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カオスロワ避難所スレ3

466痛みの唄:2019/10/04(金) 13:27:15 ID:e/bigAbo0

次にディーは、攻撃の手を止めていたビッグサイト中の狂信者に呼びかける。

『狂信者たちよ、SATUGAIを再開せよ。クラウザーさんが見ているぞ。
あの方のために命を捨てられぬ不届き者にクラウザーさんの歌を聴く資格はない!』

実質的な交渉の打ち切り宣言と同時に、邪龍ギムレーの体に再び無数の攻撃が放たれる。

(やれやれ、狂信者の愚かさからして予測ができなかったわけじゃないが、まさかここまでとは)

様々な攻撃が全て巨大な邪龍の体に命中するが、ギムレーは本体も人間体のどちらも涼しい顔であった。
地上に蟻のように群がっているモブ狂信者どもには確実な怯えが見え、ほとんど全ての攻撃がうろたえ弾であった。
一部は本能的な恐怖に負けて逃げ出している者もいる。
ビッグサイトにいる兵力がいくらあってもギムレーを倒すにはとても足りない。

(だが、諦めるわけにはいかない、オシリスは戦力としても仲間としても、見捨てるわけにはいかないからな!)

ギムレーは攻め方を変えた。
ビッグサイトからは遠い位置にいる狂信者やトーチカなどの建造物はブレス攻撃で焼き払う。
今、できるだけ破壊と死を齎せば、あとで仲間と攻め込んだ時に楽にビッグサイトを陥落できるだろう。
さらに……

「お、おい! あの龍ゆっくりと落ちて来ていないか?」
「まずい、ビッグサイトが、クラウザーさんが潰されてしまう!」

今の焦るような言葉は名も無きモブ狂信者が放ったものだ。
ギムレーはビッグサイトに対しては徐々に空から接近する形で無言の圧力を仕掛ける。
ゆっくり落ちることで交渉に応じなければビッグサイトをそのうちに潰すというポーズであり、仮に倒したところで、落下したギムレーがビッグサイトに直撃し、結局狂信者は終わるのだ。
ほぼ全ての狂信者がこの事態に焦る。
しかもだんだん近づいていくことで流れ弾がビッグサイトに当たるのを恐れて攻撃の手も緩めていった。

「さあ、根比べと行こうかディー。
早くしないとビッグサイトが僕の手で潰されるよ」

爆発の危険があるのでビッグサイトを本気で潰す気はないが、そうでなくとも狂信者など「いつでも潰せる」ことを仲間や対主催に示さなくては行かない。
潰されないにしろ、ギムレーの体がビッグサイトに少しでも触れたら狂信者は敗北したも同じ、全国の狂信者の士気は間違いなく急下降するだろう。
現状でも「もうダメだあ、おしまいだあ」という声が狂信者の中から聞こえる。

その絶望が、ギムレーにとっては心地良かった。


 ◆


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