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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/12/19(月) 00:33:52 ID:h6sxUnPA
このスレはエルデンリングと、無料HPのサービス終了により2013年8月30日をもって閉鎖されたブログにて投稿されていた、KBTITこと拓也氏の怪文書をクロスさせた二次創作スレの加筆修正版です。ちなみに氏の文章は氏自らがフィクションとして扱っていましたので、ジャンルとしては二つの創作物を混ぜ合わせたクロス系になると思います。
本SSを読むにあたっての注意点
・すげー長い
・拓也さん風の文章形式のまま最後まで進むので、台本形式が多用される
・ノムリッシュ 語録も混入されている
・拓也さん風の地の文を再現するため、所々で文章の接続詞や主語の有無などがおかしくなる
・エルデンリングというゲームは登場キャラが多すぎてセリフや描写が混乱しやすいため、セリフの前にキャラクター名を表記
「ウッス!」←本SSでは採用しない
拓也「ウッス!」←本SSで採用する
拓也の設定
・虐待おばさんをはじめとした、メジャーな部類の拓也さんの怪文書に書かれている内容を真として、本SSの拓也は執筆される
・本SSの拓也は家庭が崩壊して両親が離婚後、母親から虐待を受けつつ育ち、学校ではいじめられ、腐女子のお姉さんに仕込まれたりした経験がある拓也である
・バリ島にも行ったことがあり、女にモテモテな社長とプレイしたこともある。外国人に波乗りの腕前を褒められたことも事実として扱う
233
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:04:56 ID:2l6KutCI
慟哭砂丘から出たあとは赤獅子城の祝福で休憩を挟んで、エオニア沼の南岸の祝福に移動。そこからサリアの関門の前まで来ると、マレニアが少し待っててくれって言うから待ってたら、スーパーマリオみたいに崖をぴょんぴょん跳んで登って、上からデケー壺を投げようとしてた巨人の前に立つ。そしたら巨人の奴は腰抜かしてアンアン喘ぎながら逃げていったぜ。やっぱりケイリッドにいる奴にとってマレニアはマヂで怖い存在なんだなって再認識。降りてきたマレニアが「遠眼鏡は持っているか?」なんて聞いてくるから、オレはすかさずズボン下の競パンに手を突っ込んで、拓也の体温がしみついた激エロ遠眼鏡を取り出す。
マレニア「うっ…貴公、まだそこに入れてるのか…」
ネフェリ「慣れておけ。蛮地の者もたまに使う手ではある」
マネージャー「手袋貸しますよ?たくさんありますから」
マレニア「いや、構わない。害にはならないのだから」
マネージャーは人からモノ受け取る態度がなってないけど、マレニアはやっぱり神的に良いとこの出だから普通に手に取ってくれる。マネージャーはこういうところが潔癖症だよなって言っても、これが普通ですけど?みたいな顔してくるのにね。マレニアは受け取った遠眼鏡で関門の奧の小屋を確認。どう?いる?って聞くと
マレニア「ああ。私には気付いていないようだ」
マレニア「下手に近づけば、逃げられるだろう。私はひと飛びに距離を詰める。貴公らは後から来てほしい」
そう言ってから遠眼鏡を拓也のズボンポケットに突っ込んで、その場で大ジャンプ。オレ達が「おお!」って驚いてる間に小屋の前のデカイヌを着地と同時に斬り伏せて、それから小屋に風のように駆け込むと、中からしわがれた悲鳴が聞こえて、オレ達も走って小屋に到着。
ゴーリー「ひいぃ!マ、マレニア様!何故ここに!?」
小屋の中のゴーリーは椅子から転げ落ちていて、そのゴーリーの前には屈んだマレニア。
ネフェリも武器を抜いて「観念しろゴーリー、お前にはもう、ケイリッドの風は穢させん」って言いつつ、小屋の出入り口に仁王立ち。オレはもうひとつの出入り口に立って、ガタイをパンパンにパンプさせてチョーエロの戦闘体制に入り、近づいてきたら即座に唇を奪って乳首を摘み、ケツマンにイエロの瞳をぶっ込む腹積りだ。小屋からちょっと離れたところにはアレキサンダーも待機。ゴーリーの奴も袋のネズミだぜ。
マレニア「ゴーリー…貴公と話したいことが、いくつかある」
マレニアの落ち着いた声色が効いてるのか分かんないけど、ゴーリーはすぐに落ち着きを取り戻して、マレニアの前でひざまづいた姿勢になる。ゴーリーが腐敗の花を大切にしてるっていう話は本当みたいだ。
ゴーリー「わ…私と、何を話すというのですか?」
マレニア「貴公は、ミリセントに渡した無垢金の針に、細工をしたな?」
マネージャー「細工!?」
ネフェリ「細工だと?どういうことだ…?」
マジかよぉ!聖樹で四姉妹を倒したあと、ミリセントがゴーリーの名前を出した時に、オレは針に細工がされてるってテキトーに言ったけど、あれがまさかの大当たりでマジ狂い!あまりにも正確なガタイ分析をしてしまったことに一気に全身に鳥肌が立ち、自らに酔いしれるかのように自分の乳首を弄り回して舌をピロピロしてしまう。ゴーリーはそんなオレに恐怖映像を見るかのような視線を流してくる。オレも優秀すぎる自分のガタイが怖くなってきたぜ。
マレニア「ゴーリーは直した針に、穢れを仕込んだのだ。ゆえにミリセントは花を二度咲かせ、三度目の開花の予感を恐れた」
マレニア「二度の開花までは、ミリセントの周りに酷い腐敗は起きなかった。…歪められたとはいえ、あの針が腐敗を抑えていたのだからな。花が咲いた時、周囲の者はただ蝶を垣間見、腐臭を感じる程度だったろう」
マレニア「だが聖樹にて四姉妹を倒した時、彼女の腐敗は抑えきれぬものとなっていた。歪められた針によって、抑えたはずの腐敗が大きな揺り戻しを起こすように、より強く彼女を蝕み始めてしまった」
マレニア「おそらく……私に何もかもを移さなければ、私がラダーンに放ってしまったものをも越える、もっともおぞましき花として咲いただろう」
マレニア「彼女は、死ぬ事を避けられなかったのだ。だからこそ、もっとも望んだ形の死を、彼女はミリセントのままで選んだのだ」
234
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:11:53 ID:2l6KutCI
マレニア「聖樹の底にて腐敗に微睡んでいた私は、ミリセントを受け入れることを望んでいなかったが…彼女の選択で、今の私がある」
ネフェリ「そうか、ミリセント…だからお前は…」
マネージャー「私たちは本当に、彼女に何もしてあげられなかったのでしょうか…」
マレニア「打つ手は無かった。花が咲き始めた頃は、ミリセントの記憶も曖昧であり、貴公らはゴーリーの計略など知る由もない」
マレニア「いや…計略にいつ気付くとしても、貴公らは治癒する術を知らぬ身だったのだ。私も彼女も、貴公らに不備があったと思ってはいない」
例え何があってもミリセントは助からなかったって、ミリセントの記憶と心を知ってるマレニアに言われると、辛いけどまだ救いがある感じがするんだよな。これで「こうすれば助かったよね」とか言われてたら立ち直れねーよ。一瞬ミリセントを哀悼するかのような沈黙が流れたあと、マネージャーが何かを思いついた。
マネージャー「あっ…でも、あの金の針に細工が施されてるなら…前までのマレニアさんと今のラダーンさんの腐敗が抑えられてるのも、時間が経ったら…」
マレニア「いいや、あの針は、ミリセントによって私に刺された時に、元の姿を取り戻したのだ。細工も施されず、折られることもなかった時の、兄様の針に」
ゴーリー「なっ…なんと…そのような事が…ありえるというのですか…」
マレニアからの事実にゴーリーは愕然したけど、
顔には出さなかったけどそれはオレ達も同じで、マネージャーも質問を追加する。
マネージャー「一体ミリセントさんは、あの針に何をしたんでしょうか…」
マレニア「マネージャー、新たな律を生む者が何者であるのか、覚えてるか?」
マネージャー「ええ、はい。黄金樹からの祝福を受けていて、自分の望むものを自分の中に見出そうとする者です」
マレニア「そうだ。マネージャー、貴公の読みは正しかったのだ」
マネージャー「え…?」
「なんの話をしてるんだよ?」みたいな顔で固まってるゴーリーの前で、マレニアは立ち上がって、ひと呼吸挟む。
マレニア「…ミリセントは、新たな律を生み出せるほどに、豊かな心を持っていた」
マレニア「だが、彼女は律を見出すことよりも、腐敗に抗い、貴公らの助けとなり、私を救うことを選んだ」
マレニア「ゆえに彼女は、律を生み出すほどの探求…心を針に込めて、あたかも律を生み出すように、歪んだ針を兄様の針に変えたのだ」
マレニア「あのミケラの針こそが、ミリセントの律が変じたものだったのだ」
マレニアからの答えはオレでもビックリするくらいすんなり入ってきた。腐敗に抗ってオレ達を助けるのも実際にミリセントがやってた事だし、マネージャーもミリセントが律を生み出す可能性があるって言っていた。あいつらしい話だよなって思えることが一番大事だぜ。
ゴーリー「ありえませぬ…あの娘が、ミケラの針を直したなどと…」
マレニア「事実だ。ゆえに私は、こうして貴公の前に立った。ミリセントが見い出した兄様の針で、私の腐敗は抑えられ、さらにラダーンの大ルーンにより、残る腐敗もほとんどが焼き滅ぼされた」
マレニア「貴公の知る、朱き腐敗のマレニアは、もはや残滓を残すのみ」
マレニア「エオニアの花は、もう咲かぬ。腐敗の神への供物は、もはや捧げられぬのだ」
ゴーリー「…おお、おおおっ…」
ひざまづいた姿勢のゴーリーは、床に頭を擦り付けて弱々しく哀叫。その様子を見てオレなんかはグレまくって、いい気味だぜっ!って思ったけど、ゴーリーを見下ろすマレニアの目は何故か悲しげで、可哀想な動物でも見てるみたいな表情だ。
235
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:20:18 ID:2l6KutCI
ゴーリー「なんて、なんてひどい、乱暴なことを…」
ゴーリー「なぜ拒絶するのですか…我ら、朱い腐敗の子らを…」
ゴーリー「ミリセント…マレニア様…」
ゴーリー「そんなにも我らが…お嫌いですか…」
ネフェリ「腐敗の子らだと…?」
マレニア「この者は、腐敗に湧く蟲なのだ。今は人を偽っているにすぎぬ」
マレニアは泣いて伏せてるゴーリーに近付いて、またしゃがんでゴーリーの背中に左手を置く。ゴーリーの泣き言を聞いて、なんでコイツが姉妹をけしかけてまで腐敗の花を咲かせようとしたのかが判明。親に捨てられる悲しさは拓也も知ってるけど、オレは自分の家庭をダメにしちゃっただけで、オレも自分のために親の分身を殺すほどの悪魔じゃないから、ゴーリーのヤツに同情はできても許すのは無理だぜ。
マレニア「…貴公らを、嫌悪しているわけではない。貴公らはただ、生まれたように生きているだけだ」
マレニア「全ては私に罪があるのだ。腐敗の神の呼び声に屈し、貴公らをケイリッドに放った、この私にだ」
マレニア「ゆえに私は、腐敗とケイリッドを繋いだという罪を、償わねばならない。このケイリッドから、腐敗の苗床を全て消し去らねばならない」
マレニア「貴公らさえ良ければ、聖樹に招いてもよい。だがエオニアの沼は枯らし、胞子の山も、淀みし肉も、全て焼き溶かさねばならない」
マレニア「どうか、分かってくれないか」
哀叫して震えるゴーリーは上の口を噛み締めて、顔をゆっくり上げてマレニアにギン目を向ける。
灰色の肌を怒りや悔しさ、悲しさで少しだけ赤らめて睨んでくる視線を、マレニアはまっすぐ受け止めてる。
ゴーリー「なぜです、マレニア様…我らを望まぬと言うのなら、何故生んだのですか…」
ゴーリー「誰が生むように願ったのです…何故腐敗を受け入れ、花を咲かせたのですか…」
ゴーリー「何故その宿運を、受け入れてくださらないのですか…あなた様は、腐敗の律を世に授け、爛熟輪廻の理を巡らす神となるはずだった…!」
ゴーリー「何故我らを愛してくださらないのですか…!」
マレニアはゴーリーの視線から逃げないけど、その目は少し潤んできてて内心かなりこたえてる感じだ。でもオレの激エロなガタイは無慈悲にもゴーリーの考えてることを分析し終えて、オレにゴーリーの一番痛いところ突かせる。頭に浮かんだのは本命クンとオレの関係だ。もうお前のクリスマス・イブは終わってんだよ!
拓也「お前が愛してるのって、マレニアの腐敗だよね?」
拓也「マレニアじゃないじゃん」
オレの言葉を聞いたゴーリーは、前戯ローション無しにケツマンに極太バイブを突っ込まれたみたいな、顔の穴を全部全開にした驚愕顔を向けてくる。そんな顔しても駄目だし、不良のオレにはSが入るから逆効果だぜ!その意気と共に拓也はトドメの追い討ちをぶちかます。
拓也「マジでマレニアのこと愛してたらさ、マレニアが喜ぶお返しをしなきゃダメだよね」
拓也「でも昔から嫌がらせばっかやってさ、そんなんで愛してもらえるわけねーじゃん」
ゴーリー「…おお、おおおぉ…」
ゴーリー「おおおおおぉぉぉ…!」
オレのチョーテクな言葉責めを食らってゴーリーはマジ狂い!その場で丸まって頭抱えて更に哀叫を重ねる。反省したってもう遅いぜ!生んでくれたお返しに、ミケラを探しに行ってたりしたら結果は変わったかもしれねーのにな。「ペット」としてオレを愛した本命クンも、オレを喜ばせてくれたからな。ネフェリも良くやったみたいな顔で頷いてくれるし、これでミリセントも少しは浮かばれるかな。
マネージャー「終わり、ですね…もう彼の計画は、完全に潰えたようです」
拓也「あー、チョーネムー!!円卓帰りたいっ」
マレニア「…ああ、そうだな…もはや用はない。去るとしよう」
ネフェリ「どうした?お前はもう、この男に縛られん。勝利を誇ったらいい」
マレニア「いや、ただ…」
マレニアは足元で突っ伏して泣いてるゴーリーを見る。
ゴーリーは永遠に続くハードS後悔に苦しんでいるままだ。
マレニア「…哀れと、思ってな…」
小屋から出て祝福に向かう途中でも、マレニアは一回だけ小屋に振り返った。でもみんなで呼ぶとすぐに向き直ってオレ達に合流。歩いてる間に「卑劣者相手に慈悲などかけてやらんでも良いだろうに」「私はいいと思いますよ?彼の行いは嫌いですけど、切実な動機だったことも分かりますし」「戦士たるもの、時には慈悲も必要だ。たとえ相手が卑怯であっても、こちらが堂々としていればいいのだ」って色々会話に挟まれてたけど、マレニアは少しだけ疲れた感じで、苦笑いで誤魔化してくだけだった。
236
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:26:51 ID:2l6KutCI
フリータイム突入 投稿者:ビルダー拓也
全員で円卓に帰ると「今日は、というか今日もですが、かなり疲れましたので一旦休憩です。みなさん自由にしててください」ってマネージャーから許可をもらって各々解散。早速オレはずっと前からテーブルに置きっぱなしになってたマレニアの兜を被って、自室に戻ってイエロの瞳を確認。今日はキメにキメまくって幻覚くんも交えた一人三連結を楽しむぜ!って乳首立たせながらテンションに↑を入れていると、ドアの裏に隠れてたマレニアに声をかけられる。
マレニア「待て、それは私の兜だろう。それで何をするつもりだ」
拓也「ウッス!これから寝るんで、アイマスクにしようかなって思ったんすよね。目隠しして寝ると気持ちいいんですよ」
マレニア「そうか…まぁ、貴公には世話になったことだ。綺麗に使ってくれ」
やった!マレニアは部屋から出て行ったし、あとはキメ放題、ヤリ放題、出し放題の天国だ。
目隠ししてキメると妄想力が補われてプレイに浸りやすいんだって。
でも目隠しに使えるちょうどいい布とかが無いから、マレニアの兜は目隠しに最適だ。
ベッドに飛び込んで仰向けになり、イエロの瞳を口に放り込んで噛むと、一気にあの痙攣がやってきてチンポと乳首がビン勃ち。大の字で手脚をベッドに張ってジャニ系イケメンにガン見でおねだり。しばらくそのまま乳首を遊ばれて喘ぎまくったあとは「実は今日はもう一人来てるんだ」って言われて、腰をバンと跳ね上げて、またがってきた奴にデカマラを提供してやる。「ホントだ、ドロドロじゃん!」センパイの手がオレのケツに回されてそのままプリケツを揉まれ、その快感に酔いしれてる最中で何度も乳首を吸われ全身に甘い痺れが広がっていく。
「じゃあ、エルデンリングを燃やしてくれたら仕込んであげるよ」
いきなり現れた炎系イケメンはジャニ系イケメンとセンパイを焼き尽くし、クスコでオレの穴を広げるとぽっかりとピンク色のアナルが口を開ける。グラス一杯のクリコのシャンパンに催淫剤を溶かし、アナルに流しこむ。「熱い!」「我慢しろよ。これは目玉だ。シャンパンじゃないんだぜ?」シャンパンの泡がピンクの膣壁に流れ込み焼けるような刺激と共に真っ黄色な色に染めていく。「あーっ、熱いっ!」催淫剤入りのシャンパンが膣の奥を焦がす!「うぉー!!」「そのまま委ねろよ!」血流がたぎり、全身が熱くなり催淫剤が脳をかけめぐる。「やめろよ!これはセンパイとの大事な思い出なんだ!」「ほうら拓也、世界も喜んでいるぜ!」オレはそのまま意識がぶっ壊れるほどの快感に襲われて全身硬直。悲鳴に近いイキ声を上げて精子をぶっ放す瞬間
「あ、今出したらマレニアの兜にかかっちゃうかも」
なんて考えがよぎると、直後に部屋に飛び込んできたマレニアに兜を掻っ攫われて、催眠に近い妄想がいきなりブツ切りにされて終了。「綺麗に使うなど信じられんと思ったが…またこんなことをやっていたのか。こんな一人遊びに私の兜を使うな。貴公とて許さんぞ…」大事そうに兜を胸に抱えてジト目を向けてくるマレニアの前で、オレは全身から冷や汗流しながらハァハァ息上げて、全裸大の字で勃起していたけど、あれだけ気持ちよかったのにチンポは先走り汁ひとつ出してない。オレは眼をカッと開けたまま、何が起きたのか分からなくてマレニアを見つめるだけだった。
マレニア「どうした?顔色が悪いな」
狂い火の王「とうとう光が見えちまったな!拓也!」「うおぉーっす!!」マレニアのとなりに立っていたオレは、頭の代わりに黄色く耀く炎を首から噴き上げていた。驚愕の声を上げてベッドから転げ落ちたオレに、マレニアが「…相当ひどい遊びをしたようだな。私はお前の敵ではないぞ」って手を差し出してくる。となりの炎系拓也は「いいや、お前はオレの敵だぜ!マレニア!」「拓也!お前は王都地下に行ってオレを受領してくれるんだよな!?」「お前の世界の人間がイク時に見る光、アレはオレだって知ってたか?拓也?」って次々に増えていく。オレは怖くなって必死でマレニアの手を掴むと「お前ノンケかよ!」って増えた拓也が全員消える。後には全裸でブルブル震えたまま、マレニアの手を掴んでいるオレだけが残された。
マレニア「……拓也?」
拓也「うぉーっす!はっ、はい!なんですかっ!?」
マレニア「しっかりしないか…だからあれほどイエロの瞳はやめろと言ったのだ。貴公の身が持たんぞ」
拓也「う、ウッス!もうやりません!やらないっす!」
マレニア「それなら良いが、念のためにマネージャーに診せる。服を着ろ」
拓也「ウッス!」
マレニア「はぁ…この兜、被る気が失せたぞ、拓也」
イラが入った声色のマレニアに見られながら着替えたけど、その最中にも部屋の隅から「待ってるからな!拓也!」って声が聞こえた気がしたから、心の中で「知らねーよ、そんなの」って返事。もちろん王都地下なんて行くわけねーよ!拘束されなきゃ絶対嫌だぜ!
237
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:34:47 ID:2l6KutCI
マネージャー「バッドトリップって奴ですね。いつかこうなるんじゃないかと思ってましたよ。拓也?これで懲りましたか?」
拓也「ウッス!懲りました!」
マネージャーに診てもらった拓也はその日は大人しくベッドでゴロゴロ。次の日になると休憩タイムが終了して、メンバーが円卓に集まってまた会議。もう何回会議したのかわかんねーからもう回数は書かないことにしたぜ。今日のメンツは拓也、マネージャー、ネフェリ、マレニア、ローデリカの5人だ。もう慣れたけどオンナばっかりなメンツが続いてるからディアロスやブライヴが恋しくて、オレは一人プチグレてたんで、前は悪いキメかたをしたぜ。みんな悪い奴じゃないけどオレの性欲の吐口には決して絶対になってくれない。もうイエロの瞳も使えないし、妄想でみんなを男にしてバトルセックスさせても神人ガタイのマレニアが圧勝だから面白くないぜ。
マネージャー「さて、せっかく集まってもらって言うのもなんですが、詰まりました。理由はゴーリーの言葉です。まさかあんな形で、マレニアさんに宿っている律を知ることになるなんて思いませんでした」
ローデリカ「マレニア様に律…たしかにマレニア様の中に、熟れた腐敗の力は感じましたが、あれが律だったなんて…」
マレニア「私も、あれが律などとは思わなかった。あのような物でエルデンリングを修復してしまえば、狭間の地は腐敗の混沌に飲み込まれるだろう。幸いにして、私の律をミリセントの腐敗によって立てる、ゴーリーの策謀は潰えたがな」
ネフェリ「ディアロスからは、何か報は入っていないか?」
マネージャー「彼からの連絡はありません。まだ金仮面卿は律を見い出していないようです」
拓也「事故った可能性とかはないんすかね?誰かに襲われてたらヤバいっすよ」
マネージャー「その可能性はまずありませんね。金仮面卿の異常な先見性は、あなたも見たはず。彼の周りに危険は起きえないでしょう。仮に起きても、その時はディアロスさんが金仮面卿を連れて逃げるはずです。彼は無理を押してまで戦うタイプではありませんからね」
マネージャー「なので、今の私たちにできることは、ディアロスさんからの報告を待つ事と、闇雲にこの広い狭間の地を歩いて、それらしい人物をノーヒントで探り出すことだけです。かなり厳しい状況です」
ネフェリが「うーむ…」って腕を組んで悩むと、行き詰まった雰囲気がローデリカとマレニアにも伝わって、気だるい空気が漂ってくる。マネージャーは携帯を弄って資料を見返したりしてるんだろうけど、オレからじゃゲームをしてるようにも見えてくるぜ。オレは何か考えつかないかなって乳首を弄りながら今まであったことをガタイで分析。自分の閃きに賭けるぜ!
ローデリカ「…マレニア様、少しよろしいでしょうか?」
マレニア「ああ、構わない。何用だ?」
ローデリカ「いえ、それほど大事な用ではないのです。ただ、マレニア様が気を取り直されたことが、私も喜ばしくて…ただ、それだけなのですが…」
マレニア「いいんだ。私もまだ、貴公に礼を言っていなかった」
マレニア「ありがとう。貴公のおかげで、兄様を見つけることができた。旅を終えた後は、兄様を弔おうと思う。その時は貴公も葬儀に招きたい」
ローデリカ「わ、私を、ですか?それは…この上ない光栄なのでしょうけれど、緊張しま…」
拓也「うーっす!」
乳首を弄くり回して競パンにキュウキュウと締め付けを感じた瞬間にオレは新テクを開発!ローデリカとマレニアがビクッと驚くのはレアだけど、オレの新テクはマネージャーにも予想が付かない。黄金律に祝福された経験があって、何かを探してる探求者と言ったら、金仮面卿以外でオレが知ってるのはもうコイツしかいない。
拓也「マネージャー!律を見つけそうなヤツいますよ!」
マネージャー「えっ?誰ですか!?」
拓也「ブライヴの主人っすよ!」
238
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:40:21 ID:2l6KutCI
ラニ系とマレニアどちらも神人 投稿者:ビルダー拓也
続きだぜ!
円卓での新テク披露を経てから、今日は王家の月見場?って祝福から探索を開始。
少し歩くとすぐに、青いクリスタルが生えまくって木と遺跡がそこらへんにある霧深い丘に出る。霧の真ん中にはメルヘンな形の塔がそびえてて、なんだか神秘的。人もいないし天気悪い日のディズニー・ランドみたいでデートにはいいかもね(笑)それにミリセントがラニと会った時に、ここの探索は終わってんだよ。だからヤバそうな奴は全然出てこないし、もし迷ってもマレニアがナビしてくれるから安心だぜ!
でも当のマレニアが表情を硬くしてて、学生時代に水泳部だったオレの、部活で調子が出ない時みたいな顔でいる。ラニと仲が悪かったんだし、イジメっ子の家に遊びに行けって言われたらオレもヤダから気持ちは分かるぜ。マネージャーは「なんですかここ!?すごい綺麗ですね!」って大はしゃぎだけどね。
マレニア「…ラニか…」
ネフェリ「怖いか?」
マレニア「いや、怖気は無い。私はラニには快く思われていないのでな。ミリセントはそうではなかったようだが、注意を払うに越したことはない」
マネージャー「罠を仕掛けてるとは思わないですけどね」
緊張してるマレニアを先頭に進んでいくと、廃墟のひとつから「おお、来たか」ってブライヴが姿を現す。ラダーン祭り以来だなってブライヴはマレニアに絡もうとしたけど、すぐにやめて顎に手をやりながらマレニアをジロジロ観察。「何を見ている」ってマレニアも少しイライラが入る。
ブライヴ「いやなに、前に会った時より、腐敗が引いていると思ってな」
マレニア「兄様の針と、ラダーンの大ルーンの恩恵だ。私も、まさかこのような身になる時が来るとは思わなかった」
マレニア「その身を与えてくれた二人を…私は救えず、害してしまったが…」
来て早々いきなりマレニアが落ち込んじゃって気まずい空気が流れる。ブライヴはその空気を切り替えるかのように「まぁいい、ラニに会いに来たんだろう?ついて来い。ラダーンについては、すでに話を通してある」って案内を始める。オレたちはブライヴのあとを歩いて、正面に見えた塔の左側にある、奥の方の塔に入る。塔の中はオシャレなアンティークが部屋の隅にあるけど、デカいクリスタルが天井と床を縦断してて耐震強度がちょっとヤバ。研究資料みたいのとか、本の山とかもそこら辺に置いたままだし、片付けは苦手なのかもね(笑)
塔の中の階段を上がって、更にエレベーターを登って、そこからまだ階段上がって、いつまで登らせる気だよって思ったところで塔の頂上に到着。頂上の部屋には、あの4本腕の青白い幽体離脱系魔女が椅子に座って待っていた。
ラニ「久しいな、マレニアよ」
マレニア「…ラニ…」
ラニ「話はブライヴから聞かせてもらっている。お前がミリセントだったとはな」
ラニ「フフッ…なかなか分からぬものだ。まさかこのように事が運んでいくとは、お前も思わなかっただろう?」
239
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:54:38 ID:2l6KutCI
マレニア「…ああ、思いもしなかった…今は、運命さえも感じている…」
ラニ「ほう、お前もか」
マレニア「お前も…?」
ラニ「私もそうなのだ。お前の後ろにいる、滑稽な連中に出会ってからというもの、何もかもが変わってな」
ラニ「おかげで悩みも、悔いも増えてしまったよ」
ラニがフーって溜め息をつくと同時に、ブライヴの耳がブルっと震えたから、犬科動物ってマジでウソが下手だよな!まー円卓で別れる時に隠してることがあるって聞いたけどさ。マネージャーは小声で「なんかまた、インパクトが強い見た目してますね…」「母のレナラとは全く似ていないな…」ってネフェリとヒソヒソ話してる。「聴こえているぞ」ってラニに言われて二人とも静かになったけどね(笑)
マレニア「何を悩み、何を悔いている?」
ラニ「それを明かすべきかも、悩みのひとつだ」
ラニ「…それで、何用があってやってきた?…招待状を出した覚えは、ないのだがな」
用を聞かれてマネージャーがマレニアの横に並ぶと、ラニは4本ある手を胸の前で合わせて微笑む。
それがなんか探られてる気がしてオレの背筋と裏筋にも緊張が走る。「ほう……お前が、あのマネージャーと名乗る者か」ってブライヴからの情報もラニにはバッチリだ。「はい、私は後ろにいる拓也のマネージャーです。よろしくお願いします」って日本式にマネージャーが頭を下げると、何やってんのこの人?みたいな目で見られてオレも恥ずかしくなる。そんなことしても分かんねーよ!って思ったけど「葦の地の礼と似ているな」とかラニは言うんで、掴みは良かったみたいだぜ。
ラニ「まぁいい…それで、私に何用だ?」
マネージャー「はい、私たちはエルデンリングを修復するための、新しい律を探しています」
ラニ「ふむ…修復ルーンか。して、エルデンリングを直し、何を行う?」
マネージャー「私と拓也の目的は、この世界から脱出して、元いた世界に帰ることです。以前は大ルーンを全て集めてエルデンリングを蘇らせようと考えていましたが、将軍ラダーンを倒す事が出来なかったために、色々手を尽くした結果として、大ルーン集めは辞めにしました」
ラニ「世界からの脱出に、元いた世界への帰還か…」
ラニ「…面白い、お前とは話が合いそうだ」
ラニはそう言って4本の手を2対で合わせて、指をリズミカルにパチパチ合わせる。なんか虫みたいで気持ち悪いけど、でもダブル乳首責めとケツマン責めと手コキが同時にできるなんて羨ましいぜ!オレはあと4本追加して、相手と自分を同時に責め壊したいからちょっと足りないらにね。
ラニ「では、その新たな律を探す者が、何故この私に会いに来た?」
マネージャー「律を探しにです。あなたが新しい律を見い出すのではないかと、そこの拓也が思いつきまして」
拓也「え?ここでオレに話振るんですか!?」
マネージャー「本当のことじゃないですか。それとも私は、嘘を言った方がよかったですか?」
拓也「あ、ウス、そういう訳じゃないっす」
マネージャーにはいきなり話を振られるし、ラニは「お前がか。本当にお前は、奇妙な男だな」って挑発した目でクスクス笑ってくるし、マジムカつくぜ!亜人呼ばわりされたこともそうだけど、この世界のオンナはみんなオレのことを変とか妙とか、好き放題言ってくるよな!オレが変になるのはタイプの男の前だけだぜ。
ラニ「お前についても、ブライヴから聞いているぞ、拓也」
ラニ「人並みに優しく、甚だ愚かしく、力は無く、ただ品性に欠けた者」
ラニ「だがお前は、そこのマネージャーと共に、幾人かのデミゴッドを下し、マレニアの身と心を清め、我が兄ラダーンの心をも取り戻した」
ラニ「そのお前が今、マネージャーと共に、私の元へと現れている。ならば私にも、この運命を逃す手は無い」
ラニ「決断する時なのだろう」
4本の腕をまた組み直して、一対は太腿の上で重ねて、もう一対は胸の下あたりで指を合わせた形になる。挨拶するのにもキメポーズが必要なのは分かったけど、ブライヴがオレのことをメチャクチャひどく言ってたのが分かってショック!オレはラニのペットのそれまたペットなのかよ。そのブライヴはこの塔に入ってから全然喋らないし、表情は何かを覚悟したみたいに真剣だ。
ラニ「拓也……お前はかつて、律無き世界の様を…律無き人の世を、私に説いたな」
ラニ「その世の証を私に見せたなら、私も手の内を明かし、呪痕のありかを語るとしよう」
オレが探してるのは律で、呪痕ってヤツじゃないんだけど?って訂正を入れると「呪痕はお前達の探す新たな律、修復ルーンの片割れだ」なんてラニが言ってきて、マネージャーの目の色が変わる。それから「教えない手はないですよ!?拓也!?」って催促が入るけど、いきなりそんなこと言われても、結構前に話したことなんで話は全然覚えてねーし、なんのことっすか?って聞いたらブライヴからのアドバイスが飛ぶ。
「ラニが言うには、お前は『金持ちがいて、貧乏人がいて…』などと言っていたらしいぞ。ようはこの場で、お前の世界がどのようなものかを見せろ、ということだ」だって。いや説明できるわけねーよ!オレの世界がどうなってるかなんてオレだって分からないんだから無理だぜ。でもここで引き下がったら協力してもらえないから、仕方なくマネージャーにヘルプを出す。
マネージャー「しょうがないですね。ちょっと待ってください。こういう時は写真を見せるのが一番です」
って言ってマネージャーは携帯を取り出して写真を漁る。「仕事用携帯にはギデオンの資料以外の写真データがロクにないんで、私の私用携帯を貸します。変にいじったりしないで、写真だけ見せてくださいよ」って警告された。オレも流石にそんなことしないぜってロック解除済みの携帯をゲット。写真を表示してラニに見せていく。
ラニ「おお…お前の世界の空は、より青いのだな。それに、よく澄んでいる」
マレニア「美しいが…黄金樹が見当たらないな…」
ちゃっかりマレニアも見に来てて、そんなに気に入ったんならオレの携帯も見せてやるぜ!って構えたらあっという間にマネージャーに手を払われる。「あなたの携帯の写真なんて見せられませんよ!あなたのブログの写真で大体想像つきます!」だってさ。マジ偏見だよな。ネフェリとブライヴもマネージャーの携帯を遠くから物欲しそうに見てるし、あとでオレのを見せてやることに決めた。
ラニ「人ばかりが見えるが、この者たちは、二本指を信仰しているのか?」
マネージャー「それはピースサインです。平和や親愛を示すハンドサインですね。勝利のVとも言われたりしますね」
ラニ「フン…二本指が平和か…他の絵は無いのか?」
マレニア「指で弾くと次の絵が出てくるぞ」
ラニ「お前、詳しいな…」
マレニア「マネージャーから教わったのだ」
さっきまでのシリアスムードが変わって、なんだかマネージャーが携帯の販売員みたいになってきた。暇になったオレも携帯を開いて写真を出して、ブライヴとネフェリに見せてみると「乳首酷すぎるだろ…」「乾燥途中の干し肝みたいだ」ってまずまずの反応にSのスイッチが入り、オレの独壇場を更に見せていく。「うっ!…こんなもの入れたのかお前…!」「はは、すごいな…よく生きてたな…」ブライヴは鼻を摘んで嫌がってるけどネフェリは慣れてきてるみたいで楽しそうだ。オレの調教が芽吹いてきてるぜ。
そこで拓也は新たなステップってことで拓也の種汁漏らしアワビの動画を見せてやるけど、それはまだ早かったみたいで「うわっ!やめろ!」ってネフェリはマジ拒否してきて、ブライヴなんかは逆に何が映ってるのか理解できなくて「死にかけの陸ホヤ…?」って言って頭を傾げてる。二人とも可愛いところあるよな。
マネージャー「うーん、私の記念写真とか、旅行写真とか、動物の写真ばっかりじゃダメですね。これじゃ世界を知るも何もないです」
ラニ「いや、なかなかに面白かったぞ。だが、たしかに足りぬな」
マレニア「動く絵もあったはずだが…」
240
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:13:18 ID:Zrpx31Q6
そしたらレオが一瞬真顔になったあと「ああ、そういう設定の店っすか。休憩スペース?PC使ってる奴なんていませんよ」ってブツブツ文句言いながら休憩スペースに入っていく。そこで「パソコンじゃなくても携帯でもいいよ」って言ったら「じゃあオレの友達が今休んでるんで、そいつのでいいすか?」って返事が来る。それでOKを出したらレオとレオの友達が半笑いで言い合いを始めてから、「異世界だって証拠出せよお前」って友達が言ってきた。そこでオレは通話をブライヴと交代して、ラニに4本腕をちょっとだけ動かすように言う。
ブライヴ「こんな物を渡されても、俺には扱えんぞ…どうすればいい?」
拓也「大丈夫っすよ。そのままラニに向ければいいんすよ。画角にブライヴとラニが入れば完璧っす」
ブライヴ「こうか?」
拓也「あーっ!良いっす!いいダス!」
それと同時に電話の向こうが最高潮に盛り上がって「スッゲー!マジじゃねーか!」「おいお前らも来いよ!スゲーことになってる!」って騒がしい声が聞こえてきて、液晶画面越しにジム中のホモが押し寄せてくる。
「女じゃねーか!ざけんなよ!」
「この顔はなに?マジで狼人間みたいです」
「この赤髪の彼すごいカワいくない?ドンピシャなのよね〜、影があって好きだわ」
「マジで最高なサイボーグmachine!」
「拓さん肝いわぁん」
「この人顔かわいいよね…手が4本あるけど…お人形さんみたいなんだ…」
「かわいい子」
「この青い子、皮膚ガンの恐れはないのかな?」
「ビョーキだよね、きっと」
好き放題言われまくってるラニは真顔のままだけど、男に間違えられてるマレニアはかわいいって言葉が引っかかったみたいで困り顔。ブライヴが「見世物じゃないぞ、無礼な奴らだ」って言うと携帯の騒ぎがデカくなって、男の裏声で悲鳴が聞こえる。レオからも向こうに説明が入って、連中も完全に信じたみたいだからここからが本番だぜ。
拓也「これでOKっすよ。何か気になってることとか、聞いてみてくださいよ」
ラニ「私が?」
拓也「ウッス!」
ラニは携帯画面に集まってきたバリウケバリリババリタチな連中を眺めて、ためしにって感じで「では、お前たちの世界の、戦について教えてもらおうか」っていきなり重いテーマをぶっ込んできたから、ホモ連中も苦笑い。「なにっ」「えーっ?せ、戦争っすか?」「第一次大戦とかかしら?」「最近の奴もアリ?」って反応にラニとマレニアが食いついていって、それからは戦争の歴史の講義の始まりだ。あんまり長く話してると電池が切れるから、ホモ連中には携帯で画像を写しながら手早く説明するように要請。連中は面白がって、みんなして携帯出してドンドンやべー話と画像を見せてくる。その度に狭間の地のみなさんの顔もギンギンに真剣な顔つきになっていく。
レオ「…そんで確か、第二次大戦の総死者数は8000万人ぐらいいたらしいんすよ。最多推測が8500万だったかな?この画像とかヤバいでしょ。マジ怖いっすよね〜。街が平地になっちゃってますよ」
ネフェリ「は…8000万…?」
マレニア「ありえない…何を行えば、それだけの者を殺せる…」
マレニアが信じられないものを見るような目付きでそう言うと、奥の色黒マッチョビルダーがチョーエゲツないデータを携帯に写して、アップでこっちに見せてくる。これは核爆弾の実験映像だな、これは広島長崎の被曝写真とか被害写真だな、これは核実験が何年の何処で行われたかの世界分布図を動画にしたものだなって説明も入る。他にも各地の民族浄化やら宗教戦争やらの激しすぎるハードS戦争データが遠慮なくぶっ込まれ、イキナリこんなハイペースで保つのかよ!って思ったけど、やっぱりトラウマを刺激されたマレニアがダウン。貧血を起こしたみたいに壁にもたれかかってマネージャーに聞いてくる。
マレニア「どうしてだ…何故貴公らは、あのような様相を良しとしてきたんだ?あのさまはまるで、破砕戦争の我らと同じだ…」
マネージャー「私は良しとしていないですけど、どうしてでしょうね。それが分かったら、私の世界も永遠の平和に少しだけ近づくと思います。けれど、そうはなっていませんので、みんなどうして世界がこうなっているのかは知らないんだと思います」
マネージャー「私の世界には、世界全てを絶対的に支配して、その内容を世間に伝えてくれるエルデンリングなんてありませんからね」
震えた声でマレニアが溜め息を吐くと、ラニの表情が少し暗くなる。それをレオも察知して「ねぇ、こんな暗い話やめません?なんでジムでこんな気分になんなきゃいけないんすか。キミ子供でしょ?これ学校の課題かなんかなの?」ってラニに聞いてくる。「…そうだな、戦については、もうよい」とラニも話を切り上げた。
241
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:26:28 ID:Zrpx31Q6
ラニ「…それでは、次はお前たちの、星々の探求を知りたい。構わないな?」
新しいテーマにレオが「えぇ?また難しそうなこと聞くなぁー」って苦笑い。後ろの連中も「星ですって、すごいわね」「マジで最高の研究Theme!」「戦争より良いんじゃない?テーマは戦争より明るいしね」って次々に携帯をタッチしまくって調べまくり騒ぎまくり、店員キレて吠えまくりのお祭り騒ぎになっていく。マレニアも少し休んだら回復して携帯をまた覗く。その間に電池残量が5%も減っててマジヤバ!時間は無駄にできないぜ。
レオ「あった!例えばコレ、ハッブル宇宙望遠鏡なんてどう?すごくないコレ?」
ラニ「なんなのだ、それは」
レオ「宇宙空間にぶっ飛ばした望遠鏡だよ。銀河を観測したり、宇宙の始まりを知るのに貢献したんだって!」
その瞬間にラニはブライヴに命令。
携帯を自分の手元に持ってこさせると、4本の手で携帯をしっかりキャッチして画面と向き合う。
ラニ「お前は…宇宙の始まりを、知っているのか?」
レオ「義務教育で教えられるんだよ。何にもない空間でイキナリ爆発が起きて、その広がり続ける爆発の内側が宇宙なんだってさ。ビッグバンってヤツでみんな知ってるぜ?最近じゃその爆発も本当は無かったんじゃないかって話もあるけど、細かい話は科学者じゃないからわかんないね」
レオが話してる間もジムのホモ連中は次々にそれっぽい画像を見せてくる。そんなにいっぱい見せられても分かんねーだろって思ったけど、ラニはちゃんと目で全部追ってるからすげーよな。というか魂でレオを見ながら、体の方は別々の写真を見ててちょっと怖い。
レオ「うわ!スッゲー!それ煙かと思ったけど、それキミの顔なんだ?魂みたいなもの?」
ラニ「私のことはいい。それよりも、お前たちの星々の探求を知りたいのだが」
「そう急かすなって!」レオは笑いながら次々と情報を提供。他の奴らが入れ替わり立ち替わりでラニに知識を回していって、宇宙の犬とか、有人スペースシャトルとかまで教えていったら、色黒マッチョビルダーが宇宙ステーションからの生中継映像を持ってくる。日本人飛行士が空中の水滴を上の口でキャッチするのを見て、ラニが「これは今起きていることか?」と言うと、ビルダーは静かにうなずいた。そのあとは火星の水とか、エウロパの研究とか有名どころ次々に発表。マレニアとネフェリは何がなんだかって感じでいるけど、ラニはブライヴと一緒に、ただ静かにジムホモ連中の情報に眼を通していって、連中の話の種が全部枯れたところでひと息ついて終了。
ラニ「……なるほどな」
ラニ「お前たちの働きで、私も律無き世を、わずかだが知れたようだ」
ラニ「遠く離れたお前たちには、何の礼もできぬが、感謝しておくとしよう」
ラニ「拓也?私の用は済んだ。あとは好きにするがよい」
レオ「え!?拓也って呼ばせてるんすか!?マジかよすっげ…」
オレはラニから携帯を返してもらった瞬間に通話を切って、携帯を競パンにしまい込むと、ラニが深い溜め息をついて椅子に寄りかかる。ブライヴも腕を組んで、ラニの答えを待つかのように目を閉じる。オレの携帯の電池は残り30%だ。次使ったらアウトだぜ。そしてラニは口を開いた。
242
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:35:43 ID:Zrpx31Q6
ラニ「…律無き世においても、人は、命は、律に代わる幻想を自ずと見い出す」
ラニ「そして、律を見、律を感じ、律に触れ、律を信じるように、自らの作り上げた幻想に囚われる…」
ラニ「誰もが律など忘れるように、私は星々を目指したというのに……彼らは永遠の闇たる、宇宙にさえも近づいて…」
ラニ「ハハッ…なるほどな、これが私の旅の答えか…」
ラニ「たしかに、これこそ裏切り者に、相応しいことだ…」
ラニ「…一体何を期待していたのだ、私は…」
ラニの言ってることがオレには全然分からなかったけど、マネージャーは今のが全部分かったみたいで、目を見開いて全身に鳥肌を立てている。ブライヴもそこら辺に山積みにされていた本にドカッと腰を下ろして途方に暮れる。「なんの話か、わかるか?」ってネフェリに極小の声でボソリと聞かれたけど、オレは首を細かく横に振るしかない。ラニは椅子から立ち上がると、部屋の真ん中に立ってオレ達全員を眺める。
ラニ「私は過ちを犯した」
ラニ「マネージャー、お前はその様子だと、気付いているな?」
ラニ「だが、お前が語るべきではない。これは私の咎なのだからな」
全員の視線がマネージャーに集まるけど、マネージャーは眼を見開いてラニを見つめたまま。
なににビビってるのか知らないけど、人のこと化け物見るみたいな目で見るなよな!
ラニはブライヴにうなずくと、ブライヴもうなずいた。
ラニ「陰謀の夜により、ゴッドウィンを殺したのは、私だ」
ラニ「そしてゴッドウィンを喪い、マリカはエルデンリングを砕いたのだ」
マジかよぉ!?拓也の人生で聞いたカミングアウト史上最大の爆弾発言に、オレの意識もぶっ飛び射精。そのまま後ろの本の山に突っ込んで異常な痙攣に襲われ、今までの旅路の光景が全て頭の中を新幹線みてーに駆け巡っていく。ネフェリとの出会い、過酷すぎる戦いの日々、ディアロスやミリセントとの出会い、エロすぎるブライヴに強すぎるラダーン、マレニアとの出会い、ミリセントとの別れ、ラーヤとの別れ、ラダーンの起こした奇跡、全部の始まりがラニだと知ってマジ狂い!チョーSだよな!飛びかけた意識の中で眼を開くと、マレニアはその場にへたり込んでいて、ネフェリはラニに飛びかかっていた。
マネージャー「駄目です!」
両手の斧を振り回したネフェリの腰にマネージャーがしがみついて、ネフェリの斧がラニの帽子を掠める瞬間に、ブライヴの剣が斧を受け止める。ラニは「ブライヴ、引け。私に尋常の死は無い」って言ってるけど、ブライヴはそのまま大剣をネフェリに構えた!やべーよ!さっきまでの愉快な空気を返してくれよな!
ネフェリ「離せ!この者の悪行で、どれほどの血が流れたと思っている!」
ネフェリ「謀りの主ラニよ!貴様はあらゆる風を穢した!この斧が貴様の首を斬り落とす!」
ブライヴ「ほう、我が主に刃を向けたか、ならば消えてもらうとしよう」
マネージャー「やめてください!駄目ですって!やめて!」
マネージャーの必死の訴えも二人に無視されて、気付いた時には赤い髪が揺らめいていた。
大剣を構えたブライヴも、斧を構えたネフェリも、マネージャーも、そのやべー気配に一瞬で支配されて、お互いに向けていた武器の刃先と目線を一箇所に集める。全員の視線を浴びまくりながら立ち上がったマレニアの眼は、もう何を考えてるのか想像もできないくらいの迫力ある静けさを放ってて、空気が割れかけの風船みたいに張り詰めてる。
マレニア「引け」
マレニアに言われても二人は武器を下げないけど、遠くで伸びてるオレから見ても分かるレベルで鳥肌立てまくり、冷や汗かきまくり、呼吸乱れて集中乱れまくりの様子が見える。マネージャーはその場に腰を抜かして、聖樹で会った時よりも壮絶な迫力を出しまくるマレニアに目線奪われて動けない。ネフェリとブライヴの間をすり抜けて、ラニがマレニアの前に立った。
ラニ「私は、全てを語らねばならない」
ラニ「聞いてくれるか?」
マレニア「話せ」
マレニアの一言で、ラニの告白が始まった。
やっぱりラニゎ、化け物だったのかな…
でもオレが何も持ってない時にルーンをくれたラニが、化け物なんて思いたくねぇよ!
ブライヴとだってやっと再会できたのにこんなのあんまりだぜ!
243
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:48:41 ID:Zrpx31Q6
生かさず殺さずのゴッドウィン 投稿者:ルナ・プリンセス・ラニ
「それを語るには、まずはエルデンリングとは何かを、語らねばなるまいな」
「黄金律とも呼ばれるそれは、世の万物を律し、結びつけ、支配する力」
「因果と回帰の輪を巡らせ、何者も死滅し得ぬ、永遠性を形作る理そのものを指す」
「これがエルデンリングだ」
「だがエルデンリングの永遠性は、永遠であるがゆえに停滞を生み、律の停滞は、澱みを生む神々の呼び水となった」
「そしてマリカがゴッドフレイと、さらにラダゴンと子を成した時、律の停滞と澱みは、マリカの子らを蝕んだ」
「ゴッドフレイとマリカの子らたる、モーゴットとモーグには、呪いと言い換えられたもの……黄金樹からの澱みたる忌み角が生じた。まことの呪いは、赤髪と炎であったというのに」
「そして、より深き完全性を求めたラダゴンとの子らたる、無垢金のミケラには、幼き永遠という律の停滞が生じ、マレニアには腐敗の神からの干渉という澱みがもたらされた」
「ゆえにマリカは苦心し、黄金樹を、黄金律を探求した。恐れることなく、禁忌にさえも踏み込んだ」
「そして見い出したのだ。停滞と澱みを避けるためには、流れこそが必要であることを」
「永遠に続く、生から生への輪廻を良しとする黄金律ではなく、運命の死をも加えた、生と死の円環にこそ希望を見出したのだ」
「ゆえにマリカは私の陰謀に手を貸した。運命の死によって、ゴッドウィンを最初の死者とすることで、神をも逆らえぬ運命的死の理を再起せんとした。そして死を除くことで永遠性を得ていたエルデンリングに、死の理を組み入れようとしたのだ」
「だが私もまた、限りある命を良しとしなかった。私の目的はマリカのそれとは別にあり、それを果たすためには、少なくとも私の魂は永遠に保つ必要があったからだ」
「私は律を、生命や魂には知り得ぬ、彼方なる星の世に連れ去ろうと画策した。誰もが律から離れれば、律の永遠性に停滞し、腐敗を招こうとする生命と魂の働きや、律を巡るあらゆる災禍や争いから、皆を解放できると考えた」
「例えそれで、私が律と共に宇宙を歩み、千年の旅の中で、冷たい夜を進むことになろうとも。それこそが私の望みだった」
「ゆえに私は、マリカがゴッドウィンを殺すと共に、自ら生命と肉体を棄て、ゴッドウィンと共に不完全な死者とななった。それにより死の理の成立を不完全とし、マリカの企みを挫いた」
「私が肉体のみを喪った死者となり、ゴッドウィンが魂のみを喪った死者となったがゆえに、マリカは愛する我が子を犠牲にしてまで、手に入れることを望んだ運命の死を……生と死の流れによる理を持ち、停滞と澱みを生じることのない、真なるエルデンリングを喪ったのだ」
「そしてマリカはせめてもと、今ある律の永遠性が、さらなる停滞と澱みを生み出さぬように願い…」
「エルデンリングを、砕いたのだ」
244
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:54:32 ID:Zrpx31Q6
ラニ「砕かれたエルデンリングは幾つかの大ルーンとなり、二本指により、デミゴッドと神人の神授塔に置かれた」
ラニ「大ルーンを得た者達は、各々が不全なる黄金律に抗うために、力を奮い、破砕戦争を起こし、ついに誰も勝たなかった」
ラニ「ゆえに世界は、いまだ壊れたままなのだ…全ては、私の過ちのために…」
一気に話し終えたラニが帽子を外して胸の下あたりに抱えると、青みがかった黒髪があらわになる。あまりにも衝撃的すぎる内容に、理とか運命の死とか新しい単語もドバーっと入ってきて、思考がショート寸前だった拓也もついに情報の水底で逝った!白目剥けてビクビク痙攣してるとマネージャーにイエロの瞳を鼻先でチラチラされ、黄色い炎の幻と共に目が醒めてなんとかなったけど、ネフェリは鎮痛な面持ちで腕組んで話聞いてたし、ブライヴも大剣を背中に背負って黙ってるから、殺し合いは避けられたみたいだ。あとでマネージャーから話聞き直さないと、オレは何が何だか分かんねーよ。とうのマネージャーも黙ったままで、目を伏せて考え込んでる。
ラニ「マレニア…お前と、お前の兄に起きた悲劇は、ブライヴから聞いている。お前の贖い切れぬ罪も、お前の兄の死も、全ては私に遠因があるのだ」
ラニ「だからこそ、私は裁かれねばならん。お前の手によってな」
ラニ「ライカードの館に行くがいい。そこには、死のルーンを刻まれた石片が納められている」
ラニの言葉に「おい!よせ!」ってブライヴからストップが入りかけたけど、ラニがひと睨みすると、ブライヴは口を噛み締めて上げかけた手を下ろす。いかにも絶対服従みたいな感じで、ラニとブライヴの関係を見てるとセンパイを思い出すぜ。
ラニ「その石片ならば、魂のみの私をも殺せるはずだ。魔女ラニの霊妙なる力が喰えると聞けば、今や正気ではない兄上も、喜んで助力するだろう」
ラニ「躊躇うことはない。もはや魂のみが残る者を罰するには、魂の死こそ相応しかろう」
ラニが言い終えてもマレニアは何も喋らずに、そのまま10秒?15秒?3?の時間が流れる
そのあとにマレニアは、ラニの肩に触れて
ラニ「…なんのつもりだ」
ラニを静かに抱き寄せた。マジ!?この流れでハグ!?また起きた急展開にネフェリもブライヴもワケが分からなくなり、マネージャーも「ほぁっ…!?」って気の抜けそうな極小の声を上げる。オレも当然ビックリしたけど、でも何故かスッと納得できたぜ。出会ったばかりの頃ならともかく、今の善性マジキマリなお前なら確かに許しちゃいそうだからな。
マレニア「…貴公を斬るなど、私にはできない」
マレニア「母様は…女王マリカは私と兄様に、最も神聖たる神人の身を望んだ。なのに私と兄様は不具の身に産まれ、その不具を癒せぬ黄金律を…父と母を拒絶した」
マレニア「…女王マリカは、ゆえに黄金律を探求し、きっと貴公の策に乗ったのだ」
マレニア「私と兄様が、まともに産まれていれば……停滞と澱みが神人にさえも及びうるなど、貴公も母様も、知らずにいられたはずだ…」
マレニア「貴公に何もかもを棄てさせ…永遠の孤独を強いることもなかった…」
マレニア「すまなかった…」
まさかの謝罪にラニは相当ビビったらしくて、こいつマジで言ってる?みたいな顔でマレニアを見上げたあとに、4本の手でマレニアをギュッと押して離れる。マレニアは静かに息を整えて、心を鎮めるように視線を下げてるけど、ラニは悲しいのか困ったのか微妙な感じで眉をひそめる。
245
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:01:49 ID:Zrpx31Q6
ラニ「どうして、そうなる…その想いは間違っている」
ラニ「お前は腐敗を身に受けたがゆえに、兄や母に、お前の知る全てのものに、負い目を感じているのだろう」
ラニ「しかし、それは過分だ。破砕戦争での身を棄てた戦い。兄への献身と執着。熾烈に強くあろうとしたこと…どれも総ては、過分な負い目から来るものだ」
ラニ「そんなものを、この私に向けるな。お前はただ、罪深い者をひとり罰するだけだ」
ラニからの視線をマレニアは潤んだ瞳で正面から受け止めると、ラニの視線が、まるで怯んでいるみたいにキツくなる。プライドが高いのか怒ってるのか分かんねーけど、ラニの奴は意外と強がってただけなのかもしれないって、敏感な拓也のガタイが感知する。
マレニア「断る。私は貴公を斬らぬ。罰することもない」
マレニア「貴公はもう、すでに己を罰している。裏切り者となじられ、何もかもを棄て、まさに魂をも棄てようとしている者を斬るなど、私にはできない」
マレニア「それに貴公を斬れば、私はラダーンから妹を奪うことになる。私は、彼からの慈悲に仇を送りたくはない」
マレニア「兄様を害し、その命を奪ったのも、血の君主を名乗るモーグだ。あれも、ただ破砕戦争の混乱に乗じ、策謀を働かせたにすぎないのだ」
私が悪い合戦プロ級のマレニアの攻勢の前には、ラニも言葉に詰まる。
ていうかお前ラダーンの妹だったのかよ!ラダーンとは全く似ていません!
ラニは目線を下げて帽子を被ってから、言葉にイラついた溜め息を混じらせる。
ラニ「…お前は…人がよすぎる…」
ラニ「思えばミリセントであった時から、お前はそうだったが…ラダーンも、とんだ歪みを生んだものだ」
ラニ「お前は歪んでいるよ。割れた心をか細い矜持で繋ぎなおし、贖うことに憑かれている」
ラニ「…救う価値など、とうに棄てた私にさえも、それを見出してしまうのだからな」
ラニ「フフッ…困ったものだ…」
ラニ「お前のお人よしぶりは、ブライヴやイジーとよい勝負だろうしな」
ラニが帽子の中で、呆れたみたいな微笑みを浮かべたら、ネフェリがもう我慢できないって感じでラニに一歩踏み出したところを、マレニアに腕を掴まれて停止。「何をする」ってギン眼のネフェリに「頼む、どうか抑えてくれないか」って真剣な顔を向けるマレニアに、ネフェリは舌打ちをしてから部屋の出口前に立つ。
ネフェリ「いかに世のためを思った謀略と言えども、謀りによって今の荒廃を生んだ者を、私は許すことはできない」
ネフェリ「私はラニを斬らん。だが同じ風に吹かれてやるつもりもない。先に帰らせてもらう」
マレニア「すまない、ネフェリ。貴公には、また迷惑をかけてしまった」
ネフェリ「勘違いするなマレニア。これはお前の心根を正したミリセントとラダーンに免じてだ。お前のためでも、そこの魔女のためでもない」
フン!ってマジで不機嫌な感じで鼻を鳴らして、ネフェリは塔から出て行った。
「マレニア、あれが正しい性根というものだ」ってラニに言われても、マレニアは言い返さない。
ブライヴは心底ホッとしたみたいで部屋の隅を見て息をつくけど、マネージャーはまだ何か考えてて、オレもとりあえず即刻血生臭いことにはならなさそうで安心したけど、まだラニの話した激ヤバなテロリスト話をどう受け止めていいか分からないんだよな。皆のために何もかも捨てて頑張ったけど、大失敗して今があるってことは分かってるけどね。
246
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:10:34 ID:Zrpx31Q6
ラニ「さて、それでは、律無き世の証を示したお前たちに、約束を果たすとしよう」
すっかり約束を忘れてたオレはラニの言葉で思い出して、例の呪痕っすか?ってたずねると、「呪痕ではないが、その在処を示すものだ」って言いながら、ラニはモコモコマントからそこそこデカい彫刻を取り出してマレニアに渡す。
マレニア「…これは…?」
ラニ「それは、カーリアの逆さ像という。カーリア書院に眠る、私の秘密を暴くものだ」
ラニ「書院の先の神授塔に、私の呪痕は遺されている。新たな律が欲しくば、そこに向かうといい。もっとも、その律がお前たちの求めるものかは分からぬがな」
マレニア「…礼を言う。貴公の施しは忘れない」
ラニ「礼か。そんなものを聞いたのは、この身になってからはブライヴとイジー以外からは初めてだ」
ラニ「やはりお前はお人よしだ……もう、いくがよい」
ラニからちょっとデカい像をもらって、俺たちはラニの部屋から出て塔の出口に向かう。一時はマジでどうなるかと思ったけど、なんだかんだでちゃんと新しい律の手掛かりは手に入ってよかったぜ!ラニのやったことが正しいのか間違ってるのかオレにはまだ分かんねーけど、良いぜ!分からないままでも、どうせ修復ルーン使ってエルデンリングを直したら、新しい世の中が生まれるんだし、その時はオレもいないしな。でもオレがいなくなったあとの世界はやっぱり心配。オレが考えても仕方ないけどね(笑)
塔の出口を出てからここにきた時の祝福に向かってると、遠くの後ろから呼び止める声。振り返ると塔の入り口にラニがいて、オレたちはマレニアと一緒にストップ。ラニの言葉に耳を傾ける。
ラニ「マレニア。幼き日の私は、お前を嫌悪していたわけではない。ただ、疑問に思っていただけなのだ」
ラニ「なぜ我が父ラダゴンが、女王マリカの王配となったのか…真実を知らぬ身であった頃、それについて、お前たちには辛くあたってしまった」
ラニ「すまなかったな」
遠くに立ってるラニは、帽子を深く被りすぎてて顔が全然見えない。いつも深く被ってるけどさ。
マレニアは急に子供時代の話を振られて、懐かしむみたいにフッと笑う。
マレニア「私は、兄妹皆が壮健で、ブライヴやイジーを友としていた貴公が、羨ましかった」
マレニア「腐敗に怯え、黄金律を疑い、兄様と母様以外に信じられる者のいなかった私には、貴公は眩しかったのだ」
マレニアはそう言ってから、向き直ってまた祝福に向かう。なんだかわだかまりが解けた感じがして不思議な一体感。思い込みかもしれないけどさ。俺たちもマレニアについて行って、浅く水が張ってる広場の祝福に到着。そしたらマレニアの隣にいつの間にかブライヴが立っててマジビビり!なんでいるんだよって聞くと
ブライヴ「“私の旅は終わった。今はあの者らに付き、支えてやってくれ”…だそうだ」
なんて言うんだから、断る理由も無くてオレもブライヴの復帰を待っていたかのように握手を要求。ブライヴは「こういうのは慣れんのだがな…」なんて照れ臭そうに言いながらキッチリ俺とマネージャーに握手。「また貴公と共に戦えて、嬉しく思う。これからよろしく頼む」ってマレニアにも「またでは無いだろう。まぁ、悪い気はしないがな」ってナチュラルに接してくれる。ネフェリはどうか分かんないけど、アイツのことだからきっと分かってくれるぜ!ラニも粋なことするよな!
たしかにラニは色々企んでたかもしれないけどさ、だからってマリカがエルデンリングを砕くとまでは考えてなかったと思うんだよね。だってもしそんな風に考えてたら、エルデンリングをマリカから奪ってただ宇宙に持っていくだけでいいところを、わざわざエルデンリングをマリカに砕かせてから破砕戦争起こして、そこからエルデンリングを繋ぎ直してそれを宇宙に持っていこうとしてたって事になるから、手間が掛かりまくって大変じゃん!オレの知らねーことは他にも色々あると思うから、詳しいことはマネージャーに任せるけどさ。そういうこと考えても今更なんで、オレはとにかく律探し頑張るぜ!
247
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:17:23 ID:Zrpx31Q6
【修復ルーンの宅急便】
マネージャー「それでは、早速新しい律、あらため修復ルーンのカケラを取りに行きましょうか」
ブライヴが合流してくれたし、マネージャーの判断でこのまま探索を続行。今日はまだ時間あるしね。マネージャーが地図を開いてカーリア書院を探すと、マレニアがミリセントだった時に探索してた場所らしくて、すぐに書院入口の祝福に移動できた。「以前に訪れた時はひたすら魔術を撃ち込まれ、やむなく退散した。気をつけよ」マレニアの忠告で早くも嫌な予感がしてきて、狭間の地はこんな予感ばっかりで乳首のセンサーもどんどん鋭利になってくぜ。
意味ありげな台座にマレニアが彫刻を置くと、いきなり地震が発生。もう予感が当たってヤバいぜ!激エロな振動に雄膣揺すられてオレが快感でヘナヘナとしゃがみ込むと、地球儀みたいなのがグルグル周りだす。それが止まって揺れも収まるとブライヴにガタイを起こされる。「お前のことだから、今ので妙な気分になったか?」なんて挑発するような笑みを向けてきてマジエロ!オレと長く旅をし過ぎたのか、それともオレを待ちくたびれてムラムラしてたのか、ブライヴはオレの扱いが相当ウマくなってるぜ!
拓也「ウッス!しゃぶらせて欲しいっす!」
エロテクを仕込んできたブライヴにオレの理性も振り切れて、すぐに受け入れ体制が整った拓也はブライヴに抱きつこうとするけど、スルスルとかわされて背後を取られ、首根っこを掴み上げられて子猫のようにぶら下げられる。「お前も変わらんな、拓也。お前も苦労しただろう?」って話を振られたマレニアは「いいや、私の心が乱れていた時は、妙な気はあまり起こさなかった。拓也なりに、私を気遣ってくれていたのだろう」ってオレのイケメンエピソードを暴露する。「ほう…品の無いこと以外に、考えるものがあったのか」なんてオレを愚弄しながらブライヴはマネージャーと一緒に、先へと進むマレニアについていく。オレはこれでも色々考えてんだよ!
そしたら早くも訳わかんねー形の縦穴に到着。マレニアも「妙だな…前はここに昇降機があったはず…」って言いながら、縦穴に身を乗り出してキョロキョロ観察。「カーリアの逆さ像は、書院の真の姿を見せる。この上下反転の姿こそが、この館の真実というわけだ」ブライヴはそう言って、オレとマネージャーを両脇に抱え直してジャンプ。縦穴を飛び越えたら突然指の化け物が三匹上から降ってきてマジ狂い!マネージャーは「ひゃ!」って言ってケツを触られるし、オレはケツマンを指で犯されてアンアン喘ぎながら淫乱に狂っていく。そこはブライヴとディアロスのために取っておいてるんだから邪魔すんじゃねーよ!って思ってケツ筋を思いきり締め上げてガードを固めてると、ブライヴがシッシッて言って指を追い払って、マレニアがあとから来るころには指は影も形もなくなった。
ブライヴ「これでも主の客だぞ、ユビムシどもめ」
マレニア「ユビムシか、お前が飼っているのか?」
ブライヴ「オレが飼っているわけではないが、やつらにも智恵はある。館のささやかな守りだ」
拓也「誰のペットでもいいけどさぁー、人のケツマンコに許可なく突っ込むのは勘弁だぜ!」
マレニア「ケツマンコ…?」
マネージャー「男の肛門を女性器に例える隠語ですね」
マレニア「そんな例えをして、どうするというんだ…」
マレニアにエロ智識をひとつ教え込んで萎えさせながら縦穴ゾーンを抜けると、暗いけどチョー広い場所に出て、水音がすると思って上を見ると水路から水が上に落ちて、天井に溜まってる。すげー!こんなの見たことねーよ!下を覗いたら、下から上に向かってブラブラしてるデカシャンデリアが見えるし、オレはドクター・ストレンジじゃんって騒いで、マネージャーと一緒にすげーすげー連呼しながら超絶デカい縦穴を下へ下へと降りていく。そしたら突然マレニアが止まって、遠くで礼をしてる誰かを指差す。
マレニア「待て、あれがミリセントを追い払った者だ」
ブライヴ「ハハッ!魔術教授のミリアムか!あれを相手にしては、ミリセントでは勝ち目がないな」
ブライヴ「やつは狭間の地で、最もすばしっこい魔術師だ。逃げの速さだけならレナラ様をも超える。今のお前でも、ここで戦ったならどうなるか分からんぞ」
マネージャー「そんなにですか…!?」
マレニア「強敵だった…一太刀も浴びせられなかったよ」
拓也「マジ?すっげー!」
剣士を撃ち殺すのが趣味のプロ級魔術師にオレは手を振りながら、ブライヴに抱えられてさらに下に降りる。そしたら下にあったデカシャンデリアがすぐ近くまできてて、もう上がってるのか下がってるのかわかんねー錯覚状態に陥って頭がクラクラしてくる。デカ縦穴の端っこをグルグル回りながら降りてるから、一番下までは思ったよりも距離があって拓也を焦らしてくる。でもこうやって焦らされてる方がまだ良かったぜ!
拓也「おぅううっす!」
ブライヴは俺たちを抱えたままいきなりダイブ!シャンデリアの上に飛び乗って一気にショートカットしたけど、なんの合図も無かったからマネージャーは叫ぶ暇もなく固まってるし、オレは内臓の浮遊感と着地のエロ衝撃で膀胱を揺すられて白目剥いて勃起。指にいじられて敏感になってるケツマンに熱を感じてくる。
ブライヴ「おい拓也、俺が抱えてる間は騒ぐなよ」
マネージャー「と…跳ぶなら跳ぶって言ってくださいよ!心臓止まるかと思いました!」
ブライヴ「やかましいな…跳ぶぞ。言ったからな」
次の瞬間マネージャーは口をギュッと閉じて我慢に入ったけど、オレは激エロな振動に雄膣を揺すられたばかりでまだ準備ができてない。そこにジャンプが入ってまた内臓が浮遊。オレはこれから来る快感の波を妄想してガタイを仰け反らしておねだりの姿勢を取る。でもこれがマズかった。ブライヴが「おい!」って言って細い足場に着地した頃には、オレはブライヴの手から滑り抜けて、パラシュート無しの自由落下を始めていた。
ブライヴ「おお!」
そこにマレニアからの空中キャッチが入って、そのあとの空中水鳥乱舞でヘリコプターみたいに飛翔。そのまま木製のデカい台座にマレニアは音も無く着地した。死のスリルを感じでギンギンに勃起したオレのデカマラも、激エロな着地衝撃が不発に終わって沈静化。「大丈夫か?」ってヅカ系イケメン顔に聞かれて正気に戻る。「だから騒ぐなと言ったろう。呆れた奴だな」ってあとからきたブライヴに小言を言われて終了。そのあとブライヴが木造の台座のスイッチを踏んで、エレベーターで一気に降りて到着。逆さまのデカいドアを開けたら、雨風が一気に吹いてきてオレのガタイを服の上からエロく濡らしていく。
248
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:26:46 ID:Zrpx31Q6
ブライヴ「この橋を進んだ先が神授塔だ。拓也が妙な気を起こさなければ、あとは楽なものだ」
マネージャー「急に天気が悪くなってきましたね…今まで雨なんて降ってなかったのに…」
ブライヴ「ここの雨は明けることがない。海の曇天が、常にかかっているからな」
この長い道を雨に降られながら歩くのは気分が暗くなってくるから、ためしにブライヴに「お前は剣で斬られても死なないんだよな」って軽い冗談をぶつけてみると「ああ、オレはラニの影従なのだからな。影は斬れぬだろう」って返してきてくれて妄想ゲームの始まり。「氷の海に沈められても大丈夫だよな」「寒さは得意ではないが、まぁ大丈夫だろう」「高圧電流にも耐えられるよな!」「高圧電流?そんな祈祷は知らんな」「どんな風にやられるんだ?」「知らんと言っているだろう。しかし、お前はどこで影従の本質を知ったのだ?」「は?」そこまでゲームが進んだところで、いきなり黒い炎が飛んできた。
マネージャー「あぶない!」
でもマレニアの咄嗟の抜刀で黒い炎は弾かれて、橋の外に落ちていく。
黒い炎を投げつけた奴は、いつの間にか橋の真ん中に立ってたサイコ系のガタイ盛りまくり高身長で、しかも腹がスゲーデカい!マジかよ?ってくらいデカい!こんな成人病ガタイの奴と狭い橋の上でヤリ合うのかよ?って思った時には第二の炎が投げ込まれる。
マネージャー「わっ!」
拓也「あんっ!」
オレとマネージャーはブライヴに橋の隅の壁に押し倒されて、マレニアとブライヴのペアが成人病ガタイのデブに向かっていく。マレニアの方が早くデブに近づけて、間髪入れずの三連斬り。このまま任せとけば勝てると思ったら、デブが目にも止まらぬ早技で剣を抜いて、マレニアの剣を全て受け止める。コイツは使える筋肉デブだぜ!
マレニアはそのあと体重差を使われて橋の壁に追い詰められて、なおも剣のラッシュが続く。そこにブライヴが突撃の形でデブの背中に剣を突き刺す。そのあまりの剣の大きさにデブはむせ返り、デカい尻尾で背後を薙ぎ払ってブライヴを殴る。そのまま自分の周りに黒い炎を巻き上げて、ブライヴとマレニアに距離を取らせる。「やっべー!コイツただの使えるデブじゃねーよ!」オレがデブの強さに警戒の声をあげると、デブは剣を構え直して、今度はブライヴに剣の高速ピストン。凄まじい速さにブライヴは防ぐのが精一杯だったけど、そこでマレニアが動いた。
デブの背後に向かって駆け出したマレニアに、待ち構えていたような尻尾のピンタが飛ぶ。その尻尾をマレニアは蹴ってデブの頭上を取り、空中からあの水鳥乱舞の構えを取る。ブライヴが全身の毛を逆立てて飛び下がると、マレニアの剣はヘリのローターみたいにチョースピードで振られまくって、とんでもない轟音を上げてデブの高速ピストンとぶつかり合い、激しい火花を散らす。マレニアの剣に追いついてるデブもすげーなって思った瞬間、剣の速さに追いつけたのは最初だけですぐにデブは全身を斬り刻まれてぶっ飛びダウン。橋の壁に叩きつけられて全身血まみれでピクピク痙攣を続ける。
ブライヴ「やれやれ、神肌の貴種が相手とはな…お前がいなかったら、危なかった…」
マレニア「それは私が言うべきことだ。貴公の剣に、また助けられた。ありがとう」
マネージャー「いえ、まだです!」
マネージャーがそう言った直後に、デブは全身から黒い炎を爆発させて復活。全身血まみれのまま再び剣を構えるけど、相手のマレニアとブライヴはすでに戦闘体制に入っていた。でもそこでマレニアが何かに気づいたけど、デブは俺たちに背中を向けてるからマレニアが何に気付いたのか全く見えない。「逃げろ!拓也!マネージャー!」ってマレニアの叫びのあとに、デブがいきなり風船のように全身を増量させて転がってきた!
拓也「うぉぉうす!」
いきなりのターゲットの変更に拓也はマネージャーを抱えて走りまくるけど、あっという間に追いつかれて、頭の後ろに岩が転がるような音が近づいてくる。でも次の瞬間デブとオレの間には、弾丸みたいな速さで跳んできたマレニアがスライディング。そのままデブに向かって突きのポーズを取る。
マレニア「うあぁっ!」
でも軽トラみたいにチョー重いデブのローリングにマレニアはぶっ飛ぼされて壁に激突!ヤバい、死ぬ!って思った瞬間、デブは俺たちから逸れて今度は橋の壁に激突。転がる勢いで壁を乗り越えて橋から落ちていった。マレニアの突きのポーズは、突きでデブを倒すためじゃなくて、刀の反りでデブの軌道をそらすためだったんだってオレの乳首が分析を終えると、マレニアが寄りかかってる壁が崩れた。
拓也「あっ!」
そこにあらわれたのがブライヴ!
遠くから走ってきてたブライヴは大剣を咄嗟に突き出して、マレニアに掴ませていた。
ハァハァ息上げたブライヴはそのままゆっくり剣を上げるけど、そこでまた緊急事態発生。
拓也「やべー!落ちる!」
マレニア「あ…雨で…義手が…」
大剣にぶら下がってるマレニアの義手が水滴で濡れまくって滑っていき、小指が剣から離れる。
オレも手を伸ばしてみるけど距離が遠くて届かない。
そこでブライヴは新テクを開発!「雨が降っているなら、好都合だ…!」ってガタイに力を入れると、ブライブの剣が瞬時に凍結!マレニアの義手の指を氷でガッチリ咥え込んで固定し、ブライヴの腕力が唸るとマレニアは橋の外から引き上げられて、モコモコのマントに抱き止められた。
ブライヴ「はぁ、はぁ、今のは本当に危なかったぞ…気をつけろ」
マレニア「す、すまない…貴公からは、世話をかけられ通しだな…」
偶然ブライヴに抱き止められたマレニアにムラムラジェラシーを感じたけど、それよりなんとか危機を乗り越えた安堵感が勝ってオレもガタイを強調したガッツポーズをキメる。でもマネージャーの「美女と野獣ですね」って言葉にまたジェラシーを感じてマジ狂い!やめろよってプリケツ震わせて怒りだすオレを、ブライヴとマレニアは不思議そうに眺めてたな。オレはいつになったらブライヴのデカマラを咥え込めるんだよ!
249
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:32:47 ID:Zrpx31Q6
危うく筋肉マンコのボウリングピンになるところだったけど、マレニアとブライヴの活躍で無傷マンコのまま生還した拓也。そのまま全員で塔に入ってデカいエレベーターのスイッチを押しこみ、塔内部のキラキラ輝く神秘的な光景を楽しむ。「前から思ってましたけど、こういう巨大なエレベーターの動力ってなんなんですかね?」ってマネージャーにも疑問が浮かぶ。
ブライヴ「さあな、俺にも分からん」
マネージャー「分からないんですか?」
ブライヴ「ああ。だがケイリッドの塔も、リエーニエのこの塔も、全ては同じ仕組みで動いているらしい。幼き日に、ラニからそう聞いたことがある」
ブライヴ「遥か昔、黄金律が世を支配する前は、祈祷や輝石魔術とも異なる、別の力が世に溢れていた」
ブライヴ「これらの塔も、その名残だ」
マネージャー「…つまり、律が変わるたびに新しい力が生まれて、古い力は忘れ去られていくってことですか。なんだか少し、寂しいですね…」
マネージャーのつぶやきが広い塔の暗がりに吸い込まれて、エルデ不思議発見のレポーターとしての仕事も受けられそうな雰囲気。今でも使える遺跡に乗ってるとエレベーターが止まったから、いよいよ頂上ってことなんで、四人でさらに風も無い外廊下を歩いて階段を上がると、広い屋上?広場?みたいな場所に到着。雨は上がってて、空一面の曇りなのに妙に明るくて、左を見るとバカでかい黄金樹が惜しげもなくガタイを晒してる。広場の中央には誰かが寝転んでる。
拓也「あっ、誰かいるじゃないすか」
そう言って近付いてみてビックリ!寝転んでたのは、全身がカサカサに乾燥しきった干し柿状態のミイラで、服も脚もボロボロ。頭にはちょっとだけ赤い髪が残ってて、背中には虫みてーな形の傷が掘り込まれてる。そのミイラが胸元に抱えていた光も、背中の傷にそっくりだ。
マネージャー「その遺体、まさか、生前のラニさんのものですか?」
マネージャーにブライヴが「そうだ」って答えて、オレは慌ててミイラから離れる。「賢明だな拓也。その遺体を穢したなら、いくらお前でも叩き斬るところだ」ってギン眼のブライヴに、マレニアの雰囲気が若干ピリつく。「私が修復ルーンを回収します。問題は起こしませんよ」ってマネージャーがミイラに歩いていって、ミイラが抱えていた修復ルーンを手にして、オレたちの前に掲げる。
マレニア「あれが呪痕…あのルーンを完成させ、黄金律に組み入れれば…」
ブライヴ「死は黄金律に回帰するだろう。停滞と澱みに流れが生まれ、お前の腐敗は退いてゆき、忌み鬼どもの呪いも解かれる。澱みをもたらす神々も、律に跳ね除けられ、力を弱めていく」
ブライヴ「女王マリカが、娘や息子の生に望んだように」
ブライヴ「そして、恐らく始まるだろう。生と死の円環の律を中心とし、新たな神の支配、新たな王の統治、新たな戦火、新たな災禍がな」
ブライヴ「かつて、ラニが忌避したように。だが、それでこそ生ということなのだろう」
ブライヴ「戦王を夫とした、マリカらしい答えだ」
風の無い広場にブライヴの言葉が響いて辺りが一瞬静かになる。
「…これが、真に正しきことなのだろうか…」ってマレニアが呟くと、マネージャーも続く。
マネージャー「…ええ、確かに疑問はあります…このままでは、同じことの繰り返しになるでしょう」
ブライヴ「待て、ここに来て迷うな。ラニの決意を無駄にする気か」
マネージャー「そうじゃないんです…ラニさんのように律を世界から遠ざけることも、女王マリカのように、律を改善し続けることも、私には間違いではない気がするんです。この修復ルーンも、きっと必要になるでしょう」
マネージャー「ですが、それだけでは足りない気がするんです。私たちが、女王マリカの望んだような新たな律を作れば、たしかに停滞と澱みは消え去ります」
マネージャー「ですが、代わりに新しい何かが生まれる可能性も十分にあるはずです。もし生まれたなら、ブライヴさんの話した通りに、きっと誰かが律の外に弾かれて、ミケラやラニさんのように、律を揺るがす計画を作り上げるはず」
マネージャー「そうなれば、いつかまた律を巡って争いが生まれ、破砕戦争のような大惨事が繰り返されるんです」
250
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:38:16 ID:Zrpx31Q6
マネージャーの言葉で、ブライヴはマネージャーを睨んだまま黙る。オレのいた新宿にもゲイの居場所が必要なのと同じで、狭間の地でも、祝福されなかったり障害があって生まれてきたりする奴にも、きっと居場所が必要なんだよな。オレも水泳部に入ってなかったら学校で何やってたか分からない。きっとグレにグレまくって同級生とかレイプしてたかもな。
マネージャー「なので、この修復ルーンは一度、円卓のみなさんで話し合って…」
って言ったところで、マネージャーの首筋にナイフが止まった。
マレニア「なにっ!?」
ブライヴ「なんだぁっ!?」
やられたぜ!不意打ちはいつも突然だ!マネージャーの後ろに立っていたギデオンは、マネージャーの首にナイフを当てたまま修復ルーンを奪うと、マネージャーを拘束したまま後ろに下がっていく。「本当に見えなかったのかね?ゴッドウィンをも騙しおおせたというが、ヴェールの力は確かなようだ」ってわけわかんねーこと言ってるギデオンをよく見ると、身体の形が不自然に欠けてて、向こうの景色が見えていた。
マレニア「マネージャーを離せ。彼女には何の咎もない」
ギデオン「咎の有無で、このような事をしているのではないのだよ」
ギデオン「刃に対してもまずは言葉を向けるとは、やはり誠実さは貴重だな」
ギデオンはマネージャーを突き飛ばして広場の端にダッシュ。
マレニアとブライヴとオレも後を追って走ったけど、一番速く追いついたマレニアの剣も空を斬る。
ブライヴ「おお!?」
ギデオンは背中から光る翼を広げて塔の端っこからダイブ。
そのまま遠くの山に向かって小さくなっていった。
これじゃ修復ルーンの宅急便だぜ。送り先は不明だしチョーヤバいけど、マネージャーは助かった。
マレニア「坩堝の翼か…いつの間にあのような祈祷を…」
ギデオンが消えていった方向をギン目で睨むマレニアをおいて、オレとブライヴは突き飛ばされたマネージャーを起こす。「…まさかギデオンにつけられていたなんて…」ってマネージャーは言うけど、命が助かったんだから良いじゃん!って言うと「よくありません!私のせいで修復ルーンが盗られたんです!早く円卓に行かないと…!」って走りだす。
走ったマネージャーについてオレ達も走り出したけど、後ろからマレニアに抱き止められたマネージャーは一気に加速して目の前から消失。祝福に戻っていった。その後を追って俺たちも祝福に走っていって、少し遅れて円卓に帰ってくると、マネージャーは円卓に両手をつけてわなわなと震えてる。
マネージャー「やられてしまいました…Dさんが殺されて、フィアさんも行方不明です…」
マネージャー「エドガーさんからも報告がありました…私たちが留守にしてる間に、イレーナさんに看病されていたロジェールさんという魔法使いも、ギデオンの手の者に襲撃され、死亡したそうです…」
マネージャー「その襲撃犯は、かなり長い時間、この円卓でネフェリさんとエドガーさんを相手に戦っていたようです…今は円卓奧の部屋に、犯人を監禁しています…」
マネージャー「ここの皆さんに、私たちの向かった先を教えておくべきでした…」
冗談じゃねーぞ!意識がぶっ飛びそうになる衝撃の事態に襲われて、オレは慌ててブライヴと一緒に円卓奧の部屋に向かう。ドアを開けて中に飛び込むと、中にはネフェリとマレニアとローデリカの他に、椅子に拘束された全身アワビ男の姿が見える。「他の者たちはどうした?こいつに斬られたのか?」ブライヴがそう聞くと、アワビ男が笑いだす。
糞喰い「やつらは孺子だ。穢れを知らず、知らぬことも知らぬ…そんな者に用はない」
糞喰い「ギデオンは何処だ…ギデオンは何処にいる…」
糞喰い「あやつには宿痾がある…ひどく臭う、生乾きの宿痾がな…」
251
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:46:58 ID:Zrpx31Q6
またわけのわかんねー奴が現れたと思ったら、そいつもブツブツ言い始めるし、こっちはそれどころじゃねーんだよ!っていう拓也の苛立ちはネフェリにもあって「なぜDとロジェールを殺した。フィアは何処にいる」ってアワビ男に斧を向けてギン眼で脅迫。ブライヴもローデリカに聞いてみたけど
ローデリカ「泣き叫ぶ霊たちの、夥しい嘆きと呪詛が荒れ狂っていて、フィア様を探れません…D様とロジェール様の魂も、見分けがつかないのです…」
って、調子が悪そうにしゃがみ込んでいる。
本棚に寄りかかって腕を組んでるマレニアも、いつ義手に折りたたんだ剣を抜刀するかも分からない雰囲気だ。
ネフェリ「フン…呪詛を振り撒く者を暴れさせ、円卓を呪詛で満たし、ローデリカからの追跡を撒く…ギデオンらしい、非道な行いだな」
ブライヴ「その呪詛の大元はこの男なのだろう?ならば、俺が噛みちぎってくれる」
アワビ男の肩に手が置かれて、ブライヴがデカい口を開けて牙を剥くと、マレニアがブライヴの肩を引いて止める。「早まるな。この者にはまだ、聞くべきことがあるだろう」ブライヴを下がらせてマレニアは一対一でアワビ男と対峙する。
マレニア「再び問おう。Dとロジェールを、貴公はなぜ殺した?フィアを何処へやった?」
糞喰い「フィアなど知らぬな。あれはギデオンが連れ去ったのだ」
糞喰い「双子の男と、魔術師…あやつらは、思えば我とも似ていた」
糞喰い「歪み、身体と釣り合わぬ魂…忌み嫌われる蝕み…」
糞喰い「だが、いずれも求める宿痾とはならぬ。彼奴らは、別の宿痾に苛まれていた」
糞喰い「だからこそ、ギデオンは我を円卓に送ったのだろう。彼奴らが、我が宿痾の塾するのを、阻むことの無いように」
円卓で二人も殺しただけあって、何言ってるんだか全然わかんねーしひとりで嬉しそうにしてるし、こいつマジでイっちゃってる!コイツもギデオンに騙されてこんなことしてるんだろうけど、ギデオンのヤツは何吹き込んだんだよ?ネフェリの代わりがこんな奴とか、本当に「使えるペット」だけが欲しかったんだな。ブライヴも「埒があかん。こんな者に付き合ってられるか」って言って部屋から出ていこうとした時、マネージャーが入ってきた。
マネージャー「二人の死因が分かりました。恐らくは呪殺…死の呪いで殺されたと思われます」
ネフェリ「確かか?この男は、確かに呪霊を放っていたが、死の力を奮ってはいなかった」
ネフェリ「貴様、何をした?」
顎の下に斧をピタッとつけられて、アワビ男は物知り気に溜息なんてついてくる。
なんにも分かってねーなみたいな態度取ってくるけど、こんな奴分かっちゃったらオレもヤバいぜ。
アワビ男はイラついた様子で丸いイボイボ兜を左右に振って、首をポキっと鳴らす。
糞喰い「お前たちも、やはり孺子だ」
糞喰い「神人よ。お前にも見えぬのだ」
なんて挑発したのがアワビ男にとってマズかった!マレニアはアワビ男の兜を義手で掴むと、上に持ち上げてカポっと取る。「見えぬ者に見て欲しいのならば、教えても良いだろう?」って眼を合わせてマレニアは話したかったんだろうけど、兜を取られたアワビ男は急に鳥肌立ちまくり痙攣しまくり、白目剥いて吠えまくりのマジ狂い状態に堕ちたぜ!
糞喰い「おおお!おおおおおお!やめろ!離せ!」
拓也「マジかよぉ!コイツすっげーブサイクじゃん!笑っちゃうぜ!」
マレニア「何を怯えている。私は話をしようとしているだけだ」
糞喰い「俺は糞喰いだ!お前たち皆の呪いだ!俺の顔を返せ!俺に穢させろ!」
マジ狂いのアワビ男に、ネフェリは「なるほど、それがお前の弱みか。使わせてもらうぞ」って近付いて、ボサボサの髪を鷲掴みにして頭を固定。「顔が欲しくばギデオンの居所を言え。蛮地の勇者が、刺客に容赦をするとは思うな」ってギン眼で睨んだところを、アワビ男の唾攻撃が炸裂。
すんでのところでかわしたネフェリはブチ切れて、動けないアワビ男の顔面にコンクリパンチの雨を叩き込む。20発以上?30発以下?のパンチを浴びせると、アワビ男の顔は腫れ上がって、もともと被っていた兜と似たような形に変形する。「顔は返した。何か話せ」っていうネフェリにはエンシャに向けたようなマジSが入ってて、何するかわかんねーパキギメ戦闘モードになっていく。
マネージャー「…いえ、ネフェリさん、もういいです。彼が何を話そうが、それを裏付けるだけの時間はもう無いのかもしれません」
マネージャー「修復ルーンはギデオンに奪われました。全て私のせいです。今の私たちにできるのは、彼が修復ルーンを完成させてエルデンリングに掲げる前に、こちらが先に動いて黄金樹を抑えることだけです」
マネージャー「ネフェリさん、あなたは今すぐ黄金樹前の祝福に移動して、黄金樹への入り口を見張ってください。こちらも滅びの火にすぐに向かわなければなりませんので、応援を出せるかは分かりませんが、余裕ができれば派遣します」
ネフェリ「…ああ、わかった」
ネフェリは渋々って感じで大祝福に走り出す。マネージャーとローデリカも旅支度があるからって、小走りで部屋から出ていった。残ったのはブライヴとマレニアとオレの三人に、全身アワビくんだけだ。ネフェリにボコボコにパンチ食らって大人しくなっているアワビに、マレニアは語りかける。
252
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:55:23 ID:Zrpx31Q6
マレニア「ギデオンがどうなったのか…貴公がなぜ円卓を襲ったのかは、私も聞かぬ」
マレニア「ただひとつ教えてくれ。貴公は何に呪われた?」
パンチの食らいすぎで朦朧としてるアワビは、マレニアの言葉にピクっと反応。
飛びそうな意識をギリギリ繋いでる感じで、まぶたをピクピク痙攣させながら小声で答える。
糞喰い「黄金律よ…忌み者の心を…何故与えた…」
糞喰い「忌み者の心、そうでない姿…こんなにも苦しきことを…望んだことなどない…」
糞喰い「呪われよ…みな、呪いに祝されるのだ…」
ほとんど独り言みたいなアワビの言葉にマレニアはガックリきたらしく、アワビの肩に手をかけて「貴公も、澱みだったか…」って同情と悔しさが混ざった眼を向ける。「おい、まさかこの男の肩まで持つ訳ではあるまいな」ブライヴはそう言うけど、オレも流石に殺人鬼に同情する気は無いから、マレニアの態度はどうなんだよって思うぜ。
マレニア「肩など持たぬ。この者は我らの敵。だが、故に語らねばならないこともある」
マレニア「糞喰いとやら。貴公を苛む呪いは、呪いではない」
糞喰い「…うっ、ううっ…」
マレニアの話にさらにピクピク痙攣して反応しながら、アワビは意識を取り戻した。
マレニア「貴公を苛むのは、黄金律の澱みだ。律が貴公を忌み嫌っているわけでもなければ、貴公に呪いが与えられたわけでもない」
マレニア「ただ律が停滞し、貴公の姿が、あるべきものから歪められたにすぎない。忌み鬼の角や、マレニアの腐敗、ミケラの幼さと同じように」
マレニア「呪いとは、祖霊の怨霊や、巨人の炎と赤髪などを言う。ゴッドウィンから溢れ出る死も、あるいはそうなのだろう。だが貴公は律に呪われてなどいない。ただ、律が澱んでいるだけだ」
マレニアの語りが進んでいくほど、アワビ男は眼を開ききって椅子をガタガタ震わせる。
「やめろ……やめろ!俺は俺だ!俺だけが糞喰いなのだ!」って顔を真っ赤にして怒り出す。コイツが何で怒ってるのかオレにもようやく分かりかけてきたぜ。嫌われたり蔑まれたりして自分が歪んでしまったことに、呪いっていうちゃんとした理由があって欲しかったから、コイツは俺が呪いだなんて言ってたんだ。
マレニア「違う。お前はただの、普通の男だ」
マレニア「生まれる時に、偶然にも心に病を背負った、それだけの者なのだ」
糞喰い「やめろ…俺は、俺だ…糞喰いだ…」
アワビはそれでも更に粘って、我慢しすぎた勃起チンポみたいにぐっと堪えて敗北宣言を耐えている。
そこにマレニアからの強烈な言葉だけの見えない手コキが入っていく。
マレニア「ならば糞喰いよ、私を見よ」
マレニア「この身の欠けたるを、この身の腐れたるを見よ。しかし我が宿痾は、今やここまで薄れているぞ」
マレニア「拓也に命を繋がれて、ミリセントが私に心を与え、その眼を開かせ、ミケラの針が腐敗を抑え、ラダーンの炎が腐敗を焼いた」
マレニア「律が澱み、更に壊れているというのに、私は腐敗に呑まれず、こうして生きている」
マレニア「ならば律が直され、澱みが流れればどうなるかは、貴公とて分かるはずだ」
糞喰い「やめろ…俺は信じない…俺は、最後まで…」
アワビ男についにイヤイヤが入る。もうこうなったら好き放題やり放題のサンドバッグの完成だ。筋肉マンコ奴隷に落ちる時のオレと全く同じ状態だから、口では嫌がってるけど今頃は全身が性感帯で感じまくりだぜ。でもマレニアはここで責めないから、ある意味テク無しだ。
マレニア「お前が忌み嫌い、やがて祝福とまで呼び、受け入れるしかなかった澱みを、我らは押し流すつもりだ」
マレニア「方法はいまだ定まっていないが…その時が来たなら、お前は普通の男として生き、罪を背負い、裁かれるだろう」
糞喰い「う…ううう…」
マレニアからの全然責めてない言葉責めに感じまくり逝きまくりで、アワビ男は俯いて、こきたねー顔からあらゆる液体を垂れ流し始める。全身アワビマンコ奴隷の完成だぜ!お前にも色々あったのは分かるけど、それで他人を殺したり呪ったりするよりは、乳首を吸ったり男に跨ったりしてた方がよっぽど気持ちいいのにな。コイツにも仕込んでくれる奴がいたならよかったのかもね。
マネージャー「準備できました!巨人の山嶺に向かいましょう!」
ゴドリックからもらった、首元がやたら暖かい鎧を着たマネージャーが、もうひとつの鎧を引きずって部屋に入って来る。オレはこれを着て今度は雪山にアタックをかけるんだなって瞬時にガタイで分析。一日のうちにどんだけ働かせるんだよ!マネージャーってチョーSだけど、世界の命運が掛かってるからオレには拒否権無しだ。エルデの地は本当にトラブルが無くなる時がねーな!良いぜ!これからオレとマネージャー、マレニアとブライヴの四人で夜の雪山4Pの開始だ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 02:25:37 ID:Zrpx31Q6
1日3ラウンドはキツいぜ! 投稿者:ビルダー拓也
マネージャー「ネフェリさんには私の私用携帯を渡しましたので、黄金樹の方で異変があれば私に連絡が入るはずです」
ギデオンの罠に完全に引っかかった拓也が氷結湖の祝福に降り立って、これから筋肉マンコ奴隷としての果てしない夜通し雪中行軍が始まる。冷たい夜風に全身を犯されながら、マネージャーからもらった勇者の肉塊と蟹でエネルギーを補給。見るとブライヴもクシャミして寒そうにしてるから笑ったぜ。「俺は寒いのが苦手なんだよ」「狼なのに寒いのダメなんすか?」「狼でも寒いものは寒いんだよ…」って、それでよくラニのお供が勤まるよな。ラニのいた霧深い塔も、暖房が点いてない冬の自宅みたいに寒かったのにな。
4人で祝福から出発して、右に湖を見ながら、左側の切り立った崖を沿うように歩いていくと、いきなり吹雪がやってきてオレとブライヴの全身を撫で回して来てマジ狂い!ただでさえ寒いのに夜の雪山で吹くんじゃねーよ!って風に吠えると、風から白いドラゴンが顔を出してくる。歩き始めてまだ10分も経ってないのに、いきなりこんなの出てきて滅びの火まで持つのかよ!ドラゴンが口から何かを吐き出そうとした時に、マレニアが出会い頭の水鳥乱舞なんていう極悪戦法を使ったから、ドラゴンのベロが微塵切りにスライスされたのはちょっと可哀想だったけど、襲ってきたのはそっちだからオレのせいじゃねーからな!
白眼を剥いてガタイが失禁硬直するほどピクピク痙攣するドラゴンに憐れみの眼を向けながら、さらに崖沿いに進んでいくと今度はデカい三匹のザリガニに遭遇!カチカチの冷凍食品がオレを冷凍食品にするためにハサミを振り回してくる。その隙にブライヴはマネージャーを抱えて離れたところにジャンプ。マレニアは一匹のザリガニに跳び回し蹴りを叩き込んで転ばせ、腹に三連斬りからの縦斬りコンボをぶっこみ瞬殺。同時にオレはザリガニの一匹に捕まってケツマンをほじくり返される。
拓也「あん!あん!」
激しすぎる冷凍触覚ピストンにマジ狂いしながら、雄膣に凄まじい冷たさを感じて体内から冷やし拓也が出来上がりつつある頃にブライヴが到着。オレを犯してる触覚を叩き斬ると、感覚を失ったザリガニが、もう一匹のザリガニにハサミを叩きつけて仲間割れの開始。その間にオレの緊急手術が始まる。ブライヴに氷のベッドに寝かされて、マレニアに後ろから上半身を抱きしめられ固定。ブライヴはケツの触覚を掴む。
ブライヴ「動くな拓也!下手に動くと尻が破れるぞ!」
拓也「うーっす!おううぅす!」
マレニア「私が拓也を抑える。くれぐれも慎重にな」
ブライヴがそっと触覚を引き抜いていくけど、ガチガチに凍った触覚の冷気で雄膣の内壁とビラビラがくっついてて離れない。「あーっ!おああーっ!」ってとんでもない激痛に襲われて悶え狂いながら、オレは凍った触覚を出産していく。そこに仲間割れを生き残ったザリガニが襲撃。咄嗟にマレニアとブライヴが真逆の方向にそれぞれジャンプ。
マレニア「あっ…」
ブライヴ「あ!」
拓也「ぐわああーっ!」
すると跳んだブライヴの持ってたカチカチの触覚が、チョー強烈なスピードでケツマンから引き抜かれて、雄膣の粘膜がブチブチと裂けて触覚に粘りつき、真っ赤に染め上げる。マレニアは真っ青になったけどね(笑)。拓也の中の激エロなフェロモンがあたりにぶち撒けられて、ブライヴも「臭っ!」って鼻を抑える。お前がぶっこ抜いたのにそりゃないぜ!でもこれが幸いした。ザリガニは激エロな雄膣フェロモンが相当好きな変態らしく、ブライヴが投げた雄膣触覚に跳びついて仲間の一部だったそれを一心不乱にしゃぶりまくる。
マネージャー「今です!逃げましょう!」
拓也のデコイと化した触覚をそのままにして、マネージャーからの指示が飛ぶ。
「すまん拓也!」「拓也!?気を確かに持て!」激痛で内股硬直しながらケツから大量の切れ痔出血を流しつつ、白眼を剥いて痙攣する拓也は、両手を持たれて引き上げられてる宇宙人みたいにブライヴとマレニアに引きずられてザリガニゾーンを脱出。そのあとにそこら辺の教会っぽい建物に連れ込まれて、マネージャーから生肉団子と苔薬による回復が補われる。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 11:50:01 ID:cI0CeQ5Q
マネージャー「慟哭砂丘でアレキサンダーさんから沢山貰っておいて正解でした。これが無かったらさっきの戦いで死んでますよ」
ズボンのケツ部分に丸い穴をポッカリ開けて、治りたての拓也がうつ伏せでダウンしてるところにマレニアとブライヴからの再びの謝罪が入る。「いや、命があるだけよかったっす。あと気持ちよかった」って答えるとブライヴに脇腹を小突かれた。「気持ちいいなど言ってる場合ではなかっただろうに。貴公はどこまでも快楽に忠実だな」ってマレニアも呆れていると、マネージャーが祝福を発見。
メリナ「こんばんは」
祝福からメリナがヌッと出てきて、マネージャーがすっ転んで、ブライヴが立ち上がって警戒モード。
「びっ!ビックリさせないでください!」ってマネージャーにも、澄ました様子のままメリナは祝福前に座る。「出て来られるなら、少しは手を貸してもらえないか」ってムスッとしたマレニアに突っ込まれても「ここにもマリカの言霊がある。興味があるなら、聞かせてあげる」なんてポン引きみたいなことを言ってくる。「マリカの言葉?そんなもの、俺は聞き飽きたぞ」ってブライヴの反応も冷たくて、メリナもシュンとして一瞬消えそうになったところでマネージャーから待ったが入った。
マネージャー「時間が無いので巻きでお願いします」
メリナ「わかった。マリカの言葉を、そのまま伝える」
メリナ「戦士たちよ。我が王、ゴッドフレイよ。導きに従い、よくここまで戦ってくれた。あの頂きに、巨人たちを打ち滅ぼし、火を封じよう。そして、はじめようじゃないか。輝ける生命の時代を。エルデンリングを掲げ、我ら黄金樹の時代を」
メリナ「どう?」
マネージャー「助かりました」
お礼をもらってメリナは満足そうに消えていく。マジでこの子は何がしたいのかさっぱりだぜ!でもマネージャーには何か有益だったらしくて「なるほど…」なんて言いながらウンウン唸る。それもすぐ終わって「あとで考えます。今は先を急ぎましょう」って休憩の終わりを宣言。ケツマンえぐってようやく3分休憩だから、メシ休憩を挟むのには何回エビにウリこなさなきゃいけないのか考えるだけでも、治ったばかりのケツが疼いて感じまくり。
教会から出て今度は道なりに進むと、さっき沿って歩いてた崖を、なだらかな坂から攻めることに。途中で野良犬に襲われたけど、モーグウィン王朝のマジ狂い犬に比べたらなんてことなくて、マレニアが刀をひと振りするだけで即逝き。でも更に進むとケイリッドで見たようなデカ犬に遭遇!しかもコイツもエビと同じく冷凍仕様だ。エビと同じならコイツらもオレのケツマンを狙ってるはず。ブライヴとマレニアもそれが分かってたのか、オレ達をその場に待たせて二人で突撃。犬がこっちに気づく前に後ろから襲いかかって、大剣と刀で斬りまくり刺しまくり、犬はビビって転けまくりでろくに抵抗させずに撃破。やっぱり強い!オレはブライヴに駆け寄って脚に股間を擦り付けようとしたけど、途中でブライヴが口の前に指を立てて静かにのポーズ。
ブライヴ「陣地がある。それも、まだ兵がいるようだ」
このチョー寒い夜に外で見張りをやってるなんて正気じゃねえぜ!ブライヴの指差す方を見ると、ボロボロに木で作ったいくつもの柵の間を、デカい松明を持った赤い服の連中が歩いているし、遠くにはデカハンマーを持ったデブもいて、かなり警備が厳重。やっぱ滅びの火って言うだけあってガードも硬いな。なんて考えてると、ブライヴが提案。
ブライヴ「オレが奴らを釣り上げる。奴らを十分に引き付けたなら、水鳥乱舞を叩き込め」
ブライヴ「拓也とマネージャーは柵に隠れていろ」
拓也「ウッス!」
作戦が決まってマネージャーからもGOサインが出ると作戦開始。ブライヴは背中に巨大な大剣を納めながら、決して脚を緩めず、スピードを上げて敵の陣地を駆け巡る。どんなに相手に武器を振り回されても戦わない。それからただひとつ向かうべきマレニアにまで走り込むと、「今だ!」って叫んでジャンプ!ブライヴの後を追っていた連中に向かって、回避不能の水鳥乱舞がぶっ込まれると、20人以上?30人以下?の敵が一気にミンチになってあたり一面に散らばる。チョーグロい!マネージャーも流石に「うっぷ!」って返事のように元気よくゲロを我慢する。
マレニア「…敵とはいえ、一度にこれだけ斬ってしまうと、堪えるな」
ブライヴ「破砕戦争を思い出すか?」
マレニア「少しばかりな。…いや、先を急ごうか」
一瞬気まずい空気が流れかけたけど、ただそれだけで済んだマレニアと一緒に空っぽの陣形を進む。もういちいち凹まなくなってきてて嬉しいぜ!オレはさっきの光景がグロすぎて胃袋が凹んで戻しそうになってるけどね(笑)マレニア本人が一番思ってるだろうけど、心と体の両方に↑を仕込んでくれたラダーンには本当に感謝だ。
マネージャー「…この状況で言うのもアレですけど、狭間の地の空も青いんですね…」
ブライヴ「ん?ああ、夜はな」
空にはバカデカい月が上がってて、その反対方向には黄金樹がそびえてる。そんな夜空を見上げると、オレ達の世界の夜空みたいな暗い青色が広がっている。すっげー綺麗だって感動してたら、ビルみたいにデカいガイコツを見つけてマジ狂い!「うおぉーっす!」って驚愕とともに尻餅をつきかけたところに、マレニアから補足が入る。
マレニア「あれは巨人の骸だ。遥か昔、巨人との大戦では、あの巨躯が武器をたずさえ、ゴッドフレイ王と対峙していたのだ。拓也はケイリッドでも見たことがあるだろう?」
拓也「スッゲー…デッカ…」
マネージャー「いくら巨人って言っても、限度がありますよコレ…ちょっとした島レベルの大きさですよ…」
マレニア「フフッ、島か…確かに今は、彼らがこの地の礎だ」
先を急ぐ雪中行軍の中、少しだけ海外旅行気分を味わう。慣れて麻痺してたけど、よく考えたらオレってすごい体験してるんだよな。チクショー、携帯の充電があるうちにもっと写真撮っとくんだったぜ!そんな気分で崖から伸びてるチョーデカの極太鎖の上を慎重に渡っていく。こんなにたくさん金属使って作るのが鎖ってマジかよぉ!フツーに橋とか架けとけよな!って心の中で愚痴を言いながら、渡り切るのにそこそこの時間をかけて終了。でも渡り切ったあとには、鎖の橋なんてどうでもよくなるような激キマリのヤバ光景が広がっていた。
マネージャー「うそ、ここ行くの…?」
渡った先の雪原には、端っこの崖ぎわまで巨人の冷凍ミイラが立ち往生してて、その死体の周りをデカカラスとデカ犬とトロル?雪男?みたいなのがフラついてる。しかも遠くで乱闘までしてて、肉と肉とがぶつかり合う音がこっちまで響いてきてる。こんなところ進んだら一瞬で拓也はトロルのオナホになっちまうぜ!ブライヴも流石に引き気味で顎の下をポリポリ掻いて黄昏れる。マネージャーは地図を見直すけど、やっぱりこの道を行くみたいで「うーわ…」って言って固まった。
マレニア「進むしかないのなら、左手側の岩壁に沿うべきか…」
マレニア「幸い、紛れられる夜陰もある。見つからぬことを祈ろう」
こんな夜に、こんな寒さでパニックホラーなんてマジ信じらんねー!こんなジュラシック・パーク状態でもマレニアとブライヴならどうにかなると思うけど、オレとマネージャーは見つかった瞬間に歯クソになっちまうぜ。なんて怯えてたんだけど、意外と見つかんなくてスイスイ進んじゃって拍子抜け。そのままヤバそうなところを歩き切った。
ブライヴ「あっけなかったな…」
マネージャー「運が良かっただけですよ…」
デカブツまみれの場所を抜けたあと、崖を跨ぐ太い鎖をまた歩いて向こうに渡る。女王マリカって鎖好きの緊縛フェチなのかな?なんて妄想してるとマネージャーからも質問。「ここの大きい犬には首輪が付いてますけど、もしかして元々はマリカの軍の……いえ、聞いてる場合じゃないですね」「そうだな」ブライヴはそっけなく答えてから、脚をピタッと止める。オレも慣れっこだから、こうやって誰かがいきなり足止めてギン眼になってると嫌な予感がしてくる。あー、見たくない!でも時間はかけていられないから、仕方ないけどブライヴの視線を追っていく。
そしたら遠くの、ラダーンの2倍はデカい山脈ガタイのクマ系巨人と目があった。デカい!ありえないくらいデカい!こんなのがいてよく山が崩れねーなって思うくらいデカいそのクマ系はギン眼でオレたちを威嚇しながら、家ひとつ分はありそうなデケー鍋蓋を引きずっている。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 11:51:07 ID:cI0CeQ5Q
拓也「デカ…えっ? デッカ…!」
マネージャー「巨人って、確か滅んだはずじゃ…」
10秒?1分?30秒?どれだけ時間がたったかわからない・・・
突然「おおおお!」という吠え声が遠くから聞こえ、「お前たちは遠くに逃げていろ!」という雄叫びとともにブライヴは大剣を抜いて、マレニアも折り畳んでた刀を展開。オレ達が逃げると同時に、巨人がデケー鍋蓋を両手で掴んでドジョウ掬いみたいな体制に入り、間抜けなポーズに比べて相当エゲツないことをしてきそうな気配を出してくる。走りまくりながらブライヴとマレニアがいる方向にチラッと視線を向けると、巨人は思いっきり雪を掬って、大量の雪崩れが二人を覆い尽くした。
拓也「うわ!飲まれちまったぜ!」
マネージャー「いいえ、まだです!」
マネージャーが言う通り、二人はギリギリで雪崩れを飛び越えてたらしくて、巻き上がる雪煙の中から二人が見える。それから二人は同時に走り出して、先にマレニアが巨人の足元に到着。でも巨人の脚を斬らずに股下を走り抜けるだけで、巨人もマレニアを追ってキョロキョロ。そしたらブライヴも巨人に到着して攻撃開始だぜ!ブライヴが思いっきり大剣を振り回して巨人の足首に何度も何度もバキバキに叩きつけて、マレニアからも強烈な突きが放たれて巨人の脚を犯していく。凄まじい斬りっぷりにここまで音が聞こえてくるけど、巨人はそんな二人をアリを前にした小学生みたいに踏みまくり蹴りまくり。マレニアは全部かわしたけどブライヴは剣で蹴りを防いでぶっ飛び、雪の中に埋まる。
マネージャー「これ、効いてるんですか…?足首に爪楊枝を刺してるようなものでは…」
拓也「爪楊枝でも貫通させればイケますよ!」
マネージャー「中々エグいこと言いますね」
無力なのを良いことに観戦モードで戦いを眺めてると、雪山から飛び出してブライヴが復活。二人で巨人の足首を攻めまくると巨人がローリングして雪崩みたいな音を立てながら二人から距離を取って、鍋蓋を両手で持ち上げる。「ヤッベー!」オレが言うよりも速く、巨人は二人に向かって鍋蓋を振り下ろす。
そこでマレニアが新テクを開発!ブライヴを一瞬でお姫様抱っこすると大ジャンプして、ビルが崩れるみたいな衝撃で叩きつけられてきた鍋蓋を回避。そのあと空中でブライヴを左手に抱え直してから水鳥乱舞!空中でくの字に曲がって無防備な巨人の頭に接近したあと、二人の連携攻撃で巨人の片目を即逝きさせ、叫ぶ巨人の身体を伝って駆け降りた。スッゲー!いきなりの高速戦闘に、進撃の巨人の豪華声優陣によるフルボイスが聞こえてきそうになる。
マレニア「片目を潰した!見えぬ方に回り込むぞ!」
着地した二人が巨人の足元で駆け回ると、巨人は二人を見失って適当に足踏みしまくり、鍋蓋振り回しまくり、髭振り乱して吠えまくりの完全錯乱状態に落ちる。そこからブライヴの氷の剣が巨人の足首に炸裂すると、足首にグルグルに巻かれてた骨と毛束がぶっ飛びバラバラ。無防備になった足首にマレニアからの突きがぶち込まれて貫通。そのまま剣に力を込めて、ボキボキと音を立てながら巨人の足首をレイプ!巨人にも「あーっ!おううぅす!」って雄鳴きが入ると、マレニアはそのまま力任せに剣を振り抜いて、バキャッって音を響かせながら足首を解放骨折させた。
マネージャー「うわ、ホントに爪楊枝貫通させましたね…エグい…」
拓也「ウッス!これでもう動けないっす!」
マレニアの足首責めはまだ終わらない。足首の骨をぶっ飛ばされて粉々にされた巨人が、痛みでフラフラになっているところに、マレニアは水鳥乱舞を放つ。目標はぐちゃぐちゃになってる足首だ。肉と皮で繋がってる足首に乱舞が当たると「あーっ!はーっ!」って巨人がまた雄鳴き。水鳥乱舞は巨人の足首の肉をあたりに撒き散らしながらさらに細かくスライスしていって、遂には足首から先を斬り飛ばしてそこら辺に転がす。強いぜ!エグいぜ!
そこまで下半身を責めまくったせいか、巨人の膝が体重に負けてメリメリと音を立てながら骨折。逆方向に折れ曲がって巨人が両膝を雪原に着く。巨人はまた髭を振り乱して雄鳴きしたあと、折れた足首を掴んでブルブル震える。
ブライヴ「勝負あったか?」
マレニア「いや、気はまだ抜けない。まだなにか…」
何か言いかけたマレニアの前で、巨人は膝から下を思いきり千切り取った!
マジかよぉ!コイツ何してんだよ!オレが言う間もなく巨人はちぎった足を空に掲げて「ああ〜」って恍惚の声を出す。コイツは相当な変態巨人だぜ。マレニアとブライヴも襲い掛かっていいのか悪いのか分からなくなってて、中腰姿勢でタックル前のラグビー選手みたいにピリピリピクピクしている。すると掲げられた足が燃え出したと思ったら、巨人の盛り盛りの胸筋が開かれて目玉が出現。両手も真っ赤に燃えだす。
マレニア「そうか…悪神に供物を捧げたか」
マレニア「気をつけよブライヴ。もはや我らの敵は、悪神へと変わった」
スッゲー遠くにいるからマレニアがなんて言ってるのかほぼ聞こえないけど、ブライヴが耳をビンと勃たせてギン眼で威嚇してるし、悪神って言葉あたりがギリギリ聞こえて何が起こったのかをガタイで把握。またヤベー神様が相手かよ!もしかして滅びの火ってコイツなのかな?これだけデカい奴の炎なら確かに黄金樹も燃えるかもね。
256
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 11:56:45 ID:cI0CeQ5Q
巨人はデカい目ん玉以外にデカい口も腹にできたみたいで、大きく仰け反りながら口から火山を爆発!黒いキノコ雲を上げながら大量の炎を辺りに撒き散らしてマジ狂い!オレとマネージャーは全身に鳥肌を立てて脱兎の如く逃走。端っこの崖近くの太い枯れ木にしがみついて、炎の雨の範囲から抜けたけど、ブライヴとマレニアには火の雨が降り注ぐ。
でも灯台下暗しって言うよな。二人は火の雨が降ってくる前に巨人の背中に回り込んで、足元で身を屈めて雨をしのぐ。あたりは燃えまくり爆発しまくり、雪が溶けて湯気出まくりのサウナ状態で、そこに巨人の腹の口からのロウリュが入って、オレとマネージャーが逃げてきたところにまで温風が流れてきて全身汗まみれになる。「あっつい…」首元の布を取ってから、手で顔をパタパタ仰いでるマネージャーの隣で、オレはもう上半身裸になって乳首つまんで悶えまくり。あまりの暑さにサウナの中で激エロ放心してた時を思い出す。
マレニアとブライヴは俺たちがサウナを楽しんでる事もつゆ知らず、燃える手で殴りかかってくる巨人の拳をかわして、ヒットアンドアウェイで少しづつ巨人の全身を斬っていく。そしたら巨人がまたローリングして遠ざかり、両手からフワフワ浮かぶ火の球を出す。あんなの当たるわけねーだろって思ってると、火の球はラジコンみたいに二人をゆっくり追跡。その間にも巨人は炎をバンバン撃って来るから、ブライヴとマレニアは前から横から責められることに。火の球は近くに誰かがいると爆発する仕組みで、マレニアが剣で弾こうとすると爆発してマレニアを火で炙る。神人じゃなかったら今のでアウトだぜ!
ブライヴ「近づけん!左右から挟み討ちだ!」
ブライヴから作戦が伝わって、マレニアとブライヴが反対方向に駆けて巨人の左右に回り込む。そしたらまた巨人はローリングして距離を取ってから、デカい口から炎の海を流してくる。マレニアは炎をジャンプで避けたけど、今度はブライヴが避けきれなくて、扇状に広がっていく炎にジャンプ寸前の足先をやられて、跳んで雪に突っ込む頃には片足を火傷していた。巨人の火の海はこっちに来る頃には消えていて、それでも温風だけはブワっと送り込んで来るから、オレはとうとう競パン一枚だけになって雪の中に大の字ダイブ。マネージャーも鎧を脱いで胸元をはだけさせてハァハァ悶える。
一方そのころ、マレニアとブライヴは延々と続く巨人との鬼ごっこに翻弄されて、ろくに巨人を斬れなくなっている。繰り出される火の球、フワフワ火の球の雨あられに、なんか地面から火柱を噴き出す技まで出してきて巨人はもう全身活火山状態でいよいよ近づけないぜ。だからブライヴもマレニアも走りまくって、巨人を一度斬っては怒涛の炎攻撃のコンボから逃げ回ってる。これじゃあマレニアが大丈夫でも脚を怪我してるブライヴがヤバいぜ!そう思ってるオレはマネージャーと雪合戦を楽しみながら熱を冷ましつつ、ひとりガタイでの分析をしている。
そしてマネージャーからの雪玉を乳首で受けて「あん!」と鳴いた瞬間に新テクを開発!
一瞬一度の接近で大ダメージを与えるにはこれが一番だぜ!
プランを思いついたオレは雪まみれの全身を走らせて少しだけ戦場に近づいて、大声を張り上げた。
拓也「エビだぜ!!ブライヴ!!」
オレの言葉にハッとしたブライヴは、火傷を押して全力で巨人にダッシュ。マレニアも何かを察して巨人の正面に立って水鳥乱舞の構えを取る。巨人の注目は目の前のマレニアに集まって、炎の拳がマレニアに振り上げられた瞬間に
火の巨人「うーっす!!!」
ブライヴのカチカチに凍った大剣が、巨人の褌の隙間に突っ込まれ、ケツマンに根元まで捩じ込まれた。
胸のデカい目ん玉にグルンと白目剥かせて、ビクビクと痙攣を始める巨人。ブライヴが剣をさらに捻ると、こっちにまでメリメリと音が聞こえてきて、巨人の頭がビクビクと跳ねる。無防備になった巨人の前で構えを解いたマレニアも、巨人の後ろに回り込んでブライヴに手をかした。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:04:20 ID:cI0CeQ5Q
マレニア「このまま引き抜く!力を込めよ!」
ブライヴ「おう!」
二人が「ふん!」と力を込めると、ゴリュゴリュと音がして巨人の褌の間から巨人のアワビ肉が姿を現して「あーっ!おうううぅす!」って巨人も大きく雄鳴き。四つん這いになって必死に痛みに堪える姿勢に入る。ブライヴのガチガチに凍った大剣は、さっきオレの肛門を犯したエビの触覚なんかよりも凶悪に凍りまくってて、巨人のアワビ肉に霜を浮かび上がらせて強力にくっついている。二人から引っ張られてる大剣は半分くらいは抜けかけてるけど、伸びに伸びまくった巨人のアワビ肉を凍結で絡みつかせてるから、本来は抜ける距離まで引っ張ってるのに全然抜けてない。
マレニア「くっ…なかなかに抜けんな…!」
ブライヴ「引いて駄目なら押し込むまで!」
二人は今度は息をあわせて、伸びまくったアワビ肉が絡みまくってる大剣を思いっきり押し込む。「おうおうおお!!」それに合わせて巨人のガタイも前に振られて、剣を刺した肉の部分から滝のような血が溢れて大剣を真っ赤に濡らす。「効いてるぞ!」ブライヴが言うと「ならばまた引こう!」ってマレニアが提案。また巨人のアワビ肉が猛烈なスピードで引っ張られると、ビシって音がして巨人のアワビ肉の表面の粘膜が裂けた。
火の巨人「おうぐわああああ!!」
四つん這いのまま仰け反った巨人がケツをガクガクと震わせて上下の口から泡を吹き始めると、巨人アワビも全体から血を滲ませていって、その細かい傷口にも大剣の氷結が効いてるから、さらにヒビがビシビシ入っていって出血させていく。これはチャンスだぜ!オレは半裸のマネージャーも呼んで湯気が漂う雪原をダッシュ。巨人の体温で強烈なサウナ状態になり、汗まみれになってるマレニアとブライヴのいるところに到着すると、ふたりにガシッと抱きついた。
拓也「全員でピストンだ!」
マネージャー「なるほど、大きなカブですね」
大体やることが分かったマネージャーが「押して!」って合図を送ると、オレとマネージャーの他に、マレニアとブライヴも力を込めて大剣を全力プッシュ。更に奥深くに押し込まれた大剣の周りで血だらけのアワビ肉がデカい風船みたいに膨らむ。その膨らみも「引いて!」って声でオレ達が全力で剣を引くと、ギュンと引っ張られて雑巾搾りみたいに伸びて血を絞り出す。そのたびに「あああ!!ああああ!!」って鳴きが入って巨人の巨大な肉体が波打って痙攣する。ヤバいぜ!4対1の集団レイプになっちまったな!
マネージャー「押して!」
火の巨人「あーっ!!」
マネージャー「引いて!」
火の巨人「おぅううっす!!」
マネージャー「押して!」
火の巨人「おーっ!!うーっす!!」
神人、魔女の従者、風俗業マネージャー…そして競パン姿の拓也に、ケツマンを抉り回されて悶える巨人は、髭振り乱しまくり痙攣しまくり白目剥いて泣きまくりの、山脈筋肉マンコ奴隷に堕ちて、さらにスパートをかけるマネージャーの餌食になる。
マネージャー「全然抜けないので、今度はひたすら引きます!行きますよ!」
ブライヴ「おう!」
マレニア「いつでもいいぞ」
拓也「ウッス!いけまっす!」
マネージャー「じゃあ行きますよ!オーエス!」
それからは全員でオーエス、オーエス言いながら剣をグングン引っ張っていく。アンアン泣き喚く巨人の肛門から最初は3メートルぐらいしか伸びてなかった巨人アワビも、ガチガチに凍った大剣にベリベリ引っ張られていくと4メートル、5メートルと伸びていって、これもう内臓だろってオレが心の中で突っ込むけど、まだまだ剣は抜けません。
拓也「オーエス!」
ブライヴ「オーエス!」
マレニア「オーエス!…オーエス?」
マネージャー「引けという意味のオーイスという言葉が訛ったものです!元々はフランスという国の言葉ですね!オーエス!」
マレニアをまたひとつ賢くしたマネージャーと一緒に、一心不乱に全員で「オーエス!オーエス!」言いながら血まみれの巨人アワビを引き伸ばしていって、ついに巨人のアワビを捻り出していた肛門が決壊。「おおおおぉぅぅうううぅっすうぅぅぅっ!!」というひときわデカい雄鳴きと同時に、伸び切ったアワビに引っ張られて巨人の内臓が出産されてダウン。ケツアナからの血の川で内臓を流しながらピクピク痙攣する巨人に、あの白い煙が立ち昇る。
ブライヴ「やっと倒れたか…しかし、これは流石にむごいな」
マレニア「あのまま戦えば、こちらが危うかったのも確かだが…同じく死なせるにしても、これではな…」
マネージャー「まったく、拓也もひどい作戦思いつきますよね」
さっきまであんなに心をひとつにしてたのに、ブライヴは巨人の死体に引いてるし、マレニアは反省モード、マネージャーはSの入った目つきでオレをジロっと睨むしで、またこういう流れかよ?オレのことを翻弄するなよな!オレもこんなにグロい勝ち方になるとは思ってなかったんだよね。「ところで貴公ら、鎧はどうした?」ってマレニアが尋ねてくるから、オレとマネージャーは急いで鎧を脱いだ場所に走る。雪原がまだ暖かいうちに着ないと、汗が冷えて風邪引いちゃうからな!
ケツマンをほじくり尽くすことで巨人を倒してから、拓也一行はマネージャーの地図を頼りに滅びの火の窯に向かう。マネージャーが言うにはさっきの巨人も滅びの火じゃなくて、ホントの火は窯の中で燃えてるらしい。それで見たら、マジでデカい窯が山に置かれてるだけで笑ったぜ。火山とかの例えじゃなくて本当に窯なんだなぁ。窯からはまた極太鎖が伸びてたから、四人でそこを渡ると窯の縁に到達。覗き込んだら、窯の底で白い灰に埋もれて燻ってる火が見える。
マネージャー「あれが滅びの火…見た目は普通の火に見えますが、消えかけてますね…」
マレニア「あの火で、本当に黄金樹が燃えるのだろうか…」
ブライヴ「手遅れだったか?」
マネージャー「いえ、そんなはずはありません。伝承によれば、この火は消えることがありません。そのはずなんですが…」
おしゃべりしながらデカ窯の縁を歩いていくと、マレニアが祝福を発見。こんなところにもあるなんて黄金樹も気が利いてるよな。まぁオレ達はその黄金樹を燃やしちゃうんだけどね(笑)それからはマネージャーが祝福を灯して全員で休憩。この火をどうやって黄金樹につけるかを考えてると、またメリナが現れる。「あら、メリナさん。今度は何の用ですか?」マネージャーが話しかけると、メリナも祝福の近くに座った。
258
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:06:30 ID:cI0CeQ5Q
メリナ「狭間の地を、ずっと見てきた」
メリナ「この世界には、修復が必要だと思う…そして、分け隔てない死が」
メリナ「貴方達も、そう思うでしょう?」
マネージャー「え?ええ、それは思ってますよ。それだけでいいとも思えませんけどね。拓也もですよね?」
拓也「ウッス!思ってまっす!でもマネージャーも言ってましたけど、ちょっと方法が思いついてないんすよ」
メリナ「そう……あなた達は、どう思う?」
メリナに話を振られて、マレニアは静かに頷いて、ブライヴは「思ってなければ、ここまでは来んだろう」って鼻で笑う。「そう。その答えが聞けてうれしい」オレ達全員の答えを聞いたメリナは、掌を上にして手を差し出す。
メリナ「黄金樹を燃やしたいのなら、私の手に、貴方達の手を重ねて」
メリナ「まずは貴方から」
いきなり指名されたんで、こっちもすぐに返答する。「ウッス!」オレの手がメリナの手に重ねられると、「少しは悩みなさいよ…」って呆れ声でマネージャーが手を重ねてくる。その上からマレニア、さらに上からブライヴの手が重なる。
メリナ「…ありがとう。私を連れてきてくれて」
メリナ「…さようなら…」
メリナの言葉を最後に、オレ達は全員意識を失った。
259
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:14:11 ID:cI0CeQ5Q
…はずだった!
メリナ「え?」
拓也「は?」
マネージャー、ブライヴ、マレニアの3人がいきなりストンと熟睡して、残ったのは拓也だけ。
いきなりのことでワケがわからなくて、試しにマネージャーをゆすっても反応無し、マレニアをゆすってもスースー寝息を立ててるし、ためしにズボン越しにブライヴの金玉を揉んでみたけど、嫌がるどころか耳までピクリとも動かさない。マジかよ!今ならブライヴをオレの筋肉玩具にできるかも!そう思って自分の乳首を弄くり回しながら調教プランを考えてると、メリナに声をかけられる。
メリナ「…どうして?」
メリナ「なぜ貴方は、眠らないの?」
そう聞かれて答えたのは、オレとは違う拓也だった。
狂い火の王「ウッソだろお前!コイツ馬鹿じゃねえ!?」
メリナ「あっ!?」
拓也「うぉーっす!?」
狂い火の王「ウッス!拓也っす!」
オレの隣に現れたのは、あの炎系拓也だ!
しかもメリナにまで見えてるみたいで、メラメラ燃えるもう一人のオレの頭が、メリナとオレを照らしてる。やられたぜ!コイツはずっとオレについて来てたんだ!何がなんだか分からないけどとにかくヤバいとしか思えなくて、オレは炎系拓也を組み伏せようとするけど、幻覚みたいに素通りして触れない。
メリナ「お前は、三本指…!」
狂い火の王「オレの炎がさぁ、黄金樹を燃やしたらどうする?新たなる時代の誕生か?」
メリナは懐から短剣を取り出して構えるけど、炎系拓也が「なんだよその態度はオォン?」ってメリナを指差すと、オレの体が勝手に動いてメリナを後ろから拘束。敵じゃなかったはずのオレにいきなり襲われてメリナも「な、何を…!?やめてっ…!」って暴れるけど、オレだってやりたくてやってるワケじゃねーよ!って反論。でも体は勝手に動いて、オレが着てる鎧からオレの手がロープを取り出して、抵抗するメリナをパキギメ腕力で抑えつけながら、亀甲縛りで拘束していく。
メリナ「や、やめて…んっ…!」
拓也「やめろって!こんなのオレの趣味じゃねーよ!」
狂い火の王「うるせーな!コイツを人間扱いなんてしねえよ!」
炎系拓也はオレの鍛え上げられたギリシャ彫刻系ビルダーガタイを使って、さらにメリナをキツキツに拘束していき、完全にメリナの亀甲縛りが完成すると、背中のロープの結び目を手で持って、メリナをチャーシューみたいに持ち上げて窯の外に放り投げようとする。「おおぉーっ!」オレは大声張り上げて必死に抵抗。水没プレイ中に水底で逝きかけてる時以上の必死さで、メリナを窯の外の崖下に落とそうとする手に力を込めて指を固定する。その指も大量の脂汗で滑ってくる。
メリナ「…私のことは、いい…!」
メリナ「貴方は、みんなを助けてあげて…!」
拓也「ふざけんじゃねーよ!遺言みたいなこと言うなって!」
吊り下げられたメリナが最期の言葉を残してくるけどそこは全力拒否だ。オレはここで終わらせるつもりはねーぜ!限界を超えた腕力でメリナを放り投げようとする腕を気力で抑えつつ、オレは走馬灯のように今までの経験を分析。メリナと出会った場所、メリナと話した内容を思い浮かべるけど何にも出てこねー!メリナを持ち上げてる手から指が一本外れる。オレはさらにガタイと乳首を総動員して全力走馬灯分析を開始。ドクドクと脈打つ脳内麻薬の中で、同じように円卓の個室の中で妄想遊びをした時の景色を思い出す。
あの時オレはマレニアの兜を被ってたんだ。
ヤバいキマりかたして、途中でマレニアが部屋に入ってきて、それから炎系拓也が現れたんだ。
それからマレニアの手を取って…
拓也「うーっす!」
限界を超えた思考の中で、ついにオレは新テクを開発!
今にもメリナを離してしまいそうな片腕を、もう片方の腕で掴んで引き寄せて、そのままメリナと濃厚Kiss!
メリナは驚愕の表情で目を見開いて、オレの目と視線を絡ませる。
「お前ノンケかよ!」
炎系のオレは、そう言って消えていった。
「弧゜ッ!」オレとメリナは同時にディープキスに喘いで
オレはメリナを両手で抱えて窯の縁にダイブ。ハァハァ息を切らして生還した。
メリナ「ゲボォ!」
オレが大の字ダウンしてる横で、メリナは亀甲縛り状態で口から大量のルーンを吐き出して悶絶。世にも珍しい空飛ぶ金色ゲロだぜ!オレだって女の子とキスなんて決して絶対にやりたくなったけど、人殺しになるよりはマシだ。オレってマジで紳士的だよな。だからオレは被害者なのに文句も言わずにメリナの亀甲縛りなんか解いている。
メリナ「まさか、霊の体でも…味と臭いを感じるなんて…思わなかった…」
拓也「は?霊?」
メリナ「言ってなかった?」
拓也「う、うっす」
マジかよぉ!あんなにメチャクチャ焦りまくって必死に助けたのに、もう死んでんじゃん!
助けて損したぜ。って思ったけど、あの瞬間に燃えるオレを追い払ってなかったらどうなってたか分からないし、結果オーライかも?まぁメリナから死んでることを前に教えられてたとしても、毎日ヤベー事が起こりまくるからイチイチ覚えてないけどな。
マレニア「うぅ…ん?私は…眠っていたのか…?」
予想外のトラブルに巻き込まれてる間に、マレニアが起きだして、続いてブライヴとマネージャーの目が覚めていって、全員寝起きの半ボケ状態で辺りをキョロキョロ。メリナは溜め息をつきながら祝福に座る。
メリナ「…厄介なことになったみたい…」
メリナ「これから私のする話を、よく聞いてほしい」
260
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:21:00 ID:cI0CeQ5Q
メリナの話によると、オレは狂い火って奴に微妙に取り憑かれかけていて、メリナが窯の火を立ち昇らせる儀式をしようとすると、狂い火がオレのガタイを燃やして表に出てこようとするらしい。しかもその火が黄金樹を燃やしちゃうと取り返しがつかない大惨事が起きて世界が滅びるなんて聞かされてマジ狂い!ヤバすぎる話は今まで散々されたけど、イキナリ俺自身がヤバい話になって拓也の思考は完全にショート!マネージャーは黄金樹を燃やせなくなったことに頭抱えてるし、どうしてそうなったんだよ!ってメリナに聞くと
メリナ「イエロの瞳の吸いすぎだけで、狂い火を呼び寄せた人なんて、初めて見たわ…」
なんて言うから、今度はマレニアがマジ狂い!両手で胸ぐらを掴んできて「だからあれほどイエロの瞳に頼るなと言ったんだ!どうして君はいつも、ふざけてばかりいるんだ!どうして私の話を聞いてくれなかったんだ!」って、モロにミリセントの口調で涙目のガチ説教をキメてくる。ウッス!す、すみません!気持ち良くって…ってなんとか逃げようとするけど、胸元ではマレニアが顔真っ赤にしてプルプル震えてるし、ブライヴからの心底軽蔑したような冷たい目線が突き刺さって来て、一気に場の雰囲気が地の底に落ちる。
マネージャー「終わった…何もかも全部…」
拓也「え、いや、まだなんとかなりますよ!なりますって!」
マネージャー「なるわけないじゃないですか…この窯の火を、どうやって黄金樹に灯すんです?…何十キロも長い竹竿とか作って、先っぽに火をつけて黄金樹に向けます?」
マネージャー「それとも窯でも投げつけますか?…あの火を抱えて、黄金樹に登りますか?馬鹿馬鹿しい…」
マネージャーの呟きを最後に、そのまま5分くらい何も無い状況が続く。夜の雪山の中、風も無い窯の縁で、みんなで無言で祝福を囲んでるだけの、絶望的な雰囲気ですげーことになってるこの旅の一行の中で、オレは一人祝福から離れて乳首を捏ねて必死に策を捻り出そうとしている。でも今まで散々思いついてきて、オレの中の激エロアイディアはついに底をついていた。
結局オレも祝福に戻って、マネージャーの隣に座る。メリナも、マレニアも、ブライヴも一言も喋らない。あまりに沈鬱な空気に拓也は謝ることもできなくて、誰も「円卓に帰ろう」とも言えない。あーあ、オレがあんなキメモノにハマるからって後悔も口に出来ない。そんな中で軽く風が吹いて来て、黄金樹から葉っぱが一枚降ってくる。マネージャーの足元に落ちた葉っぱは、マネージャーにクシャクシャに丸められて窯の穴に投げ込まれた。
そこでオレの空っぽになった頭に、マネージャーの言葉が煌めく。
「それとも窯でも投げつけますか?」言葉は空っぽの頭を跳ね返りまくって
拓也「うーっす!」
新テクを編み出すスイッチを強引に押し込んだ!
オレは咆哮と共に新テクを開発!急にオレが叫んだことにみんなもビクッと顔を上げてたから、オレはその一人のブライヴに新テクを耳打ち。そしたらブライヴもそのテクに衝撃を受けたらしく数秒間放心。そのあとに急いで祝福に触って姿を消した。これでオレの新テクは完了したぜ。
マネージャー「拓也?…あなた、何をしようとしてるんです?」
マレニア「何もかも、終わってしまったではないか…何を、いまさら…」
ガックリ落胆してる二人に「大丈夫っす!オレ自信あるんですよ!」って言っても全く信じてくれなくて、メリナなんか目線ひとつよこさない。夜も白み始めて、青くて暗いだけだった空にも、少しづつ雲が流れてくると、マレニアとマネージャーも朝日が差す方向を見る。それからマネージャーは眼をカッと開いた。
マネージャー「ま…マレニアさん…マレニアさんちょっと…!」
マネージャーに肩を揺すられて、マレニアが目元に手で影を作って、登る朝日を凝視。
それから「あぁっ!?」って驚愕声を上げて立ち上がったから、オレのテクの正体に気付いたようだぜ。良いぜ!その極上の驚愕顔で、オレもテクを開発した甲斐があるぜ。メリナもマネージャーと一緒に朝日に釘付けで、マレニアは立ったまま左手を胸元で軽く握って、感無量の涙を流す。
ブライヴ「連れて来たぞ!拓也!」
朝日を浴びながら飛んできたのは、あの星砕きのラダーン!
ブライヴを肩に乗せて紫の光を全身から放ちながら、こんな時でも痩せた馬に跨ってるのは相変わらずだぜ。
「窯から降りろ!ここからは将軍の独壇場だ!」ブライヴの言葉を聞いたオレ達は嬉々としたテンションで窯の鎖を駆け降りる。それを確認したラダーンが右手を窯に向けると、窯についた極太の鎖がビンと張り詰めて積もった雪を跳ね飛ばし、地響きと共に大量の瓦礫を滝のように落としながら少しづつ空へ上がっていく。とんでもない光景を見てオレとマネージャーとメリナは、はじめてスペースシャトルが飛んだ瞬間の観光客みたいな放心顔を浮かべる。その中でひとり、マレニアだけが潤んだ瞳でラダーンを見つめていた。
ラダーンが雪山を揺るがす大声で吠えると、持ち上がった窯が一気に加速。
そのまま黄金樹にぶち当たって、耳がおかしくなるくらいの爆発音を響かせながら粉々に砕け散り、黄金樹に巨大な炎が灯された。
261
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:28:45 ID:cI0CeQ5Q
【フィスト貫通】
圧倒的なバワーで黄金樹を炎で包み終わって、ラダーンが雪原にゆっくり降りてくる。
「やっぱりデカい!」オレからの賞賛の言葉にもラダーンは動じることもなくて、代わりに痩せ馬くんが頭を上下に振って喜ぶ。「まさかこんな手があるなんて、私は思いもしませんでしたよ…」って半笑いのマネージャーに、ブライヴも
ブライヴ「ああ、俺もはじめは拓也の正気を疑ったが…」
ブライヴ「いや、本当に狂っているかもしれんが、確かにこの手しか無いとも思えてな」
って、ラダーンの肩から飛び降りて応える。ことあるごとにオレをバカ扱いするなよな!これでも大学はちゃんと出てるんだぜ!世界救ってやらねーぞ!メリナは燃える黄金樹を見ながら何やら考え中で、マレニアはラダーンを見上げて、ラダーンの極太の人差し指に両手を添える。
マレニア「ラダーン…まさか、貴公が来てくれるとは…」
マレニア「…ありがとう…また貴公に、借りが出来てしまった」
マレニアからの潤んだ瞳の熱視線にも、ラダーンは澄んだ瞳だけを返して静かに頷く。マレニアはラダーンに対して思うことがありすぎるけど、ラダーンはまるで「相手の心の傷には触れないのがエチケット」って感じでいてくれる。それとも自分が激つよのモロ英雄だから矜持がチョー強いのかな。
マネージャー「ラダーンさん、いえ、ラダーン将軍。私からも深く感謝を申し上げます。将軍のご活躍により、私たちも活路を見出せました」
ラダーンに深々と礼をしてから、マネージャーはオレ達に向き直る。「これで黄金樹の入り口は通れるようになったはずです。今すぐに王都に向かいましょう」って言ったところで、メリナから待ったが入って話が中断。
メリナ「いえ、まだ黄金樹には入れない」
マネージャー「なぜです?黄金樹の棘はこれで焼かれたはずですが」
メリナ「黄金樹には、たしかに滅びの火が灯った」
メリナ「でもそれだけでは、黄金樹に死をもたらすことはできない」
メリナ「死のルーンが、もたらされていないから」
ここで拓也の思考は再びショート!死の修復ルーンはギデオンに持ってかれたし、それで死のルーンとか言われても、オレは死のルーンと死の修復ルーンの違いが分からなくてマジ頭おかしくなり、乳首を再び弄り回してガタイ考察を始めるも不発。マネージャーもこのことが気になったみたいで、メリナに質問を飛ばすと、メリナの代わりにブライヴが答えた。
ブライヴ「死のルーンは、黄金律から除かれた死の理だ」
ブライヴ「そして死の修復ルーンは、女王マリカが求めた、律に回帰する死を指す」
ブライヴ「律から除かれた死は、二度と律には戻らんが、律に回帰するために生じた死は、律に戻り得るのさ」
ブライヴからの説明でなんとなく理解できた感じがして、オレの思考回路も元の激エロぶりを取り戻す。ものを噛み砕いて分かりやすく説明できるブライヴって、学校の先生になれるかも。「ということはつまり、律に戻らない死のルーンを入手して、その死で更に黄金樹を攻撃する必要があるというわけですね?」マネージャーからのこの問いにはメリナが答える。
メリナ「そうよ。…でも、それも難しくなってしまったわ」
メリナ「拓也が、巫女の犠牲を阻んでしまった。火の幻視を宿す私が、窯の種火にならなければならなかったのに」
マネージャー「え?あの、何の話をしてるんですか?」
またメリナがわけわかんねーこと言い出したと思ったら、すぐに「私の魂を火の窯に焚べていれば、贄は正しく捧げられて、あなた達は死のルーンへの導きを得られたのに…」とか心底残念そうに言ってくるから、「生贄とか聞いてねーよ!ラダーン呼んどいてよかったぜ!」ってオレが抗議すると同時に、マネージャーとマレニアからもメリナに厳重注意が飛ぶ。「そんなことさせられませんよ!やめてください!」「軽々しく己を投げ打ったところで、貴公の周りの者が苦しむだけだ。貴公もそれを、充分に知り得ているはず」でも二人の注意にもメリナは不服そうだった。ガキってこういう時に頑固だぜ!
マネージャー「とにかく、生贄なんて絶対ダメです!大義のためなら何をしたって許されるんだろうとか、そういうことを考えだしてもロクな事にはならないです」
メリナ「でも貴方達は、死のルーンの導きを得られていない。死が置かれし場所、ファルム・アズラに、導かれていない」
マネージャー「待ってください、今ファルム・アズラって言いました?」
メリナ「ええ」
また聞いたことの無い単語が出てきて、マネージャーになんすかそれって聞く。「大昔に隕石によって破壊された古代遺跡です。かつては獣人たちや竜たちが住んでいたようですが、今はもう存在しない場所のはずです」って知識が提供される。もう存在しない場所に行くなら、マジでデロリアンでも無いと無理じゃん。もしかしてそこに行くためにメリナが犠牲になろうとしたのかな?でもなんでそうなってんの?なんて考えながら小さな気付きを発見。「獣人が住んでたってことならさ、ブライヴに聞けば良いんじゃねーの?」って提案するも、ブライヴ本人に「知らんぞ、そんなもの」って呆気なく流される。
メリナ「ファルム・アズラは、消えてはいない。壊れゆく時の中、その狭間に、今も浮かんでいる」
メリナ「その地を故郷とする獣、黒き剣のマリケスが、死のルーンを持っている」
メリナ「けれど、ファルム・アズラにはもう行けない。崩壊を阻む時のひずみが、運命が、貴方達を拒む」
メリナ「なにか別の手があればいいけれど…」
マネージャー「別の手って……」
マネージャーが途方に暮れかけたところで、手が差し伸べられる。
差し出したのはラダーンだ。
262
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:33:31 ID:cI0CeQ5Q
しゃがんで白い雪原に右掌を置いて、猫に餌でもあげそうなポーズだけど、ラダーンの眼は怖いくらい真剣だぜ。「貴公とはいえ、時を超えるなど、無謀ではないのか?」マレニアに心配の眼を向けられても、「いくら貴方でも、出来るとは思えない」メリナに忠告されても、ラダーンの瞳はマジのままで揺るがない。良いぜ!乗ってやるぜ!ベロチューにはベロチューを。申し出をされたら断るわけにはいかないしな!オレはラダーンの掌に乗ると上腕をあげてガタイを強調。準備万端の意思を示して、ラダーンの重力を全身に受けて浮かび上がる。
マネージャー「たっ、拓也!?本気ですか!?」
拓也「ウッス!オレは行きまっす!ラダーンを信じますよ!」
オレの男らしい判断は流石に思いきりすぎたみたいで、マネージャーもブライヴも二の足を踏んで互いを見やって、伸るか反るかの二つにひとつのシチュエーションに怯んでる。そんな中、マレニアがラダーンの手に触れた。
マレニア「…私も、ラダーンを信じよう」
マネージャー「あなたまで……時間を超えなきゃいけないんですよ?」
マレニア「たしかに無謀かもしれない。だが私は、そのラダーンに救われた」
マレニア「私は、此度こそ信じたい」
マレニアも全身に紫色の光を受けて浮遊。ラダーンの右肩に乗せられる。
そしたらブライヴも諦めがついたみたいで「まぁ、二の足を踏むうちに、ギデオンに先を越されるかもしれぬからな」ってラダーンに触れて、重力バワーで左肩に引き上げられる。そこまできてマネージャーもやっと観念。「こうなったら、私も行くしかないじゃないですか…」って嫌々ラダーンの手にタッチ。バツの悪そうな顔で重力に包まれてふわりと浮き上がる。
メリナ「そう…貴方達がそう望むのなら、私も止めない」
メリナ「でも、どうか覚えておいてほしい。火の幻視が捧げられなかったファルム・アズラは、貴方達を受け入れていない」
メリナ「触れることも、見ることも、辿り着くことさえ、できないかもしれない。四鐘楼の道も、遥か昔に壊れてしまった」
メリナ「きっと過酷な旅になる。気をつけて」
拓也「ウッス!過酷なプレイには慣れてまっす!地図も持ってるんで、行けますよ!」
オレがダブルバイセップスでガタイを強調すると、オレ達の体が更に高く浮き上がってから、下の方に見えるラダーンも全身に重力をまとって地面と水平に身体を傾けて浮遊。オレ達は降ろされてラダーンの背中に乗る。それで気付いたけど、お前まだ背中の槍抜いてないのかよ!強がるのも大概にしろよな!「あの、槍刺さってますけど、いいんですか?」ってマネージャーもラダーンに聞くけど、モサモサの赤い髪が上下にブワッて動いて意思表示終了。
呆れた感じでマネージャーが槍に掴まったから、ブライヴとオレも槍にしがみつくけど、マレニアはずっと「傷が開くんじゃないか?」とか「本当に痛まないのか?」とか「マントに掴まるのでは駄目なのか?」って何度もラダーンに確認を取る。ここまで来て女々しいこと言ってんじゃねーよ!最後には業を煮やしたラダーンに重力魔法を使われて、体を槍に引き寄せられてビッタリ拘束されたから笑ったぜ。マレニアが窮屈そうにしているところに、痩せ馬クンがラダーンの背中の真ん中に座って準備が完了。「ウッス!行けます!」オレの合図と共に、ラダーンの全身から紫色の光が迸って、オレ達をドーム状のバリアで包む。こんなのファーストクラスのチケット買っても絶対体験できないぜ!
ラダーンはオレ達を乗せた状態で空に上がっていって、輝く水平線に体を向けて光を強めていくと、バリアの表面に紫色の稲妻が走る。「ウッス!行ってきまっす!」加速でぶっ飛ぶ前にオレがメリナに手を振ると、メリナもオレ達に手を振ってくれた。ラダーン空港、滅びの火の窯⇒ファルム・アズラ便のフライト開始だ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:43:21 ID:cI0CeQ5Q
「座席とシートベルトと壁があるといいんだよね。だってさぁ、とんでもない振動と突風に襲われてオレ達がかわいそうじゃん!」なんて言いながら、オレは生きて帰れるのかどうかがやっぱり気になる。一応重力のシールドでそれなりに風と振動は防がれてるけど、ラダーンクンは決して絶対にスピードを緩めたりなんかしてくれない。だからオレ達は揺れまくって、風に吹かれまくって両脚なんか浮かせてる。
重力で若干体が固定されてなかったら今頃宇宙にぶっ飛び射精コースなりね。スヤスヤ寝てる痩せ馬くんだけは揺れも風も完全カットされてて、良いご身分だよな!単なる「ペット」として本命クンに愛されたオレとは大違いだ。
マネージャー「まだ着かないんですか!?」
大声で話してるんだろうけど、爆発みたいな強風で耳がおかしくなってるからほとんど聞こえない。「何が!?」「まだ着かないんですかって言ってるんです!」「俺に聞くな!」ブライヴとマネージャーの応酬に、ちょっとだけ余裕があるマレニアが「地図は見られるか!?」って返す。「見れるわけないでしょ!」マネージャーの大声に耳をピクっとさせる馬の声が、拓也の心に聞こえてくる気がする。「円卓の騎士達は弱いな!私を見ろ!将軍が守って下さるぞ!」チクショー、馬ごときが勝ち誇ってんじゃねーよ!って乳首をうねうね動かして反論するけど、馬は眠ったままで、ラダーンがスピードを全く緩めずに旋回を始める。そこでオレの口マンが限界を迎えた。
拓也「ぐぐ、グボグボ!」
マネージャー「あっ!?」
ブライヴ「うわ!馬鹿!」
拓也「弧゜ッ!」
マレニア「待て!」
強烈な酔いと激エロな横Gに内臓を掻き回されてゲロを噴出する拓也。窯の上でつまんだ溶けかけの蟹が猛スピードで全員の顔に降りかかる。でもゲロはラダーンの重力バワーによってみんなの顔に激突する前に停止。そのまま空中をおよいで、オレの口へとゆっくり戻っていって舌にまとわりつき、喉をトロトロと通過していく。
拓也「あーっ!あーっ!ガポッ!あーっ!」
自分のゲロを強制的にゆっくり飲まされて、白目剥いてビクビク痙攣しながらマジ狂いしてる拓也に「…むごい…」「哀れ…」ってブライヴとマレニアからの同情の声が寄せられる。そんな中でもマネージャーはなんとか地図を開いたみたいで「今どこですか!?」ってラダーンに聞く。すると地図に重力の光が集まって赤い点になった。ラダーンってなんでもできるよな!
マネージャー「えっ!?ここですか!?通り過ぎてるじゃないですか!?」
ブライヴ「なにっ!?」
なんかとんでもない事実が発覚したらしいけど、オレは自分のゲロの悪臭に意識がぶっ飛び射精したあとに、そのザーメンも尿道を伝わって精子袋に戻されるという高度な尿道ファックを体験させられてマジ頭おかしくなり、それどころじゃないっ!ケツマンから漏れ出したウンコも重力で逆流して内臓も大混乱で、ラダーンの重力に拓也の全身が犯されるっ!こんなのありえない!
マレニア「ラダーン!貴公、道を間違えたのではないか!?」
マレニアの言葉にラダーンも焦ったのか、飛行スピードはそのままで重力のバリアが強くなって、風と揺れがチョー軽減されてほとんど無くなる。みんなの足がラダーンの背中につくと、それと同時にオレもラダーンの背中に手をついて、抑えられていたゲロとウンコとザーメンの花を咲かせようとする。でもラダーンの精妙な重力操作で全ての穴を抑えられて逆流。全身窒息プレイのあまりの苦しさに「カパッ」って泡が弾けるみたいな鳴きを上げて海老反り痙攣になる。「拓也、気をしっかり持て、息をするんだ」ってマレニアが背中さすってくるけど全然効かない!ファルム・アズラに着く前にオレが逝っちまうぜ!
マネージャー「ふう、だいぶ楽になりました。ですが途中でファルム・アズラらしき建物は見掛けませんでしたし、弱りましたね…」
ブライヴ「導かれる運命に無い者は、辿りつけぬのだろう?やはり、無駄だったのかもしれんな…」
マネージャーとブライヴは腕組んで考えるのはいいけど、オレの事も心配してほしいんだよね。多分この状態が何十分も続いたらこの激しすぎる苦しみは命と共に終わるぜ、と思いながら、あー、意識が遠くなってきてマジに気持ちいい。するとラダーンがようやく瀕死のオレに気付いて重力で持ち上げてくれて、拓也の服を脱がせながら海の上に浮かべた後に、全身の穴を塞いでいた重力を解放して溜まったモノを全弾発射。下に広がる海にウンコとゲロとザーメンが消えていく。こういう時に「ハハハ、おいおい、なんだよあれは」ってブライヴは指差してバカにしてくるからムカつくぜ!マネージャーとマレニアみたいに哀れみの目線だけで我慢してくれよ。
マネージャー「はぁ…どうしましょうか。こうしてる時間も無いのに…」
そうマネージャーが言った瞬間だった。
全てを出し切ったオレはビュンと飛ばされて、空中に浮いた服にスポッとハマって、勢いのままラダーンの背中にべったりくっ付けられる。同時にマネージャー、ブライヴ、マレニアが一斉に宙に浮かされたあと、同じようにラダーンの背中に腹這いにさせられる。
マネージャー「え?え?なんですか?」
ブライヴ「離れない…重力で抑えてるのか…!」
マレニア「ラダーン、貴公…いったい何を…!?」
ラダーンの全身から出てる紫色の光がより一層強まっていく。背中の痩せ馬くんは余裕そうにオレ達を見回して、「まぁ見てなさい」みたいな偉そうな視線を向けてくる。くっそー、ラダーンに気に入られてるからって良い気になってるよな!それから馬がヒヒンといなないて頭を伏せると、一瞬巨大な衝撃が全員に走ったあとにラダーンがとんでもないスピードに加速。音の壁がぶっ飛んだあとに、遠くの山や建物がバカみたいな速さで過ぎ去っていって、空に広がる雲が線になっていく。
拓也「ぉぅうううぅっす!」
マネージャー「ちょっと!?なんですかこれ!?」
オレ達は風も振動も熱も感じてないけど、這いつくばったまま上半身を起こすのがやっとだ。ラダーンは更に加速していく。太陽が頭上を通過したと思ったら次の瞬間には月が出て、もう何回黄金樹の真上を通過したのかわかんねー!「ラ、ラダーン!待ってくれないか!?貴公が何をしているのか分からない!」マレニアが叫んでもラダーンは止まらずに更に加速。ちょっとは喋ってくれよな!腐敗で喉を痛めてるのかな?「どうなってる!?どうしてここまで速く飛べるんだ!?」ってブライヴの疑問に、マネージャーのマネジメント分析が光った。
マネージャー「この加速……重力です!彼は重力の力で加速してるんです!」
マネージャー「彼の意図が分かりました!彼は重力の力を高めて、ファルム・アズラを包む時間のひずみを突き破ろうとしているんです!」
ブライヴ「時間を!?」
マレニア「なんと…そんなことが、可能なのか…?」
マネージャー「重力は物質を、空間を、時間さえも歪ませてしまう力です!ましてや彼には、デミゴッドの運命を司る星を砕き、進むべき時間を機能不全に陥らせたという実績があります!」
マネージャー「彼は今、星を砕こうとしているんです!運命という星を!」
マジかよぉ!伝説の到来はいつも突然だ!エルデの新米冒険者のオレでも知っているようなおとぎ話に放り込まれて、オレは全員鳥肌立てまくり眼を開きまくり、ラダーンは輝いて吼えまくりの史上最強デミゴッド状態に大変身!ついにはひとつの荒れ狂う流れ星と化して、ファルム・アズラがあるはずの場所に急降下。超スピードのまま拳を突き出してスーパーマンパンチを発射すると、なにもない場所で白い大爆発が発生。時空にフィスト貫通をキメて、ファルム・アズラを包む運命は砕け散った。
264
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:46:20 ID:cI0CeQ5Q
鼓膜がぶっ飛ぶような轟音で耳をキンキンいわせるオレ達を乗せて、ラダーンがゆっくり降りていく。降りた先には、さっきまでは影も形も無かったチョーデカい遺跡が広がっていて、ぶっ壊れかけの破片や建物がそこらじゅうに浮いてて、止まることのない竜巻がビュンビュン回ってる。その陰からデカい竜が何匹もチラチラこっちを見てくるけど、時空の穴を開けて飛んできたラダーンをメチャクチャ警戒している感じで「触れないのがエチケット」って感じで飛び去っていく。遺跡の中に輝く祝福を見つけると、ラダーンはそこにオレ達を降ろして、空中で胡座をかいて腕を組みつつ息をつく。
拓也「しゃあっ、ファルム・アズラに到着!」
マネージャー「すごい…本当に着いちゃった…」
ブライヴ「おお、凄まじい旅路だったな…この誉れは、間違いなくラダーンのものだ…」
ブライヴ「ハハハッ!それに見たか?まさか目の前で時が、運命が砕けるとはな!」
ブライヴ「流石に星砕きと称されるだけはある。まさに神話の英雄よ」
興奮したブライヴが歩き回って、呆然としてるマネージャーに絡んだり、オレとハイタッチしたりしてカワイイポイントを荒稼ぎしている一方で、マレニアは空中で休憩中のラダーンの方へ。また何か話しに行ったな?ってオレも乳首と聞き耳を立てる。
マレニア「まさか貴公の…あの伝説の星砕きを、この目で見られるとは思わなかったよ…」
マレニア「やはり貴公こそ、英雄と呼ばれるに相応しい者だ…誇ってくれ」
ミリセントだった時にもラダーンに「あの」ってつけてるし、このキラキラの横顔といい、実はちょっと憧れてたんじゃねーの?って拓也の邪推が雄膣を駆け巡る。ラダーンはマレニアに向かって口の端を曲げてフッと微笑みを返してから就寝。あれだけのマジキマリな大立ち回りをやったんだからそりゃ疲れるだろうけど、浮きながら寝るなんてコイツ相当器用だぜ。そんなラダーンの寝顔をマレニアはまだ見上げてるから、テンションに↑が入ってるブライヴが絡みにいく。
ブライヴ「マレニア、お前も見ただろう?」
マレニア「ああ…全て見た…運命をも超えうる、英雄の姿を…」
ブライヴ「まったく、お前も腐敗を放ったとはいえ、よくこの英雄と相討ったな」
やられたぜ!勢いにまかせてマズいことを言ったな!ビビったオレとマネージャーに指を指されて、ブライヴもすぐに「しまった!」って感じの顔になる。でもマレニアは意外にも穏やかで、テンションを変えないままラダーンを見上げてる。
マレニア「いや、相討ってなどいない…私は兄様の刃、欠け身のマレニアだ」
マレニア「不敗などではないよ」
またひとつ憑き物が落ちたみたいな横顔につられて、オレとブライヴ、マネージャーもラダーンを見上げる。
空中で寝ているラダーンの胡座には、良い寝顔で寝てる痩せ馬クンの姿が。
本当にお前は良いご身分だぜ!
265
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:53:18 ID:cI0CeQ5Q
【黒炎好き神肌たちのズルすぎる戦法】
ファルム・アズラの祝福を灯して、周りの景色と地図を照らし合わせるけど、何にも描かれてない所にラダーンが指し示した点が描いてあるだけ。しょうがねーなーって仕方なく周りを見渡して場所の見当をつけようとするけど、結構奥の方に降りたってことしか分からない。上に行けばいいのか下に行けば良いのかも不明。祝福の前に建物の入り口が開いてるだけで、他の場所に行こうにも周りが崩れまくってて道が無い。壊れかけてるって言ってたけど、この様子じゃ完全に壊れてるぜ。しょうがないから建物の入り口をくぐるかって時に、マネージャーが貧血を起こしてマレニアに支えられる。
マレニア「あまり無理をするな。ラニの魔術師塔から、ろくに休めていないだろう」
マネージャー「…たしかにそうですけど…いえ、やっぱり休むべきでしょうか…」
拓也「オレは1日ぶっ通しでセックスしても平気っすけど、マネージャーはそうはいかないじゃないですか」
神授塔で死の修復ルーンのカケラを手に入れて終了になるはずが、ギデオンのせいで円卓、巨人の山嶺、火の窯、ファルム・アズラと一気に移動しまくることになって、その間ほとんど寝ないで来たからマネージャーが限界だ。それで3時間くらい仮眠を取ることになって全員で川の字に寝転がる。風の音がしょっちゅう鳴ってるから寝れないと思ったけどすぐにグッスリ。でも祝福が急にピカッと光ってオレを起こしてくるから、なんだよって起き上がると
拓也「あ!ウッス!久しぶりじゃん!」
祝福の近くには、火山館で会った巻き糞みたいなハンマーを持った騎士と、ラーヤが立っていた。
ラーヤ「お久しぶりです。お元気そうで、何よりです」
オレの挨拶で他の三人ものそのそ起き出したと思ったら、真っ先にラーヤに気付いたマレニアが硬直。幽霊でも見た顔で瞼をパチパチ。ラーヤは普通に「マレニア様も、お久しぶりです。ブライヴ様、マネージャー様も」っておじぎをする。
ブライヴ「おお、ラーヤか。久しいな」
マネージャー「ラーヤさん!? いったいどうやって……いえ、それよりどうしてここに?」
ラーヤ「火山館に帰ったのちに、私は本来の私たちの使命を、果たすことにしたのです」
ラーヤ「今は神へのせめてもの叛逆として、ベルナール様とともに、神を殺しうる力たる死のルーンを探っています。黄金樹が燃え、新たな祝福が灯されたので、この地に足を運んだのです」
ラーヤ「英雄様がお隠れになったことを知り、タニス様も初めは気を落とされましたが、それも昔のことです。どうか、お気になさらないでください」
気にするなって言われても、オレ達はまだいいけどマレニアが気まずいよね。でもここで色々話し合ってる間にギデオンがネフェリと戦ってるかもしれないし、ギデオンが黄金樹の棘を消す別の方法を見つけてるかもしれない。時間もないしマネージャーからのGOサインも出たんで、ギクシャクした空気のまま先に進むことに。ベルナールが戦力になってくれたのは頼もしいけど、拓也は明るい雰囲気が好きだから、会話が無いのはキツいぜ。
そんな鬱憤を晴らすかのように、戦いになったらブライヴ、マレニア、ベルナールの3人で一方的に敵をガン掘りしまくるから、相手が可哀想になってくる。廊下の曲がり角から現れたフルアーマー系の騎士の側頭部にマレニアが飛び回し蹴りをぶっ込んで壁に激突させてから、意識が飛んでる騎士にブライヴとベルナールが突っ込んでデカい武器で全身をボコボコに叩き潰して終了。階段を降りた先の廊下に居た騎士にも、後ろから同じ戦法をぶち込んで倒す。一人倒すのに2秒もかかってなくて拓也も味方ながらに戦慄。次に出会った騎士には曲がり角からのゼロ距離水鳥乱舞がキマったから、何が起こったのかも相手は分かってなかったんだろうな。
そのまま進んで曲がり階段を降りていくと、デカい広場に出る。広場にはいくつもの石の柱が立ってて、明かりは天井の穴からの光とそこら辺に散らばってる蝋燭だけ。床には動物の骨と宝石が置いてある。いかにもインディージョーンズな雰囲気を堪能しつつ進んでいくと、例の小便色の霧が出口にかかった。
拓也「ハメられた!」
マネージャー「敵ですか!?」
ブライヴ「お前はマネージャーとラーヤを連れて部屋の隅に行け!拓也!」
拓也「ウッス!」
二人の手を引いて隅っこに拓也が退避。マレニアの義手が火花散らして刀を変形させると、ブライヴとベルナールも武器を構えて、三人で三角形になって別々の方向を警戒する。それから何秒か経って部屋の暗がりから、神授塔の橋で会った成人病系のデブと、こっちは新顔のひょろ長がコンビで姿を現す。
マレニア「神肌…それも二人か」
ブライヴ「ハハ、これはまた、厄介な手合いがきたな」
ベルナール「神人と影従が、何を怯んでいる」
マレニアとブライヴは馴染んでるけどベルナールは神様が嫌いだから、こんな状況でも二人にピリピリだ。そんなこと言ってる場合じゃない!でも太いのと細いのが同時に黒い火の玉を投げると、三人で散らばってしっかり回避。オレはここでガタイをパンプ強調してエールを送るぜ!
266
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:04:20 ID:cI0CeQ5Q
三人を様子見するデブとガリに、まずマレニアがしかけていって刀を振ると、デブには刃が当たるけどガリは横跳びで回避して、マレニアに曲がりくねった剣を振って反撃してくる。マレニアが後ろに下がるとデブがマレニアを追って行って、さらにマレニアが下がるとマレニアと入れ替わるようにしてブライヴが突撃。向かってきたガリの腹に大剣を叩きつけて奥に押し込んで、デブとの距離を離す。
デブとガリが離れたところでデブの方にベルナールが駆けていって、マレニアとの2人がかりでデブを前から後ろから責めまくり。ガリは素早い連撃でブライヴを追い詰めるけど、攻撃が途切れたところにブライヴの氷の剣が炸裂して全身霜焼けになって悶絶する。その悶えてるところに噛みつきがキマって、ガリはブライヴにぶん投げられた。このままほっといても勝てるぜ!
デブの方も素早い剣技でマレニアと渡り合ってるけど、その間にもベルナールに身体中ボコボコに殴られて片膝をついて、そこにマレニアの叩きつけるような縦斬りが入ってダルな腹から出血。「良いぜ!三人ともエロいっ!デカい!」って応援を送るオレにも力が入って、マネージャーに「目立たないでください!」って止められる。
先に相手を倒したのはマレニアとベルナールのペアだった。デブが黒い炎を自分の周りに撒いた瞬間にマレニアが飛び上がって、頭上からのゼロ距離水鳥乱舞をキメてデブの頭を粉々にする。強いぜ!グロいぜ!ラーヤもマレニアとミリセントの戦いを思い出したみたいで、ぐっと堪える表情でマレニアの戦いぶりを見てる。そしたらブライヴに追い詰められてたガリが全身から黒い炎を爆発させてブライヴをぶっ飛ばす。コイツもデブみたいに形が変わるのかよ?って思ったら、体をゴムみたいに伸ばしながら剣を振り回して、ベルナールを弾き飛ばしてマレニアに突っ込んでいく。全身白くて膨らんだり伸びたりして、こいつら使い終わったコンドームみたいだ。
そして下手にマレニアに突っ込んだのがガリにとってマズかった。マレニアは超低空姿勢で駆け抜けてガリの剣を掻い潜ってから、すれ違い様に伸び切った胴体を真っ二つに切断。ビチビチ跳ねる下半身をそのまま斬り飛ばして、残った上半身に向かう。そのガリの上半身は手から黒い炎で作った模様を出してから、そのまま床上で逝った!
マレニア「終わりか」
ブライヴ「こんなものか。終わってみれば、呆気なかったな」
二人組が全滅したんで、オレはマネージャーとラーヤと一緒に三人に駆け寄る。ベルナールも聖杯瓶を一発キメただけでほぼ被害無し。「余裕っすね!」「まぁ…今までの相手に比べればな」オレとブライヴが話してる横で、マレニアとラーヤはやっぱり気まずい。二人とも口にはしないけどオレはこういう空気に敏感なんだぜ。やっぱり激エロのモロホストだから人間関係のセンサーも乳首みたいに洗練されてるんだろうな。
マレニア「うっ!」
なんて考えてたらマレニアが背中から刺された!
マネージャー「あっ!?」
拓也「マジかよぉ!」
やられたぜ!いつの間にかマレニアの背後には、死んだはずのデブがピンピンしてる。「ずるいぜ!あの時やっつけただろーっ!」思わず咆哮する拓也。ブライヴとベルナールは慌てて武器を構え直すけど、準備が整う前にデカい尻尾でまとめて殴られて転倒。オレはまたラーヤとマネージャーと一緒に走って避難。マレニアはかなり頑丈だから背中の傷は大したことないけど、刺されたあとに起きあがろうとしたところをデブにうつ伏せの姿勢で組み伏せられて、剣の持ち手で後頭部を殴られまくって意識が飛びそうになってる。マジやべーよ!ってオレが叫ぶと、ブライヴがデブの腹に剣をぶっ刺して動きを止める。それからはブライヴとベルナールのペアがデブと斬り合い開始。かと思いきやデブが自分の周りにまた黒い炎をばら撒いて、手から黒い模様を浮かび上がらせる。
マネージャー「マジかよぉ!?」
拓也「ウッソだろお前!?」
そしたらガリの方まで復活してきてマジ狂い!ハメられた!コイツら延々と復活を繰り返してオレ達を痛ぶるのが仕事のプロ級神肌だ。マレニアもどうにか復活したけど、脳震盪起こしまくりでコンディションバッチリのガリと斬り合うのはやっぱりキツい。剣をガンガンぶつけ合わせてるけど少しずつ押され始める。一方デブは全身から黒い爆発を出してブライヴとベルナールをぶっ飛ばし、あの風船状態でやってくる。
膨らみまくったデブは例のローリング攻撃を開始して、ガリと戦ってるマレニアに激突。2対1でマレニアを責めまくる。ラーヤもたまらず「マレニア様が危ないです!」ってブライヴとベルナールに大声で伝える。でもブライヴがマレニアのいる方に駆けつけようとした時に、ガリが武器を回転させて黒い嵐を巻き起こし始めた!嵐はどんどん大きくなって、こんなもん出されちゃ誰もマレニアを助けに行けない。マレニアは全身を黒い炎に焼かれながらデブのラッシュにスタミナも削られて、フラフラになってるところを嵐が一瞬デカく強まってフィニッシュをキメられる。マレニアが壁にダウンしてるところに、ようやくブライヴとベルナールが到着。でも二人にはデブの巨大化ローリング攻撃が炸裂してマレニア共々ぶっ飛びダウン。残った戦力は拓也だけ。
…のはずだった!
デブとガリが迫ってくるなか、ラーヤがデカい蛇に変身!オレとマネージャーをデカい口で咥えつつ、広場の壁ぎわを走りまわって逃げまくり、時間を稼いでる間にマレニアがまた復活。水鳥乱舞を背後からガリに叩き込んでガリを瀕死にさせつつ、自分の負傷を回復したあと、起き上がったブライヴとベルナールと一緒にまた神肌の二人と激突。ブライヴ、マレニア、ベルナールの三人はここで作戦を変更した。
マレニア「多少斬られても構うな!ひと息に片方づつ斬り潰す!」
オレも身体のどこがGスポットなのかイマイチ分からない客には、パワープレイで押し切ったことも結構あるけど、本物の戦いでもそれって通用するんだな!三人は瀕死のガリに突撃していって、一斉に水鳥乱舞やら氷の剣やらジャンプ攻撃やらをぶっ込みまくってガリを即逝きさせる。それからデブに向かっていって、斬られようが刺されようが関係無いぜって感じで、ガリを復活させられる前にデブを倒すべく猛攻。ブライヴが大剣をぶちこんでデブにガードさせてから、すぐに三人で囲んでとにかく攻撃を浴びせまくる。その猛攻はあまりにも凄まじすぎて、デブは最終的には頭さえ無いダルマになって終了。その姿のまま白い煙を上げて消えていく光景がコンビニの肉まんみたいだったぜ。
と思いきやまたデブが復活!ふざけんじゃねーよ!しつこすぎるぜ!またも復活したデブはいきなりガタイを膨らませて三人を吹き飛ばしてから、太いガタイをさらに太らせてフワリと飛び上がり、拓也の頭上に尻を浮かび上がらせる。「危ない!」そう言ったのはマレニアだけど、オレに尻を晒した時点でデブが負けることは確定しているんだぜ。
拓也「エビだぜ!ブライヴ!」
ブライヴ「はっ!そうか!」
オレからの既テク提案に敏感に反応したブライヴが、ケツを下ろそうとしているデブの真下に飛び込んでから氷の剣を突き上げる。それを見たラーヤが「えっ、それは…」って呟くと同時に、デブの奴はオレをケツで叩き潰すべく急降下。自ら拡げたケツマンに氷の特大剣を根元まで突っ込まれて絶頂の声を上げる。
神肌の貴種「ああああーっ!!」
氷結した大剣に雄膣から冷やされて、激痛と冷たさに全身を硬直させたデブは、白いガタイも相まってアイスクリームに見えてくる。ブライヴがデブアイスを床にゴトっと落とすと、あーそういうことかって感じでマレニアも察したみたいで、ブライヴの剣に手をかける。それから手慣れた手つきで二人でデブから剣を引き抜こうとするけど、ケツアナがメリメリいうだけでやっぱり剣は抜けません。
マレニア「やはり抜けんな…」
ブライヴ「今度は回転させてみたらどうだ?」
マレニア「名案だ」
ブライヴからの地味な新テクは即採用されて、ギュリリィ、ブチチチ、メチメチメチって雄膣を引きちぎる音があたりに響いて、そこに「おぅううぅっす!!おごおおお!!」ってデブのイキまくりな嬌声が被さっていく。「スッゲー嬌声じゃん!そんなに気持ちいいかよ!」「悲鳴だと思いますよ…」盛り上がるオレにもラーヤの控えめな指摘が入って、その間にもマネージャーがマレニアとブライヴを手伝いに行って、更にデブの嬌声が盛り上がっていく。でもその声はベルナールがデブの頭を叩き潰したと同時に終了。ずっぽし抜けた大剣は真っ赤に染まってて、カラーコーンみたいになっている。
ブライヴ「…それで、何が余裕なんだ?拓也?」
全員でハァハァ息切らせる中でブライヴに愚痴られる拓也。「まぁ、いいさ…誰も死なずに済んだ。私はそれで構わない」そう言ったマレニアの傷はほとんど消えてる。「ありがとう、ラーヤ。皆を守ってくれて」マレニアに言われたラーヤは、なんともいえない複雑な困り顔で頭を下げるだけだった。3体2にできる状況だったからよかったけど、ベルナールがいなかったらマジで誰か死んでたかもな。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:12:49 ID:cI0CeQ5Q
【ハードM調教3発】
続きだぜ!ラーヤが柱の影で服を着終わるのを待ってから、死のルーン探しの旅を再開。変身するたびに服が脱げるのって昔の美少女アニメみたいだよな。なんて考えてるとマネージャーが歩きながら「一応確認しておきたいのですが、いいですか?」ってラーヤに質問を投げる。
ラーヤ「はい、なんでしょうか」
マネージャー「死のルーンを探し出すという目的が、私たちとラーヤさんの間では一致していますけれど、あなた達の目的はあくまで『神を殺すこと』なんですよね?」
ラーヤ「ええ、そうです」
マネージャー「そうですか。私たちの目的は、黄金律を今とは違う形に修復することなのですが、それはそちらの目的と対立する可能性があるような気がするんです」
そう言われてオレも気付いて、ヤバい!ラーヤはどう思ってんだよ?ってラーヤを見ると、足を止めて少し考え込んでから「…そうなるかもしれませんが、それはあまり、考えたくありません…」ってつぶやく。今度はラーヤの代わりみたいにベルナールが「貴公らの求める、律の世の姿次第だ」って口を挟んでくる。嫌な予感がしてきて、拓也の乳首もビンビンに張ってくる。
ベルナール「ラーヤ殿とタニス殿は、ミリセントに奪い合いをよしとせぬ、新たな世の英雄の姿を見た。しかしその英雄は、そこの醜女に摘まれたと聞く」
ベルナール「ゆえに、我らは排律者へと立ち返った。貴公らの見出す律が醜く歪めば、我らは貴公らにも矛を向けるのみよ」
やべーよ!コイツマジでキレちゃってる!奪い合いを押し付けられたせいで神様が嫌いになったのは分かるけど、今は仲間内で険悪ムードになったってしょうがないじゃん!ブライヴは溜め息ついて、それは言わないエチケットのはずだろって感じでいるし、ほとんど名指しで非難されたマレニアはまた凹む。ラーヤからの「マレニア様、どうかお気になさらないでください」ってフォローにも「そうだな…すまない…」って返せるだけ前よりは良くなってるけどさ。
マネージャー「分かりました。つまり、新しい律が掲げられるまでは、私たちは協力関係を維持できるということですね?」
ベルナール「そういうことだ。だが、ゆめゆめ忘れぬことだな」
ちょっと気まずくなっちゃったけど、お互いの方向性も分かったところで改めて出発。広い部屋を抜けて建物の外に出たら、辺りは風吹きまくりで足場なんてろくに残っていない廃墟だ。
マネージャー「うわ…ここを進むんですか…?」
拓也「たっけーっ!」
床の穴とか崖とかから下を覗くと、どこまでが終わりかも分からない真っ白な奈落が広がってる。
一歩踏み外したらそれだけで死ぬぜ。オレ達は一番身軽で頑丈なマレニアを先頭にして進んでいく。
拓也「おううぅす!」
マレニア「拓也?」
すると突然、めちゃめちゃ遠くから赤く光る手裏剣が飛んできて、とんでもないカーブを描いてオレのケツマンに吸い込まれた!マレニアの刀のリーチでも落とせない高度から投げ込まれた手裏剣に、深々と粘膜を切り裂かれてたまらずオレも雄鳴き。マレニアは手裏剣を投げた相手を見つけたみたいで、オレが切れ痔ダウンしてる間に手裏剣投げた獣人を一刀両断。「また尻をやられたのか…なぜお前は尻ばかり狙われる?」ってブライヴにケツを見られるのも慣れてきた。
拓也「オレが激エロのモロホストだから、みんなケツを狙ってくるのかも…」
ベルナール「この男は何を言っているんだ?」
ブライヴ「深くは考えるな。どうせろくでもない」
ブライヴに手裏剣を乱暴に引き抜かれると、「あう!」って声が出て、鋭い痛みが走って全身が一気にピンと真っ直ぐになる。ケツマンの痛みと熱さを打ち消すかのようにプリケツを締め上げてぴょんぴょん跳ねる拓也に、マネージャーからいつもの生肉&苔薬が補われる。これがなかったらエビに抉られたケツに更に手裏剣をもらっていたんだなと思うと、恐怖で全身に鳥肌が立つ。
マレニア「大丈夫か、拓也?先に進むぞ」
先にいる敵をマレニアに倒してもらった拓也は、治りたてのケツを振って進んでいく。それからはどう見ても空中に浮いてるボロボロの柱を渡ったり、崩れた床の上を飛び移ったり、昔やってた栄養ドリンクのCMみたいなことやらされてマジキツい。動き自体は大したことないけど、高所恐怖症の拓也は落ちたら終わりって高さと吹きまくる風が怖くて、緊張と安心の緩急がついた旅路に徐々に狂っていく。
拓也「あーっ!はーっ!落ちるっ!」
マレニア「焦ることはない。踏み外しても、私が貴公を掴む」
ブライヴ「いっそのこと、背負って進む方がいい気がしてきたな」
マネージャー「うわぁっ!?ブ、ブライヴさん!?」
細い足場でグラグラしてるオレを、マネージャーをお姫様抱っこしたブライヴが後ろから飛び越えていく。「さぁ、手を取れ」「う、ウッス!、ウッス!」マレニアが伸ばした手を握って拓也もギリギリで足場を渡り切ると、あとからラーヤとベルナールがあっという間にスイスイ足場を渡っていく。「スッゲー!トビ職人みたい!」「皆が優れているというより、貴公の体幹が悪いのだろう。足腰も鍛えなければ駄目だ」マレニアの無自覚な言葉がいきなり拓也を、徹底的に拓也を痛めつけてくる。手足の力が抜けてオレがその場に四つん這いになって挫折感に震えてると「すまない、少し言い過ぎたようだ…」って謝ってくれたからいいけど。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:19:43 ID:cI0CeQ5Q
ボロボロの足場を渡ってまた曲がり階段を下って、奥にいた獣人たちもすぐにブライヴ達が倒してくれるから、戦いに関して言えば気楽だけど、とにかく進む道が険しい!更に進んでいくと広い場所に出て、白いドラゴンの化石の前にガチガチに鎧を固めた騎士が待ち構えている。赤獅子城にもこんな奴いたなって思ってたら、騎士の奴はいきなり剣を振り回して襲ってきた。問答無用かよ!でもターゲットはオレたち非戦闘員じゃなくてブライヴだ。
でもこっちには使えるタチが多いぜ!ブライヴが騎士の剣を大剣でガッチリ受け止めると、騎士の横に回り込んだマレニアが横なぎに一閃して、斬られた騎士にベルナールが追い討ちをかけてボコボコにしていく。会話はギクシャクだけど戦闘はスムーズで安心感が違う。リラックスしたオレがケツを揉みしだいてケツマンのコンディションを調べていると、袋叩きにされた騎士が一発逆転を狙って翼を広げて、その衝撃で三人を吹き飛ばしてから一気に急上昇。
マネージャー「いけない!マレニアさん避けてください!」
ぶっ飛びダウンしてるマレニアに向かって、騎士が剣を構えて空中から突撃をしかける。マネージャーの言葉を聞いたか聞かずか、騎士の全力突撃をマレニアは跳んで回避。更に進んでいく剣先はブライヴにかわされて、ベルナールにもかわされて、拓也のケツマンに吸い込まれた!
ラーヤ「あっ!」
拓也「おううぅす!!」
マレニア「拓也っ!?」
騎士のデカい剣がフルスピードでケツマンに叩き込まれ、拓也も意識がぶっ飛び射精。そのまま壁に叩きつけられて横隔膜まで剣をねじ込まれてマジ狂い!内臓を破かれた激烈な痛みに襲われてアウアウ言いながら白目剥いて失禁痙攣してると、剣を遠慮なくズゴっと引き抜かれてケツマンから噴水のように大量出血。背骨も折れて下半身の感覚が無くなる。
オレを襲撃した騎士は瀕死になった拓也のケツマンに盾のツノを突っ込んで、シールド系ボディビルダーと化した拓也を装備しながら、マレニア達と相対する。コイツはまさしく戦闘のプロだ!「くっ…卑怯な…!」マレニアが刀を構えたままジリジリと様子見して、ベルナールも攻めるべきかどうかを迷ってる。そしてオレの意識が消えかけた時にブライヴが新テクを開発!
ブライヴ「その男、もう死んでるぞ」
ブライヴの一言に全員の顔から血の気がサッと引いた時、騎士も全身脱力状態のオレを一瞬見る。その一瞬にブライブは剣を構えて突撃!構えが緩くなった騎士の腹にドデカい穴を開けて地面に縫い付けた。空中に放り投げられたオレはマレニアがキャッチ。「マネージャー!急いでくれ!」オレを抱えたマレニアはマネージャーに駆け寄って生肉と苔薬を拓也に大量補給。「マ…マジ死ぬ…」って意識を取り戻したオレの目に、安心したマレニアとマネージャーとラーヤの顔が映る。その間にも、ブライヴに串刺しにされた騎士はベルナールの巻き糞ハンマーをしこたま顔面にもらってダウン。ぐしゃぐしゃの兜から白い煙を出して消滅した。
ブライヴ「ふぅ…危なかったぞ拓也。戦場では気を抜くな」
マレニア「しかし、命が助かってよかった…本当に死んでしまったかに思えたぞ…」
マネージャー「この生肉が何の肉なのか、相変わらず分からないですけど、体が治るならなんでも良いですよね。選んでもいられない身ですからね」
拓也「ウッス!もう治りましたっす!」
マネージャー「よかったですね拓也。次からはもう少しお尻をガードした方がいいですよ」
広場の騎士を倒してからは、また一度のミスも許されないパキギメアスレチックの続きだぜ!ここ作った奴はチョーSだよな!滑り台みたいに傾いてる瓦礫を飛び移っていくのは、流石にオレとマネージャーにはキツいから、ブライヴに両脇に抱えられてぴょんぴょん進む。その後に屋根の上に祝福を見つけてそこで何分か休憩。兜を脱いだベルナールの顔が渋めのイケメンでオレのマラも硬くなるけど、鎧に隠されて気付かれてないステルス勃起だ。みんなで祝福を囲んで蟹を食ってると、ラーヤがマレニアに話しかける。
ラーヤ「…マレニア様、少々、変わられましたね。以前よりもなにか、暖かくなられたような気がします」
マレニア「…それは…そうかもしれない」
マネージャー「少々じゃないですよ。すごく変わりましたよ。今のマレニアさんの方が素敵です」
マネージャーがそう言うんでラーヤがマレニアを見ると、マレニアが過去話を開始。「兄様を喪い、己の罪を知り、それらに押し潰されようとした時…円卓のみなと、あのラダーンに助けられたのだ」って聞いて、ラーヤは目を丸くして驚いてる。オレもあの展開にはビビったぜ。
ラーヤ「あの星砕きのラダーンが…だから、祝福の前に彼がいたのですね…」
ベルナール「皮肉なことだな。全てをもって神に弓引く時に、神の子の改心を知るか」
ベルナール「貴様らがもっと早くに、思い直していればな」
マレニア「ああ…全て貴公の言う通りだ。すまなかった」
ベルナール「今更だ。律は歪み、我が心は定まった。もはや迷うことはない。黄金樹に弓引く時だ」
全員が蟹を食べ終わって休憩が終了。またオレとマネージャーはブライヴに抱えられて、全員で屋根を飛び降りる。すると降りた先で鷹の群れとドラゴンに遭遇!鷹の群れはベルナールが巻き糞ハンマーを地面に叩きつけた時の赤いフィールドで全滅させたけど、問題はドラゴンの方でそこら中に赤い雷を落としまくる。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:27:35 ID:cI0CeQ5Q
メチャクチャに落としまくるからオレみたいな非戦闘員は全く動けなくなるけど、狙いは結構雑だからブライヴとマレニアが走っていってドラゴンの頭を2本の剣でファック!ドラゴンは意外と貧弱ガタイらしく、その場で即逝きして消えていく。そこに非戦闘員も合流して落雷地帯は静かになった。
マレニア「竜の落雷とは懐かしいな。拓也の吐精を浴びた時以来か」
ラーヤ「え…!?」
マジかよぉ!世間話みたいなノリでサラッと拓也の触れられたくない話を掘り起こされてマジ狂い!マレニアにとっては旅の仲間を救った誇らしい思い出なんだろうけど、ゲイのオレにはただのチョー恥ずかしい失敗談でしかねえよ!「拓也!?あなたなんてことを!」「お前、流石に分を弁えろよ!相手は神人だぞ!?」マネージャーとブライヴに詰められまくるし、ベルナールには「貴公には排律者の天稟があるぞ」って笑われる。チクショー、マレニアが凹んでる時に気遣ってやるんじゃなかったぜ!
ラーヤ「どういうことですか?…なぜ拓也様の吐精を…?」
マレニア「以前に、ツリーガードの竜雷を拓也が受け、瀕死となった事があってな。追い討ちを仕掛けられる前に私が助けたのだが、その折に吐精を浴びてしまった」
マレニア「王都前に水辺があり、幸いにも汚れは取れたよ。のちに食べた茹で蟹は美味だったな」
旅行の思い出を語るみたいにマレニアは話してるけど、こっちはラーヤも詰めに加わってきて「傷ついたことは責めませんが、なぜ吐精をしてしまうんですか?」「知らねーよ!拓也だって死ぬ時ゎ射精するんだよ!」「瀕死になると吐精するなど、お前は動物か何かなのか?」「プレイで犬になったことはありますんで動物でいいっすよ!」って応酬が続く。「それより先進もうぜ!ギデオンに先越されちゃいますよ!」って言ったら収まったけど、ラーヤとブライヴとマネージャーからの冷たい視線が痛い。オレが好きでザーメン噴水になったわけじゃないって知ってるのに、ラーヤもS入ってるよな。
マレニアにハメられてから、獣人を倒してもらいながら奥に進んでいくと、エレベーターが見えたんでそこを上昇。ついた先の小部屋で祝福を見つけて点灯させてから、小部屋から伸びた階段を上がっていくと、タイムリーすぎる奴と遭遇!「今度は吐精するなよ、拓也」ってブライヴに念を押される。長くて幅が広い曲がり橋の奧には、竜のツリーガードが立っていた。
マレニア「下がっていろ」
義手刀をジャキンと構えるマレニアと一緒に、ベルナールとブライヴがツリーガードに向かって歩いていく。「ここはあのお三方に任せましょう。でも巻き添えが危ないので、今度は目一杯離れておきましょう」マネージャーに連れられて、オレ達非戦闘員は橋の端に待機。橋だけにね。(笑)
ツリーガードがハンマーを高く上げると戦闘員の三人も駆け出す。でも遠すぎて戦いの様子が分からないから、仕方ないから競パンから使い古しのジャニ系遠眼鏡を取り出して戦闘を見守る。見るとツリーガードに最初に攻撃を入れたのは、やっぱりマレニアだった。マレニアは遠くから一足飛びの弾丸みたいな突きを入れてツリーガードを怯ませながら、ほかの二人が接近する隙を作る。ツリーガードは怯みながら強引にハンマーを振り回してマレニアを一発殴るけど、やっぱマレニアは硬くてあんまり効いてないぜ。その隙にブライヴとベルナールが同時に殴りかかってツリーガードをフクロにしていき、怯ませまくってるとこにマレニアも加わってボコボコだ。
拓也「やっぱり強い!」
マネージャー「どうです?勝てそうですか?」
拓也「楽勝ですよ!」
フクロにされたツリーガードは武器に赤い雷をまとわせて、橋に叩きつけて雷の爆発を巻き起こす。ブライヴとベルナールはちょっと逃げ遅れて感電。その場に膝をつくけどまだまだ元気だ。でもその二人に向かってツリーガードが雷の雨を降らせようとしてちょっとヤバくなってきた。やっぱりキツい?なんて思ってると
ブライヴ「おお!」
マレニアが新テクを開発!二人に向かって降ってきた雷の雨に水鳥乱舞を放って、全ての雷を刀でキャッチ!着地と同時に剣を振ってツリーガードに雷の塊を返した!「すごい…! まるで葦の地の忍びのようです…!」ラーヤは興奮気味になったけど、ツリーガードは巧みな馬捌きで雷を回避。マレニアが飛ばした雷はクネクネ曲がりながら上に向かって飛んでいった。
マレニア「試しにと思ったが、やはり上手くはいかぬか」
煙を上げる刀を振って熱を冷ますマレニアの横で、痺れから回復したブライヴとベルナールがまた武器を構えて、ツリーガードを囲むみたいに横に散る。三角形になって三人でツリーガードを攻撃する陣形を取ったから、あとは煮るなり焼くなりのサンドバッグ状態に落とし込むだけだ。マレニアが義手刀をジャキンと持ち直して三連斬りを繰り出すと同時に、上に飛んでいったはずの赤い雷が拓也の背後に降ってきてオレのケツマンに吸い込まれた!
拓也「おううぅす!!!」
マレニア「拓也っ!?」
遥か後ろからオレの絶叫に近い雄鳴きが聞こえて、戦闘要員の三人も嘘だろ?って感じで振り向く。一方拓也は雄膣に入り込んだ赤い雷に、全神経を激しく犯されて意識もぶっ飛び射精。ビンとガタイを張って宙に浮いてから仰向けに倒れ、そのまま弓なりに全身を硬直させてザーメン噴水の出来上がり。マネージャーは即座にラーヤに胴タックルをキメてその場から二人で離脱。オレの精子を浴びることはなかったけど、代わりにオレは全身の性感帯を激エロに刺激されまくって心臓が早鐘を打ち、金玉がバイブみたいに振動して全身の水分を猛烈なスピードで雄汁に変換していく。あまりの刺激に声も出なくて、熱湯風呂に浸かってるみたいに全身が熱い!ガタイの痙攣も度がすぎると筋肉がおかしくなるらしく、オレはその場で死にかけのセミみたいにバタバタ暴れながら息もできない。
ブライヴ「おい、あいつ死ぬぞ!助けに向かえ!」
マレニア「すまない!あとは任せた!」
ベルナール「フッ、排律者が、神人に貸しを作るか」
ブライヴとベルナールは、ツリーガードを相手にガンガン武器のぶつけ合いを始める。超スピードでオレの方にすっ飛んで来たマレニアは、ミリセントの時に学んだらしく、水鳥乱舞でオレのザーメンを弾きながら、マネージャーが投げてよこした例の回復セットをキャッチ。激エロ絶頂で全開になってるオレの口に放り込む。「これで一時は凌げるはずだ」「分かりましたから拓也の精子を弾きながら話さないでください!早く行ってください!」「う…わ、分かった」非常時のマネージャーの押しには、あのマレニアもたじたじだ。
ブライヴ「うっ!臭い!」
ツリーガードの方に蜻蛉返りしてきたマレニアの刀は、白く濁ってテカテカに光ってて、これには鼻が効くブライヴがやられて鼻を摘む。「ふむ、これはこれで、神への素晴らしき冒涜とも言えるな」ベルナールからの拓也の評価がどんどん上がっていくのには笑ったぜ。そしてツリーガードは一瞬開いた三人の隙を見逃さずに、雷をまとわせたハンマーを高く振り上げる。
竜のツリーガード「弧゜ッ!」
でもそれはマレニアの罠だった。渾身の一撃を叩き込もうと大振りになったところを、マレニアの白くべたつく剣を顔に突っ込まれてツリーガードは悶絶。顔に食らった致命傷にオレの激エロなモロホストザーメンが流し込まれて、マジ逝きしない奴はいないぜ!結局ツリーガードはビクビクと痙攣しながら馬と一緒にダウン。顔から激エロな空気を立ち上らせながら消えていった。
戦いが終わって、仰向けでダウンしている拓也を中心に全員が集まる。「きたない」「くさい」とラーヤとマネージャーからは散々言われるけど、オレも自分からこうなったわけじゃないんだよな。たしかに死ぬほど激しい気持ちよさだったけどさ。「おい、生きてるか」ってブライヴに足を軽く蹴られてオレも意識を取り戻す。自分のガタイを見ると、ゴドリックからもらった鎧にいくつもの白い点々が光ってる。「どうして貴公は、そう肛門ばかりを狙われるんだ?」ってマレニアに呆れられるけど、そんなのオレにも分かんないから素直に「知らねーよ、そんなの」って言うと、イラついたブライヴにまた脚を軽く蹴られてヤバい!今は全身性感帯で敏感だからダメだって!って言う間もなく、オレのチンポは残り汁を発射。
マレニア「あっ!?」
マネージャー「うわああっ!?」
ラーヤ「あっ、ひどい!」
オレの放ったザーメンはとうとうブライヴの顔と鎧というゴールに吹きつけられて、小さく滴る。プルプル震えるブライヴが怖いけど、偶然とはいえとうとうやりたかった事をやったぜ!って内心喜んでるオレは、達成感でパキギマリの意識に目の前の光景を焼き付ける。そして「エロいぜ!ブライヴ!」っていう勝利宣言が拓也から告げられて試合終了。
直後にブライヴが拓也の顔面にキックオフをかまして試合再開。レフェリーマレニアからのストップが挟まらなかったらマジで危なかった。ブライヴでイッたあとにブライヴに逝かされるなんて勘弁だぜ。三連続でケツマン犯し尽くされて2回ほど壊れたけど、生肉団子と苔薬の回復セットのおかげでいくらでもいけるぜ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:33:03 ID:cI0CeQ5Q
やられたぜ!生肉団子が尽きた!
敵からの攻撃があまりにも激しくて、マネージャーがアレキサンダーからもらってきた生肉団子がほとんどオレに使われたらしい。「くっそー、オレを壊すのが好きな客だらけだぜ!」っていうと、上半身裸で鎧を拭いてるブライヴにギン眼で殺気向けられて、オレもふざけるのをやめてマネージャーの話を聞く。小便色の霧の前で作戦会議だ。
マネージャー「死のルーンが見つかる前に、生肉団子が尽きてしまったのは痛いですね」
マネージャー「メリナさんが言うには、黒き剣のマリケスが死のルーンを持っているはずですが、今までの経験から考えても、そのマリケスと戦う可能性も十分にありえます。そんな状況に、まともに傷を癒せない私と拓也がいるのは、皆さんにとってもあまりにリスクが高いことです」
マネージャー「そこで提案があるのですが、ここに拓也と私とラーヤさんを置いて、みなさんだけで戦いに行くなんてどうでしょうか?」
ブライヴ「駄目だな。お前たち二人が危険だ。獣人が一人襲い来るだけで、手も足も出ずやられるだろう。拓也、お前は死んだって構わんがな」
拓也「ひでー!ちょっと間違ってぶっかけただけじゃん!」
ブライヴ「やかましい。俺の顔など既に傷に塗れているが、ラニから賜った鎧にあんなものをつけたんだ。お前とのこれまでの縁が無ければ、今頃噛み殺しているところだぞ。……話が逸れたが、ともかく俺は反対だ」
マレニア「私も反対する。ブライヴと今の私は、武力のみを頼りに戦う気がある。ゆえに貴公らの奇策には幾度も助けられた。今度もまた、助けられるやも知れぬ」
マレニア「それに、ベルナール殿は貴公らの守りとなってくれるだろう。必要とあらばブライヴにも守らせればいい。マリケスは私一人が相手をしてもよい」
そこで疑問が出てきた拓也は、ここで誰とも無しに質問タイム♪さっきから言ってるマリケスって誰なんだよ?と言うとマネージャーとマレニアから「マリケスは女王マリカの忠実な僕です。確か全てのデミゴッドの死と呼ばれていました」「影従のマリケスはかつて、ラダーンを含めた、あらゆるデミゴッドと神人に畏れられていた。死の力を宿す剣を振るい、あらゆる者に逃れ得ぬ死をもたらす様には、かつての私も心から慄いたものだ」なんていうヤバすぎる情報を提供されて白目剥いてマジ狂い!「そんな激キメのチョーS野朗から死のルーンを奪うなんて出来るわけねーじゃん!ラダーンも呼ばないと絶対無理だぜ!」って言うと、マレニアが渋りだす。
マレニア「貴公の言い分も分かるが…ラダーンはこの地の運命を破り、疲労している。今は戦えぬはずだ」
ブライヴ「そうは言うが、またラダーンへの負い目で語ってはいないか?」
マレニア「それは……確かにそうかもしれんが、事実ではあろう…」
マレニアはラダーンのことになると途端にしおらしくなるけど、確かに今のラダーンはグッスリ寝てるし、全身の腐敗もまだまだ治ってないから、昔のラダーンでもマジキツい相手だったマリケスと戦えるかどうかはオレにも分からない。マレニアとの最強デミゴッドタッグで戦うのもアリかもしれないけど、相手は死そのものを使う怪物を超えた怪物だ。いくらタフなふたりでも死を押し付けられてあっという間に死ぬかもしれない。もしそうなら何人集めても結果が同じになる気がするぜ。というかラダーンのパワーで戦場が砕けて、全員真っ逆さまってパターンもあり得て、オレもラダーンを駆り出すのは間違ってるように思えてくる。
マネージャー「つまり、ラダーン将軍からの援護は無し。私と拓也とラーヤさんは皆さんに同行。そのうえで私たち三人にはベルナールさんが護衛でついて、マレニアさんとブライヴさんの二人は、マリケスを相手にする…ということですか」
マネージャー「…やっぱり危険だと思うんですが、大丈夫ですか?」
ブライヴ「そうは言っても、迷ってはいられんだろう。仮にお前たち三人をベルナールに守らせ、俺とマレニアのみが霧の奥で戦うとしても、やはりお互いに危険だろう?円卓に帰ろうにも刺客がいるかもしれぬだろうし、ネフェリを呼び出せば黄金樹の前を守る者がいなくなる」
ブライヴ「それに、この霧からいつマリケスが出てくるかも知れんのだ。出てきてしまえば、あとは話し合いも、否応も無しだぞ」
全部の意見を聴き終わったマネージャーは20秒以上?30秒以下?考えたあと「わかりました。全員で行きましょう。ギデオンのせいで、私たちには戦力を整える時間すらも無いのかもしれませんからね」って結論を出して、結局全員で先に進むことに。「神人にこうも頼られるとは、今日という日は全く分からぬな」って呆れ笑いの声を上げるベルナールに、マネージャーは「よろしくお願いします。頼りにしていますからね」って言いながら、オレと並んで霧をくぐっていった。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:00:34 ID:cI0CeQ5Q
【奉仕イヌ最悪!】
霧の向こうには、極太の柱が何本か立つ広くて丸い広場が広がる。真ん中にデカい布の塊が置いてあるけど、あれってマリケスっていうか鞠だよね。他には何も見当たらないし、広場の壁や天井にはデカい穴が空いてるし、いかにも廃墟って感じで何も無い。「なんにもないじゃん。ハズレじゃないの?」オレの言葉にマネージャーも「そうなんですかね?」って怪訝な顔。でもマレニアは義手の掌の刀を持ち直すと、また刀を折り畳んだ。
マレニア「マリケスなら、既に見えている」
マレニアがキリ眼で睨むと、布の塊にしか見えなかったのがゴソゴソ動いて、手にナイフを持った浮浪者みたいになる。確かにガタイは凄いけど見るからに服がボロボロだし、手に持ってるナイフもシワシワで強そうに見えない。あれがマリケスなのかよって拓也は拍子抜けだけど、振り返るとブライヴが全身の毛を逆立てて、いつでも剣を抜けるように中腰姿勢になっている。
マレニア「久しいな、マリケス。貴公はまだ、母様に支えているか?」
マレニアは穏やかな口調でマリケスに話しかけるけど、マリケスはフードを深く被ったままで顔は見えねーし息は荒いし、今にも酸欠で死にそうなくらいハァハァ言ってる。チョー強い化け物だったかもしれないけど今は病気にかかってるとかそんな感じかな?ってガタイで分析しようとしたら、マリケスが喋った。
獣の司祭「お主…マレニアか」
獣の司祭「何故、運命の死に近づく」
マレニア「黄金樹に生じた拒絶の棘を、貴公の持つ死で滅ぼすためだ」
マレニア「砕かれし律に修復ルーンを掲げ、世の停滞と澱みを解くためには、貴公の持つ死が必要なのだ」
マレニア「どうか、譲ってはもらえないか」
会話ができる奴で良かったけど、譲ってくれって言われた途端に全身をバイブみてーにブルブル震わせて息も更に荒くなって、もう「絶対あげない」って考えが見え見えだから、こっちも緊張感が高まってくる。強くはなさそうだけど、あのガタイで殴られるだけでもオレなんか簡単に死ぬぜ。
マリケス「ならぬ…何人にも、盗ませはせぬ」
マレニア「分かってくれ、マリケス。貴公から死のルーンを盗んだのは母様なのだ。貴公は欺かれたのだ」
マレニア「もう母様に、女王マリカとの誓いに、従うことはない。貴公は影従としての使命を果たしたのだ」
なんて言ったのがマズかった!いきなりキレたマリケスは吠えながらマレニアに飛びかかる。マレニアは後ろに下がって間一髪で避けたけど、マリケスは図体の割に動けるみたいで、足の速さがマレニアと同じくらいだぜ。交渉が決裂したんでベルナールはオレ達非戦闘員を連れて柱の影に入って、ブライヴは剣を抜いてギン眼で咆哮。いきなり全力プレーが始まって、マレニアも義手刀を変形させて握る。
マレニア「やめよマリケス!話を…!」
それでも説得しようとするマレニアにまたマリケスが斬りかかるけど、今度はブライヴの氷の剣がぶん回されてマリケスの剣を弾く。「無駄だ!話などもはや通じんぞ!」そう吠えるブライヴから飛び去って、マリケスは地面に手をぶっ刺す。
マリケス「お主らは、黄金律を戻さぬ。ただ変えるのみ」
マリケス「変えられたなら、マリカの世は……黄金律は、もう戻らぬ」
マリケスは喋りながら地面に刺した手を思い切り引き抜いてデケー岩を投げつけてくるし、岩を避けたマレニアはついに突きのポーズを取っちゃうしで完全に戦闘状態に突入。マリカの娘とマリカのペットの殺し合いのシチュエーションで、マレニアも戦いたくないだろうけど、マリケスは決して絶対に停戦なんてしてくれない。
マリケスは今度はそこそこデカい石をいくつもショットガンみたいにピシッと投げてマレニアを狙うけど、手加減無しの突きを繰り出したマレニアには当てられずに腹に一撃をもらって悶絶。その隙にブライヴもまた剣を凍らせて飛び掛かって、マリケスの背中にカチカチの大剣を浴びせかける。
ブライヴとマレニアからの連続攻撃にマリケスもビビって、回転しながら二人を弾き飛ばしたあとに大ジャンプ。距離を離してまた石ショットガンを放つけど、マレニアとブライヴにはもう当たらなくなっていて、二人にすぐに距離を詰められて前から後ろから斬られる。するとマリケスは全方位に向かって刃の形の衝撃波を繰り出して二人をぶっ飛ばした!次から次へと技を繰り出してこいつマジシャンみたいだぜ!
ぶっ飛ばされた二人のうち、ブライヴの方が起き上がるのが遅れた。その隙を待っていたかのようにマリケスは飛び込み突きをブライヴに出す。その突きは大剣でガードしたけど、ブライヴの奴は衝撃をモロに食らって後ろに転がる。同じ影従でもガタイに差がありすぎて大人と子供みたいになってるぜ!
起き上がったマレニアはマリケスに三連続斬りを繰り出すけど、マリケスも三連斬りを使えるみたいでデカい火花が三発散る。でも斬りまくるスピードはマレニアの方が上で、続く刀に二度三度斬られてマリケスはまた悶絶。身体をムクッと起こした後にダウンして荒く息を上げる。
マネージャー「…勝った…?」
拓也「マジ?終わり?」
あれだけ強い強い言われてたマリケスがマレニアとブライヴに圧倒されて、あっという間にへばってた。
意外と大したことなかったな〜今回の戦いは楽勝だな♪それにしても二人の連携はいいな。
倒れてハァハァ言ってるマリケスの左手に、赤い宝石をつけたブローチ?ペンダント?みたいなモノが見える。あんな大事そうなモノ持って戦ってるってことは、宝石が死のルーンって奴に違いない。グロッキー状態のマリケスにマレニアが歩いていくと、マリケスがビクッと身体をこわばらせる。その怯えた犬みたいな姿に庇護欲を掻き立てられて拓也も胸が張り、思わず両乳首に手をのばす。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:18:01 ID:cI0CeQ5Q
マレニア「マリケス。貴公の死のルーンは、あの夜に多く奪われた、残るはそのひと握りだけなのだろう?」
マレニア「もはや戦う力も無い。その僅かなルーンのために、傷つくことはないのだ」
マレニア「さぁ、ルーンを」
マレニアが手を差し伸べると、マリケスは右手に持ったナイフを宝石に向ける。壊す気だぜ!拓也がそう言う間もなく「壊されます!奪ってください!」ってマネージャーからも指示が飛んで、マレニアはダッシュをかけたけどあと一歩ってところでマリケスのナイフは宝石を粉砕。赤黒い煙が散らばって、マレニアもバックステップで離れる。
マネージャー「遅かった…死のルーンが破壊されたようです…」
やられたぜ!奪われるくらいなら使えなくする鎌倉武士みたいな戦略を取られて、オレ達の計画マジ狂い!黄金樹に死をもたらすことが出来なくなってマネージャーがガックリしてるけど、マレニアとブライヴの様子がおかしい。二人とも剣を下げないし、むしろ今までで一番緊張した表情で赤黒い煙に包まれたマリケスを見ている。何が見えてんだよ?って激エロ遠眼鏡を構えた拓也の眼に、見たこともない光景が映される。
獣の司祭「D…よくぞ死を集めた…お主に、感謝するぞ」
獣の司祭「死よ、今一度、我が剣に」
赤黒い煙が晴れていくと同時にマリケスの服が焼けていって、中から金に縁取られた黒い鎧と引き締まった獣ガタイがさらけ出され、焼けたローブから覗いた黒くて鋭い兜の上に、銀色の髪が広がる。そこにはボロボロの服を着たデカい捨て犬は消えていて、気付くとかっこよさではブライヴさえも超える黒騎士系高身長イケメン狼が黒々とした大剣を構えていた。そのあまりの迫力と激エロさに拓也の乳首もチンポと共に強烈に勃起して鎧の中を暴れ狂う。
拓也「マジエロっ!」
マネージャー「言ってる場合じゃないですよ!非常事態です!」
マネージャー「マレニアさん!彼は死のルーンを壊したのではなく、解放したようです!剣の形に成形できるほどの死を何故持っていたのかは分かりませんが、さっきまでのようにはもういかないはずです!気をつけてください!」
そんなことはバリバリに警戒してるマレニアもブライヴも分かってると思うけど、マリケスは死の力をラニとマリカとライカードに奪われたのに、なんで今持ってんのか全然わかんねー!Dが何かしてたみたいだけど、アイツもギデオンの仲間か何かで、オレ達の知らないところで何かしてたのかよ?殺人は起きるしフィアってオンナは消えるし、オレはもう円卓にいるみんなの事が信じられなくなってきて、ローデリカやネフェリもちょっとだけ怪しく思えてきてマジ疑心暗鬼に落ちそうになる。そんなこと考えてる場合じゃない!
雑念に囚われ始める拓也の見てる先で、ブライヴが吠えてマリケスに斬りかかるけど、今まで見せてこなかった大ジャンプとともにマリケスが宙に浮いて、そこから赤黒い刃をビュンビュン飛ばし始める。マレニアとブライヴはその攻撃を剣で防いだけど、ここでブライヴの剣が真っ二つに折れた!
マネージャー「ウソ!?」
拓也「マジかよぉ!」
剣を一撃で叩き折られたブライヴは赤黒い炎に巻かれてぶっ飛びダウン。マレニアの義手もビシビシ音を上げて軋み始めて、たまらずマレニアも義手を抑えて膝をつく。そこに空中でグルンと回ったマリケスが、赤黒いフリスビーみたいになって突っ込む「あぶない!」マネージャーの叫びが響いて、マレニアは飛び込むように伏せてマリケスを回避。地面を回転しながら滑るマリケスの剣は、石の柱を通り抜けて黒い線を空中に描きだす。
マネージャー「ど…どういうことですか?あの剣、どうなってるんですか…?」
ベルナール「マリケスの剣には運命の死が宿った。死は石を砕かぬが、あの半狼の剣に込められた力は殺したようだ」
マネージャー「そんな…」
ベルナール「貴公らも、覚悟しておくことだ。悲惨たる死を」
ハンマーを握るベルナールの両手がギリっと音を出す。コイツも死ぬまで抵抗をする気だけど、あんな拓也の人生史上最強のチョーSを相手にどうすれば抵抗できるのか全く想像がつかない。倒れたブライヴは折れた大剣を杖にしてどうにか立ち上がって、マレニアもフラフラだ。「マレニア様!死の剣と打ち合ってはいけません!死が義手から這い上がります!」ラーヤからのアドバイスが飛んだ直後に、マリケスもブライヴに向かって飛ぶ。
ブライヴ「うおお!」
上空から襲撃してきたマリケスをブライヴは飛んで回避。でもブライヴが着地すると同時にマリケスはまた飛んで、空中からの縦回転から赤黒い刃を発射!「うあああ!」ブライヴは死の力をモロに浴びて二度目のぶっ飛びダウン。そのままピクピクと痙攣することもなく動かない。「やべーよ!マジ死ぬぜ!」残ったマレニアの前にマリケスが着地すると同時に、オレもブライヴ目掛けて駆け出す。
マネージャー「拓也!?ダメですよ!」
ラーヤ「ベルナール様!拓也様が危険です!連れ戻してください!」
オレを連れ戻しにベルナールが追ってきたけど、これが幸いした。二人いればブライヴを引きずって救助できるからだ。そう思った拓也がブライヴを掴むと、ベルナールもオレの意図を察してブライヴを抱える。そうしてる間にマリケスはマレニアに向かって吠えて剣を上段に構えていた。
ブライヴ「なぜ来た拓也…お前、死ぬぞ…」
拓也「激エロのお前を見殺しにしたら死んだも同然だぜ!」
ブライヴは前に俺は死なないみたいなこと言ってたけど、いくら不死身でも死そのものを大量注射されたらどうなるかわかんねえよ!息絶え絶えで意識朦朧状態のブライヴを二人で抱えながら戦線を離脱してると、オレの背後で水鳥乱舞がぶっ飛ぶ音が聞こえる。
流石のマリケスでもアレを食らったらたまらないぜ!オレは逃げながら後ろを振り返って、それから絶句。
マネージャー「あれは…!?」
剣を振りまくっていたのはマリケスの方だった!
しかも地面に剣をぶっ刺しただけで、マレニアの水鳥乱舞の倍は速い超高速の刃を乱れ飛ばしてて、マレニアを、一方的にマレニアを斬りまくる!全身を超スピードで斬られまくって赤黒い炎に包まれたマレニアはその場にダウン。荒い息をあげてガクガク震えながら起きあがろうとするけど、そこにマリケスの縦回転攻撃が何発も叩きつけられて意識がぶっ飛び気絶。マレニアを戦闘不能にしたマリケスがゆっくりとこっちを向く。
拓也「ウッソだろお前…」
ベルナール「おおおーっ!」
何が起きたか受け止めきれないオレの目の前で、ベルナールがハンマーを構えて突撃。マリケスの懐に潜り込んで殴ろうとするけど、チョースマート体型のマリケスはそのハンマーを軽くかわして剣を振り回す。ベルナールもその剣を必死こいたローリングでかわすけど、マリケスが後ろに下がりながら横回転して剣を振るうと、その先端がベルナールの武器に当たってハンマーの先っぽが砕ける。あのハンマーまで壊れたら何もかも終わりだぜ!そう思った拓也は全身の筋肉を恐怖と焦燥感でパンプさせ、デカい図体のブライヴを一人で引きずっていく。そこに蛇になったラーヤの援護が入った!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:24:23 ID:cI0CeQ5Q
マネージャー「ラーヤさん!駄目です!マリケスが!」
ラーヤ「ですが、このままでは…!」
ブライヴにかみついたラーヤとオレのガタイバワーで、ブライヴの体はさらに引きずられていって戦線離脱。でもこのままだとマレニアとベルナールがヤバい!そう思った時にマレニアが復活。息を切らせながらマリケスに水鳥乱舞を放つ。でもそれもマリケスの罠だった。
マレニア「うあぁっ!」
ベルナールを助けるために放った水鳥乱舞に、あの死の剣の乱舞を合わせられて、連続で義手越しに死の力を受け止めたマレニアが倒れる!そんなのありえない!マリケスは武器が半壊したベルナールを無視して、さらにマレニアに攻撃を加えるべくジャンプ。でも同時に、ベルナールは武器から赤いフィールドを飛ばしてマリケスの脚先を焼いた。マリケスが本気を出してからようやく最初のダメージを入れられたけど、たった一発攻撃を当てるためにこれだけの犠牲を払って残りの戦いが持つのかよ!
ベルナールからの意外な攻撃に、マリケスは空中でまた回転を始めて向きを変更。今度はベルナールに向かって死の刃の嵐がぶっ込まれて、ベルナールの武器も力を殺されて真っ二つに砕かれる!マジでヤバい!これで戦えるのはもうマレニアだけだぜ!死の嵐に飲まれたベルナールも全身を焼かれてマジ狂い。続いて降ってきたマリケスの横回転斬りを叩き込まれてぶっ飛びダウン。マジで打つ手が無くなってきたところでブライヴが意識を完全に取り戻した。
聖杯瓶を一気に半分以上飲んで、ブライヴは死にかけた身体をどうにか癒してからオレたち非戦闘員に向き直る。「俺はこれから、マリケスの気を引く。お前達はなんとしてでもマレニアを守れ。俺ではマリケスには勝てぬが、奴ならば勝つ見込みはあるからな」ブライヴはそう言って返事も聞かずにマリケスのいる方へ走る。「俺も行くぜ!」って言った拓也のことも無視だ。「拓也、彼の言う通りです…マレニアさんを助け出すんです…腹をくくりましょう」マネージャーの手は震えてて、俺にも恐怖が伝わってくる。マレニアは今もダウンしたままだ。
ブライヴ「マリケス!」
ブライヴが折れた剣の先端部を拾って、マリケスに投げつけて吠える。鎧にガンと衝撃が入ったマリケスはそれでもマレニアに向かって行くから、ブライヴも正面からマリケスにぶつかるしかなくなって折れた剣を振り上げ突撃。マリケスの脚に剣を叩きつけてようやく気を引く。マリケスが逃げ回るブライヴに黒い刃を飛ばしまくってる間に、非戦闘員の三人はマレニアに急行。本当はベルナールもなんとかしなくちゃいけないけど俺達にはそんな余裕なくて、とにかく気絶したマレニアを起こしにかかる。
2メートル超えの神人ガタイを三人で転がして仰向けにさせて、クタクタになってるマレニアをゆすってみたり頬を軽く叩いたりして反応を見る。でも全然起きねーからマネージャーが焦って緊急措置を提案。「拓也!?マレニアさんにキスしてください!時間がありません!」マジかよぉ!?マネージャーからの無茶振りはいつも突然だ。ラーヤはマレニアをゆすりまくって頭をカクカクさせるけどまだ起きないし、ブライヴは逃げるのがキツくなってきてハァハァ息切らせながら柱の影に隠れてる。まったくよー、ゲイのオレにこんなことやらすなよな!
拓也「チキショー!良いぜ!やってやるぜ!」
拓也「いくぜ!起きろ!」
スヤスヤ顔のマレニアに嫌々ながらキスをして、オレは目当ての男たちに分け与えるはずだった激エロ雄フェロモンをマレニアの喉マンに流し込む!ラーヤが自分の眼を塞ぐのも分かるぜ!オレの激エロなモロホストの香りが、神人で友達とはいえオンナなんかに吸われちまってるんだからな!こんな身を切るような犠牲を払ってるんだから起きてもらわなきゃ困るぜ!
マレニア「弧゜ッ!!ゲッホォ!」
痙攣と同時に白目を剥いてフェロモンに反応したマレニアは意識がぶっ飛び覚醒。オレの口にもむせ返るような甘い発酵臭を返してきて、オレも強烈に悪酔いしたかのように仰向けダウン。ドロドロの意識の中でマレニアとマネージャーの声が反響する。「い…今のはなんだ?…一瞬、腐敗が疼いたような…」「すみませんマレニアさん!緊急事態ですので手段は選べませんでした!すぐにブライヴさんを助けに行ってください!」マネージャーの声にオレがブライヴを見ると、空中縦回転斬りを寸でのところでかわし続けるブライヴが見える。
マレニア「ブライヴ…!」
ヨロヨロと立ち上がったマレニアが、軋んでヨレヨレの義手を肩にハメ直して刀を構える。死の力を受けまくってるのにまだギリギリ動ける義手を作ったミケラってすごいぜ。なんて関心してる暇もなく、ブライヴがついに避け損なって赤黒い炎に撃たれて倒れた!ヤバいと思った瞬間にはマリケスの横回転斬りが俺たちに飛んでいて、マレニアの胴体が真っ二つになった。
274
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:28:14 ID:cI0CeQ5Q
…はずだった!
マネージャー「ラーヤさん!?」
マレニアの前に咄嗟に飛び出したラーヤの前で、赤い光がバーっと散ったと思ったらマリケスの剣が俺達を素通り。マリケスは遠くの柱に頭から突っ込んで瓦礫を浴びている。「貴公…今…何をした?」唖然とした表情でたずねてくるマレニアに、ラーヤは震えながら振り返って手を見せる。
マネージャー「おお!」
ラーヤの手には赤黒い光を帯びた石が握られてて、これでマネージャーも合点がいったみたいに石を指差す。「…ライカード様から賜った石に…こんな力があるなんて…」震える声で呟くラーヤの手を取ったマネージャーが「これは…死のルーン…死のルーンの欠片です!」って言うとマレニアも石を二度見する。マジ?これって反撃のチャンス?急に差してきた光明に拓也の酔いも急激に醒めていく。
マレニア「知っていたのか…?」
ラーヤ「いえ…これを握って、ライカード様に祈りました…マレニア様をお守りくださるように…そうしたら…」
ここで偶然新テクが誕生!ベロチューにはベロチューを、死のルーンには死のルーンだけが対抗できるぜ!マリケスが瓦礫をぶっ壊してまた出てくると、マレニアに向かってまたジャンプ。マレニアは俺達から跳んで離れて、自分に向かってくる死の刃からオレ達を遠ざける。そしてマリケスがまた横回転でマレニアに飛んでいくと
マネージャー「うまい!」
ヘビになったラーヤが石を持って割り込んでいって、マリケスの剣を石の力で弾き返した!凄いぜ!上手いぜ!思えばラーヤは攻撃しようとしたマルギットに噛み付いたり、落ちていくミリセントを助けたりで、体を伸ばしたら動きが素早くなる。蛇人間の性質なのかな?空中で打ち落とされたマリケスは地面に激突して一瞬フラついたから、ようやくこっちにチャンス到来だ!マレニアは待ってましたと言わんばかりにジャンプして、マリケス相手にゼロ距離水鳥乱舞をぶっ込んで斬りまくる。
猛烈なミキサーにマリケスは斬られまくって血を流しまくりの吠えまくりで、苦し紛れに剣を振り回すけどマレニアは懐に潜り込んで回避。下からマリケスの腹に刀をぶち込んで突き上げると、マリケスもゴボッと血を吐いて悶絶。良いぜ!効いてるぜ!戦況が好転したのを知ったマネージャーは瀕死のベルナールにも走っていって聖杯瓶を飲ませる。その様子を見てオレとラーヤも目配せして、オレはブライヴに、ラーヤはマレニアのいる方へ走る。オフェンスはラーヤとマレニアのペアに任せたぜ!
拓也「ウッス!拓也っす!」
ブライヴ「おい拓也…お前、また来たのか…」
ブライヴは死の炎に徹底的に痛めつけられていて、聖杯瓶はまだ残ってるのに飲む気力がない。「いいぜ!口移ししてやるよ!」「よせ…頼む、やめてくれ…普通に飲ませてくれ…」せっかくの提案もブライヴに拒否されて、仕方ないから聖杯瓶をブライヴの口に突っ込んでグビグビ飲ませながら、オレは自分の腰を振ってブライヴにザーメンを飲ませてる妄想を味わう。オレのザーメンで元気になったブライヴは立ち上がって、オレと一緒にマリケスの方を見る。
そのマリケスはまたラーヤに剣を弾かれて、その隙をマレニアに斬られて悶絶している。なんで攻撃を弾かれてるのかマリケスは理解できてないみたいでひたすら剣を振りまくるけど、全部マレニアに避けられたりラーヤに弾かれたりで体力を消耗するだけだ。見るとマネージャーもベルナールの復活に成功してる。体制も整って反撃の始まりが告げられる。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:35:13 ID:cI0CeQ5Q
…はずだった。
ボロボロになってきたマリケスにまた水鳥乱舞を浴びせようとした時に、マレニアの肩からバキンって音がして義手が外れた!マレニアは振るはずだった右腕がいきなり無くなったせいでバランスを崩して墜落。ラーヤも何が起きたか分かんねーって感じで、床に激突したマレニアを見る。
壊れた義手の方を見ると、今まで一度も腐った事が無かった義手に白と赤の腐敗が少しついてて、拓也はガタイで分析することなく気付いた。やられたぜ!マレニアの義手の力を殺したな!腐敗に抵抗する義手の力が死んだから、肩の接着部分が腐敗にやられてパーツが取れたんだ。
マネージャー「逃げて!」
マネージャーが叫んだ直後に、ラーヤの腹にマリケスの剣が突き刺さる。ブライヴもベルナールも飛び出して、何もかもがスローモーに見えてる中で、マレニアは信じられないものを見るかのような目つきで、倒れていくラーヤを見る。オレも駆け出したけど、ラーヤにたどり着く前にマリケスの咆哮でぶっ飛ばされて仰向けに倒れ込む。
全員が一瞬動けなくなった瞬間がマリケスにとってのチャンスだぜ。マリケスは地面に爪を突き刺して全方位への斬撃攻撃を繰り出して、近くにいたマレニア、ラーヤ、ブライヴ、ベルナールをぶっ飛ばす。ブライヴとベルナールは武器で防いで軽傷で済んだけど、一番近くにいたマレニアとラーヤはモロに食らって、マレニアは右腕が無くなった身体でも器用に受け身を取って着地をキメたけど、モロに食らったラーヤは腹と肩から血を流してピクリとも動かない。オレの方に飛んできたラーヤの石からは赤い光が消えていった。
マネージャー「ラーヤさん…?」
マネージャーの力が無い呼びかけもマリケスの咆哮に掻き消され、気付いた時にはマリケスは飛んでいた。
ブライヴ「おおおお!」
ブライヴも吠えてラーヤにダッシュ!動かないラーヤを掴んで抱きかかえてから急いで引き返すけど、その後ろを縦回転のマリケスが追ってくる。ベルナールも赤いフィールドが使えないからマリケスに走って近づくしかないけど、ベルナールを追い抜かしたマレニアがブライヴからラーヤを受け取る。
ブライヴ「俺達がマリケスを抑える!お前は一度引け!その腕では戦えん!」
ブライヴ&ベルナールのペアが壊れた武器でマリケスの相手をする間に、マレニアはラーヤを抱えてマネージャーのいる方へ走って、そこにオレも合流。マレニアは眼を薄く開いたまま冷たくなってきてるラーヤをゆするけど、パニックを起こすギリギリで踏みとどまってるマネージャーがマレニアを止める。
マネージャー「駄目です!動かさないで!なにか…何か手はあるはずです…」
マレニア「なんでも構わない!早くしてくれ!でなければラーヤが…!」
眼からポロポロ涙を流すマレニアに詰められてマネージャーの思考も高速回転。「ぬくもり石!確か何個かあったはず!」って持ち物を漁って金色の石ころを三つ取り出してマレニアに渡す。マレニアが石をすぐに置くと、暖かい光が一気に広がってオレ達を包み、ラーヤの傷口も塞がっていく。「ぬくもり石は私と拓也には効きませんが、ラーヤさんには効くはずです!間に合ってくれればいいんですが…」マネージャーが呟くと、ラーヤの手を握ってたマレニアに義手が投げつけられた。
ブライヴ「早く義手をつけろ!もう抑えられんぞ!」
折れた剣と折れたハンマーでマリケスにヒットアンドアウェイをかける二人に、マリケスは容赦なく死の炎をぶち込んでいって、避けようが防ごうが関係なしに二人を追い詰める。マレニアは焦りを押し殺しながら義手をつけるけど、義手の接着部分のカビが邪魔をしてうまくくっ付かない。だからオレとマネージャーが義手に手を突っ込んでガリガリ腐敗をこそぎ落としていく。
そうしてる間にブライヴが先にダウンして、ベルナールも何度か死の炎を避けたけど、ついに避けた先で爆発した死の炎にぶっ飛ばされて倒される。ラーヤは生死不明でマネージャーと拓也は戦えない。使える戦力はマレニアだけ。マリケスは呼吸を整えると、俺達に向かってジリジリと様子見しながら近づいてくる。
マレニア「ラダーン……やはり私は、誰の誓いも護れぬようだ…」
マレニア「許してくれ…」
ラーヤの頭をひとなでしてから、マレニアはひとこと呟き走りだす。
「早まんじゃねーよ!」「マレニアさん!?何する気ですか!?」俺達からの声も無視してマリケスに向かって行ったマレニアの胸に、あの死の剣が突き刺さる。オレとマネージャーは凍りついて、吸った息を吐けなくなって固まる。心臓を貫かれたマレニアはグッタリして血をドロドロ溢れ出させていく。マリケスはそんなマレニアを剣から引き抜いて床に置くと、オレ達に向かって歩きはじめた。
拓也「マジかよぉ…」
マネージャー「マレニアさん…どうして…」
多分もう死んでるラーヤを抱えて、マネージャーとオレは動かない。マリケスは拓也の心を、徹底的に拓也の心を打ちのめして、残った一粒の希望も残さずにぐちゃぐちゃに踏み躙ってから、死臭が香る風で吹き飛ばしていった。ブライヴも、ベルナールも全く動けなくて、大きくなっていくマリケスの図体に、奥で倒れてるマレニアも見えなくなる。
最期の時を覚悟すると、マネージャーがオレの手を握ってきたから、オレもその手を握り返す。
その繋いだ手に朱い蝶が舞い降りて、あのマリケスの足が止まった。
276
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:39:28 ID:cI0CeQ5Q
止まったマリケスの後ろから朱色の光が漏れてきてるけど、オレはもう諦めてるから何が来ても良いぜ。どうせ少しでも動いたらマリケスのデカい剣に真っ二つにされるし、仮に逃げられても今度は死の炎が待っている。もうオレの人生は終わってんだよってグレまくって、手にマネージャーの震えだけを感じていると、マリケスがいきなり飛び上がって、俺達からも、朱い光からも離れたところに着地する。牙を剥いた口から唸り声を上げてるから、何にそんなにビビってんだよって見ると
拓也「は?」
マネージャー「…なにこれ…?」
だだっ広い円形広場の真ん中に、朱く光るデカい蕾?蛹?みたいなのが生えていた。
今までそんなの影も形も無かったのに、いきなりそんな物が現れたから強烈な異物感で、思わず拓也もマネージャーと一緒にマリケスそっちのけで朱い塊を見る。そしたら塊がドバーって音を上げて爆発するみたいに開いて、とんでもない量の朱い花びらを辺りに撒き散らして、拓也の切れかかったガタイが自動で分析を始めて答えを弾きだす。
朱い花びらに触った時の、染みるような小さな痛みは、ケイリッドで味わったあの腐敗のものだった。
マレニア「朱い花は、また開く」
朱色の花びらが透けて消え始めたら、花の中心から義手と義足だけをつけたマレニアが立ち上がる。外れかかってた義手はガチガチに硬くなった白い角質で接着されている。メチャメチャ長くなった赤髪がブワッと持ち上がると、それに絡みつくように、何千匹もの蝶と花が押し固められたみたいな翼が背中から伸びていって、大きく広がりながら大量の蝶を空に向かってばら撒いていく。
拓也「おー…すぅっげ…!」
マネージャー「マレニアさん…その姿は…まさか本当に、腐敗の女神になったんですか!?」
マレニア「貴公らにも、決して見せたくはなかった…このおぞましき、朱き腐敗は…」
マレニアがそう言うとまるで応えるみたいに、マレニアの胸に赤く燃える炎のデカコックリングが浮き上がり、炎が生み出す火の粉がマレニアの翼を包んでいく。広がる火の粉はさらに義手や義足にも纏わりついて、義手の刀が燃え上がる。空を飛ぶ蝶は何匹も燃えて落ちて、マレニアの皮膚に広がる腐敗も火の粉を纏って、侵食を抑えられて引いていく。
マレニア「おお、ラダーン…腐敗に堕ちた私をも、見捨てずにいてくれるのだな…」
マレニア「ならば、どうか皆を守ってほしい。この私の腐敗から」
腐敗の蝶から火の鳥に変わったマレニアが、翼を羽ばたかせて飛び立つと、マリケスの剣の死も一層激しく燃え上がる。そしたらこの場の明るさが幸いしたぜ!空中で翼を広げたマレニアからの光でラーヤも目を覚ました。「マレニアさん!ラーヤさんが起きました!」「おーっ!生きてまっす!」ラーヤの無事を伝えると、マレニアも一瞬安心した表情になってから、またマリケスにギン眼を向ける。
ラーヤ「マレニア様!? そのお姿は…!?」
マレニア「拓也、マネージャー、貴公らはラーヤを連れて、ブライヴとベルナールの元へ」
マレニア「マリケスは、私が抑える」
拓也「ウッス!任せてください!」
オレとマネージャーがラーヤを連れて走りだすと、マリケスがまた飛び上がって縦回転。マレニアも空中で翼を羽ばたかせてマリケスに突撃して、腐敗と炎に祝福された剣と、赤黒く燃え上がる死の剣とがぶつかりまくる見たことのない空中戦が始まった。破砕戦争の延長戦みたいな大迫力バトルに全身に鳥肌を立てながら、拓也はぬくもり石をブライヴとベルナールに提供する。とりあえず全員助かったけど、生肉団子、苔薬、聖杯瓶、そして各種キメモノも武器も無い中で、こんなマジに凄すぎる戦い見せられたら誰もついてこれねーよ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:46:28 ID:cI0CeQ5Q
拓也のサウナ激エロ放心みたいなエロい暖かみに当てられてブライヴとベルナールも目を覚ます。「拓也、またお前か…寝覚めにお前の顔ばかり見るのは嫌な…」ってブライヴが失礼なことを言いかけてから言葉に詰まり、空中を飛び回るマレニアとマリケスに釘付けになる。マネージャーはラーヤに服を着せている。
ブライヴ「あれはマレニアか!? 何があいつに起こった!?」
マネージャー「私達にも分かりません…致命傷を負ったことと、意識を失ったことが関係しているのかもしれませんが、ともかく今の彼女は、完全に腐敗を解き放っています」
マネージャー「ラダーン将軍の大ルーンが解き放たれた腐敗と拮抗して、マレニアさんにも何か作用しているようですが、正直私にも、何が何だか分からないです…」
そう言ってる間にもマリケスの死の炎を食らったマレニアが高度を落として、そこにマリケスの縦回転の追い討ちが入る。その追い討ちもマレニアの斬り上げに弾き返されて、次の瞬間マレニアが一転攻勢。腐敗と炎で真っ赤に燃え上がる水鳥乱舞を、次々マリケスに叩き込んで壁際まで追い詰める。空中にネズミ花火みたいな光の線を迸らせて、マレニアとマリケスがガリガリ壁を削りながら超高速で飛び回る。
拓也「スゲー!押してるじゃん!」
ベルナール「死の剣とあれほど斬り結べるとは…マレニアとは、死をも打ち破れる者だったか?」
拓也「あいつは剣で敵を斬ったら傷が治るんすよ!今調子良いみたいなんで、回復力も多分やべえことになってまっす!」
ベルナール「ふん、生きる力に恵まれた者が、生を蝕む腐敗の宿痾に苛まれていたか」
ベルナール「やはり黄金律は、生者に苦しみを望んでいるようだ」
人が必死こいて戦ってるのに皮肉を飛ばすんだから、ベルナールって性格悪いぜ!一方マレニアは空中のぶつかり合いに勝利してマリケスに突きをぶっ込み、隕石みたいなスピードでマリケスごと床に激突。そのままマウントを取ってマリケスと刀を押し合って、自分よりガタイがでかいマリケスの首筋に刀をググッと近づけていく。「このままイッちまうぜ!」オレが応援を飛ばす頃にぬくもり石の光が消えて、ブライヴとベルナールの怪我もほとんど治る。
ブライヴ「今ならば首を取れる!加勢するぞ!」
折れた武器を持ったブライヴとベルナールがマリケスに駆けていって、その間にもマレニアはマリケスを押していくけど、ここでマリケスのやつが新テクを開発!首筋を狙ってくるマレニアの刀に自分から頭を伸ばして噛みつき、口の両端から血を流しながら腕と顎のバワーでマレニアを引き剥がしていく。誰が開発していいって言ったんだよ!マレニアから脱出寸前のマリケスを、ブライヴとベルナールが折れた武器で殴りまくり斬りまくりのリンチ状態に落とし込むけど、武器が壊れてるから効き目がイマイチだぜ。
マレニア「剣の死を解け…マリケス…!」
マレニア「このままでは、本当に貴公を殺してしまう…!」
なまくら状態の武器でも、とにかく殴りまくったらダメージが大きくなる。折れたブライヴの剣でもとうとうマリケスの横っ腹に刺さって吐血させる。それでもマリケスは意地になってウガーウガー唸りながらマレニアを押し返そうとする。こいつは勝負あったぜ!って拓也の確信も束の間で、広場に誰かが入ってきた。
D「黄金律を冒涜せし者どもよ!兄ダリアンの遺志は、このデヴィンが引き継いだ!」
D「貴様らに、運命の死は害させぬ!魔女フィナに与えた末路を、貴様らにもくれてやろうぞ!」
誰だよぉ!乱入してくるとはとんでもない奴だ!
着てる鎧はなんかDぽいけどとにかくテンションに↑入りまくりで別人みたいだし、円卓にいた欲求不満系のバイのウリセン女を殺したことも自白しだしてマジ狂い!猛烈な勢いでオレ達非戦闘員に走ってくるしで只事じゃねーよ!ダリアンもデヴィンも、オレのゲイの知り合いにはいないしな。しょうがないからオレは剣と盾を構えて一応ファイティングポーズを取るけど、あんな戦い慣れしてそうな奴に勝てるわけない!
ベルナール「なにっ?」
ブライヴ「なんだぁっ!?」
D「うあああああ!」
突然の乱入者にブライヴとベルナールもビックリで、マレニアもついチラ見しちゃうけど、一番驚いてるのは絶叫とともに襲われてるオレなんだよね。盾は構えたけど両手で振られまくるDの大剣にバシバシ殴られてすぐに落としたし、オレが振った剣もすぐに絡め取られて、手から抜けてったから打つ手がない。手だけにね(笑)。ラーヤは一回死にかけてスタミナが尽きてるし、マネージャーは元から戦えないから、使える武器は拓也の素手だけ。
マレニア「うぐっ…!」
しかもさっきまで押しまくっていたマレニアが、マリケスに持ち上げられて壁に叩きつけられててマジでヤバい!マリケスと押し合いしてる最中に想定外のDの乱入が起きたせいで、チラ見した瞬間を突かれたな!ブライヴとベルナールが拓也達の方に走ってくるけど、間に合う前にオレがDに殴り倒されて、またラーヤが狙われる!
D「死ね!穢れた魔女め!」
マレニア「ラーヤ!」
マリケスに壁へ追い込まれたマレニアが叫んで、Dの剣がラーヤの首筋に振られる。その瞬間に金属がギャリッて擦れる音がして、Dの持つ金と銀の大剣が朱色の剣に防がれる。マレニアも、ブライヴとベルナールも、ラーヤからは離れすぎてて割り込みなんて絶対無理だぜ。じゃあDの剣を止めたのは誰なんだよ?って思って、Dの剣を止めた細身の剣を目で辿って、巨大すぎる衝撃が心にズブリと挿入される。
拓也「あー、す、、すっ、、げー!」
強烈な感動に仰け反った拓也のガタイの両乳首にも刺激が伝わり、オレの心もマンコにデカマラが結合されて喘ぐだけのMウケペットに堕ちていく。ブライヴも思わず駆け寄るのをやめて立ち尽くし、遠くのマリケスまで俺達を二度見して、ラーヤの眼からは涙が溢れた。
ラーヤ「ああ…ずっと、ずっとそばにいてくれたのですね…」
ラーヤ「私の、英雄様…」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:58:43 ID:cI0CeQ5Q
Dの剣を防いだのは、あのミリセント!
朱く輝く透明な裸体に、腐敗の蝶とラダーンの炎を纏ってるミリセントは、ラーヤを背後から抱き寄せるようにして立っていて、左手でラーヤをかばいつつ、右手の剣でDの剣を押し返していた。「うーっす!お久しぶりっす!」「ミリセント!お前、生きてたか!」「またあなたに会えるなんて…!」まさかの再会に打ち震えるオレとブライヴとマネージャーの声が響いて、ミリセントはラーヤに流し目の微笑みを見せる。あり得ないはずの再会でその表情はズルいぜ!お前マレニアに取り込まれたんじゃなかったのかよ!?
「マレニアが…二人?」
何が起きてるのかマリケスも分かってないけど、オレ達にも全然わかんねーよ!見るとマレニアも目の前のミリセントにめちゃくちゃ驚いてて、マリケスとマレニアの二人して壁ぎわで組み合ったまま動かない。「やはり魔女か!」Dが大剣を引き戻してから、今度は剣に金色の光をまとわせてミリセントに斬りかかるけど、朱いミリセントはその剣をまた弾いてDの脚を払って転ばせてから、マレニアに眼を向ける。
視線を受け取ったマレニアはうなずいて、拘束を若干緩めてるマリケスの下顎に膝蹴りをぶち込んで脱出。
そのままジャンプしてオレたちの方に飛び込んできた。近くで見ると翼がスッゲーデカい!
マレニア「皆、無事のようだな」
マレニア「ミリセント。貴公の働きに感謝する。ありがとう」
転んだDにブライヴとベルナールが覆いかぶさって取り押さえてる横で、ミリセントはマレニアにうなずく。マリケスは首をパキっと鳴らしてから全身を震わせて毛を逆立てるし、銀色の髪もフワッと浮き上がって、黒い剣の炎をもう一層強くしてきてたまんねー!マジでマリケスの奴を怒らせたみたいだけど、でもこっちにはミリセントが増えて勝てる希望がグンと上がってんだよ!
マレニア「ミリセント。私は砕けた心を、ずっと癒したいと思っていた。痛みを取り去りたいと」
マレニア「だが、心は砕けたままでいい。貴公に会い、貴公に支えられ、貴公の友に導かれ、私は聖樹に篭る腐敗ではなくなったのだから」
マレニア「解き放とう。貴公の、そして私の姉妹たちを」
広げられた腐敗と炎の翼から朱い風と蝶が舞い上がって、中から朱く輝くオンナたちが次々と現れる。マジスゲー!ミリセントがどこから来たのかが完全に判明して、ラーヤもブライヴもベルナールもオンナたちに目移りして視線をキョロキョロ。ミリセントを除いた合計6人の姉妹達は、全員ミリセントと同じく腐敗の風と蝶を纏って、ラダーンの炎を帯びている。一気に有利になって形勢逆転だけど、マレニア含めて全員が素っ裸だから勿体なくて死ぬぜ!なんで女なんだよ!まぁマレニアが男だったら、この空間はチョー激エロすぎて戦いが終わる前に拓也が終わっちゃうけどね(笑)
マネージャー「…ローデリカさんは、あなたの中に彼女達を見ていたんですね…」
ファンタジックすぎる現象にマネージャーも見とれるなか、マレニアは姉妹達と一緒に突撃の構えを取る。
マリケスもそれを合図に赤い光が見えるほどのキレまくった咆哮を上げる。最終ラウンドの開始だぜっ!
ミリセントと姉妹達が一斉にマリケスに殺到すると、マリケスも地面に剣を刺して死の刃の超高速乱舞を放つ。でも姉妹は7人で協力して死の乱舞を全部弾き返して、その合間をぬってマレニアが突撃。マリケスの懐に潜り込んで炎と腐敗のゼロ距離水鳥乱舞をぶっ込んでマリケスを斬りまくり!マリケスは炎に焼かれながら腐敗を食らって悶絶。血を吐いてゼエゼエ息を荒げる。
マネージャー「今です!畳み掛けて!」
マネージャーからの指示が飛んで、ここでマレニアが新テクを開発!これ以上開発するテクがあるのかよ!
マレニアがマリケスの頭上に飛び上がると、姉妹全員がマリケスをグルリと囲んで水鳥乱舞の構えを取り、空中のマレニアからは朱い腐敗の花びらが伸び始める。マリケスは苦し紛れに剣を地面に突き刺して死の爆発を巻き起こすけど、7人姉妹は同時に水鳥乱舞を繰り出して死の爆発を剣の風で受け流し、マリケスを斬りまくって黒い鎧も割ってぶっ飛ばしていく。そして動けなくなったマリケスの背中にマレニアは急降下して剣を突き刺すと
マレニア「腐れ!」
真っ赤に燃える朱い花を満開にさせて、腐敗の大爆発を起こしながら、マリケスの全身の傷口にありったけの腐敗のバワーをぶち込んだ。ラダーンの炎で腐敗の力は弱くなってるかもしれないけど、それでもあの腐敗を傷口に直に叩き込まれたんだからもう生きて帰れねーな!マリケスは案の定全身から朱い煙を吹いたあとに、大量の血を吐いてダウン。ボロボロの鎧の隙間から腐敗の白カビが溢れ出す。
D「おお…黒き剣のマリケスよ…」
D「貴様らよくも…我が兄の次は、死をも弄ぶか!」
取り押さえられたまま暴れるDをブライヴが締め落とすと、マレニアも倒れたマリケスから降りて向かい合う。「マリケス…もう十分だろう…死のルーンを渡せば、せめて楽に送り出してやれる」マレニアからの提案にも荒い息を返すだけのマリケス。腐敗で弱ったガタイの傷からは朱い腐敗が血に混じって流れ出す。完全に決着がついたんで、全員がマリケスの前に集まる。
「…マレニア…」
血の混じったガラガラ声をマリケスはあげて、そのあとに口をピクピク動かすけど、いよいよ死にかけてるみたいで声が出ていない。
マレニアはせめて最期の言葉は聞いてやろうって思ったみたいで、マリケスに近づいて、顔の前でしゃがみ込む。
「我を…恐れよ…」
「…黒き剣の、マリケスを」
そう言い残して、マリケスの顔はカクンと落ちて血を流していく。
「すまない、マリケス」マレニアもそれだけを伝えて、マリケスの兜に手を触れて、腐敗の翼をマリケスに斬られた!
279
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:04:11 ID:u5QkRMTY
やられたぜ!死んだふりをしたな!倒れた姿勢から身体を錐揉みに回転させたマリケスは、その勢いを使って死の剣を振り回して、マレニアの翼を両方とも切断。死の力にマレニアを犯させる。解放された腐敗の力が消えて、ミリセントと姉妹達も霧のようになってマレニアに戻り、一瞬で深傷を負ったマレニアが苦悶の顔でぶっ飛びダウン!ここまでやってそんなのありえない!
ブライヴ「マリケス!!」
ブライヴとベルナールも吠えて武器を振り上げるけど、ここでマリケスが新テクを開発!腐って脆くなってる自分の片腕を引きちぎって腐敗ガスの煙幕を辺りにぶちまける。マレニアの力が収まったせいかガスの腐敗は強くはなかったけど、オレ達の視界が一瞬消える。その一瞬がマズかった!
動けなくなったマレニアに向かって、マリケスの横回転斬りが振り回される。
でもお前がマレニアを狙うなんてことは予想してたぜ!お前のクリスマスは終わってんだよ!
オレはマレニアの前に飛び出した。
拓也のサングラスは、濃いガスの中でも死の剣の光をクッキリ捉えて離さない。
タイミングはラーヤが全部教えてくれてるぜ!良いぜ!その極上の剣の軌道!
拓也「ウッス!」
オレは手に持った例の石を剣の光に当てて、マリケスの死の流星を食い止める!ラーヤが落としたあの石を拾っておいてよかったぜ。剣を弾かれたマリケスはガタイを仰け反らして悶絶。腐敗のガスは剣の死の力で殺されて消えたから、目の前にいるのはマリケスだけ。
拓也「今っす!」
オレの声でマレニアはハッとして、マリケスに向かって渾身の突きを放つ。
マレニアの刀は死の剣を振り上げかけたマリケスの胸を貫いて、噴水のような血を噴き出させた。マリケスの手に握られた死の剣は、ドロドロに形を崩して溶け始める。そしてマリケス自身も仰向けに倒れ込んで、あの白い煙を全身から立ち上らせていく。
マレニアはマジで瀕死になったマリケスに駆け寄って、傷だらけの頭を抱き上げた。
マレニア「マリケス…何故だマリケス…なぜはじめから、私に死を譲ってくれなかった…」
マリケスの顔に大粒の涙がこぼれ落ちる。
マレニアの言葉が聞こえてるかどうかはオレには分からない。
「…おお、マリカよ」
「黄金律が、また戻る…」
意識朦朧のマリケスは、本当の最期の言葉を言い残して、全身を白い煙に変えて消える。
あとには横座りで泣いてるマレニアと、赤黒く輝く死のルーンだけが残っていた。
280
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:09:51 ID:u5QkRMTY
卒業祝い 投稿者:ビルダー拓也
マリケスを倒して、マレニアが鼻をすする音だけが聞こえる時間の中で、マネージャーの携帯に着信。マネージャーが電話に出てどこかに歩いていくのを見て、オレ達も我に返ったように動きだす。とりあえずマレニアを裸で放置するのもマズいと思って、拓也はラーヤと一緒にマレニアの弾け飛んだ服を掻き集めて持って行く。ブライヴとベルナールはぶっ倒れてるDにピンタして情報を聞き出そうとする。
ラーヤ「マレニア様、服を…」
マレニア「…ああ、すまないな…」
涙を拭いてから、渡された服を着直してるマレニアの翼は、斬られた所からかなり死のルーンにやられて根本部分しか残ってない。マリケスの最期の置き土産だぜ。腐敗を解放したことで生えた翼だからか分かんねーけど、ラダーンの炎が傷口でチリチリ光ってて、翼が治るのを邪魔してる。「あー、なんか翼治らないみたいっす」「この翼は封じられたままでいい。むしろ、安心しているよ。死と炎が、私の腐敗を退けてくれる」マレニアは話しながらほぼ着替え終わったけど、赤いマントを持ったところで手が止まる。
マレニア「…だが、腐敗が封じられた今、もはやミリセントとも、会うことは叶わぬだろう…」
マレニア「私は二度も、彼女を消してしまった…」
ラーヤ「いいえ、マレニア様。英雄様は今も私たちの側に、そしてあなた様の側にいます。あなた様の優しさ、心の痛みが、その証です」
拓也「ウッス!オレもアイツとまた会えて、マジ嬉しかったっす!」
遠くに行ってもう二度と会えないと思ってた奴と再会できて、そいつも元気にやってるって分かったんだから何の文句も無いんだよね。最初は複雑そうだったマレニアの表情も少し和らいで「…そうだな…そう思うことにするよ」って前向き発言。赤いマントを羽織って着替えが終了。若干雰囲気が良くなったところでブライヴがやってきた。
ブライヴ「Dを絞って分かったが、あの男も何も知らぬようだ。恐らく、あれもギデオンに一杯食わされたのだろう」
ブライヴ「マレニア、お前は大丈夫か?ミリセントはどこに行った?」
マレニア「私なら平気だ。腐敗も、かつてない程に弱まっている。ミリセントは…彼女は、私の内に還っていった。今も私と共にある」
ブライヴ「そうか…お前の中に息づいているのなら、それでいい」
オレ達がミリセントのことを染み染み思ってると、遠くからマネージャーがベルナールと一緒に小走りで合流。
「ネフェリさんから連絡がありました」って言葉に、場の雰囲気がオレのケツアナと共に引き締まる。
マネージャー「金仮面卿とコリンさんとディアロスさんが、王都の闘技場前に現れたとのことです。ネフェリさんは今、彼らと一緒にいるそうです」
マネージャー「そして、ディアロスさんから聞いたらしいのですが、金仮面卿が…」
でもマネージャーが話してる途中で死のルーンが赤黒い炎を噴き上げた!大事な話してるのに邪魔するなよな!って頭にきたけど、マズいぜ!死のルーンの炎になんて当たったらオレとマネージャーは即逝き間違いなしだ。「ヤベー!」逃げる暇もなくそれだけを言い残してオレは飲み込まれ、他のみんなも声を上げる前に炎に包まれて、あたりに闇の静寂が訪れた。
281
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:19:08 ID:u5QkRMTY
手の甲に落ちた火の粉の熱さで目が覚めると、あたり一面灰だらけの瓦礫だらけで、ガタイを起こすと全身から灰がサラサラと落ちていく。まわりを見たらマネージャーやブライヴ、マレニア、ラーヤ、ベルナールまで灰まみれで起き上がってきてて、遠くにはDが伸びている。見上げた先には、真っ赤に燃える黄金樹がそびえてて、降ってくる灰がグラサンに白く浮かぶ。
拓也「すっげぇ燃えてる!ここまでやれば流石に入れるでしょ!」
マネージャー「死のルーンは無事に効いたみたいですね…ですが棘を焼くのに、ここまでやる事になるなんて思いませんでしたよ…」
マレニア「ここは王都…なのか?なぜここに?」
ブライヴ「黄金樹に本来もたらされるはずだった死が、ようやく王都に現れたのだ。俺達はあるいは、その死に運ばれたのかもな」
ブライヴ「なんせ死を解き放ってやったのだ。死からも、これくらいの礼があってもよかろう」
ブライヴがモコモコマントから灰を落としてると、マネージャーの電話に着信。マネージャーは電話に出てからしばらくハイハイ言って、一瞬不穏な間を開けてから少し話して通話終了。「ネフェリさんによると、今、黄金樹の大聖堂にギデオンが来ていて、私達に指名が入っています。大事な話があるそうなので、いくらでも待つと言っているようです」そのマネージャーの言葉でまた緊張感が高まる。「ついに逃げるのをやめたか」ってブライヴはため息。ラーヤは何かを決心したみたいにひと呼吸入れて、マネージャーに耳打ちする。
そのあとマネージャーから「ラーヤさんからお話があります。ギデオンは待つと言ってますし、少し時間を取ってもいいですね?」って集合の催促があって、早速みんなでマネージャーとラーヤがいる方に集まる。「さ、ラーヤさん」マネージャーの合図で、スピーチが始まる。
ラーヤ「私とベルナール様は、火山館に戻ります。ベルナール様の武具を修復しなければなりませんので、少々時間が掛かるはずです」
ラーヤ「そしてその間に、皆様は黄金樹へと辿り着き、ギデオンを打倒し、どのような形であれ、律の修復を終えるのでしょう。拓也様とマネージャー様の戦いは、終わりを告げるのでしょう」
ラーヤ「ゆえに、私が皆様と共にいられる機会も、今が最後となるはずです。なので今ここで、皆様にお伝えいたします」
ラーヤ「私とタニス様は、火山館は、皆様を信じています。果てなき奪い合い、漁り合いを、黄金律を中心としてあらゆる生命に強いる……そんな世を、皆様が正すことを信じています」
ラーヤ「どうか、良き律をお創りください。良き王を、玉座にお迎えください」
ラーヤ「そして拓也様、マネージャー様。お二人が元の世へ帰ることができるよう、私は祈ります」
ラーヤ「お二人の旅に、一時でも加われたことに、感謝いたします。皆様の戦いに、感謝いたします」
ラーヤ「ありがとうございました。これからも、どうかお元気で」
頭を下げて、ラーヤが短いスピーチを終えると、マネージャーが真っ先にラーヤに握手とハグで感謝を伝える。それで俺も旅の終わりを実感して一気にセンチメンタルになる。修復ルーンの欠片を持ったギデオンが黄金樹の近くに来てるっていうし、後はギデオンから欠片を取り返して修復ルーンを完成させてから、そいつを使ってエルデンリングをガン掘りするだけで、この長くてハードすぎる旅も終わるぜ。そしたらオレも狭間の地から新宿に帰って、いつものウリの仕事が始まる。
そう考えたらなんだか寂しくて、マネージャーとのハグが終わってから俺も握手しに行く。ラーヤはまだ子供だしオンナだから、オレの激エロ成人男性向けのモロホストフェロモンを嗅がせるわけにはいかない。だからオレは息なんか止めて、軽い握手で済ませて次に回す。
ブライヴもオレと同じく握手で済ませたけど、ちょっと照れ臭かったみたいで鼻の先を親指で掻く。マレニアはしゃがんだあとに20秒くらい抱き合ってから離れる。ラーヤの方が哀しそうにするなら分かるけど、お前の方が涙目になってんじゃねーよ!ミリセントの奴に心に↑仕込まれて感情が豊かになるのも大変だよな。
282
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:24:40 ID:u5QkRMTY
別れの挨拶を終えて、ラーヤはまた頭を下げてから、ベルナールと一緒に灰まみれの廃墟を遠ざかっていく。その背中をオレ達は見ていたけど、「…さぁ、私たちも、そろそろ行きましょう。ギデオンならいくらでも待たせたいところですが」ってマネージャーの言葉で出発。ラーヤ達とは逆方向に歩いていく。そこでまたマネージャーの携帯の着信。相手はまたネフェリで、廃れた闘技場に金仮面卿とコリンとディアロスが向かったって報告が入ったから、全員で闘技場に向かう事に。そしたら
ディアロス「おお!久方ぶりだな」
道の途中でディアロスに遭遇!これから旅が終わろうって時の再会だけど、それでも嬉しいぜ!「エロいぜ!ディアロス!」そう言って再会のハグを食らわせながらラーヤには出来なかった濃厚なkissで唇を吸いまくろうとしたけど、デカい盾で拒否されてショック!ノンケのディアロスの視線はマレニアに吸い込まれていた。やっぱりオレのことは「アブノーマルな旅仲間」としか決して絶対に思ってくれない。そしてディアロスは拓也と違って拒否しようがない衝撃と遭遇する。
ディアロス「マ…マレニア…!?」
「フフッ、そういえばお前は知らなかったな」「色々ありすぎて、こちらからは連絡できませんでしたからね…」楽しげに笑うブライヴと苦笑いのマネージャーの前で、ディアロスは極上の驚愕顔で口をアワアワしてる。マネージャーが伝えそびれてることを知った時から、お前のリアクションが拓也の密かな楽しみだったんだぜ!
マレニア「そうか…貴公は、私を知らぬのだったな。ならばミリセントという名には、聞き覚えがあるだろう?」
ディアロス「ミリセント? …貴公、まさかミリセントなのか!?」
マレニア「久しかったな、ディアロス。貴公に傷を洗われた時は、我ながら情けない声を上げたものだ」
ディアロスはまた口をパクパクさせながら頭を抱えて後退、胸に手を当てたり腰に手を当てたり忙しくポーズを切り替える。マレニアの奴もブライヴと一緒になって悪戯っぽい微笑みで反応を見てる。今は気持ちに整理をつけてるな、何を聞こうか迷ってるなってオレも楽しんでるけどね(笑)
そしてディアロスの会話プランが決まった。
ディアロス「あー…そ、そうか!それで、貴公のことはなんと呼べばいい!?ミリセントか!?」
マレニア「私はマレニアだ。だが分け身であった彼女は、たしかに今も、私の中に生きている」
マレニア「貴公の好きに呼ぶがよい。ミリセントでも、私は構わないぞ」
ディアロス「…い…いや、やはり貴公のことは、マレニアと呼ぼう…こうも違うのだから、同じように扱っては気が引ける…」
ディアロス「ええと、長々と話してしまったな…私は貴公らを呼びに来たんだ。金仮面卿が、貴公らを待っているのだ」
ここでダブルブッキング。ギデオンか金仮面卿か、ふたつにひとつを選ばなきゃならないシチュエーションだと分かったぜ。「じゃあ金仮面卿で」マネージャーの即答で金仮面卿のいる廃れた闘技場に向かうことに。灰がつもりまくっててルートが変わってるし、敵もいないからただの散歩だよね。だからディアロスも暇を持て余してマレニアについての質問の嵐。それに全員で答えていく集中講義の開始だ。
ディアロス「そうか…辛かったな…貴公の無念を思うと、私も辛い…」
ミリセントがマレニアに変わった辺りの話まではディアロスも我慢してたけど、マレニアがモーグウィン王朝でミケラを見つけたあたりの話で、ついに涙腺が決壊。ハリウッド系イケメン顔に涙を浮かべて、元貴族らしくハンカチで眼を拭いている。その様子が気まずいやら面白いやらでマネージャーもオレと一緒に苦笑い。ブライヴも詳しい話を始めて聞いたから、ディアロスを弄ってた元気も無くなって真面目に話を聞いてる。
ディアロス「私もラニアを喪い、救えなかった…いもしない敵を憎み、己の無力さを恥じもしたが、それに比しても貴公の半生はむごすぎる…あんまりじゃないか…」
ディアロス「私なら耐えられない…貴公はどうやって、その痛みを耐えたんだ?」
マレニア「耐えられなかった。心の痛みに苛まれ、円卓の皆に、私を殺すよう懇願したことさえあった」
意外な答えにディアロスはまたビックリ。マネージャーからも「あの時はこたえました。大変な時期でしたよ」って補足も入る。「そ、それならばどうやって…!?」って話に食いつきまくるディアロスに、話の続きが提供される。
マレニア「ネフェリに連れられ、ケイリッドにて再びラダーンに見えたのだ。ネフェリは私に名誉ある死を望み、私もラダーンに殺されることを望んだ。それが道理であると思えたからだ」
マレニア「だが、ラダーンは私を救った。私に大ルーンを与え、腐敗を焼き、罪を償う道を示してくれたのだ」
ディアロス「な、なんと…あの星砕きのラダーンが、貴公を許したのか…?」
マレニア「許されたとは思わぬ。償うこと無く許されるなど、私も求めてはいない」
マレニア「ラダーンはただ、私に慈悲を与えたのだ。私はその慈悲に此度こそ報いるために、総てを終わらせたのちはケイリッドに赴くつもりだ。蔓延る腐敗を焼き、居場所なき蟲人たちを、せめて聖樹へと導くために」
283
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:30:55 ID:u5QkRMTY
マレニアの話の締めくくりにディアロスが言葉もなく感動に感じまくっていると、そこにブライヴから話の続きが入って、そのうちに話題はラダーンの逸話にシフト。「ラダーンに助力を願った時は、あまりの無謀さに俺も己を嗤ったが、ラダーンはすぐに了承してな。あの懐の深さは何処から来るのだか…」ブライヴの話がオレの新テクにまで進んでからは、仲間内のラダーン伝説語りが始まった。星砕きの伝説は本当だったとか、星を何周も飛べるとか、時空を打ち破れるとかの激つよのモロ英雄エピソードが、全員の口から語られて山積みになっていく。
それからラダーンについての話がさらにヒートアップして、ついには「ラダーンは騎馬戦車にひかれても死なないのだろうな」なんてディアロスの一言でいつもの妄想ゲームの始まり。「ウッス!」と答える拓也に「お前が返事をしたら、お前がラダーンみたいになるだろう」ってブライヴから拒否が入る。
ディアロス「氷の海に沈められたならどうなる?」
ブライヴ「正気である今なら、氷の海に鎖と重りをつけ、深く沈められても上がってくるだろう」
ブライヴ「竜の赤雷ならばどうかは分からんな」
拓也「ウッス!オレは竜の雷食らっても死ななかったんで、ラダーンには全然効かないっす!」
ディアロス「そういえば貴公は、あれを浴びていたな…あの時は参った」
拓也「尿道とアナルと乳首に金属端子つけて、全身の筋肉に電極とりつけて60分電流でのたうちまわれば、ラダーンでも快感で射精します!」
ブライヴ「また訳の分からんことを言い出したぞ」
なんてありとあらゆる妄想ごっこ。その間は「男ってどこの世界でも強さ比べが好きなんですね」「ラダーンを絵物語の如く扱うのには、抵抗がある」ってマネージャーとマレニアは呆れてる。それからもくだらねー話や思い出話をしながら王都を練り歩いていき、ついに棄てられた闘技場に到着。でも金仮面卿の姿が無くて、「おかしいな…先程まではここに居たはず…」ってディアロスが辺りを見渡す。
拓也「道間違えたんじゃねーの?」
ディアロス「そんなはずはない。確かにこの崖ぎわに、コリンと共に立っていたんだ」
マネージャー「それは妙ですね。手分けして探しましょう」
ブライヴ「百智卿にはもう少し待っていただこうか」
そこでオレ達は金仮面卿探しを始めたけど、開始30秒くらいで崖下に跳んだマレニアが金仮面卿を発見。大変なことが起きてて大至急来いって感じのこと言われたんで行ってみると、そこにはコリンもいて、マジでとんでもない事が起きていた!
ディアロス「そんな…金仮面卿…なぜこんなことを…」
コリン「先生は、正気を失った末に、崖から飛び降りたのです…」
コリン「あなたが円卓の方々を呼びに行ったあと…私が先生の元を離れた時に…」
コリン「あっという間でした…先生は、自らの狂気に取り憑かれ、ありもしない目の前の完全性に、手を伸ばしたのです…」
崖の下では、金仮面卿がイエスキリスト系のポーズで死んでいた!マジ信じらんねー!
「ディアロス。これは貴公のせいではない。誰にも読めぬことだ」ってマレニアからすかさずフォローが入るけど、それでもディアロスはショックで、苦虫を噛み潰した顔で悔しがる。「探求の果てが自害とはな…」「彼ほどの人が、どうして自殺なんか…」ブライヴとマネージャーが金仮面卿の前にしゃがんで、ガックリ肩を落とす。でもマネージャーは金仮面卿の胸元に何かを発見。指を指すから見てみると、金色のコックリングが浮いている。
ブライヴ「それは…ルーンか?見たことのない輝きだ」
ディアロス「金仮面卿のルーンだろう…これほど立派なルーンを掲げた方を、喪ってしまったとは…」
マネージャー「…いえ、違います…これは多分、ただのルーンじゃありません…」
金仮面卿のルーンを手に取ってから、マネージャーが携帯を開いて参考資料を次々めくる。
それから血の気がサッと引いて、携帯を持つ手が小さく震える。
マネージャー「…載ってません…」
ブライヴ「何がだ?」
マネージャー「載ってないんです…ギデオンのまとめた、ルーンの大別表…分類表に、書かれてないんです…」
ヤバい空気を察したマレニアも携帯を覗いて、それから固まって金仮面卿のルーンを見る。「英雄達のルーンの形や、王にさえなりえた選ばれし者のルーンさえ載ってる表に、書かれていないルーンなんて…それって…」そこまで言われてオレのガタイも驚愕の真実を導き出して乳首を強烈に刺激!「うーっす!」オレにも雄鳴きが入った頃には全員が察していた。
マネージャー「これは全てのルーンと異なったもの…」
マネージャー「…エルデンリングの…修復ルーンです…」
284
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:40:59 ID:u5QkRMTY
オレ達を待っていたかのようにバトル 投稿者:ビルダー拓也
修復ルーンを発見したマネージャーはまだまだ念入りに携帯の資料をチェック。金仮面卿が死んじゃったのは悲しいけど、とんでもない置き土産をしていったアイツは最後までオレ達の想像の上を行っていた。ギデオンが持ってるのは死の修復ルーンの欠片だけだから、金仮面卿が作った無傷の修復ルーンを持ってるオレ達の方が有利になったぜ。
ブライヴ「儀式も、力も用いぬままで、金仮面は修復ルーンを……いや、これは本物なのか?」
マネージャー「恐らく本物です。ギデオンも、通常の遺体のルーンはただ消費されるものとして資料にまとめていますが、修復ルーンはそれらとは別枠の資料にまとめています」
マネージャー「私はその別枠の資料の中に、円卓の騎士達がかつて見出しながらも、様々な理由で手放していったとされる、数多の特別なルーンの絵も見たことがあります。目の前にあるこのルーンは、その絵ととても良く似ているんです」
マネージャー「これほど形が整ってはいませんでしたし、強い輝きを放ってもいませんでしたけど…」
マレニア「なんというお方だ…女王マリカでさえも、修復ルーンを見出すためにゴッドウィンを犠牲にしたというのに…」
マレニア「彼はまさに、古今に比類なき大学者だったのだな…」
世界を救う英雄の誕生に、マレニアとブライヴもかしこまって礼をする。ギデオンの資料には金仮面卿のルーンは載ってないかもしれないけど、エルデの義務教育には確実に金仮面卿の名前が載ったぜ。「ディアロスさん、これがあの修復ルーンであるのなら、金仮面卿は自殺したわけではないのかもしれません」マネージャーからもフォローが入って、ディアロスもハッとする。
ディアロス「…そっ、そうなのか?」
マネージャー「修復ルーンは、祝福を受けた人が探求の末に、自分の中に見出すものです。私は探求者が修復ルーンを発見するものとばかり思っていましたけれど……この様子を見る限りでは、探求者は修復ルーンを見つけるのではなく、自分のルーンを修復ルーンそのものに変化させるのかもしれません」
ディアロス「ということは…金仮面卿の命は、修復ルーンに変じたのか?」
マネージャー「ただの仮説ですけどね」
マネージャーもよくこれだけ口が回るよな。オレは見ての通りの肉体派だから、こんなにそれっぽい出まかせなんて言えない。それとも本当にそういう仮説を考えてたのかもね。マネージャーからのフォローでディアロスも気が楽になったけど、今度はコリンがおかしくなって笑い始めるからマジで不気味。
コリン「はは、ははは…修復ルーン?なにを言っているのです?」
マネージャー「どうしましたか?」
コリン「それはただの、先生の誇大妄想の産物にすぎません。それは律を神の手から奪い、大いなる意志さえも届かない空虚な力に変える、忌むべきルーンです。そんなもので黄金律の、何を癒すというのです?」
コリン「やめなさい。すでに探求した完全も、あのように燃えているのです。先生は傲慢な思想に耽溺し、黄金律の完全性を否定せんとした、信仰破綻者だったのですよ」
そう言って燃える黄金樹を指差してヘラヘラしてるけど、コイツがサラッと言った事にオレのガタイがビクッと反応して乳首分析が自動で立ち上がる。ちょっと前にラニが中止にした計画の中身と、金仮面卿のルーンのスペックに似てるところがあってマジヤバ!そこでマレニアからの質問タイム。
マレニア「コリン。黄金律は、確かに貴公の望む完全であったろう」
マレニア「しかし、その完全性の最たる者が私であり、デミゴッドであり、女王マリカなのだ」
マレニア「コリン。貴公は欠け身の神人たる私を、完全な者と思うのか?」
宗教の教祖の娘が信者を否定しちゃって、宗教戦争の始まりだぜ!仕方ないところもあるけど、もうすぐ旅が終わるって時に揉め事はよしてくれよな。って思ったけど、マレニアの語り口は静かだった。
コリン「わかりませんよ…私に完全性が見えるのであれば、先生に導きを求めることもありません…」
コリン「筆記者である私には、もはや何もないのですよ。信じるべき師は偽り者で、黄金樹は今、燃えています。私のあらゆる道程は無に帰したのです…」
マレニア「ならば黄金律が残したものを、信じればよい。黄金樹は燃えても、貴公には多くの物が残ったろう」
マレニア「その命も、その信仰も、その祈祷も、全ては黄金律が貴公に与えたものだ。貴公が筆記者と言うのなら、かつてあった黄金律と、金仮面卿との旅を、全て記して後の世に伝えることだ」
マレニア「貴公がそうしてくれることを、私は願う」
コリンはしばらく黙ってから、鼻で落胆のため息ついてオレ達から去っていく。さよならを言う元気まで無くなってて「彼は大丈夫なんですかね…」ってマネージャーも心配してる。でもドン底から立ち直った経験が豊富なプロ級マレニアは前向きで、「彼が黄金律を忘れぬ限り、黄金律の申し子たる私の言葉も、忘れずにいてくれるはずだ。たとえ私が、完全ではなくとも」ってコリンに期待を込める。コリンはとぼとぼ歩いていって、そのまま灰まみれの街を遠ざかっていった。
285
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:57:47 ID:u5QkRMTY
マネージャー「さて、この修復ルーンについてですが、どうすべきなのでしょうか」
マネージャー「神から黄金律を遠ざけて、大いなる意志も関わることができないようにするのが、金仮面卿のルーンの性質です。ですがこれはラニさんの計画と被る部分が多いです。もちろんギデオンが欠片を持っている、死の修復ルーンとも性質が異なります」
ディアロス「待ってくれ、死の修復ルーン?そんなものがあるのか?」
ブライヴ「死を欠かすことによって繁栄した黄金律に、死を回帰させる修復ルーンだ。それを使えば、律からは停滞と澱みが消え、腐敗や忌み角も、澱みに招かれし神々と共に去る」
ブライヴ「だがこれを使えば、女王マリカの望んだ新たな治世が敷かれ、律を巡るあらゆる災禍も続いていく。そうなればラニやミケラとは違う形ではあろうが、いずれは律に呪われし者が生まれ、やがて再び律は砕かれるだろう」
ブライヴ「だが幸か不幸か分からぬが、ギデオンが持っている死の修復ルーンは欠片のみ。残りの欠片の所在は不明のままだ」
金仮面卿が修復ルーンを託してくれたのはいいけど、取り扱い説明書ぐらいは付けてくれないと、オレ達もルーンの使い方をマスターできないぜ!だからみんなも迷いまくって、「とりあえず、ギデオンから修復ルーンの欠片を取り返してから決めるなんてどうすか?」っていうオレの意見がすんなり通って笑ったぜ。
それからはマレニアの水鳥乱舞で一人分にはデカすぎる墓を掘ってから、全員で金仮面卿を埋葬。マネージャーは「世界を救うかもしれない人の墓ですから、これでも小さいくらいですよ」って言ってたけど、確かに墓石も無いからその通りなりね。埋葬が終わったらいよいよギデオンに会いに行くことに。ブライヴの剣は折れたままだけど、こっちにはディアロスとマレニアがいるし楽勝だ。ブライヴは噛みつきもイケるしな。
きた道を戻って、デカい石像と例のマシュマロ三人組がいた場所につくと、懐かしい気持ちになりながらそこの柵を飛び越えて、下の灰の山に着地。そこから階段とエレベーターを使って登っていくと、黄金樹の大聖堂に到着。中に入ったら、腕を組んで仁王立ちしてるネフェリと、杖をついて立ってるギデオンが向かい合っていた。
ギデオン「…ああ、ようやく着いたのかね」
ギデオン「それで、エルデンリングに見え、エルデの王となる者は決まったのかね?」
向かいあったまま首だけこっちに向けて話しかけてくるギデオンは、散々待たせてやった割には気にしてないって感じだし、今までの悪行にも全然反省の色が見えなくてチョーウゼー!「お前のクチマンに人間便器マスクつけて、そこに小便するなんてどうすか?」オレの脅しにも完全な無反応。ブライヴ、マレニア、ディアロスの三人も無言で戦闘体制に入るけど、ギデオンはマネージャーからの「死の修復ルーンの欠片は、どこにあるんですか?」って質問にだけ答える。
ギデオン「あれなら、今も私の手の内にある」
ギデオン「しかし、君たちには必要ないだろう。すでにその手には、金仮面の完全律が握られているのではないかね?」
マネージャー「完全律?」
ギデオン「私の目と耳は、金仮面に付き従うコリンとディアロスを見張っていたのだよ。特にコリンという愚鈍には、君たちが手にした修復ルーンの価値など、永久に分かるまい」
ギデオン「あの超越的視座に行き着いた思索の道を、私も識っておきたかった。だがあの愚鈍の筆記が、凡愚のごとき自我により揺らぎ、十分ではなくなった。おかげでついに叶わなかったようだ」
ギデオン「まあいい。ともかく君たちは、選ぶことになった」
ギデオン「その完全律でエルデンリングを修復するのか、それとも死王子の修復ルーンの欠片を奪うために、この私と戦うのか。道は二つにひとつというわけだ」
マジかよぉ!?この圧倒的な戦力差で戦えなんて言うかよ普通!絶対罠だぜ!どうせどこかに兵隊を隠してるな、魔法が飛んでくるんだな、血没紳士が隙を狙ってるなってガタイで分析。あまりにも分かり易すぎる落とし穴にオレもモロ警戒で、逆に全員が攻めにくくなった。「それ、本気で言ってるんですか」ってマネージャーも探りを入れるけど、「それは君の経験に聞けばいいだろう」なんていうさらに混乱させるようなこと言ってきてもう訳がわかんねーよ!本当にオレ達の邪魔をするのが好きな客だぜ。
マネージャー「分かりました。それじゃあ戦いましょう」
マネージャーの決断でマレニアが義手刀をガシャンと変形させる。
これでギデオンも終わりだ。そう思った拓也に、掌を向けてストップを出したのはネフェリだった。
ネフェリ「私にやらせてくれ。一対一だ」
まぁそういうこと言うだろうなって感じはしてたけど、マジで言ってくるんだからネフェリは分かりやすい。「罠かもしれないんですよ?」「それでもいい。罠があるなら吹き飛ばすまでだ」「…じゃあ、危なくなったらマレニアさんを出します」「手出しはするな。これは私と義父の決着だ」言い合いの最後に、ネフェリが卑怯なキーワードを出してきてマネージャーも困った顔をする。家族の話を出されたらオレもディアロスも口出しできねーよ!ヤバくなった時は無理矢理終わらせる方法も色々あるからって、マネージャーも渋々了承。
マレニア「ブライヴ、いざとなったら私はギデオンを斬る。止めてくれるなよ」
ブライヴ「俺が止めると思うか?今斬ってもかまわんぞ」
マレニアとブライヴがヒソヒソ声で話すけど全部聞こえてるぜ!「それでは、合図はどうしますか?」ってマネージャーが言うけど、ギデオンもネフェリもそれは無視だ。それから一瞬静寂が訪れる。「…はぁ、無視ですか。困りましたね、拓也」「ウッス!」オレの声と同時にネフェリが斧を構えてギデオンに襲いかかった。
286
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 01:05:22 ID:u5QkRMTY
マネージャー「そんな合図でいいんですか!?」
いきなり駆け出したネフェリの前で、ギデオンがおかしなポーズを取って金色の模様を身に纏う。その直後にネフェリの斧がヒットしてギデオンの肩から出血。そのあとに次々斧を叩き込んでくと、ギデオンから金色の爆発が発生。ネフェリをぶっ飛ばす。
ネフェリを吹き飛ばしたあとはギデオンのターンがやってきて、デカくて青いエネルギーの塊みたいなのをネフェリに連続発射。でもネフェリはぶっ飛んだ先にあった柱でエネルギーを全部防いで、撃ち終わったところにまたダッシュで近づく。そこにギデオンが燃える血を撒き散らした!
拓也「あっ!」
マレニア「あの血は…!」
モーグの技をいつの間にか習得していたギデオンは、そのままネフェリに血の雨を連射。ネフェリは横に跳んで避けていくけど燃え上がる炎に少し足を焼かれる。そこでネフェリは強引に突っ込んで火に脚を焼かれながらギデオンにジャンプ斬り!胸を切り裂くとギデオンもたまらず呻く。そこに追い討ちをかけようとした所でギデオンは後ろに転がる。フケ声なのに動きが軽やかでコイツは使えるジジイだ!
後ろに下がったギデオンは聖杯瓶を一発キメるけど、その隙にネフェリの接近を許して走り斬りをもらう。それでもギデオンは狼狽えずに後ろにまた三回転して、全身から光の輪を放ってネフェリに飛ばす。
マレニア「兄様の光輪…!?」
マレニアが驚く声を上げると同時にネフェリが新テクを開発!
飛んでくる輪に向かって走りながらスライディングを敢行。そのまま輪をくぐり抜けながらフルスピードでギデオンの脚に斧をお見舞いして転ばせ、そこからあの人間洗濯機が発動!オレも熱くなって「いけーっ!人間洗濯機!」って叫んだ時は、マレニアに妙な顔をされた。
ギデオンはその人間洗濯機を倒れたまま全身に浴びて更にぶっ飛びダウン。全身から血を流して戦闘不能になった。「終わりだ、ギデオン」そう言って倒れたギデオンにネフェリが斧をむけると、ギデオンは兜を脱いで、影のある銀髪のイケメン仙人系ジジイ顔を晒した!お前そんな顔してたのかよ!やられたぜ!最期にイケメン顔を晒してオレを惑わせる作戦だな!戦い自体は20秒以上?30秒以下?で終わったけど、こんなことをされたせいでオレのチンポが強烈に刺激されズボン越しに鎧に押し付けられ、体が強制的にくの字になる。「お前はこんな時もそれか…」ブライヴの呆れ顔がさらにオレの気分を煽情的に落とし込む。
マネージャー「…どうやら、終わったようですね。罠は不発に終わったようです」
ネフェリ「…いや、罠など無い」
マネージャー「え?」
ネフェリ「ギデオン…まさか、あえて敗れたのか…?」
ネフェリの疑問に「そのような様だから、お前は凡愚なのだ」って昔の悪態を引用して、ギデオンは鼻で笑う。
二人が決闘してる間は兵隊も、魔法も、血没紳士も出てこなかった。
287
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 01:15:14 ID:u5QkRMTY
【黄金樹前で7P】
ギデオン「エルデの王を求める…その意志はよい…だが、女王マリカは、我らには足掻きこそ望んでいる」
ギデオン「ゆえに我らは…王とはなれぬのだ…」
仰向けに伸びてるギデオンに斧を向けるのをやめて、ネフェリはしゃがみ込んでギデオンを見据える。オレはエロくなったガタイをどうにか冷静にさせてから、みんな一緒に二人に寄ってくけど、マレニアは義手の刀を出したままで最後まで警戒モード。
マネージャー「それは、どういう意味ですか?まさか王になるべき人は、すでに決まっているのですか?」
ギデオン「君は理解が、早いな…ならば、君と語らうこともない」
ギデオン「ネフェリ、お前はそれでも、王たる者を見出し…エルデンリングに見えることを望むか…?」
王になるべき奴がもう決まってるなんて初耳だ。じゃあそいつは誰なんだよ?そう聞いてみてもギデオンはネフェリだけを見てて答えない。当のネフェリは外に広がる灰まみれの景色を何秒か眺めてから答える。
ネフェリ「ああ、それが望みだ」
ギデオン「そうか…ならばこれを、持って行くがよい」
ギデオンは懐から、白く光るトゲトゲしたリングを差し出す。
それから「ならばこれを、お前に託そう…死衾の乙女より見出せし律…死王子の修復ルーンを」なんて言い出したからマジビビり!今までの死人が出るくらいの揉め事があってからいきなりこれじゃ、オレにはもう何がなんだかわかんねーよ!「やはり罠か…?」「いや待て、早まるな」ブライヴとマレニアも斬ろうかどうかで迷ってて判断がつかないし、マネージャーもディアロスと一緒に目を白黒させて展開に着いてこれてない。
マネージャー「まさかあなたは、この修復ルーンを完成させるために…」
ギデオン「死に生きる者の王…死王子を識るための謀は、成就した。これはそれによる恵みだが…私には不要なものだ…」
ネフェリ「…なぜ、これを私に…」
ギデオン「お前達の働きにより、私は女王マリカの、遺志を識った…」
ギデオン「これはその事への褒美であり…新しき世における、私の智識の…ささやかな爪痕なのだ…」
ネフェリに斬られたところから血がドクっと流れると、ギデオンの上の口からも血がさらに流れる。
ギデオンはネフェリを見てた視線を外して、暗い天井を眺めて誰にも視線を寄越さない。
ギデオン「知とは…己の無知を知り…知ることの終わりなきを…知ること…」
ギデオン「それはただ…私のよすがだった…」
ギデオン「…それに終わりが来ることなど…決して…知りたくはなかったのだよ…」
そう言いながら、ギデオンは天井を見つめたまま動かなくなる。
血はどんどん流れていって、ネフェリの足先を濡らすと止まった。
ネフェリ「知ることの終わり…ギデオンは何を見たのだろうな…」
マネージャー「これは推測ですが…彼はおそらく、智識との心中を選んだのでしょう」
ネフェリ「心中?」
マネージャー「私たちがエルデンリングを修復すれば、新しい律で動く新世界がもたらされます。…その世界では、彼が識っていった智識は、意味を失います」
マネージャー「女王マリカが、私たちに足掻くことを望んでいたのなら、それは彼の探求を許すものでは無かったのでしょう。彼女の望みは世界の破壊と再生であり、褪人による世界の探求ではなかったのですから」
マネージャー「識った物も残らず、これから識るものも無い。…彼の探求は、そこで終わったんです」
ギデオンがどうして死を選んだかのマネージャー流の解釈を聞いて、ネフェリは深くため息をつく。智識を知るだけじゃなくて、使うことに喜ぶんじゃダメだったのかな?なんてオレは思うけど、敵対してたとはいえ義父を亡くしたネフェリの前でそんなこと言えないぜ。もう少し前か、もう少し後に生まれてれば良かったのかもな。「ギデオン、我が義父よ…あなたは愚かだった…」ネフェリはギデオンの顔に手を伸ばすと、両目を閉じさせた。
ネフェリ「…多く重ねた罪は、許されることはない」
ネフェリ「だがせめて、風と共に逝くがよい。あなたの友たる、ドローレスの元へ」
別れの言葉を言い終わってから、ネフェリはギデオンを抱えて風通しのいい場所に置く。それから「用は済んだ。ギデオンの魂は風が運ぶ。我らは黄金樹のもとへ行こう」と言ったところで、ブライヴが「いいや、そうはいかん」なんて言いだした。
ブライヴ「黄金樹は目の前にあり、もはや戦う敵もいない。俺もラニの元に帰る」
マネージャー「…ここで、お別れなんですか?」
マネージャーの疑問に、ブライヴは折れた剣を見せて返答。
そういうことなら仕方ないぜ。
ブライヴ「ラニから賜った剣が、これではな。今の律の理があるうちに、イジーに修復してもらわねばならん」
マネージャー「…そういう、ことですか…」
ブライヴ「そういうことだ。世話になったな」
モコモコマントを翻して、ブライヴがオレ達から去っていく。ブライヴともお別れかぁって考えたら、ラーヤが帰っていったのもあって寂しさが更に倍になる。本当に行っちゃうのかよって未練がましいこと考えてたら、そしたらマレニアから「待て」って言われて、ブライヴが面倒臭そうにストップして振り返る。マレニアは手を差し出した。
ブライヴ「…喋りすぎたな。別れが湿っぽくなった」
マレニア「ラーヤには良くて、我らには駄目か?」
ブライヴ「握手など、やるべきではないな、まったく」
ブライヴはしょうがねーなって感じで適当にマレニアと握手、それからディアロス、マネージャー、ネフェリと握手を回していって、俺が突き出してたケツには溜め息をついて、それからピンタを食らわしてくれた。お前は本当にオレをよく知ってるぜ!
ブライヴ「もう用は無いだろう。俺は帰るからな。止めるなよ」
ブライヴはまたモコモコマントを翻して、オレ達から遠ざかっていく。
「律が変わるとしても、君は我らの友だ、ブライヴ」
マレニアの言葉に振り向かないまま手を振って、ブライヴは聖堂から出ていった。
288
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 01:19:37 ID:u5QkRMTY
ブライヴと別れてから拓也達一行も出発。聖堂から生えてる木の根を歩いて、聖堂の二階に到着。
そのまま女王の間を目指して歩いてると、スッゲー既視感に襲われる。
拓也「このメンツで集まってるの久しぶりじゃん!」
マネージャー「あっ、確かにそうですね」
ネフェリ「リエーニエか…懐かしいことだ」
マレニア「私が円卓に招かれた頃か。あの時はまだ、人形兵の腕を使っていたな」
ディアロス「あの時の話はよしてくれ…拓也と這う這うの体で逃げ回っていた覚えしかない…」
懐かしい思い出トークに花を咲かせながら、女王の間を通過していく。レアルカリア城で食らった人間洗濯機状態は痛かったぜって話にまで発展すると、マレニアから人間洗濯機について質問が飛んだから、何を指して言ってたのかを教えるとネフェリから答え合わせが補われる。
ネフェリ「あの戦技は、故郷では雷嵐と呼ばれている。しかし、洗濯機とはなんだ?」
拓也「ウッス!勝手に服を洗ってくれるカラクリっす!勝手に乾かしてくれる奴もあるんすよ」
マレニア「それは素晴らしいな…」
ディアロス「盾は洗えるのか?」
なんてどうでもいい話をしてたら、あっという間に黄金樹前の広場に到着。全員お喋りを終わらせて神妙な気持ちになって、燃えまくってる黄金樹を見上げる。こんなに派手に燃えてるのに思ったほど空気も暑くないし、黄金樹の奥の方にはいかにも入って来いって感じの入り口と、金色に光る霧が見える。あーあ、この黄金樹に入ったら今までの激ヤバなハードS調教の旅も終わるんだなぁ。結局誰が王になるのか、どの修復ルーンを使うかも決めてないな。
マネージャー「…着いちゃいましたね」
拓也「うす、着きました」
ネフェリ「ああ」
広場の前に立ったまま、何秒間か沈黙があって、マネージャーが喋る。
「…それでは、誰が王になって、どちらの修復ルーンを使うかを決めましょうか」
決めなきゃいけないのは分かってるけど、責任が重すぎてチョー苦しいし、話し合う人数も絶対足りてないんだよな。「…拓也とマネージャーを王にはできないだろう」ディアロスの言葉はもっともで、王になったら帰れないし拓也には政治が分からない。昔は賢ぶって色々政治について話したこともあるけど、あんなのふざけてただけだぜ。
マネージャー「…確かに私と拓也は、王にはなれませんね。なる気も無いですし」
マネージャー「というより、ギデオンの話が事実なら、王は既に決まっているはずですよね」
ネフェリ「ならば、王を決める話し合いなど意味がない。修復ルーンについて語るべきか」
マネージャー「それなんですけど…私と拓也はこの世界の外の人間ですし…全てが終わったらいなくなっちゃうと思うので、本音を言うと話し合いに参加すべきかすらも、怪しいところなんですよ」
拓也「オレにもちょっと、責任重すぎるっす…」
ネフェリが腕を組んで悩み始めると、ディアロスが話の流れをぶった斬ってマレニアを王に据えることを提案。「私が?よしてくれ…私は王の器ではないだろう…」「しかし貴公は神人だろう?聖樹の民を率いてる身でもあるし」「彼らは兄様の手腕と魅力に惹かれたのだ…私など、兵を率いて戦うことしかできなかった…私は王に相応しくない」ディアロスが推したマレニアもそう言って辞退した。ディアロスも「おっと、言っておくが、私も王にはならないぞ。貴族の世にしがみつくことすらも、私は出来なかったのだからな」って激デカ予防線を張ってガード体制。そこで自然と視線を集めたのがネフェリだ。
289
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 01:37:20 ID:u5QkRMTY
ネフェリ「…よせ…私は全土の王たり得んぞ」
マネージャー「ですが、ゴドリックやケネスさんは、あなたを王に推していたはずです。血筋や性格的にも、あなたが最も王として務まると思うんです」
マレニア「私も、貴公が王となってくれるのであれば、喜んで従おう。貴公にはその甲斐がある」
ネフェリ「やめてくれないか…私は戦しか知らんのだ…王都の政など、どうすればいい…」
ディアロス「だが貴公が王となれば、弱き者の痛みを知る、最初の王となれるのではないか?政はケネスに任せればいいだろう」
ネフェリ「そうは言うがな…それより修復ルーンの話はどうした?王の話などしないと言っただろう」
王様候補がだんだんネフェリに絞られてきて、推されまくるネフェリは話を修復ルーンの方に戻す。だけど修復ルーンでエルデンリングを直した前例なんてあるわけない。「修復ルーンを使った後の世などは、女王マリカでさえも知らぬだろうしな…」ってマレニアの悩みに全員同意するしかなくて、一瞬で話が行き詰まる。結局一番つらいのは、こんな世界を変える大チャンスが出来上がってるのに、金仮面卿の完全律か、死王子の修復ルーンか、ふたつにひとつを選ばなくちゃいけないシチュエーションだとわかったぜ。
5人でウンウン悩んでると、女王の間の方からデカいモサモサしたシルエットが近づいてくる。ブライヴの奴が用事を済ませて帰ってきたみたいで「ウッス!」ってオレも手を振るけど、女王の間から出てきたそいつはブライヴじゃなかった。
ディアロス「なっ…!?」
マレニア「あ…あなたは…」
マレニア「なぜあなた様が…ここに…!?」
出てきたのは、あのゴッドフレイ!
2メートル超えの激デカガタイのマレニアよりさらにデカい3メートル超級の金剛力士彫刻ガタイの偉丈夫は、右肩にバカみたいにデカい斧を担いで、背中から左肩にかけて透明なデカライオンを背負いながら、恐ろしく鋭い眼光で黄金樹だけを真っ直ぐに見つめて階段を登ってくる。ゴッドフレイが一歩歩くごとに石の階段を振動が伝わって、オレ達の足の裏まで微かに揺らす。
ディアロス「せ…戦王…なぜ戦王が狭間の地に…」
マネージャー「戦王?……ゴッドフレイ!? 彼が、あの…!?」
ネフェリ「王が決まっているとは…こういうことだったのか…」
エルデの地では超大物の登場はいつも突然だ。絶対に会うことの無いはずだった、蛮地に追放されたはずの最初の王に遭遇して、オレ達は気圧されまくり怯みまくり、視線掴まれて鳥肌立ちまくりの歴史の生き証人になっていた。ゴッドフレイはそのまま階段を登ってきて、オレ達の前に来てもペースを全く乱さないからオレ達の方が避けることに。でも戦王はオレ達はおろかマレニアまで完全に無視で、目に入るのは黄金樹ただひとつだ。
ゴッドフレイを通過させて、ディアロスが「最初の王…あのゴッドフレイが玉座に着くのなら…あの方に修復ルーンを渡せばいいのではないか?」ってナイスなアイディアを思いついたみたいなこと言うから、「それでは駄目だ。ブライヴとラーヤの話を忘れたのか」ってマレニアにキツく言われてる。ラニの話もあるし、このまま見過ごしちゃ駄目だって分かってるけど、あんなガタイした奴を呼び止めたら命がいくつあっても足りねーよ!でもマネージャーにはそんなこと関係なかったみたいだ。
マネージャー「待ってください!」
勇気を振り絞ったマネージャーが、黄金樹前の広場を進むゴッドフレイを呼ぶ。でもやっぱり無視されて、ゴッドフレイは遠くで屈んで何かを呟いてる。でもこっからじゃなんて言ってるのか分からないから、今度はマレニアが「ゴッドフレイ王、お話がございます」って言うけどそれも無視されて、気付いた時にはゴッドフレイは黄金樹の中に入りかけていた。そこでネフェリがマジで絶対に言っちゃいけないことを言った。
ネフェリ「私と勝負しろ!戦王!」
その瞬間にゴッドフレイがピタっと止まって、その背中から金色の淡い光が伸びていって、ネフェリとマレニアにまとわりつく。でもゴッドフレイは振り向かない。
「…よくぞ戦い抜いた、円卓の騎士たちよ」
「黄金に挑みし、つわものどもよ」
それから立ち上がって、燃える黄金樹を見る。こいつはこれだけを目指してここに来たんだってオレにも分かるぜ。ネフェリはゆっくりと斧に手を伸ばして、マレニアも義手を変形させて刀を出して、ディアロスは背中の盾に手をかける。
「偉大なるエルデンリングは、確かに、ここにある」
「だが、私は帰ってきた」
「再び、それに見えるために」
ゴッドフレイが振り返ると、背中に張り付いたライオンの霊が吠えまくって、広場に薄く積もった灰を全部吹き飛ばす。緊張感がピークに達したと同時にネフェリは斧を抜いて、マレニアは刀を手に握って、ディアロスは盾とムチを構える。オレとマネージャーは全身の鳥肌に従って避難しようとしたけど、振り返って見たら広場の入り口に金色の霧がかかってた。やべーよ!
「我が名はゴッドフレイ」
「最初のエルデの王として」
両手でバカデカい斧を握ったゴッドフレイは、初めてオレ達5人を見た。
マレニアとネフェリとディアロスは戦士だけど、オレとマネージャーは違うから帰してくれよな!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 00:17:31 ID:JzQpMqKo
エルデ王初体験 投稿者:ビルダー拓也
斧が飛んできた!
いきなり飛び上がったゴッドフレイがマレニア目がけて空中でデカ斧をぶん投げる。でもマレニアは咄嗟にオレとマネージャーを突き飛ばしてから回避。デカ斧が床というゴングを鳴らすと、ディアロスとネフェリはゴッドフレイに向かって走りだす。
空中にいるゴッドフレイは丸太みたいにぶっとい腕を振り回して、その推力でマレニアにぶっ飛んで行くけど、マレニアにとってはこれが幸いしたぜ。突っ込んでくるゴッドフレイに鋭い突きの一閃をぶっ込んでカウンターを取れるからだ。でもそれはゴッドフレイにとって幸いした!
ゴッドフレイのヤツは刀で腹を貫かれながらマレニアの頭を左手でガッチリ捕獲。それから冗談みたいにデカい音を上げながらマレニアの顔面に右手のストレートパンチを連打。マレニアの髪が跳ねまくる。オンナが相手でも容赦が無いぜ!ネフェリも焦りまくって、斧をゴッドフレイの背中にモロにぶち当てる。それでもゴッドフレイが止まらないから、今度はディアロスがゴッドフレイの右手にムチを叩きつけて絡ませる。
マネージャー「あっ…」
その瞬間ディアロスが消えた!
マレニアを前蹴りでぶっ飛ばして壁に叩きつけたゴッドフレイは、今度は右手にムチが絡まったのを良いことに、右腕をぶん回すことでディアロスを目にも止まらないチョースピードで振り回す。あまりにとんでもないスピードだからムチの先っぽのディアロスが見えないけど、激ヤバ遠心力にディアロスの握力が一瞬で負けて壁に飛んでいって激突。白目を剥いてダウンした。あんなの食らったら仕方ないけど、ここでもうダウンとか残りの二人が保つのかよ!
気絶してるディアロスに向かって拓也とマネージャーの新宿コンビが走ってる時に、ネフェリが更にゴッドフレイの脛に斧を叩きつけるけど、鉄みたいに硬い脛に刃がまともに刺さらない。そこでゴッドフレイがデカ斧を地面から抜いてネフェリに相対。デカ斧の腹でネフェリをぶっ叩きに行くけどこれはバックステップでかわしたぜ。デカ斧をかわしたネフェリは鈴をチリンと鳴らして、あの透明な鷹を呼び出した。
ぶっ飛んで倒れてたマレニアが起き上がる。鼻と口から血が出まくってるけど、流石は神人って感じで鼻は折れてないし眼も見えてるぜ!義手をガチャっと起動させて三連斬りを放つマレニアに、ゴッドフレイはまた突っ込んで地面に脚を叩きつけて床をバキバキに割って、三連斬りをストップさせる。でもマレニアはゴッドフレイの幻と一度やりあってるから、そのパターンは見抜いてた。
拓也「ウッス!イケまっす!」
床を伝って走ってくる衝撃波をマレニアはジャンプで飛び越えて、そのまま水鳥乱舞の構えに移行!さらにネフェリは鷹と一緒にゴッドフレイの背後に追いついてきて、ゴッドフレイは前から後ろから責められる形に。でもここでゴッドフレイが水鳥乱舞に突っ込んだ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 00:34:47 ID:JzQpMqKo
ネフェリ「なにっ!?」
放たれる水鳥乱舞に何度か斬られながらもゴッドフレイはデカ斧を縦振りして、マレニアに刀で防がせることで乱舞を強制停止させる。マジ重い一撃を防いでマレニアが膝をつくと、ネフェリの戦技がゴッドフレイの背中に一発二発と叩き込まれて、鷹も爪を剥いて上から強襲する。ゴッドフレイはマレニアに防がせたデカ斧に、圧倒的な脚力の蹴りをぶち込んだ。
マネージャー「えっ?」
拓也「は?」
それと同時にマレニアの義手刀が割れた!
剣先側の三割ぐらいの刃がぶっ飛んで転がり、デカ斧が交通事故みたいな音を立てて床にめり込んで破片を撒き散らす。ゴッドフレイの非常識バワーを二度も連続で浴びたマレニアは、完全に膝に来てて動けない。ネフェリの戦技が三発目、四発目とさらに打ち込まれるけど、デカ斧がめり込んだ床が強烈に光って大爆発!爆弾が炸裂したような火柱を巻き上げてマレニアとネフェリをぶっ飛ばし、鷹を一撃で粉砕。黄金樹の枝に届くキノコ雲を噴き上げる。
マネージャー「えーっ!?」
拓也「うぉおおあっす!?」
キノコ雲が上がりきって、ゴッドフレイがデカ斧の風圧で埃を完全に巻き上げると、黄金樹前の広場が真っ二つに割れててマジ狂い!マレニアとネフェリは運良くオレ達のいる側に転がってきたけど、広場の反対側はそのまま土砂崩れみたいにガラガラ崩れていって、灰の風を巻き起こしながら振動と共に倒れていく。こんな化け物倒せるわけねーよ!万全のブライヴとベルナールがいても絶対無理だぜ!
ディアロス「なんて強さだ…これが…褪せ人だというのか…」
振動と騒音で目が覚めてたディアロスの一言でさらに絶望的な事実が判明。ゴッドフレイは褪せ人を率いた『祝福を失くしたデミゴッドか何か』の王様だと思ってたけど、人を率いる人の王ってことが分かってマジ狂い!「ウッソだろお前!?」「人!?見てくださいよこの強さ!こんな強さしてる人が人間のわけないじゃないですか!」口々に言うオレ達の前で、ゴッドフレイは起き上がろうとするマレニアを斧で殴りまくって転がしまくり、次々に人外ぶりを証明していく。
ネフェリは聖杯瓶をキメて、すくんだ両脚を奮い立たせてマレニアを助けるべくゴッドフレイに斬りかかる。同時にディアロスも聖杯瓶キメて大盾を構えて突撃。先にゴッドフレイを攻撃したのはネフェリだったけど、狙いをマレニアからすぐに離したゴッドフレイに迎撃されて、デカ斧の横降りを腹に食らって血を派手に撒き散らす。
マネージャー「あぶない!」
ぶっ飛んだネフェリと転がるマレニアからゴッドフレイは踵を返して、向かってくるディアロスにチョー重い横振りをぶっ込むと、ディアロスの盾が横に真っ二つに割れてディアロスもぶっ飛びダウン。その間にマレニアが起き上がったけど、さっきの大爆発をまともに食らったのもあって全身血だらけで息が上がりまくっている。
そのマレニアに機関車みたいな勢いでゴッドフレイが飛び込んで、マレニアの顔面を踏み砕くべく脚を振り上げる。同時にマレニアの刀が振り切られて、すれ違いざまにゴッドフレイの脇腹を横一閃!更にそのまま、落ちてる刀の刃先を拾ってゴッドフレイに投げつける。飛んだ刃先はデカ斧で防がれたけど、その防いだ瞬間はデカ斧は攻撃に使われない。マレニアは駆け出して
マネージャー「やった!」
フルスピードでゴッドフレイに接近してから、斧を蹴ってゴッドフレイの真上を飛び越えて、そのまま背後に着地してから無防備な背中に刀を突き刺した!やったぜ!これは流石に効くぜ!透明なライオンは吠えまくり、あのゴッドフレイの口から血が流れる!でもゴッドフレイの闘志はむしろ湧き上がって、人間とは思えないデカ咆哮を上げて斧を振り上げる。
拓也「ヤバい!なんかやべーよ!」
強烈に嫌な予感がした拓也の叫びもゴッドフレイの咆哮に掻き消されて、気付いた時には遅かった。
ゴッドフレイの強烈すぎる足踏みは圧倒的バワーで床に突き刺さり、デカ衝撃が半分になった広間全体に伝わって拓也の足裏に直撃!そのまま内臓に伝わって、鳩尾を思いっきり殴られたかのようにオレがゲロダウン。マネージャーにも衝撃がいってて腹を抱えて悶絶している。倒れた姿勢で食らったディアロスとネフェリはオレ達以上に内臓をやられて血を吐き、衝撃の中心にいたマレニアもまた膝をつく。
そのマレニアの顔にゴッドフレイのデカ斧が飛ぶと、マレニアはゴッドフレイから飛び退いてオレ達の方に弾丸スピードで駆け込んで、オレとマネージャーを抱えると広場の壁の上に放り投げる。「そこから動いてはならん!」血を吐き散らしながらマレニアはゴッドフレイの方に蜻蛉返り。ネフェリとディアロスもガクガク震えながら起き上がる。
そこにまた足踏みが床にブッ込まれてディアロスとネフェリがまたダウン!義足がピシって音を出してマレニアも転び、転んだ先にはゴッドフレイの振り上げた足があってマジヤバい!逃げる暇もなく足が発射されて、マレニアの腹に深く突き刺さる。
マレニア「ぐはぁ!」
ミサイルみたいな足を腹にぶち込まれてマレニアは吐血。神人ガタイも一気に限界を迎える。更にゴッドフレイは二発三発とマレニアに足を杭みたいに打ち込んでいき、風圧が遠くにいるオレのグラサンまでカタカタ揺らす。このままじゃマレニアが死んじまうぜ!そう思ってもオレなんかが助けに行ったところで、デコピンで脳みそが弾け飛んでおわりだぜ。
そこでネフェリがゴッドフレイの背中に飛びかかった!マレニアの神人ガタイがゴッドフレイのバワーを受け止めて、床に散る衝撃を軽くしたんだってガタイが分析を弾き出す。ゴッドフレイの首を足でガッチリホールドしたネフェリは、王の脳天に両手の斧を振りまくるけど、斧を振るたびにガキンガキンって鳴っちゃいけない音が鳴ってマジ狂い!人間のくせに頭蓋骨で斧を弾くなよな!
そのネフェリの両手もゴッドフレイの手に掴まれて、マッチみたいにパキって折られて無力化される。それでもネフェリは諦めなくて、使えない両手のかわりに噛みつきで対抗。ゴッドフレイの頭に齧り付くけど、今度は髪を鷲掴みにされて床に叩きつけられてバウンド。ゴッドフレイの身長の3倍近い高さまで飛び上がってから床に落ちて動かなくなる。
でもその間に、ディアロスはマレニアを助け出すことに成功。マレニアは踏まれまくった腹の肉がズル剥けてて内臓が垂れ下がってて、モーグウィン王朝のパキギメドッグにやられた時以上の重体になってる。それでもゴッドフレイは決して絶対に手を緩めてくれない。ネフェリが戦闘不能になったと見るやすぐにターゲットをディアロスとマレニアに変更。警官を皆殺しにする時のターミネーターみたいな圧倒的威圧感で二人に近づいていく。
そこでマレニアが新テクを開発!
自分の内臓に手を突っ込んで腐敗を抉り出してから、そいつをディアロスのムチと自分の刀に塗りたくる。「き…貴公…なんという無茶を…」「集中を欠くな!戦王が来るぞ!」ディアロスがマレニアを心配してる暇はマジで無くて、機関車みたいなゴッドフレイが猛烈な砂煙を巻き上げて突っ込んでくる。マレニアはディアロスを突き飛ばして自分も横跳びしてゴッドフレイを回避。そこから腐敗した刀で水鳥乱舞をぶっ放し、同時にディアロスも腐敗ムチを走らせて、水鳥乱舞で出来た切り傷に腐敗を仕込む。
そこまでやってようやくゴッドフレイが片膝をついて、同時にマレニアとディアロスも倒れ込んで、二人とも荒い息を上げて立ち上がれない。透明なライオンに色がついてきてヤバい!って拓也の乳首が感知。そこにすかさず「ゴッドフレイ王!私の話を聞いていただけますか!?」っていうマネージャーからの横槍が入って、ゴッドフレイもライオンを引き止めた。交渉の時間だぜ!
292
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 00:43:00 ID:JzQpMqKo
マネージャー「あなた様の妻、女王マリカの企みは、私たちも知っています」
マネージャー「死を持たない黄金律に、死を回帰させることによって、死の不在が生んだ停滞と澱みを黄金律から取り除くこと。黄金律に流れを生み出して、神人やデミゴッドでさえも逃れられない呪いと腐敗を取り去って、あなた様との治世を盤石なものとすること」
マネージャー「それが彼女の狙いであり、あなた様に託した、願いだったのでしょう」
マネージャー「その計画は、ラニさんの妨害により果たされませんでした。ですが私たちが死王子の修復ルーンと、完全律の修復ルーンを持っている今なら、達せられる可能性もあります」
マネージャー「その可能性を捨てて、このまま戦ってしまえば、片方が全滅するか、もしくは共倒れになるでしょう。ですから今ここで、あなた様にお聞きしたいのです」
マネージャーが交渉してる間に衛生兵拓也はネフェリの元に急行。聖杯瓶を全部飲ませて怪我を完治させる。ディアロスは自力で回復したからいいけど、マレニアの重傷はどうにかしたいぜ。でも治す方法が無いからどうしようもない。祈祷って奴が使えればこういう状況も変わったのかな。マネージャーはひと呼吸入れて、ゴッドフレイもライオンを抑えたままだ。
マネージャー「あなた様のかつての治世は、亜人と混種、小人と病人を迫害し、角を持つ者達を無き者として扱いました。黄金律に祝されぬ民族、文化、思想を弾圧し、いくつもの文明を淘汰していきました」
マネージャー「もちろん、それらは恩恵をもたらしたこともあるでしょう。女王マリカと黄金律が認めていない者は敵であるという思想は、外なる神がもたらした腐敗の流行を抑え、星々より飛来する獣達と戦う意志をラダーン将軍に与えました。血の君主モーグに、大々的に勢力を伸ばすことを躊躇わせることにも一役買いましたし、階級社会を形成して維持するのも容易だったことでしょう」
マネージャー「ですがそれらは同時に、本来ならば敵とはならなかった者達も、黄金律とあなた様方の敵対者にしたのです」
マネージャー「ミケラは虐げられた弱き者たちを救うため、聖樹を求めました。忌み者とされたモーグは王朝を夢想することに逃避し、外なる血の神を呼び込みました。ラニさんは律を月に運ぶことを画策し、ライカードは神を食らおうとしました。そしてラダーン将軍も、人々を救わない黄金律を見限りました。黄金律と女王マリカに見捨てられ続けた者達は、狂い火を呼び込みました」
マネージャー「彼らの行いの根底にあるのは、強者が弱者を虐げ続けることへの否定です。彼らはみな、弱者を救わないあなた様を、女王マリカを、黄金律を否定したのです。ラニさんが女王マリカを妨害しなかったとしても、いずれは誰かがラニさんの代わりを務め、今回とは異なる理由、異なる方法によって、エルデンリングは砕かれていたでしょう」
マネージャー「そのうえで、あなた様にお聞きします。あなた様は再び王となったあと、かつてのような統治をするのですか?」
マネージャー「するのであれば、あなた様に修復ルーンをお渡しすることはできません。ですが統治を改めるのでしたら、私は修復ルーンをお渡ししても良いと考えています。私達も少しだけ話し合いましたが、私達の誰にも、エルデの王など務まらないのですから」
マネージャーからの話を聞いてゴッドフレイは静かだったけど、マネージャーの態度はライオンの癇に障ったみたいで、牙を剥いた低い唸り声が響く。でもゴッドフレイは「もうよい…ずっと世話をかけたな、セローシュよ」なんて言ってライオンを撫でてるし、こいつは好感触だぜ!目が覚めて起き上がったネフェリに「ウッス!なんとかなりそうっす!」って言っておくと「何がなんとかなるんだ?」って答え。気を失ってたせいで何がおきてるのか分かってないなりね。「ゴッドフレイ王。答えをお聞かせください」マネージャーが答えを催促すると
「力こそ、王の故よ」
ゴッドフレイはギン眼で答えて、背負ってるライオンを引き裂いた。
「蛮地の王は、まだ戦っていない」
ゴッドフレイを睨みながら、斧を抜いたネフェリの言葉で、拓也の血の気も引いていた。
293
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 00:53:02 ID:JzQpMqKo
7Pでライオンを千切り倒したあとの絶叫殺戮マシーンホーラ 投稿者:ビルダー拓也
「行儀のよい振りは、もうやめだ」
いきなりライオンを引き裂いたゴッドフレイは、ライオンと一緒に自分の鎧も砕き始めて辺りに散らばらせながら圧倒的な筋肉ガタイを曝け出し、ライオンのはらわたまみれでガタイ振り乱して絶叫。地響きみたいな咆哮が全員の鼓膜に突き刺さりみんなで耳を抑える。
交渉の余地が最初から完全に無かったコイツは、暴力には圧倒的暴力を返す、ひたすらに戦いを求め続けるのが本能のプロ級殺戮マシーンだった。あまりのことにマネージャーも驚愕顔で思考がぶっ飛び停止。耳を塞いだ体勢で無防備になって動かなくなってる。マレニアが左手で腹を抑えながら、折れた刀を構え直す。斧を握ってるネフェリの手は、震えていた。
「今より、俺はホーラ・ルー!」
「戦士よ!」
名乗りなおしたゴッドフレイが、斧も何も持ってない素手でマレニアに突撃。マレニアはそのゴッドフレイ目がけて突きのカウンターを放つ。「駄目だ!」ネフェリがそう叫んだ瞬間、刀は掌を貫通して、そのまま握力に止められてマレニアが捕獲された。
ディアロス「え?」
次の瞬間にゴッドフレイは天高くジャンプ!
マレニアを捕獲したまま一気に縦に15メートル以上跳んで、そこから更に黄金樹を蹴って高く跳び、ダメ押しとばかりに空中で腕をぶん回し、推進力で三段目のジャンプを入れて落下。上空100メートル以上からの特大ダイブでマレニアを広場に叩きつけて大爆発を巻き起こす。振動でディアロスとネフェリは浮き上がって、広場全体がガクンと傾く。マジやべーよ!もうオレ達でどうにかなる相手じゃねーよ!
傾いた広場の上で濛々と上がる煙の中、また交通事故みたいな音がしたと思ったら、煙にボンと穴が空いてマレニアが飛び出してきて、黄金樹に叩きつけられる。見ると腹の傷はさっきの特大ダイブのダメージもあってか完全に貫通している。マレニアは黄金樹にめり込んだまま手足をピクピクさせてから止まって、もう生きてるかどうかも分からない。
一方ゴッドフレイは着地したあと、ネフェリにパンチの嵐を浴びせてる。ネフェリは全力で後ろ跳びを繰り返してギリギリで回避しながら、パンチが止まったところで反撃に出る。よく反撃できるよな。でも出鼻に重すぎる足払いを入れられて一回転。空中に浮いてる時にアッパーカットを合わせられて派手にぶち上げられて墜落。うつ伏せに落ちたところを、背中目がけてあの杭みたいな蹴りが飛ばされる。
でもディアロスからのムチがギリギリで間に合って、ゴッドフレイの背中の傷に腐敗入りのムチが命中!ゴッドフレイのターゲットがディアロスに向いて、ネフェリはガタイを震わせて起き上がる。起きるのはいいけど、こんな化け物相手にどうやって戦うんだよ!
ゴッドフレイはまた絶叫をあげると、今度は咆哮がソニックブームを起こして近くのネフェリをぶっ飛ばして、戦闘機みたいな轟音がオレ達全員の耳を麻痺させる。リエーニエのドラゴンにもできない芸当を人間がやっちゃ駄目だぜ。この時点でディアロスは鼓膜の片方がイカれたみたいで、片耳を抑えながら苦悶の表情で膝をつく。
ゴッドフレイはそれからまた天高くジャンプ。半分になった広場の真ん中辺りに激突してから、両腕を肘まで床に刺し込んだ体勢で怪物ガタイに血管を浮き上がらせる。それと同時に床全体が熱を帯びて光り、そこから大爆発が発生!純粋な腕力で放り投げられた大量の瓦礫と衝撃波でネフェリとディアロスが爆風とともに舞い上がって、見えてる限りの黄金樹の枝が全部揺れる。
オレとマネージャーがいる壁の上も砕けて崩壊。「拓也!」「マネージャー!」宙に放り投げられたマネージャーの手をギリギリでキャッチするオレ。爆心地との距離が離れてることが幸いしてギリギリで弱まってる爆風に、拓也はガタイに悲鳴を上げさせて辛うじて耐える。ほぼ縦方向だけに爆風が飛んでるから生きてるけど、少しでも横に広がってたら今頃二人ともバラバラになって広場の外にぶっ飛んでたぜ。
それから時間が経って煙が上がり、オレもマネージャーをどうにか壁の上に引き上げたけど、黄金樹前の広場はもう4分の1しか残ってないし、圧倒的な破壊力をこれでもかって見せつけられて、恐怖すら麻痺してきた拓也もいつの間に小便を漏らしてた。広場の端っこでは土埃と血でドロドロになってるネフェリが、意識不明のディアロスの腕を掴んで引き上げ、広場から落ちるのを必死に抑えてる。
そのネフェリの顔面にゴッドフレイの蹴り上げがブッ込まれて、ネフェリに掴まれてたディアロスがネフェリと一緒にぶっ飛びダウン。ディアロスは動かないし、ネフェリは痙攣してる。そしてゴッドフレイの前にはマレニアが降り立った。
マネージャー「マレニアさん…」
拓也「まだやる気かよ!本当に死んじゃうぜ!」
マレニアの腹には握り拳くらいの大穴が空いてて、そこから血と内臓がダラダラ流れてて、口と鼻から流れる血も止まってないし、右目あたりも腫れてきてる。そんなフラフラ状態でも気力だけで義手を起動!ガシャって音を立てて斬り上げを放つ。
マネージャー「ああ…」
でも刀にわざと当たりに行ったゴッドフレイは、刀を脇で挟んで捕獲。それから刀をブン殴ると、刀を義手に固定してる接合部分がバキッて音立てて床に転がる。マネージャーが希望が消えたような声をもらして、刀を丸ごと奪ったゴッドフレイは刀を黄金樹に投げ刺して、素手状態になったマレニアの前で身を低くして両手を広げる。いつでも組み付けるポーズを前にしても、マレニアは引かない。
拓也「逃げろよ!無理だって!」
当然のごとくオレの叫びも無視されて、満身創痍の素手状態でマレニアはギン目を剥き、両手を握ってファイティングポーズを取る。同時に震える脚で立ち上がったのはディアロスだ。マレニアは自分が引いたらみんなが死ぬと思ってて、実際その通りだけど、この状況でマジで最強の殺戮machineになったゴッドフレイを相手に勝ち目なんてあるのかよ!
294
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:01:18 ID:JzQpMqKo
あらゆる攻撃をキャッチしてへし折る気満々のゴッドフレイに、マレニアがジリジリと近づいていく。でもゴッドフレイは尽きることの無い無限の闘争心に一瞬で負けて突撃。目の前のマレニアに掴みかかるも、サッとその場に伏せたマレニアの頭上を巨腕が通過して、そこから床を蹴ったマレニアにアッパーカットをキメられる。
顎を打ち上げられたゴッドフレイは、もんどり打ってから懐のマレニアに勢いよく頭突き。両手でガードしたマレニアの足元の床がドガッっと割れて足首までめり込む。この時マレニアの両手は塞がってて、ゴッドフレイの両手は完全にフリーになっていた。
マレニア「ぐっ!」
間髪入れないゴッドフレイの抱きつきが入って、鯖折り状態でもがき苦しむマレニアに、ここで幸運の女神が微笑む。腹からはみ出た内臓がゴッドフレイの胴体の傷に押しつけられて、ついにゴッドフレイも腐敗に感染!あの戦王の傷口から白いプツプツが流れ始めて、口からも朱い煙が漂い始める。でもその口は笑っていた。
マレニアがそれに気付いてハッとした瞬間、ガッチリと両腕でマレニアを咥え込んだゴッドフレイはまた飛び上がって天高く飛翔。黄金樹の樹皮にぶつかると
マネージャー「ああっ!?」
燃える黄金樹の樹皮を思い切り蹴って、広場に隕石みたいなスピードでぶっ込みまたしても爆発!ゴッドフレイに蹴られた樹皮には陥没が出来てて表面がバリバリに捲れ上がってる。瓦礫を巻き上げてまた割れていく広場は、とうとう6分の1にまで小さくなってもう広場でもなんでもないぜ!今のゴッドフレイにとっては黄金樹さえもどうでも良くなってて、頭にあるのは目の前のマレニアただ一人。
隕石の落下地点から全身血まみれのマレニアが放り投げられて、空中を飛んでいく。そのマレニアを追い越すスピードで飛び上がったゴッドフレイのダブルハンマーが空中で炸裂して、直撃点から球状に広がったソニックブームが瓦礫と灰をぶっ飛ばし、ほぼ同時に黄金樹の樹皮にマレニアが命中してまた爆発!広場が駄目になったからって今度は黄金樹がリングかよ!
黄金樹に叩きつけられたマレニアは完全に白目を剥いてて意識がぶっ飛び気絶。半分に斬られた状態の腐敗の翼を背中から生やし始めながら落下を始めたところで、ゴッドフレイからの踵落としの追加が脳天に直撃。とんでもないスピードで黄金樹の表面を砕きながら落下して、広場の残骸にぶち当たってバウンドしてからダウンした。
その衝撃でマレニアの意識は気絶から覚醒。ガクガク震えて起き上がりながら背中の翼にラダーンの炎を纏わせて、翼が欠けた火の鳥状態になる。でもゴッドフレイはそんなことお構いなしで、変身途中のマレニアにも容赦無くダブルハンマーで突っ込んで、広場の残骸に爆発と共に二人で潜り込む。それから広場だった場所の基礎部分がドカンドカン音立てて揺れまくり、オレとマネージャーも落ちないように必死に堪えつつ、ディアロスもネフェリを抑えて歯を食いしばって揺れに耐える。そしたら基礎の横方向に大穴が開いて、今度は灰まみれの王都の方で爆発が起きてキノコ雲が上がり、オレは激エロ遠眼鏡を取り出す。とうとう戦いの舞台は広場の残骸でも黄金樹でも無くなった!
マネージャー「めちゃくちゃですよ…」
灰まみれの王都の民家にぶち込まれたマレニアに、同じく王都に飛び出したゴッドフレイの隕石みたいな踵落としが迫る。マレニアは短い翼を羽ばたかせて辛うじて回避したけど、ゴッドフレイという隕石をモロに食らった民家が一撃で粉々になり、大量の瓦礫がマレニアに浴びせかけられる。息も絶え絶えで瓦礫を避けて走り回るマレニアには、もはや弱りきった腐敗バワーとラダーンの大ルーンだけが生命線だ。
そして瓦礫をどうにか避け切って灰の丘に脱出したマレニアの前に、またしてもゴッドフレイが立ち塞がって、両脚と両腕を広げた頂点捕食者のポーズでマレニアを逃してくれない。血が流れまくり腐敗舞いまくり、大ルーンが胸で光って燃えまくりのマレニアは打ち合う覚悟を決めて、またしてもファイティングポーズ。灰都ローデイルで第二ラウンド開始だぜ!
でも破砕戦争のツートップの称号は伊達じゃない。またしても突っ込んでくるゴッドフレイの動きに合わせて、腕をキャッチして背負い投げ。灰の山にゴッドフレイを突っ込ませてから、取った片腕に両足をからめて腕ひしぎ十字固がキマった!
拓也「あーっ!イケる!」
マレニア「おおおお!」
腐敗女神ガタイに渾身の力を込めたマレニアがギン眼で吠えて、関節技がゴッドフレイの腕をメリメリと伸ばしていくけど、ゴッドフレイがまた咆哮を上げた瞬間に伸びた腕がビタっと止まってビクともしなくなり、マレニアはそのままガチガチの片腕に持ち上げられて、ラオウVS雲のジュウザ状態に落とし込まれる。そこからゴッドフレイは全力バワーで腕を振り抜いた。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:08:59 ID:JzQpMqKo
でも散々殴られまくったマレニアは戦王のやる事も見切り始めてて、腕が振られる瞬間に絡みを解いてゴッドフレイにド派手な空振りをさせてから、その隙に背中を取って投げっぱなしバックドロップ!ぶっ飛んだゴッドフレイは民家の壁に叩きつけられたあと、その顔面に両足揃えのドロップキックが追加される!強いぜ!上手いぜ!壁が割れてゴッドフレイが民家にめり込み、マレニアの膝蹴りが追い打ちで放たれる。
でも膝蹴りは民家の壁穴を叩いた。壁穴から素早く脱出したゴッドフレイは、マレニアの真横に回り込んでフックを使い、テンプルを打ち抜いてマレニアを一瞬グラつかせる。その一瞬に戦王はさらに胴回し回転蹴りを合わせ、マレニアが縦回転してダウン。直後に重すぎるサッカーボールキックを食らったマレニアは、灰をぶち上げながらデカい竜の化石に叩き込まれる。直後にゴッドフレイも突っ込んで竜の翼の根元が大爆発。地響きを立てながら折れた翼が灰に沈んでいく。一方竜の化石の上では、爆心地から抜け出したマレニアに凄まじい拳の嵐が吹き荒ぶ。
防戦一方になったマレニアはあらゆるパンチと掌底を紙一重で回避。一発避けるごとにゴッドフレイの拳がデカい竜の化石に掠ったりブッ込まれたりして、みるみるうちに竜の化石も崩れていく。それでも拳を避け続けるマレニアに対して、ゴッドフレイは両手を天に掲げて、この世のものとは思えない化け物そのものの絶叫を上げ、渾身の力で両手を振り下ろす。
その瞬間にデカ竜の化石の全身が大爆発!デカ竜に残った翼が全部粉々になって腕も落ちて、遠くからでも白い波が見える程の衝撃波が王都全体に伝わり、王都中を覆う灰の山を僅かに縦揺れさせる。デカ竜の化石に残ったのは下半身と胴体のほんの一部、そして長くて細い首と頭だけ。その首の上を全速力で逃げていくマレニアの背後に、蒸発した汗を闘気のように纏わせるゴッドフレイが迫ってくる。
とうとう竜の頭の先まで追い込まれたマレニアが決死のダイブ。マリケスに短くされた腐敗の翼を羽ばたかせて空中に逃げるけど、その背中にミサイルと化したゴッドフレイの飛び後ろ回し蹴りが炸裂!竜の頭が跡形もなく吹き飛ぶと同時に、マレニアが翼だけを空中に残してぶっ飛んできた!
マネージャー「こっちに来る!?」
拓也「うおぉーっす!」
壁の上からオレとマネージャーが飛び降りると、さっきまでオレ達がいた場所がドバーっと粉砕して超高速のゴッドフレイが通り過ぎていき、マレニアが広場の残骸に落ちる一方で、ゴッドフレイは黄金樹に突き刺さって停止。それからオレ達が立ってる6分の1広場の残骸に降り立つ。
オレ達は焦りまくってマレニアの方を見ると、全身血まみれのマレニアはうつ伏せで倒れたままピクリとも動かず、義手も義足も外れかかっておかしな方向を向き、腐敗の翼も完全に根本から持ってかれて、ラダーンの炎もほとんど鎮火していたぜ。死の力に全身を犯されて全力が出せなかったとはいえ、死を操るマリケスまで倒した火の鳥状態のマレニアが完全に手も足も出ないなんて、こんなのあり得ない!
圧倒的な絶望に苛まれていると、神人を徹底的に神人を打ちのめした人間の手が拓也の後頭部を鷲掴み!そのままギリギリに締め上げられて叫び声も上げられずに、飛び出しそうな圧力を目ん玉と頭全体に感じていると、すぐに解放されてオレは一命を取り留める。
ディアロス「戦王よ…このホスローが、好敵手となりましょうぞ…」
息切れまくりの満身創痍、聖杯瓶も空っぽのディアロスが、ゴッドフレイの腕をムチで打っていた。同時にゴッドフレイの金剛力士ガタイから黄金色の光が流れて、ディアロスとゴッドフレイを繋ぐ。そして祝福という名の鎖に繋がれた、二人の戦士の戦いが始まったんだ。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:22:07 ID:JzQpMqKo
ディアロスVS戦王 投稿者:ビルダー拓也
ディアロスのムチはマレニアの腐敗が拡げた傷口に的確に命中していて、ゴッドフレイのターゲットをオレとマネージャーから変えさせてる。ディアロスは盾を捨てていて、代わりに左手に自分のムチを、右手に兄ちゃんからもらった古いムチを握っている。「兄上、どうか見ていてください」そう言って構えるディアロスに、デカすぎる音と振動で意識を取り戻していたネフェリが、這いつくばったまま声をかける。
ネフェリ「駄目だ、逃げろ…お前では…」
ディアロス「だが王は、貴公らを逃してはくれぬだろう?」
ネフェリ「私たちに構うな…頼む逃げてくれ…」
ディアロス「逃げたいさ、私もな」
会話してようが関係ないゴッドフレイは即飛び上がって、マレニアをボコボコにしたあのダブルハンマーを打ち下ろす。祝福チェーンデスマッチがついに始まっちまったぜ!ディアロスは転がるようにして降ってきた拳を回避。起き上がる動作でムチを振ってゴッドフレイの背中を叩く!でもただ背中を叩くだけじゃ全くダメージにならない。「傷口です!傷口を狙ってください!」どうせ戦うなら少しでも協力したいって感じの、半ばヤケクソな指示がマネージャーから飛んで、ギリギリで正気に戻ったオレもマレニアに駆け寄る。でもマレニアに効く聖杯瓶なんてあるわけないし、キメものも無いし、ぬくもり石だってマリケスとの戦いで完全に使い切ってる。衛生兵拓也はもう終わってんだよ!
背中を叩かれたゴッドフレイは腕を高く上げながら振り向き、そこから怒涛の拳の連打。大盾を捨てたディアロスは身軽で、そのパンチも次々かわしていくけど、ネフェリやマレニアのようにはいかなくて爪の端っこが鎧にかする。すると掠ったところから鎧がベリっと剥がれて何処かに飛んでいき、ディアロスも飛ばされて転倒。そこに追い討ちの、あの踏み付けが繰り出される!
マネージャー「うげえ!」
拓也「グボグボ!」
ディアロスは踏みつけをジャンプでギリギリ回避!でも床にぶち込まれた強すぎる衝撃はオレ達全員を叩いて、オレとマネージャーは息ができなくなってダウン。ネフェリも苦しげにうめいて、マレニアはショックで覚醒。起きたマレニアはうつ伏せのまま喉や肺に詰まった血をゴホゴホと吐き始める。広場の大きさはこれで7分の1にまで減った。衝撃を逃れたのはディアロスだけだし、戦えるのもディアロスだけ!
ディアロス「おおおお!!」
時間をかけられない事を悟ったディアロスは、恐怖を打ち消すかのように震える声で咆哮。両手のムチをしならせてゴッドフレイに駆け出す。そこにバカみたいに速い右ストレートが飛んでいくけど、ディアロスが足腰に来てたのが幸いしたぜ!
ディアロスは走ってる途中にガクンとバランスを崩して前のめりに転倒。何かを思い切り殴ったような音を立てて振り切られたゴッドフレイの拳を回避!そのあとゴッドフレイの懐から跳んで抜け出しつつ、同時にムチでゴッドフレイの腹を引っ掻いた。すると振り切られたムチに腐敗混じりの血がベットリつく。
ディアロス「これは…!」
両手を広げた戦闘体勢のゴッドフレイの腹には、やけに大きい傷が出来ていた。
そこでオレのガタイがディアロスのためにかつて無い速さで分析を開始!今までの戦いでゴッドフレイがどこに攻撃を受けたのかを瞬時に回想し、答えを即座に弾き出す。ゴッドフレイはマレニアに執拗に胴体を斬られて、さらに腹を刺されたあとに、マレニアの内臓を腹に押しつけてたんだぜ!マレニアをサバ折にしようとしたのが災いしたな!
拓也「戦王は腹刺されて、そこに腐敗を流し込まれてまっす!腹の傷を狙うしかねーぜ!」
戦王打倒のヒントはこれで届けたけど、あとは何もかもディアロスが活かせるかどうかに掛かってる。マレニアも這いつくばったままディアロスに視線を送るけど、ハァハァ喘ぐ以上のことは決して絶対に出来ない状態のままだ。そして再びゴッドフレイの太腕がディアロスに振り回される。
ネフェリ「ディアロス!」
激しすぎるパンチスピードに対して、長い間盾に頼っていたディアロスは咄嗟に左手を出してしまい、左手の肘から先が吹っ飛んで粉々になる。絶叫を上げたディアロスが痛みにダウンすると、もう一発振り回されたゴッドフレイの拳が空を切る。「ディアロス逃げろ!逃げてくれ!」ネフェリの叫びにディアロスは口を噛み締めて悲鳴を押し殺し、次に振られたゴッドフレイの蹴り上げをギリギリで回避。
その回避した先にゴッドフレイがジャンプをかまして、マレニアを空高く吹っ飛ばしたあの抱きつき攻撃を繰り出す!ディアロスは反射的に前に飛び出してゴッドフレイの真下を転がり、口から泡を垂らしながらムチを振り、ゴッドフレイの腹を通り過ぎざまに打つ。マレニアは手をついてガクガクのガタイを必死に起こそうとするけど、義手がバキッといって肩から外れてまた転ぶ。早くしないとディアロスが死んじゃうかもしれないけど、マレニアが助けにいっても多分どうにもならない。オレ達はただ黙って全身に鳥肌立てながら、ガタイ震わせて見てるしかない。
ディアロス「戦王!!」
転がった勢いで立ち上がったディアロスが右手のムチを構える。ゴッドフレイはディアロスの咆哮に応えるようにソニックブーム咆哮をぶち上げてディアロスから聴覚を完全に奪い、直後に大砲みたいな前蹴りを発射する。でもさっきの咆哮で意識が半分飛んだディアロスの膝がガクンと落ちると、ディアロスの髪を前蹴りが掠って、焦げた匂いを上げる。
倒れたディアロスは転倒した衝撃で手放しかけた意識を取り戻して、グルグル転がってゴッドフレイの足元から脱出。でも右足首をキャッチされてからそのまま握りつぶされて悲鳴を上げる。「やめろーっ!!」斧を杖にして上半身を起こすのがやっとのネフェリが叫ぶと同時に、ゴッドフレイはディアロスを黄金樹に投げつけた。
マネージャー「ああ、そんな…」
黄金樹に叩きつけられてバウンドしたディアロスは、口から血を吐いて7分の1の残骸の真ん中にぶち当たる。そのディアロスにトドメを刺すべく近付いていくゴッドフレイの手には、ディアロスからちぎれた膝下から先の部分が握られてる。
ゴッドフレイはぐったりして動かないディアロスを蹴り転がして仰向けにさせてから、胸ぐらを掴んでそのまま持ち上げる。そしてディアロスの胴体を太腕が貫通。眼を開いて震えるディアロスの口からは更に血が流れて、戦王の腕が真っ赤に染め上げられていく。それと同時にあの戦王も膝をついた。
ネフェリ「ああ…ディアロス…」
ディアロスの右手のムチはゴッドフレイの腹に突っ込まれていて、大量の血を傷口から垂れ流させながら、腐敗を更にゴッドフレイに染み込ませていた。戦王の全身の傷口から白と朱色の胞子みたいなブツブツが浮かび上がり、全身から白い煙が立ち昇る。見つめ合う血だらけのふたりの眼は、奇妙なくらい澄んでいた。
「褪せ人よ。よい、戦いであった」
「その力こそ、王の故よ」
ゴッドフレイの全身が白い煙になって消えていく。
ディアロスの腹を貫いていた腕も消えると、ディアロスが床に落ちたんで、オレとマネージャーはすぐさま駆け寄ってディアロスの名前を呼ぶけど、ディアロスはぎこちなくネフェリとマレニアが倒れている方に顔を向ける。オレとマネージャーはその瞬間何もかも察して、二人がいる方にディアロスを運んだ。
マネージャー「ディアロスさん…ディアロスさんが…」
ネフェリ「どうしてだ…なぜ逃げてくれなかった…」
オレに抱き上げられてるディアロスに、涙まみれのネフェリとマレニアが手を差し伸べる。ネフェリの手はディアロスの手を握って、マレニアの左手はディアロスの胸に置かれる。腹を貫かれたディアロスは喋ることもできなくて、虚な表情でネフェリを、マレニアを、オレとマネージャーを見渡す。その姿もオレの視界ではボヤけていって、胸の奥からあの哀しみがやってくる。
マレニア「ありがとう…貴公が皆を守った…貴公は英雄だ…」
マレニア「ありがとう…ありがとう…」
マレニアの言葉を聞いて、虚だったディアロスの口が少しだけ上がる。
それからゆっくり眼を閉じると、胸元にルーンが現れて、ネフェリもマレニアも泣き崩れる。
拓也「ざけんなよ!起きろ!」
拓也「寝てんじゃねーよ!!」
それから何度も名前を呼んだけど、何度呼んでもディアロスは起きてくれなかった。
297
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:25:13 ID:JzQpMqKo
投稿者: 拓也
泊まりのウリで↑と合ドラ仕込まれてマジ狂い、早朝に客が帰ったあとディアロスに歩けねぇんで助けてくれってメールしたら今からホテルへ行って掘ってやるよ、タチも掲示板で何人か調達してやるよ、て答え。待つこと20分、ディアロスにめちゃめちゃ感じるアナルの花
マネージャー「すみません…なにか…何か持ってればよかったんですけど…」
マネージャー「何もなくて…肉団子も、ぬくもり石もなくて…聖杯瓶も空で…」
びら舐められてよがりまくっているとさっそく掲示板見て来た奴が口にデカマラ突っ込んできていきなり喉尺。ディアロスも雄膣の肉壁を責めてきたんでマジ狂い!全身に鳥肌立ててると今度は3人目が来て敏
ネフェリ「お前は悪くない。ただ…ディアロスが、そう望んだだけだ」
ネフェリ「あの腑抜け者が…私たちの盾となることを、自ら選んだのだ」
感な乳首の蕾を舐めてくる。たまんねぇっす!喉尺してた奴がイキそうになると今度はバックから全開のアナルに挿入してドラでチョー感じやすくなってる膣壁の奥までズコズコズルズルこすりまくって射
マレニア「そのような盾など…私は望んでなどいない…」
マレニア「私は生きてて欲しかった…人を守れず、人を止められず、何が神人か…」
マレニア「許してくれディアロス…私はまた守れなかった…」
精!射精の瞬間はビクビクと跳ねるチンポに連動してオレのガタイも痺れて痙攣する。
オレ胸囲110のマッチョで売ってるボーイなんで全身でよがりまくる筋肉がたまんなく淫
ネフェリ「拓也…名残惜しくはあるだろう…私もそうだ…」
ネフェリ「だが、ずっと抱いているわけにもいかない…弔ってやらねば…」
そう言ってネフェリが伸ばしてきた手を、オレは払った。
「触んじゃねーよ!」吠えた拓也はそのまま頭の中で妄想遊びを続ける。
乱らしいぜ。セクフレが騎乗位になれと言うのでスクワットで種マンをデカマラに落として種を腸壁にこすりつける。
辛くて哀しくなったら、いつも一人になって妄想してたんだ
両親が離婚した時
お母さんから虐待された時
オレは不良グループのリーダーになったんだ
不良の子分引き連れてる拓也が、不良グループに裸にされるはずないのに
それで子分がついてくるわけないのに
学校では殴られて、家でも殴られて
いる場所がなくて、だから水泳部に入ったんだ
水の中なら全てが忘れられる
青いプールが大好きだった
拓也「弔いなんて知らねーよ!わけわかんねー!」
だから成人してからも、辛くて苦しい時が来たら、いつものように妄想遊び
ブログの作り話が楽しくて、つらい時でも、それで全てを乗り越えられる
旅がつらくても、イエロの瞳で妄想ゲーム
痛い目にあって、何回死にかけても
ネフェリが見捨てられた時も
ミリセントがいなくなった時も
ブライヴとディアロスから離れ離れになっても
夢があるから、なんでも耐えられた
だからネフェリも、ミリセントも戻ってきてくれた
マレニアとも仲良くなれた
ブライヴとだってまた会えた
だからディアロスとだって
マネージャー「拓也…?」
でもマネージャーに手を握られて、マネージャーの埃だらけの顔に涙の線が引いてあるのを見て、拓也の妄想ゲームも終わりを告げる。オレとディアロスの間であり得たかもしれないプレイの景色は消えていき、ディアロスはもう死んでいた。ディアロスはもう動かない、笑わない、驚かない。何度呼んでも戻ってはこない。オレはグラサン外して、涙を拭いて、ディアロスを床に寝かせる。そしたら今更祝福が現れた。もうディアロスの命は終わってんだよ。
298
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:32:41 ID:JzQpMqKo
マネージャー「…私は…一度円卓に戻って、物資を調達してきます…」
マネージャー「あの生肉はもうありませんから、私と拓也の傷は治せませんけど…ぬくもり石なら、ローデリカさんに作ってもらえます…」
マネージャー「それに、今度のことも…円卓のみなさんに伝えないといけません…それから…」
マネージャー「…いえ、今はそれだけです…他のことは、あとで考えます…」
祝福に触ってマネージャーが円卓に戻って、オレとネフェリとマレニアの三人でディアロスを囲んでる形に。横座りした二人のうちネフェリの方は眼を閉じて祈ってる。風に祈ると、風がディアロスの魂を良いところに連れてってくれるらしいから、オレも手を合わせて祈るけど、こんな酷いことばかりの狭間の地に良いところなんてあると思えなくて途中でやめたぜ。
マレニアは腹からハミ出た内臓を義手で無理矢理押し戻してる姿勢で、ディアロスの胸に左手を置いたまま、ディアロスの呑気な無表情に潤んだ瞳と赤い鼻を向けている。マレニアのぐちゃぐちゃな人生にまたデカい傷痕をつけて去っていくんだから、ディアロスってチョーSだよな。オレ達はそのまま20分以上?30分以下?ずっとディアロスのそばに居て、そこに焦げた匂いと一緒にマネージャーが戻ってくる。
戻ったマネージャーはマイバッグからぬくもり石を取り出してネフェリに渡す。ネフェリが石を転がすと辺りに暖かな光が満ちていき、マレニアの傷がゆっくりと治っていく。でも光に当たっても、ディアロスの傷はそのままだった。
マネージャー「今ある物資は、それだけです…」
マネージャー「…それと、大変言いにくいことですが…円卓が燃え始めまして、指読みのエンヤさんが亡くなりました…」
不幸が来る時はいつも連続だ。オレが突然の訃報に自分の耳を疑ってると、祈っていたネフェリはギン目になって立ち上がる。「燃えてる…? 襲撃されたのか!?エンヤが死んだ!?」両手の斧は怒りでブルブル震えてる。「何者の仕業だ」って言って、マレニアにも憤りに満ちた無表情が見えてくる。でもマネージャーからの答えに、二人が求める敵はいなかった。
マネージャー「襲撃ではありません…私たちが黄金樹を燃やしたと同時に、燃えだしたようです…エンヤさんも、その時に…」
ネフェリ「なんだと…?」
衝撃的な答えにネフェリの眼がかっぴらく。「…つまり、火を放ったのは、私たちか…」
沈んだ声のマレニアもため息をつく。黄金樹と円卓が繋がってるなんてオレも聞いてねーよ。
マネージャー「トープスさんとイレーナさんは、エドガーさんに連れられてストームヴィル城に避難したそうですが……ヒューグさんとローデリカさんは…円卓に残るそうです…」
ネフェリ「何故だ!?炎に焼かれるに任せたのか!?」
マネージャー「私も説得したんです…ですが、ヒューグさんはすでに正気を失っていまして…ローデリカさんも、彼を見捨てたくないそうです…」
マネージャー「いたる所が焼けてて、私も長くはとどまれませんでしたが…ローデリカさんから、伝言を受け取りました」
マネージャー「私たちを呪う、女王マリカを殺してください……それが、彼女の最後の言葉です…」
狭間の地はオレ達を、徹底的にオレ達を打ちのめすのが趣味のプロ級死地だ。こんな残酷な運命を課してくる大いなる意志っていうのは、きっと腐敗の沼と近親相姦が大好きなチョーSなヤツに違いない。絶望感にオレは喘ぐ息も塞がれて、どうしようもないやるせなさにネフェリは苦虫噛み潰したみたいな顔になって、オレ達から離れて瓦礫に斧を何発も叩きつける。「…ローデリカ…エンヤ…貴公らまでも、いなくなってしまったのか…」散々泣いたマレニアの頬をまた涙が伝う。それから祝福がまた光る。
299
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:39:37 ID:JzQpMqKo
ラニ「この惨状…何ごとだ」
ラニ「律が接がれておらず、もしやと思い来てみたが……マネージャー、お前たちに何が起きた?」
剣が綺麗に元通りになってるブライヴを連れてラニが登場。「なんてことだ…何故お前が…!」言いかけたブライヴがディアロスに駆け寄って、何が起きたのかマレニアから聞く。ラニの方にはマネージャーから情報が入る。オレはもう心と頭がごちゃごちゃで、エルデンリングが砕けた原因を作ったラニをまともに見られないし、逆にネフェリは睨みまくりで、いつ斧を抜くかも分からない。
マネージャー「黄金樹に入る前に、ゴッドフレイ王と戦闘になりました…」
ラニ「マリカは誓い通りに、戦王に祝福を与えたか…この惨状も、戦王によるものか?」
マネージャー「はい…ネフェリさん、マレニアさん、ディアロスさんが戦い、勝利はおさめましたが…ディアロスさんが、犠牲に…」
マネージャー「それと、この戦いと関係は無いですが…円卓でも…」
ラニ「…そうか…」
それだけ言ってディアロスに近づくラニの前にネフェリが立ち塞がる。「ラニ…お前と同じ土は踏まぬと言ったはず」ギン目のネフェリはもうラニの胸ぐらを掴み上げてて、今にも殴りとばしそうな雰囲気になってるけど、ブライヴはディアロスの前でうなだれてて気づいてない。
ネフェリ「お前さえ…お前が陰謀など働かさなければ…!」
ネフェリが奥歯を噛み締めて腕を振り上げたところで、事態に気付いたブライヴがネフェリを引き剥がす。「ディアロスに触れるな!魔女め!お前が触れれば、風がディアロスを運ばぬ!穢すなど許さん!」ブライヴの必死の拘束でどうにか走り出してないネフェリから、ラニは帽子を深く被り直して遠ざかり、マネージャーのいる方に戻る。オレも今はラニとは話したくなくて、離れてくれてホッとした。
マネージャー「…あなたが罪悪感を覚えているのは知っていますが、今はネフェリさんには、静かに弔わせてあげてください」
ラニ「…そうだな…」
マネージャー「…ですが、せっかくです。ラニさんには役に立ってもらいます」
ラニ「私が?」
「メリナさん?いるんでしょう?」ってマネージャーが言うと、祝福からメリナが出てくる。いるんだったらなんで一緒に戦ってくれなかったんだよ!ってオレが言う前にネフェリが言いかけたけど、メリナから「黄金樹が燃えた時に、私の使命は終わってしまった…だから、戦う力も残っていないの…ごめんなさい」ってショボショボの顔で返されて、二人で喉まで出かかった嫌な言葉を飲み込んでただのため息に変える。
マネージャー「もう、うんざりなんです。王様が務まりそうなゴッドフレイは既に倒れました。ディアロスさんも、ローデリカさんも、エンヤさんも、ヒューグさんも居なくなってしまって、それでも私達は王を決めなければならないんです。どちらの修復ルーンを使うかも決めなきゃいけないんです」
マネージャー「だったらもう、ゆっくり考えるなんてやめです。何かが起きてこれ以上犠牲者が増える前に、さっさと決めます」
マネージャー「ラニさん?あなたは自分の中に生じた、死の修復ルーンの欠片の性質を認識してましたね?そうでなければゴッドウィンが死ぬ瞬間に、完全に同じタイミングで死ぬなんて芸当は出来ないはずですからね。どうですか?」
ラニ「…つまり私に、修復ルーンの性質を見極めよと?」
マネージャー「そうです。死王子の修復ルーンと、金仮面卿の完全律の修復ルーンのどちらを使うべきなのかを、あなたの話を聞いてから決めます。何がなんでも協力してもらいますよ」
300
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:08:49 ID:JzQpMqKo
マネージャーからの提案に真っ先に反対したのはラニではなくてネフェリだ。でも「気が触れたかマネージャー!その者は…」って言い出したところでマネージャーからの新提案が被される。「彼女の言葉を疑うというのなら、ネフェリさん、あなたが王です」その言葉を聞いて、ネフェリだけじゃなくてブライヴとオレもマネージャーの方を見る。
マネージャー「あなたがラニさんを、ラニさんが選ぶ修復ルーンを疑う気持ちは分かります。だからこそラニさんに懐疑的で、王の血を引き、弱者の目線を考えることができる、あなたこそが王に適任なんです」
マネージャー「あなたにとって、ラニさんは敵なのかもしれません。それならあなたは、敵の語った物を最も近くで見張るべきです」
マネージャーのマネジメントに、ネフェリもハッと冷静になって考える。
ブライヴもネフェリを拘束するのをやめて、それから20秒以上?30秒以下?悩んだところで答えが出る。
ネフェリ「…それを上回る策が、私に無いのなら、これまでか」
ネフェリ「いいだろう…ならば律を見張るとしよう。新たなエルデの王として」
全員の視線が集まるなか、ネフェリの覚悟が決まって、新しい王が誕生した。こんな時じゃなかったらディアロスも喜んだだろうな、ローデリカもビックリしただろうなってガタイでもしもが入り、無くしたものの大きさが一層デカくなってのしかかる。「ありがとうございます、ネフェリさん。それでは次は、メリナさんに聞きます」マネージャーのマネジメントは続く。
マネージャー「黄金樹に入ってエルデンリングを修復した者が、新たなエルデの王になる…と私は考えているのですが、この認識は正しいですか?」
メリナ「ええ、正しいわ。そのために、全ての使命があったのだから」
マネージャー「ありがとうございます。それなら、あとやるべき事はひとつです」
マネージャー「ネフェリさん、死王子の修復ルーンをラニさんに渡してください」
マネジメントに素直に従ったネフェリが、ギデオンからもらった修復ルーンをラニの右上の手に渡すと、マネージャーが左上の手に完全律の修復ルーンを渡す。上の両手に強力なバワーをもらったラニは左右の手のペアで左右のルーンを挟み込んで、人形ガタイで分析を開始する。答えはすぐに出たけど、ラニのちょっと長い話が始まった。
301
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:31:23 ID:JzQpMqKo
【死王子と完全律どちらも悩みドコロテン】
「死王子の修復ルーンは、死の理を回帰させるもの。他のあらゆる点においては、黄金律に何物ももたらさぬだろう」
「ゆえにマリカは、このルーンを良しとした。黄金律から除かれた部分のみを補い、黄金律に改変の余地を多く残す」
「それがマリカの政であり、また探求に繋がるのだろう」
「だが完全律は、調和が完成している。人のごとき意志も無く、絶対的で揺るぎない」
「このルーンが接がれた黄金律には、停滞も澱みも起こり得ない。そして神々や、大いなる意志でさえも、完全となった黄金律の前には触れることはおろか、想像すらも出来ぬだろう」
「凄まじいものだ。ブライヴから聞いていたが、このような物を、まさか人が見出すとは…」
「…つい、夢見てしまうな」
「金仮面が、黄金の時代の成り立ちに、生まれたならと」
静かに驚くラニを見て、オレは完全律の方が良いと思った。女王マリカってチョーうぜーし、弱いやつのことを考えないS気質が染み付いてて嫌いなんだよね。「だが、このルーンは完全であるがゆえに、決して見過ごせぬものもある」今度は否定する話になって、こっちの方が大事な話なんだってシチュエーションで分かったぜ。
「意志無き完全律は、決して揺るがぬものとなるだろう」
「だがそれは、意志を持たぬ律の恩恵にさえ外れた者には、尽きることの無い苦しみとなる」
「生まれ落ち、命を終えるその時まで、彼らは決して覆しえぬ理により虐げを受けるだろう。救済なども、決して揺らがぬ完全律にはありえない」
「ならば虐げられし者の牙は、律ではなく世へと向けられる。そうなれば、もはや律の完全性に永久に守られた、終わりなく燻り続ける戦乱さえも起こりうる」
「金仮面は、恐らくはそれすらも、人と生命の完全なる営みと言うのだろう」
「しかし私には、そのような完全など、認め難い」
「私は月の律を持つ。月の星々を律する力は、黄金律に縛られている。ゆえに私も黄金律に縛られる身ではある。私のごとき裏切り物への罰としては、完全律からの束縛も相応しい」
「だが、他の者への虐げが行われる由来が、完全律であってはならない。尽きぬ虐げを受けるのは、私だけでよい」
「ゆえに私からは、死王子の修復ルーンを推そう」
302
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:38:57 ID:JzQpMqKo
別れまくりのノスタルジー 投稿者:ビルダー拓也
死王子の修復ルーンについては大体分かったけど、完全律の修復ルーンの話は長いし聞きなれない単語も並んだんで分かりにくいんだよね。要するにどういうことだよ?ってマネージャーに聞くと「私たち人間にとって、宇宙空間は意志を持たない絶対的な力ですけど、宇宙は人間に対してずっと厳しいままですよね?完全律を使うと、その意志の無い絶対的な厳しさみたいなものが、新しくこの世界にもたらされちゃうかもしれないってことです」ってチョー分かりやすい答え。説明するのがやっぱり上手い。
完全律はその絶対的な厳しさに慣れることができない奴には、決して絶対に救いの手は伸ばさないチョーSな律だってことが分かったぜ。でもそしたらどっちの律もSってことで、どっちを選んでも弱い奴はM奴隷ってことになる。
ラニ「だが、これだけは言っておく」
ラニ「どちらが真に正しき律となるかは、私にも分からない。どちらも誤りかもしれぬ。そして、律を月に持ち去ろうとした私には、それを選ぶ資格など無いということを」
ラニ「ネフェリ、お前が王となるのなら、お前が全て決めてよい」
ラニ「お前がどちらを選ぼうと、私はそれを受け入れよう」
ラニからの念押しで、ネフェリはまたしばらく悩んでから、ため息混じりに「まず、その手の修復ルーンを返せ。ふたつともだ」って言って、ラニから二つの修復ルーンを取り上げる。それから二つを見比べてとうとう決心。
ネフェリ「…お前の言葉に従うわけではないが、確かに死王子のルーンこそが、人のため、弱き者のために、必要かもしれない」
ネフェリ「だが、やはりお前の言葉は、甘言とも思える」
ネフェリ「ゆえに私は、この二つの修復ルーンを、共に持とうと思う」
まさかの修復ルーン二つ持ちの決断に「二つ?」とラニも聞き返す。
奇策を出したネフェリからは意外すぎる真っ当な答えが出る。
ネフェリ「私は死王子の修復ルーンを使う」
ネフェリ「だが私の、そして後の代の治世に、大きな誤りが起きた時…」
ネフェリ「それが破砕戦争のごとき世の乱れとなったなら、死王子の律を砕き、完全律を台頭させる」
ネフェリ「そのように子々孫々へ、伝え続けることとしよう」
たしかに修復ルーンを二つ持っちゃいけないってルールは無いし、オレもこの答えがベストだと思うぜ。「…理には叶うな。死王子の律に新たな理を加えるとなった時、完全律を手本とすることもできる」「修復ルーンが二つあるからこその、次善の策といったところか」ラニもネフェリの答えにかなりの好感触で、マネージャーからも「私にも、それ以上の案は思いつきません」ってGOサインが出る。
ネフェリ「ならば、私の道は定まった」
ネフェリ「新たなエルデの王として、私は死王子の律を掲げよう」
全部の決めるべきことが決まって、ラニ、ブライヴ、メリナの三人を残して、オレとマネージャー、ネフェリとマレニアの四人で黄金樹の中に入ることに。でもオレはやっぱり後ろ髪を引かれて、最後にディアロスに挨拶。「あのさ、ネフェリが王様になって、狭間の地に新しい律を掲げて、みんな幸せになれるんだってさ」ディアロスは答えないけど、これはオレのケジメだ。「いつか会おうぜ!」それだけ言い残して、オレは黄金樹の入り口の階段を登っていく。でも黄金樹の入り口でマレニアが足を止めた。
マレニア「…私は腐敗の律を内に秘めている。黄金律に近づくには、危うい者だ」
マネージャー「そうですか…ということは、ここで私たちとも、お別れということですね…」
マレニア「ああ、そうだな…」
ついにマレニアとも別れの時が来て、旅の終わりの実感が完全に心の隙間にメリメリと食い込む。コイツとはミリセントの頃からの付き合いだし、色々あった旅の中でチョーうぜーって思ったのも聖樹でボコボコに刀食らった時ぐらいだから、2メートル超えのデカガタイのオンナなのに悪いイメージがほとんどなくて、むしろ頼もしかったりハラハラしたり、哀しくなったり笑えたりして、一緒にいて飽きない奴だったな。オレがミリセントを円卓に呼ばなかったら普通に戦ってオレ達全滅してたと思うけどね。(笑)
でもそうならなくてマジでよかったぜ。やっぱり揉めごとよりは揉むことの方が良いんだよな。
運命が結んだ旅友達としてオレは友情の握手を求める。マレニアは遠慮がちに手を取るから、オレはかつてミリセントに言えなかったことを、二人が目の前に揃ってるうちに言ってやる。「お前との旅、楽しかったぜ!」そう言うとマレニアの瞳がどんどん潤んでくるから、マジで心のミリセントに好き放題やられてるよな。
マネージャー「マレニアさん、今まで本当にありがとうございました。どうか、お元気で」
ネフェリ「もしお前が窮地にあれば、何があろうと私は翼の支えとなろう。たとえ私が王であってもだ」
マネージャーがネフェリに「それは王として公平ではないと思いますよ?」って突っ込みを入れると、マレニアの目から涙がポロリ。コイツは最後まで人との関わりに弱いプロ級マレニアだ。「ありがとう…貴公らとの出会いに、改めて感謝する…」「私は決して、円卓で共に掲げた剣を、忘れはしないだろう」マレニアの別れの言葉にブライヴが横槍を入れる。
ブライヴ「やはり湿っぽいな、お前は。俺はもうそいつらとは、三度目の別れなんだぞ?」
ブライヴ「今生の別れともならんだろう。縁があれば、いつかは巡り合う。気楽に構えていればいい」
ブライヴはそう言うけど、マレニアはそうも言えないまま手を離して、黄金樹の入り口まで戻る。
オレも多分もう二度と見ることがない四人の顔を、心に刻みつけるように眺めた。
拓也「ウッス!行ってきまっす!」
それからいつものように掛け声を上げ、ラニ、メリナ、ブライヴ、マレニアの四人に見送られながら、オレ達三人は黄金樹の奥に見える、黄金の光へと歩き出す。きっとディアロスも、いなくなっていったアイツらもオレ達を見守ってるに違いないぜ。そしてもう戻ることがない旅路の果てに、オレはついに光に入った!
303
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:44:58 ID:JzQpMqKo
金色の光はオレ達を包み込み、さらに白く輝いて辺りの景色を溶かしていき、気付いた時にはオレ達は広くて暗い場所に立っていた。振り返っても入り口は無い。そして前には、割れた石の台と、それに突き刺さる壊れたハンマーが見えてて、その真上には黄金色の曲線に宙吊りにされた、上半身裸のヒビだらけなオンナが項垂れている。
拓也「おー…すっげぇ…なんかヤベーぜここ」
マネージャー「これが、エルデンリング…」
ネフェリ「磔にされているのは…女王マリカか…?」
マネージャー「体が石になって、砕けているようにも見えますね…あの状態では、もう生きてはいないでしょう」
だだっ広い黒い石の広場で、宙吊り女はピクリとも動かない。
そこでマネージャーは携帯を取り出してGPSを起動。
オレにもそうするように促してくる。
拓也「なんなんですか?今やることっすかそれ?」
マネージャー「ここに来た時のこと忘れたんですか?お互い別々の場所に飛ばされて、合流するのもひと苦労だったじゃないですか。新宿に戻っても、目覚めた場所は鍵が掛かった倉庫の中ってこともありえるんですよ?」
この激しすぎるハードS冒険譚を終えたあとでそれは勘弁だぜ!
オレはマネージャーの言う通りに携帯のGPSをオンにした。
電池は残り少ないけど良いぜ!旅の最後に出し惜しみはしないぜ!
マネージャー「…これで準備は完了ですね」
マネージャー「ネフェリさん、これで、あなたともお別れです」
ネフェリ「ああ、ついに来たな。お前たちの旅の終わりが」
拓也「ウッス!マジでハードでしたけど、ネフェリとここまで来れてマジ良かったっす!」
ネフェリ「はは、どうした急に…」
照れ隠しとか、帰れる興奮とか、別れる寂しさとかが混ざりまくってテンションに↑が入り、勢いで別れようとする拓也にネフェリが珍しく微笑む。「お前たちには、私も感謝している。これを受け取ってくれないか」そう言ってネフェリが渡してきた二つの石にマネージャーは驚愕。「これって、古竜岩の鍛石じゃないですか!?こんな貴重なもの、もらっていいんですか?」マネージャーが言うにはこれはドラゴンの王の鱗らしいからマジで貴重だぜ!
ネフェリ「かまわない。これは餞別だ」
ネフェリ「いつか旅に想いを馳せる時、この鍛石は、お前たちに思い出させるだろう」
ネフェリ「私達のことを、そしてお前達が救った、数多の心のことを」
ネフェリ「さらばだ、我らの友よ」
ネフェリ「私はここで、嵐を呼ぶ。お前たちの行く道に、幸あらんことを願う」
涙腺を刺激する言葉とシチュエーションのダブルパンチでついにオレの涙腺も決壊。グラサンを外して涙拭いて、オンナの前でカッコ悪いぜ。マネージャーもたまらなくなってネフェリとハグ。ネフェリもオレに手招きしてきて、仕方ないから三人で数秒間一緒に抱き合った。それから涙の興奮冷めやらぬ中でマネージャーが「それでは、エルデンリングを修復しましょうか!」って良い感じのことを言う。
ネフェリが懐から死王子の修復ルーンを取り出す。それからマリカが磔にされてる所まで行って、オレ達に振り向いてくるから、オレとマネージャーは頷いた。ネフェリが手を離すと、修復ルーンが宙に浮いてマリカの方へゆっくり昇っていく。それからマリカの胸元にくっついたあと、パキンって高い音を立てて弾かれて、ネフェリの手に戻った。
マネージャー「えっ?」
拓也「は?」
何が起きたのかオレもマネージャーも、ネフェリにも分からなくて、お互いにお互いの顔を見たり、マリカの方を見てみたりって混乱。予定の狂いはいつも突然だ。「ネフェリさん?これは…何が起きたんですか…?」「わ…わからない…こんなことは…」二人とも困惑するなか、死んでるはずのマリカの顔がギギッと動いてゆっくりオレの方に向く。
マネージャーもネフェリも思考がぶっ飛んで固まり、ただマリカの方を見る。
そしてオレも固まって、三人でマリカの口がゆっくり動くのを見る。
マリカの口は声を発した。
「…ああ……」
「…我が王は……負けたのだな…」
「拓也」
マリカが顔を上げた時、オレのガタイは分析しなかった。
その髪の色、その声の色
崩れた顔に見える微笑み
オレは全部知っていたんだ。
304
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:45:45 ID:JzQpMqKo
「…腐女子の…お姉さん…?」
305
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:47:13 ID:JzQpMqKo
オレは全てを知っていた。
思い出すまでもなかった。
物心ついた時から、腐女子のお姉さんが近所にいたこと。
両親が離婚して、母親から虐待されてる時も、心の支えになってくれたこと。
お姉さんの家で、あれを仕込まれたこと。
それからゲイの世界にハマっていって、大人になるとウリを始めて、性風俗の世界に入ったこと。
ジャニ系のイケメンに憧れるようになり
ビルダーガタイに憧れるようになり
高身長イケメンに憧れるようになったこと
ハメられたんじゃない。
何もかも、全て終わったあとだったんだ。
306
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:52:33 ID:JzQpMqKo
黄金律が狂ったあと 投稿者:女王マリカ
我が息子ミケラよ。我が娘マレニアよ。
デミゴッド、我が愛し子たちよ。
お前たちはもう、何者にもなれる。王であれ、神であれ。
だが何者にもなれぬ時、お前たちは、大いなる意志に見棄てられる。
そして贄となるのだ。
しかし私は、決してお前たちを見棄てぬ。
停滞と澱みなどに、外なる者どもに、お前たちを奪わせてなるものか。
ゆえに私は、封じられたのちも、世界の外に祝福を送るのだ。
黄金律を打倒しうる者を求め、幾度でも導いた。
しかし招かれた者たちは、過酷な地にたやすく屈した。
強き者達も、あの犬のように、ありもせぬ完全を追い求め、挫折したのだ。
ゆえに残された最後の手を、私は振るうことにした。
過酷さにも、不完全さにも慣れ、力に溺れず、黄金律に祝されぬ者。
私は自らの手で、見出し、そして育んだのだ。
それがお前だ、拓也。
私は祝福のひとつを、自らの分け身とし、外の世界に走らせた。
そして赤子のお前に近付き、全てを与えたのだ。
被虐に快感を覚えること。
不完全さを受け入れ、刹那に生きること。
愛と信頼に飢え、黄金律を知らぬこと。
黄金律に操られ、完全を求め、悠久を生きるラダゴンの、変わらぬ相剋となること。
もしも黄金律に敗れ、その身を律の獣に侵されたなら、子を成すこともなく、律と共に朽ちること。
私が望んだ全てを受け入れ、蕾のお前は花開き、機は熟したがゆえに、私はお前を呼んだのだ。
ゆえに拓也は、ラダゴンに反し
背が低く
顔が大きく
手足が短く
歪な筋肉を持ち
自堕落かつ刹那的で
野心が無く
心優しく成長した。
そしてお前は、己に無いものに憧れ、やがては惹きつけられるだろう。
ジャニ系アイドルをも超える、激エロのモロホストな外見。
ラダゴンの外見に…
307
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:56:09 ID:JzQpMqKo
全てが狂ったあと
マネージャー「た…拓也…?」
ネフェリ「…お姉さん…?」
ネフェリ「お、お前…女王マリカを…知っているのか…?」
拓也の今までの人生に何か大きなヒビが入ったのを感じながら、オレはその場に崩れ落ちて立つことができない。頭の中にある思い出は全部覚えてる。近所に美人のお姉さんがいたこと。学生の頃に彼女ができて、彼女と喧嘩になった時、同い年のオンナなんてくだらないよって言ってくれたこと。一緒にホモビ見たりしたこと。不良に絡まれた時に助けてくれたこと。
ゲイであることは変な事じゃないって教えてくれた。勇気を出して両親に性癖をカミングアウトして、その日から家族仲が悪くなっても、お姉さんはオレを励ましてくれた。お父さんとお母さんの方が間違ってるって言ってくれた。合ドラの使い方、クスコの使い方、ハリガタの使い方、どこに行ったら売ってるのかも教えてくれた。ドンキで一緒に買い物に行くのが、オレはめちゃくちゃ楽しみだった。嫌なことがあったら、一緒に妄想ゲームもした。あれはお姉さんが教えてくれた遊びだったんだ。
マリカ「…友に…恵まれたのだな…」
マリカ「それは……よかった…」
その思い出が今、目の前にぶら下がってオレを見て微笑んでる。
なんでこんなに優しくしてくれるんだろう、なんで色々教えてくれるんだろうって、いっつも考えてたっけ。
ネフェリ「おい拓也!どうしたんだ!?マリカはお前に何をしたんだ!」
マネージャー「腐女子のお姉さんって、あなたのブログにちょっとだけ書いてましたよね!?あれと関係あるんですか!?」
二人がオレに駆け寄ってきて何か言ってるけど、頭が空っぽになってて何も分かんねーよ。微笑んだお姉さんが眼を閉じると、お姉さんを固定していた黄金色の曲線が砕けて、お姉さんが落下する。落ちたお姉さんはゆっくりと起き上がって、割れた腕でハンマーを握ると、ヒビ割れたガタイがさらに割れて、筋肉が男みたいになっていく。
筋肉ガタイは、オレが知ってるあの人よりデカくなった。
でも赤い髪と、あの髪型はずっと見覚えがある。
オレの思い出が、オレの両目から涙になって溢れていく。
激エロなギリシャ彫刻。オレが憧れた肉体。
お姉さんは、オレの目の前でそれになった。
オレの思い出で輝く姿に。
「オマエ、その淫乱な涙が乾く時がねぇな」
「拓也」
精悍な肉体。完璧に整った顔。長い赤髪。
ヒビだらけの拓也の人生は粉々に砕け散り、
お姉さんはあっという間に、オレの前でセンパイに変わった。
308
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 00:33:23 ID:k7loCQNc
何度読んでもラダゴン=マリカ=腐女子のお姉さん=センパイの展開ほんとすき
309
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:49:18 ID:QHmW/JZo
マネージャー「う……嘘でしょ…」
マネージャー「あなた…なんでここに……」
現れたセンパイの割れたガタイの中に、あのエルデンリングが輝きを放つ。ただ立ちすくむマネージャーの肩をネフェリがゆする。「マネージャー!何が起きたんだ!?お前は何か知っているのか!?」聞かれたことに、マネージャーは答えるしかない。
マネージャー「か…彼は…ラダゴン……いえ…彼は…」
マネージャー「…拓也の……拓也の仕事の…先輩です…」
意味が分からない答えを聞かされて、ネフェリも意識がぶっ飛び放心。
両手から斧を落としてマネージャーと同じ感じで立ちすくむ。
ネフェリ「…そっ……」
ネフェリ「…そんな…馬鹿なことが…」
その放心顔のテンプルに、黄金色に輝くハンマーがぶっ込まれて、ネフェリは遠くにぶっ飛びダウン。何が起こってるのか完全に理解不能になってるマネージャーも、胸ぐらを掴まれて放り投げられ、硬い石の床に全身を強打。頭から血を流して気絶。そしてオレの前には、あのセンパイが立っていた。
ラダゴン「何が起きたか、分からぬようだな」
ラダゴン「拓也よ。女王マリカの、哀れなる走狗よ」
センパイの顔をして、センパイより少し低い声を出す、全然知らない奴に話しかけられて、まとまらない頭がグルグル回り出して、形にならない思考が現れては消えていく。「…やはり、この声では話にもならぬか」そう言ってから、目の前の男はペット以下のゴミを見るみるみたいな、氷みたいに冷たい視線を閉じる。それから
センパイ「はい、クリスマス・プレゼント!」
オレが良く知る声と笑顔を見せつけてきたんで、その瞬間に拓也の全身に痛いほどの鳥肌が立って、クリスマスの思い出が全部流れ込んできたから、オレはゲロを吐いてダウン。その場に四つん這いになってガクガクと全身から力が抜けて、食べた蟹の残りが冷たい石に落ちていく。オレの最高だったクリスマスの想い出が、絶望と裏切りの祝日に変わって、気付いた時には消えていた。「どうして…どうしてですか…」声を震わせながらグラサンに涙を落として、絶望感に胸を塞がれながら、ただゲロが落ちた床を見てセンパイに質問をする。
センパイ「マリカの奴も酷いことするよな、拓也?」
センパイ「アイツが俺を倒すために、お前を駒にしたりしなければ、お前は普通の人生を送れたのにな」
センパイ「我が子かわいさっていうのは怖いな!拓也!」
普通の人生って言葉に反応してオレは更にゲボを吐いて、今度は蟹すら入ってない半透明な液体が上の口から滴り落ちる。お母さんとお父さんは求めてたんだ、オレが普通に大人になることを。きっといつか、オレが子供を見せることも夢見ていたに違いないんだ。心の全てがウィークポイントになってる拓也は、あまりにも残酷で激しすぎる痛みに反射的に顔を上げて、センパイを見上げる。
センパイ「お前、学生時代には、彼女がいたんだろ?」
センパイ「彼女とお前が別れるように、マリカが裏で手引きしなかったなら、お前は成人してからその彼女と結婚していたんだ」
センパイ「ゲイ風俗にもハマらなかったし、男への興味もくすぶったままで、目覚めることもなかった」
センパイ「お前は家庭を持つはずだったんだよ」
そう言いながら、センパイはオレのガタイにもハンマーを飛ばす。四つん這いのまま脇腹を殴られた拓也は転がるように吹っ飛ばされて、冷たい石床に倒れ込む。ガタイの激痛に気付いて脇腹を抑えると、グニャっとした感触がする。肋骨が何本かイったけど、オレの涙の理由はガタイの痛みなんかじゃなかった。
脳裏にお姉さんの顔が浮かぶ。むかし付き合ってたオンナの子とデートするって言ったら、お姉さんは映画のチケットくれたけど、とんでもないクソ映画で彼女と喧嘩になったんだ。教えてくれたデートスポットも実は隠れたハッテン場で、夜に行ったらヤバい紳士に目をつけられたりしたこともあった。そういうのがずっと続いてオンナの子とは疎遠になって、気付くと一人になっていたんだ。それが全部お姉さんの仕組んだことだったなんて、何もかも嘘だったなんて。
センパイ「お前には息子がいたんだぜ?笑えるだろ」
センパイ「真面目に奥さんと共働きして、年に一回家族で旅行したり、喧嘩したり、笑ったりして、家族と一緒に苦楽を共に乗り越えるはずだったんだ」
センパイ「それがどうだ?マリカのせいでゲイになって、お前は息子を無駄遣いするだけの筋肉マンコM奴隷じゃないか」
センパイ「孕めって言われて喜んでも、男が子供を孕めるわけないのにな」
センパイ「…まさか、ディアロスを気にかけてたのもそういうことか?」
「う…うるせーよ…」痛みに飲まれて喘ぎながら倒れたガタイで起きようとする。でも絶対に信じたくない事実を教えられて全然力が入らない。オレに息子がいたなんて、オレに家庭があったなんて、そんなのオレは知らねーよ。涙で前も見えなくて、センパイのシルエットも崩れてて、寒々しくて広いだけの暗い場所にエルデンリングの光がぼやけて見えるだけだ。あの光を消すためだけにオレは全てを失った。オレは生まれた時から全てを奪われていたんだ。
310
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:50:08 ID:QHmW/JZo
センパイ「でもいいよな?お前は家族なんか持ちたくないし、オンナも嫌いだろ?」
センパイ「少しバイの気質があるだけの、ほとんどノンケだったお前は、とっくの昔に死んでるんだから」
センパイ「そうなるように、お前は育てられたんだから」
「うるせーよ!」ゲロでガラガラになった喉で、必死になって声を絞り出す。ぐちゃぐちゃな頭の中にセンパイの声が反響しまくって、いもしない子供への思いとマリカって言葉がごちゃ混ぜになって、連想ゲームみたいに記憶を穿り出してくる。現れたのはマレニアだった。
「拓也。私の回帰と、因果を巡らせたのは、貴公なんだ」
「貴公こそが、私の運命だったのだ」
「ありがとう…あの時ミリセントを…私を救ってくれて」
マジ狂いの極地の頭にケイリッドの慟哭砂丘の景色が映る。あの時交わした硬い友情の上に、お姉さんとの想い出がぶち撒けられる。マリカはミケラとマレニアのために、自分の子供と世界のために、オレから何もかも奪っていったんだ。マレニアがオレを見て微笑む。オレの前で立ち上がって左手を差し伸べてくる。
「ただ貴公には、確かに頼みがある」
「私を、貴公の友としてくれないか。私はこの剣を、多くの者のために奮いたいんだ」
「ケイリッドのため、将軍ラダーンのため、聖樹のため、そして貴公らのために」
「どうだろうか」
「ウッス!よろしくお願いしまっす!」
何もかも全て仕組まれてたのか?オレはお前のために、何もかも全部失くしたのかよ?いくら心で問いかけても微笑むマレニアは答えてくれなくて、思い出の中でただ美しく輝くだけで、それも徐々に色褪せて燻んでいく。あの景色さえも絶望と裏切りの瞬間に思えてくるのが哀しかった。ミリセントを助けた事を後悔し始めたことが哀しかった。マリカはどうしてオレにこんなことしたんだ。どうしてこんなことが出来たんだよ!
胸は張り裂けそうに苦しくて全身が熱い。円卓での思い出もどんどん壊れて、旅の想い出があっという間に燃えて消えていく。焼き尽くされる思い出の中で、ネフェリも、ブライヴも、ローデリカも、ラーヤも、ミリセントもディアロスも、誰も拓也を助けてはくれない。オレの後ろには黄色い光が覗いてる。想い出も全て焼き尽くされて、全ての希望を踏み躙られて、心に浮かぶのは疑問だけだ。
拓也「なんで…オレにこんなことするんですか…?」
拓也「オレを、ペットみたいに愛してくれないんですか…?」
涙と鼻水とよだれにまみれたオレに、センパイは冷たい視線を送ってくる。
それは今まで一度も見たことがなかった、軽蔑と嫌悪の眼だった。
センパイ「俺がお前を愛する?ペットみたいに?」
センパイ「バカ言ってんじゃねーよ。オレはノンケだぜ?誰がお前みたいな北京原人を好き好んで抱くんだよ。お前みたいなのがいるから文明が遅れるんだぜ」
センパイ「お前はマリカのペットだし、オレの愛する家族はオレの血を引く子供たちと、レナラちゃんだけなんだよ」
センパイ「黄金律が俺を導いてからは、黄金律を継承するに足る神人を生み出すために、俺はマリカと混ぜ合わされちゃったけどさ。それでもレナラのことは忘れられないんだ。導きを見れば、きっとアイツも黄金律を分かってくれる。完全性は黄金律の中にしかないんだ」
センパイ「悪い、話が逸れた。ようするにオレは、マリカがオレを倒すために淫乱マッチョ売春婦おばちゃんを育ててるってことを突き止めて、それを邪魔してただけなんだよ」
センパイ「お前はマリカの祝福に守られていたから、直接は殺せない。だから俺はマリカの育成計画に乗っかって、お前を殺そうとしてたんだけどさ、お前どんなプレイでも死なねーでやんの!マリカもとんでもない奴を見出したもんだよな!」
オレの疑問もセンパイに砕かれて、ひとつ残らず消えていった。オレがセンパイに言ってほしい答えは決して永久にもたらされることはない。分かったのは東京タワーをどうしてセンパイが無視したのかの答えだけだ。答えはオレから奪っただけだった。オレの信じた愛も、オレが新宿に帰りたかった本当の理由さえも。
センパイ「だからお前には、ありったけの過激な奴らを充てがってやった。マサヒコの奴はかなり良い所まで行ったけど、水没プレイの3回目にマリカの奴が乱入してきやがって、マリカと相討ちになっちまった」
センパイ「まぁおかげで、お前からマリカを引き剥がせたからよかったけどね。祝福も無くなったしな。でもお前、さぁいよいよぶっ殺すかってところで、狭間の地に呼ばれちゃうんだもんな。まったくマリカにも困ったもんだよ」
砕けた心に、欲しくなかった暗い炎が灯り、オレのガタイが変わっていく。
ゴドリックからもらった鎧もはち切れて競パン一枚になり、子供の頃にお姉さんに仕込まれた種火が、王都の地下に封印されてるアレが、イエロの瞳に呼び込まれて現れたあの光が、オレのガタイを変えていく。オレが夢見たビルダーガタイに、オレになれるわけがなかったギリシャ彫刻体系に変えていく。
コレはオレのガタイじゃない。オレはこんなの欲しくなんてなかった。オレはただ…
オレはただ、良い人生を歩きたかった。
誰かに愛されたかったんだ。
センパイ「おっ!スッゲー!やっぱり火が弱まってる!」
センパイ「邪魔しまくった甲斐があったよ。ミケラがモーグ使って封印したのも効いてるのかな?」
オレは許せなかった。センパイの見た目で、センパイの声で、センパイが楽しんでる時のテンションで、センパイが絶対に言わないことを言い続けるコイツが許せなくて、ついに想い出のマレニアが伸ばしてきた手を取る。オレに手を差し伸べていたマレニアは燃え尽きて、中からはあの炎系拓也が笑顔を見せる。完全なるビルダー体系へと変貌したオレのグラサンはヒビ割れて、隙間から黄色い炎を輝かせていた。
狂い火の王「我が魂に、光が満ちるぜ」
狂い火の王「不可視世界の混沌に飲み込まれよ」
何もかもを喪った拓也が、何もかもを無くす準備を完了させる。
なんでオレがセンパイに惹かれていたのかがやっと分かった。
センパイに憧れていたんじゃない。センパイを殺すためだったんだ。
オレのセンパイは苦笑いを浮かべたあとに
ラダゴン「ならば、その野心の炎は、このラダゴンが封じてくれる」
見た目を全く変えないまま、目つきと声が完全に変わり、黄金律の操り人形、ラダゴンになった。
頭を打って気絶したネフェリが起き上がると、オレはラダゴンに向かって歩き出す。
その憎くて愛しいガタイを砕き、黄金律を焼き尽くすために。
311
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:51:29 ID:QHmW/JZo
殺されていたクリスマス 投稿者:狂い火ルダー拓也
拓也は激怒した。必ず邪智暴虐の黄金律を粉砕することを決意した。
オレは使い切ることのできない殺意に全身の筋肉をパンパンにパンプさせ、ラダゴンを倒すためだけにマリカが用意した、決してオレのなんかじゃない丸太みたいな脚を駆動。弾丸スピードでラダゴンに突っ込んで回し蹴りを放つ。
ネフェリ「たっ,拓也!?」
目が覚めたネフェリが驚愕の声を上げるけど、オレはもう拓也じゃないんだよね。きっと拓也なんて奴は元からいなかったんだぜ。空気を斬り裂くオレの渾身の回し蹴りはラダゴンのガチガチなガタイの黒い部分に叩き込まれて、上半身を大きく揺らす。でもその脚を掴んだラダゴンからの黄金色のハンマーがオレのガタイに叩き返されて、ぶっ飛んだのはオレの方だった。
でもガタイの力を入れると驚くほど簡単にブレーキが効いて、ぶっとぶ途中でオレは停止。今度は高くジャンプしてからダブルハンマーをラダゴンに振り下ろす。ディアロスを殺した奴の技なのに、心に痛みが走らないのが哀しい。ハンマーを両肩にぶっ込むとあのラダゴンも膝をつき、俺からの追い討ちストレートパンチをモロに浴びる。そこに更に追い討ちをかけるべく両手を振り上げたところで足元に衝撃。ラダゴンが石の地面を踏みつけてオレをぶっ飛ばす。
ラダゴン「フン!」
仰向けでダウンしたオレの胸筋に、黄金ハンマーが叩き込まれて金の爆発が炸裂する。しかし拓也は凄まじい激痛に喘ぐことも無く立ち上がり、オレはラダゴンをガタイで跳ね飛ばす。どんなに傷ついても、どんなに痛くても、これはオレのガタイなんかじゃない。これはオレの心なんかじゃない。だから怯むこともない。目に見えるのは砕くべき黄金律。オレから全てを奪い取ったラダゴンと
ラダゴンと…
ネフェリ「お前、どうしんたんだ!?その身体…まるで…」
思考に空白ができた時に耳に声が入ってきて、それがネフェリの声だと分かってハッとしたオレに向かって、今度はラダゴンが弾丸ダッシュ。猛スピードでオレの顔面にハンマーをぶっ飛ばしてきて、オレは転がってダウン。視界の端っこではネフェリが斧を拾って駆けてくるのが見える。
ネフェリ「くっ!」
そのネフェリに向かって金色の針が連続で飛ばされる。それでもネフェリは走り続けてラダゴンに接近。走り斬りを食らわせるけど、ラダゴンの崩れかけたガチガチの皮膚には、刺さるだけで血が出ない。するとラダゴンはオレが起き上がると同時にネフェリを持ち上げて、オレに投げてきた。
ラダゴン「犯せ」
ネフェリ「なっ…!?」
ラダゴンの声を聞いた瞬間にオレの頭の中に大量の記憶が流れ込んできて意識がぶっ飛ぶ。これはオレの人生じゃないのに、オレのクリスマスの想い出は殺されたのに、頭の中のセンパイが激エロな仕草と共に語りかけてくる。「今から会う?」「今日は拓也の家へ行くから」「ホントだ、ドロドロじゃん!」「じゃあ、クリスマスのお祝いに仕込んであげるよ」そしてオレに仕込まれたものが発動する。オレはいつだってセンパイには絶対服従なんだ。
狂い火の王「うぉーっす!」
ネフェリ「なっ、何を!?拓也、よせ!」
センパイに語りかけられたオレはシュワちゃんガタイを遺憾なく発揮。
ネフェリの腰に巻いてある装備を剥ぎ取ってパンツを横にずらし、正常位でマンコにデカマラをブスリ!
ネフェリ「うあぁーっ!!」
ネフェリは必死に股を閉じて目に涙を浮かべて、オレの胸筋を両手で押して抵抗する。オレのデカマラはオレの中の何かが抵抗してて、まだネフェリのマンコの表面で止まってるけど、今以上の力を込めたら即刻ネフェリのマンコはブチ抜かれて、オレのを咥え込むことになる。そしてラダゴンはセンパイに切り替わる。
センパイ「なんだよ拓也、やりたくないのかよ?」
センパイ「マリカに作られたゲイって属性に、プライドでも持ってるのか?それとも本当にオンナが嫌いなのか?」
センパイ「まぁいいよ。これはオレを攻撃した罰だけど、同時にご褒美でもあるんだ。SM好きだろ?今回はSとMの両方が楽しめるお徳用だぜ?」
センパイ「やっちゃえよ。相手の尊厳も、自分のアイデンティティも壊して、欲しかった子供を授かれよ」
センパイ「俺はその間にリラックスタイムだ。お前のセックスは気持ち良くないうえに長いからな。その間にオレは、傷ついた身体を癒せるってわけだ。その女も激しすぎるセックスで死ぬだろうから、敵も減って得しかないぜ」
オレがネフェリのガタイをガッチリ抑え込んでる間に、センパイは黄金色の光をガタイに纏わせて、身体のヒビを癒していく。その間に気絶していたマネージャーが意識を取り戻した。
マネージャー「なっ、何やってるんですか!!?ネフェリさんを離してください!!」
センパイ「センパイには絶対服従なんだよな?拓也?」
センパイ「ネフェリ逝け!孕め!」
でもマネージャーの声も頭の中のセンパイに掻き消されて、オレは気付くこともなくネフェリの太腿に挟まれてるデカマラに力を込める。そこで太腿の拘束力が弱まってることに気付いて、オレはネフェリの顔を見た。
ネフェリ「わ…私のことは…気にするな…」
ネフェリ「お前に…友に殺されるなら…私も……」
震えるガタイで、諦めたような涙を流すネフェリの表情を見て、オレの心の中で抵抗していた何かが吠えて弾け飛び、頭の中で焼き尽くされた景色に僅かに色がつく。「おおおーっ!」オレは白目剥いて吠えまくりながらネフェリを離して、自分の頭を抱えながら頭の中の感情と記憶の洪水に翻弄される。センパイからの仕込みに抵抗するお姉さんの仕込みが、再びオレに黄金律への怒りを思い出させる。
312
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:52:05 ID:QHmW/JZo
ラダゴン「使えぬ」
レイプされかけたネフェリが倒れて荒い息を上げてるとこに、センパイではなくなったラダゴンからのハンマーが飛ぶ。下から掬い上げられるように下腹部をぶん殴られたネフェリはぶっ飛んで、墜落したところにマネージャーが駆けつける。その様子にオレの記憶が陵辱されて、ネフェリとの想い出が色づいてから強烈な怒りに変わる。炎が再び燃え上がる。
ラダゴン「だが、今のお前には、これで事足りるだろう」
狂い火の王「おおおお!!」
怒りに全身から炎を噴き出しながら、オレはラダゴンに強烈なタックルを見舞う。
でも黄金の光と共に瞬間移動したラダゴンはオレの背後に現れた。
そこに向かって振り向きながら裏拳で殴ろうとすると、オレの両目からビームが飛び出して硬い地面を焼いていく。
ラダゴン「空裂狂火か」
今度は目の前にラダゴンが現れて、オレの腹筋にまた一撃が入る。「ならば、姿を眩ますまでだ」ラダゴンは戦法を変更。怒涛の勢いで瞬間移動を繰り返しながらオレの周りを縦横無尽に飛び回り、黄金の雷を全方位からオレにぶち当てていく。「うーっす!!」怒りと痛みに心の炎も更に燃え上がり、オレの瞳は全方位に炎を吐き散らした。
マネージャー「ううっ!」
倒れて荒い息を上げてるネフェリに装備を付け直してたマネージャーが、咄嗟に体でネフェリを庇う。とうのラダゴンはオレの炎を全て回避して、炎を撃ち終わって一瞬グロッキーになったオレの前に現れた。
センパイ「お前、戦い方もテク無しなのかよ!拓也!」
オレの髪を掴んだセンパイは、そのままオレを激しく地面に叩きつけてダウンさせる。
それからハンマーに光を溜めつつ振り上げる。
センパイ「だったらしつこいお前に、テクありの戦いを見せてやるよ」
センパイ「お前の狂い火も萎えて、思わず全てを忘れる、幸せな日々ってやつをさ」
黄金色のハンマーがオレの脳天に振り下ろされて、オレの意識はぶっ飛び射精。
そのままピクピクと痙攣しながら、オレが黄金律と一緒にいた、幸せだった時間へと沈んで行った。
313
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:54:44 ID:QHmW/JZo
「拓也、おい拓也、もう8時だぞ?」
拓也「え? はっ、はん、はいっ」
不意に背中に声かけられて、振り返るとお姉さんがいた。
今日は日曜日で水泳部も無いから、家に置き手紙を残してお姉さんの家に遊びに行ってたんだ。友達の家に行くって嘘ついて来たけど、流石に午後の8時だと怪しまれるから、もう帰らなきゃいけない。
お姉さん「そろそろ時間じゃないのか?」
拓也「あ、うっす、すみません」
でも家に帰っても、たぶん誰もいないんだよな。お父さんが出て行ってから、お母さんは一人でずっと働き詰めだ。タイミングが酷いと、職場の警備員さんに見つからないように休憩室でこっそり寝泊まりしたりして、一日中家を開けたりする。今は忙しい時期だから、きっと今日も帰ってこないぜ。
拓也「でもオレ、今日帰りたくないっす。母さん、多分いないですから」
拓也「それにいても、機嫌悪かったら殴られるし…」
ショボくれるオレの前で、お姉さんは考え込む。一緒に宿題もやったし、ホモビ見て笑ったり、映画とかドラマのセックスシーンに文句言ったりした日には、この後のお姉さんが何を勧めてくるのかは分かってる。やることやった後はいっつもこれだよな。
お姉さん「じゃあマリカーしよっか」
金持ちの同級生の家にだってブラウン管テレビしか無いのに、お姉さんの家には中身がどこに行ってんのかも分かんねぇようなチョー薄いテレビとかがある。他の家具とか家電とかもスッゲー最新式で便利だから、どこよりもここが過ごしやすくて困るぜ。ゲーム機だって見たことも無いやつばっかりで、どこで買ってきたんだよ?って聞いても「旅行の途中で見つけたから、借りてるんだ」っていう嘘くせーことしか言ってこない。オレが子供だと思って舐めてるよな。マジいい加減だぜ!
拓也「えーっ!またマリオカートかよぉ!」
お姉さん「マリオカートじゃないぞ、マリカーだ。マリオカートは語呂が悪いだろう」
拓也「ざけんなよ!負けそうになったらいっつもゲーム運良くなって勝つじゃん!周回遅れからでもキラー8連発も引いて逆転勝ちしてくるんだから勝てねーよ!」
お姉さん「わかったわかった、じゃあ今回はアイテム縛りだ。それならいいだろう?」
拓也「んだよもー…」
お姉さんはマリオカートがやたら好きだった。マリカーって呼ぶとキラキラに笑って、なんとなく周りも金色に輝いて見えた。昔付き合ってたガテン系の彼氏?がマリカーのことが大好きで、その彼氏のことを忘れたくなくてこんなゲームやってんだから、意外とセンチメンタルなところあるよな。そのくせガテン系の彼氏はマリカーを遊んだことが無いらしいんだから不思議だよな。「今日は重量級縛りで行くぞ。できるよな?拓也?」「ウッス!やりまっす!」アパートのリビングで、ソファに二人で並んで座って遊ぶ、こんな時間が好きだったけどさ。
拓也「いきなり場外狙いかよ!きたねーよ!」
お姉さん「力こそ勝者の故だぞ、拓也」
そこそこゲームやって今日はオレが勝ち越したけど、アイテムありだったら絶対ボロ負けしてたぜ。マリオカートが終わったら今度は遅めの晩ごはんの時間。ゲームは付けっぱなしにしたまま、お姉さんはテーブルの皿に盛ったタコわさと骨つきのチキンをつまんでる。食べ物の趣味がやたらオヤジくさいんだよな。
お姉さん「今夜は拓也が勝ったから、晩御飯は拓也が作るってことでいいな?」
拓也「マジかよぉ!なんでそうなるんだよ!」
お姉さん「できるよな?拓也?」
拓也「ウッス!しかたねー!」
少し突っ込まれるとどんなシチュエーションでも「できるよな?拓也?」でゴリ押してくるからマジうぜーし、そう言われると面倒臭いから仕方なく従っちゃうのもダメだよな。こういうところが日本人のダメなところ出てるよな。「できるよな?拓也?」二度も言うんじゃねーよ!マリカってチョーウゼー!
なんてことを考えて、ちいさな違和感。マリカって誰だっけ?って考えると、マリオカートのメニュー画面の音楽が妙に小さく聞こえて、隣に座ってるお姉さんが静かになる。オレなんかヤベーこと言ったのかなって思って、教えてもらったガタイ分析を始めようとしたところで、お姉さんが顔も合わせず語りかけてくる。
「本当に、できるのか?」
拓也「え?はい、やりますよ?」
「…嫌なら、やらなくてもいいんだぞ」
拓也「いや、やりますよ!お返しっすから!」
「お返しか…お前は、出会った時からそうだったな…」
「…ならば、行くがよい」
突然目の前のお姉さんが、黄色い炎に包まれて、アパートの部屋が燃え上がる。
同時にオレは後ろにぶっ飛んでいって部屋が遠くに行って見えなくなり、頭上から宇宙が飛んでくる。通り過ぎていく星々に混ざって、見たことのある奴の顔が次々に流れて行って、その度にオレの記憶に彩りを加えていく。
314
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:55:28 ID:QHmW/JZo
Uさん、弟、レオ、色黒マッチョビルダー…
ウリ相手とウリ仲間の顔が次々浮かんで、拓也の心ガタイに狂熱の業火ではない、温かな熱を灯して、灯火は想い出に彩りを与えていく。オレの人生はウソだったのかもしれない。オレの一生は無駄だったのかもしれない。でもあいつらとのセックスには間違いなく本物があって、意識が飛んで射精するほどの幸せがあったんだ。その幸せな場所に行くキッカケを与えてくれた人がいたんだ。その人と出会うまでオレを愛してくれた人がいたんだ。オレを支えてくれた人の姿をひとり、またひとりと思い出していると、部屋とお姉さんを燃やした黄色い炎が追って来て、オレと一緒に宇宙をぶっ飛んでいく。
狂い火の王「なんだよ!またこのパターンかよ!」
狂い火の王「興醒めするぜ!いっつも途中で終わらせるんだな!拓也!」
捨て台詞を吐いた炎系拓也が小さくなって、オレの中に入り込んで消える。
お前はきっとオレなんだよな。でもお前との付き合い方も、心の余裕を取り戻したオレには分かる。
マレニアから教えてもらったことを思い出したぜ。
心の痛みを抑えるんじゃなくて、全部受け入れて一緒にいれば良いんだよな。
そう悟ったら宇宙の先に光が見えて、光をくぐると
センパイ「あーっ!…すっげぇ重いっ…!」
オレはセンパイのガタイに、渾身の拳を叩き込んでいた!
「た、拓也!?お前いつそんなテクを覚えたんだ!?」腹を抑えて悶絶しながら、センパイがオレに、拓也に聞いてくる。「今のは新テクじゃないぜ!今のはオレが旅で見つけた既テクだ!」言い放つ拓也のガタイからは黄色い炎が消えていって、目の輝きも戻っていく。
マネージャー「戻って来たんですね!?拓也!」
マネージャーの嬉しい叫びに、ダウンしていたネフェリも若干元気を取り戻して、ただの全盛期スタローン系ガタイになってるだけの拓也に、安心したような微笑みを向ける。でもオレを見ちゃダメだぜ!「マネージャー!ネフェリの眼を隠してほしいっす!今から取っておきをぶちかましまっす!」全てを悟ったマネージャーに眼を隠されて「なっ、なんだっ?」ってネフェリもビックリ。そしてオレはセンパイの前に立った。
拓也「オレは誰かに言われたからウリをやってるワケじゃねーからな!オレは自分でヤリたいからウリやってんだよ!」
拓也「オレの幸せはオレがキメるんだぜ!それを分かってないお前は、オレのセンパイなんかじゃねーよ!」
拓也「ラダゴン!オレの新テクを試してみろ!」
拓也「玉石共に砕ける最期の攻撃だ!」
叫んだオレはラダゴンのようにテレポーテーション!
ラダゴンの背後に回り込んで、そのケツマンコにデカマラを根元までぶち込んだ!
「あーっ!熱いっ!」喘ぎ声を上げる神の処女ケツキツいぜ!
これからオレがめくるめくテクの嵐に落とし込んでやるから覚悟するように。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:56:49 ID:QHmW/JZo
【ラダゴンとマリカどちらもトコロテン】
センパイとセックスしたことはあるけど、2メートル超級ガタイのラダゴンとはやったことないからさっそくセックス。オレの世界に来てたのはラダゴンの分け身だから、本人とは会ったことなかったんだ。そしたら、今まさにラダゴンはマリカからの束縛に合って大変らしい。オレとのセックスは冷たい石の広場だぜ。
タチに回ってるオレはすでにバックの体勢。一応これは戦いだし暴れさせる訳にもいかないから、最初は手荒いグラインドでケツを突きまくり、ラダゴンのカチカチガタイを痛みで麻痺させる。「うお!おお!おお!」一発突くごとに後ろからでも分かるくらいに、かっこいいセンパイ顔が苦痛に歪む。マジたまんねーな!
マネージャー「うまい!次は感じさせて!」
ネフェリ「な、なにが上手いんだ…何が起こってるんだ…」
マネージャー「あなたには見せませんよ、ホライけ!拓也!」
分かってるぜ!性風俗専門のマネージャーからのアドバイスの通りに、オレは第二フェーズに移行して背後からラダゴンの胸筋を揉みしだき、乳首を摘んでいく。「や、やめろ!」オレの腕を掴んで抵抗してくるラダゴンの手も、次の瞬間動きを止める。
マリカ「あっ、あんっ!そこはコイツのストライクゾーンだ!」
一瞬出てきたマリカの指摘もあって、ラダゴンの弱いところを探る手間が大幅に省けて助かったぜ。そこを起点にして、胸が弱いってことは脇も弱いな?鎖骨は撫でられたいか?ってガタイによる分析書もラダゴンのガタイを隅々まで把握。肩慣らしならぬ腰慣らしは済んだし、ここから本気出していくぜ!興奮しきって欲情した拓也が、今度は後ろから片手でラダゴンの顎を掴んで横を向かせて、口にディープキスを与えながら片方しかない乳首を指で更に刺激してやる。
ラダゴン「んんーっ!」
拓也のデカマラでカチカチした感じの蕾をさらに抉り込んでやると、聞いたこともないセンパイボイスの喘ぎが耳に入ってチョーいい感じだぜ。ムクムクと岩石チンポを勃起させて、ちゃんと感じてるじゃんかよ。こんな奴をウケ役にして囲っている黄金律ってすげー贅沢だよな。
拓也「いいぜ、オレが女にしてやるよ」
マリカ「あっ、はんっ!私はっ、女だぞっ」
拓也「出てくるんじゃねーよ!集中できないだろ!」
マリカ「ウッス!すみません!」
出て来たがりのマリカを強引に押し込んでラダゴンと交代させたあと、キスをしながら力強くて深いストロークで掘ってやると、あんあん喘ぎ始めてチョーエロい。見て良し、犯して良し、律砕いて良しの3拍子。更にオレが乳首の摘み方を撫でるようにすると、ラダゴンの奴はもう気持ち良すぎてたまんね〜らしく「イク!イク!」なんて言い出す。バカヤロー、まだイかせるわけないじゃん!マリカからもらった反黄金律ボディには別の使い方があるんだぜ。
ラダゴン「うおおーっ!」
ラダゴンのケツマンコにぶち込んだデカマラに狂い火の力を溜め込んで、ラダゴンのケツを軸にして、拓也は神肌の使徒の武器戦技みたいにガタイ全体を高速回転!オレというプロペラを得たラダゴンが、ケツを上に突き出したままヘリコプターのように上昇していって、あたりにバタバタバタっていう轟音が鳴り響く。
マネージャー「なにこれ?」
ラダゴン「おーっ!おーっ!」
高速回転するオレのデカマラに雄膣をえぐり尽くされていくラダゴンは、痛みと快感で意識がぶっ飛び祈祷。ガチガチのチンポから黄金色のビームを連射して俺たちの真下の地面をバチバチに砕いていく。このテクでラダゴンは軍事用の攻撃型ドローンになれるかも。「すんげー溜まってたな!」オレの声も聞こえてないみたいで一心不乱にガタイを仰け反らせて痙攣している。相手がラダゴンとはいえ見た目はほぼセンパイだから、こんな人間離れしたプレイしちゃうと考えちゃうよな〜。元の世界でも一緒にできないかな?
そらから20メートル以上?30メートル以下?浮上したところで、今度はオレの反黄金律ガタイのケツに力を入れて、ケツアナから高圧の狂い火ジェットを噴き出して地面に突撃。超高速でラダゴンを石床に叩きつけて、衝撃でついにオレのデカマラもラダゴンの雄膣を貫通!ファーストアタック完了だ。「あーっ!裂ける!」「もう裂けてるぜ!」ラダゴンへのSがさらに加速して、オレはデカマラだけでラダゴンを持ち上げた後に岩ガタイを掴んで半回転させ、正常位の形に持ち込む。
拓也「イクぜ!」
ラダゴン「イクな!」
マリカ「イけ!」
拓也「どっちだよ!」
ラダゴンの見た目が高速でカシャカシャ入れ替わっていって、男とヤッてるのか女とヤッてるのか分からねー!人間スロットマシーンかよ!正常位のままひとつしかない乳首をギュッと捻ってスロットを止めると「あんっ!」って言ってマリカが出てきて、次に捻ったら「ひゃ!」って言ってまたマリカ。3回目もマリカが出て来たから「バカヤロー!お前ばっかり出てきてどうすんだよ!」ってキレてから、4回目でようやくラダゴン登場。その隙にオレの両手を鎖骨や脇腹、胸筋や首筋に回して具合を確かめて、ラダゴンからまだピクンピクンと反応が返ってくるのを確認。それならとことん喜ばしてやるからな!
316
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:57:39 ID:QHmW/JZo
意識が戻りかけたラダゴンの性感帯に、北斗の拳みたいな指のラッシュの嵐を食らわせる。するとすぐに白目剥いて仰け反って、マジ大変だなぁ、同情するよ!そういう姿は見ただけで勃起するぜ!オレは意識飛びかけのラダゴンにキスを強要し、次は乳首を吸い、どんどんどんどん盛り上がっていく。さらに追いで舌を奥までねじ込むと、お互いの荒い息使いとピチョピチョした舌使いの音がエロティックに響き渡り、そこにマネージャーからの激が飛ぶ。
マネージャー「舐めたプレイしてんじゃねーぞ!」
マネージャー「生娘同士が乳繰り合ってんじゃねーんだ!殺し合いだぞ殺し合い!」
ネフェリ「マ、マネージャー…?」
マネージャーは片手でネフェリの眼を隠しつつ、もう片方の手で自分の太ももをバンバン叩きながらギン目で吠えまくる。男同士のセックスにはとことん真摯だし、世界の命運が掛かったワールドクラスのホモセックスだから真剣になるのも当たり前だ。こういう性格してるからオレのマネージャーをやれてるんだよな。良いぜ!更なる新テク見せてやるぜ!
拓也「マリカ、ちょっとだけ出てこいよ」
マリカ「こ、これくらいか?」
拓也「あーっ!良いっす!良いダス!最高っす!」
マリカを中途半端に出させることで、マリカの細い骨格にラダゴンの引き締まった筋肉が薄くついて、胸は男のままで、顔は二人の中間にあるような最高級のイケメン少年フェイスに変貌させることに成功!声は女みたいに高くて、それでもチンポはちゃんとある世界最高峰の絶世ジャニ系美少年の出来上がりだ。この状態をラダゴンとマリカの間をとって、マラゴンと名付けるぜ!
拓也「最高だぜ!マラゴン!」
マラゴン「ま、マラゴっ…!?」
マネージャー「サッカー選手ですか?」
困惑顔にも我慢ができなくなった拓也は一度チンポを引き抜いて、更に奥に向かってデカマラをズブリ!「ああぁーーっ!!」髪振り乱して女みたいな嬌声を上げる今のコイツは、マリカとラダゴンの性感帯を同時に持ってる完全なる激エロ性玩具だァ。貪るようなキスを食らわして一心不乱に吸いまくったあと、腰のデカマラにもピストンを追加してマラゴンのガタイを上下に揺りながら、お互いに性に狂っていく。
拓也「おーっ!はーっ!たぎるっ!」
マラゴン「あんっ!あんっ!んはぁっ!イクっ!イっちゃう!」
マネージャー「うわー!こりゃエロい!すっげー!」
ネフェリ「マネージャー?どうした?マネージャー!?」
ある意味目隠しプレイ状態のネフェリを放っておいて、オレもマラゴンもマネージャーも快楽の坩堝にハマりこみ、オレとマラゴンは連続で狂っていく。今度は膝立ちでマラゴンの股間に顔を埋めて少年チンポを喉の奥まで咥え込んで、マラゴンをもがき苦しませながら快感の連続に酔わせて「あんっ!あんっ!」と連続でイかせまくると、オレの口の中が一瞬でルーンでいっぱいになる。そのあとに「や、やさしくして…」なんて涎垂らしたトロ目で懇願してくるんだからもうたまんねー!逆効果だぜ!
拓也「巨根の狂い火をくらえ!」
マラゴンの頭を鷲掴みにしてデカマラを咥え込ませ、オレはついにマラゴンの体内にぶっ飛び狂い火!黄色い炎を余すところなく浴びせかけると、マラゴンは白目を剥いてチンポからドクドクとルーンを噴き出しながらビクビクと痙攣。その顔にオレの興奮も限界点を突破して、今まで感じたこともないレベルの、あの痙攣がやってくる。打ち上げまで残り1秒!
拓也「おーっ!!」
超高速でデカマラを口から引き抜いて、全速力で元の正常位に移行。
残り0.5秒!オレはマラゴンのケツマンコにデカマラを挿れなおして発射体勢を取る。
残り0.1秒!その無限とも思える時間に期待と興奮が限りなく高まっていく。
シートベルトは無しだぜ。そしてついに拓也のシャトルは打ち上がった!
拓也「おおぉぉぉっ!!」
マラゴン「あああーーっ!!」
オレのデカマラから圧倒的な爆発力で放たれた狂い火は、マラゴンの神聖なる前立腺を徹底的に蹂躙。マリカとラダゴンの二人はマラゴンを介して絶頂トコロテン!滝のようなルーンをあたりにぶち撒けて、ダランと脱力して痙攣すらもしなくなる。オレも全ての体力と狂い火バワーを使い切り、ガタイを元のオレに萎ませながら、マラゴンを抱えたままその場にへたり込む。
マネージャー「よしっ、撮った」
いつの間にか地面に携帯スタンドを立たせて、マネージャーは動画を撮っていた。ハメられた!これでマネージャーはいつでもオレのチョーテクの数々を研究して、マネジメントに活かせられるぜ。ラダゴンはさっきの激ハメで完全にダウンしたみたいで、マラゴンの激エロボディーがマリカのオンナガタイに変わっていく。これじゃあ絵面的にオレが女をレイプしたみたいだ。それをネタにもしもマネージャーが揺すってきてもオレのせいじゃねーからな!
317
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:58:26 ID:QHmW/JZo
正常位の姿勢のままオレもマリカも精魂尽き果てて、地面に倒れてダウンしている。マリカに変わる直前ギリギリにデカマラは抜いたから多分セーフだけど、やっぱりオンナをレイプしたみたいな絵面には変わりない。「フゥ、フゥ、お…終わりっすか…?」「ああ…ラダゴンは…砕かれた…」荒い息を上げるマリカの顔を冷静になって見ると、昔見たお姉さんの顔と全く同じだ。でもその顔もヒビが少しづつ深くなっていって、全身から金色の光の粒が漏れていく。エルデンリングの輝きも弱くなってて、オレに最期の時を知らせてくる。
マリカ「…拓也…勝ったのだな…」
拓也「ウッス…勝ちました…」
オレの人生をメチャクチャにした人なのに、オレのことをただの駒だと思ってる人なのに、オレはお姉さんを憎むどころか、別れるのが辛くてたまらなくて、さっきの史上最高のセックスの快感も忘れてお姉さんを抱き上げる。
マリカ「…男の尻穴…お前は雄膣と言っていたな…」
マリカ「プレイの時には、その雄膣に、いつもお前を感じていたよ…」
拓也「ウッス、分かってまっす」
マリカ「セックス、上手くなったな…拓也…」
拓也「ウッス…ウリしまくって…鍛えましたから…」
懐かしい声に、もうすぐ消えてしまう声に、オレは泣くのを必死にこらえてる。
オレの頬にお姉さんが手で触れるけど、優しく撫でるその手からも、力がすぐに抜けていく。
お姉さん「拓也…」
お姉さん「…ごめんな…」
お姉さんの目尻から涙が一筋流れると、割れた全身から力が抜けて、エルデンリングの光が消えた。
拓也「あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!」
お姉さんの体が冷たくなって、拓也は哀叫した。お姉さんとの生活は偽物だったかもしれないけど、それでもお姉さんは、オレを想って涙を流してくれるくらい、オレを愛してくれていたんだ。哀しさに打ちひしがれた叫び声も、お姉さんとセンパイに仕込まれたせいでセックスで感じてるような声になった。普通に育っていたなら、オレもちゃんと泣けたのかな。
でも普通に育っていたなら、拓也はお姉さんと出会えなかったんだ。
318
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 19:00:07 ID:QHmW/JZo
砕けていくお姉さんのガタイから、黒い池が流れ出てきて、池には黄金色の光が映る。
お姉さんのガタイは、オレの両手をすり抜けて池に倒れ込み、光の筋を内側に走らせるデカい手に掴まれて池に沈む。別れの哀しみに浸らせてもくれないその手は、天に向かって高く伸び、やがて巨大な透明のボディーを曝け出す。
マネージャー「今度はなんなの…?」
ネフェリ「な、なんだっ?ラダゴンはどこに行った?」
ネフェリの目隠しを取ったマネージャーが、ネフェリと一緒にオレが見上げるそいつを見る。
こいつが一体なんなのか、俺たちに何をしてきたのかを、オレはガタイも使わずに理解した。ナマコとネッシーを足したみたいなガタイを透明にして、そこに人の腕を生やして、体の中に黄金色の輝きを迸らせるコイツ。コイツがオレ達を巻き込んだんだ。
ラダゴンのことも、センパイのことも、マリカのことも、お姉さんも、全てはコイツに繋がっているんだぜ。
マネージャー「ま…まさかこれが…本当のエルデンリング…?」
ネフェリ「これが…? こんなものがか…?」
上半身を完全に現したそいつは、黒い池から人の肌の色をしたバカデカい剣を抜き放つ。それから首を上げると、頭の先っぽい所から宇宙みたいな空間が広がって、マネージャーとネフェリを掻き消していく。
ネフェリ「うわっ…!?」
マネージャー「えっ!?ちょっと!?た、拓也ーっ!」
迫ってきた空間に追い出されるみたいに二人が空間に塗り潰されると、二人がいた方向には果てしなく続く水面が広がった。遠くにはいくつものデカい黄金樹の幹がそびえ立ってて、オレが周りを見渡すと全方位360度同じ景色だ。空には暗い宇宙が星々を輝かせ、水平線には夕陽が浮かぶ。そんな景色の中で、わけわかんねー形のソイツが、オレに剣を向けていた。
マリカのせいで、オレの人生おかしくなったけど
お姉さんは、おかしくなった人生の中でも、優しくしてくれた。
だからその分の優しさは、お返ししなきゃねって。
「できるよな?拓也?」
もう聞こえないはずの囁きが、聞こえた気がした。
それは子供の頃に毎日聞いた、あの優しい声だった。
良いぜ。オレは自分の人生を最後まで肯定するぜ!
「ウッス!やりまっす!」
オレが囁きに応えると、目の前の怪物の頭に炎が灯る。
たった一人の最終決戦が始まった。
319
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 22:58:17 ID:QHmW/JZo
ついにエルデンリング(黒幕)登場 投稿者:反黄金律拓也
ついに倒すべき真打が登場してオレのデカマラにも力が入る。
お姉さんも、ネフェリも、マネージャーもいなくなっちゃったし、さっき全力でセックスしたばかりで足腰がフニャフニャだけど、こんないかにも系の奴が目の前にいて休んではいられない。全身全霊を賭けた最期のひと仕事だぜ!オレは疲れ切ったガタイにムチを打って、セックスで脱ぎ捨てた競パンを走りながら拾い上げて、ぴょんぴょん跳ねつつ急いで着用。その間に化け物の奴が炎を吹いてきたから咄嗟に化け物の横に回り込んで炎を回避。スケスケな脇腹にデカマラピストンを叩きつける。
するとガラスが割れるような音がしたけど、血も出ないしイマイチ効いてるかどうか分かんねー。今のオレはもう一人の拓也を完全に受け入れてるから、そのままのガタイでも全身にナチュラルに狂い火が宿ってて、普段は無力なセックス用のビルダーボディにも敵と戦う力がある。「あの黄金律が目の前にいるのに、ここで拓也と拓也が揉めててもしょうがねーじゃん!」内なるオレがそう語りかけるよ。
黄金律くんはオレを無視して潜水。遠くの水面に波とともに現れると同時に背中から黄金精子を大量潮吹き。なんだよ、敵が目の前にいるのに呑気にオナニーかよって思ってると、空からさっき打ち上げられた黄金精子が卵子に突っ込んでくるみたいに殺到してきて、拓也のケツマンに吸い込まれた!
拓也「おううぅす!!!!」
何十発もの黄金精子が全弾雄膣に叩き込まれて拓也も思わず即妊娠!前立腺を押し潰されて快感に悶えてマジ狂いながら潮吹き。海綿体がビリビリ痺れて勃起しなくなり、ダルになったチンポから精子が噴き出すものだから、蛇口を思いっきり捻って水が出っ放しになってるゴムホースみたいにあたりにザーメンを撒き散らしてしまう。やられたぜ!コイツはラダゴンとオレとマリカの戦いで学習していて、オレの最大の武器であるセックステクを真っ先に封じにきたんだ!
勃起しなくなり、いきなり金玉も空になり、早くも武器を二つも喪った拓也はあっという間に劣勢に立たされる。黄金律くんはさらに追撃の手を緩めずに、宇宙みたいなガスを飛ばして拓也を攻撃してくる。幸いスピードは遅いから避けるのは簡単だけど、避けた先に黄金律くんのデカブレードが振られていた。
拓也「うーっす!」
デカブレードに腹筋をぶっ叩かれた瞬間に、強烈な衝撃にぶっ飛ぶと同時に記憶が流れ込んでくる。
黄金律に選ばれたせいでレナラと別れなきゃならなくなって、レナラとの思い出のために一人で黄金色の剣を作ってるラダゴン。泣きながら抱きあってる子供時代のマレニアとミケラを抱き寄せて、必ず停滞と澱みを消してみせると心に誓うマリカ。二人の記憶がオレにまた答えを押し付けてくる。
拓也「まだそこにいるのかよ…!」
起き上がりながらデカブレードを見上げる。あの剣はラダゴンでありセンパイで、マリカでありお姉さんなんだ。チクショー、死んだあとまでコキ使うんだから黄金律ってチョーSだよな!待ってろよ、オレが絶対に解放してやるからな!
でもデカマラに狂い火溜めようにも溜まるザーメンが無いし、突っ込んでピストンしようにも勃たないし、アイツにそもそもマンコが無いからマジどうしようもねーよ!ここは逃げて作戦考えるぜっ、って思って逃げてたら黄金律くんも飛び上がって、空に描かれたエルデンリングに逃げ込んで消えていく。「あれ?勝った?」って一瞬勘違いしたけど、それがマズかった。
320
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 22:59:09 ID:QHmW/JZo
拓也「あんっ!」
いつの間にか周りから迫ってた超巨大なコックリングが狭まってきて、オレのガタイを拘束。それから水面が光りはじめて勢いよく大爆発。縦方向にぶっ飛ぶはずだったエネルギーの全てが拓也のケツマンに吸い込まれた!
拓也「ぐあーっ!!」
黄金のエネルギーに雄膣を爆破されてオレも意識がぶっ飛び射精。デカ衝撃にガタイをビンビンに張りながら、少し生成されてきたザーメンをまた種切れさせられて、肛門も衝撃に耐え切れず決壊。空中をぶっ飛びながら小便、精子、糞の全てを撒き散らして水面にダウン。倒れた姿勢のままピクピクと痙攣して走馬灯開始。
「あんたは、エルデの王になってはいけないよ」
これは円卓の指読みの婆さんの言葉だな。
「女王マリカは、我らには足掻きこそ望んでいる。ゆえに我らは…王とはなれぬのだ…」
これはギデオンの言葉だな。
婆さんはこの黄金律くんを知っていたから、俺たちが第二のラダゴンにならないように王になっちゃダメだって教えてくれてたんだ。ギデオンは王になることと黄金律のラジコンになることがイコールの関係だってことに気付いて、全部の智識を黄金律に奪われることを恐れたんだ。黄金律くんは今の自分を変える気はさらさらない。ただ散らばった全部の大ルーンが欲しいだけだ。
拓也「おうっ!」
ダウンした瀕死ガタイを、黄金律くんが掴み上げると、黄金の曲線にガタイを固定されて拓也は囚われ状態だったマリカみたいに宙に浮かされる。今度はオレにマリカ体験プレイやれって言うのかよ?って思っていると、また大量の黄金精子がオレのケツマンに吸い込まれた!しかも今度はただ入ってくるだけじゃない!
拓也「おーっ!すっ!すっ!げーっ!!」
入ってきた精子の一発一発が雄膣の中で弾け飛んで、受精した拓也の雄膣をことごとく破壊していく。チクショー、オレに妊娠の機会さえ与えないつもりだな!コイツも例に漏れず壊れていく拓也を見るのが好きな客だけど、爆発一発ごとにマジ逝きし続けるせいで快楽が鼠算式に増えていき、記憶飛びまくり意識切れまくり白眼向いて赤玉吐きまくりの完全破壊状態に堕とされていく。
でもここでオレが倒れたら今まで死んでいった奴らの犠牲が無駄になる。新宿に帰りたかった大きな理由が無くなったけど、まだレオもみんなも、お母さんも拓也のことを待ってるんだよ!まだ諦めるわけにはいかないぜ!オレはガクガクと痙攣しながら立ちあがろうとしたけど、度重なる大連続レイプで血まみれ脱肛を起こしてるケツマンにデカブレードをぶっ刺されて、瞬時に諦める。
雄膣にぶち込まれたデカブレードからまたしてもラダゴンとマリカの記憶が流れ込んでくる。「弧゜ッ!」「弧゜ッ!」二人して感じてんじゃねーよ!オレは死にそうになりながら戦ってるのに呑気なもんだな!オレの雄膣を串刺しにした黄金律くんはデカ剣を振り回しまくってオレに切れ痔ジェットコースターを体験させたあとに、無限に広がる水面に剣を突き立ててオレを水中に沈める。このパターンはやばいぜ!
黄金律くんは水没プレイ初体験のせいか、タイムの指定を言い忘れてるらしく拓也もいつまで息止めてりゃいいのかわかんねーよ!沈められてから30秒経過、1分、1分半、まだまだイケるぜ!って思ってるとオレより先に、オレの雄膣に沈んでるデカブレードの方がダウン。「あーっ!はーっ!」「おぉーっ!うーっす!」ラダゴンとマリカが記憶を通してオレに悶絶SOSを発信する。マジで哀しい別れだったのに何回も出てくるなよな!こんなんじゃ気持ちに整理がつかねーよ!
二人についてアレコレ考えたせいで脳が余計な酸素を大量に使ってしまい、1分40秒の時点で早くも限界を迎える拓也。手足の痺れが感覚喪失に変わって、激しすぎる心臓の鼓動と雄膣のメチャクチャな痛み、そして大量出血による極度の貧血によってゴボゴボと息を吐き出して、ついにオレは水底で逝った!
321
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 22:59:55 ID:QHmW/JZo
気付くとオレは水面に戻されててハァハァ息切らして貧血ガタイを痙攣させながら寝かされている。デカブレードが先にギブアップしてなかったらあのまま水底で藻屑になってたぜ。お姉さんにまた助けられちゃったなって途切れ途切れの思考で考えながらガタイを起こそうとすると、黄金律くんがオレの競パンをぬがせてくる。そのあとグンニャリとしたデカマラを掴み上げてきて、最悪の想像がオレの意識をぶっ飛び覚醒。
拓也「あっ、あっ、や、やめてください!許してください!」
懇願虚しく、黄金律は剣を振り回してオレのデカマラを根本から斬り飛ばした!
拓也「ゴポッ!!」
根本からってことで金玉も両方まるごと持っていかれて、拓也の人生史上最大の痛みが襲ってきて、あまりのショックに絶叫と同時にゲロを噴出させて叫ぶ事ができず、凄まじいストレスが限界振り切ってオレの精神をぶっ飛び粉砕!マレニア状態に落とし込まれたオレの心から何人もの拓也が生まれ始めたけど、心の中でバトルセックスロワイヤルをさせて瞬時にひとつのオレに統合。何人ものオレが同時に感じる激エロな快感でデカマラと玉を斬り飛ばされた痛みを麻痺させることに成功する。
でもこれだけ無茶なことをされたせいで出血も凄いし胸は苦しいし、ガタイも動かなくてまともに息もできずマヂ苦しい。黄金律くんは一度潜水してまた遠くに出現。デカブレードにこびりついたオレの糞を水で洗っている。
アレを洗い終わった時がオレの最期だな。
センパイとお姉さんもスカトロは専門外だからデカブレードは悶絶したんだな。
でもこれからトドメを刺されるんだなって、オレのガタイが最期の分析を済ませる。
円卓のみんなとディアロスの顔が浮かんできて、アイツらの仇を取れなかったのが悔しいけど、マジでもうガタイが限界で起き上がることもできない。拓也の冒険もここで最期だぜ。
そんな状況で携帯に着信。
これから殺されるって時になんなんだよって、ダウンしたままの状態で電話に出る。
「拓也?今店にお客さんが来て指名が入っています。すぐ来れますか?」
「…ウッス…ちょっとこっちからじゃ…行けないっす…」
「そうですか」
それだけがマネージャーから言い残されて電話が切れる。最期の会話がこれかよ。
マネージャーってチョーSだよなってネムネムの頭で思いながら、遠くの黄金律がデカブレードに黄金の光を纏わせて、一気に斬り払うのを見る。金色の波が遠くから飛んできて、これを食らって終わりだなって眼を閉じようとした所で、空から紫色の閃光が差してきて、金色の波を空に吸い上げて霧散させた。
マネージャー「来るのが遅いので、こっちから来ましたよ!」
空に舞い上がった金色の雲を割って、マネージャーを背中に乗せて現れたのは、あの星砕きのラダーン!背中には他にも大勢乗り込んでて、ラダーンが降りると全員が降りてくる。半狼のブライヴ、鉄拳のアレキサンダー、蛮地の勇者ネフェリ・ルー、ミケラの刃マレニア、そして何故か魔女のラニまでが続々登場!「GPSを起動していて本当によかったです。ラニさんの手を借りて信号をキャッチしたら、とんでもない遠くに拓也の信号が表示されてて驚きましたよ」マネージャーが自慢げに自分の携帯を見せつけてくる。
マレニア「…貴公、ひどくやられたな…アレキサンダーがいて良かった…」
アレキサンダー「これを食え。手に入れたての新鮮な生肉団子だ」
口の中に懐かしの回復セットを押し込められてオレの傷も急速回復。「全く、いつになれば俺はお前から別れられるんだ?」拓也にそう言って笑うブライヴに、マレニアもフッと笑みを浮かべる。「たった一人でよく耐えたな…よくやったぞ、拓也」ネフェリに抱き起こされたオレは、孤独で絶望的な戦いに希望が見えてきて、テンションに↑が入り始めた。第二ラウンドの開始だぜっ!
322
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 23:00:53 ID:QHmW/JZo
しかしここで黄金律くんが新テクを開発!
数的不利を律ガタイで分析したアイツが、手に持っているデカブレードを両手で握って反対方向に引っ張ると、パキーンって甲高い音がして剣が二つに分裂。片方がマリカ、片方がラダゴンの短小二刀流に戦法を変えてくる。今までは聞かん坊のマリカをペットにするためにラダゴンと混ぜ合わせてたけど、両方死んでる今ならやりたい放題ってことかよ!コイツはあらゆる命を自分のためだけに操るのが趣味のプロ級専制君主だ。
ネフェリ「今こそ黄金律を律する時だ!かかれ!」
早くも王様気分でいるネフェリが号令をかけて、戦える奴らが一斉に黄金律へ走り出す。マレニア、ブライヴ、ネフェリに遅れてアレキサンダーがヒョコヒョコ歩いていくけど、全員の頭上をチョースピードで飛び越えたのは全身に光をまとったラダーンだ。錐揉みに回転する超巨大ドリルと化したラダーンが律ガタイにブッ込まれると、激しい衝撃とともに黄金律くんが水面からぶっ飛ばされて全身を水面にあらわにする。そのころ拓也は競パンを履いていた。
マネージャー「拓也?はやく履いてください」
拓也「う、ウッス、ちょっと待ってください。デカマラが引っかかってまっす」
ラニ「何をもたついている。私は手を貸さないからな」
マネージャーは催促するだけだし、ラニは4本もある手で自分の顔をすっぽり隠してるから全然手伝ってくれない。そんなにあるんだから少しは手を貸してくれよな。競パン履いてる状態で狂い火から強力なバワーをもらってデカマラになったから今までは動けたけど、一度脱がされた後にデカマラを競パンに仕舞い込むのはキツいぜ。
一方ラダーンに水面に叩き出された黄金律は、激デカ大剣の二刀流をメチャクチャにぶち込まれて全身ヒビまみれになっていく。空に黄金律のマークを出してから飛び上がってまた逃げようとするけど、紫色の重力フィールドに取っ捕まって水面に叩きつけられる。そこにマレニアがギリギリ動く義肢と折れた剣で突きをぶち込み、続いてネフェリとブライヴも黄金律くんに得物をぶち込んで集団で犯しまくる。一方拓也は競パンを履いていた。
マネージャー「拓也?はやく履いてください」
拓也「う、ウッス、ちょっと待ってください。デカマラが引っかかってまっす」
マネージャー「しょうがないですね。ラニさんも手伝ってください」
ラニ「やめろ。私は手を貸さないぞ」
ラニがそういうとマネージャーがオレのデカマラを鷲掴んでくる。「ちょっと!何するんですか!セクハラっすよ!」って拓也は抵抗するけど、そのまま競パンに強い力でメリメリメリィとデカマラを押し込まれてアンアン悶絶の声を上げる。「ほら、無理やりパンツの中に押し込んだら、興奮して勃起しちゃうんですよ。こんなんじゃいつまでもパンツ履けないですし、フルチンで戦わせるわけにもいかないでしょ」マネージャーの声に焦りとイラつきが入ってくる。
マネージャー「さぁラニさん、手を出してください。4本もあるんだから2本で目を隠して、残った2本で拓也の競パンを広げるんです。できるよな?」
ラニ「手伝わぬと言っているだろう。あっ、おい、待て…」
顔を隠してるラニの2本の手を掴んで、オレのいる方にトコトコ歩いてくるマネージャーに引っ張られてラニも強制参加させられる。
マネージャー「これが競パンの端っこです。つまんでください」
ラニ「なぜ私がこんなことを…」
マネージャー「黄金律を倒したいから拓也の競パンを掴むんでしょう?」
ラニ「いや、違う」
マネージャー「はいって言え」
ラニ「はい…」
マネージャーの奴隷になるラニ。
自分の目を隠したままのラニが器用に競パンを拡げていき、マネージャーがオレのデカマラを両手で掴んで一気に押し込んでいく。「おぉ!おーっ!」その圧迫感にデカマラが更に勃起して競パンを拒絶していく。業を煮やしたマネージャーがそこで新テクを開発!オレの耳元に顔を近づけてささやいた。
マネージャー「拓也?あなたのブログに書いてあったことを、あなたのお母さんの携帯にメールしておきました」
途端にオレの金玉が恐怖に縮み上がって、デカマラが萎えて小さくなる。「ラニさん、手を離していいですよ」ってマネージャーが言うと、パチーンって音がしてオレの下腹部に競パンが装着された。全身に冷や汗立てていると「嘘です。そんなことする訳ないじゃないですか」ってネタバラシ。「マネージャー…よくも私を辱めたな…」「拓也のデカマラを押し込む役にならなかったことを喜んでください。さぁ拓也?エルデンリングは目の前です。勝てますか?」怒った顔のラニをマネージャーは軽く流した。
拓也「ウッス!勝てまっす!」
マネージャー「そうですか。全てあなたに任せます。いってらっしゃい」
拓也「ウッス!」
黄金律に向かって駆け出すと、後ろの二人の会話が遠ざかっていく。
「…勝てると思うか?」「勝ちますよ、きっと」マネージャーの期待が背中にかかり、オレは戦場に飛び込んだ。
323
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/17(金) 01:36:20 ID:j3ft0f4I
【虐待黄金律】
集団でレイプされていた黄金律は両手の剣をとにかく振り回して脱出。ラダーンが全身に紫の光をまとわせて重力バワーを使う構えに入ると、そこにあの全身射精攻撃と宇宙の霧攻撃を同時に放ってタイミングを合わせてくる。直後にラダーンは重力波を放って黄金律を引き寄せるけど、一緒に黄金精子の雨と霧まで引き寄せちゃって全身を撃たれる。辛うじてマレニアが間に割り込んで水鳥乱舞でいくつも叩き落としたけど、刀も短いしコンディションも最悪だから霧の爆発を二人してモロに食らってダメージを受ける。反黄金律ガタイのオレだからアレを浴びても一時的インポで済んだんだな。
最強の二人が怯んで、オレ達とも距離が離れた黄金律は、両手の剣に黄金の光を纏わせて光の刃を飛ばしてくる。狙いは司令塔のネフェリだったけど、ネフェリはこれを転がって避けた。でもこの攻撃がマズかった!
拓也「マジかよぉ!」
黄金律は両手の剣を振りまくり、次々に光の刃を飛ばしてくる。「避けろぉ!」ブライヴはそう言ってぴょんぴょん飛び越えて、オレとネフェリは咄嗟に伏せてなんとかなったけど、図体のデカいラダーンと脚が遅いアレキサンダーがヤバいぜ!って思ったら、マレニアがさらに根性を見せて二人に向かう光の刃を剣で弾いていく。
マレニア「うっ!」
でも五発目を斬り飛ばしたところで六発目を斬り損ない、神人ガタイに黄金バワーが叩き込まれてダウン。さらに七発目と八発目がマレニアに向かう。でも光はマレニアに当たる前に炸裂して散らばって消えていく。「き、貴公…!?」マレニアの驚きを聞いて、アレキサンダーがケツをさすった。
アレキサンダー「心配は無用!この戦士の壺、最大の栄誉と言える戦いですぐには割れぬぞ!うおー!!」
マレニアを守ったアレキサンダーがヒョコヒョコ走り出して、オレ達はまた黄金律に向かって走り出す。遠くにいる黄金律が両手の剣を合わせてまた一本のデカブレードに変えると、また剣に光を纏わせる。ここでラダーンが新テクを開発!足元の水面に両手の大剣を沈ませてから一気に引き抜いて、両手の大剣にバカでかい水玉をまとわせてから、それの片方を黄金律に投げつけた。向かってくる水玉に黄金律は光の壁を放ち、大爆発を起こさせて相殺する。
ブライヴ「おおおお!」
その爆発が起こした霧と雨を切り分けてブライヴが黄金律にジャンプ!氷の剣を黄金律の翼の一枚にブッ刺して凍らせ、引き抜くと同時に爆発させた。そしてさらにラダーンが追いテクを開発!片方の大剣に残った水玉に光を纏わせていくつかの塊に分裂させて、それをオレ達全員に放った。
ネフェリ「なんだっ!?」
アレキサンダー「うおお!?」
拓也「スッゲー!水のサーフボードじゃん!」
紫色の光を纏うサーフボードに乗って、神秘世界の水面を疾駆する、世界最初のサーフ系ボディービルダー拓也の誕生だ。こんな体験できる日本人はオレしかいねーぜ!ネフェリとアレキサンダーと一緒に高速で駆けた俺は、巧みな乗りこなしで誰よりも速く黄金律に到達。それからブライヴを振り落とした黄金律に向かってジャンプ!ネフェリは両手の斧を、アレキサンダーは両手を拡げた回転攻撃を、オレはヒップドロップをそれぞれ叩きつけて着水する。…はずだった!
ネフェリ「あっ!」
ブライヴ「あの馬鹿!」
ケツに黄金律を叩きつける振動を味わおうとしたら、味わったのは翼だった!アレキサンダーとネフェリはそのまま攻撃をぶち込めたらしいけど、オレは雄膣に深々と突き刺さった黄金律の翼が与えてくる激エロな振動にすかさず絶頂射精。噴水と化したオレの視界の端の遠くに、死ぬほど嫌そうな顔をしたラニと、その隣で笑ってるマネージャーの姿が映り込む。ノンケのお嬢様にとんだ性教育を施しちまったな!
アレキサンダー「おお…なんという汚さ…」
ネフェリ「あれでは下手に攻撃できんな。どうする?」
ブライヴ「どうするにせよ、俺は近づかんぞ」
ってブライヴが言ったところで黄金律がデカブレードを二刀流に切り替える。そこに水のサーフボードに乗ったマレニアが到着。サーフボードから一気に飛び上がってオレの方に飛んでくる。他人のためを思ったら細かいことが目に入らなくなるのは変わらないぜ。でもオレのザーメン噴水は黄金色の光を帯びて黄金精子に変換されて、ネフェリたちにぶっ放された。
アレキサンダー「うわあああああ!!」
ネフェリとブライヴは咄嗟にアレキサンダーの後ろに隠れて、アレキサンダーが全身にザーメンをビチビチと浴びることに。「すまん、耐えてくれ…!」痙攣するアレキサンダーの後ろでネフェリはそう言うけど、王様がそんなことしちゃって良いのかよ?汚したのはオレのザーメンだけどね(笑)って拓也が思っているところに、マレニアの手がオレの腰に回されて翼から引き抜かれる。「おふっ!」ケツマンえぐられた痛みに軽く痙攣しながら水面に降ろされると、金色の光が抜けた白いザーメンの斑点で彩られたアレキサンダーが四つん這いでダウンしている。その影からブライヴとネフェリが顔を出す。
ネフェリ「すまぬアレキサンダー…酷い恥辱を強いたな…」
アレキサンダー「お…俺は今日より種壺となった…忌子を産む前にいっそ割れてしまいたい…」
でも落ち込んでる暇はないぜ。二刀流にチェンジした黄金律は両手の剣をアレキサンダーに振り下ろす。そのアレキサンダーにマレニアが突進するような飛び蹴りを食らわして回避させるけど、今度はマレニアが標的にされて二刀流の連続攻撃が飛んでいく。
324
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/17(金) 01:37:09 ID:j3ft0f4I
マレニアが黄金律を引きつけてる間に、精神的に瀕死なアレキサンダーにネフェリが水をかけてザーメンをこすり落としていき、ブライヴがアレキサンダーの蓋を開けて中から生肉団子を取り出して拓也に提供。あの肉団子ってアレキサンダーのだったのかよ!?ってオレが戦慄しながらマネージャーの方を見ると、マネージャーも真っ青に青ざめていて、その隣のラニが鼻で笑ってくる。
マレニア「おお!」
そうこうしてる間にラダーンがマレニアに合流。水を纏わせた大剣を振り回して黄金律の二刀流を弾き飛ばす。黄金律は弾かれた時の勢いを利用して、また遠くに離脱して剣を構える。その間にもラダーンの奴はマジで器用で、マレニアのガタがきた義肢に重力の力を掛けて、外れかかった義肢のパーツをガッチリハメ直して固定したあと、折れた刀の先っぽにガチガチに固めた水で作った刃をプレゼント。本当にどこまでも使えるタチだぜ!
マレニア「感謝する。共にゆこう」
マレニアからの熱視線にラダーンが頷くと、二人で同時に剣を構えて黄金律に対峙した!
拓也「うわっ、アッチィなぁコレ!」
二人の今までのことを思うとあまりにも熱すぎる展開になってきて、オレの他にブライヴもネフェリも二人に視線を奪われる。そして黄金律が8連続ビームの構えに入った瞬間に二人は駆け出す。先頭がマレニアで、ラダーンが後に続く。
弾丸ダッシュで黄金律に迫るマレニアに黄金の刃が一発二発と飛んでいくけど、重力バワーで水を帯びたマレニアの剣は流水の波をまとって振られていって、黄金の刃を次々に斬り落として打ち消していく。さらに三発、四発、五発と刃は飛んでくるけど、刃は全部マレニアの流水剣に飲み込まれていき、ラダーンには一発も当たらない。剣術の師匠に教えてもらった本当の剣を、マレニアゎ取り戻したんだょ。
八発目が打ち消されると同時にマレニアは高く跳躍。その真下をラダーンの超巨大ドリルアタックが通過していって、黄金律の胴体にぶち当たって激しい重力の大爆発が発生!水がドーム状に拡がってから散らばって、俺たちの方にもオレの身長と同じくらいの波と一緒に突風を吹き上げる。「おっぷ!」波に飲まれかけながらもオレはブライヴにしがみついて危機を脱して、ネフェリは波に浮かぶアレキサンダーの上であぐらをかいて爆心地を見つめる。
マネージャー「ぶはっ!た、助けて!」
こっちには波にさらわれたマネージャーとラニも流れ着いてきて、ブライヴが二人を引き上げる。「助かりました…しかし、これほどの破壊力です。さすがにこれでは黄金律も砕けたでしょう」びしょ濡れのマネージャーの隣で、帽子を絞りながらラニも爆心地を見つめる。でも心霊バワー持ってるラニが即答しないってことは嫌な予感しかしないぜ。
霧立ちまくり雨降りまくり波が寄せて飛沫上げまくりの爆心地から、またも黄金色の爆発が発生!マレニアがぶっ飛んできて波の上をバウンドしたあと、水面に手をつけて滑りながら着水した。
ラニ「…やはり、まだか」
ラニが呟くと黄金の爆発に跳ね上げられた水が晴れてきて、ラダーンと黄金律のシルエットが見えて一同驚愕。ラダーンの大剣は黄金律のカチカチボディに突き刺さって金色の光を漏らさせてたけど、ラダーンの胸にも剣が一本深々と刺さっていた!やべーよ!また相討ちだ!
ブライヴ「おい、あれは…」
マレニア「ラダーン!引いてくれ!貴公とてその深傷では…」
ってマレニアが声を張ったところで黄金律がラダーンの剣からガタイを抜き、その場でクルッと一回転。黄金バワーを溜め込んで大爆発を巻き起こしてラダーンの巨体をダウンさせる。ラダーンがやられる!オレ達は慌てて駆け出すけど、その隙に黄金律はまた潜水してからチョー遠くに出現した。アイツ逃げてばっかりで汚いぜ!でもこの逃げが幸いして、オレたちはラダーンの元に駆けつけることができた。
ひざまづいたラダーンには例の如く痩せ馬くんがついて来ていて、心配そうにラダーンを見上げてる。あまりにも当然みたいな感じでいるから気づいてなかったぜ。「兄上、その傷ではもはや戦えぬだろう。あとは他の者に任せればよい」ラニが静かに語りかけるけど、ラダーンは大剣を握ったまま離さないからまだまだやる気でいるぜ。すると黄金律のいる方からやたら眩しい輝きが見え始める。「今度は何する気だよ?」オレが呟いたら、ラニが青い顔をさらに青くした。
ラニ「あれは流星か…それも、尋常の流星ではない…」
マネージャー「流星?なんですかそれ?」
ラニ「黄金樹がもたらしたとされる、最初の祈祷だ。だが、あれは多い…あまりに多すぎる…」
すげー眩しくて観づらいから激エロ遠眼鏡を抜いて見てみると、黄金律の二刀流からいくつもの光の筋が流れて来ていて、しかもその筋から枝分かれしていくみたいに小さい光が何百個と飛び出てくる。こんなのめちゃくちゃだぜ!絶対かわせねーよ!
オレ達が光りまくる黄金律の方を見て唖然としてる最中にも、黄金律の両手の剣からはどんどん流星が出てきて、太い線だけ数えても20発以上?30発以上?の金色の輝きがゆっくりと流れてくる。剣で斬ったり刃を飛ばしたりすることも全部やめて、激しすぎる物量作戦で一気に押し潰して犯しまくるのが今のアイツの作戦だ。そしてラダーンもそのことを悟っていた。
325
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/17(金) 01:38:19 ID:j3ft0f4I
マレニア「駄目だ!よせラダーン!その傷では無理だ!」
ラニ「兄上…」
腐敗が減った血を傷口からドクッと流しながら、ラダーンはギン眼で両手の大剣をクロスさせて重力のバリアを展開。オレ達全員を包み込んで、水平線を埋め尽くす大量の流星に備える。「こんなことして大丈夫なんすか?」「大丈夫なわけないでしょ…」不安混じりのオレの声にマネージャーも不安で返す。流星の海はバリアの外を埋め尽くして、スターウォーズで大軍隊同士が撃ち合ってるみたいな光線の嵐を見せつけてくる。
ネフェリ「こんなもの、どう抜けよというんだ…」
アレキサンダー「…ここまでか…まさか種壺として終わることになるとはな…」
拓也「ラダーンに生肉セット使いましょうよ!あとぬくもり石なんてどうすか!?」
マネージャー「将軍の体格の傷を治すためには、数が全く足りません…2個しかないぬくもり石と併せて使っても、おそらくほとんど効果は無いでしょう…円卓が燃えてさえいなければよかったんですが…アレキサンダーさん?生肉はありますか?」
アレキサンダー「あれは貴公らに与えた物で最後だ。兵糧の壺のヤツなら持っているかもしれんが、俺は戦士の…いや種壺だからな…」
せっかく思いついたアイディアもすぐに潰されて絶望的なムードが漂い始める。「こうなれば打って出よう。幾人かは倒れるが、マレニアが生き残れば勝機はある」なんてネフェリも言い出す。それにはブライヴとアレキサンダーは賛成したけどマレニアとラニは反対派で、マネージャーも良いアイディアが全く浮かばないし、オレも何か思いつかないか乳首こねくり回して激エロな気分になっていき、トランス状態に活路を見出そうとする。
ラニ「お前…こんな時に、何をやってるんだ…」
ブライヴ「いや、奴がこうなってる時は侮れん。何か思いつくかもしれない」
拓也「ウッス!サーフ系ボディービルダーの拓也っす!」
ブライヴ「ああクソっ、駄目だ、終わった…」
違うぜ!ブライヴ!オレの新テク開発はすでに終わってんだよ!オレはラダーンの山脈ガタイをよじ登ってから、テクの全容を耳打ち。咳をしながら頷いてくれたから多分OKだぜ。オレはラダーンから降りた後に重力バリアの前の方に立って、その場にうつ伏せに寝そべって「ウッス!ウッス!」っと合図を送る。
ラニ「…で、何が侮れないんだ?」
ブライヴ「信じた俺が愚かだったようだ…」
ラニがブライヴを詰めて、ネフェリもため息をついた時に、オレの腹筋の下に重力サーフボードが出現!さらに水面も紫色に光り始めて盛り上がっていく。「お、おお…?」ラニの奴はオレの新テクを見るのが初体験だもんな。良いぜ!まじまじと見せつけてやるぜ!オレは競パンから茹で蟹を取り出して一口齧り、気力に活を入れる。
ブライヴ「お前、まさか本当に思いついたのか!?」
マレニア「それで、我らは何をすればいい?話してくれ」
拓也「ウッス!オレひとりで十分っす!というかオレにしかできないっす!」
ネフェリ「お前にしかできないこと…まさかホモセックスか?」
ってネフェリが口走ったところでオレの真下に波が発生。同時にオレのすぐ前にも波が立ち上がる。この作戦には波が2つ必要なんだよな。マネージャーは全部分かったみたいで、オレに近づいて一言。
マネージャー「こんな良い波、2度とないですよ?ちゃんと乗りこなしてくださいね?」
拓也「ウッス!楽しんできまっす!」
ラニ「良い波…?」
ラニのやつが困惑した直後にオレは脚をピョコっと上げて最後の合図を送り、オレの目の前の重力を帯びた波がスタート。金色のビームの嵐を掻き分けて、黄金律までの道を作る。その道もどんどんまた金色のビームが埋めようとするけど、そこでオレの出番だ。
拓也「うーっす!」
紫色に輝いて拓也を乗せた第二波がスタート!重力バリアを通り抜けて、黄金律までの道をかっ飛ばしながら波が高くなっていく。オレも重力サーフボードに立ち上がって、波乗り開始だぜっ!
拓也「おーっ!おぅううぅす!」
紫に輝く波に金色に輝く光線が殺到してきて、オレのガタイを狙ってくる。良いぜ!オレに追いつけるものなら追いついてみやがれ!拓也は巧みなサーフボード捌きで高波の中をクルクルと回りながら、全ての光線を回避していく。その気持ちのいいプレイにドキドキするって、サーフィン最高だぜ!携帯で撮影するのもいいけど、今はこの気持ちよさを全身で味わっていたいっ!
拓也「スッゲー!最高じゃん!」
見上げると、オレを見失って波に混ざった金の光線が、紫色の波の中を夕陽に照らされて輝いている。オレは今度は波に身を任せて一気に上昇。輝きの波の上に立ってボードとダンスだ。金の光線と紫の光もオレと一緒にクルクル回って踊ってる。そして黄金律が近づいてきたんで、オレはボードの前の方を蹴って思いっきり黄金律にぶっ飛んで、ラダーンとマレニアが透明ガタイに開けた大穴に全身をズブリ!黄金律ガタイでオナニー開始だぜっ!
そしていつも最高のシチュエーションは、最悪のシチュエーションでこそ見出すもの。金玉とデカマラを叩き斬られた瞬間をオレは瞬時に回想し、自分の心をフルストレス状態に落とし込んでマレニア系精神状態に移行。何十人にも分裂していく心の中のオレに対して、今度はお姉さんから教えてもらった妄想ゲームを提案。何十人もの同時妄想プレイで激エロなシチュエーションを無限に思いついていき、性的興奮が限界を突破して青天井に昇り詰める。
狂い火の王「おーっ!すっげー!イクーっ!」
オレの中のオレも快楽の濁流に飲み込まれて瞬時に自我喪失!マイナスな気分が一気に無限のプラスにぶっ飛んでいき、激エロ興奮状態の何十人ものオレに、飛びまくりの意識の中で今度はバトルセックスを命じる。「ウッス!やりまっす!」ノリノリでセックスを開始したオレ達は次々にイキまくって統合されていき、最後のひとりが拓也と融合した時に、オレはついに黄金律の中で逝った!
拓也「おおぉーーっ!!!」
絶叫と共に大爆発したオレのザーメンはギュンギュンと黄金律の中を駆け巡って、体内を徹底的に体内を蹂躙。黄金色の輝きを白濁色の輝きに染め上げていって、透明ガタイの穴から黄金のルーンが大量に噴き上がる。オレのデカマラはなおも止まらずに噴水を放ち続けて、黄金律の透明ボディさえも白く埋め尽くしていき、満タンのタプタプ状態に黄金律が堕ちた時
「弧゜ッ!!!!」
黄金律はビクッと痙攣してぶっ倒れ、オレの頭の中に「神はイッた」の文字が浮かんだ。
あらゆる欲望が解放されて世界一ピュアな心のまま、オレは真っ白ガタイの中に浮いている。
神人のマリカと神人のラダゴンを操っていた、あの神のガタイが消えていく。それと一緒に神秘的な景色も少しづつ薄まっていく。神様は虐待黄金律だったんだよ。だけど、それでも世の中を命で満たしていた。昔、世界は律でひとつに繋がっていて、暖かな光が満ちていた。その世界を作った神様が消えていくのを全身に感じながら、大事件の元凶を倒したのに一抹の寂しさみたいなものが心の奥に疼いてる。
神様のガタイが、大量のザーメンの海と共に完全に消滅すると、気付けば周りの景色も石の広場に戻っていた。オレのガタイもシャワーを浴びたあとみたいに綺麗になり、広場の真ん中には砕けたお姉さんの岩ガタイが残っている。空っぽのその岩には、何の光も灯っていなかった。
326
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:06:34 ID:phDNMTVc
律を壊したあと 投稿者:ビルダー拓也
「やりましたね!拓也!」激しすぎる黄金律への種付けを終えたオレに向かって、マネージャーが走ってくる。「サーフィンで近付く作戦は分かりましたけど、どうやって黄金律を倒したんですか?」って聞いてくるから説明してやると、「うわ、最低」みたいな顔をしてきた。オレだって真面目に戦ってたんだぜ?って言っても「汚いものは汚いですよ。神への冒涜極まれりです。ベルナールさんがいたら大笑いしてるところですよ」なんて嫌味な笑顔で返されて、マジで凹むぜ!こんな偉業を成し遂げても褒められないオレは、やっぱりただのマネージャーのペットなんだな。
マネージャーと一緒に帰るとウキウキのブライヴが肩を叩いてきて「お前、何をやったんだ!?光と飛沫で何も見えなかったが、お前が黄金律を破ったのだろう?」って絡んでくるし、さらにアレキサンダーにまとめて抱き上げられる。「貴公のおかげで、俺は種壺として死なずに済んだ!いや、二つとない救世の英雄壺となれたぞ!ワッハッハッハ!」スゲー喜んでるけど、オレからの全身ザーメンは許してくれたのかな?
なんてギュウギュウに抱きしめられてると、そこにマレニアも抱きついてきていい加減ブライヴとオレが苦しくなってくる。「貴公には驚かされるばかりだ…! 君には本当に…!」感激しきりのマレニアにさらに絞められてブライヴが激エロの雄フェロモンに当てられてえずき、そこでハグタイム終了。ネフェリも微笑みかけてくる。今日のヒーローは拓也だぜ!
ネフェリ「どうやって倒したのかは聞かんぞ。どうせお前のことだ、相当に汚い倒し方をしたのだろう?」
マネージャー「聞かない方がいいです。本当に汚いですから。ヒントは尿瓶です」
ラニ「おぞましい…」
拓也「ウッス!ところでラダーンは平気なんすか?怪我はどうなったんですか?」
マネージャー「将軍には全部の回復手段を使いましたよ。出血は止まりましたけど、傷はまだ塞がってないので無茶は厳禁です」
見上げた先のラダーンは、いつもみたいに腕を組みながら胡座をかいてる。勝ってケツマンコを締めよじゃないけど、遠くを見つめる澄んだ瞳で、勝ったあとのことをもう考えてるのかな。それともラダーンなりに色々感慨に耽ってるのかな。でもガタイで分析挟むのはもう野暮だぜ。それからひとしきり喜んで語りまくったあと、少し静かになったところでマネージャーが「メリナさん?いますか?」って言ってメリナを召喚。メリナとラニからどこに修復ルーンを掲げれば良いかを聞き出して、ついに旅の終わりを宣言した。
マネージャー「みなさん,今まで本当にお疲れ様でした。黄金律は倒されて、私たちの旅は終わりを迎えました」
マネージャー「あとは、黄金律の遺したお姉さ…女王マリカの聖体に、新しい王が新しい律を掲げるだけです。それが済めば、円卓も役割を終えて解散となるでしょう」
マネージャー「私と拓也も、新しい王の意思によって狭間の地を追放されて、元の世界へ帰ることになります。ここにいる皆さんも、新しい世界へとそれぞれ旅立って行くことでしょう」
マネージャー「ですが私は忘れません、今いるみなさんのことを、過去にいたあの人たちのことを…」
マネージャー「…なんて、少し前に、同じような話をしたばかりですね」
マネージャー「長々と続けると別れづらくなるばかりですので、チャチャッとやってしまいましょう。拓也?あなたの方からも何か話しておきたいことはありますか?」
拓也「ウッス!無いっす!もう伝えたいことは全部言ったんでOKっすよ!」
オレが話をパスすると、ブライヴに少しは悩めよって言われて軽い笑いが起きる。そりゃ言いたいことは沢山あるけど、こういう雰囲気のまま別れたいからオレは話を繰り返さないんだよね。「さぁ、ネフェリさん、黄金律を修復しましょう」「ああ」マネージャーと短くやりとりをして、ネフェリが懐から完全律の修復ルーンと死王子の修復ルーンを取り出して、それから死王子の方をオレ達に見せてくる。
ネフェリ「これをマリカに掲げる。良いな?」
その確認にみんなは頷いたしオレも親指でグーサインを出す。
あの修復ルーンが使われたら新しい律が生まれて、なんとかの律みたいな名前がついて、新しい世の中が始まる。今までの戦いはこの時のためにあったし、今までの哀しいこともこれで報われるんだよなって思ったところで、律に関わる思い出がグルグルと頭に浮かびだす。
327
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:08:36 ID:phDNMTVc
「女王マリカの黄金律を良しするということは、ラニアを斬ったしろがねや、我らにすがるディアロスのような者を、数限りなく生み、強者の贄とすることを肯定することに繋がる」
これはタニスの言葉だな。
「恐らく始まるだろう。生と死の円環の律を中心とし、新たな神の支配、新たな王の統治、新たな戦火、新たな災禍がな」
「かつて、ラニが忌避したように。だが、それでこそ生ということなのだろう」
「戦王を夫とした、マリカらしい答えだ」
これはブライヴの言葉だな。
「意志無き完全律は、決して揺るがぬものとなるだろう」
「だがそれは、意志を持たぬ律の恩恵にさえ外れた者には、尽きることの無い苦しみとなる」
これはラニの言葉だなって心が回想。
それからさらに連想されてマネージャーが現れる。
「ラニさんのように律を世界から遠ざけることも、女王マリカのように、律を改善し続けることも、私には間違いではない気がするんです。この修復ルーンも、きっと必要になるでしょう」
「ですが、それだけでは足りない気がするんです。私たちが、女王マリカの望んだような新たな律を作れば、たしかに停滞と澱みは消え去ります」
「ですが、代わりに何かが生まれる可能性も十分にあるはずです。もし生まれたなら、ブライヴさんの話した通りに、きっと誰かが律の外に弾かれて、ミケラやラニさんのように、律を揺るがす計画を作り上げるはず」
「そうなれば、いつかまた律を巡って争いが生まれ、破砕戦争のような大惨事が繰り返されるんです」
マリカは自分が愛した極上ペットたちを守るために、自分も他の奴らも拓也も犠牲にしまくる道を選んだ。他のやり方を思いついていたらこんなことしたのかな?他のやり方を思いついてもオレ達を犠牲にするチョーSだったら、お姉さんはオレに向かって「ごめんな」なんて言うはずないよな。
「女王マリカってチョーうぜーし、弱いやつのことを考えないS気質が染み付いてて嫌いなんだよね」
そう考えたこともあるけどさ、こんなの今じゃ決して絶対に言えないぜ。
ネフェリが修復ルーンを二つとも持って、マリカの割れた岩ガタイに近づいていく。
マネージャー、ネフェリ、ラニ、メリナの四人で話し合って死王子のルーンを使うって決めたし、オレもそれでいいと思ってた。でもマリカとラダゴンに会って、お姉さんとセンパイに会って、黄金律と戦って、拓也の心のマンコの中で何かが変わってる。オレ達はみんなの幸せを願ってるけど、新しい律がみんなを幸せにする保証なんてどこにもない。オレ達にはこうなったら良いなって思う事しか出来ないんだよな。
心マンコにおかしなアイディア精子が湧いて出て、マンコに受精してひとつの形になっていく。
それを掴んでオレに向けて掲げるのは、小さく残った黄色い光。燃え残った最後の炎だった。
「お前は、お前のやりたい事から逃げられないんだぜ!拓也!」
ネフェリが死王子の修復ルーンを持ってマリカの頭の前に立つ。
オレはそのネフェリから修復ルーンを二つとも奪い取った。「えっ?」ってネフェリの珍しい間の抜けた声が聞こえる。マネージャーも、ブライヴも、ラニも、鳩が豆鉄砲を雄膣に食らったような呆け顔で、修復ルーンを二つ持ってるオレを見てる。あのラダーンも腕組みをやめた。アレキサンダーは顔がないから表情が分かんねーけど、多分驚いてるんだろうな。
マレニア「…拓也?」
誰よりも素早いお前がビックリしてガタイ硬直させてくれてよかったぜ。
オレは手に入れた二つのルーンを重ねると、上の口に放り込んで飲み込んだ。
ラニ「は?」
ラニが驚きの声を上げると同時に、オレの両目に黄色い炎が灯り、ガタイ全てに光が満ちる。
腹の中に収まった修復ルーンは黄色い炎に焼かれて形を崩し、混ぜ合わさって本来の力を喪い、別の何かに変貌する。
世界の幸せも、みんなの幸せも、拓也の幸せも、修復ルーンは保証なんてしてくれない。オレの望みも叶えたりしない。ただガチガチのSなルールを作って、全ての命をM奴隷に落として守らせるだけだ。誰が作ってもそうなるし例えオレが作っても同じだ。変わりなく残酷である真実は激しすぎる。
だったらオレはルールなんて無視して、なんだってやってやるぜ。
狂い火拓也「男は律を手に取り、胸にひとつの意思を抱く」
狂い火拓也「消えゆく友を心に刻み、燃えた思いをその律に託す」
オレはただ、ディアロスにまた会いたいだけなんだよね。
328
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:09:41 ID:phDNMTVc
狭間の地のやつらと冒険漬けの日々 投稿者:ビルダー拓也
我が混濁たる魂に光が満ちるぜ!
完全律と死王子の律が腹の中で狂い火と溶け合わさり、不可視の混沌に飲み込まれていくのを感じながら、オレは全身光りまくりエネルギー発しまくり白眼剥いて吠えまくりの臨界状態に変貌。思考の中に合ドラともイエロの瞳とも狂い火とも違う力がバリバリ駆け回って完全にショートし、意識もぶっ飛びすぎて射精すらも起こらずひたすら圧倒的バワーだけを感じながらガタイを岩のように硬直させる。
その中でついに意識だけがメガキマりまくりのビルダーガタイから弾き出されて、オレは人生初の幽体離脱状態に昇り詰める。オレのすぐ後ろに光りまくるエロガタイが全身痙攣させて突っ立ってて、オレの精神ボディーも強力なバワーに苛まれて砕けそうなくらい狂ってくる。「お前、なんてことを!」ってネフェリがオレに掴みかかろうとしたところを、慌ててマレニアが手を掴んで止めに入る。
マレニア「何故だ拓也!?どうして君はこんなことを!?」
そのマレニアも何が何だか分からないって感じで完全にパニック状態に落ちていて、他の奴らもラダーン以外一斉に駆け寄ってきてオレのガタイの周りで騒ぎまくり。「お前は何考えてるんだ!?早く吐き出せ!」「ラニさん!?これ、どうしたらいいんですか!?」「い、いや…私にも分からん…なぜこのような真似を…」ブライヴもマネージャーもラニもいつもの調子がぶっ飛んでてキメものの権化と化したオレの前で無力になる。
オレの精神ボディーを包むバワーはどんどんどんどん強くなっていって、激しい閃光と共にオレを音の無い白い世界へと誘う。ここには何度も来たことがある。あの痙攣がやってきた時の瞬き。イった瞬間にだけ見える、輝きの世界だ。
「あんなにずっと一緒に旅してたのに、アイツらみんなお前のこと全然分かってなくてショックだぜ」
そう言いながら、オレの前に狂い火が立つ。
「本当のお前は、ディアロスに会いたかったんだよな」
「ローデリカにも、ミリセントにも会いたかったし、この世界の不幸が嫌いだった」
「揉め事は嫌いだ。律を考えるなんて面倒だ。破砕戦争なんて起きなきゃよかった。エルデンリングなんて砕けなければよかった。お姉さんとも、センパイとも、仲が良いままでいたかった」
「好きな男と、ずっと遊んで暮らしたかった」
「お前は妄想ゲームが好きだから、嫌なことがあるといっつも考えてたもんな。本当に未練たらしいぜ」
「でも、今ならその妄想が叶う。お前はオレなんだから、お前もそれが分かったんだよな?」
「今この時だけは、世界のルールも、命の生き死にも、全てこの手にあるのだから」
現実の世界、暗い石の広場の真ん中で、オレのガタイが「うおおーっす!」と絶叫しながら結晶化していく。その結晶ボディは黄色い小便色で、中に炎が灯ってる。「離せっ!」ネフェリはマレニアを振り解いてオレのガタイに触れるけど、光りまくりのエネルギーに弾かれてマレニアに倒れ込んで意識が飛びかける。「拓也!返事をしてくれ!拓也!」マレニアは叫び続けるけど、どう見てもこの状態で返事なんて出来るわけねーよ!
アレキサンダー「ええい!どいてくれ!俺に任せておけ!」
今度はアレキサンダーがオレに向かって突っ込んでくるけど、途中で転けてうめきだす。そして自分の壺ガタイを掻きむしると、赤い蓋が開いて中から鎧を着た人間がずるっと出てきて石の床に寝転ぶ。狂い火のオレは「お!スッゲー!もう始まってるぜ!」って言って大喜びだ。
ブライヴ「なっ!?なんだ!?」
マレニア「うぐっ!」
今度はマレニアが義手を抑えてうずくまると、肩のパーツが吹き飛んでそこから肉の塊が飛んでいき、床に落ちてから人の形になっていく。同時にマレニアの目元の腐敗が一気に進行して両目が見えなくなり、次の瞬間には腐敗も取れて綺麗な両眼がまた覗く。「どうしたんだ!?なんなんだ一体!」そう言いながら意識が回復したネフェリはブライヴとマネージャーと一緒に右往左往で、ラニは魂の部分が点滅して具合悪そうに六つん這いの姿勢になる。
「黄金樹は燃やせなかったけどさぁー、燃やせないなら燃やせないでやりようはあるんだぜ。拓也?」
狂い火のオレがまた話し出す。
「お前は昔から欲張りだったもんな」
「やりたい相手とやって、行きたいところに行って、遊びたいことは全部やって、酒も薬も飲み放題の打ち放題。何が合ドラだよ。合法じゃねーよ」
「お前はマリカのせいでツラく歪んだ青春を過ごして、大人になった反動で我慢をしなくなったんだよな」
「だからこんな歪なこともできるんだ。全ての命を蘇らせる律なんて、普通は考えても作ろうとしないモノまでお前は作っちゃうんだよな。だからオレに漬け込まれるんだよ」
「みんな生き返るってことは、みんな死ぬってことなんだぜ?拓也?」
「古い者、死んだ者、滅びた者が全部戻って来たのなら、今ある者の居場所は、命はどうなるのかな?」
「お前らが食って、身体の一部にした茹で蟹が生き返ったら、お前らはどうなるんだよ?」
律と化したオレのクリスタルガタイの口から、小さい蟹が飛び出した。
アレキサンダーから二人目の兵士がズルリと出てきて、倒れた壺ガタイの腕から力が抜けていく。傷が治っていくラダーンは何もせず黙って周りを見てるだけで、ラニはぶっ倒れて動かない。ブライヴも顔を抑えてうずくまると火傷と顔の歪みが治っていって、マレニアも痛みに喘いで倒れたところをネフェリに支えられながら、義手と義足を追い出すようにして手足を生やしていく。「何をしたんですか!?何が起こってるんですか!?拓也!?」マネージャーがそう言いながら抱きかかえてるのは、気を失った状態の全裸のミリセントだった。
329
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:10:49 ID:phDNMTVc
「全ては混沌に飲み込まれて、最初に戻るんだよ」
「神も、人も、黄金律も、祖霊も、月の民も、竜も巨人もいない、最古のひとつがあるだけの世界一ピュアな大地に還るんだ」
「これほどの…禁忌初めてだったぜ」
なんて言ってるけど、こいつは大事なことを忘れてるんだよな。
良いぜ!忘れてるなら思い出させてやるぜ!オレの記憶をしゃぶれ!
マネージャー「修復ルーンは、祝福を受けた人が探求の末に、自分の中に見出すものです。私は探求者が修復ルーンを発見するものとばかり思っていましたけれど……この様子を見る限りでは、探求者は修復ルーンを見つけるのではなく、自分のルーンを修復ルーンそのものに変化させるのかもしれません」
ディアロス「…ということは…金仮面卿の命は、修復ルーンに変じたのか?」
マネージャー「ただの仮説ですけどね」
「マジかよぉ!」
オレの記憶を通してマネージャーとディアロスの会話を覗き見た狂い火は予想外の展開にマジビビり!「でもただの仮説じゃねーかよ!マジくだらねー!」お前はそう言って強がってるけど、お前はどこまでいってもオレでしかないから、金仮面卿が何を考えてるのかまでは分からないんだよな。現実の世界で光りまくりのオレのガタイの腹の中では、狂い火で溶けたはずの完全律が溶けた死王子の律と混ぜ合わさって七色の輝きを放ち、オレのガタイを小便色から澄んだ虹色に輝かせる。その突然の発光の変化にマネージャーも目線を奪われて息を飲む。
そして狂い火のオレの目の前には、あの金仮面卿が立っていた。
「金仮面…やはりお前は危険だ…愚かしいダス」
今頃警戒しても遅いぜ。オレは確かに好き勝手やってきたし、その勝手なオレの性格が、お姉さんが仕込んだ狂い火の種火と合わさってお前を生んだけどさ、だったらお前が好き勝手することを許さない奴をもう一人連れてくればいいんだぜ。オレにはマネージャー、お前には完全律だ!
「拓也!お前知ってたのかよ!完全律になった金仮面が助けてくれるってこと!」
「そんなはずねーよな!お前はオレだ!オレが知らないなら、お前も知らないはずだぜ!」
ウッス!オレは知らなかったけど、金仮面卿の遺体から完全律が出てきたことが分かった時に、信じてはいたんだよね。きっと金仮面卿なら、これからオレが何をやりたがったとしても、全部見抜いてそれにも対応出来るような律を作ったのかなってさ。それが的中したぜ!金仮面卿の完全律は狂い火を抑え込む理さえも隠し持っていたんだよ。そうじゃなかったら完全じゃねーからな!金仮面卿はTの字のポーズになってチョーまぶしく発光。その光で狂い火をかき消していく。
「チクショー!お前はどこまでも調子がいいやつだな!拓也!」
「だけどよー、お前にもどうにもならないことだってあるんだぜ!」
「分かってるよな!ベロチューにはベロチューを!無茶な所業には無茶な運命が返ってくるんだぜ!」
金仮面卿が狂い火を抑えてる間に、白い世界で金仮面卿から強力なバワーをもらって帰ると、現実の拓也のクリスタル律ガタイから狂い火の力が消える。残ったのは虹色結晶ボディを持つクリスタル拓也律くんだけだ。あーあ、こんなガタイじゃ綺麗だけどウリなんてもう出来ないし、新宿に帰るどころじゃないぜ。
周りを見るとアレキサンダーからは三人目の兵士が出てきてダウンしてるし、メリナの影が薄いガタイは存在感が出てきて、ラニは倒れたまま動かない。多分自分のガタイが復活して魂が人形から離れたんだ。フラフラで起き上がったブライヴの顔からは火傷が消えて、両眼がちゃんと開くようになってる。オレはそっちの顔の方が好きだぜ!
拓也律「ウッス、拓也っす」
マネージャー「た、拓也!?あなたなんですか!?」
ネフェリ「拓也!?これはどういうことだ!?お前は何をしたんだ!?」
拓也律「大丈夫っす。オレ、律になったんすよ。エルデンリングマラの拓也の誕生っす!」
ネフェリ「エ…エルデンリングマラ…?」
ネフェリは全く事態が飲み込めてないし、マネージャーもブライヴも何が何だかって感じでいてくれる。オレはそういう困惑顔も好きだぜ。そしたらマネージャーに抱き起こされてるミリセントが騒ぎに気付いて目覚めて、ゆっくりと上体を起こす。それに気付いて息を飲んで、気絶中のラニとアレキサンダー以外の全員の視線がミリセントに向く。みんな完全にテンパり顔でわけわかんねーよって感情がオレにも伝わってくる。
マレニア「ミ…ミリセント…? 貴公なのか…?」
ミリセント「どうして君が…? 何故、私はここに…?」
驚愕の顔で見つめ合う二人をよそに、今度はネフェリが修復ルーンを掲げようとしてた相手、腐女子のお姉さんの岩ガタイが治っていって、ひび割れが完全に無くなるとお姉さんからセンパイが別れて倒れ込む。二人とも気を失っててよかったぜ。起きてたら色々気まずいからね。(笑)アレキサンダーからは全ての兵士が流れ出て、戦士の壺から普通のデカ壺になったせいかすんなり起き上がって辺りを見渡す。あの赤い蓋の呪文がアレキサンダーの本体だったのかな?あとは例のあいつが来てくれれば全て終わるぜ。
330
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:12:16 ID:phDNMTVc
ミリセント「拓也…君なのか? 君は、何をしたんだ?」
拓也律「みんなを生き返らせてるんすよ。今のオレは殺さず生かす拓也律なんで」
ブライヴ「お前…」
マネージャー「そんな…そんな無茶苦茶して、大丈夫なんですか…?」
拓也律「駄目なんですよ」
マネージャー「え…?」
拓也律「セックスは自分も、相手も、周りで見てる奴も、みんな気持ち良くなれなきゃ駄目なんすよ」
拓也律「だからオレ、こんなことしても全然後悔してないんです。もう新宿に帰る理由も無いですし」
拓也律「オレはもう、十分気持ちよくしてもらえましたから」
マネージャーはキョトンとしてて、みんなもオレの話を全然理解できてない感じでいる。
でも構わないぜ。今は分からなくても、きっといつか分かってくれるって信じてるからな。
それから石の広場の遠くで、一瞬光が差し込んで、オレの本命くんがやってくる。
「拓也!?」
いいぜ!その極上の困惑顔!
隣にはローデリカも付いてきてるから、円卓の奴らもこれで大丈夫だよな。
拓也律「ウッス!やっぱり会えたな!ディアロス!」
拓也律「早速だけど、オレもう行くからな!時間ねーし!」
オレの望みは全部叶ったし、早くしないと拓也律のバワーでこいつらも別の何かに変わっちゃうかもしれねーから手早く済ませるぜ!オレは倒れてるお姉さんの隣に落ちてるハンマーを拾い上げてから、みんなから離れた所まで走っていって、ハンマーを両手に持ち直して頭上に掲げる。
その瞬間にまた旅の想い出が頭を通り過ぎていく。
「ほら、マレニア様、笑って…」
王都の戦いでオレ達を助けて死んでいったマシュマロくんの姿が見える。マジ懐かしいぜ。他にも日陰城の奴らとか、今度はソール砦のあいつらとか、典礼街のしろがねのオンナ達が出てきて、それから聖樹の混種連中とか兵士連中、ミリセントの姉妹のひとりを道連れにして死んだ腐敗系女騎士とかの姿が映る。それから流れて来るのは、円卓や旅で何度も見た、いつものあいつらの顔だった。
みんな何かを求めてた。みんな誰かを愛し、誰かに愛されたかったんだ。
絶望にとらわれてはならない。希望を抱き続けるんだ。
俺がここで頑張れば、無限の可能性がみんなを待っているんだ。
持たざる者の悲しみを、全て背負ってここに立つ。
使える律は拓也だけ!
拓也律「いくぜ!」
気合と共にガタイに力を入れて、掲げたハンマーを腹筋向けて振り下ろす。エルデンリングを砕いたそれはオレの律ガタイにも効きまくって、オレの腹筋を粉々に砕いて突き刺さる。そしたら遠くのみんなが声も上げずに走ってきたから時間もかけていられない。砕ききれないガタイに向かってもう一発振り上げたところで、オレとみんなとの間に重力のバリアが張られた。
ブライヴ「ラダーン!?お前っ、何を…!?」
ネフェリ「はやく術を解け!早くしろ!」
マレニア「拓也!やめろ!やめてくれ!」
マネージャー「拓也ーっ!」
バリアの向こうでメチャクチャ騒ぎまくってバリア叩きまくりだから笑ったぜ。ラダーン、お前は最期まで使えるタチだったよな。ありがとうな。強力な重力バリアに音まで遮断された静寂の中で、拓也はもう一度、今度は自分の未練も無くなるくらいの全力を出すと決意して、またハンマーを振り上げる。その瞬間に見えたのは、あのお母さんの顔だった。
拓也律「あー!オレはどうなっても良いっす!この死に損ないがぁぁぁ!!」
再び振られたハンマーは完璧にオレのガタイを打ち砕いて、下半身と上半身が分離する。割れたところからヒビがバリバリと広がって胸と腕にまで到達して、石の床に落ちると衝撃で両腕も粉々に砕けて消えていく。下半身もバラバラになって無くなったし、急速に消えていくバワーに目も見えなくなって、残ったのはオレの胸から上と精悍な顔だけだ。先立つ不孝を、お母さんは許してくれるかな。
331
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:13:18 ID:phDNMTVc
真っ暗な闇の中で背中に振動を感じる。
ラダーンの奴がバリアを解いたな、みんなが一斉に走り寄って来たな、オレの胸に誰かが触れてるなって壊れかけたガタイで分析。オレはもう何も見えねえし嗅げねえし聞こえねえし、マジで感覚だけの淫乱壊れかけビルダーだけど、最後に残った皮膚感覚だけがみんなの存在を伝えてくる。
誰かが俺の胸を撫でてるし、俺の頬にも触れてくる。顔にも胸にも冷たい雫が落ちて来て、誰の髪かもわかんねーフサフサが胸に押し当てられる。そして最後の分析で触れてくる手を推理する。
このガチガチな手甲はブライヴだな。このやけにデカいのはマレニアだな。軽いのはメリナだな。
石っぽいのはアレキサンダーだな。手袋の感触はローデリカだな。細いのはミリセントだな。硬いのはネフェリだな。
このすべすべの手はディアロスだな。
その感覚も薄れてくると、頭の近くでマネージャーっぽい声がする。
「…ねぇ、聞こえる…?」
「…ありがとう、拓也」
おやすみ
マネージャー
そして皆さん
良い旅をね(^-^)b
00:58
332
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 11:00:43 ID:2ci7ZXSE
はぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…(号泣)
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