネツク、ルガンスク両州の主要地域では投票を行えず、小選挙区の27議席は空席となる。武装勢力は11月2日、首長や議会を選ぶ独自の選挙を行うとしている。

 ロシアが事実上侵攻した東部の紛争などを受け、国民の反露感情が高まったことが親欧米派の圧勝につながった。人民戦線の躍進を受け、当面の焦点となる連立協議ではヤツェニュク首相の続投が有力視される。

 ただ、親欧米派勢力も一枚岩ではない。急進党や祖国はポロシェンコ政権と親露派武装勢力による9月の停戦合意を批判しており、新議会の構成が対露関係に与える影響は不透明だ。経済再建や地方分権、汚職対策といった改革を断行する上でも、ポロシェンコ氏は議会との困難な駆け引きを強いられる可能性が高い。

197チバQ:2014/10/27(月) 23:50:58
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014102700759
親EU派で連立協議開始=ウクライナ議会選は「成立」


 【キエフ時事】26日投開票されたウクライナ最高会議選(議会、定数450、任期5年)で、第1党を争っているヤツェニュク首相の「人民戦線」、ポロシェンコ大統領の「ポロシェンコ・ブロック」の二つの親欧州連合(EU)派新党は27日、連立協議を開始した。
 現地メディアが伝えた。大統領は26日の記者会見で「連立の扉は開かれている」と強調。政権基盤を強化して国難に対応すべく、親EU派勢力を結集したい考えだ。
 中央選管は27日、選挙は「成立した」と発表した。ロシアに編入された南部クリミア半島(小選挙区12)や東部2州の親ロシア派支配地域(同15)で投票ができず、実際の議席数は423になるという。投票率は過去最低の52%。
 暫定結果(開票率50%)によると、得票率は人民戦線22%、ポロシェンコ・ブロック21%。他の親EU派は西部リビウのサドビー市長の「自助」11%、民族派リャシコ氏の急進党7%、ティモシェンコ元首相の「祖国」6%。親ロ派はヤヌコビッチ前政権与党・地域党系の「野党ブロック」が10%を獲得した。(2014/10/27-22:40)

198チバQ:2014/10/27(月) 23:54:56
http://mainichi.jp/select/news/20141028k0000m030060000c.html
ウクライナ選挙:与党議席4割超 大統領路線を信任
毎日新聞 2014年10月27日 20時31分(最終更新 10月27日 23時21分)

 【キエフ真野森作、モスクワ田中洋之】ウクライナで26日投開票された最高会議(1院制、全450議席、任期5年)選挙は、ポロシェンコ大統領の新党「ポロシェンコ・ブロック」が第1党の座を確実にした。連立を組む予定のヤツェニュク首相率いる新党「国民戦線」と合わせ、4割以上の議席を獲得する見通し。他の親欧米派政党も躍進し、ポロシェンコ氏が目指す欧州への統合と、紛争が続く東部での和平路線に信任を与える結果となった。

 中央選管によると、開票率50%で、比例代表(225議席)では国民戦線が21%、ポロシェンコ・ブロックが21%と横一線で、それぞれ63議席を得る見通し。反露感情の強い西部リボフを地盤とする地域政党だった「自助」が11%を獲得し、国政への進出を確実にした。

 一方、親露路線だったヤヌコビッチ前政権時代の与党「地域党」出身者が中心の新党「野党ブロック」は9%で4位。議席獲得には得票率5%以上が必要で、野党ブロック以外は全て親欧米派となった。共産党は同国史上初めて議席を失う。

 小選挙区(選挙実施は198議席)は開票率46%の時点で、無党派候補が100選挙区でリード。その大半が親欧米派とみられ、連立与党に参加する可能性が高い。ポロシェンコ・ブロックは64選挙区、国民戦線は17選挙区で議席をうかがう勢いだ。投票率は52.42%。27小選挙区で選挙が実施できなかった。

 ロシアのラブロフ外相は27日、選挙結果を承認する考えを示した。外相は「現実の問題に取り組む政権がようやく生まれるのはロシアにとって非常に重要だ」と述べ、新たな議会、政府と交渉していく方針を明らかにした。

199チバQ:2014/10/28(火) 00:08:58
http://www.sankei.com/world/news/141027/wor1410270038-n1.html
2014.10.27 23:08
【ウクライナ情勢】
議会選で親欧米派が圧勝 ヤツェニュク首相の続投有力 対露影響力は不透明

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26日、ウクライナ最高会議選挙の投票終了後にキエフで記者会見するポロシェンコ大統領(ロイター=共同)
 【キエフ=遠藤良介】26日投票のウクライナ最高会議(議会、定数450)選挙が即日開票され、中央選管の中間集計結果によると、ポロシェンコ大統領の率いる「ポロシェンコ・ブロック」やヤツェニュク首相の「人民戦線」など、親欧米派勢力の圧勝が確実になった。ポロシェンコ氏は「欧州への道」が支持されたとの声明を発表して勝利を宣言。連立与党の形成に向けた各党との協議を急ぎ、東部での紛争終結や抜本的な政治・経済改革に向けた基盤を整える。

 今回の選挙は比例代表と小選挙区で定数の半分ずつを選出する仕組み。開票率56%時点の比例区では、人民戦線が得票率22%、ポロシェンコ・ブロックが21%で、親欧米派の「自助」が11%と続いている。同派の「急進党」とティモシェンコ元首相の「祖国」も5%の得票率制限を超えて議席を得る見通しだ。

 また、ポロシェンコ・ブロックは64選挙区で、人民連合は17選挙区で首位に立っており、比例代表と合わせた両党の議席数は少なくとも200を超える見通しだ。親ロシア派では「野党ブロック」が比例区で10%を得票したが、共産党がソ連崩壊後、初めて比例の議席を失うなど親露勢力の退潮は鮮明だ。

 ロシアが併合した南部クリミア半島と、親露派武装勢力が支配する東部ドネツク、ルガンスク両州の主要地域では投票を行えず、小選挙区の27議席は空席となる。武装勢力は11月2日、首長や議会を選ぶ独自の選挙を行うとしている。

 ロシアが事実上侵攻した東部の紛争などを受け、国民の反露感情が高まったことが親欧米派の圧勝につながった。人民戦線の躍進を受け、当面の焦点となる連立協議ではヤツェニュク首相の続投が有力視される。

 ただ、親欧米派勢力も一枚岩ではない。急進党や祖国はポロシェンコ政権と親露派武装勢力による9月の停戦合意を批判しており、新議会の構成が対露関係に与える影響は不透明だ。経済再建や地方分権、汚職対策といった改革を断行する上でも、ポロシェンコ氏は議会との困難な駆け引きを強いられる可能性が高い。

201チバQ:2014/10/28(火) 22:16:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014102800958
ポロシェンコ大統領長男当選=29歳、東部で従軍−ウクライナ議会選


 【キエフ時事】26日投票のウクライナ最高会議選挙の小選挙区で、ポロシェンコ大統領の長男オレクシー氏(29)が当選確実となった。中央選管が28日発表した暫定結果(開票率64%)によると、得票率76%で圧勝の見通し。
 オレクシー氏は大統領の地盤、西部ビンニツァ州の小選挙区から無所属で立候補。これまで州議会議員を務め、最近は東部で親ロシア派への対テロ作戦に従軍して話題となった。妻帯者で、大統領の孫に当たる第1子が5月に生まれた。(2014/10/28-21:49)

202チバQ:2014/10/28(火) 22:35:28
http://www.afpbb.com/articles/-/3030103
ウクライナ議会選で親欧米派圧勝、連立協議始まる
2014年10月28日 07:10 発信地:キエフ/ウクライナ
【10月28日 AFP】ウクライナの最高会議(議会)選挙で勝利した親欧米派は27日、連立協議を開始した。一方、東部では親ロシア派武装勢力が攻撃を再開。親欧米派が掲げている平和と欧州連合(EU)との連携強化という野心的な公約の前に立ちはだかる問題の大きさが改めて強調された。

 26日投開票が行われた議会選挙ではペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領を支持している親欧米・穏健派民族主義の勢力が圧勝。翌27日、連立樹立に向けた折衝が始まった。

 67%の選挙区から開票結果が報告された時点で、アルセニー・ヤツェニュク(Arseniy Yatsenyuk)首相率いる「国民戦線(People's Front)」とポロシェンコ大統領の「ポロシェンコ連合」の両党がいずれも約22%の得票率で接戦。この2党が連立を組み、ヤツェニュク氏が首相を続投することが予想されている。

 ロシアは分離独立派とウクライナ政府軍の戦闘の「平和的解決」を支持するものだとして選挙結果を歓迎。欧州委員会(European Commission)のジョゼ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)委員長は、同選挙を「民主主義と欧州改革の勝利」とたたえた。

 一方、選挙期間中に戦闘が止まっていたウクライナ東部では27日の早い時間帯に連続して砲撃があり、ポロシェンコ大統領が直面している問題の大きさが改めて強調された。

 親欧米政権は、ロシアとの関係修復、反政府運動の鎮静化、汚職の撲滅、膨大な債務の処理、ロシアからの天然ガス供給をめぐるほぼ常態化した危機の解決といった難題に取り組んでいかなければならない。(c)AFP/Sebastian Smith

203チバQ:2014/10/29(水) 22:19:25
http://www.afpbb.com/articles/-/3030311
迫るウクライナ東部の独自選挙、露外相が支持表明
2014年10月29日 19:07 発信地:モスクワ/ロシア
【10月29日 AFP】26日の議会選挙で親欧米派が圧勝したウクライナで、分離独立を掲げる東部の親ロシア派が来月2日に独自に予定している選挙について、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が容認する考えを示した。これにより、ロシアがウクライナとの対立を再び深めた形だ。

 ラブロフ露外相は28日付の露日刊紙イズベスチヤ(Izvestia)に対し、ウクライナ東部の選挙は「合意された通りに実施されるべき」であり、ロシアは「結果を承認する」との見解を示した。ウクライナの分離独立派に対しロシアが表明してきた支持の中で、最もあからさまな動きの一つといえる。

■危ぶまれる国内の和平プロセス

 欧米諸国の支援を受けるウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領の報道官は、東部の親露派による独自選挙は、ウクライナ政府と親露派武装勢力の「和平プロセス全体を危機に陥れる」と批判している。親欧米派が大勝を収めた26日の議会選の結果を受けて、国内では停戦違反が急増している。

 親露派が掌握するウクライナ東部ドネツク(Donetsk)では28日、迫撃砲の爆音や小火器による銃撃戦の音が鳴り響いた。また、2週間近くにわたって包囲されていたルガンスク(Lugansk)近くのSmile村では、ウクライナ軍の兵士2人が死亡。軍は検問所の放棄を余儀なくされた。

■ポロシェンコ大統領は自治権付与の方向

 分離独立派との和平に向け、ポロシェンコ大統領が掲げている主要政策の一つが、東部地域に、独立を認めるのではなく自治権を付与することだ。しかし、26日のウクライナ議会選をボイコットした独立派が独自に予定する選挙が近づく中、和平実現はかつてなく困難さを増しているようにみえる。

 ポロシェンコ政権はこれらの問題に加え、汚職や巨額の債務という問題も抱えている。さらに、ロシアの天然ガス供給という、ほぼ永遠の危機ともいえる問題の解決にもあたらなくてはならない。欧州連合(EU)がロシアに対する制裁の維持で合意している中、29日にはEUが仲介するガス供給をめぐる協議にウクライナ、ロシア両国の代表が出席する予定だが、協議の難航が予想される。(c)AFP/Anna MALPAS with Sebastian SMITH in Kiev

204チバQ:2014/10/30(木) 07:47:15
http://www.sankei.com/world/news/141030/wor1410300003-n1.html
2014.10.30 06:00

ウクライナ政権に憎悪と不信 ロシアに逃れた難民 国家「再統合」に暗雲





(1/3ページ)

ロシア西部ベルゴロド州のカロチャ郊外で、提供された農家の住居に暮らす難民の一家
 ウクライナで26日に最高会議(議会)選挙が行われ親欧米派が勝利したが、これを冷ややかに見つめ、受け入れなかった人々がいる。東部ドネツク、ルガンスク両州での紛争を逃れ、ロシアに身を寄せる難民たちだ。ロシア最西部ベルゴロド州ではウクライナの政権に対する激しい批判が聞かれ、同国の「再統合」に向けた道のりの険しさがうかがわれた。東部2州では9月の停戦合意後も政権側部隊と親ロシア派武装勢力の戦闘が散発し、難民が本格的に帰還できるめども立っていない。(ベルゴロド 遠藤良介、写真も)

 街道沿いには広大な耕作地や原野が果てしなく続き、ウクライナとの国境に近い土地だということを忘れそうになる。「この一帯は歴史的にウクライナ人とロシア人が入り乱れて入植した地で、国境を挟んで親戚のいる人も多い。ロシアとウクライナを分けることができないんだ」と地元紙のマカロフ副編集長(37)は力説した。

 難民はロシア側に100万人、ウクライナ側に40万人以上とされる。ベルゴロド州には6月中旬から戦闘を逃れる人々が押し寄せた。多くの人が国の支援計画に沿って他地方に移住したが、今も約3万人が同州にとどまるという。

 州の移民局によると、難民は51の一時収容施設のほか、地元民や企業に提供されたアパートや民家で暮らす。子供たちは無償で学校や幼稚園に受け入れられ、国内各地からの求人紹介も行われている。

 同州スタールイ・オスコルのアパートに身を寄せるソロキナさん(42)は、親露派の牙城だったドネツク州スラビャンスクの出身。「子供たちが爆音によって安全か危険かを判別できるほどになった」と戦闘の激しさを振り返った。6月に家族と車で逃れてきたが、道中では「ウクライナ軍と(過激民族主義組織)右派セクターが脱出を阻もうとした」と主張した。

 同じスタールイ・オスコルで避難生活を送るポポワさん(37)は「ウクライナ軍はあらゆるインフラ(社会基盤)を破壊した。自国民に銃を向け、これだけの犠牲者を出しておいて、もはや『統一ウクライナ』などあり得ない」と憤る。

 東部2州の親露派支配地域では26日の議会選が行われず、親露派は11月2日に首長や議会の独自選挙を強行する方針。ポポワさんらは親露派と連携して「在外投票」を計画しており、ベルゴロド州の当局者も協力している。こうした動きは、プーチン露政権の狙う東部の現状固定化につながりかねない。

 同州カロチャの学校では5家族の28人が生活している。親露派に属する息子の導きで娘や孫娘と避難したというレーナさん(58)は、ウクライナ西部や首都キエフの人々とは「価値観が異なる」と言い切る。「彼らはステパン・バンデラ(1909〜59年)を信奉している。バンデラはファシストであり、私たちはファシズムを受け入れられない」

 「ウクライナ政権の進める欧州統合など必要ない。東部はロシアの一部になるべきだ」との意見も多くの人から聞かれた。ただ、ウクライナ側のハリコフなどに身を寄せる難民の間では「ウクライナ憎悪」がはるかに少ないようだ。同市で難民支援に取り組むレビンシュテインさん(48)は語る。

 「ここでは(東部2州やロシアとは)別の情報に触れ、実態がどうなのか自分の目で見ることができる。ウクライナについて悪く言う人はまれで、ファシストなどと声高に語るのは聞いたことがない」

205チバQ:2014/10/30(木) 23:01:25
http://www.47news.jp/47topics/e/258842.php
【親欧米派大勝のウクライナ議会選】軟着陸した「革命」 脱ロシア、街頭から議場へ

 2014年10月26日、キエフで記者会見するウクライナのポロシェンコ大統領
 ウクライナ最高会議(議会)選で親欧米派が大勝したことで、昨冬から首都キエフの独立広場で吹き荒れた流血の「革命」は、政治の舞台に軟着陸を果たした。広場の指導者の多くが議席を得た。ロシアの影響から脱し名実共に欧州の国家へと脱皮する課題は、街頭から議場に引き継がれた。
 ヤヌコビッチ前大統領が昨年11月末、欧州連合(EU)との連合協定締結を先送りして「革命」の引き金を引いてからまだ1年に満たない。だが東部での戦闘などにより、この間の死者は3600人を超える。選挙には、その重みを検証する意味もあった。
 ポロシェンコ大統領は26日の投票終了後に「政権が議会選でこのような(高い)支持を受けたのは初めてだ」と述べ、欧州への統合だけでなく、東部の親ロ派との和平を進める路線も支持されたとの認識を示した。
 しかし東部のドネツク、ルガンスク両州を実効支配する親ロ派武装組織には議会の決定や法律の効力は及ばない。議会に得た強固な基盤を生かして国家分裂を回避し和平をいかに達成するか、大統領は成果を問われる。
 大統領は議会多数派を通じて憲法を修正、地方分権を進め、新たな国家構造の枠内に東部2州を封じ込める戦略を描く。一方、武装組織の後ろ盾ロシアは、中央政権に拒否権を行使できる強大な権限を東部に認めるよう主張、大統領の思惑とは根本的な相違がある。
 カーネギー財団モスクワ・センターのマラシェンコ研究員は「東部の親ロ派支配地域では投票できなかったが、ドネツク州で45%、ルガンスク州で35%に当たる政権側支配地域で投票が実現したのは前進だ」と話す。
 議会選では、参加した主要政党のほぼ全てが地方分権を掲げた。欧州に近い西部とロシア系住民が多い東部を単一国家にまとめるには、各地域の多様な利害を反映する新たな仕組みが必要との認識が定着しつつある。マラシェンコ氏は「国民は一定の選択をした。当面は要求実現の場を再び街頭には求めない」とみる。
 ロシアのプーチン大統領は24日、世界のロシア専門家を集めた会議で「ウクライナ危機は国際関係悪化の原因ではなく、結果である」と述べた。米国がロシアの反対を無視して北大西洋条約機構(NATO)をウクライナに拡大させる危険が生じたため、ロシアはクリミアを編入し東部に介入したという論旨だ。
 新たなウクライナ議会には、他国の主権より自国の安全保障を優先するロシアを必要以上に刺激しない知恵も求められる。ポロシェンコ氏は勝利の高揚感を抑えるように「極めて複雑な課題に直面している」と語った。(キエフ共同=松島芳彦)
(共同通信)

206チバQ:2014/11/03(月) 16:11:57
http://www.afpbb.com/articles/-/3030664
ウクライナ親露派、独自選挙を実施 政府は「茶番」と非難
2014年11月03日 09:14 発信地:ドネツク/ウクライナ

【11月3日 AFP】ウクライナ東部で2日、同国からの分離独立を掲げる親ロシア派が、独自に指導者らを選出する「選挙」を実施した。親露派の指導部が圧倒的勝利を収める見込みで、ウクライナ政府はこれを「茶番」と非難。ウクライナ情勢をめぐる国際危機がいっそう高まる恐れが出ている。

 ドネツク(Donetsk)州で行われた「大統領」選挙では、投票終了後に親露派が発表した出口調査の結果によると、親露派が一方的に樹立を宣言した「ドネツク人民共和国(Donetsk People's Republic)」の「首相」とされるアレクサンドル・ザハルチェンコ(Alexander Zakharchenko)氏が81%を獲得する見込み。

 ルガンスク州での選挙に対しては、同じく親露派が実効支配する隣のルガンスク(Lugansk)州の選挙とともに、ロシアが支持を表明している。これら選挙は、両州で樹立が宣言された2つの共和国の大統領と議会を選出するもので、武装蜂起で掌握された2つの主要産業都市に対する親露派の実効支配にある程度の正統性を付与するものとされているものの、候補同士の競争はほとんどなく、開票結果もほぼ予想通りになるとみられる。

 ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は、親露派の独自選挙は「戦車と銃砲の下で行われている茶番」だと激しく非難。ロシア政府に対し、選挙結果を容認するとの姿勢を撤回するよう求めた。またウクライナ保安庁も、分離派の選挙を「権力奪取」と呼び、犯罪捜査を開始すると表明した。

 ウクライナ、ドイツ、フランスの各国首脳は、10月31日に行われたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との4者電話会談で、同大統領に対し選挙を容認しないよう要求した。また米ホワイトハウス(White House)も同日、選挙は「違法」とみなすと言明している。(c)AFP/ Nicolas MILETITCH with Max DELANY in Kiev

207チバQ:2014/11/03(月) 16:25:53
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014110301001215.html
親ロ派指導者2人が当確 ウクライナ東部で独自選挙
 「ドネツク人民共和国」のザハルチェンコ氏(左)=2日(AP=共同)
写真
 【モスクワ共同】ウクライナ東部2州の親ロシア派2組織が実施した独自の「首長・議会選挙」で、選挙管理委員会は2日夜、各組織で現在指導者を務める2人がそれぞれの「元首」に相当する首長選で当選を確実にしたと発表した。

 「ドネツク人民共和国」の首長に就任する見通しとなったザハルチェンコ氏は記者会見で「共和国建設への一歩だ」と民意を得たと強調。ウクライナ政府との対話の用意はあるとしながらも、独立に相当する権限を要求する意向を示唆した。「ルガンスク人民共和国」では指導者のプロトニツキー氏が当選確実。

 ウクライナ政権などは、投票は違法で認められないと主張している。

208チバQ:2014/11/03(月) 17:04:42
http://mainichi.jp/select/news/20141101k0000m030080000c.html
ロシア:ガス供給再開へ…対ウクライナ 対立の火種残る
毎日新聞 2014年10月31日 21時12分(最終更新 11月01日 00時16分)

 【モスクワ田中洋之】ロシアとウクライナ、欧州連合(EU)が10月30日、ウクライナ向けロシア産ガスの供給再開で合意したのは、本格的な冬を前に、2006年と09年にロシアからウクライナ経由の欧州向けガスが停止した事態の再現は避けたいとの共通認識が、交渉を後押ししたためとみられる。バローゾ欧州委員会委員長は「欧州市民がこの冬に凍える理由はなくなった。ロシアとウクライナの信頼向上にも貢献する」と評価した。

 3者は▽ウクライナがロシアに31億ドル(約3300億円)の未払い額を年末までに支払う▽ウクライナはEUなどの支援金からガス代を前払いする−−ことで合意。6月に停止していたガス供給は11月上旬にも再開される見通しとなった。

 ただ、来春以降のガス価格を巡る対立などは先送りされた。合意は来年3月までの暫定的なもので、ウクライナはガス価格の一層の値下げを求めている。また、未払い代金を巡るウクライナとロシアの隔たりも大きく、「ガス紛争」が再燃する可能性は大きい。

 ロシアには、ガス供給の停止によってウクライナに政治的圧力をかける狙いがあった。しかし、欧州向けエネルギー供給国としての信頼を失わないため、混乱の長期化は望ましくないと判断した模様だ。また、ウクライナも冬を乗り切るためロシアのガスを必要としていた。

209チバQ:2014/11/03(月) 21:49:48
http://mainichi.jp/select/news/20141104k0000m030061000c.html
ウクライナ東部:親露派独自選挙で現役の指導者「首長」に
毎日新聞 2014年11月03日 21時03分(最終更新 11月03日 21時16分)

 【モスクワ真野森作】ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州で独立を主張している二つの親露派武装勢力が2日、それぞれの支配地域で強行した独自選挙で、いずれも現役の指導者が「首長」に当選した。タス通信が3日、伝えた。親露派側は今後「民意を反映した独立国政府」として分離の既成事実化を進める構えで、ウクライナ政府との対立が再び激化するとみられる。選挙を「違法」とみなす国際社会と、結果を承認したロシアとの溝も深まっている。

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 独自選挙は親露派組織「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」が実施。「首長」選はどちらも現役指導者と知名度の低い複数の対立候補との争いで、事実上の信任投票となった模様だ。「議会」選でも現役指導者が率いる政党が大勝したという。

 発表では、ドネツクで100万人以上が投票し「高い投票率」だったとしているが、親露派組織を支援しない住民も一定数おり、実際の投票者数は不明だ。

 「ドネツク人民共和国首長」に選ばれたザハルチェンコ氏は「市民は独立と繁栄のために自由な選択を行使した」と勝利宣言し「彼ら(ウクライナ政府)と交渉を実施する用意がある」と述べた。

 親露派は最近「境界画定合意の署名をウクライナ政府が拒否した」と一方的に主張しており、あくまで分離を固定するための交渉を狙っているとみられる。

210チバQ:2014/11/04(火) 22:10:54
http://www.sankei.com/world/news/141104/wor1411040013-n1.html
2014.11.4 10:54

ウクライナ和平合意破綻 ポロシェンコ大統領、東部の「特別な地位」撤回






キエフでの与党の会合で演説するウクライナのポロシェンコ大統領=10月31日(タス=共同)
 ウクライナのポロシェンコ大統領は3日、東部2州の親ロシア派が「独立国家」として独自選挙を強行したことを受け、親露派の支配地域に「特別な地位」を付与し大幅な自治権を認める法律を取り消す方針を明らかにした。

 東部の「特別な地位」を軸とするウクライナ政権と親露派の和平合意は事実上破綻した。4千人を超す死者を出した紛争は、収拾の手掛かりを当面失い、武力衝突の再燃と拡大が懸念される最悪の展開となった。

 ウクライナでは先月の最高会議(議会)選挙で、大統領与党など親欧米派が圧勝しており、法律の廃棄に抵抗はないとみられる。

 欧米諸国や国連は東部の「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」が、元首に当たる「首長」と議会を選出した2日の選挙は、和平合意違反と批判。ロシアは「和平合意に合致する」として認めた。(共同)

211チバQ:2014/11/04(火) 22:12:01
http://www.sankei.com/world/news/141103/wor1411030043-n1.html
2014.11.3 20:37
【ウクライナ情勢】
東部2州、独自選挙で親露派が“当選” 独立状態定着の流れ…

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 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州の親ロシア派武装勢力が2日に強行した「首長・議会選挙」で、「選挙管理委員会」は3日、両州の親露派組織で指導者を務める2人が首長に選出されたと発表した。議会選でも、2人の率いる勢力が最多議席を占めた。東部2州の親露派支配地域では現在の指導体制が継続し、中央の権力が及ばない「独立状態」が定着する流れが進んでいる。

 選挙を行ったのは、東部2州でそれぞれ「人民共和国」を名乗る親露派勢力。ドネツクではザハルチェンコ氏が7割超、ルガンスクではプロトニツキー氏が63%を得票し、「人民共和国の長」と称される首長ポストに当選したという。

 選管では各州の投票率が60%を超えたと主張しているが、その根拠は不明。投票は難民の多い露南西部の3州やインターネット上でも行われた。

 ウクライナのポロシェンコ大統領は投票について、「戦車や銃を突きつけての茶番だ」とし、選挙は9月5日の停戦合意に反していると非難。欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表も選挙は「非合法だ」とし、結果を認めない立場を鮮明にした。

 これに対し、ロシア外務省は「選挙は全体的に秩序立って行われ、投票率も高かった」とし、「現地住民の意思表示を尊重する」との声明を出した。

 ポロシェンコ政権は停戦合意に基づく新法で、親露派支配地域に高度の自治権を付与し、地元選挙を12月7日に行うことを定めた。親露派が独自選挙を強行したことで、情勢正常化の道筋には暗雲がかかった形だ。東部2州の政権側支配地域では政権に任命された知事や行政府も活動しており、当面は「権力併存」が続くことになる。

212チバQ:2014/11/05(水) 22:03:20
http://www.sankei.com/world/news/141105/wor1411050010-n1.html
2014.11.5 07:26

ウクライナ東部に部隊増派指示 ポロシェンコ大統領






4日、ウクライナの首都キエフで開かれた国家安全保障防衛会議で話すポロシェンコ大統領(AP=共同)
 ウクライナのポロシェンコ大統領は4日、国家安全保障防衛会議を招集し、ロシアの支援を受ける親ロシア派武装集団が攻撃を拡大する恐れがあるため、東部に新たな部隊を派遣するよう軍に指示したと表明した。

 同時に、親ロ派が停戦合意を無視して強行した独自選挙を受け、東部2州の親ロ派支配地域に大幅な自治権など「特別な地位」を与えた法律の廃止を議会に諮ることを正式に提案し、安保会議は支持した。

 法律廃止を議会が可決するのは確実で、停戦合意は事実上破綻したといえる。大規模な戦闘が再燃する可能性があり、部隊増派はこれへの備えとみられる。

 大統領は、親ロ派が東部ドネツク、ルガンスク両州のほか、隣接するハリコフ、ドニエプロペトロフスク両州でウクライナ側への攻撃に踏み切る懸念があると指摘した。

 親ロ派「ドネツク人民共和国首長」のザハルチェンコ氏は4日「ドネツク州は全て共和国の領土だ」と発言。北大西洋条約機構(NATO)によるとロシア軍はウクライナ国境に向けて移動しており、親ロ派の訓練や装備の供与も続けている。

 大統領は安保会議で、親ロ派が独自選挙を取り消して持続的停戦などに応じれば、新たな地方選期日を盛り込んだ自治権に関する新法案を提出する考えも示した。(共同)

214チバQ:2014/11/11(火) 22:11:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141110-00000091-mai-int
<ウクライナ>東部停戦崩壊の危機 親露派、戦車など進攻か
毎日新聞 11月10日(月)21時8分配信

<ウクライナ>東部停戦崩壊の危機 親露派、戦車など進攻か
ウクライナ東部の親露派支配下地域付近を移動する所属不明の軍用車列=ドネツク郊外で2014年11月8日、AP
 【モスクワ真野森作、ブリュッセル斎藤義彦】ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州で9月から続く親ロシア派武装勢力と政府軍の停戦が崩壊の危機に直面している。全欧安保協力機構(OSCE)の監視団は8、9の両日、親露派支配地域から前線へ向かう戦車などの車列を確認。親露派支配下の最大都市ドネツク周辺でも双方の砲撃が激化している模様だ。


 停戦合意以降、東部では空港など数カ所を除いて戦闘は沈静化していた。だが、現地のロイター通信記者は9日、「ドネツクで10月初旬以降では最も激しい砲撃音が聞こえた」と伝えた。

 OSCEの報告によると、8日にドネツクなどで大砲を引き、戦闘員を乗せた軍用トラックや装甲車など計40台と、戦車9両の車列が前線のある西へ向かうのが目撃された。9日にも重火器を積んだトラック34台が西へ向かった。いずれも所属を示す記章は無かった。ウクライナ政府は7日、「戦車32両などがロシアから越境した」と発表していた。

 親露派側は10日、ロシア通信に対して「車列は(ロシア軍部隊ではなく)自陣営のもの」と主張。「ウクライナ軍が住宅への砲撃を続けているため、防衛強化の必要がある」と訴えた。一方、ウクライナ安全保障国防会議報道官は「ロシアが『平和維持軍』を投入する口実を設けるため、(親露派が)大規模な挑発行為に出る恐れがある」と警戒した。

 欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表(外相)は9日、OSCEの報告について「憂慮する事態」と述べ、ロシアに対し、撤兵と武器流入の停止を求めた。また、米ホワイトハウスも親露派武装勢力の動きを停戦合意違反と批判した。

215チバQ:2014/11/12(水) 20:50:29
http://www.sankei.com/world/news/141112/wor1411120032-n1.html
2014.11.12 20:13
【ウクライナ情勢】
戦闘激化で和平は事実上“破綻” ポロシェンコ政権「露が軍備増強」と非難、親露派は「見直し」要求

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ウクライナ東部ドネツクで11日、疲れた様子で犬の頭をなでるウクライナ人義勇兵(AP)
 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナ東部で、政府軍と親ロシア派武装勢力の戦闘が再び激化している。ウクライナのポロシェンコ政権は、ロシアが親露派への武器や兵力の増強を続けていると非難。親露派は東部2州の「独立」を政権に認めさせる構えを崩していない。9月に成立した和平合意の内容はほとんど履行されておらず、停戦維持が困難である現実が浮き彫りになっている。

 交戦は今月2日、親露派が東部2州の支配地域で独自の「首長・議会選挙」を強行した後に激しさを増した。戦闘はドネツク郊外の空港をはじめ各地で頻発しており、政権と親露派の情報を総合すると、同日以降だけで一般市民を含む40人近くが死亡したもようだ。政権は9月5日の和平合意後、軍の100人が死亡したとしている。

 ウクライナ安保会議は7日、戦車32両や、弾薬・兵員を積載したトラック30台などがロシアから侵入したと発表。停戦監視にあたる欧州安保協力機構(OSCE)も8日、ドネツク州内で認識票やナンバープレートを装着していない戦車やトラックの移動を確認した。ポロシェンコ政権は、ロシアが親露派支援を強めていると非難している。

 政権と親露派は9月、双方の部隊が15キロずつ撤退して緩衝地帯を設けることなどでも合意したが、現実には停戦ラインすらも定まっていない。親露派幹部は2日の「選挙」実施後、政権に「対等の立場」での交渉や「和平合意の見直し」を要求している。

216チバQ:2014/11/15(土) 10:34:47
http://www.sankei.com/world/news/141114/wor1411140013-n1.html
2014.11.14 10:55

暴言市議「同性婚引き裂く」 ロシア初のカップルに試練

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大勢の友人らに祝福され、真っ白なウエディングドレスを着て挙式したイリーナ・シュミロワさん(左)とアリョナ・ファソワさん=7日、ロシア・サンクトペテルブルグ(ロイター)
 ロシアで禁止されている「同性婚」を初めて成し遂げたカップルが試練に直面している。2人が7日に挙式したサンクトペテルブルクの市議会議員で、昨年6月にロシアで成立した悪名高き「同性愛宣伝禁止法(反同性愛法)」の提唱者であるビタリー・ミロノフ氏(40)=が、「結婚を無効にしてやる」と息巻いているのだ。ウラジーミル・プーチン露大統領(62)を反同性愛の同志として信奉し、数々の暴言をまき散らして世界からひんしゅくをかってきたミロノフ氏によって2人は引き裂かれてしまうのか。(SANKEI EXPRESS)

 「法律的には男女間の結婚だが、事実上は女性同士の結婚だ。2人はロシアで初めての同性婚を果たした」

 LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)を支援する団体「ビホト」のアンナ・アニシモワ氏は9日、英BBC放送などにこう語り、ロシアでの同性婚の成立を明らかにした。

法律上は男女間

 報道によると、挙式したのはイリーナ・シュミロワさんとアリョナ・ファソワさん。法律で禁じられている同性婚が成立したのにはわけがある。

 シュミロワさんは身体的には男性として生まれたが、心は女性という「トランスジェンダー(性同一性障害者)」。ホルモン治療を受け、外見も女性となった。そして彼女が愛したのは、体も心も女性のファソワさんだった。

 シュミロワさんは、パスポートなど法的な書類上は男性のままだったことから、男性と女性の結婚として届け出たため、役所の職員も受理せざるを得なかった。2人はそれぞれ純白のウエディングドレスに身を包み、家族や大勢の友人らに祝福され、挙式した。

 おひざ元での同性婚成立に激怒したのがミロノフ氏。「ロシアの家族に対する侮辱だ。この結婚の無効を求めていく」と、法的な対抗措置を取る考えを表明。「一定のモラルは守られるべきで、こうした結婚は完全に禁止すべきである」と、持論を展開した。

反発も意に介さず

 ミロノフ氏は、未成年者に対し同性愛を宣伝する行為を禁じる「同性愛宣伝禁止法」の提唱者として知られる。この法律は、プーチン氏の出身地でもあるサンクトペテルブルクの市議会でまず成立。これに連邦議会議員らが同調し、プーチン氏が昨年6月に法案に署名し、ロシア全土を対象とした法律として成立した経緯がある。これに対し、国連や欧米諸国は「同性愛者への差別を招く」と激しく批判し、今年2月のソチ五輪のボイコット騒動にまで発展した。

 だが、ミロノフ氏はそんなことはまったく意に介していない。先月末には、同性愛者であることを告白した米アップルの最高経営責任者、ティム・クック氏(54)に対し、「ロシアに入国させるな」との暴言を吐き、フィンランドの芸術家が描いた同性愛者をモチーフにした切手のロシアでの販売にも文句をつけた。サンクトペテルブルクでは、大学構内に建てられたアップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の記念碑が、同性愛宣伝禁止法に違反する恐れがあるとして撤去される事態まで起きている。

 多様な「性」を尊重し、同性婚を法的に認める動きが世界的な潮流となるなか、ロシアが2人を引き裂けば、さらなる批判を招くことは間違いない。


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