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カオスロワ避難所スレ3

651死兆星の瞬きはどちらに ◆FEwgCJ5Pw.:2020/06/22(月) 22:30:57 ID:Y1vKgW0.0

「だが……威力は減っただろう!!」

それでもレイジは、反撃の証たるガンダムのパイロットは諦めない。
操縦桿を力いっぱい動かし、ガンダムの姿勢を即座にボールを背にするような形に変える。

「これならどうだ!!!」

ボールが観客席に入る寸前、ガンダムが吹かしたバーニアの火がボールに直撃する。
これがビルドナックルとぶつかり合う前なら、噴射した炎など意味なく観客席に入るだけだったが、今のボールは全力のナックルとかち合ったため、勢いが落ちている。
結果、炎に煽られ、ボールは観客席にギリギリで入ることなく、ガンダムの足元に落ちた。
一方、ヒットはともかくホームランは失敗すると事前に感じ取ったラオウは既に走り出していた。

「紘太!!受け取ってくれ!!」

レイジは急いで一塁方面に、ボールを一塁方面に蹴って渡す。
紘太はボールをキャッチしようとする。
そんな紘太にラオウは奥義である天将奔烈を放たんとする。

「させんぞ、天将奔……」
「俺の仲間に手を出すな!!」
「なに!?」
「紘太! こいつは俺が止める! おまえはボールを手に入れることに集中しろ」

だがその前に、後ろからキャッチャーであるサウザーが追跡してきていた。
サウザーからの攻撃にラオウは寸前で回避行動を取り、喉元を割かれるような致命傷は回避してものの、天将奔烈は不発に終わった。
そしてサウザーの援護を受けた鎧武は一塁ベース上で球をキャッチしようとする……が。

「一塁はなんとしても奪わせてもらう!!」
「うお!?」
「なッ!?」

鎧武のグローブにボールが収まりかけた寸前、ラオウは地面を蹴って大地を揺るがした。
奥義でも何でもないただの力技だが、その振動はベンチにいた味方やマウンドに出ている敵を跳ねさせるには十分であり、最も近くにいたサウザーや鎧武は一瞬、足を取られてしまう。

「しまった!!」

特にボールをキャッチする寸前であった鎧武は想定外の振動により照準がズレて、ボールはグローブに当たっただけで手中に入らず、ポトリと足元に落ちた。
鎧武は急いでそのボールを拾おうとし、ラオウはその前にスライディングをする。
サウザーはラオウの背後から手刀を叩き込もうとし――


「残念だが、セーフだ…!」
「くッ……」

先ほどディオにやられた傷もあってサウザーの手刀はラオウの分厚い筋肉で覆われた背中を心臓まで貫くこと叶わず、ラオウは鎧武がボールを拾うより先に一塁ベースを踏んだ。
幸いと言えるのは、ラオウがこれ以上進軍できないことだろう。

防衛は完全な失敗ではなかったと聖帝軍は思うようにし、それぞれ元の持ち場に戻る。


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