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カオスロワ避難所スレ3

389ヘルコロシアム 修整版 ◆/8LcLyQ/fI:2019/07/12(金) 09:16:43 ID:qctHHCRw0

狂信者が操るロボットの前面には数匹ずつ、生きた魔物が磔刑のように貼り付けられていた。
今まで都庁に合流できなかったグンマーの魔物たちが捕らえられ、磔にされていたのだ。

「なんてこと、これじゃ高火力広範囲の攻撃ができない!!」
「それだけじゃない、セルメンブレンみたいな敵に攻撃を反射する防御技も使えない!
反射してロボットが大爆発したら人質の魔物も巻き添えだ。卑怯者めえ!」

アルルーナとレストが敵を非難するが、無理もない。
これではいくらレベルを上げたところで、敵を攻撃……特にダオスレーザーなどの広範囲攻撃ならば尚更するわけにはいかないのだから。

「それだけおまえたちは、我々を本気にしたということだ」
「!?」

怒り戸惑うレストたちの前になにかが転移しようとしていた。
最初に中から現れたのはディパックとそこから溢れ出る大量の水だ。

「うわっぷッ! これは海水!?」

水の正体は、大量の海水。
しかし大量といっても溺れるほどではない。
深さ十数cm程度の水たまりが広範囲に出きるだけでこれ自体に直接の害はなかった。

問題なのは次に転移してきた存在だ。

レストら迎撃部隊の中央に現れしは次元連結システムを使って転移してきた最悪の冥王、黒塗装のグレートゼオライマー。

「敵!」

多くのモブ魔物が人質を伴って侵攻してくる敵に気を取られる中、レストら歴戦の戦士たちの反応は素早かった。
グレートゼオライマー相手に繰り出される世界樹ノ剣――全状態異常95%付与、体力吸収。攻撃力は女装鎧であるソウルアーマーの力で40倍。レストのレベルの高さも相まって直撃すればガンダムクラスの装甲までなら確実に消し飛ぶ。
追撃にアルルーナはアシュラマンさえ一撃で葬った冷気の一撃、フロストスマイルを放つ。
幸い、転移に耐えられない都合かゼオライマーの装甲に人質は磔られていない。
倒すのは問題なかったハズだが。

「当たらねばどうということはない! フットワーク、そして分身!」
「なんですって!」
「重そうな見た目の割になんて敏捷性!」

格闘攻撃を確実に躱すスキル・フットワーク、そして必中攻撃以外は確実に躱す分身。
ゼオライマーに乗るドリスコルはこれらを使って、攻撃を凌ぐ。

「ダオスさん! 援護を!」
「ダメだ! 味方が近すぎる!」
「これじゃ撃てないよ!」

ダオスやまどかも追撃に加わろうとしたが、敵と味方の距離が近すぎたためにレーザーや他の攻撃も発射できない。
それはエヴァ四号機に乗るカヲルや氷竜・ウォークライとて同じだ。
相手が泡を食っている攻撃のチャンスを得たドリスコルは反撃を行う。

「Jカイザー、バラージュ!!」
「「うわあああああああああああああああ!!」」

八罫ロボの一体、月のローズセラヴィーの技であるレーザー攻撃を回転しながら放つゼオライマー。
周辺にいたレストやアルルーナは高い回避力と防御力のおかげで大した打撃を受けなかったが、二人未満の実力であるモブ魔物はそうとは行かず、数十匹の魔物が一気に蒸発し、同時に爆炎を引き起こした。

「今だ! 奴を斬れ、天龍!」
「応!」

一瞬だけ開いたゼオライマーのハッチから眼帯の艦むす、天龍が現れる。
水浸しになった地面に降り立った天龍は、ウォータースケートの要領で水上を猛ダッシュする。
その機動力は圧巻であり、レスト含めた前衛の誰も追うことはできず、捕まえようとするものを嘲笑うかのように障害になっていたモブ魔物を天龍は腕の刀でバッサバッサと、滑らかに辻斬りしていく。

「へへん、艦むすは水上だと機動力や戦闘力が地上の数倍から数百倍まで跳ね上がるんだぜ!
世界最高水準な俺をウスノロなおまえたちが捕まえられるわけがねえよ!」
「艦むすだって……!?」

レストには確かに聞こえた。
古代ミヤザキが使用した人口巫女――艦むすの言葉。
彼女の言葉に嘘がなければ、その艦むすが目の前にいるのだ。


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