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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

2151チバQ:2011/02/23(水) 00:29:12
http://www.afpbb.com/article/politics/2786772/6851677?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
バーレーン、死亡したデモ参加者の葬儀 国王は政治犯釈放
2011年02月22日 22:17 発信地:マナマ/バーレーン

【2月22日 AFP】反体制デモの続くバーレーンの首都マナマ(Manama)で22日、抗議デモ参加者の葬儀が行われた。大勢の人が葬列に加わり、スローガンを叫びながら市内を移動した。

 この日埋葬されたのは18日に警察官の銃撃で負傷し、その傷がもとで21日に死亡したデモ参加者。20歳だった。

 バーレーンのハマド・ビン・イサ・ハリファ(Hamad bin Isa al-Khalifa)国王は21日、反体制派の要求の一部だった政治犯の釈放と公判手続きの一時停止を命じた。国営バーレーン通信(BNA)によると、対象となる政治犯の氏名は22日に発表される見通しだが、反体制デモの中心地、真珠広場(Pearl Square)では22日も大規模な抗議集会が続いた。

 広場では「座り込め、座り込め、体制崩壊まで」とのスローガンがあちらこちらから聞こえた。真珠広場では14日から反体制デモ隊が泊まり込んでおり、テントが多数設営されている。

 また、イスラム教シーア(Shiite)派が主導する野党は、22日午後にマナマでのデモ行進を呼びかけた。インターネット上の呼びかけに応じて抗議デモが始まって以来、政党が正式にデモを呼びかけたのはこれが初めて。

 下院40議席のうち18議席を持つシーア派の主要政党・イスラム国民統合協会(Islamic National Accord Association、INAA)は、他の野党勢力と連携し、政府との対話開始を検討する条件として政治犯の釈放を要求していた。

 一方、21日夜には、マナマのモスクでハマド国王と王室への忠誠を誓う体制支持のデモが行われた。サルマン・ビン・ハマド(Salman bin Hamad)皇太子は幅広い勢力による対話を呼びかけており、体制支持者らはこの対話に参加するよう反体制派に要求している。(c)AFP/Ali Khalil

2152チバQ:2011/02/23(水) 00:30:48
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110222/mds11022221230026-n1.htm
見えないカダフィ政権後の受け皿 有力部族の動向に注目
2011.2.22 21:19 (1/2ページ)
 リビアのベンガジで、車両の上からVサインをする市民=21日(AP)
 【カイロ=黒沢潤】リビアのカダフィ政権が崩壊の危機に直面し、国内では新政権樹立に向けた“受け皿”作りが今後の焦点になってくる。しかし、最高指導者カダフィ大佐が約41年にわたり君臨した同国には、チュニジアやエジプトに曲がりなりにもあった野党勢力が存在しない。仮にカダフィ大佐が権力の座を追われたところで、新政権作りを主導する人物や政治勢力は見えていない。

 リビアは1951年12月に、対イタリア抵抗運動の指導者、ムハンマド・イドリス首長を国王とする王国として独立した。国内には現在、カダフィ大佐が革命で政権を奪取した69年9月に退位を余儀なくされたイドリス国王の子息が暮らしており、カダフィ政権が崩壊した場合、子息が移行政権を代表する“顔”にはなり得る。

 対イタリア抵抗運動を率い、同国政府によって処刑された英雄、オマル・ムクタル氏の子息もリビア国内で暮らす。85歳前後と高齢で、今回の反政府デモでは中心的存在にはなっていないが、デモには参加した。対イタリア抵抗運動の“シンボル”の血を引くだけに、リビア国民からは尊敬を集める存在だ。

 リビア軍の動向に詳しいジャーナリストによれば、北東部ベンガジで15日から発生したデモでは、カダフィ大佐直属の軍事機関幹部であるアブドルファッターフ・ユーニス氏が政権側の外国人傭兵(ようへい)を相手に戦った。現在政権に拘束されていると伝えられているが、北東部トブルクからベンガジ一帯に住むオバイダ部族出身で、東部地域では一定の力を持つという。

 陸軍幹部のスレイマン・マフムード氏も15日から、カダフィ大佐に反旗を翻した有力軍人で、同じくオバイダ部族出身だ。

 リビア西部に目を転じると、カダフィ氏の側近だったが袂(たもと)をわかち、今回の反政府デモに参加したマフディ・アラディ氏の動向も注目されている。人口約650万人のリビアにあって、100万人以上の主要部族、ワルフェッラ部族の出身で発言力を持つ。

 このほか、東・南部を中心に広がるズワイヤ部族は、欧州向けの石油輸出に携わる部族で、欧州諸国が反カダフィ氏の姿勢を強力に打ち出さなければ輸出をとめると強調するなど、内外にその存在感を示した。リビアでは、タボ、タワレク両部族の動向も注目される。

2153チバQ:2011/02/23(水) 00:31:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110222/mds11022221310028-n1.htm
あがくカダフィ大佐 「力の源泉」軍・部族失い孤立
2011.2.22 21:29 (1/2ページ)

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22日、リビア国営テレビに姿をみせたカダフィ大佐(ロイター)
 【カイロ=大内清】内乱状態に陥ったリビアの最高指導者カダフィ大佐が、孤立感を深めながらも政権延命へあがき続けている。軍や部族が次々と反体制デモ隊に合流する中、カダフィ氏はあくまでも武力鎮圧の構えを崩していない。しかし頼みにできるのは「外国人傭兵(ようへい)」ぐらいで、41年間積み上げてきた権力基盤が急速に崩れつつある。

 カダフィ氏は15日のデモ発生当初から、外国人傭兵を同国東部の諸都市に派遣し、デモ鎮圧を試みた。正規兵を投入しなかった理由について、リビア情勢に詳しい隣国エジプトの記者は「寝返るかもしれないとカダフィ氏が疑っている」ためだと分析する。

 こうした外国人傭兵はアフリカ各地からの出稼ぎ者らとみられ、「フランス語を話す黒人がデモ隊を襲撃した」など多くの証言がある。全体の規模は不明だが、リビア人を容赦なく銃撃する“外国人部隊”にリビア人の軍部隊が反発し、デモ隊に寝返るケースも少なくないとみられる。

 今回の騒乱では、軍部隊が任務を放棄し反体制派につく動きが拡大、東部の多くの都市が政府の支配から脱したと伝えられる。

 カダフィ氏は1969年の実権掌握以来、国民に自らへの個人崇拝を強いるとともに、恐怖政治を敷いてきた。反体制派への拷問は常態化した。

 エジプト政府系シンクタンク、アハラム戦略研究所の北アフリカ専門家ジヤード・アクル氏は、こうした残虐さに加え、「そのときの気分で命令を下す」カダフィ氏への反発は、軍や政権内だけでなく、部族にも鬱積していたとみる。

 リビアで大きな影響力を持つ有力部族も大半が「反カダフィ」を表明。アクル氏によると、同国の部族が団結するのは珍しく、「カダフィ氏への反感の強さだけでなく、政府の部族への統制が弱まっていることをも示している」という。

 軍と部族という「力の源泉」の大部分を失いながら、自暴自棄になったかのように武力行使に固執するカダフィ氏の態度は、国民の憎悪をさらに増幅させている。

2154チバQ:2011/02/23(水) 00:48:33
http://www.cnn.co.jp/world/30001890.html
デモを計画した容疑で46人を逮捕 ジンバブエ
2011.02.22 Tue posted at: 13:34 JST
(CNN) アフリカ南部ジンバブエの警察は21日までに、エジプトと同様の抗議行動を計画していたとして、政治活動家や労働組合員、計46人を逮捕した。

ジンバブエ人権弁護士協会のローズ・ハンジ氏はCNNに、「どの法律に基づいて彼らが逮捕されたのか、どのような罪状になるのかわからない」と伝えた。活動家らは首都ハラレの警察署に拘束されている。

19日に逮捕された活動家らは、チュニジアとエジプトの大統領を失脚に追い込んだ抗議行動のビデオ映像を見ていたところを逮捕されたという。

一連の逮捕については国家機構の乱用だとの批判の声もある。

ジンバブエのムガベ大統領(87)は、1980年の同国独立以来、政権の座にあり、選挙での不正行為や弾圧的な法律などを通じて強権体制を敷いてきたとされる。今回の逮捕は、北アフリカ一帯で起きている変革にジンバブエ国民が触発される可能性を当局が警戒していることの表れとも考えられる。

かつて豊かだったジンバブエが深刻な経済危機に陥ったのは、過去10年にわたるムガベ大統領の失策が原因と言われる。ムガベ氏は年内の選挙実施を呼びかけているが、反対派のトップは新憲法の住民投票が行われない限り選挙をボイコットするとしている。

2155チバQ:2011/02/23(水) 00:55:25
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=arn4jwNFptrc
コートジボワール:民衆と治安部隊の衝突激化−近隣諸国の首脳が結集

2月21日(ブルームバーグ):コートジボワールの商業の中心地アビジャンで、治安部隊が抗議行動に参加していた人々に発砲し1人が死亡した。政治的混乱が続く同国には、アフリカ各国の首脳らが解決策を講じるため続々と到着している。

  昨年11月28日に実施された選挙で大統領に選出されたと国際的に認定されているアラサン・ワタラ氏の支持者と治安部隊がアビジャン南部のトレイチビルなどの周辺で衝突した。ワタラ氏と対立するローラン・バグボ前大統領は、選挙で不正行為があったとして辞任を拒否しており、警察や軍当局はバグボ氏への忠誠を維持している。国連によると相次ぐ衝突による死者は少なくとも300人に上っている。

  トレイチビルの住民、チャンタル・ゲーヘンノットさんは21日の電話インタビューで「治安部隊がいてあちこちで発砲している。皆怖がっている」と語った。発砲の後、少なくとも1人が路上で倒れておりもう1人が住宅から引きずり出され、銃で殴られているのを見たという。

2156チバQ:2011/02/23(水) 01:02:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110223/mds11022300440000-n1.htm
イエメン、数千人が反政府デモ 警官も合流
2011.2.23 00:40
 イエメンでは22日もサレハ大統領の退陣を求める反政府デモが行われ、首都サヌアなどで計数千人が参加した。東部シフルでは、デモ鎮圧に当たる複数の警官がデモ隊と行動を共にし「サレハ出て行け」と声を上げた。AP通信が伝えた。

 サヌアでは、数百人が泊まり込みを続ける中心部の広場周辺にデモ隊が検問所を設け、人の出入りのチェックを開始。22日はデモ隊が過激化し、親大統領派の車に放火するなどした。

 南部タイズでも数百人が広場に泊まり込んでいるほか、南部アデンではデモの影響で学校や官公庁、多くの商店が休みとなった。

 サレハ大統領は21日、記者会見し、即時退陣の要求を拒否する一方、自衛の場合を除き、デモ隊に発砲しないよう治安部隊に指示したことを明らかにした。(共同)

2157チバQ:2011/02/23(水) 01:04:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110223/mds11022300580002-n1.htm
南部部族も反体制デモ支持 「首都対決」に向かう用意
2011.2.23 00:55
 ロンドンのリビア反体制派メディア、リビア・アルヤウムは22日、南部のムバラハ族など4部族が反体制デモへの支持を表明、カダフィ政権打倒のため首都トリポリに向かう用意があると伝えた。

 リビアでは、有力部族のワルファラ族などが反体制デモへの支持を明確にしている。(共同)

http://www.asahi.com/international/update/0223/TKY201102220638.html
リビア東部、反体制派が掌握 将校・外交官、離反相次ぐ(1/2ページ)2011年2月23日0時50分
 【カイロ=貫洞欣寛】カダフィ政権に対する抗議デモが続くリビアで、同国東部は22日までに反体制派がほぼ掌握した模様だ。政権幹部や軍幹部が相次いで離反しているうえ、在外リビア外交官らの辞任も続いており、カダフィ政権は厳しい状況に追い込まれている。

 首都トリポリ市内では22日も散発的な衝突が伝えられており、郊外の住宅街に住む市民の一人は朝日新聞に「狙撃手がいて、外に出たら撃たれる。通りは無人だ。家からも銃声が聞こえ、軍用ヘリが飛び交っている」と話した。

 トリポリ中心部にあるホテルの男性マネジャー(40)によると、20日夜には周辺で銃声が聞こえたが、22日朝は市中心部の道路が業者によって清掃されるなど、比較的落ち着いているという。首都は地域によって緊張の度合いが違うようだ。

 一方、東部の拠点都市ベンガジのホテルの男性従業員(28)は22日、「4日間で400人以上が殺された。今は反体制派が市内を制圧し、平穏を取り戻した」と語った。

 この男性によると、ベンガジでは17日ごろから反体制デモがあり、政府軍が参加者を銃撃、多くの市民が犠牲になった。反体制派が武器を手に抵抗を始め、東部ベイダから来たという援軍も加わったことで、政府軍はほぼ姿を消した。現在は反政府側の民兵が治安を維持しているという。

 リビア在住の関係者によると、ベンガジ近郊を中心にリビア最大の勢力を持つ部族が20日、カダフィ政権に反旗を翻した。部族民らは以前から武装しており、そのまま民兵となった可能性が高い。東部では政府軍兵士の多くが反体制側に寝返ったという。衛星テレビ局アルアラビアによると22日、反体制派が東部エジプト国境の管理を始めた。

 一方、これまでにアブドルジャリル司法書記(法相)が「過剰な暴力行使」を理由に辞任したほか、米国、インド、中国、マレーシアなどに駐在する大使らも辞職を表明している。

 また、アルジャジーラによると21日夜にはリビア軍将校らが兵士に対し、カダフィ氏排除に決起するよう求める声明を出した。リビア空軍の戦闘機2機が同日、地中海の島国マルタに着陸。操縦していた空軍大佐2人は「ベンガジで市民を攻撃しろとの命令を拒否した」と述べ、亡命を求めた。

2158チバQ:2011/02/24(木) 00:19:51
http://www.asahi.com/international/update/0223/TKY201102230419.html
バーレーンで政治囚を解放 いまだ対話の兆しはみえず2011年2月23日21時55分

 【マナマ=古田大輔】イスラム教シーア派による反政府デモが続くバーレーンで22日、スンニ派王室が実権を握る政府はテロ容疑で拘束していた23人のシーア派政治囚を解放した。デモ隊の要求に応じたものだが、ハマド国王の叔父で在職40年のハリファ首相退陣や王政打倒へと要求は広がっており、いまだ対話の兆しは見えない。

 23人はインターネットで人気の市民ブロガーや政治運動幹部、宗教指導者ら。昨年10月に実施された総選挙前にテロや情報操作の容疑で逮捕された。シーア派からは「無実の罪で、拘束中に拷問を受けている」と批判が出ており、14日から始まった今回のデモでも釈放を求めていた。

 デモ隊は、軍や警察による強制排除で7人の死者を出したことで態度を硬化。政治囚釈放後も国王の命を受けたサルマン皇太子による対話の呼びかけに応じる気配はない。バーレーン人権センターのナビル・ラジャブ代表も「シーア派の政治囚は他にも約400人いる。デモ隊の要求は23人だけではない」と話す。

 22日にはこれまでで最大となる数万人規模のデモがあったが、翌日の政府系の新聞は参加者を「数千人」と報道。スンニ派の政府関係者は「多少の譲歩は必要だろうが、時間がたてば自然にデモ参加者は減る。本質的な変化はない」と話しており、両者の歩み寄りは困難な状況だ。

 また、シーア派の政治運動指導者で23人と共にテロ容疑を受けてロンドンに逃れていたハッサン・ムシャイマ氏が近く帰国を予定している。デモ隊の今後の行動に影響力を持つと見られ、その動向が注目されている。

http://www.asahi.com/international/update/0222/TKY201102220461.html
バーレーン、数万人規模デモ 王政側の歩み寄りに応ぜず2011年2月22日23時25分
 【マナマ=古谷祐伸、古田大輔】イスラム教シーア派を中心とする反政府デモが続くバーレーンの首都マナマで22日、過去最大となる数万人規模のデモ行進があった。スンニ派王政は21日に政治犯の釈放と裁判中止を命じて歩み寄りを見せたが、デモ隊側は王政が求める国民対話に応じない姿勢を示した。

 デモ参加者らは「体制変化のときがきた」とスローガンを叫び、在任40年に及ぶ王室出身のハリファ首相の退陣のほか、王政打倒を口にする人も。市中心部の真珠広場まで約2キロにわたって道路を埋め尽くした。警察や軍などによるデモを阻止する動きや混乱は伝えられていない。これまでのデモ参加者は5千〜6千人規模だったと見られる。

 政治犯釈放は、野党勢力側が対話に応じる条件の一つとして求めていた。バーレーンでは25人が国家転覆罪で逮捕されており、裁判中だったという。野党勢力は内閣総辞職なども対話条件にあげている。22日夜には、国家転覆容疑がかけられているシーア派政治指導者がロンドンから帰国を試みるとされ、緊張が再び高まる可能性もある。

 一方、サルマン皇太子は21日、F1グランプリの3月開催を中止して国民対話に集中すると発表。「悲劇を乗り越え、国を一つにすることが優先だ」と呼びかけた。

2159チバQ:2011/02/24(木) 00:38:37
http://www.asahi.com/international/update/0223/TKY201102230511.html
反体制派への攻撃強まる カダフィ大佐「粛清」演説で2011年2月24日0時5分
 【カイロ=古谷祐伸】リビアで続く反体制デモに対し、最高指導者カダフィ大佐が22日の演説で「家々を一軒ずつ回って(デモ隊を)粛清しろ」と呼びかけたことで、反体制派への攻撃が激しさを増している模様だ。15日に始まったデモの犠牲者数は1千人に上るとの指摘もあり、各国政府は自国民の退避を本格化させている。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、首都トリポリ中心部では23日も銃撃戦があり、治安部隊が市民に銃弾を浴びせているとの目撃情報もあるという。15日からのデモの犠牲者について、リビア政府は300人と発表したが、イタリアのフラティニ外相は23日、約1千人に達するとの見方を示した。

 地元紙によると、デモ隊側が支配する東部の拠点都市ベンガジを空爆するよう命じられた空軍のパイロットが、命令を拒んでロシア製戦闘機を墜落させた。パイロットは脱出したという。

 各国政府はリビアに滞在する自国民の退避を加速、23日にはフランスとロシアが航空機で、トルコが船で、計約3500人を脱出させた。米国はフェリーを使って23日に約600人を出国させる計画。トリポリ空港は、出国の飛行機を待つ人でごった返しているという。

 閣僚や外国に駐在するリビア大使らが相次いで辞職を表明するなか、ロイター通信などによると、カダフィ氏の有力な後継候補とされる次男セイフルイスラム氏の側近が23日、辞任した。

 日量180万バレルを誇る主力産業の石油採掘も、油田を運営する欧州企業が23日までに相次いで生産を縮小したり、止めたりしており、現在は通常にくらべて日量約40万バレルが減っている。トリポリなど主要な港でも、安全が保証されないとして物流が止まっているという。

http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY201102230398.html?ref=reca
リビア人、在日大使館前でデモ 「黙っていられない」2011年2月23日20時52分
 日本に住むリビア人ら約80人が23日、東京都渋谷区のリビア大使館前でカダフィ体制に対する抗議デモをした。アラビア語、日本語、英語で交互に「リビアに自由を」などと叫んだあと、亡くなった犠牲者へ約1分間もくとうし、最後は全員でカダフィ大佐の写真を踏みつけた。

 デモを呼びかけたのは都内在住リビア人のアーデル・スレイマンさん(23)。2006年8月に来日し、慶応大で学ぶ。中東で広がる民主化デモをニュースで見ながら、日本にいるリビア人の友人とツイッターで「次はリビアかもしれない」などと情報交換していた。リビアの反体制デモ隊に死傷者が出たのを知ると、これまで抱いていた不満が一気に高まった。「政権に近い人間だけに富が集中する祖国を変えたい。何より、同胞が殺されているのに黙っていられなかった」

 ツイッター上でデモを呼びかけると、面識のない日本人やチュニジア人からも「ぜひ、参加したい」「警察には事前に届け出が必要だよ」などと反応が広がった。福岡市から来た高校3年生の重光優作さん(18)は「行ったことのない国だけど、自分にも何かできないかと思って来た」。都内に住むモロッコ人のエルバダウィ・ヤシンさん(25)は「アラブはみな兄弟。自分の家族に同じことが起きてほしくないから」と熱っぽく語った。

 26日午後4時からも、東京・代々木公園でデモを予定している。スレイマンさんは「その時には虐殺行為が終わり、民主化の希望が見えた『喜びを表現するデモ』をしたい」と話した。(清水大輔)

2160チバQ:2011/02/24(木) 00:39:34
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20110223-740601.html
リビア旧王族「体制崩壊は遠くない」記事を印刷する
 リビアの最高指導者カダフィ大佐らの1969年の無血クーデターで崩壊した旧王国の王族で、ロンドンに滞在中のムハンマド・サヌーシ氏(48)は23日までに「権力の座を守ろうとするカダフィ氏の戦いは長くは続かない」とし、反体制デモへの支援を呼び掛ける声明を発表した。

 カダフィ氏はデモの徹底弾圧を打ち出しているが、サヌーシ氏は「リビア民衆の革命は勝利する。体制への反抗に踏み出した国民は、正義が成されるまで退くことはない」と強調。国際社会に対して、政権に武力行使を断念させるよう支援を求めた。

 サヌーシ氏は、カダフィ氏率いる青年将校団に追放されたイドリス国王の親族。クーデター後は軟禁され、88年に英国に出国した。(共同)

 [2011年2月23日23時31分]

http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000m030114000c.html
リビア:「東西二分」伊外相が認識
 【カイロ伊藤智永、ローマ藤原章生】反政府デモに揺れるリビア情勢について同国の旧宗主国イタリアのフラティニ外相は23日、「キレナイカ地方(東部地方)は既に政府の統治下にないと理解している」と指摘し、リビア国内が東部と、最高指導者カダフィ大佐が統制を強める首都トリポリなど西部に「二分」したとの認識を示した。サルコジ仏大統領が経済制裁の必要性に言及するなど、長期独裁に抗する包囲網は国内外で一層狭まってきた。

 フラティニ外相は一連の騒乱の推計死者が最大1000人に上ると述べた。「死者数に関する完全な情報はない」としながらも、「推計は確かなようだ」と述べた。

 サルコジ大統領は23日、「リビアとの経済関係を停止すべきだ」と経済制裁が必要との考えを示し、ケリー米上院議員も経済制裁に言及。南米ペルーはリビアが国民への暴力を停止しない限り、外交関係を凍結すると発表した。一方、地域機構のアラブ連盟は、リビアの対応を「人権侵害」と非難し、沈静化するまでリビアの連盟会合への出席を認めない方針を決めた。国連人権理事会は25日にリビア情勢に関する特別会合を開く。

 さらにAFP通信などによると、リビアの駐インドネシア大使が抗議の辞任をしたほか、カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏の側近も職を退いた。また、東部の主要都市ベンガジの攻撃を命じられていたリビア艦艇2隻が命令を拒否し、地中海のマルタに到着したという。

 中東の衛星テレビ・アルアラビーヤなどによると、トリポリでは23日、カダフィ支持派が市街地に通じる幹線道路の入り口などを押さえ、反政府勢力の流入を妨害して「首都死守」に乗り出したという。支持派約150人がトリポリ中心部の緑の広場に集まり、現体制支持を表明したが、反政府デモは起きていない模様だ。

 他の中東地域でも激しい反政府デモは続き、ペルシャ湾岸の島国バーレーンは23日、反政府勢力の要求に応じ政治犯を釈放し始めた。イエメンでは23日、首都サヌアで反政府勢力とサレハ大統領の支持派が衝突し、反政府側の2人が死亡した。

 周辺国でデモが激化しているサウジアラビアは23日、インフレや若者の失業対策などとして、住宅や教育、社会保障関連の予算増額を発表した。また、昨年11月に米国で椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの手術を受けた後、モロッコで療養していたアブドラ国王が帰国の途に就いた。国民の不満を抑える狙いがあるとみられる。

2161チバQ:2011/02/24(木) 00:40:20
http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000m030082000c.html
アラブ連盟:リビアのデモ鎮圧非難 閣僚らの辞任も相次ぐ
 【カイロ伊藤智永、マナマ鵜塚健】アラブ連盟(22カ国・機構)は22日、反政府デモが激化するリビア情勢について協議し、デモを武力で徹底鎮圧するリビアの対応を「人権侵害」と厳しく非難、暴力を停止しない限り、リビアの連盟会合への出席を認めない方針を決めた。リビアでは、政府の強権手法に抗議して辞任する閣僚や側近が相次いでおり、最高指導者カダフィ大佐の長期独裁に抗する包囲網は一層狭まっている。

 同連盟は、リビアが反政府デモ隊の鎮圧のため実弾を使用したり、外国人の雇い兵を投入しているとして、「重大な人権侵害であり、国際法に違反している」と訴えた。ただ、リビアの連盟資格は停止していないという。

 さらにAFP通信などによると、リビアの駐インドネシア大使が新たに抗議の辞任をしたほか、カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏の側近も職を退いた。これまでに大佐の側近であるオベイディ公安相やアブドルジャリル法相が政権を離脱したほか、駐インド大使も辞任。国連代表部のダバシ次席大使らは大佐の即時辞任を公然と要求している。

 国連人権理事会は25日にリビア情勢に関する特別会合を開くことを決めた。

 一方、他の中東地域でも激しい反政府デモは続き、ペルシャ湾岸の島国バーレーンは23日、反政府勢力の要求に応じ政治犯を釈放し始めた。22日には過去最大規模の数万人が首都マナマに集まり、体制打倒を訴えていた。イエメンでは23日、首都サヌアで反政府勢力とサレハ大統領の支持派が衝突し、反政府側の2人が死亡した。22日には南部アデンで、兵士との衝突で若者1人が死亡した。

 周辺国でデモが激化しているサウジアラビアは23日、インフレや若者の失業対策などとして、住宅や教育、社会保障関連の予算増額を発表した。また、昨年11月に米国で椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの手術を受けた後、モロッコで療養していたアブドラ国王が帰国の途に就いた。国民の不満を抑える狙いがあるとみられる。

毎日新聞 2011年2月23日 21時01分

2162チバQ:2011/02/24(木) 00:41:09
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/02/23/20110223dde007030003000c.html
リビア:北東部ルポ 「解放区」の高揚 武装住民「自由なリビアへようこそ」

最高指導者カダフィ大佐の支配から逃れて解放区状態になったリビア北東部の町で自由の喜びに踊りだした若者たち=2011年2月22日、和田浩明撮影 国境を越えると、解放区だった。

 リビアで最高指導者カダフィ大佐の41年にわたる独裁支配に反発した住民らが蜂起、支配権を確保した同国北東部の町イムサードに22日夜(日本時間23日未明)入った。自動小銃を肩に警備にあたる若者たちは、人生で初の「自由」に満面の笑みを見せながら「国民を殺したカダフィは許せない。すぐに去るべきだ」と語った。

 「向こうは無政府状態だよ」。エジプト側国境の職員に送り出されてリビア側にたどり着いたのは宵闇も迫るころ。武装した男たちの一群が出迎えた。

 「どこから来た」と問われ「日本だ」と答えると、「自由なリビアへようこそ」と歓迎された。パスポートを出すとチェックしただけで返してくれた。正式の入管手続きを行う職員の姿は見えない。男たちの身なりもばらばら。地元の住民がボランティアで警備などにあたっているようだ。

 男たちは「これを見てくれ」と黒いアラビア文字が書き付けられた壁を指してみせた。「1月25日革命の息子たちよ、安全と共にあれ」。民衆蜂起でムバラク独裁政権を打倒した隣国エジプトの人々へのエールだ。

 赤いベレー帽に緑の制服姿でAK47自動小銃を右肩から下げた国境警備隊員だというアティヤさん(30)が「外国人の雇い兵を投入し、女性や子供まで殺害したカダフィは許せない。すぐに権力の座を去るべきだ」と激しい口調で語った。

 アティヤさんは、15日にリビア東部の同国第2の都市ベンガジで反体制デモが発生した後、重火器まで使用した政府の容赦ない弾圧で親族を失ったという。「国民を殺す指導者にはついていけない」とはき捨てるように言った。

 イムサードに住む自営業、ムスタファさん(23)は「40年以上も貧困が続き、自由を語る人は国外に追い出された」とカダフィ体制に怒りをぶつけた。

 通りを行く車はさかんにクラクションを鳴らし、銃を上空に向けて発砲する人もいる。道端に集まる男たちにカメラを向けると、独裁体制から解放された喜びからか、熱狂的なダンスも始まった。

 リビア東部地域の主要都市は反体制派住民の支配下に入った模様だ。だが、カダフィ氏は22日の演説でも辞任を断固拒否している。

 リビア西部は今もカダフィ氏側につく軍が残り、反政府デモへの容赦ない弾圧が続く。ベンガジや首都トリポリでは負傷者用の医薬品不足の情報も出ており、治安も不安定だ。アティヤさんは「国連は医薬品や食料を供給してほしい」と訴えた。【イムサード(リビア北東部)和田浩明】

毎日新聞 2011年2月23日 東京夕刊

2163チバQ:2011/02/24(木) 00:41:56
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/02/23/20110223dde007030007000c.html
リビア:カダフィ氏演説 虚勢の裏に焦り
 【カイロ伊藤智永】41年続いた独裁体制崩壊の縁にいるリビアの最高指導者、カダフィ大佐(68)が22日夜(日本時間23日未明)、国営テレビで行った演説は、独特の言い回しで強気を装う半面、焦りもうかがえた。

 「最後の血の一滴まで戦う。必要なら武力も使う。(中国の)天安門事件のようにデモ隊をたたきつぶす」

 「私は超大国の圧力を認めず、欧米諸国と戦ってきた。決して屈服しない。アフリカのすべての国々が、リビアを仰ぎ見ている」

 国際社会の包囲網を意識しているのは疑いない。協議が始まった国連安保理では、中国にかばってほしいというシグナルだろう。

 「(市民が制圧した東部の)ベンガジで起きたのはテロだ。背後に外国の手先、イスラム原理主義者がいる。デモ隊の若者は、悪魔に仕える覚醒剤中毒者だ。死刑だ。私を愛する者たちは、通りを奪還し、解放せよ」

 「リビアに栄光をもたらしてきたのは私だ。リビアは今も我々の手中にある。私は革命指導者で、大統領ではない。ポストに就いていないので、辞めることなどあり得ない」

 支離滅裂な悪口雑言、子供じみた理屈に、自己愛への固執と名誉への虚勢が混じる。

 「我々はここにとどまる。殉教者としてこの地で死ぬ」

 権力者の最期のイメージも頭をよぎるらしい。演説で地方自治制度の改革を約束したのは、各地の有力部族に予算と権限を渡すのと引き換えに、最後の支持を集め、さらには首都を脱出する時の逃亡先を確保しておきたい思惑ものぞく。

2164チバQ:2011/02/24(木) 00:43:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000m030076000c.html
リビア:アフリカ人雇い兵が市民殺りく カダフィ政権投入

「カダフィは国民を奴隷のように扱ってきた。去るべきだ」と語るアティヤさん=リビア北東部で2011年2月22日、和田浩明撮影 【カイロ伊藤智永、イムサード(リビア北東部)和田浩明】事実上の内戦状態との見方もあるリビアでは、カダフィ政権が雇ったとみられるアフリカ諸国の外国兵が、東部の町で市民を容赦なく殺害、襲撃したとの証言が相次いでいる。独裁政権の冷酷な仕打ちが、市民の怒りを増幅した上、国軍の離反も招いたようだ。

 「これがアフリカ人雇い兵だ」。国境の町イムサードで出会った若者は、携帯電話で撮影した動画を見せてくれた。頭から血を流し、地面に横たわって動かない黒人に見える男が映っている。

 国境警備隊員だというアティヤさん(30)は「やつらは子供や老人まで殺し、女性を暴行した。許せない」と怒りをあらわにした。

 インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」や会員制交流サイト「フェイスブック」にも、アフリカ人雇い兵が捕らえられた様子やこうした雇い兵とみられる死体が複数流されている。全容や実態は不明だが、カダフィ政権が東部の反政府デモを弾圧した初期段階で雇い兵を使ったのは事実とみられる。

 毎日新聞が電話取材した東部のベンガジ、アルベイダ、シャハトの住民たちによると、こうした証言が出てきたのは、デモ開始3日目の17日ごろ。白昼、建物の屋上から、「ピースフル」と唱和しながらデモをしていた市民が次々に銃撃された。住民らが追い詰めた結果、治安部隊にアフリカ兵が交じっていることが判明。リビア軍の戦闘服を着て、カダフィ氏のシンボルカラーである緑のスカーフを首に巻き、ライフルや機関銃を持っていることが多かったという。

 住民の尋問に答えた国籍は、ニジェール、モーリタニア、ギニア、ジンバブエ、ガーナ、ソマリアなどさまざまで、モーリタニアの民間軍事会社のカードを所持していた雇い兵もいた。「日当2000〜3000ドル(約16万〜24万円)と白状した」との情報もある。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「現在も軍事会社が募集中」と報じた。

 これとは別に、私服でそろいの黄色い帽子をかぶり、デモ隊に周囲から投石する一群もいた。デモ隊が立ち向かうと、拳銃を発射して逃げたという。

 ベンガジの男性住民によると、同市では19日、黄色い帽子の男たち10人を住民が捕らえた。尋問に対し、いずれもモーリタニアとチャドから来た「カダフィ氏の七男ハミス氏の民兵」で、デモをかく乱するために、日当3000ドルで南部から市内に入ったと告白したという。2人は住民に殺害され、8人は住民側に付いたリビア軍に突き出された。

 20日ごろから、東部の国軍が住民側に合流しだした動機の一つは、こうした外国の雇い兵や私兵の投入に嫌気が差したのも影響しているようだ。

 カダフィ氏は、国家を超えてアラブ民族が結束する「汎(はん)アラブ主義」を目指していたが、冷戦後、湾岸地域に親米国家が増えるにつれ、外交の軸足を「汎アフリカ主義」へ移してきた。

 石油から得た豊富な資金を元に、西アフリカ諸国に対して積極的な経済援助を展開。02年のアフリカ連合(AU)創設で主導的な役割を果たし、09年には議長も務め、「アフリカの王」を自称する影響力を拡大してきた。

 独裁者は、自ら築いた体制の危機に、カネにモノを言わせた外国人頼みの本性を露呈し、かえって国民の反感を買ってしまったようだ。

2165チバQ:2011/02/24(木) 00:44:05
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110223/crm11022320230025-n1.htm
軍が包囲、食料不足も 救援の部族、首都接近へ
2011.2.23 20:20
 デモ隊が軍に囲まれ始めた−。反政府デモと最高指導者カダフィ大佐率いる政権との攻防が続くリビアの首都トリポリ。人口100万人超の大都市では23日にかけ、食料や医療品の不足が伝えられるようになった。周辺部族がカダフィ大佐に反旗を翻し、首都に向かって接近しつつあるともいわれる。

 トリポリ中心部に暮らすエンジニアのフセインさん(23)によると、21日には軍用機が市内3カ所でデモ隊を攻撃、22日は中心部が完全に軍に囲まれた。「トリポリ市民には武器がない。大変なことになる」とフセインさん。

 市民は南部の砂漠に住む武装した部族民に救援を要請。イスラム教指導者も市民への支援を呼び掛け、部族民が首都を目指している。東約200キロの北部ミスラタからもデモ隊がトリポリに向けて近づき、当局と衝突しているという。

 トリポリ市内の病院では、当局が負傷したデモ参加者の治療を妨害するため輸血用の血液を押収。インターネットは遮断されていたが、デモ隊がネット企業を占拠することにより、一部では使用できるようになったという。(共同)

2166チバQ:2011/02/24(木) 00:45:47
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201102230189.html
「革命勝利」と歓喜広がる リビア国境の町ルポ '11/2/23

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 【ムサイド共同=一井源太郎】「われわれは自由だ」。リビアの「民衆革命」を世界に伝えてくれといわんばかりに、ライフル銃を手にした市民らがカメラの前で踊りだす。反体制派が制圧したリビア北東部のムサイド。最高指導者カダフィ大佐が退陣を拒否、デモ隊への弾圧を宣言して以降、日本の主要メディアとして初めてエジプト国境のリビアの町に入った。

 武装した市民らは外国の記者だと分かると、手でピースサインをつくり「リビアにようこそ」と笑顔で歓迎。辺りには「革命勝利」の歓喜のムードが広がっていた。

 リビア側の国境ゲートには国境管理当局や軍の姿はない。地元住民らでつくる自警団が警備を担っていた。管理当局者だったというアテイアさん(30)は現在は自警団の活動に個人として参加。少なくとも国境周辺の軍は反体制派についたと話し「外国人の雇い兵を使って市民を虐殺するカダフィは国を去れ」とまくしたてた。

 アテイアさんによると、サハラ砂漠以南出身とみられる外国人兵士らが女性をレイプしたり、子どもを射殺したりして、非道を尽くしているという。「カダフィは自国民のことを奴隷くらいに考えている」。市民の一人は「これを見ろ」と、外国人兵士の遺体を写した携帯電話の映像を記者に示した。

 自警団に参加していた自営業のムスタファさん(23)は、リビアには「貧困があふれ、言論の自由が全くない。自由を求めれば国にいられなくなる」と反政府活動に加わった動機を語った。

 国境ゲートにつながる道路では、カダフィ体制の圧政からの解放を祝うかのように市民が銃を夜空に向け発砲。出国する出稼ぎエジプト人が乗ったトラックは、リビア市民の戦いに連帯を示すかのようにクラクションを鳴らし続け、多くの人が自警団に向け手を振っていた。

 道路脇の壁には「悪い指導者は地獄に行け」などとアラビア語の落書きがあちこちに書かれている。「われわれは絶対に屈服しない。勝利か、さもなければ死だ」と記した服を着た男性の姿も。

 記事を送るためにエジプト側に戻ろうとすると、自警団の男性らは口々に「なぜ行ってしまうのか」と話し、もっとリビアの実態を見てくれと懇願。近く必ずリビアに戻ると話すと、自警団の一人は握手した手に一層力を込めた。

2167チバQ:2011/02/24(木) 00:50:56
http://www.cnn.co.jp/world/30001902.html
アルジェリア、非常事態宣言を19年ぶりに解除へ デモ余波で
2011.02.23 Wed posted at: 11:22 JST
(CNN) アフリカ北部アルジェリアの国営通信は、政府が22日、20年近く続けてきた非常事態宣言の解除を宣言したと発表した。これにより、言論の自由や集会の自由に対する規制が解除されることになる。

国営通信によると、非常事態宣言の解除は同日の閣議で了承された。近く官報に告示して正式に発効する。

同国は、15万人以上の死者を出した内戦でイスラム勢力を取り締まるため1992年に非常事態を宣言し、93年に無期限延長を決定。しかし隣国チュニジアやエジプトの政権を倒した反政府デモがアルジェリアにも飛び火する中、同国のブーテフリカ大統領は今月に入って、近く非常事態宣言を解除すると表明していた。

ブーテフリカ大統領率いるアルジェリア民族解放戦線(FLN)は、フランスから独立した1962年以来実権を握り続け、ブーテフリカ氏は1999年に大統領に就任した。

同国はエジプトやチュニジアと同様、高い失業率や不況などの問題を抱え、1月には食料価格をめぐる抗議デモが発生。20日には政権打倒を訴えるデモ隊が、警察や政府支持者と衝突した。

2168チバQ:2011/02/24(木) 23:43:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110224/mds11022420210016-n1.htm
追い詰められたカダフィ大佐 主要部族も離反し傭兵を増強
2011.2.24 20:19 (1/2ページ)

 【カイロ=大内清】東部を中心に国内の複数の都市で支配権を失いつつあるリビアの最高指導者カダフィ大佐が、周辺国で新たに傭兵(ようへい)を募集する動きを見せている。隣国エジプトでは、カダフィ氏の出身部族が多く居住する地域などに支援を働きかけていたことが分かった。軍の離反が相次ぐ中、傭兵を増強し勢力挽回を図る狙いとみられる。

 「カダフィを支援しようと誘われたが、われわれは拒否した」

 リビア国境に近いエジプト北西部マルサマトルーフの地方議員、アイマン・ショワイキ氏は、産経新聞の取材に対し、カダフィ政権の戦力調達手段の一端を明かした。

 カダフィ氏の出身部族であるカダドゥファ族の居住地域はエジプト国内にも広がっている。マルサマトルーフ周辺に居住するのは主に別の部族だが、ショワイキ氏などによると、今月22日、中部ファイユームのカダドゥファ族系の部族長からカダフィ氏支援の打診を受けた。

 実際、ファイユームからは若者ら約400人がリビアに向かい、国境付近で阻止されたとの情報もある。

 エジプトの高級独立系紙ドゥストゥール(電子版)によると、こうした工作の中心となっているとみられるのが、カダフィ氏のいとこで、同国特使として各国との外交交渉も担当する政権の重鎮、カダフィダム氏だ。同氏は21日からエジプトに滞在、アフリカ各国の航空会社などから飛行機を調達する交渉にあたっているとされる。

 カダフィ氏の傭兵部隊にはチャドやナイジェリアなどの出身者が多い。リビア情勢に詳しい同紙記者は「カダフィダム氏の任務は、アフリカやエジプトで傭兵を集め空輸することにある」と指摘する。

 全人口が約650万人のリビアではすでに、ワルファラ族(約100万人)やタルフーナ族など主要部族が反体制派に合流。政権側についているのは、カダドゥファ族などいくつかの部族にとどまっている。

 カダフィ氏としては戦力調達を国外に頼らざるを得ない状況に追い込まれており、政権は末期症状を呈している。

2169チバQ:2011/02/24(木) 23:45:45
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022402000195.html
カダフィ氏の娘、脱出図る? マルタ 空港着陸拒否
2011年2月24日 夕刊

 【カイロ=内田康】リビアで続く大規模な反政府デモによる騒乱で、リビア機が二十三日、地中海の島国マルタの国際空港に着陸許可を求め、航空当局に拒否されたことが分かった。中東の衛星放送アルジャジーラは、リビア機には最高指導者カダフィ大佐の娘が乗っていたとみられると伝えた。

 反政府勢力は二十三日までに、ベンガジなど東部一帯のほか、西部にある第三の都市ミスラタも掌握した。反政府派による包囲網が狭まってきたカダフィ大佐が家族の脱出を図った可能性がある。

 マルタへの着陸許可を求めたリビア機は、事前にマルタ側に飛行計画を知らせていなかった。二十分間、マルタ上空を旋回したが、リビアに引き返した。

 政権側は依然として、首都トリポリとその周辺を勢力下に置いている。AFP通信によると、トリポリでは二十三日、カダフィ大佐を支持する数十人がデモ行進を行った。国営の携帯電話会社はメールで「神は指導者(カダフィ大佐)と人々に勝利を与える」とのメッセージを発信した。

 中東の衛星放送アルアラビーヤは、大佐の家族が率いる私兵部隊が、リビア国内の石油施設を破壊していると伝えたが、状況の詳細は分かっていない。

 赤十字国際委員会は治安状況が改善され次第、騒乱による負傷者の治療のため、医療チームを派遣する方針を決めた。

2170チバQ:2011/02/25(金) 00:21:13
http://mainichi.jp/select/world/news/20110225k0000m030088000c.html
リビア:反政府勢力が首都包囲 カダフィ氏が演説

反政府勢力が支配下に置いたリビア東部ベンガジで、子供たちを戦車に乗せて写真を撮る市民=2011年2月23日、ロイター 【トブルク(リビア北東部)和田浩明、カイロ伊藤智永】国土の東部が反政府勢力の支配下に入ったリビアで最高指導者カダフィ大佐は24日、国営テレビを通じて演説した。大佐は反政府勢力について「(国際テロ組織アルカイダを率いる)ウサマ・ビンラディンが若者をたぶらかしている」と非難し、抵抗をやめるよう促した。

 カダフィ大佐の演説は22日以来。

 反政府勢力は24日までに、西部でも都市部を制圧、カダフィ大佐が死守する首都トリポリ圏を包囲した模様だ。トリポリは大佐側のデモ隊弾圧などで統制が強まり「要塞(ようさい)化」も指摘される。首都郊外では政府軍が、集結する反政府勢力に攻撃を加えており、大規模な首都攻防戦に発展する可能性も出てきた。

 中東の衛星テレビ・アルジャジーラなどによると、反政府勢力はトリポリの東約200キロのミスラタ、西約120キロのズワラを24日までに制圧、トリポリとその近郊を包囲した形となった。

 AP通信によると、アズザウィーヤで24日朝、政府軍がモスク周辺に集結する反政府デモ隊を攻撃した。死傷者が出て、モスクの尖塔(せんとう)が破壊されたという。石油精製施設などが近いアズザウィーヤは23日、反政府側の支配下に入ったと報じられていた。ミスラタでも戦闘が起きている模様だ。

 ドバイの衛星放送アルアラビーヤによると、トリポリの東約50キロのタジュラでは、カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏と七男ハミス氏がそれぞれ私兵部隊を展開、戦車なども配備し、東側からの攻撃に備えているという。一方で、デモ隊への射撃命令を拒否した兵士が軍内部で大量に銃殺されているとの報道もある。また、反政府勢力が支配下に置き、平静さを取り戻したとされる東部ベンガジでは、これまでに死者が2000人に上ったとの情報もある。

 一方、カダフィ大佐のいとこ、アフメド・カダフ・アルダム氏がエジプトに亡命し、デモ隊への弾圧を批判した。

 トリポリの住民の話を報じたロイター通信によると、市内は今のところ平静で、武装したカダフィ支持派が市中を見回っており、住民は屋内にとどまっている状態とみられる。

2171チバQ:2011/02/25(金) 00:21:49
http://mainichi.jp/select/world/news/20110225k0000m030087000c.html
中東:エジプトデモから1カ月 巨大なうねり各地で
 エジプトのムバラク政権崩壊のきっかけとなった大規模デモ発生から25日で1カ月になる。「アラブの盟主」での政変は、中東各地で民主化を求める巨大なうねりとなって、独裁政権を揺さぶり続けている。中東各国の動きをまとめた。【カイロ伊藤智永、マナマ鵜塚健】

 ◇民主化遠く、デモも再燃…チュニジア
 一連の中東連鎖のきっかけとなり、219人が死亡したチュニジアでは、1月14日にベンアリ前大統領が亡命して1カ月が過ぎ、当初の期待より民主化が不十分だという失望から、2月19、20日に首都チュニスで大規模デモが再燃した。

 ロイター通信によると、20日は4万人が集まり、首相府周辺で治安部隊が空へ警告射撃も行ったという。

 市民の不満は、ベンアリ氏がいなくなっただけで、政府の実態は変わっていないという点だ。暫定政府のガンヌーシ首相はベンアリ体制の首相で、主要閣僚も残留したからだ。

 全閣僚が、市民の風当たりが強い絶対多数与党・立憲民主連合を離党するなど目先を変えようとしたが、逆に怒りをあおった。

 ◇政府「ガス抜き」必死…エジプト
 365人の犠牲を出して政権を崩壊させたエジプトでも事情は変わらない。全権は軍が握っても、内閣はムバラク前大統領の辞任前と同じシャフィク首相が率いている。

 反政府デモを主導した若者グループは、(1)新内閣の樹立(2)全政治犯の釈放(3)非常事態令の解除(4)パレスチナ自治区ガザ地区との自由往来(5)与党国民民主党(NDP)の解散−−を要求。政府は22日に内閣を改造したが、主要閣僚は留任した。

 若者グループの呼びかけで22日にカイロ中心部タハリール広場で開かれた抗議デモは、平日の日中にもかかわらず数千人が参加。政府も不穏な空気を警戒し、政治犯487人中222人を近く釈放すると発表したり、ムバラク氏家族の資産凍結を欧州各国に要請するなど、「ガス抜き」に努めているが、小出しの印象がある。

 ◇混乱の出口見えず…バーレーン
 ペルシャ湾岸のバーレーンは、ハマド国王を頂点とする支配層がイスラム教のスンニ派で、貧困層の大半はシーア派だ。今月14日に始まったデモで、シーア派住民は首都マナマの真珠広場で「差別撤廃」「生活改善」を求めて声を上げた。

 治安当局は当初、武力での排除を試み、これまでに7人が死亡した。軍と警察が広場を撤収した19日以降、市民は広場を占拠して平和的デモを続け、参加者は連日増えている。

 ハマド国王が「身内」にメスを入れる改革に二の足を踏む中、在職40年のハリファ首相を巡り、不正蓄財の規模は「(エジプトの)ムバラク前大統領以上」とささやかれ、デモの目標は「王家解体による再出発」に転化した。

 米国はバーレーンに海軍第5艦隊司令部を置いており、情勢を注視するが、「出口」は見えない。

2172チバQ:2011/02/25(金) 00:22:11
 ◇運動弱体化進む…サウジアラビア・イラン
 イランでは14日以降、アフマディネジャド政権に反対するデモが散発的に起こったが、警察、軍、革命防衛隊から成る治安部隊が徹底的に弾圧。3人が死亡した。抑圧的な体制に若者らは不満を募らせるが、運動を拡大、持続するすべは見いだせない。

 政府や国会は、デモを主導する改革派指導者のムサビ元首相やカルビ元国会議長の訴追を示唆し、運動母体の弱体化を進める。

 中東の大国サウジアラビアでは、3月11日を「怒りの日」としてデモが計画されている。アブドラ国王は先日、懐柔策として8800億円規模の経済対策を発表、大規模デモの発生に神経をとがらせている。

 ◇部族の意向カギ…イエメン
 「アラブ最貧国」とされるイエメンでは、「貧しさ」の故か反政府運動のエネルギーは強く、今月11日から首都サヌアや南部アデンで連日大規模デモが続く。32年間にわたり強権支配を続けるサレハ大統領は次期大統領選不出馬を表明し、世襲も否定したが、「即時退陣」を求める市民との溝は埋まらない。

 大統領支持派と反対派の衝突でこれまでに15人が死亡し、大統領は23日、治安部隊に市民の保護を命じたが、事態沈静化の気配はない。今後の情勢は、国政に影響力を持つ各部族の意向がかぎを握るとの見方もある。

 ◇政権内からも批判…アルジェリア
 アルジェリアでは、エジプトでデモが燃えさかっていた2月初め、政府はデモや集会を規制する非常事態令の解除方針を示していた。イスラム原理主義政党の伸長を嫌った軍が、1992年に政変を起こした時に発令してから19年。99年に文民政権となっても、野党の弾圧に使われてきた。

 ところが、エジプトでムバラク前大統領が退陣に追い込まれた翌12日、首都アルジェで3期目在任12年のブーテフリカ大統領の退陣などを求める反政府デモが発生すると、数千人の警官が約1000人を拘束して鎮圧。野党側の不信は一気に高まった。その後も集会は続き、政権内からも事態の収拾を求めて批判が出始めた。これまでの死者は8人に上る。

 政府は22日、非常事態令の解除を決定。不満が大きい失業対策も打ち出したが、あくまで大統領の退陣を迫る反政府側の不満は解消されていない。
毎日新聞 2011年2月24日 21時46分

2173チバQ:2011/02/25(金) 00:22:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20110225k0000m030082000c.html
リビア:旧国王ゆかりの町トブルク 群衆、警察を圧倒
 【トブルク(リビア北東部)和田浩明】「王の町」での解放の闘いは、たった2人のデモから始まった−−。反体制派の住民が実効支配するリビア北東部の都市トブルク。最高指導者カダフィ大佐によって追い落とされた国王イドリス1世の住居のあった「王の町」だ。王制時代の繁栄を知る住民らはカダフィ体制下、カダフィ政権への反感を静かにたぎらせていたようだ。

 トブルクは人口約11万人の港湾都市。沖合には、リビア最大のサリル油田からパイプラインで運ばれた原油の積み出し施設もある。産油国にとり重要な都市だが、住民らは「建物はみな王制時代のもの。カダフィは何もしなかった」(アブデルナセルさん=40歳男性)と、政権に強い不満を抱いている。

 反体制デモが始まった市内中心部の広場近くには、かつて王の住居があったというが、今は政府機関が建てられている。高校教師のエフゲール・アシュラフさん(33)は「王制の伝統を破壊するのが目的だ」と主張した。

 複数の住民の話によると、デモは17日、広場近くの通りで男性2人が「カダフィ打倒」を叫んで始まった。リビア第2の都市ベンガジでの民衆蜂起から2日後だった。

 2人の行進を目撃したアイマン・アハマイダさんによると、次々と住民が広場に集まり、すぐに大群衆に膨れ上がった。広場にはモスク(イスラム礼拝所)や警察署、行政機関などが集まっている。住民らの批判の矛先は警察署に向かった。「政権に不満を言った住民が捕らえられ、拷問を受けた」(アシュラフさん)ことが多かったからだ。

 警察は当初、散会するよう警告したが効果がなかったため発砲を始めた。これに激怒した住民が警察署を焼き打ちし、大佐の革命理念を解説した「緑の書」の記念碑を倒した。

 18日には住民側が警察を圧倒し、署員は逃亡したり、住民デモに加わったりした。19日になって陸軍部隊が到着したが、住民を抑えることはできず軍も住民側についた。

 23日、広場に集まった数千人の群衆の中には軍服姿の参加者が多数見られた。子供や女性もおり、広場には40年以上の強権政治から解放された喜びが満ちていた。大勢の人を乗せた車が通りを次々と走り、空に向けてAK47自動小銃で「祝砲」を連射する男性も少なくない。

 トブルクでの衝突の正確な死傷者は不明だが、4〜7人が死亡した模様だ。西方の都市で「外国人雇い兵が住民を殺害している」との情報が入ったため、住民らは自警団を作り、警察で入手した武器で攻撃に備えたという。

 完全に破壊された警察署内部や裏庭に残る焼かれた車両には、弾圧された治安機関への住民の憎悪が表れている。一方モスクや銀行にはほとんど被害が見られず、公務員だというヒシャムさん(47)は「銀行のドアは木製だが誰も破らず、お金も手付かずだ。我々は暴徒ではない」と胸を張った。

2174チバQ:2011/02/25(金) 00:26:39
http://mainichi.jp/select/world/news/20110225k0000m030078000c.html
アイルランド:25日総選挙 中道右派が第1党確実
 【ダブリン会川晴之】アイルランド下院(定数166)の総選挙が25日、実施される。地元メディアの世論調査によると、野党で中道右派の統一アイルランド党が他の政党を大きく引き離しており、第1党となるのは確実な情勢だ。

 アイルランドは昨年11月末、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)から総額850億ユーロ(約9兆5000億円)の金融支援を受けており、支援を受けた国で初めて政権交代が実現する可能性が高い。

 同国は、不動産・建設バブルの崩壊にリーマン・ショック後の景気低迷が重なり、金融・財政危機が拡大した。昨年11月、ユーロ圏では昨年5月のギリシャに次いで支援を受けた。与党・共和党のカウエン政権は支援の見返りとして、公共投資削減など、4年間に150億ユーロを削減する厳しい財政再建策に取り組んでいるが、経済失政への国民の反発は根強い。

 統一アイルランド党や、同党との連立政権を模索する労働党など野党各党は、金融支援の条件が「厳しすぎる」として、EUなどとの再交渉を訴え、支持を伸ばしている。

2175チバQ:2011/02/25(金) 00:27:11
http://mainichi.jp/select/world/news/20110224k0000e030042000c.html
バーレーン国王:サウジ訪問…デモ対応で支援要請か
 【マナマ鵜塚健】バーレーンのハマド国王は23日、サウジアラビアを公式訪問した。イスラム教シーア派住民の反政府デモが国内で続く中、支配層が同じスンニ派で関係の深いサウジに支援を求めたとみられる。一方、バーレーン政府はイラン国営テレビとイラン国営通信のウェブサイトへのアクセスを遮断した。シーア派イランの介入を警戒しているとみられる。

 サウジアラビア国営通信によると、ハマド国王は23日に療養先のモロッコから帰国したアブドラ国王と会談したとみられる。サウジ側にも、自国へのデモ波及を阻止したい狙いがあり、対応を協議した模様だ。

 バーレーンはシーア派イランの動きに神経をとがらせる。イラン国営テレビのウェブサイトは14日のデモ開始直後から、「サウジがバーレーンに軍を派遣する」との観測記事などを掲載し、シーア派住民の反発をあおっている。このためバーレーン政府がサイトの閲覧禁止に踏み切ったとみられる。

2176チバQ:2011/02/25(金) 23:15:16
>>2174
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY201102250561.html
アイルランドで総選挙、14年ぶり政権交代確実2011年2月25日20時51分

 【ロンドン=伊東和貴】財政危機に端を発した政治的混乱で連立政権が崩壊したアイルランドで25日、下院(定数166)の総選挙の投票があった。EU(欧州連合)などからの金融支援を招いた与党・共和党の人気は急落しており、1997年以来の政権交代が確実な情勢だ。開票は26日に行われ、同日夜(日本時間27日未明)にも大勢が判明する見通し。

 地元紙の世論調査によると、共和党の支持率は14%と低迷。中道右派の最大野党・統一アイルランド党が38%の支持を得ており、20%で続く中道左派の労働党との連立か、無所属との連携による事実上の単独政権の可能性が報じられている。

 アイルランドは金融危機後のバブル崩壊に伴う国内銀行の救済で財政難に陥り、昨年11月にEUなどが最大850億ユーロ(約9兆5千億円)の支援を決定。条件として、最低賃金の引き下げなどの緊縮策が求められた。このため選挙では、財政再建が最大の争点となっていた。

2177チバQ:2011/02/25(金) 23:16:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110225/erp11022517500005-n1.htm
苦難のアイルランド 13年ぶり政権交代へ
2011.2.25 17:40 (1/2ページ)
アイルランドの首都ダブリンに掲げられた選挙ポスター(ロイター)
 【ロンドン=木村正人】不動産バブル崩壊と金融危機の後遺症に苦しむアイルランドで25日、下院(定数166)の総選挙が行われた。同国は昨年11月、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)に救済を仰いでおり、13年ぶりの政権交代は確実。経済成長で東欧の移民が大量に流入したが、失業率は3倍に膨らみ、若者が再び職を求めて海外に移住する苦難の時代を迎えている。

 世論調査では中道右派の最大野党・統一アイルランド党が40%近い支持率を得ており、ケニー党首が3月上旬に新首相に選出される見通しだ。中道左派の第2野党・労働党の支持率は20%を切り、統一アイルランド党が無所属議員の協力で事実上の単独政権を樹立する可能性も出ている。

 1997年に政権を握った中道右派の最大与党・共和党の支持率は15%前後で、現有勢力の70議席を20議席台まで落としそうだ。出口調査の結果は26日朝(日本時間同日夕)に発表される。

 アイルランドは大学教育を充実させる一方で法人税率を12・5%にして海外資本を呼び込み、94年以降、「ケルトの虎」と呼ばれる経済成長を遂げた。99年の欧州単一通貨ユーロの導入で海外の資金が借りやすくなり、不動産バブルを膨らませた。

 しかしバブルは崩壊し、2008年の金融危機が追い打ちをかけ不動産市場はピーク時の4割に急落。失業率は4・5%から13・5%にはね上がり、ポーランドなどからの移民は11万人台から2万人弱に減少。逆に海外に出稼ぎに出る者が8万人近くまで増えると予測されている。

 同国では19世紀のジャガイモ飢饉(ききん)で200万人が米国や英国などに移住した暗い歴史がある。大胆な規制緩和と経済自由化で海外のアイルランド系移民が戻ってきていたが、その流れが逆戻りした格好だ。

 不動産バブルに踊った銀行救済に500億ユーロ(約5兆6500億円)の血税をつぎ込んだ共和党のカウエン首相は銀行首脳とゴルフや会食をするなど親密に交際。政財界の癒着に国民の怒りが爆発し、首相は早期解散に追い込まれた。

 EUとIMFから850億ユーロを借りる一方、昨年国内総生産(GDP)の30%に達した財政赤字を14年までに3%に減らす方針だが、赤字削減幅は150億ユーロだ。ユーロを維持しつつ競争力を取り戻すため、国民は最低賃金の12%カットを強いられる。

2178チバQ:2011/02/25(金) 23:27:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110225-00000005-maip-int
中東混乱 伊に難民続々 「150万人流入」警戒
毎日新聞 2月25日(金)11時34分配信

ランペドゥーサ島沖でイタリア当局に保護される北アフリカからの人たちを乗せたボート=2011年2月13日、AP

 【ローマ藤原章生、ブリュッセル福島良典】チュニジア、エジプトからリビアへの民衆蜂起の飛び火を受け、地中海を挟み「対岸」に位置する南欧諸国が難民・移民の流入に対する警戒を強めている。イタリアはリビアから「100万〜150万人」(マローニ内相)が押し寄せかねないとして欧州連合(EU、加盟27カ国)に支援を求めている。だが、北欧・中欧諸国の反応は鈍く、中東激震でEUの「連帯」が揺らいでいる。

 地中海に浮かぶイタリア領ランペドゥーサ島には13日以降、チュニジアから8000人以上が漁船や船外機付きボートで漂着した。政変で国を追われた政治難民と、欧州に職を求める不法移民だ。イタリア政府は約6500人を本土などの施設に移し、EUも聞き取り調査にあたる専門家などを派遣した。

 ランペドゥーサ島などイタリア沿岸部への漂着者は07年まで年間2万人強で推移していたが、08年に約3万7000人に増えた。ベルルスコーニ政権が09年に同島の収容施設を閉じて漂着船を追い返す措置を取った結果、09年に約9600人となり、10年には3000人台にまで減ったところだった。

 チュニジア政変に続きリビア情勢が悪化すれば、イタリアを目指して地中海を渡る難民や不法移民が急増し、社会不安を招きかねない。懸念を見透かしたようにリビアの最高指導者、カダフィ大佐は「反政府デモを支持すれば移民対策の協力をやめる」とEUに脅迫状を突き付けている。

 グテーレス国連難民高等弁務官は欧州諸国に対して、リビアの内戦突入時などに発生が想定される難民の保護を要請している。危機感を深めるイタリアなど南欧6カ国は24日、ブリュッセルで開かれたEU内相会議で「欧州全体の問題だ」(マローニ内相)と主張、「難民受け入れ基金」を新設して、他加盟国も負担を分担するよう提案した。

 だが、内相会議では負担増を嫌う他加盟国から「現時点では難民の殺到は起きていない」(デメジエール独内相)、「イタリアから他国への難民の振り分けには反対だ」(フェクター・オーストリア内相)など南欧諸国に冷淡な発言が相次ぎ、EUとしての「一枚岩」の対応は打ち出せなかった。

2179チバQ:2011/02/26(土) 00:21:09
http://mainichi.jp/select/today/news/20110226k0000m030068000c.html
リビア:首都攻防戦…政府側反撃、100人死亡
2011年2月25日 20時53分

 【カイロ大前仁】リビアの首都トリポリ近郊で24日、最高指導者カダフィ大佐を支持する軍や民兵が反政府勢力に対する大規模な反撃を仕掛け、双方で約100人が死亡した。中東の衛星テレビ・アルジャジーラが伝えた。トリポリでは25日、イスラム教の金曜礼拝に合わせて大規模な反政府デモが呼びかけられており、徹底弾圧の構えを見せる軍や民兵との間で緊張が高まっている。

 軍などが反撃に出たのは、反政府勢力の支配下に入ったと伝えられていたトリポリの西約50キロの町アズザウィーヤ。軍側は自動小銃で武装し、反政府勢力が集まるモスク(イスラム教礼拝所)の尖塔(せんとう)を爆破したりした。反政府勢力も応戦し「市街戦」の様相を呈したという。リビア紙は死者数を23人と伝えた。

 また、同様に反政府勢力が制圧したトリポリの東約200キロの町ミスラタでも、カダフィ支持派が空港などを襲撃した。

 一方、カダフィ大佐は25日、物価高騰への対応として、各世帯に現金500リビア・ディナール(約400ドル)を支給し、公務員給与を150%増額すると発表した。反政府勢力の「トリポリ包囲網」が狭まっているのを受け、懐柔策を打ち出した形だ。

2180チバQ:2011/02/26(土) 00:22:21
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY201102250685.html
リビア首都で反体制デモ 治安部隊の銃撃で死傷者多数(1/2ページ)2011年2月25日23時33分
 【カイロ=古谷祐伸】リビアの首都トリポリで25日、イスラム教の金曜礼拝後、複数の場所で反体制派のデモが行われた。これに対し、カダフィ政権側の治安部隊が銃撃で鎮圧を図り、死傷者が多数出ている模様だ。反体制派による包囲網が狭まる中、厳戒態勢の首都でデモが強行されたことは、カダフィ政権の足元が揺らいでいることをあらためて浮き彫りにした。

 ロイター通信によると、トリポリ西部で昼の金曜礼拝後、住民数百人が抗議デモを始めた。治安部隊が発砲し、5人が死亡したと報じた。AFP通信の電話取材に応じた住民らによると、トリポリ東部の複数の場所でも銃声が聞こえ、2人が死亡したという。

 AP通信によると、首都各地では朝から、治安部隊が検問所を設置し、空港につづく道路に戦車を展開して、警戒を強めていた。中心部の「緑の広場」につながるミズラン通りで、「カダフィは国民の敵だ」と叫びながらデモ行進をする数千人規模を映したとされる映像が、インターネット上に投稿された。

 ベンガジやダルナなど東部の各都市では、金曜礼拝後、数万人規模の抗議集会が始まった。

 ベンガジを支配するデモ隊は、東部の油田の大半を制圧し、油田の稼働率は25%程度まで下がっていることも明らかにした。日量160万バレルをほこるリビアの原油の大半は東部で採掘されている。

 一方、政権側は25日、各家庭に500リビアディナール(約3万2千円)を支給し、公務員の給料は最大150%増やす「懐柔策」を発表した。アルジャジーラによると、トリポリでは銀行の閉鎖が続き、燃料や食料不足で物価が3倍に跳ね上がっている。

 外国人による国外退避の動きはさらに加速、米国政府が手配したフェリーは25日、米国人や外国人数百人を乗せて地中海の島国マルタへ向かった。

 カダフィ氏の後継候補とされる次男セイフルイスラム氏は25日、CNNのインタビューに「リビアで死ぬのがプランA。プランBは『リビアで死ぬ』。プランCも『リビアで死ぬ』だ」と強調した。

 国営ジャマヒリヤ通信は24日、セイフルイスラム氏が「リビアは世界中の記者に開放されている」と述べたと伝えた。だが米国務省によると、無許可の外国人記者はアルカイダの協力者と見なすと、リビア政府は警告している。

    ◇

 外務省は25日付で、リビア全土を対象に邦人の退避を勧告する危険情報を出した。

2181チバQ:2011/02/26(土) 00:24:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110225/mds11022522000014-n1.htm
迫る反体制派 首都周辺攻防
2011.2.25 21:55 (1/2ページ)

リビア北東部ベンガジの軍事施設で24日、反体制派が制圧したことを住民と一緒に祝う政府軍の元兵士ら(ロイター)
 【カイロ=大内清】内戦状態ともいえるリビアで、首都トリポリ周辺の攻防は一進一退の状況が続いている。最高指導者カダフィ大佐の軍などは装備で反体制派を圧倒しているものの、士気は決して高くなく統率も十分にとれていないとみられる。「反カダフィ」で一致した地方の部族や軍部隊を取り込んできた反体制派は、火力で劣るだけに結束の維持が今後の攻勢のカギを握りそうだ。

 24日、トリポリの西約50キロの要衝ザーウィヤで、反体制派が座り込みを行っていたモスク(イスラム教礼拝所)に、正規軍とアフリカ系傭兵(ようへい)の混成部隊が、機関銃と対空砲で攻撃。住民のひとりはAP通信への証言で、「(反体制派は)何人かがライフル銃を持っていただけだった」と語る。

 首都周辺の反体制派の主力は小銃程度で武装した住民らとみられ、カダフィ氏は宗教施設であろうと容赦せず、反体制派の弾圧に兵力を投入している。

 リビア陸軍の正規兵は約5万人。1969年の実権掌握以後、軍の反乱を恐れてきたカダフィ氏は、部隊を部族ごとに分割、各部族を争わせることで連携を阻止してきたとされる。

 一方で自らは傭兵部隊や民兵組織を握り、息子たちにもそれぞれの部隊を持たせて、首都周辺の防衛を固めてきた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、チャドやスーダンなどから集めた傭兵部隊は約2500人。空軍には出身部族のカダドゥファ族を多数起用している。

 主要部族の多くが「反カダフィ」で一致したのを受けて各地の軍部隊が反体制派に次々寝返った後も、首都周辺では火力で優勢を保っているのはこのためだ。

 半面、カダフィ氏側は士気の低下が目立つ。

 APによると、トリポリの東約200キロの第3の都市ミスラタ近くで24日発生した空港の支配権をめぐる戦闘では、ライフル銃で武装しただけの反体制派に対し、政権側民兵は迫撃砲などを使用したが、空軍学校の将校らが反体制派側につき、民兵を撃退した。

 23日には反体制派の支配下に入った北東部の第2の都市ベンガジの攻撃を命じられた空軍のパイロットが、命令を拒否してパラシュートで脱出。七男ハミース氏の直轄部隊での命令拒否も伝えられる。

 一方、ザーウィヤの反体制派は24日の激戦後も再びデモを実施するなど、士気は衰えていない。東部を制圧した反体制派は、22日に反体制派に合流したオベイディ前公安書記(公安相)らを軸に、部隊の指揮を統一したとしている。

 カダフィ氏側を追い詰めるには、東部と首都周辺の反体制派の一体化がカギだが、それには各部隊が属する部族の協力が不可欠だ。各部族は現在、それぞれの居住地域の石油関連施設を押さえているが、次の出方ははっきりしていない。

 今後は政権側から各部族への懐柔や分断工作も予想される。衝突の長期化も考えられる中、部族が団結を保てるかが反体制派の勢いを維持するカギとなる。

2182チバQ:2011/02/26(土) 00:26:24
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY201102250618.html
デモ弾圧の傭兵、寄せ集めも リビア反体制派、心寄せる(1/2ページ)2011年2月25日22時13分


反体制派に捕らえられたチャド出身の若者ら政府側の傭兵たち=25日、リビア・ダルナ、越田省吾撮影

捕らえた外国人傭兵のパスポート。チャド出身だが、リビアの旅券が1月31日に発給されていた=25日、リビア・ベイダ、越田省吾撮影
 【ダルナ(リビア東部)=井上道夫】リビアのカダフィ大佐に雇われたアフリカ系兵士が、教室の一角にうずくまっていた。記者と目が合うと、不安そうな表情でじっと見つめ返してきた。反体制派側の調べに「チャドから10日前にやってきた」と証言する16歳の少年だった。

 リビアでは、政権側が反体制派に激しい攻撃を加えている。その中心となっているのがアフリカ系傭兵(ようへい)部隊だ。反体制派が制圧したリビア東部ダルナに25日入り、捕らえられた傭兵らの拘置所として使われている高校を訪れた。

 拘置所の責任者によると、中東で反政府デモが広がったことを受け、政権が兵士をかき集めた形跡がある。

 2月中旬、リビアの南隣にあるチャドをカダフィ政権の使者が訪れ、「平和的なデモに参加するだけ」と言って人を集めた。だが、応じた人たちがリビアに入ると、「お前たちには戦ってもらう」と武器を渡されたという。

 傭兵への取材は認められなかったが、反体制派が押収したある傭兵のパスポートにはチャド生まれとの記載があった。今年1月に発行されたリビアのパスポートで、デモが拡大し始めた今月16日にリビア航空を使ってチャドからトリポリに入国していた。

 ただ、今回の戦闘に参加している傭兵部隊の多くは、デモ前からリビアで暮らしていた兵士らと見られる。カダフィ氏が傭兵部隊を結成したのは1980年代半ばとされ、ナイジェリアやチャド、ウガンダなどから若者を連れてきて、リビア国籍を与えた。カダフィ氏に対する忠誠心は高い。

 傭兵部隊との戦闘で殺害された住民は、ダルナや周辺のシャハット、ベイダなどを合わせると60人を超える。

 校門前や校舎内では機関銃を持った自警団が警戒に当たっているが、住民側は食べ物や衣服を差し入れている。正午前には、昼食のパンやチーズ、ビスケットが配られていた。反体制派の一人はこう語る。「貧しさでどうしようもない状況でやってきたのだろう。悪いのは彼らじゃない。利用したカダフィこそ悪の根源だ」

2183チバQ:2011/02/26(土) 00:27:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20110226k0000m030084000c.html
リビア:「自由への戦い、まだ続く」…北東部デルナ
 【デルナ(リビア北東部)和田浩明】11の墓所には、赤い花が手向けられていた。リビア北東部デルナ。反体制派住民が実効支配を確立するまでの警察などとの衝突で死亡した若者たちが眠る。併設されたモスクには、過去の弾圧で亡くなった人々の写真も飾られ、訪れた住民たちが見入っていた。

 ◇11人眠る墓、住民ら花を手向け
 複数の住民によると、デルナでは17日に最高指導者カダフィ大佐の退陣を求めるデモが発生。警察が鎮圧のため発砲し5人が死亡した。遺体が遺族に引き渡されなかったため、怒った住民数千人が警察署を取り囲んで抗議。警官は逃亡し、静観していた軍も19日には住民側に加わったという。

 だが、戦いは終わりではなかった。21日になって、「約60キロ離れた空港にアフリカ人雇い兵が到着した」(軍関係者)という。デルナの一部住民は近隣都市の住民と協力して空港を包囲し、雇い兵側と戦闘になった。この際にさらに6人が死亡。雇い兵らは結局降伏し、約30人が捕らえられ、近くの都市の拘束施設に送られたという。

 リビア南部で勤務経験がある軍関係者によると、カダフィ政権はチャドやナイジェリアなど隣国の反政府勢力にリビア国内のキャンプを提供、資金援助も行っていた。この関係者は「今回の雇い兵投入にはそうしたコネクションも使っているのではないか」と疑う。

 カダフィ氏の次男セイフ・アルイスラム氏は21日の演説でデルナを名指しして演説し、「イスラム原理主義者が蜂起の背景にいる」と批判。これに対し自治組織メンバーのマフムード医師(65)は「我々は普通のイスラム教徒。過激派なんてとんでもない」と反論する。カダフィ政権は、昔から政権批判が盛んだったデルナなど東部の諸都市を「分離独立を狙っている」とも批判するが、「首都はトリポリだ。国を割るつもりもない」(同医師)というのが自治組織の立場だ。

 「我々が求めるのは、憲法を持ち、議会が機能し、国際的にも友好関係を維持する民主的国家だ」と自治組織メンバーのハリード氏(46)が説明した。

 人口約10万のデルナは商業港を持つが、17日の反体制デモ発生以来、港湾活動は停止中だという。市内の商店も多くはシャッターを下ろしたまま。学校も休校中だ。ハリード氏は「自由を求める我々の戦いはまだ続いている。国際社会も支援してほしい」と話した。

2184チバQ:2011/02/26(土) 00:28:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20110226k0000m030064000c.html
リビア:「自治委員会」結成の動き…東部

24日、反政府勢力が制圧したリビア東部ベンガジの基地で、戦車の上で遊ぶ子供たち=AP 【カイロ伊藤智永】リビアで反政府デモが始まってから25日で10日が過ぎた。反政府派が制圧した東部では、市民が自警団を組織し、住民側に付いた警察や治安部隊と協力して町を守っている。市民代表が、リビア社会で根強い影響力を持つ各部族の年長者や学識経験者を交えた「自治委員会」を結成する動きも始まっている。

 東部の主要都市ベンガジ(64万人)では、騒乱が治まった後、店は開き、交通も普段通りだ。男性医師(39)は毎日新聞の電話取材に「まだ備蓄があって物価は上がっていないが、町の外から物が入ってこないので心配だ」と語った。

 変化は、通りから警官の姿が消えたことだ。会社員のムスタファさん(45)は「警官たちは制服を脱いで、我々に加わった。2日前から、襲撃されて荒れた警察署を一緒に直している」と説明。市民が交代で裁判所や市役所など公共機関を囲み、カダフィ派が入れないようにチェックしているという。

 最も早い段階で反政府派が支配権を握ったアルベイダでは24日、地方議会に当たる地方人民会議の議場に、各部族のリーダーたち約200人が集まり、事態への対応を協議した。中東の衛星テレビ・アルアラビーヤによると、カダフィ政権の市民に対する弾圧を非難し、退陣要求を決議したという。

 リビアは最高指導者のカダフィ大佐が代議制を否定しているため、18歳以上の全国民による直接民主制が建前だ。独裁体制なので形式的な議会だが、国会に当たる全人民会議の下に、地方人民会議が置かれ、さらに全国を468地区に分けた基礎人民会議があり、それぞれに人民委員会という行政機関が設置されている。

 アルベイダで開かれた会議は、既存の地方人民会議を元にした集まりとされ、反政府デモを主導した市民らが加わっているのかは不明。「自治委員会」との連携も手探りの段階とみられる。

 カダフィ氏は22日のテレビ演説で、地方に予算や権限を大幅に移譲する「自治評議会」の設立を表明。各地の部族長たちを取り込みたい狙いだ。部族は石油権益にも影響力を持っているとされ、反体制派に付いた有力部族がカダフィ政権に圧力を掛けるため「石油輸出の停止」を示唆しているとの現地報道もある。今後、こうした勢力が一定の発言力を持つ可能性も予想される。

2185チバQ:2011/02/26(土) 00:29:35
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110225/fnc11022516330023-n1.htm
バーレーンの動向懸念 中東の金融センター飛び火なら市場大揺れ
2011.2.25 16:32
 中東・北アフリカの緊迫化で市場関係者は、ペルシャ湾の島国バーレーンの情勢の行方を注視している。「最大の産油国であるサウジアラビアを補完すると同時に、中東の金融センターの役割も担っている」(外資系アナリスト)ためだ。同国では25日に1万人規模の反政府デモが予定されており、政情不安が飛び火すれば、「原油価格はさらに跳ね上がり、世界の株式市場も大きく揺らぐ」(エコノミスト)と懸念されている。

 24、25日にかけて原油市場や金融市場は、いったん落ち着きをみせた。24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、利益確定売りに押されて4営業日ぶりに反落。早朝の時間外取引では一時1バレル=103ドル台まで上昇したが、その後、サウジアラビアが原油増産を示唆したほか、「リビアの最高指導者カダフィ大佐が撃たれた」(米メディア)とのうわさも売りを誘った。

 25日の東京株式市場も、4日ぶりに反発。これまで大きく値を下げ、割安感が出てきた自動車や電機、精密機器、銀行などが買い戻された。アジア市場も堅調に推移した。

 ただ、市場では「原油相場の高止まりが長期化し、回復途上の先進国の景気の足を引っ張り、牽引役の新興国のインフレを加速させる」(民間エコノミスト)との懸念は根強い。

 特に懸念されているのが、バーレーンへの飛び火だ。首都マナマでは25日に、「王制打倒」を訴えるイスラム教シーア派系最大野党「ウェファク」の支持者らによる1万人規模の反政府デモが行われる予定。当初は弾圧に乗り出した政府側も強硬策を控えているほか、ウェファク側も平和的なデモを継続する方針とされ、リビアのような泥沼化のリスクは小さいとみられる。

 ただ、「ハマド国王が退陣する気配はまったくなく、デモの長期化や拡大で、原油生産が滞る懸念はぬぐえない」(商社筋)という。

2186チバQ:2011/02/26(土) 00:30:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022502000188.html
アルジェリア非常事態解除 19年ぶり、野党に譲歩
2011年2月25日 夕刊

 【カイロ=内田康】北アフリカのアルジェリア政府は二十四日、十九年間続いていた非常事態宣言を解除した。ロイター通信などが伝えた。

 中東の各国と同様、同国でも反政府デモが続いており、野党勢力の要求にブーテフリカ政権が譲歩した形だ。

 同国では一九九一年の総選挙でイスラム原理主義勢力が圧勝。しかし、翌年に軍部が政権を掌握して非常事態を宣言し、イスラム原理主義勢力を非合法化した。

 宣言は当局による同勢力弾圧に使われたが、野党勢力などは、近年は政治的自由の抑圧に利用されていると主張していた。

2187チバQ:2011/02/26(土) 00:31:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022502000029.html
リビア東部ルポ 「女性や子供次々殺害」
2011年2月25日 朝刊

24日、リビア東部国境のムサイドで、革命評議会の施設にあるカダフィ大佐の革命思想を記した「緑の書」のモニュメントを壊す市民ら=弓削雅人撮影


 【ムサイド(リビア東部)=弓削雅人】リビアで続く騒乱で、反政府派が制圧した同国東部ムサイドに二十四日、エジプト国境から陸路で入った。最高指導者カダフィ大佐にちなむモニュメントが粉々に破壊され、住民は「新しい国を造る」と気勢を上げていた。

 国境を通過する際、リビア側の入国審査はなく、政府の国境審査官たちは姿を消していた。道路沿いには、住民らが組織した自警団が何カ所か検問所を設置。だが、簡単な所持品検査だけで、自警団メンバーの一人は、記者(弓削)に手を振り歓迎してくれた。

 ムサイドには赤、黒、緑の三色旗が、あちこちに掲げられていた。一九六九年に無血クーデターを成功させたカダフィ氏が、政権を発足させるまで統治していた王制時代の国旗だ。町の中心部ではカダフィ氏唯一の著書である「緑の書」のモニュメントの残骸に向け大きな石を投げつける人々の姿も見られた。

 ムサイドでは反政府派と政権側の軍などとの激しい戦闘はなかったというが、周辺の町では凄惨(せいさん)な殺し合いがあり、大勢の人が避難してきている。

 教員のドゥーギさん(50)は「おととい、ベイダから逃げてきた。(カダフィ政権の)外国人部隊が、女性や子どもたちを次々と殺害していた」と青ざめた表情で語った。

 現在も首都トリポリ近郊では激しい戦闘が続いており、商店主サーレさん(48)は「戦闘が激しいと親類が知らせてきたが、電話はすぐに切れてしまう。大丈夫なのだろうか」と心配そうだ。

 記者を案内してくれたタクシー運転手のムハンマドさん(27)は、言葉に力を込めた。「リビアは既に、おれたちの国になったんだ。カダフィには出ていってもらう」

2188チバQ:2011/02/26(土) 00:32:18
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY201102250144.html
カダフィ夫人はウィーンで買い物ざんまい 現地紙が報道2011年2月25日11時6分

 【ウィーン=玉川透】反体制デモの拡大で窮地に立たされているリビアの最高指導者カダフィ大佐の妻サフィア夫人が、先週、お忍びでウィーンを訪れ、買い物ざんまいの日々を送っていたと、オーストリア紙が24日報じた。

 日刊紙「エスタライヒ」が在ウィーンのリビア大使館関係者の話として伝えたところでは、サフィア夫人は数日間、ウィーン中心部の最高級ホテルに滞在。20人以上の護衛に守られ、親族ら数人とブランド街でショッピングを楽しみ、ホテルや大使館に買い物袋がいくつも運び込まれたという。また、夫人のスケジュールには病院での診療も組み込まれていたという。

 この大使館関係者は「夫人らはいろいろな物を今のうちに買いだめしておきたかったようだ」と同紙に語った。

 AP通信などによると、在ウィーンのリビア大使館は23日、カダフィ政権のデモ弾圧を非難する声明を発表した。

 カダフィ一家とウィーンの縁は深く、カダフィ氏の次男セイフルイスラム氏がウィーンの大学に留学。ナチス擁護発言で物議を醸し、2008年に事故死したオーストリアの極右政党党首ハイダー氏とも親交があったとされる。

2189チバQ:2011/02/26(土) 00:34:42
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201102250032.html
リビアで反体制派勢いづく、原油供給懸念にサウジなどが対応へ2011年2月25日

 [ベンガジ/ワシントン/リヤド/ロンドン/パリ/ローマ/北京 24日 ロイター] 混乱が続くリビアでは24日、反体制派勢力の都市制圧が進み、一部主要石油ターミナルも管理下に置かれた。体制派勢力は首都トリポリ近郊で反撃に乗り出したが、反体制派の勢いを抑えることはできず、首都攻防が現実味を帯びつつある。

 リビア情勢を受けた国際社会の動きも活発化。オバマ米大統領は、リビア問題で仏英伊の首脳と協議。また、リビアでの原油生産が停止状態になり、原油の供給不足への懸念が高まるなか、サウジアラビアや関係国際機関などが対応に乗り出した。

 <反政府勢力が主要石油施設を管理下>

 反政府勢力は地方都市を次々と制圧。さらに首都トリポリの東にある主要な石油・石油製品ターミナルを管理下に置いた。同地域の住民と連絡を取っているベンガジの住民は、ロイターに対し、ラスラヌフとマルサ・エル・ブレガにある石油・石油製品ターミナルが反政府勢力によって守られている、と語った。

 こうしたなか、現地の外国企業にも被害がでている。

 中国商務省は24日、反政府デモに対し武力弾圧が行われているリビアで、略奪や破壊などにより中国系企業に大きな経済的被害が出ていることを明らかにした。 商務省によると、リビア在住の中国人は3万6000人で、中国企業75社が同国に進出している。

 同省のウェブサイトに公表された声明によると、27の建設現場や宿泊施設が「攻撃を受け略奪された」という。具体的な被害額には言及していないが「中国はリビアで大規模な経済的損失を受けた。作業現場での略奪、車両や機械の破壊・放火、オフィス設備の損壊、現金の盗難などが起きた」としている。

 <米大統領が欧州の首脳と電話会談、スイスは大佐関連資産凍結へ>

 オバマ米大統領は24日、リビアへの対応策について、キャメロン英首相、フランスのサルコジ大統領、イタリアのベルルスコーニ首相と、個別に電話で会談した。 ホワイトハウスは「リビア政府にその行動の責任を持たせる上での複数の選択肢を協議した。人道支援計画についても話した」としている。

 スイスは24日、リビアのカダフィ大佐とその家族がスイス国内に保有している可能性のある資産は、全て凍結すると発表した。

 スイス外務省は声明で「連邦議会は、カダフィ大佐による国民への暴力行為を強く非難する。この状況をふまえ、連邦議会はカダフィ大佐がスイス国内に保有している可能性のある全資産を凍結することを決定した」と表明した。 外務省の報道官は、カダフィ大佐やその親族が同国内に資産を保有しているかどうかは現時点でわからないが、数週間以内に公表する、と述べた。

 これに対し、リビア外務省は「この根拠のない声明に関してスイス政府を訴えるため全ての法的手続きをとる」との声明を発表した。

 <IEA、サウジが原油不足懸念に対応>

 リビアの混乱で、国際原油価格が急伸するなか、石油輸出国機構(OPEC)加盟国や国際機関が対応に乗り出した。

 国際エネルギー機関(IEA)は24日、OPECに対し、必要ならば余剰生産能力を活用するようあらためて求めた。IEAは声明で「産油国は十分な余剰能力を持っている」として、消費国も産油国も、市場に十分な原油を供給するための「手段を手にしている」と指摘した。 その上で「IEAは、必要と判断された場合、現行の集団対応メカニズムを稼動させる用意が常にある」として、緊急備蓄を活用する用意があることを明らかにした。

 サウジアラビアは、リビア情勢の影響で供給障害がでているスペインとイタリアの石油企業に対し、不足分を補う意向を示した。またサウジ国内のパイプラインを通じて、欧州側に早急に供給することが可能としている。サウジの関係筋がロイターに明らかにした。

 まだ企業側からの要請はないという。

 この関係筋は「欧州の精油企業と、どのような質の石油が必要なのか協議しており、必要ならば早急に輸送する用意がある。具体的な措置を講ずる前に、どのような種類が必要かを調べる必要がある。石油輸出国機構(OPEC)の一部諸国は、原油の欧州への供給方法を検討し始めた」とした上で「サウジは(リビアと)同様の石油を供給することが可能で、意向をもっている」と述べた。

 ただ、欧州の石油業界関係筋は、質が違うためサウジが同様の石油を供給できるかどうか疑問を示している。

2190チバQ:2011/02/26(土) 00:35:01
 また、混乱の影響でリビアの原油生産は減少しているが、減少幅の予想にばらつきがある。

 イタリアの石油会社ENIのパオロ・スカロニ最高経営責任者(CEO)は、リビアの混乱で同国の原油生産が日量120万バレル(75%)減少しているとの見方を示した。 IEAは、より小幅な減少を見込んでいる。

 ロイターの算出によると、石油会社や業界関係筋がこれまでに示したリビアの原油生産の減少幅見通しは日量40万バレル超で、ENIの見通しはこの3倍の水準。 IEAは声明で、リビアに言及しながったが、「現時点で」日量50万─75万バレル(世界の1日当たりの原油消費量の1%未満)の原油供給が市場から消えているとの見方を示した。

 リビアの原油生産は通常、日量約160万バレル(世界生産の約2%)。このうち日量約130万バレルが主に欧州に輸出されている。

 <原油先物は反落、カダフィ大佐が死亡とのうわさ>

 国際商品価格は不安定な動き。

 米原油先物は一時、2008年9月以来の高値となる103.41ドルまで上昇したが、サウジのニュースや、カダフィ大佐が死亡したとのうわさで反落。4月限は24日のニューヨーク取引で0.82ドル安の97.28ドルで終了した。

 影響は他の市場にも波及。インフレと地政学的リスクへの懸念がやや後退し、金が下落に転じる一方、3日続落していた銅は上昇した。

 5日続伸していたCRB指数は0.6%安となった。

2191チバQ:2011/02/26(土) 10:05:08
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110226/mds11022609420005-n1.htm
カダフィの呆れた放蕩息子 ビヨンセ呼んで“ドンチャン騒ぎ”
2011.2.26 09:39 (1/2ページ)

放蕩三昧のカダフィ一家が、金でビヨンセを独り占め
 リビアの最高指導者、カダフィ大佐(68)の正体が次々に暴露される中、彼の息子たちも親の権力をカサに放蕩三昧。特に4男のムアタシム国家安全保障顧問はカリブの海に浮かぶ島で、あの歌姫、ビヨンセに100万ドル(8200万円)のギャラを払って歌わせていたというニュースが流れた。(夕刊フジ)

 発信元はウィキリークス。これにFOXテレビ、ニューヨーク・デーリー・ニューズなど世界のメディアが飛びついた。

 ウィキリークスは米国の大使館員らが本国に送った秘密の電文を暴露したことで一躍世界的に有名になったが、今回もカダフィ大佐の子供たちがリビアを食い物にし、わがままの限りを尽くしている情報を伝えている。

 それによると、カダフィ大佐には7男1女がいるが、海運関係を一手にする5男のハンニバルは2008年、滞在先のスイスのホテルで従業員を殴打した。

 警察沙汰になるとスイスへの石油の輸出を止めたほか、09年には「もう離婚したい」とロンドンに逃げた元モデルの妻を追いかけ、暴行。イギリス警察には「事故でケガをした」と虚偽の報告をして事件を隠蔽しようとしたという。

 3男のサアディーは酒と麻薬の噂が絶えず、4男のムアタシムも08年、リビアの石油会社の会長に12億ドル(9億8400万円)を現金でよこせと脅したともいわれる。

 今回明らかになったのはそのムアタシムの王侯貴族のような振る舞い。

 09年と10年の大みそかにカリブ海に浮かぶセントバート島で派手なパーティーを開き、そこに歌手のビヨンセを呼び、少なくとも100万ドルのギャラを支払ったという。FOXテレビはマライア・キャリーもいたと伝えている。

 革命家、砂漠の狂犬、アラブの暴れん坊の異名をとるカダフィ大佐。ウィキリークスの情報が本当なら、子供たちもまた父の血を受け継いだということか。

2192チバQ:2011/02/26(土) 10:05:45
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110225/mds11022523540020-n1.htm
「死者と血でいっぱいだ」 トリポリ衝突、目撃者証言
2011.2.25 23:51

25日、リビア・ベンガジで衝突により死亡した人のひつぎを運ぶ人々(ロイター=共同)
 「死者と血でいっぱいだ」。25日、リビアの首都トリポリで、カダフィ政権支持派の民兵らが、金曜の集団礼拝を終えた反政府デモ隊に発砲した。「民兵は無差別に撃ってきた」「これは虐殺だ」。目撃者は欧米メディアなどに悲痛な叫びを語った。

 AP通信などが目撃者の話として伝えたところによると、デモ隊はトリポリ中心部のモスク(イスラム教礼拝所)で礼拝後「カダフィを追放しろ」と連呼し、民兵と衝突。民兵らは丸腰のデモ隊を「無差別に撃った」という。

 現場に居合わせた地元記者は中東の衛星テレビ、アルジャジーラに「現場は死者と血でいっぱいだ。犠牲者の数は分からない」と上ずった声で話した。(共同)

2193チバQ:2011/02/26(土) 16:05:18
http://mainichi.jp/select/world/news/20110226dde001010013000c.html
リビア:チュニジア国境、数千人避難 死んだ町「雇い兵が殺しに来る」

持ち出せるだけの荷物をかつぎリビア西部の町、アズザウィーヤから国境を越えチュニジア側のラサジールに避難したエジプト人たち=2011年2月25日、藤原章生撮影 【ラサジール(チュニジア南東部リビア国境)藤原章生】「町は8日前、突然死んだようになった」。リビアと国境を接するチュニジア・ラサジール。まばらに低木が生えた砂漠にある町は25日、リビアからの避難民数千人であふれかえった。国籍はエジプト、チュニジア、トルコ、インド、中国などさまざまで、カダフィ政権側と反政府派の戦闘が首都トリポリ周辺で激化する中、周辺部の町の機能が完全に停止、「何が起きるかわからない」という恐怖が彼らを出国に駆り立てている。

 「アフリカの雇い兵が殺しに来る、レイプされるといったうわさが広まった。緊張したリビア人の暴力が我々外国人に向かうのが怖くなり、脱出を決めた」。リビア西部の町で食料品の小売商をしているチュニジア人のボウアジスさん(45)は脱出の理由を語る。長年リビアにいたチュニジア人男性は「雇い兵は(リビアの最高指導者)カダフィ大佐がずいぶん前にアフリカ中西部から呼んだ少年兵だ」と証言する。

 トリポリと国境までの幹線道は依然カダフィ政権の手中にあるようだ。避難民たちはみな途中で10回以上もボディーチェックを受けている。だが、堅固に見えるその支配も粘り強い反政府デモで揺らいでいる。

 西部の町から国境へと逃げる途中、銃撃音を聞いた中国人建設労働者リー・アンさん(26)は「大使館の指示に従い中国への帰国を決めた」と話す。

 「我々を受け入れていたリビア政府関係者と8日前から連絡が取れなくなり、仕事が止まった。町の商店はすべて閉まり、通信手段も途絶えがちになった」とインド人建設労働者の一人は西部の町がゴーストタウン化している様子を語った。

 チュニジア・ラサジールは元々、入国管理局、警察やカフェがあるだけの町だ。今、チュニジア全土から集まったボランティア約300人が避難民に飲食、交通手段を無料で与えている。国境のリビア側は25日夜現在も、閉ざされたままだ。

毎日新聞 2011年2月26日 東京夕刊

2194チバQ:2011/02/26(土) 16:06:04
http://mainichi.jp/select/today/news/20110226k0000e030039000c.html
リビア:首都で衝突、多数の死者 カダフィ氏「徹底抗戦」
2011年2月26日 11時23分

 【カイロ大前仁】最高指導者カダフィ大佐を支持する治安部隊がデモ隊に発砲したリビアの首都トリポリで25日、反政府勢力と治安部隊の散発的な衝突が続き、さらに多数の死傷者が出ている模様だ。報道によると、24日に治安部隊の攻撃を受けた西部のアズザウィーヤは反政府勢力が治安部隊を撃退、トリポリの東にあるミスラタも勢力下に置いている模様で、首都近郊で緊張が続いている。一方、大佐は25日夕にトリポリで演説し、徹底抗戦を訴えた。

 大佐は同市中心部の「緑の広場」で数千人の支持者を前に時折、拳を振り上げ「いかなる外国からの侵略も駆逐できる。必要ならば武器庫を開く」などと大声を張り上げた。

 トリポリでは狙撃手が建物から無差別に発砲したとの情報があるほか、国営テレビがモスク(イスラム教礼拝所)から逃げ出す市民の映像を流したと伝えられており、政権側は市民が反政府活動に加担しないように「警告」を与えたとみられる。

 ロイター通信は同日、軍や警察がトリポリ市内で大がかりな通行車両の検問を実施したと報じた。反政府勢力の侵入を防ぐため厳戒態勢を敷いているとみられる。

 一方、同通信によると、大佐の次男セイフ・アルイスラム氏は25日、トリポリに招いた外国人記者団に「軍はミスラタ、アズザウィーヤで攻撃をやめ、テロリストたちに交渉の機会を与える」と述べ、26日までに反政府勢力との停戦交渉が行われるとの見通しを示した。反政府勢力の気勢をそぐ策略とみられる。一方でセイフ氏は、「この地で死ぬ」と抗戦の意思も明らかにしている。

2195チバQ:2011/02/26(土) 19:11:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110226/mds11022618000007-n1.htm
リビア・カダフィ大佐に付きそう官能金髪女性 「砂漠の狂犬」が籠絡したその素顔とは
2011.2.26 18:00 (1/4ページ)

リビアの国営テレビが22日に放映したカダフィ大佐の演説の映像。出国情報を否定し退陣を拒否した(AP)
 その独裁ぶりから「砂漠の狂犬」の異名を取るリビアの最高指導者カダフィ大佐には、「官能的な金髪」の白衣の天使がそばに寄り添っているらしい。内部告発サイト「ウィキリークス」に流出した米政府公電の中に「カダフィ大佐はウクライナ人の看護婦に頼り切っている」との記述があった。狂犬の素顔を知る女性とは果たしてどんな人物なのか。(佐々木正明)

 米国のリビア大使が「カダフィ大佐の奇行をかいま見る」として本国へ公電を送ったのは2009年9月29日のこと。大佐が国連総会に出席するために、ニューヨーク入りした直後のタイミングだった。大佐は総会で「安保理はテロ理事会と呼ぶべきだ」「新型インフルエンザウイルスは研究所で開発された兵器」などと演説、ニューヨーク中心部に宿泊テントの設営を試みるなど、常軌を逸した言動で盛んにメディアに取り上げられていた。

 この公電にはさまざまな角度の情報からの大佐の行動分析が記されていた。「(ビルなどの)高い階でとどまるのをひどく毛嫌いしている」「洋上飛行が嫌い。8時間以上のフライトはできない」「乗馬やフラメンコのダンスを楽しむ」「大統領を警護する女性だけのボディーガード隊の役割が低下している」など。

 そして、大佐は自身が選んだ限られた人物との依存関係にあると説明され、「大佐は『官能的な金髪女性』と称されるウクライナ人看護婦、『ガリーナ・XXXXXXX』(★Xで苗字を匿名にしている)さん(写真はhttp://www.segodnya.ua/print/news/14200046.html)に頼り切っている。大佐は彼女なしでは旅行もできない。そして、彼女は大佐の日々の行動を把握している」と記されていた。また、某大使館筋の話として「大佐とこの38歳の女性は恋愛関係にある」とも報告された。

 公電の漏洩(ろうえい)の後、ウクライナではガリーナさんについての話題で持ち切りとなった。ウクライナのニュースサイト「シヴォードニャ(今日)」は20歳のガリーナさんの娘、タチアーナさんとの接触に成功。独占インタビューを掲載し、記事には「「私のママが、カダフィ大佐の愛人?そんなバカな」との見出しがついた。娘はガリーナさんがリビアに渡った経緯や現地での生活ぶりを赤裸々に語った。

 本名をガリーナ・カロートニツァさんという。1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の後、放射線の悪影響を考えたガリーナさんはカザフスタンへと移住。現地の看護学校を卒業し、男性と恋に落ちた。そうして生まれたのがタチアーナさん。しかし、男性は父親になってまもなく亡くなってしまった。

 娘1人を抱え、生活に困り果てたガリーナさんはキエフの派遣会社の斡旋(あつせん)をもとに8年前、リビアに渡った。待遇は良く、無料の住宅と月給2千ドルが保障されていたという。

 最初は軍付属病院で働き、後にカダフィ大佐の元へと移動した。リビアには他のウクライナ出身の看護婦も出稼ぎに来ており、ガリーナさんはその中の1人だった。娘は「なぜか、カダフィ大佐はリビア人の看護を信用していないのよ」と語った。

 ガリーナさんの仕事は忙しく深夜にまで及ぶことががたびたびあった。そして、大佐の出張があると必ず随行した。大佐は砂漠が好きで、側近だけを伴い、テントを張って砂漠で長い間、過ごすことがある。大佐と「個人的な関係がある」というガリーナさんも一緒に随行する。ガリーナさんは「暑くて大変」とこぼすが、「大佐はとても良い人だ」との感想も娘に漏らしている。

2196チバQ:2011/02/26(土) 19:12:01
 タチアーナさんは幼いころ、リビアの母の元で1年間だけ一緒に住んだことがあった。ガリーナさんは簡素だが4つの部屋がある大きなマンションに住んでいた。タチアーナさんはアラビア語を習得し、カダフィ大佐とも仲良くしようと期待したが、大佐は気難しい人でうまくゆかなかった。しばらくして、ウクライナが恋しくなって、タチアーナさんだけ戻ってきた。

 「ママも恋しがっていて、ウクライナに帰りたがっている。でも仕事はうまくいっているから、いつ帰って来るかはわからない」

 大佐は08年11月にウクライナに公式訪問したとき、タチアーナさんの家にもわざわざやってきたという。ガリーナさんの母親(タチアーナさんの祖母)にも会い、懸命な看護活動について感謝を伝えた。そうして、側近しか付けることが許されていない、文字盤に大佐の写真が入った黄金の腕時計をプレゼントしていったという。

 ガリーナさんは毎年、ウクライナに帰郷し、夏には娘と一緒に欧州方面へと旅行にもでかける。母親の仕送りで、一家は裕福になり、娘はキエフの大学にも通えるようになった。

 リビアからは毎日のように娘の元へ電話もかかってくるという。しかし、これは今から、2カ月前の話。いまはどうなっているかわからない。ウィキリークスの公電が明るみに出た直後の電話で、母親は娘にこう語ったという。

 「こんなうわさはでたらめよ。これは謀反よ」

 ガリーナさんも愛人説を否定した。

 「私のママが、大佐の恋人なんてばかげた事。ママは一度もそんなことを語ったことはないし、ただ、大佐のもとで看護婦として働いているだけ。ママはその人生に満足しているし、そのことが私を助けている」

 41年間、権勢を誇ったカダフィ大佐は反政府闘争が激しくなり、追いつめられている。ウクライナでは、「ガリーナさんは大佐と一緒に亡命するのでは」との情報も飛び交っている。

 独裁政治に反旗を翻した反カダフィ派は、一族支配の打倒をも目指しており、大佐と親密な関係を結ぶガリーナさんの運命がどうなるかは誰も予想がつかない。

2197チバQ:2011/02/26(土) 21:13:18
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110227k0000m030037000c.html
国連人権理事会:リビア外交団「政権と決別」
 【カイロ伊藤智永、ニューヨーク山科武司】リビアの自国民に対する迫害を協議するため25日、緊急に開かれた国連人権理事会で、世界中の国々の代表を前に、リビアの外交団が全員でカダフィ政権との決別を宣言する場面があった。

 スイス・ジュネーブの国連欧州本部。反政府デモを武力弾圧しているリビアの人権侵害を各国が糾弾し、英仏主導で、リビアが昨年から務めている理事国の資格停止と、国際調査団の設立・派遣などを協議した。

 リビアは大使以下全員が欠席したが、午後の会議再開の冒頭、1人の書記官が議場に現れた。死者を悼むコーラン(イスラム教の聖典)の一節を朗読。議場に起立を促して弾圧の犠牲者に黙とうをささげ、発言した。

 「我が国の若者たちは今、闘いと抵抗の歴史に自らの血で新たな一章を記しつつあります。私たちジュネーブ代表部の外交官は全員で、市民とその自由意思を代表するしかないと決断しました」

 場内は大きな拍手に包まれ、議長は「難しい決断だったでしょう」とねぎらった。

 資格停止は英仏両国の主導で提案された。中国やロシアは資格停止を渋ったが、明確に反対はできず、最後は全会一致で決議が採択された。資格停止は、同理事会の前身の人権委員会時代を含めて前例がない。

 一方、国連安全保障理事会は25日、同国の情勢を協議した。毎日新聞が入手した決議案によると、最高指導者カダフィ大佐を名指しせずに、リビア政府による国民への攻撃を「人道に対する罪」に当たるとして国際刑事裁判所に付託することや、同国指導者らの資産凍結と国外渡航禁止、同国への武器輸出の禁止などが盛り込まれた。安保理は26日午前に協議を再開する。

 また、安保理に出席したリビアのシャルガム大使が、泣きそうな表情で、「兄弟カダフィよ、一人でリビアを去ってくれ」と訴える場面があった。

2198チバQ:2011/02/26(土) 21:15:25
http://www.asahi.com/special/meastdemo/TKY201102250241.html
「誰も殺されない国になって」日本のリビア人留学生2011年2月26日14時2分

 通りを走る子どもが撃たれ、病院内にも銃弾が飛び込む――。崩壊寸前のカダフィ政権が、反旗を翻した民衆を虐殺しているとみられるリビア。日本で暮らすリビア人にも、惨状が伝わっている。

 「傷ついた人々を助けたい」。東北大学大学院で薬学を学ぶモフセン・アッタイイブさん(30)はやるせなさを募らせる。

 昨年から日本政府の奨学金で留学。リビアでは首都トリポリで2番目に大きい病院で働いていた。

 かつての同僚から電話で聞く状況は、悪化の一途だ。

 「13歳の子どもが通りを走っているだけで銃撃された。銃撃がやまないため、その子を現場から45分間も収容できなかった」「病院内にいた看護師にも銃弾が当たった」

 リビア人を殺しているのは、報酬目当ての外国人傭兵(ようへい)らだという。数日前には政権関係者が「負傷者の治療をやめろ」と医師を病院から退去させようとした。だが医師たちはみな病院に残り、次から次へと運ばれてくる死傷者の手当てをしている。

 モフセンさんは、報道が統制されている母国に暮らす家族らに、電話などでリビアの情報を伝えている。「誰も殺されることのない国になってほしい。報道が真実を伝える国になってほしい」

 リビア情勢に詳しい専門家は、政権崩壊は近いとみる。

 2009年12月に明治大で衛星回線を使って、カダフィ氏と学生の対話集会を開いた同大軍縮平和研究所長の福田邦夫教授(貿易学)は「これほどもろく崩れるとは」と驚く。徐々に力を失い、後継者に権限を移していく形を予想していたからだ。

 福田教授は集会で、カダフィ氏の著書の翻訳を引き受ける約束をした。だが、正式に確認しようとしたところ、仲介役を名乗る10人近い人物がカダフィ氏本人への連絡を阻み、結局、接触できなかったという。

 「カダフィ氏に気に入られようと、二重三重の取り巻きが固めていた。『裸の王様』のような状態になってしまったのだろう」

 国際金融情報センターの福富満久・主任研究員は、リビアに憲法も議会もなく、もともと国家の体をなしていなかったことに、むしろ希望を見いだしている。「いわば更地の状態。政権が崩壊した場合、閣僚や国外に出ていた優秀な若い世代が手を携えれば、きちんとした国造りができるのではないか」

2199チバQ:2011/02/26(土) 21:16:18
http://www.asahi.com/special/meastdemo/NGY201102250032.html
銃撃戦・政府ビルに火…リビア脱出の日本人男性語る2011年2月26日11時44分
 反体制派と政府側の銃撃戦が続くリビアの首都トリポリを現地時間の24日夕方に脱出した日本人男性が、朝日新聞社の国際電話による取材に答え、混乱する現地の様子を語った。市内では夜になると銃声が響き、政府関係のビルには火が放たれていたという。

 男性は川崎市在住の会社員牧紀宏さん(48)。14日から社用でトリポリ中心部にあるホテルに滞在していた。

 牧さんによると、市内で銃声が聞かれ始めたのは、21日午前0時ごろから。「生まれて初めて聞く銃撃戦の音に、ただ部屋の中でじっとしているしかなかった」。その後も毎夜、銃撃が始まり、激しさを増した。「タタタ」という連射音、「パンパン」という単発の音に加え、「ドーン」という砲弾のような音も聞こえた。滞在したのは2階の部屋。じかに銃撃の様子は見えなかったが、銃声が近づくとカーテンを閉めてあかりを消し、部屋が狙われないようにした。

 ホテルの朝食は日に日に品数が減った。パンが無くなり、トマトなどの野菜がなくなり、最後はコーンフレークだけになった。

 会社の現地事務所に荷物を取りに行くため、現地スタッフの運転する車で外出した。警察署や政府関係のビルは火を放たれたのか、壁が黒く焼けこげ、窓ガラスは割れていた。破れかけたカダフィ大佐の肖像画も見た。

 23日、いったん空港に向かったが、予約した便には搭乗できなかった。「数千人の人々が殺到していて、搭乗手続きがまったく進まなかった」。日本大使館の職員が国旗を掲げて牧さんを誘導したが、無駄だった。人々が将棋倒しになり、血を流す場面にも遭遇。身の危険を感じてあきらめ、午後5時にはホテルに戻った。暗くなって銃撃が始まるのが怖かったからだ。

 牧さんによると、日本大使館からは23日夜、在留邦人に「24日中に国外退去してほしい。チャーター機を手配しているが、飛ばない可能性もある」とメールで連絡があったという。

 しかし、牧さんは自身が体験した空港での混乱から、「あいまいな(政府の)チャーター機に頼るより、自力での脱出を考えた方がよい」と判断。24日、現地スタッフと日本人社員5人で空港に向かった。1人はローマ行きの便、牧さんら4人はイタリア半島の南に位置するマルタ行きの便に搭乗できた。現地スタッフがアラビア語で航空会社と交渉したことが功を奏した。

 牧さんがマルタに到着したのは同日午後7時ごろ。日本にいる妻に電話し、「良かったね」という言葉を聞いて全身の力が抜けた。自身のツイッターには「おめでとう」のツイートが殺到していた。涙が止まらなかったという。(黄テツ=テツは撤のてへんがさんずい)

2200チバQ:2011/02/26(土) 21:49:41
http://mainichi.jp/select/world/news/20110227k0000m030031000c.html
リビア:デモで陥落の軍基地、見物市民であふれ…ベンガジ
 【ベンガジ(リビア北東部)和田浩明】リビアの最高指導者カダフィ大佐による反体制デモの弾圧で少なくとも数百人が死亡した同国第2の都市ベンガジに25日、入った。街の中央にある軍事基地は、政府側部隊と住民の死闘の場だったが、陥落した今は見物の市民であふれていた。

 リビアを揺るがす反体制デモの起点となったベンガジ。反政府派の実効支配後に開設されたラジオ局「自由ベンガジ」からは新たな革命歌が流れ、海沿いの広場には、自由の興奮にどよめく数万人の市民が集まっていた。

 この街の平和的抗議活動は15日に始まった。すぐに警察による実弾の弾圧を受けた。「カタイブ(軍団)」と呼ばれる基地からは、カダフィ大佐の息子に直属する部隊や外国人の雇い兵が容赦ない射撃を加えた。基地を陥落させた攻撃に参加したというイサムさん(54)は「国民を殺すことを何とも思っていない連中だ」と吐き捨てた。

 カタイブ周囲の壁には「ゲームオーバー」などカダフィ氏の退陣を促す落書きがある。一角に人が多数集まっている。「ここだ」「もっと掘れ」。若者数人が必死の形相でつるはしやスコップを振るっていた。地下に人を閉じ込めた獄がある可能性があるというのだ。「昨日、ついそこで市民への発砲を拒否した兵士60人が見つかったんだよ」と現場にいた男性が教えてくれた。

 基地内部を見回っていたファジさん(60)は「もう怖くない。なんとしてもカダフィを排除する」と語った。

2201チバQ:2011/02/26(土) 21:50:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20110227k0000m030023000c.html
リビア:「カダフィはしぶとい」…出稼ぎチュニジア人
 【ラサジール(チュニジア南東部リビア国境)藤原章生】「(リビアの最高指導者)カダフィ(大佐)は手ごわい。チュニジアのベンアリ(前大統領)みたいにあっさり逃げないだろう」。リビア中部の町シルトから4日間かけて25日にチュニジアに戻ったモハメド・ファルジャッラさん(57)は長年、国境を往復してきた経験から語った。

 ファルジャッラさんはチュニジア中部モナスティル県の小さな町ウェルダニヌに生まれた。農業を経て町の消防士を25年勤め、55歳で引退した。貧しかったため40歳で結婚し、現在、16歳の息子と15、13歳の娘がいる。40代から休みの度にリビアに行き、土木作業を続けてきた。「自分のように何万人、何十万人のチュニジア人が食いぶちをリビアに頼っている」

 チュニジアの人口は約1000万人。リビアは10倍超の国土がありながら、人口は約640万人にすぎない。チュニジアの1人当たりの国民総所得3290ドル(約27万円)は、リビア(約95万円)の3分の1以下だ。

 チュニジアで1月、住民デモがベンアリ前政権を崩壊させた。「チュニジアでは、政治家の悪口をある程度は言えたが、リビアではカダフィ批判など口にできない。40年以上も抑え込まれてきた国民に活力はない。きつい仕事を外国人にやらせてきたからだ」とファルジャッラさんは言う。

 「カダフィはエジプトやチュニジアの元首とは違う。もっとアフリカ的だ」。恐怖政治で住民を締め上げた旧ザイール(現コンゴ民主共和国)のモブツ、ナイジェリアのアバチャ政権を例に挙げるが、今のサハラ以南のアフリカに、それほどの軍事独裁は成り立たない。

 軍が分裂すれば、カダフィ大佐が追い込まれるのは時間の問題と思えるが、「彼はしぶとい。身内に離反者を出していないし、包囲されても粘ると思う」とファルジャッラさんはみている。

2202チバQ:2011/02/26(土) 21:52:37
http://www.cnn.co.jp/world/30001943.html
イエメンで反政府デモ続く、モーリタニアでも発生
2011.02.26 Sat posted at: 16:40 JST
イエメン・サヌア(CNN) 反体制デモが連日のように続く中東イエメンで25日、首都サヌアなど複数の都市で抗議活動が起き、サレハ大統領退陣と政府内にはびこる汚職根絶や政治的な自由を改めて要求した。南部アデン、タイズやイッブでもデモ発生が報告された。

首都ではサヌア大学近くの通りに大学生を主体とする数千人が集結し、デモを行った。サヌアの広場では大統領派数千人によるデモも発生、サレハ氏の肖像や旗などを掲げた。内務省当局者は反政府派が路上を支配していないことを国際社会に示すのが目的と述べた。

アデンではデモ隊と治安部隊が25日夜に衝突、地元の病院当局者によると、4人が銃弾を浴び死亡、少なくとも26人が負傷した。一部は重体となっている。目撃者によると、死亡したのはいずれもデモ参加者で、治安部隊の発砲を受けていた。アデンの別の地区でもデモが起き、治安部隊が催涙弾や警棒を使って鎮圧を図り、11人が負傷した。発砲で1人が死亡したとの情報があるが、当局は否定している。

北イエメン時代も含め1978年から実権を握るサレハ大統領は辞任を拒否しながらも、次期大統領選での不出馬や議会選挙の実施に向けた統一政府の結成を提案し、デモ隊の懐柔を図っている。

一方、アフリカ北西部にあるモーリタニアの首都ヌアクショットで25日、数百人参加の街頭デモが起き、社会や政治変革などを要求した。北アフリカや中東諸国が反体制デモのうねりに襲われる中、同国で発生したのは初めて。

現地からの報道によると、デモは数時間続き警官に包囲されたものの混乱はなかった模様。デモの呼び掛けは先週、同国で人気を集める交流サイト「フェイスブック」を通じて行われた。ラグダフ首相は24日、モーリタニアは民主国家であり、国民が平和的な抗議行動を行うのは自由との見解を示していた。

2203チバQ:2011/02/26(土) 21:55:11
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2787494/6871248
カダフィ大佐のいとこも離反、リビア政権内部にも変動
2011年02月26日 12:46 発信地:カイロ/エジプト
【2月26日 AFP】リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐のいとこで側近のアハメド・カダフ・ダム(Ahmed Kadhaf al-Dam)氏が離反したと、エジプトの半国営通信社、中東通信(MENA)が25日報じた。

 エジプトのカイロ(Cairo)に定住し、リビアとエジプトの外交の窓口となってきたカダフ・ダム氏の執務室は、24日をもって同氏は「リビアで起きている危機への対処の仕方に抗議するため、いっさいの公務を辞する」と声明を発表した。さらに「リビアの和合を維持し、将来のために、大量殺りくを止め正気に戻らねばならない」と呼び掛けた。

 同通信によると、カダフ・ダム氏は前週はリビアに滞在していたが、24日に丸1日シリアに立ち寄り、シリア政府関係者と会談した後、25日夜、自家用機でカイロへ戻った。(c)AFP

2204チバQ:2011/02/26(土) 22:57:17
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110225ddm007030006000c.html
モスクワ空港テロ:1カ月 北カフカス、テロ続発 ソチ五輪標的懸念、対策強化
 モスクワ近郊のドモジェドボ国際空港で37人が死亡、約200人が負傷した自爆テロ事件から24日で1カ月。捜査当局はロシア南部・北カフカス地方を拠点とする武装勢力がテロを計画し、自爆犯を送り込んで実行させたとみて全容解明を急いでいる。一方、メドベージェフ政権はテロ対策を強化しているが、北カフカスではテロが続発しており、14年のソチ冬季オリンピックが標的となる不安も広がっている。【モスクワ田中洋之】

 自爆犯と断定されたマゴメド・エブロエフ容疑者(20)は北カフカス・イングーシ共和国の中部アリユルト村で生まれた。当局者や現地報道によると、父はバス運転手、母は学校教師で、会計士になろうと専門学校に入ったが成績不良で退学。徴兵後、極東ウラジオストクの内務省軍部隊に配属されたが、健康上の理由から3カ月で除隊となった。村に戻ってからイスラム寺院に通うようになり、過激な思想に共鳴。10年8月に「出稼ぎに行く」と村を去り、武装勢力に加わったとされる。

 エブロエフ容疑者は先月21日、故郷に戻って爆発物を入手し、バスでモスクワに向かった。爆発物は武装勢力の野戦司令官だった夫を治安部隊に昨年殺害された姉(22)から受け取ったという。

 容疑者の姉と弟(16)、知人の男2人(18歳と23歳)が関与した疑いで逮捕された。このうち18歳の男が、今月7日にビデオで「犯行声明」を出した北カフカスの武装勢力指導者、ドク・ウマロフ司令官(46)の側近で、エブロエフ容疑者を組織に勧誘したとされる。「(今年はロシアにとって)血と涙の年になる」と新たなテロを予告した別のビデオ声明で、司令官の左にエブロエフ容疑者と見られる若者が映っていた。

 北カフカスにイスラム国家樹立をめざし、ロシアを「占領者」と敵視する司令官は「アフガニスタン、イラク、パキスタンなどで我々の兄弟(同じイスラム教徒)が殺されている」とロシア以外の要因にも言及している。

 一方、首都の玄関口を狙われたメドベージェフ大統領は、自らモスクワの地下鉄や鉄道駅などを視察し、テロ対策の徹底を指示。人の集まる商業・観光施設にも金属探知機が導入されている。

 しかし、北カフカスではテロがやむ気配はない。今月14日にダゲスタン共和国で2件の爆破テロがあり、警察官2人が死亡。18日にはカバルジノ・バルカル共和国でモスクワからの観光客を乗せた車が襲撃され3人が死亡したほか、スキー場リフトが爆破された。20日にも同共和国内のリゾートホテル近くで車の中からTNT火薬70キロ相当の爆発物が見つかった。北カフカスの武装勢力が関与しているとみられ、ロシア政府が威信をかけるソチ五輪の阻止を狙ってテロを活発化させる可能性も指摘されている。

2205チバQ:2011/02/26(土) 22:57:38
◇日本人客出迎えで犠牲 ロシア人通訳悲劇
 ドモジェドボ空港テロで犠牲となった37人の中に、ロシア人女性で日本語通訳兼ガイドのマリーナ・バベンコさんがいた。享年45。テロの1時間15分前に到着した成田発の日本航空便に搭乗していた日本人観光客をロビーで待っている最中の悲劇だった。

 モスクワの大学で日本語を学んだマリーナさんは、家族とともに約5年間、東京や小樽に住んでいた。モスクワに戻った後、資格を取りガイドの仕事を始めた。周囲は「歴史や文化への関心が高く、心から仕事を楽しんでいた」と話す。

 夫のアレクサンドルさん(44)との間に2人の子供がおり、長女オクサナさん(19)は日本語を専攻し、昨年から神奈川県の東海大に留学している。マリーナさんは今月8日から日本を訪れ、娘と会うことを楽しみにしていた。アレクサンドルさんは「家庭では厳しいが愛情にあふれる母親だった」と振り返った。

 マリーナさんはロシアの日本人社会とも交流があり、多くの知人がいた。モスクワ在住で押し花教室の講師をつとめる加藤啓子さん(43)は、昨年開いた押し花展で作品の翻訳を依頼したのが縁でマリーナさんと深いつき合いとなった。以来、さまざまな機会に通訳のボランティアを買って出てくれたという。「テロがなければ(教室の)生徒の皆さんと私を、ずっと通訳としてつないでくれるはずだった。お礼も言えないで(別れてしまい)胸がつぶれそうです」と言葉を詰まらせた。

 残された家族は、マリーナさんが家庭内に残した「規則」を大事にしているという。家の中を清潔に。出先からも連絡を怠らない。勉学に励む……。そうすることで子どもたちは「(母親は)今でも変わらず家族と一緒にいる」と信じている。【モスクワ大前仁】

2206チバQ:2011/02/26(土) 22:59:01
http://mainichi.jp/select/world/news/20110227k0000m030060000c.html
リビア:緊迫「最後のとりで」…首都トリポリ、弾圧苛烈
 【カイロ大前仁】リビアでは最高指導者、カダフィ大佐支持派の治安部隊が25日、首都トリポリ市内や郊外でデモ隊を銃撃し、カダフィ派の「最後のとりで」と化す首都の緊張が伝えられた。複数のトリポリ市民は26日の取材に「平穏が保たれている」と強調するが、苛烈な弾圧の様子も報じられているほか食料や燃料不足の情報も出回っている。

 現地の情報によると、衝突や武力弾圧が起きたのは、ファシルーム、ベン・アシュール、スーク・アルジョマなど市内東部の数地区と、中心部から東15キロのタジューラ地区。一部の市民は金曜礼拝を終えた25日午後、中心部にある「緑の広場」へ向かおうとしたところを銃撃されたという。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、スーク・アルジョマでの弾圧では、住民が15人の遺体を目撃した。25日はイスラムの金曜礼拝日だったが、ザウィヤット・アルダハメーニでは、カダフィ派のイマーム(導師)を市民が殴打してモスク(イスラム礼拝所)から追い出し、ファシルームでは政府批判を叫ぶ人たちに当局が発砲した。

 同紙によると、各地区の反政府デモ隊は同日午後には合流して数千人規模に膨れあがり、市中心部に行進を始めたが、当局側が発砲し、死者が多数出た模様だ。結局、デモ隊は緑の広場には到達できず、同日夕にはカダフィ大佐が同広場で大佐支持者に演説し、徹底抗戦を訴えた。

 一方で市郊外に住む男性は26日、「商店も開いているし、いつも通りだ」と毎日新聞の電話取材に語った。中心部近くの主婦(40)も「昨日は銃声を聞かなかったし、外国メディアの報道を信じてはいけない」と主張。食料品や生活必需品が十分にあると説明するが、市民は秘密警察の盗聴を恐れている模様だ。

 だがリビアの船舶会社幹部はこの1週間、トリポリに入港してくる輸送船がまったくなくなったと証言。アルジャジーラも、市内で品不足が始まっていると報じている。リビアは北アフリカ最大の産油国で、トリポリは重要な積み出し港の一つ。外務省幹部は「安全上の理由から、リビアからの原油輸出はまもなく止まるだろう」との見方を示す。

 外国人の避難も相次いでいる。25日には日米の大使館が一時閉鎖を決めたほか、米国人ら300人が搭乗した米政府のチャーター船がトリポリ港を出発し、地中海のマルタに到着した。トリポリ空港には中東やアフリカ諸国からの労働者が母国へ帰ろうと殺到している。あるシリア人女性は6日間も空港に泊まっているが、帰国便を確保できていないという。

2207チバQ:2011/02/26(土) 23:52:12
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110226/bsk1102260504002-n1.htm
世界に轟いた中東衛星TV 独裁政権怒らせて視聴者獲得 (1/2ページ)2011.2.26 05:00
. 反政府デモに揺れるリビアの最高指導者、カダフィ大佐は今週、国営テレビでの演説を通じて「人を惑わす、犬のような放送局を信じるな」とほえた。カダフィ大佐の言う放送局とは、米ニュース専門局CNNでも英公共放送BBCでもなく、中東の衛星テレビ、アルジャジーラとアルアラビーヤだ。

 ◆変革を促す触媒

 アラビア語と英語で放送を行っているアルジャジーラと、アラビア語放送のみのアルアラビーヤは、リビアをはじめ、チュニジアやエジプト、イエメンといった国々での反政府活動で重要な役割を担っており、同地域の独裁政権から反発を買っている。

 エジプトでは、ムバラク前大統領が退陣に追い込まれる前に、アルジャジーラのカイロ支局を閉鎖している。

 特にアルジャジーラは、反政府活動の様子を流し、デモ参加者にインタビューすることで、単なる中東のテレビ局ではなく、変革を促す触媒と認識されるようになりつつある。アルジャジーラは時として、反政府デモの観察者というよりは参加者のように振る舞う。しかし、そのことが欧米からの高い評価につながっており、世界市場への進出にとって追い風となるかもしれない。

 ◆CNNのように成功

 英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のメディア調査部門の責任者、チャーリー・ベケット氏は「これは飛躍的な進歩の瞬間だ」と述べる。ベケット氏は、当時はまだ存在感の薄かったCNNが1991年の湾岸戦争を積極的に報道したことで信頼を勝ち得たのと同じことが、アルジャジーラにも起こるかもしれないと述べた。

 ライバルが同地域からの撤退を示唆していることも、アルジャジーラの地盤強化につながるかもしれない。BBCはアラビア語のラジオ放送を38年に開始し、テレビのアラビア語放送も08年にスタート。中東地域で最も信頼が高い放送局とみられていたBBCだが、英政府の緊縮財政の余波を受け、海外放送部門で400人超の人員削減を行うと明らかにしている。

 アルジャジーラとアルアラビーヤは、独裁政権下の国営テレビよりも独立性は高いが、政府とのつながりから厳しい目で見られることもある。

 内部告発サイト「ウィキリークス」で明らかになった米外交公電によれば、アラブ首長国連邦(UAE)のカタールに本社を置くアルジャジーラは、外交政策の「非公式な道具」としてカタール王家に使われているとみられている。

 アルジャジーラは06年に英語放送を開始。世界100カ国以上の2億2000万世帯に番組を届けている。ホワイトハウス(米大統領府)で、エジプトでの反政府デモについて会議が開かれた際、大統領補佐官ら出席者が注視していたテレビ局は2つ。CNNとアルジャジーラだった。(ブルームバーグ Matthew Campbell)

2209チバQ:2011/02/27(日) 11:40:47
http://www.cnn.co.jp/world/30001951.html
リビア反政府勢力、前法相を指導者に選出か
2011.02.27 Sun posted at: 10:55 JST

ベンガジ(CNN) 内乱状態が広がるリビア情勢で、同国第2の都市ベンガジを拠点とする反政府勢力の情報筋は、同勢力がアブドルジャリル前司法書記(法相)を指導者に選出したと述べた。

アブドルジャリル氏はデモ隊に対する政権側の武力行使に抗議して辞任し、最高指導者カダフィ大佐との対決姿勢を強めている。政権から離反した地域の市議会などで、同氏が暫定政権を率い、首都トリポリから全土の統治を目指すことが決まったという。

一方、リビアのクーサ対外連絡・国際協力書記(外相)は26日夜、政権側とベンガジなど東部を占拠する反政府勢力との間で交渉が進んでいると述べたが、反政府勢力の報道担当者はこれを強く否定した。クーサ外相はCNNとのインタビューで、同国が内戦状態に陥りつつあるとの認識を示した。

一方、カダフィ大佐の次男で有力後継者とされるセイフルイスラム氏は同日、記者団にトリポリの状況は「正常化」し、暴動は終息したと述べた。また、一連の暴力は外国人や若者に責任があると主張。「リビア国民は目を覚まし、自分たちを取り囲む危険に気付いた。われわれの連帯はより強化された」などと語った。

夜間のトリポリ市内は警官らを除けば人影もまばらで、住民らによれば「嵐の前のような静けさ」に包まれた。一方、同市南郊の空港周辺では、国外へ逃れようとする住民ら数百人がテントを張ってキャンセルを待つなど、混乱した状態が続いている。

2210チバQ:2011/02/27(日) 11:41:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022702000027.html
リビア首都、市街戦準備 カダフィ派が志願兵募る
2011年2月27日 朝刊

 【カイロ=杉谷剛】騒乱が激化しているリビアで、カダフィ大佐の支持派も多い首都トリポリでは二十六日、カダフィ派の部隊が検問所の警備を固め、兵士らが市内を車で巡回するなど、反政府派との市街戦を予想して準備を進めている。一部の市民に武器を持たせて部隊の増強を図っているとされ、「最後の砦(とりで)」で徹底抗戦する構えを強めている。 

 東部ベンガジの住民の話では、反政府派は首都に向け進軍する義勇兵の募集を開始。既に数百人が義勇兵になるため、行列をつくっており、「数日以内にトリポリに行く」と叫んでいる。“首都決戦”は不可避の情勢となってきた。

 AP通信が目撃者の情報として伝えたところによると、トリポリでは徹底的な弾圧を呼びかけた二十五日夜のカダフィ氏の演説を受け、兵士らの部隊が検問所や市内を慌ただしく行き交う一方、同氏の支持者らに金や車を提供して部隊への志願者を募っている。恐怖におびえる大勢の市民らは家に閉じこもったままだという。

 カダフィ氏追放を掲げる反政府派は二十五日、市内数カ所でデモ行進したが、政権派の兵士らがビルの屋上から無差別に銃を乱射して多数のデモ参加者を殺傷した。

 さらに東部にある第三の都市ミスラタでは、政権側が反政府派が制圧した郊外の空軍基地を戦車で攻撃し、一部を奪還したという。

 AP通信は医師の話として、ミスラタの交戦で二十二人が死亡したと伝えた。

 一方、ロイター通信によると、反政府派が制圧した東部のミスラ、サリエル、ナフーラにある油田では、混乱のため産油量は通常の半分以下になっている。

2211チバQ:2011/02/27(日) 11:42:30
http://mainichi.jp/select/world/news/20110227ddm007030080000c.html
リビア:出稼ぎチュニジア人「カダフィはしぶとい」 身内に離反者出ていない
 【ラサジール(チュニジア南東部リビア国境)藤原章生】「(リビアの最高指導者)カダフィ(大佐)は手ごわい。チュニジアのベンアリ(前大統領)みたいにあっさり逃げないだろう」。リビア中部の町シルトから4日間かけて25日にチュニジアに戻ったモハメド・ファルジャッラさん(57)は長年、国境を往復してきた経験から語った。

 ファルジャッラさんはチュニジア中部モナスティル県の小さな町ウェルダニヌに生まれた。農業を経て町の消防士を25年務め、55歳で引退した。貧しかったため40歳で結婚し、現在、16歳の息子と15、13歳の娘がいる。40代から休みの度にリビアに行き、土木作業を続けてきた。「自分のように何万人、何十万人のチュニジア人が食いぶちをリビアに頼っている」

 チュニジアの人口は約1000万人。リビアは10倍超の国土がありながら、人口は約640万人にすぎない。チュニジアの1人当たりの国民総所得3290ドル(約27万円)は、リビア(約95万円)の3分の1以下だ。

 チュニジアで1月、住民デモがベンアリ前政権を崩壊させた。「チュニジアでは、政治家の悪口をある程度は言えたが、リビアではカダフィ批判など口にできない。40年以上も抑え込まれてきた国民に活力はない。きつい仕事を外国人にやらせてきたからだ」とファルジャッラさんは言う。

 「カダフィはエジプトやチュニジアの元首とは違う。もっとアフリカ的だ」。恐怖政治で住民を締め上げた旧ザイール(現コンゴ民主共和国)のモブツ、ナイジェリアのアバチャ政権を例に挙げるが、今のサハラ以南のアフリカに、それほどの軍事独裁は成り立たない。

 軍が分裂すれば、カダフィ大佐が追い込まれるのは時間の問題と思えるが、「彼はしぶとい。身内に離反者を出していないし、包囲されても粘ると思う」とファルジャッラさんはみている。

2212チバQ:2011/02/27(日) 20:29:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110227/mds11022720230011-n1.htm
反体制派が暫定政権樹立へ カダフィ氏包囲網狭まる
2011.2.27 20:22

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カダフィ大佐の仮装をして反体制デモに加わる参加者=26日、ベンガジ(ロイター)
 【カイロ=大内清】内戦状態のリビアで、最高指導者カダフィ大佐に反旗を翻し反体制派に合流したアブドルジャリル前司法書記(司法相)が26日、拠点とする北東部の第2の都市ベンガジで暫定政権を樹立する考えを明らかにした。リビアの独立系メディアが報じた。一方、ロイター通信は、首都トリポリの一部でカダフィ氏側の治安部隊が防衛を放棄、住民がバリケードを築き始めたと報道。首都周辺の攻防が続く中、「カダフィ包囲網」は着実に狭まりつつある。

 アブドルジャリル氏によると、暫定政権は軍と民間の有力者らで構成。新政権発足に向けた選挙を3カ月以内に実施することを目指す。首都は引き続きトリポリに置き、「国土の一体性」を維持するとしている。

 同氏はまた、反体制派に対する攻撃の責任を負っているのは「カダフィ氏ひとりだ」と強調、カダフィ氏の出身部族カダドゥファ族には責任はないとの見解を示した。政権が転覆した場合の報復を恐れているカダドゥファ族に反体制派への合流を促す狙いがある。

 一方、フランス通信(AFP)は住民の話として、トリポリの東約200キロのミスラタで26日、ヘリコプターから降り立った外国人傭兵(ようへい)の空挺(くうてい)部隊が、カダフィ氏側との戦闘で死亡した住民の葬儀の参列者に銃撃を加えたと報じた。

 カダフィ氏の次男サイフルイスラム氏は「ミスラタなどで反体制派と停戦交渉を行っている」としているが、AFPによると、ミスラタの有力者は、カダフィ氏側から同氏と敵対しないことを条件に「独立」を提案された−という。

 カダフィ氏の出身地のシルト付近はほぼ反体制派が掌握したとみられるが、カダフィ氏側の部隊が頻繁に出没し反攻の機会をうかがっているとの情報もある。

2213チバQ:2011/02/27(日) 20:47:17
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110227/mds11022719010009-n1.htm
バーレーンで野党指導者が帰国 閣僚更迭も
2011.2.27 19:00
 【カイロ=岩田智雄】反政府デモが続いている中東のバーレーンで、イスラム教シーア派組織で非公認野党「ハック」の指導者、ハサン・ムシャイマ氏が26日、事実上の亡命先のロンドンから帰国した。

 ムシャイマ氏は政権転覆を図ったとして訴追されていたが、デモ隊に対する政府の譲歩の一環として裁判が差し止められた。バーレーンの外相は、ムシャイマ氏に恩赦が与えられたと述べた。

 バーレーンのデモ隊には、王制打倒を主張するグループと、王制を維持した上での民主化を目指すグループが混在しているとみられている。AP通信によると、空港で支持者の熱狂的な歓迎を受けたムシャイマ氏は、王制打倒の是非については言及しなかった。

 一方、バーレーン政府は同日、住宅相、保健相の更迭を含む内閣改造を発表した。公共政策で差別されていると反発するシーア派住民に配慮したようだ。

2214チバQ:2011/02/27(日) 20:47:52
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110227/mds11022719000008-n1.htm
イエメン大統領、窮地に 主要2部族が反大統領にくらがえ
2011.2.27 18:58
 【カイロ=大内清】反政府デモ隊と政権支持派との衝突が続く中東の最貧国イエメンのサレハ大統領は27日、「最後の血の一滴(が流れる)まで国の統一を守る」と述べ、デモ隊が求める即時辞任を否定した。国営サバ通信が伝えた。ただ、同国では26日、主要部族のうちハシド族とバキル族が反政府デモへの支持を表明、サレハ氏は窮地に立たされている。

 両部族は多くの政治家を輩出するなど、国内政治に大きな影響力を持っている。主要2部族がサレハ氏を見限ったことで他の部族も後に続く可能性があり、サレハ氏にとっては大きな打撃となる。

 一方、フランス通信(AFP)などによると、イエメンに拠点を置くイスラム過激派組織「アラビア半島のアルカーイダ」は26日、ウェブサイト上で、アラブ諸国のイスラム教徒に向けて現体制の転覆を呼びかける声明を出した。

2215チバQ:2011/02/27(日) 20:48:58
http://www.cnn.co.jp/world/30001953.html
国王が内閣改造、反体制指導者帰国 バーレーン
2011.02.27 Sun posted at: 11:58 JST
マナマ(CNN) イスラム教シーア派住民らによる大規模デモが続くバーレーンで26日、ハマド国王が内閣改造を発表した。これに先立ち、ロンドンに滞在していた強硬派の反体制運動指導者、ハッサン・ムシャイマ氏が帰国した。

国王は住宅相、保健相、内閣担当相を交代させ、石油・ガス相の担当任務に電気水利を追加し、労相を新たに任命した。さらに、政府の住宅ローンをすべて25%減額すると発表した。

一方、ムシャイマ氏は政治改革などを求めるデモに加わる意向を示している。帰国後、デモ隊が求める新政権についての演説を予定していると表明した。

ムシャイマ氏は過去に民主化要求運動を指導して政府に拘束された経歴を持つ。政府は同氏がテロを計画したとして、昨年9月に国際刑事警察機構(インターポール)に手配を要請していた。国王が21日、政治犯の釈放や裁判中止を命じたことで帰国が実現した。帰国は数日前に予定されていたが、レバノンで一時身柄を拘束されたため延期となっていた。

ハマド国王は国民に対話を呼び掛けているが、ムシャイマ氏は26日、「かれらは約束を守らない。長い間対話を口にしながら、だれも耳を傾けようとしなかった」と批判した。

2216チバQ:2011/02/27(日) 20:50:25
>>2044
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110227-OYT1T00538.htm
抗議デモのチュニジアで冬休み、仏外相更迭へ
 【カイロ=林路郎】フランスのミシェル・アリヨマリ外相が、抗議デモの吹き荒れるチュニジアで冬休みを過ごしていた問題で、サルコジ大統領は外相の更迭を決めた。

 27日夜に国民向けにテレビ演説し、内閣改造を発表する見通し。

 アリヨマリ外相は休暇中、抗議デモで国を追われたベンアリ前大統領と極めて親しい実業家が保有する私有ジェット機を提供された。デモが起きると「フランスには治安維持のノウハウがあり、チュニジアに提供してもいい」などと発言。デモの最中にベンアリ前大統領と電話で連絡し合っていたことも暴露され、野党が一斉に「仏外交の信用性を失墜させた」として大統領に罷免を求めていた。

 サルコジ大統領は当初、外相を守る構えだった。しかし、エジプトでのムバラク体制崩壊やリビアの政情混乱などアラブ世界の激動に際して醜聞を引きずる外相は前面に立てず、政権中枢から「これ以上もたない」との声が出ていた。

2217チバQ:2011/02/27(日) 20:54:36
>>2176-2177
http://www.asahi.com/international/update/0227/TKY201102270316.html
アイルランド、政権交代へ 下院総選挙で野党勝利2011年2月27日20時32分

. 【ロンドン=伊東和貴】財政危機に伴う政治混乱で解散したアイルランド下院(定数166)の総選挙は27日、約8割の議席が確定。中道右派の最大野党・統一アイルランド党が勝利宣言をし、1997年以来の政権交代が確実となった。

 経済失政で欧州連合(EU)などからの金融支援を招いた与党共和党は約80年間守った第1党の座を失い、第3党以下に転落。ユーロ圏の財政危機を巡り、政権与党が下野するのは初めて。

 統一アイルランド党のエンダ・ケニー党首は26日夜、「投票箱で民主的な革命が起きた」と述べ、3月9日に招集される新下院で自らが首相になるとの見通しを明らかにした。EUからの金融支援については、返済条件についてEUと再交渉する方針を示した。ただ、同党の単独過半数獲得は難しい情勢で、中道左派の労働党との連立か無所属議員との連携が濃厚だ。

 27日午前11時(日本時間午後8時)現在、132議席が確定し、統一アイルランド党59、労働党32、共和党14となっている。反英武装集団、アイルランド共和軍(IRA)の政治組織だったシン・フェイン党はEU懐疑路線を掲げて13議席を獲得、ジェリー・アダムズ党首も初当選した。

 アイルランドは金融危機後のバブル崩壊に伴う銀行救済で財政難に。昨年11月、EUと国際通貨基金(IMF)などが最大850億ユーロ(約9兆5千億円)の支援を決めた。

 新政権の最大の課題は、支援計画にもとづく経済と財政の再建。14年までに財政赤字の国内総生産(GDP)比を昨年の32%から3%以内に抑えるなど、厳しい財政運営を強いられる。高失業率と若者の海外流出も深刻で、雇用創出も急務だ。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110228k0000m030067000c.html
アイルランド:14年ぶり政権交代へ 「統一」が勝利宣言
【ダブリン会川晴之】アイルランド下院(定数166)総選挙で、第1党の座が確実になった中道右派の統一アイルランド党のエンダ・ケニー党首は26日夜、「国民は民主的革命を選択した」と勝利宣言した。14年ぶりの政権交代が実現する。

 27日も開票作業が続いているが、地元メディアによると、野党・統一アイルランド党は最終的に70議席以上を獲得する見通し。選挙結果確定を待ち、第2党が確実な中道左派の労働党との連立政権樹立を軸に調整を続ける。

 中道右派の与党・共和党は20議席前後と歴史的敗北を喫し、党結成以来の最少議席となりそうだ。

2218チバQ:2011/02/27(日) 20:57:06
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110228k0000m030078000c.html
リビア:前法相が暫定政権設立
 【カイロ大前仁】反政府側の支配地域が広がる北アフリカ・リビアで26日、首都トリポリの一部にも、カダフィ政権の支配の及ばない地区ができた模様だ。また、政府の民衆弾圧に抗議し法相を辞任したばかりのアブドルジャリル氏が暫定政権の設立を表明した。暫定政権が新政権の受け皿になるかどうかは不明だが、最高指導者カダフィ氏への包囲網は狭まるばかりだ。

 リビア紙クリナ(電子版)によると、アブドルジャリル氏は反政府運動の拠点である東部ベンガジで東部部族の指導者たちと会談後、暫定政府の設立を表明した。AFP通信によると、国軍を離反した複数の司令官らを内閣に登用し、3カ月以内に自由で公平な選挙を実施するという。

 ロイター通信によると、リビアのアウジャリ駐米大使が暫定政権への支持を表明した。また、21日に法相を辞任したばかりの同氏は、体制を支えてきた出身部族には責任がないとして、国民に和解と連帯を呼び掛けた。

 英BBCなどによると、トリポリ市内では政府から武器を渡されたカダフィ派住民が監視巡回し、依然として政府の統制下にあるものの、数カ所で散発的な衝突も起きている模様だ。特に市中心部から東へ約15キロ離れた、貧困層が多く住むタジューラ地区では26日、反政府派の住民がコンクリートのブロックや岩、切り倒したヤシの木などで臨時のバリケードを作り上げた。治安当局は既に同地区の統制を放棄。住民は政府派との市街戦を視野に入れた準備を進めているとみられる。

 AP通信によると、反政府派は26日までにトリポリ以外の地中海沿岸の約1600キロにわたる地域を制圧。ただし反政府派が掌握した西部ミスラタの空軍基地に対し、カダフィ支持派が戦車部隊を投入して一部を奪還するなど、攻防は続いている。同通信は現地の医師の話として、空軍基地の衝突で25人が死亡したと伝えた。こうした状況を受けカダフィ大佐の次男セイフ氏は26日、中東の衛星放送アルアラビーヤに対し「リビアでは外国の干渉と内戦の兆候が見られる。(停戦の)合意が必要だ」と述べた。

 トリポリ国際空港には国外への避難を試みる中東やアフリカ諸国からの労働者が殺到し、パニック状態となっている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は27日、一連の衝突が始まって以降、リビアから隣国チュニジア、エジプトに約10万人が出国したと発表した。

2219チバQ:2011/02/27(日) 20:57:43
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20110227-741763.html
カダフィ氏首都トリポリ以外の統制喪失か記事を印刷する
. 26日の中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、リビアの公安書記(公安相)を辞任した最高指導者カダフィ大佐元側近のオベイディ氏は、首都トリポリ以外の主要都市は全て反体制側の勢力下にあると述べた。

 またロイター通信によると、カダフィ氏と個人的に親しいイタリアのベルルスコーニ首相は同日「カダフィ氏はもはや全土を掌握していないようだ」と発言。カダフィ氏の政権掌握を疑問視する声が広がった。

 AP通信によると、トリポリの住民は26日、政権側が首都の体制支持派住民に武器を提供していると語った。検問所の設置などを進めているといい、反体制派との市街戦の準備とみられる。

 AP通信などによると、政権側指揮下にある戦車部隊が25日夜、反体制派が占拠していた首都トリポリの東約200キロのミスラタの空軍基地を攻撃、一部を奪還した。反体制派が制圧地域を拡大、首都の包囲網を狭める中、近郊で攻防戦が激化している。

 カダフィ氏は25日、トリポリ中心部の広場で数千人規模の支持者を前に演説し「われわれはどんな敵をも打ち砕くことができる。必要となれば武器庫を開放する」と述べ、武力行使の強化を警告した。

 オベイディ氏は、首都近郊で攻防戦が起きているが「後戻りはあり得ない」とし、反体制派に首都への「進撃」を呼び掛けた。

 ロイター通信は、トリポリの一部が反体制派の勢力下に入ったとの住民の話を伝えたが、確認されていない。カダフィ氏は武力による徹底鎮圧を図る方針で、犠牲者拡大の懸念が高まっている。

 ロイターによると、大佐の次男セイフイスラム氏は25日、トリポリに招待した外国人記者団に「ミスラタと(北西部)ザウィヤでは交渉の機会を与えるため、軍は攻撃しないことを決めた」とし、反体制派と停戦交渉をしていると述べた。

 米ホワイトハウスは25日、オバマ大統領がカダフィ政権関連の在米資産を凍結するなどの制裁を発動したと発表。国連安全保障理事会も、カダフィ氏らの資産凍結やリビアへの武器禁輸などを柱とする制裁決議案を協議しており、26日にも採決する見通し。

 潘基文国連事務総長は25日の安保理でリビア情勢について「推定1000人以上が殺害された」と説明した。(共同)

 [2011年2月27日6時29分]

2220チバQ:2011/02/27(日) 20:58:27
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2787635/6881252?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
北アフリカ反政府デモの恩恵、スペインへの観光客増える
2011年02月27日 12:59 発信地:マドリード/スペイン

【2月27日 AFP】中東・北アフリカで相次ぐ反政府デモの恩恵をスペインが受けている。太陽の光を求めてやってくる欧州からの観光客が増えているのだ。

 スペインの観光地は近年、主にドイツや英国からやってくる観光客をめぐってエジプトの紅海(Red Sea)沿岸やチュニジアの地中海沿岸と競争を繰り広げていた。

 しかし、ことし1月にチュニジアを皮切りに中東・北アフリカ各地で反政府デモが相次ぐと目的地をスペインに変更する観光客が急増。 スペイン政府の発表によると、1月にスペインを訪れた外国人観光客は前年同月比4.7%増の266万人で、18か月ぶりに増加に転じた。

 特に1月に前年同月比8.8%増の86万6476人の外国人が訪れたモロッコ沖のカナリア諸島(Canary Islands)の人気が高い。(c)AFP/Daniel Silva

2221チバQ:2011/02/28(月) 20:53:57
http://www.asahi.com/international/update/0228/TKY201102280226.html
リビア、反体制派内で温度差 カダフィ氏、国連決議批判
2011年2月28日15時1分
 【ベンガジ(リビア東部)=井上道夫、カイロ=古谷祐伸】リビアでは、最高指導者カダフィ大佐の政権から離反したアブドルジャリル前司法書記(法相)が「暫定政府」樹立の意向を表明し、反体制派の市民グループが「国民評議会」を設立すると発表するなど、政権崩壊を見据えた動きが相次いでいる。ただ、反体制派内にも方針を巡って温度差があるとみられ、どこまで協調できるかが今後のカギを握りそうだ。

 反体制派が支配する東部ベンガジの市民グループは「国民評議会」について「移行期のリビアの革命の『顔』になる」と記者会見で語った。反体制派が支配する町ごとに住民組織をつくり、代表者からなる国民評議会が今後の方針を決めていくという。

 アブドルジャリル氏は暫定政府を樹立し、3カ月以内に選挙をする構想を発表しているが、市民グループ側は「首都が落ちてもいないのに選挙を語るのは時期尚早」としており、反体制派同士の協調が課題になりそうだ。

 カダフィ氏は27日、セルビアのテレビ局の電話取材に応じ、「国内問題への干渉は許されない。少数の反乱派が我々に包囲されているだけ。まったく平和だ」と述べ、制裁決議をした国連を批判した。

2222チバQ:2011/02/28(月) 20:54:30
http://www.asahi.com/international/update/0227/TKY201102270328.html
リビア反体制派、東部で暫定政府樹立へ 前法相が発表(1/2ページ)
2011年2月28日2時10分

  
 【ベンガジ(リビア東部)=井上道夫、カイロ=古谷祐伸】リビアのアブドルジャリル前司法書記(法相)は26日夜、暫定政府を近く樹立することを明らかにした。反体制派によるカダフィ政権崩壊をにらんだ動きとして注目される。政権側は徹底抗戦の構えを崩していないが、首都トリポリの一部は反体制派が掌握した模様だ。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、アブドルジャリル氏は東部の町ベイダで、(1)暫定政府は各都市の代表者らで構成、軍人も加わる(2)暫定政府本部は東部の拠点都市ベンガジに置く(3)3カ月以内に選挙を実施――と発表した。アブドルジャリル氏は「母国は一つ。首都はトリポリだ」と語り、国土の一体性を維持する考えを強調した。

 政権からの離反を表明しているリビアのオジリ駐米大使は、暫定政府樹立への支持を表明した。アブドルジャリル氏はカダフィ政権による市民への攻撃に反発して21日に辞職、反体制派の指導者の一人と目されている。

 一方、ベンガジの反体制派市民グループも27日、記者会見し、「国民評議会」を設立するための準備に入ったと発表した。

 カダフィ氏の後継候補とされる次男セイフルイスラム氏は26日、衛星テレビ局アルアラビアの取材に「内戦と外国の干渉の兆候が出ている」と話し、反体制派の包囲網が狭まりつつあることを認めた。

 カダフィ氏をめぐって、アラブ圏紙アッシャルクルアウサトは27日、親族の一人が「(カダフィ氏は)トリポリに最後まで残り、死ぬまで戦うだろう」と語ったと報じた。同紙によると、カダフィ氏の自宅と軍司令部を兼ねる首都郊外のアジジーア門兵舎は3重のコンクリート壁に守られており、戦車や対空ミサイルを備え、息子らに率いられる四つの精鋭部隊が配置されている。

 AP通信などによると、首都東部のタジュラ地区は反体制派が掌握し、コンクリートのブロックや切り倒したヤシの木で道路を封鎖し、武装した地元住民が出入りする人々をチェックしているという。

 国連難民高等弁務官事務所によると、リビアを脱出した人は外国人も含め、27日までに10万人にのぼった。

2223チバQ:2011/02/28(月) 20:55:03
http://mainichi.jp/select/world/news/20110228ddm007030147000c.html
リビア:前法相「暫定政権樹立」 政府、首都の一部統制放棄
 【カイロ大前仁】反政府側の支配地域が広がる北アフリカ・リビアで26日、首都トリポリの一部にも、カダフィ政権の支配の及ばない地区ができた模様だ。また、政府の民衆弾圧に抗議し法相を辞任したばかりのアブドルジャリル氏が暫定政権の樹立を表明した。暫定政権が新政権の受け皿になるかどうかは不明だが、最高指導者カダフィ氏への包囲網は狭まるばかりだ。

 リビア紙クリナ(電子版)によると、アブドルジャリル氏は反政府運動の拠点である東部ベンガジで東部部族の代表たちと会談後、暫定政権の樹立を表明した。またAFP通信は、同氏が国軍を離反した複数の司令官らを内閣に登用し、3カ月以内に自由で公平な選挙を実施する方針と伝えた。

 ロイター通信によると、リビアのアウジャリ駐米大使が暫定政権への支持を表明した。また、21日に法相を辞任したばかりの同氏は、一連の混乱の責任がカダフィ氏にあると非難する一方、体制を支えてきた出身部族には責任がないとして、国民に和解と連帯を呼び掛けた。

 一方、ベンガジでは別の反体制グループも記者会見を行って「国民評議会」を設立したと発表した。ロイター通信などが伝えた。

 英BBCなどによると、トリポリ市内では政府から武器を渡されたカダフィ派住民が監視巡回し、依然として政府の統制下にあるものの、数カ所で散発的な衝突も起きている模様だ。特に市中心部から東へ約15キロ離れた、貧困層が多く住むタジューラ地区では26日、反政府派の住民がコンクリートのブロックや岩、切り倒したヤシの木などで臨時のバリケードを作り上げた。治安当局は既に同地区の統制を放棄。住民は政府派との市街戦を視野に入れた準備を進めているとみられる。

 AP通信によると、反政府派は26日までにトリポリ以外の地中海沿岸の約1600キロにわたる地域をほぼ制圧。27日にはトリポリの西約50キロにあるアズザウィーヤも支配した。ただし反政府派が掌握した西部ミスラタの空軍基地に対し、カダフィ支持派が戦車部隊を投入して一部を奪還するなど、攻防は続いている。同通信は現地の医師の話として、空軍基地の衝突で25人が死亡したと伝えた。

 トリポリ国際空港には国外への避難を試みる中東やアフリカ諸国からの労働者が殺到し、パニック状態となっている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は27日、一連の衝突が始まって以降、リビアから隣国チュニジア、エジプトに約10万人が出国したと発表した。また、英紙インディペンデントによると、ブレア元英首相は25日に2回にわたりカダフィ大佐に対し極秘に電話し、市民への暴力を停止するよう求めたという。

2224チバQ:2011/02/28(月) 20:55:34
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110228-OYT1T00912.htm
オマーン北部で3日連続デモ、国王は懐柔策

 【カイロ=加藤賢治】ロイター通信によると、オマーン北部サハールで2月28日、民主化デモが3日連続で発生し、製油所がある港湾地区への幹線道路を数百人の群衆が封鎖した。


 市内のスーパーも略奪に遭い炎上した。地元医師によると、27日の警官隊との衝突による死者は6人に増えた。これに反発した一部のデモ隊が暴徒化している模様だ。

 王制のオマーンは、選挙で選ぶ諮問議会に立法権はなく、政党も認められていない。デモ参加者は、諮問議会の権限拡大や失業対策などを要求している。

 オマーン国営通信によると、カブース国王は27日、デモ拡大阻止を狙って、諮問議会の権限見直しを検討する閣僚委員会の設置を命じたほか、月額約3万2000円の失業者手当の新設などを決めた。

(2011年2月28日19時58分 読売新聞)

2225チバQ:2011/02/28(月) 20:56:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110228/mds11022819410024-n1.htm
チュニジア首相交代 デモ隊さらに要求強める恐れも
2011.2.28 19:39 (1/2ページ)

 【カイロ=岩田智雄】ベンアリ前大統領の亡命後も反政府デモが続くチュニジアで、ガンヌーシ首相が2月27日、辞任を表明し、メバザア暫定大統領は、ベジ・カイドセブシ元外相(84)を新首相に任命した。デモ隊は発表を歓迎しているもようだが、今後政府への要求をこれまで以上に強めていく可能性もあり、混乱が収束へ向かうかどうかは予断を許さない。

 チュニジアでは、今年1月のメバザア暫定政権発足後、有力労働組合を中心とするデモ隊が、ガンヌーシ氏ら旧与党・立憲民主連合(RCD)出身者の追放を主張。同氏らはRCDを離党したが、デモ隊は行動を過激化させていた。

 2月26日には刃物を持ったデモ隊が首都チュニスの内務省を襲撃。警察車両への放火や商店への略奪を繰り返し、政府は「組織的な犯罪行為」と非難していた。デモ隊と治安部隊の衝突により、25日以降の死者は5人に上った。

 首相交代の発表を受け、デモ隊の数千人は国会議事堂付近で歓喜の声を上げたものの、有力労組の担当者はロイター通信に「辞任は正しい方向へ向かう一歩」と話しており、労働者の待遇改善などへ向けた要求は今後も続くとみられる。

 また、暫定政権内には、ベンアリ氏に近い有力閣僚らが残っており、デモ隊の不信感が完全に払(ふっ)拭(しょく)されたとはいえない状況だ。

 新首相のカイドセブシ氏は、1987年に当時首相だったベンアリ氏に大統領を解任されたブルギバ初代大統領のもとで、外相などを務めた旧世代の政治家。チュニジアは高齢のカイドセブシ氏に、7月までに実施予定の総選挙と大統領選に向けた国家のかじ取りを託すことになる。

2226チバQ:2011/02/28(月) 22:49:44
http://www.afpbb.com/article/politics/2788042/6887566
どうなる「カダフィ後」のリビア、国民国家と部族の間で揺れる未来
2011年02月28日 14:16 発信地:ワシントンD.C./米国
【2月28日 AFP】反体制派が勢いを強めるリビアで、最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐による独裁体制が終焉(しゅうえん)を迎えれば、国は体制移行期に入る。若者たちやオイルマネーで潤った富裕層は自由と民主主義を求めているが、リビアは統治機構がぜい弱で国家としての結束も弱いため、体制の移行には多くの困難が待ちかまえている。

 リビアはエジプトやチュニジアとは異なる、と指摘するのは、作家で政治コンサルタントのハリル・マタル(Khalil Matar)氏だ。1998年に英スコットランド(Scotland)ロッカビー(Lockerbie)上空で起きたパンアメリカン(Pan Am)航空103便爆破事件の犯人を分析した『Lockerbie and Libya(ロッカビーとリビア)』などの著書があるマタル氏は、リビアはイエメンやペルシャ湾周辺の君主国などと同じ「極端な事例」だと指摘する。

■部族への高い帰属意識

 マタル氏によると、リビアにおける東部、西部、南部の区分は、建国のはるか以前から存在する。そこでは、「部族間の結束が何よりも重要」だという。「部族的な結束が基盤になっている点で、エジプトやチュニジアとはまったく違う。異なる部族同士がどこまで結束できるかがポイントになる」

 米シンクタンク、外交問題評議会(Council on Foreign Relations、CFR)の中東専門家、ロバート・ダニン(Robert Danin)氏はCFRのウェブサイトに、「カダフィ大佐の退場は、悲しむ者こそ少数ながら、非常に大きな権力の空白を生み出すだろう。中央集権化が進んでおらず、国民意識が低くて部族や仲間への帰属意識が高いリビアという国を、何が1つにつなぎとめられるのか、まるで分からない」と書いた。

■ぜい弱な統治機構

 カダフィ大佐が42年間の独裁で意図的に行ってきた統治機構の不在も、大きな障壁だ。

「チュニジアとエジプトにも独裁者がいた。しかし両国には、憲法があり、議会があり、選挙を行い、うわべだけとはいえ民主主義があった」と、リビア人権連盟(Libyan League for Human Rights)の広報担当者は語る。「リビアにとっては、これらすべてが初めてのことだ。その事実が、移行をより困難にしている」

■新世代のグローバルな若者たちがカギ

 一方、こうした指摘は「根拠のない懸念」だと一蹴(いっしゅう)する専門家もいる。

 ロンドン(London)を拠点に活動するアルジェリア人弁護士、Saad Djebbar氏は、リビアの首都トリポリ(Tripoli)や東部ベンガジ(Benghazi)で抗議集会を開き、デモ行進をした若者たちが、エジプトやチュニジアの若者たちと同じく、米SNSフェイスブック(Facebook)や米マイクロブログ・ツイッター(Twitter)でつながっていた点に注目する。

「これらの若者世代は、すでに世界秩序(universal order)の一員となっている。この世界秩序の下では、人びとは法の秩序、開放された社会(オープンソサエティー)、良き統治(グッドガバナンス)を尊重することを求める。彼ら(若者たち)は衛星テレビを視聴し、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がいかにして大統領になったのかを知り、人びとが恐怖を感じずに声を上げ、何の心配もなく集会を開いている様子を知っているのだ」

 カダフィ大佐の失脚によってリビアが複数の小国に分裂するとの予測もあるが、Djebbar氏は、リビア東部のデモで「リビアは1つの部族、1つの国家」とのスローガンが掲げられていたことを指摘した。

■「カダフィ打倒」で国民意識生まれるか

 英誌エコノミスト(Economist)は、25日付の社説で「カダフィ大佐失脚後も、リビアが混乱し、暴力の横行する場所であり続ける可能性は高い」とする一方で、「とはいえ、リビアは資金が潤沢で、外貨準備高のみでも1400億ドル(約11兆4000億円)近い。国外に脱出していた有能な人びとも帰国を望んでいる」と論じた。

 その上で同誌は、「カダフィ大佐自身は予見しなかったことだろうが、カダフィ大佐の統治に対するトラウマが、国民意識を以前よりも高めたかもしれない」と推測している。(c)AFP/Christophe Schmidt

2227チバQ:2011/02/28(月) 22:57:03
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110228-OYT1T00912.htm
オマーン北部で3日連続デモ、国王は懐柔策

 【カイロ=加藤賢治】ロイター通信によると、オマーン北部サハールで2月28日、民主化デモが3日連続で発生し、製油所がある港湾地区への幹線道路を数百人の群衆が封鎖した。


 市内のスーパーも略奪に遭い炎上した。地元医師によると、27日の警官隊との衝突による死者は6人に増えた。これに反発した一部のデモ隊が暴徒化している模様だ。

 王制のオマーンは、選挙で選ぶ諮問議会に立法権はなく、政党も認められていない。デモ参加者は、諮問議会の権限拡大や失業対策などを要求している。

 オマーン国営通信によると、カブース国王は27日、デモ拡大阻止を狙って、諮問議会の権限見直しを検討する閣僚委員会の設置を命じたほか、月額約3万2000円の失業者手当の新設などを決めた。

(2011年2月28日19時58分 読売新聞)

2228チバQ:2011/02/28(月) 22:58:05
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081229-507405/news/20110228-OYT1T00407.htm
アラブ連盟のアムル・ムーサ氏、出馬意向

 【カイロ=長谷川由紀】アラブ連盟のアムル・ムーサ事務局長(74)は27日、反体制デモ拡大で辞任に追い込まれたエジプトのムバラク前大統領の後継を決める次期大統領選に立候補する意向を表明した。

 半国営「中東通信」が伝えた。ムーサ氏は「私は(大統領選に)出るつもりだ。適切な時期に発表する」と述べた。同氏が明確に出馬の意思を表明したのは初めて。

 大統領選の候補には、ノーベル平和賞受賞者のムハンマド・エルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長ら複数の名前が取りざたされているが、ムーサ氏はムバラク政権下の1991年から2001年まで外相を、その後、アラブ連盟事務局長を務めた行政・外交手腕の評価が高く、有力候補の一人とされている。

(2011年2月28日14時14分 読売新聞)

http://www.asahi.com/international/update/0228/TKY201102280036.html
エジプト元外相、大統領選出馬表明 今年後半にも選挙2011年2月28日10時20分

アムル・ムーサ氏
 【カイロ=石合力】民衆デモがムバラク大統領を退陣に追い込んだエジプトで、野党勢力に加わったアムル・ムーサ元外相(アラブ連盟事務局長)が27日、大統領選への立候補を正式に表明した。AP通信などが伝えた。有力政治家の立候補表明は初めて。大統領選は、憲法を改正して立候補の要件を大幅に緩和したうえで、今年後半にも直接選挙で実施される見通し。

 ムーサ氏は27日、民政移管まで全権を握る軍最高評議会が指名した憲法改正委員会が26日に、与党側に極めて有利だった立候補規定の改正案をまとめたことを受け、記者団に「候補者の一人になるだろう」と語った。特定の政党との結びつきはないが、「詳細についてはこれから決めていく」と述べた。

 ムーサ氏は外相、アラブ連盟事務局長としてイスラエルのパレスチナ占領に批判的な立場を取り、国民の人気、知名度が高い。野党側の候補としてはエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長の名も挙がっているが、国外での生活が長かったこともあり、国民的な人気は広がっていない。

 憲法改正案は、長期多選を防ぐことなども規定。3月中にも国民投票にかけられる見通しだ。

2229チバQ:2011/02/28(月) 23:05:02
http://www.afpbb.com/article/politics/2787964/6879411?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
アイルランド総選挙、与党大敗で政権交代へ
2011年02月28日 09:08 発信地:ダブリン/アイルランド
【2月28日 AFP】25日に投票が行われたアイルランド下院(定数166)総選挙は、27日時点で153議席が確定、与党・共和党(Fianna Fail)が惨敗し、欧州連合(EU)などからの金融支援の見直しを公約に掲げる中道右派の最大野党・統一アイルランド党(Fine Gael)が勝利を確実にした。

 153議席が確定した時点で、統一アイルランド党の獲得議席数は70議席、労働党が35議席。共和党は18議席で、80年間維持してきた第1党の座から転落。前月、連立政権から離脱した緑の党(Green Party)は6議席すべてを失った。

 次期首相への就任が確実視される統一アイルランド党のエンダ・ケニー(Enda Kenny)党首(59)は首都ダブリン(Dublin)で26日、支持者を前にした演説で「無駄にする時間はない」と語った。

 最終的な統一アイルランド党の獲得議席は、わずかに過半数に届かないとみられ、同党の幹部らは労働党との連立の可能性を示唆している。(c)AFP

2230チバQ:2011/02/28(月) 23:10:05
>>2216
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011022802000156.html
フランス外相 更迭 チュニジア旧政権から便宜
2011年2月28日 夕刊

 【パリ=清水俊郎】フランスのアリヨマリ外相が昨年末、チュニジアで休暇を過ごした際に当時のベンアリ政権の周辺から便宜を受けていた問題で、同外相は二十七日、辞任した。

 アリヨマリ氏は昨年十一月の内閣改造で法相から外相に転じたばかりだった。

 サルコジ大統領は同日のテレビ演説で、外相の後任にジュペ国防相、国防相に与党・国民運動連合(UMP)のロンゲ上院議員団長を充てる内閣改造を発表。

 外相の辞任理由に一切触れず、中東で政変が相次ぐ中で「経験豊富な人物を重要ポストに任用した」と強調したが、事実上の更迭とみられる。

 アラブ系移民に差別的な発言をしたとして昨年に罰金刑を受けたオルトフー内相も退任し、ゲアン大統領官房長官が後任となる。

 仏メディアによると、外相は事実上の夫のオリエ議会担当相や両親とチュニジアを訪問。ベンアリ前大統領の親族に近い実業家の自家用小型機を国内移動に使い、株取引の商談もしたとされる。

 フィヨン首相も年末年始のエジプト旅行で当時のムバラク政権から旅費の一部を提供されたことが判明しており、サルコジ大統領にとっては二〇一二年大統領選に向けて痛手となっている。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110228/erp11022819100006-n1.htm
チュニジア旅行で批判された仏外相が辞任 後任にジュペ国防相
2011.2.28 19:04
 【パリ=山口昌子】フランスのサルコジ大統領は2月27日夜、テレビ演説し、アリヨマリ外相を更迭し、アラン・ジュペ国防相を外相に任命したことを明らかにした。アリヨマリ外相は昨年末、反政府運動が広がるチュニジアで休暇を過ごし、当時のベンアリ政権周辺から便宜供与を受けたことで野党の強い批判を受けていた。

 大統領は演説で、中東や北アフリカで「大変動」が起きていると指摘。フランスが旧植民地を含むこれらの国との関係を見直すときにきていると強調し、これらの国の民主主義政権への移行を支援する方針を鮮明にした。

2231チバQ:2011/02/28(月) 23:14:10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110228/mds11022800460002-n1.htm
レバノンでも政権批判デモ 平等な社会実現など要求
2011.2.28 00:34
レバノン南部の都市、シドンでカダフィ大佐のポスターを持ち、抗議の叫びをあげるデモ隊=27日(ロイター)
 ロイター通信などによると、レバノンの首都ベイルートで27日、宗教や宗派に基づいて元首や首相が選出される同国の政治体制を批判する市民ら数百人がデモ行進を行った。参加者の一部は「政権打倒」を叫んだという。

 デモはインターネットの交流サイト「フェイスブック」を通じて呼び掛けられた。宗教や宗派にとらわれない平等な社会の実現や、最低賃金の増額などを求めているという。

 レバノンでは1975年、イスラム教徒とキリスト教徒が衝突し、15年間を超す内戦に突入した。現在は宗派間の均衡を図るため、大統領はキリスト教マロン派、首相はイスラム教スンニ派、国民議会議長はイスラム教シーア派から選出されている。(共同)

2232チバQ:2011/02/28(月) 23:15:34
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110228/mds11022822120029-n1.htm
「市民の戦い」を世界へ 検閲消え、ベンガジで新聞発行続々
2011.2.28 22:09
 28日、リビア北東部のベンガジで、街の解放を祝して王政時代の国旗を振る反体制派のリーダーら(AP)
 リビア反体制派の拠点となっている北東部ベンガジで、反体制派が「市民の戦い」を世界に伝えようと28日までに広報拠点を設け、各国メディアに情報提供をしている。一方、カダフィ政権の検閲がなくなったことで、地元記者らは次々と新聞を発行、街は報道の自由に沸いている。

 「彼は仲間を助けるために殉教した。娘2人を残して」。壁が黒く焼けた政府庁舎内の「報道センター」。ボランティアの大学生フセイン・カブランさん(22)が、戦闘で死亡した人々の写真をパソコン画面に呼び出し、説明を加えた。

 インターネットの接続が困難な中、反体制派は市民らから集めた衝突の映像や被害者の写真のデータを100人以上の各国記者に提供。カブランさんは「われわれは(最高指導者)カダフィ(大佐)が言うようなテロリストや薬物中毒者ではない。本当の姿を世界に知ってほしい」と言う。(共同)

2233チバQ:2011/02/28(月) 23:16:51
http://mainichi.jp/select/world/news/20110301k0000m030082000c.html
リビア:地中海沿岸部、反政府勢力下に 首都包囲網着々
 【カイロ大前仁】北アフリカ・リビアの騒乱は、反政府勢力が地中海沿岸部の大部分を制圧し、最高指導者・カダフィ大佐が「最後の拠点」とする首都トリポリへの包囲網を縮めている。反政府勢力は基幹産業である石油関連施設を次々と掌握し、ライフライン(生活に必須のインフラ設備)も握りつつある。大佐支持派は形勢逆転を狙って反撃を準備、大混乱が起きる可能性もある。

 人口が集中する沿岸部で28日現在、政府が確実に押さえている都市はトリポリのみ。首都でも、抗議デモを弾圧された郊外タジューラ地区では住民がバリケードを作り、治安当局が立ち入れない状態で、体制崩壊の兆しが見え始めた。カダフィ大佐の出身地であるシルトでも、反政府勢力の支配地域が広がっているという。

 リビア第2の都市ベンガジで15日に始まった反政府デモは一両日のうちに他の4都市に広がった。治安部隊が武力で排除したことが反感を呼び、ベンガジやトブルクは20日までに反政府勢力が占拠。東部一帯はもともと反カダフィ感情が強く、次々と「陥落」した。

 抗議の波は西部にも広がり、反政府勢力は24日までにズワラの実権を握った。ミスラタやアズザウィーヤは政府軍から度重なる反撃を受けながらも、反政府勢力が支配を固めている。多くの都市で軍や警察の一部が住民側につき、政府軍と対峙(たいじ)する武力を与えた。

 一方、リビア南部は砂漠地帯で人口が少なく、「戦況」へ与える影響は小さい。ただし、カダフィ大佐の出身部族カダファは南部が拠点で、臨時政府の発足を宣言したアブドルジャリル前法相は「カダフィ後」の国内融和を考慮して、同部族の取り込みを始めた。

 リビアは通常、世界総生産2%の原油を生産するが、先週から原油輸出が全面的に止まっていた。反政府勢力は南部の主要油田、マルサエルブレガやアズザウィーヤなどの積み出し港を支配下に置いたことから、トブルクの船舶会社社長は27日に同港で輸出が再開、正常化が始まったと強調する。

 追い詰められるカダフィ大佐は27日、セルビアのテレビ局との電話会見で改めて徹底抗戦を訴えた。だが、エジプトの軍事問題専門家、ハッサン・アルメダニー氏は、「(大佐は)逃走する」との見方を示す。一時はベネズエラへの亡命情報も流れたが、国連安保理が大佐と側近の「人道に対する罪」を国際刑事裁判所(ICC)に付託したことから、受け入れ先が見つからない可能性が大きい。

 カダフィ支持派が「最後の反撃」に出る恐れも浮上している。ロイター通信によると、アズザウィーヤの反政府勢力は28日、カダフィ支持派の軍や民兵約2000人が町を包囲し、「間もなく攻撃を仕掛けてくるだろう」と語った。大規模な攻撃を受けた場合、多くの犠牲者が出る懸念が強まっている。中東の衛星テレビ・アルアラビーヤによると、ミスラタでは政府軍のヘリコプターが地元ラジオ局を攻撃したが、反政府勢力がこれを撃墜した。

2234チバQ:2011/02/28(月) 23:17:17
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110301k0000m030038000c.html
リビア:米、反体制派と接触 「カダフィ後」見据え
 【ワシントン草野和彦】クリントン米国務長官は27日、リビアの最高指導者カダフィ大佐について「一刻も早く去るべきだ」と即時退陣を求める米国の立場を改めて主張し、リビア国内の反体制派と接触していることを明らかにした。長官は「いかなる援助をも行う準備を進めている」と述べ、「カダフィ後」をにらんだ動きを加速させる姿勢を鮮明にした。

 リビアでは26日、政府の人権弾圧に抗議して辞任したアブドルジャリル前法相が、東部ベンガジで暫定政権樹立を表明しており、長官は「革命の動きが西部にも向かう中、東部で組織化を試みているさまざまなリビア国民と接触している」と述べた。

 長官は28日、ジュネーブでの国連人権理事会に参加し、各国外相と国連安保理の対リビア制裁決議を巡る協調に加え、「人道支援だけでなくカダフィ後をにらんだ体制作りを模索しているリビア国民の、政治・社会的な要求にどう対応するかも検討する」という。

 長官は接触している相手や支援の中身には触れなかったが、マケイン(共和)、リーバーマン(民主系無所属)の両上院議員は27日、訪問先のカイロから米CNNのテレビ番組に出演。オバマ政権が東部の暫定政権を認定し、自衛のための軍事支援をすることを求めた。米軍の介入の必要性は主張しなかった。

 長官はまた、カダフィ政権がアフリカ諸国からの雇い兵を使って人権弾圧をしていることから、これをやめさせるため「(リビア)周辺国と緊密に協力する」と述べた。リビア国境の警備強化などを求めるとみられる。

 米国は25日に対リビア経済制裁を発動したのに続き、26日には長官が、人権弾圧に加担したリビア政権高官への米国ビザの取り消しや新規発給の停止措置を発表。オバマ大統領もドイツのメルケル首相との電話協議で「国を統治する正統性を失っており、すぐに去るべきだ」とカダフィ大佐の退陣を求めた。

2235チバQ:2011/02/28(月) 23:19:02
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110228/mds11022819360023-n1.htm
窮地のカダフィ大佐、主要部族に買収工作 大量殺戮(さつりく)兵器使用の懸念も
2011.2.28 19:34 (1/2ページ)

 2月27日、リビア北東部ベンガジで、反体制派のデモ中に王政時代の旗の前で祈る女性(AP)
 【カイロ=大内清】リビアの最高指導者カダフィ大佐が、離反した部族を再び自陣営に取り込もうと買収工作を進めていることが表面化してきた。ただ、反体制派による包囲網が着々と狭まる中、カダフィ氏が取り得る対抗策は限られており、追い詰められた末に大量殺戮(さつりく)兵器を使用するなどの“暴発”も懸念されている。

 リビアの独立系紙などによると、首都トリポリのある北西部のネフーサ山地周辺の有力部族ゼンタン族の族長はカダフィ氏から、再びカダフィ氏側に寝返れば1世帯あたり20万ドル(約1630万円)を支払うと持ちかけられたという。

 部族側はこの提案を拒否したというが、カダフィ氏は米欧各国で資産を凍結されたとはいえ国内になお潤沢な資金があるとされる。在外リビア人ジャーナリストは「生き死にがかかっているカダフィ氏は、カネに糸目をつけない」と話し、他の部族に対しても同様の切り崩し策を進めている可能性が高いと指摘する。

 次男サイフルイスラム氏は、北東部を居住地域とするオベイダ族の有力者で反体制派に合流したオベイディ前公安書記(公安相)らについて、「裏切り者」ではなく反体制派に誘拐された「被害者」だと再三主張。そこには、政権が求心力を失った現実を隠したい思惑に加え、政権側に戻れば罪には問わないとのメッセージがにじむ。

 一方、首都周辺や南部砂漠地帯を除く主要都市の大半を制圧した反体制派は、空からの反撃に神経をとがらせている。同国内には数百の空軍機があり、カダフィ氏がなお多くを温存しているとみられるためだ。

 自国民への攻撃を命じられたパイロットが反体制派に合流するケースが相次いでいるが、カダフィ氏が外国人パイロットを雇っているとの情報もあり、さらに追い詰められれば無差別爆撃などに踏み切る可能性も否定できない。

 北東部トブルクの反体制派リーダーの一人は産経新聞の電話取材に「カダフィは狂っている。何をし出すか分からない」と話し、国際社会が早期に飛行禁止区域を設定するよう求めた。

2236チバQ:2011/02/28(月) 23:20:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110228/mds11022819230020-n1.htm
化学兵器、今も国内に 保管体制に懸念も
2011.2.28 19:23
 反政府デモが広がるリビアはかつて大量破壊兵器開発計画を進め、ひそかに核開発にも乗り出していた。2003年に計画放棄を発表し、廃棄を進めているが、今も国内で化学兵器の毒ガスなどを保有する。混乱の拡大で、保管体制を懸念する声も出ている。

 化学兵器禁止条約に基づき査察などを行う化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)は、リビアの計画放棄表明後、マスタードガス23トンなどの存在を確認。07年までに完全廃棄する見通しだったが、作業が遅れ、リビア国内にはマスタードガス9・5トンが残る。同ガスなどの前駆物質は1300トンあったが、廃棄されたのは半分程度にとどまる。

 OPCWは「化学兵器用の爆弾は廃棄されており、マスタードガスを運ぶ手段がない」とする。ただ米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、米政府当局者らは今後の警備態勢への懸念を表明した。(共同)


http://sankei.jp.msn.com/world/news/110228/mds11022812460016-n1.htm
進む“軍事力の整備” 首都攻防に備えるベンガジ
2011.2.28 12:46
 「リビアを解放するために喜んで首都での決戦に参加する」。反体制派が実効支配するリビア北東部ベンガジでは27日、軍の施設から奪われ散逸した武器を反体制派が回収して“軍事力の整備”を進めるなど、首都トリポリに居座る最高指導者カダフィ大佐を退陣に追い込むための準備が着々と進められていた。

 ロケット砲や機関銃、手榴(しゅりゅう)弾などあらゆる武器が無造作に詰め込まれた小型トラック。かつて反政府活動家らを次々に拘束、時には拷問も加えたという政府情報機関の建物の中庭で、反体制派の男性が「既に約70台分の武器を回収した」と誇らしげに語る。

 回収した武器の管理は市民と軍人が協力して行い、傍らでは実弾が詰め込まれた鉄製の箱やロケット砲を市民が続々と運び込んでいた。(共同)

2237チバQ:2011/03/01(火) 22:52:01
>>2101
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030101000894.html
独国防相、盗用で辞任へ メルケル連立政権に痛手

 【ベルリン共同】ドイツのグッテンベルク国防相(39)は1日、数年前の博士論文で政治学者らの新聞寄稿記事などを盗用していた問題で、引責辞任することを表明した。国内人気ナンバーワンの政治家で、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)内では、首相の有力な後継者の一人。

 支持率が低迷するメルケル連立与党にとって、有力閣僚の辞任騒動は大きな打撃。3月下旬など年内に計六つの州政権を決める州議選(特別市含む)が予定されており、こうした重要選挙への影響を考慮し与党側が辞任を促したとみられる。

 盗用問題では、博士号を授与した同国南東部のバイロイト大学が2月23日、多数の盗用が見つかったため、博士号剥奪を決定。野党だけでなく、与党幹部からも辞任を求める声が出ていた。

 グッテンベルク氏は与党の若手のホープで、経済技術相を経て2009年10月に、アフガニスタンへのドイツ軍派兵問題を抱える国防相に就任した。

2238チバQ:2011/03/01(火) 22:55:37
http://www.afpbb.com/article/politics/2788339/6893720?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
北アフリカ・中東の反体制デモはサハラ以南にも波及するか
2011年03月01日 15:51 発信地:ダカール/セネガル

【3月1日 AFP】抑圧、貧困、汚職が代名詞となっているサハラ以南のアフリカ諸国は今、アフリカ北部などのアラブ世界を席巻する革命の波に、希望のまなざしを向けている。

 サハラ以南には、ワンマン体制が20〜30年以上続いている国が数多く存在する。だが、富裕エリート層と貧困にあえぐ大多数とのギャップがあまりにも大きく開き、圧政も当たり前のように続いているこれらの国々は、チュニジアやエジプト、リビアにおけるような怒れる大衆の大きなうねりを作り出すことができるのだろうか?

 ナイジェリアの人権活動家シェフ・サニ(Shehu Sani)氏は、「北アフリカの反体制デモはアンゴラからブルキナファソ、ナイジェリアからエリトリアに至るまで、サハラ以南のアフリカを刺激することになるだろう。サハラ以南の民衆が蜂起するのは時間の問題だ」と話す。

 しかし、サニ氏自身、(サハラ以南の)民族と宗教の多様性が一致団結を難しくさせている可能性を認識している。

 ナイジェリアの学者、エゼ・オシタ(Eze Osita)氏は、「北アフリカはサハラ以南と違い、人種、文化、宗教の点で同質であり、このことが国民の動員をたやすくした」と解説する。

■サハラ以南の各地でデモ

 それでも、サハラ以南の野党指導者らは支持者に対し、アラブの例にならって反乱を起こすよう呼びかけている。その一方で、国の指導者たちはそうした動きの封じ込めに躍起になっている。

 赤道ギニアは「報道管制」を行い、チュニジアとエジプトの大統領退陣に関するニュースを一切国民の目に触れさせないようにしている。

 アンゴラでは、匿名の人物が政府への大規模な抗議デモを呼びかけたが、1975年の独立時から政権の座にある与党は「デモ参加者には重い刑罰が科される」と警告した。

 ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領(87)の政権が1980年から続いているジンバブエでは、エジプトの反政府デモに関する研究会を開いたとして、元国会議員1人を含む47人が逮捕された。

 国民がそれほど抑圧されていないモザンビークやブルキナファソ、民主主義が進んでいるとされる南アフリカやセネガルといった国々でも、デモが起きている。いずれも、貧困・失業対策、インフラ整備を求めるといった内容だ。
 
■サハラ以南で反体制デモが置きにくいその他の理由

 チュニジアとエジプトでの政権崩壊の鍵となったのが「ソーシャルネットワークによる動員」と「軍の中立的態度」だと指摘されているが、サハラ以南の各国の軍は権力者に擦り寄る傾向が強く、インターネットの普及率もマグレブ諸国に比べると圧倒的に低い。 

 前者の例は、コートジボワールが良い例だ。前年11月の大統領選でアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相が現職のローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)大統領を破って当選したが、バグボ氏は権力移譲を拒否。軍はバグボ氏の後ろ盾に回った。

 ウガンダでは、 ヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領が1986年から政権の座にあり、前月の大統領選でも再選されたが、選挙に不正があったと指摘されている。同国マケレレ大(Makerere University)のフレデリック・ムテビ(Frederick Golooba Mutebi)教授は、「ウガンダの軍は政権を強く支持しており、政府の民兵として振る舞うことも多い」と指摘した。

 ムテビ氏はさらに、サハラ以南、特にウガンダは、教育を受けた中流階級が少ない上、北アフリカに比べて都市化も進んでいないと話した。

「反体制デモを開始、継続していくためのインフラは、北アフリカではここよりはるかに整備されている。エジプトのデモ隊は、インターネットにせよ、ほかの手段にせよ、緊密に連絡を取り合っていた。そのようなことを可能にするインフラはここにはない」(ムテビ氏)

 一方、ジンバブエ国立マスビンゴ大(Masvingo University)のある専門家は、北アフリカの反体制デモは別の方面にも影響をもたらす恐れがあると警鐘を鳴らす。独裁者が地位を固めようと努めるようになり、その結果、強権体制が強化されることになりかねないという。(c)AFP

2239チバQ:2011/03/01(火) 22:56:20
http://www.afpbb.com/article/politics/2788335/6893752?utm_source=afpbb&utm_medium=detail&utm_campaign=must_read
バグボ氏派が国連調査団に発砲、緊迫の度を増すコートジボワール
2011年03月01日 16:42 発信地:ニューヨーク/米国
【3月1日 AFP】コートジボワールで28日、大統領選で敗れた後も大統領職を辞さないローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)氏支持派の部隊が、同国の武器禁輸違反を調査していた国連チームに発砲した。

 国連(UN)筋によると、国連のコートジボワール制裁委員会の専門家たちと国連平和維持部隊の幹部1人が、首都ヤムスクロ(Yamoussoukro)の空港で武器禁輸違反について調査していたところ、バグボ氏を支持するグループに銃撃され、撤収を余儀なくされたという。報告によると負傷者はいなかった。

 前年11月28日に行われたコートジボワールの大統領選の結果、国際社会は元首相のアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)氏を新大統領と認めているが、バグボ氏は権限移譲を拒否している。

■ベラルーシが攻撃ヘリ輸出か

 そんな中、国連安全保障理事会が決めたコートジボワールへの武器禁輸制裁措置を破ってベラルーシから攻撃ヘリコプター3機などがバグボ氏派に送られたとして、潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長が批判している。

 潘事務総長は、コートジボワールは内戦へ逆行しかねないと懸念を表明し、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領もワシントンで行われた会合で同様の発言をした。

 潘事務総長によると、コートジボワールへは27日にベラルーシからヘリコプター1機が届き、残る2機も28日に到着するとみられていた。ベラルーシからコートジボワールへの武器禁輸違反の報告について、潘事務総長は安保理での協議を呼びかけた。

 同理事会のコートジボワール専門家パネルはニューヨーク(New York)で協議し、コートジボワールに派遣されている国連ミッションに武器輸出の事実を確認できるような詳しい情報を提供するよう要請した。

■国連職員が一時誘拐される
 
 発砲と同時刻、やはりバグボ氏支持派の若者がアビジャン(Abidjan)市内でウクライナ国籍の国連職員2人を誘拐し、事態はいっそう緊迫したが、数時間後に2人の身柄はバグボ氏直属の治安部隊に移り、その後国連に引き渡された。

 一方、ベラルーシは外務省が「安保理による制裁を破ったことなどない」と発表するなど、禁輸違反を否認している。またバグボ氏の広報担当者も、国連の主張は「バグボ大統領の政府に対する攻撃を正当化する詭弁(きべん)だ」と反論している。

バグボ氏派とワタラ氏派の衝突が増える中、コートジボワール情勢はこのところ日に日に緊迫の度を強めている。現在同国では1万500人を超える要員が国連の平和維持活動を行っており、その一部はワタラ氏陣営の本部を警護している。司令官によると、国連ミッションに対するバグボ氏派の敵意は高まっており、前週末には国連ミッション要員3人がバグボ氏派に撃たれ、負傷している。

 コートジボワール大統領選の結果については、アフリカ連合(African Union)の調停パネルもまもなく独自の裁定を下すものと見込まれている。(c)AFP/Carlos Hamann

2240チバQ:2011/03/01(火) 22:57:43
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110301dde012040012000c.html
特集ワイド:デモしない若者たち エジプト、リビア、そして−−日本は?
 「まさか!」の驚きのうちに、世界史の教科書に新たなページが加わった。チュニジア、エジプトで独裁政権が倒され、今またリビアが揺れている。革命の主役は若い世代とされるが、翻ってニッポン。この重苦しい時代に若者たちは一向に立ち上がる気配を見せないが−−。【平野幸治】

 ◇「おとなしい」……酷ですよ
 ◇一人一人分断され孤独
 ◇体制批判より「新しいもの」志向
 東京大学の安田講堂。60年安保から続いた学生運動は、ここを舞台にした1969年1月の警察との攻防でハイライトを迎えた。建物に残るおびただしい傷はその名残だろうか。

 カップルが歩いていた。

 「中東の革命に触発されて何かのデモに参加してみたいと思わない?」

 「どうでしょうねえ……。火炎瓶とか武力を使うのは、よくないかな。誰かを傷つけちゃ、運動の意味がない。僕はもっと違うかたちで世の中を変えてみたいですね」

 なるほど東大生らしいというべきか。知的で、どこか冷めているような。

 エジプトでは市民がツイッターやフェイスブックなどのネットサービス(ソーシャルメディアとも呼ばれる)を駆使し、情報を共有して巨大なデモへとつなげた。その中心を担ったのは若者たちだと言われている。中東ばかりではない。昨年には英国で大学生らが学費値上げ反対のデモを繰り広げ、フランスでも年金改革に異議を唱える300万人規模のデモがあった。

 では日本は? 就職難、正規と非正規の格差、貧困などの厳しい状況は変わっていないのだが……。

 なぜ?

 「日本の若者だって皆、本当に怒っている。でも、一人一人が分断され、孤独だからじゃないかな。どんなにコミュニケーションのツール(道具)があっても、現実のコミュニティーがないところでは役に立たない」

 東京・高円寺の商店街で雑貨リサイクル店「素人の乱」を営む松本哉(はじめ)さん(36)が言う。「家賃をタダにしろデモ」などのユニークな活動を通じて「生きにくい世の中と楽しく闘おう」と提唱している。

 松本さんはヨーロッパを旅し、雇用の不安定な若者たちが大勢の友人を持ち、自由に生きている姿に感銘を受けた。「空き家や空きビルを勝手に使って、ライブやコンサートをしたり、遊び場にしている。大家も寛大なんです。人が集まり、コミュニティーを生み、そこでデモに行くか議論したりする」

 「団塊の世代には、会社の仲間で打ち解けて飲んだりとか、コミュニティーがあったでしょう。でも経済成長第一を追求するうちに、地域コミュニティーは崩壊し、企業も業績第一になって、友達をつくる場所もないことが悩みになった。世代間交流もなく、互いの顔が見えないまま『若いやつらは』『団塊の世代って』などと言い合い、若者の居場所がどんどん減っているんです」

 「なぜ日本の若者はおとなしいか? その質問、若者には酷ですよ」。哲学者で、「超マクロ展望 世界経済の真実」の共著もある、津田塾大学准教授の萱野稔人さん(40)はぴしゃりと遮った。

 「だって、ほんの11年前には、佐賀バスジャック事件などがあって大人たちは若者の凶暴化を叫んでいた。それなのに、今ではおとなしいことが問題だなんて。そんなのは単なる大人の鬱憤晴らしです」

 フランス在住経験のある萱野さんは「若者を批判し、萎縮させる圧力は、ヨーロッパ諸国よりも日本の方が強い」と指摘するのだ。

 「若者は、常に社会の新規参入者。景気の悪化で経済のパイの拡大が止まってしまうと、既存の社会人にとって新規参入者はうとましい存在となる。ヨーロッパでは70年代に低成長時代に入り、それに対応してきたが、日本では90年代後半から急激に変化が訪れた。そのため、本来ならエンカレッジ(勇気づける)すべきなのにバッシングへと傾いてしまったのです」

 言論集団「シノドス」代表で慶応義塾大学非常勤講師(現代社会論)の芹沢一也さん(43)も、若者が社会的行動を起こさないことについてこう語る。

 「確かに今の若者は、一つの現象を社会問題と捉え、どう解決すべきか想像する力に欠けている。でもその責任は大人にある。私益を犠牲にしてでも優先すべき社会的正義があることを子供たちに教える大人が、どれだけいますか。『現実は変わりうる』と言うなら、中高年こそが身をもって示さなければ説得力はありませんよ」

2241チバQ:2011/03/01(火) 22:57:57
 しかし、一昨年には曲がりなりにも政権交代があった。若者に政治への期待は全くないのだろうか。

 「若者は政治家を自分たちの代弁者とは思っていない」と松本さん。萱野さんは言う。「学生と話すと、政治家はお金に汚い、という紋切り型の印象を抱いているようです。選挙のたびに『投票にいきなよ』と促すのですが、『誰に入れるべきか分からない』という。そこには二つの意味がある。一つは誰に投票しても結果は同じというあきらめ。実際、政権交代と騒いでも何も変わらないじゃないかと。もう一つは、変わらないということは悪くもならないだろうと。社会への信頼というか、今のシステムに寄りかかっている。社会が複雑・巨大化したことの良い面であり悪い面でもあると思います」

 どうやらデモへの道のりは遠いようである。

 芹沢さんは「若い人たち、特に80年代以降生まれの世代には、今はもう、体制批判より新しいものを生み出す局面だという意識が生まれている。実際、脱引きこもり支援をするNPO法人や、発展途上国で雇用を生み、利益も還元する会社などを設立する社会起業家が次々に生まれている。上の世代は『なぜ若者は立ち上がらないのか』などと言う前に、そんな若者たちにお金やリソース(資源)を渡してほしい」と力を込める。

 ただ、松本さんはこうも指摘する。「チュニジアでもエジプトでもリビアでも、今回はデモの指導者がいなかったじゃないですか。あれがすごく新しいと思う。小さいリーダーはたくさんいたと思うけれど、反体制のリーダーとか党とかがなくて、自然とワーッと広がっている感じがすごく新しい反乱だと思う」

 政局に明け暮れる与野党。油断していると、何万人もの若者の携帯電話に「×月×日×時、国会議事堂デモ」というメールが駆けめぐる日が来ないとも限らない。

2242チバQ:2011/03/01(火) 23:24:41
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011030102000033.html
チュニジア・リビア国境ルポ 「衝突前 早く国外へ」
2011年3月1日 朝刊

28日、ラスジディルに集まったリビアからの避難者ら=有賀信彦撮影


 【ラスジディル(チュニジア南東部リビア国境)=有賀信彦】「銃声が一日中響き、怖くて外に出られなかった」。チュニジアのラスジディルに避難したトリポリ市民らは二十八日、リビアの首都の状況を語った。治安部隊と反政府勢力の衝突はまだ最終段階には至っていないが、国境の街には一日に数千人以上が「一刻も早く国外へ」と押し寄せている。

 出国審査を済ませ、国境を越えたばかりのラムーン・ビガーさん(29)は「道路には五十メートル置きに銃を持った兵士が立っていて、数多くの戦車が配置されている」とトリポリ市街の様子を説明した。

 多くの人々がずっと家の中に閉じこもっており、街の中に市民の姿は見えなかった。反政府勢力と治安部隊が衝突しているのか判然としないが、銃声が昼夜問わず、鳴り響いていたという。

 「避難しようと二十五日に街に出たときには、死体が転がっている光景はなかった。だから、本格的な衝突が始まる前にと、必死で逃げた。二十六日に国境に着いたが、チュニジアに入るのに二日かかった」とラムーンさん。持っているのは衣類を詰め込んだ大きなビニール袋一つだけだった。ラムーンさんの会社の同僚、ハリー・ビガーさん(25)は「銃声が怖くて、とても外には出られなかった。七日間家の中にいたが、すぐに食料も尽きて、水だけを飲んで暮らした」と振り返った。

 入国管理所のあるラスジディルには、チュニジア軍が出動。リビア側から大量の市民が一度に押し寄せないように管理しているが、国境沿いの柵の前はすし詰め状態。柵を乗り越えようとする人々が後を絶たない。

 さらに、数日前にチュニジアに避難したものの、行く当てのない数千人が同管理所から数キロ離れた野原に集まっており、その規模もどんどん広がっているという。

2243チバQ:2011/03/01(火) 23:25:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011030102000032.html
「極秘に宮殿」 プーチン氏疑惑次々
2011年3月1日 朝刊

 【モスクワ=酒井和人】ロシアの事実上の最高実力者とされるプーチン首相が、ロシア南部の黒海沿岸に極秘裏に専用の宮殿を建設中との情報が相次ぎ、インターネットなどで批判が高まっている。中東での反政府デモが拡大する中、来年春の大統領選に影響を及ぼす可能性も指摘されている。

 発端は昨年末、プーチン氏に近いとされるロシア人実業家コレスニコフ氏が、メドベージェフ大統領にあてた告発の書簡を米紙ワシントン・ポストが報じたこと。

 同紙によると、建設にはロシアの新興財閥が献金した資金を不正に流用。宮殿は冬期五輪会場となるソチのある南部クラスノダール地方にある。イタリア風の造りで、フィットネス施設やコンサート場、ヘリポートなどを備え、総工費は十億ドル(約八百十億円)に上るという。

 今年一月中旬には建設中の宮殿とされる写真がネット上に流出。また、別の実業家は、ロシアの有力経済誌に、首相が他にも複数の秘密宮殿を所有しており、裁判で事実を明らかにしようとしたが、訴えを無視されたと証言した。

 これに対し、首相側はワシントン・ポストの報道後、「首相と宮殿は関係ない」(ペスコフ首相府報道官)と短く否定しただけ。政府系の主要メディアは疑惑を報道せず、黙殺を決め込んでいる。

 一方、ネット上ではプーチン氏に対する批判の声が噴出。中には中東での反政府デモを引き合いに「革命を起こせば宮殿は幼稚園になる」との書き込みもみられた。あるニュースサイトは「メディアをコントロールする権力者に打撃を与えるのはインターネットだ」などとして、大統領選へ向け、さらなる批判の高まりを予測した。

2244チバQ:2011/03/01(火) 23:26:00
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011030100838
首都中心部に数万人集結=大統領の退陣要求−イエメン
 【サヌアAFP=時事】イエメンの首都サヌア中心部で1日、野党勢力が呼び掛けた反体制デモに数万人規模の人々が集結した。デモ参加者は「サレハ(大統領)は去れ」「体制転覆を」と気勢を上げ、サレハ大統領の退陣を要求した。
 デモ隊はサヌア大学に近い広場に大挙して押し寄せ、広場に通じる三つの通りを埋め尽くした。反体制派は大学一帯を拠点に、1週間以上にわたって民主化要求のデモを続けていた。(2011/03/01-22:43)

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2245チバQ:2011/03/01(火) 23:27:52
http://www.cnn.co.jp/world/30001975.html
イラン反体制派指導者2人、刑務所に収監か 現地報道
2011.03.01 Tue posted at: 11:24 JST
テヘラン(CNN) イランの反体制派ウェブサイトは28日、信頼できる筋からの情報として、改革派指導者のムサビ元首相とキャルビ元国会議長が妻らと共に政府に拘束され、テヘランの刑務所に収監されたと報じた。

これに対し半国営のファルス通信は司法当局筋からの情報として、反体制派のリーダー2人は自宅にとどまっており、疑わしい者との通信だけが制限されていると伝えた。イラン国営通信、ファルス通信とも、報道では2人の人物を特定していない。

反体制派はムサビ氏とキャルビ師の収監に反対するデモの実施を1日に呼びかけている。

人権団体は先週末、2人とその妻の所在がわからなくなったとして、身の安全に対し深い懸念を示していた。国営テレビではこれまで、ムサビ氏とキャルビ師の処刑を訴える複数の政府当局者の動画が放映されている。

イラン政府はエジプトのムバラク政権の崩壊を歓迎する一方で、先月14日にテヘランで行われたデモを弾圧した。その直前には、デモを呼びかけた反体制派メンバーの一斉検挙も行っている。

テヘランのデモは数万人規模に及び、数十人が拘束された。動画投稿サイト「ユーチューブ」には殴打されるデモ参加者を映した動画が投稿された。ファルス通信によると、一連のデモで2人が死亡、銃撃により複数人が重傷を負った。

イラン政府は厳しい報道規制を敷いているため、海外メディアが同国内の情報を入手するのは困難な状況となっている。

2246チバQ:2011/03/01(火) 23:29:35
http://www.asahi.com/international/update/0301/TKY201103010449.html
バーレーン王室、デモ批判の声明 強硬姿勢をとる警告か2011年3月1日19時56分



 【マナマ=古田大輔】反政府デモが続くバーレーンで2月28日、サルマン皇太子が声明を出し、「人々の利益を損ねる行動に終わりを」と呼びかけた。2月中旬のデモ隊の強制排除で多くの死傷者が出てから、王室が実権を握る政府は平和的なデモは許容する立場をとってきたが、声明は再び強硬姿勢に転じる可能性を示唆した警告と受け止められている。

 皇太子は声明で「混乱が経済に影響し始めた」「改革を望まない者たちが受け入れがたい手法で邪魔している」などとし、政府との対話を拒んでいるデモ隊を批判した。

 デモ隊は首都マナマ中心部の真珠広場を占拠して連日、数千〜数万人規模のデモを展開し、28日朝には一時、国会議事堂を包囲した。国王の叔父で在任40年のハリファ首相の内閣総辞職を対話の前提としている。

2247チバQ:2011/03/01(火) 23:32:38
http://www.asahi.com/international/update/0301/TKY201103010562.html
志願兵募り、首都へ 武装リビア反体制派「未来を開く」(1/2ページ)2011年3月1日22時16分
 リビア東部のベンガジ。2月28日午後、郊外にある邸宅を訪れると、菜の花が咲き誇る庭で地元部族の有力者が出迎えてくれた。

 「リビアの現状をありのまま伝えてほしい」

 白髪頭にがっしりとした体格。仲間から「父親」と呼ばれている男性は、こう切り出した後、志願兵を募り、最高指導者カダフィ大佐がいる首都トリポリに向かう計画を語り始めた。

 反体制派の拠点となっているベンガジだけで、18歳から50代後半まで81人が名乗りを上げ、反体制派が掌握したベイダ、ダルナ、トブルクでも街の世話役を通じて声をかけているという。

 納戸代わりの部屋には、ロシア製の対戦車砲弾が3発入った木箱が36箱、手投げ弾が16発、さらに機関銃や対空砲の弾帯、照明弾のほか、戦車の砲弾までそろっていた。

 反体制派側についたり、放棄されたりしたベンガジ近郊の軍・治安部隊の基地や拠点から運び出した武器や弾薬の一部だ。危険分散のため、別の仲間の家などにも相当量を運び入れたという。

 「父親」の右腕として作戦を練る男性(36)が、地図を示しながら現況を説明し始めた。彼らが掌握している地域の西端にあるアジュダビヤからトリポリまでは約千キロ。その途上には、カダフィ大佐の出身部族が拠点とする中部シルトがある。街中に検問所が張り巡らされ、「アリ一匹見逃さない態勢だ」との報告が入った。

 船は考えていない。目立たない小さな漁船に重い武器や弾薬を積めば速度が上がらないし、政府軍に見つかったら逃げ場がないからだ。

 八方ふさがりなのかと聞くと、男性はニヤリとして携帯電話の画面を見せた。道がない砂漠を四輪駆動車が疾走する動画。リビア国土の90%は砂漠地帯だ。「おれたちは遊牧民の子孫。砂ごとの微妙な手触りの違いで、どの地域の砂漠か判別できる」

 志願兵らは今にも飛び出しそうな勢いだが、命を預かる「父親」は慎重を期す。「一刻も早く駆けつけたいが、できるだけたくさんの武器を調達し、各地の勢力と連携してトリポリを目指したい」

 「父親」はカダフィ政権打倒の動きを、「国民が一つにまとまるための闘い」と感じる。40年以上に及ぶカダフィ政権下で部族間にあつれきが生じ、東西も地域格差で分断された。「今リビアは打倒カダフィでまとまっている。過去になかったことだ」

 志願兵の39歳の男性は、ブロック造りの粗末な家に家族14人で暮らす。自分を含め9人のきょうだい全員が定職に就いていない。港で働いていた父親(64)の月額200リビア・ディナール(約1万3300円)の年金だけが頼りだったが、8カ月前に説明もなく打ち切られたという。

 「カダフィは国民の資産である石油収入を懐に入れ、自分を守るためだけに傭兵(ようへい)に1日2千ドル(16万3500円)も使う。でたらめだ。戦って命を失っても悔いはない」

 別の志願兵の母親(60)は息子に声をかけた。「リビアの未来を切り開くための闘いだ。行ってきなさい」(ベンガジ(〈リビア東部〉=井上道夫)

2249チバQ:2011/03/01(火) 23:33:51
http://mainichi.jp/select/today/news/20110302k0000m030086000c.html
リビア:逃亡外国人を拷問 情報流出恐れ
2011年3月1日 21時29分

 【ラサジール(チュニジア南東部)藤原章生】チュニジアのリビア国境の町ラサジールでは、カダフィ政権に関する情報の流出を警戒するリビア当局による拷問を受け、命からがら逃れてきた人々がいた。一方で、避難民の増加による町の混乱を恐れた住民らが、避難民を追い返そうとしており、受け入れ国の「限界」を指摘する声も出始めた。

 先月26日夕、国境から最寄りの町へ向かうミニバスに3人の若いチュニジア男性が乗ってきた。道端の政府職員が「行ける所まで連れてってやってくれ」と頼んだのだ。バスが走り出すと、一人が運転手に電話を借りた。一言二言話すと男は涙を流し、声を上げて泣きだした。3人は明らかにショックを受けており、みな一様に目が充血していた。

 3人は23日朝、トリポリから5キロほどの町ゴトロマンで故郷に帰る車を探していたところ、カダフィ政権の軍に捕まった。近くの兵舎に連行され、3日間食料も水も与えられず拘束された。「持ち物すべてを奪われ、ひどい拷問を受けた」。自動小銃の底部で腹部や腰を数度、そして顔を拳で殴られたという。男性2人のこめかみは腫れていた。

 3人は31、29、22歳の電気技師。リビア企業で配電盤とりつけの仕事をしていた。リビアに残る身内や会社に迷惑がかかると、写真と実名の掲載を拒んだ。

 国境に逃げて来る外国人の大半が無傷なのに、なぜ彼らは拷問を受けたのか。「兵舎には我々のほかにもチュニジア人が45人いた。捕まったのは逃げるとき、パソコンなど精密機器を持っていたからだ」と年長の男性が言う。「携帯電話に町の映像が映っていたので、『どうして撮った』としつこく聞かれた」

 国籍を問わず、話を聞いた避難民のほとんどが、リビア軍に携帯電話などのメモリーカードを奪われていた。

 戦いを情報戦とみなしているのか、カダフィ軍は国内映像の流出をひどく恐れているようだ。「検問所では兵隊が携帯電話のカードを手際よく抜き取り本体を返してくれた」と複数の避難民が語る。

 「外国人を追い出すのも、国内の様子をとにかく知られたくないからだ」。では、その先にいったい何があるのか。「国民だけが残ったところで、反逆者を探しだし処刑するのだろう」。男性は予言するように語った。

 ◇避難民1万人超 受け入れ限界
 それから2日後の28日。避難民はどんどん膨れ上がり、この日も1万人を超えた。

 そうした中、鉄パイプを手に地元の若者たちが国境の壁に乗り、「これ以上、来るな。帰れ」「町が荒れる」などと避難民たちを脅している。チュニジアの地元民が、入管職員や軍を差し置き、入国を阻んでいるのだ。

 27日まで順調だった入管作業は若者の乱入で一時止まり、押し寄せる2000人ものエジプト人らは壁を乗り越えたり、疲労で倒れるなどした。

 チュニジア軍の陸軍少佐は「1月の政変に首相交代が続き、兵の動員がうまくいかない。このままでは暴動になる」と受け入れ国の限界を訴えた。


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