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国際政治・世界事情

663千葉9区:2009/06/16(火) 00:19:58
投票前の記事
http://mainichi.jp/select/world/news/20090612ddm007030008000c.html
イラン大統領選:支持層二極化 投票間近のテヘランに、格差社会の縮図をみた
 庶民派を任じるアフマディネジャド大統領に、中間・富裕層を支持基盤とするムサビ元首相が挑む12日投票のイラン大統領選は、格差社会を象徴する戦いでもあった。【テヘラン春日孝之】

 ◇中間層や学生、衣食足りて「自由」を求める−−改革派・ムサビ元首相陣営
 改革派のムサビ元首相の地盤は市北部。道行く女性にチャドル姿はない。服装も化粧も派手で、市南部と同じ国とは思えないほど、違いが際立つ。事務所には6階建て高級マンション全体を充てている。床は総大理石。大企業の役員室を思わせる円卓を運動員が囲み、黙々とパソコンに向かう。

 改革派のハタミ前政権時代、国営イラン通信の会長だったナセリさん(49)は「アフマディネジャド政権下、発言と表現の自由が侵害され、多くの新聞や書籍が発行停止になった」と嘆いた。

 陣営には進歩的な言論人や芸術家、芸能人、学生が多数集う。この国の改革派は、衣食足りて、「自由」を求めて改革を訴える人たちが中心だ。

 ナセリさんは現政権の外交姿勢について「グローバル化時代に対応した現実的かつ柔軟な姿勢を示すべきなのに、革命当初の(硬直的な)理念に引きずられ、イランの国際的立場を脅かした」と批判した。

 ムサビ氏は「イランのパスポートを(無政府状態の)ソマリアと同等の価値にした」と大統領を皮肉ったことがある。インターネットや衛星テレビで、または外国を訪れて自国に対する批判的な国際世論を知り、大統領への「嫌悪感」を口にする人は少なくない。

 宣伝ビデオを見た。製作は映画「運動靴と赤い金魚」(97年モントリオール国際映画祭のグランプリ作品)で知られるマジディ監督。ムサビ氏が革命直後から首相時代にかけて、ホメイニ師とどうかかわったか、映像とエピソードが続く。革命直後の混乱期に体制の一翼を担った、宗教心あつい知性派候補だとアピールしているように見えた。

 ◇貧困層が共感、インフラ・所得支援で実績−−アフマディネジャド陣営
 傾斜面に広がるテヘラン市街は、標高の高い北に行くほど豊かな人たちの住まいが多くなる。

 大統領の地盤は低層家屋が広がる南部だ。メーン事務所の近くにモスク(イスラム礼拝所)があり、行き交う女性は黒のチャドルで全身を覆っている。古ぼけたビルの2階にある事務所の床には安っぽいカーペット以外、何もない。

 広報担当のゴラムザデさん(46)は、大統領と同じ革命防衛隊出身。イラン・イラク戦争で化学兵器のガスを浴びて体を壊し、今は恩給生活だ。「大統領は(革命の指導者)ホメイニ師と同じ道を歩んでいるが、道を踏み外せば支持はしない」と語る。

 宣伝ビデオを見た。「あの男がやって来た」の字幕で始まり、地方訪問の映像が続く。「ガスが出た」「水道水が飲める」。そう叫ぶ村人たちの表情は感動的だ。生活苦を訴える女性に涙を流す大統領の視線が、庶民に注がれていることを印象付ける。「製作者・アフマディネジャドを愛するすべての人たち」の字幕で終わる。

 事務所を出て通行人に支持者を尋ねると、答えはことごとく「大統領」。車部品のリサイクル会社で働くウルジさん(45)は「大統領が(低所得者を対象に)始めた国営企業の株配当のおかげで、一家4人で毎年3万円の現金が得られる」と評価する。

 陣営の選挙ビラには、過去の政権と比較した地方や貧困層への施策実績が数値で記載されている。

 年金給付の増額▽低所得者住宅着工件数の増加▽ガスの新規供給開始の町村数−−。改革派が言う「バラマキ」の一端でもある。


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