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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

658千葉9区:2009/06/15(月) 21:59:30
護憲評議会が「不正はあった」なんて報告できないだろうし
「不正はなかった」って報告しても、ムサビ支持者は信じないだろうよ。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906150020.html
イラン大統領選、護憲委員会が不正疑惑を調査へ
テヘラン(CNN) イラン大統領選で保守強硬派の現職アフマディネジャド氏が圧勝し、落選した改革派のムサビ元首相が異議を申し立てている問題で、政府系放送局プレスTVは15日、選挙結果に対する調査が実施されると伝えた。

プレスTVによると、選挙に不正があったとするムサビ氏の主張を受け、聖職者と法律専門家で構成する護憲評議会が調査に乗り出す。

最高指導者ハメネイ師は14日、開票結果を支持する意向を表明していたが、同日ムサビ氏と会談し、同評議会による調査を約束したという。

一方、ムサビ氏の支持者らは15日、当局の許可が得られないまま、テヘラン大学で抗議デモを展開した。デモ会場周辺の目撃者によると、参加者数百人が「独裁者に死を」などのスローガンを叫びながら行進した。ムサビ氏陣営は、同日全国でデモを実施するとの申請を当局に出したが却下された。支持者らは当局の意向にかかわらず、デモを決行する姿勢を示していた。

ただ、ムサビ氏周辺の情報筋がCNNに語ったところによると、同氏は支持者らにデモの中止を呼び掛け、混乱の沈静化を図る見通しだという。

イラン大使館によると、アフマディネジャド大統領は15日、メドベージェフ大統領との会談のためロシアを訪れる予定だったが、大統領選をめぐる混乱を受け、出発を1日延期した。

ムサビ氏を支持する動きはインターネットなどを通して世界的な広がりを示し、ワシントン、ロンドン、トロントなどでも抗議集会が開かれている。

659千葉9区:2009/06/15(月) 22:01:01
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906150002.html
2009.06.15 Web posted at: 10:30 JST Updated - CNN
ワールド
大統領選結果、ハメネイ師は支持 ムサビ氏は取り消し要求

イラン大統領選の結果に抗議する女性たち=14日、テヘラン市内テヘラン(CNN) イランの最高指導者ハメネイ師は14日、保守強硬派の現職アフマディネジャド氏が勝利した大統領選の結果を支持する意向を表明した。国営イラン通信が伝えた。


ハメネイ師は12日の大統領選の投票率が85%と高水準だったことを称賛し、選挙結果が「抑圧者への抵抗」というイランの価値観を示していると述べたとされる。


一方、選挙で敗れ、不正があったと主張している改革派のムサビ元首相は自身のウェブサイトで、護憲評議会に選挙結果の取り消しを要請したことを明らかにした。ムサビ氏をめぐっては一部報道で自宅軟禁下に置かれたと伝えられたが、警察当局はこれを否定した。


首都テヘラン市内では、アフマディネジャド氏支持派とムサビ氏支持派、警官隊を巻き込んだ衝突が2日目に突入し、機動隊を含む警官が市内に展開。ただし暴力的な騒乱の大半は民兵まがいの勢力が起こしており、地元住民はCNNに対して、こうした勢力がムサビ氏支持者らの自宅に押し入っていると語った。


市内中心部では機動隊が催涙ガスを発射するなどして、選挙結果に抗議し投石していた100人近くを解散させた。現場一帯ではその後、アフマディネジャド氏の勝利集会が行われ、アフマディネジャド氏は何千人もの支持者らを前に「イランの選挙は健全だ」と明言した。同氏はさらに、国民が一致団結して外国の敵に立ち向かうべきだと呼び掛けた。


外国メディアの記者団は、選挙結果に抗議するデモの取材を妨害された。政府は情報統制の一環で、ミニブログサービス Twitter などへのアクセスを遮断したとされる。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009061500552
首都で反大統領デモ=禁止措置押し切り抗議−イラン
 【テヘラン15日時事】AFP通信によると、イランの首都テヘラン中心部で15日、大統領選で保守強硬派アハマディネジャド大統領が圧勝したとの当局発表に抗議するデモが始まった。デモは数百人規模で、改革派候補のムサビ元首相も参加する予定という。イラン当局は抗議デモを禁止しており、英BBC放送によると、デモ実施の場合の実弾発射を許可したとされ、緊張が高まっている。
 一方、選挙結果の承認権限を持つ護憲評議会の報道官は同日、ムサビ氏と保守派のレザイ元革命防衛隊司令官の2候補から出された選挙結果に関する異議申し立てを受理したことを明らかにした。検証結果は7日から10日で公表される見通しという。ムサビ氏は選挙結果を取り消すよう求めている。
 アハマディネジャド氏が圧勝したとする当局発表に対して国内外から「公正な選挙」を疑問視する声が噴出しているが、保守派が護憲評議会などイラン政治機構の大半を押さえており、選挙結果が覆ることはなさそうだ。(2009/06/15-20:52)

660千葉9区:2009/06/15(月) 22:03:41
http://www.afpbb.com/article/politics/2611736/4267767
改革派と強硬派民兵組織、機動隊が衝突 イラン大統領選
2009年06月15日 19:55 発信地:テヘラン/イラン
イラン大統領選で、現職で強硬派のマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が再選された結果に対し、同国全土で抗議が広がるなか、首都テヘラン(Tehran)のテヘラン大学では14日、改革派のミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相の支持者らの抗議集会に機動隊が衝突、さらに強硬派の民兵組織バシジ(Basij)が乱入を試み、これにも警察が介入した。写真はテヘランの路上でデモの参加者を殴る私服警官(2009年6月14日撮影)。(c)AFP

661千葉9区:2009/06/15(月) 23:04:51
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/06/post-211.php
イラン強硬派再選で笑う意外な勝者
Feeding the Beast

アハマディネジャド大統領の再選は、イランとの対話を目指すアメリカにとっては痛手だが、「天敵」イスラエルには朗報に違いない

2009年06月15日(月)18時02分
クリストファー・ディッキー(中東総局長)

 民衆は「大いなる野獣」だ――というのは、今から200年以上昔に、アメリカ建国の父の1人であるアレクサンダー・ハミルトンが吐いた言葉だ。アメリカの初代財務長官を務めたハミルトンは大衆民主主義に否定的で、大衆はあまりに感情的で一貫性がなく、選挙で自分たちの利益に反する行動を取ることが多すぎると感じていた。

 いま欧米の専門家の中には、6月12日投票の大統領選で保守強硬派のマフムード・アハマディネジャドを再選させたイラン国民の「野獣」ぶりに当惑を感じている人も多いだろう。

 選挙戦の間、首都テヘランの街頭で欧米のテレビ局の取材に応じ、カメラの前ではっきり自分の意見を口にしていた若者たちは、どうしてしまったのか。市民は自由の拡大を熱望し、元首相のミルホセイン・ムサビ候補を熱狂的に支持し、アハマディネジャドの「失政」にうんざりしていた。カメラの前のイラン市民は、アメリカ市民と変わらないように見えた。

 しかしカメラの前で自由と改革への希望を語る若者たちは、イラン社会全体の声を代弁していたわけではなかった。大統領選では、勤労者階級や地方在住者の圧倒的大多数がアハマディネジャドを支持したようだ。欧米の市民と似たところのあまりない層が自分たちに似たところの多い候補者に投票した、ということなのだろう。

 選挙に不正があったとムサビ陣営と支持者は抗議しているが、多くの国民の支持を集めることはできそうにない。

対イラン攻撃に都合がいい
 では、イラン大統領選の結果は、中東とアメリカの政策にどのような影響を及ぼすのか。

 最も明らかな勝者は、イスラエルの右派政権を率いるベンヤミン・ネタニヤフ首相とアビグドル・リーベルマン外相だ。改革派のムサビが大統領になってソフトイメージを打ち出せば、イランの核開発問題に対する国際的な危機感が薄まり、イランに対する軍事攻撃という選択肢を取りにくくなるところだった。

 実際、ムサビ勝利の可能性もありうると言われ始めた頃、アメリカの親イスラエル団体AIPAC(米・イスラエル広報委員会)は、アメリカのジャーナリストや有識者にムサビ批判の電子メールを送付した。具体的には、パキスタンの科学者アブドル・カディル・カーンの核関連技術をイランが買うための秘密取引を担当したのがムサビだったと、この団体は主張した。

 しかし、AIPACはもう心配しなくていい。アハマディネジャドはユダヤ人を迫害し、ナチスのユダヤ人大虐殺の事実を否定する人物として有名。その点を考えればネタニヤフにとって、米政府のイラン政府との対話に横やりを入れることは難しくない。ネタニヤフ政権がイランとの戦争に踏み切る場合も、アハマディネジャドほど政治的に都合のいいイラン大統領はいない。

最大の敗者は宗教指導者か
 一方、バラク・オバマ米大統領のように和平仲介を目指す人たちにとって、選挙結果は大きな痛手だ。たとえアハマディネジャドが過激な発言をトーンダウンさせ、歩み寄りの姿勢を見せたところで、過去の言動は変えられない。

 アラブ諸国の親米政権も敗者と言っていい。アハマディネジャドに対する大衆の人気は、エジプトやヨルダン、サウジアラビアにも広がっている。イスラエルと和平を結んだ国や、これから結ぼうとする国では、政権の基盤が揺らぎかねない。

 しかし皮肉なことに、最大の敗者はイランの主流派の宗教指導者層かもしれない。アハマディネジャドが05年の大統領選で初当選したのは、イランの「野獣」(=大衆)がそれまでの歴代の大統領を輩出した主流派宗教指導者層を「腐敗」していると見なし、変化を求めたからだ。

 今回の大統領選の終盤、アハマディネジャドは再び守旧派批判を展開。ムサビに守旧派の手先というレッテルを張った。選挙の結果はアハマディネジャドの大勝。大統領の守旧派攻撃がまた続くことになる。いまイランの主流派の聖職者たちは、「野獣」に襲われたような思いでいることだろう。

662千葉9区:2009/06/16(火) 00:19:08
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38561420090615
テヘラン中心部にムサビ元首相支持者数万人が集結
2009年 06月 15日 23:12 JST
 [テヘラン 15日 ロイター] イラン大統領選で敗北した改革派候補のムサビ元首相の支持者数万人が15日、イラン内務省のデモ禁止措置に従わず、首都テヘラン中心部に集まった。

 目撃者によると「通りは(人で)埋め尽くされて」おり、支持者らはムサビ氏や改革派のほかの指導者の登場を待っている。

 ムサビ氏など改革派は選挙を監督する護憲評議会に対し、12日に実施された大統領選挙の結果について取り消しを正式に求めている。

663千葉9区:2009/06/16(火) 00:19:58
投票前の記事
http://mainichi.jp/select/world/news/20090612ddm007030008000c.html
イラン大統領選:支持層二極化 投票間近のテヘランに、格差社会の縮図をみた
 庶民派を任じるアフマディネジャド大統領に、中間・富裕層を支持基盤とするムサビ元首相が挑む12日投票のイラン大統領選は、格差社会を象徴する戦いでもあった。【テヘラン春日孝之】

 ◇中間層や学生、衣食足りて「自由」を求める−−改革派・ムサビ元首相陣営
 改革派のムサビ元首相の地盤は市北部。道行く女性にチャドル姿はない。服装も化粧も派手で、市南部と同じ国とは思えないほど、違いが際立つ。事務所には6階建て高級マンション全体を充てている。床は総大理石。大企業の役員室を思わせる円卓を運動員が囲み、黙々とパソコンに向かう。

 改革派のハタミ前政権時代、国営イラン通信の会長だったナセリさん(49)は「アフマディネジャド政権下、発言と表現の自由が侵害され、多くの新聞や書籍が発行停止になった」と嘆いた。

 陣営には進歩的な言論人や芸術家、芸能人、学生が多数集う。この国の改革派は、衣食足りて、「自由」を求めて改革を訴える人たちが中心だ。

 ナセリさんは現政権の外交姿勢について「グローバル化時代に対応した現実的かつ柔軟な姿勢を示すべきなのに、革命当初の(硬直的な)理念に引きずられ、イランの国際的立場を脅かした」と批判した。

 ムサビ氏は「イランのパスポートを(無政府状態の)ソマリアと同等の価値にした」と大統領を皮肉ったことがある。インターネットや衛星テレビで、または外国を訪れて自国に対する批判的な国際世論を知り、大統領への「嫌悪感」を口にする人は少なくない。

 宣伝ビデオを見た。製作は映画「運動靴と赤い金魚」(97年モントリオール国際映画祭のグランプリ作品)で知られるマジディ監督。ムサビ氏が革命直後から首相時代にかけて、ホメイニ師とどうかかわったか、映像とエピソードが続く。革命直後の混乱期に体制の一翼を担った、宗教心あつい知性派候補だとアピールしているように見えた。

 ◇貧困層が共感、インフラ・所得支援で実績−−アフマディネジャド陣営
 傾斜面に広がるテヘラン市街は、標高の高い北に行くほど豊かな人たちの住まいが多くなる。

 大統領の地盤は低層家屋が広がる南部だ。メーン事務所の近くにモスク(イスラム礼拝所)があり、行き交う女性は黒のチャドルで全身を覆っている。古ぼけたビルの2階にある事務所の床には安っぽいカーペット以外、何もない。

 広報担当のゴラムザデさん(46)は、大統領と同じ革命防衛隊出身。イラン・イラク戦争で化学兵器のガスを浴びて体を壊し、今は恩給生活だ。「大統領は(革命の指導者)ホメイニ師と同じ道を歩んでいるが、道を踏み外せば支持はしない」と語る。

 宣伝ビデオを見た。「あの男がやって来た」の字幕で始まり、地方訪問の映像が続く。「ガスが出た」「水道水が飲める」。そう叫ぶ村人たちの表情は感動的だ。生活苦を訴える女性に涙を流す大統領の視線が、庶民に注がれていることを印象付ける。「製作者・アフマディネジャドを愛するすべての人たち」の字幕で終わる。

 事務所を出て通行人に支持者を尋ねると、答えはことごとく「大統領」。車部品のリサイクル会社で働くウルジさん(45)は「大統領が(低所得者を対象に)始めた国営企業の株配当のおかげで、一家4人で毎年3万円の現金が得られる」と評価する。

 陣営の選挙ビラには、過去の政権と比較した地方や貧困層への施策実績が数値で記載されている。

 年金給付の増額▽低所得者住宅着工件数の増加▽ガスの新規供給開始の町村数−−。改革派が言う「バラマキ」の一端でもある。

664千葉9区:2009/06/16(火) 00:20:31
 ◇保守強硬派現職、いつか見た戦略
 ◇「ラフサンジャニ氏は金権腐敗」 特権層批判で、嫌悪かき立て
 イラン大統領選に向け、保守強硬派のアフマディネジャド大統領は、最有力対抗馬の改革派、ムサビ元首相を支援しているとされる重鎮、ラフサンジャニ元大統領の「金権腐敗」を名指しで批判してきた。あえて体制の「タブー」に触れる形で、ムサビ氏に「同じ穴のむじな」の印象を与え、猛追を振り切る戦略だ。

 大統領はムサビ氏とのテレビ討論で、「ムサビ氏を背後で支える中心人物はラフサンジャニ氏だ」と指摘。その一族や側近の「腐敗」を列挙し、「ムサビ氏が当選すれば、ラフサンジャニ氏が土台を築いた特権主義が継承される」と強調した。

 大統領は以前から、聖職者のラフサンジャニ氏を念頭に「石油マフィア」「経済マフィア」と呼んできたが、名指しは初めてだ。

 大統領はこれまでの討論で、ラフサンジャニ氏らが「イスラム革命(79年)の価値観から遠ざかった」とも指弾しており、同氏の親族が「提訴」を表明する騒ぎにもなった。

 最高指導者ハメネイ師は「討論はイスラムの枠内で行うべきで、名指し非難はイスラムへの罪だ」ととがめた。革命を担った実力者への批判は、体制の屋台骨を揺るがしかねないと危機感を抱いたようだ。

 だが、大統領側は「彼(大統領)の唯一の罪は、強い者(特権層)を差し置き、庶民の立場に立ったことだ」と記したビラの配布を開始。ラフサンジャニ氏らの顔写真を印刷して「盗っ人」などと説明を添えた。

 大統領は05年の前回選挙で「腐敗追放」を掲げ、決選投票でラフサンジャニ氏に圧勝した。同氏につきまとう「金権腐敗」のイメージは国民に浸透しており、無名だったアフマディネジャド氏が庶民層の支持を獲得する原動力になった。

 今回の選挙は、ラフサンジャニ氏が「裏」に回って大統領の再選阻止を目指す「遺恨試合」との見方もある。ムサビ氏支持の風が強まる中、大統領は一か八かの賭けに出て、ラフサンジャニ氏に対する庶民層の「嫌悪感」を呼び覚まそうとしたようだ。

665千葉9区:2009/06/16(火) 00:21:20
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906150015.html
2009.06.15 Web posted at: 17:15 JST Updated - CNN
ワールド
国境なき記者団、イラン大統領選の不承認呼び掛け
(CNN) 保守強硬派の現職アフマディネジャド氏が勝利したイラン大統領選をめぐり、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部・パリ)は14日、イラン当局による検閲や報道関係者の取り締まりを理由に、各国は選挙結果を承認すべきではないとする声明を出した。

RSFは同日までに、記者4人が当局に逮捕されたことを確認。さらに10人が行方不明になっているという。

RSFは声明で、「民主選挙」の条件として「報道機関が自由に選挙プロセスを監視でき、不正疑惑を調べられること」を挙げ、「アフマディネジャド氏の『再選』はどちらの条件も満たしていない」と批判した。

12日に実施された大統領選では中立的な組織による監視が認められず、外国人記者は選挙結果に抗議するデモの取材を阻止された。インターネット上では、当局が英BBCなど外国のニュースサイトや、反大統領派のサイト、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)へのアクセスを遮断している。

また、首都テヘランからはCNNのプロデューサー、ロイター通信の記者らが警官に殴られたケースが報告されている。

666千葉9区:2009/06/16(火) 21:14:31
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090616/mds0906161945015-n1.htm
ジレンマのオバマ米大統領、イラン改革派デモへの対応に苦慮
2009.6.16 19:45
 【ワシントン=山本秀也】流血の事態を招いたイラン大統領選で、オバマ米大統領は15日、「沈黙を続けることは間違いだ」として、抗議デモを狙った暴力に「困惑している」と表明した。ただ、オバマ大統領は、再選を宣言したアフマディネジャド・イラン大統領との直接対話を視野に、デモを続ける改革派への支援表明はしておらず、慎重な対応を迫られるというジレンマに陥っている。

 オバマ大統領はイタリアのベルルスコーニ首相と会談後、記者団からイラン情勢について質問を受け、イラン当局が言論の自由などの「普遍的な価値観」を尊重するよう促した。

 オバマ大統領が、イラン情勢について直接コメントしたのは、選挙直後の12日以来だ。大統領は、米国とイランとの間には「核心的な問題での深い対立」があり、「イランとの外交では幻想を抱くことはできない」とも断言した。

 ただ、オバマ大統領は、「両国の直接対話の開催を求める」として、核・ミサイル問題の解決に向けたテヘランとの対話を重視する原則を重ねて指摘。「米国や国際的な選挙監視団がいたわけではないので、一方的な発言は控えたい」として、選挙結果への介入は控える考えを示した。

 アフマディネジャド大統領の対米強硬路線にいらだつ米国の保守層からは、イラン改革派が批判する大統領派の選挙不正疑惑について「(米国が)もっと力強く語りかけるべきだ」(共和党のマケイン上院議員)とする声が根強い。

 15日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルの社説も、改革派による抗議デモに「米国の道義的支援」を与える選択肢が、オバマ大統領の手中にあると呼びかけていた。

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090616/mds0906161415012-n1.htm
イランデモ テヘランで7人死亡
2009.6.16 14:14
 【テヘラン=村上大介】AP通信はイラン国営ラジオの報道として、イラン大統領選をめぐる混乱で15日夜、首都テヘランで7人が死亡したと伝えた。

667千葉9区:2009/06/16(火) 21:16:46
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906160022.html
選挙監督組織が再集計に合意、改革派反発のイラン大統領選

12日のイラン大統領選で一票を投じるアフマディネジャド大統領テヘラン(CNN) 12日投票の大統領選の開票結果に反発する改革派の街頭デモなどが連日発生、緊張が高まるイラン情勢で、選挙を監督する「護憲評議会」当局者は16日、選挙の再集計を実施することに合意した。政府系のプレスTVが伝えた。


選挙では、保守強硬派の現職、アフマディネジャド大統領が「圧勝」した結果に対し、改革派候補だったムサビ元首相や支持者らは不正があったとして大規模集会などを開いている。両派間の衝突も伝えられ、同テレビは16日、首都テヘラン市内中心部で軍拠点を襲撃した改革派の支持者7人が殺害されたと伝えた、改革派の集会参加者らの拘束も多発しているとされる。


護憲評議会は、これらの情勢を踏まえ、再集計に合意することで事態の沈静化を図る考えとみられる。ムサビ氏は最終開票結果の発表後、最高指導者のハメネイ師と面会、選挙に関する疑問点を質し、再集計を要請したとみられている。ムサビ氏陣営は、開票前の集会動員数などを踏まえ、「惨敗」の結果に疑心を募らせている。


ただ、再集計でもアフマディネジャド氏勝利が覆る可能性は少ないとみられる。アフマディネジャド氏の再選は、小規模都市や地方部での圧倒的な支持が勝因との見方も強まっている。また、ハメネイ師は、選挙戦でアフマディネジャド氏寄りの見解を示唆していた。

一方、改革派ハタミ前大統領の最側近、アブタヒ元副大統領が16日早朝、当局に拘束されたことが分かった。元副大統領のウェブサイトが伝えた。拘束の理由は不明。同氏は選挙戦で、改革派候補キャルビ師(元国会議長)を支持していた。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906160030.html
改革派候補が新たな選挙を要求、再集計は拒否 イラン大統領選
テヘラン(CNN) 12日投票の大統領選の開票結果に反発する改革派の街頭デモなどが連日発生、緊張が高まるイラン情勢で、改革派候補として出馬し敗北したムサビ元首相は16日、選挙を監督するイスラム教僧らで組織する「護憲評議会」が同日合意した一部票の再集計を拒否、あくまで選挙の再実施を求める考えを明らかにした。


国営イラン通信によると、護憲評議会の報道担当は同評議会構成員が大統領選で敗れた3候補と会談、再集計を求める開票分の説明を求めた。しかし、ムサビ氏陣営当局者によると、同氏は再集計ではなく大統領選の新たな実施を要求したという。


再集計は政府による新たな「操作」につながるだけとの疑心を受けた大統領選のやり直し要求としている。同当局者によると、護憲評議会は大統領選に備え、約5300万枚の投票用紙の印刷を指示。しかし、使われたのは3900万枚のみで、残りの分は行方不明になったと主張している。今回の有権者総数は約4600万人とされた。


選挙では、アフマディネジャド氏がムサビより2倍以上の得票率を挙げ、勝利していた。選挙では、保守強硬派の現職、アフマディネジャド大統領が「圧勝」した結果に対し、ムサビ元首相や支持者らは不正があったとして大規模集会などを連日開いている。両派間の衝突も伝えられ、同テレビは16日、首都テヘラン市内中心部で軍拠点を襲撃した改革派の支持者7人が殺されたと伝えた、改革派の集会参加者らの拘束も多発しているとされる。


護憲評議会は、再集計に合意することで事態の沈静化を図る狙いがあるとみられている。


改革、保守両派は16日にもそれぞれの集会を予定している。

668千葉9区:2009/06/16(火) 23:04:01
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/weekly06.htm
スリランカ名誉領事館開館 常総
2009/06/14(日) 本紙朝刊 第3社会 A版 21頁


 県内に住むスリランカ人の約4割が居住する常総市内に13日、「スリランカ民主社会主義共和国名誉領事館」(同市向石下)がオープンした。北九州、名古屋に次ぐ、全国3カ所目の開館で、埼玉、千葉県など関東圏での経済・文化交流の拠点と位置付けられている。
 開館式にはジャヤンタ・パリパーナ同国大使ら約50人が出席。式典で、同大使は「わが国は、30年以上続いた内戦を終わらせ、新たなスタート台に立った。観光やビジネスなどで、日本との友好関係をさらに深めたい」とあいさつ。
 続いて、川俣勝慶県副知事が「県内に住むスリランカ人は、全国4位の約1000人。国際化が進む中での領事館誕生は喜ばしい」。
 また、自ら幼児教育でスリランカを度々訪問している長谷川典子市長も「市内には142人のスリランカ人が住んでいる。子どもたちのためにも、交流促進を期待している」と祝辞を述べた。
 同領事館には、市内で貿易業を営む、メダマガ・ガマゲ・スニル名誉領事が常駐。パスポート発行などを除き、スタッフ3人と共に、両国の文化・経済交流の仕事を進める。

669千葉9区:2009/06/16(火) 23:08:29
スリランカ=東京・名古屋・北九州・常総>>668
http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/asia.html
外務省のホームページによるとつくば市内にあるようなんだが・・・
名誉領事も同じメダマガ・ガマゲ・スニル氏
実質的に移転と見るべきか。

670千葉9区:2009/06/16(火) 23:50:52
名誉的地位だからって・・・領事館も治外法権ですよね・・・?
=変わった所にある領事館etc=
タイ:宇部
モンゴル:新潟(札幌にもあります)
エクアドル:鳥取
コスタリカ:水戸
ニカラグア:所沢
ブラジル:浜松・鳥栖
ボリビア:浦添(那覇ではなく・・・)
アイスランド:長野
アルバニア:金沢
ギリシャ:芦屋
スウェーデン:北九州、長野
スロバキア:霧島
ドイツ:福井
デンマーク:長野
ノルウェー:長野
フィンランド:長野
※デンマーク・ノルウエー・フィンランド長野領事館は同じ吉田興産という会社内に領事館あり
http://www.yoshida-ks.co.jp/
ハンガリー:浜松
ベラルーシ:西宮
ポルトガル:徳島・大分
ラトビア:旭川
ルーマニア:熱海
イスラエル:日田
チェニジア:大分

671千葉9区:2009/06/16(火) 23:51:25
=領事館etcの多い国=
12箇所韓国:東京・大阪・福岡・札幌・仙台・横浜・名古屋・新潟・広島
      神戸・鹿児島・下関
8箇所フランス:東京・大阪神戸・札幌・長崎・福岡・新潟・広島・名古屋
   ドイツ :東京・名古屋・大阪神戸・札幌・仙台・広島・福岡・福井
   ポルトガル:東京・神戸・大阪・京都・名古屋・長崎・徳島・大分
7箇所ブラジル:東京・名古屋・京都・神戸・那覇・浜松・鳥栖
   デンマーク: 東京・名古屋・大阪・広島・福岡・札幌・長野

※中国は東京・大阪・名古屋・札幌・福岡・長崎の6箇所
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/935
新潟に新設予定
※USAは東京・大阪神戸・那覇・福岡・札幌・名古屋の6箇所
※イギリスは東京・大阪・名古屋・福岡の4箇所

672千葉9区:2009/06/17(水) 00:01:23
在アメリカ日本公館 16+2 
ワシントンDC・アトランタ・サンフランシスコ・シアトル・シカゴ
デトロイト・デンバー・ナッシュビル・ニューヨーク・ハガッニャ(=グアム)
ヒューストン・ポートランド・ボストン・ホノルル・マイアミ・ロサンゼルス
アンカレジ出張駐在官事務所 サイパン出張駐在官事務所

673千葉9区:2009/06/17(水) 00:14:50
>>670
地方に行ったら しょっぱそうな領事館に寄ってみよ
ググッても外務省とかしか出てこないし、地元民も知らないんだろうな。

とはさん、スリランカ大使館があったこと知ってました?

674とはずがたり:2009/06/17(水) 00:17:26
いやあ,知りませんでしたね。
そもそも立地にはなんか殊更な理由があってのことなんでしょうかね?

675千葉9区:2009/06/17(水) 22:29:34
http://mainichi.jp/select/today/news/20090618k0000m030077000c.html
イラン:報道規制強める 2記者国外追放11人逮捕
2009年6月17日 21時7分 更新:6月17日 22時15分

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選後の混乱に伴い、政府当局が内外メディアへの報道統制を強めている。選挙前、当局は外国から報道陣を積極的に受け入れた。「民主化の進展」をアピールし、イスラム体制への国民の支持を誇示する狙いだったが、開票絡みの不正疑惑が体制の根幹を揺るがしかねない騒乱を招き、一転して門戸を閉ざした形だ。

 文化イスラム指導省は16日、毎日新聞などに、記者証を無効にし、支局外での取材を禁止すると通告。担当者は「選挙以外の取材でも、トラブルが生じ、治安当局に逮捕された場合は一切関知しない」と述べた。

 選挙報道に絡む臨時取材ビザ(7〜14日間)は延長せず、当面、新たなビザ発給もしないという。

 ファルス通信によると、当局は大統領選を前に、テヘラン駐在の外国メディアとは別に「44カ国、540人」の外国人記者に臨時取材ビザを発給した。外国メディアの多さを地元紙で紹介し、「民主的な大統領選」をいかに国際社会が注目しているかを強調した。

 体制要人は投票前、高い投票率は「イスラム共和国の信頼性を高める」(ラフサンジャニ元大統領)と強調。「イスラム体制の土台を強固にする」(ラリジャニ国会議長)として投票を呼び掛けた。

 今回初めて導入された候補者総当たりのテレビ討論は白熱し、自由な論議が内外の関心を集め、過去最高の高投票率につながった。だが、こうして醸成された自由な雰囲気は、反大統領派が開票の「不正」を追及し、イスラム革命以来最大規模の反政府運動を引き起こす素地にもなった。

 イランのメディアが元々報道規制を受けていたため、反大統領派は外国メディアを通して国内情報を入手する一方、国内では報じられない情報などを提供してきた。当局はこうしたメディアの動きが「混乱に拍車をかける」と判断、規制強化に踏み切った。

 国境なき記者団(本部・パリ)によると、選挙後から16日までに少なくとも11人のイラン人ジャーナリストが逮捕され、オランダのテレビ記者2人が拘束後、国外追放された。携帯電話でデモを撮影した市民が逮捕された例もあるという。

676千葉9区:2009/06/17(水) 22:31:10
http://mainichi.jp/select/world/news/20090617dde001030059000c.html
イラン大統領選:現職再選 改革派、デモ強行 ハメネイ師の呼び掛け無視
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票結果を巡り、保守強硬派アフマディネジャド大統領の再選に反発する改革派ムサビ元首相支持派は16日、テヘラン中心部で前日に続いて抗議デモを強行した。最高指導者ハメネイ師が「国民はイスラム体制の下に結束を」と呼び掛けたのを無視した形だ。ほぼ同時刻には近くで大統領支持派が集会を開いてけん制しており、依然緊迫した情勢が続いている。

 AP通信などによると、ムサビ氏支持派は当初、抗議デモを16日夕にバリアスル広場で行う予定だったが、大統領支持派が1時間早く、この広場で集会を開いたため、ムサビ氏支持派は近くのバナク広場付近に集結。ムサビ陣営のシンボルカラーである緑色のリボンなどを身につけ、同氏の写真も掲げ、国営放送局までデモ行進した。放送局前で数時間、座り込みを行ったグループもいた模様だ。参加者は、17日にも集まるよう呼び掛ける電子メールを流している。

 ムサビ氏も参加して数十万人規模に膨れ上がった前日に対し、この日は推定数千人が参加。ムサビ氏は姿を見せず、自身のウェブ上で「策略に陥り暴動に至らないよう自制を」と求めた。治安部隊は遠巻きに見守った。

 国営テレビによると、数千人規模の大統領支持派の集会では、ハダドアデル前国会議長が「あらゆる手段でイスラム体制を守る」と述べ、支持を訴えた。


毎日新聞 2009年6月17日 東京夕刊
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/06/16/20090616k0000e030077000c.html
イラン:デモ、地方5都市に拡大 暴動の可能性も

【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票結果を巡り、改革派ムサビ元首相の支持者らが15日にテヘランで強行した大規模デモで、参加者1人が当局側の発砲で死亡、数人が負傷した。抗議行動は中部イスファハンなど少なくとも地方5都市に波及し、暴動に発展した可能性がある。

 AP通信によると、改革派支持者がテヘラン市内の革命防衛隊関連施設になだれ込もうとしたところ、発砲されたという。

 抗議行動は▽南部シラーズ▽北東部マシャド▽北西部タブリーズ▽中西部ケルマンシャー▽中部イスファハンに飛び火したが、暴動の規模や負傷者などは不明。一方、今回の大統領選で敗れたカルビ元国会議長は15日、ムサビ氏と行動を共にする意向をウェブ上で表明。「共通の敵」アフマディネジャド政権に対し共闘して「大統領選の再実施」を求める方針だ。

 こうした動きを受け、最高指導者ハメネイ師から今回選挙の適法性を「検証」するよう求められた護憲評議会は、早急に結論を出す意向という。ロイター通信によると、テヘランでは16日夕(日本時間夜)にも改革派支持者による大規模な集会が開かれる模様。

毎日新聞 2009年6月16日 13時04分(最終更新 6月16日 13時54分)

677千葉9区:2009/06/17(水) 22:32:13
http://jp.reuters.com/article/foreignExchNews/idJPnJS848287720090616
〔焦点〕混乱のイラン大統領選、オバマ政権はジレンマに
2009年 06月 16日 15:02 JST
 [ワシントン 15日 ロイター] イランのアハマディネジャド大統領再選への対応をめぐり、オバマ米政権はジレンマに陥っている。強い批判はイランからの反発を買う可能性がある一方、消極的な反応はオバマ政権が弱いという印象を残しかねない。

 イラン大統領選では、現職のアハマディネジャド大統領が改革派候補のムサビ元首相を退けて再選を果たした。しかし、首都テヘランでは選挙結果に抗議するデモが行われており、死傷者が出るなど混乱が続いている。一方、米政府高官らはこれまでのところ、イラン大統領選の結果について慎重な反応を示すにとどまっている。

 複数のアナリストは15日、ホワイトハウスはどう転んでもプラスにならない状況に置かれているが、イランの内政に干渉するよりも、距離を置くのが最善の選択肢だとの見方を示した。

 バイデン米副大統領は14日、イラン大統領選については判断を下す前にさらに情報が必要だとの見解を示したが、戦略国際問題研究所(CSIS)の中東問題専門家ジョン・アルターマン氏は、それが正しいメッセージだったと指摘している。

 米国内でオバマ大統領は、イランに対する強硬な対応を求める保守派からの圧力を受けている。昨年の大統領選でオバマ大統領と政権の座を争った共和党のマケイン上院議員は、アハマディネジャド大統領再選はイラン政治の「腐敗」だとし、米政府に「強い言葉」を求めている。

 また、共和党のマイク・ペンス下院議員は「自由世界の指導者は今こそ、デモをしている(アハマディネジャド大統領)反対派を勇気付ける言葉を口にすべき」と述べ、オバマ大統領はもっと力強いメッセージを発信すべきだと批判している。


 <オバマ政権は引き続き対話路線>


 一方、ブルッキングス研究所のイラン問題専門家、スザンヌ・マロニー氏は、民主化を求める抗議者を公に支持することは彼らの立場を弱めることになる可能性もあり、米国の国益に不利に作用するリスクもあると指摘。「唯一の選択肢は、傍観者でいることだ。懸念が表明されるのは完全に妥当なことだが、ワシントンが高飛車に出るのは望ましくない」と述べた。

 米国務省のケリー報道官は15日、イラン大統領選の暴力と不正投票に関する「報告」を米国は憂慮しているが、まだ事態を見極めている最中だと表明。さらに、米国は核問題を中心としたイランとの直接対話の機会を引き続き求めていると述べた。

 しかし、イラン大統領選に伴う混乱により、従来路線からの大幅な転換を示したオバマ大統領の対イラン政策は、実現が遠のいている。

 米中央情報局(CIA)の元分析官、ブルース・リデル氏は「正統性がないと見なされるイラン政府と関与するのはますます難しくなるだろう」と述べた。また、アメリカ・エンタープライズ研究所のアナリスト、ダニエル・プレトカ氏は、イランとの関係は、政府の正統性が疑問視されるときには特に一段の慎重さが必要だと指摘している。

 バイデン副大統領は14日のNBCテレビの番組で、結果がどうあれ、オバマ政権は引き続き対話を求めると表明。しかし、ブッシュ前政権で上級中東顧問を務めたエリオット・エイブラムズ氏は、現時点では、米国はイラン政府に手を伸ばそうとするのではなく、イラン市民を支援すべきだと語っている。


原文参照番号[nN15228398](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した記事でも380日以内であれば[ID:nN15228398]でご覧になれます。なお、契約の内容によっては、原文がご覧いただけない場合もあります)


 (Sue Pleming記者;翻訳 宮井伸明;編集 橋本俊樹)

678千葉9区:2009/06/17(水) 22:33:17
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090616/mds0906162244017-n1.htm
イラン 難しい改革派の引き際 革命後最大の反政府デモ (1/2ページ)
2009.6.16 22:43

このニュースのトピックス:イラク
 【テヘラン=村上大介】イランで強硬保守派の現職、アフマディネジャド大統領が圧勝した大統領選挙は、1979年のイスラム革命以降初めて、数十万人の市民が街頭に繰り出して体制への不信をあらわにするという異例の事態へと発展した。「不正疑惑」に端を発した抗議行動だが、革命から30年を経て保守派が独占する現体制に、多くの国民が抱く強い閉塞(へいそく)感が噴出したものだ。

 今回の抗議行動の直接の焦点は、選挙に不正があったかどうかであり、「勝利」を確信していた改革派のムサビ元首相の陣営は、政府に「再投票」を要求し、支持者らの連日の抗議デモにつながった。「100万人規模」と報じるメディアもあった15日のデモでは、テヘラン中心部は人波で埋め尽くされ、人々は「独裁者を打倒せよ」「われわれの票はどこに消えた」と叫んで、デモは反大統領、反政府デモの色彩を強めている。

 改革派が主張するような不正があったかどうかは不明だが、「選挙不正」という大義名分は、改革派支持者たちが体制への不満を爆発させるのに十分だった。

 では、改革派支持の市民が抱く閉塞感とは何か。

 革命後のイランは、(1)イラン・イラク戦争で革命体制が脅威にさらされ、国民が一丸となって“外敵”と戦った80年代(2)革命指導者ホメイニ師の死去後、80年代に主導権を握っていた左派(現在の改革派)との権力闘争に勝利した保守派支配の90年代(3)保守派が実権を握る中で、ハタミ前大統領が挑戦した社会の自由化という97年からの“改革派の実験期”(4)2005年のアフマディネジャド氏の大統領就任と強固な保守派支配の確立−という段階を経てきた。

 この間に一貫して変わらなかったのは、イスラム法学者である最高指導者とイスラム体制を維持するために設けられた護憲評議会などの諸機関が、三権を代表する国会、政府、司法機関を監督・指導するヴェラヤティファギ(イスラム法学者による統治)という革命体制の根幹だった。

 国民の多くは、選挙で大統領や議員を選んでも、上部機関の干渉で何も変わらないという無力感を抱いており、それが、イラン革命前夜の大衆抗議行動の始まりを想起させるような今回の光景の起爆剤となったことは間違いないだろう。

 ただ、改革派はイスラム体制を否定しているわけではなく、ムサビ氏が選挙戦で「女性への社会的な制限の緩和」などを訴えたように、イスラム体制下で「より息のしやすい自由な社会を実現する」というのが基本的な主張だ。

 改革派は都市部の中産・富裕層や知識層を支持基盤とし、保守派は地方や都市部の貧困層の支持を中心とする。両派支持層の間の社会的な亀裂が広がっていると指摘されているが、地方には、素朴にイスラム体制を支持する人々が依然多いことも無視はできない。

 今回に似た抗議行動では、1999年のテヘラン大学を中心とした学生デモがある。だが、改革派はいま、ムサビ氏という象徴と「選挙不正」という大義を得て学生デモとは比較にならない動員力を誇示している。最高指導者ハメネイ師やアフマディネジャド大統領ら体制側には大きな脅威と映っているだろう。

 一方、ムサビ氏ら改革派指導者が、再集計などで体制側と安易に妥協する姿勢をみせれば支持者らの失望をかうことになり、改革派としても抗議行動をどこまでつづけるのか、難しい判断を迫られよう。

679千葉9区:2009/06/17(水) 22:34:15
http://www.asahi.com/international/update/0617/TKY200906170052.html
抗議行動VS官製デモ 両派が大衆の支持誇示 イラン
2009年6月17日10時42分

 【テヘラン=吉武祐】大統領選での不正が指摘され、混乱が続くイランでは改革派ムサビ元首相の支持者が16日も抗議行動を続ける一方、保守強硬派のアフマディネジャド大統領側が数万人規模の官製デモで対抗。両派が大衆の支持をアピールし合っている。

 16日は当初、ムサビ氏支持者が市中心部のバリアスル広場に午後5時に集まる予定だった。ところが、アフマディネジャド氏支持者が急きょ午後3時から同広場に集まることを国営放送のニュースが伝え、広場から四方に延びる道に人があふれ出す様子が放映された。目撃者によると群衆はイラン国旗を振り、「我々は最高指導者に忠実だ」「殉教の準備はできている」などと叫んだ。

 ムサビ氏支持派は衝突を避けるため広場を退去。市内北部でスローガンを叫ばずにデモ行進をした。ムサビ氏の周辺は12万人が参加したとの情報を流したが、安全のためムサビ氏自身が不参加を呼びかけたうえ、当局の警備で1カ所に集まれず、ある参加者は「数千人ずつ二つのグループに分かれた」と話している。

 16日は夜も両派の行動が続き、アフマディネジャド氏支持派は午後10時から「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と唱えながら市内を練り歩いた。ムサビ氏支持派は、国教であるイスラム教シーア派の聖人をたたえるかけ声「ヤア、ホセイン」を叫んだ。

680千葉9区:2009/06/17(水) 23:14:29
http://www.asahi.com/international/update/0617/TKY200906160349.html
イラン当局、大統領選やり直し拒否 騒乱が全土に拡大(1/2ページ)
2009年6月17日1時50分
 【テヘラン=平田篤央】イラン大統領選で保守派のアフマディネジャド大統領が「圧勝」した結果に、改革派が不正があったとして抗議を続けていることを受け、選挙を監督する護憲評議会は16日、一部の票の再集計には応じる姿勢を見せた。だが、改革派が求めていた選挙のやり直しは拒否した。

 改革派は納得せず、大規模集会を続けて圧力をかける構えだが、政府は改革派幹部を逮捕するなど妥協しない姿勢を明確にしている。騒乱は中部イスファハンや北西部タブリーズ、南部シラーズなど全土に広がっており、収束の見通しは立っていない。イランの体制は79年のイスラム革命以来、最大の危機に直面している。

 護憲評議会の報道官は16日の会見で「再投票は考えていない」と明言。一方で「問題がある投票箱があれば数え直す用意がある」と表明した。

 選挙で敗れた改革派のムサビ元首相の支持者は「時間稼ぎに過ぎない」として、十数万人を集めた前日に続き、16日午後にもテヘラン中心部で大規模な集会を計画。これに対し、再選されたアフマディネジャド氏の支持派は、改革派の集会に先だって同じ広場に数万人規模の支持者を集めた。政府が組織したとみられる。改革派は場所の変更を余儀なくされた。

 一方、改革派の実力者で元副大統領のアブタヒ師ら改革派幹部数人が16日朝、相次いで逮捕された。アブタヒ師はムサビ氏を支持し、改革派に大きな影響力を持つハタミ元大統領の側近中の側近。改革派の動きを封じ込める狙いがあるとみられる。

 イラン政府は情報統制も強めている。16日に外国報道機関に、街頭取材をすれば取材許可証を無効にすると警告。選挙取材で入国した記者の滞在延長は一切認めていない。改革派が集会の連絡手段としている携帯電話の簡易メールも投票日前後から不通になったままだ。

 一方、国営テレビは15日の改革派の集会近くで起きた争いで7人が死亡したと伝えた。身元や死因などは明らかにされていない。

 13日の開票結果を巡っては、最高指導者のハメネイ師がその日のうちに「結果を認めて再選された大統領を支えるように」と国民に求めた。しかし、ムサビ氏は選挙の無効を求めて評議会に異議を申し立て、ハメネイ師も「十分な検討」を約束していた。

 イランの体制は「イスラム法学者による統治」を柱としており、最高指導者は大きな権限を持っている。しかし、大衆行動で示された国民の「不満」を力で押しつぶせば国際社会の反発は大きい。逆に妥協すれば、選挙結果をいったんは「公認」しただけに権威に大きな傷がつくことになる。ハメネイ師は19日の金曜礼拝で、選挙後初めて国民の前に姿を見せる予定だ。

681千葉9区:2009/06/17(水) 23:36:12
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/06/post-220.php
イスラム体制
混迷テヘランは第2の天安門では収まらない
Tiananmen In Tehran

中国と異なり政治的自由を知るイラン市民の反発は弾圧では抑えきれない。ハメネイ批判の高まりと相まって「イスラム共和制の崩壊」が始まるのか

2009年06月17日(水)18時01分
マイケル・ハーシュ(ワシントン支局)
 2年前の6月に私がイランを訪れたとき、はっきりしていたことが1つある。宗教上の最高指導者が国の最高権力を持つ「イスラム共和制」が近い将来崩れる兆候は、ほとんど見られなかったということだ。多くの市民は聖職者を嫌悪していたが、わずかな例外を別にすれば、反政府的な意見はほとんど聞かれなかった。

 それが6月12日に行われた大統領選挙で一変した。聖職者たちにとっては、90年代に改革派のモハマド・ハタミ大統領を誕生させた民主化運動をはるかに超える激震となる可能性が高い。

 これまで最高指導者のアリ・ハメネイ師と保守強硬派のマフムード・アハマディネジャド大統領率いる政府は、少しばかりの自由な空気と「ばらまき政策」で国民のノンポリ化を促すという狡猾な戦略を取ってきた。

 彼ら宗教的保守派が公然と手本にしてきたのが「中国モデル」だ。89年の天安門事件後、中国政府はよりよい暮らしを求める市民の渇望を経済成長に向けさせることで体制批判の封じ込めに成功した。

 イランでも、90年代の改革機運が同じような方法でつぶされた。アハマディネジャドら「新保守派」は、ハタミ時代の社会改革の大部分を維持する一方で、取り締まりの対象を体制批判に絞り込んだ。

 だが今、ハメネイらの行き過ぎたやり方は、かえって彼らの立場を危うくしている。イスラム共和制の正当性は広く認められているが、最高指導者としてのハメネイの地位は西側で考えられているほど強固ではない。

 ハメネイは今回の大統領選でも対応の甘さを露呈した。当初、アハマディネジャドの勝利は「神から授かったものだ」と宣言。しかしその後、改革派の反発を受けて投票の再集計を受け入れる羽目になった。

ハシェミ・ラフサンジャニ元大統領のように、ハメネイの判断に公然と疑問を投げかける有力者も現れた。最高指導者に意見するなど、以前なら考えられなかったことだ。

682名無しさん:2009/06/17(水) 23:36:29
専制政治でも権力構造は多元的
 革命の父ホメイニ師の後継者としてハメネイは力不足だ――そんな批判は何年も前からささやかれてきた。今回の騒動で、こうしたささやきが声高な主張に変わることは間違いない。ここで重要なのは、ハメネイが最高指導者の座を追われた場合、後継者が不在になる可能性があることだ。

 私がイランで聞いたかぎり、聖職者の間には激しい派閥争いがあり、十分な威信のある人物は1人もいないようだ。今回の改革派のデモが現体制の正統性に疑問を投げかけていることを考えると、将来イランがイスラム共和制から民主政に移行するきっかけになるかもしれない。

 専制政治ではあるが、イランの権力構造は多元的だ。聖職者による統治は抑制と均衡が働いており、絶対的な権威を持つ人物はいない。ハメネイですら、だ。

例えば専門家会議には最高指導者の罷免権がある。資質がないと判断したら、事実上はハメネイを罷免することもできる(ただし同会議にはハメネイ支持者が多いので、その可能性はきわめて乏しい)。

 私は2年前の訪問でシーア派の聖地クムを訪れ、反体制派の聖職者に話を聞いた。その中の1人、ユーセフ・サーネイ師は護憲評議会について批判的な記事を書くべきだと私に語った。護憲評議会は選挙の候補者を審査する権限を持ち、今回の選挙結果について一部再集計を提案している。

 護憲評議会は法律や慣例がイスラム法典に沿っているかチェックするために設置された機関なのに、市民生活や政治に深く首を突っ込み過ぎている。彼はそう苦言を呈した。

 サーネイによれば、革命初期の護憲評議会の予算は「2000ドル程度に過ぎなかったが、今や数百万ドルに上る」。もっと目立たない役割に徹するべきなのに、改革派や反体制派の候補者を排除する手段になっていると、サーネイは語った。

 サーネイはイスラム共和制を支持しつつも、いつか有権者によって聖職者が権力から排除される日が来ることは「十分あり得る」と言う。隣国イラクに住むシーア派の最高権威アリ・シスタニ師のように、直接政治に関わるのではなく「ごく穏やかな」アプローチを取るのがいいと、彼は考えている。

市民は政治的自由の味を知っている
 イランは今後も中国を手本とし続けるだろう。だが、民主的で多元的なシステムをもつイランは、中国とは大きく異なる。イランには反対意見の「はけ口」が用意されており、公然たる反対意見が存在する。

 たとえば新聞が聖職者を批判するようなことを書いたら、その新聞は2〜3カ月発禁処分になるだろう。アハマディネジャドやその政策を批判する政治家がいれば、選挙への出馬資格を剥奪されるだろう。

 それでも、真夜中に警察が押し入ってきて、極秘の刑務所に投げ込まれるようなことはない。ただし問題は、こうした「ソフトな抑圧」ですら今後も市民が受け入れるかどうかわからないということだ。

 ニューヨーカー誌のローラ・セコアは6月15日付けのブログで、「89年を思い起こさずにいられない。問題は今のテヘランが(ビロード革命で民主化に成功したチェコスロバキアの)バーツラフ広場なのか、(民主化運動が武力によって鎮圧された中国の)天安門広場なのか、ということだ」と書いている。

 現在のイランは、当時のチェコスロバキアとも中国とも違う。イランの現体制は、ソ連の影響下で弱体化していたチェコスロバキアほどもろくない。中国共産党は天安門広場に集まったデモ隊を押しつぶし、改革派政治家を失脚させるだけでよかったが、イランの政治家はずっと難しい問題に直面している。イランの市民は政治的自由の本当の味を知っているということだ。

 今回の大統領選で改革派の最有力候補だったミルホセイン・ムサビ元首相らを初め多くの著名人が、現体制の権力構造を明確に批判している。

 ハメネイの息のかかった護憲評議会は、投票の再集計を促す一方で、イスラム共和制の正当性を主張することに躍起になるだろう。その努力が成功する可能性は十分ある。

 だが正統性を否定する種はまかれた。その芽を引き抜くことは、聖職者にも難しいかもしれない。

683名無しさん:2009/06/17(水) 23:37:38
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/06/post-213.php
民衆の怒りと血で染まったテヘラン
Blood in Tehran

ムサビ支持者による穏健な抗議デモが過激化するまでの一部始終

2009年06月16日(火)16時48分
マジアル・バハリ(テヘラン支局)

 抗議デモは、こんな風に終わるはずではなかった。だが、結局はイランの首都テヘランで血が流れた──。

 これほどの群集が街頭に集まるのを最後に見たのは1978年11月、私が11歳のとき以来だ。イラン革命前年の当時、シャー(イラン皇帝)に反する抗議デモに300万人が参加したと報じられた。

 16日、少なくともその半数の人々が当時と同じ革命広場から自由広場までをデモ行進した。「私たちの革命から自由までの道のりが長いという意味をこめて、この経路を選んだ」と、54歳の大学職員であるアーマッドは言う(フルネームは教えてくれなかった)。

 彼は1979年のイラン革命の行進にも参加している。「当時と今の状況は似ている。私たちにははっきりとした目的があるからだ。当時はシャーを退陣させたかった。今は私たちの票を奪ったあのい『小さい男』が退陣し、民意を受けることを求めている」

 「小さい男」とはマフムード・アハマディネジャド大統領のことだ。彼の再選に抗議し、大統領選挙で敗れたミルホセイン・ムサビ元首相への支持を示すために何十万もの人々が街頭に集まった。デモ参加者は政府による街頭デモの禁止命令を無視した。




穏やかな抗議デモが一転......

 朝から、デモ行進が始まった夕方4時まで、政府系ラジオ局とテレビ局は「内務省は今日のデモにいかなる許可も出していない」と放送し、「法律に背くものは罰せられるだろう」と伝えた。前日と前々日同様、参加者は暴力を受けるか、銃撃されることを覚悟していた。

 私はデモの様子を撮影した。はじめは撮られることに躊躇し、情報部員ではなく記者であることを確かめるために記者証の提示を求めた彼らだったが、デモ参加者が増えるにつれ、リラックスし、カメラの前でポーズをとるほどだった。

 群集が落ち着いていた理由は、静けさだった。今日のデモは、ムサビ支持者が名づけた「選挙クーデター」に反対するものだった。参加者は手をたたいたり、過去数日のデモでムサビ支持者が叫んだ「神は偉大なり」というかけ声すらも控えるよう、おのおの声をかけ合った。

 15日の朝までデモ参加者を激しく殴っていた警官や治安部隊のそばを通るとき、デモ隊は彼らに微笑みかけたり花を手渡したりした。軍のヘリコプターがデモ隊の上を飛行した際には、デモ参加者は上空に向かって手を振り、Vサインを送った。

684名無しさん:2009/06/17(水) 23:38:01
 今日のデモはこんな感じで行われていた。

 それでも、デモ隊が革命防衛隊傘下の民兵組織バシジの事務所を通りかかるときには緊張感が走った。「ここ数日間、バシジの民兵は、私たちの自宅周辺に侵入して暴力へと駆り立てた」とデモ参加者のエマッド(フルネームは教えなかった)は言う。「やつらは近所の店の窓を叩き割った。店主がその1人を捕まえてみると、バシジのメンバーだとわかった」

 バシジはもとも国家の安全を守る兵力として集められた志願兵で、国外の敵と戦ってきた。ムサビ自身が「バシジのメンバーであることを誇りに思う」と語ったのは有名な話だ。しかし最近では、バシジは過激な自警組織と見られている。過去数日、バシジが暴行を行わなかった多くの地区でも、自称メンバーが若いデモ参加者を棒で殴っていた。

 バシジのメンバーは通り過ぎるデモ隊を事務所からカーテン越しに見つめ警戒していた。抗議デモが終わりに近づくにつれ、何人かの参加者が自由広場の北側にあるバシジの事務所の周りに集まった。屋根の上にいたバシジの民兵が空に向かって発砲して威嚇する。

 すると、ある参加者が石を建物に投げ、別の者が続いた。建物内にいる民兵はさらに威嚇発砲を行う。さらに膨れ上がったデモ参加者が建物を攻撃しはじめ、柵を倒し、壁に飛び乗った。バシジは群集に向かって発砲を始めた。




中にはアハマディネジャドの回し者も?

 1人が射殺され、2人が銃撃で負傷をするのを私は目撃した。参加者は怒りは頂点に達した。

「私たちの同志を殺した者は殺し返す」と群集が叫ぶ。すると叫びは、「イスラム共和国に死を」に変わった。今日の抗議デモの目的とは関係のないスローガンだ。「シッ、静かにしろ!スローガンを言い替えろ!神は偉大なり、だ!」とほとんどの群集が叫んだ。「イスラム共和国に死を求めて集まったわけではない」と、ある男性参加者は言った。

 「ムサビを支持するためにここに集まったはずよ」と、別の女性が言う。「イスラム共和国に対する非難を叫ぶ参加者はアハマディネジャド政権の回し者だ。そう叫ばせて、政府は戒厳令をしいて改革を止めさせようとしているんだ」

 「イスラム共和国に死を」と叫ぶデモ参加者をカメラに収めようとしたとき、彼らは私からカメラを奪おうとした。静かに行進するデモ隊の助けによって、私は何とかその場所から逃れることができた。

 ムサビ支持者は翌日も平和的な抗議デモを計画している。17日には全国規模のストライキを行う話もある。この一連のデモによって何が得られるのかを予測するのは、今のところ難しい。

685名無しさん:2009/06/17(水) 23:42:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000630-san-int
混乱続くイラン 武力弾圧か再投票か 問われる最高指導者の威信
6月17日23時4分配信 産経新聞

 【テヘラン=村上大介】大統領選結果をめぐり深刻化するイランの政治危機では、強硬派のアフマディネジャド大統領を支持する最高指導者ハメネイ師を頂点とする現体制と、「革命体制の変質」を危惧(きぐ)して手を結んだ穏健保守派と改革派の対立という構図が鮮明になっている。体制側は「票の一部再集計」で時間を稼ぎ、改革派の抗議行動の勢いをそぐ狙いだが、危機がどこまで拡大するかは予断を許さない。体制側は徹底的な武力弾圧か再投票かの選択を迫られかねず、最高指導者の威信にも影響を及ぼす可能性がある。

 「選挙不正」があったと主張する改革派のムサビ元首相とカルビ元国会議長、保守派のレザイ元革命防衛隊司令官は、革命体制の本流を歩んできたエリートだ。ムサビ氏は革命指導者ホメイニ師存命中の1980年代のイラン・イラク戦争下で首相を務めた経歴があり、今回の選挙では、改革派のハタミ前大統領や、穏健保守派の実力者ラフサンジャニ師が支持した。

 さらに、核開発問題で米欧との交渉責任者を務めたことがある保守派のラリジャニ現国会議長は、抗議行動が本格化した15日夜、改革派支持の学生が多いテヘラン大学の寮を強硬派民兵組織バシジ(人民動員軍)が襲撃した事件について、内務省の責任を厳しく追及。今回の危機では、かつては改革派と対立してきた保守派の有力者が、アフマディネジャド政権を批判するケースが目立っている。

 革命後30年の間には、保守派(右派)と改革派(左派)が革命ビジョンや利権も絡んで権力闘争を展開してきたが、アフマディネジャド氏の登場は、「2項対立」に新たな要素を持ち込んだ。

 革命初期から表舞台で活躍してきたムサビ、ハタミ氏らといった世代とは異なり、大統領は指導部の親衛隊的な性格をもつ「革命防衛隊」のたたき上げであり、1期目の4年間に革命防衛隊出身者を政府や政府関連企業の要職に大量に登用。革命防衛隊は、石油輸出など経済利権と保守的なイデオロギーが結びついた体制支配の要としての影響力をさらに増した。

 最高指導者を頂点したベラヤティファギ(イスラム法学者による統治)体制下で厳格な社会規範などを重視してきた従来の保守派は、革命防衛隊がアフマディネジャド政権下で力を持ち過ぎ、体制内のバランスを狂わせ始めたことに強い危機感を抱き、改革派の立場に近づいてきた。

 イスラム体制を指導する最高指導者ハメネイ師は、体制への忠誠を最も強固に誓うアフマディネジャド大統領ら強硬派に軸足を移す中で、今回の政治危機に直面した。

 イスラム体制の最高権力者で団結の象徴でもあるハメネイ師が、デモの撤退鎮圧を命じ、国民に多数の犠牲者を出したり、開票終了前に大統領再選を祝福してしまった選挙の再投票を受け入れたりすれば、その威光は大きく損なわれる。

686名無しさん:2009/06/17(水) 23:43:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000906-yom-int
イラン騒乱、11都市に拡大…死者15人以上に
6月17日23時0分配信 読売新聞

 【テヘラン=久保健一】イラン大統領選の開票結果をめぐる同国改革派勢力と治安部隊・民兵の衝突は17日、少なくとも全国11都市に広がり、当局などの弾圧による死者は累計で少なくとも15人になった。

 改革派を率いるムサビ元首相は同日、声明を出し、選挙無効と再選挙を改めて要求、抗議デモ継続の姿勢を示した。最高指導者ハメネイ師による度重なる「自制要求」を事実上無視したもので、イランの「イスラム革命体制」は樹立から30年で、最も深刻な危機に直面した。

 イランの有力な人権団体によると、南部シラーズでは16日夜(日本時間17日未明)、1万人近い改革派支持者と警官隊が衝突。当局は市内に外出禁止令を出したが、抗議行動は17日未明まで続いた。中部イスファハンでは、中心部で抗議集会が17日未明まで続き、多数の負傷者と逮捕者を出した。中部ヤズド、西部ハマダンでも負傷者が出た模様。

 一方、学生組織「タフキム・バフダト」によると、首都テヘラン大学の学生寮が14日夜、アフマディネジャド大統領派の過激派の襲撃を受けた。ナイフやオノで襲われた改革派学生5人が死亡。シラーズの大学でも、少なくとも学生2人が死亡したという。

 テヘランでは16日、改革派が4日連続となる抗議デモを行った。北部の目抜き通り5キロが埋まり、目撃者によると参加者は数十万人にのぼった。抗議デモは、17日も、午後5時(日本時間同9時半)から中心部で予定されている。

 一方、治安当局は改革派活動家の逮捕を続行、16、17両日にかけ、サイド・ハジャリアン氏など著名論客を含む十数人を逮捕し、逮捕者は計100人を超えた。また、AP通信によると、革命防衛隊は17日、国内のウェブサイト運営者に対して、選挙に関する書き込みを削除するよう命じた。

 抗議行動に危機感を強めるアフマディネジャド政権は、デモ弾圧など強権的手法をエスカレート。それに反発する形で改革派の抗議が活発化する状況が続いており、今後、両派の衝突がさらに激化する恐れが出てきた。 最終更新:6月17日23時0分

687名無しさん:2009/06/17(水) 23:46:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000589-san-int
イラン大統領選めぐる混乱…ネットがもう一つの「戦場」に
6月17日18時52分配信 産経新聞

 【ニューヨーク=松尾理也】大統領選挙をめぐる混乱が深まっているイランで、ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などのインターネット上のサービスが、抗議行動を続ける改革派支持の市民たちの重要な武器になっている。イラン政府当局は、接続速度を低下させるなどの手法で実質的な制限に乗り出したとされ、インターネットは今回の衝突のもうひとつの「戦場」の様相を呈している。

 有力SNSの「フェースブック」上に開設されたムサビ元首相のページには、同氏の写真とともにコメントが随時更新されて掲載されている。「つぶやき」と呼ばれる140字以内の短文を投稿する一言ブログサイト「ツイッター」は、支持者らがデモを組織し、取り締まりについての情報を交換する場所としての機能を果たしている。

 政変や騒乱の際の情報発信の手段としても定着した動画サイト「ユーチューブ」にも、デモの際の流血の場面などが続々と投稿されている。同サイトは通常、暴力的な場面は削除する方針を表明しているものの、今回は「記録としての価値」にかんがみ、基本的にはそのまま掲載を続けている。

 改革派のムサビ元首相の支持層の重要な一角を占めるのが、インターネットの利用に精通した学生ら若年層で、結果的に、政治へのインターネットの利用では圧倒的に改革派が保守派をリードする状況が生まれている。

 こうしたインターネットの影響力は、国家的な駆け引きの一部にもなりつつある。AP通信によると、米国務省は「ツイッター」に対し、今月15日に予定されていた保守作業のためのサービスの一時停止を延期するよう要請したという。

 「ツイッター」側は、政府からの要請の事実については明らかにしていないものの、「重要なコミュニケーションの手段としてツイッターがイランで果たしている役割のため」として、実際にサービス停止を1日延期した。

 イラン政府も当然、敏感に反応している。特定の単語に対する検閲などの他、米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、イラン国内に存在するインターネット接続業者に影響力を行使するかたちで、利用者の接続速度を大幅に低下させるなどの措置を取っている。同紙は、接続を遮断するというあからさまなやり方ではなく、閲覧を困難にさせるという「洗練された手法」と指摘している。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/267325/
米政府、Twitterにメンテ延期を要請 イラン問題に配慮
配信元:
2009/06/17 15:28更新
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 米国務省が、大統領選をめぐって混乱が続くイランの国民のために、Twitterにメンテナンスを延期するよう求めたことを認めた。ReutersやCNNが報じている。

 イラン国内では、6月12日に実施された大統領選の結果をめぐって抗議活動が続いており、抗議デモ参加者と警官隊が衝突するなど混乱した状況にある。イラン国民はTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用しており、国務省は同国民がコミュニケーションを続けられるよう、Twitterなどのソーシャルサービスに働き掛けたという。

Twitterは15日、イラン国民に配慮して、米国時間の夜間に予定していたメンテナンスによるサービス停止をイラン時間の午前1時半に変更した。ただし同社は、「国務省は当社の意思決定プロセスに影響を与えられない」と明言。政府の要請ではなく、自らの判断による延期であることを強調している。

688千葉9区:2009/06/18(木) 22:29:57
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090618/mds0906182051007-n1.htm
「デモ犠牲者追悼」 イラン改革派が抗議行動へ
2009.6.18 20:49
 【テヘラン=村上大介】イラン大統領選での「不正」を訴える改革派の抗議行動が収まらないイランで、落選したムサビ元首相を支持する改革派は18日、数十万人規模となった15日の大規模デモの犠牲者追悼の抗議行動を行う。ムサビ氏が呼びかけ、自らも参加を表明している。

 一方、同国のメヘル通信は、最高指導者ハメネイ師が19日、テヘランで行われるイスラム教の金曜礼拝で演説すると報じた。強硬保守派の民兵組織バシジ(人民動員軍)は、隊員やアフマディネジャド大統領支持者らに礼拝に「集結」するよう呼びかけている。

 衰える気配のない改革派の抗議行動は17日も夕方から行われ、ロイター通信は目撃者の話として、テヘラン中心部に数万人が集まったと報じた。内務省は「許可のない違法なもの」として警告していたが、「再投票」を求める改革派市民たちの怒りの根深さを浮き彫りにした。

 市民の多くは、ムサビ元首相が選挙キャンペーンで使ったイスラム教を象徴する緑色の布を手首や頭に巻いて参加し、「われわれの票は奪われた」などと叫んだ。体制側の国営テレビも17日夜のニュースで、改革派の集会について短い映像を流した。治安部隊との衝突はなかったもようだ。

 改革派指導者への弾圧を強める当局は18日、1979年の革命初期に外相を務めたイブラヒム・ヤズティ氏ら2人を新たに逮捕した。同氏は入院中の病院から連れ去られたとの情報がある。

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090618/mds0906181113005-n1.htm
拘束者の解放求め声明発表 ムサビ氏とハタミ師
2009.6.18 11:12
 フランス公共ラジオによると、イラン大統領選で敗退した改革派候補のムサビ元首相と、同氏を全面支援しているハタミ前大統領は17日、イラン当局が選挙後に身柄を拘束した改革派指導者ら全員の解放を要求する声明を連名で発表した。

 米国の人権団体によると、アブタヒ元副大統領ら政治家のほか、アナリストやジャーナリストら改革派の指導的立場にある数十人が拘束されている。

 声明は「現在の懸念すべき状況を終わらせるすべての措置を取り、市民への暴力をやめ、拘束した人々の解放を求める」としている。(共同)

689千葉9区:2009/06/18(木) 22:31:05
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009061802000225.html
抗議デモ 地方に拡大 イラン、300人を逮捕
2009年6月18日 夕刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選で敗北した改革派ムサビ元首相の支持者が選挙に不正があったと訴えている抗議デモで、中部イスファハンなどの地方都市でも計三百人近くが逮捕されていたことが分かった。イランの衛星テレビ・プレスTV(電子版)が十七日、伝えた。

 首都テヘラン中心部でも数万人規模の集会が続いているが、混乱は全国に拡大しているとみられる。今回のデモをめぐり、イランの国営メディアは、デモ参加者の死者を七人と伝えている。

 報道によると、イスファハンでは、これまでにデモ参加者約二百人が逮捕された。多くは釈放されたとされるが、一部は拘束されたままだ。警官も含め負傷者は三十人以上に上った。イスファハン技術大学では、開票結果が伝わった十三日の夜は騒乱状態になったという。

 地元の検察当局者は「デモ参加者は公共物を破壊したり、火を放った」と説明し「外国メディアが関与している」と非難している。

 南部シラーズでは複数の学生が逮捕され、負傷者が出ている。

http://www.asahi.com/international/update/0618/TKY200906180064.html
サッカー・イラン代表、W杯予選で改革派のリストバンド
2009年6月18日11時34分
 【テヘラン=吉武祐】イラン代表の主力サッカー選手が、17日にソウルであったワールドカップ予選の試合中、同国の改革派ムサビ元首相のシンボルである緑のリストバンドを着けて出場した。大統領選の不正を訴え、抗議行動を続けるムサビ氏の支持者に共感を示したと受け止められ、波紋を呼んでいる。

 緑のリストバンドを着けていたのは、主将マハダビキア(背番号2)、FWカリミ選手(同8)ら。中でも「アジアのマラドーナ」と呼ばれるカリミ選手は、大統領選で再選されたアフマディネジャド氏の側近が取り仕切るサッカー協会との折り合いが悪いことで知られる。

 リストバンド着用の理由は明らかでなく、試合の後半は外した。競技場での政治活動は禁止されているが、緑はイスラムの象徴とされる色でもあるため解釈は微妙だ。

 サッカーが一番の人気スポーツであるイランで、有名選手の言動は大衆への影響力が大きい。本国では早速、ムサビ氏系のウェブサイト「キャレメ」が選手名を伝えた。

690千葉9区:2009/06/18(木) 22:31:51
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906180005o.nwc
イラン 大規模デモ 体制維持へ大統領「更迭」も
2009/6/18

 現地メディアなどによると、イラン大統領選挙の開票結果をめぐり、改革派候補ムサビ元首相の支持者と、現職で保守強硬派のアフマディネジャド大統領の支持者が、それぞれ大規模なデモを繰り広げ、16日までに8人以上の市民が犠牲になった。これは保守派民兵組織「バシジ(人民動員軍)」が発砲したためとみられる。民兵組織と警察がテヘラン大学の学生を襲撃したとの報道もある。

 選挙を監督する護憲評議は同日、選挙結果を認めるとする、これまでの姿勢を転換して、問題のある投票箱を集計し直す用意があると発表したものの、改革派が求める選挙の無効と再選挙は拒否した。最高指導者ハメネイ師も、選挙の不正疑惑を調査する考えを示した。

 一方、同日のイラン国営放送は、選挙後の騒乱の「首謀者」が逮捕されたと伝えた。この中には、ムサビ元首相を支持するハタミ元大統領の腹心であるアブダビ元副大統領も含まれる。

 アフマディネジャド陣営は選挙結果の操作をやり過ぎた。内務省が13日に発表した開票結果では、アフマディネジャド大統領の得票率は62.6%、ムサビ元首相は33.8%だった。もちろんアフマディネジャド大統領が勝利する可能性もあったが、事前の世論調査と85%という高い投票率からみて、ここまでの得票差は極めて不自然だ。実際は、28%対57%でムサビ氏が勝利したとの内部情報もある。

 イラン指導部は、大統領選挙後の大規模かつ根強い抗議運動を受けて、その立場を微妙に変えている。抗議運動の熱を冷ます目的で時間を稼ごうとしているのは間違いない。現在のところ、大統領「再選」という厚かましい結果を押し通そうとする試みは成功しそうだ。しかし、抗議運動の勢いを鎮めることができなければ、指導部はイスラム体制を維持するためアフマディネジャド大統領を犠牲にする決断を下すかもしれない。

691千葉9区:2009/06/18(木) 22:32:51
http://www.asahi.com/international/update/0617/TKY200906170330.html
手作業なのに5時間で2500万開票?イランで疑問の声
2009年6月17日23時36分

 【テヘラン=平田篤央】イラン大統領選の開票作業は5時間で2500万票分。手作業による開票で、そんなことが果たして可能か――。改革派の支持者らが、保守派のアフマディネジャド大統領の「圧勝」というイラン内務省の発表に抗議を続ける背景には、こうした疑問の数々がある。

 改革派候補で、アフマディネジャド氏との接戦にもつれ込むとみられていたムサビ元首相は、すでに投票日の12日に最高指導者ハメネイ師あてに書簡を送り、「票が操作される可能性がある」と指摘していた。革命防衛隊の何人かの司令官から、防衛隊員や傘下のバシジ(志願民兵)が選挙に介入するとの証言があったという。

 選挙を監督する護憲評議会は16日、「問題のある投票箱があれば票を数え直す用意がある」と表明した。しかし、問題があることを証明する文書の提出を求めており、実際は困難とみられている。

692千葉9区:2009/06/18(木) 22:34:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20090618dde001030051000c.html
イラン大統領選:現職再選 ムサビ氏らが暴力停止訴え 共同書簡発表
 【テヘラン支局】イラン大統領選で現職の保守強硬派アフマディネジャド大統領に敗れた改革派のムサビ元首相と同氏を支持したハタミ前大統領は17日、陣営のウェブサイト上にイランの司法当局にあてた共同書簡を発表した。開票を巡る「不正」を訴えて身柄を拘束された改革派メンバーや抗議デモなどを取材したジャーナリストの解放、ムサビ氏支持者に対する暴力行為の停止などを求めている。

 AFP通信によると、両氏は平和的な抗議デモに対する暴力や挑発行為、学生寮などへの襲撃を非難。「今日の憂慮すべき状況を終わらせるため、あらゆる必要な手段を取り、暴力行為をやめ、拘束者を解放するよう求める」と訴えた。

 一方、ロイター通信によると、14日夜にテヘラン大学の学生寮で選挙の「不正」を訴える集会が開かれていたところ、大統領を支持する民兵組織バシジが襲撃し、学生4人が死亡した。
毎日新聞 2009年6月18日 東京夕刊

693千葉9区:2009/06/18(木) 22:35:26
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090618/mds0906182132008-n1.htm
イラン危機、革命防衛隊の動向がカギ
2009.6.18 21:30
 【テヘラン=村上大介】大統領選の「不正」をめぐる改革派の抗議行動で揺れるイランで、アフマディネジャド大統領の下で急速に政府中枢や経済界に浸透した革命防衛隊の動向が政治危機の行方のカギを握っている。イランの支配体制はアフマディネジャド政権下で、「ベラヤティファギ」(イスラム法学者による統治)に基づく“神権政治”から、強固な保守イデオロギーと結びついた軍事支配へと実質的に変質したと指摘されている。

 革命防衛隊は、1979年のイスラム革命直後に、革命指導者ホメイニ師によって創設された「革命防衛」のための精鋭部隊。80年代のイラン・イラク戦争では中心的な役割を果たし、その後、強固な保守イデオロギーを支える代表的な機関として、独り歩きを始めた。防衛隊の兵力は約12万5000人。正規軍の42万人には及ばないが、陸海空軍や弾道ミサイル部隊を抱え、装備、士気の両面で現在、イラン最強の部隊だ。核開発にも深く関与しているとみられている。

 革命防衛隊のイスラム体制への影響力拡大は以前から進んでいたものの、2005年に生え抜きのアフマディネジャド氏が大統領に当選し、一気に進んだ。

 アフマディネジャド政権下では、21人の閣僚のうち14人までが防衛隊出身か、その関係者で占められ、公務員の主要ポストでも大量に防衛隊出身者が登用された。過去4年間を「アフマディネジャドの静かなクーデター」と評する向きもあるほどだ。

 影響力は経済活動にもおよび、06年には国内最大のガス田のパイプライン建設(約20億ドル相当)など国内インフラ整備を次々と受注。法学者層と結びつきイスラム体制を支えてきたイマム・レザー財団(推定資産250億ドル)や殉教者財団(同200億ドル)などの宗教財団に迫る経済主体にのし上がっている。

 政府批判の抗議行動を続ける改革派にしても、イスラム革命体制を否定しているわけではなく、その枠内での自由な社会実現を目指している。

 だが、強硬な保守イデオロギーの牙城と化した革命防衛隊にとって、改革派は「イスラム体制の破壊者」としか映らない。

 こうしたなか、最高指導者ハメネイ師は国民の体制への不満やイランを「悪の枢軸」と断じたブッシュ米前政権やイスラエルによる攻撃の可能性といった「脅威」にさらされ、結果として現体制への依存を強めていった。

 今回の政治危機で徹底的な武力弾圧を行えば、内外両面で、イスラム体制に決定的な傷を残しかねない。ハメネイ師が、改革派との妥協を許さない革命防衛隊を、体制維持の観点から「障害」と判断できるかどうかも危機収拾に向けた大きなカギを握る。

694千葉9区:2009/06/18(木) 22:35:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20090618ddm007030021000c.html
イラン大統領選:現職再選 アラブ諸国も「安堵」 混乱で「他国へ介入困難」
 【カイロ和田浩明】イランと緊張関係にあるアラブ諸国は、保守強硬派アフマディネジャド・イラン大統領の再選を「歓迎すべからざる出来事」(バーレーンの評論家、ハッサン・マダン氏)と受け止めていた。だが、イランで反政府デモが拡大したため、イランは当面、国内情勢の安定に集中せざるを得なくなったと分析。「他国への介入は困難になった、と安堵(あんど)している」(エジプト・アハラム政治戦略研究センターのハッサン・タリブ副所長)のが実情だ。

 アフマディネジャド大統領の再選直後、エジプトのアブルゲイト外相は「地域問題へのイランの対応に変化を望む」と発言。イラン側に変化がない限り関係改善は難しいとの認識を示唆した。

 アラブ諸国の間では、イランがレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラやパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスへの支援を通じ、中東での影響力拡大を図っているとの見方が根強い。サウジアラビア外交筋は「他国への介入はやめるべきだ」と批判していた。

695千葉9区:2009/06/18(木) 22:59:03
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090618-OYT1T00939.htm?from=main5
イラン改革派「沈黙の抗議」…デモ行進の戦術変更
 【テヘラン=久保健一】イラン大統領選の開票結果をめぐり、抗議行動を続ける同国改革派勢力が、街頭デモでスローガンを叫ばない「沈黙の抗議」戦術を取りはじめた。


 アフマディネジャド政権をはじめとした保守派勢力が、改革派のデモに「暴徒」のレッテルを張る宣伝工作を強化していることへの対抗策だ。

 抗議行動の正当性をめぐる双方の攻防の行方が、一般国民感情にも大きな影響を与えるとみられ、今後の情勢を左右するとみられる。

 17日、10万人を超す改革派支持者は、テヘラン中心部のハフテ・ティール広場からアザディ広場までの10キロをデモ行進した。

 デモ参加者によると、「私の票はどこへ?」「仲間が大学で殺された」などと書かれたプラカードを掲げる者はいたが、「独裁者に死を」などのシュプレヒコールはなりを潜めた。

 デモが始まった13日から数日間続いた「騒然としたデモの雰囲気は様変わりした」(参加者のジャワード・ハサンプールさん)。

 こうした戦術変更が、抗議行動を主導する改革派のムサビ元首相の指示かどうかは不明だが、保守派勢力が、抗議デモを続ける改革派勢力を「暴徒」とみなすメディア宣伝を開始したことへの反撃であることは間違いない。

 これまで抗議デモの模様を一切報じてこなかった国営放送は16日になって、突如、焼き打ちされた車など「騒乱」の現場の様子を放映しはじめた。

 こうした工作は、改革派デモに対する国民感情に一定の影響を与えるとみられる。16日にテヘラン中心部で行われた大統領支持派の集会では、「改革派は国家秩序を乱す反乱者」(ナルゲス・ケシュミリさん)といった声が多く聞かれた。

 イランの改革派と保守派は、ベラヤティ・ファギー(イスラム法学者の統治)を根幹とする「イスラム革命体制」を信奉する点では一致する。その枠内で、改革派が「自由と民主主義」、保守派が「イスラム教の価値観」を重視するという力点の違いがある。

 ムサビ氏は、初代最高指導者ホメイニ師の寵愛(ちょうあい)を受け、イラン革命草創期の1981年に30歳代で首相に就任した。それだけに同氏には、革命体制の本流意識が強く、「反乱者」のレッテルを張られることに「強い理不尽さ」(地元記者)を感じているとみられる。

 現革命体制は保守派の支配下にあり、同派総帥である最高指導者ハメネイ師は、改革派側に抗議行動の自制をうながすなど、今のところ改革派に批判的な立場を堅持している。

(2009年6月18日22時44分 読売新聞)

696千葉9区:2009/06/19(金) 22:47:00
http://www.afpbb.com/article/politics/2613146/4281075
イラン大統領選、投票率140%の選挙区も 落選のレザイ氏
2009年06月19日 21:49 発信地:テヘラン/イラン
【6月19日 AFP】大統領選の結果をめぐり混乱が続くイランで、3位で落選したモフセン・レザイ(Mohsen Rezai)元革命防衛隊司令官が18日夜、投票率が140%にも達した選挙区があったと国営テレビで語った。

 レザイ氏は、170の選挙区で投票率が95%から140%に達していたと述べ、「これは妥当な投票率といえるのか。それとも、検証を要する事態なのか?」と疑問を呈した。

 イランの選挙では投票人名簿は存在しないため、選挙区ごとに予想投票者数は把握しているが、有権者は原則として国内のどの投票所でも投票することができる。

 12日に実施された大統領選挙では、現職のマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領の当選が発表されたが、次点のミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相やレザイ氏ら、落選した3候補は、選挙を監督する護憲評議会に対し、646件の選挙違反への異議申し立てを行っている。(c)AFP

http://mainichi.jp/select/world/news/20090619dde007030018000c.html
イラン大統領選:現職再選 鎮魂の炎 デモ犠牲者悼み
 【テヘラン支局】イラン大統領選の結果に抗議している改革派ムサビ元首相の支持者は18日、首都テヘランで数万人規模の無許可デモを行った。これまでのデモで死亡した少なくとも7人といわれる参加者を追悼し、多くの人々が遺影にロウソクや花をささげた。

 抗議デモは6日目。この日はムサビ氏も参加し、参加者の大きな歓声で迎えられた。

 19日には最高指導者ハメネイ師が金曜礼拝の演説を行う予定で、この演説が選挙を巡る混乱の行方に影響を与えそうだ。

毎日新聞 2009年6月19日 東京夕刊

697千葉9区:2009/06/19(金) 22:48:36
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090619-OYT1T00868.htm
イラン・ハメネイ師、抗議デモ容認せず…ムサビ氏に警告
 【テヘラン=久保健一】イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は19日、テヘラン大学で行われたイスラム教の金曜礼拝で演説し、イラン大統領選の不正疑惑を巡って改革派勢力が続ける抗議デモに対して、「街頭の抗議で圧力をかけるのは誤っている」と述べ、デモをやめるよう求めた。


 さらに、「(街頭で)流血の事態が起きれば、抗議行動のリーダーが直接責任を負うことになる」と指摘し、デモを主導するムサビ元首相に強い警告を発した。

 ハメネイ師が今回の抗議行動で自らの立場を表明したのは初めて。改革派のデモを断固容認しない姿勢を示したものだが、改革派の不満を解消するための融和策は示されておらず、改革派がデモ中止に応じるかどうかは不透明だ。

 選挙不正疑惑については、ムサビ氏らによる異議申し立てに対する「護憲評議会の判断を待ちたい」と述べた。だが、当選したアフマディネジャド大統領とムサビ氏の「1100万票の差はあまりに大きい」とも述べ、選挙結果が覆ることはないとの考えを示唆した。

 19日は、午後(日本時間19日夜)までにテヘランで改革派による大規模デモは行われていない。

(2009年6月19日21時13分 読売新聞)

http://www.asahi.com/international/update/0619/TKY200906190366.html
アフマディネジャド氏支持、鮮明に イラン最高指導者
2009年6月19日20時35分

 【テヘラン=吉武祐】大統領選に不正があったとして改革派が抗議行動を続けるイランの最高指導者ハメネイ師が19日、金曜礼拝で演説し、圧勝とされたアフマディネジャド大統領の続投支持を鮮明にする一方、改革派の行動を「無益だ」として批判した。最高指導者として国民に平静を呼びかけたものだが、抗議行動に歯止めがかからなければ、権威がいっそう傷つく恐れを抱えている。

 演説でハメネイ師は「選挙に不正はなかった」と明言し、アフマディネジャド氏の再選を認める立場を改めて表明。「内政も外交も、私の考えは彼に近い」とも述べ、今後もアフマディネジャド氏の後ろ盾となる考えを示した。

 アフマディネジャド氏の圧勝とした開票結果への改革派の異議については「法的手続きにのっとって処理されるべきだ」と言及したものの、再選支持を鮮明にしたことで、ハメネイ師の「分身」とされるジャンナティ師が仕切る護憲評議会が、改革派の要求に応じて選挙を無効にする可能性は事実上なくなった。

 そのうえでハメネイ師は「政治の意思決定は投票で行われる。街頭(の行動によって)ではない」と述べ、改革派の動きを批判した。

 ハメネイ師は、アフマディネジャド氏の「圧勝」が発表された13日、結果を受け入れるよう国民に呼びかけた。だが護憲評議会による承認手続きを経ないまま再選に「お墨付き」を与えた動きは、改革派を失望させた。その直後から抗議の騒乱が全土で起き、結果的に最高指導者の威光は大きく傷ついた。

 19日の演説で改革派を糾弾したのは、強制鎮圧も辞さない姿勢を示し、抗議行動をやめさせたい意図があるからとみられる。

 ただ、改革派の抗議行動は15日に体制側との衝突で死者を出して以後、現政権を露骨に非難するスローガンを控え、沈黙したままデモ行進を行うなど平和戦術をとる。

 20日には、ハタミ師ら改革派宗教指導者の政治組織「闘う聖職者たち」がテヘランで大規模デモ行進を計画している。平和的なデモを強制的に鎮圧すれば国際的な非難を招くが、抗議行動が続く状況が変わらなければ、さらなる権威低下を招きかねないジレンマがある。

698千葉9区:2009/06/19(金) 22:50:38
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20090618-508142.html
イラン保守派内でも亀裂が表面化
 イラン大統領選の投票から19日で1週間。不正があったと抗議する改革派は1979年の革命以来となる数十万人規模のデモを決行した。アハマディネジャド大統領の再選をめぐり保守派内の亀裂も表面化。革命体制は重大な岐路を迎えた。イランとの対話を模索する米国は選挙の評価に慎重で「内政干渉」ととられないよう距離を置いている。

 15日の大規模デモを受け、いったんは現職勝利を称賛した最高指導者ハメネイ師は方針を修正。選挙を管理する護憲評議会が部分的な再集計を行うことを軸に、事態収拾に乗り出した。

 しかし現職との票差は大きく、部分的な再集計では勝敗が覆る可能性はない。護憲評議会の決定次第では、失望した市民が行動を一気に先鋭化させる懸念もある。

 アハマディネジャド大統領はデモを「サッカー試合後の騒ぎ」になぞらえる余裕を見せ、「(得票の)2500万人が政権運営を支持した」と自賛。政権は、改革派が選挙戦で武器とした携帯電話のメールを寸断し、外国メディアの取材も禁止。反対を力ずくで押さえつける構えだ。

 選挙結果に疑問を呈する欧州諸国などに対し、イラン外務省は内政干渉と非難。修正しなければ「将来の外交関係を再検討する」と警告した。

 一方、米国は「イランの主権を尊重する」(オバマ大統領)と述べるだけで、歯切れは悪い。経済的結び付きが強く、イランと長く友好関係にある日本も「護憲評議会の最終的な結論を待つ」(政府関係者)と推移を見極める意向だ。

 保守派内の確執も深刻化している。14日の勝利集会で、大統領は「富を盗む者は許さない」と発言。名指しは避けたものの、落選した改革派のムサビ元首相に肩入れしているとみられる保守穏健派の重鎮、ラフサンジャニ元大統領を指すのは明白だ。ラフサンジャニ師の娘は17日の改革派陣営の集会で演説。大統領と同師の対立は修復が不可能なほど激しくなっている。

 ハメネイ師は自制を呼び掛けるが、武力を握る保守強硬派と、市民の怒りをバックにする改革派の双方とも妥協は困難。最高指導者の絶大な権力をもってしても、全面衝突を回避するのは困難な情勢になってきた。(共同)

 [2009年6月18日19時53分]

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906190010.html
2009.06.19 Web posted at: 14:06 JST Updated - CNN
ワールド
イラン大統領、デモ隊批判の発言で弁明 団結呼び掛け
(CNN) イランのアフマディネジャド大統領は18日、同国のIRINNテレビとのインタビューで、大統領選に対する抗議デモをサッカー試合で負けたチームにたとえるなどした自らの発言が「文脈を踏まえずに報道された」と弁明し、全国民による団結を呼び掛けた。

12日の選挙で再選された同大統領は、首都テヘランで14日開かれた集会で、落選した改革派のムサビ元首相の支持者によるデモを「負けチームが怒りを発散させる行為」などと批判。さらに、少量の「泥やほこり」がイラン国家という「澄んだ川」をにごらせることはないなどと述べ、改革派から非難を浴びていた。

大統領はインタビューの中で、「暴動や放火、市民への攻撃を始めた人々のことを指したつもりだ」としたうえで、発言を伝えたメディアの「正確さ」に問題があったと主張。発言がゆがめられたことに遺憾を表明した。

大統領はさらに、選挙の成功は「私に投票した有権者だけでなく、全国民の勝利だ」と述べ、「あなたがだれに投票したのかを尋ねる権利はだれにもない」と指摘。「われわれは大きな家族として手をつなぎ合うべきだ」と訴えた。

選挙結果をめぐっては、改革派の大規模デモなどを受け、ハメネイ大統領が護憲評議会に一部の票の再集計を指示した。一方ムサビ陣営は選挙のやり直しを要求しており、事態収拾の見通しは立っていない。

699千葉9区:2009/06/19(金) 23:04:35
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906190005o.nwc
インド 最大野党副総裁が辞意 割れる党 少数派に転落も
2009/6/19
 財務大臣経験者でもあるインドの最大野党、インド人民党(BJP)のシンハ副総裁が13日、辞意を表明した。

 同党は先月の総選挙をめぐる政策論争で、与党の国民会議派にお株を奪われ、明確な政策の違いを打ち出せずに惨敗した。2週間の沈黙を経て、BJP幹部の間では選挙結果をめぐる緊張が高まり、非難の応酬が繰り広げられる局面になった。

 ヒンズー至上主義政党として果たす役割や、どうやって国民会議派から真の政権奪還を果たすのかをめぐり激しい議論が繰り広げられる中、党の将来の方向性が論点になっている。

 シンハ副総裁は、党内の議論開始を求めるとともに、選挙に敗れたにもかかわらず、アドバニ前総裁とジャイトレイ氏(上院野党院内総務)が党幹部にとどまっている理由を問いただしていた。

 6月下旬に選挙後の党立て直しを図る予定だったが、今回の敗因分析と復権に向けた計画について党内の意見一致をみる兆しは一向に見えてこない。

 BJP内では、賛同を得られない過激なヒンズー至上主義にとらわれた状況が続くだろう。国民会議派率いる与党勢力「統一進歩同盟(UPA)」が重要拠点を確保する一方、BJPはヒンズー主義を基盤とする地域以外で与党連合との違いを明確に提示しづらくなっている。

 BJPにとっての脅威は、主流派である中道右派の政治家の離脱だ。仮にそうした事態が起これば、党の地位は国内でさしたる魅力もない少数派保守団体に転落しかねない。

 総選挙後の政治情勢はBJPにとって大きな課題を提起している。会議派はこれまでにも増して政治的基盤を強化している。また、今回の選挙でヒンズー主義を前面に押し出した政策を絞り込んだことが選挙での課題だということが証明された。現状のままではBJPに勝ち目はない。

700千葉9区:2009/06/20(土) 10:44:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090620-00000105-san-int
イラン騒乱 改革派指導者ムサビ氏 かつては革命“本流”急進派
6月20日7時56分配信 産経新聞

 イラン大統領選で敗れたムサビ元首相が、選挙で不正があったと訴える改革派による抗議活動の象徴的存在となっている。支持者が「イランのガンジー」と期待を寄せる67歳は、かつては急進的な姿勢で知られた人物だ。アフマディネジャド大統領の強硬路線に対する静かな抵抗の背後には、イラン革命の“本流”としての自負がちらつく。

 1989年に憲法改正で首相職が廃止されて以降、政治の表舞台から姿を消していた。大学で建築学を修めたムサビ氏はその間、建築や絵画に没頭した。

 国際紙、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンはその人物像について、「物静かで思慮深く、眠くなるような話し方をする。最も熱烈な擁護者でさえ、カリスマ性がほとんどないと認めている」と伝えている。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)も「正直で能力があるとの評判がある」としているが、穏健な自由主義者とみるのは早計だ。

 ムサビ氏は1979年、当時の最高指導者のホメイニ師支持学生団が米大使館を占拠し、外交官らを人質に取った事件の正当性を主張。81年、ホメイニ師の後ろ盾で首相に就任した後も急進的な姿勢が目立った。イラン・イラク戦争(80〜88年)終結にあたっては、西側諸国への復興支援要請を「革命の理想を裏切る行為だ」として拒んだ。

 戦時中は国家による経済統制を推進し食糧の配給制度を実施したが、当時大統領だった現最高指導者のハメネイ師としばしば衝突。インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙は「2人の立場は変わったが、両者の敵意は残ったままだ」と指摘している。

 同紙によると、ムサビ氏は近親者に「引き返すことのできない道を選び、国のために死ぬ覚悟ができている」と語ったという。当局がデモ隊鎮圧のために大規模な武力を投入すれば民衆の怒りが増幅し、体制の脅威になりかねない。かつてホメイニ師のもと、イラン革命の“本流”を歩いたムサビ氏にとって体制の崩壊は受け入れ難い。それが支持者らに「平和な抗議活動」を呼びかける一因ともささやかれている。(川越一)

701千葉9区:2009/06/20(土) 12:13:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090620-00000104-san-int
イラン騒乱 強硬派民兵組織バシジ 対イラク戦争の志願兵変質
6月20日7時57分配信 産経新聞

 イランの最高指導者ハメネイ師が19日に行った金曜礼拝で、会場を埋め尽くした市民たちは、熱狂的にイスラム体制と最高指導者への支持の声を上げた。強硬派の民兵組織、バシジ(人民動員軍)は前日、この礼拝に「集結」するよう呼びかけた。「反革命分子」への容赦ない弾圧で恐れられるバシジは保守派の動員力の要でもある。

 バシジとはペルシャ語で「動員」を意味し、1979年のイラン革命後、イラクのフセイン大統領(当時)が仕掛けてきた戦争で、不足を補うために創設された。若者たちは愛国心に燃えて志願し、正規軍の先兵となって地雷原を進むなど、勇敢な「人海戦術」を展開した。

 だが、革命指導者ホメイニ師死去後、権力を握った保守派は、バシジを保守イデオロギーで社会を統制する道具へと変質させた。現在は、体制擁護の精鋭部隊である革命防衛隊の傘下にあり、隊員数は少なくとも120万とされる。

 15日の改革派デモでは、バシジの発砲で少なくとも7人が死亡。バシジが14日夜、テヘラン大学の学生寮を襲撃し、死者が出たとも伝えられている。

 バシジは軍事と宗教宣伝の2部門にわかれ、ほとんどの隊員が普段はさまざまな職場で働く草の根ネットワーク型の組織だ。公共の場での「反イスラム的」な服装などを取り締まる風紀警察の役目を担うこともあり、デモなどでは治安にもにらみを利かし、私服のまま検問所を設置し、わが物顔にバイクを乗り回してデモ隊に容赦なく棍棒(こんぼう)を振り下ろす。

 革命防衛隊のジャファリ司令官は今年5月、「最高指導者の決断で、バシジの非武装部門が政治活動に関与することになった」と語った。だが、バシジの組織力はすでに2005年の前回大統領選でのアフマディネジャド氏当選に貢献していたことは知られている。

 イラン・イラク戦争でバシジに志願して戦った40代の男性は、「あの戦争ではバシジはみんなのものだった。だが、今のバシジは強硬派の『私兵』になりさがってしまった」と残念そうに語った。(村上大介)

702千葉9区:2009/06/20(土) 12:15:20
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/mideast/267937/
イラン騒乱 各国の思惑 割れる反応
配信元:
2009/06/19 08:22更新
 改革派支持者らの大規模デモを誘発したイラン大統領選挙の結果について、主要国首脳の反応が割れている。アフマディネジャド大統領の再選を歓迎する中国、ロシアとは対照的に、フランスのサルコジ大統領は「選挙不正」を公然と非難。国内から厳しい態度で臨むよう圧力を受けているオバマ米大統領は内政不干渉の原則とのバランスに苦慮している。各国首脳の態度には内政や経済への影響を含め、イランとの“関係”をどう利用していくかという思惑の違いが投影されている。

イラン「改革」と「保守」激突
         ◇

 ■ロシア 対米カード意識 親密さ誇示

 ロシアは16日、「イラン大統領選は国内問題」との立場をいち早く表明し、エカテリンブルクで開かれた「上海協力機構」(SCO)首脳会議では、参加5カ国とともにアフマディネジャド大統領の再選を祝福した。

 ロシアがアフマディネジャド大統領との親密な関係を誇示する背景には、米露関係改善を表明しているオバマ政権との対話本格化に向け、交渉カードを増やす狙いがある。イラン核問題はアフガニスタンの反テロ戦と同様、オバマ米政権の優先課題であり、対米強硬派のアフマディネジャド大統領を相手に事態を打開するには、パイプを持つロシアの力が欠かせない−という印象を米側に植え付けたいとの狙いがある。

 実際ロシアはイランの核問題は「対話による解決」を目指すべきだとの立場で、新たな制裁も辞さない米欧とは距離を置く。

 一方でロシアには、国際規模で進める原発ビジネスを発展させる戦略もありそうだ。ロシアはイラン南部、ブシェール原子力発電所を建設段階から支援、2007年には使用後の回収を条件に、米国が核兵器転用への懸念を示してきた核燃料の供給に踏み切った。

 豊富な埋蔵量を誇る石油、天然ガスに続き、ロシアは原子力分野でも使用済み核燃料を再処理する国際拠点の創設を目指している。核開発に強いこだわりを示すアフマディネジャド氏が引き続き大統領を務めるならば、現状が大きく変わることはないとの計算があるようだ。(モスクワ 佐藤貴生)

                   ◇

 ■中国 民主化排除 当局寄りに終始

 18日付の中国共産党の機関紙・人民日報は「イランの民衆は国家の結束と安定を望んでいる」と題し、テヘランで16日に行われた、現職のアフマディネジャド大統領の支持者による集会のもようを報道した。イランの大統領選挙をめぐる混乱が発生してから、中国メディアは「選挙に不正があった」との改革派側の主張をあまり伝えず、抗議デモを弾圧するイラン当局寄りの報道に終始している。自由や人権の尊重という欧米社会の価値観がイランに浸透してほしくないという中国当局の意図が背景にありそうだ。

 イラン内務省が発表した「現職大統領の圧勝」という選挙結果を認めるかどうかについて、慎重な姿勢をとる国がまだ多いなか、中国外務省の秦剛報道官は16日の定例会見で、「私たちはイラン人民の選択を尊重し、イランの安定が維持されることを希望する」といち早く受け入れを表明した。

 大統領選挙をめぐるこれまでの中国メディアの一連の報道で、アフマディネジャド大統領はイランの伝統的価値観を守る「反米主義者」と位置づけられ、改革派のムサビ元首相は欧米の価値観の代言者と決めつけられている。今回の選挙結果を、国際情報紙、環球時報は「イラン版オレンジ革命が失敗した」と伝えている。

 さまざまな人権問題を抱える中国は、欧米社会の価値観が国内に浸透してくることを極端に嫌う。国内から欧米の影響力を排除したいという点で、中国とイラン当局の利害は完全に一致する。また、米国一極主義に反対し、多元化された国際社会の実現を主張する中国が、反米姿勢を取るアフマディネジャド大統領との連携を重要視していることも事実だ。(北京 矢板明夫)

                   ◇

703千葉9区:2009/06/20(土) 12:15:46
 ■フランス 人権国家の自負 明確に非難

 イランの強硬保守派アフマディネジャド大統領の「圧勝」に対し、米英などが「疑問が残る」と慎重な表現で批判する中、フランスのサルコジ大統領は「忌むべきニュース」と明確に非難した。大統領の激しい気性という個人的資質に加え、人権国家フランスの自負や独自外交の伝統が背景にありそうだ。

 サルコジ大統領は16日に移動先のガボンで、「大規模な不正行為」は「暴力的反応と比例する」と述べ、7人が死亡した抗議デモへの弾圧ぶりも非難した。17日の閣議でも、「非常に懸念すべき状況」などと述べてイランへの非難を繰り返した。

 通常はこうした大統領の歯に衣(きぬ)着せぬ表現や強硬な態度に反発する社会党をはじめ、野党も左派系メディアも対イランでは大統領同様に強硬路線だ。フランス革命を祖とする人権国家フランスとして、イランの「圧政」は許しがたいとの認識で一致しているからだ。

 一方、フランスは伝統的に米国の一極支配に抵抗して独自外交を貫いてきた。オバマ米大統領が対イラン外交の方針を決めかねているようにみえる現在、イランと同国の核問題の交渉を担っている国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国による協議で主導権を握りたいとの思惑も垣間見える。(パリ 山口昌子)

704千葉9区:2009/06/21(日) 16:24:42
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062101000282.html
ムサビ氏、合法デモの容認求める 殉教の覚悟、深刻な対立へ
 【テヘラン21日共同】イラン大統領選の結果をめぐり、改革派支持者と治安部隊が20日、テヘラン中心部で衝突、銃撃戦に至ったことを受け、選挙戦で敗退した改革派のムサビ元首相は同日声明を発表し、合法的デモの禁止は「危険な結果」をもたらす恐れがあるとして、イラン指導部にデモを容認するよう求めた。イランのファルス通信が伝えた。

 ムサビ氏は、最高指導者ハメネイ師が求めた改革派のデモ中止を事実上拒否したことになる。

 またロイター通信が目撃者の話として伝えたところでは、ムサビ氏は20日、テヘラン南部で殉教の覚悟があると発言。自分が逮捕されたら、全国規模のストライキを行うよう国民に呼び掛けた。治安当局との衝突で多くの支持者が負傷したことで、態度を硬化させつつあるようだ。

 ムサビ氏は声明で「イスラム国家と対決するつもりはない」と強調し、現在のイスラム指導体制への忠誠を誓う一方で「うそと偏向には反対する」と表明。「イスラム国家の純粋な原則に戻るための改革」を目指していると訴えた。

 首都での衝突を受け、イラン治安当局は20日、改革派支持者の抗議行動が続けば「より深刻な対立が生じる」と警告しており、ムサビ氏は厳しい判断を迫られている。

2009/06/21 15:41 【共同通信】

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38649220090621
イランで機動隊とデモ隊が衝突、元首相は「殉教も恐れず」
2009年 06月 21日 12:42 JST
 [テヘラン 21日 ロイター] イラン大統領選の結果をめぐる混乱は20日も続き、テヘラン市内では機動隊と改革派支持者らが衝突、けが人や逮捕者が出た模様だ。また、選挙取り消しを求めるムサビ元首相は「殉教も恐れない」と語り、抗議活動の継続を訴えた。

 19日にはイラン最高指導者のハメネイ師が抗議活動の鎮静化を呼び掛けたが、改革派支持者は20日もデモを続行。機動隊は催涙ガスや放水車を使って、市内に展開した数百人のデモ隊を鎮圧した。

 イラン政府が外国メディアによるデモ取材を禁止しているため、けが人や逮捕者の規模については分かっていない。

 一方、ムサビ元首相の関係者によると、ムサビ氏は当局との対立は望んでいないものの、「殉教も恐れていない」と支持者らを前に発言。

 また、ウェブサイトに20日掲載された声明では、「われわれが反対しているのは、イスラムによる体制や法ではなく、うそや逸脱で、それを正そうとしているだけだ」と述べた。

 その上で、もし当局が平和的な抗議活動を認めなければ、何らかの「結果」に直面するだろうとしている。

705千葉9区:2009/06/21(日) 16:27:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090621ddm007030088000c.html
イラン大統領選:現職再選 デモ強行 収拾なお不透明 「体制内」拒んだ一部改革派
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票不正疑惑を巡り、再選挙を求めて大規模な抗議行動を続けてきた改革派の一部勢力が、20日に予定したデモの中止を発表した。「流血」を回避するための譲歩とみられるが、一部はデモを決行しようとデモ予定地近くの各所で治安部隊と衝突、事態は予断を許さない状況だ。

 カルビ元国会議長派は20日、「デモ中止」を発表したとされるが、ムサビ元首相派は「声明を出す」と発表した後、予定したデモ開始時間を過ぎても沈黙。そうした中、多数の改革派支持者がデモ予定地に向かい、治安部隊と衝突した。

 一連の大規模な抗議行動は、アフマディネジャド大統領の「圧勝」が発表された13日に始まった。数万人から数十万人規模に達した18日までの6日連続の抗議は当初、選挙実務担当の内務省を抱える政権(または政府)に対する「反政府運動」と位置づけられた。だが、次第に反発の対象が体制自体に向く「反体制運動」に転化する可能性をはらんできた。

 最高指導者ハメネイ師は19日の演説で、改革派候補だったムサビ、カルビ両氏をわざわざ「体制に認められた人物」と呼んだ。これにより「だから運動を控えよ」と諭す一方、「このまま運動を続けて反体制派に転じるのか」と圧力をかけた。

 これまで警察部隊は抗議デモを遠巻きに眺めてきた。革命防衛隊傘下の民兵組織バシジが矢面に立ってきた。だが、ハメネイ師の意向を無視すれば、抗議行動の参加者は「法と秩序を犯す」として弾圧対象になる。ハメネイ師の演説は改革派への最後通告だった。

 デモ中止指令は改革派にとって、抗議行動を行うにも「体制の枠内で動く」ことを明確にするもので、大統領再選の受け入れを意味する。改革派の一部勢力はこれを拒否し、デモ決行に動いた形だ。

 イランの体制は、高位聖職者である最高指導者が行政、立法、司法、さらに軍部を統括する政教一致の一極支配システムだ。改革派勢力が最高指導者の意向に背けば、文字通り革命体制を防衛する「革命防衛隊」が出動する事態もあり得るだけに、混乱が拡大する可能性もある。

 ◇一部デモ隊、投石や放火
 【テヘラン春日孝之】「独裁者に死を!」「アッラー(神)は偉大なり」。目撃者によると、デモ開催予定地の目抜き通りにつながる道路の各所で、大勢の改革派支持者の叫び声が響いた。

 デモ隊は治安部隊に投石。部隊は警棒で殴りかかり、催涙弾を次々に発砲して一面、灰色の煙が立ち上った。

 一部デモ隊は道路にゴミ箱を放り投げ、ゴミに火を放つなど暴徒化した。

 デモは20日午後4時、革命(エンゲラブ)広場を起点に開催予定だったが、同2時には一帯は裏道も含めて武装した警官や私服の民兵組織バシジのメンバーが埋め尽くすほど配備されていた。

 その約2時間後、周辺には合わせて数千人にも達する支持者が、各所に分かれて治安部隊と衝突した。

毎日新聞 2009年6月21日 東京朝刊

706千葉9区:2009/06/21(日) 16:29:19
http://mainichi.jp/select/world/mideast/news/20090621k0000m030107000c.html
イラン:数千人がデモ強行し治安部隊と衝突か 自爆テロも

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票を巡る混乱で、政府側は20日夕(日本時間同夜)、テヘラン中心部の革命広場付近に集結しようとした改革派支持者らの強制排除に乗り出した。改革派組織は当初予定した抗議デモを直前に中止したが、一部が強行しようとして当局側と衝突した模様だ。また、テヘラン南部のホメイニ廟(びょう)で自爆とみられる爆発が起き、2人が死亡、8人が負傷したとの情報もあり、事態は緊迫している。

 目撃者の話などによると、当局側は革命広場につながる道路などを封鎖。改革派支持者が同広場に至る道路の数カ所で治安部隊と衝突した。支持者はそれぞれ数百〜数千人規模とみられる。「独裁者に死を」などと叫んで集まった改革派支持者らを催涙ガスや放水銃で排除しており、数十人が警棒で殴られるなどして病院に担ぎ込まれた模様だ。

 また、再選したアフマディネジャド大統領派と改革派の支持者が衝突し、これを止めようとした治安当局者が上空に向けて威嚇射撃したとも伝えられた。

 最高指導者ハメネイ師は19日、デモを強行すれば武力制圧も辞さないと表明していた。

 大統領選で敗れた改革派、ムサビ元首相とカルビ元国会議長は20日に抗議集会を計画。しかし、ムサビ氏を支持する改革派組織「闘う聖職者たち」は同日、デモ中止を発表した。ムサビ氏は同日、ウェブ上で選挙結果の無効を改めて訴えた。

 ロイター通信はさらに、ムサビ支持者らがアフマディネジャド支持者らが使用していたテヘランのビルに放火したことや、両派の衝突を防ぐ目的で警察が空中に発砲したことを報じた。

 ◇各所で「独裁者に死を!」
 【テヘラン春日孝之】「独裁者に死を!」「アッラー(神)は偉大なり」。目撃者によると、デモ開催予定地の目抜き通りにつながる道路の各所で、大勢の改革派支持者の叫び声が響いた。

 デモ隊は治安部隊に投石。部隊は警棒で殴りかかり、催涙弾を次々に発砲して一面、灰色の煙が立ち上った。

 一部デモ隊は道路にゴミ箱を放り投げ、ゴミに火を放つなど暴徒化。治安部隊はハンドマイクで付近の商店に「すぐに店を閉めて退去するように」と呼び掛けた。

 デモは20日午後4時、革命(エンゲラブ)広場を起点に開催予定だったが、同2時には一帯は裏道も含めて武装した警官や私服の民兵組織バシジのメンバーが埋め尽くすほど配備されていた。手首にムサビ氏支持者を示す緑のリストバンドをした約50人が近づくと、治安部隊は「帰れ!」と追い払い、支持者らは退散した。

 その約2時間後、周辺には合わせて数千人にも達する支持者が、各所に分かれて治安部隊と衝突した。

 ◇社会への不満、根強さ裏付け
 【テヘラン春日孝之】テヘラン南部のイマーム・ホメイニ廟(びょう)は、イスラム革命を成就した革命の指導者ホメイニ師の遺体を納めた体制の象徴でもある。この入り口で20日に起きた自爆テロとみられる事件では10人が死傷。体制へのあからさまな挑戦行為と言えそうだ。

 最高指導者ハメネイ師は19日の演説で、改革派勢力に対し、「極端に走れば、自ら制御できなくなる」と自制を求めた。再選挙を求める抗議行動が暴走し、体制にとって取り返しのつかない事態を招く危険がある、と諭したものだった。

 20日に決行されたデモや爆弾事件は、ハメネイ師が懸念した通り、同師の最後通告も、改革派勢力の「デモ中止」宣言も無視したものだった。治安部隊の武力行使で自らの命が危険にさらされることを顧みずに参加した、「覚悟の決起」とも言える。

 その意味で、20日のデモの規模が数千人にも達したことは、体制への怒りや不満がいかにイラン社会に根強いかを裏付けてもおり、今後、情勢は混迷を深める可能性もある。

毎日新聞 2009年6月21日 1時19分(最終更新 6月21日 1時53分

707千葉9区:2009/06/21(日) 16:30:35
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906210122002-n1.htm
イラン流血の衝突 体制への不満 抗議のエネルギーに
2009.6.21 01:19
 【カイロ=村上大介】イランの首都テヘランで20日、デモ中止の呼びかけにもかかわらず、大統領選のやり直しを求める一部の改革派市民が街頭に繰り出し、当局側と衝突を続ける姿勢を示したことで、当局側がこれ以上の抗議行動の拡大を防ぐために徹底鎮圧に出る恐れが出てきた。20日のデモ中止を呼び掛けていた改革派も、現体制への市民の怒りの噴出を目の当たりにして、「不測の事態」を覚悟で抗議行動を続けるのか、今後の戦略が試される局面となった。

 イランの最高指導者ハメネイ師はこれに先立つ19日の金曜礼拝の演説で、改革派に対し「流血の事態となれば、デモの指導者たちが責任を負うことになる」と厳しい調子で警告し、改革派への圧力を強めていた。このため、ムサビ元首相ら改革派指導者は、この日の抗議行動を中止するよう呼び掛けていた。

 一方、投票の一部再集計を表明した護憲評議会は20日、落選した3候補と直接協議を行うとしていたが、ムサビ氏と、同じ改革派候補のカルビ元国会議長は欠席した。イラン国営テレビによると、護憲評議会は、3候補の代表の立ち会いの下で、投票箱の10%を無作為に抽出して再集計する用意があると表明。24日までムサビ、カルビ両氏の反応を待つとしている。

 しかし、ハメネイ師は19日の演説で選挙結果が覆ることはないと明言しており、護憲評議会の結論は明白。再選挙実施を求めてきた改革派陣営には受け入れられない提案だ。

 体制側は、護憲評議会での「小出しの譲歩」と「武力鎮圧」の2種類のカードをちらつかせて改革派デモの勢いをそぐ狙いだが、改革派には、現体制に不満を抱く市民のエネルギーだけが保守派の厚い壁に挑む頼みの綱となっている。

708千葉9区:2009/06/21(日) 16:32:53
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906210119001-n1.htm
イラン 改革派デモ隊と治安当局が衝突、抗議行動激化の恐れも (1/2ページ)
2009.6.21 01:16

 【カイロ=村上大介】大統領選結果をめぐり混乱が続くイランで20日午後(日本時間同日夜)、首都テヘラン中心部の広場に集結しようとした数千人の改革派支持者らを、警官隊が棍棒(こんぼう)や催涙ガスを使って強制排除した。テヘラン大学周辺にも数千人が集結しているとの情報もある。最高指導者ハメネイ師が19日、デモを中止するよう強く警告、流血を懸念する改革派指導者らも20日のデモ中止を呼び掛けていた。しかし、改革派支持者らはそれを無視して街頭に繰り出しており、抗議行動がさらに拡大する恐れも出てきた。

 ロイター通信は目撃者の話として、改革派の支持者らがテヘラン南部のアフマディネジャド大統領支持者の建物に放火した、と伝えた。また、別の場所では、改革派と大統領支持派の市民が衝突、警官隊が空中に向け威嚇射撃したという。

 一方、国営イラン通信によると、テヘラン郊外にある革命指導者、ホメイニ師の廟の入り口付近で20日、何者かが自爆し、廟の一部に損害を与え、巡礼者3人が負傷した。負傷者には外国人も含まれているという。抗議デモとの関連は明らかでない。

 ハメネイ師は19日の金曜礼拝で、「流血の事態となれば、デモの指導者たちが責任を負うことになる」と述べ、鎮圧もあり得ると警告。警察長官は「非合法デモとは徹底的に対決する」と武力鎮圧を示唆し、改革派への圧力を強めていた。しかし、改革派市民の怒りを抑えることができず、今後、改革派市民と治安部隊の本格的な衝突に発展する可能性も否定できない状況となっている。

     ◇

 【テヘラン=共同】目撃者によると、イランの首都テヘラン中心部のアザディ広場近くで20日、改革派支持者らと警備当局の間で銃撃戦が発生している。


http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906210812003-n1.htm
イラン騒乱 ムサビ元首相、逮捕を予測しゼネスト呼びかけ  (1/2ページ)
2009.6.21 08:09

 【カイロ=村上大介】イラン大統領選で不正があったとして選挙のやり直しを求めている改革派のムサビ元首相は20日夜、首都テヘラン南西部で支持者らの前に姿を現し、「私は殉教することを恐れていない。信じる道を突き進む」と語り、今後も市民の抗議行動の先頭に立つとの姿勢を鮮明にするとともに、ムサビ氏自身が当局に逮捕された場合、全国で抗議のゼネストを実施するよう支持者らに呼びかけた。ロイター通信が現場にいた支持者からの情報として伝えた。

 保守強硬派のアフマディネジャド大統領再選を支持する最高指導者ハメネイ師は19日、金曜礼拝の演説で、選挙の不正はあり得ないと改革派の主張を退け、「流血の事態になれば、責任はデモの指導者たちにある」と武力鎮圧の可能性を示唆し、改革派にデモを中止するよう“最後通告”を突きつけていた。

 治安部隊と改革派市民の本格的な衝突と流血を懸念した改革派陣営は20日に予定していたデモの中止を決めたが、数千人の市民が呼びかけを無視し、集会が開かれる予定だったテヘラン中心部の広場付近に集結し、警官隊や強硬派民兵バシジと衝突。警官隊は棍棒(こんぼう)で市民を殴ったり、催涙弾や放水で強制排除した。

 ムサビ氏によるゼネストの呼びかけは、当局が20日の事態を受けて、自らの逮捕に踏み切ることを予想して行ったものだ。

 ムサビ氏は20日夜、ウェブ上にも声明を発表し、「われわれはイランのイスラム体制と法に反対しているのではない」と言明したうえで、「うそつきたちが、イスラム体制擁護の旗を、あなた方(国民)から奪うのを許してはならない」と、現体制の中枢を握る保守派勢力を強い言葉で非難した。

709千葉9区:2009/06/21(日) 16:34:50
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090620-OYT1T00410.htm
米上下両院がイラン政府非難決議、大統領選巡るデモ弾圧で

 【ワシントン=本間圭一】米下院は19日、イラン大統領選の不正疑惑を巡る連日の抗議デモを弾圧しているとして、イラン政府を非難する決議案を採択した。

 決議は、「自分の意見や希望を平和的に表現しようとするイラン国民を支持する」とした上で、「検閲や脅迫など、言論や表現の自由を制限する行為を非難する」とした内容で、405対1の圧倒的賛成多数で採択された。上院も同日、同様の決議案を全会一致で採択した。

 決議に拘束力はないが、米上下両院がそろってイラン政府の対応を非難したことで、将来の核交渉を念頭に、イランのアフマディネジャド政権への批判を控える慎重姿勢を示してきたオバマ大統領に対し、議会が政治的圧力を強めた形だ。

 オバマ大統領は、19日放映されたCBSテレビとのインタビューで、「平和的な方法で正義を求める人々を支持する」と述べ、抗議デモを続けるイランの改革派勢力に理解を示した。同大統領の対応が不十分とする米国内の世論に配慮したと見られる発言だが、イラン政府は今後、反発を強めそうだ。

(2009年6月20日12時02分 読売新聞)

http://www.asahi.com/international/update/0620/TKY200906200173.html
米議会がイラン政府非難決議 オバマ大統領、なお静観
2009年6月20日20時32分
 【ワシントン=望月洋嗣】米議会の上下両院は19日、「イラン政府や政府系民兵によるデモ参加者への暴力を非難する」とする決議を相次ぎ可決した。自由と人権を求める市民への支持を表明し、イラン政府がインターネットや携帯電話による通信を妨害していることも非難した。

 一方、オバマ米大統領は19日、米CBSのインタビューで、デモ中止を求めたハメネイ師の発言やデモ隊への当局の対応について「非常に懸念している」と述べたが、明確な非難は避けた。「問題を米国のせいにしようとするイランの勢力の引き立て役にはならない」として、静観を続ける姿勢を強調した。

710千葉9区:2009/06/21(日) 16:36:01
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090620/mds0906202128010-n1.htm
改革派の要求に、保守派の厚い壁 市民デモ、いったん中止呼び掛け (1/2ページ)
2009.6.20 21:27

このニュースのトピックス:イラン
 【カイロ=村上大介】大統領選結果をめぐり混乱が続くイランで、投票のやり直しを求めるムサビ元首相らを支持する改革派は20日、流血を懸念し、この日の抗議行動を中止するよう呼び掛けた。ムサビ氏ら改革派指導者が、1979年のイラン革命後最大規模となった市民の街頭デモを打ち切れば、体制側を揺さぶる唯一のテコを失うばかりか、逆に市民の失望をかうことになりかねない。一方、最高指導者ハメネイ師ら体制側も、デモが続いた場合、警告通り国民に銃を向けるのか、ぎりぎりの判断を迫られる。

 ハメネイ師は19日の金曜礼拝の演説で、「流血の事態となれば、デモの指導者たちが責任を負うことになる」と述べ、強硬手段による鎮圧もあり得ると警告。イラン学生通信によると、警察長官は「非合法デモとは徹底的に対決する」と武力鎮圧を示唆し、改革派への圧力を強めている。

 ムサビ氏は19日夜、支持者らに20日のデモ中止を呼び掛け、同氏を支持するハタミ前大統領が所属する改革派イスラム法学者団体「戦う聖職者協会」と、別の改革派候補カルビ元国会議長の陣営も同日のデモの中止を表明した。

 現地からの情報によると、テヘラン中心部には、強硬派の民兵組織バシジ(人民動員軍)が展開し、各所で検問を行うなど、ものものしい警戒態勢が敷かれているという。

 一方、投票の一部再集計を表明した護憲評議会は20日、落選した3候補と直接協議を行うとしていたが、ムサビ、カルビ両氏は欠席した。イラン国営テレビによると、護憲評議会は、3候補の代表の立ち会いの下で、投票箱の10%を無作為に抽出して再集計する用意があると表明。24日までムサビ、カルビ両氏の反応を待つとしている。

 しかし、ハメネイ師は19日の演説で選挙結果が覆ることはないと明言しており、護憲評議会の結論は明白。再選挙実施を求めてきた改革派陣営には受け入れられない提案だ。

 体制側は、護憲評議会での「小出しの譲歩」と「武力鎮圧」の2種類のカードをちらつかせて改革派デモの勢いをそぐ狙いだが、改革派は現体制に不満を抱く市民のエネルギーの噴出だけが頼みの綱だ。だが、それも封じられつつあり、「不測の事態」を覚悟で抗議行動を続けるのか、今後の戦略が試される局面となっている。

711千葉9区:2009/06/21(日) 16:38:26
http://www.asahi.com/international/update/0621/TKY200906200272.html
イラン改革派、衝突防げず 武装警官・民兵中心部に集結(1/2ページ)
2009年6月21日2時11分

 【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選の投開票に不正があったと訴えてきた改革派のムサビ元首相の支持者らが、組織だった大規模抗議行動を事実上中止した。最高指導者ハメネイ師が強制排除を示唆したことで、保守強硬派との正面衝突を回避した結果だ。だが、一部のデモ決行と強制鎮圧は、イラン社会の対立の根深さを浮き彫りにした。

 大統領選で敗北を受け入れず、抗議行動の中心となってきたムサビ元首相は20日の声明で、「現行法とイスラム憲法の枠内で、努力を続ける」とした。このまま抗議行動の継続を断念すれば、大統領選をめぐる混乱は少なくとも表面上は収束する方向だった。

 デモは当初、改革派の重鎮ハタミ前大統領ら宗教指導者による政治組織「闘う聖職者たち」が計画。十数万人の参加が予想されたが、当局の許可を得ないままでは「イラン版の天安門事件」になると危惧(きぐ)する声もあった。

 ハメネイ師は19日の金曜礼拝で改革派に対し、「法の枠外での極端な行動は慎むべきだ。さもなければ、結果に責任を負うことになる」と発言していた。「結果」とは、デモの強制排除による流血の事態を予告するものと受け止められた。ハメネイ師は、大統領選の活発な議論はイスラム体制の枠内でされたと強調し、無許可の抗議行動は「反体制」とみなすとした。

 現在の改革派の指導層は、ハメネイ師を頂点とする宗教指導者の支配体制は否定せず、イスラム憲法の枠内での改革をめざすのが原則だ。それが一定の政治勢力になれた理由でもある。改革派指導層が抗議継続を断念した場合、「存在意義のある野党勢力」としての存続をまず優先した結果だとみられる。

 デモ会場とされた中心部の広場周辺では20日、武装警官を十数人ずつ乗せた車両が多数配置されていた。ムサビ氏の支持者は、警棒で殴られるなどして、参加しようとしても近づけない人もいた。

 志願民兵バシジは近郊からバスで多数集結。ハメネイ師発言が強硬派を結束させ、デモを封じ込む構えを取った。

 ただ、力で封圧しても、デモは回避させられず、ところどころで、改革派支持者も暴力的な行動に出たと伝えられた。選挙をめぐる民衆の不満は、当分くすぶり続ける。

712千葉9区:2009/06/21(日) 16:39:27
http://www.asahi.com/international/update/0619/TKY200906190064.html
携帯遮断、放送妨害にも負けず イラン集会、口コミ威力
2009年6月20日16時37分

 【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選で現職が「圧勝」したとする開票結果に不正があったとして、抗議行動を続ける改革派ムサビ元首相支持者らは、当局の情報規制にめげず、15日から4日連続して大規模集会を行った。情報伝達で最大の力を発揮しているのが「口コミ」だ。集会が次の集会の連絡場所になる現象も起きている。

 「ホメイニ広場で午後4時から」。前日から情報を広めた改革派は18日、十数万人を集めた。15日以来、テヘラン中心部で毎日場所を変え、大規模集会を成功させている。

 「50人ぐらいのグループごとに、今日の注意事項や明日の予定が、口から口へ伝わっていった」。17日の集会に参加していた女性(33)は、そこで見た光景をこう話す。

 15日の集会で死傷者が出たことから、保守強硬派を刺激しないよう配慮し、17日以降「反アフマディネジャドのスローガンは叫ばない」との注意事項も伝わった。

 テヘランでは今、時間帯によっては携帯電話の通話が遮断され、集会の情報を伝える改革派系の情報サイトはほとんどが閲覧禁止。「フェースブック」など、ウェブ上のコミュニケーションサービスでも情報が回るが、インターネットの通信速度自体が遅く、プロキシ(代理サーバー)を通じたアクセスにも限界がある。また、衛星放送への妨害電波も強まっている。

 イランは、もともと「口コミ社会」と言われていた。サイバー空間での規制が強まるにつれ、口コミ頼みの側面が強まり、集会で次の集会を案内するスタイルも固まってきたようだ。

 ムサビ派のシンボルカラーである緑のリボンをつけた車を見かけて情報を伝えるなど「支持者同士の連帯は強まっている」との声も聞かれる。

713千葉9区:2009/06/21(日) 17:54:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090621-00000006-cnn-int
大統領選不正説、イラン外相と国会議長の見解分かれる
6月21日17時36分配信 CNN.co.jp

テヘラン(CNN) イランのモッタキ外相は21日、12日の大統領選で不正が行われた可能性はほぼ存在しないと述べ、不正があったとして抗議活動を続けている改革派に反論した。

同外相は海外の外交官らに対し、「選挙を実施した人々の構成を考えると、今回組織的かつ広範な不正や違反行為が行われた可能性はほぼゼロに近い」と語った。

同外相はまた、ケニアやジンバブエを例に挙げながら、西側諸国が期待する民主主義のモデルは途上国のそれとは異なるとの認識を表明。「われわれは選挙のルールを、大多数の票を獲得した者が勝利するものだと理解している。途上国の民主主義は新たな定義が前提なのか」と疑問を投げかけた。

これに先立つ20日、ラリジャニ国会議長は国営イラン放送に対して、選挙管理当局が特定候補に肩入れしていることを示唆した。議長は、選挙結果の承認権限を持つ護憲評議会の構成メンバーに聖職者が含まれているものの、「特定のメンバーが特定の大統領候補者を支持していないことを、わたしは望む」と具体的な名指しを避けながら語った。

714千葉9区:2009/06/21(日) 18:27:02
久しぶりのジンバブエニュース
http://www.afpbb.com/article/politics/2613378/4288882
ツァンギライ首相の演説に亡命ジンバブエ人が反発、ロンドン
2009年06月21日 13:05 発信地:ロンドン/英国
【6月21日 AFP】欧米歴訪中のジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相は20日、ロンドン(London)のサザーク大聖堂(Southwark Cathedral)で亡命ジンバブエ人らを前に演説した。

 ツァンギライ首相が、帰国してジンバブエの再建を手助けしてほしいと呼びかけると、聴衆からロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領の退陣が先だという声が次々にあがり、「口をつぐめ」という怒鳴り声も上がった。

 8年前にジンバブエを後にしたという会場にいた男性(42)は、「ツァンギライはムガベの政治手法に染まってしまったようだ。われわれ英国在住のジンバブエ人は暴力のトラウマに苦しんでいる。ムガベがいるうちに帰国することなどあり得ない」と語った。

 また、ツァンギライ首相がムガベ大統領との連立政権が国内の平和と安定を実現したと述べるとさらに激しい怒りの声が上がり、聴衆の大半が「どちらもまだ実現されていない」と叫んだ。

 ジンバブエでは4か月前に、ツァンギライ首相の野党・民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)と、かつての政敵だったムガベ大統領の与党・ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)の連立政権が発足している。

 同首相は、ジンバブエの援助獲得やかつての同盟国との関係修復を目指して欧米を歴訪しており、現在は英国に滞在中。22日にはゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相と会談する予定。(c)AFP/Guy Jackson

715千葉9区:2009/06/21(日) 20:12:27
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009062100101&j1
反大統領デモで13人死亡=ムサビ氏、徹底抗戦の構え−イラン
 【カイロ21日時事】イラン大統領選での保守強硬派アハマディネジャド大統領の再選に反発する改革派ムサビ元首相支持派のデモは20日夜も続いた。国営テレビが21日報じたところによると、暴徒化した支持者が給油所などに火を放ったほか、軍施設を襲撃し、13人が死亡した。
 ロイター通信によれば、ムサビ元首相は20日、支持者の前で演説し、「殉教者になる覚悟はある」と述べ、再選挙実施要求に向けた決意を表明。デモ終結を要求した最高指導者ハメネイ師に挑戦するなど徹底抗戦の構えを見せており、さらなる情勢悪化につながる恐れが強まっている。
 体制側は「デモでの死者が拡大すれば、その責任はムサビ氏が負うことになる」と警告。これに対して同氏は支持者に、当局に逮捕された場合にはゼネストを行うよう呼び掛け、当局の動きをけん制した。ムサビ氏は支持派によるデモを自制しておらず、ハメネイ師の権威を大きく傷つけたことになった。(2009/06/21-18:18)

http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062101000282.html
ムサビ氏「非暴力デモ継続を」 イラン衝突13人死亡
 【テヘラン21日共同】イラン大統領選の結果をめぐり、改革派支持者と治安部隊が20日、首都テヘラン中心部で衝突、銃撃戦に至ったことを受け、選挙で敗退した改革派のムサビ元首相は21日、若い支持者らに「うそつき、詐欺師を許すな」と言明し「選挙結果取り消し、新たな選挙実施の要請は正当な権利」と述べ、非暴力デモの継続を呼び掛けた。同日朝、支持者向けに発表した声明で明らかにした。

 国営プレスTVは21日、20日の首都での衝突で13人が死亡、数百人が負傷したと伝えた。

 最高指導者ハメネイ師が求めた改革派のデモ中止をムサビ氏が事実上拒否した。一方、首都での衝突を受け、イラン治安当局は20日、改革派支持者の抗議行動が続けば「より深刻な対立が生じる」と警告した。今後新たな抗議行動が行われた場合、治安当局側がさらに厳しい姿勢で臨んでくる可能性もあり、イラン情勢は一層緊迫の度合いを増している。

 ムサビ氏は21日の声明で「イスラムと共和制は矛盾しない」と訴え、現在のイスラム指導体制に対する忠誠を強調、同体制との対決は目指さないとの立場を強調した。しかし20日のデモも主催者側の中止の発表を無視する形で決行された。衝突の死傷者の情報が明らかになるにつれ、改革派支持者の反発が今後急速に高まる可能性もある。

 オバマ米大統領は20日の声明で、イラン政府に市民への暴力を自制するよう求めた。

2009/06/21 19:35 【共同通信】

716千葉9区:2009/06/21(日) 20:14:17
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200906210250.html
ムサビ氏、政治姿勢転換か 想定超える事態前に '09/6/21

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 【テヘラン21日共同】イラン大統領選でデモ続行の姿勢を鮮明にしたムサビ元首相は「改革派の旗手」とされつつも、保守穏健派に近い立場をとり、最高指導者ハメネイ師ら保守派との良好な関係構築も模索していた。

 しかし強硬派の当局が改革派指導者を相次いで拘束する中で、数十万人の市民がデモに結集するという想定を超えた事態を前に、政治姿勢の転換を図った可能性も指摘される。

 ムサビ氏はイラン・イラク戦争中、革命の指導者ホメイニ師、ハメネイ大統領の下で首相を務めたが、統制経済を導入し、外資導入にも消極的だった。

 個人的な親交のあるハタミ前大統領の説得を受け、今回の大統領選に出馬したが「イスラム革命の原理に忠実な改革」を主張。西側諸国からは「対外関係改善」の公約が本当に実行されるか、疑問の声が上がるほどだった。

 ハメネイ師は選挙後ムサビ氏と直接会談し「あなたの本質は(デモ隊とは)違う」と説得。デモ中止を要求した19日の演説でも「すべての候補が体制の中にある」とイスラム指導体制への帰順を求めた。

 しかしムサビ氏らは「法的な手続きに従う」としながらも、選挙の最終的な管理権を持つ護憲評議会の調査は「楽観できない」と批判、ムサビ氏ら改革派候補は20日の評議会との直接協議も欠席している。

 改革派指導者には、革命防衛隊などの武力を握る大統領ら強硬派に屈服する形で選挙結果を受け入れれば、今後、革命体制の枠内での言論の自由や社会規制の緩和といった穏健な改革主張すら許されなくなるとの強い危機感があるとみられる。

717千葉9区:2009/06/21(日) 21:11:25
20日になって急展開ですね

12日:投開票
13日:>>649
テヘラン中心部の広場につながる道路に約2000人のムサビ氏支持者が集結、警官隊と衝突する騒ぎが起きた。
14日:>>657
14日から15日朝にかけて「不正があった」と抗議する市民と治安部隊との間で散発的な衝突が続き、騒乱は首都テヘランだけでなく地方都市にも広がり始めた。国営イラン通信は14日、一連の衝突での逮捕者は約170人に上ったと伝えた。
>>686
学生組織「タフキム・バフダト」によると、首都テヘラン大学の学生寮が14日夜、アフマディネジャド大統領派の過激派の襲撃を受けた。ナイフやオノで襲われた改革派学生5人が死亡。
15日:>>676
ムサビ氏も参加して数十万人規模に膨れ上がった
16日:>>686
テヘランでは16日、改革派が4日連続となる抗議デモを行った。北部の目抜き通り5キロが埋まり、目撃者によると参加者は数十万人にのぼった。
17日:>>688
改革派の抗議行動は17日も夕方から行われ、ロイター通信は目撃者の話として、テヘラン中心部に数万人が集まったと報じた。
>>689
イラン代表の主力サッカー選手が、17日にソウルであったワールドカップ予選の試合中、同国の改革派ムサビ元首相のシンボルである緑のリストバンドを着けて出場した。
>>695
17日、10万人を超す改革派支持者は、テヘラン中心部のハフテ・ティール広場からアザディ広場までの10キロをデモ行進した。 デモ参加者によると、「私の票はどこへ?」「仲間が大学で殺された」などと書かれたプラカードを掲げる者はいたが、「独裁者に死を」などのシュプレヒコールはなりを潜めた。 デモが始まった13日から数日間続いた「騒然としたデモの雰囲気は様変わりした」
18日:>>688
落選したムサビ元首相を支持する改革派は18日、数十万人規模となった15日の大規模デモの犠牲者追悼の抗議行動を行う。
当局は18日、1979年の革命初期に外相を務めたイブラヒム・ヤズティ氏ら2人を新たに逮捕した。
19日:>>697
アリ・ハメネイ師は「街頭の抗議で圧力をかけるのは誤っている」と述べ、デモをやめるよう求めた。さらに、「(街頭で)流血の事態が起きれば、抗議行動のリーダーが直接責任を負うことになる」と指摘
20日:>>704
改革派支持者と治安部隊が20日、テヘラン中心部で衝突、銃撃戦に至った
>>706
当局側は革命広場につながる道路などを封鎖。改革派支持者が同広場に至る道路の数カ所で治安部隊と衝突した。支持者はそれぞれ数百〜数千人規模とみられる。「独裁者に死を」などと叫んで集まった改革派支持者らを催涙ガスや放水銃で排除しており、数十人が警棒で殴られるなどして病院に担ぎ込まれた模様だ。
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20日の首都での衝突で13人が死亡、数百人が負傷したと伝えた。

718千葉9区:2009/06/21(日) 21:12:46
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2009062102000143.html
イラン混乱、ムサビ氏声明がカギ ハメネイ師演説効果なく
2009年6月21日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱は、19日に最高指導者ハメネイ師が抗議活動をやめるよう求めたにもかかわらず、20日も続いた。デモ参加者の規模など不明な点も多いが、事態収拾は、改革派候補ムサビ元首相が支持者に向けて、どんなメッセージを発するかに、かかわりそうだ。

 19日のハメネイ師の演説後には、ムサビ氏側が外国メディアに対し「20日のデモを呼び掛けたことはない」と明言。ハメネイ師の要請を受ける形で、デモ収束に前向きな発言と受け取られた。

 ムサビ氏が近く声明を発表するとの情報は、20日午前ごろから流れていたが、支持者向けのメッセージは今のところない。最高指導者が厳命した以上、支持者にデモ続行を呼び掛けるとは考えづらい。内容について周辺と調整している可能性はある。

 20日も続いたデモの規模について、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、数百〜1000人超と伝えている。事実とすれば、デモは小規模になったことになる。

 ただ、海外メディアの街頭での取材は禁じられており、詳細は不明だ。混乱と緊張はしばらくの間、続く可能性もある。

◆ラフサンジャニ師、窮地に
 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、改革派ムサビ元首相を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領が苦しい立場に追い込まれた。選挙は、アハマディネジャド大統領を支援する最高指導者ハメネイ師と、次の最高指導者の座を狙ったラフサンジャニ師の代理戦争とも呼ばれるが、再選挙の可能性はほぼなくなった。

 ラフサンジャニ師は初代最高指導者ホメイニ師の側近で、1979年のイスラム革命の功労者。89年のホメイニ師死去後、ハメネイ師が最高指導者、ラフサンジャニ師は大統領に就任し、「二頭政治」と呼ばれた。最高指導者が文字通りのトップであるはずのイランで、両者を同格視する呼称。体制は8年続いた。

 聖職者としての地位が低かったハメネイ師の最高指導者選出にはラフサンジャニ師の政治力が働いたといわれる。「ラフサンジャニ師は『キングメーカー』を自負した。ハメネイ師を軽くみて、政策を勝手に進める傾向があった」(政治評論家)との指摘もある。

 逆にハメネイ師は前回2005年の大統領選で、ラフサンジャニ師と戦った新人アハマディネジャド氏に肩入れ。権力基盤もカネもない同氏なら、意のままにできると考えたとの見方がもっぱらだ。

 アハマディネジャド政権は地方に公共事業を次々と発注したが、受注したのはハメネイ師に忠誠を誓う民兵組織・革命防衛隊系の企業。イラン経済の中枢を支配してきたラフサンジャニ師一族の企業の利権を侵した。

 ハメネイ師は19日の演説で、ラフサンジャニ師を「革命の功労者」と持ち上げつつ、抗議活動をやめさせるよう求めた。

719千葉9区:2009/06/21(日) 22:55:41
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906212218006-n1.htm
【イラン騒乱】放水銃や棍棒で強制排除 国営放送「暴徒」強調 (1/2ページ)
2009.6.21 22:17
 大統領選の結果をめぐるイランの改革派支持者と治安部隊の衝突は、外国メディアの取材活動が制限されているため、死傷者や当局の鎮圧状況などの把握が困難だ。だが、インターネットのサイト上などに掲載された目撃者情報や映像などに基づいた断片情報をつなぐと、現地の緊迫した様子が浮き彫りになってくる。

 AP通信によると、改革派支持者が20日、大統領選の結果に対する抗議デモのために集結した首都テヘラン市内では、黒色の制服姿の警官隊がデモ参加者の強制排除のために放水銃や棍棒(こんぼう)などを使用した。

 目撃者による撮影ビデオによると、デモ参加者らは「独裁者に死を」などと叫びながら、警官に投石するなどして抵抗した。鼻や口から血を流した女性の姿をとらえた映像もあり、一部にはこの女性が銃撃されて致命傷を負ったとも伝えられた。

 英BBC放送(電子版)は、ヘリが上空を飛ぶ中、街頭で叫ぶデモ参加者や、催涙ガスを撃ち込まれて路上を逃げまどう人々の姿を収めた映像を流した。ただ、各国のメディアは、取材制限のために正確な事実確認ができないともつけ加えている。

 一方、イラン国営テレビなど地元メディアは、燃え上がるバスの映像を流しながら、デモ参加者が銀行の窓ガラスを割り、モスク1カ所のほか、路上の車両に火を放ったと報じた。デモ参加者を「暴徒」とも表現し、抗議デモの違法性を印象付けている。

 国営テレビはさらに「われわれは指導者(最高指導者ハメネイ師)の話に耳を傾け冷静さを保つべきだ。さもなければ(欧米という)敵が喜ぶことになる」と、改革派支持者らの行動に反感を示す女性のコメントも紹介した。

 また、20日に自爆テロがあったテヘラン郊外の改革指導者ホメイニ師の廟については、一部のガラスが割れた現地の様子を映すとともに、「爆弾付きのベルトを身につけた男が正門で自爆した」との目撃者の証言を伝えた。

 イラン国内の人権団体は21日、病院に運ばれた負傷者が当局により逮捕されていることを明らかにした。医師らはデモ関係者を収容した場合に当局に報告するように指示されているといい、当局の圧力は増しているようだ。

 改革派のムサビ元首相は20日、自身が逮捕された場合、全国規模のストライキを実施するよう呼びかけており、今後も改革派支持者と治安部隊の衝突が繰り返されることが懸念されている。(宮下日出男)

720千葉9区:2009/06/21(日) 22:56:26
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090621/mds0906212128005-n1.htm
英BBC支局長に国外退去命令 イラン
2009.6.21 21:23
 【カイロ=村上大介】イランのファルス通信は21日、同国当局が英BBC放送のジョン・レイン・テヘラン支局長に対し、24時間以内に国外退去するよう命じたと伝えた。同記者が「でっちあげで中立性を欠いた報道を行い、暴徒を支持し、イラン国民の権利を踏みにじった」としている。BBCはロイター通信の問い合わせにコメントを拒否した。

 イラン当局は大統領選後、外国人記者の記者証を無効としてデモ取材を禁止するなど規制を強めてきたが、テヘランに常駐する外国メディアに対する国外退去処分は初めて。

722千葉9区:2009/06/22(月) 20:38:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062202000201.html
イラン ムサビ氏『抵抗継続を』 過激な行動は自制促す
2009年6月22日 夕刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選の不正を訴える改革派候補ムサビ元首相支持者らの抗議デモで、イラン司法当局は二十一日夜、拘束していたラフサンジャニ元大統領の娘を釈放した。元大統領はムサビ氏を支援する保守穏健派の重鎮。イランの衛星テレビ・プレスTV(電子版)が伝えた。

 ラフサンジャニ元大統領と、アハマディネジャド大統領を支援する最高指導者ハメネイ師の間には長年の確執があり、今回の大統領選は両者の「代理戦争」とも呼ばれている。

 一方、ムサビ氏は二十一日夜、ウェブサイト上で声明を発表し、「うそと不正への抵抗は、あなたたちの権利だ」と抗議を続けるよう支持者に呼び掛けた。支持者に「自制を示す」ことも求めつつ、「治安部隊が取り返しのつかない被害を与えないことを期待している」と訴えた。

 ロイター通信によると、テヘラン北部で二十一日夜に銃声を聞いた市民がいる。テヘラン各地の広場などを治安部隊が厳重に警戒したが、現在のところ、ムサビ氏支持者らとの間で大規模な衝突があったとの報道はない。

 イランの警察当局は二十一日、ムサビ氏支持者と治安部隊の二十日の衝突で、テヘラン市内で四百五十七人を拘束したことを明らかにした。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090622-OYT1T00553.htm
「非暴力の抗議デモ継続を」ムサビ元首相が呼びかけ…イラン
 【テヘラン=久保健一】イラン大統領選の選挙結果への抗議行動を主導する改革派のムサビ元首相は21日、ウェブサイトを通じて声明を発表し、非暴力による抗議デモの継続を呼びかけた。


 声明は、20日のテヘランでのデモ隊と警官隊の衝突で少なくとも13人が犠牲となった事態を受けて、「自制を保ってほしい」と求める一方、「うそや不正に抗議するのは、あなた方の権利だ」と強調した。21日は大規模な衝突は伝えられていないが、ロイター通信によると、テヘランではムサビ氏支持者の抗議の叫び声が聞かれたほか、少なくとも2か所で銃声が響いた。

 一方、治安当局はメディアへの圧力を強めており、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)によると、改革派寄りのイラン人記者ら33人が21日までに逮捕された。また、治安当局によると、20日の衝突での逮捕者は457人に上った。

 当局に逮捕されたラフサンジャニ元大統領の娘ファエゼさんについては、地元テレビが21日、釈放されたと伝えた。

(2009年6月22日13時39分 読売新聞)

723千葉9区:2009/06/22(月) 20:39:19
http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY200906220052.html
イラン、デモ逮捕者457人に ムサビ氏抗議継続の声明
2009年6月22日10時46分
 【テヘラン=吉武祐】大統領選をめぐる混乱が続くイランで、20日に治安部隊と衝突したデモの参加者が、多数逮捕された。警察当局は21日、457人を逮捕したと発表。大統領選に敗れ、投開票の不正を訴える抗議行動の中心となってきたムサビ元首相は21日、これを非難し、支持者に抗議行動を続けるよう呼びかける声明を発表した。

 20日のデモは、最高指導者ハメネイ師の中止警告に反して改革派の一部が決行し、少なくとも10人が死亡したとされる。現場では、病院に運び込まれた参加者がそのまま逮捕されているとの情報が流れ、付近の外国大使館に避難を求める人も相次いだという。

 21日の首都テヘランは、主要な広場などに武装警察官が多数配置されるなど厳戒態勢が敷かれ、大規模な衝突はなかった模様だ。

 ムサビ氏は自身のウェブサイトに「うそやごまかしに抗議するのは(憲法上の)正当な権利だ。ただ、暴力は自粛してほしい」と記した。当局が街頭デモに許可を出さず、強制鎮圧したことを改めて批判。「街を兵舎に変えて、強権を見せつけることは解決にならない」と主張した。

 外国メディアへの圧力も強まっている。

 イラン当局は21日、米ニューズウィーク誌記者で著名な映像作家でもあるマジア・バハリ氏を逮捕。バハリ氏はイラン人だが、欧米メディアはカナダ国籍を持つと伝えている。また当局は21日に英BBCのテヘラン支局長に国外退去を命じた。欧米への対決姿勢を強める政治的な意味合いも強いとみられる。

724千葉9区:2009/06/22(月) 20:40:49
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090622/mds0906220059000-n1.htm
【イラン騒乱】分水嶺を越えたイスラム体制 改革派ムサビ氏、最高指導者に反旗 (1/2ページ)
2009.6.22 00:57

 イラン大統領選のやり直しを求める改革派市民らの抗議行動は20日、選挙結果をめぐる対立から、保守強硬派のアフマディネジャド大統領を支持する最高指導者ハメネイ師と、保守派が独占する現在のイスラム体制のあり方への異議申し立てへと先鋭化した。シャーの独裁を倒した1979年の革命で成立したイランのイスラム体制は今、ひとつの分水嶺(ぶんすいれい)を越えた。

 ハメネイ師は19日、選挙後初めて国民の前に姿を現した金曜礼拝の演説で、「選挙不正はあり得ない」と断言し、大統領再選を支持。改革派に対しては「重大な結果となっても、責任はデモの指導者にある」と述べ、ムサビ元首相らに“最後通告”を突きつけた。

 だが、少なくとも数千人とみられる市民は20日も警告を無視して街頭に繰り出し、治安部隊と衝突。この想定を超えた事態を受けて、ムサビ氏は声明を発表し、「うそつきたちが、イスラム体制擁護の旗をあなた方(国民)から奪うのを許してはならない」と、名指しこそ避けたがハメネイ師を頂点とする保守派を非難。「平和的な抗議を許可しない者こそが危険な結末の責任を負う」と述べ、デモ中止を求める同師に公然と反旗を翻した。

 ムサビ氏自身、革命初期、指導者ホメイニ師の下で8年間、首相を務め、急進左派として革命体制の本流を歩んだ。20日の声明でも「イスラム体制と法に反対しているのではない」とクギを刺しつつ、当局が自らの逮捕に動く可能性に先手を打ち、支持者を前に「私が逮捕されたら全国でゼネストを行ってほしい」と語るなど、抜群の政治センスをのぞかせた。

 ホメイニ師の死去に伴い89年から最高指導者の座にいるハメネイ師は、自らの権威でデモを「違法」と断じ、保守派で固めた治安機関の力を誇示すれば、事態を乗り切れると誤算した可能性がある。

 イラン革命は、シャーの秘密警察や治安部隊と国民の衝突がのろしとなって始まった。今回の改革派市民の抗議行動がどこまで拡大するのか、治安部隊はいつ徹底鎮圧に動くのか−。情勢は依然、流動的だ。ただ、武力鎮圧は大量の流血につながり、どちらに転んでもハメネイ師の「権威失墜」という事実は残る。最高指導者の正当性が疑われる事態は、イスラム体制の根幹が揺らぐことを意味する。(村上大介)

725千葉9区:2009/06/22(月) 20:50:09
http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY200906210209.html
「政府も警察もいらぬ」インドの農村、武装し自治宣言(1/2ページ)

 インド東部の貧困地域で、反政府武装組織インド共産党毛沢東主義派(毛派)に扇動された農民が、警官や政府職員を追い出し、自治を宣言した。「解放区」は250の村々に広がり、インド政府は対応に苦慮している。

 乾期のため耕す者のない荒れ果てた田園地帯。一本道が突然、行き止まりになった。インド東部の中心都市コルカタから車で約4時間。深さ1メートルほどの溝が何者かによって掘られ、先に進めない。さらに1時間ほど歩き、アンダルジョラ村にたどり着いた。

 家々は戸を閉め切り、静まりかえっている。見張り役の男に声をかけると、「みんな出てこい」と叫んだ。

 あっという間に男女約300人に取り囲まれた。鎌やくわ、キツネ狩りに使う弓矢、棒きれを手に武装している。「警官は手当たり次第、村人を逮捕しては、カネをせびる」「政府も警察もない方がましだ」と気勢を上げた。

 地元の西ベンガル州政府と村々の対立が始まったのは昨年11月。近くで起きた州政府首相を乗せた車列を狙った爆弾テロがきっかけだった。03年ごろから一帯に浸透を図っていた毛派の犯行とみられ、警察は深夜、民家を急襲したり、村人に暴行を加えたり、手荒い捜査活動をした。

 村人の反発に毛派が目を付けた。毛派の指導のもと「警察の残虐行為に対抗する人民委員会」が結成され、アンダルジョラを含む州内の250村に支部が作られた。

 中心集落ラルガルでは、毛派最高幹部の一人「キシャンジ」という人物が指揮、州政府関係者の暗殺を繰り返し、村人を扇動して警察施設や政府職員の住宅を襲わせた。アンダルジョラ村でも2週間前、州政府の駐在員を村人が追い出し、立ち木を倒して道路を寸断。自警団を結成し、警察の進入を拒んだ。

 背景には、貧困を解消できない当局の無策がある。村に通じる道沿いに古びた電柱が何本も立つが、電線はない。村人の一人は「選挙のたび州政府は電気を通すと約束するが、それっきりだ」と話す。

 事実上の「解放区」に危機感を抱いた州政府は18日から、大量の治安部隊を投入して毛派掃討作戦を開始。ラルガルの警察署を奪い返したものの、「毛派とともに生きる」と誓う村人に守られてゲリラ攻撃はなお続く。

 地元テレビによると、毛派が拠点を置く中部チャティスガル州で20日夜、毛派が仕掛けたとみられる地雷を警察車両が踏み、警官ら少なくとも12人が死亡した。(アンダルジョラ〈インド東部〉=武石英史郎)

726千葉9区:2009/06/22(月) 20:52:00
http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY200906220051.html
仏大統領、161年ぶり「禁断の議会演説」へ
2009年6月22日10時36分

 【パリ=国末憲人】フランスのサルコジ大統領は22日、パリ郊外ベルサイユ宮殿で開かれる仏国民議会(下院)と元老院(上院)の合同会議で演説する。仏大統領の議会への出席は、議会に対する大統領の影響力が過大になりすぎないようにすることを理由に長年禁止されてきた。今回、161年ぶりとなる。

 仏元首が最後に議会に出席したのは、第2共和制発足直後の1848年、ルイ・ナポレオン大統領(後の皇帝ナポレオン3世)の下院での演説。1875年発足の第3共和制は大統領の議会出席自体を憲法で禁止した。1958年発足の第5共和制でも大統領は議会に書簡を送る権利しかなかったが、サルコジ氏が主導した昨年の憲法改正で出席が可能になった。

 サルコジ氏は22日午後に仏の将来像や欧州問題、政教分離問題について演説する。同氏は今後の長期的政策を打ち上げる場として、歴史的出来事として注目を集めるこの機会を利用する考えのようだ。

 これに対し、共産党や緑の党はボイコットを表明。社会党は演説には立ち会うものの、その後の討論は「茶番だ」として拒否する。会議には歴代大統領や首相が招かれたが、シラク前大統領やドビルパン前首相は断った。

727千葉9区:2009/06/22(月) 21:46:52
http://www.afpbb.com/article/politics/2613957/4291995
イラン大統領選、投票総数と有権者数に食い違い 護憲評議会
2009年06月22日 18:43 発信地:テヘラン/イラン
【6月22日 AFP】(一部訂正)イラン国営テレビは、同国の選挙監督機関、護憲評議会(Guardians Council)が10日前の6月12日に実施された大統領選で、投票総数と有権者数の矛盾が一部の選挙区であったことを認めたと報じた。

 現職マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が再選された結果をめぐり、イランでは抗議運動が激化し混乱が拡大している。

 ファルス(Fars)通信によると、落選した3候補者は366の全選挙区のうち、80〜170選挙区で開票数が登録有権者数を上回ったと抗議していた。

 国営テレビによると、護憲評議会のAbbasali Kadkhodai議長は矛盾については認めたが、候補者たちが主張していた数を訂正し「われわれの調査では彼らの数字は誤っている。仮報告の段階では、この問題に該当するのは50選挙区だった」と発表した。

 大統領選で落選した穏健派のミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相、メフディ・カルビ(Mehdi Karroubi)元国会議長(左下)、モフセン・レザイ(Mohsen Rezai)元革命防衛隊司令官の3候補は合同で、今回の選挙について646の不正行為があったと指摘していた。(c)AFP

728千葉9区:2009/06/22(月) 21:51:04
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2613635/4290415
ユーチューブの16歳少女死亡映像に波紋、イラン抗議デモ
2009年06月22日 11:02 発信地:テヘラン/イラン
大統領選の結果をめぐる混乱が衝突に発展したイランの首都テヘラン(Tehran)で、十代の少女が胸部を銃で撃たれ死亡する映像が動画共有サイト・ユーチューブ(YouTube)に投稿され、世界に波紋を広げている。死亡したのは「ネダ(Neda)」という名前の16歳の少女で、20日にテヘランであった抗議行動の際に銃撃を受けたという。この映像に、米ロサンゼルス(Los Angels)などでは、イラン系米国人らが「イラン政府による人道と民主主義に対する罪だ」と非難の声を強めている。

写真は、動画共有サイト・ユーチューブ(YouTube)に21日投稿された、テヘランでの抗議行動の最中に胸を撃たれて負傷し、介抱される「ネダ(Neda)」という名の16歳の少女の映像(2009年6月20日撮影、21日提供)。(c)AFP/YouTube

729名無しさん:2009/06/22(月) 22:49:57
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090622-OYT1T00970.htm
イラン大統領選再集計、50都市で投票数が有権者数上回る
 【テヘラン=久保健一】大統領選の開票結果を巡って混乱が続くイランの選挙監督機関「護憲評議会」は22日、再集計の暫定結果を発表し、国内計50都市で投票者数が有権者数を上回る異常が見つかったと明らかにした。


 50都市の合計投票数は300万票で、全国の投票総数の8%に当たるが、同評議会は、「(当落を)一切左右しない」とし、改革派候補ムサビ元首相らが求める再選挙を事実上拒否した。

 一方、ムサビ氏支持者は22日午後5時(日本時間同9時半)からテヘラン中心部で、殺害されたデモ参加者の追悼集会の開催を計画。治安機関「革命防衛隊」は同日、ウェブサイトの声明でデモ参加者に「厳正に対処する」と強調し、双方が街頭で衝突する懸念が再び高まっている。

 再集計は、選挙無効と再選挙を求めるムサビ氏らの要求を受け、18日に始められた。護憲評議会は「異常」について「有権者の住所変更で起きた可能性」を挙げた。再集計の最終結果は24日に発表する。

 イラン内務省の発表では、投票総数約3910万のうち、アフマディネジャド大統領が約2450万票(得票率62・6%)を獲得して当選し、ムサビ氏の得票は約1320万票(同33・8%)にとどまった。

(2009年6月22日22時06分 読売新聞)

730千葉9区:2009/06/22(月) 22:51:00
今週の金曜日までにいずれかの決着がつくと予想

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906220035.html
イラン革命防衛隊、改革派集会の「鎮圧」宣言 新たなデモか
テヘラン(CNN) 大統領選の結果をめぐり改革、保守両派間の対立が先鋭化し、衝突で死傷者も出ているイラン情勢で、イスラム革命体制の中軸を担う革命防衛隊は22日、抗議デモなどの参加者は体制に脅威を与える者とみなし、強硬措置で鎮圧するとの声明を出した。国営イラン通信が伝えた。


改革派支持者らによる抗議デモが治安当局の規制を受ける中で、より厳しい弾圧も今後、辞さないとの構えを示したものだ。革命防衛隊は今月17日、イランのウェブサイトやブログに対し国内混乱を煽る記事や声明を掲載した場合、法的な対抗措置を取ると警告、大統領選後の混乱に介入する姿勢を初めて見せていた。


再選を決めたアフマディネジャド大統領は、革命防衛隊の特殊部隊出身。同隊はまた、アフマディネジャド氏再選支持を表明した最高指導者ハメネイ師の直属組織ともなっている。


声明では、最高指導者の指示により、国土に平和と平静を取り戻すため陰謀を試みる者と暴徒を一掃するとも述べた。


大統領選後、改革派候補や支持者らは選挙に不正があったとして再実施を要求し、連日のように抗議集会を開いているが、弾圧には革命防衛隊傘下とされる志願民兵組織バシジも前面に立っている。革命防衛隊は声明で、バシジと共にイスラム革命体制を護持するとも述べた。


改革派候補のムサビ元首相は選挙無効、再実施を求め「殉教」の覚悟まで表明、抗議集会の継続を訴えており、さらなる流血の事態が今後懸念される情勢になってきた。改革派支持者は22日、集会で出た死亡者を追悼するため黒いロウソクを掲げるなどの行動を予定している。また、目撃者によると、ムサビ氏支持者ら数百人が首都テヘラン中心部に集会のため集まっているという。

731千葉9区:2009/06/23(火) 21:14:19
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090622-OYT1T01031.htm
英ウィリアム王子、婚約発表はいつ?…報道再び過熱

【ロンドン=大内佐紀】チャールズ英皇太子とダイアナ元皇太子妃の長男ウィリアム王子が21日、27歳の誕生日を迎えた。

 英メディアでは、恋人ケート・ミドルトンさん(27)との婚約をいつ発表するかをめぐり、報道合戦が再び過熱している。

 二人は2007年春にいったん別れたが、秋にはよりを戻し、以後、仲むつまじいツーショットが時折マスコミをにぎわせている。

 21日付大衆紙サンデー・エクスプレスは、王子は今年1月にケートさんにプロポーズし、近く予定される新婚旅行で「隠れ家」とするため、米カリフォルニア州で豪邸を物色していると報道した。

 また、ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙は、「王子が8月、女王が夏を過ごすスコットランド地方のバルモラル城にケートさんを伴い、正式にお披露目する」と伝え、婚約が近い証拠とした。

(2009年6月22日22時51分 読売新聞)

732千葉9区:2009/06/23(火) 21:37:56
>>728
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090623-00000033-mai-int
<イラン>混乱で死亡の女性 ネット通じて改革派の象徴に
6月23日11時4分配信 毎日新聞

 【テヘラン支局】イラン大統領選を巡る混乱で、銃撃を受けて死亡した女性の映像がインターネット上に流れ、「イランの天使」としてムサビ元首相主導の改革派の運動の象徴になっている。

 AP通信などによると、女性は音楽を専攻する学生のネダさん(27)。20日にデモがあったテヘラン中心部を車で通りがかり渋滞に巻き込まれたため、車外に数分間出ていたところ、民兵組織バシジから銃撃を受けたという。映像では、倒れたネダさんのそばで男性が「心配するな」と声をかけるが、血を流して息絶える様子を克明に伝えている。

 ネダさんの死については、イラン国内だけでなく周辺のイスラム諸国などにも衝撃が広がり、アラブ首長国連邦のドバイでは22日、追悼式が行われた。

733千葉9区:2009/06/23(火) 21:39:19
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062301000091.html
改革派ムサビ氏の訴追を主張 イラン国会有力者 
 【テヘラン23日共同】イラン国会のシャフロヒ司法委員長は22日、アハマディネジャド大統領が再選された大統領選の結果を不正と批判している改革派の落選候補、ムサビ元首相について「非合法の抗議行動や挑発的な声明を繰り返している」と非難し、訴追すべきだとの考えを示した。アハマディネジャド氏に近いとされるファルス通信が伝えた。

 治安機関や司法府に影響力がある国会の有力者が、改革派陣営に抗議行動を中止するよう強い警告を発した形。官製メディアを動員してムサビ氏を「体制の敵」と印象づける狙いもありそうだ。

 ファルス通信はこのほか、抗議活動をあおるようなムサビ氏の行動は「違法」だとするテヘラン大教授(法学)の発言を報道。米紙ワシントン・ポストは政権側の動きをムサビ氏拘束に向けた地ならしだとする専門家の見方を伝えている。

 ムサビ氏は、大統領再選を支持した最高指導者ハメネイ師の演説や、多数の死傷者を出した治安部隊と支持者らの衝突後も、公然と選挙結果は不正だと主張。指導部に反旗を翻す形で再選挙を求め、支持者には抗議デモ継続を呼び掛けている。

2009/06/23 11:42 【共同通信】

734千葉9区:2009/06/23(火) 21:40:15
http://www.asahi.com/international/update/0623/TKY200906230055.html
イラン元国会議長「選挙を無効にするべきだ」 声明発表
2009年6月23日10時39分

 【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選で敗れた改革派のキャルビ元国会議長は22日夜、「再集計で時間を無駄にするのではなく、選挙を無効にするべきだ」との声明を発表した。また、デモの犠牲者を追悼する集会を25日に開くよう、自身が率いる政党「国民の信頼」系のウェブサイトで呼びかけた。

 キャルビ師は、大統領選の有力候補だった同じ改革派のムサビ元首相と立場は近いが、対米関係改善などでより踏み込んだ発言をしてきた。大統領選では前回の約500万から約33万に票を減らし、不自然な票の減少が選挙への疑念の一因となっている。

 追悼集会の場所は、テヘラン南部のホメイニ廟(びょう)が候補に挙がっている。

735千葉9区:2009/06/23(火) 21:41:56
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2613960/4292607
【動画】イラン抗議デモ、銃撃で倒れた男性の映像がユーチューブに
2009年06月22日 18:08 発信地:イラン
【6月22日 AFP】イラン国内では、大統領選の結果に反発する改革派のミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相支持者による抗議行動が続いている。当局が海外メディアに対する報道規制を強める中、ユーチューブ(YouTube)などの動画共有サイトに市民が撮影した動画の投稿が相次いでいる。

 この映像は、20日の抗議活動中に撃たれ、重体となったとされる男性。後に死亡が確認されたという。(c)AFP

※この映像は、AFPによって報道の真偽を保証されたものではありません。

736千葉9区:2009/06/23(火) 21:42:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090623/plc0906230806007-n1.htm
【日々是世界 国際情勢分析】イランに介入できない国際社会のジレンマ
2009.6.23 08:06

 大統領選を機にイランで混迷が深まっている。現職の保守強硬派マフムード・アフマディネジャド大統領(52)の「圧勝」は「不正」によるのか、真実は不明だ。だが、改革派支持者のデモは現政権下で国民が持つ不満の大きさを示した。イランの「変化」の芽とも映るが、国際社会の関与は難しそうだ。

 大統領と改革派候補ミルホセイン・ムサビ元首相(67)の接戦が予想された12日の選挙は、大統領がムサビ氏にほぼ倍の差をつけた。この予想外の結果や開票結果発表の早さなどが、「不正」疑惑の根拠だ。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は15日付社説(電子版)で「(イランの)指導者が結果を不正操作する必要を感じているのは注目すべきことだ」と、不正があったとの見方を強める。イランでは民主的に選ばれた大統領が選挙で選ばれない最高指導者に従属し、候補者も国民が選べない護憲評議会で事前に選別される。WSJは選挙自体が「まがい物」と切り捨てた。

 だが、不正疑惑を否定する根拠もある。米非営利組織「テロ・フリー・トゥモロー」などが選挙3週間前にイランで実施した世論調査では、大統領がムサビ氏に倍以上の差をつけていた。変化をもたらすとみられた若者層には、実際は大統領支持が多かった。

 15日付の米紙ワシントン・ポスト(WP)電子版に寄稿したこの組織のケン・バレン所長らは、不正はなかったかもしれないとし、不正があったと国際社会が圧力をかければ、イランが「外部への好戦性と非妥協性を強めることになる」と懸念する。バレン所長らは、調査結果が信頼に足ると訴えた。

 不正の有無の判断は外部からは難しい。だがデモが示すのは、イスラム体制自体の転換ではないにしろ、自由の制限などの現状を変えたいと願う多くの国民が存在する事実だ。

 これに対して米政権は暴力的弾圧には警告するが、「困惑している」と煮え切らない。圧制者の弾圧を非難しすぎると帝国主義者の干渉との非難を受け、反対に冷めた反応は米国の道徳的地位を低下させる恐れがあると、WP(電子版、17日付社説)は背景を分析する。大統領派と改革派のどちらが勝っても、国際社会はその勝者と対処しなければならない。そこに対応の難しさがあるようだ。

737千葉9区:2009/06/23(火) 21:44:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062302000070.html
ハメネイ師の罷免権握る議長はラフサンジャニ師 『専門家会議』焦点に
2009年6月23日 朝刊

 【カイロ=内田康】大統領選の結果をめぐり混乱するイラン情勢の行方は、聖職者でつくる「専門家会議」の動向が焦点の一つになりそうだ。最高指導者ハメネイ師を罷免する権限を握る組織で、議長はムサビ元首相を支援する保守穏健派の元大統領ラフサンジャニ師。専門家会議の聖職者の多くがラフサンジャニ師支持に傾けば、選挙結果が無効になる可能性も否定はできない。

 ラフサンジャニ師は今、どこで何をしているのか−。ドバイ拠点の中東の衛星テレビ・アルアラビーヤが二十一日、「(聖職者が多く住む)コムで、専門家会議メンバーらと秘密会議を開いた」と報じれば、在欧州のイラン専門家は「ラフサンジャニ師は、専門家会議の半数近い支援を取り付けたと聞いた」と語る。

 本人が沈黙を守っているため真相は不明だが、保守強硬派との権力闘争を勝ち抜くにはいざとなればハメネイ師を更迭できる同会議の支持は不可欠だ。

 メンバー八十六人は一定階級以上の聖職者で、選挙により選出。多数の聖職者が最高指導者の適格性に問題ありと判断すれば、ハメネイ師を罷免できる。

 現在のメンバーは基本的にはハメネイ師支持だが、対立するラフサンジャニ師も今年三月の専門家会議議長選で65%の得票で再任された。有力対立候補は保守強硬派の聖職者で、ハメネイ師がラフサンジャニ師失脚を狙ったが、同会議の支持は得られなかった。

 聖職者の中には、ハメネイ師がアハマディネジャド大統領に肩入れする姿勢に反発する空気もある。専門家会議メンバーではないが、宗教的影響力が強い最高位聖職者のサーニアイ師は最近、「アハマディネジャド政権を認めることは、宗教的に禁忌だ」と語ったという。

738千葉9区:2009/06/23(火) 21:46:14
毎日新聞 2009年6月16日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090616ddm007030139000c.html
深まる亀裂:イラン大統領選余波/上 体制批判、公然と
 ◇パンドラの箱開き−−再選への反発VS治安部隊
 「独裁者に死を」。イラン大統領選の結果が出た13日から14日未明にかけ、テヘランには夜を徹して反大統領のスローガンがとどろいた。暴徒と化した若者は銀行に投石し、車やバスを炎上させた。治安部隊と衝突し双方に多数の負傷者が出た。

 保守強硬派アフマディネジャド大統領の再選に反発するうねりは、合わせて推定数万人に。革命防衛隊が強硬姿勢を示す中、覚悟の「決起」だった。国営放送は市民に「冷静な行動」を呼びかけ、14日以降、暴動が起きた各所には大量の警官隊が配備されるなど、物々しい空気が流れる。

    ◇

 改革派の最有力対抗馬、ムサビ元首相が声明で「不正で権力を得た者には従うな」と訴えたことが、反大統領派の暴動に拍車をかけた。投票率は空前の85%。「自由」を渇望する学生や中間・富裕層は「大統領の再選阻止」で一致。政治に無関心な若者も投票所に足を向けた。過激発言を繰り返す大統領に生理的な「嫌悪感」を募らせてきた側面もある。

 暴動鎮圧には主に革命防衛隊傘下の民兵組織バシジが当たった。全国動員力は100万人とも言われる。イスラム革命理念に忠実な低所得層が中心で、大半は大統領を支持する。学生のバニハシミさん(29)は「生活支援があるから加入した」。投票日当日、招集指令が出たという。大統領は14日、前日に暴動が吹き荒れた繁華街バリアスル通りで「国民の結束」を呼び掛ける演説を行った。小旗を振って支持を叫ぶ数万人の群衆に、多くのバシジがまじっていることは疑いない。

    ◇

 大統領は暴動を「サッカーの試合後に起きる理性を失った騒ぎのようなもの」と形容、「大したことではない」とはねつけた。

 だが毎日新聞支局近くで起きた数千人規模の暴動を眺めた商店主は人目をはばからずにこう言い切った。「政治のうそにはもううんざりだ。このまま革命になればいい。私もその(動きの)一部になる」

 暴動は市民の欲求不満の「ガス抜きになった」との見方もあるが、一方で、タブーだった最高指導者ハメネイ師を頂点とする体制自体への批判さえ、公然と語られる不穏な雰囲気を醸成した。

 アフマディネジャド政権が国民への締め付けを強めるのか、緩めるのか。選挙が「自由」へのパンドラの箱を大きく開け、国民の間の亀裂を深めてしまった印象はぬぐえない。

    ◇

 現職大統領の「圧勝」に終わった今回選挙がもたらした余波は、政治・宗教界にも及ぶ。イスラム革命30年を迎えた政教一致のこの国の行方を占った。【テヘラン春日孝之】

739千葉9区:2009/06/23(火) 21:47:18
毎日新聞 2009年6月17日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090617ddm007030180000c.html
深まる亀裂:イラン大統領選余波/下 権力闘争、白日の下に
 公開書簡の末尾に、有名なペルシャ詩人サディーの詩が引用されていた。「小さな水の流れならシャベルでも止まるが、流れが大きくなると、象でも止まらなくなる」

 イラン大統領選の投票日(12日)3日前。書簡は、イスラム革命体制の重鎮で聖職者のラフサンジャニ元大統領が、最高指導者ハメネイ師にあてた。

 アフマディネジャド大統領を革命混乱期の「反革命分子」に例え、手遅れにならないよう大統領の「根拠なき無責任発言」を封じてほしいと求めた。放置すれば、体制の根幹を揺るがす事態を招くとも警告していた。

 発端は、イラン初の候補者同士のテレビ討論だった。アフマディネジャド大統領が、改革派の最有力対抗馬ムサビ元首相を背後で支援しているとされるラフサンジャニ氏について、その一族の「金権腐敗」を名指しで批判したのだ。

 アフマディネジャド氏とラフサンジャニ氏は前回大統領選の雌雄を決した政敵同士。当時は「腐敗追放」を掲げたアフマディネジャド氏が圧勝した。

 書簡公表の翌10日、政教一致体制の「奥の院」である宗教都市コムの聖職者50人が大統領批判の声明を出し、「テレビ討論での(ラフサンジャニ氏への)欠席裁判は宗教違反だ」と非難した。大統領は当選後の13日、テレビ演説で断固とした姿勢を示す。「私は不正と戦うという点で誰にも配慮はしない。革命に貢献したから何でもできると信じている強欲な人物に対してもだ」

 両者の対立を改革派の弁護士ニクバクト氏はこう解説する。「ラフサンジャニ氏は最高指導者の罷免権を持つ専門家会議の議長を務め、最高指導者の決断を左右するコムの聖職者の間で人気が高い。この勝負、ラフサンジャニ氏の勝ちだ」

 一方、聖職者アルジョマンド師はこう反論する。「ラフサンジャニ氏のいる所、腐敗がある。大統領による一連のラフサンジャニ批判は、体制の大掃除を目指し、大統領の後ろ盾でもある最高指導者が指示した。庶民の圧倒的支持もある大統領の勝ちだ」

 テレビ討論を機に、体制の深部で進行する激烈な権力闘争が白日の下にさらされた。体制の亀裂から生じた水流は、一歩間違えば「決壊(体制崩壊)」の危険をはらみつつ、政敵のどちらかを押し流すことによってしか、決着はつかないのかもしれない。【テヘラン春日孝之】

740千葉9区:2009/06/23(火) 21:49:13
http://mainichi.jp/select/world/news/20090623ddm007030005000c.html
イラン大統領選:現職再選 警官増員、デモ封じを強化 報道は「大本営発表」
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票結果を巡る混乱で、治安当局はテヘラン中心部に必要に応じて大量の部隊を配備する一方、反対派やメディアへの統制を強めるなど、抗議行動の封じ込め策を強化している。反対派の抗議行動は21日には行われなかったが、22日には多数の市民が再び集まった。夜間には街のあちこちで最高指導者ハメネイ師を標的にした反体制スローガンが叫ばれ始めており、事態の収拾に向かうかどうかは不透明だ。

 テヘラン中心部のアザディ通り一帯は21日、反対派と治安部隊の衝突が起きた前日以上に警官隊や民兵組織バシジが配備された。

 20日の衝突で10人以上が死亡したこともあり、これまで抗議に参加していた大学院生の女性は「もう怖くて行けない」と漏らす。

 モッタキ外相は21日、テヘラン駐在の各国大使を前に「連日の抗議行動には英国から専用機で送り込まれたテロリストが交じり、扇動した」と発言。国営メディアも抗議行動の参加者の一部を「テロリスト」として扱っている。

 当局は20日、反対派を支援してきたとされる体制重鎮ラフサンジャニ元大統領の親族5人を逮捕、翌21日には釈放したが、「革命の功労者の身内でさえ容赦しない」と警告した形だ。

 メディア統制も強化されている。改革派有力紙の幹部は「紙面製作に情報機関職員が立ち会い、記事の取捨選択をしている」と証言した。テレビはすべて国営で、情報を「大本営発表」で一本化する狙いがあるとみられる。

 外国メディアに対しても統制を強め、21日には英BBC記者に国外退去を命じた。携帯電話やインターネット上の規制も続く。

 こうした厳しい封じ込め策にもかかわらず、市内では毎晩10時から、反対派が各所で「独裁者に死を!」「アッラー(神)は偉大なり」と唱和し、抗議の意思表示を続けている。

 ハメネイ師が大統領選の「不正」を否定してからは、「ハメネイに死を!」とのスローガンも叫ばれ始めている。

741千葉9区:2009/06/23(火) 22:45:38
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/06/post-229.php
イランで本誌記者が拘束された瞬間
NEWSWEEK Reporter Arrested

日曜の朝7時、テヘランの自宅で寝ていたマジアル・バハリが母親の前で連行され、彼のパソコンが押収された

2009年06月22日(月)17時54分


 6月20日夜から21日朝にかけ、イランの首都テヘランで数十人が拘束された。その1人が、ニューズウィーク記者として10年以上イランを取材してきたマジアル・バハリ(41)だ。

 21日午前7時、テヘランにある彼のマンションに数人の治安当局者がやって来たとき、彼は就寝中だった。母親によると、当局者らは身分を明かさず、バハリのノートパソコンと数本のビデオテープを押収。敬意を持って彼を処遇すると母親に伝え、連れ去ったという。それ以来、バハリから連絡はない。

 ニューズウィークは声明を発表し、バハリの拘束を強く非難して即時解放を訴えた。彼はカナダとイランの国籍を持っている。

 声明は次のように述べている。「ニューズウィークや他のメディアを通じた彼のイラン報道は、常に公平で慎重であり、どんな問題でもあらゆる側面をしっかり取り上げている。彼は現政権を含めたイランの歴代政権と常に良好な協力関係にあった」

 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」によると、6月12日の大統領選挙以降、20人以上のイラン人ジャーナリストやブロガーが拘束されている。

 20日には、市内各地で散発していた抗議デモが暴力的になったため、治安当局が鎮圧に乗り出した。マフムード・アハマディネジャド大統領が圧勝した選挙の正当性をめぐり、対抗候補ミルホセイン・ムサビ元首相の支持者らが抗議行動に繰り出していた。イラン国営テレビによると、少なくとも10人が死亡、100人以上が負傷した(死者は19人に達したとの情報もある)。

「私の息子を返してほしい」
 バハリはイランでは有名人だ。ニューズウィークに記事を書くほか、ドキュメンタリー映画の制作者や劇作家としても知られている。手掛けた映画は10本以上。聖なる都市で売春婦を狙う連続殺人犯を描いた『クモ殺人』(Along Came a Spider)は、米ケーブルテレビHBOで放映された初めてのイラン製ドキュメンタリーだ。

 バハリは1988年、映画と政治学を学ぶためにカナダに渡り、コンコーディア大学(モントリオール)でコミュニケーションの学位を取得。その後イランに帰国してジャーナリスト活動を始めた。初期の映画作品はカナダで制作した。トロントに自宅がある。

 バハリの母親は21日夜、イラン当局へのささやかな願いを語った。「マジアルが帰って来ればそれでいい。私の息子を返してほしいだけだ」

743千葉9区:2009/06/24(水) 23:06:35
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090624/mds0906240125002-n1.htm
【イラン騒乱】カギを握る実力者ラフサンジャニ師 不気味な沈黙続く (1/2ページ)
2009.6.24 01:24

 【カイロ=村上大介】アフマディネジャド大統領の再選を支持する最高指導者ハメネイ師を頂点とするイラン保守派は、革命防衛隊が市民デモの武力鎮圧を警告する一方で護憲評議会が選挙無効の訴えを却下し、畳みかけるように改革派の抗議行動封殺に動き始めた。騒乱の行方がいっそう不透明になる中、選挙で改革派のムサビ元首相を支持した穏健保守派の実力者、ラフサンジャニ師(74)=元大統領=が不気味な沈黙を続け、その動向に注目が集まっている。

 ラフサンジャニ師は14歳で、後に革命指導者となるホメイニ師に師事。1979年のイラン革命で倒されたシャー(国王)時代には何度も逮捕され、革命後の80年に国会議長に就任。大統領だった現最高指導者ハメネイ師、首相を務めたムサビ氏らとともに80年代の体制を支えたホメイニ師側近の1人だった。

 89年のホメイニ師死去後、最高指導者の座をめぐる争いでは、宗教的権威では“軽量級”とみなされたハメネイ師を担ぎ、左派(現在の改革派)と右派(保守派)がせめぎ合った80年代の革命体制後、実権を保守派が握る立役者となった。自らは大統領に就任、体制の主導権を握った。

 だが、ハメネイ師が革命防衛隊や強硬派のイスラム法学者を背景に力をつけ始めると、2人の関係は微妙なものへと変化してゆく。強硬保守派の支配が強まる中、ラフサンジャニ師は改革派とも関係を強め、最近では改革派の一角を占めると見なされる場合もある。

 ただ、その政治的な力の源泉は、むしろ舞台裏で改革派と保守派のもめ事を仲裁できる“ぬえ的な影響力”にあるといえ、大流血の可能性も出てきた今回の騒乱の中で同師がどのような収拾策を考えているのか。その「沈黙」が、むしろ注目を集める由縁だ。

 ラフサンジャニ師は2005年、最高指導者の任免権を持つイスラム法学者の集団「専門家会議」(定員86)の議長に就任しており、議長の権限を行使し、ハメネイ師の最高指導者としての資格を問うことも技術的に不可能ではない。ただ、同会議は保守派が多数派を占め、どれだけのメンバーが最高指導者に“反旗”を翻すことに賛同するのか、ラフサンジャニ師も慎重にならざるを得ないだろう。

 ラフサンジャニ師は若いころから、19世紀にイラン近代化を唱えたガジャール朝の宰相、アミーレ・カルビの思想に共鳴していたといわれ、伝記も書いている。革命後30年間、体制の中枢の一角を占め続け、74歳という年齢を迎えたラフサンジャニ師が、自らの名を後世にどう残そうとするのか。イスラム体制の根幹を揺るがしつつある騒乱の中で、慎重に次の動きを練っているに違いない。

744千葉9区:2009/06/24(水) 23:07:44
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090624/mds0906241022005-n1.htm
【イラン騒乱】改革派が夜空に叫ぶ「アラー・アクバル」
2009.6.24 10:21
 大統領選の結果をめぐり混乱が深まるイランの首都テヘラン。市内では毎日午後10時になると、選挙結果への不正を訴える改革派のデモを実力で鎮圧する当局に抗議する「アラー・アクバル(神は偉大なり)」の叫びが夜空にこだましている。

 改革派を支持する若者らが、口コミなどで時間を合わせ、夜陰に紛れてマンションの屋上や走行中の車などから叫ぶのだ。中には「独裁者に死を」の声も。少数だが、革命体制最大のタブーとされる最高指導者批判の「ハメネイ師に死を」との叫び声も聞かれる。

 「アラー・アクバル」は1979年のイラン革命の際、パーレビ王制に反対する市民が叫んだスローガン。呼び掛けにはムサビ元首相ら改革派こそが「イスラム革命の真の継承者」との訴えが込められている。(共同)

745千葉9区:2009/06/24(水) 23:09:39
>>689
http://www.cnn.co.jp/sports/CNN200906240034.html
イラン代表サッカー選手4人が「引退」、改革派支持が背景か
(CNN) 韓国ソウルで6月17日あったサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会のアジア最終予選、韓国対イラン戦で、イランの一部選手が同国大統領選に出馬、敗北した改革派候補、ムサビ元首相のシンボルカラーである緑のリストバンドなどを身に着け、プレーした問題で、選手4人が代表から「引退」していたことが24日分かった。

責任を問われ、引退に追い込まれたともみられる。イランの政府系新聞は、4人は終身相当の禁止処分を受けたとも報じた。


同試合では選手6人がリストバンドを着用していた。イランでは、6人は改革派を支持したと受け止められていた。引退したのは、代表の中軸だったカリミ、マハダビキア選手ら。


大統領選では、保守強硬派のアフマディネジャド氏が再選された。同氏はサッカーファンとして知られ、代表チーム支援に熱心だった。同氏は、大統領選に不正行為があったとして抗議集会を連日のように開く改革派候補の支持者らを「敗北したサッカーファン」に例えたことがある。


6人は、試合後半ではリストバンドを外していた。試合は1─1の引き分けに終わり、イランはW杯への出場権は逃した。

746千葉9区:2009/06/24(水) 23:10:29
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906240004o.nwc
改革派を前例なき弾圧へ イラン強権体制移行が濃厚
2009/6/24

 イランの最高指導者ハメネイ師が19日の演説で、保守強硬派のアフマディネジャド大統領を支持する姿勢を明確にし、街頭デモを中止するよう強く警告した後も混乱は収束していない。大統領選に敗れた改革派のムサビ元首相は21日に非暴力的抵抗を続けるよう呼びかけ、テヘラン市内ではデモが続いている。

 短期的には、今後もストや小規模なデモなど何らかの抗議運動が続けられる可能性が高い。 中期的には2つのシナリオが考えられる。第1はストやデモがエスカレートし、同国指導部の保守派と改革派幹部の間でイスラム共和制を維持するためアフマディネジャド大統領を更迭する合意が成立。統一政府が作られるケースだ。ただ、その可能性は小さい。

 第2は改革派の抗議運動が次第に下火になり、ハメネイ師とアフマディネジャド大統領が権力を維持する可能性だ。第2のシナリオが実現した場合、長期的にみて、さらに2つのシナリオが浮かんでくる。

 第1は指導部内で保守強硬派が合意形成に失敗し、ハメネイ師が孤立するシナリオ、第2は保守強硬派が支配体制を固め、権威主義体制が登場するシナリオだ。このとき反体制運動の余地はなく、疎外された国民の目からみて政権の正統性はほとんどなくなる。いずれにしても、イランが大統領選挙前の体制に戻ることはできない。

 オバマ米大統領は、イラン大統領選で誰が勝っても対話の道を残し、民衆の暴動を扇動したと非難されないよう慎重に振る舞ってきた。現体制が権力を維持することに成功すれば、当面、政治対話は不可能になる。

 イスラム共和制に基づく現体制は、大統領選挙の結果を受け正統性が疑われることになったが、抗議運動は沈静化する公算が大きい。そうなれば、同国内では前例がないほどの弾圧が行われ、対外的にも強硬路線が続くことになるだろう。

747千葉9区:2009/06/24(水) 23:16:15
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090624-OYT1T00414.htm
オバマ米大統領、イランの改革派デモ弾圧を強く非難
 【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領は23日、ホワイトハウスで記者会見し、イラン当局がイラン大統領選をめぐる改革派民衆の抗議行動を暴力的に鎮圧していることに関し、「不当な行為であり、強く非難する」と述べた。大統領がイラン政府の行動を直接非難したのは初めて。ただ、イランに対し、今回の問題で制裁措置を取るかどうかについては、「情勢がどう動くか分からない」として、明言を避けた。


 大統領は、イラン当局の暴力行為について、「米国および国際社会は戦慄(せんりつ)し、怒りを覚えている」と述べ、「自国民の権利を尊重し、その意向に耳を貸すべきだ」とイラン政府に要求した。また、「まだ手遅れではない」と述べ、事態の平和的解決に動くよう要請した。

 大統領は一方で、「イランの主権を尊重し、イランの国内問題に干渉しない」と強調し、米国がデモを扇動しているとするイランの主張に対しては、「明白な間違いでバカげている」と反論した。

 イランの核問題の対話継続を念頭に慎重発言に終始する大統領を「弱腰」と批判してきたマケイン上院議員など議会共和党は、大統領の非難発言を歓迎する声明を発表。ただ、大統領は会見で、「我々の立場は一貫している」と述べ、批判を受けて態度を硬化させたのではないと強調した。

(2009年6月24日11時22分 読売新聞)

748とはずがたり:2009/06/24(水) 23:32:55

心配であります。

モンスーンが来ない 干上がるインド 物価高騰を危惧
2009.6.24 22:43
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090624/asi0906242242003-n1.htm

 【ニューデリー=田北真樹子】例年6月ごろから9月まで、酷暑のインドを潤すモンスーン(雨期)の到来が遅れており、深刻な水不足への懸念が強まっている。政府は24日、モンスーンによる降水量は例年を下回るとの見通しを発表した。雨水に依存する農産物が影響を受けるのは必至で、不作による物価高騰が危惧(きぐ)される。景気回復の足かせになりかねないだけに、シン政権もモンスーン前線の動きを注視している。

 地元紙では、ここ数日、雨ごいの儀式を行う農民の写真が一面を飾っている。南から北上し、この時期、インドの大半を覆うはずのモンスーンは、今年は6月下旬になっても、西部マハラシュトラ州の一部から北東に向けたベンガル湾沿いの一部にしか到達しておらず、国土のほとんどを干上がらせている。

 インド気象庁によると、6月前半の全国の降水量は39・5ミリで、例年(72・5ミリ)の約45%減だった。北部のパンジャブやウッタルプラデシュなど8州では例年の6〜9割減という。

 インドは国土のほぼ半分が農地で、そのうち6割が雨水に依存する。農業はインドのGDP(国内総生産)の約2割を占め、農作物の不作はGDPを2%下げるといわれる。このため、今年の雨不足は経済に深刻な影響を与えそうだ。

 一方、北部や中部では、気温が例年を大幅に上回り、45度近くに達する日が続いている。生活飲料水の確保をめぐって住民同士の衝突も発生している。

749千葉9区:2009/06/25(木) 20:59:17
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090626k0000m030069000c.html
イラン:ムサビ氏、運動「変質」に苦慮
 【テヘラン春日孝之】大統領選後の混乱に揺れるイランの行方は、「開票の不正」を理由に再選挙を求め、抗議行動を主導してきた改革派ムサビ元首相(67)の動向に左右されるとみられるが、ここ数日、国民の前に姿を見せていない。運動が次第に「反体制」色を帯びる中、運動の方向性を見定められずにいる可能性がある。

 ムサビ氏は抗議行動を体制内の「世直し」と位置付ける。「不正やうそは国家と国民を対立させ、体制を揺るがす」と主張、「手遅れになる前に修正を」と訴えてきた。

 選挙戦で出馬の動機をこう語った。「イスラム革命(79年)を起こしたのは、イランが中東一の大国になり、地域の模範として影響力を行使するためだ。だが、今の政権は非現実的な外交で国家の威信とメンツをつぶしてしまった」

 体制の将来への危機感が駆り立てたというわけだ。そこに噴き出た「大規模で組織的な開票不正」。ムサビ氏は「体制を守るには、不正で権力を得る者には従わない。これが革命のメッセージだ」と強調。「殉教」も辞さない覚悟を示す。

 最高指導者ハメネイ師は、ムサビ氏らの異議を追い払うことで逆に体制の威信を保とうとしており、両者の対決は、革命体制の存亡を懸けた究極の路線対立とも言えそうだ。

 だが、ここ数日のデモは反体制運動の性格を強めている。テヘランで毎晩の恒例になった、屋上などでの抗議スローガンの唱和には「ハメネイに死を」という言葉も交じり、15日のデモ行進当時に比べ、運動は確かに変質した。

 ムサビ氏には、「敵(反体制派や外国勢力)に利用されることを本意としない」との思いがあるようだ。「革命体制の本流を歩んだ」との自負が強いとみられるからだ。

 革命の指導者ホメイニ師の「秘蔵っ子」として体制基盤構築に重要な役割を担い、イラン・イラク戦争中の混乱期と重なる81〜89年にハメネイ大統領(現・最高指導者)の下で首相を務めた。

 ハメネイ大統領と経済運営などを巡り深刻な路線対立に陥ったが、89年にホメイニ師が死去するまで、同師の庇護(ひご)を受けた。革命原理回帰を訴えながら、体制崩壊への水門を自らが開けることになれば自己否定につながりかねないのだ。

 【ことば】ミルホセイン・ムサビ氏

 ハメネイ師と同様に少数民族アゼリ系で、同師とは遠い親類とも言われる。テヘランの大学で建築学を学び、反王制運動で投獄経験も。89年の首相退任後は政界を退き「イラン芸術学院」を設立して、今も会長を務める。画家でもある。妻のザハラ・ラフナバルさんは元大学学長で芸術家。「女性の権利向上」を訴える妻と二人三脚で選挙を戦った。

750千葉9区:2009/06/25(木) 21:00:21
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090625/mds0906251839005-n1.htm
【イラン騒乱】デモ活動にも時代の流れ、抗議の顔は女性
2009.6.25 18:38

6月9日、支持者に手を振るムサビ元首相の妻、ザフラ・ラフナバルドさん(AP) 【ニューヨーク=松尾理也】イラン大統領選の不正を主張する改革派の抗議活動の中で、女性の存在感が急速に拡大している。イスラム体制下での抑圧が指摘されてきたにもかかわらず、公然とデモに参加し、当局批判を繰り広げるイランの女性たちが、今回の抗議活動の主役となりつつある。

 改革派候補のムサビ元首相の妻、ザフラ・ラフナバルドさんは24日、ウェブサイトを通じて「正当な抗議を継続するのは私の責務だ」と述べるとともに、逮捕された市民の即時釈放を求めた。

 ラフナバルドさんはテヘランの女子大で学長を務めながら、2006年に保守強硬派によって退任を余儀なくされた過去を持つ。今回の選挙戦で、ラフナバルドさんは常に夫のムサビ氏に寄り添い、支持者の前に姿を現した。これまでのイラン大統領選では考えられないことだった。そのキャリアや存在感から西側メディアは選挙前、ラフナバルドさんを「イランのミシェル・オバマ」と表現した。

 また、穏健保守派のラフサンジャニ元大統領の娘、ファエゼ・ハシェミさんは、抗議行動に参加したため、「暴動をあおった」として当局に拘束された。さらに、ラフサンジャニ師の妻、エファトさんも大統領選直後、記者たちに「もし不正があれば街頭に出て抗議を行うべきだ」と語っているもようがインターネットで公開されている。

 こうした著名人のほかにも、街頭でのデモに女性が先頭に立って参加している光景が目立つ。抗議活動に直接参加していたわけではないものの、デモ現場近くで狙撃され死亡した女性、ネダ・アガソルタンさんは、インターネットでビデオが公開されたのをきっかけに抗議活動の象徴的存在となった。

 欧米メディアは、もともと政治的には活発な存在だったイランの女性たちが、抑圧されてきた権利回復の要求を強める流れの中で、今回の抗議活動の前面に躍り出た−などと分析している。

751千葉9区:2009/06/25(木) 21:01:21
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062502000104.html
革命防衛隊 分裂か デモ鎮圧反対の幹部拘束の情報 イラン
2009年6月25日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、政府の精鋭部隊・革命防衛隊の内部にも対立があるとの見方が広がっている。最高指導者ハメネイ師直属の部隊だが、デモ鎮圧に反対した幹部が拘束されたとの情報もあり、部隊幹部の動向は混乱の行く末を占うカギになりそうだ。

 「テヘラン地区担当のファゼリ司令官が拘束された」との情報が二十二日、改革派のムサビ元首相支持者らのウェブサイトに流れた。これを受けるかのように同日、革命防衛隊は「暴徒には断固として対処する」との声明を発表。

 「防衛隊は一枚岩とアピールするためだ」。欧州を拠点とするイラン専門家のノリザダ氏は本紙にこう指摘した上、「ファゼリ司令官の逮捕は事実であり、鎮圧に反対した幹部の拘束が進められている」と話す。中東の衛星テレビ局アルジャジーラも「防衛隊分裂」の可能性を伝えた。

 アハマディネジャド大統領は同部隊出身で、選挙では部隊が支持基盤の一つだった。一方で、ムサビ元首相を支えるラフサンジャニ元大統領も部隊創設者の一人。ラフサンジャニ師の推薦を得て入隊し、幹部に登用された人材も少なくない。在テヘランの西側外交筋も「防衛隊はアハマディネジャド氏支持一色ではない」と語る。

 革命防衛隊は現在までデモ隊に向けて実弾を使用せず、抑制的とされる。デモ参加中に撃たれて死亡した「ネダ」という名の若い女性が改革派の象徴的存在になっているが、この銃撃も革命防衛隊が起こしたのではなく、民兵組織バシジの急進的な民兵が実弾を使ったとみられている。

<革命防衛隊> 陸海空軍とは別の精鋭部隊。地上部隊10万人、海上部隊2万人。在外公館にも隊員がおり、スパイ活動を行っているとみられている。

 レバノン南部のイスラム教シーア派組織ヒズボラなどを支援し、西側諸国は「テロ輸出の元凶」と指摘する。石油、建設などの関連企業も多

752千葉9区:2009/06/25(木) 21:04:06
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906250002.html
2009.06.25 Web posted at: 11:10 JST Updated - CNN
ワールド
ハメネイ師が議員団に「寛容」呼びかけ 国営メディア報道
テヘラン(CNN) イラン政府系放送局プレスTVは24日、同国の最高指導者ハメネイ師が首都テヘラン市内で国会議員団に対し、改革派への寛容な対応を促したと伝えた。


複数の目撃者は、治安当局が国会議事堂外で計画されていた、大統領選の結果に対する抗議デモを中止に追い込んだと述べた。


ハメネイ師は、選挙結果をめぐる威圧的な要求に決して屈しないと明言する一方、法と秩序の重要性を指摘し、法に違反する行為は独裁政治につながると発言。プレスTVによると、同師は「法とイスラム革命の原則」に基く統治で国民の要求に応えるべきだとの見解を表明するとともに、議員団に対して改革派の意見を許容し、派閥化を回避するよう助言したという。


プレスTVはまた、大統領選の監督機関である護憲評議会のスポークスマンが、今回の選挙で落選した候補者らの異議申し立てを全て検討した結果、大規模な不正は判明せず、イラン革命の1979年以来最も健全な選挙だったと明言したことを伝えた。スポークスマンは、「小さな不正」は判明したものの、選挙結果を変える規模ではなかったとしている。

753千葉9区:2009/06/25(木) 21:05:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090624-OYT1T01108.htm
イラン首都厳戒…ハメネイ師、強くデモ非難
 【カイロ=宮明敬】イランの最高指導者ハメネイ師は24日、国会議員を前に「国家も国民も(デモの)圧力には屈しない」と述べ、大統領選の当局発表結果に対する市民の抗議デモを非難するとともに、選挙結果の見直しはしないとの姿勢を改めて示した。


 デモを力で抑え込む姿勢をより鮮明にしたと言える。

 首都テヘランでは24日午後4時(日本時間同8時半)から、選挙で敗れた改革派のムサビ元首相の支持者らが国会前で抗議デモを呼びかけていた。だが、テヘランからの情報によると、市中心部では、革命体制を支える精鋭部隊「革命防衛隊」や傘下の民兵組織「バシジ」が大量動員され、AFP通信によると、デモに参加しようとした数百人の市民は鉄棒などで追い払われた。

(2009年6月24日23時23分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090625-OYT1T00357.htm?from=nwla
テヘランで200人抗議デモ、治安当局が封じ込め
 【カイロ=加藤賢治】イランの首都テヘラン中心部で24日午後、大統領選の無効を訴える改革派のムサビ元首相の支持者約200人が、抗議デモのため国会周辺に集まった。


 しかし、治安部隊や体制側民兵組織バシジに強制排除された。AP通信は目撃者の話として、治安部隊が催涙弾や実弾の威嚇発砲でデモ参加者を追い払い、周辺には治安当局関係者数千人が配置されたと伝えた。

 国営テレビは警官の大量動員により、「違法な集会」での暴力行為を阻止したと報じた。抗議デモは治安当局によって封じ込められている状況だ。

 改革派の支持を集めるムサビ氏の妻ザハラ・ラフナバルドさんは同日、抗議活動は合法だと主張、抗議デモを弾圧する政府の姿勢を「街頭を戒厳令下に置くようなもの」と批判した。

 AP通信によると、別の改革派メフディ・カルビ元国会議長の陣営は、25日に予定した、改革派支持者の追悼集会について、「当局の許可が得られなかった」として来週に延期した。

(2009年6月25日10時56分 読売新聞)

754千葉9区:2009/06/25(木) 21:30:58
http://mainichi.jp/select/world/news/20090625ddm007030154000c.html
09ドイツ総選挙:岐路に立つ環境政策 脱原発に温暖化の「逆風」、大連立にきしみ
 ドイツの総選挙(9月27日)では、脱原発など環境政策への対応が大きな争点になりそうだ。また、アフガニスタンへの独軍増派はオバマ米政権の要請もあり、新政権には重い負担となるとみられる。前線では、度重なる派兵の負担で兵士に心的外傷後ストレス障害(PTSD)が多発、社会問題になっている。【独西部ビブリスで斎藤義彦】

 「何をしている」。ひげ面の屈強な男が警告する。独西部の小都市ビブリス。敷地外から原子炉建屋を撮影していると警備員が飛んできた。反原発デモを警戒しているという。

 ドイツで稼働する17基の原発の中で、最も古い74年に商業運転が始まったビブリスA原発は本来、02年の「脱原発法」に基づき、08年に停止しているはずだった。しかし、度重なる故障で停止が延期され、来年5月ごろにずれこむ予定だ。

 「ビブリスの寿命は尽きている」。今月初めのデモでは、反原発を唱える市民団体がこう訴えた。安全性が十分でないとして、停止断行を求めたのだ。

 しかし、ビブリス原発のラウアー所長は「脱原発は誤った道。政治は運転期間延長で合意してほしい」と反論する。「地球温暖化対策」などで、原発の見直し機運が世界的に高まる中、ドイツは「孤立している」と所長は批判。次期政権の4年間でビブリスAを含む7基が停止される見込みだが「これらの運転期間を延長する以外に、温室効果ガス削減目標は達成できない」と政策転換を訴える。

 脱原発は社会民主党と緑の党が連立した前シュレーダー政権の看板だった。この政策で3基が停止を決めた。

 保守のキリスト教民主同盟(メルケル党首)は05年の前回総選挙で、原発維持を訴えたが勝利できず、社民党と大連立を組んだ。このため、脱原発法はそのまま維持された。

 しかし、民主同盟の姉妹党・キリスト教社会同盟のゼーホーファー党首は今月初め、「経済危機があるのに教条的エネルギー政策を進めるのはばかげている。社民党は現実的になるべきだ」と連立相手に脱原発見直しを公然と要求。社民党所属のガブリエル環境相が「原発は非常に危険な技術。(風力など)代替エネルギー導入も妨げる」と反論。大連立に「火種」(独メディア)がまかれた。

 世論調査によると、民主・社会同盟は、原発利用に積極的な自由民主党と政権を取る勢いで、脱原発政策の変更も予想されている。

 ただ、原発推進派は「原発の新規建設」までは主張しない。ビブリス原発を監督するヘッセン州の与党・自民党のエネルギー政策責任者・ロック州議会議員は「政権が変われば、ビブリスの運転を8年延長する」とするが「新規建設は市民の受容度が低い」と話す。

 報道によると、民主同盟は近く採択する選挙公約で「原発は環境に優しい新技術が見つかるまでの過渡的技術」とし「新規建設はしない」と明言する。

 背景には原発に厳しい世論がある。今年2月にウェルト紙日曜版が実施した世論調査では53・2%が脱原発の実施を支持、反対は29・7%にとどまった。

 原発に詳しいエコ研究所のカレンバッハ・ヘルベルト研究員は「長期的に原発を維持できるという考え方はドイツにはない。不人気な新設はどの政治家も主張できない状況だ」と話す。

755千葉9区:2009/06/25(木) 21:31:24
 ◇アフガン増派、世論は冷淡
 イラクなどで多数の米兵が負っている外傷性脳損傷(TBI)が、アフガンに派兵された独兵にも表れている。派兵される兵士には外傷性脳損傷などの後遺症であるPTSDが多発、独軍は調査に乗り出している。

 ベルリン防衛軍病院によると03年、独軍の男性曹長(27)が、バスでカブール空港に向かった際、近寄ってきた自動車が自爆。兵士4人が死亡した。曹長は首に爆弾の破片を受け、爆風によって外傷性脳損傷を負い、一時、意識を失った。

 曹長は「回復した」として自ら志願して05年に再度アフガン入りしたが、部下に暴力をふるい、脱力感にさいなまれるなどPTSDの症状が出た。その後退役し、回復した。曹長を治療したツィマーマン医師は「この例で外傷性脳損傷とPTSDの関係は詳しく調べておらず不明だが、原因である可能性はある。現在、PTSDが発見されるケースは氷山の一角」としている。

 独軍では治療を受けたPTSDの患者は05年の120人程度から08年の約250人と倍増した。独軍の推計では派兵兵士の約1%がPTSDになっており、2500人の派兵経験者を対象に詳しい調査を行っている。

 独軍はアフガンで比較的平穏とされてきた北部に駐留しているが、テロ攻撃が頻発。23日には、北部クンドースでパトロール中の車列が攻撃され、装甲車が転倒、兵士3人が死亡した。独軍のアフガンでの死者は35人にのぼっている。

 左派新党を除く主要政党は議会で派兵を承認、現在アフガンに約3700人を送っている。独政府は4月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、オバマ米大統領からの要請もあり、夏の大統領選監視に約600人の増派を表明した。

 一方、国民は派兵には冷淡だ。独フォークス誌の昨年の世論調査では「派兵が国益に沿わない」とした回答が63%もあった。次期政権は、前線で苦しむ兵士と国際的圧力、冷淡な国民との間で困難なかじ取りを迫られる。

 ◇「PTSD、独軍のタブー」−−派兵で発症の元空軍中佐
 派兵でPTSDになった元空軍中佐、アダムさん(54)=写真・斎藤撮影=に話を聞いた。アダムさんは96年、ボスニア・ヘルツェゴビナでPTSDになった。独防衛省は治療費は払ったが、PTSDと認めず、障害手当の支払いを拒否。アダムさんは裁判で争ったが、敗訴した。

 ボスニアでは物資補給にあたっていたが、セルビア人の陣地に迷い込み、銃口を向けられた。凍りつき、死ぬような思いをした。

 その後、恐怖の瞬間が何度もよみがえり、仕事が手につかなくなった。逃げ出したい衝動にとらわれ、他人に攻撃的にふるまった。

 上官は「仕事をやれ」と迫る。拒否すると「身の安全は保証しない」と脅した。98年、解雇同然で除隊した。

 独軍は第二次大戦で多くのPTSD症例を出したが、タブーとされた。防衛軍でもPTSDは「ない」ことにされ、私も「人格の問題」と言われた。当時は派兵が本格化したばかりで準備不足だったが、今も本質的に変わりはない。私は士官だったからまだましだが、一般の兵士なら病気が隠され、死んでしまうだろう。

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 ■ことば

 ◇脱原発法
 原発ごとに、商業運転を始めてから32年間運転することを目安に、00年から発電が許される総量枠を定めた法律。2021年ごろまでに全原発が停止する予定。古い原発から新しい原発に発電枠の移転が可能。

756千葉9区:2009/06/25(木) 21:44:50
http://mainichi.jp/select/world/news/20090625ddm007030083000c.html
大連立の行方:09ドイツ総選挙 地殻変動の主役たち/上 シュタインマイヤー氏
 ◆副首相兼外相、シュタインマイヤー氏

 ◇格差生んだ改革路線 旧東独から首相目指し
 「まだ何も決まっていない。過半数を譲ってはならない」。ドイツの与党・社会民主党のシュタインマイヤー副首相兼外相は14日の党大会で、中道右派連合への敵意をあらわにした。社民党はメルケル首相を支える保守・キリスト教民主・社会同盟と大連立を組むが、9月の総選挙では外相が対立候補としてメルケル首相に挑む。

 1時間6分の演説で外相はシュレーダー前首相(社民党)の改革路線の堅持を訴え、まず前首相に歩み寄った。

 外相は前首相がニーダーザクセン州首相だった当時、官房長などを務めた。連邦首相府長官を経て、05年発足の大連立政権で外相となった。だが、選挙の経験はなく「政治家ではなく役人」(評論家ラングート氏)と評される。世論調査での支持率はメルケル首相53%に対し20%。メディア露出は3分の1以下だ。

 このため外相は、総選挙で旧東独ブランデンブルク州の引退議員の後継として初出馬する。選挙区は長らく社民党の牙城で、当選はほぼ確実だ。ただ、西独出身の落下傘候補であるため、選挙区との縁は浅い。党地域支部長ゲルストマンさん(49)は「月1度、選挙区を訪ねられるよう苦心している」と説明するが、多忙で十分選挙区に入れていない。

 同州では04年の州議会選挙で、旧東独の独裁政党の流れをくむ左派新党が第1党・社民党に肉薄した。東西格差はいまだに残り、地域経済の落ち込み、低所得や過疎化が左派新党を勢い付けている。

 数年前には極右の暴力の嵐も吹き荒れた。外相の選挙区ラーテナウ市で青少年の話し相手をしている団体職員カニッツさん(32)は「深刻な失業が家庭に問題をもたらし、若者たちは方向性を見いだせない」と指摘する。

 生活保護の実質減額など前政権の「福祉切り捨て」への反発は東独で増幅している。最大のライバルとなる左派新党のゴルツェ連邦議員(34)は「不利な扱いを受けている東独から首相候補が出るとは見上げたものだ。(候補者討論会で)面白い議論ができるのを楽しみにしている」と対抗心をちらつかせた。

    ◇ 

 3カ月後に迫る総選挙への「地殻変動」を起こす主役を追った。【ベルリン小谷守彦】

==============

 ■ことば

 ◇ドイツの選挙情勢
 05年の総選挙では、メルケル氏を首相候補としたキリスト教民主・社会同盟も、シュレーダー首相が率いた社民党も過半数を取れなかった。緑の党や自民党など小党との連立も合意できず、民主・社会同盟と社民党は「大連立」政権を樹立した。背景には国民政党と呼ばれる両党がともに衰退する傾向がある。総選挙は9月27日投開票。与党はともに大連立解消を目指す。世論調査では、民主・社会同盟と自民党の中道右派連合が優勢で、「政権交代」を望む声も58%に及ぶ。

757千葉9区:2009/06/26(金) 00:23:43
http://www.asahi.com/international/update/0624/TKY200906240409.html
南アフリカ、虹の国の現実 W杯を前に(1/2ページ)

 南アフリカ共和国の6月は真冬で、最大都市ヨハネスブルクは乾いた青空が連日広がる。国内随一の高級街サントン。ショッピングモールの広場では、アパルトヘイト(人種隔離)解放闘争を率いたマンデラ元大統領の立像前で観光客らがポーズをとる。

 1年後に南アで始まるサッカー・ワールドカップ(W杯)。前哨戦のコンフェデレーションズカップが目下開かれ、ブラジルや米国など出場国のサポーターでにぎわう。

 「彼らのホテル1泊分が、僕の月給とほぼ同じなんだ」

 近くでビル清掃をするステンビソさん(23)が出勤前、モールを抜けながら言った。

 街を行き交う大半は白人。だが裏手に回ると、労働者を運ぶ15人乗りバスの停留所があり、黒人ばかりになる。

 ステンビソさんはバスで10分の貧民街アレクサンドラに住む。1万人がひしめく築40年の「マダラ・ホステル」。家賃月330円。4人部屋に12人が寝起きし、敷地に汚水やごみの悪臭が立ちこめる。

 東部クワズルナタル州出身。小学校を4年でやめ、家畜の放牧を手伝った。現金を求め、去年夏にやってきたが、定職を得たのは先月。週6日、午後3時から朝6時まで働き、月給2万4千円だ。

 「家族への送金は実際、難しい。それでも来年はチャンスがあると信じている」

 94年の全人種参加選挙を経て、南アは再出発した。金やダイヤモンドなど豊富な資源に支えられ、年5%台の成長を維持。だがアフリカの多くの国と同様、貧困や失業、格差、エイズなどの問題が山積する。アフリカ民族会議の事実上の一党支配は、政治の停滞をもたらした。今年第1四半期の失業率は23.5%。貧困層では5割超とされる。

 治安も悪化する。警察によると、07年度の殺人は約1万8千件(1日平均約50件)。強盗はその10倍。コンフェデ杯のブラジル代表も空き巣に入られた。犯罪者の隠れ場所がアレクサンドラとされる。

 こんな南アを、ひとは「虹の国」と呼ぶ。約1割の白人が残りの有色人種を徹底的に差別した歴史。それを乗り越え、人種が融和した自由な社会として発展する新しい国への夢や希望が込められる。

 だが理想は遠のきつつある。かつての白人支配層アフリカーナーのベッシーさん(63)はホームレス。プレトリア郊外の支援施設で夫(70)と暮らす。「物価高で生活できず家を手放した」。支援団体によると、家を失った白人は02年から4年間で58%増え、13万1千世帯に上る。

 「こんな世の中になると誰が予想しただろう。W杯が現状を変えるとは思えない」(ヨハネスブルク=古谷祐伸)


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