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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

758千葉9区:2009/06/26(金) 21:03:41
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090616ddm001010006000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/1(その1) 存在感、軽く
 ◇「中国抜き」、乏しい実効性
 「マッダレーナは美しすぎる。豪華客船を使ったG8(主要8カ国)サミット(主要国首脳会議)は、この経済危機の時代に似つかわしくない。だがラクイラなら最も質素なサミットになる」

 サミット開催まで2カ月半に迫った4月23日、議長国イタリアのベルルスコーニ首相は、サミットの開催会場を地中海のマッダレーナ島から震災地のラクイラに移すと発表した。突然の変更は、「おれが考えたおれのサミットを」というメディア王の首相らしい自分本位の表れと言える。他の参加国からも異論がなく会場変更はすんなりと決まった。サミットの重みが、国際フェスタのように軽くなった瞬間でもあった。

 マッダレーナのアンジェロ・コミチ市長(55)の怒りは収まらない。「首相が独断でこんな決定を下すなど、まともな法治国家じゃない。会場建設費の2800万ユーロもわれわれサルデーニャ州の金だ。あんな立派な建物、どうする? カジノにするか?」

 首相と親しい政治批評家でメッサジェロ紙のリッツァ論説主幹(57)は、「首相は、被災者救済や、慈善などを訴え、どうしたら自分が目立てるか演出を考えている。そうなれば、細かく組み立て、決して手抜きをしない人だ」と解説する。ただ、「質素とは無縁の人」とも付け加えた。

 「おれ流」は、支持率上昇を狙った国内向けのパフォーマンスだけにとどまらない。首相は、サルコジ仏大統領とともにG8拡大論者として知られる。4月22〜24日、シチリア島で開かれた予備会合のG8環境相会合でもその一端が表れた。環境省の担当者は「会合ではG8だけの協議はなく、すべての会議やディナーなどの場に中国、インドなどを含む21カ国が参加した。サミットの予備会合で、G8だけの会合がなかったのは史上初めてだ」と打ち明ける。会合の運営方法を決めるのは議長国。農相会合、エネルギー相会合など他の予備会合でも全体会合の時間が多い。

      ◆

 石油危機をきっかけに75年にフランス・ランブイエで始まったサミット。98年にはロシアが参加してG8となり、議題も経済中心から政治、環境など幅広い分野に広がった。ラクイラ・サミット開催まで3週間あまり。時代の要請に応じて変容を続けるサミットの役割を検証する。

759千葉9区:2009/06/26(金) 21:03:53
 食料、環境、エネルギーなど地球規模の問題が噴出する中、昨秋の金融危機以後、世界の課題を話し合う場はG8に中国やインドなど新興諸国を加えたG20など多数の国が参加する場に移り始めた。

 「G7各国間であれば同じレベルで議論をできるがG20ではそうはいかない。資本市場の未発達な国もある」と、G8拡大の難しさを指摘する声も根強い。だが、その主張は存在感を失いつつある。

 「米国は世界の機関車になり続けることはできない」−−。11日、ワシントン市内で開かれた昼食会。ホワイトハウスのサマーズ国家経済会議(NEC)委員長の発言に、御手洗冨士夫会長ら日本経団連首脳は驚いた。「米国を頼るのはやめてくれと言われているようだった」と、出席者の一人は振り返る。米財務省高官との会合では、「米国に代わる原動力となり得る国はどこと思うか」との質問も受けた。御手洗会長は、「アジア、特に中国やインドが成長の原動力になるのではないか」と答えた。

 オバマ米大統領は「21世紀も世界で最も競争力のある国は米国だ。強い米国を再生する」と繰り返すが、世界経済の中心は米国から、中国やインドなどの伸び盛りの新興国が多いアジアなどへと移りつつある。

     ◆

 ブラジル、ロシア、インド、中国の「BRICs」。経済規模や人口、外貨準備高で世界の4割を占める4カ国は16日、ロシアで初の首脳会合を開く。

 インドを除く3カ国は今月に入り、米国債に代わる投資先として国際通貨基金(IMF)債を大量購入すると相次いで表明した。首脳会議では、信認が揺らぎ始めた米ドルに代わる基軸通貨の創設を求める宣言を採択し、サミットを前に存在の大きさを誇示する。

 中でも、中国の存在感は際立つ。09年の世界経済が戦後初のマイナス成長に落ち込むのが確実な中、6%以上の成長が見込まれる。中国を世界の枠組みに引き込もうという取り組みが目立ち始めた。

 「(世界の)基本的なアイデアは、米中両国がG2を形成し、主導役を担うことが重要だ」。米民主党系のシンクタンクの所長であるバーグステン氏は昨年夏、米フォーリン・アフェアーズ誌に、世界が切実に必要とする本当のリーダーシップを構築するには「G2」を形成する以外にはないとの論を発表した。

 成長が著しい一方、中国には人権問題、環境保護、食の安全、紛争国への武器輸出など、国際的規範とのズレも目立つ。国際交渉の場では、「発展途上国」の立場を強調、「ステークホルダー(責任ある利害関係者)」を逃れようとする。

 中国の温家宝首相は5月20日、訪問先のプラハで「多極化、多国間主義が時代の流れで、(G2は)全く根拠が無く、誤りである」と反論、中国に新たな責任を求めるG2論に強い警戒感を示した。

 だが5月末に訪中したガイトナー米財務長官は、北京大学での講演で「同心協力(心を合わせて協力)」との中国語を使い、従来より踏み込んだ表現で米中の協力を訴えた。カーター政権で大統領補佐官を務めたブレジンスキー氏、ゼーリック世界銀行総裁など、米国ではG2論支持者が増える。G8からG20への流れだけでなく、G2を模索する動きも加速されつつある。=つづく

760千葉9区:2009/06/26(金) 21:04:21
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090617ddm002010105000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/2 中東欧、新たな「火薬庫」
 自動車産業の立地が多く「欧州のデトロイト」と言われるスロバキア。1〜3月の国内総生産(GDP)は年率換算で前期比40%を超す減少となった。最大の輸出相手国であるドイツ経済が失速した影響を受けた。

 首都ブラチスラバ郊外にあるフォルクスワーゲンの工場は、今年2〜5月の間に3度も生産ラインを停止。女性従業員は「6割の休業補償を受け取って休んでいる人もいる」と打ち明ける。ウィーン国際経済研究所のルーカス氏は「スロバキアはおぼれる寸前だ。ドイツが景気回復するまで持ちこたえられるかどうか心配」と話す。

 バルト3国のラトビアでも窮状が続く。今月に入って銀行同士が資金を融通する金融市場の翌日物金利が30%にまで跳ね上がり、ロンドンの金融街・シティーは「東欧危機の再来か」と身構えた。1〜3月のGDPは年率40%超のマイナス。政府は予算を4割削減し、公立病院の3分の2、数十もの学校を閉鎖する案を検討している。

 バルト3国や中東欧諸国は、西欧諸国からの借入比率が高い。危機が深まれば、約28兆円の損失処理を迫られて苦境に陥っている西欧の金融機関は持ちこたえられない。「火薬庫」に火がつき、金融危機第2弾という事態を避けようと欧州中央銀行(ECB)は今月10日、ラトビアへの融資額が多いスウェーデンの銀行を救済するため、同国の中央銀行に融資する「異例の措置」に踏み切った。

     ◆

 ソウル市中心部から地下鉄で約1時間にある工業団地。「ソウル半導体」では24時間フル操業が続く。入社15年という李貞蘭・製造チーム長は「こんなに忙しいのは初めて。フル生産でも注文には追いつかない」と話す。

 同社は、パソコンのバックライト、携帯のカメラのフラッシュなどに使われる発光ダイオードを製造する。品質の評価は高く、輸出割合は4割。中国向けも多く、昨年の対中輸出は前年比5割増を記録した。

 世界的な景気後退の影響で、各国の09年第1四半期(1〜3月)のGDPは大幅なマイナスとなった。日本の実質GDPは前期比3・8%減(年率換算14・2%減)。台湾、シンガポールも大幅減となる一方、韓国は0・2%成長を達成、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国で唯一のプラスとなった。中国向け輸出の底打ちが大きく「廉価製品が多い韓国製品の特性がぴたりと中国にはまった」との見方が多い。

 ブラジルは、中国の大規模景気対策の恩恵を受けて輸出が急増、1〜3月のGDPは、0・8%減(08年10〜12月期は3・6%減)に改善した。一方、日本と同様、米国依存度が高いメキシコは5・9%減と14年ぶりの大幅減で明暗を分けた。

     ◆

 13日に閉幕したG8(主要8カ国)財務相会合は、世界経済について「安定化を示す兆候がある」とする一方、先行きは依然として不確実性が高いとの共同声明をまとめた。米国経済には回復基調が見えるとはいえ、ゼネラル・モーターズ(GM)の再建につまずけば、一段の景気悪化が避けられない。

 中国やインドなどのような景気をけん引する機関車役がG8内に見当たらない中、G8だけで有効な対応策を打ち出すのは容易ではない状況にある。=つづく

761千葉9区:2009/06/26(金) 21:04:53
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090618ddm002010041000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/3 「枠組み」使い分ける米
 「議題の一つは気候変動問題。温室効果ガス削減でもわれわれは重要な到達点を目指す」。主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)議長国、イタリアのベルルスコーニ首相は15日、ホワイトハウスでオバマ米大統領と会談後の記者会見でこう訴えた。

 だが、大統領は気候変動問題ではなく、サミット前に自身がロシアを訪問することに触れて続けた。「ロシアと強力な関係を持つ首相は、戦略核兵器削減交渉をどう進めていくか、見解を示してくれるだろう。問題がG8の話題となるよう期待したい」

 冷戦さなかの75年に始まったサミットは、自由主義国家が、ソ連(当時)を軸とした共産主義勢力に対抗する色彩も帯びていた。冷戦が終結、98年にロシアがサミットに参加、安全保障分野にも論議の幅が広がった。クリントン政権時代の00年のサミット首脳宣言には、核実験全面禁止条約(CTBT)発効促進が盛り込まれた。だが、ブッシュ政権時代は、テロリストやイラン、北朝鮮など核開発を進める国々への核拡散を許さない政策に重点が移り、核軍縮の話題はサミットから消え去った。

     ◆

 「米国は核兵器のない世界に向け、具体的な措置を取る」

 4月5日、オバマ大統領は訪問中のチェコの首都プラハで、核兵器廃絶を世界に訴えた。核兵器を「冷戦時代の最も危険な遺産」と断罪、冷戦思考を終わらせることが重要と説いた。核をめぐる国際サミットの開催や、4年以内の核物質管理体制構築など、包括的な戦略を示した。西崎文子・成蹊大教授(米外交史)は「核廃絶への道筋を非常にプラグマティック(実務的)に考えている」と話す。

     ◆

 ドイツのボンで1日始まった地球温暖化対策の枠組みを協議する国連特別作業部会。後半に入った8日、米政府代表、パーシング気候変動問題副特使の姿が会場から消えた。北京で7日から始まった米中温暖化対策協議に転戦したためだ。

 米中協議を終えたスターン米気候変動問題特使は12日、20年までの中期目標では、中国に温室効果ガス削減は求めないと発表。「先進国とは事情が異なる」と、中国が協議にとどまれる枠組み作りを優先する考えを示した。

 G8の二酸化炭素(CO2)排出量は世界全体の40%を占める。一方、ともに世界最大の排出国である米中両国の排出量も合計で40%。排出量削減には「米中両国の貢献が極めて重要」(国際エネルギー機関)となる。

 米国は、議長国イタリアが重要課題に据えた気候変動問題を、G8ではなく米中(G2)で解決する方向を示したとも言える。米国代表が不在の中、ボンでの協議は成果を得ることなく12日に閉幕した。

 就任から約5カ月。この間、オバマ大統領は欧州、中東、中南米の延べ13カ国を訪問。ブッシュ前大統領は同期間に7カ国で、ブッシュ時代の「ユニラテラリズム(単独行動主義)」から多元主義への転換を印象づける。

 だが、G8や、主要な新興国を加えたG20、そしてG2の場であろうと、米国がいずれも中心を占めるとの自負には変わりがない。目的の実現には、G8、G20、G2を巧みに使い分ける現実的なオバマ政権の姿がそこにある。=つづく

762千葉9区:2009/06/26(金) 21:05:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20090619ddm002010045000c.html
変容するG8:イタリア・ラクイラサミット/4止 「生き残り」描けぬ日本

日中ハイレベル経済対話全体会合の冒頭で握手する中曽根弘文外相(左)と王岐山中国副首相=東京都港区の外務省飯倉公館で7日 「G8(主要8カ国)の重要性は一層増している。G8が中核となり、(中国、インドなどの)新興経済国との対話を強化して国際協調を進める。このアプローチが国際社会を結集する、現実的方法であります」

 5月5日、麻生太郎首相は訪問先のベルリン・フンボルト大学での講演で、G8を擁護した。「G20(金融サミット)やG2(米中)が台頭し、G8は形骸(けいがい)化した」との主張にクギを刺すこのスピーチは、1カ月かけて外務省が準備した。

 金融危機への対処で昨年11月、今年4月と相次いで開かれたG20首脳会議。外務省幹部は「実質は『隠れG8』だ。われわれG8がおぜん立てしなければ宣言もまとめられない」と一笑に付す。だがこの幹部でさえ「G8の地位は徐々に相対化している。将来的には中国もG8に入ってくるだろう」と認める。

 75年に仏・ランブイエで始まったサミット(主要国首脳会議)。日本にとってサミットへ参加することは「先進国クラブ」仲間入りの象徴だった。だが、その足元が今、揺らいでいる。

     ◆

 来年のG20議長国を務める韓国は今月1日から2日にかけ、済州島で韓国とASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国による特別首脳会議を開いた。最終日の記者会見で韓国の李明博(イミョンバク)大統領は「新興国だけでなく、韓国は東アジア地域をはじめ、世界の繁栄と安定への寄与に積極的に努力する」と表明した。アジア各国が警戒心を解かない日中に代わり、G20議長国就任をテコに、アジアでの存在感を高めようとの戦略がにじむ。韓国はASEANだけでなく、インドとの関係強化も模索する。

     ◆

 6月7日、東京都内で主要経済閣僚による2回目の「日中ハイレベル経済対話」が開かれた。

 「日中関係があまりに緊密で議題が多く、時間が足りなかった。来年中国で開く時は、議題を絞るか時間を長くしよう」。中国の経済・金融政策のトップ、王岐山副首相が笑顔で総括するのを聞き、日本の外務省幹部らは胸をなでおろした。

 金融危機、貿易、環境など幅広い分野にわたった会合の最後の課題は、次回会合の開催に合意できるかにあった。5月にブリュッセルで開かれた中国と欧州連合(EU)のハイレベル経済貿易対話は、王副首相ら中国側が内容に不満を持ち、次回会合開催に合意できなかったためだ。

 米中両国は安全保障も含めた戦略・経済対話を7月末に開催する。政府高官は「今回、対話継続に合意できなければ、中国が日本を軽視し始めた兆候ととられかねなかった。経済面で日本がまだ優位に立つ今、強固な関係を作る必要がある」。

 国際通貨基金(IMF)の予測では、中国の国内総生産(GDP)は10年に日本を抜いて2位となる。経済産業省幹部は「このままでは日本は、人口も減少し国際競争に負ける転換点に立っている。どうやって生き残っていくのか、戦略が描けていない」と嘆く。日本が「世界2位の経済大国」の座を中国に奪われる備えができていないとの指摘だ。G8の立場が沈降しつつある中、日本はアジアなどと重層的な関係を構築する外交力が問われている。=おわり

     ◆

 この連載は、藤原章生、藤好陽太郎、西脇真一、中尾卓司、斉藤信宏、草野和彦、犬飼直幸、大場あいが担当しました。

763千葉9区:2009/06/26(金) 21:06:53
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090625-OYT1T01112.htm
イラン抗議、強制排除で後退…多数の治安部隊・民兵出動
 【カイロ=宮明敬】保守派のアフマディネジャド大統領を「圧勝」させたイラン大統領選の無効を訴える市民のデモは、当局の苛烈(かれつ)な鎮圧策で後退を余儀なくされている。


 欧米・アラブメディアが伝えた目撃者談によると、首都テヘランでは24日夕、「次点」となった改革派のムサビ元首相の支持者ら約200人が国会前広場に集結しようとしたところ、デモ参加者をはるかに上回る数の治安部隊や民兵組織「バシジ」が、鉄棒による殴打、威嚇発砲によって強制排除した。

 25日には、抗議デモの犠牲者を追悼する集会が計画されていたが、呼びかけた改革派のカルビ元国会議長は「当局の許可が得られない」として、延期を発表した。

 抗議デモの中核になってきたムサビ氏は25日、同氏派の新聞のウェブサイトで、「イラン国民の権利確保をやめるつもりはない」と述べ、抗議運動継続の意思を表明した。しかし、同氏陣営の別のウェブサイトは「24日のデモは改革派が組織したものではない」と断っている。

 また、政府系の「プレスTV」は、ムサビ氏および選挙で同氏を支援したラフサンジャニ元大統領が24日、国会国家安全・外交委員会のメンバーと会談し、事態収拾に向けて協力する用意を表明したと伝えており、ムサビ氏の真意を測りかねる支持者も出始めている。

 ただ、抗議運動はこのまま収束するわけではない。一時は故ホメイニ師の後継者と目されたモンタゼリ師は25日、政府のデモ弾圧は「革命体制を危うくする」と警告した。

 ムサビ氏の妻ラフナバルドさんも「戒厳令下のような」デモ鎮圧を非難、「合法的な抗議活動を続ける」と主張している。

(2009年6月25日23時38分 読売新聞)

764千葉9区:2009/06/26(金) 21:08:28
>>749
http://mainichi.jp/select/world/news/20090626ddm007030134000c.html
イラン大統領選:現職再選 ムサビ氏、板挟みか デモ「反体制色」増し
 【テヘラン春日孝之】大統領選後の混乱に揺れるイランの行方は、「開票の不正」を理由に再選挙を求め、抗議行動を主導してきた改革派ムサビ元首相(67)が、今後どう動くかで大きく左右されそうだ。当局の弾圧が強まる一方、運動が次第に「反体制」色を帯びる中、運動の方向性を見定められずにいる可能性がある。

 ムサビ氏は抗議行動を体制内の「世直し」と位置付ける。「不正やうそは国家と国民を対立させ、体制を揺るがす」と主張、「手遅れになる前に修正を」と訴えてきた。

 選挙戦で出馬の動機をこう語った。「イスラム革命(79年)を起こしたのは、イランが中東一の大国になり、地域の模範として影響力を行使するためだ。今の政権は非現実的な外交で国家の威信をつぶしてしまった」

 体制の将来への危機感が駆り立てたというわけだ。そこに噴き出た「大規模で組織的な開票不正」。ムサビ氏は「体制を守るには、不正で権力を得る者には従わない。これが革命のメッセージだ」と強調。「殉教」も辞さない覚悟を示す。

 最高指導者ハメネイ師は、ムサビ氏らの異議を追い払うことで逆に体制の威信を保とうとしており、両者の対決は、革命体制の存亡を懸けた究極の路線対立とも言えそうだ。

 だが、ここ数日のデモは反体制運動の性格を強めている。抗議スローガンの唱和には「ハメネイに死を」という言葉も交じり、15日のデモ行進当時に比べ、運動は変質した。

 ムサビ氏には、「敵(反体制派や外国勢力)に利用されることを本意としない」との思いがあるようだ。「革命体制の本流を歩んだ」との自負が強いとみられるからだ。

 革命の指導者ホメイニ師の「秘蔵っ子」として体制基盤構築に重要な役割を担い、イラン・イラク戦争中の混乱期と重なる81〜89年にハメネイ大統領(現・最高指導者)の下で首相を務めた。

 ハメネイ大統領と経済運営などを巡り深刻な路線対立に陥ったが、89年にホメイニ師が死去するまで、同師の庇護(ひご)を受けた。革命原理回帰を訴えながら、体制崩壊への水門を自らが開けることになれば自己否定につながりかねないのだ。

765千葉9区:2009/06/26(金) 21:09:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009062501122
再選祝賀会に議員過半数欠席=ムサビ氏、闘争継続−犠牲者追悼式は延期・イラン
 【カイロ25日時事】イランの改革系紙エタマデメリは25日、大統領選で圧勝した保守強硬派アハマディネジャド大統領の再選祝賀夕食会に国会議員290人中100人前後しか出席しなかったと報じた。290人全員に招待状が出されたかどうかは不明だが、ラリジャニ国会議長を含め100人以上が欠席したという。
 最高指導者ハメネイ師の呼び掛けや治安部隊の大量動員にもかかわらず、不正選挙が行われたと主張する改革派ムサビ元首相支持派の街頭行動は散発的に続いている。祝賀夕食会が低調に終わったことは、体制内でもアハマディネジャド大統領の2期目の信任が大きく揺らいでいることを示す可能性がある。
 ムサビ元首相はウェブサイトを通じ、「民衆に呼び掛ける手段が完全に制限されてしまった」とデモ弾圧や自陣営の新聞発刊停止、記者の逮捕など体制側の対応を強く批判。「イラン国民の権利を守るための行動をやめることはない」と述べ、再選挙実施への闘争継続を誓った。
 一方、カルビ元国会議長は25日にデモ犠牲者の追悼式を計画したが、延期に追い込まれた。カルビ氏のウェブサイトは、追悼式開催場所を見つけることができず、来週改めて開催する予定だと伝えた。(2009/06/25-23:44)

766千葉9区:2009/06/26(金) 21:09:44
http://mainichi.jp/select/world/news/20090627k0000m030061000c.html
イラン:改革派動けず 治安強化、要人摘発でデモ封殺
 【テヘラン春日孝之】大統領選をめぐりイスラム革命(79年)以来の混乱に見舞われたイランで、当局は再選挙を求める改革派の抗議行動をほぼ封じ込めたようだ。改革派側は、治安部隊の大量動員や改革派要人の摘発によって、身動きができない状態に追い込まれている。ただ、改革派は断固抗議の決意を崩していない。力によって抗議を抑え込んだ当局だが、「火種」を消し去ることは困難で、先行きには不透明感が漂っている。

 目撃者によると、テヘランで24日、改革派ムサビ元首相支持者とみられる数百人が国会前に集結しようとしたが、大量の治安部隊に強制排除された。25日には改革派カルビ元国会議長が予定したデモ犠牲者の追悼集会も延期に追い込まれた。

 当局は、デモの開催許可を一切出さず、決行の動きは実力で排除すると警告。ムサビ氏の妻ラフナバルドさんは「街頭は戒厳令下のようだ」と形容する。

 「私は白を黒、黒を白と言うことはできない」。ムサビ氏は25日、ウェブ上での声明で抗議運動継続への決意を示しながら、「(運動は)法の枠内で、暴力を避けて行うように」と呼び掛けた。

 だが、改革派の連絡手段である携帯電話やインターネットは当局に規制され、イラン人のブログでも最近は抗議行動を呼び掛ける書き込みは見かけない。

 当局は改革派の組織を弱体化させる動きも加速させている。ムサビ氏は「私は圧力を受け、人々との接触も完全に制限されている」と苦しい現状を告白している。同氏が社主を務める新聞は発禁となり、同社幹部も逮捕されたという。

 ムサビ氏が24日に会った大学関係者70人も逮捕された。また、国営テレビによると、英国から来ていたムサビ氏陣営のイラン人広報担当責任者がイラン出国を禁止された。

 これらとは別に、改革派紙エテマドは、これまでに改革派の活動家やジャーナリストなど71人が逮捕されたと報じた。

 当局はこうした締め付けの一方で、話し合いによる事態打開の姿勢もアピールし始めている。

 国会の国家安全保障・外交委員会のブルージェディ委員長は25日、ファルス通信に対し、ムサビ氏と、同氏を支援しているとされるラフサンジャニ元大統領とそれぞれ会談したことを明らかにした。元大統領は事態の改善に向け「前向き」な対応を表明したという。ムサビ氏との会談は継続するとしており、事態収拾への動きを印象付けた形だ。

 ただ、最近の抗議行動には体制転覆を目指す反体制派も加わっているとみられており、今後の情勢はなお流動的な要素がある。

 一方、改革派紙エテマド・メリによると、アフマディネジャド大統領の再選祝賀の夕食会に国会議員290人のうち、保守派のラリジャニ国会議長を含む100人以上が欠席した。保守派内にも改革派への同情論があると指摘されており、体制内での権力闘争も絡んで、今後も混乱への火種はくすぶりつづけることになりそうだ。

767千葉9区:2009/06/26(金) 21:11:02
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090625/mds0906250006000-n1.htm
【イラン騒乱】ハメネイ師VSラフサンジャニ師 正当性求め宗教界の支持奪い合い (1/2ページ)
2009.6.25 00:06

このニュースのトピックス:イラン
 【カイロ=村上大介】イラン大統領選後の混迷をめぐり、強硬保守派に傾く最高指導者ハメネイ師と、これに対抗する穏健保守派の実力者ラフサンジャニ師が、イスラム教シーア派聖地コムの高位法学者たちの支持を取り付けようと舞台裏でつばぜり合いを展開しているもようだ。ベラヤティファギ(イスラム法学者による統治)体制を取るイランでは、有力法学者の支持を得ることは、自らの立場の正当性を訴える「裏付け」となるからだ。

 24日付の汎アラブ紙アッシャルクルアウサト(ロンドン発行)は、複数の消息筋の情報として、大統領選の結果を審査している護憲評議会が、コムのアヤトラ(高位法学者)らに代表を送り、選挙が「正しく行われた」と公に支持を表明するよう説得に動いていると報じた。

 だが、同紙によると、多くの法学者たちは慎重な姿勢を示し、約50人の法学者は、最高指導者に対して、ムサビ元首相ら改革派の訴えを真剣に検討するよう求める書簡を出した。とりわけ、1980年代の革命初期に護憲評議会議長を務めた大アヤトラ、ゴルパエガニ師は護憲評議会のジャンナティ現議長からの密使に対し、「政治から超越し、特定勢力に加担せず、公平な判断者に徹せよ」と諭したという。

 イスラム教には、キリスト教のような「聖職者」はいないが、少数派のシーア派は歴史的に独特の展開を示し、スンニ派にはないアヤトラ(神の徴=しるし=)や大アヤトラ(大いなる神の徴)と呼ばれる高位法学者が信徒たちを指導し、その影響力は大きい。これらの高位法学者は長い研鑽(けんさん)の結果、周囲からその深い宗教的知識や見識を認められ、アヤトラを名乗るようになるため、イスラム体制下においても権力の支配下にはなく、一部には、大アヤトラだった革命指導者ホメイニ師のベラヤティファギ論を認めない者すらいる。

 最高指導者ハメネイ師(アヤトラ)にとって、こうしたコムの宗教界の大勢から明確な支持を得られれば、今回の危機で、改革派鎮圧に向けた「正当性」を宗教的にも得ることになる。

 しかし、22日付の同紙によると、改革派のムサビ元首相を支援する穏健保守派の重鎮、ラフサンジャニ元大統領もコムを訪れ、革命防衛隊など強硬保守派で周囲を固めたハメネイ師のやり方に批判的な有力法学者らと会談、ハメネイ師に再投票を受け入れるよう圧力を加えるよう協議したという。

 ラフサンジャニ師は最高指導者の監督・罷免権を持つ専門家評議会の議長を務めているが、評議会は同師を支持する議員が過半数を占めたとの見方もあり、ラフサンジャニ師は専門家評議会招集の可能性もちらつかせながら、ハメネイ師に水面下の圧力を加える狙いのようだ。体制側は、改革派デモに参加したラフサンジャニ師の娘ら親族計5人を一時拘束したが、同師の動きを察知しての警告だった可能性がある。

768千葉9区:2009/06/26(金) 21:12:05
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090624/mds0906242031009-n1.htm
【イラン騒乱】ハメネイ師「降伏せず」 選挙結果の正当性強調
2009.6.24 20:29
 イランの最高指導者ハメネイ師は24日、同国の国会議員に対する演説で、「国家も国民も、横暴な勢力に決して降伏しない」と述べ、保守強硬派の現職が再選された大統領選の結果の正当性をあらためて強調。「国会は政府を助けるべきだ」と語り、アフマディネジャド大統領を強く支持する姿勢を表明した。国営イラン放送が伝えた。

 選挙の最終的な管理権を持つ護憲評議会はすでに、改革派候補が求めている再選挙を拒否する意向を表明。ハメネイ師は演説で「イランの法律から外れる形で見直しをすることはない」と述べ、再選挙要求に応じる考えがないと強調した。(共同)

769千葉9区:2009/06/26(金) 21:30:06
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38741320090626
イランのデモ行動ほぼ収束、聖職者間で割れる立場
2009年 06月 26日 15:07 JST
 [テヘラン 26日 ロイター] イラン大統領選の結果をめぐる混乱で、当局は大規模な抗議活動の鎮圧を進めている。26日で選挙から2週間が経過し、当局の取り締まり強化は徐々に効果を表している。

 テヘラン市内では、20日を最後に大規模な抗議デモは見られていない。警察当局による警告や抗議者の逮捕などが功を奏した格好で、現在は小規模な集会が見られるのみとなった。

 改革派ムサビ元首相のウェブサイトやファルス通信によると、25日にはムサビ氏と面会した大学教授ら70人が当局に一時拘束され、選挙責任者が逮捕されたという。

 ムサビ氏は、選挙結果に異議を唱えないようにとの圧力を受けているとウェブサイトで明かし、一部新聞が発行停止となり、スタッフが逮捕されていることを非難している。

 そのムサビ氏は、改革派のラフサンジャニ元大統領やハタミ前大統領のほか、体制に批判的な高位聖職者モンタゼリ師の支援を受ける。

 これに対し、アハマディネジャド大統領を支援する最高指導者のハメネイ師は選挙結果を正当とし、護憲評議会が選挙のやり直しを拒否した決定も支持。今回の混乱をめぐっては、聖職者間でも立場が2分している。

770千葉9区:2009/06/26(金) 21:30:53
http://mainichi.jp/select/world/news/20090626ddm007030129000c.html
大連立の行方:09ドイツ総選挙 地殻変動の主役たち/中 自民、政権批判受け皿に
 大連立存続か、新たな中道右派連立か。総選挙を大きく左右すると見られるのが中道右派の自由民主党だ。メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟が新たな連立相手と名指ししている。ウェスターウェレ自民党党首は先月、総選挙への動きを本格化させた。

 ベルリンのシンクタンク「ドイツ外交政策協会」で行われた講演会。中道右派政権ができれば外相就任が有力視される同党首の「新政策」を聞くため、外務省高官や各国大使、学者ら約300人が所狭しと詰め掛けた。

 「外交は『テロとの戦い』に焦点を置いたため、多くの重要な問題をないがしろにした」「欧州統合強化を止めてはならない」。党首は、社民党・シュタインマイヤー外相が主導した大連立4年間の外交を批判した。

 自民党は戦後、49年から断続的に政権入りし、コール政権下では、ゲンシャー外相が東西ドイツ統一に貢献した。しかし98年に下野して10年以上がたつ。

 自民党は、右派・左派のにらみ合いで足取りが重い大連立政権に対する国民の不満の受け皿となり、支持率を伸ばしている。昨年来の経済危機以降、この傾向は強まった。年初約6万9000人の党員数は約7万2000人に。今月の欧州議会選挙では得票率を前回比でほぼ倍増させた。

 党員増は、伝統的に弱かったベルリンでも明白だ。年初450人だったミッテ区の党員は5カ月間で490人になった。大手運輸会社勤務ハスラーさん(40)は、政権がトラック高速料金を25%増額したのに憤慨し、15年来の民主・社会同盟党籍を捨てた。「パソコンで経済紙の記事を読み、政権に失望した。次のクリックでもう自民党に入党した」

 電力会社法律顧問のヤスパー同区党支部代表(32)は「私たちは他党よりインターネットをうまく使い、党シンパを多く組織している」と胸を張る。

 自民党は州議会に議席を持たない旧東独のブランデンブルク州でも党員を増やしている。民主・社会同盟から移籍したケーニヒス・ウスターハウゼン市の税理士ハゲドーンさん(42)は「民主・社会同盟は、大連立を組むことによって左傾化しすぎた。もう私たちを代表していない」と政権への失望を口にした。【ベルリン小谷守彦】

771千葉9区:2009/06/26(金) 22:12:50
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200906250009o.nwc
アルゼンチン 28日に中間選挙 与党苦戦 大統領選を左右
2009/6/25

 アルゼンチンでは28日の中間選挙を前に、世論調査の結果が相次いで発表された。強力な反対勢力は形成されていないが、それでも与党が両院で過半数を割るとの見通しが強まっている。すべての調査で、ブエノスアイレス市とサンタフェ州の与党候補者は大敗するとの結果が出た。また、勝敗の鍵を握るブエノスアイレス州でも、与党の得票率は「勝利」宣言に必要な35%まで届かないとみられている。

 キルチネル前大統領率いる「勝利のための戦線」への支持が野党をわずかながらがら上回った調査が複数あり、調査会社ポリアルキアのものでは、フランシスコ・デ・ナルバエス下院議員のペロン党が小差でリードしている。いずれの調査結果でも、急進党を中心とした「市民社会合意」が伸びる可能性は低い。

 政府は野党に対してこれまで、全く聞く耳を持たなかったが、選挙後は議会との交渉を余儀なくされそうで、すでに有権者の間では、新議会が発足する12月までに政府は、国有化や通貨切り下げといった急進的な政策が発表されるのではないかという憶測が飛び交っている。

 この中間選挙は2011年の大統領選を占う鍵。出馬を表明しているキルチネル前大統領、ペロン党のカルロス・ロイテマン氏らは、ここで負ければ、望みを絶たれることになるだろう。

772千葉9区:2009/06/26(金) 22:18:51
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062602000071.html
イラン大統領選反応 割れる近隣アラブ
2009年6月26日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で欧米がイラン批判を強めるなか、近隣アラブ各国の反応は多様だ。イスラム教シーア派国家イランと対立してきた親米のスンニ派大国サウジアラビアのメディアは、改革派ムサビ元首相派寄りの報道を展開。シーア派主導でイランとの結びつきも強い隣国イラクは、沈黙を守る。

 サウジ資本のアラブ紙アッシャルク・アルアウサトは二十三日、デモ鎮圧で死亡した女性ネダさんの写真四枚を一面に掲載。別面では「ネダは天使になった」との見出しをつけた。二十五日も「最高指導者ハメネイ師の力を弱める戦いは、これからが重要局面」と報じるなど、明らかに改革派を応援している。

 一方、イラクが沈黙を守るのはなぜか。

 同国の政治評論家ノアイミ氏によると、混乱収拾の見通しがたたないうちに発言すると、対立する二陣営のどちらかに寄っていると誤解されるリスクがあるほか、イラク国民の微妙な対イラン感情も影響している。

 イラク国内のシーア派住民も元来、イランの影響力をあまり快く思っていない。来年一月の連邦議会選挙も考慮し、政府与党はイランとの結びつきを想起させない方が得策と判断しているという。さらに治安回復のために、イランに反発する国内スンニ派勢力との和解は重要課題。なおさらイランへの言及を控えざるを得ない。

 ペルシャ湾岸諸国では、アラブ首長国連邦(UAE)のアブドラ外相が「イランへの(外国の)介入は受け入れられない」と発言。ドバイを拠点にイランへ機械部品や食品を輸出するなど関係が深いだけに、「早期安定が第一」の立場だ。

 イランの影響力が強いバーレーンでは、イランのアハマディネジャド大統領を批判した新聞が「一日休刊」に追い込まれた。地元の記者は「政府はイランが怖いのだ」と語った。

773千葉9区:2009/06/27(土) 08:21:14
http://mainichi.jp/select/world/news/20090627ddm007030091000c.html
大連立の行方:09ドイツ総選挙 地殻変動の主役たち/下 緑の党、「環境」で健闘
 「新しい市民層が緑の党を選んでいる」。同党のキュナスト元消費者保護相(53)は今月上旬、欧州議会選挙で史上最も多い議席(ドイツ分)を得て満足げな表情を見せた。キュナスト氏は独総選挙の首相候補でもある。

 緑の党は欧州議会選で、ベルリン、ケルン、ミュンヘン、フランクフルトなど大都市で軒並み第2党に躍進。フライブルク、ハイデルベルクなどの古い大学都市で、党青年部の活発な働きもあり、第1党に上り詰めた。

 ヘンネベルガー緑の党青年部代表(22)は「地球環境に対する危機意識に加え、就職難に悩む学生たちが、大学や街頭、インターネットでの私たちの呼び掛けに共鳴している」と手応えを感じる。

 党の評価も変わってきている。欧州議会選直前、メルケル首相寄りとみられていた経済紙フィナンシャル・タイムズ・ドイツが「緑ではだめか?」と題する論説記事で同党を支持した。週刊紙ツァイトも「構造的な少数派政党から潜在的多数派政党に変わった」とたたえる。

 堅調な戦いを進める同党にとって、前政権で連立パートナーだった社民党の苦戦ぶりが頭痛のタネだ。前政権で閣僚だったキュナスト氏は「社民党は一貫した戦略を見つけ出していない」とかつての“友人”にいらだちを見せ、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟との連立も「ないわけではない」と話す。

 州として最大勢力を従えるノルトライン・ウェストファーレン州のクロッケ党支部長(38)は「社民党は左派新党に勢いを奪われ、あまりにも弱い。社民党との連立での政権復帰はもはやありえない」と話す。

 緑の党系シンクタンク、ハインリヒ・ベル財団のフュクス所長(57)は「社民党の時代は過ぎ去った。彼らが好んで過去に向かったのだ」と述べ、環境問題への取り組みで「将来への能力」を示した緑の党と社民党を対比してみせた。

 世論調査機関インフラテストは、05年総選挙で社民党に投票した約1620万人のうち、約65万人が欧州議会選で緑の党に投票したと分析した。左派陣営の足並みの乱れは、9月の総選挙を左右しかねない様相になっている。【ベルリン小谷守彦】

774とはずがたり:2009/06/28(日) 03:08:33

コンゴ民主共和国:焼き打ち、略奪…村人ぼうぜん
http://mainichi.jp/select/today/news/20090627k0000e030038000c.html
2009年6月27日 12時37分 更新:6月27日 13時1分

反政府武装勢力の焼き打ちに遭った村を警備するコンゴ民主共和国政府軍兵士=コンゴ民主共和国北キブ州カニャバヨンガのカマンディ村で、森田剛史撮影

 【カニャバヨンガ(コンゴ民主共和国東部)田中龍士】山あいの農村キミナは、焦げたにおいが漂っていた。6日夜、家65軒が武装勢力に焼かれた。「子どもらに食べ物や服を与えてやれず、情けない」。カマテ・ジョゼフさん(64)が肩を落とす。4日間で口にしたのは小麦粉と砂糖を湯で溶いた飲み物だけだ。

 コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の北キブ州カニャバヨンガ周辺は武装勢力の根城。鎮圧のために、肩に銃をかけた政府軍の兵士が数キロおきに路上に立つ。ルオフ村では4月中旬、255軒が焼かれ、コベンキ・カブーちゃん(2)ら7人が死亡した。「なぜ襲われたのか」。兄カテンボ・チャンボクさん(19)が目頭を押さえた。

 襲撃の目的は略奪。鉱物資源の不法搾取を続けてきた勢力の一掃を目指す政府軍に圧力をかける狙いもあるといい、政府軍も住民を略奪の標的にしてきたとも指摘されている。

775千葉9区:2009/06/28(日) 14:19:03
http://newsweekjapan.jp/stories/2009/06/post-176.php
イランが微笑む本当の理由
What Makes Ahmadinejad Smile?

ガザ攻撃で揺らぐ穏健アラブ社会のイラン包囲網

2009年06月26日(金)12時42分
ファリード・ザカリア(国際版編集長)


[2009年1月21日号掲載]

 パレスチナ自治区ガザへの攻撃の規模を正当化するために、多くのイスラエル人が本当の敵はイスラム原理主義組織ハマスではなくイランだと主張する。イスラエル軍の広報官で歴史学者のマイケル・オレンに言わせれば、「ハマスに対する軍事作戦はイランの拡大に戦略的な打撃を与える唯一の機会」だ。

 その前提は、ハマスがイランの手先であるということ。ガザを実効支配するハマスの軍事力をつぶせばイランの力を弱めることになり、イランの野望を後退させるだろうというわけだ。果たして現実はどうか。

 そもそもハマスはイランの手先ではない。イランはパレスチナで数十年、シーア派の過激派組織イスラム聖戦に肩入れして資金を提供してきた。近年はハマスもイランから資金や武器の提供を受けているが、命令も受けているわけではない。今回のハマスの行為にもイランの指示はないだろう。

 しかしそれ以上に重要なのは、イスラエルの軍事行動が具体的にどれだけイランの力を弱めたかということだ。「アラブ世界におけるイランの本当の影響力はソフトパワーに基づいている。自分たちはパレスチナの偉大なアラブの大義の擁護者だという評判を築いてきたのだ」と、中東問題の専門家ワリ・ナスルは指摘する。

 イスラエル軍の進攻に対し、穏健アラブ諸国は自己防衛に回っている。エジプトのホスニ・ムバラク大統領はイスラエルの攻撃開始から数日後にイスラム原理主義者を非難した後は、あわててイスラエル非難に加わった。ヨルダンとサウジアラビアも同じように立場を変えている。06年のイスラエルとレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラの戦闘の際と同じ反応だ。

 一方で、イランではマフムード・アハマディネジャド大統領が主要な会合でイスラエルを声高に非難。最高指導者アリ・ハメネイは12月28日の声明で、国民に応えないアラブ諸国を非難した。「ここにアラブ世界の......学者(やスンニ派の最高権威の識者)に問う。『今こそイスラム教とイスラム教徒が直面している脅威を感じるべきではないのか』」

 ヒズボラを率いるハッサン・ナスララはエジプト人(とエジプト軍)に向けて、さらにはっきりと訴えた。「私はクーデターをめざしているのではない。あなたがたの指導者に直接会って、ガザで起きていることを受け入れていないと伝えるだけだ」

アラブ世論を味方につける戦略
 もっとも、アラブの世論の動きを本当に知るためには、民主選挙で選ばれた指導者の声を聞く必要がある。アメリカの忠実な盟友であるイラクのヌーリ・マリキ首相はすべてのアラブ国家とイスラム国家に対し、「武器を持たない平和な市民に非道な攻撃を続ける残忍な政権とは、外交関係を中止してあらゆる関係を断つ」べきだと訴える。

 イスラエルの軍事行動は、有利に動いていた流れを自ら弱めている。この2年、エジプトやサウジアラビア、ヨルダンなどの国々は、中東地域の主な懸念はイランの台頭だと認識するようになり、その点では利害も展望もイスラエルと事実上重なる。

 つまりイスラエルは史上初めて、穏健アラブ諸国と暗黙の同盟を結びつつあるのだ。このあいまいな同盟をコンドリーザ・ライス米国務長官が後押しし、はぐくんできた。

 ただし同盟の弱点はアラブの世論であり、イランはそれを見抜いている。そこでイランは同盟を弱体化させる戦略として、アラブの世論に対し、自分たちはパレスチナの大義にとって最大の擁護者であり、だからアラブの敵にはなりえないとほのめかす。彼らの本当の敵は彼らの政権なのだ、と。

 イランの中でも均衡が変わりつつある。穏健派は最近は沈黙している。改革派の新聞の1面はパレスチナの赤ん坊の遺体の写真だ。「1カ月前はテヘランで最大の議論といえば原油価格の下落と経済運営の失敗だった」と、ナスルは言う。「今はパレスチナとアラブ世界の怒りだ。そのほうがアハマディネジャドには都合がいいだろう」

 イスラエルにとって06年のヒズボラとの戦闘の教訓は、戦術を進歩させることだった。実際、優秀な防衛部隊はうまく順応してきた。しかしガザ攻撃は、イランの宗教指導者を勢いづけるイデオロギー上の争点を与えているのかもしれない。それが今回の戦争の政治的教訓かもしれない。

776千葉9区:2009/06/28(日) 14:38:46
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090628-OYT1T00117.htm
イラン改革派重鎮も体制派支持明確に
 【テヘラン=久保健一】イラン大統領選をめぐる混乱で、同国の政治調停機関「最高評議会」は27日声明を出し、改革派を含めた全候補者陣営が、街頭抗議デモを自制するとともに、選挙不正疑惑を調査中の「護憲評議会」の決定に従うよう求めた。


 イラン学生通信が伝えた。最高評議会は、改革派重鎮で体制ナンバー2のラフサンジャニ元大統領が議長。元大統領が体制側支持を明確にしたことで、抗議行動継続を訴えるムサビ元首相ら改革派勢力は厳しい立場に追い込まれた。

(2009年6月28日01時10分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090627-OYT1T00151.htm?from=nwla
混乱のイラン、「革命防衛隊」が政治の前面に

 【テヘラン=久保健一】大統領選後の混乱が続くイランで、保守強硬派アフマディネジャド政権の支持基盤である精鋭部隊「革命防衛隊」が、事態収拾に本腰を入れている。混乱を通じて、革命防衛隊が政治の前面に出る状況に拍車がかかっている。

 26日のイラン学生通信によると、首都テヘランを管轄する革命防衛隊のファズリ司令官は「国民の安寧を乱す試みは失敗した」と述べ、デモ鎮圧がほぼ成功したと強調した。

 イラン当局は、抗議デモ鎮圧の主力部隊に、武装警官や革命防衛隊傘下の民兵組織バシジをあてている。だがテヘラン中心部で13人が死亡した20日のデモ鎮圧には、革命防衛隊が投入されたとの目撃情報がある。

 アフマディネジャド政権は、大統領をはじめ、ジャリリ国家安全保障最高会議書記、マフスーリ内相、ナジャル国防軍需相ら安全保障にかかわる政府要職のほとんどを革命防衛隊やバシジ出身者で占める。多くが、40〜50歳代の非イスラム法学者だ。革命直後から指導的役割を担った最高指導者ハメネイ師らイスラム法学者中心の「第1世代」と区別し、保守派内の「第2世代」と呼ばれる。

 第2世代と第1世代の間を取り持つとされるのが、ハメネイ師の息子で、イスラム法学者のモジュタバ・ハメネイ師だ。革命防衛隊にも強い影響力を持つとされる。革命防衛隊は元来、革命を脅かす「外敵」との戦いが本務。1980年代の対イラク戦争で主力を担い、最近では最精鋭「コッズ部隊」がイラクのイスラム教シーア派武装組織による駐留米軍攻撃を秘密裏に支援したとされる。

 今回の騒乱で、矛先が国内の反政権勢力に転じたことに、改革派勢力は、強い危惧(きぐ)を抱く。欧州で改革派の報道官役を務めるパリ在住のイラン人映画監督マフマルバフ氏は、「(革命防衛隊による)クーデター」と呼んだ。

(2009年6月27日01時43分 読売新聞)

777千葉9区:2009/06/28(日) 14:40:13
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062801000041.html
ムサビ氏陣営が正式拒否 イラン大統領選の特別委参加
 【テヘラン28日共同】イラン大統領選で敗退した改革派候補のムサビ元首相は27日、同国の選挙管理権を持つ護憲評議会が呼び掛けた選挙の最終報告書を作成する特別委員会への参加を拒否すると正式表明した。

 評議会の報道官は「10%の投票箱について特別委立ち会いの下で再集計し、報告書を作成する」と説明していたが、ムサビ氏は陣営のウェブサイトの声明で「(部分的な票の再集計では)疑問を取り除くことができず、選挙結果を取り消す以外に方法はない。委員会の構成も偏っている」と主張した。

 これに先立ちムサビ氏の側近は27日、共同通信に対し「委員会に代表を送らない」と話した。同じく改革派候補のカルビ元国会議長の陣営も、票の部分的な再集計を主な内容とする同評議会の提案を拒否すると表明した。

2009/06/28 07:50 【共同通信】

779千葉9区:2009/06/28(日) 14:53:28
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062701000647.html
アルゼンチン、大統領派が苦戦か 28日に国会議員選挙
 【リオデジャネイロ27日共同】南米アルゼンチンの国会議員選挙(一部改選、比例代表制)が28日実施される。夫のキルチネル前大統領と一体となった強権的手法で政権を運営するフェルナンデス大統領への反発が強まっており、一部野党も含めた大統領支持派で維持する上下両院での過半数を失うとの見方も出ている。

 金融危機による雇用情勢の悪化などを受けて大統領の支持率は低下しており、大統領派の獲得議席数によっては今後、重要法案の審議などで政治的混乱が生じる可能性もある。

 キルチネル前大統領が立候補した最大票田ブエノスアイレス州選挙区(下院)では与党正義党内の反大統領派有力候補が他党と選挙連合を組んで出馬、両陣営の接戦が伝えられている。

 下院(定数257)の約半数の127議席、上院(同72)の3分の1の24議席が改選対象。即日開票だが、一部選挙区では地方選とも重なるため大勢判明は29日以降の見通し。

2009/06/27 18:38 【共同通信】

780千葉9区:2009/06/28(日) 15:32:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090628-00000062-san-int
イラン騒乱 第3勢力形成の動き 保守分裂 カギ握るラリジャニ国会議長
6月28日7時56分配信 産経新聞

 【カイロ=村上大介】イラン大統領選をめぐる騒乱を契機に、強硬保守派のアフマディネジャド大統領(52)に批判的な保守派勢力が「第3の極」の形成に動き、保守派が分裂を始めたとささやかれている。核となっているのはラリジャニ国会議長(50)で、1979年のイラン革命後最大の反政府デモをなんとか封殺し、2期目に入ろうとしている大統領の大きな脅威になると指摘されている。

                   ◇

 保守派内でアフマディネジャド大統領から距離を置く動きが表面化したのは、24日夜の再選祝賀会。改革派系紙によると、出席したのは招待された国会議員290人のうち105人で、約50人とされる改革派を除いても、ラリジャニ氏を含む保守派議員の半数以上が欠席したことになる。

 ラリジャニ氏は、2005年の大統領選に出馬し、7候補中6位で惨敗したものの、同年8月から07年10月に辞任するまで、国防・外交の全般を統括する最高安全保障委員会の事務局長として、イランの核開発問題で国際原子力機関(IAEA)や欧米を相手に交渉を行った。辞任の背景には、交渉方針をめぐり、大統領との確執があったといわれている。その後、昨年3月の総選挙で当選し、国会議長に選出された。

 今回の大統領選後の騒乱では、選挙のやり直しを求める改革派のムサビ元首相(67)のデモ戦術を批判しつつも、「多くの人々は実際の選挙結果が公式発表と違うと思っている。一部の暴徒と区別して、その意見は尊重されるべきだ」との声明を発表し、いち早く大統領選に不正はなかったとの姿勢を示した最高指導者ハメネイ師(69)とも食い違いを見せた。

 著名なアヤトラ(高位イスラム法学者)だったハシェミ・アモリ師(93年に死去)を父とし、兄弟が護憲評議会メンバーを務めるなど、親族には有力な保守派人士が多い。

 ラリジャニ氏らは公式な動きは示していないが、イラン政界の内情に詳しいジャーナリストは「同氏を中心に急速に形成されつつある『第3極』は、強硬保守派でも改革派でもない“保守本流”の政治、宗教界の有力者たちに、新たな選択肢を提供するだろう」と指摘。若手の有力政治家、ガリバフ・テヘラン市長(47)も合流する可能性が強いとの見方を示した。

 ラリジャニ氏は、アフマディネジャド大統領の強硬路線が国民の反発を招き、イスラム体制を傷つけると批判しており、今回、ムサビ元首相を支援した穏健保守派のラフサンジャニ師(74)とも同じ危機感を共有している。両者が共闘関係に入れば、強硬保守派に軸足を移し過ぎ、軌道修正の機会を失った最高指導者ハメネイ師にも頭の痛い状況となる。

781千葉9区:2009/06/28(日) 15:38:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20090625dde007030005000c.html
EU:大統領、誰に? 依然人気が高いブレア氏、対抗に浮上ゴンサレス氏
 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU)の加盟27カ国政府がバローゾ欧州委員長(53)の再任を支持したことを受け、EUの新しい基本条約「リスボン条約」で新設されるEU大統領に誰が就任するかに欧州諸国の関心が集まっている。国際社会にEUを発信する「ミスター欧州」候補として、国連、EUなどの中東和平特使を務めるブレア前英首相(56)らの名前が取りざたされ、各国の駆け引きが始まっている。

 10月2日に予定されるアイルランドの国民投票でリスボン条約が批准されれば、EUの仕組みと運営方法が変わる。これまで加盟国首脳が半年交代で務めていた理事会議長は2年半の任期の常任ポストとなり、「EU大統領」と通称される。首脳会議を仕切り、対外的な「EUの顔」の役割を果たす。

 バローゾ委員長が中道右派であることから、「党派バランスを取るため、大統領は中道左派から選ばれる可能性が高い」(ドイツ紙記者)。ベルルスコーニ伊首相は19日、「カリスマ性のある大統領が必要であり、ブレア氏が理想的な候補だ」と支持を表明した。

 英労働党政権を10年間率いたブレア氏の人気は依然、高い。だが、英国が非ユーロ圏である点や、イラク戦争などを巡るブレア氏の親米姿勢に一部加盟国には慎重意見もあり、選出されるかどうかは「五分五分」(英紙タイムズ)とされる。

 これに対して、ソラナEU共通外交・安全保障上級代表(スペイン)は22日、自国のゴンサレス元首相(67)を推す意向を表明した。来年前半の議長国スペインのサパテロ首相とのコンビでEU運営にあたる構想だ。だが、バローゾ委員長が隣国ポルトガルの出身のため、「EU指導部の『イベリア半島色』が濃くなりすぎる」との指摘もある。

 ◇中東和平影響か
 サルコジ仏大統領はブレア前首相を推していたが、ゴンサレス元首相支持に「くら替え」したと言われる。仏紙ルモンド前社長のジャン・マリ・コロンバニ氏はスペイン紙エルパイスで心変わりの理由を「ブレア氏が中東和平特使として何も仕事をしていないため」と説明している。加盟国は12月の首脳会議でEU大統領を選出する予定で、年末までに中東和平交渉が進展するかどうかも人選に影響を及ぼしそうだ。

782千葉9区:2009/06/28(日) 22:14:42
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/090628-153149.html
ウクライナ議会、ユーシェンコ大統領の与党が連立離脱
 【モスクワ支局27日】ウクライナからの報道によると、ユーシェンコ大統領率いる与党「われわれのウクライナ」は27日、党大会を開き、ティモシェンコ首相が代表の「ティモシェンコブロック」などとの連立与党から離脱することを決定した。これにより連立与党は最高議会で過半数を失い、ユーシェンコ大統領とティモシェンコ首相の対立による政治の混乱はさらに拡大することになる。
 ユーシェンコ大統領は来年1月に行われることが決まった大統領選に出馬する意欲を示したが、支持率は一桁にとどまり、再選はほぼ絶望的。大統領選のライバルとなる最大野党「地域党」のヤヌコビッチ前首相は約20%、ティモシェンコ首相は約15%の支持率を保っている。



2009/6/28 15:31

783千葉9区:2009/06/28(日) 22:41:16
>>782
ウクライナのユーシェンコとティモシェンコはすごいっすね。なぜにここまで仲悪くなったんだ?
>>776
ラフサンジャニを改革派と呼ぶのはどうなんだろ?

784千葉9区:2009/06/29(月) 21:31:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20090629ddm003030165000c.html
ホンジュラス:軍が大統領拘束、コスタリカに移送 クーデターか
 【メキシコ市・庭田学】AP通信によると、中米ホンジュラスの左派、セラヤ大統領(56)が28日朝(日本時間同日夜)、軍に拘束され、中米コスタリカに移送された。クーデターとみられる。来年1月に任期が切れる大統領は、憲法が認めない再選を模索。同日、国民投票形式の「調査」を実施予定だった。

 大統領は首都テグシガルパの自宅から空軍基地に連行された。コスタリカ到着後、大統領は南米の左派系テレビに電話で「このクーデターは民主主義の危機だ」と語った。

 国民投票形式の「調査」については最高裁が違法と判断し、与党からも反対の声が上がった。大統領は対立した軍統合参謀本部議長を解任していた。

 06年に就任したセラヤ大統領は昨年からベネズエラの急進左派、チャベス大統領に急接近し、一部右派勢力からは軍事クーデターを求める声が出ていた。

毎日新聞 2009年6月29日 東京朝刊

785千葉9区:2009/06/29(月) 21:32:15
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090629-OYT1T00610.htm
ホンジュラス、国会議長を暫定大統領に選任
 【リオデジャネイロ=小寺以作】セラヤ大統領が28日、軍によって強制的に出国させられた中米ホンジュラスの国会は同日、大統領が「憲法違反を犯した」として罷免を決議し、暫定大統領として与党・自由党のロベルト・ミチェレッティ国会議長(60)を選任した。


 セラヤ氏は「違法なクーデターだ」と反発、辞任を拒否している。

 同国では同日、セラヤ氏が主導して、憲法で禁じられた大統領の連続再選に道を開く改憲に向けた制憲議会招集の是非を問う国民投票が予定されており、軍が投票阻止のため、強硬手段に出たとみられる。投票は中止された。

 セラヤ氏は、改憲を経て、11月の大統領選での再選を狙った。最高裁は国民投票実施に違憲判決を下していた。AFP通信によると、最高裁が、法を守るためとしてセラヤ氏の追放を命じたという。

 暫定大統領に選任されたミチェレッティ氏は28日、就任式で「私は、法的手続きを経て大統領になった」と正統性を主張した。同氏は、2日間の夜間外出禁止令を発令した。

 セラヤ氏は昨年来、反米左派のチャベス・ベネズエラ大統領への急接近を際だたせており、政界では、急激な左傾化への反発も広がっていた。

(2009年6月29日13時16分 読売新聞)

786千葉9区:2009/06/29(月) 21:32:54
http://www.asahi.com/international/update/0629/TKY200906290091.html
ホンジュラス、暫定大統領に国会議長 夜間外出禁止令
2009年6月29日11時9分
 【ロサンゼルス=堀内隆】中米ホンジュラスからの報道によると、ホンジュラス国会は28日、同日朝に軍によって拘束され国外追放されたセラヤ大統領を解任し、ロベルト・ミチェレッティ国会議長を暫定大統領に任命した。

 国会で同日、セラヤ氏が書いたとされる辞表が読み上げられ、ミチェレッティ氏が大統領の就任宣誓を行った。ミチェレッティ氏は記者会見で29日までの2日間について夜間外出禁止令を発したことを明らかにした。一方、セラヤ氏は追放先のコスタリカで28日、「辞表は偽物だ。今も自分が大統領だ」と述べた。

 AP通信によると、首都テグシガルパの大統領官邸周辺にはセラヤ氏の復帰を求めて約100人の市民が集まり、兵士に向かって「裏切り者」と叫ぶなどしている。

 ホンジュラス最高裁は28日、「今日の出来事は、裁判所の命令に沿ったものだ」と述べ、セラヤ氏排除を最高裁が命令していたことを明らかにした。

 任期満了に伴う大統領選を11月に控えたセラヤ大統領は、再選を禁じた憲法を改正しようと、制憲議会招集の是非を国民にはかる国民投票を計画。憲法には「大統領の任期に関する規定は改正できない」との決まりがあり、最高裁は国民投票は違憲と判断したが、セラヤ氏は強行する考えを変えず、28日が投票日だった。最高裁は憲法違反の行動を起こさせないため非常手段を取ったことになる。

 セラヤ氏は06年1月の就任以来、反米左派を掲げるベネズエラのチャベス大統領ら左派勢力と関係を深めてきた。チャベス大統領も今年2月、3選禁止を撤廃する憲法改正を国民投票で通しており、ホンジュラス国民の多くは、セラヤ大統領の動きを「チャビスモ」(チャベス流)と呼んで嫌っていた。軍にも、違法な国民投票を阻止するための武力行使なら国民の理解が得られるという計算があったとみられる。

787千葉9区:2009/06/29(月) 21:34:29
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090629/amr0906291759007-n1.htm
ホンジュラスクーデター 中南米政治の地殻変動を浮き彫り (1/2ページ)
2009.6.29 17:54
 【ニューヨーク=松尾理也】ホンジュラスで起きたセラヤ大統領の国外追放劇は、予期しない光景をも生み出した。オバマ米大統領と、反米強硬派で鳴らすベネズエラのチャベス大統領が、クーデター非難で声をそろえたのだ。中米では冷戦後初めてとなる今回のクーデターは、オバマ米政権誕生を触媒にした急激なラテンアメリカ政治の構造変化も浮き彫りにしている。

 「深く憂慮している」。対話による平和的な解決を呼びかける声明を即日発表するなど、オバマ大統領の対応は素早かった。米国務省高官は、「セラヤ氏が唯一の正当な大統領だ」と述べるなど、米国の求める問題解決の道はセラヤ氏復帰であることを明言した。

 もともとは中道右派として大統領に当選したセラヤ氏は、2006年1月の就任後、急激に左寄りにカジを切り、ベネズエラやキューバが主導する中南米の反米左派陣営の一角を占めるようになった。

 セラヤ大統領は今年3月、憲法の大統領再選禁止規定を改正する考えを表明。ベネズエラのチャベス氏をはじめ、ボリビア、エクアドルといった反米左派諸国の指導者がここ数年歩んできた権力強化の道筋といっしょだった。米国が今回のクーデターに肯定的な見方を示してもおかしくはなかった。事実、2002年にベネズエラでクーデターが発生し、一時的にチャベス氏が失脚した際、当時のブッシュ政権は事態への米国の関与は否定したものの、政権交代は歓迎する姿勢を示したことがある。

 こうした歴史を踏まえ、チャベス氏はクーデターを非難し、セラヤ氏の復職を求める一方、米国非難という得意の図式も持ち出し、「事態への米国の関与を調査すべきだ」と述べた。

 しかし、米国の姿勢は、11月の次期大統領選の実施を強調するなど政権獲得の既成事実化を進めるミチェレッティ暫定大統領に対し、米国務省高官が「クーデターは成功しないだろう」と示唆するなど、ベネズエラの批判が的外れとなるほど明確だ。さらに、米州機構(OAS)を通じた多国間外交を解決に向けた圧力の主軸に据えるなど、オバマ流は徹底している。

 今回のクーデターについて、オバマ氏が提唱する新たな中南米外交の真価を問う試金石になるとの見方も出ている。ロイター通信は、「米国が、たとえ気にくわない人物であろうと、民主的に選ばれた指導者を尊重するというならば、過去との明確な決別となる」と分析している。

788千葉9区:2009/06/29(月) 21:36:47
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090629-OYT1T00862.htm
ホンジュラス政変、オバマ大統領が「懸念」
 【ワシントン=本間圭一】オバマ米大統領は28日、ホンジュラスのセラヤ大統領が同国軍に拘束されたことについて、「深く懸念している」とする声明を発表した。


 声明は、「外部からの干渉を受けず、対話を通じて平和的に解決すべきだ」として、軍による強硬手段を批判した。

 また、国務省当局者も同日、記者団に対し、「我々はセラヤ大統領以外は認めない」と言明した。その上で、同当局者は、米政府が左派色を強めるセラヤ大統領を嫌い、今回の政変に関与したとの疑惑を否定した。

(2009年6月29日19時05分 読売新聞)

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906290017.html
2009.06.29 Web posted at: 19:44 JST Updated - CNN
ワールド
国連総会、ホンジュラス情勢について緊急協議開催へ
(CNN) 国連総会は29日正午から、軍による事実上のクーデターでセラヤ大統領が国外追放となった中米ホンジュラス情勢について、緊急協議を開く。


デスコト総会議長は、軍の介入は「犯罪行為」であると批判。また、潘基文国連事務総長は声明で、「合憲的な」セラヤ大統領が解任されたことを非難した。米州機構のインスルサ事務局長も、セラヤ大統領の解任を厳しく批判した。


一方、オバマ米大統領はホンジュラスに対し、民主主義の規範や法治、米州民主憲章の原則を尊重するよう呼び掛けた。オバマ大統領はまた、問題を対話によって平和的に解決する必要性を強調した。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-38762820090629
米州機構がホンジュラスのクーデター非難決議を採択、大統領復帰を要求
2009年 06月 29日 13:02 JST
 [ワシントン 28日 ロイター] 米州機構(OAS)は、ワシントンで常設理事会の緊急会合を開き、ホンジュラスの軍事クーデターを非難するとともに、追放されたセラヤ大統領の即時無条件復帰を求める決議を採択した。

 またOASは、クーデターで誕生したいかなる政権も認めないとの立場を明確にした。

 緊急会合は、ホンジュラス軍が大統領を追放してから数時間後に行われた。

 決議は「憲法にのっとって発足したホンジュラス政府に対してきょう午前に強行されたクーデターを強く非難する。(また)憲法の下で選出された大統領が拘束・追放されたことを非難する」としたうえで、「(大統領の)速やかで安全かつ無条件の復帰」を要求した。

 セラヤ大統領は、軍によって自宅から連行され、空路でコスタリカに移送された。

789千葉9区:2009/06/29(月) 21:49:11
http://mainichi.jp/select/world/news/20090629ddm007070111000c.html
From:イラン バシジも十人十色
 バシジ。「民兵」とも「志願兵」とも訳されるが、今回のイラン大統領選後の混乱で、過激派のような印象が定着してしまったようだ。

 選挙に「不正」があったとして再選挙を求める改革派の抗議行動の現場で、「ネダ」という名の女子学生が銃弾に倒れた。その瞬間の衝撃的な映像が世界に流れ、彼女は抗議運動の象徴として「イランの天使」となった。その天使を撃ったのがバシジだ。

 改革派ムサビ元首相の支持者と治安部隊の衝突の最前線には、大抵、バシジの姿があった。

 今月13日の開票結果発表後、支局近くの広場でも暴動が起きた。一帯を埋め尽くした市民が投石し、銀行や車両を破壊した。路上でタイヤやゴミ箱を燃やした。駆け付けた警官隊はすぐに退却。代わって到着した私服のバシジ集団が、こん棒などを手に「暴徒」に突撃し、追い払った。

 バシジは革命防衛隊の傘下にあるが、民間人だ。当局は警官隊や軍隊ではなく、バシジを矢面に立たせることで「市民同士の抗争」にし、改革派支持者の怒りの矛先が、極力当局に向かわないよう考えたのだろう。

 バシジと言えば、イラン・イラク戦争(80〜88年)中の人海戦術を思い出す。天国行きの「殉教」を報酬に、多くの少年たちがイラクへの地雷原を突撃し、後続の本隊進攻の捨て石になった。

 先の暴動の翌々日、バシジの青年(28)と話す機会があった。市内移動で使った乗り合いタクシー運転手で、本業は学生だ。

 「どこかの衝突の現場に駆け付けたの?」

 「いいえ。僕はムサビさんを支持してるから」

 バシジも革命防衛隊も、保守強硬派のアフマディネジャド大統領支持一色ではなく、案外と例外がいるらしい。前々回の01年選挙では、真偽は不明だが、革命防衛隊の4分の3が再選を目指した改革派ハタミ大統領(当時)に投票したとの情報もあり、こうした組織とて、一枚岩ではない。

 「緊急招集令を無視しても、ボランティアだから怒られることはない」。笑顔を絶やさない青年はそうは言いながら、「僕たちが現場にいるだけで暴動の抑止力になるからね」と、いつまでも無視するつもりはないようだった。

 バシジの要員は数百万人とも言われるが、銃器を持つのは、軍事部門に所属し訓練を受けた者だけ。地域でコーラン(イスラム教聖典)や書道などを教える文化活動の従事者も少なくない。青年もその一人だ。

 バシジになると、生活費や学費の支援、就職などで優遇がある。多くは信仰心の厚い、低所得者やその子弟たちだ。

 一方、抗議行動に参加した改革派支持者は、多くが衣食足りて「自由」を求める中間層以上である。衝突の最前線には、社会の格差という亀裂が走っているのだ。【春日孝之】

790千葉9区:2009/06/29(月) 21:49:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20090629dde007030057000c.html
イラン大統領選:現職再選 3000人抗議集会
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選を巡る不正開票疑惑に抗議する改革派の集会が28日、テヘラン北部のモスク(イスラム礼拝所)近くであり、参加した約3000人と治安部隊が衝突した。AP通信が目撃者の証言として伝えた。抗議デモは24日に、国会前に集結して治安部隊に排除されて以来4日ぶり。

 それによると、一部参加者が「私の投票はどこに?」などと唱和して抗議。警官隊が催涙ガスを発射するなどして排除したという。負傷者もいたという。

 集会はイスラム革命(79年)功労者の一人で81年の爆弾テロで暗殺された聖職者ベヘシティ師を追悼するため毎年開催されているといい、これを名目に集結した可能性がある。内務省の許可があったかどうかは不明。現地では改革派ムサビ元首相の側近がハンドマイクで演説した。改革派カルビ元国会議長が姿を見せたという。

791千葉9区:2009/06/29(月) 21:50:45
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062902000066.html
英大使館員8人拘束 イラン 地元職員 当局『混乱を助長』
2009年6月29日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、イラン治安当局は、混乱に介入した容疑で在テヘラン英国大使館のイラン人職員八人を拘束した。イランのファルス通信が二十八日、伝えた。イランと英国との緊張がさらに高まることは必至。英国が関与してきた核開発交渉へも影響を与えるとみられる。

 ロイター通信はミリバンド英外相の話として、一部は釈放されたと報じた。

 同通信は「八人は最近の社会不安をあおることに積極的に関与した」と伝えた。最高指導者ハメネイ師は同日、「イラン国民が一致団結すれば、われわれの不幸を願う他国の誘惑や干渉は無力になる」と訴えた。

 ロイター通信によると、ミリバンド英外相は滞在先のギリシャで「まったく受け入れられない嫌がらせ、脅迫のたぐいだ。無事に解放されることを望む」と批判した。

 大統領選の不正を訴えるムサビ元首相支持者と治安部隊の衝突について、イランは「英国などが干渉した結果」と非難してきた。モッタキ外相も、英国との外交関係縮小の検討を示唆している。

 イラン当局が海外出国を禁じたムサビ氏側近は英国留学経験者。大統領選では、欧米諸国との緊張緩和を望む都市部住民が、ムサビ氏を支持する傾向が強かった。

 しかし英国にはイランの石油資源を支配した過去もあって保守層には反発も根強いことから、イラン政府の今回の英国批判も地方住民らには受け入れられている可能性がある。

792千葉9区:2009/06/29(月) 21:51:26
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906290006.html
2009.06.29 Web posted at: 13:59 JST Updated - CNN
ワールド
ラフサンジャニ師、大統領選後のイラン情勢について沈黙破る
テヘラン(CNN) イラン最高指導者の人事権を持つ専門家会議議長で、保守穏健派のラフサンジャニ元大統領は28日、大統領選の結果をめぐる混乱が2週間余り続いているなか、初めて国内情勢に言及した。イラン労働通信が伝えた。


ラフサンジャニ師は、1981年のこの日起きたイスラム共和党本部爆破事件の犠牲者追悼集会に出席。同師は事件の遺族らに対し、大統領選後の「ややこしい騒乱」を実行しているのが、国民や体制の分断を招き、イスラム体制への信頼を損なおうとする「不審な筋」だとの認識を表明した。


ラフサンジャニ師はまた、大統領選の結果について各候補者の異議申し立てを認める期限の延期を最高指導者ハメネイ師が承認したことを評価し、護憲評議会が公正かつ正当に、各候補者に協力的な姿勢で対応することを希望すると発言した。同師はさらに、「誤った行動で国民の間に新たな憎しみや亀裂を生んではならない。われわれは協力し、心を1つにして前進し、障害や困難を除去するべきだ」と述べた。


ラフサンジャニ師は一時当局に娘を拘束されたものの、今回の混乱についてこれまで沈黙を保ってきた。ハメネイ師が保守派アフマディネジャド大統領の再選を支持した19日の説教には国内の有力者らが顔を揃えたが、ラフサンジャニ師は選挙でアフマディネジャド氏に敗れた改革派ムサビ元首相を支持しており、公の場からほぼ姿を消していた。

793千葉9区:2009/06/29(月) 22:16:00
>>615-625あたり
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-38762120090629
英国の次回総選挙、野党保守党が地滑り的勝利の情勢=世論調査
2009年 06月 29日 13:04 JST
 [ロンドン 28日 ロイター] 英ピープル紙に掲載されたユーゴブの世論調査によると、1年以内に実施される総選挙で、野党保守党が地滑り的勝利を収める可能性が高いことが明らかになった。

 調査では、保守党の支持率が同じ週に行われたユーゴブ調査を2%ポイント上回る40%となる一方、与党労働党の支持率は、同1%ポイント下回る24%だった。

 中道左派の自由民主党支持率も1%低下して17%となった。

 ピープル紙は、次回総選挙で保守党が獲得する議席は378、労働党は199、自由民主党は42議席になると予測。保守党は労働党と自由民主党を合わせた議席よりも137議席上回り、過半数を大幅に超えるとの見方を示した。

 労働党は議員の不正支出疑惑で大きな打撃を受けているほか、ブラウン首相に辞任を求める声が党内からも強まっている。

794千葉9区:2009/06/29(月) 22:54:03
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906290002.html
2009.06.29 Web posted at: 11:47 JST Updated - CNN
ワールド
厳戒態勢下で「公認デモ」、5000人参加 テヘラン
テヘラン(CNN) 大統領選の結果をめぐる混乱が続くイランの首都テヘランで28日、イラン革命当時のイスラム指導者らを追悼するとして当局の認可を受けたデモが実施され、警官隊による厳重な監視の下、大統領選の無効化を主張している改革派市民ら約5000人が参加した。

デモ参加者は沈黙したままゆっくりと大通りを行進し、集会が開かれるモスク(イスラム礼拝所)へ向かった。大統領選でアフマディネジャド大統領に敗れ、不正があったと訴えている改革派のムサビ元首相とカルビ元国会議長が、演説のため会場入りした。

デモは、81年に暗殺されたベヘシュティ師らを追悼する宗教行事として公認された。オードバイに乗った警官らが行進に同行し、集会会場周辺では体制側民兵組織バシジのメンバーが建物の屋上から参加者を監視、撮影した。

同国では大統領選後のデモを当局が強制的に鎮圧し、多数の死傷者が出ている。最高指導者ハメネイ師は28日、政府系放送局プレスTVでの演説で、「双方とも感情をあおるような対立をやめるべきだ」と述べ、抗議行動の自制を呼びかけた。

795千葉9区:2009/06/30(火) 21:22:44
http://mainichi.jp/select/world/news/20090701k0000m030082000c.html
イラン:ラフサンジャニ氏の動向注目 支持の改革派に距離
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票不正疑惑で、護憲評議会が29日、保守強硬派のアフマディネジャド大統領の「再選」を最終確認したことにより、抗議運動を続けてきたムサビ元首相ら改革派は合法的な対抗手段を失った。こうした中、注目されるのは、ムサビ氏を背後で支援してきたとされる体制の重鎮ラフサンジャニ元大統領(74)の動向だ。

 ラフサンジャニ氏は、開票直後に始まった改革派の抗議行動の中で沈黙を守った。「逮捕も辞さず」の覚悟で再選挙を求め運動を続けるムサビ氏に少し距離を置く形で「事態収拾に乗り出したのでは」との観測も流れた。

 ラフサンジャニ氏はイスラム革命(79年)の最大の功労者の一人で、国会議長、大統領(89〜97年)を歴任。ハメネイ師に次ぐ体制ナンバー2の実力者とみなされてきたが、05年の大統領選でアフマディネジャド氏と争って敗れた。

 体制の強硬派支配に危機感を募らせ、今回は「黒衣」としてアフマディネジャド氏の「再選阻止」を目指し、ムサビ氏を支援したとみられている。

 アフマディネジャド氏は選挙期間中のテレビ討論で「ラフサンジャニ氏一族の金権腐敗」をやり玉に挙げ、ムサビ氏らを背後で「操っている」と指摘。「改革派を含む穏健派勢力つぶし」とみたラフサンジャニ氏は、ハメネイ師に異例の書簡を送り、「手遅れにならないうちに適切な対応を」と求めた。

 だが、ハメネイ師はこれを黙殺。逆に選挙後の演説で大統領支持を表明し、ラフサンジャニ氏と一線を画す姿勢を明確にした。改革派による一連の抗議行動のさなか、治安当局はラフサンジャニ氏の親族5人を一時拘束するなど同氏への圧力を強化した。

 沈黙を守ってきたラフサンジャニ氏は27日、国会議員に「ハメネイ師への親愛は永遠だ」と述べた。一方、ラフサンジャニ氏は現在、最高評議会議長に加え、最高指導者の罷免権を持つ専門家会議の議長でもある。改革派のある評論家は「ラフサンジャニ氏は究極の実利主義者だ。体制の安定を考えて、ひとまず事態の沈静化を図った上で、強硬派への切り崩し策を模索するのでは」と分析する。

796千葉9区:2009/06/30(火) 21:53:48
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009062900593
拷問で失神、砂漠に放置=「西側の回し者」とバシジ尋問−ムサビ氏支持者が証言
  【ロンドン29日時事】警棒や電気ショックによる容赦ない拷問で失神し、無人の砂漠に放置された−。保守強硬派アハマディネジャド大統領が圧勝したイラン大統領選後の騒乱をめぐり、テヘラン市内のデモ現場で保守派の民兵組織バシジに拘束された改革派ムサビ元首相の支持者の1人が29日までに、拘束時の様子や過酷な拷問体験を証言した。激しいデモ弾圧の実態が明らかになった形で、イランへの国際社会からの非難の声がさらに強まる可能性がある。
 証言したのはテヘラン市内に住む男性Aさん(27)。Aさんは、「不正選挙疑惑」への抗議の意思を示すために24日に国会前でのデモに参加した際、現場でバシジに拘束され施設に連行された。目隠しの上、後ろ手に縛られ、「変な動きをすれば頭に銃弾を受けるぞ」とどう喝された。
 バスに乗せられてテヘラン郊外の軍施設に移され、警棒やムチ、こん棒、電気ショックによる激しい拷問を約1時間にわたって受けた。警棒による殴打の痛みが感じなくなるほどに背中が腫れ上がると、ムチを振るわれたという。施設では「激しい悲鳴やうめき声が響き渡った」。その後、取り調べが始まり、バシジは「うそをつけば長期収監だ」と脅迫。「おまえたちは西側の資金援助を受けた者だ。暴動参加のためにどれだけの金を受け取った」と尋問され、再び拷問された。別の部屋からは女性の悲鳴も聞こえたという。Aさんは直後に失神した。(2009/06/29-20:32)

797千葉9区:2009/06/30(火) 21:54:31
http://mainichi.jp/select/world/news/20090629ddm007030104000c.html
イラン大統領選:現職再選 勢い増す革命防衛隊 警察・軍事色、一層強まる可能性
 【テヘラン春日孝之】イランのイスラム体制は、大統領選後の改革派による抗議行動で革命(79年)以来最大の混乱に見舞われた事態を受け、治安維持を一層強化するとみられる。「内外の脅威」に対応する革命防衛隊の存在感も飛躍的に高まっており、イランが警察・軍事国家の色彩を強める可能性がある。

 高位聖職者アフマド・ハタミ師は26日、金曜礼拝での演説で「社会の平穏を乱し、公共の財産を破壊すれば、神への戦いであり、死刑に値する」と述べ、改革派ムサビ元首相らに警告した。

 情報省や内務省、革命防衛隊の情報機関は改革派のジャーナリストや学者などの摘発を続けており、今後も混乱の未然防止を目的に監視体制強化を図ることは必至だ。逮捕された評論家レイラズ氏はかつて、毎日新聞の取材に「治安機関や革命防衛隊が新たな特権階級として台頭している」と指摘していた。

 特に革命防衛隊は、兵力では正規軍の40万に比べ12万人余と劣るが、傘下に数百万の動員力がある民兵組織バシジを抱え、精鋭の特殊部隊を擁して対外工作や核開発、ミサイル戦略を担うとされる。

 レイラズ氏によると、活動は軍事面にとどまらず、革命防衛隊出身のアフマディネジャド大統領就任(05年)を機に、経済や政治の分野でも一気に主役に躍り出た。経済分野への進出は、イラン・イラク戦争(80〜88年)直後、戦争の現場で培った土木工学技術を国土再建に生かそうと始めた。現政権下で「入札なしの契約」という特別な配慮を受け、石油・天然ガスの開発や空港・地下鉄建設といった公共事業などに根を広げてきた。

 政界進出に関しても、現政権は閣僚や大使、知事などの要職に革命防衛隊出身者やその関係者を抜てきした。閣僚では今回の選挙を仕切った内相をはじめ、21人中14人が該当者とも言われる。

 政界進出は、改革派のハタミ大統領時代の99年、民主化を求める学生運動が契機だと指摘される。革命防衛隊は今回、抗議運動に再三、警告しており、軍事力を背景に政界への影響力を一層拡大させることは確実だ。

 最高指導者ハメネイ師を頂点とする聖職者体制は、その基盤強化を目指し、革命防衛隊を育て、同時に依存を強めたことで、逆にその意向を無視できなくなった面もある。

 革命防衛隊の創設者の一人で、今は米国に居住し反体制活動を続けるサゼガラ氏は、聖職者支配の行方を左右する「巨獣」に変容したと指摘する。

毎日新聞 2009年6月29日 東京朝刊

798千葉9区:2009/06/30(火) 22:03:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090701k0000m030017000c.html
ホンジュラス:セラヤ大統領が2日にも帰国か 復権目指す
 【メキシコ市・庭田学】AP通信などによると、クーデターで国外追放された中米ホンジュラスの左派、セラヤ大統領は29日、7月2日にも帰国し、復権を目指す意向を示した。米州機構(OAS)のインスルサ事務総長が同行する。しかし、クーデターで発足した暫定政権側はセラヤ氏の大統領復帰を認めない姿勢を崩しておらず、情勢は流動的だ。

 セラヤ氏の帰国は、ニカラグアでの中南米諸国の首脳会議で、インスルサ事務総長が提案し、セラヤ氏も了承した。事務総長は「(暫定政権側には)あらゆる方面から圧力をかけなければならない」と述べた。

 これに対し、ホンジュラス暫定政権のオルテス外相は米CNN(スペイン語版)のインタビューに「セラヤ氏は帰国できるが、大統領府には入れない」と述べ、同氏の大統領復帰を認めない姿勢を強調した。オルテス氏は、軍によるセラヤ氏連行は裁判所の指示であり合法だったとし、同氏をコスタリカに移送したのは「亡命するための人道的な配慮だった」と語った。

 セラヤ氏は30日にニューヨークの国連総会で演説する予定。続いて米州機構本部のあるワシントンに向かい、そこから7月2日に帰国するとしている。米国や中南米諸国はクーデターを非難し、セラヤ氏が合法的な大統領であるとして同氏の復権を要求している。


http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090630k0000e030044000c.html
ホンジュラス:暫定政権が孤立 国際社会に包囲網

 【メキシコ市・庭田学】中米ホンジュラスのクーデターで発足したミチェレッティ暫定政権が国際的に孤立している。AP通信によると、国境を接する3国が29日、ホンジュラスとの陸上交易を48時間停止する。ベネズエラやエクアドルなど急進左派国は大使をホンジュラスから召還。中南米諸国はさらに制裁を強化する構えだ。一方、追放された左派、セラヤ大統領は30日に国連総会で演説予定で、正統大統領であることを世界にアピールする。

 ホンジュラスの大統領府前では29日、約3000人のセラヤ氏支持者が集まり、一部が軍と衝突。軍は催涙弾やゴム弾などを放ち、少なくとも十数人の負傷者が出たという。

 国際社会の圧力を受けるミチェレッティ暫定大統領は同日、「クーデターはなかった。今も合憲体制にある。前政権は根拠もなく、違法に改憲しようとした」と主張。国際社会に対し「我々のことを尊重してほしい。11月の大統領選に向かっており、そっとしてほしい」と訴えた。

 ホンジュラス問題を協議するため、セラヤ大統領と中南米諸国指導者がニカラグアに集結。セラヤ氏は各国首脳を前に「私は決して屈服しない」と述べ、大きな拍手を受けた。

 同国とエルサルバドル、グアテマラの3国はホンジュラスとの陸上交易を48時間停止すると発表。ベネズエラなど急進左派国を中心とする「米州ボリバル代替統合構想(ALBA)」(加盟9カ国)は、ホンジュラスから大使を召還することを決め、加盟国以外にも同様の対応を求めた。

 ベネズエラのチャベス大統領は「クーデター派とは交渉できない。ホンジュラス人民の反乱を支援する用意がある」と語った。

 米州機構(OAS)のインスルサ事務総長、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長らもニカラグア入り。クーデターで一時拘束されたホンジュラスのロダス外相はメキシコの保護を受け、同国のカルデロン大統領とともにニカラグアに到着した。

799千葉9区:2009/06/30(火) 23:00:47
米州ボリバル代替構想とは
知恵蔵2009の解説
ベネズエラのチャベス大統領が提唱した中南米統合の構想。これまで中南米を裏庭と見てきた米国の影響力を排除し、米国流のグローバリズムではない別の形の発展をたどろうと主張した。2006年4月にはキューバでカストロ議長、チャベスとボリビアのモラレス大統領が会談し、ボリビアの参加も決まった。それぞれの国の持ち味を活かして他国に産品を供給し補完しあって発展への道を探ろうとする。キューバは医療や識字教育を、ベネズエラは石油を、ボリビアは天然ガスや農産物を供給する計画だ。2007年4月にはベネズエラで首脳会議を開き、ALBAの性格など明らかにした共同宣言を採択した。同国のほか、キューバ、ニカラグア、ボリビアの加盟4カ国に加え、6カ国がオブザーバーとして参加した。
( 伊藤千尋朝日新聞記者 )

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2008」


それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
http://kotobank.jp/word/%E7%B1%B3%E5%B7%9E%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%AB%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E6%A7%8B%E6%83%B3

800千葉9区:2009/06/30(火) 23:14:18
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090626/mds0906262156006-n1.htm
イラン強硬派ハタミ師「暴徒指導者に厳刑を」
2009.6.26 21:54
 イランの強硬派有力聖職者アハメド・ハタミ師は26日、テヘラン大学での金曜礼拝で、大統領選挙結果は不正としてデモを呼び掛ける改革派のムサビ元首相を念頭に、司法当局に「暴徒を指導する者に対しては、慈悲を示すことなく罰するよう求める」と訴えた。

 最高指導者ハメネイ師の選挙結果受け入れの勧告に従わないムサビ氏に新たな訴追圧力を加える狙いがある。

 ハタミ師は「武器を持って人々と戦う者はイスラムに対して戦う者であり、イスラムの教えはこのような者に最も厳しい罰を加えるよう示している」と強調した。(共同)

801千葉9区:2009/06/30(火) 23:14:59
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090628/mds0906280220000-n1.htm
【土・日曜日に書く】中東支局長・村上大介 イランの実験に注目したい
2009.6.28 02:19

 ◆後退するスカーフ

 飛行機がイランの首都テヘランのイマーム・ホメイニ国際空港に着陸すると、女性たちは何くわぬ顔でバッグから取り出したスカーフで髪を覆う。逆に、テヘラン発の機内では、ほとんどの女性が席に着くなりスカーフを取る。それをとがめる男性客もいない。

 イスラム体制下のイランでは、女性はスカーフを着用せずに外には出られない。イスラム法が、そう定めているからだ。ところが、イランの女性たちは戒律を押しつけられることへの反発からか、当局の目が届かなければ、さっさとスカーフを脱ぎ捨てる人が多い。

 社会全体にじわじわと宗教復興が進む穏健アラブのエジプトでは今、法的規制はないのに、7、8割の女性が自発的にスカーフを着用している。エジプトに慣れた日本人の目には、イラン女性のスカーフに対する感覚は驚きであり、イスラム法学者が国を支配する政治体制と国民の意識の乖離(かいり)を暗示しているようにみえる。

 この一例で、宗教戒律を押しつけるイランの体制は「悪」−という図式を描こうというつもりはない。ただ、偏見かもしれないが、日常生活でいかに自分が敬虔(けいけん)であるかを他人に示したがる気配のあるアラブ人たちと比べると、イラン人の宗教との距離感はもっとクールであり、「イスラム革命を起こした熱狂的な民衆」という固定観念は通用しない。アフマディネジャド政権下の4年間でさえ、スカーフが女性の髪を覆う面積は確実に減り続けている。

 ◆体制維持が自己目的化

 1979年のイラン革命は、独裁的なシャー(国王)の権力と欧米の経済・文化的支配の打破を目指し、多様な勢力が結集して成就した。その直後の権力闘争の末、カリスマ的な革命指導者ホメイニ師が唱えたベラヤティファギ(イスラム法学者による統治)体制の採用に帰結し、国民も当時、それに圧倒的な支持を示した。近代共和制の上に、高位の法学者による指導・監督という傘をすっぽりとかぶせた独特のシステムである。

 革命憲法を読むと、近代西洋を発祥とする政治制度とイスラム教をいかに融合させるかという営みにおいて、極めて興味深い。反論を恐れずに言えば、「預言者ムハンマドの時代に戻れ」というスローガンに象徴されるイスラム教多数派のスンニ派復興主義と比べても、スンニ派から異端視される少数派シーア派の“原理主義”が現実と折り合う際の具体性や知的洗練度は数段上だ、と思う。

 ただ、権力は自己目的化する。「改革派」と「保守派」とされる人たちの対立を単純化すれば、改革派は「イスラム教は多元性を持ち、イスラム体制が外に開かれても、そのことで生じる問題はイスラムの枠内で解決できる」と考え、そのダイナミズムを信頼している。これに対し、保守派は「イスラム法学者の統治」という体制のあり方にイスラムの価値観が体現されていると信じ、統治システムの維持を最優先する。

 ◆宗教権力の改革は無理

 宗教的権威とカリスマ性を兼ね備えたホメイニ師の死去後、権力を掌握した保守派主導のイスラム体制への国民の最初の異議申し立ては、97年の大統領選で改革派のハタミ師を圧勝させたときだった。改革派は「保守派法学者たちの恣意(しい)的な干渉を排し、憲法を忠実に実行すれば、イラン革命は輝きを取り戻す」と希望に燃えていた。

 だが、8年間にわたったハタミ政権による社会自由化などの試みは、保守派の厚い壁に阻まれて失敗し、2005年の選挙で強硬派のアフマディネジャド氏の当選を許した。体制内改革を目指したハタミ大統領は同年4月、任期最後に訪問したパリで、「宗教そのもの、宗教と普通選挙の関係に新しい解釈を与えない限り、宗教権力は民主的に改革できない」と語ったと、仏月刊紙ルモンド・ディプロマティークは伝えている。

 こうした改革派の不満は、イスラム体制そのものを終わらせたい多くの市民も糾合して、革命後最大規模となった今回の抗議行動へと結びついた。ヨルダン有力紙ドストゥールのコラムニストはこの騒乱について、「イランの民主的な経験の浅さをあざ笑うアラブ人もいる。だが、自分たちの足下をみよ。民主主義、多元性、自由−どの基準で見ても、われわれ(アラブ)はイランで進行中の実験の後塵(こうじん)を拝している」と指摘した。

 改革派にはまだ、国民の不満を政権打倒の国民運動にまで結集させる組織力がない。だが、先のハタミ師の発言は、改革派の運動が単なる体制内改革ではなく、ベラヤティファギ体制を、はみ出し得る可能性を示唆している。イランの「実験」はすでに新しい地平を目指して長い道程の一歩を踏み出した。(むらかみ だいすけ)

802名無しさん:2009/07/01(水) 08:33:27
まだ決まってなかったんですね…

米上院、民主党の安定多数が確定=ミネソタ州の勝利、裁判で決着
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009070100073

 【ワシントン30日時事】昨年11月に行われた米上院選で、結果が小差のため訴訟に持ち込まれていたミネソタ州の議席について、同州最高裁は30日、民主党の新人候補を勝者と認める判決を下した。原告の共和党前議員も敗北を宣言し、約8カ月に及んだ争いが決着。この結果、上院(定数100)の民主党の勢力は安定多数の60議席(系列無所属含む)となることが確定した。(2009/07/01-06:40)

803名無しさん:2009/07/01(水) 08:43:02
古い記事ですが、>>802関連で

【ウィークリーワールド】米上院の行方は 民主の60議席を水際で共和が阻止
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081207/amr0812071703002-n1.htm

 大統領選挙でバラク・オバマ上院議員が勝利し、次期政権への基礎固めが進む米国で、白熱した選挙の余韻に隠れて、もう一つの“激戦”が展開されていた。異例の2回目の投票に持ち込まれた米南東部ジョージア州の上院選挙だ。2日に行われた決選投票でようやく共和党の現職、サクスビー・シャンブリス議員の勝利が確定し、民主党が制覇した米政界で共和党が一矢を報いた。

 この決選投票が注目された理由は大接戦になったことだけではない。ジョージア州はミネソタ州とともに、11月4日の大統領選と同時に行われた上院選で議席未確定の2州に残った。両方とも民主党が勝利すると、上院(定数100)での民主党の勢力は60議席に達し、議事妨害を阻止できる安定多数(定数の5分の3以上)に届くところだったからだ。それを水際で押し返したシャンブリス氏の勝利は共和党に貴重な1勝となった。

 シャンブリス氏は11月4日の投票では3候補の中で得票率は最高だったものの、過半数に届かず、州法に基づきジョージア州では1992年以来となる決選投票が行われることになった。ここで敗れると、民主党が上院での安定多数に“王手”をかけるとあって、1日に行われた州内4カ所での遊説には共和党の副大統領候補だったアラスカ州のサラ・ペイリン知事まで大統領選での奮闘ぶりを再現するかのように応援に駆けつけた。

 1回目の投票から1カ月遅れでなんとか当確を手にし、上院での共和党の勢力を41議席としたシャンブリス氏。2日にアトランタで勝利宣言し、オバマ次期政権に協力する用意があることや、税率引き上げ、銃規制見直し、健康保険といった問題で「起立してノーと言う41人目の上院議員」を声高に宣言した。ミネソタ州では11月4日の投票をめぐり再集計という事態になったが、これに民主党が勝利しても安定多数はなくなった。

 民主党にとっては、安定多数を目指してクリントン元大統領やゴア元副大統領らがジョージア州入りして民主党のジム・マーティン候補を応援した。共和党ほど大統領選さながらに援軍を送り込むことはなかったとはいえ、落胆は隠せないようだ。

 一方、今回の大統領選は上院議員による戦いが展開され、上院は有力議員の入れ替えが行われる。「ひとつの旅路を終え、新たな旅路を開始する。私は大統領の責任を果たす準備のため、上院議員を辞任する」と述べて上院議員を辞したオバマ次期大統領。後任は地元イリノイ州の知事が指名する。有力候補者は、黒人指導者、ジェシー・ジャクソン師の子息のジェシー・ジャクソン・ジュニア下院議員(民主党)といわれる。次期副大統領のジョゼフ・バイデン上院議員も同様で、こちらはすでに元側近が後継の上院議員として指名された。

 ところが、今回の大統領選の“後遺症”は上院を舞台に思わぬところにも波及している。オバマ氏が次期国務長官に、民主党の大統領候補指名争いで米史上まれなる大熱戦を繰り広げたライバル、ヒラリー・クリントン上院議員を任命したからだ。1日にオバマ氏とともに、国務長官就任の受諾会見に臨んだヒラリー氏も上院議員を辞することになった。問題はその後任で、候補に夫のビル・クリントン元大統領の名まで飛び出した。

 ヒラリー氏の地元、ニューヨーク州でも州知事が後任を指名する。デビッド・パターソン州知事は1日、ヒラリー氏の次期国務長官を受けて、記者会見で後任指名に触れたものの、後任をめぐる憶測を打ち消し、指名の日程も答えることを拒否した。クリントン元大統領以外にも大物、著名人の名が取りざたされ、ヒラリー氏の抜けた穴をどう埋めるかは難題だ。買春事件で辞任した前任者の後任として格上げされたパターソン州知事にはなんとも荷の重い話にみえる。

 ただ、ヒラリー氏は後ろ髪を引かれる思いも、気持ちはすっかり国務長官に向いているようだ。米国の国務長官といえば、大統領に何かあって誰かが執務を引き継ぐことになった場合、その執務継承権は、上院議長を兼ねる副大統領、下院議長ら両議会議長に次ぐ。実際には副大統領以外に大統領の執務を引き継ぐことは現実的ではないとはいえ、ヒラリー氏はバイデン次期副大統領、ナンシー・ペロシ下院議長に次いで、民主党だけでなく米政界の大物ともなる。4年後もにらんでの決断なのだろうか。(蔭山実)

804名無しさん:2009/07/01(水) 08:45:24
>>802-803関連
鞍替えなんてあったんですねぇ。
民主党から無所属になったリーバーマンもいますが。

米共和党上院議員が民主党にくら替え、民主党は絶対多数まであと1議席に
http://jp.reuters.com/article/usPresidentialElections/idJPJAPAN-37763320090429

 [ワシントン 28日 ロイター] 米上院のアーレン・スペクター議員が28日、共和党から民主党にくら替えした。その結果、民主党の議席数は59(総議席は100)となり、共和党の議事妨害(フィリバスター)を阻止できる60議席まであと1議席に迫った。

 スペクター議員は79歳。共和党では穏健派で、1980年に上院議員に当選する前は民主党に所属していた。同議員は議会で共和党よりも民主党寄りの投票行動を取ることが多かったことから、5年前から民主党指導者がくら替えを働きかけていたという。

 スペクター議員は記者団に対し「とてもつらい決断だった」とした上で、「1980年に当選して以来、共和党は右に傾きすぎた。自分の政治哲学は、共和党よりも民主党に近いことが分かった」と述べた。

 上院ではまだミネソタ州の議席をめぐって法廷で争われており、同州で民主党候補の勝利が確定すれば、民主党は絶対多数の60議席を手に入れることになる。

 ミネソタ州では先の選挙で民主党のフランケン候補が共和党のコールマン候補を上回る得票を獲得したが、コールマン候補が異議を申し立てている。

805名無しさん:2009/07/01(水) 08:46:08
>>804は2009年 04月 29日の記事です。

806とはずがたり:2009/07/01(水) 10:06:46
ありがとうございますヽ(´ー`)/
判りにくいっすけど当掲示板ではアメリカ政治は米大統領選スレでやっとりますんで,折角なので転載させていただきますね〜。

807千葉9区:2009/07/02(木) 00:19:40
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070101000185.html
大統領再選にイラン改革派沈黙 評議会の結論に困惑か
 【テヘラン1日共同】イラン大統領選を管理する護憲評議会が、保守強硬派アハマディネジャド大統領が再選された選挙結果を認めた翌日の6月30日、ムサビ元首相ら選挙の不正を訴えてきた改革派候補陣営はそろって沈黙し、困惑している様子をうかがわせた。

 選挙は不正との立場を堅持し、支持者らに抗議デモの継続を呼び掛けてきたムサビ氏が、護憲評議会の結論にどう対応するかが焦点となっていたが、同氏陣営の広報責任者は「状況を分析中」とするだけで、この日はムサビ氏の立場を明らかにしなかった。

 ムサビ氏と同様、選挙の不正を訴え、やり直しを主張してきた別の改革派候補、カルビ元国会議長も30日は何の反応も示さなかった。

 アハマディネジャド大統領の再選を支持し、選挙結果の尊重を呼び掛けた最高指導者ハメネイ師に反旗を翻す形で抗議行動の継続を呼び掛けてきたムサビ氏に対し、政権側はメディアなどを動員して圧力を強化。護憲評議会の結論にすぐに反論することも、受け入れを表明することもできない改革派は追い込まれた状況にある。

2009/07/01 09:35 【共同通信】

808千葉9区:2009/07/02(木) 00:20:18
http://mainichi.jp/select/world/news/20090701ddm007030076000c.html
イラン大統領選:再選を確認 ラフサンジャニ氏、動向焦点 改革派を背後で支援
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票不正疑惑で、護憲評議会が29日、保守強硬派のアフマディネジャド大統領の「再選」を最終確認したことにより、抗議運動を続けてきたムサビ元首相ら改革派は合法的な対抗手段を失った。こうした中、注目されるのは、ムサビ氏を背後で支援してきたとされる体制の重鎮ラフサンジャニ元大統領(74)の動向だ。

 ラフサンジャニ氏は、開票直後に始まった改革派の抗議行動の中で沈黙を守ってきたが、27日、護憲評議会の結論に従うべきだとする立場を表明。再選挙を断固求めるムサビ氏と距離を置いて「事態収拾に乗り出したのでは」との観測も流れた。ムサビ氏は30日、自らのウェブサイト上で護憲評議会の決定に抵抗する姿勢を改めて強調した。

 ラフサンジャニ氏はイスラム革命(79年)の最大の功労者の一人で、国会議長、大統領(89〜97年)を歴任。最高指導者ハメネイ師に次ぐ体制ナンバー2の実力者とみられてきたが、05年の大統領選でアフマディネジャド氏と争って敗れた。体制の強硬派支配に危機感を募らせ、今回の大統領選ではアフマディネジャド氏の再選阻止を目指し、「黒衣」としてムサビ氏を支援したとみられている。

 アフマディネジャド氏は選挙期間中のテレビ討論で「ラフサンジャニ氏一族の金権腐敗」をやり玉に挙げ、ムサビ氏らを背後で「操っている」と指摘。「改革派を含む穏健派勢力つぶし」とみたラフサンジャニ氏はハメネイ師に異例の公開書簡を送り、「手遅れにならないうちに適切な対応を」と求めた。

 一方、ハメネイ師はこれを黙殺したうえ、選挙後の演説で大統領支持を表明し、ラフサンジャニ氏と一線を画す姿勢を明確にした。改革派による一連の抗議行動のさなか、治安当局は同氏の親族5人を一時拘束するなど圧力を強めた。

 だが、ラフサンジャニ氏は現在、最高評議会議長に加え、最高指導者の罷免権を持つ専門家会議の議長でもある。改革派のある評論家は「ラフサンジャニ氏は究極の現実主義者だ。体制の安定を考えて、ひとまず事態の沈静化を図り、強硬派への切り崩し策を模索するのでは」と分析する。

毎日新聞 2009年7月1日 東京朝刊

809千葉9区:2009/07/02(木) 00:21:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009070102000080.html
ラフサンジャニ師も影響力維持 ハメネイ師と妥協成立か イラン 大統領選の混乱収束へ
2009年7月1日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱は、選挙監督機関の護憲評議会が現職アハマディネジャド氏の再選を確定させ、収束への流れが固まった。ただ、改革派ムサビ元首相を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領も影響力を維持。事態収拾に向け、ラフサンジャニ師と最高指導者ハメネイ師の間で妥協が成立したとの見方が強い。

 ラフサンジャニ師は二十八日、「選挙への信頼性を確保するための最高指導者の行動は効果的だった」と発言。前日には議長を務める最高評議会の声明で「すべての人は法に従うように」と述べた。

 アハマディネジャド氏再選を認めるとの意思表示だが、単純に屈服したわけではない。

 二十四日には国会幹部がラフサンジャニ師に事態打開への協力を要請し、政府系メディアもこれを報道。同じころ、ザヘディ科学技術相もハメネイ師に仕える民兵の関与が疑われる改革派学生襲撃事件の犯人の厳罰を求めた。

 ロンドンのイラン人評論家ジャマル氏は「ハメネイ師もラフサンジャニ師の政治力温存を認めざるを得なかった」と指摘する。

 ハメネイ師は十九日の演説で既に「ラフサンジャニ師に汚職はない」と発言しており、アハマディネジャド大統領が選挙中に繰り返した「腐敗攻撃」は封印される見通しだ。

 ムサビ氏は、今後も改革派指導者として一定の活動が許容されそうだ。改革派だがイスラム体制維持派で、ハメネイ師にとり、それほど危険な存在ではないからだ。ラフサンジャニ師も今後の権力闘争に備えた「カード」として、ムサビ氏への金銭的支援を続けるとの見方が強い。

 焦点は、抗議デモを繰り返した改革派住民の動向。治安部隊の警戒でデモは押さえ込まれているが、怒りは今もくすぶる。当局がガス抜きとしてムサビ氏のデモを一部程度容認したとしても、再選挙を実施できなかった事実は消えない。体制側は危険な火種を抱え込んだことになる。

810千葉9区:2009/07/02(木) 00:23:40
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009070101169
「新政権は正統性ない」=敗北のムサビ氏、対決姿勢−イラン
 【カイロ1日時事】イラン大統領選での敗北が確定した改革派元候補、ムサビ元首相は1日、ウェブサイトを通じ、アハマディネジャド大統領の新政権は「正統性がない」との声明を出した。護憲評議会が同大統領再選を確認したが、不正が行われたと主張するムサビ氏は、選挙無効を求める主張を取り下げていない。
 ムサビ氏はこの中で、「革命の子供たち」との表現で、選挙後に起きたムサビ氏支持デモで拘束されたデモ参加者らを釈放するよう呼び掛けた。その上で改革派系新聞の発刊停止やサイトの閉鎖を解除するよう要求した。(2009/07/01-23:48)

http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070101000967.html
ムサビ氏、新政府の正統性認めず 抗議継続には触れず
 【テヘラン1日共同】強硬派アハマディネジャド大統領が再選を決めたイラン大統領選の結果について、改革派候補、ムサビ元首相は1日、声明を発表し、不正な選挙で発足する政府の「正統性を認めない」として、最高指導者ハメネイ師が追認した選挙結果をあくまでも拒否する姿勢を明確にした。

 治安部隊との衝突で多数の死傷者が出た選挙結果に抗議する支持者らのデモを主導してきたムサビ氏の声明は、選挙を管理する護憲評議会が6月29日に選挙結果をあらためて追認する最終結論を出してから初めて。しかし、ムサビ氏は今後も抗議行動を続けるかどうかについては、明確に言及しなかった。

 ムサビ氏はまた、抗議行動に参加し、当局に拘束された改革派支持者らの早急な釈放を要求した。

 一方、国営イラン通信によると、アハマディモガダム警察長官は1日、大統領選後の混乱で、これまでに抗議デモに参加した「暴徒」20人が死亡、計1032人を拘束したことを明らかにした。

811千葉9区:2009/07/02(木) 00:24:17
http://www.asahi.com/international/update/0701/TKY200906300361.html
改革派へ圧力強化か イラン
2009年7月1日1時30分

 【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選は、保守派の現職アフマディネジャド氏の再選が最終的に承認され、2週間以上続いた混乱は表面上は収束に向かう見通しだ。政権側は力ずくで改革派の反発を抑え込みはしたものの、最高指導者ハメネイ師への反発が公然と噴き出すなど、イスラム体制の根幹に不安材料を抱え込んだ形だ。

 イラン労働通信などによると、護憲評議会のカドホダイ報道官は6月30日、選挙結果への異議や苦情について「今後は、どのような形でも取り上げられることはない」と強調した。改革派はすでに街頭での抗議行動は禁じられている。制度上は、もはや争う手段は残されておらず、抗議は収束していく見通しだ。

 改革派のムサビ元首相も同日、「選挙のやり直しを求める」との立場に変化はないとの声明を発表したものの、どんな形で再選挙を求めるのかは明らかにしなかった。

 だが、学生や若者らの間では現状への不満がマグマのようにたまっており、いつ再び噴き出すかはわからない。まずは保守派による言論弾圧に対抗した99年の学生デモの記念日である7月9日前後に、国民がどういう反応を示すかが焦点だ。

 今回の選挙戦は、テレビ討論が導入されるなど、これまでのイラン社会にはない自由な雰囲気の中で行われた。しかし現職の「圧勝」という結果に、政権交代の夢を裏切られた改革派支持者らは大勢が街頭に繰り出す騒ぎに。選挙結果をいち早く追認した最高指導者ハメネイ師にも批判のスローガンが叫ばれ、その権威は大きく傷ついた。

 「イスラム体制を転覆させようとした敵の陰謀は結局、失敗に終わった」。再選確定を受けて30日、改めて「勝利」宣言したアフマディネジャド大統領は、そう強調した。体制への脅威を味わった今、政権側は「革命を企て、民衆を扇動した」政治勢力として改革派への圧力を強める可能性が高い。逮捕されたデモ指導者らについて、強硬派からは「極刑にするべきだ」との声まで出ている。

812千葉9区:2009/07/02(木) 00:26:35
http://www.asahi.com/international/update/0701/TKY200907010304.html
イラン改革派新聞、発行見合わせ 当局が声明掲載認めず
2009年7月1日19時47分

 【テヘラン=吉武祐】大統領選後の混乱を経てアフマディネジャド氏の再選が確定したイランで、改革派大手日刊紙「エテマデ・メッリ(国民の信頼)」が、1日付の発行を見合わせた。大統領選に立候補したキャルビ師が選挙結果を受け入れないとする声明を掲載予定だったが、当局が許可しなかった。政府側は異論を排除し、政治的言論を統制する姿勢を一段と強めた。

 同紙は国会議長を2期務めたキャルビ師が率いる同名の政党が発行し、部数は全国で約20万部。テヘランでは人気の大衆紙だ。

 同紙の本部事務所によると、1日午前1時半ごろ、文化イスラム指導省の職員が印刷所を訪れ、キャルビ師の声明を紙面から外すよう命令。再編集は時間的に不可能で、新聞は発行できなくなった。

 キャルビ師は1日、同党のウェブサイトで「次期アフマディネジャド政権には正統性がない。すべての改革派グループと連携し、闘いを続ける」との声明を発表した。

 同紙は、アフマディネジャド氏圧勝の開票結果を報じた6月14日付の紙面で、キャルビ師が前回の約500万票から、今回は無効票より少ない約34万票になったことに疑問を表明。また、改革派の街頭での抗議行動は無許可だったため、各紙が報道を自粛する中、あえて1面に大きく写真を掲載するなど、選挙結果への異議を前面に出していた。

 キャルビ師は最高指導者ハメネイ師らと同じく、79年のイスラム革命直後の激動期から国を率いた「革命第1世代」に属する。革命体制の功労者であるため、政府側も攻撃しにくい存在だった。

 だが、国政選挙を監督する護憲評議会による再選承認をもって問題に終止符を打つため、政府側は同紙への圧力を強めたとみられる。

813千葉9区:2009/07/03(金) 00:54:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009070202000236.html
クロアチア 首相が辞意
2009年7月2日 夕刊

 【ウィーン=弓削雅人】クロアチアからの報道によると、同国のサナデル首相(56)が一日、「私の政治的な役割は達成された」として突然、辞意を表明した。後継にはコソル副首相を推した。

 DPA通信などによると、同首相は記者会見で「政治活動上の目的がなくなった。別の人が政治をする時だ」などと述べた。辞任の真意は明らかでないが、健康上の理由ではないという。来年の大統領選への出馬を否定し、政界を引退する考えも示した。首相の中道右派政党クロアチア民主同盟を中心とする連立政権は議会で安定多数を占めており、当面の混乱はないとみられる。しかし、野党側は突然の辞任に「選挙で有権者の信を問うべきだ」と反発している。

814千葉9区:2009/07/03(金) 00:57:42
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090702/mds0907022154005-n1.htm
【イラン騒乱】ハタミ前大統領も政権を批判
2009.7.2 21:53
 【カイロ支局】イラン改革派のハタミ前大統領は1日、ウェブ上に声明を発表し、アフマディネジャド大統領の再選が確定した大統領選やその後の抗議デモをめぐる政府対応について、「国民と民主主義に対するクーデター」と激しく非難した。ハタミ師が明確に政権批判をするのは初めて。

 改革派の大統領候補、ムサビ元首相と、カルビ元国会議長も政府が主張する選挙の正当性を否定する声明を相次いで出しており、改革派のキーマンが政権批判で足並みをそろえた形だ。

 ハタミ師は声明で、大規模不正があったと指摘される大統領選を護憲評議会(選挙監督機関)が正式承認したことについて、「国民による抗議が鎮圧され、国民の権利を守るべき者が国民を辱めた」と糾弾した。

 また、抗議デモの鎮圧で少なくとも20人が死亡、1000人以上が拘束された政府の対応も「事態の沈静化を図るなら、なぜ大規模拘束をするのか。国民への抑圧は抗議を終結させる手助けにはならない」と指摘した上で、「それでも(政権は)和解と平和などと口にする」と政権側の“言行不一致”を批判した。

 改革派による政権批判では、ムサビ氏も1日、「抗議を続け、国民の権利を放棄しないよう努力することは歴史的な責務だ」との声明を公表。カルビ氏も6月30日、「闘い続ける」と訴えている。

 しかし、護憲評議会が選挙結果を承認したことで、大統領選の再投票が法的に封じ込まれるなど、改革派は苦しい状況に追い込まれている。また、イランのファルス通信は1日、民兵組織「バシジ(人民動員軍)」が、ムサビ氏の言動を治安妨害など反国家的な活動と見なし、9つの罪で追及すべきだとの書簡を検事総長に送ったと伝えた。

815千葉9区:2009/07/03(金) 01:02:49
http://mainichi.jp/select/world/news/20090702dde007030002000c.html
イラン大統領選:大統領再選「クーデター」 ハタミ氏が非難 ハメネイ師と対決姿勢
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選で保守強硬派のアフマディネジャド大統領の再選が確定したことについて、改革派のハタミ前大統領は1日、「(選挙結果は)国民と民主主義に対するクーデターだ」と厳しく非難する声明を発表した。改革派陣営は、国民的人気の高いハタミ氏も加わって、選挙結果を追認した最高指導者ハメネイ師との対決も辞さない構えだ。

 ハタミ氏は、政権の対応を批判したうえ、「(当局が)情勢を沈静化させたいのなら、(改革派の)大量逮捕を続けるべきではない」と訴えた。

 改革派のムサビ元首相も1日、自身のウェブサイトで「(大統領の2期目は)正統性がない」とする声明を発表。「まだ遅過ぎはしない」とあくまで再選挙を求める姿勢を強調し、「国民の権利を放棄しないよう訴え続けることは我々の歴史的な責務だ」と述べた。さらに治安当局に逮捕された改革派支持者を「革命の子供たち」と呼び、全員の釈放を要求した。

 ムサビ氏と共同歩調を取るカルビ元国会議長も同日、ウェブ上で、アフマディネジャド政権を「合法と認めない」と主張。「どんな環境下でもあらゆる手段で闘争を続ける」と決意を示した。

 街頭での抗議行動を封殺された改革派は今後、「舌戦」に軸足を移し、徹底抗戦する構えのようだ。

 一方、ファルス通信によると、アフマディネジャド大統領はアフリカ連合首脳会議へのオブザーバー参加のため、1日から3日間の日程で予定していたリビア訪問を中止した。外務報道官は「多忙のため」と説明したが、国内情勢への懸念が背景にありそうだ。

816千葉9区:2009/07/03(金) 23:07:18
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907020003o.nwc
アルゼンチン中間選 前大統領落選 キルチネル夫妻の支配終結
2009/7/2

大統領官邸で記者会見に応じるアルゼンチンのフェルナンデス大統領。事実上の「信任投票」で大敗を喫した=6月29日、ブエノスアイレス(AP)
 南米のアルゼンチンで6月28日に中間選挙が行われ、下院(定数257議席、任期4年)の半数と上院(定数72議席、任期6年)の3分の1が改選された。フェルナンデス大統領への実質的な「信任投票」であり、2011年大統領選挙の前哨戦とみられた中間選挙で、大統領派の「勝利のための正義戦線(FV)」は下院で22議席、上院で4議席減らす大敗を喫した。

 最大の誤算は、フェルナンデス大統領の夫で与党正義党党首(6月29日に辞任表明)のキルチネル前大統領の落選だ。キルチネル前大統領はブエノスアイレス州の下院選挙にFVの選挙名簿第1位で臨んだが、与党内反主流派ユニオン・プロのナルバエス候補に得票率約2%の差で惜敗した。これにより、キルチネル前大統領がフェルナンデス大統領と交代で次の大統領職を務める野望はついえた。

 新議会は12月まで開かれないが、それまでの間に政府は、アルゼンチン・ペソの切り下げ、さらなる産業国有化など、過激な政策を行おうとするかもしれない。フェルナンデス大統領は、(1)中間選挙で示された民意を受け入れ、反対派との和解を目指し、穏健な政策路線を取るか(2)選挙結果を受け入れず、反対派との対決姿勢を打ち出し、強硬路線をとるか−の選択を迫られるだろう。これらの不確実性が解消されなければ、経済再生はおぼつかない。

 キルチネル前大統領の敗北で、次期大統領選挙では、元F1(フォーミュラ・ワン)ドライバーでユニオン・プロのカルロス・ロイテマン氏が有力候補として浮上した。ロイテマン氏は、北部サンタフェ州でエルメス・ビネール同州知事を接戦の末に破った。

 キルチネル夫妻の政治支配は終わった。大きな政策変更がない限り、大統領は残りの任期を「レームダック(死に体)」として過ごし、政治の関心は次の権力移行に向かうだろう。

817千葉9区:2009/07/03(金) 23:11:07
>>571>>725
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907010003o.nwc
インド 西ベンガル州 揺らぐ左派与党 混乱拍車
2009/7/1


 インド連邦政府は、6月26日、極左武装組織「インド共産党毛沢東主義派(毛派)」の反乱を鎮めるため、東部の西ベンガル州ラルガーに民兵を投入した。4〜5月の総選挙で合法共産主義政党は大きく議席を減らす一方、非合法極左組織が勢力を拡大し、インド東部の安定と経済発展が脅かされている。

 西ベンガル州政府の与党連合「左派戦線」の中核をなす「インド共産党マルクス主義派(CPI−M)」は、総選挙で43議席から16議席に激減し、失速した。左派戦線政府がすぐにも崩壊するとみて、ラルガーの毛派は勢いづき、CPI−M幹部を暗殺するとともに、地元の警察を追い払い、村を占拠して「解放区」としていた。

 西ベンガル州では、1977年、CPI−Mを中心に左派戦線が州議会の多数を占めて、土地改革によって地位を固め、地元の強力な労働組合と連携して、州政権を担ってきた。しかし、その代償として、民間企業が流出し、公共投資にも偏りがみられ、西ベンガル州は低開発に苦しんできた。

 現在、CPI−Mは極左の毛派からテロ攻撃を受けるだけでなく、保守の「草の根会議派(TCP)」からの攻勢にもさらされている。TCPは、伝統的な生活様式の維持を訴えて農民を引き付け、総選挙で2議席から19議席へと躍進した。

 CPI−Mは左右両派からの挟み撃ちに遭う格好だが、同党が衰退すれば革命共産主義と資本主義との間に緩衝剤がなくなり、いっそう暴力的な衝突が起きるだろう。インド各州の政府の中で、西ベンガル州の左派戦線は単なる極左弾圧ではなく、貧困農民層の要求に応えようとしてきたからだ。

 政治経済状況の変化により、西ベンガル州の左派戦線の長期支配が揺らいでいる。だが、左派戦線が崩壊すれば、毛派の反乱を封じ込めていた重要な勢力を失うことになる。

818千葉9区:2009/07/03(金) 23:32:23
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070301000537.html
イラン改革派、統合の動き 強硬派圧力に対抗
 【テヘラン3日共同】イラン大統領選の結果に対し大規模な不正を訴える複数の改革派組織の指導者らが統合の動きを見せている。選挙を管理する護憲評議会が強硬派アハマディネジャド大統領の再選を最終的に確定し、当局が改革派指導者らの身柄拘束に踏み切る可能性が出てきたためだ。

 改革派は6月の大統領選で別々の候補を擁立。しかし、デモ弾圧成功で勢いを得た強硬派はムサビ元首相ら改革派に対する訴追圧力を強めており、改革派は「大同団結」で長期戦に持ち込む構えとみられる。

 「市民の権利と1票を守るため、不正を告発する政治組織を結成する」。アハマディネジャド大統領に「正統性がない」と主張するムサビ氏は1日、声明で今後の受け皿となる新組織結成を表明。改革派のもう1人の候補、カルビ元国会議長も合流する意向だ。

 国営メディアは、国会議員100人が司法府に「違法な言動の阻止」を求めたとの発言や、強硬派の人民動員軍の一部がムサビ氏の訴追を要求したなどと伝え、改革派への圧力をさらに強めている。

2009/07/03 15:51 【共同通信】

819千葉9区:2009/07/04(土) 10:41:38
http://www.asahi.com/international/update/0703/TKY200907030054.html
ホンジュラス セラヤ派と反セラヤ派、デモ続く
2009年7月3日9時58分

 【テグシガルパ=平山亜理】クーデターでセラヤ大統領が国外追放された中米ホンジュラスでは2日、セラヤ派と反セラヤ派それぞれのデモが都市部で続いた。同日付の地元新聞によると、国会は1日、集会の自由を制限し、逮捕者を24時間以上拘禁できる新措置を承認したという。

 首都テグシガルパでは、6月28日のクーデター発生後最大規模とみられるセラヤ派のデモがあった。警官隊が催涙ガスを使ったが、負傷者はなかった模様だ。第2の都市サンペドロスラでもセラヤ派の市民と警官隊の小競り合いが起き、地元警察はAP通信に78人が逮捕されたと述べた。一方で、クーデターを支持する勢力のデモでは警官隊との衝突や逮捕者が出たとの報道はない。

 米州機構(OAS)が72時間以内にセラヤ氏を大統領に復帰させるよう「新政権」に求め、満たされない場合の制裁を警告した通告の期限は4日に切れる。OASのインスルサ事務総長は3日、ホンジュラスに入ってセラヤ氏復帰を直接働きかけるが、AP通信によると、インスルサ氏は2日、「数日で方向を変えるのはとても困難だ」と悲観的な見通しを示した。

 中米パナマに滞在中のセラヤ氏は2日の記者会見で、中米諸国を訪問しながら通告期限が切れる4日を待ち、帰国する考えを明らかにした。「新政権」はセラヤ氏の逮捕状を取っているが、セラヤ氏は「帰国を恐れてはいない。死ぬ心の準備もできている」と語った。

http://mainichi.jp/select/world/news/20090703ddm007030084000c.html
ホンジュラス:クーデター セラヤ氏と暫定大統領、共に人気なく 国民、ただ不安
 【テグシガルパ庭田学】クーデターで政治の混乱が続く中米ホンジュラス。皮肉なのは国外追放された左派のセラヤ大統領とクーデター後に就任したミチェレッティ暫定大統領の人気が共に高くないことだ。国論を二分するわけでもなく、大多数の国民はこの混乱がどういう結末を迎えるのか、不安げに見つめているようだ。

 1日午後10時(日本時間2日午後1時)過ぎ。普段なら午前2時ごろまで多くの車でひしめくという首都テグシガルパの通りは、静まり返っていた。暫定政権が午後10時〜午前5時の夜間外出禁止令を続けているためだ。

 セラヤ氏を支持する勢力は、昼間にデモ行進などの抗議行動を続けている。大統領府周辺にタイヤを焼いた跡が残り、兵士の姿が目立つなど、異様な光景がうかがえるが、大規模な抗議に拡大しているとは言えない。

 兵士たちはセラヤ派の抗議行動がなければ落ち着いた様子だ。カメラを向けるジャーナリストたちをとがめることもない。上官らしい兵士が「どこから来た?」と尋ねるので「日本だ」と答えると、「近いな」と笑って冗談を言う余裕もある。任務を終えアイスクリームを食べたり、国会前の警備中にトウモコロシをかじる兵士もいた。

 ◇追放セラヤ氏、あすにも帰国
 今回のセラヤ大統領追放劇を「軍事クーデターだ。やり方がまずい」とパン屋に勤めるジュリーさん(39)は批判する。「セラヤ氏は我々労働者のことを考えてくれる初めての指導者だった。急激に左傾化したことには賛成できなかったが、暫定政権も支持することはできない」と複雑な心境も語った。

 米州機構(OAS)は、今月4日までにセラヤ氏を大統領に復帰させるよう暫定政権に最後通告を突きつけた。だが、ミチェレッティ氏は「政権を渡すことはない」と拒否する構えだ。セラヤ氏は1日、パナマのマルティネリ新大統領の就任式に出席。4日にも帰国する方針だ。

 ホンジュラスは伝統的に右派勢力が強い。「セラヤは帰国したら逮捕されるよ」。暫定政権を支持するタクシー運転手のオマルさん(35)はそう笑い飛ばしながらも、「帰国したら市民の間で激しい衝突が起こるかもしれない。大変だ」と心配する。セラヤ氏帰国に向け、徐々に緊張感が漂い始めている。

820千葉9区:2009/07/05(日) 11:42:43
http://mainichi.jp/select/today/news/20090704k0000e030022000c.html
ホンジュラス:米州機構事務総長が現地入りも調整に失敗
2009年7月4日 11時21分 更新:7月4日 12時23分

 【テグシガルパ庭田学】クーデターによる政治混乱が続く中米ホンジュラスに3日、米大陸34カ国で構成する米州機構(OAS)のインスルサ事務総長が入り、追放された左派のセラヤ大統領の復帰を目指して暫定政権側と協議したが、暫定政権側は拒否し、調整に失敗した。OASは4日、ワシントンの本部で外相会議を開き、ホンジュラスのOAS加盟資格停止を協議する。同国の混乱収拾の見通しはつかない状況だ。

 OASは暫定政権に対し、4日までにセラヤ氏を政権復帰させるよう最後通告していた。セラヤ氏は4日か5日に帰国する方針を示しているが、暫定政権が同氏の大統領復帰を拒否し続けているため、帰国に踏み切るか流動的だ。

 インスルサ事務総長はホンジュラス最高裁長官、11月の大統領選候補者、セラヤ氏支持団体らと会談。その後、同国駐在の米国、カナダ、日本などの大使らに情勢を報告した。日本の塩崎修大使は「何も決まらなかったと聞いた。1回目の調整は失敗したということだろう」と語った。

 ◇両派の数千人がデモ
 テグシガルパでは3日、セラヤ氏支持者と暫定政権支持者が先月28日のクーデター以来最大規模のデモ行進と集会を行い、緊迫した。暫定政権派は数千人が大統領府前に集結し、「セラヤは出て行け」などと訴える一方、セラヤ氏派も数千人がデモ行進し、クーデターを激しく非難した。

 セラヤ氏派の行進は暫定政権派の集会の約200メートルまで接近したが、軍と警察が間に入ったうえ、両派とも衝突を回避するよう参加者をコントロールした。

821千葉9区:2009/07/05(日) 12:44:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090704-00000065-mai-int
<イラン>最高指導者ハメネイ師の威信低下
7月4日19時38分配信 毎日新聞

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選後の混乱で、最高指導者ハメネイ師はその威信を大きく損ねた。自らが認定した選挙結果も、自らが後ろ盾となるアフマディネジャド政権も、改革派は全面否定しているからだ。反体制的な色調さえ帯びる改革派の反発を抑え込み、体制を維持するという大前提の命題を前に、今後、内政や外交でも深刻なジレンマに陥りそうだ。

 「勇み足だったかもしれない」。改革派の評論家が指摘するのは、抗議行動が続く中でのハメネイ師の演説(先月19日)だ。護憲評議会による選挙結果の最終承認に先立って「不正なし」と結論付け、再選挙の可能性も排除したからだ。

 今回の混乱を一部専門家は「終わりの始まり」と表現する。選挙結果に不信を抱く国民の信頼を取り戻し、体制の永続的安定につなげる唯一の方法は、一時的には体制の威信を失墜させても「再選挙」を選択するしかないとも指摘される。だが、ハメネイ師が裁断したこともあり、後戻りできなくなった。

 ハメネイ師は、カリスマ性を発揮したイスラム革命(79年)指導者ホメイニ師とは異なり、体制内の権力均衡に配慮した「集団指導」を執ってきた。だが、保守強硬派のアフマディネジャド大統領への支持を鮮明にしたことで、大統領への反発がハメネイ師に向かうという危うさを招いた。改革派ハタミ前大統領は1日、今回の政権の対応を「国民と民主主義へのクーデターだ」と指弾したが、矛先は間接的にハメネイ師にも向いた印象を与えた。ハメネイ師が権力基盤の強化に向け、強硬派への依存を一層強めれば、権力均衡を崩して逆に体制基盤を弱めかねない。

 今後、当局は内政的に規制強化に動くとの見方が強い。だが中長期的には一定の自由を認めて不満を「ガス抜き」し、暴発を抑える必要がある。ただ、選挙戦での候補者同士のテレビ討論が国民の間に「何でも言える」との雰囲気を醸成し、今回の混乱につながった側面が強いだけに、自由の許容度をどう設定するか、難しい判断となる。一方、当局は今回の混乱の背後に「敵の陰謀」を指摘、主に英国を批判する。国民に共通の敵を外国に求め国民統合を図っている。

 だが、対外強硬姿勢が行き過ぎれば新たな経済制裁を招き、外国投資がしぼんで経済悪化に拍車がかかる。経済問題は政権批判をさらに高める可能性がある。「敵の脅威」を強調しつつ対外関係を極度に悪化させないという「その場しのぎ」の外交が続きそうだ。

822千葉9区:2009/07/05(日) 20:48:25
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090705/plc0907051940005-n1.htm
ラクイラ・サミット 揺らぐ「アジア代表」の地位 (1/2ページ)
2009.7.5 19:39
 8日からイタリアで始まる主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)では、中国やインドなどの新興国を加える拡大論が加速する見通しで、「アジア代表」として参加してきた日本の主導的な地位が揺らぐ可能性が出ている。また、ホスト国であるイタリアのずさんな対応ぶりも目立つほか、麻生太郎首相をはじめ各国首脳もさまざまな問題を抱えており、主要国(G8)の存在意義が問われかねないサミットになりそうだ。

 ■加速する「拡大論」

 G8首脳間では、中印両国や新興国も加えたG8の拡大論をめぐり、足並みの乱れが出ている。

 拡大論の主唱者はサルコジ仏大統領で、ベルルスコーニ伊首相もサルコジ大統領と同様の立場だ。ラクイラ・サミットではG8と中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカの新興5カ国が初の共同文書を取りまとめることになっており、G8参加に向けた布石とみられている。

 日本は拡大論には反対の立場だ。中国のような共産党一党独裁国家が参加することになれば、先進民主主義の国が集まるサミットの性格が変わるというのがその理由だ。それ以上に、国連に常任理事国としての足場がない日本にとって、著しい経済成長と軍拡を続ける中国が加わることで、日本の存在感がかすんでしまうことへの危機感がある。

 しかし、地球温暖化問題というグローバル(地球規模)な問題では、二酸化炭素の排出量規制など、急成長を続ける新興国を抜きにして問題解決できなくなっているのも事実だ。

 ■各首脳にも「傷」

 各国首脳の発信力も問われている。

 ブラウン英首相は閣僚の公費乱用問題があり、地方選や欧州議会選で相次いで与党が敗北した。内閣支持率も低迷し、麻生首相と同様に「ブラウン降ろし」にさらされている。

 初参加となるオバマ米大統領と、今年9月の連邦議会(下院)選挙を控えるメルケル独首相は、麻生首相と同様、国内経済の建て直しに追われている。

 ベルルスコーニ首相は18歳のモデル女性との「不適切な関係」をベロニカ夫人から告発されたり、買春疑惑が発覚したりと醜聞が絶えない。各首脳が「傷」や「思惑」を抱えながら、自国の世論を意識しながら互いの主張をぶつけ合えば、G8の足並みの乱れが露呈する可能性もある。

 ●「混乱」が付きもの

 「イタリアでやるサミットだから、最初から期待しないほうがいい。逆に、G8は役に立たないないのではないか、とのイメージを国際世論に見せることにならないか心配だ」

 サミットにおける首脳の個人代表「シェルパ」の経験がある元外務省幹部はラクイラ・サミットへの危機感をこう訴える。

 ベルルスコーニ首相は当初、地中海に浮かぶリゾート地のマッダレーナ島だった開催地を4月下旬になって突然、ラクイラに変更した。ラクイラはローマから車で2時間ほどの距離にある人口7万人の小都市。13世紀の町並みを残すが、今年4月6日にマグニチュード(M)6・3の大地震が発生したことから、「被災地復興」との理由で急きょ決まった。

 被災した小規模な都市だけに宿泊施設は整わず、各国首脳は「財務警察幹部学校」内で宿泊する地味なものとなった。会議のテーマ設定も、ベルルスコーニ首相は6月29日に公表したばかりで、「各国はイタリアの『のらりくらり』にいつも苦労させられる」(シェルパ経験者)という。

823千葉9区:2009/07/06(月) 21:36:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20090707k0000m030060000c.html
ブルガリア:総選挙で右派野党GERB勝利、政権交代へ
 【ウィーン中尾卓司】ブルガリア議会(1院制、定数240)の総選挙は5日、投開票が行われ、新興中道右派の野党「欧州発展のためのブルガリア市民」(GERB)が、国政選挙に初めての挑戦で大躍進し、勝利した。中央選管集計に基づく議席予想では、GERBが116議席で第1党となり、40議席と大敗した与党・社会党に代わる政権奪取を確実にした。ただ、GERBは単独過半数にわずかに及ばず、同党幹部は6日、他の右派政党との連立協議に入る方針を表明した。

 GERB指導者で、首都ソフィアのボリソフ市長は5日夜、「次の政権を率いる責任を担いたい」と勝利宣言し、首相の座を目指す考えを明らかにした。一方、スタニシェフ首相は「社会党は国民の支持を失った」と敗北を認めた。

 ブルガリアが07年1月に欧州連合(EU)に加盟した後、初めての総選挙だった。スタニシェフ政権はEU加盟を果たした後、公約だった汚職、組織犯罪の撲滅に失敗。金融危機の影響を受けた景気の悪化や財政赤字の拡大にも有効な手を打てず、批判を浴びた。

 GERBは06年に結成されたばかり。ボリソフ氏は「汚職追放と経済再生」を掲げ、庶民的な語り口で「ブルガリアは欧州の最貧国でも、最も腐敗した国でもない」などと訴え、変化を求める国民の支持を集めた。

824千葉9区:2009/07/06(月) 21:36:57
http://www.asahi.com/international/update/0706/TKY200907060165.html
ブルガリア、中道右派野党が第1党に 与党連合抑える
2009年7月6日13時6分

 【ウィーン=玉川透】ブルガリアで5日、同国議会(一院制、定数240)の任期満了に伴う総選挙があり、汚職の一掃などを掲げた首都ソフィアのボリソフ市長(50)が率いる中道右派の野党「欧州発展のためのブルガリア市民」(GERB)が、スタニシェフ首相の社会党を中心とする与党連合を抑えて第1党に躍り出た。

 選管発表(開票率76%)によると、GERBの得票率は41%。一方、連立与党側は、社会党が18%、トルコ系政党「権利と自由運動」が13%にとどまった。極右政党「攻撃」も9%を得た。

 GERBは勝利宣言したが単独で過半数に達しなかったため、今後、得票率7%の「青い連合」など他の右派政党との連立交渉を進めて過半数を確保し、連立政権発足を目指すとみられる。

 07年に欧州連合(EU)に加盟したブルガリアでは、政府がらみの汚職や組織犯罪が相次いで発覚。昨年、EUが同国政府の対策不足などを理由に約5億ユーロの援助を凍結したため、EU内で最低ランクとされる経済力へのさらなる悪影響が懸念されている。

 06年に結成されたGERBは、ボリソフ氏の人気を背景に07年の地方議会選や6月の欧州議会選で躍進。今回初めて参加した総選挙では、現政権の腐敗を批判し、犯罪対策やEUとの関係強化、司法制度改革などを訴えて支持を集めた。

825千葉9区:2009/07/06(月) 21:42:17
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907060009.html
2009.07.06 Web posted at: 13:21 JST Updated - CNN
ワールド
ムサビ氏が新政党を計画 イラン改革派新聞が伝える
(CNN) 先月12日のイラン大統領選で敗れたキャルビ元国会議長に近い改革派紙「Etemad-e Melli」は5日付の紙面で、同じく選挙で敗れたムサビ元首相が保守派政権のけん制を狙い、新政党の結党を計画していると伝えた。


同紙によると、ムサビ氏は支持者らに対し、新政党が「残っている憲法理念」を守ることに焦点を置く方針を明らかにした。同氏は、再選が確定した保守強硬派アフマディネジャド大統領が2期目の就任式を迎える前に、内務省に結党届を提出するという。


改革派は大統領選に不正があったとして連日大規模な抗議デモを実施したが、政権側から弾圧された。護憲評議会は調査のうえでアフマディネジャド氏の再選を確定したが、改革派は新政権の正当性に懐疑的な姿勢を示している。


http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009070500115
ムサビ氏、選挙不正疑惑で報告書=イラン
 【カイロ5日時事】イラン大統領選で敗北した改革派元候補、ムサビ元首相は4日夜、ウェブサイトを通じ、再選したアハマディネジャド大統領が選挙戦で政府機関の権限を乱用したなどと選挙の公正さに疑問を呈する報告書を公表した。AFP通信が伝えた。
 報告書は、同大統領が支持獲得のために現金を支給するなど現職の立場を悪用したと批判。また、選挙実施主体の内務省や監督権限を持つ護憲評議会の一部幹部が公然とアハマディネジャド大統領支持を表明したと指摘した。
 さらに、約4620万人の有権者数を1400万枚も上回る数の投票用紙をなぜ印刷したのかとただし、大掛かりな不正の存在をにおわせた。(2009/07/05-17:51)

826千葉9区:2009/07/06(月) 22:07:34
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090706/amr0907061805005-n1.htm
ホンジュラス大統領帰国できず 中南米巻き込み混乱続く
2009.7.6 18:03
 【ニューヨーク=松尾理也】中米ホンジュラスで起きたクーデターで国外追放されたセラヤ大統領は5日、滞在先の米ワシントンから同国の首都テグシガルパへの強行帰国を試みたものの、暫定政権側が滑走路を閉鎖して着陸を拒否したため、帰国は実現しなかった。代わりに隣国エルサルバドルに降り立ったセラヤ氏は今後、中南米各国、さらには米国をも巻き込んで復帰に向けた圧力を強めたい考えだが、暫定政権側の拒否の構えは固く、解決の糸口は見いだせていない。

 セラヤ氏はベネズエラ政府が貸与した航空機に搭乗し、この日夕方にホンジュラス領空に入った。上空を旋回しながら、着陸許可を呼びかけたが、地上では暫定政権側が兵士や軍用車両などを滑走路上に展開して空港を封鎖。同機は着陸できず、いったん隣国のニカラグアに立ち寄った後、エルサルバドルに向かった。

 一方、エルサルバドルではアルゼンチン、パラグアイ、エクアドルの各左派政権の大統領がセラヤ氏を待ち受けた。セラヤ氏は国外追放後、当初「各国大統領らの付き添いの下で堂々と帰国し、大統領に復帰する」との派手なシナリオを描いていたが、最終的には「帰国便への同乗は危険すぎる」との判断から、3国首脳はエルサルバドルでの待機に方針を変更した。

 今回のクーデターでは国連総会が非難決議を採択、米州機構(OAS)も4日、ホンジュラスの加盟資格停止を決めた。また、影響力を持つ米国も当初からクーデター非難で各国と足並みをそろえている。

 こうした国際社会の後押しを受け、セラヤ氏は正面突破をはかった形だが、そもそも暫定政権側が簡単に要求をのむ可能性は低かった。暫定政権は5日、「米州機構との交渉を歓迎する」と述べるなどやや軟化の兆しはみられるものの、具体的な譲歩を示すところまではいたっていない。

 一方で、政権交代の既成事実化は着々と進んでおり、米外交筋はニューヨーク・タイムズ紙に対し、大統領復帰を成功させる交渉の時間は限られているとの見方を示した。

827千葉9区:2009/07/07(火) 21:23:13
>>813
http://www.asahi.com/international/update/0707/TKY200907070261.html
クロアチアに初の女性首相 前首相の辞意表明で
2009年7月7日19時42分
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 【ウィーン=玉川透】AFP通信などによると、クロアチア議会は6日夜、クロアチア民主同盟のヤドランカ・コソル副首相(56)を首班とする中道右派内閣を賛成多数で承認した。コソル氏は同国初の女性首相となる。

 サナデル前首相が1日、突然辞意を表明し、後任としてコソル氏を指名していた。

 コソル氏は、旧ユーゴスラビア内戦などを取材するラジオ局の記者から政界に転身。03年からサナデル政権で副首相などを務めた。コソル氏は議会で「経済の回復と欧州連合(EU)との対話が次世代のために最も大切な戦略だ」と述べた。

 同国は、金融危機のあおりで中心産業の観光が大打撃を受け経済情勢が悪化。11年までの実現を目指すEU加盟も、隣国スロベニアとの国境問題が障害となって足踏み状態が続いている。

828千葉9区:2009/07/09(木) 23:44:01
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090708-OYT1T01198.htm
サミット接待役に元ヌードモデル閣僚…伊首相に疑問符
 【ラクイラ=松浦一樹】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)を前に買春疑惑などのスキャンダルが相次いで発覚したベルルスコーニ・イタリア首相(72)に、欧州メディアは議長の資質を疑問視する論調を強めている。


 「(サミットで同席する)各国の首脳に恥ずかしい思いをさせている」(英紙)などの辛辣(しんらつ)な批判をはね返せるか、会議の手綱さばきが注目される。

 7日にローマで行われた記者会見。首相は「一連の疑惑はサミットに影響すると思うか」と地元記者に問われ、「そんなはずはないだろう」と憤りをあらわにした。

 5月に18歳女性とのいかがわしい関係が取りざたされ、ベロニカ夫人(52)との離婚騒動が持ち上がって以来、地元メディアは首相批判を強めている。私邸に高級売春婦を呼んでいた疑惑が浮上すると、トーンはさらにエスカレートし、ナポリターノ伊大統領は1週間前、「サミット前は批判報道を一時自粛すべきだ」と仲裁に入ったほどだった。

 サミット開幕が近づくにつれ、各国メディアも攻撃の手を強め始めた。元ヌードモデルのカルファーニャ機会均等相(33)をサミットの配偶者プログラムの案内役に指名したことや、政府の会議運営能力に疑問符をつけ、英ガーディアン紙は「各国はイタリアをサミットから追放し、スペインとの入れ替えも検討している」と痛烈な皮肉を放った。

 首相にとって、一連の会議をそつなく仕切れば汚名返上のきっかけとなる可能性もある。だが、「サミット中に新疑惑が浮上するのではないか」(伊レプブリカ紙)とメディア側は厳しい視線を浴びせている。

(2009年7月9日00時37分 読売新聞)

829千葉9区:2009/07/10(金) 21:18:37
http://www.asahi.com/international/update/0710/TKY200907100055.html
ホンジュラス調停成果なし、「新旧」政権直接対話できず
2009年7月10日10時35分

 【サンホセ=堀内隆】中米ホンジュラスのクーデターを巡り調停作業を始めたアリアス・コスタリカ大統領は9日、国外追放されたセラヤ大統領、その後任に選ばれたミチェレッティ暫定大統領の2人と個別にコスタリカの首都サンホセで会談した。アリアス大統領は3者会談を目指したが実現せず、初日の調停は成果がないまま終わった。

 米政府の意向を受けて仲介役を買って出たアリアス氏の私邸に、セラヤ氏は9日午前、ミチェレッティ氏は午後に入った。2人が顔を合わせる場面はなかった。サンホセのホンジュラス大使館によると協議は当初、2日間の予定だったが、ミチェレッティ氏は会談後すぐにホンジュラスへの帰国の途についた。10日以降は、双方の代表団が協議を続ける。

 セラヤ氏は会談で、自身が選挙という民主的手段で選ばれた大統領であることを強調し、復権の重要性を訴えた。ミチェレッティ氏は会談後、「だれも法の上に立つことはできない」と記者団に述べ、憲法の規定を無視して自身の再選を目指したセラヤ氏の復権をあくまでも認めない考えを示した。

830千葉9区:2009/07/10(金) 21:19:13
http://www.asahi.com/international/update/0710/TKY200907090459.html
イランでデモ再燃 テヘランの所々、数百人単位
2009年7月10日1時36分
 【テヘラン=吉武祐】6月の大統領選の結果確定後も政府やイスラム革命体制への不満がくすぶるイランで、10年前にあった保守派の言論弾圧に対する学生デモの記念日にあたる9日、テヘラン中心部の所々で数百人単位がデモを行おうとし、当局側に強制排除された。目撃者によると、テヘラン大学近くでは催涙弾が撃たれ、武装警察が威嚇発砲した。警棒で殴られ、連行される人もいた。

 テヘラン大周辺では、改革派ムサビ元首相支持のシンボルである緑のリストバンドなどをつけた数百人が目撃された。AP通信などによると、「独裁者に死を」などアフマディネジャド政権を非難するスローガンを叫んだ。

 治安当局は前日、「いかなるデモや集会も許可されない」と宣言。武装警察を大量に配置。一方、参加しようとした人々が複数の通りからテヘラン大や近くの革命広場を目指したため、所々で衝突が起きたとみられる。

 99年の学生デモでは、保守強硬派の志願民兵バシジとの衝突で学生に死傷者が出るなどしたため、自由を求める抵抗活動の象徴とされる。改革派を支持する学生らのグループはこの日を選んで、インターネットなどを通じて全国でのデモを呼びかけていた。

831千葉9区:2009/07/11(土) 00:28:53
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907100006o.nwc
イラン騒乱 アラブ世界の懸念 国内引き締めへ強硬外交傾斜も
2009/7/10

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イラン大統領選後のデモで射殺されたネダ・アグハ=ソルタンさんの遺影を前に追悼するイラン系の女性たち=6月23日、アラブ首長国連邦のドバイ(AP)
 アラブ世界の多くの人々は、イランの体制をめぐる政治闘争にくぎ付けになった。イラン大統領選後の騒乱は、イラン政府とその同盟者の面目をつぶした。アラブ世界の反応は分裂し、親イラン政権はアフマディネジャド大統領の再選を歓迎し、反イラン政権では市民の抗議行動が大きく報じられた。しかし、反イランのエジプトやサウジアラビアでさえ、イランの大規模な民主化運動への熱狂はない。むしろ、イランの中東地域政策が強硬化することへの懸念が大きい。

                   ◇

 ≪分析≫

 世界の他の地域と同様に、アラブ諸国はイラン大統領選後の抗議行動に仰天した。当初、現職のアフマディネジャド大統領の圧勝とみられていた選挙が、これほど大きな論争を引き起こすとは予期していなかった。

 アフマディネジャド大統領が再選されるとの見通しは、ほとんどのアラブ諸国で歓迎されていなかった。エジプトやサウジアラビアを筆頭とする穏健派陣営では、アフマディネジャド大統領による欧米への反抗的な政策だけでなく、中東地域での影響力拡大を図る政策が懸念された。

 アフマディネジャド政権は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラといった同盟者を通じて、イランの勢力浸透をもくろんでいる。

 改革派候補のムサビ元首相もイスラム共和国体制の堅持を掲げている。また、イランでは、外交政策の決定権は大統領ではなく、最高指導者ハメネイ師にある。いずれにしても、アラブ諸国は、大統領選挙でハマスへの支援など、イランの中東政策が大きく変わるとは期待していなかった。

 ◆運動波及を警戒

 アラブ諸国政府はイラン騒乱の直後に反応を示さなかった。例えば、欧米の民主化圧力から受け身に回るエジプトは、内政問題には干渉しないという、多くのアラブ諸国が繰り返し唱える原則から逸脱しようという考えはほとんど持たない。

 イラン政治危機へのアラブ諸国の対応は、親イラン・反米勢力と反イラン・親米勢力との間で続く分裂を改めて示した。エジプトのアブルゲイト外相はイランに関して沈黙を守り、ヒズボラがシナイ半島を通じてハマスに武器を密輸していることへの懸念を繰り返した。

 政治危機のさなかにあっても、イランは中東地域の他の国よりも民主主義の伝統を維持しているようにみえる。エジプトやサウジアラビアの指導者は、ライバルの苦境に満足しているが、イランの有権者が街頭で投票権を守ろうと運動しているのをみて、自国に飛び火しないか恐れている。

 これとは対照的に、カタールのハマド首長は、イランの民主主義をたたえ、アフマディネジャド大統領の再選を祝福した。事実、1979年のイスラム革命以来、4人の大統領を迎えたイランは、アルジェリアとレバノンを除き、アラブ世界で最も大統領の交代が多い。

832千葉9区:2009/07/11(土) 00:29:39
 ◆分かれる反応

 メディアの反応も分かれた。カタールの首都ドーハに本拠を置く衛星テレビ局アルジャジーラはアフマディネジャド大統領に親近感を抱き、海外からのデモ扇動というイラン政府の見方を伝えた。

 これに対して、サウジアラビアの衛星テレビ局アルアラビアは抗議デモ側の言い分を報じて、イランから国外退去処分を受けた。

 政府の反応と市民の対応は異なる。アラブ世界の市民の多くはアフマディネジャド大統領の大衆迎合的姿勢を称賛している。アフマディネジャド大統領は、イスラエルと米国を頻繁に非難し、アラブ諸国の多くがパレスチナ人への支援を逃げるなか、ヒズボラとハマスを支援していることを高く評価するからだ。

 ◆米の政策カギ

 ここで問題なのは、米政府が軍事的手段を含む、一段と強硬な対イラク政策への転換を正当化するために、大統領選をめぐる論争を利用するかだ。アラブ諸国のなかには、オバマ米大統領のイラン関与政策を懸念する国もある。

 特に湾岸諸国は、米国が主導もしくは支援して行うイラン核施設への軍事攻撃を脅威に感じるとともに、イランの体制転換を目指す米国の政策による経済面、安全保障面への波及を絶えず案じてきた。

 米国とEU(欧州連合)諸国のイランへの関与について、アラブ諸国では批判の声が多い。しかし一方で、イラン体制の態度硬化が同国の核開発計画をめぐる危機の解決にどのような影響を及ぼすか、注意深く見守っている。

 アラブ諸国にとって、イランの核開発計画への懸念は、イランの核施設への軍事攻撃があった場合の中東地域への余波だけでなく、地域内でのイランの発言力がどれほど高まるかに以前から焦点があった。

 イラン政府が地域の緊張を高めることで、大統領選挙後の危機から国民の関心をそらそうとするのではないかという点も、アラブ諸国にとっては懸念となっている。

                   ◇

 ≪結論≫

 大統領選挙後の騒乱で、短期的には、ハマスやヒズボラに対するイランの支援が強化される見込みは小さい。また、長期にわたる地域冷戦のライバルであるイランに市民が幻滅する好機として、イラン政治危機をみるアラブ諸国もある。しかし、中長期的には、国内問題を抱えた強硬右派のイラン・イスラム体制は、近隣諸国にとっていっそう厄介な問題となる可能性がある。

833千葉9区:2009/07/11(土) 00:33:27
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-296.php
イランとホンジュラスに学ぶ国際関係論の基礎
International Relations 101 on Iran and Honduras

最近の政変で体制側と国民が流血の衝突を演じた両国には、共通点が驚くほど多い

2009年07月08日(水)18時50分
ダニエル・ドレズナー(米タフツ大学フレッチャー法律外交大学院教授)
 これはロケットサイエンスでも何でもなく入門レベルの国際関係論だが、誰も指摘しないのでここで書こう。

 ホンジュラスとイランで今起こっていることは驚くほど共通点が多く、一考の価値がある。

 どちらの国でも、既存体制内の保守勢力が実質的なクーデターを起こした。いずれの場合も、首謀者たちは法的手段と超法規的手段を駆使して自らの権力基盤を固めた。そうした行動は、テヘランでもテグシガルパ(ホンジュラスの首都)でも、体制から追われた側を支持する国民の抗議デモの引き金になった。

 外国からの干渉を被害妄想的なほど嫌うのも共通だ。すると、対立する2国が軍備拡張を競い出すと際限がなくなるという「安全保障のジレンマ」の国内政治版とでもいうべき効果が働く(「主権のジレンマ」と名づけよう)。外国からの干渉に拒絶反応を示せば示すほど、国内事情に対する国際的な関心を強く引き付けるのだ。

 では、両国の間の違いは何か。
■イランはホンジュラスよりはるかに強国である。
■ホンジュラスの戦略的重要性は、イランよりはるかに劣る。

同じ手が通じる相手と通じない相手
 これは何を意味するのか。それは、現実主義と自由主義の論理がホンジュラスでは両立しうるのに対し、イランでは互いに対立するということだ。

 もしブラジルで体制転覆が起こっても、南北アメリカ諸国で構成するOAS(米州機構)がそれを元に戻すことはまずできない。だがホンジュラスなら、多国間協力が効果を発揮するだろう。ホンジュラスが比較的小国だからこそ、OASの加盟国間でのコンセンサス作りも容易になる。多国間の制裁も、ホンジュラスには大きな圧力になる。

 一方イランでは、各国の戦略的利害が対立して体制転換を促すほど大きな力にはなりえない。そもそもガソリンの禁輸以外の経済制裁が、イランの政権に目に見える影響を与えうるのかどうか甚だ心許ない。

 従って他の条件が同じなら、ホンジュラスのクーデターを覆すほうが、イランに体制転換を促すよりずっと実現可能性が高い。

 だが覚えておいてほしい。どんな条件も決して同じに留まらないのが世の常だ。

[米国東部時間2009年07月06日(月)03時53分更新]

834千葉9区:2009/07/16(木) 23:27:57
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907150004o.nwc
豪州の野党・自由党、偽メールで失速 勢いづく労働党政権、盤石
2009/7/15

 英豪系資源大手リオ・ティントの上海事務所幹部社員らが、5日、国家機密に対するスパイ容疑で中国当局に身柄を拘束されたが、その中にオーストラリア国籍を持つスタン・フー氏が含まれていた。この問題へのラッド労働党政権の対応は、首相の能力に対する国民の評価を左右するだろう。

 自由党と国民党からなる野党勢力「保守連合」にとって、6月は幸先よく始まった。同月4日、兄弟がCEO(最高経営責任者)を務める企業との不明瞭(ふめいりょう)な関係を指摘されて、フィッツギボン国防相が辞任した。野党議員は自由党を中心に結束し、排出量取引法案などで政府批判を強めた。経済危機の深刻化も政府を追いつめた。

 世論調査では、労働党政権とラッド首相への支持率が非常に高い水準からわずかに低下し、自由党とマルコム・ターンブル同党党首の支持率は緩やかに回復していた。

 ところがいわゆる「ユートゲート危機」で状況は一変した。ラッド首相とスワン財務相が、親しい自動車ディーラーに便宜を図ったとされる疑惑だが、その「証拠」として、自由党のターンブル党首が持ち出した電子メールが偽物と判明した。

 これにより最近の世論調査では、ターンブル党首の支持率が44%から25%に急落。好ましい首相候補として、ターンブル党首を挙げた有権者が25%から18%に減少する一方、ラッド首相は57%から65%に増加した。保守連合の支持率は44%、労働党の支持率は56%だった。

 政権1期目の約半分を終えて、ラッド政権は強力な反攻に直面していない。自由党は2007年総選挙の敗北からまだ立ち直っていない。政策の失敗や経済危機はあるものの、労働党政権の政治的立場は盤石だ。中国によるフー氏拘束への対応という懸念要素は残るが、労働党とラッド首相は、次の総選挙以降も優勢を維持しそうだ。

835千葉9区:2009/07/18(土) 09:47:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071802000086.html
改革派数万人デモ イラン 元大統領演説 『選挙結果に疑問』
2009年7月18日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選の不正を訴える改革派ムサビ元首相の支持者らは十七日、テヘランで数万人規模の抗議デモを行った。ムサビ氏を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領が同日の金曜礼拝で「多くの人々が選挙結果に疑問を持っている」と演説、保守強硬派アハマディネジャド大統領への対決姿勢を鮮明にしたことに触発された。イラン情勢は再び緊迫してきた。 

 AFP通信などによると、治安部隊は催涙弾やゴム弾などを使って解散を命じた。一部で衝突があったとみられ、少なくとも十五人が逮捕されたとの報道もある。

 金曜礼拝には、ラフサンジャニ元大統領やムサビ氏のほか、選挙で敗れた改革派カルビ元国会議長も参加した。

 カルビ師は演説会場のテヘラン大学に到着直後、民兵組織バシジとみられる男らに襲撃されたが、けがはなかったもよう。

 ラフサンジャニ元大統領は演説で「人々が選挙結果に納得しなければ、体制は正統性を失う」と警告。「(抗議デモで)逮捕された人々や殺された人々は償われなければならない。報道に対するすべての規制も、解除されなければいけない」と訴えた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071802000074.html
【関連】イラン混乱 継続必至 元大統領 『反ハメネイ』鮮明
2009年7月18日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、改革派ムサビ元首相を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領は十七日の演説で、保守強硬派アハマディネジャド氏が再選を果たした選挙結果に強い疑念を示した。イラン政界きっての実力者が、再選を支持する最高指導者ハメネイ師との対決姿勢を鮮明にした形で、沈静化したかに見えた混乱がさらに長引くのは必至だ。

 ラフサンジャニ元大統領は初代最高指導者ホメイニ師の側近。最高指導者の任免権を握る「専門家会議」の議長も務める。

 この日の演説前は「ハメネイ師批判は避けるのではないか」(イラン人評論家)との予測もあった。たしかに直接的な批判はなかったものの、反ハメネイ師の姿勢を明確に打ち出した。

 元大統領は「逮捕された人々は家族のもとに帰らなくてはいけない」と拘束された改革派支持者の釈放を要求。「体制も治安組織も、法を守らなくてはいけない」と、ハメネイ師の意を受けてデモを鎮圧した革命防衛隊らを批判した。

 イランからの報道によると、アハマディネジャド大統領側は、元大統領の演説を警戒し、地元テレビ局の生中継申請を許可しなかったという。ハメネイ師に忠誠を誓う民兵組織バシジのメンバーらも演説前から街頭を警戒していたが、抗議デモを再び許す結果となった。

 アハマディネジャド大統領の二期目の正式就任となる八月上旬に向け、再び改革派による混乱が発生する可能性が高まってきた。

836千葉9区:2009/07/25(土) 12:29:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090724ddm007030045000c.html
欧州:新政治勢力、我ら「海賊党」 ネットの世界、国の介入は認めない
 国家によるインターネット規制に反対する「海賊党」が欧州で新たな政治勢力として注目されている。6月上旬の欧州議会選挙でスウェーデンの同党候補が初めて議席を獲得、ドイツでも9月実施の総選挙で連邦議会入りを目指し、選挙綱領が公表された。無党派層だった若い青年らがネット上の呼び掛けで組織され始めている。【ハンブルク(ドイツ北部)で小谷守彦】

 党の名は、商業ソフトや音楽データの不法コピーを指す「海賊版」から来ている。海賊を自称することによって、ネットでの自由な情報交換を求めるとともに、商業データのコピーを私的利用のものも含めて犯罪扱いする法規制や国家による検閲的なネット監視に反対している。

 スウェーデンで06年1月に同党は初めて発足し、ドイツ、フランス、米国などで相次いで結党された。スウェーデンでは欧州議会選挙で7・1%を獲得した。ドイツでも自然科学者やプログラマーなど理科系の知識層に人気で同選挙では0・9%を得票、名門工科大学のある南部カールスルーエでは2・2%の票を獲得した。

 ザイペンブッシュ党首(40)によると、ドイツ海賊党は今春、国がネット上の児童ポルノ交換を強制阻止できる「インターネット封鎖法」の議会審議に反発。「児童ポルノ対策を口実に政府がネット規制に乗り出した」と主張して支持を広げた。また、児童ポルノ所持容疑で3月に家宅捜索を受けた与党・社会民主党のタウス連邦議員(56)が無罪を主張しつつ、海賊党に突然の入党を表明(議会では無所属に転籍)。同党はメディアの注目の的になった。スウェーデンでの躍進もあり党員数は過去1カ月で3倍の約2700人に拡大しているという。

 タウス議員は毎日新聞の取材に応じ、「児童ポルノは入手したが、議会活動の調査のため、販売業者と接触する必要があった」と違法性を否定、次期総選挙には出馬せず海賊党の選挙顧問として政治活動を続ける考えを明らかにした。「総選挙で議席を獲得できるかどうかはともかく、中期的に海賊党は議会の新勢力になると確信している」と同党の将来性に期待を寄せた。

837千葉9区:2009/07/25(土) 12:29:52
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090725/erp0907250025000-n1.htm
野党保守党が補選で圧勝 英ブラウン政権に打撃
2009.7.25 00:25
 英南東部のノリッジ北選挙区で与党労働党議員の辞職に伴う下院補選が23日に行われ、24日までの開票の結果、野党保守党から出馬した女性のクロエ・スミス候補(27)が労働党候補の約2倍の得票で圧勝した。スミス氏は最年少の下院議員となる。

 6月の地方選や欧州議会選の与党大敗に続くもので、下院の不当な経費請求問題への対応などで求心力が低下しているブラウン首相にとって打撃。来年6月までに行われる総選挙に向けてさらに厳しい政権運営を迫られそうだ。

 ただ国会が夏休みのため、すぐに政局が動く可能性は低いとみられる。

 補選は、労働党のギブソン前議員が経費問題に絡み次回総選挙で同党からの公認が得られず、6月に辞職したことを受け実施された。(共同)

838千葉9区:2009/07/25(土) 12:33:05
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907250004o.nwc
イラン大統領 側近に失言癖の親族 人材不足露呈 政権に痛手
2009/7/25

印刷する ブックマーク:  イランのアフマディネジャド大統領は16日、第1副大統領に姻戚(いんせき)関係にあるマシャーイー氏を任命した。この判断に最高指導者のハメネイ師をはじめ議会議員の大半が反対を表明している。

 マシャーイー氏は副大統領兼文化遺産観光庁長官を務めていた昨年、「イランは、イスラエルを含めたあらゆる国と友好関係にある」と発言し、物議を醸した。

 強硬保守派のアフマディネジャド支持者と改革派の指導者らの間では非難合戦が繰り広げられている。この原因となったのが、ラフサンジャニ元大統領が17日の金曜礼拝で、先の大統領選の結果に国民の多くが疑いを持っていると述べたことだ。

 選挙結果をめぐっては、ハタミ元大統領もかねてから国民投票の実施を要求していた。これに対し最高指導者のハメネイ師は、イランの敵を利する発言は慎むよう警告を発している。

 アフマディネジャド大統領が問題発言をした親族を第1副大統領に任命したことは、大統領にとって信頼できる人材が不足していることを示唆している。また2005年の大統領就任時の閣僚選びをめぐる不手際も思いだされる。ラフサンジャニ元大統領の演説とその後の街頭デモで反体制運動が再燃した。一時の勢いは失われているとはいえ、現政権に長期的なダメージを与えることは必至であろう。

839千葉9区:2009/07/25(土) 12:35:24
>>330>>630
http://mainichi.jp/select/world/news/20090725ddm007030087000c.html
キルギス大統領選:現職が再選 野党「大規模不正」と批判 米国は静観
 【ビシケク大前仁】中央アジアのキルギスで23日に行われた大統領選で、現職のバキエフ大統領(59)が24日、8割以上の得票で再選を決めた。一部野党は大規模な選挙違反があったと主張しているが、抗議運動は広がらない見通しだ。同国には米軍がアフガニスタンへの輸送拠点の基地を構えることから、米国も政権の安定を重視し、厳しい追及を避けるとみられる。

 中央選管によると、開票率86・2%でバキエフ大統領が84・1%の票を獲得。野党連合「統一人民運動」を率いるアタムバエフ元首相が7・9%、他の4候補は3%以下だった。投票率は79・4%。

 バキエフ大統領は05年の民衆革命を経て、同年の選挙で初当選したが、就任後は独裁的な手法を強め、国内で反発を招いている。しかし、多くの国民が「安定と継続」(政治評論家のカザクパエフ氏)を求めたうえ、野党勢力が候補を統一できなかったことも有利に働いた。大統領陣営は官僚組織を動員するなど、現職の強みを生かし圧勝した。

 統一人民運動は23日夜、首都ビシケク市内で1000人以上の集会を開催。選挙結果を受け入れず、抗議運動を続ける考えを強調した。だが、他の野党勢力との連携が乏しく、支持の拡大は難しい模様だ。

 キルギスは米軍が北部のマナス基地に駐留するほか、ロシアも基地を持つ中央アジアの要衝。「マナス基地の問題があるので、米国は野党を支持する行動を避ける」(外交筋)との見方も出ている。


http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090725k0000m030074000c.html

キルギス:バキエフ大統領、圧勝で再選
 【ビシケク大前仁】中央アジアのキルギスで23日に行われた大統領選で、現職のバキエフ大統領(59)が24日、8割以上の得票で再選を決めた。一部野党は大規模な選挙違反があったと主張しているが、抗議運動は広がらない見通しだ。同国には米軍がアフガニスタンへの輸送拠点の基地を構えることから、米国も政権の安定を重視し、厳しい追及を避けるとみられる。

 中央選管によると、開票率86.2%でバキエフ大統領が84.1%の票を獲得。野党連合「統一人民運動」を率いるアタムバエフ元首相が7.9%、他の4候補は3%以下だった。投票率は79.4%。

 バキエフ大統領は05年の民衆革命を経て、同年の選挙で初当選したが、就任後は独裁的な手法を強め、国内で反発を招いている。しかし、多くの国民が「安定と継続」(政治評論家のカザクパエフ氏)を求めたうえ、野党勢力が候補を統一できなかったことも有利に働いた。大統領陣営は官僚組織を動員するなど、現職の強みを生かし圧勝した。

 統一人民運動は23日夜、首都ビシケク市内で1000人以上の集会を開催。選挙結果を受け入れず、抗議運動を続ける考えを強調した。だが、他の野党勢力との連携が乏しく、支持の拡大は難しい模様だ。

 キルギスは米軍が北部のマナス基地に駐留するほか、ロシアも基地を持つ中央アジアの要衝。「マナス基地の問題があるので、米国は野党を支持する行動を避ける」(外交筋)との見方も出ている。

840千葉9区:2009/07/25(土) 12:36:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20090725ddm007030070000c.html
イラン:人事巡り、強硬派に亀裂 ハメネイ師、威信低下
 【テヘラン春日孝之】先月の大統領選後の混乱が続くイランで、保守強硬派のアフマディネジャド大統領による人事を巡り、身内の強硬派が猛反発している。大統領を支持する最高指導者ハメネイ師の「撤回命令」に対しても、大統領は異例の抵抗を示し、ハメネイ師の面目が丸つぶれになるとともに強硬派内の亀裂が深刻化している。

 発端はアフマディネジャド大統領が今月16日、マシャイ副大統領を12人の副大統領の筆頭に昇格させた人事だ。マシャイ氏は昨年、「イスラエル国民はイランの友人」と発言、保守系聖職者から非難を浴びた。反イスラエルは革命体制の「国是」であり、解任騒ぎにもなったが、大統領はイスラエル敵視発言を繰り返しているにもかかわらず、同氏を擁護した。

 筆頭副大統領は大統領不在時に代行を担う要職だ。イラン学生通信によると、今回の人事に対し、大統領支持派の多くの政治家や聖職者が反発。国会のアブトラビ・ファルド副議長は21日、マシャイ氏の即時解任を求め、「これは体制の戦略的決定だ」と迫った。

 しかし、国営イラン通信によると大統領は「マシャイ氏は革命の忠実なしもべであり、昇格には1000もの理由がある」と反発。22日のファルス通信によると、ハメネイ師も大統領に、書簡で「解任」を命じたが、大統領は「説明する機会が必要だ」と抵抗する姿勢を崩していない。

 大統領の息子と副大統領の娘が結婚して両者は親類関係にあり、人事への反発には「身内重用」への批判も込められている。

 ハメネイ師は行政、司法、立法の三権を束ね、軍やメディアも統括する最高権威だが、大統領選でアフマディネジャド大統領の再選を承認した判断を巡り、改革派や保守穏健派から、これまでタブーだった「批判」を浴びている。

 反対派勢力は8月初旬の大統領2期目の就任式ボイコットを呼び掛けており、難しいかじ取りを迫られている。

 そうした中、ハメネイ師は身内の強硬派から噴き出したマシャイ氏の解任要求と、大統領の「予期せぬ反抗」の板挟みとなった。保守穏健派系のニュースサイト・アフタブがハメネイ師の「最高指導者」という呼称を侮辱とも受け取れる「指導者」と公然と言い換えるなど威信低下が著しく、体制の屋台骨を揺るがしかねない事態になりつつある。


http://www.afpbb.com/article/politics/2624298/4391648
イラン最高指導者、第一副首相の解任命じる
2009年07月25日 08:01 発信地:テヘラン/イラン
【7月25日 AFP】イランの国営テレビは24日、同国の最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師がマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が前週指名したエスファンディア・ラヒム・モシャイ(Esfandiar Rahim Mashaie)第一副首相の解任を命じたと報じた。

 ラヒム・モシャイ氏はアフマディネジャド大統領の側近だが、前年、イランは「イスラエル国民の友人」と発言し国内で強い反発を受けていた。同氏の第一副首相指名には、大統領の支持者からも異論が噴出していた。

 モシャイ氏の娘はアフマディネジャド大統領の子息と結婚しており、2人は姻戚関係でもある。(c)AFP/Aresu Eqbali

841千葉9区:2009/07/25(土) 12:37:23
http://mainichi.jp/select/world/news/20090725k0000e030038000c.html
ホンジュラス:セラヤ大統領「一瞬」帰国…領内に徒歩で
 【ハバナ庭田学】AP通信などによると、中米ホンジュラスのクーデターで国外追放されたセラヤ大統領は24日午後(日本時間25日午前)、隣国ニカラグアから徒歩で国境を越え、ホンジュラス領内に一時的に入った。警察や軍との衝突を避けるため、間もなくニカラグア側に戻った。セラヤ氏は一瞬でも母国の土を踏むことで、正統大統領であることをホンジュラス国内外にアピールした格好だ。セラヤ氏は、支持者や報道陣に囲まれてニカラグア西部の国境の鎖をくぐった。6月28日にコスタリカに追放されて以来、約4週間ぶりの「帰国」で、「暫定政権は統治できない」と述べ、大統領復帰の意思を強調した。

 暫定政権は、同氏が帰国すれば逮捕すると警告していたが、流血を避けるため逮捕を見送った。セラヤ氏はニカラグア領内に戻った後、「私には恐怖はないが、分別もある。暴力の原因にはなりたくなかった」と語った。セラヤ氏側と暫定政権側の話し合いによる事態解決は、まだ見えない状況。米州機構(OAS)のインスルサ事務総長は「強行帰国」について、「戻ってほしいとずっと望んできたが、こういう形ではない」と述べ、米国のクリントン国務長官も「軽率な行為」と自重を求めた。

842千葉9区:2009/07/25(土) 12:39:23
>>66
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907200013.html
2009.07.20 Web posted at: 17:09 JST Updated - CNN
ワールド
モーリタニア大統領選、アブドルアジズ氏が勝利宣言
(CNN) アフリカ北西部モーリタニアで19日、08年の軍事クーデター後初の大統領選が実施され、クーデターを率いた元大統領警護部隊トップ、アブドルアジズ氏が勝利を宣言した。対立候補は選挙に不正があったと主張している。

国営通信社が発表した暫定結果によると、アブドルアジズ氏は得票率52.5%で9候補の首位に立った。同氏は記者会見で、「私がモーリタニア大統領だ」と宣言した。

対立候補の陣営から不正を指摘する声が上がっているのに対し、同氏は「自由で公正な選挙だった。不正調査は内務省の仕事だ」と述べ、批判を意に介さない姿勢を示した。

同国では07年の大統領選でアブドライ氏が勝利し、「初の民主政権」を発足させた。しかし08年8月、当時のアブドライ大統領に解任されたアブドルアジズ氏らがクーデターを主導し、大統領らを拘束。米政府などから強い非難を浴びた。新たな大統領選は今年6月に予定されていたが、選挙運動期間を確保するためとして今月に延期された。

843千葉9区:2009/07/25(土) 12:40:08
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907240006.html
2009.07.24 Web posted at: 14:02 JST Updated - CNN
ワールド
イラン当局、改革派ムサビ氏の義弟を拘束 同氏妻が抗議
テヘラン(CNN) イラン大統領選で敗退した改革派のムサビ元首相の妻ザハラ・ラフナバルさんは23日、自身の弟で米国永住権を持つシャハプール・カゼミ氏(62)が当局に拘束されていることを明らかにした。同国のアフタブ通信に語った。

ラフナバルさんによると、同氏が拘束されたのは1カ月前。家族らは法的な手段を通して釈放を求めるため、これまで拘束の事実を公表していなかった。同氏は通信技術のエンジニアで、仕事や妻の病気治療のため米国との間を行き来していたという。

同国では大統領選後、大規模な抗議行動にからんで数百人の市民が拘束された。当局は「騒乱の首謀者以外は釈放済み」と主張、近く「首謀者らの供述」をテレビで公開するとしている。

ラフナバルさんは大統領選前から、ムサビ氏の選挙戦に積極的に参加して発言するなど、同国の政治家の妻としては異例の注目を集めていた。カゼミ氏らの拘束についても、「どのような供述がでっちあげられようと、私たち国民は信じない」と、気丈な構えを示している。

一方、ムサビ氏は同じ改革派のキャルビ元国会議長とともに、拘束者の家族らを支援する組織を立ち上げた。アフタブ通信によれば、拘束された市民らの状況などを調査し、家族に伝えることを目的としている。

844千葉9区:2009/07/26(日) 00:09:16
http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY200907250333.html
イラン大統領の首脳人事、最高指導者が「待った」
2009年7月25日23時21分
 【テヘラン=吉武祐】6月の大統領選後の混乱が尾を引くイランで25日、アフマディネジャド大統領が、側近のマシャイ副大統領(観光・文化遺産担当)を筆頭副大統領に昇格させた人事を撤回した。国営放送が報じた。保守派内の反発を受けて、最高指導者ハメネイ師が撤回を命令していた。独断専行の傾向を強めていた大統領が「待った」をかけられた形だ。

 アフマディネジャド氏の再選確定を受け入れない改革派の散発的なデモが続く中、副大統領人事をめぐり、イスラム革命体制の主流である保守派内でも亀裂が露呈した形で、イラン政界の混乱はいっそう深まりそうだ。

 イランの副大統領は現在12人いる。主要大臣より格が落ちるが、大統領の名代として国賓の接遇にも当たる筆頭副大統領は特別な地位だ。

 マシャイ氏は昨年、「イランはイスラエル国民の友だ」と発言。イスラエル政府と国民を区別する趣旨だが、反米・反イスラエルの国是を守る保守強硬派の反発を買った。

 約1週間前にこの人事が発表されてから、保守強硬派の宗教指導者や国会議員ら「身内」から批判が噴出した。マシャイ氏の娘とアフマディネジャド氏の息子が結婚した縁戚(えんせき)関係のため、過去の政権が親族らに特権を付与したと糾弾してきたアフマディネジャド氏の政治姿勢にそぐわない、との声も出ていた。

 国営イラン通信の25日の報道によると、マシャイ氏は「ハメネイ師の命令を受け入れる。私はもはや筆頭副大統領ではない」と声明を出した。アフマディネジャド氏も、人事撤回を受け入れる書簡をハメネイ師に送った。

845千葉9区:2009/07/27(月) 21:36:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090727-OYT1T00287.htm
イラン大統領、情報相を解任
 【テヘラン=久保健一】AFP通信によると、イラン大統領府は26日、ゴラムホセイン・モフセニエジェイ情報相を解任したと発表した。


 地元メディアは同日、サファルハランディ文化イスラム指導相、バゲリランキャラニ保健相、ジャフロミ労働・社会問題相の3閣僚も更迭されたと報じたが、大統領府はこの報道を否定した。

 地元メディアは、最高指導者ハメネイ師から辞任を求められたマシャイ第1副大統領(24日辞任)の処遇を討議した22日の閣議で、同情報相ら多くの閣僚がマシャイ氏解任を主張し、同氏を任命したアフマディネジャド大統領と対立したと伝えていた。

(2009年7月27日10時14分 読売新聞)

846千葉9区:2009/07/30(木) 22:38:19
http://mainichi.jp/select/world/news/20090731k0000m030098000c.html
モルドバ議会選:野党4党で過半数 親欧米政権作りを開始
 【モスクワ大木俊治】旧ソ連モルドバの中央選管は30日、前日に行われたやり直し議会選(1院制、定数101)の暫定集計結果(開票率98%)を発表、親欧米路線の野党4党が合計で過半数を獲得することが確実になった。4党は01年から続いた親ロシアの共産党政権に代わる連立政権作りの協議を開始した。モルドバは議会が大統領を選出する仕組みで、ロシアが影響力の確保を図る旧ソ連圏でグルジア、ウクライナに次ぐ親欧米政権が発足する見通しになった。

 現地からの報道によると、野党の得票率は自由民主党(16.4%)▽自由党(14.4%)▽民主党(12.6%)▽我らのモルドバ(7.4%)の計50.9%となり、与党・共産党の45.1%を上回った。自由民主党のタナセ副議長はAP通信に「共産党は敗北した」と勝利宣言した。ただ、議会での大統領選出には61議員の支持が必要で、最終的な獲得議席数次第では混乱が続く可能性もある。

 「欧州の最貧国」と呼ばれるモルドバでは、4月の議会選で選管が共産党の過半数獲得を発表。首都キシニョフで、不正があったと抗議する住民の暴動が起き、死傷者が出た。新議会は野党のボイコットで大統領を選出できず、憲法規定で再選挙となった。

847千葉9区:2009/08/02(日) 01:44:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20090730ddm007030045000c.html
イラン:大統領、孤立 「ハメネイ師軽視」保守派が包囲網
 【テヘラン春日孝之】政治混乱が続くイランで、最高指導者ハメネイ師を頂点とするイスラム体制の保守勢力が、人事を巡ってハメネイ師に盾突いたアフマディネジャド大統領への巻き返しを強めている。最高指導者の軽視は体制の根幹を揺るがすと危機感を深めたからだ。混乱の焦点は、当初の保守派VS改革派という図式から、保守派内の大統領包囲網へ移行。大統領派は孤立を深めており、政権は来月5日の2期目の発足を前に「機能不全」に陥っている。

 ◇2期目発足まで1週間
 27日の国営テレビは、アフマディネジャド大統領が親族のマシャイ氏を副大統領から筆頭副大統領に昇格させた16日の人事など政権運営を正面切って攻撃。国営メディアの大統領批判は異例だ。

 マシャイ氏は国是に反し「イランはイスラエル国民の友人」と発言したことがあり、保守系の聖職者や国会議員が猛反発。ハメネイ師が18日、大統領に解任を求めたが、大統領は抵抗し、24日になって渋々応じた。

 これだけでも異常事態だが、大統領は、その後も混迷を重ねた。副大統領人事に反発したモホセニエジェイ情報相を解任。一方で、大統領からいったん口頭で解任を告げられたというサファルハランディ文化・イスラム指導相が辞表を提出した。

 2人が辞めた場合、05年の政権発足時に21人いた閣僚のうち、退任者は過半数の11人に達する。議員から「憲法の規定により、国会で閣僚全員の新たな信任が必要だ」との主張が出たため、大統領は一転して指導相の辞表受理を拒否した。

 こうした情勢を受け、国会(定数290)の保守系議員約200人が26日、大統領に対し、連名で「最高指導者に従い行動を正すよう」求める書簡を送りつけた。28日には解任された情報相を「イスラムと革命に奉仕した」と擁護する声明も発表。大統領の「専横」をけん制する包囲網を強めた。イランでは憲法上、大統領職は体制のナンバー2だが、行政府の長にすぎない。保守派の多数派は、大統領を非難することにより、大統領選後の混乱で傷ついた最高指導者の権威回復を図る思惑もあるとみられる。

 ある保守系議員は、大統領の一連の迷走を「自殺行為だ」と批判。「政権は死に体」との見方すら出ている。政権2期目の閣僚人事などを巡っても波乱が起きそうな雲行きで、政権が核問題を含む対外政策に目配りする余裕は当面なさそうだ。

848千葉9区:2009/08/02(日) 10:15:48
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090730-OYT1T00809.htm
南アで貧困層の暴動相次ぐ、ズマ政権苦境に
 【ヨハネスブルク=中西賢司】南アフリカで7月に入り、貧困層の暴動が相次いでいる。


 「貧困解消」を公約して5月に就任したズマ大統領だが、支持基盤である労働組合によるストライキも頻発する展開となり、早くも正念場を迎えている。

 暴動は、最大都市ヨハネスブルク郊外の旧黒人居住区など20か所以上の貧民街で起きた。人々の不満は、下水道や電気の未整備など一向に改善しない劣悪な公共サービスに向けられている。19日に東部バルフォア市で商店が襲撃されるなど、5地区では略奪や放火を伴う暴動に発展。ズマ大統領は25日、南東部ダーバン市郊外の貧民街で「改革には、もう少し時間がほしい」と群衆に理解を求めた。

 だが、今度は、サービス向上を求められた自治体職員が27日、賃上げを要求してストに入り、収拾のつかない事態となった。

 ズマ氏は、ムベキ元大統領を「緊縮財政と規制緩和で格差拡大を招いた」と批判した労組などの支持を集めて大統領に就任した。だが、就任後はムベキ時代の経済政策を継承、貧困解消などで目に見える成果を上げていなかった。今回の抗議行動は、ズマ氏への不満が噴出したものだが、南ア経済が17年ぶりの不況に陥る中、「ばらまき政策」の財源を確保するのは困難で、局面打開の見通しは立っていない。

(2009年7月30日19時37分 読売新聞)

849千葉9区:2009/08/02(日) 10:29:49
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-372.php
イラン動乱は終わらない
Many Unhappy Returns

死後40日の追悼日チェヘロムが続く限り、改革派がアハマディネジャドの圧政に立ち向かう「緑の革命」が死ぬことはない

2009年07月31日(金)17時36分
ババク・デガンピシェ(バグダッド支局長)

 一見するとイランの改革派支持者は、マフムード・アハマディネジャド大統領が再選された選挙結果を覆すことをあきらめてしまったように見える。抗議デモへの広範な支持は消え失せ、抗議を続けるのは裕福な世俗主義者だけ――。当局による厳しい取り締まりと運動や集会の制限も、反体制派上層部の活動を阻んでいる。

 しかし7月30日に行われた抗議運動の犠牲者への追悼デモは、「緑の革命(グリーン・ウエーブ)」が今後も生き続けるだけでなく、将来的に力強くよみがえり得ることを示している。

 30日は、抗議デモで銃弾を受けた若い女性ネダ・アガ・ソルタンが6月20日に亡くなってから40日の「チェヘロム」という追悼日だった。ネダの最後の瞬間の衝撃的な動画はウェブにアップされ、反体制派が勢いづくきっかけとなった。テヘラン南方の郊外にあるベヘシテ・ザハラ墓地にネダの死を悼む数千人が集まり、治安部隊と衝突(数十人が負傷し、多くが逮捕された)、「独裁者に死を」と叫び声を上げた。改革派のミルホセイン・ムサビ元首相は治安当局によって墓地から退去させられた。

現政権もチェヘロムを利用した
 チェヘロムはイラン人や世界中のイスラム教シーア派信者にとって重要な意味をもつ。その起源は預言者ムハンマドの孫イマム・フセインの殉教にまでさかのぼる。そしてイランでは政治的な意味合いも帯びている。1979年のイスラム革命では、チェヘロムが国王への抗議を始め、街頭集会を続ける口実に使われたからだ。

 同じことが今も起きている。ただし、イスラム革命に参加した者たちは今は政府内部にいる。彼らはチェヘロムを口実に政治的な活動をするなとはとても言えないはずだ。

 しかし現実にはそういう事態が起きている。6月に選挙への抗議運動が始まって以来、治安当局は犠牲者の遺族が大きな葬儀を行うことを妨害しており、これに犠牲者の関係者は激怒している。当局はまた、遺族が遺体をテヘランに埋葬することも禁止している。支持者が集まる拠点をつくらせないためだ。

 30日の追悼集会は、取り締まりのおそれがあるにもかかわらず、改革派がまだ支持者を動員する力があることをはっきり示した。イランのニュースサイト「ファルシ・ニュース」によると、数百人の警官隊や私服の民兵組織バシジが墓地を取り囲んだが、改革派支持者は昼過ぎから墓地に集まり始め、ナダの墓に向かおうとした。Youtubeに投稿されたビデオでは、群集がムサビの乗った車を取り囲んで彼の名前を叫んでいる。

 「イラン国民は世界がイランに注目していることを知っている」と、先週ニューヨークで行われた集会に参加した反体制派ジャーナリストのアクバル・ガンジは言う。

 ネダの死は反体制派の支持者を呼び集めたが、犠牲者は彼女1人ではない。先週イラン政府は、拘留中だったデモの逮捕者4人が死亡したと発表した。その中には、保守派の大統領候補モーセン・レザイの顧問の息子、モーセン・ルホラミニもいた(当局は政治犯を収容する悪名高いエビン刑務所で髄膜炎が発生したと主張しているが、ファシリ・ニュースはこうした逮捕者の多くが拘留中の暴行で死亡していると報じている)。

 今から1カ月後には彼らのチェヘロムがやってくる。そして、消えつつあった改革派支持者が再び抗議運動に戻ってくる。そうやって、すべての犠牲者は「緑の革命」の中で新たな命を生き続ける。

850千葉9区:2009/08/02(日) 10:32:58
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-370.php
嫌われブレアがなぜEU大統領?
How Tony Blair Came to be Europe's Choice

2009年07月31日(金)17時26分
ウィリアム・アンダーヒル(ロンドン支局)
[2009年8月 5日号掲載]

 トニー・ブレアは英首相時代にヨーロッパで数多くの敵をつくった。03年には各国の反対を押し切ってアメリカのイラク開戦に加担した。EUを熱く支持すると口で言いながら、実際にはほとんど統合政策に関わらなかった。

 そのブレアがなぜEU大統領の有力候補なのか。EU大統領は、今年秋にアイルランドが2度目の国民投票で「リスボン条約」批准を可決したら新設されるポストだ。

 イギリス政府は既にブレア支持を表明。イタリアも熱心に後押ししているほか、フランスとドイツでさえ受け入れるつもりらしい。

 ブレア人気はヨーロッパが変化している証拠だ。これまでEUの要職は、加盟国が駆け引きした末に選ばれた凡庸な人物が占めてきた。しかしEU大統領はヨーロッパの広報責任者であり調停役でもある。ブレアのようなカリスマ性がないと務まらない。

 ブレアにはほかにも有利な点がある。まずフランス語がしゃべれる。社会主義者ではあっても市場の役割を重視しているので、保守派の反発は買わないだろう。最大の強みは、逆説的だが国籍だ。イギリスの欧州懐疑主義を和らげるには、イギリス人をトップに据える以上の良策はない。

851とはずがたり:2009/08/02(日) 12:14:10
>>850
イギリス人ってどの位フランス語位喋れるんですかねぇ??
まぁヨーロッパ人が多言語喋れてもそんなに尊敬できないけど。俺が秋田弁と宮崎弁喋れる程度のものだ。まあ俺は両方とも喋られへんけど。。
> ブレアにはほかにも有利な点がある。まずフランス語がしゃべれる。社会主義者ではあっても市場の役割を重視しているので、保守派の反発は買わないだろう。最大の強みは、逆説的だが国籍だ。イギリスの欧州懐疑主義を和らげるには、イギリス人をトップに据える以上の良策はない。

852千葉9区:2009/08/05(水) 21:37:11
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090806k0000m030097000c.html
イラン:求心力低下、国内対立激化…多難な大統領2期目
 【テヘラン春日孝之】2期目をスタートさせたイランのアフマディネジャド大統領は、最高指導者ハメネイ師との確執などによってイスラム体制の実権を握る保守派内の亀裂を深め、自身の求心力を著しく低下させている。改革派などの抵抗運動も完全に収束する気配はなく、当面は政権基盤の立て直しに手いっぱいで、核問題など対外政策に目配りする余裕はなさそうだ。

 大統領は2週間以内に新閣僚名簿を作成し、国会(定数290)承認を得る。国会では保守派が3分の2以上を占めるが、大統領は1期目も石油相人事で「側近を重用し過ぎ」との批判を招いて再三否決されており、今回もスムーズな承認を疑問視する声が強い。

 大統領は1期目、核交渉の責任者だったラリジャニ最高安全保障委員会事務局長(現国会議長)をはじめ、閣僚の半分を更迭するなど、「見解の相違」が生じると支持派ですら切り捨ててきた。先月には「懐刀」とみられたモホセニエジェイ情報相を解任。革命防衛隊の諜報(ちょうほう)部門と並ぶ情報機関トップの首を切ったことで、「大統領暗殺」の可能性さえささやかれる始末だ。

 「ハメネイ師と(アフマディネジャド)政権は、父と子の関係のようなものだ」。大統領は先月末、集会でそう語り、ハメネイ師との確執を否定した。両者の確執は昨年も核交渉の主導権争いを巡って露見したが、今回の大統領選後の対立が保守勢力に与えた衝撃は、過去の比ではない。

 発端は大統領が先月、親族のマシャイ副大統領を筆頭副大統領に昇格させた人事だ。マシャイ氏は「イランはイスラエル国民の友人」と発言したことがあり、保守勢力の猛反発を受けてハメネイ師が人事の撤回を命じた。

 大統領は最終的にハメネイ師の指示を受け入れたが、6日間にわたり抵抗した。最高指導者の権威は体制の根幹だ。ハメネイ師は大統領選後、アフマディネジャド大統領の再選支持を公言していただけに、その大統領の反抗的態度にメンツをつぶされた格好になった。

 保守勢力の一部はアフマディネジャド大統領の振る舞いについて、イスラム聖職者中心の現体制にとって、改革派などの抗議行動以上の「脅威」とみているフシがある。危機感を募らせた一部保守勢力が今後、大統領派の包囲に動き、権力闘争や主導権争いが激化する可能性がある。

853千葉9区:2009/08/12(水) 20:47:16
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200908110004o.nwc
南ア 過激化する市民デモ 治安悪化、W杯特需に影響
2009/8/11

 南アフリカで、賃金や公共サービスの改善を求めるデモが相次いでいる。例年7、8月は大規模な賃金交渉が行われる時期にあたり、産業界の緊張が高まる。ときに暴力化する大規模なデモ行進を伴うストライキで、正常な経済活動や公共サービスが機能不全に陥ることも多い。

 しかし、今年の賃金交渉には次のような特色がみられる。第1に、約9年間続いた経済拡大の後で、南ア経済は急激に落ち込み、特に民間部門で相当な失業を招いている。第2に、税収が激減するなか、政府の支出は増えて財政が予想以上に悪化し、公共部門でインフレ率を上回る賃金を支払う政府の能力に限界がみえている。

 労働者のストライキよりも深刻なのは、地方政府に対する市民の抗議運動だ。地方政府に行政執行能力が欠如していることは広く認識されている。欠けているのは、専門的、技術的、行政的な技能や、複雑な制度を管理するといった能力だ。また、汚職が慢性化しており、そうした慣行を無視すれば望む結果を得ることはできない。

 こうした欠陥は政府の各層にみられるが、地方政府で特に顕著だ。これは単に公共サービスの失敗という問題ではない。地方行政における民主主義の失敗が根本的な問題なのだ。民主的選挙は不可欠だが、もっと重要なのは地域社会の声に耳を傾け、効果的にニーズに応える制度や公務員の意欲と能力だ。

 2010年サッカーワールドカップ(W杯)まで12カ月を切り、南ア政府はいま、タイヤを燃やし、道路を封鎖し、車両や公共施設を破壊し、外国人やその他の「よそ者」を襲撃し、投石するような暴徒のイメージが世界に広まることをなんとしても避けたいと考えている。W杯がもたらすはずの経済的な利益に与える影響を心配しているのだ。それだけに市民の抗議運動は、南アの社会的、政治的な時限爆弾となる可能性がある。

854千葉9区:2009/08/12(水) 20:49:12
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/08/post-416.php
EUを揺るがすマケドニア国名論争
The Name Game

EUとNATOの東方拡大を目指すアメリカと西欧諸国だが、国名をめぐるマケドニア旧ユーゴスラビア共和国とギリシャの対立が足かせになりかねない

2009年08月07日(金)15時30分
トーマス・ミーニー(コロンビア大学歴史学研究者)、
ハリス・ミロナス(ジョージ・ワシントン大学政治学・国際情勢准教授)

 EU(欧州連合)は、加入希望者が長い行列を作る人気クラブだ。ドアの前にはクロアチア、モンテネグロ、セルビア、アルバニア、トルコなどがずらりと並ぶ。しかし、バルカン半島のある国に限っては、加盟に向けた最大の問題は入口で正しいIDを示せるかどうかだ。

 ブッシュ前政権の間に、旧共産圏の7カ国がNATO(北大西洋条約機構)とEUへの加盟を果たした。しかし、FYROM(マケドニア旧ユーゴスラビア共和国)のNATO加盟は昨年、ギリシャ政府の反対によって阻止された。ギリシャはEU加盟にも反対する構えだ。原因はすべて――名前にある。

 FYROMという不恰好な頭文字を嫌がったのか、同国は紀元前4世紀にギリシャ全土を征服したアレクサンダー大王の帝国「マケドニア」の名前で加盟を申請した。しかし問題は、ギリシャ北部にも「マケドニア」という地域があること。ギリシャは、FYROMに拡大政策の野心があるのではないかと懸念している。

 アメリカはロシアの勢力圏を縮小させるため、NATOの東方拡大を支持する姿勢を示している。アメリカにとって、FYROMは名前の問題があろうと、格好の加盟国候補といえるだろう。

 オバマ政権は、頑固に「マケドニア人」を支持したブッシュ政権の政策を見直し、同国にNATO加盟実現に向けて必要な妥協案を受け入れるよう説得すべきだ。

 しかし、それは簡単なことではない。FYROMが旧ユーゴ時代を彷彿させる国名をよく思っていないのは当然だ。首都スコピエでは、「私をFYROMと呼ばないで!」と書かれた車用のステッカーが人気だ。

ギリシャの一部も自国の領土?
 強大な隣国に囲まれたこの国は、90年代には国家としての存続すら疑問視されていた。アルバニア系、トルコ系、ギリシャ系など多様な民族が小さな国土にひしめいている。この不安定な国家が、自らの歴史の中で最も古く、誇れる存在であるアレクサンダー大王に固執したとしても不思議ではない。

 FYROM最大の少数民族であるアルバニア系住民は、EUとNATOへの加盟を心から望んでいる。加盟が実現すれば経済効果だけでなく、同じバルカン半島のアルバニア共和国の人々との関係も強化できるだろう。

 彼らは、多数派であるスラブ系住民の間で高まる「アレクサンダー熱」に苛立ちを募らせている。スラブ系住民は、国民のアイデンティティーを「マケドニア人」に集約しようとしている。

 さらに問題なのは、「マケドニア人」向けの教科書に掲載されている地図だ。そこでは先祖の代から所有していたもともとの国土を、現在のギリシャやアルバニアなどに大きく食い込む形で描き、ギリシャ北部の中心都市セサロニキは占領された土地だと説明している。ギリシャが懸念しているのは、こうした領土回復主義的な主張だ。

 国連の仲介者は、いくつもの国名の代案をFYROMに提案している。ギリシャも最近になって、「北マケドニア共和国」なら許容できることを示唆した。しかしこの名前だと、ギリシャに「南マケドニア」があるような印象を与えてしまう。南北朝鮮とは違い、これは言語学的にも民族的にも正しくない。

855千葉9区:2009/08/12(水) 20:49:39
強気の陰にはアメリカの後ろ盾
 より賢明な名前としては、この地方を流れる川にちなんだ「バルダルスカ・マケドニア」が挙げられる。これならFYROMの尊厳とアイデンティティーを尊重できるうえ、ギリシャ北部との区別も明確になる。

 EUとNATOは加盟候補国に対し、国境をめぐる大きな問題がないという条件を課している。しかしFYROMは、ギリシャとの緊張をますます高めている。空港や通り、広場などに古代ギリシャのヒーローにちなんだ新しい名前をつけている。さらに、ギリシャには少数派の「マケドニア人」が無理やり住まされていると、ギリシャの国内問題に口を出している。

 こうした傲慢な姿勢はどこから来るのか。その元凶はアメリカとその同盟国だ。04年、ブッシュ政権はイラク戦争への支持の見返りに、「マケドニア共和国」という国名を早々と承認した。ギリシャが本気でアメリカと同盟国の妨害に走るとは思っていなかったのだ。

 ブッシュ政権は、グルジアは「主権国家」だとリップサービスを送る一方で、コソボでは民族的な分離主義を支持した。この結果、アメリカは自国の都合によって姿勢を変えるという印象を与えてしまった。

 ギリシャとFYROMがともに納得する合意に達する手助けをすることで、オバマ政権はこの悪印象を取り払うことができる。さらに重要なのは、ヨーロッパの平和な未来を確保できるということだ。

856千葉9区:2009/08/17(月) 23:17:57
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090817-OYT1T00649.htm?from=navr
イラン革命後初の女性閣僚、3人以上起用へ
 【テヘラン=久保健一】イランのアフマディネジャド大統領は16日、2期目の政権の閣僚に、少なくとも女性3人を起用する方針を表明した。
国会の信任投票で承認されれば、1979年のイラン・イスラム革命以降で初の女性閣僚が誕生することになる。

 大統領は、社会福祉相に国会議員のファテメ・アージョルー氏、保健相に元国会議員のマルジエ・ダストジェルディ氏をそれぞれ指名。さらに、少なくとも1人の女性閣僚を起用する。

 6月の大統領選後、改革派による反政府運動が続く中で大統領の求心力は低下、女性閣僚の起用で清新さをアピールし、政権浮揚を図る狙いとみられる。

 イランでは、アフマディネジャド大統領の1期目と、ハタミ前大統領時代、国会の信任投票が不要の副大統領職に女性が起用されたことがある。

(2009年8月17日19時05分 読売新聞)

857名無しさん:2009/08/27(木) 20:45:04
http://www.asahi.com/politics/update/0825/TKY200908250381.html

日本、「核密約」文書の再機密化要請 公開した米に(1/2ページ)2009年8月26日3時48分
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 日米両国の「核密約」の根幹部分が記された公文書が99年に米国で公開された際、日本政府が米側に公開を取り消すよう要請していたことが分かった。文書は、核兵器を積んだ米艦船や航空機の日本への立ち寄りを事前協議なしに日本が認めることを確認した内容。日本からの要請の直後、米国務省によって再び機密指定されていた。

 当時の政府関係者が匿名を条件に経緯を証言した。米国の公開文書を封印するよう日本側が求めた事実は、日本政府が「核密約」の存在を国民の目から隠そうとしたことを示している。「核密約は存在しない」という一貫した日本政府の主張が崩れ、情報公開の観点からも批判を招くことは必至だ。

 問題の文書は、60年の日米安保条約改定を前に、核兵器を積んだ米艦船や航空機の立ち寄りや通過をそれまで通り認めることを日米で確認した59年の「安保条約討議記録」など。60年6月に米国務省北東アジア部が作成した「議会用説明資料集」の中に含まれていた。当時のハーター国務長官が、議会に安保条約改定の批准承認を求める際の答弁用資料として用意されたと見られる。

 米国の公文書は原則として作成から25年を超えると公開の対象となる。「資料集」は99年秋までにいったん機密指定が解除され、全文が公開された。しかし、「討議記録」など密約に関連した部分だけが、同年12月13日付で再び非公開文書に指定され、公開文書から削除された。「安全保障上の機密情報」が含まれていたことが理由とされた。

 元日本政府関係者は「文書の公開を知って、ただちに(機密指定の)解除を取り消すよう米側に申し入れた」と証言する。「米国の文書公開の判断はずさんだ」とも指摘し、公開の際に日本側の事情が考慮されていなかったとの見方も示した。申し入れは、外交ルートを通じて行われたという。

 ただ、問題の文書は、非公開となる直前の99年11月、情報公開に取り組んでいる米国の民間研究機関「ナショナル・セキュリティー・アーカイブ(NSA)」の研究員が、米国立公文書館でコピーを取っており、それを入手した朝日新聞が00年8月に全容を報道した。コピーがなければ、今なお内容が明らかになっていなかった可能性が高い。

 99年12月当時、小渕内閣の河野洋平外相の下で外務事務次官を務めていた川島裕・宮内庁侍従長は先月、核密約問題についての朝日新聞の取材に「コメントする立場にない」と述べている。(倉重奈苗)

     ◇

 〈安保条約討議記録〉 60年の日米安保条約改定の際に新設された「事前協議」制度の具体的運用について、当時の藤山愛一郎外相とマッカーサー駐日大使の合意を記録した文書。事前協議について「米軍機の日本飛来や米海軍艦艇の日本領海・港湾への進入に関する現行の手続きに影響を与えるものとは解釈されない」と明記。核搭載米軍機や艦船がそれまで通り自由に日本に飛来・寄港できることを担保する内容で、「核密約」の根幹を記した文書とされる。この解釈については63年に、当時の大平外相とライシャワー駐日大使が秘密会談で改めて確認している。

     ◇

 ■我部政明・琉球大教授(国際政治学)の話 米国務省の正式な手続きを経て公開された外交文書が再び非公開となることは異例で、日本政府の関与を聞いて、やはりそうだったのかという思いだ。核密約を確認した63年の大平正芳外相とライシャワー駐日米大使(いずれも当時)の会談記録もいったん公開された後、非公開になっている。日本政府の関与が疑われるケースはほかにもある。

 情報公開をめぐっては「原則すべて公開」の米国とは対照的に、日本は「公開するものを選ぶ」のが実態だ。特に改定日米安保条約、沖縄返還協定、日米防衛協力などの分野の記録の重要な部分は公開されていない。我々研究者は、米国の公開資料を通じて日米交渉の経緯をやっと知ることができる。いつまでも国民に知らせることができないというのはなぜなのか。また「ない」と主張し続けるのなら、なぜその部分が日本にはないのか。説明責任が政府にはあるのではないか。


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