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カオスロワ避難所スレ3

619創造と帰滅の蒼:2020/05/06(水) 22:12:33 ID:3k2I6frk0
――同刻、日本海ASO-3


「ココさんとメフィラスさんはそろそろ目的地についたかな?」
「おそらくは。我らは、我らの仕事をこなそう」

そこには、数人のストームトルーパーが慌ただしく動いていた。
彼らは主催者陣営の所謂モブ兵士の中でも、特にココ達から信頼されている者達だ。
カオスロワ後の人員の護衛、放送の継続を任されたといえば、その度合いもわかるだろう。

「次の放送、俺がやるよ。うわ、わかっちゃいたけどまだこんなに死人が……」
「震えているが大丈夫か? やはり私が代わりに……」
「いや、大丈夫。放送までに慣れて、ちゃんと動じない主催者らしい放送をしてみせるよ」

誰にも知られることはないが、彼らも自分達にできることをして戦っていた。
現在も日本で戦い生き延びている猛者たちに比べたら、遥かに弱い彼ら。
それがたった50人。どこかの勢力に目をつけられたら、一貫の終わりだ。
それでも彼らは職務をこなす。たとえ自分達がどうなろうと、未来の大災害だけは防がなければならないのだから。


「九州ロボへの連絡パスコード、これであってます?」
「ああ、大丈夫だ。あの獣に動きがあれば、すぐに伝えねば……」


そんな彼らの業務の中には、沖縄の黒き獣の監視もあった。
撒き散らす蒼の影響で至近距離までは近寄れないが、そこは科学班が遺した優れた産物がある。
対象との距離があっても、拡大鮮明化できる小型カメラその他機能を積んだ小型ドローン。
これを用いて、身のすくむような怪物である黒き獣の様子を逐一チェックしているのだ。
九州ロボも人員が減り、魔女との戦いに赴くとなるとそちらに集中する必要がある。
その為、彼らは命令されずとも進んでこの怪物の監視をしているわけである。


「対象、テラカオス・リリカルから受けた傷を再生中の模様」
「くそ、なんて速度だ。これでは彼女達の犠牲が無駄になってしまう!」
「フロワロ、海を渡り既に大阪があった地域まで浸食中!」


兵士達は、誰もが黒き獣を恐れた。
ディーヴァにリリカル、二体のテラカオスを返り討ちにしたばかりか、動かずに日本の生命を刈り取りにくる極悪さ。
果たして、あと何時間でこの獣は本州に向かってしまうのか。それがただただ不安だった。
そんな時だ。
黒き獣を観測している計器の一つが鳴り響く。

「な、なんだ!?」
「た、対象の上空に超エネルギー反応! これは――宇宙、いや、成層圏から猛スピードで迫っています!?」
「エネルギー体捕捉! こ、これはそんな、馬鹿な!?」






「「だ、第三真竜ニアラ!?!?」」






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