したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

宇宙

463荷主研究者:2013/04/10(水) 23:42:14

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620130308hhav.html
2013年03月08日 日刊工業新聞
中島田鉄工所、独から人工衛星向け装置受注−東北大院と開発

 【福岡】中島田鉄工所(福岡県広川町、中島田正宏社長、0943・32・4331)は、東北大学大学院工学研究科と共同開発した小型人工衛星向け幕展開装置をドイツのシュツットガルト大学宇宙工学科から受注した。13年6月末までに納入する。実際に打ち上げる人工衛星に取り付けられる見通し。今後も継続的な受注が見込めれば新規事業化を検討する。

 装置の仕様や受注額など詳細は明らかにしていない。開発期間は約2年。設計製作を中島田鉄工所が担当した。幕の素材にはアルミニウムを使用した。装置は宇宙ゴミ(スペースデブリ)対策用。使わなくなった人工衛星を大気圏に突入させて燃え尽きるようにする。広げた幕が微量の大気を受けて減速することで遠心力が弱まり、引力で地球に引き寄せられるという。

464とはずがたり:2013/04/13(土) 08:55:35
今日は朝っぱらから随分揺れました。。

南海トラフ沖に海底活断層 M8級地震の可能性も
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041301001205.html?ref=rank
2013年4月13日 05時55分

 巨大地震が懸念される南海トラフの南東側の海底に、長さ275キロ以上に及ぶ海底活断層が存在するとの分析結果を、広島大の中田高・名誉教授らの研究グループが13日までにまとめた。活断層が動いた場合、マグニチュード(M)8級の地震になるとみられる。
 1498年の明応地震は南海トラフが震源と考えられていたが、そうではなく、この活断層が動いたことで起きた可能性があるという。中田名誉教授は「南海トラフ以外にも、単独で大地震を起こす震源域があることを考える必要がある。活断層は500年以上動いていないことになり、注意が必要ではないか」としている。
(共同)

465荷主研究者:2013/04/21(日) 12:43:23

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1303230011/
2013年3月23日 神奈川新聞
三菱電機鎌倉が新棟整備、人工衛星生産力2倍に/神奈川

三菱電機が鎌倉製作所に増築した新しい人工衛星生産棟(同社提供)

 三菱電機は22日、鎌倉製作所(鎌倉市上町屋)内で建設を進めていた人工衛星の生産棟の増築が完了したと発表した。同製作所の人工衛星生産棟は2棟目。既存の生産棟と合わせ、年間で従来の2倍となる8機を生産できるといい、国内では最大級の生産能力となる。同社は2013年度の稼働を目指している。

 同社によると、新しい生産棟は約30億円を投じて整備。鉄骨6階建てで延べ床面積は約7800平方メートル。通信衛星や観測衛星などの人工衛星のほか、太陽電池パネルなどの搭載機器の生産も行う。

 アンテナが発する電波の方向を測定する電波暗室のほか、人工衛星打ち上げ時などの耐衝撃性を調べる振動試験設備なども設置された。屋上には太陽光発電システムを設置し、施設内のほぼすべての照明に発光ダイオード(LED)を導入するなど、環境や省エネ面にも配慮した。

 国内では今年1月、政府が宇宙開発利用の基本となる「宇宙基本計画」を決定し、測位衛星や気象衛星などの整備が盛り込まれた。海外でも中近東、中南米など情報通信設備の整備が遅れている新興国での商用通信衛星の需要拡大が期待されている。

 同社は人工衛星の開発・製造など宇宙システムビジネスの分野について、鎌倉と兵庫県尼崎市の2カ所に製作所を置いて事業を展開。同分野を成長分野として位置づけており、現在、約700億〜800億円の同分野の売上高を、20年度には約1500億円まで拡大することを目指している。

 鎌倉製作所では現在、09年に気象庁から受注した「ひまわり8号」「同9号」のほか、13年度に宇宙航空研究開発機構が打ち上げを目指している陸域観測技術衛星「だいち」の後継機の開発・製造を進めている。

466荷主研究者:2013/04/29(月) 12:20:01

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130401t15015.htm
2013年04月01日月曜日 河北新報
車避難減災へ共同研究 季節・時間変え渋滞解析 東北大など

導入された実験装置は車体が上下、前後左右に動く

市街地の様子などをスクリーンに映し出す運転シミュレーター

 東北大未来科学技術共同研究センターは東大、岩手県立大と連携し、大規模災害時に自動車で避難する場合の被害を減らす研究に乗り出す。宮城県多賀城市内の研究拠点に最先端の運転シミュレーターを導入し、映像などで災害時の状況を再現。渋滞発生メカニズムや運転行動を解析する。

 東日本大震災では沿岸部で渋滞が発生し、被害拡大につながった。近くに高台のない地域では徒歩避難が容易ではないケースも想定されることから、情報通信技術による車の誘導など、減災に向けた高度道路交通システム(ITS)の開発・発展につなげる計画だ。

 研究は多賀城市のインキュベーション(ふ化)施設「みやぎ復興パーク」にある次世代車関連の開発拠点で行う。運転シミュレーターは東大が設備の一部を貸与する形で既に設置された。現在は利用するソフトの導入準備中で、5月以降の実験開始を目指す。初期投資額は約1億円で、国の補助金も活用した。

 実験装置は鉄製の台にトヨタ自動車の「プリウス」を設置し、大型スクリーンが車の前方と左右を囲む構造。台は電動で上下、前後左右に動き、急ブレーキや急ハンドルの操作をすると、実際と同様に車体が傾く。スクリーンは仙台市や石巻市など市街地をコンピューターグラフィックスと実際の映像で再現できる。奥行きのある3次元の映像化も可能という。

 実験では季節や時間帯、天候、歩行者の量などに応じた交通状況下で疑似運転する。車の挙動で事故状況を再現できるほか、津波を想定して避難車両による渋滞の発生状態も調べられ、道路計画を含む今後の街づくりなどに生かせる。

 東大は設備の貸与に加え、同大ITSセンターの研究者1人が東北大の准教授に就いて研究をリードしており、「さまざまな分野で協力する方向」(ITSセンター)。別の運転シミュレーターを導入済みの岩手県立大はデータのやりとりなどで連携する予定だ。

 東北大未来科学技術共同研究センターの長谷川史彦副センター長は「災害時は徒歩避難が原則だが、実態を踏まえた車避難の減災研究は不可欠。街づくりも視野に入れた交通システムの総合的な研究につなげる」としている。

467とはずがたり:2013/04/29(月) 18:03:34

27億年前も小天体衝突 原始生命、過酷環境に耐えた?
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20130429019.html
2013年4月29日(月)08:05
 月に多数のクレーターを作った小天体の激しい衝突は、27億年前にも起きていたことを東北大や広島大などの研究チームが隕石(いんせき)の分析で突き止めた。すでに生命が誕生していた地球にも衝突したとみられ、原始生命が過酷な環境を生き延びたことがうかがえる。英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した。

 チームは2006年にモロッコに落ちた月起源の隕石を大型放射光施設「スプリング8」で調べ、合成に40万気圧以上が必要な特殊な物質を検出した。このような超高圧環境は、月面では小天体の衝突以外に起こり得ないという。放射年代測定で生成時期は27億年前と分かった。

 月や地球に小天体が集中的に衝突した時期は、41億年前から38億年前ごろとされていた。月ではさらに11億年後にも衝突があったことになり、近くの地球でも、38億年前の生命誕生以降に頻繁に衝突していた可能性がある。

 地球の岩石は大気による風化や地殻変動などの影響で変質しているため、こうした研究は難しい。東北大の大谷栄治教授(高圧地球科学)は「米国がアポロ宇宙船で持ち帰った月の石などをさらに調べれば、生命が生き延びた環境の解明につながる」と話している。(草下健夫)

468名無しさん:2013/05/06(月) 01:13:50
.

469とはずがたり:2013/05/09(木) 21:24:17
M7級の首都直下地震 茨城・神奈川で高確率 初推定
2013年5月9日(木)08:05
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20130509093.html?fr=rk
(産経新聞)
 マグニチュード(M)7級の首都直下地震の発生確率は地域によって差があり、茨城県や神奈川県で高いことが防災科学技術研究所の試算で分かった。首都直下地震の地域別の確率を具体的に推定したのは初めてで、精度を高めれば防災に役立つ可能性がある。19日から千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表する。

 首都直下地震は、政府の地震調査委員会が南関東で30年以内に70%の高い確率で発生を予想しているが、南関東のどこで起きやすいかは、分かっていなかった。

 防災科研の井元政二郎主幹研究員らは、南関東で大正15年以降に観測された約1500回のM5以上の地震と、過去約1100年間に起きた16回のM7級の震源地を分析し、どこが首都直下地震の震源地になりやすいかを示す確率分布地図を作った。

 首都直下地震のメカニズムは多様だが、関東を乗せた陸側プレート(岩板)やフィリピン海プレートの内部で発生するケースでは、茨城県南部と神奈川県西部で確率が高く、両地域の中間に位置する東京都と千葉県南部で低くなった。

 地図上の確率は約10キロ四方の狭い範囲で計算したため、高い地域でも1万年に1回程度。全体の平均値と比べて、茨城県南部は平均で約1・5倍、神奈川県西部は同約1・4倍高かった。

 地震調査委が確率計算の根拠とした明治以降の5回のM7級は、茨城県など首都圏の東部で起きた。今回の試算では、神奈川県を中心に起きた江戸時代以前の11回のM7級も対象に含めたため、首都圏の北東と南西で確率が高くなった。

 井元氏は「試算は大まかなもので、対象とする過去の地震の選び方などで不確実性が多い。より信頼性の高い地図を作って、防災に役立てたい」と話している。

470荷主研究者:2013/05/12(日) 15:46:09

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130426t15013.htm
2013年04月26日金曜日 河北新報
簡単操作で衛星通信、大規模災害時に力 東北大など開発

東北大などが開発したVSAT(手前)を通じて通話を試す山元町職員ら

 東北大と有料放送事業者のスカパーJSAT(東京)などは、大規模災害時に簡単な操作で設置できる衛星通信の可搬型小型基地局を共同開発した。東日本大震災で甚大な被害が出た宮城県山元町で25日、基地局を使って通話する実演を行った。被災自治体の庁舎や避難所などでの実用化を目指す。

 総務省の研究事業として開発し、名称は「VSAT」。パラボラアンテナと電送機器が一体化し、タッチパネル式のスイッチを入れると自動でアンテナが動いて通信衛星の位置を特定し、電波を受信する。無線LANを通して、電話やインターネットで交信できる。

 縦1メートル、横60センチ、重さ38.5キロで、大人2人で楽に持ち運びできる。ハイブリッド車のバッテリーを使うと1週間動き続ける。

 従来の衛星通信の可搬型基地局はアンテナと電送機器が分離し、設営には技術者による衛星捕捉作業が必要だった。VSATは避難所などで誰でも簡単に基地局を設営できる。

 山元町は東日本大震災で通信インフラがすべて寸断し、3日間ほど外部との交信ができなかった。当時、副町長だった宮城県管財課の平間英博課長は「町の被災状況を外部に発信できなくて困った。簡単に衛星通信が可能となれば現場は助かる」と話した。

 開発に携わった東北大電気通信研究所の末松憲治教授(工学博士)は「衛星通信は災害時に情報を伝達する最後のとりでとなる。全国の自治体や病院、報道関係などに広く活用してもらいたい」と語った。

471とはずがたり:2013/05/15(水) 17:28:07
鉱物もここでいいな。
ベリリウムの日本名で緑柱石でええやん♪

緑柱石
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%91%E6%9F%B1%E7%9F%B3

緑柱石(りょくちゅうせき、英: beryl、ベリル)は、ベリリウムを含む六角柱状の鉱物。金属元素のベリリウムの名前は、この中から発見されたことに由来する。透明で美しいものはカットされて宝石になる。

472荷主研究者:2013/05/19(日) 15:49:00

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/05/20130510t15016.htm
2013年05月10日金曜日 河北新報
本震直前の震源域 スロースリップ発生確認 東北大

 東日本大震災の本震の直前、震源域でプレート(岩板)境界がゆっくりずれ動くスロースリップが起きていたことを、東北大地震・噴火予知研究観測センターの伊藤喜宏助教(地震学)らが海底圧力計の観測で突き止めた。前震活動の解析でスロースリップ発生を指摘した先行研究はあったが、直接確認したのは初めて。大津波を引き起こした日本海溝付近のプレート境界の巨大滑りについて、伊藤助教は「スロースリップが原因になった可能性が高い」と結論付けた。

 スロースリップは2011年1月下旬、普段は地震があまり起きない場所で始まった。観測データから東西35キロ、南北100キロにわたり平均40センチずれ動いたと推定され、マグニチュード(M)7.0の地震に相当するエネルギーを解放した計算になる。

 周囲のひずみが増加し、2月にM5級の地震を相次いで誘発。本震2日前の3月9日には、プレート境界のさらに深い場所でM7.3の最大前震を起こした。地殻変動が続いて本震につながった可能性があり、スロースリップから巨大地震に進展する一連の過程が確認できたという。

 本震では、海溝軸そばのプレート境界が50メートル以上ずれ動いた。従来は地震時に大きく滑らない場所とされていたため、発生メカニズムには謎があり、いくつかの説が提示されている。

 伊藤助教は、スロースリップが海溝方向に加速しながら続いていたとみられる点に着目。付近のプレート境界の摩擦抵抗を低下させ、滑りやすい状態になったところに、本震震源で始まった滑りが広がり、大きくずれ動いたと推測する。

 スロースリップは08年11月中旬にもやや小さい規模で起き、約2週間で収束していたことも判明。プレート境界深部でM5.7の地震を誘発したが、スロースリップは止まっており、大きく滑らなかったとみられる。

 伊藤助教は「スロースリップが周囲に影響を与え、地震の引き金になる現象だということを検証できた。観測やシミュレーションの技術が発達すれば、地震の発生予測につなげられるのではないか」と話している。

[スロースリップ] プレート境界や地下の断層が、地表に大きな揺れをもたらさずに、普通の地震よりはるかに遅い速度で比較的長い期間をかけてずれ動く現象。「ゆっくり滑り」とも呼ばれる。ずれた部分はひずみを解放するが、周辺は逆にひずみが増加し、地震が起きやすくなるとされる。衛星利用測位システム(GPS)を用いた地殻変動観測により、各地で検知されている。

473とはずがたり:2013/06/08(土) 20:16:11

衛星打ち上げで協力=三菱重工とアリアンスペース
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201306/2013060700876&rel=m&g=int

 三菱重工業と欧州宇宙大手アリアンスペースは7日、ロケットによる衛星打ち上げ事業で協力関係を結んだ。安倍晋三首相とオランド仏大統領も臨席し、首相官邸で文書を交換した。複数の衛星の打ち上げを共同受注し、衛星の重量などに応じて最適なロケットを提供することなどを念頭に、新たなサービスを行うことを目指す。
 三菱重工とアリアンスペースは以前、一方のロケットが何らかの理由で発射できない場合、もう一方の機体で衛星を代わりに打ち上げる協定を結んでいた。今後、協定の復活も含めて協力内容を広く検討する方針。(2013/06/07-18:57)

474とはずがたり:2013/07/03(水) 07:42:36

600トンの毒性燃料を積載 ロケット打ち上げ失敗で調査へ、ロシア
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130703/erp13070300120000-n1.htm
2013.7.3 00:11 [ロシア]

カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたロケットが墜落する様子を捉えた連続写真=2日(ロイター)

 【モスクワ=佐々木正明】ロシア製ロケット「プロトンM」が2日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたが、発射直後に予定軌道から外れ爆発、炎上したまま基地敷地内の森林地帯に落下した。露宇宙庁によると、死傷者や周辺地域への損害は出ていない。しかし、カザフスタン政府は同日、ロケットが毒性の高い液体燃料約600トンを積載していることから、周辺住民の健康状態への悪影響を調査する委員会を立ち上げた。

 ロケットは露独自の衛星測位システム「グロナス」3基を積んでいた。露宇宙庁は地元メディアに「エンジンか姿勢制御システムに異常が起こり、発射30秒後に落下した」と説明。墜落現場には直径約200メートルの穴ができているという。

 プロトンMは昨年にも打ち上げに失敗するなど、露製ロケットは近年、トラブルが続いているが、政府は2020年まで約1兆6千億ルーブル(約5兆円)を宇宙開発分野に投入し、テコ入れを図ろうとしていたばかりだった。当局はしばらくロケットの打ち上げを延期するとしており、グロナスの運営にも悪影響が出るのは避けられない情勢だ。

 一方、基地周辺では長期にわたるロケット発射などによって、酸性雨が降るなど環境状況が悪化。基地を租借している露側と、カザフ側とで軋轢(あつれき)が表面化しており、カザフ側が基地の賃借条件の変更を露側に求める事態にまで発展している。

475ななし:2013/07/03(水) 13:39:58
恋する*心理テストさん(@koi_sinri)の 11:17 午前 on 火, 6月 25, 2013のツイート。
あなたの願いが叶うかも*

暇つぶしにやってみてね!
テストはこちらから⇒《http://t.co/wikd433sIm

RTして皆と楽しもう! http://t.co/9HxmajeRtm
(https://twitter.com/koi_sinri/status/349350580973617153)

https://twitter.com/download からTwitter公式アプリをダウンロードしましょう

476とはずがたり:2013/07/14(日) 03:04:45

「青い惑星」を63光年先に発見、「ガラスの雨」降る灼熱の環境
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2955451/11028575
2013年07月12日 11:01 発信地:パリ/フランス写真 ブログ

【7月12日 AFP】地球から遠く離れた場所に、もう一つの「青い惑星」があることが分かった。ただし、水に満ちた惑星ではなく、「ガラスの雨が横殴りに」降る灼熱の惑星だという。

 米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)の科学者らは、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)を使い、太陽系外惑星の色を初めて特定した。

 系外惑星「HD 189733b」は、その大部分がガス状の物質で構成される巨大惑星で、地球から63光年離れた場所にある。観測の結果、この惑星の色が濃いコバルトブルーで、「宇宙から見た地球の色に似ている」ことが分かった。

「だが、類似点はそれだけだ」と、チームは声明で述べている。

 この惑星は恒星を非常に近い距離で公転しているため、大気は1000度以上に熱せられる。声明によると、「横殴りのガラスの雨が、時速7000キロメートルで降る」という。

 この惑星は地球に最も近い系外惑星の一つで、公転する恒星の前を横切る姿が観測できるため、これまでハッブルなどの望遠鏡を使って盛んに観測されてきた。

 英学術誌「アストロフィジカルジャーナル・レターズ(Astrophysical Journal Letters)」に掲載された論文を共同執筆した英エクセター大(University of Exeter)のFrederic Pont氏は「色が分かったのはこれが初めて。直接目で見たとき、どんなふうに見えるのかがこれで想像できる」と述べている。

 Pont氏のチームは、惑星の表面で反射される光の比率(アルベド)を観測し、色を割り出した。この惑星の青色は、地球と同じ海からの光の反射ではなく、荒れ狂うかすんだ大気からの反射によるものだという。この大気には、ガラスの主成分であるケイ酸塩の粒子が含まれ、この粒子が光を散乱させて青色を生み出していると考えられている。(c)AFP

477とはずがたり:2013/07/24(水) 01:58:12

大雨:100ミリ豪雨、都心急襲 浸水、交通も乱れ
毎日新聞2013年7月23日(火)23:43
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20130724k0000m040103000c.html

 激しい雨と雷が突然、都心を襲った。23日午後、関東地方は大気の状態が不安定になり、天気が急変。東京都の目黒区や世田谷区付近では、レーダーによる解析で午後4時半までの1時間に約100ミリの猛烈な雨に見舞われた。気象庁は2010年7月以来3年ぶりに東京都に「記録的短時間大雨情報」を出した。各地で浸水被害が出たほか、交通機関も大きく乱れた。

■浸水

 東京都世田谷区上馬では午後4時ごろ、雷と豪雨に見舞われ、区によると住宅約100棟が浸水した。

 「みんなゴミになっちゃった」。午後8時すぎ、家の前で片付けをしていた主婦(43)は、水につかった本や衣類を前にため息をついた。「マンホールから水が噴水のように噴き出し、道路が一瞬で川になった」。水は自宅に流れ込み、床上30センチに達した。

 近くのレンタカー店のスタッフ、米野佳秀さん(49)は「地面を打つ雨音は耳をつんざくようだった」と振り返った。同区弦巻では道路のアスファルトが浮き上がり、一時不通に。区は午後4時20分ごろ区長を本部長とする水防本部を設け、半地下の家屋の周囲に土のうを積み、たまった水をポンプで吸い上げるなどした。

 目黒区内では山手通りが冠水し、トラックが立ち往生して1時間15分間通行止め。品川区のJR西大井駅周辺や大田区上池台などでも住宅が浸水した。世田谷、目黒、品川区を流れる目黒川も水位が急上昇し、都が氾濫注意情報を出した。埼玉県朝霞市でも床上浸水1軒、床下浸水5軒の被害があった。【神足俊輔、木村健二】

■鉄道も混乱

 東急東横線は午後4時半ごろ、架線が切れたため渋谷−菊名間で約3時間運転を見合わせた。川崎市の武蔵小杉−元住吉間の高架上では走行中の特急と普通電車が立ち往生し、乗客が線路を歩いて両駅へ移動。池上線や目黒線、多摩川線も一時運転ができなくなり、東急線だけで約15万9600人に影響が出た。

 JR東海道新幹線も川崎市内の雨量計が規制値を超え、午後4時半から約40分間、品川−新横浜間で運転を中止。小田急小田原線は午後3時59分から6分間、停電のため経堂−生田間で運転を見合わせ、江ノ島線のダイヤも乱れた。千葉県内でも大雨のため、内房線と久留里線の一部区間で運休や遅れが出た。【北川仁士、味澤由妃、加藤隆寛】

■停電

 落雷による停電も発生し、東京電力によると1都3県で計1万4000軒に上った。停電は長いところで数時間に及んだが、午後8時半までに復旧した。

 西東京市の西友ひばりケ丘店では午後3時過ぎ、買い物客8人を乗せたエレベーターが停止。消防に救助されるまで30分前後閉じ込められた。8人にけがはなかった。【山本将克、袴田貴行】

478とはずがたり:2013/07/27(土) 21:47:52

鹿児島原発付近に大地震兆候 「数カ月以内にM6級」 GPSデータで予測
2013.07.26
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130726/dms1307261545019-n1.htm

 世界遺産に登録された富士山の噴火リスクが明らかになったばかりだが、大地震への警戒も怠ってはいけない。7月に入ってから東日本を中心に広い範囲で震度3以上の不気味な揺れが頻発している。そんななか、GPS(衛星利用測位システム)データを使い、地震予測を行っている研究者が、見逃せない現象をつかんだ。「鹿児島県の原子力発電所近くで異常な兆候が出ている」(研究者)というのだ。

 東日本大震災から2年以上たったが、日本列島の鳴動は収まる気配がない。熱中症のニュースに隠れがちだが、地震活動は相変わらず活発だ。

 気象庁によれば、7月だけでも、震度3以上を観測した地震は、実に18回に及ぶ=別表。26日早朝には岩手県沖を震源に最大震度3を記録。23日には福島県浜通りで2度、さらに21日には千葉県北東部と、震源は北海道から兵庫県まで点在している。

 「東北地方で起こった地震はいずれもM9の東日本大震災の余震だと思われる。一方で、17日に淡路島近くで起きた地震の震源は、1995年に起きたM7・3の直下型の阪神淡路大震災の震源と近い。この時の余震がまだ続いている可能性がある」(地震学者)

 予断を許さない状況が続くなか、注目すべき情報が浮上した。

 「数カ月から半年先に大規模地震が発生するかもしれない」と明かすのは、『東日本大震災の教訓』(古今書院)などの著書がある東京大学名誉教授(測量学)の村井俊治氏。

 村井氏は、地震予測情報を会員向けに配信する民間会社「JESEA(地震科学探査機構)」の理事を務める。

 同社は、国土交通省が日本全国に配置したGPSデータを測定する電子基準点を利用している。GPSは、地球の重心を原点として、地表に設置した「電子基準点」の赤道面方向(X軸、Y軸)へのズレと、北極方向(Z軸)へのズレの3点が観測可能で、地中深くの地殻の細かい動きまで察知することができる。同社ではこの「地殻変動」を分析し、将来の地震を予測している。

 「GPSの基準点は全国に1240カ所ある。これを使って、2000年から07年にかけて起きたM6以上の地震162個の追跡調査を行うと、そのすべてで地震の前兆とみられる地殻変動が観測された。われわれのやり方で、短期的には1週間、中期的には1カ月、長期的には3年以内に発生する地震の予測が可能だ」(村井氏)

 JESEAは、この手法で、4月13日に発生した淡路島付近を震源とするM6・3、最大震度6弱の地震の予測に成功したという。

 では、大規模地震の発生が予想される危険スポットは一体どこか。

 「鹿児島県の北西部、川内(せんだい)原子力発電所近くで、異常な値を計測し続けている。桜島などの火山の影響も考えられるが、地震の前兆ならば、早くて数カ月、遅くとも半年以内にはM6級の大規模な地震発生の懸念がある」(同)

 天災は忘れたころにやってくる−。先達の残した貴重な教訓を忘れてはならない。

479とはずがたり:2013/07/30(火) 20:01:23

特別警報レベルに匹敵=山口県萩市の記録的大雨−気象庁
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013072800237&rel=m&g=soc

 山口、島根両県では28日未明から昼すぎにかけて断続的に猛烈な雨が降った。同日午後には勢いが弱まったが、1時間降水量は山口県萩市で正午すぎまでに138.5ミリと、全国観測史上16番目の記録。気象庁は、8月30日から導入する「特別警報」のレベルに匹敵するとの見方を示した。
 気象業務法改正で導入する特別警報は、警報の上に位置付けられ、数十年に一度の大災害をもたらす大雨や台風、豪雪、地震・津波などが対象。昨年の九州北部豪雨や東日本大震災が該当する。
 現行の警報では、都道府県から市町村への通知と市町村から住民への周知が努力義務だが、特別警報では義務となる。自治体に住民避難勧告・指示を即断してもらう目的もある。(2013/07/28-23:16)

480とはずがたり:2013/08/06(火) 01:17:49

冬温暖な静岡県民より北海道人の方が寒がりの様だが北海道の暖房は完璧であるからだそうな。
埼玉人はガンガンにクーラー効かすのに対して四国人は抑制的なんでわ?

夏バテ率、四国の人が全国で最も高く、関東人は暑さに強い傾向 ウェザーニューズ調べ
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-363616.html
マイナビウーマン2013年7月22日(月)20:15

株式会社ウェザーニューズは、7月中旬に日本列島を襲った猛暑がどのように人々に影響し、各エリアの人がどの程度熱中症の危険性があったのか、そして今後の暑さ対策に活かすため、全国のウェザーリポーターの協力のもとに、“夏バテ”に関する調査を実施した。この調査結果は、連日猛暑が続いていた7月13日に寄せられた全国19,258人のウェザーリポーターの体感データと、7月6日〜7月13日の期間において計測された気象観測システム「ソラテナ」の気温解析データをもとにまとめたもの。

「今の夏バテ具合はどうですか?」の質問で、3つの選択肢「もうバテた」「そろそろバテそう」「まだ大丈夫」から選んで解答してもらったところ、夏バテランキングは1位四国、2位近畿、3位沖縄、4位関東となった。四国エリアは、平均最高気温が34.5℃と関東、近畿エリアに比べてそこまで高くないのにも関わらず、夏バテ率69.0%で最も夏バテしていることから、“四国の人は暑さに弱い”傾向があることが明らかに。近畿エリアの平均最高気温は35.3℃と全国で一番厳しい猛暑になったため、夏バテ率も62.2%と高い結果となった。沖縄エリアは、平均最高気温が32.9℃と特別に高くはなかったが、6月中旬に平年よりも早く梅雨明けしてから、すでに一ヶ月以上真夏の暑さが続いているため、夏バテ率は59.9%で3位となった。関東エリアは最高気温が35.0℃と日本の中で近畿に続き2番目に暑いエリアとなっているのにも関わらず、夏バテ率は58.4%と“関東の人は暑さに強い”結果となった。

都道府県別にまとめると、夏バテランキング1位愛媛(34.7℃)、2位高知(32.7℃)、3位富山(33.9℃)、4位香川(36.0℃)という結果となったことから、四国エリアの中でも特に愛媛県の人が暑さに弱い傾向があることが判明。一方、気象予測システム「ソラテナ」の気温解析データによると、最平均高気温が最も高い都道府県は1位埼玉(37.2℃)、2位愛知(36.7℃)、3位東京(36.5℃)、4位京都(36.4℃)であることから、埼玉県が一番暑かった県であることが判明した。しかし、埼玉県の人は夏バテランキング23位と夏バテをあまり感じていないことから、関東エリアの中でも特に埼玉県の人は暑さに強い傾向があると言える。

481とはずがたり:2013/08/09(金) 16:34:21

秋田など猛烈な雨=土砂崩れで1人心肺停止―災害警戒、安全確保を・気象庁
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-130809X021.html
時事通信2013年8月9日(金)13:27

 東北地方北部や北海道南部では9日午前、日本海から湿った空気が流れ込み、局地的に猛烈な雨が降った。秋田県では大館市北部付近で午前7時半までの1時間に120ミリ以上の雨が降るなど、記録的な大雨となった。

 消防などによると、秋田県仙北市で土砂崩れにより住宅数棟が流され、住民の60代女性1人が心肺停止状態となり、2人が軽傷を負った。大館市では少なくとも16世帯に避難を指示。2世帯4人が河川の氾濫で取り残され、ヘリで救助された。同県鹿角市は1120世帯に避難勧告を出した。

 岩手県警によると、同県雫石町で、人の乗った車2台が流されたほか、47人乗りのバスが立ち往生しているとの情報がある。

 気象庁は秋田県と岩手県について、「これまでに経験したことのないような大雨の所がある。直ちに避難所に避難するか、家の中の安全な場所にとどまってほしい」と最大級の警戒を呼び掛けた。

 北海道八雲町南部付近では9日午前6時までの1時間に約110ミリ、青森県西目屋村付近では同7時までの1時間に約110ミリ、雫石町付近では同11時半までの1時間に約100ミリの記録的短時間大雨情報がそれぞれ出された。

 JR東日本によると、秋田新幹線は大雨の影響で盛岡―秋田間で終日運転を見合わせ、東京―秋田間で一部列車が運休となった。

 東北と北海道では9日夕方にかけて非常に激しい雨が降る所がある見込み。10日正午までの24時間雨量は多い所で、東北120ミリ、北海道100ミリと予想される。

482とはずがたり:2013/08/09(金) 16:35:13

豪雨4市町を激甚指定=「15日に閣議決定」−古屋防災相
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201308/2013080700739

 古屋圭司防災担当相は7日午後、記者会見し、豪雨で大きな被害を受けた山形県西川町、島根県津和野町、山口市の一部(旧阿東町)、山口県萩市の4市町を局地激甚災害(局激)に指定すると発表した。古屋担当相は「15日の閣議決定となるよう進めたい」と述べた。
 局激指定を受けた地域では、堤防や道路、学校といった公共土木施設を復旧する際に、国庫補助率をかさ上げする特例措置が適用される。土砂崩れなどで住民が孤立する被害が出た島根県と山口県の豪雨では、安倍晋三首相が4日現地を視察し、激甚災害に指定する方針を示していた。(2013/08/07-18:16)

484とはずがたり:2013/08/24(土) 18:28:13

ゲリラ豪雨 なぜ起きる?
http://news.goo.ne.jp/article/thepage/business/thepage-20130814-00010002-wordleaf.html
gooニュース×THE PAGE
2013年8月14日(水)18:04

 夏の気象をあらわす言葉として、すっかり定着した「ゲリラ豪雨」。じつは正式な気象用語ではなく、気象庁では「局地的大雨」と表現しています。猛暑が続く今夏。気温が上昇すると、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲が発生しやすくなります。ウェザーニューズが発表した「お盆休みの天気傾向」を見ると、お盆休みの後半になるほど、広範囲でゲリラ雷雨(ゲリラ豪雨)が発生する可能性が高まるとされています。同社が7月に発表した予想によると、今夏のゲリラ雷雨の発生回数は、昨年の3.5倍となる見込みです。

豪雨や雷の発生メカニズム

 ゲリラ豪雨の発生メカニズムは、いわゆる「夕立」と変わりません。夏の日差しによって暖められた空気が上昇して積乱雲が生まれ、大粒の雨を降らせます。日が傾く頃になると、日中に暖められ続けた地表付近の空気と、上空の空気の温度差が大きくなるため、より積乱雲の発達がうながされます。地表付近は暑くても、上空は氷点下の世界。この温度差によって大気が不安定になり、ゲリラ豪雨の引き金となるわけです。
 
 また、ゲリラ豪雨といえば、激しい雷をイメージする人も多いと思います。雷のもとになるのは、地表の湿った空気が上昇し、上空で急速に冷やされることで生まれる氷の粒。多数の氷の粒が衝突して砕けたり、摩擦ですり減ったりする際に電気が生じて落雷につながるのです。

 積乱雲は単独で発生し、面積もそう大きくないため、雨が降るのは数キロ程度の範囲内に留まり、1時間も待てばあがります。しかし、一ヵ所に降る雨の量が問題です。風向きや寒気の影響を受けて、狭いエリアに集中して雨が降ると、通常の夕立レベルとはケタが違う降水量となります。「局地的大雨」という名の通り範囲が小さく、移動速度も早いため、いつ、どこで発生するのかを予測するのが難しいという課題もあります。

ゲリラ豪雨が増えた背景

 近年、ゲリラ豪雨の発生が増加した背景には、地球温暖化やヒートアイランド現象など、さまざまな要因が挙げられています。

 気温の上昇は80年代から話題になっていましたが、今夏は高知県・四万十市で41.0度という国内史上最高の気温を記録(8月12日)するなど、年々暑さが増している印象です。それに合わせるように、短時間に激しい雨が降る回数も、一昔前より大幅に増えています。アメダスの観測データによると、1976年〜1985年の間に、1時間に50ミリ以上の雨が降った回数は年平均で約174回(1000地点あたり)。これが2003年〜2012年になると、年平均で約236回と大幅に回数が増しています。

 東京や大阪など大都市の平均気温は、この100年で3度も上昇。ヒートアイランド現象によって熱がこもった都会の地表は、湿った空気を高温にし、積乱雲の発生をより活発にします。また、都市のビル群や地形の影響といった複数の要素によってゲリラ豪雨が引き起こされるとする研究もあります。2012年9月23日付けの日本経済新聞によると、スーパーコンピュータで夏のゲリラ豪雨を模擬実験したところ、建物のデータを入れた都市モデルと、建物なしの場合では、1時間の雨量で2〜3割の差が出たといいます。

 アスファルトやコンクリートに覆われた都会は、地表に染み込む雨の量が少ないため、道路が水浸しになったり、下水から汚水があふれ出したりと、しばしば災害につながります。ゲリラ豪雨の被害が多い東京・練馬区では、今年、中村地区の豊中通り地下に全長約2.4キロ、25メートルのプール70杯分もの雨水を貯留することができる貯留管を設置しました。ゲリラ豪雨の原因といわれる地球温暖化やヒートアイランド現象は、一朝一夕では解決できません。実践的かつ速やかな対策が必要とされています。

(Sherpa/編集プロダクション)

485とはずがたり:2013/08/24(土) 18:28:47

島根で猛烈な雨=「先月の豪雨に匹敵」―気象庁
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-130824X890.html
時事通信2013年8月24日(土)10:31

 島根県では24日未明、中国地方を南下する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、局地的に猛烈な雨が降った。江津市では3時間雨量が200ミリを超え、平年の8月分の雨量を大幅に上回った。

 気象庁は「先月28日の豪雨に匹敵する記録的な大雨となっている」として、最大級の警戒を呼び掛けた。

 県警などによると、この雨で邑南町の86歳男性が行方不明となった。浜田市と江津市では土砂崩れで民家計2軒が倒壊したが、いずれも家人は無事だった。県内3市町では避難勧告が出され、このうち江津市(9818世帯)と邑南町(5055世帯)では全域で発令された。

 同庁によると、江津市の1時間雨量は午前3時20分ごろまでに92.5ミリ、3時間雨量は同4時10分までに201ミリで、いずれも観測史上最大を更新した。

 西日本を中心に25日にかけて非常に激しい雨が降る所がある見込み。25日午前6時までの24時間雨量は多い所で、中国と九州北部250ミリ、近畿と四国100ミリと予想される

487とはずがたり:2013/08/31(土) 11:36:34

ああ、平安時代以来の「千年猛暑」がやって来る!
兼好法師も苦しんだ、身を焦がす熱波再来に備える法
http://diamond.jp/articles/-/39651

これはもう、猛暑なんてもんじゃない。熱波だ――。7月上旬、日本列島を襲った猛暑に人々は悲痛な声を上げた。下旬から「戻り梅雨」のような天気が続いたため、足もとでは一時期の猛暑も落ち着いた観がある。しかし、気象庁の3ヵ月予報によれば、8月は当初の見込みよりさらに暑くなるという。例年のこととはいえ、なぜ日本の夏はこれほどまでに暑くなってしまったのだろうか。気象予報士の森田正光氏は、平安・鎌倉時代以来の「千年猛暑」がやって来たのではないかと分析する。「千年猛暑」とはいったい何なのか。我々が逃れる術はあるのだろうか。この夏、再来するかもしれない暑さの正体と、その対策をリサーチする。(取材・文/横山渉、協力/プレスラボ)

8月は再び見込みよりも暑くなる予想
平安時代以来の「千年猛暑」とは!?

「千年猛暑」がやって来る――。

何やらおどろおどろしい話だが、これは気象予報士の森田正光氏が主張する説である。この夏複数のメディアで紹介され、話題を呼んでいる。

日本の夏は相変わらず暑い。昨年より早い梅雨明けを迎えた関東甲信越地方をはじめ、7月上旬からの数日間に、日本列島各地は気温35度以上の猛暑日となった。8日には山梨県甲州市で、最高気温38.6度を記録している。

総務省消防庁が7月17日に発表した集計によると、7月8〜14日の1週間に熱中症で救急搬送された人は、高齢者を中心に1万913人に上り、そのうち16人が死亡したという。搬送者は、集計が始まった2008年以降で最多だった。

その後、7月中旬から続いたゲリラ豪雨によって、直近では一旦猛暑が落ち着いた観もある。しかし、日が照っているときは言うに及ばず、曇りの日でもアスファルトの地熱にじわじわと身体を温められ、通勤途中に滝のような汗をかくこともしばしばだ。気象庁は3ヵ月予報で、「8月は見込みよりも暑くなる」と上方修正した。これについては「あてにならない」という意見がある一方、専門家の中には「2013年は世界中で記録的な猛暑が訪れる」と唱える者もいる。我々は、再びあの「殺人熱波」に襲われるのだろうか。

そんななか、森田氏は「千年猛暑」という言葉を使い、近年の暑さを「気候の大きな流れの中で、1000年ぶりレベルの猛暑が来たのではないか」と分析する。今から1000年ほど前と言えば、日本の平安時代中期にあたる。今の日本は、それ以来の暑さということなのか。考えるだけで頭の芯が痛くなり、体中から汗が噴き出して来そうだ。今回は、「千年猛暑」をキーワードにして、この夏の暑さの正体と対策をリサーチしよう。

「2010年の記録的な大猛暑のときに初めて使った言葉ですが、1000年前の暑さは色々なことで証明されています」とは、森田氏ご本人。「千年猛暑」という言葉、特に科学的な定義はない。2010年から2012年にかけて、東京では最高気温が30度を超える真夏日が60〜70日以上あるという異常気象が続いた。調べると、平安時代にも真夏日が突出して多い時期があり、それ以来の現象ということで、「千年猛暑」と名付けたという。あくまで「千年猛暑の時代」ということであり、特定の年における猛暑を指し示すものではない。

世界的に見ても、有史以来最も気温が高かったのは、西暦1000年頃(800年〜1300年頃)と言われており、気象学の世界では「中世温暖期」と呼ばれている。北極海は今より海氷が少なく、ヨーロッパではこの時期、バイキングが凍結していない海を渡ってグリーンランドに入植するなど、より北方へ領土を広げたことが知られている。現在は陸氷に覆われているグリーンランドも緑の大地だったと言われ、氷の下からはワインづくりの道具なども発見されているという。

日本でも、平安時代から鎌倉時代にかけて、やはり気温が高かったと思しき記録が残っている。『気候の語る日本の歴史』(山本武夫著)には、宮中(京都)で花見が行われた日時から、気温がかなり高かったのではないかとの論証がある。

488とはずがたり:2013/08/31(土) 11:36:51
>>487-488
1000年前と比べて今はもっと暑い?
高い海水温がさらに気温を押し上げる

さらに森田氏は、近年の猛暑は気温が高かった1000年前と比べても、さらに暑いのではないかと指摘する。

「昔の猛暑時と同じ気圧配置になれば、今の方が暑いのではないでしょうか。来年以降、もし冷夏の予報があっても、昔の平年並みの暑さかもしれません。地球の自然現象には様々な周期があります。氷河期のような数万年規模のものもその1つ。この100年の温度変化を見ると、気温の上昇が著しい。近代的な気象観測が始まったのも100年ほど前ですが、日本での高温の記録のほとんどが、この十数年の間に集中しています。気象の変化には火山噴火のような自然要因に加えて、人為的な要因があるし、都市化の影響もあります」

昨年掲載した分析記事でも触れたが、確かに近年の日本の猛暑は、地球温暖化のような気候変動よりも、むしろ人為的な要因や都市構造の変化によるところが大きいようだ。都市部の地面は土の地面と違い、アスファルトに覆われているため、水蒸気がすぐに乾いてしまい、ずっと暑い状態が続く。また、エアコンの室外機などにより、そこかしこから人工的な熱が噴出する。海風も高層ビルに遮られ、内陸まで届かない。こうして「ヒートアイランド現象」が年々深刻化していくというわけだ。

さらに先日森田氏は、ラジオの収録で東京大学大気海洋研究所の渡部雅浩准教授に会い、新しい学説を聞いたそうだ。それによると、21世紀に入ってから地表の平均気温の上昇率は20世紀よりもスローダウンしているが、それは海水のお蔭なのだという。

「地表の温度が横ばいになっている反面、海面下700メートルくらいの温度はむしろ上がっているそうです。原因は、大気の温度を海が吸収しているのだとか。渡部先生のグループがそのことを突き止めました」(森田氏)

だが、これは一時的な現象。地球温暖化が止まるわけではなく、海面下の温度上昇を加味すると、むしろ温暖化そのものは進行しており、今後は再び地表の温度が上昇する可能性があるという。海水が大気の温度を吸収してくれていてもこれだけ暑いなら、その効果がなくなればいったいどうなるのだろうか。猛暑の要因は、気候変動や都市化ばかりでなく、こんなところにもあるのだ。

また海水温と言えば、今年はフィリピンの東海上の海水温が高くなるラニーニャ現象の兆候が見られるという。定義となる条件を満たしていないため、気象庁は正式に発表していないが、森田氏は「明らかにラニーニャの傾向にある」と指摘。夏季にラニーニャ現象が起きると、太平洋高気圧が北に張り出し易くなり、北日本を中心に暑い夏をもたらす。6月に2つの台風が日本列島に接近したのは、この前兆と見られる。

「夏の暑さは、太平洋高気圧がどこにあるかで決まります。7月上旬は関東の南にあり、しかも1万メートル上空にはチベット高気圧があり、『ダブル高気圧』の状況でした。それが梅雨明けの激しい猛暑を招いたのです。今はチベット高気圧が後退して、太平洋高気圧が九州のほうに移動しており、沖縄が猛暑になっています」(森田氏)

湿った空気が入り込んでどこかが大雨になり、他の場所が猛暑になるのは、コインの表と裏の関係のようなもの。天候にはそういう「補償性」がある。以前は気象が滑らかに変わっていたが、現在は温暖化の影響で極端な現象が現れ易くなっている。

こうして見て来ると、近年の猛暑には超長期的な気候変動や中長期的な都市化の影響がベースにあり、個々の年についてはそこに他の要因が重なって、さらに暑くなるという傾向があるということだ。

温暖化なのに冬が寒いのはなぜ?
極端な現象が起こり易い理由とは

とはいえ、我々には「夏は暑いが冬は寒い」という印象もある。昨年末から今年にかけて、日本では寒い冬が続いた。「温暖化に夏も冬も関係ないはずなのに、なぜ?」と思った人も少なくないだろう。

最近では、地球温暖化とは反対に「地球寒冷化説」も唱えられているが、これはその説と直接関係はない。北極圏バレンツ海の氷が少ないために、偏西風が蛇行して日本に寒気が降りやすくなったためだ。

「日本では寒いと感じていても、地球全体で見れば、すごく暑いところもあり、日本の冬が寒いのも地球温暖化の影響の一部じゃないかという考え方もあります」(森田氏)。

順番に巡ってくる猛暑からは、もはや逃れようがないということか。ただ森田氏は、「夏が終わっていないのでどうなるかわからない」と前置きしながら、今年は2010年ほどの暑さにはならないのではないかと予測する。

489とはずがたり:2013/09/02(月) 14:07:58

ホリエモン「ロケット打ち上げに成功! でも課題は山積みです」
http://news.goo.ne.jp/article/dot/world/dot-2013083000006.html?fr=rk
dot.2013年9月2日(月)07:00

 約1年9カ月の服役を経て“シャバ”に戻ってきた元ライブドア社長の堀江貴文氏だが、つい先日、自身が携わる民間有志団体でロケットの打ち上げに成功したという。

*  *  *
 我々の民間有志ロケット開発団体「なつのロケット団」は、法人として私の持ち株会社であるSNS株式会社とその子会社インターステラテクノロジズ株式会社が中心となり、数名の専任者とインターステラテクノロジズ出資者主体のボランティアで構成されている。

 8月10日の早朝に北海道大樹町で、ロケット(500kgf級)の打ち上げ実験に成功した。エンジンは二十数秒燃焼し、約40秒で最高高度6500メートルに達し、最高速度はマッハ1.12を記録した。

 2回続けてこのクラスの打ち上げに失敗していたので感無量の大成功であった。単に打ち上げが成功しただけでなく、シミュレーションした飛翔経路とほぼ同じ軌道で、着水予想地点もそれほど誤差がなかった。

 また、GPSのデータを遠隔無線で送ることにも成功したので、その軌跡をグーグルアースに表示することも可能になった。立体的に飛翔経路をこんなに簡単に見られるなんて、本当にいい時代になったもんだ。

 これは打ち上げに協力的な地元自治体や漁協の皆さん、そして打ち上げ業務を担当したHASTIC、及び植松電機さんの協力によるところが大きい。この場を借りて感謝したい。

 このクラスの機体の打ち上げが成功したことで、もっと大型のエンジンや、宇宙空間と世界的に認識される高度100キロメートルを狙える機体を打ち上げる技術獲得がやっと見えてきた。空気が薄くなると空力制御することが不可能になるので、姿勢制御をするための機構が別途必要となるが、その開発も行っている。

 機体のドラスティックな軽量化も必要だ。オリジナルの極超低温用電動バルブも開発中だし、やることはたくさんある。しかし高度100キロメートルを格安で打ち上げるロケットが実現すれば、その用途は引く手あまたである。

 しかし、ロケットはいろいろな要素技術の結晶なのと同時に、軍事転用されてしまう可能性がある。そのため、民間が開発を担うことが難しいという課題もある。軍事転用の危険性から、外国人が関わることは難しく、私たちがアメリカで日本国籍のままロケット開発をするのは不可能に近いらしい。となれば、その国にある要素技術でやるしかない。

 日本は立地に恵まれている。なにしろ東南海上には広大な太平洋がある。これが北朝鮮だとこうはいかない。北朝鮮だと打ち上げる度に日本の領海上の経路しか飛ばせないが、日本は公海方向に飛ばせるのである。

 しかし、日本独特の課題として漁場の問題がある。今は高度が出ていないので地元の大樹漁協プラス近隣の2漁協の漁期を外して打ち上げを行っているが、もっと遠くまでとなると話が変わってくる。他の漁協とも話をしなければならないし、さらに飛行機の国際線航路も通っているのである。

 やはり宇宙行政がリーダーシップをとって、民間宇宙船が簡素な申請で打ち上げ業務をできるような体制を作ってほしいと思うのである。アメリカの場合は広大な砂漠があるので、その辺はかなり簡素な仕組みが作られているという。

※週刊朝日 2013年9月6日号

490とはずがたり:2013/09/26(木) 19:57:13

地震で島が出来るとか子供の頃の大好きだったロマン溢れる事件だ♪

パキスタン地震:死者327人に 海底隆起で島が出現
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20130926k0000m030036000c.html
毎日新聞2013年9月25日(水)19:16

 【ニューデリー杉尾直哉】パキスタン南西部バルチスタン州で24日に起きた地震で、アラビア海に面したグワダル港近くの沖合約600メートルで突如海底が隆起し、現地からの報道によると海面からの高さ6メートル、長さ200メートルの小さな島ができた。

 同様の現象は過去の地震の際にもあり、新しい島を見ようと多数の住民が海岸に集まり、中には上陸する人も。地層深くに存在するガスが、地震による地盤の変化で動き、地面を押し上げた可能性が指摘されている。

 ロイター通信によると、25日までに死者が少なくとも327人に上った。多くの被災者が生き埋めになった模様で、犠牲者は増えそうだ。

491荷主研究者:2013/10/06(日) 12:43:46

http://kumanichi.com/news/local/main/20130917002.shtml
2013年09月17日 熊本日日新聞
2億年前、直径7・8キロ隕石 熊大など発見

熊本大の尾上哲治准教授

 熊本大の尾上哲治准教授(古生物学)らの研究グループは16日、岐阜、大分両県で発見した地層の研究で、約2億1500万年前に、直径最大7・8キロの巨大隕石[いんせき]が地球に衝突したことが分かったと、英科学誌に発表した。三畳紀後期(約2億〜2億3700万年前)の隕石衝突を示す発見は世界初。

 三畳紀後期は、哺乳類型爬虫[はちゅう]類が絶滅し、代わって恐竜が進化・隆盛し始めた時代。約6500万年前、地球に巨大隕石(直径最大14キロ)が衝突したことが、恐竜絶滅の原因とされており、今回はそれに次ぐ規模。生物の大量絶滅や恐竜の隆盛に、隕石衝突が関わった可能性を示す研究として注目されそうだ。

 研究グループが発見したのは、海のプランクトンの死骸が降り積もってできた岩石。地球上には非常に少なく、隕石に多く含まれる元素「オスミウム」の濃度と、オスミウムの「同位体」という成分の比率を、特殊な技術で分析した。

 その結果、三畳紀後期の層(粘土岩)は、ほかの層に比べ、オスミウムの濃度が約100倍高く、同位体の比率も地表と異なっていた。これらのデータから、隕石の直径を3・3〜7・8キロ、重さ最大約5千億トンと推定した。

 粘土岩を挟んだ新しい時代の層と古い層では、化石の種類も異なり、尾上准教授は「海洋生態系に大きな変化をもたらしたのではないか」と分析した。

 カナダ東部ケベック州に直径約100キロのクレーターがあり、研究グループは、この隕石が衝突し、その成分が地球の広い範囲に飛散したとみている。

 隕石衝突によって何度も生物の大量絶滅が起きたとされる。尾上准教授は「世界の三畳紀後期の地層を調べて、地球環境や生態系にどう影響したかを突き止めたい」と話している。

 尾上准教授らは昨年11月、岐阜県の地層で隕石衝突の痕跡を発見したと発表していたが、隕石の大きさは特定できていなかった。(高橋俊啓)

499荷主研究者:2013/11/01(金) 00:13:51

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/10/20131023t15005.htm
2013年10月23日水曜日 河北新報
小惑星内に水蒸発の痕跡 東北大木村助教らカナダの隕石分析

磁鉄鉱コロイド結晶の走査電子顕微鏡像。右下の白い太線の横幅が1ナノメートル

 東北大大学院理学研究科の木村勇気助教(結晶成長)らの研究グループは22日、カナダに落下した隕石(いんせき)に含まれる磁鉄鉱から、特殊な渦状の磁場構造をしたコロイド結晶の粒子を見付けた、と発表した。

 46億年前に誕生した太陽系の形成期の宇宙環境を知る手掛かりになるという。成果は23日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズのオンライン版で公開された。

 太陽系ではガスとちりによる冷たい分子雲が収縮し、蒸発や衝突、合体などを経て惑星や小惑星が出来上がった。コロイド結晶は、小惑星内部の無重力空間で水滴がゆっくり干上がった証拠だという。

 研究グループは、カナダで2000年に回収された隕石の中に存在し、磁鉄鉱粒子からなる直径100〜700ナノメートル(ナノは10億分の1)のコロイド結晶に着目。ホログラフィー電子顕微鏡で観察した結果、右巻きまたは左巻きの渦状の磁場構造を持っていることが明らかになった。

 小惑星に他の天体が衝突すると、振動で内部に水滴が大量に作られる。水の蒸発で形成されたコロイド結晶の粒子が、渦状の磁場構造によって整然と並んでいた。小惑星内部の水の動きの解明が期待される。木村助教は「磁性粒子のコロイド結晶は、3次元の超高密度磁気記録媒体の素材として使える可能性も秘めている」と話した。

500とはずがたり:2013/11/11(月) 12:36:39
比猛烈台風、被災970万人・死者255人確認
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20131110-567-OYT1T00341.html
読売新聞2013年11月11日(月)11:35

 【マニラ=鈴木隆弘】猛烈な台風30号が直撃したフィリピン中部は11日、台風通過から3日が過ぎ、甚大な被害の実態が明らかになってきた。

 最も被害が大きかった中部レイテ島の警察幹部は10日、同島での死者数が1万人に達する可能性があると語った。

 最大瞬間風速90メートルに達した台風30号は、8日早朝から正午にかけてフィリピン中部を東から西に横断。その後やや勢力を弱めながら南シナ海を横断し、11日朝ベトナム北部に上陸した。ベトナム政府はこれに備え、約60万人に避難を命じた。

 フィリピン国家災害対策本部は11日午前6時(日本時間同7時)までに255人の死者を確認、約970万人が被災したと発表した。だが、レイテ島に隣接するサマル島で300人が死亡し、2000人が行方不明との情報もあり、犠牲者数は膨らむ可能性がある。被災地に向かう交通手段や通信は遮断されており、被害の正確な全体像把握にはなお時間がかかりそうだ。

 在フィリピン日本大使館は、レイテ島に滞在する邦人約100人の安否確認を急いでいる。

台風30号、今度はベトナム接近…88万人避難
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20131110-567-OYT1T00565.html
読売新聞2013年11月10日(日)23:03
 【バンコク=石崎伸生】フィリピン中部に甚大な被害をもたらした台風30号は10日、南シナ海を北西に進み、ベトナムに接近した。

 ロイター通信などによると、ベトナム中部では同日、台風の接近に伴う暴風雨の影響で6人が死亡し、数十人の負傷者が確認された。

 台風30号は、11日にベトナム北部に上陸するとみられている。ベトナム政府は台風への警戒を呼びかけており、沿岸部を中心に約88万人が避難したという。

501とはずがたり:2013/11/11(月) 17:16:10

比台風:死者1万人以上の可能性 国際支援本格化
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20131111k0000e030125000c.html
毎日新聞2013年11月11日(月)11:23

 【マニラ岩佐淳士】フィリピン政府は11日午前、台風30号の直撃を受けた同国中部レイテ島やサマール島などで計255人の死亡を確認した、と発表した。一方、ロイター通信などは、地元警察幹部らの話として、サマール島バセイだけで300人の遺体が発見され、犠牲者数が1万人以上に達する可能性もあると伝えた。

 犠牲者が大幅に増えるとみられる事態に、米太平洋軍が救援活動に乗り出すなど、国際社会の支援も本格化し始めた。

 ロイター通信などによると、台風の直撃を受けたレイテ島が最も被害が大きく、台風が通過した地域の70〜80%の建物が破壊されたとみられる。フィリピン赤十字幹部によると、同島の中心都市タクロバンでは少なくとも1000人の犠牲者が出た。犠牲者の多くは家屋の高さに達した高波にのまれたとみられる。同島の東隣にあるサマール島でも多くの犠牲者が出ている。地元では略奪などが起こっている、という情報もある。マニラの日本大使館によると、在留邦人はレイテ島に約100人、サマール島に約20人いる。連絡がとれない邦人もいるが、今のところ被害の情報は入っていない。

 フィリピン政府の発表では、11日午前6時現在、約967万人が被災し、約61万人が避難所などに避難している。住宅1万3000棟が高波や暴風雨のため全壊した。

 オバマ米大統領は10日、「米国は既に相当な人道支援を行っているが、フィリピン政府の復旧に向けた取り組みをさらに支援する用意がある」とする声明を発表し、海兵隊や海軍で構成された救援チームを被災地に送り、行方不明者の捜索にあてる。国連児童基金(ユニセフ)も医療物資や浄水器など60トンの救援物資をデンマークから緊急空輸。国連人道問題調整事務所(OCHA)が指揮する災害評価調整チームはレイテ島タクロバンに入り、支援活動を開始している。

 フィリピンでは11年12月にも台風がミンダナオ島を直撃し、1200人以上が死亡。12年12月には同島で台風の死者が1000人以上に達した。
この記事の内容に類似する記事

503荷主研究者:2013/12/01(日) 00:11:00

http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20131104/CK2013110402000023.html
2013年11月4日 中日新聞
超小型衛星「ぎんれい」が完成 信大など開発

完成した姿が披露された超小型衛星「ぎんれい」=長野市若里で

 信州大工学部の研究室を中心に県内企業の協力で開発が進められてきた超小型衛星ShindaiSat「ぎんれい」が完成し、三日、完成記念式典が長野市若里の信大キャンパスであった。順調に進めば、来年二月、H2Aロケットに乗せて打ち上げられる。

 この世界初の発光ダイオード(LED)可視光通信式衛生は、一辺四十センチの立方体で、重さ約三十五キロ。工学部の中島厚特任教授の研究室が考案し、二〇一一年十二月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に採用された。名前は、信州のやまなみの美しさと可視光通信の光をイメージし、銀嶺からとられた。

 寿命が長く消費電力の少ないLEDを高速で点滅させることで、地上にさまざまな情報を送信する。これまでは電波による通信が一般的だったが、電波の免許申請にかかる時間や世界的な電波の混雑を解消できるとして期待されている。

 ぎんれいは十二月の最終審査を経てJAXAに引き渡され、打ち上げられる。成功すれば一年間、地上四百キロ地点で地球を周回する。中島教授は「衛星開発のノウハウがない中で、試行錯誤しながら進める難しさがあった」と振り返り、「残された時間、改良を重ねてプロジェクトを成功させたい」と話した。

(武藤周吉)

504とはずがたり:2013/12/12(木) 16:41:15

宇宙開発、米は「もう露に運賃支払いたくない」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131211-OYT1T00211.htm?from=popin

 中国が初の月面着陸を目指すなど、大国間の宇宙開発競争が再び激しさを増してきた。

 米国は有人飛行復活へ、民間と連携して巻き返しを図る。一方、若田光一さんも乗り込んだ唯一の有人宇宙船を持つロシアの宇宙技術は、スマートフォンでも利用される。国威発揚か、商業利用か。現状を探った。

 ◆17年にも再開

 1969年のアポロ11号の月面着陸以来、世界の宇宙探査をリードしてきた米国。2011年に財政難からスペースシャトルを引退させた後、独自の有人宇宙船を持たない状況が続く。11月、約400キロ・メートル上空の国際宇宙ステーション(ISS)に若田さんらを運んだのも、ロシアの有人宇宙船ソユーズだった。

 「これ以上ロシアに運賃を支払わなくて済むよう、米国は再び自分たちの手で飛行士を宇宙に送り出す必要がある」

 米航空宇宙局(NASA)のチャールズ・ボールデン長官は11月17日、米フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターで職員らを前に、危機感をあらわにした。ロシアはソユーズの運賃を毎年のように値上げし、今年4月のNASAと露宇宙庁の契約では1人あたり7100万ドル(約72億円)に達した。08年比で1・5倍だ。

 ロシアだけでなく、後発の中国、インドも追い上げる中、オバマ政権は威信をかけ、復権に乗り出した。14年度のNASAの予算要求額は前年度とほぼ同じ177億ドル(約1兆8000億円)と制約がある中、NASAは、スペースX社やボーイング社など民間企業に委託し、ISSを往復する有人宇宙船の開発を進め、17年の初飛行を目指す。

 ISSより遠い小惑星や火星の探査用には、NASAが自前で有人宇宙船「オリオン」を開発中だ。来年9月に無人試験飛行、21年に有人飛行に挑む予定だ。30年代までに有人火星探査の実現を目指す。

(2013年12月11日08時02分 読売新聞)

505とはずがたり:2013/12/12(木) 16:42:30

宇宙開発激化、中国は月に軍事機能備えた基地も
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131211-OYT1T00208.htm?from=popin

 中国が初の月面着陸を目指すなど、大国間の宇宙開発競争が再び激しさを増してきた。米国は有人飛行復活へ、民間と連携して巻き返しを図る。一方、若田光一さんも乗り込んだ唯一の有人宇宙船を持つロシアの宇宙技術は、スマートフォンでも利用される。国威発揚か、商業利用か。現状を探った。

          ◇

 中国、インドは軍事転用をにらんで着々と開発を進める。中国は今週中にも2日に打ち上げた「嫦娥(じょうが)3号」を月面に着陸させ、米露に続く、無人探査機による探測に入りたい考えだ。2020年頃を目指す宇宙ステーション建設計画も進んでいる模様だ。夕刊紙・北京晩報は2日、専門家の話として、30年ごろ、月面に軍事機能も備えた基地を設置する計画も伝えた。

 ただ、国内で貧富の格差が広がる中、巨額予算を投じることに懐疑論もある。

 インドは11月、初の無人火星探査機「マンガルヤーン」を打ち上げた。来年9月に火星の周回軌道に到達させれば、アジア初の火星探査成功国となる。

 特徴は、格安の開発費だ。インド宇宙研究機関によると、マンガルヤーンの費用総額は7300万ドル(約73億円)で、同じ11月に米国が打ち上げた火星探査機「メイブン」(総額6億7100万ドル=約671億円)の1割ほど。安い人件費などでコストを削減したためだ。政府関係者は「宇宙開発は、経済的にも軍事的にも国益にかなう」と強調する。(北京 竹内誠一郎、ニューデリー 田原徳容)

(2013年12月11日07時52分 読売新聞)

506とはずがたり:2013/12/12(木) 16:44:04

南極・北極も此処で♪

露「国益守るため」北極部隊創設へ…米中けん制
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131211-OYT1T00997.htm?from=blist

 【モスクワ=緒方賢一】ロシアのプーチン大統領は10日、モスクワで国防省や軍の幹部らを前に演説し、「北極における安全と国益を守るためあらゆる手段を持たなければならない」と述べ、北極圏に展開する軍部隊の編成や基地の整備を加速するよう命じた。


 インターファクス通信によると、大統領の発言を受け、ショイグ国防相は「北極における国益を守るため2014年に部隊の創設を予定している」と述べた。その上で、北極海にあるフランツ・ヨシフ諸島、ノボシビルスク諸島で滑走路や岸壁を修復し、軍の航空機や艦船が利用できるようにする方針を示した。

 北極への関与を目指す中国や米国などへのけん制を強める狙いがあるようだ。

(2013年12月11日19時27分 読売新聞)

507とはずがたり:2013/12/17(火) 08:30:19
冥王星が倉敷とか遠すぎる(;´Д`)
10cmくらいじゃないと実感掴めないかもw

地球がもし100cmの球だったら、太陽の大きさは?
http://www.webdoku.jp/tsushin/2013/11/30/160000.html

国際宇宙ステーションで約半年間の長期滞在を始めた若田光一さん。ツイッターで「ISSに帰って来られてうれしい!」と宇宙からつぶやくなど、元気な姿を見せてくれています。宇宙から見える地球の姿はどのようなものでしょうか。実際に体験できるのはごくひと握りの人たち。若田さんを心配しつつも、羨ましく思っている人もいるのではないでしょうか。

若田さん同様に宇宙から地球を見たことのある一人が、日本人2番目の宇宙飛行士となった毛利衛さんです。毛利さんは宇宙から見える地球について、「地球は青く輝き、とても美しい天体でした」との言葉を残しています。

そんな毛利さんは、「もし地球が100cmの球だったら」と考え、それをわかりやすくまとめたのが書籍『地球がもし100cmだったら』です。

地球の直径は1万2756km。そんな地球を100cmの球に縮めると、色んなものがわかりやすくなります。

例えば、月はビーチボール程の大きさになり、地球の30mほど先をまわっています。太陽は12km先にあり、なんと東京ドーム程の大きさにもなるのです。100cmの地球から見ると、140億個の100wの電球をつけたほどの明るさになるのです。改めて太陽のボリュームを知ることができます。

また、位置関係をJR東海道線で見るとこうなります。
(・太陽は東京駅?)
・地球は東京の大森駅あたりで、直径100cm。
・水星は品川駅あたりで直径40cm
・金星は大井町あたりで直径95cm
・火星は川崎駅あたりで直径50cm
・木星は平塚駅あたりで直径11m
・土星は富士山あたりで直径9m

各惑星が近いのか遠いのか、大きいのか小さいのか、地球を100cmとして考えると非常にわかりやすくなるのではないでしょうか。

準惑星の冥王星でも倉敷あたり。地球がもし100cmだった場合、太陽系は全て日本列島内におさまってしまうのです。

もし、お子さんが宇宙や惑星に関心を示したなら、地球を100cmとして規模感を伝えてみたらいかがでしょうか。きっと、900cmもある土星の大きさに驚くことでしょう。

512荷主研究者:2013/12/29(日) 01:05:17

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/12/20131210t73014.htm
2013年12月10日火曜日 河北新報
38億年前、最古の生命 東北大掛川教授ら微生物化石発見

電子顕微鏡で撮影した岩石中の炭素組成。生物由来の炭素に特徴的な不規則なゆがみが見られる

 東北大大学院理学研究科の掛川武教授(初期地球地質学)らの研究グループは8日、38億年前に生息していたと考えられる微生物の化石をグリーンランドで見つけたと発表した。世界最古の生命の痕跡とみられる。

 グリーンランド西部のイスア地域には、地球創生期の38億年前の岩石が広く分布する。グループがイスア地域北西部で採取した岩石の成分を分析した結果、当時の海底火山活動によって海底に堆積した泥と特定できた。

 岩石に多く含まれる炭素を詳しく調べると、生物由来の炭素と同じ組成だった。電子顕微鏡では生物由来の炭素に特徴的な不規則な組織や外形も観察され、グループはバクテリア状の微生物と結論づけた。

 これまではオーストラリアで発見された34億年前の化石が世界最古と考えられていた。掛川教授は「生命誕生が38億年前より以前にさかのぼると考えられる」と話した。

 研究成果は8日の英科学誌ネイチャージオサイエンス電子版に掲載された。

513名無しさん:2013/12/29(日) 23:15:20
2013.9.23 09:16
「スーパーアース」謎に一歩 国立天文台、青い光で大気観測
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/130926/lif13092620190022-n1.html

 地球から約40光年の距離にあり、大きさが地球の数倍の「スーパーアース」と呼ばれる太陽系外惑星「GJ1214b」は、大気の主成分が水蒸気とみられることが国立天文台や東大などの観測で分かった。スーパーアースの形成過程の謎を解く手掛かりになる。

 スーパーアースは大きさが地球と海王星の中間で、表面は地球のように固体の巨大地球型惑星。近年になって見つかった新しいタイプの惑星で、その性質はほとんど分かっていない。

 観測チームは米ハワイ島のすばる望遠鏡の可視光カメラに、青い光だけを通す特殊なフィルターを装着し、へびつかい座の方向にあるGJ1214bを観測。惑星が公転により恒星の前を横切る際、惑星の大気を透過して地球に届く恒星の光をとらえた

 他の観測結果と合わせて分析した結果、この惑星の大気は水蒸気を豊富に含む可能性が高いことが分かった。液体の水や生命は存在しないとみられる。スーパーアースの大気は、これまで主成分が水素とみられる惑星が1つ見つかっていただけで、組成は多様なことが明らかになった。

514とはずがたり:2013/12/29(日) 23:17:21
>>513も俺

2013.9.30 18:11
活動穏やかでもガス噴出 ブラックホールの謎解明に前進
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/130930/lif13093018130024-n1.html

 活動が穏やかなブラックホールからガスが噴出していることを、国立天文台などの国際研究チームが電波望遠鏡を使った高解像度の観測で突き止めた。謎が多いブラックホールの活動メカニズムを解明する上で重要な成果という。

 多くの銀河の中心部には、巨大な重力で光さえも脱出できないブラックホールがある。活動の激しい一部のブラックホールはガスを引き寄せて吸い込むだけでなく、活発にガスを噴出しているが、活動が穏やかなブラックホールは周辺が暗くて観測が困難なため、噴出の有無は不明だった。

 国立天文台の秦和弘研究員らは米国の電波望遠鏡10台を使い、ハッブル宇宙望遠鏡の約400倍という高解像度を実現。地球から約2900万光年離れた「ソンブレロ銀河」の中心部にある穏やかな宇宙最大級のブラックホールの周辺を観測し、小規模のガスが噴出している様子をとらえた。

 秦研究員は「ガス噴出は活発なタイプに限らず、ブラックホールに共通した現象の可能性がある。さらに研究を進め謎を解き明かしたい」と話している。(黒田悠希)

515とはずがたり:2013/12/29(日) 23:20:33
??

国内最大級スーパーコンピュータが明かした、ブラックホールのジェットメカニズム
【2010年10月25日 国立天文台】
http://www.astroarts.co.jp/news/2010/10/25blackhole-jet/index-j.shtml

国立天文台のスーパーコンピュータ(Cray XT4)が、新タイプのブラックホールのジェット生成モデルを再現することに成功した。従来のモデルは問題点を抱えていたが、Cray XT4を駆使した大規模なシミュレーションによってそれらが解決され、宇宙でもっとも強力なジェット現象を説明する最有力モデルが登場した。

(新タイプのプラックホール・ジェットのコンピュータ・シミュレーション画像)

新タイプのプラックホール・ジェットのコンピュータ・シミューレーション画像。クリックで拡大(提供:国立天文台)

(新タイプのプラックホール・ジェットの概念図)

新タイプのプラックホール・ジェットの概念図。クリックで拡大(提供:国立天文台)

ブラックホールはガスを吸い込むだけでなく、光速に近い速度で、細く絞られたガスの流れを噴出することが知られている。この噴出(ジェット)は宇宙でもっとも激しいガス噴出現象の1つだ。しかし、強力な重力で周囲のガスを吸い込むブラックホールが、なぜ逆にガスをジェットの形で噴出するのかは解明されていない。

従来のジェット生成に関するモデルは2つあり、その1つは磁気によるもの、もう1つは光の力によるものであった。前者はバネのように巻いた磁力線によってジェットが細く絞られるが、大量の物質を吹き飛ばせないという短所があった。後者は光の力によって大量の物質を吹き飛ばせるものの、ジェットを細く絞れない点が問題であった。

国立天文台天文シミュレーションプロジェクト(CfCA)の大須賀健助教、京都大学大学院理学研究科宇宙物理学教室の竹内駿氏(元大学院生、現富士通)および嶺重慎教授の研究チームは、ジェットの形成メカニズムの解明を目的に、国立天文台のスーパーコンピュータ(Cray XT4)を用いて、大規模なシミュレーションを行った。

その結果、光の圧力と磁場を巧妙に組み合わせた、これまでになかったタイプのメカニズムが世界で初めて再現された。同モデルで再現された、従来のジェットモデルに比べてより高速でかつ細く絞られたジェットは「ハイブリッド・ブラックホールジェット」と名付けられた。研究チームは、ジェットの駆動メカニズムとして従来から有力視されていた光の圧力と磁場の力という2つの力を巧妙に組み合わせたモデルを提唱したのである(画像1枚目)。

研究チームが再現したジェットは、磁場の力で細くしぼられ、光の圧力で加速されるタイプだ(画像2枚目)。大量のガスがブラックホールに吸い込まれる際にガス中の磁場が増幅され、バネのようにぎっしり巻いた磁場構造が形成される。この構造は磁気タワーと呼ばれ、ジェットを細く絞りこむ。同時に、ガスが放射した光の圧力が噴出ガスを加速するため、細く絞られた高速ジェットが発生する。この研究は、宇宙でもっともパワフルなジェット噴出を自然に説明することに成功したものと言える。

ブラックホールに吸い込まれるガスに働く光と磁場の力を同時に解くには高度な計算技術と超高速計算機が必要なため、これまでは実行が困難であった。研究チームは、国立天文台天文シミュレーションプロジェクト(CfCA)のスーパーコンピュータ(Cray XT4)を約2週間稼動することによって、新タイプのジェットのメカニズムの再現にいたった。

研究チームではさらに大規模なシミュレーションを行い、ジェットが周囲の星や銀河の進化に与える影響を解明することを計画している。

516とはずがたり:2013/12/30(月) 09:09:26

2013.12.12 16:53
氷の星に生命の種? 木星の衛星エウロパで鉱物確認
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/131212/lif13121216540018-n1.html

 氷で覆われた木星の衛星エウロパの表面に、小惑星や彗星(すいせい)が衝突した跡とみられる粘土のような鉱物を確認したと、米航空宇宙局(NASA)のチームが11日発表した。

 小惑星や彗星の中心核には、生命のもとになる有機物が含まれている場合がある。NASAの研究者は、エウロパの氷の下には広大な海があり、長い間に生命が育まれた可能性があると期待している。

 チームは、探査機ガリレオが1998年に撮影したエウロパの近赤外線画像を分析。表面にある直径30キロのクレーターから約120キロ離れた場所に、フィロケイ酸塩と呼ばれる粘土に似た鉱物が幅40キロにわたって広がっているのを確かめた。直径1キロより大きな小惑星や彗星が浅い角度でエウロパに衝突し、跳ね返った後で一部が落下したとみられる。

 エウロパは太陽からの距離は遠いが、木星の引力で氷が動いて一部が解け、液体の海が存在すると考えられている。(共同)

520穏健保守系無党派:2014/01/01(水) 12:59:36
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131231-OYT1T00531.htm
二度と戻らぬ火星移住、候補に日本人10人も

 【ワシントン=中島達雄】2025年からの火星移住を目指すオランダの民間非営利団体「マーズワン財団」は12月30日、約20万人の移住希望者の中から1058人の候補者を選んだと発表した。 この中には、男女5人ずつ計10人の日本人が含まれているという。

 今後、医学的な検査や訓練などを経て最終的に24人に絞り込む。25年には最初の4人が火星に住み始め、その後、2年ごとに4人ずつ増やしていく計画だ。移住者は二度と地球に戻らない。地上での訓練や火星に居住している様子をテレビ放映し、資金を集めていく考えだ。

 同財団は2013年4〜8月に移住希望者を募集。技術力や安全性を疑問視する声もあったが、世界中から20万2586人が応募した。希望者が提出した1分間のビデオメッセージや書類などを審査し、107か国・地域から1058人を選んだ。

(2014年1月1日10時39分 読売新聞)

531とはずがたり:2014/01/26(日) 09:54:49

中国の月面探査車が故障「制御に異常発生」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140125/chn14012523040010-n1.htm
2014.1.25 23:02 [中国]

 中国国営新華社通信によると、中国の国家国防科学技術工業局は25日、昨年12月中旬から月面を走りながら調査活動をしていた無人月面探査車「玉兎号」が故障したと明らかにした。

 「月面の複雑な環境の影響で、制御に異常が発生した」と説明している。探査車は6輪の複雑な構造で、地球からの遠隔操作で動く。これまでに月面を100メートル余り走行したという。

 新華社は「(故障を)すぐに公表したのは、中国の宇宙開発の開放性を示している」とする中国の専門家の見方を紹介した。(共同)

532とはずがたり:2014/01/26(日) 10:09:22

有人月面探査取りやめ? 中国、資金投入に懐疑的
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131206/chn13120621190005-n1.htm
2013.12.6 21:18

 中国誌、新民週刊(電子版)は6日までに、中国政府が2020〜30年ごろに目指していた有人の月面探査計画の中止を検討していると報じた。上海宇宙技術研究院関係者が明らかにしたとしている。

 中国は宇宙開発の成果をアピールすることで国威発揚を図っているが、貧富の格差などが社会問題となる中、宇宙への資金投入に懐疑的な見方が広がっている。当局内にも月に人を送ることを疑問視する声があるといい、政府が宇宙開発に絡む財政事情や国民感情を慎重に見極めている可能性がある。

 中国は宇宙ステーション建設や月面探査、中国版GPS網の開発を同時に進めている。ただ同関係者は「戦線を拡大しすぎれば、得るものより失うものが多くなる」と述べ、ステーション建設以外の計画を調整していることを明らかにした。(共同)

534とはずがたり:2014/02/05(水) 21:55:53
メディカルスレより生命の起源系はこっちでやろう。

ネアンデルタール人は旧人で新人のホモサピエンスとは別種で新人はホモサピエンスが唯一の生存人種であると云う様に理解してたけど混血してたのか。別種ってのはイマイチ理解できてないんだけど。黒人と白人と黄色人は同じ種類だけどもっとネアンデルタール人は違う訳ね。チンパンジーと人間みたいな差を印象しとけばいいのかねえ?もっとお互い似てそうだけど。。

2014年 1月 30日 17:52 JST
ネアンデルタール人の遺伝子、糖尿病などのリスク高める可能性も
By ROBERT LEE HOTZ
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304882304579352112759823066.html?dsk=y

 現代人にまで生き延びてきたネアンデルタール人の遺伝子が、いくつかの疾患のリスクを高めている可能性がある。2つの研究チームが29日に発表した研究で明らかになった。

 研究者らによると、約5万年前にネアンデルタール人との混血を通じて受け継がれたDNAは、初めてアフリカの外に広まっていった初期人類が、氷河期や、太陽光の弱まりに順応する一助になった。皮膚の色や毛髪に影響を与えたようだ。これに対し、現在みられる他の古い遺伝子は、東アジアと欧州の現人類を対象とした遺伝的調査によれば、糖尿病や紅斑性狼瘡(ろうそう)といった疾患のリスクを高める可能性がある。

 化石から採取したDNAを使ったこれまでの調査では、アフリカ系でない人がネアンデルタール人の祖先から受け継いだゲノムの割合が1〜3%であることが示唆されていた。

 だが、ワシントン大学(米シアトル)の研究者らがサイエンス誌で新たに発表した研究によると、ネアンデルタール人のゲノム全体のうち、実に20%は、少しずつ分散して現人類に残っている。

 遺伝学者のジョシュア・エイキー氏率いる研究者らは、東アジア人286人と欧州人379人から集めた遺伝的サンプルをコンピューター分析し、ネアンデルタール人のゲノム由来の可能性がある現代人のDNAについて、統計的変動を特定した。

 エイキー氏は「重要な点は、私の持つネアンデルタール人のDNAシーケンスの1%は、あなたの1%とは違うかもしれないということだ」と述べた。

 こうした違いが重要なのかもしれない。

 29日には、先の研究とは異なるが関連するもう1つの研究がネイチャー誌に発表された。ハーバード大学医学大学院のスリラム・サンカララマン氏率いる研究者らが、1004人から集めたDNAシーケンスを検査し、ネアンデルタール人のDNAが疾患へのかかりやすさを形成している痕跡を発見した研究だ。

 発見したのは、2型糖尿病、肝硬変、紅斑性狼瘡、クローン病に関連しているネアンデルタール人のDNA。炎症に関連するインターロイキン 18のレベルに関連した種も発見した。

サンカララマン氏は「シーケンスを発見すればするほど、この種の関連が多く見つかる」と述べた。

 2つの研究グループが使った研究テクニックは異なるが、どちらの研究でも東アジア人のほうがネアンデルタール人のDNAがやや多かった。研究者らは、東アジアのもともとの人口が欧州人に比べてずっと少なかったため、受け継がれてきた遺伝的な影響が大きくなった、あるいは、東アジア人の祖先とネアンデルタール人の混血が1度だけではなかったとみている。

 両研究チームとも、ネアンデルタール人のシーケンスがケラチンを生むゲノムに集中していることを突き止めた。ケラチンは皮膚、頭髪、爪の主成分を構成するタンパク質だ。両チームは、このことが毛髪や皮膚の生態にどう影響しうるかはわからないものの、生存を助ける力がありそうだと考えている。

 サンカララマン氏は「実際それは(遺伝子が生き延びる)役にたった」と述べた。

535とはずがたり:2014/02/05(水) 21:59:49


>遺骨から得られたミトコンドリアDNAの解析結果に基づき、ネアンデルタール人は我々の直系先祖ではなく別系統の人類であることはほぼ明らかで、両者の遺伝子差異は他の動物種ならば当然別種と認定されるレベルであり
両者の遺伝子差異は他の動物種ならば当然別種と認定されるレベルってどのくらいの差?
馬と驢馬くらい?牛と水牛?

>ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは混血できなかったとする考え方が有力であった
そういえば別種かどうかは子どもが生まれるか,その子どもが生殖能力持つかとかが基準だった気がするけど,交雑したってことは別種ではないってこと?

そもそもホモサピエンスのDNAにネアンデルタール人のDNAってどうやって判るのかね??

ネアンデルタール人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BA%BA

ネアンデルタール人(ネアンデルタールじん、ホモ・ネアンデルターレンシス、Homo neanderthalensis)は、約20万年前に出現し、2万数千年前に絶滅したヒト属の一種である。旧人であるネアンデルタール人は、我々現生人類であるホモ・サピエンス (Homo sapiens) の最も近い近縁種である。ちなみにシベリアのアルタイ地方で発見されたデニソワ人も旧人であり、ネアンデルタール人の兄弟種にあたる。また、インドネシアのフローレス島で発見された身長1mで脳の小さいフローレス人も旧人であり、ネアンデルタール人の兄弟種の可能性が高い。
かつて、ネアンデルタール人は、我々ホモ・サピエンスの祖先とする説があった。また、ネアンデルタール人をホモ・サピエンスの一亜種であるホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス (Homo sapiens neanderthalensis) と分類する場合もある[1]。この場合ネアンデルタール人と現世人類との分岐直前(約47万年前)の共通祖先もまたホモ・サピエンスということになる。本項ではいずれの学名でも通用する「ネアンデルタール人」を用いる。遺骨から得られたミトコンドリアDNAの解析結果に基づき、ネアンデルタール人は我々の直系先祖ではなく別系統の人類であることはほぼ明らかで、両者の遺伝子差異は他の動物種ならば当然別種と認定されるレベルであり、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは混血できなかったとする考え方が有力であった[2]が、2010年5月7日のサイエンスに現生人類ホモ・サピエンスのDNAに分岐後ネアンデルタール人の遺伝子が再混入している可能性があるとの論文が収載されたことで、ネアンデルタール人の分類に新たな謎が投げかけることになった[3]。

536とはずがたり:2014/02/05(水) 22:05:34

シベリアのデニソワと南洋のメラネシア人が近いと云われても凄い違和感w

デニソワ人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%8B%E3%82%BD%E3%83%AF%E4%BA%BA

デニソワ人(デニソワじん、Denisova hominin)は、ロシア・アルタイ地方のデニソワ(Denisova)洞窟(ロシア、中国、モンゴルの国境に近い地域)に約4万1千年前に住んでいたとされるヒト属の個体および同種のヒト属の人類である。デニソワ洞窟は、アルタイ地方の中心都市バルナウルから約150km南方に位置する。
2010年12月現在の最新研究では、ネアンデルタール人と並んで、我々現生人類であるホモ・サピエンス (Homo sapiens) に最も近い化石人類である。また現生人類の一部(メラネシア人など)と遺伝子情報を部分的に共有する可能性が高いとしている。

概要

2008年、ロシア西シベリアアルタイ山脈のデニソワ洞窟で子どもの骨の断片が発見され、放射性炭素年代測定により約41,000年前のものと推定された。また、同じ場所で、大人の臼歯も発見されている。

2010年3月25日付のイギリスの科学雑誌『ネイチャー』(Nature)において、マックス・プランク進化人類学研究所の研究チームは、発見された骨のミトコンドリアDNAの解析結果から、デニソワ人は100万年ほど前に現生人類から分岐した未知の新系統の人類と発表した。

2010年12月23日、マックス・プランク進化人類学研究所などの国際研究チームにより『ネイチャー』に論文が掲載された。見つかった骨の一部は5-7歳の少女の小指の骨であり、細胞核DNAの解析の結果、デニソワ人はネアンデルタール人と近縁なグループで、80万4千年前に現生人類であるホモ・サピエンスとの共通祖先からネアンデルタール人・デニソワ人の祖先が分岐し、64万年前にネアンデルタール人から分岐した人類であることが推定された。デニソワ洞窟は、ネアンデルタール人化石発見地のうち最も近いイラク北部シャニダール遺跡から、約4000kmの距離を隔てている。メラネシア人のゲノムの4-6%がデニソワ人固有のものと一致することから、現在のメラネシア人にデニソワ人の遺伝情報の一部が伝えられている可能性が高いことが判明した。

また、中国南部の住人の遺伝子構造の約1%が、デニソワ人由来という研究発表も、スウェーデンのウプサラ大学の研究チームより出されている。ネアンデルタール人と分岐した年数も、35万年ほど前との説も浮上している。

ジョージ・ワシントン大学の古人類学者のブライアン・リッチモンドは、デニソワ洞窟で見つかった大人の臼歯からデニソワ人は体格はネアンデルタール人と同じか、それよりも大きいとみている。
概略のところは、40万-30万年前にアフリカを出、中東を経てヨーロッパに拡がった集団がネアンデルタール人に、中東を経てアジア内陸部に移動した集団がデニソワ人になった。それに遅れて6万 - 5万年前にアフリカを出た我々現生人類の祖先は、中東やアジア内陸部で先住者のネアンデルタール人やデニソワ人と交雑しながら全世界に拡がり、現在に至った。

ネアンデルタール人やデニソワ人はその後絶滅してしまったが、アフリカ土着のネグロイドを除く現在の現生人類遺伝子のうち数%はネアンデルタール人由来である。中東での現生人類祖先とネアンデルタール人との交雑を示す研究成果は2010年5月に発表されているが、2010年12月にアジア内陸部におけるデニソワ人とも現生人類祖先は交雑したとする研究結果が出たことから、この結果が正しければ、過去には異種の人類同士の交雑・共存も一般的だった可能性が出てきた。

なお、アジア内陸部でデニソワ人と交雑した現生人類祖先は、そののち長い期間をかけてメラネシアなどに南下していったと考えられる。
現生人類との関連などは、今後の研究により変更される可能性もある。デニソワ人の体格などの外形、生活様式、人口などはこれからの研究が待たれる。

537とはずがたり:2014/02/05(水) 22:09:38

>異種交配が人類のあらゆる進化において普通のプロセスだったということかもしれない
すぐ交雑しちゃうアブラナ科みたいな感じ?

2013年 12月 05日 16:51 JST
旧人類の異種交配、意外に広範だった?=英科学誌
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304906204579239362111641616.html?dsk=y
By ROBERT LEE HOTZ

 4日英科学誌ネイチャーに掲載された研究論文によると、これまで知られているものの中で最古となる30万年以上前の旧人類のDNAの解析で見慣れないDNAが発見された。これは、氷河期の欧州では人類の間で、従来考えられていた以上に広範に異種交配が行われていたことをうかがわせるという。

 ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所のマティアス・マイアー博士率いる遺伝学者らは、スペイン北部で発見された大腿(だいたい)骨の化石からこれまでに発見された中で最古のDNAを抽出した。この化石は、シマ・デ・ロス・ウエソス(骨の採掘抗)と呼ばれる洞窟の底の冷温多湿の場所で発見されたもので、ここでは未知の種に属する28人分の骨の化石が見つかっている。

 それらの骨から判断すると、現生人類の祖先であるこの種は、ずんぐりとしておりがっちりした胸を持つネアンデルタール人のようだった公算が大きい。しかしマイアー博士らの分析結果によると、この古い人類の母方のDNA(ミトコンドリアと呼ばれる特殊な細胞構造から採取する)は、ネアンデルタール人のそれとも、現生人類のそれとも異なっていた。最も近いのは、「デニソワ人」と呼ばれる謎めいた種だという。

 デニソワ人も、、シベリアの洞窟(デニソワ洞窟)で発見された少女の指先の化石からそのDNAが初めて確認された2010年まで知られていなかった。この少女の化石は約4万年前のもので、ネアンデルタール人、解剖学上の現生人類、それにデニソワ人がその時期に共存していたことになる。

 今回、これよりはるか昔、つまり30万年以上前の人類から、母方のDNAの明白な断片が出てきたわけで、発見を知った人類起源の専門家たちは、DNAという遺伝の生化学的痕跡に記録された祖先たちの関係が不可解になったと当惑している。

 例えばニューヨークにある米自然史博物館の人類学者イアン・タタソール氏は、「誰もこれをどう解釈したら良いか分からない」と述べた。同氏は「われわれは何か未知のものの前に掛かったカーテンの端を開けようとしているが、それは今まで考えたこともなかったほど複雑な何かだ」と話した。同氏はこの研究に関わっていない。

 専門家たちは、今回発表された研究によって明らかになった母親から子供へそのまま継承されるミトコンドリアDNAの謎めいた系統を説明する4つの仮説を挙げている。その仮説とは、①スペインのシマ洞窟の人々は、1つの明白な種で、デニソワ人と交配していた。また、デニソワ人の祖先と関わっていた可能性もある、②シマの洞窟の人々はデニソワ人とネアンデルタール人両方の祖先だった、③シマの洞窟の人々は欧州かアジアのどこかに住んでいたもっと古い人類(ホモ・ハイデルベルゲンシスなど)と関わりがあった、④この全てが真実だった、の4つだ。マイアー博士は「私は異種交配が広く行われていた可能性が非常に高いのではないかとみている」と話した。

 実際、旧人類と現生人類の遺伝子についての2010年に発表されたゲノム分析によれば、今日のどの非アフリカ人にもネアンデルタール人のDNAがわずかに残っているという。昨年、マックスプランク研究所の研究者は、一部の人々にはデニソワ人のDNAも残っており、南太平洋の島国の一部の人々にはそれが6%にものぼるという。

 アリゾナ大学の集団遺伝学者マイケル・ハマー氏は「このことは、われわれの種の進化について興味深いことを教えてくれる」と述べ、「異種交配が人類のあらゆる進化において普通のプロセスだったということかもしれない」と語った。

538とはずがたり:2014/02/05(水) 22:13:58
交雑して子どもが出来たなら別種では無く同種,但し数十万年に渡って交雑は無く遺伝的な特徴が別種と見なし得る程度迄変化したと云う感じか?

デニソワ人、現生人類と交雑の可能性
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20101224001&expand&source=gnews
Ker Than
for National Geographic News
December 24, 2010

 現生人類とは別系統とされる「デニソワ人」について、最近行われた遺伝子解析の結果から、現生人類の祖先と交雑していた可能性が高いことが判明した。

 デニソワ人は、数千年に渡ってアジア一帯に分布していたとされる人類の一種。ロシアのデニソワ洞窟で発見された約4万年前の少女の骨をDNA解析したところ、現在パプアニューギニアに住むメラネシア人から採取したDNAと一部共通の配列が確認されたという。これはメラネシア人が現生人類の祖先とデニソワ人との交雑の子孫である可能性を示唆している。

 パプアニューギニアが属するメラネシア地域は太平洋の北西端に位置する。ドイツのライプチヒにあるマックス・プランク進化人類学研究所の研究員で調査に参加したベンス・フィオラ(Bence Viola)氏は、「デニソワ人がパプアニューギニアにやって来たわけではない」と話す。

「ネアンデルタール人がユーラシア大陸西部に分布していたのに対し、デニソワ人はユーラシア大陸東部に広く分布していたと考えられる。メラネシア人の祖先は、東南アジア付近でデニソワ人と出会い交雑した後、パプアニューギニアまで移動したというのがわれわれの説である」。

 2010年5月には現生人類の祖先とネアンデルタール人とが交雑していたことを示すDNA解析の結果が既に公表されている。スタンフォード大学の遺伝学者ブレンナ・ヘン(Brenna Henn)氏は、さらにデニソワ人との交雑が判明したことで、人類が進化する過程では従来考えられていたよりも多くの異種間交雑が起こっていた可能性が高くなったと話す。

 デニソワ人の骨の化石が見つかったのは2008年。今回DNA解析が行われたのは5〜7歳で死亡したと見られる少女の小指の骨である。

 研究チームは今回の解析に先立って、骨からミトコンドリアDNAを採取しその配列を決定していた。だがミトコンドリアDNAは母親からのみ受け継がれるため、遺伝子構造の情報は細胞核DNAに比べるとはるかに少ない。

 そこで新たに同じ骨から細胞核DNAを採取し、配列決定に成功した。またデニソワ人のDNA配列は、現生人類ともネアンデルタール人とも異なるとわかった。ただしネアンデルタール人とは近縁関係にある。研究チームでは、デニソワ人はおよそ35万年前にネアンデルタール人の祖先から分岐したのではないかと見ている。

 デニソワ洞窟で発掘にあたったロシア科学アカデミーの考古学チームは、大人の臼歯も1本発見している。現生人類のどの歯よりも大きく、ネアンデルタール人と比較しても劣らないという。ジョージ・ワシントン大学の古人類学者ブライアン・リッチモンド氏はデニソワ人の体格について、「ネアンデルタール人と同程度か、若干大きかったのではないか」と語る。

 ただし、リッチモンド氏によるとヒトの祖先の中には、「大きな歯でも体は決して大きくない個体が存在する」という。そのため、歯と体格は必ずしも比例しないと指摘する。 デニソワ人が人類とは別系統の新種であるかどうかについては、依然議論が分かれている。研究チームも慎重な姿勢を示しており、今のところ新種ではなくネアンデルタール人の姉妹群と位置づけている。

 現生人類とデニソワ人が異なる種ならば、交雑によって生まれた子どもには生殖能力がなかったと考えられる。だが今回の研究でわかったように、デニソワ人のDNAはメラネシア人に受け継がれている。フィオラ氏は、デニソワ人と現生人類は同種の可能性が高いと見ている。

 だがイギリス、マンチェスター大学の遺伝学者テリー・ブラウン氏はこう指摘する。「交雑していたとすれば両者が同じ種である可能性は高いが、細胞核DNAだけでは断定できない」。

 ただ、現生人類、ネアンデルタール人、およびデニソワ人に遺伝子レベルでの違いが存在することは明白である。「3者は交雑が起こるまで数十万年に渡って別々の道を歩んできた。これは確かだ」とリッチモンド氏は話している。

 今回の研究成果は、「Nature」誌12月23日号に掲載されている。
Image courtesy David Reich, Nature

539とはずがたり:2014/02/05(水) 22:17:18

2013年 4月 12日 16:10 JST
セディバ猿人、ヒトとサルの寄せ集めの特徴−人類の祖先と断言できず
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323556404578417910238892402.html?dsk=y
By ROBERT LEE HOTZ

 国際的な研究者グループは11日、人類に近い謎の猿人の化石に関するこれまでで最も包括的な見解を提示し、これらの猿人が、頭からかかとに至るまで、原始および現代の体構造のコラージュ(寄せ集め)であることを明らかにした。人類の起源の謎がかえって深まった形だ。

 米科学誌サイエンスに掲載されたよる6つの研究論文によると、人類の祖先に近いとみられる猿人には、サルのような腕に、ほとんどヒトのような手が付いており、胸部は上のほうがサルのように狭いが、下のほうはヒトに似て広がっていた。また背骨はヒトと同数の椎骨があった公算が大きいという。

 人類の祖先ともみられるこの猿人の化石は「アウストラロピテクス・セディバ(セディバ猿人)」と呼ばれており、2008年に南アフリカ共和国のヨハネスブルク近郊のマラパで発見された。

 これらの奇妙な猿人は約200万年前に生息していた。科学者たちは、このころはヒトの進化の「るつぼ」とみられた時期で、4種ないしそれ以上の猿人がアフリカで必死に生き残ろうとしていたとみている。こうした猿人の化石の新たな徹底分析は、知能と移動上の進化の初期的進展の突発性を浮き彫りにしている、と研究論文にかかわっていない幾人かの専門家は述べている。

 今回の一連の研究は、南アのウィットウォータースランド大学のリー・バーガー博士率いるチームが実施した。化石の詳細な分析結果だが、最終的に迷宮入りする可能性もある。例えば、6個体かそれ以上のセディバ猿人がどうして約197万年前にマラパ洞窟で死に至ったのか。彼らが一緒に死んだのか、あるいは別々に死んだのか、誰にも分からない。これら猿人が動物に殺害された証拠は一切ない。

 科学者たちによれば、セディバ猿人の化石は、これまでで発見された初期の前人類の骨としては最も包括的なものだ。これまで、科学者たちはオス1個体、メス1個体、子ども1個体、そして幼児の幾つかの個体の骨の一部を特定した。彼らの歯の一部には歯石の痕跡がついていた。

 バーガー博士は研究の成果について「ほとんどどの骨も、あるいはどの分野の分析も、猿人に関してこれまで見つかった中で最も完成度の高い記録だ」と述べ、「サルとヒトの特徴がとてもモザイク状に結合しているという結論に達し、それはわれわれが決して予想していなかった状態だ」と語った。

 世界中の16機関の科学者26人による今回の分析は、これらの骨のうち3体を対象とした。分析の結果、セディバ猿人の身長が現代人のほぼ胸の高さだったことが判明した。またサルのような狭い肩とぶらりとした長い腕を持ち、木に登るのに適している。ただし手はデリケートで、指は道具を作ったり持ったりできる形状だ。胸部は上方がサルに似て狭いが、下方はほとんどヒトのように広くなっているという。

 化石の歯とあごを研究したテキサスA&M大学の古人類学者ダリル・ドルイター博士は「これはまさにダーウィン理論で存在するはずだと予測されていたものだと私は思う」と述べ、「猿人の祖先と、その後の子孫の両方の特徴を持つものだ」と語った。

 研究者たちによれば、脚、ひざ、足の骨の化石は、猿人が直立して歩行したが、ぎこちない歩き方で、足の外側を使って進んでいたことを示唆しているという。

 歩行の状態を分析したボストン大学の自然人類学者ジェレミー・ドシルバ博士は「これはマラソンを走るようなものではない」と述べ、「彼らは恐らく木々の一角から別の木々の一角へと歩幅を狭くして小走りに進んだのだろう」と推測した。

 研究者たちは、歯の証拠を整理した結果、独立した明確な種としてのセディバ猿人のステータスが確立されたと述べた。研究者たちは、セディバ猿人の歯冠、臼歯(きゅうし)、門歯について、他の8種の前人類のそれと比較し、ゴリラのそれとも比較した。

 しかし、研究者たちはセディバ猿人が人類の直接の祖先であることを証明できなかった。

 スミソニアン国立自然史博物館(ワシントン)の人類起源プログラムのディレクター、リック・ポッツ博士は、「それが純粋なホモ(人類)に成長した種の祖先だとする主張については、まだ最終的な結論は出ていない」と述べた。同博士は研究に参加していない。同博士は「その特徴は雑多な混合だ。つまり木に登り、地上を歩いたほか、道具を使った公算が大きいが、それで途絶えたのかもしれない」と語った。

540とはずがたり:2014/02/05(水) 22:39:18
調べてる内にヨーウィだのビッグフットだの妖しい方向へ行きそうになったので修正w

2013年 6月 06日 12:09 JST
珍しいヒトの祖先の化石、見つかる
By GAUTAM NAIK
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323614804578528213129195132.html?dsk=y

 ヒトの祖先にあたる、5500万年前に生息していた樹上生活の珍しい動物の骨格がほぼ完全な形で見つかった。これは、霊長類の進化の最初の段階に光を当てる発見だ。

 中国で発掘されたネズミほどの大きさのこの動物には、これまでに発見された他の霊長類―現存のもの、絶滅したものを含む―とかなり違った解剖学的特徴がいくつか見られた。この発見は5日付の科学誌ネイチャーに掲載された。

 およそ5500万年前、ヒトの祖先にあたる最も初期の霊長類が2つに枝分かれした。片方はキツネザル、ロリス、そしてガラゴに、もう片方はメガネザルに進化した。大きな目を持ち樹上に住むメガネザルの子孫は現在も東南アジアに生息する。この2つ目の枝はサル、類人猿やヒトにも枝分かれした。

 今回見つかったのは、メガネザルの系統の原始的動物。これが科学者の注目を浴びているのは、霊長類が2つに枝分かれして間もなかった重要な時期に生息していたからだ。この発見はごく初期のヒトの祖先に関する新たな知見を与える。どのくらいの大きさだったのか、どのような格好だったのか、骨格はどうだったのか、何を食べていたのか、それにどのように移動していたのかといったことだ。

 例えば、多くの科学者はこれまでサルの足のみに見られる骨格が、もっと遅くに発達したと思っていた。しかし、今回発掘された骨格にも、サルのような骨格が一部見られた。進化のずっと早い段階にあるにもかかわらずだ。論文の共同執筆者であるノーザン・イリノイ大学の人類学者、ダニエル・ゲボ博士は、「サルのような足を持つが、体はメガネザルのように見える」と指摘し、「このような組み合わせの動物を見るのは初めてだ」と述べた。

 今回の発見は骨格がほぼ完全な形で見つかったという点でも注目される。科学者はこれまで、こういった霊長類の化石を歯、あご、頭蓋骨など部分的にしか確認できていなかった。ロンドン自然史博物館の古生物学者、ジェリー・フッカー氏は、「骨格の重要部の大半が含まれているという点で、これは珍しい」と述べ、「手と手首だけが欠けている。それが残念だ」と付け加えた。

 2003年に中国湖北省の農民が石で覆われた化石を中国科学院の古生物学者、Xijun Ni博士に提供した。地元の別の古生物学者もこの化石を見たことがあったものの、彼らはこの重要性に気付づかなかった。哺乳類を専門とするNi氏は、「彼らはげっ歯類かカエルかと思った。霊長類だと分かって、私も驚いた」と話した。

 研究が終わるまでには長い時間がかかった。科学者は当初、化石の有用な画像を得るのに苦戦した。化石は最終的にフランス・グルノーブルにある欧州放射光施設(ESRF)に送られ、強力なX線によるスキャンを行い、骨格の詳細な画像が明らかになった。その後、コンピューターで欠けている部分を追加し、高精細な3次元(3D)の再現作業が行われた。

 この動物は地球の歴史上、非常に温暖な時期に生息していた。当時は始新世初期と呼ばれ、氷床はなく、大半は森林に覆われていた。研究チームによると、この動物の重さは1オンス(28.3グラム)未満で、大きさは人間の手のひらに収まるほど小さいという。細長い手足と長いしっぽのおかげで、かなりのジャンプ力があったとみられる。

 この動物は前面に目がある。Ni博士によると、これは霊長類に見られる特徴で、立体的にものを見るのに重要だ。昼間に活動(この点ではメガネザルよりサルに近い)し、昆虫を食べていたとみられる(小型動物は多くのカロリーを必要とするため、高カロリーの食事が必要だ)。

541とはずがたり:2014/02/07(金) 01:15:47
地球ネタ

トリスタンダクーニャ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3

面積 207km2
人口 262人

トリスタンダクーニャ (Tristan da Cunha) は、南大西洋に浮かぶ火山諸島トリスタンダクーニャ諸島 (Tristan da Cunha Group) からなるイギリス領である。有人島トリスタンダクーニャ島 (Tristan da Cunha Island) と、いくつかの無人島からなる。
トリスタンダクーニャ島には約260人の定住人口がある。世界有数の孤島のひとつであり、ギネスブックには「世界一孤立した有人島」(the most isolated inhabited island in the world) として掲載されている。

トリスタンダクーニャ島は、南緯37度、西経12度に位置する。アフリカ大陸のケープタウンからは2805km、南アメリカ大陸のリオデジャネイロからは3353km離れた、大西洋のただ中である。人が定住する最も近い陸地は、北に2429km離れたセントヘレナ島である。

「世界一孤立した有人島」には別の解釈もあり、イースター島を挙げる説もある。イースター島から最も近い有人島(ピトケアン島)までの距離は約2000kmで、トリスタンダクーニャよりは近くに「隣村」があることになるが、トリスタンダクーニャの近隣にはイナクセシブル島やナイチンゲール島のような無人島があるのに対し、イースター島は400km以上にわたって島がないからである。

発見

1506年、ポルトガルの探検家トリスタン・ダ・クーニャによって発見された。ただし、海が荒れていたために彼は島に上陸することはなかった。島の名称は、この探検家にちなんだものである。
1643年、オランダ東インド会社の船 Heemstede の乗組員によっておこなわれたのが、島への最初の上陸の記録である。喜望峰回りでヨーロッパとインド洋を往復する船や、大西洋を横断しようとする船によって、この島は補給地・避難港として利用された。17世紀後半には、セントヘレナから派遣されたイギリス東インド会社の船が、島への定住の可能性を報告しているが、実行には移されなかった。
島の本格的な調査は、1767年にフランス王国のフリゲート L’Heure du Berger によって行われたものが最初である。大まかな海岸線の測量が行われるとともに、Big Watron の大滝や北海岸にある湖の存在が確認された。調査結果はイギリス海軍の水路部によって1781年に公刊されている。18世紀後半には、イギリス人商人が一時的に島に居住しているが、定住には至らなかった。

定住
最初の定住の試みは、アメリカ・マサチューセッツ州セーラム市出身の船員ジョナサン・ランバート (Jonathan Lambert) によって行われた。1810年12月、数人の部下とともに上陸したランバートは、1811年にトリスタンダクーニャ諸島をリフレッシュ諸島 (Islands of Refreshment) と名付けて領有を宣言し、付近を航行する船舶に水や野菜や麦や肉、ゾウアザラシの油などを供給して対価を得た。しかし、ランバートは1812年3月17日にボート事故によって死亡した。この年、米英戦争が勃発し、島は両国の艦船によって基地として利用された。1815年3月23日には、アメリカ海軍のブリッグ「ホーネット」 (USS Hornet (1805 brig)) とイギリス海軍の大型スループ「ペンギン」 (HMS Penguin) が、島付近で交戦している。
1816年、イギリスはこの島を正式に併合し、ケープ植民地の管理下に置いた。これは、前年セントヘレナに配流されたナポレオンを奪回するための基地としてフランスがトリスタンダクーニャを使用することを防ぐためであり、島にはイギリス陸軍の部隊が進駐した。この部隊は翌1816年には撤退するが、伍長のウィリアム・グラス(1787年-1853年)が軍を除隊し、家族とともに島に残り、島の長となった。島に寄港・漂着した船員の中には島に残留する者もあり、人口も次第に増え、多いときで100人前後が暮らした。

542とはずがたり:2014/02/07(金) 01:16:12

孤立と接触

この島は、南大西洋を航行する船の補給基地や、捕鯨船の拠点として利用された。しかし、南北戦争に伴ってアメリカの捕鯨業が打撃を受けたことや、スエズ運河の開通(1869年)、帆船から蒸気船への転換により、アジアへの航海の途中にこの島に寄港する船は少なくなった。島は孤立を深めたが、宣教師が訪れたり、難破船の救助活動が行われたりしているため、外界との交渉が完全に絶たれたわけではない。1885年には漁船の事故により、島の成年男性19人のうち15人が死亡するという悲劇にも見舞われた。このとき以来、島が困難に陥るたびに、ケープ植民地に移住するよう提案が行われることになるが、島民はこれを拒否し続ける。島を出た人々が家族を連れて帰島したり、新たな定住者を得たりすることによって、島のコミュニティは維持された。

島が最も孤立した時期を迎えたのは、第一次世界大戦前後である。大戦中には、海軍が年に一度行っていた物資の補給が途絶えた。1919年7月、軽巡洋艦ヤーマスが大戦終結のニュースをもたらしたが、それまでの10年間、島は一通の郵便物も受け取らなかったという。

1938年1月12日、この島はセントヘレナに所属することとなった。第二次世界大戦中の1942年にはイギリス海軍の秘密基地(コードネーム「HMS Atlantic Isle」)として無線・気象観測拠点が建設され、南大西洋を航行するUボートなどのドイツ艦船の監視が行われた。施設の建設には島民が従事したが、当時の島には通貨がなかったため、労賃は現物(木材、ペンキ、茶)で支払われた。

第二次世界大戦中に建設された重要な施設は、戦後もイギリスによって維持された。1949年にはトリスタン開発会社 (Tristan Development Corporation) が設立され、島にロブスター加工工場が建設された。1950年からはイギリス政府から管理官 (Resident British Administrator) が派遣されるようになり、貨幣が導入されるようになった。新聞「トリスタン・タイムス」が発行されるようになったのもこの頃である。
1956年、アメリカ合衆国による大気圏内核実験(アーガス作戦)がトリスタンダクーニャ島の南西115kmの地点で行われた。1957年には、エリザベス2世の夫であるエディンバラ公フィリップが王室所有の船でこの島を訪問している。

全島避難
1961年8月6日から、エディンバラ付近で地震活動が活発化し、10月10日に最初の噴火が起こった。当時居住していた住民全員(島民264名と一時滞在者25名)は島から脱出し、島民たちはイギリス本土に避難した。
1962年はじめ、王立協会は島の調査を行い、噴火の被害は少ないことを報告した。イギリス政府は島民を対象に帰還するかどうかの投票を行わせたが、島民のほとんどが島への帰還を選んだ。1963年、島民たちは2回に分けてトリスタンダクーニャ島に帰還した。
世界でも有数の孤島にあった自給自足的なコミュニティが物質文明社会のただ中に移動したこと、かれらが再び島へと戻ることを選択したことはさまざまな注目を集めた。

セントヘレナ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%8A

面積 122km2
人口(2008) 4,255人

発見と争奪
セントヘレナ島は1502年5月21日、ポルトガルの航海家ジョアン・ダ・ノーヴァによって発見された。島名はコンスタンティヌス1世の母でキリスト教の聖女である聖ヘレナにちなむ。

この無人島では航海に必要な豊富な材木と新鮮な水が入手できたことから、ポルトガル人は島に生活物資や果物・野菜を持ち込み、礼拝堂と一・二軒の家屋を建設した。彼らは定住はしなかったものの、島はヨーロッパとアジアを往復する船舶の補給基地や待ち合わせ場所として用いられた。

543とはずがたり:2014/02/07(金) 01:16:46
>>541-543
歴史に残る最初の定住者はポルトガル人フェルナンド・ロペスである。1584年5月27日には、日本からヨーロッパへ向かう途中の天正遣欧少年使節が寄港している。

セントヘレナに来航した最初のイングランド人はトーマス・キャベンディッシュである。

オランダ(ネーデルラント連邦共和国)は1633年にこの島の領有権を主張するが、彼らが島を占拠したり要塞化をしたりした証拠は残っていない。1651年、オランダがアフリカ南端の喜望峰周辺に植民を開始する頃までには、島はほとんど打ち棄てられた状態であった。

イギリス東インド会社領
1657年、オリヴァー・クロムウェルはイギリス東インド会社にこの島の行政権を認めた。東インド会社はこの島の要塞化と植民を決定し、1659年に初代総督ジョン・ダットン(Captain John Dutton)が着任した。これをもって、セントヘレナはイギリスで二番目に古い(バーミューダに次ぐ)植民地となったとされる。1660年の王政復古後、東インド会社は王の特許状を手に入れ、島の要塞化と植民地化が認められた。東インド会社によって1658年建設された砦が現在の首都ジェームズタウンであり、この名は当時の王弟ヨーク公(のちのジェームズ2世)にちなんで名づけられたものである。当時の住民のほぼ半分はアフリカからの黒人奴隷であった。
なお、1676年からエドモンド・ハレーが天文台を設置し、天体観測の拠点としていた。
1810年以降は、東インド会社による広東貿易の寄港地として使用されるようになる。

ナポレオンとセントヘレナ

ナポレオン1世がエルバ島脱出ののちワーテルローの戦いで敗れると、ウィーン会議により身柄の扱いはイギリスに一任された。イギリスはナポレオンの亡命受け入れを拒否し、保護を名目としてこの絶海の孤島に閉じ込めることにした。ナポレオンは1815年10月にセントヘレナに到着し、1821年5月に死亡するまで島中央のロングウッド・ハウスに暮らした。しばしば「流刑」と称されるが、裁判や条約に基づかない不法拘留であった。イギリスはハドソン・ロー総督に監視させるにとどめ、館での生活はナポレオン一行の自由にさせていた。

ナポレオン幽閉の時代もこの島は東インド会社領のままであったが、イギリス政府の関与はより大きくなった。ナポレオン派を警戒して島には部隊が駐屯したほか、海軍の艦船が島の周辺を警戒した。また、隣の島であるアセンション島やトリスタンダクーニャ島[1]にもイギリス軍が派遣された。
1817年の国勢調査によれば、島には821人の白人住民、820人の兵士、618人の中国人労働者、500人の黒人自由民、1540人の奴隷がいたことが記録されている。ナポレオンの死後、数千人の「滞在者」たちは島を去り、東インド会社が島の統治を続けた。ナポレオンが幽閉中に島のコーヒーを称賛したことから、パリではセントヘレナ産コーヒーの評判が高まった。

王領植民地
1833年に発布された「インド法」により、1834年4月22日に王領直轄地となった。 1853年1月米国ペリー提督のミシシッピ号が日本への来航途中に石炭補給のため寄港した。 1870年代半ばまで、大西洋とインド洋を結ぶ航海の要地として繁栄したが、スエズ運河開通(1869年)以降は交通量が激減した。しかしなお多くの船がセントヘレナに寄港を余儀なくされた。第2次ボーア戦争の間(1899年-1902年)には、数千人のボーア側捕虜の収容所となった。

経済
主な経済活動は漁業、家畜農園、手工芸品であるが、これだけでは全住民の生活を支えられず、不完全雇用がセントヘレナの大きな問題となっている。島を離れる良い機会とばかりに、多くの住民はアセンション島で仕事を探している。フォークランド諸島のマウント・プレザント空港の建設工事に従事する人もいる。
現在の人口は少なく、経済は生産性の低いモノカルチャー(単一作物生産)経済であり、主にロンドンからの移入物資によって島民の生活は支えられている。島は小さく、また現代経済における重要性が小さいことから、島民にはイギリス政府が島を軽視しているとの不満が絶えない。

544とはずがたり:2014/02/16(日) 18:50:18

<小惑星>「イトカワ」の自転 わずかずつ速まる
毎日新聞社 2014年2月16日 16時41分 (2014年2月16日 17時50分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140216/Mainichi_20140216k0000e040162000c.html

 日本の探査機「はやぶさ」が2005年に着陸、物質採取に成功した小惑星「イトカワ」の自転が、わずかずつ速まっていることが分かったと、欧州南天天文台(ドイツ)が発表した。英ケント大などの研究チームは、内部の密度が小惑星の前後で異なるためと推測している。

 イトカワは長さ約540メートルで、現在は約12時間の周期で自転している。ラッコが寝そべったような形もしくは落花生のような形をしており、太陽の当たる角度によって明るさが変わる。研究チームはチリにある同天文台の望遠鏡で、イトカワの明るさの変化を精密に観測した。その結果、1回の自転にかかる時間が毎年0.045秒ずつ短くなっていた。

 はやぶさが詳細に観測したデータから、イトカワは、もともとあった大きな天体が何らかの理由で壊れた後、その中の大きな二つの岩の塊が衝突してできたと考えられている。イトカワのようないびつな形の小天体は、太陽光を受けることでごくわずかな回転力が発生する。研究チームは、ラッコの頭に当たる方の部分の密度が、胴体に相当する部分より大きく、重心が片寄っているため自転が速まっていると結論づけた。【西川拓】

545とはずがたり:2014/02/19(水) 21:22:14

しらせ、南極沖で暗礁に乗り上げ…航行できず
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140217-OYT1T01086.htm?from=blist

 文部科学省は17日、南極から日本に帰る途中だった観測船「しらせ」が、南極沖で暗礁に乗り上げ、航行できない状態になっていると発表した。

 乗組員ら240人にけがはない。

 二重になっている船底の外側で浸水が確認されたが、内側の船底は損傷しておらず、燃料は流出していない。暗礁から離れられれば、航行できる状態だという。18日未明(日本時間)に満潮を利用するなどして、暗礁からの脱出を試みる。

 同省によると、しらせは16日午後、昭和基地の東にあるマラジョージナヤ基地沖700メートルで暗礁に乗り上げた。17日午後の満潮時に、排水しながら暗礁から出ようとしたが、失敗したという。今後は、おもりを船の後部にまとめるなどして、乗り上げている部分を浮かせ、再度脱出を試みる。食料などは十分に積み込んでおり、乗組員の健康にも問題はないという。

(2014年2月17日22時07分 読売新聞)

南極観測船「しらせ」、座礁して一部浸水 今も動けず
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0LN1LL20140218
2014年 02月 18日 13:32 JST
[東京 18日 ロイター] - 南極観測船(海上自衛隊の砕氷艦)「しらせ」が16日に南極沖で座礁し、防衛省によると、今も暗礁に乗り上げたまま動けずにいる。

しらせは南極のロシア・マラジョージナヤ基地周辺の状況を調査していたところ、日本時間16日午後1時40分(現地時間午前7時40分)ごろ、沖合700メートル付近で暗礁に乗り上げた。船体の一部が浸水したものの、船底が二重になっているため、航行に支障はなく、燃料も流出していないという。

しらせは満潮時に暗礁からの離脱を何度か試みているが、日本時間18日午前の時点で動けていない。

小野寺五典防衛相は閣議後の会見で、「長期化すると隊員や乗組員、観測員の健康に影響が出る可能性ある」と述べ、離脱を急ぐ考えを示した。

549とはずがたり:2014/02/27(木) 19:08:15

Wow! シグナル
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wow!_%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%AB

Wow! シグナル(わう! シグナル、わお! シグナル、英語: Wow! signal)とは、1977年8月15日にSETIプロジェクトの観測を行っていたオハイオ州立大学のジェリー・R・エーマンが、ビッグイヤー電波望遠鏡で受信した電波信号である。狭い周波数に集中した強い信号で、太陽系外の地球外生命によって送信された可能性が指摘されている。望遠鏡は信号を72秒間に渡り観測することに成功したが、以降の探査では同様の現象は見つけられず、その起源は謎のままである。

552とはずがたり:2014/03/02(日) 16:53:41

初期銀河の謎を秘めたブラックホール
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140228003&n_gadget=0000
Dan Vergano,
National Geographic News
February 28, 2014

 近傍銀河にある大型ブラックホールから、驚くほど強力なX線のジェットが噴き出していることが明らかになった。

 渦巻銀河M83(地球から1500万光年と、天文学的には近距離)に存在するこのブラックホールは、初期銀河の 時代に宇宙を満たしていた強力なブラックホールに似ているとみられる。のちに地球が属する天の川銀河のよう な銀河となった、恒星の原料の集合体が形成された過程について、このブラックホールが何らかの知見をもたら すことが期待される。

「雲を切り裂く弾丸のように、ジェットは銀河を突き抜けている」とオーストラリア、パースにあるカーティン 大学の天文学者で、今回の研究を指揮したロベルト・ソリア(Roberto Soria)氏は述べる。「これは非常に活 発な銀河ブラックホールの動態を間近に観察する絶好の機会だ」。

 ジェットは太陽が毎秒放出するエネルギーの750万倍の強力さを誇り、このブラックホールは天文学で言うと ころの“超大光度X線源”となっている。

「これは従来の研究結果を裏付け、強化するもので、(超大光度X線源のブラックホールが)その所属環境に及 ぼす影響を明らかにするという点で重要だ。その影響は、銀河進化の歴史における重要なフィードバック機構と なりうる」とイギリス、ダラム大学の天文学者アンドリュー・サットン(Andrew Sutton)氏は述べる。サット ン氏は今回の研究には参加していない。

◆よく食べる隣人

 ブラックホールは恒星が崩壊してできるもので、強大な重力を持つため、光さえもそこから逃げ出すことはで きない。M83に存在するブラックホールは、太陽の約100倍の質量を有する。おそらくは近傍の伴星が放出するガスを取り込みながら、ジェットを噴出していると研究チームはみている。

 ブラックホールの周囲を円盤となって回るガスは、ほぼ光速に近いスピードになってブラックホールの口に吸 い込まれていき、一方でブラックホールは崩壊した恒星の両極から熱とエネルギーをジェット状に噴き出してい る。

「究極的には、ブラックホールの重力に吸い込まれるすべてのものがパワーの源になっていて、ブラックホール はその強力さゆえ、吸い込む動きを放射に変換してしまう」とソリア氏は述べる。

◆X線による探査

 このブラックホールはM83銀河の中心から離れたところに位置し、中心には、それよりはるかに大きな“超大 質量”ブラックホールが存在する。ソリア氏のチームは、X線を放射する超新星残骸を探していて今回のブラッ クホールを発見した。

 NASAのチャンドラX線観測衛星などを利用して行われた探査において、このブラックホールのX線レベルは通常 の10倍と突出していた。「これはブラックホールに違いないと思った」とソリア氏は述べている。

 今回の研究成果は、2月27日付で「Science」誌オンライン版に発表された。

553とはずがたり:2014/03/02(日) 16:59:36
ブラックホールの極部からプラズマが放出されるって?
http://okwave.jp/qa/q7392662.html
Q.
その重力故に光さえ出られないブラックホールの極(北極・南極の部分があるようです)から、
プラズマが放出される天体が観測されますとあったのですが、
光さえ出られない状況からでも、プラズマは外に出られるのでしょうか?

A.
ブラックホールの胃袋は底なしでも、喉が細いんです。
大量の物質がブラックホールに落ちる時に、押し合いへし合いして降着円盤を作ります。
そこから弾き飛ばされたのが極のジェットです。

回転するブラックホールに降着円盤やジェットができるのはなぜ?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1376152393
Q.
回転するブラックホールに降着円盤やジェットができるのはなぜ?

A.
1.降着円盤について

水が排水口に流れ込む時にできる渦と同じです。降着円盤はブラックホール特有の現象ではありません。太陽などの恒星ができる特にも生じます。渦が巻く方向は、ブラックホールのスピン方向と同じと考えて問題ありません。ブラックホール近傍の時空はスピンによって引きずられるのです

ただしブラックホールに物質が落下するメカニズムは単純ではありません。これを単純に考えている人が多いのですが、難しいのです。地球が何故太陽に落下しないのかを考えれば、それと同じ理由でブラックホールにも落下しなくなるのです。これも面白いのですが、今回の質問とは無関係なので割愛します

2.(宇宙)ジェットの発生メカニズム

これは難しいです。まずブラックホールの周りには超強力な磁場が存在します。ブラックホールの外部では、電磁力の方が重力より強いのです。そのため荷電粒子は強力な磁力に捕まり、重力に逆らって磁力線に沿って磁極地方に運ばれます。磁極地方付近の磁力線は単純な状態ではなく、ブラックホールのスピンによってコイル状に”ねじれて”いるのです。これは上でも触れた時空の引きずり効果も原因の1つです。

ジェット発生のメカニズム・その1

磁極地方に運ばれた荷電粒子は、非常に狭い場所でひしめき合うことになります。これによって莫大なエネルギー(光)が発生します。この光の圧力が落下してくるガスを吹き飛ばすのです。光にもちゃんと圧力があるのです。ブラックホールで生成される光は凄まじいエネルギーになるので、光圧も非常に大きいのです。

ジェット発生のメカニズム・その2

コイル状にねじれた磁力線は、つるまきバネと同じような働きがあります。コイル状の磁力線が復元するとき、磁力線に摑まっている粒子を吹き飛ばすのです。ビョーン、ビョーン、ビョーン・・・ってな具合です。「そんなことあり得ないだろう。バカにするな!」という声が聞こえてきそうですが、磁力線にはそういう性質があるんです。

この2つのメカニズムを合わせたハイブリッド理論が主流で、コンピュータ・シミュレーションによって”かなり”良い感じで再現されています。しかし宇宙ジェットは、数光年にも渡ってほとんど広がることがない高い指向性と、莫大なエネルギーの噴出があります。このハイブリッド理論だけでは、完全に再現できないのです。

これを説明する仮説はいくつか提唱されていますが、決定的なものはありません。

554とはずがたり:2014/03/02(日) 18:13:26

降着円盤/Accretion Disk
http://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~fukue/DISK/disk.htm

555とはずがたり:2014/03/02(日) 18:25:43
なんで準星ってゆうの止めちゃったのかね?>クウェーサー

巨大ブラックホールに大量の水を確認
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110728002
Andrew Fazekas
for National Geographic News
July 28, 2011

 地球から120億光年離れた銀河の中に、これまで見つかっている中で最も遠くにある、最も大量の水の雲が確認されたと天文学者が発表した。

 地球の質量の400億倍に達するこの巨大な水蒸気雲は、クエーサーと呼ばれるタイプの活発に物質を飲み込む超大質量ブラックホールの周囲を取り囲んでいる。

 クエーサーというのは、宇宙の中でも特に明るくエネルギー放出の大きな天体だが、実体は銀河の中心に存在するブラックホールであり、周囲の降着円盤の重力エネルギーを消費し、同時に強力なエネルギージェットを逆に放出している。

 研究の共著者でカリフォルニア州パサデナにあるカーネギー天文台の天文学者エリック・マーフィー氏は、「ブラックホールは、この円盤の物質を飲み込み、そのときにX線や赤外線の放射の形でエネルギーを放出する。そのエネルギーが今度は周囲の物質を熱することがあり、観測されたような水蒸気が生じている」と説明する。

 このクエーサーを取り囲む水蒸気は、「地球の全海水の140兆倍に相当する。きわめて大量の水だ」。

◆原初の水が宇宙を冷やした?

 マーフィー氏らは、ハワイのマウナケア山頂にあるカリフォルニア工科大学サブミリ波天文台の口径10メートルの電波望遠鏡に取り付けられた分光器を使い、この湿ったブラックホールを発見した。また、異常に温かいこの水蒸気の雲の中に、ブラックホールを取り囲むほかのガスや塵が混じっていることも明らかにした。

 実際、ガスや塵の量が十分にあるため、このブラックホールは現在の6倍、太陽の質量の1200億倍以上にまで成長しうるとマーフィー氏は言う。

 そしておそらくそれ以上に驚くべき発見は、この巨大な宇宙の貯水池が形成されたのが、宇宙が生まれてまだ16億年しか経っていないころだったということだ。

「この発見で私が何より興奮するのは、宇宙の年齢が現在の10分の1でしかなかったころでさえ、水がどれほど普遍的だったかということを証明している点なのだ」とマーフィー氏は語る。

「宇宙がこのように若かった段階の天体でこれほど大量(の水)が見つかったという事実は、ビッグバン後、銀河において分子形成と化学進化が非常に急速に進み得たということを示す新たな根拠となる」。

 天文学者は、今回の発見をもとに、若い宇宙に大量に存在した水が星間物質(恒星間の宇宙空間に存在するガスや塵)の効率的な冷却剤としてどう働いたかを研究できるものと期待している。その冷却が、恒星の形成と銀河系のような銀河の進化に影響を及ぼしたと考えられるのだ。

 水蒸気を伴うクエーサーに関するこの研究論文は、「Astrophysical Journal Letters」誌に受理されている。

Illustration courtesy ESA/NASA

556とはずがたり:2014/03/02(日) 23:21:13

>従来の想定では、ブラックホールは強大な重力を持っており…無限に抜け出せない境界「事象の地平線」が存在し、そこから先の情報は知り得ない。この概念モデルでは、事象の地平線を越えた物質が持つ情報は、すべて破壊されることになる。ところが、宇宙の振る舞いを素粒子レベルで最も整合的に説明する量子物理学においては、情報は決して破壊することはできないとされている。つまりブラックホールは、根本的な部分で矛盾を抱えているのだ

ブラックホールは存在しない?
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140128005
Charles Q. Choi
for National Geographic News
January 28, 2014

「これまで想定されてきたようなブラックホールは存在しない」。宇宙で最大級の謎を秘める天体に関して、著名な理論物理学者スティーブン・ホーキング氏が新説を発表した。学界では賛否両論、さまざまな議論が飛び交っている。

 また、ホーキング氏は、一部の研究者が唱える「ブラックホールには“ファイアウォール”が存在する」という説に対しても反論しており、宇宙に関する論争がさらに活発化しそうだ。

 従来の想定では、ブラックホールは強大な重力を持っており、その名が示す通り、光でさえ脱出できないとされてきた。そして、無限に抜け出せない境界「事象の地平線」が存在し、そこから先の情報は知り得ない。

 この概念モデルでは、事象の地平線を越えた物質が持つ情報は、すべて破壊されることになる。ところが、宇宙の振る舞いを素粒子レベルで最も整合的に説明する量子物理学においては、情報は決して破壊することはできないとされている。つまりブラックホールは、根本的な部分で矛盾を抱えているのだ。

◆事象の地平線は存在しない

 このパラドックスを解消するのがホーキング氏の新説で、「ブラックホールには事象の地平線など存在せず、情報が消滅することもない」と論じている。

「事象の地平線の否定は、光でさえ脱出できない支配圏を持つ天体といった意味でのブラックホールの再定義につながる」。

 同氏は新たな境界として、「見かけの地平線」を提案。一時的に閉じ込められた物質やエネルギーは、最終的に放射として再び出現できる。その放射は、ブラックホールに落ちていった物質の情報を、形はまったく異なるがすべて保持している。「外に出てくる情報はある種のスクランブル処理が施されており、元通り再構築する現実的な方法は存在しない」。見かけの地平線でスクランブル処理が発生するのは、地球上の気象と似たようなカオス的な性質を持っているためだという。

「2〜3日以上先の天気がまったく予測できないのと同様に、漏れ出た情報からはブラックホールに何が落ちたのかを再現できない」。

557とはずがたり:2014/03/02(日) 23:21:48
>>556−557

◆ファイアウォールは存在しない

 ホーキング氏の説が正しいとすると、近年一部の研究者が主張している「事象の地平線にあるファイアウォール」も存在する必要がなくなる。

 ファイアウォール説が登場した理由は、ブラックホールをめぐる別の矛盾を解消するためであった。量子力学からブラックホールをとらえた場合、情報が破壊されないだけでなく、あらゆる粒子が「一夫一婦制」の下でペアを形成していなければならない。しかし、ブラックホールから外へ出る粒子は、落ちていく粒子だけでなく、以前に出ていた粒子とも絡み合いを持とうとする(量子的もつれ)。しかし、同時に2つのペアに属することはできないので、ペアの1つは解消されなくてはならない。この時、大量のエネルギーが放出され、強烈な放射によって灼熱(しゃくねつ)の壁が生み出されるというのである。

 このファイアウォール説は、量子力学的なもつれに関する矛盾には対処できるが、アインシュタインの「等価原理」とは矛盾を引き起こす。等価原理によれば、ブラックホールの事象の地平線を通過しても特に大きな出来事は発生せず、仮に宇宙飛行士が事象の地平線を通過しても気が付かないと考えられている。ところが、灼熱のファイアウォールに出くわした宇宙飛行士は、一瞬で燃えて灰になってしまうだろう。アインシュタインの等価原理に反するファイアウォールは、以前から「存在しない」とホーキング氏などが主張している。

 一方、アメリカ、カブリ理論物理学研究所の理論物理学者でファイアウォール説を唱えるジョセフ・ポルチンスキー(Joseph Polchinski)氏は、「ホーキング氏は、ファイアウォールの代わりとして、“カオスウォール”を持ち出したようだ」と反論する。

◆論争の始まり

 ホーキング氏の新説発表以降、ポルチンスキー氏だけでなく、世界中でさまざまな研究者が反応を示している。カリフォルニア工科大学の理論物理学者ショーン・キャロル(Sean Carroll)氏は、「注意してほしいのだが、ブラックホールをめぐるすべての疑問に答える、飛躍的な新理論をホーキング氏が思い付いたというわけではない。どの謎も解決からはまだ程遠い」と語る。

「今後のホーキング氏の動向に注目したい。おそらく、優れた主張をまだ秘めているに違いない」。
 今回のホーキング氏の論文は、オンラインジャーナル「arXiv」に1月22日付けで掲載されている。

ILLUSTRATION BY NASA/JPL/CALTECH

558とはずがたり:2014/03/04(火) 07:42:13

富士山いつ噴火してもおかしくない…予知連会長
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140303-OYT1T01545.htm

 国の火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣としつぐ会長(東京大名誉教授)が3日、BS日テレの「深層NEWS」に出演した。

 「富士山はいつ噴火してもおかしくない状態。(パニックを起こさないためには)避難計画を作り、それに沿った訓練が重要だ」と述べた。

 国と地元自治体などは先月、富士山噴火を想定した広域避難計画を初めてまとめた。降灰が広がると、静岡、山梨、神奈川の3県で、最大47万人が避難を迫られる恐れがある。

 都心でも、火山灰が2センチ程度積もると予想される。藤井会長は「火山灰が5ミリ積もっただけで、車は坂道を上れなくなる。高速道路では、深刻な渋滞が起きる」と話し、交通網がまひする可能性を指摘した。

(2014年3月3日23時21分 読売新聞)

559とはずがたり:2014/03/04(火) 07:55:03

新燃岳マグマだまり膨張、予知連注意喚起
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20140226-OYS1T00219.htm?from=popin

 鹿児島、宮崎県境の霧島連山・新燃岳について、火山噴火予知連絡会(会長=藤井敏嗣・東京大名誉教授)は25日、「地下のマグマだまりが昨年12月頃から膨張する傾向にあり、今後の推移に注意する必要がある」と発表した。

 同連絡会によると、マグマだまりの膨張のほか、昨年12月〜今年1月にかけて付近で小さな地震が発生し、新燃岳の火口直下でも2月20日頃から地震が増加しているという。

 同連絡会は、「小規模な噴火が発生する可能性がある」として、火口から1キロ・メートルの範囲では噴火に伴う噴石に警戒するよう、昨年10月の連絡会に引き続き呼びかけている。

 今後の噴火について藤井会長は「現段階で評価するのは難しい」と話した。

(2014年2月26日 読売新聞)

560とはずがたり:2014/03/07(金) 23:39:06

光の84%って速いことは速いけどほぼ光速と云うにはのろいんじゃないの?

ブラックホール、ほぼ光速で回転
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130304002
Andrew Fazekas
for National Geographic News
March 4, 2013

 最新研究によると、地球から6000万光年の距離にあるブラックホールは、超高速回転によって宇宙のスピードの限界に挑戦しているようだ。

 同研究では、超大質量ブラックホールの回転速度を測定することに史上初めて成功した。結果は光速、すなわち物理法則における最高速度の84%というものだった。

「この発見で最も心躍るのは、重力場が巨大で、周囲の時空特性が標準的なニュートン力学とは完全に異なるこのような極端な状況下で一般相対性理論を検証できる点だ」と、研究を指揮したグイド・リザリティ(Guido Risaliti)氏は述べる。同氏はハーバード・スミソニアン天体物理学センター(CfA)、およびイタリア国立天体物理学研究所(INAF)が運営するイタリアのアルチェトリ天文台に所属する。

 恒星を引き裂き、飲み込むことで知られる超大質量ブラックホールは、地球のある天の川銀河を含めたほとんどの銀河の中心に存在する。太陽の数百万〜数十億倍もの質量を誇る超大質量ブラックホールは、その重力によって周辺の時空を歪め、捕まったら光さえも脱出することはできない。

◆銀河のモンスター

 リザリティ氏によると、地球から比較的近い渦巻銀河NGC 1365の中心に存在する超大質量ブラックホールは、質量が太陽の約200万倍、直径が約320万キロ(地球から月までの距離の8倍以上)に達すると推定されるという。

 リザリティ氏の研究チームは、高エネルギーX線を検出するNASAの宇宙望遠鏡「NuSTAR」(ニュースター: Nuclear Spectroscopic Telescope Array)と、低エネルギーX線を検出する欧州宇宙機関(ESA)のXMMニュートンX線観測衛星の観測データを組み合わせることで、ブラックホールの回転速度を割りだすことに成功した。

 研究チームは、ブラックホールの周囲を回るパンケーキ型の降着円盤から恒星の残骸のX線粒子を検出し、そのデータをもとにブラックホールの回転速度を決定した。

 回転速度が判明したことで、周囲の時空をねじ曲げる巨大ブラックホールの内側で何が起こっているのか解明が進むことが期待されている。

 研究チームがそれ以上に関心をもっているのは、今回の発見がブラックホールの過去、およびその周囲にある銀河の進化に関する手がかりをもたらすことだ。

◆宇宙の進化をたどる

 超大質量ブラックホールは、自身が属する銀河の進化に大きな影響を及ぼす。2つの構造の間に自動調節プロセスが生じるのだ。

「形成される星が増えると、それらが投じるガスによってブラックホールの質量は増大するが、この降着による放射が銀河内のガスを温め、さらなる星形成を抑止する」とリザリティ氏は述べる。「つまり、ブラックホールの降着と新たな星形成という2つの現象は、互いに作用しあっているのだ」。

 ブラックホールの回転速度を知ることは、宇宙全体の進化の過程を解明する上でも役立つ可能性がある。「宇宙の各時代に生まれた銀河の平均回転速度を突き止めることで、宇宙の進化の足取りを現在よりはるかに正確にたどることが可能になるかもしれない」とリザリティ氏は述べている。

561とはずがたり:2014/03/07(金) 23:43:07

呑み込むばかりと思ってたブラックホールだけど回転しつつ物質を吐き出すんだねぇ。。

ブラックホールから最大規模の物質放出
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20121129002
Andrew Fazekas
for National Geographic News
November 29, 2012

 115億光年以上の彼方にある超大質量ブラックホールで、記録的なガスと塵の放出現象が観測されたという。質量が太陽の10億〜30億倍というこの巨大ブラックホールは、「SDSS J1106+1939」と呼ばれるクエーサーの中心部に存在する。クエーサーとは、非常に明るく高エネルギーな銀河の一種だ。

「これまでで最も強力なクエーサーのアウトフロー(放出現象)を観測した。そのパワーは、過去に観測された現象の少なくとも5倍はある」と、バージニア工科大学の天文学者で今回の研究の共著者であるネイハム・アラブ(Nahum Arav)氏は述べる。

 アラブ氏の研究チームは、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)の高性能望遠鏡を使って、このアウトフローの速度その他の特性を計測することに成功した。

 年間に太陽の400倍もの重さの物質を放出するこの現象は、クエーサーから約1000光年の場所で発生しており、その速度は時速約2900万キロに達する。「このような観測結果を期待してはいたが、それでもこのアウトフローのパワーには驚かされた」とアラブ氏は言う。

 このクエーサーの中心にあるブラックホールは、実に巨大なエネルギー源だ。質量は天の川銀河にあるブラックホールの少なくとも1000倍はあり、天の川銀河全体の約100倍の出力でエネルギーを生成しているとみられる。

◆銀河の進化の手がかり

 超大質量ブラックホールは、太陽系を丸飲みできるほど大きく、恒星を引き裂いて吸い込んでしまうことで知られるが、その一方で、遠方のクエーサーのエネルギー源となり、高速で物質を放出してもいる。

 アラブ氏によると、アウトフローは銀河の進化に重要な役割を果たしていると考えられているが、果たしてそれほど強力な現象なのかということが研究者の間で長年の疑問になっているという。

 今回観測された強力なアウトフローによって、銀河の質量は中心にあるブラックホールの質量とどのように関連しているのか、宇宙にはなぜ巨大銀河が比較的少ないのかといった、宇宙の主要な謎が解けるかもしれない。

「銀河と銀河団の形成をめぐる複数の重要な問題を、クエーサーの機械的エネルギー出力によって説明する理論的概念がいくつか存在するが、今回の発見はそれらを裏付ける決定的証拠だと考えている」とアラブ氏は述べている。

 今回の研究に参加していない天文学者のカーク・コリスタ(Kirk Korista)氏は、そのような主張をするのはやや時期尚早だと考えているが、それでも今回の研究成果は、標準的なクエーサーのアウトフローの最も強力かつ最も解明されていない要素に、新たな光を投げかけるものになると期待される。

「このクエーサーの優れた分光データは、おそらく標準的と思われるクエーサーアウトフローのエネルギー特性の定量化に大きな進展をもたらした」とウェスタンミシガン大学の天文学教授であるコリスタ氏は述べる。「銀河の進化の全貌を解き明かし、その中でクエーサーが果たしている役割を突き止める上で、これは間違いなく重要な一歩だ」。

 今回の研究成果は、近く「Astrophysical Journal」誌に発表される予定だ。

562荷主研究者:2014/03/09(日) 12:00:46

http://www.kahoku.co.jp/news/2014/02/20140219t73001.htm
2014年02月19日水曜日 河北新報
蔵王の「樹氷」命名は東北帝大生 山形大の研究で判明

雪原にそびえ立つアイスモンスター。「蔵王連峰の樹氷」として知られ、毎年多くの観光客が訪れる=1月24日、宮城県の刈田岳山頂付近

 宮城、山形両県にまたがる蔵王連峰の冬の風物詩、アイスモンスターを「樹氷」と命名したのは東北大の前身、東北帝国大の学生らだったことが18日、山形大の研究で分かった。当時、アイスモンスターは「雪の坊」などと言われていたが、学生が樹氷と呼び、そのまま定着したとみられる。

 山形大によると、樹氷に関する文献や資料を調べた結果、1922(大正11)〜23(同12)年ごろ、蔵王連峰の宮城県側のスキー場で合宿中だった旧制二高、東北帝大の学生が「樹氷」と呼んでいたことが判明した。

 樹氷という言葉は1878(明治11)年に気象用語で使われ始めた。当時は水滴と雪が枝葉にぶつかって凍結し、風上に向かって「エビのしっぽ」の形に樹木が凍結した姿を指した。

 これに対し、さらに樹木全体が雪で覆われたアイスモンスターは「雪の坊」などと呼ばれたが、学生は巨大な樹氷だと勘違いしたとみられる。

 樹氷と命名された経緯は、これまで旧制山形高等学校の教授が「昭和4年に自分が命名した」と主張したため、通説となりつつあった。今回の山形大の研究で、通説は否定される形となった。

 学生が命名した蔵王の樹氷は1936(昭和11)年、ウルトラマンで知られる映画監督の故円谷英二氏(須賀川市出身)が、山形市の蔵王温泉スキー場で映画撮影を行い、全国的に有名となったことも分かった。

 海外に初紹介されたのは31(昭和6)年。仙台鉄道局が樹氷の写真を掲載した「陸奥曲(みちのくぶり)」を出版したことがきっかけだった。

 蔵王連峰のアイスモンスターは、100年前の14(大正3)年2月15日に発見された。「エビのしっぽ」の樹氷は世界各地に存在するが、樹木が雪で覆われ巨大となるアイスモンスターは蔵王山や八甲田山など国内の一部でしか見られない。

 研究を主導した山形大の柳沢文孝教授(地球化学)は「従来言われる蔵王の樹氷の歴史とは異なる事実が判明した。今後100年、新たな歴史認識で、樹氷を見守ってもらいたい」と語った。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板