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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●

152/4:2008/01/22(火) 22:18:15 ID:rOMauy8I
「……なんでもいいけど、壁にめりこんだままよ」
 自力での脱出は困難なので、夕美とかなみに手伝ってもらって抜いてもらう。
「やれやれ。しかし、文面だけだとエロいな」
 俺の言葉に首をかしげる二人だった。説明してもいいけど、殴られるのでしない。
「で、鍋するって聞いたから来たのに、なんで二人で乳繰り合ってんの?」
 かなみが俺だけを睨みながら吐き捨てるように言うので、とても怖い。
「お兄ちゃんがね、鍋より夕美を食べたくなっちゃったの」
 言い訳をする時間すら与えず、かなみは問答無用で俺を殴りまくった。
「お兄ちゃんはよく血まみれになるね♪」
 懇切丁寧に包帯を巻いてくれる夕美だが、実のところ俺のことが大嫌いなのかもしれない。
「もう鍋とかどうでもよくて帰ってほしい気分マンマンですが、一応鍋をしましょう」
「アンタが余計なことしなけりゃ済む話でしょうに……」
「お兄ちゃんは余計なことしないと死ぬ生き物なの」
 夕美が真顔で非常に失礼なことを言う。
「鍋! 鍋食べよう! 用意は済んでいる、あとは食うだけだ!」
 これ以上夕美を喋らせるとまたかなみが俺を殴りかねないので、とっとと飯を食ってしまおう。腹が膨れたらお子様の夕美は寝てしまうに違いない。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、なに鍋? なに鍋?」
「土鍋」
「知ってるよ?」
「…………」
「あはははは! 夕美ちゃんにかかったらアンタも形無しね?」
 楽しげに笑うかなみがむかちゅく。もういい、飯食う。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、夕美が取ってあげるよ」
 鍋から具材を取ろうとしたら、夕美におたまを取られた。
「ん、そうか? じゃ頼むな」




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