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国際政治・世界事情

755千葉9区:2009/06/25(木) 21:31:24
 ◇アフガン増派、世論は冷淡
 イラクなどで多数の米兵が負っている外傷性脳損傷(TBI)が、アフガンに派兵された独兵にも表れている。派兵される兵士には外傷性脳損傷などの後遺症であるPTSDが多発、独軍は調査に乗り出している。

 ベルリン防衛軍病院によると03年、独軍の男性曹長(27)が、バスでカブール空港に向かった際、近寄ってきた自動車が自爆。兵士4人が死亡した。曹長は首に爆弾の破片を受け、爆風によって外傷性脳損傷を負い、一時、意識を失った。

 曹長は「回復した」として自ら志願して05年に再度アフガン入りしたが、部下に暴力をふるい、脱力感にさいなまれるなどPTSDの症状が出た。その後退役し、回復した。曹長を治療したツィマーマン医師は「この例で外傷性脳損傷とPTSDの関係は詳しく調べておらず不明だが、原因である可能性はある。現在、PTSDが発見されるケースは氷山の一角」としている。

 独軍では治療を受けたPTSDの患者は05年の120人程度から08年の約250人と倍増した。独軍の推計では派兵兵士の約1%がPTSDになっており、2500人の派兵経験者を対象に詳しい調査を行っている。

 独軍はアフガンで比較的平穏とされてきた北部に駐留しているが、テロ攻撃が頻発。23日には、北部クンドースでパトロール中の車列が攻撃され、装甲車が転倒、兵士3人が死亡した。独軍のアフガンでの死者は35人にのぼっている。

 左派新党を除く主要政党は議会で派兵を承認、現在アフガンに約3700人を送っている。独政府は4月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、オバマ米大統領からの要請もあり、夏の大統領選監視に約600人の増派を表明した。

 一方、国民は派兵には冷淡だ。独フォークス誌の昨年の世論調査では「派兵が国益に沿わない」とした回答が63%もあった。次期政権は、前線で苦しむ兵士と国際的圧力、冷淡な国民との間で困難なかじ取りを迫られる。

 ◇「PTSD、独軍のタブー」−−派兵で発症の元空軍中佐
 派兵でPTSDになった元空軍中佐、アダムさん(54)=写真・斎藤撮影=に話を聞いた。アダムさんは96年、ボスニア・ヘルツェゴビナでPTSDになった。独防衛省は治療費は払ったが、PTSDと認めず、障害手当の支払いを拒否。アダムさんは裁判で争ったが、敗訴した。

 ボスニアでは物資補給にあたっていたが、セルビア人の陣地に迷い込み、銃口を向けられた。凍りつき、死ぬような思いをした。

 その後、恐怖の瞬間が何度もよみがえり、仕事が手につかなくなった。逃げ出したい衝動にとらわれ、他人に攻撃的にふるまった。

 上官は「仕事をやれ」と迫る。拒否すると「身の安全は保証しない」と脅した。98年、解雇同然で除隊した。

 独軍は第二次大戦で多くのPTSD症例を出したが、タブーとされた。防衛軍でもPTSDは「ない」ことにされ、私も「人格の問題」と言われた。当時は派兵が本格化したばかりで準備不足だったが、今も本質的に変わりはない。私は士官だったからまだましだが、一般の兵士なら病気が隠され、死んでしまうだろう。

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 ■ことば

 ◇脱原発法
 原発ごとに、商業運転を始めてから32年間運転することを目安に、00年から発電が許される総量枠を定めた法律。2021年ごろまでに全原発が停止する予定。古い原発から新しい原発に発電枠の移転が可能。


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