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カオスロワ避難所スレ3

1 管理人 ◆WI16BozYZw★ :2015/07/08(水) 21:45:14 ID:???0
前スレッドが1000間近のため新規スレッドを用意いたしました。

2 Giant Step :2015/07/09(木) 18:37:43 ID:paC0/eHs0
【霧切響子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康、ロリ切さん
【装備】様々な資料
【道具】支給品一式、沢山の光彦関連のスイッチ、その他不明
【思考】基本:殺し合いの打開and殺し合いについて調べる
0:大阪に向かう
1:苗木くんに会いたい
2:元に戻る方法はあるのかしら……?
※めだか以上まどか未満の魔法少女になれる素質があるようです

【霊烏路空@東方Project】
【状態】悲しみ、やさぐれた……?
【装備】制御棒、地獄兄弟みたいな格好(女性用)
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:さとり様殺した奴は殺す
1:光太郎たちについていく
2:矢車の妹になった!

【矢車想@仮面ライダーカブト】
【状態】やさぐれ
【装備】ライダーベルト&ホッパーゼクター@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:光太郎、空を地獄兄弟の弟、妹にする
2:上記のために、光太郎たちについていく。(率先して戦うつもりはない)
3:キュゥべえから下衆の香りがする……

【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、他の個体が全滅
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:女性参加者全員を魔法少女にする。
0:身を守るためにクライシス一行に保護してもらう
1:霧切響子は黒神めだか以上の素質を持っている……なんとか契約できないだろうか
2:必ず鹿目まどかとも契約してみせる
3:母星と連絡出来るまでは生き残る

3 Giant Step :2015/07/09(木) 18:38:02 ID:paC0/eHs0

【風鳴弦十郎@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】健康
【装備】ジェットスライガー@仮面ライダー555
【道具】支給品一式、ノートパソコン
【思考】基本:殺し合いの否定
1:翼に会うために大阪に向かう
2:戦えない者(主にKODOMO)たちの保護

【姫川友紀@アイドルマスターシンデレラガールズ】
【状態】健康
【装備】大正義巨人軍風のユニフォーム
【道具】支給品一式、予言の書(本物)
【思考】基本:予言の書通りに行動したいから、野球する!
1:野球のメンバーを集める。
※予言の書は本物です。


 ◆ ◇ ◆


「井之頭さん、ここは?」
「どうやら、愛知県のようですね」
「なんでいきなり……」
「それは先程我々が山形県から三重県に移動したのと同じ原理なのでは?」
「なるほど」

 敗走中の二人の乗っていた高級外車は謎井上ワープによって愛知に飛んだ。
 まあ、二人としては、逃げ切れたので問題なかったが……。

「腹が空いたな」
「そうですね」

 お腹が空いてきた。
 戦闘すれば、お腹空くそういうことである。
 その時である。

「ちくわパフェ! ちくわパフェいりませんか、めう〜」

 世にも珍しい『ちくわパフェ』を売っている少女が現れた。
 これには付いていたと早速ゴローちゃんは声をかける。

「すいません、ちくわパフェを二つください」
「やっとお客さんめう〜、今日の残業終わりまであと48時間めう」

 一先ず、食事を取りこの後のことを考える。
 腹が減っては戦は出来ぬのだ。

【二日目・8時00分/日本・愛知県】

【井之頭五郎@孤独のグルメ】
【状態】普通、ちょい空腹
【装備】モンスターボール×4
【道具】支給品一式、調理器具一式
【思考】基本:優勝狙いマーダー
0:一先ず、ちくわパフェ。
1:食糧事情の都合上、マーダーとして動く
2:生き残るために吾郎と行動する

【由良吾郎@仮面ライダー龍騎】
【状態】ダメージ(小)、精神不安定気味
【装備】ライダーブレス@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式 、高級外車
【思考】基本:優勝狙いマーダー
0:一先ず、ちくわパフェ。
1:北岡先生を殺した奴は許さない
2:生き残るために五郎と行動する
3:優勝し、殺し合いが終わった後にでも北岡先生の亡骸がある場所や下手人を調べたい

【芽兎めう@ひなビタ♪】
【状態】社畜(残り残業時間48時間)
【装備】屋台
【道具】大量のちくわパフェ
【思考】基本:働く
1:困っている人たちにちくわパフェを売る

4 一方そのころ :2015/08/09(日) 03:44:08 ID:2zWmn1WI0
各地の情勢がめまぐるしく変わるなか、千葉県にある某遊園地のホテルでは穏やかな時間が流れていた
クリスとシマリスの爆弾発言に面食らったゼクスたち三人ではあるがすぐに冷静さを取り戻した
普通ならここで否定される言葉であるだろうがこの三人はその言葉を信じた
なぜならこの三人もまた不可思議なことに巻き込まれたりしたからである

「よし、そうとなりゃすぐに行くぞ!」
「待ちたまえ」
「ああ、なんだよ?」

三人が信じたことを確認してすぐに行動を開始しようとするクリスをゼクスが止める
それにたいしクリスは若干イラついた言動を見せる

「君たちは先の戦闘で負傷しているしかもそのダメージは大きい
安易な行動をすればすぐに死んでしまうかもしれんぞ?」

ダメージのことを指摘されたクリスは自らの体を見て押し黙った
ゼクスの言うことは正しいし、ここで死んでしまってはイクの犠牲を無駄にすることになる

「理解してくれて何よりだ、君たちは休んでおいたほうがいいだろう
幸いここら周辺には人がいないからゆっくりと休むといい」
「わかったそうさせてもらう、けれどあんたたちは私たちが休んでいる間は何をしてるんだ?」
「しばらく情報収集や物資調達、それと他の人の探索ですね」

Lがクリスの質問に答えた

「他にご質問などは?」
「いや、それだけだありがとな」
「うーん、僕はそろそろ限界でぇす」

シマリスは先の戦闘の疲労により眠気が襲ってきていたのだ
緊張感が抜けたこともまた眠気に襲われた原因だろう
それと同時にクリスにもまた眠気が襲ってきた、それを顔に出さないようにするが

「おう、譲ちゃん眠いなら眠っといたほうがいいぜ、なんせこんな殺し合いの真っ只中だ
ゆっくり眠れる機会も早々ねえ、それに眠気のせいでここぞというときに力を発揮できないのはまずいからな」
「だ、だけど」
「安心してください、あの程度なら我々でも十分にこなせます心配せずゆっくりと」

最初は渋ったクリスだがベルナドットとLの説得により寝ることにした
そして二人が寝静まったのを見てゼクスたち三人もまたそれぞれ行動を開始した

:::

5 一方そのころ :2015/08/09(日) 03:45:21 ID:2zWmn1WI0
それからというものLはホテルのパソコンで情報を収集し
ベルナドットは外に出てホテル周辺の探索を行い
ゼクスは遊園地から出てで探索活動を行った
それが8時間前のそれぞれの行動だ、今は行動を終え食堂にいるクリスやシマリスも一緒だ
今全員で食事を取っているところだ、まずそれぞれの報告をする前に腹ごしらえをするということでみな同意したのだ
そして食事が終わり、それぞれの報告に移る

「では、食事も終わったことですしそれぞれの報告を」
「んじゃ、俺からいくわ」

手を上げたのはベルナドットだ

「このホテル周辺で生きている人はいねぇな、争った痕跡は見つけたがな」
「ん?何か含みのある言い方だな?」
「ああ、実はな争った痕跡などはあったんだが肝心の死体とかがないんだよ」

このベルナドットの発言に聞いていた四人は驚いた
明らかに不自然だ争ったのに死体がないということは
だが死体がないと言う理由を考えても仕方がない情報が足りないからだ

「今、その死体の件については棚上げしましょう、情報が足りません」

そのようにLが言ってこの件は棚上げされた
ベルナドットの報告が終わり席に着く
それと同時にたちあがるのはこの集団のリーダー格ゼクスだ

「私はこの遊園地から離れ千葉県各所を探索し時には地上に降りたが人の気配を感じられなかった
だが道具は手に入れられた」

そう言ってからゼクスは回収できた道具をデイパックから取り出した
置かれた道具はヒラリマント、ウルトラストップウォッチ、マスターボール
これがゼクスが確保してきた道具である

「へえ、また変わったもんをそれぞれどんな効果があるんだ?」
「ああ、そのマントは振りかざすと目の前に迫ってくる物全てを跳ね返したりできる
そしてその時計だが、どうやら時を止められるらしい」
「まじかよ!」
「本当でぇすか!」

時を止めるという言葉にすぐさま反応したのはクリスとシマリスの二人だ
この二人は時を止める力を持つ敵に仲間であった衣玖を殺されているのだその恐ろしさをよく知っている
だがその力をこちらで使えるのなら心強いのだ

「とは言ってもそのような便利な道具には制限があるのでは?」
「ああ、Lの言うとおりだこの道具には制限時間と一度使用すると何分か使えなくなる」
「制限時間はわかるのか?」
「体感ではあるが五秒ほどだったはずだ」
「では、使用できない時間は?」
「15分くらいだな」

質問に対してゼクスが答え終える
ストップウォッチ、時間を止めるというのは実に強力ではあるが使用できない時がある
実に切り時が難しいが、ここぞと言うときには強力な武器となるだろう

「それで、最後に残ってるそのボールはなにかあんのか?」
「いや、そのボールに関しては今のところまったくわからない」
「おいおい、まじかよそんなもんまで持ってきたのかよ」
「持ってきても減るものではあるまい、使用用途が判明すれば強力な武器になるかもしれんしな」

モンスターボールと言うものはポケモンを捕まえる道具だしかしこのマスターボールにはポケモンがいない
そのためゼクスはモンスターボールと言うものを知らずいろいろ試してみたのだが何も起こらなかったのだ

6 一方そのころ :2015/08/09(日) 03:46:24 ID:2zWmn1WI0
そうしてゼクスの報告は終了し最後にLの情報収集結果の報告となった

「では、私がパソコンで入手した情報の結果をお話いたします
早速ですが東京には近付かないほうがいいでしょう」
「それはどうしてだ?」
「東京にいる二大組織が本格的にぶつかりあいました」

そのLの発言にゼクスとベルナドットはついにきたかという顔をした
クリスとシマリスは疑問符を浮かべている

「ちょっと待ってくれ東京とか二大組織って何だ?、そんなにやばいところなのか今の東京は?」
「ああ、そういえば貴方達は知らないんでしたね」

クリスの質問にLはかくかくしかじかと東京の状況を答えていく
一方は魔獣で構成されていて人間に好戦的もう一方の組織は狂信者の軍団
さらには野生の危険組織などなどだ

「うわぁ…」
「そして敵対していた組織同士が衝突、もう戦争状態ですね」
「触らぬ神にたたり無しってことだな、で他には?」
「そうですね大阪もまた大規模の組織同士が戦争状態に突入したようです」
「大阪でもか…大阪で衝突いる組織の情報はないか?」
「一方の組織はどうやら色々とやらかしている野球チームのようです
もう一方のチームはなにか巨大な船を持っているようですがそれくらいしか」
「いや、どんな些細な情報もここでは貴重だありがとう、続けてくれ」

それからもLの報告は続く
イチローの野球チームが襲撃を受け分断されたこと、主催の施設が襲撃されていることなど

7 一方そのころ:本文が過ぎたので分割しました :2015/08/09(日) 03:47:00 ID:2zWmn1WI0
ほとんどの報告終え、終わりを宣言しようとしたが一つ報告し忘れていたことを思い出す

「と、すいません一つ報告し忘れていたことがありました
どうやら主催が指名手配をした食人鬼風鳴翼が――」

そのときクリスが突然立ち上がり机を勢い良く叩いた

「ちょっとまて!!!、何であいつが指名手配されてるんだ!!!
と言うか食人ってなんだよ!!あいつがそんなことするわけないだろ!!!」

Lの胸倉を掴み、激昂しながら叫ぶ
慌ててゼクスとベルナドットが立ち上がりクリスを抑える
シマリスもまたクリスを落ちつかせるために動く

「落ち着け譲ちゃん、いきなり切れられても俺たちはさっぱりだぜ!」
「そうだ落ち着きたまえ、どうして君がそこまで怒ったのか理由を聞かせてほしい!」
「そうでぇす、いきなり怒ったって何もわからないのでぇすよ」

三者三様のなだめる説得によりクリスもまた気持ちを落ち着かせた
それから数分たち

「すまねえ、いきなりキレちまって」
「いえいえ、先ほどの怒り具合から見て貴方はその人をだいぶ大切にしているようで
聞かせてもらえませんか、風鳴翼ついて」

促されクリスは風鳴翼について語り始める
彼女の性格、彼女の容姿などなど
全て語り終えてからクリスは

「だから、翼は先輩は絶対にそんなことをしない」
「なるほど、確かに今君が言ったことのとおりであれば彼女がそんなことをするはずがないな」
「だがなぁ、指名手配されてるのは事実だろう、主催の連中が信用ならないところもあるが」
「殺し合いなんてさせる連中の言うことなんて信用も信頼もできないでぇす!」

各々が何かしら言い合ってるなかLは黙り思考する
主催がわざわざ指名手配するのなら、それは主催の目的と関係があるのではと
ぐるぐると思考を続けるが情報が足りずその思考を中断し口を開く

「ふむ、指名手配については主催の目的と何かしらの関係があると思います
でなければわざわざ指名手配などと言う迂遠な手は使いません」
「だが、彼女が主催に何かしら不利なことをして制裁のためとは考えられないのか?」
「それも考えましたが可能性は低いと思われます、このように大規模な殺し合いをさせるような者たちです
手駒など多く抱えているでしょう、その中には翼さん以上の実力者がいるかもしれません
それに指名手配などすれば私たちのような対主催と接触される危険性もあります、するとしても最終手段でしょう」
「なるほど」

Lの推論に一同納得する

「なあ、提案があるんだな」

クリスのその言葉に一同が反応する

「アタシはさ、先輩が食人なんてことをしないって信じてる、けれどさ不安もあるんだ先輩が食人をやってるかもしれないって
だからさアタシは見つけ出して先輩が食人したのか問いたいんだ、だからさ先輩を見つけ出すのに協力してくれないか」

四人は顔を合わせてから、まずシマリスが言った

「シマリスはクリスさんについていきまぁす、最初にあった縁ですし、見捨てるなんてできませぇん」
「やれやれ、俺たちが協力しないって言ったらどうするつもりだったんだ」

ベルナドットは少々意地悪含みで聞いた

「そんときは場所を聞いてシマリスと二人で探すさ」
「だろうな、譲ちゃんみたいな性格だとそう言うと思ったぜ」

ベルナドットが笑顔で言う、明らかに気に入っていた
そしてゼクスの方へ向き

「だとよ、大将どうする」
「やれやれ、君も人が悪いものだな
ああ、彼女をこのまま放逐する気はない」
「じゃあ!」
「協力する、L、君もそれでいいか?」
「ええ、構いません、ここでじっとしていたところで事態が改善することはありません
ならばいっそ行動したほうがいいでしょうに」

これで全員の行動方針は決まった、ならばグズグズしていられないとすぐに行動する
Lは翼が電車に乗って大阪を目指していると告げる
大阪といえば戦争状態にある、だが彼らは覚悟などもう決めており、臆することなく向かう
食堂から移動し、ゼクスのエピオンがあるところまで移動する
そこでちょっとした問題がわかった、今の人数ではエピオンに乗れないのだ

「アタシは中に入れなくても構わない、なんせ変身できるからな
変身できれば風とか気にしなくていいからこのロボの掌でいいぞ」
「ふむ、だとすればぎりぎり全員乗れるな
よしすぐに乗りたまえ、出発するぞ」

Lとベルナドットが乗り込みそれを確認したゼクスがエピオンを動かす
なおシマリスはクリスのデイパックの中に入ることにした

そして五人は大阪に向かう、その結末がどうなるかはまだだれにもわからない

8 一方そのころ:本文が過ぎたので分割しました :2015/08/09(日) 03:47:16 ID:2zWmn1WI0
【二日目・9:00時/千葉県】


【雪音クリス@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】健康  変身状態
【装備】イチイバル
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間を探して現状を打破する
0:翼を見つけ出し食人について問いただす
1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える
2:もっと強くなりてぇ
4:衣玖の代わりに比那名居天子を保護する


【シマリス@ぼのぼの】
【状態】健康
【装備】胡桃×いっぱい
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に生き残る
0:クリスに協力する
1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える
2:胡桃の扱いを極める
3:衣玖の代わりに比那名居天子を保護する

【ゼクス・マーキス@新機動戦記ガンダムW 】
【状態】健康
【装備】ガンダムエピオン@新機動戦記ガンダムW
【道具】支給品一式 そのほか不明  ヒラリマント ウルトラストップウォッチ マスターボール
【思考】基本:バトルロワイヤルを止める
1:クリスたちに協力する
2:殺し合いを止める意志のある仲間を集めたい
3:そういえば道具を配分し忘れていた
※ウルトラストップウォッチには制限があります

【ピップ・ベルナドット@HELLSING】
【状態】健康
【装備】自動式拳銃×2 M16
【道具】支給品一式
【思考】基本:バトルロワイヤルを生き残る
1:生存確率が上がりそうなので今はゼクスについていく
2:譲ちゃんを見捨てたら後味悪いだろ?

【L@DEATH NOTE】
【状態】健康
【装備】自動式拳銃
【道具】支給品一式 手榴弾×25 ノートパソコン
【思考】基本:バトルロワイヤルを止める
0:クリスたちに協力する
1:主催の目的とは何でしょう?

※マスターボールの使用方法を誰も知りません

9 動物ラッシュ! 野獣と化した野獣! :2015/08/18(火) 23:56:55 ID:A5vea8bI0
 テラカオス。殺し合い。世界の終わり。
 この3単語にいち早く気付いたのは、何も人間ではなかった。そう、この世界に生きる野生動物。彼らは世界の危機を一段早く気付いていた。

 ―――――ヒヒィィィン!
 ―――――パォォォォ〜ン!
 ―――――メェ〜メェ〜!
 ―――――カサカサカサカサ……。
 ―――――ウィンウィンウィン。
 ―――――気合だー! 気合だー!

 長野県の大町市、つまり富山県の付近にうっそうとした森林があった。いつのもように緑色の葉が揺れ、自然は動いているかのように見えた。
 今回はそれが比喩ではなく本当に動いた。並み居る動物は走りだし、木々を、土地を、建造物も破壊していく。
 その音は山崩れのような自然を形容詞したような音だが、それ自体が自然を壊すのである。
 瓦礫の山、といえばまだいい。瓦礫の山は崩れ、蹴飛ばされ、乱射した破片が周囲の物体を破壊するのである。
 野生動物の軍団は生い茂っていた広大な森を、まるで神が剃刀で剃ったように、黒い大地だけが残されていた。
 彼らには当然、各々の思考がある。色んな趣向、色んな頭脳、色んな価値観。動物にもそれはある。
 ただ彼らは1人のリーダーの元、基本姿勢だけは同じようにしていた。
 シマウマである。皆さんも知っているように長野県には人食いのシマウマがいる。その族長だ。
「彼女」もまたこの殺し合いの参加者であり、自分の仲間を食い尽くすなど、過酷な戦いを繰り広げていた。
 ただ、今回の彼の行動は少し違う。その実力に伴い、ある長野県の神託が彼の人格を操ったのである。
 佐久市、群馬県と長野県の県境付近にある土地に、とある地蔵がある。
 ぴんころ地蔵尊。これは和やかな顔をした地蔵であり、またこの殺し合いの参加者であった。
 和やかに、平和に。その思いで彼は全く殺し合いに乗らず、単に地蔵のままいたら、誰も参加者とは思わず破壊されなかった。
 ただ長野県に佐村ガウスフレミング02が現れてから、彼の認識は変わる。地蔵だけあって長野県内のありとあらゆる情報が彼に流れてきた。
 佐村ガウスフレミング02の圧倒的なパワー、そして凶暴性。これだけでもかなりショックだった。
 そして最も衝撃なのは、佐村ガウスフレミング02を千里眼で監視したことから始まった。
 なんとあの男と同等のパワーで闘う女を、その両方を食い尽くす存在にである。
 テラカオス。この殺し合いの、根源である。

 ぴんころ地蔵尊にとって、テラカオスとは敵対の存在であった。
 暴食、なおかつ攻撃的。そんな存在は許してはおけぬ。
 同時に地蔵は、彼女がこの世界をいずれ救う存在であることも、なんとなくであるが予知していた。
 だが「悪」であるやつよりは、それを打ち砕く「正義」にこそ、その世界を救う技量を持っていると踏んだのである。
 そのためには、各々が勝手に殺し合いをしている場合ではないのである。
 呉越同舟。どんな存在であっても、徒党を組んで、テラカオスを殺さねばならぬ。
 だから地蔵は人食いシマウマ族長の人格を乗っ取り、野生動物を連れる存在となったのである。

 元斗皇拳の使い手・紫光のソリアは自分の元へ攻撃が向かっていることを気付いた。
 彼は殺し合いなぞロクに知らないので、一人で天帝軍を1人で創設準備をしていた。
 彼が改造したイオンモールはあらゆる武装や罠が施され、要塞と化している。そんな中、動物たちが突っ込んできたのだ。
「なんだ……あの大群は……。まあこちらにはくるまい」
 そう思っていた。ソリアはせっせと新しい兵器制作へ取り掛かる。

 結果は、一瞬だった。

 イオンモールはあっというまに動物達に踏みつぶされ、中に1人いたソリアや、ついでに野比玉子も塵と化した。
 動物の大群は例えるなら炎のように、そして波のように、前に進む建築物を破壊したのである。
 瓦礫と化したその要塞は、もはや瓦礫さえも踏みつぶされ、一つの白いコンクリの板と化していた。

10 動物ラッシュ! 野獣と化した野獣! :2015/08/18(火) 23:57:46 ID:A5vea8bI0
(さきほどの移動でいくつか死んだ)
 ぴんころ地蔵尊はわかっていた。自分達の動物がいくらか死んだ。それも覚えている。長野の地蔵だけはあるのだ。
 これからも自分達の仲間が死んでいくだろう。この行動が本当に達成された時は、おそらく皆死んでいるに違いない。
 それでも問題はないのだ。どんな結果であろうが、この殺し合いに参加するグループや重要人物を、全てテラカオスにぶつけるのである。

(向かうは大阪)
 ぴんころ地蔵尊は千里眼により、この戦いで最もキーとなる軍団を見つけていた。
 拳王連合軍。彼らの力は最も重要視する存在であると、地蔵は正直ノリとフィーリングでそう考える。
 だが問題は彼らは同じく巨大組織であるホワイトベース組と抗争を繰り広げているのである。
 これはまずい。喧嘩をしてお互いの戦力を減らし、テラカオスを倒す力を減らすとは、彼にとっては危機であった。
 なんとしても急いで彼らを仲介し、もしくは混乱させてでも、テラカオスへ矛先を向けねばならない。
 動物達はシマウマを先頭に走り出す。
 彼らが死ぬのは遠くか、もしかしたら10分後かもしれない。

【二日目・9:30/長野県】

【@】
【状態】
【装備】
【道具】
【思考】

【ぴんころ地蔵尊@長野県】
【状態】健康 シマウマに転生
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:テラカオスに参加者をぶつけて打ち崩す。
    1:拳王連合軍がいる大阪に向かい、できればホワイトベース組も合わせてテラカオスにぶつける。

【ワンリー@かわいそうなぞう】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。

【ユキちゃん@アルプスの少女ハイジ】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。

【巨大カマキリ(緑)@ネクロネシア】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。

【アニマル浜口@野生動物】
【状態】健康
【装備】「気合だ」ハチマキ@現実
【道具】支給品一式
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。
    1:気合だー!

【その他大勢の野生動物@いろいろ】
【状態】いろいろ
【装備】いろいろ
【道具】支給品一式 いろいろ
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。

【ソリア@北斗の拳 死亡確認】
【野比玉子@北斗の拳 死亡確認】
死因:ユキちゃんの体当たり

11 動物ラッシュ! 野獣と化した野獣! 追記 :2015/08/19(水) 00:00:33 ID:IoT7mnxM0
 連投ですいません。重大な表記ミスに気づきました

「【@】
 【状態】
 【装備】
 【道具】
 【思考】」

 取り消しでお願いします。申し訳ないです。

12 新米婦警達は何処へ向かうのか :2015/08/19(水) 00:57:36 ID:bRwSw5Uc0



『チューン、マッドドクタァ……』
「ほわああああああああ、痛たたたたたたたたたたたたた!!??」


そんな苦痛にうめく声が聞こえてきたのは、東京の一角。
と言っても魔物やらDMC狂信者やらがひしめく阿鼻叫喚の地上ではない。
地下の下水道内部に突貫工事で作られたであろう、やや広めの作業スペースだった。

「……これで全員の治療は終わったようだな」
「うぐぐ……死ぬほど痛いとは聞いてましたけどこれほどとは……」
「まきょー」

なんとか身体を起こしながらそう答えたのは、天魔王軍に半壊させられた警察組の生き残りである音無キルコと
まこちーの二人。
その二人を治療したのは、特殊な形状の銃を持ち紫色のジャケットを着た一人の男。
彼の名はチェイス。
またの名をロイミュード№000、そして仮面ライダーチェイサー。
彼もまたこの殺し合いを止めんと戦う、仮面ライダーの一人である。


「それにしても本当に助かりました、私達を助けていただいてありがとうございますチェイスさん!」
「ヤー!」
「気にするな。人間を守るのは俺の使命でもある……残念だが、あのポケモンは手遅れだったが……」


あの天魔王軍との戦いに敗北し逃走した後、キルコ達は水木のアニキを治療できる人物を探していたのだが、
途中満身創痍だったプテラが遂に力尽き落下してしまい、あわや地面に叩き付けられる寸前にその姿を見つけた
チェイスによって救出され、この地下下水道に全員運ばれたのだ。
その後チェイスの支給品に偶然入っていた救急車型のシフトカー・マッドドクターの治癒能力によって、キルコ達
全員が順番に治療を受け続けて回復が完了するまでしばし留まる事となっていた。
ちなみにマッドドクターによる治療は非常に苦痛を伴う物であり、キルコ達は全員が悶絶する羽目になったのだが
それは今は置いておく。


「………どうやら二人とも大丈夫なようだな、安心したゼーッtぐはっ!」
「あわわ、アニキさん大丈夫ですかーっ!?」
「あまり叫ぶな。お前が一番重傷だったからな。完治には時間がかかる」

一時は死の淵に立たされていた水木のアニキも、治療の末現在は会話ができるほどに回復していた。
だがまだ完全にはダメージが消えていないため、ザ・アニキングの行使こそ可能なもののあまりいつものノリで
シャウトしすぎると傷口が開くので本格的な戦闘はまだ無理そうである。
幸い持ち歌1000曲以上を誇るアニソン界の帝王たるアニキなので、しばらくは叫ばない系の歌でサポートに
専念する事で本人は妥協したのだった。

13 新米婦警達は何処へ向かうのか :2015/08/19(水) 00:58:42 ID:bRwSw5Uc0

「治療と話は終わったか、チェイス」
「……お前か」

そこに姿を現したのは、チェイスとは異なるもう一人の仮面ライダー。
あのイチローチームと大正義巨人軍のからくりドームでの死闘の中、久保帯人の手から逃れ下半身を失い下水道へと
逃げ延びた仮面ライダーGことゴロリその人である。
彼はあの後自身を修復するための材料を探して下水道内を這いずり回っていたのだが、その途中でチェイスと出会い、
彼に修復の手伝いを頼んだのである。
チェイス自身もこの殺し合いを止め人間を守るために活動していたのだが、クラウザーさんの死をきっかけに
暴徒と化したDMC狂信者達の猛攻に晒され、何とか下水道に逃げ込んだ先でゴロリと出会い、同じ狂信者達を倒す
という面で意見が合致したため彼に協力する事を決めたのだった。
そして現在のゴロリはというと、失った下半身を治すための部品をチェイスが外部から工面してくれたおかげで
現在までの間に完全に修復が完了。
さらに彼は新たな力を『工作』で生み出す事に成功していた。

「お前が提供してくれたデータをもとに工作してみたが、こいつはなかなか使えそうだ。礼を言うぞ」
「……その力でお前はこの後何をする気だ? お前の言っていた久保帯人という人間を殺すのか、それとも
 DMCの信者とやらを全員殺すのか?」
「無論、両方だ。ワクワクさんを無残に工作し辱めたDMCの連中も、あの久保帯人も、そしてワクワクさんが
 死んだ遠因ともいえるこの殺し合いの主催者も、全て皆殺しだ。邪魔をするようならば、恩人であるお前とて
 容赦はしないぞ」

修復された仮面ライダーGには、一点だけ違う部分があった。
それはベルトである。
本来ならばワインボトル状のベルトのバックルは、青色に塗られた車のガレージのような物に差し替えられていた。
彼がチェイスから提供してもらったデータと現物を基に工作で完成させた、マッハドライバー炎である。
しかもこれはゴロリ本人の手でチューンされ、オリジナルより格段に性能が上がっているという代物だった。

『シグナルバイク! ライダー! ゴロリ!』
「レッツ、変身!」

自身のパーツの一部から生み出した専用のシグナルバイクをベルトに装填し、ゴロリは新たな姿へと変身を遂げた。
赤を基調としたカラーはそのままに、ライダースーツを思わせる形状に変化したボディ。
名づけるならば、『仮面ライダーマッハG』とでも言うべきだろうか。


「お前がこの殺し合いを促進させる勢力と戦うのであれば俺はお前を止めるつもりはない。だが、殺し合いを
 望まない人間達に手を挙げるというのならば……その時は俺はお前を全力で止める」
「安心しろ、無関係な連中に手を出す気はない…………こちらに攻撃してきた場合はわからんがな」
「…………」
「…………」
「ふ、二人とも落ち着いてくださいよ! 私達の敵はたくさんいるんですよ? こんな所で仲間割れしないで
 くださいよ〜!!」
「その通りだゼーット! 二人とも気を静めるんだゼーッtごほっ!」
「うわーっ! またアニキさんの傷口が―ッ!?」
「まきょきょー!?」
「……バカなのか、この連中は?」
「……わからん」


なんてやり取りをした後、改めて全員は今後の方針を話し合う事にした。
結論から言うと全員が優先して行いたいのは『DMC狂信者、並びに都庁の魔物の排除』の一点。
現時点では他にも拳王軍だの食人鬼だの殺し合いの危険因子は多いのだが、関東を中心として活動しているこの
二大勢力をどうにかしない事にはまともに身動きが取れないという面から、まずは他の勢力とコンタクトを取り
ながら彼らを倒す事を優先に活動する事となった。
特にキルコ達は都庁の魔物の恐ろしさを肌で感じていた為なおさらである(真実は彼女達と戦ったのは天魔王軍
という別勢力だが、彼女たちは知る由もない)。
ゴロリ自身は久保帯人の捜索を優先したかったが、彼が現在消息不明である事と修復に協力してくれたチェイス
への借りを返すという意味で今回は一端退く事にした。

「……とはいえ、どうやって彼らを攻めましょう? どっちも数が多い上に戦力が未知数、正面から攻めても
 私達だけじゃ絶対返り討ちですよ?」
「どちらも本拠地は既に割れているわけだが、これは難問だゼーット……」
「いや、お前達の情報が正しければ……都庁の方はどうにかできるかもしれんぞ?」
「ええっ、本当ですかゴロリさん?」

いきなりの『私にいい考えがある』な発言に驚くキルコ達を尻目に、ゴロリは話を進める。

「東京都庁は今、巨大な樹木になっているらしいが、それならば突くべき点は一つだ」
「と、言うと?」
「お前たち手伝え。都庁を攻略するための『工作』タイムだ」

14 新米婦警達は何処へ向かうのか :2015/08/19(水) 00:59:27 ID:bRwSw5Uc0



それから数刻後。
現在キルコ達は、下水道を後にして地下を掘り進んでいた。
もちろん素手ではなく、ゴロリが余った部品やら何やらを使って完成させたマシン・トライサイクロンに乗って
である。
正確にはトライサイクロンには運転手であるゴロリと助手席のアニキとまこちーが乗車。
その後ろをチェイスの運転するライドチェイサーと相乗りするキルコが追うという状況である。
マシンにはゴロリの手によって凄まじい魔改造が施されており、その武装の一部である大型ドリルを用いて現在
固い地盤を掘りまくっている最中なのだ。
目指すは世界樹こと東京都庁、その地下一帯である。
ゴロリの立案した作戦はこうだ。
相手が巨大な植物と化しているのであれば、正面から無理に切り倒したり燃やしたりするよりも地中を掘り起こして
しまえば根がむき出しになり容易に倒す事が可能である。
仮に根が強固だったとしても、元が建物である以上土台が消えバランスを崩せば倒壊は免れない。
まさに『将を射んとすればまず馬を射よ』というべき作戦である。

「……確かに理に叶った作戦ではあるが、キルコ達が言っていた魔物達が地下にも大量に巣くっていた場合は
 どうする気だ?」
「問題ない。その時はこのベルトに備わっている機能で奴らを無力化すれば迎撃も撤退も十分可能だ」
「……あまり気は進まんな」
「えっ? 何か言いましたかチェイスさん?」
「……何でもない」

作業のついでにゴロリに作ってもらったオリハルコン製のトンファーブレイドを背負い、やや上機嫌のキルコの
問いをスルーしつつ、チェイスが前方に目を向けた時である。


ドゴォッ!!


「何だ、どうした?」
「ゲェーッ、巨大なダンジョンが現れたゼーット!」
「まきょ!?」

ナビによるとそろそろ都庁の地下に入るという時に、トライサイクロンは突如として謎のダンジョンの中に
飛び出してしまった。
ご存知の方には言うまでもないが、ここは都庁の世界樹の地下に存在するダンジョン・真朱ノ窟である。
都庁の地下に関する詳細な情報を持っていなかったゴロリ達は、思惑に反してこの迷宮に足を踏み入れてしまった
のだ。

「ま、まさかこんなダンジョンが地下にあるなんて……」
「待て、様子が妙だ。見ろ」

違和感に気付いたチェイスが指差す先には、無残にも倒れ伏した何かの死骸のような物が見えた。
それはこのダンジョンを守る魔物の一角である銀色の巨大な蟹・メタルシザースと、巨大な白血球と赤血球・
ルーカサイト&レッドコーパスルの死骸だった。
どれも何者かから攻撃を受けた形跡があり、どの個体も死後間もない様子なのが見て取れた。

「真新しい魔物の死骸……どうやら俺達以外にも先客が来ているようだな」
「あれ? でもなんかこの魔物、私達が見たのとはだいぶ雰囲気が……」
「おい、聞こえるかお前達。この向こうから戦闘音らしきものが聞こえるようだぞ」
「えっ、本当ですか? もし都庁の魔物と戦ってる人達なら……」
「無論、助けに行くゼーット!」
「まきょー!」
「……予定は少々狂うが、まあいい。とにかく行ってみるか」


ゴロリに促され、警察組残党一行+αはマシンを駆り、ダンジョンの奥深くへとひた走った。
―――――誤解に気付かぬまま、その先に何が待っているのか知る由もなく。

15 新米婦警達は何処へ向かうのか :2015/08/19(水) 01:00:15 ID:bRwSw5Uc0

【二日目・9時00分/東京都・都庁地下南部】

【警察組残党+α】

【音無キルコ@新米婦警キルコさん】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、強い悲しみと怒り
【装備】トンファーブレイド(オリハルコン製)
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催を成敗して殺し合いを止める
1:都庁地下の戦闘音の出所を探す、仲間がいるなら加勢する
2:都庁軍は必ず倒す、都庁軍と戦える仲間を探す
3:ジバンさんとウッチーさん、フェイ・イェンちゃんの仇は必ず取ります……!
4:ビックサイトのDMC狂信者も気になるが、危険な都庁の魔物を倒すのが先
5:主催者の本拠地を探す
6:ハル先輩達、無事かなぁ?
※オルゴ・デミーラ率いる天魔王軍を都庁軍の一派だと誤解しています
※プテラは力尽き、死亡しました


【まこちー@ぷちます!】
【状態】ダメージ(小)、とても深い悲しみ
【装備】きあいのタスキ
【道具】支給品一式
【思考】基本:まきょー
1:キルコについていく
2:ウッチー、ジバンさん、緑色のロボットさん(フェイ・イェン)を悼んでいる
3:真とちひゃー、765プロの面々、はるかさんの死に深い悲しみ
4:襲われたら全力で戦う


【水木一郎@現実】
【状態】ダメージ(中)、本調子じゃないゼーット!
【装備】赤いマフラー、マイク、ライオアタッシュ
【道具】支給品一式
【思考】基本:俺の歌で殺し合いを止めるゼーット!
1:ダンジョンの向こうに仲間がいるなら助けるゼーット!
2:早く回復したいゼーット! 
※スタンド『ザ・アニキング』を呼び出す事が可能です。
 アニキの歴代の持ち歌のヒーロー達をヴィジョンとして呼び出し能力を行使できます。
※まだ本調子ではないため、あまり絶叫しすぎると傷口が開きます。

【ゴロリ@つくってあそぼ】
【状態】トライサイクロンを運転中、完全修復完了、仮面ライダーマッハG
【装備】仮面ライダーGの剣@仮面ライダーG、マッハドライバー炎、シグナルバイク(ゴロリ)、
    トライサイクロン(魔改造済み)@スーパーヒーロー大戦GP
【道具】支給品一式、工作道具もろもろ、シグナルバイク各種
【思考】基本:見敵、必殺
1:今は警察組と協力して都庁を攻略する
2:DMC信者を皆殺しにする
3:久保帯人は次に会ったら殺す
※マッハドライバー炎を装着した事で仮面ライダーマッハGへとパワーアップしました。
 基本的な能力・スペックはほぼ仮面ライダーマッハと同等です。

【チェイス@仮面ライダードライブ】
【状態】正常、仮面ライダーチェイサーに変身中、ライドチェイサーを運転中
【装備】マッハドライバー炎、シグナルバイク(チェイサー)、ブレイクガンナー、シンゴウアックス、
    ライドチェイサー
【道具】支給品一式、シフトカー(マッドドクター)
【思考】基本:人間を守る
1:この殺し合いを止める
2:地下の戦闘音の主を確認する
3:もしゴロリが凶行に及んだ場合は必ず止める


※キルコ達が聞いた戦闘音は暁美ほむら&オオナズチと呉島主任組の戦闘音です。

16 9月13日はカイザの日 Part3 :2015/09/13(日) 09:13:05 ID:k1sEtTKY0

                i\        ,
                `ヽ' 、     /i
                    , --> \==ヽ,//|
                  ,〃::::://\丶 ハ ィ
              |i::::::::i i:: : :::丶V ハ
          ______.|i::::::::| |: : : : ::><:: : i  「無事、草加市市長になりました」
          ./´ニゝ‐' |三::::ヽ: : : : /∧',::::|
        r=イーメニ>|二ニニ> X /___V/
.         /  i ̄ソゝ´ `ヽ |o//ヘ ‐-‐/
     , =/   ) ノ    i/ \ \ヽ /
   _〃  `ヽ==/ _ _ /入/ ` ̄Y `ヽ 、_   _____, ‐―;
   i>\____ イv´::::::`::ヽ二ニVニ二〃:::::::::::`Y´二ソ /::丿
  //三三/.  | l|::::::::::::::::::::::::::i! i!:::::::::::::::::::::::::::l|:::::::/ /::::,'
 .〃三三/ト ヽ|/ :::::::::::::::::::::::: i! !i:::::::::::::::::::::::::::l| / /::〃
..//三三彡l||\|`丶::::::::::::::::::::::i! !i :::::::::::::::::::::/|l /::::∧          __ /二ヽ
//三三三/|\_i\ \:::::::::::::: i! !i::::::::::::::::://〃:::/:::::丶        < ノ`Yゝ=i
ト、三三ソ´ ::::::i::::::\ \ ::::::::i! !i::::::::::://::::::ii ̄´:::::::::::::::\____ _ ハ kイ二ソ
.\二二∠:::::/、:::::::::\ \:: i! !i::::://:::::::::::ソ`ヽ:::::::::::::::::::/ /ililiiliリ `ヽ<二ノ
`ヽ::::::::/ ̄´  \::::::::::> 二ニ二 <:::::::::::::::/    `ヽ::::::::i  iiiilililililiゝソー´
   ̄´         |i==i iー―‐一i i===,'      \::l 丶ilililililiイ
            ヽ__|一┐:::::::::::┌‐i i::::::i        `ー´ ̄ ̄ ̄´
             i::::::| | l |:::::::::::::::| l| |::::::|

「邪魔なんだよ……カイザの日を祝わないものは全て!」

 その頃、草加さんは今年も一人で寂しくカイザの日を祝っていた。
 ……去年も一昨年も同じことを言っていたが、彼にとって大事なことなのだ。

 無事、草加市の市長に当選した彼だが……肉体はまだ得ていない。
 そりゃあ、生き返る手段見つかってないからね、残念だけども当然である。
 だが、それでも彼はあきらめない。そして、乾巧を絶対に陥れる。
 彼が何故ここまで乾巧に固執している理由。それは……
 
「乾巧に首輪がない理由は……それは奴が主催者側だからだ。
 ……なぜなら、奴はショッカーの大首領だからな、信じないほうがいい」

 乾巧。
 別世界の彼はショッカーの大首領である。
 ウィキペディアにも書かれている有名なことだ。
 だが、このロワにいる乾巧がショッカーの大首領であるのか不明である。
 しかし、彼に首輪がない理由は彼が支給品であるということなのは変わりない。

【二日目・9時13分/日本・埼玉県草加市】
【草加雅人@仮面ライダー555】
【状態】草加市の市長当選した……でも呪縛霊
【装備】カイザギア@仮面ライダー555、サイドバッシャー@仮面ライダー555
【道具】ケーキ、支給品一式
【思考】
基本:生き返る方法を探す
0:どうして俺が死んで、碌に出番もない奴らが生きてるのかなぁ?
1:とりあえず、乾巧の仕業にする
2:来年のカイザの日も祝いたい

17 桜花閃々 :2015/09/16(水) 13:00:05 ID:xmvWuVeY0

「硬度10!! ダイヤモンドパワー!!!」

圧倒的な超人硬度。
超人界で一番硬いとされるダイヤモンドである。
ありとあらゆる攻撃が効かない。
対応策はダイヤモンドパワーを使うしかないが、桜色パワーでは足りない。

「優ちゃん……」
「春香……」
「フン! 二度目の不意打ちなど効かぬ!」

リング上に倒れ伏す二人。
真正面でのぶつかりならば二対一だろう関係ない。
先程の様な不意打ち以外で未だにダメージは与えられていない。
プロレスの試合としてはクッソつまらないが、ここはロワだからね?

「まだ終わりではないぞ……!」

二人が倒れたところをハクメンが追撃を仕掛ける。
休んでいる隙など与えるはずなどない。

「ハチミツ……」
「イチローさん……」

その様子をプニキとムネリンをちゃんとみない。
戦いなどに興味が無いのだ。

その時である。
リングの上の天井から『そいつら』は落ちてきた。

金髪と白髪。
片方はテニスプレイヤー、平等院鳳凰。
もう片方は八極拳士、ジョンス・リー。
上の階層で戦ってた二人である。

「優ちゃん。また敵だよ」
「うん、倒そう……春k「散れ……!」
「俺の邪魔すんな……!」

落ちてきた二人に突っ込んできたレズ二人。
しかし、平等院が優にテニスボールをぶつけて吹っ飛ばす。
それとほぼ同時にジョンスが突っ込んできた春香を発勁で吹っ飛ばした。
二人同時にノックアウト且リングアウト。
戦艦・死国から文字通り叩き出された。

「ここの強度はどうなっているんだ、祐一郎?」

悪魔将軍はぼやく。
先程ラオウとの戦いといい。
緑間のシュートで壊れたり。
今しがたの出来事だったりと……もしかすると結構脆いのかもしれない。
ロワの最中で作った急造品の戦艦だから、多少はね?

「なんだ、ここはァ……バケモノ共の巣窟か?」

目の前にいるのは敵は平等院だけではない。
ジョンスの直感で分かるレベルの得体の知れないバケモノがさらに二人もいる。
さっきの拳王といい、鎧の女といいここまでの強者がいる。
それだけではない。
衝撃のアルベルト、ラーメンマン、烈海王……仲間にまた強い者たちはいた。
元の世界で『現代最強の男』と呼ばれていてもこのロワではまだまだ上がいる。
そいつら全員が違うとこからきたバケモノだ。

大きく息を吐き、空気を吸い、全身に酸素を行き渡らせる。
そして、リング上で再び構えを取るジョンス。

18 桜花閃々 :2015/09/16(水) 13:00:29 ID:xmvWuVeY0

「平等院よ、そいつは超人拳法の使い手か?」
「いや、ただの人間だ―――かなり強いな」
「ほう……ん? ハクメンよ、どうした?」
「……その男は狩るに値しない……私が斬るのは『悪』のみだ」

リングを降りたハクメン。
そして、鳴神を鞘に収めて静かに戦況を見つめる。
……と、見せかけて別の所にいった。

「俺の相手はお前だ……オッサン」
「俺はまだ高校生だ……!」
「!?……名前をまだ聞いていなかったな、俺はジョンス・リーだ」
「テニスプレイヤー、平等院鳳凰だ」
「ふざけた名前しやがって……! まっ、いいわ……!! 
 どうせ次の『一撃』だ、行くぞ……平等院、鳳凰ッ!!!」

平等院は超人でもストリートファイターではない。
彼は超一流のテニスプレイヤーである。

十球同時の打球音。
それぞれの打球が光っている。

「テニスをなめんなよ……ジョンスゥゥゥリィィィ!!!」

頭部。右肩。左肩。右手。左手。
腹部。鳩尾。右足。左足に目掛けて飛んでいくテニスボール。

「捌き切れねぇ…………わけぇだろォッ!」

打撃。打撃。打撃。打撃。打撃。
打撃。打撃。打撃。打撃……飛んできたテニスボールを発勁で弾……けない。

ジョンスの身体が回転しながら吹っ飛ぶ。
今までの打球ならば全て受け流したり、弾き返せた。

「光る球(デストラクション)だ……それを受けた時点で貴様の敗北は決まっていた……!
 いくら貴様が一撃に特化していたとしても全て打ち返せなれば、俺の『勝ち』だ……!」

勝ったのは平等院。倒れたのはジョンス。

「さらばだ……八極拳士ジョンス・リー……!」

直後、平等院の身体は崩れ落ちるように倒れた。
その腹には一球のテニスボールが構えたラケットのガットを突き破り刺さっていた。

たった一球だけ返された。
ジョンスの『一撃』は平等院に届いていた。
一球の光る球(デストラクション)を打ち返されたのだ。

「おい、そこの熊公、ハチミツくれ」
「断る」
「滅び……「どうぞ」」

平等院はプニキからハチミツを強d……貰う。
休もうとする平等院にムギさんは問いかける。
状況確認は重要なのだ。

「ところで平等院君、ラオウさん達は?」
「奴らなら……恐らくは上で戦っているだろう……無論、ここの強度がもっていればな」
「確かに妙にここは脆弱ですからね、デューオさん早く直して死国を強化してください、一時間くらいで」
『は、はい(さっきより短くなってる!?)』
「あと川崎さん!」
「なんだい?」
「そのジョンスさんとやらを縛っといてください、拷問して情報聞き出しますから」

【二日目・9時00分/大阪・死国】
☆【琴吹紬@けいおん!】 状態:左手骨折/思考:皆さんのためにも死国のシステム復旧を急ぐ
☆【川崎宗則@現実?】 状態:健康/思考:とりあえずデューオを応援する
☆【プニキ@くまのプ○さんのホームランダービー】状態:健康/思考: 契約外なので戦闘はパス
☆【デューオ@ロックマンエグゼ4】 状態:HP満タン/思考:死国のシステム復旧を急ぐ
 ※美鈴に気功を流されたことによって死国の迎撃装置と自己修復装置が一時的に麻痺しています
 ※テラカオス・ディーヴァがカオスロワちゃんねるに書き込んだレスをまだ見ていません
 ※すっごく頑張ってます。必死です。

☆【悪魔将軍@キン肉マン】 状態:ダメージ(小)/思考:『あやつ』の抹殺の前に騒ぎを収める
☆【平等院鳳凰@新テニスの王子様】 状態:ダメージ(大)、ボッコボコ/思考:休む

○【ジョンス・リー@エアマスター】状態:気絶、拘束、ボッコボコ/思考:…………。

19 桜花閃々 :2015/09/16(水) 13:01:11 ID:xmvWuVeY0



―――優ちゃん……



―――春香……



―――好きだよ。



―――私も……。


落ちていく二人は……何度も何度も唇を重ね合わせる。
もう長くはないと、本能で気付いていた。

二人は世界一幸せなキスをして、その命を終了した。


【高山春香@桜Trick 死亡確認】
【園田優@桜Trick 死亡確認】


「…………」


無言で二人の首を刎ねたハクメンに後悔の念などない。
二つの『凶(マガト)』を断ち切った。ただそれだけなのだから。


「…………来るか、『風鳴翼』」


最大の『凶(マガト)』はもうすぐこの地に来る。
それを断つべく、ハクメンは市街地に向かい走り出した。

【二日目・9時00分/大阪市街地近く】

☆【ハクメン@BLAZBLUE】 状態:ダメージ(小)/思考:『悪』を滅する

21 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:16:15 ID:sr/ZTCww0

 燃える大阪の街。
 炎が街を飲み込み、辺りに煙が立ち込める。

「『もっと熱くなれよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』」

 ヒートマン修造の周囲から火柱が上がる。
 その温度はマグマと言っても過言でない。
 
『右だ、熱斗君!』
「わかってる!」

 攻撃のタイミングは初撃で掴んだ。
 それくらいは出来て当然、回避行動からの反撃も十分に可能。
 ……本来のコンディションで、一対一ならば。

「『…………』」

 飛んでくる野獣先輩と化した大尉の爪と銃弾。
 それを避けようとするが、若干ラグが発生する。
 頭部の傷の痛みと疲れから、反応が若干遅れる。

「させません!!」

 そのラグを埋めるべく翔鶴は援護射撃に入る。
 テッカマンブレード戦では不覚を取ったかが……
 万全になった状態ならばその高スペックを十分に発揮できる。


 さて、この翔鶴は飛んでいる。


 正規空母なのに飛んでいる。
 そりゃあ、祐一郎さんとドイツの科学力を持ってすれば飛べるのだ。
 
 『翔』ぶ『鶴』。

 その名が示す通りに飛行能力を得ている。
 超人だって飛べるのだから、飛行くらいできるよ。

 爆撃をするには威力があまりにも高すぎる。
 この距離では熱斗たちをも、巻き込んでしまう。
 ただの弓矢。だが、急所をピンポイントで狙う。
 しかし、弓矢は修造が起こす熱風により軌道がずれる。

(もっと近づければ……)

 だが、近づけば確実に被弾する。

 歯がゆい。
 傷ついた兄たちが前線で戦っているというのに自分は援護にしか回れない。
 
 ―――大丈夫だ。

 ―――きっと大丈夫。 

 兄たちの言葉が聞こえる。
 心強さはあるが、あの怪我では……。
 弓を握る手が力が入り、自然と震える……。

22 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:16:39 ID:sr/ZTCww0

(チップのガッツマンじゃ……ダメだ)
(やっぱり、デカオくんのガッツマンだけじゃ正直力不足だ……) 

 心の中でデカオをディするもののピンチなのは変わりない。
 いつもの調子さえ出せれば苦戦なんてしない。
 強がりでも何でもない。
 それくらいにネットバトルに絶対の自信を持っているのだ。
 

(隙ありだ……!)
「『しまった……!』」


 大尉の凶弾による弾幕が熱斗に迫る。

 回避行動―――間に合わない。

 シールド―――間に合わない。

 撃ち落とす―――間に合わない。

 全ての可能性が―――間に合わない。


 思わず目を瞑ってしまった。

(――――やられる……)









 しかし、弾は当たらなかった。
 目の前にあったのは白い髪の少女が目の前を塞いでいた。

「……お二人とも大丈夫ですか……?」
「『し……翔鶴……!』」

 身を呈して翔鶴が二人を庇った。
 所謂、スパロボとかの援護防御である。
 衣服がボロボロになりながらも、二人を守った。

「……よかった、お二人が無事で……」
「『それよりも翔鶴さんが!』」
「私はいいんです……」

 いつもと変わらない笑顔で二人に話しかける翔鶴。
 だが、その顔はどこか弱々しく、どこか儚い。

(……今が好機!)

 その隙をも逃さずに大尉は追撃を仕掛けようとする。

(……積年の恨みを今……ガっ!?)

 仕掛けようとした瞬間にその炎の拳は飛んできた。
 そして、それがビースト大尉に命中した。

「『こらぁ!! 不意打ちは男のやることじゃない!!
  ましてや、倒れた相手に追い打ちなんて全然熱くない!!!!』」
「えっ、なんで……?」
「『お前らの熱い家族愛、見せてもらったぞ!!』」

 炎の男・松岡修造であるッ!

「『アンタ……』」
「『年上だぞ! 敬語を使え!』」
(……修造、裏切る気か!?)
「『大尉、お前はこんな熱い家族愛を見せられて何も感じないのか!』」 

 突然の裏切り。
 いや、裏切りではない。
 熱斗たちが残虐非道と言われていたが、そんなことはなかった。
 戦っていて分かった彼らは『本気』なのだ。

 松岡修造は熱い人間だ。
 熱いといっても肉体がじゃない。
 その心が熱いのだ。

 本気でぶつかれば、その人間が嘘をついてるかどうかなんてすぐにわかる。
 どちらが正しい心を持っているかなんてわかる。
 松岡修造はネットバトラーではない。
 彼はテニスプレイヤーであるのだから。

「『かかってこいやあああああ!!!!!』」
(……師匠を超えるのは弟子の務め……!)

 小さく背中で合図を送る、『逃げろ』と。
 それを見て、熱斗たちは戦線を離脱する。


 ◇ ◇ ◇

23 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:17:08 ID:sr/ZTCww0


 一方そのころ……

「これが……私の全力の波紋疾走(オーバードライブ)だあああああああああああああああ!!」
「バ、馬鹿なっ! この紅魔館の主である、このレミリアが……このレミリアがぁああああ!!?」

 ダイアーさんの拳から伝わる波紋がレミリアを捉えた。
 己の半生以上を波紋修業に費やしたのは吸血鬼を倒すために。
 まさにそのダイアーさんの半生の努力が報われた時であった。

「波紋戦士であるダイアーさんに勝とうとするなど、無駄無駄無駄ァァッ!!」

 ディオはボロボロになりながらもダイアーの戦いを見届けだ。
 咲夜は……その近くでノックアウトされていた。
 相手がただの人間という慢心からか、咲夜は一瞬の隙を突かれた。
 
 ―ーこの世で最も恐ろしいもの……
 
 ――それは『油断』というバケモノである……!


「死んだふりからの貴様が投げたナイフでの心臓への不意打ちだ……やはり、最後に勝つのはこのディオだッ!!」

 汚い。そしてせこい。
 だが、勝てばよかろうなのだ。
 しかし、このディおじさんも割と死に体である。
 失血死するギリギリの状態である。
 
「無理に動いてならん!! 私が肩を貸そう」
「すまない……ダイアーさん……」
「気にするな!」


 戦いを終えた二人は一先ず、仲間との合流を目指すことにした。
 恐らくはどこかで戦っている。そう確信して歩いていく。

【レミリア・スカーレット@東方project 死亡確認】
【十六夜咲夜@東方project 死亡確認】

【二日目・9時30分/大阪市街地】
【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】死にかけてるが問題ない、首輪解除
【装備】PSP(デューオ抜き) 、十徳ナイフ
【道具】支給品一式×3、シンクロチップ
【思考】基本:ネットバトルとベースボールを極める
0:主催を倒すのはラオウではない、このディオだッ!
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗達にネットバトルを挑むのは後回しだ!
4:デューオがいなくても、勝つのはこのディオだッ!
5:シンクロチップを手に入れたし、デューオとクロスフュージョンしたい


【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割とダメージがある、首輪解除
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
1:ディオとかいう奴も倒す
2:仲間との再会
3:ストレイツォ……
※ディオを『吸血鬼ディオ』と思っていません。
※何か見ましたが、別に物語とは関係ありません。


 ◇ ◇ ◇

24 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:18:40 ID:sr/ZTCww0


 炎の柱が昇りあがる。
 まるで送り火のように。
 その命をすべて火力に注ぎ込む!


「『もっと熱くなれよおおおおおお!!!!!!』」


 声が聞こえる。
 それと同時に銃声も聞こえる。

(戻らないと修造さんが……)
(ダメだよ……今のままじゃ……)

 戻ろうとする熱斗を必死に止めるロックマン。
 今の状況で言えば圧倒的に不利。
 炎のネットバトラーでも今の大尉は止めるのがやっと。
 そういうレベルだと二人には見えていた。

(あのビーストマン先輩は強い、ヒートマン修造よりも強い)

 だが、それでも戦いに戻らないと行けない。
 あの松岡修造という男が必死で戦っているのであるから。

「……私も出ます」
「『それはダメだ!』」

 一緒に出ようとする翔鶴。
 しかし、それは出来ないと判断する。
 こんなところで新たな家族を失いたくはない。
 だが、それもまた翔鶴とて同じである。

「『翔鶴さん……俺の言うことを!!!』」
「……いやなんです! もう見ていて何にも出来ないなんて!!」
「…………翔鶴」

 涙声で必死に訴えかける翔鶴に
 何か手はないのかと思案するロックマン。
 データベースをフル稼働させた、その時であった。

『んっ、このデータは?』
「どうした……兄さん?」

 何か別のデータを自分の中に発見した。
 イレギュラーなプログラムだと一瞬で分かったが。
 こんなことをするのはただの一人……光祐一郎しかいないことはわかった。

『……これなら行けるかもしれないけど二人に負担が……』
「兄さん、話してくれ……無茶は承知の上だ!」
「はい……少しでも可能性があるのであれば……お願いします、彩斗兄さん……」
『わかった、僕を……いや、このデータを託したパパを信じよう』

 ロックマンは頑固な弟と妹に意地に押し切られた。
 そして、その可能性を話した。
 
 その可能性に対して二人の返事は勿論決まっていた。


 ――――いいかい、三人の心を一つに合わせるんだ。
 
 ―――ああ、いつでもいいぜ!

 ――準備は出来ています。

 ―じゃあ、行くよ!

「ソウルユニゾン……加えて、クロスシステム起動!!」

 サイトパッチと試製甲板カタパルトのデータ。
 こんなこともあろうかと祐一郎さんがロックマンに備えておいた。
 本当の意味で『切り札(ジョーカー)』と言える。

 PETから光の奔流が二人の身体を包み込んでいく。

25 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:19:10 ID:sr/ZTCww0

(ファッ!? なんだこの光は!?)
「『よそ見してんじゃねぇえええええええ!!』」
(邪魔をするなぁぁぁぁ!!!!)
「『!?』」

 ヒート修造を至近距離でゼロ距離射撃で吹っ飛ばす。
 正確無比な狙撃をぶっぱなし、修造を吹っ飛ばしたが……。
 
 そして、その光の先に行きついた先の……

 光熱斗たちの光を止めるには間に合わなかった。


(なんだ!? その姿は!!!!????)



 蒼と白が混じった身体。
 飛行甲板を模した盾。
 そして、大型の弓を模したロックバスター。




「『『ロックマンエグゼ・クレインクロス!!』』」





 白い翼が大阪の空を舞った。


 ◇ ◇ ◇






 …………あそこか…………






 …………急がねば…………






 ◇ ◇ ◇

26 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:19:50 ID:sr/ZTCww0



 ―――制空権確保―――



 ―――全航空隊、発艦始め―――



 飛行船団による凄まじいまでの対空戦力と展開力。
 エリアスチールなど使わなくとも、相手陣地に切り込む高速の機動力。
 熱斗のネットバトル技術力×ロックマンの高い基礎能力×翔鶴の高速戦闘能力。
 それだけではここまでのそして、何よりも―――

『右前方、来ます!』
「『了解!』」

 強い信頼が彼らを結び付けていた。
 空間を完全掌握し、超高速演算で攻撃を回避し、即座に反撃に移る。
 超速度かつ超火力のロックバスターの超連射砲がビースト大尉を捉える。

(こいつはヤバい……化け物じみてやがる……)
 
 ヒート修造を蹴散らしたもの、今の熱斗たちの戦闘力は恐らく全参加者内でもトップクラス。
 タイマンで戦うなどまさしく愚の骨頂。
 
「『『逃さない!』』」

 三重の声が響く。
 超高速でチャージする。
 そして、ロックバスターから放たれる砲撃。
 まるで超特大のレーザー砲のように極光が放たれた。
 
(……これはまずいッ)
『あ……(察し)』

 大尉はクロスフュージョンを強制的に解除。
 そして、自身のPETを投げて砲撃を相殺する。
 なんせ超高性能なんでもできる機械だからね、防御くらいできるよ。
 でも、その衝撃で大尉のPETは消滅した。中に入っていたビーストマン諸共。
 そりゃ当然だよ。


【ビーストマン@ロックマエグゼ3 消滅確認】


 しかし、大尉は生き残った。
 彼もまた本質はネットバトラーではない。
 
 彼は軍人である。
 軍人で一番大事なこと。
 それは『何が何でも生き残ること』である。
 例え何を犠牲にしても。
 
(ダメだ、このまま熱斗君の体がもたない)
(クロスフュージョンを解除しないと……)
 
 今の一撃で限界を迎えたのはそれだけでなかった。
 クロスフュージョンした状態でその熱斗たちは地に伏せた。
 
 形勢は逆転した。
 
 ゆったりと、近づいていく。

 この長かった因縁に決着を着けるために。
 
 そして、大尉は無言でモーゼルM712の引き金を―――
 




「―――――テキサス・コンドルキック!!」





 ……引こうとする直前に何かに邪魔された。

27 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:20:36 ID:sr/ZTCww0

 何者かの飛び両膝蹴りが大尉ビーストを捉えた。
 大尉は突然の乱入者の奇襲に全くと言っていいほど反応できなかった。
 だが、熱斗たちの目に映ったのは……
 

「『『黒い……豚……?』』」


 熱斗たちはその光景に呆気を取られた。
 なんせ、その乱入者はマスクをかぶっているのである。
 しかし、どこか聞き覚えがあるような声を無理やり変えて、正体を隠している。

「………!(何者だ)」
「……貴様が何を言いたいかはだいたいわかる……私は『キン肉マングレート』
 ……そこの少年達の助太刀に馳せ参じた次第だ」

 キン肉マングレートと名乗ったそのマスクを被った者。
 超人レスラーなのかもしれないが、その手には一本の竹刀が握られている。
 キン肉マングレートはその竹刀をジャグリングのように回し、構える。

「私が二度も同じ奴を逃すと思ったか?」
(二度? どういうことだ?)
「逃さん……!」
 
 レスラーなのに速い。
 鍛え方が違うという言葉があるようが、そういう問題ではない。
 キン肉マングレートはただ単に速い。

「……貴様が前に私の仲間を殺しに来たようにしてやる」
(そんな覚えは全くない……!?)

 次の刹那にはすでに決着はついていた。

 鋭い踏み込みからほぼ同時に三度斬られた。
 頭上から股下までを断つ縦軸の「一の太刀」。
 一の太刀を回避する対象の逃げ道を塞ぐ円の軌跡である「二の太刀」。
 左右への離脱を阻む払い「三の太刀」。


「………………………………まさか、これもネットバトルか」
「『P・A(プログラムアドバンス)、アクレツザン』……と言ったところか、まあネットバトルで言うのであればな」


 炎を纏った竹刀が大尉を叩ききった。
 結局、大尉はその乱入者の正体を掴めなかった。
 
 彼が最後に見た大尉の景色はなんだったか……。
 最後の大隊か、ビーストマンか、それとも…………。

 それは誰も知らない。


【大尉@HELLSING 死亡確認】


 ◇ ◇ ◇

28 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:21:49 ID:sr/ZTCww0


 ボロボロの身体を互いに支えながら。
 立っていた修造に近づいていく。

「オレ、勝ったよ、修造さん……修造さん?」

 しかし、返事はない。
 キン肉マングレートが修造に近づいて調べる。
 そこで気付いてしまった。

「……そういえば聞いたことがある……
 人間の血液が熱が上がりすぎると筋肉……
 つまり、タンパク質は凝固してもう戻ることはないと……」
「? おじさん、どういうことなの?」
「私はこう見えてもおじさんではない……まあ、それは置いといてゆでたまごを思い出せばわかるだろ?」
「漫画家の?」
『熱斗君、違うよ。食べられる方のだよ』
「熱斗さん、確かにキン肉マンは面白いですけども……」
「卵は熱を加えると固まる……だが、その後に冷やしても元の生卵には何をしても戻ることはない。
 ……彼の肉体はもう……」

 修造の肉体は動かなくなっていた。
 人間の限界を超えてしまった
 所謂、燃え尽き症候群。
 熱すぎるその肉体がETともにオーバーヒートを起こしたのだ。
 
 修造は立ったまま絶命していた。
 まさに立往生である。
 
 だが、その表情はどこか満足げだった。
 
【松岡修造@現実 死亡確認】
【ヒートマン@ロックマンエグゼ2 消滅確認】

「う、嘘だ……ッ! ネットバトルではそんなことは起こりっこないんだ!」
「熱斗君、これはネットバトルじゃない……カオスロワ、殺し合いなんだ……!」
「そんなことはわかって……うっ、頭の傷が……」
『熱斗君、早く治療をしないと……』
「でも! 修造さんをここには!」
「……………仕方ない」

 熱斗を落ち着かせるために(無言の手刀)で意識を飛ばした。
 キン肉マングレートは倒れこむ熱斗の身体を支えるように抱きかかえた。
 
「熱斗さん!?」
『熱斗君!? あなた今、熱斗君に何を……!?』
「大丈夫。ただ眠らせただけだ」

 数秒後、寝息が聞こえてきた。
 激戦を終えた後なのに大した神経である。

「……それよりもどこか治療できる場所を探そう」
「……待ってください! その前に……」

 翔鶴がキン肉マングレートを呼び止める。
 キン肉マングレートの何かを気付いたようであった。

29 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:22:05 ID:sr/ZTCww0

「生きていたのに……何故、正体を隠して……」
「キ、君とは初対面のはずだが……?」
「とぼけないでください!」
『翔鶴さん、知り合いだったの?』
「ええ、この方は私たちがクロスフュージョンしていたのにも関わらず……
 『そこの少年達』とまるで私たちのことを前から知っているようでした」
『それって……まさか……ものすごく博識ってこと?』
「違います……キン肉マングレートさん……いえ……貴方は……」
「……全て、お見通しというわけか……」

 黒いキン肉マンマスクを取り素顔を晒した。
 マスクを取った瞬間の謎の光がマスクの下から漏れ出した。
 その光はフェイスフラッシュではない。
 よくアニメとかに出てくるの謎の逆光である。

『あ、貴方は……!』

 銀色の髪(原作準拠)に額に『米』の文字が入った男。
 あの時ホワイトベースの襲撃でミンチよりもひどい状態になったと思われた男。
 その目はファイティングスピリッツが溢れている。



 その者――――正義超人『ザ・テリーマン』……












「テリーマンと思ったか! 私だ! 今しがた死者スレを叩き潰してきたシグナムだッ!!」











「!?!?」
『!?!?』



 では、なかった!
 残念! ニートの騎士でした!!

 
 ◇ ◇ ◇

30 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:23:21 ID:sr/ZTCww0


 やあ、過去の回想に入ったシグナムだ。
 まあ……流石にテラフォーマ―共の相手は骨が折れた。
 いや、あの薄汚いおじさんが二発耐えたが、私だったらこうだ。
 仕留める時は『一撃』で仕留めた。ズガンじゃないよ『一撃』だ。
 武器は死者スレにあったストロング・ザ・武道の竹刀を拾っていた。
 そして、またたまたま出来たワープで大阪に戻ってきた。
 っと、それはここに来るまでの話だ。


 さて、それよりも少し前の話をしようか。
 
 
 ここから、このロワの真相を話すことにしようか。

 
 私が目が覚めた時、いたのは『死者スレ』だった。
 マジで死んだかと思ったけど前の話で【死亡確認】って書かれなかったし、セーフ。
 まあそんなことは置いといて……。

 まずはこのカオスロワ10期の真の黒幕。
 真の黒幕はカオスロワという物語を楽しみたかっただけだ。
 死者スレに隠れていれば、まあ基本死人以外は入れないからね、あそこ。
 私も今期になって初めて行ったが、いや〜地獄地獄。
 楽しんでいるのはごく僅かあとは重労働をやらさせらていた。

 死人の管理はもっぱら四季映姫ヤマザナドゥがやっていた。
 もっとも彼女自体ズガンだったから、マジでキレてた。
 雷使いマジ許さんってレベルでぶちギレてた。
 そりゃあ、あんな適当な登場されてただのフラグのために殺されたんじゃあね……

 で、肝心の10期の真の黒幕の正体は……メタな話になるが……
 [[第一回放送までの死亡者:10周目]]で書かれている死者と
 [[TCBR10第1回放送]]で呼ばれた死者を見比べればすぐにわかる。
 ……いや、すぐにはわからんか、よく見比べればわかる。
 
 ここまでばれなかったのは第一回放送での布石があったからだろう。
 『うぐいすと末原さんの指名手配というイベント』にみんなが……書き手も読み手も目がいった。
 所謂、『視線誘導(ミスディレクション)』って言うやつだ。
 野田総理はその時既にそいつの操りに人形だったんだろうな。
 だからこそ誰にも突っ込まれなかったんだろう。
 あのウォーズマンもどき達もきっと天狗になってて気づかなったんだろうね。
 
「私が10期の真の黒幕です、お久しぶりですね」
「10期のカオスロワだっていうのに……異常にまで大人しいと思ったら……」

 直接会ったのは8期ぶりか……あのときは空気キャラで私自身適当に流していたが……
 今期のこいつの9期出展だったから超チートモードだったからな。
 こんなことを出来ても全くおかしくない、超チートだからな。
 ……そう、こんなことができるのは……

 
「しかし……まさかお前みたいのが真の黒幕だったとはな――――――『10/』」


 10/.八期で共にエジプト旅行をしたが……こんなことを考えていたとはな。
 そして、黒い笑みを浮かべ、私を見つめる。
 だが、私は…………


「せぇぇぇぇぇいッッ!!!!」


「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「前々くらいの話で言ったはずだ……本気を出すと……」


 『一撃』で叩き斬ってやった。
 ズガンじゃないよ、『一撃』だよ。
 10/は草生やしているが、そんな常人ならそんな状況ではない。
 なんせ、上半身と下半身が両断されているのだから。
 でも、その状態でも動いた、ホラー映画みたいに……うーん、しぶとい。

「あっさり終わらせてすまない……だが、私は帰らなけばならない、安息の地に、ニート生活に」
「安息の地か、もうこの世界にはそんなものはないですよ」
「何?」
「主催者共が作った『怪物(テラカオス)』に全てを飲み込まれるか、『蒼』に飲み込まれて『滅日』を迎えるか……
 このロワはどちらか片方のエンディングしかないのさ……だから、これ以上のあがきは……」
「―――――――――そのお喋りもここまでだ」

 もう『一撃』で息の根を止めた。
 死者スレでの死はその存在の『消滅』を意味する。

 道がないなら、新しい道を作ればいい。ただ、それだけだ。
 テラカオス? 『滅日』? 関係ないな。
 私はニートでいたいから戦うんだよ。
 だからこその『対主催』だ。

 その時である。
 死者スレ全体が揺れ始めた。
 恐らく10/という『調律者(バランサー)』がなくなった今崩れ始めたのであろう。

31 光熱斗の奇妙な冒険 Part6 :2015/10/02(金) 01:23:49 ID:sr/ZTCww0

「出口はあっちだ……さっさと行ってこい!」

 お前は飛竜さん!? 何故ここに!?
 いつの間にここにまさか死んだのか!? あんな無茶苦茶強かったのに!?

「……あっちに出たら『ユウキ=テルミ』を抹殺して来い、俺から言えるのはそれだけだ」 

 マジでそれだけ言って誘導してくれた。
 『ユウキ=テルミ』ねぇ……まず誰だよ? という疑問に上がったが、多分飛竜さん殺した奴なんだろうね。
 んで、全裸だったので服を適当に見繕ってくれたが……なんで『キン肉マングレート』なんだよ……

 
 ◇ ◇ ◇


「……と、そんな感じで死者スレを破壊してきた」
『あの……シグナムさん』
「どうした?」
「意味が分かりません」
「……やれやれだぜ、とジョジョなら言うんだろうけどな……安心しろ。
 今は私がおまえたちを守護(まも)る」
『なんか雰囲気変わってません?』
「本気になったからな……」

 その言葉はどこたなく一切の油断も隙も微塵も感じさせなかった。
 ニートが本気を出すと怖い。そう思うロックマンと翔鶴であった。

「急ぐとするか」



【二日目・9時30分/大阪市街地】
【シグナム@リリカルなのはシリーズ】
【状態】健康、自称フリーター、首輪解除
【装備】キン肉マングレートのマスク&スーツ、ストロング・ザ・武道の竹刀
【道具】なし
【思考】基本:対主催
1:熱斗たちにを導く
2:主催者たちは倒す
3:本気にさせたな。
4:『ユウキ=テルミ』を殺すか
※今までとは別人ですが記憶(と一部能力)を受け継いでいます
※PSP版の技は使えませんが、念能力が使えます。
※キン肉マンの知識があります。
※首輪解除の技術を持っています。
※死者スレを破壊しました。

【光熱斗@ロックマンエグゼ】
【状態】ダメージ(大)、気絶、首輪解除
【装備】自分のPET(ロックマン入り)
【道具】支給品一式×2、デカオ(ロックマンエグゼ3)が作ったおべんとう、チップトレーダー@ロックマンエグゼ、
    大量のガッツマンのチップとバグのかけら、ガンデルソル3(実物)ネオバリアブル(実物)
    各種ナビカスタマイザーパーツ、大量の金、シンクロチップ、他不明
【思考】基本:主催者たちにネットバトルを挑んで勝つ!
0:野球はダメダメだったけど、俺にはまだネットバトルがある!
1:プリズムとフォレストボムのチップを探す
2:その為に色んな人にネットバトルを挑む
3:大災害で死んだネットバトラーやネットナビ達のためにも、早く殺し合いを終わらせて世界を平和にし、ネットバトルの面白さを再び世界に広めたい
4:新たな家族として翔鶴は大切にしたい
※スタメン落ち確定です。野球の公式試合には一軍では参加できません。
※大山デカオ@ロックマンエグゼ、ロックマンエグゼ2、ロックマンエグゼ3(BLACK版)、ロックマンエグゼ5チームオブブルースは死国にいるようです
※熱斗やヒノケンなど一部を除く多くのネットバトラーが大災害で命を落としているようです。
 まだ生存しているネットバトラーの面子については次の書き手氏にお任せします。

【ロックマン(光彩斗)@ロックマンエグゼ】
【状態】HP半分
【装備】ロックバスター、サイトパッチ&試製甲板カタパルトのデータ
【道具】なし
【思考】基本;熱斗をサポートする
0:僕に妹が出来たぞォ!
1:主催者たちがネットバトルを受けてくれるか、心配。
2:新たな家族として翔鶴さんは大切にしたい
3:シグナムさん……こんなに強かったんだ。
※PETの中にいます

【翔鶴(光翔鶴)@艦これ】
【状態】ダメージ(大)
【装備】彩雲、紫電改二、流星改、 零式艦戦62型
【道具】なし
【思考】基本:提督(祐一郎)に従う、妹として熱斗達と共に戦う
1:襲い掛かる者たちを殲滅する
2:二人の妹として彩斗さん(ロックマン)と熱斗さんはお守りする
3:二人に何かあった場合は二人の願いを引き継ぐ
※熱斗とロックマンより、二人の過去についての話を聞き、自身を光翔鶴と名乗るようになりました

32 特務機関・名無し :2015/10/02(金) 01:51:42 ID:sr/ZTCww0
すみません、タイトルを『光熱斗の奇妙な冒険 Part7』に変更します

33 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:21:18 ID:Yc9wa6SQ0
轟音をあげて、炎が猛り狂う。
美しい緑豊かな風景は既に失われ、さながら世紀末の世界のようだ。
焼け焦げ荒れ果てた大地からは、即座に世界樹の力により新たな草花が生えだそうとしてくる。

「メギドラオンッ!」

だが、神炎は新たな生命の誕生を許さない。
いかに世界樹の自然再生能力といえど、怒涛の波で押し寄せる神炎の侵略速度には追いつくことができない。

「メギドラオンッ!」

しかし徹底して焼き払われているのは自然ではなく、護衛者の方であった。
力を行使する黒衣の青年は容赦無くメギドラオンを唱え続ける。
燃え盛る炎の中心部で、あれだけの耐久力を誇った世界樹の護衛者が地に伏せていて尚。

「メギドラオンッ……メタトロン!」

魔力が尽きる。
しかし瞬時に護衛の大天使メタトロンが己の血を飲ませて主人達の魔力を回復させる。

「ふぅ……常世の祈り!」

そして回復された魔力を使い、この場に集った狂信者全員及び使役する悪魔全員の体力を全回復させて状態異常も治す。
あからさまに反則性能な魔法だが、彼らサマナーが使う常世の祈りやメシアライザーと言った魔法はそれが特性なのだから仕方がない。
如何な条件下においても、死亡以外の全ての異常と傷を完治させる。故に首輪の制限があろうが、世界全体で魔法が弱体化しようが関係ない。
そして魔力が切れれば再びメタトロンが魔力を供給する。
悪夢の循環だが、これはメタトロンを墜とせばいいだけのこと。それを妨害するのはニャルラトホテプ(not美少女)だ。
混沌の波動により、遥か遠距離から攻撃対象を一方的に嬲りさらにその動きを鈍くさせる――所謂、行動遅延。

この両名を従える大和は秘術により凄まじい行動速度を得、敵対者が一チームであれば一方的にリンチが可能であり、それを実行したのだ。
とはいえ、大和のメギドラオンは当初、ほとんど相手の体力を奪えないでいた。


だが炎の中で、未だ件の護衛者は起き上がる素振りを見せない。


『大和、いい加減に十分だろう。早く龍脈の龍の援護に回った方がいい』

そして大和のリンチコンボを完全なものに昇華させた大いなる存在こそ――魔神皇ハザマであった。

34 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:22:09 ID:Yc9wa6SQ0
世界樹の護衛者レストは、ラスボス勢も驚きの驚異的な防御性能を誇っている。
あらゆる属性を吸収し、物理攻撃や万能属性攻撃すら9割カット、挙句の果てに確率でダメージを1に変換して状態異常も完全無効。
これに素のふざけた防御力が加わることで、彼にまともなダメージを与えるには同等以上の怪力か魔力による連続攻撃が絶対の条件となっていた。
連続攻撃の点に関しては狂信者の数の暴力が、吸収に関しては神炎メギドラオンが対応し、突破してきたのだが、やはり問題点は攻撃力――だった。

一見、無敵とも思えるレストの防御性能。
しかしお気づきだろうか。彼は確かにラスボス以上の防御性能に見えるが、種族の分類はあくまで人間である。
神々が持つような――【ステータスダウンに対する耐性】だけは備えていないのだ。
さらに言えば、自身のステータス上昇及び弱体解除手段は【食事オンリー】
食事中は一瞬とはいえ完全に無防備かつ攻撃を被弾した場合、その行動はキャンセルされる。
絶え間なく放たれるメギドラオンの前では、食事をとる暇は当然ほとんどない。
そしてハザマが持つ特殊能力の一つ【ランダマイザ】は敵の攻撃力、防御力、命中率をまとめて低下させる強力なもの。
状態表には残念AIでないと表記されていたが、今回ばかりはハザマは明確な作戦の一環でランダマイザを連呼したのである。
攻撃力が届かないのであれば、届く域まで相手の防御力を下げてやればいいのだ。

ハザマが弱体による援護、大和チームが回復と遅延と攻撃を万遍なく。
そしてモブの狂信者と悪魔達も追撃のメギドで火力を上昇させ、場合によってはハザマと大和を守る盾となり奮戦。
あの数に物を言わせるだけであった狂信者が、初めて連携行動をとったのだ。
その結果、あの理不尽な護衛者をついに火葬することに成功したのである。

「「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ! クラウザーさんばんざぁぁぁぁぁぁぁぁい! 極上の生贄をついに捧げられたぞぉぉぉぉぉぉぉ!」」

当然、初めてのチームワークで大勝利を飾った信者達の喜びようも半端なものではない。
俄然高まった士気のまま、彼らが見据えるのはいよいよ世界樹本体。
龍脈の龍は苦戦をしているようだが、それは相手にも同じことが言える。
あれからさらに人数を減らされたが、それでもこの数で押し寄せ、今のようにコンビネーションを見せつければどんな化物だろうが一たまりもないだろう。
未だに燃え続ける炎は、敬愛するクラウザーさんへの手向け、そして復活への大いなる華のように見えた。

「ああ、クラウザーさん! 見ておられますか!」

聖職者でありながら狂信者へと身を堕としていたモブ狂信者の一人、緑色の神官は炎の華に近寄り特に感激していた。




「――古竜の、呪撃ッ!」



そしてその首は、感涙に濡れたまま血の海に沈む。

35 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:23:16 ID:Yc9wa6SQ0
「「?!」」

凄まじい力で刎ねられた首は、狂信者達の歓声を無くすには十分な代物だった。
まさか、そんなことはありえない、そう思いながらも彼らは炎へと一斉に攻撃を試みようとする。
だがそれよりも早く、神炎を何かが吹き飛ばした。
氷竜の翼を展開し、炎を払ったのはまさに今しがた今度こそ倒したと思ったレストその人。
しかしその全身は半竜化してなお焼け爛れ、血に塗れている。
今までにない明らかな大ダメージ、あと一押しで倒せる瀕死の状態に見える。

「……氷河の再生」
「なっ、まずい、奴を止め――」

しかし氷竜の持つ再生能力が行使され、爛れていた片腕がみるみる内に再生されていく。
そして。

「キュア、オール」

その腕から癒しの緑風が放たれた瞬間、レストが負っていた傷の殆どが瞬時に回復された。
かつて都庁に乗り込んできた影薄組に施した魔法と同じだが、首輪が無くなった今、その回復力は桁違いだ。

「あ、ああ……」

狂信者の一人はその光景を見てしまった瞬間、思わず膝から崩れ落ちた。
これを絶望と言わずして、なんと言えばいいのか。
回復魔法を使っても全快していないところを見る限り、確かに自分たちの攻撃は通っていたのかもしれない。
だがその残った傷すら、当人が動かなくてももう氷竜の力で自動回復していっている。

「お、おのれ! この人外が……! 再生するというのなら、何度でも焼き払ってくれる。メギドラオンッ!」
「無駄だよ」

忌々しげに、しかし戦意は失わなかった大和が再度メギドラオンを放つが、どうしたことかこれは片手であっさりと薙ぎ払われた。

「まさか、こうも僕の弱点ばかりを突かれて、ここまで消耗するとは思わなかったよ。
 でも能力の上昇や減少を上書きする食事は枯草でもできるんだ。君たちが散々暴れて作ってくれた、この枯草でもね……!」

そしてそれに負けない程の忌々しさで、レストは咀嚼していた枯草を飲み下した。
地に墜とされた時、あらかじめ口に含んでいたのである。
能力低下は解除され、傷も癒される。狂信者達も常世の祈りと天使の血で消耗は少ない。
戦況は、ほぼ振り出しに戻されたといっていい。

36 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:24:26 ID:Yc9wa6SQ0
『根競べをする気か? 僕のランダマイザは貴様にも効力があり、貴様は逆に僕の物理反射の前に無力なのは紛れもない事実。
 またランダマイザを何重にもかけてさっき以上に断続的に、草一本たりとも残さない程に焼き払ってやれば――死ぬのはそちらだ』
「……ぺネトレイトソニック」

挑発するハザマに対して、ギリメカラを葬った風の刃が放たれる。

『マカラカーン!』

しかしその風の刃も、ハザマが生み出した障壁により反射される。
もっともその反射された刃もレストに吸収され、彼の傷を回復させてしまったが。
とにもかくも、揺るぎない事実として突きつけられたのは、レスト単独ではハザマを倒すことが不可能であるということである。

「やっぱり魔法反射も持ってたか。確かに君の言うとおり、このまま持久戦になればいつかは僕の魔力が尽きて負けるだろうね」

しかしその事実を突きつけられてなお、護衛者はその場を動こうとはしない。
最悪の相性である敵を前にして退かないのは、護衛者としての意地なのかなんなのかは狂信者達にはわかりかねる。

「でも――ああ、もう十分か」
「なに?」
「サクヤ、ウォークライ、ここは退くよ」

指を鳴らすと同時に、彼の背後にあった鏡の盾が砕け散り、その後ろから二人の従者が姿を現す。

「……自分を守る盾を捨てて、駒二つを守っていたというのか? 我々を舐めて、本気を出していなかったとでも言い訳するつもりか?」
「誰かを駒呼ばわりする人とは仲良くなれそうにないよ。風鳴翼にその物理反射能力を継承されても困るし、やっぱりここで死んで貰おう」
「貴様にできるとでも?」
「ふぅ……【ここがどこ】で【外部に漏れた僕の序列】がどこかをよーく思いだしなよ。それとこれは置き土産だ」


――ルーンアビリティ発動【グランドインパクト】――


「「っ?!!?」」

何が起きた?それが狂信者達全員の第一思考であった。
あまりに一瞬、しかしその一瞬で天地の認識が崩されると同時、全身に強烈な衝撃が奔った。
超速を手に入れた大和だけは確かに見た。レストが自分達との戦いで【初めて抜刀】して渾身の力で大地に剣を叩きつけるのを。

(本当に舐められていた? この私たちが? ふざけるな、SATUGAIしてくれる――脚が動かない、何故!?)

「赤竜さんの【火竜の激震】も同時発動しておいたから、短時間とはいえ脚封じでその場から動けないでしょ? それじゃあね」

従者二人に触れ、エスケープの魔法でレストは逃走する。
逃走先というか、転送先は間違いなく世界樹の入り口。追いかければすぐに追いつける距離だ。
この衝撃波による全身の痺れと、脚封じが無くなりさえすれば――そう考えながら、狂信者達は敵の去り際の言葉を思い出していた。

37 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:25:17 ID:Yc9wa6SQ0
ここが何処か。決まっている、生贄が大量にいる世界樹。
あの男の序列?あのふざけた耐久能力と、殺しきるに至らなかった原因である膨大なHPを鑑みれば最上位で間違いないだろう。
指名手配をされた風鳴翼すら退けられているのだから、少なくとも関東エリアにおいてあれより強い参加者がいるとは思えない。
だからこそ魔物達も彼をリーダーに――

寒気。誰もが恐ろしい事を思い出した。
腕は動く狂信者の一人が、慌ててスマホを取り出してネット接続を試みる。
思い出せと言われた。ああ、しかし思い出したくない。

『その金髪はナンバー2らしい。さらに上に金髪巨躯の魔王がいるらしい』
※[[生き残るためには…!]]参照

……見つけてしまった。
ナンバー2、上にナンバー1の魔王在り。
いやいやまさかそんな、単純な戦闘能力で序列が決まるわけがない。
縋るように狂信者はこの情報の信憑性確認のために、金髪二人に関する過去の呟きを遡って確認する。
都庁に揃って現れた。ここまでは把握している。これより以前に、何があったのだろうか。

『なんか滅茶苦茶な速さで金髪が都庁目指してるっぽい』
『こっちも金髪が都庁目指してるっぽい。あれ、別人?』
『金髪二人が出会った。で、なんかすげえバトルおっぱじめたんだけど俺巻き込まれて死ぬんじゃね?』
『あー、よくわかんないけどでかい金髪優勢だわ。若い方の金髪の打撃全部無効化されてるし、魔法は躱されるか押し負けてる』
『若い子必死で距離とろうとしてんのに、インチキ射程レーザーでがりがり体力もってかれてるみたいだね』
『あいつぜってー魔王だよ。そして魔王が追撃で相手の頭掴んで連続でなんちゃらコレダー叫びながら叩きつけてる。えぐすぎ……』
『おお、若いのボロボロでも立ち上がったよ! 凄いけどなんで生きてんの?』
『あの場所は僕が絶対に守ってみせるって、まるで勇者みたいだな。あれ、でも確か都庁は魔物の巣窟だったような?』
『何故か急に魔王が謝ったかと思ったらお互いに握手して、また都庁にとんでった。な、なんだったんだあの二人は』
『お互いに、都庁を攻め落とそうとしてる奴って誤解してたってことか。んー、しかしするとあいつらもしかして……魔物の味方なのか?』

「「……」」

見てはいけないものを見てしまった。
あれだけ苦労した相手が、制限状態とはいえ既に黒星をつけられていたとは。
第一次攻撃の際も、確かに多くの狂信者が四連続魔法とダオスコレダーの前に犠牲になっていたが、やはり魔王ダオス恐るべし。
故にクラウザーさんへの生贄に捧げることができれば……

超耐性のレストがダウン→無属性かつ超火力攻撃持ち
四連続の魔法攻撃→マカラカーンの反射は一回のみ。絶一門も同じく
インチキ射程→どっから攻撃されてもおかしくない
自分達は現在脚封じ→逃走及び移動が不可能

結論…… やばい

38 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:25:55 ID:Yc9wa6SQ0
『ま、まずい。早くこの脚封じをどうにかしなくては!』

ハザマの天才的な頭脳は誰よりも早くその結論に至った。
なんのことはない、自分達が相手にしていた男はあくまで世界樹の【盾】であったのだ。
盾の攻撃でこちらの被害は既に甚大、そしてその盾を完全に破壊することはできなかった。
ではその盾をも崩した、いわば世界樹の【矛】が自分達に向けられた場合、どうなるか。


「下等な貴様ら狂信者が、ここまでやるとは思わなかったぞ……」


ミザールを失った世界樹の天辺から、底冷えするような声が響く。
距離は離れている筈なのに、本来であれば聞き取れない筈なのに、その恐ろしい声は確かに狂信者全員の耳に届いた。

『にしゃああああああああ!』
『グォォォォン……』

そして追い討ちをかけるように怪物の叫び声と、荒ぶる触手で全身を引き千切られた龍脈の龍の断末魔までもが聞こえる。

「ば、馬鹿な……龍脈の龍が、敗れるだと……!?」


「そろそろ、貴様らとの戦いにも幕を引くとしよう。
 世界樹を傷つける愚者達よ、マナの溢れるこの場で私を怒らせたこと後悔しながら、死ぬがよい――テトラスペル!」


「「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」

未だ身動きがとれずにいた狂信者達を、大地から吹き上がる岩が容赦なく打ちつける。
自然落下で地面に叩きつけられると思いきや、今度は巨大な渦が身体を捻じりきりにくる。
耐えたかと思えば竜巻が全身を切り刻み、局所的な大爆発が全てを焼き払う。
以前使用したものとは違う、本気で殺しにかかった魔術の極技は既に出来上がっていた屍の山を吹き飛ばし、新たな屍の山を築き上げた。

『ぼ、僕のマカラカーンが……まるで役に立たないだなんて……』
「わ、私を甘くみるなよ……全門耐性、私とてあらゆる属性への耐性を備えているのだ……常世の祈り!」

だが、この極技をハザマと大和、彼の使役する悪魔たちは耐えきり、再び常世の祈りで全回復してみせた。
しかし祈りの効力が効いているのは自分達だけ。他の信者は皆死に絶えてしまったのだろう。

「有象無象がどうなろうと、私とハザマが生きてさえいればっ!」


「サクヤ、ダオスさんの援護を!」
「はい! ――四源の舞!」


今度こそ大和の顔から、いや元々顔色の悪いハザマからすら血の気が引いた。

ああ、何故さっきの戦いであの小娘を先に始末していなかったのか。
ああ、何故むきになってあの人外を殺すことに固執してしまったのか。
作戦を練り優位に立ったつもりで、踊らされていたのは自分達の方だった。
今思えば、あからさまな時間稼ぎ。魔王の準備と、世界樹の化物が龍脈を打ち砕くまでの囮。
盾の攻撃を無力化して喜んでいた自分達はなんだったのだろうか。
これから絶対的な、矛が自分達に向かってくる。魔王と、怪物と、想定外の神樹、三つの矛が。
いや、既に先陣を切っている魔王の攻撃に耐えきれねば、後の矛など気にするだけ無駄なのかもしれない。
耐えられるのか?おそらくこれから発動するのは、凶悪なレーザー攻撃。
それも報告が確かであれば舞の効果が上乗せされて通常時の5倍に威力の膨れ上がった――

――アオオォォォォン――

39 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:27:35 ID:Yc9wa6SQ0
何故、世界樹から狼の群れが顔を出して鳴いているのか。
そんなことは死刑執行を待つハザマ達にとってはどうでもいいことであった。

しかし実のところは彼らに大きく関係のある話であったりする。
鳴いている狼の名はスノードリフト。(故)コロトラングルらと同じ樹海守護者である。
第一階層の守護者ではあるが、単純な戦闘能力はアイスシザースに遥かに劣り……要するにもう前線で戦うのは厳しいレベルだ。
だが彼らは群れで鳴いた時、特殊なスキルとして【群狼の襲撃】を発動できる。
効果は鳴いたとき限定であるが、強化枠を使用せずに味方全体の攻撃能力を1.5倍にする優秀なサポートスキルであり……
つまり彼らに放たれるレーザーの威力は通常時の7.5倍。骨も残らないどころか魂ごとぶっ飛ばされかねない、魔王の憤怒の一撃。


「受けよ! これが再生を司る世界樹の輝き! 真・ダオスレーザーッ!」


ダオスの背後に魔法陣が現れ、そこから放たれた光矢がハザマ達を抉っていく。
これだけの距離で、たかが光矢の一発一発でなんという威力。
それはまだ本命ではない。魔法陣と、そしてダオスの両腕に収束した魔力はそれを遥かに凌駕するだろう。

『ク、クラウザーさん……! 僕は、僕は――
「み、認めぬ……! 私はこのような結末は認めぬ! 必ずやクラウザーさんを――

放たれた5色の光はやがて一つの巨大な光となり、狂信者を一人残らず消し飛ばす。
人も、魔神皇も、大天使も、邪神も何もかも全てを。
怒りの魔王に殺された彼らの魂は果たして、敬愛する魔王クラウザーさんへの生贄になれたのだろうか。
それはわからないが、とにかく魔王の宣言通り、世界樹での狂信者との戦いには幕が引かれたのであった。


【クリフト@ドラクエ4】死亡確認
【龍脈の龍@デビルサバイバー2】死亡確認
【狭間偉出夫@真・女神転生if...】死亡確認
【峰津院大和@デビルサバイバー2】死亡確認
【ニャルラトホテプ@女神転生シリーズ】死亡確認
【メタトロン@女神転生シリーズ】死亡確認
※その他サマナー狂信者も全員死亡し、かつ遺体は支給品装備諸共消滅しました

40 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:28:04 ID:Yc9wa6SQ0
「これがダオスさんの本気のレーザー……退避して正解だったよ」
「レスト様があの方を恐れている理由が、よくわかりました……」

魔王の憤怒を見届けながら、レスト達は世界樹の入り口へと戻っていた。
召喚者である大和が死亡したためか、龍脈の龍の残骸は溶けて消え、再び大地へ還っている。

「レストさん、大丈夫だった!? ごめんね、セルちゃん達とあの龍を相手にするので手一杯で……」

そこに世界樹の巫女、まどかが合流する。
フォレストセルと神樹が体躯で勝る龍脈の龍を比較的楽に倒すことができたのも、彼女が世界樹を動かして援護に回ったことが大きい。
龍脈の龍が倒れ、世界樹との融合を解除して降り立ったといったところだろうか。

「いや、驚いたよ。まさか君がそこまで身体を張って……その脚の怪我は?」

だが見れば、まどかの左脚には真新しい傷が出来ており、未だに血が流れ出ていた。
いくら激戦の場とはいえ、あのフォレストセルがそう易々とまどかへの攻撃を通すとは思えない。
それでいてかすり傷というには少し大きめな傷を負うというのは、つまり。

「……うん。戦っている最中に痛みを感じた。私じゃなくて世界樹の根が、地中で戦闘に巻き込まれて傷を負ったんだと思う」
「貴虎か、あるいは他にもまだ狂信者がいたっていうのかい!? 地下にはかなり強力な魔物が多数いるはずなのに……
 くそ、このまま地下に潜ッテ、連中を見つけて今度こソはボクの手デ大地に還してやル!」
「っ!? いけません、レスト様!」

一歩踏み出したレストの後頭部を、鉄球が強襲する。
主人に対する容赦のない突然の一撃にまどかとウォークライは面くらう。
完全に油断しきった状態で身内からの不意打ちを受けよろめいたレストが一番驚いた様子ではあるが。

「サ、サクヤ! 突然何をするんだい!? 今のは普通に痛かったよ!?」
「……無茶をしすぎです。いくら傷を癒しても疲労感は残りますし、集中力も下がります。
 私程度の一撃をレスト様がまともに受けてしまったのが、何よりの証拠。それに――」

(さっきの言葉遣いは……風鳴翼と同じでした。これ以上は……!)
(ッ!)

耳元で小さく囁かれ、レストは言葉を飲みこむ。
自分で、気がつくことができなかった。人を食べなければ少なくとも世界樹にいれば進行はしないだろうという目論見が外れてしまった。
確かにこの状況で、症状がさらに進行して気がつかないうちに完全な同類となれば、今度は自分が世界樹に仇なす存在に成り果ててしまうだろう。

彼らはまだ知らないが、テラカオス化は何も捕食に限らず、時間経過や精神状態、戦闘などでも程度に差があれど進行する。
モブとはいえ数千の狂信者を始末し、さらには強大な力を持つハザマ達との戦闘はテラカオス化を進めるには十分な材料だ。

41 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:29:05 ID:Yc9wa6SQ0
「……まどかさん、フォレストセルの中にレスト様を閉じ込めることは可能ですか? あ、勿論食べたりしたら駄目ですよ?」
「え゛っ!?」
「う、うーん……お口の中で転がしておけば多分大丈夫なんじゃないかな? でもどうしてそんな……」
「見ての通り、私のご主人様は強引にでも止めないと戦いに明け暮れてしまいますから。無理矢理にでも休ませないと」
「サクヤ、待った、落ち着こう? わかったから、ちょっとだけ休むから。2分程度――
「レスト様は全身からお野菜の味がしますから、フォレストセルの飴玉代わりになるかもしれませんよ?」
「そうなんだ! それじゃあレストさんが休むのと一緒にセルちゃんもおやつ休憩がとれるんだね。
 マミさん風に言うと、戦士の休息ってやつかな?」
「ちょっと!?」

未だに痛む後頭部をさすりながら、確かにちょっと疲れはしたかと思いつつもレストは猛抗議する。
前に自分はフォレストセルの力でこの症状を治せるかもと言ったかもしれないが、あれの飴玉になるのは御免こうむりたい。

「……ウォークライ」
『……諦めよ、主。我も同意見である』

ちらりと助けを求めるようにウォークライを見るが、彼は首を横に振った。
彼もまた、このままレストを地下に向かわせる気はないようだ。

「セルちゃーん! レストさんのこと舐めまわして休憩させてあげてくれる? でも飲みこんじゃ、ダメだよ?」
「舐めまわす必要は「にしゃーん」うわあああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」

相変わらずの謎の瞬発力を持つ触手で逃げる間もなくレストは捕獲され、そのままフォレストセルの口に運ばれる。
彼ならば体内からフォレストセルを切り刻む芸当をやらかしそうだが、フォレストセルを殺せばまどかや他の魔物が黙ってはいまい。
捕まった瞬間、彼の運命は決定したのである。

<ウワアアア! シタヅカイガスゴイ!? ダ、ダレカー!

「あ、セルちゃんが笑顔になったよ! 本当にレストさんって美味しいんだね」
(あぁ、レスト様、申し訳ございません……でもこれでうまくいけば……)

心の中で主に深く謝罪しつつも、サクヤは少し凹んだ鉄球を携えて地下への道を目指す。

「あれ、サクヤさんが地下に行ってくれるの?」
「はい。恐らく地上の狂信者は掃討できましたし、レスト様の代わりに私が向かっても問題はないかと」
(それに注意深く地下に意識を向けると感じるこの気配は、紛れもなくお父様のもの……身内の不始末は私がするのが道理でしょう)
『主からは、命令が無い時は好きに動いて構わないと言われている。我もつきあおう。
 地下の魔物で敵わない程の相手であれば、戦力は多い方がいいからな。既に向かっている先発隊との合流も考えるとしよう』
「二人ともありがとう。セルちゃんはエリカさんに任せておけば安心だし、私も地下にいくよ。
 脚の怪我から、世界樹のどのあたりが傷ついたかは大体わかるしね」
『美樹さやかは負傷者の治療で動けないだろうが、他にも何人か連れていくべきではないか?』

地上の戦いは終わった。
しかし真の戦いはこれからだということを、まどか達は本能的に理解していた。
【盾】はしばらく使えず【矛】も世界樹の地下ではその全力を出すことはできない。
そして侵入者はかなりの実力者。真っ向勝負になった場合は苦戦必至だろう。

既に向かっている仲間達の身を案じながら、世界樹の巫女は魔物を従えて地下へと向かうのであった。

42 魔王と生贄 :2015/10/05(月) 13:29:52 ID:Yc9wa6SQ0
【二日目・9時15分/世界樹・移動時軸前】
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】状態:ダメージ(小)、世界樹の巫女、左脚に怪我
道具:支給品一式 その他不明、モンスターボール(フォレスト・セル)
思考:地下で傷ついた世界樹の治療及び、原因となった人物の捜索
※世界樹の王@世界樹の迷宮と同じスキルが使用可能です
【聖煌天の麒麟・サクヤ@パズドラ】 状態:健康、首輪解除、攻撃力1.5倍、被ダメージ半減
装備:巨大棘鉄球×2、始原の印術書
思考:おそらく地下にいると思われる父は自分の手で止める
【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】状態:健康、首輪解除、攻撃力1.5倍、被ダメージ半減
道具:余った真竜ニアラ
思考:まどかの護衛。場合によっては他の仲間も連れて地下へ向かう
※レスト直属の魔物のため、装備の恩恵によりステータスが上がっています


【フォレスト・セル@新・世界樹の迷宮】
状態:上機嫌、小ダメージ(再生中)ポケモン状態、首輪解除、神樹とドッキング中
思考:まどかの命令通り、レストを舐めまわして治療する
※常人にはセルの表情変化はわかりません
【レスト@ルーンファクトリー4】
状態:中ダメージ(再生中)、中魔力消費、精神大ダメージ、各種超耐性、テラカオス化治療中、エーテルリンク中、首輪解除
思考:能力低下攻撃への対抗策を手に入れたいが、今は一刻も早くフォレストセルの口内から出たい
※候補者の一人となりました。現在はその肉体と竜の力でテラカオスの力を制御していますが、なんらかの要因で抑えきれなくなる可能性もあります
※進行を抑えているため、テラカオス化が進むことによる新たな能力取得はできません
※治療が済むまで(セルが満足するまで)自力で外に出ることができません



――その頃、世界樹頂上――

「すまぬな小鳥。だがこれで、連中を排除しやすくなった」
「いえ、別にお料理は好きですし、お役に立てたならいいんですけど……何故に天ぷら?」
「私の好物だ。こうやって、天ぷらを、食べるとだな……なんか殺る気が満ちてくる」
(うーん、あの狂信者達も、まさか天ぷら食べながらすっごいレーザー出す人に殺されるとは夢にも思わなかっただろうなぁ……)

【ダオス@テイルズオブファンタジア】状態:健康、物理攻撃無効、雷耐性低、詠唱速度上昇
思考:地下の様子や戦後処理が気になるが、念のため頂上で外敵を警戒
※天ぷらにより、詠唱速度が上昇しました
【音無小鳥@アイドルマスター】状態:健康、すごい申し訳ない気持ち、深い悲しみ
道具:支給品一式、スマホ、大量の天ぷら
思考:サポートに徹する。とりあえず今は天ぷらの量産

43 西武ドーム シュシュッと・スパーク! :2015/10/10(土) 01:36:04 ID:DGvGRwKk0

 昨今、野球場では乱闘はご法度である。
 その光景をテレビとかの野球中継でもほとんど見なくなった。
 しかし、今! その乱闘がここで起こっているのだ!!


「フハハハハッ! 聖帝の前に敵はいないのだ!」


 高笑いと共にサウザーはバットをDMC狂信者共にバットを投げつける。
 あのAC北斗の拳の世紀末槍投げと呼ばれる行為である。
 それに巻き込まれた数人のモブDMC狂信者が命を落とす。

「フハハハハッ! フハハハハッ! フハハハハッ! フハハハハッ!
 フハハハハッ! フハハハハッ! フハハハハッ! フハハハハッ!
 フハハハハッ! フハハハハッ! フハハハハッ! フハハハハッ!
 フハハハハッ! フハハハハッ! フハハハハッ! フハハ……ぬうっ!?」
「あっ、わりーおっさん」

 だが、その途中に動きが止まった。
 味方に刺された右太ももを刺されたのだ。
 しかし、すぐにサウザーは立ち直す。

(くっ、あのターバンのガキめぇ……味方なのか敵なのかよくわからんぞ!!)

 ここまで混戦になると敵味方が入り乱れている。
 そこで誰かが言った聖帝軍はこの【ターバン】を着けようと。
 本当に乱戦だったので誰が言ったのか定かではない。
 声と態度がでかいサウザーは簡単に判断が出来るという理由で着けなかった。
 
 しかし、それが問題だった。
 味方の攻撃がサウザーの右太ももにピンポイントで刺さるようになったのだ。
 だが、そこは聖帝サウザー、退かぬ!媚びぬ!省みぬ!の精神で頑張って耐えてるのだ。

「グヘヘ、悪魔超人の俺が来たからにはDNC信者共もぺちゃんこだぜ〜!!」
「…………」
「高津選手がいるからきらりも余計にがんばるにぃ☆」
「私も頑張るよー」
「ワハハー」
「葛葉! これを使え!」
「俺たちが来たからにはこちらの負ける確率は0パーセントだ」

 聖帝軍の助っ人に来たと思われる男女7人もターバンを巻いている。
 これにはサウザーは喜び半分、恐怖半分であった。
 何故なら、彼らもまたターバンを巻いているのであるから。

44 西武ドーム シュシュッと・スパーク! :2015/10/10(土) 01:36:37 ID:DGvGRwKk0

『これだけの軍勢であれば拳王軍に匹敵するかもしれない!』

 サウザーにとって死神の軍と言っても差し支えないほどだった。
 戦いはそこからさらに激化していった。

 ターバンを巻いてない方の鎧武がターバンを巻いている方の鎧武に吹っ飛ばされる。
 カチドキアームズ+ターバンという強力武装は武神すらも凌駕したのだ。
 そのあとにサウザーの右太ももがターバンのガキに刺された。
 ターバンを巻いてない方の鎧武の変身解けたものは銃に頼る戦法に切り替えたが。
 銃弾はターバンを付けた岩みたいな男の肉体には全く通じなかった。
 その直後、ターバンを付けたでかい女どものクロスボンバーで顔面を抉られ、絶命した。
 そのあとにサウザーの右太ももがターバンのガキに刺された。
 レスラーにはレスラーをとさっきまで病人だった女性が死地に飛び込んだが。
 ターバンを付けたクワガタのライダーの超高速移動(クロックアップ)の前に攻撃は通じなかった。
 そのあとにサウザーの右太ももをターバンのガキに刺された。
 直後、その病人だった女性は蹴り飛ばされ、ノックアウト。
 ついでにリリーフカーに乗ったターバンを付けた梨とツバメのマスコットに轢かれた。
 追撃のようにターバンを付けた少年が操るターバンを付けた鉄人にペシャンコに押しつぶされた。
 そのあとにサウザーの右太ももをターバンのガキに刺された。
 ターバンを付けていないサクランボのライダーはターバンを付けた岩みたいな男に軽く押しつぶされた。
 まるで鎧武原作での彼の末路のようにあまりにもあっさりと逝った。
 そのあとにサウザーの右太ももをターバンのガキに刺された。
 
「て、撤退よ!」

 レジーナはターバンを付けた青い髪の氷魔法を使う少女で焼き殺したものの。
 今の戦況を見て、戦慄と恐怖を覚えた。
 黒影トルーパーたちはほぼ全滅。
 衛宮切嗣も、善野監督も、錠前ディーラー・シドも死んだ。
 この謎のターバンの集団の前に。
 電子星獣ドルを操り、ビッグサイトに向かいに向かい全速前進していった。
 だが、レジーナは撤退の号令を出した時にはもう彼女はひとりぼっちだった、
 そのあとにサウザーの右太ももをターバンのガキに刺された。


「ワハハーあの方向はビッグサイトだな」


 ターバンを付けた少女が飛んで行った方向を見てそういった。
 元DMC信者であるからこそ彼女はどこに向かったかはすぐに見当がついた。
 そのあとにサウザーの右太ももをターバンのガキに刺された。

「フハハハハ! 今こそ聖帝軍の進撃の時だ!!」

 サウザーがそう叫んだあとにサウザーの右太ももをターバンのガキに刺された。
 こうして彼らの西武ドームでの激戦は終わった。
 サウザーの右太ももがボロボロになったという代償はそれでもお釣りがくるものであった。

45 西武ドーム シュシュッと・スパーク! :2015/10/10(土) 01:37:18 ID:DGvGRwKk0

【二日目・9時00分/埼玉県】

【聖帝軍+α】
【サウザー@北斗の拳】
【状態】心労(中)、ダメージ(小)、右太ももがボロボロ、激おこ
【装備】バット
【道具】支給品一式、ノートPC、ターバン
【思考】
基本:主催者を打倒し日本を支配、そしてラオウも倒す
1:試合をぶち壊したDMC狂信者達を粉砕する
2:世界救済の予言!? 何だそれは!?
3:配下のガキ共にはいずれ思い知らせる(今はとりあえず下手に出る)
4:愛などいらぬ!
5:退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
6:ターバンのガキ共が恐ろしい

【ターバンのガキ(円亜久里)@ドキドキプリキュア!】
【状態】健康 、レジーナに動揺
【装備】ラブアイズパレット、ラブキッスルージュ、ターバン
【道具】支給品一式、アイちゃん
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:DMC狂信者を倒す、レジーナは可能であれば何とか説得したい
2:世界救済の予言……?
3:サウザーは頼りにならないので自分がチームを引っ張る
4:他のプリキュアとも合流したい
5:マナ達の死を無駄にはしない

【ターバンのガキ(金田正太郎)@太陽の使者 鉄人28号】
【状態】健康、強い意志、鉄人28号を操縦中
【装備】Vコン、ターバン
【道具】支給品一式、鉄人28号
【思考】
基本:殺し合いを止める
0:合流してきた人たちと情報交換したい
1:悪い奴は許さない
2:DMC狂信者達を止める、レジーナとメカ龍の相手をする
3:世界救済の予言だって?
4:サウザーには(一応)従う

【ターバンのガキ(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
【状態】健康、ちょっと先行き不安
【装備】マジカルルビー、ターバン
【道具】支給品一式、クラスカード全種、魔法少女マジカル☆ブシドームサシDVD-BOX
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:とにかくDMC狂信者を止める
2:ワニのおじさん(クロコダイン)の言っていた事が気になる
3:このおじさん(サウザー)は当てにならない
4:お兄ちゃんやミユ達が心配
5:何か知り合いがいたような気がしたけど……まっ、いっか。

【ターバンのガキ(金色の闇)@ToLOVEるダークネス】
【状態】健康 、静かに怒り
【装備】ターバン
【道具】支給品一式、たい焼き×大量
【思考】
基本:主催者を打倒する
1:DMC狂信者達をどうにかする
2:世界救済の予言……ですか
3:サウザーは当てにしない
4:美柑達が無事か気がかりですね

【ターバンのガキ(チルノ)@東方project】
【状態】健康、やる気十分
【装備】アイスソード@ロマンシングサ・ガ、ターバン
【道具】支給品一式、ガイアメモリ(アイスエイジ)@仮面ライダーW
【思考】
基本:『だーすべいだー』を倒す
1:野球をぶち壊したDMCの狂信者達を倒す!
2:ふなっしーの言う通りならあたいが世界を救う!
3:せーてーは頼りないからさいきょーのあたいが皆を引っ張る

46 西武ドーム シュシュッと・スパーク! :2015/10/10(土) 01:37:39 ID:DGvGRwKk0

【ターバンのガキ(イオリ・セイ)@ガンダムビルドファイターズ】
【状態】健康、不安
【装備】HGスタービルドストライクガンダム、HGビルドガンダムMk-Ⅱ、ターバン
【道具】支給品一式、ガンプラ用工具一式、その他ガンプラ(大量)
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:僕にできることは……
2:本当に野球で世界を救えるのかなぁ
3:か、カツさん……
4:知り合い一同が心配
5:歴代ガンダムキャラ達の死に悲しみ

【ターバンのガキ(アリーア・フォン・レイジ・アスナ)@ガンダムビルドファイターズ】
【状態】健康
【装備】HGビギニングガンダム、ターバン
【道具】支給品一式
【思考】
基本:主催の連中をぶっ潰して殺し合いを止める
1:それにしてもでっかいねえーちゃんたちだな……
2:救済の予言がどうとか……何の話だ?
3:オッサン(サウザー)は信用しない
4:ガンプラで戦う方法を探したい

【ターバンのガキ@北斗の拳 イチゴ味】
【状態】健康
【装備】ナイフ、ターバン
【道具】支給品一式、予言の書(コピー本)、ターバン×∞
【思考】
基本:聖帝の右太ももを狙う。
1:ターバンを配る(主に子供に)

【ターバンのガキ(ふなっしー)@ゆるキャラ】
【状態】激おこなっしー!
【装備】野球のユニフォーム(背番号274)、ターバン
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止めるなっしー!
1:DMC狂信者達を成敗するなっしー!
2:な、何か武器はないなっしかー!?
3:救済の予言って何なっしー!?
4:ヒャッハー! 梨汁ブシャー!

【ターバンのガキ(葛葉紘太)@仮面ライダー鎧武】
【状態】健康、激しい怒り
【装備】戦極ドライバー、ロックシード(オレンジ) 、ターバン
【道具】支給品一式、ロックシード(パイン、イチゴ、スイカ) カチドキロックシード
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:DMC狂信者達、もう絶対許さねえ!!
2:救済の予言だって!?
3:知り合い一同が心配
:ダースベイダー、絶対に許さねぇ!!

47 西武ドーム シュシュッと・スパーク! :2015/10/10(土) 01:38:00 ID:DGvGRwKk0

【ターバンのおっさん(獣王クロコダイン)@DRAGON QUEST ダイの大冒険】
【状態】ダメージ(小)、怒りと悲しみ
【装備】獣王の鎧、グレイトアックス、ターバン
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:今は聖帝軍と協力し、DMC狂信者の軍勢を倒す
2:世界救済の予言の謎を解く
3:この男(サウザー)、知らずに野球をやっとったのか……
4:チームメイトの皆、すまない……

【ターバンの青年(加賀美新)@仮面ライダーカブト】
【状態】ダメージ(小)、怒りと悲しみ
【装備】ガタックゼクター、ライダーベルト、ターバン
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:主催者を倒し、殺し合いを止める
1:今は聖帝軍と協力し、DMC狂信者の軍勢を倒す
2:世界救済の予言の謎を解く
3:聖帝軍……子供ばかりだけど大丈夫なのか?
4:チームメイトの皆を守れなかった事への後悔

【ターバンのおっさん(高津臣吾)@ササキ様に願いを】
【状態】健康
【装備】クロスチェンジャー、ジェットスワロー@鳥人戦隊ジェットマン、ターバン
【道具】支給品一式、ボロボロのグローブ
【思考】
0:聖帝軍を支援する
1:DMC狂信者をぶっつぶす

【ターバンのガキ(犬牟田宝火)@キルラキル】
【状態】健康
【装備】だいぶ古い型のノートパソコン@現実、ターバン
【道具】支給品一式
【思考】
1:聖帝軍に同行する
2:もうちょっとまともなパソコンがほしい
3:このターバンは極制服なのか……?
※パソコンによる情報収集により、聖帝軍がDMC狂信者の襲撃を受けていることを知りました

48 西武ドーム シュシュッと・スパーク! :2015/10/10(土) 01:38:52 ID:DGvGRwKk0

【ターバンのレスラー(ザ・魔雲天)@キン肉マン】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)
【装備】柔道着、ターバン
【道具】なし
【思考】基本:悪魔将軍の命に従い主催を抹殺する。
0:聖帝軍と共にDMC狂信者をつぶす
1:他の悪魔超人達と合流する(できればミスターカーメンかBH)
2:邪魔者はすべてマウンテンドロップでペシャンコにする。
3:きらりは超人になれる才能がある?
4:女達(タバサ、豊音、智美)はとりあえず連れて行く。また襲ってきたら返り討ちにする
5:仮に風鳴翼と出くわしたら倒す。
6:関東に超人の軍団ができたという話だが、どこにいるんだ?
7:自分を破ったテリーマンと再戦できなかったことは心残り。
※超人血盟軍が野球チームであることに気づいていません
※タバサが死んだことに気付いていません。

【ターバンのガキ(諸星きらり)@アイドルマスターシンデレラガールズ】
【状態】ダメージ(小)、218cm、戦意もりもり!、全身返り血塗れ、テラカオス化進行
【装備】ターバンだにぃ!
【道具】支給品一式、巨大化爆弾@五星戦隊ダイレンジャー、芋丁の芋羊羹@激走戦隊カーレンジャー、ビービ虫の巣@天装戦隊ゴセイジャー、高津のサイン
【思考】基本:Pちゃんを探すついでに悪い奴をやっつけるにぃ!
0:高津選手と会えてうれしいにぃ!
1:天ちゃん(魔雲天)は強くて優しいにぃ!
2:もっと強く大きくなるにぃ!
3:翼って人と出くわしたらきらりんパワーで成敗するにぃ!
4:豊音ちゃんとタッグユニットを組むにぃ!
※テラカオス化の進行によってかなりの超人強度(身体能力)とザ・魔雲天を越える防御力を得ました。また、戦う度に身長が高くなります。
※熱狂的なスワローズファンです。スワローズをバカにされるとものすごく怒ります。

【ターバンのガキ(蒲原智美)@咲-Saki-】
【状態】健康
【装備】装甲車、ターバン
【道具】支給品一式、しもふりにく×3
【思考】基本:きらりの歌を広める
1:天魔王軍の雀士(ニセアカギ)は個人的に戦ってみたいぞー

【ターバンのガキ(姉帯豊音)@咲-Saki-】
【状態】ダメージ(中)
【装備】不明
【道具】支給品一式、スマホ、ターバン
【思考】基本:きらりさんと一緒に頑張るよー
1:天魔王軍の雀士(ニセアカギ)さんとも戦ってみたいなー

【ターバンのツバメ(つば九郎)@ヤクルトスワローズ】
【状態】健康、畜生
【装備】ホワイトボード、リリーフカー、銃、戦極ドライバー、ロックシード(ブラッドオレンジ)、ターバン
【道具】支給品一式、野球道具一式
【思考】基本:野球で……皆に、笑顔を……(ニッコリ)
1:強い方につく


【DMC狂信者】
【レジーナ@ドキドキプリキュア!】
【状態】健康、やや精神不安定、電子星獣ドルの頭部に騎乗中
【装備】ミラクルドラゴングレイブ、電子星獣ドル
【道具】支給品一式、ギラン円盤
【思考】
基本:クラウザーさんの復活
0:ビッグサイトに戻り、ターバンの集団の情報を伝える
1:クラウザーさんの為にすべての人や魔物をSATSUGAIする
2:マナ………

【タバサ@ゼロの使い魔 死亡確認】
【衛宮切嗣@Fate/Zero 死亡確認】
【善野監督@咲 -Saki- 死亡確認】
【錠前ディーラー・シド@仮面ライダー鎧武 死亡確認】

49 皆勤賞っていうレベルじゃねぇぞ! :2015/10/18(日) 18:32:27 ID:RA8C1zOw0
「まずは貴様をオードブルにしてくれる!」

【避難所民№134@現実?】死亡確認

各地で激戦が続く中、戦闘能力を持たない者は各地に避難をしていたが、そのうちの一人がオードブルにされて死亡した。
混沌とした世界なのだからこういった犠牲者が出るのは当然であり、今回は下手人の方に注目してみよう。
非常にご立腹な様子だ。

「家畜風情が、ワレに関するあることないことをインターネットにばら撒くなど許セヌ!
 確かに当てはまらない部分がないでもないが、年代がまちがっておるワ!」

咆哮をあげてオードブルを平らげたのは、金色のドラゴン……
もう説明が必要ない人もいるかもしれない程に醜態をあちこちで晒している真竜ニアラその人である。

「クァハ、クァハ……愚かなニンゲン達よ、何故都庁で討たれた筈のワレがまだ生きているのか理解できぬのであろう?
 簡単なことだ。あそこで討たれたのは『無印』のワレであり、ワレは『2020』のニアラなのだ。
 都庁の人竜と化した男が2020のワレの技を使っていたが、それは無印のワレにも隠し切れない神の力があったに過ぎぬ。
 本当の2020のワレはこうして生きているぞ。ザンネンだったな……
 なに? メタ発言入っている上に話が長いだと?
 クァハ! 実に矮小な家畜らしい思考よ! ワレ程の真竜になれば、その程度のことは許されるのダ!
 ドラゴンズにいる自称神のドラゴンもそうであろう?」

誰に言っているのか定かではないが、とにかくニアラは空中で長々と喋り続ける。

「しかし真に愚かなるはフォーマルハウトの奴よ……真竜が黒炎竜の炎ごときでやられるとはな。
 漆黒の焔ならば、ワレがこうして翼を振るうだけで簡単に巻き起こせるというのに」

ニアラの右の翼が振るわれると同時に、漆黒の焔が辺り一帯を焼き払った。
オードブルから始まり、この放火を見ればわかると思うが、このニアラはばりばりのマーダーである。
参加者も主催者もテラカオスも関係ない。この星を喰うのは自分、天の支配者も自分一人という超傲慢野郎だ。
なお、その傲慢さが原因で本来の右翼を喪っているのだが、そんなことは刹那で忘れている。

「……やはり、我ら真竜の偉大さと恐怖を調子に乗った家畜どもに味あわせるには、ワレが動くしかないようだな」

ロワ激戦状態の中で、ようやくニアラは傍観者の立場から腰を上げたようだ。
なお、先ほど自分で語っていた無印の未来の自分は、重い腰をあげて演説中に撃たれて死にかけているが、それも気にしない。

「クァハ……クァハ……おやニンゲンよ、ワレがこの直後に撃たれることでも期待していたか?」

流行らせようとしているのか妙な笑い声を再びあげながら、しかし今期のニアラはいつもとどこか様子が違っていた。
そこはかとなく、いつも以上に無駄に自信に満ち溢れているのである。

50 ターバンのガキ(名無しさん) :2015/10/18(日) 18:34:56 ID:RA8C1zOw0
「ありえないことではあるが、フォーマルハウトが敗れている以上、ワレも敗れる可能性はあるかもしれナイ。
 だがいつぞやの家畜が放った言葉に、こんなものがアル。一本の矢では折れてしまっても、三本の矢ならば折れないというアレだ。
 ワレ一体、『無印』のワレは一人であったからこそ敗れてしまったいう考えもできないことはナイ。
 ナラバつまり『三人』のワレがいれば、ワレはまさにさらに超越した存在なるというものヨ……!
 そしてやはり数字は3よりも7! セブン! この数字こそが至高! 
 括目するがいいニンゲンよ! これガ、神の、ワレの力なり!」

真竜の嘶きは、他のドラゴンを呼び集める。
その精度と速度は、ドラゴンネットワークの比ではない!

「「「「「「呼んだか、我よ?」」」」」」

次の瞬間には、とんでもない光景が広がっていた。6体のドラゴンが一気に集まったのだ!

「まあ」

まずはトップバッター、幻体真竜No.3(つまりニアラ)!

「全て」

続いては幻視竜王(要するにニアラ)!

「我に」

三番手は第三真竜ニアラ(当然ニアラ)!

「否」

四番を張るは人間の技術の粋、99%再現ニアラ(ほぼニアラ)!

「我らに」

五番手は雪辱を誓う、統合世界第三真竜ニアラ(勿論ニアラ)!

「任せるがいい!」

最後は本当の本当にフルパワー、幻視竜王・影(やっぱりニアラ)!

さっきから喋っていた2020版、神体ニアラとあわせてなんと合計で7人のニアラが集ったのである!
一人セブンスドラゴン状態だ。
なおこの七竜、全員出典が違ったり同作中でも能力が違ったりしてるので別人カウントされている。
都庁で討たれた無印ニアラを含めれば計8体。
一作目からやってるプレイヤーはこの学習能力のないタフネスドラゴンを何度倒す羽目になったのだろうか。

51 ターバンのガキ(名無しさん) :2015/10/18(日) 18:35:37 ID:RA8C1zOw0
「よく集まってくれたなワレらよ」
「して、我よ。我らを集めたということは、いよいよ我ら真竜の偉大さを家畜どもに教えるということなのだろう?」
「ドラゴンズの連中を屈服させ、ワレらがフォーマルハウトに代わりつつ監督もやるというのはどうだろうか?」
「いや待てワレよ。何も野球だけが偉大さを知らしめる道具ではない。もっとシンプルに、刃向う家畜を喰っていけばよいのではないか」
「ならば我よ、やはり最初に喰らうべきは我らを生ごみ扱いしたウォークライ及びあ奴が属する都庁ではないか?」
「待つのだ我よ。ならば我らと設定が被っているニャルラトホテプ星人らを殺すのが先だ。連中は主催関係者だという情報もある」
「いやいやワレよ、家畜の分際で王や帝気取りの拳王連合や聖帝軍にこそ身の程を弁えさせるべきではないか?」
「ワレは個人的に、ワレの居城とする予定だった東京タワーをへし折った警察組が特に忌々しい」
「だがNDの例もある。家畜に一時の情けをかけてやることで、逆に我ら神の器の広さを知らしめることも可能ではないか?」
「ところで我よ、先ほどからワレと我が混同されていて非常にややこしいのだが」
「スタッフに文句を言え。連中は舞台設定どころか一人称設定すら把握していないのだからナ」
「再びのメタ発言とは、流石だなワレよ。しかし閑話休題、どうやって偉大さをしらしめるかだが……」

女三人寄れば姦しいと言うが、常人よりも遥かにお喋りなニアラが7人も集えばそれはそれはやかましいものである。
さらに言えば幻体真竜No.3以外は全員金色のでかいドラゴンであり場所もとっていて非常に邪魔である。



……真竜相談中……



「それじゃあとりあえず、ミケ・ザカリアスは見つけ次第無限の苦痛と絶望をもって殺して、後は移動しながら決めるということで」
「「「「「「異議なし」」」」」」


ちなみに会議の結果、今期の残念ニアラ発端のミケさんがターゲッティングされました。


【二日目・9時00分/どこかの上空】

【神体ニアラ@セブンスドラゴン2020】
【幻体真竜No.3(つまりニアラ)@セブンスドラゴン】
【幻視竜王(要するにニアラ)@セブンスドラゴン2020-Ⅱ】
【第三真竜ニアラ(当然ニアラ)@セブンスドラゴンⅢ】
【99%再現ニアラ(ほぼニアラ)@セブンスドラゴンⅢ】
【統合世界第三真竜ニアラ(勿論ニアラ)@セブンスドラゴンⅢ】
【幻視竜王・影(やっぱりニアラ)@セブンスドラゴンⅢ】

【現在共通】

【状態】健康、ミケへの怒り
【装備】不明
【道具】支給品一式、不明品
【思考】
最優先思考:ミケ・ザカリアスは殺す
基本:真竜の偉大さを家畜に知らしめる(手段はもう問わない)
1:↑のための作戦を飛びながら考え、決まったら即行動
※仮に偉大さを知らしめる作戦が『対主催になる』などであった場合でも、ミケさんは殺します。それぐらい怒ってます
※多少差はありますが、まとめるとニアラの群れです

52 集団が多すぎるので、少し数を減らします :2016/01/15(金) 11:09:16 ID:9YuIa/ls0
残念キャラ払拭のために動き出した七匹の二アラ軍団!
彼ら七匹の実力の前には拳王連合軍、都庁同盟軍、DMC狂信者、天魔王軍とて苦戦必至だろう。
それぐらいの実力者の集まりであるからだ。

そんな彼らは天魔王軍に所属するミケ抹殺のために東京へ進撃すべく、翼を進める。

そして名古屋県まで歩を進めたところで彼らは――





























【幻体真竜No.3(つまりニアラ)@セブンスドラゴン 死亡確認】
【幻視竜王(要するにニアラ)@セブンスドラゴン2020-Ⅱ 死亡確認】
【第三真竜ニアラ(当然ニアラ)@セブンスドラゴンⅢ 死亡確認】
【99%再現ニアラ(ほぼニアラ)@セブンスドラゴンⅢ 死亡確認】
【統合世界第三真竜ニアラ(勿論ニアラ)@セブンスドラゴンⅢ 死亡確認】
【幻視竜王・影(やっぱりニアラ)@セブンスドラゴンⅢ 死亡確認】


――神体二アラを除いて全滅していた。
名古屋の街にはオードブルめいた二アラの肉片がそこらじゅうに散らばっている。

53 集団が多すぎるので、少し数を減らします :2016/01/15(金) 11:13:06 ID:9YuIa/ls0

「馬鹿な……ありえない!
ワレらがたった一人の家畜の前に全滅だと……?!」

満身創痍の二アラの目線の先には自分以外の二アラを撃滅した者がいる。
その名は――

「家畜ではない、私は救世主(メシア)だ。
この混沌とした悲しき世界から全ての者を救うために風鳴翼から転生した歌姫だ!」

――混沌の歌姫(テラカオス・ディーヴァ)だ。
関東から来た悪魔が二アラの前に立っていた。


事の発端は、二アラ軍団が大阪に向かっていたテラカオスの乗るガオウライナーを攻撃したことから始まった。
『ミケを殺しに行く前にちょっと軽い運動をしていこう♪』みたいなノリで、七匹はブレス攻撃を発射。
見事にガオウライナーは大破させ、中から出てきた家畜(人間)を屠ろうとしたが……それが惨事の始まりでもあった。



「なぜだ、ワレら七匹がこんな家畜一匹ごときに敗れるなんて!」
「おまえはあまりにも人間を無礼(なめ)すぎではないか?
おっと、今の私は人間ではなく救世主だがな」


二アラ軍団がなぜ、やられたのか。
それには理由がある。


二アラたちは実際に弱くはなかった。むしろ戦闘力だけなら上位に入ると言っても良かった。
ブレス攻撃は隙もなく撃ち続け、どんなに防御しても大ダメージを受けるメテオ攻撃は間違いなく驚異であろう。
しかし、彼ら七匹が共通して持っている傲慢な性格がマイナスになった。
メテオを撃った後で追撃すればいいものを、わざわざ相手を嘲り笑ってトドメを刺しそこねるのだ。しかも七匹揃ってだ。
更に七匹共プライドが高い性格のため、例え自分といえど統率・指示されることを嫌い、チームワークはあったものでなく、誤爆・喧嘩によるフレンドリーファイアもしばしばあった。
だがこれだけでは二アラが一方的に敗れた理由にはならない。
例え傲慢で協調性はなくても、二アラ七匹分の戦闘力は凄まじいものであり、強者グループの地位は揺るがなかったであろう。

もう一つの理由は戦う相手がテラカオス・ディーヴァであったことだ。
その秘めたる力は再生能力、核(無属性)攻撃や多少の薬(状態異常)にすらひるまない全属性攻撃耐性、電撃・振動操作、近接格闘術、分裂と巨大化、怪力、擬似的な瞬間移動、1京倍の嗅覚、優れた聴覚と音操作能力と多彩である。
それに加えて静岡でテラカオス候補者を喰らったことで力は更に増大し、その戦闘力は具を積み上げられたラーメン二郎の特盛ラーメンの如くマシマシとなっており、二アラ軍団の攻撃を躱し、もしくは耐えられるぐらいの肉体をテラカオスは既に持っていたのだ。

それでも二アラ軍団の統制が取れていれば未完成のテラカオスと互角以上の戦いができたかもしれない。
そもそも最初から不用意にテラカオスに挑まなければこのカオスロワにおいて長生きできたかもしれない。
だがもう後の祭りである。

「さて、お喋りをする時間も惜しいんでな……そろそろ、おまえも救ってやろう」
「や、やめろ、やめてくれ!」

笑顔でにじり寄る銀髪の歌姫に、真竜が本来抱くはずのない恐怖の感情を覚えて後ずさる二アラ。
テラカオスも圧勝とはいかず、だいぶダメージを受けている様子だが、戦闘そのものは余裕で続行可能。
一方の二アラは爪も歯も折られ、ブレスを吐ける体力もないほど弱り果て、逃げるための翼も切り落とされていた。
歌姫に抗う術はなく、助けてくれる味方もいない以上、彼女の糧になる運命は覆りはしない。

真竜の偉大さを家畜(人間)に知らしめる――二アラ達が抱いたその野望は、チーム発足二話目にして潰えるのだ。

「この世のすべての救済者(しょくざい)に感謝をこめて――――――い た だ き ま す」
「このワレが乳もない家畜に敗れるなんて……
嫌だああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

奇しくも自分達で討とうと考えていたミケの台詞と似たような断末魔を叫びながら、テラカオス・デーヴァの刀によって最後の二アラも一瞬でオードブルとなり、更に一瞬後には彼女の腹に収まっていた。
ついでに街に散らばっていた二アラ六匹分のオードブルもたったの一分で塊一つ残されることなく、テラカオス・ディーヴァの胃袋に直行することになった。

【神体ニアラ@セブンスドラゴン2020 死亡確認】
【ニアラ軍団 全滅】


「ううむ、味はイマイチだったな……オードブルよりらぁめんにすれば良かったか」

怪訝な顔でそんな感想を吐きながら、テラカオスは刀を収める。

「しかし……」

捕食によって二アラ軍団との戦いで受けた傷が急速に再生して全回復していくのを感じると同時に、大幅な力の増大をテラカオスは実感していた。
彼女の周囲を包む黒い霧の量も増大している。

54 集団が多すぎるので、少し数を減らします :2016/01/15(金) 11:14:19 ID:9YuIa/ls0

「アハハ、真竜七匹分の力は流石なものだ……まさにセブンスドラゴンというに相応しい!
本当に傲慢ささえなければ私を屠ることができたろうに。
真竜達(セブンスドラゴン)よ、私の救済の旅のために傲慢さ以外はありがたくいただかせてもらうぞ!」

腹に入った二アラ達に感謝の気持ちを伝えながら、テラカオスは怪しく笑った。
こうしてテラカオス・ディーヴァは更なる力・真竜七体分を手に入れ、彼女と戦うには最低でも二アラ七匹(慢心抜き)以上の戦闘力が必要になった。
これは多くの参加者にとって間違いなく驚異となるだろう。


「しかし困ったことになった。貴重な足を失ってしまったぞ」

テラカオスはこの戦いの中で失ったものもあった。
ガオウライナーが二アラの攻撃に耐え切れず、大破してしまったのだ。
時を駆ける列車の修復は現状のテラカオスでは不可能であり、放棄するほかなかった。

「まずいな、ガウスの力をもってしても次の放送までには間に合わんかもしれん。
あまり待たせすぎると、拳王連合軍にも失礼だ」

ここは名古屋であり、大阪へはまだまだ距離がある。
ガウスの一秒づつなら停止した時間で動ける力による瞬間移動を用いても放送まには間に合わないかもしれない。
目下の捕食対象である拳王連合軍には事前にメールで釘を刺し、そして現在はホワイトベース組と総力戦の真っ只中で足止めを食らっているとはいえ、いつまで大阪に留まっているかわかったものではない。
できれば放送前には拳王連合軍と大阪で落ち合いたいのがテラカオスの理想であった。

「急いで次の足を探す必要があるな」

ひとまずガオウライナーに代わる乗り物を探し始めるテラカオス。
ちなみに乗用車やバイクなら名古屋の街にいくつも放棄されているが、テラカオスは乗ろうとしない。
なぜならば……

「……これではダメだ!
もっと救世主たる私の心を揺さぶるようなデザインでなければ!」

……単に趣味趣向の問題である。
そんじょそこらのデザインの乗り物では乗る気がしないのである。
常人にとっては至極くだらない理由だが、厨二病という病気を患っている彼女にとっては見た目も重要な課題であるのだ。


なんやかんやで真竜の軍団を下し、更なる力を手に入れた混沌の歌姫。
引き換えにガオウライナーを失った彼女は新しい乗り物を手に入れることができるのか?



【二日目・9時30分/名古屋県】

【テラカオス・ディーヴァ@テラカオスバトルロワイアル十周目】
【状態】損傷なし、首輪解除、厨二病全開、火水土風木電聖闇核耐性(強)、薬物耐性(弱)、嗅覚と聴覚強化
【装備】シンフォギア・天羽々斬?(異常に禍々しく変化)@戦姫絶唱シンフォギア?
【道具】支給品一式 、スマホ
【思考】基本:世界をカオスにする
0:早くガオウライナーに代わる乗り物が欲しい(厨二心をくすぐるようなものでないとダメ)
1:世界から全ての者を救い尽くす(喰い尽くす)
2:大阪へ向かい、拳王連合軍を救う(喰らう)
3:何故皆救済を拒む? まるで意味が分からんぞ?
4:私はまだまだ弱い、もっともっと強くならねば……!
※風鳴翼・佐村ガウスフレミング02・天海春香・はるかさんの能力を継承しました
※テラカオスとしては未完成のため、テラカオスバトルロワイアル十周目の死者の能力は現在使用不能、進化すれば使えるようになるかもしれません
※風鳴翼の容姿や人格を色濃く受け継いでいます、ただし、進化するにつれて失われる可能性があります
※ダルメシマンの人間の1京倍の嗅覚、ゼブラの聴覚と音操作能力を特に強く継承しました
※テラカオス候補者の一人である多木、ニアラ×7を食らった結果として力が大幅に増しています

55 消えていく光 :2016/01/20(水) 22:41:59 ID:c4W66lWw0
拳王連合軍とホワイトベース組の熾烈なる総力戦が繰り広げられる大阪府。
そしてここは熱斗・シグナム達のいる大阪の市街地の西側。
そこでは一つの死闘が終わろうとしていた。


「昇れ龍よ、天高く!! 廬山昇龍覇――――ッ。」
「くっ!!」
「乾さん! 今、防御を!!」
『ディフェーンド!』

龍星座の紫龍の放った小宇宙を交えたアッパーカットが、仮面ライダー・ファイズ(乾巧)に迫る。
それに対して仮面ライダーウィザード(苗木誠)・ランドスタイルは急いでディフェンドの指輪をベルトにかざして岩の壁を召喚し、ファイズを守ろうとする。
大地の力を行使するランドスタイルによって召喚された岩の壁は高い防御力を誇る。

「そんな土くれ、俺の小宇宙が貫けないわけがない」
「うわあああ!!」
「乾さんっ!!」

しかし、紫龍最大の奥義である廬山昇龍覇の前には通用せず、直撃を凌がせるので精一杯であった。
そして小宇宙を受けたファイズが大きく吹き飛ばされて宙を舞い、やがて道路に落ちた。
更にファイズの変身が解けてしまう。

「うぐ……畜生、ベルトをやられたか」

乾の腰にある変身ベルト・ファイズドライバーからは火花と煙が上がっている。
紫龍による技の威力によって故障したのだ。
それすなわちファイズへの変身はもうできないことを意味していた。
いかな仮面ライダーといえども生身での戦闘力は低い。
肉体改造を受けてない平成ライダーは特にそれが顕著であり、変身できないことは死に直結している。
ましてや、そこらの怪人より高い戦闘力を持つ聖闘士の相手などできる道理はない。

「トドメを刺させてもらうぞ、仮面ライダー!」

戦えなくなった乾を容赦なく抹殺しようと迫る紫龍。
本来なら戦闘力のない相手に拳を向けようとはしない人格の紫龍だが、今の彼は黒神めだかとキュゥべえとの契約の関係上、のび太の忠実な支給品となっており、つまりのび太に害するものは誰であれ殺害できるキリングマシーンとも化しているのだ。

「乾さん! 今、援護を……」
「遅い! 聖剣(エクスカリバー)!!」

苗木は指輪を使って乾を守ろうとするが、紫龍の攻撃はそれよりも早かった。
聖剣の名前のついたあらゆるものを切断する手刀が乾を真っ二つにせんとする。
乾には聖剣を避ける手段も防ぐ手立てもない。誰もがそう思うだろう。

56 消えていく光 :2016/01/20(水) 22:42:41 ID:c4W66lWw0


(フッ……久しぶりにあの姿になるか)


聖剣が届く寸前。
乾は不敵な笑みを共に青い光に包まれた。

「な、なに!? うおわあ!!」

突然の事態に驚く紫龍。
その直後に放って聖剣は空を切り、反対にメリケンサックのついた拳が紫龍の顔面に突き刺さった。
その際に紫龍は両の目をえぐられて失明してしまい、たたらを踏んで後退する。

「い、乾さん……!?」

傍から様子を見ていた苗木の目は驚きの色に染まっていた。
乾を包んでいた青い光が晴れると、そこには狼男のような灰色の怪人・ウルフオルフェノクが立っていたのだから。

先に平成ライダーは変身していないと弱いと述べたが、一部例外も存在する。
乾巧は怪人・オルフェノクに変身できる仮面ライダーであり、ファイズに変身できなくとも戦闘力はあるのだ。
しかもオリジナルのオルフェノクなのでそこらのオルフェノクよりも格段に強い。

そのオルフェノク形態に聖剣が届く寸前で変身し、相手が戦闘力を失ったと思っていた紫龍の精神的死角を尽き、聖剣を躱して反撃のメリケンサック攻撃を乾は仕掛けたのである。
その攻防と、乾の隠し持っていた意外な姿に、苗木は思わず呆然としてしまう。

「……これが俺の真の姿だ。怖いか、苗木?」

苗木が呆然とするのも無理はないと乾は思っていた。
誰だって仲間が得体の知れない怪人だと知れば驚き竦むだろう。最悪は拒絶だってありうる。

「……いや、かっこいいと思います、乾さん」
「そうか」

だが、苗木は拒絶するどころか乾を受け入れた。
苗木にとって乾が怪人であったかなどは問題ではなかったのだ。
大切なのは姿より共に戦っていけるかどうかであり、二人の信頼関係はなくなるどころか一層強まったのである。

「……と、こうしてはいられねえ! 苗木! 奴にトドメを刺すチャンスだぞ!」
「はい!!」

乾に指示されて苗木は失明して満足に動けなくなった紫龍にトドメを刺そうとする。
ショータイムだ。

(乾さんがせっかく作ったチャンス……見逃すわけにはいかない!)
『フレイム プリーズ ヒー・ヒー ヒー・ヒー・ヒー!!』

まずは喧しいベルトにフレイムの指輪をかざし、フレイムスタイルに姿を変える苗木。

『チョーイイネ! キックストライク! サイコーーー!!』

その次はキックストライクの指輪を使い、地面に炎の魔法陣を展開。足に炎が纏われる。
そして、紫龍に向けてバク宙しながら身体を捻り、炎のキックが放たれる。
これぞ仮面ライダーウィザードのライダーキックだ。

「希望は前に進むんだーーーッ!!」

気合と共に渾身のライダーキックを紫龍にぶつける苗木。
炎を交えたキックの直撃によって鎧ごと肉体を砕かれる紫龍。

「俺は、…の…太を守らねば……」

その言葉を最後に紫龍の肉体は爆散した。

57 消えていく光 :2016/01/20(水) 22:43:15 ID:c4W66lWw0

「やりましたよ、乾さん!」
「ああ、これでオートバジンの仇は取れたな」

仲間の仇でもある拳王連合軍の猛者をまた一人倒せたことに喜ぶ乾と苗木。

彼らが喜んでいるのも束の間、そう遠くない距離で爆音が響き、二人は爆音がなった先を見やる。

「あっちも決着がつきそうだな」
「出来杉くん……」

二人の仮面ライダーの目線の先では二機のガンダムが死闘を繰り広げていた。




のび太の駆る魔改造バスターガンダムと出来杉が駆る魔改造デュエルガンダムの戦い。
その戦いは市街地西側の半分を瓦礫に変えてしまうほどの熾烈な戦いであった。

だがその戦いの決着はもうすぐつく。
そう、それは唐突な形で。

「そんな、弾が! エネルギーが!」

警報音と共にバスターガンダムの装甲の色がみるみるうちに灰色になっていく。
フェイズシフトダウン。エネルギー切れのサインだ。
実弾を無力化するPS装甲もこうなればトタンも同然である。
おまけにドラえもんを殺されて怒りの感情をコントロールできなかったのび太は、バカスカと弾丸をばら撒いた結果、バルカンもミサイルも大砲も、全て弾切れになり一切の反撃手段を失っていた。
格闘装備? 砲撃戦使用のバスターガンダムには元々積んでない。
サテライトキャノン? 昼間なのに月が出ているわけがない。

「むこうのガス欠!? これはチャンスだ!!」

対して巡ってきた絶好のチャンスをデュエルに乗る出来杉が見逃しはしない。
すぐにビームサーベルを引き抜き、バスターガンダムへ突撃を仕掛ける。
今度は紫龍のように邪魔するものは一人もいない。

「か、回避を!」
「避けさせるか!」

のび太は必死で避けようとするが、その前に出来杉がバルカンを放って足止めする。
PS装甲の恩恵を失ったバスターガンダムの装甲のあちこちに穴が開く。

「うわああああああ、僕が死人になるのかーーーッ!?」

衝撃で揺れるコクピットの中でのび太は泣き叫ぶ。
死の恐怖だけではなく、ドラえもんの仇(勘違い)を討てないまま敗れる悲しさに、のび太は泣いていた。
だがのび太の嗚咽に対して運命はかくも非情であった。

のび太のコクピットのモニターにはビームサーベルが避けられぬ距離にまで迫っていた。
それを見た瞬間、のび太は自分の死を悟った。




「でも、ドラえもんとまた一緒になれるぞぉ……」




最後にあの世で大好きな親友と一緒になれるというヴィジョンを脳裏に浮かべて、少年はビームサーベルの眩い光に飲み込まれていった。
今ここに、野比のび太という名の死人が出たのだ。

58 消えていく光 :2016/01/20(水) 22:46:18 ID:c4W66lWw0


デュエルガンダムのビームサーベルがコクピットのある胴体から真っ二つにし、バスターガンダムは大爆発を起こして大阪の街から消えた。
その後にデュエルも先のバスター同様に灰色になっていくフェイズシフトダウンに見舞われていた。

「危なかった……ギリギリの戦いだった」

PS装甲とI・フィールドによって実弾・ビームどちらも防げるようになったデュエルガンダムだが、その分はエネルギーの消耗が早くなるのは自明の理だった。
出来杉の本来の作戦ではエネルギー切れを起こす前にバスターを叩く手筈であった。
どういうわけか、バスターの弾もエネルギーも半分を切っていた(これは特務機関員・新城の策略によるもの)ので、バスターの方が早くエネルギー切れを起こした結果、こちらのエネルギー切れより早く倒すことができたのだ。
余談だがエネルギー切れを起こした時の対策も出来杉は考えていなかったわけではない。
支給されていたプロペラントタンク(効果:乗機のエネルギーを全回復させる)があったので、出来杉はそれを使ってガンダムのエネルギーを全回復させた。
装甲の色が灰色から元の白と青のカラーリングに戻っていく。

PS装甲とI・フィールドによってデュエルガンダムにダメージは一切なし。
相対したバスターガンダムは完全に粉砕。
出来杉はガンダム同士による決闘(デュエル)に勝ったのだ。

「何はともあれ、やったぞ!! 研くん達の仇を取ったぞぉ!!」

思わず歓喜を上げるのは出来杉少年。
彼にとっては因縁のある仇を取ることができたのだから。

「あ、あれ?」

頬を伝って流れ落ちるは出来杉の涙。

「おかしいな……嬉しいハズなのに、なんで悲しいんだろう」

理由のわからない涙に出来杉はただ困惑するしかなかった。



『よし、このホワイトベースを攻撃できるガンダムは片付けたな』

ふと、ホワイトベースにいるリーダーの十神から通信が入った。
撒かれていたミノフスキー粒子が時間経過で薄くなってきたので通信がしやすくなったのだ。
出来杉はすぐに涙を拭い、会話ができる体勢に入る。

「十神さん、状況は?」
『正直、芳しくはないな……
現状でレミリア、咲夜、大尉、ビーストマン、美鈴、アルベルトが死んだ。
市街地で生き残っているのはおまえらだけだ』
「そんな……!? 修造さんとヒートマンは?」
『奴らは裏切って熱斗達に手を貸した!
もう修造は仲間でも何でもない。どちらにせよ勝手に死んだがな』
「修造さん、信頼できる人だと思っていたのに……」

仲間の多くが死んでしまったことと、市街地での生き残りは自分と乾・苗木・葉隠の四人であること、仲間から(ホワイトベース組の視点では)裏切り者が出たことに三重のショックを受ける出来杉。
だが悲しんでいる暇はホワイトベース組にはなかった。

『ついでに葉隠もやられた』
「あの人もやられたんですか?」
『いや、生きてはいる。生きてはいるが、あの黒い狸みたいなロボットにボコボコにされたようだ』


「う〜ん……」
「葉隠くん! しっかり!」
「これは手酷くやられたな……」

占いに従い、クロえもんの命を狙っていた仮面ライダービーストこと葉隠だったが、実力差ではクロえもんの方が遥かに上だったのか、気絶するまで全身をバットで滅多打ちにされる返り討ちを受けたのだった。
ちなみに葉隠をフルボッコにしたクロえもんはバスターガンダムがやられたと同時に、市街地を離れて死国へと逃げ帰った様子。
やられた葉隠は苗木と乾に助け起こされているが、気絶から覚める様子がなく、この傷では少くともこれ以上の戦闘参加は無理であろうと判断された。

ひとしきり状況の整理ができたところで、出来杉達三人に十神は次なる指令を渡した。

『よし、生き残っているお前たちで残りの熱斗組を掃討しろ』
「僕たちだけでですか!?」
『そうだ、だが無茶な難題でもない。
こちらにはおまえのガンダムがあり、艦砲射撃ができるこのホワイトベースも健在だ。
そして、向こうの方が数は多いが大半が手負いばかり。
特にアイギス・ホライゾンによると最高戦力であろう光熱斗は虫の息らしい。
忌まわしき祐一郎の息子を仕留めるのは今を置いて他にない!』
「……」

十神の言葉にも一理はあった。
デュエルガンダムはPS装甲とI・フィールドの恩恵でほぼ無傷。
乾達もダメージこそ受けているが戦闘の続行は可能。
対する熱斗組の大半は手負いばかりでまともに戦闘できるのはニートと波紋使いだけである。
熱斗組を倒すなら今しかないのも事実であろう。
だが、戦いは更なる犠牲を覚悟しなければならない。
その犠牲に対しての恐れが出来杉に十神への返答を渋らせていた。

「ああ、やろうぜ十神」

59 消えていく光 :2016/01/20(水) 22:46:45 ID:c4W66lWw0

返答を渋る出来杉より早く答えた男がいた。
通信機ごしに答えたのはウルフオルフェノクの姿をした乾巧だ。


『乾か。
おまえが怪人だったことを隠してたことは色々言いたいことがあるが……今は置いておこう。
やれるのか乾?』
「ああ、もちろんだ。みんなの夢を壊す奴らを俺は放っておけねえからな」
「僕も行くよ、十神くん!」

続いて苗木も声を上げて戦闘の続行を表明する。
しかし、こちらは乾の手によって静止される。

「待て、おまえはダメだ」
「なぜですか乾さん! 僕だって戦えます!」
「苗木、おまえは戦闘ではまだまだ素人だ。
さっきの戦闘で消耗しすぎている。違うか?」
「それは……だけど!」

乾の言葉通り、苗木は未だに慣れない戦闘によって肩で息をしているほど疲れきっていた。
無理をすれば戦闘はできなくもないだろうが、この状態で素人を戦わせるにはあまりにも無謀すぎるだろう。

「今のおまえは正直、足でまといなんだよ」
「乾さん……」
「……そんなおまえにもできる仕事はある。
手負いの葉隠を守ってやれ」
「わかりました……」
「十神もそれでいいな?」
『今の苗木では駒にするのも難しいか。
苗木や葉隠とかいう役立たずを収容するためにホワイトベースを着艦させる時間も勿体無い。
……いいだろう、苗木は街の外に出て役立たずを守っていろ』

今の苗木では大した戦力にならないとの乾の意見に納得した十神は、苗木に葉隠と街の外で待機しているように指示を出す。
苗木も戦いたい気持ちを抑え、二人の意見と指示を聞き入れ、了解するのであった。

『それで出来杉、おまえはどうする?』
「……行きます!
研くん達の仇は討った。
でも、倒さなきゃいけない相手は他にもいる!」

乾ら戦う意思を持った者達に応えるように出来杉も覚悟を決め、戦う決心を固めた。

『決まりだな。
苗木と葉隠は街の外へ。
乾と出来杉、そしてホワイトベースは残りの熱斗組の掃討に向かうぞ!』
「「「了解!」」」


そしてウルフオルフェノク・乾がガンダムの手に乗り、出来杉の駆るガンダムが市街地で生き残った熱斗組へ向けて進撃する。
その上空には十神・腐川・アイギス・ホライゾンの乗るホワイトベースがガンダムの後を追うように次の戦場に向かっていった。

「乾さん、みんな、生き残ってくれよ」

戦場に向かうオルフェノク・ガンダム・ホワイトベースを見送りつつ、苗木は仲間の無事を祈った。
そして気絶中の葉隠を背負い、市街地の外へと退避するのであった。



大阪市街地西側の戦いはホワイトベース組の勝利で終わった。
だが泥沼の戦いはまだ続く。


【二日目・10時00分/大阪市街地上空 ホワイトベース内部】

60 消えていく光 :2016/01/20(水) 22:47:54 ID:c4W66lWw0

【十神白夜@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康、艦長ポジション
【装備】ホワイトベース@機動戦士ガンダム
【道具】支給品一式、腐川冬子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
【思考】
基本:愚民たち(対主催)を従えて十神家繁栄の邪魔になる主催を倒す。
0:なんとしてもここで拳王連合軍を全滅させる
1:愚民を指揮し、拳王連合軍に勝利する
2:その後は北上してマーダー掃討、対主催を集める
※アイギス・ホライゾンに仕掛けられたウィルスに気づいてません


【アイギス@ペルソナ3】
【状態】ウィルス感染、ホワイトベースと接続、右舷担当
【装備】超磁鋼レールガン@ペルソナ3
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
0:拳王連合軍を倒す
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:殺し合いを破壊して平和になったらSEESと合流する
※大尉によりウィルスを仕掛けられました
 戦況が覆せないほど不利になる、あるいは戦艦が致命的な打撃を受けると自動的に死国に特攻します
 逆に、戦いに勝利した場合でも戦艦を自爆させるようにセットされています


【ホライゾン・アリアダスト@境界線上のホライゾン】
【状態】ウィルス感染 、ホワイトベースと接続、左舷担当
【装備】悲嘆の怠惰@境界線上のホライゾン、拒絶の強欲@境界線上のホライゾン、憤怒の閃撃@境界線上のホライゾン
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
0:拳王連合軍を倒す
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:亡くなったトーリのためにも殺し合いを破壊する
※大尉によりウィルスを仕掛けられました
 戦況が覆せないほど不利になる、あるいは戦艦が致命的な打撃を受けると、自動的に死国に特攻します
 逆に、戦いに勝利した場合でも戦艦を自爆させるようにセットされています


【二日目・10時00分/大阪市街地 西側】

【乾巧@仮面ライダー555】
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、ウルフオルフェノクに変身中、首輪なし
【装備】なし
【道具】支給品一式、その他不明、ファイズギア(ベルト故障)、通信機
【思考】基本:殺し合いを止める
1:市街地に残っている拳王連合軍を倒しにいく
2:ホワイトベース組の仲間を守る
※支給品だったので首輪はありません。


【苗木誠@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大) 、仮面ライダーウィザードに変身中
【装備】ウィザードライバー@仮面ライダーウィザード、マシンウィンガー@仮面ライダーウィザード、専用の指輪一式
【道具】支給品一式、通信機
【思考】基本:対主催
0:十神くんたちに協力
1:街の外に退避して葉隠くんを守る


【葉隠康比呂@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】ダメージ(大)、疲労(小) 、気絶
【装備】ビーストドライバー@仮面ライダーウィザード、専用の指輪一式
【道具】支給品一式
【思考】基本:生存優先・対主催(対主催をすれば生き残ると占いで出たので)
0:気絶中


【出来杉英才@ドラえもん】
【状態】疲労(中)、謎の悲しみ
【装備】改造デュエルガンダム@機動戦士ガンダムSEED
【道具】支給品一式
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:やったぞ! 研くん達の仇を取ったぞ!
1:市街地に残っている拳王連合軍を倒しにいく
2:のび太くんたちは大丈夫かな?
※バスターガンダムのパイロットがのび太だと気づいていません
※デュエルガンダムにはIフィールド@機動戦士ガンダムが搭載されています

61 消えていく光 :2016/01/20(水) 22:48:26 ID:c4W66lWw0




死国の近く。
そこでは一匹の猫型ロボットが慟哭しながら死国に向けて走っていた。

「クソッ! クソッ! 畜生ーーーッ!!
よくも仲間を! のび太くんを殺しやがったなぁ!!
あいつら絶対に許さねえ!!」

市街地西側において、一人だけ葉隠を撃退したクロえもん。
その後はのび太や紫龍を助けるべく援護しようとしたが、それより早く紫龍は死に、のび太のガンダムは敵のガンダムに敗れて爆散するところをみると、市街地に残る意味もないと知って逃げ出したのだ。
今、クロえもんの目には守りたくとも守れなかった者への無念と、ホワイトベース組への殺意に近い怒りだけが写っている。

「今は死国だ!
死国に戻れば武器がある、仲間がいる!
それで奴らをひとり残らずやっつけてやる!」

怒りと悲しみに囚われたクロえもんはホワイトベース組を打倒できる武器・戦力となる仲間を求めて死国へ向けて全速力で目指す。

されどクロえもんは知らない。
死国もまた戦場になっているということに。


【二日目・10時00分/大阪市街地 死国の近く】

【クロえもん@ドラベース ドラえもん超野球外伝】
【状態】疲労(小)、首輪解除、強い悲しみとホワイトベース組への強い怒り
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式 電車ごっこロープ
【思考】基本:主催者たちに野球で挑んで勝つ!
0:死国に戻る
1:仲間を殺したホワイトベース組は絶対に許さねえ!
2:最低でも四国アイランドリーグが出来るくらいの仲間を集める
3:イチロー選手を仲間に引き入れたい
4:ドラえもん、のび太くん……すまねえ

【野比のび太@ドラえもん 死亡確認】
【龍星座の紫龍@聖闘士星矢 死亡確認】※支給品なのでキルスコアはつきません

62 Wゴロウ 次なる策略 :2016/02/29(月) 16:01:11 ID:Ww92PI9Y0
「ちくパちくパ ちくわのパフェなんだよ!
ちくパちくパ おいしいめう おしゃれめう!
ちくパちくパ CKPCKP
ちくパちくパ ちくパ最高ーッ! わぁー!♪」

「ああ、ちくわパフェおいしかったよ。
でもできればちくわとパフェは分けて食いたかったかな」
「めうッ!?」

五郎はちくわパフェをご馳走した芽兎めうに代金がわりとしてアームロックを仕掛けた。
めうは、アームロックの痛みに耐え切れずショック死してしまった。
社畜とはいえマーダーが跋扈するバトロワという非常時に店の営業をしていたこと自体が、彼女のそもそもの大間違いであった。
遮二無二仕事をすることは良いことなのだが、時には投げ出す勇気も必要なのだ……

【芽兎めう@ひなビタ♪ 死亡確認】


殺害しためうの屋台から貴重な食料であるちくわパフェを強奪しながら、マーダーコンビである五郎と吾郎は顔を見合わせる。

「しかし井之頭さん、彼女からいい事を聞きましたね」
「ああ、拳王連合軍のことですか」

二人はめうを殺害する前にちくわパフェを食べながら、彼女からある噂を聞いていた。
最悪のマーダー集団(……と多くの参加者から思われている)拳王連合軍のことである。
めう曰く、殺戮・略奪なんでもござれの凶悪集団であり、既に上がっている被害だけでも広島、兵庫、九州の一部を壊滅へと追い込み、現在は大阪にその毒牙をかけるべく空母に乗って上陸して略奪と虐殺を行っているとのこと。
首輪を異常に早い段階から外していることから主催者との関係すら噂されていた。
そのような危険集団に取り入ろうとする者など普通はいない。
だがこの二人の場合は事情が違った。

「拳王連合軍は県を焼き払えるほどの力を持っている……その人についていけば優勝してこの殺し合いを早期に終わらせられることだって夢じゃない!」
「正直、ガヤガヤと大所帯で同じ釜のメシを食うのは好きじゃないんですけどね……まあ、主催の言っている人口削減を実現させて優勝するためには多少の我慢も必要か」

五郎と吾郎は優勝を狙っている男たちだ。
井之頭五郎はこの殺し合いの表向きの目的である人口削減による食料事情の安定化を、由良吾郎は殺し合いを早期に終わらせて北岡を殺した人物を探し出すべく、優勝を狙っている。
そんな二人にとっては数万人単位で殺人を犯している破壊集団・拳王連合軍は魅力的に写ったのだ。
拳王連合軍に取り入れば、優勝=人口を規定の人数にまで減らせるという意味で、殺し合いを早く終わらせられ、自分たちは優勝者として生き残る道があると思ったからである。

「拳王連合軍ほどの力があれば、私たちを打ち負かしたネオ・クライシス御一行とやらも倒せるかもしれないしなあ」
「そうですね、井之頭さん」

自分たちを敗走させたネオ・クライシス帝国御一行に対抗するにはより強い力が必要だ。
光太郎たちとまた鉢合わせする可能性もある以上、なるべく早く強力な集団に入る必要があった。

「もっとも彼らはホワイトベース組とやらと戦争中らしいですが……」

拳王連合軍は現在、対主催集団であるホワイトベース組と全面戦争中であった。
しかし、その情報を聞いても五郎が慌てる様子はなく、むしろ喜んでいる様子であった。

「由良さん、それは逆に都合がいいじゃないですか」
「都合がいいとは?」
「そのホワイトベース組をやっつける手伝いをすれば拳王連合軍は私たちを迎え入れてくれるかもしれませんよ?
それでダメならちくわパフェを添えてお土産にしましょう」
「……なるほど」

五郎はホワイトベース組から攻撃を受けている拳王連合軍に援護をし、それによる功績によって拳王連合軍に取り入るつもりなのである。
大災害後の世界では貴重な食料であるちくわパフェも、加入するための手土産にはなるだろうと言うのが五郎の算段である。

「そうと決まればいきましょうか由良さん」
「そうですね、井之頭さん。
……あっ、あんなところにボートがありますよ」
「ちょうど良かった。
あの車だと、謎のワープ機能のせいでどこに出るかわかりませんからね」

都合のいい事に、五郎と吾郎は愛知県の浜で流れ着いたボートを発見した。
ボートの中は血まみれで、なぜか三匹の首のない動物の死骸が乗っていたが、二人は気にするどころか貴重な食料をゲットしたとしてディパックに詰めた。

そして、ダブルゴロウは拳王連合軍に合流すべく、愛知県を後にした。

63 Wゴロウ 次なる策略 :2016/02/29(月) 16:01:39 ID:Ww92PI9Y0
【二日目・9時30分/日本・愛知県沿岸部】

【井之頭五郎@孤独のグルメ】
【状態】普通、満腹
【装備】モンスターボール×4
【道具】支給品一式、調理器具一式、大量のちくわパフェ、首のないヘラジカの肉、首のない猫の肉、首のないサイボーグ猫
【思考】基本:優勝狙いマーダー
0:優勝するためにマーダー集団の拳王連合軍に合流するべく大阪へ
1:食糧事情の都合上、マーダーとして動く
2:生き残るために吾郎と行動する
3:ネオ・クライシス帝国御一行には要警戒

【由良吾郎@仮面ライダー龍騎】
【状態】ダメージ(小)、精神不安定気味、満腹
【装備】ライダーブレス@仮面ライダーカブト、ボート(血まみれ)
【道具】支給品一式 、高級外車
【思考】基本:優勝狙いマーダー
0:優勝するためにマーダー集団の拳王連合軍に合流するべく大阪へ
1:北岡先生を殺した奴は許さない
2:生き残るために五郎と行動する
3:優勝し、殺し合いが終わった後にでも北岡先生の亡骸がある場所や下手人を調べたい
※高級外車には謎井上ワープ機能があるようです
※血まみれのボートは4935話でクロちゃん達(故)が乗っていたものです

64 漢達の戦場 :2016/03/03(木) 12:25:41 ID:DalKqWvY0
確かに戦闘技術では祐一郎より烈海王の方が遥かに上回っていた。
烈海王の放つ鮮烈なる中国拳法の技の数々がサイボーグとして強化された祐一郎の身体をボロボロにしていった。
祐一郎の放つ握力シュトロハイムの3倍・握力×速さ×体重=破壊力により絶大なパンチ力を秘めたパンチも尽く躱され、戦いは祐一郎がサンドバックのように一方的に殴られるだけの展開が続いていた。

だが祐一郎にも烈海王に勝るものがあった。
“科学力”と“技術力”である!

「貴様、それは……」

祐一郎は、その体から生み出されるスパークで金色に輝く。
祐一郎はでバラバラになって殺されたアドラーの死体から無事だった電光機関を戦闘中にこっそりと拾い、自身の体内に組み込んだのだ。
今の彼は胸に移植した電光機関によって電撃を自在に操れるスーパー祐一郎と言うに相応しい。

「亡き戦友アドラーの力、とくと味わえ!」

烈海王に放たれる怒りの電撃。
電気の速さは光速と同じであり、従って人間がどれだけ鍛えようとも避けらえるものではない。
それは人外だらけの刃牙世界の格闘家と言えども同じであり、光速に近い速度の攻撃を避けられる道理はまずない。

「ぐわあああああああああああああああ!!」

祐一郎の電撃が烈海王を飲み込む。
電気を通さない絶縁体を持っていない烈海王は為すすべもないまま、感電させられる。

「まだだ! 電光機関最大ィィィーーーーーーッ!!」

仲間を殺したマーダーに容赦は無用。
そう言わんばかりに祐一郎は電光機関の出力を最大まであげ、放つ雷をより強烈なものへと変え、一気に勝負を決めようとする。


(焼かれる臓腑……痺れる背骨…どれもハッキリと感じた…
立ち上がることすら…遥かに遠い…
大きな収穫だ…………次に活かせる……………………………)


烈海王は己の敗北を悟って微笑むのを最後に、格納庫の床に倒れた。
肉体の半分近くを電熱で黒焦げにされて心肺は感電によって完全に停止、中国拳法の達人・烈海王はここで大往生したのだった。


「はぁはぁ……電光機関のおかげでなんとか勝てた」

烈海王を下した祐一郎も余裕の勝利とは言えなかった。
肉体はボロボロ、内蔵されたバッテリーも電光機関を使用するために使ったので残量は少なく、サイボーグパンチ一発打つのも厳しいほどの満身創痍である。
これ以上の戦闘は危険だろう。

「僕の本文は戦うことじゃなくて作ったり直したりすることなんだけどなぁ……
はッ、シュトロハイムは!?」

ふと四国からの戦友でありサイボーグとして蘇生してくれた恩人でもあるシュトロハイムの存在を思い出した祐一郎。
サイボーグ忍者と戦っていた彼は無事だろうか……?
そう思った祐一郎は焦りを募らせ、加勢を急がんとする。

65 漢達の戦場 :2016/03/03(木) 12:26:28 ID:DalKqWvY0



……祐一郎の加勢は間に合わなかった。

「シュトロハイム……」

シュトロハイムと雷電が戦っていたであろう場所にたどり着くと、戦闘は既に終わっていた。
雷電は沢山の銃槍で蜂の巣状態で床に大量の白い血を撒き散らして転がっていた――機能は停止しているようだ。
シュトロハイムはあちこちに大小様々な切り傷・切断傷を作り、その頭部には深々と雷電の高周波ブレード が刺さっていた。
サイボークとして大事な部位である脳がやられれば死は避けられない、すなわち、

   /l | / //   _ヾ: : |(r、ヽl : :ヽ
  /ミヽ、! l |へ   /,) ヾく ̄iノノ : : ミヽ、    ルドル・フォン・
 ノ三ヽヽ/゙Y゙〉 r'゙,.tラ   ゙l  l/ ゙'ーミヽヽヽ    シュトロハイムは
/彡ニ,. -へ、〈 |、! ゙Y´    ゙  ヾ::   \_,.-⌒
|//   r'~レr、k='        l::   /     JoJoに再会
l/   | / ゞ=;i ,...、 ノ    /:::::/   _,.-'´  することなく
    /゙"〉‐<l ゙"、''_/ ,:   /::/'´>>/
     | ,|  ::|.   \-<  //ヾ/--―-、   テラカオスロワ10期の
  _ l゙´」=ラ:|      \_/r'/´ ̄_ -- 、_    大阪戦線で
r''7゙  | r┴-=L、    ,.-'二 ノ ̄
l |  ミトゞ=、__ノノ|    l゙/´       _,. -‐'"´  誇り高きドイツ軍人として
!,. レ, ヾ::::::ノ''"ヾ|   //      _,. -'_,. -‐ラ   名誉の戦死をとげる
ヾ \  Y´  ノノ  ||   ,.-'" ,.-'´ /,.-‐'"



「……くッ、シュトロハイム、アドラー、君たちのことは忘れない! だが今は!」

本当は泣きたいところだが仲間の死を嘆いている暇はなかった。
まだ祐一郎は拳王連合軍がホワイトベース組によって大規模な攻撃を受けていることを知らぬが故に状況がわかっていない。
しかし、自分達と戦った強敵である烈海王、雷電の潜入。死国の内外で響き渡る戦闘音。異常事態が発生しているのは明らかである。
すぐに艦橋と連絡を取り、状況を知る必要が祐一郎にはあった。
もし何かが起こっているようなら、熱斗、彩斗、翔鶴そして仲間達のために動く必要があるだろう。

「高速艇は完成まであと少しだが……まあいい、後回しだ」

街に食料調達に出かけ、死国への帰還が遅れるであろう熱斗達のために祐一郎は高速艇を作って用意していた。
襲撃直前までで完成間近までこぎつけたが、今は残りを作っている時間などなかった。
それでも祐一郎の高い技術力の粋が集められているので未完成でも最低一回は航行できるだろう。
ちなみに死国組の誰かでないと動かせない仕様である。
……残念ながらこれを港に配置する余裕は今の祐一郎にも死国にもないのが問題だが。

高速艇の完成と設置は混乱が収まるまで後回しにするしかない。
まずすべきことは情報を得ることだと思い、祐一郎は格納庫に設置された有線電話に手を伸ばした。


【二日目・9時20分/大阪・死国格納庫】

【光祐一郎@ロックマンエグゼ】
【状態】ダメージ(大)、バッテリー残量(小)、サイボーグ化、首輪解除
【装備】電光機関@エヌアイン完全世界
【道具】支給品一式、自作爆弾
【思考】基本:息子たちをサポートする。
0:この異常事態に対処するためにも艦橋と連絡を取る
1:主催者について調べる
2:できれば九州ロボを取り戻したい
3:熱斗たち大丈夫かなあ……
※九州ロボの制作を提案した人物がいるようです
※度重なる誤解により、巨悪のレッテルを貼られました
※電光機関の使用には体内のバッテリーを消費します。バッテリーがなくなると動けなくなります


【烈海王@範馬刃牙 死亡確認】
【ルドル・フォン・シュトロハイム@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】
【雷電@METAL GEAR RISING 死亡確……

66 漢達の戦場 :2016/03/03(木) 12:27:24 ID:DalKqWvY0



            斬ッ!!!


「なッ……!? がはッ!!」

有線電話に手を掛けようとした寸前であった。
祐一郎の胸から移植した電光機関を突き破って、夥しい鮮血と同時に一本の刀が突き出てきたのだ。


「死んだふりをしていれば油断すると思ったよ、祐一郎」
「ば、馬鹿な……おまえは死んでたハズじゃ……」


祐一郎を背後から突き刺した下手人……それはシュトロハイムと相打ちになり死亡した男、雷電であった。


「苗木達は本当にいい仕事をしてくれたよ。
俺の修理に必要な自己修復用ナノペーストを持ってきてくれたからな。
それを使えば死亡工作もできるわけだ」

自己修復用ナノペースト――使用するとLIFEゲージを回復する。所持している状態でLIFEが0になると自動的に回復するという代物である。
シュトロハイムと相打ちになった雷電だが、これを持っていたことによって瀕死の重傷から復活したのである。
祐一郎の行動は予想不可能であり、実際に素の実力では上回っていた烈海王も敗れた。
故に雷電はナノペーストを使った死亡の偽装をし、油断をつく作戦を思いついたのである。
いかな祐一郎といえど仲間の死による動揺も手伝ったのか、雷電の死んだふりに気づくことができずにいた。

奇襲によるイニシアチブを得て、祐一郎の心の臓に一太刀入れた雷電。
だがこれだけで雷電はトドメを刺したとは思わない。
サイボーグで心臓部分をやられても生きていられるのはゴマンといるからだ。
確実に抹殺するためにはシュトロハイムのように脳を破壊するしかないのだ。
雷電は祐一郎の背中から刀を引き抜き、トドメを刺すべく祐一郎の頭部に目掛けて必殺の斬撃を加わせようとする。

「こ、ここまでか……」
「ああ、ここまでだ。散っていった仲間や犠牲者達のためにも死ねッ、祐一郎!!」

雷電は対主催だ。
だが、纏っている赤いオーラと強すぎる殺気により、祐一郎の目には凶悪なマーダーにしか映らなかった。
そして祐一郎に迫る雷電の凶刃。その凶刃を祐一郎が防ぐ手立てはなかった。
雷撃……電光機関の破損により使用不能
サイボーグパンチ……ダメージにより使用困難、真正面から打っても雷電なら躱せる
回避……雷電の斬撃の方が早い
防御……リッパーモードの雷電の前に防御は通用しない
完全に手詰まりであると、天才である祐一郎は既に手詰まりであった。


自分への必殺の一撃が迫る中、スローモーションになった視界の中で祐一郎は考える。

(熱斗、彩斗、翔鶴は無事だろうか……)

走馬灯には二人の息子と、一人の娘の姿が浮かんでいた。
一人の父として、息子達の身は心配なのだ。

(いや、きっと無事のはずさ、万が一となるために切り札となるプログラムも用意した。
三人なら僕なしでも大丈夫なハズだ……僕は僕ができることをするだけだ)

だがあ同時に息子達の強さを知っている祐一郎はこの困難を乗り切れるであろうと期待を抱いていた。
信じてるが故にこれからも大丈夫だと確信を持っていた。
そして、祐一郎は一人の大人としてできることをしようとする。


(僕はここまでみたいだが、父として大人として、復興した世界で三人が仲間達と笑い合える世界を作る手助けをする……そのためにも――)
「おまえは息子達の邪魔をするなあああああああああ!!!」


祐一郎は万感の思いを込めて吠えた。
息子達のためにも、仲間のためにも、世界のためにも雷電をここで倒す。
その顔は立派な父であり、大人であり、漢のものであった。









斬ッ!



「うるさい黙れ」

67 漢達の戦場 :2016/03/03(木) 12:27:59 ID:DalKqWvY0

だが、祐一郎の思いを切って捨てられるかのごとく、祐一郎の頭部は雷電によって両断された。
スイカのように切り開かれた頭部から右脳と左脳に別たれた脳髄が見える。
天才としてこのロワを良くも悪くもかき乱した男・光祐一郎の最期であった……




カチッ
「なに!? 何の音――」



                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
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              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´



それは祐一郎が絶命した直後であった。
突然、祐一郎から爆発が起こり、至近距離にいた雷電がその爆発に飲み込まれていった。
祐一郎は死ぬと同時にずっと隠し持っていた自作爆弾を作動させて雷電を巻き込んで自爆したのだ。
倒せぬならせめて道連れにする――それが祐一郎の答えだった。
いかな切り裂きジャックと言えども、死を覚悟の上で敵を倒そうとした祐一郎の意志までは切って捨てることはできなかったのだ。

閃光と爆音が止むと、死国の格納庫には高速艇とアドラー・シュトロハイム・烈海王の死体、一つのクレーター状の爆発痕とバラバラに砕け散って真っ黒焦げになりどちらが祐一郎のものか雷電のものかわからなくなった無数のガラクタだけが残されていた。


こうして死国格納庫での戦いは両者痛み分けに終わり漢達は死闘の末に皆、散っていった。
願わくば彼らの戦いや死が無駄でないことを祈ろう。



【雷電@METAL GEAR RISING 死亡確認】
【光祐一郎@ロックマンエグゼ 死亡確認】

【二日目・9時30分/大阪・死国格納庫】
※高速艇(未完成)が格納庫に配置されています
 高速艇は死国組の誰かでないと動かせない仕組みになっています
 また、未完成なので一回の航行で壊れてしまう可能性があります

68 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:13:29 ID:YNo4ru7o0
――都庁地下東部



この世界樹を一網打尽にすべく爆弾を仕掛けようとする貴虎達を止めるべく、南部には小町と影薄達・北部には金竜らのように、地下東部には氷嵐の支配者・ロックオンストラトス(キョウリュウブラック)・賢神トリン(キョウリュウシルバー)が向かっていた。
だが……

「なんて強さだ……」
「こいつ銃弾が効かない!」
『私のシールドすら貫いてくるだと……コイツは一体……!?』

三竜の一角である氷竜、弾丸の勇者にして射撃スキルに長けたキョウリュウブラック、キョウリュウジャーの司令官にして閃光の勇者であるキョウリュウシルバーの一匹と二人は間違いなく強者であった。
しかし、その一行が多大なダメージを受け、皆ボロボロになっている。

『私達がたった一匹にこうまで苦戦するなど……!!』

三者に相対する敵は僅か一体。
人間ではない異形。貴虎の仲間かDMC狂信者かどうか不明だが、襲ってきたところからして都庁の敵であることには違いないようだ。
だが、その一体こそが三者以上に巨大な力を持った強者・実力者であるようだ。

「あってはならない……我々のブレイブがこんな敵に敗れるなど」
「しかし、なんて巨大な奴なんだ……実力も……姿も……」
『く、来るぞォ!!』

“敵”は、ボロボロの三者に容赦なく襲いかかっていった。



そして地下東部に木霊する、絶叫と――嬌声。


◆◆◆

――世界樹地上、地下ダンジョンの入口前。

そこには世界樹の頂上にいるダオス、小鳥、神樹の頂辺にいるエリカを除いた都庁軍の名だたる者達が集まっていた。
地上での狭間率いるDMC狂信者部隊との戦闘が終結した今、残る問題は地下の貴虎達の捕縛のみであった。
既にほむら達が貴虎の捜索に出向いているが、貴虎の戦闘力は未知数でありサクヤによると父である強者ファガンの存在も気配もするとのことでより万全を期すために追加の戦力を地下に送る必要があった。
そのために世界樹の巫女まどかとウォークライ、サクヤは地下に連れて行く仲間と地上に残す仲間を決めていた。

「それじゃあ、メガボスゴドラちゃんについてきてもらおうかな」
「……ゴドー……』
『おいどうしたメガボスゴドラ? 随分やる気がないじゃないか?』

地下にはまどか、ウォークライ、サクヤ、メガボスゴドラが地下に向かうことになった。
皆、都庁同盟軍でもかなりの戦闘力を誇る猛者達である。
特にサクヤは戦闘力のみならず都庁軍に対して誤解を抱いているであろうファガンの説得にも役に立つであろう。
ちなみにメガボスゴドラが若干げんなりしているのは、せっかく手間暇かけて修復した新宿公園辺りを味方によって再び吹っ飛ばされてしまったからである。

「さやかちゃん、フェイ・イェンさん、ラゴンには残ってもらうね」
「本当はついていきたいところだけど……まどかやみんなが決めたなら仕方ないか……」
「私もこんな着ぐるみ来てなきゃ立派に戦えるんだけどなあ……」
「シャアアアアアア」

地上にはさやか、フェイ・イェン、ラゴンが地上に残ることになった。
さやかは戦闘力はなくはないが、それ以上に先の龍脈の龍の攻撃によって世界樹が直接ダメージを受けた際、魔物達の中から少なからず負傷した者が多くでたため、都庁の貴重な回復係として仲間の魔物を癒すべく残る必要があった。
フェイ・イェンは動きにくい着ぐるみのせいで機動力が殺されてため、広大な地下の探索には向かないとのことで地上に残ることになった。
だったら脱げばいいんじゃないかと思ってはいけない。自力では脱げないし、仮に脱げたとしてもロボットである彼女に機械文明を嫌う都庁の魔物が怯えたり、最悪敵意を出して襲いかかってくる可能性もあるからだ。
最後のラゴンは基本的に大人しい生物であるため、戦闘には向かないものとして地上でさやかの手伝いをした方が良いとの判断が下された。

余談だが、ここに登場しない赤竜、カヲル、ラブ、スニゲーターは最初から貴虎捜索班として地下に向かっており、今も地下で貴虎を捜しているか敵と思わしき者達と戦闘をしていると思われる。

地下に向かう者達が決まったところでまどか達はダンジョンの入口の前に立った。

「まどか、今のアンタはあたしより強いのはわかるけど、くれぐれも無茶はしないでね!」
「うん、わかってる。可愛いセルちゃんの面倒を見なきゃいけないのにまだ死ぬ気はないよ。
さやかちゃんは地上の魔物さん達をお願いね」
「ええ、地上の方はあたしに任せてまどか! ……だから貴虎捕まえて絶対に帰ってきなさいよ」
「うん!」

危険な場所へと自ら飛び込んでいく親友のまどかに対して、さやかは彼女の無事な帰還を祈った。
まどかはさやかの気持ちに対して明るい笑顔で答えた。

69 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:13:59 ID:YNo4ru7o0

『にしゃにしゃにしゃーーー!』
<ああ そこはらめえええええ!
「……」

サクヤは、口をもごもごさせているフォレスト・セルを見やる。
そして、セルの口の中で治療を受けている愛する主人のレストに向けてこう言った。

「……いってきます、レスト様。私も必ず帰ってきますからね」

その言葉は、おそらくセルの中にいるレストには届いていないだろう。
それでもサクヤにはレストには言っておく必要がある、そう思ったのである。


『さあ! 時間が惜しい。
そろそろ出発するぞ! 地上の者達は吉報を待っていてくれ!』

ウォークライの催促により、まどか達一同はダンジョンに入っていった。
そしてまどかの「みんな! 行ってくるね!」という言葉を最後に四者はダンジョンの闇の中へと溶けていった。

◆◆◆

――世界樹地下、中央部。

地上を後にした二人と二匹は、世界樹とリンクしている巫女まどかの誘導に従って貴虎達がいるであろう現場に向かっていた。
世界樹と同盟軍の仲間の被害をより減らすべく奔走するまどか達。

「まどかさん、この方角で合っているのですか?」
「ええ、戦いの気配は地下のあっちこっちにあったみたいだけど、ほとんどが地上の狂信者軍団がやっつけた前後に消えている」
『地下も攻撃を受けたようだが、リーダー格の人間をやられて退却したのか』
「でもほんの数箇所だけ、戦い終わっていないところがあるんだ……そこに貴虎って人がいると思う」

まどかの知覚を頼りに現地に急行する一行。
巫女の示した数箇所こそ、貴虎のいる場所なのだろう。
死闘になると予測される、迫る戦いに一行は身を引き締める。

「ゴドー?」

その最中であった。
メガボスゴドラが何かを感じ取ったのは。

『どうしたメガボスゴドラ?
……なに? 向こうから異臭がするだと?』
「異臭?」

メガボスゴドラが東方向から何やら異臭を感じ取ったらしい。
メガボスゴドラが指を指した方角を一行が見ると、その数10m先には見慣れた影がいくつか見えた。



『まどか……ガハッ!!』
「氷竜さん!? ロックオンさん!?」

東の方角から現れたのは深手を負った氷竜達である。

『氷竜達は確か地下の東部を見張っていたハズ……それがどうしてここに?』
「何があったのでしょうか?」
「ウォークライさん、サクヤさん、メガボスゴドラちゃん、とにかく氷竜さんを助けないと!」

まどか達はすぐに仲間である氷竜とロックオンの元へ駆け寄った。
遠目でわかるだけでも見るからにボロボロで、氷竜は三つある内の一つ・左側の首がちぎれ飛び、ロックオンはバイザーが割れて右目が潰れてしまっている。
……なぜかトリンだけ姿が見えないのが気になるところだったが、すぐにでも手当しないといけないのは明白であった。
まどかは巫女の力を使って急いで氷竜達を治療しようとした。

70 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:14:27 ID:YNo4ru7o0



「来るな! “奴”はまだ近くにいる!!」
「え!?」



まどか、サクヤ、ウォークライ、メガボスゴドラが氷竜達に駆け寄った瞬間であった。

“何か”が物凄いスピードでまどかを背後から襲いかかってきた。
ちょうどその時、まどかは仲間を治療すべく力を行使しようとしていて、それが致命的な隙となり、奇襲に対応できなかった。
絶大な力を持った世界樹の巫女と言えども、この奇襲を避ける術はなかった……

そして巨大な“何か”によってまどかを貫かんとする。


「危ない! まどかさん!!」
「サクヤさん?!」


何かがまどかを貫かんとする寸前で、奇襲に唯一対応できたサクヤがまどかを庇った。
そして。

「レ、レスト様ッ――」



まどかの身代わりに   サクヤの身が貫かれた。



◆◆◆





「……サクヤ?」




その瞬間。フォレスト・セルの舌による治療を受け続けていたレストの背筋に悪寒が走った。
この場にいないハズのサクヤの悲鳴が聞こえたような気がしたからである……

◆◆◆

71 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:15:09 ID:YNo4ru7o0

「あ…ああ……」

まどかはただ、目を見開いて愕然とするしかなかった。
動けなくなっていた自分を庇って信頼する仲間の一人、サクヤが巨大な“何か”に体を貫かれたからだ。
仲間達も同様に動揺の色を隠せなかった。

「う……レスト様ッ……」

サクヤ自身も動揺していた。
貫かれた幹部からポタポタと血が地面に落ちる。
そして、内側からグングンとこみ上げてくるもの……激痛、恐怖、絶望。




「こ、この……身と心はレスト様に捧げたかったのに……こんなのって――」




サクヤの瞳の色が絶望に染まり、光を消していった。





「――でも感じちゃうのあぉおおおおおおおお! ふぁあああああ!!」




だが、サクヤが上げた絶叫は、どこか艶っぽい嬌声であった。
その表情は絶望と悦楽を交えた形容しがたいものになっており、悲しみのものとも喜びのものともつかぬ涙を流していた。
愕然としていたまどか達は更に唖然とする。
そして……サクヤの体から巨大な“何か”が外れ、サクヤの身体がボトリッとダンジョンの床に落ちた。

「サ、サクヤさーーーんッ!」

我に返ったまどかは悲鳴をあげる。

『いかん、反撃だ!』
「ボスゴドォォォーーーッ!!」

次に我に返ったウォークライとメガボスゴドラが、サクヤを貫いた“何か”いや“敵”に向けてブレス攻撃とステルスロックでそれぞれ攻撃に移った。
怒りと憎しみを交えた渾身の一撃である。

72 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:15:34 ID:YNo4ru7o0

「……悪いが、炎はワシには効きが悪いんじゃ、そっちのゴツイのの岩攻撃も威力がまるで足りんな」
『なんだと!?』

だが二匹の渾身の攻撃は“敵”にほとんど通用しなかった。
せいぜい後退させて、地面に倒れているサクヤから引き離すのが関の山であった。

「サクヤさん!」

二匹が“敵”を引きつけている内に、まどかは倒れたサクヤを助けようとする。
しかし……それは手遅れであった。まどかの顔が青ざめる。

「……そんな、し、死んじゃってる……」

この時、サクヤの脳の方は過大な電気信号でも流されたのか、脳細胞が焼ききれていた。完全なる死である。
世界樹の巫女と言えども、死を治療する術はもたなかった。
仮に出来ていたとしても、何らかの理由で死者蘇生ができなくなったこの世界ではサクヤを取り戻す方法は、ない。
聖煌天の麒麟・サクヤはここで果てたのであった……


「ゴドォーーーッ!!」
『おのれェェェ!! よくもサクヤを!!』

かけがえのない仲間の死に怒りに打ち震える、メガボスゴドラとウォークライ。
あまり効かないとわかっていても“敵”に火炎攻撃と岩石攻撃を繰り出す。
そうすると薄暗かったダンジョンが火炎の残り火によって明るくなっていき、視界不良で見えづらかった“敵”の全景が見えた。
サクヤを殺害した“敵”の正体、それは














           /´ ̄`ヽ            , --、
          /  人   l             /    \
        / /爻ヽ  ヽ      , ---、 | く⌒ヽ ヽ , -─‐-、
        { /∠⌒ヽ }  }       / ,--、ヾ> ヽ } レ'  , ---、 ヽ    ____,
        レ'彡イ {Uj }ヾミイ       {  \ } }|  V /  /     `! |  t´r'⌒
    ⌒)ノ  |  ドこzン八三}     ,ィ\/⌒ヾ ̄ヾノ_ノ  ァ'-─-、 ゞL__,〃
     (ソ⌒ヽ! ト--イ ⌒__,ハ  ,ィシvく}了ミy'´7´l}_, -‐┴-、   `ヽ  ̄ ′
      レ)   ! ト--イ (  ノ `ーべ⌒ヽ>y' 〃, -┴┴ミ、_}_}_}_j ヽ⌒) j
      ヽ)、___,>、ト--イ ))〈     ト㍉チrく    // ̄ヽ、_) / /  _..._
  '⌒>‐ミ、 \)こZヾ--ヘ{{ l|  y' ゝ ヾミ゙)'}|≧>、 / /バ⌒ヽn V/ 〃⌒ヽ
  (⌒ヾ>ニKド、⌒Yく_/ヽj} 人_ゝ__>==1 r彡"´/ / | |   /y'}[__//    `     「我、参上!」
    ,ィ  ゙̄Vソ,イノ \__ム丁了)ノr'ン´フノ ィ彡/| | ヽヽ. // ヽVソ´
   / / r‐ヘ `Y {    [二[| ,勹77´ ̄ シ三彡'/| |\ ヽV/ミ、_} Kミ、
  { {   トZべ.」 |   [三}〒ラ77 (_)(_) r三/ / | |> \f⌒l/l | L }
 ヾl |  l三ィ∧ l __. [三}⊥.イ工===ァべ/ /,ィ| |/>l{ l>}X.| |゙)レ′
  ヾ, ヽ  {三N>} Y二ヽ」ニ/l⌒ヾ´  /  {O}___」 |/rくゝ _ソ\l |(
   >、 \ 缶jfハ >n' fy' l ⌒y} //⌒\/rヘ l/ /7㌦\j j
  /∧>、_/フイ/7-Vきy'/1 |(⌒)|}./|ト、   \j.ハ ヽ. //) l| //
  !{ニ///,イ///∠7/Zl{ |ィ^トl|\.j| ノへ.____}へ. V/´ ヽV./
  ゞ〃'Tヽ 〃´ ̄ ̄〃⌒l  VハVj  }ソ       ヽ \  //
  ケミ三彡"     /   ゝ ゞ= 'ノ二/         \ ゝ" /


5期を代表する大量殺戮マーダー ご立派様 もとい マーラ様のご顕現である!!

73 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:16:29 ID:YNo4ru7o0


「キャッ!!」
「ゴ」
『くッ……なんて大きさだ、巨根と言われた俺よりも遥かに大きいぞ!』


そのご立派にどストレートすぎる姿に、まどかは顔を真っ赤にして思わず両手で目を覆った。セルのような異形を可愛いと言ったまどかでもコレは流石に無理らしい。
メガボスゴドラはドン引きし、ウォークライは思わず息を飲んで悔しさを覚えた。

そんな仲間達に氷竜とロックオンはツッコミと警告を発した。

『気をつけろみんな! 特にウォークライは悔しがっている場合かァーーーーー!』
「ふざけた見てくれにだまされるな! こいつは恐ろしく強ぇぞ!
俺達はこいつ一匹にボコボコにされてやむを得ず東部からここまで撤退させられた!」
『撤退の途中でキョウリュウシルバー……賢神トリンも殺された』
「そんな! トリンさんまで……」

氷竜達の口から伝えられた賢神トリンの死にまどか達は更にショックを受ける。

「クソッ…トリンのあんな死に様なんて見たくなかったぜ……」


◆◆◆

撤退途中でマーラ様に捕まり、餌食となったキョウリュウシルバーことトリンの最期↓

「ロックオン……すまないが私はここまでだ。
世界の平和と、空蝉丸の仇討ちは他の皆に任せたぞ」
「トリーーーンッ!!」
「……しかし、このご立派なモノにズボズボやられてるとブレイブとかどうでもよくな……アーッ!!」
「トリーーーンッ!!(ドン引き)」

◆◆◆

『言え! 貴様は何者だ!
貴虎の仲間か? それともDMC狂信者か!
何者であれ、仲間を傷つけ殺した貴様を許す気は毛頭ないがな!!』

仲間を辱めて殺したマーラ様に対し、ウォークライは烈火の如く怒りの咆哮を放つ。
常人なら失禁もしくは失神しかねないほど迫力であった。
だが、その気迫を前にしてもマーラ様は、眉一つ微動だにすることなく、質問に淡々と答える。

「貴虎? 誰じゃそれは?
それと惜しいが、ワシはまだ狂信者に協力こそしておるが、狂信者集団には入団してはおらん」
『なに?』
「ウィツァルネミテア……DMC狂信者のリーダーじゃな。
そやつがワシDMC狂信者に入るために条件をつけてきたんじゃ」

DMC狂信者は基本的にクラウザーさんを信仰しているなら誰でも入団を許可するような組織だが、ビッグサイトにて大神ウィツァルネミテアもとい池上彰ボイスの翼人ディーはマーラ様にだけ入団するための特別条件を出していた。

「都庁の軍勢もしくはそれに連なる、名だたる者達の首を五つ持って来いだそうだ」

都庁同盟軍の名だたるもの五名の死。
それがディーがマーラ様に課した入団の条件であった。
ちなみにマーラ様が貴虎を知らないのは、貴虎の持っているN2爆弾で地下から世界樹を吹き飛ばす計画をディーが知らせてないからである。
実はマーラ様の目的がクラウザーさんを掘ることだと気づいたディーが、マーラ様には都庁同盟軍の戦力を削りつつ爆弾の大爆発で死んでもらうために鉄砲玉として利用するための方便として世界樹地下に必要な情報を隠して送り込んだ……のかもしない。

「既に二人殺したから、ワシが入団するにはあと三人絶頂させる必要があるワケじゃな」
「貴様……ッ!!」

マーラ様は先に殺したトリンの生首(アヘ顔)を馬車から取り出して、まどか達に見せびらかした
普段は冷静なロックオンすら怒りを覚えていた。無論、その怒りは他の同盟軍の者達も同じである。
そして。

74 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:17:05 ID:YNo4ru7o0

「許さない……!」

あの温厚なまどかさえも、強い怒気を放っていた。
仲間の純潔を奪い殺したマーラ様への怒り、何より仲間に助けられ、仲間を助けられなかった自分への怒りが、彼女の力を増大させていた。
怒りによる膨大な魔力によって、足場周辺がひび割れ、埃や砂、小石が宙を舞う。
その様子も見て、マーラ様は何かに気づいたように。

「……なるほどのぉ、『巫女』になり得る魔力を秘めた器の一人か」
「?」
「いや、なんでもない。忘れてくれ。
ふむ、どうやらお主はこの中で一番強いようだのう」

マーラ様の言ったとおり、まどかはこの一行において最強の戦力であることには間違いなかった。
世界樹の巫女と化したことによって得られた膨大な魔力は、ウォークライ、メガボスゴドラ、氷竜、キョウリュウブラックを圧倒できるものであろう。

「……いくよ、みんな!」
『サクヤとトリンへの弔い合戦だ!』
「ボスゴドーラッ!!」

そして最高戦力であるまどかを筆頭に、彼女の点呼に応じて一行は攻撃態勢に入った。
マーラ様への、総攻撃が放たれる。





「だが、まだ青いの」
「……な、早い!?」

まどか達の総攻撃を、マーラ様はスイスイと躱し、一行に急接近した。

そして、ぶちりッと何かが引きちぎられる音とともに、鮮血が周囲を染め上げた。
誰の血だ?
まどかか、ウォークライか、メガボスゴドラか、氷竜か、ロックオンか。
いや、その五者の誰でもなかった。

マーラ様はサクヤの生首をその手に握っており、残されたサクヤの骸の方からは首から先がなくなっていた。

「これで首は二つ目、残り三つじゃなあ」
「サクヤさんをよくも……」

サクヤの死体から首をもぎ取ったマーラ様の残酷な所業に更なる憤りを覚えるまどか。
だが、それ以上に留意する点が一行にはあった。

『それより、なんて速さなんだ?! まともに捕捉できなかった……』

驚くウォークライにマーラ様は答える。

「ああ、血と汗と精が滲むような修行の成果じゃよ。魔界でのな」


しばらくカオスロワにそのご立派な姿を見せていなかったマーラ様は、この10期に登場するまでに遊んでいたわけではない。
魔界に帰り、修行していたのである。
時にはイチローのレーザービームに敗れ、時には南春香に絞り尽くされて、ペルソナになったりもしたが、マーラ様はこのままではダメだと思い奮起し、ずっと魔界に籠って修行していたのだ。
結果、HPもMPも力も体力も速さも魔力も運も、硬さも持続時間も白濁液の濃さや量も相手を喜ばせて殺すテクニックも全てが格段にパワーアップしていた。
能力値はだいたいカンスト、もしくはそれ以上の能力値をたたき出しているかもしれないほど、強くなっていた。
更にマーラ様は女神転生シリーズによっては氷竜のアイスシールドのようなガードを無効化するたたり生唾やメギドラ、物理攻撃を反射するテトラカーン、炎系最強技マララギダイン、強化魔法をリセットするデカジャ、その他地獄突きなどの強力な技を持っていたり、間違いなくロワ全体で見ても強者の部類であろう。
実際、攻撃力だけでもレストの魔物と化していることで装備の恩恵によって被ダメージ半減の能力を持っていたのサクヤさえ、背後からだったとはいえ一撃で仕留めてしまった点から察するに絶大なものであろう。
その実力は世界樹の巫女まどかでさえ油断すればすぐに餌食となるだろう。


制限能力のある首輪は?→マーラ様の放つヌルヌルの液体(カウパー腺液という)によって途中で外れてしまった。

「どうした? そそり立つワシを前にして怖気づいたか?」
「……」


マーラ様の戦闘力は地上で暴れまわった狭間、そして味方であるダオスかレスト並、もしくはそれ以上かもしれない、その事実にまどか達は戦慄する。
こちらはまどかを除けば放つ攻撃がほとんど効果を見せないウォークライとメガボスゴドラ、手負いの氷竜とロックオン。
都庁で最強クラスの力を持つセル、ダオス、レストは救援に回れない。
更にマーラ様の後には貴虎も控えている。
正直に言えば部が悪いと言えよう。

75 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:17:37 ID:YNo4ru7o0

しかし……

「それでも、私は逃げない!
ここであなたを逃がしたら、都庁の皆の誰かが死ぬ。そんなの私が許せない!」

ここで退けば、マーラ様は都庁の深部に入り込んで多大な被害を及ぼすだろう。
被害が拡大した分だけ貴虎は都庁に近づきやすくなり、世界樹は爆弾によって壊滅する。
それを阻止するためにもまどかは恐れを振り払い、勇気を持って戦う必要があった。

「ゴドラ!!」
『そうだ! どんな強敵が相手でも我々は逃げはしないぞ!』
『頭部が一つ潰されたが……まだいける!』
「俺も、右目の一個くらいで怯みやしねえぞ」

まどかの勇気に鼓舞されるが如く、四人の戦士達も立ち上がった。

「死んでいったトリンさんやサクヤさんのためにも、あなたはここで倒す!」
「いいだろう、その勇気に敬意と愛液を込めて、全力を持ってワシのテクニックで昇天させてやろう!」


死闘、開幕。

都庁地下に現れた驚異、ご立派な邪神マーラにまどか達は打ち勝つことができるのか?


【二日目・10時00分/東京都・世界樹地下中央部】

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(小)、世界樹の巫女、左脚に怪我、激しい怒り
【装備】世界樹の衣
【道具】支給品一式 その他不明、モンスターボール(フォレスト・セル)
【思考】基本:自分も戦い、みんなで生き残る
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:クラウザーさんのためにも、DMC狂信者の暴走を止める
3:サクヤさん……
※巫女の祈りにより、魔法少女に近い存在へとなりました
※ソウルジェムなどはないので、肉体が致命傷を負えば普通に死亡します
※衣装はアルティメットまどかのものを2Pカラーにした感じです。戦闘力もそれの劣化版
※世界樹の王@世界樹の迷宮と同じスキルが使用可能です


【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【状態】疲労(小)、首輪解除、攻撃力1.5倍、被ダメージ半減
【装備】無し
【道具】支給品一式、余った真竜ニアラ
【思考】
基本:世界樹の防衛
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:レストを信頼
3:サクヤをよくも!
4:俺を超える巨根など認めるものかあ!!
※レスト直属の魔物のため、装備の恩恵によりステータスが上がっています


【メガボスゴドラ@ポケモン】
【状態】疲労(小)
【装備】不明
【道具】支給品一式、大量の土と樹
【思考】
基本:ダオスに着いていく
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:縄張り以外でも自然環境を破壊する奴は容赦なく頭突く
3:ダオス達のサポートを行う
4:せっかく植林したのに何度も壊すのはやめれ(切実)
※現段階で判明している所持技はアイアンヘッドとステルスロック。その他不名


【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】ダメージ(大)、疲労(中)、左側の首喪失
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:都庁同盟軍と共に生き残る。DMC信者は殺す
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:鹿目まどかは必ず守る
※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能



【ロックオン・ストラトス@機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-】
【状態】ダメージ(大)、疲労(中)、右目失明、弾丸の勇者
【装備】ハロ×2@ガンダムOO、ガブリボルバー、ガブリカリバー
【道具】支給品一式、ドラグノフ狙撃銃@現実、獣電池(パラサガン)×6
【思考】 基本:都庁同盟軍の仲間として殺し合いを止める
0:マーラを倒す
1:マーラを倒し次第、貴虎を探す
2:トリン……アンタのブレイブは引き継ぐ!
※キョウリュウジャーとして認められました。キョウリュウブラックに変身可能となり、竜と話せます。


【賢神トリン@獣電戦隊キョウリュウジャー 死亡確認】
【聖煌天の麒麟・サクヤ@パズドラ 死亡確認】

76 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:18:18 ID:YNo4ru7o0


【マーラ様@女神転生シリーズ】
【状態】とっても健康、首輪解除
【装備】己のご立派様
【道具】支給品一式、トリンの生首、サクヤの生首
【思考】
0:まどか達を昇天させる
1:DMC狂信者入りして男女種族問わずヤりまくる
2:復活したクラウザーさんともヤる
3:誰かが混沌の神を召喚した様じゃの…まあいい
※ディーによってDMC入団のための特別条件・都庁の名だたる者の首を五つ集める(残り3つ)を課されました
※貴虎が世界樹を爆破しようとしていることを知りません
※魔界で修行した結果、ものすごく強くなっています


【二日目・10時00分/東京都・世界樹地上部分】

【フォレスト・セル@新・世界樹の迷宮】
【状態】上機嫌、小ダメージ(再生中)ポケモン状態、首輪解除、神樹とドッキング中
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本思考: マドカ マイ ゴッデス 
0:まどかの命令通り、レストを舐めまわして治療する
※巫女の祈りにより、固定思考の呪縛から解放されました
※体質により、テラカオス化ナノマシンも浄化、その影響も受けません
※他者の穢れなども浄化可能ですが、満腹状態では不可
※まどか以外には何を言っているか理解できませんが、まどかの手で言葉を教えることはできるようです
※常人にはセルの表情変化はわかりません


【レスト@ルーンファクトリー4】
【状態】中ダメージ(再生中)、中魔力消費、精神大ダメージ、各種超耐性、テラカオス化治療中、エーテルリンク中、首輪解除 【装備】最大錬成世界樹ノ剣、最大錬成防具、草原のペンダント
【道具】支給品一式、不明品、封じられた闇核
【思考】
基本:都庁同盟軍を守りつつ星の自然環境改善
0:サクヤ……?
1:影薄三人と同盟軍の味方は助ける
2:謎の物質への対抗策を早く見つけたい
3:機械っぽい外見の奴とDMC信者は問答無用で潰す
4:鬼灯を警戒。協力はするが、狸組も一応警戒
5:あわよくば竜と結婚できる世界を作りたい
6:天魔王軍とDMC狂信者、拳王連合軍は絶対に許さない
7:能力低下攻撃への対抗策を手に入れたい
※ブリーフ博士の技を覚え、首輪解除が可能となりました
※候補者の一人となりました。現在はその肉体と竜の力でテラカオスの力を制御していますが、なんらかの要因で抑えきれなくなる可能性もあります
※進行を抑えているため、テラカオス化が進むことによる新たな能力取得はできません
※治療が済むまで(セルが満足するまで)自力で外に出ることができません
※サクヤの死を直感で感じ取りました


【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】基本:マミさんの為にも、殺し合いを止める。
0:負傷した魔物の手当をする
1:まどかを守る
2:都庁同盟軍の仲間なら魔物でもいちおう信頼する
3:天魔王軍とDMC狂信者、拳王連合軍は絶対に許さない
4:本当はまどかについていきたいけど……
※8期、9期とは関係ありません
※放送の内容をラブ達から聞きましたが、上条恭介の死を知りません
※フェイ・イェンの話より天魔王軍の存在を知り、都庁の軍勢への誤解が解けました
※フォレスト・セルがいる限り汚れを浄化できるため、ソウルジェムに汚れがたまりません


【フェイ・イェンHD@スーパーロボット大戦UX】
【状態】ダメージなし、等身大、ミクジャナイヨーフェイダヨー
【装備】ジェイド・フォーキー 、ミクダヨーさんの着ぐるみ@現実
【道具】支給品一式、ドラムセット、獣電池(トバスピノ) 、ガブリチェンジャー、ザンダーサンダー 、獣電池(プテラゴードン×2)
【思考】基本:都庁の仲間と共に殺し合いを止める
1:ラゴンと共にさやかを手伝う
2:アニキたちの身の安全が心配
3:アニキと共に自分の歌をみんなに届ける
4:死んだ『あの子』のためにも必ず殺し合いを終わらせる
5:SATSUGAIとか言ってる人達は必ず止める
6:あの歌は一体……?
7:この着ぐるみ、諸事情で脱ぎたくとも脱げないです!
※アニキの持ち歌はほぼマスター済みです
※獣電池にブレイブインできるかは不明です
※キルコたちや天魔王軍に死んだものと誤解されています
※都庁軍を偽る天魔王軍の存在に気づきました
※獣電池から太古の祈り歌を聞きました。半覚醒なのでまだ1番までしか聞けません。
※さやかの治癒魔法で傷を回復させました

77 都庁に散る :2016/03/17(木) 02:18:40 ID:YNo4ru7o0


【海底原人ラゴン@ウルトラQ】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、メカ救急箱@ドラえもん、冷凍マグロ
【思考】基本:シャアア!
1:フェイと共にさやかを手伝う
2:いい歌が聞きたい
※雌です

78 悪夢のゴリッパーティ :2016/03/18(金) 23:46:59 ID:TrESMWm60
東京都庁の地下に広がる、かつての世界樹の名残たる真朱ノ窟。
生物の体内を彷彿とさせるような、おどろおどろしい広大な迷宮。
それは地下へと蓄積され続けた長年の穢れが原因だ。
そんな迷宮に、新たな穢れが生まれ続けていた。
その穢れの名は――猛毒――

「うおぇっぷ、ですぞwwwwwwww」
「くっ……!」

霞龍オオナズチの口から、汚らしい猛毒が吐き出される。
それを寸でのところでかわすのは、仮面ライダー斬月。

「……」

その回避場所に冷静に弾丸を撃ち込むのは、魔法少女のほむらだ。

真朱ノ窟にて発生した、世界樹を守ろうとする者と破壊しようとする者の戦い。
その戦いはもう、1時間以上にも及んでいた。

「はぁっ!」

斬月の持つ弓から超速で放たれる矢が、撃ち込まれる弾丸のほとんどを叩き落とす。
撃ち落としそびれても、弓を剣のように振るって弾き飛ばす。

(この距離でも反応できるというの!?)

仮面ライダー斬月こと、呉島貴虎の戦闘能力は驚異的なものであった。
ライダーとしての強化を抜きにして、呉島貴虎という男が持つそもそもの耐久力と反応速度が明らかに人間の域を超えている。
崖から叩き落とそうが、海の底に沈めてやろうが死にそうな感じがまるでしない。
魔法少女となり、純粋な人間ではなくなったほむらさえもが、そう評価せざるを得なかった。

「ぴきー!」
「いつまで、ちょこまかと動くつもりだ! 漢なら拳で勝負をせんかぁ!」

そして貴虎が引き連れていた魔物もまた強者揃いであった。
弱そうな外見ながら驚異的なスピードで灼熱の炎を吐くスライムと、光の闘気を纏った双拳を振るう黄龍。
そしておそらく、この攻撃をかわした先には究極邪龍とグレイトドラゴンのブレスが待ち構えているのだろう。

――カシャン――

その瞬間、世界の時は止まった。ほむらが持つ魔法、時間停止だ。

「オオナズチ、ステルスの用意。霧ももう一度張り巡らせなさい」
「いい加減しんどくなってきたんですぞwwwww
 というか、なんであのメロンはステルス+時間停止からの弾幕射撃を捌けるのか理解不能wwwwwww」

戦力的に劣るほむら達がここまで斬月達を相手に戦うことができたのは、二人の能力によるところが大きい。
時間停止と完全ステルス。凶悪な組み合わせであり、本来であれば敵対者は何がおきたか理解できぬままに死ぬ筈なのだが。
先にも言った通り、とにかく斬月が謎の超反応をしてきて仕留めきれないのである。
ほむらの武器は魔力強化が付与されたとはいえ通常火器、オオナズチの攻撃もいやらしいが一撃必殺の大技は所持していない。
せめてもう一人、誰か火力担当がいればこうはならなかっただろう。

79 ターバンのガキ :2016/03/18(金) 23:47:54 ID:TrESMWm60
「今ので分隊支援火器の弾も底をついたわ。これ以上となると……」

既に拳銃弾は残りわずか。散弾も撃ち尽くし、今の攻撃で分隊支援火器まで打ち止めとなってしまった。
ほむらは知る由もないが、彼女の強化された弾丸が決定打足りえないのにも実は理由がある。
究極邪龍が常時展開しているという防壁だ。ヘルヘイムの持つその能力は、闇属性ダメージの半減の効果を持つ。
パズドラ界隈においては服や髪の色で大体の属性が決定づけられているようであり、黒と紫を基調としたほむらは彼の中で闇属性認定をされている。
つまり放つ攻撃が全て半減されていたのである。

「――こいつしかないわね」
「迫撃砲wwwwwwこんなところで撃って大丈夫なんですかなwwwwwwww」
「これが駄目なら対艦ミサイルしか残ってないのよ」

流石に世界樹の地下で対艦ミサイルを撃とうものなら、まどかにダメージが行ってしまう。
仮にまどかが無事でも、ダオス達からは激怒されるのは想像に容易い。
5門の迫撃砲は、現状でほむらが行使可能な最大火力というわけだ。

「……やはり、待ち伏せていたわね」

時間停止の中で少し移動すれば、柱の陰には究極邪龍とグレイトドラゴンがやはり大口を開けて待ち構えていた。
あの場で時間停止を使わず回避行動をとっていれば、確実に二匹のブレスの餌食となっていただろう。

「狙いは、外さない。外すわけにはいかないのよ」

そう言ってほむらの迫撃砲が狙うのは、二匹のドラゴンの口の中だ。
幸いにして、ブレスの構えに入っている二匹の口は大きく開かれている。


――そして時は動き出す――


「ゴッドヘルブレ――!?」「グォウウ!?」

直後、ブレスの発射よりも早く、ドラゴンの口内で迫撃砲は炸裂した。
防壁があるとはいえ、流石に口内、つまりは体内側からの爆破はいかなドラゴンといえども耐えられるものではない。
爆風と共に血と肉片を撒き散らせて、二匹のドラゴンは真朱ノ窟を彩る朱の一部となった。

【究極邪龍・ヘルヘイム@パズドラ】
【シーザー@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】

それぞれL16 81mm迫撃砲の爆撃により、死亡

80 ターバンのガキ :2016/03/18(金) 23:48:37 ID:TrESMWm60
「何っ!?」
「ぴ、ぴきぃぃぃぃぃぃぃ!?」
「おのれぃ!?」

オオナズチが発生させた濃霧の中でも、ヘルヘイムとシーザーの死を残された斬月達は理解した。
それと同時に、さらなる怒りが沸き起こる。
特に純粋であり、仲間の死を誰よりも嫌うスラリンの怒りは凄まじい。

「ぴきぴきぴきぴきぴきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」

濃霧を吹き飛ばすように、でたらめに灼熱の炎を吐きまくる。
敵の姿を頻繁に見失うのであれば、隠れられる場所も自分たちの周囲も何もかも焼き尽くしてしまえばいい。

「くぅぅぅ!?」

スラリンのがむしゃらなその戦い方はある種で正解であった。
いくら時止めステルスが使えるほむら達であっても、今現在はこの階層から移動が出来ない状態。
逃げ隠れする場所を潰し、全方位を焼き払えばいつかは炎は命中する。
悲しいことに、仲間の数が減ってしまったことが、無差別攻撃とも言えるそれを可能としたのだ。

「ぐふ……炎弱点でサーセンですぞ……」
「オオナズチ!?」

そして、ほむらは盾に魔力を集中させることでワルプルギスの夜の放つ火炎弾を防ぐだけの防御能力を持つが、オオナズチはそうもいかない。
どころか、霞龍オオナズチにとって炎は最も苦手とする属性なのだ。

「そこかっ!」
「うぐ!?」

そしてダメージにより動きが鈍ったオオナズチとほむらに、斬月の容赦のない射撃が飛んでくる。
霧が晴れれば、黄龍の拳も飛んでくるだろう。

(ああ……世界樹が、燃えていく……)

射抜かれた肩を押さえながら、ほむらは目の前の光景を眺めていた。
ほむらにとっては、まだ世界樹への思い入れなど無いに等しい。
だが、ここの魔物達の反応、それに大気の浄化のためにも欠かせないものだということは理解した。
そしてそれよりなにより――まどかの願い。
彼女は祈りにより世界樹の巫女となった。人と魔物を繋ぐ巫女の力は、魔法少女に近しいものがあった。
もし、魔法少女と同じように、ソウルジェムと同じような存在があるのだとすれば。
それはきっと――この世界樹だろう。

「ま、まどかっ……」

立ち上がらねば。そう思えども、もはやほむらにはどうすることもできなかった。
武器は底を尽き、オオナズチも既に瀕死の状態。
この階層に住んでいた魔物達も、主戦力である免疫細胞と蟹のほとんどが殺害されていては増援としては期待できないだろう。
せめて、地上に逃げることができれば。あるいは、地上からの援軍が来てくれたならば。
だが少し前に発生した大地震。それの落盤によりダンジョンの構造は変化してしまい、階段も埋もれてしまった。
この事件さえなければ、こんな事態にはならなかっただろうにと、ほむらは歯を噛みしめる。

81 ターバンのガキ :2016/03/18(金) 23:49:11 ID:TrESMWm60
せめて最後に一矢報いる――対艦ミサイルをぶつけるという最終手段はあるにはある。
だが万が一これを失敗すると、よくて自分自身が世界樹崩壊を招いたテロリスト。最悪の場合は最愛のまどかを殺した女となってしまう。



「また爆音が聞こえてきたぞ。どうやら近いらしいな」
「今、助けに行くゼーット!」


そんな考えすら打ち砕くような、絶望の声がほむらの耳に届く。

(そん、な……ここにきて、相手側に増援ですって……)

これでは対艦ミサイル一発で全員を仕留めることは難しい。声の聞こえた方向は斬月とは別のものだからだ。
そしてその声は都庁の魔物でもなければ、同盟を組んでいる仲間のものでもない。つまりは――敵だ。

「む、新手のインベスか!?」
(だからインベスってなんなのよ?)

少々相手側の反応もおかしいが、増援が顔も知らないDMC連中であればその反応はわからないでもない。
また呟いたインベスという単語が気になりはするが、既にほむらの心は折られかけ、心の中でツッコミをいれるのが精いっぱい。

「だが、どれだけのインベスが来ようと、私は立ち止まるわけにはいかない!」

そんなほむらに対して、斬月の弓が向けられる。
メタルシザースの群れをまとめて貫いた、ソニックボレーの構えだ。

(ごめんなさい……まどか……)

収束していくエネルギーを見、ほむらは己の最期を知る。


「あ、あれは!?」


最後に耳に届いたのは、何故か聞いたことのない女性のものであった。

82 ターバンのガキ :2016/03/18(金) 23:49:41 ID:TrESMWm60
「ちょ、ちょっと待ったぁ!?」
「ぬおっ!?」

女性の一喝。
直後呉島主任に、オリハルコンのトンファーブレードが振り下ろされる。
主任は辛くもこれを回避するが、事態の混乱はさらに加速することとなった。

「こ、こんな小さな女の子に弓を向けるとか何考えているんですか!?」
「むぅ、なんという凶暴な女だ!? やはり人型は全てインベスで、私を惑わそうという魂胆か!?」
「会話が噛み合わない……つまり奴は、間違いなくDMC信者だ!  工 作 し て や る  ! 」

新たな仮面ライダーと婦警が斬月を警戒しにかかる。
この乱入者達こそ、DMC信者や主任組とはまた違った理由から都庁へと潜入しようとしていた警察組である。
何も知らない彼らが見れば、斬月の行為はぼろぼろの中学生に弓引く変質者だ。
ちょっと普通ではないが、婦警のキルコからすれば止めざるを得ないし、ゴロリからすればいかれた殺人者は全てDMC信者=殺すの方程式が完成している。

「これは、どういうことなんだゼーット!?」
「まきょ〜……」

比較的常識人な残りの仲間達は、二人のように斬月に襲い掛かるような真似はせず、状況の把握を急ぐ。
とりあえずわかっているのは、ここが都庁の地下、魔物の巣窟であるという点だ。

「なるほど、わからん」

そしてチェイスは最終的にその結論に達した。
そもそも何故こんなやばいダンジョンに中学生がいて、かつ魔物同士で争っているのか?
状況から判断するに、ぼろぼろの中学生とブサイクは仲間なのだろう。
それに対して弓をひくメロンとちいさなプルプルもやはり仲間なのだろう。
双方ともに、魔物を仲間として引き連れているということは、つまりどういうことなのか。
情報があまりにも少ない。そもそも都庁の地下がダンジョンになっていることからして予想外な事態だったのだ。
ここは冷静になって状況を整理しないと、何か取り返しのつかないことをしでかしてしまうのではないかと――




―――ふぁあああああ!!



「「?!」」

そんな緊張感ただよう空気の中、場違いな少女の嬌声がどこからともなく響いてきた。

「サクヤッ!?」

そんな中、黄龍ファガンだけはそれが娘の断末魔であることを瞬時に理解した。

「いま、パパが助けにいくぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ――――ッ!」

そして理解と同時に、凄まじい脚力で悲鳴が聞こえてきた方角へ駆け出していく。
彼の頭には既に娘の事しか頭になく、もはやオオナズチとほむら、新たな第三勢力のことなど二の次だ。

「待て、ファガン! インベスだらけのこの場で単独行動は危険だ!」
「あ、待ちなさい! まだこの子になんで弓を……こらー!」
「逃さんぞ、DMC信者め!」

そしてファガンが駆け出すと同時に、主任も駆け出す。
主任が駆け出すと同時に、警察組もその後を追う。

「なにがなんだかわからないけど……助かったのかしら……」
「んんwwwwしかし先程のエロボイスはあの時もっと堪能したかったキリン娘のものですぞwwwwwww……あちらもピンチの可能性wwww」

そして混乱の現場の中で奇跡的に一命をとりとめたほむら達すら、その後を追わざるを得なかった。
先程の悲鳴は仲間のもの。あのメロン達を向かわせては、さらなる被害がでてしまうことだろう。




――そして――

83 ターバンのガキ :2016/03/18(金) 23:51:38 ID:TrESMWm60
ファガンを追った主任とスラリン

それを追った警察組

さらにそれを追ったほむらとオオナズチ


彼ら彼女らが目にした、驚きの光景とは……





「オシリ負けひゃうぅうぅぅぅっ♥♥♥ ドラゴンアナ○らめになっちゃうぅううっ♥♥♥」
 悪魔チ○ポの味覚えさせられて……しゅきになっちゃうのほぉぉぉおっ♥♥♥
 も、もうどうしようもなくしゅきなんれすううっ♥♥♥ 悪魔○ンポらいこうぶつなんれすうぅうっ♥♥♥
 娘なんてもうどうでもいいぃぃぃ♥♥♥ ワシをこの極太チン○で肉便○にしへぇぇぇぇぇぇぇ♥♥♥」



白目を剥いて全身を何かしらの液体でぐっちゃぐちゃに汚しアへった、聖獣――否、性獣黄龍の姿であった。

「ふむ、ワシの一撃に耐えるまではみごとじゃが、所詮はそこまでよのぉ」

下手人は勿論ご立派――マーラ様だ。
ファガンとて最強の聖獣、彼は娘の生首を弄ぶマーラ様の姿を見つけるやいなや果敢に挑んだ。
しかし圧倒的な素早さにより背後に回り込まれ、一突き。これを食いしばって耐えたが、そこからが本当の地獄であった。
魔界仕込みのマーラ様の超速高等テクニックは、一瞬にしてファガンの心さえも凌辱し、肉欲に狂うケダモノに作り替えてしまったのだ。

「――――」
「――――」

そして犠牲者はファガンだけではない。
人の生首で遊び他者を凌辱するという悪魔のような所業(悪魔なのだが)を見たゴロリもまた激昂し、マーラ様に挑んだのである。
かつてDMC信者に、敬愛するワクワクさんの死体を辱められたゴロリにとっては、見過ごすことができなかったのだろう。
無謀に突っ込むゴロリを止めようとチェイスが止めに入ったが……
哀れ、二人もご立派様の餌食となってしまっただけでは飽き足らず、お互いを69の体勢で固定された状態で殺害されたのだ。
これ以上ない、屈辱的な死に方だろう。

「アヘェ――」

そしてその上に、白濁液で染まりきったファガンがついにこときれて覆いかぶさるように落下した。


【ゴロリ@つくってあそぼ】
【チェイス@仮面ライダードライブ】

それぞれマーラ様の一撃により、絶頂死

84 ターバンのガキ :2016/03/18(金) 23:52:37 ID:TrESMWm60
しかしその時、ファガンの穴からぽこっと金色の卵が転がり落ちた。
パズドラ界隈のダンジョン産モンスターは戦闘で敗け、心の底から屈服すると卵をドロップするのだ。
ドロップした卵は、その卵を産んだモンスターと同一の存在ではあるが、別個体として再臨する。それはつまり――

「 フ ァ ガ ン 復 活 ! 覚悟しん ほ お お お お ぉ ぉ お ぉ ぉ ん !?」

――凌辱の再開である。ドロップモンスターはレベルが初期値に戻る時点で、どう足掻いてもマーラ様に勝てるわけがない。

「ん お お お ぉ お ぉ――アヘェ」 ぽこっ 「復活! ひ ぎ ぃ ぃ ぃ ぃ ん !?――アヘェ」

ぽこっ 「なんの、まだま っへぇぇぇぇ♥♥♥ まだゃいっへるのほほほほぉぉぉぉぉ♥♥♥――アヘェ」 ぽこっ

「き、気持ち良くて死んじゃぅぅぅぅ♥♥♥ か、神様ぁ! ア○ルの神様っ! ア、ア○ルしゅごいぃ〜ん♥♥♥」 

ぽこっ――ビクンビクン

ついにマーラ様の超絶技巧がファガンの産卵ループすら上回り、破壊した。
マーラ様の絶技は、もはや生まれる前の状態であっても絶頂を味あわせるほどに極悪なものへと昇華していたのだ。
これはつまり、無限に再生を繰り返すような強者であっても、いつかはマーラ様の前に屈することを意味している。

「なんじゃ、もう終わりか。突然突っ込んできたわりにはあっけなかったのぅ」

【星輝の黄龍帝・ファガン@パズドラ】

超多重絶頂死&完全再起不能

つまらなそうに、とりあえず痙攣する卵を手中に収めるマーラ様。

「やはりこちらの方が――ヤりがいがありそうじゃ」


「な、なんなんだこの醜悪にして凶悪なインベスは……!?」
「ぴきぃぃぃぃ……」
「こ、こんなのって……そんな……」
「まきょぉぉぉ……」
「み、みんな落ち着くんだゼーット!?」

おぞましい嬌声と、マーラ様の超絶技巧を目の当たりにしてしまった生き残りの強者達は恐怖のあまり震えあがる。
見れば、マーラ様の視線の先には桃色の髪の少女と巨大な魔物、それに隻眼の男がいる。
やはり状況がわからないが、魔物が少女を守るように陣形を取っている以上、彼女が都庁に属するものだというのは間違いないだろう。
都庁と敵対するとなると、対主催かDMC信者か?
だが目の前で繰り広げられた仲間の凌辱ショーは、DMCの凶行よりもさらにおぞましい。
なにしろ信者の言うレイ○はつまり相手を殺すことだが、この悪魔がやっていることはまさにガチレ○プそのもの。

「はぁ……はぁ……ま、まどか!?」
「こ、こいつはあのガチホモアカムの奴が神と崇めていた最悪の魔王、マーラですぞ!?やばいってレベルじゃないwwwwww」

遅れてほむらとオオナズチが、それぞれ親友とマーラ様の存在に気がつく。
そうオオナズチの言うとおり、マーラ様は最悪の魔王と言っても過言ではない。まだルシファーの方がましだ。
マーラ様の思考はただひとつ。そこには善も悪も中立も関係ない。人も魔も機械も関係ない。
ただ、ご立派なそれをぶち込む。それだけだ。

あらゆる種族、派閥を巻き込み無差別に行われる魔王の凌辱宴は、まだまだ始まったばかりである。

85 ターバンのガキ :2016/03/18(金) 23:53:03 ID:TrESMWm60
【二日目・10時05分/東京都・世界樹地下中央部】

【マーラ様@女神転生シリーズ】
【状態】とっても健康、首輪解除
【装備】己のご立派様
【道具】支給品一式、トリンの生首、サクヤの生首、連結したゴロリとチェイス、ファガンの卵
【思考】
0:まどか達及び主任組、警察組を昇天させる
1:DMC狂信者入りして男女種族問わずヤりまくる
2:復活したクラウザーさんともヤる
3:誰かが混沌の神を召喚した様じゃの…まあいい
4:こいつらは都庁の者じゃないから首をとっても意味はないが、ヤりたいからヤる
※ディーによってDMC入団のための特別条件・都庁の名だたる者の首を五つ集める(残り3つ)を課されました
※貴虎が世界樹を爆破しようとしていることを知りません
※魔界で修行した結果、ものすごく強くなっています
※たとえ相手が再生を繰り返すような不死に近い存在であっても、超絶テクで昇天させることが可能です


【呉島貴虎@仮面ライダー鎧武】
【状態】ダメージ小、斬月・真に変身中、財布と貯金が素寒貧 混乱
【装備】ゲネシスドライバー、メロンエナジーロックシード
【道具】支給品一式、夕張メロン×55、N2爆弾@新世紀エヴァンゲリオン×3
【思考】基本:人類種を守るため、危険な存在を倒す
0:色々と気になることはあるが、まずはとにかくマーラ様に対処
1:DMC狂信者による二度目の都庁攻撃によって、内部が手薄になっている内に地下から潜入しN2爆弾を起爆させて都庁を吹き飛ばす
2:都庁が破壊できるまではDMC狂信者と組むが、いずれはこちらも滅ぼす
3:パソコンは……今は諦めるしかないか
※都庁の変貌をヘルヘイムの森の侵食だと思っています
※ベジータが所有しているパソコンの本来の持ち主です。パソコン内に何かしらのデータが保存されているかもしれません
※現時点でほむらやキルコなど人間のほとんどをインベスとして誤認しています

【スラリン@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】
【状態】ダメージ中、LV99 悲しみと混乱
【装備】無し
【道具】支給品一式、ナイフ
【思考】基本:殺し合いを終わらせる
0:マーラ様に対してミルドラース以上の恐怖を感じている
1:主であるグランバニア国王とその家族と同僚の仲間モンスター達を探し、それ以外の仲間も探す
2:マーダーは可能な限り倒す
3:本能的に強大な何かが都庁の真下に埋まっていることを感じている
※人間の言葉は聞けば理解できますし、(出身世界の)人間の文化や常識も理解できますが、人間の言葉は全く喋れませんし読めません。
※現時点で人間のほとんどをインベスとして誤認しています。主任が考えを変えない限りスラリンも変わりません


【音無キルコ@新米婦警キルコさん】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、強い悲しみと怒り 混乱
【装備】トンファーブレイド(オリハルコン製)
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催を成敗して殺し合いを止める
1:な、なにが起きてるんですか……?
2:都庁軍は必ず倒す、都庁軍と戦える仲間を探す
3:ジバンさんとウッチーさん、フェイ・イェンちゃんの仇は必ず取ります……!
4:ビックサイトのDMC狂信者も気になるが、危険な都庁の魔物を倒すのが先
5:主催者の本拠地を探す
6:ハル先輩達、無事かなぁ?
※オルゴ・デミーラ率いる天魔王軍を都庁軍の一派だと誤解しています
※主任組をマーダーと誤認しています

86 ターバンのガキ :2016/03/18(金) 23:53:36 ID:TrESMWm60
【まこちー@ぷちます!】
【状態】ダメージ(小)、とても深い悲しみ  混乱
【装備】きあいのタスキ
【道具】支給品一式
【思考】基本:まきょー
0:感情の処理がおいつかない
1:キルコについていく
2:ウッチー、ジバンさん、緑色のロボットさん(フェイ・イェン)を悼んでいる
3:真とちひゃー、765プロの面々、はるかさんの死に深い悲しみ
4:襲われたら全力で戦う

【水木一郎@現実】
【状態】ダメージ(中)、本調子じゃないゼーット! 混乱
【装備】赤いマフラー、マイク、ライオアタッシュ
【道具】支給品一式
【思考】基本:俺の歌で殺し合いを止めるゼーット!
1:とにかくこいつに対処するゼーット!
2:早く回復したいゼーット! 
※スタンド『ザ・アニキング』を呼び出す事が可能です。
アニキの歴代の持ち歌のヒーロー達をヴィジョンとして呼び出し能力を行使できます。
※まだ本調子ではないため、あまり絶叫しすぎると傷口が開きます。

【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ大、混乱
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(穢れ50パーセント)
【道具】支給品一式、ベレッタM92(残弾25)、レミントンM870(残弾0)、ミニミM249(残弾0)、M16クレイモア×10、M84 閃光手榴弾×20、88式地対艦誘導弾、長ドス、ゴルフクラブ
【思考】基本:まどかを守りつつ、主催者を倒す
0:まどか!?
1:貴虎一行も気になるが、まずはマーラ様に対処

【オオナズチ@モンスターハンターシリーズ】
【状態】ダメージ大、角破壊 
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:美少女とエロ同人誌みたいなことしつつ都庁で暮らしたい
1:掘られたくないwwwwwww ……本気で
※尻尾も破壊された場合、ステルス能力を失います
※マーラ様の情報をアカムトルム経由である程度知っているようです

※眼前にまどか組がいますが、消耗具合は不明

87 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 14:57:47 ID:lrDo9O.A0
世界樹地下で勃発した都庁同盟軍、マーラ様、主任組、警察組の戦いは膠着状態に陥っていた……

「体当たり!!」
「千樹の祈り!!」

マーラ様の体当たりがまどかに迫る。
しかし、体当たり攻撃をまどかは物理攻撃を阻害する魔力の防壁で防いだ。

「むっ……」
「防けた! サイクロンルーツ!!」

反撃にまどかは足技・サイクロンルーツを放つ。

「甘いわ! テトラカーン!!」
「あう!」

だが、技が物理攻撃だったのが災いし、マーラ様の繰り出した物理反射障壁によって跳ね返され、反射した物理ダメージが自分で吹き飛ぶハメになった。
その隙をマーラ様が見逃しはしない。

「いまじゃ! 地獄突き!!」

吹き飛ぶまどかの秘部に向けて照準を合わせたマーラ様のご立派様が、必殺の地獄突きを放たんとする。
この一撃が秘部に直撃すれば最後、ご立派様の絶技の虜になって脳が沸騰して死んでしまう、言わば即死耐性を貫通する即死攻撃も同然である。


「まどかをやらせはしない!!」
「なに!?」

まどかがご立派様に貫かれる寸前で、ほむらが時間停止の魔法を発動。
吹き飛んで無防備状態だったまどかの手を引っ張り、助け出す。
マーラ様の地獄突きは空振りに終わったのだ。

「ほむらちゃん、ありがとう」

危うく終わりかけた貞操と命を救ったほむらにまどかは礼を言う。

「礼は良いわ、まどか。
それよりもあなたは都庁やセルのためにも死ぬわけにはいかないでしょう。
奴は強いわ。不用意な突出は控えて。受けた傷もすぐに回復して」
「うん、わかった。エタニティツリー!」

ほむらの指示を受け、リジェネ回復技であるエタニティツリーで回復するまどか。
それを面白くないように見やるマーラ様は攻撃モーションに入る。

「おのれ、今一歩のところを邪魔してくれたのぅ。
喰らうが良い、メギド――」
『うおおおおおおおおおお!! まどかをやらせるものかああああ!!』
「ぬお!? こやつめ、邪魔を!」

ウォークライのアギトから炎のブレスが吐き出され、マーラ様の魔法攻撃を妨害する。

「ゴッドーラァァァ!!」
「まどかとほむらだけじゃなく、俺達も忘れんなよ!!」
「!?」

畳み掛けるようにメガボスゴドラのストーンエッジとロックオンの銃撃がマーラ様に炸裂する。
マーラ様に与えるダメージはほとんど微々たるものだが、それでも身動きを封じるには十分であった。
そして。

「これはどう? サウザンドネイル!!」
「ぬふうおおお!」

まどかの放った技が今度こそマーラ様に直撃する。
この一撃で与えたダメージはそれほど大きくないものだが、確実に打撃は与えていた。

88 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 14:58:15 ID:lrDo9O.A0




このように都庁側が戦いを膠着状態に持ち込めたのは理由があった。

一つは都庁同盟軍のチームワークにある。
都庁側の戦力はまどかを除いて、ほとんだがマーラ様に対して有効打を待たない者達ばかりだったが、味方同士で助け合い、敵に攻撃を許さない連携によって受ける被害を最小限に留めていた。
これはお互い仲間同士で信頼しあってるからこそできる戦法である。
反対にマーラ様はまどかを含めた都庁側の者達を上回る戦闘力を秘めた魔王だが、多勢に無勢。攻撃も防御もカバーしてくれる味方がいないのである。
せめて最初に東部を守っていた氷竜達のように少人数だったら攻め切れたかもしれないが、今の都庁側の人数は倍以上になっており、マーラ様の攻勢を削ぐには十分であった。

そして、戦いを膠着状態まで持ち込めた理由としてもう1つの理由があった。

「おせおせーwwwなるべく奴に攻撃や回復をさせる隙を作ってはいけないwww!
でも即死系やバットステータス系の攻撃は厳禁ですぞww十中八九効かないか最悪反射されるのがオチですからw」

都庁の面子の中で唯一マーラ様の情報を知っているオオナズチの指揮である。
オオナズチの持っている猛毒などの技ではマーラ様にまともな攻撃を与えられないが、その代わりにマーラ様を神と崇めていたガチホモアカムトルムからマーラ様の技や癖などの情報を持っていたので、透明になって姿を隠しつつ情報面でのカバーに回っていた。

「お互いの下の口とシリアナは絶対に守りあうのですぞww!」

なんともおバカで下品な指示に見えるが、実際にマーラ様は相手にトドメを刺す時はご立派なモノを秘部陰部にブチ込む習性を持っている。
すなわち、味方同士で下の口とシリアナをカバーしあえば、トドメは刺されにくくなるということだ。

そのような理由で戦いは膠着状態になり、ファガン以来ご立派様をブチ込めてないマーラ様を苛立たせた。

「ええい、小賢しいわい! 満足に行為に及べぬわ!」

都庁側としてもマーラ様に与えるダメージはまどかを除いて薄皮を剥がすような程度しか与えられないが、それでも確実にダメージを蓄積させていた。
ダメージを与え続ければやがて勝利は見えてくる……一歩間違えれば押し切られて全滅を招きかねない余談を許せぬ戦況だったが、希望も見える戦況でもあった。


都庁側からすればもっと味方がいればより一層、戦況はこちらに傾くだろう。
誰かがそう願った時、幸運は飛んでやってきた。

「プリキュア・ラブサンシャイン!」
『インフェルノ!』
「こんなの握りたくないが……ティラノ・ハンド!」
「ぬう!?」

突如、西側からハート型の光線と火炎攻撃、その後に巨大な恐竜の腕がマーラ様に襲いかかった。
マーラ様は光線と火炎攻撃は躱すも、恐竜の腕には握られ(ちょっと気持ちいいと思いつつ)すぐに振り払った。
今、西側から放たれた技全てが、全て都庁同盟軍の仲間のものであった。
まどか達が西側を見ると、そこには頼れる四人の仲間達の姿があった。
世界樹地下の西側を守っていた桃園ラブ(キュアピーチ)、偉大なる赤竜、スニゲーター、渚カヲルの到着である。

「ラブちゃん、赤竜さん、スニゲーターさん、カヲルくん!」
「ラブ……救援は嬉しいけど遅いわよ、何してたの」
「ゴメン、ほむほむ。地震でダンジョンの構造が変わっていて迷子になっていたの」
『すまない、だが遅れた分は戦って取り戻す!』

騒ぎを聞きつけ、西から現れた都庁側の援軍。
都庁側の戦力は一気に10人以上にまで増え、都庁軍の勝率は上がったと言え、まどか達に希望を与えた。
これによりマーラ様は苦い顔をしつつも、同時に喜んでもいた。

「ここで数を増やしたか……だが嬉しいぞ!
ヤリがいのある相手が増えたということでもあるからのお!
さあ、皆みんなワシのご立派で愛でてあげよう!」

マーラ様は喜々として、都庁同盟軍の者達に向かっていた。
同盟軍はそれぞれが持つ技や銃などで応戦する。
泥沼の戦いはまだまだ続きそうである……

89 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 14:58:47 ID:lrDo9O.A0



さて、ここにいる勢力は都庁同盟軍とDMC側のマーラ様だけではない。
忘れてはならない集団が2つ。この場にはいるのである。

1つは呉島貴虎とスラリンで構成された主任組である。
とある目的より世界樹爆破を目論む主任組であったが、その主任組は――

『まどかと仲間はやらせはせんぞ!』
「このドラゴン型インベスめ、邪魔をするな!」
「ぴきーーー!」

氷嵐の支配者こと氷竜によって足止めを食らっていた。
氷竜の持つシールドのスキルは攻撃手段が矢と火炎である貴虎とスラリンの攻撃を弾き、なおかつ、氷竜自身が持っている自己再生能力『氷河の再生』によって傷を癒しながら戦うことで長期的な足止め要員にはうってつけだった。
(なお、氷河の再生でマーラ様から受けた傷はだいぶ治ったが、首の再生には時間がかかるのか首はまだ2つだけの模様)

「これではこの場から逃げることもできん!」
『世界樹のためにも貴様をここから逃がしはせん!』

貴虎は都庁の魔物達がマーラ様と戦っているうちに、逃走して別の経路からN2爆弾を仕掛けようとしたが、それを都庁軍に悟られ、貴虎相手にはもっとも相性が良いと思われる氷竜が足止めに入ったのである。
そして主任組はマーラ様を倒した後にでも都庁の残りの戦力で捕縛もしくは殲滅するつもりなのだ。

(まずいぞ……このままでは!)

仮面の下で貴虎は冷や汗を流す。
このまま氷竜による足止めを喰らい続ければ、インベスである(と思っている)マーラ様と都庁同盟軍の勝ったどちらかを相手にしなければいけなくなる。
明らかに自分以上の戦闘力を持つマーラ様、純粋に数が多く厄介なスキル持ちの多い同盟軍。
一方でファガンら戦力を失った主任組の戦力は貴虎とスラリンの一人と一匹のみで、どちらが勝っても敵に回るだけなので面白くない展開であった。
そして自分たちが敗れれば、世界樹を爆弾で吹き飛ばす計画は水の泡になり、世界はヘルヘイムの侵食によって滅びるであろう。そのようなことになるのは貴虎は許せなかった。

(しかし、妙だな……)

氷竜と戦っている一方で貴虎は奇妙なことに気づいていた。



(なぜインベス同士が戦っているんだ?)

貴虎の視点では異形であるマーラ様も同盟軍の者達も全てインベスに見える。
しかし、インベスが仲間同士であるインベスと戦っているのは果たしてどういうことなのだろうか?

(!! そうか、そういうことか!)

ふと、貴虎の頭脳に電気が走る。
なぜインベス同士が争っているのか、その答えがわかった気がしたからである。

その時である。

「氷竜、退けーーーッ!
マーラがそっちにいったぞーーー!!
全力でシリアナを守れーーーwww!!」
『なにッ!?』

オオナズチの警告通り、マーラ様がターゲットを氷竜と主任組に変えて襲いかかってきた。
マーラ様によって既に痛い目に遭わされている氷竜は貴虎の足止めを一時中断して撤退。
――そして、残された主任組の前にマーラ様が突撃してきた。

「蚊帳の外というのも寂しかろう!
おまえたちも宴を楽しもうではないか!」
「ぴきぃーーー!!?」
「……」

眼前に迫る最凶の魔王マーラ様。
思わず泣き叫ぶスラリンと沈黙する貴虎、一人と一匹はどうなるのか?!

90 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 14:59:58 ID:lrDo9O.A0




マーラ様、都庁同盟軍、主任組が戦闘をしている一方。
音無キルコ、まこちー、水木一郎の警察組三人は岩陰に隠れて戦闘を傍観していた。

「いったい全体、何がどうなってるんでしょうか!」
「まきょー……」
「俺たちは誰の味方につけばいいんだ?」

警察組は酷く混乱していた。
警察組もかつて自分たちを攻撃し、ジバン、空蝉丸、フェイ・イェンといった仲間を殺した凶悪な都庁の魔物たちを討伐するために世界樹地下にやってきたのだ。
だがそこにいたのは、魔物を引き連れた2つの勢力・桃色の髪の少女を中心に人間と共に戦う魔物で構成された都庁同盟軍とスライムを連れた仮面ライダーの主任組とゴロリとチェイスを殺したご立派な魔王だった。
都庁の魔物は人間を襲う凶悪な敵……ネットでもそう囁かれている、にも関わらずその事実と食い違うように同盟軍も主任組も魔物を引き連れ、双方人間と共に戦っているとはどういうことだろうか?

なによりも誰の味方をすればいいのか?
ご立派様はどう考えても敵だとして、同盟軍と主任組のどちらが敵なのか?
同盟軍はこちらが貴虎やマーラ様の敵ではないとわかると、こちらを攻撃してこなくなった。
ただし、あくまで戦力に乏しく手負いのいる警察組を後回しにしているだけで、後で襲いかかっている可能性も十分ある。
同盟軍に狙われる主任組は中学生に弓を引こうとし、こちらもインベス呼ばわりしてきたが、双方になんらかの誤解があっただけで本来は敵ではないのかもしれない。
真実はどうなっているのか……とにかく警察組には情報が少なすぎるのであった。

(私たちはどうすれば……?)

ジバンの戦死以降、警察組のリーダーとなっているキルコは大いに悩む。
選択を間違えれば警察組の全滅そして悪党の味方をしてしまう可能性もある以上、軽はずみな決断はできなかった。
だが、いつまでもこうして岩陰には隠れてられまい。
いずれはここを出て戦わねばいけない時がくるだろう。
キルコがそのように思っていた時だった。

「緑の髪に眼帯…‥あなたはキルコさんですね?」
「え? どうして私の名前を知っているんですか?!」

同盟軍の側から、こちらに気づいた白髪の少年が振り返り声をかけてきた。
少年はなぜかこちらを知っているかのように、キルコの名前を言い当てた。
そして敵意がない素振りを見せながら岩陰に入ってくる。

「初めまして、僕は渚カヲル。
小さなぬいぐるみのような生き物、まこちー。
真っ赤なマフラーの熱そうな男の人、水木さん。
……良かった、彼女の仲間はみんな無事だったんですね」
「少年、なんで俺たちのことを知ってるんだゼッート?」

残る警察組の面子の名前も言い当てたカヲルにどうしたことかと首を傾げる警察組。
元々有名人である水木はまだしも、キルコとまこちーのことは仲間内でしかしらないハズだ。
だが、仲間内でなら……そこでキルコの脳裏に死んだハズの仲間の少女の姿がよぎった。

「!! いま、あなたが言った彼女ってまさか……!」
「ええ、フェイ・イェンは僕らの仲間です」
「まきょ!?」
「生きてるのか、フェイ・イェンは!」
「ええ、諸事情でヘンテコな着ぐるみは着てるけど、この都庁で生きてるよ」

魔物達に殺されたと思われたフェイ・イェンは生きていた。
カヲルの口から告げられた事実に警察組の仲間達は大いに喜んだ。
しかし、同時にキルコたちの混乱も余計にひどくなった。
カヲルの口ぶりからして、彼及び彼の仲間である都庁同盟軍はフェイ・イェンを保護した味方である。
だが同時に、人を襲う都庁の魔物達にカヲルとフェイ・イェンが力を貸しているということでもある。
そもそもフェイ・イェンは都庁の魔物に襲われ、殺されかけたのではないのか?
実際に都庁の魔物に襲われた警察組にとってはそれは不可解極まりないものであった。

「どういうことなんです?
フェイ・イェンちゃんが都庁の魔物に味方しているって……?
都庁の魔物に殺されかけて、ジバンさんたちは殺されて……!」
「……!
そうか、君たちはまだ真実を知らないんだね?」
「真実……?」
「キルコさん、僕の口から本当のことを教えてあげるよ」

91 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 15:00:32 ID:lrDo9O.A0


そして、戦闘の最中だったので多少手短であるが、カヲルの口から警察組に向けて真実は明かされた。
都庁の軍勢の魔物が迎撃以外では人間たちを襲っていないということ。
ネットの書き込みは天魔王軍なる魔族の集団による情報操作による偽りのものであり、都庁の軍勢の悪行だと思われたものは全て天魔王軍の悪行のなすりつけによるもの。
ジバンら警察組を襲ったのは都庁の軍勢ではなく、天魔王軍だったということ。
主催がばら撒いた参加者をバケモノに変える物質。
その物質に侵された大気を浄化するためにはこの都庁に生えた世界樹とフォレスト・セルが必要不可欠であるということ。
そして、それに対処するために都庁の軍勢は人間たちとも休戦して同盟を組み、巨大な対主催組織になった。
その都庁同盟軍と世界樹を滅ぼそうと、貴虎すなわち中学生に弓を引こうとした仮面ライダーが爆弾を仕掛けようとしている。
そのようにキルコたちはカヲルに伝えられたのだった……


「……そういうことだったんですね。
どうりでさっき見た魔物の死体と私たちが戦った魔物と質感が違うと思ったんですよ」
「都庁の魔物は敵じゃなかったのか……
そんな彼らに罪をなすりつける天魔王軍は絶対に許せんものだゼーット!」
「まきょまきょまきょーーー!!」

カヲルからもたらされた情報に警察組一同は納得し、ようやく混乱を納めた。
そして都庁の軍勢もとい都庁同盟軍が敵ではないとわかった今、警察組の取るべき行動は1つだった。

「よし、私たちも都庁に加勢します」
「まきょ!」
「ああ、都庁は俺たちにとって味方であり、都庁の世界樹は主催がばら撒いた危ない物質をなくすためにも必要不可欠だ。
そんな君たちの味方をしないわけにはいかないゼーーーット!!」
「みんな……ありがとう」

警察組が対主催組織である都庁同盟軍の仲間になった瞬間である。


(……これで良いんですよね、ジバンさん)

キルコの中に都庁の魔物に対する憎しみはもうない。
偽りと真実がわかり、真に討つべき敵は他にいるとわかったからである。
仲間を失った憎しみで我を忘れて敵ではない都庁の魔物を殺す間違いを危うく犯すところだったが、それも真実知ったことで踏みとどまることができた。
ジバンもキルコが都庁同盟軍に組することを良しとするだろう。
警察官は罪なき人々の安全と平和のために行動すべきなのだから。

「さて、主催に天魔王軍にDMC狂信者に……戦うべき敵は色々いますが、まずは爆弾を仕掛けようとしているテロリストと猥褻物の取締からですね!」
「ゴロリとチェイスの仇討ちだ!
俺たちが来たからには誰ひとり殺させやしないゼット!」
「まきょ!」

キルコは亡きゴロリが作ったオリハルコンのトンファーブレイドを構え、水木はマイクを手に持ち、まこちーは気合のタスキを引き締める。
警察組の加勢の準備は整った。
おそらく警察組の加入によって都庁とマーラ様のパワーバランスは都庁側に傾くだろう。
都庁同盟軍に所属するカヲルにとっては嬉しい情報だった。

「いきましょうカヲルくん!」
「ええ!」

最初に岩陰から水木が飛び出した。

「キルコ!
援護は俺がするゼーット!」

水木は歌をヴィジョンとして投影するスタンド能力、ザ・アニキングを使用してキルコたちを強力に援護するつもりなのだ。
天魔王軍につけられた傷がズキズキ痛むが、マーラ様相手に中途半端な攻撃は逆効果だろう。
傷口が開くリスクを負おうとも、より強力な攻撃を放つべく、水木は魂を込めて力強く歌おうとする。



「いくぜ! 歌うのはもちろん十八番のマジンガー――」














水木が歌おうとした、その時である。

92 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 15:01:04 ID:lrDo9O.A0

一本の矢が水木の脳天を貫き、血と脳漿を辺りに四散させた。

「――ぜっと」
「アニキさん? アニキさん!?」

水木の頭がはじけ飛ぶ瞬間。
それを眼にしたキルコ、カヲルの顔は青ざめた。

巨匠、水木一郎は倒れた。最後に魂を込めた一曲も歌うことができぬまま……


【水木一郎@現実 死亡確認】


悲劇はこれで終わりではなかった。

「ま…きょ……」

今度はキルコとカヲルの背後からまこちーのうめき声が聞こえたかと思い、二人が振り返ってみると、そこには喉元から噴水のように赤い血を噴出していた、まこちーの姿があった。

「まこちーちゃん!?」
「ぴきー!」
「こいつは貴虎の味方のスライムじゃないか!?」

まこちーの喉元を切り裂いたのはナイフを口元でくわえたスラリンだった。
スラリンは四人に気づかれぬように忍び寄り、背後からまこちーの喉をナイフで裂いたのである。

「ぴっきーーー!!」
「うわ!」
「くっ……A.Tフィールド!」

キルコ達がアクションを起こしてくるより早く、口から灼熱の火炎を吐いて攻撃。
幸いにもカヲルによるA.Tフィールドによる防御が間に合って二人は事なきを得るが、その隙にスラリンには逃げられてしまった。

「あのスライム、よくも……まこちーちゃんは!?」

仲間を傷つけたスライム憤るキルコだったが、まこちーの身も心配であった。
カヲルが床に倒れたまこちーを診るが……

「……ダメだ、もう死んでいる」
「そんな、そんなああああああ!!」

まこちーは首を裂かれたことによる失血でショック死していた。
僅かな瞬間の間に水木、まこちーというかけがえのない仲間が死んでしまったことにキルコは慟哭するしかなかった。


【まこちー@ぷちます! 死亡確認】


そして逃げ出したスラリンの行く先は仮面ライダー斬月・真――貴虎の肩の上である。

「ようやったぞスラリン、これでインベスの数が減った」
「あなたは……貴虎!?」

93 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 15:01:44 ID:lrDo9O.A0

貴虎の腕は弓が構えられていた。
その弓の方角は、キルコたちが隠れていた岩陰の辺り。
すなわち貴虎が水木を射殺したのである。
スラリンにまこちーを殺害させるよう命じたのも貴虎だろう。
それを理解した時、キルコは怒りで手を震わせた。

「よくも仲間を……よくもォーーーーーっ!!」

キルコの怒りが頂点に達した時、本人でも気づかない内に貴虎に向けて突撃していた。

「ダメだキルコさん、戻って!!」

カヲルが必死に呼びかけるがキルコは聞く耳持たなかった。

「チッ……」

貴虎は接近してくるキルコに弓を引く、しかし、キルコの持つオリハルコン性のトンファーブレイドが矢を弾いた。

「!?」
「オリハルコンを舐めないでください!
そんな矢なんて弾きとばしちゃいますから!」

斬月・真の弓矢すら弾くトンファーブレイドを盾に、なおも突撃を続けるキルコ。
貴虎は弓を引き続けるが、オリハルコンの前には効果がない。
そうして貴虎はキルコに接近を許し、キルコは怒りのままにトンファーブレイドを振り下ろさんとする。

「アニキさんとまこちーちゃんの仇ィィィーーーッ!」



「……フッ、かかったな」
「な……はうッ!?」

トンファーブレイドが振り下ろされる寸前、貴虎は仮面の下でほくそ笑んだ。
そしてキルコの身体が何者かに横からかっさらわれた。

「えっ……何が?!」
「これは中々の美乳の持ち主じゃのう」
「!!」

いきなり何が起こったのかわからないキルコが首を左右に振ると、そこには自分の身体を握っている濃い緑色の腕と黄金の馬車、そして巨大でご立派なモノ……マーラ様だった。
その時、キルコは理解した。
自分はマーラ様に捕まってしまったのだと。

「は、離して、このぉ!」

すぐに脱出を図ろうとするキルコは、マーラ様に向けてトンファーブレイドで斬りつけようとする。

「たたり生唾!!」
「あっ!!」

だが、マーラ様から放たれた謎の白い液体――たたり生唾によって両腕のトンファーブレイドは弾かれて地面に刺さった。
こうしてキルコはマーラ様に対する防衛手段を失った。

「ぐふふ、さて、オヌシを涅槃に連れてっいってやろうかのう」
「や、やめて……」

これからマーラ様にナニされるか理解した時、キルコはこのカオスロワで初めて恐怖で震えた。
残った両手両足でジタバタと暴れて脱出を図ろうとするが、すぐに手足も触手によって縛られて身動きが完全に取れなくなってしまった。

「あの女の人が危ない! みんな、あの人を守って!!」
「了解!!」

まどかたちもただ傍観しているわけにはいかない。
マーラ様に貫かれることは死を意味する、それを阻止するために都庁同盟軍の者たちはキルコを救うために動こうとした。

「おっと、そうはいかないな」
「ぴきー!」

その矢先、貴虎の放った矢とスラリンの火炎がまどかたちの進撃を遮る。

「邪魔しないで!!」
「おまえたちはそこで指を加えて見ていろ」

キルコを何とかして助け出そうとする都庁同盟軍の者たちだったが、貴虎・スラリンによる妨害で誰もマーラ様の場所まで辿りつけない。
これから起こる惨劇に対し、まどかたちは貴虎が言ったように、指を加えて見ているしかなかったのだ。

94 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 15:02:21 ID:lrDo9O.A0



震えるキルコに対し、マーラ様は背面に生えた触手でビリビリとキルコの制服や衣服を切り裂いていく。
キルコはあっという間に一糸まとわぬ姿になり、たわわな胸と豊満な尻があらわになる。

「いやあーっ!」

悲鳴をあげるキルコ。
だが、彼女を救える者はこの場にはいない。
ただ魔王を喜ばせるだけであった。

「そそるのお、ではとっておきの技で天国へ連れていってあげよう」
「いや、やめて……入れないで!」

マーラ様のご立派様がキルコの大事な場所を向く。
キルコはただ恐怖し、泣いて懇願するだけであった。
元傭兵であるキルコさえも震え上がらせるモノがご立派様にはあったのである。
そして――

「刹那! 五月雨撃ち!」
「い、いやああああああああ!! 死んじゃうううううううう!!!」

キルコの中にご立派様はぶち込まれた。
それも高速ピストンで。
キルコの肉体が弓なりに曲がり、胸が上下する。

「こんなのって、こんなのって!」

キルコはただ悔しかった。
正義のおまわりさんが悪に屈したくはなかった。
だが、下の口から昇ってくる快感にはとても抗えるものではなかった。

「私は警察官として、アンッ!
人々を守らなきゃいけないのに ンッ!
誰も、ハアッ! 守れてない……」

ジバンのように尊い正義の意志を持って人々のために戦いたかった。
だが実際には、仲間を一人たりとも守ることができず、屈辱と後悔の中でその生を終わらせようとしている。
彼女の中の正義の意志もまた、快楽という名の白濁色にだんだん染まっていく。
その白濁色はキルコにとって絶望の色だった。

「さあーて、フィニッシュじゃ」

マーラ様は最後にキルコに最大の快楽を与えるべく、出し入れのスピードをあげる。
絶望と快楽でショート寸前だったキルコの脳に更に苛烈な電気が流れた。
いよいよ、凌辱劇は終わりを迎える。キルコの死を持ってして……


「逝クッ 逝クッ 逝クッ 逝クッ 逝っちゃうのおぅぅぅんん!!!
…んああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


最大級の絶望と快楽を味わいながら桃色の悲鳴をあげ、キルコはとうとう絶頂を迎えてしまった。
自分とマーラ様の体液でドロドロになり、白く染まった肉体がズルリと床に落ちる。
ビクンビクンと痙攣した身体はやがてピクリとも動かなくなった。
無情にも警察の正義は魔王の性技の前に敗れ去ったのであった。


【音無キルコ@新米婦警キルコさん 死亡確認】
【警察組 全滅】

95 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 15:03:02 ID:lrDo9O.A0


「キルコさん、そんな……」

カヲルは目の前で起きた新たなる仲間になるハズだったキルコと警察組の全滅を嘆くしかなかった。
カヲルだけでなく、都庁同盟軍の者たちも救えなかったことに歯噛みしていた。

そして、都庁同盟軍の悲しみはすぐに憎しみと怒りに変わり、その矛先はマーラ様と手を組んだ主任組に向けられた。


「呉島貴虎、貴様ァーーー!!」
「どういうつもりなの!?」

スニゲーターとラブが貴虎に喰ってかかる。
貴虎たちが邪魔さえしなければ、キルコは助けられたのかもしれないのだから。
そんな怒れる者たちに対して貴虎はほくそ笑みながら答える。

「悪いが、そういう契約なんでな」
「契約……まさかあなたたち、あのマーラの仲間に!?」

貴虎がマーラの仲間になった……その事実にほむらは戦慄する。
純粋にただひたすらに強い男と、わけがわからないくらい強いご立派様が手を組んだのだから、それだけで都庁側としては驚異であるのだ。
キルコとの行為を終えたマーラ様がご満悦の様子で貴虎の横に並ぶ。

「そうじゃ。
ワシはおまえたちの連携のおかげでなかなかご立派をぶち込めず、イライラしておったところをこの男が契約を持ちかけてきたんじゃ。
ワシがご立派をブチ込む手伝いをしてくれる変わりに、仲魔になれとな。
そして、貴虎は人間してはかなりの強者だったし、使える人間と思ったから契約したんだわい。
結果は見ての通り上出来以上、契約して損はなかったわい」
「俺としてはおまえたちインベスを滅ぼせるならどんな手でも使うだけだがな……例え悪魔と契約してでもな」

マーラ様は貴虎を己が欲望を叶えてくれる戦士として見込んで仲間……いや仲魔になったのである。

(まあ、こやつらもいずれ掘るがな。
だが戦士としては本当に使える奴らじゃし、しばらく後でも良かろう)

仲魔になっても主任組のシリアナは狙われている……が、マーラ様としても利用価値を見出している貴虎を本格的に襲うのは後になるであろう。


一方、貴虎の思惑は――

(ククク、いいぞ。このインベスの『奇行種』は利用できる。
こいつを使ってこの都庁のインベスとヘルヘイムを滅ぼしてやる)

――未だに都庁同盟軍をインベスと勘違いしっぱなし、それどころか悪魔であるマーラ様も同じインベスを共食いするかの如く犯して殺すインベスの奇行種であると誤解していた。
貴虎の目線では都庁同盟軍とDMC狂信者(入団希望者)の戦いは、インベス同士の抗争にしか映らなかったようだ。
人類種を守るためならば悪魔とも、本来は討つべきインベスとも手を組む……それが貴虎の決断であった。

「ぴきいー?」
(わかっているスラリン。
こいつはファガンを犯して殺した下手人だ)

スラリンはマーラを仲魔にしたことに納得できない様子だった。
マーラには仲間を殺されているのだ、不満を持つのは無理もない話であろう。

(だが、こいつを利用しなければ、強力なインベスまみれのこの局面をとても突破できないぞ。
もちろん、最終的にマーラも討つつもりだ。
敵の数が減り次第、隙を見て逃げ出し爆弾でヘルヘイム諸共吹っ飛ばしてやる。
それまで我慢するんだ)
「ぴき……」
(シーザーとヘルヘイムの仇も討ちたいだろ?)
「!!」

貴虎は最終的にはマーラも討つつもりであること、そして相対する都庁同盟軍は長年の付き添いであるシーザーとこのロワで友となったヘルヘイムを殺した憎き仇敵だ。
貴虎の諭しによって復讐心を刺激されたスラリンから不満の心を消え、シーザーとヘルヘイムを奪った都庁の者たちに罰を与える復讐心だけが心の中で燃え上がった。
今、貴虎とスラリンの心にあるのは、『インベス殲滅』の文字だけである。
そうして二人は相手がインベスではないという致命的な誤解に気づかぬまま、自分たちの正義のために突っ走るのだった。

96 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 15:03:43 ID:lrDo9O.A0


「クッ、数はこちらが遥かに上だ! 連携をうまく使って倒すぞ!!」
「「オオ!!」」

都庁同盟軍もいつまでも呆けてる場合ではなく、攻勢にでる必要があった。
スニゲーターが筆頭に立ち、同盟軍はそれぞれの技と武器を持ってマーラ様と主任組に仕掛けようとする。
それに対しマーラ様は不敵に微笑む。

「連携か……それならワシらもできるかもしれないのお。
貴虎、スラリン! ありったけのパワーを一点に集中するんじゃ!!」

突撃してくる都庁同盟軍の群れにマーラ様、貴虎、スラリンの三人は迎撃体勢をとる。
そして、マーラ様の指示どうり、三人は一点に向けてなるべく強力な攻撃を放った。

「ぴきー!(しゃくねつ!)」
「ソニックボレー」
「マララギダイン!」

するとどうだろうか、スラリンの放った灼熱の炎が、貴虎の放った強力なエネルギーの矢、マーラ様の放った怪しい色の炎が一点集まって融合し、燃え上がる物凄いエネルギーの塊となった。

「これは……」
「合体技じゃよ。
即席にしてはよくできている。
……名づけて『マラ灼熱のソニックダイン』じゃ!!!」

マラ灼熱のソニックダイン――そう名付けられたエネルギー体が都庁同盟軍に高速で襲いかかる。

「まずい! 回避……間に合わない、防御を!!」

見るからに喰らったら危なそうな物体に同盟軍は攻撃を中断する。
エネルギー体の接近が早すぎて回避は間に合わない。それぞれが防御行動をとり始める。
その中で一行の壁となるべく、あえてエネルギー体に向かっている者達がいた。
まどか、氷竜、カヲルの三人である。

「千樹の祈り!」
『アイスシールド!』
「A.Tフィールド全開!」

三人はそれぞれの持つ防壁を合わせてでエネルギー体を防ごうとした。
そしてエネルギー体が防壁に衝突した。
物理攻撃を無効化する祈り、炎攻撃を無効化する氷の盾、あらゆる攻撃を弾く障壁、この三つが合わされば並みの攻撃どころか、チート級の攻撃すら弾かれるだろう。


「……そんな!?」
『火力が高すぎて……盾が溶け出している…だと……!?』
「ダメだ、強すぎる!」


……だがマラ灼熱のソニックダインはチート級をも超えた理不尽級の攻撃。
純粋にパワーがありすぎて、物理・火炎無効化効果すらも貫通してしまっていた。
そして防壁は叩き割られ、殺しきれなかったエネルギーは大爆発を起こした。


「うわあ!!」
「痛っ!!」
「ぐは!!」


都庁同盟軍の全員が爆炎によって吹き飛ばされ、ある者は宙を舞い、ある者は壁面や床に叩きつけられた。

……爆煙が晴れた所で、同盟軍に手傷を負ってない者は誰ひとりいなかった。
多くの者が痛みでうめき声を上げていた。
だが、これでも被害は最小限に済んだ方であろう。
この攻撃による死人はいない。
まどかたちが防御に回らなければ、半数、下手をすれば全員が消し炭になっていた可能性もある、それだけ強力な技であった。

97 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 15:04:21 ID:lrDo9O.A0

「クソッ、なんてパワーをもってやがるんだ……」

起き上がったスニゲーターはマーラ様、主任組の実力の前に震え上がっていた。

「あいつらを倒すには本当にレストかダオス、フォレスト・セル、もしくはあの『お方』をお呼びするしか……」
「スニゲーターさん! 危ない!!」
「え? グハッ……アッー!!」

呆然としていたスニゲーターに、まどかが注意を呼びかけるも間に合わず、スニゲーターの胸に数本のエネルギーの矢が刺さり、そのシリアナにはご立派様が突き刺さった。
この同時攻撃により、スニゲーターは二つの意味で昇天した。


【スニゲーター@キン肉マン 死亡確認】


「首はもいどいてくれ、後で必要になるからの」
「了解だ、スラリン」
「ぴき」
「さて、これであと2人……!」

マーラ様は昇天したスニゲーターからご立派を引き抜き、スラリンはナイフでスニゲーターの首を切り落として渡した。


「なんてことですかねコレwww!」

オオナズチはセリフに草を生やしながら現状に絶望していた。
たった今、トリン、サクヤ、警察組に続いてスニゲーターも死に、かけがえのない仲間が目の前で死んでしまった。
それだけでなく、これまでは仲間との連携とマーラ様に仲間がいない点をついて優位とまではいかずとも互角の戦いができた。
だが、主任組がマーラ様についたことで事態は一変した。
マーラ様側に連携できる強力な味方がついたことで、マーラ様の攻撃と防御はカバーされ、反対に同盟軍の攻勢は削がれるだろう。
おまけに向こうはほとんど軽傷なのに対し、こちらは中〜大程度のダメージを受けたものがほとんどだ。
特にほむら、ロックオン、そしてオオナズチ自身も傷が深く、立っているのがやっとなレベルである。
マーラ様相手に対し、光明が見えていた戦いが、一瞬にして絶望的なものになった。
事態は最悪の方向に向かっていた。

「あらら勝てるんですかねえコレwwww
つか、魔王とかチート仮面ライダーとかレベル最大のスライムとかやりすぎにもほどがあるっしょwwww
マジぱねえっすwマwジwぱwねwえwっwすw
wwwwwwww

wwww…………

……………………

……クソッタレがああああああああああああああああああああ!!!」


オオナズチはしばらくヤケクソで笑っていたのちに、怒りのままに吠えた。
どうしようもない現状にただ吠えるしかなかった。

「そう、吠えるな。
おまえもすぐに仲間のいる極楽浄土に連れて行ってやろう」
「おまえたちが行きつく先のはおそらく地獄だがな」
「ぴききききき」

怒れるオオナズチや同盟軍を嘲笑いつつ、マーラ様、貴虎、スラリンがゆっくりと同盟軍に向かっていった。


――これより都庁同盟軍にとって絶望的な戦いが始まる。
そんな予感をこの場にいるものたちに抱かせながら。


【二日目・10時30分/東京都・世界樹地下中央部】

98 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 15:06:53 ID:lrDo9O.A0

【ご立派な強者たち】

【マーラ様@女神転生シリーズ】
【状態】ダメージ(小)、首輪解除
【装備】己のご立派様
【道具】支給品一式、トリンの生首、サクヤの生首、スニゲーターの生首、連結したゴロリとチェイス、ファガンの卵
【思考】
0:主任組と手を組んでまどか達を昇天させる
1:DMC狂信者入りして男女種族問わずヤりまくる
2:復活したクラウザーさんともヤる
3:誰かが混沌の神を召喚した様じゃの…まあいい
4:主任組もいずれ掘る
※ディーによってDMC入団のための特別条件・都庁の名だたる者の首を五つ集める(残り2つ)を課されました
※貴虎が世界樹を爆破しようとしていることを知りません
※魔界で修行した結果、ものすごく強くなっています
※たとえ相手が再生を繰り返すような不死に近い存在であっても、超絶テクで昇天させることが可能です


【呉島貴虎@仮面ライダー鎧武】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、斬月・真に変身中、財布と貯金が素寒貧
【装備】ゲネシスドライバー、メロンエナジーロックシード
【道具】支給品一式、夕張メロン×55、N2爆弾@新世紀エヴァンゲリオン×3
【思考】基本:人類種を守るため、危険な存在を倒す
0:マーラを利用してインベス(都庁同盟軍)を殲滅する
1:DMC狂信者による二度目の都庁攻撃によって、内部が手薄になっている内に地下から潜入しN2爆弾を起爆させて都庁を吹き飛ばす
2:都庁が破壊できるまではDMC狂信者と組むが、いずれはこちらも滅ぼす
3:パソコンは……今は諦めるしかないか
4:隙を見て逃げ出し都庁に爆弾を仕掛け、マーラ諸共吹き飛ばす
※都庁の変貌をヘルヘイムの森の侵食だと思っています
※ベジータが所有しているパソコンの本来の持ち主です。パソコン内に何かしらのデータが保存されているかもしれません
※マーラ様をインベスの奇行種であると誤解しています


【スラリン@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】
【状態】ダメージ(中)、疲労(小)、LV99 悲しみ
【装備】無し
【道具】支給品一式、ナイフ
【思考】基本:殺し合いを終わらせる
0:マーラを利用してインベス(都庁同盟軍)を殲滅する
1:主であるグランバニア国王とその家族と同僚の仲間モンスター達を探し、それ以外の仲間も探す
2:マーダーは可能な限り倒す
3:本能的に強大な何かが都庁の真下に埋まっていることを感じている
4:マーラ怖い、掘られたくない
※人間の言葉は聞けば理解できますし、(出身世界の)人間の文化や常識も理解できますが、人間の言葉は全く喋れませんし読めません。
※現時点で人間のほとんどをインベスとして誤認しています。主任が考えを変えない限りスラリンも変わりません




【都庁同盟軍 】

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(中)、世界樹の巫女、左脚に怪我、首輪解除、激しい怒り
【装備】世界樹の衣
【道具】支給品一式 その他不明、モンスターボール(フォレスト・セル)
【思考】基本:自分も戦い、みんなで生き残る
0:マーラと主任を倒す
1:クラウザーさんのためにも、DMC狂信者の暴走を止める
2:警察組と同盟軍の皆をよくも!
※巫女の祈りにより、魔法少女に近い存在へとなりました
※ソウルジェムなどはないので、肉体が致命傷を負えば普通に死亡します
※衣装はアルティメットまどかのものを2Pカラーにした感じです。戦闘力もそれの劣化版
※世界樹の王@世界樹の迷宮と同じスキルが使用可能です


【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(特大)、首輪解除
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(穢れ70パーセント)
【道具】支給品一式、ベレッタM92(残弾10)、レミントンM870(残弾0)、ミニミM249(残弾0)、M16クレイモア×5、M84 閃光手榴弾×15、88式地対艦誘導弾、長ドス、ゴルフクラブ
【思考】基本:まどかを守りつつ、主催者を倒す
0:マーラと主任を倒す
1:まどかは命にかえても守る
2:マーラの仲間になった主任はもう絶対に殺す


【オオナズチ@モンスターハンターシリーズ】
【状態】ダメージ(特大)、疲労(小)
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:美少女とエロ同人誌みたいなことしつつ都庁で暮らしたい
0:マーラと主任を倒したいが、勝てるのかコレ……
1:正直、友や仲間の死には心を痛めている
2:今は草を生やしてる場合じゃねえ!
※尻尾も破壊された場合、ステルス能力を失います
※マーラ様の情報をアカムトルム経由である程度知っているようです

99 タチアガレ セイギ :2016/03/24(木) 15:07:20 ID:lrDo9O.A0


【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、首輪解除、攻撃力1.5倍、被ダメージ半減
【装備】無し
【道具】支給品一式、余った真竜ニアラ
【思考】
基本:世界樹の防衛
0:マーラと主任を倒す
1:レストを信頼
2:サクヤたちをよくも!
3:俺を超える巨根など認めるものかあ!!
※レスト直属の魔物のため、装備の恩恵によりステータスが上がっています


【メガボスゴドラ@ポケモン】
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、首輪解除
【装備】不明
【道具】支給品一式、大量の土と樹
【思考】
基本:ダオスに着いていく
0:マーラと主任を倒す
1:縄張り以外でも自然環境を破壊する奴は容赦なく頭突く
2:ダオス達のサポートを行う
3:せっかく植林したのに何度も壊すのはやめれ(切実)
※現段階で判明している所持技はアイアンヘッドとステルスロック。その他不名


【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、左側の首喪失、首輪解除、怒りと悲しみ
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:都庁同盟軍と共に生き残る。DMC信者は殺す
0:マーラと主任を倒す
1:鹿目まどかは必ず守る
※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能


【ロックオン・ストラトス@機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-】
【状態】ダメージ(特大)、疲労(大)、右目失明、弾丸の勇者、首輪解除、キョウリュウブラックに変身中
【装備】ハロ×2@ガンダムOO、ガブリボルバー、ガブリカリバー
【道具】支給品一式、ドラグノフ狙撃銃@現実、獣電池(パラサガン)×6
【思考】 基本:都庁同盟軍の仲間として殺し合いを止める
0:マーラと主任を倒す
1:トリン……アンタのブレイブは引き継ぐ!
2:警察組の全滅についてフェイ・イェンになんて伝えればいいんだ……
※キョウリュウジャーとして認められました。キョウリュウブラックに変身可能となり、竜と話せます。


【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【状態】ダメージ(中)、疲労(小)、首輪解除、怒り、キュアピーチに変身中
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!、キュアスティック・ピーチロッド@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、大量のドーナツ
【思考】
基本:絶対に殺し合いを止めて、みんなが助かる方法を探す。
0:マーラと主任を倒す
1:都庁同盟軍のみんなと一緒に殺し合いを止める
2:ほむらはまだ少し怖いが、仲良くしたい
3:仲間を殺したマーラと主任は絶対に許さない
※9期とは関係ありません。


【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】ダメージ(中)、傷心
【装備】無し
【道具】もくたん@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:歌で自然環境の保護を世界に訴える
0:マーラと主任を倒す
1:都庁の仲間達、カヲル達を守る
2:仇であるDMC狂信者は確実に根絶やしにする
3:許すまじ天魔王軍!!
4:拳王連合軍も滅ぼす


【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】ダメージ(中)、疲労(小)、傷心、怒りと悲しみ
【装備】キーボード@楽器
【道具】支給品一式
【思考】基本:バサラの遺志を継ぎ、彼の歌を届けて殺し合いを終わらせる
0:マーラと主任を倒す
1:シンジ君を探して一緒に歌う
2:DMC狂信者や天魔王軍は許さない
3:しかし僕にバサラの代わりが務まるのか……?
4:スニゲーター……!
※使徒だからか、竜と会話が可能です。

100 Each Justice :2016/03/30(水) 15:19:22 ID:k.6a5Ls.0
『邪魔を、するなぁぁぁぁ!』
「ぴきぃ!」

世界樹地下での血みどろの死合は続いていた。

氷竜が怒号と共に足を踏み鳴らせば、氷の盾が出現してスライムの炎を遮断する。
アイスシールドの耐久力は、敵の連携攻撃を許さなければ相変わらずの高性能であった。

(おのれ、やはり先刻不意打ちで首を一つもっていかれたのが痛すぎる……!)

だが、氷竜はその盾の出来栄えにただただ歯噛みする。
圧倒的な防御力を持つ盾の何が不満なのか?
共に奮戦するほむらと、長年苦楽を共にしてきた偉大なる赤竜だけは、氷竜の苦悶の表情の理由がわかった。

(おかしい、私と戦った時はもっと純度の高い氷……それこそ鏡のような盾だったはずなのに!)
(その通りだほむら。だがあいつの技は、三つの首が揃った三位一体でこそ真価を発揮するのだ!
 あの傷ではミラーシールドは生成できず、ブレスの威力も減衰する……!)

本来であれば、氷竜が生み出すミラーシールドは超速で生み出される最強の盾。
万能属性を含めたあらゆる攻撃を完全反射するというチートカウンタースキルなのだが……
赤竜の言葉通り、首を失い氷の力が弱まってしまった現在では、ただ頑丈なアイスシールドの生成が限界であった。

「相変わらず邪魔なヤツじゃなぁ。そんなに冷気を吹き出して、この滾りが萎えてしまったらどうするつもりじゃ?
 ――まあこの程度でギンギンのワシが萎えることはないんじゃがなぁ!」
『ぬぐおおおおおぉぉぉぉぉ……!』

暴れ狂う魔王マーラの弱点は氷だというオオナズチ。
理由は冷えて縮こまって萎えるから。もう外見通りの弱点だ。
さらに再生能力とアイスシールドにより、貴虎とスラリンの攻撃を遮断できる氷竜は残された同盟軍の戦力の要であった。
しかし、さしもの三竜も首を一つ失う重傷を負った状態で『魔』そのものを司る魔王と仮面ライダーにスライムを一人で抑え込むことはできない。
そして彼の背後には、守るべき巫女まどかがいる。
盾を張り巡らせ、複数の眼で周囲を警戒しても、どうしてもまどかの防御と敵の足止めが優先されてしまう。

「そこだっ!」
「危ない! 千樹の守りっ!」
『すまないまどか、助かった!』

氷竜の僅かな死角から放たれる矢を、どこからともなく伸びてきた世界樹の枝が遮断する。
絶望的な都庁同盟軍の戦線は、まどかと氷竜の守りの布陣でなんとか崩壊を免れているのだ。

ほんの僅かな時間、二枚の盾が同時に使用された。

「ふっ……かかったな」
「なっ――」

直後、マーラが猛進する。

「くっ、僕のA.Tフィールドだけで耐えきれるのか……!」

ここで三枚目の盾、最終防衛ラインとしてカヲルのA.Tフィールドがまどかを包み込む。

「あまいのぉ、お主」

だがマーラが狙うはまどかではなかった。
盾は確かに面倒ではあるが、三人の連携があれば打ち破れるのはすでにわかっているのだ。
現状マーラ達にとって邪魔なのは、盾の隙間から援護射撃をしてくる連中である。


つまり

101 Each Justice :2016/03/30(水) 15:20:25 ID:k.6a5Ls.0
「ア――――ッ!?」

「ロ、ロックオォォォォォォォンッ!!!」

打ちつけられるご立派。
引き裂かれる肛門。
滴る鮮血。
思わず漏れてしまう喘ぎ声。

「お、俺は……トリンのためにも……ブレイブ……ぉほっ……」

無慈悲な一撃を受け、ロックオンの死は確定した。
だが彼は最後の力を振り絞り、マーラへと銃を向ける。
本人の意思とは無関係に漏れてしまいそうな嬌声も噛み殺し、引き金に手をかけ――

「やらせん」「大人しく昇天するがよい」

それよりも早く、貴虎が放った矢がロックオンの心臓を射抜き、ご立派がより深くへ捻じ込まれる。
ブレイブを引き継いだキョウリュウブラックの意思を笑うかのような、あまりにも冷酷な一撃。
その体はご立派を引き抜かれると同時に、力なく地面へと崩れ落ちた。

【ロックオン・ストラトス@機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-】 死亡確認

『貴様ァァァァァァァァァァ!』

赤竜が咆哮をあげ、ファイアブレスを吐き出す。

「ぴきーぃ!」

だがスラリンの灼熱の炎の妨害により威力を下げられたそれは、貴虎の連続射撃でダメージを与える前にかき消された。
氷竜同様、彼も傷により満足のいくブレスが吐けなくなっているのだ。

「何を怒る? 戦いにおいて、遠距離攻撃を得意とするものや手負いの者を優先して潰すことは基本だろう。
 ましてや貴様ら(インベス)なぞにかける情などというものは、存在しないっ!」

貴虎の言うとおり、数で劣る彼らが戦況をより有利なものにするには敵の頭数を減らしていくのが定石だ。
ロックオンは既に瀕死の重傷を負っていた。それでありながら遠距離からの攻撃を止めない彼は、邪魔以外の何物でもない。
弱った人間を蹂躙するなど、忌み嫌う者も多いだろう。
だが貴虎にも信念がある。その信念のためには手段は選ばないし、周りからの罵声を浴びる覚悟も出来ている。

「次は――」
「っ!?」

そして、次の獲物に狙いを定める。つい先程まで戦っていた、黒髪の少女だ。

「危ない、ほむほむっ!」

だが、貴虎が放った矢はラブによって弾かれる。
目の前でロックオンが惨殺され、先程の貴虎の言葉から次に狙われるのはほむらだと彼女は気がついていたのだ。

「ラブ……守ってもらってすまないのだけど……私はもう足手まといにしかならないわ……」
「何を言ってるの! こいつら倒して、みんなで一緒に地上に戻るんだよ!」
「ごめんなさい……もう、武器も底をついて、これ以上魔法を使えば……あなた達にさらに迷惑をかけることになる……」

ほむらは息も絶え絶えな様子でラブに詫びた。
彼女の手に持つ銃は既に弾が底を尽き、手の甲に宿るソウルジェムの濁りは既に限界寸前であることを示している。
屈強なマーラと貴虎には肉弾戦では敵わないし、小さくて動き回るスライムにも効果は薄いだろう。
武器と魔法が使えなくなった時点で、ほむらは生きながらにこの場では死人同然となっていた。

102 Each Justice :2016/03/30(水) 15:21:43 ID:k.6a5Ls.0
「ラブちゃん、ほむらちゃんを抱えて後ろに下がって!」
「わかった!」
「これ以上……これ以上みんなを傷つけるのはやめて!」
「うぐぁ!?」

怒りのままに、まどかは世界樹の力を行使する。
世界樹の枝で切り裂くサウザントネイルと、世界樹の根を振り回して薙ぎ払うサイクロンルーツの同時使用。
本来の世界樹の王たる存在でも真似ができないような力の発現に貴虎は吹き飛ばされ、そしてマーラは僅かに驚いた表情を浮かべた。


(ふぅむ……時間経過と共に巫女の器の力が増しておるのか?
 まだまだ青く、力に振り回されてると言っていいが……場所が場所なだけに、ちと不味いかもしれんのぉ)


まどかは世界樹の巫女となり、一時的とはいえ世界樹との融合も可能だ。
それはつまり、まどかの怒りはそのまま世界樹の怒りということになる。
この戦場となっているダンジョンも世界樹の一部であり、いわばマーラ達は怒りを向けてくる存在から360度を包囲されているということになる。

(こやつら、中々に粘るからのぉ……一人一人、暴れるのを屈服させてから昇天させてやりたいところなんじゃが。
 必要な首はあと二つ――いやさっきの男の首をちぎれば一つか。惜しいが、ここはやはりクラウザーをヤることを優先するとしよう)

「スラリン、その男の首もワシに寄越すんじゃ」
「ぴきぃ!」

倒れ伏したロックオンの首を、スラリンが切り落とす。
もう何度目になるかもわからない惨い光景に誰もかれもが短く悔しさを滲ませた声を漏らした。

『貴様らだけは、断じて生かして帰さん!』
「おおっ!? ふむ、お主もなかなかのモノを持っているようじゃが、ワシには遠く及ばんのぉ!」

ロックオンの首を受け取ろうとしていたマーラの身体に、ウォークライが激しくぶつかる。
叫帝竜の巨体による突進を受けても、マーラはびくともしない。
だがこの戦いの最中にウォークライもそれを十分に理解しており、驚くことなく次の本当の攻撃の構えに入った。

『我が爪で八つ裂きにされて、滅びろ巨根ッ!』

雄叫びと共に、ウォークライの両腕の爪が振り下ろされる。
これまで数多くの竜を狩る者を血の海に沈めてきた、必殺のギガブレイクだ。

「ぬふぉふぉふぉふぉ! そのパワーは見事じゃが、昂ぶってきたワシのご立派にはその手の攻撃は通じぬわ!」
『なんだとっ!? うぐ、なんだこの汚らしい粘液は!?』

しかしギガブレイクは不発に終わった。
荒ぶりそのご立派をさらに怒張させたマーラの身体は謎の粘液で覆われており、爪を受け流したのだ。

これまでに多くの男女を貫き、時には激しい攻撃にさらされたマーラはとにかく現在も非常に興奮状態。
興奮した身体は先走った液体を垂れ流し、誰かを貫けばその誰かの愛液や腸液を浴びる。
そして相手を昇天させるために、マーラは己の身体から特濃の白濁液をぶちまける。
二重三重に粘液で覆われたマーラには、物理攻撃に対する耐性が勝手にでき始めていたのである。

103 Each Justice :2016/03/30(水) 15:22:53 ID:k.6a5Ls.0
『くっ……!』

たまらずウォークライは飛び退いた。
自分の爪が通らないのであれば、おそらく自分と同タイプの赤竜の攻撃も通用しないだろう。
タイフーンハウルであればおそらく少なからずダメージを与えられるだろうが……
オオナズチの言葉通り、万が一自身のブレスの状態異常が跳ね返されると不味い。
この最悪の魔王を前にしてスキル使用不可と麻痺などという状況は、イコール死でしかない。

「よし、今じゃ首を投げとくれ」
「ぴき」

そしてウォークライが退いたタイミングで、ロックオンの首が投げられ――

「ゴドォォォォォォォォッ!!!」
「ぴぎぃっ!!?」

それと同時に、岩陰に潜んでいたメガボスゴドラがスラリンに奇襲をしかけた。
魅せる技ではない。無骨な、しかしメガボスゴドラの身体から繰り出されるそれはまさに鉄槌――アイアンヘッド。
スラリンは軟体ではあるが、首を投げるために身体を捻り、その瞬間に軸となる部分が生まれて僅かに硬くなっていた。
そのタイミングを見計らってのふりおろしアイアンヘッドは、スラリンの身体の一部を飛び散らせるには十分な威力があった。

「スラリン!? くそ!」
「オオオ……!」

予想外の一撃に、貴虎がメガボスゴドラに矢を放つが、頑強な身体はそれを受け止めてみせる。
まだ、倒れるわけにはいかないという信念が、メガボスゴドラに力を与えていた。

「ぴ……ぎぃ……!」
「ドォォォォォ!」

まだ、この仲間の首を刎ねてまわる小さな悪魔は生きているのだから。
メガボスゴドラは、こんな時に己の攻撃力の低さを嘆いていた。
こんな小さな奴一人渾身の一撃でも殺しきれないなんて、と。
だが飛び散り容量が明らかに減ったスライムは半死半生。このまま放置してもいずれは死ぬだろう。
そういった意味では、一応当初の目的は達せたのかもしれないと、頭を振り上げ追撃のアイアンヘッドの構えに入りながらも考えていた。


『に、逃げろメガボスゴドラ! マーラがお前に狙いを変えているっ!』


――そんなことは覚悟のうえだ。
最初から、このスライムを道連れに死ぬつもりだったのだ。
結果としてそれさえできていないが、少なくとも大きなダメージは与えられた。
愚鈍な自分がマーラの攻撃をかわしきれるわけがない。ならば動かず大人しくしていた方が、マーラが余計な方向に突進せずに済む。
僅かな時間でも仲間達から攻撃をそらすことができれば、その間に氷河の再生とエタニティツリーで微々たるものでも回復できるだろう。
連続で公園を破壊されたのだけはちょっと凹んだけれども、それでもダオスは信用に足る人物だった。そしてこうして一緒に戦った仲間たちも。
後は、頼んだ――あえて、仲間たちに言葉は伝えない。

「スラリンを殺したかったようじゃが、おかげでお主の*が丸見えじゃぞ?」
「ゴドォォア―――――ッ!?」

回避行動もとらなかったため、猛突進してきたマーラのご立派は深々とメガボスゴドラを貫いた。
来ると覚悟をしていたにもかかわらず、メガボスゴドラは断末魔の嬌声をあげてしまう。
それだけを悔いながら、やがてメガボスゴドラはぴくりとも動かなくなった。


【メガボスゴドラ@ポケモン】 死亡確認

104 Each Justice :2016/03/30(水) 15:24:09 ID:k.6a5Ls.0
「フハハハハハハ! これで、五人目じゃ!」

硬いメガボスゴドラの首を、マーラはなんなく自分の手でちぎって見せた。
彼が仲間のためにあえて捨て身の行動を取ったということなど、きっと理解していないしする気もないだろう。
己の手元に、狂信者入りの条件である五つの首が揃ったのだ。それ以上に大切なことなど存在しない。

「う……うぅ……!」
『おのれ……』

笑うマーラに対して、同盟軍の誰もが、涙を零していた。
勝ち誇ったように、マーラはその触手で仲間たちの首を掲げているのだ。
その光景に、特にまどかの怒りと悲しみが混ざった感情は爆発しそうになる。

「みんな……!」

知的であった筈のトリンの首は、見るも無残なアへ顔になってしまっている。
その想いを伝えることも叶わなかったサクヤの首は、絶望と悲しみの表情を浮かべている。
あまりに一瞬、不意をつかれたスニゲーターの首は、何が起きたのかと混乱したままだ。
遺志を継ごうと奮戦し、それでも討たれたロックオンの首は、ただ悔しさを全面に滲ませている。
そしてまさに今もがれたメガボスゴドラの首は、どこか悲壮な覚悟を決めていたように見えた。

この僅かな時間で、かけがえのない5人の仲間が魔王に殺された。
ゴロリ、チェイス、水木、まこちー、そしてキルコ……
誤解が解け、共に戦おうとカヲルの手を握った警察組も仲間に含めるならば、さらに5人の犠牲者。
いや、この後のことを考えれば、自分たちを含めてまだまだ沢山の仲間が殺されるかもしれない。

「ゆる……さない……!」

世界樹全体が僅かに震える。
まどかの怒りに呼応するかのように、既に世界樹の根はサイクロンルーツを放つ寸前だ。


「貴虎、首は集まった。それにこの位置ならば問題あるまいて――再び連携じゃ」
「わかった。……いけるか、スラリン?」
「ぴ、ぴぎぃ!」


「――っ!?」

しかし、その怒りがいけなかった。
怒りの矛先をマーラ達に向けた世界樹は、既に攻撃準備が完了――防御に回るまで僅かな時間を要してしまう。
しかもいつのまにか、自分たちは一か所に固められてしまっている。
三重の盾が破られ、多大なダメージを受けたマラ灼熱のソニックダイン。
まどかの千樹の守りが遅れ、さらに今度は大ダメージを負っている状況で、耐えられるのか?

「さらばじゃ。本当は残ったお主たちも昇天させてやりたかったんじゃがな」

答えは――否。


「「連携攻撃―― マ ラ 灼 熱 の ソ ニ ッ ク ダ イ ン ッ ! ! 」」


凄まじいエネルギーが、既にキャンセルのできなくなったサイクロンルーツの根をあっさりと焼き払い……
同盟軍へと迫った。

105 Each Justice :2016/03/30(水) 15:24:53 ID:k.6a5Ls.0
「ふっ……」

貴虎は、自分の勝利を確信した。
この一撃で確実に半数以上は消し飛ぶ。万が一生き延びたとしても、もはや抵抗する力は残っていないだろう。
そいつらはマーラに処理してもらい、後はどさくさに紛れてどこかに爆弾をしかける。
そしてマーラ諸共ヘルヘイムの森を爆破してやれば、晴れてヘルヘイム問題は解決。
次はそれを手土産にビッグサイトへ向かい、ビッグサイトも爆破してやる――












『ゲネシスドライバー』を盗まれた!









「!!!???」









「ざまあみろwwwwwwwwwwwこの腐れメロンwwwwwwwwwwwww」








何が、起きた?
その場の誰もが、状況を理解できていなかった。
あまりにも一瞬のできごとであり、変身が解けて初めてその素顔を晒した貴虎も、マーラさえもが固まった。
唯一動けていたのは……その舌でベルトをからめ捕り、不味そうに咀嚼しているオオナズチだけであった。

106 Each Justice :2016/03/30(水) 15:26:39 ID:k.6a5Ls.0
「な……!?」
「古龍なめんなよ……これでもお前みたいな人間よりも、ずっと長く生きてるし、死線だって越えてきたんだ。
 戦場で、最後まで油断するんじゃない。油断したハンターから、我の舌の餌食になっていくのは昔から変わらない……」
「オオナズチ!?」

いつの間にか、オオナズチは前へと出ていた。

『いかん!』
「っ!」

あわててオオナズチの前方に、アイスシールドとA.Tフィールドが展開される。
しかしそれでもオオナズチはその場から動こうとはせず、そのいびつな翼を広げて仲間の前で仁王立ちをしていた。

「オオナズチあなた何をしてるの!? 炎が弱点だってさっき言ってたでしょう!?」
「ほむほむ……我は確かに変態だ。今も頭のどこかでみんなにエロ同人誌みたいなことしたいとか思ってる……
 でもね、我が望む同人誌展開は、仲間と馬鹿みたいなこと話して、好みの女の子を見つけて、襲って……」

氷の盾が、熱に耐えきれず溶けて消えていく。

「我のテクニックで女の子をメロメロにしたら、一緒に巣に帰って、またエロエロする……そんな穏やかな生活がしたかった」

A.Tフィールドにヒビが入る。

「間に合って! 千樹の守りっ!」
「自然に囲まれて、美少女が一杯いて、色々な面白い人間が集まって……この世界樹は我にとってグンマ―以上の楽園だった。
 それをあんな、たった一瞬の快楽を与えただけで誰もかれも使い捨てるような、女の子どころか生物に対しての感謝の念すら持たない……
 あんな、あんなイカレチン○連中に、これ以上壊されてたまるかくそったれがああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!」

世界樹の防壁が軋む。
オオナズチの絶叫を飲み込むかのように、破滅のエネルギーはすぐそこまで迫っていた。

「……とか言っちゃったりしてwwwwwwwこれで皆を守りきれたら我はヒーローでモテモテ間違いなしですなwwwwww」
『オオナズチ、やめろ! お前ではあの攻撃を受けきれん!』
「……あのスライムは瀕死だ。そしてあの腐れメロンはベルトが無ければ変身できないただの人間、残るは最初通りマーラのみ。
 この攻撃さえ凌げば、きっと何かしらの活路が見えてくるはずだ。
 んんwwwwwww我は古龍の中でも特にタフな種族なんですぞwwwwwシールドで威力が減衰してるこんな攻撃wwwww
 それも一発だけwwwwwww耐えきれないwwwwwwwわけがないwwwwwwwwwwwwwww
 安心してwwwwwwwできる限りみんな後ろに下がってwwwwwwwwそしてwwwwwwww
 我の分までwwwwwwwww楽しい世界樹ライフをwwwwwwww堪能して欲しいんですぞwwwwwwwwwwwwwww」
「オオナズチ!」

最後の防壁が突破され、吐き出されるオオナズチの霞ブレスも蒸発していく。



(ここまでですかな……ああ、せめてさやかちゃんにも別れの言葉くらいは……)












『ヨク頑張ったネ、オオナズチ――君が死ぬ必要はナイよ』

107 Each Justice :2016/03/30(水) 15:27:30 ID:k.6a5Ls.0
「wwwww……え?」



『  ハ  ル  マ  ゲ  ド  ン  』


謎の声。直後に『世界樹の怒り』が炸裂した。


「ぬおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「ぐああああああぁぁぁぁぁぁあ!?」
「ぴぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん!?」

マラ灼熱のソニックダインを一瞬にして相殺したそれの余波は、後ろにいた三人すら大きく吹き飛ばして壁に叩きつける。

『死ぬべきなのは、サクヤや他のみんなを殺しテマドカサエ殺そうとシタ、コノケガレドモだ』

「な、何者じゃお主!?」

マーラ達さえ吹き飛ばしたそれは、異形の怪物であった。
形のことなる龍の足に翼はまだいい。6本の赤い竜鱗で覆われた禍々しい触手と、黒い眼の中でこちらを睨みつける金色の光はなんなのか。
あからさまな怪物でありながら、それが人の型を完全には崩していないというのが、その場にいた誰をも恐怖させた。

「ま、まさか……」

ただ一人、まどかだけはその正体に心当たりがあった。

『マドカハワタシヲユルシ、救ってくれタ。ユイイツ私のナゲキに耳を傾けてクレタ女神にして、新たな世界樹のカンリシャ。
 私はまどかヲこのサイキョウのアメダマと共に守る者……』
「なんだと……」

『イワバ――フォレスト・レスト……オイアメダマ、同じコトバが連続ではシマリガな「エーテルリンク解除ッ!」にしゃっ!?」

眩い閃光と共に、異形の人型は消し飛んだ。
代わりに現れたのは、今は亡きスニゲーターが待ち望んでいた存在。

「あ……危なかった。危うく完全に意識乗っ取られるところだったよ全く……!」
『あ、主!?』
「にしゃにしゃーしゃ! にしゃしゃーん!」
「セルちゃん!? ……もう少し頑張れよ飴玉、折角なんだから名乗りぐらいは終えてからって……?」

ウォークライの現在の主にして、ダオスと双璧をなす世界樹の守護者レスト。

「にしゃああああああああああああ――――――――ッ!!!!!!!」

そして眼を見開き、誰から見ても明らかに殺意に満ち満ちている世界樹の核、フォレスト・セル。

「ほっほっ……まさか、まさかここにきてこのような大物と出くわすとはのぉ……思わず滾ってしまうわい!」
「ば、ばかな……」
「ぴ、ぴぃぃ……」

ご立派をギンギンにさせるマーラとは対照的に、貴虎とスラリンは完全に戦意を喪失していた。
この巨体で一度地上に出てしまえば、世界樹を倒さずに地下に潜るのは至難の技のはずだ。
一体どうして、この規格外の怪物が地下までやってこられたのか?

ほんの少しだけ、時を遡ろう



108 Each Justice :2016/03/30(水) 15:28:47 ID:k.6a5Ls.0
「……サクヤ? っ……! サクヤッ!」

フォレスト・セルに舐めまわされていたレストは、悪寒を感じていた。
全身を余すことなく舐めつくされるおぞましさからくるものではない、もっとおぞましい寒気。

「フォレスト・セル! 聞こえるかっ!? いますぐ、僕を、舐めるのを、中止、してくれぇ……!」

舌で転がされながら、レストは必死で叫んだ。
今の悪寒は普通ではなかった。暗く密閉されたこの口内において、確かに従者の悲鳴が聞こえたのだ。
早く行かねば、彼女が殺されてしまうかもしれない。もしかしたら、既に殺されてしまっているかもしれない。

「行かなきゃ……サクヤの声が……聞こえたんだ……!
 こんな駄目な主人に……愛想を尽かさないでいてくれたあの子の、悲鳴が……っ!」

知ったことではない――正確には、まどかの命令通り治療が済むまでは外に出すわけにはいかない。フォレスト・セルはそう判断した。

「頼むよ……! これ以上、手が届く範囲だったのに、誰も守れないのは、嫌なんだ……うわっ!
 くっ……! こうなったら、まどかやみんなに怒られてでもフォレスト・セルの一部を切り開いて……
 そうだっ、サクヤの身に危険が迫っているってことは、一緒にいるはずのまどかも――」

「にしゃああああああああああああああああ――――ッ!!!」

その言葉で、フォレスト・セルはおぞましい雄叫びを関東中に放った。

「ぐあああああああ! 口内に僕がいるのに叫ばないでくれぇ! と、とにかくわかっただろう!?
 これはまどかの危機でもあるかもしれないんだ! 頼むから僕を……
 いや――そうだ。君も来ればいい。治療しつつ地下に移動すれば、まどかのいいつけを破ったことにはならないよ」

「にしゃ?」

「ああ、君が僕を地下に向かわせる見返りに、僕は君をまどかの元へ連れて行こう。
 正直かなり危険な賭けではあるけど、このまま何もできずに地上にいるよりはましだ。
 地価は君の方が詳しいし、まどかの気配も察知できるんだろう? 僕の身体、一時的に君に貸そう。
 ――エーテルリンク! 対象、フォレスト・セルッ!」

こうして融合を果たしたフォレスト・セルは、まどかの匂いを追って地下へと潜ったのである。




「レストさん……ご、ごめんなさい、サクヤさんは……」
「……わかっている。それよりまどか、フォレスト・セルに命令を。
 エーテルリンク中にフォレスト・セルのスキル内容は理解できた。あれは絶対の障壁を持っている――セルメンブレンだ」
「わ、わかった。セルちゃん、セルメンブレン!」
「にしゃーん!」

フォレスト・セルが叫ぶと同時に、極薄の膜の防壁がまどかや同盟軍を包み込んだ。
フォレスト・セルが持つこの障壁は、氷竜のミラーシールドさえ上回る。
ありとあらゆる攻撃全てを威力を何倍にも跳ね上げた上で、敵対者全員に跳ね返すのだ。

「まどか、君もこの障壁から外へは出ずにみんなは体力の回復に専念してくれ。いくらなんでもみんな、これ以上戦闘ができる状態じゃない」
「で、でも……」
「まどっち、ここは大人しく言うことを聞くべきですなwwwwwwwかっこつけたけど、やっぱり我も死にそうですしwwwww
 それにこいつならwwwwwww我の角と同じようにあのイカレチン○も蹴り折れそうですからなwwwwwww」
「……あれは君がサクヤにあんな真似するからだよ」
「サーセンwwwww……さっきは助かったよ。でもあいつは魔王マーラ、お前でも厳しい相手だ。気をつけるんですぞ……」
「誰だよ君!?」
「wwwwwwwwwwwww」

109 Each Justice :2016/03/30(水) 15:29:45 ID:k.6a5Ls.0
オオナズチの笑い声をバックに、レストは振り向く。
先程のまどかの言葉、そしてぼろぼろな状態で明らかに人数が減っている仲間たち。
この場で何があったのかは、考えるまでもない。

「ほほう、そこの世界樹の化身の前にお主が先に昇天したいのかの?」
「……昇天?」
「ああ、そうじゃ。このワシのご立派で貫いて、天に昇るような極上の快楽を与えてあげよう。
 そうじゃな……まずは見てもらった方が早いか」
「なっ!?」
「ぴき!?」

そう言ってマーラは触手を伸ばす。
だがそれに捉えられたのはレストではなく――貴虎とスラリンであった。

「な、何をするマーラ!?」

「……残念じゃが、お主たちはもう戦えんよ。即席のワシらよりも、こやつらの連携と信念は上じゃ。
 たとえ自分が死のうともワシらに臆さず向かってきた者、リスクを背負ってでもこちらにやってきたこやつら。
 そして世界樹の化身すらも手懐け、本当に巫女となりえそうなあの娘……そしてその娘の殺意に、お主らはその身体で立ち向かえるか?」

貴虎は思わず、まどかの顔を見る。
どう見ても幼さの残る顔立ちでありながら、その眼には確かにマーラの言う信念と、そして揺るぎ無い殺意が宿っている。
本来は温厚であったであろう少女をあのような眼にさせてしまったのは、何が原因か――自分達ではないか。

「くっ……だが、私はインベスどもを――


「インベス、か……悲しいのぉ貴虎。お主は確かに戦士としては優秀であったが、余りにも冷静さが足りぬよ。
 ――あの娘は、インベスではなく人間だぞ? お前とワシで昇天させたあのムチムチの婦警も、キョウリュウジャーもな」
「「――ッ!!?」」

魔王から告げられた、遅すぎた真実に貴虎とスラリンの顔は一気に絶望色に染まった。
自分たちが守ろうとしていた人間を、自分たちの手で殺してまわり、挙句それを喜んでいた……?

「哀れじゃな……一時とはいえ、仲魔になったよしみじゃ。
 ――その絶望をすぐ忘れてしまえるような、黄龍に施した快楽以上の快楽で――昇天させてやろう」
「ま――








(この項目は、あまりに不適切な表現があったため、検閲削除されました)











【呉島貴虎@仮面ライダー鎧武】 死亡確認
【スラリン@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】 死亡確認

110 Each Justice :2016/03/30(水) 15:30:46 ID:k.6a5Ls.0
「うっ……くっ……惨すぎるわ、こんなの……」

あまりにも凄惨な光景に、貴虎たちを必ず殺すと決意していたほむらさえもが、口元を抑えて涙を零す。

「あんなん同人誌でも出した瞬間コミケ永久出禁どころか即逮捕もんですぞ……」

凌辱にはある程度耐性があるはずのオオナズチですら、嘔吐してしまっている。
彼がセルメンブレン障壁の中で霧を張らなければ、もっと多くの同盟軍が一生もののトラウマを背負うこととなっていただろう。
それでも、音までは防げない。
あれほど恐ろしかった貴虎の、あまりにも酷すぎる嬌声の数々は、確実に多くの者の耳にこびりついて離れることはないだろう。


「……サクヤにも、こんなことをしたのか」

一番至近距離で貴虎とスラリンの凌辱劇を見せられたレストは、片膝をつきつつも必死で嘔吐を堪えていた。
今の行為で確信した。この目の前の悪魔の思考には、仲間だとか成し遂げるべき目的だとか大層なものは存在しない。
ただヤるだけ、下半身脳というか、脳が下半身なのだろう。いやそもそも身体が下半身のご立派な時点で当たり前か。
とにかく、目を背けて背後を見せた瞬間――ヤられる。

(痛いところついてくるな。いくら身体が丈夫でも、こんな精神的にクる攻撃をしかけてくるなんて。
 フォレスト・セルを戦わせるのは本当に最終手段だ。ここは、僕が冷静になってこいつに対処しないと……)

「サクヤ? ああ、 こ の 娘 の こ と か の ? 」

貴虎とスラリンを完膚なきまでに凌辱し、上機嫌となったマーラは戦車から生首を一つ取り出した。

「安心せい、急な割り込みじゃったから軽い絶頂死コースで――

言い終える前に、マーラのご立派――マーラの顔面に、強烈な蹴りが放たれていた。
これが(|)、こう(く)なったのだ。

『ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ! や、やめてくれ主ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!』
「本気で蹴りやがりましたよwwwwwwwだがザマァイカレチン○wwwwwww」

ウォークライが何故か絶叫し、オオナズチが笑い、残る面々は絶句していた。

「ち……本当に叩き折ってやろうと思ったのに、なんて硬いんだよこの猥褻物……っ!」
「ぬほぉぉぉぉ……いかんいかん、危うくこの痛みだけでイってしまうとこじゃった。
 ふぅむ、お主の身体もワシ程じゃないにしても、相当ギンギンみたいじゃのう……」

一瞬折れ曲がったマーラは、しかしなんでもないと言った様子で、頭部から白濁液を撒き散らしながらも立ち上がって見せたのだ。
普通の相手であれば、間違いなく今の一撃で即死だったであろう。
一体魔界でどのような修行をすれば、あそこまで屈強なご立派になれるのであろうか。
この場にもっと男が多く存在していたならば、誰もがマーラに憧れたことだろう。

「じゃが……貴様ごとき若造、このワシのギンギンのバッキバキの突きで、すぐに昇天させてくれるわ!」
「そんなに『突く』のが好きなら乗ってあげるよ……
 ――錬成! 『グングニル』!! さあ魔王マーラ――懺悔の用意は出来ているか?」

自分のご立派を傷つけた男に対して、マーラは静かに本気の構えに入る。
対するレストもまた、マーラの心も折らんと世界樹の根から槍を作り出して身構える。

「「いくぞっ!」」

二本の槍が、激しくぶつかり合った。




111 Each Justice :2016/03/30(水) 15:33:23 ID:k.6a5Ls.0
「はあああああぁぁぁぁぁぁっ!」
「グフォフォッ……なかなかやるが、そんな手数勝負ではこのご立派には敵わんぞぉ!?」

暴風を纏う神速の突きを次々に浴び、粘液の防壁をひっぺがされても、マーラはひるむことはしない。
身体を切り裂かれ興奮からか白濁液を飛び散らせても、さらに前へ前へとぐいぐいと進む。

「チャージ……からの体当たりを喰らえぃ!」
「ぐ……ごほっ……!」

速さと技を圧倒的な力がねじ伏せ、暴力的なご立派がレストの腹部へとめり込む。
槍と言う武器は接近を許しすぎては、その長所を生かせなくなってしまう。
懐までマーラの侵入を許した時点で、勝敗は一瞬で決まったかに見えた。

「……この程度! チェストォォォォォォッ!!!」
「ぬごばぁ!?」

しかし、今度は接近しすぎたマーラがそのご立派に凶悪な拳を受け、大きく仰け反った。

「正拳『突き』も突き技だからね。騙してはいないだろう?」
「フォッフォッ……うむ、その通りじゃな。しかしお主、本当にギンギンな身体をしておるのぉ……生物とは思えん硬さじゃ」
「それはこっちの台詞だよ。今の力で殴った冥竜や狂信者は一撃で消し飛んだのに、普通に耐えられるとはね……」

お互いがお互いの攻撃をその身に受け、相手の力量を理解する。
そしてその強さの裏にある、弛まぬ努力の成果を。
くしくも二人には共通点があった。
長年の努力の末に手に入れた、至高の肉体。そこから放たれる、悶絶必至な攻撃。
片やこれまで多くの者をその肉体で『天へ昇らせ』てきた魔王。
片やこれまで多くの狂信者をその肉体で『地へ還し』てきた人間。
二人の共通思考――それは。


「「相手が硬い? も っ と レ ベ ル を 上 げ て ! 物 理 で ヤ (殺) れ ば い い ! 」」


そう、二人は誰が言ったか『レベルを上げて物理で殴ればいい』を地で行っている存在。
マーラは、自己強化魔法をかけたあとにひたすら物理攻撃しか行わない程に雄々しい時期もあった。
レストも本職は観光大使でありながら、トチ狂ったレベル上限の持ち主。
両者叫ぶと同時に、再び肉体と肉体をぶつけ合う。
もはや本能的に理解していた。魔法攻撃をしたところで、お互い効かないか吸収されるか反射されるかのどれかでしかないと。
ならば残った武器はただ一つ、極限まで鍛え上げられた己の肉体のみ。

「これならばどうじゃ!」
「甘い!」

マーラの突進を、槍を突き立てたレストが棒高跳びの要領でかわして背後へと回り込む。

「一撃で折れないなら、何発でも打ちこんでやる!」
「そうはさせぬわ!」

凄まじい反応速度で振り向いたマーラが、薙ぎ払うようにそのご立派を主張させる。
合わせるように振るわれた槍とそれはぶつかり合い、両者が僅かに弾かれた。
そして再び距離をとってはまたぶつかり合う。
いつ終わるかもわからない、物理の宴が幕を開けた。





112 Each Justice :2016/03/30(水) 15:34:03 ID:k.6a5Ls.0
「でああああああぁぁぁぁっ!」
「ぬっ、ほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

突進を受け流し担ぎ上げ、レストがマーラを地面へと突き刺す。
どれだけぶつかり合ったかはもはや両者数えていない。
二人の激しい攻防と拮抗状態は続いていた。

「はぁ……はぁ……」

しかし、ここにきてレストには明らかな疲労の色が見える。
無理もないだろう。彼は大量の狂信者との戦闘を終えてから、十分には回復しきれていないのだから。

「ふぉぉぉぉぉぉぉ!」

めり込んだご立派を引き抜き、マーラが滾る。
見ての通り逆にマーラは疲労の色が薄い。
当然だろう。誰かをぶち抜いて昇天させて喜び、戦えば戦う程に昂ぶっていく存在なのだから。

「ぬふぅ……前言を撤回しようレストよ。お主のギンギンなパワーとそのバッキバキの硬さは……悔しいがワシ以上じゃ!
 まだまだワシも修業が足りんのぉ……」

自身のご立派に対して絶対の自信を持つマーラが他人を認めることは非常に珍しい。
だが負けを認めたにしては、実に愉しげにマーラは笑う。

「じゃが――まだまだ若い」
「っ!」

次の瞬間、マーラの姿が消えた。

「ワシの熟年のテクニック、スピード、そして最も大切な持久力! こればかりは何者も敵うまいてぇ!」

マーラは既にレストの背後に回り込んでいた。
疲労し動きが鈍った獲物を、絶対の狩人が仕留めにかかる。






そして――









「天に昇るがいい! 地 獄 突 き ! 」
「――――ッ!!!!」


ご立派が、レストの穴にぶち込まれた。

113 Each Justice :2016/03/30(水) 15:34:43 ID:k.6a5Ls.0
「あ……あぁぁぁ……!」

都庁同盟軍の誰もが、その瞬間に崩れ落ちる。
レストですら、マーラには勝つことができなかった。
まだこちらには最後の砦としてフォレスト・セルがいるが、もはやそれでも安心はできない。

「ぐ……ぅぅ……!」
「さすがじゃな。ワシのご立派を受けてなおまだ普通に息があるか。よいぞよいぞ、これからこそが本当のお楽しみじゃからなぁ……」

まだ息はあるようだが、今の状況ではそれは逆に余計な地獄を見てしまうだけだろう。
それこそ、あのトラウマ確定のファガンや貴虎と同じようになってしまうかもしれない。
誰もが、その凄惨な最期から目を背けようとする。






「……んっ、く……―――――かかったね、マーラ」
「な、なんじゃと!?」
「事前にフォレスト・セルに解されてなきゃ、危ないところだったよ……アビリティ、鋼心之構ッ!」
「「え゛っ!?」」





その場の全員が、思わずフォレスト・セルに視線を向ける。

「セ、セルちゃんが……ドヤ顔をしてる……!?」
『まるで意味がわからんぞ!?』

一体自分達の知らない場所でレストの身に何があり、フォレスト・セルが何をしたのか。
あえて誰もそれには言及をしなかった。今はする時ではない。

「ば、馬鹿な……まさか、あやつにワシのご立派を上回るほどのテクニックがあああぁぁぁぁぁぁぁ!?」

フォレスト・セルの表情を見たマーラは、これまでにないほど狼狽していた。
そしてレストもその隙を逃すような真似はしない。身体を仰け反らせ、連結したまま勢いをつけて身体を振り下ろし、しっかりと大地を踏みしめる。
さらにそのまま片足を軸に180度回転。
これまで、レストは同盟軍に見せつけられるように貫かれていたのだ。
それが回転したということは……

                          ( * )

『……マーラにも、穴はあるのだな』

今度は同盟軍の目の前に、マーラの大切な穴が晒されることとなる。

「ひ、ひいいいいぃぃぃぃぃ!? は、恥ずかしい! 穴があったら入りたいわい! いや、もう入ってるんじゃけども!?
 ど、どうしてじゃ……抜くことも、これ以上深く挿すこともできぬ……!?」
「……鋼心之構は、僕の身体を超鋼体(ハイパーアーマー)状態にする技だ。僕が自ら動こうとしない限り、僕は絶対に微動だにしない。
 お前のスピードが僕より上なのはすぐにわかったさ。だから『確実に捉えるため』には、こんな方法しか思いつかなかった……」
「じゃ、じゃがこの状態では、ワシもお主も互いに攻撃はできぬぞ……あ、いい締め付け――」

「まどか――こいつに全力の怒りをぶつけるんだ。僕ごと、一切の容赦なくやってくれ」

衝撃的な言葉に、同盟軍だけでなくマーラも固まった。

114 Each Justice :2016/03/30(水) 15:35:30 ID:k.6a5Ls.0
「で、でもそれじゃあ!」
『いかん、レスト! いくらお前でも、その傷では巫女の一撃を受けるのは無理だ!』
「僕の耐久力は、多分この中だとまどかが一番知ってるんじゃないかな? 大丈夫だって、あれだけメギドラオン受けて生きているんだから。
 それにこんな奴と心中する気はないよ。まどか以外も、赤竜さんと氷竜さんにそれからウォークライとフォレスト・セルにも手伝ってもらおう」

仲間たちを諭すようにレストが話す最中も、マーラはさらにもがいていた。
彼は誰よりも早く、この悪魔じみた作戦の内容を理解してしまったのである。

「僕にあって、マーラにないもの……それは『属性攻撃の吸収』だ。みんなは僕ごとマーラを焼いたり凍らせてくれればそれでいい。
 それで僕はこんな状態でも体力を回復し続けられるし、逆にマーラにはダメージが蓄積され続けるからね」
『な、なるほど! では早速失礼して……アイスブレス!』
「うーん、涼しい」「ぬあああああ、やめろぉぉぉ! ワシの肛門を冷やすんじゃあないぃぃぃぃぃぃ!」

対照的な反応が返ってきたため、氷竜はにやりと笑みを浮かべた。
やっと状況を理解したのか、属性攻撃が可能な面々も次々に構えに入る。

「レストさん……」
「大丈夫さ。遠慮なくやってくれ。僕一人の怒りがマーラに届かないなら、みんなの怒りもぶつけてやればいいだけってことさ」
「……うん!」

きっ、とまどかの表情が引き締まる。
眼前には、多くの仲間を辱め殺害した、憎き魔王マーラの肛門。

「……」

あまりに直視には耐えがたい光景なので、目を閉じつつまどかはダオスの教えを思い出していた。


――なに、自分も前線で戦いたいだと? 悪いが、それは却下する。
――まどかよ、確かにお前は世界樹の巫女となった。その秘めたる魔力は、私やレストを遥かに超えるものだろう。
――だがお前はまだ、私たちに勝つことなど到底できはしない。何故だかわかるか?
――簡単なこと。私たちとお前とで決定的に違うのは、戦闘経験だ。
――どれだけ強力な力であっても、それを戦いの中で最大限生かすには、あらゆる戦局を知らねばならない。
――相手の動きから、次にどのような攻撃がくるのか。自分はその時、どう動けばいいのか。
――雑魚ならば世界樹の圧倒的な力で強引にねじ伏せられるが、相手が実力者だった場合……お前は、満足に力も振るえずに敗れるだろう。
――戦闘経験は一朝一夕で身に付くものではない。お前や世界樹を守るために、私たちが存在するのだ。大人しく後衛で……
――……わかった、そんな顔をするな。ならば一つだけ、お前に奥義を教えてやろう。他の技は魔物から聞くか、見て盗むのだな。


「魔王マーラ……あなただけは、絶対に許さない……! 私の……世界樹の……みんなの怒りを……思い知って!!!」


――この技は、威力は絶大だが隙も大きい。故にまどかよ、ただでさえ戦闘経験の少ないお前は、必ず相手が動けない状態で使え。
――目を閉じ、大気中の魔力を全身で感じるのだ。それを両の掌に集め、練り上げ、収束させよ。あとはそれを相手に放つだけでいい。
――シンプルだが、これは強力な技だ。お前でも扱えるだろう。
――なに、技名? ティロ・フィナーレみたいなかっこいい感じで……?
――むう、そうだな……私は二択だった。真にするか、スーパーにするかで3か月ほど悩んだことがある。

115 Each Justice :2016/03/30(水) 15:36:12 ID:k.6a5Ls.0
――よし……私以上の魔力を持つお前が放つ奥義なのだ。ならばこの奥義の名は……



















「 ハ イ パ ー ま ど か ビ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ッ ッ ッ ム ッ ! ! ! ! ! ! 」
















まどかの叫びと共に、無数の魔法陣が彼女の背後に現れる。
そしてその魔法陣から、まどかの両手から、極大の光が降り注ぐ。
光の中から漏れる絶叫は、果たしてどちらのものか。
しかしまどかは仲間を信じ、光を弱めるようなことはしない。

『受けよマーラ! 我らの怒りも!』
「にしゃしゃしゃしゃ―――ッ!」

さらに爆炎と吹雪が途切れることなく放たれ続けた。
仲間には癒しを、敵には滅びをもたらす氷炎。
ボロボロの身体に鞭打ち、まどかに負けじと彼らも全力で攻撃を続ける。

「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

世界樹の魔物と巫女の総攻撃、世界樹の怒りはそうそう治まるものではない。
まどかは涙を零しつつも、ひたすらに攻撃を続けた。
ここで喪った、仲間達の顔を思い浮かべながら……




116 Each Justice :2016/03/30(水) 15:36:47 ID:k.6a5Ls.0
「はぁ……はぁ……」

どれだけビームを撃ち続けただろうか。ようやく世界樹の怒りが一段落を迎える。
思っていたよりは世界樹の損傷が少ないのは、それだけあの二人が浴びていたということなのだろうか。

「マ、マーラは!? 倒せたの!?」
『それよりも、我が主は無事なのか!?』

精根尽き果てた同盟軍の面々が、煙が立ち込める中心部の様子を伺う。

「っ!」

黒焦げた何かが、抉れた地面の端を掴んだ。



「……げほっ……まったく……
 まどか……さすがに限度ってものが……あると思うよ……途中から喰らってるの僕だけだったんだよ……?」
「っレストさん!」


這いずり出てきたのは、煙をあげながらも意識ははっきりしている世界樹の守護者の方であった。
それはつまり――

「勝った! 勝ったんですなwwwwwwあの魔王マーラにwwwwwwwやったですぞおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉwwwww」


魔王マーラが、討伐されたことを示していた。
オオナズチの歓声から遅れて、ようやく残る面々もその勝利を実感する。
魔物も人も抱き合い、共に労いあい、生きていることを噛みしめる。



多くの犠牲を出した世界樹の地下での死闘は、ようやく終わりを迎えたのだ。



【マーラ様@女神転生シリーズ】 死亡確認





117 Each Justice :2016/03/30(水) 15:37:27 ID:k.6a5Ls.0
「ほむほむ、大丈夫……?」
「ええ、ソウルジェムの穢れはフォレスト・セルが地下に来てくれたおかげでなんとかなったから……
 あとはこの傷をさやかに治してもらうだけよ」
「んんwwwwwやはりさやかちゃんは大天使ですなwwwww我も早く癒されたいwwwwww」
『しかしオオナズチよ……草を生やさないお前は随分久々に見た気がするぞ』
「けれど、地上に戻ったら……みんなになんて言えばいいんだろうね……」
『……今はとにかく地上を目指すぞ。俺だって、主が本当に大丈夫か心配で地下に残りたかったんだからな』
『しかし、これ以上本来の地上の守りを疎かにするわけにもいかん。……それにしても雷竜達はどこへいったんだ?』
『む……確かに妙だ。それに影薄達も……』

マーラが倒れても、それは束の間の安息にすぎない。
身動きのとれる生き残りの同盟軍は、それぞれの思いを胸に再び地上へと戻るのであった。

【二日目・11時00分/東京都・世界樹地下】

【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(特大)、疲労(大)首輪解除
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(穢れ0パーセント)
【道具】支給品一式、ベレッタM92(残弾0)、レミントンM870(残弾0)、ミニミM249(残弾0)、M16クレイモア×5、M84 閃光手榴弾×15、88式地対艦誘導弾、長ドス、ゴルフクラブ
【思考】基本:まどかを守りつつ、主催者を倒す
0:まずは仲間や自分たちの治療
1:まどかは命にかえても守る
2:武器を補充したいけれど……
3:ビームはすごかったけど、まどかのネーミングセンスはちょっと……

【オオナズチ@モンスターハンターシリーズ】
【状態】ダメージ(特大)、疲労(大)
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:美少女とエロ同人誌みたいなことしつつ都庁で暮らしたい
0:大天使さやかに手当してもらう
1:正直、友や仲間の死には心を痛めている
2:やっぱり草を生やしてこそ我ですなwwwwww
※尻尾も破壊された場合、ステルス能力を失います

【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【状態】ダメージ(大)、疲労(中)、首輪解除、攻撃力1.5倍、被ダメージ半減
【装備】無し
【道具】支給品一式、余った真竜ニアラ
【思考】
基本:世界樹の防衛
0:主人の容体が気になるが、まずは地上に戻る
1:レストを信頼
2:これで巨根ランキングはまた俺が一位だな……
※レスト直属の魔物のため、装備の恩恵によりステータスが上がっています

【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】ダメージ(大・再生中)、疲労(大)、左側の首再生中、首輪解除、怒りと悲しみ
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:都庁同盟軍と共に生き残る。DMC信者は殺す
0:雷竜と影薄組が心配だが……
1:鹿目まどかは必ず守る
※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能
※首が再生すれば、再びミラーシールドが使用可能になります

118 Each Justice :2016/03/30(水) 15:38:04 ID:k.6a5Ls.0
【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【状態】ダメージ(大)、疲労(中)、首輪解除、怒り、キュアピーチに変身中
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!、キュアスティック・ピーチロッド@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、大量のドーナツ
【思考】
基本:絶対に殺し合いを止めて、みんなが助かる方法を探す。
0:みんなが死んじゃったのは辛いけど、前を見ないと……
1:都庁同盟軍のみんなと一緒に殺し合いを止める
2:ほむらはまだ少し怖いが、仲良くしたい
※9期とは関係ありません。

【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】ダメージ(大)疲労(大)、傷心
【装備】無し
【道具】もくたん@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:歌で自然環境の保護を世界に訴える
0:傷が癒え次第、雷竜達を捜索したい
1:都庁の仲間達、カヲル達を守る
2:仇であるDMC狂信者は確実に根絶やしにする
3:許すまじ天魔王軍!!
4:拳王連合軍も滅ぼす

【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、傷心、怒りと悲しみ
【装備】キーボード@楽器
【道具】支給品一式
【思考】基本:バサラの遺志を継ぎ、彼の歌を届けて殺し合いを終わらせる
0:警察組のことを、どう伝えればいいんだ……
1:シンジ君を探して一緒に歌う
2:DMC狂信者や天魔王軍は許さない
3:しかし僕にバサラの代わりが務まるのか……?
4:死んだ仲間たちのためにも、レクイエムを歌いたい
※使徒だからか、竜と会話が可能です。





その頃、地下中心部では……

「よいしょ……」

まどかは羽を展開しながら、何かを運んでいた。

「これで……全員だよ……」

その顔は、マーラを倒したというのに今にも泣きだしそうなものであった。

「にしゃーん……」

彼女を手伝っていたフォレスト・セルもまたどこか落ち込んだ様子だ。

「ごめんよ……そんな役目を任せちゃって……」

壁にもたれかかっていたレストは、ゆっくりと起き上がると二人が運んできたものに近づく。
それは――トリン、サクヤ、スニゲーター、ロックオン、メガボスゴドラ、世界樹の仲間達。それから警察組の遺体であった。
さらには、貴虎とスラリンであったであろうモノまで。

119 Each Justice :2016/03/30(水) 15:39:37 ID:k.6a5Ls.0
「マーラと戦ってる最中……投げ技しかけた時とかにね、一応みんなの首は取り戻してたからさ……」

レストはデイパックから仲間の首を取り出すと、それを遺体へと近づける。
そして、回復の力が行使された。自身が切断された腕をくっつけたように、遺体の修復を試みているのだ。

「せめて……ちゃんとした姿で埋葬してあげないと……そう思ったんだ」
「うん、そうだね……」

首と胴体は、あっさりと繋がった。
しかし彼らが動くことは、もう二度とない。
まどかはぼろぼろと泣きながら、フォレスト・セルが掘った穴へと仲間達を埋葬していく。
少し前まで、一緒に食事をして会話をしていたはずの仲間達が、土の中へ消えていく光景は……あまりにも悲しすぎた。
カヲルからの強い願いで、ほんの僅かな間とはいえ仲間となった警察組も、その傍へ埋葬されていく。
せめて、もう少し早く出会えていたなら……そう思わずにはいられなかった。

「にしゃ」
「次で最後……? あ……っ!」

泣いていたまどかの表情は、さらに崩れてしまった。

「ごめんよ……サクヤ……ごめんよ……」

修復された従者の頭を、レストは静かに泣きながら撫で続けていた。
体内に吐き出された穢れを全て掻き出してやっても、彼女が凌辱された事実は消せない。
どれだけ修復し頭を撫でたところで、もう彼女が尻尾をゆらすことはないと、わかっていても。

「ごめん、なさい……サクヤさんっ、私を、庇って……っ!」
「まどかのせいじゃないさ……僕が、もっとちゃんとしていて、僕が最初から地下に向かってさえいれば……
 でもあの時、サクヤが止めてくれたからこそ、僕は今もこうしてまだ人間でいられている。
 君のおかげで、風鳴翼と同類にならなくて済んだんだよ。ちゃんとお礼を、言いたかったなぁ……」

サクヤの目論見通り、レストのテラカオス化はフォレスト・セルの浄化の力で治療されていた。
代わりに彼は色々と大切なモノをなくしたわけだが、風鳴翼と同類となり狂い果てるのとどちらが幸せだったのだろうか。

「堕ちても、僕についてきてくれる……だっけ。あれ、実は結構嬉しかったんだよ……あの言葉は、まだ有効かい?
 君を守ることも、仲間を守ることもできなかった本当に駄目な主人だけど……もう少し、君の傍にいることを許して欲しい。
 ――エーテルリンク」

小さく呟かれた禁呪と共に、サクヤの身体がレストへと吸い込まれていく。
光が収まれば、そこには従者の角を生やした主人がいた。

「レストさん……」
「君に救われた命だ。もう、二度とあんな混沌の力には呑まれない。人間として生きて、この世界を平和にしてみせる。約束するよ……」

レストは涙を拭い、己にも回復魔法を施す。
散って行った従者や仲間のためにも、ここで挫けるわけにはいかないのだから。

「……私も、もっともっと頑張る。みんなに守ってもらったこの命を絶対に無駄にしたりなんてしない。
 マーラの言葉通りなら、まだ私は巫女見習い……必ず本物の世界樹の巫女になって、人も魔物も共存できるような世界にしてみせる」

それはまどかも同じ気持ちであった。

「……そういえばマーラの奴、消し飛ぶ直前にも巫女がどうこう言ってたな。他にも、予言とか……」
「え?」

120 Each Justice :2016/03/30(水) 15:40:16 ID:k.6a5Ls.0
――んほおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ♪ ワ、ワシの全身、特にシリに次々に熱いのがぶち込まれてくるぅぅぅぅぅぅぅ♪ 目覚めそううううぅぅぅぅ♪
――ぐうぅぅぅぅぅぅ……! と、とっとと消えろこの猥褻物ぅぅぅぅ!
――おひょおおぉぉぉぉぉ……! こ、この威力、まさか本当にあの娘が予言の巫女なのかのぉぉぉぉぉぉぉ!
――ぬふぅぅぅぅぅぅぅ……! ワシを破ったお主らの行く末が気になるがもう……イ、イかされてしま……あ、ア―――――――ッ♪♪♪」
――うわあああぁぁぁぁ!? ぼ、僕の中に気持ち悪い白濁液がぁぁぁぁ!?

「……そうだ、僕のも掻き出さないと」
「予言の……巫女? 世界樹の巫女とは違うのかな?」

マーラの最期の言葉を思い出し、青ざめるレストと首を傾げるまどか。
何かを知っているようであったマーラではあるが、少なくともこの戦いの最中はもう復活することはないだろう。
新たな謎をもたらされたが、まどかたちの目的は変わらない。

「うん、レストさんの治療が終わったら私たちも地上に戻って皆に相談してみよう」
「そうだね。……ちょっと待っててもらえるかな、そこの陰でマーラの置き土産捨ててくるから……」
「う、うわぁ……レストさん大丈夫!? お尻からピンク色の液体がなんかすごい出てるよ!?」
「……正直、君のビームのダメージと合わせて死にそうなほど痛い。でもこの程度、白濁液を掻き出して僕の魔法を使えばすぐに元に――」


RPが足りない!


「……しまった、フォレスト・セルとのリンクやマーラとの戦い、みんなの身体を元に戻してたらいつの間にか魔力が枯渇してる」
「た、大変! 待ってて、私は世界樹のおかげで魔力供給の恩恵大きいし、すぐに回復するからね!」
「待って、流石に尻は不味いって。○学生の君に尻穴を見せつけるとかそれもう社会的に即死だからね!?」
「お、お尻……そういえば、本当に男の人でもお尻にその……ア、アレを入れられたら気持ちいいの?」
「あぁー! 右腕が特に痛いなぁ! 誰か治してくれないかなぁ!」
「わ、わかった! すぐに治すね!」

しかし、暴れ回ったマーラの爪痕はいろいろな意味であまりにも深いものであった。

121 Each Justice :2016/03/30(水) 15:40:47 ID:k.6a5Ls.0
【二日目・11時00分/東京都・世界樹地下中央部】

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(中・再生中)、魔力消費(小・再生中)世界樹の巫女、首輪解除
【装備】世界樹の衣
【道具】支給品一式 その他不明、モンスターボール(フォレスト・セル)
【思考】基本:自分も戦い、みんなで生き残る
0:損傷した世界樹とレストを治療した後、地上に戻る
1:クラウザーさんのためにも、DMC狂信者の暴走を止める
2:マーラの残した巫女と予言の言葉が気になる
3:……お尻にアレを入れられるのって気持ちいいのかな?
※巫女の祈りにより、魔法少女に近い存在へとなりました
※ソウルジェムなどはないので、肉体が致命傷を負えば普通に死亡します
※衣装はアルティメットまどかのものを2Pカラーにした感じです。戦闘力もそれの劣化版
※世界樹の王@世界樹の迷宮と同じスキルが使用可能です
※ダオス直伝のハイパーまどかビームを習得しました

【レスト@ルーンファクトリー4】
【状態】ダメージ(特大・再生中)、魔力枯渇(再生中)、肛門大裂傷、各種超耐性、エーテルリンク(サクヤ)、首輪解除
【装備】最大錬成世界樹ノ剣、最大錬成防具、草原のペンダント、グングニル
【道具】支給品一式、不明品、封じられた闇核、三竜の逆鱗、ニアラの逆鱗
【思考】
基本:サクヤのためにも、人間としてこの殺し合いを終わらせる
0:マーラの言葉は気になるが、今はとにかく動けるようになるまで回復に専念。尻だけは自分で治す
1:影薄三人と同盟軍の味方は助ける
2:謎の物質への対抗策を早く見つけたい
3:機械っぽい外見の奴とDMC信者は問答無用で潰す
4:鬼灯を警戒。協力はするが、狸組も一応警戒
5:あわよくば竜と結婚できる世界を作りたい
6:天魔王軍とDMC狂信者、拳王連合軍は絶対に許さない
7:能力低下攻撃への対抗策を手に入れたい
※ブリーフ博士の技を覚え、首輪解除が可能となりました
※フォレスト・セルの力により、テラカオスの力が浄化されました
※現時点で、フォレスト・セルとの長時間のリンクは不可能です

【フォレスト・セル@新・世界樹の迷宮】
【状態】健康、ポケモン状態、首輪解除、アクティベイトモード
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本思考: マドカ マイ ゴッデス 
0:まどかの護衛を最優先
※巫女の祈りにより、固定思考の呪縛から解放されました
※体質により、テラカオス化ナノマシンも浄化、その影響も受けません
※他者の穢れなども浄化可能ですが、満腹状態では不可
※まどか以外には何を言っているか理解できませんが、まどかの手で言葉を教えることはできるようです
※常人にはセルの表情変化はわかりません
※完全なテラカオスになりきる前(候補者)までなら舐めまわしなどで浄化可能ですが、何かしらを犠牲にすることとなります
※サーシェス、きらりなども浄化可能ですが、聖帝軍は別物なので浄化できません
※すごいテクニックをもっているようです

※貴虎とスラリンの遺体だけ埋葬されていません
※ファガンの卵もその辺に転がされてます

122 光熱斗の奇妙な冒険 Part8 :2016/04/04(月) 12:44:10 ID:hz/s/mLA0

「ここまで来れば、一先ずは……」
「安全ですか……?」
「安全ではない、カオスロワで安全地帯など基本存在しない」
「それにしてもなんで野球場……?」
「球場には医務室がある、それだけだ」

 大阪のとあるドーム球場。
 今のところ野球をやっているチームはいない。
 だが、それは逆に彼らに安息するにはラッキーであった。 
 気絶した熱斗を寝かせて、二人とロックマンは話し込む。
 ついでにシグナムは着替えた、懐かしの赤いジャージに。

『パパやみんなは大丈夫だろうか……』
「もし放送で呼ばれたら……」
「いや、放送はまだ流れないだろう」
「何故ですか?」
「主催者側の対応がいくら何でも遅すぎる」

 超人血盟軍が奇襲を仕掛けてもう結構な時間が経つ。
 成功にしても失敗したにせよ、そろそろ何らかアクションを起こすに違いない。
 何期もカオスロワに出ているシグナムが言っているのだ、多分そういうことなんだろう。 

「……主催者側も一枚岩ではない、というのは飛竜さんから聞いた」
「『ユウキ=テルミ』ですか?」
「ああ、私にはさっぱりわからんが、そいつが大体悪いらしい」

 名前だけを使者スレの崩壊間際に聞いたが……。
 どんな奴なのか彼女たちにはさっぱり見当がつかない。

『その飛竜さんって強かったんですか?』
「ああ、主催者を殺すことに関しては奴以上に過激な奴は私は知らない。
 ……だが、その飛竜さんを殺すとなると……間違いなくそいつは『バケモノ』の類だ」
「そんな……シグナムさんでも勝てないってことですか?」
「さぁな……だが、一つ言えるのは、勝てても何か裏があるってことだ」



「―――ほう……『奴』がいるのか」



 背後から凄まじいまで殺気を二人(+PET内のロックマン)は感じた。
 それでも熱斗は起きない。

「ハ、ハクメンさん……?」
「貴様、知っていることを全て話せ、全てだ……!」

 明らかなまでに殺意。
 殺気でその空間の大気が震える。
 そこにいたのは白い鎧に白い仮面の侍・ハクメンがいた。

「まあ待て、順をおって話す、まず武器を収めろ。
 ……それに貴様がここにいるということは『死国』で何かあったのか?」

123 光熱斗の奇妙な冒険 Part8 :2016/04/04(月) 12:45:03 ID:hz/s/mLA0

 ◆ 

「なるほどな、あの同性愛者たちが裏切ったか」
「『テルミ』が裏で手を引いてるのであれば……あの総理とやらが道化となっているのは納得がいく」
『悪いやつなんですね』
「奴は必ず滅ぼさねばならぬ……!」
「で、そのテルミっていうのはセイバーですか?」
「多分違うが」
「提督や他の皆さんは……?」
「それは……わからんな」
「そんな……」
「だが……奴らならば……」
「で、その中には剣を使うセイバーはいますか?」
「いないな」

 気絶した熱斗をよそにして4人とロックマンは情報交換をする。
 ……4人?

『ちょっと待ってください、貴女は誰ですか!』
「むっ、セイバー忍法気配遮断をしていたのですが、バレてしまいましたか」
「ハクメンさんの知り合いですか?」
「知らんな」
「私は気づいていたんだがな、あえてスルーしてた」
『なんでですか!?』
「最初に言ったろ私は『面白いことは大好きだ』からな」

 三人から距離を取ったその少女。
 青い帽子を突き抜けた金髪のアホ毛。
 青いジャージにその手には見事なまでに聖剣。
  
「さぁ、覚悟しなさい! ピンクのセイバーに白のセイバー!!
 最優のセイバーである私が今この場で最優であることを証明しましょう!!」
「待て、セイバーはそっちのハクメンしかいない、どちらかといえば私はアーチャーだ!」
「貴様……何者だ、というかセイバーとは何だ?」
「名乗るほどの者ではない!
 が、強いて言うならセイバーの中のセイバー!
 コードネームは『ヒロインX』、セイバーの中のセイバー『ヒロインX』です!!!!」
『いや、なんで戦うんですか!?』
「セイバーには戦わなければならない時があるんです!
 そこの白いアーチャーは少年とそのおもちゃと一緒に少し離れててください!
 ……あなた方のセイバーとしての実力を図らせていただきます。
 さあ、勝負です! 私が勝ったら私に手伝ってもらいます。
 もし私が負けた場合はなんでも……とは言いませんが、何かします」
「え、えぇーっ…」
『誰がおもちゃだ!』
「仕方ない、二人は離れていろ……このニート臭がする青ジャージは私が……「そんなことを言ってるときが隙だらけだカリバー!!」

 光の聖剣が不意打ち気味で放たれた。
 光の速度は光速である。
 速いよ、光速なんて言ったって光速だからね。

124 光熱斗の奇妙な冒険 Part8 :2016/04/04(月) 12:46:01 ID:hz/s/mLA0

「ズェア!!!!」 

 だが、それでもハクメンはその不意打ちカリバーを叩き斬った。
 切断した光はドーム状に拡散し、大阪ドームに開放的な穴を開ける。
 
 その間に素早くXはハクメンに接近。
 それと同時に斬りにかかる。

「ふっ! やっ! セイバーっ!!!」
「フン!!」

 だが、すぐさまに斬り返される。
 
「ちっ、マーダーなのか、貴様は!」
「マーダーではないです!! セイバーです!!!」

 シグナムの竹刀をXの聖剣が受け流す。
 それとほぼ同時にハクメンはXに攻撃を仕掛けるが……。
 いつのまにか現れていた左手に持った黒い聖剣でガードされる。
 竹刀はシグナムの念能力で強化してあるので折れることはない。
 凄まじいまでの三者の撃ち合いで起きる風圧で大阪ドームの屋根が飛ぶ。 

「す、すごい……あのシグナムさんとハクメンさんの二人相手に互角に……」
「うーん、おはよー……なんか騒がしいけど何かあったの?」
「熱斗さん!」
『熱斗くん! 今ちょっと大変なことが!』
「まさかまたデカオが死んだの!?」
「いえ、デカオさんは生きてます……多分。
 そんなことよりもしっかり捕まってください!」
「えっ、翔鶴さんのどこに捕まってもいいの!?」
「どこでもいいです!」
「やったぜ」
『熱斗君、最低だよ……』

 光兄妹の最低な会話を他所に闘いは激化の一手を辿る。
 剣圧でありとあらゆるものが文字通りに吹っ飛ぶ。
 最優のセイバーを名乗るだけあってヒロインXの技量は凄まじいの一言に尽きる。
 紛れもなくトップクラスの実力者二人を同時にするくらいの強者である。

(ヒロインX……一体、何トリア・ペンドラゴンなんだ)

 シグナムのそんな思考を遮るように聖剣は振られる。
 しかし、シグナムは紙一重で回避し、すぐさまに反撃に移る。
 
 上段、中断、下段の三段をほぼ同時に攻撃する。
 
「踏み込みが甘いですね!!」
「ああ、わざとだ……そこに誘い込むためのな」

 避けた先にはハクメンが構えている。
 しかし、Xの持つ直感スキルでそれは読んでいた。

(打たれる前に打つ! 私以外のセイバーぶっ飛ばす!)

 体を素早く反転。
 その勢いのまま斬りに行く。
 だが、それがX唯一の悪手だった

「せぇぇぇぇい!!!」
「!?」

 ワンハンド・ブレーンバスター。
 ハクメンの超反応での当身投げ。
 Xの顔面が地面に叩きつけられる。 
 
 そのまま、シグナムにマウントポジションを取られた。
 で、そのまま首元に竹刀を突き付けられた。
 これが決まり手となった。

「……私の負けというわけですか」
「世間一般的に言えば、そうらしいな……」
「さて、貴様の目的を教えてもらおうか?」
「……その前にどいて貰えませんか?」
「やだ」

 仕方ないのでヒロインXはシグナムにマウントポジションを取られた状態で語り始めた。

125 光熱斗の奇妙な冒険 Part8 :2016/04/04(月) 12:47:00 ID:hz/s/mLA0

 ◆

 あれは私がいつも通りに私以外のセイバーを狩る仕事をしている時でした。

「何!? 貴様はニートではないのか!? 定職に着いていたのか!?」
「シグナムさん、落ち着いてください」
『回想シーンの邪魔しちゃだめですよ』

 ……続けていいですか?

 その時、とある噂を耳にしたのです。
 
 【まもなく世界が滅びる】

 流石にそんな馬鹿な話があるわけないとその時は思ったのですが……。

 そして、独自調査を続けていたのですか……。

 なんやかんやで、私はここの星に辿り着きました。

 そこで私が見たのは最悪の状況でした。

 この土地(日本)しか残っていない状況ですよ?

 信じられますか? 

 恐らくは何かあると思って来てみれば殺し合いですよ。

 私としてはセイバーを合法的に処理できると最初は喜々として数々のセイバー倒していました。

「貴様……殺し合いに乗っているのか?」

 乗ってはいません、私は自分の仕事をしていただけです。

 私は対主催です。誰がなんと言おうと私は対主催です。

 と、途中までそんな感じでやってたのですが……

 私はまたある噂を耳にしました。

【DMC狂信者とか狂った連中の中にセイバーを名乗る奴がいる】

 これは私としては見逃せない事実なので一先ず大阪でライブをしていたというこの地に来ました。

 しかし、その後の調査で分かったのはそいつらの本拠地は東京にあるということでした。

 だが、流石に私一人で叩き潰すのは無理が生じるということは明白でした。

 愛機『ドゥ・スタリオンⅡ号』も途中で壊れてしまいましたね。

 そこで私はまずこの地でDMC狂信者のセイバーを倒すために仲間を集めることにしました。

 出来ればセイバー属性以外の人たちがよかったのですが……。

 ええ、セイバーは私一人でいいですからね。

 妥協に妥協を重ねて、仕方なく私は貴方たちに声を掛けました。

 以上です。
 
 ◆

126 光熱斗の奇妙な冒険 Part8 :2016/04/04(月) 12:47:46 ID:hz/s/mLA0

「お願いします。一緒に東京に来てDMC狂信者を叩き潰してください!」
「……断る、我はこの地に来るとらしい『風鳴翼』を滅せねばならぬ」
「私はどっちでもいいかな……基本戦いたくないし」
『熱斗君、翔鶴さん、僕たちはどうする?』
「私はお二方の判断にお任せします」
「うーん……」
「お願いします、DMC狂信者を抹殺した後なら主催者でもぶっ飛ばしますから」

 未だにマウントポジションを取られた状態で懇願する。
 己の手でセイバーを殺すためならプライドは投げ捨てる。
 それくらい安いプライドは持ち合わせている。

「じゃあ、俺たちも東京に行こう!」
『熱斗君……でも、パパたちやデカオ君たちがまだ……』
「兄さん、皆を信じよう……!
 それで、セ……Xさん、東京に行く何か方法は?」
「ふっ……ノープランだ」
「……死国にある祐一郎たちが作ったという高速艇を使え」
「よし、そうしよう」

 そして、熱斗、ロックマン、翔鶴、シグナム、ヒロインXは死国に向かって移動し始めた。

「あれ、ハクメンさんは?」
「あの白いセイバーならもう行きましたよ」

 いつの間にかハクメンはいなくなっていた。

『うーん……』
「どうしたんだ、ロックマン?」
『ハクメンさんとそのユウキ=テルミってどんな関係なんだろう?』
「因縁関係と一言でいうには浅はかならぬ関係ということは言える」

【二日目・10時30分/大阪ドーム跡地】
【光熱斗@ロックマンエグゼ】
【状態】ダメージ(中)、首輪解除
【装備】自分のPET(ロックマン入り)
【道具】支給品一式×2、デカオ(ロックマンエグゼ3)が作ったおべんとう(腐っている)、チップトレーダー@ロックマンエグゼ、
    大量のガッツマンのチップとバグのかけら、ガンデルソル3(実物)ネオバリアブル(実物)
    各種ナビカスタマイザーパーツ、大量の金、シンクロチップ、他不明
【思考】基本:主催者たちにネットバトルを挑んで勝つ!
0:死国に戻る
1:プリズムとフォレストボムのチップを探す
2:その為に色んな人にネットバトルを挑む
3:大災害で死んだネットバトラーやネットナビ達のためにも、早く殺し合いを終わらせて世界を平和にし、ネットバトルの面白さを再び世界に広めたい
4:新たな家族として翔鶴は大切にしたい
※スタメン落ち確定です。野球の公式試合には一軍では参加できません。
※大山デカオ@ロックマンエグゼ、ロックマンエグゼ2、ロックマンエグゼ3(BLACK版)、ロックマンエグゼ5チームオブブルースは死国にいるようです
※熱斗やヒノケンなど一部を除く多くのネットバトラーが大災害で命を落としているようです。
 まだ生存しているネットバトラーの面子については次の書き手氏にお任せします。

【ロックマン(光彩斗)@ロックマンエグゼ】
【状態】HP70%
【装備】ロックバスター、サイトパッチ&試製甲板カタパルトのデータ
【道具】なし
【思考】基本;熱斗をサポートする
0:僕に妹が出来たぞォ!
1:主催者たちがネットバトルを受けてくれるか、心配。
2:新たな家族として翔鶴さんは大切にしたい
3:シグナムさん……こんなに強かったんだ。
※PETの中にいます

127 光熱斗の奇妙な冒険 Part8 :2016/04/04(月) 12:48:04 ID:hz/s/mLA0

【翔鶴(光翔鶴)@艦これ】
【状態】ダメージ(中)
【装備】彩雲、紫電改二、流星改、 零式艦戦62型
【道具】なし
【思考】基本:提督(祐一郎)に従う、妹として熱斗達と共に戦う
1:襲い掛かる者たちを殲滅する
2:二人の妹として彩斗さん(ロックマン)と熱斗さんはお守りする
3:二人に何かあった場合は二人の願いを引き継ぐ
※熱斗とロックマンより、二人の過去についての話を聞き、自身を光翔鶴と名乗るようになりました

【シグナム@リリカルなのはシリーズ】
【状態】健康、自称フリーター、首輪解除
【装備】赤いジャージ、ストロング・ザ・武道の竹刀
【道具】なし
【思考】基本:対主催
1:熱斗たちに導く
2:主催者たちは倒す
3:本気にさせたな。
4:『ユウキ=テルミ』を殺すか
※今までとは別人ですが記憶(と一部能力)を受け継いでいます
※PSP版の技は使えませんが、念能力が使えます。
※キン肉マンの知識があります。
※首輪解除の技術を持っています。
※死者スレを破壊しました。

【謎のヒロインX@Fate/Grand Order】
【状態】健康
【装備】無銘勝利剣
【道具】ドゥ・スタリオンⅡ号(故障中)、スマホ(FGOをやってる)
【思考】基本:私以外のセイバーを殺すが、その前に対主催しておいて他の対主催者と協力関係を築いておく。
1:宇宙の平和が第一ですね
2:DMC信者にいるらしいセイバーは確実に殺す(ついでにDMC狂信者を殺す)
※彼女のクラスはアサシンです。
※謎のヒロインXです。その正体は謎って言ったら謎です。



「――――テルミがいるならば……」


「我は此の忌まわしい『力』に頼らねばならぬ使命が有る」


「……貴様の全てを滅すると謂う『使命』がな……!」


 白き侍は漆黒の蛇を滅する。
 倒すのでもなく、殺すでもなく、滅する。
 
 白きスサノオが再び、黒き地を馳せていく。

【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】健康、unlimitedモード
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『ユウキ=テルミ』及び『悪』を全て滅する
1:主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
2:風鳴翼は滅する
※勾玉ゲージ等の状態は次の書き手に任せます
※unlimitedモードに入りました

128 急げ聖帝軍!鋼の巨神が空を飛ぶ!? :2016/04/05(火) 01:23:54 ID:tjxVJt0I0

先ほどまで聖帝軍とDMC狂信者の軍勢の大合戦が繰り広げられていた埼玉・西武ドーム。
その外には現在、ドームへと歩みを進める小規模の集団の姿が見られた。
50人程度の集団で構成された彼らは、案の定野球チームではなく狂信者の一団。
レジーナ・シド混合軍敗北の報をモブ信者の断末魔の通信から知らされた彼らは、疲弊しているであろう
聖帝軍を襲撃せんと近づいていたのだ。


「しかし万全の準備をしていったシドさん達が返り討ちに遭うとは……やはり報告通り野球チームというのは
 恐ろしい連中のようだ……」
「全くだ。トルーパー隊員やレジーナからの報告も『ターバンが……ターバンのガキが!』などと不明瞭な
 話ばかりで全く分からん始末。一体彼らは何にやられたっていうんだ?」

謎だらけの状況に首をひねる狂信者達だったが、それを遮るように一人の人物が話に割って入った。

「ニャガニャガニャガ、まあいいではありませんか皆さん。尊い犠牲になってしまった信者の方々も
 結果的にはクラウザーさん復活の為の力になってくれたんですから。シドさんが横流ししてくれた
 ベルトとロックシードとやらの大半もビッグサイトに上納されましたし、レジーナさんも健在。
 東京の方でも都庁爆破作戦が進行中ですし、後はこのまま順調にSATSUGAIを続ければクラウザーさん
 復活も目と鼻の先ですよ〜」

そう答えたのはオネエっぽい感じの白装束の超人、完璧超人始祖の一人・サイコホm……もといサイコマンだった。
彼もまたクラウザーさん復活の為に彼らと与した新たなDMC狂信者なのである。
もはや相当数の面子が倒されたにもかかわらず、カギ爪の男をはじめとする面々の勧誘力の高さとクラウザー
さんの歌による洗脳力も相まって狂信者は現在も着々と増える一方であった。
果たしてこのまま疲弊した聖帝軍は彼らによってSATSUGAIされてしまうのだろうか?
そう思われていた時である。


ゴゴゴゴゴ………


「おい、何か地面が揺れてないか?」
「た、確かに!」
「あ……あああ〜〜〜〜〜〜っ、あれを見ろ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」



♪デンドン デンドン デンドン デンドン デンドン デンドン デンドン デンドン

♪デーンデッデデーデデデデー デーデデーデッデデーデデデデッデー
(※脳内BGM推奨:トップをねらえ!より、ガンバスター出撃のテーマ)


狂信者一同はその光景に驚愕した。
彼らの視界に見えていた西武ドームの屋根が、真っ二つに開いたのである。
あたかもそんな機能が元から装備されていたかのように。
そしてその中から、想像を絶する物体が顔を出した。


『ニョワ―――――――――――――――――ッ!!』


それはまさに天を衝く巨大なロボットだった。
だがMSなどのようなただの兵器ではなかった。
何とも形容しづらかったが、あえて言うなら『可愛らしい』と言うべきなのだろうか。
とにかくそんな巨大ロボだった。
というかなんでこんなものが西武ドームを割って出てきたのか。

――――話は数刻前にさかのぼる。



「……以上が、俺が知る世界を救うための5つの予言の詳細だ」
「何だよ、要は野球だけじゃ駄目なんじゃねえか!」
「コラ―ッこの梨ーっ!! よくもこの俺にデタラメを教えおって―っ!!」
「ふなっしーのせいじゃないなっしー! 中途半端なお告げしかくれなかった梨の神様の責任なっしー!」

129 急げ聖帝軍!鋼の巨神が空を飛ぶ!? :2016/04/05(火) 01:26:19 ID:tjxVJt0I0

結果的にサウザーを除いてターバンの集団と化す事でシド率いる軍勢を返り討ちにした聖帝軍は、とりあえず
一段落付いたので一端ベンチに後退し、獣王クロコダインが戦闘前に口にした世界救済の5つの予言について
教えてもらう事にした。
戦いを終えて聖帝軍+αの面々の心境は悲喜こもごも。
サウザーは右太ももをターバンのガキに刺されまくった名誉(?)の負傷を治療する必要があり、諸星きらりは
戦闘後にタバサが死亡した事に気づき魔雲天や姉帯達の横で悲しんでいた。
加賀美は無残にも試合前に惨殺されたウルフハリケーンズのチームメイト達を他の面々に頼み埋葬を手伝って
もらっていた。
一試合もできずにこの世を去った彼らの無念は計り知れないものがあるだろう。
……ちなみにその横では球界の暴れん坊・つば九郎が倒されたDMC狂信者達の無事なディパックから支給品を
これ幸いとばかりに抜け目なく漁りまくっていた。
後にチルノも一緒になって漁りだした所で亜久里に咎められて中断する事となったが……。


「しかし“九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂、全てを虜にする歌、巫女の祈り、器たりえる巨像、不屈の
精神を持った勇者。全てが揃いし時、争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる”ですか……」
「九人の戦士による儀式というのは確実に野球の事でしょうけど、残りの予言は不透明なものばかりですわね……」
「うむ、俺もこの予言は以前デルムリン島のブラス老から聞きかじっただけなので、詳しい詳細まではわからん
 のだ。大災害が起きこの殺し合いが始まった時はもしやと思いヤムチャ達と共に野球を始めたのだが……
 あまり力になれず、すまんな」
「いえ、これだけでも知れれば十分な推理の材料になりますよ。ありがとうございますクロコダインさん」

そう言って正太郎は試合前同様再び知恵を巡らせ始めた。
ICPO所属の少年探偵の本領発揮である。

「まず“全てを虜にする歌”ですが、周囲全てに影響を与えるほどの歌と考えると……」
「おいおい待ってくれよ、まさかクラウザーとかいう奴の歌じゃねえだろうな?」
「いえ、それは違うと思います。そもそも狂信者達はともかく僕達自身がDMCの歌の影響を受けていない
 以上、全てを虜にするという定義からは外れていると考えていいでしょう。もしそうならばとっくに
 日本中がクラウザーの信者と化しているでしょうからね」
「うーむ、確かに」

正太郎の推理に一同が納得して頷いた。
あれほど全国規模で活動している狂信者達がいるにも関わらず全国民がクラウザーさんの影響下にない以上、
全てを虜にしているとは言い難い。
というかあれはレジーナを見てもわかるようにもはや洗脳の類である。

「しかしだとすると、予言に記された歌とは一体……」
「ゲヒヒヒ、おい小僧。それならば俺に一人心当たりがいるぜ」
「えっ? 本当ですか?」

そこで口を開いたのは意外にも悪魔超人のザ・魔雲天だった。
先の闘いでも聖帝軍を支援してくれた頼もしい援軍の彼だったが、どう見ても歌には縁がなさそうな彼が
何を知っているのかと正太郎は驚きつつも耳を傾けた。

「何を隠そう、ここにいる諸星きらりこそその歌い手かもしれんという話だ」
「何ぃ〜っ、このでかい女がか?」
「聖帝知らないなっしか? この子はあの大手芸能プロの346プロ所属の注目アイドルなっしー!」
「知ってるのかふなっしー!?」
「ゆるキャラネットワークを通じて、この間ぴにゃこら太に教えてもらったなっしー」

ふなっしーからの説明を受け、一同の視線がきらりに集中する。
きらりの方もある程度持ち直したらしく、いつもの表情で一同に向き直った。
その後魔雲天からこの西武ドームに向かう途中に起こったワハハ部長蒲原と姉帯の雀士コンビとの戦いが
語られ、二人がきらりの歌を聞いてDMC狂信者を脱退した事を知り一同は驚きを隠せなかった。

「ワハハ、という訳で私達は彼女の歌を聞きDMCから足を洗った訳だ」
「みんなもきらりさんの歌を聞けばきっと素敵だって思うよー」

130 急げ聖帝軍!鋼の巨神が空を飛ぶ!? :2016/04/05(火) 01:27:17 ID:tjxVJt0I0
二人が言った事が事実だとすれば、これは嬉しい収穫となる。
あのクラウザーさんの洗脳同然の歌声を押しのけて他者を虜にしたとすれば、もしかしたら本当に彼女こそが
予言の歌い手かもしれないのだから。
それでなくてもDMC狂信者達への強力なカウンターになり得る人材がいれば、それだけで心強い。
聖帝達は皆、もれなくそう考えた。


「要するに、うまくいけばDMC狂信者の連中をまとめて改心させられるかもしれんという訳だな?」
「ええ。予言の事を差し引いても、きらりさんの歌の力が本物ならばそれも可能かもしれません。とはいえ
 どこまでのレベルで通じるかは未知数ですね。蒲原さんと姉帯さんはファン歴が浅い故にたまたま洗脳を
 解く事ができた可能性もありますし……」
「それでもモブの信者共を一掃できれば、数の上で未だに有利を取っている連中を根底からひっくり返す
 事も可能だろうな。幹部連だけが残れば、あとは直接ビッグサイトに殴り込めば互角の戦いができるだろう」

クロコダインの話によると、どうやら彼らの本拠地であるビッグサイトには全国から蒐集された死者の魂が
充満している状態らしく、下手に外部から刺激を加えると大爆発を起こして東京一帯が壊滅する恐れがあるとの
ことだった。
故にビッグサイトを抑えるには白兵戦が有効打なのだが、あのゴキブリのように湧いて出るモブ信者達と
常駐しているであろう最高幹部連ら主力を同時に相手するとなると、相当な戦力を持つ聖帝軍であっても
苦戦は免れない。
何より彼らにどんな切り札があるかもわからないため、油断は禁物である。
そのためまずどうにかしたいのは、やはりモブ狂信者の軍勢という話となった。

「話をまとめると、やはり私達が優先してすべき事はDMC狂信者達の一刻も早い排除と言う事ですね」
「うむ。未だ詳細不明の予言を解読するにしても、儀式たる野球をするにしても、主催者達を倒すにしても
 まずは連中をどうにかせん事には話にならんからな」
「全くだ! 先の試合妨害にしても、この俺達の初陣を空気も読まずに邪魔した事は万死に値する!」
「聖帝の言うとおりだぜ! DMCの連中、もう絶対許さねぇ!!」
「落ち着け二人とも、憤るのは分かるが冷静さを失えば勝てる試合も勝てんぞ?」

DMCの蛮行に怒りを露わにするサウザーと紘汰を高津がなだめつつ、正太郎達は話を進めた。
全員が意見を出し合い、これから自分達が行わねばならない事はさしあたって


1:DMC狂信者の一掃および白兵戦によるビッグサイトの制圧
2:予言の一つである野球の完遂
3:残る予言の解読
4:主催陣営、拳王連合、風鳴翼といった残る陣営の討伐
5:拠点となる乗り物の製作


この5つとなった。

これらを遂行するためには無論聖帝軍だけの戦力では難しい物もあるため、他の陣営を説得して同盟関係を
気付く事が満場一致で決定となった。
特に野球は相手になるチームがいなければ成立しないため、他のチームの捜索は急務である。
イチローチームとドラゴンズは現在消息不明、他の面々も次々とDMCにSATSUGAIされている現状、下手を
すれば儀式が完遂できない恐れもあり、何より聖帝が「不戦勝とか俺のプライドが許さん!」とごねるので
球団を見つけ次第保護する事も活動内容に含まれた。
ちなみに5については、今回の戦いでかなりの大所帯となった自分達が効率よく移動するためにも必要な
事であり、今後拳王連合などと事を構える以上拠点たる戦艦などは必要不可欠であった。


「とはいえ、材料もなく天才科学者もいない我々ではそのようなものを作る事は……」
「確かに……少年探偵にプリキュアに超人レスラーに雀士にアイドル、殺し屋に魔法少女に妖精にガンプラ
 ビルダーに野球選手にゆるキャラに仮面ライダーにターバンのガキ……ぐうっ、これだけ面子が揃って
 いながらそっち方面に明るい人材がおらんではないか!! ラオウの奴が羨ましい!!」

131 急げ聖帝軍!鋼の巨神が空を飛ぶ!? :2016/04/05(火) 01:28:10 ID:tjxVJt0I0
自分の陣営に光祐一郎のような天才科学者やメカニックがいない事に気づき、サウザーは歯噛みする。
やっぱりそういう奴もスカウトしておくべきだったかなぁと今更ながらに後悔する聖帝だった。

【あきらめるにはまだはやい】
「ん?」

背後から背中を叩かれ、ふとサウザーは後ろを振り返る。
そこにいたのは愛用のスケッチブックを持ったつば九郎だった。

「おお、貴様は確かつば九郎とかいうマスコットのペンギn――――ごはっ!?」
【ツバメだ にどとまちがえるな】
「す……スマン」

瞬時につば九郎の放ったヤクザキックが見事サウザーのみぞおちに命中。
スケッチブックを片手にすごまれ、サウザーはビビりながら謝罪した。
するとつば九郎はディパックからある物を取り出した。
見ると何やらヒゲのMSの絵が描かれたペットボトル飲料のような物が握られている。
付属していたメモ用紙を気付いたヤミが読み上げた。

「説明書が付いていますね……『万能兵器化飲料ナノラ 振りかけた物体を兵器に変化させる事ができる
 ナノマシン飲料』だそうです」
「何ぃ! つまり何か元になる物があれば、一瞬にして拠点の出来上がりというわけか! フハハハハ!
 でかしたぞつば九郎!! しかしこんな物をどこで手に入れた?」
【せんりひんのゆうこうかつよう】
「えっ……まさかさっきのDMCの奴らから漁ってたやつ?」
「流石だなつば九郎……殺し合いの場においても1ミリもブレておらん」

サムズアップ(のように見える)ポーズで肯定するつば九郎に、聖帝軍の面々は喜んでいいやら何やらであった。
特にスワローズの選手である高津はつば九郎の素行に明るかったので尚更である。

「とはいえ、何か元になる物って言っても何かあるか? そう都合よく乗り物なんて……」
「…………レイジ、とうとう僕にも活躍の機会が回ってきたようだよ!」
「お、おお……(せ、セイの奴いつになく燃えてやがる……今まで目立てなかったのを気にしてたのか?)」
「そ、そういえばセイ君の支給品は確か!!」

ここまであんまりまともな出番がなかったのでお忘れの方もいるのではなかろうか。
聖帝軍メンバー、イオリ・セイはガンプラバトル世界大会覇者にして優秀なガンプラビルダーである。
続編のトライにおいてもドムの中にビルドバーニングガンダムを隠せる謎技術の使い手なんだから相当である。
そして彼の支給品の中には、大量のガンプラ!
これが何を意味するか、聖帝軍の面々は一部⑨などを除き即座に理解した。


「皆さん手伝ってください! 作りましょう、僕らだけのガンプラを!!」



そこからは結構地味な作業ではあったが、重要な作業の始まりだった。
セイの支給品であるガンプラのパーツを元に、聖帝軍の拠点となる機体を作り出そうという提案に皆が
賛同し、それぞれが意見を出し合いながらパーツを組み立てていく。
『都庁の軍勢などとの同盟も考え、あんまり兵器兵器したデザインにならないように』『敵の意表を突けるように』
という考えのもと、セイの主導のもと作業は着々と進んでいった。
足りない材料はつば九郎が漁りまくった支給品から拝借し、全員が談笑をしつつも真剣に製作を続ける。
そんな光景が西武ドーム内で行われていた。
傍から見たら結構シュールな光景である。

132 急げ聖帝軍!鋼の巨神が空を飛ぶ!? :2016/04/05(火) 01:29:15 ID:tjxVJt0I0

「ところでクロコダインさんは何故都庁の魔物達に機械族がいない事を?」
「うむ、実はかつて大魔王バーンの配下だった頃に秘境グンマ―の民達から連中の事を聞いた事があってな。
 直接の面識はないが彼らに機械の身体を持った者はいない事を聞いていたのだ……まあ、妙な性癖の
 ドラゴンなどはいるらしいのだが」
「ええっ、何それ……ロリコンとかはいないよね?」
『何故でしょう、イリヤさんの発言が恐ろしいくらいフラグ立ててる気がしますよ……』
「う〜ん……がんぷらって結構むずかしいよ……これどこの部品だっけ?」
「チルノ、ダメなっしー! パーツは手もぎじゃなくてニッパーを使わないと! こっちのふなっしーの
 プラモで練習するなっしー!」
「そういうお前はパーツ逆にはめてるじゃねえか! セパレーターあるから使え!」
「うわー凄いねヤミちゃん、髪の毛がヤスリやニッパーになってるよー」
「ワハハ、しかも結構なスピードで組み立ててるな」
「こういう作業は慣れてますので」
「きらりさん、もう大丈夫ですの?」
「大丈夫だよー亜久里ちゃん、きらり、死んじゃったタバサちんの分まで頑張って歌うって決めたからにぃ☆
 天ちゃんや豊音ちゃん達といれば怖くないよー☆」
「ゲヒヒヒ、その意気だぜきらり……それにしても俺はこういう細かい作業は苦手だぜ」
「……犬牟田、一応言っておくが、つば九郎の動向には注意しておけ。奴は性格上不利と見たら平気で俺達を
 切り捨てて裏切るような奴だ。今後何をしでかすかわからんぞ?」
「どれだけ危険なんですかあのマスコット……」
「………(ニヤッ)」
「ええいくそっ、ターバンのガキが気になって作業に集中できん! うおっ、ポリキャップが飛んだぁ!?」
「なんだかんだで皆頑張ってるけど、大半はセイ一人で組み上げてるんだよな……」



そして、なんやかんやあって1時間半後。

「完成です!」
「フハハハハ! 遂にわが聖帝軍の旗艦が完成だ!」
「にしても、これはちょっとデザインが異色過ぎねえか?」
「デザインしたのは大体きらりちゃんだけど、本当にその通りに作っちゃうセイ君も凄すぎるよ……」
「では早速このナノラを振りかけ……」
「待ってくれ、その前にひとつ提案がある」

いよいよ改造ガンプラを兵器化しようという時に、急にクロコダインが手を挙げた。
全員が何事かと向き直る。

「なんだクロコダイン、これからという時に!」
「すまない、だが今後の為に重要な事なのだ。俺はこれから、都庁の魔物達の所へ使者として向かおうと
 思っている」
「ええっ!? 確かに都庁の魔物達とは後で同盟を結ぶつもりですが……まさか御一人で?」
「作業の最中にも話したが、都庁の魔物達は自然環境を汚し機械を扱う人間達を嫌悪している者が大半だ。
 そんな者達と同盟を結ぶには、同じ魔物たる俺が単独で説得に向かった方が好ましい。何より犠牲は
 今後を考えて一人でも少ない方がいいからな……」

確かにクロコダインの言う事も一理あった。
ただでさえDMCの面々と戦争状態にあるというのに、ここにいる面々が全員でいきなりドカドカと押し
かけても無意味に刺激するだけで門前払いされる可能性も否定できない。
何よりカオスロワ野球では1試合で何人が血を見るかもわからないため、控え選手は多いに越したことは
ないのだ。

「待ってくれクロコダイン! だったら俺も!」
「加賀美よ、すまんが科学の力で変身するお前では事を荒立てかねん。何より俺に万一があった時、お前
 にはウルフハリケーンズの灯を守ってもらわねばならん、わかってくれ……」
「クロコダイン……」
「ちょっと待ったクロコダインのおっさん、だったら代わりに俺が行くぜ! 貴虎の奴も探さなきゃ
 ならねえしな!」

加賀美の申し出を断るクロコダインに、ならばと紘汰が名乗りをあげた。

133 急げ聖帝軍!鋼の巨神が空を飛ぶ!? :2016/04/05(火) 01:30:09 ID:tjxVJt0I0
「むぅ……しかし紘汰よ、お前もまたベルトの力で変身する以上……」
「それに関してですが、少々面倒な事になっているようですよ」
「えっ?」
「どうやらその呉島貴虎という人物、どういうつもりか都庁を爆破しようと目論んでいるそうです。しかも
 未確認情報によれば彼はDMCとも同盟を組んだとか」
「何だって!!??」

サウザーから貸してもらったノートPCでカオスロワちゃんねるにアクセスしていた犬牟田はその伏の
文が書かれた書き込みを見せ、それを見た紘汰達は驚愕した。
確かに都庁は危険な存在として認知されているが、こうも大それた事をしでかすとはさすがの紘汰も驚きを
隠せなかった。

「マジかよ……貴虎の奴、何考えてんだ!? あいつらと手を組むなんて!!」
「その貴虎という男の思惑は知らんが、これは下手をすれば取り返しのつかん事になりかねんぞ…!」
『なんだか猛烈に悪い予感がするのう』
「ちょっとルビー! そういうフラグっぽい台詞は勘弁!」

書き込みから結構な時間が経っているため、現状都庁がどういう状況なのかは把握できない。
だが状況はかなりまずいという事はサウザー達も理解していた。
この他にも大阪で拳王連合とホワイトベース連合軍の全面戦争が始まったとか、風鳴翼が電車に乗って大阪に
向かったとか、山が空を飛んでいるとか、そんな書き込みが掲示板に踊っていた。
急がねばならない。
それが全員の見解だった。


その後、熱心な説得もありクロコダインは数名の志願者を連れていく事を了承し、数名が同行する事となった。
面々は貴虎捜索が目的の紘汰、そしてチルノとふなっしーの凸凹妖精コンビの3名。
できるだけ都庁の魔物を刺激しないメンバーを選定した結果、最終的に彼らが残ったのである。

「それじゃ皆、行ってくるぜ!」
「紘汰さん、クロコダインさん達もお気をつけて!」
「ところで行くって言っても徒歩か? ここから東京まで結構あるぜ?」
「それならふなっしーがいい物を持ってるなっしー!」

するとふなっしーがディパックに手を突っ込み、何かを取り出した。
彼の持つ不明支給品、その正体は―――

「ババーン! 『リニアモーターカーごっこ』なっしー!」
「って、電車ごっこで行くのか!?」
「大丈夫なっしー! これは地磁気を利用する事で時速300kmまで出せる道具らしいなっしー!」
「おお、すごいね! あたいが運転手やるよ!」
「待ってください、確か拳王連合軍も似たような物を以前使っていたらしいです。下手をすれば彼らに
 間違われかねませんよ?」
「フフフ……心配はいらん!」

件の電車ごっこロープの上位互換アイテムを見て、不安視する亜久里の横からサウザーが現れ、何かを
取り出した。

「この聖帝軍の旗を持っていれば、間違ってもラオウの仲間だと思われる事はあるまい、持っていけ!」
「貴方、いつの間にそんな物を!?」
「つーか色々とだせぇ!!」
「……まあ拳王連合と間違われるよりはマシだからな、とりあえず貰っていこう」

かくして、でかでかとサウザーの顔が書かれた聖帝軍の旗をクロコダインが背負い、運転手チルノ、
車掌ふなっしーによる聖帝リニアは西武ドームをひとっ走り後にしたのだった。


「うわあああああああああ、思ったより早えええええええええええええ!」
「おいチルノ、そっちじゃない! 東京は反対だ!」
「どけどけーーーっ! ひかれてもほけんおりないよーーー!!」
「これ、本当に都庁につけるなっしーーーーーーーー!?」

134 急げ聖帝軍!鋼の巨神が空を飛ぶ!? :2016/04/05(火) 01:31:46 ID:tjxVJt0I0

【二日目・10時30分/埼玉県】

【聖帝軍先遣隊】

【ターバンのガキ(チルノ)@東方project】
【状態】健康、やる気十分、聖帝リニア運転手
【装備】アイスソード@ロマンシングサ・ガ、ターバン、リニアモーターカーごっこ@ドラえもん
【道具】支給品一式、ガイアメモリ(アイスエイジ)@仮面ライダーW
【思考】
基本:『だーすべいだー』を倒す
 1:『とうきょうとちょー』に向かうよー!
 2:みんなで予言を解いて世界を救うよ!
 3:せーてーは頼りないからさいきょーのあたいが皆を引っ張る


【ターバンのナシ(ふなっしー)@ゆるキャラ】
【状態】不安なっしー!、聖帝リニア車掌
【装備】野球のユニフォーム(背番号274)、ターバン
【道具】支給品一式
【思考】
基本:殺し合いを止めるなっしー!
  1:DMC狂信者達を成敗するなっしー!
  2:名探偵ふなっしーが予言の謎を解くなっしー!
 3:本当に都庁につけるか不安なっしー!
 4:ヒャッハー! 梨汁ブシャー!


【ターバンのガキ(葛葉紘太)@仮面ライダー鎧武】
【状態】健康、怒り、色々不安
【装備】戦極ドライバー、ロックシード(オレンジ) 、ターバン
【道具】支給品一式、ロックシード(パイン、イチゴ、スイカ) カチドキロックシード
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:DMC狂信者達、もう絶対許さねえ!!
2:救済の予言の謎を解く
3:貴虎の奴、何考えてんだ!?
4:ダースベイダー、絶対に許さねぇ!!


【ターバンのおっさん(獣王クロコダイン)@DRAGON QUEST ダイの大冒険】
【状態】ダメージ(小)、怒りと悲しみ
【装備】獣王の鎧、グレイトアックス、ターバン、聖帝軍の旗
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:聖帝軍と協力し、DMC狂信者の軍勢を倒す、そのために都庁の魔物を説得する
2:世界救済の予言の謎を解く
3:まともに都庁につけるか不安
4:チームメイトの皆、すまない……

※何事もなければ正午までに都庁につけますが、チルノが運転手である限り無理です。


そして時間は現在に戻る。
開閉した西武ドームから現れた妙なロボットこそ、聖帝軍の手によって作られた改造ガンプラマシン。


その名も、『きらりんロボ』!!(命名:諸星きらり)


全長200m、体重5万トンを誇る驚異のスーパーロボット型戦艦である!


「フハハハハハハ! 元がガンプラとは思えぬ出来栄えだな! あえて言おう、戦艦死国とやらなどカスで
 あると!!」
「サウザーさん、それ別の中の人!」

きらりんロボ頭部に位置するブリッジ。
そこでは聖帝軍の面々が各々指定の位置に座り、ロボの出撃準備を行っていた。
言うまでもなくサウザーは偉そうに艦長席に座り高笑いしていたが。

135 急げ聖帝軍!鋼の巨神が空を飛ぶ!? :2016/04/05(火) 01:32:43 ID:tjxVJt0I0
「空調システムオールグリーン!」
「各種兵装制御システムオールグリーン!」
「通常エンジン起動OK!」
「周囲に障害物、ありません!」
「よ〜し、では聖帝軍旗艦きらりんロボはこれより作戦通り東京スカイツリーに向かう!」
「了解! きらりんロボ、離陸します!」

聖帝軍は何故東京スカイツリーに向かうのか。
それには無論理由がある。
予言の要であり対DMCの彼らの切り札ともなったきらりの歌だが、その効果は正太郎の推理通り
未知数である。
そこで正太郎は日本最大の電波塔たる東京スカイツリーを通して、増幅したきらりの歌を関東一帯に発信
してその正確な効果を確かめようと考えたのである(東京タワーも候補にあったが、何者かにへし折られた
ので却下された)。
これでうまく狂信者達が改心してくれれば御の字、効果が薄くとも今後の判断材料になると踏んでの作戦
という訳である。

「きらりさん、現地に着き次第、ライブの用意をお願いしますね!」
「任せるにぃ☆ きらりの歌でみんなをハピハピにしちゃうよー☆」
「フハハハハハハハハ、見ていろ狂信者共! 野球の恨みと共に貴様らを瓦解させてくれるわ! フハハハ
 ハハハハハハハハハハhぐはっ!?」
【やかましい】
「な、何なのこのツバメ……」

サウザーがつば九郎に蹴り飛ばされたと同時に、スカート部分の大出力ジェットエンジン『じぇっと☆
ふりるすかーと』が火を噴き、きらりんロボは空を華麗に舞った。
対主催勢力の仲違いが続く中、果たして彼らは救世主になり得るのだろうか?
――――それは梨の神様にもわからない。


【二日目・10時40分/埼玉県上空】

【新生聖帝軍】
【サウザー@北斗の拳】
【ターバンのガキ(円亜久里)@ドキドキプリキュア!】
【ターバンのガキ(金田正太郎)@太陽の使者 鉄人28号】
【ターバンのガキ(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
【ターバンのガキ(金色の闇)@ToLOVEるダークネス】
【ターバンのガキ(イオリ・セイ)@ガンダムビルドファイターズ】
【ターバンのガキ(アリーア・フォン・レイジ・アスナ)@ガンダムビルドファイターズ】
【ターバンのガキ@北斗の拳イチゴ味】
【ターバンの青年(加賀美新)@仮面ライダーカブト】
【ターバンのおっさん(高津臣吾)@ササキ様に願いを】
【ターバンのガキ(犬牟田宝火)@キルラキル】
【ターバンのレスラー(ザ・魔雲天)@キン肉マン】
【ターバンのガキ(諸星きらり)@アイドルマスターシンデレラガールズ】
【ターバンのガキ(蒲原智美)@咲-Saki-】
【ターバンのガキ(姉帯豊音)@咲-Saki-】
【ターバンのツバメ(つば九郎)@ヤクルトスワローズ】

現在の共通思考
1:DMC狂信者の完全鎮圧
2:救済の5つの予言の解読及び遂行、野球チームの保護
3:主催者及び危険勢力の討伐

※超弩級ロボット戦艦・きらりんロボを完成させました。元はガンプラですが性能は原作以上です。
※DMC鎮圧作戦の第一段階として東京スカイツリーに向かっています。何事もなければ正午までには
 到着し、きらりのライブが始まります。

136 急げ聖帝軍!鋼の巨神が空を飛ぶ!? :2016/04/05(火) 01:33:20 ID:tjxVJt0I0
「ニャガ〜ッ、聖帝軍とやら、なかなか面白いものを作りましたねぇ〜」

きらりんロボの飛行時のバックファイアを回避しつつ、サイコマンはニヤニヤと笑いながらその姿を目で
追っていた。

「サイコマンさん、追跡しなくていいんスか?」
「今は放っておきましょう。彼らが何をするにしても、クラウザーさんが復活すればすべてを逆転させる事も
 可能でしょうからねぇ。地獄から生還したクラウザーさんは如何なる歌声を聞かせてくれるのやら……
 楽しみじゃありませんか、貴方も?」

そう言ってサイコマンは衣装の中から何やら小さな目玉のような形をした物体を取り出し話しかけた。
するとその目玉から声が返って来た。

『別に興味はないね。それより早く俺の身体を用意する算段を付けてくれないかなぁ? 俺は必ず蘇らないと
 いけないんだ……草加市の為にも、乾巧という薄汚いオルフェノクを始末するためにも……』
「まあお待ちなさいな、慌てる乞食は貰いが少ないと言いますからね。本部に戻ればクラウザーさんの
 蘇生の為のクローン技術のデータがありますから、それに私のマグネットパワーをプラスすればきっと
 生き返れるでしょう。それまでの辛抱ですよ」
『(チッ……胡散臭い奴め……だが今は耐えるしかない……これもすべて乾巧の仕業だ……)』


その目玉、いやその男の名は草加雅人。
しばらく前に草加市の市長になった呪縛霊である。
彼は今まで死者スレに行く事なく一人寂しく埼玉県草加市に留まっていたのだが、通りすがったサイコマン
の気まぐれで同行する事となり、彼の持っていた『眼魂(アイコン)』と呼ばれる魂を封じるアイテムに
入れられ、ここまでやってきていたのである。
DMC狂信者に協力する代わりに、肉体を再生する約束を取り付けて。

「ニャガニャガ、さて皆さん、我々もそろそろ本部に帰還するとしますか。そしてディーさん達にも伝えましょう。
『決戦の時は近い』と!!」


【二日目・10時40分/埼玉県西武ドーム前】
【サイコマン@キン肉マン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、草加雅人眼魂
【思考】
基本:クラウザーさんを生き返らせるためSATSUGAIする
1:ニャガニャガ、そろそろ本部に戻って備えますか
2:都庁の方の様子はどうですかねぇ?
3:できればシルバーマンも勧誘したい
※狂信者です

【草加雅人@仮面ライダー555】
【状態】草加市の市長に当選した、草加雅人眼魂
【装備】カイザギア@仮面ライダー555、サイドバッシャー@仮面ライダー555
【道具】ケーキ、支給品一式
【思考】
基本:生き返る方法を探す
0:どうして俺が死んで、碌に出番もない奴らが生きてるのかなぁ?
1:とりあえず、生き返るためサイコマンには協力する
2:とりあえず、乾巧の仕業にする
3:来年のカイザの日も祝いたい
※眼魂(アイコン)に魂を封じられています。ドライバーがあればあるいは……

138 光と陰 :2016/04/18(月) 22:29:56 ID:kEpMQcNA0

「あの山、どこに行きやがった!」

 東京都まで飛んできた4人の屈強な男たち。
 サイヤ人の王子、ベジータ。 
 魔界のプリンス、アシュラマン。
 バッファロー一族の生き残り、バッファローマン。
 そして、キン肉マンの兄、キン肉アタル。 

「まあ、落ちつけ……と、言いたいところだが……」

 いくら冷静で的確な判断力の持ち主であるアタルを以てしてもこれにはどうしようもなかった。
 各地でドンパチが起こっている、その中心は間違いなく東京都。

「木を隠すなら森の中というが……」 
「ここに阿蘇山を隠すのはいくら何でも無理があるぜ?」
「既にこの東京都に潜伏している、阿蘇山を小さくしてな」

 恐らくあの阿蘇山は小型になる機能がある。
 ベジータの世界には『ホイホイカプセル』という技術がある。
 主催側にそういう技術者が一人やくらいいてもおかしくはない。

「それよりもベジータ?」
「どうした、アシュラマン?」
「さっきからなんで震えていやがる?」
「武者震いって奴だぜ(震え声)」

 東京都に来てからベジータの様子はおかしい。
 原因は恐らくあの『都庁』にいると思われる金髪集団。
 ベジータの心の奥底にあるトラウマが呼び起こされる。

「俺様なら大丈夫だ(震え声)」

 誰がどう見ても大丈夫ではなさそうだ。
 そんな時であった。 

「……足元……いや、地下から音が聞こえる」
「地震か?」
「いや、何かを掘り進んでいる音だな……しかし、専用機械で掘ってるような感じではないな」

 そして、4人は音の鳴る方への行き方を捜索し始めた。

 ◆ 

「東横さん、赤座さん大丈夫ですか?」
「まだまだ行ける……っす」
「あかりも大丈……夫……だよ」 
「いや、どうみても大丈夫じゃないだろ、ぞれ」
「アンタら、少し休みな」
「いえ、小町さんたちこそ、休んだ方が……」

 地下を掘り進む影薄達。
 しかし、掘り進むにしろ3人はほぼ一般人。
 小町と日之影は3人よりも先程の戦いのダメージが残っている。
 5人が一気に進むにはかなりの労力が必要となる。
 出来るだけ慎重に進まないと崩落の危険性すらある。

 昨今そういう事故も増えてきている。

「皆、大丈夫かな」

 あかりは皆を心配する。
 その時であった。

 ガン、ガン、ガンと何かが迫っている音が聞こえてきた。

「く、崩れるっす!?」
「ど、どうしよう!?」
「いえ、皆さん少し落ち着いてください」
「黒子、アンタ少し冷静すぎやしないか?」
「そうだな」

 頭上から光が差してきた。

139 光と陰 :2016/04/18(月) 22:30:54 ID:kEpMQcNA0

「大丈夫か!」

 顔を出したのはひとりの男。
 角に3m近い巨体。
 鍛え上げられた。
 そして、レスリングパンツ。



「ゲェ〜〜〜〜ッ! 牛の超人!!」




 小町はそうリアクションを取らざるを得なかった。
 いや、そのリアクションを取らなければならない気がした。
 すると、その牛の後方には迷彩覆面に野球のユニフォームの男。
 さらにその後ろには六本腕の男が竜巻を起こして土砂を掻き揚げている。
、さらにさらにその後ろでMハゲの男が気団を野球ボールのように投げて土砂を消滅させていく。

「アンタたちは……?」
「私はキン肉マンソルジャー……お嬢さん、1人……いや、5人か」
「どういうことだ、ソルジャー、どうみてもその赤い髪の女一人じゃねーか」
「!? アンタ、後ろの桃子たちにも気づいて……」
「ダニィ?」

 アタル兄さんはすぐに着ていたユニフォームを桃子に着せた。
 紳士として……いや、男として当然の行為だ。

「にしても、随分とボロボロのようだが」
「まぁね……」
「それでこいつらをどうするんだ、ソルジャー!」
「黙らんか〜〜〜ベジータ! 彼女たちの怪我に響くぞ!!」
「す、すまん……」

 そのアタルの一喝が一番声量が大きかった。

「話を聞くにしてもまずは……この状況ではな」
「?」
 
 要救助者には怪我の治療が必要である。
 徐にマスクに手をかけるアタル兄さん。

「「「「「うおっ、まぶしっ(っす)!?」」」」」

 フェイスフラッシュ
 
 それはキン肉族のキセキ。
 アタル兄さんのマスクの下から放たれる暖かい光が5人を包み込む。

「なんだか暖かいっす……」
「そうだね……」
「ケガが……治っていく……?」
「本当だ……」

 影薄たちの怪我は全快した。
 首輪を外した状態でのフェイスフラッシュはそれくらい可能なのだ。

  ◆  ◆ 

「戦艦『死国』の奴らは殺し合いに乗っていない……だって?」
「ふむ、何か勘違いがあったようだな」
「ネットの風評被害って奴ですかね」

 一先ず、落ち着いたので情報交換をする。
 そこで色々な情報を行き交った。
 共に『飛竜』という男に助けられたことがあったので情報の信用性もそこそこにあった。
 (尤もこれはハクメンや悪魔将軍が近くにいたので自由に動けなかったテルミの悪手であった)

 そして、彼らは……

「我々は一先ず都庁に向かうか」
「異論はねぇぜ!」
「カ〜カッカッカ! そう言うと思ったぜ!」

 都庁に向かうことを決めた。
 道案内と上層部への介入は小町たちに頼むことにした。
 ……借りは返すものであるのだから。
 そんな中、ベジータは決意を固める

(『虎穴に入らずんば虎児を得ず』って奴か……)

 ベジータは震える足を一歩また一歩と都庁に向ける。
 サイヤ人の王子としての誇り(プライド)はまだ失われてはいない。

140 光と陰 :2016/04/18(月) 22:31:15 ID:kEpMQcNA0

【二日目・10時30分/東京都・都庁近く】

【影薄組】
【小野塚小町@東方Project】
【状態】健康、首輪解除
【装備】斬魄刀『神鎗』@BLEACH
【道具】舟
【思考】基本:もう仲間を誰も失わない為にカオスロワを終わらせる
0:呉島貴虎を探す
1:殺し合い打破のためにも都庁には協力する
2:もう二度と仲間を置いて行こうとしない
3:幽香と戦う事を覚悟する
4:変なの(セルベリア)に因縁つけられちまったね
※飛竜たちと情報交換して、主催達が九州ロボにいることを知りました。
※ダオスとの情報交換で、カオスロワちゃんねるの信憑性に疑問を持っています(フェイ・イェンにもたらされた情報より、少なくとも都庁の悪評は天魔王軍による仕業だと理解しました)


【日之影空洞@めだかボックス】
【状態】健康、首輪解除
【装備】己の拳
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催者を倒す
0:呉島貴虎を探す
1:仲間を守る
2:混沌の騎士が遺した謎を解く
3:↑の全部やらなくちゃあならないのが先代生徒会長の辛いとこだな。


【東横桃子@咲-Saki-】
【状態】健康、首輪解除
【装備】猟銃@現実、斬鉄剣@ルパン三世、野球のユニフォーム
【道具】支給品一式、スマホ、謎の物質考察メモ、筆記用具
【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる
0:さっきの揺れ……地上の人達は大丈夫っすかね?
1:加治木先輩や友人たちと生き残る
2:時間があればスマホを使ってネットで情報を探る(現在は電波の届かない地下なので不可)
3:DMCファンだけど信者の暴動にはドン引き


【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
【状態】健康、首輪解除
【装備】ウィンチェスターM1912
【道具】死出の羽衣@幽々白書
【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる
1:友人たちと生き残るためにも、都庁に協力する
2:空気中に漂う物質への対処法を考える(世界樹が有力?)
3:狂信者には絶対に負けません


【赤座あかり@ゆるゆり】
【状態】健康、首輪解除
【装備】エンシェントソード@Minecraft
【道具】マムルの肉@風来のシレン
【思考】基本:仲間と一緒にカオスロワを終わらせて主人公らしく大活躍!
0:戦いは怖くても、あかり負けない!
1:混沌の騎士の分も頑張る
2:まどかと同じく、人間と魔物の共存に賛成
3:オオナズチ以外の都庁のモンスターの背中に乗りたい

【超人血盟軍】
【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】健康、金髪恐怖症(小)、首輪解除
【装備】野球のユニフォーム
【道具】支給品一式、ノートパソコン
【思考】基本:死にたくないので野球をする
1:悪魔将軍様の方が怖い
2:絶対に都庁には近寄りたくないが……行くしかないようだな(震え声)
3:移動しつつツイッターはやる
※何度も瀕死状態から回復したので戦闘力が上がりました。

【キン肉アタル@キン肉マン】
【状態】健康、首輪解除
【装備】キン肉マンソルジャーのマスク、飛竜が書いた九州ロボの地図
【道具】不明
【思考】
基本:殺し合いを止める
0:都庁にいるの者たちと情報交換をしたい
1:飛んでいった阿蘇山の情報を探す

【アシュラマン@キン肉マン】
【状態】健康、首輪解除
【装備】誰かの腕×6本にミットが5つ
【道具】不明
【思考】
基本:悪魔将軍様に従う
0:最低でも主催者の一人は倒す
1;ところでこの腕は誰の何だ?

【バッファローマン@キン肉マン】
【状態】1000万パワー、首輪解除
【装備】ロングホーン
【道具】不明
【思考】
基本:悪魔将軍様に従う

141 復活の時!? :2016/04/22(金) 22:50:13 ID:SVPLOgd.0
「報告は以上になります、ディーさん!」
「ご苦労。引き続きクラウザーさんへの生贄をSATUGAIしてくれ」

慌てた様子の信者達に対して、狂信者を束ねる幹部の一人であるディーは冷静であった。
本来であれば何故彼がここまで冷静でいられるのか疑問を持つであろうが、ほとんどの狂信者達は難しいことは考えない。
頭の中の99%がクラウザーさんで埋まっているからだ。

「……三島、狭間、それに峰津院。よく頑張ってくれた」

共にDMC談義に華を咲かせた仲間達の死は、既に知っている。
だが其処に悲しみはない。彼らは一足先にクラウザーさんの礎になれたのだ。これ以上の名誉はあるまい。

「彼らが返り討ちに遭う中、よもやただの女子高生の中野があの雷竜クランヴァリネを仕留めるとは驚きだったが……
流石にこれ以上は無駄か。後はあの魔王マーラに任せるとしよう」

都庁近辺に残らせていた狂信者の偵察隊が、先程完全に死滅したというのが先程の報告だ。
もはや攻め込まずとも、異臭を感じ取られて高空からレーザーで薙ぎ払われたとのことらしい。
さらに龍脈の龍すら葬った二体の怪物の触手と鈎爪でバラバラに切り刻まれて世界樹の肥やしになったとの報告もあった。
地上から都庁を攻め落とすのはこれでは不可能であり、地下からの奇襲も協力者の貴虎が致命的なミスをやらかしたせいでもう使えない。
念のために最強の魔王を地下に送り込みはしたが……

「ヘルカイザー、準備はできたかね?」
「完了している。その魔王マーラとやらならば、あの都庁の連中をSATUGAIできるのか?」
「間違いなく、壊滅的な被害を与えられるだろう。単純な戦闘能力だけで見れば、私やセルベリアよりも上だ。
しかし都庁の連中の厄介さは、個々の強さもさることながら連携にある。マーラや呉島が討たれる可能性もゼロではないだろうな」

ビッグサイトに帰還していたヘルカイザーの質問に対しても、ディーは冷静に答える。
現存する信者や信者候補の中では、マーラが最強である。そして爆破作戦は一度失敗すれば二度と同じ手は使えないだろう。
それでいながらディーは、それが失敗する可能性すら考慮している。
ヘルカイザーが、僅かに眉をひそめた。

「もしその万が一があればどうするつもりだ?」
「だから、大丈夫なのだ。狭間は否定していたが、私は既に狭間達が敗れた場合の策も練っていたんだ。彼らには話していなかったがね。
問題あるまい。結果的にクラウザーさんの復活が大幅に近づくのであれば」
「……確かにな。どうせ聞いたところで俺になど秘策を話はしないのだろうが、それもクラウザーさん復活の前には些細なこと。
言われた通り、俺の持つ3体のサイバーダークの内の一匹の所有権をお前に移した。
あとは俺の好きにさせてもらうぞ。イチローチームとドラゴンズは俺の手でSATUGAIせねば気が済まない」
「武運を祈るよ、ヘルカイザー」

踵を返しビッグサイトを後にするヘルカイザーを見送りながら、ディーは譲られたカードを天高く掲げる。

「現れろ。サイバーダークドラゴン!」

デュエルディスクも無しに、カードの機械龍が実体化する。
非常に優れた能力を持つディーだからこそ出来る芸当である。

「効果を発動! 墓地よりドラゴン族一体を装備品として呼び戻す! 選択するのは――龍脈の龍だ!」

常闇の空間から、都庁で消え去った龍脈の龍が装備品として引きずり出された。
かつてヘルカイザーが同じ手段で呼び戻した冥竜と同じようにその眼は死んでおり、さらに引きずり出されたのは頭部一つのみ。
最も全身を引きずりだしたらビッグサイトが内部から崩壊するため、出来てもやらなかったであろう。

「ほう……なるほど、素晴らしい」

しかしディーは、その不完全な龍脈の龍を見るなり笑った。

142 復活の時!? :2016/04/22(金) 22:50:57 ID:SVPLOgd.0
「龍脈とは本来、姿なき純粋な力の塊。各所に張り巡らされ、それを一点に集めるのには大変な苦労が伴う上に場所も限られる。
だが峰津院の秘術により龍の姿として都庁にて具現化し、それが生物としての死を迎えることで決闘者のカードの力で好きな場所で蘇らせることができ……
そして狭間が予め用意していたこの黄泉レイプシステムの拡張機能と併せれば――!」

黄泉レイプシステムに、サイバーダークドラゴンと龍脈の龍がエネルギーとして吸収されていく。
眩い閃光の後、ディーが再び目を開けると……

「おおおおぉぉぉぉぉぉ……!」

思わずディーは感嘆の声を漏らす。
より重厚かつ複雑、強度も増して破壊が困難となったと思われる黄泉レイプシステム。
その中心部に――死後の国への門が現れていたのだ。

「ク、クラウザーさん! 今こそ、復活の時……!」

喜びが頂点に達したディーは、普段のキャラもかなぐり捨てて満面の笑みでその門を開いた。
自分のデイバックの中に既にクラウザーさんのクローン肉体は入れてある。
後はこの死後の世界からクラウザーさんの魂を連れ戻せば、計画は完了する。
そしてクラウザーさんさえ蘇れば、自分も含めて信者達の戦意も能力も最高の状態となり、敵対勢力を滅ぼせるだろう。
仲間も連れず一人で突入してしまう程、今のディーはテンションが高かった。


「こ……これは一体……ここが、死後の世界だというのか?」


そんなディーすら、死後の世界を見た瞬間に絶句してしまう。
死後の世界、通称死者スレは異様な光景であった。

「まるで廃墟……しかしこれは、再生しているのか……?」

一度何者かの手で世界そのものを破壊されたような痕跡、そこに別の何かの力が働き自己再生を試みているような、そんな様子であった。
しかしこの様子ではすぐさま死者スレの復活は難しいだろう。
瓦礫と死者の怨念渦巻く声。恐らく崩壊に巻き込まれて魂すら磨り潰されてしまったためかとディーは考える。

「クラウザーさんは、無事なのか!?」

強固な意志を持つ存在は魂だけとなってなお頑丈ではあるが、それでもやはり肉体以上にデリケートである。
早急に、クラウザーさんの魂を見つけて現世に呼び戻さねば、もはや如何な手段を講じたところでクラウザーさんの生声を聴くことはできなくなってしまう。
そんな全宇宙の大損害になってしまうことは、断じて許さない。

「クラウザーさん!」

たまらずディーは駆け出した。
本来は冷静な神さえも突き動かす、クラウザーさんの魅力はまさに神をも超えるもの。
故にディーはこの黄泉の世界を甘く見ていた。
いくら龍脈で強化された黄泉レイプシステムとはいえ、その黄泉の世界そのものが何かしらから干渉を受けていては、安心安全に黄泉をレイプすることなどできはしない。

「……プ……イプ……」
「む、確かに今、レイプと聞こえたぞ!? クラウザーさん!?」





「誰かワシをレイプしてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!ぐっちゃぐちゃのどっろどろになるまでレイプしてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「う、うわああああああぁぁぁぁぁぁ!?」

そこには怪物がいた。

143 復活の時!? :2016/04/22(金) 22:51:35 ID:SVPLOgd.0
全身ムッキムキの角を生やしたおっさんが、レイプしてくれと涎を撒き散らしながらディーへと急接近してきたのだ。
しかも自分の尻穴を見せつけながら、四つん這いで逆走しながらである。
そのおぞましさは、クラウザーさんのライブでは名物であった資本主義の豚野郎の比ではない。あの豚の方が何倍も愛らしい。

「レイプしてぇぇぇ!ワシを極太○○で◆◆◆◆してさらに▽▽▽で×××××から□□□□の△△で×○責めしてぇぇぇぇぇぇ!」
「ち、近寄るな! 私はクラウザーさん以外の者に興味はない!」

常人が聞いたらドン引くような言葉を乱発してくるおっさんから、なんとかディーは平常心で回避行動をとる。
これも全てはクラウザーさんが過去に、下ネタの向こう側の境地に達した歌を歌っていてくれたおかげであると、ディーは心中で更にクラウザーさんへの敬意を深めた。

(なお、下ネタの向こう側の境地はまともに書くと非常に不味いので、詳しくはクラウザーさんのご活躍が余すことなく載っているデトロイト・メタル・シティ本編を読むのだ)

「犯してぇぇぇぇ!レイプレイプレイプゥゥゥゥゥ!!!今なら娘もつけるからぁぁぁ!!!親子○や△○□姦プレイもしていいからぁぁぁぁぁ!」
「な、なんなのだこの世界は……!?」
「我慢できなぃぃぃぃぃ!!××××××スし続けなきゃ魂がどうにかなってしまぅぅぅ!!!」
「少し黙れ。いいだろう、何故この世界がこんな有様になったのか答えれば、お望み通り貴様をレイプしてくれる」
「ワシが来た時にはもうこうなってたんだぁぁぁぁぁ!生き埋めになっていた死者は「シグナム……」とだけ言い残して消えたぁぁぁぁ!
さあ答えたから早くレイプゥゥゥゥ!ワシのアナにありのままの――
「失せろ豚が!」
「オゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!」

クラウザーさんの秘奥義の一つ、スパンキン風林火豚をディーが模して発動する。
やはりクラウザーさんのものと比べれば遥かに格下であるが、それでもおっさんは与えられる快楽に腰をくねらせながら一瞬崩れ落ちた。
その隙にディーは退散し、折角あけた死者の門を閉じてしまうのであった。


「なんということだ……既に死後の世界がレイプされ、迂闊に飛び込めばこの私が逆レイプされそうな魔空間になっていようとは……」

ディーは落胆の色を隠せない。
黄泉レイプシステムさえ発動すれば、クラウザーさんは復活できるはずだったのだ。
それなのに、何者かの手により既に死後の世界は物理的にレイプされた後。
おそらくさきほどの性獣は、調律者か管理者を失った死後の世界の無法と混沌っぷりを象徴する存在だろう。
あの類の死者の魂を相手取りながらクラウザーさんの魂を探し出し、蘇生をするのは非常に困難だ。
そして急がないと、クラウザーさんが逆レイプされてしまうかもしれない。

「おのれ――シグナム……!」

自分達よりも先に死後の世界をレイプしたと思われる者の名を吐き捨て、ディーは憎悪に燃える。

「 貴 様 は こ の 私 が 直 々 に レ イ プ( 嬲 り 殺 し ) し て く れ る っ !!!!」

144 復活の時!? :2016/04/22(金) 22:52:10 ID:SVPLOgd.0
【二日目・10時30分/東京ビックサイト内部・死者の門前】

【ディー@うたわれるもの】
【状態】健康、小疲労、激怒
【装備】刀
【道具】支給品一式、クラウザーさんクローン×300
【思考】
基本:クラウザーさんの復活
0:シグナムとやらを探し出す
1:黄泉レ○プシステムをさらに盤石にするため、引き続きマグネタイトは回収する
2:クラウザーさんのために、いずれくる各勢力との戦争に備えて戦力を増強する
3:大災害などに疑問はあるが、後回し
4:仮にマーラが帰ってきてもビッグサイトには入れない
※制限によりウィツァルネミテアの力がある程度制限されていますが、蘇生関連の能力制限だけは首輪とは別の力が働いていると見ています。
※黄泉レイプシステムが龍脈強化され、死者スレへの突入が可能になりましたが、現時点では乗り込んでも目的の達成は困難です
崩壊した死者スレを強行突破できるだけの大戦力或いは死者スレを修復するなにかが必要です
※なんらかの要因で死者スレが復活する可能性があります


【ヘルカイザー亮@遊戯王GX】
【状態】健康、クラウザーさん欠乏症
【装備】デュエルディスク、スマホ
【道具】支給品一式、キメラテックオーバードラゴン、サイバーダークドラゴン、冥闇に堕した者(装備品)、他不明
【思考】基本:強敵をSATSUGAIして己も満たしつつクラウザーさんを復活させる
1:クラウザーさん復活は上層部に任せ、自分は各地の強敵のSATUGAIをする
2:野球チーム全てを警戒。可能であれば自分の手で殺す
※サイバーダークはロワ中に死亡したドラゴンを装備品として装備可能ですが、一度に一体までの制限あり
※サイバーダーク一体をディーに譲渡したため、使用可能なサイバーダークは2体までです
※龍脈の龍はシステム強化に使用されたためもう装備蘇生できません。またテラカオスの体内に魂を取り込まれているニアラも装備不可です

146 信じる奴が大正義!? :2016/08/15(月) 11:21:44 ID:BkNre/Zw0
大阪ドームにて熱斗たちと別れたハクメンは進路を名古屋方面に向けて疾走する。
この世界に災厄を振りまく「凶(マガト)」――混沌の歌姫(テラカオス・ディーヴァ)と化した風鳴翼を刈り取るために。

「……どういうわけだ? 奴の動きが止まっている?」

走っている途中で、ハクメンが翼から発せられた混沌の気を辿ってみたが、翼の動きが名古屋で止まっているのを感じた。
実は翼はどこぞのかませ犬ドラゴン軍団を倒したものの、移動するための足であった列車を破壊されてしまい、新しい乗り物を探すために名古屋で立ち往生しているのだ。

「まあいい。
理由はなんにせよ、動かず止まっているのなら都合がいい。
死国の者達の被害を気にせずに戦えるからな」

ハクメンにとっては翼が名古屋に留まってくれているのはありがたいことだった。
自分と同格の力を持つ悪魔将軍を除き、翼相手に死国及び拳王連合軍で勝てる人間はほとんどいない。
もし大阪に近づく前に自分の手で翼を討てれば、死国の者達に被害を及ばすことはなくなるからだ。
破天荒集団である死国の面子に仲間意識を抱いているかは正直微妙なところだが、彼らも来るべき主催陣やユウキ=テルミ、邪悪なマーダー、そしてテラカオス候補者を残らず駆逐するためには貴重な戦力だ。
そういう意味では失うには惜しい者達である。そんなことを考えながら、ハクメンは大阪の路上をひた走る。

名古屋で足を止めているとはいえ、翼のテラカオスたる力は参加者を屠る度に増加しているため、翼が自分の力を超えてしまう前に急いで仕留めねばならない。
それでもこの前に見せた、時を斬りながらの移動なら一時間もしないうちに名古屋につくだろう。
何かしらイレギュラーな事態さえ起こらなければ、翼を十分に殺処分できるだろう。

だが、ここで彼にとってイレギュラーな事態に直面する。

「!? この気配は……?」

ふと、周辺に強い「凶」の気配をハクメンは感じた。
風鳴翼……ではない。それよりかは弱い「凶」だ。

しかし、とても無視できない強大な「凶」の持ち主の気配をハクメンは察知した。

「現状は風鳴翼ほどではないが……これは放置すれば彼奴以上の災厄をもたらす今すぐ刈らねばならない『巨悪』だ!」

すぐにでも討たねばならぬ「巨悪」がいる故に、ハクメンはどうしても寄り道しなけばならなかった。
ハクメンは名古屋方面に向けていた足を止め、今しがた感じ取った「凶」の持ち主に向けて方向転換し、時を斬りながら高速で現場に向かった。

そして、討つべき巨悪はものの数分で見つかった。
それは大きな大きなバイクに乗っていた。




弦十郎の運転するジェットスライガーに大人数で箱乗りしていたネオ・クライシス帝国御一行は、今まさに大阪に入ろうとしていた。
以前は一つの県を移動するのに八時間以上かかった集団だったが、今度はたったの二時間半で滋賀県から奈良県をまたいで大阪まで高速移動をしていた。
これは超絶マシンであるジェットスライガーによる恩恵である。
ジェットスライガーの最高時速はなんと1300km。
これに8人以上の参加者が乗っているとはいえ、大作りな分、馬力は並のバイクを超えているので駆動には問題ない。
もちろん、音速を超える速度をだそうものなら、仮面ライダーや人外である光太郎たちはまだしも、真人間の響子と友紀の体が耐えられるわけもないため最高時速は出せない。
さらに小回りの効かないバイクなので、障害物を避けていくためには更に速度を落とす必要がある。
それでも二つの県を三時間足らずで移動できるほどのスピードは確保できていた。

彼らの目的は、危険な食人鬼としてネットで騒がれ、主催にも指名手配されるようになった弦十郎の姪である風鳴翼に会うために、彼女が狙っているらしい拳王連合軍のいる大阪への先回りであった。
風鳴翼が本当に食人鬼と化しているかの真偽を8人は知るよしもないが、真偽のどちらにせよ被害の拡大の阻止のために止めねばならず、接触は避けられなかった。

しかし、それに加えて一行が大阪に向かうのに新たな目的が生まれようとしていた。
きっかけは目的地である大阪と拳王連合軍に対して情報収集をしている時だった。

「これは……?」
「ヒドイ!」
「略奪だけに飽き足らずに破壊に虐殺……拳王連合軍め、ゴルゴム並の最悪の連中じゃないか!」

147 信じる奴が大正義!? :2016/08/15(月) 11:22:20 ID:BkNre/Zw0

弦十郎から借りたノートパソコンから映し出された情報に、響子と路空と光太郎は苦い顔をした。
ネットでの情報より、拳王連合軍の自重を知らない数々の所業を光太郎たちは見てしまったのである。
野球と称したデス・ゲームを仕掛け、無差別攻撃によって多くの県を破壊する様は、都庁同盟軍と同じく、光太郎たちにも拳王連合軍を最悪の破壊集団であると印象付けさせた。
更に今向かっている大阪では物資の略奪に加えて街から退避した民間人の虐殺まで行っている。

ガンダムの砲撃から無辜の民間人を守るために己の機体を盾にして散った、巨大ロボ・ロードビヤーキー。
その思いを踏みにじるように砲撃でロードビヤーキーの後方にいる民間人を焼き尽くしたガンダムの邪悪な姿を映した動画を見たときは、光太郎は思わずパソコンの画面を叩き割りたくなったが堪える。
(ちなみに、ロードビヤーキーが民間人を庇って散ったというのはネットでの評価の話であり、実情は全く違うのだが、光太郎たちは知る由もなかった)

「拳王連合軍……翼と共に止めねばならんな」
「こいつらが抱えているのは闇なんてもんじゃない……奪って壊すだけのただのケダモノだ」
「あまりにも無軌道すぎる破壊行為の数々……彼らの放置はそこらのマーダーより危険だね。
最後に残った土地である、この日本も消滅させそうな勢いだよ」

拳王連合軍の所業には弦十郎は静かに怒っていた。
さらに闇に堕ちた矢車でさえ、拳王連合軍の行いを唾棄する。
心を持たないキュゥべえでさえ危険視していた……もっとも、キュゥべえの場合は日本がなくなってしまうと任務である魔法少女からのエネルギー収集ができなくなってしまうのは困るという意味合いだったが。

「弦十郎さん、姪の翼ちゃんを止めるのは大事だと思うが……俺は……」

怒りに震える光太郎。
正義の味方である彼は拳王連合軍の所業をとても許せなかった。
故に、拳王連合軍をすぐにでも倒したいと考えていた。

「大丈夫だ、俺も今、君と似たようなことを考えていたよ」

光太郎が皆まで言わずとも、弦十郎は理解し、考えは同調していた。
ひとりのOTONAとして、彼もまた拳王連合軍を止めたいと思っていた。

「それじゃあ……」
「ああ、翼はもちろん止めるが、同時に拳王連合軍も止めよう。
俺たちならそれがそれができるはずだ」
「うつほも手伝うの!」
「フッ……妹と弟候補がそう言うなら、俺も人肌脱ぐか」
「こいつらは必ず倒そう、未来のためにも」
「珍しく気が合うわねキュゥべえ。私もそう思うわ」

光太郎に同調するように、仲間たちは次々と彼の意志に賛同していく。
その中で響子がノートパソコンのある画面を開く。
映し出されているのはカオスロワちゃんねるの掲示板だ。

「光太郎さん、この掲示板によると、拳王連合軍と戦っているホワイトベース組という名前の対主催グループがあるみたい。
戦況はホワイトベース組が押されているようだけど、私達が加勢すれば戦況は好転するかもしれないわ」

なお、ホワイトベース組にはクラスメイトの苗木や十神がいることを響子はまだ知らない。

「ならば急いでホワイトベース組に加勢しよう。
できれば翼ちゃんが到着する前に拳王連合軍に引導を渡したいところだな」

こうして(ネットの情報に踊らされているのも気づかず)、六人の中で拳王連合軍打倒の意志が固まった。

……そう、八人いる中の六人は。

148 信じる奴が大正義!? :2016/08/15(月) 11:22:56 ID:BkNre/Zw0


バイクの後部座席の方で姫川友紀はいじけていた。
というのも世界を救う予言の書(本物)を彼女は所持しているにも関わらず、ネオ・クライシス御一行は誰も予言を信じてくれなかったのだ。
二時間かけて説得しようとしたが、帰ってきたのは「野球で世界が救えるわけないだろ」という失笑の言葉だけであった。

(野球には世界を救えるだけの魔力があるのに、誰も信じてくれないよ……)

ぶっちゃけ、常識的に考えれば野球で世界を救うなど眉唾もいい話だった。
それでも野球の力を愚直に信じる友紀からすれば、野球を玉遊びとしか思わず、その力を信じない光太郎達の方が滑稽に思えた。
故にすっかりすねてしまった。

(この人達についていっても野球してそうにくれないよ……
予言によると世界を救うには『野球・歌・器・巫女・勇者』が全て揃わないといけないのに)

このまま予言について懐疑的な光太郎達についていっても、野球はしてくれないだろう。
それどころか『歌』の部分はアイドルである自分が補うのでまだしも、他の『器・巫女・勇者』も揃わないかもしれない。
それでは予言を達成できないと焦る友紀。
そこに友紀の目に、パソコンの画面に映る拳王連合軍の掲示板が目に入る。

(……拳王連合軍も曲がりなりにも野球チームよね?
いっそ、彼らに取り入ろうかしら?)

友紀の脳裏にマーダーのチームに寝返るという恐ろしい考えがよぎる。

(もちろん、光太郎さん達に負けるような弱いチームだったら意味がないわ。
でも、仮に光太郎さん達を倒せるような強者揃いだったら……それは間違いなく最良の戦士ね)

もちろん、ただで寝返る気はない。
あくまで実力者揃いのネオ・クライシス帝国を倒せる実力を示した場合のみである。
予言達成のためにマーダーチームに入ろうとするのはひどい考えだが、予言を達成して世界を救うためには善悪云々に拘っておられず、滅亡を回避するためには仕方のないことだと彼女は考えていた。
(もっとも、なんで世界が滅びかけているのかは彼女は知らないが)

光太郎達の影で友紀はよからぬことを考えていた。
一行が拳王連合軍に負けることがあれば、彼女は即座に一行を裏切って拳王連合軍に取り入るだろう。


さらに友紀の他によからぬことを考えていた者がもう一人いた。
パソコンに映し出された掲示板や動画を食い入るように見つめているクライシス皇帝である。

(拳王連合軍の攻撃性と残虐性……実に素晴らしい。
是非、このクライシス皇帝の臣下にしておきたいところだ)

これまでのギャグ行動とネタ言動のせいで忘れ去られがちだが、このクライシス皇帝は主催を潰し次第、人類抹殺を考えている悪の親玉である。
そんな皇帝にとって拳王連合軍の実力の高さと悪辣さは、後の人類抹殺計画にはまさにうってつけの逸材であったのだ。

(しかし、どうやって味方につけようか?
光太郎達は拳王連合軍を殺る気満々であるみたいだしな)

拳王連合軍は潰されるには惜しい連中だ。
そのためにどうにかして臣下に加えたいが、光太郎達は倒す気であるようだし、説得も難しそうだ。

(はて、どうしたものか?)

どうにかして策を考えようとするクライシス皇帝。
光太郎達はそんなクライシス皇帝の昏い計画を練っているなど知る由もなかった。

149 信じる奴が大正義!? :2016/08/15(月) 11:23:38 ID:BkNre/Zw0


そして一行を乗せたジェットスライガーは大阪府に入った。
遠くに見える街では空を飛ぶ木馬のような戦艦と、港に鎮座する空母、そして沢山の黒煙がモクモクと空に昇っていた。
激しい戦いが現在進行形で繰り広げられているようだった。

「もうすぐ、大阪に入るぞ!
みんな、戦いの準備をするんだ」
「ああ、わかった」
「「「変身!」」」

弦十郎の声と共にデイパックにノートパソコンはしまわれ、光太郎、クライシス皇帝、矢車の三人は仮面ライダーに変身して臨戦態勢に入った。
仮面ライダーが三人いれば拳王連合軍や翼が襲ってきても何も怖くない……一行はそう思っていた。

「……あれは?」

弦十郎が前方を見ると、500mほど先に侍風の男が立っていた。
対主催の参加者か、はたまたマーダーだろうか?

……それを考えるよりも早く、侍風の男――ハクメンはジェットスライガーを捕捉するやいなや、時を斬って高速移動し、一瞬でジェットスライガーに肉薄した。

「なっ……」
「に!?」

驚く弦十郎と光太郎、他の六人はあまりにもハクメンの動きが早すぎて肉眼での捕捉さえできなかった。
そして刀は容赦なく振るわれた。


その刃の矛先は――クライシス皇帝。
彼を刺殺さんと、切っ先はクライシス皇帝の胸元へ向かう。


「危ない! クライシス皇帝!」


ただ一人、直感でハクメンの狙いがクライシス皇帝だと気づいた光太郎が動く。
光太郎はハクメンの刃へ腕を伸ばして、刃を止めようとする。
右手のひらにハクメンの刃が深々と刺さり、光太郎の手は夥しい出血をした。

だが、それでもハクメンの刃は止まることなく、光太郎の手のひらを貫通し、クライシス皇帝の胸元に深々と刺さった。

「ぐわあああああああああああああ!!」
「く、クライシス皇帝ーーーッ!!」

クライシス皇帝は胸を刺されて悲鳴をあげる。
仲間を刺されたと見て、光太郎も悲鳴をあげ、続くように他の仲間達も悲鳴や驚きの声を上げた。

「チッ!」
「うにゅ!! よくもクライシス皇帝を!!」

矢車と空がキックや弾幕で反撃に移るが、ハクメンはそれより早く刀を引き抜き、攻撃をかわしながら距離を取った。
突然の敵の攻撃に対して、弦十郎は急いでバイクを停めて、クライシス皇帝以外の全員がバイクから降りた。
刺されたクライシス皇帝はバイクの上でぐったりとしている。

「クライシス皇帝! しっかりしろ!!」

光太郎は自分の右手にできた風穴の痛みも気にせず、動かなくなったクライシス皇帝に必死に呼びかける。
しかし皇帝からの返事はなく、光太郎を大いに焦らせた。
そこで響子とキュゥべえはクライシス皇帝を見る。

150 信じる奴が大正義!? :2016/08/15(月) 11:24:14 ID:BkNre/Zw0

「……大丈夫、気を失っているだけ。まだ息はあるわ」
「光太郎の咄嗟の行動と、スーツの防御力に救われたようだね」
「本当か、二人とも? それは良かった」

キュゥべえの言ったとおり、光太郎の己が傷つくことも厭わない献身的な行動と、オーガのスーツによる防御力により、クライシス皇帝は奇跡的に一命をとりとめていた。

「しかし、いきなり襲いかかってきたアイツは……!」

キッと、光太郎は仲間を殺そうとしたハクメンを睨みつける。
光太郎だけではなく、弦十郎も、矢車も、空も戦闘状態に入ろうとしていた。

「くッ……浅かったか、邪魔が入りさえしなければ!」
「貴様ッ!!」

ハクメンはクライシス皇帝を殺しきれなかったことに歯噛みし、光太郎はそんな彼に対して怒りを顕にする。

「我が名はハクメン! 全ての悪を滅する者!
他の者には用はない、その男を渡せ」
「なんだと!? なぜクライシス皇帝を狙う!」

ハクメンの狙いはどうやらクライシス皇帝だけのようだ。
その理由はハクメン自体の口から説明される。

「その男からは非常に強い「凶」の気配がするのだ」
「マガト?」
「悪の気だと思ってくれたらいい。
ともかく、その男を放置すれば世界に災いをもたらすだろう」

ハクメンがクライシス皇帝を討とうとした理由は、皇帝から発せられた悪の気を感じ取ったからである。
実際にクライシス皇帝は怪魔界の皇帝にして、己の独裁のために民を虐げる暴君である。
この上に地球侵攻のために人類抹殺を企てているところから、皇帝が凶を纏っていてもおかしくはない。
そして皇帝が災いを振りまく前に抹殺してしまおうというのが、ハクメンの考えであった。

「私はその男さえ殺せれば、他の者達に危害を加える気はない。
さあ、その男を差し出せ」
「ふざけるな!
皇帝のことを何も知らないくせに、何がマガトだ! 悪の気だ!」

しかし、光太郎はハクメンの要求を拒む。

「話を聞いていなかったのか?
その男を生かせば将来的に災いを……」
「俺はカオスロワ開始時の頃からこれまでクライシス皇帝を一緒に戦ってきた!
だが、俺は皇帝が邪悪な男とは思えない!」
「俺は光太郎ほど長くクライシス皇帝と付き合ったわけじゃないが、俺もそう思うね」
「うにゅ! 皇帝はさとり様を殺したような悪い奴じゃない!」
「俺はクライシス皇帝より、おまえの方が気に入らないな」
「仮にこの皇帝が何を企てていても、こんなオマヌケな人が大それた災いなんて起こせるわけないじゃない」

光太郎だけでなく、弦十郎に地獄兄妹、響子でさえ、クライシス皇帝の味方をし、ハクメンの要求を拒む。

(クッ……どうやら全員この男に丸め込まれてしまっているらしいな。これは厄介だぞ)

ハクメンからすれば、一つの対主催グループが丸々クライシス皇帝の味方をしている現状に頭を悩ますしかなかった。
クライシス皇帝以外のメンバーは悪の気配がしないか、微弱だったため、無闇に殺すこともできない。
※キュゥべえには心がないため、ハクメンは彼から悪の気配を感じ取れない。
 ただし、彼の所業を知ったら襲いかかる可能性大。

151 信じる奴が大正義!? :2016/08/15(月) 11:24:47 ID:BkNre/Zw0


「てゆうか、あなたはどこから来たの?」

唐突に友紀が質問をする。
大阪の街から来たハクメンに対して、所属するグループなどを聞きたくなったのだ。

「ひょっとして……死国?」
「……そうだが、それが何か?」
「ということはあなたは拳王連合軍の……?!」
「いちおう、ではあるが彼奴らの味方になるんだろうな」
「「「!?」」」

二人の問答の中に現れた死国、拳王連合軍の味方。
その言葉を聞いた瞬間、騒然としていた場の空気が一気に凍りつき、ネオ・クライシスの面子で戦闘ができる者は即座に武器を構える。

「響子ちゃん、キュゥべえ、友紀!
急いでクライシス皇帝を引っ張って隠れるんだ!」

光太郎の指示通り、非戦闘員の二人と一匹は急いでクライシス皇帝を引っ張り、近くに隠れようとした。

「待て! その男は!」
「マーダーは死んじゃえ!」

ハクメンはクライシス皇帝を隠そうとする三人を追おうとするが、空の制御棒から放たれたレーザーが放たれ、妨害された。
レーザー自体はハクメンの機動性なら難なく躱すことはできたが、レーザーが消えた頃にはクライシス皇帝含む四人の参加者はどこかへ雲隠れしてしまった。

「おまえ達! 邪魔をするな!」
「そういうわけにはいかないな。OTONAとして、やはりおまえは止めなくてはいかん」
「正義の味方を気取る質の悪い奴が一番いけ好かないな」
「殺す!殺す!殺す!」
「拳王連合軍の手先め! ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」

ハクメンは光太郎達に四方を囲まれてしまう。
仲間であるクライシス皇帝が狙われている上に、ハクメンがマーダー集団(と思い込んでいる)拳王連合軍の一員であると知った以上、光太郎達が戦う理由には十分だった。
光太郎の目線ではハクメンはもう凶悪なマーダーにしか見えないのだ。


「もはや交戦は避けられないか……」

頭に説得の余地はないと感じたハクメンは、仮面の中でため息を吐く。

「しかし! ユウキ=テルミや悪を全て滅するまでは!
死ぬわけにはいかないんでな!!」

戦いを避けられないと感じたハクメンは、闘気を解放する。
放たれた強い闘気は、強者揃いであるネオ・クライシス帝国に恐怖を覚えさせた。

「クソッ!」
「うにゅにゅ」
「この気は……」
「気をつけろみんな! こいつはかなり強いぞ!」

肌で感じる闘気は矢車や空はおろか、光太郎や弦十郎でさえ冷や汗を覚えさせられた。
四対一でも油断すれば一瞬で全滅させられる……そんな強者の気配を感じさせた。

「きゅっぷい! なんて凄まじいエントロピーだ!
これはちょっと光太郎や弦十郎でもマズイかも知れない」
「なんですって!?」
「それマジなの?!」

クライシス皇帝を連れて近くの茂みに隠れていたキュゥべえ達もまた、ハクメンの闘気を感じて焦燥させられていた。

(まずいわね、何か打開策を考えないといけないかもしれない)
(これは逃げるべきかな……でも、響子と契約できれば状況は好転できるかもしれないし、う〜ん……)
(光太郎さんや弦十郎さんが負けるようなら寝返ろうそうしよう)

非戦闘員組はそれぞれの生存戦略と思惑を抱いていた。

152 信じる奴が大正義!? :2016/08/15(月) 11:25:23 ID:BkNre/Zw0


場面は再び、光太郎達とハクメンに戻る。

(彼らからは凶の気配は感じない。
むしろ善良な魂を持つ者もいる……殺すわけにはいかんな)

ハクメンとしては交戦に対しては乗り気ではなかった。
ボヤボヤしていると滅すべき風鳴翼も名古屋から動いてしまうので、避けられるなら避けたい戦いであり、クライシス皇帝をさっくり殺してさっさと終わらせたいところであった。
故にハクメンはあえてその気はなくとも、言葉の中に「死」のワードを含めて脅しかける。

「死にたくなければそこをどけ。
今なら誰も死なずに傷つかずに済むぞ」

……と。
それで光太郎達が退いてくれるなら御の字だったが、事はハクメンの思惑通りには進まなかった。

「確かにおまえは俺達より強いかもしれない……そう感じるよ。



だが、断る!
クライシス皇帝のためにも、人々のためにも!
ハクメン! おまえはここで倒す!!」
「……何も知らない愚か者め。
話を聞かないなら仕方あるまい。強引に押し通らせてもらう!」

光太郎達はあくまでもハクメンに徹底抗戦する構えであった。
ハクメンはクライシス皇帝を庇い立てする光太郎達との交戦やむなしと思い、腹をくくる。
ハクメンとしてはクライシス皇帝以外の面子は殺す気はないが、この戦闘以後、出会う度に邪魔立てされても面倒になるため、カオスロワの間だけでも再起不能にはなってもらおう。
そう思い、ハクメンは刀を引き抜いた。


大阪の街外れ。
今ここに、悪を滅す正義と、友を守る正義が衝突した。


【二日目・11時00分/大阪府・街外れ】

【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】健康、unlimitedモード
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『ユウキ=テルミ』及び『悪』を全て滅する
0:風鳴翼を滅する前にクライシス皇帝を刈る
1:主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
2:風鳴翼は滅する
3:話を聞かないネオ・クライシス帝国御一行には再起不能になってもらう
※勾玉ゲージ等の状態は次の書き手に任せます
※unlimitedモードに入りました



【ネオ・クライシス帝国御一行】

【南光太郎@仮面ライダーBLACK】
【状態】変身中、右手にダメージ(大)、怒り
【装備】キングストーン、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト
    カブトゼクター、ザビーゼクター、サソードゼクター、ドレイクゼクター
【道具】支給品一式、カラオケマイク
【思考】基本:この殺し合い、ゴルゴムの仕業だ!
0:ハクメンを倒す
1:クライシス皇帝と空、響子、弦十郎、ついでに友紀と共に行動する
2:人々を脅かす拳王連合軍は絶対にゆ゛る゛さ゛ん゛!!
3:俺は仲間であるクライシス皇帝を絶対に信じる!
4:あの少女(歌愛ユキ)はどこに行ったんだ?
※RXに進化しました。ロボライダーに変身可能になりました。
※バイオライダーにはまだなれません。
※パーフェクトゼクターの使い方を理解しました。


【クライシス皇帝@仮面ライダーBLACKRX】
【状態】大ダメージ、気絶
【装備】サタンサーベル オーガギア@仮面ライダー555
【道具】基本支給品一式
【思考】基本:光太郎とともに主催者とゴルゴムを潰す
0:気絶中
1:戦力を集めて、『ネオ・クライシス帝国』を建国する
2:一先ず、地球人類抹殺は置いておく。(主催を潰したら取り掛かる)
3:矢車から地獄の匂いがする
4:拳王連合軍の連中はできれば臣下にしたい
5:私のカラオケマイクはどこに行ったんだ?
※参戦時期は仮面BLACKRX本編開始前です。

153 信じる奴が大正義!? :2016/08/15(月) 11:25:48 ID:BkNre/Zw0


【霧切響子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康、ロリ切さん
【装備】様々な資料
【道具】支給品一式、沢山の光彦関連のスイッチ、その他不明
【思考】基本:殺し合いの打開and殺し合いについて調べる
0:戦闘が終わるまで隠れてる
1:苗木くんに会いたい
2:元に戻る方法はあるのかしら……?
※めだか以上まどか未満の魔法少女になれる素質があるようです


【霊烏路空@東方Project】
【状態】悲しみ、やさぐれた……?
【装備】制御棒、地獄兄弟みたいな格好(女性用)
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:さとり様殺した奴は殺す
0:ハクメンを殺す
1:光太郎たちについていく
2:矢車の妹になった!


【矢車想@仮面ライダーカブト】
【状態】変身中、やさぐれ
【装備】ライダーベルト&ホッパーゼクター@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
0:ハクメンを倒す
1:光太郎、空を地獄兄弟の弟、妹にする
2:上記のために、光太郎たちについていく。(率先して戦うつもりはない)


【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、他の個体が全滅
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:女性参加者全員を魔法少女にする。
0:身を守るためにクライシス一行に保護してもらう
1:霧切響子は黒神めだか以上の素質を持っている……なんとか契約できないだろうか
2:必ず鹿目まどかとも契約してみせる
3:母星と連絡出来るまでは生き残る
4:ハクメン相手では光太郎達でも流石にマズイかも知れない。いざという時は逃げる


【風鳴弦十郎@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】健康
【装備】ジェットスライガー@仮面ライダー555
【道具】支給品一式、ノートパソコン
【思考】基本:殺し合いの否定
0:ハクメンを倒す
1:翼に会うために大阪で待つ
2:戦えない者(主にKODOMO)たちの保護
3:拳王連合軍は許さない


【姫川友紀@アイドルマスターシンデレラガールズ】
【状態】健康
【装備】大正義巨人軍風のユニフォーム
【道具】支給品一式、予言の書(本物)
【思考】基本:予言の書通りに行動したいから、野球する!
0:戦闘が終わるまで隠れてる
1:野球のメンバーを集める
2:光太郎達が勝てなかったら拳王連合軍に取り入る
3:予言のことを誰も信じてくれない……
※予言の書は本物です。

154 闘拳乱舞 :2016/08/31(水) 10:40:35 ID:d4U2hlIM0

「アチョ! アチョ――ッ!」
「フン!!」

ラーメンマンの華麗なる足技をラオウの剛の拳で防ぐ。
ラーメンマンの戦い方は北斗の次男の柔の拳に酷似している。
だからこそ対処法はわかる。
一番の難敵は『トキ』であったからこそ。

……ケンシロウ? ああ、ありゃもう一つ上の次元だよ。
ラオウじゃ勝てる要素は無想転生を習得するくらいしかない。

(あのドジョウヒゲ隙がないわね)

MEIKOはラーメンマンの戦い方を観察し、何か弱点を探す。
ピッチャーとしてバッターの癖を見抜くことは重要である。
だが、鍛えられたMEIKOの観察眼をもってしても見極められない。

「ラーメンマンとやら、うぬは何故戦う?」
「――私たち正義超人の矜持は『戦いを通じてわかりあう』ということだ。
 無論、ラオウ……貴様ら拳王軍ともだ」
「ほう、それはこの拳王の心をも理解するということか?」
「そうだ!」

再び構えを取る両者。
ラオウの構えは無双の北斗神拳。
対するラーメンマンの構えは超人拳法。

「「 い く ぞ ! ! 」」

再び両者の拳が交錯する。
連打。連打。連打。
連打。連打。連打。
連打。連打。連打。
連打。連打。連打。
躱し、防ぎ、受け流す。
連撃。追撃。防御。相殺。

両者の嵐のような攻撃を共に尽く防いでいく。
ラーメンマンの華麗なる連続攻撃をラオウは己の拳一つで防ぐ。

まさに絵に描いたような【剛vs柔】。
互いに引けぬ理由がそこにはあった。
ラーメンマンの活人拳とラオウの殺人拳はほぼ互角であった。

「フン!」
「リャァーッ!!」

二度、三度……拳と脚が激突する。
その度に大気が震える。
 
(吹っ飛ばされる……ッ)

MEIKOはその場に留まるの必死だ。
デカオたちは何人かが吹っ飛ばされたが対して問題なかった。
アルベルトや美鈴の死体は軽く吹っ飛ばされ、海に落ちた。
この間に吹っ飛ばされたデカオの何人かが戻ってきた。

155 闘拳乱舞 :2016/08/31(水) 10:41:00 ID:d4U2hlIM0

(いや、ここまで揺れるのは何かおかしい!)

揺れている。
揺れているのはこの戦艦自体だ。

「二人共、無事ですか!」
「タクア……ムギちゃん監督? そんな慌ててどうしたのよ?」
「いえ、MEIKOさんほど落ち着いているのもどうかと思います!」
「エース投手だからね」

そこに大慌てで紬がやってきた。
しかし、MEIKOはそれでも動じなかった。

「で、何しに来たの?」
「祐一朗さんとシュトロハイムさんとアドラーえもんさんが……死にました」
「!? なん……だと……!」

これには流石のMEIKOも驚いた。
あの半分以上機械のボディだった男たちがこうもやられてしまうとは……
自身はボーカロイドであるが、それでもボディの頑丈さは彼らの方が断然上であった。
 
「まさか……さっきの揺れって?」
「お察しのとおりです……格納庫で大爆発が起こり……祐一朗さんたちは……」
「…………………そう」

MEIKOはあまり悲しまなかった。
いや、悲しいという感情を必死に抑えていた。
緑間の時もそうだったが……やはり、仲間の死は悲しい。 

しかし、この悲報を聞いて感情的になり、一人涙を流す男がいた。

「……この拳王にもまだ涙が残っていたとは……」
(また泣いてる……)

ラオウは号泣していた。

祐一朗……自分を信じて、紅白戦では四番に据えてくれた男。
シュトロハイム……常にやかましかったが、常に軍の士気を上げ続けた男。
アドラーえもん……よくわからない男であったが、不思議な道具を使う男。

配下であると同時に……ラオウはそれなりに信頼していた。
野球というスポーツを通じて、この男に変化が起こったのかもしれない。

「ラオウ……貴様、泣いているのか……?」

ラーメンマンの動きが止まっていた。
ラーメンマンは今でこそ正義超人、アイドル超人の一人であるが。
かって世界最強の残虐超人と呼ばれて恐れらていた。
しかし、キン肉マンたちの戦いが彼を変えた。

「……戦いを続けるぞ! ラーメンマンよッ!!」
「待て、ラオウよ! 貴様はこの殺し合いに乗っているのではないのか!!」
「愚問だな……この拳王は一度たりともあの主催者共に従ったつもりはない!」
「何……?」

涙を振り切り、ラオウはラーメンマンに迫る。

「お二方、待ってください!」
「ぬぅ、止めるな、ムギちゃんよ!」

しかし、その間に紬は割って入る。
 
(……あまりにも早い移動スピード、私じゃなきゃ見逃しちゃうね)

「確かラーメンマンさんでしたか?」
「そうだが、君は?」
「私は琴吹紬と申します……ジョンスさんと悪魔将軍さんから貴方の話は聞きました。
 貴方と殴り合いではなく、話し合いをしたいと思いここまで馳せ参じました」
「悪魔将軍だと……?」
「はい」
「呼んだか?」
「!?」

その威圧感は本物であった。
モンゴルマンの時、レフリーもやっていた。
その時と同じ……いや、今の悪魔将軍はその時以上の凄みを持っている。

正義超人。
悪魔超人。
そして、タクアン。

この三人がこの戦場に集結した。

156 闘拳乱舞 :2016/08/31(水) 10:41:27 ID:d4U2hlIM0

 ◆ ◆ ◆

しばらく話をした。
その間、飛んできた砲撃は遅れてやってきたプニキやムネリンが打ち返した。
あまりも多すぎる砲台はMEIKOの新魔球『ライジングMEIKOキャノンMk-2』で破壊した。
その際、ホワイトベースの駆動部に着弾したのをMEIKOは見逃さなかった。

「これで少しは大人しくなるといいけどね」 

MEIKOは再びぼやく。
かなりムカついていたが、そのせいもあって起動エンジンには当てられなかった。
平常心の状態だったら、ホワイトベースの指令室をも狙撃(野球ボールで)出来たであろう。

「先に仕掛けてきたのはホワイトベース側だと?」
「はい、祐一朗さんたちの話を聞いたりしたちところ……
 私の推測ではネットの悪意ある風評被害を受けてこうなったこと思います」
「フン、正義超人とはこうも騙されやすいものなのか?」
「……だが、悪魔将軍は何故ここに……?」

「『あやつ』が死者スレを統括している、私はそれを阻止せねばならぬ。
 そのためにはまずは愚かな主催者共を殺す」

「でも、ここ(大阪)は離れた方がいいですね」
「ぬぅ、何故だ、ムギちゃん」
「東京に向かいましょう『虎穴に入らずんば虎子を得ず』です」
「虎ならば殺せばよかろう!」
「一理あるわね」

脳筋二人は放っておいてムギちゃんは話を進める。

「その前に熱斗君たちを回収しないといけないですね」

やるべきことは熱斗たちを回収して東京に向かう。
東京ですべきことはさらなる戦力増強である。
そして、主催者を倒して、真の黒幕を殺す。

「我々は一旦、ホワイトベースに戻るとする」
「でも、そんなことしたら……」
「まァ、そんときゃそんときだ。
 どうなろう構いやしねぇよ……。
 拳王のオッサンや悪魔将軍とも一度やってみたかったが仕方ねェ……」
「フハハ! この拳王どんな相手だろうと戦ってやろう」
「ついでに平等院、死ぬんじゃねェぞ」
「フン……」
 
そして、ラーメンマンとジョンスはホワイトベースの方面に向かっていった。

【二日目・10時00分/大阪・死国】
【甲板】
☆【ラオウ@北斗の拳】 状態:ダメージ(中)/思考:熱斗たちを回収して東京に向かう。
☆【MEIKO@VOCALOID】 状態:ダメージ(小)、/思考:野球がしてぇ……
☆【大山デカオ@ロックマンエグゼ】 状態:全員フルボッコ/思考:やっぱり応援に回る
☆【悪魔将軍@キン肉マン】 状態:ダメージ(小)/思考:『あやつ』の抹殺の前に騒ぎを収める
☆【平等院鳳凰@新テニスの王子様】 状態:ダメージ(大)、ボッコボコ/思考:ちゃんと休みたい
☆【琴吹紬@けいおん!】 状態:左手骨折/思考:死国のシステム復旧は諦めて、高速艇の準備
☆【川崎宗則@現実?】 状態:健康/思考:とりあえずデューオを応援する
☆【プニキ@くまのプ○さんのホームランダービー】状態:健康/思考: 契約外なので戦闘はパス
☆【デューオ@ロックマンエグゼ4】 状態:HP満タン/思考:死国のシステム復旧は諦めて、高速艇の準備
 ※テラカオス・ディーヴァがカオスロワちゃんねるに書き込んだレスをまだ見ていません
 ※すっごく頑張ってました。必死でした。


○【ジョンス・リー@エアマスター】状態:ボッコボコ/思考:どうすっかな……
○【ラーメンマン@キン肉マン】状態:ダメージ(中)/思考:殺し合いを止める

157 闘拳乱舞 :2016/08/31(水) 10:41:52 ID:d4U2hlIM0


一方、そのころ……


「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」
「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」「イヤーッ!!」「グワーッ!!」………………

おお、ゴウランガ! 見るがいい!
これがイマジンスレイヤーの力である。
迫りくるミラーモンスターを己の右腕だけで殴っては殴る。
イマジンスレイヤーのカラテは完全に目の前のジョーカーを上回っていた。

実際強い。

(主催本部の救援は!? こんだけピンチなんだぞ!?)

新城のその願いは……届かない。届くはずがない。
届いたとしても、ユウキ=テルミが「誰がテメェら程度の奴助けるかっての?」程度であしらわれるだろう。
裏切ることに定評があるユウキ=テルミをわざわざ主催側に招いたのは果たして、それはなぜなのか……?

「『フウマ=サン、新城=サン、ハイクを詠め!』」
「くそッ!!」

捨て身のやけくそである。

「Wasshoi!」

向かってきた二人に対して、イマジンスレイヤーのカウンターだ!
イマジンスレイヤーの右足が超速度で連打される。
ブロッキングなどさせない情け容赦がない正確に、一秒間に約七発の速度で。
 
「「サ、サヨナラ!?」」

二人はしめやかに爆発四散。
こうして、イマジンスレイヤーは二人の怪しい男を撃破したのであった。
 
【新城直衛@皇国の守護者 死亡確認】
【風魔小太郎@戦国BASARAシリーズ 死亡確認】

158 ターバンのガキ :2016/08/31(水) 10:42:12 ID:d4U2hlIM0

「ふぅ、なんとかなったようだな」
『そうだな』

クロスフュージョンを解いた。
疲労はしている。
戦闘後で『状態:健康』などとは許されない。

死ぬ寸前ではない。
しかし、今休むべき時ではない。
離れ離れになった仲間たちと合流を急がねばならない。
結構な時間が経過した今、仲間たちもピンチかもしれない。

その時である。

「ジョジョ、大丈夫か!?」
「あ、貴方は……ダイアーさん! とディおじさん!」
「ディおじさんではない! ディオだッッ!!!」

無事、応急処置を終えた二人が来た。
死に体からそこそこに体力を回復した二人。 
そして、それなりの治療道具を持ってきた。
二人は見事の気配遮断で激戦をこっそり避けながらも南側から北側に来たのだ。

「今から治療を早く……」
「いや、それよりも皆のところに早く……」
「ダメだ、戦いにおいては死人よりも怪我人の方が足でまといになる!
 君はまだ戦える、少しでも怪我の治療に務めるんだ!!」
「ダイアーさんの言う通りだ、ジョジョ!!」
「そ、そうですか……分かりました……」

渋々、上条さんの体力回復のために一先ず彼らは近くの繁華街に入っていた。
 

【二日目・10時30分/大阪市街地】

【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】全身にダメージ、不幸、首輪解除、本気モード
【道具】シンクロチップ、他人のデッキ(「ぬばたま」デッキ)
【思考】基本:あのAA
0:仲間たちと合流したいが、今は体力の回復に務める。
1:ネットバトラーの一員として主催やマーダーと戦う
2:それにしてもあの怪しい二人組の正体は……?

【シャドーマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP半分
【装備】ムラマサ
【道具】なし
【思考】基本:新しきお館様(上条)に従う
1:敵は殺す、慈悲はない
2:ようやく乗り気になったようだな、お館様
※PETの中にいます

【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】死にかけから立ち直ったので問題ない、首輪解除
【装備】PSP(デューオ抜き) 、十徳ナイフ
【道具】支給品一式×3、シンクロチップ
【思考】基本:ネットバトルとベースボールを極める
0:主催を倒すのはラオウではない、このディオだッ!
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗達にネットバトルを挑むのは後回しだ!
4:デューオがいなくても、勝つのはこのディオだッ!
5:シンクロチップを手に入れたし、デューオとクロスフュージョンしたい


【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割とダメージがあるが少し回復した、首輪解除
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、治療道具、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
1:ディオとかいう奴も倒す
2:仲間との再会
3:ストレイツォ……
※ディオを『吸血鬼ディオ』と思っていません。
※何か見ましたが、別に物語とは関係ありません。

159 TCBR10第5回放送 :2016/08/31(水) 16:57:25 ID:0VMOFFSA0
ピーンポーンパーンポーン♪
時刻は11時01分。少し遅れたが、第5回放送である。
そのアナウンスを務めているのは、驚くべき人物だった。

「国民の皆さん、“新”内閣総理大臣の、安倍晋三です。
それでは、死者を読み上げます。

でたらめな手話の黒人男性、浅倉威、黒神めだか、火黒、フリーザ(第一形態)、コルド大王、
ザーボンさん、ドドリアさん、ギニュー、リクーム、ジース、バータ、空蝉丸、田村直人、
ヘルクラウダー、ラージャン、デスマンティス、冥闇に堕した者、シャーロック・シェリンフォード、
殿馬一人、大魔神軍、ドラゴニック・オーバーロード“The Яe-birth”、
ヤムチャ、ウルフマン、ガゼルマン、独眼鉄、海蛇座の市、ゴッド・リー、カツ・コバヤシ、
デュデュオンシュ、野球仮面、トカゲロン、デューク渡邊、クマ吉くん、タケシ、野比玉子、
アビゲイル、ジャミラス、ムドー、緑間真太郎、久慈川りせ、小早川ゆたか、アカムトルム、始原の幼子、
鬼灯、かれん、河名コトミ、海動剣、真上遼、長井伸助、乃士勇造、出川実、蚊、ビアン・ゾルダーク、
ザ・ニンジャ、風見幽香、デウスエクスマキナ、飛竜、ジョナサン・ジョースター、マリア・カデンツァヴナ・イヴ、
海のリハク、日番谷冬獅郎、レオナルド博士、リグル・ナイトバグ、ゼブラ、城茂、ダルメシマン、
ヒッポリト星人地獄のジャタール、ブロッケンJr.、ラッド・ルッソ、トレバー・フィリップス、ムートー、
スティーブン・セガール、キュイ、多木康、博麗霊夢、神体フォーマルハウト、吉川ちなつ、
火野ケンイチ、ファイアマン、ケロロ軍曹、安錠春樹、加治木ゆみ、ブルマ、リオレイア、クラウディウス、
櫂トシキ、アドラー、紅美鈴、オートバジン、カーネル、衝撃のアルベルト、大山デカオ、バーダック、
ブラックホール、ペンタゴン、美国織莉子、呉キリカ、本部以蔵、三島一八、マッスル狂信者の群れ、
ギリメカラ、セプテントリオン・ミザール、メタルシザース、ケルベロス(小)、死を呼ぶ骨竜、
トキ、久保帯人、魂の裁断者、中野梓、雷鳴と共に現る者、ミカルゲ、ベノスネーカー、ソリア、
野比玉子、高山春香、園田優、レミリア・スカーレット、十六夜咲夜、ビーストマン、大尉、
松岡修造、ヒートマン、クリフト、龍脈の龍、狭間偉出夫、峰津院大和、メタトロン、ニャルラトホテプ、
タバサ、衛宮切嗣、善野監督、錠前ディーラー・シド、避難所民№134、幻体真竜No.3、幻視竜王、
第三真竜ニアラ、99%再現ニアラ、統合世界第三真竜ニアラ、幻視竜王・影、神体ニアラ、
野比のび太、芽兎めう、烈海王、ルドル・フォン・シュトロハイム、光祐一郎、雷電、
賢神トリン、聖煌天の麒麟・サクヤ、究極邪龍・ヘルヘイム、シーザー、ゴロリ、チェイス、
星輝の黄龍帝・ファガン、水木一郎、まこちー、音無キルコ、スニゲーター、ロックオン・ストラトス、
メガボスゴドラ、呉島貴虎、スラリン、マーラ様、新城直衛、風魔小太郎

追加される禁止エリアは四国です。
では、これにて放送を終了します。」

安倍晋三が放送を行ったのには理由がある。
九州ロボに拠っていた主催陣は超人血盟軍によって奇襲され、幹部が散り散りになり、テルミの裏切りにより特務機関も壊滅。
その結果九州ロボに残った主催陣はモブのみになり、その隙を突き安倍晋三が主催陣残党(と言っても全員モブ)を粛清し、主催を乗っ取ったのだった。

【二日目・11時01分/日本・九州ロボ某所】

【安倍晋三@現実?】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】不明
【思考】
基本:とりあえずバトルロワイアルを続ける
1:ロワを主催する
※主催を乗っ取りました

166 いずれ来る未来の危機 :2016/09/04(日) 22:18:15 ID:7cEnzpqA0
「どおりゃあっ!」
「ぶぺぇ!?」

 桑原の放った拳が、狂った男の顔面をとらえて粉砕する。

「くそ、なんなんだよこいつら、次から次へと湧いてきやがって……」
「狂信者と言われるだけはあるね。僕らだから狙ったんじゃなくて、生きてれば誰が相手でもいいみたいだ」
「めんどくせぇ連中だよ本当に……ま、なのはが見たっていうやばい連中よりは数段マシだが」
「う、うん」

 彼らは首相官邸を拠点としていた対主催グループであったが、突如謎の全裸のオカマに襲撃され窮地を迎えていた。
 しかしメンバーの一人、なのはが所持していた千年タウクの力と、彼女自身が目にしたオカマ達の強さの情報が鍵となった。
 
 原理は不明だが、魔力の収束を妨害する濃霧。おそらくこれが原因であの歪みし豊穣の神樹すら敗れてしまったのだろうと、
 慌てて駆け込んできたなのはに対してユーノは冷静にその結論に達することができた。
 何がなんでも彼女を守る、ただそれだけの信念で、怒りの感情以上に彼はまだ冷静であることができたのだろう。
 しかしながら、冷静であるが故に彼は自身の無力さに怒り震えた。
 神樹の戦闘能力は自分達グループの中でどころか、おそらく参加者全体から見ても最上位であろうことは想像に容易い。
 その神樹が敗れ、さらに魔力を使った攻撃を封じられた状態で、未知の襲撃者に正面から挑んで勝てるのか?

 答えは否。

 力が欲しい。心の底からユーノは思った。
 しかし無いもの強請りをしている余裕などあるはずもなく、彼は一つの決断を下した。
 それすなわち敵前逃亡、戦略的撤退。
 なのはからの報告で既に瀕死の状態であった神樹とエリカを見捨てるような決断であるが、ここでただ何もできず全滅するわけにもいかない。
 幸いにして、次元刀と持つ桑原と強力な風で障害物を力づくで壊して進めるハス太がいるのだ。
 敵がいるであろう正規の階段からは逃げず、新たに作り上げた道から地上に脱出、一縷の望みで、生きていればエリカ達を助けてそのまま逃走。
 これがユーノが立てた作戦であり、それは迅速に決行された。

「やたらこっち方面から狂信者が向かってくるが、どうなってるんだ?」
「多分だが、さっきからドンパチやってた都庁で敗けて撤退でもしてんじゃないか?
 なにしろなんでか知らないが、都庁のバケモンに神樹がくっついて共闘してたんだ。あんなん勝てる奴いねえだろ……」

 ただ彼らにとって嬉しい誤算だったのは、神樹が死亡せずに離れた地で健在であったことだ。
 彼が都庁の怪物と共闘し、都庁を破壊しようとする連中を巧みに薙ぎ払っていたのは遠目でも十分に確認することができた。
 これらから判断できるのは、おそらく都庁の魔物が瀕死の神樹を救い、おそらくエリカも無事であろうこと。
 神樹が都庁の怪物と共に戦っている点からして、少なくともネット上の情報のように、出会った瞬間戦闘になるようなこともないだろう。
 神樹の仲間であることを告げれば、対話の余地は十分にある。うまくいけば、オカマ達を倒す力にもなってくれるかもしれない。
 二人と合流する目的もあり、ユーノ達は追っ手に警戒しつつ、都庁を目指している最中なのだ。

167 いずれ来る未来の危機 :2016/09/04(日) 22:18:50 ID:7cEnzpqA0
「もうちょいで都庁だが……ハス太、例の連中につけられたりはしてないか?」
「う、うんだいじょうぶ。邪悪な気配はかんじないよ。でもそのオカマさんからしてもきっと神樹さんがいきてたのは想定外だと思うんだ。
 ぼくたちと同じように、都庁をめざす可能性はやっぱりあるよ……」
「敵の目的が首相官邸そのものだった場合とかは追ってくる可能性は低いけど、残虐かつ極めて高い戦闘力を持っているのは間違いない。
 仮に追ってきていたとしても、戦力や情報の共有のためにもやはり神樹との合流は欠かせない。ここはとにかく都庁を目指すしかないよ」

「SATSUGAIせよ! SATSUGAIsぐわああぁぁぁ!?」

「だあああぁぁぁ! ほんっとに邪魔だなこいつら!」

 どこからでも湧いてでる狂信者を蹴り倒し、一同は都庁へと近づいていく。
 もう間もなくで大激戦区都庁、そして放送の時間だ。
 果たしてそこで彼らを待ち受ける運命とは?



 「ふふっ……」

 誰もが少なからず不安の感情を抱くなか、なのははただ一人小さく笑っていた。
 無論彼女とて不安がないわけではない。ただそれでも、最悪の未来……千年タウクが見せた悪夢が回避できたことが嬉しくて仕方がなかった。
 これまでも千年タウクはなのはに恐ろしい未来を見せてきたが、その未来はことごとく外れている。
 正確には、未来を知ったなのは達がタウクの未来を変えているのだが。
 
 もし、首相官邸で真っ向からオカマ達に挑んでいれば、勝ちこそすれユーノは謎の怪物となり犠牲者が出ていたかもしれない。
 だがこうして自分たちは戦うことを避け、都庁へ向かっている。これにより、また千年タウクの見せた未来は変わったのだ。
 もっともこの未来改変に関しては、神樹が死亡しなかったという点が大きいのだろう。
 恐ろしい外見の神樹を治療したと思われる、都庁の心優しき誰かにも、なのはは感謝していた。
 もはやネットを確認するまでもなく、DMC狂信者と戦争を繰り広げている都庁は確かに危険地帯ではあるが、
 その神樹を癒してくれた者や神樹本人がいれば、オカマ達への対抗手段ともなりうる。
 目の前の脅威さえどうにかすれば、改めて世界滅亡の危機を回避する方法を探すことができる。

「……」

 ここでなのはは、大丈夫と思いつつも千年タウクに触れた。
 もはやタウクの見せる未来に恐怖しすぎることはない。これまで変えてきたのだから、きっとこれからも変えられる。
 むしろ先を知ることで、より慎重な行動を心がけることができる。
 そんな思いから、以前よりも軽い気持ちで、この後に役立てるつもりで、そっと、触れた。








 未来がいつでもいいものだなんて、変えられるものだなんて、誰が言った?

168 いずれ来る未来の危機 :2016/09/04(日) 22:20:41 ID:7cEnzpqA0
□ □ □


 都庁に辿りついたなのは達を待っていたのは、あまりにも予想外の展開であった。

「君はすぐに治療する必要がある」

 都庁の地下へと連れ去られるユーノ。

「さあ、尻を出せ」
「ひいぃぃ!?」

 多くの者が見る中、ズボンを引きずり降ろされる彼の表情は怯えきっていた。
 当然晒されるのは尻だけではない。なのは専用の、ショタテングダケ改めマンモスもだ。

「や、やめてくれ! どうしてこんなことを!? う、うわあああぁぁぁぁ!?」
「暴れんな、暴れんなよ……安心しろ、私のテクニックはマーラを超えているからな」

 おぞましい触手の化け物が、ユーノの身体を拘束する。
 それを見つめる都庁の人間達は、止めようともしない。むしろ真顔で見つめている。

「ふ、やはり巨根ランキング一位は俺で不動のようだな」

 赤いドラゴンだけは何故か勝ち誇った笑みを浮かべていた。

「た、助けて……」
「……これは、君と、君の仲間を助けるために必要な行為なんだ」

 助けを求めるユーノに対して、金髪の青年は諭すようにユーノの肩に手を置く。
 しかし軽く置かれたように見えて、怪力でユーノの一切の身動きを封じている。

「あの子は、君の大切な人なんだろう? それなら今すぐ治療を受けるんだ。
 治療が遅れて、肝心な時に大切な人のそばにいられないで……守れないなんて、喪うなんて、嫌だろう!?」
「そ、それは……」

 なのはを引き合いにだされ、拒絶反応を示していたユーノの動きが一気に鈍る。
 妙に実感のこもっていた声色に、たまらずユーノは青年に向き直って質問を試みる。

 ぶしゃっ!

 力説しすぎた青年の肛門から、大量の血液が吹き出した。
 そのまま青年は崩れ落ち、尻を押さえながら悶えている。

「え……治療って、こうなるの……!?」

 倒れ伏した青年が、これは別件のせいだからと言うがもはや信用ならない。
 ガチガチと歯を鳴らしながら、ユーノは青ざめた表情で反対側にいた少女に助けを求める。
 桃色の長髪が愛らしい、優しそうな少女だ。

「大丈夫だよ。きっと貴方も、お尻で気持ち良くなれるから。初めてでも、きっと大丈夫!」

 そんな少女から告げられたのは、無慈悲な言葉。
 加えてやはりがっちりと肩を押さえつけられている。逃げ場が、ない。

「それでは、治療を開始します。特急コースで、私の超絶技巧の舌テクをご堪能ください」
「や、やめ――あ、あっ、アァァァァ―――――――――ッ!!?」

 絡め取られたユーノの肛門に、化け物の舌が捩じりこまれていく。
 そしてやがてユーノの表情は恍惚としたものへと変化し、マンモスまでもがノーズ・フェンシング状態となり――

□ □ □

169 いずれ来る未来の危機 :2016/09/04(日) 22:21:30 ID:7cEnzpqA0
「い、いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「どうしたのなのは!?」

 千年タウクが見せた近い未来の光景に、たまらずなのはは叫んだ。
 なんということだろうか、このまま都庁に向かえば何故だかわからないが、ユーノの後ろの初めてが化け物に奪われるというのだ。
 よくもそんな酷い真似を、などとはユーノの前の初めてを奪ったなのはからすれば強くは言えないのだが……
 今の自分とユーノは恋人同士、ユーノ自身もまんざらではなかったと言ってくれたのだから、あの事件はノーカンだ。
 このままでは、恋人がレイ○されてしまう。なんとしてでもこの未来の回避方法を探さなくては。

「ま、また未来が見えたの……! このまま都庁に行ったら、ユーノ君のお尻が裂けちゃうの!」
「はぁっ!?」
「だ、大丈夫だよなのは。今更怪我なんて恐れていないよ。それに仮にそうだとしても……」
「駄目なの! なんだか知らないけど、ユーノ君の顔が蕩けてたの!
 前に野外プレイとか言ったけど、そんなの比じゃないよ! ユーノ君のマンモスもすごく荒ぶってたの! 堕ちちゃうかもしれないんだよ!?
 私以外の人にお尻穿られてよがるなんて、そんなの絶対だめだよ!?」
「ちょ、なのは! 声が大きいよ……!」

 取り乱し叫ぶなのはと、それを宥めるユーノ。
 そしてちょっと刺激的な言葉に若干引き気味な桑原、レオリオ、ハス太の三名。

 あまりにも意味不明な未来は、かつてユーノが化け物になる未来以上になのはを混乱させる。

 だが彼女は知らない。恋人が化け物になる悲劇を現状もっとも早く回避できる可能性こそ、恋人の後ろを捧げることだということを。

 未来は変えるべきか、否か。新たな未来の分岐点は、すぐそこだ。


【二日目・11時00分/東京・都庁近辺】

170 ターバンのガキ :2016/09/04(日) 22:22:20 ID:7cEnzpqA0
【なのは組】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
【状態】健康、19歳の身体、混乱
【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王
【道具】基本支給品一式、タイムふろしき@ドラえもん
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
0:新しい未来も変えたいけど、どうすれば?
1:死んでしまったヴィヴィオたちのためにもこの殺し合いを終わらせる
2:ユーノ君がいれば何も怖くない!
※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています。
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
※未来の自分が使っていた技の一部が使用可能です。

【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】
【状態】健康、19歳の身体、テラカオス化進行中(低速)
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
0:なのはを落ち着かせて都庁に向かいたいけど……
1:なのはを絶対に護るためにも、もっと力が欲しい
2:大災害の情報を集める
3:野田総理の死の原因を探りたい
4:なのはを悲しませた主催者たちは絶対に許さない
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
※PSP版の技が使えます。
※本人の知らない内にテラカオス化が進行しています。
※首相官邸にて、いくらか主催陣営の情報を手に入れた可能性があります
※後ろの初めてを奪われる未来が存在するようです

【ハス太@這いよれ!ニャル子さん】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、ガソリンの入った一斗缶
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
0:都庁へ向かい、神樹とエリカと合流したい
1:ニャル子ちゃんたちは大丈夫かな
2:オカマさん(天魔王軍)たちを警戒

【桑原和真@幽遊白書】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、大量の食糧
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
0:都庁へ向かい、神樹とエリカと合流したい
1:怒鳴りつけた借りを返す為にも、ハス太を護る
2:あまりにも邪魔なのでDMC狂信者もどうにかしたい

【レオリオ・パラディナイト@HUNTER×HUNTER】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、医療道具一式
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
0:都庁へ向かい、神樹とエリカと合流したい
1:主催と大災害に関係があるのだろうか?
2:東京都のカオス具合に少し恐怖
※ゴンの死に気づいていません
※首相官邸より、医療道具一式を拝借してきました

171 正体 :2016/09/06(火) 17:32:59 ID:lR621Dq60
第5回放送にて唐突に表れた安倍晋三。

その正体は…












なんと、カオスロワ1期で主催を務めた“安倍晋三”本人であった!


彼はいつの間にか主催を織田信長に乗っ取られ、二日目1時に早くも倒され、死者スレ送りとなった。
だが、それで終わらなかった。
彼は死者スレの最深部にて主催を乗っ取った織田信長への憎しみを募らせ、
2期、3期…と開催されるたびにその時の主催への憎しみを募らせていった。
そして9期、2兆人もの死者が出るという大事件のどさくさに紛れて死者スレを脱出。


…したのはいいのだが、異空間に行ってしまい、しばらくしてこの世界の安倍晋三に憑依したが、
どうやってカオスロワを開催しようかと考えている内に大災害が発生。
“10期目”のカオスロワが開催されることとなった。

そこで彼は主催に潜り込み、乗っ取る事を計画。
主催に潜り込むまでは上手くいったが、戦力不足により乗っ取ることができず、
最終的に超人達の襲撃により主催幹部が逃亡したため、決行できたという訳だ。

(…ああ、ついに主催の座に再び…)
思いにふけりながら、彼はほくそ笑んでいた。

【二日目・11時10分/日本・九州ロボ某所】

【安倍晋三@TCBR1】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】不明
【思考】
基本:バトルロワイアルを続ける
1:ロワを主催する
2:ダース・ベイダーやジャック・Oなどの旧主催陣を全滅させる
※主催を乗っ取りました
※旧主催陣を憎んでいます

172 9月13日はカイザの日 Part4 :2016/09/13(火) 00:09:12 ID:3NjGM.vU0

       __,,。s≦三ゝ======,ィt
     /ー、}}r┯┯┯┯カ}}>''´ィニニヽ
     {、◎)ヾiノノi!ノi!ノi!ノi}/ヾi{(◎)}==
     ヾイ´          `ヾi《//
    ,イiゞ´             .ヾムiヽ
  ,ィニ7i:/   >''"""''<       /〉ム_
 i|//{マ  /       ヽ     //=== /∧
 i|//{i{  /         .∨   {i{.////|i|/i|
 i|//{i{  {           }   .{i{.////|i|/i| <みんな、今年もこの日が来たぞ!
 .マ/,{i{ ハ          ハ   {i{.////|i|/i|
   `マム ∧        ./    マ{////彡イ
    .ヾム }is。     ./      〉〉リ ̄
     〉〉、  `""""´       /イi{
     .{(◎)}is。ゝ=====乂_。s≦=ミ}}=}
      '==彡{{[__{[__{[__{[__i}ニヾ乂ノ}ゞ'
         `"""'''''''''─ゞ'´ `"´

『邪魔なんだよ……カイザの日を祝わないものは全て!』

その頃、草加さん(眼魂状態)は今年は珍しく数人でカイザの日を祝っていた。
……去年も一昨年も三年前も同じことを言っていたが、彼にとって大事なことなのだ。

「ニャガニャガ〜珍しい人間もいるものですね〜〜
 すでに死んでいるのに自分の日を祝うなんて」
『ふん……』
「まあいいでしょう……さあ皆さん! 盛大に祝いましょう! カイザの日を!!」
「「「「カーイーザ! カーイーザ! カーイーザ!」」」」

サイコマンは呆れながらもケーキをモブの部下たちに振る舞う。
それくらい、彼らは慢心しきっていた。

「喰らい尽くせッ、ウロボロスッ!!」
「ニャガ!?」

だが、喰われた。
ケーキを。
部下たちを。
サイコマンは華麗に避けた。
草加眼魂なら大丈夫。

そこにいたのは黄色いフードの男。
その手には草加雅人眼魂。

「……これはこれは『カズマ=クヴァル』さん……いえ、今は別のお名前ですか?」
「『ユウキ=テルミ』だ、次その名前で呼んだら、ぶっ殺すぞ?」
「おやおや、怖いですね〜すでに私の部下を殺しといてそこまでいえますか?」

笑う男と笑わない超人。
対極的なクサレ外道が対峙している。

「テルミさん、貴方は少しは見込みがあるDMC信者でしたから、直々に私が『マグネット・パワー』を伝授して差し上げましたが……」
「あんなカスみたいな奴のどこがいいんだァ? つか、超人って専ら奴らは変な奴らばっかりなのかァ?」
「おやおや、しばらく見ないうちに随分と大きな口を叩けるようになりましたね〜〜」

殺気と殺気。
一触即発の空気と言って差し支えない。
 
「……その様子ですと、貴方……私たち、DMC信者を裏切りましたね?」
「だから、どうした? これが世界の真実だ、『嘘』『裏切り』『偽り』で出来てんのがこの『世界』の真実だ。
 テメェだって本当の目的を隠して、従いたくもねぇアイツらに従ってる。
 何も違わねぇよ、俺様もテメェも……アイツらでさえもなァ!!」
「………貴方はどこまで知っているんですか?」
「どんなことを知っててもテメェには教えねぇよ」

挑発的な態度を一切崩さない。
それどころかテルミはさらに煽り挑発する
だが、逆にサイコマンはそれを冷静に捉える。
 
あからさまにおかしいのだ。

173 9月13日はカイザの日 Part4 :2016/09/13(火) 00:09:42 ID:3NjGM.vU0

「……わざとですね」
「あァ!? 『何が』だ?」
「貴方、わざと挑発的な態度を取って、私の怒りを買うようなパフォーマンス……
 それが貴方の何かに繋がっている……違いますかねぇ?
 まぁ、これはあくまでも私の推測なんですがねぇ」

完璧超人はいかなる時も冷静である。
更に彼は完璧超人始祖。
その点においては完璧である。
正義超人や悪魔超人のような下等超人とは違うのだ。

「………チッ、まあいいわ。テメェらは精々地べたでも這いずり回って殺し合ってな」

サイコマンの前からテルミの姿が消えた。
ウロボロスを立体起動装置のように使い、鮮やかに戦線離脱。
更には『マグネット・パワー』で加速していった。
それをサイコマンは追わなかった。

(さて、この件は上層部に報告が必要ですかねぇ?
 裏切り者には即刻罰を、と言いたいところですがねぇ……)

果たしてサイコマンの決断は……?
 

【二日目・11時05分/国際展示場近く】
【サイコマン@キン肉マン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:クラウザーさんを生き返らせるためSATSUGAIする
1:『ユウキ=テルミ』については狂信者上層部と相談
2:できればシルバーマンさんも勧誘したい
3:そういえば、草加さんは……まっ、いいでしょう。
※狂信者です


(さて、タネは撒いた……いつ芽が出てもおかしくねぇ、タネをなぁ!)

その『存在』を『確立』させるものは『憎しみ』。
彼を憎めば憎むほどその存在と力は強く、濃く、この世界に顕現する。

(まっ、俺様のこと知ってる連中が、勝手に憎んでくれてる。
 この状況は願ったり叶ったりなんだがよぉ)

対主催の仲間を裏切ったと知ればその仲間が憎む。
マーダーで殺し合いに乗った知れば対主催の連中が憎む。
主催を裏切った知れば残った主催者達が憎む。

感情がある生物だからこそ。
奪い合い憎み合うこの世界だからこそ。


この男はここに存在出来るのだ。


(まっ、どうせ、この世界は滅びて、無に還る。
 だが、俺様は生き残る――『蒼』に選ばれた『資格者』である俺様がな)

さて『滅日』とは。
人々の命(魂)を根源の『蒼』へと回帰させることで世界を初期化することである。
『滅日』によって人々は魔素化し『蒼』へと吸収されていく。
世界に残るの蒼に選ばれた『資格者』だけとなる。
資格者全てを始末すれば、黒き獣が全てを飲み込み世界は無へと還る。

これが『滅日』である。

「もうあそこには用はねぇしな」

九州ロボにはもう用はない。
だからこそ、抜け出してきた。

宮崎辺りにあった大正義巨人軍のキャンプ地近くの遺跡も破壊しておいた。
これで九州ロボにいる安倍は『予言』の内容を知ることは不可能になった。

174 9月13日はカイザの日 Part4 :2016/09/13(火) 00:10:26 ID:3NjGM.vU0

「さて、こいつはどうすっかなぁ……」

手に持った草加雅人眼魂を見つめる。
サイコマンが必死になって追いかけてくると思ったが、そうではなかった。
これではうるさいだけの足手まといになるだけだ。

『やめるんだ、草加市の市長であるこの俺を殺してしまったら、これから誰が草加市を薄汚いオルフェノクから守っていくんだ!』
「あァッ!? うっせぇぞッ!!」

握り潰されて砕けそうになった草加雅人眼魂。
しかし、その時である。

「なんだ、この羽根?」

黒い羽根が目の前を遮った。

「それは貰っていく」

テルミは草加雅人眼魂を奪われた。
そして、一瞬で『その男』はその場から飛び立った。

「なんだ、テメェはッ!?」
「……名乗るほどのものじゃない」

あれは人間か?
否、違う。
人間は空を自在に飛ぶことはできない。
では、怪人か?
否、違う。
そんな行為はとても怪人のようには思えない。
それでは、オルフェノクか?
絶対に違う。

『その男』は!!!

その鳥男は!!!
その正体はジューマン!!!
鳥のジューマン!!!
なんか草加雅人に似ている!!!
むっちゃ似ている!!!
舞台版BLAZBLUEのハザマにも似ている!!!
すごく似ている!!!


その鳥男―――バドである。


【二日目・11時09分13秒/東京のどこか】
【ユウキ=テルミ@BLAZBLUE】
【状態】飛竜の肉体、首輪解除
【装備】光剣サイファー クナイ、各種オプション、蛇双・ウロボロス
【道具】支給品一式 
【思考】
基本:テラカオスを利用して、滅日計画を遂行する。
0:なんだ、今のは!?
1:邪魔をする奴は殺す。
※飛竜の肉体を完全に奪いました。


【バド@動物戦隊ジュウオウジャー】
【状態】健康
【装備】王者の資格、草加雅人眼魂
【道具】支給品一式、大量のザリガニ、ゴーストドライバー
【思考】
基本:????
0:邪魔なんだよ。俺の邪魔をする奴はすべて……


【草加雅人@仮面ライダー555】
【状態】草加市の市長に当選した、草加雅人眼魂
【装備】カイザギア@仮面ライダー555、サイドバッシャー@仮面ライダー555
【道具】ケーキ、支給品一式
【思考】
基本:生き返る方法を探す
0:どうして俺が死んで、碌に出番もない奴らが生きてるのかなぁ?
1:とりあえず、乾巧の仕業にする
2:なんだこの薄汚いオルフェノクは!?
3:来年のカイザの日も祝いたい
※眼魂(アイコン)に魂を封じられています。ドライバーがあればあるいは……
※生き返れるタイムリミットは(作中時間で)残り99日です。

175 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅 :2016/09/19(月) 00:03:13 ID:FyAK8cH.0
時刻は10時まで遡る。
長野県の上空。

そこには空飛ぶでかい山、阿蘇山を緊急脱出装置に変えられたASO-3が飛んでいた。
その後方、数十キロ後ろには超人血盟軍の四人がASO-3を追撃していた。


ASO-3コクピット内――……


「あいつら、まだ追ってきやがりますか!!」

後方の状況を映し出したモニターを見て、そう言ったのはコクピットのシートに座る特務機関員の少女、ニャル子だった。
ASO-3は僅か3時間足らずで日本海から長野県へ移動できるほど速いが、空を飛べる四人の超人達はそれ以上に速い。
今は数十キロ以上距離を離しているが、相対距離的にはいつか追いつかれてしまうだろう。

「落ち着いてくださいニャル子さん。奥の手を使います!」

そう言ってニャル子の隣に座っている異形の宇宙人にして特務機関員の一人メフィラスはコクピットにある赤いスイッチを押した。
IQ一万を超えるメフィラスはASO-3の機能についてリサーチ済みであり、隠された機能を把握していた。
それはブリーフ博士のホイポイカプセルの原理を利用した、物体を小さくする能力である。
この頃には故人と化している祐一郎さんが、生前にホイポイカプセルの画期的な機能に目をつけ、取り入れた代物である。

そして、カチリとスイッチが押されると、巨大なASO-3は夥しい煙に包まれ、一瞬の内に中のニャル子達ごと小さくなった。
カプセルサイズになった以上、常人では目視は困難だろう。

「よし、これで……」

ニャル子は小さくなったASO-3のハンドルを右に切る。
まっすぐ向かってくる超人血盟軍に対して進路をずらすことで、躱そうとしたのだ。
これでニャル子は追われる心配はなくなると微笑んだ。
……だが、それはすぐに糠喜びに変わった。
ASO-3が進路を変えたのに合わせて超人血盟軍も進路をこちらに合わせてきたのだ!

「ちょ!?」
「なぜだ? カプセルサイズに小さくなった以上、目視は困難なハズ」

驚き声を上げるニャル子とメフィラス。
そんな彼女と彼の疑問に対して、後部座席から返答がきた。

「……気だ」
「ガチホm…ジャック・O!」
「ジャック、それはどういうことですか?」

答えたのは後部座席に縛り付けられている五大幹部の一人、リンクスにして参謀格のジャック・Oであった。

「超人血盟軍にいるベジータが、我々の気を辿っているんだ。
気を探れる奴の前では、ただ小さくなっただけでは無意味だ」

ジャックの推測通り、ベジータはASO-3を目視だけでなく、気を辿って探っていた。
物体は小さくなっても、搭乗者の気の大きさまでは変わらない。
気を消す術を持たない四人では、ベジータの目をごまかすなど出来はしないのだ。
そして、ASO-3と超人血盟軍との相対距離がドンドン縮まっていく……残り50キロ、残り40キロと。
焦燥するニャル子とメフィラス。

「どどどどどどうすれば……!
メフィラスさん! 他に隠し機能とかないんですか!?」
「なくはないですが、ジャックの言うとおりならベジータの前では透明化能力も
無意味。
ミサイルを使わない彼らにチャフなんて無用の長物。
砲台やバリアもありますが、時間稼ぎにもなるか怪しいでしょう」

生き残るためにあらゆる手を考える、大慌ての二人。

176 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅 :2016/09/19(月) 00:03:46 ID:FyAK8cH.0

(ダークザギをダークライブして応戦する?
いくらチート悪トラマンであるダークザギとはいえ、ゆで超人三人に加えてスーパーサイヤ人がいるけど勝てますかねえ?
……いっそのこと降参して、ベイダー卿とジャックを売り渡して命拾いした方がお得で早くね?
私、女の子ですし、土下座でもなんでもすれば助けてくれますよねー?)
(恩人であるベイダー卿を裏切ることになるが降参止むなしか。
ベイダー卿らの縄を解いて解放し、共に戦ってもらうにしても勝算は極めて低い。
ならば投降して人的被害を出さない方が賢いでしょう。
……ベイダー卿らの考えている『プロジェクト・テラカオス』の全貌も、投降した後に超人血盟軍と共に聞けば良い)

多少の思考の際はあれど、ニャル子とメフィラスの頭の中に降参という二文字が浮かび上がっていた。

「コーホー、投降は無駄だ。やめておけ二人とも」
「「!?」」

超人血盟軍に降参しようとした二人の考えに待ったをかけたのは、ジャックと同じく後部座席に括りつけられたシスの暗黒卿ダース・ベイダーだ。
突然の制止に驚くニャル子とメフィラス。

「口使ってないのに、なんで私達の考えがわかったんです!?」
「余には貴公らの思考をある程度読める能力がある。
……フォースによってな。コーホー。
ニャル子よ、余らを売り渡して助かろうとしているのもバレバレだぞ」
「ギクッ!」

ベイダーは超能力であるフォースの力で二人の思考を読んでいたのである。

「コーホー。だが、無駄だ。
投降したところで奴らに殺されるのがオチだ」
「え、マジで?」
「コーホー。ベジータとアシュラマンから我々への強い殺意を感じる。
仲間を多く殺されたのだから当然か。
主催の人間である以上は報いを受けさせるために女だろうが、土下座しようが、戦意がなかろうが、我々に大義があろうが、奴らは関係なく殺すつもりだ。
キン肉マンソルジャーやバッファローマンは幾分冷静なようだが、二人を止められるとは思えん。
投降した瞬間、ベジータとアシュラマンに十中八九殺されるだろう」
「そんなぁ!」
「コーホー、投降は諦めろ」

ベイダーから言い渡された言葉に、メフィラスは沈黙し、ニャル子は慌てふためく。
逃げられない、降参できないならば、死への道しかないのだから。
自分達の未来が絶望しかないことを知ったニャル子は額に青筋を貯めた強い怒りを顕にしながらベイダーに迫る。

「九州ロボでも、言いましたけどねぇ……
本拠地をちゃんと用意しましょうと計画開始前から進言してたんですよ!
そもそも世界の命運かけたプロジェクトと言いながら、拠点構えないまま、開始するとか正気ですか?
九州ロボを火事場泥棒的に奪取できたからいいようなものの、祐一郎博士がショック死しなかったら どうするつもりだったんですかねぇ?
しかも拠点構えても警備はガバガバだわデータは奪われるわ傀儡とはいえ主催者の総理がオスプレイで勝手に出撃して返り討ちに会うわテニスボールで大ダメージ受けるわ特務機関員が次々離反するわ殺されるわ挙句の果てに奇襲されるわ、真面目に世界救う気あるんですか? 馬鹿なんですか? 死ぬんですか? 私と真尋さんの命になんかあったら貴方達どう責任とってくれるんですか!?」

機銃掃射のように放たれたニャル子の罵声が、ASO-3のコクピットに響き渡る。

「コーホー……言いたいのはそれだけか?」

だが、ベイダーはニャル子の罵声に臆した様子なく、ドスの効いた声で疑問に答えていく。
その声はさっきまでニンジャを見て失禁と嘔吐していたような奴とは思えないほど冷静であった。

「確かにガバガバな計画だったのは認めよう。
だがな、拠点を構えていられない、特務機関員も裏切る前提の下衆共を多く雇わざるおえない、傀儡も馬鹿過ぎて途中からフォースも効かなくなるような奴を使わざるおえない理由もあったのだ」
「理由?」

177 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅 :2016/09/19(月) 00:04:30 ID:FyAK8cH.0










「コーホー、『時間』がなかったのだ。
この世界はあと一日……カオスロワ開始から四日目を迎える前に、消滅するのだからな」










「それは……本当ですか?!」
「冗談でしょ? 嘘だと言ってよバーニィ!」
「君達がなんと思おうが自由だが、事実だ」

ベイダーの言葉にメフィラスとニャル子は更なる焦りを覚える。
この場で冷静なのはベイダーと、彼と世界滅亡に関する情報を共有しているであろうジャックだけであった。
ベイダーが適当な嘘を言っている可能性もあるが、こんな非常時にいちおうの味方であるメフィラス達に嘘をつくメリットはない。

そんな中、コクピットに警報が鳴り響いた。
四人の視線が正面のモニターに向く。
画面を見ると、ASO-3と超人血盟軍との距離が20キロを切っていた。
ベイダーらと会話をしている僅かな内に、超人達はスピードを上げて急接近してきたのだ。

「ヤバッ……!」
「くッ、お喋りに熱中しすぎたようですね」

ベイダーの話が本当ならば、超人達は謝っても許す気はないらしい。
このままでは皆殺しにされるだろう。
焦るメフィラスとニャル子はどうにかして生延びる術を考えようとするが、手持ちの道具や戦力では超人血盟軍相手には望み薄であり、それが焦りをなおさら加速させた。


そんな絶望的な状況下で立つ男がいた。


「コーホー、余が戦いにいこう」


ダース・ベイダーである。
彼が言葉を発すると同時に、彼を縛り付けていた布団とハラリと床に落ち、後部座席から立ち上がっていた。

「ベイダー卿……」
「ってええ!? 拘束を一人でに解いてる?!」
「こんな拘束、余のフォースの力をもってすればどうということはない」

ベイダーのフォースの念動力さえあれば、ニャル子らが縛り付けた布団や縄を解くのは造作もないことであった。

「しかし、戦うなんて無茶です、ベイダー卿!
超人三人にスーパーサイヤ人が相手では、我々四人と飛影でも勝てる見込みがありません!」
「貴公らはついてこなくて良い。戦うのは余だけで十分だ」
「ニンジャを見てNRSを発症して失禁にゲロまで吐いてた上に真っ裸のあなたが絶対に勝てるわけありませんよ!」
「余も奴ら相手に勝てるとは思っておらん。
だが、余が全力で戦えばこのASO-3が逃げられる時間稼ぎくらいはできるだろう。
それとニャル子、サラッと余をディスっているが、後で殺すぞ」

メフィラスとニャル子の制止を押し切って、ベイダーはコクピットから出ようとする。
その前にベイダーが未だに後部座席に括りつけられているジャックに告げる。

178 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅 :2016/09/19(月) 00:04:59 ID:FyAK8cH.0

「ジャック・O。
余がいなくなる以上、メフィラスとニャル子が知りたがっている計画の全貌はおまえの口から話せ。
そして東京のどこかにいるだろうココと合流し、なんとしても二人でプロジェクト・テラカオスを完遂させるのだ」
「待て、ベイダー卿。
プロジェクトのリーダーは君だ。君ではなく、私がいくべきではないのか?」

ジャックはベイダーを引き止め、彼の代わりに自分が超人達と戦うと言う。
しかし、ベイダーはそれを良しとしなかった。

「悲しきかな、余は貴公やココほど頭が回らん。
この先の計画の完遂や、ユウキ=テルミからの九州ロボ奪還には、力が全盛期より衰えている老いぼれよりは、おまえ達二人がいたほうが良い。
貴公は残るんだ」
「しかし……」
「案ずるな……コーホー。
九州ロボでは散々醜態を曝したが、最期ぐらいは華々しく散るさ。
シスの暗黒卿としての誇りとして、インフレが酷すぎるサイヤ人や、ゆで理論とかいうわけのわからん奴らの内、二人ぐらいは道連れにしてくれるわ」
「待て! ベイダー卿!」

ダース・ベイダーは戦って死ぬ気であった。
ジャックは死地へ向かう盟友を必死に止めようとするが、拘束されていてそれも叶わず。
メフィラスはベイダー卿の意志を尊重して動くことも口を挟むこともできなかった。
ついでにニャル子は「自分が助かるならそれでいいや」と、薄情にも止める気はなかった。

「しかし、最期が全裸というのは頂けん。服がわりに飛影を持って行くぞ」
「ええ? 飛影は貴重な戦りょ……モゴモゴ」
「わかりました。遠慮せず持って行ってください」

確実な戦闘力増強として、パワードスーツに近いロボットニンジャ飛影を装着しようとするベイダー。
ニャル子は止めようとするが、空気を読んだメフィラスが彼女の口を塞ぎ、飛影はベイダーに託された。
ちなみにベイダーとジャックはニンジャである飛影を見てNRSを引き起こす失態を犯してたが「あれはその場のノリ」によるものなので、もうNRSを引き起こす心配はない。

超人血盟軍到達まであと10キロ……

「もう、時間がない。この山が捕捉される前に出撃する!
メフィラス! ハッチを開けろ!」
「ハイ!」

ベイダーの命令を受けて、ハッチを開けるレバーに手をかけるメフィラス。

「コーホー。
あとは任せたぞ、ジャック、ココ。
バーダック、幽香、織莉子、キリカ、デウス、ビアン博士……もうすぐそっちにいくぞ」

決死の覚悟を決めたベイダーが、飛影を駆り、出撃しようとする――

179 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅 :2016/09/19(月) 00:05:28 ID:FyAK8cH.0






『待って! その必要はないわ!』






――その寸前で聞き覚えのある女の声が、コクピットのスピーカーから聞こえた。

「この声はココ!?」

突然、五大幹部の生き残りの一人、武器商人のココ・ヘクマティアルの声が聞こえたことに四人は驚く。

そして次の瞬間、どこからともなく巨大な白い腕がASO-3を掴み……訂正、カプセルサイズに小さくなっていたASO-3を人間サイズの腕が掴んだのだ。
そして、一瞬後には腕もASO-3もその場から姿を消し、同時に気も消えてしまったため、気を辿っていた超人血盟軍は主催者達を完全に取り逃がしたのであった……
(超人血盟軍のその後の経緯は『光と影』を参照されたし)









「コーホー、なんだなんだ!? いったい何が起きた!」

いきなり、巨大な振動がASO-3を襲ったかと思えば、超人血盟軍から感じ取っていた殺意などの気も一瞬で消えたので混乱するベイダーは、慌てて乗りかけた飛影から飛び出す。

そしてジャック達と同じように、正面モニターを見ると驚きの光景が広がっていた。

「コーホー……」
「ココ?」
「これは……」
「でっか!」

カプセルサイズのASO-3はココの手のひらの上にちょこんと乗っていた。
それはASO-3同様に小さくなっているベイダー達の視点からすると、自分達は釈迦の掌に乗った斉天大聖になった錯覚を覚えさせ、モニターに映っているココの顔はとてつもなく大きく見えた。

ココのASO-3を乗せてないもう片方の腕は、とりよせバックが握られている。
このバックは内部にワームホールがあり、遠くの場所にある物をバッグを通じて手元に取り寄せることができる22世紀の秘密道具であり、強力すぎるため参加者には支給されなかった支給品の一つだ。
ココはこのアイテムを使ってベイダー達を窮地から救ったのだ。

「ベイダー卿、ジャック、メフィラス……良かった、あなた達だけでも生きていて」

ココはASO-3の中にいる仲間達に微笑みかける。

「そして、ようこそ。
カオスロワちゃんねるにも書かれていない、私達以外誰も知らない隠れ家、東京都伊豆大島基地へ!」

180 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅 :2016/09/19(月) 00:06:05 ID:FyAK8cH.0











伊豆大島。
本州から20キロ以上離れた位置にある孤島だが、いちおう東京都である。
伊豆大島基地とは、その島に築かれた主催の拠点である。
ちなみに先の放送で沖縄含む全ての離島が禁止エリアになったので、離島扱いであるので主催関係者と首輪を外した者以外は立ち寄ることはできない。

その基地の中にある一室、様々なモニターがある会議室にココと助け出されたベイダー、ジャック、メフィラス、ニャル子、飛影の五人と一機は移っていた。
(ちなみにASO-3はカプセルサイズでココのディパックに入っている。
ベイダー達はASO-3から出た瞬間、元のサイズに戻った)

「コーホー、このような基地、なぜ隠してたんだココよ?」

ベイダーの疑問はもっともであった。
元々、主催拠点を作る時間がなかったので、仕方なく祐一郎から九州ロボを簒奪する形になったのだ。
最初から拠点があれば、九州ロボを奪う必要もなかったのである。

「隠してたのは謝るわ。
でも、この基地ができたのはついさっきのことなのよ。
建設計画自体は進めていたけど、完成までにはカオスロワ開始には間に合わず、どのようにスケジュールを切り詰めても一日半はかかり、建設の労力であるモブ兵士に支払う膨大な資金もかかる。
しかも、この基地よりも遥かに巨大で防衛力の優れた九州ロボを手に入れるという誤算があったから、言う必要もないと思っていた」
「コーホー……なるほど」
「でも、建設自体はやめなくて正解だった。
九州ロボが奪われた今、ここを臨時の主催拠点にすることができた。
モブ兵士達のお給料も、抜けている誰かさんのおかげで賄えたしね」
「誰かさん?」
「なんでもないわ」

ちなみにココがN2爆弾を売ることで手に入れた呉島家の財産ほぼ全ては、この伊豆大島基地で働くモブ兵士の給料に全てあてがわれた。

「……できれば織莉子、キリカの二人にも、ここに来て欲しかったな」
「……」

特務機関員であった二人の友の死には、ココは涙を流さずとも、その表情には悲しみが宿っていた。
ベイダーはそんなココにかける言葉が見つからなかった。



「申し訳ありませんがベイダー卿、ココ嬢。
ご友人の死へ悲しみを抱くお気持ちは察しますが……」

横槍を入れるようにメフィラスの言葉が二人の間に割り込んだ。

「そろそろ私達に教えてくれませんかね……真実を、この殺し合いと世界滅亡、プロジェクト・テラカオスの全貌を」
「メフィラス」
「ベイダー卿、あなたがさっき言ったことに嘘がなければ、この世界は四日目を迎える前に消滅する……ならば残された時間はもう丸一日半しかない。
時間がないのなら、すぐにでも教えていただきたい。
適当な嘘も許しませんよ、少なくともこの殺し合いの目的が人口削減ではないのは既に看破しているつもりです」

メフィラスはすぐにでも真実を知りたいと強く思っていた。
そして返答次第では、特務機関ひいては主催陣を抜けて離反するつもりであった。
口ではそうは言ってなくとも、彼の考えは周囲に伝わるぐらいの雰囲気を醸し出していた

「……賢いあなたやニャル子、ベクター、もう亡くなったけど新城やクルル辺りは、この殺し合いがただの人口削減が目的ではないと気づくと思っていたわ」
「コーホー……ジャック、この二人の『進行度』は?」
「二人共、陰性だ。なんらかの外的要因がない限り二人が『候補者』になることはまずありえない」
「そうか、ならば話してもよかろう……」

181 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅 :2016/09/19(月) 00:06:42 ID:FyAK8cH.0


センチメンタルな気分を横に置いておき、幹部の三人はメフィラスとニャル子に真実を知らせることにしたようだ。




「あのー……勿体振り過ぎて出てこなかった、たぶん画面の前の多くの読み手と書き手も知りたがってる真実を教えてくれるのはありがたいんですが……



……なんで私、石抱させられてんです?」




ニャル子は幹部の一人、ココによって石抱させられていた。
ちなみに石抱とは三角形の木を並べた洗濯板のような板に正座させ太ももの上に重く大きな四角い石を載せるアレのことである。
つまり、ニャル子は拷問を受けていた。

「……フンッ!」
「ぎゃあああああああああああああ、痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ!!」

そんな石を抱かされて足を痛めていているニャル子に対して、サディストの如く石の上から思いっきり踏みつける、鬼の形相のココ。

「なぜって? まずはあんたがやった所業を思い出して?」
「ええ……私は潔白です……いたたたたたたたッ!
嘘です嘘です!!
倉庫から支給品をくすねて申し込みありませんでした!!」

ニャル子は主催の倉庫から勝手に支給品、ダークスパークとダークザギのスパークドールを勝手に持ち出している。

「あれはね、元々は幽香が使う予定だったの、九州ロボ並の戦闘力を持つダークザギが使えてれば戦力として百人力よね?」
「ええ……」
「当初の予定では、私がなんらかの事情で留守にして九州ロボがまともに動けなくなった時、ダークザギがその分の戦力を補う手はずだったから、私は九州ロボから安心して出かけることができたわけよ」
「そ、そうなんすか……へぇー」

ここで互いにうすら笑いを浮かべるニャル子とココ。

「つ・ま・り!
あんたがダークスパークとダークザギをくすねなければ、九州ロボの防衛線に穴が開かなかったのよ、このバカーーーッ!!」
「ぎにゃああああああああああああああああああ!!
我々の業界でも拷問ですうううううう!!」

額に青筋を蓄えて笑顔のまま、ガンガンメリメリと石ごしにニャル子の足を踏みつけるココ。
もし彼女が支給品をくすねなけらば、幽香がダークザギをダークライブさせることで、多大な戦闘力を誇る超人血盟軍相手でも撃退もしくは殲滅ができたかもしれない。
敗北しても被害は大幅に減らせたハズだ。
それを幽香と事前に打ち合わせていたので、ココは九州ロボを留守にすることができた。

……だが、結果はこの有様。

すなわち九州ロボ防衛失敗の最大の戦犯は、幽香が使う予定だった支給品を盗んだニャル子だったのである。
それを知ったココは、防衛線にヒビを入れたニャル子に対して怒髪天を立て、拷問を与えることにしたのである。

「ひィ……」

その凄惨な(?)拷問の様子に引き気味のメフィラス。
ちなみにベイダーとジャックは。

「え? そういうことだったのか? 余は初耳なんだが」
「すまん、この件は私の口からベイダー卿に教えるつもりだったが、超人血盟軍襲来前後のゴタゴタと君の良い体に見とれてて伝えるのをすっかり忘れてしまった。
幽香もダークザギを使わずにやられていたから何か嫌な予感はしてたんだが、まさかニャル子の手にあったとは……」
「おまえな……」

ベイダーは仮面の下で、ジャックを白目で見ていた。

182 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅 :2016/09/19(月) 00:07:34 ID:FyAK8cH.0

「……まあ、防衛失敗は何もかもがアンタの責任とは言わないわ。
私の読みも浅かったし、ダークザギがあっても勝てたかどうか怪しい。
本来なら処刑も辞さないところだけど、どんな思惑があろうともメフィラスと一緒にベイダー卿達を助けてくれた功績があるのも事実だし、命だけは取らないであげるわ」
「あ、ありがたき幸せ……」
「でも、アンタのことだから、このダークザギを使ってユウキ=テルミを九州ロボごと吹き飛ばそうとしてたわね」
「ギクギクッ!」

ココの思考を読んでいる言葉にニャル子の顔から滝のような汗が流れる。
誰が見ても、明らかにSAN値が下がっていた。

「図星のようね。
やめてよね、マキナである九州ロボが消滅したらファクターである私も死んじゃうじゃない。
何より、貴重な土地と世界復興の要である九州ロボがなくなったらどうするの。
アンタにコレは預けられないわ。罰として、没収ね」
「わ、私のダークスパークとダークザギ!」
「アンタのじゃないでしょ!」

石抱きで動けないニャル子に対して、ココは彼女のディパックからダークスパークとダークザギを取り出し、自分のディパックにしまいこんだ。
それだけに留まらず。

「ついでにこの子も没収するわ」
「ああ! 真尋さん!」

ココはソフビ化している八坂真尋も没収した。
未来のダーリンである真尋を取られたことに、ニャル子の表情がダークザギとダークスパークを没収された時以上に焦りがにじみ出る。

「それにしても真尋キュンは可愛いわね、フフーフ(はぁと)」
「あ、コラ! 頬ずりするな!
胸に挟むな! ペロペロ(^ω^)するなぁーーーッ!」

ソフビ真尋を見るやいなや、目がハートマークに変わり、愛でまくるココ。
愛でまくられる真尋を目の当たりにしてニャル子はパニックになる。

「こうなれば……シャンタッ君、その女を殺してでも真尋さんを奪い返して!」
「ミー」

もはや形振り構ってられないと言わんばかりに、明らかな幹部への反抗であることを覚悟の上で、ペットであるウマ面のコウモリの生物シャンタク鳥のシャンタッ君に命令して真尋をココの手から奪還しようとするニャル子。

「ミー……」
「あ、あれ?」

しかし、シャンタッ君はニャル子の意に沿わず、ココの足元で仰向けになってお腹を見せた。
服従のポーズである。
そしてココはモフモフとシャンタッ君のお腹を撫でた。

「悪いけど、シャンタッ君は最初からこちら側の味方よ」
「この裏切り者ォッ!」

ココは保険のためにシャンタッ君をあらかじめ手懐けていたのだ。

「ついでに飛影にも私達、五大幹部への明確な裏切りや九州ロボを破壊しようとする行為をした場合は自動で攻撃するようにプログラミングしてあるわ」
「マジすか」
「今さっきまで支給品を横領してたのがバレず、ベイダー卿達を助けていたからグレーゾーン止まりだったけど、間違ってもダークザギで九州ロボを消し飛ばそうとしなくて良かったわねぇ?(ゲス顔)」
『裏切者殺すべし、慈悲はない』
「ちょ、刀が背中に刺さってる! 刺さってる! 痛いんだよぉ!!(マジギレ)」

一歩間違った判断を下せば、ニンジャに首がはねられないかねない状況。
ニャル子は既に、ココに手玉に取られていた。




「さあ、話が脱線しすぎたわね。
茶番はこの辺にして、そろそろ話を進めましょうか」
「「「お、おう…」」」
「ちゃ……茶番て……」

真尋を手に入れたココは意気揚々に、男連中は若干引き気味に、ニャル子はボロボロの状態でいよいよ『プロジェクト・テラカオス』の全貌が明かされることになる。
(ニャル子は先ほど、ココを殺してでも真尋を奪い返そうとしたが、これは背信行為というより恋人を取られて焦ったゆえの失言なのでノーカンになった)

「これを聞いたからには後戻りはできないわ」
「我々のなそうとしていること、破滅へ向かっている世界の事情」
「コーホー、心して聞けよメフィラス、ニャル子よ」




なお、ベイダー卿は未だに全裸で、ニャル子は石抱させられたままであることをここに記しておく。

183 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:08:46 ID:FyAK8cH.0
メフィラス達に詳しい事情を話す前に、ベイダー達は二人がこの殺し合いで知っているか、どこまで気づいているかを聞いた。
二人はこの殺し合いの目的が人口削減ではなく『テラカオス』を生み出すための手段であることや、ハラサンが提唱していた『救済の予言』までは耳にしているが、それ以外のことは他の特務機関員と同じであると答えた。

「コーホー、ということは一から話す必要があるようだな。
計画について話す前に先に知ってもらいたいことがいくつかある。
まずはこの世界の成り立ちについてだ。
二人は『TC計測値』という言葉を知っているか?」
「いえ」
「聞いたことありませんが、まさかTCは安直に『テラカオス』の略ってわけはないですよね?」
「よく気づいたな、概ね正解だ」
「合ってんのかい!」

狸組が九州ロボに潜入した時に、見つけたTC計測値。
そのTCがテラカオス(Tera Chaos)の略というのはニャル子が当てずっぽうで言っただけだが、正解だったらしい。

「コーホー。
『TC』、正式名称『テラカオスエナジー』。
この世界を構成する、目に見えない未知のエネルギーで、この世界にはなくてはならないものだ。
別の世界では『蒼』ともいうらしい。
『TC計測値』とは文字通り、そのエネルギーの量を測ったものだ」
「TCがこの世界になくてはならないもの? どのように?」
「TCは創造と破壊を司る根源の力。
仮に使いこなせれば全ての事象干渉を退ける「外周因子」となりうると同時に、世界すべてを変革できるほどの「事象干渉」を行うことが可能となるというらしいが……」
「言ってる事が難しくてわけわかめ、もっと簡単に」
「『とにかく何でもアリで型破りなエネルギー』だと思え。
TCの現実を改変する力によって、本来だったら矛盾する生態系や、現実的に考えて存在できない力や生き物が世界に存在できるのだ。
例えるならグンマーの生物。彼らは大きく巨大な竜や魔物が多いが、科学的に考えると足で自重を支えることすら不可能だ。
TCはその矛盾を『あやふや』にすることで彼らの存在を成り立たせている。
言わば、我々が吸っている『酸素』と同じくらい大事な物だと思ってほしい」

本来なら常識的に考えて生きてはいけない矛盾をはらんだ漫画・アニメ・ゲームキャラの存在も、このカオスロワ10期の世界ではTCによって存在できるのである。
この混沌とした世界はTCのおかげで構成できているのだ。

「我々がこの世界に存在できているのは、そのTCのおかげだったのは理解できました。
しかし、それがこの殺し合いと何の関係が?」
「コーホー、これを見てほしい。
ココ、大災害発生時のTC計測値のモニターを出してくれ」
「はい」

ココは大災害発生時のTC計測値をまとめた映像を映し出した。
それは狸組が九州ロボと、とある民家で見たものとまったく同じものである。
計測値の最も低い日本を除いた、土地という土地が大地震と共に海に沈み、宇宙にあるコロニーや人の住む惑星が目に見えない力で破壊されていく。

「大災害当時の映像ですが……」

ここで違和感に気づいたニャル子が、某少年探偵風に疑問を口にする。

「あれれー? おかしいぞー?
TC計測値が高い土地の方が破壊されてるってどういうことー?」
「TCは我々の世界にとって必要なエネルギーだったのでは?」

二人の疑問に対し、ベイダーは答える。

「TCがこの世界に必要不可欠なのは間違ってないが、それはあくまで適量だった場合だけだ。
多量に浴びすぎた場合は生き物も土地も破壊されて消滅する。
空気を入れすぎて破裂する風船のようにな。
仮に生きていても事象改変能力のあるTCに肉体を汚染されて生態や思考、存在を歪められた者もいる。
歪められ方は様々で、どんなに軽い者でも元の性格では考えられない奇行に走ったり、中にはカオスロワ開始前は死者だった者が生き返った者もいる」
「適量なら恩恵をもたらすも、過量なら毒になる……まさに酸素と同じですね」
「デカオとか分裂して増えまくっているんですが、ひょっとしてTCのせいだったり?」
「ああ、テラカオス候補者でもない以上、間違くなく汚染されている。
大災害発生時に日本以上にTC汚染の酷い海外にいた事実や、カオスロワ開始前からあの様だったのが、それに拍車をかけている」

拳王連合軍にいるデカオの謎の増殖は、存在を歪めるTC汚染に起因するものだった。
またチチもぎマーダーとして猛威を振るった長門有希の謎の奇行や、ロワ開始前に死亡したハズのニンジャ・フロストバイトが蘇っていた理由もTC汚染が理由である。

184 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:10:44 ID:FyAK8cH.0



「しかし、映像を見る限り、地球より宇宙の方がTC計測値が濃いようですね。
TCは宇宙のどこかから来ているということでしょうか?」
「そうだ。TCはどこからともなく出てくるのではなく、ちゃんとした出所がある。次の資料を見よ」

モニターの映像が切り替わり、宇宙のどこかに開いた大きな『穴』が映された。

「なにこれ、ブラックホール?」
「いや、どちらかと言えばブラックホールの出口であるホワイトホールに似てますね」
「ああ、他のホワイトホールとの違いは対応するブラックホールがこの宇宙になく、吐き出すのはTCだけだがな。
これは『TCホール』と言う」

ちなみにTCホールは今いる地球から何光年も離れているので目の良い参加者でも肉眼で観測することは不可能である。

「さて、このTCホールがまともに運行していれば、我々は何の害もなく過ごすことができた。
……だが、このTCホールは周期的に暴走する時があるそうだ。
そして、その周期に入ったと同時に、宇宙のあらゆる星々に莫大な量のTCを撒き散らした」
「それが此度の『大災害』の起こりというわけですか」
「その通りだメフィラスよ。
大災害が起こった瞬間、余が所属していた絶大な国力と戦力を有していた銀河帝国も為すすべもなく一瞬で吹き飛んでしまった……」

資料映像の中で見えない力で散っていく星々。

「だが余は生き残った。
大災害が起こる寸前に、かつて滅ぼしたジェダイの騎士の図書館……その中にあった古文書に目を通していた余は急いで部下のストーム・トルーパー共を率いて帝国を脱出し、TCホールから最も離れている地球、そして偶然TCが照射された軌道から外れて生き残った日本に流れ着いたというわけだ」

そして、日本へ流れ着く過程でダース・ベイダーは実力者であり信頼できる者達、ジャック・O、ココ・ヘクマティアル、バーダック、風見幽香、美国織莉子、ビアン・ゾルダーク、デウスエクスマキナと出会い、世界を救うために奔走することになる。
余談だが、ベイダーの師匠である銀河帝国の皇帝や、他の配下には報告する時間もなかったので、彼らも死亡したと思われる。
更に余談だが、生き残ったストーム・トルーパーが後の主催モブ兵士だったりする。

「古文書ということは、ジェダイの騎士はTCホールと大災害の件を予見していたということですかね?」
「左様だ。
元ジェダイの騎士である余も知らないところからして、知っているのはごくひと握りだろうが。
しかし、ジェダイを滅ぼしたことでTCホールを知る術を失った帝国が滅び、ジェダイを裏切った余が生かされるとはなんたる皮肉か……まあ、今は関係ないが」

映像資料に解読された古文書の内容が映る。

「余が見つけた古文書にはTCホールやTCについてはもちろん、大災害についてのことも書いてあった。
……それによると、一度目の大災害は余震に過ぎないとな」
「余震!? あの威力で?!」
「恐ろしいことにそうらしい。
そして次の大災害は最初の時とは比べ物にならないくらい破壊力があり、宇宙まるごと滅ぼせるほどの量のTCがばら蒔かれるということだ。
……今度は日本も助からん。
九州ロボのような浮島を作って地震や津波は回避できようとも、TCに満遍なく汚染されるので意味はない。
TCホールをどうにかしない限り、どこにいようとも一人残らず死ぬことになる」

天才の祐一郎が予見した通り、大災害には二度目があった。
しかし、さすがの天才でも、大災害をあくまでただの天変地異だと見ていたため、浮島の機能を持った九州ロボを作れば安泰だと思い込んでいた。
もし大災害が土地を浮島にすることでなんとかなる問題だったのならば、九州ロボが開発された時点で五大幹部はカオスロワなど中止していただろう。

「だが、古のジェダイの騎士達はTCホールもとい大災害に唯一対抗できる術を古文書に遺していた。
TCホールに唯一対抗できる『テラカオス』と、そのテラカオスを作り出すための『ナノマシン』の設計図をな」

そして五大幹部はテラカオスを生み出すために、混沌の騎士や神樹が感じ取った瘴気の正体――ナノマシンを参加者の支給品の飲み水の中に混入し、テラカオス化を活性するために殺し合いを開いたというわけだ。

「それでどうやってテラカオスで世界を救おうと言うのですか?」
「人喰い歌姫や焼け野原ひろしを見ていると、ゼンッゼンッ世界を救う要素なんて微塵も感じ取れないんですが」

ベイダーの持ってきた古文書には世界を救う鍵はテラカオスであるらしいが、会場で今も暴れ虐殺を繰り広げるテラカオス・ディーヴァやテラカオス候補者を見る限り、とても世界を救うようには見えない。
果たしてどうやってテラカオスで世界を救おうというのか?

185 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:11:21 ID:FyAK8cH.0

「コーホー。テラカオスは怨念の集合体にして混沌と殺戮の神。
高い戦闘力を誇り、完全体になれば殺し合いで死んだ全ての死者の技まで使える驚異の存在。
スーパーコンピュータである京が観測した平行世界の情報でも、ほぼ全ての世界で破壊者としての顔を見せていた……
しかし、それはあくまでテラカオスの一面に過ぎず、もうひとつの特性があることを古のジェダイは知っていた。
テラカオスは言わば存在自体がバグに近い存在……最初から歪んでいるために、他の者が浴びれば有害になる高密度のTCを……唯一取り込んでエネルギーに変換できる。
ナノマシンには参加者をテラカオス化させる機能とは別に、完全なテラカオス化した者をTCホールに送り込むワープ装置が組み込まれている。
次の大災害の時にテラカオスをTCホールの目の前に送り込んで、放たれるTCを全て吸収させてしまおうというのが、我らの計画だ」

知らないものには、テラカオスのその攻撃性と死者の技を使える能力ばかり目が行くが、混沌そのものであるテラカオスならば混沌のエネルギーであるTCを吸収できる能力を有しているというのだ。
それが他期の世界ではお目見えしなかったテラカオスの隠された能力である……というより他の世界では大災害の元凶であるTCホールもない、もしくはあっても暴走する周期に入ってないので、登場しなかったのである。

そして、TCホールから放たれる有害なTCを、殺し合いで生み出したテラカオスに吸収させて大災害を防いでしまおうというのが、五大幹部の計画である。

「しかし、テラカオスでTCを吸収できるという根拠は?
ジェダイの古文書もどこまであてになるのか……」

ここでメフィラスからの質問である。
古文書がどこまで信用できるかは定かではなく、信憑性を疑問視したのだ。

「ああ、我々も最初は古文書を疑った。
そして真偽を確かめるためにある実験を行うことにした」
「実験?」
「テラカオス化ナノマシンとネズミを使った動物実験だ」


モニターに一つの動画が移される。
そこにはガラスケースに個別に詰められた三匹のネズミがいた。

『ちょっと誰かー!! ここから出してよー!!』
『助けてくださ〜い、ハムタロサァン』
『ハハッ』

一匹はテラカオス化が全く進行しない陰性のネズミ、たなチュー。
一匹はナノマシンによってテラカオス候補者になった、こうしくん。
一匹はテラカオス化させたことで耳がなくなり首から下がタコのように異形化した(ただし殺し合いを経て生み出したわけではないので戦闘力は極めて低い)、たこぶえである。

「他の二匹はともかく、最後の一匹はどう見てもD社の」
「コードネームは『たこぶえ』だ」
「しかし、どう見ても浦安市にある遊園地の」
「これはあくまで『たこぶえ』よ」
「……訴えられますよ?」
「コーホー、『たこぶえ』だと言ってるだろ!」
(つか、こうしくんはネズミじゃなくてハムスターだってことはツッコミいれた方が良いのかしら?)

「コーホー。メフィラスのせいで些か脱線したが――
「私のせい!?」
――実験の内容はビアン博士が作った擬似的なTCを発生させる装置を使い、どれだけ耐えられるかを検証したテストだ。
実際に古文書の通りに、テラカオスがTCに対抗できるかどうかを確かめるためにな」

画面の中で実験が開始され、三匹のネズミに擬似TCが照射される。

186 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:11:53 ID:FyAK8cH.0




『助けて、ピカリ――』

開始から僅か数秒で、たなチューの肉体は弾けとんで消滅した。
テラカオス化を全くできなかった陰性のたなチューの肉体は、TCにも全く耐性がなく肉体が耐えられなかったのだ。

【たなチュー@爆チュー問題 カオスロワ開始前に死亡】

『ハムタロサァン……』

続いてたなチューが消滅した一分ほど後に、こうしくんの肉体も粉々に弾けて消滅した。
彼は候補者としてテラカオスに近づいたため、普通のネズミだったたなチューと比べれば少しは持った。
それでもTCに対して完全な耐性を持っていたわけではないので、肉体が耐え切れなかったのだ。

【こうしくん@とっとこハム太郎 カオスロワ開始前に死亡】

『ハハッ♪』

そうして生き残ったただ一匹、テラカオス化したたこぶえだけが生き残った。
それどころか、粉砕した残りの二匹とは違い、明らかに元気になっており、その体はムクムクと大きくなっていた。


「これは……」
「コーホー。我々もこの実験でわかった。
古文書の有用性と、TCホールへのテラカオスの有効性をな」

TCの前にただのネズミは一瞬で、テラカオス候補者のネズミはただのネズミよりかは長く持ち、テラカオス化したネズミは耐えている。
古文書に書かれた通り、テラカオスはTCを吸収し自身のエネルギーにしていた。
この実験で古文書に偽りがないことが証明されたのだ。

「あれ? だったら曲がりなりにもテラカオスになってるこのミ……たこぶえ一匹さえいればいいんじゃ?」

かつて自称黒幕のアガサ博士が光彦をそうしたように殺し合いを介さずにテラカオスを作る裏ワザはある。
たこぶえはまさにそれだったが、ならば殺し合いを開く意味もないのでは?
というのがニャル子に浮上した疑問だった。

「曲がりなり、ではダメな理由があるのだ。
実験はこれで終わりではなく続きがある。少し早送りするぞ」


それから五分、十分とたこぶえはTCを浴び続け、大きくなっていたが……

「ハハッ……ハハハッ……ゴフッ」

唐突にたこぶえは苦しみだし、血を吐き始めた。

「なんだ!?」
「コーホー。強度が限界を迎えたのだ」
「強度、とは?」
「殺し合いという儀式を経ずに産まれたテラカオスは耐久性が低い。
TCを吸収はできるが、一定以上ため込めるだけの強度を持ち合わせていないのだ。
陰性の者や候補者に比べればマシだが、この程度では次の大災害には到底耐えられん」

『ハハッ、細切れにしてや――』

そして映像の中でTCに耐え切れなくなったたこぶえの肉体もとうとう吹き飛んだ。

【ミッキーマウ(ry…たこぶえ@駄菓子 カオスロワ開始前に死亡】



「以上が実験の結果だ。
古文書に嘘はなく、テラカオスはTCに有効であることがわかった。
……しかし、古文書には大災害に耐えられるだけの強度を持つテラカオスを作り出すには、どうしても大規模な殺し合いで参加者を戦わせるしかないともあった。
そこで我々は古文書に従い、大規模な殺し合い『カオスロワ』を開いたのだ」

ただ生み出しただけの「弱い」テラカオスではダメなのだ。
大災害に耐えられるだけの「強い」テラカオスを作り出すのは憎しみと殺意が渦巻く殺し合いしかない。
サウザーの考察通りカオスロワとは、世界を救えるだけの一番強い蟲「テラカオス」を作り出すための「蠱毒」だったのである。

187 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:12:39 ID:FyAK8cH.0

「強いテラカオスではないとダメということは、今、会場で暴れている風鳴翼……テラカオス・ディーヴァでもダメということですか?」
「ああ、あれは未完成のテラカオスだ。
実験映像のネズミよりかは持つだろうが、次の大災害はとても防ぎきれん。
完成の指標である『死者の技が使える』までは我らの目的には程遠い」

テラカオスとして新生した風鳴翼もといテラカオス・ディーヴァも参加者としては圧倒的な実力を持っているが、まだ完全なテラカオスとは言えない。
死者の技が使えるようになって初めて強いテラカオスとして完成するのだ。

「いくつか、疑問とツッコミ所があるんですが、いいですかね?」
「ニャル子よ、なんだ?」
「テラカオスが大災害を防ぐのに有用なのはよ〜くわかりやしたよ。
でも疑問その一、テラカオスがTCホールのTCを吸ってエネルギーに代えられるってことは、テラカオスがパワーアップして、こっちに襲いかかってくる可能性もあるんじゃ?
つかバラ撒いたナノマシンもどうするの? そのまま放置したら無限にテラカオスや候補者が増え続けるじゃん。
宇宙滅ぼせるだけのエネルギーを手にした敵が現れたら、どう責任とんの!?
疑問その二、なんでこんな重大な計画にユウキ=テルミとか入れちゃったの?
それから疑問その三、テラカオス以外に大災害をどうにかする方法もあるんじゃないですか?
龍が出てくる七つ玉とか、某ピンク髪の少女を白い淫獣の下に連れ出して願いを叶えてもらうとかさー。
疑問その四、真尋さんをいつ返してくれるんですか?」

ニャル子の疑問ももっともだった。
大災害の時に発せられるTCをテラカオスが吸ってパワーアップしたら、驚異が大災害からテラカオスにすげ変わるだけで意味がない。
仮にテラカオスをどうにかしても、ばら撒いたナノマシンも地上に残り続けて候補者やテラカオスを生み出し続けるだろう。
これだけ重大な計画なのにユウキ=テルミもといハザマのような裏切ることに定評がある者を多く特務機関に入れたのか。
そもそもドラゴンボールで神龍を呼び出して願いを叶えてもらうなど、カオスロワより穏便でより平和な手段は取れなかったのか?
ココの手元に囚われた真尋はいつ戻ってくるのか?
この疑問にはベイダーに代わってジャックが答える。

「それらについては私が答えよう。
とりあえず真尋はココが飽きるまで諦めろ」
「救いはないんですか!」

「最初の質問からだが、テラカオス化ナノマシンは先ほど言ったワープ機能の他に、テラカオスを自滅させる機能もついている」
「自滅? できるんですか?」
「発動条件は次の大災害をテラカオスが防ぎ切った瞬間。
その時を迎えたと同時に、全てのナノマシンにプログラミングされた自殺装置が一斉に作動し、テラカオス、その候補者、そしてナノマシンそのものが自滅することによってテラカオスが大災害以上の驚異になることを防げるんだ」
「なるへそ」

ジャックの言い分が正しければ、テラカオス関連のモノはすべからく死に絶えるので、カオスロワが終わった後までテラカオスやナノマシンに悩まされる心配はなくなるようだ。

「次の質問だがベイダー卿が言った通り、人材を選り好みできる時間がなかった。
本来は多くの拠点を建て、特務機関員も大尉や風魔、黒のようないい男……じゃなくて優秀で任務とあらば非情になれるが、絶対に裏切らない者だけで固めるつもりだった」

「ところが、カオスロワの準備を着々と進めていた我々だったが、スーパーコンピュータ「京」の計算で次の大災害が僅か数日に迫っていることを知ってしまったのだ。
もはや一刻の猶予もなかった我々は、数多く配置する予定だった全ての主催拠点の建設を中止。
特務機関員も選んでいる場合ではなく、人格に問題のあるシックスやベクター、モノクマや後のユウキ=テルミになるハザマなどを徴用するしかなかったのだ。
もうこの時点で無茶な賭けだとわかったが、時間がない以上、拠点なし問題児だらけでカオスロワを開始するしかなかった」

拠点を構えなかったのも、特務機関員に裏切り者が多いのも、全ては時間がなかったゆえの判断だった。

188 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:13:10 ID:FyAK8cH.0

「ただ、裏切者になりそうな者はなるべく最前列に配置し、使い潰すようにしていた。
実際、シックスは殺し合いをある程度かき乱して死に、モノクマは死ぬ間際に興味深いデータを残してくれた。
裏切ったサーシェス、ベクターは今も生き残って存命しているが、前者はテラカオス候補者に、後者はDMC狂信者に入ったおかげで殺し合いを助長させてくれている」

いずれも裏切ったのは死んでもいい外道ばかりだが、殺し合いにはそれなりに貢献してくれたのだ……ある一人を除いて。

「しかしユウキ=テルミ。こいつだけはイレギュラーだった。
ハザマ時代の時に拳王電車に轢かれてズガンと殺されたところはあまりにも呆気なさすぎると思ったが、裏切る前に死んでくれたのは内心安心していた……
……この時に奴に他者への憑依能力があることに気づいていれば、結果は変わったのだろうがな。
あとは二人が知ってのとおりだ。
まったく、策士が策に溺れさせられたよ……」

リサーチ不足だったのか、ユウキ=テルミに憑依能力があることを見抜けなかったジャック達は油断してしまったようだ。
死んだと思われたユウキ=テルミはストライダー飛竜の体を乗っ取って復活し、主催陣営に多大な損害を与えた。
ユウキ=テルミ一人入れなければ、少なくともデウスエクスマキナは死ななかったかもしれず、グラシエも裏切らなかっただろう。

「ああ〜、残念な主催陣営だとは思ってたけど、残念にならざる負えなかった理由もあるんですねー」
「よく上司である我々の前で残念とか言えるな、君は。
まあいい、最後の質問だが……ココ、アレはあるか?」
「ええ、持ってるわよ」

適当なテーブルの上にココはデイパックから謎の物体を取り出した。
欠けた丸い七つの石のようだが……

「なんですか、このクッソ汚い石?」
「……ドラゴンボール、その成れの果てだ」
「ほうほう、ドラゴンボールって言うんですか、へぇー?」



「なんですとーーーーーーーー!?」

思わずノリツッコミをしてしまったニャル子。
ココが取り出した七つのドラゴンボールは、ニャル子の知る神々しいオレンジ色の球体水晶ではなく、力を失った石の塊と化していた。

「我々だってコストもリスクもかかる上に大量の犠牲を強いなければいけないカオスロワを開こうなどとは思わなかった。
カオスロワ自体、当初は織莉子もキリカもビアン博士にデウス、ココや私だって反対だった。
だからカオスロワを開くと決める前に、ドラゴンボールを集めて願いを叶えてもらおうとした。
そして辛くもドラゴンボールを七つ集めた我々は、神龍を呼び出して願いを叶えてもらうことにした」

もしここで、願いが叶っていればカオスロワはもちろん次の大災害の悲劇は回避できただろう。

「神龍に『次の大災害を防いでくれ』と我々は頼んだ……そしてどうなったと思う?」

……しかし、運命はかくも残酷であった。


「願いを叶えようとした神龍の方が、バラバラに消し飛んでしまったよ。
後に残されたのは、力を失った七つ玉だけだった」
「ファッ!?」
「しかもドラゴンボールほど絶大な魔力を含めた物は、タイムふろしきのようなひみつ道具でも復活できないと来た。
こうしてドラゴンボールを使って世界を救う計画は水泡に帰した」


【神龍@ドラゴンボール カオスロワ開始前に死亡確認】
※ドラゴンボールはタイムふろしきでも復活できません

189 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:13:44 ID:FyAK8cH.0


「どうしてそんなことに……」

ドラゴンボールと言えば、屈指のチートアイテムだ。
神様の力を超える力でなければ、ほとんどどんな願いでも叶えられることができる。

「簡単なことだったのだ、大災害は神龍の力……神の力を大幅に上回っていた。
後で京で計算してみたが、恐ろしいことがわかってしまった」
「恐ろしいことってどんなことです?」
「神龍が願いを叶える力、エントロピーが1として、大災害のエントロピーが10」
「10倍!? マジすか」

大災害が全能の力を持つ神龍の10倍の力を誇る、それでもニャル子は十分驚きだったが。

「違う、話は最後まで聞け。
大災害のエントロピーは10の12乗倍、すなわち一兆倍だとわかったんだ」
「いっちょうばい!?」

大災害はドラゴンボールの力の一兆倍を持っている。
力の差はイデオンとジム並。
願いを叶えようとした瞬間、吹き飛んでしまうのも無理はない話だ。

「鹿目まどかを洗脳してインキュベーターに願いを叶えてもらうプラン(まどか魔女化の顛末を知る織莉子は猛反対していた)もあったが、これも神龍と同じくインキュベーターごと吹き飛んでしまうことがわかった」
「概念級になれる魔法少女でもダメとか……」
「それどころか、今生き残っている少女を全員魔法少女にしても足りないぐらいだ。
魔法少女だけでなく、日本に生き残っている者あらゆる力を結集させて、大災害を回避できるか「京」に計算させてみた……が、ダメだった。
大災害には足元にも及ばないと計算が出てしまったんだ」

計算の中にはハクメンやマーラ様や、フォレスト・セルなどの超理不尽級も含まれている。
それを結集させてもなお足りないことが、「京」の出した答えだった。

「ええーい、だったらこの世界自体諦めて、とっとと別の平行世界にでも逃げた方がお得じゃないですか?
そーいうことができそうなデウス隊長やビアン博士は死んじゃったけど、今生き残っている科学者系参加者や道具をかき集めれば可能じゃないですかね!」

テラカオスに頼らず、他の世界へ逃げるというもの。
この世界に見切りをつけて捨てることになるが、滅びる世界にわざわざ残ってカオスロワを開くよりは遥かに人道的で安全な策に思えた。

「残念だが、それはできない。
この世界から脱出することはできない」
「なして!?」
「TCが汚染するのは生物や物質だけじゃない。
TCは空間すらも侵しているんだ。
大災害が起こったその日から時空間が歪み、この世界からいかなる手段を用いても脱出することはできなくなっている」
「そんな! でも混沌の騎士とか、ディーとか、マーラ様とか……」
「蟻地獄と同じで入ることは簡単にできるようだがな、出ることは例え神の力をもってしても出来はしない。
更に時空が歪んだことに過去や未来へのタイムスリップも不可能になった。
大災害が起こらない過去や、大災害の余熱が覚めた未来に逃げることもできない。
織莉子のように未来予知はできるが精度も高くなく、見れるのはほんの僅か先の出来事だけだ」
「詰んでるってレベルじゃねーぞ!」

よからぬことを考えていたベクターは、世界滅亡の後にカオスの力を使ってこの世界から脱出しようと企てていたが、本人が気づいていないだけで実はそれもできないのである。
時を駆ける魔法少女である暁美ほむらが時間遡行できなくなったのも、TCが原因である。
一度、この世界と時空に入ってしまった以上、誰もこの世界から逃げることはできないのだ。

190 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:14:18 ID:FyAK8cH.0

「それだけじゃない。
あらゆる蘇生呪文が使えなくなったのは二人とも、もう知っているな?」
「ええ」
「ザオリクもサマリカームも使えなくなったアレですね、使えなくなったのは……?」
「お察しの通り、空間がTCに汚染されている結果ではないかと思われる。
古文書には書かれていなかったが、可能性は高い」

今期はサイボーグ化や強い怨念によって魂が冥界にいけなかった草加などの一部例外を除いて、死人が生き返ることは絶対にない。

「それのせいで死者復活祭りもできはしない……まあ、あんまりホイホイ生き返ってもらっても困る時はあるんですがね、せっかくのシリアスが壊れる場合があるし」
「メタ発言は自重しろニャル子。
……正直なところ、死ねるだけだったらまだいい、生き返れないのも本来は自然の摂理だ」
「ジャック、蘇生関連でも何かまだ問題があるんですか?」

ジャックは今までの中でも神妙な顔で答える。

「どうやら例の古文書によると、莫大な量のTCは肉体だけでなく……魂すら消滅させるのだ。
現世界と冥界、生ける者と死んだ者……関係なく、次の大災害で全ての魂が消滅する!」
「なん…だと……!?」
「その結果、何が起こるか?
死んだだけならまだ良かったと言えるようになる。
魂は天国か地獄に行きつき、輪廻転生でまた蘇る。
だが、魂がなくなれば輪廻転生はできず、新しい命は大災害後には芽吹かない。
それすなわち……」


「……行き着く先は世界の死、虚無だけだ」


大災害が起こればTCによって魂が消滅し、後には何も残らない。
他期には死者スレで暮らすというエンディングがあったが、それすらできないのである。


「これでわかってくれただろうか?
時間は残されていない、逃げ場はどこにもない。
全てを根絶やしにする大災害を回避するには、無茶な賭けと大量の犠牲を覚悟の上で殺し合いを開き、テラカオスを完成させてTCホールに送る以外、世界に道はないのだ」

幹部クラスの者達もやりたくてカオスロワを開いたわけではない。
時間が残されてない故に、人材と拠点に問題を残したまま、カオスロワを開くしかなかった。
どこにも逃げ場がないので、死人が大量に出るカオスロワを開くしかなかった。
他の手段もなく、他の手段を探す時間もないゆえにカオスロワを開くしかなかった。

「しかしジャック、カオスロワで大量の犠牲と損害が出て、無法な殺し合いは社会システム的にも大打撃を受けさせます!」
(私は真尋さんが生きてればなんでもいいけど)
「テラカオスを生み出さねば、どう足掻こうとも世界は滅び、やらねば全滅だ。
人口の99%が犠牲になっても残りの1%が生き残っていれば世界は存続できる、全滅するよりはマシだろう……そう思い、我々は覚悟の上でカオスロワを開いたのだ」

殺し合いは多くの悲しみや怒りを振りまく。
だが、少なくともカオスロワ10期の世界では、その悲しみと怒りこそ必要であった。
仮にカオスロワを開かなくとも、二度目の大災害で結局全ての命を奪い去ってしまうのだから。

191 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:14:48 ID:FyAK8cH.0


「わかりました……必要悪なら仕方ありませんね」
「コーホー、メフィラスよ。わかってくれたか」
「ええ、敬意に値する地球人が犠牲になることは内心快くないですが、全滅を回避するためには多少の犠牲も止むなしというところでしょうか。
もちろん、他に世界を救う穏便な手段があるなら、私は悩まずにそちらに飛びつきますが……それが見つかるまでは命の恩人であるベイダー卿に従いますよ」

迫り来る大災害に対して平和的な解決手段が見つかるまではベイダーに従う。
それがプロジェクト・テラカオスに対してメフィラスが出した結論だった。

「わ、私もココ様達の世界を救う尊き計画に賛同しますです!
……だから真尋さんを返してぇ」
「ダ〜メ、あんたは自分と真尋キュンが生き残ることだけしか考えてなさそうだから」
「ギックゥ!! ……て、真尋さんの頬にキスするなあああああ!」

ニャル子は計画については理解したが、自分と真尋優先なのは相変わらずであった。


「しかし、計画については理解できましたが、一つだけ気になることが……」
「コーホー、なんだ?」
「テラカオスに関係するかもしれない話です。
皆様は救済の予言をご存知ありませんか?」

メフィラスが言ったのは、からくりドームで命を落とす前にハラサンがイチローチームに話した救済の予言のことである。

「それは余達も聞いた」
「内容は確か、
“九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂、全てを虜にする歌、巫女の祈り、器たりえる巨像、不屈の精神を持った勇者。
全てが揃いし時、争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる”だったな……それがどうした?」
「ええ、この予言の『争いの淀みから生まれた化身』は殺し合いによって我々が生み出そうとしているテラカオスのことではないのでしょうか?」

メフィラスとニャル子は救済の予言にテラカオスとの因果関係があるのではないかと睨んでいた。
しかし……それを聞いたベイダーとジャックは苦い顔をしていた。

「確かに化身の下りはテラカオスで間違ってないように思えるが……余の持ち出したジェダイの古文書にもそんなことは書いてなかったぞ」
「内容に妄言としか取れない不明瞭なことが多すぎる。
ハラサンは九人の最良の戦士たちによる儀式を野球による試合と解釈していたが……野球で世界を救うっていうのは常識的に考えてどうなんだ?」
「それは……」

ベイダー達は予言に関して懐疑的だった。
特に『九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂』……つまり野球チームが試合をして優勝することに関しては、意味不明としか思えなかった。
まともな人間のならこの時点で、なぜ野球なんだ? と思うだろう。
いちおう、試合が終わった会場に野球ボール状の呪印が浮かび上がる謎の怪現象が発生しているが、誰かが仕掛けたイタズラかもしれない。
実際、そういうのができそうな参加者は会場にゴマンといるのだから。

だが……

「いや、ベイダー卿、ジャック。
私が調べたところ、その予言は眉唾物じゃなさそうよ?」

ココの意見は違った。
他の四人の顔がココに向く。

192 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:15:13 ID:FyAK8cH.0

「コーホー、どういうことだ? というより、いつ調べた?」
「私も例の予言が引っかかってね。
九州ロボを出て、イチローチームと大正義巨人軍が戦ったからくりドームも調べてきたのよ」
「ただ『ヒャア我慢出来ねぇ本職だ!』だと言って商魂を抑えられずに出て行ったわけではなかったのか、コーホー」
「失礼ね! 私の本当の目的はからくりドームのリサーチよ!
じゃなきゃ、幽香やバーダックが九州ロボから出してくれないし、商売は東京なんて激戦区に出かけた理由の半分くらいしかないわよ!」
「そ、そうか……」(半分くらい……?)

ベイダーの失言(?)にプンスカしたココだったが気を取り直し、モニターを操作して全員に見せる。

「で、からくりドームを調べてみれば、面白いことがわかったのよ」
「からくりドームに何があったのですか?」
「試合が終わった会場の土には、高純度の生体マグネタイトに似たエネルギーが溜まっていたのよ」
「生体マグネタイト? って、真・女神転生の悪魔を呼び出すのにエネルギーじゃないですか」

生体マグネタイトとは悪魔を呼び出すのに必要なエネルギーで、生きとし生ける者の中にも含まれているエネルギーである。
このエネルギーに目をつけたDMC狂信者はクラウザー復活のためにビックサイトを巨大なマグネタイト収集装置に変えているほどである。
それに似たエネルギーとはどういうことだろうか?

「さらに会場を隅々まで調べたら、なんらかの術式があったわ」
「術式? どんな術式だ?」
「正直、オカルト関連は幽香の専門で、私は彼女からちょっとだけ教わった程度だから、詳しい原理とかわからないけど……
術式の形からして野球選手が試合中に放った闘気や生命エネルギーを野球場の土に吸わせて留めさせるようにしているんだと思う。
じゃなきゃ、ただ殺し合っただけではエネルギーは貯まることはありえないわ」

生前のハラサンの言っていた『魂を込めた球を投げ合い、打ち合い、捕球し、マウンドを走り回って大気に汗を振りまき。 そして敗者たち……生贄の血を大地に捧げる』とはこのことだったのか?

「このエネルギー、取り出せるのか?」
「それはダメみたいね。
術式によってエネルギーそのものは野球場から移せないようになっている。
幽香が生きていれば解除もできたかもしれないけど」

もし、術式がなければ、からくりドームのエネルギーはビックサイトもしくはディーの呼び出した龍脈の龍により、全て吸収されつくしてしまっていただろう。
それだけ特殊な術式がからくりドームに施されていた。

「コーホー、他の球場でも試合後に呪印が現れたが、からくりドームと似た術式が使われていると見るべきか?」
「たぶんね」
「しかし、なぜ野球なのだ? これがよくわからん」

ここで疑問出てくる、なぜわざわざ野球なのか?
ただの野球場に、なぜにエネルギーを貯めるような術式を作ったのか?

「その答えは簡単よ。
この世界の野球選手は強い選手が集まり易い……本当なら、野球選手じゃなくて戦士や兵士になるべき尋常じゃない戦闘力を持った者が多い」

イチローやムネリンをはじめとして、この世界の、野球選手は範馬勇次郎が雑魚に見えるほどの強者揃いである。
つまり実力はトップクラスの戦士達とも言い換えられる。

「そんな彼らが本気の殺し合い……殺人も上等のカオスロワ式野球をやったらどうなるかしらね?」
「コーホー、なるほど。
ちょっとやりあっただけで、闘気などの凄まじいエネルギーが発生しそうだな」
「誰がいつ、この術式を仕掛けたかは定かじゃないけど、そこに目をつけたんでしょうね。
さらに試合で勝ち上がった者同士が戦えば、更に高純度・高密度の生体エネルギーが手に入りそうだわ」
「九人の最良の戦士達による儀式の完遂……べらぼうに強いヤツラ同士を野球させて優勝争いさせて、エネルギーを回収しちゃおうってのが、目的なんですかね?」
「おそらく、ね。
このエネルギーをどんな形で取り出して使うかはわからないけど、争いの淀みから生まれた化身がテラカオスだと前提した場合、テラカオスに使うエネルギーだと思うわ」

救済の予言に関するココの推測は続く。

193 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:15:47 ID:FyAK8cH.0


「次に『全てを虜にする歌』。
これに関しては「京」が観測した平行世界のテラカオスの顛末にヒントらしきものが見つかったわ。
その世界のテラカオスは、私達の目指している完成したテラカオスだった」

そのテラカオスは五期のテラカオスのことである。
今期にも登場した混沌の騎士の前身でもある。

「だけど、そのテラカオスはある理由から参加者達に敗北したわ」
「理由とは?」
「端的に言えば魂の吸い込みすぎ……体内に入った大量の死者の魂を処理できず、制御できなかったのが敗因よ」

某753の言葉を引用すると、一つの肉体に幾つもの数え切れない魂に自我が耐えられるはずがない。
誕生当初は自我を含め、何も持たなかった故に無尽蔵に魂を吸収できたが、終盤にて自我が生まれてしまった故に他の魂を吸収するにはそれらの意識を時間をかけて乗っ取る必要があった。
ゆえに一度に自分の意思に相反した大量の自我が入ることには耐えられなくなったとのこと。

「自我なんてあの貧乳歌姫、バリバリ持ってるんですがそれは……」
「ええ、「京」からこれのことを知ったとき、私もちょっと不安になったわ。
彼女の思想と相反する魂なんていくらでもいるでしょうし」

このままでは今後生まれてくるテラカオスも五期と同じ道をたどるんじゃないか?
そんな不安が四人を不安にさせる。

「でもね、だったらこうすればいいのよ。
体内に入った全ての魂を従うように『虜』にさせるの」
「それで歌なのか?」
「歌の力をなめちゃいけないわ、ジャック。
違う位相の存在を現実世界に強引に引き止めたり、戦争を終わらせたり、調律して平和な世界を生み出す魔力を歌は持ってるわ」
(あ、シンフォギア、マクロス、ラーゼフォンだ)

今期でも、熱気バサラに水木一郎、クラウザー見れば歌にも力があることがわかるだろう。

「実際、DMCみたいな糞曲でも現在進行形で大量の狂信者を生み出したわ。
私は流石にクラウザーの歌は大っ嫌いだけど、あれを超えられるだけの全てを虜にできる歌があるかもしれないわ」
「歌でテラカオス内部の魂を『洗脳』して制御させてしまおうということか」
「そゆこと」

歌で魂を虜にして、全ての魂を制御下に置いてしまおう。
それがココなりの答えである。


「続いて『巫女の祈り、器たりえる巨像』。巨像については、まずこれを見て」

モニターには、今も東京の新宿にいるフォレスト・セル、今は亡きガメラやオーバーデビルも映し出されている。
どれもその気になれば世界を滅ぼせるほどの力を持った者達だ。

「実力については言わずもがな……まあ、ギャグみたいなノリで死んだ奴もいるけど、こいつらは共通点があってね。
どれもこれも制御や力の発揮には『巫女』を必要としていることね」

ココの言ったとおり、制御や隠された力を解放するには巫女に該当する者が必要なもの達ばかりだ。

「つまり、巨像に該当するものを制御できるのが巫女の祈り。
器たりえる巨像って言うからにはテラカオスをその内部に入れるんでしょうね」
「入れてどうするんだ?」
「内部にいれたテラカオスを更にパワーアップさせるのか、それかテラカオスを閉じ込めて巨像が力をつけるのか……実際にフォレスト・セルとかにそんな力があるのかわからないけど、可能性はあるわね」

巨像はテラカオスのパワードスーツ、もしくは拘束具であるかもしれないというのが、ココの考えである。


「ええと、最後は『不屈の精神を持った勇者』!」
「コーホー、うむ、これはどんなのだ?」
「それはねー……」
「「「それは?」」」

最後に上がった、不屈の精神を持った勇者、それが何を意味するのか?
その答えは……?



「正直、ワカリマセン」



その言葉が出た瞬間、ココ以外の全員が一瞬で呆れ顔になった。

194 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅② :2016/09/19(月) 00:16:12 ID:FyAK8cH.0

「いや、そんな顔しないでよ。
勇者に該当する参加者は肩書きだけでもゴマンといるし、不屈の精神を持っているヤツなんてけっこういるかもしれないし〜」
「まあ、そうだが」
「だいたい考えられる幅が広過ぎて逆に憶測も立てられないわよ、この下りだけ。
まあ、文章の最後にあるし、なんか重要なキーマンなんじゃないの?」
「適当だなオイ」

不屈の精神を持った勇者……これだけはココでも推論が立てられなかった。


「とりあえず、私の推論では
争いの淀みから生まれた化身=テラカオス
九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂=野球チーム同士の試合で得た生命エネルギーをテラカオスに使う
全てを虜にする歌=テラカオス内部の魂を鎮め、暴走を防ぐ手段
巫女の祈り=巨像を制御する鍵
器たりえる巨像=テラカオスをパワーアップさせる、もしくは閉じ込めて制御下に置くための器
不屈の精神を持った勇者=ワカンネェ┓(´Д`)┏、たぶんキーマン
……だと思う。

そして『全てが揃いし時、争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる』とあるわね。
救いの神になったテラカオス……この予言は、テラカオスを私達が完全に制御下に置く、パワーアップさせる、もしくは両方を可能にするための方法なんじゃないかしら」

ココの出した推論に他の者達はうなづく。

「ふむ、テラカオスを完全に制御下に置く。
確かに全てを虜にする歌でテラカオスの中にある魂を制御すればテラカオスも制御しても同然になるな」
「ナノマシンに自滅するプログラムがあっても、万が一作動しなかった場合の保険にもなりますね」
「コーホー、パワーアップについてもそうだ。
古文書にはテラカオスなら世界を救えるとあったが、大災害のパワーが完成したテラカオスをも上回る可能性も十分ある」
「ジェダイも滅びてるし、テラカオス救済論にも100%の信頼はおけませんからね〜。
不測の自体に備えて課金アイテムをつけるがごとく、強さには余裕を持たせるってことですかね」

あくまで憶測に過ぎないが、救済の予言がテラカオスに纏わる何かである線は濃厚だろう。

「……ただ、予言に関しては懸念もあるわ」
「なんだ?」

一方、ココには予言には期待とは別の疑問があった。

「この予言の出処がわからないのよ」
「出処?」
「いつの時代の、誰が書いたのかわからないのよ。
仮にジェダイが書いたとしら、何で予言の内容を古文書の方に記してなかったのか理由がわからないもの。
野球場の術式だって、誰が仕掛けたのか不明瞭だし」
「コーホー、確かに」

ココの言った通り、この予言を誰がどこでいつしたのかがわからない。
そこにキナ臭さを感じているのだ。

「そう来ると、この予言の中に救済って言うのも私達の望んでいる救済なのかも怪しいわね……」
「救済と見せかけて人類滅亡!
予言の内容を完遂した瞬間、みんなLCLになって、おめでとうおめでとう……なんてオチもあるということですか?」
「ニャル子の言ってる意味がわからないけど、イメージとしては概ね合ってるんじゃない?
ともかく、予言については調査する必要がありそうね……せめて出処だけでも探らないと、怖くて予言の内容を実行する気が起きないわ」

救済の予言についてはあくまで慎重な体勢であるべきというのがココからの意見であった。

ここまで生き残った主催陣営達は大災害が起きた理由とプロジェクト・テラカオスの全貌、カオスロワを開かねばならなかった理由、救済の予言に対する考察を終えた。
その結果、時刻は11時を過ぎ、今期五回目となる放送が流れたのだった……

195 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅③ :2016/09/19(月) 00:17:30 ID:FyAK8cH.0


――追加される禁止エリアは四国です。
では、これにて放送を終了します。」

放送は終了し、自称“新”内閣総理大臣にして主催を乗っ取った安倍晋三の放送は途切れた。

「まさか安倍がガラ空きになった九州ロボを乗っ取り、放送をするとは……」
「もう九州ロボに特務機関員も残ってなかったし、誰も放送できないじゃんと思ってましたよ」
「全滅する前のモブ兵士からの通信で、ユウキ=テルミや超人血盟軍の面子とは違う、安倍が裏切ってモブを虐殺してるとは聞いてたけど、まさか主催になるとはね……」
「コーホー、あのバカめ、幽香とバーダックの死まで放送しおって!
おかげで幽香派のモブ兵士や特務機関員の士気はだだ下がり、バーダックの攻撃力がなくなったとバレた以上、また九州ロボが対主催に攻め込まれるではないか!」
「落ち着くんだ、ベイダー卿。我々にはまだダークザギがある。
しかし、クラウディウス、大尉、風魔、新城までも一辺に失ったのは耳が痛いな……」

安倍の放送に、衝撃を受ける者、マイペースな者、あくまで冷静な者、怒る者、頭を悩ます者、反応は様々であった。
と、ここで疑問が浮かんでくる。

「生き残った超人血盟軍は全員関東にいるとして、ユウキ=テルミはどこに行ったんだ?
コーホー、奴の目的は主催の乗っ取りではなかったのか?」
「安倍と手を組んでいる可能性は?」
「ベイダー卿、ジャック。どうやら違うみたいよ」
「どうしてそう言い切れる?」
「これを見て」

首を傾げるベイダーらにココはカオスロワちゃんねる掲示板のレスを見せた。
内容はついさっきの出来事のようだ。

『なんかフードつけた忍者っぽいのが誕生日パーティやってたDMC狂信者を襲撃してた件』
『こいつ見たことあるーw!
四国から放たれたビームを刀一本で弾いて大阪を守った白い侍と一緒にいたヤツじゃん』
『あの後、拳王連合軍倒しに行ったらしいから死んだと思ったが生きてたんだなヨカッタヨカッタ……でも何で数時間足らずで近畿から関東にワープしてんの?』

これは埼玉にいる、とある人物が狂信者を襲撃した瞬間を目撃した者達による書き込みである。
忍者っぽい出で立ち、大阪を守った白い侍と一緒にいた者、拳王連合軍を倒しに出かけた者……首輪を外す前の参加者の顛末なら探れる主催陣なら、それが誰かすぐにわかった。
答えはストライダー飛竜……の肉体を乗っ取ったユウキ=テルミである。

「ユウキ=テルミめ、いつの間に埼玉に……」
「九州ロボを乗っ取っても、ファクターである私がいなきゃ九州ロボは動かない。
それでも「京」のような参加者の情報を収集する機器は九州ロボとは別口だから、安心してロワを運営したいなら九州ロボ内部でふんぞり返っても良いハズよ。
運営や放送だけを安倍に任せているケースかもしれないけど、モブ兵士からの通信を見る限り、安倍はあくまでガラ空きになった九州ロボを漁夫の利的に奪っただけのように見えるわね」

実際、ユウキ=テルミと安倍の繋がりはなかった。
安倍は五大幹部も特務機関員も超人血盟軍、そしてユウキ=テルミもいなくなったのを見計らって九州ロボをハイエナ的に奪っただけである。

「コーホー、ユウキ=テルミの目的はあくまで主催への攻撃だけだったのか?」
「まあそうでしょうね、あいつ一人がいただけで、私達も超人血盟軍も大打撃を受けたわ。
おまけに安倍の介入のせいでモブ兵士もこの基地に残っている者達で全てだし、人員が減った以上、ロワの運営行動も大きく制限される……泣けてくるわよ。
ジャック、あなたの意見は?」

ユウキ=テルミの襲撃と裏切りの目的は主催陣営に打撃を与えること。
ベイダーとココの考えがまとまりかけていたが、ジャックの考えは違った。

「私は奴の目的は攻撃だけではないと思う」
「どういうことなの?」
「ただの襲撃だったら、超人血盟軍の面子に任せればいい。
ユウキ=テルミ無しでも戦力的にはかなりのものだし、こちらに少なくない痛手は負わせられる。
それに対してわざわざ死地に飛び込んでいくのはリスクがでかすぎる。
確かにヤツは強いが、よほどの物好きか戦闘好きでもなければ、九州ロボ襲撃に参加するメリットは薄い。
しかし、だ。
ある仮定をつければ合点がいく」

196 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅③ :2016/09/19(月) 00:18:11 ID:FyAK8cH.0

ジャックの考えるユウキ=テルミが襲撃に加担した理由とは?

「ユウキ=テルミは、テラカオスや大災害の謎を知っているのではないか?
そしてテラカオスの独占を狙っている」
「「「「!?」」」」
「ヤツは主催にただ打撃を与えに来たのではなく、自分の手でテラカオスを知っている者……すなわち我々五大幹部とデウスら上層部の者を自らの手で殺害しようと考えた。
さすれば、テラカオスを知る者や制御できる者は奴だけになり、独占も可能になる」
「まさか関東に来たのも我々を抹殺するために追ってきたというのか?」
「仮定の話だからなんとも言えんが、可能性はある」

ジャックは九州ロボと化した九州の地図を見る。

「襲撃による破壊は人物相手とは限らん。
テラカオスの情報に纏わる施設も破壊したに違いない」
「超人血盟軍や安倍に知られる前にデータ系施設もやられたと見るべきか」
「いや、それだけではない」
「なに?」

ジャックはメフィラスを見やる。

「メフィラス、知能指数一万を超える君に聞く。大正義巨人軍の出身地はどこだ?」
「たしか、宮崎県ですね」
「その大正義巨人軍関連の施設に遺跡はあるか?」
「遺跡……確か、キャンプ地の近くに……ハッ!」

質問に答えていたメフィラス星人は、ここであることに気づき、ジャックがそれを代弁する。

「そう……大正義巨人軍は救済の予言を掲げていたハラサンが所属していた。
大正義巨人軍の出身地は宮崎。宮崎は九州ロボを構成するパーツの一つ。
そして、キャンプ地の近くにある遺跡……ハラサンが現役時代に一度も入らないとは思えない」

ここまできて、他の三人もジャックが何を考えているのか理解した。

「ハラサンは現役時代にとある遺跡で救済の予言を見たと言っていた。
その遺跡がキャンプ地の近くにある遺跡なのだろう」
「ジャック、あなたはユウキ=テルミがテラカオスのみならず、救済の予言について知ってると見ているのですか?」
「ああ。
そして、私がもしテラカオスの独占を狙うなら、戦闘によるリスクは覚悟の上で九州ロボに潜入し、この遺跡は破壊する。誰かに知られる前にな!」

ジャックの推理は、概ね当たっていた。
ユウキ=テルミは少なくともテラカオスのことは確実に知っている。
そして他の誰にもバレないように救済の予言が記されている遺跡を破壊した。

「だが、ユウキ=テルミが救済の予言について何か知っているようなら、ある意味チャンスとも言える」
「現状では推測の域を出ない救済の予言の真の意味も、奴を捕まえれば知ることができますね」
「知らなかった場合はどうするんです?」
「ニャル子、その時は殺せばいい。裏切りの代価は命で払ってもらおう」

197 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅③ :2016/09/19(月) 00:18:47 ID:FyAK8cH.0

ジャックはユウキ=テルミに対して、不透明すぎる救済の予言に対する情報を持っていると睨んでいた。

そして、五人はこれからについて話し合う。

「コーホー。さて、少ない人数と限られた時間でこれからどうするか」
「まず、安倍からの九州ロボの奪還は必須ね。
ファクターがいないとマキナは動かないとはいえ、好き勝手されるのは良くないわ。
安倍は殺し合いが大災害を防ぐためにやってるなんて知らないだろうし、余計なことをされると面倒になる」
「できれば救済の予言についても調査したい。
予言が計画にとって有益になるなら実行し、害になるようなら阻止せねばなるまい」
「何らかの目的を持って動いているユウキ=テルミも捕縛、できなければ抹殺したいところですね」
「ありゃりゃ、やることは山積みですねえ」

九州ロボ奪還、予言の調査、ユウキ=テルミの対処。
生き残った対主催陣営はこれらをこなさねばならなかった。

「では、役割を分担しよう。
九州ロボ奪還チームと本州へ出向き、ユウキ=テルミを追跡するチームに別れる。
予言の調査は奪還チームは例の宮崎の遺跡で調べ、追跡チームはユウキ=テルミや予言を知っていると思われる対主催に潜入して調査してくれ。
振り分けは奪還チームは私とココ、メフィラスと飛影。
追跡チームはベイダー卿とニャル子がいいだろう」
「「ちょっと待ったー!」」

ジャックの提案した役割分担について不服を申し付けたのはベイダーとニャル子である。

「なんだ不服か?
九州ロボの奪還はせねばなるまいし、かと言って全員で奪還作戦にいくと奪還するまでユウキ=テルミが野放しになるし、予言を探れる時間もなくなるぞ」
「そうではない。なんで余がユウキ=テルミを倒しにいくんだ?」
「私もユウキ=テルミと戦うんですか? ダークザギも無しで!」
「この役割分担には理由がある。
私の戦闘力はロボット兵器のACに依存している以上、ユウキ=テルミと戦闘になった際に巨大なACは目立ちすぎ、対主催やマーダーに付け狙わる。
九州ロボをやられない限り不死身のココも、直接戦闘はもってのほか。
だが君らは生身での戦闘は強く、フォースの力で参加者を洗脳できる力も持っている」
「しかし……潜入もクソも、放送で余の顔は参加者中に知れ渡ってるぞ。
関東を歩き回ってたら狙われてユウキ=テルミどころではなくなる。
それにあまり自分で言いたくはないが、余はユウキ=テルミよりは弱い。
奴の力の前では、ライトセーバーとフォースだけでは無理だ。
フォースに関しても第一回放送の時に野田を洗脳しきれず『10/.』の名前を入れ忘れさせるほど衰えている。
コーホー、余は老いぼれ過ぎているのだ……」

ベイダーは今までの放送で顔を知られ過ぎている。フォースである程度は参加者を洗脳できるとはいえ限界もあり、多くの参加者からは間違いなく命を狙われる。
実力に関しても理不尽級であるユウキ=テルミ相手に比べれば明らかに不足だ。
その事実がベイダー卿の自信を削いでいた。

「フフーフ♪
姿に問題があるんだったら変えればいい。老いぼれてたら若返ればいいのよ」
「は?」

そんなベイダーに不敵に微笑むはココ。
彼女はディパックから一枚の奇妙な「風呂敷」を取り出し、そして。

「えい!」
「お、おいココ何を!
……うおおおおおおおおおおおおお!!」

ココを風呂敷をベイダーに覆い被せた。
風呂敷の中からベイダーの悲鳴と、彼の肉体を補助していたサイボーグのパーツが次々と床に落ちていく。

198 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅③ :2016/09/19(月) 00:19:19 ID:FyAK8cH.0

「コ、ココ嬢! ベイダー卿に何を……」
「慌てないでメフィラス。
これは『タイムふろしき』、包んだものを若返らせたり老いさせたりできる代物よ」

タイムふろしき。驚異のテクノロジーをもつ22世紀のひみつ道具である。
ちなみになのは組もタイムふろしきを持っているが、参加者の支給品の振り分けを担当したココはタイムふろしきの有用性に気づき、同じ道具を持っていたのだ。

「そろそろ良いわね」

最後に風呂敷の中からダース・ベイダーを象徴する黒いヘルメットとマスクが落ちた。
それを見計らって、ココは風呂敷を外す。

「おお……これは……」
「浪川ボイスが似合いそうなイケメン!」
「ウホッ、いい男!」

中から現れたのは一人の裸の美青年であった。

「……まさか、余がこんな形でピーク時の姿と力を取り戻すとはな」

周囲は驚いていたが、一番驚いていたのはダース・ベイダー本人かもしれない。
……否、厳密には今の彼は『ダース・ベイダー』ではない。
ピーク時の時の姿と力を取り戻した男、その名も……



「『余』は……いや、『僕』は、アナキン・スカイウォーカーだ!」


【ダース・ベイダー@STAR WARS 消滅】
【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS 新生】

199 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅③ :2016/09/19(月) 00:19:48 ID:FyAK8cH.0


ベイダー改め、アナキン。
ベイダーの時は発さなかったフランクな言葉使いでココに言う。

「なるほどね。若返れば力も蘇るし、姿も変えられるわけだ」
「ええ、あなたの若い時の姿はリストにも載ってないし、参加者はもちろん初見では特務機関員でも気づくことはないと思うわ」
「これで本州への潜入ができるというわけだね」

姿に関しては狸組が奪った主催陣営へのリストにも載ってない。
これで素性をバレずに対主催などに潜入ができる。
そして、体内に宿すフォースの力も全盛期(エピソードⅢ)の頃まで蘇っていた。
その差はベイダー時の30倍である。
これでフォースに耐性のない相手ならチート級までは対処できるようになった。


「……潜入に関する問題はクリアした。
だけど、奴相手にはまだまだ力が足りないな」

だが、ユウキ=テルミはゆで超人を不意打ちとはいえ一撃で倒せる理不尽級。
彼を相手にするには全盛期の力を取り戻しただけではダメだった。
老いてた時よりはマシとはいえ、このままでは勝てないと痛感するアナキン。

「フフーフ。ベイダー卿。
奥の手はそれだけじゃないわ。はい、これ」
「!? これは大災害で紛失したと思っていた……どこにあったんだ?」
「伊豆大島基地を建設している時に偶然、モブ兵士が見つけたの。
その二つの剣はあなたにしか使いこなせないわ」

ココの手から託されたのは、赤く禍々しいデザインの剣と白く神々しいデザインの剣。
それを見て驚くアナキンは二つの剣を両の手に持つ。

剣の名は邪剣ソウルエッジと聖剣ソウルキャリバー。
かつてある別次元での戦いでアナキンが死闘の末に勝ち取った、絶大な魔力を秘めた魔剣である。

そして二つの魔剣が主であるアナキンの手に収まった瞬間。
凄まじい魔力が解放し、フロアの中に突風にも似たフォースが吹き荒れる。
アナキンのフォースが魔剣によって増幅されて5倍・10倍・15倍と何倍にも膨れ上がる。
アナキンのパワーが一気に理不尽級まで底上げされた。

「凄まじいパワーだ!
これならユウキ=テルミにも勝てるかもしれない」

パワーだけではない。
ソウルエッジには斬った相手の魂を喰らう能力がある。
ユウキ=テルミの驚異の憑依能力を封じることができるだろう。

ついでに、いい加減ずっと全裸だと締りが悪いのでココが持ってきたジェダイ風の服を着た。
ジャックにも服を着せた。

200 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅③ :2016/09/19(月) 00:20:59 ID:FyAK8cH.0


「ベイダー卿、これで潜入と戦闘の問題は解決できたな」
「おかげで何とかなりそうだ」
「しかし、油断はするな。ユウキ=テルミはまだ奥の手を隠しているかもしれない。
奴と戦う際はできるだけ戦力はより多い方が良い」
「ならどうすればいい?」
「対主催を味方につけるんだ。その時はニャル子を使え。
彼女はなのは組のハス太と親交があり、パイプを作れる。
それ以外の対主催、イチローチームや聖帝軍相手には君は特務機関員を捕まえたとして、ニャル子を引き渡すといい。主催の手先を捕まえた功績という形でパイプを作って対主催チームに潜り込むんだ」
(え? てことは私はただのダシ?)
「もちろん潜入するからには君がダース・ベイダーという素性がバレないように注意してくれよ」
「わかっている。予言について何かわかったら連絡する」

更なる戦力増強のために対主催チームに潜り込むことを推められて、ジャックの意見を肯定するアナキンと、反対に自分の扱いに「解せぬ」顔のニャル子。
そんなニャル子にココは釘を刺しておく。

「ところで、ニャル子」
「な、なんですかココさん」
「ベイダー卿や私達を裏切ったりしないでね?」
「な、何を言いいがかりを……世界を救おうとしているあなた様方達を私が裏切るわけないじゃないですか、ハハハ」

そう言うニャル子の目の泳いでいた。
散々ココに痛めつけるられてもまったく懲りず、隙あらば、故あれば、対主催に寝返る気であったに違いない。

「特務機関員の情報を流したり、自分は主催に脅されて仕方なく手先になっていたと言いはる分にはまだいいわよ。
どうせ生き残っている特務機関員は裏切り者を除くと僅かしかいないし、どうせ九州ロボ経由でデータを盗んだ者やベクター経由で結局知れ渡る。
ただし、アナキンのことをベイダー卿とバラしたり、この伊豆大島基地の所在やプロジェクト・テラカオスのことを明かしたら承知しないからね!
そして裏切ったその時は……」
「真尋さん! 真尋さんをどうするつもりですか!?」

ここで懐から真尋人形を取り出し、焦るニャル子に対してココは裏切り防止のための脅しを仕掛ける。

「真尋キュンを愛でる。 超 愛 で る !
真尋キュンとムンムンガルドして私の虜にしてあげるわ!」
「嫌ああああああ!! NTRいやあああああああああああ!!」

真尋のNTRは、ニャル子にとって自分が殺される以上の恐怖であった。
これにてニャル子は五大幹部(特にココ)には逆らえなくなってしまった。

ニャル子とココとの茶番劇を横目で見つつ、メフィラスは言う。


「……ココ嬢ってあんなキャラでしたっけ?」

少なくとも九州ロボから東京へ出かけるまでは冷徹怜悧な印象のキャラだったが、ここにきてショタコンの一面を見せつけるなどのキャラ崩壊っぷりにメフィラスは戸惑っていた。

「彼女は僕と出会う前……大災害の前は、ショタコンじゃなかったらしい」
「というと?」
「ショタコンになったのは、彼女にとってかけがえのない部下や恋人同然の少年を大災害で失ったことが理由なんだ」

ココにはバルメやレームといった信頼のおける部下と、可愛がっていた少年兵のヨナがいた。
しかし、大災害によって皆行方知れずになってしまった。
最後の陸地である日本にはいなかったので生存は絶望的である。
特にヨナを失ったことは大きく、以来彼女はヨナがいなくなった穴を塞ぐように可愛い男児には目がないショタコンになってしまったそうだ。

「ココは大災害を憎んでいる。
殺し合いを開いた汚名を背負うことや自分の命を失うのも覚悟の上で、彼女は何が何でもプロジェクト・テラカオスの完遂を……大災害への復讐を果たそうとしているんだ」
「……よくわかりました」
「ココの気持ちは僕もよくわかる。
僕もパドメとシミ……妻と母親を失ってるからね」
「アナキン……」

アナキンもココとは事情が違うとはいえ、愛する妻と母を失っている。
ココにライトセーバーの使い方を教えたのも、大切な者を失った彼女に自分を重ねていたのかもしれない。

「メフィラス、僕らはさっきの説明でTCは死者の魂すら壊すと言ったな?」
「ええ」
「冥界には僕の妻と母親、息子のルークがいる。
そしてココの部下や少年兵がいる可能性もある。
もし、次の大災害が阻止できなかったら、冥界にある魂も全て消失する」
「!」
「それは単なる死より惨い。
僕はバーダックに息子の死は覚悟していたと言った、けど、魂や存在そのもの消滅は許容できない。
既に死んでいたパドメや母さんについても同様だ」

201 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅③ :2016/09/19(月) 00:23:13 ID:FyAK8cH.0

アナキン達の戦いは今、生きている者の生存を守るためだけではなく、過去に死んだ者の魂を守るための戦いであった。

「ライトサイドに帰還したつもりはないし、ヒーローを気取るつもりはないが、これだけは君に言っておくよ。
僕らは生者死者合わせた世界の全てを守るために戦っているんだと」





しばらくして、アナキン達はモニタールームを出て格納庫へ向かう。
そこにはヒトマキナやMS、TIEファイターなどの機動兵器に混じって一機だけX状の特徴的な戦闘機が混じっていた。

「Xウィングか、まさか僕がこれに乗るとはね」

参加者に交じるために偽装用の首輪をつけたアナキンは感慨深く言う。
自分の所属していた帝国軍の敵対組織である同盟軍の主力戦闘機に自分が乗れるとは思っていなかったのだ。
アナキンとニャル子はこれで海を渡るようにココに言われた。

「ココさん、いや、ココ様。
これから潜入作戦に参加するでありますが、せめて怪我の治癒ぐらいさせてもらいませんかね?」

ニャル子はようやく石抱から解放されたが、拷問によって受けた傷で体はボロボロだった。

「馬鹿ね。
あんたはアナキンに戦闘で負けて捕まっている設定なんだから、無傷でいたら怪しまれるでしょう。却下よ却下」
「そんなぁ!」

ボロボロのニャル子に対するココの返答はかくも非情であった。


「ジャック、ココ、時間が惜しい。そろそろ出発するぞ。
メフィラスと飛影は二人を守れ。
ニャル子! 遊んでないでさっさと来るんだ」

アナキンはXウィングのコクピットに入る。なお、コクピットは一人乗りなのでニャル子はアナキンのディパックに入ってスペースを節約した。

「この伊豆大島基地は九州ロボが制圧された際の予備の基地に過ぎないし、兵力は一個大隊程度しかないわ。
安倍の実力も未知数だし、少々戦力としては心許ない。
だから、私達は本州で生き残っている特務機関員をできるだけかき集めてから九州ロボに攻め入るわ」
「もっともベクターとサーシェスは除外。
他の生き残っている特務機関員も、先の九州ロボ陥落を見て多くが招集に応じない可能性が高いが……できるだけやってみる」

ジャック達は少しでも戦力を増強するために、生き残っている特務機関員を可能な限りかき集めてから九州ロボ奪還作戦を開始するようだ。

「それからベイダー卿、これも持って行ってくれ」

ジャックはアナキンに一つのカプセルを手渡した。

「これは……風鳴翼の……?」
「四条化細胞入りカプセルだ。
何らかの事情で殺し合いが停滞して、テラカオスをつくりづらくなった時はそれを使ってくれ」

そのカプセルには体内に含んだ者を食人鬼に変え、本来ならテラカオス候補者にもなれない者を候補者に、しかもテラカオスにもっとも近い状態に作り出すことができる、このカオスロワで偶然の産まれた四条化細胞が詰まっている。
本来の予定では風鳴翼を倒した者にこれを飲ませて候補者にする予定だったが、九州ロボを奪われた現状ではそれはできない。
よって、ジャックは会場に直接出向くことになるアナキンに渡した方が有用だと思ったのだ。

「君のような良い男には生きてもらいたい。是非、生きて帰ってきてくれ」
「気色悪いぞジャック……なんだか尻が寒くなる。
だが、そっちも九州ロボを奪還して生き延びてくれよ」

そしてジャック、ココ、メフィラスに見送られ、Xウィングは格納庫から飛び立った。


(さて、どこへ行こうか?)

東京へ向かうアナキンはコクピットの中で考える。
予言の調査やユウキ=テルミを討伐するためにもまずは対主催組織に合流する必要がある。
候補はなのは組、都庁同盟軍、イチローチーム、狸組、聖帝軍。
拳王連合軍やホワイトベース組は遠く離れた関西にいるので候補から除外。

202 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅③ :2016/09/19(月) 00:24:14 ID:FyAK8cH.0

なのは組はニャル子と交流のあるハス太がいるため、潜入はしやすそうだ。
しかし、危険集団である天魔王軍に追われている。
どうやら支給品で次の大災害が起こることは知っているようだが、大災害が起きる理由や予言のことは知らないようだ。

都庁同盟軍は多くの魔物達を始め、魔王に勇者、影薄組に歌組などの強者対主催
が結集している。
二回に渡るDMC狂信者の襲来で大きな打撃を受けたようだが、それでも強者揃いであることには変わりない。
予言の中にある巨像候補であるフォレスト・セルもあそこにはある。
しかし、第五回放送を迎える前に首輪を外してしまったので監視ができなくなってしまい、予言についてどこまで知ってるかも不透明だ。
さらに多くの参加者から危険集団だと誤解されているので、安易に入ると対主催同士の潰しあいに巻き込まれる危険がある。

イチローチームはもっとも早く、予言のことを知った対主催組織だ。
チームも拳王連合軍に負けないほど理不尽級の強さを持つものが多く、戦闘力の高いドラゴンズとも同盟を組んでいる。
しかし、彼らはテラカオス候補者と化したサーシェスに追われている。

狸組の天才であるブリーフ博士の知恵があれば、予言の謎を究明できるかもしれない。
ただし、彼のもたらした技術が都庁同盟軍の首輪を外してしまい、殺し合いの停滞に一役買ってしまっている。
いずれはナノマシンについても解析されカオスロワそのものができなくなる危険が有る。
今後を考えると接触より潰すことを念頭に入れた方が良い集団かもしれない。

聖帝軍。最初はパッとしなかったが、ここ最近でDMC狂信者の襲撃をほぼ無傷で撃退し巨大ロボまで手にれたターバンども。
何げにDMC狂信者以外の敵対勢力がなく、今のところ対主催同士の潰しあいもしていない集団。
……が、リーダーのサウザーから残念なオーラが出ており、今のところ順風満帆なのが逆に嫌な予感しかしない。
戦闘力はターバンを含めても高い方だが、理不尽級のユウキ=テルミまで相手にできるかは正直微妙である。

どこに接触するべきか悩むアナキン。
この世界に残された時間もない以上、コンタクトは慎重に選ばなくてはならない。
アナキンの目線の先の東京の街はすぐそこであった。



【プロジェクト・テラカオス簡単まとめ】
○大災害の原因はTCホールから放出されたエネルギー『TC』であり、二度目の大災害が迫っている(スパコン京によると、ロワ開始より四日目を迎える前に世界が滅ぶ)
○次の大災害を防ぐには完成したテラカオスにTCを吸収させるしかない。byジェダイの古文書
 なお、テラカオスと候補者とナノマシンは世界を救う目的達成後に消滅する
○時空間をTCに汚染されているので、この世界から逃げたり、タイムスリップしたりはできません
 ドラゴンボールもダメでした
○死者が生き返れないのもTCのせい?(ただし、悪魔将軍の狙っている『あやつ』の手によるものかもしれず、間違いの可能性もある)

○救済の予言は、テラカオスの制御もしくはパワーアップさせる手段ではないか、というのが五大幹部の結論

○10/.が放送で呼ばれなかったのは、ただのベイダー卿(アナキン)のミス。

203 終わる世界の真相 ついでにベイダー卿の消滅③ :2016/09/19(月) 00:24:41 ID:FyAK8cH.0
【二日目・11時30分/東京都・伊豆諸島基地】

【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】
【状態】若返り、ジェダイ風衣装、首輪(偽装)
【装備】邪剣ソウルエッジ&聖剣ソウルキャリバー@ソウルキャリバーシリーズ
【道具】支給品一式、四条化細胞入りカプセル、Xウィング・ファイター@STAR WARS、ライトセーバー@STAR WARS
【思考】基本:世界を救うためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:どこかの対主催勢力と合流し予言の調査及びユウキ=テルミの討伐
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
2:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
3:ユウキ=テルミを殺す前に、テラカオスや救済の予言について知っているなら吐かせる
4:いざという時は四条化カプセルで新たなテラカオスを作る
※タイムふろしきで若返ったのでピーク時の姿と力を取り戻しました


【ニャル子@這い寄れ!ニャル子さん】
【状態】ダメージ(中)、主催への恐れ
【装備】名状しがたいバールのようなもの、冒涜的な手榴弾
【道具】支給品一式、、シャンタッ君
【思考】
基本:世界滅亡を防ぎ、真尋さんとの生活を取り戻す
0:とにかく真尋さんだけは必ず守る
1:(下手な真似すると真尋さんがやばいので)アナキン達と共にユウキ=テルミ討伐兼予言の調査を手伝う
2:ハスター君達のグループに紛れたいけど……
3:いざとなれば救済の予言の完遂に協力する、主催なんぞ知ったこっちゃない(と思ってたのに!)
4:ココさん、真尋さんを返してください!!
※特務機関員で主催への忠誠心は限りなくゼロですが、ココへの恐怖と真尋をNTRされる恐怖は100%です
※ダークスパークをはじめ、盗んだ不明支給品×複数は全部ココに没収されました
※プロジェクト・テラカオスの全貌を知りました



【ジャック・O@ARMORED CORE LAST RAVEN】
【状態】リンクスに改造
【装備】フォックスアイ(ネクストに魔改造)@ARMORED CORE、拳銃
【道具】ヒトマキナ・MS・TIEファイター×100
【思考】基本:世界滅亡を阻止するためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:残りの特務機関員を招集し、九州ロボを安倍の手から取り戻す
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは抹殺する
2:四条化細胞に多大なる期待
3:九州ロボを奪還次第、宮崎にある遺跡を調べる


【ココ・ヘクマティアル@ヨルムンガンド】
【状態】健康、九州ロボのファクター、ショタコン
【装備】ライトセーバー@STAR WARS、拳銃
【道具】商品(兵器)、、ダークスパーク@ウルトラマンギン、スパークドールズ(ダークザギ)、スパークドールズ(八坂真尋)、モブ兵士×1000、主催倉庫から持ち出した無数の支給品、カプセルサイズのASO-3、力を失ったドラゴンボール
【思考】基本:ヨナ達を奪った大災害を防ぐべくテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:残りの特務機関員を集め、九州ロボを安倍の手から取り戻す
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは撃つ
2:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
3:織莉子、キリカ、ごめんなさい……
4:真尋キュンprpr(テラカオスを完成させるまではニャル子に返さない)
※スパークドールズ化した八坂真尋を戻すには、ダークスパークもしくはギンガスパークが必要です


【メフィラス星人@ウルトラマン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品、ラッキョウ
【思考】
基本:アナキン達に従い、世界滅亡を防ぐ
0:ジャック達と共に安倍の手から九州ロボを取り返す
1:尊い地球人が死ぬのは不本意だが、全滅回避のために多少の犠牲は止むなしと考えている
2:アナキン達の計画で本当に世界を救えるのか見極める
3:救済の予言、果たして本当なのですかね?
4:なるべく暴力は使いたくない
※特務機関員です
※プロジェクト・テラカオスの全貌を知りました


【飛影@忍者戦士飛影】
【状態】正常
【装備】武装一式
【道具】なし
【思考】
基本:主催陣営の命令に従う
1:待機する
2:ランカ殺すべし、慈悲はない
※支給品なので首輪はありません
※合身すると何故か忍殺語になる時があります。
※裏切者を感知すると自動で攻撃するようプログラムされています

204 Meeeeaaaat! Processing Plant(修正版) :2018/03/08(木) 11:13:27 ID:5Bd468yc0
東京のどこか……というか八王子にてバドとカイザは襲いかかってきたディケイドカイザを難なく撃破した。

「馬鹿なああああああ!!」
「二つの王の力を持つ俺に勝てるわけがないだろ」
『紛い物が本家に勝てるわけないんだよなあ……』

バドの姿をよく見るとジュウオウバードのスーツの上から黄色と黒のパーカーベストを上から纏っていた。
戦闘中にゴーストドライバーと草加雅人眼魂を使ってジュウオウバードクサカゴーストに変身したのだ。
その結果、戦闘力が単純計算で二倍以上になり、カイザとシザリガーを押していく。
何よりカイザの癖を知っており、中の人の関係でザリガニの生体に詳しい草加のフォローによって敵の攻撃は尽く弾かれ、最後はゴルドスマッシュを喰らって爆発四散するのだった。

【仮面ライダーカイザ@仮面ライダーディケイド 死亡確認】



カイザを撃破したバドは惨劇の場所となったパーティー会場を見回す。
そこにさっきまで戦っていたシザリガーがいない。

『バド、さっきのザリガニはどこにいった?』
「俺たちに勝てないと思って逃げたんだろう」
『俺たちに歯向かった罰として今すぐ殺してやりたいところだが……』
「祝い手も皆殺しにされた以上、このパーティー会場にも用はない。すぐに追いかけるぞ」

自分たちに歯向かった罰としてすぐにでも追いかけようとするバド及び草加。
だがその時、たまたま足元に転がっていたリモコンのスイッチが入ってしまった。
TVがついて一瞬驚くバド。

「なんだ?」
『落ち着け、テレビの電源が入っただけだ、そんなことよりも早く敵を追いかけ……ん?』

画面をよく見るとついさっき殺された自分似のイケメンもといIT社長ウエムラの顔があった。
そして、画面の中のウエムラは筆談で語りだす。

『この映像を見ているということは私が死んだということらしい。
もしこの場に生存者がいるなら、是非聞いていって欲しい。
頭がおかしいと思われるかもしれないが、戯言やジョークなんかじゃない本当のことなんだ。



――大災害は自然災害で起きたものじゃない。
人為的なものなんだ。
何より私はあの大災害の原因になった事件の現場……そのすぐ近くに居合わせていたんだ』
『「なに?」』

映像の中のウエムラは大災害の起こりを知っていると語る。
その言葉にはバドも草加も聞き耳を立てざるおえなくなる。
バドとしては単なる自然災害だと思っていた大災害が人の手によるものだと言う話には興味があったし、草加としては自分の死と真理と離れ離れになった原因である大災害を起こした元凶には憤りを感じていた。

そして二人はウエムラのビデオレターを視聴することに決めた。
シザリガーは放置で良いのかって?
あんなのはいつでも殺せるので無視することにした。
これも乾巧って奴の仕業なんだ。

 ◆

205 Meeeeaaaat! Processing Plant(修正版) :2018/03/08(木) 11:14:10 ID:5Bd468yc0
 ◆

その日、IT社長である私はニルヴァーナという土地に足を運んでいた。
ここは簡単に言えばあらゆる分野の研究がなされている巨大な科学都市であり、ネットナビを生みだした祐一郎氏などの天才も生みだしたアカデミーもある。
最近ではサーフ氏麻雀の強さを戦闘力に変換する技術を生み出して女子高生への痴漢対策に大きく貢献したことが有名か。
ともかく私は営業のためにその土地へ向かったんだ。

事件が起きたのはその夜だった。
突如、ニルヴァーナが何者かの襲撃を受けた。
襲撃者は僅か数名だったらしいがかなりの力をもっているらしく、ニルヴァーナの防衛隊は壊滅的な損害を受けたらしい。
私も社員と共に避難しようとしたが途中で道に迷ってしまった……


そして、私は見たんだ。
大爆発音と共にニルヴァーナのある施設から膨大な光が天に向かって伸びていくのを……


更にその直後に、一人の超人がこちらに向かってズタズタになって飛んできた。
超人の名前はストロング・ザ・武道、彼こそニルヴァーナを襲撃した者の一味だったのだ。

だが、彼はこちらに危害を加えようとはしなかった。
ただ諦めたように「もう世界は終わりだ」と言っていた。


恐る恐る話を伺うと、ニルヴァーナの一部には人体実験など禁忌に触れるようなことを裏で行っていたのだという。

そしてこの世界のあらゆる者に影響を与えるエネルギー「蒼」、そのエネルギーの源泉を手に入れようとした悪しき者がいて、そいつを討伐するために最強クラスの超人や宇宙人が向かったらしい。
だが寸前で阻止に失敗し、蒼の源泉の暴走を招く事態に繋がってしまった……


ちなみに蒼や源泉については本来はひと握りの神とか、それに準ずる存在しか知り得ない情報らしい。
トップシークレット中のトップシークレットで本当に選ばれた存在しか知ってはならない代物。
にも関わらずに彼はただの人間である私に話してくれた。
……親切心からじゃない、むしろ彼は近々無量大数軍を率いて人類の味方である正義超人をも粛清しようとしていたと言っていた。
今までなら知ってしまった人間は良くて蒼の記憶の完全抹消、場合によっては殺害していたらしいが、全ての終わりが近いからこそ、蟻にも等しい存在に独り言のように声をかけているんだ。

蒼の暴走は宇宙の終焉。
源泉の暴走は本来は数十億年先の話、それだけの余裕があれば別の世界へ移住するなり対処する方法はいくらでもあった。
ところが何者かが強引に源泉を暴走させて、滅びを予定よりも早く手繰り寄せてしまった。
じゃあ我々はどうすればいいんだという問いかけに対し、ストロング・ザ・武道はこう答えた。


「こうなれば『聖別』しかあるまい。
聖別によって生まれた『争いの淀みから生まれた化身』テラカオスならば、事態を収集できる。
ただしこれは全ての者を救うことはできない上に極めて部の悪すぎる賭けだ。
しかも、テラカオスが持つ三千世界をも手に出来る真の性質を知ったが最後、生存のための戦いから欲望剥き出しのテラカオス争奪戦が始まる。
蒼による自然死を是とした古代グンマーのエゴと、生き延びるために蒼の力を我が物にしようとした古代ミヤザキのエゴが噛み合わずに互いを滅ぼしあったように、人間は決して分かり合えない。
そうなれば世界は蒼に飲み込まれて『滅日』を迎えるか、テラカオスに飲み込まれて滅ぶかの二つしかなくなる」と……

それだけ言うと武道は彼を追ってきた黒い悪魔とそいつの連れているサボテンみたいな化物――おそらく、この事件の元凶になった存在に向かっていった。

ストロング・ザ・武道は確かに強かった。
だが悪魔と怪物は武道に対して何らかの対策を取っていたようで、武道のプロレス技の大半が無効化され、ニルヴァーナの科学の力で生みだしたと言っていたカピラリア七光線(昔見た、キン肉マンも参加した王位継承サバイバル・マッチでプリズマンが使ってた覚えがある)を発射する装置でダメージを与えていった。
それでも武道は光線から逃げずに施設に特攻し、自分の命と引き換えに例の光を放っていた施設を破壊した。

この直後、世界で大災害が発生した。
悪魔と怪物はニルヴァーナごと地割れに飲み込まれるのを見たが、私は命からがら生き残り救助された。
武道が施設を破壊しなければ甚大な被害を出した大災害がもっとひどいものになり、私を含むもっと多くの死者を出していただろう。


更に人口削減という名目でだが、世界で最後に残った日本で殺し合いが発生した。
そこで私は荒唐無稽な話だと思っていた武道の話が真実みを帯び、大災害とは「蒼」が世界に降り注いで起こった災害であり、聖別とは世界を救えるらしいテラカオスを生み出すための殺し合いであると理解した……

 ◆

206 Meeeeaaaat! Processing Plant(修正版) :2018/03/08(木) 11:14:48 ID:5Bd468yc0

「俄かには信じがたいが……」
『たしかテルミの奴が蒼だのなんだの言ってた気がする。奴は大災害について知っている風だった』
「嘘ではないかもしれない……ということか」
『……もし本当なら大災害の元凶になった奴をこの手で殺して起きたかったな』

眼魂になってユウキ=テルミに奪われている間に草加はテルミが蒼=TCのことを口走っていたのを思い出した。
その時は何を言ってるのかさっぱりだったが、ウエムラの話により漸く世界を大災害を引き起こした原因であることを知った。
なお、元凶を倒したいという草加の言葉は義憤によるものではなく、単に真理との生活を奪われた恨みである。

『そうと決まれば真理のためにも蒼を止めて……ん? まだ続きがあるのか?』

情報を得て立ち去ろうとした草加とバドであったが、ビデオにはまだ続きがあった。

 ◆

――とはいえ、人命が奪われる殺し合いを認められなかった私は日本全国に蒼の源泉の暴走やニルヴァーナで起きたことなどを発信した。
知恵と人員を集めれば殺し合いに頼らない解決策もあるのではと思ったからだ。
そしてこの世に残った最後の掲示板、カオスロワちゃんねるに事の真相を書き込んだ……



ところが、検閲によって書き込みはできず、それどころかパソコンが爆発したり、居場所を特定されてマーダーなどに命を狙われる事態になった。
これは殺し合い……聖別を邪魔されたくない主催の差金であると私は考えた。
それでも殺し合いを止めたかった私は殺し合いの乗った奴らから逃げつつIT社長としての知恵を使い、決死の覚悟と沢山の犠牲を払ってカオスロワちゃんねるにハッキングした。
あわよくば掲示板の管理権を奪い、それができなくとも30秒でも私のレスが誰かの目に止まれば殺し合いを止めるきっかけができるかもしれない。



そして知ってしまった。
違ったんだ。

カオスロワちゃんねるの管理人権を主催が握っているのは表向きだけ。
実際に削除や検閲、そしてハッキングによる端末破壊・居場所特定を行っていたのは別にいたのだ。
そもそも蒼の件を隠したいのならばパソコン爆破ではなく首輪爆破で私を殺害した方が手っ取り早い。

このことから推測するとカオスロワちゃんねる管理人は私の首輪の爆破ができない=野田総理ら主催陣営じゃない、繋がりを持っていない。
そして蒼やニルヴァーナの件など知られたくない不都合な情報の発信者をあの手この手で攻撃している=主催にも知られたくない事情があるのではないかと思う。

結局、向こうの技術の方が上手で管理権を奪うことも真実を一レス書き込むすらできなかったが、わかったこともある。



カオスロワちゃんねるは管理人にとって都合が良くなるように操作されている。



ニルヴァーナや蒼の件だけじゃない、これまで特定の参加者へのバッシングが助長されていたり、殺し合いを止める決定的な何かを書いたレスもとい参加者は攻撃または削除された可能性がある。


私の予感が正しければこんなことをするのはニルヴァーナにいた大災害の元凶になった悪魔ぐらいにしか考えられない。
カオスロワちゃんねるはこの世に残った最後の情報掲示板だが、すぐにでも使用を中止して欲しい!
真実はあの掲示板によって歪められ……

 ◆

ウエムラによるビデオレターが終わりかけた瞬間、巨大な丸サボテンに手足が生えたような怪物が壁をぶち割って現れ、テレビを木っ端微塵に叩き潰した。

「インドラ〜」
「なんだこいつは!?」
『さっきのザリガニが……!』

インドラと鳴く悪魔、メーガナーダの口には先ほど草加たちと戦ったシザリガーの死体が殻ごとバリバリと喰われていた。
おそらく、逃げ出した先でこのメーガナーダに捕まって殺され、喰われたのだろう。

【シザリガー@ポケットモンスターシリーズ 死亡確認】

207 Meeeeaaaat! Processing Plant(修正版) :2018/03/08(木) 11:15:20 ID:5Bd468yc0

そしてシザリガーを咀嚼して飲み込んだメーガナーダの食欲は留まることなく、バドことジュウオウバード・クサカゴーストにも向けられていた。

『いささか登場のタイミングが良すぎないか?』
「おそらくウエムラが警告していたカオスロワちゃんねる管理人の差金だろう!
サボテンのような怪物を見たとか言っていたしな」
『なんにせよ俺たちに歯向かった奴は誰であれ消えてもらう』

敵意を向けてくるメーガナーダに草加とバドはそれ以上の敵意を向けて先制攻撃を浴びせる。

『レディ エクシードチャージ!』 CV:m.c.A・T

デカすぎる図体に狭いパーティー会場では避けることもできずメーガナーダにゴルドスマッシュが直撃した。

『「なんだと……!?」』

ところが現れるハズの黄色いX(サイ)の文字は出ることなく、代わりにBLOCKの文字が敵の頭上に現れた。
メーガナーダはバットステータス無効であり有毒なフォトンブラッドが効かず、殻を閉めている時は物理攻撃も無効。
これを初見で見抜けなかった敵に決定的な隙を生み出す。
必殺技を放って硬直した瞬間をメーガナーダは見逃さず、ボクサーの如きパンチのラッシュをバドに浴びせる。
クリティカルヒットだ。

「ぐはあ!!」
『しっかりしろバド!! おまえが死んだら俺まで……』
「インドラ」

さらにメーガナーダは追撃として混乱効果を与える光線テンタラフーをバドに浴びせ、混乱状態に。

『おい、早く逃げろ! やられてしまうぞ!!』
「俺は王の……そぉ〜れそれ〜」
『この役立たずが!』

混乱状態に陥り、攻撃も逃走もできずに金をバラまくバドに悪態をつく草加。
そうこうしている内にメーガナーダは必殺技の準備シークエンスと思われる動作・黒きバクティを発動。
メーガナーダの体に力が集まる!
対するバドはまだ混乱中だ。

『クソッ、こんなのところで……これも全部乾巧のせいなんだーーーッ!』

完全な八つ当たりに乾巧を責める草加。
もうどうにもならない事態に草加は頭が真っ白になる感覚を覚えた。


そして、メーガナーダの胴体を守っていた殻が開き中から五つの黒いワラスボのような口が飛び出してバドとゴーストドライバーを噛み砕いた。
メーガナーダの必殺技の一つ、防御不能な物理万能スキル――ヴィラージュの剣だ。


『ぐああああああーーー……ッ!!!』

パキメキ グシャ(バドと眼魂が折れる音)


こうしてジュウオウバード・クサカゴーストは大量のザリガニとケーキとゴーストドライバーごと喰われてメーガナーダのアートマポイント(栄養)と化した。

【バド@動物戦隊ジュウオウジャー 死亡確認】



ウエムラから大災害の起こりになったニルヴァーナの真実を知ったバドがメーガナーダによって葬られた後に、少女の声が響く。
彼女は姿を消せる石ころ帽子を装備していることで姿を消していた。

208 Meeeeaaaat! Processing Plant(修正版) :2018/03/08(木) 11:17:09 ID:5Bd468yc0

「よくやったわメーガナーダ、戻って」
「インドラ〜」

少女が持っていたモンスターボールによってメーガナーダが回収された。
メーガナーダは彼女の持ちポケであり、支給品だったのだ。
彼女の姿を解説すると巫女装束風の色合いの弓道着を身に着け、背中には艦橋と煙突の付いた赤い矢筒を背負い、胸には黒の胸当てを付け、脚には主機と対空機銃の付いたブーツを履き、飛行甲板を肩に付けている。
……拳王連合軍の艦むすの翔鶴じゃないかと思った人もいるかもしれないが、彼女は現在横浜におり、ここにいる少女は黒髪ツインテールなので違う。
石ころ帽子を被っているので参加者には見えないが。

黒髪の艦むすは周囲を一頻り索敵した後に、通話を他人に傍受されない違法改造されたスマホで誰かに連絡を取る。

「提督さん、ニルヴァーナからの最後の生存者であるウエムラの死亡を確認したわよ。
ウエムラを殺すために差し向けたマーダーも殺害、関係者一同も抹殺できたわ」
『ご苦労、主催の連中に知られないように僕が作った妨害電波発生装置はちゃんと使ったか?』
「バッチリよ、提督さんが運営している掲示板の真実を知った者は誰もいないわ」
『……よし瑞鶴、念のため施設に火を放て』
「了解、全機爆装! 準備でき次第発艦! 目標、カイザパーティー会場!」

瑞鶴と言われた黒髪の艦むすは指示通りに矢から変化させた爆撃機で施設を焼き払った。
ただの火事ならば激戦区東京ではありきたりな光景なので誰も気に止めず、石ころ帽子の力で見えなくなっている瑞鶴は誰にも気づかれぬまま、施設を離れていった。
そして嬉しそうな顔でメールをする。

ズイズイ>提督さん、都庁の地下で質の良いお肉を手に入れました。
     ちょっと死毒が滴ってますけど提督さんなら食べられますよね?

瑞鶴のディパックには毒殺されたベジータの遺体が入っていた。
小町たちが立ち去った隙に都庁の地下に忍び込んで、アイスシザーズに気づかれる前に回収したのだ。

 ■

ビッグサイトの格納庫……未だに完成していないネオジオングスーツの調整を行っているディーの支給品であるサーフに一通のメールが届いた。
サーフは仕事の片手間にメールを読んで返信する。

提督>サイヤ人の肉か、毒はあっても状態異常を無力化するBSデストロイアを習得している僕なら食べられるね。
   これでヴァルナである僕やメーガナーダは格段に強くなれる。
   でかしたよ瑞鶴。さすが僕が作り上げた艦むすだけはある。
   さっき死んだタバサよりはずっと使えるね。
ズイズイ>提督さんとケッコンしてますからね、これくらい頑張っちゃいますよ

よく見るとサーフの薬指には結婚指輪がはまっており、瑞鶴の指にも同じものが嵌っている。

提督>それじゃあ、そろそろ合流しよう。場所はビックサイト。
   今はわけあってそこにある格納庫から離れられないけど作業が終わり次第、君とメーガナーダの強化、そしてサイヤ人の肉でディナーと洒落こもう。
   あ、今から教えるルートは通るなよ? セルベリアとかいう年増女が侵入防止の罠を張り巡らせている。
   それからビッグサイトの周囲に妹キャラを洗脳しまくる危険人物がいるらしいから絶対に接触するな。
ズイズイ>はい!
提督>全ては古代ミヤザキの末裔である僕が全てを手に入れるために。
ズイズイ>その横には私もいますよね?
提督>もちろんさ。さあ、これから忙しくなるぞ。

通話とメール上で提督と呼ばれたサーフという男は、他の狂信者に気づかれないようにニヤリと笑った。
そう、この男こそTCホール(蒼の源泉)を暴走させ、過剰なTC(蒼)を三千世界にバラ撒いて日本以外を滅ぼした大災害を引き起こした元凶、『カオスロワちゃんねる管理人』なのだ。

彼は古代ミヤザキ人の血を引いており、ルーツを辿ることで殺し合いが始まるずっと前からこの世界に影響を与えてきた神に等しい存在・TCホールを知り、その力を手に入れるべくTCの研究をニルヴァーナでやっていたのだ。

ちなみに研究の副産物として麻雀の強さを戦闘力に変えられる「雀力」が産まれた。
本来は彼自身が作るわけではない「悪魔化ウィルス」を作り出し、自身を他者を喰らって強くなる悪魔ヴァルナへの変身能力を手に入れ、メーガナーダを生みだした。
さらにはスキルを拡張する手段である「マントラ」も独自に生み出している。

209 Meeeeaaaat! Processing Plant(修正版) :2018/03/08(木) 11:17:44 ID:5Bd468yc0

もちろんその過程でテラカオスだけがTCを吸収できることも知った。
TCホールを手に入れるにはテラカオスが必須なのだ。
だが、このままではどこかでテラカオスが完成し二度目の大災害を防いだ瞬間に自殺プログラムで消滅してしまう。
……ところが、参加者の中ではこの男にしか持ち得ない秘策があった。

(主催者どもは知らないだろうが、ジェダイと共同でテラカオス化ナノマシンを作ったのは古代ミヤザキ人である僕の先祖だ。
自殺プログラムの解除方法はもちろん、テラカオスの制御するプログラムすら作り上げている。
主催者や参加者がどう頑張ろうと全部僕のものになる仕組みなのさ)

そう、ナノマシンを作った存在が先祖にいたためにサーフはテラカオスの生死すら操る手段を手にしていた。
TCホールから漏れた莫大なTCを吸えばテラカオスは誰にも追いつけないパワーを手に入れるが、それをナノマシンを通じてそのテラカオスを支配できれば、この世の全てを知ったも同然である。

彼の持ち主であるディーも気づいていないサーフの白衣の裏には四次元ポケットがあり、そこにはカオスロワちゃんねるのサーバーがある。
表向きのカオスロワちゃんねる及びネットの管理権は主催陣営だが、裏で牛耳っているのはこのサーフである。
拳王連合軍と接触し彼らを対主催だと知ったダイジョーブ博士の暗殺やはやての携帯を爆破してTCの情報を破壊したのも、どこぞのモブではなく自動的に端末を爆破するようにプログラムされていたからなのだ。
大災害の真実にたどり着きそうな情報は主催が検閲するまでもなくサーバーの判定でシャットアウトされ、天魔王軍や狂信者などの工作は余計に助長されるようにカオスロワちゃんねるは作られていたのだ。
電脳世界に入り浸り自ら動かず真実を探そうとしない連中ほど騙されてしまう。
そうやってこの男は殺し合いを自分に有利に進めてきた。

殺し合いが始まる前にデータを改竄して自分自身を参加者から支給品にあえて繰り下げすることで主催にも今のところは野望を気づかれていない。
このことにシメシメと笑うサーフ。

(僕は蒼の力を手に入れる……みんな道具だ)

 ■

親兼夫である者の嬉しそうな顔が見たくて瑞鶴はルンルン気分でこの地区……八王子市を後にした。



【二日目・15時00分00秒/東京・八王子市】

【瑞鶴@艦隊これくしょん】
【状態】健康
【装備】彩雲、紫電改二、流星改、 零式艦戦62型、石ころ帽子、違法改造スマホ、妨害電波発生装置、結婚指輪
【道具】モンスターボール(メーガナーダ@アバタールチューナー2入り)、ベジータの遺体
【思考】
基本:提督さん(サーフ)に従う
0:ビッグサイトへ向かい、提督と合流する
1:提督の目的の邪魔をする奴は容赦なく殺す
2:提督とのディナー楽しみだな〜
※サーフが生みだした艦むすです
※サーフとケッコンカッコカリ済みです


【二日目・15時00分00秒/東京・ビッグサイト】

【サーフ・シェフィールド@アバタールチューナー2】
【状態】健康、瑞鶴の提督、支給品扱いで首輪なし
【装備】違法改造スマホ、四次元ポケット@ドラえもん(ディパック代わり)
【道具】カオスロワちゃんねるのサーバー、カピラリア七光線銃
【思考】
基本:TCホールの力を手に入れる
0:今は狂信者のフリをしてディーに従う
1:瑞鶴と合流したらサイヤ人の肉を食う
2:真実を知った者は消す、そして殺し合いを加速させるものを助長させる7
3:年増女(セルベリア)は特に警戒
※カオスロワちゃんねるの管理人です
※古代ミヤザキの末裔であり、TCやTCホール・テラカオスについて知っています
 テラカオス化ナノマシンの制御を乗っ取ることも可能。
※TCホールを暴走させて大災害を引き起こした元凶です
※悪魔化ウィルスによりリアルヴァルナへと変身可能。
 イベントバトルでやられる原作と違い、いくつかのスキルを手にしている模様、(少なくとも状態異常攻撃を無効化するBSデスロイアは所持)、その他のスキルは次の書き手氏にお任せします

 ■

210 Meeeeaaaat! Processing Plant(修正版) :2018/03/08(木) 11:18:15 ID:5Bd468yc0

瑞鶴とメーガナーダが立ち去った後、施設は豪炎によって崩れ去った……


だがその瓦礫の中で蠢くものがあった。
しかし一体誰が?
施設の中の生存者は間違いなくゼロだったはずだ。
瑞鶴も入念な索敵で生き残りがいないことは確認済みだ。
では一体何がいるというのか?

瓦礫の下から現れた、バトルモードに変形した鋼鉄の怪物、サイドバッシャーであった。
だがバドも死んでいる以上サイドバッシャーの操り手はいないハズだ。
じゃあ誰が動かしているのか?

「やれやれ、ひどい目にあった……これも全部乾巧のせいだ」

サイドバッシャーから放たれたその機械音声は草加雅人その人であった。

「よくわからないが、俺にはいつの間にか機械とか無機物に憑依する力が備わっていたらしいな」

実は草加もまた、主催のバラ撒いたナノマシンによってテラカオス因子に目覚めており、テラカオス候補者となっていたのだ。
そもそもサイボーク化以外では生き返れない今期において原作(というかムービー大戦)さながら呪縛霊とはいえ、現世に長々と留まれるのはおかしい。
生き返れる代わりに死にまくる野比玉子症候群にも感染していない。
となると、テラカオス化が発症していると考えるのが妥当だろう。
二度目の死になるかもしれない瞬間に因子が覚醒して、無機物に憑依できる能力が開花したのだ。

「しかし、魂の力が大きく削られた気がする……多様はできそうにないな」

代償として生き返れるタイムリミットはそのままであり、能力を使用すれば寿命の大部分を喪失する。
残りは55日と半日……とてもじゃないが多様はできない。
最悪次こそは死んで死者スレ送りになる可能性がある。

「それにしてもあの女の声……話しぶりからしてカオスロワちゃんねるの管理人と話していたようだな。
カオスロワちゃんねるには裏がある……少なくともそこは嘘じゃないようだ」

自分が眼魂からサイドバッシャーに取り憑き先を変えたことに瑞鶴が気づいていないことを良い事に、草加は通話を聞いていた。
大災害の元凶と原因を知っているウエムラを殺そうとしたことや、妨害電波や違法改造のスマホでわざわざ主催に知られないようにしている辺り、主催とは違う陰謀が働いているのは確かなようだ。
カオスロワちゃんねる管理人……男であることまでしかわからなかったが、自分や真理や草加市を脅かす危険な人物には違いあるまい。

「必ず見つけ出して殺してやる!」

怒りに燃える草加バッシャー。
とはいえ、サイドバッシャーの戦闘力ではメーガナーダにはまず勝てないだろうし、そもそも瑞鶴は石ころ帽子を被っていたので姿はもちろん、どこへ行ったのかはわからない。
ここは強力な武器や利用できる仲間を集めるべきだろう。
メーガナーダに負けない戦闘力を有した武器や、肉壁になってくれそうな仲間を。

「とりあえずこっちへ向かってみるか」

ディパックから無事だったカイザギアを回収し、草加は一先ず仲間になってくれそうな者たちがいそうな場所を目指す。
ニルヴァーナの件などを話せば、安い正義感から仲間になってくれる奴もいるだろう。
そう思って草加バッシャーはバイクに変形し、八王子から走り出した。

カイザの日はまだ終わっていない……草加の勇気がカオスロワちゃんなる管理人の綻びになると信じて……


【二日目・15時09分13秒/東京・八王子市】

【草加雅人@仮面ライダー555】
【状態】サイドバッシャーに憑依、テラカオス化進行(小)
【装備】サイドバッシャー@仮面ライダー555
【道具】カイザギア@仮面ライダー555
【思考】
基本:生き返る方法を探す・カオスロワちゃんねる管理人を殺す
0:メーガナーダを倒せるだけの武器や仲間を探す
1:とりあえず、乾巧の仕業にする(カオスロワちゃんねる管理人以外)
2:今年のカイザの日も祝いたい
3:仲間にする奴には大災害の原因や蒼(TC)の件を教えておく
※大災害発生の原因とカオスロワちゃんねるの危険性を知りました
※テラカオス化によって得られた能力として無機物への憑依能力を得ました
※生き返れるタイムリミットは(作中時間で)残り55.5日です。
 再憑依のペナルティとして、一回につき蘇生タイムリミットが9.13〜55.5日まで減少します。
※テラカオス因子によって魂を現世に繋いでいるため、フォレスト・セルの治療を受けると問答無用で死にます
※カイザの日はテラカオス因子とは関係ありません



※ロワ開始前に死亡確認
【ストロング・ザ・武道@キン肉マン】

211 ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:41:01 ID:xg574Bzs0
なんとか間に合った……予約にあったカルナ・シャドウであった者をこちらに仮投下します

212 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:42:36 ID:xg574Bzs0
久しぶりだなみんな。
フェードアウトしようとしたら貧乳歌姫と鉢合わせになって奮闘したけどズガンされたニート、シグナムだよ。
死んで死者スレに辿りついた私だが、今すんごいピンチだよ。

死者スレに辿りついて早々、死亡した参加者の方々に捕まって、なぜか冷たい目線を投げかけられた後に牢屋にぶち込まれてしまった。
おかしーなー?
確かに黒幕10/をぶった切って活躍したのにこの仕打ちは何?
まあメタ視点から見ると他の参加者及び書き手が用意してたところを、玄関開けていきなりラスボスを倒したんだから顰蹙も買うよなー。
でも読者ならわかるんだが、なんで参加者に恨まれる?
主催とか狂信者とかマーダーとかホワイトベースの連中はまだしも、なんで普通の対主催まで?

そんなこんなで意味がわからないよ状態の私だったが、ぶっちゃけそっちはピンチでも何でもない。
特に魂が砕け散るまで処刑とかそんなのはされてない。
むしろ刑罰というより隔離されてたって感じだ。
だからこそ誰もなんで私が牢屋にぶち込まれたのか聞きようがなかったんだが。


本当のピンチはその後に来た。

なんかヤバイ影の塊みたいなのが死者スレ中に拡散して死者を食っているのだという。
そしてその影の塊が私が閉じ込められていた牢屋を破壊し、私を食おうとしている……

これはまずい。
念とか使わなくてもアレがヤバイことはわかる。
私は逃げようとするが、閉所に追い込まれてどうにもならない。
貧乳歌姫の時に使った謎パワーで影の能力を奪ってしまえばいいじゃんて?
あのスキル殺し技、なぜか使えなくなっているんだなコレが。

詰んだ、マジ詰んだわコレ。

そこへ間一髪、見慣れたガチムチマスクマンが牢屋の壁を破壊して私を救い出してくれた。

「おまえは拳王連合軍のニート!」
「悪魔将軍!? 頭に蛍光灯みたいなのついてるって事はアンタも死んだのか……!」
「まさか私が門番如きに遅れを取るとは……そんなことより早くここを出るぞ!」

そうして私は九死一生を得た。
いや、もう死んでるけど。

悪魔将軍と共に牢を出た私だが、死者の世界は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
無数に伸びた影の塊が、死者を食っているのだ。
対主催もマーダーも狂信者も力の限り抵抗しているが、弱いものほど喰われてしまう。

「アレに喰われるとどうなるんだ?」
「わからん……私も窒(死者スレ)にきたばかりで情報らしい情報をもらっていない。
ただ、あの影からはこの世の根源である蒼の力を感じる……わかりやすく言えば小さな大災害とも言うべき存在だ。
あの影は死者を食うたびに力を増している。
喰われればただではすまんのは明らかだ、捕まるなよ」
「くう……先に死んだ連中は大丈夫かなコレ」

地獄より地獄のような光景だ。
もののけ姫の暴走したデイダラボッチのドロドロしたあれみたいなのに死者が追いかけられていると思えば絵面が思い浮かぶかもしれない。
私も悪魔将軍も影に対して攻撃を加えるが、怯むだけであんまり効いてないようだ。

「これもあやつの仕業なのか……? しかし……!」
「黒幕だったら私が死ぬ前に倒したぞ? 10/って奴だろ?」



「10/? 誰だそれは?」
「え?」
「え」

黒幕を倒したという私の話にマスク越しにキョトンとなる悪魔将軍。

「私がこの殺し合いの黒幕だと思ったのは『超人閻魔』!
超人墓場と死者スレを司り、超人を粛清しようとした完璧超人の長だ!」
「でも10/は自分を黒幕って……」
「影武者だったんじゃないか? おまえを引き返すように仕向けるためのな」
「えー?」

ここにきて10/影武者説。
まんまと騙された(?)私はショックを受けざるおえない。

「いや、だが……超人閻魔が黒幕だとしても、奴が自分自身のホームグラウンドをめちゃくちゃにしていくのもおかしな話だ。
奴のことだから、殺し合いを利用して争いの淀みから生まれた化身テラカオスを利用して世界を自分が望む完璧な世界に作り上げようとしていたと思っていたのだが……生者はまだしも、死者まで消滅に追い込もうとするメリットが正直わからん。
これでは輪廻転生の概念もなくなり、死者の魂が消える度にテラカオスも戦闘力を失うのだからデメリットしかない。
あやつの配下である完璧超人も見当たらぬし、どうなっておるのだ?
それとも、あの影にはあやつの意志が介在していないのか?」

213 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:44:54 ID:xg574Bzs0

悪魔将軍もこの事態にはだいぶ混乱しているようだ。
10/も超人閻魔も黒幕じゃないとしたら、この影はなんなのだろう……?
そこへ私は遠くで見慣れたM字ハゲを発見した。

「あ、ベジータだ」
「ベジータ……超人血盟軍にそんな小男がいたか。ん?」

M字ハゲはよく見るとトボトボと力なく影の方に向かっていく。
あと口々に何やらブツブツと呟いている。

「ロワでのヘタれぶりとアタルたちを裏切ったのがバレてブルマに離婚届を提出された……
リア充生活も快適なニート暮らしも、もうおしまいだぁ……金髪はおろか巨乳まで怖くなったし」


「この馬鹿者がぁ〜〜〜! 地獄の断頭台!!」
「げふう!!」
「腐ってもスーパーサイヤ人なのに貴様まで喰われたら大半の死者が影相手に手をつけられなくなるだろうが!!」

何やら不幸な目にあったらしく影に喰われる形で自殺しようとしたニート王子の首に悪魔将軍の地獄の断頭台がクリティカルヒットして気絶させる。
アシュラマンの首コキャ→アタル兄さんのフェイスフラッシュ回復によるお手軽戦闘力上昇コンボが無ければ気絶どころか魂まで消失していたところだ。
なんで死んでいたかは知らんが、せめて体だけじゃなくて精神も鍛えていればこんな悲惨な目にあうこともなかったろうに。
同じニート仲間として南無。

「……もうわけがわからん、黒幕であるなしに関わらず超人閻魔はどこへ行った?!
死者の世界を司っているのだからいないハズがない」
「まさにカオスな状況だな」
「笑えんぞ」

私と悪魔将軍、ついでにハゲニートは意味もわからないまま影から逃げつつ死者スレを彷徨うのか……と思われたその時、私たちの前に黄金の鎧を纏ったサーヴァントが現れた。あ、我様じゃないよ。

「その罪人の魂は使えそうだな」
「……ッ! 貴様はあの時の番人!」
「カルナじゃん、魔力切れが無ければハクメン以上にヤバイ奴だよ」

カルナに殺されたらしい悪魔将軍は冷や汗をダラダラと出しながら番人相手に警戒する。
正直、悪魔将軍で勝てないなら私でも勝てる相手ではない。

「その前髪の薄い罪人の魂を渡してもらおうか」
「黒幕の手先である貴様に誰がスーパーサイヤ人の魂などやるものか!」

例え、力が強くても黒幕の手先であろうカルナにベジータを渡さないように抵抗の構えを取る悪魔将軍。
一触即発の雰囲気だったが、割り込むようにアタル兄さんが現れる。

「待つんだ悪魔将軍様!
死者を守るためにもカルナの指示に従ってそのハゲの魂を差し出すんだ!」
「キン肉マンソルジャー!? なんのつもりだ!!」
「カルナは……というより超人閻魔や10/は黒幕とは関係ない!
少なくともこの殺し合いや大災害に関しては我々や参加者の味方だったんだ!!」
「「なに!?」」

敵だと思っていた奴らが味方というのはどういうことか?
冷静で的確な判断能力を持つアタル兄さんが嘘をついたり、騙されたりすることは考えにくいので悪魔将軍も私も面喰らった。

「二人に真実を話す前にやるべきことがある……カルナ! 罪人たちを捕まえてきたぞ」
「礼を言う」

アタル兄さんの後ろにはフルボッコにされた上で縛られた死者(いずれも生前に大罪を犯した者)が転がっていた。

「わ、私は傀儡の主催でベイダーたちに騙されていただけなんです! お慈悲を!」
「話し合おうじゃないか、新しい血族とか名乗って本当に悪かったと思っている……だから!」
「私もここにいるハザマに騙されていただけなのです!!」
「アヘェ」
「これは横暴だ。捕食本能ぐらいどの生物だって持っているだろ!」
『聖帝軍を裏切ったのは魔が差しただけなんだ、反省しているから許して』

214 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:46:13 ID:xg574Bzs0

罪人というからには皆、殺し合いで何らかの罪を犯したのだろう……カルナ相手に弁解して罰を逃れようとしていた(約1名を除いて)。
しかしカルナは罪人たちの弁解に聞く耳を持たない。本質を見通す能力があるので持つ必要がないのだ。

「俺の耳に嘘は無駄だ。
悦楽のための拷問やシェルターにいた者を毒ガスで面白半分に皆殺しにしたことはベイダーらの介入によるものではないことや、テラカオスを利用して世界を征服しようとしたこと、奴隷たちへの暴虐、世界を滅びへ導く行為、殺し合いが終わった後への人類の粛清、自分だけが助かりたいがための仲間への裏切り……そして向けられた友情と恩を仇で返した。
それに伴う殺戮は弁解の余地もない。
消滅して死者の世界を守るための礎になれ」
「い、嫌だあああああああああ!」
「ねーホントむりむりむりむり!!」
「あぁ〜オ〇〇コがこわれるわ」

カルナは槍を振り抜き、ベジータたち罪人たちの心臓をひと突きして絶命させた。
死者の世界で死ぬということは、魂の消失を意味する。
もう彼らはザオリクでもサマリカームでもドラゴンボールでも蘇ることはできない。
一方、彼らの魂を殺したカルナ自身もすまなそうに消えていく死者たちを見て言った。

「すまない……本当はいかなる罪人でも正しい審判者によって罪を洗い流して来世で転生を図るようにすることが死者の世界では正しいことなんだが、今は事情が事情。
現状では酌量の余地のない罪人までは守りきれない……許せ」

そして純粋なエネルギーに還元されていく罪人たちの魂をカルナは吸っていく。
絵面が少し違うが魂喰いという奴だ。
本来はマスターがサーヴァントの魔力が補えない場合に他者を殺して魔力を奪う聖杯戦争でも禁じ手とされる外道行為だが、カルナほどの超バ火力超燃費悪のサーヴァントはアホみたいな魔力の持ち主でないと賄えない。
ましてマスター不在ならば尚更、維持だけにも多大な魔力が必要であった。
そのために膨大な魔力を消滅させた魂から吸収していた。

「流石に蒼の資格者とスーパーサイヤ人の魔力は大きい……これなら全力全開で撃てるな。
死者たちよ、劫火に焼かれて消滅したくなくば俺の前に出るな!」

多大な魔力を吸収した後にカルナは死者たちが正面からいなくなったことを確認して宝具を開放する。

「梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)」

光槍を影の頭上遥か高くに投擲し、時間差で無数の劫火を降り注いだ。
その威力は死者スレが全土が揺れるレベルであり、核兵器数十発分に相当するように見えた。
そんなことしたら死者スレが壊れるだろって?
そこは深く考えちゃいけない。
てゆーか、実質もう壊れている。

「おお……」
「やったぞ!」

爆炎が晴れると、影は死者スレから一つ残らず消え去った……かに見えた。

「いや、まだだ」

カルナがそう言うと、消えたと思われた影は再び現れて死者スレへの侵食を再開する。

「神性すら大きく凌ぐ莫大な蒼の力……太陽神の血を引く俺でも後退させる程度が限界か」

カルナの力をもってしても振り出しに戻っただけであった。
影が消え去ったと一度は見て糠喜びために死者たちの失望も大きかった。

(やはり、沖縄に現れたアレをテラカオスが討つ以外に影も消しさる方法はないか……
蒼に耐性のない俺ではまず奴には勝てんし、ここから一瞬でも退けば死者スレをアレに奪われる。
俺は死者スレから動くことができない……生き残った参加者を信じるしかない)

自分の力をもってしても莫大な力を持つTCの塊には勝てないと悟るカルナ。
だからと言って戦いは放棄する気はないようだ。

(……だが、大きくひるませることはできた。本体はともかく、影には攻撃は効くようだ。
おそらく奴も死者の魂が欲しいのだから全てを殺せる蒼をバラまく真似をしたくないからだろう。
蒼をばら蒔けば手に入れたい死者の魂は消失してしまうし、ただでさえ死者スレは広いのだからそんなことをすれば向こうもエネルギーを過剰消費して消えてしまう。
……勝てずとも時間稼ぎはできる)

「誰でも良い、罪人の魂をかき集めろ。
なるべく邪悪なことをした者を優先で魂喰いを行い、宝具使用で時間を稼ぐ。
……急ぐんだ、あの影の足止めができるのは俺だけだぞ」
「わ、わかった!」
「見つけ次第捕まえてくる」

死者たちも影に取り込まれたくないがために、罪人たちを捕まえてカルナに献上しにいった。
カルナは死者スレを守るための固定砲台として宝具を撃ち放ち、影の侵食を防いでいた。

215 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:47:01 ID:xg574Bzs0


一方、カルナは手が離せなくなったので私と悪魔将軍はアタル兄さんに詰め寄っていた。

「ソルジャー、おまえはカルナや超人閻魔などについて何か知っているようだが、なぜだ?」
「答えは簡単だ。辛うじて生き残っていた現世を映すこのVTRを見た。この殺し合いに纏わる過去の資料映像も乗っている」

そうしてアタル兄さんは一台のテレビを出した。

「なんともご都合主義的アイテム……メタネタが最も許される死者スレだからこそ許される行為だな」
「それからシグナム、これを見せる前に」
「え?」

VTRを見せる前にアタル兄さんの顔が私に急接近する。
ちょ……まずいって、キスしちゃいそうな距離だよ……そして私の瞳をジッと見つめるアタル兄さん。
思わず顔が赤くなる私。

「アタル兄さん……今はダメだ、全国数兆人のシグナムファンが……」
「シグナム……よく聞いてくれ」
























「おまえは殺し合いが始まる直前に、ある男に改造とマインドコントロールを受けている。今からそれを解くぞ」













「へ?」

鳩が豆鉄砲を喰らったような私の顔にアタル兄さんは超至近距離からのフェイスフラッシュを浴びせた。







同時刻、死者スレへの侵食によってテラカオス・ディーヴァを下し、一時の勝利を得た「シャドウだったもの」。
TCもしくは蒼を纏う彼に勝てる存在は、TCを吸収できるテラカオスを除いて存在しない。
そのテラカオスも現状は安倍一人であり、現行では間違いないく最強の存在と言えるだろう。
だが最強の存在も、今は若干苛立っていた。

「死者スレめ……カルナを投入してきたか。
罪人を生贄にしてでも生き延びたいとは業の深い奴らよ」

カルナの力をもってしてもシャドウであった者、もとい死者スレを侵食する影を消すことはできない。
だが後退させて時間を稼ぐことはできる。
TCをバラ撒いての魂を尽く消滅させるという手もあるが、それをやると欲しい能力を持った死者を消滅させてしまう。
そもそも死者スレは日本全国の参加者が全滅しても収容できるほど広いので、むやみにバラまくとこちらの方がエネルギー切れを起こしてしまう。
カルナの読み通り……であったが、死者スレ掌握が遅々として進まない原因がもう一つあった。

216 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:47:50 ID:xg574Bzs0

「私は産まれたばかりで仕方ないとはいえ、異世界のテラカオスが来ているとは思わなんだ。
しかも死者スレにいて、自ら影に飛び込んで来るとはな」
『おまえの好きにはさせないぞ!』

かつて影薄組の小町の命を救うために自らの命を犠牲にした混沌の騎士。
その騎士がシャドウであった者の体内で暴れ、その魂を使って回復を妨害していた。
なぜシャドウであった者に魂を取り込まれずにこんなことができるのかというと、混沌の騎士は元テラカオスだからに他ならない。
同じテラカオスなれど未完成だったディーヴァと違い、こちらは一度完成したテラカオスであるためにTCに魂を消滅させられることなく、シャドウあった者に力を奪われることはない。
力の大半を失っているためにシャドウであった者を殺すのは不可能であったが、回復を妨害をすることはできた。
人間で言えば寄生虫であるアニサキスが体に入った状態なのだ。
かといって体外から出せばテラカオスとして復活し、敵を増やしてしまう。
特にディーヴァに痛めつけられた現状では混沌の騎士を排出した瞬間、即敗北もありえる


「6期世界の連中め……味なまねをしてくれる。まさかテラカオスを送りつけてくるとはな」
『転送の衝撃で記憶を失ってなければ、力を取り戻し、殺し合いが激化する前に力を取り戻して大災害から人類を守っていけたのだが……こうなっては仕方ない、騎士として魂の限り、災厄である貴様の邪魔をさせてもらう!!』

混沌の騎士が10期の世界に現れた理由……それは5期もとい6期の世界の住人が大災害で滅びかけた10期の世界の現状を知り、助けるための手段として煉獄に閉じ込めていたテラカオスこと混沌の騎士の派遣を決定。
混沌の騎士が自我を持ったまま、本来のテラカオスの力を取り戻し、大災害を防いで殺し合いの犠牲者を最小限に減らすことこそが目的であった。
残念ながら転送中にアクシデントが発生し、記憶の大半を失った結果、本来の目的を果たすことはできなくなり、目論見は外れてしまったが。

「おまえは私と同じ世界を滅びに導く側だったのに、なぜ自分の世界とは関係ない異世界の住民まで助けようとする?」
『確かにかつての私はおまえと同じであった。だが今は違う。
己自身が犯した罪の償いや、貴様のような邪悪な存在から守るべき者たちのために私は戦うんだ!』

シャドウであった者の問いかけに混沌の騎士はきっぱりと答える。
ただ愚直に人を守るというのが騎士の答えであった。

「クックック……」
『何がおかしい』

あまりにも真っ直ぐすぎる騎士の答えにシャドウであった者は笑う。

「実にヒーローらしく愚かな答えだ。
私が邪悪? この世界に守るべき価値あるものがいる? 勘違いも甚だしいな」
『貴様がこの世界を脅かしているのは事実だ』
「私など自然現象に過ぎない。津波や地震となんら変わらない、破壊するだけの存在よ。
世界を破壊し再構築しようとするための思考力、より効率よく破壊するために狡猾さは手に入れたが人間のようにそれ以上は望んでいない。
それを邪悪と呼ぶのはおこがましくないか?」
『だ、だが……だからといって貴様を止めない理由にはならん』

確かにシャドウであった者には破壊以上の目的がなく、対主催やマーダーのように善と悪の概念もないのだ。
悦楽や憎悪などは持ち合わせていないのは、最も近くにいる混沌の騎士だからこそ感じられた。

「何より本来は何億年も先に起こるハズであった大災害を招き寄せたのはこの世界の住民の意思だ」
『なに……どういうことだ?』
「せっかくだ。暇つぶしに教えてやろう。
私が多くの死者の魂を吸い上げて知った情報を統合し、見えてきたこの世界の住人の業を……」



舞台は再び、死者スレに舞い戻る。

217 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:48:29 ID:xg574Bzs0

アタルからフェイスフラッシュを受けたシグナム。
そのシグナムの体から呪詛のようなものが抜けていくのが見えた。

「これはどういうことだ?」
「さっき、言ったとおりシグナムはマインドコントロールと改造を受けていた。
死後もまだ抜けきってない様子だったので私がフェイスフラッシュでそれらを浄化したというわけだ」

超至近距離から喰らったフェイスフラッシュの浄化力によってシグナムの体や脳を蝕んでいたものが抜け落ちいく。
そしてその顔はニート特有の緩みきった顔ではなく、元の騎士らしい精悍な顔立ちに戻っていった。
同時に隠された記憶も蘇っていった……

「ああ……すまないアタル、全部思い出した……」
「シグナム、自分が何者か言えるか?」




「私はニートのシグナム……という設定を植え付けられた、時空管理局の魔道士シグナムだ……」




「設定を植え付けられただと?」
「……私はある男に手駒にされるために殺し合いが始まる直前に拉致され、改造を受けた……その男にとって都合が良いように肉体も精神も変えられていたのだ……そのせいで私は!」

真実を思い出したらしく、悪い夢でも見ていたような顔になるシグナム。
未だ全容がわからないので彼女の後悔の理由がわからず混乱する悪魔将軍。

「まさに腑に落ちないという顔をしているな悪魔将軍。
ではVTRを添えて私から教えよう、殺し合い……大災害……この世界の真実を」



奇しくも同時刻に起こったキン肉アタルとシャドウであった者の語りは、古代まで遡って始まった……



――古代の大災害――

TCホール(蒼の源泉)の暴走が起きたのは、カオスロワ10期が始まる前に起きた大災害が最初ではない。
古代にも一度起きていたのだ。
TCを浴びればあらゆる存在が死に絶え、破壊される。
こちらも全宇宙を揺るがすほどの被害を与え、世界消滅待ったなしかと思われた。

そこでTC(蒼)に最も近い能力・フォースを操れる古代のジェダイは、辛うじて大災害の難を逃れていた地球にて、その星の住人と共にTCホール暴走への手立てを探すことにした。
結果、感情とストレスによって肉体・精神を改変するナノマシンによって生まれる意識集合体・テラカオスに着目した。
全てを飲み込む混沌の存在だけがTCを吸収し、耐えられる存在であったのだ。

ただ作っただけのテラカオスは非常に脆く、すぐにTCを吸収しきれずに破裂してしまう。
一方、怒りや憎悪など争いによるストレスを与えるとテラカオスの力が増大することを知ったジェダイは、苦肉の策として戦える者を拉致して殺し合わせる聖別を開くことにした。

そして、壮絶な殺し合いの中で平賀才人という少年がテラカオス化に成功する。
彼は元々TCに高い耐性を持った特異体質であったため、自我を強く保ったままテラカオス化し、更にTC耐性は大幅上昇した。
テラカオスになるにはこれ以上ない逸材だったのだ。
彼は命を犠牲にする殺し合いには怒りを覚えたものの、大災害から恋人のルイズを救う手段は他にないと知り、彼女を救うためにも自らを犠牲にTCホールへと飛び込んでいった。

結果、平賀才人もといテラカオス・ゼロによってTCホールから溢れ出るTCは抑制され、全宇宙は救われた。
平賀才人は「不屈の勇者」として持て囃された

が……

218 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:49:47 ID:xg574Bzs0



――救済の予言――

大災害の悲劇も終わり、ジェダイは地球から元の宇宙へと帰参する。
だが、再び大災害が起きないとも限らないので、ジェダイはテラカオスを生むための拠点となった古代のグンマー
と古代のミヤザキに知恵や力を残していった。
今の進んだ科学や、魔法などの力の源流の多くは古代のジェダイであった。

そしてグンマーとミヤザキを中心に次以降の大災害への対策研究がなされた。
テラカオスは不安的な存在なので、より確実により強くより効率的に大災害を防げるように。
様々な研究が行われた。



平賀才人のような一定のTCまでなら浴びても精神が変異せず、テラカオス化してもある程度の自我は残る者は「蒼を浴びても狂わないほどの」「不屈の精神を持っているように見える」特異体質の持ち主であり、蒼の資格者……「勇者」と言われた。

テラカオスは死者の魂を内に溜め込む分、他の魂が自我に悪影響を及ぼすので、「歌で死者の魂を虜にして調律する」技術が作られた。
また、他者をマインドコントロールしやすい歌を歌える人種も作られた。
クラウザーなどの大人気ヴォーカリスト、シンフォギア装者にボーカロイドなどはその血を色濃く受け継いだ末裔であり、歌の力を鍛える手段が今のアイドル業界である。

テラカオスのパワーを強化させるための「器」たる鎧も作られた。
機械的なものや生物的なもの……オーバーデビルやガメラはその名残である。
またテラカオスとは別に器を制御する魔力を持った者は「巫女」と言われた。

どういう公式で成り立つのか不明だが、9対9で行われる古代流の決闘によって生じるエネルギーがテラカオスに粗注ぐのに最も適切であることが偶然見つかった。
最も多く、最も強い者たちの闘気はテラカオスを刺激するらしい。
時の流れの中で闘気を貯めるためのコロシアムは「球場」と名前を変え、決闘は「野球」という名前に変わった。

TCホールそのものの研究もなされ、自然災害なだけに精霊や古龍のように具現化した滅びの存在も前回の大災害の折に現れた。
それは黒き獣と呼ばれ、こちらはテラカオス・ゼロに撃破されたものの。次回の大災害でより強くなっている危険も考慮され、なおさら抑止の神・テラカオスとその強化プランの必要性が説かれた。
この辺りがイナバ製作所社長が手に入れた古文書に記された部分である。


これら研究によってジェダイは思い描けなかったテラカオスを付加する要素が生まれる。
ジェダイの古文書にテラカオス作成法は載っていても、救済の予言(=強化プラン)の部分がないのは、ジェダイが知らない間に地球独自のテラカオス研究が進められていたからである。


このままうまくいけば、この世界の住人は二度目の大災害をより少ない被害で迎えられたであろう。
タイムリミットも数十億年は先、余裕は十分にある。

……ハズだった。


――古代グンマーと古代ミヤザキ――


研究を重ねていく内に交流を持っていた自然を愛する古代グンマーと、機械文明を尊ぶ古代ミヤザキの中から違う考えを持つ人間が現れた。

グンマー「大災害は自然災害なのだから、次の滅びは潔く受け入れよう」
ミヤザキ「世界を永遠に生かすために全ての源であるTCの力を制御しよう」

テラカオスのい研究を放棄し大災害による滅亡こそ世界のあるべき姿と考えた、古代グンマーの民。
そしてテラカオスによるTC制御による大災害制覇を考えた、古代ミヤザキの民が現れだす。
これは別にグンマーが自殺したいわけではなく、ミヤザキが世界征服をしたいというわけではない。
あくまで世界が終わる時が来るなら下手に足掻くべきではないという意見と、TCホールを制御して世界を永遠に存続させようとしたいだけである。

だが、この思想の違いは互いを「自然に逆らって世界を無理やり延命させようとする愚か者」「世界が存続する可能性を放棄した弱虫」にしか映らなかったのである。
やがて思想はエゴになり、エゴの違いで衝突した古代グンマーと古代ミヤザキの間でTCホールを巡って戦いが始まる。

その戦いは凄まじく人間のみならず思想に同調した魔物や竜、超人までも参戦した。
グンマーからは魔力にすぐれた存在である「巫女」をも導入され、ミヤザキは海を自由に戦える機械生命体の巫女「艦むす」が開発された。
戦いが激化すると本来はテラカオスをパワーアップさせる手段であったハズの「器」さえも戦場に出るようになり、ついにはジェダイの残したナノマシンを双方が悪用し、争いの淀みから生まれた化身テラカオスのできそこないまでもが戦線に投入。

また、大戦の過程で最初のテラカオスとなった才人の恋人であるルイズが死亡。
彼女はどちらの思想にも染まらずに最後まで才人の犠牲を無駄にしないように争いを止めようとしたが、願いは叶わずに双方から攻撃されて命を落とした。

219 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:53:33 ID:xg574Bzs0

最後はお互いのエゴのために両方の陣営が滅亡。
これを憂いた神々はTC関連の事柄は悪用されると争いの種になるとし、後の超人閻魔になるザ・マンらひと握りの存在を除いてテラカオスや強化方法、聖別やナノマシンについての記憶を地上から抹消。
ナノマシンの作成方法も当時のジェダイによって固く封印されることになる。

古龍や完璧超人始祖、フォレストセルなど何万年も生きた存在が大災害について知らないのはこのためである。

ただし、次の大災害発生時に誰も対処できなくなっても危険なのでザ・マンなどごくひと握りの超人や遺跡に抽象的な救済の予言として残す形であれば許されたのだ。




――古代からの因習――

神々によって地上から大災害の記憶や技術が抹消されたと思われた。
だが……記憶が消される前に古代グンマーと古代ミヤザキの生き残りはあらかじめ手を打っており、技術や記憶が消えたのは表向きだけであった。


古代グンマーは、大戦の際に器たりえる巨像を改造してナノマシン浄化ができるように生物兵器に変えたフォレスト・セルを決戦の際に後の東京の地下へ廃棄したフリをして封印。
将来的に魔物がフォレスト・セルを目覚めさせ、浄化に見せかけて大災害によっての自然死ができるように意図的に仕向けていた。
フォレスト・セルや世界樹はナノマシンなどの汚染物質を吸収するので一見すると世界を助けているように見えるが、大災害という状況下ではテラカオスを生み出さないようにしているので滅びを余計に加速させているのである。
魔物や現在のグンマーの民はそれを知らない。



古代ミヤザキは、才人の友人であったタバサを封印。
未来の末裔が古代人であるタバサを眠りから覚ませば一度は失った記憶や技術を取り戻せる仕組みである。
更に遠い末裔が大災害及びTCホール掌握に必要な物や状況を無意識的に作り出せるように遺伝子を改造したのだ。

祐一郎が九州ロボや翔鶴を生みだしたのも偶然ではない。
これは器たりえる巨像にできる九州ロボや、機械生命体の巫女である艦むす、その他グンマーにも対抗できる兵器を作り出せるよう遺伝子的にプログラムされていたからである。

更に拳王連合軍の面子のルーツを辿ると全員、古代ミヤザキに行き着く。
度重なるマップ破壊も拳王連合軍と不注意によるものと思われたが、実はこれも遺伝子に仕組まれたプログラムによるものであり、殺し合いをわざと加速させる要因を作り出すように仕込まれていたのだ。
拳王連合軍によるマップ破壊は、彼らのせいであるとも言え、違うとも言えるのだ。


こうして神々も知らない内に水面下で準備を進めていた双方。
単に私欲のためではなく、一度争ったグンマーとミヤザキが互いを信用できなかったという側面もある。

そして現代において、「ある男」が古代人であるタバサの封印を解いたことで物語は動き出した。


――サーフの陰謀――

古代ミヤザキの血を色濃く受け継いだ末裔にしてニルヴァーナの天才科学者であるサーフは、封印されていたタバサを目覚めさせ、大災害に纏わる事象や過去に起こったこと全てを知る。
これで古代ミヤザキ人が目指していたTCホールの掌握……世界を守るための思想を全宇宙を支配できる手段に置き換える野望にサーフは目覚めた。
タバサに自分がTCホールを支配できれば才人もルイズも戻ってくるかもしれないと甘言を伝え、利用する。

計画を実行に移す前にタバサの協力を得ながらTCの研究を極秘で始め、研究の副産物として「雀力」「悪魔化ウィルス」「メーガナーダ」を生みだした。
古代ミヤザキの人造巫女である艦むす「瑞鶴」も復元し、彼女に研究の邪魔をしていた者を秘密裏に暗殺させていた。
ついには直径の先祖がテラカオス化ナノマシンをジェダイと共同で作り上げていたことも知り、ナノマシンの自殺プログラムの解除方法を知るにまで至る。

そしてとうとう非人道的な実験を繰り返した末に、TCホールを意図的に暴走させる狂気のマシンまで作り上げてしまった。


サーフの準備は整い、ニルヴァーナにて実行の段に移ろうとする。
そこまで来れば神々も気づき、かつてはザ・マンだったストロング・ザ・武道(超人閻魔)など大災害を監視していた者もサーフの討伐に移る。
だがサーフはタバサから大災害の件を監視していた面子の詳細を知っており、予め対策を立てていたのである。
超人の攻撃はプロレス技による物理攻撃がメインであり、いかなる超人をも死に至らしめるカピラリア七光線には弱いという風に、欠点をつくように迎撃されていき、とうとうマシンの起動まで間に合わずにTCホールが暴走。
これを見て武道はせめて聖別をしっかりと行えるだけの人口だけは守らんと、己の魂が消え去る覚悟でマシンに特攻し大災害による被害を減らしたのだ。
――ウエムラが目撃したのはこの辺りである。

220 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:55:40 ID:xg574Bzs0

この時に発生した地割れでサーフが飲み込まれるのを見て彼が死んだと誤解したタバサは自分がサーフに変わってテラカオスを手に入れてTCホールを掌握し、才人とルイズを取り戻すために一人で野望を成就させようと殺し合いに参加した。
もちろんサーフはこの程度では死なずに、ネット環境を支配できていることを利用して自分を参加者から支給品扱いに格下げすることで主催からの注目度を減らし、暗躍していくことになる。


TCホールから放たれたTCは前回の大災害以上に高濃度であり、TC汚染によって超人の神々・第一と第二の真竜・情報統合思念体その他もろもろなど、宇宙の運行と秩序を守っていた高位の存在が消失または機能不全に陥る。
後の第10期主催陣営になるアナキンらがジェダイの古文書からTCホール関連の情報を知り、他の比較的犠牲の少ない世界を守る方法を探すが見つけられず、テラカオスを生み出すカオスロワを開くしかなくなった。
なお、そのままのプランで生みだしたテラカオスでは強度が足りず、十中八九前回以上に暴走しているTCを止められず、グンマー・ミヤザキの救済の予言という名前の強化プランを知らなければ世界は消滅の未来を辿るであろう。



一方、日本にたどり着いたサーフはジェダイ(正しくはシス)の生き残りであるアナキンがカオスロワを開くと知り、水面下で用意を始める。
大災害でネット環境の大部分が破壊された中で、予め用意していたサーバーを使って、この世に最後に残った掲示板としてカオスロワちゃんねるを立ち上げ、表向きは主催に管理権があるように見せかけて裏で自分に有利になるように情報操作や間接的な暗殺ができるように仕掛ける。
また瑞鶴やメーガナーダを使っての大災害の発端になったニルヴァーナでの目撃者を暗殺し、不安要素を尽く排除した。

さらには同じ古代ミヤザキ人を先祖に持つ友人の光祐一郎が、遺伝子に刻まれた情報が開花したことによって自分同様技術力が上がっていることに気づき(祐一郎本人はそのことは知らない)、匿名のメールを使って祐一郎に九州ロボを作らせた。
実はこの九州ロボ、祐一郎が一から作り上げたものではなく、遺伝子に刻まれた記憶を設計図に古代ミヤザキ製「器たりえる巨像」を復元したものである。
後で主催か別の組織に奪われる可能性も考慮してあえて墜落に定評のあるカプコン製部品で作らせた。
実際に主催陣営が奪ったら欠陥修復のせいで人員を割かなくてはいけない泣きを見ることになった。


主催に関しても時間の不足から人格に問題がある人員を特務機関員に雇わなくてはいけなくなるということを利用して邪悪な者たちであるベクター・シックス・モノクマにテラカオスの情報を秘密裏に流す。
全員が中途半端なテラカオスの情報を教えられた結果、主催陣営間の連携を乱し、殺し合いをかき乱した。
またうぐいすのような善玉でも野田総理によるシェルターに詰めた特務機関員の関係者を毒ガスで虐殺する瞬間を目撃するように誘導し、不信感を抱かせて特務機関員の連携を更に乱す。

ハザマ(ユウキ=テルミ)のみはTCのことを最初から知っていたが、タバサからユウキ=テルミは古代グンマー・ミヤザキの戦争にも参戦していたのでなおさら主催側にねじ込むことで組織を弱体化させると見て、工作で憑依能力がある点を隠蔽し特務機関員入りを支援した。
まとまりがなくなった特務機関員によりアナキンは色々と苦汁を舐めさせられることになる。

そこまでするならなぜサーフは自分で主催をやらなかったのか?
主催側であることは参加者からヘイトを稼ぐことに繋がり、目的に手が届く前に集中砲火を受ける危険があるのだ。
いくら悪魔化して強くなろうとしても四六時中邪魔をされてはたまったものではないだろう。
九州ロボを一度は奪った主催は超人血盟軍の大攻勢を受けたことを考えればこの考えは正解である。
アナキンが最初の内は野田総理を傀儡の主催に据えたことと同じ理屈なのだ。
そもそもの問題として相手の心理をフォースを通じて読めるアナキンに計画を悟られる危険があったので主催入りは断念せざるおえなかった。
この二点により、表向きの業を主催に押し付けて、自分の手を汚さずに下準備を終えることができたのだ。

221 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:56:24 ID:xg574Bzs0


あとはカオスロワちゃんねるを使って情報工作をし、テラカオスを生み出すのに必要な状況を作り出す。
具体的には都庁や拳王軍など対主催に対する風評被害や誤解を加速、天魔王などマーダーの書き込みに便乗してあたかも真実であるかのようにし、殺し合いを助長するマーダーを助け対主催同士の対立を煽る。
殺し合いを止めようとする有識者は弾かれるように仕向け、TCなど自分に不利になる情報は書き込み制限&端末破壊、居場所特定の後にマーダーを仕向けるか瑞鶴を派遣して暗殺……ネットからもこの世からもアカウント停止される仕組みである。
表向きは主催がネット権限を支配していることになっているので、これら全ての悪事を主催に押し付けられるのだ。
真実を確かめようとも外を出歩ける実力のない弱い参加者ほどネット依存になりがちなのでこのトリックに引っかかる。
強き者でもネットは情報発信・取得が非常にお手軽なので情報を信じ込んでしまう有様である。
まさかネットの情報が参加者や主催者ではなく別の意思に歪められているなど想像もつくまい。


テラカオスを生み出すだけでは今回の大災害は防げない計算なので、サーフは救済の予言の噂を各地に流す。
「野球が世界を救う」という噂をドラゴンやフリーザ軍などに流して、野球チームを作るように仕向け、その他にも「歌」「巫女」「器」「勇者」候補を集めさせる。
自分でそれら探さずに参加者に全て任せている理由は、彼の先祖はナノマシンをジェダイと共同で作り上げたのだから、ナノマシンを通じて完成したテラカオスを制御できる手段を持っているのだ。
サーフを殺すか捕まえない限り、対主催が救済の予言を完遂してテラカオスを完全に導いても、総取りできる仕組みなのである。
TCホールのTCを吸収したテラカオスは本来なら二度目の大災害を防ぎ次第自滅するようにプログラミングされているが、それを解除する方法もサーフは知っている。

殺し合いの数日間で本当の意味で10期の世界の最高神になるたまの周到な計画。
だが、これだけやってもサーフには懸念材料があった。


――死者スレの黄昏とシグナム――


サーフは殺し合いが始まる前に武道が己亡き後に死者スレの支配権を引き継がせた存在がいることを知る。
TCの影響で死者蘇生ができなくなるとはいえ、何らかの方法で死者から生者に計画が伝わってしまうと危険であるとみなしたサーフはさっそく死者スレの場所を特定し、後継者殺害と破壊のために攻め入ろうとするが、富士山麓にある死者スレに繋がる門前には最強のサーヴァントであるカルナが待ち構えており、正面突破は危険だと判断する。

そこで武道率いる完璧超人と対立している悪魔超人(サンシャインなど死国に合流しなかった者たち)にこの殺し合いは完璧超人の陰謀かもしれないという情報を流し、長である悪魔将軍に一連の事件の黒幕が武道だと思い込ませる。
偽情報のせいで悪魔将軍はアナキンら五大幹部も新しく入った完璧超人だと誤認したのだ。
そして後の死者スレ攻めをするのだが、プライドの高い悪魔将軍が単身でカルナに挑んで、死者スレを破壊する前に返り討ちに合う可能性もあった。
もしくは悪魔将軍に黒幕が武道ではないと気づいてしまう危険性もあった。



そこでサーフは自分を嗅ぎまわっていた女騎士を使うことにした。

その女騎士の名前は「シグナム」。
主である八神はやてと共にこの世界に迷い込み、大災害の混乱ではぐれたはやてとは別行動で独自調査を行っていたところを怪しい魔力を持つ男がいたために捕まえようとするが、返り討ちに合い、逆に捕らえられてしまったのだ。

彼女は改造手術によって元以上の高耐久や念能力などを取得。
試験段階で発動が不安定であるが能力を消す剣技すら習得。
さらに洗脳手術も受けさせられ、サーフに拉致された記憶を封印。
普段は対主催として振舞うが必要に応じてサーフの私兵となるスリーパー(潜伏者)となったのだ。
ちなみに改造による違和感を消すために、9期の世界のニート騎士シグナムの記憶を植え付け、あたかも自分をニートだと思い込ませるようにした。
状態表にあった『※今までとは別人ですが記憶を受け継いでいます』とはこういうことである。

222 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:57:33 ID:xg574Bzs0

次にサーフはシグナムに光祐一郎の息子、光熱斗を接触させる。
シグナム自身は自分の意思で「面白そうだから」という理由で合流したと思っているが、彼女はサーフの洗脳下にあり、接触は決して偶然ではなかったのだ。

更には熱斗との合流を円滑にするために同じくネットナビ・カーネルをディパックに転送の中に転送する。
ネットバトル脳な熱斗とロックマンは、何度も共闘したことがあるカーネルがいたことですんなりとシグナムを信用してしまう。
……カーネル本人も気づかぬ内にサーフに潜伏者として改造されていたことを知らず。

そして拳王軍を伴った息子の熱斗が向かうのは父親の光祐一郎のいる四国。
その四国の徳島には悪魔将軍がいる。
ともなれば熱斗組及び拳王連合軍と接触するのは十中八九考えられる話だ。
黒幕を武道だと思い込んでいる悪魔将軍の気が変わらないように監視し、サーフの存在を知られた場合は暗殺も考慮するために熱斗組に忍び込ませたのである。

ついでにもう一つの準備としてサーフはシグナムとカーネルに改造したPETを使って生体マグネタイトを集めさせた。
生体マグネタイトとは生物に含まれるエネルギーだがそんなものをシグナムとカーネルが集めていたかと思う読者もいるだろう。
状態表の支給品欄を見てもそんなものはない。


……だが、もし違う「名前」に置き換えられてシグナムが集めていたとしたら?



答えはシグナムが小遣い稼ぎに集めていた「ミステリーデータ」。
その中身は金になるものではなく、道中で死亡した参加者からかき集めたマグネタイトである。
パッケージを偽装することで熱斗たちの目を欺いていたのだ。
集めていたシグナムとカーネルにも洗脳の影響で金になるものとしか認識できず、サーフにネットを介して送りつけていた。

その後、目論見通り悪魔将軍と拳王連合軍、シグナムが接触。
シグナム他数名が悪魔将軍と共に死者スレ攻略に参加することになり、まずまず順調であったが、ここでホワイトベース組が襲来。
カーネル消滅、シグナムが気絶してしまう。
だがサーフはこれを悪魔将軍に知られぬまま死者スレの主を殺す好機と見て拳王連合軍とホワイトベース組が戦っている間に、テレポート系のアイテムでシグナムを一旦回収。

ここでシグナムが関西へ向かっている間に作り上げた、DMC狂信者の上層部が作り出した黄泉レ〇プマシンとは別の現世と死者スレを繋ぐ装置を使う。
サーフは狭間とディーのマシン作りに協力しており、似たようなものを作ることは容易であった。
そのマシンにシグナムや大災害での犠牲者の死体からかき集めた大量のマグネタイトを注ぎ込み、シグナムを死者スレに送り込む。
全ては武道の後継者を抹殺するために。



武道の次に死者スレを支配していたのは10/。
カオスロワという物語を楽しむためだけに殺し合いを開かせた……ということはなく、亡き主であるストロング・ザ・武道の忠誠のために働いていた。
武道ほどではないが死者スレを調律できる才能があったらしく、武道や悪魔将軍を凌ぐ戦闘力を持ったカルナをマスターとして使役できる才能の持ち主は10/だけであった。
ちなみに殺し合いの中で死んだ方の10/はクローンであり、武道の死因を作ったサーフを探し出す役目を担っていたが運悪く6/とハラサンに殺されてしまった。

10/は死者の国から世界を俯瞰できたためにカオスロワの裏側は大方知っていたが、TCの影響で現世と死者スレの交信が不安定であったということもあり、心の中・裏の裏までは読むことはできなかった。
シグナムについてもニート対主催としての表向きの部分しか見れなかったためにサーフの手先であると気づかずに
潜伏者として目覚めた彼女の不意打ちによって魂を破壊されてしまう。
全ては10/を油断させて暗殺するためにシグナムを利用したのだ。


「主催者共が作った『怪物(テラカオス)』に全てを飲み込まれるか、『蒼』に飲み込まれて『滅日』を迎えるか……
 このロワはどちらか片方のエンディングしかないのさ……だから、これ以上のあがきは……」

魂が消える間際に10/が最期に放った台詞であるが、これは嘆きの言葉であった。
どれだけ死者スレで足掻いても武道への忠義を果たせず、現世で生きている者に何もできないまま果てる自分へ言い聞かせた悲嘆だったのだ。
洗脳されたシグナムには悪党が泣き言をほざいて死んでいくようにしか認識できないが。

223 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:58:37 ID:xg574Bzs0
10/の暗殺に成功したシグナムは続けて死者スレにある現世への交信手段やそれに準じた能力を持つ参加者を尽く破壊・消滅させ、自分の計画が参加者や主催にバレる可能性を尽く削除。
止めにかかった死者も消滅させ、マシンのエネルギーが切れたことでシグナムはサーフのいる現世へと戻る。

死者スレでの出来事はサーフの更なる洗脳で改竄された。
実際には合ってない本部のことを知っていたのは、たまたま死者スレ入口で死んでいた本部のことを知らないのはおかしいと思ったために付加されたのである。
全裸で戻ってくるのも絵面的におかしいので服とマスク(キン肉マングレート)と、ニルヴァーナでの武道の置き土産である竹刀を渡しておく。
そして死者スレを潰してきたという真実と、黒幕は10/だったという虚偽を土産にシグナムは熱斗たちの元へ帰還した。


10/亡き後も冥府関係者によって死者スレはいちおう再建されたが、残った者に武道や10/ほどの調律能力がないためか非常に脆弱であった。
特にカルナ以外の死者スレの防衛能力が激減。
本来なら弾かれるべき「シャドウであった者」の侵入を許してしまうほどガバガバな警備状態となってしまった。


帰還したシグナムだが、ここでサーフが傍受したナノマシンからの情報から貧乳歌姫ことテラカオス・ディーヴァの能力に第四の壁を認識する能力が備わったことが発覚。
これはサーフの計画をテラカオス自身に知られる危険がある地味に厄介な能力であった。
そこでシグナムにもはや真実を知る方法はなくし、勝ち目のないカルナにぶち当たって死ぬであろう悪魔将軍の監視の任を解き、特攻覚悟で貧乳歌姫と戦わせることにした。

目的は貧乳歌姫の殺害ではなく、02から受け継いついだ第四の壁能力の破壊。
そのために持たせたスキル殺しの剣で破壊し、シグナムは肉体をひとかけらも残すことなく弾けとんだ。



シグナムの手により真実を知る武道の後継者10/は討たれ、後にシグナム自身も死亡。
拳王連合軍が戦いで痛手を受けたため、死者スレに単身で向かわざるえなくなった悪魔将軍もカルナの手によって死亡。
マスターを失ったカルナは死者スレの中に引っ込むことになり、増長したユウキ=テルミはご立派様に貫かれて死んだ。

カオスロワちゃんねるの力によって対主催間で足を引っ張りあいは歯止めが効かないまま加速し続け、混沌な状況を生み出し続けている。
管理人や掲示板の真の目的に気づいたのは草加だけであり、その草加も管理人の顔までは知らない。

サーフは今、DMC狂信者の根城であるビックサイトに身を寄せているが、おそらく予言の中にある「戦士」「歌」「器」「巫女」「勇者」には目星をつけており、後はテラカオスの完成を待つだけなのだろう。
ほぼ全てがこの男の目論見通りに進んだのだ……



そして、今に至り――

224 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 11:59:26 ID:xg574Bzs0



――死の国にて――


真実を知ったシグナムは突然、上半身の赤ジャージを破いて裸になった。
裸体を周囲に晒したいわけではなく、確認のためだ。

「……これでは息をするのもつらくなるわけだ」

シグナムの首から下は生々しい手術痕だらけであった。
サーフが能力を植え付けるために色んな装置や呪詛を施したためである。
シャワーを浴びた際には裸を見たが、シグナム・カーネル両名はマインドコントロールを受けていていつもどおりの裸にしか見えなかったのだ。

「少しでも自分の行動に疑いを持つべきだった……
私は悪人の手助けをして多くの者に不幸を……クッ、騎士として情けない」

真実を知り、巨悪の手駒になって無実の10/や死者スレの数名を消滅させてしまった事実にシグナムはひたすら嘆く。
先ほど牢屋に閉じ込められても暴行を加えられなかったのはむしろ、シグナムも操られていたという真実を知っている死者たちの有情だったのだ。
穴があるならそこに入って引きこもっていたい、刃物があるなら自刃して償いたい気分であった。

一方で悪魔将軍も困惑していた。


「こんなことが……この悪魔将軍たる私がたった一人の人間に踊らされていた、というのか?
だが私はTCホールとやらのことなど知らなかったし、逆にテラカオスのことをある程度知っていたのはなぜだ?
あやつ(武道)と元同僚だった以上は全部知っているか、超人の神々に全ての記憶を消されているにが普通ではないのか?」

その謎を解き明かすのは冷静で的確な推理ができるアタルである。

「あなたが一式・ゴールドマンの時は武道と同じく、世界の運行を守るためにTCホールについての記憶を消されない数少ない存在に神々から選ばれていた。
ところが悪魔将軍として身を落としかけた寸前で、神々はこっそりと記憶を封印したのだ。
それもTCを浴びたことで封印が解けてしまい、部分的にだけ思い出した……TCやテラカオスが危険なだけの存在という部分だけな」
「中途半端に思い出してしまったということか!
そのせいで部下たちに要らぬ闘争をさせてしまった……」

己の不甲斐なさを恥じるシグナムと悪魔将軍。
どこかで自分の行いに疑問をもっていれば……そのようなタラレバ思考が心の中に浮かび上がる。
意気消沈する二人であり、アタルとしても本当なら

「二人共……消沈する気持ちはわかるが、ここは落ち着いて欲しい。
今、死者スレはシャドウであった者の影によって風雲急の事態と化している。
カルナが魔力切れで倒れれば、死者スレは今度こそ終わりを迎え、現世の者たちを苦しめる」
「この落ちぶれた騎士に具体的に何をすればいい?」
「カルナと共に影と戦うか影と戦える仲間を集める。
もしくは彼の魔力の補充をするために一人でも多くの極悪人をかき集めてくれ。
後者は生贄を捧げるみたいで気分の良い仕事ではないが、この死者スレでカルナが魔力を手に入れる手段が他にない」
「わかった……罪人を集めてこよう。
私の罪滅ぼしや、主はやてと仲間であった熱斗たちに報いる手段は他にない」

シグナムに続いて悪魔将軍も立ち上がる。

「私は最前線に立ち、影と戦うものらを指揮しよう」
「ありがたい悪魔将軍……」
「私の場合もシグナムと同じく罪滅ぼし……とは考えん。
この事態はあやつのような過去の記憶を持つ者がサーフとかいう下衆如きを止められなかった結果だと思っているからな。
だがザ・マン――超人閻魔が魂を捨ててまで守った世界が本当に価値あるものか見定めるまではむざむざと影に喰われるつもりはない。
それに小童に踊らされていたままの将として終わるのも面白くない。
下衆がいつかここに来た時に首根っこを叩き折るまでは何が何でも死者スレを存続させてやる!」

悪魔将軍はライバルに恥じない戦いをするために、手前勝手な野望のために世界を窮地に立たせた悪漢をこの手で処刑する瞬間を迎えるために、悪魔将軍は再度立ち上がった。

アタルが仲間を集め、悪魔将軍が指揮を取ることで死者スレの戦力に統制が生まれ、最大戦力であるカルナにシグナムが集めてきた罪人の魂を注ぐ。
こうして戦いは膠着状態までもつれ込んだ。


第10期カオスロワの戦いは死してなお終わらない。

225 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 12:01:06 ID:xg574Bzs0




――混沌黙示録の始まり――


『……そういうことだったのか』

シャドウであった者の体内で真実を聞かされた混沌の騎士は、大災害を起こしたサーフに憤りを覚える。

『サーフ・シェフィールド……そいつさえいなければ、あやのさんような多くの犠牲者が出ることも――』
「違うな」
『違う? どういうことだ!?』

憤りを否定するのはシャドウであった者。
大災害を引き起こしたのはサーフで間違いないのにこれはどういう意味か?

「奴は外道には違いないが、古代ミヤザキの血筋をたまたま濃く受け継いだだけ。
古代人であるタバサを拾ったのも偶然だ。
宝くじで大当たりを引いてここまで順調でいるだけなのと同じだ。
大災害の発端ではあるが、別に他の存在でも十分に起こりえた事態だ。


発端がサーフでなくとも。
武道が心変わりして完璧な世界を作り上げるために大災害を起こしていたかもしれない。
悪魔将軍が全てを思い出し、理想の世界を作るために大災害を起こしていたかもしれない。
ユウキ=テルミが滅日のために大災害を起こしていたかもしれない。


もしタバサを手に入れた者がサーフでなかったとしたら。
光祐一郎が興味本位のためにTCへの興味本位から大災害を起こしていたかもしれない。
ラオウが拳による世界を気づきあげるために大災害を起こしていたかもしれない。
レストが人類に絶望していたために大災害を起こしていたかもしれない。
ダオスが恒久の平和を手に入れるために大災害を起こしていたかもしれない。
デミーラが天魔王として全てを手に入れるために大災害を起こしていたかもしれない。
アナキンが妻や母を取り戻すために大災害を起こしていたかもしれない。
DMC信者がクラウザーの歌を永遠に響かせるために大災害を起こしていたかもしれない。
クライシス皇帝が支配力を高めるために大災害を起こしていたかもしれない。
小町が公的にサボりたいために大災害を起こしていたかもしれない」


『他はまだしも小町さんがそんなことをするわけないだろ!?』
「いや、ある。
今でこそまともだが、あの女は自分のサボり癖が原因で幻想郷の異変を長引かせたこともある。
確率としては確かに低いが、絶対ないとは言い切れない。

……話を戻すが、単にTCとそれを知るタバサという当たりくじを引いたのはサーフだった。
だが宝くじを誰が引いても大災害が起こりえたのだ。
そもそもくじが無ければ大災害は起こらなかったのにも関わらず、くじを設置したのは誰だと思う?」

悲劇の原因の原因はサーフとは別にある。
では彼に大災害を起こさせたのは誰なのか?
混沌の騎士は先程まで教えられた話を思い出し、その答えを述べる。

『――古代ミヤザキ』
「それは半分正解だ。
確かにタバサや後世への遺伝子改造などはミヤザキの所業だが、それも古代グンマーが彼らの思想を理解し同調すれば、そんなことをする必要がなかった。

答えはわかり合おうとせず、自分たちの思想と欲望を押し付けようとする「人のエゴ」!
手を取り合うべきミヤザキとグンマーが争いを起こし、それが巡り巡って二度目の大災害を止められない事態に繋がったのだ」

『人と人が分かり合えないから、こんな事態が起こっただと?』
「左用。
争わねばTCの研究は現代でも続けられ、次の大災害を被害なしで乗り切ることもできたろう。
全ては生きとし生ける物の業のせいなのだ。
テラカオス・ゼロとなって一度は世界を救った平賀才人も報われない。
タバサが人に絶望したこともわかる」

困惑する混沌の騎士に畳み掛けるようにシャドウであった者は話を続ける。

「業がなければ大災害が起きずに私が生まれることもなかった。
これは因果応報……世界を滅びに導いているのはこの世界の者に他ならない。

貴様も人の業に関しては経験しているだろう?
その最たるものがバトルロワイアルで、それによって生み出された貴様なんだからな!」
『ぐぬぬ……だが、人は分かり合えるハズだ』
「綺麗事を言うのは簡単だが、分かり合えない結果として私は来たのだ。
それにサーフがテラカオスを通じてTCの力を手にしようとしているように、大災害を防いだテラカオスが全てを支配できる力を得ると知った時、果たして何人が誘惑に負けずに世界のために戦えるだろうか?」
『テラカオスを巡って争奪戦が起こるというのか!?』
「可能性は十分にある。
実際、対主催同士で殺し合いをしているぐらいだ。
全ての根源たるTCの力なら失われた自然や土地を戻すこともできる。
死したものも……既に魂が砕け散った者以外は復元・複製ができる。
誰が欲望に負けてテラカオスを自分だけのものにしようとするか見ものだな?」
『……』

226 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 12:01:38 ID:xg574Bzs0

TCの力を掌握したテラカオスは理想の世界を自在に作れるだけの力を有する。
例え対主催でも、手のひらを返して仲間を裏切る可能性は十分にある。
私欲や自分だけの生存のために仲間を売る輩がいるのだから、考えられない話ではない。

「この世界はおまえが考えているほど高潔な代物ではない。
一度全て破壊してしかるべきなのだ。
手を貸せとまでは言わんが、部外者が邪魔をしないでくれるか?」
『……しかし』
「もう楽になるんだプロトタイプのテラカオスよ。
貴様のこの世界での役割はとうに終わった。
あとはTCという情報の巡回に身を任せよ」

確かにサーフだけでなく醜い人間や存在が殺し合いの中には沢山いた。
それを死者スレから現世を見てきたために、シャドウであった者の甘言に乗りそうになる。

『いや』

それど混沌の騎士は人の業ばかりを見ていない。
醜いものの次に思い浮かんだのは、元の世界での仲間である春香たちの笑顔。
そして悲劇を終わらせるために戦い続ける影薄組の背中であった。

『少ない悪人のために善き人全てを犠牲にするわけにはいかない。
私は人々の正義を信じて自分の戦いを続けさせてもらう』
「……あれだけ見せてまだ信じるというのか、愚かな」
『なんとでも言うがいい。
大災害を引き起こした人の仕業なら終わらせるのも人の手で終わらせられるハズだ。
それを生き残った彼らが証明してくれるだろう……貴様やサーフと倒してな!
この世界に関わった以上は私も部外者では決してない!
魂が砕け散るその時まで戦わせてもらう!』

意志は挫けることなく、シャドウであった者の妨害を続ける混沌の騎士。
懐柔に失敗してシャドウであった者はどことなく面白くなさそうな様子だ。

「フンッ、だが貴様やカルナが頑張っても再生能力は私のほうが若干上。
魂喰いに使える罪人の魂も無限ではないのだから持って12時間……それ以上は善人の魂を犠牲にせざる負えなくなる。
死者スレが終わればテラカオスも力を行使できなくなる……それまでに私を倒せるものが現れると良いな?」
『ああ、できるさ。彼女らなら』


この殺し合いもいよいよ佳境。
この混沌の黙示録の中でここまで生き延びた参加者がどのように戦い、どのような結末を世界が迎えるのか。
どうかあなたの眼で確認して欲しい……

227 真相レ〇プ!黙示録と化したバトロワ! ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 12:02:07 ID:xg574Bzs0



【二日目・16時30分/静岡県・富士樹海・死者スレ内部】
【カルナ@Fate/Apocrypha】
【状態】宝具ぶっぱで常に魔力消費
【装備】自身の槍、黄金の鎧
【道具】不明
【思考】
基本:使命に従い、死者スレを守る
1:罪人を魂喰いで魔力をチャージし、宝具コンボでシャドウであった者の影から死者を守る
※死者スレにいる罪人(特に酌量の余地がないもの優先で)を魂喰いすることで魔力を補っています
 ただし、罪人だけの魂では12時間しか持たず、それ以上は善人の魂を消費しなければいけません
 死者スレで魂喰いされた存在は物語がどんな結末を迎えても、二度と復活できません
 魂がないのでサイボーグ化復活も不可




【二日目・16時30分/沖縄県】

【シャドウであった者@テラカオスバトルロワイアル十周目】
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、休憩中、弱体化
【装備】聖約・運命の神槍@Dies irae 他不明
【道具】不明、混沌の騎士の魂
【思考】基本:世界の破壊
0:あの者(テラカオス・ディーヴァ)の魂の破壊
1:死者スレの掌握
2:体力と傷の回復
3:混沌の騎士の魂がとにかく邪魔
※シャドウが現れた沖縄ではTC値が増大しています。
※ディーヴァの捕食した能力も込みで持っているようです。
※死者スレを掌握、しかし掌握途中のため使える能力には制限がある模様。
※死者たちの召喚や使用していた装備なども使用可能、ただし掌握途中の為、制限あり。死者召喚は三人まで。
※死者スレ掌握及びディーヴァとの戦いでの傷を癒すのにリソースを割いているため弱体化中。
 更に死者スレ内の防衛にカルナが投入され、一度はテラカオスとして完成したこともある混沌の騎士の魂に内部から妨害を受けることで掌握速度が停滞。 
 完全掌握に12時間以上の時間を要します。
※混沌の騎士のように一度は完成したテラカオスの魂は性質上、取り込めません



※以下のキャラの魂が完全に破壊されました
 物語がどのような結末を迎えても、二度と復活できません

【ベジータ@ドラゴンボール】
【野田総理@現実?】
【シックス@魔人探偵脳噛ネウロ】
【バット星人グラシエ@ウルトラゼロファイト】
【ユウキ=テルミ@BLAZBLUE】
【乃木怜治@仮面ライダーカブト】
【つば九郎@ヤクルトスワローズ】

228 ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 12:05:41 ID:xg574Bzs0
投下終了です
シャドウへの制約や予言の答え合わせ的なものと
サーフが今まで何をしていたか、悪魔将軍やシグナムの死者スレ破壊やタバサなど腑に落ちなかった点を強引に解釈してまとめて見た
反応を見て大丈夫そうなら本スレに投下いたします

229 ラスボスっぽい中ボス :2018/03/14(水) 14:37:15 ID:REMWE.Eo0
投下乙
自分的には問題ないように感じるけど、ただ一点だけ
都庁のフォレストセルは『生後1000年ちょっと』なんだよね。だから数万年だとちょっとずれちゃう
フォレストセルは原作からして元々複数体いるって明言されてるから、別個体にすれば問題ないとは思うけど
いまちょうどオオナズチのミヤザキ話書いてたところだから、この話通ったら『今』のフォレストセルと『古代』のフォレストセルの関係も説明できるかも
運良くこの話の中にオオナズチに情報流せそうな都合のつく登場人物ちらりと出てるし

230 ◆8t1yIW/rRU :2018/03/14(水) 14:47:15 ID:xg574Bzs0
>>229
見落としてました
本投下時にはフォレスト・セルは東京の個体に絞らず、古代グンマーが各地に隠したって形に直します

231 9月13日はカイザの日 Part6 :2018/09/13(木) 00:11:46 ID:5PMwNl7c0
  ト
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      ト、   V ヽ \=.、 イ | lV_| |/    \、  | ヽヽ ヽ //,/  |l ! / /
        ヽ\  V  ヽ  \` くレ- \ ̄ヽ く\-、ヽ、_,jレ/イ } レ' //   l !|// /
          V、ヽ ヽくヽヽ   \ート`ヽー丶\\ヾ:ト\ヽ_K_∠イ://   j |!|/ l
        Vヽ\ 7 />、.._  リ ∧:ヽく ̄ヽ-ヽへ\ヽ<フ,、くノイl/  ノ!_ノァ' | /
         ヽj  V / / ̄∧二ニー、\::ヽ、 \ `TくヘヽlヽY∠!Lィイ/|<>イ /
          jト\ V /// /トY_廴>、ヽヘヽ ヽ_| ヽ_\┴vァ7:/_//′l/  /′
    _ =三二V ト、 ヽ// /l/77ヾヽノ´|´ト:「 |  /ト ̄ヽ二 ̄_,ィ〈/イゥト  ィ/、\//      
 -=―  ̄   / Y|ハ:}_|/ /∧ l/  トヽハ |ハ:| l /|\\く::r\ー '_/V=,く/\、V /_
         // ハ.l |ヘ\!/ ィェェァ ' ∧l! | j イ::ィ\'ト \ヽ_ >‐´}ニ| j_j、  //ト=ニ=-
         // / / l!V | V! // ヽ\ | ハl!jイヽ:!ヽニ´ハヽ. lTTト-<ァイイハノ /イ! |
         // j!Y |ハ| ! | |\ー----!、}j/へ1| l::l ト<.ヘヾ!l !||/|Tイ| !|!´\ }イヽ.!
         // /ト| l l! レl´|  ヽ―-、| ヽ /|丶ヽ:〉ヽ. Viヽl l !!!ニハヽl l|ト _ヽハ l
        // j lト|/ l!/V´小 /┬、-くV´ ̄ V-ヽヽ、 \_|ハ! |ト、 Vト l!ヘ  |ハ i
      l l j_ハ |! 小/ 〉ノ| Vj | ト_トヽ〈  /l! \ヽ〉, ヽト小、||!/ 7'ト、|イ ̄lヽ |ヽ|
      ///リ |! | | Yイ | {ノ レくヽハi 〉 イl ∧  V!∧ |イ} / /l l!| トイ77くヽトj
      // //   ! j ! | | jハノニ=イj//ヘ / |!   |!|::{ |:〈 〈-〈| | l!!∧7くァ1 l!′
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   j/ l!/     |   /|    | l   /7 //}  /| | ∧ !ト、:||   |イi\ヽ |V   l !
   | /     l  //′   ! ! // 〃l´   V! ! |:∧j| l:!!  /イ |/l ヽVヽ   !|
   l /      | //   | V!´ /{ |, =く /j|||:ハハ|  || / /| |/| ∧| l  / |
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         | l/      |  ハl/:::〉、 jr‐v'∧l! | l  !:::ト 1 l l!::|/| | !∧ ! _j! イ
           | l′      |  | |!::/ /7! /、|:::〉/| |:::| ヽ! ヽ l::! ト|-|:::/,.-く |/
            |/       ト 、| lV / / |小:ll//-ァ′ |:::!    ヽー' / j// \ V、 ,ヽ
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               /__ヽ./ /ィ二ィヽ V /      ヽi   〉‐トY- _  /、ヾV―-\
            / ̄-― | /ィ/|ーハ∧ }        ヽ∠/_/ \    {‐ 二〉、
          / ‐_ ∠/Vイト ! |/1∧イ               \  |ィー-、\\
        /_/ ̄  ̄  1 ||_r‐v /|_/‐′                ̄  ̄ `ヽト、\\
         ̄            | V― //                              \\ヽ
                   | |  //                              ̄
                   ヽ! //
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『邪魔なんだよ……カイザの日を祝わないものは全て!』

232 9月13日はカイザの日 Part6 :2018/09/13(木) 00:12:19 ID:5PMwNl7c0

その頃、草加さん(今年はサイドバッシャー状態)は今年もまたカイザの日を祝おうとしていた。
……去年も一昨年も三年前も四年前も五年前も同じことを言っていたが、彼にとって大事なことなのだ。

五年ですよ、五年。
その間色々ありましたが、皆さんはどうお過ごしででしょうか?

まあ、そんなことはさておき……


草加さんはDMC狂信者の本拠地である東京ビッグサイトに辿り着いたものの。
草加さんお目当てのグレートゼオライマーはいなかった。
イデオンやらマジンガーZEROやら真ゲッター1やらグレンラガン、レオパルドンはあった。
そして、何故か知らんが大破していたヴァンツァーもあった。。
こんなに強そうな機体があるのはドリルコスがグレートゼオライマー乗っているのと同じ理由だ。
しかし、これだけ揃っていてもグレートゼオライマーはなかった。
だって、これらの機体よりもグレートゼオライマーの方が強いのだ。
だから、ドリルコスがグレートゼオライマー乗っている。

だが、他の機体でもいいかもしれないが。
皆さんは『初志貫徹』という言葉をご存知であろうか?
英語で言えば『Carrying out original intention』

「初志」とは”最初に決めた志(こころざし)や思い”。
「貫徹」は”貫き通すこと”を意味する言葉である。

まあ、クラウザーさんよりも賢い皆さんなら知っているという体で話を進めよう。

妥協などしてはいけないのだ。
だからこそ、草加さんはグレートゼオライマーに憑依したいのだ。
というよりも、今の名前が挙がった機体ほぼ無機物じゃないのだ。
出来るはずないのだ.

と、こんな感じで草加さんはファッション感覚で頭おかしい(褒め言葉)行動を実践していた。
彼にとってクラウザーさんなどどうだっていい存在なのだが、一応、今の彼はDMC狂信者なのだから。


「サイドバッシャー、探し物は見つかったですか?」
『すまない、どうやらここにはないみたいだ』
「そうですか……」

その時である。

「ニャガニャガ〜〜こんなところに誰かと思ったら貴女方でしたか」
「あっ、ホモだ」
「ぶっ殺しますよ?」

白い格好の完璧超人始祖サイコマンが現実時間にして約一年二か月ぶりに現れた。
彼がここに現れた理由……それは今、伝えるべきではなかろう。
何故なら、今日はカイザの日なのだから。

そして、彼は格納庫にあったロボットを全て自身のデイパックの中に詰め込み始めた。
支給品だからね、デイパックの中に入るのは当然だよ。
そのあと、レジーナ達との情報交換(専ら情報を出てるのはレジーナ達だけ)をした。
しばらく、サイコマンは何かを考えるようなポージングをした。

「接触してみる価値はありそうですね……ニャガニャガ」
「ゼロに接触するんですか?」
「はい……ですが、私一人ですと少々不安がありますので……
 もしもの時のために貴女方も来てくれるとありがたいのですがね」

これは女子二人と草加さんにとって好機であった。
二人としては手柄を立てるこ=クラウザーさんの為になるのだ。
そして、草加さんは早くもゼロと開墾出来る可能性が出てきたのだ。



だから、彼女たちはその提案に――――『乗った』。

233 9月13日はカイザの日 Part6 :2018/09/13(木) 00:12:43 ID:5PMwNl7c0
【二日目・21時09分13秒/東京ビッグサイト】


【暁切歌@戦姫絶唱シンフォギアG】
【状態】疲労(小)、決意、首輪解除
【装備】シンフォギア「イガリマ」、イグナイトモジュール@戦姫絶唱シンフォギアGX
【道具】支給品一式、クロエの首輪
【思考】基本:SATSUGAI、自分の生きた証として絶対にクラウザーさんを蘇らせる。
1:みんなの希望であるクラウザーさんは必ず蘇らせる!
2:風鳴翼については大いに失望
3:同じ狂信者仲間としてレジーナを大事にしたい
4:フィーネになってしまう自分の危険性を考慮し、クラウザーさんが蘇り次第、自分の命を断つ
5:ゼロを警戒し、可能なら正体を探る
※自分が新しいフィーネになると思い込んでいるのは勘違いです
 よって、自分がフィーネになると勘違いしている時期からの参戦です
※サイドバッシャーを支給品と思い込んでおり、正体に気づいていません


【レジーナ@ドキドキプリキュア!】
【状態】健康、首輪解除
【装備】ミラクルドラゴングレイブ、電子星獣ドル、シンフォギア「シュルシャガナ」
【道具】支給品一式、ギラン円盤
【思考】
基本:クラウザーさんの復活
1:クラウザーさんの為にすべての人や魔物をSATSUGAIする
2:切歌に友情を感じている
3:ゼロを警戒し、可能なら正体を探る
※月読調のギアの装者になりました
※サイドバッシャーを支給品と思い込んでおり、正体に気づいていません


【草加雅人@仮面ライダー555】
【状態】サイドバッシャーに憑依、テラカオス化進行(中)
【装備】サイドバッシャー@仮面ライダー555
【道具】カイザギア@仮面ライダー555
【思考】
基本:生き返る方法を探す・カオスロワちゃんねる管理人を殺す
0:狂信者の支給品として、グレートゼオライマーに憑依する
1:0が済んだら蘇生手段も手に入れる
2:とりあえず、乾巧の仕業にする(カオスロワちゃんねる管理人以外)
3:来年のカイザの日も祝いたい
4:仲間にする奴には大災害の原因や蒼(TC)の件を教えておく。狂信者は様子見してから。
5:怪しいゼロの正体を探る。管理人だったら殺す。
6:乾巧が死んだので真理は俺のもの!
※大災害発生の原因とカオスロワちゃんねるの危険性を知りました
※テラカオス化によって得られた能力として無機物への憑依能力を得ました
※生き返れるタイムリミットは(作中時間で)残り55.5日です。
 再憑依のペナルティとして、一回につき蘇生タイムリミットが9.13〜55.5日まで減少します。
※テラカオス因子によって魂を現世に繋いでいるため、フォレスト・セルやツバサの治療を受けると問答無用で死にます
※カイザの日はテラカオス因子とは関係ありません。
※仮面ライダージオウに出演することが決まりましたが、今回の話とは関係ありません。

【サイコマン@キン肉マン】
【状態】健康、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、イデオン、マジンガーZERO、真ゲッター1、グレンラガン、レオパルドン、ヴァンツァー(大破)その他不明
【思考】
基本:????
1:↑の目的のためにできればシルバーマンさんも勧誘したい
2:ゼロとの接触。
3:そういえば、草加さんは……まっ、いいでしょう。
※サイドバッシャーの正体に気づいているかもしれないし、気づいていないかもしれない。

234 あきよの破壊力が異常 :2018/09/13(木) 00:14:00 ID:5PMwNl7c0
総合板に巻き込まれ規制をされたのでこちらに投下しました。

235 あきよの破壊力が異常 :2018/09/13(木) 05:23:19 ID:VDKOuonc0
投下乙
悪くはないんだけど時間飛びすぎじゃね?

236 ラストネットワーク・不足状態表 :2018/10/01(月) 14:58:42 ID:j.EyEPdw0
【ナッパ様@ドラゴンボールZ】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、尻尾切断(処置済み)、野球脳、激しい怒りと悲しみ、首輪解除
【装備】病衣
【道具】なし
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:ギムレー達が戻るまで、ツバサや仲間を守る
1:野球を邪魔するDMCは許さない
2:また多くの仲間が死んじまった……自分の無力さが不甲斐ない
3:ソウルセイバー……
4:拳王連合軍は本当に悪逆集団なのか?
※回復したため、戦闘力がとても大幅に上昇しました
※一瞬だけスーパーサイヤ人化しました。これからいつでも変身できますが本人はまだ気づいていません

【白光炎隼神ホルス@パズドラ】
【状態】健康、悲しみ、首輪解除
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:世界を救うためにイチローについていく
0:ソウルセイバーのことは非常にショックだが、今はツバサ達の護衛
1:死んでしまった奴らのためにも頑張るホル!
2:都庁に儚げな巨乳がいるなら、向かってみてもいいかもしれない
3:ホルもソウルアーマーを遺したくなるよう人に会ってみたいホル
4:できればそれは巨乳の女の子が(ry 特にクリスやなのは、はやてみたいなええ乳の(ry
5:ツバサも乳があればなあ……

【テラカオス・ディーヴァの残滓『ツバサ』@テラカオスバトルロワイアル十周目】
【状態】健康、完全TC耐性、キングストーンにより変身可能、首輪なし、若干エントロピー減少により弱体化
【装備】キングストーン
【道具】リボルケイン
【思考】基本:テラカオスの因子を集める。この力で守れるものを守る。
0:さっきのダークキバは、もしかして……
1:どうして人はあんなに残酷に殺しあえるんだろう……
2:Lさん、ゼクスさん……貴方達の犠牲を忘れません。
3:私にも救えない人がいたなんて……
※ディーヴァが持っていた能力はキングストーン以外が使用不可。
※一度、テラカオスになったことにより完全なTC耐性を保持、テラカオス候補者のTCを回収できます。
※死んだことによりディーヴァの性格を引き継いでいません、これからどうなるかは不明。
※記憶を大半喪失していますが、生みの親の名前、風鳴翼が捕食で世界を救おうとしたこと、都庁での悪い思い出、沖縄で敵が現れ敗北したこと、夢で出会った男(才人)のことは朧げながら覚えています。
※仮称としてツバサという名前が与えられました
※ユーノに吸収された因子とエントロピーは通常手段では回復できません
 他者の因子を吸収することによってのみ回復します


【二日目・20時00分/東京都 都庁内の何処か】
【オオナズチ@モンスターハンターシリーズ】
【状態】健康、首輪解除
【装備】不明
【道具】支給品一式、狂信者から盗んだ色々なアイテム
【思考】基本:美少女とエロ同人誌みたいなことしつつ都庁で暮らしたいが、そのためにも予言を完成させる
0:ギムレーからの情報を仲間に伝える
1:正直、友や仲間の死には心を痛めている
2:やっぱり草を生やしてこそ我ですなwwwwww
3:でも真面目な時は頑張って草抑える
※尻尾も破壊された場合、ステルス能力を失います
※狂信者から盗んだアイテムはデモニカ以外にもあるようですが、詳細は不明です

237 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:35:32 ID:RjIvn3.s0
クロコダインやウドラを失った聖帝軍先遣隊を乗せた新幹線のぞみが都庁のある新宿にたどり着いたのは19時過ぎになってからであった。
多くの狂信者を屠ったダオスのレーザーや神樹の根が届かないギリギリの位置でのぞみは動かなくなる。

「のぞみが壊れた。これ以上は進めない」
「ここからは足で行くしかないね」

安倍の襲来によって中破状態だった新幹線のぞみは限界を迎えていた。
紘太たち5人と3匹はのぞみを捨てていくしかなかった。

「しかし、大丈夫なっしかね……都庁の魔物たちは」

ふなっしーが不安そうに言うが無理もない。
彼らはまだ、同盟を組む気だったとはいえ都庁が対主催として、そして大災害阻止のために動いていることを知らないからだ。
ただでもネット上において都庁には黒い噂が多すぎる。
都庁の世界樹が魔の森であるヘルヘイムではないことは本物のヘルヘイムをよく知っている紘太がいるので承知の上だが、だからと言って危険がないとは言い切れない。
そもそもそれを確かめるために、自分たち先遣隊が派遣されていたのだが不幸な事故とミスによって交渉どころではなくなってしまった(そのおかげでキュゥべえたちを助けることはできたが)。

「……今は自分のミスに責任を感じてるよ。だけど、アタイたちはいかなければいけない。
ネットによるとサウザーたちはあの中にいるんだから」

霧切から借りたノートパソコンで見た情報により、スカイツリー前での聖帝軍と狂信者、都庁軍をも巻き込んだ大戦闘の件はここに来る前に知っていた。
その戦いにより多くの仲間が命を落とし、きらりんロボが謎の暴走を起こして立川市と罪のない人々を焼いたこと。
スカイツリーも破壊されて作戦は失敗に終わったこと。
サウザーらは都庁に味方する白いエヴァンゲリオンによって都庁へ向かった(または連れ込まれた)ということだ。
さらにはチルノと面識がある小野塚小町(正義の乳神)に救われたモブからの情報によると、都庁は罪のない参加者を洗脳してコキ使う悪の集団だということだ。

嘘が混じる場合もあるカオスロワちゃんねるだけを信じきるわけにもいかないが、仲間が都庁の中にいるのは確実だ。
保護されているのならば合流し、都庁が小町が言う通りの悪の集団ならばナニカサレル前に助け出して脱出しなければいけない。

『グッ、がは! 三途の川の先でご主人様の影が……』
『姐さぁーーーーん!』
「千早もこれ以上は持たそうなっしー」
「毒消しを譲ってもらうにしろ、奪うにしろ、都庁に進むしか選択肢はなさそうだね」
「……わかった、危険かも知らないが都庁へ向かおう」

大阪にて拾ったサーベルタイガーの千早の毒状態も深刻だ。
フロワロの毒をなんとかしなければ一時間持たないだろう。
ネットで聖帝軍は悪人のレッテルを貼られた以上、毒消しを譲ってくれる参加者はまずいない。
クロコダインが戦死して先遣隊のリーダーとなった紘太はしばらく考え、都庁に向かうことを決断した。

「僕も行きます!」

それを言ったのは先刻、気絶から覚めたばかりの苗木であった。
しかし紘太は苗木を静止する。

「いや、おまえはここに残って霧切とキュゥべえを守れ」
「なんでですか!? 僕だって戦えます! 拳王連合軍の奴らだって三人は殺してるし」

同行を拒否され驚く苗木に、彼の後ろにいたキュゥべえが紘太に代わって理由を言う。
先の放送で知り合いのホワイトベース組の仲間である乾巧たちの死を知ったことであからさまに冷静さを失っている……というのもあるが、あえてそこは伏せておく。
それ以上に合理的な理由があるのだ。

「君は寝ていたことで体力は多少マシになったたけど、激しい戦闘に耐えられるほど取り戻してはいない。
実力自体もボクとふなっしー以外には勝てないぐらい弱い。
そんな君が行ったところで仮に戦闘になった場合は紘太たちの足でまといだよ」
「足でまといは言い過ぎだが、キュゥべえが言ったこともあながち間違いじゃない。
仮に戦闘になったら何もできないまま死ぬと俺たちは思っている」
「そんな……」
「苗木はその代わりにキュゥべえと霧切を守ってやってくれ。
言っちゃ難だがキュゥべえはともかく、今の彼女を都庁に連れて行くと余計な騒乱を招きそうな気がする」

紘太は新幹線の椅子で膝を抱えて座っている霧切を指さした。
安倍を瞬殺した戦闘力からして戦闘力は先遣隊最高だが、その前に心が壊れている。
デリケートさが求められるやもしれぬ話し合いの場にはとても連れていけなかった。

238 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:36:07 ID:RjIvn3.s0

「彼女には心の支えが必要だろ?」
「ええ……それは確かに」
「友達であるおまえが全力で守ってやれ」

今の霧切の心を守る仕事ができるのは友達である苗木とキュゥべえだけであり、繋がりがまだまだ浅い紘太たちではできない仕事だ。
血気盛んな苗木をそのように諭すと、紘太は新幹線の中に取り出されたマシンウィンガーを見る。

「そういえば苗木は確かバイクの運転ができたな」
「ええ、超高校級の暴走族である大和田くんのシゴキを受けて」
「もし、俺たちと都庁で戦闘になったら……」
「バイクに乗って助けに行けばいいんですね!」
「それは違うぜ」
(台詞取られた)

「戦闘が起きたと思ったらバイクに乗って霧切とキュゥべえを乗せて遠くへ逃げるんだ。
仲間の命を守ることはもちろんだが、あの子の貧乳歌姫の接近を防ぐ結界は多くの人々に取っても大事だ。
死んでしまったら俺たちでも勝てるか怪しい風鳴翼を本州に招いてしまう。
多くの人のためにもしっかりと守ってやるんだぞ」
「だけど!……いや、わかりました」

過去に似たような状況で似た指示を受け、葉隠や巧を救えなかったことにより苗木には不満があったが、自分の弱さを自覚しているだけに結局折れることになった。

「割り振りはこんな感じだな。
俺、チルノ、ふなっしーと支給品軍団が都庁へ行き。
苗木、霧切、キュゥべえはのぞみに残り、戦闘が起きたらバイクで逃げること、良いな!」

そして鎧武に変身した紘太とチルノ、聖帝軍の旗を持ったふなっしーは都庁へと向かって歩いて言った。
そんな三人を見送るのは苗木の不安そうな眼であった。



恐る恐る、しかし確実に巨大な都庁の世界樹に近づいていく三人のターバンたち。
近づく度に焦りは募っていく。

「いちおう識別のための旗は掲げてるけど、ホ、ホントに大丈夫なっしか……」
「攻撃してくれば交渉は失敗、都庁はアタイたちの敵ということになるね。
そうなったら最強になったアタイが全員氷漬けにしてやりたい、ところだけど感じる魔力は悔しいがアタイたち三人では勝てないくらい強大……苗木たちのこともあるし、戦いになったら逃げの一手だね」
「だが俺たちはもう信じて進むしかねえ。
沖縄には謎の異常気象、近畿には毒の花、神奈川には拳王連合軍、ビックサイトに狂信者、千葉には超巨大ドラゴン、極めつけに上空には主催の九州ロボ。
千早を救うためにも都庁へ行って真偽を確かめるしかないんだ」
「それは確かなし……腹を括るしかないっしか」

あくまで紘太たちの目線であるが、彼らの目線では聖帝軍以外の全てが驚異であり、味方が待っているかもしれない都庁しか行く道は残されていなかったのである。
自分たち以外の最後の対主催集団と思われるイチリュウチームは邪竜ギムレーの中、都庁近くにいるはずの小町はなぜか行方不明。
仲間である千早の死期が迫っていることも考えれば都庁が善であれ悪であれ残された道は一つしかなかった。

一歩、また一歩と近づくターバンズであったが、そこへ爆撃のような攻撃が紘太たちの正面数メートル先で炸裂した。
攻撃は直撃こそしなかったが、空を見上げると数匹のドラゴンが牙を向けてこちらに向かってきていた。


「なに!? 攻撃された!」
「ひいいいいいいいい、やっぱ襲ってきたなっしーーー!」
「戦闘態勢! 来るよ紘太、ふなっしー!」

紘太は奥の手の極ロックシードを構え、チルノは無数の氷の矢を生成。
ふなっしー自体は逃げ腰だが、彼の代わりに支給品のシャルロッテとデストワイルダーがいつでも迎撃できるように牙を覗かせていた。
聖帝軍の一味を攻撃してきたところからして都庁はやはり敵なのか?
それは紘太が一戦交える覚悟をした寸前に、答えが出る。

「……! ちょっと待ってください高津さん、彼らをよく見て!」
「ん? 誰かと思えば紘太たちじゃないか」
「高津さんと犬牟田!」

239 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:36:50 ID:RjIvn3.s0

ドラゴンの背に乗っていた二人のターバンは聖帝軍の一員である高津と犬牟田であった。
ドラゴンたちも紘太たちが背に乗せている二人の知り合いだとわかるとすぐに攻撃態勢を解き、交戦意思はないという素振りで三人の前に着陸した。
そして犬牟田と高津は手始めにレストから教えられた方法で三人の首輪を解除していく。

「洗脳されている……ようには見えないね。
これから騙し討ちするにしても戦闘力の枷になっている首輪を外す意味がないし」
「でも正義のオッパイ神とかいう人は都庁は悪の組織なしって」
「それにはとても複雑な事情があって長くなるから詳細は後で話すよ。
簡単に言うと都庁は僕たちの味方であるし、同盟を組むに値する正義の組織だ。
悪の組織だのヘルヘイムだのは誰かが流した虚偽情報なんだ。
ちなみに小野塚さんは本当は僕らの仲間なんだけど、わけあって悪の組織と吹聴させているんだ」
「う〜ん、よくわからないけど、聖帝軍の仲間は無事なっしね?」
「ああ……放送で呼ばれた人以外はみんな生きているよ。もちろん洗脳なんかされていない」
「それを聞いただけで安心のため息がでるね」

細かい経緯はイマイチわからないが、聖帝軍と都庁軍は先遣隊抜きで交渉した。
そして危険のない組織であり、その中でサウザーたちが保護されていると聞けば、肩の荷も幾分か降りたんだ。

「でもなんでさっきは攻撃してきたんだ?」
「都庁には非常に目や耳の良い奴がいてね、怪しい奴がいると聞いて偵察に来たんだ。
狂信者や拳王連合軍の手先かもしれなかったから、見かけて野球ボールで威嚇射撃を行ったというわけだ」
「ちょっと待つなっしー! 聖帝軍の旗は掲げていたなっしよ!?」
「……悪いけど今は夜だよ、暗くてよく見えなかったんだ」
「「「あ……」」」

先ほどの高津からの攻撃の理由は旗がよく見えなかった故の威嚇であった。
変身・大人化しているとはいえ面子的に誰だかわかるが、それは明るい昼間の話。
都庁からの先制攻撃を恐れるあまり旗や自分たちに懐中電灯を当てて仲間であることをアピールすることを失念していた彼らは攻撃を受けたのである。
幸い、冷静な犬牟田が迂闊に敵とみなすべきじゃないと進言したので高津やドラゴンたちも初撃は威嚇にとどめたために死者は出なかった。


「高津さん、すまねえ……俺たちのミスのせいで先遣隊はアンタたちより早くたどり着くことができず、クロコダインも死なせる結果を招いちまった」
「みんなは悪くない、発端はアタイの操縦ミスだよ」
「チルノも責めないでほしいなっしー、シャルロッテや苗木たちのようにチルノのおかげで助かった命もあったなっしー」

次に紘太たちは仲間たちに自分たちの不手際を謝罪した。
おそらく本隊側から都庁との同盟を結ぶことはできたのだろうが、自分たち先遣隊が都庁に早くたどり着いていれば先の戦いの犠牲をなくすこともできたのだろう。
そう思うと三人は胸が痛かったが、高津と犬牟田は彼らを許した。

「よせよ。それを言ったら俺たちも多くの子供たちを守れなかった。
クロコダインは残念だったが、おまえたちのボロボロ具合からしてそっちも必死に頑張ったんだろう。お互い様だ」
「色々複雑な事情はあるんだけど、君たち先遣隊が都庁にたどりついたところできらり……んロボは暴走していた。
どっちにしろ交渉するまでもなく僕たち聖帝軍は都庁の信頼を勝ち取っていて盟約を結べたんだ。
恥じることは何もないさ」
「……本当にすまねえ」

高津と犬牟田に諭され、紘太たちの心配もほぐれた。
仲間たちは先遣隊を責める気など最初からなかったのである。

「さて、おまえたちにも都庁との会談でいくつかわかったことがあるから教えたいところだが、かなり重大な内容だからできれば世界樹の中で話したい」
「だけどその前に僕らと別行動で斥候に出た仲間と合流しなければね」
「仲間? 俺たちを見に来たのはアンタたちだけじゃなかったのか?」

どうやら高津犬牟田コンビとは別口で紘太たちを迎えに来たグループがいるようだ。

「その様子だとすれ違ったらしいな。
実は仲間の中に一人、桑原っていう霊直感に優れた奴がいて、そいつがおまえたちに対して嫌な予感がすると言ってたんだ」
「嫌な……予感だって?」
「ああ、ひょっとしたら俺たちの敵になるヤベー奴が新幹線に乗ってるかもしれない、ということで敵だった場合は正面の俺たちと背後からの桑原たちが挟撃する予定だったんだ」
「だがこの様子だと危険はなさそうだね」

240 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:37:25 ID:RjIvn3.s0

「待ってくれ、新幹線に乗っていたのは俺たち以外にも他に三人いるんだ!」
「なんだって?」

二人の言葉に何やら嫌な予感を感じた紘太。
新幹線に残っているのは苗木、霧切、キュゥべえの二人と一匹。
おそらく桑原たちはそちらと接触するだろう。
二人と一匹は大阪から東京に移動するまでの間に(性格的な危うさはあったが)悪人にはとても見えなかった。

それでも……鎧武のマスクの下はなぜか冷や汗がにじみ出ていた。


 ■ ■ ■


一方その頃、稼働しなくなった新幹線の近く。
その物陰に桑原とアイスシザース、何匹かの中級以下FOE。
そして聖帝軍のイリヤがいた。

イリヤがついてきているのはやってきた一団が紘太ら先遣隊である可能性もあるため、顔をよく知っている聖帝軍の誰かの手が必要であったので抜擢されたのがイリヤであった。

『あの中に聖帝軍の仲間はいるか?』
「……いや、あんな人たち、私は知らない」

しかし新幹線の中にいるのは見知らぬ背の低い少年と、何かに怯えるようにうずくまっている幼女だけである。
それもそのはず、紘太たちは既に都庁に向かっており、新幹線の中には顔見知りは誰ひとり残っていなかった。

「狂信者っぽくはないし危険はなさそうに見えるけど」
「だが奴らから嫌な勘がビンビンしてるぜ」

先遣隊の関係者ではなさそうだが見た目で安全ではないかと判断するイリヤ。
一方で強い霊感から冷や汗の止まらない桑原。
すぐに接触するべきか、一度都庁に戻って仲間の判断をもらうか考えあぐねていた二人と一匹であったが、ここでアイスシザースがとある存在を発見する。

『!! 奴がいる!』
「奴って?」
『ホムラが言っていた危険な宇宙生命体、インキュベーターだ!!』

白ウサギとネコを足したような見た目の高度な知性を持つ宇宙生命体キュゥべえもといインキュベーター。
それが新幹線の窓にいるのをアイスシザースは確認した。

『奴はこちらに気づいていない……ここで殺らねば!』
「おい待てアイスシザース!」
「みんなも!」

インキュベーターの存在を確認した瞬間、桑原やイリヤの静止を無視してアイスシザース以下のFOEが飛び出した。
インキュベーターは資源搾取のために詐欺紛いの行為で人間を食い物にし星を荒らす存在。
心を持たぬだけに人間以上に最悪の略奪者である。
そんな彼らのことをほむらから教えられて都庁の魔物たちが存在を許すハズはなく、見つけ次第抹殺の触れ込みがあったぐらいだ。
大災害から世界を守ることはもちろんのことだが、インキュベーターを殺すことは世界樹を守るために必要であり、魔物たちはそれを信じて彼を殺さんとする。
そして魔物たちは敵か味方かわからない苗木と霧切をひとまずは無視して新幹線に詰め寄った。

「!!」
「なんだこいつらは!」
「魔物!?」
『金竜様から託された大樹を守るためにも……鉄の棺桶ごと叩き切ってやる! インキュベーター!!』

ドラゴンハートで機動力を強化されたことも手伝って苗木とキュゥべえは反撃も回避も許されなかった。
次の瞬間には新幹線ごと両断する勢いでキュゥべえめがけて腕の鎌が振り下ろされた。
強化されたアイスシザースの実力ならば、実際に鋼鉄の新幹線を裁断して中の生き物を殺すぐらいは余裕であろう。

『な!?』
「ともだちを殺すやつ……許されない!!」

だが鎌がキュゥべえの首を落とすことはなかった。
正確には新幹線は両断されたのだが、キュゥべえに届く前に魔法少女に変身した霧切が鎌を掌で受け止めたのである。

『鎌が動かん……なんてバカ力だ!?』

どうみても強そうには見えない霧切にいとも簡単に攻撃を受け止められたことに恐怖心を確かに感じていた。
アイスシザースはこれまでの戦闘とドラゴンハートの恩恵によって強化された。
能力を数値化し総合スペックだけで見ればドラゴンハート未使用時の三竜に並ぶ戦闘力を有している。
それが目の前の幼女にいとも容易く、必殺の一撃を防がれたのだ。

「このお!!」
『ぐはああああああーーーッ!』

鎌を腕で防がれて動けなくなったアイスシザースは次の瞬間に霧切のバリツ持込の蹴りで腹部に大穴が空き、地面に倒れることになった。

241 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:38:18 ID:RjIvn3.s0

「アイスシザース!!」

アイスシザースは高い生命力により、即死は免れていた。
今から都庁に戻って治療を受ければ助かる見込みはある。
桑原は死にかけのアイスシザースを救うために霊剣を携えて霧切を突き放そうとした。
桑原もまたアイスシザースと同じくドラゴンハートの影響を受けて、その戦闘力はかつての仲間である浦飯と同じくS級妖怪クラスの戦闘力を得ている。
どんなに強い霊能力者でも人間である限り入り込めない領域の強さだ。
あの戸愚呂弟を軽く凌駕し、仙水忍をも超えた戦闘力を持っている。

にも関わらず、桑原の霊剣は牽制目的であったとはいえ容易くよけられ、桑原やイリヤ、他のFOEが反応するよりも早く背後に回り込んだ。

「なッ、早ぇ!!」

そして背後から桑原の腹部に手を回してガッチリと掴み、捕まえた。

(離せねえ! なんてバカ力だ!?)

霧切の拘束は体力馬鹿である桑原ですら解くことができない。
桑原は必死に足掻くが外れる様子はない。
そして霧切による処刑――友を傷つけようとした者へのオシオキが始まった。



桑原を捕まえた霧切は彼を抱えたままグルグルと回転しだした。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

回転と言っても遊園地のティーカップアトラクションとは比較にならないほどの超高速回転であり、その速さは局所的な竜巻が起こし、内部にいるはずの霧切と桑原が見えなくなるほど。
無理に攻撃や接近をすると桑原を傷つける危険があったのでイリヤもFOEたちも桑原の援護や救助が行えなかった。

『な、なんていうことでしょう、あの魔法少女の魔力の強さは現在の鹿目まどかさんと互角クラス。
下手をするとフォレスト・セル以外の他の面子も破られます』
「ええ!?」
『我々三人と中級FOEだけでは勝ち目がありません!』
「どうしてそれを早く教えてくれなかったの!?」
『彼女が変身する前の段階では内包する魔力を読み取れなかったので……』

イリヤの杖であるルビーが霧切の強さに関して遅すぎた警鐘を鳴らす。
それは霧切の圧倒的強さに関してだった。

キュゥべえは対安倍戦で魔法少女化した霧切の強さを最低でもブラックRXの三倍の強さがあると言った。
ブラックRXの基本スペックはパンチ力70t、キック力120t、ジャンプ力60m、走力315km。
さらに町を吹き飛ばす攻撃でも致命傷にならず、惑星爆発から帰還できるほどの耐久力。
0.1秒や0.5秒を隙と言える反応速度を持っている。
無論全ての能力が三倍とは言わないが、総合スペック的に三倍というだけでも化物ということはわかるであろう。
少なくとも無強化三竜、仙水忍と同じレベル……現状のアイスシザースや桑原では勝てる相手ではなかった。



「ぎゃああああああああああああああああああああああ、からだがああああああああああああああああ!!!」
「桑原ッー!!」

竜巻の中から聞こえてくる桑原の悲鳴にイリヤたちはなんとか助け出そうとしたいが方法が浮かばない。
今から救援を求めても桑原が助かる保証はない。
そして考えあぐねた結果が……時間切れである。


「……レオリオ、ハス太、みんな……すまね」


桑原から謝罪の言葉が聞こえたと同時に霧切の回転が止まる。
それと同時に液状と固体の中間のような謎の黄色い物体がイリヤに大量にべちゃりとふりかかって汚した。
その一部はイリヤの口の中にも入った。

「げほッ、なにこれ、マーガリン!?」

舌の上でとろける感触に仄かな甘味と植物油っぽさからイリヤはこれをマーガリンだと分析。
しかしなぜ霧切の方からマーガリンが?

「桑原は!?」

驚くイリヤが霧切を見るとそこには桑原の姿がなく、もう一度体に付着した黄色い物体を見ると彼の着ていた「健康第一」と書かれた白い特攻服の切れ端や、骨らしき固形物があった。

『ま、まさかこれは桑原さんの肉体が高速回転の中で彼女の強大する魔力をゼロ距離で浴びて形質変化したもの……』
「今、体についてるコレが桑原だったとでもいうの……!?」

ルビーの推理通り、ダンロン的に言えば猛多亜最苦婁弟酢華恵慈(モーターサイクルデスケージ)と化した即席の処刑場で桑原の肉体は超高速回転させられつつ霧切から放出される魔力を浴びた結果、その肉体はマーガリンと化してしまったのである。

Q、なんで人間が回転しただけでマーガリンになるん?
A、ダンロン無印をプレイするかアニメを視聴してください(ステマ)

なんにせよ、イリヤたちに突きつけられた事実、それは――



【桑原和真@幽遊白書 死亡確認】

242 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:38:42 ID:RjIvn3.s0



「うっぷ……おえええええええ!」
『イリヤさん!』

桑原が目の前で殺され、仲間の肉体だったものを不本意ではあるが食べてしまった事実にイリヤは吐き気を抑えられずたまらず嘔吐。
その隙を見逃すわけもなく、霧切が攻撃をしてくるが一部の魔物たちが動けなくなったイリヤを庇うために己の身を盾にする。

『だ、ダメだ、アイスシザースより弱い俺たちじゃコイツを止めることも、ぐわあ!』
「きゃあ!!」

しかし、霧切の進行を止められず、彼女の拳によって盾になった魔物は粉砕。
イリヤは致命傷は避けたが攻撃の余波により壁に叩きつけられしまう。
続けて霧切は敵となった魔物を駆逐するために一匹、また一匹とバリツで殺していく。


『なんてことだ……クッ』

腹に穴を開けられながらもなんとか立ち上がるアイスシザース。
桑原や魔物が殺されていく光景に恐ろしさを覚えていた。
しかし、闘志までは衰えず、状況を冷静に見る。

霧切が他の魔物を殺している中でキュゥべえがノーガードであることに気づいた。
キュゥべえ自身もこちらが再び立ち上がったことに気づいていない。

『今こそ、奴を殺すチャンス! 味方を助けることもできる!』

アイスシザースの考えではキュゥべえを殺せば霧切のヘイトは自分に向かう。
そうなれば自分は十中八九殺されるが、標的が自分に集中するためにイリヤや生き残った魔物を都庁に撤退させて助け出すことができる。
そう睨んで、こっそりと背後から刃を向けようとする。

「させるか!」
「助かったよ、苗木!」
『ええい、邪魔を!』

いつぞやのネームド狂信者を暗殺した奇襲攻撃は失敗に終わった。
霧切が暴れている内に仮面ライダーウィザードに変身した苗木の銃撃により阻まれたのだ。
奇襲に気づいたキュゥべえもまたこの場を苗木に任せて新幹線の残骸の影に隠れてしまった。
キュゥべえを殺すにはどうしても苗木を倒さなくてはならない。

(くッ、だが、銃の威力は大したことはない。
動きも素人そのもの……コイツなら簡単に殺れる!)

アイスシザースは目の前の仮面ライダーの実力を把握。
事実、苗木の戦闘力はウィザードのスペック込でも大したものではなく、読み通りと言えた。

(一撃で仕留めてやる!)

即死属性の一撃である凍土の大鎌で苗木との短期決戦を行おうとするアイスシザース。
一方の苗木はひとつの指輪を取り出し、それをベルトにかざした。

「これを使ってみるか!」

――リキッド・プリーズ。
そんな音声がベルトから聞こえた瞬間、苗木の胴体の一部分が液状化しアイスシザースの鎌を貫通させてダメージを回避した。

『馬鹿な!』

液状化能力によって防がれた必殺の一撃により、狼狽と同時に空振りによる大きな隙を生み出す。
苗木は首輪が外れてないので首より上だけは液状化できない制限があるが、アイスシザースが胴体を狙った「幸運」によって賭けに買ったのだ。
続けて苗木はアイスシザースの懐に飛び込み、腕を液状化させてある一点に向けて伸ばした。

「おまえを倒すには……ここだあああああ!!」
「がああああああ!!!」

苗木が選んだのは先ほど霧切が開けた腹部の大穴。
そこは外殻にも守られておらず、臓器が一部露出している。
その大穴めがけて液体となった腕をねじり込み、体中を内部からグチャグチャにしていく。
なんとか苗木の首を狩ろうにも腕の制御も傷口から血管を通して入り込まれた液体を使って奪われてしまい、反撃もできない。

「紘太さんがいない今、僕が霧切さんやキュゥべえたちを守るんだああああ!」

苗木の目には暴走した義憤や使命感が燃え上がっており、マスク越しでもそれが狂気という形でアイスシザースに伝わった。
いかな強者とて、レベルを上げたとしてもア○ル以外の臓器は鍛えられない。
臓器への攻撃手段を握られた時点でアイスシザースの敗北は決まっていた。

『まだだ……金龍様や骨竜たちが守った世界樹を……守らねば、ならない、の、に……』

内部から腸を寸断され心臓を穿たれ脳を潰されたアイスシザース。
闘志だけは怨敵であるインキュベーターたちに向いていた。
しかし彼の鎌は敵に届くことはついぞなく、苗木が血まみれの拳を引き抜いたと同時に息絶えた。


【アイスシザース@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 死亡確認】

243 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:39:21 ID:RjIvn3.s0



「ルビー! ルビー!」
『――――』

霧切の攻撃によってカレイドルビーをへし折られたイリヤの変身は既に解けていた。
この時点で戦闘力のほとんど失っている。

『俺たちが囮になるからおまえだけでも逃げるんだ!』
「でもあなたたちは!」
『俺たちに構うな! ここで全滅すれば世界樹に迫るこいつらの驚異を誰も教えられない。
インキュベーターたちのことを仲間たちに知らせるんだ』
「……わかった」

囮をかって出るFOEたちの指示に従い、イリヤは残って戦いたい意思を抑える。
アイスシザースより弱い魔物たちでは戻ってくる頃には全滅しているだろう。
だがなんとしても比較的近くにいる高津たちや世界樹の仲間に驚異を知らせる必要があった。

そして、踵を返して世界樹方面への逃走を図るイリヤ。



「むぐッ!?」

だが、振り向いた瞬間。
彼女の首は白い耳のような触手に掴まれ、口の中に一斗缶の穴から出てくるガソリンを無理やり注ぎ込まれた。

「むごごごごご」
「逃がさないよ、仲間を呼ばれると厄介だからね」

イリヤの口を介して胃の中に注がれるガソリン。
常人だったらこの時点で良くて失神、最悪ショック死であったが、イリヤはドラゴンハートで生命力を強化されているので「まだ」大丈夫だった。
すぐさままとわりついていたキュゥべえを引き剥がし、ガソリンを吐き出そうとするが、それを見計らってキュゥべえはただのマッチに火をつけてイリヤに放り投げてさっさと物陰に退避した。
ちなみにガソリンは死んだアイスシザースから奪ったもの、マッチは霧切の不明支給品から勝手に拝借したものである。

イリヤの体はガソリンと桑原マーガリンによって油まみれであり、マッチの小さい炎でも引火させて炎上させるには十分であった。


「熱いッ アツイィィィ!! 助けてお兄ちゃ――」

熱さにたまらず、悲鳴をあげるイリヤ。
それが失敗であった。
口を開いたことで体に入ったガソリンにも引火し、胃にまで届き――幼女の肉体を爆散させた。
焼け焦げた肉片とルビーの残骸だけがイリヤが生きていた証になってしまった。


【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 死亡確認】


魔物たちはメッセンジャーとなるはずだったイリヤの死に絶望の表情を浮かべ、せめて一匹だけでも仲間の救援を呼べるようにかばい合うも、その甲斐なく霧切によって数分以内に一匹残らず肉塊と化した。
都庁や高津たちの下へ迎えた者は一匹もいない。

「でもキュゥべえ、魔物はともかく人間の方は洗脳されて操られているだけだから殺すことはなかったような」
「殺すより生け捕る方が難しいんだよ?
響子はともかく、ボクや苗木の実力じゃ生け捕るなんて無理だよ」
「それはそうだけど……」
「あの時は仲間を呼ばれるわけにはいかなかったし、生かす余裕はなかった。
恨むべきはボクらに有無を言わさず攻撃を仕掛けてきた向こうの方さ」
「……」

拳王連合軍以外の人間を殺すのには抵抗があった苗木。
特に洗脳されていた者の中には聖帝軍のメンバーもいたかもしれない。
だが、キュゥべえの説得により恨むべきは噂通りの悪の集団であった魔物たちであると思い込まされた。
同時にヘルヘイムの魔物を殺すことが、殺してしまった人間の犠牲者への弔いになるとも思い込んでいた。

244 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:39:53 ID:RjIvn3.s0

「そういえばさっき、向こうで爆音が聞こえた。紘太さんを助けに行かなくちゃ!」
「それはダメだよ、戦闘が起きたら逃げろって紘太の言葉を忘れたの?」

紘太の向かった方角から戦闘音と思わしき音が聞こえた(高津の威嚇射撃によるものである)。
もし戦闘が起こっているなら助けにいかないといけないと思った苗木だがキュゥべえに制止された。

「僕と霧切さんの力があれば助けに行くぐらいはできるさ!」
「確かに霧切だったら謎の巨大生物以外は殺せるかもしれないね」
「だったら!」
「だけど君や響子の魔力は有限。魔力がなくなれば魔法使いである君も響子も戦えなくなる。
君は休めば魔力が回復するけど、響子はグリーフシード以外で魔力を補充する手段がない。
この意味がわかるかな? 響子の魔力がなくなったら魔物に殺される可能性が高まると同時に食人鬼から本州を守っている結界がなくなって侵攻を許すことにつながるんだよ」
「そんな……紘太さんたちを見捨てろっていうのか?」
「紘太たちはそれも承知の上で君に響子の護衛を任せたんだよ」

キュゥべえの言葉は冷徹ではあったが理には適っていた。
霧切は確かに桑原たち相手には無敵であったが、それも魔力があるからこそ。
流石に都庁全戦力と戦えば、向こうを全滅させる前に響子が力尽きる。
そうなれば自分たちだけでなく海を渡ってきた貧乳歌姫によって多大な犠牲が本州で出る。
深追いは禁物であった。
それでも納得がいかない苗木であったが、少女の言葉が意固地になりかけていた彼の心を動かした。

「いかないで苗木くん……」
「霧切さん……」

涙目となっていた霧切が袖を引く。
自分の独善で霧切を危険な目に合わせるわけにはいかない。
彼女は生き延びても自分やキュゥべえがいなくなった時に誰が彼女の助けになるのか。
自分より小柄になった少女の涙を見て苗木の心が揺れ動く。
そんな苗木にキュゥべえはもう一声をかけた。

「安心して、都庁に向かった三人のエントロピーは消えていない。つまり死んではいないんだ」
「それは本当かい!?」
「捕獲されて洗脳されている可能性はあるけどね。
生きていればいつかは救助することもできるでしょ」

エントロピーを感じ取れるキュゥべえは確かに三人が生きていることを感じ取っていた。
流石に具体的に何をしているか何をされているかは感じ取れないが、まだ三人の中に犠牲者はいないという言葉は苗木にとって大きな意味を持っていた。

「だけど救助するのは今じゃない。今以上にまとまった戦力が必要だと思うな」
「まとまった戦力……しかし、どこに行けば……」

聖帝軍を安全に救助するにはどうしても戦力が必要であったが、先遣隊の仲間も失った苗木には行く宛が思いつかなかった。

「……そこで提案なんだけど、千葉県にいるあの巨大竜と交渉して見ようと思う」
「浦安市に現れたっていうあの巨大竜にだって!? 無茶だ!
イチローたちでさえ飲み込まれたらしいのにどうして味方になると思ったんだ?」

千葉に現れた巨大竜ことギムレーは襲ってきた狂信者を滅ぼす際に自分を破滅と絶望の竜と言っていた。
内部事情を知らぬ者から見るとイチローチームも無事かどうかは見当もつかなかったが……

「いや、イチローチームと思わしきエントロピーはまだ消えてないんだ」
「イチローたちはまだ生きているってこと?」
「もしくは最初から交戦するような仲じゃなかったのかもね。
破滅と絶望の竜というのもおそらくブラフ……その気になれば日本の大半を滅ぼせるのにそれをやっていない。
イチローたちを捕らえているにしろ、仲間内にしろ、無言で攻撃を仕掛けてきたヘルヘイムよりは交渉の余地はあるよ」
「その邪竜やイチローチームだったらヘルヘイムを焼き尽くして聖帝軍を助けることもできるってこと?」
「ああ、響子を足した場合の総エントロピー量的には不可能じゃないよ。
都庁と狂信者、主催を除くと苗木が倒したいと思っている拳王連合軍を倒せるのもここぐらいかな」
「あの拳王連合軍を!?」
「逆に言えば表立った対主催組織で、ボクらが接触できるのはもうそこにしか残ってない」
「必ず交渉を成功させて味方につけなくちゃ!」

エントロピー=強さというわけではないが、少なくとも倒せる可能性はある。
キュゥべえの言葉より聖帝軍の救助及び拳王連合軍への復讐への道が見えてきた苗木はキュゥべえの提案に乗ることにした。
さっそくバイクに跨り、後部座席に霧切とキュゥべえを載せる。

「苗木、急いで! 追っ手が近くに来ている」
「了解……紘太さん、待っていてください。必ず近いうちに助けに行きますから!」

そう言って、近くまできていたドラゴン軍団が接近する前に苗木たちはバイクを走らせて現場を離脱した。
目指すは千葉県である。

245 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:40:37 ID:RjIvn3.s0



後部座席でどんどん離れていく都庁の世界樹を見てキュゥべえは思惑を巡らせる。

(近づいてよくわかった。あの大樹の中からまどか、ほむら、さやかのエントロピーを確かに感じた)

苗木や紘太たちには話さなかったが、キュゥべえにとっての大事な資源もとい知り合いである三人の少女の気配を、キュゥべえは新宿にたどりついた時から感知していた。

(だが、まどかのエントロピーは「何かの不純物」が混じって魔法少女化ができないようになっていた。
これならば霧切の方がまだ護衛兼エネルギー資源として使える)

キュゥべえに詳細まではわからないが、まどかはグンマーの巫女と化したことで概念にさえ到れる魔法少女化への道を絶たれていた。
もはや彼女を魔女化させてエネルギーを回収することなどできはしない。
魔法少女でなくなった以上キュゥべえの中での彼女への執着はなくなったのである。

(それにさっきの青カマキリ、最初は苗木と響子を無視して明らかにボクだけを狙っていた。
ほむらがきっとヘルヘイムの魔物に何かを吹き込んだに違いない。
そうなるとまどかやさやかもボクの敵になっていると見た方が良い。
合流は……少なくとも都庁を無力化するまではしない方が良さそうだ)

自分の正体を知っているほむらが都庁に吹き込んだ(洗脳されて吐かされた?)と推理したキュゥべえ。
結論的にはこのまま都庁に合流はするには危険と判断した。
ひょっとしたらちゃんと話し合えば苗木と霧切は助けてもらえるかもしれないが、自分だけは処刑される危険がある。
それでは意味がないのだ。

(都庁は敵……どんな思惑を持っていようとも母星にエネルギーを持ち帰らなきゃいけない任務を持ったボクの妨げになる障害。
なんとかイチローチームを説得して抹殺または無力化する必要がある)

キュゥべえの中で襲いかかってきた都庁は敵として認定された。
障害じゃなくなるまではあの手この手で滅ぼすつもりである。

さらにもう一つ、苗木と霧切には黙っていたことがあった。
弱体化したテラカオス・ディーヴァのエントロピーをギムレーが囲っている浦安市からキャッチしたのだ。

(テラカオスはあそこにいる。
エントロピー的には邪竜や周りにいる連中より弱いから捕縛されているのだろう。
沖縄に現れた敵を駆逐するためにも彼女の力がどうしてもいる……イチローチームがそれを知っているかはわからないけど、どうしてもこの目で確認する必要があるな。
仮に殺されそうになっていたら止めないといけない)


「苗木、もう少しスピード出せる? 追っ手を完全に撒くべきだ」
「わかった。これ以上はちょっと辛いがやってみるよ」

一秒でも早く千葉県にたどり着くべく、適当な言い訳をつけてライダーである苗木を急がせるキュゥべえ。
心壊れた魔法少女霧切のぼんやりとした眼に映るには、瓦礫だらけの東京のコンクリートジャングルだ。

246 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:41:59 ID:RjIvn3.s0









苗木たちが過ぎ去った後に、ジャンクとなった新幹線に戻ったのは、たくさんのドラゴンと野球選手に高校生を引き連れた紘太、チルノ、ふなっしーだった。
そんな彼らが仲間や魔物の死体が散らばる血の惨状を見て顔を青くするのは当然だった。

「これは桑原の特攻服にイリヤの喋る杖……アイスシザースまでやられてやがる」
「別働隊が全滅……全滅じゃないか!」

桑原・アイスシザース・イリヤの強さは高津と犬牟田はよく知っている。
そんな彼らが無残に殺されているとなれば悲しみはもちろん驚愕するのも無理はない。

「アタイたちが離れていた僅かな間に一体何が……まさかアイツらは殺し合いに乗っていた……もしくは拳王連合軍か狂信者の手先だったのか?」

なまじ頭が良くなっただけにチルノの中から邪推が浮かぶ。
推測の域を出ないが、苗木たちがこの場にいない事実がその考えを後押しする。
人間である桑原やイリヤもいるのに、殺し合いに乗ってない限り戦闘に繋がる理由がわからないのだ。

「畜生、一体何がどうなってんだよ!!」
「紘太……」

嫌な予感が的中したことに紘太は怒号を挙げた。
いったいどこから間違いを犯したのか紘太にはわからず苛立ちを吐き出すしかなかった。
しかも真実を語れる生者は現場には誰ひとり生き残っていない。
ふなっしーはただ仲間の死と、苗木たちに裏切られたかもしれないという焦りで心を痛めている紘太を慰めることしかできなかった。


このおはなしに悪意を持った参加者は誰一人いません。

みんながそれぞれの正義のために頑張っていました。

でも些細な綻びと不幸な食い違いにより殺し合いは起きてしまいました。

それはこんなおはなし。




【二日目・19:30/東京都 新宿 都庁から少し離れた位置】


【ターバンのおっさん(高津臣吾)@ササキ様に願いを】
【状態】混乱、首輪解除、ドラゴンハートの恩恵による強化(大)
【装備】クロスチェンジャー、ジェットスワロー@鳥人戦隊ジェットマン、ターバン
【道具】支給品一式、ボロボロのグローブ
【思考】
0:桑原たちが殺されただって?!
1:現場を調べた後に紘太たちをつれて都庁に戻る
2:世界のためにも救済の予言は必ず完遂させる
3:DMC狂信者をぶっつぶす
※紘太たちと情報共有をまだしていないので、苗木・霧切・キュゥべえのことを知りません


【ターバンのガキ(犬牟田宝火)@キルラキル】
【状態】混乱、首輪解除、ドラゴンハートの恩恵による強化(大)
【装備】だいぶ古い型のノートパソコン@現実、ターバン
【道具】支給品一式
【思考】
0:ここで一体何が……
1:現場を調べた後に紘太たちをつれて都庁に戻る
2:世界のためにも救済の予言は必ず完遂させる
3:個人的には大災害を引き起こした黒幕を警戒
  まだ生きているんだろうか……
※スタービルドストライクはレイジに返却しました
※紘太たちと情報共有をまだしていないので、苗木・霧切・キュゥべえのことを知りません


【ターバンのないガキ(葛葉紘太)@仮面ライダー鎧武】
【状態】ダメージ(小)、仮面ライダー鎧武・極アームズに変身中、拳王連合軍への怒り、強い悲しみ
【装備】戦極ドライバー、ロックシード(カチドキ&極)
【道具】支給品一式、ロックシード(パイン、イチゴ、スイカ)
【思考】
基本:殺し合いを止める
0:これをやったのは苗木たちなのか……?
1:DMC狂信者達も拳王連合軍も、もう絶対許さねえ!!
2:救済の予言の謎を解く
3:ダースベイダーは絶対に許さねぇ!!
4:なんだったんだ沖縄のあれは……
5:都庁は味方だったのは一安心
※オーバーロードとしての力を行使するには首輪解除が必要です。
※テラカオス・シャドウによって生じた沖縄の天候の変化を見ました
※高津たちと情報共有がまだできていないため、救済の予言の真実と効果を知りません

247 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:42:42 ID:RjIvn3.s0


【ターバンのレディ(チルノ)@東方project】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大)、やる気十分、色々成長、苗木たちへの不信感
【装備】ガイアメモリ(アイスエイジ)@仮面ライダーW、アイスソード@ロマンシングサ・ガ、ターバン
【道具】支給品一式
【思考】
基本:『ダースベイダー』を倒す
0:イリヤたちを殺したのは苗木たちなのか?
1:何かいろいろパワーアップしたよ!
2:みんなで予言を解いて世界を救うよ!
3:聖帝は頼りないから最強のあたいが皆を引っ張る
4:大阪の毒花と沖縄の天候変化は明らかにヤバイ!
5:都庁が味方で良かった
※アイスエイジメモリを刺した事によって成長、能力及び知力が向上しました。
※テラカオス・シャドウによって生じた沖縄の天候の変化を見ました
※高津たちと情報共有がまだできていないため、救済の予言の真実と効果を知りません


【ターバンのナシ(ふなっしー)@ゆるキャラ】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、悲しいなっしー!
【装備】野球のユニフォーム(背番号274)、ターバン
【道具】支給品一式、シャルロッテ@魔法少女まどか☆マギカ、千早@皇国の守護者(フロワロの毒ダメージ・大)、デストワイルダー@仮面ライダー龍騎&ただの手鏡、聖帝軍の旗
【思考】
基本:殺し合いを止めるなっしー!
0:ここも地獄絵図だったなっしー!
1:DMC狂信者達を成敗するなっしー!
2:名探偵ふなっしーが予言の謎を解くなっしー!
3:本当に都庁につけるか不安なっしー!
4:ヒャッハー! 梨汁ブシャー!
5:新しい友達としてシャルロッテと千早、デストワイルダーは守りたいなっしー!
6:都庁で一休みしたいなっしーー!
※千早とデストワイルダーが主催側の意思持ち支給品であることを知りません
※高津たちと情報共有がまだできていないため、救済の予言の真実と効果を知りません



【二日目・19:30/東京都 渋谷区】


【苗木誠@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大)、拳王連合軍への復讐心(特大)、変身中
【装備】ウィザードライバー@仮面ライダーウィザード、マシンウィンガー@仮面ライダーウィザード、専用の指輪一式、インフィニティーウィザードリング@仮面ライダーウィザード
【道具】支給品一式、通信機、
【思考】基本:対主催→拳王連合軍は皆殺し
0:千葉県に向かい、ギムレーもといイチローチームと交渉する
1:必ず拳王連合軍に相応しい絶望を与える
2:キュゥべえと聖帝軍の皆は信頼している
3:拳王連合軍ほどじゃないがヘルヘイム(都庁)の魔物は許さない
4:都庁を倒して紘太さんたちを救助する
5:とうとう僕がWB組最後の生き残りか……
※放送でラーメンマン、ジョンス、たっくんの死を知りました
※聖帝軍のきらりんロボが立川を焼く映像を見ましたが、先遣隊のこともあり信用していません
※都庁を一方的に敵視しました


【霧切響子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】ロリ切さん、ディーヴァへの恐怖心(特大)、魔法少女化、ソウルジェムの汚れ(40%)、一時的な幼児退行と記憶喪失、度重なる失禁でパンツぐしょぐしょ
【装備】様々な資料
【道具】支給品一式、沢山の光彦関連のスイッチ、ノートパソコン
【思考】基本:テラカオス・ディーヴァにだけは殺されたくない
0:奴に殺されるのはヤダヤダヤダヤダヤダ……
1:苗木くんは守る
2:友達のキュゥべえも守る
3:(幼児退行と記憶喪失により思考能力が大幅低下している)
※魔法少女化したまどかには及ばないものの強力な魔法少女になり、肉体・戦闘力が大幅に強化されました
 戦闘力は最低でも仮面ライダーBLACK RXの三倍です(グンマーの巫女となったまどかと互角)
 また、四条化細胞を持つ敵には特攻能力を得ています
 (シャドウのみ、先にTCを取り払わないと不可) 
※テラカオス・ディーヴァに殺されたくないと願った結果、ディーヴァと力を受け継いだシャドウ限定で侵入できない結界が張られました(広さは近畿地方全体がスッポリ収まる程)
 ただし霧切が死亡・魔女化した場合は結界が消滅し、シャドウが死者スレ掌握などで霧切のエントロピーを上回ったりしても結界は破られます
 テラカオス・ディーヴァの残滓は力の大部分が違いすぎるので侵入自体は問題ありませんが、近づくと何らかの悪影響が出るかもしれません

248 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:43:04 ID:RjIvn3.s0


【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(中)、他の個体が全滅
【装備】マッチ(残11本)
【道具】支給品一式、祐一郎の記憶を内包したブラックボックス、
【思考】基本:殺し合いの助長・対立煽り、おまけで魔法少女を増やす
0:身を守るためにイチローチームに協力してもらう
1:対主催の影に隠れて参加者同士の殺し合いを助長する
2:イチローチームには拳王連合軍=悪の認識を持たせる(誤解を解かない)
3:沖縄のエントロピーからディーヴァより危険な存在(シャドウ)を感知
4:千葉県からディーヴァらしき反応を検知、状況を知るためにも千葉県へ向かう
  殺されそうなら生存戦略のために助ける
5:資源的価値がなくなったので鹿目まどかへの執着はなし、障害になるなら排除する
6:都庁が一方的に敵意を持たれていると推測
  崩壊か無力化するまでは都庁には接触しない
7:母星と連絡出来るまでは生き残る
※クロコダインと会う前に苗木の口からデカオを殺した下手人は苗木であると知りました
※殺し合いがテラカオスを生み出すために必要な措置だと気づきました
※沖縄から感知できるエントロピーから「TC」を放つテラカオス・シャドウの存在を感知しました
※先遣隊に拳王連合軍に関する嘘を交えた情報を流しました

249 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 21:43:50 ID:RjIvn3.s0
投下終了です

タイトルは『僅か綻び 大事故の元』でお願いします

250 あきよの破壊力が異常 :2018/10/16(火) 22:32:09 ID:RjIvn3.s0
ごめんなさい誤字ってた
正しいタイトルは『僅かな綻び 大事故の元』

251 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:09:17 ID:.1T/Mroc0
横浜港にたどり着いたハクメンを待ち構えていたのは最後に会った時より数を大幅に減らし、通夜のような深い悲しみのムードに包まれた拳王連合軍たちであった。

「ハクメン、アンタどこへ遊びに出かけてたんだ!?」
「おまえがいない間……タクアンたち仲間が大勢死んだんだぞ」

責めるような目でMEIKOや平等院に睨みつけられる。
彼らの目線だと大阪や横浜港までの戦いに参加せずに凶狩りに出かけた身勝手さが、タクアンたちを殺した要因の一つにも見えた。

「……悪いが私はどうしても凶を狩らねばならぬのだ。
悪と凶は世界を滅びに導くがゆえに」
「それで悪魔将軍がやられちゃ世話ないね」

更に同盟を組んでいた悪魔将軍の死もまた、拳王連合軍に暗い影を起こしていた。
シグナムの話を信じられなかった彼は単身で死者スレへと向かうが、おそらく死者スレを支配する黒幕(彼らはまだ殺し合いの黒幕が死者スレの支配者と思っている)に挑んで敗死したのであろう。
せめてハクメンがついていれば勝てたか負けても生き延びることはできた可能性はあるのだから、ハクメンに悪魔将軍死亡の責任がないとは言い切れない。

「待て、MEIちゃん、平等院。ハクメンも手傷を負っている。
遊んできたわけではあるまい」
「拳王……」

怒れる味方たちを抑えたのは連合軍の長であるラオウその人であった。
彼を見た時、ハクメンは驚きの表情を浮かべた(仮面で表情見えないが)。

(この男……いつの間にこれだけの力を手に入れた?!
私や悪魔将軍に次ぐ力を持っているぞ)

最初に出会った頃もラオウは理不尽級の力は持っていた。
だが、unlimitedモードを解除したハクメンのような超理不尽級にはとても及ばないものであったのに、それが今や自分と肩を並べるくらいの強さを持っていると感じる。
目に見えないオーラのようなものでハクメンはラオウの実力を把握したのだ。
他のメンバーもまたラオウほどではないが、3人くらい束になればハクメンと拮抗できるほどの理不尽級の力を持っている。

その理由はダイジョーブ博士が持ってきたマシンによるものだが、それを使うのも相応の覚悟とポテンシャルの高さが必要であり、決してマシンだけあったから強くなれたわけではない。


(これならば凶を頑なに守る女装男やヘルヘイム、千葉に居座る邪竜や食人鬼……沖縄の凶以外なら滅することができるかもしれん……が)

実力は確かではあるが、彼らには本来あった活気が見当たらなかった。
ラオウは表情こそポーカーフェイスであったが、心なしかMEIKOや平等院以上に元気がないように見える。
理由は彼の背後にある三つの簡素な墓。
ひとつの墓(熱斗の血のついたバンダナが引っ掛けてある)の前には翔鶴がPETを手に持ちながら、地面に膝をついて暗い表情で墓標を見つめている。
もちろん、PETの中にいるロックマンも同様だ。

誰彼が死んだかは放送で確認できるのでまだしも、事件の当事者ではないハクメンはここで何があったかわからない。
しかし拳王連合軍の沈み様からして、相当に悲しい事件があったのは確かだ。
ラオウ、MEIKO、平等院、翔鶴、ロックマン、ディオとデューオから悲しみ。
ムネリンからは落胆。
クロえもんからは憤怒。
知らんうちに増えてたジャージの女からは困惑が見える。
それらの感情は彼らの実力にマイナス作用を及ぼすだろう。
少なくとも野球どころではあるまい。

(これだけの力があれば全ての悪を滅ぼせるかもしれんのに……どうすれば)

この世界でも上位の戦闘力を持つハクメンとてバラバラになっていく人々のの心を一つにまとめるスキルはない。
だがこのまま時間により解決に任せている余裕はなく、その前に凶によって世界は支配される。
どうにしなければならないのにどうしようもない空気にハクメンまで飲まれそうになる。



そんな空気をぶち壊したのはどこからか現れた少女の嬌声であった。

252 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:10:34 ID:.1T/Mroc0
重い空気をぶち壊したのはどこからか現れた少女の嬌声であった。

「翔鶴姉ぇ〜〜〜!!」
「え? あなた誰 おぶッ!」

唐突に、本当に唐突に、黒髪ロングの侍甲冑姿の少女が悲しんでいた翔鶴にタックルをする。
少女にガッチリと掴まれつつ地面に倒される翔鶴。

「て、敵!?」
『翔鶴さん、僕を使って!』

敵ならば討つべしとPET及びロックマンの力を使って反撃に出ようとした翔鶴だが、嬉し涙を流す少女の顔を見て毒気を抜かれてしまう。

「撃たないで私は味方よ……それにしてもやっと会えた、会えてよかったよ翔鶴姉……」
「あ、あなたは一体……」
『ま、待ってくれ、パ……博士は僕の妹として翔鶴さんを作ったけど、君は作られていないハズ……』
「はっ? 翔鶴姉がアンタの妹!?」

ロックマンの妹発言に黒髪の少女から物恐ろしい視線を向けたが困惑状態の翔鶴とロックマン、そして周囲にはよく見えなかった。
続いて彼女の持っていたモンスターボールの中からサボテンじみた見た目の悪魔が現れ、翔鶴に抱きついていた少女を腕(口?)を器用に使って引き離す。

「ちょっと、メーガナーダ!」
「何奴?!」
「待って! こんな形だけどこの子は私のペットよ。だから敵じゃないわ」
「インドラ」

メーガナーダは飼い主である少女を下ろした後に、四本ある腕を全部上げて交戦意思はないポーズを取る。

「……確かに見た目は禍々しいが、凶は感じないな」
「いやいやいや、論点はそこじゃねーだろ。
こいつらは俺たちの敵か味方か、何者かが一番大事じゃねーか!」

まだ少女とメーガナーダを信じられないクロえもんはハクメンにツッコミを入れつつ、バットを構える。
当然であろう。口々で自分は味方だと言われてもすんなり納得できるわけがない。
ちなみにハクメンが少女と悪魔から凶を感じ取れないのは、二人はテラカオス因子に汚染されているわけではなく行動に関しても「悪意」で動いているわけではないからである。
「忠義」「愛」「本能」で動いているだけの者にはハクメンセンサーが作動しないのだ。

「あー、色々つもりつもった話があるみたいですが、情報共有と整理も兼ねて話し合いませんか?」

混乱する場を宥めたのは若干、蚊帳の外にいたヒロインXであった。

253 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:13:06 ID:.1T/Mroc0





「さっきはいきなりごめんなさい。
私は艦むすの瑞鶴、こっちの丸いのはメーガナーダ。よろしくね」
「インドラ〜♪」

まずは来訪者である黒髪少女・瑞鶴とメーガナーダが自己紹介を行った。

「艦むすって提督が作った子以外にもいたのですか……」
「ええ、翔鶴姉が祐一郎博士が作った艦むすであるなら、私の提督さんであるサーフ博士が作り上げた艦むすよ」

当然であるがサーフが拳王連合軍さえも窮地に追い込んでいるカオスロワちゃんねるの管理人であることは秘密だ。
蒼の源泉の暴走を引き起こし、主催に殺し合いを開かせ、参加者に予言を完遂させて究極体のテラカオスを横取りする計画ももちろん喋る気はない。
瑞鶴とメーガナーダは拳王連合軍に取り入り予言に必要な野球をするために、とにもかくにも味方であるかのように振舞った。

『サーフ博士と言えば、さっき亡くなったらしいダイジョーブ博士も言っていた祐一郎博士の友人じゃないか』
「そうよ、祐一郎博士とダイジョーブ博士は残念だったわ……」

表面上は悲しそうな顔を浮かべるが、本心では計画の邪魔になる二人が消えて良かったとさえ思っている瑞鶴。
特に祐一郎はサーフにとって不倶戴天の敵であったので、小躍りしたいくらいだ。
本当なら祐一郎の傑作であるロックマンも消したいところだが、現状では貴重な戦力兼自分を信用させるための要員なので我慢する。

「今、そのお方はどちらに?」
「提督さんは狂信者のフリをしてビッグサイトに潜伏しているわ」
『ビッグサイトって言ったらDMC狂信者の巣窟じゃないか。危なくないか?』
「なんとか今のところはバレてないわ。
数だけはどこの集団よりも多いから対主催に余計な被害が出ないように、情報を秘密裏に奪ったり、対主催が攻め込んだ時のための準備として工作を行っているのよ」
「わかったわ。提督のご友人であれば、一秒でも早く助けに行きたいところね」
『あの頭のおかしい狂信者に囲まれていると思うと気が気でいられないだろうしね』
「ありがとう、翔鶴姉、ロックマン。
でも助けに行くとかまだ考えないで、余計なことをすると潜伏の苦労が水の泡になるから。
攻め込んでいいタイミングになれば向こうから何らかの合図をするって提督さんが言ってたし」

いわゆるステルス対主催としてサーフは誰とも知られずに働いていることを教える。
実際は180度逆で参加者を助けるどころか苦しめているのだが……
信憑性を持たせると同時に早く野球をさせるためにビッグサイトへ攻め込むのは後回しにするように説得する。

「それから提督さんからのプレゼントもあるわ」
『これは熱斗くんと僕が探し求めていたプリズムとフォレストボムのチップ!』
「瑞鶴、この不思議な形状のアイテムは何?」
「これは宝玉輪っていう使いきりの集団完全回復アイテム、こっちは誰にも邪魔されずに野球の試合ができる提督お手製のマシンよ」

リオレウスに熱斗ごと焼かれたことで一度は失ったバトルチップがプリズムとフォレストボムのオマケつきで戻ってきた。
さらに貴重な回復アイテムや試合時に異界に転送することで何者にも邪魔されずに野球ができる機械は拳王軍にとって嬉しいものであった。
貢物としては十二分の価値があったと言える。
惜しむらくはもっと早く瑞鶴が横浜港に辿りついていれば、三人は死ななかったと思えるが贅沢も言っていられない。

こうしてサーフからの贈り物として一行に受け入れた瑞鶴とメーガナーダ。
次にハクメンと(この面子の中で話を纏められる)デューオは大阪で別れてから何があったのか語る。



ホワイトベース組を斬るのを嫌がったハクメンは風鳴翼討伐と関東に集中している凶を斬るために単身東へ。
風鳴翼は見つからず、途中で見かけたクライシス皇帝という凶を見つけたか手傷を負わせただけで取り逃がす。
幸い、風鳴翼の凶の気は大きく弱体化し千葉方面へ、クライシス皇帝も何者かによって討たれたようだ。
しかし東京にて凶を匿う都庁のヘルヘイムの女装男と遭遇。
かなりの実力者であり、勝つことができずに逃げ帰るしかできなかった。
その実力者の背後にもより強い猛者や怪物たちの存在を感じ取った。
他にも風鳴翼が逃げた方面には彼女以外にも邪竜や同格の実力者の気配を感じており、ハクメンとて単身の攻略は困難だ。
さらには沖縄には自分だけでは確実に勝てない強烈な凶の存在を検知し、拳王連合軍との再合流に踏み切ったのだ。

途中で見た白濁まみれの死体? ハクメンの脳内では既になかったことになってるよ。

254 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:13:56 ID:.1T/Mroc0


ラオウたちは多大な犠牲を払いながらもホワイトベース組が勘違いで仕掛けただけの対主催だと知り、なんとか退けさせることに成功する。
戦いの結果、空母・死国は轟沈したため仕方なく高速艇で関東に向かう。
シグナムが黒幕を殺してきたという妄言を吐いていたが、とても信じられないので悪魔将軍が一人で調べに行ったが、やはり彼が殺されたことから黒幕は生きていたらしい。
高速艇の方は狂信者の一団を撃破したりしたが、その後に今は亡きダイジョーブ博士の協力を得て強化マシンを手に入れた。
しかしマシンで強化しきるには時間がかかり、その手打ちになっている隙に飛竜とハゲ頭のサイヤ人や赤いロボットの襲撃を受けて熱斗・ダイアー・タクアンなどの惜しい人物を失う羽目になった。


ちなみに彼らは世に出回っている救済の予言のことなどアウトオブガンチューだ。
仮に見聞きしていたとしても与太話と思い込み、信用などしない
野球をやっているのは世界を救うためではなく、やりたいからやっているだけである。
そんなことよりも黒幕をしばいてカオスロワを終わらせる方が優先だったからだ。
予言の真実を知る瑞鶴もあえて何も知らないこの集団をコントロールしやすくするために教えなかった。




『……見事に敵まみれだな、強化マシンがなかったら俺たちは今の時点で詰んでる』
「ああ……東京は激戦区とは言われていたが、我々の想像以上に厳しいことになっている」

東京には世界に滅びをもたらすヘルヘイムの森(都庁の世界樹への一般認識)。
そしてスカイツリー近辺で破壊と虐殺を行った聖帝軍。
東京湾には狂信者の巣窟であるビッグサイト。
千葉県には食人鬼と自分たちへの宣戦布告を行った邪竜。
関東の上空には主催の九州ロボ。
最終的に戦うだろう富士山脈の死者スレ及び黒幕は以前健在で、沖縄にはおそらく黒幕の手によるものであろう凶の塊がいる。
おまけに拳王連合軍自体がマーダー集団と勘違いされ、数少ない対主催とされるイチローチームや小野塚小町が味方につくとは考え難く、サーフぐらいしか明確な味方が残っていない。

この難局を乗り切るにはどうしたらいいのか、拳王連合軍は真剣に考える必要があった。


「――ハクメンよ、黒幕とやらと沖縄に居座る者を討つには我々15人だけでは不足なのだな?」

話を切り出しのはラオウであった。

「あまり言いたくないが……無理だ」
「では、東京に残っている戦力を全て集めたらどうだ?」
「ラオウ、話を聞いていなかったのか?
信用されていない俺たちには誰も味方してくれないんだ。
ホワイトベースは全滅したようだし、手伝ってくれはしないだろう」

平等院が呆れたように返すが、実際そうである。
カオスロワちゃんねるを媒介に悪い噂が広がりすぎた以上、今から味方集めをしても従ってくれる人間などいない。
じゃあ真実を口頭やネットで説明するか?
それらは残念ながら現実的ではない。
口での説明は効率が悪く、その前にホワイトベースのように襲撃される可能性が濃厚。
ネットで書き込んだところで叩かれてなかったことにされるだけだ。

悪いレッテルの払拭は今更不可能、味方集めもできない。
それをラオウは理解していないじゃないかとその場の全員が思った。

ラオウと波長が合うMEIKOただひとりを除いて。


「違うよ。ラオウが言いたいのはそんな単純なことじゃない」
『MEIKOおばさん、どういうこと?』
「……もっと馬鹿で単純なことさ。
ラオウは受けた誤解を解こうとする気なんてサラサラない。
むしろ敵対する奴らを力でねじ伏せ屈服させて、無理矢理にでも力を貸させる。

それができるだけの力を誇示するために――ラオウは拳王軍による東京平定をしようとしているのさ」

「そんなまさか……」
「ハクメン、アイツの目を見てみればわかるよ」
「ハッ!」

ハクメンや他のメンバーがラオウの表情を見ると、そこにさっきまでのメソメソ悲しんでいる様子は微塵もなく、決意に満ちた瞳があった。

「今、MEIちゃんが代弁した通りだ。
俺たちでも勝てない敵ならば、東京に集まる強敵(とも)たちを集め、この殺し合いを開いた沖縄のマガトや死者スレの黒幕を討つために我々の力を示し東京を平定する!」
「覇王にでもなるつもりか?」
「安心しろハクメン、殺し合いに乗る痴れ者、ヘルヘイムやムギちゃんを殺したハゲ以外は殺しはせん。
ただ理解(わか)ってもらうために拳を交え、野球をすることはあるだろうがな。
真に分かり合えるものならば野球一つあれば十分だ」

ラオウの真意はカオスロワを終わらせるために殴って引きずってでも強敵を味方につけること。
もはや評判が底に落ちたならば、力で従わせる覇王&野球脳である。
やり方はシンプルであるが、拳王連合軍にはこの道しか残されていないように見えた。

255 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:14:38 ID:.1T/Mroc0

(邪念は感じない……言い方は物騒だが、この漢なりに世界のために戦うつもりのようだ)

ハクメンは再度、ラオウのオーラを見たが悪しき心は感じなかった。
あるのは彼なりの正義の心である。

「よかろう、我々や関東の戦力――もちろんマガトやヘルヘイム以外だが、集めれば可能性は見えてくるかもしれん。私も手を貸そう」

ハクメンはラオウの心意気を理解し、彼や拳王連合軍についていくことを決めた。
他のメンバーの大半もまた、ラオウに賛同した。

「流石はアタシの未来の旦那だよ。そうこなくっちゃ」
「やり方は多少手荒になるが、主催を滅してカオスロワを終わらせるためだ。是非もない」
「悪と罵られようが知らん、このディオとデューオの力でダイアーさんのような犠牲を出すものか」
『今回ばかりは気が合うなディオ、俺もそのつもりさ』
「俺たちはなんと言われようが正義だ。殺し合いを止めようとしている俺たちが間違ってるハズがねえ」
「ここまできたらやるしかありませんね!」
「博士と熱斗くんの無念を晴らすためにも……」
「戦いますよ、世界を守るために強くなったですもん」
(翔鶴姉、騙すようでゴメン)
「インドラ」




「ごめんなさい気乗りしないです……」
「俺もパス、というかチーム抜けるわ」



「「「…………」」」



「「「ハァッ!?」」」
「インドラ?」


今まさに、全員の心がひとつになろうとした瞬間。
鬱モード真っ盛りの宗則と、荷物を畳んで横浜港から出ていかんとするプニキが場の空気を台無しにした。

「何言ってるんですか二人共〜! KYとよく云われる私ですら空気を読んだのに!」

ヒロインXがムネリンとプニキの襟を掴んで怒声を浴びせるが、二人は物怖じする様子はなかった。

「だって僕のレーザービームがどこともしれないハゲにキャッチされたんですよ?
好きでもない男に抱かれた気分だ……こんな僕にイチローさんと野球やる資格なんてない、というか死にたい」
「俺は最初から契約選手だ。それが契約主は死亡し蜂蜜はゴミになっちまった……
最低でも最高級蜂蜜がないなら俺は野球しない。そもそも戦闘云々なんて契約にはなかった。
百エーカーの森に帰らせてもらうぞ」

ムネリンは先にナッパによって自慢のレーザーを取られたことでプライドを傷つけられて傷心、プニキはあくまでビジネスライクで拳王連合軍についていただけ。
二人の野球選手はもう拳王連合軍についていく気がなかったのだ。

「クッ、野球に関して最も優秀な二人を失うのは流石にこの拳王も予期していなかった……」
「この軟弱者&薄情者が! このMEIKOおばさんが直々に修正してや」

「『ブッタファック! 仲違いはよせ!』」

今にも乱闘が起こりそうだった拳王連合軍に上条とシャドーマンもといイマジンスレイヤーが戻ってきた。
上条は戻ってき次第、すぐに分離し殴りかかろうとしたMEIKOを抑える。

「ジョジョ、おまえはどこに行ってたんだ」
『そういえばさっきからいなかったな』
『私とお館様は横浜港の外に出て偵察をしていたのだ。
竜やハゲ頭の男の味方が近辺に潜んでいる可能性もあったからな』
「で、調べてわかったことがある」

上条は何枚かの写真を見せる。
写真には港に現れたナッパやリオレウス、千葉県の邪竜。
他にも第六回放送までのイチローチーム・ドラゴンズのメンバーが死亡者込みで入っていた。

256 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:15:41 ID:.1T/Mroc0

『熱斗くんを死なす原因を作ったハゲ頭とドラゴン……!』
「ジョジョさん、これは?」
「ハゲの奴……ナッパに関しちゃロックマンの方が詳しいだろう。
こいつは殺し合いの最初の方で街を攻撃しようとしたところ、熱斗たちが止めたんだよな?」
『ああ、ネットバトルで人を殺すわけにはいかないと殺さなかったけど』
「今、そいつがイチローチームにいる」
『なんだって!?』

ロックマンに翔鶴、そしてラオウたちも殺し合いに乗っていた危険人物が安全な対主催と思われたイチローチームにいることに驚きを隠せなかった。

『情報によるとあるチームとの戦いでイチローチームに負けて屈服、改心して仲間になったとあるがどうもキナ臭い。
善良な集団であれば我々を襲うならまだしも民間人を巻き込む毒ガスなんて撒くハズがないのだから』
「確かに、百歩譲って襲撃がアタシたちを危険集団と勘違いしたせいだとしても、毒ガス散布なんて屑行為はしないだろ普通」
「ま、待ってください。イチローさんがそんな非情な手段を取るなんてありえない!」

チームのリーダーであるイチローと言えば小野塚小町に並ぶ対主催の要であり、殺し合いが始まる前から生粋のスポーツマンにして人格者なのは周知されている。
増してイチローの大ファンであるムネリンは、拳王連合軍の中で最もイチローに近づき、彼の人柄を理解している。
故に毒ガスを民間人の被害無視でバラまくなんて考えられなかった。

「ああ、確かにイチローチームだけなら、何かの手違いでああなったとも思った」
『そこで私とお館様はイチローチームと同盟を組んだ野球チーム……ドラゴンズの方を調べた。
そうしたらトンでもない連中だとわかった』
「――メンバーの大半が極めて危険な存在だったんだよ」
「なんだって?!」

上条は写真を一枚一枚、仲間たちに見せるように指を指していく。


「こいつは邪竜ギムレー、アソコ(千葉)に見えるアイツのことだよ。
こいつは一部地方で伝説になっているくらいの邪悪な破滅の龍だ」
「確かに……あの竜からはここからでもわかるくらい邪悪なオーラを感じますね……」
『こいつがおそらくドラゴンズのリーダーで全てを操っている』

「次に熱斗を殺したリオレウス。
グンマーに出没しては人を襲ってたらしい危険な竜だ」
『何人もの狩人が討伐に出かけたが返り討ちに遭うこともしばしば……流石に邪竜ほどの危険はないようだが、港にガスを撒こうとする残忍さは頷ける』

「口を開けば幼女を犯したいと口を開くオシリス」
『他とは違う危険性だが、なまじ力を持っているだけに年端も行かぬ幼女を大量に拉致して犯すことも不可能ではあるまい』

「もう死んじまっているがイドゥンやフォーマルハウトも人類を滅ぼそうとしているかなり危険な存在だったらしい」
『特にファーマルハウトは真竜と呼ばれ、都庁に真竜も確認されている』
『ということは……?』
『つまりはだロックマン。
ドラゴンズは都庁と繋がりを持っている可能性が濃厚ということだ』
「なんだと!」

思わず声を荒げる一同。
自分たちはヘルヘイムに攻め入ろうとしていたが、もし本当にヘルヘイムとドラゴンが真竜を通して繋がっていたとしたら自分たちは先制攻撃を喰らったことになるからだ。

「ディオ、さっきの邪竜の台詞もよく思い出してくれ、そういえばアイツらだけ呼ばれてなかったな、と言いたくなるから」
「さっきの宣戦布告……そういえばアイツらだけ呼ばれてなかったな……ハッ!」

上条に言われて何かに気づいたディオ。
それがまだ何を意味するかわかっていない者にシャドーマンが解説する。

『そうだ。
邪竜ギムレーは俺たちや狂信者・主催には宣戦布告をしていたが、都庁ヘルヘイムと聖帝軍には言っていない。
これはドラゴンズとヘルヘイムが手を組んでいる証左ではないか?』

ドラゴンズやヘルヘイムは裏で繋がっているかもしれない、その仮説に一同は驚愕する。

「じゃあイチローさんは……」
「いくら強くても邪竜というぐらいだから捕まって洗脳されたのかもしれない。
俺のいた学園都市にはそれくらいの術者・技術者・超能力者なんてゴマンといた」
『洗脳されずとも味方を人質に取られて無理やり従わせられている可能性は十分にある』
「そうですよね……僕の大好きなイチローさんだったら今頃危険なヘルヘイムやビッグサイトをレーザーでズガンと倒しに行ってでもおかしくないはずだ。
でも彼はまるっきり攻撃する素振りを見せない……そういうことかおのれドラゴンズ!!
奴らの手からイチローさんを殺してでも取り戻さなければ!!」

先程まで負のオーラで無気力になっていたムネリンは、ヤンデレパワーという別の負のオーラで気合が充填されていった。
今の彼は愛するイチローのためにチームを抜ける気など欠片ほどもない。

257 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:16:10 ID:.1T/Mroc0

『ギムレー……ナッパ!』
「あなたたちがいなければ熱斗さんたちが死ぬこともなかった、絶対に許さない」
「翔鶴姉……」

瑞鶴がたじろぐほどの怒りのオーラを出しているのはムネリンだけではない。
兄弟や仲間を殺されたロックマンと翔鶴も同じかそれ以上であった。
ロックマンの中に唯一の負の心、憎悪と復讐心が燃え上がる。
翔鶴も会敵した時は必ず矢を撃ち込むことを決意した。


「どうするだ? 今からカオスロワちゃんねるにでも流してドラゴンズの危険を教えておくか?
奴らに味方する奴は減ると思うんだが」
「おまえの知能はタヌキレベルかクロえもん?
俺たちが危険人物のレッテルを貼られている以上は、俺たちから発信しても無駄無駄無駄なんだよ」
『せめてダイジョーブ博士が生きていればなあ……
なあ瑞鶴、サーフ博士に頼んで発信してもらうとかできないか?」
「こっちから連絡したら提督さんが狂信者じゃないとバレて危ないでしょ!
そもそも提督さんも表向きは狂信者だし、発信したところで誰も信用しないわよ」
『それもそーかー』

イチローチームとドラゴンズはネットではもてはやされている。
邪竜として真の姿を取り戻したギムレーこそ「アレはなんだ?」と多くのモブ参加者から恐れられているが、イチローチームとドラゴンズ(もといイチリュウチーム)自体の評判は落ちていない。
拳王連合軍視点だと、邪悪な者がついていながら信頼されている逆の立場の存在である。

「ならばこの拳王軍直々に処断するしかあるまい。
誤解など勝手にさせておけ、我々は自分たちだけで道を切り開く」
「そうだねダーリン」
「ああ、誤解は邪悪を滅ぼした後にでも解けば良い」

ラオウはドラゴンズが危険とわかっていても止まる気はない。
例え自分たちが信頼されなくとも正義は後からついてくると信じて、数多の妨害覚悟の上で敵という敵を討ち果たさんとする。
次に平等院が今後の予定に関して提案する。

「ならば攻め込む順番はヘルヘイム→イチローチーム・ドラゴンズ→ビッグサイト→最後に九州ロボ・死者スレまたは沖縄のアレ討伐だな」
『え? 千葉のドラゴンズから攻めないの?』
「血気にはやるなロックマン……高速艇も煉獄も沈んだ以上、翔鶴と瑞鶴ぐらいしか海を渡れないだろう。
ここから最短距離を通ろうとするば狂信者のビッグサイトが邪魔になるしな」

まず主催陣営戦力(沖縄の敵も主催戦力だと前提して)を相手にするのは必然的に最後、攻めやすくする準備がサーフの手で行われているとするならばビッグサイトも後回しにする必要があり、必然的に最初に攻略するのはヘルヘイムかイチリュウチームである。
距離や障害物を考えたら東京新宿都庁にあるヘルヘイムから攻め込むのがちょうどいいだろう。

「だけど、ヘルヘイムには聖帝軍もいるしなあ」
『片方だけならともかく、真正面から一辺に相手にするには危険だ。
勝てても損耗を考えると狂信者やギムレーに倒される可能性も出てくる』

とはいえヘルヘイムには本来の戦力に加えて聖帝軍も居座っている。
数の利は向こうに有り、後のことを考えると一度に全員相手にするのは得策ではない。
ではどうすれば解消できるのか?

258 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:17:02 ID:.1T/Mroc0



「……! 良い事を思いつきました」

何やら妙案が思い浮かんだ翔鶴に全員の視線が殺到する。

「挑戦状を送りつけて聖帝軍だけでもおびき寄せるんです!」
「翔鶴姉、どうやって?」
「挑戦状に聖帝軍が指定の場所と時間にこなかったら、東京の全てを破壊する……と書いて送りつけるんです」
『ちょっと待って翔鶴さん! 流石にそれは悪行じゃないか?!』
「もちろん、東京には罪のない人もいますからブラフですよ。
ただしレーザービームを投げられるムネリンさんもいるから、向こうは信じると思います」

東京で大虐殺を働く気はないが、拳王連合軍が実際にいくつものマップ破壊を帯びているので敵は信じるであろう。
ヘルヘイムサイドとて侵略の基盤である東京は失いたくないだろうと瑞鶴には予測できるのだ。

「そうすれば現れた聖帝軍を試合するなり直接戦闘するなりで撃破できます。
ヘルヘイムも狂信者と戦争状態なので防衛のために送れる戦力が限られます。
そして聖帝軍撃破後に、数が大幅に減ったヘルヘイムを攻略するのです」
「流石は翔鶴姉! うまくいけばヘルヘイムの総戦力を2分割できるわね」
「もっとも相手が挑戦状のブラフに乗ること前提だけど」
「いや、何もしないよりはマシだ。うぬの意見を採用しよう」

翔鶴の意見は採用され、本格的にヘルヘイム討伐の第一ステップとして聖帝軍の殲滅が目標とされた。
さっそく言いだしっぺの翔鶴がその辺から拾ってきた紙に挑戦状の内容をスラスラと書き込んでいく。

「……集合場所はどこにしましょうか?」
『あ、そっちは考えてなかったの?
適当な場所だと関係ない人が巻き添えになるし、この港はダメ……となるとどこが良いんだろう?』
「いや、暴れるにはうってつけの場所があるぞ、ここはどうだ?」

ラオウが地図を指さした場所は、ある程度暴れても被害が出なさそうな場所であり、それなりに開けている場所で臨機応変な対応ができる戦場。

「――横浜スタジアムか」



鶴ならぬ拳王の一声により、聖帝軍との決闘場に選ばれた横浜スタジアム。
そこに21時までに聖帝軍だけで来ないと東京を破壊するメッセージを書かれた挑戦状と、早く来れるようにクロえもんの電車ごっこロープを野球ボールに封入し、それをMEIKOは都庁めがけて消える魔球にして投げた。
消える魔球にしたのはレーザー攻撃による迎撃を防ぐためだ。
着弾すればクレーターはできるだろうが、野球ボールとその中身は健在。
クレーターに気づいたヘルヘイム勢力がそれを読み、聖帝軍を送り込んでくるのが理想であった。

259 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:17:52 ID:.1T/Mroc0


「おーい、そろそろ俺たちも横浜スタジアムに向かおうぜ。約束の時間に間に合わなくなるぞ」

それを言ったのは先程までチームをやめたがっていたハズのプニキであった。

「やめたがっていたのに、何で今はノリノリなんだ?」

クロえもんが疑問を口にしたが、その答えは上条が答える。

「ああ、あれね。
街中でひっそりと情報収集している時に最高級蜂蜜を売ってるお店があって、お土産替わりに一ダース買ってきたんだ。
試合に勝つたびに4つずつ渡すということで再契約したのさ。
お金はラオウから渡されたタクアンさんの一兆円で、それで支払ってきた」
「……現金な熊だな。
というか蜂蜜ごときに一兆円でいくら食糧難だからっておかしいだろ……」

なんやかんやチームに戻ってきたプニキと呆れかえるクロえもんを尻目に、他のメンバーは三つの墓で祈りを捧げる。


「ダイアーさん、俺はディーオや拳王連合軍の連中と同じく戦い抜く。
アンタが言う吸血鬼にはならないから安心して眠ってくれ……」

ディオは最良の友であったダイアーに誓う。
彼の心は未だに悪の心はあるかもしれないが、吐き気を催す邪悪な精神では決してない、別の意識が生まれていた。
それを生み出すきっかけになったのは他でもダイアーだったのだ。
必要とあらば盗みや殺しはするにしろ、友人だけは例え死んでいても裏切らないだろう。


「必ずカオスロワを終わらせ、新しい時代を作る。天で見ているがいいムギちゃん」

自分に野球という道を示し、力を貸してくれた紬の墓前で拳王は祈る。
神にではなく紬に。
ラオウが仲間が死んで悲しいと思ったことは数あれど、ここまで強い悲しみを覚えたのは紬が初めてだった。
紬のような犠牲を出さないためにラオウは戦い続けるのだろう。


「……」
『熱斗。君を失って半身を失ったような気分だけど、僕は翔鶴と一緒に戦い続けるよ』

ロックマン、翔鶴にとって最愛の兄弟である熱斗の喪失。
機械という隔たりはあってもかけがえのない家族であった。
それはあまりにも重くのしかかったが、だからと言って歩みを止めるのは熱斗への裏切りに他ならない。
兄弟への手向けは殺し合いを一秒でも早く終わらせ、世界を平和にすることにある。
その平和を掴むために討つべき敵もよくわかってきた。
それらを討伐すれば熱斗の望んだネットナビと人類による絆の世界もきっと蘇ると彼らは信じて疑わなかった。

「翔鶴姉、そろそろ……」
「待って瑞鶴……」

黙祷を終え、仲間たちが次々と横浜スタジアムに向かう中、翔鶴は自分の赤い鉢巻を外して熱斗の墓に添え、反対に引っ掛けてあった青いバンダナを被った。

『翔鶴……』
「これで熱斗さんも一緒ですね、彩斗さん」
『……ああ、三兄妹で日本を救いに行こうか、翔鶴、熱斗』

260 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:18:20 ID:.1T/Mroc0


ダイアーは死んだ、紬は死んだ、熱斗は死んだ。
それ以前にシグナムら多くの仲間が死んだ。
それでも彼らの遺志は生者の中で生き続け、どんなに過酷で奇妙な旅でも耐える心の強さとして残り続けるのであった。







――そして生者が抱く死者への感情は、この殺し合いがただの殺戮ゲームではないと気付かない程度に、拳王連合軍の目を曇らせるには十分であった。





(翔鶴姉……祐一郎も熱斗もとうに死んだのにすっかり光家に束縛されている。
祐一郎の遺品であるロックマンのせいで……

でも拳王連合軍に野球をしてもらうためにも選手になれそうな奴を今轟沈させるのは得策じゃない。
ロックマンを轟沈させて翔鶴姉を提督さんの下へ連れて行くのは拳王連合軍が優勝してからでも遅くない。

最良の戦士による儀式完遂まで、あとたったの2試合……それまで耐えるのよ瑞鶴、ついでにメーガナーダも)
(インドララ!)


まさか新たなる仲間が大災害を引き起こした黒幕の手先であると気付かない程度にも、タクアン・悪魔将軍なき拳王連合軍の目は曇っていた。




【二日目・20時00分/神奈川県 横浜港】

【共通】
※後からきたハクメン・瑞鶴・メーガナーダを除いた全員が強化マシンにより超強化されました
 全員の強化が終わると同時に故障したため、放棄されました
※都庁に向けてMEIKOの消える魔球の中に封入された挑戦状+電車ごっこロープ@ドラえもんが送り込まれました
 内容は21時までに聖帝軍だけで横浜スタジアムに来ないと東京を破壊するという内容です
 数分後に都庁に着弾します
 なお、消える魔球にもそれなりの殺傷能力があるので直撃すると一定レベル以下の参加者が死ぬかもしれません
※ナッパなどの一部イチローチームメンバー、ドラゴンズを敵とみなしました
 ヘルヘイム(都庁同盟軍)とドラゴンズが手を組んでいることにも気づきました

261 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:18:49 ID:.1T/Mroc0




【ロックマン(光彩斗)@ロックマンエグゼ】
【状態】超強化、悪の心(軽度)、深い悲しみと憎悪
【装備】ロックバスター、サイトパッチ&試製甲板カタパルトのデータ
【道具】なし
【思考】基本:殺し合いを終わらせる、翔鶴を必ず守る
0:横浜スタジアムで聖帝軍と野球対決する
1:熱斗を殺す原因を作ったナッパとギムレーは絶対にこの手で殺す
2:翔鶴さんは絶対に失いたくない
3:僕に従姉妹(?)ができたぞーーー!
4:まだ顔を合わせていないサーフ博士を信頼
※PETの中にいます
※ダイジョーブ博士の残した装置で強化されました。全ステータスが格段に上昇しています
※ダークチップ使用により悪の心に少し汚染されました


【翔鶴(光翔鶴)@艦これ】
【状態】超強化、深い悲しみと決意
【装備】彩雲、紫電改二、流星改、 零式艦戦62型、熱斗のPET(ロックマン入り)、シンクロチップ、チップ各種(プリズム・フォレストボムは確定)、熱斗のバンダナ
【道具】ダークチップ一式
【思考】基本:殺し合いを終わらせる、彩斗を必ず守る
0:横浜スタジアムで聖帝軍と野球対決する
1:熱斗を殺す原因を作ったナッパとギムレーは絶対にこの手で殺したい
2:私のせいで彩斗さんが……
3:ダークチップは二度と使いたくないが、奪われると危険なので所持はしておく
4:瑞鶴に謎の親近感。私に血の繋がらない妹ができた?
※熱斗とロックマンより、二人の過去についての話を聞き、自身を光翔鶴と名乗るようになりました
※超強化の影響によりステータスが大幅上昇しました


【ラオウ@北斗の拳】
【状態】超強化、首輪解除、今までで最大の悲しみと決意
【装備】炭酸水
【道具】支給品一式、その他不明、ムギのスタメンメモ
【思考】基本:ダース・ベイダ―たちを倒す
0:まずは横浜スタジアムで聖帝軍と野球対決をするぞ!
1:次はヘルヘイム(都庁の世界樹のこと)だぞ!
2:その次はイチローチームとドラゴンズだぞ!
3:それからビッグサイトも攻略するぞ
4:東京を平定したら最後は主催(九州ロボ、死者スレ、沖縄のシャドウ)だぞ!
  それまで待っていろ!
※ダイジョーブ博士の装置でメジャーリーガー級の強さを得ました
※都庁をヘルヘイムであると誤解しています


【平等院鳳凰@新テニスの王子様】
【状態】超強化、首輪解除
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、諭吉一枚
【道具】支給品一式、少年ジャンプとヤンジャン、その他不明
【思考】基本:主催者達を滅ぼす
0:横浜スタジアムで聖帝軍を滅ぼす
1:マーダーも滅ぼす
2:信頼するラオウたちと行動する
3:テニスがしたいが、野球をする
4:超人血盟軍を全滅させたヘルヘイムは必ず滅ぼす
5:ハゲ(ナッパ)も滅ぼす、ドラゴンズやナッパも滅ぼす
※ダイジョーブ博士の装置でメジャーリーガー級の強さを得ました


【MEIKO@VOCALOID】
【状態】超強化、修羅化、首輪解除、強烈な悲しみと殺意
【装備】アルティメットアーマー@ロックマンXシリーズ
【道具】支給品一式、ノートパソコン@現実
【思考】 基本:『真の黒幕』及び主催者共の皆殺し
0:横浜スタジアムで聖帝軍を皆殺し
1:ラオウ達に協力してもらう
2:ヘルヘイムのインベスはとりあえず皆殺し
3:ラオウへの特別な感情
4:ハゲ(ナッパ)を見かけたら嬲り殺す、仲間がいたら皆殺し
※今までとは別人です。
※『無限の回転』を習得しました
※ダイジョーブ博士の装置でメジャーリーガー級の強さを得ました

262 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:19:22 ID:.1T/Mroc0


【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】超強化、首輪解除、本気モード、 悲しみ
【道具】シンクロチップ、他人のデッキ(「ぬばたま」デッキ) 、最高級蜂蜜残り8つ
【思考】基本:あのAA
0:横浜スタジアムで聖帝軍をそげぶ
1:ネットバトラーの一員として主催やマーダーと戦う
2:未だに大阪で見かけたあの怪しい二人組の正体が引っかかるんだが……?
3:プニキと契約中、一試合ごとに4つ蜂蜜を渡す
※ダイジョーブ博士の装置でメジャーリーガー級の強さを得ました


【シャドーマン@ロックマンエグゼ】
【状態】超強化、HP満タン
【装備】ムラマサ
【道具】なし
【思考】基本:新しきお館様(上条)に従う
0:横浜スタジアムで聖帝軍をスレイする
1:敵は殺す、慈悲はない
2:お館様を守る
※ダイジョーブ博士の装置でメジャーリーガー級の強さを得ました


【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】疲労(中)、超強化、首輪解除、悲しみ
【装備】PSVITA(デューオ入り)、十徳ナイフ
【道具】支給品一式×3、シンクロチップ、治療道具、その他不明
【思考】基本:ネットバトルとベースボールを極める
0:横浜スタジアムだ!
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗が死ぬ前にネットバトルを挑みたかった……
※ダイジョーブ博士の装置でメジャーリーガー級の強さを得て、デューオとクロスフュージョン可能になりました
 新技として一分時間を止められるデューオーバーヘブンを習得しましたが、一度の使用によって強烈な疲労を伴います


【デューオ@ロックマンエグゼ4】
【状態】超強化、HP満タン
【装備】ジャスティスワン、ザ・ワールド
【道具】なし
【思考】基本;とりあえず、ディオたちを見守る
0:横浜スタジアムに向かうぞ
1:九州ロボ及び主催者を殺す
2:ダークチップに汚染されたロックマンが気がかり
※ベジータの持っていたパソコンから情報を抜き出し、ヘルヘイムの情報を得ました
※ダイジョーブ博士の装置でメジャーリーガー級の強さとPSVITAの筐体を得ました


【謎のヒロインX@Fate/Grand Order】
【状態】超強化、首輪解除、困惑
【装備】無銘勝利剣
【道具】ドゥ・スタリオンⅡ号(故障中)、スマホ(FGOをやってたせいで電池切れした) 、自転車
【思考】基本:私以外のセイバーを殺すが、その前に対主催しておいて他の対主催者と協力関係を築いておく。
0:横浜スタジアムで聖帝軍と野球ですか
1:宇宙の平和が第一ですね
2:世界が滅ぶのはヘルヘイムのせいだと思うので、平和のためにも打倒します
3:ヘルヘイムの方がセイバー多そうだし
※彼女のクラスはアサシンです。
※謎のヒロインXです。その正体は謎って言ったら謎です。
※世界が滅ぶ原因がヘルヘイムであると思い込んでいます
※ダイジョーブ博士の装置でメジャーリーガー級の強さを得ました


【プニキ@くまのプ○さんのホームランダービー】
【状態】健康、全ステータスMAX、首輪解除
【装備】木の棒
【道具】支給品一式、その他不明、最高級蜂蜜4つ
【思考】基本:ムギさんからハチミツを貰うために主催者たちを野球で潰す契約だったが……
0:横浜スタジアムで野球をする
1:ホームランを打つ
2:バッティング以外はマジでやりたくない
3:申し訳ないが蜂蜜なくなったら契約終了でチーム抜ける
※強化しなくともバッティングの腕はメジャーリーガー級です


【川崎宗則@現実?】
【状態】健康、首輪解除、ドラゴンズへのヤンデレ的怒り
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式
【思考】基本:イチローを倒してでも、マリナーズに連れ戻す
0:横浜スタジアムで聖帝軍と試合する
1:イチローさんをNTRするドラゴンズを許さない!!
2:どんなことをしてでも(最悪殺してでも)イチローさんを取り戻す!
3:イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
  イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
  イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん………………
※強化しなくとも腕前と戦闘力はメジャーリーガーです

263 奇妙な冒険は続く ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:20:40 ID:.1T/Mroc0


【クロえもん@ドラベース ドラえもん超野球外伝】
【状態】超強化、首輪解除、非常に強い悲しみと黒い殺意
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式 電車ごっこロープ
【思考】基本:主催者たちに野球で挑んで勝つ!
0:横浜スタジアムで聖帝軍を撃破する
1:敵は全員倒す、俺たちは正しいはずだ!
2:イチロー選手をドラゴンズの魔の手から助け出したい
3:みんなには隠してるが、仲間を殺したホワイトベース組が全滅したことには超メシウマ状態w
4:てゆーか風評被害に踊らされるクズは死ね、氏ねじゃなくて死ね
※ダイジョーブ博士の装置でメジャーリーガー級の強さを得ました


【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】中ダメージ、unlimitedモード、テルミ限定で現実逃避
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『悪』を全て滅する
0:全ての『凶』への対処のためにも拳王連合軍と手を組む
1:世界の平和のためなら力による東京をやむを得ない
2:主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
3:風鳴翼は滅する
4:東京の『凶』、千葉の『凶』は警戒を続けるが後回し
5:悪魔将軍を殺した窒にいる何者かを警戒
6:テルミ? まだ死んでないさ
※unlimitedモードに入りました
※沖縄の『凶』(シャドウ)の気配を察知しました。能力から他の参加者よりも具体的な位置がわかります
 また、具体的な倒し方を知らないため、日本の生き残った戦力を全て集めれば勝てると思っています
※結界でシャドウが動けないことまでは知りません


【瑞鶴@艦隊これくしょん】
【状態】健康、最終決戦仕様
【装備】彩雲、紫電改二、流星改、 零式艦戦62型、違法改造スマホ、結婚指輪
【道具】モンスターボール(メーガナーダ@アバタールチューナー2入り)、宝玉輪@女神転生シリーズ
    石ころ帽子、妨害電波発生装置、裏世界転送マシン
【思考】
基本:提督さん(サーフ)に従い、彼の理想である艦むすの楽園を築く
0:作戦に従い、横浜スタジアムで聖帝軍と野球をする
1:拳王連合軍にイチリュウチームか聖帝軍へ試合をするように仕向ける
2:拳王連合軍が優勝したらサーフと合流し、翔鶴姉にも連れて行く
3:提督の目的の邪魔をする奴は容赦なく殺す
4:翔鶴姉にあえてホント良かった……
5:翔鶴姉を光の呪縛から解放したいが、ロックマンを殺すのは全ての野球の試合が終わってからにする
※サーフが生みだした艦むすです
※サーフとケッコンカッコカリ済みです
※『器』であるメーガナーダはミヤザキの『巫女』である瑞鶴か翔鶴にしか操れません
※裏世界転送マシンは二チームを野球ができる裏世界へ飛ばし、他参加者の妨害や乱入を防いで野球ができます
 裏世界が崩壊するタイムリミットは最大三時間。使用も二回まで。
 負けたチームは崩壊する裏世界に取り残され、死亡します。(移籍などのケースはどのように扱われるか不明)
※改造により現在の翔鶴と同じくらいの戦闘力を有しています

264 ◆LYp5adl2nU :2018/11/02(金) 22:21:14 ID:.1T/Mroc0
投下終了です

265 あきよの破壊力が異常 :2018/11/08(木) 20:47:33 ID:0GH9fTow0
投下乙です

イリヤいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやいりやがああああああああ!!!!!!!!

266 あきよの破壊力が異常 :2018/11/08(木) 20:54:12 ID:0GH9fTow0
(...しかし、きみには失望させられたよ、イリヤ)

本体のエンブリヲがあの部屋へ辿りつき見つけたのは、ルビーを持ったイリヤ。
それを見て、『ああ、そういうことか』と粗方の事情を悟った。
彼女は、嘔吐してしまった。己の吐き気に負けてしまったのだと。

267 ◆nqoEANg5Wg :2018/11/08(木) 21:08:15 ID:0GH9fTow0
投下します

268 ◆nqoEANg5Wg :2018/11/08(木) 21:19:13 ID:0GH9fTow0
「ヒャッヒャッヒャッ!!斬擊攻撃!!」


ザシュ ザシュ


「なん……で……?嫌だ………しにたく………ない…………」

こうして鹿目まどかという少女の人生は呆気なく幕を閉じた

【鹿目まどか@変身する女性・少女ロワ 死亡確認】

【二日目・20時00分/神奈川県のどこか】

【山姥@モンスターストライク】
【状態】健康、運極
【装備】包丁
【道具】支給品一式
【思考】基本:全員SA☆TU☆GA☆Iする
0:この少女の遺体を料理して食べる

269 ◆nqoEANg5Wg :2018/11/08(木) 21:20:56 ID:0GH9fTow0
投下終了です

タイトルは「どう料理しようかな」でお願いします

270 ルルーシュのナイトメア :2018/12/17(月) 22:46:18 ID:HFljj9ss0
現在時刻は午後七時を回ったところだろうか。
黒き仮面の男にして現カギ爪団の頭領であるゼロもといルルーシュと、C.C.は上層部に呼び出されていた。
上層部に近づけることは、このビッグサイトに潜伏しているカオスロワちゃんねる管理人(一連の事件の黒幕と見ている)のあぶり出しをしやすくなるので本来は喜ばしいことなのだが、仮面で隠したルルーシュとC.C.の表情には焦りの方が浮かんでいた。

その理由はビッグサイトの外に待機させていた妹たち五人が行方をくらませていたからである。
部屋には誰かが暴れた形成があり、美遊・美柑・唯・美也・クロエそして深雪に何かあったことは想像に苦しくない。
他者にはまず見せない狼狽ぶりをルルーシュは隠すことができなかった。
その直後に上層部からお達しが来たとあれば、タイミングが良すぎて嫌な予感を感じずにはいられなかった。

足はやに上層部のいる一室の扉にたどり着いたルルーシュは恐る恐る、重い扉を開けた。


扉を開けたルルーシュの目に飛び込んだのは、部屋の奥に王の如く座る有翼の男――上層部筆頭のディー。
金髪の冷酷そうな軍人――機動部隊隊長のドリスコル。
竜殺剣を担いだ爆乳脇見せ人修羅おばさん――水面下の同盟であるセルベリア。
ムキムキマッチョのコメディアン――松本。
まるで雪の妖精にような愛らしい妹――深雪。


そして――


「美遊…美柑……ッ!!」

椅子に縛り付けられ、顔や体に無数の痣や切り傷をつけられたルルーシュの妹である美遊・美柑がいた。
元の可愛らしい顔がわからなくなるほどの拷問を受けたようだ。
松本の拳に血が付いているところからして拷問を行ったのはこの男らしい。
なぜ自分の妹たちが痛めつけられているのか……ルルーシュは多少無様ななりでも構わずに声を荒らげて筆頭のディーに訴えかけた。

「これはいったい……何の真似ですか! ディー!!」
「ゼロ……彼女たちから色々と話を伺ったよ」
「なに!?」
「このビッグサイトに裏切り者が入ってくるとはな……!」
「「!!?」」

ディーの言葉にルルーシュだけでなく、後ろにいたC.C.をも震撼させた。
察するに妹たちを拷問して得た情報からクラウザーの蘇生方法を奪ってナナリーを生き返す野望や、対主催や主催と接触しようとした計画がバレたのか。
そうなると自分たちの運命はどうなるか。

「裏切り者には死を」

ディーが冷酷に言い放ってからは早かった。
彼は『裏切り者』に向けて刀を投げつけた。
大神の力による加算もあり、人間離れした速度で投げつけらた刀を肉体面で弱いルルーシュが避けることは叶わない。
そして刀はドスリと刺さった。

「え……?」
「ルル……――」

……ルルーシュの隣にいたC.C.の脳天に。
彼女は不死のギアスの持ち主であったが、未だに外れていない首輪によってそれは制限されており効果を発揮しない。
すなわち頭部破壊イコール即死であった。
命を失ったC.C.の体が糸の切れた人形のように床に倒れた。

「し……C.C.ーーッ!! ディー貴様ァ!!」

妹たちを傷つけられた上に相棒である女の死にルルーシュも我慢ならずにディーに吠える。

271 ルルーシュのナイトメア :2018/12/17(月) 22:46:55 ID:HFljj9ss0

「お待ちくださいお兄様!」
「深雪?!」
「これには理由があるのです!」
「ワケ……?」

危うく殴りかかる勢いだったルルーシュを止めたのは拷問を受けていない深雪であった。
妹の言葉により噴火寸前だったルルーシュの怒りも、一時的にでも休火山にまで戻すことはできた。

「ゼロ、いきなりすぎて混乱を招いてすまない……怒っても当然だろう」

ルルーシュの怒りに特に動揺した様子もなく、ディーはまず謝辞をし、そして妹たちを拷問したわけとC.C.を殺した理由を淡々と語った。

「そこのC.C.と美柑・美遊、クロエという雌豚どもは都庁の関係者であることが発覚した。
ないしはクラウザーさんの蘇生を阻み、内部からの破壊工作を狙っていたスパイだったのだ」
「C.C.とクロエたちが!? どこにそんな証拠が?!」
「そこにいる美柑と美遊が自供した。
厳密には都庁の関係者の身内がいるくらいだが、支援をしようとは考えていたらしい。
彼女らの口は硬かったが強烈な自白剤と拷問を加えたら観念して知ってる限りの情報を吐いてくれたよ」
「馬鹿な、ありえない! ならば私も……」
「おっと二人によると君や深雪君は無関係らしいから安心したまえ。
彼女らは君の類まれな指揮と深雪君の魔法の才能を使ってバーターとしてビッグサイトに入るつもりだったらしい。
仲間だと思って信じて裏切られて君には同情するよ」

C.C.とギアスで操っている妹たちが自分を裏切るなど考えられない。
都庁に関しては侵入したらしい聖帝軍の中に妹たちの知り合いが何人かいるぐらいで、味方するためのパイプなどは持っていない。

だが、ルルーシュは幾つかの理由によりそれ以上反論に出ることができなかった。
下手に周囲を刺激すると疑われる危険が増大して今度は自分に死の矛先が向く。
この会議室最弱は間違いなくルルーシュであるし、深雪も強いがディーやセルベリアにまで勝てるかは怪しい。
動けない美柑や美遊は言わずもがな。

ギアスで味方につけようにもドリスコル以外に効くかは微妙。
他の三人は人外の気配がし、仮に耐性があった場合は詰む。
おまけに奪取予定の蘇生手段がなんだかよくわかっていないので、ここで暴れて破壊の末にナナリーの蘇生手段を喪失する可能性があるのだ。

ここは事を荒立てずに仲間に裏切られた悲しき狂信者を演じるしかなかった。

「……先ほどの狼藉はすみません。彼女は味方だと信じていただけに」
「気にしていないさ。あれぐらいは想定の範疇さ。
スパイを油断させるためにも君には教えずにここへ招き入れる必要があった。
先に教えてしまったら近くにいる君が殺されてしまう危険もあったからな。
敵を騙すにはまず味方からというわけだが、君が動揺したり怒っても無理はないだろう」

どこか恩着せがましく聞こえるディーの言葉にルルーシュは反吐を吐きそうになるが、ぐっとこらえる。
今は妹たちの安全が最優先――

「よし、彼女らは用済みだ。松本」
「……ま、待って」
「約束と違――」
「へッ、悪く思うんやないで!」

松本の持つ槍の一撃によって命乞いをする美柑と美遊の首が切断された。

「なッ……」

自分が堪えれば妹だけは助かるだろう――ルルーシュのその甘い考えは打ち砕かれた。

272 ルルーシュのナイトメア :2018/12/17(月) 22:47:34 ID:HFljj9ss0

「裏切り者には当然の報いであるな、レ○プされる価値もない雌豚にはお似合いだ」

放心状態になったルルーシュに構わず、ドリスコルが冷たく言い放ち、その横で松本は槍でC.C.の首をも切断し。

「見てみい、ワイの会心のギャグ、団子三姉妹や!」

一番上にC.C.、中間に美遊、一番下に美柑の順番で三人の生首を槍で串団子のように突き刺して周囲に見せびらかした。





「……ッ!!」

瞬間、妹をなぶり殺しにされたルルーシュの怒りは頂点に達した。
ルルーシュの手がポケットの中に隠しているナイトメアフレーム入りホイポイカプセルに伸びようとする――

(お兄様!)
(深雪!)

しかし、ルルーシュが反抗に出る前に隣にいた深雪に手を掴まれ、止められた。
その腕はひどく汗ばんでいるのか濡れていた。

(申し訳ございませんお兄様。
でもこうするしか、お兄様を守る方法がなくて……)
(深雪……)

思わず怒りを噴火させそうだったルルーシュであったが、深雪のおかげで踏みとどまることができた。

(謝るのは俺の方だ。妹たちを殺されて頭に血が上った愚兄を許してくれ)
(いいえ、みんなを守れなかった愚妹である私をお許しください)

実際、ガウェイン一機では上層部相手に勝ち目は薄く、仮に勝ててもビッグサイト中の狂信者の総攻撃を受けて殺されていただろう。
ナナリー蘇生までは死ねない身である以上、ルルーシュにとってそれは嬉しくない。
幸い、自分が裏切りかけたのは上層部や松本には気づかれてないようだ。

「君の仲間事情に関しては残念だが、つい先ほど逃走中と思われた唯・美也の惨殺死体が東京湾で確認された。
二人は裏切り者ではなかったそうだが、クロエに殺されたようだ。
その逃走中のクロエは、とあるネームド狂信者が討ってくれたことで問題はそこまで拡大しなかったのは僥倖だ」
「……そうですか、クラウザーさんへの恥を重ねないためにも裏切り者が討たれて良かったです」
「どうやら気持ちの整理がついてくれたようだね」

新たに報じられた唯と美也、そしてクロエの死にルルーシュは表面上は動揺せず、平静を保つ。
もちろん心の中では生存を信じたかった三人への望みが絶たれた失望感と黒く煮えたぎる狂信者への怒りがあるが、ただ一人生き残った妹の深雪を守りたい一心で噴きこぼれないように深く蓋をした。

「……ただ一つ、クラウザーさんの蘇生手段は確かにこの施設にあるんですかな?」
「詳細は言えないが、蘇生手段は確かにビッグサイトにある。
だが、それにはどうしても生贄の数が足りないのだ」
「具体的な必要人数は?」
「都庁のヘルヘイム、聖帝軍、拳王連合軍、千葉に居るイチロー率いる同盟、主催がいると思わしき九州ロボ。
この組織の内、最低三つは滅ぼしておけば蘇生は可能になる」

ルルーシュはそれは本当なのかと、同室内にいるセルベリアに視線で質問する。
答えはイエスであった。
蘇生手段があるのは嘘ではないらしい。

「良かった……そうでなければ私がここにきた意味はない」

もちろん、それはクラウザーさんの蘇生のためではなくナナリーのためという意味であるが、狂信者たちにはわかるまい。

「熱心なのは結構。
では、ゼロ、君と深雪くん、カギ爪団の長となった君に仕事を与えよう。
ここにいるドリスコルと機動部隊、以下ネームド狂信者数名と共に都庁攻略に向かって欲しい」
「!!」

筆頭のディーから与えられた仕事は狂信者と戦争中であり、二度の侵攻を退けた都庁の攻略。
すなわち最前線送りであり、主催との接触方法と管理人を見つけていないままビッグサイトを離れたくないルルーシュとしては非常にありがたくない展開であった。
パイプを持っているセルベリアとも引き剥がされてしまう。

273 ルルーシュのナイトメア :2018/12/17(月) 22:48:06 ID:HFljj9ss0

だが、断るわけにもいかない。
ただでも名目上は、裏切り者を招き入れてしまった戦犯一歩手前の狂信者である。
本当ならば諸共処刑されてもおかしくない立場であり、口答えすれば今度こそ抹殺される可能性が濃厚。
生かされているのはおそらく、カギ爪団をコントロールできる指揮官が足りないためでもあるのだろう。

「わかりました」
「ああ、21時までにはここを出発し、22時までには作戦を開始できるように準備して欲しい」
「随分、短いですね……もう少し作戦を練る時間が欲しい」
「その気持ちはわかるが、クラウザーさんが待ってくれなくてね」
「は?」

ディーの口から漏れたクラウザーさんが待ってくれないという言葉にルルーシュは耳を疑う。
だがクラウザーは死んでおり、まだ生き返ってないはず。
これはどういうことなのか?

「これを見てくれ」
「……な」

部屋に備え付けのモニターに映し出されたのは、異常気象を引き起こしている現状の沖縄。
ただの嵐や台風ではない……魔力を持たぬ者でも見ればわかる明らかな『異常事態』であった。

おもわず絶句するルルーシュ……なぜならば、ルルーシュは妹キャラ(55歳)から横流しされたプロジェクト・テラカオスの概要を知っているため、異常気象の正体がTCによるものだと感づいていた。

「なんやこれは?」

TCのことなど微塵も知らない参加者である松本が疑問を口にする。
真実に近いものはルルーシュが知っているが、その疑問に答えたのはディーであった。

「これほどの形容し難い天災を引き起こせる存在は一人しかいない……クラウザーさんだ」
「?!」
「は?」
「なに?」

上層部筆頭の言葉にルルーシュだけでなく、深雪や松本も首を傾げる。
狂信者はともかく、この三人はクラウザーがそんな力など持っていないことを「知っている」のだから。

「ちょいまてや、クラウザーさんはまだ生き返っておらへんのやろ!?
大阪でグルドって奴に殺されたハズやないのか?」
「おまえたちこそ何を言っている。
この世界を統べるクラウザーさんなら冥府から異常気象を起こすなど朝飯前だ。
グルド相手には根岸崇一という存在に『世借り』していた弱体化状態だったためにしてやられてしまったが、本来の彼なら世狩りしていないと世界を一瞬で滅ぼせる力の持ち主に違いない。
故に沖縄に発生した神格者すら近づけさせない気象はクラウザーさん以外はありえないのだ」
「は、はぁ……なるほど(め、滅茶苦茶な理論やな)」

ドリスコルの解説になっていない解説に松本は表向きは納得しつつ、内心では呆れ果てていた。

余談だが、上位クラスの狂信者になると根岸崇一(つまりクラウザーさんの中の人)のことは周知されている。
ただし、クラウザーさんの正体ではなく、クラウザーさんが化けていたアバターのようなものと思われているが。
クラウザーさんは絶大な力を持っているが故に、人間レベルに力を落とさないとこの世界で歌えないらしい。
そのための器が根岸であり、波長のあう彼に世借りしていたというのが超のつく狂信者の理論である。

当然真実は違うのだが、狂信であればあるほど目が曇っていくので信じているのだ。
自分たちの英雄がクソザコナメクジだったと信じたくない者たちと同じ心理である。


「見ての通り、クラウザーさんは非常に怒っていらっしゃる。
このまま行けば我らは忠義を示せぬまま滅ぶことになるだろう。
あの方が望むのならば滅ぼされるのもやむなしだが、忠義の証を立てられぬまま死ぬわけにもいかんだろう。
クラウザーさんを認めなかった世界への復讐も終わってはいない」

ディーは異常気象をクラウザーの怒りと受け取ったようだ。
彼の怒りを鎮めるためにもSATUGAIを続け、装置でクラウザーさんを蘇えらせないといけないと考えに至ったようだ。

「もう、我々には一刻の猶予もない。無茶は承知の上だ。
手始めに都庁を滅ぼし、次はイチリュウチーム、拳王連合、そして最期は主催だ。
第一ステップとして都庁への最終攻撃作戦を実行に移す。
まずはドリスコルとゼロを中心に作戦を立て、都庁を陥落させてもらいたい。
防衛隊長であるセルベリアと残りのネームドは辞令があるまで待機、以上だ」

筆頭のディーは命令を下し、部屋に集まった集団を解散させた。
ディーとドリスコル以外は一度ビッグサイトの外に出た。
なお、深雪は裏切り者を見つけた功績を認められ、(やたら悪臭漂う)薬によって首輪が解除された。



【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュ 死亡確認】
【美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 死亡確認】
【結城美柑@ToLOVEるダークネス 死亡確認】

274 ルルーシュのナイトメア :2018/12/17(月) 22:49:14 ID:HFljj9ss0




※ ※ ※


(クソッ、先手を打たれたか!!)

ビッグサイト入口の手前の野営地、一つのテントの中でルルーシュは悪態をついた。
C.C.や妹たちを殺された、ということもあるが、それと同じくらい彼を苛立たせることがあった。

(神格者であるらしいディーが沖縄の異常気象を見抜けないだと!? そんなわけがあるか!)

ディーは神格者には違いないのだろうが、それほどの存在であればTCを知らなくとも異常気象の正体がクラウザーの手によるものではないと気づくはずだ。
少なくても種族:神ではないルルーシュでもわかったぐらいなのだから。
せめて組織を率いるほど正常な知性が残っているなら松本ぐらいの反応が正しいはずである。

(……もしかすると、奴こそが俺が警戒している『カオスロワちゃんねる管理人』なのではないか?
 集めた情報によると他の上層部連中と違ってディーだけはビッグサイト占拠後から一歩も外に出ていない。
 狂信者と認められれば安全圏であるこの場所ならサーバー管理も難しいことではない)

まだ仮設段階であるが、ルルーシュが危惧する殺し合いの真の黒幕である管理人がディーではないかと結論づける。
上層部筆頭なら表向きで数だけならダントツである狂信者集団を扇動し、掲示板を操作すれば殺し合いのほぼ完璧なコントロールも不可能ではない。
これまでの一部例外を除いた、被害過多のガバガバな作戦もクラウザーさん復活ではなく、テラカオスを生み出し簒奪するのが目的とも取れる。

(仮に奴が管理人ならば、セルベリアと引き離しと同時に最前線送りも、急に狂信者に接近してきた俺を警戒してのこととも思える。
 ディーが俺の正体と目的に気づいているならば、俺の首輪を外さなかったのも合点がいく。
 そしてでっち上げの反逆罪で妹たちとオマケのC.C.が見せしめ的に殺されたとも思える)

ディーもとい、上層部の不可解な行動に疑念を持たざるおえない。
深雪にも話を伺ったが、先程は自身や兄を守るためにディーに従うしかなかったと語っており、少なくとも何らかの理由で自分を追い詰めたいのは確かなようだ。
ディーがクロである可能性は濃厚である。

(仮に管理人だったら絶対に許さん……いや、そうでなくとも深雪以外の妹たちが殺されたのはディーのせいだ。
奴には必ず死んでもらう……ついでに松本にも地獄を味あわせてやる!!)

……ルルーシュとしては妹たちが惨たらしく殺された時の怒りがでかいので、ディーの正体がなんであれ殺す気満々だったが。

(まずは最前線で生き延びなくては……どのみち一定以上の犠牲者を出さないとナナリーの蘇生は夢のまた夢。
都庁と聖帝軍はどのみち、疑いの目を向けられすぎて誤解の払拭など今更できないだろう。
数少ない英雄視された対主催の小町が、都庁の魔物を絶対悪とする旨の記録もあった。
本当の真実やスタンスは不明だが、勢いが止まらない以上、都庁には必要な犠牲として滅んでもらおう)

掲示板の書き込みを鵜呑みにするわけではないし、むしろ嘘の書き込みの方が多いと思っているルルーシュであるが、頭の回らない愚民はそれに気づかないし、切り捨てるなら拳王連合軍と同時に都庁同盟軍も視野に入れた方が良いだろう。
ルルーシュの最終目的は妹ナナリーと共に過ごせる平和な世界であり、少なくとも都庁は必要ないと判断したのだった。

(こうなっては仕方ない、まずは都庁攻略を考えなくては。
うまくいけば対主催の小野塚小町、イチリュウチーム、主催との接触もできるかもしれん。
ナナリーのためにも一端、ビッグサイトを離れるよう腹をくくらねば)

※ ※ ※

275 ルルーシュのナイトメア :2018/12/17(月) 22:49:47 ID:HFljj9ss0

一方、ルルーシュと深雪がいるテントとは別のテント。
そこには脇見せ爆乳おばさんことセルベリアが一人でいた。

「なんてことだ……ディーとドリスコルがあそこまで狂っていたとは!」

比較的冷静沈着であるはずのセルベリアは怒り任せに机を叩いた。
更年期障害? NO。 彼女なりの怒れる理由があったのだ。

「沖縄の異常気象がクラウザーさんの仕業?
バカな、あの人は世界の消滅なんか望んじゃいない。
世界の消滅を望むのならば、歌で殺し合いを止めようなんて考えなかったはずだ!
あれは絶対に別の何かの仕業だ!」

セルベリアはルルーシュと同じく、異常気象はクラウザーさんによるものではないと見抜いていた。
所持しているヴァルキュリアと悪魔の力による本能的直感力がそうさせており、彼女なりにクラウザーさんを知っているからこその解答だった。

冥府さえ支配する偉大な力を持つクラウザーさんならば、こんな回りくどいことしなくても大災害以上のパワーで世界を滅ぼすことは可能。
それをしないのは彼なりに世界を愛していたからであり、歌で殺し合いを打破しようなどと考えなかったはずだ。
ディーらとは違うセルベリアなりの持論であった。

先ほどの場では、変に反対意見を述べるとゼロと企てている反乱の準備がバレてしまう危険があったため、ポーカーフェイスを気取っていたが、同じ狂信者であるセルベリアから見てもディーとドリスコルの考えは異常に見えたのだ。
まあ、常人から見たらどっちも狂ってるけど。

「……いや、曲がりなりにもディーは神。ドリスコルは秘密機関の主任だった男だ。
もし二人が異常気象をクラウザーさんによるものでないと見抜けなかったのではなく、最初から知ってて隠しているとしたら?
本当に奴らの目的はクラウザーさんの蘇生なのか?」

奇しくもルルーシュと似た結論にたどり着いたセルベリア。
ディー・ドリスコルへの疑心が広がる。

だが、二人を突き詰める証拠もない。
セルベリアはゼロと違って、カオスロワちゃんねるの危険性と裏に気づいていないので尚更だ。
テラカオスという存在についてもホモどもがまだビッグサイトに戻ってこないのでよくわからないことが拍車をかけている。

「クッ、だとしてもどうするべきか?
まずは最前線送りにされてしまう前にカギ爪団のゼロともう一度、会うべきか?」

まずはゼロ(ルルーシュ)との再接触を図ろうと考えるセルベリア。
しかし迂闊に接触すると場合によっては反乱を企ててることがバレてしまう。
そうなれば運が悪ければ死、良くても狂信者追放である。

「私は……どうするべきか。おまえならどうする、小町」

かつて自分を退けた死神を主軸とした『ヘルヘイムの魔物に襲われたモブ参加者を救った乳神様!』という見出しで飾られた掲示板のスレを眺めながら、セルベリアは苦悩する。


※ ※ ※

276 ルルーシュのナイトメア :2018/12/17(月) 22:50:20 ID:HFljj9ss0


同時刻、ビッグサイト内部の一室。
そこにはディーとドリスコルがおり、ルルーシュとセルベリアの疑念通り二人はクラウザーさん復活以外の野望を――


「天候を操り沖縄をレ○プの限りを尽くすとは」
「流石はクラウザーさんだ!」


――企てていなかった。
……それどころか件の異常気象をうっとりと眺めている。

彼らは本当の、本当に、TCのことなど一切知らず、異常気象をクラウザーさんの絶対的な力の象徴とさえ考えていた。
いちおうビッグサイト自爆による破滅も視野に入れているが、それは蘇生が上手くいかなかった場合の話。
クラウザーさんの蘇生以上の目的がないのは本当の話だった。
どうやらぶっ飛んだ理性は知性や直感力をも食ってしまっているようであり、神様だろうが軍人だろうが、異常気象の危険性に気づかない程度にはDMCに毒されている。

「しかし、良いのかディー?
先ほどのゼロ自身にはアリバイもあったとはいえ、裏切り者をビッグサイトに招き入れたのは事実だ。
奴が裏切り者ではないにしろ、処刑……とまでは行かずともカギ爪団の指揮権は剥奪すべきじゃないか?」
「私もそう考えたが、狂信者としては異端なカギ爪団をまとめられるネームド狂信者は彼かセルベリアぐらいしかいない。
セルベリアは別の任務があり、後は戦術クラスの指揮が限界な武闘派しか残っていない。
消去法でカギ爪団には彼しか任せられないのだ」

ゼロに関しては利己的な考えは持っていながらも、裏切り者ではないと判断しているらしい。

「まあ、流石に責任が全くないとは言えんから最前線送りにはなってもらったがね」
「クラウザーさんへの忠誠心があればそれなりの戦果は出してくれるだろう」

さあ、読者の中にはそろそろ気づいた方もおられよう。
C.C.や妹たちは裏切りなぞ企ててはいない。
つまりでっち上げは確実なのだが、ここいる二人は「裏切りは本当にあったもの」と捉えており、でっち上げとは気づいていない。
この二人がでっち上げの犯人ではないとしたら誰の仕業なのか?

「兄と自分を最前線に送って活躍させてほしい」
「それが『彼女』の進言でもあったからな」

二人の男が眺める画面の中には松本と共に、美遊・美柑を拷問する深雪の姿があった。
セルベリアとルルーシュたちが入ってくる数分前の深雪は溶けて証拠が残らない氷の棒で、少女たちに暴虐の限りを尽くしている。


※ ※ ※

同じ頃、深雪はルルーシュの背後でほくそ笑んでいた。

(上手くいった……お兄様の首輪解除こそ無理だったけど、他の妹失格者どもを売ることで私の首輪解除とお兄様をビッグサイトから離すこと、邪魔なC.C.の排除もできましたわ)

実はC.C.たちの裏切りでっち上げは上層部連中によるものではなく、この深雪によるものであった。
美柑・美遊の二人を上層部の下に連れて行く前に命だけは助けることを条件に知ってる限りの情報を吐くと同時に、「C.C.やクロエたちが裏切りを企てていたことにしろ」「ルルーシュが不利になることは言うな」と吹き込み、情報のでっち上げを可能にしたのだ。
もちろん、深雪は二人を助ける気など更々なく、ディーにも最期は裏切りの罰として惨たらしく殺すように耳打ちし、口封じにも成功。
結果、自分を除いた妹たちは全滅し、大好きな兄であるルルーシュの独占に成功したのだ。
そしてまさか自分の清楚な妹がそんなことをするわけないと信じているルルーシュは彼女を疑うことをせず、ディーやその他狂信者に怒りの目を向けさせることで余計真実から遠のかせたのである。

しかし首輪解除やC.C.の排除はわかるが、死亡率が高まる最前線へ送られることになんのメリットがあるのか?
否、それこそ深雪の狙いだったのだ。

(お兄様が戦いの前線に釘付けにされている内に、私の『共犯者』になってくださった人が然るべきタイミングに蘇生マシンを起動する。
共犯者の人は助けたい人が生き返って万々歳、ルルーシュお兄様はナナリーを生き返すチャンスを失った失望から私をもって愛してくれるはずですわ!)

なんとこの少女、最愛の兄を更に独占するためにルルーシュにナナリーを諦めさせようというのだ。
実際、蘇生マシンはあと一回動かないため、この一回を逃せばルルーシュもナナリーを諦めざる負えない。

(ふふふ……全てはお兄様に迷惑をかけたナナリーが悪いんですよ。
クロエたち同様、あなたに妹である資格はありません)

嫉妬混じりの黒い笑顔を浮かべる深雪。
目の前のルルーシュは全く気づいていない。

(さて、あとはあの人次第ですね……)

とはいえ、いくら深雪が優秀だとはいえ、妹たち謀殺の件も含めて一人でここまでできるわけがない。
ルルーシュの愛と上層部からの信頼を得るために共犯者が必要であった。


※ ※ ※

277 ルルーシュのナイトメア :2018/12/17(月) 22:50:47 ID:HFljj9ss0



ビッグサイト外周部、そこで松本はさっき作り上げた悪趣味な作品である団子三姉妹を、オブジェのように飾っていた。
三人の絶望したような顔が狂信者の残虐性を物語る。

そう、この男こそ、深雪に協力した共犯者である。
初見で松本が生粋の狂信者ではないと看破した深雪は彼と取引を行ったのだ。
松本に狂信者ではないことをバラさない代わりに、工作に真実味を帯びさせるために手伝って欲しいと。
上手くいった時の見返りとして魔力の動きを辿ってわかった、ビッグサイト内部に隠された蘇生マシンの正確な位置を教えるということだ。
松本はこれを承諾し、深雪とwin-winの関係になった。
そして魔力(生体マグネタイト)の動きを読んだ深雪がビッグサイトの内部に侵入できたことにより、上層部が隠している蘇生マシンの正確な位置を知ると同時に、帯びた魔力の量から浜田の蘇生は決して不可能ではないと彼女は結論づけた。

あとはどこまで参加者を殺せば良いかだが、生き残っている組織の内三つ滅ぼせば良いとわかったので、その直前のタイミングでビッグサイトに戻れば良いのだ。(ちなみに魔法使いである深雪の裏取り済)
大型巨人こと大日本人に変身すれば、東京県内のどこからでも数分以内にビッグサイトに戻れる。
あとは狂信者を裏切って蘇生手段を奪うのみ。


(待ってろや、浜田! もう少しでおまえを生き返せるからなあ!
仮に世界が滅ぼうとも、俺はおまえと漫才がしたいんや!)


とうとう形になってきた野望を燃やす松本。
彼の視界にもまた、遠目とはいえ沖縄の異常気象は見えたが、もはや浜田に会えるのなら世界がどうなろうが知ったことではなかった。


【二日目・20時00分/東京都 ビッグサイト】

【ルルーシュ・ランペルージ(ゼロ)@コードギアス 反逆のルルーシュ】
【状態】健康、ゼロの服装(仮面なし)、妹への欲求(超極大)、非常に激しい怒り
【装備】ガウェイン@コードギアス@反逆のルルーシュ、スマホ@スマホ太郎
【道具】支給品一式
【思考】基本:ナナリーを生き返らせる
0:21時までに都庁を滅ぼす作戦を立ててドリスコルに協力する
1:カギ爪団に混じりながらDMC狂信者のクラウザー蘇生方法を探る。
2:ギアスの使用は慎重にする。
3:1の為、ゼロとして行動する。
4:こうなった以上、深雪は責任持って俺が幸せにする。
5:テラカオスと大災害への対処法を探す。
6:狂信者内の潜伏者を警戒する。出来る事なら炙りだしたいが……
7:主催とコンタクトを取りたい。
8:近い内、ルルーシュとして対主催とも接触したい。
9:ディーに強い潜伏者疑惑。仮に違っても殺す。
10:松本もいつか殺す
※明恵夫人経由でテラカオスプロジェクトを知りました。
※テラカオスについてはかなり懐疑的です。
※狂信者内にテラカオスを狙う第三者の存在が居ることを推理しました
※C.C.の支給品を回収しました
※深雪を全く疑ってません


【司波深雪@魔法科高校の劣等生】
【状態】健康、ギアスによりルルーシュを大好きな兄として認識中、首輪解除
【装備】深雪のCAD
【道具】支給品一式 サファイヤ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(美遊の支給品で魔法で凍結中)
【思考】基本:ナナリー含む妹キャラは皆殺し
1:狂信者を使い、先ずは都庁を攻めさせイリヤを抹殺する。
2:共犯者である松本と連携し、ナナリーの蘇生を秘密裏に妨害
  最終的にルルーシュからの愛を独占する
※松本の正体に気づいた上で秘密の同盟を組みました
※ビッグサイトの中にある黄泉レ○プマシンの位置を把握しました

278 ルルーシュのナイトメア :2018/12/17(月) 22:51:16 ID:HFljj9ss0


【セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア】
【状態】人修羅化、動揺、首輪解除
【装備】マロガレ@真・女神転生Ⅲ、竜殺剣ドリス@セブンスドラゴン
【道具】支給品一式
【思考】
基本:クラウザーさんの復活、自爆はしたくない
0:現段階ではテラカオスについては内密に調査する。他の連中には知らせない。
1:ビックサイト防衛部隊を指揮する
2:小町はいつか、この手で必ずレ○プ(倒す)する
3:自爆による心中は反対、最後まで諦めたくない
4:サーフに謎の違和感
5:最悪の場合はディー達を……?
  そろそろ、あいつらヤバイ気がしてきた
6:ゼロという男に対して今は保留
※マガタマを取り込むことで人修羅化し、物理攻撃を無効化する敵にも物理攻撃でダメージを与える貫通のスキルを得ました
※竜殺剣を所持している限りは竜や龍に対して特攻ダメージを与えられます
※影薄組のことを組織に伝えました
※自爆による無理心中の件には納得がいっていない様子です
※沖縄の異常気象をクラウザーさんによるものではないと思っています


【松本人志@現実】
【状態】健康、DCS状態+大日本人化、首輪解除
【装備】浜田雅功人形
【道具】支給品一式、メトロン星人人形、グラコスの槍
【思考】基本:浜田の蘇生
0:狂信者のフリをしつつ、浜田蘇生の機を伺う
1:残り三つの組織が壊滅する寸前にビッグサイトの内部に侵入し、蘇生方法を奪って浜田を蘇らせる
2:浜田を生き返せないようなら一人でも多くの参加者をあの世に送る
3:深雪を上層部に会わせる。
※巨人の脊髄液@進撃の巨人を取り込んだことで大日本人に変身できるようになりました
 DCSの効果などで原作の大日本人よりは遥かに強いです
※深雪の目的を知った上で秘密の同盟を組みました
※深雪によりビッグサイトの中にある黄泉レ○プマシンの位置を把握しました
※浜田の魂が消滅したことに気づいていません


【ドリスコル@フロントミッション】
【状態】健康、首輪解除、レベル・全熟練度MAX
【装備】グレートゼオライマー@スーパーロボット大戦J
【道具】支給品一式、カレンデバイス(氷室美久ボディ)
【思考】
基本:クラウザーさんの復活、もしくは世界をSATUGAI(無理心中)する
0:22時までにカギ爪団を伴って都庁を攻める
1:都庁攻略部隊を指揮する
2:都庁が体勢を立て直す前に攻略できる作戦を考え、進軍する
3:蘇生が不可能だと判断した場合は黄泉レ○プシステムを暴走させて世界を粛清する 
4:マスターボールとオシリスはサーフに渡した
  なんか物凄い兵器にするらしいが……
※次元連結システムは氷室美久のボディにカレンデバイスを入れることで制御が可能になりました
 またカレン・ミューアの人格も上書きされました
 本人は善人ですが、極度のクラウザーアンチでDMCの曲を流されると人格が引っ込んで人形のようにドリスコルに従ってしまいます
※フロントミッション1〜5のスキルを網羅しています
※沖縄の異常気象をクラウザーさんによるものであると思っています


【ディー@うたわれるもの】
【状態】健康、首輪解除
【装備】刀
【道具】支給品一式、クラウザーさんクローン×300、ネオ・ジオングスーツ(まだ未完成)
【思考】
基本:クラウザーさんの復活、もしくは世界をSATUGAI(無理心中)する
1:黄泉レ○プシステムをさらに盤石にするため、引き続きマグネタイトは回収する
2:セルベリアを中心としたビックサイト防衛部隊、ドリスコルを中心とした都庁攻略部隊を編成する。
3:大災害などに疑問はあるが、今は後回し
4:ネオ・ジオングスーツの完成を急がせる
5:蘇生が不可能だと判断した場合は黄泉レ○プシステムを暴走させて世界を粛清する
6:シグナムは自分の手で討ちたかったが、まあ仕方あるまい
※首輪解除によりウィツァルネミテアの力をある程度解放できますが、空蝉であるハクオロの死体が見つかってなにので完全には実力を発揮できません
 また、蘇生関連の能力制限だけは首輪とは別の力が働いていると見ています
※パワーアップのためにネオジオング@機動戦士ガンダムUCを改造したスーツを開発中です
※沖縄の異常気象をクラウザーさんによるものであると思っています
※現存する組織のうち、あと三つ滅ぼせば黄泉レ○プシステムを起動できます

279 おまけ オシリス三分クッキング :2018/12/17(月) 22:52:35 ID:HFljj9ss0
タラタタッタッタ タラタタッタッタ
タラタタッタッタッタ ティタン♪

ポーポーポー ポーポーポー
ポーポーポー ポ・ポ・ポー♪

タラタッティタン♪ タラタタッティタン♪
タ タ タ タ タララララ ターン♪ 


愛は課金にある ソシャゲ厨の提供でお送りします。



※このSSの内容は、そのまま描写するとR-18Gになってしまうので
 残酷表現を緩和するために「さんぷんクッキングフィルター」を使用しています



(料理人担当の担当のサーフ氏登場)

こんにちわ 今日はドリスコル氏からいただいた瀕死の竜とマスターボールを使って強力な兵器に仕立て上げます。

まず用意する材料はこちらになります

※ ※ ※

新鮮なオシリスの天空竜上半身 1
艦むす素体          1
燃料            250
弾薬             30
鋼材            200
ボーキサイト         30
マスターボール        1

※ ※ ※

オシリスをこのまま料理するには些か大きすぎるので、最初はビッグサイトの倉庫から拝借したスモールライトで人間大の大きさにしましょう。
オシリスが私ぐらいの大きさになりましたら目覚めないように麻酔をかけ、生命維持装置に繋ぎましょう。
いくらあらゆる魔法や罠な無効な神様でも、死にかけてる時は特殊効果が発動しません。

では脳の安全を維持したら、脳や脊髄、心臓を除いたお肉や内臓をひとつ残らず取りましょう。
ここで斬り取ったアラはまだ捨てないでください。
後の料理で使います。

では残った部位をまず生命維持装置も兼ねた試験管に入れましょう。
ロボコップ2のケインみたいな語りになりましたね。
想像できない方はGoogleで検索しましょう。

続いて用意した艦むす素体をまな板(手術代)の上に乗せます。
先ほど切り取ったアラや鱗などを素体に練り込み、一体化させましょう。

次に試験管に入った脳その他を素体に移植します。
ここで間違えるとカタログスペック未満の能力になってしまうので、丁寧な作業を心がけましょう。

移植が終わりましたら燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトを乗せ、高速建造材を入れてオーブン(工廠)にいれて30分ほど待ちます。


艦むすが焼きあがるまでにマスターボールをハッキングしましょう。
「ひとのものをとったら どろぼう!」システムことセーフティを解除したので、これからはポケモンにトレーナーがいても奪うことは可能です。
現存するマスターボールはこれ一個しかないのと、高レベルポケモンを操れるかは別口なので使いどころは間違えず、勝てない相手なら解放しないようにしましょう。



たった今、艦むすが焼きあがりました。
ではオーブンをあけてみましょう。


【オシリスの天空竜@遊戯王デュエルモンスターズ 死亡……】


※これより「さんぷんクッキングフィルター」を解除します。

280 おまけ オシリス三分クッキング :2018/12/17(月) 22:53:10 ID:HFljj9ss0





艦むすを作り出す工廠の扉は開かれ、提督たるサーフは彼女を迎え入れる。


「さあ、新戦力のお出ましだ。名前を行ってもらおうか」


一対の角や攻撃的雰囲気など、どこか龍らしさと持つ艦むすはサーフに歩み寄り、そして己の名を応えた。






「オレの名は天龍。フフフ、怖いか?」






【オシリスの天空竜@遊戯王デュエルモンスターズ 艦むすに転生】



なんと瀕死だったオシリスの天空竜は軽巡洋艦娘である天龍として改造され、蘇ったのだ。
オシリスと似たような男口調であるが、黒髪ショートにムチムチな巨乳ボディとオシリスの面影はほぼない。
強いて言うなら金色に輝く隻眼だけが彼と同じであろうか。


軽巡洋艦 天龍
古代ミヤザキが開発した艦むすの一つで、器を操る巫女として力を最低レベルまで落とした代わりに戦闘力に特化した一体。
登場初期は世界最高水準として多くの巫女やアースマイトを屠った。
とはいえ戦争後期は旧式化し、全体からするとそこまで強くない部類の艦である。

だが天才科学者であるサーフは天龍にオシリスの経験値と特殊能力を引き継がせることで大幅回収に成功。
生まれながらにして元の天龍+オシリスの力を得たのだ。
巫女としてはあまり使えないが、艦むすとしての戦闘力はかなり高い。


「オシリスの記憶や能力は引き継いだが、人格の方は大丈夫か?」
「大丈夫だ、奴の人格は奥底で眠ってる。
相当高度な手段でもやらない限り、奴が起きることは二度とないだろう」

オシリスの記憶は所持しているが、人格は封印されている。
もちろん、裏切り防止のための措置である。


「ところで、オレがオシリスが元になった天龍であることは理解したが、アンタ何のためにオレを作ったんだ?」
「それは かくかくしかじか……」

サーフはこれまでの経緯を天龍に解説した。
蒼や、その源泉の暴走による大災害。
テラカオスを巡る古代グンマーと古代ミヤザキの戦い。
神々の手によって艦むすが抹殺され、長きにわたって復活できなかったこと。
艦むすによる天国を作り出すためにあえて蒼の源泉を暴走させて大災害を起こし、邪魔な神々を一掃したこと。
自分がカオスロワちゃんねる管理人であり、裏から殺し合いを操っていたこと。
全てはこれから起こる第二のパワーを吸収した究極体テラカオスを手に入れて世界を作り直そうとしているためだとのこと。

……無論、本当の野望は隠し、あくまで艦むすによる理想社会を作ろうとしている建前で天龍に話した。

281 おまけ オシリス三分クッキング :2018/12/17(月) 22:53:41 ID:HFljj9ss0


「マジかよ、神様グンマー最低じゃねえか」
「ああ、君たちを生かすためにはどうしても神々とグンマーは滅ぼす必要があったんだ。
神々はともかく、グンマーの末裔はまだ生きてるけどね」
「世界のために頑張った駆逐艦ロリもたくさんいただろうに、自分たちが滅ぼされるのが怖いから皆殺しだと?
神もグンマーも滅びて当然のロリとロリコンの敵じゃねえか!」
「ああ、ロリとロリコンの敵だね…………んん!?」

何か今、聞き捨てならないことを聞いたサーフは戸惑いを隠せなかった。

「お、おい天龍、本当にオシリスの人格は封印してあるんだな?!」
「そりゃあ間違いねえよ。
だけどさ、生まれてからこっち、何かが変なんだよ。
無性にロリと駆逐艦にモテたい!
駆逐艦娘を何人も引き連れて遠征してぇ。遠征したくてたまらねえんだ。
で、遠征先で駆逐艦娘とラブラブと」
「は、はあ……」
「おお! ロリ発見! 待ってくれー!」

思わず黒幕ムーヴも忘れてひたすらにドン引きするサーフ。
天龍はとてもついていけないロリコンと化していた。
なお、そんな彼女はロリ型深海棲艦である北方棲姫(通称ほっぽちゃん)を追い回している。

(天龍型は確かに駆逐艦を引き連れて遠征していたとタバサも言っていたけど、ここまでひどくないハズだぞ……
人格は封じても、止めようのないオシリスの本能が僕の天龍をロリコンにしたのか……?)

頭を抱えるサーフ。
オシリスのロリコンは本能。
かつて神々さえ竜種のロリコンは治せなかったのでサーフさえどうにもならないのは、ある意味必然でもあった。

一度は天龍の作り直しを考えたが、これ以上オシリスの脳をいじると死んだり能力を喪失したりする危険があり、時間も金も勿体無いのでやめた。
人格自体は封印してあるし、忠誠心も作った段階から100%で自分には逆らわないようにできているので造反の心配もない。

ただこれからディーに見せる新戦力なのに、なんか苦言をされそうなのが頭痛の種だった。
ドリスコルからオシリスを渡された時、ブレインデバイスよりも使える兵器を作ると大見得を張っただけに。


「オラオラ!早くオレに作戦をくれよ!体がなまっちまうぜ…」
「あー、わかったわかった。
これからディーのところに連れて行くよ。
ただし僕の計画や瑞鶴のこと、大災害の真実は喋るんじゃないぞ。
僕が合図を出すまで、基本的に上層部狂信者の話は聞くんだ」
「へーい」

やれやれといった感じで天龍を連れて行くことにしたサーフ。
なんにせよ、完成した以上はディーの下へ連れていき、ドリスコルかセルベリアの指揮下に入ってもらわないといけない。
野望を一手先に進めるためにも、狂信者戦力の増強……そのためにオシリスを料理してできた天龍の出来栄えを見てもらう必要があるのだ。

282 おまけ オシリス三分クッキング :2018/12/17(月) 22:54:16 ID:HFljj9ss0
【二日目・20時00分/東京・ビッグサイト 地下】

【サーフ・シェフィールド@アバタールチューナー2】
【状態】健康、瑞鶴の提督、支給品扱いで首輪なし、全マントラ網羅、マスタキャンセラ常備(万能以外無効)
    艦むす課金のしすぎで財布がちょいヤバめ
【装備】違法改造スマホ、四次元ポケット@ドラえもん(ディパック代わり)
    魔改造マスターボール
【道具】カオスロワちゃんねるのサーバー、カピラリア七光線銃、結婚指輪
    深海棲艦イロハ級×200、深海棲艦鬼・姫級×10
【思考】
基本:蒼の源泉の力を手に入れる
0:今は狂信者のフリをしてディーに従う
  天龍をディーに送りつける
1:瑞鶴を操り、拳王連合軍に野球の試合を早急にさせる
2:真実を知った者は消す、そして殺し合いを加速させるものを助長させる
3:年増女(セルベリア)とシスコン仮面(ルルーシュ)は特に警戒
4:狙われると面倒なのでギリギリまで正体は隠す、必要のない戦闘は避ける
5:死んだ祐一郎の才能に嫉妬。ロックマンと翔鶴は必ず使い潰す
6:天龍がレズロリコンになっちゃったけど、まあエアロ
※カオスロワちゃんねるの管理人です
※古代ミヤザキの末裔であり、蒼や蒼の源泉・テラカオスなどについて全て知っています
 ナノマシンに仕込まれたプログラムにより完成したテラカオスならば乗っ取ることも可能
 予言の中にある『歌』も所持
※悪魔化ウィルスによりリアルヴァルナへと変身可能
 サイヤ人の肉を食べたことで全スキルを網羅し、戦闘力が大幅増加しました
※予言の中にある勇者についても参加者の内誰かが該当するか知っていますが、ツバサ以外の勇者は他の書き手氏にお任せします
※テラカオス・ディーヴァの残滓(ツバサ)がキングストーンの力を継承したことをまだ知りません
 また、都庁にノーデンスが現れ、真実を教えたことにも気づいていません
※マスターボールが改造されて別トレーナーからポケモン(というか色々)を奪うことが可能になりました


【天龍(元オシリス)@艦隊これくしょん】
【状態】ロリコン、改二、オシリスの記憶と力を所持
【装備】艤装一式、眼帯&刀(飾り)
【道具】白ビキニ
【思考】基本:提督に従う、ロリにモテたい
0:ディーという奴には表向きは従う
1:なぜだかロリにモテたい、超モテたい!
2:駆逐艦娘のためにもサーフの計画に乗り、神やグンマーから世界を解放する
3:出会ったら敵同士だぜ、イチリュウチーム
※オシリスの脳を使って建造されために記憶や能力を引き継いでいます
 ただし人格は艦むすとしての天龍に上書きされています
 オシリスとしての人格を取り戻すには特別な処置が必要です
※瑞鶴と同じくサーフへの忠誠度はMAXで、裏切れません
※ロリコンだけは本能なので何をしても治りません
※オシリスを改造して作り上げたので、轟沈されるまでオシリスは放送で呼ばれません

283 あきよの破壊力が異常 :2018/12/17(月) 22:57:24 ID:HFljj9ss0
投下終了です
オシリスの良い死なせ方が思いつかなかったので
逆にTSさせて生かしてみた

284 あきよの破壊力が異常 :2018/12/19(水) 20:40:25 ID:XP6DNV260
おつおつ
オシリスと艦むすをそこで繋いでくるかぁ
そしてディー達はほんと頭おかしい(褒め言葉)

285 あきよの破壊力が異常 :2018/12/20(木) 01:10:23 ID:VdRCXiG60
天龍自体はロリコンってわけじゃないが、ゲーム上だと幼女連れて遠征という形の運用がどうしても多くなるからね
ある意味、オシリス的にはうってつけ

286 新世紀の終わり カウントダウン :2018/12/31(月) 21:19:19 ID:e29bw13A0
ここは東京のどこか……というか港区。
ひょんなことから始まったダンテと江戸っ子ババアの激闘は

「目標をセンターに入れてスイッチ!」

DMC狂信者の戦力の一つであるF型装備エヴァ。
もとい両肩に備えられたATフィールドを用いてエネルギーチャンバー内で増幅した高出力の指向性電撃を目標に発射する大火力兵器・インパクトボルトによって街ごと灰と化すことで唐突に終焉を迎えた。

【ダンテ@デビルメイクライ】
【会見乱入江戸っ子ババア@日本大学】  両名死亡


狂信者がビッグサイトから都庁へ行軍する際に、二人が邪魔だったので消し飛ばされてのだ。
それをやってのけたパイロット、碇シンジは怒っていた。



「何がゼロだよ!」



彼は自分を受け入れてくれたカギ爪の男……その彼が作ったカギ爪団をどこともしれない怪しい男ゼロに乗っ取られたことに腹を立てていた。
しかし怒りはあるが、遠野・道下と言ったホモどもを初め、大半のカギ爪団構成員がなぜか彼を以前からいたかのように慕っていた。
あからさまに怪しいが、弁が立つ方ではなく証拠も掴めてないのでゼロを引きずり下ろすこともできない。

ちなみに彼は長いことエヴァから降りていないのでルルーシュのギアスを受けてなかったりする。

「確かに集団を率れそうなとらも新月くんも、切嗣さんやセイバーさんは死んじゃって。
 僕やレジーナ、ホモの二人じゃカギ爪団を引っ張っていけないけど、どう考えてもパッと出てきた人をリーダーにするのはおかしいって」

実際、カギ爪団は残った誰かをリーダーに据えても烏合の衆と化し、聖帝軍を壊滅寸前に追い込んだ同志のような指揮は望めないだろう。
上層部の三人は自分の部隊の指揮で手一杯であるし、ある程度は仕方あるまい。

「だけど僕は感じるんだ……同志は包み込む優しさのようなものがあった。
 だがゼロからは信用しちゃいけない何かを感じる……エヴァのモニター越しでもわかった」

確たる証拠はない。
だが感受性豊かな中学生であるシンジにはゼロからただならぬものを感じていたのだ。

「僕やほかの人にカギ爪団の指揮は無理だし、ディーさんも仕方なかったんだろうけど納得いかない。
ゼロが怪しい素振りを見せたら、前歯へし折ってSATUGAIしてやる!」


シンジはエヴァを操れる唯一のパイロットであり、エヴァの攻撃力ではビッグサイトごと破壊する危険があるとみなされ防衛には向かないとされ、都庁襲撃のメンバーに抜擢されたとつい先ほど本部から連絡が来た。
都庁襲撃のメンバーにはドリスコルとゼロ、カギ爪団の構成員も選ばれたことが決定したと知らされている。
ゼロとは戦場を共にするが、裏切り備えて容赦なく殺す準備をすると心に決めていた。


シンジのエヴァによって邪魔者が排除され、都庁攻めに選ばれた膨大な数のモブ狂信者が港区に集まってくる。
後は選抜されたネームド狂信者が揃えばいよいよ進撃開始だ。

「僕の気持ちを裏切ったカヲル君……君だけは僕の手でSATUGAIしてあげるよ。
同志の夢である、クラウザーさんの歌で世界を平和にするために!」

シンジはカギ爪の男が散ったスカイツリーの戦いに白いエヴァが参戦している事を把握している。
動き方からしてパイロットは親友だった渚カヲルに間違いない。
どういった経緯で都庁についているのか知らないが、彼が都庁の一員として聖帝軍と共にカギ爪の男を滅ぼしたのは揺るがぬ事実であり、シンジとしては決して許せぬことであった。
同時に救って(つまり殺すことで)心の中で生き続けさせたいとも思った。


本当ならばすぐにでも都庁に突撃を仕掛けてカヲルを「救い」に行きたいところだが、幸い、上の指示があるまでは我慢できる程度の理性はまだ残っていた。


【二日目・20時30分/東京都 港区跡地】


【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】全身火傷痕、気分高揚によるシンクロ率大幅アップ、首輪解除
【装備】エヴァ初号機 F型装備
【道具】支給品一式
【思考】基本:同志の夢を叶える
0:指示があるまで港区で待機
1:取り合えずSATSUGAIしてクラウザーさんとやらを生き返らせる
2:新しくカギ爪団のボスになったゼロは信用しない
3:裏切りのカヲルくんは殺して心の中で生き続けさせる
※初号機がF型装備に換装されました

287 今回、野比玉子症候群空気じゃね? :2019/01/26(土) 11:43:53 ID:P1gFsS5I0
タイトル通りに、この10期カオスロワにおける野比玉子症候群患者は空気である。
今期は犠牲者枠としてモブがいるし、モブに混じって殺されてるんじゃねーの?
と思うかも知れないがそれは違う。

……いや、実際にそういうキャラもいるのだが、そこは今は置いておこう。

では、だいたい二日目突入以降、あんまり出てこない野比玉子症候群患者は今どうしているのか?






答えは簡単である。

彼らの大半はもうこの世に存在していないのだから。




野比玉子症候群患者は死ぬとランダムにリスポーン……どこかに現れて生き返って出オチ的に殺されるのだ。
出てきたらすぐ殺されるとは言え、事実上の不死身と言える存在。
どうやっても彼らを「真の意味」で殺すことは、治療や自然治癒を除いて不可能だった。


だが今期の設定を思い出して欲しい。
この世界は大災害の原因である蒼(人によってはTC)によって無事だった日本以外は汚染されている。
蒼に汚染されるとテラカオスを除いたいかなる存在でも魂ごと消滅する。
運が良くても存在が歪み、キャラの性質が別物になることはある。

つまり、日本や一定以上遠くの宇宙まで上がってしまうと蒼に汚染される危険があるのである。
野比玉子症候群患者とて例外ではなく、不死性を喪失する。

そして、この性質が今期に至っては患者たちの首を絞める。

間違って蒼塗れの宇宙や、蒼を纏うシャドウ(黒き獣)の近くに転移してしまった場合、問答無用で汚染されて……魂ごと消滅するのだ。




かつて狸組を庇ったシン・アスカは、自身の肉体に変化に気づき野比玉子症候群が完治した。
殺し合いが始まる前から蒼に汚染されていたのだ。
彼は恵まれた部類と言いたかったが、死者スレにてしばらく経った後に魂ごと消滅した。
不幸中の幸いなのは、最後に人を守って死ねたことに対して微笑みを浮かべることができたことだろう。

【シン・アスカ@機動戦士ガンダムSEED DESTINY 消滅】

富竹ジロウと巴マミは野比玉子症候群の身でありながらも、真実を追い求めようと宇宙まで上がったが、その際に隕石の如く地球に向かってくる高密度の蒼の塊(後のシャドウ)に衝突され、肉体も魂も塵芥と化した。
地球で頑張っているまどから対主催にメッセージを届けることはついにできなかった。

【富竹ジロウ@ひぐらしのなく頃に 消滅】
【巴マミ@魔法少女まどかマギカ 消滅】

魔法少女になっても、とうとう息子を守れなかった野比玉子は悲しみから沖縄に引き困ってしまう。
それに付き合う曾孫のセワシであったが、それが不運につながってしまい、黒き獣が沖縄に落下。
その後、繰り広げられる貧乳歌姫との戦いで沖縄ごと汚染されて消滅する憂れ気めを受けた。
最期の瞬間に、二人は息子や祖父の名前を叫んだという……

【野比玉子@ドラえもん 消滅】
【セワシ@ドラえもん 消滅】

DMC狂信者に入ったらしいタケシは、沖縄の異常気象はクラウザーさんによるものという根も葉もない説を信じて接近し、近づきすぎたために消滅した。

【タケシ@ポケットモンスター 消滅】

ディアボロはリスポン地点が沖縄だったのでスタンドも効果がなく、即消滅した。
まあ、ジョルノにかけられた呪いから漸く解放されると、ちょっと嬉しそうだったが。

【ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険 消滅】

約一名を除いた野比玉子症候群患者は復活地点が遠い宇宙か沖縄だったので消滅した。
処理が適当?
だって把握がめんどくさ(ry




そして、最後の一人もまた……



【二日目・19時59分/沖縄 沿岸部】

288 今回、野比玉子症候群空気じゃね? :2019/01/26(土) 11:44:21 ID:P1gFsS5I0



「ごめんね、さとりちゃん……僕なりに殺し合いを頑張ろうと思ったけど、本当の本当にここまでみたいだ。
タケシくんも玉子おばさんもいつの間にかいなくなってしまったし……たぶん僕ら野比玉子症候群持ち自体も……」

クマ吉の最後の復活地点は蒼を発する黒き獣からさほど離れていない浜辺。
それが彼の最期の場所となった。

存在が歪み消滅していく肉体。
不死身と思われた野比玉子症候群患者も、上位の神さら滅ぼす瘴気には敵わない。
彼の滅びは止めようがなかった。

「僕らの死の意味ってなんだったんだろうね……さとりちゃん、みんな……」

変態という名の紳士に似つかわしくない、寂しげな口調で先に逝った仲間たちに語りかけ、そして……クマ吉は消えた。

【クマ吉@ギャグマンガ日和 消滅】





【二日目・20時00分/沖縄 沿岸部】

【全ての野比玉子症候群患者 全滅】

※症候群の患者がいなくなったので、野比玉子症候群自体もこの世界から消え去りました。
 以後、野比玉子症候群に感染する参加者は出ません。
※テラカオスが野比玉子症候群患者を取り込むことによって起きる世界の消滅(詳細は5期参照)の結末も回避されました。

289 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:35:18 ID:wYEUBuQI0
予約のイチリュウチームを投下します

290 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:36:20 ID:wYEUBuQI0



「Lyrical」
意味=叙情詩調、叙情的な、感情豊かな、熱情的な、ひどく感激して、大喜びで、(歌声が)軽やかな



――――

「お腹の中……ユーノくんでいっぱい……」
「なのは、僕の欲望でこんなに汚してしまって……」

ギムレーという防壁に囲われた浦安市。
そこにある病室の一つでなのはは呟いた。
彼女の全身はユーノの放った白濁液塗れで艶めかしさが更に足していた。
恋人を汚し尽くしたことは、男であるユーノにしてみたら非常に強い征服欲が満たされていた。
股間のマーラ様もディアラハンをかけられたかのごとく、ムクムクと再成長している。

「ここで時間が止まって、ず〜っとユーノくんと気持ちいいことができたら良いのに……」
「ああ、そうだね」

結ばれた二人が望むは永遠……その願いは共通し、何度目かのキスを交わす。



「……だけど、もう時間切れみたいだ」
「ユーノ……くん!?」

だが愛し合う者への永遠への望みは届かない。
愛では混沌に勝つことはできない。
何かを悟ったようなユーノの表情と同時に彼の体は急速に獣化が始まる――テラカオス化だ。
しかもこれまでにないレベルで強烈なもの、テラカオスへの進化が始まろうとしていた。
その様を間近で見ていたなのはの表情が絶望で陰る。
ユーノがなのはと抱いたのもまた、最期の時を恋人と一緒に過ごしたかった意味があるのだろう。


「ッ……まずい! ブリーフ博士! 早く来てーー!!」
「え……? なんで萃香ちゃんがここに!?」


しかし、時間切れに絶望するにはまだ早かった。
予め霧化して浦安中で待機していた萃香が病室で具現化。
アナキンたちと薬を作っているブリーフ博士への最速と同時に、今にも暴れだしそうなユーノを抑え込んだ。
なのはは萃香が見張っていたことを知らないので、いきなり現れたことに困惑している。
さらに言ってしまえば萃香の鼻からはちょろっと鼻血が出ていた。


「お待たせしたぞいユーノくん」
「薬は今さっき完成したところですわ」

萃香によるナースコールを聞いたブリーフ博士とサラマンディーネが病室に急いで入ってきた。
博士の手の中には治療薬が入ったカプセルが握られていた。
なお、ユーノとなのはが夜の営みをしていた痕跡が随所に見受けられたが、今は緊急時なので無視した。

「ハ、ハカセッ……!」
「さあ、飲むんじゃ、ユーノくん。これでおまえさんは助かる!」

既に肉体の80%は獣化が進んだユーノ。
ブリーフ博士は怪物フェレットと化した彼の口にカプセルを放り込んだ……

291 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:37:46 ID:wYEUBuQI0






病室の外にはアナキン、はやて、ギムレー、ツバサの四人がいた。

「アナキンさん、ユーノくんは助かるんやろか」
「助かるさ、なにせ僕と博士、サラが作った特効薬だからね」
「…………」

不安そうなはやてをなだめるアナキン。
そして他の仲間たちには教えていないとはいえ、アナキンこそテラカオス化ナノマシンを現代に復活させ、騒動を巻き起こした張本人であることを知るギムレーはジト目で二人を見ていた。
この場でアナキンの正体をバラさないのは先ほど彼と交わした密約と、大災害の黒幕は別にいるからだ。
密約を反故にすれば、両方に多大な被害が出る上に最悪“大災害”や“黒幕”に敗ける結果につながってしまう可能性がある。
そもそも、はやては自分とブリーフ博士以外の仲間を間接的に皆殺しにされているため、未だに精神不安定である彼女に教えたら最後、暴走する危険を孕んでいる……彼女だけでなく、他の仲間もアナキンとの衝突も発生するだろう。
せっかく主催との貴重なカードを手に入れたのに、ここで捨てると致命傷になりかねない。
アナキンを捨てるのは主催なしでこの窮地を乗り切れると確証を得るか、または彼が裏切る素振りを見せてからでも遅くない。


「しかし、驚きました。瘴気の正体が菌やウィルスじゃなくてとても小さな機械だったなんて」
「正確にはナノマシンだね」

ブリーフ博士の研究でわかったことは日本中を覆っている目に見えない瘴気の正体は、極小の機械ナノマシン。
これが体内に入ることで適正のある存在がテラカオスという怪物になることがわかった。
もちろん、主催であるアナキンは最初から知っているのだが、この場は初めて知ったようにはやてやツバサに答える。
ギムレーもまた、いちおう合わせるように答えた。

「……なるほど、首輪を取ったハズの仲間の名前が呼ばれたわけだ。
首輪はあくまで制限装置と盗聴器とオマケの爆弾に過ぎない。正しい首輪は体内に宿っていたナノマシン。
これ自体が出す識別信号で主催はどこにいても参加者の状態を把握できるんだ」
「首輪を取る意味がないというわけやあらへんけど、真に殺し合いから解放されるにはナノマシンをどうにかするしかあらへんのやね」

瘴気の存在を知った参加者はその正体がウィルスか呪いか何かと思っていたが、実際には肉眼では捉えられない機械。
ブリーフ博士が見つけた事実である。

「博士の薬のカプセルは、ツバサの親元である風鳴翼の腕から採取した変異した細胞を元に戻す薬、そしてナノマシンの停止コードも入っている。
ユーノの怪物化……これからはテラカオス化と統一して言っておくか。
テラカオス化を解除することができる」
「すごいお薬やね……それを作ってまうブリーフ博士も」
「ああ、横で一緒に薬作りをしていたからわかるが、あの人は頭脳方面で怪物だ。
僕とサラは補助ぐらいしかできなかった。
あの人が祐一郎のような危険人物だったら、僕ら対主催はとっくの昔に終わっていてもおかしくはない」

改めてブリーフ博士の恐ろしさを実感するアナキン一同。
参加者から主催まで使っているホイポイカプセル一つとっても、あるべき質量保存の法則を無視しているのだから、その技術力は計り知れない。

「じゃあ、あのお薬を大量生産すれば、もっと多くのテラカオス化した人を助けることができるんやね!」
「いや、あの薬はユーノ限定用に調整されて作られたものだから他の参加者に投薬しても意味がない」
「そうなんですか……」
「薬はあくまでユーノが君の吸収能力でも治せない能力を持っていたから作っただけだ。
君自体の力を高めるためにも他の参加者はなるべく因子吸収で治してもらいたい」
「確かに薬で治すとテラカオス因子も消えてしまいそうですからね」

292 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:38:24 ID:wYEUBuQI0

薬の力でテラカオス化に苦しむ人を救うことができると思ったツバサだが、アナキンの言葉により俯く。
その様子を見たはやてが彼女の暗い表情をどうにかするつもりで別の良い話題を振ることにした。

「そういえばさっきホルスから聞いたんやけどギムレーさんは都庁の皆とコンタクトが取れたんやってな?
どうやら向こうは」
「うん、ああ。
二度手間をしたくないから、ユーノが治療されたら、全員に改めて詳細を教えようと思っていた。
向こうにいるオオナズチのおかげで沖縄の異常気象の正体、聖帝軍が立川を焼いた本当の理由、ベルナドットが示したカオスロワちゃんねるの管理人の危険性もわかった。
特に向こうが予言の鍵となるテラカオスと野球選手以外は手に入れていたのは大きい。
僕らは都庁の逆で野球選手とテラカオス兼勇者であるツバサが揃っている。
早急な合流は確定だね」
「すごい! 短時間でそこまで行けるなんて」

予言の完遂までの道筋が見えてきたことに、暗くなっていたツバサの表情がパアッと明るくなった。

「しかしギムレー、ツバサ暗殺のために襲いかかってきた死者の件も含めて余談は許せないな。
なんとしてもツバサを護衛し、都庁と合流しよう」
「言われずともさ……まずはユーノの治療次第だ」
「今はテラカオス化で余裕あらへんけど、彼の頭脳は有用や。
友達としても未来のためにもブリーフ博士には助けてもらいたいで!」

イチリュウチームが浦安から都庁へ移動するにはユーノの治療が不可欠であった。
多くの者が仲間として彼のテラカオス化の浄化を望んでいた。
ブリーフ博士が作り上げた薬だけが彼の治療への希望であった――


「……あれ?」
「ん?」
「どうしたんやツバサちゃん? アナキンさん?」
「フォースの流れが……」
「ユーノさんのテラカオス因子は確かに消えていっているのに……これは一体」





「うわああああ!」
「ふぐッ!」

ツバサが疑問を口にした直後、何者かに投げつけられるように病室の扉をぶち破って出てきた萃香とサラを皮切りに、安息は打ち砕かれた。

「な、なんだと!?」

病室の前にいたアナキンたちに戦慄が走る。
気絶したサラ、目を回している萃香を尻目に大慌てで病室に入るとそこには衝撃の光景が広がっていた。

病室にユーノやなのはの姿はなく。
代わりに巨大なフェレット似の怪物がブリーフ博士の頭を大きな腕で鷲掴みにし、今にも握りつぶさんとしていた。

『グルルルルル』
「やめろ……やめるんじゃ、……くん」
「まずい、ブリーフ博――ッ!」

一番前に出ていたアナキンがフォースの念動力で博士を救おうとするが、巨大フェレットはフォースの魔力を吸収して反射し、口から光弾として即打ち返した。
幸い、フォースの力は控えめにし、返ってきた光弾も威力が低かったのでソウルキャリバーで防ぐのは簡単であった。

「なぎゃッ」

が、アナキンが防いだ数瞬の内にブリーフ博士の頭は大きな腕によって無残に握りつぶされた。
栗の花の匂いが広がっていた病室が瞬く間に生臭い鉄のような香りに支配され、その病室の中心に赤い泉と頭を無理やり圧縮されて潰れたザクロのようになったブリーフ博士の死体が転がった。

【ブリーフ博士@ドラゴンボール 死亡確認】


「いやああああああああああああああああ、ブリーフ博士ぇーーーー!」

信頼していた科学者の死にはやては絶叫をあげる。
無論、博士の突然の死に戦慄したのはアナキンやギムレー、ツバサとて同じだった。

293 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:39:44 ID:wYEUBuQI0

「ユーノの治療が失敗した!?」
「薬が効かなかった、そんな……まさか!」

思わず、アナキンの正体を唯一知るギムレーは彼に疑いの目線と殺意を向けかける。
博士と一緒に薬作りをしていたアナキンなら細工して治療させないことも可能だったから。


「待ってください! この人はユーノさんじゃありません!」
「なに!?」
「どういうことなんだ!?」

ツバサの言葉にギムレーは驚いた。
それどころか彼が疑っていたアナキンでさえ、本意から驚いていた。


「もうやめるんだ!」
『正気に戻ってください!』
「ユーノ! レイジングハート!」

先程は部屋が暗くてわかりづらかったが、フェレットの怪物の長い尻尾にはユーノとレイジングハートが捕まっていた。
さらに言えばユーノは全裸であることを除けば元の真人間の姿をしていた。
となるとユーノ以外の、この部屋にいるべき人間がテラカオス化したことになる。
ということは……なまじ頭がいいだけにギムレーの中に嫌な想像が思い浮かぶ。

「ユーノ、その怪物はまさか!」



「……なのは、だ」

ユーノの漏らした言葉に、四人は戦慄し困惑する。

「なんでや?! ユーノくんはともかくなのはちゃんがテラカオス化する兆候なんてなかったで!?」
(なのはのテラカオス化は極陰性だ、テラカオスになれるはずがない……九州ロボにいた時に確かに確認したハズだ!)
「ユーノ自体のテラカオス化は確かに治ってる。薬のせいじゃないとしたら、一体どうやって……?」
「さっきまでなのはさんにはひとかけらのテラカオス因子もなかった……どうして? なんでユーノさんの進行状態をなのはさんが引き継いでいるの!」


――――

この状況に至る経緯を解説しよう。
はやてが言ったとおり、高町なのはにはテラカオス化の兆候など一切なかった。
アナキンが覚えているとおり、なのはのテラカオス化は陰性なのだ。
どれだけ殺し合いのストレスを与えてもテラカオス化などしない。


では、どうして?


ブリーフ博士たちが薬を持ってくるまでになのはとテラカオス候補者たるユーノは性交をしていた。
それは肛門すら使う、ディープなプレイだった。

しかし、その愛のための行為が行けなかった。
ユーノから放たれる精液の中身にもテラカオス化を誘発させる細胞及び因子が入っている。
なのはは子宮に、肛門に、口に全身の肌に彼の精を浴びてしまった。
ほぼ全身を汚染されたと同じである。

されど、それだけならなのははテラカオス化しない。
先にも言ったとおりなのはのテラカオス化は陰性、重度に進行していたユーノの射精とはいえ精子を浴びただけではテラカオスにはなれない。
もし浴びただけでなれるなら、序盤のホテルの時点でテラカオス化が始まるだろうし、そもそもテラカオスであるツバサが合流した時点で異変に気づく。
ユーノと浦安の病院で交わるまでは確かに彼女は人間だったのだ。


――しかし、世の中には例外たるものが存在する。

読者は四条化細胞たるものを覚えているだろうか?
四条貴音から生まれたテラカオス化しない陰性の者ですら強引にテラカオス候補者にしてしまう魔の細胞。
ツバサの前身たる善玉だった風鳴翼も、灰を浴びたら最後、問答無用で修羅に変えさせた。
クリスなど、幾人もまた四条下細胞により怪物と化している。「
ところが、ユーノは翼のように四条化細胞の塊である灰を浴びたり、肉を喰ったりはしていない。
では、どこで四条化細胞を得たのか?


読者には数話だけ振り返ってみて欲しい。
浦安にてユーノとツバサが合流した際、ツバサは彼を治療するために因子を吸収しようとして逆に吸収し返される失敗をした。
途中で止めたので吸われたテラカオス因子自体は多くはなかったが、確かに吸収されてしまったのだ。

ツバサの中に眠る因子……風鳴翼が持っていた「四条化細胞の因子」を。

294 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:40:14 ID:wYEUBuQI0


こうしてユーノの細胞にも四条化細胞が宿ったのだ。
幸い、時間はあまり経ってなかったの本能にも似たような感情でなのはは絶対襲わないようにしていたため、ユーノ自身が四条化細胞に侵されることはなく、それも薬によって浄化された。

ところが、四条化細胞に汚染された精を受けたなのはは違った。
テラカオス化が活発であったユーノの体内でツバサの体内では休眠状態だった四条化が活性化。
精子を通じて四条化細胞によってなのはは、テラカオス化への反応が陰性から陽性に作り替えられるように肉体を、本人も気づかない内に作り変えられた。
しかも、ユーノが今まで進行していたテラカオス化因子もそのまま引き継ぐ形で、なのははテラカオス候補者になってしまったのである。

ユーノでさえ恋人以外には抑えつけているとはいえないテラカオス化を、彼よりも精神的に弱いなのはがいきなり受けて耐えられる道理はない。
そして彼女は野獣と化し、ユーノを捕まえ、サラと萃香に不意打ちを与え、ブリーフ博士を殺した。


全ては「愛の感情」がもたらした、惨劇。


――――

『オナカスイタナノ……ユーノクンイガイ、タベル』
「な、なのは……!」

怪物なのはは、亡骸となったブリーフ博士をさっそく大きな口で丸かじりした。
信じられないような瞳をしたユーノの表情が、口から飛び散ったブリーフ博士の血で赤く染まる。

「クソッ、状況の検分は後回しだ!
今はとにかく、なのはを止めてユーノを助けなければ!」

何がどうなってなのはがユーノがかつてなっていた怪物フェレットになっていたかは、今の切迫した状況では確かめることはできない。
被害を抑えるためになのはを止める方が先決だ、とアナキンは判断した。

「でも、どうやって!?
なのはちゃんもユーノ同じくエネルギーを跳ね返す技が使えるみたいやで!?」
「それは……」

どうやら、先ほどフォースを跳ね返したように。
今のなのはにはユーノと同じ魔力・エネルギーを吸収増幅反射する技が使えるらしい。
これでは天魔王すら倒したアナキンのフォースも、世界の破壊者すら一撃粉砕したギムレーの魔法さえ危険である。
当然、ツバサによるテラカオス因子吸収治療も受け付けぬだろう。

「簡単だ、私に任せろ」
「萃香!」
「さっきは油断と不意打ちで遅れを取ったけど、今度はそうはいかないよ!」

不意打ちを受けて倒れていた萃香が起き上がり、なのはに飛びかかる。
怪物なのはは長く鋭い爪で萃香を仕留めようとしたが、萃香は瞬間的に霧になって回避。
そしてなのはの後ろに回り込んで実体化、さらに鬼の超怪力で尻尾に絡められていたユーノ及びデバイスであるレイジングハートを救助した。
若干、痛かったのか怪物は悲鳴をあげる。

『ナノオオオ!?』
「ここは私に任せて行け! 大丈夫だ、おまえの女房を殺しはしない!」
「すまない、ありがとう……」

萃香に助けらたユーノは急いでアナキンたちのところに滑り込み、合流する。
怪物なのはは逃げるユーノには追撃は加えなかった。
ただし、その分逃がした萃香への怒りは大きいようだが。

『カエセ、ユーノクンヲ!』

さっそく尻尾や爪の攻撃、バインドによる拘束魔法をも、密と疎を操る程度の能力で霧化して躱していく萃香。
そして今度は背後に実体化し、目の前の怪物を凌ぐ怪力を持って背中から抑え付け、強引に床にダウンさせた。

『ナノオオオオオ』
「暴れんなよ、暴れんなよ……」

295 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:40:49 ID:wYEUBuQI0



優勢たる萃香の様子を見て、ギムレーは考察を呟く。

「なるほど……魔力やエネルギーに関係ない物理攻撃は普通に効く。
そして回避や防御以外で一切の魔力を使わなければ、増幅反射技も使えない。
後は怪力に優れた者を宛てがえば捕獲も可能か」

ギムレーの言葉通り、拳などの物理攻撃は魔力を帯びてないので吸収できない。
さらに防御や回避のためのエネルギーは、流石に吸えないのようだ。
結論から言えば、怪物なのは(及び怪物ユーノ)が無敵なのは「エネルギー」を主体とした「攻撃」だけである。
捕縛するなら怪力で抑え付けるのが最良に思えた。

「ならば、物理攻撃にも優れた僕やアナキン、ツバサ、イチローやナッパでも彼女を捕まえようはある!
はやて! 気絶したサラを連れて急いでイチローたちを呼んできてくれ!」

この中では最も非力なはやてにギムレーは指示を飛ばした。
一方、はやては……

「ああ……ああ……」
「はやて、しっかりするんだ!」
「は、はいアナキンさん!」

はやては博士の死に未だにショック状態で動けなかったが、アナキンに激を飛ばされて持ち直し、意識がないサラを担いでなんとか部屋の外へと走っていった。
そして、ギムレー、アナキン、ツバサは武器を構える。
それを見て慌てるユーノ。

「ちょっと待ってくれ、彼女を傷つける気か?!」
「安心しろ、峰打ちに留める……ただ新しい薬を作り出すまで気絶はしてもらうけどね。
それよりもユーノは彼女に声をかけてやれ、『まだ』正気を取り戻せるかもしれない」

アナキンが言ったとおり、三人と萃香になのはを殺す気はない。
ただ、重度のテラカオス化が進行しているため、手を抜けるほどの相手ではないと知っていた。
角度は違うが、それぞれテラカオスの危険性を知っているからこその行動である。
少なくとも無傷での捕縛は無理であると察していた。
とにかく、今は力に優れた者たちが必要であった。
大切な仲間たちのために――








――だが、『混沌』は常に人々の予測の上を行く。
シスの暗黒卿、邪竜、テラカオスの申し子、そしてかつてテラカオスの因子をその身に宿していた青年を嘲笑うかのように。









「よし、後はナッパたちが来ればコイツを捕まえることが――」

ズブッ

「え?」

怪物なのはを床に抑え付けた萃香の腕が、突然の違和感に襲われた。
まるでローションの塊の中に手を突っ込むような異様な感覚。
萃香が自信の両腕及び怪物なのはの体を見ると………


なのはの体が水色のスライム状に変化し、萃香の腕はその中に捕らわれていた!

296 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:41:24 ID:wYEUBuQI0
「なんじゃこりゃー!? ぶべべべッ」
「萃香ーッ!」

その直後、萃香はスライム化した怪物なのはの体内にズルリと全身を入れられてしまった。
この異様な事態にアナキンたちは驚く。
そして何より驚いていたのは、この現象を知るツバサであった。

「バイオライダーのゲル化能力……!!」
「なんだって?!」
「キングストーンの持ち主であったブラックRX、彼の能力の一つで、不定形のゲルになってあらゆる物理攻撃を無力化する能力です!」

怪物なのはが今行使している力は、まさにバイオライダーのゲル化能力そのままであった。
特定の攻撃手段を除き、あらゆる物理攻撃を無効化してしまう水色の姿がその証左であった。


(でも、彼女がどうしてキングストーンの力を……まさか!!)

その時、ツバサは脳裏に嫌な予感が迸った。
少し前にツバサはテラカオス化が進行していたユーノを救おうとして、逆にエントロピーを吸われる結果になった。
吸われたエントロピーの中にはテラカオスや四条化細胞、キングストーンの因子も僅かながら入っており、ゲル化能力の力もユーノに吸われてしまった。

ユーノの因子はブリーフ博士の薬によって消失したが、その前にユーノが因子を(おそらく故意ではないであろうが)何らかの手段でなのはに分け与えて、彼女を怪物化させたのだ。

結果、なのははテラカオス候補者にして四条化細胞とキングストーンの力も得た怪物となってしまった。


(でも、もしそうなら私のせいで彼女は――)

答えはわからないが、考察が当たっていればなのはを間接的に怪物化させたのは自分ということになる。
そう思うと冷や汗が出てきた。

――――

なお、彼女の考察は「大当たり」である。
治療に失敗した際にユーノに吸われた因子が、セックスを通してなのはに吸収され、巡り巡って彼女を怪物に変えてしまったのだ。

――――

「ツバサ! 何をボーっとしてる」
「早く仲間を救い出すんだ!」
「はッ……!?」

アナキンとギムレーの言葉で現実に引き戻されるツバサ。
見るとユーノを含めた三人の男たちは剣やその辺の棒を使ってゲル化した怪物に捕らわれた萃香を救おうとしている。

「ごぼッ、がはッ!!」

ゲルの中で萃香はもがくが、どんなに鬼の怪力を使っても脱出できない。
霧化も可能にする蜜と疎を操る程度の能力も、ゲルの中にいれば効果はない。

(だったら固めて……)

怪力や霧化がダメなら、ゲルを固めて脱出を図ろうとする萃香。
だが、それを許すほど怪物なのはは悠長ではなかった。

(だ、ダメだ体中の妖力が吸われて……)

仲間であったなのはを傷つける可能性への躊躇があったのか、固める判断が少しばかり遅すぎた。
萃香の体は貪欲で食欲旺盛な四条化細胞に妖力を食われていった。
妖力だけでなく、彼女の体はゲルの中で急速に溶け出して吸収されていく。
まるでアメーバに食われたプランクトンの如く。
衣服、皮膚、筋肉、骨の順番で溶けていった。

「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
「萃香ッ! ダメだなのは、もうやめるんだ!!」

ゲルの外まで届く萃香の悲鳴に、ユーノのみならず周囲の味方も焦る。
しかし、助け出そうにもここにいるものたちに、魔力やスキル、物理的手段においても今のなのはから救うことは不可能であった。


骨までとかされた幻想郷の鬼は、最期は骨も残さず、しゅわっとスパっと、なのはの滋養として吸収された。

【伊吹萃香@しゅわスパ大作戦 死亡確認】

297 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:41:57 ID:wYEUBuQI0


「萃香さん!」
「ああ……どうして……!」

仲間の死にショックを隠せないツバサとユーノ。
逆にアナキンとギムレーは比較的冷静であった。
否、平静を保ってないといけなかった。

「萃香がやられた!」
「まずい、魔力吸収反射だけでなく、ゲル化によって物理攻撃まで無力化だって!?
これじゃあ、もうイチローやナッパを連れてきたところで……もう捕獲どころじゃない」

魔法の類は言わずもがな、肉体に優れた者を連れてきたところで素手で捕まえようとすれば、ゲル化によって捕われ捕食されてしまう。
それでも何か打開策はないか、二人は考える。
そうこうしている内に、新しい能力に慣れてないせいかゲル化してからあまり動かなかった怪物なのはが動き出した。
次なる獲物はテラカオスであるツバサであった。

『ナノオオオオオ!!』
「ツバサを狙っている!? 止めなきゃ……がはッ!」
「ギムレー! ぐはッ! なんて怪力……」

理性を保ったテラカオスにして不屈の心を持った勇者であるツバサが喰われてしまえば、予言の完遂が不可能に近くなる。
ギムレーとアナキンは阻止するためになのはを止めようとしたが、彼女は曲がりなりにも鬼である萃香を食ったことでパワーが増したのか、二人を軽々と吹っ飛ばして左右の壁にぶつけた。
凶悪な人食いゲルが暴走特急のようにツバサに襲いかからんとする。

「来るッ!」
「なのは!!」

そこへ、ツバサを庇うようにユーノが前に出た。

「いけない、離れるんだユーノ!」

このままではなのはに捕食されてしまう、と焦ったギムレーであったが、ユーノは逃げようとしない。

「……なのはに殺されるなら本望だ」

それは彼なりになのはが仲間を殺してしまった責任を感じていることと、彼女に仲間をこれ以上殺させないための決意の表れであった。

『ユーノ……クン』
「なのは……」

ユーノの祈りは通じたのか、今にもツバサごと覆いかぶりそうだった人食いゲルは彼らの手前で停止した。
それだけでなく。

「なのはさんの姿が……!」

一時的にでも正気に戻ったのだろう。
ゲルが人の姿に再形成され、それは裸のなのはの形になった。
変身が解けたようだ。
そして彼女は全身血まみれで、恐怖の形相で泣いていた。

「ユ―ノくん、わた、私……」
「なのは……!」

正気に戻ったためか、彼女は自分がしでかした罪を理解していた。
だからこそ己の所業に慄いていた。

298 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:42:22 ID:wYEUBuQI0


「アナキンさん! 仲間を連れてきたで!」
「大丈夫か! みんな!」
「おい、あの萃香はどこに行ったんだ?」

遅れてはやてが、イチローやナッパを病室に連れてきた。
部屋の外からいくつかの足音も聞こえるため、何人かの味方も急行するだろう。
いるはずだった萃香の行方については、ユーノが答えた。

「なのはは正気に戻った代わりに萃香は……犠牲になった」
「そんな!?」
「なにィ!?」
「すまない……なのはを責めないで。
僕がかかった病気が、どういうわけかなのはに羅患してしまったんだ……」

ブリーフ博士と萃香の死、そしてなのはのテラカオス化の責任は自分にあるとユーノは答えた。
その表情には、千年タクウに翻弄されて恋人を怪物にしてしまった時のなのはと同じ悲しみの表情を浮かべていた。

一方。
なのはの後ろでは二人の男が小声で会話をしていた。
アナキンとギムレーである。

(ブリーフ博士と作った薬はまだ残っているかい?)
(すまないが、薬はあれ一つしか作れなかった……ごく短時間で二つ以上作るのは難しかったんだ)
(サラとおまえでもう一つ作れないか?)
(薬の設計は頭に入ってる、が……時間がかかりすぎる)

訝しげに語るアナキンにギムレーは問い詰める。

(どれくらいだ?)
(機材が揃っていて最低三時間……といったところかな)

(そうか……わかった)


アナキンの話を聞いたギムレーは、なのはが気づいていない内に持っていた剣を彼女に向けた。

(ギムレー!?)
(彼女には悪いが、世界のためにもここで死んでもらう)

もう世界の破滅まで時間が惜しい。
三時間も浦安で待ってはいられないし、その前に再暴走するだろう。

イチリュウチームは彼女を殺さないと先には進めない。

先程はテラカオス化して魔法も物理も効かない無敵の存在であったが、変身が溶けて油断している今ならば真人間と変わりないはず。
彼女を殺すなら今しかないと、ギムレーは合理的かつ冷酷な判断をした。
何よりサーシェスに乗っ取られた黒炎竜を殺せないぐらいにはお人好し集団である。
いざという時は冷酷な邪龍に戻れる自分にしかできないことであった。

アナキンは止めなかった。
というより、ギムレーの心がフォースで読めないことに加えて本当に一瞬の出来事だったために止めようがなかった。
元は敵であり主催である自分に刃を向けるなら予測もできたが、それなりの理由があるとは言え味方を殺そうとするなど予期していなかったからだ。

ギムレーの剣の切っ先は、無防備ななのはの背中に向けて必殺の突きを向けられ――


「危ない、なのは!!」
「え、ユーノくん!?」

299 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:42:45 ID:wYEUBuQI0




――剣はなのはに刺さることはなかった。
偶然、なのはに斬りかかろうとしたギムレーの姿が見えたユーノは、彼女を守るために自ら盾となったのだ。
結果、ユーノの腹は剣で貫かれ、夥しい血が噴き出した。

刹那の内に、斬られたユーノを除いた病室にいるもの、全てが驚嘆し、ある者は絶叫を上げた。
刺したギムレー自身も驚きであった

「馬鹿な……おまえは……!」
「ど、どんな理由があろうと、なのはは殺させない……!」

聡明なユーノは世界を守るためになのはを殺めなくてはいけないギムレーの意図を理解し、恨みなどは抱かなった。
しかし、愛するなのはを守ることだけは貫きたかった。
そんなユーノは腹から剣が落ち、同時に大量の血が床に流れたと同時に倒れた。


感情が呼び起こした悲劇は、まだ終わらない。


「あ、ああ……ギムレーェェェ!! ユーノくんをよくもォォォォ!!!」
『いけません、マスター!!!』

ユーノが刺されたことに激昂したなのはは、ユーノが持っていたレイジングハートを手に取り、杖としての姿にした後に、ギムレーに向けて最大級の魔力をぶつけた。
……般若の如き表情を帯びた怒れる彼女にデバイスからの忠告は耳に入らなかった。

「スタァーーーライト、ブレイカあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

元の威力でも戦艦の主砲並の一撃、そしてテラカオス化と萃香を食い殺して得た魔力は凄まじく、病室を桃色で染め上げた。
魔力の光は病院の壁をぶち破り、外に居たアウラの民数十匹をも巻き込み、浦安の地面に大穴を開けた。
さらには魔力はイチリュウチームが拠点にしていた浦安の病院を強すぎる振動で崩すことすら可能であり、次の瞬間には病院が崩壊して瓦礫に変えさせた。

――――

300 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:43:15 ID:wYEUBuQI0

ドゴオオオン、と瓦礫の山から野球選手が現れた。

「ぐ……他の仲間は無事か?」

イチローである。
まず彼は味方の無事を確認にしようとする。
幸い、病室にいた仲間はすぐに見つかった。
ナッパ、ツバサ、はやて、地面に倒れているのはギムレーとアナキンであった。

「イチロー!」
「ナッパ、他のみんなは……」
「少なくとも病室にいた連中は無事だ……」
「アナキンさんがフォースで私たちを守ってくれたんです」

イチローたちがほぼ無傷だったのはアナキンがフォースの力でなのはの魔力から守ったからである。
無論、善意ではなくテラカオスと野球選手を一辺に失うかもしれなかったからだ。

「はやて……ツバサやみんなは無事かい?」
「ええ、アナキンさんのおかげやで」
「そうか……それは良かった」

代償としてフォースと邪剣・聖剣に選ばれた者ですら無視できない襲われた。
しばらくは立つこともままなるまい。

「クッ、万能を含む全属性半減能力を持っているのにファルシオン並のダメージ……なんて強さだよ……」

ギムレーはスターライトブレイカーを至近距離で直撃したが、辛うじて生きていた。
理由は防御力と耐性による反則並みのタフネスさに他ならない。
だがそんな彼を地に伏せさせるほどの打撃を負った。
一撃でダウンを取るほどの威力……火力面においてテラカオス化したなのはがどれほどの強さを持っているか、わかるはずだ。

「なのはとユーノの気配がしないけど、一体どこへ?」
「因子を辿ったところ、あの穴からユーノさんと一緒に行ったみたいです」

ツバサが言うにはスターライトブレイカーで浦安の地面に大きな穴を開けた。
そこからなのはは瀕死のユーノを連れて逃げだしたようだ。
ボロボロだったので追撃がなかったのはありがたかったが、おそらく地下を移動し暴走状態にある彼女は他所で惨劇を繰り広げるだろう。

「早く彼女を追って仕留めないと、より大きな被害が出てしまう」
「ギムレー! それもこれもアンタのせいや!」

あくまで冷静かつ冷徹な態度を崩さないギムレーの頬にはやての怒りの張り手が飛んだ。
張り手を受けても防御力と耐性のおかげでまったく痛くはないが、驚きだけは隠せなった。

「はやて、冷静になれ!
博士も死んだ以上、なのはは殺すしかなかった……あの場はあれが最良の手段だったんだ」
「最良やて? 仲間を殺そうとし、結果関係ないユーノくんを刺してどこがやねん!」
「ユーノは故意じゃない、事故だったんだ」

今のはやては惨劇やギムレーへの怒りもあって、明らかに冷静さを失っていた。
ギムレーは理屈でなんとか宥めようとするが……

「待て、なのは君を殺す以外の対処法はなかったのか!」
「ギムレー! なんで俺たちを信じてくれなかった!」
(ぐっ……お人好し連中め!)

仲間が仲間を殺すなど信じられなかったのか、イチローとナッパはギムレーの方に同調した。

「君たちは見てないから知らないだろうけど、なのはは物理攻撃をも無効化する力を手にしていた。
獣化していた時だったら君たちだって殺されていたかもしれない!
薬だって、もう作るだけの時間が残されていなかったんだ!
そうだろ、アナキン?」
「……ああ、ギムレーが言ったことは本当だ。
ブリーフ博士が死んだ今、僕とサラで薬を作るには時間がかかりすぎる」

「だけど、なのはを殺さんとする理屈はわかるが、悪手だったのには違いない」
「なんだと……!」
「あれを見るんだ」

アナキンが指を指した方角を見てみると、悲しむ女たちがいた。
一つは膝をついて泣くクリスとシマリスと血が染み出る瓦礫の前を中心に仲間が集まっており、他方では気絶から覚めたサラが生き残ったアウラの民と共に黒焦げになった仲間を弔っていた。
特にサラはギムレーに対して遠巻きから睨みつけているようにも見えた。

「あれは……」
「あんたのせいでベルナドットさんや、アウラの民の人も何人も犠牲になったんや!
テラカオス化についてはわかってるつもりやが、アンタが余計なこと一つしなければ、なのはちゃんは暴走せず、犠牲もでなかったんや!
死ななくても怪我をした人もいて、怪我を治すための病院もたった今崩壊したんやで!」

ベルナドットは病院が崩れる際に、クリスとシマリスを庇って瓦礫に潰された。
アウラの民はスターライトブレイカーの巻き添えで50人以上が黒焦げになった。
大きな被害と言っても過言ではない。

【ピップ・ベルナドット@HELLSING 死亡確認】

301 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:43:44 ID:wYEUBuQI0


(アナキン! 他の仲間はフォースで守れなかったのか!?)
(ダメだ……病室にいる仲間だけで手一杯だった)
(嘘だ)
(嘘じゃない! それだけなのはの魔力が高まっていたんだよ!)

ギムレーはアナキンが狸組を篭絡したように、わざと被害を拡大させたのではと疑ったが、アナキン自身もなのはの暴走はイレギュラーな事態だったため、そんな算段を思いつく暇もなかった。
そもそもこれ以上イチリュウチームのメンバーが死ぬメリットが何もないのだ。

(クッ……これからという時に、メンバーの不審を買ってしまったか)

自分なりの理由はあったとはいえ、一つの過ちでメンバーの信用を失ってしまったギムレー。
少なくともなのはは勿論、はやて・サラからは確実に不興を買っている。

「……生かすにしろ、殺すにしろ、なのはを止めなくては被害が拡大する」
「どの口が言うねん」
「はやてくん、思うところもあるが今は抑えてくれ。
なのはくんを捕まえなきゃいけないのは事実だ」

未だにギムレーへの怒りが残るはやてだったが、イチローがなんとか宥めようとする
彼は多くの仲間が殺されたことにはショックはあれが、全てがなのはのせいではないと理解し、短絡的な行動を取らない程度には冷静でいられた。

「アナキンが言うには時間はかかるが薬は作れるんだな?
なら、まだ望みはある……彼女を追いかけて治療して――」
「あの……」
「なんだい、ツバサ?」

イチローがなのはを追跡しようと仲間に促している中で、ツバサが彼の袖を引っ張った。
彼女の表情は非常に、非常に悲しみに溢れていた。



「今、遠方から彼女の因子の気質を感じました」



「もう、彼女は助かりません……」


――――

302 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:44:06 ID:wYEUBuQI0

浦安に開けた大穴から地下を通じて逃げ出したなのはは千葉県を出て、東京湾の空に出ていた。
今の彼女の体内には高濃度のテラカオス因子が宿っているが怪物の姿ではなく、正気を保っているためかレイジングハートで変身して甲冑を身にまとういつもの魔道士の姿をして飛行していた。
腕の中には腹から血と臓物を流し、時間が経つ度に青ざめていく肌をしていく瀕死のユーノであった。
彼はもはや自力では動けなかったが、なのはが海上で治癒のために魔力を注ぐと腹の傷はふさがった。

「すう……」
「ユーノくん、良かった……」

気絶からは覚めてないが、ユーノはなんとか死地から回復した。
皮肉にもテラカオス化で増大した魔力が、治癒魔法の力を高めたのだ。

「でも、これからどうしよう……」

怒りを必殺魔法に乗せてぶっぱなし、恋人の命を助けることができたため、なんとか正気を維持できたなのは。
自分自身の手で多くの仲間を殺し、つい感情的になってしまって病院を吹き飛ばしてしまった以上、イチリュウチームに自分が戻ることはできない。
ユーノだけでも浦安に返すことも考えたが、ギムレーのように仲間を平気で殺せる輩がいるとわかった以上、戻す気にもなれなかった。

「ぐッ……頭が痛い」

頭の中を埋め尽くす「世界をカオスにしろ」という言葉でなのはは、気が狂いそうであった。
今はとにかく目覚めぬユーノのためにも少しの間でも安息の地が欲しかった。

しかし、今の日本に安息の地などない。
激戦区東京やギムレーが見張っている千葉は言わずもがな。
他の県も狂信者などのマーダーが跋扈している。
日本に血なまぐさくない場所など、残されてないと思われた。

「あれは……」

だが、なのはは一箇所だけ、日本でありながら殺し合いの蚊帳の外にあった島を発見した。

伊豆諸島である。
そこには主催の基地がある場所だ。
だがなのははそれを知らないため、早期に沖縄含む離島が禁止エリアにされたことも相まって、首輪をはめた参加者は誰ひとり近寄れない場所と認識している。
狂信者もおいそれとは入れないハズだ、そう信じてなのはは向かうことにした。

今は惨劇も救済の予言も全て忘れて、とにかく休みたかったのである。

303 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:44:40 ID:wYEUBuQI0


ところで高町なのはのテラカオス進行度がどこまで進んだか、気になるものいるはずだろう。
まずユーノのテラカオス進行度は特大レベル。テラカオスへの進化寸前であった。
ユーノの進行度は精子を通じてなのはに受け継がれた。
そしてブリーフ博士と萃香を食らったのだが、その際になのははあるものを一緒に食べた。

ブリーフ博士のディパックに入っていた、風鳴翼の右腕である。

ディーヴァ転生前の風鳴翼のテラカオス進行度もユーノと同じレベルである。
ということは進行度特大と特大同士が合わさった時、なのははどうなるか――



別のことに集中していたなのはは気づいてないが、髪色にツバサと同じ銀のメッシュが徐々に入った。
そして人間としての耳が千切れてフェレットじみた獣耳が入った。
眼光は可愛らしい女性のものではなく、獣のそれと同じ。
そして、かつての貧乳歌姫と同じように黒いオーラを纏っていた。
彼女は気づいていない、浦安から地下を抜けるまでに自分が人間とは別のものに進化していたことに。




呪え! 愛と運命と感情の果てに生まれた混沌の冥王。
その名もテラカオス・リリカル。まさに生誕の瞬間である。



【二日目・20時30分/千葉県 浦安市 病院跡地】

【イチリュウチーム】
※サンプルとなる風鳴翼の右腕と解析するための必要機材を紛失しました。
 ツバサの細胞とアナキン・サラマンディーネレベルの技術者がいれば特効薬自体は生成できますが
 浦安市にはそれを可能にする機材が残っていません。
 また、機材があってもブリーフ博士存命時より格段に時間がかかります。



【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】
【状態】消耗(大)、不安、若返り、ジェダイ風衣装、首輪解除
【装備】邪剣ソウルエッジ&聖剣ソウルキャリバー@ソウルキャリバーシリーズ
【道具】支給品一式、四条化細胞入りカプセル、ライトセーバー@STAR WARS、闇のルビー、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ
    ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、大量の不明支給品(アナキン確認済み/回復薬なし)
【思考】基本:世界を救うためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:なのはとユーノを追うべきか決める
1:対主催への信頼を得るためにはやてを利用する
2:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
3:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
4:ユウキ=テルミが死んだので予言を解き明かせる科学者や知恵者はなるべく殺したくない
5:いざという時は四条化カプセルで新たなテラカオスを作る
6:沖縄のフォースから世界の破滅の危機を察知。色々と急がねば……
7:事件の元凶であるミヤザキの末裔は必ず殺す
8:まさかなのはがテラカオス化するとは……
※タイムふろしきで若返ったのでピーク時の姿と力を取り戻しました


【ギムレー@ファイアーエムブレム 覚醒】
【状態】ダメージ(大)、人間形態、シャドウだった者へ若干の恐怖心、首輪解除
【装備】邪竜ギムレー
【道具】なし
【思考】基本:自分以外がもたらす破滅(未来の大災害)の阻止
0:クッ、テラカオスになってしまったなのはをどうするべきか……!
1:『正確な』情報を集めて仲間をフォローする。アナキンの正体は今は誰にも話さない
2:試合の邪魔をするDMC狂信者を倒すために、本拠であるビッグサイトを攻略したい
3:都庁がまともな場所と判明したのは僥倖。変態の巣窟でも文句はないさ
4:西の邪悪な気配は警戒を続ける
5:ネット上の乳神に若干嫉妬
6:ツバサこそ大災害から世界を救う鍵かもしれない
7:オシリスは救助したいが少し厳しいか……?
8:ブリーフ博士が死んでしまった位以上、なのはの命は諦めることも視野に入れる
※外見はデフォルト設定の銀髪青年です
※首輪を外したとしても、屍兵は簡単には生み出せません
※首輪解除により、人間の姿のまま、自分自身である邪竜ギムレーを操れるようになりました
※現在、邪竜ギムレーの体を使って浦安市を覆うことでシェルターとなって外敵の侵入や攻撃を防いでいます
 『通常手段』での突破は容易ではありません
※オオナズチより、予言の情報と都庁の状況の一部を把握しました
※またオオナズチ側にもイチリュウチームの情報が伝わりました
 アナキンのことはまだ伝えていません
※ドラゴンネットワークを遮断しました。これにより情報は入りませんが、シャドウからも介入されません

304 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:45:16 ID:wYEUBuQI0


【ナッパ様@ドラゴンボールZ】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、尻尾切断(処置済み)、野球脳、激しい怒りと悲しみ、首輪解除
【装備】病衣
【道具】なし
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:ユーノとなのは助けにいかねえと!
1:野球を邪魔するDMCは許さない
2:萃香やブリーフ博士、ベルナドットまで!?
3:拳王連合軍は本当に悪逆集団なのか?
4:ギムレーは信じたいが……
※回復したため、戦闘力がとても大幅に上昇しました
※一瞬だけスーパーサイヤ人化しました。これからいつでも変身できますが本人はまだ気づいていません

【白光炎隼神ホルス@パズドラ】
【状態】ダメージ(小)、悲しみ、首輪解除
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:世界を救うためにイチローについていく
0:非常に混乱しているが、今はツバサ達の護衛に専念
1:死んでしまった奴らのためにも頑張るホル!
2:都庁に儚げな巨乳がいるなら、向かってみてもいいかもしれない
3:ホルもソウルアーマーを遺したくなるよう人に会ってみたいホル
4:できればそれは巨乳の女の子が(ry 特にクリスやはやてみたいなええ乳の(ry
5:ツバサも乳があればなあ……

【テラカオス・ディーヴァの残滓『ツバサ』@テラカオスバトルロワイアル十周目】
【状態】健康、完全TC耐性、キングストーンにより変身可能、首輪なし、若干エントロピー減少により弱体化
【装備】キングストーン
【道具】リボルケイン
【思考】基本:テラカオスの因子を集める。この力で守れるものを守る。
0:なのはさんはもう助からない……
1:どうして人はあんなに残酷に殺しあえるんだろう……
2:私にも救えない人がいたなんて……
3:ブリーフ博士まで死んでしまった、これからどうすれば……
※ディーヴァが持っていた能力はキングストーン以外が使用不可。
※一度、テラカオスになったことにより完全なTC耐性を保持、テラカオス候補者のTCを回収できます。
※死んだことによりディーヴァの性格を引き継いでいません、これからどうなるかは不明。
※記憶を大半喪失していますが、生みの親の名前、風鳴翼が捕食で世界を救おうとしたこと、都庁での悪い思い出、沖縄で敵が現れ敗北したこと、夢で出会った男(才人)のことは朧げながら覚えています。
※仮称としてツバサという名前が与えられました
※ユーノに吸収された因子とエントロピーは通常手段では回復できません
 他者の因子を吸収することによってのみ回復します


【イチロー@現実?】
【状態】ダメージ(中)、疲労(小) 、非常に強い悔しさ、首輪解除
【装備】野球道具
【道具】支給品一式
【思考】基本:大災害の阻止
0:なのはとユーノの二人を追わなくては!
1:DMC狂信者を倒すために多くの仲間を集める
2:邪魔をしてくるDMC狂信者を倒すまでは試合は保留
3:予言に対しては慎重に考える
4:DMC狂信者の本拠であるビッグサイトを攻略したい
5:主催者は予言のことを知っているんだろうか?
6:オシリスが生きているなら助けに行きたい
7:できるならドリスコルだけはこの手で討つ
※ネオ・レーザービームは使用すると腕に多大な負担がかかり、あと二球以上使用すると選手生命が終わる危険があります
 いかなる回復手段を持ってもこれは回復できません


【◆6/WWxs901s氏@カオスロワ書き手】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、怒りと悲しみ、首輪解除
【装備】胡桃1500個
【道具】支給品一式、メタグロス、コルトパイソン
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:なのはが怪物になっちまっただって?!
1:ハラサン……ありがとう
2:大正義を忘れない
3:目立つことも忘れない
4:予言に対して盲信気味
5:DMC信者は絶許。本当に絶許
6:なんかシマリスから俺と同じ臭いがする
※ダイゴのポケモンであるメタグロスを預かりました
 指示を従ってもらえるかは不明


【美堂蛮@GetBackers-奪還屋-】
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、首輪解除
【装備】サングラス
【道具】支給品一式、マスターソード、魔竜石、リザイアの書、日本酒×50、不明品
【思考】
0:クソッ、何がどうなってやがる!
1:DMC狂信者、その他マーダーと達と戦う
2:狂信者の中でもドリスコルだけは特に許さねえ
3:萃香が死んだだと!?
※邪眼を一回使いました

305 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:45:51 ID:wYEUBuQI0


【ラミレス@横浜DeNAベイスターズ】
【状態】右足切断(処置済み)、監督といて生きていく決意、首輪解除、深い悲しみ
【装備】野球道具一式
【道具】支給品一式
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:一体ナニガドウナッテルンデスカ!?
1:コレカラハ監督トシテガンバッテイク
2:ナ、仲間ノ皆サン……
3:ナノハサントユーノサンヲ追ウカドウカ決メル
※イチリュウチームの監督になりました
※首輪解除により、常人よりも屈強な野球選手本来の力を取り戻しました
※足がどうにかなれば、戦える可能性があります

【シマリス@ぼのぼの】
【状態】ダメージ(小)、疲労(中)、嘆き、首輪解除
【装備】胡桃×1500
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:仲間と共に生き残る
0: ベルナドットさんが!?
1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える
2:胡桃の扱いを極める
3:クリスちゃんとツバサちゃんは友達でぃす!
4:6/さんを見ているとなぜかホッとする


【雪音クリス@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】深い悲しみ、首輪解除
【装備】イチイバル
【道具】支給品一式、その他不明、自動式拳銃×2、M16
    スピーダー、手榴弾×25、ノートパソコン、カオスロワちゃんねるに関する考察メモ
【思考】
基本:仲間を探して現状を打破する
0:ベルナドットのおっちゃん、なんで死んじまうんだよ……!
1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える
2:もっと強くなりてぇ
3:未だにツバサが翼でないと信じられない
4:拳王連合軍にはやっぱクソだわ
5:仲間を殺したなのはに対して――?
※テラカオス化が進行していましたがディーヴァの残滓によって回収され正常に戻りました。
※死亡したベルナドットの支給品を引き継ぎました



【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】
【状態】精神不安定、非処女、死んだ仲間たちへの深い悲しみ、アナキンへの好感度(大)、ギムレーへの不信(大)、首輪解除
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは、アナキンからもらったピルケース、TCホール観察日記
【思考】基本:死んだ仲間たちの為にも主催を倒す
0:なのはちゃんが怪物になってしまうなんて……ユーノくんの無事が心配
1:主催者打倒と大災害阻止のために、情報と仲間を集める
2:他の参加者の都庁=ヘルヘイムの誤解を解きたい
3:恩人であるアナキンに特別な感情
4:希望だと思われたブリーフ博士まで逝ってしまうなんて!
5:ギムレーへの不信
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※カオスロワちゃんねるより、風鳴翼の情報を少し入手しました
※アナキンの正体に気づいていません
※世界滅亡(次の大災害)と救済の予言の内容を知りました
 また、沖縄の天候がおかしくなっていることに気づきました


【サラマンディーネ@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】
【状態】ダメージ(中)、両羽喪失(処置済み)、ギムレーへの不信(中)、首輪解除
【装備】なし
【道具】一人用ポッド、スクーナー級×450、ガレオン級×27
【思考】基本:対主催
0:なのは様、どうしてこんなことに……!
1:イチリュウチームについていく
2:滅亡を止める予言の必要性は理解したものの、未だ懐疑的
3:ナッパ様の髭が一瞬だけ金色になったのを目撃しましたがあれは一体……
※予言には主催者も関わっていると推測しています

306 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:46:36 ID:wYEUBuQI0



【二日目・20時30分/伊豆諸島基地近くの海域】

【テラカオス・リリカル(元 高町なのは)@魔法少女リリカルなのは?】
【状態】19歳の身体、魔法少女に変身中、ケモ耳、すごい罪悪感、テラカオス完成度30%
    一時的に正気を取り戻している
【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王
【道具】なし
【思考】基本:世界をカオスにし、ユーノを守る……?
0:今はとにかく休みたい……
1:今は何も考えたくない
2:ユーノを傷つけたギムレーは信用しない
  イチリュウチームに戻りたくない
※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています
※ユーノの精液(四条化細胞+キングストーンの一部の力)を全身で受けた結果、テラカオス化汚染が譲渡されテラカオス候補者に。
 さらに風鳴翼の右腕を食べたことで完全にテラカオス化しました。
 特効薬でもフォレスト・セルやツバサの治療でも治せません。
※テラカオス化したユーノから受け継いだ能力として
 あらゆる攻撃を防いでエネルギーを吸収し、威力を数倍にして返す魔力の塊を発射できます
 ただしほぼ暴走状態に陥っており、ユーノ以外の敵味方に関係なく襲い掛かります
 またTCを扱うシャドウの危険を本能的に察知できるようになりました
※ユーノを通してツバサから奪ったキングストーンの能力として「ゲル化」ができるようになりました
 「ロボ化」は不明
  

【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】
【状態】気絶中、疲労(大)、19歳の身体、首輪解除、全裸
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ……?
0:(気絶中)
1:全てにおいてなのはの安全を優先する
2:なのはを絶対に護るためにも、もっと力が欲しい
3:救済の予言の謎を解く
4:野田総理の死の原因を探りたい
5:いかなる理由があってもなのはを悲しませた主催者たちは絶対に許さない
6:博士……
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました
※PSP版の技が使えます
※TC値と救済の予言の内容を知りました
※特効薬を使ったことでユーノ自身のテラカオス化は完全に浄化されました。

※伊豆諸島に主催の基地があることを知りません

307 ◆6qClYvksio :2019/02/09(土) 23:47:10 ID:wYEUBuQI0
投下終了です

タイトルは「lyrical」でお願いします

308 あきよの破壊力が異常 :2019/03/27(水) 12:20:41 ID:CWcaLh1o0
投下来ないなあ

309 あきよの破壊力が異常 :2019/03/27(水) 17:03:34 ID:fWB8XmJA0
>>308
自分も考えてはいるんだけど、拳王の野球パートが鬼門すぎる
サーフやらシャドウやらは倒す案色々あるのに対して野球の展開がまるで思いつかんのよ

310 あきよの破壊力が異常 :2019/03/28(木) 02:11:44 ID:XLy/kbTM0
俺なら一応、野球の大雑把なプロットは考えている
現在は次の野球に行き着くまでの繋ぎSSも考えている
リアル忙し過ぎて異常に難産だが

311 あきよの破壊力が異常 :2019/03/28(木) 02:13:07 ID:XLy/kbTM0
考えている×
作っている○

312 あきよの破壊力が異常 :2019/04/05(金) 21:12:38 ID:Qfdyujtw0
パロロワ以外の二次創作の話していいんだよね?

DIOって今でこそ小物悪役みたいに扱われてるけどやる夫がドラゴンクエスト5の主人公のようですとかだと大物悪役として扱われてたんだよな

313 あきよの破壊力が異常 :2019/04/06(土) 01:36:44 ID:9g4oadMo0
テスト

314 ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:40:46 ID:qa2XlgdE0
予約の都庁同盟軍、投下します

315 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:43:24 ID:qa2XlgdE0
この世界でも上位の神、ノーデンスから命を賭してこの世界の真実が語られた都庁同盟軍。
その直後に起きた邪竜ギムレーからの敵対者への処刑宣告。
そして定時放送。
それらを聞いた同盟軍は一丸になって動き出した。
世界を守るために。


千葉県に現れた巨大な邪竜は拳王軍と狂信者の敵なのは確実だが、敵か味方かまではわからない。
だが敵か味方かは不明だが、放置は愚策。
敵ならばいずれ殲滅する必要があり、交渉して味方にできるのならば肩を並べて戦うべきだ。
いくら世界の破滅を願う邪竜とはいえ、蒼の汚染によって自分まで破滅したくはなかろう。
何より滅ぼす者の対象に自分たち都庁を外していたところから、同盟を組める余地があると信じたい。

そこで情報収集と同時に彼方にコンタクトを取るためにオオナズチは都庁で唯一のドラゴンネットワークの使い手として、邪竜へのコネクションを探すべく、あえて誰もいない一室に引きこもった。
これがオオナズチの最後のドラゴンネットワークとなり、都庁とイチリュウチームに多大な貢献を齎すのだが、それはまた別の話。
気になる人は5264話を参照されたし。


続けて第六回放送への内容の考察。
仲間や仲間になるかもしれなかった対主催の多くが死んでいる悲しい情報の中に、色々見えてくるものもある。


一つは裏切り者の安倍総理が粛清されて、ダース・ベイダーが主催として復権したらしいとのこと。
ナノマシンをバラ撒いた存在であるのは確かだが、未だに全容が見えない10期主催陣という組織。
嘘がなければ、主催も内ゲバを起こすあたり、一枚岩ではなかったようだ。
ひょっとすると、死んだ安倍総理と主催の椅子を奪い返したベイダーのどちらかが大災害を引き起こした元凶なのかもしれない。
主催の中に元凶がいるなら内ゲバの中で死んでいてほしいが、真実は主催の誰かを捕獲しない限りわからないだろう。

一方、ベイダーが九州ロボに戻っているあたり、主催を追いかけて東京までやってきた自称対主催である超人血盟軍及び拳王連合軍への話の信憑性がなおさら低くなる。
中盤から囁かれていた拳王軍・主催同盟説が都庁の界隈でより濃厚になる。
でなければ単純な戦闘力においてベジータという状態異常耐性以外はセルすら凌ぐ存在が残っていながら、九州ロボが今も動き続けている理由がわからない。
考えられる可能性として拳王軍・超人血盟軍は主催の安倍派の味方であり主催への敵対行動もいちおう取っていたが、それは邪魔であるベイダー側を滅ぼすため。
しかし目論見は外れ、安倍派は滅ぼされてベイダー側が復権。
元は味方であれ、今後は主催も拳王軍と敵対的な行動を取るだろう……あくまで想像の範疇であるが、主催が拳王軍の敵であるにしろ味方であるにしろ滅ぼす決定事項は覆ることはない。


一つは行方不明の聖帝軍先遣隊にとって柱であったクロコダインの死亡。
都庁に先にたどり着くハズの先遣隊が都庁にいないところからして何かあったのは想像に苦しくなかったが、やはりクロコダインほどの男が死ぬほどの異常事態が発生したようだ。
紘太・チルノ・ふなっしーの三人はまだ生きているが、連絡は取れないので不安は大きい。
仲間としては当然心配であるし、彼らが戻らないと聖帝軍は野球ができないのだ。


一つは同盟を組んでいた狸組の壊滅。
五人中二人しか生き残っていない様子からして都庁から離れた後、狂信者などのどこかの強マーダーに襲われたのか……
半ば追い返してしまったレストは内心悔やむ。
彼らを壊滅させたのは最低でも殺生丸ほどの強者に最高クラスの武器である天ノ村雲ノ剣の装備を与えても勝てない敵。
さらにブリーフ博士の首輪解除技術は対主催のみならず、マーダーや狂信者も喉から手が出るほど欲しいはずで奪われたらまずい。
まだ名前の呼ばれていないはやてとブリーフ博士の無事を祈る他ない。


一つはイチローチーム・ドラゴンズ双方からかなりの数の死者が出ていること。
こちらも狂信者たちに襲われ、横浜で拳王連合軍に一部メンバーが襲撃を仕掛けて敗走したところから大半のメンバーが死亡したようだ。
特に最後の目撃情報である千葉には例の巨大邪竜がおり、なおさらギムレーが敵か味方が判断を迷わせる。
聖帝軍同様、彼らにも野球をしてもらわなければいけない。
直接会ったことは一度もないが、いずれ仲間になる存在としてこれ以上の損害がでないことを願う。


一つは風鳴翼が放送で呼ばれていないこと。
都庁に二度目の襲撃を仕掛けて撃退したところからだいぶ時間が経過した。
関西での目撃情報を最後にぷっつりと消息が途絶えたようだが、おそらく死んではいまい。
最後に相対した時は理性を保っているとは言い難かったが、それでも世界を救うために必要なテラカオスではある。
もう一度相まみえることがあれば、どうにかして捕獲したい。

316 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:44:06 ID:qa2XlgdE0



悪い情報の方が多かったが、放送には吉報も混じっていた。
ユーノとなのはの無事。
悪しき拳王連合軍の半壊。
都庁の魔物を騙っていた天魔王軍の全滅。


ユーノとはのはに関しては、仲間である桑原とエリカは素直に喜んだ。
ユーノはテラカオス化はしているが、セルがいる限り治療の余地があり、希望は残されているのだ。
あくまでネット上に上がってないだけだが、ユーノが変異したと思われるフェレット型の怪物が誰かを襲ったという情報もない。
ハス太殺害はユーノの罪ではなく、テラカオス化による暴走。
無事に合流して、セルによる触手治療ができればまだ十分に人としてやり直しができるはずである。


熱斗など拳王軍の主力の戦死は嬉しい誤算である。
特にエリカやアルルーナなど彼らを最も嫌う存在はこれまでの過ちの天罰を食らったのだと述べた。
奇襲をしかけたリオレウスがやってのけたようだ。
心の中で多くの魔物が彼に祝杯を捧げた。
拳王など残る面子も強大ではあったが、殲滅への道筋も見えてきたのは確かだ。


そして、オルゴ・デミーラ率いる天魔王軍の全滅。
桑原・エリカの情報いわく居城にしていたと思わしき首相官邸が跡形もなく爆散したので、その際に何者かに殲滅されたのかもしれない。
欲を言えば一人くらいは捕虜として捕まえて、警察組襲撃などの罪を擦り付けたことを白日のもとに明かし、都庁の無実を証明させたかったが贅沢は言ってられない。
一番いい知らせなのは違いないのだ。



さらに拳王軍の弱体化、天魔王軍の全滅を聞いて神樹は提言した。

『エネルギーが溜まって俺の秘奥義『神々の黄昏』が撃てるようになったぜ。
こいつは耐性無視の即死攻撃……どこの誰が攻めてきても、これを決めれば集団単位で全滅に追いやれる。
一回しか撃てないだろうから使い時は間違えられないが、拳王連合軍、邪竜、狂信者、主催……射程内にさえ入っちまえばどれか一つは確実に滅ぼせるぜ』

神樹が、ある意味誰であっても滅びを与える最強の武器を手にしたことは都庁同盟軍に取っては特大レベルで良いニュースであった。
射程やエネルギーを貯めなおす時間を考えるに一発しか撃てないという制約はあるが、攻めてきた敵に確実な滅びをもたらし、防衛が約束される。
例外的に耐えられるのは蒼を纏う黒き獣だけであろう。

こうなれば天魔王軍がいなくなったので敵が一つに減り、さらに一つの敵組織の殲滅を約束されたも同然。
防衛が安泰であるとすればこれまで守りしかできなかった都庁同盟軍が攻めに転じやすくなることを意味する。



そして。
ダオスはまず、小町と影薄組四人を世界樹の頂上に集めて一つの作戦を提案する。

「次の大災害まで時間が残されていない。
だが、野球をやるには数が多い狂信者が特に邪魔だ。
よって、私から狂信者を早期に攻略する作戦を立案する」

ダオスの言葉に影薄組は驚く。
散々煮え湯を飲まされた狂信者に一泡吹かせられることと、どうやって勝つつもりなのか二重の意味で。

「……で、どんな作戦なんだいダオス?
奴らの数は無尽蔵に近い。
同盟軍全体で総攻撃を仕掛けたとして、多大な損害は免れないよ」
「そうなると余力がなくなって予言の完遂は難しいっす。
犠牲なしで勝てたとしても時間がかかりすぎるだろうし」

小町とモモの意見は最もだ。
いくら強化に強化を重ねた都庁同盟軍でも数万以上は確実にいる狂信者を相手にするには骨が折れる。
防衛はまだしも、攻撃に転ずるとなると同盟軍でもいずれ地力の差で敗北、勝てても時間切れで大災害が襲いかかってる危険性が大。
そもそもビックサイトを攻めてるうちに都庁に拳王軍などの他の戦力が襲いかかってきたら目も当てられない事態になるだろう。

317 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:44:39 ID:qa2XlgdE0

「確かに真正面から仕掛ければそうなるであろう。
私が提案するのは少人数の精鋭によるビックサイトへの潜入工作だ」
「潜入工作だって?」
「そうだ、非常に危険な……しかし、DMC狂信者という組織を最低限の時間で倒せる作戦だ。
小鳥、作戦概要をまとめたものを」
「はい」

指示を小鳥がノートパソコンで潜入作戦の概要を描いた図解を影薄組に見せ、ダオスが補足する。

「私やまどかのレーザーによる超長距離射撃も考えたが、ビックサイトには魔力が集中していることを感知した。
長距離からの爆撃は、貯めていた魔力が暴発する可能性もあり危険だ。
最低でも関東圏内は跡形もなく吹っ飛ぶ」
「直接攻撃はダメか……あたいもドラゴンハートを受けてからなんとなく尋常じゃない魔力の塊を感じたが、こいつが狂信者どもが掲げているクラウザーを生き返すためのエネルギーか?」
「クラウザーの蘇生ができるかどうかも胡散臭いと思うが、参加者を殺して莫大な生体エネルギーを集めているのは確かだ。
実際、犠牲者が増える度にエネルギーも増している」

ダオスとまどかの全力全開のレーザーならば同じ県内になるビックサイトは射程内でいつでも消し飛ばすことは可能。
しかし、先にイチリュウチームのドラゴンたちが感じ取ったように、集めた魔力が誘爆して大惨事を引き起こす危険性がある。
そうなると施設そのものを消し飛ばす火力攻めの間接攻撃は不可能である。

「しかし狂信者がこのエネルギーをどう使い、本当にクラウザーが蘇生できるかどうかはさして重要ではない。
このエネルギーがそっくりそのまま無くなればどうなるか?
クラウザーの蘇生が絶対にできない状態になったとすれば?」

回答を待っているかのようにダオスは小町と目を合わせる。
小町は一息置いてから答えをだした。

「……なるほど、術だろうと機械だろうと、エネルギーを溜め込んでいる手段を奪うか壊すかすれば、狂信者はクラウザーを蘇生できなくなる。
目的を果たせないと知った組織は瓦解、最低でも大幅な士気低下はするね。
つまるところ、あたいたちにビックサイトに潜り込んでクラウザーの蘇生手段を挫け……アンタはそう言いたんだね」
「その通りだ」

この世界は蒼の汚染によって死者の蘇生ができない。
そんな中、嘘か真か亡くなったクラウザーさんを蘇生できる方法を見つけたと、ディーという男が見つけて発信したのが狂信者の興りである。
ならばビックサイトに潜り込み、その方法を無くしてしまえば蘇生の希望を失った狂信者集団は大義を失い、同時に組織力を失う。

「そのために、おまえたち影薄組の力が必要なのだ」
「あかりたちが?」
「左様だ。
そこらの擬態能力を持った魔物を上回るステルス性、潜入する分に必要な戦闘力を兼ね揃えた戦士はおまえたちしかいない」
「確かに僕らの能力は潜入工作には有用だと思いますけど……」
「不安もあるだろうが、私やレスト、まどかやセルでさえ潜入には能力面でも技能面でも不向きだ。
戦闘も全くやらずに敵地に潜入できる適任者はおまえたちしかいない」

純粋な戦闘力なら影薄組一人一人より上の人材は都庁にも存在する。
しかし、世界樹周辺ならばまだしも、味方の支援を受けられぬ敵地最深部で敵に見つかれば確実に袋叩きにされる。
ステータスだけなら最強クラスのレストでさえ狂信者の豊富すぎる戦術の前に何度も敗北しており、仲間の支援なしならばとっくにこの世にはいない。
その仲間の支援も世界樹での防衛戦ならまだしも、敵が多すぎるビックサイトの前では支援する間もなく死者スレ送りとなるであろう。
ビックサイトをいかに攻略するかは戦闘力ではなく、いかに敵に見つからずに急所をつけるかのステルス能力が鍵とダオスは見たのだ。

「アンタの考えはよくわかったが、ビックサイトに侵入するための俺たち四人以外の戦力は?」

方針を理解した日之影の質問。
確かに潜入に適正があるのは影薄組しかいない、が流石に四人だけではいざと言う時が困る。
そもそも日之影以外の三人はドラゴンハートと雀力で大幅強化されているとはいえ、元は非戦闘員。
モブ狂信者には負けないだろうが、余程のザコじゃない限りネームド狂信者相手にはまずい。
潜入作戦なのだから戦力は多すぎてもダメなのだが、少なすぎても蘇生手段を破壊する前に全滅する危険がある。

318 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:45:11 ID:qa2XlgdE0

「影薄組に同伴できる戦力は……小町だけになる」
「ついていけるのはアタイだけかい? 他に誰か連れていけそうな奴はいないか?」
「こまっちゃんの強さは長く付き合ってたからわかるし、俺らのリーダーが一緒に戦ってくれるのは嬉しいぐらいだが……」

影薄組に同伴できるのは小町のみ、このダオスの答えに小町含めた全員が不安そうな顔をする。
小町が頼りにならないからではない。頼りになる彼女がいてもまだ不安が残るからだ。

「確かに戦力的にはまだ不安もあるだろうが、これにもいくつか理由がある。
一つは都庁を防衛するための戦力が必要なこと……天魔王軍こそ滅んだが、敵はそれ以外にも残っている。
それらが一斉に攻めてくれば防衛のために外せない戦力は決まってくる」
「神樹とアルルーナはどう考えても潜入向きじゃねえし、その二人もトレーナーであるエリカがいてこそ真価を発揮する」
「さやかちゃんも都庁のみんなの怪我を治すために外せないね、セルがいる限りソウルジェムの汚れが貯まらないからレストさんでもできない無限回復ができるし」
「聖帝軍の皆さんはさしずめ対拳王軍への切り札っすね」
「透明化できるオオナズチはこの都庁で唯一ドラゴンネットワークができる人材ですし。邪竜とどうしてもコネを作らないといけませんから外せないですね……通信がすぐに終わるなんて思えませんし」
「他は戦闘できないか、潜入能力を持っていない……ん? ちょっと待て」

ここで小町が一つの疑問に行き着く。

「あたいは日之影たちと付き合ってただけにステルス能力を持っている奴らを見つけられる『慣れ』のようなものはあるけど、あたい自身にはステルス能力はないぞ?」

小町は影薄組のリーダー格と言っても過言ではないが、彼女自身はステルス能力はない。
むしろ女性にしては高い身長、赤い髪、胸にぶら下げた爆乳のせいで遠くでも目立つぐらいだ。
顔も『乳神』の通称でネット拡散されて日本中に広く拡散されている。
潜入はとても難しい……と思われたが、ダオスはこれについて回答する。

「それは問題ない、これは機械に強い犬牟田に教わったことだが……解決策は影薄組が使っているデモニカにある」
「あかりちゃん、小鳥が教える通りの手順でデモニカスーツの悪魔召喚プログラムを使って」

小鳥はあかりにデモニカスーツに内蔵された悪魔召喚プログラムを起動させ、操作を教わることで一通りの手順を覚える。
その結果。
小町は光に包まれるとあかりのデモニカスーツのコンピュータの中に入った。

『うお? あたいがあかりのデモニカの中に入っちまった!』
「びっくり仰天だよ!」

あかりのヘルメットの中に『死神 オノヅカコマチ』の驚き顔が映る。

「見ての通り、悪魔召喚プログラムには悪魔や天使、魔獣を封じて仲魔とする機能がある」
「狂信者の狭間や大和って人が使っていたものと同じっすね」
「左様。これを利用すればステルス能力を持っていない小町を、ステルス能力を持った影薄組が運搬することで恩恵を受け、ビックサイトへの潜入を容易にできるわけだ」
『なるほどねえ、しっかしこんな便利なもんがあるなら他の連中も連れていけるんじゃないのかい?』
「残念ながら大半の仲間はプログラムに『悪魔』と判定されないせいか入れない。
入ることができるドラゴン族は防衛に欠かせぬし、天使判定のカヲルは予言に必要な鎮魂歌を作らせるとために都庁に残ってもらわねば困る」

一先ず、小町の潜入問題が解決したところで、小町は悪魔召喚プログラムから出た。

319 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:45:38 ID:qa2XlgdE0

「潜入問題はよしとして、小町を選んだことにも理由がある。
クラウザーの蘇生手段を破壊したことを世間に発信する際、誰がそれをネットに流すかも重要になる」
「だったらあかりたちでも……」
「待て待て待て、発信者がおまえたちではいくらなんでも影が薄すぎだ。
映像で流しても透明人間が映しているようにし見えんだろう……オイ、気を落とすでない、あかり」
「……まあ、事実っすね。大阪のジプシー・デンジャーとの戦いでも、小町さんや混沌の騎士さんだけクローズアップされて私たち四人は半ば無視されてたぐらいっすし」
「発表者も重要つーわけか。ジーミーな俺たちじゃ世間への効果も薄い」

影薄たちは影が薄いだけに、存在を忘れ去られやすい。
組成手段を破壊した動画を掲示板に張り付けたところで無視されるか、ごく少数に見つけられても狂信者を止めるには不十分なくらいしか伝播しない可能性がある。

「そこで小町の出番だ。
誇張も入っているとは参加者から信頼されている数少ない女傑。
そんなおまえが狂信者に痛恨の一撃を与えた動画を上げれば、瞬く間に広がるだろう」
「確かに、完全に悪党扱いの他の同盟軍の仲間よりは信頼されるだろうね」
「しかも、小町さん自身にも泊がついて私たちが並行してやっている小町さん偶像計画が捗りますね」

小町が狂信者に痛手を追わせたことを世間に発表することは、並行して実行中の小町偶像計画のためにもなる。
ヘルヘイム扱いの都庁のボス扱いであるダオスを、小町が倒すという演技を行うことで参加者の混乱を沈静化させる計画は、とにかく小町のヒーロー性を上げることで効果を上げる必要があった。
この計画を実行に移すにはどうしても拳王軍と狂信者が邪魔であるし、ちょうど片方を潰すことのできるため一石二鳥とも言えるのだ。

「あ、ちょっと待った。
あたい、さっき追い払ったモブ暴徒に信頼できる対主催がいたら、都庁の近くで待ってるから会わせてくれって言ったんだけど、そっちはいいのか?」
『ならばこの俺が留守を引き受けよう』

スマホ越し語りかけてきたのは、世界樹の下層部にて心の傷を負っているきらりの介抱をしている元・悪魔超人の人間・魔雲天であった。

「魔雲天、おまえに任せて大丈夫か?」
『人間になってしまったことは都合がいい。
人間の姿の俺は世間の誰にも知られてないし、ほかの連中ほど警戒はされないハズだ。
ただ小町の仲間であるという証拠が欲しい……何でも良いからちょうどいいものを一つくれないか?』
「……わかった。あたいが主力武器に使っていた神鎗の柄がある。それをやるよ。
苦労をかけてすまないね」
『いや、きらりの件で助けてもらった恩返しをしたいと考え、人間になって弱体化した身で何かできることはないか探していたところだ。
あのお方もきっとそうするよう願うだろう』

魔雲天は悪魔超人を引退したが、悪魔将軍への敬愛や忠誠心は捨てていない。
放送で彼の名前が呼ばれた時は多大なショックを受けたが、絶望で塞がるのは将軍への無礼であると考え、非力な人の身でも戦うことを決めた。
近くのベッドで疲れきって眠っているきらりを見守りながら、それを決めたのだ。


「とにもかくにも影薄組の潜入作戦に関する疑問は以上と見ていいな?
この作戦の趣旨は影薄組による狂信者中枢への破壊工作と、偶像計画に必要な小町の泊付けの意味が込められている。
……だが、この任務は敵の懐に最低限の戦力で飛び込むため、非常に危険を伴う」
「ビックサイト内部は改装されていて殺し合い前の見取り図なんて宛にできませんし、他にもどんな敵や罠が潜んでいるかはカオスロワちゃんねるでさえもわかりません」
「作戦成功率や生還率も非常に低く、決死隊作戦と言っても差し支えない。
仮に時間の猶予があれば、こんな無茶な作戦は薦めたくない。
日之影、桃子、黒子、あかり……そして小町も、降りたいなら今のうちだ。
作戦に乗るのならば死ぬ覚悟はできているか?」

鬼気迫る表情で危険な作戦に了承するかを問うダオスと小鳥。
失敗すれば死、成功しても全滅する可能性も非常に高い作戦。
ハイリスクすぎる作戦から仮に降りてしまっても誰も責めないだろう。

320 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:46:06 ID:qa2XlgdE0

だが影薄組五人は、死ぬリスクよりも狂信者を討つことで得られる多くを救う道(ハイリターン)を選んだ。

「もう時間もないんだ、別の作戦を練り直す時間も勿体無い。あたいはやるよ」
「大活躍するチャンスを前にして主人公は引かないもん!」
「元生徒会長だってな!」
「私は小町さんや皆が一緒なら何も怖くないっす」
「五人揃わないとただでさえ少ない作戦成功率がもっと低くなります、僕もやりますよ」

五人とも、覚悟を決めて作戦に乗ることにした。

「だけどダオス、一つだけ間違いがある」
「なんだ?」
「あたいたちは一人でも多く、いや誰も死なずに、この都庁に帰ってくる。
それまで世界樹を陥落させるんじゃないよ」
「……ああ、わかっている。
ここがなくなるとおまえの偶像計画が水の泡。そして帰る場所だからな」

高い士気と世界を守るという目的意識から来る笑顔を交えた小町の啖呵に、ダオスもクスリと微笑むのであった。
この五人ならきっと作戦を成功させて狂信者組織を倒せると思っただけに。


「よし、死ぬ覚悟があるのなら、『アレ』もやってもらえるな?」
「……『アレ』?」
「時間はまだ少しだが残されている……命の前に尻を犠牲してもらえるか?」






で。

『にしゃ!』

時刻は19時ちょうど。
フォレスト・セルの口から二人の影の薄い少年が吐き出された。

影薄組の黒子テツヤと日之影空洞だ。
セルから吐き出された二人は粘液塗れで全裸であった。
周囲に女性はいなかったが、代わりにレストやサウザーと言った男性陣が毛布を片手にすぐさま介抱に入った。

「大丈夫か、日之影」
「はは、正直舐めていたぜ、彼女でもない奴に童貞より先に尻の処女を失っちまうなんてな……」
「……ご愁傷様とだけ言っておく」

普段飄々としている日之影は声をかけてきたサウザーに笑顔を向けるが、それは明らかにぎこちなく作り笑いだと思った。
笑顔がガクガクしているなら腰もガクガク痙攣している。
それを見たサウザーはなんともいたたまれない顔をしていた。

「それだけセルのテクニックはすごいのさ。
どんなに肉体を鍛えた存在もしばらくは立っていられなくなるレベルで。
まあ、君と黒子はまだまだタっているみたいだけど」
「笑えねえよ、その下ネタ。あ、やべえ、また出ちまった」
「や、やめんか! 俺の服に汚れがつくかと思ったぞ!」

経験者であるレストはドヤ顔で語り、今さっき経験者になった日之影とまだ後ろは処女のサウザーは呆れた顔をしている。

「ところで黒子は大丈夫?」
「鋼の精神力を持っているアイツのことだ。
きっとフォレスト・セルのテクニックだって――」

もうひとり、セルの加護を受けていた黒子ならばきっといつもどおりであろうと期待されていた。
ほむらが魔法少女にしてもソウルジェムが濁らないだろうと思われたぐらいのオリハルコンメンタルの持ち主だからだ。

「――――」
「あ、ダメだ。あまりのショックで固まってやがる」
「あちゃー、セルの前では黒子でもダメだったか」
「ひええ……こいつでダメなら全参加者がセルのテクニックに耐えられんだろう」
「にしゃー、しゃしゃしゃーにしゃー♪」

黒子は連載初期のジャスタウェイ顔のまま、体育座りで固まっていた。
なぜか勝ち誇り、某スローロリスのような勝利のポーズを取るフォレスト・セル。

321 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:46:48 ID:qa2XlgdE0


「男どもあと40秒でそこからどきな!
あたいたちが、いつまで経っても出られねえじゃないか」
「おお、すまねえなこまっちゃん」
「覗いたらあかりとモモと三人がかりでしばくからな?」
「そんなオオナズチみたいな真似はしないよ」
「レスト、なんとなくおまえならやりかねん気がするんだが……まあ、変なことはしないように聖帝たる俺が責任を持って見張っておこう」

未だに正気に戻っていない黒子を日之影が背負い、全裸の少年二人と聖帝とアースマイトは出て行った。
そこから入れ替わるように三人の裸の美少女達と、まどかとほむらが付きそう形で現れた。
まどかとほむら以外は一糸まとわぬ姿で夜風に晒しているためか、三人とも顔を緊張で紅潮させていた。

「トホホ、服をもらえたと思ったらまた全裸っすか……」
「ま、前の処女は取らないって言われたけど、これって事実上のセッ……とにかく怖いよ小町ちゃん。
同人誌でそれなりに稼いでる経験者からどうすれば教えて!」
「人を勝手に経験者にすんな!
幻想郷在住の人間が勝手にあたいを題材にしたいかがわしい薄い本を売り出しているだけであたいはバリバリの処女だよ!
ましてや後ろなんて……」

未成熟、美乳、豊乳の体が緊張によって出た冷や汗で濡れ、その体で小町の体に寄り添うのだから余計に艶かしい。

「あかりちゃん! 黒子くんと日ノ影さんは何も教えてくれないみたいだから、終わったらお尻は気持ちいいか教えてね!」
(クッ、仕方がないとはいえ、まどかの性知識の危険が危ない!)

天使の微笑みでさらってトンでもないことを言うまどかと、終わっても何も喋るなと熱い視線ビームを送るほむらに見守れる形で、三人の前にフォレスト・セルは口を開く。


なぜ、これからビックサイトへ侵入をしなければいけない影薄組が、こんなエロゲじみたことをしているのか?
それは沖縄に現れた蒼の精霊、破滅を呼び込む黒き獣の存在に他ならない。
黒き獣の纏う蒼はテラカオス以外は耐えらない代物。
仮に周囲に降り立てばテラカオスと候補者以外の全てが一瞬で無に帰すだろう。
黒き獣の前ではレベルの高さや耐性などただのハリボテである。

だが何事にも例外は存在する。
テラカオスほどではないが蒼に耐えられる物質を古代グンマーがフォレスト・セルを通して残してくれた。
セルに尻を捧げた存在はテラカオス因子を吸い出されると同時にアンチテラカオス抗体及び蒼への耐性を得られることができるのだ。
先に加護を受けたレスト、きらり、魔雲天は、『少しの間だけ』なら黒き獣と対峙しても死なない耐性を得ている。

現在沖縄にいる黒き獣、または獣を殺して蒼の力を得たかもしれない貧乳歌姫が、いつ東京に攻めてくるかはわからない。
もし狙われるなら海に面しているビックサイトからかもしれない。
その場合、仮に接敵した場合、耐性がない場合は戦うことも逃げることもできはしない。
そんな懸念があるからこそ潜入作戦の前に抗体を手に入れる必要があった。
唐突なテラカオス化を防いで作戦を失敗させる要因を潰す意味合いもあった。

322 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:48:21 ID:qa2XlgdE0

とはいえ、尻の純潔を捧げるのは、命を賭けることとは全く違う勇気がいる。
三人とも処女なのでなおさらだ。
ちなみにフォレスト・セルが治療で抗体を一度に分けられるのは三人までで、それ以上は効果が半減する。
かといって一度の治療は30分かかるので一人ずつは時間の無駄。
三人同時にいくしかなかった。

「て、てやんでえ! 女は度胸だ!!
命散らした奴がゴマンといるのに、尻一つ捨てられないケツの穴の小さい女でいられるかい!」
「お、応っす!」
「主人公はケツに対して根性がないほどヤワなのかい?」
「の、ノーサー!! 主人公は退かぬ媚びぬ省みぬ!!」

しかしいつまでも立ち往生はしていられない。
そこで小町は(半ばやけっぱちの)啖呵を切って二人を奮い立たせる。

「おし、じゃあ、いくぞおおおおおおお!!!」
「「おおおおおお!!」」
(もう、ヤケクソね)

気合を入れた後に槍のようにフォレスト・セルの口へ向かっていく小町と後に続く二人。
その光景を微妙に冷ややかな目で見るほむほむの図。
そして三人の期待(?)に答えるようにフォレスト・セルは口を開き、中から無数の触手が飛び出した。

「きゃん!?」
「ひやああああ! そこはらめえ!!」
「ぬ、ヌルヌルするっす!」

一瞬にして触手に絡め取られるあかり、モモ、小町の肢体。
縛られる体に、肌にくい込む触手、絞られる汗、ダダ漏れの嬌声、揺れるおもち四つ。
同性なのに思わず見とれて鼻血がちょろっと出てくるまどほむ。

「あー、やっぱりこええええ!!!」

思わずどこぞパンツレスラーが言いそうな叫び声を小町は上げながら、三人の美少女はフォレスト・セルに美味しくいただかれた。







やられたぜ。 投稿者:爆乳変態死神 (東月方日(ZUN)午後7時14分22秒)

今日の東月方日にいつもの雀士の姉ちゃん(高校一年)と目立ちたがりの団子の主人公ちゃん
(13歳)あたい(外見20代)の3人で世界樹にあるフォレスト・セルの口の中で盛りあったぜ。
今日は明日が終末かもしれんのでデモニカと武器と防具を脱いでから滅多に人が入れない所で、
そこでしこたま唾を飲んでからやられはじめたんや。
3人で触手舐めあいながら脱ぎ忘れた靴下だけになりセルが持っていたテラカオス抗体を3本ずつ入れあった。
しばらくしたら、下の穴がひくひくして来るし、触手が因子を求めて腹の中でぐるぐるしている。
姉ちゃんに口の中をなめさせながら、主人公ちゃんの口の中を舐めてたら、
先にセルの兄ちゃんがあたいの尻に抗体をドバーっと出して来た。
それと同時に姉ちゃんも主人公ちゃんにも抗体を出したんや。もう体中、抗体まみれや、
3人に出された抗体を手で掬いながらお互いの体にぬりあったり、
粘液まみれの触手を舐めあって抗体で浣腸したりした。ああ^〜たまらねえぜ。
しばらくやりまくってから又浣腸されるともう気が狂う程気持ちええんじゃ。
セルの兄ちゃんの触手があたいの腸内を突うずるっ込んでやられると
腸内が抗体と粘液でずるずるして気持ちが良い。
主人公ちゃんも姉ちゃんの口に舌を突っ込んで唇を合わせて居る。
汁まみれの姉ちゃんの雀力を掻きながら、思い切り受精したんや。
それからは、もうめちゃくちゃに姉ちゃんと主人公ちゃんと唇を重ね合い、
抗体を塗りあい、二回も女汁を出した。もう一度やりたいぜ。
やはり大勢で粘液まみれになると最高やで。こんな、グンマーの変態遺産と触手遊びしないか。
ああ〜〜早く汁まみれになろうぜ。
世界を守りたいと願う奴なら最高や。
汁まみれでやりたいやつ、至急、手紙くれや。
靴下姿のまま浣腸して、粘液だらけでやろうや。

323 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:49:08 ID:qa2XlgdE0



「小町さん! 起きて小町さん!」
「ハッ、夢か! もう終わったのか?!」
「小町さん、お尻にイれられて三秒で気絶したじゃないっすか!!」
「え? そうなの?」
「私とあかりちゃんは気絶できないだけに最初から最後まで……ウッウッ」

小町が目覚めたのは治療行為が終わり、フォレスト・セルから吐き出された後だった。
尻が広がって何かが残って感覚と、いろんな液体でヌルヌルになった裸体。
泣いているモモと、レイプ目で地面に転がっているあかりと解放を行うまどかとほむらが目に映った。

「あかりちゃん、ねえ答えて、お尻は気持ち良かった?」
「――――」
「まどか、ちょっと待ってあげて、今の彼女の精神状態では返答は無理よ」

「にしゃにしゃしゃ(アンタとモモのおもちは最高だったぜ、もう一度やりたいぜ)(キリッ」
「何言ってるかわからないのに、なぜか意味が分かる気がするっす」
「こいつ段々、オオナズチ化が進んでないか……あ、やべえ、思い出したら出ちまったよ」
「何がっすか!?」

こうして抗体と蒼への耐性を得た影薄組は、少しの休憩を挟んだ後、都庁からビックサイトへの旅路に準備を整えた。
ちなみに五人ともちゃんと服とデモニカは着た。
さらに黒子とあかりは犯された精神的ショックから15分くらいで回復した。

そして時刻は20時。
いよいよ、出発の時である。
小町をあかりの悪魔召喚プログラムに格納した後に、仲間に見送られる影薄組。

『あれ? 桑原とアイスシザースは?』
「イリヤちゃんや犬牟田くんたちも、いないね」
「桑原たちならさっき、レーザーの射程外から嫌な予感がするって言ってイリヤたちを引き連れて調査に出かけたぜ。
直に戻ってくるだろ」
「もっとも、小町さんたちの見送りはできないだろうから、代わりにエールを贈って欲しいって言ってた。
『がんばれ、誰ひとり死ぬんじゃねえぞ』って」
『ああ、あとでありがとうって伝えてくれ』

レイジとイオリが言ったとおりに、見送りに防衛や治療といった事情のために外せないメンバーと、桑原・イリヤ・アイスシザーズ、高津と犬牟田はいなかった。

『あたいたちは全力を出すから武運を祈ってくれよ』
「レストさんにほむらちゃんはあんまり無茶をするから死なないでくださいね、私の大切な友達だから」
「皆さんお元気で」
「あかりはみんなも魔物もだいすーき! だから主人公の仕事を終えたら必ず帰ってくるね」
「じゃ、期待されたからには成果をあげてくるぜ」

五人は同盟軍の仲間に別れの挨拶を終えた後、仲間の視点では幽霊のように消えていった。
四人はかつて狂信者が地下の道を利用して都庁を攻めたように、東京中に張り巡らされた地下道を通ってビックサイトに向かうことにした。

「影薄組はビックサイトに向かったか」
「サウザーさん、ちょうど高津さんたちも戻ってきたみたいです」

影薄組と入れ替えになる形でドラゴンの集団に跨った高津・犬牟田、そして生き別れだった先遣隊の三人が戻ってきた。

「紘太! ふなっしー! なんか大きくなってるがチルノも無事だったか!
ん? イリヤたちはどうした?」

クロコダイン以外の先遣隊メンバーの存命にサウザーや聖帝軍は一時は喜ぶが、高津たちの浮かない顔を見て何かを察してすぐに表情は曇った。

「イリヤは死んだ……イリヤだけじゃない、桑原やアイスシザーズも殺された」
「なに!?」
「桑原さんが!?」

高津から告げられた三人の仲間の突然の死の通告に、聖帝軍やエリカ、他の同盟軍の仲間も固まる。

「高津さんから聞いたよ、キュゥべえってのは俺らや都庁の敵なんだよな」
「キュゥべえに会ったの!? アイツは今どこに!」

キュゥべえの名前を聞いて飛びついたのはほむらであった。

「ついさっきまで近くにいたが逃げちまった……どうやら仲間の霧切や苗木を騙しているらしい。
……クソッ、仲間だと信じて向かい入れた俺が馬鹿だった、イリヤたちを殺したのは俺も同然だ。
俺は自分のことを絶対に許せねえ……」
「落ち込んじゃダメなっし、紘太のせいじゃ絶対にないなっしー……」
「どうやら事情があるみたいだけど、少し落ち着いたら話してもらえる?」

涙を流し膝をついて崩折れる紘太とふなっしー。
キュゥべえが近くにいた事実に並々ならぬ嫌な予感を感じるほむら。
困惑する周囲。

だが、事態はさらに追い打ちをかけらていく。
ズドンッ、と突然、世界樹の第一層部分から大爆発が起きた。

324 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:49:38 ID:qa2XlgdE0

「なんだ今の爆発は!?」
「まどか!」
「お、お腹が痛い…」

同時に世界樹と感覚を共有しているまどかが腹を押さえて、その場にかがみ込んだ。
彼女の腹には大きな青あざができていた。

「砲撃!? 攻撃は見えなかったけど……まさか、デスマンティスのような裏切り者がまだ中に!?」

レストはかつて世界樹を裏切ったデスマンティスのような潜伏者の攻撃を疑うが、すぐ後のまどかの言葉により否定される。

「レストさん違う……この痛みは外からきたもの、ダオスさんでも目視できない見えない攻撃だよ」
「なに、影薄組の皆のような見えない攻撃だって?」

攻撃の正体は拳王軍の投げた消える魔球である。
それが今になって着弾し、第一層の一部を吹き飛ばしたのである。
この時点では同盟軍のメンバーは知る由もないが。

「それよりもあの位置にはスノードリフトのみんなやオオナズチさんがいたはず、無事を確認しないと!!」


場面は移り、砲撃を受けた第一層の一部。
一番最初に駆けつけたのはさやかであった。

「オオナズチ……良かった無事だったのね」
「無事……とは言えんがな、さやか……」

オオナズチは普段のキモヲタじみた口調を維持できないほどのボロボロの血まみれであったが、致命傷は回避していた。
この傷もさやかの癒しの魔法があれば立ちどころに治るであろう。
……問題なのはオオナズチ以外の周囲の状態であった。

まるで内部がシェイクされたかのように樹木のダンジョンは見る影なく燃え上がり、さっきまで命だったものの肉があたり一面に散乱している。

「……スノードリフトは全滅だ、一匹残らずな」
「そんな!」

都庁の仲間、特に魔神皇戦で活躍したスノードリフトたちは今後に備えて一箇所にたむろしていたことが仇になり、たった一撃の投球で絶滅した。
もう、この世界で彼らの勇ましく遠吠えを聞くことは叶わない。

【スノードリフト@世界樹の迷宮 全滅確認】


「クソッ、我は五分前にドラゴンネットワークを切断していたから助かった!
ギムレーがチャットをしてくれなければ、玄室に閉じこもり続けていた我も一緒に死んでいた!
我が助かって彼らが助からなかった差は本当にそれだけだ……!」

オオナズチはつい先ほど、ギムレー及びイチリュウチームとのコネクションを得て、カオスロワちゃんねるの裏とドラゴンネットワークの危険性を知り、彼方が不屈の勇者足り得るテラカオスを手に入れたことを知った。
そして最後のドラゴンネットワークを切って仲間に情報を伝えるために玄室から離れたからこそ、爆心地から離れられたオオナズチは助かったのである。
仲間をむざむざと殺されたことへの悔しさか、ダオスの防空能力すら上回る攻撃への恐怖か、オオナズチは気を落としていた。

「落ち込まないでオオナズチ、まだ生存者がいるかも……あれ?」
「どうした?」
「爆心地に何かある……これは野球ボール!?」


さやかが破壊されたダンジョンの中で見つけたのは、この世界樹に不釣合いな野球ボール。
そして中には拳王軍からの脅迫じみた挑戦状と、電車ごっこロープが入っていた……

325 決戦の時、迫る…前のちょいエロ回!? ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:50:25 ID:qa2XlgdE0



【二日目・20:10/東京都 新宿都庁世界樹】
※第5266話で投げられた魔球が世界樹に届きました。
 中の挑戦状と電車ごっこロープは無事です。
※聖帝軍と聖帝軍先遣隊が合流しました
 先遣隊は情報共有にて予言に纏わる進展状態と、キュゥべえの正体を知りました
※オオナズチがドラゴンネットワークで握った情報は、まだ仲間に伝播していません


【都庁同盟軍】


【ダオス@テイルズオブファンタジア】
【レスト@ルーンファクトリー4】
【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【音無小鳥@アイドルマスター】
【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【オオナズチ@モンスターハンターシリーズ】
【エリカ@ポケットモンスター】
【アルルーナ@新・世界樹の迷宮】
【歪みし豊穣の神樹@世界樹の迷宮4】


【聖帝軍】

【サウザー@北斗の拳】
【ターバンのボイン(金色の闇)@ToLOVEるダークネス】
【ターバンのガキ(円亜久里)@ドキドキプリキュア!】
【ターバンのガキ(イオリ・セイ)@ガンダムビルドファイターズ】
【ターバンのガキ(アリーア・フォン・レイジ・アスナ)@ガンダムビルドファイターズ】
【ターバンのおっさん(高津臣吾)@ササキ様に願いを】
【ターバンのガキ(犬牟田宝火)@キルラキル】
【ターバンのないガキ(葛葉紘太)@仮面ライダー鎧武】
【ターバンのレディ(チルノ)@東方project】
【ターバンのナシ(ふなっしー)@ゆるキャラ】
【諸星きらり@アイドルマスターシンデレラガールズ】
【ターバンのレスラー人間(ザ・魔雲天)@キン肉マン】


【二日目・20:10/東京都 新宿 地下道】
※ビックサイトへの潜入作戦実施中
 小町は悪魔召喚プログラムから出るまでは影薄組のステルス能力の恩恵を受けられます
※影薄組全員がフォレスト・セルの抗体を得ました
 蒼への多少の耐性を得ると同時に、今後のテラカオス化を発症する危険がなくなりました

【影薄組】

【小野塚小町@東方Project】
【日之影空洞@めだかボックス】
【東横桃子@咲-Saki-】
【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
【赤座あかり@ゆるゆり】

326 ◆6qClYvksio :2019/04/07(日) 19:50:49 ID:qa2XlgdE0
投下終了です

327 開始せよ 世界大戦 :2019/04/11(木) 11:38:17 ID:ape0A4TY0
下北沢へテラカオスの調査に出かけたホモども(道下・遠野)の帰還は、命じたセルベリアの予測よりも格段に早いものであった。
しかも有益な、テラカオス化したと思われる参加者の死骸を持ち帰るという大成果を上げていた。
セルべリアは自分とホモども以外は誰も入れていないテントの中で、集めた情報の共有を行う。

「この殺し合いの目的は人口削減ではなく、テラカオスという化物を生み出すためのもの。
……おまえたちはそう言いたいんだな?」
「はい、人口削減はもう達成できてるそうですし、主催がそれを把握できてないとは思えない」
「でも、そんなガバガバの殺し合いもテラカオスを生み出すためのものだと思えば辻褄が合う気がするんです」

ホモどもの口から教えられた、参加者の突然の発狂・怪物化、支給品の水に何かが含まれている可能性、人口削減の目的は果たされたのに終わらない殺し合い。
セルベリアもまた、ホモどもと同じくカオスロワの真の目的はテラカオスであると結論づけた。

「しかし、何のために?
テラカオスを手に入れる武力と権力が目的なら、もっと手っ取り早い手段もあるハズだが……」
「え? 都庁の魔物とか拳王軍とかいるし、主催最高戦力らしいバーダックも殺されるぐらいだから、力が欲しいだけじゃないんですか?」
「よく考えろ。
日本の支配が目的ならほぼ全参加者に首輪をつけた時点で達成されている。
自分たちに不都合な存在はその時点で首輪を爆発させて処刑させた方が手っ取り早く全てを支配できるからだ。
主催はなぜそれをしなかった?」
「……あれ?」
「そう考えるとすごく……おかしいです……」

だが、テラカオスの力が目当てであると睨んだホモ二人と違って、セルベリアは何かが解せない気がした。

(他に考えられる理由はアレか)

脳裏に浮かぶビックサイトの内部で見た、沖縄の異常気象。
セルベリアにはテラカオスがあの異常気象に関係――対抗するための何かではないかと睨む。

(だが、繋がらない。
あれを止めるのがなんでテラカオスである必要がある?
そもそもあの異常気象自体がなんなんだ?)

セルベリアには全てを破壊し、大災害の原因でもあったエネルギー「蒼」の存在を知らないため、テラカオスが蒼を吸収できる唯一の存在であることを知らなかった。
ちなみにホモどもは迷信と思い込んでいるため、救済の予言のことを伝えていない。
さらに言えば安倍の妻の情報横流しでテラカオスに纏わる計画を知っているルルーシュは、セルベリアには不要な情報として一連のことを伝えていない。
それ以前に、ルルーシュは都庁第三攻撃作戦を練り上げているので忙しく接触する暇がない。

「まだまだ情報が足りないようだ」
「どうするんです?」
「ゼロさんの知恵が欲しいですけど、作戦開始予定時刻まで時間がない。まずいですよ!」
「止むを得ん。おまえたち二人をドリスコルとゼロが指揮する攻撃部隊へ組み込む。
そうすればゼロとも情報が共有できるはずだ」

防衛のための戦力が落ちてしまうが、セルベリアはそれよりも知恵者であり狂信者内部では唯一の味方と言えるかもしれないゼロへ情報を渡すことを優先する。
クラウザーさん蘇生は第一で今も目的を忘れたわけではないが、テラカオスの情報は狂信者及び甦ったクラウザーさんの未来に関わる可能性があるからだ。

セルベリアはホモども二人がテントから出て行く前に四条下した魔理沙の死体を竜殺剣で縦に真っ二つに割った。
そして片割れをディパックに詰めて遠野に渡す。

「これはゼロに渡せ。
間違ってもドリスコルや他の狂信者には情報を渡すんじゃないぞ。
ドリスコルは信用できんし、主催のスパイが紛れ込んでいる可能性だってあるからな」
「うん(タメ口)」

死体を分けた理由はセルベリアかルルーシュ、万が一の時にどちらかが倒れてしまっても片方がテラカオスについて調査できるようにするための保険である。

328 開始せよ 世界大戦 :2019/04/11(木) 11:39:20 ID:ape0A4TY0







そして、時刻は九時。

第三次都庁攻撃作戦……その攻撃メンバーが上層部とゼロの見解で決まった。


○ドリスコル with グレートゼオライマー(カレン)
○ゼロ    with ガウェイン
○碇シンジ  with エヴァ初号機 F型装備
○道下正樹  with ユニコーンガンダム
○遠野    with フェネクスガンダム
○司波深雪
○天龍


○兵力にモブ狂信者機甲部隊・歩兵部隊、カギ爪団半数、深海棲艦半数
○ディー、セルベリア、サーフ、松本、切歌、レジーナ、サイコマンを除くその他ネームド狂信者も参戦予定



ビックサイトでの格納庫では指揮官や隊長に抜擢されたネームド狂信者が集まっていた。
ある者は機体に乗り、ある者はヘリなどに乗って、都庁との中継地点としている港区に向かう予定である。

「さあ喜べメス豚! 次の戦場は都庁だぞ」
『いやあああああああああ! クラウザーの歌で耳が壊れるうううううううう!!』

ドリスコルは以前にゼオライマーに接続するカレンの暴走のせいでイチローたちを取り逃がす失敗をしてしまったので、今度は先手を打って作戦が始まる前に彼女の嫌いな歌を大音量で流すことで調教をする。
カレンにとっては耐え難い拷問であった。
その拷問の途中で一人のボーイッシュな眼帯少女が姿を現した。

「おおっ、やってんなあ。
ロリだったら姉ちゃんを助けてやったんだが、ちょっと外見年齢高すぎるかな」
「おまえはサーフがオシリスを加工して作ったという女だな?」
「俺の名前は天龍、フフッ怖いか?」
「フンッ、おまえや深海棲艦がどれほどの実力を持っているかは知らんが宛にはしている。
ブレインデバイスよりも使えないと判断したら容赦なく後ろから撃つからな」
「……どこぞのドラゴンみたいに後ろから不意打ちを受けてズガンなんて情けない死に方はしねえよ。
それと魔改造したマスターボールだ。作戦に役立てろ」

元・オシリスの天空竜である天龍は、目の前の男こそ自分を瀕死に追い込んだ男であると知ってはいるが、人格的には別物なので特に恨みはなかった。
ただし、提督たるサーフの命令があれば即裏切る予定ではあったが。



その一方、新・カギ爪団一行。
ゼロは九時までに作戦を立案し、ディーとドリスコルに認められた。
道下・遠野から情報とテラカオス候補者の死体を手に入れたが、正直、先に情報を得ていただけにルルーシュにとって大きな+になることはなかった。
ただ一つ、都庁を滅ぼした後でテラカオス化した死体は対主催との接触に役立つかもしれないので、何も持っていないよりはマシだ。

(こうなっては仕方ない、都庁にはナナリーのための生贄になってもらう。
それまでテラカオスの件はおあずけだな)
(お兄様は私が全力でお守りしますわ、そして私とお兄様が戦場を離れているうちに松本さんが蘇生装置を奪って、お兄様の寵愛は私一人のもの……完璧ですわ!)

「やったぜ、新しいユニコーンガンダムをもらえた!」
「僕は改造もしてもらったよ、サーフ博士様々だね!」

ホモどもはホモ・アビスを返却した後、修理を終えた機体が戻ってきていた。
それだけでなく道下のユニコーンガンダムはフルアーマーに改造。
遠野はどこかで手に入れたらしいユニコーンガンダム三号機・フェネクスを手に入れていた。
しかも宝具の槍はおまけとしてただでもらえたのだ。
これだけの大盤振る舞いの理由は以前、聖帝軍を工作動画で参加者から孤立させたことが戦果として認められたためである。



そして、ビックサイトに待機していた攻撃舞台は、都庁に向けて進軍を開始した。
ロボット兵器、歩兵、深海棲艦がぞろぞろと要塞から離れていく。
その様子を会議室でモニター越しに見つめるのがディーとサーフであった。

329 開始せよ 世界大戦 :2019/04/11(木) 11:39:56 ID:ape0A4TY0

「ドリスコルとゼロたちにはクラウザーさんのために頑張ってもらおう。
これまでを凌ぐ戦力と人材を投入したのだから負けるハズがないと思いたいが、彼らが敗北した時のためにネオ・ジオングスーツの完成を急いでくれサーフ」
「了解、サイコシャードの調整のために完成には時間がかかってるけど、完成した暁にはどの勢力でも僕らに勝つことはできなくなるさ」
「君には期待している」
「ありがとう」

ネオ・ジオングに搭載された肝とも言えるサイコシャード発生機。
これはνガンダムがサイコフレームの共振により単機でアクシズを押し戻したように、あらゆる奇跡または悪夢を呼び込むことができる。
結果として負けでしまったとはいえ、サイコフレームの有用性はスカイツリー戦のホモどもの戦いぶりから実証済みだ。
ディーとサーフはスカイツリー戦でのデータを元に、サイコシャードを完成させるつもりなのだ。

(まあ、僕に取って有利に働くように手を加えておくけどね)

ディーはまだ知らない。
隣にいるサーフこそ、今の世紀末な情勢を作り上げた大災害の元凶……大元を辿れば崇めているクラウザーさんを間接的に殺した存在も同然であることを。



ビックサイトの外から遠くなっていく攻撃部隊を見送るセルベリア。

(さて、防衛部隊の指揮の傍ら、私はどう動くか……)

テラカオス化死体の片割れの入ったディパックを手に持ち、ゼロの支援を受けられなくなった今、どう動くか考える。
防衛の仕事を放棄するわけではないがテラカオスを調査して、主催の目的を探ることをやめたわけではない。

まずは死体や支給品の水をビックサイトの内部にいる研究者に渡して調査させたいが、その前にディーの息がかかっていない研究者の狂信者を探す必要がある。
さらに言うと、現在の兵器開発の主任にしてディーの右腕とも言えるサーフは信用ならない。
確証はないが、悪魔の勘というか本能がアレは危険だと語っている気がするのだ。



「あー! しまったデース! ゼロと会う前に出発されてしまったデース!」
「あれは……切歌たちか?」

何やら騒ぐような声が聞こえたので其方に振り返ると切歌・レジーナ・サイコマン、あと謎の喋るバイクがいた。

「ううむ、どうやら我々がガラクタ探しにモタついている内に出発されてしまったみたいですねえ」
「どうしよう……ゼロの奴がサイドバッシャーが言っていた大災害を引き起こした奴かもしれないのに」
(俺の体になる予定だったグレートゼオライマーがあんなに遠くに……ぐぬぬ)

彼らはビックサイトの防衛部隊に選ばれたのでお呼びがかからなかった、というより草加の我儘のせいでつい五分前までガラクタ探しをしていたため、見つけられずお呼びがかからなかったのである。
ゼロの正体を確かめるつもりで接触するつもりが、それが叶わなかったことに彼女らは悔しそうに遠くなる攻撃部隊を眺めるしかなかった。

330 開始せよ 世界大戦 :2019/04/11(木) 11:41:09 ID:ape0A4TY0

「おまえたち何をしている!
おまえたちは私が指揮をする防衛部隊に配属されている。
わかったなら所定の配置に早くつけ!」
「ゲッ、セルベリアおばさんデス!」
(……おまえも私をおばさん呼ばわりか)

セルベリアは切歌の失言は聞かなかったことにして、サボってるように見えた一行を叱りつけ、すぐに仕事をさせようとする。

「待って! セルベリアがゼロをカギ爪団の新しい団長に指名したのよね?」
「だったら何だ」
「ゼロに怪しい動きはなかった?
ひょっとしたらそいつが裏切者かもしれないの!」
「なに!?」

自分とゼロがいざという時のためにディーやドリスコルへの謀反を企てていることをどこで知られたのか、セルベリアの背筋が凍りつく。

「まて、その情報をどこから手に入れた?」
「ここにいるサイドバッシャーからデス」
『厳密には疑惑がある奴って言った方が正しいけどな、ひょっとすると俺の持ち主を殺しやがった奴かもしれない』
「この喋るバイクの持ち主を殺した……?」
「ゼロは狂信者のフリをした潜伏者かもしれないんデス、まだ会ったこともないから詳しいことはわからないデスけど」
「あれだけ同志を崇めていた道下と遠野や他のカギ爪団の人が、同志のことなど忘れたみたいにゼロにベタベタですもの。
怪しむなという方が変じゃない」
(確かに……)

レジーナの言うことにも一理あった。
カリスマ性だけでは説明がつかない道下と遠野の従順ぶりからして妙だとは思っていた。
ホモどもの変わりぶりは、どちらかと言えば洗脳されたようにも見える。
狂信者の中でも異端の部類であったカギ爪団をまとめられるのはゼロしかいないと思ったので、彼を新しい首魁として任命するしかなかった。

しかし、今思えば、ディーとドリスコルは確かに異常気象をクラウザーさんのものだとして崇めるなど、知性すら失い出している点は危険と危険だが、ゼロ自身も上層部同士の仲違いを誘っているような口ぶりでもあった。
そう考えたセルベリアは――

「私が任命したゼロを疑うというのか?
そんな暇があったら、さっさと配置につけ」
「そんな!」
「仮に裏切り者がいたならば発覚した場で処刑すればいいだけのことだ。
さあ、クラウザーさんへの不届き者として私にSATUGAIされたくなければさっさと行くんだ」

強引に話を打ち切り、狂信者たちを地図に割り振られた場所に送った。
無能な上司を見るような切歌たちの落胆した顔が見えたが、今は無視する。

「とりあえず私とレジーナ、サイドバッシャーは一緒のところを防衛するみたいですね」
「残念ですが、私はあなたたちとは違う場所を防衛するようです。ここで一時のお別れです」

サイコマンは切歌とは別の場所でビックサイトを守るようだ。
この場で直接絡んでいないが、松本も既に切歌とは別の場所である、ビックサイトの外周部を守る手はずになっている。



「切歌、私たちが防衛する場所ってどこだっけ」
「すぐそこデスね」

ゼロに関して煮え切らない気持ちはあるが、今は切り替えてセルベリアに指定された場所に移動する。
ここは大人しく従ってないとクラウザーさんへの狼藉を働いたとして味方にSATUGAIされるかもしれないからだ。

「あれ?」
「ここは!?」

331 開始せよ 世界大戦 :2019/04/11(木) 11:41:36 ID:ape0A4TY0

二人とバイクがセルベリアに指定された防衛場所……そこはセルベリアの個人持ちのテントであった。

「着いたか、周りに他の狂信者の気配は……しないな?」
「「セルベリアおばさん!」」
「静かにしろ、さっさとテントの中に入れ」

よく見るとテントの周囲には狂信者は誰もいない。
セルベリアはわざと防衛拠点の配置を操作して、テントの周囲は切歌とレジーナ以外は置かないようにしたのだ。

「セルベリアおばさん、これはどういうつもりデスか?」
「さっきはすまなかった。どうしてもサイコマンを遠ざけるために離れる必要があった」
「サイコマンを? それはどうして?」
「奴は狂信者の仲間がやられていたにも関わらず、その襲撃者をあえて見逃した裏切り者の疑惑がある。
それどころか襲撃を受ける前にSATUGAIをサボって呑気に誕生日パーティーを開いていたという話もある」
「あのサイコマンがデスか!?」
「レジーナ、奴は西武ドームでの聖帝軍との戦いで救援に間に合わなかったと言っていたが、それも本当か怪しい。
わざと救援にいかなかったのかもしれない」
「そんな……」
「証拠となる奴のモブ狂信者は全滅しているし、奴が本当は何者かはわからんが、私はとても信用できん。
だから、防衛の仕事を言い訳におまえたちから別れさせる必要があった」

セルベリアはディーとドリスコルと同じくらい、サイコマンを信用していなかった。
理由は肝心な時に仕事をしないからである。
ちなみに草加サイドバッシャーは誕生日パーティーの辺りの一件は、パーティーの主役だけに知っていたが黙っておくことにした。
自分の正体がバレる上に、実際にサイコマンが仕事をサボっていたのは間違いではないからだ。

「でもそこまでして、どうして私たちをここに呼んだんデス?」
「まさか、私たちをこの場で直々に処刑するつもりじゃ……」
「勘違いするな。おまえたちは見る限り、ディーの息もゼロの息もかかっていない、信じられそうな狂信者仲間だからこそ呼んだんだ」

切歌は狂信者のエースにして、誰もが認める熱心なクラウザーさん信望者。
レジーナはカギ爪団出身だが、ゼロの怪しい術にはかかっていないクラウザーさん信望者。
二人のクラウザーさんへの愛は本物、本当に自らの意志でクラウザーさんに殉じようとしている。
これほど熱心かつ理性が残っている狂信者をセルベリアは亡くなった天子以外は知らない。
故に信頼することにした。

セルベリアは困惑の色を隠せない切歌とレジーナの前でディパックを開け、真っ二つになった魔理沙の死体を見せる。
まるでゼロにも見せてない、心の内臓を見せるように腹を割って全てを話すことにした。

「私が知る情報や疑念を全て話してやる。
だからおまえたちも知っていることを全て話せ」

セルベリアは二人と一機を射抜くような赤く真剣な瞳の視線を向けながら、情報共有を要求した。

332 開始せよ 世界大戦 :2019/04/11(木) 11:42:04 ID:ape0A4TY0


【二日目・21時20分/東京・ビッグサイト セルベリア個人持ちテント】

【セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア】
【状態】人修羅化、首輪解除
【装備】マロガレ@真・女神転生Ⅲ、竜殺剣ドリス@セブンスドラゴン
【道具】支給品一式、四条化した魔理沙の死体1/2
【思考】
基本:クラウザーさんの復活、自爆はしたくない
0:切歌とレジーナと内密に情報交換を行う
1:ビックサイト防衛部隊を指揮する
2:小町はいつか、この手で必ずレ○プ(倒す)する
3:自爆による心中は反対、最後まで諦めたくない
4:サーフに謎の違和感
5:最悪の場合はディー達を……?
  そろそろ、あいつらヤバイ気がしてきた
6:ゼロという男に対しての疑念
※マガタマを取り込むことで人修羅化し、物理攻撃を無効化する敵にも物理攻撃でダメージを与える貫通のスキルを得ました
※竜殺剣を所持している限りは竜や龍に対して特攻ダメージを与えられます
※影薄組のことを組織に伝えました
※自爆による無理心中の件には納得がいっていない様子です
※沖縄の異常気象をクラウザーさんによるものではないと思っています
※道下・遠野からカオスロワがテラカオスを作るために開かれた可能性を知りました


【暁切歌@戦姫絶唱シンフォギアG】
【状態】決意、首輪解除
【装備】シンフォギア「イガリマ」、イグナイトモジュール@戦姫絶唱シンフォギアGX
【道具】支給品一式、クロエの首輪
【思考】基本:SATSUGAI、自分の生きた証として絶対にクラウザーさんを蘇らせる。
0:セルベリアと情報交換を行う
1:みんなの希望であるクラウザーさんは必ず蘇らせる!
2:風鳴翼については大いに失望
3:同じ狂信者仲間としてレジーナを大事にしたい
4:フィーネになってしまう自分の危険性を考慮し、クラウザーさんが蘇り次第、自分の命を断つ
5:ゼロを警戒し、可能なら正体を探る
6:サイコマンへの疑念
※自分が新しいフィーネになると思い込んでいるのは勘違いです
 よって、自分がフィーネになると勘違いしている時期からの参戦です
※サイドバッシャーを支給品と思い込んでおり、正体に気づいていません


【レジーナ@ドキドキプリキュア!】
【状態】健康、首輪解除
【装備】ミラクルドラゴングレイブ、電子星獣ドル、シンフォギア「シュルシャガナ」
【道具】支給品一式、ギラン円盤
【思考】
基本:クラウザーさんの復活
0:セルベリアと情報交換を行う
1:クラウザーさんの為にすべての人や魔物をSATSUGAIする
2:切歌に友情を感じている
3:ゼロを警戒し、可能なら正体を探る
  ついでにサイコマンも警戒
※月読調のギアの装者になりました
※サイドバッシャーを支給品と思い込んでおり、正体に気づいていません


【草加雅人@仮面ライダー555】
【状態】サイドバッシャーに憑依、テラカオス化進行(中)
【装備】サイドバッシャー@仮面ライダー555
【道具】カイザギア@仮面ライダー555
【思考】
基本:生き返る方法を探す・カオスロワちゃんねる管理人を殺す
0:セルベリアと情報交換
1:隙を見て蘇生手段も手に入れる
2:とりあえず、乾巧の仕業にする(カオスロワちゃんねる管理人以外)
3:来年のカイザの日も祝いたい
4:仲間にする奴には大災害の原因や蒼(TC)の件を教えておく。狂信者は様子見してから。
5:怪しいゼロの正体を探る。管理人だったら殺す。
6:サイコマンは別になんとも思ってないので疑われても助けない
7:乾巧が死んだので真理は俺のもの!
※大災害発生の原因とカオスロワちゃんねるの危険性を知りました
※テラカオス化によって得られた能力として無機物への憑依能力を得ました
※生き返れるタイムリミットは(作中時間で)残り55.5日です。
 再憑依のペナルティとして、一回につき蘇生タイムリミットが9.13〜55.5日まで減少します。
※テラカオス因子によって魂を現世に繋いでいるため、フォレスト・セルやツバサの治療を受けると問答無用で死にます
※カイザの日はテラカオス因子とは関係ありません。

333 開始せよ 世界大戦 :2019/04/11(木) 11:42:35 ID:ape0A4TY0


【二日目・21時20分/東京・ビッグサイト】

【ディー@うたわれるもの】
【状態】健康、首輪解除
【装備】刀
【道具】支給品一式、クラウザーさんクローン×300、ネオ・ジオングスーツ(まだ未完成)
【思考】
基本:クラウザーさんの復活、もしくは世界をSATUGAI(無理心中)する
1:黄泉レ○プシステムをさらに盤石にするため、引き続きマグネタイトは回収する
2:セルベリアを中心としたビックサイト防衛部隊、ドリスコルを中心とした都庁攻略部隊を編成する。
3:大災害などに疑問はあるが、今は後回し
4:ネオ・ジオングスーツの完成を急がせる
5:蘇生が不可能だと判断した場合は黄泉レ○プシステムを暴走させて世界を粛清する
6:シグナムは自分の手で討ちたかったが、まあ仕方あるまい
※首輪解除によりウィツァルネミテアの力をある程度解放できますが、空蝉であるハクオロの死体が見つかってなにので完全には実力を発揮できません
 また、蘇生関連の能力制限だけは首輪とは別の力が働いていると見ています
※パワーアップのためにネオジオング@機動戦士ガンダムUCを改造したスーツを開発中です
※沖縄の異常気象をクラウザーさんによるものであると思っています
※現存する組織のうち、あと三つ滅ぼせば黄泉レ○プシステムを起動できます

【サーフ・シェフィールド@アバタールチューナー2】
【状態】健康、瑞鶴の提督、支給品扱いで首輪なし、全マントラ網羅、マスタキャンセラ常備(万能以外無効)
    艦むす課金のしすぎで財布がちょいヤバめ
【装備】違法改造スマホ、四次元ポケット@ドラえもん(ディパック代わり)
    魔改造マスターボール
【道具】カオスロワちゃんねるのサーバー、カピラリア七光線銃、結婚指輪
    深海棲艦イロハ級×100、深海棲艦鬼・姫級×5
【思考】
基本:蒼の源泉の力を手に入れる
0:今は狂信者のフリをしてディーに従う
  ネオジオングスーツを完成させる
1:瑞鶴を操り、拳王連合軍に野球の試合を早急にさせる
2:真実を知った者は消す、そして殺し合いを加速させるものを助長させる
3:年増女(セルベリア)とシスコン仮面(ルルーシュ)は特に警戒
4:狙われると面倒なのでギリギリまで正体は隠す、必要のない戦闘は避ける
5:死んだ祐一郎の才能に嫉妬。ロックマンと翔鶴は必ず使い潰す
※カオスロワちゃんねるの管理人です
※古代ミヤザキの末裔であり、蒼や蒼の源泉・テラカオスなどについて全て知っています
 ナノマシンに仕込まれたプログラムにより完成したテラカオスならば乗っ取ることも可能
 予言の中にある『歌』も所持
※悪魔化ウィルスによりリアルヴァルナへと変身可能
 サイヤ人の肉を食べたことで全スキルを網羅し、戦闘力が大幅増加しました
※予言の中にある勇者についても参加者の内誰かが該当するか知っていますが、ツバサ以外の勇者は他の書き手氏にお任せします
※テラカオス・ディーヴァの残滓(ツバサ)がキングストーンの力を継承したことをまだ知りません
 また、都庁にノーデンスが現れ、真実を教えたことにも気づいていません


【サイコマン@キン肉マン】
【状態】健康、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、イデオン、マジンガーZERO、真ゲッター1、グレンラガン、レオパルドン、ヴァンツァー(大破)その他不明
【思考】
基本:????
1:↑の目的のためにできればシルバーマンさんも勧誘したい
2:今は所定の位置について、ビックサイトを防衛
※サイドバッシャーの正体に気づいているかもしれないし、気づいていないかもしれない。
※肝心な時に仕事をしてないせいか、狂信者上層部からの信頼は薄いです


【松本人志@現実】
【状態】健康、DCS状態+大日本人化、首輪解除
【装備】浜田雅功人形
【道具】支給品一式、メトロン星人人形、グラコスの槍
【思考】基本:浜田の蘇生
0:狂信者のフリをしつつ、浜田蘇生の機を伺う
1:残り三つの組織が壊滅する寸前にビッグサイトの内部に侵入し、蘇生方法を奪って浜田を蘇らせる
2:浜田を生き返せないようなら一人でも多くの参加者をあの世に送る
3:今回名前出しぐらいしか出番なかったな…
※巨人の脊髄液@進撃の巨人を取り込んだことで大日本人に変身できるようになりました
 DCSの効果などで原作の大日本人よりは遥かに強いです
※深雪の目的を知った上で秘密の同盟を組みました
※深雪によりビッグサイトの中にある黄泉レ○プマシンの位置を把握しました
※浜田の魂が消滅したことに気づいていません

334 開始せよ 世界大戦 :2019/04/11(木) 11:43:23 ID:ape0A4TY0



【二日目・21時20分/東京都 港区へ続く道】


【ドリスコル@フロントミッション】
【状態】健康、首輪解除、レベル・全熟練度MAX
【装備】グレートゼオライマー@スーパーロボット大戦
【道具】支給品一式、カレンデバイス(氷室美久ボディ)、魔改造マスターボール
【思考】
基本:クラウザーさんの復活、もしくは世界をSATUGAI(無理心中)する
0:22時までにカギ爪団を伴って都庁を攻める、まずは港区へ集結
1:都庁攻略部隊を指揮する
2:蘇生が不可能だと判断した場合は黄泉レ○プシステムを暴走させて世界を粛清する 
3:ゼロ考案の作戦には期待している
※次元連結システムは氷室美久のボディにカレンデバイスを入れることで制御が可能になりました
 またカレン・ミューアの人格にも上書きされました
 本人は善人ですが、極度のクラウザーアンチでDMCの曲を流されると人格が引っ込んで人形のようにドリスコルに従ってしまいます
※フロントミッション1〜5のスキルを網羅しています
※沖縄の異常気象をクラウザーさんによるものであると思っています
※マスターボールが改造されて別トレーナーからポケモン(というか色々)を奪うことが可能になりました


【天龍(元オシリス)@艦隊これくしょん】
【状態】ロリコン、改二、オシリスの記憶と力を所持
【装備】艤装一式、眼帯&刀(飾り)
【道具】白ビキニ、深海棲艦イロハ級×100、深海棲艦鬼・姫級×5
【思考】基本:提督に従う、ロリにモテたい
0:ディーという奴には表向きは従い、今は都庁を攻める
1:なぜだかロリにモテたい、超モテたい!
2:駆逐艦娘のためにもサーフの計画に乗り、神やグンマーから世界を解放する
3:出会ったら敵同士だぜ、イチリュウチーム
4:敵でロリが出てきた場合は殺す前にレ○プする
※オシリスの脳を使って建造されために記憶や能力を引き継いでいます
 ただし人格は艦むすとしての天龍に上書きされています
 オシリスとしての人格を取り戻すには特別な処置が必要です
※瑞鶴と同じくサーフへの忠誠度はMAXで、裏切れません
※ロリコンだけは本能なので何をしても治りません
※オシリスを改造して作り上げたので、轟沈されるまでオシリスは放送で呼ばれません


【ルルーシュ・ランペルージ(ゼロ)@コードギアス 反逆のルルーシュ】
【状態】健康、ゼロの服装、妹への欲求(超極大)、非常に激しい怒り
【装備】ガウェイン@コードギアス@反逆のルルーシュ、スマホ@スマホ太郎
【道具】支給品一式
【思考】基本:ナナリーを生き返らせる
0:都庁を滅ぼす作戦に参加しドリスコルに協力する
1:カギ爪団に混じりながらDMC狂信者のクラウザー蘇生方法を探る。
2:ギアスの使用は慎重にする。
3:1の為、ゼロとして行動する。
4:こうなった以上、深雪は責任持って俺が幸せにする。
5:テラカオスと大災害への対処法を探す。
6:狂信者内の潜伏者を警戒する。出来る事なら炙りだしたいが……
7:主催とコンタクトを取りたい。
8:近い内、ルルーシュとして対主催とも接触したい。
9:ディーに強い潜伏者疑惑。仮に違っても殺す。
10:松本もいつか殺す
※明恵夫人経由でテラカオスプロジェクトを知りました。
※テラカオスについてはかなり懐疑的です。
※狂信者内にテラカオスを狙う第三者の存在が居ることを推理しました
※深雪を全く疑ってません
※都庁攻撃作戦の概要は後続の書き手氏にお任せします


【司波深雪@魔法科高校の劣等生】
【状態】健康、ギアスによりルルーシュを大好きな兄として認識中、首輪解除
【装備】深雪のCAD
【道具】支給品一式 サファイヤ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(美遊の支給品で魔法で凍結中)
【思考】基本:ナナリー含む妹キャラは皆殺し
1:狂信者を使い、先ずは都庁を攻めさせイリヤを抹殺する。
2:共犯者である松本と連携し、ナナリーの蘇生を秘密裏に妨害
  最終的にルルーシュからの愛を独占する
※松本の正体に気づいた上で秘密の同盟を組みました
※ビッグサイトの中にある黄泉レ○プマシンの位置を把握しました
※イリヤが既に死んでいることを知りません

335 開始せよ 世界大戦 :2019/04/11(木) 11:43:45 ID:ape0A4TY0


【道下正樹@くそみそテクニック】
【状態】ダメージ(中)、尻穴にダメージ(中)
【装備】フルアーマーユニコーンガンダム@機動戦士ガンダムUC、ゲイ・ボルグ@fateシリーズ
【道具】支給品一式、四条化した魔理沙の死体
【思考】
基本:同志のためにもクラウザーさんを蘇らせる。
0:ゼロに従って都庁を攻める
1:SATSUGAIする。
2:阿部さんや同志は僕の中で生き続けているんだ……。
3:テラカオスについては他の信者には黙っておく
4:遠野くんは大切なホモだち
※殺し合いの目的がテラカオスを作るためだと気づきました
※救済の予言を単なるデマと思っています


【遠野@真夏の夜の淫夢】
【状態】ダメージ(中)、尻穴にダメージ(中)
【装備】フェネクスガンダム@機動戦士ガンダムNT、ゲイ・ボウ@fateシリーズ、やわらかスマートフォン
【道具】支給品一式
【思考】
基本 基本:同志のためにもクラウザーさんを蘇らせる。
0:ゼロに従って都庁を攻める
1:SATSUGAIする。
2:先輩や同志は僕の中で生き続けているんだ……。
3:テラカオスについては黙っておく
4:道下さんは大切なホモだち
※殺し合いの目的がテラカオスを作るためだと気づきました
※救済の予言を単なるデマと思っています

336 阿修羅姫 :2019/04/19(金) 17:28:15 ID:la.XL0sY0
「世界を守るため」フォレスト・セル殲滅を決定した第10期主催陣営。
多くの者が戦いの準備を進めていた。
九州ロボのメインルームでは、ジャック、紫、メフィラスがあーでもないこーでもないと、作戦を練り上げている。

「大量の狂信者が港区に集まり出している。
狂信者による三回目の都庁攻略作戦があると考えるべきか」

モニターには目視ではとても数え切れない数の狂信者がぞろぞろと港区に集まっていた。
本拠地のビックサイトからだけではない。
他県の、日本中からクラウザーさんを信望していた(または鞍替えした)狂信者が港区に集まっている。

「数だけで都庁に勝てるかは疑問だけど、私たちにとっては都合が良いわね」
「狂信者と挟撃する形でフォレスト・セルを殲滅、もしくは戦いで双方が疲弊した瞬間を狙って漁夫の利的にフォレスト・セルを撃破した方が得策でしょう」

狂信者が三度目の都庁襲撃作戦を企てているなら好都合。
九州ロボを取り戻した主催陣営でも真正面から都庁と戦うには危険なため、他方から別の勢力が攻めてくれれば、非常に戦いやすいのだ。
狂信者そのものも、大災害を防いだ後の日本には確実に邪魔になるため、都庁または主催の手で殲滅されても都合が良い。

「しかし、都庁や狂信者以外にも懸念材料がいくつかあるな……」
「拳王連合軍、イチリュウチーム、黒き獣ね」

考えの読めない拳王連合軍。
アナキンも潜伏しているイチリュウチーム。
この世界に取って絶対の敵である蒼の精霊、黒き獣。

今は横浜に留まっているが拳王連合軍がいつ、我らが主催含む他の勢力に挑んでくるかわからない。
それでフォレスト・セルを倒してくれるのならば嬉しいが、それは取らぬ狸の皮算用だろう。

イチリュウチームは純対主催チームであるが、都庁に騙され(または都庁自身もセルの危険に気づかぬまま)、都庁の味方になってしまう危険は多いにありうる。
アナキンだけでは止められるか怪しい上、そもそもアナキン自体も知らないまま、味方する可能性があるのだ。

そして沖縄の黒き獣。
どういうわけか沖縄から全く動く気配がないが、いつ動き出して本州に攻めて来るかわからない。
仮に気が変わって本州に攻め込もうものなら、蒼を纏っている以上テラカオス以外の誰も黒き獣を止められないのだ。

「机上の空論的に話しますと、他はまだ融通が効くようにも感じられますが
黒き獣だけはイチリュウチームに捕らえられているテラカオス・ディーヴァぐらいしか対抗ができませんね」
「その貧乳歌姫も一度黒き獣に敗れて大きく弱体化している」
「だが、我らの手元にテラカオスがない。
どれだけ策を弄しても火力を有してもコイツだけはどうにもならん。
さりとて放置するわけにもいかんが、どうしようもないな……」

この盤上にとって例外中の例外、それが蒼を行使できる黒き獣なのだ。
対抗できるのは蒼を吸収できる体質のテラカオスのみ。
だが肝心のディーヴァはツバサに転生する際に弱体化し、サーシェスと安倍は既に死亡済み。
草加は候補者止まりで覚醒にはほど遠く、他は死亡または治癒されてしまった。
ユーノはテラカオスへの進化にリーチがかかっているが、ギムレーの内部にいるので生存は望み薄だ。
貴重な四条化細胞のカプセルはアナキンに渡してしまったし、主催陣営に即興でテラカオスを手に出来る手段はなかった。


「大変よ、みんな!」

そこへ九州ロボのファクターに戻ったココが、作戦会議中の三人に慌てたような声で呼びかけた。
彼女はセル撃滅作戦に役立つ情報を手に入れるために、ついさっきまでモニターと睨めっこをしていた。

337 阿修羅姫 :2019/04/19(金) 17:29:33 ID:la.XL0sY0

「どうしたのココ?」
「今、情報が入ったんだけど、第四のテラカオスが覚醒したわ」
「!!」
「ユーノ・スクライアがとうとうテラカオスに至ったか」
「いえ……違うわ」
「なに?」

ジャックたちはユーノがテラカオスに進化したのだとばかり思っていたが、ココがそれを否定したことに目を丸くする。

「テラカオス化したのは彼と行動を共にしていた高町なのはの方よ。
ユーノの方は、突然テラカオス化がなくなったから、ディーヴァに治療されたのかもしれない」
「高町なのはって……彼女はどれだけストレスを与えてもテラカオス化しない陰性の参加者だったじゃない?」
「詳しい理由はわからないけど近くにアナキンもいたからおそらくは……」
「そうか、彼が四条化細胞のカプセルをなのはに与えたのか」

なのはのテラカオス化についてはアナキンが四条化細胞を入れたカプセルを彼女に飲ませたのだろうと予測する。
実際は違うのだが、今はそんなことはさして重要ではない。
大事なのは新しいテラカオスが生み出された事実である。

「イチリュウチームから離脱したところからして、単純な戦闘力は貧乳歌姫を凌駕しているみたいね。
ナノマシンから発信されたエントロピー計測値も大したものよ」
「それは良い……しかし、イチリュウチームから離脱した彼女は今、どこにいるのですか?」

テラカオスが生まれただけならココがこんなに焦る必要はない。
普段冷静な彼女が焦るのはそれだけの理由があるはず。
メフィラスはそう睨んだ。

「……なのは、そして彼女に囚われたユーノの現在地は伊豆諸島よ」
「なんですって!?」
「すぐに伊豆諸島基地にいるヤンとメディアに繋ぐんだ!」

部屋のモニターが、伊豆諸島基地に繋がる。
通信に出たのはメディアと、微妙に似合っていないシスの暗黒卿の服とヘルメットを着たヤンだ。

「二人共まだ無事か」
『ええ、まだ向こうはこちらに気づいてないみたい』
『いつかはどこかの勢力がここに攻め込んでくると思っていましたが、いや〜まさかたった二人で乗り込んでくるとは思いませんでしたよ』

ヤンは飄々としているが、伊豆諸島基地は戦略的に意味がなくなっただけに主催の戦力は引き払っていた。
残っているのはサーヴァントであるヤンとメディア、雑用のクローンヤクザ数十人程度で、後はTIEファイター一機すら置いてない最小限の戦力だ。
テラカオスと化したなのはを相手にするにはどう考えても足りない。

「見つかれば戦闘になる可能性が高い。どうにか隠れてやり過ごせ」
『ええ、彼女らを刺激しないようにどうにか――』


その時、モニターの奥から爆音が響いた。


『……気づかれてしまったみたいね』
『あちゃー……ダメだったが。
仕方あるまい、例によって機密情報は全て破壊した後、迎撃行動に移ります』

どうやらなのはに感づかれてしまい、先制攻撃を受けたようだ。

338 阿修羅姫 :2019/04/19(金) 17:30:18 ID:la.XL0sY0

「行けません! あなたたちの戦力ではタカがしれている! ジャック、すぐに救援を」

ヤンとメディアはサーヴァントとしての契約上、伊豆諸島から出られない。
魔力供給もできないので戦力的にも大したことはできない。
メフィラスはジャックに救援を頼むが、拒否されてしまう。

「ダメだ、今からでは間に合わん。犠牲になる戦力の見積もりを考えても伊豆諸島基地に救援を回すのは割に合わん」
「そんな!」
『残酷なようだけど、ジャックの判断は正しい。
伊豆諸島基地は定時放送を行うためのTVスタジオ程度の価値しかないからね』

メフィラスは不服であったが、現場にいるヤン側は本陣が戦力を回せない理由を理解していたため、覚悟をしていた。
ヤンとメディアは伊豆諸島で果てるつもりなのだ。

『まあメフィラスの気持ちはありがたいが、あなたたちにはまだ生きてもらわねば困る。
な〜に、我々サーヴァントは誰しも一度は死んだ身だ。
死んだところであるべきところに帰るだけだよ』
『とはいえ、ただでは死にません。
せめてテラカオスの成長を促す薪ぐらいにはなりますわ』
『そうそう、ここにいる彼女と一緒にフォレスト・セルに関する攻撃プランを考えたんだ。作戦に役立てて欲しい』
『あと敵に立ち去った後にセイバーの模型が無事だったら回収しておいてね、力作だから』
「ヤン、メディア……」

これから死ぬ身でありながら、画面の中のヤンとメディアは笑っていた。
メフィラスから思わず声が漏れる。

『じゃあ、ジャック、ココ』
『あちら(冥府)で会いましょう』
「ええ」
「いつか必ずいく、待っていてくれ」

二人が迎撃に向かう映像を最後に、通信は途切れた。
同時に二人が考えたフォレスト・セル攻撃プランの概要がデータで転送された。





10分後


「くう……参ったね、クローンヤクザは3分持たずに全滅、我々も既にボロボロだ」
「むしろ、これだけの戦力で良く10分も持ったわ。さすがはコマンダー、魔術師ヤンと言われたことだけはある」

ヤンが口にした通り、基地にいたクローンヤクザは全滅済み。
二人のサーヴァントも既にボロボロであった。
伊豆諸島基地は一時は主催陣営の重要拠点だっただけに、侵入者を阻む罠や策が敷かれていた。
アナキンたちが去った後でもそれは機能し、裏切りの魔女メディアと銀河自由同盟の魔術師であるヤンの手によって一山いくらの参加者では突破できない要塞となっていた。

目の前の少女はメディアとヤンの罠を10分かからずに魔力のゴリ押し一つで突破してきたのだ。
テラカオス化、そして鬼である伊吹萃香の妖力を喰らい、魔力を増大させた魔法少女・高町なのは――またの名をテラカオス・リリカル。

「こんなところに隠れていたとは思わなかったわ、ダース・ベイダー!!
よくもユーノくんや私をこんな体に! フェイトちゃんと、ヴィヴィオの仇!」

地獄を支配する冥王の如く、ケモ耳魔法少女の表情は般若のように歪んでいた。
ヤンの今の姿はダース・ベイダーの格好にマスク、ボイスチェンジャーも外していないので、主催の顔とも言えるベイダー卿さながらである。
ベイダーはなのはの視点ではこの殺し合いを起こした憎っき存在であり、テラカオス化を誘発する瘴気をばらまき、親友と未来の娘を殺した元凶である。
幾多もの惨劇を殺し合いの中で味わったからこそ彼への憎しみはユーノ並、もしくはそれ以上であった。
ちなみに気絶していたユーノは戦闘に巻き込むと危険だったため、伊豆諸島の安全そうな洞穴に隠した。

339 阿修羅姫 :2019/04/19(金) 17:31:02 ID:la.XL0sY0

(どうしてベイダー卿の服を着てきたの?)
(この姿のまま死ねばベイダー卿の死亡を偽装し、イチリュウチームにいるアナキンの安全を確保できると思って)

ヤンがベイダーの姿のまま戦いに挑んだのは、一重にベイダーの影武者として死ぬことで潜伏しているアナキンに目を向けさせないためだ。
少なくとも目の前のなのはにだけはアナキンの正体を悟らせないことに繋がる。

「絶対に殺してやる、殺してやるの!!」

目論見どおり、少女の殺意はヤンに向き、今まさに必殺の一撃を放たんとしている。

(元々、死ぬつもりで、テラカオスの成長を助けられるならと思って、このまま瞬殺だと成長の糧にもならんな。
せっかく死ぬなら、それじゃ面白くないな)
「メディア、アレを使う。余に合わせろ!」

テラカオスを成長させるのは殺し合いのストレス……すなわち死闘の中でしかありえない。
このまま簡単にやられてしまうと+にならないと思ったベイダーに扮したヤンは、策のためにキラキラ輝く粉のようなものをディパックの中からなのはに向けてバラ撒いた。

「粉!? こんなもの……」
『いけません! マスター!!』

なのはは構わずに敵に向けて魔法攻撃を行わんとするが、その瞬間、彼女の周囲で大爆発が起こった。

「ゼッフル粒子……敵であったキルヒアイスが得意とした戦法だ」

ゼッフル粒子とは、レーザーやビーム砲くらいの高温で発火・爆発する特殊粒子、爆弾のようなものだ。
撒かれた粒子がなのはの魔力に反応して爆発を起こしたのである。

「ゴホッゴホッ、だけどこんな目くらましなんて!!」

テラカオスに進化する前のなのはならまだしも、今のなのはの防御力の前ではかすり傷一つつけることもできない。
僅かな時間の攪乱で精一杯であった。

「いや、目くらましで十分だ、メディア!!」
「破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)!!」

しかしなのはが爆炎で目がくらんでいる瞬間に、メディアが歪な形状の剣を手に持って吶喊し、なのはを斬りつける。
彼女が手に持っていたのはクロエがルルーシュの絶対尊守のギアスを破戒した者と同じ……というよりこちらがオリジナルの魔法殺しの刃である。
そしてその刃が『彼女』を殺した。

一閃の後、なのはの甲冑が解除され、豊満な裸体をヤンやメディアに晒した。

「あ、ああ……」
『マ、ス、ター…――』


「レイジングハートッ!?」


破戒されたのは高町なのはの愛杖にして親友の一人とも言えたレイジングハート。
メディアの刃はなのは自身ではなくレイジングハートに振るわれ、宝具ならぬデバイスである彼女を破壊したのだ。
こうなるとレイジングハートは修復不能、ただ赤い宝石として地面に落ち、そして粉々に砕け散った。

(できればユーノ・スクライアの方が効果的だったが近くにいないなら仕方あるまい。
可哀想だが世界のためにも犠牲になってもらうよレイジングハート……)

「レイジングハートまで……いくつ私の大切なものを奪ったらあなたたちは気が済むのッ!!!
ウオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

なのはがもう一人の親友の死に叫ぶと、彼女の憎しみの心に呼応するように獣化が始まった。
ヤンの目論見通り、テラカオスの成長は更に進行したのだ。
それもレイジングハートによる魔法少女への変身が足枷になるレベルまで。
サーヴァントたちはそれを肌で感じていた。

「コマンダー……」

なのはが巨大フェレット似の怪物になった瞬間、メディアの肉体は爪のひと振りでバラバラになり、肉片を地面に撒き散らしたあと、魔力として消えていった。
彼女は殺される寸前に振り返ってヤンと視線を合わせたが、これから殺されることを理解していながらも、やり遂げたような微笑み顔を向けていた気がした。

そして、ヤンも完全に怪物となったなのはが放った魔力の弾丸で腹をえぐられる。
腹に風穴が空いたヤンの口から血の塊が吐き出された。

「ぐわッ!」
「シネェ、ベイダァーーーーーーッ!!!」
「やれやれ……」

急接近したなのはは爪の一撃でヤンにトドメを刺そうとする。


「そこまでです!」

瞬間、なのはとヤンは照明に照らされ、動きを止めた。
気がつくと伊豆諸島にはいなかった、主催の兵士たちに囲まれていた。
その兵隊の中心にいたのがメフィラス星人と八雲紫であった。
それだけならなのはが手を止める理由にはならず、これだけの戦力ならばなのは単体での殲滅も容易であった。

「そのまま暴れても良いけど……ここにいる彼が死ぬことになるわよ」
「な、のは……」
「ユーノクンッ!?」

洞穴に隠したハズのユーノは引きずりだされ、主催に捕まって人質となっていた。
防御面では最高クラスの魔術師であるユーノであるが、それはデバイスがあればの話。
丸腰状態の彼が人間より遥かに強い宇宙人や妖怪に勝てる道理はない。

340 阿修羅姫 :2019/04/19(金) 17:32:41 ID:la.XL0sY0

「動かず、できるものなら怪物化を解いてもらいたい。
流石にあなたの魔法弾や爪より私たちの攻撃が彼を貫く方が早い。
もし従えないのであれば、こちらの彼には死んでいただく」

メフィラス星人はあくまで紳士的に、なのはに降伏勧告をする。

「ダメだ、なのは! 僕に構わず……」
「ダメ……ユーノくんが死んだら私生きていけない……」
「なのは!」

ユーノの言葉を聞けず、なのはは怪物化を解いた。
恋人の身柄を最優先にしたのだ。
そして紫はなのはが変身を解いて、元の美女の姿になったのと同時に二人に首輪をつけた。

「特別性の首輪よ、狸組の連中が見つけた方法では絶対に取ることはできないわ。
片方が逆らった瞬間、二人共は死ぬことになるわ」
「くッ……」

ユーノとなのはにとっては屈辱的敗北であった。
多くの者を不幸に巻き込んだ存在に再び首輪をつけられつつも、今度は逆らうことも許されなくなったのだ。

「僕となのはをどうするつもりだ……!」
「何か勘違いしているようだけど、私たちはあなたたちを迎えに来たのよ」
「なに?」

紫の言葉にユーノとなのはは驚く。



「私たちはあなたたちをスカウトしにきたのよ、我々主催陣営プロジェクト・テラカオスの仲間にね」
「どういうことなの?」
「あなたたちも知らない、この世界と殺し合いの真実……それも教えてあげる。
さあ、生きたいのならば知りたいのならば、このどこでもドアに入って……ついでにずっと裸じゃ寒いでしょうから服も一式ずつ容易したわ」

なのはとユーノはを互いに手を握りあった後に幾人かの主催兵士と共にドアの中への入っていった。
逆らえば死しかなく、真実を知り主催の目的を探るチャンスでもあったため、二人に残された道は進むしかなかった。

九州ロボへ連行された二人の参加者を尻目に、メフィラスは傷を負い倒れたヤンの下へ駆け寄っていた。

「救援はありがたいが、少し遅かったね。
この傷じゃとても助かりそうにないな……」
「すみません、準備やジャックを説得するのに時間がかかってしまって……」
「いいんだ……」

ヤンが負わさた怪我は致命傷であり、もう数分も生きてはいられない。
にも関わらず、ヤンは余裕そうな口調でメフィラスに返す。

「座に帰る前に聞きたいことがある。
……なのはとユーノを主催陣営にスカウトするって、誰の発案だい?」
「私です」
「君か……なるほど、よく考えたね」

テラカオスは蒼から世界を救う力があるとはいえ、基本的に制御不能。
以前の貧乳歌姫、サーシェス、安倍がそれを証明している。
ユーノが絡むとなのははしばらく正気に戻るようだが、それもいつまで続くかわからない。
理性を保ったままテラカオスであり続けるツバサが例外中の例外であったのだ。
そんな危険な存在をあえて手元に置こうとする意味は――?

「――テラカオスとなったなのはと、沖縄の黒き獣とぶつけるつもりだね?」
「さすが、魔術師ヤン、もう考えを読まれましたか」

これからフォレスト・セルを討伐し、救済の予言を完遂した上でテラカオスを完成させねばならないのにシャドウだったもの――黒き獣は大きな障害だ。
その理由は拳王軍や狂信者よりも融通がきかず、どれだけ強かろうともテラカオス以外は蒼の汚染により問答無用でやられてしまうことになる。
だがテラカオス・ディーヴァは敗れてしまった。
黒き獣を止める手段はないと思われた。

そこへ盤上にテラカオス・リリカル(なのは)の存在が現れる。
彼女は歌姫以上のエントロピーを持ち、かつユーノから受け継いだ魔力反射能力を持っているらしく、ディーヴァ以上に黒き獣への勝ち筋が見えるのだ。
最悪、リリカルが敗れてもツバサは残り、逆にツバサが殺し合いの中で死んでもリリカルが残る可能性も出てくるのだ。
両方生き残ったら戦い合わせてどちらかを完成に導く。

「だがどうやって説得するつもりだい?
真実を教えると言っても、少なくともなのはの方は生き残れないよ。
彼女自身はもちろん、ユーノの方がそれを認められるかな?」

テラカオスは暴走した源泉から莫大な蒼を吸収した後、自身が世界の驚異とならないために自壊するようナノマシンにプログラミングされている。
テラカオスになったら最終的には助からないのだ。
依存と言えるまでに愛し合ってるなのはとユーノが事実を許容できるとはとても思えない。

「真実は教えますが、同時に嘘も教えます」
「具体的には?」
「計画の中にある、テラカオスに自殺プログラムがある点は隠蔽。助かる可能性を見せる。
エックスの遺した記録についても、テラカオスゼロが大災害を止めて散ったのではなく、後の騒乱で死んだことにしました」

なのはとユーノに改竄した計画と古代の記録を見せることで、あたかもテラカオス化しても助かる見込みがあるように見せかけるのだ。
希望が見えてくればこちらの指示にも従いやすくなるだろう。

341 阿修羅姫 :2019/04/19(金) 17:33:11 ID:la.XL0sY0

「メフィラス、良い死に方はできそうにないね」
「尊き人類と世界を守る……その覚悟の上です」

悪質とまで言われたメフィラス星人のやり方と、強い覚悟にヤンはマスクの下で苦笑する。
その時、ヤンは自身の力が急速に抜けていく感覚が襲った。
身に覚えがある感覚だ。

「お……っと……お迎えがきたようだ……」
「ヤン提督…」
「穴が空いてしまったが…ベイダー卿のマスクとスーツはお返しする…
放送はモブ兵士にでも着せて……続けたまえ……」

アイコンタクトで後は任せたという視線をメフィラス星人に送り、コマンダーことヤン・ウェンリーは光となって消えた。
人間から見ると表情がわかりづらいメフィラス星人と、人間に近い見た目だが特に悲しい表情は見せてないように見える八雲紫。

しかし、ヤンやメディアを喪った感情に関しては、紫の手にセイバーの模型が握られていたことと、メフィラスが譲られた黒づくめの衣装をギュッと握り締めていたことが答えであろう……




「うッ……」
「ここは……」
「ようこそ、我らが主催陣営へ。ここは九州ロボの中だ」

なのはとユーノの二人がどこでもドアを抜けた先は九州ロボの格納庫。
そしてはやてより教えられた五大幹部の生き残り、ジャック・Oがいた。
ジャックの横には一台のTVが用意され、それは対主催二人にとって最も欲しい情報が映し出されていた……
なのはが最終的に死なねばならないという事実を除いて。



【ヤン・ウェンリー@銀河英雄伝説 死亡確認】
【メディア@Fateシリーズ 死亡確認】




【二日目・21時00分/東京の上空 九州ロボ】


【主催共通】
※予言の真実や古代に起きた出来事を知りました
※予言に必要な鎮魂歌を得ました
 九州ロボがミヤザキ産の器足り得る巨像であると知りました
 手元にはありませんが勇者が『ツバサ』、巫女が翔鶴とまどか、最良の九人が野球チームだと確信しました
※都庁同盟軍が予言や蒼、フォレスト・セルの罠について知っていることに気づいていません
※カオスロワちゃんねる管理人の存在にも気づいておらず、自分たちの手で掲示板を支配していると思い込んでいます

【ジャック・O@ARMORED CORE LAST RAVEN】
【状態】リンクスに改造
【装備】フォックスアイ(ネクストに魔改造)@ARMORED CORE、拳銃
【道具】ヒトマキナ・MS・TIEファイター×100、オーバードウェポン一式、古代のメモリーチップ
【思考】基本:世界滅亡を阻止するためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:都庁にいるフォレスト・セルを撃滅する作戦を立てる
1:0の前に(改竄を加えた)プロジェクトテラカオスとエックスの記憶を見せて
  ユーノ、なのはを我々の手駒に加える
2:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは抹殺する
3:アナキンの回収は後回し、後で何らかの方法での情報共有を行いたい
4:フォレスト・セルの撃滅が終わったら残滓(ツバサ)と翔鶴も回収したい
  鎮魂歌に最適な歌い手も見つけたい


【ココ・ヘクマティアル@ヨルムンガンド】
【状態】健康、九州ロボのファクター、ショタコン
【装備】九州ロボ、ライトセーバー@STAR WARS、拳銃
【道具】商品(兵器)、、ダークスパーク@ウルトラマンギン、スパークドールズ(ダークザギ)、スパークドールズ(八坂真尋)、モブ兵士×950、
     主催倉庫から持ち出した無数の支給品、力を失ったドラゴンボール
【思考】基本:ヨナ達を奪った大災害を防ぐべくテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:都庁にいるフォレスト・セルを撃滅する作戦を立てる
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは撃つ
2:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
3:真尋キュンprpr(死んだニャル子の分も愛でてあげる)
4:ヤン、メディア……
※スパークドールズ化した八坂真尋、ユーノを元に戻すにはダークスパークもしくはギンガスパークが必要です

342 阿修羅姫 :2019/04/19(金) 17:33:55 ID:la.XL0sY0


【メフィラス星人@ウルトラマン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、タイム風呂敷、ビックライト、ダース・ベイダーの服とヘルメット、ボイスチェンジャー
【思考】
基本:アナキン達に従い、世界滅亡を防ぐ
0:改竄を加えたプロジェクトテラカオスとエックスの記憶を見せてユーノ、なのはを仲間に加える
1:尊い地球人が死ぬのは不本意だが、全滅回避のために多少の犠牲は止むなしと考えている
2:なるべく暴力は使いたくない
3:ところで遺跡の前のバサルモスの死体は結局なんだったのでしょう?
4:ヤンさんとメディアさんの犠牲は無駄にはしませんよ……!
※ユーノとなのはに見せるプロジェクトテラカオスの全容とエックスの記憶は
 完成したテラカオスの結末が生きている形に変わります


【八雲紫@東方Project】
【状態】健康
【装備】傘、扇子、スペルカード@東方Project
【道具】ソロモンの指輪、仙豆×55@ドラゴンボール、ネビュラスチームガン@仮面ライダービルド、ギアエンジン@仮面ライダービルド、セイバーの手作り模型
【思考】基本:幻想郷を守る為に主催を手伝う。
0:都庁にいるフォレスト・セルを撃滅する作戦を立てる
1:どのような事をしても幻想郷を守る
2:仲間と認めた存在の犠牲を無駄にはしない
※境界を操る能力に制限がかかっています



【テラカオス・リリカル(元 高町なのは)@魔法少女リリカルなのは?】
【状態】19歳の身体、ケモ耳、すごい罪悪感、テラカオス完成度50%
    一時的に正気を取り戻している、特別性の首輪
【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王
【道具】なし
【思考】基本:ユーノの安全を最優先
0:ユーノくんの身が危ないので今は主催に従う
1:ユーノを傷つけたギムレーは信用しない
  イチリュウチームに戻りたくない
2:レイジングハートまで失ってしまった……
※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています
※ユーノの精液(四条化細胞+キングストーンの一部の力)を全身で受けた結果、テラカオス化汚染が譲渡されテラカオス候補者に。
 さらに風鳴翼の右腕を食べたことで完全にテラカオス化しました。
 特効薬でもフォレスト・セルやツバサの治療でも治せません。
※テラカオス化したユーノから受け継いだ能力として
 あらゆる攻撃を防いでエネルギーを吸収し、威力を数倍にして返す魔力の塊を発射できます
 ただしほぼ暴走状態に陥っており、ユーノ以外の敵味方に関係なく襲い掛かります
 またTCを扱うシャドウの危険を本能的に察知できるようになりました
※ユーノを通してツバサから奪ったキングストーンの能力として「ゲル化」ができるようになりました
 「ロボ化」は不明


【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】
【状態】疲労(大)、19歳の身体、特別性の首輪
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ……?
0:なのはの身が危ないので今は主催に従う
1:全てにおいてなのはの安全を優先する
2:なのはを絶対に護るためにも、もっと力が欲しい
3:救済の予言の謎を解く
4:野田総理の死の原因を探りたい
5:いかなる理由があってもなのはを悲しませた主催者たちは絶対に許したくないが……クソッ!
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました
※PSP版の技が使えます
※TC値と救済の予言の内容を知りました
※特効薬を使ったことでユーノ自身のテラカオス化は完全に浄化されました。

343 :2019/06/13(木) 17:51:46 ID:SwoZ9ll60
なのはの突然のテラカオス化により、被害を受けたイチリュウチーム及びアウラの民。
彼らは特に怪我がひどいアナキンとギムレーを応急処理を施しつつ、最後のドラゴンネットワークで得たギムレーの有力情報と、追先ほどのなのはの暴走に関する情報を集団全体で共有した。

瘴気の正体であるテラカオス化ナノマシン。
聖帝軍が立川を焼いた真の理由。

大災害や沖縄異常気象の正体。
オシリスになりすましてドラゴンネットワークに罠を張った黒き獣。

歴史の影に葬られた古代文明ミヤザキとグンマー。
SNSカオスロワちゃんねる管理人が事件の黒幕である可能性。

そしてこれから向かう予定である都庁が予言の謎を解き明かし、テラカオスと野球選手以外の全てを手に入れたこと。

ギムレーはもたらしたものは間違いなく有益情報である。

……だが、ギムレーに仲間から向けられた目は賞賛よりも冷ややかなものであった。


「萃香やブリーフ博士は仕方ないとは思う……なのはがテラカオス化するなんて誰も予測できないんだからな
しかし、だからって殺そうとすることはなかったじゃねえか!」
「アンタのせいやでギムレー!
せっかく正気に戻ったなのはちゃんを殺そうとしなければ、ベルナドットさんやアウラの民の人も死ななかったんや!
それにユーノくんまで……私は絶対にアンタを許さへんでギムレー!」

ギムレーに対して怒りの声、ストレートに感情をぶつけたのはナッパとはやてであった。
その理由はギムレーが、テラカオス化したなのはの危険性にばかり目を取られてしまい、殺そうとしたこと。
さらにその奇襲もユーノが庇ったことで失敗に終わり、不信によるなのはの出奔と仲間から死者を出してしまったのだ。
なのは殺害もギムレーなりの理由があるにしろ、ほとんどの者から見れば軽率な行動に映ったのだ。

「何を言っているんだ。
ツバサも言っていたがなのははもう手遅れだった。
魔法は吸収されて倍返し、物理攻撃も効かない。捕まえることなんてできやしない。
おまけに薬は無くなって、ブリーフ博士は死んで薬の調達は難しくなった。
被害を最小限にするには彼女をあの場で殺すしかなかったんや!」

一方のギムレーも邪龍故のプライドのためか、理論の上でなのはを生かして無力化する方法がないとわかっているがために、仲間たちに謝ることはしなかった。
謝罪は筋違いだと思ったからだ。
残酷なやり方かもしれないが、実際誰が暴走したなのはを留めて置けるのか。

「それになのはとユーノは裸で抱き合っていたようだしな」
「なにハレンチなことを口にしてるんや!」
「エイズのように移ったってことさ。
ユーノのテラカオス化した細胞が精液を通してなのはに吸収されたんだ!
それしかユーノ治療しようとしたツバサのテラカオス因子がなのはに移った理由がない」

なのはの突然のテラカオス化に関する推理はあっていた。
実際、何人かは二人がいた一室から性行為をしていたと思わしき喘ぎ声を聞いている。
それまではなのはにテラカオス化の兆候は見られなかったし、他に考えられまい。

「はッ……だったらユーノもなのはも自業自得じゃないか。
危険で未知の病気にかかってる時にセックスを行う……バカの所業だ。
ブリーフ博士や萃香が死んだのも二人の責任じゃないのか?」
「ギムレー! アンタって人は!」
「落ち着けはやて! 亀の中で頭を冷やせ」
「アナキンさん! ちょっと待――」

だが推理は当たっていたとしても、ギムレーの余計な一言が仲間からの悪感情を刺激してしまう。
例えそれが正論であったとしても、仲間とギムレーとの間に大きな確執が生まれてしまった。
特にはやては今にも殴りかかりそうだったのでアナキンはやむを得ずココ・ジャンボの中に閉じ込めることにした。

344 :2019/06/13(木) 17:52:46 ID:SwoZ9ll60


「シカシ、問題ガ増エテシマイマシタネ……」
「なのはちゃんを止めないと、被害が増えてしまう一方でぇす」
「今は誰もいないハズの伊豆諸島にいるようですが、いつ動き出して他の人を襲いかかってしまうか……」
(……となるとヤンとメディアはおそらく……すまない)

後は都庁に行って野球(闘い)しにいくだけとも言えたイチリュウチームだったが、なのはを追わないといけなくなった。
無視すれば甚大な被害を及ぼし、最悪テラカオス・ディーヴァ以上の被害をもたらしてしまう。
テラカオスであるツバサはなのはの因子を感知し、追うための手がかりを教えた。
ちなみに伊豆諸島は主催が出した禁止エリアの一つであり、既に誰もいないというのが参加者間の一般的な考えであった。
実はそこには主催の秘密基地があり、守護する二人のサーヴァントが潜伏していたことを主催リーダー格のアナキンは知っている。
しかし、テラカオスなのはとの戦力差、そして伊豆諸島から出られない特性上、二人はもう助からないだろうとアナキンは部下二人の生存を心の中で諦めることにした。

「しかし追ったところでどうする?
捕まえるどころじゃない……エネルギーは吸収反射・物理攻撃はゲル化して無効という厄介な能力がある。
それならイチローだろうがナッパだろうが、誰もなのはを捕まえられないぞ?」

蛮の言っていることは最もだった。
追いかけたところでいくつもの能力が彼女の捕縛を不可能な域に至らせている。
もしかしたら残存する参加者の中で誰もなのはを捕まえられないかもしれない。
それがイチリュウチームの頭を悩ませる。



「いや、一匹だけなのはを捕まえられる能力を持つ奴がいたホル!」
「なんだって? ホルス、そいつは一体……」

突如、ホルスが閃いた。
6/を始め、驚いたイチリュウチームの面子がホルスに注目する。

「オシリスだホル!
奴の能力はいかなる魔法・罠・モンスターの特殊効果が発動できないってものがあるホル!」
「あ!」
「なるほど、なのはちゃんの能力が魔法や特殊効果扱いなら希望も見えてくるか」

半ば不意打ちで人質も取られていたサーシェス、単純に攻撃力が高いドリスコルの乗るゼオライマーにこそ遅れを取ったが、オシリスが戦場に出れば、あらゆる特殊能力が無効化される。
相手は選ぶものの、事故さえ回避できれば最強クラスの参加者なのだ。

「あとは連携さえ取れればなのはを捕まえることも不可能じゃないか、だが……」
「肝心のオシリス様はおそらくDMC狂信者に捕まっています……今の私たちの戦力で救助は困難ですね」

放送で名前が流れない辺り、オシリスはまだ生きているようだが、最後に別れた時は瀕死状態だった。
殺されていないのならあのまま江戸川区に放置されているとは考えにくいのでドリスコルの手によってDMC狂信者に捕まってビックサイトに送られたと見た方が妥当だろう。

首輪を外し能力を開放したイチリュウチームとて狂信者の戦力が集中しているビックサイトに攻め込むのは危険である。
最悪返り討ちで全滅する危険さえある。
仲間集めをしようにもカオスロワちゃんねるは管理人による改竄、ドラゴンネットワークは黒き獣による侵入がわかった以上実質的にできない。
ならば都庁の戦力と合流してからビックサイトを攻め落とせば安全なのだろうが、その頃にはオシリスが殺されている危険やなのはがもっと手をつけられないほどパワーアップしている可能性がある。
時間的猶予さえないように思えた。


「僕がビックサイトへ行こう。皆は今すぐに都庁へ向かえ」

どうすれば良いのか、頭を悩ませる一行に対してギムレーがそう言うと、浦安の空を覆うほど大きかった邪龍ギムレー本体が動き出し、ギムレーがその肉体に飛び乗った。
突然のことに動揺するイチリュウチームたち。

「おい? どういうつもりだギムレー!」
「僕と本体でビックサイトに殴り込みをかけ、オシリスを奪還しにいく」
「いくら邪龍とはいえ……死ぬぞ」
「君が行くなら僕も行く」
「俺もだ!」

アナキンが苦言した通り、いくら絶大な力を持つ邪龍とはいえ、単身でビックサイトに攻め込むのは、数の上でも質の上でもわけが違う。
先程までギスギスしていたとはいえイチローやナッパも気にかかり、共に行くと言い出す。
しかし、ギムレーは同行を拒否した。

「ダメだ、君たちはすぐにツバサを連れて都庁へと向かうんだ。
本体の眼を通じて今感じ取ったけど、都庁に狂信者の戦力が向かっているところを見た」
「それは本当か?」
「規模からしておそらく最終攻撃をしかけるつもりだろう……予言の巫女・歌を歌える者・巨像がやられたらこの世界はおしまいだ。
一つでも多く戦力がいるだろうし、彼らを守るためにも早急に都庁へ合流するんだ」
「だが君一人では……」

345 :2019/06/13(木) 17:53:16 ID:SwoZ9ll60

心配そうに見つめるイチローにギムレーは微笑んだ。

「大丈夫だ。僕だってバカじゃない。ちょっと狂信者のリーダーと交渉するだけさ」
「交渉?」
「オシリスを生きて返さないとこの巨体をビックサイトにぶつけてやるとね」

アクシズ落としならぬギムレー落とし。
だが、実際参加者でも随一の巨体を誇るギムレーが落下すればビックサイトとてひとたまりもないだろう。
ある意味能力よりもその質量は厄介であるだろう。

「おい、それは僕たちも危ないんじゃないか?」
「半分のブラフのつもりだけど、奴らもクラウザーの蘇生手段を失う羽目になるし、クラウザーの蘇生が目的じゃなかったら奴らは下っ端どもから求心力を失う。
仮に僕を倒したら体がビックサイトへ落ちてしまうことになるし、奴らも迂闊には攻撃できない。
そこを突いて、僕に立ち去って欲しかったらオシリスを返せというのさ」
「そういうことか、わかった……」
「奴らに邪龍の怒りを見せつけてやるよ」

自身満々げに言うギムレーと本体は仲間を置いて徐々に上空へと昇っていく。

「ここで一時のお別れだ。都庁で落ち合おう」
「ああ……それと」



「なのはくんの件もあって、さっきはギスギスしていたが、今でも僕やナッパは君を味方だと思ってる!」
「必ず、一緒に野球をして世界を救いに行こうぜ!」

お人好し故に、ギムレーがなのはを殺そうとしたことは許せない。
だがギムレーが何を思ってなのはを殺そうととしたかは仲間たちは(はやてなど一部を除いて)理解していた。
結果的に惨劇につながってしまったとはいえ、ギムレーの何から何まで否定する気にはなれなかったのである。

イチローやナッパはギムレーに向けて手を振り、ギムレーも無言ながら手を振って返したのだった。
やがてギムレー本体は上昇を終えて、ビックサイトへ向かっていった。



「サア、都庁ガ危ナイデス」
「ギムレーならたぶん大丈夫ホル、早いとこ出発するホル!」

イチリュウチームもまた、都庁へ向かうことにした。
飛べるものはそのまま、飛べない者は騎士のように竜化したアウラの民に跨り、空を舞う。



『離レタカラッテ アンシンスルナヨ アナキン』
「――――ッ!」
『イツデモ 我々ガ オマエヲミテイル』
(本当に抜け目のない奴め……)

よく見るとアナキンを乗せたスクーナー級ドラゴンは、先ほどのなのはの暴走で死んだアウラの民の屍兵である。
アナキンの行動を見張るお目付役として、比較的傷の浅かった死体をこっそり蘇生したのだ。
仮にイチリュウチームを裏切る真似をすれば、ギムレーによるなんらかの報復があるだろう。
訝しげに思いながらアナキンははやてを亀の中から出した。

「アナキンさん、ギムレーは!?」
「かくかくしかじかあって一時的に別行動中さ」
「チッ、二度と戻ってこなきゃいいんや! なのはちゃんを売女呼ばわりしくさってからに!」
(……戻ってこないとオシリスも戻らないからなのはを捕まえることもできないんだが。
それに奴は売女とまでは言ってないぞ)

はやてからギムレーへの不信感は最悪レベルだ。
ふたりっきりにすれば確実に喧嘩するほどである。
それ以上に、なのはの暴走や自分を除いた狸組の全滅によってはやての精神は大分追い詰められている。
フォースで心を探らずとも明らかにヒステリックになっており、典型的なASDを患っているかもしれない。

(彼女の存在は僕と対主催の繋がりを作ってくれるが、これはちょっと……まずい傾向かな)

346 :2019/06/13(木) 17:53:53 ID:SwoZ9ll60



「ギムレー様……民の者が亡くなった責任が全くないとは私は思いません。
アウラの民もあなたに怒りを抱いているようです。
……ですが、私があなたの立場なら民を守るために同じことをしたかもしれない。
……どうかご武運を」
「サラ……」

サラマンディーネも民から死者が出たことに怒りを覚えていたが、頭ではギムレーの行動を理解していた。
気絶さえしていなければ民や仲間を守るためになのはを殺そうとする決断を自分も下したかもしれないのだ。
だから必要以上に相手を責めることはせず、仲間として無事な帰還を願ったのだ。
竜の背に乗る彼女のつぶやきを、隣で聞いていたナッパは聞いていた。



「ギムレーさん」
「絶対死ぬんじゃねえぞ」
「ベルナドットさんを死なされて、クリスさんもシマリスさんも彼を憎まないのですか?」

竜の背に乗りながら遠くなるギムレーを見つめるクリスとシマリスにギムレーへの憎しみはなかった。
はやてはあそこまで明確な怒りを見せていたのに……その理由を知るためにツバサは二人に尋ねた。

「ベルナドットのおっさんが死んだのは悲しいさ」
「でもあれは事故だったんですう。ギムレーさんを恨むのも筋違いですし、なのはちゃんに怒りの矛先をぶつけるのも間違ってる気がするんでぃす」
「不幸な事故の積み重ね、つーか、色々こんがらがっちまってああなっちまったというのが私とシマリスの見解だよ。
恨むんだったらこの世界を大災害で滅茶苦茶にしたカオスロワちゃんねるの管理人ぐらいだろうな」
「原因を作ったギムレーさんや直接仲間を殺したなのはさんを赦すというのですか?」
「ああ、むしろギムレーの奴、ベルナドットのおっさんたちを死に責任を感じたからこそ一人でビックサイトに向かっちまったんじゃないかとさえ思ってる」
「はいでぃす」

(生ける者ははやてさんのように他者を許せない者もいれば、この二人のように許すことができる者もいる。
他人を許すことも強さの一つなんですね……)

また一つ、何かを悟ったテラカオスの残滓たるツバサ。

しかし、次の瞬間、突然のだるさがツバサを襲い、竜の背の上で彼女うなだれた。


「ッ!?」
「どうした?」
「急に疲れのようなものが……!」

他の者にツバサのような症状は見られない。
ツバサだけが鉛のように体が重くなったようだ。





「おい! あそこに誰かいるぞ!」

地上に目を凝らしていた6/が何かを見つけたようだ。
イチリュウチームを背に乗せた一団の行軍が一時的にストップする。

「狂信者か?」
「いや、そうは見えねえけど……あそこだ、バイクに乗ってる!」

6/が言ったとおりに蛮が地上を見ると、背丈の小さい少年と、オシリスが見たら喜びそうな幼女、猫だか兎だかよくわからない生き物が地上からこちらに手を振って存在をアピールしている。


「良かった! イチローチームは無事みたいだ!」
「大きな竜は向こうへ飛んでいってしまったけど、有力対主催であるイチローたちが無事で良かったね」

地上で手を振っていたのは苗木と霧切、そしてインキュベーターだ。
未だに精神状態が回復していない霧切がよくわからず手を降り続ける横で苗木とインキュベーターはそれぞれの思惑を抱く。

(あの人たちの力さえあれば、都庁の魔物や拳王連合軍に復習して奴らを絶望の淵にたたき込める!!)
(どうやらテラカオス・ディーヴァがここにいるみたいだね、せいぜい利用させてもらうよ)




「どうする6/?」
「とりあえず降りて会ってみるぜ。敵なら殲滅、一般人なら保護。
戦えるやつならチームに引き入れだな」
「それじゃあ私もついていくぜ」
「それなら私も……」
「おまえは疲れでだるいんだろ? 空で休んでろ」
「見に行くだけなら四人もいらないでぃす、ツバサちゃんは僕と待ってましょう」
「決まりだな」

6/・蛮・クリスの三人は地上の二人と一匹の正体を確かめるために地上に降りることにした。
もし敵だとしてもイチローの投球やナッパの気弾なら一瞬で殲滅できるだろう。
地上に降りる三人は警戒しつつも、バックアップがあることを念頭にいれて降りていった。


だが、ツバサはなぜかあの三人組に対し、なんともいえない嫌な予感がするのだった。

347 :2019/06/13(木) 17:54:14 ID:SwoZ9ll60




【二日目・21時30分/千葉県】

【イチリュウチーム】
※ギムレーとの情報共有を行いました。
※一部の死亡したアウラの民がギムレーの手で屍兵化しており、アナキンを監視しています。
※都庁に向かっています

【イチロー@現実?】
【ナッパ様@ドラゴンボールZ】
【サラマンディーネ@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】
【ラミレス@横浜DeNAベイスターズ】
【白光炎隼神ホルス@パズドラ】
【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】
【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】
【テラカオス・ディーヴァの残滓『ツバサ』@テラカオスバトルロワイアル十周目】
※魔法少女・霧切の対テラカオス・ディーヴァ用の結界の影響か、体のだるさとして症状があらわれています。
【シマリス@ぼのぼの】


【◆6/WWxs901s氏@カオスロワ書き手】
【美堂蛮@GetBackers-奪還屋-】
【雪音クリス@戦姫絶唱シンフォギア】
※この三名は苗木たちと接触のために地上に降りました。



【苗木誠@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【霧切響子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】
※キュゥべえ以外、イチリュウチームに風鳴翼(ツバサ)がいることに気づいていません





巨大な、邪龍ギムレーの背の上。

(オシリスはまだ生きているだろうか……奴らのことだから、無事とは正直思えない。時間もそれだけ経っている)

ギムレーの冷静で冷徹な面はオシリスの無事は絶望的だと見ている。
放送が流れた後には殺されている可能性が高い。

(しかし狂信者にとってもオシリスの能力は惜しい。
洗脳か兵器への加工ぐらいは考えるだろう)

だが性格はともかく、オシリスの魔法・罠・特殊効果無力化能力はどこの組織も手が出るほど欲しいはずだ。
裏を返せば、数だのみだったDMC狂信者が連携次第で最凶の存在になる可能性さえある。
世界を救う必要があるのに、それを知ってか知らずか阻害する狂信者にオシリスの力を利用されるのは面白くない。

(まだ生きているなら御の字、何らかの兵器にされているにしても対主催の手中に収めていく必要がある。
オシリスの力を危険な奴らの手元には置けない!)

オシリスがどうなっているにしろ、生存を確かめ、その力をマーダー勢力に渡すわけにはいかなかった。
暴走したテラカオスなのはも、彼の能力なしでは捕縛も殺害もできない。
何をするにしてもオシリスの力が必要だった。



(殺害はまだしも、洗脳するにしろ兵器化するにしろ、まだ時間はかかるハズだ!
急げギムレー、この世界を大災害で破滅させないために!)

ギムレーは自分自身の肉体に急ぐように呼びかけ、飛翔スピードを上げた。


【二日目・21時30分/東京湾】
【ギムレー@ファイアーエムブレム 覚醒】
※オシリスの救助または力の回収のためにビックサイトに向かっています
※オシリスが艦むすになったことはまだ知りません

348 進撃の聖帝 羽ばたけ黒い焔 :2019/06/21(金) 11:33:25 ID:kXi85SgM0
ここは都庁の世界樹の内部。
オオナズチがドラゴンネットワークを通じて手に入れた情報、そしてイチローチームもといドラゴンズとの同盟締結への切符は有益であった。
それらの情報は任務のために先にビックサイトへ向かった影薄組を除く、都庁同盟軍のメンバーに行き渡った。

邪竜ギムレーは味方であり、都庁や聖帝軍への誤解もイチリュウチーム限定であるが解けた。
そしてイチリュウチームには都庁の者たちが予言成就のために未だに手にしていないテラカオスの勇者と、野球チームを所持しており、合流は必須要項である。
そしてカオスロワちゃんねるは何者かに情報操作された危険な電子掲示板であり、沖縄に現れた黒き獣は死者を取り込み操る力とドラゴンネットワークにさえ侵入できる驚異の力を持っていること。
また、主催陣営のアナキン(かつてはやてが持ち出した情報にはそのような名前はなかったが、主催の誰かが化けている可能性がある)が手元にいるらしいので、イチリュウチームへ合流できれば真相へとさらに近づくことができそうだ。

貴重な情報収集手段であるカオスロワちゃんねるとドラゴンネットワークが事実上使えなくなったという恐ろしいこともあったが、これらの情報も確実に+に作用するだろう。


だが、希望への階段を上りだした彼らに試練が降り注ぐ。
行方不明だった聖帝軍先遣隊がクロコダインを除いて都庁へ合流できたのは良かったが、その先遣隊が連れたきた二人と一匹に問題があった。
都庁から見敵必殺のお触れが出ていたインキュベーターことキュゥべえ、仮面ライダーウィザード苗木誠、そして安倍総理すら瞬殺した最凶の魔法少女・霧切響子。
彼らが桑原・イリヤ・アイスシザースの三人と数10匹の魔物たちを紘太たちが離れている間に皆殺しにしたのだ。
そして、それから間を置かずにダオスの対空レーザーすらすり抜けた拳王連合軍からの直接攻撃および聖帝軍への挑戦状という名の脅迫。
世界樹とリンクしているまどかの傷は、世界樹自体の生命力による自己再生で治癒されるが、失った命までは戻らない。
これらが都庁同盟軍を少なからず焦らせるのは無理もない話だった。

「イリヤ……そんな……」
「桑原さん!」
『アイスシザース……おまえほど仲間に尽くした者は志半ばで死ぬべきではないはずなのに!』

特に悲しみの涙を流したのは亜久里、エリカ、氷竜。
死亡した三人のものと思われる肉片は、仲間のものへ運ばれた。
かつてマーラ様に殺されたサクヤたちのようにレストが復元を試みられるが、全員遺体の損壊と魔力の汚染がひどく、蘇生はおろか復元さえできなかった。

「ひどい……! これをキュゥべえがやったというの?」
「キュゥべえ自身の戦闘力は無いに等しいから、苗木や発狂していたらしい霧切が騙されてやったのかもしれないけど、全滅したホワイトベース組の生き残りや発狂したという話さえ嘘かもしれないわ。
人の言葉を喋れないアイスシザースはともかく、意思疎通のとれる桑原・イリヤがいて殺しにかかるのはおかしいし。
紘太が近くにいる以上、世間のようにヘルヘイムと誤解するわけもない……キュゥべえもそうだけど思惑を確かめる必要があるわ」
「ね、ねえ?! キュゥべえが都庁では見つけ次第殺されるべき悪党なんて始めて知ったんだけど、どういうこと!?」

さやかはいつの間にか都庁の間でキュゥべえが悪者扱いされてる吹聴に気づき、疑問をほむらやまどかに問いかけた。
ほむらとまどかは互いに目を見合わせたあと、一つ決心したようにさやかにキュゥべえへの真実を打ち明けた。



「……そんな」
「キュゥべえの目的は少女の願いを叶えて、世を乱す魔女と戦ってもらうことじゃない。
願いを餌に魔法少女を絶望させて魔女にし、その魔女を魔法少女に狩ってもらうマッチポンプを行うことでエネルギー資源を獲得することよ」
「真実を隠して女の子を騙す……カオスロワちゃんねるの管理人と同じなのかもしれない」

さやかが親友二人に教えられた真実はそれはそれは残酷であった。
恋心に付け入られ、心身共に傷ついて魔女を倒した先に待っているのは自身が魔女になるという絶望死。
敵として戦ってきた魔女も元々は自身と同じ魔法少女だったのだから。
キュゥべえは決してランプの中の魔人のような善き結果をもたらす存在ではなかったのだから。

349 進撃の聖帝 羽ばたけ黒い焔 :2019/06/21(金) 11:34:38 ID:kXi85SgM0

「どうして、黙っていたの……?」
「……ごめんなさい。
時間遡行を繰り返した経験則上、この殺し合いが始まる前はあなた自身の精神がこの真実に耐えられないと思っていた。
だけど今は違う。
ここにはソウルジェムを浄化できるフォレスト・セルが存在して、この世界を探し歩けば魔法少女化さえ解く方法もきっとあると信じられる。
……何より、友達としてさやかさん自身の優しさや強さを信じたかったから」
「……そっか、ありがとう、ほむら、まどか」
「さやかちゃん!」

悲しみを浮かべる二人に対し、真実を知ったさやかの返答は微笑みだった。
ソウルジェムの濁りも小さく、動揺はあったようだが絶望で魔女化するには程遠い。

「あなた、絶望していないの?」
「まあ、人さまを騙していたキュゥべえへの怒りは感じたけどさ。
アタシよりももっともっと悲惨な目にあった人がいるのに、この程度で絶望なんかしてたら美希たちに笑われちゃうわよ。
どうせならキュゥべえの思惑を逆手に取って、超回復魔法少女さやかとして頑張っちゃえと思ってね」

これまでの殺し合いはさやかにとっても無駄ではなく、確かな精神的成長を促していた。
自身の不幸程度ではもう驚くことはない。

「それに……魔女ともこうやって仲良くできると知ったし」
『――♪』
「あ、シャルロッテそこにいたなっしかー」
『ぬいぐるみみたいな生物と戯れる天使さやか氏……萌えますぞwww』
「この子見ているとアタシが魔女になってもなんとかなりそうな気がしてくるわ」

ふなっしーの支給品である魔女シャルロッテは子犬のようにさやかのように懐いていた。

(ほむらちゃん、あれって)
(ええ、あの魔女はかなり危険な存在なんだけど……主催の技術なのか大災害の影響なのかわからないけど、味方には危害を加えないようになっているみたい。
あれもまた、さやかの精神を悪化させない要員になっているのかも)

ちなみにこの世界線のマミさんはシャルロッテにマミられていません。
なので未来を見てきたほむらはまだしも、まどかやさやか目線でのシャルロッテへの恨みはこれっぽっちもなかったのだ。
魔物と触れ合ったことで人外への警戒心が薄れている点も大きい。



『コホン、我が天使の悩み事は片付いて何よりですが、苗木と霧切が何者であれ、キュゥべえにイチリュウチームと接触されると厄介ですぞ』
「ええ、奴の騙し方は巧みよ。せっかく盟友になれるかもしれないギムレー・イチローとのパイプも喪失する危険があるわ」
『カオスロワちゃんねるやドラゴンネットワークももう宛にはできない以上、連絡を取る手段がない。
どうにか早く合流し、奴の危険を伝えねば』

現場に残されたバイクの轍から苗木は千葉方面に逃げたと推察できる。
千葉にはイチリュウチームがあり、都庁に対抗できる戦力は狂信者や拳王連合軍以外だとここしか残されていない。
ギムレーは聡明だが、万が一の場合、嘘の情報を植えつけられて再び疑念を持たれる危険が有る。

「だったら、俺の力で苗木と接触してみるぜ」
「そういえばアンタ、極になればワープに似た能力があるって言ってたね」
「大阪の時は首輪のせいでできなかったが、今度こそやってやるぜ!」

そう言った聖帝軍の一員である葛葉紘太は、チルノの前で極アームズで変身する。
制限解除になったクラックを使ってのワープで苗木が向かう千葉へ先回りを可能にする。
……そのハズだった。

「よし、このまま一気に……ってうわあああああ!!」
「紘太!!」

しかし紘太もとい鎧武の体は押し戻され、大ダメージを受けた。
ダメージ自体はさやかがすぐに回復魔法で治療させたが、肝心のクラックから覗き見える(本物の)ヘルヘイムの森は大地震でも起きたかのようにグチャグチャであった。

「あ、あのヘルヘイムが……何が起きてるんだ!」
「これは蒼による汚染だ! この前僕が披露して失敗したゲートリジェクトのそれとそっくりだ」

レストはかつて冥府を含んだ異世界の境界をつなぐ魔法、ゲートリジェクトを行使しようとして蒼の力で弾かれた。
ヘルヘイムもまた異次元からの蒼による汚染を受けていたのだ。


――葛葉紘太……


突如、紘太にとって関わり深い人物の声が森の中から聞こえた。
その人物は幽霊のように佇んでいる。

350 進撃の聖帝 羽ばたけ黒い焔 :2019/06/21(金) 11:35:26 ID:kXi85SgM0

「DJサガラ!?」
「お笑い芸人のぐっさんじゃねーか!」
「高津さん、シリアスが崩れるから静かに!」

それはヘルヘイムの森そのものの意志であり、ある意味ノーデンスにも並ぶ神とも言える存在――DJサガラ。
だが本来なら誰にも滅ぼされることはない存在が、今にも消えようとしている。

「ボロボロじゃないか、大丈夫か!?」
『申し訳ないが、ヘルヘイムの森はここまでのようだ。
宇宙から来た謎のエネルギーの直撃を受け、森はすぐにでも崩壊せんとしている』
「ヘルヘイムの森も蒼を食らったのか……!」

ヘルヘイムの森を滅ぼせるのは、ノーデンスでさえ耐え切れなかった蒼。それしか考えられない。

『重ねて申し訳ないが黄金の果実を巡るライダーバトルは今日をもって終了とする……今後はインベスやこちらの植物が君の世界にやってくることもないだろう』
「なんだって!?」

悩みの種だったアーマードライダー同士の争いやヘルヘイムが無くなることはいつもの紘太なら願ったり叶ったりと言えたが、今はヘルヘイム以上に危うい状況だけに素直に喜べない。

「待ってくれ、せめてアンタの口から都庁の世界樹がヘルヘイムじゃないことを世間に説明を……」
『無理だ、森の死まで時間がない。
……だが、ここまで戦わせてきた君に何もよこさないのも失礼だ。
ヘルヘイムが滅んでも最後の力で果実の力……ロックシードは使えるようにはしておこう。
ワープ以外ならばこれまで通りに使えるハズだ』
「サガラ!」
『済まない紘太、差し出がましいようだが宇宙の未来を頼……む……』

クラックの中でDJサガラは倒れ、煙のように消滅する。
そしてヘルヘイムの森も枯れると同時に崩壊し、クラックは閉じたのだった。


【DJサガラ(ヘルヘイムの森)@仮面ライダー鎧武 消滅】
※蒼による消滅のため、どのような手段を用いても復活できません


「なんてこった……」

ヘルヘイムの消滅を前にして紘太は落胆しつつ、変身を解く。
追うためのワープ能力喪失はもちろんのことだが、本物のヘルヘイムが消滅したことで都庁の世界樹がヘルヘイムの森ではないと証明する手段も同時に失ってしまった。

「キュゥべえを追うことも、ここがヘルヘイムの森じゃないと教えることも……」
「気を落とすな紘太、希望はまだある」
「機動性のある誰かが追えればキュゥべえに間に合うかもしれませんし、ヘルヘイムに関しても都庁があえて悪役を演じることで混乱を収める小町の偶像計画が用意されています」
「サウザー、闇、本当にすまねえ」

まだ万策は尽きていないと、紘太は仲間に励まされる。
もちろんワープや本物のヘルヘイムがあった方が諸々の問題解決への近道にはなったろうが、無いなら無いで次善策を用意するだけである。


「さて、もう一つの問題は拳王連合軍から送られてきたコレだ」

サウザーが提示したのは、さやかが見つけた野球ボール。
その中には聖帝軍への挑戦状と電車ごっこロープが入っていた。
それをこの場にいる面子が回し読みする。

「聖帝軍が9時までにたどり着けなければ東京を無差別に攻撃するですって!?」
「宣戦布告のついでに殺戮を行い、さらに従わねば関係のない参加者も含めて攻撃する……拳王連合軍は地獄すら生ぬるい悪鬼としか形容できません」

都庁同盟軍の中でも特に拳王連合軍を忌み嫌うアルルーナとエリカは憤慨する。
だがこれまで行ったMAP破壊から察するにブラフとも思えない。
実際にやる気はなくとも、マジでやりかねない感を引き立てているのが拳王連合軍の恐ろしいところである。

「だけどこれ普通に考えたら罠だよ。都庁と聖帝軍を分離させようっていう意図が透けて見えるよ」
「こんな奴ら、野球で真面目にやり合う必要はねえ。
ちょいと卑怯だがダオスのレーザーで先制攻撃して倒しちまえ。
ピンポイントで撃ち込めば余計な被害も出ないだろ」

イオリの言うとおり、実際にこれは都庁同盟軍の戦力を割いて2分するための計略であるし、レイジの先制攻撃案も合っている気がした。
だがスマホ越しのダオスの返答はNOだった。

『残念だが奴らに私のレーザーは届かない』
「なんでだよ?」
『地球というのは丸い、丸いということは向こうが地平線の向こうに隠れている場合、直進するレーザーは地形に阻まれて絶対に届かないのだ。
奴らがいる横浜スタジアムは世界樹天辺から見えない辺り、こちらの攻撃は当たることはない
「マジかよ……じゃあなんで向こうの投球は届いたんだ!?」
『野球ボールは重力の影響を受けて放物線を描いて飛んでいる。
だからレーザーよりも地平線に隠れた相手を効率的に攻撃できるのだ』

これまで大量の敵を塵に変えてきたダオスレーザーだがレーザーの性質上用途に限界はあった。
他の攻撃手段に曲射特性はあってもピンポイントで当てるには精度不足か、射程外だ。

351 進撃の聖帝 羽ばたけ黒い焔 :2019/06/21(金) 11:36:23 ID:kXi85SgM0

「じゃあせめて、向こうから降りかかる攻撃だけここのダオスさんとまどかさんのレーザーで防ぎ続ければ」
『それもダメだ。我々を攻撃したのは感知できないところからして消える魔球。
私はおろかレストやセルでさえ察知不可能だったステルス攻撃を再び放たれたら対空防御は絶対に不能。
魔力のバリアは世界樹の外までは伸びんし、敵は拳王連合軍だけではなく狂信者とも戦わねばならん以上、とても現実的とは言えん』
「そんな……」
『せめて影薄組と過ごす内にステルスに耐性ができていたらしい小町がいてくれれば防衛も楽だったんだが、ビックサイトに向かった彼女を今更呼び戻すこともできんし、できても狂信者との戦争が長引いてしまう』

彼方が横浜スタジアムにいる限り同盟軍側から攻撃する手段がないことを知り、肩を降ろすビルダーズコンビ。
ちなみに拳王連合軍はそこまで考えて横浜スタジアムに布陣したわけではないが、結果的に直接攻め込む以外では打つ手なしの一等地に足を踏み入れたのだ。


「ふッ、だったら話は早い。
向こうが野球で殺し合いをしたのならば、望み通りに我ら聖帝軍が出向こう!
そして奴らにはこれまでの横暴の罰として最良の戦士の儀式のための薪になってもらうぞ」
『直接戦いに行くつもりか?』

ラオウら拳王連合軍と戦う覚悟を決めたサウザーに一同がどよめく。

「無茶です聖帝様! きっと罠に決まってます!」
「さやかよ、心配してくれる気持ちは有難いが、前進制圧以外に手はない。
それに我々聖帝軍は拳王連合軍と渡り合えんほど弱いと思うか?」
「そうは思いませんけど……」
「我ら聖帝軍は罠ごと制圧してくれるわ! そうだろ闇?」
「ええ、サウザーと同じく私もちょうど同じ考えでした」

罠と知っていても拳王連合軍を倒す満々である、サウザーと闇。
二人の頼もしい言葉には他の聖帝軍の士気も上がっていた。

「ダオス、聖帝軍が都庁から離れることで戦力は確かに2分されるが、それは我々が拳王連合軍を討ち取れば問題もある程度解決する。
神樹の奥の手もあれば、狂信者は物の数ではないはずだ」
『……よかろう、必ず拳王連合軍を倒してくれ』
「この聖帝に任せろ」


聖帝軍は拳王連合軍制圧のため、横浜スタジアムへの派遣が決定した。
その一方、キュゥべえ追跡の件もまとまろうとしていた。

『ではギムレーたちへの接触は我輩が行いますぞww向こうへのパイプを用意したのは我輩ですしなwww』
「私も行くわ」

キュゥべえを追跡し、イチリュウチームと接触する班に立候補したのはオオナズチとほむらである。

「大丈夫なの? ほむらちゃん?」
『えらく強いロリがいる話だし私かウォークライが飛んだ方が戦力的にも良くないか?』
『おまえやウォークライが飛んでると目立ちすぎるだろJKw
魔物は悪役扱いされているのに途中にいる参加者や狂信者から攻撃を受けるまずぞww
そいつらを倒したり無力化しながら進んだら時間がかかりすぎるだろwww
それに比べて我輩は他には無い透明化能力を持っているのでステルス性はピカイチだから結果的に一番早くつけるわけですなwwww』
『確かに』
『……まあ、頼みの綱のドラゴンネットワークが使えなくなり、戦闘力も低く都庁の防衛には向かない我輩は仕事がないニートになりかねないですしなww消去法的にこれしか仕事がないんですぞwwww』
「私の場合は……単純にキュゥべえの悪辣さを一番理解しているからかしらね。
奴についてしっかりと危険を伝えられるのはループを繰り返した私だけ。
透明化したオオナズチの背に乗れば、ステルス性の恩恵も受けられる」

ひとまずイチリュウチームに接触する班はオオナズチとほむらに定まりつつあった。
ここで聖帝軍側からも立候補者が出る。

「待ってくれ、苗木や霧切は騙されてるだけというケースもある。
あいつらの交渉には顔も知らない二人じゃ厳しいだろう。
顔見知りである俺も連れていってくれないか?」
「いや、紘太は戦力的に拳王連合軍との戦いに必要なっしー、聖帝軍から離れるべきじゃないなっしー。
だから……オイラが行くなっし」
「ふなっしー?」

紘太が最初に名乗り出たが、すぐ後にふなっしーも名乗り出た。

「あ、適当に言ったんじゃないなっしよ。
聖帝軍じゃ一番弱いのはオイラなっし、戦いになれば足でまといになりかねないし。
それでいて苗木たちとそれなりの繋がりがあるのはオイラだから、キュゥべえを追いかけるのが一番役割に合ってるかなと思ったなっし」

352 進撃の聖帝 羽ばたけ黒い焔 :2019/06/21(金)