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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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って、何言ってんだ、オレ。いいから落ち着くんだ。深呼吸だぞ。すー、はー。
「かおる臭はいい匂い」
「いらんこと言うなッ!」
タカシの頭をぶったたく。いつものことに、ちこっと落ち着いた。……こ、告白されたら返事しねーとな。
……な、なんて答えりゃいいんだ? 今まで他の連中に告白されても断ってばっかだったし……。つっても、いきなりOK出しても調子に乗るだろうし……いやいやいや! オレは別にこいつのことなんて……。
「?」
ちらりとタカシに視線を向けると、よく分からないのか、タカシは軽く首を傾げた。オレだけドキドキして、告白した本人が平和そうな顔してることに腹が立つ。断ってやろうか。よし、ちょっとシミュレーションしてみよう。
(シミュレーション開始)
「オレ、おまえのことなんてなんとも思ってねーし。勘弁しろよ」
「がーん! 多大なる衝撃を受けた! 非常に残念だが、その気がないのであれば諦めざるを得ない。俺と貴様は以後友達のままだ!」
(シミュレーション終了)
ダメだッ! 千載一遇のチャンスが消えちまう! ……あ、いやいやいや。チャンスとか思ってないし。と、とにかくこれはダメ。こいつのことだ、一度断ったらそのまま諦めちまうに決まってる。
だからって「オレもずっと好きだった」とか言うのは無理。ぜってー無理。そんな女の子女の子したこと無理。……いや、だから! 別に好きじゃねーし! しっかりしろ、オレ!
「あの、かおる……?」
ずーっと考え込んでるオレを不思議に思ったのか、タカシが声をかけてきた。どっ、どうしようっ!?
「あ、あ、あ、あ、あの、あのさ、お、オレ、オレさ……」
「壊れたレディオだ」
「茶化すなっ!」
けど、タカシが茶化してくれたおかげで緊張がちょっとほぐれた。深呼吸して……いざ!
「まあ、冗談だけど」
へ……?
「いや、愛してるってのが。軽い冗談。はっはっは」
「…………」
「あれ? かおるたん? どうしましたか、震えてますよ? そして嫌な予感が止まらない俺ですよ? どこかで死亡フラグ立てちゃった?」
「ふ、ふ、ふふふ……乙女のドキドキを、軽い冗談、ねぇ」
「かおるが乙女と! いかん、今日が世界の終わる日か! こんなことであれば生活費を全てエロ本に回せばよかった!」
「死ねぇぇぇぇぇっ!!!」
「へぶぅっ!?」
オレはタカシに全力コークスクリューをぶちかました。変な声を出してタカシはどっか飛んでった。
オレはほっとしたような、とても残念なような、微妙な心を抱えたまま学校に向かった。
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