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カオスロワ避難所スレ3

503エゴの魔女 ◆VFL3a2UAZM:2020/02/03(月) 12:27:18 ID:IfalQ6jE0

その頃、結界の外側。
都庁からの救援として来たほむらは、オオナズチの背に乗り、空から重機関銃による射撃を魔女に向けて試みていた。
しかし、銃弾は結界は貫けず、蒸発するだけであった。
一方で結界の外への反撃も一切なかった。
ほむらは機関銃をリロードしつつ、オオナズチに話しかける。

「これだけ撃ってなぜ、反撃してこないのかしら?」
「一瞬で捻りつぶせる羽虫だから今は反撃する必要がないと思っているのか、それとも攻撃できない事情があるのかどちらかでしょう。
ほむほむが言う魔法少女の呪いが形になったものならば、何も考えてないって線もあるかもですなw」
「慢心か秘密か白痴か……いずれにせよ、それが私たちの付け入る隙にはなりそうね」

ほむらの盾の中には死した貴虎が所持していたN2爆弾が三つある。
起爆コードがなければ意味ないハズだが、これは出征前の天才ハッカー犬牟田がほむらが千葉へ旅立つ前に解除してくれた。
威力が高すぎるため、世界樹の前では使えず、魔物たちもこのような武器を嫌うので防衛戦闘には使えなかったが、生存者がほとんどいなくなったこの場所なら大丈夫だろう。

「この爆弾を三つ同時に発破すれば、あの魔女を倒す、もしくは大きな打撃を与えることもできるはず」
「結界の中で生きてるであろうイチローたちは大丈夫なんでしょうな?」
「そこは任せて、爆風がチームを傷つけないように調整するのには自信があるわ。
…問題なのは、この堅牢すぎる結界ね」
「ラミレス氏が言うには、このまま攻撃を続けてほしいそうですが、結界の穴を見つける前に弾薬そして中のチームは持つんでしょうな?」


魔女から町一つ分、離れた場所のとあるビルにはラミレス・ホルス・ふなっしー・ツバサがいた。
ふなっしーは怪我と消耗が激しいツバサとホルスを介抱し、ラミレスが双眼鏡を使って遠くから巨大魔女とほむらオオナズチたちの様子を見ていた。

「ラミレス監督、ほむらに攻撃させてるけどアレは意味あるなっしか?」
「弾の無駄遣いホル、仲間は気になるけどツバサだけでも都庁に送り届けた方が良くないホルか?」
「都庁ハマダ、狂信者ト交戦中。迂闊二向カウノハ危険デス。セメテ都庁ガ勝ッタトイウ報告ガアルマデ待ッタ方ガ良イデショウ。
ソレ二、ほむらサンタチ二攻撃サセテイルノハ無駄ジャナインデス」
「どういう意味なっし?」
「一見無敵二見エル結界モ、ドコカニ穴ガアルハズ。ソレヲ見極メル為二撃タセテイルノデス」

よく見るとほむらたちは適当に弾を撃っているのではなく、一か所に火線を集中したり、結界の違う場所を攻撃したりしている。
僅かにでも穴が開いたら、その穴にほむらは時間停止の魔法を使ってN2爆弾を魔女本体へ叩き込み、ダメージを負わせる作戦なのだ。
仮に失敗しても都庁の戦力と合流したときに、結界の特性を知ることができただけでも重要なデータとなるだろう。

「ンン?!」
「どうしたホル!?」
「今、確カニ弾丸ガ、バリアノ中ヲ通ッタ様二見エマシタ」



「オオナズチ、今確かに……」
「見えましたぞw たったの一瞬ですが結界が弱まって、たったの数発ですが魔女に弾丸が直撃したところを!」

撃ち続けていたほむらとオオナズチは、刹那の瞬間だけ結界が弱まり、魔女に命中したところを。
もちろんワルプルギスの夜以上の戦闘力を持っているであろう魔女霧切相手に機関銃程度では大したダメージにはなりえないが、結界が貫徹したことが大事であった。

この時刻はちょうど6/が魔女と使い魔にオシオキされた時間と一致する。
実はオシオキの瞬間だけ内部の対象者を確殺するためにエントロピーが集中するため、一瞬だけ結界が弱まるのだ。
ラミレスが言った通り、一見無敵に見えても相応の弱点が存在するようだ。

その事実にほむらはラミレスたちはまだ気づいてないが、ただの刹那の内でも結界を破った事実に、イチリュウチーム救出の希望を見出し、今度は武器を変えるなりして検証を続けるのだった。


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