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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

191チバQ:2014/10/21(火) 21:26:42
http://www.sankei.com/world/news/141021/wor1410210007-n1.html
【日々是世界 国際情勢分析】
苦境のプーチン政権 ルーブル安ショック 直撃するロシアの冬





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モスクワで16日、通貨レートの表示板の前を通り過ぎる女性。ルーブル安が止まらない状況が続く(ロイター)
 ロシアの通貨ルーブルの下落が止まらない。10月6日に対ドルレートで40ルーブル台を記録。その後も1998年のデノミネーション以来の最安値を断続的に更新している。ウクライナ情勢をめぐって欧米との制裁合戦を繰り広げる中で、通貨安ショックがプーチン政権の苦境に拍車をかけている。

 ロシア中央銀行が豊富な外貨準備高を元手に数十億ドル規模で為替市場に介入し、ルーブルを買い支えているが、市場の圧力が弱まる兆候は見られない。露紙ベドモスチは9日付で、1ドル=40ルーブル台はロシア人の不安を呼び起こす心理的な水準と考えられるとする金融アナリストの声を紹介。一線を越えたことで、「住民の外貨買いを刺激する可能性がある」と指摘する。

 10日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、「蓄えを持っている人々はルーブルに対する幻想を捨て、自分たちのお金を守ろうとしている」とする匿名の露大手銀行幹部の話を取り上げている。実際、この銀行では、訪れた顧客が数万から数十万の単位でドルを購入しているという。ルーブル下落で資産が目減りしないよう防御策を打っているのだ。

 一方で、貯蓄の慣習がない一般のロシア人が恐れているのは、ルーブル安よりもインフレだ。もともと高品質の生活物資は欧州などからの輸入品に頼っている。8月、プーチン政権は対露制裁の報復措置として欧州産の食料品を輸入禁止にした。品薄状態となったところにルーブル安が直撃し、平均物価は10%ほど上がった。

 9日付の露紙独立新聞は、インフレは冬に深刻さを増し、「住民の買い控えを引き起こす」と指摘。日本の自動車メーカーのロシア駐在員も、ルーブル安の影響を販売する車の価格に転嫁せざるを得ず、「もう商売にならない」と嘆いている。

 急激なルーブル安は、ロシアの収入源である原油の価格が下落したことによる先行きへの不安という側面も大きい。中国などでの景気減速による世界的な需要の伸び悩みが原因で、原油価格の国際指標である北海ブレント原油の先物価格は1バレル=80ドル台前半まで落ち込んだ。

 ロシア政府は1バレル=105ドル前後を1つの軸として国の予算を組んでおり、原油価格の落ち込みで、政権が地方活性化と求心力維持のために組んだ“ばらまき”大型プロジェクトは修正を余儀なくされている。

 財政支出をめぐる内部対立も激しさを増してきた。リベラル派のウリュカエフ経済発展相は「ロシア経済の状態は『悪い』と『最も悪い』の中間にある」と指摘。プーチン氏に近いクドリン前財務相も、経済停滞と物価上昇が同時に進行するスタグフレーションが「少なくとも3年、4年続く」と予想し、欧米への対抗意識から軍事予算を確保したい保守強硬派を牽制(けんせい)する。

 露英字紙モスクワ・タイムズは、クリミア併合を主導した「拡張主義者の政策は経済的な現実から乖離(かいり)している」と指摘する。


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