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カオスロワ避難所スレ3

59消えていく光:2016/01/20(水) 22:46:45 ID:c4W66lWw0

返答を渋る出来杉より早く答えた男がいた。
通信機ごしに答えたのはウルフオルフェノクの姿をした乾巧だ。


『乾か。
おまえが怪人だったことを隠してたことは色々言いたいことがあるが……今は置いておこう。
やれるのか乾?』
「ああ、もちろんだ。みんなの夢を壊す奴らを俺は放っておけねえからな」
「僕も行くよ、十神くん!」

続いて苗木も声を上げて戦闘の続行を表明する。
しかし、こちらは乾の手によって静止される。

「待て、おまえはダメだ」
「なぜですか乾さん! 僕だって戦えます!」
「苗木、おまえは戦闘ではまだまだ素人だ。
さっきの戦闘で消耗しすぎている。違うか?」
「それは……だけど!」

乾の言葉通り、苗木は未だに慣れない戦闘によって肩で息をしているほど疲れきっていた。
無理をすれば戦闘はできなくもないだろうが、この状態で素人を戦わせるにはあまりにも無謀すぎるだろう。

「今のおまえは正直、足でまといなんだよ」
「乾さん……」
「……そんなおまえにもできる仕事はある。
手負いの葉隠を守ってやれ」
「わかりました……」
「十神もそれでいいな?」
『今の苗木では駒にするのも難しいか。
苗木や葉隠とかいう役立たずを収容するためにホワイトベースを着艦させる時間も勿体無い。
……いいだろう、苗木は街の外に出て役立たずを守っていろ』

今の苗木では大した戦力にならないとの乾の意見に納得した十神は、苗木に葉隠と街の外で待機しているように指示を出す。
苗木も戦いたい気持ちを抑え、二人の意見と指示を聞き入れ、了解するのであった。

『それで出来杉、おまえはどうする?』
「……行きます!
研くん達の仇は討った。
でも、倒さなきゃいけない相手は他にもいる!」

乾ら戦う意思を持った者達に応えるように出来杉も覚悟を決め、戦う決心を固めた。

『決まりだな。
苗木と葉隠は街の外へ。
乾と出来杉、そしてホワイトベースは残りの熱斗組の掃討に向かうぞ!』
「「「了解!」」」


そしてウルフオルフェノク・乾がガンダムの手に乗り、出来杉の駆るガンダムが市街地で生き残った熱斗組へ向けて進撃する。
その上空には十神・腐川・アイギス・ホライゾンの乗るホワイトベースがガンダムの後を追うように次の戦場に向かっていった。

「乾さん、みんな、生き残ってくれよ」

戦場に向かうオルフェノク・ガンダム・ホワイトベースを見送りつつ、苗木は仲間の無事を祈った。
そして気絶中の葉隠を背負い、市街地の外へと退避するのであった。



大阪市街地西側の戦いはホワイトベース組の勝利で終わった。
だが泥沼の戦いはまだ続く。


【二日目・10時00分/大阪市街地上空 ホワイトベース内部】


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